バダジェフスカ(テクラ) Badarzewska-Baranowska, Tekla
生没年 | 1834-1861 | 国 | ポーランド |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 19126 |
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PIONEERS 先駆者たち
女性作曲家たちのピアノ曲集 [石本 裕子(ピアノ)]Piano Recital: Ishimoto, Hiroko - BACKER GRØNDAHL, A. / BĄDARZEWSKA-BARANOWSKA, T. / BEACH, A. / BON, A. (Pioneers - Piano Works by Female Composers)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:GP844
CD日本語帯付き 価格:1,950円(税込)
18世紀から現代までに於いて、女性作曲家たちがどのような活動をしてきたかを探るアルバム。クララ・シューマンやエイミー・ビーチ、三宅榛名などよく知られた女性たちの作品から、最近注目が高まるドーラ・ペヤチェヴィチ、セシル・シャミナードの作品までを紹介するだけでなく、フリードリヒ大王(プロイセン王)フルート・ソナタを献呈したことで知られるイタリアのアンナ・ボンを始め、マルティヌーに師事したヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー、「乙女の祈り」1曲のみが知られるテクラ・バダジェフスカ(テクラ・ボンダジェフスカ=バラノフスカ)、そしてほぼ歴史に埋もれてしまった他の女性たちの作品が随所に散りばめられたこのアルバムは、ピアニスト、石本裕子の長年の研究結果が反映される興味深い1枚に仕上りました。 石本は各々の女性作曲家たちの生涯を丹念に辿りながら、その作品を愛情を込めて奏でています。
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ヨーロッパの上流社会における「サロン」は、人々の出会いを促すだけではなく、新しい文化が生まれる場所でもありました。とりわけ19世紀には、女性たちが運営するサロンが特別な役割を果たしていたことも知られています。例えばロシアではアレクサンドル1世の皇后エリザヴェータ・アレクセーエヴナとアレクサンドル2世の皇后マリア・アレクサンドロヴナ。この2人の宮廷ピアニストを務めたマリア・シマノフスカのサンクトペテルスブルグの華やかなサロンや、同じく技巧的なピアニストとして名を馳せたナタリア・ヤノータのサロンでは、次々と新しい音楽や話題が生まれました。 しかし、残念なことに現代では彼女たちの名前はほとんど目にすることはありません。かろうじて1856年に発表されたバダジェフスカの「乙女の祈り」のみが、今でも世界中のピアノ愛好者たちを虜にしています。 このアルバムでは、このようなポーランドのサロンで活躍した女性たちの作品を楽しむことができます。
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フランツ・ドップラー(1821-1883)&
カール・ドップラー(1826-1900):
〈フルート作品全集 第3集〉 [アリマニー]DOPPLER, F. and K.: Flute Music (Complete), Vol. 3 (Arimany)
発売日:2017年05月19日
NMLアルバム番号:C5297
CD 価格:2,400円(税込)
全10巻からなる「ドップラー兄弟のフルート作品全集」の第3集。長年に渡ってドップラー作品の研究を続け、このプロジェクトの完成を目指すフルート奏者クラウディ・アリマニー自身の演奏を中心に、デュオ作品では日本の名手、工藤重典が共演、華麗なデュオを繰り広げています。フランツとカールの2人で演奏するために書かれたデュオ作品はどれもフルートの超絶技巧が用いられており、演奏家にとってもまさに腕の見せどころが満載です。 この第3集の収録曲は、ほとんどが世界初録音。当時の聴衆の好みに合わせ、流行の歌劇から取られたメロディを展開していく作品は、現代の聴き手の耳にも心地よい感触を残します。