J.S.バッハ(ヨハン・ゼバスティアン)
Bach, Johann Sebastian
生没年 | 1685-1750 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 17648 |
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J.S.バッハ(1685-1750)/チャド・ケリー:
ゴルトベルク変奏曲 リイマジンド [レイチェル・ポッジャー、ブレコン・バロック、チャド・ケリー]発売日:2023年10月20日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
ポッジャーの快挙!
「ゴルトベルク」室内管弦楽のための新編曲版登場バロック・ヴァイオリン現代随一の名手として、実演録音共に刺激的な活動で世界中の音楽ファンを楽しませてくれるレイチェル・ポッジャー。2007年に彼女が組織したブレコン・バロックとの久しぶりのアルバムは、なんと「ゴルトベルク変奏曲」の新編曲版です。 イギリス出身の鍵盤奏者・指揮者で、現在はオーストラリアを中心に活躍するチャド・ケリーによる、「リイマジンド」と呼ばれる一歩踏み込んだ編曲は、原曲の素材を最大限生かしながら、「もしバッハがこの作品を編曲したら?」を基本的なコンセプトとして進められたもの。バッハが残した他の作品を参考に、例えば冒頭のアリアはヴァイオリンとオブリガート・チェンバロによる緩徐楽章風に始められ、以降ポッジャーのヴァイオリンを中心としながら、トリオ・ソナタ風、フルート・ソナタ風、室内協奏曲風、チェンバロ協奏曲風と、変奏ごとに趣向を変えて様々な顔を見せてくれます。また第30変奏やアリア・ダ・カーポなどでの木管楽器の扱いに特徴的なモダンな手法もアクセントとなり、古楽器の響きが絶妙な効果も与えてたいへん新鮮。名編曲の多い「ゴルトベルク」の中でも異色かつ出色の出来栄えと言えるでしょう。 編曲者のケリーは古楽の鍵盤奏者としても活躍しており、ガーディナーやピノックとも共演を重ねた経歴の持ち主。今回もチェンバロで録音に参加し、ポッジャーほか名手揃いのアンサンブルをがっちりと支える頼もしい演奏を聴かせます。 国内仕様盤には澤谷夏樹氏による日本語解説付。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲(全曲)
管弦楽組曲(全曲)[3枚組 BOX] [ゼフィーロ・バロック・オーケストラ]発売日:2023年10月20日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
大ヴェテラン続々!
イタリア随一の古楽器合奏団が贈る鮮烈なバッハ名演がBOX化1989年、古楽器演奏の先進国オランダや英国で研鑽を積んだ気鋭イタリア人奏者たちが故郷で結成した古楽器アンサンブルのゼフィーロは、徐々にさまざまな名手と信頼関係を重ね、やがてゼフィーロ・バロック・オーケストラ名義で大規模な作品の演奏にも乗り出し、丁寧な作品解釈と地中海的パッションを宿した演奏の瑞々しさで世界中から喝采を浴びてきました。21世紀に同国のレーベルとして再出発したARCANAでも広範なレパートリーの録音を続け、バロック秘曲群のみならず王道レパートリーでも群を抜く解釈で話題を呼んでいます。 今回は2017~18年に相次いでリリースされ、古楽器の味わいを活かしながら安定感を失わず鮮烈な演奏に仕上げたことで注目されたバッハの傑作管弦楽作品群が待望のBOX化! フランス宮廷音楽の流儀を意識した低いピッチが独特の味わいをもたらす『ブランデンブルク協奏曲集』、ゼフィーロならではの緊密なアンサンブルを活かしつつもダイナミックな音響対比が痛快な管弦楽組曲群や教会カンタータから復元された序曲楽章、いずれも作品像をみずみずしく問い直す名演の連続です。 リコーダーのオーバーリンガーやカヴァサンティ、チェンバロのコルティ、トランペットのカッソーネなど圧巻のテクニックで存在感を発揮するソリストたちにもはっとさせられること必至。古楽器演奏世界の進展と深まりを強く実感できるバッハ解釈と言ってよいでしょう。収録作曲家:
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J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲(全6曲) [ヴァレリー・エマール]発売日:2023年10月06日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
確かな作品解釈が自ずから導き出す傑作の魅力ピアニストのピエール=ローラン・エマールの妹ヴァレリー・エマールが、満を持してバッハの傑作組曲を録音。 パリ国立高等音楽院でミシェル・ストロースとフィリップ・ミュレールに師事した後、ボザール・トリオのメンバーとしても名高いバーナード・グリーンハウス門下で大きな影響を受け、マールボロ音楽祭などでも活躍してきた彼女は「コンクールに頻繁に出ていた頃から“あなたのバッハにとても惹かれた”と言われることが多かった、ただ書かれた音符と向き合っていただけなのに」と語ります。 1980~90年代に急速に注目が高まった古楽器演奏にも意識を向けつつ、グリーンハウス門下では「自分を示せ」との教えを受けた彼女のバッハ解釈は、きわめて誠実でありながら凡庸とは程遠い、安定したテンポと磨き抜かれた音の魅力で聴き手を捉えて離さない演奏に結晶しています。 歴史的に貴重な銘器と弓を伝って響き渡る確かなバッハ像、じっくりお楽しみください。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 第3番・第4番・第6番 [リンデン・クランハム]発売日:2023年10月27日
CD価格:2,175円(税込)
英国王立音楽院でチェロを学び、アメリカやニュージーランドで室内楽の活動の後バロック・チェロを志したというリンデン・クランハム。エンシェント室内管弦楽団などで活躍し、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの一員としてガーディナーの「バッハ・カンタータ巡礼」のプロジェクトにも参加した彼女による無伴奏第2弾。 第1弾の録音は、ウエスト・サセックスで彼女が見つけた響きの美しい教会が、パンデミックの影響で多くの集会が中止になったために実現したものでしたが、人々の活動が日常に戻ることで皮肉なことにスケジュール確保が困難になる中、忍耐をもって全集録音を完成させることが出来ました。1750年頃ドイツ製の名器の音色が楽しめます。 また第6番では、アイルランド出身で現在はイギリスのケントに工房を持つヴィオラ・ダ・ガンバ製作者シェム・マッケイが、彼女のために製作した5弦チェロを使用しています。
収録作曲家:
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心と口と行いと命もて
J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ BWV 6・99・147 [フィリップ・ヘレヴェッヘ、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント]発売日:2023年09月08日
CD国内仕様 日本語解説、歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ヘレヴェッヘの指揮で聴く「主よ、人の望みの喜びよ」
カンタータ集に第147番登場ヘレヴェッヘが自主レーベルPhiで続けている、200曲近いバッハの教会カンタータからの厳選録音に、人気曲第147番が登場。 今回収録された3曲は1723年から25年までの間にライプツィヒ聖トーマス教会のために作曲されたもので、いずれも各声部にアリアやレチタティーヴォがあり合唱との鮮やかな対照を聴かせるほか、管楽器も随所でオブリガート的に活躍するなど、聴きどころの多い作品です。1723年、聖母マリアのエリザベト訪問の祝日のために書かれた第147番は2部構成の大掛かりなもので、トランペットも用いられて冒頭から華やか。終曲の合唱が「主よ、人の望みの喜びよ」の名で(第1部の終曲も同じ音楽に違う歌詞を載せたもの)広く有名です。併せて1724年の三位一体後第15主日のために書かれた第99番、1725年の復活節第2日のために書かれた第6番といった傑作を収録しています。 声楽陣は各パート3名の精鋭で固められ、アルト(カウンターテナー)にアレックス・ポッター、バスにペーター・コーイといったお馴染みの名歌手を配置。ソプラノにはドロテー・ミールズのほか、ミュンヘン在住の岡村知由紀も参加しています。ヘレヴェッヘはいずれの作品でも自然な躍動感と伸びやかさを大切にし、それぞれの歌詞が表出する世界観を瑞々しく歌い上げます。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750)/
エーラー(1980-)(リイマジンド):
パルティータ
第1番・第2番・第5番 (室内管弦楽版)他 [トレヴァー・ピノック、ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブル ほか]発売日:2023年09月22日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ピノックが”振る” 『パルティータ』室内管弦楽版ユゼフ・コフレル編曲「ゴルトベルク変奏曲」が大きな話題となったトレヴァー・ピノックとロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブルによる、バッハの鍵盤楽器のための名作を室内管弦楽で演奏する企画第2弾。今回は同様の編成による新しい編曲をロイヤル・アカデミー出身の作曲家トーマス・エーラーに依頼しました。 コフレルの編曲のような親しみやすさと、それとは異なるアプローチを目指すエーラーが6曲のパルティータから選んだのは1番、2番、5番、そして6番からコレンテで、編成は弦(4/4/3/3/1)、フルート、オーボエ、コーラングレ、ファゴットが各1というもの。編曲よりも一歩踏み込んだ「リイマジンド(再想像)」という作業を経て生み出された作品は、バッハの書いた音型のみを使いながら様々な楽器がフレーズを受け継いで声部の動きを鮮やかな色彩感で表現しており、さらに和声を厚く印象的に響かせることで、バッハの鍵盤作品の最高峰という完成度を保ちながら、ロマン派を思わせる超時代的な美しさを纏わせることに成功しています。 最後にはエーラーのオリジナル作品「光の小川」を収録。ドイツ語のBach(小川)に掛けたタイトルのこの作品は、パルティータの回想もかすかに姿を現しつつ、バッハの音楽が人々の魂を照らし出すイメージを表現しているということです。見通しの良い録音も相まって、たいへん爽やかなアルバムに仕上がっています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ 第44集〉
第14番・第144番・第72番 [ジョアン・ラン(ソプラノ)/ゼーレン・リヒター(テノール)/ドミニク・ヴェルナー(バス)/ヌリア・リアル(ソプラノ) 他/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団管弦楽団&合唱団]発売日:2023年09月15日
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第144番にはヌリア・リアルが参加しています。 第14番「神もしわれらと共になかりせば」は1735年の顕現後第4日曜日用のカンタータ。未完となった1724/25年のコラール・カンタータ年巻を補うものとして作曲されました。基になったのは詩篇第124篇に基づくルターのコラールで、苦境に立った時や脅威にさらされた時に助けてくれる神を称える内容です。 第144番「汝のものをとりて去りゆけ」は1724年2月6日、七旬節主日に初演された作品。作詞者は不明ですが「現状に不満を抱くことなく、全ては神が与える自身の取り分のみに感謝するように」という内容が歌われます。曲は4声のモテットで始まり、最後は簡素なコラールで締めくくられます。 第72番「すべてただ神の御心のままに」は1726年1月27日の顕現後第3日曜日用の作品。ザロモン・フランクによる詩は、マタイ伝からの「重い皮膚病を患った人を癒したイエスの奇跡」のエピソードが元になっており、冒頭は力強い合唱で人間の迷いのない確固たる信念が歌われます。レチタティーヴォに続き、弦楽器が活躍するアルトのソロでは「Herr、 so du willt 主により」の言葉が何度も繰り返すことで厚い信仰心が表明されています。そしてバスのレチタティーヴォに続き、軽やかなソプラノのアリアが続きます。最後は神への感謝が歌われた輝かしいコラールで曲を閉じます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 全集[4枚組]
BWV 846-893 [フランチェスコ・チェーラ(チェンバロ)]発売日:2023年09月15日
CD 4枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
フランチェスコ・チェーラ、
満を持して「平均律」全2巻を一挙リリース!イタリアのチェンバロ/オルガン奏者・指揮者として活躍するフランチェスコ・チェーラが遂にバッハの「平均律」を録音。積年の経験を傾注して自ら調律にも凝った力作です。 1967年ボローニャに生まれたフランチェスコ・チェーラは、フェルディナンド・タリアヴィーニとグスタフ・レオンハルトに学び、イル・ジャルディーノ・アルモニコのチェンバロ/オルガン奏者を経て、ソリストとして、また自らのアンサンブルを指揮してルネサンスからバロック期の声楽・器楽曲の演奏と録音に取り組んで来ました。 そのチェーラがバッハの「平均律」を遂に録音。チェーラは長年にわたり「平均律」の基本的性格を「規律」と「内面性」の2点からとらえて来たといいます。「規律」とは対位法に代表される厳格さであり、それを音として具現するために必要な頭と指のトレーニング。また「内面性」は楽想と構造が時に省察や瞑想へと導く性格を持っていること。これらを演奏で表現する準備が整ったとして録音に臨みました。 (曲目・内容欄に続く)収録作曲家:
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MARROW
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲全曲 [サユウン・ソルステインスドッティル(チェロ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (Marrow) (Thorsteinsdóttir)
発売日:2023年09月15日
NMLアルバム番号:DSL-92263
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
バッハの無伴奏チェロ組曲全曲を「人間らしく生きる上でのエッセンス」と語るサユウン・ソルステインスドッティル。1番から6番への調の推移に必然性を感じる彼女は、その「流れ」をより強く感じるためにリピートを省いて演奏しています。
収録作曲家:
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ベルナール・フォクルール
J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン作品全集[16枚組 BOX] [ベルナール・フォクルール]発売日:2023年09月22日
CD 16枚組価格:6,000円(税込、送料無料)
古楽大国ベルギーのレーベルRICERCARが誇る名匠の金字塔的録音、待望の再登場!RICERCARが15年がかりで制作した体系的録音に2008年の新録音を加え、CD16枚にわたり大バッハのオルガン作品の全貌を解き明かした名匠ベルナール・フォクルールの全曲録音、待望のカタログ復活です。 作曲家が知っていた当時のモデルの楽器とその奏法を研究・再現することにより、作品が生まれた当時の企図に迫ろうとする古楽的アプローチが大きな進展をみせた20世紀の後半、その最前線地域の一つベルギーで発足したのがRICERCARでしたが、この全集の演奏者ベルナール・フォクルールはそこで当初から重要な録音を連発してきたリチェルカール・コンソートの一員であり、同時にエクス=アン=プロヴァンス歌劇音楽祭やブリュッセル王立モネ劇場などの芸術監督を歴任してきたオルガン奏者=作曲家。当時まさに18世紀以前の状態への修復が進んでいたヨーロッパ各地の歴史的なオルガンの数々での録音は、バッハが好んだ足鍵盤の重低音を活かしたダイナミックな響きばかりでなく、時には18世紀の教会オルガン本来の、残響に頼らない直接音の味わいが生きる音響も再現されています。歴史的楽器ならではの音色美の違いを巧みに活かしながら、過剰に構えず自然な音運びの魅力を浮き彫りにしてゆくフォクルールの解釈は、21世紀にもなお新鮮さを失わず、聴くたびに豊かな説得力の中で新たな発見をもたらしてくれることでしょう。 フォクルール自身による長大な解説(仏・英・独語)や各楽器紹介、収録作品アルファベット索引など充実した140ページ以上に及ぶライナーノートも貴重な資料となっています。
収録作曲家:
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バッハ/ゴルトベルク変奏曲
海野幹雄による弦楽三重奏版 [ゴルトベルク・トリオ東京]発売日:2023年09月22日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
海野幹雄が原曲に正面から向き合い編み出した新たな弦楽三重奏版
名手3人が真摯ながら躍動感溢れる対話を繰り広げる熱演を!J. S. バッハの名曲、ゴルトベルク変奏曲にはたくさんの編曲版が存在し、中でもシトコヴェツキによる弦楽三重奏版は一つの決定版と見られています。私たちもこの楽譜を基にたくさん演奏を重ねて参りましたが、いつしか私はそれとは異なる角度から弦楽器の良さを引き出した新たな編曲版を作りたいと思うようになりました。違った視点からこの名曲の本質に近づいてみたいという理想を追求した一つの結果としてお聴き頂ければ幸いです。 (海野 幹雄)収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ協奏曲集
BWV 1052・1054・1055・1059 [スティーヴン・デヴァイン(チェンバロ&指揮)/エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団(古楽器使用)]発売日:2023年08月25日
CD価格:2,100円(税込)
エイジ・オブ・インラントゥメント管弦楽団及びゴンザーガ・バンドの首席チェンバロ奏者スティーヴン・デヴァイン。2009年からは指揮活動も始めました。 今作ではJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲の中から4曲を演奏。BWV1059はオーボエ協奏曲として冒頭の8小節半のみが遺されていますが、この録音でデヴァインはカンタータ第35番『心も魂も乱れはて』の素材を用いて「復元」を試みています。アリアの声楽パートをオーボエに割り当てるなどのデヴァインならではの工夫をお楽しみください。 エイジ・オブ・インラントゥメント管弦楽団は弦楽5部で各パート1人の編成(BWV1059ではオーボエも参加)、精妙緻密なアンサンブルで聴かせます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法 BWV 1080(未完部分補筆完成版) [レ・レクレアシオン]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (The Art of Fugue), BWV 1080 (Les Récréations)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:RIC453
CD価格:2,475円(税込)
バロック楽器による「拡大された弦楽四重奏」が織りなす音楽史上の傑作バッハが生きていた時代に存在したモデルの弦楽器で、弦楽四重奏編成を基本としながら、古典派時代以降に廃れていった楽器も用いて作品本来の姿に迫った新録音。 多声音楽の大家バッハが老境に差し掛かる頃、自らの対位法芸術の総決算として作曲を進めながら、最晩年に終曲を仕上げ切らないまま未完で終わった『フーガの技法』は楽譜上に楽器の指定がなく、鍵盤独奏からオーケストラまで多種多様な編成で演奏されて後世の人々を驚かせてきました。弦楽四重奏もよく使われてきたものの、古典的な3種の楽器ではヴィオラ・パートなどで音域的に対応しづらい局面が出てきてしまうのが難点(バロック以前の作法でオルガン曲をガンバ合奏にした場合に近く、低音寄りになる曲も少なくありません)。 「最古の弦楽四重奏曲」とされるA.スカルラッティの4声ソナタ群の録音(RIC422)で注目を浴びたレ・レクレアシオンはそこで、フランス・バロック流の小型ヴァイオリン(イタリア語の呼称ヴィオリーノ・ピッコロで知られる楽器)と通常のチェロより高い音域に対応できる18世紀のチェロ・ピッコロも導入、全てバッハが書いた通りの音符で全編演奏を実現しました。最後の断筆部分は残された楽譜のまま演奏される場合もありますが、ここでは古楽再現の作法に従いヴァイオリンのマチュー・カミレリが独自の終結部を提案。曲集冒頭の主題に立ち返って締めくくる補筆案は独特の説得力を持って響き、全編を通して聴くとひときわ印象深く感じられるに違いありません。 ライプツィヒ・バッハ・アルヒーフでも活躍してきた音楽学者ジル・カンタグレルとアンサンブル自身によるライナーノート解説文(仏、英、独語)も、作品演奏史と実践ノウハウの両面から興味深い内容になっています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ 第43集〉
第39番・第89番・第138番 [ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)/デルフィーヌ・ガルー(アルト)/マティアス・ヘルム(バス)/ヌリア・リアル(ソプラノ)他/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団管弦楽団/バッハ財団合唱団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 43 - BWV 39, 89 and 138 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:BSSG-C177
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第43集では3つのカンタータが演奏されています。 第39番「飢えたる者に汝のパンを分けあたえよ」は1726年6月23日の三位一体後第1日曜日に初演された作品。貧民ラザロと傲慢な金持ちの末路が比較されるというエピソードを主に、隣人愛と困っている同胞への助力、そして神の庇護への感謝が描かれています。旧約聖書の言葉を引用した長大な第1曲をはじめ、美しいアリアが3曲含まれた傑作のひとつ。 第89番「エフライムよ、われ汝をいかにせん」は1723年の三位一体後第22日曜日のための作品。罪深い世の現状に対する神の怒りと、裁きと報復についての警告。そして罪深い人がやがて神の救済を待ち望む心境へと変化する様が描かれており、最後は力強いコラールで締めくくられます。 第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」は1723年9月5日、三位一体後第15日曜日に初演されたカンタータ。この世の富に振り回されてしまう人間の苦悩を、神に祈ることで解放される様子が、作者不詳のコラールを中心に描かれています。アリアは、メヌエット風の明るさを持つ1曲のみ。これは後にミサ曲ト長調BWV236に転用されました。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ 第42集〉
第2番・第185番・第37番 [アレックス・ポッター(アルト)/ゲオルク・ポプルッツ(テノール)/マルクス・フォルペルト(バス)/レジーナ・カービス(ソプラノ)他/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団管弦楽団/バッハ財団合唱団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 42 - BWV 2, 37 and 185 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:BSSG-C222
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第42集では3つのカンタータが演奏されています。 第2番「ああ神よ、天より見そなわし」は1724年6月18日の三位一体後第2日曜日用の作品。オルガンに導かれた冒頭の厳格な合唱にはじまり、テノールのレチタティーヴォ、独奏ヴァイオリンが活躍するアルトのアリア、そして美しいバスのレチタティーヴォに続く執拗なリズムの反復が特徴的なテノールのアリアが歌われ、最後はオルガン独奏が絡むシンプルなコラールで幕を閉じます。 第185番「永遠の愛の慈悲深き心よ」は1715年の三位一体後第4日曜日に初演されたカンタータ。冒頭のソプラノとテノールの二重唱は、神の慈悲と人間への憐れみが描かれています。その後はさまざまな形でイエスの教えが描かれ、最後はヴァイオリン独奏を伴うコラールで締めくくられます。 第37番「信じて洗礼を受けし者は」は1724年5月18日、キリスト昇天祭のカンタータ。イエスを讃える曲であるにも関わらず、弦楽合奏とオーボエ・ダモーレ2本という簡素な編成が特徴。第3曲はコラール・コンチェルトの形式で書かれており、歌唱パートと通奏低音の掛け合いが華やかに展開します。バスのレチタティーヴォとアリアが続き、最後には晴れやかなコラールが置かれています。
収録作曲家:
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BACH IN VENICE
ヴェニスのバッハ [ジューリオ・デ・ナルド(チェンバロ)/セスティエール・アルモニコ(古楽器使用)]BACH, J.S.: Harpsichord Concertos, BWV 972-974, 976, 978, 980 (Bach in Venice) (Nardo, Sestier Armonico)
発売日:2023年06月16日
NMLアルバム番号:CDX-72201
CD価格:1,950円(税込)
J.S.バッハは生前イタリアに旅行することはありませんでしたが、ザクセン公ヨハン・エルンストがイタリアの器楽レパートリーに関心を抱いていたため、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、トレッリらの作品に触れることができました。バッハはこれらを研究し、何曲かの作品をチェンバロ独奏用に編曲しています。このアルバムでは、その中から6曲を選び、鍵盤楽器奏者ジューリオ・デ・ナルドがオーケストラとチェンバロのための協奏曲に編曲。デ・ナルドは各々の作品のチェンバロ・パートに改変を加えることなく、弦楽パートを付け加えています。 ジューリオ・デ・ナルドは1994年、トレヴィーゾ生まれ。アンドレア・マルコンに師事し、数多くの国際コンクールに入賞。マルコンの楽団とともに演奏を重ねてきた俊英で、これがソリストとしての初アルバムになります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1675-1750):
無伴奏ヴァイオリンのための
ソナタとパルティータ(全曲) [パブロ・スアレス・カレロ(ヴァイオリン) 他]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 (Complete) (Suárez Calero)
発売日:2023年06月23日
NMLアルバム番号:IBS-52023
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
パブロ・スアレス・カレロによるバッハ無伴奏ヴァイオリン、
一部声楽アンサンブル付き!パブロ・スアレス・カレロは1982年マドリード生まれ。ヴァイオリンをニコラス・チュマチェンコ、サルヴァトーレ・アッカルド、オーギュスタン・デュメイに師事。母国スペインをはじめ、特にフランスと北欧諸国に招かれて演奏を重ねています。 このCDでは、研究者ヘルガ・テーネが提唱するアンサンブルをいくつかの楽章で採用している点に注目。例えば有名なニ短調のシャコンヌは、バッハが亡き妻マリア・バルバラを偲び、死者を追悼するコラールの旋律を織り込んでいるとの説に基づいて、歌手4声部にチェロが加わったアンサンブルが該当するコラールを演奏し、ヴァイオリンの独奏との美しい絡み合いを聴かせます。 グラナダ教会の美しい残響も敬虔な雰囲気を高めています。収録作曲家:
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『ハーモニーの秘密』 J.S.バッハの生涯
イェルク・ハンドシュタインによる語りと様々な音源による伝記 [さまざまな演奏家]HANDSTEIN, J.: Johann Sebastian Bach - Die Geheimnisse der Harmonie (Wachtveitl, Schuch, H. Arman, G. Antonini)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:900936
CD 4枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
BR-KLASSIKの人気シリーズ「音で綴る作曲家の生涯」の最新作はJ.S.バッハ。ドイツのラジオなどで人気のナレーターとバッハ役の俳優が、バッハの幼年時代から晩年までの勤勉な仕事ぶりと家庭生活をCD3枚にわたって描きます。全編ドイツ語。物語バックには、有名演奏家による名曲の数々が部分的に使用されています。ブックレットはドイツ語のみ。 CD4には、ハワード・アーマンが指揮するバイエルン放送合唱団によるモテット「主に向かって新しき歌をうたえ」とジョヴァンニ・アントニーニが指揮するバイエルン放送交響楽団による管弦楽組曲第1番(2018年ライヴ録音)を収録。 管弦楽組曲は、ピリオド奏法を採り入れて鋭角的な響きを引き出すアントニーニの解釈を楽団がしっかりと受け止めたスリリングな出来栄えです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
Tranquillity [ジョナサン・フィリップス(ピアノ)]BACH, J.S.: Piano Music (Tranquillity) (J. Phillips)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:DDX21102
CD価格:2,250円(税込)
タイムズ誌で「真のクォリティと技巧を備えた音楽家」と称賛された英国のピアニスト、ジョナサン・フィリップス。BBCをはじめ、ロシア、イタリア、スウェーデンのテレビとラジオに出演し、イギリス、ヨーロッパでリサイタルを行うベテランです。 この「Tranquillity」と題されたアルバムでは、J.S.バッハ作品の中から、静けさと瞑想的な雰囲気を湛えた作品が集められています。演奏にはブゾーニやシロティによる編曲版を使用。
収録作曲家:
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Boulder Bach Festival
ボルダー・バッハ音楽祭 [ザカリー・キャレッティン (ヴァイオリン)/キム・ユウン(ヴァイオリン)/クレア・マッカハン (メゾ・ソプラノ)/ミナ・ガイッチ(チェンバロ)/クリストファー・ホルマン(チェンバロ・オルガン) 他]BACH, J.C.: Ach, dass ich Wassers genug hätte / BACH, J.S.: Concerto for 2 Violins, BWV 1043 (Boulder Bach Festival) (Carrettín, Yu-eun Kim, McCahan)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:DSL-92265
CD+Blu-ray-Audio 2枚組価格:2,400円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集 [エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)/サイラス・ウォルストン(チェンバロ)]発売日:2023年05月19日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
英国を拠点に活躍する古楽系ヴァイオリニスト、エイドリアン・バターフィールドと、NAXOSからリリースされているルクレールのヴァイオリン・ソナタ集でバターフィールドと息のあった共演を聴かせるチェンバロのサイラス・ウォルストンが演奏するバッハのソナタ集。バッハ作品を得意とするバターフィールドならではの豊かな感性に支えられた演奏が楽しめます。 サイラス・ウォルストンはこのアルバムがSOMMレーベルへのデビューとなります。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
三位一体節のためのカンタータ(第47番・第60番・第78番)
トリオ・ソナタ 第2番 [ダミアン・ギヨン、モード・グラットン、セリーヌ・シェーン、トーマス・ホッブズ、ブノワ・アルヌー、ル・バンケ・セレスト]発売日:2023年04月21日
CD国内仕様 日本語解説、歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ル・バンケ・セレストによるバッハのカンタータ第3弾日本でも高い知名度と人気を誇るカウンターテナー、ダミアン・ギヨン率いるル・バンケ・セレストによるバッハ。ALPHAとZIG-ZAGからこれまでアルト独唱を中心としたカンタータのアルバム2枚をリリースしましたが、今回は三位一体節に関わる、全くの趣の異なった3つの作品を収録しています。声楽器楽ともに世界中で活躍する名手たちが、1パート1人で担当する声部の綾が素晴らしく、さらにきめ細かかつダイナミックな表現も楽しめるアルバムです。 また使用されているオルガンは、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したもので、カンタータの間には名手モード・グラットンによる独奏も収録。カンタータ第47番の前には、その冒頭合唱曲の主題の元となったBWV 546の前奏曲も聴くことが出来ます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
マタイ受難曲/ヨハネ受難曲
クリスマス・オラトリオ
ミサ曲 ロ短調
[10枚組 BOX] [ヨス・ファン・フェルトホーフェン、オランダ・バッハ協会]発売日:2023年03月17日
CD 10枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
新世紀のスタンダードを切り拓いた名団体の画期的バッハ解釈がBOXにウィレム・メンゲルベルクやカール・リヒターらによる現代楽器によるバッハ解釈に、古楽器による新解釈で新風を巻き起こしたアーノンクールやガーディナーら大家たちに続き、古楽先進国オランダならではの21世紀の瑞々しいバッハ像を打ち出したヨス・ファン・フェルトホーフェン率いるオランダ・バッハ協会。18世紀の演奏習慣を見据えた洞察に満ちた解釈と、抜群の音楽性を兼ね備えた演奏の機微を隅々まで伝えるChannel Classicsのエンジニアリングを得て、バッハの大作群を彼らが録音してきたのは今世紀初頭の10年間においてのことでした。 リリースされるたび大きな反響を呼んできたこれらの名盤が、このたび10枚組BOX仕様で登場! 他の名指揮者たちの元でもソリストとして多くの名盤を刻んでいるテュルク、ゾマー、マクラウド、ハーヴェイ、ダニエルズら名歌手たちが続々参入、各パートの員数はほぼ1人で最大でも3人程度と適切に絞り込まれた編成で精緻に綴られてゆくその演奏は、隅々まで聴きどころが詰まっていて興味が尽きません。 通奏低音はオルガンだけでなくチェンバロやテオルボも参入、撥弦のフレッド・ヤーコプスやマイク・フェントロス、チェンバロのピーター・ヤン・ベルダーやシーベ・ヘンストラなど今やソリストとしても名の通った名手たちがオーケストラの各セクションに見つかり、聴きながら誰の音か確かめてゆく楽しみも。 知らずにいるのが惜しい名盤群、この機会にぜひお求め下さい。 (ブックレットに歌詞の掲載はございません。)
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法
古楽器アンサンブルによる自筆譜に基づく演奏 [ニュー・コレギウム]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (The Art of Fugue) (arr. for chamber ensemble) (Lemniscate) (New Collegium, Ribeiro)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:RAM2208
CD価格:2,475円(税込)
実力派古楽器プレイヤー続々!
多様な音色で浮かび上がるバッハの真意少年時代からオルガンに親しみ、17世紀ドイツの先人たちの語法を咀嚼吸収しながら、後年さまざまな音楽様式を身につけ、多声音楽の大家となっていったバッハ。その作曲技法の集大成ともいえる『フーガの技法』は、楽譜上に演奏楽器の指定がなされていない音楽理論的作品でありながら、実演を通じても多くの人の心を捉えて離さず、いろいろな楽器編成で披露されてきました。 楽譜が未完のまま残された理由はしばしば作曲家自身の死と結び付けられてきましたが、実際にバッハの筆が途絶えたのは1749年秋、つまり彼が亡くなる9ヵ月も前のこと。歿後まもなく次男C.P.E.バッハや音楽理論家=作曲家マールプルクが出版した楽譜は、それぞれ多くの点で自筆譜との違いが指摘されています。 20世紀以来、世界的に知られた古楽器プレイヤーを多く輩出してきたオランダ語圏を活躍拠点とするブラジル出身のリコーダー奏者イネシュ・ダヴェーナと古楽鍵盤奏者クラウディオ・ヒベイロは、彼らと同じく欧州古楽シーンで多忙な活動を続ける名手たちとともに、現存する関連楽曲まで含めバッハの自筆譜に準拠し曲順を再構成した『フーガの技法』を提案。彼らはあえて第1曲をチェンバロ独奏で聴かせたあと、曲ごとの個性をふまえて楽器を選びつつ、声部ごとに別々の楽器を使い、多声の絡みを明瞭に浮かび上がらせます。曲によっては副題を添え、彼らが読み取った曲の性質をわかりやすく伝える試みも。 楽器それぞれの味わい深い響きと相まって、この難渋ともいえる曲集が驚くほど親しみやすく感じられる充実録音。自身もバロック・ヴァイオリン奏者としてのキャリアを持つ俊才技師ライナー・アルントによる、名手それぞれの演奏の妙をよく伝えるエンジニアリングも光ります。収録作曲家:
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『LUMEN』
バッハ、ショパン、C.エル=バシャによる前奏曲と即興 [カミーユ・エル=バシャ]Piano Recital: El Bacha, Camille - BACH, J.S. / CHOPIN, F. / EL BACHA, C. (Lumen)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:ALPHA916
CD価格:2,475円(税込)
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『The Well-Tempered Consort - III
~ よく整えられたヴィオール合奏曲集 第3巻』
J.S.バッハ(1685-1750):
ヴィオール合奏による作品集 3 [ファンタズム]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Books 1 and 2 (arr. L. Dreyfus for chamber ensemble) (Phantasm, Dreyfus)
発売日:2023年02月10日
NMLアルバム番号:CKD708
CD価格:2,475円(税込)
オルガンにも通じる滋味豊かな美音の重なり、多種多様に『マタイ受難曲』やブランデンブルク協奏曲第6番、チェンバロを伴う3曲のソナタなど、バッハは18世紀初頭すでに廃れはじめていた古い弓奏弦楽器ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)をさまざまな名曲で活躍させました。この種の楽器の全盛期は16~17世紀で、ディスカント(高音域)の小型楽器からバス、時には最低音域を受け持つヴィオローネまで大小揃えたコンソートは教会奏楽の伴奏から貴人たちが愉しむ合奏まで、さまざまな局面に活躍の場を見出していました。 オルガンをはじめ鍵盤楽器の独奏用に書かれた曲をヴィオール合奏に編曲して弾く習慣も古くからあり、英国を代表するヴィオール合奏団ファンタズムはその史実に倣うかのごとく、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の収録曲をヴィオール合奏で演奏したアルバムをこれまでに2作LINN RECORDSに録音してきました。 好評を受けての第3弾は、この演奏形態の歴史的ルーツにも触れるオルガン作品『クラヴィーア練習曲集 第3巻』や『インヴェンションとシンフォニア』からの作品も多数収録。バッハが生まれた17世紀のドイツに息づいていた伝統の息吹も感じさせながら、名手揃いのファンタズムならではの気品漂う解釈は今回も深い余韻を残す演奏に仕上がっています。本来の楽器での演奏とはまた違った角度から光が当たることで、それぞれの曲に潜む思わぬ奥深さにも気づかされます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
インヴェンションとシンフォニア BWV 772-801 [福田ひかり(ピアノ)]BACH, J.S.: 2 and 3-Part Inventions (Hikari Fukuda)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:KCD-2096
CD国内盤価格:3,000円(税込、送料無料)
音楽雑誌への連載を行うなど研究者・執筆者としても積極的な活動を繰り広げる福田ひかり。前作『ゴルトベルク変奏曲』(KCD-2074)に続き取り組むのは『インヴェンションとシンフォニア』。 本録音でも「C. Bechstein Model D-282」を使用し、調律は「不等分平均律」を採用。カバー・アートは、松尾采奈が福田の演奏からインスピレーションを得て描き下ろした『鉱石』をモチーフとした作品。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ 第41集 [リア・アンドレス(ソプラノ)/マーゴット・オイツィンガー(アルト)/ゼーレン・リヒター(テノール)/マルクス・フォルペルト(バス) 他 ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団管弦楽団&合唱団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 41 - BWV 27, 122 and 165 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:BSSG-C111
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第41集では3つのカンタータが演奏されています。 第27番「わが終わりの近きをだれぞ知らん」は1726年10月6日の三位一体後第16日曜日に初演された作品。世の終わりに際し、自らの死について思いを巡らすという深刻な内容が、冒頭の合唱から丁寧に描かれています。オーボエ・ダ・カッチャを用いたアルトのアリア、諦観と世の喧噪を鮮やかに対比させたバスのアリアも聴きどころです。 第165番「おお聖なる洗礼」はワイマール時代(1708-1717)の作品。“洗礼”の重要性を説く内容を持ち、1715年の三位一体日に初演されたと推定されています。管楽器を用いない室内楽的な編成によるカンタータです。 第122番「新たに生まれしみどり児」は1724年に書かれた降誕祭後の日曜日のための作品。この年はこの日が大晦日にあたったため、年の変わり目を祝す賛美歌が選ばれています。メヌエットの形式による第1曲にはじまり、厳かなバスのアリアとソプラノのレチタティーヴォが続き、三重唱のアリアで頂点を迎え、喜びに包まれたバスのレチタティーヴォと、冒頭と同じく三拍子で書かれた簡潔なコラールで曲は締めくくられます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
チェロ・ピッコロによる協奏曲 6編 [マリオ・ブルネロ、リッカルド・ドーニ、アカデミア・デッラヌンチアータ]発売日:2022年12月16日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ヴァイオリン作品をチェロ・ピッコロで弾くブルネロの情熱、バッハの協奏曲へ!通常のチェロ演奏でも世界的な活躍を続けてきたイタリアの名手マリオ・ブルネロ。近年はバロック期に使われていたという小型のチェロ(4弦チェロ・ピッコロ=ヴァイオリンと丁度1オクターヴ低い調弦となる楽器)をピリオド奏法で弾きこなし、ARCANAでのバッハの無伴奏曲集や二重奏ソナタ6曲の全曲録音など、当時の習慣に従ってヴァイオリン作品を演奏する機会も増えています。 今回は同じイタリアの古楽器シーン最前線をゆくアカデミア・デッラヌンチアータとともに、バッハの協奏曲6曲をチェロ・ピッコロで演奏。収録曲の大半は当初別の独奏楽器のために書かれていた作品をバッハがチェンバロ向けに編曲したもので、原曲の特定や復元の試みも多くの専門家たちによってなされてきました。18世紀当時は演奏環境に合わせた編成のために楽譜を調えることまでが音楽家の仕事でもあり、バッハ自身も多くの教会カンタータに使用したチェロ・ピッコロでこれらの協奏曲を演奏する試みは、当時流の正当なアプローチであるといえるでしょう。 ブルネロが繰り出す中低音で綴られる旋律は、室内協奏曲型の編曲でも弦楽合奏ありの編曲でも過去の観賞体験を一新する瑞々しさ。合奏向け協奏曲を二段鍵盤チェンバロひとつで再現した独奏曲「イタリア協奏曲」も合奏向けに逆編曲。抜群のピリオド奏法とあいまって作品の意外な一面に驚かされるのではないでしょうか。 なおライナーにはブルネロ自身のコメントの他、ライプツィヒ・バッハ・アルヒーフ館長ペーター・ヴォルニーによる解説が添えられています(英・仏・伊語/国内仕様盤は日本語訳付)。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
矢島愛子(ピアノ)
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 作品78 D894他 [矢島愛子(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 18 / FRANCK, C.: Prélude, choral et fugue (Aiko Yajima)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00032
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
壮麗なるピアニズム。矢島愛子が奏でるシューベルト、フランク、バッハの美しい調べ。 数多くのコンクールで入賞歴を持ち、早くから実力派ピアニストとして知られる矢島愛子の最新アルバムです。シューベルトの「幻想ソナタ」とも呼ばれるソナタ第18番から始まり、フランクの魅力が凝縮された「前奏曲、コラールとフーガ」、厳かでピアノの華麗さが披露されるバッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」。矢島愛子の洗練された壮美たるピアニズムで、流麗にこれらの作品を描いていきます。繊細なタッチで磨かれた美しい音粒。ダイナミックな音楽性。矢島愛子が奏でる美しさが際立つ名曲3作品をお聴き下さい。
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲
第1番・第2番・第3番 [パヴロス・カルバーリョ]BACH, J.S.: Cello Suites (The), Vol. 1 - Nos. 1, 2, 3 (Carvalho)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:WHR072
CD価格:2,175円(税込)
イギリス、イタリア、ドイツ、ロシアとヨーロッパ各地のコンクールでの入賞歴を誇り、英国サセックスの弦楽合奏団、アンサンブル・レザの音楽監督を務めるパヴロス・カルバーリョによる無伴奏第1弾。堂々とした深い歌い込みと、豊かな表現がたいへん魅力的です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲
第1番・第2番・第5番 [リンデン・クランハム]BACH, J.S.: Cello Suites (The), Vol. 1 (Cranham)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:WHR075
CD価格:2,175円(税込)
英国王立音楽院でチェロを学び、アメリカやニュージーランドで室内楽の活動の後バロック・チェロを志したというリンデン・クランハム。エンシェント室内管弦楽団などで活躍し、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの一員としてガーディナーの「バッハ・カンタータ巡礼」のプロジェクトにも参加した彼女による無伴奏第1弾。1750年頃ドイツ製の名器の音色が楽しめます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
管弦楽組曲 第1番-第4番
(エレノア・バインドマンによる4手ピアノ編) [エレノア・バインドマン&スーザン・ソボレフスキ(ピアノ)]BACH, J.S.: Orchestral Suites Nos. 1-4 (arr. E. Bindman for piano 4 hands) (Bindman, Sobolewski)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:GP915
CD価格:1,950円(税込)
これまでにも「無伴奏チェロ組曲」や「ブランデンブルク協奏曲」などJ.S.バッハ作品をピアノ用にアレンジし、演奏してきたエレノア・バインドマン。今作では舞曲を中心としたバッハの名作「管弦楽組曲」の華やかな響きを、4手ピアノに置き換えることで、美しい旋律と巧みに施された対旋律を露わにしています。通常のオーケストラ版とはまた違った味わいをお楽しみください。 ※こちらのCDの収録時間は81分27秒と長時間になっているため、一部のプレイヤーでは正常に再生できない可能性がございます。予めご了承ください。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
トッカータ BWV 910-916 (全曲)
P.シーボーン(1960-):
トッカータとファンタジア
C.P.E.バッハ(1784-1788):
ファンタジア H. 348 [コンスタンチン・リフシッツ]Piano Recital: Lifschitz, Konstantin - BACH, J.S. / BACH, C.P.E. / SEABOURNE, P. (Toccatas and Fantasies)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:WHR073
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
リフシッツ待望のトッカータ全曲は、現代英国の作曲家シーボーンとのコラボレーション!ウクライナ第2の都市ハリキウ(ハリコフ)に生まれたリフシッツ。バッハは当初から重要なレパートリーの一つで、1994年に録音したゴルトベルク変奏曲は大きなセンセーションを巻き起こしました。これまでにフーガの技法や音楽の捧げもの、ピアノ協奏曲全集などをOrfeoに録音してきたリフシッツの最新作は、2022年5月の東京公演でもとりあげるバッハのトッカータに、イギリスの作曲家ピーター・シーボーンの作品を組み合わせたもの。リフシッツはこのプログラムで、千変万化する音のテクスチャーとテンポによってピアノ演奏における技巧の魅力と心の深くに訴える力の両方を伝えることを狙ったそうです。 1曲だけ収録されたC.P.E.バッハのファンタジアもリフシッツの本領が遺憾なく発揮され、大胆かつダイナミックな楽想の変化を聞かせます。
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J.S.バッハ(1685-1750):
管弦楽組曲(全曲) [ジョン・バット、ダニーデン・コンソート]BACH, J.S.: Overtures (Suites) Nos. 1-4 (Dunedin Consort, Butt)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:CKD666
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
室内楽のごとく絞り込まれた編成で、18世紀の生々しい作品美の真相に迫る!ヘンデルやバッハの大作声楽曲でユニークな解釈を打ち出し、LINNに数多くの名盤を刻んできたスコットランドの古楽器アンサンブル、ダニーデン・コンソート。久々の器楽のみの録音は彼らならではの丁寧な解釈が映えるバッハの管弦楽組曲です。 バッハの多くの合奏作品と同じく、これら4つの組曲は礼拝に音楽を使わない宗派のケーテン宮廷に彼が仕えていた頃、大半の原型が作曲されていたと考えられていますが、現在広く知られている版はライプツィヒ聖トーマス教会の聖歌隊監督としての仕事に追われながら、市内のコーヒーハウスで定期的に音楽会を指揮するなど、充実した活躍が続いた後年にまとめられており、第3番と第4番は金管・打楽器も入る祝典的な構成。ここでダニーデン・コンソートはあえて18世紀の一般的な楽団規模に近い小ぶりの弦楽編成をとり(ヴァイオリンは3人と2人、ヴィオラ1人に対しチェロとコントラバスは各2人)、各声部の動きが平明に伝わる流れの中で、それぞれのプレイヤーの持ち味を活かした端正にして躍動感あふれる音作りを披露してくれます。 LINNならではの自然な息吹を伝えるエンジニアリングもあり、細部までよく考え抜かれたバッハの音楽を改めて深く味わえる抜群の好演として見過ごせません。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 ヴァイオリン版 (全曲) [ジュリアーノ・カルミニョーラ]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (arr. M. Serino for violin) (Carmignola)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:A533
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
快演! 名手カルミニョーラによる無伴奏チェロドイツ・グラモフォンに録音した「無伴奏ヴァイオリン」の名演から4年(録音時点では3年)、ジュリアーノ・カルミニョーラがもう一つの“無伴奏”、チェロ組曲をARCANAレーベルに全曲録音しました。 編曲はイ・ムジチのメンバーとして活躍し、カルミニョーラとは20年にわたり共演を重ねてきた友人マルコ・セリーノによるもの。新型コロナ・ウイルスによる世界的パンデミックの直前にこの楽譜と出会ったカルミニョーラはその編曲に感銘を覚え、チェリストの友人マリオ・ブルネロの協力も得て、ロックダウンの中この作品に取り組んだということです。チェロとヴァイオリンの調弦は1オクターヴと5度違うため、この編曲でも基本的に5度上に移調されています。 また第5番ではチェロと同様に第4弦を1音下げるスコルダトゥーラを採用。そして5弦のチェロ・ピッコロ(2~5弦の調弦はヴァイオリンの丁度1オクターヴ下)のために書かれたとされる第6番は原調にて臨んでおり、本来は低いC弦を使う箇所のみ、音楽の流れを崩さぬよう1オクターヴ上げて演奏されています。 このためヴァイオリンでも軽やかな表情が可能となり、チェロのものとは大きく違うものの、ヴァイオリンならではの自在な表現で美しく歌われる無伴奏チェロ組曲が誕生しました。作品に命を吹き込む、カルミニョーラならではの活き活きとした表情が大きな魅力となっています。 なお編曲者マルコ・セリーノは、「エンニオ・モリコーネ: シネマ組曲」(A495/NYCX-10268)にソリストとして参加しております。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ 第40集 [ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)/マルクス・フォルスター(アルト)/ハンス・イェルク・マンメル(テノール)/ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)他/ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 40 - BWV 146 and 188 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:BSSG-C080
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第40集には2つのカンタータが収録されています。 第146番「われらあまたの苦難を経て神の御国に入らん」は、バッハのライプツィヒ・カンタータ第3集に属する作品ですが、彼の死後に作成された筆写譜のみが残存、カンタータの詞も作者不詳であるなど、成立が良く分かっていない作品です。内容は復活祭後第3日曜日のためのものですが、初演時期もわかっていません。開始のシンフォニアは、失われたニ短調のヴァイオリン協奏曲をオルガンに編曲したものが使われており、次の合唱も同じ曲に基づいています。悲しみに満ちた楽章は刻々と困難に打ち勝つような力強い楽章へと移り変わり、聴き手は歓喜の歌声に包まれますが、筆写譜最後のコラールに歌詞がなく、この演奏では「Freu dich sehr、 o meine Seele"(大いに喜べ、わが魂よ)」の第1節を用いることで人々の生きる道標としています。 1728年10月に初演された第188番「われはかたき信仰をもつ」も不完全な形で伝わる作品の一つ。バッハの自筆スコアの一部は現存するものの、オリジナルのパート譜は失われており、自筆譜も切り刻まれたりして完全な形では残っていません。1720年代も末になると、バッハは毎週の演奏会から次第に距離を置き、新しいカンタータを作曲することは少なくなっていましたが、指揮は行っていたようで、この曲のシンフォニアも「チェンバロ協奏曲ニ短調 BWV 1052」の素材が転用されています(のちにC.P.E.バッハもこの素材を用いて異稿版を作成しているので耳にする機会は多い曲です)。ピカンダーの詞は三位一体後第21日曜日用のもので、神への強い信頼が描かれています。
収録作曲家:
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Bach im Fluss
バッハと時の流れ [ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)/アレックス・ポッター(カウンターテナー)/櫻田 亮(テノール)/ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantata Arias and Chorales (Bach im Fluss) (Hofbauer, A. Potter, Makoto Sakurada, W.M. Friedrich, J.S. Bach Foundation Orchestra, Lutz)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:BSSG-C089
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
バッハ財団が行っている「Wort & Klang 言葉と響き」と題するシリーズ・コンサートのライヴ録音。 2011年は財団の5周年にあたり、「流れ」をテーマとしたプログラムが組まれました。バッハの膨大な作品から周到に選ばれた曲を、一部にはルドルフ・ルッツによる編曲を加えて間を空けずに(アタッカで)演奏することで、千変万化するリズムによってバッハの多彩で卓越した作曲のセンスを驚きをもって再発見すると共に、その歌詞を通じて時の流れの中における人間の生のはかなさと神の世界の永遠をかみしめる構成になっています。 ルッツとバッハ財団管弦楽団&合唱団のいつも通りのヴィヴィッドな演奏に加えて、バッハ・コレギウム・ジャパンをはじめ世界で活躍する櫻田亮ら歌手陣が歌詞と曲想にふさわしい共感のこもった歌唱を聞かせます。
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲
第1番-第6番 BWV 1007-1012 [ダーヴィト・シュトロンベルク(チェロ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (D. Stromberg)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:OC498
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
ハンブルク音楽演劇大学で学んだ後、ストックホルム音楽院で更なる研鑽を積んだチェリスト、ダーヴィト・シュトロンベルクが弾くJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲。 この演奏で彼は、バロック・チェロとチェロ・ピッコロを用い、ガット弦特有の発音と音色を生かした表現に挑戦しています。全体的にゆったりめのテンポをとりながら、前奏曲での足取りは軽やかで、緩やかな楽章では細かいニュアンスを丁寧に表現。時に即興的なフレージングが聞かれるのは、古楽と現代音楽の双方に魅了されているというシュトロンベルクならではの持ち味でしょう。
収録作曲家:
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トーヴィ(1875-1940):
〈室内楽作品集 第3集〉
チェロ・ソナタ全集 [アリス・ニアリー(チェロ)/ケイト・グールド(チェロ)/グレーテル・ダウズウエル(ピアノ)]TOVEY, D.F.: Chamber Music, Vol. 3 - The Complete Cello Sonatas (Neary, Gould, Dowdeswell)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:TOCC0497
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの音楽学者・作曲家ドナルド・トーヴィ。オックスフォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤しみました。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストとしてブラームスのピアノ五重奏を演奏するなど、一連の室内楽コンサートで活躍。また当時最も優れた音楽評論家の一人として活躍すると同時に、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としても名を遺しています。 トーヴィは、20世紀を代表するチェリストの一人、パブロ・カザルスとも親交があり、その交流からはチェロのための協奏曲と、このアルバムに収録された2つのチェロのためのソナタが生まれています。どの曲もブラームスを思わせる息の長い旋律を持つとともに、無伴奏チェロ・ソナタの終楽章における巨大なパッサカリアでは超絶技巧も要求されます。 世界初録音となるバッハの前奏曲ハ短調の編曲は、12歳のトーヴィの手になるもの。もともとのリュート曲に美しいチェロの旋律が加えられています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (Schliessmann)
発売日:2022年07月15日
NMLアルバム番号:DDC25754
SACD-Hybrid 2枚組価格:2,625円(税込)
シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマン。これまでにショパンやブラームスのアルバムを発表、作品の奥深くまで分け入り、一つ一つの曲の質感や形、そして詩情を浮かび上がらせた演奏が好評を博しています。 2013年にはバッハのパルティータやイタリア協奏曲などを含むアルバムを録音、発表しましたが、この「ゴルトベルク変奏曲」は2007年の録音。他のどの作曲家よりもバッハを敬愛しているというシュリースマンのこの演奏はさまざまなメディアで高い評価を得たものです。今回の発売にあわせ、新たなリマスタリングを行い更に美しい音が楽しめます。 マルチ・チャンネル5.0を含むSACDでの発売です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004 [ペッテリ・イーヴォネン(ヴァイオリン)]発売日:2022年07月22日
LP価格:4,650円(税込、送料無料)
グラミー賞やICMAにノミネートされたフィンランドのヴァイオリニスト、ペッテリ・イーヴォネンが弾くバッハのパルティータ第2番。長らくアメリカで生活、ヨーロッパに戻り、ヘルシンキのフィンランド歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを務めた後、パリ・オペラ座のコンサートマスターとしてパリに移り住んだというイーヴォネンは、様々なスタイルの音楽を誠実に演奏する能力と、天性の抒情性を持つヴァイオリニストとして、エサ・ペッカ・サロネンやグスターボ・ドゥダメルといった著名な指揮者と共演しています。 この演奏は南カリフォルニア大学アルフレッド・ニューマン・ホールでライヴ録音されたもの。ヴァイオリンは1767年製のフェルディナンド・ガリアーノ。オリジナルのCK12管を装着したコンデンサー型のステレオマイクAKG C-24を使ったワンポイント録音で、エリオット・ミルウッドが特別に制作した真空管のマイク・アンプからミキサーを経由せずにオープンリールのAgfa-formula 468テープにダイレクト録音しています。電気経路を最短化することで生音の質感を極力損なわずに伝えようという、Yarlungらしいこだわりの一枚です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年9月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
管弦楽組曲(初期稿再現版)(全4曲) [アンサンブル・マスク]BACH, J.S.: Overtures (Suites) Nos. 1-4 (Ensemble Masques, Fortin)
発売日:2022年06月17日
NMLアルバム番号:ALPHA832
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
俊英オリヴィエ・フォルタンと名手たちが解き明かす、
管弦楽組曲が生まれたときの姿カナダ出身のチェンバロ奏者オリヴィエ・フォルタンほか、世界各地の有名古楽器アンサンブルで活躍する名手たちが集ったアンサンブル・マスク。来日公演で日本での知名度も上がっている彼らは、それぞれの高い技術と音楽性、そして極小編成での親密なコミュニケーションを生かし、作品本来の姿を明らかにするパフォーマンスで定評があります。 ここでもバッハの名曲、管弦楽組曲を各パート1人の編成で収録していますが、それだけではなく、現在知られている形の原型とされる、弦楽とオーボエを中心とした編成を再現してみせました。 中でも特徴的なのは通常フルートの独奏が入る組曲第2番で、調を全音下げてイ短調としたうえでオーボエが独奏を受け持ちます。フルートの重要レパートリーとなっている「バディネリ」も、もちろんオーボエが演奏。さらに、通常トランペットとティンパニが入る華麗な第3番は弦楽器のみ、同じく第4番では3本のオーボエが加わります。 いずれも、バッハが本来構想したであろう形であることも興味深いですが、通常と全く違う響きが味わえることにまず興味を惹かれるアルバムと言えそうです。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
モテット集 [ヴァランタン・トゥルネ、ラ・シャペル・アルモニーク]発売日:2022年06月24日
CD価格:2,475円(税込)
みずみずしく伸びやかな解釈、充実した器楽編成付でバッハの多声音楽世界へ2019年にバッハの『マニフィカト』初演版の録音(CVS009/NYCX-10097)で鮮烈なCDデビューを飾った、フランスの新世代指揮者ヴァランタン・トゥルネ率いるラ・シャペル・アルモニーク。Château de Versailles Spectaclesレーベルではその後ラモーの《優雅なインドの国々》(CVS031)や《レ・パラダン(遍歴騎士たち)》(CVS054)といったオペラのみずみずしい録音も聴かせてくれた彼らですが、今回のモテット録音もバッハ作品への深い愛が見事な結実を見せた注目すべき内容となっています。 二重合唱で各パート2~3人となる小規模編成の声楽陣に、ヴァイオリン2・ヴィオラ2・チェロとコントラバス各1にオーボエ2・ターユ(中音域オーボエ)1・ファゴット1とオルガンからなる器楽が参加。ヴァイオリンのダヴィド・プランティエやオーボエのブノワ・ローラン、オルガンのフランソワ・ゲリエらヴェテラン勢が加わった充実の器楽陣が、合唱の単なる補助以上の効果をもたらし、色彩感溢れる多声部の絡み合いでア・カペラとは違う豊かな作品像を描き上げます。 大バッハに大きな影響をもたらした親族ヨハン・クリストフ・バッハのモテットではバロック期の一部の習慣に従い、器楽にカンマートーン(A=390Hz)、合唱にコーアトーン(A=465Hz)とピッチを別々に設定、約短三度の音程差を音符の読みかえ(器楽陣が in E♭ 読み)することで補正し、当時の音響感覚に迫るという興味深い試みも。 また大バッハ自身が筆写した17世紀の作曲家クニュプファーも収録し、ドイツの伝統とバッハの繋がりを浮き彫りにするプログラム構成も秀逸です。
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲
第1番-第6番 BWV 1007-1012 [マリーナ・タラソヴァ(チェロ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (Tarasova)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:DDA21238
CD 2枚組価格:2,775円(税込)
全てのチェロ奏者にとって聖典的な存在とされるヨハン・ゼバスティアン・バッハの『無伴奏チェロ組曲』。今回、この至高の作品を手掛けたのは名チェリスト、マリーナ・タラソヴァです。 プラハ、フィレンツェ、パリの国際コンクールで優勝、ヴェテラン奏者として高く評価されるタワソヴァは17世紀から20世紀まで幅広いレパートリーを持っていますが、バッハの無伴奏チェロ組曲の録音は初めてのこと。ここでの彼女の演奏は、バッハの音楽に活力と深い精神性を吹き込んでいます。
収録作曲家:
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バッハとペルト
オルガン作品集 [デイヴィ・ベンディクス・ニルセン(オルガン)]BACH, J.S.: Prelude and Fugue, BWV 552 / Organ Concerto, BWV 596 / Passacaglia and Fugue, BWV 582 / PÄRT, A.: Pari intervallo / Trivium (D.B. Nielsen)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:ORC100197
CD価格:1,950円(税込)
1993年生まれ、デンマーク/ハンガリーの若手オルガニスト、デイヴィ・ベンディクス・ニルセンのデビュー・アルバムはJ.S.バッハとペルトの作品を組み合わせた1枚。一見異なる音楽的アプローチを持つ2人の作品を合わせることで、聴き手はドイツ・バロックと20世紀エストニアの音楽の意外な類似点を聴き取れることでしょう。バッハの「コラール前奏曲」や、ペルトの「鏡の中の鏡」に共通する深い精神性を味わうとともに、バッハがヴィヴァルディ作品をオルガン用に編曲した「協奏曲」では高い技巧を楽しむことができます。 デイヴィ・ベンディクス・ニルセンは聖マルコ教会(コペンハーゲン)のオルガニストを務めるとともに王立デンマーク音楽アカデミーで教鞭を執っています。また2018年にレオニー・ソニング・タレント賞を受賞し、2022年から2023年までデンマーク芸術財団の若手文化エリート奨学生に選ばれるなどデンマーク国内で高く評価されるオルガニストです。
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Vor deinen Thron
J.S.バッハ(1685-1750):
コラール前奏曲集 [橋野沙綾(オルガン)]BACH, J.S.: Organ Music (Vor deinen Thron) (Saya Hashino)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:SM395
CD価格:1,950円(税込)
コンサートピアニスト、オルガニスト、チェンバロ奏者として、多様なレパートリーを持つ橋野沙綾がJ.S.バッハのオルガン作品を演奏した1枚。「さまざまな手法による18のライプツィヒ・コラール集」からのコラール前奏曲をはじめとした名作が選ばれています。この録音はドイツのオルガン製作者ルーカス・フィッシャーが製作した18ストップを持つオルガンを使用、柔らかい音色が特徴です。 橋野沙綾は札幌出身、東京藝術大学で学びジュネーヴ音楽院で更なる研鑽を積んだ鍵盤奏者。現在ジュネーヴのサン=ジェルマン教会のオルガニストを務める他、スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ室内管弦楽団など名だたるオーケストラと共演、またトランペット奏者の神代修とアルバム「gentle stream」を発表するなど、幅広い活動を行っています。
収録作曲家:
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大作曲家 J.S.バッハ
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Johann Sebastian Bach
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.578362
CD価格:1,600円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ 第39集
第215番 BWV 215/第120番 BWV 120 [ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)/ヤン・ベルナー(アルト)/ダニエル・ヨハンセン(テノール)/ゼーレン・リヒター(テノール)/ペーター・コーイ(バス)/ダニエル・ペレス(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用)]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 39 - BWV 120 and 215 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:BSSG-C053
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第39集には2つのカンタータが収録されています。 第215番「恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」はザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世(ポーランド王アウグスト3世)が、1734年10月に支配下にあったライプツィヒを訪問した際に、王を称え歓迎するために書かれたカンタータ。王を寓意的に扱うことなく、その人柄と資質を称える内容です。バッハは3日間でこの作品を仕上げたとされており、第1曲のオープニングコーラスにカンタータ「国父なる主よ、万歳」(音楽は消失 BWV Anh.11)の歌詞を用いるなど、一部の素材は他の作品から転用しています。またバッハは後に、この作品の一部の旋律を『ミサ曲ロ短調』に、第7曲のソプラノ・アリアは『クリスマス・オラトリオ』に転用しています。 第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう」は1742年、もしくはその少しあとにライプツィヒでの市参事会交代式のために書かれたカンタータ。毎年「聖バルトロメウスの日」である8月24日のあとの月曜日に行われるこの儀式は、ライプツィヒの聖ニコライ教会で礼拝が行われ、ここに音楽を提供するのは、トーマス・カントルの務めでした。バッハはこの職にあった27年間、毎年祝賀カンタータを寄せています。そのため、常に新作を用意したわけではなく、このカンタータも冒頭のアリアを含む3曲は、以前の同名作品(BWV 120b)からの転用であるとともに、他の作品にも転用するなど、バッハ自身のお気に入りの作品だったと推測されています。
収録作曲家:
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『ヘーベンシュトライトのバッハ』
~ダルシマーとオルガンで弾くバッハのソナタ~ [ラ・ジョイア・アルモニカ(マルギット・ユーベルラッカー、ユルゲン・バンホルツァー)]BACH, J.S.: Sonata No. 6, BWV 1015 / Violin Sonata, BWV 1021 (arr. J. Banholzer and M. Ubellacker) (Hebenstreit's Bach) (Übellacker, Gioia Armonica)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:RAM2101
CD価格:2,475円(税込)
美麗! フォルテピアノに繋がる古楽器の響きが、バッハ作品の意外な魅力を浮き彫りに響箱の上に張り巡らされた弦を撥で叩いて音を出す楽器ダルシマー。ハンガリーやペルシャの伝統音楽での使用例が有名ですが、この種の楽器はバロック期の宮廷音楽でも使われ、ドイツ語圏でのフォルテピアノ誕生にも影響を与えたことが知られています。 現代の名手マルギット・ユーベルラッカーは異能の古楽器集団ラルペッジャータの常駐メンバーとして活躍する傍ら、古楽器鍵盤奏者ユルゲン・バンホルツァーと組んでラ・ジョイア・アルモニカ名義でもRaméeから多数の録音をリリース。今回は満を持してのバッハ・アルバムです。 表題に掲げられた名は、常人離れした腕前でドレスデン宮廷から厚遇されていたダルシマー奏者パンタレオン・ヘーベンシュトライト(1668-1750)。自らの名にちなんでパンタレオンと名付けた独特のダルシマーを開発、演奏の巧みさでは彼の雇用主だった芸術愛好家ザクセン選帝侯=ポーランド王のみならず、クーナウやテレマンやマッテゾンら大物作曲家たち、オルガン建造家G.ジルバーマンなど音楽関係者からも大いに注目されていました。 ヘーベンシュトライト自身ヴァイオリン奏者としても一流だったことから、本盤ではバッハ自家薬籠中の楽器である教会のオルガンとダルシマーの二重奏で弦楽向け作品を演奏。緩徐楽章の旋律を歌うかそけき弱音からアレグロの煌びやかなパッセージまで、フォルテピアノや、どこかハープにも通じるダルシマーの美音は、バッハが知っていたモデルの教会オルガンと意外な相性で響き合い、分散和音などを通じて作品そのものの思わぬ側面を浮かび上がらせます。 Raméeレーベルならではの、古楽器それぞれの響きを的確に捉えた自然なエンジニアリングも好感度大。
収録作曲家:
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ダヴィッド・オイストラフ
メロディア稀少録音集
バッハ、メトネル、レヴィーナ [ダヴィッド・オイストラフ( ヴァイオリン)/アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(ピアノ)/ザーラ・レヴィーナ(ピアノ)]発売日:2022年04月15日
CD価格:1,725円(税込)
オイストラフ唯一のバッハ無伴奏曲録音を含む、現在入手困難なメロディアへの録音集!オデッサ(現ウクライナ)に生まれたダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)が20世紀のヴァイオリニストたちの中でも抜きん出て巨大な存在であったことは論を俟ちません。Biddulphは、オイストラフのメロディア録音の中から復刻盤が存在しない、または入手困難と思われるものをとりあげ、ここにCD化します。 オイストラフは古典からロマン派にかけてのレパートリーに優れた演奏を聴かせましたが、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲についてはソナタ第1番を一度録音しただけ。バッハの音楽については「厳格過ぎても、気持ちを出し過ぎてもいけない」と語っており、この復刻は彼のアプローチを音で証言する貴重なものです。 演奏時間45分を要する長大なメトネルのソナタ第3番では共演者にも注目。アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(1875-1961)は現モルドバのベッサラビアに生まれたピアニスト・作曲家で、モスクワ音楽院でジロティらに学び、ラフマニノフと親交を持ち、後にフェインベルク、ニコラーエワ、ベルマン、カプースチンらを育てました。メトネルの高難度なピアノ・パートを受け持ち、オイストラフと対等にわたり合っています。この曲の記念碑的録音です。 ザーラ・レヴィーナ(1906-76)はクリミア生まれの作曲家・ピアニストで、オイストラフがオデッサにいた頃から交流があったといいます。ソナタ第1番は急-緩-急の3楽章構成で15分あまりの作品。荘重な緩徐楽章とユーモラスで急速なテンポによるフィナーレが対照的です。 ブックレットにはTully Potter氏による8ページに及ぶオイストラフの評伝が掲載され、オイストラフの孫ヴァレリー・オイストラフ氏提供の貴重な写真が掲載されています。
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SONGS OF LOVE
J.S.バッハ/アイヴズ/シューマン:
ピアノ作品集 [ジェニー・Q・チャイ(ピアノ)]Piano Recital: Chai, Jenny Q - BACH, J.S. / IVES, C. / SCHUMANN, R. (Songs of Love)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:DDA25228
CD価格:2,250円(税込)
ニューヨーカー誌で「まばゆいばかりの才能と深い音楽性がマッチしたピアニスト」と評されたピアニスト、ジェニー・Q・チャイ。近現代作品の優れた解釈で知られ、珍しい作品も積極的に紹介、また、新しいインタラクティブな楽譜ソフトウェアの開発に取り組んでいます。また上海を拠点に音楽と音楽家の国際交流を目的とした「Face Art Institute」を設立・運営し、ニューヨークの現代音楽団体「Ear to Mind」の理事も務め、上海とカリフォルニア大学バークレー校の教員を兼任するという多忙な毎日を送っています。 このアルバムは、彼女が親しみを込めて「音楽のグランパ(おじいちゃん)」と呼ぶ英国のピアニスト、シーモア・リプキン(1927-2015)へのトリビュート。12歳から19歳までリプキンに指導を受けた彼女は、その時に学んだシューマン作品に格別の思い入れをもっており、なかでもクライスレリアーナは「決して古びることなく、自分の中に生きている」というほどに愛着を抱いているといいます。この「SONGS OF LOVE=愛の歌」と題されたアルバムでは、クライスレリアーナにバッハとアイヴズ作品を加え、恩師リプキンへの思いを音で綴っています。
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Visions and Ventures
J.S.バッハ/プロコフィエフ/ベートーヴェン:
ピアノ作品集 [スティーヴン・ベヴィル(ピアノ)]Piano Recital: Beville, Stephen - BACH, J.S. / PROKOFIEV, S. / BEETHOVEN, L. van (Visions and Ventures)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:DDA25230
CD価格:2,250円(税込)
英国生まれのピアニスト・作曲家スティーヴン・ベヴィル。11歳からロンドンのジュニア・ロイヤル・アカデミーで学び、ペーター・ケイティンの個人指導を受けながら、英国王立北音楽院とカールスルーエ音楽大学大学院で研鑽を積み優秀な成績で卒業。ソリストとして英国とドイツでリサイタルを行い高く評価されるとともに、多くの国際フェスティバルに出演。古典派から20世紀のレパートリーに精通しているだけでなく、作曲家としても活躍しています。 このアルバムでベヴィルは、一見繋がりがなさそうな3つの時代の音楽を「Visions and Ventures=展望と冒険」というタイトルで関連付けました。常に音楽的なビジョンを持ち、宗教的な信仰に導かれていたJ.S.バッハ、革命的なアイデアを持ち、ロマン派へと繋いだベートーヴェン、急進的なモダニズムの要素と遊び心を採り入れたプロコフィエフ。ベヴィルは3人の作品から共通要素を見出し、高度なテクニックで弾ききっています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
戸田弥生(ヴァイオリン)
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲) [戸田弥生(ヴァイオリン)]BACH, J.S.: Violin Sonatas Nos. 1-3 / Violin Partitas Nos. 1-3 (Yayoi Toda)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00021
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:4,400円(税込、送料無料)
深心で共鳴するバッハの世界。戸田弥生が全身全霊で奏でる創造美。1993年エリーザベト王妃国際コンクール優勝以来、日本を代表するヴァイオリニストとして活躍する戸田弥生が、20年ぶりに「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」を再録音しました。圧倒的な高い集中力と情熱溢れる演奏で聴く者を魅了する戸田弥生の真骨頂が、このバッハ演奏です。 戸田が奏でる名器「グァルネリ・デル・ジェス」(1728年製)は、バッハがこの曲を作曲した頃のもの。その楽器を使い、戸田は甘く美しい繊細な音色から血が出るかのようなほとばしるエナジーまで表現していきます。ヴァイオリンと戸田が一体化し、再現させるバッハの完全なる創造美。偉大なる作品に正面から向かい、敬虔に全身全霊で奏でる戸田弥生のバッハをお聴き下さい。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第2巻
BWV 870-BWV 893 [アンドルー・ランジェル(ピアノ)]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Book 2 (Rangell)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:Steinway30176
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
J.S.バッハとベートーヴェン作品における優れた解釈で知られるアンドルー・ランジェル。彼は30年ほど前にJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」、トッカータ嬰ヘ短調、「音楽の捧げもの」からの2曲のリチェルカーレの演奏でSTEINWAY & SONSレーベルでのデビュー作を皮切りに、いくつかのレーベルをまたぎながら数多くのバッハ作品の録音を続けており、その鮮烈さ、美しさ、独創性が高く評価されています。 今回の『平均律クラヴィーア曲集第2巻』は、2007年にBridge Recordsレーベルからリリースされた第1巻の続編となるものであり、前作からほぼ14年を経たランジェルの演奏は、ますます煌びやかで自由奔放となっており“聴き続けるたびに、これまで気づかなかった美しさとポリフォニーの神秘が見えてくる”と海外の音楽サイトでも絶賛されています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
リュートのための作品全集 [エヴァンジェリーナ・マスカルディ]発売日:2022年03月25日
CD 2枚組国内仕様 解説日本語訳付き価格:4,950円(税込、送料無料)
名手マスカルディによる待望のバッハ、しかも全リュート作品登場!ブエノスアイレスに生まれ、エスペリオンXXI、アンサンブル415、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ゼフィーロなど錚々たる有名古楽器アンサンブルで通奏低音奏者としての信頼を得ており、ソリストとしてもカスタルディ作品集(A368)、サン=リュック作品集(MEW1786)、スペイン黄金時代の音楽(A481/NYCX-10169)などで高い評価を得ているマスカルディが、ついにバッハの全リュート作品を録音しました。 バッハのリュート作品といえば運指上調性上問題が多いことで知られており、一部はリュートに近い音のチェンバロ(ラウテンヴェルク)のために書かれたという説もあります。ここでも過去のタブラチュア譜を元に変則調弦を活用しているとみられ、中でもニ短調を基調とするバロック・リュートの調弦とは相いれないBWV996と1006aでは通例通りの移調を行っています。これらにより音楽の表現もより伸びやかとなり、マスカルディならではの細やかかつ大胆な表情付けも相まって音の綾も引き立ち、作品の美しさを堪能することができます。 ピッチは明記ありませんがA=415を採用。会場のアコースティックを程よく拾った録音も美しいものです。 原盤ブックレットには、当録音のプロデューサーで、バッハから近現代に至るギター音楽の録音や楽譜校訂が多数あるフレデリク・ジガンテがバッハのリュート作品の成立に関する考察を寄稿しており、国内仕様盤にはそれらを邦訳して掲載します。
収録作曲家:
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SENTIMENT
バッハ、ヘルテル、モーツァルト
18世紀ファゴット協奏曲集 [マティス・シュティーア、アンサンブル・レフレクトーア]Bassoon Concertos - BACH, J.S. / HERTEL, J.W. / MOZART, W.A. (Sentiment) (Stier, Ensemble Reflektor)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:ALPHA825
CD価格:2,475円(税込)
ARD受賞を経て躍進するケルンWDR響の新世代名手、
意外な魅力あふれる18世紀ファゴット協奏曲集20代でケルンWDR交響楽団の首席奏者となり、2019年にはARDミュンヘン国際音楽コンクールのファゴット部門で1位なし2位(アンドレア・チェッラッキと同位)に輝いた新世代の俊才マティス・シュティーアが、18世紀の前半・中盤・後半から1作ずつ名作を選んだプログラムで協奏曲アルバムをリリース。 共演のアンサンブル・レフレクトーアは、ベートーヴェンの交響曲第5番にラモーとテュールの作品を加えたアルバムでCDデビューしたのち、近年はバッハをテーマにした音楽祭をリューネブルクで立ち上げ、古典的名作からジャンル越境型の現代作品まで幅広く手掛ける異才集団。彼らの相乗効果で、「穏当なバロック&古典派の協奏曲アルバム」という印象を良い意味で裏切る聴き応えに仕上がっています。 古楽器奏者としても知られるリンドン・ウォッツ門下に学んだシュティーアは隅々まで歌心に満ちていながら甘すぎない、確かな様式感ある演奏を披露。室内楽のように緊密な連携でオーケストラと共に音楽を作り上げてゆきます。疾風怒濤期の陰影鮮やかなヘルテルの短調の作品では古楽器風とも言える音作りが際立つ一方、オーボエ・ダモーレ独奏版として復元されることの多いバッハの協奏曲ではファゴットの美音が驚くほど自然に馴染み、普遍的な編曲作品としての価値さえ感じさせます。 味わい充分のモーツァルト作品まで含め、新世代の活躍にますます期待が高まるアルバムと言えるでしょう。 -
J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [ラグナ・シルマー(ピアノ)]発売日:2022年03月25日
CD+DVD価格:2,850円(税込)
J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。32小節から成るアリアを最初と最後に配置し、その間にアリアの32音の低音主題に基づく30の変奏が展開されるこの作品を、ピアニスト、ラグナ・シルマーがパンデミック下の2020年11月1日に、少人数の聴衆のために演奏したライヴ録音。 シルマーが13歳の時に「ショパンのエチュード全曲に挑戦したい」と言い出した時、ピアノの師が「大作に取り組みたいならこちらにしなさい」と勧めてくれたのがゴルトベルク変奏曲でした。以来、彼女にとってこの作品は人生の一部となり、20歳の時に挑戦したライプツィヒ国際ヨハン・セバスティアン・バッハ・コンクールでもこの曲を演奏するなど、人生のに節目ごとに立ち返る大切な作品となっています。 2020年、全世界でコロナ・ウィルスが大流行し、ドイツでもロックダウンが何か月も続きました。夏には一時的にコンサートが再開されたものの、人数は制限されており、彼女の演奏会入場が許されたのはわずか30人ほどでした。彼女はその「30」という数字にゴルトベルクの30の変奏と通じるものを感じ、一つ一つの変奏を聴衆一人一人に捧げるつもりで演奏し、多い時は一日に5回も全曲演奏したといいます。そして2020年10月になると再度ロックダウンの危機が迫ったため、彼女は11月1日にほんの一握りの聴衆のために「ゴルトベルク変奏曲」を演奏。それが2020/21シーズン最後の演奏会となりました。 この映像には「音楽や芸術は、私たち人間にとって大切な支柱である」という彼女の思いが込められています。
収録作曲家:
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バッハ[10枚組 BOX]
『フィリップ・ヘレヴェッヘ Phiバッハ録音集成BOX』 [フィリップ・ヘレヴェッヘ、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント]発売日:2022年03月11日
CD 10枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
深まりゆくヘレヴェッヘ芸術の精華。
自主レーベルに刻まれたバッハ最新録音群の集成BOX合唱を要する声楽曲の指揮で他の追随を許さぬ実績をあげ、近年では19世紀以降の大管弦楽作品でも注目すべき名演を聴かせるフィリップ・ヘレヴェッヘ。その原点ともいえる古楽演奏の分野では、生涯を通じて続けているバッハ作品への取り組みが世界的に高く評価されています。 学生仲間とコレギウム・ヴォカーレ・ヘントを結成して間もない20世紀後半には、ニコラウス・アーノンクールと共に世界初の古楽器によるバッハ教会カンタータ全曲録音を進めていた名匠グスタフ・レオンハルトのもとで合唱指揮者として活躍。その後も信頼できる古楽プレイヤーたちとともに、当時一般的だった演奏習慣とは一線を画した画期的なバッハ演奏を自身の指揮で数多く録音してきました。 2010年に立ち上げたPhiレーベルでも選りすぐりの演奏者たちとともに、他に類をみない求心力と一体感で聴かせる名盤を続々リリース。深まりゆくヘレヴェッヘ芸術の真髄とも言える21世紀の名盤群が今回BOX化されたことにより、完璧な和声感と柔軟な音楽性を通じて十二分に引き出された作品本来の持ち味をまとめて聴き深められるのは、大きな喜びと言えるでしょう。 モテット集に始まり、『ミサ曲 ロ短調』や『ヨハネ受難曲』の極限まで研ぎ澄まされた解釈、「残された時間は本当に取り組みたい曲だけ指揮する」と標榜したヘレヴェッヘがあえて選んだ教会カンタータ群で求めた理想的作品像……どこをとっても発見にあふれた内容。 また、「コレギウム・ヴォカーレのバッハは彼女なしに成り立たない」と指揮者や演奏者たちから絶大な信頼を寄せられるクリスティーネ・ブッシュも常に首席ヴァイオリンを受け持ち、マルセル・ポンセールと北里孝浩のオーボエ、木管コルネットが必要な曲ではブルース・ディッキー、通奏低音にもソリストとして大躍進中のモード・グラットン……と器楽陣営にも新旧世代の俊才が続々です。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
前奏曲とフーガ [ハンス・フォーレンヴァイダー(オルガン)]BACH, J.S.: Preludes and Fugues, BWV 539, 541, 543, 545, 546, 547, 548 (Vollenweider)
発売日:2022年03月18日
NMLアルバム番号:TUDOR7221
CD価格:1,650円(税込)
スイスの最も優れたオルガニストの一人と称えられるハンス・フォーレンヴァイダー(1918-1993)。9歳でピアノをはじめ、15歳の時にチューリッヒのオルガニスト、ヴィクトール・シュラッターの弟子になります。1936年から1943年までスイスの都市リュシリコンのオルガニストを務め、1943年から1969年まではタルヴィルの改革派教会のオルガニスト兼調律師を務めています。1961年にはミシガン大学で教鞭を執り、1970年には師であるヴィクトール・シュラッターの後を継いでグロスミュンスターのオルガニストに就任。1986年まで素晴らしい演奏で聴衆を魅了しました。フォーレンヴァイダーはとりわけインプロヴィゼーションで有名であり、その技術は彼の息子の人気ハープ奏者アンドレアス・フォーレンヴァイダーに引き継がれています。 このアルバムに収録されているのは、チューリッヒ近郊のオルガン工房メッツラー社が1960年に製造した大オルガンでの演奏。完成当時はオルガニストが挙って演奏を希望したと伝えられています。1970年からグロスミュンスターのオルガニストを務めたフォーレンヴァイダーは、数年をかけてJ.S.バッハの全オルガン作品を録音しました。この「前奏曲とフーガ」ではフォーレンヴァイダーのダイナミックで輝かしい演奏が楽しめます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
5つのトリオ・ソナタ [ハンス・フォーレンヴァイダー(オルガン)]BACH, J.S.: Trio Sonatas Nos. 1, 2, 3, 4, 6, BWV 525, 526, 527, 528, 530 (Vollenweider)
発売日:2022年03月18日
NMLアルバム番号:TUDOR7222
CD価格:1,650円(税込)
スイスの最も優れたオルガニストの一人と称えられるハンス・フォーレンヴァイダー(1918-1993)。9歳でピアノをはじめ、15歳の時にチューリッヒのオルガニスト、ヴィクトール・シュラッターの弟子になります。1936年から1943年までスイスの都市リュシリコンのオルガニストを務め、1943年から1969年まではタルヴィルの改革派教会のオルガニスト兼調律師を務めています。1961年にはミシガン大学で教鞭を執り、1970年には師であるヴィクトール・シュラッターの後を継いでグロスミュンスターのオルガニストに就任。1986年まで素晴らしい演奏で聴衆を魅了しました。フォーレンヴァイダーはとりわけインプロヴィゼーションで有名であり、その技術は彼の息子の人気ハープ奏者アンドレアス・フォーレンヴァイダーに引き継がれています。 このアルバムには、チューリッヒのオルガン工房メッツラー社が1960年に製造したオルガンで演奏したバッハの「トリオ・ソナタ」5曲を収録。グロスミュンスターに設置されたこのオルガンは当時のオルガニストが挙って演奏を希望したという銘器で、1970年からグロスミュンスターのオルガニストを務めたフォーレンヴァイダーは数年にわたりJ.S.バッハの全オルガン作品を録音。オルガンの輝かしい音色が存分に生かされた演奏です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ 第38集〉
第3番・第184番・第192番 [ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)、ヤン・ベルナー(アルト)、クリスティアン・ラートゲーバー(テノール) 他/バッハ財団合唱団、バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用)、ルドルフ・ルッツ指揮]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 38 - BWV 3, 184 and 192 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:BSSG-C025
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第37集には第3番、第184番、第192番の3曲が収録されています。 第3番「ああ神よ、心の痛手いかに多く」は1725年1月14日の顕現後第2日曜日に初演されたカンタータ。2つのオーボエ・ダモーレの旋律が美しい冒頭の合唱、コラールとレチタティーヴォが交互に歌われる第2曲に続き、簡素な伴奏によるバスのアリア、テノールのレチタティーヴォを経て、このカンタータの聴き所であるソプラノとアリアの二重唱が歌われ、最後はシンプルなコラールで曲を閉じます。 第184番「待ち望みたる喜びの光ぞ」はケーテン時代に書かれた祝賀のための世俗カンタータ(楽譜は喪失)BWV 184aを改作したもの。当時のライプツィヒでは降誕祭・復活祭・聖霊降臨祭が3日連続して行われるため、バッハは新しいカンタータを作曲することをあきらめ、以前の作品を使いまわし、この激務を乗り切ったといわれています。楽器編成は驚くほどに簡素であり、最小限の弦楽器と通奏低音、フラウト・トラヴェルソ2本のみが用いられているのも特徴です。 第192番「いざ、もろびとよ神に感謝せよ」は1730年から31年ころに書かれたと推定される三位一体の日曜日用のカンタータ。マルティン・リンカルト(1586-1649)作の同名の賛美歌から3つの詩節を歌詞に用いたカンタータですが、使用目的はわかっていません。コラール幻想曲の形式で書かれた第1曲、優美なリトルネッロに導かれ簡素な二重唱が加わる第2曲、やはり簡素なコラールによる第3曲と短いながらも印象的な作品です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
フルート・ソナタ集
バッハによるファンタジアと
インプロヴィゼーション [柴田俊幸、アンソニー・ロマニウク]BACH, J.S.: Works for Flute and Keyboard - Sonatas, Fantasias and Improvisations (Toshiyuki Shibata, Romaniuk)
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:FUG792
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
柴田俊幸とアンソニー・ロマニウク、
2つの才能の出会いが生んだ現代のバッハ像ベルギーを拠点に活動しながら、たかまつ国際古楽祭の芸術監督を務めるほか、ソロ活動やアンサンブルなど国際的に活躍する柴田俊幸と、チェンバロからフェンダー・ローズといった様々な鍵盤楽器を用いて、バロックからジャズまでを弾いたソロ・デビュー盤『鐘』(ALPHA631)が大きな話題となったアンソニー・ロマニウク。現代と古楽を楽器でも演奏ジャンルでも飛び越えていく2人が出会い、バッハのフルートと鍵盤楽器のための作品を録音しました。彼ららしい即興や創作を交えた、たいへん興味深い内容となっています。
「バッハが21世紀にタイムスリップし、ポップス、ジャズ、ロック ・ミュージシャン達と交流があったならば、どのような演奏をしたのだろうか?」 2年前、アンソニー・ロマニウクは私にこう語りました。 あれから2年を経て完成したアルバムは、全くアカデミックな響きがしないにも関わらず、バッハの頃の演奏法と芸術の非再現性を忠実に守ったものになりました。18世紀の「言語」を使いこなす我々2人の音楽家が、現代のジャズ、ロック、ポップスの歌心を練り込んだ新しいバッハ像を構築しようとしたと言い換えることもできるでしょう。 単なる古楽のCDではなく、音楽を愛するすべての人に向けたバッハのCD、多くの人に聴いて頂きたいです。 ーー柴田俊幸(国内仕様盤解説より抜粋) -
SOLO BACH-ABEL
無伴奏ガンバによる、バッハとアーベル作品集 [リュシル・ブーランジェ]Bass Viol Recital: Boulanger, Lucile - BACH, J.S. / ABEL, C.F. (Solo Bach-Abel)
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:ALPHA783
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
名手リュシル・ブーランジェ、無伴奏アルバムで新境地へ!古楽先進国フランスの俊才集団ピグマリオンの一員で、Alphaにはバッハのソナタ全曲録音もあるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者リュシル・ブーランジェは、チェロやコントラバスよりも先に子供の頃からガンバに親しんできた古楽ネイティヴ世代。今回の無伴奏2枚組は、ガンバ奏者=作曲家アーベルの無伴奏作品に、バッハのさまざまな独奏曲からの編曲を組み合わせたプログラム。 ケーテン時代からのバッハの仕事仲間クリスティアン・フェルディナント・アーベルの息子で、バッハ自身の末男ヨハン・クリスティアン・バッハのロンドンにおける仕事仲間となったカール・フリードリヒ・アーベルは、ガンバの作曲家としては大物であるにもかかわらず、単独の無伴奏曲が散発的にあるだけで大作がないため、群小作曲家の一人と見なされがちな存在。「アーベルをバッハと対等の存在として扱えるように」(ブーランジェ談)と周到に編まれたプログラムは、この作曲家の小品を組み合わせた小ソナタ仕立てのセクションと、意外にもガンバの響きになじみやすい他の楽器のためのバッハの名曲群をもとに、自由に編まれた組曲とソナタが軸になりました。 生前は多くの自作を色々な別編成のために編曲し続けたバッハですが、ここで広く知られた曲まであたかもオリジナルのガンバ作品であるかのように響かせるブーランジェの手腕は圧巻。無題の作品も多いアーベルの音楽も、無伴奏のソナタを前提として書かれていたかのような味わい深い魅力とともに甦ります。
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 [ルドルフ・エヴェルハルト(指揮)/ヘルムート・リリング(指揮)/ヴュルテンベルク室内管弦楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 3枚組価格:2,550円(税込)
ドイツ出身のオルガン奏者ルドルフ・エヴァーハルト(1928-)と合唱指揮者ヘルムート・リリング(1933-)が1960年代にヴュルテンベルク室内管弦楽団を指揮して録音した一連のバッハのカンタータ集。 旋律をたっぷりと歌わせる奏法はこの時代ならではのもの。BWV 204では名ヴァイオリニスト、ラウテンバッハーも参加。アンサンブルに華を添えています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第37集 [バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団/ルドルフ・ルッツ(指揮)]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 37 - BWV 49, 65 and 114 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:BSSG-C006
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第37集には第65番、第49番、第114番の3曲が収録されています。 第65番「彼らみなシバより来らん」は1724年1月6日に初演された顕現日用のカンタータ。東方から博士たちがやってきて、飼い葉桶の中の生まれたばかりのイエスに黄金、乳香、没薬を捧げたというエピソードに基づいた明るいカンタータです。オリジナル・パート譜は紛失し、自筆総譜の最終コラールには歌詞が書き込まれておらず、通常はジング・アカデミーの指揮者、C.F.ツェルターと思われる人物が総譜に書き込んだ、パウル・ゲルハルトの『我は神の心と思いのうちに Ich hab in Gottes Herz und Sinn』の歌詞が用いられますが、このアルバムではドイツの人権家セバスティアン・フランクによる『Hier ist mein Herz, Herr, nimm es hin これこそわが心、主よ』の冒頭の歌詞が用いられています。 第49番「われ希望をもちて歩み求めん」は1726年11月3日、三位一体後第20日曜日用のカンタータ。バス(イエズ)とソプラノ(信じる魂)との対話によって曲が進められる伝統に則った作品です。イエスと魂の聖なる婚姻が描かれており、全体的に華麗な響きが用いられているのが特徴。オルガンの活躍も聴きどころです。ヌリア・リアルの清冽な歌唱が華を添えています。 第114番「ああ、愛するキリスト者よ、心安んぜよ」は1724年10月1日、三位一体後第17日曜日用のコラール・カンタータ。第4曲のコラールに有名な「一粒の麦地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、もし死なば多くの実を結ぶべし」(ヨハネ伝第12章24節が使われているこの曲は、戒めが主題となっているだけに、全体的に厳格な雰囲気が漂います。最後に置かれたコラールこそ質素ですが、神に対する確信に満ちた信仰が歌われています。
収録作曲家:
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発売日:2021年11月19日
CD国内盤価格:3,000円(税込、送料無料)
計算し尽くされた構造の中で自由に息をし、躍動感に溢れる多彩なバッハを表現したい音楽雑誌への連載を行うなど研究者・執筆者としても積極的な活動を繰り広げる福田ひかりが満を持して発表するゴルトベルク変奏曲。 国立音大、東京学芸大院、東京芸大院を修了。修士論文のテーマにも取り上げた福田がバッハの研究に本格的に取り組み始めたのは学生時代。ヨーロッパ各地で資料を収集するだけでなく、トロントでグールドの足跡をも巡るなど徹底した研究ぶりを見せる彼女が一作目としてとりあげたゴルトベルク変奏曲。『自分の考えるバッハ像をもっとも自由に表現できる作品』と言う点が大きな魅力であると語る。 録音で使用したピアノは「C. Bechstein Model D-282」。同社の楽器は長年福田が愛用する。調律を担当した加藤正人氏の提案により、調律は不等分律・ピッチc1=256Hzと設定された。『バリトン、バスの声部が朗々と聴こえ、ポリフォニーの響きを立体的に表現出来る』と言う。軽やかなバロックボウでの弦移動を連想させる分散和音、うごめく通奏低音、バッハの音世界を体現したかのような響きにも耳を傾けて頂きたい。 松尾采奈によるカバー・アートは福田の演奏からインスピレーションを得て書き下ろされた、色彩のイメージと「襞」。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
空想のバッハ音楽帳
カンタータを中心とした作品を室内楽編成で [カフェ・ツィマーマン]Chamber Music (17th-18th Centuries) - BACH, J.S. / BACH, C.P.E. / MOZART, W.A. (The Imaginary Music Book of J.S. Bach) (Café Zimmermann)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:ALPHA766
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
Alphaのバッハといえばカフェ・ツィマーマン
作曲家の素顔に迫る個性的選曲の小品集!21世紀のクラシック・レコード界を古楽の領域から活性化させ「小資本レーベルの革命」と謳われたAlphaレーベル。その発足当初から看板アンサンブルの一つとして注目を集めてきたカフェ・ツィマーマンは、独特の香気と熱気をまとったバッハ解釈で世界を瞠目させてきました。 全6タイトルからなる『さまざまな楽器による協奏曲』シリーズの完成から10年、新たなバッハ演奏として彼らが提案するのは「プライベートな音楽帳」。楽譜出版業が活性化しはじめた18世紀も手書きで楽譜を写す習慣は健在で、私的な仲間同士で音楽を楽しむ場では、自分たちに演奏可能な編成への編曲も兼ねて楽譜を記したと考えられますが、今回のプログラムはまさにそうした時代の習慣にあわせた選曲。教会カンタータの器楽合奏曲やアリアを室内楽向けに直した興味深いトラックの数々に加え、フリードリヒ大王の宮廷で活躍するようになった頃に次男が書いた曲、大王のために書かれた『音楽の捧げもの』など、晩年のバッハをとりまく世界に響いた18世紀的日常を追体験できる1枚になっています。 モーツァルトがバッハ作品を編曲した『前奏曲とフーガ』の再編曲もスリリングな演奏。21世紀ならではの進化型古楽器アルバム、彼らの協奏曲録音との比較も面白そうです。 -
『バッハを聴く悦び』 [様々なアーティスト]
BACH, J.S.: Extase Musicale (L') (Cocset, Foccroulle, Herreweghe, Hurel, Café Zimmermann, Pilsan)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:ALPHA775
CD 3枚組価格:2,850円(税込)
決定的名演から最新録音まで!
先鋭的古楽演奏で楽しむバッハの名曲ALPHA、ARCANA、PHIなどのレーベルに残された音源から、バッハの名曲を集めたCD3枚にもわたるベスト・アルバムが登場。フィリップ・ヘレヴェッヘ、エンリコ・ガッティといった巨匠から、カフェ・ツィマーマン、ジュリエット・ユレル、フランソワ・ラザレヴィチ、ブリュノ・コクセ、そしてパトリツィア・コパチンスカヤといった、新録音のたびに大きな話題を提供する名手たちの素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。 不等分律を用いた美しい響きで世界中を驚かせたアーロン・ピルザンの「平均律」など、最新録音が惜しげもなく投入されているのも嬉しいところ。 20世紀末から現在まで、世界を沸かし続ける魅力的なバッハ演奏を俯瞰できる、魅力的な企画です。 -
Echo
J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ作品集 [アレッサンドラ・アルティフォーニ(チェンバロ)]BACH, J.S.: Harpsichord Works (Echo) (Artifoni)
発売日:2021年10月15日
NMLアルバム番号:CDS7922
CD価格:1,950円(税込)
フィレンツェ生まれの鍵盤奏者アレッサンドラ・アルティフォーニは幼いころから古楽演奏に興味を持ち、イタリア国内でチェンバロ、オルガンと即興演奏を学んだ後、バーゼル・スコラ・カントールムで通奏低音とアンサンブルを学び、グスタフ・レオンハルト、ダヴィッド・モロニー、アンドレアス・シュタイアーらのマスタークラスに参加しました。その後イタリアに戻り、ソリスト及び通奏低音奏者として活躍。イタリアとフランスの古楽アンサンブルに参加するほか、フィレンツェ五月音楽祭など現代楽器のオペラやオーケストラにも招かれています。 Dynamicではこれまでにバッハの「イギリス組曲」と「フランス組曲」の録音を発表。今作では「イタリア協奏曲」と「フランス風序曲」という同時に発表された対照的な傑作を軸に、イタリア伝来の協奏曲(BWV 971)と教会ソナタ(BWV 964)、フランス由来の宮廷舞曲組曲(BWV 831)、ドイツで発展を遂げた対位法を織り込んだファンタジー(BWV 904)といった具合に、当時の欧州諸国の代表的スタイルを使いこなしたバッハの多才ぶりを伝えます。
収録作曲家:
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『我は満ち足れり』
J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータ BWV 32・82・106 [ダニーデン・コンソート、ジョン・バット、ジョアン・ラン、ケイティー・ブレイ、ヒューゴ・ハイマス、マシュー・ブルック、ロバート・デイヴィス]BACH, J.S.: Cantatas, BWV 32, 82 and 106 (Lunn, Bray, Hymas, M. Brook, R. Davies, Dunedin Consort, Butt)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:CKD672
CD価格:2,475円(税込)
ジョン・バットとダニーデン・コンソートによるバッハのカンタータ、待望の登場!バッハの研究家としても知られるジョン・バット率いる、スコットランドの古楽器アンサンブル、ダニーデン・コンソート。これまでLINN RECORDSより、ヘンデル作品やバッハの受難曲、管弦楽作品などをリリースしてきましたが、カンタータのリリースは意外にも今回が初めてとなります。 現在世界が直面している困難に思いを馳せ、慰安と救済をテーマとした選曲になっており、マシュー・ブルックとオーボエのデュエットで始まるソロ・カンタータ第82番、そして第106番など人気曲を揃えているのも嬉しいところ。 合唱もソリストたちのみによるもので、しっとりした味わい深い演奏でありつつ、それぞれの作品の音の綾をじっくりと楽しむこともできる素晴らしいアルバムに仕上がっています。
収録作曲家:
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ジョンゲン(1873-1953):
『英雄的ソナタ』
およびその他のオルガン作品集 [シンディ・カスティーヨ]JONGEN, J.: Sonata eroïca / Toccata / Menuet-scherzo / Chant de May / Petit prélude / 4 Pieces for Organ (Castillo)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:MEW2001
CD価格:2,475円(税込)
修復後・火災前に行われた奇跡の録音! ベルギー近代の隠れた人気作曲家の素顔ブリュッセル中央駅近く、王立音楽院にほど近いパレ・デ・ボザール(Bozar)は1928年に出来た老舗ホール。アール・ヌーヴォー装飾の大家ヴィクトール・オルタによる美しい内装に彩られ、オープン2年後の1930年には立派なオルガンも設置されました。同じフランス語圏でデュプレやヴィエルヌら、交響曲などの大規模なオルガン作品で知られる巨匠たちが活躍していた頃です。この楽器は1967年に火災に遭い半世紀の沈黙を余儀なくされた末、2017年に修復され両大戦間の佇まいと響きをみごと取り戻しました。 しかし今年(2021年)1月18日に再度深刻な火災に見舞われ、消火活動の放水もあり再び使用不能な状態に。その前月に辛うじて録音された本盤は、2017年の修復の成果を示す最後の記録という意味でも重要ではありますが、そこで選ばれた演目がまさに楽器と同時代を生きた巨匠、日本でも密かなファンが少なくないジョゼフ・ジョンゲンの作品集であったのは喜ばしいことと言えるでしょう。 ラフマニノフやレーガーと同い年のこの作曲家は、やはり彼らと同様に晩期ロマン派の音楽作りを軸としながらも、フランス近代様式にも大きく影響されつつ独特な作風を培いましたが、自身もピアニスト=オルガニストとして活躍していたことでも有名。LP時代からオーディオ・ファンを興奮させ、日本でも折りに触れ演奏されるオルガンと管弦楽のための協奏交響曲(1926)がよく知られますが、この1曲にとどまらないジョンゲンのオルガン芸術の多面的な魅力は、歴史的会場の響きとともに丁寧に収録された同時代の楽器による当録音でこそ、その真意に近づけるのではないでしょうか。 フォーレやショーソンを思わせる若き日の小品群に聴く繊細な音色表現から、20世紀フランス流儀の響きでジョンゲン特有の堅固な曲構造が彩られる「英雄的ソナタ」「トッカータ」など後期の名品までを収録。 ブリュッセルを拠点に、2008/09シーズンには札幌コンサートホール専属オルガニストを務めるなど、日本を含む世界を股にかけて活躍するシンディ・カスティーヨが歴史的楽器の美音そのままに魅力を伝えます。
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Bach (Re)inventions
ジャズによる、J.S.バッハ『2声のインヴェンション』 [モイセス・P. サンチェス、パブロ・M. カミネロ、パブロ・M. ジョンス]発売日:2021年10月22日
CD価格:2,475円(税込)
バッハのジャズ編曲が苦手な方にこそ!
「インヴェンション」をクロスオーバージャズでスペインのピアニスト、コンポーザーのパブロ・M. カミネロが、バッハのインヴェンションをジャズに編曲したもの。このアレンジの初演は2018年11月1日にフアン・マルク財団のホールにて披露されており、その好評を受けて、より練り上げたものを新たにセッション録音しました。 ムビラ(カリンバ)による序奏から美しく、単に「ジャズ風」というよりも、クロスオーバーな要素が多分に含まれたアレンジであることがよくわかります。原曲が持つ美しさや躍動感を最大限引き出した上質な演奏は、きっと広い層に受け入れられることでしょう。 -
バッハ・フォー・トゥー
ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによるバッハ [ロミーナ・リシュカ、マルニクス・デ・カット]BACH, J.S.: Transcriptions and Originals for Viola da Gamba and Organ (Bach for Two) (Lischka, de Cat)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:RAM2005
CD価格:2,475円(税込)
名手ロミーナ・リシュカとマルニクス・デ・カットが描き出す、バッハの多面的な魅力ハトホル・コンソートを率いてルネサンスやバロックに止まらず、近年は現代、クロスオーバーにまで進出して目覚ましい活躍を見せるヴィオラ・ダ・ガンバの新世代の旗手ロミーナ・リシュカ。 カウンターテナーそして指揮者としても活躍し、自ら主宰するプルート・アンサンブルのほかジェズアルド・コンソートなどの活動を通じ、やはり古楽から現代までをレパートリーとするベルギーのオルガン奏者マルニクス・デ・カット。 この共演盤の企画は、二人がガンバとポジティフ・オルガンで演奏したバッハのソナタBWV 1027終楽章が、デ・カットが学生の頃練習したオルガン独奏のためのトリオ(BWV 1027a)の1声部をガンバに置き換えたものであったことから派生して生まれました。 そのバッハ自身の編曲例に倣い、オルガンのためのコラールとトリオ・ソナタから1つの声部をガンバに置き換えて演奏することで、これらの多声的な面白さをさらに引き出そうという試みは、見事な効果を上げています。 ガンバもバスのほか高音と中音の楽器が作品によって使い分けられ、担当する声部に変化を持たせることで、より多彩な魅力を引き出しました。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
4弦チェロ・ピッコロによる
ヴァイオリン・ソナタ集 BWV 1014-1019 [マリオ・ブルネロ、ロベルト・ロレッジャン、フランチェスコ・ガッリジョーニ]発売日:2021年09月17日
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
無伴奏ソナタ&パルティータが大好評のブルネロ、さらなるバッハの世界へ!チェロという楽器の形が定まったのは意外と遅く、18世紀まではさまざまなモデルが併存していたことが知られています。イタリアの名手マリオ・ブルネロが最近好んで弾いているのは、ヴァイオリンの1オクターヴ下の調弦となる4弦のチェロ・ピッコロ(小型チェロ)。アマティのモデルに基づいて再現製作されたこの楽器を手に、ブルネロはバッハがヴァイオリンのために作曲した無伴奏ソナタ&パルティータ6編を全曲録音、新鮮な音響体験として大きな話題を呼びました。 その流れを受けての今回の挑戦は、バッハのヴァイオリン作品として同じく重要な6曲の「ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ」。"二重奏によるトリオ・ソナタ"ともいわれるこの作品は、任意の楽器による通奏低音ではなく参加必須のチェンバロ・パートが左手・右手ともに音符化されており、右手パートがヴァイオリンと対等に渡り合う実質3声の音楽です。 残された手稿譜の一つの表紙に「低音部にガンバを重ねてもよい」と書き添えられており、今回の録音はその提案に従いフランチェスコ・ガッリジョーニがバロック・チェロとガンバを使い分けて参加。 同じくイタリア古楽界でキャリアを積んできた実力派ロベルト・ロレッジャンはチェンバロとオルガンを使い分け(楽章によっては双方を同時に使用)、ヴァイオリン・パートを弾くブルネロと低音部のガッジョリーニとともに語彙豊かな音楽を繰り出し、変化に富みながら一貫して誠実な解釈を楽しませてくれます。 演奏者たちのコメントやバッハ研究者のペーター・ヴォルニーらによる解説書も充実。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
(10弦ギター・デュオ編) [デュオ・シナフェ(10弦ギター)]BACH, J.S.: Goldberg Variations (arr. for 10-string guitar duo) (Duo Synaphé)
発売日:2021年09月17日
NMLアルバム番号:8.551455-56
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
名曲中の名曲として知られるJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。不眠症に悩む伯爵のために、バッハの弟子ゴルトベルクが演奏したという逸話で知られる、チェンバロ(2段鍵盤付きクラヴィチェンバロ)のための作品です。冒頭と最後に置かれたアリアの低音パートに基づく30の変奏は、高度な対位法の技術が凝らされており、変奏曲の歴史における頂点の一つとして知られています。 チェンバロやピアノだけではなく、弦楽合奏やオルガン、リコーダーやサックス・アンサンブルなど様々な楽器で演奏が試みられていますが、今回は2台の10弦ギターによる演奏の登場です。10弦ギターはギタリストのナルシソ・イエペスとギター製作者ホセ・ラミレス3世が共同開発した楽器で、一般的な6弦ギターに低音部の弦が4本追加されています。演奏は困難になりますが、これにより倍音の豊かな響きがもたらされます。 このアルバムで10弦ギターのデュオを聴かせるのは“デュオ・シナフェ”。アンゲラ・クレーガーとディミタール・イヴァノフの2人がベートーヴェンやショパン、ラフマニノフ作品などをギターで演奏するために2019年に設立しました。デュオ名の「シナフェ」には相乗効果の意味があります。 2020年に「ゴルトベルク変奏曲」の一部を含む様々な作品をアルバム「Classical Fragments」として発表しましたが、今作では全曲演奏に挑戦、息を呑むかのような素晴らしい演奏を披露しています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
全6曲 BWV 1001-1006 [テディ・パパヴラミ]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 (Papavrami)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:ALPHA756
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
古楽器演奏の理念を咀嚼して辿り着いた境地、パパヴラミ2度目の『無伴奏』バルカン半島のアルバニアからフランスへ若くして拠点を移し、パガニーニ『カプリース』の全曲ライヴ録音を無修正でリリース(AECD0985)するほどの圧倒的な技術を持ちながら、硬派なキャリア形成を続けてきた俊才テディ・パパヴラミ。同じアルバニア出身の世界的作家イスマイル・カダレの専属翻訳家も務めるほど文才も高く、多岐にわたる視野をそなえた新時代の名手で、2016年には自伝の邦訳も出版されました(『ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ』山内由紀子訳、藤原書店)。 バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』はaeonレーベルで2004年に制作された旧録音(AECD0535)もありますが、今回の新録音では徹底的にヴィブラートを抑え、音の造形を改めて考え抜いたピリオド・アプローチ寄りの解釈。しかも理念的な堅苦しさに傾くことがまったくない、驚くほど丹精で自然な演奏は何度も聴き深めたくなる充実度です。 文芸批評や音楽評論でも活躍するジャーナリストのジャック・ドリヨンが解説を寄せている点も、文人音楽家の録音らしい一面といえるかもしれません。Alphaレーベルならではの筋の通ったバッハ盤がまた一つ増えました。
収録作曲家:
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Prelude to Dawn
夜明けへの前奏曲 [ブルース・レヴィングストン(ピアノ)]Piano Recital: Levingston, Bruce - BACH, J.S. / BRAHMS, J. / RIHM, W. (Prelude to Dawn)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:DSL-92245
CD価格:2,100円(税込)
アメリカを拠点とするピアニスト、ブルース・レヴィングストンのJ.S.バッハとブラームス、リーム作品を織り交ぜた新アルバム。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック状況下、レヴィングストンは以前にも増してバッハの作品に魅せられているといい、バッハの音楽が時代を超えてブラームスとリームにインスピレーションを与えたことを、彼らの作品を並べることで確認するかのようです。 ここでのレヴィングストンは、晩年のブラームスが書いた哀愁を帯びたコラール前奏曲「わが心の切なる願い」での諦観や、リームの前奏曲での激しさと穏やかさの対比の妙を感じさせるとともに、バッハの「前奏曲、フーガとアレグロ」や「目覚めよ、と呼ぶ声あり」などの明るい作品を演奏することで、人々の再生と新しい夜明けを予感させることに成功しています。
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Metamorphosis
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 第1番 - 第3番(ヴィオラ編) [ザカリー・カレッティン(ヴィオラ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-3, BWV 1007-1009 (Metamorphosis) (Carrettín)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:DSL-92247
CD価格:2,100円(税込)
アメリカのヴァイオリン&ヴィオラ奏者ザカリー・カレッティンによるバッハ:無伴奏チェロ組曲。彼はこの曲に四半世紀かけて取り組む間に、バッハ時代の楽器・演奏習慣の研究が進んだ事で、自筆譜から見えてくる作品像と自分自身の作品理解の両方に大きな変化を経験したと言います。 その思いが「Metamorphosis 変容」というタイトルに込めらており、また、バッハの研究を長年共にして師と仰ぐ存在であった親友の死や、親族の相次ぐ逝去、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行がもたらした変化などへの思いも込められています。 カレッティンにとってそうした変化を可能にするものが自由であり、ここでの演奏も歴史的奏法を踏まえつつ、大胆な装飾など自由度の高いもの。使用楽器は18世紀のオリジナルで、テナー・ガンバ用の弓にガットの芯線に金属を巻いた弦を用いています。 演奏されているピッチは半音ほど低いものとなっておりますが、ブックレットにはチューニングあるいは移調に関する記載がないため詳細は不明。しかしそれによって、味わい深い音色が紡ぎ出されています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法 BWV 1080 [フィリッポ・ゴリーニ]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (The Art of Fugue), BWV 1080 (Gorini)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:ALPHA755
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
若き才人ゴリーニの本領発揮!
待望のバッハはなんと『フーガの技法』1995年イタリアに生まれ、アルフレート・ブレンデルに師事し、2015年ボン・ベートーヴェン国際コンクールで第1位と聴衆賞を獲得したフィリッポ・ゴリーニ。ALPHAレーベルから『ディアベリ変奏曲』(ALPHA296)で大胆なCDデビューを飾り、続く『ハンマークラヴィーア』(ALPHA591)と共に、ディアパソン誌、BBC、ル・モンドなどで高い評価を得ました。 そして2020年のボルレッティ=ブイトーニ財団アワードを受賞したことにより、その援助のもとバッハの『フーガの技法』を様々な分野から多角的に探究するプロジェクトを始動。その一環として、この難曲が3枚目のアルバムとして選曲されました。大バッハが自身の作曲技法の粋を集めた一連の作品に師ブレンデル譲りの端正なピアニズムで向き合い、じっくりと、時に程よい躍動感も加えて声部の綾を紡いでいます。 最後の3声のフーガは未完のままでの収録ですが、その完結までに思いを馳せるための長い無音を付すという演出。そしてブックレットには、T.S.エリオットの『4つの四重奏』にインスパイアされたという、14のコントラプンクトゥスに呼応した自作詩、さらにカノンに対応していると思われる自作の4つの英語俳句も掲載しているという多才ぶりで、自ら主宰するプロジェクトの大きな一歩を踏み出しています。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第36集 [モニカ・マウフ(ソプラノ)/テリー・ウェイ(アルト)/マヌエル・ヴァルザー(バス) 他/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 36 - BWV 126, 155 and 176 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2021年08月20日
NMLアルバム番号:BSSG-B960
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第36集には第176番、第155番、第126番の3曲が収録されています。 第176番「そは頑なにしてひるむものなり」は1725年5月27日の三位一体節のために書かれたカンタータ。ツィーグラーの台本は、信仰一般における臆病さを採り上げ、人々に勇気を持つようにと説いています。バッハはタイトルに用いられた言葉を素晴らしい合唱フーガに仕立てたほか、優雅なガヴォット形式で書かれた第3曲のソプラノのアリアで全曲に明るい輝きを添えています。 第155番「わが神よ、いかに久しく」は1716年1月19日、顕現節後第2日曜日に初演されたカンタータ。1724年1月16日ライプツィヒでも演奏された記録が残っています。イエスが水を葡萄酒に変えた奇跡が独奏ファゴットを加えた小編成の弦楽伴奏で歌われます。 第126番「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」は1725年2月4日、六旬節の日曜日にライプツィヒで初演されたカンタータ。イエスの「種を蒔く人」のたとえ話が聖句とされており、良い土地に蒔かれた種(神の言葉)は百倍もの実を結ぶという内容が歌われています。短調で奏されるトランペットのパートや、オーボエの伴奏を伴うテノールのアリアが印象的なカンタータです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 [クリスチャーノ・オウツ]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Books 1 and 2 (Holtz)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:RAM1912
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
16フィート低音弦が醸し出す深く多彩な響きで、バッハの思い描いた響きに迫る!ブラジル出身でヨーロッパを中心に活躍するクリスチャーノ・オウツは、RAMEEレーベルからリリースのヘンデルのチェンバロ組曲集(RAM1004)で音楽之友社の「2011年度レコード・アカデミー賞 特別部門 録音」も受賞している新時代の名手。満を持してバッハの傑作を全曲録音するにあたり、作曲者が思い描いた響きの真相に迫るべく、この大家が生きた時代にハンブルクで製作された有名なチェンバロを忠実に再現した楽器を選びました。 16フィートの低音弦列を備えたこの北ドイツ型のチェンバロは、まさにハンブルクを中心に発展しバッハも手本としてきた北ドイツ・オルガン楽派の足鍵盤使いを彷彿させる豊かな響きが特徴的。バッハ自身がオルガニストとして鍵盤演奏を門弟たちに教えていたことを思えば、オウツがここで披露している豊穣かつ迫力満点の演奏にはある種確かな説得力も感じられるのではないでしょうか。 18世紀当時の音を生々しく想起させてくれる充実の解釈を、RAMEEならではの空間的な魅力まで収めた自然派録音でじっくりお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年10月号)★-
福間洸太朗(ピアノ)
バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ [福間洸太朗(ピアノ)]BACH, J.S.: Piano Transcriptions (Kotaro Fukuma)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:NYCC-27313
CD国内盤価格:2,750円(税込)
コロナ禍の不安の中で心が自然と求めたバッハの音楽。
癒しと希望を込めて、歴史を彩る名ピアニストたちの編曲で贈る。昨年、自身初となるオール・ベートーヴェン・アルバムをリリースして日欧で高い評価を得た福間洸太朗。しかし、CD発売記念コンサートをはじめとする昨年春以降の演奏会はコロナ禍により世界中で相次いで開催延期・中止となってしまいました。 その不安の中で心が自然と求めたのがバッハの音楽。ヨーロッパの演奏会で披露したプログラムを元に録音に取り組みました。選ばれたのは、歴史に名を遺す大ピアニストたちによる「バッハの音楽に忠実な編曲」。心安らぐコラールや、仰ぎ見る山のようにそびえ立つシャコンヌやパッサカリア、そして福間自身による「マタイ受難曲」の名アリア…。大きな起伏に富んだドラマのような1枚を最後のコラールがそっと閉じて、深く穏やかな余韻で満たします。 福間、会心の一枚。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2021年9月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)による
『無伴奏チェロ組曲』(全6編) [ミリアム・リニョル]発売日:2021年06月11日
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
フランスの宮廷楽器ヴィオールによる、フランス式組曲の無伴奏!バッハの『無伴奏チェロ組曲』は、イタリア由来の楽器であるチェロのための作品ながら、ヴェルサイユに宮廷を構えたフランス王室に由来するフランス流の舞踏組曲形式で構成されています。17世紀にリュートやヴィオール、クラヴサンなどの演奏家=作曲家たちが好んだ形式ですが、この点について徹底してフランス古楽の側からアプローチを試みたユニークかつ高水準なアルバムが登場しました。 ルイ14世やバッハの時代にも使われていたフランスの歴史的建造物を録音の舞台に、バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を用いてこの作品全曲を録音したのは、フランス出身の名手ミリアム・リニョル。ヴィオール界の大御所フィリップ・ピエルロの主宰するリチェルカール・コンソートや、フランス古楽シーンの最前線を行く気鋭団体ピグマリオン、アンサンブル・コレスポンダンスなどで中心メンバーとして活躍中であるほか、川久保洋子、ジュリアン・ヴォルフスらとの室内楽グループ「レ・タンブル」の一員としても数々のディスクで高評価を博してきた俊才です。 これらの組曲が「なぜヴィオールで演奏されるのか」については、ライプツィヒ・バッハ協会の名誉会員ジル・カンタグレルやリニョル本人による解説でも説明されていますが、何より演奏解釈そのものが圧倒的な説得力に満ちていて、さながらバッハが当初からこの楽器とフランス音楽らしさを意識していたのではないかと思えてくる仕上がり。考え抜かれた曲順も効果絶大で、このあまりに有名な傑作を新たな角度から見つめ直す絶好の機会となるでしょう。 20年ほど前にリリースされた、イタリアの名手パオロ・パンドルフォによるガンバ版とも異なる視点からの「フランス流儀のバッハ無伴奏」。ALPHAレーベルで創設初期から活躍してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオの適切なエンジニアリングも光る逸品です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
トリオ・ソナタ(全6曲)BWV 525-530 [バンジャマン・アラール]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,425円(税込)
新時代の俊才の出世作的アルバム、堂々たる風格で響く正統派のバッハ1985年フランス生まれの古楽鍵盤奏者バンジャマン・アラールが、ブリュッヘ(ブルージュ)古楽コンクール優勝を経て、活躍の場を大きく広げようとしていた時期の録音。 このトリオ・ソナタ集は、バッハが長男ヴィルヘルム・フリーデマンのオルガン演奏技法を伸ばす最終課題として与えたと言われ、両手それぞれを別のパートに見立て足鍵盤を低音伴奏とし、1人で3人分の演奏を披露するポリフォニーの傑作です。 アラールはどっしり落ち着いたテンポでこれを演奏。パリの只中セーヌ川の中洲にあるドイツの歴史的オルガン構造を踏まえた新作楽器を使用し、足鍵盤のじんわりとした響きも穏やかな風格を醸し出します。 『レコード芸術』特選を始め日本を含む世界各地で絶賛された名盤。
収録作曲家:
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発売日:2021年06月25日
CD 2枚組価格:1,425円(税込)
圧倒的な自然さと巧まざる風格。バロックの名手ベイエの転機を飾った名盤名手キアラ・バンキーニの重要な門弟の一人アマンディーヌ・ベイエ。バンキーニのアンサンブル415での活躍のほか、カフェ・ツィマーマンがAlphaに残したバッハ協奏曲録音でも存在感をあらわし、21世紀初頭からは自身が主宰するリ・インコーニティでも名演を連発しました。 このバッハ録音は、彼女がバーゼルでの教授職に就任した年に発表されるや世界中で話題となり、日本でも『レコード芸術』特選ほか、バッハ研究家礒山雅氏もイザベル・ファウスト盤と甲乙つけがたい最高峰に挙げています。自然な佇まいに息づく深い作品理解と惚れ惚れするような音色の美しさが圧倒的な魅力。 バッハに大きな影響を与えたドレスデンの名手ピゼンデルの無伴奏作品も収録。
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The Six Brandenburg Concertos
- 6つのブランデンブルク協奏曲 [ローザス/ビー・ロック(B'Rock)オーケストラ/アマンディーヌ・ベイエ(指揮)]発売日:2021年06月25日
DVD価格:3,225円(税込、送料無料)
ケースマイケル&ローザスによる最新作
『6つのブランデンブルク協奏曲』振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが主催するベルギーのダンス・カンパニー「ローザス」は、1983年の結成以来、音楽と舞踊の有機的な統合を目指した意欲的なコンテンポラリー・ダンス作品を次々と発表、世界的な注目を集めています。当初は女性4人のダンサーによるアンサンブルでスタートしましたが、近年は男性ダンサーも加え、更に魅力的なプロジェクトを展開。本映像に納められた「ローザス」の最新作は、バレエの殿堂パリ・オペラ座(ガルニエ宮)で上演されたヨハン・セバスティアン・バッハの音楽による『6つのブランデンブルク協奏曲』です。 かつて「ローザス」結成前の1980年、ニューヨークに滞在した際、後に高い評価を得ることになるスティーヴ・ライヒの「ヴァイオリン・フェイズ」とともに「ブランデンブルク協奏曲」のリハーサルを行ったというケースマイケル。35年の時を経て、再びこの曲を取り上げた彼女は、バッハの多様な楽器編成とポリフォニックな音楽をスタイリッシュなダンスで視覚化するという斬新かつ洗練された舞台を創り上げています。 フランス古楽界を牽引する女性バロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエが指揮するビー・ロック(B’Rock)オーケストラの伴奏にも注目。しなやかで美しいバッハは、ダンサーの動きを華やかに彩ります。収録作曲家:
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The Six Brandenburg Concertos
- 6つのブランデンブルク協奏曲 [ローザス/ビー・ロック(B'Rock)オーケストラ/アマンディーヌ・ベイエ(指揮)]発売日:2021年06月25日
Blu-ray価格:3,225円(税込、送料無料)
ケースマイケル&ローザスによる最新作
『6つのブランデンブルク協奏曲』振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが主催するベルギーのダンス・カンパニー「ローザス」は、1983年の結成以来、音楽と舞踊の有機的な統合を目指した意欲的なコンテンポラリー・ダンス作品を次々と発表、世界的な注目を集めています。当初は女性4人のダンサーによるアンサンブルでスタートしましたが、近年は男性ダンサーも加え、更に魅力的なプロジェクトを展開。本映像に納められた「ローザス」の最新作は、バレエの殿堂パリ・オペラ座(ガルニエ宮)で上演されたヨハン・セバスティアン・バッハの音楽による『6つのブランデンブルク協奏曲』です。 かつて「ローザス」結成前の1980年、ニューヨークに滞在した際、後に高い評価を得ることになるスティーヴ・ライヒの「ヴァイオリン・フェイズ」とともに「ブランデンブルク協奏曲」のリハーサルを行ったというケースマイケル。35年の時を経て、再びこの曲を取り上げた彼女は、バッハの多様な楽器編成とポリフォニックな音楽をスタイリッシュなダンスで視覚化するという斬新かつ洗練された舞台を創り上げています。 フランス古楽界を牽引する女性バロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエが指揮するビー・ロック(B’Rock)オーケストラの伴奏にも注目。しなやかで美しいバッハは、ダンサーの動きを華やかに彩ります。収録作曲家:
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発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
カザルスも認めた名手リリアン・フックスによる、ヴィオラ版無伴奏!フックス家のジョセフ(ヴァイオリン)、リリアン(ヴィオラ)はともに優れた音楽家であった。まず、リリアンの無伴奏ヴィオラだが、まだチェロ版でさえもそれほど録音が多く存在しなかった時期にあえてヴィオラ版を録音するのは、非常に挑戦的な試みであっただろう。器が大きく、幻想が大きく羽ばたくような演奏で、ヴィオラこそオリジナルだと思わせる内容だ。兄フックスとのデュオは非常に鮮烈でスリリング。兄と妹とで初演されたマルティヌーは、ことさら貴重である。 ---平林直哉(音楽評論家)
リリアン・フックス(1903-1995)の兄ジョセフはヴァイオリニストで後にクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスター、弟ハリーはクリーヴランド管の首席チェロ奏者を務めた音楽一家。リリアンはヴァイオリンを学びましたが、師事したフランツ・クネイゼルの勧めでヴィオラに転向したといいます。リリアンが20年間にわたってヴィオラ奏者を務めたペロレ四重奏団は、ニューヨークのコンサート・シリーズをブッシュ四重奏団と分担するほどの評価を得ました。 リリアンは作曲・編曲でも才能を発揮し、また他の作曲家たちからも作品を献呈されました。兄ジョセフとのデュオも高く評価され、彼らが演奏するモーツァルトの二重奏曲を聞いたマルティヌーは、このCDに収録されている「マドリガル」を作曲して献呈しています。また、パブロ・カザルスの主宰するブラド音楽祭の常連であり、カザルス指揮のモーツァルト: 協奏交響曲の録音も残されています。 リリアンは体格は小柄ながら、腕や手は長く、ヴィオラにうまく適応出来たので「ヴィオラの巨人」とも呼ばれていました。「とてもいい弓みたいな腕を持って生れて来たんだと思います」と語っていますが、その片鱗はここに収められたバッハからも聴き取ることが出来るでしょう。 (原盤英文解説より抜粋。ブックレットにはバッハの初出LPのジャケット写真を掲載) -
『OVNI バロック』
ビーバーとバッハ、オルガンとヴァイオリンを一人で同時に弾く [エマニュエル・ドーヴァン(ヴァイオリン、オルガン)]発売日:2021年06月11日
CD価格:2,475円(税込)
ヴァイオリンを弾きながら足鍵盤を!
バロック期に存在した演奏例に基づく実践タイトルのOVNI(Objet Volant Non Identifie)とはフランス語でいうUFO(未確認飛行物体)のこと――思わせぶりな表題にたがわず、このアルバムは前代未聞の音楽実践の成果を刻みました。 エマニュエル・ドーヴァンは、ル・ポエム・アルモニークなどで活躍する名手ミラ・グロデアヌの愛弟子で、バーゼル・スコラ・カントルムの才人アマンディーヌ・ベイエにも師事した逸材。彼女はバロック期におけるヴァイオリンの演奏技法を妥協なく追及していった結果、当時はヴァイオリンを弾きながら通奏低音パートをオルガンの足鍵盤で演奏した名手さえいたことを知り、それをこのアルバムで自ら実践してみせたのです! 変則調弦(スコルダトゥーラ)が独特な音響効果を生む17世紀オーストリアの大家ビーバーの名品群にバッハのソナタからの楽章も交え、この技法がいかに一貫した音楽的美感を伴う演奏結果をもたらすかを身をもって示しています。オルガンの足鍵盤は通常最低音域を受け持ちますが(金管楽器のペダル・トーンの語源)、設定により変更でき、ここでも最高でアルト音域くらいまでが重ねられ、足鍵盤のみという印象以上の演奏効果を上げました。 併せてバッハの無伴奏パルティータ第1番も収録。アマティやシュタイナーの銘器にもとづく再現製作楽器の響きと静謐なオルガンの足鍵盤パイプの音色、そして教会堂のほどよい残響もあいまって、味わい深い上質の音楽体験を聴き手にもたらします。 演奏者自身による解説(英訳付)も読みごたえたっぷり。 -
J.S.バッハ(1685-1750):
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ他 [ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/フランチェスコ・コルティ(チェンバロ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:2,100円(税込)
2012年に開催された「バッハ=アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンクール」で優勝を飾り、現在アムステルダムを拠点としてソリスト、アンサンブル両面で活躍するロバート・スミスが演奏するJ.S.バッハ集。ケーテン宮廷楽団のヴィオラ・ダ・ガンバの名手F.C.アーデルのために書かれた3つのソナタは、チェンバロのオブリガードを持つトリオ・ソナタ形式の名作です。 ロバート・スミスは、ここにプロイセン王国のフリードリヒ大王の楽団でチェンバロ奏者を務めていたクリストフ・シャフラートのソナタと、ヘヴィメタル・バンドの“メタリカ”からの影響を受けたという自作の「ダイドーの苦悩」を合わせ、18世紀と現代を繋ぐ試みを行っています。 共演しているフランチェスコ・コルティは2006年ライプツィヒにて第15回国際ヨハン・セバスチャン・バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位を受賞イタリアの名手。イル・ポモ・ドーロと共演したJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲などで高く評価されています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
シャコンヌ
シューベルト(1797-1828):
幻想曲 ハ長調
R.シュトラウス(1864-1949):
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18, TrV 151 [勝村麻由子(ヴァイオリン)、ブルーノ・カニーノ(ピアノ)]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,175円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第35集 [ドロテー・ミールズ(ソプラノ)/ペーター・コーイ(バス)/ミリアム・フォイエルジンガー(ソプラノ)/マルクス・フォルペルト(バス)/シビラ・ルーベンス(ソプラノ)/クラウス・メルテンス(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 35 - BWV 21, 32 and 47 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:BSSG-B922
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第35集には3曲が収録されています。 三位一体節後第3日曜日用の第21番「わが心に憂い多かりき」は、2部構成で演奏時間40分を超える、バッハ青年期の大作です。苦悩に満ちた第1部と、希望を感じさせる第2部の対比が見事で、ソリストの聞かせどころも存分に用意されています。顕現節後第1日曜日用の第32番「最愛のイエス、わが願い」は“Concerto in Dialogo=対話によるコンツェルト”の形式をとる小ぶりの作品。魂の声はソプラノ、イエスの言葉はバスが担当し、巧みな祈りの世界を描いています。楽器編成は、第1、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオローネ、チェロ、オーボエ各パート一人ずつとオルガンのみ。引き締まった響きが独唱に花を添えます。 三位一体節後第17日曜日用の第47番「みずから高ぶるものは、いやしめらるべし」はルカによる福音書第14章からのことばをタイトルに用いたカンタータ。手の込んだ緻密な対位法を駆使した冒頭の合唱につづき、端正なソプラノとバスのアリアが歌われ、最後は簡潔なコラールで曲を締めくくるという定石通りの作品です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 全曲 BWV1007-1012 [アシエル・ポロ(チェロ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (A. Polo)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:IBS-182020
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
全てのチェロ奏者にとって聖典的な存在とされるヨハン・セバスティアン・バッハの『無伴奏チェロ組曲』。これまでにも数多くの名演が存在するこの至高の作品を、今回手掛けたのは1971年生まれのスペインの名手アシエル・ポロ。彼はこの名作について「私たちを内面に導き、宇宙と未知に直面する絶対的な孤独に気付かせる」と語り、虚飾を捨て総譜に向かい合い、バッハの音楽の本質を探っていきます。 また、彼が録音場所に選んだセナルサのシトー会大学教会は14世紀に建てられた由緒ある建物で、巡礼者たちが絶え間なく訪れるために、喧騒を避け、録音は深夜から早朝にかけて行われたそう。教会の神秘的な雰囲気が存分に捉えられた美しい響きも聴きどころです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
管弦楽組曲(序曲) BWV 1066-1069(オリジナル版) [コンチェルト・コペンハーゲン/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)]BACH, J.S.: Overtures (Suites) Nos. 1-4 (Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:555346-2
CD価格:2,475円(税込)
通常「管弦楽組曲」と呼ばれるJ.S.バッハのBWV1066から1069までの4作品。バッハ自身はこれらの作品を「組曲」とは呼ばず「フランス風の序曲から始まる作品」と称していたとされます。近年の研究によると、作曲年代もこれまで想定されていた年代よりはるか以前のヴァイマール、及びケーテン時代の作品と推測されており、譜面に記されたトランペットやティンパニは、後年、ライプツィヒで演奏するために追加された可能性も指摘されています。 自筆のスコアは散逸してしまいましたが、モルテンセンは研究結果が反映されたオリジナル・ヴァージョンで演奏、バッハがもともと意図したであろう、小規模なアンサンブルによる組曲として聴かせます。例えば特徴的な第3序曲(組曲)のトランペットとティンパニは省かれていますが、作品の美しさは全く損なわれていません。 デンマークを代表するバロック・アンサンブル、コンチェルト・コペンハーゲンによる演奏です。
収録作曲家:
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バッハ&ビヨンド Part3
Bach & Beyond Part 3 [ジェニファー・コー(ヴァイオリン)]Violin Recital: Koh, Jennifer - BACH, J.S. / HARBISON, J. / BERIO, L. (Bach and Beyond, Part III)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:CDR90000-199
CD 2枚組価格:2,025円(税込)
「風変わりで素晴らしいアイデアを持った名手」(サンフランシスコ・クロニクル)と評されたアメリカのヴァイオリニスト、ジェニファー・コーによる「バッハ&ビヨンド バッハとそれを超えて」のシリーズ第3弾。 「偉大なるバッハ作品とバッハ作品からインスパイアされた現代曲を組み合わせる」というコンセプトに基づいたこのシリーズ、前作までにイザイ、サーリアホ、マッツォーリ、バルトークの作品が登場しましたが、今作ではバッハ作品とともに、ベリオの「セクエンツァ VIII」と、ピューリッツァー賞受賞作曲家ハービソンがコーのために作曲した「無伴奏ヴァイオリンのために」が演奏され、シリーズ最後となるアルバムを華麗に彩っています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータ BWV 45 & 198
モテット BWV 118 [ドロテー・ミールズ、アレックス・ポッター、トーマス・ホッブズ、ペーター・コーイ、フィリップ・ヘレヴェッヘ]発売日:2021年03月26日
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
ヘレヴェッヘ70代のバッハ再訪は続く。
大作「哀悼頌歌」新録音と、初録音の2傑作30年ぶり以上の再録音となる大作「哀悼頌歌」BWV198が大きな目玉。1727年、欧州最高の宮廷楽団の主たるザクセン選帝侯の妃君が亡くなったことを悼んで書かれたこの教会カンタータは、それぞれ一対のヴィオラ・ダ・ガンバやリュート、フルート、オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリンなどの活躍が随所で興味深い効果をあげる充実作。 今回は大御所ポンセールやシュペーターらのほか、欧州古楽界で今最も注目されつつある多芸なガンバ奏者ロミーナ・リシュカのような新世代の名手も存在感をみせています。しっとりした哀調が印象的だった旧録音とはやや趣きが異なる、輪郭のはっきりした陰影の深い音作りも印象的。 他の2曲は今回が初録音で、長年の共演者ペーター・コーイのバス独唱をはじめソリストたちの活躍めざましいBWV45といい、葬送のモテットBWV118での一体感あふれる響きの美といい、詩句一つ一つが映える聴きどころが満載の名演に仕上がっています。同一パートは3名までという緊密な器楽編成ならではの音作りがよく生きています。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年6月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846-869 [アーロン・ピルザン]発売日:2021年03月26日
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:3,850円(税込、送料無料)
アーロン・ピルザン、不等分律による『平均律』でALPHA初登場!1995年オーストリア生まれのアーロン・ピルザンは、モーツァルテウムでカール=ハインツ・ケマーリングに学んだのち、ハノーファー音楽学校のラルス・フォークトのもとで研鑽を積みました。2014年19歳にしてNaïveレーベルよりベートーヴェンとシューベルトの作品を収めたアルバムでCDデビュー、2018年にはチェロ奏者キアン・ソルターニとのデュオで名門ドイツ・グラモフォンからもアルバムを発表しています。 バッハの『平均律クラヴィーア曲集』はドイツ語でDas Wohltemperierte Klavierといい、これはどの調も程よく美しく響くように調律された鍵盤楽器という意味になります。その調律法はそれぞれの音程差が均一ではない不等分律だったので、1オクターヴを十二等分する「平均律」とは、実は違うものでした。 アーロン・ピルザンがALPHAレーベルから初めてリリースする『平均律』では、この「不等分律」にこだわり、調律師と共に楽器を理想的な調律に仕上げています。その効果は冒頭のハ長調のプレリュードから絶大で、たいへん美しいピュアな響きが生まれました。さらにこの調律によって、調によっては逆に特徴的に発生する音の濁りをバッハがどのように利用しているか、という点にも着目し意識的に解釈に取り入れた、画期的な演奏となっています。 メリハリが明快ですっきりとした中に聴く者を惹きつける細やかな表現力が持ち味の彼の演奏は、これまでも特にバッハに於いて高い評価を得ていますが、曲ごとに極端なテンポ設定を施すようなことなく曲間の繋がりを大切にしながらも、それぞれの個性を見事に引き出す瑞々しい音楽運び、そして美しいタッチは実に見事。多くは先に存在していた小曲を元に構成されたという成立過程を持つ曲集ながらも、彼の手に掛かれば当初から必然的に構築された巨大な作品を聴いているかのような、自然な説得力を帯びて響きます。天才の呼び声高く世界中で賞賛されるピルザンですが、ここに来てやっと本領発揮のCDアルバムが登場したといっても過言ではないでしょう。 日本語解説書には、ピアニストで録音プロデューサーの内藤晃氏書下ろしの解説と、アーロン・ピルザンのインタビュー邦訳を掲載しており、不等分律の意図と背景が説明されています。
収録作曲家:
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『The Well-Tempered Consort - II
~ よく整えられたヴィオール合奏曲集 第2巻』
(ヴィオール合奏によるJ.S.バッハ作品集 …平均律クラヴィーア曲集より) [ファンタズム]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Books 1 and 2 (arr. for viol ensemble) (excerpts) (Phantasm, Dreyfus)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:CKD657
CD価格:2,475円(税込)
英国式ヴァイオル・コンソートの味わいが浮かび上がらせる、バッハの新鮮な魅力バッハの鍵盤作品を英国ルネサンス風のヴァイオル・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏)で演奏するアルバムの第2弾。原曲の造形を損ねることなくその魅力の思わぬ側面に光を当てることに成功した前作(CKD618)の好評を受けて、英国のファンタズムが新たなバッハ録音を届けてくれました。 『平均律クラヴィーア曲集』第2巻からの作品を中心に、第1巻の曲も適宜取り入れ、プレリュードとフーガを自由に組み合わせたプログラムは曲順も丁寧に考えられています。その穏やかな響きの味わいもあり流して聴くにも絶好ですが、さらに聴き深めれば聴き深めるほど、巧みな演奏が浮き彫りにするメロディラインの複雑な絡み合いの虜になってゆくことでしょう。 前作が黒を基調としたジャケットだったのに対し、今回は白いイメージが目をひくデザインも秀逸。2巻をペアで揃えたくなるプロジェクトです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
鍵盤楽器のための作品集 [ジル・クロスランド(ピアノ)]BACH, J.S.: Keyboard Works - BWV 807, 825, 903, 912 (Crossland)
発売日:2021年03月19日
NMLアルバム番号:DDV24169
CD価格:1,650円(税込)
ウェスト・ヨークシャー出身のピアニスト、ジル・クロスランドが演奏するJ.S.バッハの4つの作品。彼女は王立ノーザン音楽大学で学んだ後、ウィーンに留学。パウル・バドゥラ=スコダとサリー・サージェントに師事し研鑽を積みました。バロック期と古典派の作品をレパートリーの主軸に据え、とりわけバッハ作品をピアノで演奏することに関心を抱いており、これまでにも「ゴルトベルク変奏曲」や「平均律クラヴィーア曲集」をリリース。どれも高く評価されています。 このアルバムは彼女がウィグモア・ホールにデビューする1年前の2003年に録音された1枚です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第34集 [マルクス・フォルスター(アルト)/トーマス・ホッブス(テノール)/マティアス・ヘルム(バス) 他ルドルフ・ルッツ(指揮)バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団(古楽器使用)]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 34 - BWV 46, 87 and 92 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:BSSG-B911
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第34集には比較的規模が大きい3つのカンタータが収録されています。 三位一体後第10日曜日用のカンタータ第46番「心して見よ、苦しみあるやを」は、1723年に初演された作品。自筆の総譜は失われており、他者の筆写によるパート譜のみが残存しています。人類の罪を神が裁く様と、イエスの愛が対照的に描かれた大作で、冒頭のゆったりとした合唱の旋律はのちに『ロ短調ミサ曲』に転用されています。 1725年5月に初演された第87番「汝らわが名において祈りしことなし」は復活後第5日曜日のための作品。「祈り」を主題としたカンタータであり、冒頭のバス歌手の歌はイエスの言葉を表しています。全編、イエスの名において神に祈りを捧げることの大切さが歌われる美しいカンタータです。 同じく1725年1月、復活節前第9日曜日用に書かれた第92番は全9曲からなる大規模なカンタータ。かぎりない神への信頼と、神の御心に従う喜びが歌われています。バッハは描写的で力強い音楽を付けています。 厳選された独唱者たちの歌唱とともに、オーケストラ、合唱団が一体となった演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フラウト・トラヴェルソのためのソナタ集 [フランク・テュンス、ベルトラン・キュイエ]BACH, J.S.: Flute Sonatas, BWV 817, 1013, 1027, 1030b, 1034 (Theuns, Cuiller)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:RAM1908
CD価格:2,475円(税込)
古楽大国ベルギーの数々の名門楽団を支えた大ヴェテラン、入念選曲の充実バッハフランク・テュンスといえば、古典派からフランス近代まで幅広いレパートリーを古楽器で演奏し続けてきたインマゼール率いるアニマ・エテルナで、あるいは師バルトルド・クイケンも加わっていたラ・プティット・バンドで、横笛セクションを任されてきた大ヴェテラン。ACCENTレーベルへのソロ録音でも知られ、使用楽器と奏法を徹底的に考え抜く古楽器奏者たちの鑑といってもいいような、フルート音楽史の真正面から向き合ってきたアルバムの数々は高い評価を博してきました。 ベルギーの古楽シーンから最も注目すべき響きを見逃さず収めてきたRAMEEレーベルで初めての録音盤となる今回は、音楽祭で有名な古都ナントの古楽器奏者一家出身の名手ベルトラン・キュイエとのタッグとなっています。キュイエはALPHAレーベルに録音してきた数々のソロ・アルバムで世界的に知られるようになった新世代の才人。両者とも使用楽器はバッハ自身に直接関わりがあったことで知られる地域の当時の楽器をモデルとするもので、フランス流儀の低いピッチが必然性をもって響く独特の説得力あふれる演奏は聴きどころがたっぷり! ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた版とトリオ版が知られるソナタト長調を、バッハの他の作品で見られるような二人編成で弾いているのもポイントですが、『フランス組曲』からの無伴奏フルート編曲版や、バッハの最も有名なフルート作品のひとつBWV1030のソナタでチェンバロ・パートのみ現存するト短調の異版(汎用版はロ短調)を使うなど、選曲にも強いこだわりが感じられる充実企画に仕上がっています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第33集 [ルドルフ・ルッツ(指揮)]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 33 - BWV 69a, 102 /Fürchte dich nicht, BWV 228 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:BSSG-B896
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第33集には2つのカンタータと、モテット1曲が収録されています。 三位一体後第10日曜日用のカンタータ第102番「主よ、汝の目は信ずる者を見守りたもう」は1726年初演。自らの罪を悔い改め、神への再献身を強く求める内容。強い信仰の念を促すかのような痛切な旋律が印象的です。冒頭の合唱は後にミサ曲ト短調に転用されました。 1723年初演の第69番a「わが魂よ、主をほめたたえよ」は1748年のライプツィヒ市参事会員交代式用に改編される前の“原曲”となるカンタータ。録音が少なく、この演奏は貴重です。添えられたモテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」は葬送のための作品。思いの他華やかな曲調は「死は恐れるものではない」というキリスト教の思想に基づいています。 アルバムにはバッハのいとこにあたるヨハン・クリストフ・バッハのモテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」と、シュメルツァーの代表作「フェルディナント3世の死に寄せる哀歌」がボーナス・トラックとして収録されています。
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バッハ(1685-1750)/ブゾーニ(1866-1924):
ゴルトベルク変奏曲
シャコンヌ
ブゾーニ:ソナチネ 第4番
ウォン(1988-):第15変奏の反転 [シーヤン・ウォン]Piano Recital: Wong, Chiyan - BACH, J.S. / BUSONI, F. / WONG, Chiyan (Goldberg Variations and Other Works)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:CKD598
CD価格:2,475円(税込)
スティーヴン・ハフの秘蔵っ子、シーヤン・ウォンによる「バッハ=ブゾーニ」!スティーヴン・ハフに才能を見出され、英国王立音楽院でクリストファー・エルトンに学んだ香港出身のピアニスト、シーヤン・ウォン(王致仁)。CDデビューは自身でさらなる改訂を施したリストのトランスクリプション集(CKD561)で、英国王立音楽院学長にしてトランペット奏者フリーマン=アットウッドのサポートも務めた(CKD621)彼が次に繰り出すのはブゾーニ。彼にとってリストと双璧を成す関心の対象であるブゾーニが、大バッハにどのように関わったかを探り、さらに自身がどのように斬り込んで行くかに挑戦したアルバムです。 表題の「ゴルトベルク」はもちろん、ラストの「シャコンヌ」まで、モダン・ピアノの機能をフルに生かした圧巻の表現力です。
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発売日:2021年01月15日
CD価格:2,475円(税込)
弦楽器はほぼ全てオリジナルの現存古楽器使用!聴き深めがいのある、極小編成のバッハ2016年、ベルギーから突如リリースされるや日本でも高い評価を得たバッハ。通奏低音以外はすべて1パート1人ずつ(通奏低音もチェロ・コントラバス・チェンバロそれぞれ1人)の、経験ゆたかな古楽器の名手たちによる極小編成。じっくり確かめるように綴られる音のひとつひとつが味わい深く響くのは、独奏者グロデアヌの弾く1604年ポーランド製のユニークなヴァイオリンをはじめ、使われている弦楽器の大半が18世紀以前のオリジナルであることと、古楽器の録音に通暁した技師ユーグ・デショーによる、空気感まで的確に収めた誠実なエンジニアリングによるところも見すごません。 チェンバロはパリのエムシュ・モデルによる再現古楽器ですが、豊富な古楽器コレクションを持つハースがあえてオリジナル現存楽器にこだわらなかったのは、「弦楽器の響きがくぐもってしまう低めのピッチはバッハの合奏曲に適切ではない」との認識から。昨今の鋭角的なピリオド演奏への違和感から、徹底して独自の音作りを探ってきた彼らならではの、妥協のない解釈の結晶とも言うべき名演です。 《レコード芸術2016年10月号特選盤》
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』 [フレデリク・ハース]発売日:2021年01月15日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
バッハの傑作を独自の配列で。その真意に迫る静かな興奮が伝わる多くの傑作と向き合いながら、全曲録音のようなアルバム作りには必ずしも興味がないというフレデリク・ハース。バッハの『平均律』も第1巻の録音ありきではなく、ただ第2巻だけを選び録音したのは、散発的にできた作品を集めた第1巻とは違い「バッハが最初から曲集としての総体を意識してまとめたものだから」とのこと。しかも彼は、調性順に並んでいるオリジナルの曲順は「あくまで当時の編纂習慣にあわせただけ」と考え、調性理論に敏感だったバッハの真意に迫る脱構築的手段として、独自に並べ替えて収録しています。 そのため通しで聴いたときに新鮮な印象を受ける人も多いはず。バッハが記した以上には装飾音を盛り込まないというスタイルも、この作曲家が「装飾音を必要とするときには細かく書き込む」という傾向を尊重してのこと。「いかに無批判な“崇めるべき聖典”というレッテルから自由になるか」を徹底して考え抜いた演奏には、静謐な響きの味わいを越えた静かな興奮が息づいています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
6つのパルティータ BWV 825-830 [セルゲイ・シェプキン(ピアノ)]BACH, J.S.: Clavierübung, Part I - 6 Partitas, BWV 825-830 (Schepkin)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:Steinway30062
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
1962年ロシア出身のピアニスト、セルゲイ・シェプキン。5歳でピアノをはじめ、サンクトペテルブルク音楽院でグリゴリー・ソコロフらにピアノを師事、卒業後は1988年にオスロで創設された「ソニヤ王妃国際音楽コンクール」で3位入賞を果たし国際的な注目を集めました。1990年にアメリカへ移住。ボストンのニューイングランド音楽院で研鑽を重ね、ピアニスト、教育者として活動しています。 彼はバッハ作品の解釈で広く知られており、このパルティータ集は、2014年にリリースされた「フランス組曲」(STNS-30046)に続くSTEINWAYレーベルへの2枚目の録音となります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
クリスマス・オラトリオ BWV248 [ルドルフ・ルッツ(指揮)]BACH, J.S.: Christmas Oratorio, BWV 248 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:BSSG-B901
CD 2枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
バッハの名作「クリスマス・オラトリオ」。冒頭の沸き立つようなティンパニの連打と、明るく華やかな合唱はクリスマスの喜びをまっすぐに伝え、聴き手の心を沸き立たせます。全体は6部で構成されており、クリスマス・シーズンの12月25日から1月6日にかけて1日に一部ずつ演奏されるのが本来の形です。現代に於いては、第1部から第6部までがまとめて一日で演奏されますが、ルドルフ・ルッツはバッハの時代に立ち帰り、各々を“個別のカンタータ”と捉え別々の日に演奏しており、このアルバムには2017年から2020年までのライヴが収録されています。 ルッツは、テノールのダニエル・ヨハンセンを中心に、モニカ・マウフやテリー・ウェイら、それぞれのカンタータに最もふさわしいソリストを起用、バッハが用意したさまざまな福音書から採られたテキストを最良の形で表現するとともに、円熟のオーケストレーションによる音楽を高らかに奏しています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年1月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ユゼフ・コフレル(1896-1944)による室内オーケストラ編曲 [トレヴァー・ピノック、ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブル、トロント王立音楽院グレン・グールド校のメンバー]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (arr. J. Koffler for orchestra) (Glenn Gould School, Royal Academy of Music Soloists Ensemble, Pinnock)
発売日:2020年10月09日
NMLアルバム番号:CKD609
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ピノックが“振る”、「ゴルトベルク変奏曲」室内オーケストラ版今や「ピノックのオケ」の感があるロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・ソロイスツ・アンサンブルとの最新盤は、従来のマーラーやブルックナーの交響曲など大編成作品を「凝縮して切り詰める」路線とは逆に、バッハの鍵盤作品を室内オケに「肉付けして拡張した」もの。 編曲者のユゼフ・コフレル(1896-1944)はストルィー(当時はオーストラリア=ハンガリー帝国領、現在はウクライナ領)に生まれ、ウィーンでワインガルトナーらに学び、後にポーランドで十二音技法の先駆的作曲家として活動しましたが、1941年にナチスに捉えられ、1944年に家族と共にホロコーストの犠牲となったとみられています。この編曲はヘルマン・シェルヘンの遺品の中から1994年になって発見されました。 チェンバロ奏者としてバッハの原曲を録音しているピノックは、この編曲にコフレルからバッハに対する心からの敬意と愛情を感じたと言います。目指したのは、バロック風ではなく編曲当時の中欧の様式での演奏。合宿とウィグモア・ホールでのコンサートを経て臨んだ若き演奏家たちは、生き生きしたリズムに乗って明晰な対位法の綾を織りあげています。 編曲当時の中欧にはナチスの軍靴が響き、コフレルにも悲劇的な運命が訪れるのですが、その予感を感じさせない晴朗な響きは実に楽しい聴きものであり、それと知って聞けば不思議な感慨を残すことでしょう。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈無伴奏チェロ組曲 第2集〉
無伴奏チェロ組曲 第4番-第6番
(ジェフリー・マクファーデンによるギター編) [ジェフリー・マクファーデン(編曲・ギター)]BACH, J.S.: Cello Suites, Vol. 2 - Nos. 4-6, BWV 1010-1012 (arr. J. McFadden for guitar) (McFadden)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.573626
CD価格:1,600円(税込)
カナダ出身のギタリスト、ジェフリー・マクファーデンがギター独奏用にアレンジしたバッハの無伴奏チェロ組曲。マクファーデンは、作品が元々持つハーモニーをさらに複雑に増強させ、時には調性も変更し、バッハが要求する対位法を明確に再現、画期的なギター作品として生まれ変わらせています。とりわけ高音弦(E弦)を追加した5弦の楽器のために書かれた第6番は、チェロで演奏するには困難な作品とされていますが、これは却ってギターにとって有利であり、闊達な前奏曲から組曲を締めくくる装飾的なジーグまで、マクファーデンは軽やかな響きを生かした見事な演奏を披露しています。
収録作曲家:
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『救済 ~ コロナ禍のなかのバッハ』
J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータからのソプラノのためのアリア集 [アンナ・プロハスカ (ソプラノ)、ラウテン・カンパニー (古楽器使用)、ヴォルフガング・カチュナー (指揮)]BACH, J.S.: Vocal and Chamber Music (Redemption) (Prohaska, Lautten Compagney, Katschner)
発売日:2020年10月09日
NMLアルバム番号:ALPHA658
CD価格:2,475円(税込)
困難の時代にプロハスカとラウテン・カンパニーが問いかける、バッハの音楽が持つ力「この困難の時、音楽に人を癒すことが出来るだろうか?」―――世界がコロナ禍に見舞われる中、アンナ・プロハスカ、ヴォルフガング・カチュナーとラウテン・カンパニーは、こんな時だからこそ人々に癒しと力を与える音楽を共に創り出そうと、アルバム『救済』の制作に乗り出しました。原題はイエスが自らの死という代償によって人々の罪の対価を払った…という意味のキリスト教用語ですが、それがコロナ渦により活動自粛を余儀なくされた時期を「代償」として、この宗教音楽アルバム制作期間が確保できたことの暗示になっています。 収録曲はバッハのカンタータからのアリアを中心に、人々の不安、キリストの自己犠牲などをテーマとし、最後は「苦しみの日々を
主は喜びに変えたもう」と救いが歌われています。プロハスカのソプラノ独唱のほか、合唱曲はアルト、テノール、バスが参加して1パート1人の計4人で歌われ、作品によっては器楽のみの編成に編曲のうえ収録。後に『マタイ受難曲』で重要なコラールの旋律となるトラック3や、トラック5などの有名曲も収録し、さらには、いつだってユーモアのセンスを忘れないという姿勢も大切にされています。 2020年の世界が生んだ象徴的なアルバムといえる注目作です。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 全曲 BWV 1007-1012
(ピアノ独奏編) [エレオノール・ビンドマン(ピアノ)]発売日:2020年10月23日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
バッハの無伴奏チェロ組曲全曲をピアノ独奏にアレンジした2枚組。エレオノール・ビンドマンは「ブランデンブルク協奏曲」を4手ピアノ用に編曲し自身とジェニー・リンの演奏でリリース(GP777-78)、話題を捲いたピアニスト&編曲家。この曲集ではチェロが紡ぐ旋律に装飾を加えることをせず、忠実にピアノへと移し替えることで、バッハの旋律と対位法の持つ奥深さを、ベーゼンドルファーの中低音域の豊かな音色で表現しています。
収録作曲家:
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河野智美
アランフェス [アランフェス]RODRIGO, J.: Concierto de Aranjuez / Fantasía para un gentilhombre / BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 3: II. Air (Aranjuez) (Tomomi Kohno)
■器楽曲(ギター)
発売日:2020年10月21日
NMLアルバム番号:MECO-1059
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、
その証左となるものに違いない。濱田滋郎河野智美の演奏は終始、誠に見事なものだった。オーケストラに対する音量の関係から PA を用いたが、これは不自然さを伴わぬよう周到に配慮された用い方で、マイナス面は皆無だった。そして彼女は、作品に湛えられた旋律美を決して表面的になぞるのではなく、心底からの共感を込めて表現し尽くしたのである。ギター奏者及び愛好家のサークルのみならず、あらゆる音楽ファンの胸に喜びと感動を伝え得る第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、その証左となるものに違いない。 濱田滋郎
河野智美のギターは、聴き手の想像力と創造力を喚起する。その演奏は作品が生まれた場所へといざない、作曲家の意図したところへと近づけてくれる。彼女が作り出す音楽は、非常にていねいで繊細かつ情感豊か。どんなに急galなテンポを要する箇所も、強音を必要とする部分もけっして弾き飛ばさず、自身が納得のいく音色と表現力で慈しむように奏でていく。ひとつひとつの弦の響きがこまやかな糸で織りあげられていくタペストリーにも似て、それまで要してきた時間と努力の積み重ねという空気をまとっている。だが、実際の音楽は、努力の痕跡は微塵も感じさせず、各々の音は幾重にも変容し、ひとつの絵巻物を描き出す。この録音は新たなスペイン作品との邂逅を意味するかもしれない。 伊熊よし子 -
『SOLO』
無伴奏ヴァイオリン作品集
バッハ、パガニーニ、イザイ [アンドレイ・バラノフ (ヴァイオリン)]発売日:2020年09月11日
CD価格:2,475円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第2巻 [スティーヴン・デヴァイン(チェンバロ)]発売日:2020年09月25日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
エイジ・オブ・インラントゥメント管弦楽団及びゴンザーガ・バンドの首席チェンバロ奏者として活躍し、ソリストしてもすでに6枚の録音のあるスティーヴン・デヴァイン。2002年にはロイヤル・アルバートホールで指揮者としてデビューを飾り、モーグ・シンセサイザーを使ったバッハ演奏プロジェクトにも取り組んでいます。 このバッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻は、2019年にリリースされた第1巻(RES10239)の続編となるもので、第1巻と同じクリストフ・フライシャーのモデルによる楽器を用い、バッハの深淵な世界を紐解いていきます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ 第32集 [シビラ・ルーベンス(ソプラノ)/ドミニク・ヴェルナー(テノール) 他/ルドルフ・ルッツ(指揮)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 32 - BWV 208 and 212 (Zomer, Werneburg, Rubens, Wörner, J.S. Bach Foundation Orchestra, Lutz)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B885
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツが指揮するバッハのカンタータ全集シリーズ。第32集にはこれまでのような「宗教的カンタータ」ではなく2曲の「世俗カンタータ」が収録されています。 BWV208「わが楽しみは、元気な狩のみ」は1713年2月27日、ヴァイセンフェルス公クリスティアンの誕生日を祝する曲であり、これは作曲当時バッハが仕えていたヴィルヘルム・エルンストの依頼によって書かれたとされています。クリスティアンの偉業を讃える言葉と壮麗な15曲の音楽で仕立てられた大規模なカンタータで、ソリストたちの歌の聴かせどころも用意されています。中でも「羊は安らかに草をはみ」は単独で演奏されることも多い名曲です。 BWV212「おいらは新しい領主様をいただいた」は1742年、ライプツィヒ近郊の村に着任した新領主カール・ハインリヒ・フォン・ディースカウのために作曲された全24曲からなるカンタータ。男女2人が新しい領主について語り合うという内容で、民謡や方言、当時の流行歌がふんだんに用いられた楽しい作品です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈無伴奏チェロ組曲 第1集〉
無伴奏チェロ組曲 第1番-第3番
(ジェフリー・マクファーデンによるギター編) [ジェフリー・マクファーデン(ギター)]BACH, J.S.: Cello Suites, Vol. 1 - Nos. 1-3, BWV 1007-1009 (arr. J. McFadden for guitar) (McFadden)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:8.573625
CD価格:1,600円(税込)
バッハの無伴奏チェロ組曲は、今でこそ“チェロの旧約聖書”と呼ばれ、あらゆるチェリストの憧れの作品であるとともに、バッハ作品の中でも最高峰に位置づけられる曲集です。 バッハの死後、ほぼ1世紀半の間はほとんど見向きもされなかったというこの作品の価値を見出したのは、ほかならぬ名奏者パブロ・カザルス。少年時代にこの曲集に魅入られたカザルスは、念入りに作品を研究し、25歳の時に初めて公の場で演奏。作品の素晴らしさが多くの人に知れ渡ることとなりました。 チェリストだけではなく、ギタリストたちもこの曲の持つ芸術性に魅せられ、まず、フランシスコ・タレガは第3番からブーレをギター用に編曲。またアンドレス・セゴビアもいくつかの曲をギター用に編曲するなど、これまでも多くのギタリストたちがこの曲集にさまざまな形で挑み、素晴らしい演奏を披露しています。 カナダ出身のジェフリー・マクファーデンも作品に魅了された一人。自ら作品をアレンジし、バッハが要求する複雑な対位法を明確にギターで表現することに成功しました。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲
(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる演奏) [セルゲイ・マーロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (Malov)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:SM343
CD価格:1,950円(税込)
幼い頃からヴァイオリンを習い、モーツァルテウム音楽院で学び、ヴィオラも演奏するロシア出身のマーロフ。これまでにミュンヘン、ハイフェッツ、パガニーニなど多くの国際コンクールで優勝、もしくは上位入賞を果たしてきました。 彼は大好きなバッハの無伴奏チェロ組曲を聴く度に、どんな名手による演奏でも不必要に重々しくなってしまうことに違和感を覚え、ヴィオラで演奏する方が自由に技術を駆使できることに気づきました。そして2009年、偶然にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる組曲第2番の動画と出会います。 18世紀に使用されたこの楽器は、ヴィオラよりも大きく厚みもあり、首から肩にストラップをかけて自然な姿勢で演奏でき、精緻なニュアンスを出せる、マーロフにとって理想の楽器でした。とりわけ組曲第6番は、元々5弦のチェロのために作曲されたものであり、偉大なチェリストたちのように超絶技巧を駆使して4弦チェロで演奏するのではなく、バッハはより自然な形でのびやかに演奏してほしかったのではないか、というのがマーロフの持論です。 また、運命の出会いとなった動画で演奏していたバディヤーロフは、マーロフが幼いころに楽器を調整してもらったことのある人であり、今回、早速バディヤーロフに楽器を作ってもらい、満を持してのアルバムが完成しました。全体的に軽やかな演奏で、驚くことにCD1枚に全曲が収まっています。
収録作曲家:
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Schmuckstücke - 小さな宝石
ヴィラ=ロボス、ロドリーゴ、J.S.バッハ [アイリーン・バウム(ギター)]発売日:2020年06月19日
CD価格:1,650円(税込)
タイトルの「Schmuckstücke=小さな宝石」とは、多声ポリフォニー、スペイン新古典主義、ブラジル民謡との多彩な組合せを表しています。 1940年に書かれたヴィラ=ロボスの「5つの前奏曲」は各々ユニークな副題を持ち、優れたチェロ奏者だった作曲家ならではの充実した低音域が印象的な曲集。ブラジル民謡への愛着と、バッハへの傾倒が伺われ、とりわけ第3番ではバッハを模倣する旋律が聴こえてきます。 ロドリーゴの「祈りと踊り」はファリャの《恋は魔術師》からインスピレーションを受けた表現力豊かな作品。最後に置かれたバッハの「ヴァイオリン・ソナタ」は、ギターでフーガを奏でることの困難さへの挑戦とも言える見事な編曲が施されています。 ベルリン出身のギタリスト、アイリーン・バウムはベルリン芸術大学で5年間に渡りライナー・フェルドマンに師事。若者のためのコンクール「Jugend musiziert」のギター・デュオ部門で1位を獲得、一躍注目を浴びた新鋭です。卓越した技巧と表情豊かな音楽性で聴き手を魅了します。
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J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン小曲集 BWV 599-644 [スティーヴン・ファー(オルガン)]発売日:2020年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
長らくJ.S.バッハの作品に向き合ってきたイギリスのオルガン奏者ファーの新作「オルガン小曲集」。コラールの歌詞を研究し尽くし、音楽的な解釈を音で表したバッハの不朽の名作です。オルガン演奏技術のあらゆる側面が盛り込まれたこの曲集は、奏者にとっては教材でもあり“バッハ音楽の辞書”とも呼ばれています。 演奏者のスティーヴン・ファーは、ケンブリッジ大学のクレア・カレッジでオルガンを学び、現在はナイツブリッジのセント・ポール教会や、オックスフォード大学のウスター・カレッジの音楽監督を務めるイギリスでも高名なオルガニスト。イギリス、アメリカを中心に多数のリサイタルも行っています。 今回の録音でファーが使用した楽器は、18世紀のオルガン製作者トビアス・トローストが製作したドイツのヴァルタースハウゼン市立教会にある素晴らしいオルガンです。
収録作曲家:
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アントニオ・チェン・グァン(ピアノ)
バッハ(1685-1750):
イタリア協奏曲 BWV 971
ブラームス(1833-1897):
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
ベルク(1885-1935):
ピアノ・ソナタ Op.1 [アントニオ・チェン・グァン(ピアノ)]Piano Recital: Chen, Antonio Guang - BACH, J.S. / BRAHMS, J. / BERG, A.
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Steinway30069
CD価格:2,250円(税込)
1994年生まれの中国出身のピアニスト、グァンのデビュー盤。グァンはウィーンでリーリャ・ジルベルシュテインに師事、アメリカで開催された2016年の第1回オルガ・カーン国際ピアノ・コンクールをはじめ、数々のコンクールで優勝。バードからリゲティまで幅広いレパートリーを持ち、すでにヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアで演奏経験のある期待の若手奏者です。 このデビュー盤ではバッハ、ブラームスにベルクという彼らしい選曲で勝負。バッハの「イタリア協奏曲」ではモダン・ピアノならではのダイナミックで色彩感あふれる演奏を披露し、ブラームス、ベルクでもそれぞれの作品の特性を生かした緻密な演奏を聴かせます。
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈室内楽作品集〉
ピアノ四重奏曲 Op.16
6つのメヌエット WoO 9
行進曲集他 [IUウィンド・アンサンブル/ロドニー・ドーシー (指揮) 他]BEETHOVEN, L. van: Chamber Music - Piano Quartet, Op. 16 / Minuets and Dances (Sofia Kim, Kroh, Segal, Sarid, IU Wind Ensemble, Dorsey)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.574040-41
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
ベートーヴェンがウィーンで生活していた時代は、ナポレオン軍がウィーンとハプスブルク帝国に侵攻し、故郷ボンに対して司教支配を終わらせるなど波乱に満ちたものでした。この戦いの影響は、当時のベートーヴェン作品にも反映されており、いくつかの行進曲として結実しています。 その頃のベートーヴェンは管楽器に関心を抱いていたため、数多くの管楽器のための作品も書かれています。中でも4本のトロンボーンのために書かれた「3つのエクアーレ」はあまり演奏されることがありませんが、1827年のベートーヴェンの葬儀で演奏された曲として知られています。 また当時流行していた「オートマタ(音楽人形、音楽時計)」のためにも何曲かが書かれており、このアルバムではオルガンで演奏されています。「ピアノと管楽器のための五重奏曲 Op.16」はベートーヴェン自身の編曲によるピアノ四重奏版を収録。他にも珍しい舞曲などが盛りだくさんの選曲です。
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法(弦楽合奏版)
(コントラプンクトゥス XIVの3ヴァージョンの完成版を含む) [クリストフ・シュリューレン(指揮)/ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (Triple Completion of the Final Fugue) (Salzburg Chamber Soloists, Schlüren)
発売日:2020年04月17日
NMLアルバム番号:Gramola98009
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
ヨハン・セバスチャン・バッハの未完の大作「フーガの技法」。 3つの主題による4声のフーガである“第14コントラプンクトゥス”は、239小節で突然中断することで知られ、一時期は「バッハの健康状態の悪化により書き進めることができなかった」と言われていましたが、最近の研究ではその論説には疑問が投げかけられています。 この未完成のフーガを完成させる試みは以前から行われており、このシュリューエン率いるザルツブルク・チェンバー・ソロイスツは、本来の形である未完成のフーガの他に、3人の作曲家ヘルマン・ピルニー、フランシス・トーヴィ、カレヴィ・アホによる完成版を演奏するという面白い試みを行い、バロック期から現代までつながるポリフォニーの歴史を紐解いています。 弦楽合奏で奏でられる様々なフーガはまるで厳かな宗教曲のような味わいを有しています。曲間には、シューマンとシーリングによる「BACHの名によるフーガ」が挿入されており、こちらは良い間奏曲としての役割を担います。
収録作曲家:
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ラフマニノフ & J.S.バッハ:
ピアノ協奏曲集 [アダム・スコーマル(ピアノ)/レオシュ・スワロフスキー(指揮)/プラハ室内管弦楽団/プラハ交響楽団]RACHMANINOV, S.: Piano Concerto No. 3 / BACH, J.S.: Piano Concerto, BWV 1052 (ed. Busoni) (Skoumal, Prague Symphony, Svarovsky)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:UP0057-2
CD価格:1,650円(税込)
チェコ出身のピアニスト、作曲家アダム・スコーマル。数多くのオーケストラと共演し、夏の音楽祭にも出演するなど活躍、2012年からはプラハ音楽院でピアノと室内楽を教えています。彼はプラハ音楽院で学び、1998年に「プラハの春・国際コンクール」で2位を受賞。アメリカへ留学、それ以降は、イタリアやアメリカでコンクールに入賞し、2001年にはカールスバッドで演奏したラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が高く評価されたことで、このアルバムの録音が実現しました。 当時の彼が最も得意としていたラフマニノフと、ブゾーニ編のバッハ「チェンバロ協奏曲」、ラフマニノフが編曲したバッハの無伴奏ヴァイオリンのパルティータを併せ、自らの卓越したピアニズムを存分に披露しています。
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BACH - VIVALDI Sonar in Ottava
ヴァイオリンとチェロ・ピッコロによる
二重協奏曲集
(ヴィヴァルディ、J.S.バッハ、ゴルトベルク) [ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン)、マリオ・ブルネロ(4弦チェロ・ピッコロ)、リッカルド・ドーニ(チェンバロ、指揮)、アッカデーミア・デラヌンチアータ (古楽器使用)]BACH, J.S. / VIVALDI, A.: Double Concertos for Violin and Cello (Sonar in ottava) (Carmignola, Brunello, Accademia dell'Annunciata, Doni)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:A472
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
カルミニョーラとブルネロによる二重協奏曲集!
バッハの名曲2台ヴァイオリンも収録!名手カルミニョーラがARCANAレーベルに登場。ブルネロとのデュオで、バッハとヴィヴァルディの二重協奏曲を聴かせる驚きのアルバムを世に問います。 ここでブルネロが奏でるのは、『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』を全曲移調無しで弾いた(A469/NYCX-10100)4弦のチェロ・ピッコロ。この楽器は、通常のチェロに張られる4本の弦に上のE弦を足し(バッハの「無伴奏チェロ組曲第6番」は、この5弦のチェロ・ピッコロを想定していると言われます)、さらに一番下のC弦を省いて4本としたもので、アルバム・タイトルのSonar in Ottava(オクターヴで鳴る)が示すように、ヴァイオリンの丁度1オクターヴ下の調弦となっています。 ヴァイオリンとチェロ・ピッコロを独奏として奏でられるのは、バッハの名曲BWV1043を始めとした、主に2つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲。通常は同音域で重なるため区別し辛い2つの声部が、片方がオクターヴ低いことでたいへん引き立ちます。2つのチェンバロが原曲(ヴァイオリンとオーボエでもお馴染み)のBWV1060ではさらにくっきり。その結果立ち上がるのは二人の丁々発止のやり取りと、目から鱗が落ちるような旋律の綾の面白さ。ドーニとアッカデーミア・デラヌンチアータによるアンサンブルも、非常に前掛かりの演奏で名手たちの競演を大いに盛り立てています。 それぞれの作品がぐっと身近に、面白く感じるアルバムです。 -
J.S.バッハ(1685-1750):
〔チェンバロ作品集〕
イタリア協奏曲 BWV 971
フランス風序曲 BWV 831
半音階的幻想曲とフーガ BWV 903
前奏曲、アンダンテとフーガ BWV 894 & 1003 [ジョリー・ヴィニクール(チェンバロ)]BACH, J.S.: Harpsichord Works (Vinikour)
発売日:2020年03月06日
NMLアルバム番号:DSL-92239
CD価格:2,100円(税込)
シカゴで生まれ、パリで学び、1993年にワルシャワの国際チェンバロ・コンクールで1位を獲得、94年にプラハの春音楽祭でデビューしたジョリー・ヴィニクールは、Sono Luminusより発売したラモー・チェンバロ作品全集などで過去2回、グラミー賞にノミネートされた名奏者です。2019年には北米で最古の野外音楽祭であるラヴィニア音楽祭に初出演し、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の演奏を披露しました。 このアルバムでは、ドイツのジルバーマン・モデルをトム&バーバラ・ヴォルフ夫妻が復元した楽器を用い、バッハの4つの名作を演奏しています。 最近では指揮者としての活動も増えているヴィニクール、ベルゲン・フィルや香港フィル、ロサンゼルス室内管などでの弾き振りのほか、パーセルやモンテヴェルディのオペラなどを指揮しており、さらなる活躍が期待されています。
収録作曲家:
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発売日:2020年03月13日
CD 2枚組国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
ピアソラを奏する楽団「El Cielo 2020」での活動をはじめ、多彩な技巧を極めるヴァイオリニスト、桜井大士。バッハ演奏にも極めて深い瞑想と熱量があります。《無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ》の『全曲演奏会』といえば、かつてエネスコやメニューイン、シゲティといった巨匠によって行われてきた伝説的なプログラムですが、全曲演奏の大いなる意義に反し、その至難さゆえ2回に分けて演奏するのが通例となっています。 演奏時間にして約2時間半、時間だけでもリサイタル2つ分に相当し、単曲でも最高難易度に部類する曲たちを、たった一夜で演奏する。本作は度々の『全曲演奏会』を通してバッハの世界を自ずと探求してきた桜井が満を持して挑んだ録音です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン作品集 [ベルナール・フォクルール]発売日:2020年03月27日
CD価格:1,425円(税込)
ベルギーのオルガンの巨匠、ベルナール・フォクルールによる「J.S.バッハ:オルガン作品全集」より、一番の人気曲「トッカータとフーガ ニ短調」そして「パッサカリア」を中心にセレクトした名曲集。同様企画盤は何度か再発されたベストセラー。北ドイツ伝統をひくシュニットガーの銘器2基ほか歴史的楽器の味わいも魅力です。
収録作曲家:
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バッハの花束
アンドリュー・ランジェル(ピアノ) [アンドリュー・ランジェル(ピアノ)]BACH, J.S.: Inventions and Sinfonias, BWV 772-801 / Aria variata, BWV 989 (A Bouquet of Bach) (A. Rangell)
発売日:2020年03月06日
NMLアルバム番号:Steinway30126
CD価格:2,250円(税込)
バッハ、ベートーヴェン作品の優れた解釈で知られるアンドリュー・ランジェルの新しいバッハ・アルバム。これは2018年にリリースされた「ベートーヴェンの花束」(STNS30080)の続編となる1枚で、数多いバッハ作品の中から、ランジェルがとりわけお気に入りの曲を集め、愛情たっぷりに演奏したものです。 中でも最後に置かれたシンフォニア全曲が圧巻の仕上がり。まさに「溶け合って響く」というタイトル通り、短い主題が効率よく展開されていく様子が、ランジェルの手によって次々と紐解かれていきます。
収録作曲家:
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伊藤 亜美 「A」
ヴァイオリン無伴奏作品集 [伊藤 亜美(ヴァイオリン)]発売日:2020年03月13日
CD国内盤価格:2,699円(税込)
「バッハからバルトークへ、その自然な移行に驚く。二人の作曲家の200年の隔たりを、いとも平然と超越してしまっている。とはいえ、それぞれの様式感へのアプローチは、極めて正鵠を射ている。素直で知的な感性と技術だ。」(作曲家 池辺晋一郎) 2019年末リリースされた「ZINGARO!!!」で超人集団「Ensemble FOVE」を従え、超絶的なヴァイオリンを披露した伊藤亜美(尾池亜美)。この2016年にリリースされた「A」では、バッハからバルトークに連なる「無伴奏ヴァイオリン作品」の流れを紐解いています。端正な表情を見せるバッハでは、長大なシャコンヌを頂点に見事な音による世界を構築、かたやバルトークでは「ZINGARO!!!」の奔放さを先取りするかのようなパワー溢れる演奏を繰り広げています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヨハネ受難曲 BWV 245(全曲) [フィリップ・ヘレヴェッヘ、コレギウム・ヴォカーレ・ヘン、マクシミリアン・シュミット(テノール/福音史家)クレシミル・ストラジャナツ(バス/救世主イエス)ドロテー・ミールズ(ソプラノ/アリア)ダミアン・ギヨン(カウンターテナー/アリア)ロビン・トリッチュラー(テノール/アリア)ペーター・コーイ(バス/総督ピラト/アリア)フィリップ・カーヴェン(バス/使徒ペトロ)シュテ―ファン・ゲーラー(テノール/大祭司の邸宅の男)マグダレーナ・ポトコシチェルナ(ソプラノ/召使いの女)]BACH, J.S.: St. John Passion, BWV 245 (M. Schmitt, Stražanac, Mields, Guillon, Tritschler, Collegium Vocale Gent Choir and Orchestra, Herreweghe)
発売日:2020年02月14日
NMLアルバム番号:LPH031
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
ヘレヴェッヘの究極形としての「ヨハネ」。バッハの時代の作法が紡ぎ出す迫真の受難物語フィリップ・ヘレヴェッヘの自主レーベルから『ヨハネ受難曲』が完全新録音で登場します。齢70を記念してのインタビュー本『フィリップ・ヘレヴェッヘとの対話』(カミーユ・デ・レイク編著/LPH026)で「これからの時間は自分にとって本当に必要と思える作品の演奏に使いたい」と語ったヘレヴェッヘが、自らのレーベルで世に問うバッハの新録音は、一つ一つに大きな意義があるところ。そして事実、この『ヨハネ』新録音は同作究極の解釈と呼びうる気合い充分な内容に仕上がっているのです。 さまざまな異版が残り、作曲家自身による決定稿と呼びうるものがないバッハの『ヨハネ受難曲』。ヘレヴェッヘはharmonia mundi franceで既に1987年と2001年にこの作品を録音、とくに後者はマーク・パドモアを福音史家に起用し、『マタイ受難曲』第1部終曲が冒頭にあしらわれている異例の1725年第2稿を採用したことで大きな話題となりました。今回は最初の録音と同じ版を基調にしているようですが、冒頭曲はむしろ1987年盤よりもアップテンポで始まる、時に熱に浮かされたような迫真の音作り。演奏者同士の堅い信頼感から生まれるコレギウム・ヴォカーレ・ヘントならではの一体感とあいまって、えも言われぬエキサイティングな受難物語が展開してゆきます。 福音史家は、近年ヘレヴェッヘの名演に続々参加しているマクシミリアン・シュミット。末永く聴き深められそうな『ヨハネ』の新名盤、お見逃しなく!
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-
『BACH - BUSONI』
ブゾーニのバッハ、ブゾーニのピアノ作品
~歴史的ピアノと現代ピアノで~ [ヤン・ミヒールス(ピアノ)]Piano Recital: Michiels, Jan - BACH, J.S. / BUSONI, F.
発売日:2020年02月14日
NMLアルバム番号:FUG760
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
今こそ歴史的ピアノで向き合うべき、「ブゾーニのバッハ」の素顔を現代ピアノを知らなかったバッハが書いた音楽は、18世紀に存在していたチェンバロやバロック楽器で弾いてこそ真の姿に近づける――20世紀に「古楽器演奏」という新たなムーヴメントが広まってゆく過程で、バッハの思い描いた作品像を大きく歪めたロマン派的解釈の象徴のように扱われるようになり、古楽器愛好者たちからは忌避されさえしたのが、20世紀初頭に活躍したブゾーニによるバッハ作品の編曲版でした。 しかし実際はブゾーニとて、私たち21世紀人たちから見れば100年前の音楽家です。弦楽器は羊腸弦がまだ主流で、リストやブラームスが生演奏するピアノを聴いていた世代の多くと時代をともにしたこのピアニスト=作曲家のバッハ観を、スタインウェイのピアノが極東の津々浦々まで普及した現代の「普通のピアノ感覚」と並列の認識でよいものでしょうか? マーラーやストラヴィンスキーの作品までピリオド楽器で演奏されるようになってきた今こそ、19世紀末当時の楽器と奏法でブゾーニのバッハ編曲のありようを問い直す意義は大きいと言えるでしょう。 すでに歴史的ピアノでの録音も複数存在するドビュッシーやサティと同年代でもあるブゾーニ自身の作品も含めて演奏するのは、古楽大国ベルギーの名手ヤン・ミヒールス。『ドビュッシーのトンボー』(FUG590)でも絶賛を博した歴史的ピアノ奏者がくりだす丁寧な解釈が、作曲家自身と同世代のベヒシュタイン・ピアノでいや増しに輝きます。 19世紀末のピアノの製作理念を取り入れ、ダニエル・バレンボイムの絶賛も受けたクリス・マーネの並行弦ピアノも適切な存在感をあらわす、21世紀ならではの新録音です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-
アンドラーシュ・シフ
BBCプロムス2018 ライヴ
J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV 846-893(全曲) [アンドラーシュ・シフ]発売日:2020年02月28日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付き価格:3,960円(税込、送料無料)
巨匠アンドラーシュ・シフの平均律ライヴ映像、第2巻が登場!2018年のプロムスで行われたシフによるバッハ「平均律 第2巻」全曲ライヴが、2017年の「第1巻」に続き映像で登場します。80年代を中心にバッハの鍵盤作品を体系的に録音し、モダン・ピアノのみならずフォルテピアノを用いたシューベルトの録音などでも高い評価を得ているシフ。バッハという作曲家とピアノという楽器を多角的に手中に収めている彼なればこその、ペダルを基本的に使わずスタインウェイを豊かに響かせる、たいへん美しい演奏を聴くことが出来ます。 練習曲集の色彩が強い第1巻から約20年を経て出版された第2巻は、音楽的にも作曲技法的にも高度で先進的な作品となっており、先にリリースされた第1巻にも増してシフの深い作品理解がより生きた演奏内容となっています。プロムスというお祭りの場でありながら、前年の公演の素晴らしさもあってか大きな期待と感動に包まれた会場の様子もまた、たいへん好感の持てるものです。
収録作曲家:
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キャスリーン・フェリアー・イン・ニューヨーク
マーラー(1860-1911):
交響曲「大地の歌」
J.S.バッハ(1685-1750):
3つの歌曲(BWV 505、BWV 439、BWV 508) [キャスリーン・フェリアー(コントラルト)/セット・スヴァンホルム(テノール)/ジョン・ニューマーク(ピアノ)/ブルーノ・ワルター(指揮)/ニューヨーク・フィルハーモニック]FERRIER, Kathleen: Kathleen Ferrier in New York - MAHLER, G. / BACH, J.S. (1948, 1950)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ARIADNE5007
CD価格:2,025円(税込)
深く豊かな声をもつ英国出身の偉大なコントラルト、キャスリーン・フェリアーによるニューヨークでの歴史的録音集。1948年、カーネギーホールでの唯一のライヴ録音となったワルター指揮によるマーラーの「大地の歌」と、1950年、同じくニューヨークのタウンホールでのJ.S.バッハの3つの歌曲のピアノ伴奏版が収録されています(フェリアーは、このバッハ録音から3年後、病気のため41歳という若さで惜しまれつつこの世を去りました)。いずれも、70年以上大切に保管されていたSP盤からのリマスター音源です。 1940年代から60年代にかけて、カーネギーホール・レコーディング・カンパニーにより行われたライヴ収録は、できる限り原盤に近い音質を保つため、余計なノイズを除去する作業などは行わず、ホールでの響きそのものを大切にする方針の自然なリマスターが採用されました。ブックレットにはフェリアーのコメントなどとともに、録音とリマスターについての詳細が書かれています。またトラック1と8には、ワルターの大変貴重なインタビューも収録。
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ集 第29集〉
心と口と行いと命もて BWV 147
新しき契約の喜びの時 BWV 83
わが心よ、汝備えをなせ BWV 115 [ルドルフ・ルッツ(指揮) バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 29 - BWV 83, 115 and 147 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B671
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
2020年に来日が予定されているルドルフ・ルッツが指揮するバッハのカンタータ全集。このアルバムには、バッハのカンタータ中、最も有名な「心と口と行いと命もて」BWV147を含む3つのカンタータが収録されています。 第147番は「主の母マリア訪問の祝日」のための作品で、2部構成、全10曲からなる大規模な作品。主イエス・キリストを称える美しい旋律に溢れており、第1部、第2部それぞれ最後の曲にコラール「主よ、人の望みの喜びよ」が用いられています。 第83番は「マリアの潔めの祝日」のためのカンタータ。マリアがイエスとともに「神殿奉献=エルサレムの神殿へお参りに行く」際のエピソードが綴られており、古風な詩編唱定式“イントナツィオーネ”によってイエスに出会ったシメオンの喜びと人生への感謝が歌われています。 第115番はいくつかのコラールが効果的に用いられた「三位一体後第22日曜日」のためのカンタータ。他者のあやまちをゆるすことの大切さが説かれています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈カンタータ集 第30集〉
主よ、裁きたもうな BWV 105
われは貧しき者、われは罪のしもべ BWV 55
かくのごとく神は世を愛したまえり BWV 68 [ルドルフ・ルッツ(指揮) バッハ財団管弦楽団]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 30 - BWV 55, 68 and 105 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B672
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
2020年来日が予定されているルドルフ・ルッツが指揮するバッハのカンタータ全集。この第30集にはBWV105、BWV55、BWV68の3曲が収録されています。 「三位一体後第9日曜日」のために書かれた第105番は、規模こそ小さいものの充実した作風によるカンタータ。罪の告白とイエスへの信仰に身を委ねてこそ魂の救済が得られることが切々と描かれています。この曲に登場する「Corno da Tirarsi=ホルンの一種」は、バッハ・コレギウム・ジャパンへの客演でおなじみ、オリヴィエ・ピコンが演奏しています。 第55番は「三位一体後第22日曜日」のためのカンタータ。テノールのために書かれた現存する唯一の(真作)カンタータとして知られています。 第68番は「聖霊降臨祭第2日」のための作品。ライプツィヒで活躍した女性詩人マリアーネ・フォン・ツィーグラーの歌詞が用いられた、イエスの誕生意義と永遠の命が歌われた短いながらも充実した内容を持つカンタータです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [ハビエル・トーレス(ピアノ)]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (X. Torres)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:IBS-32016
CD価格:2,250円(税込)
バレンシア出身のピアニスト、ハビエル・トーレスが演奏するJ.S.バッハの名作「ゴルトベルク変奏曲」。柔らかいタッチで奏される冒頭のアリアから、聴き手を作品の世界へと引き込んでいきます。ほぼノンレガートによる粒の揃ったタッチから生まれる美音、集中力に満ちたフーガなど聴きどころ満載。奇をてらうことのない正統派の解釈も見事です。
収録作曲家:
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バッハ48
J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲全集の旅 [ジョルジュ・ルポウ (ピアノ)]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Books 1 and 2 (Bach 48) (Lepauw)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ORC100107
CD 5枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
ピアニストにとってのバイブルであり、西洋音楽の金字塔《平均律クラヴィーア曲集》は、J.S.バッハ作品の中でも最高傑作の一つであり、見事な対位法と想像力を駆使して作り上げられた24の調すべてによる前奏曲とフーガで構成された大作です。 パリとシカゴを拠点に活動するフランス系アメリカ人のルポウは、10歳の時にパリでデビュー。自身のことを"ピアニスト兼カルチュラル・アクティビスト”と呼び、クラシック以外のジャンルの演奏家とも積極的にコラボレーションを行っていますが、今回のソロ・デビュー・アルバムでは、基本に立ち返り、バッハの出身地ドイツのワイマールの聖ヤコブ教会で全曲録音に挑みました。バッハの魂を感じ取るため、録音の半年前に作曲家所縁の地、アイゼナハやライプツィヒを訪れる気合の入れようでした。 録音を終えたルポウは、「この作品にはいわゆる“人間の条件”の全てが入っていることがわかりました。自分の愚かさにも理由があるのだということも。」とコメントしています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
イギリス組曲 全曲 [アンドリュー・ランジェル(ピアノ)]BACH, J.S.: English Suites Nos. 1-6, BWV 806-811 (Rangell)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:Steinway30136
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
ベートーヴェンやJ.S.バッハの演奏で定評のあるアメリカの名ピアニスト、アンドリュー・ランジェルの最新録音。前作「J.S.バッハ:ピアノ作品集」(STNS-30111)では、誰もが親しみやすいバッハの名曲を披露したランジェルですが、今作では同じくバッハの“技巧的な大作”として知られる「イギリス組曲」全曲に取り組みました。 「イギリス組曲」はバッハの様々な組曲の中では最初期に書かれた曲集で、名前の由来はわかっていないものの、どの曲も巨大な前奏曲を伴う6つの舞曲で構成された意欲作。多くの鍵盤奏者が取り組む名曲として知られています。ランジェルは的確なアーティキュレーションを施しながらも、自由自在な即興性を加味し、ユニークで味わい深い演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
2台のチェンバロのための協奏曲集
BWV 1060-1062
(チェンバロ2台と弦楽器5名の室内楽編成による) [オリヴィエ・フォルタン、エマニュエル・フランケンベルフ(チェンバロ独奏) アンサンブル・マスク(古楽器使用)]BACH, J.S.: Concertos for 2 Keyboards, BWV 1060-1062 (Fortin, Frankenberg, Masques)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:ALPHA572
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
18世紀の最先端としてのバッハ像を、当時最も一般的だった室内編成で!バッハは若い頃からオルガンの名手として頭角をあらわし、後年はチェンバロ演奏でもたくみな即興を聴かせたことで知られています。息子たちをはじめ腕利きの門弟も多く、ライプツィヒに移りコレギウム・ムジクムの指揮も任されるようになってからは、複数台のチェンバロと弦楽器が共演する二重協奏曲・三重協奏曲も続々仕上げてゆきました。 バッハの伝記作者フォルケルによれば、ただでさえ独奏者の数が多いためか、これらの協奏曲は弦楽器奏者が各パートひとりずつの室内編成で演奏される、という前提があったようです。しかし今日、これら2台のチェンバロのための協奏曲をそのような室内楽編成で録音した例というのは、きわめて稀といわざるを得ません。 ラ・フォル・ジュルネTOKYOでたびたび来日もしている国際派の古楽器集団アンサンブル・マスクの最新新譜は、そうした当時流儀の極小編成でバッハの二重鍵盤協奏曲全3曲を網羅したアルバム! チェンバロには18世紀ドイツの楽器をモデルとした綿密な再現楽器が使われ、俊才二人の闊達なソロのかたわら、弦楽パートは低音部をチェロ&コントラバスで重ねている以外は各パートひとりずつ。この編成だからこその見通しのよいサウンドのなか、明確に浮かび上がる音の綾の複雑さ……バッハの偉大さにも改めて気付かされる充実の新録音、さすがAlphaのリリースだけはある傑作盤の登場と言えるでしょう。 ライプツィヒ・バッハ協会にも名を連ねる碩学ペーター・ヴォルニーが、最新の知見にもとづいた作品解説を寄せている点も注目に値します。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
アンドラーシュ・シフ
BBCプロムス2017 ライヴ
J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846-869 [アンドラーシュ・シフ]発売日:2020年01月31日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:3,960円(税込、送料無料)
巨匠アンドラーシュ・シフの平均律、ライヴ映像が登場!2017年のプロムスで行われた、シフによるバッハ「平均律 第1巻」全曲ライヴが映像で登場します。80年代を中心にバッハの鍵盤作品を体系的に録音。またモダン・ピアノのみならずフォルテピアノを用いたシューベルトなどの録音でも高い評価を得ているシフ。バッハという作曲家とピアノという楽器を多角的に手中に収めている彼なればこその、ペダルを一切使わずにスタインウェイを豊かに響かせる、たいへん美しい演奏を聴くことが出来ます。 プロムスというお祭りの会場ということもあり、最初は多少のざわつきも聞かれますが、曲が進むにつれて聴衆を作品の中へどんどん引き込んでいく様は圧巻。2時間近い時間が、あっという間に過ぎてしまいます。 なお、2018年に同会場で行われた「第2巻」全曲のライヴは、2020年2月に発売予定です。
収録作曲家:
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発売日:2020年01月24日
CD価格:2,475円(税込)
ヴィオール合奏の雄ファンタズムによるバッハ!大バッハが残した鍵盤楽器のための作品を、ローレンス・ドレフュスが3声から6声までのヴィオール合奏へと編曲し、ドレフュスとマルック・ルオラヤン=ミッコラを中心としたファンタズムによる演奏で収めたアルバム。各メンバーの表情豊かな積極性の高い表現で、バッハが書いた各声部の繊細な綾が生き生きと描かれています。トレブルからヴィオローネまで広い音域の楽器を用いることで、表現の幅が大きくなり聴き応えが増したことも特筆できるでしょう。 ファンタズムは1994年に結成されたヴィオールの合奏団で、これまでに発表したアルバムがグラモフォン年間アワードを3回、ディアパソン・ドールを2回受賞するなど、世界的に高い評価を得ています。今回のアルバムのタイトルは一般に「平均律クラヴィーア曲集」と訳されている"Das Wohltemperierte Klavier"(本来は「良く整えて調律された鍵盤楽器」の意)のパロディで、同作品集からの前奏曲とフーガを中心に、コラールなども盛り込んだ多彩な内容となっています。 なお「第2巻」は2021年に発売予定とのこと。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フルート・ソナタ集 [グジェゴシ・チモシュコ(フルート)/リチャード・フラー(チェンバロ)]BACH, J.S.: Flute Sonatas, BWV 1020, 1030-1035 (Cimoszko, Richard Fuller)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola98993
14)
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
バッハの「フルート・ソナタ」は全7曲あるとされていますが、そのうちの約半数は偽作とされており、中でもBWV1020は息子カール・フィリップ・エマニュエルの作品であろうと推測されていますが、現在でもその真偽は不明です。しかし、どの曲も時代の様式を踏まえ、丁寧に作られた名曲であることは間違いありません。 ここで演奏しているチモシュコはワルシャワ国立音楽院でフルートを学び、ポーランド室内管弦楽団のソロ・フルート奏者を務めていた名手。彼の妻はピアニストの岡田佳子で、2人でポーランド音楽界の発展に寄与しています。伴奏者フラーはウィーンを代表するチェンバロ奏者。バッハやハイドン作品の他、プレイエルやヴァンハル作品の世界初演を行うなど、知られざるレパートリーの発掘にも尽力しています。
収録作曲家:
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『白い都市のバッハ』
(マンドリンとピアノによるバッハとブラウン) [アロン・サリエル(マンドリン)、ミヒャエル・ツァルカ(ピアノ)]Mandolin and Piano Recital: Sariel, Alon / Tsalka, Michael - BACH, J.S. / BRAUN, Y. (Bach in the White City)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:SH225
CD価格:2,175円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲全集 [トレヴァー・ピノック(チェンバロ)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮&チェンバロ)/コンチェルト・コペンハーゲン]発売日:2019年12月27日
CD 5枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
これまでリリースされ、大好評を博していたコンチェルト・コペンハーゲン(COCO)と名手ラルス・ウルリク・モルテンセンによる「バッハ協奏曲集」が遂にBOX化されました。最初にリリースされた独奏チェンバロの協奏曲が高く評価されたのに続き、2011年に録音されたトレヴァー・ピノックを迎えた複数チェンバロのための協奏曲集、そして同じ年の録音である「ヴァイオリン協奏曲集(オーボエ協奏曲を含む)」はどれもコンチェルト・コペンハーゲンの奏者たちの自主性を生かしながら、見事なアンサンブルが構築されており、モルテンセンの指揮者としての才能を強く感じさせます。 今回、お求めやすい価格を設定、この機会に素晴らしい演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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Bach 4 Kids 子供のためのバッハ
J.S.バッハ(1685-1750):
ピアノ作品集 [アンドリュー・ランジェル(ピアノ)]BACH, J.S.: Piano Music (Bach 4 Kids) (Rangell)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:Steinway30111
CD価格:2,250円(税込)
ベートーヴェンやJ.S.バッハの演奏で定評のあるアメリカの名ピアニスト、アンドリュー・ランジェルがバッハの膨大な作品の中から子供たちが興味を持ってくれそうな、かつ“ランジェル自身の中の子供心”(ジャケットの風変りな絵は、ピアノを始める前の9歳のランジェルが描いたもの)を目覚めさせる曲を選んだ1枚。 どれも短めな曲ばかりで、結果的に子供だけでなく、お父様、お母様、学生や教師、そしてもちろん音楽評論家も含めた全ての人に楽しんで頂けるアルバムになりました。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年2月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV 1030-1035 [ミカラ・ペトリ (リコーダー)/ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)/マハン・エスファハニ (チェンバロ)]BACH, J.S.: Recorder Sonatas, BWV 1030-1035 (Petri, H. Perl, Esfahani)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:6.220673
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付価格:2,750円(税込)
ペトリ、パール、エスファハニ、豪華メンバーによるバッハが登場!ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒレ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心地よい効果を生みました。 リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガンバとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感のあるアルバムになりました。
収録作曲家:
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サティ(1866-1925):
〈ピアノ作品全集 第4集〉
1897年から1906年の作品集 [ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)]SATIE, E.: Piano Works (Complete), Vol. 4 (New Salabert Edition) (Horvath)
発売日:2019年11月08日
NMLアルバム番号:GP823
CD価格:1,950円(税込)
「音楽界の異端児」エリック・サティのピアノ曲集 第4集。フランスで100年以上もの歴史を持つ出版社サラベールの新版を用いてサティのスペシャリスト、ニコラス・ホルヴァートが演奏しています。 今作は1897年から1906年に作曲された曲を収録。この頃はモンマルトルからパリの郊外アルクイユに引っ越し、毎日、歩いてパリの酒場までシャンソン歌手のピアノ伴奏に通う傍ら、様々な芸術家たちとも交流を持ち、数々の歌曲が生まれるなど実りの多い時期でした。アルバムにはいくつかの世界初録音を含む、劇やパントマイムのための音楽が散りばめられています。 また代表作「ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)」も収録。サティの柔和な表情も楽しむことができます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年2月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
『マニフィカト』変ホ長調(初演版)BWV 243a
カンタータ『救世主に連なる者たちよ、刻みつけよ』BWV 63 [ヴァランタン・トゥルネ、ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器使用)、ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ)、マリー・ペルボスト(ソプラノ)、エヴァ・ザイシク(アルト)、トーマス・ホッブズ(テノール)、ステファン・マクラウド(バス)、エマニュエル・アラケリアン(オルガン)、アン=クリストフ・ディジュ(チェンバロ)]BACH, J.S.: Magnificat, BWV 243a / Christen, ätzet diesen Tag, BWV 63 (Blažíková, Perbost, Zaïcik, Hobbs, La Chapelle Harmonique, Tournet)
発売日:2019年10月18日
NMLアルバム番号:CVS009
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ヴェルサイユが推す1996年生まれの指揮者による、初演版を用いた降誕節の痛快バッハ!20世紀末以来、ヨーロッパの古楽シーンを牽引しつづけているフランスからは世界的名手が続々登場しますが、その背景には耳の肥えた聴き手の多さと、ヴェルサイユ・バロック音楽センターやパリ音楽院など、世界中の気鋭奏者たちが集まる充実した教育体制があります。 ラファエル・ピションやジャン・ロンドーなど近年も続々俊才が世界に羽ばたいているところ、ヴェルサイユ宮殿のレーベルは今回、なんと1996年生まれの指揮者ヴァランタン・トゥルネの初録音盤を世に問うことに。その音楽がレーベルや宮殿の名声に寄与すると確信しての堂々リリースとみてよいでしょう。 というのも、トゥルネはすでにここ数年フランスの古楽界のいたるところで話題になりつつある注目株。5歳の頃に映画『めぐり逢う朝』で衝撃を受けヴィオラ・ダ・ガンバに開眼、ベルギーでフィリップ・ピエルロに、次いでパリ音楽院でクリストフ・コワンに薫陶を受け、若く才能あるガンバ奏者として脚光を浴びてきた後、20代前半の若さでラ・シャペル・アルモニークを結成、今やバッハの大作受難曲の演奏で喝采を浴びる気鋭指揮者となっています。 演目はフランスで最も人気あるバッハ作品のひとつ「マニフィカト」初期稿と、降誕節のためのカンタータ……ソリスト陣にはバッハ・コレギウム・ジャパンの名歌手としても知られるマクラウドやブラジコヴァーら実力派のほか、Alphaレーベルでソロ名義アルバムもあるエヴァ・ザイシクの名も。見過ごせないバッハ新録音です!
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年2月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ソナタとパルティータ BWV 1001-1006 [マリオ・ブルネッロ(4弦小型チェロ)]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Cello Piccolo (Brunello)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:A469
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
かの無伴奏ヴァイオリン曲集をチェロで!?
妥協なく楽器と音楽学を追求した驚くべき解釈巨匠アントニオ・ヤニグロ門下に学び、チャイコフスキー国際コンクールで優勝して現代チェロ奏者としてキャリアを歩みはじめたイタリアの名手マリオ・ブルネッロ。近年は歴史的奏法や古楽器への見識を深め、ヴェニス・バロック・オーケストラ(ジュリアーノ・カルミニョーラ主宰)やモーツァルト・オーケストラ(クラウディオ・アバド主宰)などで古楽器演奏家としても存在感を高めてきました。バッハの『無伴奏チェロ組曲』も2010年に録音、しかし彼は「もうひとつのバッハ無伴奏」であるヴァイオリンのための6曲の存在が、ずっと気になっていたのです。 ブルネッロはバッハ研究者たちの近年の研究を受け、18世紀にも存在していたテノール・ヴァイオリン(通常のヴァイオリン同様4弦で、1オクターヴ下の調弦)に相当すると考えられるアマティ・モデルの小型チェロを用い、かのヴァイオリン作品の至宝と対峙しました。結果「今までバッハを半分しか理解していなかった」と感じ、全曲録音するまでにのめり込んだとのこと。この演奏効果に『海の上のピアニスト』の原作者アレッサンドロ・バリッコが驚き、解説にコメントを寄せているほどです。 楽器や弓、弦のほか、演奏台にもこだわりを見せた録音でブルネッロが迫る音響世界――『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』の作品理解に大きな一石を投じる録音です。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈マグナ・ゼクエンツァ 第2集〉
舞曲からの大組曲 [ソニア・ルビンスキー(ピアノ)]BACH, J.S.: Magna Sequentia II - A Grand Suite of Dances (compiled by S. Rubinsky) (S. Rubinsky)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.574027
CD価格:1,600円(税込)
ラテン語で“偉大なる継続”という意味を持つMagna Sequentia。第1集(8.574026)に続く、ソニア・ルビンスキーがJ.S.バッハの任意の組曲から、様々な曲を選び出し、新たな「組曲」に仕立て上げた興味深いアルバムです。 今作においても、ルビンスキーは「フランス様式によるパルティータ」を中心に、フランス組曲、イギリス組曲、パルティータから選ばれた曲を用いて、新たな組曲を創り上げ聴き手に披露しています。全曲を通して、曲の緩急や雰囲気などが細かく設定されており、もともとバッハが一つの作品として構想していたといわれてもおかしくないほどの完成度の高いアルバムに仕上がっています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第28集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・オルガン・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 28 - BWV 5, 157 and 227 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:BSSG-B670
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには「三位一体後第19日曜日」のために書かれたBWV5、バッハ作品の中でもとりわけ愛好されているBWV227、「マリアの潔めの祝日」のためのBWV157の3曲が収録されています。 第5番は「この世の憂い」と「イエスの救い」が描かれた定型通りのカンタータ。全曲に渡りコラールが多用された重厚な作品です。第227番はカンタータではなくモテット(詩篇などを歌詞にもつ多声の宗教声楽曲)であり、第6曲目のフーガを中心とした、6節のコラールに5つの聖句が挿入されるというシンメトリーな形式を持った精緻な作品です。 追悼礼拝用のカンタータである第157番はバスとテノールのための作品。暗い雰囲気が第4曲目のバスのアリアで一気に払拭され、最後は美しいコラールで締めくくられます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年12月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
バス独唱とオーボエのための教会カンタータ集 [ドミニク・ヴェルナー(バス独唱)、アルフレード・ベルナルディーニ(指揮、オーボエ)、ゼフィーロ(古楽器使用)、マクダレーネ・ハラー(ソプラノ)、フランツ・ヴィッツトゥム(アルト=カウンターテナー)、ニルス・ギーベルハウゼン(テノール)]BACH, J.S.: Vocal Music (Wörner, Zefiro, Bernardini)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:A466
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
注目のバスとゼフィーロの共演によるカンタータ集バッハ・コレギウム・ジャパンへの客演を通じて来日機会を増やし、今や日本でも人気を得つつある新世代古楽歌手ドミニク・ヴェルナー。フィッシャー=ディースカウやペーター・コーイの後を追う存在感を着実に発揮しつつあるこの名歌手が、バロック・オーボエの世界的名手アルフレード・ベルナルディーニ率いるゼフィーロの新録音で、バッハの独唱カンタータと正面から向き合います。 通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成。選曲の中心となる三つの独唱カンタータには、独奏ないし複数のオーボエが美音を添えるアリアを含んでおり、他にも同様のアリアをいくつか、別のカンタータから抜粋しています。バッハがライプツィヒ聖トーマス教会で聖歌隊監督となってから数年後、まさに最も充実した作曲感覚を養いつつあった頃の定番傑作2作(BWV56・82)のほか、作曲年代からして謎の「バッハ最短の教会カンタータ」BWV158、その他さまざまなアリアでの作風の違いも、極小編成だからこそ伝わる音作りが魅力。 ベルナルディーニとグラッツィ兄弟らバロック・オーボエ&ファゴットの超実力派たちがくりだす美音の重なりに、キアラ・バンキーニ門下のオリヴィア・チェントゥリオーニ(ヴァイオリン)やチェロのガエターノ・ナジッロら弦にも名ソリスト続々。更新され続けるバッハ理解をふまえた解釈、ヴォルニー教授の解説も見逃せません。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのための6つのソナタ BWV 1014-1019
(ヴァイオリン・ソナタ集) [マルゴワール、ランヌー]BACH, J.S.: Sonatas for Violin and Keyboard, BWV 1014-1019 (Malgoire, Rannou)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:ALPHA487
CD 2枚組価格:1,425円(税込)
父親であるジャン=クロード・マルゴワールを初め、S.クイケン、ルセ、ヘレヴェッヘ、クリスティなど名だたる古楽奏者のアンサンブルで研鑽を積んできたフローランス・マルゴワールによるバッハ。Zig Zag Territoiresレーベルからリリースされた多くのバッハ独奏曲アルバムでも世界的に高い評価を受けてきたランヌーとの共演による名盤が、2枚組で廉価盤1枚価格という超特価で再発売です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
トッカータ集 BWV 910-916 [ブランディーヌ・ランヌー]発売日:2019年09月13日
CD価格:1,520円(税込)
パリで学んだ後、アムステルダムでアスペレンに師事したランヌー。Zig Zag Territoiresからラモー、バッハのフランス組曲・イギリス組曲、クープランとリリースした後のトッカータ集が、ALPHAレーベルから特価で再発売となりました。高い評価を受けているバッハだけに、ここでの演奏も生き生きとしていながら奥深い、落ちついたテンポに必然性を感じられる聴き応えのあるものです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン作品集 [フランシス・ジャコブ(オルガン) キャロリーヌ・マガリャアエス(メゾ・ソプラノ)、フィリップ・フレーリガー(テノール)]発売日:2019年09月13日
CD 2枚組価格:1,520円(税込)
1972年生まれのオルガニスト、フランシス・ジャコブによるバッハのオルガン名曲集。コラール前奏曲についてはその原曲を独唱付きで収めているのが特徴で、このメゾ・ソプラノあるいはテノールとの共演によるコラールがたいへん美しものとなっています。 ドイツ型の歴史的オルガンにも詳しい巨匠ベルナール・オーベルタンによる1995年建造のオルガンの音色もたいへん華麗。Zig Zag Territoiresレーベル2000年発売の名盤が、2枚組で廉価盤1枚価格という特価で復活です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750)
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ギター作品集 [エリーゼ・ノイマン(ギター)]BACH, J.S.: Lute Suite, BWV 997 (arr. for guitar) / CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Escarramán / Capriccio diabolico (E. Neumann)
発売日:2019年09月20日
NMLアルバム番号:CD-16315
CD価格:2,475円(税込)
ドイツの若手女性ギタリスト、エリーゼ・ノイマンが演奏するJ.S.バッハとカステルヌオーヴォ=テデスコの作品集。2人の作品に明らかな関係性を見出すのは難しいのですが、大きく括ればどちらも「組曲」であるということでしょうか? しかし作品の中で展開される世界は全く異なり、伝統に則ったバッハの組曲と、自由に曲を集めたカステルヌオーヴォ=テデスコの「エスカラマン」はおよそ200年の様式の変化を如実に物語っています。 ノイマンが演奏しているのは、1969年にダニエル・フリーデリヒが制作した楽器で、温かみのあるソウルフルな音色が魅力的です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
どこへ彷徨い出るべきか
~ガンバ三重奏によるバッハ鍵盤作品集~ [チェッリーニ・コンソート]BACH, J.S.: Viol Trio Music - Wo soll ich fliehen hin / French Suite No. 5 / Ach Gott und Herr (Cellini Consort)
発売日:2019年08月16日
NMLアルバム番号:RAM1911
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バッハの有名作品を当時の演奏習慣に沿った編曲版で!ヴィオラ・ダ・ガンバ三重奏でなぜバッハの鍵盤作品を? と思われるかもしれません。しかしこれは、バロック期の通例としては決して不思議ではない解釈でもあります。ヴィオラ・ダ・ガンバはかつて、調和のとれた社交生活を送れる人物であることの証として貴族たちに愛されていました。貴族にふさわしい知的な対位法楽曲にも適しているうえ、人の声に近い美音も好まれ、声楽曲の楽譜をみながら歌い手ぬきでそれを合奏することもあれば、当時は声部別に別々の段に記されることも多かったオルガン独奏曲を合奏曲に見立て、その音の絡みを解き明かしながら演奏するのにもガンバが使われたのです。 チューリヒとバーゼルで、名匠サヴァールやパンドルフォらに師事したのち世界的に多忙な活躍をみせている3人の新旧世代ガンバ奏者たちは、そうしたこの楽器の演奏習慣を「いま」に甦らせるがごとく、あえて広く知られたバッハの鍵盤曲を原作にそうした編作を試み、きわめて高い評価を博してきました。徹底した古楽研究の成果としての「ガンバによるバッハ」は、作品本来のみずみずしい魅力に思わぬ角度から光をあてた魅惑の仕上がり! 18世紀のオリジナル古楽器を含む銘器の数々から引き出される、素材感あふれる羊腸弦の美音の重なりに酔いしれたい1枚です。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品集 第11集〉
ピアノ・ソナチネ 第5番
バッハの断片による対位法的幻想曲
J.S.バッハ=ブゾーニ : コラール前奏曲集 [ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 11 (Harden) - Piano Sonatina No. 5 / Edizione minore della Fantasia contrappuntistica / Bach - 10 Chorale Preludes
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:8.573982
CD価格:1,600円(税込)
ブゾーニのピアノ作品集第11集は、彼の目を通して描かれたバッハ作品の数々を収録。フランツ・リストに心酔するとともに、優れたピアニストでもあったブゾーニは、早い時期から「トランスクリプション=編曲」に興味を抱き、数多くの作品を華麗なピアノ曲へと変貌させました。代表的な作品は1884年の「バッハのシャコンヌ」で、濃密な響きと華やかな装飾に彩られたバッハは、ロマンティックな風情を持ち、リストの一連のトランスクリプションの伝統に連なるピアニスティックなものとして知られています。 しかし、ほぼ30年を経て書かれた「大ヨハン・セバスティアン氏の名による短いソナチネ」は、原曲である「ファンタジーとフーガ ニ短調 BWV905」(バッハの真作であるかは疑わしい)の簡潔な様式をそのまま写し取り、瞑想的な作品として仕上げており、入り組んだハーモニーは前衛的でもあります。厳格な対位法をそのままピアノへ移し替えた「10のコラール前奏曲」も聴きどころ。
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ダイアナ・ボイル - J.S.バッハを弾く [ダイアナ・ボイル(ピアノ)]
BACH, J.S.: Overture (Partita) in the French Style, BWV 831 / French Suite No. 1, BWV 812 / 3-Part Inventions (Sinfonias), BWV 787-801 (Boyle)
発売日:2019年07月19日
NMLアルバム番号:DDA25190
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
ロンドン出身のピアニスト、ダイアナ・ボイル。ニューヨークで名手アルトゥール・バルサムに師事し、薫陶を受けました。1979年にロンドンでデビューを飾り、1989年にはベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」をリリース、そのユニークな解釈が高く評価されました。以降は「ゴルトベルク変奏曲」や「フーガの技法」などバッハ作品を主としてリリース。一つの録音を完成するまでの準備期間に長い時間をかけるため、CDの数は多くないものの、その独特な感性に裏打ちされた演奏は多くの人の注目を集めています。 今回のアルバムは、フランス風序曲と、フランス組曲第1番、シンフォニア集という熟考の末の選曲によるもので、機械的に音を鳴らすのではなく、全ての音に命を込めることを目指したという渾身の演奏を楽しむことができます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年10月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
トッカータ集 BWV 910-916 [西山まりえ(チェンバロ)]発売日:2019年07月26日
CD国内盤価格:2,750円(税込)
17世紀には教会のミサや典礼の最初に演奏され、ファンファーレ風な役目を負うこともあるトッカータ。 オルガンやチェンバロなど鍵盤楽器のみならず、ハープのような撥弦楽器などの様々な発音機構の音色を操り、バッハ以前の中世・ルネサンス音楽のレパートリーを持ち、実際に即興演奏や17世紀宗教曲でトッカータを演奏してきた西山。彼女ならではの「切り口」は、楽譜からの音楽を受け身として弾くだけではない、生命を宿した音の連なりと力強い響きに満ちている。 若さみなぎるバッハの情熱と野望を感じずにいられない7つの傑作トッカータ集。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈マグナ・ゼクエンツィア 第1集〉 [ソニア・ルビンスキー(ピアノ)]BACH, J.S.: Magna Sequentia I - A Grand Suite of Dances (compiled by S. Rubinsky) (S. Rubinsky)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:8.574026
CD価格:1,600円(税込)
「Magna Sequentia=偉大なる継続」とでも言うのでしょうか。このアルバムはバッハの「組曲」から任意の舞曲を集めたもの。18世紀には、ソナタよりも組曲が一般的であり、バッハ以前の時代にもフローベルガーをはじめとした多くの作曲家がこの形式で曲を作っています。さまざまな舞曲によって構成されていますが、中核をなすのは、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲で、ここに任意の曲を追加することで曲が完成となります。フランスで生まれたこの「組曲」、演奏する際は曲を自由に選択、配置してもよいとされており、奏者たちは即興で曲を取捨択一することが求められていました。 バッハは鍵盤曲として19の組曲を作曲しており、ルビンスキーはこの中から19曲を選び出し、モダン・ピアノで演奏。21世紀における「新たな組曲」を聴き手に提示します。
収録作曲家:
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バッハを祝して
キャスリーン・フェリア [キャスリーン・フェリア(アルト)フォルクマール・アンドレーエ(指揮)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/レジナルド・ジャックス(指揮)/ジャックス管弦楽団 他]BACH, J.S.: Sacred Cantatas - BWV 11, 67, 243 (In Celebration of Bach) (K. Ferrier, Vienna State Opera Chorus, The Cantata Singers, Andreae, Jacques)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:ARIADNE5004
CD価格:2,025円(税込)
イギリスが誇る名歌手キャスリーン・フェリアが歌うバッハの名唱集。 マニフィカトは初出音源となります。これは1950年、彼女が初めてウィーンを訪れた際に行われた国際バッハ・フェスティヴァルによる「バッハ没後200年」記念公演の録音で、この時にはロ短調ミサ曲と、マタイ受難曲、そしてマニフィカトが演奏されました。フェリアにとってバッハは大切なレパートリーでしたが、マニフィカトだけはあまり歌う機会がなく、この公演の前に一回だけ歌った(1949年7月、アムステルダム・コンセルトヘボウにて)記録はあるものの、これ以降は二度と歌わなかったという演目でした。 マタイ受難曲とミサ曲は、何度かアルバムとしてリリースされものの、このマニフィカトだけはなぜか忘れられており、演奏から68年後にようやく録音が発見され、今回のリリースとなりました。しみじみとした歌声がきわめて魅力的です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヨハネ受難曲 BWV 245 [ジュリア・ドイル(ソプラノ)/アレックス・ポッター(アルト)/ダニエル・ヨハンセン(テノール)/ヨハネス・カレシュケ(テノール)/ペーター・ハーヴェイ(バス)/マティアス・ヘルム(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]発売日:2019年06月28日
CD 2枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
これまでに「マタイ受難曲」(B006CD)、「ロ短調ミサ曲」(B384CD)で考え抜かれた独自の解釈を披露してきたルドルフ・ルッツ。今回の「ヨハネ受難曲」でルッツは作品の成立過程をつぶさに研究した上で、いくつかの版の違いを演奏に反映させる(曲の一部に第2稿を用いるなど)とともに、「マタイ受難曲」との性格の違いを洗い出し、実際の演奏を行っています。とりわけ「ヨハネ」では合唱が大きな役割を持つことに着眼し、各々のパートを生き生きと歌わせることで作品に劇的な性格を与えています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第24集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・オルガン・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 24 - BWV 97, 127, 157 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B666
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには「復活節前第7日曜日」用のBWV127、「顕現節後第3日曜日」用のBWV156、定められた用途のないBWV97の3曲が収録されています。 第127番は受難に関するカンタータの中では比較的小規模でありながら、伝統的なコラールが巧みに用いられた名作として知られています。第156番は、死の恐れと信仰の心を描いた美しいカンタータ。冒頭のシンフォニアの旋律は「アリオーソ」として知られ、チェンバロ協奏曲第5番の第2楽章などで用いられています。充実したコラール楽章の美しさも聴きどころ。第97番で用いられたコラールは「マタイ受難曲」などで用いられる有名な旋律。各々のソロアリアも美しく、充実したカンタータです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第25集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 25 - BWV 29, 91 and 175 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B667
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには「降誕節第1日」のためのコラール・カンタータHWV91、女性詩人ツィーグラーの台本を用いた「聖霊降臨節第3日」のためのBWV175と「市参事会交代式」のためのBWV29の3曲を収録。 高らかに神への賛美が歌われる第91番、牧歌的なレチタティーヴォで幕を開け、終始祈りを捧げる穏やかな第175番、そして通常の典礼用とは若干異なるBWV29は、ライプツィヒ市への神の庇護を祈るための曲であり、オルガン・ソロの見せ場が華やかな第1曲のシンフォニア(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番の前奏曲からの転用)から聴きどころの多い曲です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第26集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 26 - BWV 25, 94 and 162 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B668
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムには三位一体の日に関連する3曲のカンタータが収録されています。 三位一体後第14日曜日用の第25番は、全体的に暗めの色調を持つ寂しげな曲。歌詞にも病に関することが多く記載され、人間の罪の重さを切々と語りますが、最後の平穏なコラールで全てが救われるかのようです。三位一体後第20日曜日用の第162番も渋い内容を持つ簡素な曲。第3曲のソプラノのアリアの素朴な美しさが印象的です。三位一体後第9日曜日用の第94番はフルートが大活躍するカンタータ。第1曲目から合唱を彩るフルートの超絶技巧が聴きものです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第27集 [ルドルフ・ルッツ(指揮・チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団 他]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 27 - BWV 51, 59 and 136 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:BSSG-B669
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
このアルバムに収録されているのは三位一体後第8日曜日用第136番、聖霊降臨節第1日用の第59番、三位一体後第15日曜日ならびにあらゆる機会にとされた第51番の3曲です。 罪の贖いを主題にしていながらも、華やかな合唱で幕を開ける第136番は、短めながらも整った作品。第5曲目のバスとテノールのデュエットが聴きどころです。第59番破局のほとんどが他の作品に転用されているという小振りなカンタータ。簡素なコラールで曲を閉じる小さな作品です。第51番は耳にする機会の多い名作。ソプラノが大活躍しますが、当時の教会で女性が歌うことは禁じられていたはずなので、恐らく男性ソプラノが歌ったと考えられています。ソロを歌うのはシビラ・ルーベンス。清冽な歌唱で難しいパートを歌いこなしています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846-869 [スティーヴン・デヴァイン(チェンバロ)]発売日:2019年06月21日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
2002年にロイヤル・アルバートホールでデビューを飾ったスティーヴン・デヴァイン。2007年にはエイジ・オヴ・インライトメント管弦楽団で初指揮を行い、以降、イギリスの主要コンサートホールで指揮者、奏者として活躍し、スイスではモーツァルト祝祭オーケストラを指揮するなど幅広く活動しています。このアルバムは彼の鍵盤楽器奏者としての本領が発揮されたものであり、作品のすみずみまで目が行き届いた精緻な演奏を披露しています。 使用しているのは1710年頃に制作されたクリストフ・フライシャーの復元モデル。楽器研究家としても知られるデヴァインならではのチョイスが光ります。
収録作曲家:
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ブリス(1891-1975):
ピアノ作品集 第2集 [マーク・ベッビントン(ピアノ)]BLISS, A.: Piano Music, Vol. 2 - Masks / 2 Interludes / Suite for Piano / The Rout Trot / Triptych / Bliss one-step (Bebbington)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD0148
CD価格:2,160円(税込)
王立音楽大学でスタンフォードに師事、第一次世界大戦に従軍し、復員後に作曲活動に入ったアーサー・ブリス。ヴォカリーズのみの歌を楽器として扱う独自の作風が話題となり、知名度を獲得。新古典派の薫陶を受け、やがてジャズにも興味を示し、これらの要素を取り入れたユニークな作品を次々と発表しました。エルガーからも強い影響を受け、時には牧歌的な作品を書くなど様々な表情を見せる彼の作風は、ピアノ曲でも変わることがありません。 1924年頃に作曲された「マスク」はその代表的な作品。4曲それぞれが独立した雰囲気を持ち、各々のタイトルに即した曲が展開されていきます。後期ロマン派の香りが漂う「2つの間奏曲」も聴きものです。
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J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ&オルガン作品集 [ニコラス・ジャクソン(オルガン&チェンバロ)]BACH, J.S.: Christmas Organ Music and Inventions, Sinfonias, Fantasias and Fugues for Harpsichord (N. Jackson)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD022
CD 2枚組価格:3,440円(税込、送料無料)
イギリスのオルガン奏者、作曲家ニコラス・ジャクソン。1964年、自身が立ち上げた室内管弦楽団とともに、バッハの4つのチェンバロ協奏曲を録音。高く評価されるとともに、1971年から1974年までセント・ジェームズ教会、1974年から1977年までセント・ローレンス教会、この2つのロンドンで最も有名な教会のオルガニストを務めたほか、1987年にはスペイン、カタルーニャで開催された「バッハ音楽祭」の監督に就任するなど幅広い活動で知られています。 このアルバムは2000年、オックスフォードのニューカレッジで録音された一連のバッハ作品集。CD1はオルガン、CD2はチェンバロの多彩な響きが楽しめます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第2巻 [セリーヌ・フリッシュ]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Book 2, BWV 870-893 (Frisch)
発売日:2019年04月12日
NMLアルバム番号:ALPHA451
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バロックの作曲家たちが生きた時代の楽器と奏法を見つめ直し、21世紀初頭からAlphaレーベルでの鮮烈なバッハ解釈で世界を瞠目させてきたカフェ・ツィマーマン。その共同主宰者セリーヌ・フリッシュは、圧倒的なみずみずしさと丁寧な解釈が注目された『ゴールトベルク変奏曲』の音源(現行盤ALPHA303)以来、稀代のバッハ解釈者として注目を集め続けてきました。 『平均律クラヴィーア曲集』はそんな彼女が満を持して近年重点的に取り組んできたレパートリー。好評を博した第1巻(ALPHA221/日本語解説付再発売NYCX-20005)に続く第2巻が登場します。バッハ自身が生きた時代のモデルによるチェンバロで、構えず自然な佇まいのまま1音1音いつくしむように多声の綾を織り上げてゆく解釈のみごとさは、末永く聴き深めるに足る味わい。Alphaレーベル発足初期から数多くの名録音を生み出してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオも、その泰然自若の解釈が映える自然な響きを大切にした仕事をしています。生のままのバッハに迫れるAlphaならではの充実の新録音です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
「ザ・トリオ・ソナタ・プロジェクト」
トリオ・ソナタ編曲による、3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタほか [ヴァルター・ファン・ハウヴェ/トリプラ・コンコルディア/ロレンツォ・カヴァサンティ/セルジオ・チオメイ/カロリーネ・ブルスマ/マヌエル・スタロポリ]BACH, J.S.: Trio Sonatas / Viola da gamba Sonatas, BWV 1028-1029 / Lute Partita, BWV 997 (The Trio Sonata Project) (Tripla Concordia)
発売日:2019年04月12日
NMLアルバム番号:A114
CD価格:1,520円(税込)
バッハは、ヴィヴァルディやマルチェロ作品の編曲のほか、自らの作品を様々な形で再利用したことでも知られます。その中でも注目すべきものの一つに、ヴィオラ・ダ・ガンバと鍵盤のためのソナタ第1番を、2本のフルートと通奏低音のために編曲したものがありますが、これをヒントに企画されたのがこのアルバムです。 ヴァルター・ファン・ハウヴェとトリプラ・コンコルディアは、残る2曲のヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタを、自分たちとリコーダーの名手ケース・ブッケの手で、バッハと同様の手法を用いて2本のフルート(リコーダー)と通奏低音の形に編曲したものを中心としてアルバムを制作しました。併せてリュート奏者・佐藤豊彦とハウヴェの編曲によるパルティータと、ハウヴェ、ブッケ、そして亡きフランス・ブリュッヘンによるリコーダー・トリオ、「サワークリーム」による編曲のオルガン・ソナタも収録しています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
鍵盤楽器と弦楽のための協奏曲集
第1番・第4番・第5番
2台・3台・4台(3台への編曲版) [エフゲニー・コロリオフ/アンナ・ヴィニツカヤ/リュプカ・ハジ=ゲオルギエヴァ/カンマーアカデミー・ポツダム]BACH, J.S.: Piano Concertos, BWV 1052, 1055, 1056, 1058, 1060, 1061, 1063, 1064 (Koroliov, Vinnitskaya, Hadzi-Georgieva, Kammerakademie Potsdam)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:ALPHA446
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
話題のピアニスト、ヴィニツカヤの新作は、師コロリオフ夫妻とのバッハ!洗練された解釈と思慮深い語り口で人々を魅了するピアニスト、コロリオフと、夫婦デュオでの録音も多い妻のハジ=ゲオルギエヴァ、そしてハンブルクでコロリオフに師事したヴィニツカヤという、3人のピアニストによるバッハの協奏曲集。 バッハのスペシャリストと目されているコロリオフですが、その彼にバッハ演奏を認められているヴィニツカヤの参加は嬉しいところです。早すぎず遅すぎず、軽快ながらも心地良い重みを伴うテンポ感覚は、幅広い世代の共演ならではの懐の深い解釈といえるでしょう。小編成でのアプローチと的確なテンポ、明確なフレージングにより、3台のモダン・ピアノが絡んでも見通しの良い音楽が展開されていくのはさすがです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第2巻 [セリーヌ・フリッシュ]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Book 2, BWV 870-893 (Frisch)
発売日:2019年04月12日
NMLアルバム番号:ALPHA451
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
バロックの作曲家たちが生きた時代の楽器と奏法を見つめ直し、21世紀初頭からAlphaレーベルでの鮮烈なバッハ解釈で世界を瞠目させてきたカフェ・ツィマーマン。その共同主宰者セリーヌ・フリッシュは、圧倒的なみずみずしさと丁寧な解釈が注目された『ゴールトベルク変奏曲』の音源(現行盤ALPHA303)以来、稀代のバッハ解釈者として注目を集め続けてきました。 『平均律クラヴィーア曲集』はそんな彼女が満を持して近年重点的に取り組んできたレパートリー。好評を博した第1巻(ALPHA221/日本語解説付再発売NYCX-20005)に続く第2巻が登場します。バッハ自身が生きた時代のモデルによるチェンバロで、構えず自然な佇まいのまま1音1音いつくしむように多声の綾を織り上げてゆく解釈のみごとさは、末永く聴き深めるに足る味わい。Alphaレーベル発足初期から数多くの名録音を生み出してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオも、その泰然自若の解釈が映える自然な響きを大切にした仕事をしています。生のままのバッハに迫れるAlphaならではの充実の新録音です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
6つのトリオ・ソナタ BWV 525-530
(チェンバロとギター編) [エクストラヴァガンティア・デュオ]BACH, J.S.: Trio Sonatas Nos. 1-6, BWV 525-530 (arr. for guitar and harpsichord) (Extravagantia Duo)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:CDS7839
CD価格:1,950円(税込)
バッハの「6つのトリオ・ソナタ」はもともとオルガンのために書かれていますが、3つの声部を各々分けることで、様々な楽器で演奏することが可能です。このアルバムではチェンバロとギターという斬新な組み合わせで作品を演奏。新たな可能性を見せてくれます。 11歳でギターを始めたモルメンティは作品の歴史的背景を深く研究した上で、各々の曲に納得のいく編曲を施し、自然なバッハを聴かせます。チェンバロのアッカルドはカリアリ出身。最初はピアノを学び、チェンバロに転向。バロック期の作品を得意とする奏者です。新鮮なアプローチをお楽しみください。
収録作曲家:
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J.S. バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 第1番-第3番 [イトカ・ヴラシャンコヴァ]発売日:2019年04月26日
CD価格:1,650円(税込)
1975年、チェコ全土の音楽学校で開催されたコンクールで最優秀賞を獲得したチェリスト、イトカ・ヴラシャンコヴァ。現在、1976年に設立された伝統ある「マルティヌー四重奏団」のメンバーとして活躍中の彼女が弾く渾身のバッハは、重々しく艶やかな音色と確かな技術に支えられた堂々たる造形美を誇っています。厳しさの中にも心地よさを秘めた演奏です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータに基づくオルガン協奏曲の再構成 [バルト・ヤーコプス (オルガン独奏&楽譜校訂)、寺神戸 亮 (指揮) レ・ムファッティ(古楽器使用)]BACH, J.S.: Organ Concertos (reconstructed by B. Jacobs) (B. Jacobs, Les Muffatti)
発売日:2019年03月08日
NMLアルバム番号:RAM1804
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
古楽大国ベルギーの俊才が集うレ・ムファッティ、注目すべき秘曲発掘の連続をへて今回は満を持してバッハ作品を録音。 しかしさすがレ・ムファッティ、企画内容からして一筋縄ではゆきません。バッハの“オルガン協奏曲”といえば、若き作曲家がヴィヴァルディらイタリア人作曲家たちの協奏曲の様式を学ぶべく、自らオルガンひとつで弾けるように編曲した作品群が有名……と思いきや、本盤はそれらとはまったく違う内容。バッハ自身、かつて自ら作曲した教会カンタータなどの音楽を編み替えて協奏曲に編曲することが多かったのに倣い、ここではオルガン独奏を含むカンタータの序曲やアリアなどを原曲に、オルガン独奏と弦楽合奏・通奏低音からなる協奏曲を新たに4曲も編作。さらにカンタータの冒頭合唱曲や別の楽器の独奏つき序曲をもとに、やはりオルガン独奏を伴うシンフォニアを3曲「バッハ流に」編曲してみせたのです(編曲の詳細も解説に明記……国内仕様では日本語訳付)。 結果的に誕生したのは、ヘンデルのオルガン協奏曲を思わせる編成ながら確実にバッハらしい音作り。数々の名盤で古楽鍵盤奏者としての技量を立証してきたバルト・ヤーコプスの自在なタッチが、寺神戸亮を指揮に迎えたレ・ムファッティの自発性あふれる音作りと交錯する注目盤です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータ 第82番・第169番他
~アルト独唱、オルガン、コラール~ [ダミアン・ギヨン(指揮) ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)、ダミアン・ギヨン(アルト独唱)、パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏)、モード・グラットン(オルガン独奏)、セリーヌ・シェーン(ソプラノ)、ニコラ・スコット(テノール)、ブノワ・アルヌー(バス)]BACH, J.S.: Cantatas, BWV 169 and 82 / 18 Chorales, BWV 651-668, "Leipziger Chorale" (excerpts) (Le Banquet Céleste, Gratton, Guillon)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ALPHA448
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。 今回はアルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲を4曲あわせて収録。ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。 国内仕様では充実解説・歌詞ともに日本語訳付です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
マタイ受難曲 BWV 244 [ラルフ・オットー(指揮)/エヴァンゲリストゲオルク・ポプルッツ(テノール)/イェズスマティアス・ヴィンクラー(バス) 他/マインツ・バッハ合唱団/マインツ・バッハ管弦楽団(古楽器使用)]BACH, J.S.: St. Matthew Passion (Mainz Bach Choir and Orchestra, R. Otto)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.574036-38
CD 3枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
ドイツ、カッセル出身の指揮者ラルフ・オットーが振るバッハの「マタイ受難曲」。あらゆる宗教作品の中で最高傑作とされるこの作品は、オーケストラと四声部の合唱を各々2組必要とし、演奏には2時間以上を要するだけでなく、曲の構造もすみずみまで練られています。バロック期から現代作品まで、幅広いレパートリーを持つオットー、ここでは荘厳な作品に真摯に向き合い、速すぎず、遅すぎることもない適度なテンポを用いて納得の行く音楽を生み出しました。 ポプルッツとヴィンクラーは、現代ドイツで高く評価されている宗教作品の歌手。他の歌手たちもドイツ語の響きを生かした個性豊かな歌唱を聴かせます。合唱団の柔らかい音色も聴きどころです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータ 第82番・第169番他
~アルト独唱、オルガン、コラール~ [ダミアン・ギヨン(指揮) ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)、ダミアン・ギヨン(アルト独唱)、パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏)、モード・グラットン(オルガン独奏)、セリーヌ・シェーン(ソプラノ)、ニコラ・スコット(テノール)、ブノワ・アルヌー(バス)]BACH, J.S.: Cantatas, BWV 169 and 82 / 18 Chorales, BWV 651-668, "Leipziger Chorale" (excerpts) (Le Banquet Céleste, Gratton, Guillon)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ALPHA448
CD価格:2,475円(税込)
バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。 今回はアルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲を4曲あわせて収録。ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータに基づくオルガン協奏曲の再構成 [バルト・ヤーコプス (オルガン独奏&楽譜校訂)、寺神戸 亮 (指揮) レ・ムファッティ(古楽器使用)]BACH, J.S.: Organ Concertos (reconstructed by B. Jacobs) (B. Jacobs, Les Muffatti)
発売日:2019年03月08日
NMLアルバム番号:RAM1804
CD価格:2,475円(税込)
古楽大国ベルギーの俊才が集うレ・ムファッティ、注目すべき秘曲発掘の連続をへて今回は満を持してバッハ作品を録音。 しかしさすがレ・ムファッティ、企画内容からして一筋縄ではゆきません。バッハの“オルガン協奏曲”といえば、若き作曲家がヴィヴァルディらイタリア人作曲家たちの協奏曲の様式を学ぶべく、自らオルガンひとつで弾けるように編曲した作品群が有名……と思いきや、本盤はそれらとはまったく違う内容。バッハ自身、かつて自ら作曲した教会カンタータなどの音楽を編み替えて協奏曲に編曲することが多かったのに倣い、ここではオルガン独奏を含むカンタータの序曲やアリアなどを原曲に、オルガン独奏と弦楽合奏・通奏低音からなる協奏曲を新たに4曲も編作。さらにカンタータの冒頭合唱曲や別の楽器の独奏つき序曲をもとに、やはりオルガン独奏を伴うシンフォニアを3曲「バッハ流に」編曲してみせたのです(編曲の詳細も解説に明記)。 結果的に誕生したのは、ヘンデルのオルガン協奏曲を思わせる編成ながら確実にバッハらしい音作り。数々の名盤で古楽鍵盤奏者としての技量を立証してきたバルト・ヤーコプスの自在なタッチが、寺神戸亮を指揮に迎えたレ・ムファッティの自発性あふれる音作りと交錯する注目盤です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
コラール・パルティータ集 [スティーヴン・ファー(オルガン)]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,100円(税込)
バッハの「コラール・パルティータ」はコラールを主題とする変奏曲。全部で6曲が残されていますが、その中の2曲は偽作とされており、真作と考えられるのはBWV766-769の4曲です。しかしこのアルバムでスティーヴン・ファーは敢えて、偽作とされるBWV770「ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」を演奏。たとえバッハ作品でなくとも、素晴らしい作品であることを証明しています。 演奏で使用されたのは、2015年に製作され、イーストサセックス州フェアワープの私邸に据えられたオルガン。小型ながらも三段鍵盤を持つ充実した楽器で、このアルバムが初の録音となります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
マニフィカト
ヘルムシュロット(1938-):
ルーメン [シリ・ソーンヒル(ソプラノ)/ミラ・グラツィク(ソプラノ)/ゾフィア・ケルバー(ソプラノ)/アンナ・カルマジン(ソプラノ)/テレサ・ホルツハウザー(アルト) 他 ジモン・マイール合唱団/コンチェルト・デ・バッスス/フランツ・ハウク(指揮)]BACH, J.S.: Magnificat, BWV 243 / HELMSCHROTT, R.M.: Lumen (Simon Mayr Choir, Concerto de Bassus, Hauk)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:8.579049
CD価格:1,600円(税込)
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「ボローニャのバッハ」
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 (全曲)
ガブリエッリ(1659-1690):
無伴奏チェロのための7つのリチェルカーレ(1689) [マウロ・ヴァッリ]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 / GABRIELLI, D.: 7 Ricercari (Bach in Bologna) (Valli)
発売日:2019年02月27日
NMLアルバム番号:A459
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
古楽から近代作品まで幅広いレパートリーを誇るイタリア出身のチェリスト、マウロ・ヴァッリによるたいへん興味深い企画。音楽史上最も早い時期の無伴奏チェロのための作例であるドメニコ・ガブリエッリのリチェルカーレと、バッハの無伴奏チェロ組曲を調性の関連に目を付けて並べたアルバムです。 ガブリエッリのいたボローニャは、17世紀当時からチェロを独奏に使った音楽がいち早く花開いた都。ヴァッリはそうしたイタリア・バロック期のチェロ音楽に対する自らの深い理解を背景に、バッハ自身もフレスコバルディ、アルビノーニ、ヴィヴァルディといったイタリアの作曲家に魅了されていたことをふまえ、独自のイタリア風解釈のバッハを作り上げました。また通常の組曲第6番はもちろん、第4番でも5弦チェロ・ピッコロを使用しているのが興味深いところです。
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ペルト&J.S.バッハ:
ピアノ作品集 [コーデリア・ウィリアムズ(ピアノ)]BACH, J.S.: 2 and 3 Part Inventions and Sinfonias, BWV 772-801 / PÄRT, A.: Für Alina / Variationen zur Gesundung von Arinuschka (C. Williams)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:SOMMCD0186
CD価格:2,160円(税込)
J.S.バッハとアルヴォ・ペルト。250年の時を違えて生まれた2人の作品から共通項を見出すのは、イギリスの女性ピアニスト、コーデリア・ウィリアムズです。 「ティンティナブリ(鐘)様式」で知られるペルトは、限りなく切り詰めた音で構成された静謐な作品を書くことで知られており、このアルバムの冒頭に置かれた「アンナ・マリアのために」はまるで小さな子供のおけいこ用の練習曲を思わせるかわいらしい分散和音のみで書かれた作品。そのままバッハのインヴェンションやシンフォニアに移行しても全く違和感がありません。 「アリーナのために」も同じように音の少ない静かな作品。「アリヌシュカの癒しに基づく変奏曲」ではこだまのように音と音が対話を繰り広げます。最後はバッハの小さな前奏曲で締めくくられます。
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J.S.バッハ(1685-1750):
音楽の捧げもの BWV 1079他 [ニコラス・ジャクソン(指揮、チェンバロ)/ロンドン・コンチェルタンテ]BACH, J.S.: Musical Offering, BWV 1079 (A) / Harpsichord Concerto, BWV 1059 / Trio Sonata in D Minor, BWV 527 (London Concertante, N. Jackson)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:SOMMCD077
CD価格:2,160円(税込)
イギリスのオルガニスト、チェンバロ奏者ニコラス・ジャクソン。1964年に自身が設立したオーケストラとともにバッハのチェンバロ協奏曲を録音しただけでなく、1970年代にロンドンで最も有名な2つの教会(聖ジェームズ、聖ローレンス)のオルガニストを務めるなど、国際的な奏者として知られています。 また、スペインのカタルーニャではバッハ・フェスティヴァルのディレクターを務めるなどバッハの大家としても活躍しており、このアルバムでは、バッハの「チェンバロ協奏曲」と「音楽の捧げもの」を演奏、アルバムの最後はジャクソンが編曲したトリオ・ソナタで締めくくられます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1865-1750):
ミサ曲 ロ短調 BWV232 [BBC合唱団/ボイド・ニール管弦楽団/ジョルジェ・エネスコ指揮]BACH, J.S.: Mass in B Minor (BBC Chorus, Boyd Neel Orchestra, Enescu) (1946-1951)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:ARIADNE5000
CD-R 2枚組価格:3,440円(税込、送料無料)
BBCのオリジナル・アーカイブから復元された1951年7月17日のバッハ《ミサ曲 ロ短調》全曲。指揮者としてのエネスコの本領が発揮された名演として知られています。現代のピリオド奏法とは全く違うロマンティックな表現からは時代の変遷も感じさせてくれるでしょう。 ダンコ、フェリアー、ビアーズと言った独唱者たちの顔ぶれにも注目。「憐み給え、わが神よ」でのフェリアーの絶唱も聴きどころです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ (1685–1750):
無伴奏チェロ組曲 (全曲) [リチャード・タニクリフ (チェロ、5弦ピッコロ・チェロ)]発売日:2019年01月30日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
エイヴィソン・アンサンブル、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団、フレットワークなどでの活躍で知られる英国出身のベテラン中のベテラン、バロック・チェロ、ヴィオール奏者、リチャード・タニクリフによるバッハ。2012年にSACDでリリースしたアルバムが、通常CDで再発売となりました。作品を深々と表現する安定した技量と堂々とした解釈、教会の残響を大きく拾った美しい録音などが聴きどころです。
収録作曲家:
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MIRROR
J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ BWV170&82他 [アンナ・ウォール(メゾ・ソプラノ)/リザンドロ・アバディー(バス・バリトン)/ファクンド・アグディン(指揮)/オルケストレ・ムジケ・デ・ルミエレス]BACH, J.S.: Cantatas, BWV 82 and 170 (Mirror) (A. Wall, Abadie, Musique des Lumières Orchestra, Agudin)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:IBS-102017
CD価格:2,250円(税込)
「MIRROR」と題されたこのアルバムは、バッハの2曲のカンタータと、これに呼応するかのようなジョスカン・デ・プレとバードの作品で構成されています。本来は声楽で歌われるデ・プレの「Nymphes des bois 」はオケゲムの死を悼んで書かれたもの。バードの「Ye sacred muses」はトマス・タリスのためのエレジー。そしてバッハの2つのカンタータは生きていることへの疑問と感謝が歌われるなど、これら4つの作品は「魂の終着」というテーマを持っており、作曲された年代の違いこそあれ、どれも諦念と悲しみを反映するかのような静かな美しさを有しています。 2004年にスイス、バーゼルで創設されたオルケストレ・ムジケ・デ・ルミエレスは、フランスとスイスを中心に活躍する室内管弦楽団。バロック期以前の作品だけでなく、最近では「ヌエボ・タンゴ・ヌエボ」というプロジェクトに取り組み大きな成果を上げているアンサンブルです。
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アモールバッハでバッハ
J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン作品集 [ニコラス・キナストン]BACH, J.S.: Organ Music (Bach at Amorbach) (Kynaston)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:LCSCD006
CD価格:2,320円(税込)
バイエルン州の都市アモールバッハ。この街の起源でもある修道院には、ヨハン・フィリップ・シュトゥム(1705-1776)とヨハン・ハインリヒ・シュトゥム(1715-1788)の兄弟により制作された、三段鍵盤と46のストップを持つ最大のシュトゥム・オルガンがあります。200年以上の歴史を持つこの楽器は、度重なる修復と改修を経て現在まで大切に使われており、南部ドイツにフランスの技法も取り入れたシュトゥム家によるオルガン作りの代表とされる重要なものです。 この歴史的な楽器を用いてワイマール時代を中心としたバッハ作品を奏でるのは、英国のオルガン奏者ニコラス・キナストン。通好みのする選曲を、柔らかなものを中心としたストップ選択で美しく聴かせています。レーガーがオルガン用に編曲した「半音階的幻想曲とフーガ」の収録も嬉しいところ。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
独奏ピアノのための音楽集 [エレーナ・クシュネローヴァ/ヴァルダン・マミコニアン/コンスタンティン・リフシッツ/カール・ゼーマン]発売日:2019年01月25日
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
「音楽の父」J.S.バッハ。このアルバムでは4人のピアニストが演奏するバッハのピアノ曲を収録。バッハの時代にはチェンバロで演奏されたこれらの作品ですが、現代のピアノで演奏してもまた違った味わいが生まれます。演奏様式も時代につれて変化し、1910年生まれのゼーマンのスタイルと1976年生まれのリフシッツのスタイルの違いもはっきりと示されています。バッハ名曲集としても価値ある2枚組です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV 1001-1006 [ミハイル・ポチェキン(ヴァイオリン)]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 (M. Pochekin)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:SM298
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
2009年、リトアニア、ヴィリニュスで開催された“ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール”に入賞、一躍注目を浴びたロシアのヴァイオリニスト、ミハイル・ポチェキン。世界各国のオーケストラと共演し、名指揮者たちからも熱い信頼を寄せられている注目の奏者です。 1990年生まれのポチェキンが、30歳になる前の一区切りとして挑戦したバッハの「無伴奏ソナタとパルティータ」には、フレッシュな感性と熱い情熱が満ち溢れています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
チェロ作品集 [カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)/ゲイリー・クーパー(チェンバロ)]発売日:2019年01月18日
CD 3枚組価格:4,960円(税込、送料無料)
ロシアのヴェテラン女性チェリスト、カリーネ・ゲオルギアンが弾くJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲。モスクワの音楽一家に生まれた彼女は、モスクワ音楽院でロストロポーヴィチに学び、1966年、第3回チャイコフスキー国際コンクールで第1位を獲得、世界的なキャリアを開始しました。 バッハの無伴奏は、コンサートで長年にわたり演奏を重ねている得意なレパートリーですが、「演奏する毎にその崇高な美しさに驚いている」と語るほど彼女自身にとって大切な作品であり、このアルバムでもひたむきな演奏を聴かせます。DISC3にはヴィオラ・ダ・ガンバのソナタ(チェロ編)を収録。無伴奏とは違う親密な世界が広がります。
収録作曲家:
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CANTAI - 私は歌った
21世紀におけるデリアン四重奏団の
“バッハ : フーガの技法” [デリアン四重奏団/クラウディア・バラインスキー/ミリアム・プランデ]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (The Art of the Fugue) / PIERINI, S.: Cantai un tempo (Cantai) (Barainsky, Delian::Quartet)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:OC468
CD 2枚組価格:3,440円(税込、送料無料)
エーゲ海・キクラデス諸島に所在するギリシャの「デロス島」から名前を採ったという「デリアン四重奏団(正式名称 delian::quartettの「::」は彼らのこだわり)。古典派から現代まで幅広いレパートリーを持つ彼らの最新作はバッハの最晩年の名作「フーガの技法」。演奏楽器の指定がないため、これまでにもさまざまな楽器で演奏されており、いくつかの弦楽四重奏団による名演も知られています。 デリアン四重奏団は作品を演奏するにあたって「4つの楽器の対話」に重点を置き、フーガの芸術的価値を追求、アルバムタイトルに「Cantai=私は歌った」とすることでその意図を表現しています。アルバムの曲順は綿密に計算されており、途中には現代作曲家のピエリーニが「モンテヴェルディの作品からインスパイア」された曲を挿入、最後には2台の鍵盤楽器用のフーガ2曲が添えられています。「全曲を通して聴き、自らの人生にも思いをはせてほしい」と奏者たちが語る渾身の2枚組です。
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法 BWV1080
(F.グレーフによる4本のサクソフォンのための編曲版) [ベルリン・サクソフォン四重奏団]発売日:2018年11月16日
LP 2枚組価格:4,400円(税込、送料無料)
ベルリン・サクソフォン四重奏団によるバッハの名作「フーガの技法」。バリトン・サクソフォンを担当するグレーフが編曲したこの演奏は、CD(999058)発売時に「様々な解釈が存在するこの作品に、また新たな光を当てた」として話題となりました。サクソフォンの音色に溶け合うバッハの幻想的な旋律は、聴き手を瞬時に魅了します。 今回は180gの重量盤ヴァイナルLPとして再登場、臨場感に溢れる音質をたっぷりお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
モテット集 [マックス・ハンフト/ギュンター・ホルツハウゼン/ハワード・アーマン/バイエルン放送合唱団]BACH, J.S.: Motets, BWV 225-229 (Bavarian Radio Chorus, H. Arman)
発売日:2018年11月28日
NMLアルバム番号:900523
CD価格:2,100円(税込)
バッハのモテットはライプツィヒのカントルに就任した最初の年、1723年から作曲されましたが、現在残存している作品は10曲未満。その中には偽作も含まれているため、実際には恐らく5曲、もしくは6曲が真作とされています。カンタータが200曲以上書かれたことに比べると、モテットの数は本当に少なく感じられます。もともとモテットというジャンルは、宗教曲に限られていたわけではありませんが、17世紀頃には「宗教的な歌詞による声楽曲」として使われ、やがて衰退していきました。とは言え、バッハの時代にはまだ教会でモテットが歌われていましたが、これらは主に流布していた歌曲集が用いられたため新作を書く必要がなく、それよりも、バッハは新しいカンタータを作曲することが求められていたようです。そのため、バッハのモテットはプライヴェートのために書かれたと推測されており、そのどれもが複雑な声部を持ち、多くはアカペラ(無伴奏)で歌われます。 しかし最近では楽器を用いる演奏も多く、このアルバムではオルガンとヴァイオリンが効果的に用いられています。ヨーロッパの合唱団にとって、バッハのモテットを歌うことは大いなる喜びであり、ここでも全ての曲がアーマンの指揮のもと、バイエルン放送合唱団によって高らかに歌い上げられています。
収録作曲家:
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Soli Deo gloria - ただ神にのみ栄光
J.S.バッハ(1685-1750):
四大宗教曲
マルクス・ファンヘーファーとヴィーラント・シュミットによる音楽物語 [ペーター・ダイクストラ指揮/バイエルン放送合唱団/コンチェルト・ケルン/ベルリン古楽アカデミー]BACH, J.S.: Wege zur Musik - Johannes-Passion / Matthäus-Passion / Messe in h-Moll / Weihnachtsoratorium (Bavarian Radio Chorus, Dijkstra)
発売日:2018年11月28日
NMLアルバム番号:900912
CD 6枚組価格:5,440円(税込、送料無料)
バッハの四大宗教曲、「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ミサ曲ロ短調」「クリスマス・オラトリオ」にまつわる物語を、ドイツ語の語りと音楽で楽しむオーディオ・ブック。本編であるダイクストラが指揮する四大宗教曲集「Soli Deo Gloria」9枚組(900513)のスピンオフ作品としてお楽しみください。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲(全6曲)
5声の序曲 ロ短調(管弦楽組曲 第2番)
[日本語解説付] [ゼフィーロ]BACH, J.S.: Brandenburg Concertos Nos. 1-6 / Overture (Suite) No. 2 (Zefiro, Bernardini)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:A452
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
DHMレーベルでのメジャー録音の数々をへて、2013年に再びArcanaレーベルに戻ってきたイタリア屈指の老舗古楽器集団ゼフィーロ。彼らが豊かな演奏経験の末、ついにバッハの合奏曲の最高峰ともいうべき『ブランデンブルク協奏曲』を全曲録音したというのは、明らかにひとつの「事件」と言えるのではないでしょうか。全体にアップテンポでスリリングな音運びでありながら、a’=398Hzというかなり低めのピッチでのサウンド作りは耳をひかずにおかない落ち着いた響き。曲の細部まで解釈の妙をじっくり味あわせてくれます。 先にリリースされた一連の管弦楽組曲(A400)の録音では収録されていなかった、フルート独奏をともなう小編成の「管弦楽組曲 第2番」まで今回のアルバムで聴けるのもうれしいところ。そして何よりの注目点は、やはり独奏者陣の豪華さと言えるのではないでしょうか。フルート(トラヴェルソ)のマルチェッロ・ガッティやトランペットのカッソーネなど同楽団おなじみの超実力派たちを横目に、オーボエとファゴット陣営も創設メンバーたちが大いに活躍するほか、リコーダーにはソリストとして圧倒的な存在感を放ってきたオバーリンガーが! さらに2017年の来日公演でも大いに日本の古楽ファンを魅了した俊才フランチェスコ・コルティが「第5番」のチェンバロ独奏をつとめ、第6番ではオーストリアの大御所ドゥフトシュミットをガンバ陣営に迎えているのも頼もしいところ。全トラックにわたり聴き手を飽きさせない、充実至極の最新録音がここにあります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750)
カンタータ
BWV80(1725年初演稿)・BWV4・BWV79
[日本語解説付] [ヘレヴェッヘ]BACH, J.S.: Cantatas - BWV 4, 79, 80 (Sonn und Schild) (Mields, Potter, Hobbs, Kooj, Collegium Vocale Gent, Herreweghe)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:LPH030
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
独自レーベルを立ち上げてから8年、フィリップ・ヘレヴェッヘのさらなる冒険はシャンゼリゼ管弦楽団やアントヴェルペン交響楽団(旧称ロイヤル・フランダース・フィル)といった大規模オーケストラとの新規レパートリーでもくりひろげられてきましたが、やはりヘレヴェッヘといえばバッハ。満を持しての新録音で、一連の教会カンタータから彼にとって関心の高い作品をじっくり選び出し、今もなお少しずつ音盤化してくれているのは頼もしい限りです。 今回はついに傑作中の傑作「神はわれらが堅き砦」BWV80と、もうひとつ同様に宗教改革記念日を彩ったカンタータ第79番、そして若き日のミュールハウゼン時代に書いた、17世紀以前の伝統の系譜をひく第4番...と、変化に富んだプログラムが魅力。とくにBWV80では金管・打楽器を伴う一般的な版ではなく、それらが使われない初演稿での録音になっているのが見逃せません。 首席奏者は同レーベルでバッハの無伴奏曲集を全曲録音し、イザベル・ファウストやアマンディーヌ・ベイエールらの最新録音にも比しうると絶賛されたクリスティーネ・ブッシュ。さらにマルセル・ポンセール(オーボエ)、ブルース・ディッキ―(ツィンク)、モード・グラットン(オルガン)...と楽団の随所に多忙な大物たちが集い、ヘレヴェッヘのチームならではの一体感と推進力あふれる自然体の演奏で、過不足なく客観性を浮き彫りにしながら、これらの名品の「生まれたての真相」に迫ります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲 第1番-第6番 [ラース・ウルリク・モルテンセン/コンチェルト・コペンハーゲン]BACH, J.S.: Brandenburg Concertos Nos. 1-6 (Concerto Copenhagen, L.U. Mortensen)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:555158-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
コンチェルト・コペンハーゲンとモルテンセンによるバッハ・シリーズ。これまでにリリースされた「ロ短調ミサ」は早めのテンポと優美に溶け合った少人数の合唱から生まれる闊達な演奏が、また協奏曲でも常に生き生きとした響きをもたらすアンサンブルが高く評価されています。 最新作は人気の高いブランデンブルク協奏曲。6曲の協奏曲はおのおのが独立した作品ですが、楽器編成もまちまちであり、作曲された動機や作曲過程も明確にはわかっていません。総譜はずっと眠っていましたが、1850年にバッハ作品の全てを刊行する目的で設立されたバッハ協会によってまとめて出版されて以来、バッハの代表作として親しまれています。奏者たちの高い技術に支えられたコンチェルト・コペンハーゲンの渋く落ち着いた音色に溶け合うモルテンセンのチェンバロの響きが魅力的です。SACD(ハイブリッド)盤。素晴らしい音質で録音されています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲
(ペテル・ナヴァロ=アロンソによるリコンポーズド) [アルファ]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (arr. P. Navarro-Alonso for recorder, saxophone and percussion) (Alpha)
発売日:2018年10月24日
NMLアルバム番号:8.226210
64)
CD価格:2,325円(税込)
注目のリコーダー奏者ボレッテ・ロズが参加するアンサンブル「アルファ」の耽美的な美しさを備えた「ゴルトベルク変奏曲」。 デンマークの作曲家、サックス奏者ナヴァロ・アロンソ(アンサンブルにも参加し素晴らしいサックスを聴かせる)は、バッハのオリジナルに一切「音符」を追加することなく、独創的な編曲によって音色と響きを変化させるだけで、全く新しい「ゴルトベルク」を創り出しています。リコーダー、サックス、パーカッションというユニークな編成から生まれる音は意外なほどに清冽であり、時折生まれる静けさに思わず耳を傾けたくなるほど驚きに満ちています。変奏ごとに表情を変えていく“音の動き”を刻々と追っていく喜びをぜひ味わってください。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
クリスマス・オラトリオ BWV248 [ゲオルク・ポプルッツ ユリア・クライター/カタリナ・マギエラ/トーマス E.バウアー/ラルフ・オットー/マインツ・バッハ合唱団/マインツ・バッハ管弦楽団]BACH, J.S.: Christmas Oratorio, BWV 248 (Poplutz, Mainz Bach Choir and Orchestra, R. Otto)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:8.574001-02
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
J.S.バッハのクリスマス・オラトリオは、1734年のクリスマス・シーズンのために書かれたカンタータ集。全6部からなる長大な作品で、一部の楽章は、それまでのカンタータの楽章から転用されていますが、もともとバッハは原曲を作る際に「後に転用する」ことを前提に構想を練っていたとされるほどに、ごく自然な流れで全曲がまとめられています。冒頭の「歓呼の声を放て、喜び踊れ」の輝かしい管弦楽と合唱の旋律は、まさにキリストの誕生を祝うにふさわしい壮麗さを持ち、ここを耳にするだけでも心が躍ることでしょう。 このアルバムで指揮をしているのはラルフ・オットー。1991年にコンチェルト・ケルンを振った名演も存在しますが、こちらは最新の録音。手兵マインツ・バッハ管弦楽団と合唱団を意のままにあやつり、極上の名演を聴かせています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲(全6曲)
5声の序曲 ロ短調(管弦楽組曲 第2番) [ゼフィーロ]BACH, J.S.: Brandenburg Concertos Nos. 1-6 / Overture (Suite) No. 2 (Zefiro, Bernardini)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:A452
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
DHMレーベルでのメジャー録音の数々をへて、2013年に再びArcanaレーベルに戻ってきたイタリア屈指の老舗古楽器集団ゼフィーロ。彼らが豊かな演奏経験の末、ついにバッハの合奏曲の最高峰ともいうべき『ブランデンブルク協奏曲』を全曲録音したというのは、明らかにひとつの「事件」と言えるのではないでしょうか。全体にアップテンポでスリリングな音運びでありながら、a’=398Hzというかなり低めのピッチでのサウンド作りは耳をひかずにおかない落ち着いた響き。曲の細部まで解釈の妙をじっくり味あわせてくれます。 先にリリースされた一連の管弦楽組曲(A400)の録音では収録されていなかった、フルート独奏をともなう小編成の「管弦楽組曲 第2番」まで今回のアルバムで聴けるのもうれしいところ。そして何よりの注目点は、やはり独奏者陣の豪華さと言えるのではないでしょうか。フルート(トラヴェルソ)のマルチェッロ・ガッティやトランペットのカッソーネなど同楽団おなじみの超実力派たちを横目に、オーボエとファゴット陣営も創設メンバーたちが大いに活躍するほか、リコーダーにはソリストとして圧倒的な存在感を放ってきたオバーリンガーが! さらに2017年の来日公演でも大いに日本の古楽ファンを魅了した俊才フランチェスコ・コルティが「第5番」のチェンバロ独奏をつとめ、第6番ではオーストリアの大御所ドゥフトシュミットをガンバ陣営に迎えているのも頼もしいところ。全トラックにわたり聴き手を飽きさせない、充実至極の最新録音がここにあります。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 998
(フランソワ・メイムンによる弦楽四重奏編) [アルデオ四重奏団]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (arr. for string quartet) (Quatuor Ardeo)
発売日:2018年10月24日
NMLアルバム番号:IBS-112018
CD価格:2,250円(税込)
Quatuor Ardeo 「アルデオ」(ラテン語で私は燃える、の意)を名前に冠した弦楽四重奏団。2001年にパリ国立高等音楽院で結成されたアンサンブル。大阪生まれで、フランスと日本を拠点に活躍するヴァイオリニスト梁美沙、日本人ヴィオラ奏者、原裕子を含む4人の女性メンバーは、文字通り燃えるように激しい情熱で音楽に取り組み、成功を収めています。 このアルバムで彼女たちが演奏しているのは、バッハの名作「ゴルトベルク変奏曲」の弦楽四重奏版。編曲を行ったのはメンバーたちが10年程前に出会い、作品を演奏してきたという作曲家フランソワ・メイムンで、彼は長い間「ゴルトベルク変奏曲」を弦楽四重奏曲に編曲したいと考えていたといいます。メンバーたちは編曲のプロセスをつぶさに見ることで「メイムン版ゴルトベルク」を深く理解し、ここに共感溢れる見事な演奏が生まれました。
【アルデオ四重奏団より】 「今から十年程前、作曲家のフランソワ・メイムンに出会い、彼の弦楽四重奏作品を何曲かと、彼がアレンジしたバッハのトッカータ BWV913を演奏しました。彼から、いつかゴルドベルク変奏曲を編曲したいと思っていると聞いたその瞬間から、その経緯を間近に見ることとなり、彼のこの作品への情熱、音楽的理解への並々ならぬ探究に心を打たれたものです。2015年、パリのブッフ・ド・ノール劇場で初演し、それ以来演奏の度に、この鍵盤楽器の名作を弦楽器奏者として体験する歓びを味わってきました。弦楽四重奏というジャンルが確立される前の時代、バロック音楽の金字塔と言える作品だからこそ、声部間の調和、もしくは立体感、モチーフの繊細なアーティキュレーション、また、フレーズと各ヴァリエーション、更に全体を俯瞰した構築感など・・・弦楽四重奏団としての力量が試され、多くのことを学ぶ作品でもあります。この度、私たちの長年の念願が叶い、この新しく編み出されたゴルドベルク変奏曲を録音し、さらには日本でも発表できる機会に恵まれ、感激しています。ただただ美しいアリアと、その三十の変奏曲に沿った素晴らしい音楽の旅路を、この録音によって多くの方に発見・再発見していただけたら、と願ってやみません。」収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
クラヴィーア練習曲 第1巻-第4巻
(ハンスイェルク・アルブレヒトによるオルガン編曲版) [ハンスイェルク・アルブレヒト]発売日:2018年10月31日
CD 6枚組価格:2,550円(税込)
オルガニスト、指揮者、アレンジャーとして幅広く活躍するハンスイェルク・アルブレヒト。このBOXは全4巻からなるバッハの「クラヴィーア練習曲」全てをオルガンで演奏したものです。本来はチェンバロ(ピアノ)で演奏されることの多い「6つのパルティータ」や明晰な響きが要求される「イタリア協奏曲」と「ゴルトベルク変奏曲」もオルガンで演奏されることにより、また違った味わいが生まれています。 また長大なオルガン・ミサでは、コラール部分をアルブレヒトの手兵であるミュンヘン・バッハ合唱団が担当。荘厳さに満ちた輝かしいバッハが楽しめます。アルブレヒトの編曲の技とともに、オルガンの響きを心行くまで堪能できるBOXです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
リュート作品全集 [今村泰典(リュート)]BACH, J.S.: Lute Works (Complete) (Yasunori Imamura)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:8.573936-37
7)
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
ヨハン・セバスティアン・バッハは1703年から1720年の間に、恐らく2人の有名なリュート奏者、ヴァイスとクロプフガンスに出会ったと考えられており、1739年にはこの2人がバッハの家に1か月間滞在し、演奏会を開くまでに親交を深めています。バッハ自身はリュート演奏にはあまり長けていなかったともいわれていますが、無伴奏チェロ組曲第5番をリュート用に編曲したり、ヴァイスの曲をヴァイオリンとチェンバロ用の組曲に編曲するなど、リュートについての関心は深かったようです。 この2枚組のアルバムでは、7曲のリュート作品全てだけでなく、マタイ受難曲とヨハネ受難曲でリュートが活躍する3曲も収録されています。今村泰典は世界に認められたリュート奏者。バッハが要求する高度な技巧を鮮やかに駆使し、見事な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フルート・ソナタ集
(フラウト・トラヴェルソとチェンバロによるソナタ集) [ラウラ・ポンテコルヴォ(フラウト・トラヴェルソ)/リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)]BACH, J.S.: Flute Sonatas, BWV 1030 and 1032 / Trio Sonata No. 2, BWV 526 (arr. for flute and harpsichord) (Pontecorvo, Alessandrini)
発売日:2018年09月21日
NMLアルバム番号:A453
CD価格:2,475円(税込)
アレッサンドリーニが満を持して世に送り出す、バッハのフルート・ソナタ。パートナーは、アレッサンドリーニの楽団コンチェルト・イタリアーノの首席を20年務めるという、篤い信頼で結ばれたイタリア出身のフルート奏者ポンテコルヴォです。3曲あるフルートとチェンバロのためのソナタのうち、真作と見られている第1番と第3番(不完全な第1楽章はアレッサンドリーニが補作)を中心に、編曲2作品をプラスしました。 C.P.Eバッハにより「トリオ」と命名された「6つのオルガン・ソナタ」より第2番は、調性をハ短調から長三度上げてホ短調とし、オルガンの右手をフルート、左手をチェンバロの右手、ペダルをチェンバロの左手へと置き換えて演奏されています。またヴァイオリン・ソナタ第6番の編曲は、今回のアルバムのために彼ら自身で行われたものです。二人の深く丁重な歌いこみがたいへん印象的な演奏で、低いチューニングもあいまって、作品の奥行きをじっくりと堪能できるアルバムに仕上がっています。 使われているトラヴェルソ(バロック・フルート)は“ビュッファルダンの子”として知られる18世紀の残存楽器のコピーで、これはバッハともゆかりが深いドレスデン宮廷楽団のフルート奏者P=G.ビュッファルダン(1690頃~1768)に由来する楽器と考えられているもの。その精巧な再現楽器によって、バッハ自身の生きた時代の響きに迫った企画となっています(原文解説では、バッハとビュッファルダンの直接の知遇があった可能性も示唆されています)。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集BWV 170/BWV 35他 [ダミアン・ギヨン(指揮、カウンター・テナー)/モード・グラットン(オルガン)/ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)]BACH, J.S.: Cantatas - BWV 35 and 170 (Guillon, Le Banquet Céleste, Gratton)
発売日:2018年09月12日
NMLアルバム番号:ALPHA343
CD価格:1,520円(税込)
様々なレーベルからアルバムをリリースしており、自身が創設したアンサンブル「ル・バンケ・セレスト」との共演以外にも、ヘレヴェッヘや、鈴木雅明のバッハ・カンタータのプロジェクトにも参加するなど、カウンター・テナーとして指揮者として活躍目覚ましいダミアン・ギヨン。こちらは2011年に録音されZig-Zag Territoiresレーベルから発売された、彼が自らリーダーシップを取るカンタータ・アルバムです。 こちらも近年活躍の場を広げている女性鍵盤楽器奏者、モード・グラットンが弾くオルガン作品と組み合わせておりますが、収録されたカンタータ2曲においても、オルガンが通奏低音という立場を超え独奏楽器として活躍しており、これとカウンター・テナーとが対話するように進行する音楽を全編で楽しむ趣向のアルバムとなっています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
イギリス組曲(全曲) [ブランディーヌ・ランヌー]BACH, J.S.: English Suites Nos. 1-6, BWV 806-811 (Rannou)
発売日:2018年09月12日
NMLアルバム番号:ALPHA344
CD 2枚組価格:1,520円(税込)
Zig-Zag Territoiresレーベルを中心に、バッハほかのチェンバロ作品を多数リリースしているランヌー。パリ国立高等音楽院でも教鞭を取り、近年話題のジャン・ロンドーなどを育てたことでも知られます。「フランス組曲」全曲も既にALPHAより再発売されましたが(ALPHA328)、こちらは2003年に録音された「イギリス組曲」全曲。持ち前の高度な装飾法を自在に駆使し、全6曲を表情豊かに聴かせています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [ロベルト・ロレジャン(チェンバロ)]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (Loreggian)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:CDS7823
CD価格:1,950円(税込)
イタリアのオルガン、チェンバロ奏者ロベルト・ロレジャンが演奏するバッハのゴルトベルク変奏曲。ハーグ王立音楽院でトム・コープマンに師事、ソリスト、室内楽奏者として活躍するロレジャンは17世紀から18世紀にかけてのイタリアの鍵盤作品に興味を持ち、17世紀の作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・フェッリーニの全鍵盤作品の録音を行うなど希少作品の復刻に力を注いでいますが、今作で演奏するのは、鍵盤曲の王道とも言えるバッハの「ゴルトベルク変奏曲」全曲です。多くの演奏家たちが愛してやまない作品に、どのような光を当てるのか興味深い1枚です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 [リュプザム]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (Rübsam)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:8.573921
4)
CD価格:1,600円(税込)
ヘルムート・ヴァルヒャとマリー=クレール・アランに師事し、二度のバッハ全集を含む膨大な録音を成し遂げたオルガニスト、ヴォルフガング・リュプサム。2016年には来日し得意のバッハで聴衆を魅了しました。ゴルトベルク変奏曲は彼の得意曲ですが、このアルバムではリュート・チェンバロ(=ラウテンヴェルク)を用いての演奏を披露しています。 リュート・チェンバロは通常のチェンバロとは違い、金属弦ではなくガット弦が張られており(リュートの本体に鍵盤を付けたのが始まりとも)、美しい低音と深い響きが得られるバッハがとりわけ好んだことでも知られます。ただし、当時使われていた楽器は現存せず、この録音では製作者キース・ヒルが復元した楽器が用いられました。斬新な音色により、バッハの名作に新しい光を当てる演奏の登場です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第20集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 20 - BWV 67, 96, 121 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:BSSG-B592
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第20集。このアルバムでは三位一体節後第18日曜日用のカンタータ「第96番」と、復活後第1日曜日用の「第67番」、降誕節第2日用の「第121番」が収録されています。イエスとファリサイ派の人々の論争を描いた第96番は、ソプラニーノ・リコーダーの軽やかな調べで幕を開け、キリストの降誕と愛の喜びが高らかに歌われます。壮麗な合唱のフーガで始まり、全編キリストの復活を喜ぶ第67番、ルターのコラールを器楽パートが彩り、厳粛な雰囲気で始まる第121番の3曲です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第21集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 21 - BWV 24, 79, 80 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:BSSG-B617
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第21集。このアルバムにはバッハのカンタータの中でも最も名高い作品の一つ第80番「われらが神は堅き砦」と三位一体節後第4日曜日用の第24番、宗教改革記念日用の第79番が収録されています。ルターのコラール「神はわがやぐら」をそのまま取り入れた第80番では神への信仰心の強さが歌われ、比較的短い第24番でも信仰心が穏やかな曲想で歌われます。また、常にユニークな演奏を試みるルッツらしく、第79番ではコラールの部分の合唱を聴衆たちに歌わせ、一体感を出すことに成功しています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第22集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 22 - BWV 56, 95, 161 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:BSSG-B664
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第22集。このアルバムでは三位一体節後第19日曜日用の第56番と、三位一体節後第16日曜日用の第95番、三位一体節後第16日曜日用の第161番の3曲を聴くことができます。どの作品もバッハの全カンタータの中で高い知名度を誇り、名演も数多くありますが、ルッツもユニークな解釈による素晴らしい演奏を披露しています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第23集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 23 - BWV 109, 164, 187 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:BSSG-B665
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第23集。三位一体節後第21日曜日用の第109番、三位一体後第13日曜日用の第164番、三位一体後第7日曜日用の第187番の3曲を収録。テノールとアルトのアリアが美しい「救済を信じる心」を歌った第109番、隣人愛と永遠の命を題材にした第164番、飢えた民衆を救った奇跡が歌われる第187番、どれも真摯な神への祈りが反映された力強い作品です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ協奏曲集
(ダヴィデ・フェレッラによるマンドリン編) [プロフィーリ・バロッキ]BACH, J.S.: Keyboard Concertos, BWV 1052, 1055, 1059, 1060 (arr. D. Ferella for mandolin) (Profili Barocchi)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:CDS7821
CD価格:1,950円(税込)
1992年、イタリアのラクイラで生まれたダヴィデ・フェレッラ。地元のカセッラ音楽院でファビオ・ジュディーチェからマンドリンを学び、コンクールで1位を獲得。現在、数多くのバロック・アンサンブルとコラボレーションを行い成果を上げる注目のマンドリン奏者です。 このアルバムはバッハのチェンバロ協奏曲を自身で編曲したマンドリン・ヴァージョンを巧みに演奏。作品に新たな光を当てています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法 BWV1080 [オーストリアン・アート・ギャング]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (The Art of Fugue), BWV 1080 (arr. for chamber ensemble) (excerpts) (Austrian Art Gang)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99142
CD価格:2,320円(税込)
もともと演奏するための楽器が指定されておらず、作品自体も完璧に書かれていながら、自由なアレンジも可能だというバッハの最晩年の傑作「フーガの技法」。作品が作られてから270年以上を経た現代でも、次々と新しいアレンジによる演奏が生まれています。 このアルバムで演奏しているのは、ユニークなアンサンブル名を持つ“オーストリアン・アート・ギャング。サクソフォン、ギター、クラリネット、ファゴット、チェロ、コントラバスによるアンサンブルで、メンバーの多様な音楽性から生まれた演奏は、時にはジャズ風のアレンジも加えられた魅力的なもの。スコアの限界を超えて、自由に、スリリングに駆け抜けるバッハは実に新鮮です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ソナタ・パルティータ・組曲
(フランス・ブリュッヘンが編曲した無伴奏リコーダーのための作品全集) [ボレッテ・ロズ]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-3 / Violin Partitas Nos. 2 and 3 (arr. F. Brüggen for recorder) (B. Roed)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:ODE1323-2D
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
デンマーク生まれのリコーダー奏者ボレッテ・ロズ。2004年のソロ・デビュー以降、国内外で数多くのコンサートを行い、デンマークの権威ある音楽賞も獲得、デビュー直後にデンマーク国立放送の“アーティスト・イン・レジデンス”に選ばれるなど、才能を高く評価されています。 彼女のONDINEでのデビュー・アルバムはフランス・ブリュッヘン(1934-2014)の編曲によるJ.S.バッハの作品集です。バッハは室内楽や声楽曲には好んでフルートを用いましたが、「無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013」以外には、無伴奏フルートのための作品を残しておらず、室内楽でもフルートが使われている作品は偽作を含めても少数だけしかありません。その上、当時の他の作曲家、ヴィヴァルディやテレマンのようなリコーダーのための作品はほとんど書かれていません。リコーダー奏者がバッハを演奏する手段はないのでしょうか? そのためには他の楽器のために書かれた作品を編曲することが必要となります。20世紀の名手ブリュッヘンは「無伴奏チェロ組曲」から前半の3曲と、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータから11楽章を選び、リコーダーのために編曲を施しました。ロズは「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」では曲によってリコーダーを替え、「無伴奏チェロ組曲」では調性を変更することで、音色と響きに細心の注意を払いつつ、全ての曲を完璧に演奏しています。
収録作曲家:
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Bach Inspiration
バッハとフルート
~合奏曲・無伴奏曲・声楽曲
[日本語解説付き] [ユレル/アンサンブル・レ・シュルプリーズ]BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 2, BWV 1067 / Flute Partita, BWV 1013 / Flute Sonata, BWV 1038 (Bach Inspiration) (Hurel, Ensemble Les Surprises)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:ALPHA358
CD価格:2,970円(税込)
教会カンタータ、受難曲、あるいはミサ曲... といった教会向けの音楽では、彼はオーボエやヴァイオリンと同じように、縦笛や横笛をさまざまな作品に盛り込みました。とくに教会カンタータ(彼が仕えていたルター派プロテスタント教会で、日曜や祭日の礼拝のたび演奏されていた、合奏を伴う声楽作品)では、20あまりの作品のなかにリコーダー(縦笛)が使われているのが知られています。そのかたわら、小人数の楽器奏者たちだけで演奏できる室内楽曲を書くとなれば、彼はむしろ横笛、すなわちフルートをことさらよく使ったのでした。(解説文より)
収録作曲家:
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イタリア様式探訪
J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ作品集 [オベルティ]BACH, J.S.: Harpsichord Music (An Italian Journey) (Oberti)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:A443
CD価格:2,475円(税込)
シュッツやフローベルガー、ヘンデル、ハッセ、モーツァルト、ワーグナーなど多くの音楽家がアルプスを横断してイタリアに旅行し、この国の雰囲気と特徴を掴み、自身の音楽に生かしたことは知られています。しかし、J.S.バッハは生涯決してイタリアに足を踏み入れることはありませんでした。 とはいえ彼がイタリアに興味を持っていなかったわけではありません。幼い頃から熱心にイタリアの巨匠の作品を研究・編曲し、そのスタイルを身に着け「イタリア協奏曲」などに昇華させたバッハ。その思いを汲んだこのアルバムは「バッハが思い描いたイタリアへの旅」をテーマとし、ヴェネツィアのヴィヴァルディや、ローマのフレスコバルディの影響を受けて書かれた“イタリア様式”の鍵盤作品が収められています。 クリストフ・ルセ、ピエール・アンタイらに学んだ1982年生まれの若き奏者ルカ・オベルティは、ソリスト、室内楽奏者として世界中で活躍、2017年にはアンサンブル“フォンス・ムジケ”のメンバーとして来日。「現在最も才能に恵まれたチェンバロ奏者」として高く評価されています。
収録作曲家:
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Bach Inspiration
J.S.バッハ(1685-1750):作品集 [ユレル/アンサンブル・レ・シュルプリーズ]BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 2, BWV 1067 / Flute Partita, BWV 1013 / Flute Sonata, BWV 1038 (Bach Inspiration) (Hurel, Ensemble Les Surprises)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA358
CD価格:2,475円(税込)
フランス出身、パリ国立音楽院で学んだフルート奏者ジュリエット・ユレル。1998年よりロッテルダム・フィル首席フルート奏者を務めています。数多くの録音があり、そのレパートリーはハイドン、モーツァルトからフランス近代作品、現代作品までと幅広く、最近ではヴォーチェ四重奏団とのモーツァルト:フルート四重奏曲全集(ALPHA204)でのチャーミングな演奏が話題となりました。 今回のアルバムはJ.S.バッハに焦点を当て、まずはフルートが活躍する「管弦楽組曲 第2番」と2曲の「フルート・ソナタ」をピックアップ。それだけではなく、カンタータなどでフルートのオブリガードが付けられているいくつかの作品を、ソプラノ歌手ヴィユトレイと共に演奏し、バッハ作品におけるフルートの役割を見せてくれます。アンサンブル・レ・シュルプリーズの洗練された響きも、ユレルのフルートにマッチしています。
収録作曲家:
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ミヒャエル・ヴィンクラー
J.S.バッハを弾く [ウィンクラー]BACH, J.S.: Guitar Suite, BWV 997 / Prelude, Fugue and Allegro, BWV 998 / Cello Suite No. 3, BWV 1009 (arr. for guitar) (Winkler)
発売日:2018年06月22日
NMLアルバム番号:EOS234200-9
CD価格:2,080円(税込)
ギタリスト、ヴィンクラーの名を一躍高めたアルバム。あまり演奏される機会のないBWV997と前奏曲でのリズムの処理が難しいことで知られるBWV998での名演が高く評価されました。ヴィンクラーの特質でもあるクラシック、ロックの両面からアプローチしたバッハは自由で即興的。伸びやかなフレーズにセンスの良さが感じられます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
イギリス組曲 第4番-第6番
(モンテネグロ・ギター・デュオによる2台ギター編曲版) [モンテネグロ・ギター・デュオ]BACH, J.S.: English Suites Nos. 4-6 (arr. Montenegrin Guitar Duo for 2 guitars) (Montenegrin Guitar Duo)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:8.573676
CD価格:1,600円(税込)
J.S.バッハの作品をギターで演奏する試みは、19世紀後半、タルレガの時代あたりから頻繁に行われ、名手たちがそれぞれ、無伴奏パルティータや無伴奏チェロ組曲、ゴルトベルク変奏曲などをギターに移し替え、素晴らしい成果を上げています。 この「イギリス組曲」は1720年から1730年頃「ある高貴なイギリス人のために書かれた」とされ、バッハの鍵盤作品の最高峰の一つであり、様々な舞曲で構成されたこの作品は鍵盤で演奏するのもなかなか困難ですが、モンテネグロ・ギター・デュオは、これを「2台ギターで演奏する」ことにより、オリジナルよりも多彩で新鮮な響きを作り上げることに成功。極めて完成度の高い演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ集 [バートン・パイン/ヴィニクール]BACH, J.S.: Sonatas for Violin and Harpsichord, BWV 1014-1019a (Barton Pine, Vinikour)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-177
CD価格:2,025円(税込)
アメリカを中心に人気を誇るヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パイン。幅広いレパートリーを持つ彼女ですが、最近はバロック・アンサンブル“トリオ・セッテチェント”を率いてフランスやイタリア、英国のバロック作品を演奏するなど、古楽演奏に高い関心を寄せています。 最近はバッハ作品も積極的に録音、無伴奏ヴァイオリンのための曲は既にリリースされていますが、このアルバムでは鬼才ハープシコード奏者ヴィニクールと初共演を果たし、バッハの「ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ」を全曲演奏しています。2人はこの作品を、ヴァイオリンと、ハープシコードの高音、低音の3声部で構成されるトリオ・ソナタとしてアプローチしており、各々のメロディが複雑、かつ自由に歌い交わす、とても面白い出来栄えを誇ります。 アルバムの最後に添えられた「カンタービレ BWV1019a」はもともと第6番ソナタの楽章として構想された作品で、詩的で美しい旋律が印象的な曲です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ&テレマン:
フルートと管弦楽のための組曲 [ベイカー/マデイラ・バッハ祝祭管/ニューマン]BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 2, BWV 1067 / TELEMANN, G.P.: Overture (Suite)s, TWV 55:a2 (Baker, Madeira Bach Festival Orchestra, Newman)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:MCD10008
CD価格:1,680円(税込)
1981年、大西洋のリゾート地、マデイラ島のバッハ音楽祭において演奏・録音されたアルバム。当時、ニューヨーク・フィルのソロ・フルート奏者として活躍していたジュリアス・ベーカーによる演奏です。ベーカーはオハイオ州クリーブランド生まれ。地元のクリーブランド管弦楽団でキャリアをスタート、シカゴ交響楽団などを経てニューヨーク・フィルの首席フルート奏者に就任しました。ランパル、ニコレと共に世界の三大巨匠に数えられたベーカーがオーケストラを退く3年前に録音した演奏は、バッハの有名な「サラバンド」など円熟の極みとも言える自由闊達な表現が聴きものです。チェンバロ奏者・オルガン奏者と知られるアンソニー・ニューマンが、ここではチェンバロの通奏低音と指揮を務めました。 エリート・レコーディングスのオボールとニクレンツが録音・制作を担当したアルバムは、アメリカのフルート界に君臨した巨匠ベーカーの完璧なテクニックと豊かな響きを的確に捉えています。MMG(Moss Music Group)原盤。
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シューマン(1810-1856):
「小姓と王女について」/降臨節の歌
J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ 第105番(シューマン編) [エストニア・フィルハーモニー室内合唱団/ヘルシンキ・バロック管/ハッキネン]Choral Music - SCHUMANN, R. / BACH, J.S. (Estonian Philharmonic Chamber Choir, Helsinki Baroque Orchestra, A. Häkkinen)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:ODE1312-2
CD価格:2,250円(税込)
シューマンの合唱曲の中でも、ほとんど演奏されることのない2つの曲集「小姓と王女について」と「降臨節の歌」、そしてシューマンが編曲したバッハのカンタータ第105番。この3曲を演奏するのはエストニアを代表するエストニア・フィルハーモニー室内合唱団とハッキネンが率いるヘルシンキ・バロック管弦楽団です。「降臨節の歌」は1848年11月に作曲された曲集で、リュッケルトの詩が用いられており、円熟期のシューマンらしい息の長い旋律が歌われていく印象的な作品です。 シューマンは傾倒するゲーテの影響を受け、バッハの作品も大切にしており、1850年にライプツィヒでJ.S.バッハの全作品を出版するのが目的である“旧バッハ協会”が発足した際にはシューマンも自身の“新音楽時報”において、バッハの重要性を説くとともに、作品を何曲か編曲し演奏することで普及に務めました。このカンタータは1849年に自身で演奏するために編曲したものです。こちらもシューマンの好みの響きで満たされています。
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発売日:2018年05月25日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
イングランドのハッチランドパークは、ナショナル・トラスト(英国において歴史的に意味のある土地や建物を保存する目的で設立された団体)が保護する由緒あるお屋敷の名前。ここには当主アレック・コブ氏が所有する30台を超える貴重なピアノや鍵盤楽器が置かれており、実際に触れることも可能です。オランダの名手デルフトは、ここで所蔵する1784年製:クリスティアン・ゴットヘルフ・ホフマンのクラヴィコードを用いて、J.S.バッハのパルティータを演奏。確かな技巧と表現力、そして歴史ある楽器の音色が融合して、見事なバッハが生まれました。ピアノやハープシコードとは全く違う繊細で優美な音色が聴きどころです。 デルフトは1963年アムステルダム生まれ。ハーグのスヴェーリンク音楽院を経てユトレヒト大学でハープシコード、オルガン、音楽学を学んだベテランです。
収録作曲家:
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7弦のバッハ
J.S.バッハ(1685-1750):
リュートのための組曲 [ポール]BACH, J.S.: Lute Suites, BWV 996 and 1006a (arr. M. Poll for guitar) (7-String Bach) (M. Poll)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:ORC100082
CD価格:1,950円(税込)
北米、南米、ヨーロッパを中心に活躍するギタリスト、マイケル・ポールが演奏する7弦ギターによるJ.S.バッハのリュート作品集。彼によれば「バッハのリュート作品は、通常の6弦ギターに1本低弦を追加するだけで、どの曲も演奏可能になる」とのことで、低音が増強された華やかで重厚な音色は聴き手にとって新鮮です。
収録作曲家:
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B-A-C-H プロジェクト
(バッハ/ショスタコーヴィチ/ショパン) [デリイスカ]Piano Recital: Deliyska, Dora - BACH, J.S. / SHOSTAKOVICH, D. / CHOPIN, F. (The B-A-C-H Project)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:C5335
CD
通常価格:2,250円→ 特価!:1,590円(税込)バッハの名前は全て音名に変換できることで知られ、それぞれ「B=変ロ、A=イ、C=ハ、H=ロ」の音に置き換えることができます。このアルバムでは、ピアニスト、デリイスカの徹底的な音楽分析のもと、バッハの音楽がどのように後世に影響を与えたかが追求されており、彼女は、前述の4つの音に基づく調性で書かれたバッハとショパン、ショスタコーヴィチの作品を分類し、並べることで「作曲家たちの時代を超えた交流」もあぶり出しています。一つの音から広がる様々な音楽がお楽しみいただけます。 1980年ブルガリア生まれの女性ピアニスト、ドーラ・デリイスカ。イタリアのトスカーナを経て、ウィーン国立音楽大学に留学、シュテファン・ブラダーら名手に師事しました。現在はウィーンを拠点に演奏活動を行う傍ら、ロマン派の作品を中心に録音を重ねており、とりわけリスト演奏では高く評価されています。
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ブランデンブルク・デュエット -
J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲集
(エレオノール・ビンドマンによるピアノ・デュオ編) [ビンドマン/ジェニー・リン]BACH, J.S.: Brandenburg Concertos Nos. 1-6 (arr. E. Bindman for piano duet as The Brandenburg Duets) (Bindman, Jenny Lin)
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:GP777-78
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
バッハの「ブランデンブルク協奏曲」には、マックス・レーガーによるピアノ・デュオ版が存在しますが、理論的な編曲であるためか、和声の扱いや演奏方法に困難な場所があるとされています。 このエレオノール・ビンドマンによる編曲は、レーガー版と比較すると「ピアノでの演奏しやすさ」に主眼が置かれており、「もしバッハ自身が現代ピアノのために編曲したらどのように音を配分するか」を考慮した上でスコアが作成されました。2人のピアニストは均等に音を奏でるように配慮されており、ビンドマンとリン、2人の響きが溶け合うことで、魅力的なバッハの協奏曲が新しい形で再現されています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン作品集 [ケレメン]BACH, J.S.: Famous Organ Works (J. Kelemen)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:OC465
CD価格:1,840円(税込)
ヨゼフ・ケレメンはフランツ・リスト音楽大学で学んだ後、1980年スイスに留学。バーゼル・スコラ・カントルムで主に17世紀初期のバロック音楽とオルガン奏法を研究、その後はブレーメン芸術大学を経てカナダに移住し、その市民権を得ました。現在は17世紀のドイツ・オルガン作品と、J.S.バッハのオルガン作品の研究家として知られており、これまでの録音も高く評価されています。 このアルバムは、J.S.バッハのオルガン作品の中から「短調」の曲を中心にセレクトし、ところどころに長調の曲を配することで、短調が持つメランコリーの表情を追求するというもの。ケレメンならではのコンセプトアルバムです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヨハネ受難曲 1749年版+1725年版追加楽章 [マインツ・バッハ合唱団&管弦楽団/オットー]BACH, J.S.: St. John Passion (1749 version, with additional movements from 1725 version) (Mainz Bach Choir and Orchestra, R. Otto)
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:8.573817-18
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
J.S.バッハの「ヨハネ受難曲」は新約聖書「ヨハネによる福音書」によるキリストの受難曲。バッハが1724年にライプツィヒのトーマス・カントルに着任して初めての聖金曜日に演奏されたのが「ヨハネ受難曲」の最初の稿とされています。1725年には冒頭の曲を「O Mensch, bewein dein Sunde gros」にそっくり入れ替えるなど大胆な改訂が行われましたが、1732年稿ではほとんどが元に戻され、この「O Mensch~」は後に「マタイ受難曲」第1部の最後に組み込まれました。 その後、1739年にも改訂が行われましたが、こちらは完成することなく未完で終わり、1749年になってこの20ページ分のスコアを弟子のバムラーが筆写、未完の部分は1724年の稿を転用した版を作成しました。こちらを1749年稿と呼ぶことがあり、ここでの演奏もこのスコアを用いています(バッハ自身が1749年に演奏した際に使われた第4版ではありません)。 当アルバムには、1725年に変更、追加された曲が組み込まれており、ヨハネにおける変遷の一端を知ることができます。ヴィオラ・ダ・ガンバでは名手ヒレ・パールが参加しているマインツ・バッハ管弦楽団と、マインツ・バッハ合唱団による演奏です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
イギリス組曲 全曲 [アレッサンドラ・アルティフォーニ]発売日:2018年01月26日
CD 2枚組価格:3,280円(税込、送料無料)
J.S.バッハが1725年に完成させた6曲からなる組曲。「ある高貴なイギリス人のために書かれた」とされたことがタイトルの由来になったとされていますが、実際のところはわかっていません。組曲は全て舞曲で構成され、演奏は困難でありながらも、ハープシコード、モダンピアノだけでなく、アコーディオンなどでも奏されることで知られる名作です。 演奏しているアルティフォーニは以前「フランス組曲」の録音(CDS-757)の録音でも新鮮なアプローチが高く評価されました。今作ではドイツのミヒャエル・ミエトケが1702-1704年に製造した楽器の復元モデルを使用。非常にデリケートな音色が現代によみがえっています。
収録作曲家:
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発売日:2018年01月26日
LP 3枚組価格:8,720円(税込、送料無料)
チェロの演奏家なら一度は手掛けたいと願う「バッハ:無伴奏チェロ組曲」。そして多くのチェリストは、作品に自己の姿を反映し、解釈を施すことで「独自のバッハ」を創り上げています。 ドイツの名手ベルガーは、バッハ作品の前にジョン・ケージの作品を置き、新しいバッハを模索します。ケージの音楽の中でもとりわけ瞑想的で、バッハ作品と類似点の多い「ONE8」から3曲を選び、コラール部分を自身の息子インマヌエルに歌わせて、組曲への始まりとするというベルガーの試み、混沌としたケージの響きの中から突如立ち上がる決然としたバッハのメロディは聴き手に強い印象をもたらし、新しい音楽を予感させるとともに、魂の浄化も行おうとする崇高なものです。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ミサ曲 ロ短調 BWV 232BACH, J.S.: Mass in B Minor, BWV 232 (Landshamer, Vondung, M. Schmitt, A. Wolf, Bavarian Radio Chorus, Concerto Köln, Dijkstra) (NTSC)
発売日:2017年11月10日
DVD価格:2,850円(税込)
2016年6月に開催された“ION-ニュルンベルク国際オルガン週間”で収録された「ミサ曲 ロ短調」。歴史ある聖ローレンツ教会の美しい内装、若手中心の独唱歌手、コンチェルト・ケルンとバイエルン放送合唱団の磨き抜かれた豊かな響き。バッハ最後の大規模な作品の全貌を余すことなく伝えています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 第1番-第6番 [ナロウェイ]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (Narroway)
発売日:2017年11月24日
NMLアルバム番号:SLE-70010
3)
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
1台のチェロのみで奏でるバッハの深淵なる世界。全てのチェリストが一度は演奏したいと憧れる究極の名曲が「無伴奏チェロ組曲」です。シンプルな音で構成されているにもかかわらず、演奏は大変に困難であるとともに、最初の音を弾いただけで、チェリストの力量が判断されてしまうこともあるという試練の曲でもあります。 ここでその難曲に取り組んでいるのは1991年生まれ、オーストラリア出身の若手ナロウェイ。幼いころからチェロを学び、数多くのコンクールで入賞、最近ではクラシック音楽を幅広い聴衆に聴いてもらうためのプロジェクトにもり組んでいます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ [2016]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 (Tetzlaff) (2016)
発売日:2017年09月22日
NMLアルバム番号:ODE1299-2D
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
名手テツラフ、3度目の「無伴奏」登場!1966年、ドイツ生まれのヴァイオリニスト、クリスティアン・テツラフ。バッハやブラームスなどの古典的な作品はもちろん、リゲティやショスタコーヴィチといった近現代の作品までレパートリーは広く、高度なテクニックを駆使した独自の洗練された解釈は“聴きなれた作品に新たな命を与えるヴァイオリニスト”として高く評価されています。 テツラフにとって「無伴奏」の録音は3回目となります。第1回目は1993年、2回目は2005年、そして2016年とほぼ10年に一度「無伴奏」を録音している彼において、この作品は、演奏家としての原点に立ち返る重要なもの。今回の録音に対しても、テツラフは譜面をもう一度じっくり読み込むことで新しい発見を得るとともに、バッハと幾分親密になれたと、ブックレット(英文)の解説の中で語っています。 この新録音、驚くほどに自然な呼吸と共に美しい音色が次々と紡がれています。絶妙な間の取り方は、まさに「バッハとの対話」。現在のテツラフの姿を映し出す素晴らしい演奏です。自然な響きが捉えられた録音も聴きどころです。
収録作曲家:
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発売日:2017年09月22日
CD価格:2,240円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第16集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 16 - BWV 9, 30, 158 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2017年08月25日
NMLアルバム番号:BSSG-B431
CD価格:3,760円(税込、送料無料)
ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第16集。 BWV30は1738年に初演された「洗礼者ヨハネの祝日」のためのカンタータ。躍動感あふれる祝祭的な作品です。BWV158は復活祭第三日のためのカンタータで、復活したイエスが弟子たちに語った言葉「平安、汝とともにあれ」がタイトルに置かれた短い作品です。伝えられている形が完全ではない可能性があり、この演奏では前奏としてルッツ自身の手によるシンフォニアが演奏されています。三位一体節後第六日曜日用のBWV9は1732-35年の作品。ルターの教義を音楽にしたもので、第1曲から美しいコラールと旋律の絡み合いを聴くことができます。
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第17集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 17 - BWV 198 and 214 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2017年08月25日
NMLアルバム番号:BSSG-B485
1)
CD価格:3,760円(税込、送料無料)
ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第17集。2曲の世俗カンタータが収録されています。 BWV198はザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の妻であるクリスティアーネ・エーベルハルディーネが1728年9月5日にこの世を去った際の追悼式のために作曲されたカンタータ。この中の一部は後に「マルコ受難曲」に転用されています。BWV214は1733年、ザクセン選帝侯妃マリア・ヨゼファの誕生日のお祝いのために作曲された祝祭カンタータ。この作品とBWV213「岐路に立つヘラクレス」はどちらも翌年完成された「クリスマス・オラトリオ」に転用されたことでも知られています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第18集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 18 - BWV 61, 116, 125 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2017年08月25日
NMLアルバム番号:BSSG-B500
CD価格:3,760円(税込、送料無料)
ザンクトガレンのバッハ財団管弦楽団と合唱団によるカンタータ第18集。 1725年作曲のBWV125はマリアの潔めの祝日のためのカンタータ。イエスが生まれたことに感謝したシメオン老人を描いたもの。死への恐怖と諦観が見事に表現されています。BWV61は教会暦のトップを飾る曲として知名度も高く、演奏機会も多い作品。ソプラノ・ソロを名手クリスティーナ・キールが務めています。1724年に初演された三位一体後第25日曜日用のカンタータ、BWV116はヤーコプ・エーベルトの同名コラールに基づくコラール・カンタータ。艱難辛苦の末に訪れる平和を喜び、明るいコラールで締めくくられます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
クラヴィーア練習曲集 第3部「オルガン・ミサ」 [バッハ財団四重唱団/ランク]BACH, J.S.: Clavier-Übung, Part III, "Orgelmesse" (J.S. Bach Foundation Vocal Quartet, J. Lang)
発売日:2017年08月25日
NMLアルバム番号:BSSG-B535
CD 2枚組価格:4,160円(税込、送料無料)
バッハの全オルガン作品の中でも“最高傑作”とされる「オルガン・ミサ」。クラヴィーア練習曲集の第3部に当たる作品で、バッハが重要視した三位一体の精神や、様々な仕掛けが凝らされています。もちろんオルガンには高い技巧が要求され、ソロで演奏することも可能ですが、曲によっては4部の合唱で歌われることもあります。このアルバムは合唱を採用しており、ソリストたちはバッハ財団合唱団のメンバーです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ集 第19集 [バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ]BACH, J.S.: Cantatas, Vol. 19 - BWV 48, 90, 131 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2017年0