SACD
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砂川涼子
悲しくなったときは
日本歌曲のしらべ [砂川涼子]発売日:2024年01月10日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
待望の日本の歌曲集が遂にリリース!
日本を代表する歌姫が紡ぐ、日本の心、全28曲。日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。 砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。 DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。 -
ハイドン(1732-1809):
ヴァイオリン協奏曲集
二重協奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/バルバラ・モーザー(フォルテピアノ)/ミュンヘン・カンマーフィルハーモニー・ダカーポ/フランツ・ショットキ(指揮)]発売日:2023年12月22日
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ザルツブルクを拠点に世界で活躍するヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。今作で取り組んだのはハイドンのヴァイオリン協奏曲です。 ハイドンの器楽曲の多くは、どれもエステルハージ侯の宮廷楽団のメンバーたちにソリストとして演奏する機会を与えるという目的があったと考えられています。イルンベルガーは華やかな技巧を駆使した作品をドラマティックに演奏。楽器の美音も優秀録音で余すことなく捉えられています。 二重協奏曲でフォルテピアノを演奏するのはオーストリア出身のバルバラ・モーザー。ウィーン・フィルとの共演や室内楽の分野で高く評価される奏者です。
収録作曲家:
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Espaces
Électroacoustiques III [さまざまな演奏家]発売日:2023年12月08日
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
エレクトロアコースティック音楽の古典と呼ぶべき作品を最新のデジタル技術を用いて演奏・録音し、それらの現代における価値を問い直すプロジェクト「Les Éspaces Electroacoustiques(エレクトロアコースティックの空間)」の第3弾。 エレクトロアコースティック音楽の初期に使われていた機材は、使えるチャンネル数や同時に鳴らせる音の数、様々なエフェクトなどの点で制約がありました。歴史的な考証に基づく(古楽的な)アプローチに立てば、それらの作品は作曲当時の機材を使って演奏・再生されたものが「本来の姿」ということになりますが、処理能力に優れた最先端の機器と技術を使い、あらためて作曲家のイメージした音空間に迫ろうというのが当プロジェクトの主旨です。 当巻では1980年代半ば以降に書かれた作品を集めています。チューリッヒ芸術大学のコンピューター音楽及び音響技術研究所(ICST)の協力で5.1chのSACDに収録された音響は、これらの作品が技術の進歩に伴って変貌・成長してゆく可能性を持っていることを示しています。
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ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
ライヴ&アンコール [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]発売日:2023年12月08日
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
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ディストラー(1908-1942):
クリスマス物語 [ヴォーカル・グループ・コンサート・クレメンス/アダム・リース/カーステン・セイエ=ハンセン]DISTLER, H.: Weihnachtsgeschichte (Die) (Riis, Vocal Group Concert Clemens, Seyer-Hansen)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:6.220684
SACD-Hybrid価格:2,100円(税込)
20世紀前半のドイツで活動した作曲家フーゴ・ディストラー。オルガニスト、教会音楽の作曲家として名高く、いくつかの宗教曲を書き、1933年に国家社会主義ドイツ労働者党に入党しましたが、次第に精神を病み、34歳の若さで、自ら命を絶ってしまいました。 この「クリスマス物語」はシュッツの作品を思わせる初期バロック風の敬虔な雰囲気を湛えた曲。福音史家による朗読と美しい合唱によって紐解かれる、キリストの誕生にまつわる物語をレーベルが誇る高音質録音がくっきりととらえています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750)/チャド・ケリー:
ゴルトベルク変奏曲 リイマジンド [レイチェル・ポッジャー、ブレコン・バロック、チャド・ケリー]BACH, J.S.: Goldberg Variations (arr. C.M. Kelly) (Podger, Brecon Baroqe)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:CCSSA44923
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
ポッジャーの快挙!
「ゴルトベルク」室内管弦楽のための新編曲版登場バロック・ヴァイオリン現代随一の名手として、実演録音共に刺激的な活動で世界中の音楽ファンを楽しませてくれるレイチェル・ポッジャー。2007年に彼女が組織したブレコン・バロックとの久しぶりのアルバムは、なんと「ゴルトベルク変奏曲」の新編曲版です。 イギリス出身の鍵盤奏者・指揮者で、現在はオーストラリアを中心に活躍するチャド・ケリーによる、「リイマジンド」と呼ばれる一歩踏み込んだ編曲は、原曲の素材を最大限生かしながら、「もしバッハがこの作品を編曲したら?」を基本的なコンセプトとして進められたもの。バッハが残した他の作品を参考に、例えば冒頭のアリアはヴァイオリンとオブリガート・チェンバロによる緩徐楽章風に始められ、以降ポッジャーのヴァイオリンを中心としながら、トリオ・ソナタ風、フルート・ソナタ風、室内協奏曲風、チェンバロ協奏曲風と、変奏ごとに趣向を変えて様々な顔を見せてくれます。また第30変奏やアリア・ダ・カーポなどでの木管楽器の扱いに特徴的なモダンな手法もアクセントとなり、古楽器の響きが絶妙な効果も与えてたいへん新鮮。名編曲の多い「ゴルトベルク」の中でも異色かつ出色の出来栄えと言えるでしょう。 編曲者のケリーは古楽の鍵盤奏者としても活躍しており、ガーディナーやピノックとも共演を重ねた経歴の持ち主。今回もチェンバロで録音に参加し、ポッジャーほか名手揃いのアンサンブルをがっちりと支える頼もしい演奏を聴かせます。 国内仕様盤には澤谷夏樹氏による日本語解説付。収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第1番 ハ短調 WAB 101 ウィーン稿(1891) [レミ・バロー(指揮)/聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 1 (1891 Vienna revision, ed. G. Brosche) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:Gramola99283
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
リンツ大聖堂のオルガニストとして働いていたブルックナーが、オルガン演奏と並行して1865年から作曲を開始、翌年に完成、1868年に初演された「交響曲第1番」。彼は初演後に幾度かの改訂を行っていますが、交響曲第8番完成・改訂後の1890年から1891年にかけて大規模な改訂を行いました。これは初期の作品をもう一度演奏したいという指揮者ハンス・リヒターの要請によるものとされ、この稿の初演は1891年12月13日にリヒターが指揮するウィーン・フィルハーモニーが行っています。番号こそ「第1番」であるものの、改訂されたのが晩年であることもあり、同じ主題を持ちながらも曲の様式は1877年改訂のいわゆる「リンツ稿」とは随分変化しており、洗練された作風から生まれた響きは朴訥さよりも濃厚なものになっています。 聖フローリアン修道院教会の長く美しい残響を活かしたテンポ設定による雄大な演奏を高音質で存分にお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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CORELLIMANIA
コレッリマニア [ミカラ・ペトリ(リコーダー)/ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/マハン・エスファハニ(チェンバロ)]Chamber Music (Baroque) - CORELLI, A. / BACH, J.S. / HANDEL, G.F. / TELEMANN, G.P. (Corellimania) (Petri, Perl, Esfahani)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:6.220682
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ミカラ・ペトリ、ヒレ・パール、マハン・エスファハニ。
3人の名手が探る18世紀におけるコレッリの影響1653年イタリア生まれのヴァイオリニスト・作曲家アルカンジェロ・コレッリ。13歳でボローニャに移り17歳で「アカデミア・フィラルモニカ」の会員になりヴァイオリンの演奏と作曲を学びます。パリからイタリアでヴァイオリン奏者として成功を収め、1681年にはバイエルン選帝侯の下に仕え、1681年にトリオ・ソナタ作品1を発表。この「ヴァイオリンなどの旋律楽器、通奏低音を受け持つ低弦楽器とチェンバロ」で構成されたトリオ・ソナタの形式はコレッリが完成したものとされ、当時のヨーロッパ各国の作曲家たちに多大な影響を与えました。 このアルバムでは、コレッリの代表的なトリオ・ソナタと、バッハ、ヘンデル、テレマンがコレッリに倣って書いたトリオ・ソナタの数々を収録。軽やかな旋律はミカラ・ペトリがリコーダーで演奏し、ヒレ・パールのヴィオラ・ダ・ガンバがこれを支え、マハン・エスファハニのチェンバロが旋律を彩っていくさまは見事という他ありません。コレッリ作品の持つ影響力の大きさをまざまざと感じさせる選曲も興味深いものです。アルバムの最後には、コレッリの極めつきともいえる、18世紀に異例のヒットを放ったテーマによる人気曲「ラ・フォリア」が置かれています。 ミカラ・ペトリはこの録音のために、通常より低いピッチの“特別な”リコーダーを準備。レーベルが誇る高音質録音によるくっきりとした音も魅力です。 ※国内仕様盤には矢澤孝樹氏による日本語解説が付属します。 -
村川千秋(指揮)/山形交響楽団
シベリウス(1865-1957):
交響曲 第3番
カレリア組曲
「フィンランディア」 [村川千秋(指揮)/山形交響楽団]SIBELIUS, J.: Symphony No. 3 / Karelia Suite / Finlandia (Yamagata Symphony, Chiaki Murakawa)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00045
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
高らかに鳴り響く魂のシベリウス!
巨匠・村川千秋と山形交響楽団による記念碑的アルバム。山形交響楽団の創立者で今年90歳を迎える巨匠、村川千秋と同楽団の初CDが遂に登場です。当録音は、山形交響楽団の創立50周年記念となる第300回定期演奏会と、村川千秋の90歳を祝ったやまぎん県民ホールでの公演の記念碑的なライヴ・レコーディングです。 50年前村川が種を蒔き山形県民によって愛され育った山形交響楽団。収録曲は村川千秋が最も大事にするレパートリーであるシベリウス。情熱の漲る村川のタクトによって、山形の自然を想起させる壮大で豊かなシベリウスの音楽が威風堂々奏でられます。温かみのある美しい弦楽器、色彩豊かなソロイスティックな木管楽器、力強く輝かしい金管、打楽器セクション。日本の地方オーケストラの雄へと成長した、現在の充実した山響のサウンドが堪能出来ます。 村川千秋が自身を捧げ、心血を注ぎこんできた山響とシベリウス。次の未来へと繋ぐ決意漲る魂のハーモニーです。収録作曲家:
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椿三重奏団
偉大な芸術家の想い出に [椿三重奏団]発売日:2023年09月20日
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:4,950円(税込、送料無料)
三輪の椿が織りなす、重厚でエモーショナルなロシアの息吹人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」では、艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。 このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz 超ハイレゾレコーディングにより刻印されました。
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鈴木大介(ギター)
浪漫の薫り [鈴木大介]発売日:2023年08月23日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
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SOLO ALONE AND MORE
無伴奏クラリネットのための作品集 [ヨナス・フローント(クラリネット)]Clarinet Recital: Frølund, Jonas - BERG, G. / MESSIAEN, O. / NIELSEN, C. and M. / RUDERS, P. / SØRENSEN, B. / STRAVINSKY, I. (Solo Alone and More)
発売日:2023年08月18日
NMLアルバム番号:6.220681
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
『SOLO ALONE AND MORE』は、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーで学び、パリ音楽院を卒業した若きクラリネット奏者ヨナス・フローントを紹介する初のアルバムです。アルバムを作成するにあたり、彼は様々なクラリネット…一般的なB♭管、A管だけでなく、A管バセット・クラリネット、B♭管バス・クラリネットを用いることで、聴き手が多彩な音色を楽しめるように工夫を凝らしています。 プログラムには、彼が「あらゆる現代音楽の起源」と考えるワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》からの旋律や、ストラヴィンスキーの「3つの小品」、ソリストに打楽器の演奏までを要求するステーン=アナセンの「深き淵より」の他、フローントのために書かれたメテ・ニルスンの「アローン」も含まれています。
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ハウゼッガー(1872-1948):
交響的作品全集[3枚組] [アリ・ラシライネン(指揮)/ケルン西ドイツ放送交響楽団/アントニー・ヘルムス(指揮)/バンベルク交響楽団/ノールショピング交響楽団]発売日:2023年05月26日
SACD-Hybrid×1/CD×2 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
グラーツに生まれ指揮者として活躍したジークムント・フォン・ハウゼッガーの交響的作品全集。ワーグナーの流れを汲む半音階的な和声を活かした後期ロマン派風の作品は、当時高く評価されるも、やがて時代の波に乗ることができず忘れられてしまいました。しかしアリ・ラシライネンが2005-06年に録音した「野生(自然)交響曲」に注目が集まり、その作品が少しずつ再評価されるようになりました。 この3枚組に収録された作品の作曲時期はハウゼッガーのほぼ全活動期間にわたり、若々しい「ディオニュソス幻想曲」や最も成功を収めたという「バルバロッサ」など多彩な作品を聴くことができます。ブルックナー好み、積極的に指揮したというハウゼッガーらしい、どれも規模が大きくパワフルかつ重厚な響きを持つ作品です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年7月号)★-
Prokofiev Story [滝千春(ヴァイオリン)、沼沢淑音(ピアノ)]
PROKOFIEV, S.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / Peter and the Wolf (arr. Takénori Némoto) (Prokofiev Story) (Chiharu Taki, Yoshito Numasawa)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00027
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位など数々の国際コンクールに入賞し、早くから注目を集めてきた実力派ヴァイオリニスト、滝千春の満を持してのデビュー・アルバムです。 本人にとって最も大事な作曲家の一人、プロコフィエフの2つのソナタと珍しい「ピーターと狼」のデュオ編曲版を収録。定評の高い技術をもとに、滝千春が才気煌めく演奏を披露します。プロコフィエフの神秘的な空気感とストーリーをつくり上げる情熱的な美音とメロディ。ヴァイオリンとピアノが激しく呼応しあう絶妙なアンサンブル。まさに圧巻の演奏です。またピアノの沼沢淑音の卓越した演奏が音楽に彩りを加えます。滝千春が紡ぐ芸術性高い新たなストーリーをお楽しみ下さい。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年7月号)★-
C.P.E.バッハ(1714-1788):
ヴァイオリンと鍵盤楽器のためのソナタ集 [レイチェル・ポッジャー、クリスティアン・ベザイデンホウト]発売日:2023年04月28日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
情感豊か! ポッジャーとベザイデンホウトによるC.P.E.バッハコンサートでは度々共演しているレイチェル・ポッジャーとクリスティアン・ベザイデンホウトの共演による初めてのCDは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品集。 冒頭のト短調のソナタはまだ十代の頃に書かれ、父ヨハン・ゼバスティアン・バッハのフルート・ソナタBWV 1020によるものですが、そもそもエマヌエルの作品、あるいは父との習作なのではないかという可能性が濃厚なもの。この作品と、やはり十代に書かれたWq. 71ではベザイデンホウトはチェンバロを演奏しており、フォルテピアノとは大きく違うその表現力に強いこだわりを持つ彼ならではのパフォーマンスで、ポッジャーのヴァイオリンと共に活き活きとした音楽を作り上げます。 作曲家円熟期に書かれたほかの3曲では、ヴァイオリンとフォルテピアノが共によく歌い、たっぷりと情感豊かな表現で多感様式と呼ばれる作品の特性を十二分に引き出しながらも、すっきりとした後味を残すバランス感覚が素晴らしい出来栄えとなっています。
収録作曲家:
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メシアン(1808-1992):
幼子イエスに注ぐ20のまなざし [クリストファー・ヒルディグ(ピアノ)]発売日:2023年04月28日
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
メシアンの演奏で特に高く評価されるクリストファー・ヒルディグによる「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」がSACDハイブリッド盤で登場。 ヒルディグはメシアンの作品に傾倒し、自らコペンハーゲン・メシアン四重奏団を創設し、「世の終わりのための四重奏曲」を演奏。他にも「異国の鳥たち」やトゥーランガリラ交響曲、すべての歌曲を演奏し、歌曲集「ハラウィ」の録音は英グラモフォン誌で特選盤となりました。 ここではメシアンの神秘的な傾向が強く表れた大作「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」をとりあげ、コペンハーゲンにあるバロック様式のVor Frelser’s Church(救世主教会)で録音を敢行。多彩な音のパレットと美しい教会の響きが魅力です。SACD層はStereoと5.0chです。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第2番 ハ長調 作品61
ブラームス(1833-1897):
大学祝典序曲 作品80 [山下一史(指揮)、愛知室内オーケストラ]SCHUMANN, R.: Symphony No. 2 / BRAHMS, J.: Academic Festival Overture (Aichi Chamber Orchestra, Kazufumi Yamashita)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00040
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
新時代到来!
山下一史、愛知室内オーケストラ音楽監督就任披露演奏会。2022年4月、創立20周年を迎えた愛知室内オーケストラの音楽監督に山下一史が就任しました。当盤は就任披露演奏会となった第31回定期演奏会のライヴ・レコーディングです。 愛知室内オーケストラは国内外で研鑽を積んだ東海地区で活躍する演奏家で構成され、近年では国内外の一流アーティスト、指揮者が客演しています。また、あまり演奏機会のない楽曲を紹介するなど積極的な演奏活動が大きな注目を浴び、人気が高まっています。そのオーケストラが山下一史を迎え新たな時代へと舵を切ります。 就任披露に選んだ楽曲は、山下が得意とする王道のドイツロマン派の代表作、シューマンの交響曲第2番です。山下はオーケストラから瑞々しくも、深いコクのあるサウンドを導き出します。このオーケストラ特有の溌溂とした自発的な音楽に、山下の躍動感のあるダイナミックなサウンド。高らかに鳴り響く希望の音楽をお聴き下さい。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番
ハンガリー舞曲集
ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第6番 [ヤクブ・フルシャ(指揮) バンベルク交響楽団]発売日:2022年12月09日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
チェコのブルノに生まれた指揮者ヤクブ・フルシャが、2016年から首席指揮者を務める名門バンベルク交響楽団を指揮して録音を進めてきたドヴォルザーク&ブラームス・シリーズ、2作同時発売で一挙完結! バンベルク交響楽団は、チェコのプラハにあったドイツ系住民によるオーケストラを前身としています。第2次大戦末期にチェコを逃れて古都バンベルクに移り住んだ音楽家たちが終戦の翌年1946年にバンベルク響を旗揚げ。以後、重心の低いドイツ的なバランスと中欧的な音色を持つサウンドは、カイルベルト、ヨッフム、ホルスト・シュタインといったドイツ系マエストロの音楽作りと相まって人気がありました。近年はジョナサン・ノットの下で機能性を一段と向上させ、そのバトンを引き継いだフルシャと共に高い評価を得ています。 フルシャの発案でブラームスの4つの交響曲とドヴォルザークの最後の4つの交響曲を組みあわせるシリーズは、2017年にホ短調の2曲を組み合わせてスタートし、番号を遡ってリリースされ、コロナ禍を乗り越えて遂に完結します。フルシャは第1弾の原盤ライナーで、この二人の作曲家が自分自身とオーケストラにとって欠くことのできない存在であること、ブラ-ムスとドヴォルザークとの間には通じ合うものもあれば、似て非なるものもあり、二人の作品を対照させることでそれが浮き彫りになると語っていました。 バンベルク響のブラームス:交響曲全集はホルスト・シュタイン(1997年)以来となります。フルシャは楽団のあたたかな響きを活かしつつ、中庸のテンポを採って旋律をのびやかに歌わせ、楽団の伝統を尊重した音楽作りを展開。 ヴァイオリンを両翼配置にし、第1番と第2番では第1楽章のリピートを採り入れてスケールの大きな音楽に仕上げています。今作では8曲のハンガリー舞曲も収録。こちらも聴きどころです。 また、チェコゆかりのバンベルク響とはいえ、ドヴォルザークの交響曲の録音は一部を除くと決して多くない点でも注目です。今回のリリースでは、ブラームスの第2番から影響を受けたとされる同じ調性の第6番をブラームスの第1番と合わせるという意外性も魅力。牧歌的な旋律をたっぷりと歌わせます。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番
ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第7番 [ヤクブ・フルシャ(指揮) バンベルク交響楽団]発売日:2022年12月09日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
チェコのブルノに生まれた指揮者ヤクブ・フルシャが、2016年から首席指揮者を務める名門バンベルク交響楽団を指揮して録音を進めてきたドヴォルザーク&ブラームス・シリーズ、2作同時発売で一挙完結! バンベルク交響楽団は、チェコのプラハにあったドイツ系住民によるオーケストラを前身としています。第2次大戦末期にチェコを逃れて古都バンベルクに移り住んだ音楽家たちが終戦の翌年1946年にバンベルク響を旗揚げ。以後、重心の低いドイツ的なバランスと中欧的な音色を持つサウンドは、カイルベルト、ヨッフム、ホルスト・シュタインといったドイツ系マエストロの音楽作りと相まって人気がありました。近年はジョナサン・ノットの下で機能性を一段と向上させ、そのバトンを引き継いだフルシャと共に高い評価を得ています。 フルシャの発案でブラームスの4つの交響曲とドヴォルザークの最後の4つの交響曲を組みあわせるシリーズは、2017年にホ短調の2曲を組み合わせてスタートし、番号を遡ってリリースされ、コロナ禍を乗り越えて遂に完結します。フルシャは第1弾の原盤ライナーで、この二人の作曲家が自分自身とオーケストラにとって欠くことのできない存在であること、ブラ-ムスとドヴォルザークとの間には通じ合うものもあれば、似て非なるものもあり、二人の作品を対照させることでそれが浮き彫りになると語っていました。 バンベルク響のブラームス:交響曲全集はホルスト・シュタイン(1997年)以来となります。フルシャは楽団のあたたかな響きを活かしつつ、中庸のテンポを採って旋律をのびやかに歌わせ、楽団の伝統を尊重した音楽作りを展開。ヴァイオリンを両翼配置にし、第1番と第2番では第1楽章のリピートを採り入れてスケールの大きな音楽に仕上げています。 また、チェコゆかりのバンベルク響とはいえ、ドヴォルザークの交響曲の録音は一部を除くと決して多くない点でも注目です。ボヘミア民族色の強い第7番では全編にわたりフルシャならではの音楽が展開されています。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
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ランゴー(1893-1952):
交響曲 第1番「岩山の田園詩/岸壁の牧歌」
ベント・ヴィルホルト・ニルセンの比較校訂版による世界初録音 [サカリ・オラモ(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団]LANGGAARD, R.: Symphony No. 1, "Klippepastoraler" (Berlin Philharmonic, Oramo)
発売日:2022年11月18日
NMLアルバム番号:6.220644
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ランゴーが17歳で完成させた交響曲第1番、
初演者ベルリン・フィルによる109年ぶりの歴史的ライヴ録音!1893年に生まれたルーズ・ランゴーはデンマークの音楽史上屈指の天才。11歳の時にオルガンを演奏してデビュー・コンサートを行い、これを聴いたグリーグは感心しただけでなく空恐ろしささえ感じたと言われます。 交響曲第1番に取り組んだのは14歳の時。17歳の時に完成させました。曲は5つの楽章からなり、それぞれに「打ち寄せる波と垣間見える太陽」「山に咲く花たち」「過去からの声」「登山」「勇気」というタイトルが付けられ、交響詩風の構成となっています。 しかし、演奏時間の長さとオーケストラ編成の巨大さが災いし、デンマークの管弦楽作品の演奏を使命とするデンマーク・コンサート協会は演奏を拒否。その後ランゴーは家族で時々訪れていたベルリンにアプローチし、アルトゥール・ニキシュに楽譜を託したところ、これが突破口となって初演が決まりました。マックス・フィードラーの指揮する総勢102名のベルリン・フィルによる1913年4月10日の初演は大成功で、19歳のランゴーは6回もステージに呼び出されたのでした。 初演後、ランゴーは演奏に使った総譜をベルリンの音楽研究所に寄贈しました。総譜は第2次大戦末期にソ連軍がモスクワへと持ち去ってしまいますが、1959年に当時の東ベルリンに戻って来ます。 ここに収録されたのは、初演から109年を経たベルリン・フィルによる再演のライヴ録音です。低音を厚めに鳴らし、息の長い高揚やスケールの大きな音楽作りをするオラモの指揮にベルリン・フィルが応えた迫真の演奏で、後期ロマン派の濃厚かつ壮大な世界が広がります。SACDハイブリッドでの高音質リリースも嬉しいポイントです。 ※国内仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。収録作曲家:
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『Tutta sola 全てひとりで』
無伴奏ヴァイオリンのためのバロック作品集 [レイチェル・ポッジャー]発売日:2022年10月28日
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,630円(税込、送料無料)
ポッジャーが奏でるバロック期無伴奏ヴァイオリン作品集、第2弾!バッハやテレマンの無伴奏ヴァイオリン作品全曲録音で高い評価を博すにとどまらず、2013年には彼らの先駆者ビーバーのパッサカリアの副題をタイトルに掲げたアルバム『守護天使』(CCSSA35513)をリリース、バロック期の無伴奏ヴァイオリン音楽の多様さを鮮やかに示してみせた英国随一のバロック・ヴァイオリン奏者レイチェル・ポッジャー。彼女は今やモーツァルトやベートーヴェンのソナタ解釈でも注目すべき実績を上げていますが、その活動の柱として早くから高い評価を得てきたバロック作品での演奏が、いかに魅力的な誠実さに貫かれていながら自在であるか、改めて強く実感させてくれる新しい無伴奏アルバムが登場します。 17世紀後半、バッハ以前の無名作品から古典派前夜のタルティーニに至るまで、シンプルでありながら確実に聴き手の耳を捉える魅力が凝縮されている作品を厳選、各作品の持ち味をじわじわと引き出す端正な演奏が続くプログラムは虚飾ない高雅さに満ちており、聴き深めるほどに気づかされる音楽の味わいがバロックの多様さ・広大さを改めて印象づけてやみません。 近年しばしば無伴奏ヴァイオリンでも演奏される(原作が無伴奏ヴァイオリン作品だったのではと主張する人もいる)バッハのオルガン作品『トッカータとフーガ』のユニークかつ様式感を捉えた編曲版から、アルバム全編を通じてさりげない驚きが詰まった充実の仕上がり。CHANNEL CLASSICSならではの絶妙な高音質録音でその味わいを隅々までお楽しみいただけます。
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ルーザス(1949-):
クラリネット五重奏曲
王座
ピアノ四重奏曲 [ルーザスデール・チェンバー・プレイヤーズ]RUDERS, P.: Clarinet Quintet / Throne / Piano Quartet (Frølund, Esperilla, Rudersdal Chamber Players)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:6.220680
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
グラミー賞にもノミネートされた1949年生まれのデンマークの作曲家ポウル・ルーザス。独特のウィットと持つ風変りな作品を特徴とし、彼自身、作曲家としての自分の使命を「人々を楽しませ、豊かにして、かき乱すこと。ただし順不同」と語っています。 このアルバムに収録された作品の作曲時期は、1988年の「THRONE 王座」から2016年のピアノ四重奏曲まで、およそ30年間の広がりがあり、その間に変化したものと変わらないものを通じてルーザスの作風を感じ取れます。 作曲家の名を冠した“ルーザスデール・チェンバー・プレイヤーズ”はヴァイオリニスト、クリスティーネ・プリンによって設立されたアンサンブル。ルーザス作品の流動的なスコアを理想的に解釈し、演奏することで定評があります。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第8集〉
「モノローグ」 Op.63
前奏曲とフーガ Op.56・Op.85
コラール前奏曲 Op.67・Op.79b [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 8 (Weinberger) - Monologe / Preludes and Fugues, Opp. 56 and 85 / Chorale Preludes, Opp. 67 and 79b
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:555342-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
cpoレーベルの「J.S.バッハ:オルガン作品全集」の録音がドイツレコード批評家賞を受賞したオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガーによるレーガーのオルガン作品集。 第8集に収録されているのは、レーガーのオルガン作品の中でも重要な位置を占める「52のやさしいコラール前奏曲 Op. 67」からの抜粋を中心とした作品集。1901年5月、レーガーは彼の友人でオルガニスト、カール・シュトラウベに「有名なコラールに基づく前奏曲を30曲書く」と伝え、やがてこのプロジェクトは全52曲の曲集へと発展しました。 これらは、タイトルに「やさしい」とあるものの、演奏は決して容易ではなく、レーガーらしい込み入った対位法がふんだんに盛り込まれた厚みのある響きに彩られています。彼自身、この作品はバッハが書いた多くのコラール前奏曲に比肩するものと自負していました。 他にも「4つの前奏曲とフーガ」や「おお、血と涙にまみれた御頭よによる変奏曲とフーガ」などの名作を収録。 ヴァインベルガーはレーガーが活躍した時代に造られた2種類のオルガンで演奏。今回の第8集も、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。
収録作曲家:
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Salon de Budapest
ブダペストのサロン
ハンガリーの音楽集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)/ブリギッタ・ジモン(ソプラノ)]Vocal and Chamber Music - BRAHMS, J. / KÁLMÁN, E. / LEHÁR, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Salon de Budapest) (Irnberger, Kašpar, Simon)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:Gramola99249
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第9番 [イヴァン・フィッシャー、ブダペスト祝祭管弦楽団]発売日:2022年09月23日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管によるブルックナー第9!2012年に録音された交響曲第7番以来の、イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管弦楽団によるブルックナーに第9番が登場。ブルックナーがこの作品の第3楽章を書き上げた時に70歳だったことから、「自分が70歳の誕生日を迎えるまでこの作品は録音しない」と決めていたというフィッシャー。2021年1月に70歳を迎え、満を持してこの大作に臨みました。 彼は過去に試みられた様々な補筆完成の動きに敬意を表しながらも、「第3楽章終結の、終わりなく続くかと思われるホルンの音はあたかも作曲者の最後の息のようだし、もうこれ以上語ることは無いと感じさせる」として、3つの楽章で作品は完結していると解釈。ブルックナー自身がこの作品の総譜に書き込んだ「わが愛する神に」という献辞に引っかけ、この録音を「わが愛するブルックナーに捧げる」と、深い思い入れを語っています。 演奏の方は、緩急織り交ぜたメリハリのあるテンポ設定に加え、管と弦との対比を鮮明にどのパートも大きな表現を伴ってよく歌わせており、結果ヴァイオリンの両翼配置も効果的なものとなって、ダイナミックでありながら雄大な美しさを湛えた、たいへん聴き応えのある仕上がりとなっております。 これらを最大限楽しむことの出来るSACDハイブリッドでの発売も嬉しいところ。彼らの大作録音を心待ちしていたファンの期待に大いに応えるアルバムといえるでしょう。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
シェーンベルク(1874-1951):
月に憑かれたピエロ 作品21
(エルヴィン・シュタインによるピアノ・リダクション版) [工藤あかね(ソプラノ)/廻由美子(ピアノ)]SCHOENBERG, A.: Pierrot Lunaire (arr. E. Stein) (Akane Kudo, Yumiko Meguri)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00033
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
世界初録音! ヴォーカルとピアノの二人によるシェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ」。作曲者の弟子であるエルヴィン・シュタインがヴォーカルとピアノのデュオに編曲した、シェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュネール)」の世界初録音です。ヴォーカルのほか、原曲では5名の器楽奏者(8つの楽器)という編成ですが、ピアノ1台のみによってキャラクターを際立たせ音楽的に描き分けるという、演奏者にとって高難度な作品となっています。 ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子のデュオは、この作品に真摯に向き合い、官能的で狂気性が露わとなる独特の世界観を作り上げています。最小編成であるからこそ得られる、最大限に解放される豊かな音楽を感じとることが出来るでしょう。原曲初演から110年を経て、録音されたデュオ版。要注目です。 さらにカップリングには、服部良一の「蘇州夜曲」を収録。美しく霊妙な世界をぜひお聴き下さい。
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ランゴー(1893-1952):
〈ピアノ作品集 第4集〉
「花の描写」
ピアノ・ソナタ第2番他 [ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)]LANGGAARD, R.: Piano Works, Vol. 4 (Tange)
発売日:2022年09月16日
NMLアルバム番号:6.220662
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
デンマークの作曲家・オルガニスト、ルーズ・ランゴーのピアノ作品集。彼は生涯を通じてピアノ曲を作曲、早い時期からトーンクラスターを用いたり調性音楽の拡張を試みるなど実験的な要素を数多く取り入れ、50を超える作品を遺しました。また「明滅する秋の灯火のもと」、「昆虫館」や、このアルバムに収録された「燃焼室」など曲のタイトルも謎めいたものが多くあります。 今作は2巻の「花の描写」とピアノ・ソナタ第2番を中心に収録。とりわけ「花の描写」は2巻とも同じタイトルでありながら、40年近くの間に生じたランゴーの作風の違いも味わえます。 シリーズを通じて演奏しているのはデンマークのピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲ。ランゴーの優れた解釈者です。
収録作曲家:
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シルヴェストロフ(1937-):
汝のためにわれらは歌う ~ 宗教合唱作品集 [ラトヴィア放送合唱団、シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)]SILVESTROV, V.: Sacred Choral Works (To Thee We Sing) (Latvian Radio Choir, Kļava)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:ODE1266-5
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
注目を集めるウクライナの作曲家シルヴェストロフの合唱作品集ウクライナの作曲家シルヴェストロフ(1937-)の合唱作品集です。シルヴェストロフは、創作の初期には前衛的な作品を書いていましたが、ある時期から穏やかで美しい旋律と調性感のあるあたたかなハーモニーによって回想や瞑想に誘うような作品を書いています。特に1996年に亡くなった妻ラリッサを悼んで書かれた「レクイエム」は世界的に注目を集めました。 このアルバムに収録されている2000年以降の作品には、その哀しみを乗り越えたかのような「突き抜けた美しさ」が感じられます。正教会の伝統と自身の音楽語法が昇華された、心から美しいと思える音楽がここにあります。 ※国内仕様盤には松平敬氏による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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C.F.E.ホーネマン(1840-1906):
歌劇《アラジン》 Op.4 [ブルール・マグヌス・トーデネス(テノール)/デニース・ベック(ソプラノ)/ヨハン・ロイター(バス・バリトン)他/デンマーク国立コンサート合唱団/デンマーク国立交響楽団/ミハエル・シェンヴァント(指揮)]HORNEMAN, C.F.E.: Aladdin [Opera] (Beck, Tødenes, Reuter, Danish National Concert Choir, Danish National Symphony, Schønwandt)
発売日:2022年07月29日
NMLアルバム番号:6.200007
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
クーラウやゲーゼ、ニールセンも手掛けたアラジンの物語、
C.F.E.ホーネマンのオペラ版初録音『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』に基づくアラジンの物語。デンマークの劇作家アダム・エーレンシュレーアー(1779-1850)による同名戯曲は、クーラウやゲーゼが音楽を付け、劇付随音楽などとして上演されていた人気作です。 このホーネマンの歌劇版は、1888年にベンヤミン・フェザスンの台本を用いて作曲されてもので、東洋的な雰囲気を融合させたロマンティックな音楽が付けらましたが、残念ながら初演は準備不足もあり大失敗。その際、序曲だけは、のちに同名の劇音楽をかいたニールセンも指揮するなど人気を博し、現在でもデンマークのコンサート・レパートリーとして生き残っています。ホーネマンは作品に改訂を加え、1902年の再演時には18回の公演が完売するなど圧倒的な成功を収めましたが、1903年以降のデンマーク王立歌劇場での上演はありませんでした。 今回の世界初録音となる当盤では、名手シェンヴァントが指揮を執り、デンマークを中心に活躍する歌手たちを登用、アラジンとグルナーレ王女たちの冒険を色彩豊かに描き出しています。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (Schliessmann)
発売日:2022年07月15日
NMLアルバム番号:DDC25754
SACD-Hybrid 2枚組価格:2,625円(税込)
シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマン。これまでにショパンやブラームスのアルバムを発表、作品の奥深くまで分け入り、一つ一つの曲の質感や形、そして詩情を浮かび上がらせた演奏が好評を博しています。 2013年にはバッハのパルティータやイタリア協奏曲などを含むアルバムを録音、発表しましたが、この「ゴルトベルク変奏曲」は2007年の録音。他のどの作曲家よりもバッハを敬愛しているというシュリースマンのこの演奏はさまざまなメディアで高い評価を得たものです。今回の発売にあわせ、新たなリマスタリングを行い更に美しい音が楽しめます。 マルチ・チャンネル5.0を含むSACDでの発売です。
収録作曲家:
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ホルンボー(1909-1996):
〈弦楽四重奏曲集 第2集〉
第2番・第14番・「クァルテット・セレーノ」 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]HOLMBOE, V.: String Quartets, Vol. 2 (Nightingale String Quartet)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:6.220717
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
第1集(8.226212)がグラモフォン誌で高く評価された、ナイチンゲール弦楽四重奏団によるヴァーフン・ホルンボーの弦楽四重奏曲集。第2集には第2番、第14番、遺作となった「クァルテット・セレーノ」の3曲が収録されています。 5楽章で構成された第2番は1949年の作品。それまでに10曲の弦楽四重奏曲を書いていたホルンボーは以前の作品をすべて破棄し、1年半を費やして新たに第1番から第3番までを作曲したという力作です。1975年に作曲された第14番は、第2番とはほぼ25年の隔たりがあり、その作風もかなり変化しています。6楽章がコンパクトにまとめられた幻想的な作品です。「クァルテット・セレーノ」はホルンボー未完の作品で、彼の弟子ペア・ノアゴーが補筆完成させました。 ナイチンゲール弦楽四重奏団は2007年に結成されたコペンハーゲンを拠点とするアンサンブルです。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
世の終わりのための四重奏曲 [クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)/ジョニー・テシエ(クラリネット)/ヘンリク・ダム・トムセン(チェロ)/ペア・サロ(ピアノ)]MESSIAEN, O.: Quatuor pour la fin du temps (Åstrand, Teyssier, Thomsen, Salo)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:6.220679
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
メシアンの最も有名な作品の一つ「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次世界大戦中の1940年にドイツ軍の捕虜となったメシアンが収容所で書いた作品。そこで出会った音楽家、チェリストのエティエンヌ・パスキエとクラリネット奏者アンリ・アコカ、ヴァイオリン奏者ジャン・ル・ブレール、そしてメシアン自身のピアノのために書かれており、メシアンが愛する鳥の声や神への賛美が至るところに顕れる名作に仕上がっています。 デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)のコンサートマスター、クリスティーナ・オストランと首席クラリネット奏者ジョニー・テシエ、同じく首席チェロ奏者ヘンリク・ダム・トムセンの3人に加え、デンマークを拠点に活動するピアニスト、ペア・サロは、この曲をコンサートで何度も演奏しており、満を持しての録音となりました。 DXD352.8kHz/32bitでの録音、マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」
(1888年 第3稿/2004年コーストヴェット校訂版) [聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団/レミ・バロー(指揮)]発売日:2022年04月29日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、
今作は第4番のコーストヴェット校訂版の登場!さまざまな稿(バージョン)が存在するブルックナーの交響曲。なかでも第4番はその微妙な違いのため、稿の選択がかなり困難になります。 第3稿については長い間、弟子のレーヴェが勝手に手を入れたという見方をされてきましたが、今回用いられているコーストヴェット校訂版が2004年に国際ブルックナー協会から出版された頃から再評価され、ブルックナー自身が認めた版であるという説が高まっています。 バローは約20年間、第2稿(1878/80)を用いて演奏してきたため、2011年に初めて第3稿で演奏したときには、まるで「慣れ親しんだ風景が草木に覆われて、どことなく異質なもの」に感じられたそうです。しかしこの第3稿こそブルックナーの成熟の証しであり、修正点はすべて工夫が凝らされており、磨きのかかった作品はよりニュアンスに富み、さらに聴きやすくなっているとバローは解説で語っています。 とりわけスケルツォの終結部や、終楽章のコーダ、クライマックス直前で用いられる弱奏シンバルの効果は絶大。バローの泰然自若たる演奏はブルックナーの思いを真摯に伝え、聴衆の温かい拍手がこれに応えています。 今作もバロー自身が音源監修に携わり、エンジニア陣がこだわりぬいた高音質録音により豊かな残響が余すことなく再現されています。 *国内仕様盤には国際ブルックナー協会会員、石原勇太郎氏の解説が付属します。収録作曲家:
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カスパー・ロフェルト(1982-):
Dichotomy ダイコトミー
室内楽作品集 [デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ]ROFELT, K.: Dichotomy / Around / Cantando / Forward! / Stay (Danish Chamber Players, Granau, Ryan)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:6.220716
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークの作曲家カスパー・ロフェルトの作品集。ベント・セアンセンやペア・ノアゴーに師事、学生時代から才能を嘱望されてきました。ロフェルトは過去作品やジャズ、タンゴなどさまざまな素材を自在に扱い、独自の音楽を作り上げることで知られており、これまでにもアコーディオン奏者のビャーケ・モーエンセンとコラボしたアルバム(8.226564)などで、その作品が高く評価されています。 このアルバムでは彼の美学「Dichotomy=Dichotomy=二分法、両極端、矛盾などの意味」がタイトルに付されており、楽章ごとの対比や、対照的、相容れないものを素材に選んだ様々な作品が並んでいます。また不条理演劇作家として知られるルーマニアの劇作家、ウジェーヌ・イヨネスコからインスパイアされた「イヨネスコのための物語」も異彩を放つ作品です。 デンマーク・チェンバー・プレイヤーズの妙技でお楽しみください。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
戸田弥生(ヴァイオリン)
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲) [戸田弥生(ヴァイオリン)]BACH, J.S.: Violin Sonatas Nos. 1-3 / Violin Partitas Nos. 1-3 (Yayoi Toda)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00021
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:4,400円(税込、送料無料)
深心で共鳴するバッハの世界。戸田弥生が全身全霊で奏でる創造美。1993年エリーザベト王妃国際コンクール優勝以来、日本を代表するヴァイオリニストとして活躍する戸田弥生が、20年ぶりに「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」を再録音しました。圧倒的な高い集中力と情熱溢れる演奏で聴く者を魅了する戸田弥生の真骨頂が、このバッハ演奏です。 戸田が奏でる名器「グァルネリ・デル・ジェス」(1728年製)は、バッハがこの曲を作曲した頃のもの。その楽器を使い、戸田は甘く美しい繊細な音色から血が出るかのようなほとばしるエナジーまで表現していきます。ヴァイオリンと戸田が一体化し、再現させるバッハの完全なる創造美。偉大なる作品に正面から向かい、敬虔に全身全霊で奏でる戸田弥生のバッハをお聴き下さい。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ
第1番・第5番「春」・第10番 [レイチェル・ポッジャー、クリストファー・グリン]発売日:2022年04月08日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
レイチェル・ポッジャーが
遂にベートーヴェンの録音を開始!バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルトなどの演奏で世界中を魅了し、「英国の比類なき栄誉あるバロック・ヴァイオリニスト」(TIMES紙)と讃えられるレイチェル・ポッジャーと、グラミー受賞歴を誇りトロンボーン版「冬の旅」(8.574093)でのマシュー・ジーとの共演も記憶に新しい鍵盤奏者、クリストファー・グリンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタが登場。二人の共演は前作の補筆完成版モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(CCSSA42721)に続いて2作目となります。 ベートーヴェンが残した10曲のヴァイオリン・ソナタのうち、20代後半のベートーヴェンが初めて書いた「ヴァイオリンの助奏付きクラヴィーア・ソナタ」とされる第1番、明るく美しい曲想で最も人気が高く「春」の愛称を持つ第5番、唯一作曲家活動後期に書かれロマン派の片鱗を感じさせる最後の第10番という、幅広い時期の作品を収録。 ポッジャーはここで英国王立音楽院が所有する1718年製ストラディヴァリの名器を使用し、グリンの奏でる1840年製エラールと共に、粒だった音色で音楽の流れの綾を明確に紡ぎ、それぞれの作品の性格を巧みに描き分けて素晴らしさを伝えています。 マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン/ヴィオラ)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/リーリャ・ジルベルシュタイン(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Trios Nos. 1, 2, 3 / Trio in A Minor, Op. 114 (Irnberger, Geringas, Zilberstein)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:Gramola99251
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
1985年ザルツブルク生まれのトーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。15歳の時にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストとしてブリュッセルのパレ・デ・ボザールにデビューして大きな注目を集め、以降ヨーロッパや日本を含むアジアの主要なコンサートホールで演奏を重ねています。 2004年にGramolaレーベルと専属契約を結び、40作を超えるアルバムをリリース。ブラームスは2006年にヴァイオリン・ソナタ全曲を録音していますが、今作はチェロのダヴィド・ゲリンガスとピアノのリーリャ・ジルベルシュタイン、この2人の名手とともにクラリネット三重奏曲を含む、3つの三重奏曲を演奏しています。 1854年に書かれるも、その35年後に改訂された第1番、エネルギッシュなユニゾンで始まる第2番、円熟期に完成された第3番、どれもブラームスらしい緻密に張り巡らされた対位法と、美しい旋律を持つ充実した作品で、ウルンベルガーたち3人の奏者は、高揚感を湛えながら旋律を紡いでいきます。 最後に置かれたクラリネット三重奏曲は晩年の名作。ヴィオラで演奏することも可能であり、ここでイルンベルガーはヴァイオリンをヴィオラに持ち替え、哀愁漂う旋律を美しく奏でています。
収録作曲家:
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オーレ・シュミット(1928-2010):
金管楽器のための協奏曲集 [ガボール・タルケヴィ(トランペット)/イェスパー・ブスク・ソレンセン(トロンボーン)/イェンス・ビョルン=ラーセン(テューバ)/シュテファン・ドール(ホルン)/オルボア交響楽団/ジョルダーノ・ベッリンカンピ(指揮)]SCHMIDT, O.: Brass Concertos (Tarkövi, Sørensen, Bjørn-Larsen, Dohr, Aalborg Symphony, Bellincampi)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:6.220702
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
豪華ソリストの競演!
オーレ・シュミットの協奏曲集SACDハイブリッドで登場オーレ・シュミットは、ピアニスト・指揮者・作曲家として活躍し、現代北欧を代表する音楽家の一人に数えられます。彼の音楽は、バルトーク、ストラヴィンスキー、フランス近現代音楽の影響と共に北欧的な明快さも備え、躍動感漲るリズムから生まれるエネルギーに、ユーモアのセンスも兼ね備えたものです。 このアルバムに収録されている3つの協奏曲は彼の重要な作品群であり、オーレ・シュミットの洗練された感覚がよく表れています。「協奏的小品」ではトランペットとトロンボーンが大活躍、賑やかなコンチェルト・グロッソの雰囲気と、一貫したユーモアが感じられます。また、テューバの表現力を最大限に引き出した「テューバ協奏曲」でのテューバの超絶技巧、夢想的な楽章と遊び心のある軽快な楽章で構成された「ホルンと室内オーケストラのための協奏曲」も聴き応えのある作品です。 ベルリン・フィルの首席奏者、シュテファン・ドールをはじめとした名手たちをソリストに据え、ベッリンカンピが指揮するオルボア交響楽団が素晴らしい演奏を聴かせます。収録作曲家:
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Lux Aeterna - 永遠の光
ジェルジ・リゲティとゾルターン・コダーイの合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/マーカス・クリード(指揮)]LIGETI, G. / KODÁLY, Z.: Choral Secular Works (Lux Aeterna) (Danish National Vocal Ensemble, Creed)
発売日:2022年03月18日
NMLアルバム番号:6.220676
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
20世紀ハンガリーの2人の作曲家、コダーイとリゲティの合唱作品集。 民族音楽学の分野でも重要な活動を行ったコダーイは、バルトークと並ぶ20世紀前半を代表する作曲家であり、リゲティはそのコダーイの弟子として1960年代半ばから国際的な活躍を見せています。2人とも合唱作品も多く手掛けており、コダーイは初期のロマン派風の響きを持つ曲から、円熟期のハンガリー民族音楽の影響を受けた曲まで幅広い作風による合唱曲を遺しました。とりわけこのアルバムに収録された小カンタータ「Mátrai képek マトラの絵」の煌びやかな旋律は強い印象を残します。 リゲティがアカペラ合唱団のために書いた作品の多くは1950年代にブダペストに滞在していた頃のもの。民謡をベースにしながらも、トーンクラスターやオノマトペを用いた作品は彼自身の作曲技法の限界への挑戦といえるでしょう。これは映画『2001年宇宙の旅』で使用された「Lux Aeterna 永遠の光」でのミクロポリフォニー(多数のパートが細かく動きつつ複雑にからみあい、全体としてはクラスターのように聞こえる手法)使用にも顕著に表れています。 その後のリゲティの作品は耳なじみの良いものに変化し、80年代の「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」からは、16声部でありながらもミクロポリフォニーを用いることなく全ての声部に旋律を与えるという、リゲティの成熟したスタイルが感じられます。 これらはどれも演奏が困難な作品ですが、SWRレーベルでも名演を繰り広げてきたマーカス・クリードが指揮するデンマーク国立声楽アンサンブルは、技術的な余裕を持って幅の広い表現を聴かせます。プロデューサーのMichael EmeryとエンジニアのMikkel Nymandによる高音質録音にも注目です。
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フォシャール(1881-1957):
オルガン作品全集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]FAUCHARD, A.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2022年03月04日
NMLアルバム番号:555506-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
フランスのオルガニスト・作曲家オーギュスト・フォシャール。幼い頃からピアノ、オルガン、和声理論のレッスンを受け、パリでルイ・ヴィエルヌに作曲とオルガン演奏を師事。その後はパリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディとアンドレ・マルシャルの元で更に研鑽を摘みました。また11歳で神学校の行事にオルガン奏者として参加。神学を学び1903年には司祭に任じられました。 4つのオルガン交響曲を中心とする彼のオルガン作品は、師であるヴィエルヌの影響を受けており、演奏には高い技術が要求されますが、複雑な対位法と和声が織りなす素晴らしい音響効果は大オーケストラにも遜色ないものです。 フォシャールの作品は楽譜の権利の取得が困難であり録音も数えるほどしかありませんが、以前にも一部の作品を録音したフリードヘルム・フランメが、今回すべてのオルガン作品を演奏。知られざる大家の神秘的な作品が楽しめます。また、高音質録音でオルガンの響きが余すことなく捉えられています。
収録作曲家:
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D & F (八木大輔 & 秋川風雅)
ザ・ヴィルトゥオーゾ [D & F ( 八木大輔 & 秋川風雅)]発売日:2022年02月23日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ハンス・アブラハムセン(1952-):
SCHNEE - 雪 [ラップランド室内管弦楽団/ヨーン・ストルゴーズ]ABRAHAMSEN, H.: Schnee (Lapland Chamber Orchestra, Storgårds)
発売日:2022年02月18日
NMLアルバム番号:6.220585
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
歌劇《雪の女王》で知られるデンマークの現代作曲家、ハンス・アブラハムセン(エブラハムセン)の室内管弦楽団のための「SCHNEE 雪」。すでに“21世紀音楽の古典”とも呼ばれる作品で、これまでにもいくつかのアンサンブルによって演奏、録音されています。 「カノン」「インテルメッツォ」と題された13曲で構成された1時間近くの音楽は、特殊奏法を交えた各楽器によって限定されたフレーズを何度も反復、アブラハムセンが「瞬間が可能な限り引き延ばされ、ある時点で音楽は消え空気が残るだけ」と語っており、全体はまるで羽毛を思わせるような軽い音で奏されますが、実は緻密に書かれており、アンサンブルには研ぎ澄まされた感覚が要求されるという演奏困難な作品です。 演奏するのは1972年に設立されたラップランド室内管弦楽団。北極圏至近の街、フィンランドのロヴァニエミを拠点とし、ラップランドを中心に定期的にツアーを行い、時には海外でも演奏しているプロの室内管弦楽団で、18人の常設メンバーをまとめるのは指揮者ヨーン・ストルゴーズです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
Dance
東京六人組 [東京六人組]Chamber Music (20th Century) - KHACHATURIAN, A.I. / PROKOFIEV, S. / RAVEL, M. / STRAUSS, R. (Dance) (Tokyo Sextet)
発売日:2022年01月21日
NMLアルバム番号:MYCL-00012
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
躍動する音楽!
色鮮やかに舞うメロディ!東京六人組が誘う華麗なる舞踏会!オーケストラ奏者またはソリストとして活躍著しいスーパープレーヤー6人が集い2015年に結成された東京六人組の最新アルバムです。今作のテーマはずばり「ダンス」。オーケストラの作品で人気の高い楽曲を選りすぐり、見事なアレンジも相まって、“東京六人組”色全開となりました。 バレエ音楽のもつ躍動感や心奪われるような美しいメロディ。そして喜びに満ちた東京六人組サウンド! オーケストラにも負けないような色彩感と充足感。このアルバムには音楽の要素がすべて詰め込まれていると言っても過言ではないでしょう。名手6人による圧倒的な技術と絶妙なアンサンブルは必聴です。 アンサンブル結成6年を超え、表現の幅もさらに広がり、独自の世界を創る東京六人組が舞い踊ります! -
発売日:2022年01月19日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
4弦+6弦=10弦が奏でる、パッションとカンタービレの音の万華鏡10年以上共演を重ねてきた礒絵里子(ヴァイオリン)と河野智美(ギター)がユニットを組み、この度デュオ・パッシオーネとしてデビューしました。 弓で奏でるヴァイオリン(4弦)と、指で爪弾くギター(6弦)の合計10弦で紡ぐ千変万化の音のタペストリーは、まさにデュオ・パッシオーネの真骨頂。 ブエノスアイレス組曲や、7つのスペイン民謡、ルーマニア民俗舞曲、デュオ・パッシオーネのために編曲されたエル・ビート、2021年に生誕100年を迎えたピアソラ作品まで、スペイン・南米音楽を中心に魅惑の全23トラックを収録。
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ブクステフーデ(1637-1707):
オルガン作品全集 第2集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]BUXTEHUDE, D.: Organ Works (Complete), Vol. 2 (Flamme)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:555407-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
「北ドイツ・バロックの作曲家たちのオルガン作品集」で知られるフリードヘルム・フランメによるブクステフーデのオルガン作品全集第2集。 デンマーク出身でありながらリューベックを中心に活躍したブクステフーデは、約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、朝や日曜日の礼拝時でのオルガン演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。 ブクステフーデのオルガン曲はコラール編曲と自由な形式の曲を併せて40曲ほどが遺されており、この第2集のSACD1では前奏曲に組み合わせたコラールの数々を紹介し、SACD2では同じコラールによるいくつかの異なるヴァージョンが中心に紹介されています。グラウホフのトロイトマン=オルガンの美しい低音の響きが存分に捉えられた高音質の録音も聴きどころです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
リアル・ユーフォニアムIV
波の綾 [外囿祥一郎(ユーフォニアム)/藤原亜美(ピアノ)]Euphonium and Piano Recital: Hokazono, Shoichiro / Fujiwara, Ami - DOSS, T. / FAURÉ, G. / ITO, Yasuhide / VERDI, G. (Nami no Aya - Real Euphonium IV)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:MYCL-00015
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
さらに深みを増す音楽とサウンド。
まだ見ぬ高みへ続く外囿祥一郎とユーフォニアムの終わりなき旅。世界に誇る日本のトップ金管奏者、外囿祥一郎の久々となるピアノとのデュオ・アルバムです。外囿がライフワークとしているユーフォニアムの新たなるレパートリーと魅力を探求するシリーズ「リアル・ユーフォニアム」の続編となります。(I~III は校正出版社よりリリース) 今アルバムでも人気作曲家、加羽沢美濃と天野正道が作品を提供。二人の美しいメロディとインスピレーションによってユーフォニアムの魅力が存分にもたらされています。そして、外囿の圧倒的な技術と音楽性! その音はより深みを増し、表情豊かに音楽を表現してゆきます。 揺るぎない技術を披露する「パルス」「スコットランドの釣鐘草」は聴きもの。ユーフォニアムの美しい音色を聴かす「ロマンス」など現在の充実した音楽家、外囿祥一郎の姿が刻まれているかのようです。さらなる高みを目指す日本のトップランナー、「世界のホカゾノ」の新たなる旅の始まりです。 -
いのちの名前 [佐藤友紀(トランペット、フリューゲルホルン)/大野真由子(ピアノ)]
Trumpet Recital: Sato, Tomonori - CORBEL, C. / DENVER, J. / HISAISHI, Joe / KIMURA, Youmi / TANIYAMA, Hiroko (The Name of Life)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:MYCL-00024
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
心癒すトランペットの美しい調べ。
艶やかなサウンドが描くジブリ映画の名曲たち。東京交響楽団首席トランペット奏者やソリストなどで活躍著しい佐藤友紀のソロ・アルバムです。「だれが聴いても、心温まるトランペット作品集を!」というコンセプトのもと、本アルバムでは久石譲のジブリ映画音楽を中心に、誰もが知る名曲ばかりをセレクトしました。人の心に優しく寄り添う美しいメロディを、艶やかで豊かな音色のトランペットが奏でます。佐藤友紀の深みのある柔和なサウンドに心癒されることでしょう。 また、クリスタルに煌めく大野真由子が奏でるピアノ。石川亮太の彩り豊かなアレンジにも注目です。音楽を愛するすべての人々に捧げる、癒しの名曲集です。 -
ヴェラチーニ(1690-1768):
序曲と協奏曲集 第3集 [ラルテ・デラルコ(ピリオド楽器使用)/フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)]VERACINI, F.M.: Overtures and Concertos, Vol. 3 - Overtures Nos. 4, 5 / Violin Sonata, Op. 1, No. 6 (Guglielmo, L'Arte dell'Arco)
発売日:2021年12月10日
NMLアルバム番号:555241-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
フェデリコ・グリエルモが指揮するラルテ・デラルコによるヴェラチーニの序曲と協奏曲集。シリーズの完結編となる第3集には、1721年に出版された作品番号1に含まれるソナタ第6番と1716年に出版された作品番号なしの曲集に含まれるソナタ第3番を収録。他、2曲の序曲を聴くことができます。 序曲の写本はヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院に所蔵されており、恐らく1716年にヴェネツィアで作曲されたものと考えられていますが、作品自体はドレスデンとロンドンで大成功を収めた可能性も指摘されています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
伊藤順一(ピアノ)
プロフォンド [伊藤順一]発売日:2021年12月08日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
長きにわたりフランスで研鑽を積んだ、薫り立つフランス・エスプリ。
溜息の出るようなロマンティシズムとソット・ヴォーチェの至芸を聴く。フランスの3大音楽学校であるパリ国立高等音楽院、リヨン国立高等音楽院、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてフランス本流のピアニズムを極めた伊藤順一のデビューアルバムです。ショパン、ラヴェル、ドビュッシー、フォーレという今まで伊藤が長きにわたり磨き上げてきた作品に発露されるそのフランス・エスプリ、究極のピアニシモ、千変万化する音のうつろいは聴く者を天上の世界へと誘います。その至極のフランス・ロマンティシズムをお楽しみ下さい。 -
長谷川智之(トランペット、コルネット)
イントラーダ [長谷川智之(トランペット、コルネット)/佐野隆哉(ピアノ)/近藤薫(ヴァイオリン)]Trumpet Recital: Hasegawa, Tomoyuki - BOHME, O. / EWAZEN, E. / HONEGGER, A. (Intrada)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00006
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
圧倒的なサウンドと揺るぎない技術!
長谷川智之、威風堂々ソロ・デビューアルバム!NHK交響楽団首席トランペット奏者、ソリストとして活躍する長谷川智之の待望のデビューアルバムです。 トランペットの定番レパートリーであるオネゲルやエネスク、高い技術を要求されるビッチュやベーメ、そして独特の色彩感が美しい珍しいヴァイオリンとの三重奏曲。定番から珍しい曲まで非常に中身の濃いアルバムとなりました。 長谷川の安定感のあるテクニックと輝かしいサウンドが聴く者を圧倒。そして、長谷川が奏でる美しいメロディと音楽性豊かな歌心が聴く者を虜にしていきます。柔と剛を兼ね備えた長谷川智之の圧巻のサウンドに驚くことでしょう。また、ピアノの佐野隆哉が見事なサポートで音楽に色彩を加えます。さらに東京フィルのコンサートマスターを務める近藤薫と丁々発止繰り広げる三重奏曲は必聴。 日本が世界に誇るトランペット奏者、長谷川智之の堂々たるデビュー盤です。 -
伊藤万桜
フレッシービレ [伊藤万桜]発売日:2021年11月17日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
ブーケの香りに包まれたソワレからたおやかな優しさと、凛とした芯の強さを併せ持つ伊藤のその演奏からは丁寧な楽曲分析と解釈の痕跡が随所に窺えると同時に、徒に偏った表現に走ることなく、あくまで作品に対しての素直な姿勢と敬意が際立つ。それは、単に作曲家の意思を尊重するというレベルよりもさらに深いところで、その曲が最も自然に無理なく奏でられる「あるべき姿」を模索している、極めて謙虚、かつ妥協を許さない演奏家の横顔でもある。演奏技術の高さを誇ったり、独りよがりの解釈に酔ったりするパフォーマンスとは対照的なその姿勢は、まさに音楽の「自然(じねん)」を模索する謹直さそのものだ。そして、花鳥風月という森羅万象の「法(のり)」に沿ったものが、その「自然」の美しさですべからく人を癒し慰めるように、伊藤のヴァイオリンは聴く者をして、いつまでもその音楽に身を委ねていたいと思わせる魅力に満ちている。(山田良ライナーノーツより)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年2月号)★-
久末航
ザ・リサイタル [久末 航]発売日:2021年11月17日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
数々の国際コンクールを制覇してきたヨーロッパ本流のピアニズムが、今ここに開花する。第66回ミュンヘン国際音楽コンクール第3位&委嘱作品特別賞、第7回リヨン国際ピアノコンクール優勝&聴衆賞、2016年度メンデルスゾーン全ドイツ音楽大学コンクール優勝他数々の国際コンクールを制覇してきたドイツ在住の若き俊英Wataru Hisasueのデビュー・アルバムです。 アーティスト自身が長年にわたり研究を重ね磨き上げてきた数多あるレパートリーの中から厳選に厳選を重ね、一夜のリサイタルのようにアルバム全体の起承転結をも俯瞰した全13トラックを収録しました。まさにWataru-Ism! を心ゆくまでご堪能下さい。
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Concertos
イブ・グリンデマン(1934-2019):
協奏曲集 [ペア・モーテン・ビー(トランペット)/ロベルト・ホルムステッド(トロンボーン)/オーデンセ交響楽団/ジョルダーノ・ベッリンカンピ(指揮)]GLINDEMANN, I.: Concertos (P.M. Bye, Holmsted, Odense Symphony, Bellincampi)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:6.220665
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
1950年以降のデンマークにおける、スウィング・ジャズの第1人者として知られるイブ・グリンデマン。しかし彼はクラシックの作曲家、トランペット奏者としての1面も持っていました。 このアルバムでは、そんなグリンデマンのクラシック作品を初めて紹介いたします。1962年に作曲された技巧的なトランペット協奏曲と2017年のトロンボーン協奏曲、これらはどちらも親しみやすく、ノリの良い祝祭的な気分にあふれた快活な作品です。 また、グリンデマンの4つの代表作をつなげた「メドレー」はコペンハーゲンの日常的な風景を想起させる描写的な音楽です。豊かな響きが存分に捉えられた素晴らしい録音も聴きどころです。
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マリス・ヤンソンス・エディション
[70枚組 BOX] [バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2021年11月05日
57CD+11SACD+2DVD 70枚組
通常価格:37,500円→ 特価!:29,990円(税込、送料無料)マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD、DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
新倉 瞳
11月の夜想曲
デビュー15周年記念アルバム
新倉瞳委嘱作品集(世界初演初録音) [新倉 瞳]Cello Music (Japanese) - FUJIKURA, Dai / HAZAMA, Miho / WADA, Kaoru (November Nocturnes) (Hitomi Niikura, Tokyo Symphony, Norichika Iimori)
発売日:2021年10月20日
NMLアルバム番号:MECO-1065
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ルーツと花 - 花咲く対位法
シューマン(1810-1856):
オルガン作品集 [イェンス E.クリステンセン(オルガン)]The Roots & the Flower - Counterpoint in Bloom
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:6.220675
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
19世紀、それまでほとんど見向きもされなかったJ.S.バッハの作品を復活させたのは、主としてメンデルスゾーンの功績ですが、同じ年代のシューマンもバッハ作品に深い愛情を注ぐとともに強い影響を受けていました。とりわけ晩年のシューマンは、バッハ作品を学びなおし、1851年には『ヨハネ受難曲』にトランペット・パートを付け加えるなどオーケストレーションの改編を行い、1853年には無伴奏ヴァイオリン曲とチェロ曲にピアノ伴奏を付けるなど、さまざまな試みを行っています。 また1843年にシューマン夫妻は「ペダル・ピアノ(ペダル・フリューゲルとも=足鍵盤付きピアノ)」を入手。これは自宅でバッハのオルガン作品を演奏するためのものでした。 シューマンは折に触れフーガ作品への思いが強くなったようで、これが結実したのがこのアルバムに収録された「ペダル・ピアノのための練習曲集」と「バッハの名による6つのフーガ」です。 アルバムのタイトルである「ルーツと花」とは作曲家カール・ニールセンが仲間のトゥーレ・ラングストレムに贈ったアドバイスの「いきなり花から作ろうとしないで、根(ルーツ)から作りなさい」という言葉から採られたもので、これに感銘を受けたデンマークのオルガン奏者イェンス E.クリステンセンがシューマンへの敬意も込めて、タイトルに採用したということです。 バッハ13歳の年に完成したオルガンの素晴らしい響きが余すことなく捉えらえたDigital eXtreme Definitionによる高音質の音をSACDハイブリッドディスクでお楽しみください。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年12月号)★-
鈴木大介
『ギターは謳う』 [鈴木大介]Guitar Recital: Suzuki, Daisuke - CABRAL, Á. / ELLINGTON, D. / MONNOT, M. / PIAZZOLLA, A. / TAKEMITSU, Toru (My Guitar's Story)
発売日:2021年09月22日
NMLアルバム番号:MECO-1064
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
名手・鈴木大介が、50歳の節目を迎えて満を持して放つ、全曲ニューレコーディングによる心震える究極のポピュラー名曲集。武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったことはつとに有名だが、没後25年にあたる今年、名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホスを用いて「ギターのための12の歌」のレコーディングに臨んだ。 その他、長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラのナンバーなど珠玉の名曲全22曲が満載。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年11月号)★-
カンティレーヌ [広田智之(オーボエ)/大萩康司(ギター)]
Oboe and Guitar Recital: Hirota, Tomoyuki / Ohagi, Yasuji - COSTE, N. / MERTZ, J.K. / MOZART, W. A. / SAMMARTINI, G.B. (Cantilène)
発売日:2021年08月20日
NMLアルバム番号:MYCL-00008
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
オーボエとギターの奏でる淡く美しいロマンス。
新しい世界広がるギター伴奏によるシューマン:「3つのロマンス」収録東京都交響楽団の首席奏者として、また日本を代表するソロ・オーボエ奏者として活躍する広田智之と、現在ギター界において最も活躍著しい大萩康司のデュオ・アルバムです。今作では美しいメロディが溢れるロマン派を中心とする作品集となりました。 注目は、シューマンの代表作のひとつである「3つのロマンス」(ギター伴奏版)です。オーボエの重要レパートリーである当楽曲ですが、ギターが伴奏することにより、繊細な旋律、豊潤なハーモニー、シューマンの響きが際立ち、ピアノ伴奏とは違った新たな世界を作り上げています。 その他、オーボエとギターのオリジナルのコストの作品や、ソルによるモーツァルトのオペラ・アリアなど歌心の溢れる曲ばかりです。名デュオによる名旋律集をぜひお聴きください。 -
カイル・スミス(1956-):
カンティクル
アレルヤ [トム・ガス (チェロ)/ミカエラ・ルヒカ・ヒッバード(チェロ)/マーク・コスマーラ(チェロ)/ラッセル・バージ(打楽器)/シンシナティ・ヴォーカル・アーツ・アンサンブル/クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)]SMITH, K.: Canticle / Alleluia (Cincinnati Vocal Arts Ensemble, C.H. Johnson)
発売日:2021年07月16日
NMLアルバム番号:FC-014
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
シンシナティ・ヴォーカル・アーツ・アンサンブル(VAE)が歌うカイル・スミスの2作品。彼は現代アメリカを代表する合唱音楽の作曲家であり、グラミー賞ノミネート経験を持ち、声楽アンサンブル「クロッシング」や「LAギターカルテット」をはじめとする数多くの団体から作品の委嘱を受け、多数の作品を発表しています。 この「カンティクル」は16世紀スペインのカトリック司祭、神秘思想家"十字架のヨハネ"のテキストを用いた合唱曲。神との一体化に至るまでの過程を説いたヨハネの思想が、合唱と打楽器、チェロのアンサンブルで描かれており、シンプルな旋律を歌うふくよかな声の響きと、切れのある打楽器の音色が素晴らしい録音によって余すことなく捉えられています。 アカペラで歌われる「アレルヤ」の瞑想的な音楽も美しさの極みです。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第7集〉
変奏曲とフーガ Op.73
「5つのやさしい前奏曲とフーガ」 Op.56
幻想曲とフーガ Op.29、Op.135b
13のコラール前奏曲 Op.79bより [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 7 (Weinberger) - Variations and Fugue on an Original Theme / 5 Easy Preludes and Fugues / Fantasia and Fugue
発売日:2021年07月09日
NMLアルバム番号:555229-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
cpoレーベルのJ.S.バッハ: オルガン作品全集の録音がドイツレコード批評家賞を受賞したオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガー。現在彼が取り組んでいるのは、レーガーのオルガン作品です。 今作にはレーガー自身が“小規模なオルガン作品”と呼んだ「5つのやさしい前奏曲とフーガ」を中心に、コラール前奏曲と幻想曲、フーガが収録されており、レーガーの優れた対位法の技法をじっくり味わうことができます。また、今回の第7集も、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。 ヴァインベルガーは今作でも2種類のオルガンを使用。楽器の響きの違いも味わえます。 ゲルハルト・ヴァインベルガーは1948年バイエルン生まれ。ミュンヘン音楽大学でオルガンを学び、1971年にはミュンヘン国際音楽コンクールのオルガン部門で2位入賞を果たしています。その後ケンプテンの聖ロレンツ大聖堂でコーラスマスターを務めた後、ミュンヘン音楽大学でオルガンと教会音楽の教授を務めた他、1984年から2003年まではヴュルツブルク音楽大学でも教えています。またヨーロッパ科学芸術アカデミーのメンバーであり、ライプツィヒ新バッハ協会の理事会のメンバーも務めています。
収録作曲家:
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コック(1967-):
Choirbook
Frank Kjørup(1969-)の詩による合唱作品集 [デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル/フレミング・ヴィンデキルデ(指揮)]KOCH, J.: Birkebark / Epidemi af mørke / Galakseflager / Imellem to blikke (Choirbook) (Danish National Vocal Ensemble, Windekilde)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:6.220627
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークの現代作曲家イェスパー・コックのアカペラ合唱作品集「Choirbook」。これはコックと同年代の詩人フランク・ジョルブのテキストを用いた7つの章で構成されており、自然についての瞑想を湛えた、親しみやすいハーモニーによる抒情的な組曲です。 コックは40代半ばまでは交響的作品を主として作曲していましたが、2012年に突如方向転換を図り、声楽曲を手掛けるとともに、それまでのような複雑な作品ではなく、調性を持ったシンプルな旋律を好むようになりました。この「Choirbook」はその路線を代表する作品であり、透明感を持った美しい音楽は現代を生きる人々にも共感を持って迎えられることでしょう。 清冽なハーモニーを高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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It‘sa Girl!
女性作曲家たちのピアノ三重奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)/バルバラ・モーザー(ピアノ)]Piano Trios - BEACH, A. / ECKHARDT-GRAMATTE, S.-C. / FARRENC, L. / BONIS, M. (It's a Girl!) (Irnberger, Geringas, Moser)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:Gramola99225
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
注目高まる女性作曲家たちのピアノ三重奏曲集19世紀から20世紀に活躍した5人の女性作曲家によるピアノ三重奏曲を集めた1枚。 パリ音楽院で女性として初めて教授職に就任したことで知られるファランクの作品は、古典派の伝統を受け継いだ端正な味わい。後期ロマン派の時代から近代までを生き抜いたボニの「夕暮れと朝」は一日のさまざまな気分が反映された洒脱な曲。そしてフランスのモダニズムとアメリカの民族要素を巧みに融合したビーチ、リズミカルな要素と独創的な旋律が印象的なエックハルト=グラマッテの「音楽の小品」、アメリカの近代作曲家ジュリア・スミスの「トリオ・コーンウォール」はジャズや民謡の要素と印象派の響きが組み合わされたユニークなもの。 これらの興味深い作品をイルンベルガー、ゲリンガス、モーザーの3人が渾身の演奏で聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈劇場のための音楽集 第3集〉
劇音楽『エグモント』 Op.84
序曲「コリオラン」 Op.62
序曲「献堂式」 Op.124
序曲「命名祝日」 Op.115
ウェリントンの勝利 Op.91 [ラファエラ・リントル(ソプラノ)/カペッラ・アクイレイア/マルクス・ボッシュ(指揮)]BEETHOVEN, L. van: Egmont / Overtures (Böhle, Lintl, Cappella Aquileia, Bosch)
発売日:2021年06月11日
NMLアルバム番号:555302-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
マルクス・ボッシュが率いるカペッラ・アクイレイアによる「ベートーヴェンの劇場のための音楽集 第3集」。今回収録されているのは、1809年、ウィーン宮廷劇場の支配人ヨゼフ・ハルトルの依頼を受け、ゲーテの同名戯曲のために作曲した劇付随音楽『エグモント』です。 16世紀に実在したオランダの軍人エグモント(エフモント)伯爵を巡る物語に付けられた音楽は、ベートーヴェンの政治的関心とゲーテへの称賛が込められており、近年全曲が演奏される機会も増えてきました。全体は、序曲とソプラノ・アリアを含む9曲で構成されており、劇の内容はナレーターによって語られます。この台本は、通常、ゲーテの友人フリードリヒ・モセンゲイルとベートーヴェンの友人、フランツ・グリルパルツァーによるものが使われますが、この録音では現代の劇作家シュテファン・ニースが自由にセリフを追加、より深化した物語が描かれています。 アルバムには他3曲の序曲と、『戦争交響曲』の別名でも知られる「ウェリントンの勝利」も収録。これらの臨場感ある演奏をSACDハイブリッドの高音質盤でお届けいたします。
収録作曲家:
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山元香那子
ブーケ [山元香那子]Kanako Yamamoto / Bouquet
発売日:2021年05月19日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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TERRITORIAL SONGS
ラスムッセン(1961-):
リコーダー作品集 - ミカラ・ペトリのために [ミカラ・ペトリ(リコーダー)/エスピェア・アンサンブル/デンマーク国立声楽アンサンブル/ラップランド室内管弦楽団/クレメンス・シュルト(指揮)/オルボア交響楽団/ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指揮)]RASMUSSEN, S.: Recorder Concerto, "Territorial Songs" / Flow / Sorrow and Joy (Petri, Esbjerg Ensemble, Aalborg Symphony, Christensen)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:6.220674
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
フェロー諸島出身の作曲家スンレイフ・ラスムッセン。デンマーク王立音楽大学で作曲と電子音楽を学び、DIEM(デンマークのエレクトロアコースティック音楽研究所)と協力していくつかの電子音楽作品を発表しました。2002年に交響曲第1番「Oceanic Days オセアニック・デイズ」で北欧理事会音楽賞を受賞、一躍注目を浴び、以降数多くの作品を発表しています。近年では名手ミカラ・ペトリをフィーチャーしたリコーダー作品を積極的に作曲。このアルバムには2009年から2020年に書かれたペトリのための作品が集められています。 「Flow」と「悲しみと喜びの幻想曲」は最新の作品で、今回が世界初録音となるもの。“自らのなわばりを主張する鳥の歌”にインスパイアされたという「なわばりの歌」など他の作品はこれまでに発売されたアルバムからの再収録となります。ラスムッセンは、ミカラ・ペトリの超絶技巧を熟知しており、リコーダーの特性を最大に発揮させるとともに、彼の故郷であるフェロー諸島の民謡も素材として用いるなど、ペトリのためによく練られた作品を用意。彼女もこの見事な演奏でラスムッセンのスコアに命を吹き込んでいます。
収録作曲家:
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ドリシュナー(1891-1971):
太陽の賛歌
オルガン作品集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]DRISCHNER, M.: Organ Works (Sonnenhymnus) (Flamme)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:555376-2
SACD-Hybrid価格:1,800円(税込)
ドイツ後期ロマン派の流れを汲む作曲家、マックス・ドリシュナー。シレジアのプリエボルン(現プシェヴォルノ)で生まれ、ライプツィヒとブレスラウで神学を学びますが、やがて音楽の道を志し、ベルリン音楽アカデミーでワンダ・ランドフスカにピアノ、オルガン、チェンバロを学びます。第一次世界大戦に従軍した彼は左手の指先を失いますが、戦後、独学でバッハ以前の音楽を研究。幅広い知識を身に着け、1923年にはポーランドの都市ブジェクでチェンバロ・コンサートを開催しています。そして青年合唱団を設立するとともに、ブジェクの聖ニコライ教会のオルガニストに就任。この時期に数多くのオルガン作品を作曲しました。 しかし、1945年にブシェクが軍事要塞になったため、彼はプシェヴォルノに避難し、ここでも地域の教会のオルガニストを務めています。彼のオルガン作品のほとんどは教会での演奏のために書かれた、聴衆が難なく理解できるような魅力的な音楽であり、小さなオルガン、またはピアノでも演奏できるほどにシンプルなのが特徴。 代表作の「太陽の賛歌」は生まれ故郷のシレジアの日の出を想起させる作品で、いくつかの詩篇の旋律を引用した8小節のメロディを34回引用するというもの。ホ長調を起点としながら、複雑なリズムを駆使した様々な旋律が絡み合う壮大な仕上がりを見せています。
収録作曲家:
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発売日:2021年04月21日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
数々のイタリアの国際コンクールを制したYunaが奏でる、
最高に Dolce(甘く)Felice(幸せ)なイタリア小品集ピアノで奏でられる、言葉のない「歌」。一期一会のピアノと対話し、その楽器の持つ最高に美しい響きで、光や影、ぬくもりや薫り、質感や感触が伝わるような表現を引き出したい… その思いに導かれるように、歌の国イタリアで運命を感じる音楽家、師匠と出会いました。 決して技巧的なパフォーマンスに走らない、ぬくもりや薫りが感じられるような人間的な演奏に接し、私の目指す音楽がここにあると確信しました。素朴で親密な、自然と調和するような、そんな演奏を日々目指しております。 アルバム「Dolce Felice」は、私が敬愛してやまないイタリアをテーマにした珠玉の小品集です。甘く美しいオペラ・アリア、リストやプロコフィエフの名曲、珍しい編曲物も多く収録し、色彩豊かなキラキラと輝く宝石のような一枚になりました。 ぜひ一人でも多くの方にお聴き頂ければ、うれしいです!! 小林侑奈 -
ストラヴィンスキー(1882-1971):
〈ヴァイオリンのための作品集〉
ヴァイオリン協奏曲
イタリア組曲(ヴァイオリンとピアノ編)
協奏的二重奏曲 ほか
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
ロシアの主題による協奏的幻想曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ウィーン放送交響楽団/ドロン・ザロモン(指揮)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]STRAVINSKY, I.: Violin Concerto in D Major / Duo concertant / RIMSKY-KORSAKOV, N.A.: Fantasia on 2 Russian Themes (Irnberger, Kašpar, Salomon)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:Gramola99204
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ザルツブルクを拠点に活躍するヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルトなど古典派の作品からコルンゴルト、ゴルトマルク、エルガーなど近代の作品までを目の覚めるようなテクニックと美音で弾きこなしています。 今回は、彼のレパートリーとしては珍しいストラヴィンスキーのヴァイオリン作品を演奏。サミュエル・ドゥシュキンのために作曲された唯一の協奏曲を中心に、『プルチネルラ』の中の曲をヴァイオリンとピアノ用に編纂した『イタリア組曲』とドゥシュキンが編曲した2作品が収録されています。アルバムにはストラヴィンスキーの師であったリムスキー=コルサコフの「ロシアの主題による協奏的幻想曲」も添えられており、ロシアのヴァイオリン音楽の伝統を辿ることができます。 ピアノはイルンベルガーと長く共演を続けているパヴェル・カシュパル。協奏曲ではザロモンが指揮するウィーン放送交響楽団がバックを務めています。
収録作曲家:
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ハイセ(1830-1879):
歌劇《Drot og Marsk - 王と元帥》 [ペーテル・ロダール(テノール)/ヨハン・ロイター(バリトン)/シーネ・ブンゴー(ソプラノ) 他/ミハエル・シェンヴァント(指揮)/王立デンマーク管弦楽団&合唱団]HEISE, P.A.: Drot og marsk (Royal Danish Opera Chorus and Orchestra, Schønwandt)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:6.200006
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
中世デンマークの権力抗争を描いたペーター・ハイセの壮大なオペラ《王と元帥》。ここで描かれているのは欠けたコインを示す「クリッピング(信頼性が欠如した状態のコイン)」と呼ばれたエーリク5世(1249-1286)のエピソードです。 10歳で王位を継ぎ、賢明な母サンビリアの後ろ盾を得た彼は教会と貴族に対して強い影響力を示しますが、その強引なやり方には反発も多く、何人かの貴族たちが彼の暗殺計画を立てます。その首謀者の一人が元帥スティグ・アナセンでした。愛、嫉妬、名誉に根差した残虐なストーリーにハイセはロマンティックで魅力的な音楽を付けています。 指揮者シェンヴァントはこの作品に深い愛着を抱いており、1990年代にも一度アルバムを出していますが、今回登場のアルバムは2019年に行われた上演のライヴ録音。シェンヴァントの更なる解釈の深化に加え、臨場感溢れる素晴らしい音響も楽しめます。
収録作曲家:
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『le miroir ミロワール』
山口佳子 [山口佳子(ソプラノ)、田中健(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Yamaguchi, Yoshiko - BIZET, G. / POULENC, F. / ROSSINI, G. / SATIE, E. (le miroir)
発売日:2021年03月24日
NMLアルバム番号:MECO-1061
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
甘さと強さを兼ね備えたオペラ界のキャンディ・ヴォイス。
藤原歌劇団の実力派ソプラノ、大注目のファースト・アルバム。藤原歌劇団の実力派ソプラノ歌手、山口佳子待望のデビュー・アルバムです。本人が若い時から永く歌い続けてきたオペラ・アリアや歌曲の名曲全14曲を心ゆくまでお楽しみ下さい。 ピアニシモからフォルテシモまで、まさに驚異的な歌唱力で魅せる超ワイドレンジの歌声を、DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが隅々まで余すところなく捉えました。ブックレット解説も、全てアーティスト本人の書き下ろしによる入魂の1枚です。 -
宮本益光(バリトン)
“白鳥の歌” 四題
シューベルト、ブラームス、ヴォルフ、マーラー [宮本益光(バリトン)/髙田恵子(ピアノ)]Vocal Recital (Baritone): Miyamoto, Masumitsu - SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. / WOLF, H. / MAHLER, G. (Vier "Schwanengesänge")
発売日:2021年02月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00003
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
日本を代表するバリトン歌手、宮本益光3年ぶりのソロ・アルバムで、初のリート・アルバムです。「“白鳥の歌”四題」と題し、ロマン派を代表する4人の作曲家、シューベルト、ブラームス、ヴォルフ、マーラーが円熟期から最晩年にかけて書いた淡く崇高な歌曲を集めました。各作曲家が行きついた「音楽の精神」がこれらの作品であり、苦難を強いる今の時代に問うような、人間の「死」と「生」を見つめる深い普遍的な作品集です。 このプログラムは宮本の師である高橋大海が1985年10月に行ったリサイタルへのオマージュとなっています。宮本は、師への敬意を払い、師と寄り添い対話しつつも、自らの魂を解放させ音楽の真髄へと向かって行きます。宮本の心の琴線に触れる深い歌声が全編にわたり聴くものの心を揺さぶり、一筋の希望の光を射すかのような「楽に寄す」でアルバムを終えます。宮本益光の覚悟と精神と師への愛情が詰まった渾身の作品です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年4月号)★-
軒下ランプ [佐藤采香(ユーフォニアム)]
Euphonium Recital: Sato, Ayaka - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van / KATO, Masanori / MENDELSSOHN, Felix (Nokishita Lamp)
発売日:2021年01月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00004
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
響きという温かい希望の灯り。ユーフォニアムが奏でる美しい追憶の旋律。2018年リエクサ国際コンクール(フィンランド)にて日本人初の優勝を果たし、一躍管楽器界のスター奏者として活躍著しい佐藤采香。2年間のスイスでの留学を終え、より音楽性豊かになって日本での本格的活動を開始しました。その第一弾となるのが、このアルバムです。佐藤の最大の魅力である、包み込むような表情豊かな美しい音色と縦横無尽に躍動する技術を、十二分に堪能出来る内容となりました。注目は、バッハの無伴奏。ユーフォニアムの豊かな音色がバッハの音楽と結びつき、崇高で温かみのある世界を構築しています。またアルバム・タイトルであり、佐藤より委嘱して作られた「軒下ランプ」は、「帰宅時に見た軒下にホンワカと灯る燈に、ユーフォニアムの音をイメージした」佐藤の経験より着想されて生まれた叙情的な作品です。その他技術的に高度なものを要求するヴェースピなど、聴きどころ満載のです。あらゆるジャンルの音楽を真正面から受けとめ、自身の豊かな感性のもと昇華し表現する佐藤采香の今と輝かしいと未来を感じるアルバムです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年3月号)★-
リスト(1811-1886):
巡礼の年「スイス」 [三舩優子(ピアノ)]LISZT, F.: Années de pèlerinage, 1st year, Switzerland (Yuko Mifune)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:MYCL-00001
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
デビュー30周年を迎え、ソリストやユニット「Obsession」など多岐に渡り活躍をする三舩優子の8年ぶりとなるソロ・アルバムです。収録曲はピアニズムの頂点を位置するリストの「巡礼の年」。三舩が子供のころより向き合い、大事にしてきた作曲家がリストです。長年演奏し続け到達した、確固たるピアニズムが広がります。これまで積み上げてきた音楽的経験が、リストの深淵なる旋律に共鳴し合い、重厚に響き渡ります。三舩の意志の強さが昇華していくかのような見事な演奏です。デビューから30年を迎え、また新たなスタートに相応しい「巡礼の年」。三舩の新たな音楽への旅路が始まる渾身のアルバムです。
収録作曲家:
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ロマンス
後期ロマン派デンマークのヴァイオリン秘曲集 [クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)/ユッカ・イーサッキラ(指揮)/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団]Violin Recital: Åstrand, Christina - ENNA, A. / GADE, N.W. / GLASS, L.C.A. / MALLING, O. / NIELSEN, C. / NIELSEN, L. / SVENDSEN, J. (Romance)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:6.220652
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
19世紀後半から20世紀初頭にデンマークの作曲家によって書かれた“ロマンス”を集めたアルバム。未出版などの理由でほとんど知られていない曲ばかりですが、どれも北欧の民謡を思わせる美しい旋律をヴァイオリンがロマンティックに歌い上げていて印象的です。デンマーク国立図書館が所蔵していた楽譜などを発掘し、世界初録音を4曲含んでいます。 演奏はデンマーク出身の女性ヴァイオリニスト、クリスティーナ・オストラン。4歳よりスズキメソードでヴァイオリンを学び、24歳の若さでデンマーク国立交響楽団のリーダーに就任、現在もその地位で活躍を続けるほか、夫でピアニスト、パー・サロとの室内楽の演奏でも広く知られています。
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ホルテン(1948-):
演奏会用歌劇《裸の王様》
オーボエ協奏曲「ロマネスコ」
歌曲集『夕暮れの歌』 [ゲルト・ヘニング=イェンセン(テノール)/パレ・クヌーセン(バリトン)/クリスティーネ・ノンボ・アンデルセン(ソプラノ)/モーテン・オステルゴール(ファゴット) 他/ボー・ホルテン(指揮)/オーデンセ交響楽団]HOLTEN, B.: Emperor's New Clothes (The) / Oboe Concerto / Songs of Dusk (Artved, Odense Symphony, Holten)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:6.220701
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
現代デンマークを代表する作曲家ボー・ホルテン(1941-)。彼は数多くの作品を発表するだけではなく、2つのヴォーカル・アンサンブル“ムジカ・フィクタ”と“アルス・ノヴァ”を率いるなど指揮者としても幅広く活動しています。 このアルバムには様々な時期に書かれた3作品を彼自身の指揮による演奏で収録、全てが世界初録音です。メインとなる《裸の王様》はアンデルセン(1805-1875)生誕200年を記念して書かれた小さな歌劇。エーヴァ・ソンメスタード・ホルテンによる台本にはアンデルセンのテキストがそのまま用いられており、風刺的な内容を反映した楽しい音楽がつけられています。 他には、古典的な作風が用いられたオーボエ協奏曲と、ファゴットと歌が美しく寄り添う歌曲集『夕暮れの歌』が収録されており、複雑なポリフォニーからジャズのイディオムまでを駆使するホルテンの多彩な作風を存分に味わえます。
収録作曲家:
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新倉瞳
ダンツァ [新倉瞳]Cello Recital: Niikura, Hitomi - ALBÉNIZ, I. / BARTÓK, B. / FAURÉ, G. / HANDEL, G.F. / POULENC, F. / SAINT-SAËNS, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Danza)
発売日:2020年11月25日
NMLアルバム番号:MECO-1060
SACD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲全集(オルガン版より編曲)[3枚組 BOX] [マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/ラヴァー・スコウ・ラーセン(指揮)/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー]発売日:2020年11月20日
SACD-Hybrid 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ヘンデルのオルガン協奏曲を、ドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトが現代ピアノで演奏するシリーズをまとめたBOXの登場。 バッハのハープシコード協奏曲は、すでに現代のピアニストたちの標準的なレパートリーになっているのに対し、ヘンデルの一連の作品はほとんどコンサートで取り上げられることがなく、この録音はバロック期の協奏曲の新しい可能性を拓くものとして高く評価されました。 キルシュネライトの演奏は、ヘンデルの即興性を活かしながら、現代的な響きがもたらされるように絶妙なアレンジが施されています。高音質の録音も魅力的。
収録作曲家:
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河野智美
アランフェス [アランフェス]RODRIGO, J.: Concierto de Aranjuez / Fantasía para un gentilhombre / BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 3: II. Air (Aranjuez) (Tomomi Kohno)
■器楽曲(ギター)
発売日:2020年10月21日
NMLアルバム番号:MECO-1059
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、
その証左となるものに違いない。濱田滋郎河野智美の演奏は終始、誠に見事なものだった。オーケストラに対する音量の関係から PA を用いたが、これは不自然さを伴わぬよう周到に配慮された用い方で、マイナス面は皆無だった。そして彼女は、作品に湛えられた旋律美を決して表面的になぞるのではなく、心底からの共感を込めて表現し尽くしたのである。ギター奏者及び愛好家のサークルのみならず、あらゆる音楽ファンの胸に喜びと感動を伝え得る第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、その証左となるものに違いない。 濱田滋郎
河野智美のギターは、聴き手の想像力と創造力を喚起する。その演奏は作品が生まれた場所へといざない、作曲家の意図したところへと近づけてくれる。彼女が作り出す音楽は、非常にていねいで繊細かつ情感豊か。どんなに急galなテンポを要する箇所も、強音を必要とする部分もけっして弾き飛ばさず、自身が納得のいく音色と表現力で慈しむように奏でていく。ひとつひとつの弦の響きがこまやかな糸で織りあげられていくタペストリーにも似て、それまで要してきた時間と努力の積み重ねという空気をまとっている。だが、実際の音楽は、努力の痕跡は微塵も感じさせず、各々の音は幾重にも変容し、ひとつの絵巻物を描き出す。この録音は新たなスペイン作品との邂逅を意味するかもしれない。 伊熊よし子 -
-★『レコード芸術』特選盤(2020年12月号)★-
三善晃へのトリビュート
マリンバ作品集 [加藤訓子 (マリンバ) スコティッシュ・アンサンブル]発売日:2020年09月25日
SACD-Hybrid日本語帯/日本語解説付き価格:2,625円(税込)
恩師 三善晃に捧ぐ、マリンバ・ソロ全作品と協奏曲加藤訓子×LINN RECORDS10周年記念盤。加藤訓子が学んだ桐朋学園の学長を長年務めていた三善晃のレガシーを世界に広めたいという、彼女の堅い意志で制作されたアルバムです。収録しているのはマリンバのソロのための全作品と、スコティッシュ・アンサンブルとの共演による協奏曲。彼女の思いが結実した、高い緊張感の中にも「うた」を強く感じさせる素晴らしい演奏となっています。 LINN RECORDSから邦人作曲家の作品集がリリースされるのは今回が初めて。日本国内流通分のみSACDハイブリッド仕様(海外は通常CDのみ)となり、定評の高品質録音を最大限お楽しみいただけます。さらに、加藤訓子によるプロジェクトの解説と、三善晃自身の言葉を引用した作品解説を日本語で添付いたします。加藤訓子の演奏活動の新展開ともいえる、重要アルバムの登場です。 「我が国を代表する作曲家三善晃氏を偲び、残された素晴らしい作品を世界の多くの人々に届けることができたらという思いで、このアルバムの一曲一曲を丁寧にしあげた。」 ―― 加藤訓子
収録作曲家:
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Ich bin die Auferstehung - 我は蘇りなり
ブクステフーデと彼のコペンハーゲンとのつながり
(ブクステフーデと同時代の作曲家たち) [ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス・バリトン)/ラース・ウルリク・モルテンセン(オルガン・チェンバロ・指揮)/コンチェルト・コペンハーゲン]BUXTEHUDE AND HIS COPENHAGEN CONNECTIONS (Ich bin die Auferstehung) (Jespersen, Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:6.220651
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
17世紀のオルガニスト、作曲家ブクステフーデ。幼少期の歩みはほとんどわかっていませんが、恐らくヘルシンボリで生まれ、オルガニストの父から最初の音楽教育を受けたとされています。30歳を過ぎた頃、ハンザ同盟の盟主として隆盛を極めた都市リューベックの教会オルガニストに就任し、職務を全うしながら、同世代の音楽家たちと親交を結びました。 このアルバムは、当時のバルト海周辺の音楽に、当時流行していたイタリアの音楽様式や、1618年から1648年まで続いた三十年戦争などさまざまな出来事がどのような影響を及ぼしたのかを、ブクステフーデとその友人たちの作品から探っていくものです。 演奏はバロック期の作品を得意とするモルテンセンとコンチェルト・コペンハーゲン。
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ブクステフーデ(1637-1707):
オルガン作品全集 第1集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]BUXTEHUDE, D.: Organ Works (Complete), Vol. 1 (Flamme)
発売日:2020年07月17日
NMLアルバム番号:555253-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
「北ドイツ・バロックの作曲家たちのオルガン作品集」で知られるフリードヘルム・フランメによる新しいシリーズは、デンマーク出身でありながら、リューベックを中心に活躍したブクステフーデの作品集。約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務めたブクステフーデは、朝や日曜日の礼拝時での演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。 彼のオルガン曲はコラール編曲と自由な形式の曲を併せて40曲ほどが遺されており、自由曲の多くは「冒頭部-第1フーガ-間奏部-第2フーガ-終結部」の5部からなる華麗なもの。このアルバムではDisc1にコラール前奏曲やコラール変奏曲、Disc2には足鍵盤を用いないパッサカリアやトッカータなどを収録。 フランメは、ブクステフーデの革新的な作風による作品を、これまでのシリーズで用いたシュニットガー・オルガンではなく、グラウホフのトロイトマン=オルガンで演奏しています。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
劇音楽《母》 Op.41
プロローグと7場の劇のための音楽 [アダム・リース(テノール)、パレ・クヌーセン(バリトン)、デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル、フィルハーモニー合唱団、オーデンセ交響楽団、アンドレアス・デルフス(指揮)]NIELSEN, C.: Moderen (The Mother) (version for choir and orchestra) (A. Riis, Philharmonic Choir, Odense Symphony, Delfs)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:6.220648
SACD価格:2,325円(税込)
ニールセン、幻の名作がヴェールを脱ぐ!ニールセンによるフルートのレパートリーとして馴染みの深い「霧が晴れていく」、「子供たちが遊んでいる」を含む劇音楽《母》。しかしその全曲の楽譜が出版されたのは2007年のことであり、今回のアルバムで初めてその全貌が現代に明らかにされます。 作曲は1920年。かつてデンマーク王に属したシュレースヴィヒ公国の北部にあたるユトランド半島南部が、第一次世界大戦終結によるドイツ撤退後、国民投票によりデンマーク領に復帰した記念に書かれました。ヘルゲ・ローデの脚本による物語は、デンマークを表す「母」と、復帰した地域を表す「息子」によるおとぎ話のような内容。 ここにニールセンはデンマークの古謡や、大戦に参加した国々の国歌などを引用する美しくも愛国的な曲作りで、20世紀前半のデンマークで最も重要であったとされる出来事に花を添えました。有名なフルートとハープによる「霧が晴れていく」に代表されるように、室内楽編成の楽曲も多く含みますが、ラストは管弦楽と合唱による壮麗な楽想で結ばれています。 演奏は作曲家の故国デンマークの演奏家たちと、かつてのシュレースヴィヒ公国からドイツに残った地域の出身である指揮者デルフス。歴史の中での大きな和解も感じさせる、意義深いアルバムと言えるでしょう。
収録作曲家:
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トレヴィーノ指揮/マルメ交響楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集 [ロバート・トレヴィーノ(指揮) マルメ交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 1-9 (Malmö Symphony, R. Trevino)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:ODE1348-5Q
SACD-Hybrid 5枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
2020年ベートーヴェン生誕250年記念リリース。
注目の指揮者トレヴィーノによる交響曲全曲をSACDハイブリッドで!
2019年10月、スウェーデンのマルメで開催された “ベートーヴェン・フェスティヴァル” ライヴ!タクトを執るのは2019年9月にマルメ交響楽団の首席指揮者就任したばかりの俊英ロバート・トレヴィーノ。30代半ばのトレヴィーノは、同世代の若手指揮者の中でも最近急速に頭角を現わしてきた注目の存在です。古典派作品から現代曲まで、幅広いレパートリーを新鮮かつ想像力に富んだ解釈で聴かせるトレヴィーノは、ベートーヴェンにおいてもマルメ交響楽団から精緻な響きを紡ぎ出し、自然で音楽性に満ちた表現を引き出すことに成功。これまで多くの指揮者が取り組んできたベートーヴェン演奏に新風を吹き込みました。 トレヴィーノはピリオド・アプローチを採用しつつもオーケストラの響きを存分に生かし、各曲の個性を際立たせます。古典的な作風による第1、第2交響曲ではモーツァルトを思わせる典雅な表情をもたせ、第3交響曲では、沈痛な葬送行進曲さえ重くなり過ぎることはありません。ベートーヴェンの作風転換期に書かれた第4番には、幾分ロマンティックな表現を与え、第5交響曲ではベートーヴェンが目指した苦悩から勝利への思いが力強く描き出されています。各楽章の描き分けが見事な第6番が続き、舞曲の要素が強い第7番と第8番では、楽章ごとのテンポ設定に心が配られた、鮮やかな音楽を楽しむことができます。とりわけ第7番終楽章の快速テンポに注目。オーケストラはトレヴィーノの無茶とも思える要求をクリアし、目の覚めるような演奏を披露します。第9番のソリストは、若々しい声の歌手が揃えられており、トレヴィーノが目指したであろう新鮮なベートーヴェン像が構築されています。 ホールの豊かな残響を余すことなく捉えた録音も聴きどころで、SACD層にはマルチチャンネルも収録されています。収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第2番 ハ短調 WAB102
(1872年初稿版 … 2005年ウィリアム・キャラガン校訂) [レミ・バロー(指揮)/ザンクトフローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 2 (1872 first version, ed. W. Carragan) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2020年05月29日
NMLアルバム番号:Gramola99211
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
1872年に初稿が完成したブルックナーの「交響曲第2番」は、彼の多くの交響曲と同じく、生涯の間に多数の改訂や修正が施されました。完成年の1872年に初演が予定されたものの、オーケストラの一部の団員から「演奏不能」とされてしまい中止。その翌年にブルックナー自身の手により改訂がなされ、初演もブルックナーが行いました。1876年の再演の際にも若干の改訂が施されましたが、その翌年には友人ヘルベックの助言により大幅に改訂。出版に際しても細部の改訂がなされた他、ブルックナーの弟子たちの校訂も加わり、一時期は原形を知ることすら難しい状態になっていました。 しかし、ブルックナーの初稿は聖フローリアン修道院のアーカイヴにあり、これに研究者ウィリアム・キャラガンが校訂を加え、初演稿以降にカットされたパッセージも全て復元。またベートーヴェンの第九をモデルにしたとされる初稿通り、第2楽章と第3楽章の順序も入れ替えることで、作品全体をブルックナーの最初の構想に近づけました。 レミ・バローも最近人気の高いこのキャラガン版を使用し、ブルックナーの初心をじっくりと描き出しています。オーケストラと一体になった見事な演奏を高音質にて存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番・第4番・第5番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エドゥアルド・トルビアネッリ(フォルテピアノ)/マルティン・ジークハルト(指揮)/スピリット・オブ・ヨーロッパ]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 3, 4 and 5 (Spirit of Europe) (Irnberger)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola98890
SACD価格:2,175円(税込)
Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーが演奏するモーツァルトの3つの協奏曲。ヴァイオリンの美しい響きを存分に生かし、ゆったりめのテンポでたっぷりと音を鳴らすスピリット・オブ・ヨーロッパとの掛け合いを存分に聴かせます。モーツァルト研究家としても知られたバドゥラ=スコダによるカデンツァを使用。
収録作曲家:
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Les Espaces Électroacoustiques II
- 5.1サラウンドとステレオで聴くエレクトロ・アコースティック・ミュージック - [サラ・マリア・ズン(ソプラノ)/ウィリアム O.スミス(クラリネット) /フランチェスコ・ジオーミ/ダミアーノ・メアッチ/キリアン・シュヴォーン (ライヴ・エレクトロニクス) 他]発売日:2020年04月24日
SACD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
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ドヴォルザーク/スメタナ/スーク:
ピアノ三重奏曲集[SACD 3枚組] [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]Piano Trios - DVOŘÁK, A. / SMETANA, A. / SUK, J. (Irnberger, Geringas,Kašpar)
発売日:2020年04月17日
NMLアルバム番号:Gramola99206
SACD-Hybrid 3枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
19世紀から20世紀にかけて、「文化芸術の水準は中央ヨーロッパと西ヨーロッパが最高である」と考えていた周辺国の人々の意識に改革と変化が生じ、自国の民謡や民族音楽の音楽語法を用いた作品が次々と生まれました。ロシアではグリンカに端を発する「ロシア五人組」、北欧のグリーグやニールセン、スペインのグラナドスやアルベニス、そしてチェコではスメタナとドヴォルザークが自国の歴史や音楽の特徴を生かした作品を数多く書き上げています。 この3枚組では、ドヴォルザークを中心に、スメタナと、ドヴォルザークの娘婿スークのピアノ三重奏曲を収録。哀愁を帯びた旋律や胸躍る民謡のリズムなどが巧みに織り込まれた作品の数々を聴くことができます。Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーと、チェコのカシュパル、名チェリスト、ゲリンガスによる個性豊かなアンサンブルをお楽しみください。
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イェルク・デームスによる
室内楽作品集
(ベートーヴェン、デームス、J.S.バッハ、シューマン、ドヴォルザーク) [イェルク・デームス(ピアノ)/トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Irnberger, Thomas Albertus / Demus, Jörg - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van / DEMUS, J. / DVOŘÁK, A. / SCHUMANN, R.
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:Gramola99203
SACD-Hybrid 3枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
パウル・バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれたピアニスト、イェルク・デームス。このアルバムには、彼の室内楽奏者としての活動が収録されています。 そして、デームスは優れたピアニストであっただけではなく、作曲家としてもいくつかの作品を残しています。とはいえ、彼が作曲を手掛けたのは晩年になってからで、ウィーンの伝統とフランス印象派の作風が融合されたこれらの作品は彼の親しい友人だけに公開されており、どの曲もほとんど演奏されたことがありません。今回、このアルバムには3曲のデームス作品が収録されており、自然を賛美した色彩豊かな音楽は、聴き手を引き付ける存分な魅力を有しています。 全ての作品でヴァイオリンを演奏しているのは、ザルツブルク出身の若きヴァイオリニスト、イルンベルガー。デームスの信頼が厚く、このアルバムの収録曲以外にも数多くの共演を行い、見事な演奏を聴かせています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-
鈴木大介
シューベルトを讃えて [鈴木大介]Guitar Recital: Suzuki, Daisuke - SCHUBERT, F. / LANZ, W.J. / PONCE, M.M. (Hommage a Schubert)
発売日:2020年03月18日
NMLアルバム番号:MECO-1058
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
万感の思いを馳せて奏でる、シューベルトへのオマージュ 異才、鈴木大介が長年あたためてきたシューベルトと、シューベルト由来の名曲を編んだオマージュ・アルバムです。本人曰く「夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける“クラシック・ギター”という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がする」というシューベルトへの万感の想いが、あたたかく慈愛に満ちた旋律、端正で優美な官能、幽き無限の情念をもって奏でられます。 わずかな期間ではあったが、留学時代、僕はザルツブルクから20数キロ離れたハラインという街に住んでいた。ハラインは「きよしこの夜」を作曲したことで有名になったフランツ・グルーバーが後半生を暮らした任地であった。「きよしこの夜」はその作詞者ヨーゼフ・モールのギター伴奏によって1818年に初演されているが、モールの遺産としてグルーバーが受け継いだギターがハラインの博物館には保存してあり、クリスマス・イヴにはそのギターの伴奏によって、街の人々による「聖夜」の歌声が響いた。 意外なことかもしれないが、「きよしこの夜」の例からもわかるように、オーストリアではギターは日常的な和声楽器だった。19世紀のウィーンでマウロ・ジュリアーニやヨハン・カスパル・メルツ、ヴェンツェスラウス・トマス・マティエカをはじめとする多くのギタリストが活躍できたバックグラウンドもそのような土壌にあったのだろう。 1918年にリヒャルト・シュミットがライプツィヒで出版した「10のシューベルト歌曲~ある音楽史的なスケッチ“ギタリストとしてのシューベルト”付きの~(10 Schubert=Lieder für Gitarre mit einer musikhistorischen Skizze Franz Schubert als Gitarrist)」に寄せた長大な巻頭序文に端を発したとされる論争は、フランツ・シューベルトの作品に分類番号を与えた音楽学者オットー・エーリヒ・ドイチュによる論述「シューベルトにギターはない(Schubert ohne Gitarre)」ほか様々な研究者によって当初から否定されたにもかかわらず、シューベルトがギターを愛した、というステレオタイプは多くの人々に根強く支持されている。シューベルトとギターの距離を近づける論拠には、以下のような事実が基になっていると考えられる。
1. 1821年に自身もギタリストであったアントン・ディアベリがシューベルトにとって初の歌曲集を出版した際、4曲を選んでギター伴奏版を編曲し出版したこと。その後もディアベリやメルツ、ナポレオン・コストらによる歌曲のギター伴奏編曲が出版されていたこと。 2. シューベルト自身がギターを所有していたこと。ギターのチューニングで6本の弦を持つチェロのような形状の“アルぺジョーネ”という楽器の開発者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーのギターもその中にあり、シューベルトの弟のヴァイオリニスト、フェルディナンドを経由して前述のシュミットの父へと譲られていたこと。またそのアルペジョーネのために有名な「アルペジョーネ・ソナタ」をシューベルトが作曲していること。 3. 1918年に発見されたフルート、ヴィオラ、チェロ、ギターのための「カルテットD.96」やシューベルトが父の聖名祝日のために書いた「カンタータD.80」などのギター・パートの存在(しかしながら1931年にD.96は先述マティエカによるフルート、ヴィオラ、ギターのための「ノットゥルノ」にチェロ・パートを書き加えた編作であることが判明)。 4. 「セレナーデ」や「アヴェ・マリア」にみられるような複声による分散和音の歌曲伴奏音形が、ギターの典型的な奏法を彷彿とさせる語法と感じられること。
ドイチュが若干の強引さまでをも動員して徹底論破したシューベルトとギターの親密さは、しかしながら上記のようなギター愛好家サイドの言い分を含めてこのCD録音のテーマとはまったく関係がない。むしろ、なぜ人々はギターとシューベルトの幸福な結びつきを信じたくなるのか、シューベルトの音楽にはそう思わせるだけの、他のドイツ系の作曲家にはない何かしらの要因があるのではないか、ということに僕の興味はあるからだ。そしてその“何らかの要素”は、非常に限定された機能の中で、夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける“クラシック・ギター”という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がするためでもある。 解説:鈴木大介 -
クーラウ/バルト/ゲーゼ:
19世紀デンマークの協奏曲集 [ジャン・トレル(指揮) オーフス交響楽団]Concertos - KUHLAU, F. / BARTH, C.F. / GADE, N.W. (Concertos from 19th-Century Denmark) (O. Nordahl, Aarhus Symphony, Thorel)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:6.220664
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
19世紀前半のデンマークは、童話作家アンデルセンや哲学者キルケゴールなどとともに、ドイツ・ロマン派に触発された作曲家たちが活躍、文化芸術が花開く「黄金時代」を迎えていました。このアルバムにはその時代の3人の作曲家の作品が収録されています。 クーラウは、ドイツで生まれデンマークに移住したコンサート・ピアニストとしても知られる人で、日本のピアノ学習者は「ソナチネ・アルバム」でその名に親しんだ人が多いでしょう。ゲーゼはデンマーク王立管のヴァイオリニストで、最初の交響曲がメンデルスゾーンに認められ、1847年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席指揮者の座をメンデルスゾーンより引き継ぎました。バルトについては分かっていないことが多いものの、オーボエを演奏する一家に生まれ、デンマーク音楽界のオーボエの発展に貢献。ここに収録されたオーボエ協奏曲は世界初録音作品です。 演奏しているのは、デンマーク2番目の都市、オーフスの交響楽団。ソリストは皆、同楽団の首席奏者たちです。
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ルトスワフスキ(1913-1994):
交響曲 第2番&第3番 [ハンヌ・リントゥ(指揮) フィンランド放送交響楽団]LUTOSŁAWSKI, W.: Symphonies Nos. 2 and 3 (Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:ODE1332-5
2)
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ハンヌ・リントゥによる「ルトスワフスキ:交響曲全集」の第2集。今回のアルバムに収録されているのは、新古典主義の作風から少しずつ脱却を図った時期に書かれた「交響曲第2番」と、完全に自身の作風を確立した1980年代の「交響曲第3番」の2曲。交響曲第2番は、コラージュ的な手法を採り入れることで多彩な音の動きが追求されており、冒頭のファンファーレ風の旋律は混沌の波に取り込まれ、第2楽章の後半で激しい動きへと変化します。 交響曲第3番はシカゴ響の委嘱曲。1972年から取り掛かったものの出来栄えに満足せず、結局11年かけて完成したというルトスワフスキの苦労がしのばれる作品です。交響曲第2番で萌芽した「管理された偶然性」(指揮者の手を離れ、アドリブをする箇所があることで、管理している部分が際立つ)が発揮されたユニークな作品です。 複雑な曲を得意とするリントゥの手腕が冴える目覚ましい演奏を素晴らしい録音で。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
椿三重奏団
メンデルスゾーン&ブラームス:
ピアノ三重奏曲 第1番 [椿三重奏団(高橋多佳子/礒絵里子/新倉瞳)]MENDELSSOHN, Felix / BRAHMS, J.: Piano Trios / MONTI, V.: Csárdás (Tsubaki Trio)
発売日:2020年02月19日
NMLアルバム番号:MECO-1057
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
満を持しての椿三重奏団のデビュー盤である。 高橋多佳子(ピアノ)、礒絵里子(ヴァイオリン)、新倉瞳(チェロ)――この3人はそれぞれソリストとしての活動も充実している一方で、今回のトリオ結成に至るまでに10年以上の共演の積み重ねがあるという。特に礒と高橋はデュオとしては 2004年頃から続けてきた。新倉と高橋はショパンのチェロ・ソナタのレコーディングもあった。3人での演奏回数も多い。これは、決して一朝一夕のものではなく、お互いの音楽性をよく知りぬき、息の合ったアンサンブルに確信を持った上でのトリオ結成なのである。 「椿三重奏団」のネーミングは、愛知県幸田町のつばきホールに由来する。そこでコンサートをおこなった後の打ち上げで、「やっぱりこの3人でぜひ続けていこう」と一致したことがきっかけになっているとのこと。椿は日本原産の花であり、特に白い椿には「完璧な美しさ」という花言葉もある。トリオではなく三重奏団にしたのは、渋いと言われる室内楽のフィールドで本格的にやっていこうという気持ちの表れでもある。 「この7年くらいで、ヴァイオリンを弾くこと、音の乗せ方が、少しわかってきたような気がする。昔に比べると、音を出すことがいい意味でラクになってきた」と礒は言う。一方の高橋も「若い頃とは何かが違う。感覚的には今がバランスがとれていて一番巧いと思う。歳をとることもいいと感じている」。 近年ますます充実した活動を繰り広げている2人から見ると、より若い世代の新倉の演奏は、常にインスピレーションと刺激を与えられるものだったという。それは筆者にも納得できる、思い当たる点がある。2018年10月に Hakuju ホール15周年記念コンサートで彼女が藤倉大作曲の「osm」を弾いたとき、その鬼気迫るような音楽に、こんなすごい演奏をする人になったのかと圧倒された。 新しいことにどんどんチャレンジしていく新倉のポテンシャルは、周囲に大きな影響を与える。今回、レコーディングの様子も拝見させていただき、思ったことは、3人ともリラックスしながらの音楽への集中の持って行き方が見事で、さすがに場数をたくさん踏んできたプロならではの仕事ぶりだなということである。 今後は、レパートリーとしてピアノ三重奏曲の古今の本格派の名作をどんどん増やし、アンサンブ ルの面白さをライヴで楽しめるようにしていきたいという。「元気なら90歳まで弾きたい」という彼女たちのこと、東京だけでなく全国津々浦々にまで、時間をかけて、本物の室内楽を届けていってくれることだろう。 解説:林田直樹
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アレグリ(1582-1652):
ミゼレーレ(合唱とサクソフォン編) [シネ・ノミネ合唱団/ミヒャエル・クレン(サクソフォン)/ヨハネス・ヒーメツベルガー(指揮)]ALLEGRI, G.: Salmo Miserere mei Deus (Il) (Chorus Sine Nomine, Hiemetsberger)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99027
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
イタリアの作曲家アレグリが詩篇第51番をもとに作曲した合唱曲「ミゼレーレ」は長い間、採譜を認められずシスティーナ礼拝堂における“特別な礼拝”のみで演奏されていた秘曲中の秘曲でしたが、1770年にローマを訪れたモーツァルトが二回耳にしただけで完全に耳コピし採譜、その翌年には出版され、広く世間に流布したことで知られています。 この演奏はオーストリアを代表する合唱団の一つ「シネ・ノミネ合唱団」の清冽な歌声に、なんとサクソフォンの響きを併せたという特別なもの。神秘的な合唱に溶け合いつつ、強い主張をするサクソフォンの即興的なメロディが格別の美しさを誇ります。長い歴史を誇るオットー・ヴァグナー教会の豊かな残響も聴きどころです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第1集〉
ソナタ 第9番「クロイツェル」・第10番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 1 - Nos. 9 and 10 (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99050
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。ピアノ伴奏はOEHMSレーベルから「ソナタ全集」をリリース、ベートーヴェン演奏に定評のあるヴェテラン、ミヒャエル・コルステイックで、2人のスペシャリストが10曲のソナタを極上の演奏で聴かせます。 第1集は最後のソナタ「第10番」と、名作「クロイツェル・ソナタ」の組み合わせ。緊張感に満ちた「クロイツェル」と穏やかで美しい第10番の対比も聴きどころです。高音質の録音によるヴァイオリンの艶やかな美しい音色もお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第2集〉
ソナタ 第1番・第2番・第3番・第8番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 2 - Nos. 1, 2, 3, 8 (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99051
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
イルンベルガーとコルスティックによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。第2集では初期の3つのソナタと、快活で明るい第8番の組み合わせ。第1番から第3番のソナタは、モーツァルトを思わせる端正な作風の中にも、ベートーヴェンらしい独創的な部分が見える興味深い作品です。 ここでもイルンベルガーは美しい音を存分に聴かせ、ベートーヴェン作品の華やかな面をじっくり見せています。また、コルスティックのピアノも素晴らしく、最初に置かれた第8番の冒頭での渦巻くようなエネルギーの発散が聴きどころ。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第3集〉
ソナタ 第4番・第5番「春」
「もし伯爵様が踊るなら」による12の変奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 3 - Nos. 4 and 5 / 12 Variations on Se vuol ballare (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99052
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
イルンベルガーとコルスティックによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集、第3集は激しい曲調を持つ「第4番」とベートーヴェンの全ての作品の中でもとびきりの明るさと愛らしさを持つ「第5番」の組み合わせ。 ベートーヴェンはしばしば、隣り合う番号に対照的な曲調を持つ作品を置くことで知られていますが、この2曲も全くその通りであり、イルンベルガーとコルスティックは曲間に楽しく技巧的な変奏曲を挟さむことで、聴き手の気分を上手く変えることに成功しています。第5番「春」ではヴァイオリン、ピアノともに伸びやかな旋律をたっぷり聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第4集〉
ソナタ 第6番・第7番
ロンド ト長調/6つのドイツ舞曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 4 (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99053
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
イルンベルガーとコルスティックによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の最後を飾るのは、比較的耳にする機会の少ない「第6番」と「第7番」の組み合わせ。 落ち着いた風情を持つ第6番は、ゆったりとした第2楽章が魅力的な作品。第3楽章は変奏曲形式になっており、ヴァイオリン、ピアノともども聴かせどころがたっぷり。かたや第7番はベートーヴェンにとって大切な調性である「ハ短調」で書かれており、冒頭から不穏な雰囲気が漂う力作。この曲も第2楽章の美しさが特徴であり、ピアノの前奏に導かれるヴァイオリンのひそやかなメロディをイルンベルガーは丁寧に歌いあげています。 このアルバムでも、メインの2曲の間に小品を挟むことで全体の緊張感を和らげています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
弦楽四重奏曲全集 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]発売日:2019年12月13日
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
DACAPOより2012年から14年にかけて発売され、グラモフォン誌やBBCミュージック・マガジンから高い評価を得た、デンマーク後期ロマン派の作曲家ランゴーの弦楽四重奏曲全集のBOX化。革新的な作風により、生前は聴衆に受け入れられることのなかったランゴーの作品ですが、近年ようやく評価が進んできました。 作品によってかなり作風が異なり解釈が難しいランゴーですが、コペンハーゲンを拠点に活躍するナイチンゲール弦楽四重奏団は、その異なる世界観を見事に引き出しています。アンサンブル名のように“軽やかに歌うような”豊かな音楽性をもち、北欧全域はもちろん、ドイツ、イギリス、ロシア、中国、ブラジル、北米でも演奏しています。 SACD層では、サラウンドによる豊かな弦の響きもお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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コッホ(1967-):
DREAMSCAPES [ミカエラ・フカコヴァ(チェロ)/ヨン・クルセ(クラリネット)/エウジェン・ティチンデレアヌ(ヴァイオリン)/ジャスティン・ブラウン(指揮)/オーデンセ交響楽団]KOCH, J.: Concertos (Dreamscapes) (Fukačová, Tichindeleanu, Kruse, Odense Symphony, J. Brown)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:6.220579
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークの作曲家、イェスパー・コッホは、1992年、25歳の若さで国際作曲賞であるインターナショナル・ロストラム・オブ・コンポーザーズで優勝(エサ=ペッカ・サロネンと同時受賞)。器楽曲、交響曲を中心に、メロディアスで、調性感のある響きを多用し、郷愁に満ちた失われた夢の世界をテーマに多くの作品を生み出しています。 コッホが長年パートナーとして共演しているオーデンセ響と、3曲の協奏曲をそれぞれ献呈されたソリストたちによる演奏は、ファンタジーとリアリティーが絶妙にブレンドされた世界に導いてくれることでしょう。
収録作曲家:
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ダルベア(1881-1949):
弦楽四重曲全集 [ノルディック弦楽四重奏団]DALBERG, N.: String Quartets Nos. 1, 2, 3 (Nordic String Quartet)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:6.220655
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
1881年デンマーク生まれの知られざる女性作曲家ナンシー・ダルベア。このアルバムは世界初録音2曲を含む彼女の弦楽四重奏曲全集。 裕福な家庭に生まれ、ピアニストを目指すも慢性の腱鞘炎で断念し作曲を始めたダルベアは、音楽愛好家であった夫の理解もありカール・ニールセンに師事、オーケストレーションの腕を磨いて、師匠の曲の手伝いも任されるようになりました。 弦楽四重曲奏 第1番は、ニールセン門下生時代の作品で、1914年にダルベアの自宅で初演した際に、ニールセンも演奏に参加しています。第2番は1926年にドイツの出版社より出版され海外でも演奏されました。第3番は恩師ニールセンに捧げられています。 演奏は2013年に若い奏者たちで結成された北欧音楽を得意とするノルディック弦楽四重奏団。ダルベア作品を温かな極上のサウンドで演奏しています。
収録作曲家:
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砂川涼子
ベルカント [砂川涼子(ソプラノ)/園田隆一郎(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Sunakawa, Ryoko - BIZET, G. / DONAUDY, S. / OFFENBACH, J. / PUCCINI, G. / ROSSINI, G. / VIVALDI, A. (Bel Canto)
発売日:2019年12月11日
NMLアルバム番号:MECO-1056
SACD Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
人気・実力を極めるディーヴァ、待望のデビュー・アルバム!名実共に今のオペラ界を牽引するディーヴァ、砂川涼子、待望のデビュー・アルバムです。砂川が長い間歌い、かつ本人もこよなく愛するオペラ・アリア、歌曲の中から全16曲を厳選。イタリア・オペラの《ラ・ボエーム》のミミ、《トゥーランドット》のリュー、《ジャンニ・スキッキ》のラウレッタ、フランス・オペラの《カルメン》のミカエラ、《ホフマン物語》のアントニア、そして端麗極まるドナウディの歌曲他、珠玉の名曲をDSD11.2MHz の超ハイレゾ・レコーディングで収録。 共演は盟友、園田隆一郎。お互いのリスペクトにより醸成された天上の響きを、心ゆくまでお楽しみ下さい。
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ヴェラチーニ(1690-1768):
序曲と協奏曲集 第2集 [フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)/ラルテ・デラルコ(アンサンブル)]VERACINI, F.M.: Overtures and Concertos, Vol. 2 - Overtures Nos. 1, 3 / Violin Concerto in D Major (Guglielmo, L'Arte dell'Arco)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:555220-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
イタリア、バロック期に活躍したヴェラチーニ。奔放な性格で知られ、宮廷でのいざこざが絶えなかったなど様々なエピソードが伝えられています。しかし作品は端正で簡潔な書法に拠って書かれており、ヴェラチーニ自身が卓越したヴァイオリニストであったため、華麗な技巧に彩られたヴァイオリン曲が数多く残されています。 このcpoのシリーズは、ヴェラチーニの「序曲と協奏曲」の全てを録音することを目的に始められており、代表作であるヴァイオリン協奏曲を中心に序曲(シンフォニア)とトリオ・ソナタを散りばめた様々な作品が収録されています。 この第2集では、作品番号をもたない1716年作曲の2曲の序曲、ハ長調のソナタと、1721年に書かれた作品番号第1番からのト短調のソナタ、ヴァイオリン協奏曲を収録。祝祭的な音色を持つ序曲は、ヴァイオリン曲よりも更に華麗であり、ラルテ・デラルコの表現豊かな演奏がヴェラチーニ作品の魅力を引き立てています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年2月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV 1030-1035 [ミカラ・ペトリ (リコーダー)/ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)/マハン・エスファハニ (チェンバロ)]BACH, J.S.: Recorder Sonatas, BWV 1030-1035 (Petri, H. Perl, Esfahani)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:6.220673
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付価格:2,750円(税込)
ペトリ、パール、エスファハニ、豪華メンバーによるバッハが登場!ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒレ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心地よい効果を生みました。 リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガンバとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感のあるアルバムになりました。
収録作曲家:
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ゲーゼ(1817-1890):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 - 第3番
シューマン(1810-1856):
ノルウェーの歌 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エドゥアルド・トルビアネッリ(ピアノ)]GADE, N.W.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Irnberger, Torbianelli)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98867
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
19世紀の美術界を席巻した「ロマン主義」の潮流。この中では自然の不可解な力の探求、とりわけ水のモティーフが重んじられていました。それに伴い、水辺に棲む自然の象徴 … 人魚、ニンフ、サイレーンなども題材として多く採り上げられました。これは作曲家たちも例外ではなく、シューマンの「ローレライ」やシューベルトの「美しき水車小屋の娘」など“水”による多くの音楽が生まれたのもこの時期です。 北欧の作曲家ゲーゼも「人魚」や「妖精」に魅せられた一人。タイトルこそ付されていないものの、彼の3つのヴァイオリン・ソナタにも幻想的な雰囲気が漂っており、至るところに水の反映と思われる美しいパッセージを聴くことができます。 また、1曲挿入されているシューマンの「ノルウェーの歌」はゲーゼへのオマージュであり、曲の冒頭のメロディはG-A-D-E=ソ・ラ・レ・ミとゲーゼの名が織り込まれています。
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ガル(1890-198):
ヴァイオリン協奏曲 Op.39
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ短調 Op.17・ニ長調 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ロベルト・パーテルノストロ(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GAL, H.: Violin Concerto / Violin Sonatas (Irnberger, Sinaiski, Israel Chamber Orchestra, Paternostro)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98921
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
オーストリアで生まれ、ナチスの迫害を受け亡命、イギリスで生涯を終えた作曲家ハンス・ガルのヴァイオリン作品集。若い頃ブラームスから強い影響を受けた彼、その伝統をしっかりと受け継ぎ、決して前衛には手を染めなかったガルの作品は、一時期は忘れられてしまったにもかかわらず、21世紀になって復興の兆しを見せています。 このアルバムにはヴァイオリン協奏曲と2曲のヴァイオリン・ソナタを収録。重苦しさが漂う協奏曲、ユーモラスな第2楽章が特徴的なソナタ変ロ短調、軽やかなスケルツォが印象的なソナタニ長調、どれも知られざる作曲家の作風を雄弁に物語っています。
収録作曲家:
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ゴルトマルク/ガル/ツェムリンスキー:
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/アッティラ・キヨコ・チェルニトーリ(チェロ)/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GOLDMARK, K.: Piano Trio, Op. 33 / GAL, H.: Piano Trio, Op. 49b / ZEMLINSKY, A.: Piano Trio, Op. 3 (Irnberger, Cernitori, Sinaiski)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98933
1)
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
世紀末から近代にかけてウィーンを中心に活動した3人の作曲家のピアノ三重奏曲集。ハンガリー民謡とウィーンの様式を併せ持つゴルトマルク、ブラームスの信奉者として、古典的な作風を守ったガル、シェーンベルクに通じる調性崩壊に最も鋭敏な感覚を見せるツェムリンスキー、三者三様の雰囲気を持つ美しい作品集です。 ヴァイオリンは名手イルンベルガーが担当、ピアノは彼と共演の多いシナイスキ。そしてチェロはイタリア人の父と日本人の母を持つアッティラ・キヨコ・チェルニトーリ。彼女は「ヨーロッパとアジアの文化を完璧に融合させるアーティスト」として知られ、最近では指揮者としても活動、コンサートでの演奏に情熱をかけています。
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Salon de Paris - パリのサロン
ヴァイオリン小品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/クリスティーネ・オルネツミュラー(ソプラノ)/イェルク・デームス(ピアノ)]Violin Recital: Irnberger, Thomas Albertus - SAINT-SAËNS, C. / CHOPIN, F. / YSAYE, E. / FAURÉ, G. / FRANCK, C. / DUPARC, H. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M.
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98951
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
1900年頃のヨーロッパにおける文化の中心は「fin-de-siècle=世紀末」のウィーンと、「Belle Époque=良き時代」のパリでした。パリのセーヌ川沿岸のサロンでは、毎夜、中産階級(ブルジョワジー)の人々が絵画と文学についての討論を行いながら、美しい音楽に耳を傾けたのです。作曲家たちは耳当たりの良い小品を作り、時に応じて演奏家たちが状況に合わせて編曲を行うことで、その場の雰囲気にふさわしい作品へと練り上げていったのでした。 このアルバムでは、それらの曲を演奏することで、当時のサロンを再現しています。思い入れたっぷりの旋律を奏でるヴァイオリンの調べをお楽しみください。
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ゴルトマルク(1830-1915):
ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.28
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.25 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ドロン・サロモン(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]GOLDMARK, K.: Violin Concerto No. 1 / Violin Sonata (Irnberger, Kaspar, Israel Chamber Orchestra, Salomon)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98986
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
ハンガリー出身の作曲家ゴルトマルク。ワーグナーの影響を受けた作風による重厚なオペラ作品でウィーンを中心に人気を博し、ウィーン音楽院では管弦楽法の教授を務め、またウィーン初の「ワグネリアン=ワーグナー信奉者の集まり」を主宰した人としても知られています。 彼の作品はハンガリー民謡に由来を持つ親しみやすい旋律が特徴。ヴァイオリン協奏曲第1番は、彼の生前から高い人気を博していた作品です。ヴァイオリン・ソナタを含む室内楽作品は、現在、あまり演奏される機会がありませんが、彼の同時代の人々からは高く評価されました。
収録作曲家:
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エレート(1936-2019):
ヴァイオリン・ソナタと小品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/マルティン・ジークハルト(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]ERÖD, I.: Violin Concerto / Violin Sonatas Nos. 1-2 / 3 Stücke (Irnberger, Korstick, Israel Chamber Orchestra, Sieghart)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99020
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
2019年6月にこの世を去った作曲家イヴァン・エレートのヴァイオリンのための作品集。ハンガリーで生まれオーストリアで活躍、第二次世界大戦中には苦難を強いられたものの、戦後は教師、ピアニストとしてドイツの音楽界の発展に力を尽くした人です。バルトークのようにハンガリーの民族音楽風の旋律を効果的に用いながら、時にはジャズのイディオムも取り入れるなど、エレートは多彩な作品を書き上げました。 このアルバムではイルンベルガーがモダンな感覚を生かし、作品の魅力を丁寧に伝えています。
収録作曲家:
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ゴルトマルク(1830-1915):
〔室内楽作品集〕
ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.43
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.4 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)/ミハル・カニュカ(チェロ)]GOLDMARK, K.: Suite for Violin and Piano, Op. 43 /Piano Trio, Op. 4 (Irnberger, Kaňka, Kašpar)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99082
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
1930年代にナチス政権が台頭するまでは、ウィーンの音楽界でのゴルトマルクの地位は非常に高いものでした。しかし第二次世界大戦を境に上演禁止となった彼の作品は、多くの人々の記憶からこぼれ落ちてしまうこととなり、彼の名前もほぼ忘れられてしまいました。ようやく20世紀の終りになって迫害された一連の作曲家たちの作品が注目されるようになり、ゴルトマルクの多彩な表現を持つ曲も演奏されるようになってきました。 このアルバムには組曲と三重奏曲を収録。軽快な旋律の中に潜む突発的な跳躍など、意外性のある曲が魅力的です。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
組曲「から騒ぎ」 Op.11
コニュス(1869-1942):
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.1
エレジー Op.2-1 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ドロン・サロモン(指揮)/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/バルバラ・モーザー(ピアノ)]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto, Op. 35 / CONUS, J.: Violin Concerto, Op. 1 / Elegy, Op. 2, No. 1 (Irnberger, Israel Philharmonic, Salomon)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99108
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
ウィーンを離れ、ハリウッドで「映画音楽」の作曲家として成功を収めたコルンゴルト。しかし彼の心は常にウィーンにあり、故郷に戻り純音楽を作曲することを夢見ていました。 このヴァイオリン協奏曲は、これまでに作曲した映画音楽から旋律が採られており、1945年の初演時に「時代錯誤」と呼ばれたほど、あまりにも美しく華麗な雰囲気を持っています。その後、ハイフェッツをはじめとした名手たちの尽力により、現在では近代ヴァイオリン協奏曲における代表的な作品として認知されています。 同時収録のコニュスは、やはりハイフェッツが愛奏していたことで知られる協奏曲。同じくコニュスの「エレジー」は知られざる佳作です。
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シューベルト(1797-1828):
〔ピアノ三重奏曲集〕
ピアノ三重奏曲 第1番・第2番
ピアノ三重奏曲 「ノットゥルノ」Op.148 D897
ピアノ三重奏曲 D28 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Trios (Irnberger, Geringas, Korstick)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99110
SACD Hybrid 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
1827年に作曲、シューベルトの死後に出版された第1番、同じ頃に書かれ、こちらは存命中に出版された第2番。どちらも40分を超える大作ですが、明るい第1番、深遠な第2番と曲の性格はかなり違います。同時期に書かれた変ホ長調の「ノットゥルノ」は10分ほどのゆったりとした美しい小品。恐らく何かの曲の1楽章になるべく構想されたのではとされています。変ロ長調 D28は15歳の作品。若きシューベルトの楽想がほとばしるかのような力強い趣きを持っています。 演奏は、1985年生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガーと1946年リトアニア生まれの名手ゲリンガス、そして1955年生まれのピアニスト、コルスティック。3人が各々の曲を高らかに歌い上げています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ブロッケス受難曲 HWV 48 [マリア・ケオヘイン(ソプラノ) 他/ラルス・ウルリク・モルテンセン(チェンバロ&音楽監督)/コンチェルト・コペンハーゲン]HANDEL, G.F.: Brockes-Passion [Oratorio] (Keohane, Lunn, Zumsande, Lyon, Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:555286-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
ドイツの文筆家バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス(1680-1747)。彼が書いた受難のテキストは18世紀に高い人気を誇り、ラインハルト・カイザーやヨハン・マッテゾンをはじめ、テレマン、ファッシュなど何人もの作曲家が彼の詩を用いて受難曲を作曲、バッハも「ヨハネ受難曲」のいくつかの楽章でブロッケスの詩を用いています。 ヘンデルも1710年代にこのブロッケスの詩による受難曲を作曲しており、これは彼の生涯唯一の受難曲であるとともに、イギリス時代のヘンデルとしては珍しくドイツ語で書かれた声楽作品であることでも知られています。ただし、残念なことに自筆原稿が失われており、作曲された経緯はあまりわかっていません。 今回、この曲に取り組んだのはデンマークを代表するバロック・オーケストラ、コンチェルト・コペンハーゲン。モルテンセンの指揮により数々の作品で精緻な演奏を聴かせるアンサンブルであり、今作でも、イタリアオペラの様式も感じられるヘンデルの大作を見事に演奏しています。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第6集〉 [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 6 (Weinberger) - Introduction, Passacaglia and Fugue, Op. 127 / 30 Little Chorale Preludes, Op. 135a
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:777539-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
レーガーのオルガン作品全集の第6集となるこのアルバムも、これまでと同じく高音質サラウンド盤でのリリースとなります。レーガー自身、優れたオルガニストであったためか、作品には複雑な対位法が用いられ、演奏には高い技巧が要求されます。バッハを思わせるシンプルで宗教的な曲もありますが、ほとんどの曲は一度聞いたくらいではメロディすらわからないほど難解で入り組んだ声部を持ち、紡ぎ出される響きは重厚かつ壮麗です。 このアルバムではシンプルな作品「30の小コラール前奏曲」や「52のやさしいコラール前奏曲」と、レーガーの代表作の一つ「序奏、パッサカリアとフーガ」などの長大な作品をバランスよく配置。バッハ演奏家としても知られるヴァインベルガーは、レーガーが活躍していた時代の歴史的オルガンを駆使、作品の姿を伝えています。
収録作曲家:
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シベリウス(1865-1957):
交響曲「クレルヴォ」Op.7 [ヨハンナ・ルサネン(ソプラノ)/ヴィッレ・ルサネン(バリトン)/エストニア国立男性合唱団/ポリテク合唱団/ハンヌ・リントゥ(指揮)/フィンランド放送交響楽団]SIBELIUS, J.: Kullervo (J. Rusanen, V. Rusanen,Estonian National Male Choir, The Polytech Choir,Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:ODE1338-5
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ベルリン留学中のシベリウスが先輩カヤヌスの《アイノ交響曲》を聴いて、自らも愛国的な管弦楽曲を作曲しようと構想したのが1891年、シベリウス26歳の時のこと。すぐさまシベリウスはフィンランドの叙事詩「カレワラ」の中から「カレワラ」第35-36章の「クレルヴォ(クッレルヴォ)」のエピソードを選び、翌年、ソプラノとバリトン独唱、男声合唱を用いる壮大な作品を書き上げました。 1892年4月のヘルシンキ初演は好評で彼は“フィンランドの国民的英雄”として讃えられましたが、作品の仕上がりに疑問を抱いたシベリウス自身は作品を撤回。その後、何回か部分的に演奏されるも忘れられてしまい、結局全曲が演奏されたのは1958年、シベリウスがこの世を去ったあとでした。 今回、このシベリウスの若き意欲作を指揮するのはハンヌ・リントゥ。彼は悲運の若者の物語を、フィンランド放送交響楽団と合唱団を巧みに操り豪快に描き出します。ドイツ・ロマン派の流れを汲む色彩豊かな響き、そして全編に溢れるシベリウスの愛国心を素晴らしい録音で存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集
第24番・第32番・第28番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 24, 28 and 32 (Irnberger, Badura-Skoda)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:Gramola98904
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
1927年生まれのバドゥラ=スコダと1985年生まれのイルンベルガー。ほぼ60年の年齢差を感じさせない素晴らしいアンサンブルによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。 1781年から1784年頃に作曲されたヴァイオリン・ソナタは、それまでのようにヴァイオリンが単なるオブリガード楽器として使われるのではなく、対等の役割を持たされ始めており、各々の楽器に見せ場があるため、奏者たちの腕の見せ所もたっぷりです。このアルバムはSACDで制作されており、ピリオド楽器の美しく流麗な響きも存分に捉えられています。
収録作曲家:
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パッヘルベル(1653-1706):
オルガン作品全集 第3集 [ミヒャエル・ベロッティ/クリスティアン・シュミット/ジェームズ・デイビット・クリスティー(オルガン)]PACHELBEL, J.: Organ Works (Complete), Vol. 3 (Belotti, Christie, C. Schmitt)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:777558-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
誰もが知っている優雅な「パッヘルベルのカノン」。しかしこの作曲家が数多くのオルガン作品を残していたことはあまり知られていません。cpoレーベルではほぼ5年をかけてパッヘルベルの全てのオルガン曲の録音を敢行、これまでに第1集(777556…5枚組)、第2集(777557…2枚組)がリリースされ、今回の第3集(3枚組)が完結編となります。 演奏に用いられたのは様々な教会のオルガンであり、使用楽譜は全て最新版に基づく研究者にとっても貴重な資料となるもの。第1集は前奏曲やフーガ、トッカータなどの小品、第2集は同じく小品と、詩篇歌曲集第1集、この第3集はオルガンのための受難曲と、詩篇歌曲集第2集、コラール・パルティータが収録されています。なにより、歴史的オルガンの壮麗な響きが余すことなく捉えられており、全ての作品を高音質でお楽しみいただけるのも嬉しいところです。
収録作曲家:
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シナゴーグのオルガン作品集
(19世紀、20世紀作曲家たちによる「ユダヤの主題」を用いた作品集) [シュテファン・ルーターマン(オルガン)/カントル:アサフ・レヴィティン(バス)]Organ Music - SCHWANTZER, H. / NOWAKOWSKY, D. / BEYER, E.A. / WÜRZBURGER, S. (Synagogue Organ Music) (Levitin, Lutermann)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:555127-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
“シナゴーグ”とはユダヤ教の会堂を指し、元々は聖書の朗読と解説を行う集会所でした。いくつかの礼拝所にはオルガンが備えられており、1494年に記された“ボヘミアの祈りの本”にみられるように、典礼の際の伴奏に用いられていましたが、これらのオルガンが独奏楽器として活躍することはあまりなかったようです。19世紀後半になってようやく何人かの作曲家が、祈りの精神と結びついたシナゴーグ独自のオルガン独奏曲を作曲し、オルガン曲のレパートリーに新たな潮流をもたらしました。 このアルバムではそれらの作品の中からいくつかを選択し、年代別に並べることで、19世紀から20世紀にかけてのシナゴーグ・オルガン音楽の変遷を辿ります。独唱を担当するのはオペラ歌手でもある教会カントルのアサフ・レヴィティン。ユダヤの伝統を継承する歌い手として活躍する司祭です。
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フランク&プーランク:
ヴァイオリン・ソナタ [大谷康子、イタマール・ゴラン]発売日:2019年08月21日
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
ヌヴーになりきって描く、愛と情熱のフランス音楽フランスのヴァイオリン音楽をここまで深く掘り下げたアルバムがあっただろうか。2020 年にデビュー45 周年を迎える、日本を代表するヴァイオリニストの大谷康子さんが、世界的ピアニストのイタマール・ゴラン氏と共演し、プーランクの新たな魅力を発見、フランクの名作ソナタの真価を問うた。さらにサン=サーンスの人気曲からドビュッシーやラヴェルの小品に至るまで、音楽の心のひだを豊かな表現力で描き出している。2人は2014年にベートーヴェンとリヒャルト・シュトラウスの2つのソナタを収めたCDを出したが、今回はドイツ音楽から一転してフランス系の音楽。作品の深い読み込みに基づく感動の共演を実現させた。衝撃的なほど新鮮なアルバムだ。 「女優のようにそのフレーズに入り込み、なりきる」。大谷さんは「聴く人の心に届く、魂を揺さぶる演奏」を達成するための日々の心構えをこう話す。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校2年の夏休み、映画「風と共に去りぬ」を観て1カ月もスカーレット・オハラになりきってしまい、食事が喉を通らないほどの疑似恋愛を体験したという。聴き手の魂を揺さぶる演奏家は名俳優でなければならない。では今回は何になりきったのか。2019年5月に全国12カ所で開いたシリーズ公演「大谷康子&イタマール・ゴラン~ジネット・ヌヴーへのオマージュ~」がアルバムの母体だ。やはり高校2年の時に初めてレコードで聴いて憧れた天才女性ヴァイオリニスト、ヌヴーが乗り移ったかのような熱演を繰り広げたのである。 1949年10月28日、大西洋のアゾレス諸島に旅客機が墜落した。ヌヴー享年30歳。巨匠への道を約束された才能の若すぎる事故死だった。今年(2019年)はヌヴー生誕100年、没後70年。フランス人ながらドイツ音楽も得意にし、幸運にもブラームスやベートーヴェン、シベリウスの協奏曲の名演が録音で残った。その情熱的で強靱な演奏は大谷さんに通じる。 今回のアルバムにはヌヴーが愛奏したフランス系の作品を中心に収めた。スペインを題材にした曲が多いのも特徴だ。プーランクの「ヴァイオリン・ソナタ」はヌヴーが委嘱し、スペイン内戦で銃殺された詩人ロルカをしのんだ作品だ。サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の公演回数で世界最多といわれる大谷さんは、ロマ風の熱い音楽が得意だ。ロマの愛を歌ったアンダルシアの詩人ロルカにちなむプーランクのソナタは、彼女の新たな十八番だ。そして満を持して録音したフランクのソナタでは、弱音の隅々にまで心情の微妙な変化を映し出す。楽譜の行間から溢れ出る音楽への共感によって生まれる大谷さんの「歌うヴァイオリン」が、新たな世界を人々の心に届ける。
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クーラウ(1786-1832):
ピアノ四重奏曲 第3番
マリング(1848-1915):
ピアノ四重奏曲 ハ短調 [コペンハーゲン・ピアノ四重奏団]KUHLAU, F.: Piano Quartet No. 3 / MALLING, O.: Piano Quartet (Copenhagen Piano Quartet)
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:6.220591
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
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floating islands - 浮島
ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):
ギター作品集 [フレゼリク・モンク・ラーセン]BORUP-JØRGENSEN, A.: Guitar Music (Floating Islands)(Larsen)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:6.220672
SACD-Hybrid価格:2,320円(税込)
リコーダー奏者ミカラ・ペトリとも縁の深いデンマークの作曲家、ボロプ=ヨアンセンによるギター作品集。ほぼ独学で作曲を学び、「詩的」と表現されるボロプ=ヨアンセンの作風ですが、ここに収められた数々のギター作品も、ぽつぽつと言葉少なく語るような音で広い空間を感じさせるものが多くなっています。 中心となるのは19世紀イングランドの女流詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの詩句にもとづく、彼の代表的なギター作品"floating islands"。ハーモニクス(倍音だけを鳴らす奏法)のみによるこの連作の間に、ほかの作品を挟んでいくという独自の構成となっています。 ギタリストのラーセンは1974年生まれのデンマーク出身。王立オーフス音楽院で後進の指導にもあたる彼が、近年再評価の機運が高まる故国の作曲家の遺産を、深い共感を持って表現しています。
収録作曲家:
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トマッラ(1975-):
歌劇《Fremd - 未知なるもの》 [ヨハネス・カリツケ(指揮)/シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2019年05月24日
SACD ハイブリッド 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
ショパンからジミ・ヘンドリックスまで、様々な音楽を融合したトマッラの歌劇《未知なるもの》。ケルビーニの《メデア》を元に、前衛的な味付けを施した作品です。 エレガントなサロンの雰囲気が瞬時に大音響でかき消され、ワーグナー風のうねる響きの中にモーツァルト風の音楽が顔を出す・・・ありとあらゆる音楽が混然一体となったところをエレクトロニクスの響きが通り抜けていきます。その合間を縫って歌手たちが声を張り上げ、アリアを歌い、意味不明な歌を口ずさみ、物語は混沌を極めていきます。タイトル通り「未知なるもの」そのものの作品です。
収録作曲家:
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日本の心を歌う
中井亮一(テノール) [中井亮一(テノール)]Vocal Recital (Tenor): Nakai, Ryoichi - HIRAI, Kozaburo / ONAKA, Megumi / NAOHIKO, Terashima / YAMADA, Kosaku / YUYAMA, Akira (Sings Japan's Soul)
発売日:2019年04月10日
NMLアルバム番号:MECO-1054
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
初の本格的なソロ・アルバムとして収録曲を選ぶにあたり、熟慮の末に全曲を日本の歌に限定したのは、自分をこれまで応援してくれた方々、或いはこれから知ってもらえる方々に、まず最初はお互いの“共通の言葉”で歌をお届けしたいと思ったからです。 イタリアで留学中に自覚した「自分は日本人なんだ」という思いは、時を経てさらに強く感じています。ただし、それは当時感じたネガティブな意味ではなく、日本語で、日本人の作者による作品を、日本のお客様に向けて歌う時にだけ感受できる“幸福の証”だと思っています。 中井 亮一
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2004年ダルムシュタット講習会より
ミッテラー(1958-):作品集 [ヴォルフガング・ミッテラー]発売日:2019年04月05日
SACD ハイブリッド価格:2,400円(税込)
オーストリアの作曲家ヴォルフガング・ミッテラー。エレクトロニクスの分野の先駆者であり、また優れたオルガン奏者としてしばしばバッハ、メシアン、リゲティ作品を演奏しています。音響にかける情熱はすさまじく、望む音を求めて、チロルの採石場や使われなくなった廃墟など、様々な場所に出掛けて音楽を演奏し、ホールとは異なる音響を得ていることでも知られています。 この2004年ダルムシュタットの講習会では、得意とするオルガンとエレクトロニクスの両方からアプローチ。思うがままの演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):
ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン・ソナタ [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ジェームズ・ジャッド(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]ELGAR, E.: Violin Concerto / Violin Sonata (Irnberger, Korstick, Royal Philharmonic, Judd)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:Gramola99141
SACD ハイブリッド価格:2,550円(税込)
1910年、名ヴァイオリニストのクライスラーからヴァイオリン協奏曲の作曲依頼を受けたエルガーは、様々な技巧を盛り込んだ長大な作品を完成させ、クライスラーに献呈しました。しかし、当のクライスラーは作品を初演したものの、結局録音することはなく、他のヴァイオリニスト、メニューインやハイフェッツが好んで演奏、録音したことで後世に残る名作としての地位が確立されました。 このアルバムではザルツブルク出身のヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を担当、ジェームズ・ジャッドが指揮するロイヤル・フィルハーモニーと共にロマンティックな旋律を悠然と紡いでいきます。 同時に収録されているのは、近年高い人気を誇るヴァイオリン・ソナタ。ピアノを担当するコルスティックの妙技も併せ、聴きどころの多い演奏が高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
オルガン交響曲 第5・6・8-10番 [クリスティアン・シュミット(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies Nos. 5, 6, 8-10 (C. Schmitt)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:777706-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
フランス屈指のオルガン製作者アリスティド・カヴァイエ=コルが1890年にルーアンのサントゥーアン教会に建立したオルガンを用いて録音されたヴィドールのオルガン交響曲全集。ヴィドールはフランスを代表するオルガン奏者、作曲家の一人で、彼の父親もリヨンの教会オルガニストを務めるなど、幼いころからオルガンを熟知した人。25歳の若さで、カヴァイエ=コルの推薦によりサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、64年間この職を全うし、数多くのオルガン作品を残しました。 彼の代表作「オルガン交響曲」は管弦楽を使わずに、シンフォニックな響きを創り出すという曲であり、クリスティアン・シュミットは2012年と2014年に渡って歴史的な価値を持つ楽器の性能を存分に引き出しながら5曲を演奏。高音質の録音はオルガンの壮麗な響きを余すことなく捉えています。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調 WAB 107 [レミ・バロー(指揮)ザンクトフローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (1885 version, ed. L. Nowak) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2019年02月13日
NMLアルバム番号:Gramola99189
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、今年も最新盤が登場します!オーストリア北部のリンツにほど近いザンクトフローリアンで夏ごとに開催されているブルックナー音楽祭のハイライトを飾るべく、かの作曲家が若い頃オルガン奏者として奉職していた修道院教会を会場に行われる交響曲演奏会は、イギリスやアメリカなど海の向こうからも耳の肥えたブルックナー・ファンを集める注目度の高いステージ。2018年夏の演奏会ではついに第7番が披露されましたが、ここでもバローは玄人ファンたちの期待を裏切ることなく、残響10秒という異例の音響空間を最大限味方につけた異色解釈で満場を唸らせました。 俊才エンジニア陣がこだわりぬいたDSD録音で、指揮者自身も音源監修に携わり仕上げられた今回のリリースは、レーベルサイドが「過去最高の出来」と胸を張る仕上がり。解釈の音像をぼやかすことなく絶妙に収録されたその響きがブルックナーの創意にどう影響をおよぼしたか……国内仕様では充実解説の訳とともにお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調 WAB 107 [レミ・バロー(指揮)ザンクトフローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (1885 version, ed. L. Nowak) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2019年02月13日
NMLアルバム番号:Gramola99189
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、今年も最新盤が登場します! オーストリア北部のリンツにほど近いザンクトフローリアンで夏ごとに開催されているブルックナー音楽祭のハイライトを飾るべく、かの作曲家が若い頃オルガン奏者として奉職していた修道院教会を会場に行われる交響曲演奏会は、イギリスやアメリカなど海の向こうからも耳の肥えたブルックナー・ファンを集める注目度の高いステージ。2018年夏の演奏会ではついに第7番が披露されましたが、ここでもバローは玄人ファンたちの期待を裏切ることなく、残響10秒という異例の音響空間を最大限味方につけた異色解釈で満場を唸らせました。 俊才エンジニア陣がこだわりぬいたDSD録音で、指揮者自身も音源監修に携わり仕上げられた今回のリリースは、レーベルサイドが「過去最高の出来」と胸を張る仕上がり。解釈の音像をぼやかすことなく絶妙に収録されたその響きがブルックナーの創意にどう影響をおよぼしたか……お楽しみいただけます。
収録作曲家:
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河野智美
ザ・スペイン [河野智美(ギター)]Guitar Recital: Kohno, Tomomi - ALBÉNIZ, I. / GRANADOS, E. / RODRIGO, J. / TÁRREGA, F. (The Spain)
■器楽曲(ギター)
発売日:2019年02月13日
NMLアルバム番号:MECO-1053
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
待望の珠玉のスペイン・ギター名曲集西洋、アラブ、東方諸国の音楽が融合し、フラメンコやサルスエラなど、ヨーロッパの他の国々にはない独特の発展を遂げたスペイン音楽。河野智美はこのアルバムのレコーディングにあたり、単身スペインに渡り現地で研鑽を積み、自身の音楽性をさらなる高みへと昇華させました。 薫り立つトレモロ、華麗なラスゲアード、パーカッシブなゴルペ奏法等、究極のギター・テクニックが披露され、聴く者を至福の感動へといざないます。河野智美が全身全霊で編んだ、珠玉のスペイン・ギター名曲集が完成しました。
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第1番
交響曲 第8(7)番「未完成」 [レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1 and 8, "Unfinished" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:Gramola99180
SACD-Hybrid国内仕様、日本語解説付価格:2,970円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。 今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は「未完成」が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第1番
交響曲 第8(7)番「未完成」 [レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1 and 8, "Unfinished" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:Gramola99180
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。 今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は「未完成」が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
収録作曲家:
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ノーノ(1924-1990):
リゾナンツェ・エランティ [アンサンブル・プロメテオ/マルコ・アンジウス(指揮)/フリードリヒ・ゴルトマン(指揮)/SWRエクスペリメンタルスタジオ]NONO, L.: Risonanze erranti (Liederzyklus a Massimo Cacciari) (Edizione delle Opere, Vol. 1) (Angius, Goldmann)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:Shiiineln1
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
ノーノの「リゾナンツェ・エランティ=さすらう響き(響きの群島)」は1985年から87年にかけて書かれた作品。1975年から彼の友人であった哲学者マッシモ・カッチャーリの思想を受けたこの作品には、ハーマン・メルヴィルのいくつかの詩と中世ルネサンスのアルス・ノヴァの歌詞の断片が、ためいきや休符などに置き換えられ、原型をとどめないほどに分断されて散りばめられています。 音を奏でるのはアルト独唱、ピッコロとバス・フルート、テューバ、一連の打楽器と晩年のノーノが愛したエレクトロニクス。言葉の海に時折投げ入れられるかのような打楽器の音がいかにも挑戦的であり、不可思議な世界を織りなします。このアルバムでは1987年のライヴと2014年のライヴ、2種類が収録されており、演奏される時期によって変貌を遂げる作品を姿を見ることもできます。
収録作曲家:
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ルトスワフスキ(1913-1994):
交響曲 第1番・第4番
Jeux vénitiens - ヴェネツィアのゲーム [ハンヌ・リントゥ(指揮)/フィンランド放送交響楽団]LUTOSŁAWSKI, W.: Symphonies Nos. 1 and 4 / Jeux vénitiens (Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:ODE1320-5
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ルトスワフスキは20世紀ポーランドを代表する作曲家の一人。伝統的なスタイルを守りながら、起伏に富んだエネルギッシュな音楽を生涯に渡って書き続けたことで知られています。ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団は、ルトスワフスキの初期、中期、後期からそれぞれ代表的な作品を選んで演奏。 初期の重要な作品「交響曲第1番」では新古典派主義の作風が用いられており、ソ連政府より「形式主義的」と糾弾されたこともあります。彼の作風の転換期に書かれた1961年の「ヴェネツィアのゲーム」は奏者たちの自由性を重んじながらも、全体は精密に管理されているという「管理された偶然性」という手法によって書かれた作品。交響曲第4番はめまぐるしく変化する旋律と、洗練された美しい響きを持つ晩年の代表作。 リントゥは的確な演奏で作風の違いを際立たせつつ、ルトスワフスキの魅力を描き出しています。
収録作曲家:
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ノーノ(1924-1990):作品集
Das Atmende Klarsein [ロベルト・ファブリツィアーニ(バス・フルート)/ゾリステンコア・フライブルク]発売日:2019年01月18日
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ルイジ・ノーノが晩年に書いた2つの作品。当時ライヴ・エレクトロニクス作品を集中して作曲していたノーノは、音の性質そのものに着目し、一つ一つの音に対する静寂とを際立たせることに終始するようになります。このアルバムには彼の最後のオペラとなった《プロメテオ》と関連のある「イオ、プロメテオからの断章」、「息づく清透 」と訳される“Das Atmende Klarsein”の2曲を収録。
収録作曲家:
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発売日:2019年01月18日
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ノーノの中期から後期にかけての作品集。「それはやさしい沈黙」はノーノの元教師で親友であったブルーノ・マデルナの40歳の誕生日のための作品。「シルヴィアのための歌」は彼の娘のための曲など、個人的な目的で書かれた曲も含まれています。 イタリアの哲学者マッシモ・カッチャーリのテキストによる「死の間近な時(ポーランド日記第2番)」は晩年の静謐な作品。21世紀におけるノーノの受容を知る1枚です。
収録作曲家:
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発売日:2019年01月18日
SACD ハイブリッド 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
スロベニア系フランス人の作曲家、トロンボーン奏者グロボカール。型にはまらない作風「extended technique」を取り入れた独自の作品を多数書き、主として実験音楽の分野で知られている人です。2004年には70歳の誕生日を祝してサントリーホールで6つの作品が初演されるなど、日本でも人気を獲得しています。 このアルバムは2004年9月にストラスブールで開催された音楽祭で初演された「歴史の天使」が収録されており、3つの部分で構成された作品は、まるで映画を見ているかのような印象的な音で満たされています。
収録作曲家:
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アントワープ(アントウェルペン)
聖パウルス教会の大オルガン
(ライディンク、バッハ、デ・フライテルス、クーナウ、ブルーンス) [ヨハネス・ゲッフェルト]Organ Recital: Geffert, Johannes - LEYDING, G.D. / BACH, J.S. / GRUIJTTERS, J. de / KUHNAU, J. (The Great Organ in the Sint-Pauluskerk, Antwerp)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:LCSSACD003
SACD価格:2,320円(税込)
ラテン民族とゲルマン民族の文化が交わり、さらにはカトリックとカルヴァニズムも交わるベルギー北西部オランダ語圏の街アントワープ(オランダ語名アントウェルペン)。ここに1654年ニコラウス・ファン・ヘイゲンによって作られた楽器は、47のストップ、三段鍵盤とペダル、4000のパイプを持った大型のもので、その前面はルーベンスの弟子たち、エラスムス・クェリヌス二世(1607-1678)とペーテル・フェアブリュッヘン父(1615-1686)による豪華な装丁が施されていました。その後一部の移設、拡張、大きな修復などを繰り返し姿を変えてきましたが、今もルーベンス風の豪華な彫刻で飾られ素晴らしい音を奏でる、アントウェルペンの歴史を物語る重要な遺産です。 ドイツ出身のオルガニスト、ゲッフェルトがこの楽器を用いて、ゆかりの深い北ドイツを中心としたオルガン作品を演奏。18世紀にヨハン・デ・フライテルスという人物が、フランドル地方各地のカリヨンのメロディを採譜したコレクションから多くの小品と、クーナウの「聖書ソナタ」が聴きものです。4本のB & K4006マイクほかを使用した優秀録音をPolyhymniaのエヴェレット・ポーターがマスタリングを務めたSACDで楽しめるアルバム。
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横山幸雄
ドビュッシー(1862-1918):
前奏曲集(全曲) [横山幸雄(ピアノ)]DEBUSSY, C.: Préludes, Books 1 and 2 (Yukio Yokoyama)
発売日:2018年12月12日
NMLアルバム番号:MECO-1052
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
透徹したドビュッシー美学の発露と昇華パリ国立音楽院直系の系譜を引き、今や巨匠の域に到達しつつある横山幸雄のドビュッシー前奏曲集第1集、第2集全24曲です。一切の虚飾を排した透徹した 美学の結晶である本ディスクは、まさにドビュッシー没後100年の最後を飾るに ふさわしい名盤となりました。 DSD11.2MHz(DSD256)フォーマットの超ハイレゾ・レコーディングにより、横山幸雄の美音を余すところなく捉えたそのハイ・フィデリティは、まさに聴くものを圧倒します。数あるドビュッシーのディスク・ストーリーにおいて、今ここに新たな歴史が誕生しました。
収録作曲家:
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平澤真希
ディアーナ [平澤真希(ピアノ)]Piano Recital: Hirasawa, Maki - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / MASSENET, J. / SCRIABIN, A. / SYZMANOWSKI, K. (Dhyana)
発売日:2018年11月21日
NMLアルバム番号:MECO-1051
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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マルティヌー(1890-1959):
ヴァイオリン協奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー/ヘイコ・マティアス・フェルスター/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]MARTINŮ, B.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 (Irnberger, Janáček Philharmonic, H.-M. Förster)
発売日:2018年11月16日
NMLアルバム番号:Gramola99178
SACD ハイブリッド価格:2,550円(税込)
Gramolaレーベルから多数のアルバムをリリースしている1985年ザルツブルク生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガー。ウィーン古典派から近代作品までレパートリーの多彩さを誇る彼ですが、最近はチェコやハンガリーなどの東欧の作品を好んで取り上げています。これまでに発売されたアルバムでも一連のゴルトマルク作品をはじめ、ドヴォルザークの協奏曲での斬新かつ柔軟な解釈が評判となりました。 今回彼が取り組んだのはチェコに生まれ、パリを経てアメリカで活躍した近代作曲家マルティヌーの2つのヴァイオリン協奏曲。第1番はパリ時代に書かれた民族色の強い作品、第2番はアメリカに移住した直後の後期ロマン派風の技巧的な作品です。時代の変遷に伴うように作風を自在に変化させていったマルティヌーの特徴を捉え、旋律を甘美に歌い上げた名演です。
収録作曲家:
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ARCO
死と乙女 [ストリング・クヮルテット ARCO(伊藤亮太郎/双紙正哉/柳瀬省太/古川展生)]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" / WEBERN, A.: Langsamer Satz (Arco String Quartet)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:MECO-1050
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
日本を代表するトップソリストによるストリング・クヮルテットARCO、16年振りのニューアルバム!ストリング・クヮルテットARCOの実に16年ぶりにニューアルバムは、弦楽四重奏曲の金字塔、シューベルト「死と乙女」。N響、読響、都響においてそれぞれトップを務めるソリスト4人が織りなすその醸成された響きは、16年という濃密な時の変遷を確信させます。 カップリングはウェーベルン初期の「弦楽四重奏のための緩徐楽章」。ロマン派への憧憬を感じるその美しい弦楽の響きは、ウェーベルンをウェーベルンたらしめている12音無調音楽とは一線を画すもので、万人が純粋に「美しい」と感じられる秀作です。 ARCOならではのベルベットな響きが天国へと誘います。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲 第1番-第6番 [ラース・ウルリク・モルテンセン/コンチェルト・コペンハーゲン]BACH, J.S.: Brandenburg Concertos Nos. 1-6 (Concerto Copenhagen, L.U. Mortensen)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:555158-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
コンチェルト・コペンハーゲンとモルテンセンによるバッハ・シリーズ。これまでにリリースされた「ロ短調ミサ」は早めのテンポと優美に溶け合った少人数の合唱から生まれる闊達な演奏が、また協奏曲でも常に生き生きとした響きをもたらすアンサンブルが高く評価されています。 最新作は人気の高いブランデンブルク協奏曲。6曲の協奏曲はおのおのが独立した作品ですが、楽器編成もまちまちであり、作曲された動機や作曲過程も明確にはわかっていません。総譜はずっと眠っていましたが、1850年にバッハ作品の全てを刊行する目的で設立されたバッハ協会によってまとめて出版されて以来、バッハの代表作として親しまれています。奏者たちの高い技術に支えられたコンチェルト・コペンハーゲンの渋く落ち着いた音色に溶け合うモルテンセンのチェンバロの響きが魅力的です。SACD(ハイブリッド)盤。素晴らしい音質で録音されています。
収録作曲家:
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リンドベルイ(1958-):
光陰矢の如し
ヴァイオリン協奏曲 [フランク・ペーター・ツィマーマン/ハンヌ・リントゥ/フィンランド放送交響楽団]LINDBERG, M.: Tempus fugit / Violin Concerto No. 2 (F.P. Zimmermann, Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:ODE1308-5
22)
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
フィンランドの現代作曲家マグヌス・リンドベルイの最新作。アルバムに収録された2つの作品はどちらも世界初録音であり、リンドベルイの生誕60年を記念して製作されています。 ヴァイオリン協奏曲は、リンドベルイがロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めていた時の作品で、初演者であるフランク・ペーター・ツィマーマンに捧げられています。豊かなオーケストラの響きと呼応する輝かしいヴァイオリンの旋律には、ロマンティックで懐古的な雰囲気も感じさせる、リンドベルイ後期のスタイルが集約されています。 「Tempus fugit」はラテン語で“時は飛ぶようにすぎる”という意味の言葉。日本語で言えば“光陰矢の如し”となるでしょう。2017年、フィンランド独立記念コンサートのための委嘱作品ですが、彼はあえて伝統的な作品を書くのではなく、1980年代にコンピューター言語を用いて作曲した最初のオーケストラ作品「FORCE」と同じ手法による「Tempus fugit」を書き上げました。こちらは印象派風の響きと輝くような旋律を持つ30分程度の作品で、初演者ハンヌ・リントゥに捧げられています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲 第2番&第6番
ヤコブ・ゲーゼ(1879-1963):
タンゴ・ジェラシー [サカリ・オラモ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/アヌ・コムシ(ソプラノ)]LANGGAARD, R.: Symphonies Nos. 2, "Vaarbrud" and 6, "Det himmelrivende" / GADE, J.: Tango Jalousie (A. Komsi, Vienna Philharmonic, Oramo)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:6.220653
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
サカリ・オラモとウィーン・フィルハーモニーによるデンマーク作曲家の作品集第2弾が登場。前作は現代作曲家のノアゴーの交響曲第1番&第8番で神秘的な音楽を聴かせたオラモ、今回は後期ロマン派に属する作曲家ランゴーの作品で、新な境地をみせています。デンマークに生まれたランゴーは、当時としてはあまりにも前衛的な作品を書いたため生前に認められることがなく、亡くなってからようやく評価が高まった作曲家です。 この2曲の交響曲は、第2番はリヒャルト・シュトラウス風の重厚な和声を用いたロマン派風の味わいを持っていますが、第6番は宗教的な意味合いも備えた神秘的な曲調です(タイトルの「Det Himmelrivende」は聖書のイザヤ書のことばであり、「天を切り裂き」神が降りてくる情景を描いた箇所です)。このアルバムには第2楽章のみ収録された「交響曲第14番」も楽章ごとのタイトルを含め、感覚的な曲調に終始する作品として知られています。この作品をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するのも珍しいことです。 同時収録の「タンゴ・ジェラシー」は、誰もが知っている名旋律。オラモ自身がヴァイオリンを奏で華麗に演奏するという、聴きどころ満載の1枚です。
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退廃音楽の祭典 [イルンベルガー/サロモン/ジークハルト]
Violin and Double Concertos - SMYTH, E. / VÍTĚZSLAVA K. / HARTMANN, K.A. / MARTINŮ, B. (EntArteOpera Festival) (Irnberger, Salomon, Sieghart)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99098
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
Gramolaレーベルが力を注ぐ「退廃音楽復興」のシリーズ。第二次世界大戦時、ナチス政権によって迫害され、忘れられた作曲家たちの作品は、20世紀の終わりから続々と演奏機会が増えてきましたが、それはほんの一部であり、まだまだ埋もれている作品が数多くあります。 このアルバムでは、ザルツブルクに拠点を置くヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を務めるヴァイオリンを中心としたさまざまな合奏協奏曲作品を収録。アルバム1では、20世紀初めに活躍した2人の女性作曲家の協奏曲、アルバム2ではハルトマン、マルティヌーの協奏曲と、時代に翻弄された4人の作品を聴くことができます。
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Ladies' Night - 淑女の夜 [イルンベルガー/モーザー]
Violin and Piano Recital: Irnberger, Thomas Albertus / Moser, Barbara (Ladies' Night) BEACH, A. / VIARDOT-GARCIA, P. / RÖNTGEN-MAIER, A.
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99153
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
20世紀後半までは、女性が職業音楽家になることは稀でした。クララ・シューマンなどの何人かを除いては、社会的、政治的な抑圧のため、女性がどんなに音楽の才能を発揮したとしても、単なる手習いの域を出ることは許されず、たくさんの才能が花開くことなく埋もれてしまったのです。 このアルバムに収録されているのは、何人かの「成功した」女性作曲家たちの作品集。アメリカのエイミー・ビーチ、フランスのヴィアルド=ガルシア、最近注目を集めているペヤチェヴィチの他、ル・ボー、マイエル、パラディスの作品が収録されており、その溢れる才能に触れることができます。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第5番 変ロ長調(1878年稿 ノヴァーク版) [聖フローリアン・アルトモンテ管/バロー]BRUCKNER, A.: Symphony No. 5 (1878 version, ed. L. Nowak) (Altomonte Orchester St. Florian, R. Ballot)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99162
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ブルックナー所縁の地である聖フローリアン修道院で毎年開催される「Brucknertage=ブルックナー週間」は、2017年に20周年を迎えました。この記念すべき音楽祭に演奏されたのは交響曲第5番。すでにブルックナー・ファンの間でおなじみのフランス出身の指揮者、レミ・バローの堂々たる演奏です。 チェリビダッケの弟子として知られるバローは、すでに交響曲第3番、第6番、第8番、第9番のリリースがあり、どれもがチェリビダッケ譲りのゆったりとしたテンポと熟考の解釈が施された名演として高く評価されています。この第5番でも、厳格な対位法的手法に敬意を払うことで、作品の持つ力強さが強調された素晴らしい演奏が繰り広げられています。また、長い残響を持つことで知られる聖フローリアン修道院の豊かな音場も、最高レベルの録音でリアルに捉えられました。その全てをSACDのスペックを生かした高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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タープ(1908-1994):
管弦楽作品集 第1集 [キルダール/プローニン/オーフス響/リングボリ]TARP, S.E.: Orchestral Works, Vol. 1 - Flute Concertino / Violin Concertino / Lystspilouverture No. 1 (Kildahl, Pronin, Aarhus Symphony, T. Ringborg)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:6.220668
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
近代デンマークを代表する作曲家の一人でありながら、作品はあまり知られていないタープの作品集。このアルバムでは1930年代から1940年代の様々な作品を収録、フランス印象派の影響を受けた新古典派主義による魅力的な音を高音質録音で体感できます。2人のソリストはどちらもオーフス交響楽団のコンサートマスターです。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第5集〉
12のモノローグ Op.63 より
52の易しいコラール前奏曲Op.67 より他 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Works, Vol. 5 (Weinberger) -Organ Pieces, Op. 63, 65, 69 / Chorale Preludes, Op. 67 (selections)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:777840-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:990円(税込)レーガーの没後100年を記念してcpoよりシリーズ化された「オルガン作品全集」の第5集。1901年から1912年に書かれたレーガー円熟期の作品が収録されています。レーガーのオルガン作品はどれも複雑で長大ですが、このアルバムで聴くことのできる曲集は、どれも比較的短く、穏やかな曲調を持つものばかり。入門編としてもオススメできます。ヴァインベルガーは2台のオルガンを弾き分け、レーガー作品の複雑な対位法から生まれる重厚な響きを表現。高音質録音のSACDで全ての音と残響を余すことなく捉えています。
収録作曲家:
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ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):
「三位一体の祝日」ミサ [ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/イェーニヒ/コルデス]PRAETORIUS, H.: Missa in festo Sanctissimae Trinitatis (Bremen Weser-Renaissance, Jänig, Cordes)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:777954-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
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横山幸雄
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲 第2番他 [横山幸雄(ピアノ)、下野竜也(指揮)、新日本フィルハーモニー交響楽団]RACHMANINOV, S.: Rhapsody on a Theme of Paganini / Piano Concerto No. 2 (Yukio Yokoyama, New Japan Philharmonic, Tatsuya Shimono)
発売日:2018年08月22日
NMLアルバム番号:MECO-1049
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
横山幸雄が満を持して開示する、垂涎のラフマニノフのピアノ・コンチェルト横山幸雄が6年振りに満を持して開示するコンチェルト・アルバムは、ピアノ曲史上最も名高いラフマニノフ第2番とパガニーニ・ラプソディのゴールデン・カップリングです。 下野竜也指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団とのアンサンブルは、ライブレコーディングならではの、ドライブ感溢れるまさにアドレナリン全開の名演です。コンサート当日、鳴り止まない拍手に応えて演奏したオマージュ・ア・ラフマニノフは、まさに横山からラフマニノフへの癒しのオマージュです。
収録作曲家:
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ベネヴォロ(ベネヴォリ)(1605-1672):
16声のミサ ~ 17世紀ローマの多重合唱
[日本語解説付き] [ル・コンセール・スピリチュエル/ニケ]BENEVOLO, O.: Missa Si Deus pro nobis / Magnificat (Concert Spirituel Chorus, Niquet)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:ALPHA400
SACD-Hybrid、 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
このアルバムの中軸をなすミサ曲は、1660年の作。「もし神があなたのために... SiDeus pro nobis」という歌い出しで始まる教会歌のメロディを軸にして、全16声部ものパートのために書かれたこの作品は当時大いに人気を博したようで、イタリア各地はもとよりドイツ語圏にも手書きで書き写された楽譜が残っているほどです。そこには実にさまざまな作曲様式が凝縮されていて、コントラストあざやかに変化をつけた小さな部分の連続からなる音楽は概して、詩句を聴き取りやすくした総唱部分と、その間に配された独唱がきわだつ部分、そして多声同時進行の精妙な作曲技法が生きる部分... と、きわめて多様な音作りで聴き手を飽きさせません。ーードゥニ・モリエ(解説文より)
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藤田美奈子
ディヴィーナ [藤田美奈子(ソプラノ)、瀧田亮子(ピアノ)]Opera Arias (Soprano): Fujita, Minako - BELLINI, V. / HANDEL, G.F. / MASCAGNI, P. / PUCCINI, G. / VERDI, G. (Divina)
発売日:2018年07月18日
NMLアルバム番号:MECO-1048
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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ミュレ(1878-1967):
オルガン作品全集 [フランメ]MULET, H.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:555040-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
パリ、モンマルトルのサクレ・クール寺院のすぐ近くで生まれた作曲家アンリ・ミュレ。寺院で働く父の助手としてハルモニウムの演奏を始め、パリ音楽院ではアレクサンドル・ギルマンとシャルル=マリー・ヴィドールに師事。その卓越した技巧は学生時代から賞賛を得ていました。その後はルイ・ニデルメイエールの音楽学校やスコラ・カントルムの教授も務め、後進の指導にあたりましたが、作曲に身を費やしたのはほんの15年ほどとされています。その間に数多くの作品を書いたとされますが、そのほとんどは焼却されてしまい、残されたのは、オルガン曲を中心に、何曲かのオーケストラ作品と声楽曲のみであるため、現在ではほとんど忘れられた存在です。 しかし、このアルバムで聴くことのできる彼の代表作「「ビザンチン風のスケッチ」を始めとしたオルガン作品は、ワーグナー的な和声とドビュッシーを思わせる変幻自在な旋律に満ち溢れた魅力的な音楽で、彼の後輩トゥルヌミールが述べたように「偉大な中世の巨匠に比肩しうる芸術家である」ことを実証しています。
収録作曲家:
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ベネヴォリ(1605-1672):
16声のミサ「神が私たちと一緒なら」 [ル・コンセール・スピリチュエル/ニケ]BENEVOLO, O.: Missa Si Deus pro nobis / Magnificat (Concert Spirituel Chorus, Niquet)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA400
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
イタリア初期バロック時代に活躍した作曲家ベネヴォリ。長い間、有名な「53声部のザルツブルク・ミサ」の作曲者として認知されていましたが、最近になってこの曲はビーバー(もしくはホーファー)の作品という説が有力になっています。ベネヴォリ自身はおよそ20曲のミサをはじめ、モテット、詩篇などの声楽曲を書き、そのどれもが複雑なポリフォニーを駆使した壮大な作品であり、演奏はなかなか困難です。 エルヴェ・ニケは、このような作品を復活蘇演するのを好んでおり、このアルバムでは、2018年に結成30年を迎えた彼の楽団「ル・コンセール・スピリチュエル」を率いて、ベネヴォリのミサ曲「SI DEUS PRO NOBIS 神が私たちと一緒なら」に取り組みました。ニケは当時の様式を研究した上で、何人かの作曲家の曲や祈りの言葉をはさみ、ミサとしての形式が保たれています。実際の演奏は8組の合唱団と、4人の歌手、15人の通奏低音奏者を要し、合唱団は聴衆を囲むように配置されており、この臨場感を全て伝えるために、SACDハイブリッド盤での発売となります。
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LES ESPACES ELECTROACIUSTIQUES
5.1サラウンドとステレオによる電子音楽名作集Electroacoustic Music - VARÈSE, E. / LIGETI, G. / MADERNA, B. / BERIO, L. / LACHENMANN, H. / HARVEY, J. (Les Espaces Électroacoustiques)
発売日:2018年06月22日
NMLアルバム番号:WWE2SACD40002
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
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村上敏明
ヴィヴァ・イタリア! [村上敏明(テノール)、栗原正和(ピアノ)、古館由佳子(ヴァイオリン)、田中早苗(マンドリン)]Vocal Recital (Tenor): Murakami, Toshiaki - DE CURTIS, E. / LEONCAVALLO, R. / MODUGNO, D. / PUCCINI, G. / SCARLATTI, A. / VERDI, G. (Viva Italia)
発売日:2018年06月20日
NMLアルバム番号:MECO-1047
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム
村上敏明、こよなく愛するイタリアを歌う世界的トップ・テノール、村上敏明のデビュー20周年記念アルバムです。長年にわたり檜舞台の第一線で歌い続けてきた村上敏明が、こよなく愛するイタリア・オペラ・アリアからイタリアン・ポポラーレまで全17曲を収録しました。 村上自身のアイデアによるピアノ、ヴァイオリン、マンドリンとのアンサンブルはまさにヴィヴァ・イタリア! 心から愛してやまないイタリアに捧ぐ、パッションとロマン溢れる珠玉の名曲をご堪能下さい。 -
秘められたミサ曲
(マルタン/マルティヌー) [デンマーク国立声楽アンサンブル/クリード]Choral Music - MARTIN, F. / MARTINŮ, B. (The Secret Mass) (Danish National Vocal Ensemble, Creed)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:6.220671
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
マルタンとマルティヌー、2人の近代作曲家による声楽作品集。12歳の時にバッハの「マタイ受難曲」を聴き感銘を受けたというマルタンは、以降バッハを精神の拠り所にし、数多くの作品を生み出しました。この「ミサ曲」も新古典派の影響もあるものの、やはり根底にはバッハへの敬意が感じられる作品。マルタン自身は「この曲は自分の信仰心の表れであるため公の場では演奏してほしくなかった」と語ったということですが、後にその言葉を撤回。現代では多くの合唱団がこの難曲に挑んでいます。一方マルティヌーの「聖母マリアのための4つの歌曲」はヤナーチェクやバルトークを思わせる民謡風の雰囲気を持ち、合唱でも各声部が競い合うような闊達なやりとりが楽しめます。 他には神秘的なマルタンの「アリエルの5つの歌」とマルティヌーの郷愁の念が込められた「たんぽぽのロマンス」を収録。演奏しているデンマーク国立声楽アンサンブルは、エコー賞を獲得し、グラミー賞にもノミネートされた実力ある合唱団です。
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発売日:2018年05月25日
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:790円(税込)ブルックナーの名作「交響曲第8番」、ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団の演奏で登場!1943年生まれ、2018年に75歳となったヤンソンス。1972年のデビュー以来、様々なオーケストラの首席指揮者を歴任し、数多くの録音もリリースしてきました。ドイツ・オーストリア作品とロシア作品を得意としているヤンソンスらしく、バイエルン放送交響楽団とベートーヴェン、ブラームス、ショスタコーヴィチの交響曲全集録音、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とマーラーの交響曲全集録音がありますが、ブルックナーの全集はありません。ブルックナーの録音は、これまでに、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との第3・4・6・7・9番、そしてバイエルン放送響とは2007年の第7番があるのみでした。ヤンソンスの指揮で、ブルックナーの最高傑作「第8番」が聴ける日を心待ちにしていた人も多かったのではないでしょうか? ここに満を持して、第8番の演奏が登場いたします。 ヤンソンスは1890年稿を使用。全体はおよそ80分と、SACDフォーマットでも1枚に収まるすっきりとしたテンポではありながら、第3楽章アダージョを少し早めにし、第1楽章と第2楽章を比較的ゆったりと演奏することでメリハリを持たせています。マーラー作品のように、各声部を際立たせることに注力するのではなく、宇宙の創造を思わせる法悦的な高揚感がブルックナー、とりわけ第8番の聞かせどころですが、ヤンソンスはこの点でも文句なし。バイエルン放送交響楽団の持てる力を全て発動して、素晴らしい音の伽藍を組み上げています。
収録作曲家:
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カザフスタン大草原のメロディ[SACD-Hybrid] [ユスプドツァノヴァ/カザフスタン国立弦楽四重奏団]
Vocal, Instrumental and Chamber Music - ATA, K. / QAZANGAPULY, T. (Great Steppe Melodies from Kazakh) (Yusupdzhanova, Kazakh State String Quartet)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:CDX-61502-6
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
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ジェレンスキ(16世紀):
聖母マリアのロザリオ[SACD-Hybrid] [ブルジンスキー]ZIELEŃSKI, M.: Mysteria Gaudiosa / Mysteria Dolorosa / Mysteria Gloriosa / O Gloriosa Domina (Rosarium Virginis Mariae) (J. Burzyński)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:CDX-71401-6
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
16世紀ポーランドで活躍した音楽家ミコワイ・ジェレンスキ。カトリック教会のオルガニスト、作曲家で、作品に見られる華やかさからローマで学んだという説もありますが、詳しい生涯は知られていません。 この「聖母マリアのロザリオの祈り」はカトリック教会の中で最も重要であり、また最も普及している一連の祈り。イエスの生涯を思いながら、聖母マリアの取次によって、世界の平安を祈るもので、偉大な芸術家たちにも多くのインスピレーションを与え、現代にも受け継がれています。このロザリオは中世ヨーロッパで唱え始められ、正式な祈りの方法は16世紀になって、聖ドミニコが確立させたとも、教皇ピウス5世が確立したともいわれています。どちらにしても、ジェレンスキはこの秩序に従い、祈りの順序に従って感動的な音楽を書いています。 アンサンブル《ラ・テンペスタ》の創始者、指揮者ブルジンスキーは、この時代の音楽のスタイルを深く研究し、当時の音を再現しながらも、豊かな響きを追求しています。
収録作曲家:
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CROSSING BORDERS [アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/ヒリアー]
Choral Music - NIELSEN, C. / STENHAMMAR, W. / HOLMBOE, V. / TJORNHOJ-THOMSEN, L. (Crossing Borders) (Ars Nova Copenhagen, Hillier)
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:6.220626
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークの知られざる声楽作品の探求を続けるヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲン。今作では「境界を越えること」にこだわった作品を収録、様々な情景を感じさせる美しい無伴奏合唱を披露しています。ルネサンスの様式を借りたニールセンのモテットや、8世紀イラクの詩人の言葉から1981年のノーベル賞受賞作家エリアス・カネッティの言葉など、1000年の時を超えたテキストに曲を付けたティエルンヘイのVox Reportage - 声による報道」、スウェーデンの作曲家、ステンハンマルがデンマークのテキストに曲を付けた合唱曲など、多彩な表情を持つ曲が並んでいます。
収録作曲家:
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樋口達哉
あこがれ Ti adoro [樋口達哉(テノール)、鈴木織衛(指揮)、仙台フィルハーモニー管弦楽団]Opera Arias (Tenor): Higuchi, Tatsuya - CILEA, F. / GIORDANO, U. / GOUNOD, C.-F. / LEONCAVALLO, R. / PUCCINI, G. / VERDI, G. (Ti adoro)
発売日:2017年12月06日
NMLアルバム番号:MECO-1046
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):
MARINBORUP-JØRGENSEN, A.: Marin (Film, 2017) (DVD + SACD set) (NTSC)
発売日:2017年11月29日
SACD-Hybrid + DVD価格:4,080円(税込、送料無料)
リコーダーの名手ミカラ・ペトリの師匠であり30年来の親友であったデンマークの現代作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセンの作品を映像とともに味わうアルバム。アルバムタイトルでもある「MARIN」は、大規模な管弦楽を用いた壮大な「海の交響曲」であり、ボロプ=ヨアンセンが追求した神秘的な響きが隅々まで浸透した独自の音楽です。時には55声部にもなる繊細で精緻なオーケストレーションが渦巻くような音色を醸し出し、聴き手を陶酔の世界に誘います。 DVDでは、世界的アニメーター、モルテン・バルトルディが「MARIN」に合わせて制作した美しいアニメーションを収録。独自の表現が際立つ素晴らしい映像です。新作「AXEL」も収録されており、素晴らしい音楽と映像を心行くまでお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ノアゴー(1932-):
初期ピアノ作品集 [シーヴェレフ]NØRGÅRD, P.: Early Piano Works (Sivelöv)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220590
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
2017年に85歳の誕生日を迎えたノアゴーは、ニールセンの次世代を担う、現代デンマークで最も影響力のある作曲家の一人です。2016年には権威ある「エルンスト・フォン・ジーメンス賞」を受賞、ますますその活躍が評価されています。ノアゴーは若いころからピアノ音楽に興味を持ち、多くの作品を書いていますが、バッハとストラヴィンスキーの影響が顕著な最初期の作品が年を追うごとに、「宇宙の発展」を描く独自の作風に仕上がっていく様子はとても興味深いものです。 このアルバムで演奏しているシヴェレフは、デンマーク王立音楽院のピアノ科の教授で、ノアゴーが長らく信頼を寄せているピアニスト。アルバム中「一楽章のソナタ」と「クローバー」を除く4つの作品は、どれもシヴェレフに献呈されています。
収録作曲家:
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ブラジリアン・ランドスケープ [ペトリ/マズール/マレイ]
Arrangements for Recorder, Guitar and Percussion (Brazilian Landscapes) (Petri, M. Mazur, D. Murray)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220618
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
「ブラジル」をテーマにしたアルバム。ジスモンチやジョビンなどおなじみの名前から、ヴィラ=ロボスの情熱的な曲、ナザレーの抒情的な曲などもりだくさんの選曲です。今回はミカラ・ペトリのリコーダーを中心に、若手ギタリスト、ダニエル・マレイと、マイルス・デイヴィスとも共演経験のある天才的ジャズ・パーカッション奏者、マリリン・マズールがアンサンブルを結成し、洗練された響きを聞かせています。作曲家としても知られるマレイ自身の作品も収録。情熱からsaudade=哀愁まで、多彩なブラジル音楽を奏でています。
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Garden Party [ペトリ/ハンニバル]
Recorder and Guitar Recital: Petri, Michala / Hannibal, Lars - NIELSEN, C. / HANNIBAL, L. / LALO, E. / CHRISTIANSEN, A.L. / GRIEG, E. (Garden Party)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220619
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
リコーダーの名手ミカラ・ペトリとギタリスト、ラース・ハンニバル。彼らは1992年の夏、スペイン、アンダルシアのLa Cartuja de la Sierra修道院で最初のコンサートを開催して以来、ヨーロッパ、アジア、中米を中心に1500回以上のコンサートを行っています。後期ルネサンス、初期バロック、古典派、ロマン派、そして彼らのために書かれた現代曲までとレパートリーは幅広く、曲に応じて自由な編曲を行うなど、常に果敢な挑戦を行い、聴衆を楽しませる彼ら、今回のアルバムは北欧作品を中心としたレパートリーを披露しています。 まるでガーデン・パーティに招待されたかのような心地よさ。親密な雰囲気の中に、鳥の声が聞こえてきたり、爽やかな風が吹いてきたりと、心の底から楽しめるアルバムです。
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ノアゴー (1932-):
オルガン作品集 [クリスティアンセン]NØRGÅRD, P.: Orgelbogen (The Organ Book) / Canon (J.E. Christensen)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220656
3)
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
管弦楽から声楽まで、主要なジャンル全てに作曲を行っているノアゴー。もちろんオルガンのためにもユニークな作品を書いています。もちろん、年代を追うごとに作風が変化するノアゴーのこと。このアルバムでも変幻自在な作品を聴くことができ、冒頭に置かれた比較的初期の作品である「祝典前奏曲」の輝かしい響き、神秘的な曲集「年の讃歌」を経て、1990年代に書かれた一連の複雑な作品へと移行していく作風を楽しめます。 また、最後に置かれた「カノン」は、ノアゴーが開発した“無限セリー”という方式が用いられており、オルガンで奏でるシンプルな音型が、複雑に組み合わされて発展、星の輝きのような壮麗な世界が形造られるというノアゴー独自の作品です。
収録作曲家:
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IN DULCI JUBILO - もろびと声あげ [シアター・オブ・ヴォイシズ/ヒリアー]
Choral Music (In dulci jubilo - Music for the Christmas Season by Buxtehude and Friends) (Theatre of Voices, Hillier)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220661
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
DACAPOレーベルにおける初の「クリスマス・アルバム」は、グラミー賞受賞者、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイセスが演奏するブクステフーデとその友人たちの作品集。お告げから降誕までの情景に合わせて選曲、演奏するというコンセプトに基づき、伝統的なクリスマス音楽に加え、オルガンの独奏曲や声楽アンサンブルなどバラエティに富んだ作品が組み合わされています。小編成の声楽アンサンブルと器楽アンサンブルによる精緻で美しい演奏は、17世紀の慎ましいクリスマス音楽をこの上なくひきたてています。
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伊藤悠貴
ザ・ロマンティック [伊藤悠貴(チェロ)、ダニエル・キング・スミス(ピアノ)、ジェイムズ・リル(ピアノ)]Cello Recital: Ito, Yuki - BRIDGE, F. / DELIUS, F. / ELGAR, E. / MAHLER, G. / SCHUMANN, R. / STRAUSS, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (The Romantic)
発売日:2017年11月15日
NMLアルバム番号:MECO-1045
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
世界的チェリスト YUKI ITO を投影する12のロマンティシズムブラームス国際コンクール優勝、英国ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール・日本人初優勝を誇る駿才、伊藤悠貴が満を持して開示する、浪漫溢れるチェロ名曲集です。実に収録曲の半分を伊藤自らが編曲という意欲作であり、その華麗なるヴィルトゥオジティ、しなやかなフレージングと妙なる音色は、聴く者を桃源郷へといざないます。 英国と日本をベースにインターナショナルに活躍するワールドワイドクラスの才能を存分にご堪能下さい。
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礒絵里子
エスプレッシーヴォ [礒絵里子(ヴァイオリン)、實川風(ピアノ)、神谷未穂(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Jitsukawa, Kaoru - BRAHMS, J. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / POULENC, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Espressivo)
発売日:2017年10月18日
NMLアルバム番号:MECO-1044
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム。色鮮やかに織りなす18のエスプレッシーヴォ日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20周年記念アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉のヴァイオリン愛奏曲全18曲を収録しました。 共演の實川風(ピアノ)との浪漫溢れるエスプレッシーヴォ(表情豊か)なアンサンブルは、まさに薫り立つフィネスに満ちた孤高の音世界です。 *FM ヨコハマ「礒絵里子のシーサイドクラシック」テーマ曲「舞踏会の美女」収録
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横山幸雄
ファンタジー [横山幸雄(ピアノ)]Piano Recital: Yokoyama, Yukio - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / CHOPIN, F. / SCHUMANN, R. (Fantasy)
発売日:2017年09月08日
NMLアルバム番号:MECO-1043
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
古典派からロマン派まで、ファンタジー溢れる横山幸雄の幻想曲集古典派からロマン派まで、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマンの至極の「幻想曲(ファンタジー)」集です。横山が今、最も共感する偉大な作曲家たちの幻想曲と、横山のピアニズムの昇華は、圧倒的な説得力を持つ傑作となりました。 完璧にコントロールされた美音をもって語られるフレーズ、陰影に富むハーモニー、あらゆるエディションを研究し楽曲を鳥瞰する明晰なアナリーゼ、それら横山幸雄の美質が織り込まれたこのファンタジー集は、昨年デビュー25周年を経た横山の熟成とさらなる飛翔を確信付けるものです。
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後藤真美
こころ歌 [後藤真美(ソプラノ)、下岡達朗(ピアノ)、下岡達朗(編曲)、遠藤頌豆(尺八)、木下愛子(編曲)]Vocal Recital (Soprano): Goto, Mami - DAN, Ikuma / KOBAYASHI, Hideo / NAKADA, Yoshinao / OKANO, Teiichi / TAKI, Rentaro / YAMADA, Kosaku (Kokoro-uta)
発売日:2017年08月23日
NMLアルバム番号:MECO-1042
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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発売日:2017年07月28日
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:990円(税込)マーラーの全交響曲の中でも「創造の新たな段階に踏み出した作品」とされる交響曲第5番。彼の親しい友人ブルーノ・ワルターや批評家たちの指摘によるまでもなく、マーラー自身がこの事実に気付いていたことでもあり、これまでの「子供の不思議な角笛」からの影響から脱却した“器楽のみ”のこの作品には自信を抱いていました。だからこそ、1904年10月の初演の際、この曲がオーケストラや聴衆に快く受け入れられなかったことが不本意であったマーラーは、後に妻アルマの助言も入れながら何度かの改訂を施しています。 残念ながら初演時には人気を獲得することなかった「第5番」が決定的人気を得たのは、1971年のヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」での効果的なアダージェットの使用でしょう。以降、交響曲第5番は「最も人気のある交響曲」としてランク付けされています。 2016年のヤンソンスが指揮したこの「交響曲第5番」。一聴すればヤンソンスがどれほどこの曲に対して真摯に向き合っているかがおわかりいただけます。名曲中の名曲だけに多くの指揮者、オーケストラがこの曲を演奏、録音し、聴き手もこれらの演奏に触れる機会がありますが、ここでのヤンソンスの演奏は、どんなに耳が肥えた聴き手にも、新たな発見をもたらすことでしょう。各々の楽器によるフレーズの歌わせ方、テンポ、デュナーミクに至るまで、もう一度スコアを見たくなるような驚きに満ちています。スコアを深く丁寧に読み込み、一つ一つの音を大切に奏でることで生まれた完成度の高い演奏です。 SACD Hybrid盤は日本先行発売(日本だけの販売となります)。通常盤は8月発売予定。
収録作曲家:
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発売日:2017年07月28日
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ネルソンス&バーミンガム市響との鮮烈なショスタコーヴィチがSACDハイブリッドの高音質で蘇る!
来日を記念し、SACDハイブリッド盤を日本限定発売いたします。1941年、第二次世界大戦のさなか、ナチス・ドイツ軍に包囲されたレニングラード市内で作曲された「交響曲第7番」。ナチスのファシズムへの反感が込められた壮大な作品であり、闘争、悲劇、勝利といった感情の中に、ショスタコーヴィチらしいシニカルさも含む問題作です。 アンドリス・ネルソンスは2014年以来ボストン交響楽団の音楽監督を務め、2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任することが決まっている現在最も注目を集める指揮者。この『レニングラード』はバーミンガム市響と良い関係を築いていた2011年の演奏で、冒頭から疾走するようなスピードで一気に突き進む、若きネルソンスのエネルギッシュな表現が魅力です。一方、第3楽章〈アダージョ〉では悲しみに満ちたメロディを弦の美しくも痛切な響きで見事に歌い繋ぐなど、豊かな音楽性も存分に発揮しており、この録音から数年後には世界的な人気指揮者となった実力の片鱗を見せつけます。曲の最後、大音響の中に到達する雄大なスケールで作り上げたクライマックスが聴きもので、聴衆の熱狂的な歓声にも納得させられます。収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第4集〉
交響的幻想曲とフーガ Op.57
7つのオルガンのための小品 Op.145
モノローグ Op.63 他 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Works, Vol. 4 (Weinberger) - Symphonic Fantasia and Fugue / 7 Organ Pieces / Monologe / 6 Trios / Organ Suite No. 2
発売日:2017年07月21日
NMLアルバム番号:777760-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,120円(税込、送料無料)
2016年、レーガーの没後100年を記念して企画されたオルガン作品全集。今回の2枚組の核となる長大な「交響的幻想曲とフーガ」のように、複雑な声部が絡み合うのがレーガー作品の特徴で、もちろん演奏には高い技術が要求されます。演奏しているのはcpoレーベルにバッハ全オルガン作品を録音しているヴァインベルガー。彼の完璧な技巧を楽しむのはもちろんのこと、熟考の上に導き出されたオルガンの美しい響きを丹念に捉えた高音質録音がこのシリーズの特徴です。どんなに音が重なり合っていても、一つ一つの響きがクリアに聞き取れるSACD(ハイブリッド)盤の素晴らしさも体験できます。
収録作曲家:
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實川風
プレイズ・ショパン [實川風(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music (Kaoru Jitsukawa)
発売日:2017年07月19日
NMLアルバム番号:MECO-1040
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
實川風、待望のオール・ショパン・アルバム2015年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第3位入賞に輝いた若きピアノの貴公子、實川風が贈るファン待望のオール・ショパン・アルバムです。 本人が厳選を重ねたショパン名曲の数々には、虚飾を排したまさに王道のピアニズムが遺憾なく発揮されています。至福のピアニッシモから重厚なフォルティッシモまで、その丁寧に奏でられる音楽は深く醸成されて、聴く人を感動の境地へと誘います。
収録作曲家:
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河野智美
ザ・バッハ [河野智美(ギター)、大沢美月、田中春彦(ギター)]BACH, J.S.: Guitar Music (The Bach) (Tomomi Kohno)
■器楽曲(ギター)
発売日:2017年07月05日
NMLアルバム番号:MECO-1039
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
謳うギタリスト、河野智美 初のオール・バッハ・アルバム河野智美のサード・アルバム「ザ・バッハ」は、アーティスト自身による編曲など、バッハにおける長年の研究研鑽の真価を問う試金石です。そこには才能、美意識、審美眼、技術等持てるその全てが発露されているといっても過言ではないでしょう。今ここに、ギターならではの孤高の世界へと昇華したバッハの精髄が昇陽します。
収録作曲家:
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中鉢聡
プリモ・バーチョ [中鉢聡(テノール)、瀧田亮子(ピアノ)]発売日:2017年06月01日
SACD-Hybrid価格:3,080円(税込、送料無料)
日本を代表するスーパーテノール歌手、中鉢聡のデビューアルバム!!オペラアリアの名曲から7曲、タンゴやイタリア民謡などポピュラーの名曲から7曲と、アーティストの魅力をさまざまなカラーで堪能できる贅沢な内容となっています。いずれの楽曲も中鉢聡がコンサートやリサイタルで常々披露してきた、名曲中の名曲ばかり。 喉の病から一時は再起不能かと危ぶまれましたが、手術から長いリハビリを経て、見事にカムバックを果たした、まさに「新生・中鉢聡」を世に問う1枚です。
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赤坂達三
オマージュ・ア・パリ [赤坂達三(クラリネット)、浦壁信二(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Akasaka, Tatsuzo / Urakabe, Shinji - AURIC, G. / DEBUSSY, C. / POULENC, F. / RUEFF, J. (Hommage à Paris)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1002
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
6年ぶりのニューアルバムは、デビュー20周年記念アルバムとして待望のリリース日本でただひとり、ソロ・クラリネッティストとして活躍する、クラリネットの貴公子、赤坂達三の実に6年ぶりのニューアルバム、そしてデビュー20周年記念アルバムです。本作での収録曲は赤坂本人が強く望んでいた「アーティストとして最盛期の今しか残せないであろう」と語る超絶技巧曲集。 パリ国立音楽院の歴代作曲家が音楽院の試験曲として作曲した各曲は、当代一流の名門音楽大学の試験曲というだけあって、最高難度の技巧、高い音楽性が要求される曲ばかりです。サン=サーンスのオーボエ・ソナタは赤坂のオーボエに対する想いから収録、クラリネット版としては世界初レコーディングとなりました。アンコールピースとして、オーリックの映画音楽「ワルツ~赤い風車」も、フランス・パリに自身の音楽的ルーツを置く赤坂達三ならではの、まさにオマージュ・ア・パリです。 中には一般に知られていない秘曲といえるものもあり、その手のファンにはまさに垂涎の1枚。いわゆるグランドピースアルバムではありませんが、世界的に認識されている最高難度の名曲の数々は、今の赤坂を世に問う1枚として金字塔的存在です。 レコーディングはDSDレコーディング、SACDハイブリッド盤での満を持してのリリースです。
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金子三勇士
プレイズ・リスト [金子三勇士(ピアノ)]発売日:2017年06月01日
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
次世代を担う若きスーパースター金子三勇士のデビューアルバム!6歳で単身ハンガリーに留学、若干11歳飛び級でハンガリー国立リスト音楽院ピアノ科入学、16歳で全課程を優秀で卒業、バルトーク国際コンクール・グランプリという金子三勇士(miyuji)。そのハンガリークラシック界の申し子ともいえるmiyujiによるオール・リスト・アルバム。リストならではの超絶技巧と深いロマンティシズムは、miyujiの日本人ばなれした独特の音楽性や楽曲解釈と融合、さらに高い次元で昇華し聴く者に深い感動を与えます。 リスト、ここに極まれり... DSDレコーディング、SACDハイブリッド盤の高音質も魅力です。
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アクア・トリニティ
水の薫り(礒絵里子、水谷川優子、水永牧子) [礒 絵里子(ヴァイオリン)、水谷川 優子(チェロ)、Cello 水永牧子(チェンバロ)]Chamber Music (Piano Trio) - BIZET, G. / CUI, C. / CORELLI, A. / LECLAIR, J.-M. / MOZART, W.A. / RAMEAU, J.-P. (Fragrance of Aqua) (Aqua Trinity)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1004
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
“アクア・トリニティ”のデビューアルバム!若手実力派演奏家として活躍中の礒絵里子(ヴァイオリン)、水谷川優子(チェロ)、水永牧子(チェンバロ)のトリオ・ユニット、「アクア・トリニティ」のデビューアルバム。グループ名は、メンバー全員が「Aqua=水」に由来する名前であり、「Trinity=三位一体」のごとく芳醇で真に昇華されたアンサンブルを醸成し、また器によって姿を変える「水」のようなユニットでありたいという願いをこめて命名されました。 美しく華麗なバロックの名曲から、映画音楽やピアソラ作品まで、モダン楽器と古楽器の稀有なトリオ・ユニットによる変幻自在のサウンドは圧巻です。
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塚越慎子
ディア・マリンバ [塚越慎子(マリンバ)、土井徳浩(クラリネット)、鉄井孝司(ウッドベース)、山口真由子(マリンバ)]Marimba Recital: Tsukagoshi, Noriko - BURRITT, M. / HOSOKAWA, Toshio / MIYAKE, Kazunori / SAMMUT, E. / YOSHIMATSU, Takashi (Dear Marimba)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1005
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
次世代を担うマリンバ界の若きスター塚越慎子のデビューアルバム!次世代を担うマリンバ界の若きスター塚越慎子(つかごし・のりこ)のデビューアルバムです。第2回 パリ国際マリンバコンクール(フランス)第1位、第8回 第2回 国際マリンバコンクール(ベルギー)第2位他、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇る塚越慎子。その塚越の「ディア・マリンバ」は、まさにタイトルのとおりアーティストのマリンバに対する深い愛情が感じられるアルバムです。シリアスな現代曲から、ジャズやポピュラー音楽のイディオムを踏襲した楽曲まで、アーティストの持てるポテンシャルを幅広く堪能できます。 世界的名指揮者であるシャルル・デュトワをして、「私の知る限り、Noriko Tsukagoshiほど素晴らしいマリンバの演奏を聞いたことがない。」と言わしめるほどの見事な才能は、CDに収録されたすべての楽曲において証明されています。 DSDレコーディング、SACDハイブリッド盤の高音質も魅力です。
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三浦文彰
プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン・ソナタ [三浦文彰(ヴァイオリン)、イタマール・ゴラン(ピアノ)]発売日:2017年06月01日
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつ、ハノーファ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて史上最年少で優勝。「驚くべきその演奏はハノーファ国際コンクールのすべてを吸い取ってしまった」と評された至宝の才能が、プロコフィエフの傑作ソナタにおいて結実しました。 聴く者を震撼させる圧倒的な超絶技巧と、悪魔的霊感に満ちた音楽性がここに開示されました。世界最高のアカンパニストとの呼び声も高い、イタマール・ゴランとの濃密なアンサンブルも圧巻です。
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デュオ・プリマ
デュオイズム(礒絵里子、神谷未穂) [◇デュオ・プリマ Duo Prima(礒絵里子/神谷未穂)、 福田進一(ギター)、エマニュエル・ジラール(チェロ)]Violin Duo Recital: Duo Prima - BARTÓK, B. / MOZART, W.A. / PROKOFIEV, S. (Duoism)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1007
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
デュオ・プリマ=礒絵里子、神谷未穂の従姉妹同士のふたりから成るヴァイオリン・デュオのユニット。を表すはスペイン語での意味を持ちます。 デビュー10周年を記念したアルバムでは、古典から近代まで幅広くヴァイオリン・デュオの名作をセレクト、10年の時空を超えてその成果が今ここに結実しました。まさにのタイトルが示すとおりヴァイオリン・デュオの神髄を堪能できます。 ゲストアーティストとして、ギターの福田進一、チェロのエマニュエル・ジラールが参加、その馥郁たる薫り立つようなサウンドは、極上の室内楽ならではの愉悦です。
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竹山愛
プレイズ・パリ [竹山愛(フルート)、與口理恵(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Takeyama, Ai / Yoguchi, Rie - DEBUSSY, C. / ENESCU, G. / FAURÉ, G. / GAUBERT, P. (Ai Takeyama Plays Paris)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1008
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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樋口達哉
君のために [樋口達哉(テノール)、仙台フィルハーモニー管弦楽団、鈴木織衛(指揮)、編曲:竹内淳]Vocal Recital (Tenor): Higuchi, Tatsuya - AFANASIEFF, W. / BERNSTEIN, L. / BIZET, G. / MASSENET, J. / PUCCINI, G. / VERDI, G. (Per Te)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1009
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
テノールの貴公子、樋口達哉デビュー !
フルオーケストラと織りなす甘美で華麗な「愛」の名曲集〈ライナーノーツより〉 思い出深い作品を凝縮し、切々と歌い上げた濃密なデビュー作 (伊熊よし子) 樋口達哉のソロ・デビューとなる今回の録音は、聴き手の心の奥に切々と訴えかけてくる浸透力の強さと、驚異的な集中力と、各曲に対する熱意を感じさせる。 彼は念願かなってオーケストラとの共演による渾身の1枚を作り上げた。ここにはそれぞれ思い出深い作品が選ばれ、テノール歌手樋口達哉のこれまでの軌跡ともいうべきアルバムとなっている。 「どうしても収録したかったのは《妖精ヴィッリ》。イタリア留学時代にコンクールやオーディションを成功させてきた曲ですので。《蝶々夫人》は初めてナマの舞台を観たオペラ。イタリアで初めて観たオペラでもあり、ミラノで初めて全曲を歌ったのもピンカートン。《ラ・ボエーム》はハンガリー国立歌劇場にデビューした大切な役。《トスカ》は日本の新国立劇場にデビューした役です」 こう語る樋口達哉の思い出が歌に活力と生命と情熱を加え、雄弁な語りとなり、強いインパクトを伴って訴えかけてくる。 2011年、日本は未曽有の震災に見舞われたが、東北出身の樋口達哉は仙台フィルとの共演により自身の持てる最高の力を発揮、みんなを元気づける歌を録音に刻み込んだ。「君のために」の日本語訳では、「君」を「あなた」に置き換え、ある個人に対する愛ではなく、すべての人に向けた大きな愛を歌い上げている。そして「ふるさと」では、「一緒に歌って」といわんばかりに親密な歌声で呼びかける。 選曲は切なさと哀愁と内に秘めた情熱とほの暗い影が見え隠れするものが主流。それを指揮者&オーケストラと濃密な対話を繰り広げながら熱唱する。聴きごたえ十分の重量級のデビュー作。人に力を与えてくれる1枚だ。 -
宮本文昭&シエナ・ウインド
ザ・デビュー [宮本文昭(指揮)、シエナ・ウインド・オーケストラ]SIENA WIND ORCHESTRA: Debut (The)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1010
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
絢爛・官能・昇華...指揮者・宮本文昭、堂々のデビュー
まさに手に汗握り、心ふるえるブラスの一大絵巻!〈ライナーノーツより〉 百戦錬磨のプロ同士による初タッグ ! (富樫鉄火) いうまでもなく、オーケストラは、指揮者によって響きや色彩感が変わる。1990年代後半、N響は、それまでのドイツ系に対し、初めて、フランス音楽を得意とするスイス人指揮者シャルル・デュトワを迎え、音色を一変させた。 吹奏楽も同じだ。今や人気絶頂のシエナ・ウインド・オーケストラにとって、宮本文昭とは、今回が初めてのタッグだった。シエナにとって、宮本が今までの指揮者とちがっていたのは、彼が5年ほど前まで「管楽器(オーボエ)奏者」だったことだ。吹奏楽は管楽器を主体とする編成である。まさに指揮者と演奏者が同じジャンルのプロフェッショナル同士というわけだ。 たとえば、本盤中の「威風堂々」第1番、トリオ(中間部)をお聴きいただきたい。実にゆったりとしたテンポで、じっくり演奏されている。スピード感あふれる演奏を得意とするシエナとしては、珍しい響きだ(アマチュア・バンドだったら、すぐに息切れし、破綻するテンポである)。どうも宮本は、自らが管楽器奏者だからこそ、どこまで引っ張れるかを十分心得ているようだ。その意味で、今回の初タッグは、コラボでありながら、百戦錬磨のプロ同士が、腕試しを楽しんでいるような面も感じられるのだ。宮本文昭が、このような、ベーシック名曲を指揮したことに、驚いた吹奏楽ファンも多いのではないだろうか。 果たして、どのような響きが展開するのか……さあ、宮本&シエナの新しい世界を、さっそく聴いてみようではないか。 -
浦山純子
ヴォヤージュ [浦山純子(ピアノ)]KASHIWAGI, Toshio: Paraphrase Fantasque Along Basho's Narrow Road (Junko Urayama) (Voyage)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1011
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
浦山純子、柏木俊夫:「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」「奥の細道」から着想され、日本と西洋を見事に融合させた名曲「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」。 長くロンドンの拠点を置いて活躍し帰国したのスタインウェイ・アーティスト、浦山純子が自らライフワークに掲げる本作を、作曲者・柏木俊夫氏生誕生100年の今年、満を持してリリース! 「スタインウェイピアノを愛し、世界各地のコンサートステージでスタインウェイピアノを自らの意思で選んで弾くトップアーティストであり、ピアノ演奏史に不滅の名を残すアーティスト」の1人として、浦山純子がスタインウェイ・アーティスト・ワールドワイドに指名されたのはロンドンで活躍していた当時のこと。その後、逆輸入される形で2005年より活動の拠点を日本へ移し、以来多彩な活動を行ってきた。 長い海外生活ののち、運命的な出会いをしたこの「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」は、東北出身の浦山にとって日本人として、そして東北の人間としてのルーツに思い至らせるものであり、以降本作を自らライフワークとして掲げ、演奏を重ねている。作曲者・柏木俊夫氏の生誕100年を迎える今年、ついに念願の全曲録音CDをリリース。
収録作曲家:
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関本昌平
グレイ・パール
〜 ブラームス後期ピアノ作品集 [関本昌平(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Pieces, Opp. 118 and 119 / 3 Intermezzi (Gray Pearl) (Shohei Sekimoto)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1012
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
2005年のショパン国際ピアノコンクール第4位入賞から7年の歳月を経て、満を持して開示する関本昌平のブラームス後期ピアノ作品集。ブラームスの最大の理解者であったクララ・シューマンは作品119-1を「灰色の真珠(グレイ・パール)」と表現したが、それは作品119-1だけではなく、最晩年のブラームス作品全てにあてはまると言っても過言ではない。 「灰色の真珠」とは、若き日のような輝きはなく曇っているが、その本質は極めて深く、より深みを増して輝く宝石のようだという意味であるが、関本のブラームスは慈愛に満ち、祈りにも通じる深遠な音楽を表出させている。霊気すら感じる凄まじいその音楽の昇華は、我々に最晩年のブラームスの命の告白を聴かせてくれるのである。 2012年5月、クララ・シューマンの名を冠した「クララ・ザール」でのセッションレコーディング。
収録作曲家:
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ザ・スーパーデュオ
ふたりでお茶を
~ ザ・スーパーデュオ 不滅のスタンダード名曲集 [ザ・スーパーデュオ = 赤坂達三(クラリネット)、斎藤雅広(ピアノ、編曲)]Clarinet and Piano Recital: Super Duo (The) - AURIC, G. / BECHET, S. / KERN, J. / RAVEL, M. / YOUMANS, V. (Tea for Two)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1014
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
ザ・スーパーデュオ = 赤坂達三(クラリネット)、斎藤雅広(ピアノ、編曲)が奏でる
究極のスタンダードナンバーの数々を収録した名作。◇クラリネットの貴公子、赤坂達三、久しぶりのポピュラー名曲集! 心温まるゴージャスなBGMとしても最高です。 ◇団塊の世代、オールドファンの琴線に響く究極のスタンダードナンバー集! ◇クラシックのみならず、ジャズ~ポピュラーファンにも魅力的なラインアップ! ◇クラリネットのヴィルトゥオーゾ・テクニックが縦横無尽に披露される斎藤雅広による魅力溢れるアレンジ! -
新居由佳梨
透明な風 ラヴェル名曲集 [新居由佳梨(ピアノ)]RAVEL, M.: Piano Music (Lucid Breeze) (Yukari Arai)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1016
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
スイス国立ジュネーヴ音楽院での研鑽後、イタリア・モノポリ国際ピアノコンクール他国内外のコンクールに多数入賞、伝説のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルとのRCAレーベルへの録音など、真摯な音楽活動を繰り広げる新居由佳梨によるオール・ラヴェル・アルバムです。 その類まれなる深い感受性、きらめく音のプリズム、精細な音の流動、たゆたうハーモニーは、まさに新居の真骨頂です。フランス音楽本流のエスプリを纏う新居のピアニズムが、ラヴェル生粋の名曲を通して、我々を深い感動の境地にいざないます。富士見市文化会館でのセッションレコーディング(DSDレコーディング)
収録作曲家:
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平澤真希
オマージュ・ア・ショパン [平澤真希(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music / HIRASAWA, Maki: Return to Heaven - Dragon (Hommage à Chopin) (Maki Hirasawa)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1018
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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古川展生
ジェントル・ソウルズ [古川展生(チェロ)、塩入俊哉(ピアノ・編曲)]Cello Recital: Furukawa, Nobuo - BARTÓK, B. / CASSADÓ, G. / CASALS, P. / CHOPIN, F. / LISZT, F. (Gentle Souls)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1019
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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須藤慎吾
アリエ オペラ・アリア集 [須藤慎吾(バリトン)]Opera Arias (Baritone): Sudo, Shingo - BELLINI, V. / BIZET, G. / DONIZETTI, G. / GIORDANO, U. / VERDI, G. (Arie)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1021
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
須藤慎吾、デビュー! アリエ〜オペラ・アリア集イタリア声楽コンコルソシエナ大賞、日伊声楽コンコルソ優勝、オルヴィエート国際オペラコンクール第2位入賞他、華々しい経歴を誇る日本を代表するバリトン歌手、須藤慎吾のデビューCD。須藤が最も得意とするヴェルディのオペラ・アリアを中心に、ヴェリズモの情感あふれる朗唱と仙台フィルハーモニー管弦楽団との濃密なアンサンブルは、まさにゴージャスかつリッチ! “Voce del leone(ライオンの声)”と称される日本人ばなれした豊かな声量と深い音楽性を纏って、須藤慎吾が世に問う渾身のデビュー・アルバムである。
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浦山純子
コンチェルト [浦山純子(ピアノ)、山下一史(指揮)、仙台フィルハーモニー管弦楽団]CHOPIN, F.: Piano Concerto No. 1 / RACHMANINOV, S.: Piano Concerto No. 2 (Junko Urayama, Sendai Philharmonic, Kazufumi Yamashita)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1022
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
魂のピアニスト、浦山純子の新たなる金字塔!
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番これほど聴くものの心を浮き立たせてくれる演奏も、そうあるものではない。 浦山純子さんのショパンとラフマニノフのピアノ協奏曲である。ピアノを鳴らし切るように重厚な低音から、満天の星が降り注ぐように煌びやかな高音まで、その存在感は圧倒的、また玲瓏な音色、温もりのある風趣、くぐもった感触など色とりどりの響きが混然一体となって見事に調和し、グラデーションのように移ろっていく様は鮮やかとしか言いようがない。 かくて目眩くような音楽の愉悦が生まれた。いつも傍らにおいてじっくりと愛聴したいアルバムの誕生である。 (真嶋雄大ライナーノーツより) -
工藤セシリア
オマージュ・ア・ドビュッシー [工藤セシリア(ピアノ)]Piano Recital: Kudo, Cecilia - DEBUSSY, C. / RAVEL, M. (Hommage á Debussy)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1023
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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樋口達哉
パッシオーネ [樋口達哉(テノール)、ヴィンチェンツォ・スカレーラ(ピアノ)]Vocal Recital (Tenor): Higuchi, Tatsuya - BIZET, G. / CHOPIN, F. / DALLA, L. / FALVO, R. / GASTALDON, S. / LEONCAVALLO, R. / TOSTI, P. (Passione)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1024
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
オペラ界の貴公子 樋口達哉と、
世界的名アカンパニスト ヴィンチェンツォ・スカレーラが贈る20の愛の花束
オペラ界の貴公子 樋口達哉が贈る自身初のイタリア歌曲~カンツォーネ集。彼自身が熟考を重ね選曲した珠玉の20曲は、何れも世界中のオペラ歌手達が頻繁に取り上げる名曲中の名曲ばかり。 樋口達哉の共演を務めるピアニストは、ベルゴンツィ、カレーラス、リッチャレッリ、カバリエ、サバティーニ、スミ・ジョー等世界一流の歌手達から指名を受ける名手ヴィンチェンツォ・スカレーラ! まさにカンタービレでパッシオーネなアンサンブルは、もはや伴奏の息を遥かに超越し、真に有機的かつ音楽的な至高の芸術である。 -
古川展生
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 全曲 [古川展生(チェロ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (Complete) (Nobuo Furukawa)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1025
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,400円(税込、送料無料)
デビュー15周年記念アルバム!チェリスト古川展生がまさに満を持してリリースする、チェロの旧約聖書とも呼ばれるバッハ無伴奏チェロ組曲全曲です。古今東西、旧来よりチェリストにとってはバイブル的存在であり、その才能の刻印においては最も重要なレパートリーであるバッハ無伴奏チェロ組曲を、ついに古川展生が開示しました。 今ここに自身の全てをかけて、デビュー15周年記念アルバムにふさわしい金字塔の誕生です。
収録作曲家:
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川越塔子
パリの薫り コンセール・アペリティフ [川越塔子(ソプラノ)、細川智美(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Kawagoe, Toko - DELIBES, L. / LISZT, F. / NAKADA, Yoshinao / POULENC, F. / SATIE, E. (Parfum de Paris - Concert Apéritif)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1026
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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新垣隆&礒絵里子
ロンド 珠玉のヴァイオリン名曲集 [礒絵里子(ヴァイオリン)、新垣隆(ピアノ、作曲)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Niigaki, Takashi - DINICU, G. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / MASSENET, J. / NIIGAKI, Takashi (Rondo)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1027
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
陰の天才から、真の天才へ!
鬼才 新垣隆(ピアノ、作曲)が盟友 礒絵里子(ヴァイオリン)と紡ぐ16の音の花束本場ベルギーで学んだ礒絵里子のヨーロッパ本流のヴァイオリンと、陰の天才から真の天才へと大きな変貌を遂げた新垣隆のピアノによる珠玉のヴァイオリン名曲集です。 このアルバムでは、新垣隆の作曲による「ロンド」「哀しい鳥」という2曲の魅力溢れる新曲を収録、多彩な音のパレットを持つ彼の非凡な才能が開示されています。新垣隆自身の名前が冠されるクラシック・アルバムとしては初となるこの「ロンド」は、新曲以外に、数多ある世界中のヴァイオリン名曲の中からまさに宝石のような全16曲を収録、薫り立つような音の花束は、聴く人の琴線に深く触れることでしょう。 学生時代から長きに渡り深い友情と信頼を醸成してきた礒と新垣による至高のデュオ・サウンド、その芸術が今、ここに結晶し、そして飛翔します。 -
工藤重典&工藤セシリア
ウィーンの薫り ~ フルート・ソナタ集 [工藤重典(フルート)、工藤セシリア(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Kudo, Shigenori / Kudo, Cecilia - CLEMENTI, M. / CZERNY, C. / DOPPLER, F. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. (Perfume of Vienna)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1029
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
工藤重典、フルートと共に50年
ウィーン黄金時代の名曲ソナタを、工藤重典と愛娘が奏でる。名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバムです。このアルバムでは、工藤自らが厳選したオーストリア・ウィーンに由来するフルート・ソナタを収録、その眩いばかりのテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしい内容となっています。 ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌならではのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。 -
工藤重典&工藤セシリア
アンコール ~ 珠玉のフルート名曲集 [工藤重典(フルート)、工藤セシリア(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Kudo, Shigenori / Kudo, Cecilia - BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / DVOŘÁK, A. /FAURÉ, G. (Encore)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1030
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
工藤重典、フルートと共に50年
極めつけのフルート小品名曲の数々… ここに問う50年の集大成名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバム第2弾です。このアルバムでは、工藤自らがフルート小品名曲の中から極めつけの名曲のみを厳選、誰にでも耳馴染みのある名曲の数々は、最上級のBGMとしてもお勧めです。そして工藤ならではの完璧なテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしいフルート名曲の集大成ともいえる内容となっています。 ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。 -
新倉瞳
エルガー(1857-1934):
チェロ協奏曲 [新倉瞳(チェロ)、飯森範親(指揮)、山形交響楽団]ELGAR, E.: Cello Concerto / BRUCH, M.: Kol nidrei / CASALS, P.: El cant dels ocells (Hitomi Niikura, Yamagata Symphony, Norichika Iimori)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1032
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
5年の沈黙を経て、今ここに、チェロの女神が降臨する
〜 新たなる一章。新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶 〜幼少期を過ごしたドイツ、アメリカでは森中を駆け回る、素直で元気な子供だった。自分から求めるより、目の前に既に何か用意されている。以前の大手レコード会社からのCDデビュー話も、いつしか演奏家としてのレールまでもひいてもらった。全てのことから半ば逃げ出したと言っても過言ではない留学先のスイスでは、多く葛藤と向き合い、脱出し、素の自分を取り戻すことができた、と新倉瞳は語る。 そして今ここに、自身初のコンチェルト・アルバムを携え、新の「自分」を開示し、満を持して問う。 チェロ・コンチェルトの金字塔「エルガー:チェロ協奏曲」、新倉の情念を表出する「コル・ニドライ」、チェロ名曲の代名詞とも言える「鳥の歌」・・・。このアルバムは、フルオーケストラをバックに新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶である。 -
實川風
ザ・デビュー [實川風(ピアノ)]Piano Recital: Jitsukawa, Kaoru - BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / NEUBURGER, J.-F. / SCHUMANN, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (The Debut)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1033
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
期待の大型新星デビュー! 知性溢れる虚飾無き王道のピアニズム
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール入賞記念アルバム2015年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第3位入賞に輝いた若きピアノの貴公子、實川風のデビュー・アルバムです。収録楽曲は、同コンクールにおいて満場の聴衆を興奮の坩堝に巻き込んだ楽曲を新たにセッション・レコーディング、その真摯で虚飾を排した王道のピアニズムは巨匠への飛翔を予見させるものです。 古典〜近代〜現代楽曲それぞれが持つ時代様式を堅持しつつ、常に音楽芸術の真髄を追求する實川のピアニズムは、時代や国境を超越する普遍の美です。 -
平尾祐紀子
華音 [平尾祐紀子(ハープ)]Harp Recital: Hirao, Yukiko - BACH, J.S. / DEBUSSY, C. / GOSSEC, F.-J. / HANDEL, G.F. / IZUMI, Taku / LEHÁR, F. / OKANO, Teiichi (Kanon)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1035
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
世界最小のハープ・サウルハープの天上の響きと、
グランドハープの華麗なるヴィルトゥオジティ・・・
ハープの妖精が紡ぐ16のアラベスク
ハーピスト平尾祐紀子のデビューアルバム。私のデビューアルバム「華音 KANON」を聴いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。 たくさんの方々に美しく奥深いハープの魅力を楽しんでいただけるように、サウルハープというとても小さなかわいいハープと、通常のグランドハープという2種類のハープを収録しました。同じハープでもこんなにも音色が違い、それぞれの楽器が持つ音色の柔らかさや力強さ、奥行きや広がり、その千変万化する音色を楽しんでいただけたらとてもうれしく思います。 このアルバムがきっかけとなり、ハープの魅力を一人でも多くの方に知っていただき、興味を持っていただけることが、私の何よりの喜びです。 平尾祐紀子 -
新倉瞳
祈り チェロとハープ珠玉の名曲集 [新倉瞳(チェロ)、朝永侑子(ハープ)]Cello and Harp Recital: Niikura, Hitomi / Tomonaga, Yuko: BERTHOMIEU, M. / GRIEG, E. / PÄRT, A. / PIAZZOLLA, A. / SAINT-SAËNS, C. (Prayer)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1037
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー10周年記念アルバム 全曲ニューレコーディング新倉瞳のデビュー10周年記念アルバムは、本人が心から愛する珠玉の名曲全18曲を厳選、新たにDSDフォーマットでレコーディングしました。そこにあるのは常にカンタービレでありエスプレッシーヴォ、そして心の吐露であり告白です。深い信頼を置く盟友、朝永侑子のハープと織りなすデュオの響きは、ピアノ伴奏とはまた違った趣であり、豪華絢爛たる別格の音世界が堪能できます。 新倉瞳の原点回帰ともいえるこの小品集は、薫り立つフィネスに満ちた極上の1枚です。
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浦山純子
セルツェ [浦山純子(ピアノ)]CHOPIN, F.: Ballade No. 1 / Berceuse, Op. 57 / Nocturne No. 20 / Prelude No. 25 (Serce)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1038
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
ショパンのセルツェ(心)を紡ぐ ~ ショパン名曲集ポーランド国立ワルシャワ・ショパン音楽院で学び、真のショパン・エッセンスを身にまとう浦山純子によるオール・ショパン・アルバムです。そのショパンのセルツェ(心)の発露は、ロマンティシズムに溢れ、確固たる構成力と深い内的描写の投影が聴くものの心を強く打つことでしょう。 イギリス・シンフォニカレコードによるショパン・レコーディングから実に15年振りのこのショパン・アルバムは、ショパンの名手浦山純子が満を持して臨み、その真髄の全てを刻んだアルバムです。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
オルガン作品集 [ブリンドルフ]NIELSEN, C.: Organ Music (Bryndorf)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:6.220635
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
交響曲や協奏曲など、大規模な作品で知られるデンマークの作曲家ニールセン。しかし、彼の作品リストを詳細に眺めてみると、室内楽や合唱作品などあらゆるジャンルに名曲が存在することに気がつくのではないでしょうか? このアルバムに収録されたオルガン曲は、合唱団とともに演奏するための平易な作品から、彼の最後の作品である「コムモーティオ(心の震えの意味)」まで、本当に多彩な表情を持っています。中でも、1931年に完成された長大で神秘的な「コムモーティオ」はニールセンの創作技術の結晶とも言える内容を持ち、1913年頃から彼がずっと温めてきた「オルガン作品への構想と、内なる衝動」が昇華されたというニールセンにとっても自信作となった1曲です。 コペンハーゲンのNikolaj Kunsthal教会のオルガンは、一度は1795年に焼失するも、20世紀初頭に再建されたデンマークを代表する楽器であり、ロマン派の作品を演奏するにふさわしい音色を備えています。
収録作曲家:
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発売日:2017年03月24日
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
「Musical Neighbours」と題された興味深い1枚。ポーランドで生まれ、ロシアで活躍した作曲家ヴァインベルクの作風は、しばしば親友であったショスタコーヴィチと比較されますが、同時期に活躍したボリス・チャイコフスキーにも相通じるものがあり、実は一時期、モスクワでボリス・チャイコフスキーと同じアパートの隣の部屋に住んでいたともいう、文字通りの「Neighbours=隣人」だったのです。年齢はヴァインベルクの方が6歳上ですが、お互いに影響しあいながら、素晴らしい作品を創り上げています。 ボリスの作品は1957年頃に作曲された、古典的な形式を持つ耳馴染みのよい曲。そのほぼ10年後に作曲されたヴァインベルクの前奏曲は楽器の性能を追求した作品。どちらも名手ロストロポーヴィチに捧げられています。
収録作曲家:
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発売日:2017年03月24日
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
カザフスタン独立25周年の記念日である2016年12月26日にあわせてリリースされたこのアルバム。収録されているのは、カザフスタン初の「女性作曲家」として認められたジュバノヴァ・ハジザの2曲の弦楽四重奏曲を中心に、19世紀からカザフスタンの音楽の歴史を作ってきた作曲家たちの作品(弦楽四重奏用にアレンジ)を配し、将来を嘱望されている若き作曲家、シャイユム・アルマンの弦楽四重奏曲まで。あまり耳にすることのないこの地の音楽を素晴らしい演奏と音で堪能することができます。 演奏しているのは、1988年に設立された「カザフ・ステート弦楽四重奏団」。国際コンクールで多くの賞を獲得している四重奏団です。最新のシステムで収録された元々の音を、今回のSACD化にあたっては6チャンネル(マルチ)に収録、高音質です。
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発売日:2017年03月24日
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
2011年の発売当時、大きな話題をさらったヴィヴァルディの7つのフルート=リコーダーのための協奏曲を収録したアルバム。1677年に発表されたバルトロメオ・ビスマントーヴァの研究論文「Compendio Musicale」を基にしたこの演奏は、異なる調律が施された6つの楽器を用意することで、ヴィヴァルディの音楽を極めて斬新な響きで楽しむことができます。
収録作曲家:
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発売日:2017年02月17日
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:1,190円(税込)ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団による“2016年の来日公演のメイン・プログラム”として選ばれたのは、既にリリースされたリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」と、マーラー畢生の名作「交響曲第9番」でした。演奏の素晴らしさは日本の聴衆からも大絶賛されましたが、この録音は来日に先立ってミュンヘンで行われた演奏会のライブを収録したものです。誰もが共感するテンポ設定の元に、マーラーの求める音を徹底的に追求したヤンソンスの演奏、終楽章の最後は永遠の光の中に解けていき、最後の音が消えた時、全てが厳粛な沈黙に包まれます。 SACDハイブリッド盤は日本だけの限定販売となります。数量も限定です。
収録作曲家:
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シャイデマン(1595-1663頃):
オルガン作品集 [フランメ]SCHEIDEMANN, H.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:777562-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
cpoレーベルの“北ドイツのバロック・オルガン作品集”の掉尾を飾る第15集は、ブクステフーデやJ.S.バッハの先駆者としても知られるハインリヒ・シャイデマンの作品集です。10代の終わりに、オランダに行き北ドイツ・オルガン楽派の礎を作ったスウェーリンクに師事、その才能を認められたのか、帰国する際にはスウェーリンクからモテットを献呈されたというエピソードがあります。とは言え、その生涯の詳細はあまり分かっていませんが、30年以上もハンブルクのカタリーナ教会のオルガニストを務め、彼の死後は弟子であったヨハン・アダム・ラインケンがその地位を引き継いだことが記録されています。 このアルバムにはシャイデマンの前奏曲(フーガは曲の中に組み込まれることが多い)と、コラール幻想曲の一部が収録されています。当時のバロック・オルガンが持つ機能を全て駆使した華やかな作品を、教会の響きを存分に取り入れた高音質でお届けいたします。
収録作曲家:
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横山幸雄
雨だれのプレリュード [横山幸雄(ピアノ)、中島彩、川田健太郎、田中照子(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music - Ballade No. 1 / Etudes / Nocturnes Nos. 2 and 20 / Polonaise, "Heroic" (Raindrop) (Yukio Yokoyama)
発売日:2017年01月12日
NMLアルバム番号:MECO-1036
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):
ピアノ作品集 [カルトフト]BORUP-JØRGENSEN, A.: Piano Music (Kaltoft)
発売日:2016年11月30日
NMLアルバム番号:6.220616
SACD-Hybrid価格:2,320円(税込)
リコーダーの名手ミカラ・ペトリの師匠であり30年来の親友であったデンマークの現代作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012)。多彩な作品を多数発表していますが、もともと優れたピアニストでもありました。作曲に関してはほとんど独学ですが、その作品は信じられないほどに複雑な構造を持つため、演奏は決して容易ではありません。このアルバムにはおよそ45年にわたって作曲されたピアノ曲が収録されていますが、彼の作風は2012年に亡くなるまで一貫して変わることはありませんでした。 演奏はデンマークの現代作品を得意とするカルトフト。ボロプ=ヨアンセンの友人でもあり、その解釈には絶大なる信頼が寄せられていました。季節の移り変わり、海、そして心象風景が描かれたユニークな作品群を高音質録音で。
収録作曲家:
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〈北ドイツのバロック・オルガン作品集 第14集〉
ヤーコプ・プレトリウス/ヤーコプ・コルトカンプ/パウル・ジーフェルト
オルガン作品全集 [フランメ]Kortkamp / Praetorius / Siefert: Das gesamte Orgelwerk
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:777959-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,120円(税込、送料無料)
cpoレーベルの“北ドイツのバロック・オルガン作品集”は、この第14集が最後から2番目のアルバムとなります。今回は偉大なる作曲家ヒエロニムスを父に持つヤーコプ・プレトリウスの作品と、シャイデマンに教えを受けたジーフェルトの作品、そしてコルトカンプの作品1曲を収録しています。プレトリウスは優れたオルガニストであり、特別な指使いの方式を開発し、それはオルガン奏者が非常にリラックスした姿勢をとることを可能にしたものと言われます。また1633年から1636年にはヴェックマンを教え、強い影響を与えたことでも知られます。 ジーフェルトはポーランドのグダニスクで生まれ、オルガニストを志し、スウェーリンクに教えを請うため、21歳の時にアムステルダムにやってきます。そこでメルヒオール・シルトとともに学び、オルガニストとなりましたが、生来の気性の激しさのため各地で騒動を起こし、なかなか一つの地に落ち着くことはなかったようです。その作品には師であるスウェーリンクの影響が感じられます。 コルトカンプの作品はこれ1曲が残されているのみですが、北ドイツのオルガンを語る上では決して外せない重要な作品です。フランメは2台のオルガンを弾き分け、作品の特徴を存分に活かしています。
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パッヘルベル(1653-1706):
〈オルガン作品全集 第2集〉 [エッスル/ベロッティ/クリスティ]Johann Pachelbel: Sämtliche Orgelwerke Vol.2
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:777557-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
2013年に第1集がリリースされて以降、発売が待たれていた《パッヘルベル:オルガン作品集 第2集》。2016年現在、最も新しい研究に基づくこの録音は、南ドイツの教会のオルガンを用い前作と同じく「クリスマス」「受難節」などの機会ごとに分けられた、研究者にとっても重要な記録となっています。 パッヘルベル(1653-1706)のオルガン作品は、当時存在したあらゆるジャンルを網羅し、また彼が確立したコラールの形式はJ.S.バッハにも影響を与えるなど、当時最高のオルガン演奏家、作曲家としての威光を示すものであり、この全集はヨーロッパのオルガン作品の伝統を知る上でも大切なシリーズです。
収録作曲家:
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発売日:2016年08月26日
SACD-Hybrid 5枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
19世紀前半に活躍したルイ・シュポア(1784-1859)は、ベートーヴェンの親しい友人として、また優れたヴァイオリニストとして現在その名を知られています。しかし、実は彼は当時、ベートーヴェンを凌ぐほどの「交響曲作家」であり、とりわけ後期の作品はシューマンに影響を与えるなど優れた作風を見せています。当時、ベートーヴェンの9つの作品が至上の音楽として賛美されていた時代、それを越えるためには新たな試みを次々に繰り出す必要があったのでしょう。どの作品も練りに練られた音がふんだんに用いられています。また、彼の交響曲はしばしばタイトルが付けられており、例えば詩人プファイファーの詩からインスパイアされた交響曲第4番「音の浄化」などは、当時としては先進的であった「交響詩」風の作品として仕上がっています。 グリフィスが時間をかけて創り上げた全集、高音質の録音も含めてぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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ジョンゲン(1873-1953):
〈オルガンと管弦楽のための作品集〉
「協奏交響曲」 Op.81
「パッサカリアとジーグ」 Op.90
「英雄ソナタ」Op.94 [C. シュミット/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル/ハーゼルベック]JONGEN, J.: Symphonie Concertante / Passacaglie et Gigue (C. Schmitt, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, M. Haselböck)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:777593-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ベルギーのオルガニスト、作曲家ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)。数多くの作品を書き残していますが、知名度があまりなく録音の数も多くありません。とは言え、幸運にも録音されている一部の曲が熱狂的なファンを獲得している作曲家でもあります。 このアルバムでは彼の本領発揮ともいえる3つのオルガン作品を収録。7歳でリエージュ音楽院に入学したジョンゲンは、16年間の研鑽の間に、フーガ、ピアノ、オルガンを会得し、13歳から作曲を始めます。1897年にはローマ大賞を獲得し、イタリア、ドイツ、フランスに研修旅行に出かけ、帰国後にはリエージュ大学で和声と対位法の教授に就任します。戦争に巻き込まれ大変な思いをしますが、幸運にもベルギーに戻ることができ、戦後の音楽界の復旧に力を注ぎました。 そんなジョンゲンの作品は、極めてシンフォニックであり、オルガン作品はしばしば彼の先輩であるフランクの作品とも比較されます。対位法とハーモニーを駆使した彼の作品は常に壮麗で、オーケストラとの共演でも、独奏でも楽器の性能を極限まで引き出すことに成功しています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲集 Op.7 [キルシュネライト/ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー/ラーセン]HANDEL, G.F.: Keyboard Concertos, Op. 7, Nos. 1-6 (Kirschnereit, Deutsche Kammerakademie Neuss, Larsen)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:777855-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ヘンデル(1685-1759)の様々な協奏曲をドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトが現代ピアノで演奏するシリーズの第3集(完結盤)。今作ではもともとオルガン協奏曲として書かれたOp.7の6曲が収録されています。バッハのハープシコード協奏曲は、すでに現代のピアニストたちの標準的なレパートリーになっているのに対し、ヘンデルの一連の作品はほとんどコンサートで取り上げられることはありません。 このOp.7に属する6曲の協奏曲は、ヘンデルが豊かな音響を求めるために、どれもオルガンと、2本のオーボエ、2本のファゴット、弦楽合奏と通奏低音のために書かれています。この演奏では、メロディの即興性を活かしながら、現代的な響きがもたらされるように絶妙なアレンジが施されています。
収録作曲家:
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セアンセン(1958-):
合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/ヒリアー]SØRENSEN, B.: Choral Music (Snowbells) (Danish National Vocal Ensemble, Hillier)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:6.220629
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークを代表する現代作曲家、ベント・セアンセン(1958-)の合唱作品集。アルバムには世俗曲と宗教曲がバランス良く配置されており、その豊かな世界を知ることができます。 彼が愛している森林風景を描いた2つの「スノーベル」は、一方はソロ、一方はアンサンブルと教会の鐘とのコラボという独特な響きが用いられており、人の声はまるで森を渡る風のような雰囲気を醸しだしています。「生と死」を扱った2つの作品は瞑想的で悲しみに満ちた曲。また宗教作品は深い思索に彩られています。アンデルセンの詩を用いた「海は輝き・・・」は、穏やかな親しみやすいメロディをもったもの。
収録作曲家:
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ブクステフーデと彼の仲間たち [シアター・オブ・ヴォイシズ/ヒリアー]
Vocal Music - BUXTEHUDE, D. / GEIST, C. / BRUHNS, N. / TUNDER, F. / FÖRSTER, K. (Buxtehude and his Circle) (Theatre of Voices, Hillier)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:6.220634
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
バロック期ドイツの教会カンタータにおける偉大な作曲家であり、また北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠ブクステフーデ。しかし彼の出生地はデンマークであるため、この国でも大切な作曲家として敬愛されています。 dacapoレーベルでは名手ブリンドルフが彼のオルガン作品全集をリリースしていますが(8206005)、今回はちょっと視点を変えて、ブクステフーデとその周辺の作曲家たちの宗教曲をポール・ヒリアーとシアター・オヴ・ヴォイシズの演奏でお届けいたします。彼の先達トゥンダーやフェルスター、弟子であるブルーンス、ガイストなど、17世紀から18世紀初頭にかけて活躍した人々がどれほど相互に影響していたかを知る興味深い1枚です。
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ノアゴー(1932-):
交響曲 第6番&第2番 [オスロ・フィル/ストゥールゴールズ]NØRGÅRD, P.: Symphonies Nos. 2 and 6 (Oslo Philharmonic, Storgårds)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:6.220645
2)
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークの現代作曲家ペア・ノアゴー(1932-)の交響曲集。こちらは第6番と第2番を収録。デンマーク音楽アカデミーでホルンボーに師事し、当初はシベリウスやニールセンの影響を受けていたものの、1960年代には独自の作曲手法「無限性セリー」を開発。この手法が用いられた代表的な作品が1970年に作曲された第2番の交響曲です。これは20分を越える単一楽章で書かれたもので、いくつかの音の進行が同時に発展しながらポリフォニーを生んでいくという技法。音がひたすらうねり、拡大縮小を繰り返しながら進んでいく面白い音楽です。交響曲第6番では、また違う技法が用いられているということで、こちらも独創的な作品です。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第3集〉 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Music, Vol. 3 (Weinberger)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:777729-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:6,080円(税込、送料無料)
cpoレーベルによるレーガー(1873-1916)オルガン作品全集の第3集。今作は彼の数あるオルガン作品の中でも最も重要な「3つのコラール幻想曲」Op.52と「12の小品」Op.59が中心となった選曲です。 中でも重要なのは1901年の夏ごろから作曲された「12の小品」で、それまでは高い演奏技術を追求することに重きを置いていたレーガーが、「礼拝で演奏するため」の作品を書き始めた時期とも一致するため、ダイナミックで技巧的な第5番「トッカータ」と静かで瞑想的な第6番「フーガ」といった両極端の性格を持つ作品が混在し、続く何曲かはグレゴリオ聖歌のモティーフが用いられるなど極めて興味深い?作品群となっているのです。レーガー時代に建立されたオルガンを用いた高音質録音盤です。
収録作曲家:
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シャイデマン(1595-1663)&
ブルーンス(1665-1697):
オルガン作品集 [ブリンドルフ]Organ Recital: Bryndorf, Bine Katrine - SCHEIDEMANN, H. / BRUHNS, N.
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:6.220636
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
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横山幸雄
アンプロンプチュ [横山幸雄(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Impromptus, Opp. 90 and 142 (Yukio Yokoyama)
発売日:2016年04月16日
NMLアルバム番号:MECO-1034
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
陰影に富み慈愛に満ちたシューベルトの極微横山幸雄初のシューベルト・アルバムは、即興曲全8曲を収録。アルバム・タイトルのアンプロンプチュ Impromptuは、フランス語で即興曲の意味ですが、このアンプロンプチュはまさにシューベルトを代表する名曲であり、かつピアノ学習者の必須曲でもあります。 そのタイトルのとおり自由で叙情的な美しい8曲と、横山幸雄の究極の美音とのマリアージュは、DSDレコーディングの高音質と相俟ってまさに至高の芸術美を現出しています。
収録作曲家:
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信時 潔(1887-1965):
交聲曲「海道東征」
我国と音楽との関係を思ひて
絃楽四部合奏 - 弦楽オーケストラ版 - [湯浅卓雄 指揮/東京藝大シンフォニーオーケストラ/東京藝術大学音楽学部声楽科学生/NHK東京児童合唱団]■現代音楽
発売日:2016年04月13日
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
聞く者を圧倒的なエネルギーで捉える独唱・合唱・管弦楽のための交聲曲(カンタータ)。
東京藝術大学音楽学部が総力を結集して実現した一大プロジェクトのライブ録音2015年11月28日、東京藝術大学の奏楽堂に高らかに鳴り響いた、独唱・合唱・管弦楽のための“交聲曲「海道東征」”のライブ録音をお届けいたします。「海道東征」が初演されたのは昭和15年(1940)11月20日、紀元二千六百年奉祝演奏会のことでした。それから70年以上を経た今、人々の生活も文化も驚くほどに変化しています。もちろん当時の人々がこの曲を聴いて熱狂したのは想像に難くありませんが、今回の演奏は間違いなく、新世紀の「海道東征」として語り継がれることでしょう。 録音: 2015年11月28日東京藝術大学奏楽堂「信時 潔 没後50周年記念演奏会」 ●空前のスケール感をもつ大編成のオーケストラ、合唱団! オーケストラ、合唱、児童合唱…総勢260人という大編成の演奏陣! 残響豊かな藝大奏楽堂の空間に、日本最初のカンタータが壮大なイメージで甦ります。 ●豪華執筆陣による読みどころ満載の解説書! 資料満載の40ページからなる解説書付。橋本久美子氏(東京藝術大学総合芸術アーカイブセンター大学史史料室特任助教)、大角欣矢氏(東京藝術大学音楽学部楽理科教授)、片山杜秀氏(慶応義塾大学法学部教授)と言った錚々たる執筆陣による解説書には、「海道東征」の原詩(北原白秋)と杉本和寛氏(東京藝術大学音楽学部音楽文芸講座教授)による現代語訳も掲載しています。 ●信時潔の隠れたる名曲も併録! 共に美しい旋律が光る「我国と音楽との関係を思ひて」「絃楽四部合奏」も同時収録されています。「海道東征」にも関係の深いこの2曲は、現時点で入手できる唯一の録音です。 ●SACDハイブリット、5.0チャンネル 清澄で瑞々しいピアニッシモ、壮大な音の塊がうねるフォルテッシモ、大編成のオーケストラと合唱の響きを余すところなく収めるために、5.0チャンネルマルチ録音を敢行、SACDハイブリットに収録しました。SACD対応プレーヤー、通常のCDプレーヤーどちらでも再生が可能です。収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ピアノ作品集 [シュリースマン]CHOPIN, F.: Piano Music (Chronological Chopin) (Schliessmann)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:DDC25752
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,784円(税込、送料無料)
ドイツの中堅ピアニスト、シュリースマンによるショパンの名作集です。ブラームスやバッハで名演を聞かせた彼ですが、このショパンでも、作品の奥深くまで分け入り、一つ一つの曲の質感や形、そして詩情を浮かび上がらせた「味のある」演奏をしています。最近の若手ピアニストのように、技巧を重んじるよりも、曲の性格と表現を大切にするシュリースマンの演奏は、濃いショパンを聴きたい人にぴったりのものと言えるでしょう。
収録作曲家:
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スーク(1874-1935)&
ドヴォルザーク(1841-1904):
ヴァイオリン作品集 [テツラフ/ヘルシンキ・フィル/ストゥールゴールズ]DVOŘÁK, A.: Violin Concerto / Romance, Op. 11 / SUK, J.: Fantasy in G Minor, Op. 24 (C. Tetzlaff, Helsinki Philharmonic, Storgårds)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:ODE1279-5
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
名手クリスティアン・テツラフのONDINEレーベルへの7枚目となるこのアルバムは、東欧の2人の作曲家の作品集です。メインとなるのはドヴォルザークの協奏曲。冒頭の印象的な旋律が特徴的なこの作品ですが、ヴァイオリンパートの熱い旋律は聴きもの。第2楽章の訴えかけるような切なさ、舞曲である第3楽章の優美さなど、上手い演奏家の手で奏されると、例えようもない魅力を放つ作品なのです。 スークの幻想曲は、まさに「スラブ舞曲」そのもののフレーズが様々な形で展開されていく緊迫感に満ちた作品で、変幻自在な楽想に驚かされるのではないでしょうか。最後に置かれたドヴォルザークの「ロマンス」はもともと弦楽四重奏曲第5番の第2楽章で、憂鬱でやるせない雰囲気がなんとも美しい作品です。 テツラフとストロゥールゴーズはこれらの作品の東欧的情緒を余すことなく汲み上げ、見事な絵画のように目の前にみせてくれるのです。
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リンドベルイ(1958-):
〈作品集〉
アル・ラルゴ/チェロ協奏曲 第2番/時代 [カルットゥネン/フィンランド放送響/リントゥ]LINDBERG, M.: Al largo / Cello Concerto No. 2 / Era (Karttunen, Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:ODE1281-5
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
フィンランドを代表する現代作曲家マグヌス・リンドベルイ(1958-)の最新の管弦楽作品集。今回も先鋭的な響きが充満する興味深い1枚となっています。最初の曲「アル・ラルゴ」はニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と指揮者アラン・ギルバートのために書かれた、オーケストラの音色をフルに使った作品。表面上は忙しく動いているものの、深いところでは大規模な構造がゆっくりと形を成しているということを示唆したという作品です。 チェロ協奏曲第2番は、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団からの委嘱作品。2006年に書かれた「コンツェルトシュトゥック」を拡大したものです。第3曲目の「時代」は、2013年、アムステルダム、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の創立125周年を記念して委嘱された作品。第1次世界大戦前のヨーロッパの黄金期を偲ばせる豪華な音響がふんだんに用いられています。オーケストラの美しい響きを余すことなく捉えた、SACDハイブリッドの高音質録音が魅力的です。
収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
〈管弦楽作品集〉
リュートのための古風な舞曲とアリア 組曲
バレエ組曲「鳥」 [ミュンヘン放送管/ラウダレス]RESPIGHI, O.: Antiche Danze ed Arie per Liuto (Ancient Airs and Dances), Suites Nos. 1-3 / Gli Uccelli (Munich Radio Orchestra, Raudales)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:777233-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
レスピーギ(1879-1936)の「リュートのための古風な舞曲とアリア」の3つの組曲は、なんと言っても第3組曲の「シチリアーノ」が有名で、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。タイトルに「リュートのための」とありますが、これは原曲が16世紀から17世紀のリュートのための曲であり、それをレスピーギが管弦楽曲として編曲したもので、彼らしい多彩な響きに満ちた興味深い曲となっています。 「鳥」も同じく17世紀の曲を華やかな管弦楽曲に編曲したもので、極彩色の鳥たちが鳴き交わす様子が描かれた壮麗な作品になっています。この2つの組曲をSACDの高音質で収録した素晴らしい1枚です。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「くるみわり人形」全曲(ピアノ独奏版) [グッドイヤー]TCHAIKOVSKY, P.I.: Nutcracker (The) (arr. S. Goodyear for piano) (Goodyear)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:Steinway30040
4)
SACD-Hybrid価格:1,710円(税込)
ラフマニノフのピアノ協奏曲(STNS-30047)とチャイコフスキー&グリーグのピアノ協奏曲(STNS-30035)で安定した技巧と確かな音楽性を披露している若手ピアニスト、スチュワート・グッドイヤーの新譜は、彼自身が編曲したチャイコフスキー(1840-1893)の「くるみわり人形」の全曲、ピアノ独奏版です。組曲としてのピアノ版は良く耳にしますが、ここまで弾ききったものはこれまでにも存在していません。もちろん世界初録音です。明快なタッチと豊かな表現力はここでも抜群の効果を演出、全く新しいチャイコフスキーを聴くことができます。これは本当に楽しい1枚です。
収録作曲家:
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“さあ、天使の歌を” …
「リコーダーと合唱」の新しいアレンジによるヨーロッパのクリスマス・キャロルと歌曲集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/ペトリ/ボイェセン]LET THE ANGELS SING - European Christmas Carols and Songs Arranged for Recorder and Choir (Danish National Vocal Ensemble, M. Petri, Bojesen)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:6.220615
SACD Hybrid価格:1,988円(税込)