SACD
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発売日:2025年06月06日
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
好評を博している鈴木雅明によるバッハのオルガン作品全曲録音第7弾。前作に続きオランダのフローニンゲン、マティニ教会のアルプ・シュニットガー・オルガンを演奏して、ライプツィヒ・コラール集の残り7曲を収録しています。加えてバッハのオルガン・コラールの中でも人気の高い「目覚めよと呼びわたる物見の声」を含むシュープラー・コラール集全6曲も収録。 これらバッハのオルガン・コラールは、ルター派聖歌の親しみやすい旋律を素材にオルガニスト=作曲家バッハが粋を凝らして作り上げた珠玉の逸品揃い。鈴木雅明による格調高い演奏と、オルガン製作の歴史の中でひときわ名高いシュニットガー作の名器の響きでお楽しみください。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。サラウンド再生では一層豊かな臨場感が味わえます。 ※国内仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。
収録作曲家:
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発売日:2025年05月30日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 解説日本語訳付き価格:5,500円(税込、送料無料)
好評を博した第1巻に続き、『平均律』第2巻が早くも登場!ソリスト、バッハ・コレギウム・ジャパンの首席指揮者、そして客演指揮者として活躍を続ける鈴木優人。2021年10月にトッパンホールで録音された『平均律』第1巻は、2024年3月に発売されると非常に高い評価を得ました。 この第2巻は第1巻と同じトッパンホールで、同ホール企画のシリーズ「鈴木優人 J.S.バッハを弾く」最終公演に先立って4日間をかけてセッション収録されたもの。プレリュードは曲によって舞曲的、アリア的、協奏曲的...と多彩な性格を持ち、続くフーガでは壮大かつ緻密な構造を持っている点は第1巻と同様ですが、第2巻では更なる完成度の追求と実験精神が織り込まれて複雑さを増しています。 華麗で繊細、同時に力強さも持つチェンバロの響きを美しくとらえた録音とともに、鈴木自身が語っていた「第2巻はバッハの集大成の一つ。プレリュードが魅せる様々な様式と、対位法の美の極致であるフーガが織りなす宇宙的な世界に浸れるのが幸せです」という思いを聴き手も共有できる素晴らしいセットです。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。 ※国内仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
交響曲 第1番
交響的舞曲 [ジョン・ウィルソン、シンフォニア・オヴ・ロンドン]発売日:2025年05月30日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンによるラフマニノフ・シリーズ完結編、
最初の交響曲と晩年の傑作のカップリング。交響曲第1番は、初演の失敗により鬱状態となった作曲者がピアノ協奏曲第2番で名誉挽回したというエピソードの文脈で語られることが多いためか、第2番に比べると演奏頻度が格段に落ちますが、若きラフマニノフが本格的な交響曲作家としてのデビュー作として意欲を込めた創意と魅力的な楽想が近年見直されています。 一方、交響的舞曲は晩年の作品で、まず2台ピアノ版として完成させた後にオーケストラレーションを行い、最後のオーケストラ作品となったもの。ラフマニノフの作品によく引用されるグレゴリオ聖歌「怒りの日」の旋律が非常に印象的に使われています。交響的舞曲の第1楽章では交響曲第1番の主題が引用されており、その「響き合い」がこの2曲をカップリングした意図かもしれません。尚、ウィルソンは今回の録音に際して自筆譜を仔細に検討し、数か所の細部の誤りを訂正している模様です。 CHANDOSの看板プロデューサーとエンジニア、ブライアン・ピジョン&ラルフ・カズンズのコンビによる録音は今回も目覚ましく、オーケストラ全体の立体感と、細かい楽器の動きを明瞭に聞き取れる解像度が両立。この音だけでも楽しめる、そのような一枚に仕上がりました。 SACDハイブリッド・ディスクでの発売です。 ※国内仕様盤には増田良介氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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鈴木 雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン
ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム [安川 みく、ヨッヘン・クプファー、鈴木 雅明、バッハ・コレギウム・ジャパン]発売日:2025年05月23日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
バッハ・コレギウム・ジャパン初のブラームス。
大きな評判となった東京オペラシティでの感動がよみがえるバッハを中心に、モーツァルト、ベートーヴェンの宗教音楽を数多く録音し、高い評価を受けてきた鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンが、満を持してブラームスの傑作をとりあげました。 2024年1月19日に東京オペラシティ・コンサートホールで行われた演奏会は大きな評判となりましたが、これはその当日の演奏と、それに先立つ録音セッションをもとに制作されたものです。チェロとコントラバスに始まる冒頭の足取りの重さの中にも推進力のあるリズム、続く合唱の清澄な響きなど、冒頭からBCJらしい透明度高い響きに包まれます。第2楽章以降に聴かれる力強い表現もテキストと楽曲進行に沿ったもので、実に自然な流れでありながらたいへん効果的。どのような場面でも洗練とぬくもりを感じさせる合唱の上手さも際立ちます。バリトンとソプラノのソロも曲に寄り添った美しくも力強い歌声で、全体によく調和しながらも印象的に花を添えています。 バロックから古典派までの宗教音楽に新たな風を吹き込んできた鈴木雅明ならではの独自の視点で、このロマン派の名作にある種の清涼感と時に祝典的なまでの新たな光を当て、魂の慰安を歌い上げた素晴らしい演奏。コンサートマスターの寺神戸亮やホルンの福川伸陽、トロンボーンの清水真弓などワールドクラスのプレイヤーを擁する器楽陣の醸し出す響きも非常に魅力的です。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリースで、見通しと音場感のバランスを両立させた優秀録音を十二分に堪能することが出来ます。 ※国内仕様盤には日本語解説と歌詞の日本語訳が付属します。収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915):
焔に向かって
ピアノ曲集 [エフゲニー・スドビン]発売日:2025年05月23日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
2006年の「ピアノ・ソナタ集」に続く待望のエフゲニー・スドビンによるスクリャービン作品集卓越したテクニックと作品への強い共感を感じさせる解釈で注目されるスドビン。彼はスクリャービンの大ファンで、当CDのブックレットにも自ら筆を執り、「その作品は神秘主義への独自のアプローチを示しており、ある種の宗教儀礼のように人を虜にしてしまう効果がある。弾き手も聴き手も気を付けましょう」という趣旨のことを書いています。見事なピアニズムと考え抜かれた曲順が相まって、アルバムは激しい陶酔と深い瞑想をたどる旅のよう。初期作品の、左手のための2曲がひたすらに美しく夢のように締めくくります。 エフゲニー・スドビンは1980年サンクトペテルブルク生れ。ドイツとイギリスで研鑽を積み現在はロンドンに在住。BISレーベルからスカルラッティのソナタ集でデビューした後、チャイコフスキー、ベートーヴェン、ラフマニノフ作品のアルバムで高く評価されています。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。
収録作曲家:
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運命が許すなら
パーセルとその同時代の作曲家たちの音楽 [ヘレン・チャールストン、サウンズ・バロック]発売日:2025年05月23日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
新時代のイギリスの歌姫ヘレン・チャールストンが鮮やかに表現する、
稀代の“ソングメーカー、パーセル”の歌世界を堪能できる1枚ヘレン・チャールストンは、2018年にロンドン・ヘンデル・コンペティションで優勝し、レザール・フロリサンのアカデミー「声の庭」に参加(2021-22)、BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティスト(2021-23)に選出されました。セカンド・アルバム「Battle Cry」がグラモフォン・アワード(ベスト・コンセプト・アルバム)とBBCミュージック・マガジン・ヴォーカル・アワードに輝くなど、今、注目の的となっている若きメゾ・ソプラノ歌手です。 彼女がBISレーベルにおける初のソロ・アルバムに選んだのは、2021年のロンドンでの古楽祭でその音楽に魅了され、その後のリサイタル・プログラムに必ず作品を組み込むようになったという、彼女にとって特別な作曲家であるパーセル。「束の間の音楽」「音楽が愛の糧であるなあらば」などの有名曲から、取り上げられることの少ない曲まで、パーセルの歌の粋が集められたプログラムで、そこにイギリスにおける劇音楽作曲家の代表格であるジョン・エクルズと、パーセルの実の息子ダニエル・パーセルの歌、ヴァイオルの名手だったクリストファー・シンプソンのディヴィジョン、パーセルの師にして友人だったジョン・ブロウのチェンバロ独奏のためのグラウンドを挟み込むことで、アルバムとしての完成度が高められています。ジョナサン・マンソン、ウィリアム・カーター、ジュリアン・パーキンスというイギリス古楽界の名手たちによる通奏低音の上で、美しいパーセルの音楽を、透明感と色彩感を併せ持つ落ち着いた声質で繊細に、そして華麗に歌い上げています。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。 -
ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム
(1868年ブレーメンでの初演再現の試み) [ケイト・リンジー、ヨハン・クリスティンソン 他、ケント・ナガノ、ハンブルク・フィルハーモニカー]発売日:2025年05月16日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:5,940円(税込、送料無料)
祝祭的な雰囲気の中で行われた初演に迫り、「ドイツ・レクイエム」演奏の可能性を拓く2015/16シーズンからブラームス所縁のハンブルク市の音楽総監督を務め、ハンブルク州立歌劇場とハンブルク・フィルの首席指揮者として高い評価を得ているケント・ナガノが名作ドイツ・レクイエムを録音。知性派の彼らしく、一般的な形での演奏ではなく、1868年4月10日のブレーメンでの初演を再現しようとしたものです。その初演は「聖金曜日の聖なるコンサート」として企画され、2,500人もの聴衆を集めました。その実態は、厳粛な雰囲気の中での上演というよりは、現地の市民を対象とした祝祭的なイベント・コンサートであったようです。 ブラームス自身の指揮の下、ドイツ・レクイエムの最初の3章が演奏され、次に盟友ヨーゼフ・ヨアヒムをソリストに迎えた小品3曲を演奏。その後にドイツ・レクイエムの残りが演奏されますが、後に第5章となる「このように、あなた方にも今は」はまだ書かれていなかったので演奏されていません。驚くのはその後で、バッハの「マタイ受難曲」の有名なアリア「憐れみたまえ、我が神よ」がヨアヒムの妻アマーリエのソロで歌われ、更にヘンデルのメサイアからの3曲が演奏されて最後はかの有名な「ハレルヤ・コーラス」で晴れやかに幕を閉じた模様(この録音ではモーツァルトのオーケストレーションによるドイツ語歌唱版を演奏)。演奏会終了後には、居酒屋に繰り出した聴衆も少なからずいたようで、死者への想いを胸に粛々と家路に着くといった趣とは異なっていたようです。 原盤解説では、このようなドイツ・レクイエムの「楽しみ」方を「開かれた作品」と呼んで、同曲が他のさまざまな作品と組み合わせて演奏されてきた歴史的事実も指摘されています。当録音に歌劇場の合唱団ではなく、教会やアマチュアの合唱団からなる混成部隊を起用したのも、市民参加型の祝祭的な性格を意識したのかもしれません。しかしアマチュア・ライクな演奏や明るく朗らかな解釈になることは決してなく、入念緻密な仕上げで知られるケント・ナガノの指揮の下、歌手にもヴァイオリン・ソロにも当代随一の演奏家を揃え、極めて完成度の高い演奏が展開されています。ハンブルク・フィルの重心の低いサウンドも曲の性格にふさわしく、ドイツ・レクイエムを愛する人ならば是非手許に置いておきたいアルバムです。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。 ※国内仕様盤には日本語解説と歌詞の日本語訳が付属します
収録作曲家:
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発売日:2025年05月16日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
クライバーン・コンクールの史上最年少優勝から15年。
ハオチェン・チャンがピアノ・ソナタの2大傑作に挑む!2009年にヴァン・クライバーン・コンクールで史上最年少で第1位となったハオチェン・チャン(辻井伸行と1位を分け合いました)。当時はカーティス音楽院の学生でしたが、国際的な活動を通じて着実に実績を重ね、来日公演でも高い評価を得ています。非常に高度なテクニックの持ち主で、特にリスト作品では目覚ましい演奏を披露しますが、シューマンやブラームスといったドイツ・ロマン派のレパートリーでも作品の深みを伝えてくれます。フィラデルフィア管とのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集の録音も大きな話題となったのも記憶に新しいところ。 このアルバムではピアノ・ソナタの歴史上でも最高難度にランクされる2作品を収録。「ハンマークラヴィーア」では込み入ったフーガを見事にさばき、長大なアダージョでも張り詰めた緊張感と瞑想的な雰囲気を保っています。リストのソナタでの構成感も立派。テクニックのもたらす余裕でしょうか、両曲ともに颯爽として爽やかな抒情が随所に感じられるのも印象的です。ハオチェン・チャンの成長ぶりを如実に伝える1枚です。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。 ※国内仕様盤には、高坂はる香氏による日本語解説が付属します。 -
ウィーン・ベルリン・ミュージック・クラブ Vol.4
バルティック [フィルハーモニクス]発売日:2025年05月16日
SACD-Hybrid日本語解説付き価格:3,750円(税込、送料無料)
個性派名人集団フィルハーモニクスが描く、バルト三国の音楽的印象ウィーン・フィルとベルリン・フィルのメンバーを中心とした名手が集い、目の覚めるようなテクニックと息の合ったアンサンブルで、ボーダレスな音楽をエンターテイメント性たっぷりに聴かせるフィルハーモニクス。彼ららしくジャンルを自在に行き交う音楽を集めたシリーズ「ウィーン・ベルリン・ミュージック・クラブ」の第4弾が、新レーベルSUPREME CLASSICSより登場。 今回はバルト三国をテーマに、メンバーのセバスティアン・ギュトラーが当地に伝わるメロディ、民謡、童謡からインスパイアされて作曲した個性的な作品を集めています。彼らにとって既に重要なレパートリーになっているというこれらの曲は、いずれも親しみやすいメロディとリズムを持ち、ある時は伝統的なクラシック、ある時は素朴な民謡、そしてある時は洗練された映画音楽のような響きで聴く者を惹きつけます。 彼らの名人芸と美しい音楽を存分に楽しむことのできる素晴らしいアルバムです。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
歌劇《サロメ》 [マリン・ビストレム、ゲルハルト・ジーゲル、カタリーナ・ダライマン他、エドワード・ガードナー、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2025年05月02日
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
名コンビ、ガードナーとベルゲン・フィルの充実ぶりを伝える《サロメ》のライヴが登場。
北欧&ドイツ勢の強力歌手陣にも注目!2021/22シーズンからロンドン・フィルの首席指揮者に就任したエドワード・ガードナーは日本ではシンフォニー指揮者のイメージが強いですが、2007年には32歳でイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督に就任、現在もノルウェー国立オペラ&バレエの音楽監督を務めるなど、舞台作品でも高い評価を得ています。 この録音は、ガードナーが2015年から首席指揮者を務めるベルゲン・フィルを率いてエジンバラ音楽祭に登場した時のライヴで、手塩にかけてきたオーケストラの充実ぶりを遺憾なく伝えてくれます。声楽陣も強力で、現代のサロメ歌いとして定評のあるマリン・ビストレムを筆頭に、北欧とドイツのすぐれた歌手を揃え、聴きごたえ十分。録音データによれば1日限りのライヴ収録とのことですが、このクオリティは見事。 ガードナーが2023/24シーズン終了でベルゲン・フィルの首席指揮者を退任した際、オーケストラはその功績を讃え、今後の共演継続を願って名誉指揮者の称号を贈りました。この録音ではスコットランドを拠点とするLINNレーベルの創設者で、名エンジニアとして名高いフィリップ・ホッブスがプロデュースと収録を担当。勝手知ったるアッシャー・ホールで、複雑なスコアが生み出すダイナミックで濃密なサウンドと圧倒的な歌唱を匠に収録しました。SACDハイブリッド・ディスクでの発売です。収録作曲家:
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ブクステフーデ(1637-1707):
オルガン作品全集 第3集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]BUXTEHUDE, D.: Organ Works (Complete), Vol. 3 (Flamme)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:555408-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
cpoのオルガン作品のカタログにおいて重要な役割を担うフリードヘルム・フランメ。本作はブクステフーデのオルガン作品全集を締めくくるものとなります。 デンマーク出身でありながらドイツのリューベックを中心に活躍したブクステフーデは、約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、朝や日曜日の礼拝時でのオルガン演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。 この2枚のSACDはそれぞれ、おおまかにオルガンコラールと自由形式の作品に分かれており、自由曲の多くには即興的な前奏曲と対位法を凝らしたフーガを含んでいます。若きバッハが強く魅了され、リューベックに旅したことでも知られるブクステフーデの音楽が、ここで改めて輝きを放ちます。グラウホフのトロイトマン=オルガンの美しい低音の響きが存分に捉えられた高音質の録音も聴きどころです。
収録作曲家:
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ブクステフーデ(1637-1707):
オルガン作品全集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]発売日:2025年04月25日
SACD-Hybrid 6枚組価格:9,450円(税込、送料無料)
フリードヘルム・フランメによる「北ドイツ・バロックのオルガン作品シリーズ」の頂点をなすブクステフーデのオルガン作品全集。2018年から2020年に録音された各々のアルバムは、ブクステフーデ作品の多様性と、トロイトマン・オルガンの音色を紹介する、エキサイティングなコンサート・プログラムとして考案されています。 フランメはデトモルト音楽アカデミーで音楽教育、宗教音楽、オルガン、指揮、音楽学、作曲、神学を学び、ドイツ最高の宗教音楽学位(A-Examen)を取得、優秀な成績で大学院を修了しました。パーダーボルン大学では宗教教育の学位を取得し、フリードリヒ・グルダの作品に関する論文で博士号を取得。2018年にはデトモルト音楽大学の名誉教授に任命されました。これまでにヴィルヘルム・フリーデマン・バッハとカール・ニールセンのオルガン曲や、CD20枚以上に及ぶcpoレーベルでの「北ドイツ・バロックのオルガン作品シリーズ」などを録音し、どれも高く評価されています。2004年には、モーリス・デュリュフレのオルガン作品全集の録音がインターネット・クラシック賞を受賞。国際オルガンフェスティバル「Vox Organi」の芸術監督も務めています。
収録作曲家:
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グリーン(1695-1755):
オラトリオ「ジェフサ(イェフタ)」 [クリスティアン・カーニン、アーリー・オペラ・カンパニー]GREENE, M.: Jephtha [Oratorio] (Staples, Bevan, Mofidian, J. Budd, Early Opera Company, Curnyn)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:CHSA0408
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
ヘンデルの主要作品を中心に、18世紀イギリスの歌劇作品を数多く録音しているクリスティアン・カーニンとアーリー・オペラ・カンパニーが、18世紀イギリスの作曲家モーリス・グリーンのオラトリオ「ジェフサ(イェフタ)」を世界初録音! 牧師の子として生まれたモーリス・グリーンは、幼い頃よりセント・ポール大聖堂の聖歌隊員として音楽を学び、やがて同大聖堂のオルガニストに就任。その後、チャペル・ロイヤルのオルガニスト兼作曲家、ケンブリッジ大学の音楽教授にも就き、最終的には、王室音楽師範(Master of the King’s Music)にもなったイギリス音楽史上の重要な作曲家です。グリーンが1737年に作曲した「ジェフサ」は、ヘンデルが隆盛させたジャンルである英語によるオラトリオにおいて、イギリス出身の作曲家としての初の成功作となりました。旧約聖書の士師記のエフタの物語に基づくオラトリオで、台本は、詩人であり、やがて英国国教会で重要な役職に就くことになるジョン・ホードリーが担当、旧約聖書のエフタの物語にほぼ忠実なストーリーとなっています。これは、新たな登場人物を加え、話が大きく改変されたヘンデルの同名のオラトリオ(グリーンの作品から約15年後の1751年に作曲)とは対照的です。色彩的なオーケストラ、変化に富んだ合唱、英語の語感が活かされた、感情を強く揺り動かす劇的なアリアや二重唱は、グリーンのすばらしい才能を示しています。 18世紀イギリスの劇作品を現代に復活させる重要な上演・録音を行ってきたクリスティアン・カーニンとアーリー・オペラ・カンパニーが、サイモン・ラトル、ダニエル・ハーディング、イヴァン・フィッシャーらと世界中のコンサートホール、歌劇場で共演し、ベルリン・フィルにも何度も登場するイギリス人テノール歌手アンドルー・ステイプルズをジェフサに、ヘンデルなどバロック・オペラやオラトリオの分野で目覚ましい活躍を示しているイギリス人ソプラノ、メアリー・ベヴァンをジェフサの娘に迎えた、充実の布陣による演奏です。現代でも取り上げられることの少ないモーリス・グリーンの作品の貴重な録音となるだけでなく、18世紀のイギリス人の作曲家の再評価につながる内容でしょう。ヘンデルの陰に隠れてきた音楽の復活にご期待ください。
収録作曲家:
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ファーゲルルンド(1972-):
秋分
アルカンティオ
スカイII [ラップランド室内管弦楽団、ヨーン・ストルゴーズ、ニーク・デ・フロート]発売日:2025年04月25日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
BISが継続的に作品を録音しているファーゲルルンドは、1972年フィンランド生まれで世界的に高く評価されています。「秋分」は2017年のデルフト室内楽フェスティバルの委嘱作。ファーゲルルンドがイングマール・ベルイマンの映画を基にして作曲したオペラ《Höstsonaten 秋のソナタ》のライトモティーフなどを取り入れて、シューベルトの八重奏曲と同じ楽器編成で書かれています。 ラップランド室内管弦楽団の委嘱作「アルカンティオ」は、ファーゲルルンドの協奏曲シリーズの一環として作曲されたコントラバスと室内オーケストラのための変奏曲。彼はこれまでに12曲の協奏曲を手がけ、それぞれの楽器の技術的な可能性を生かした多彩な作品を生み出してきました。作品は初演者でありこの録音でもソリストを務めるオランダの名コントラバス奏者ニーク・デ・フロートのために書かれています。タイトルの「アルカンティオ」は古風な旋律を持つ歌の意味を持ちます。 「スカイII」はもともとバロック・アンサンブルのために作曲された「スカイ」を現代の楽器編成に置き換えたもの。置き換える際、チェンバロは不可欠であるとされ編成に残されており、曲中ではギターとチェンバロに即興の機会も与えられています。ミニマル調の曲は力強く盛り上がり、最後は静かに曲を閉じます。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。
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シューベルトの四季
季節にまつわる歌曲集 [キャロリン・サンプソン、ジョゼフ・ミドルトン]発売日:2025年04月25日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとして、バッハのカンタータをはじめ、ヘンデルやパーセルなどのバロック作品、さらにはマーラーやストラヴィンスキーまで幅広いレパートリーを持ち、伸びやかな歌声と完璧なコロラトゥーラ技術で知られる歌姫、キャロリン・サンプソン。本アルバムは、彼女にとって3作目となるシューベルトの歌曲集です。 アルバム全体を通じてシューベルトの自然への愛が鮮やかに表現されており、四季の移り変わりが歌曲を通して描かれています。冬では失われた愛を描く3曲が歌われ、春では自然の目覚めとともに希望が広がります。「岩の上の羊飼い」では、名クラリネット奏者マイケル・コリンズが参加し、ヨーデル風の趣を持つこの曲に瑞々しい響きを加えています。夏には人生の最高潮が表現されるものの愛の行方には不安が残り、秋には主人公の失望が描かれ、自然の衰退とともに希望も薄れていくというストーリー。 ピアノ伴奏は、サンプソンと数多く共演してきたジョゼフ・ミドルトン。サンプソンが絶大な信頼を寄せる彼は、彼女の歌に寄り添いながら素晴らしい演奏を聴かせています。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。
収録作曲家:
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コルネットにヴァイオリンを重ねて
16~17世紀のコルネットとヴァイオリンのための作品集 [セイチェント・ストラヴァガンテ]発売日:2025年04月25日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
初期の器楽作品が人間の声による表現を理想としていたことは良く知られていますが、それが顕著だったのがイタリア。このアルバムでは、オルガンやチェンバロの低音の上で古楽器のコルネット(ツィンク)とヴァイオリンが語り合い、絡み合う、イタリア初期バロックの器楽作品の愉悦が味わえます。古典派以降の作品に見られるような長く伸びるカンタービレではなく、即興精神を感じさせる俊敏な音の動きは雄弁な劇を思わせ、右に位置するコルネットと左側のヴァイオリンによるかけあいはステレオ効果満点です。 現代音楽も手掛けるサクソフォン奏者から古楽管楽器奏者に転じたダーヴィド・ブルッティは時にオーバーブロー奏法も交えてダイナミックでエキサイティングな演奏を披露。エンリコ・ガッティや寺神戸亮に学び、ゼフィロやアンサンブル・アウローラなどのリーダーも務めたヴァイオリンのロセッラ・クローチェが鮮やかに応じる様は実に聞きごたえがあります。17世紀前半に作られた歴史的オルガンのイタリアらしい音色が魅力を更に増しています(トラック4、5、8、9を除く)。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。
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発売日:2025年04月25日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
ヴィラ=ロボスは多数の楽器を操りましたが、中でもギターの演奏は卓越しており、かのセゴビアも感服したと伝えられています。彼のギター作品は現代のギタリストにとって重要なレパートリーの一つ。どの曲もブラジルの伝統音楽を巧みに取り入れています。 「12の練習曲」はギターにおけるショパンの練習曲のような存在とされ、ブラジル民謡組曲やショーロ第1番は作曲家の若き日の多彩な経験を反映。「5つの前奏曲」もブラジル民俗音楽の要素を取り入れた小品集として構成されています。さらに、最近発見された「ワルツ・ショーロ」や、未完の「演奏会用ワルツ第2番」などの貴重な作品も収録。シンコペーションのリズム、エキゾチックなハーモニー、心沸き立つような官能的なメロディが織りなす刺激的なプログラムです。 ハラースはアンドレス・セゴビア国際ギターコンクールと瀬戸大橋国際ギターコンクールで優勝した名手。ニューヨーク・デビューは「衝撃的」と評され、スペイン音楽を収めたソロ・デビューCDはセゴビアを超えると称賛されました。NAXOSとBISレーベルに数多くの録音があり、とりわけニャタリのアルバム「Alma Brasileira」(BISSA2086)はラテン・グラミー賞を受賞するなどどれも高く評価されています。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。
収録作曲家:
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オマージュ
ストラヴィンスキー、ムストネン、
ゴリホフ、タバコヴァの弦楽曲集 [ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ]発売日:2025年04月25日
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
ジュリアン・アズクールが芸術監督を務める「ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ United Strings of Europe」は、王立音楽アカデミーの学生により結成され、2012年から活動を始めました。これまでに4枚のアルバムを発表。いずれも高く評価されています。 今作「オマージュ」で彼らは神話や伝説、そして20世紀の巨匠たちに敬意を表し伝統と現代を結びつけるプログラムを披露します。アルバムの中心には、アズクール自身が編曲したストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」が置かれ、その前後に、アインシュタインが1905年に提唱した「光量子仮説」から着想を得たというタバコヴァの「オルガヌム・ライト」、アルゼンチンの音楽に思いを馳せたゴリホフの「ラスト・ラウンド」、バルカンと北欧伝説からインスパイアされたムスネンの「九重奏曲」が並び、最後は巨匠カザルスを偲んで書かれた、バッハのコラール前奏曲に着想を得た「アポテオーシス」で幕を閉じます。 SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。
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林 英哲(太鼓)
英哲 THE 大盈(たいえい) [林 英哲]発売日:2025年04月23日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
アルティメイト・サウンド・シリーズ第1弾
太鼓の巨匠、林英哲、渾身の集大成林英哲、全曲ニューレコーディングによる18年ぶりのアルバムは、まさに円熟の極みに達した林英哲の音世界の集大成となりました。 「音」にフォーカスしたオーディオマニア垂涎の「スーパー・サウンド・アドベンチャー・シリーズ」の血統をそのまま引き継ぐ「アルティメイト・サウンド・シリーズ」第1弾を飾る当アルバムは、DSD11.2MHzレコーディング、32bit/352.8KHzポストプロダクションによる林英哲ならではの大太鼓の熱演を驚異の超重低音として浮かび上がらせます。まさに再生装置のフィデリティの限界を問う震撼のアルバムです。 精緻なアンサンブルを披露する英哲風雲の会を従え、スペシャルゲストとして邦楽界のトップランナー藤原道山(尺八)、藤舎貴生(能管)を迎えた比類なき音世界をご堪能下さい。 再生時の注意:超ワイドなダイナミック・レンジ及びフリークエンシー・レンジの音が収録されているため、小さめのボリュームから再生して下さい。スピーカーを壊す恐れがあります。 -
さくやひめ
アルマ [さくやひめ(奥脇泉&河野智美)]発売日:2025年04月23日
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
アルティメイト・サウンド・シリーズ第2弾
さくやひめ デビュー! 心に寄り添う、魂の歌と響きソプラノ歌手奥脇泉とクラシックギターの河野智美のユニット「さくやひめ」のデビューアルバムです。「さくやひめ」という名は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という日本神話の神様から採られています。火の中でも出産したという逸話から、困難な状況でも強く美しく生きる女性像を標榜しています。古今東西、永く歌い継がれ弾き継がれてきた世界の名曲、そしていにしえの古楽まで珠玉の全15曲を「さくやひめ」の奏でる癒しの響きでお楽しみ下さい。 -
イタリアーナ! [リッカルド・ムーティ、フィルハーモニック・ブラス]
発売日:2025年04月04日
SACD-Hybrid日本語解説付き価格:3,750円(税込、送料無料)
超絶ブラス・アンサンブル再び!
ムーティのタクトでイタリア音楽を!ベルリン・フィルとウィーン・フィルという、世界二大オーケストラを中心としたスター・プレイヤー達により編成されたブラス・アンサンブル、フィルハーモニック・ブラス。2023年4月にウィーンのムジークフェラインでお披露目され、トゥガン・ソヒエフがタクトを取ったデビュー・アルバム『Overture!』(Decca)も大ヒットとなりました。今回は新レーベルSUPREME CLASSICSからその第2弾が登場。イタリアをテーマにヴェルディやロッシーニなどのオペラの名曲からレスピーギの管弦楽作品までを収めており、指揮を務めるのはリッカルド・ムーティという、この上なく贅沢な内容となっています。 イタリア・オペラにおける舞台や舞台裏の別動隊オーケストラ(バンダ)は、そのオペラがヨーロッパ諸国で受け入れられる歴史の中で各地の吹奏楽団(バンド)を育てる一端を担ったという面があり、今回のようなブラス・アンサンブルとは縁が深いともいえます。そのような作品の数々を所属オーケストラもバックグラウンドも使用楽器(ホルンはフレンチとウィンナが半々など)も違うメンバーたちが力強くも美しく奏でており、調和のとれたハーモニーや軽やかなピッコロ・トランペットが作り出す響きは、金管打楽器だけということを忘れさせるほど豊かなもの。多くの音楽ファンに聴いていただきたい一枚です。 -
SHIFT
トロンボーンとブラスバンドのための作品集 [ピーター・ムーア、トレデガー・バンド、イアン・ポートハウス]Trombone and Brass Band Music - PRYOR, A. / LANGFORD, G. / LEIDZÉN, E. / DOBSON, S. / SPARKE, P. (Shift) (P. Moore, Tredegar Band, Porthouse)
発売日:2025年03月21日
NMLアルバム番号:CHSA5366
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
スーパー・トロンボーン、
ピーター・ムーア初の協奏曲集登場!ベルファストに生まれ、グレーター・マンチェスターで育ったトロンボーン奏者ピーター・ムーア。2008年12歳にしてBBCヤング・ミュージシャン・コンペティションで最年少優勝、CHANDOSレーベルには2010年にグレグソンの協奏曲のソリストとして初登場(14歳!)、2014年には18歳にしてロンドン交響楽団最年少楽団員として副首席奏者に迎えられるなど、輝かしい経歴を持ちます。2018年には初のソロ・アルバム「ライフ・フォース」(RUBICON)をリリース、首席奏者としても活躍したロンドン交響楽団を現在は退きソロ活動に専念する彼が、今回初の協奏曲集をリリースすることになりました。共演が英国式ブラスバンドの雄トレデガー・バンド(トレデガー・タウン・バンド)というのもたいへん豪華。 「口笛吹きと子犬」の作者としても知られる当時の有名トロンボーン奏者でスーザ・バンドでも活躍したアーサー・プライヤーが、スコットランド民謡「アニー・ローリー」を基に書き上げた華麗な変奏曲に始まり、ブラスバンド作品で知られる英国の作曲家サイモン・ドブソンがムーアのために書いた協奏曲の世界初録音、フィリップ・スパークがトロンボーンと吹奏楽のための書いた協奏曲の終楽章を作曲者自ら編曲した「サンベージ」などのほか、讃美歌や黒人霊歌、スタンダード・ジャズの編曲も収録しています。ムーアならではの目の覚めるような超絶技巧から、幅広い音域もムラなく歌い上げる伸びやかなカンタービレまでを堪能でき、トロンボーンが持つ魅力を極限まで楽しませてくれる素晴らしいアルバムです。 -
シューベルト(1797-1828):
〈交響曲全集 第4集〉
交響曲 第9番
オーケストラ伴奏付きの歌曲集 [エドワード・ガードナー、バーミンガム市交響楽団、メアリー・ベヴァン]SCHUBERT, F.: Symphonies, Vol. 4 - No. 9 / Orchestral Songs (M. Bevan, City of Birmingham Symphony, E. Gardner)
発売日:2025年03月14日
NMLアルバム番号:CHSA5354
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
エドワード・ガードナーのシューベルト交響曲全集の最後を飾るのは第9番「グレート」です。ガードナーはバーミンガム市交響楽団を操り、これまでの交響曲と同じく全体をすっきりとまとめ、極めてスタイリッシュかつ歌心溢れる演奏を聴かせます。アルバムには『ロザムンデ』からのロマンスや後世の作曲家がオーケストラ伴奏に編曲した歌曲も収録。英国ロイヤル・フィルハーモニック協会のヤング・アーティスト賞を獲得し、世界で活躍するソプラノ、メアリー・ベヴァンが詩情豊かに歌い上げます。 CHANDOSが誇るプロデューサー:ブライアン・ピジョン&録音エンジニア:ラルフ・カズンズのコンビによる収録、SACDでのリリースです。
収録作曲家:
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フランスのヴァイオリン・ソナタ集
フォーレ、メシアン、ルクー、ラヴェル、プーランク [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー、ミヒャエル・コルスティック]Violin and Piano Recital: Irnberger, Thomas Albertus / Korstick, Michael - FAURÉ, G. / LEKEU, G. / RAVEL, M. (French Violin Sonatas)
発売日:2025年03月14日
NMLアルバム番号:Gramola99336
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
19世紀から20世紀にかけて書かれたフランスのヴァイオリン・ソナタを収録した2枚組。 出発点となるのは、フォーレの2つのソナタ。第1番はサン=サーンスから「傑作」と称賛された作品。それから42年を経て作曲された第2番は調性が希薄で、フォーレ晩年ならではの透明感ある清冽な音楽です。ロマンスやシシリエンヌなどの4つの小品が続き、最後にはメシアンがヴァイオリニストであった最初の妻に捧げた《主題と変奏》が収録されています。このメシアン初期の作品は印象主義的な要素を色濃く残した魅力溢れるものです。 2枚目のアルバムには、イザイが委嘱・初演したルクーのソナタ、ブルースの要素を採り入れたラヴェルのソナタとガルシア・ロルカに捧げられたプーランクの洒脱なソナタ、ラヴェルの名作「カディシュ」、師であるフォーレに献呈された「子守歌」が収録されており、アルバム全体で印象主義から現代へと至る音楽の軌跡を辿ることができるでしょう。 演奏するイルンベルガーとコルスティックのアンサンブルは比類ない正確さと表現力で各方面から絶賛されています。
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ウォルトン(1902-1983):
〈管弦楽作品集 第1集〉
ヴァイオリン協奏曲
歌劇《トロイラスとクレシダ》による交響的組曲他 [チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ、ジョン・ウィルソン、シンフォニア・オブ・ロンドン]WALTON, W.: Violin Concerto / Troilus and Cressida Suite / Portsmouth Point Overture (Lovell-Jones, Sinfonia of London, J. Wilson)
発売日:2025年02月28日
NMLアルバム番号:CHSA5360
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オヴ・ロンドンによる新しいシリーズはウィリアム・ウォルトンの作品集。第1集にはヴァイオリン協奏曲を含む3作品を収録しています。 歌劇《トロイラスとクレシダ》は、当時のパートナーであったアリス・ウィンボーンからの影響を受けて構想されました。しかし、台本がやや冗長で扱いにくいうえに歌手たちの調達がうまくできず、1954年ロンドンの初演の際は、準備不足がたたり音楽面での評価は分かれてしまいました。この作品はその後、他の都市でも上演されたものの、結局批評家からは厳しい意見を受け、ウォルトンは改訂を行いました。このアルバムに収録されているのは、1987年、アレンジャー、クリストファー・パーマーが作品をもとに製作した4曲からなる交響的組曲です。各曲は登場人物や事件を表現しており、最後には悲劇的なクライマックスを迎えます。 ヴァイオリン協奏曲は、ヤッシャ・ハイフェッツからの委嘱作ですが、当時のウォルトンは映画音楽の作曲に心が動いており、こちらを優先すべきか迷っていたといいます。しかしここでもアリス・ウィンボーンが彼の背中を押しこの協奏曲が書かれることになりました。第2楽章の情熱的なタランテッラが作品を難度の高いものにしています。1938年に全曲が完成、翌年アメリカで初演。1943年にはオーケストラ・パートの改訂を行い、ウォルトンの代表作の一つとなりました。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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水の反映 [百采<佐藤采香、鐵百合奈>、石原悠企]
Euphonium and Piano Recital: Hyakusai - BRAHMS, J. / CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / FAURÉ, G. (Reflets dans l'eau)
発売日:2025年02月21日
NMLアルバム番号:MYCL-00057
SACD-Hybrid価格:3,740円(税込、送料無料)
優美な旋律。豊潤な音色。ユーフォニアムとピアノが奏でる新たな美しい世界。
ユーフォニアム版ブラームス:ホルン・トリオを収録!2018年リエクサ国際コンクールにて日本人初の優勝を果たすなど、日本を代表するユーフォニアム奏者となった佐藤采香と、豊かな感性と作品への深い洞察で高い評価を受けるピアニスト鐵百合奈の二人が新たなデュオ「百采(ひゃくさい)」を結成。当アルバムがデュオ・デビューアルバムとなります。息の合った軽やかなアンサンブルで、彩り豊かにメロディを奏でます。 水面のように煌めく音色が美しい向井響「水の反映Ⅱ」。チェロの代わりにユーフォニアムで奏でるショパン「序奏と華麗なポロネーズ」は、二人の鮮やかな妙技と音色が全開です。また注目は、ヴァイオリニスト石原悠企を迎えたブラームスのホルン・トリオ<ユーフォニアム版>。ブラームスの繊細で美しい世界観をユーフォニアムとヴァイオリン、ピアノというアンサンブルでご堪能下さい。 無限に広がる「百采」の世界。ぜひお聴き下さい。 -
ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [ヨハンナ・ヴァルロート(ソプラノ)、ブライアン・マリガン(バリトン)、エドワード・ガードナー(指揮)、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団]BRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) (Wallroth, Mulligan, Bergen Philharmonic Choir and Orchestra, E. Gardner)
発売日:2025年02月14日
NMLアルバム番号:CHSA5271
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
1865年から1868年にかけて作曲されたブラームスの「ドイツ・レクイエム」は、ラテン語によるレクイエムのテキストではなく、ルター派の聖書から自ら選んだ言葉を用いており、死者のための祈りよりもこの世に残されて生きる者に慰めを与えることを意図した構成になっています。エドワード・ガードナー指揮のベルゲン・フィルと合唱団は、透明度の高い澄んだ響きで、穏やかに温かく、この曲の世界を音にしてゆきます。 ヨハンナ・ヴァルロートは、ウィーン音楽芸術大学卒業後、2019年のミリアム・ヘリン国際歌唱コンクール優勝で国際的な注目を集め、2021年にはビルギット・ニルソン奨学金を受賞、2023年にはカーディフ世界歌手コンクールにスウェーデン代表として出場した期待の若手ソプラノ。すでにグラインドボーン音楽祭やウィーン国立歌劇場の舞台に立ち、その歌声は人々を魅了しています。ブライアン・マリガンは、アイルランド系アメリカ人のドラマティック・バリトン。メトロポリタン歌劇場やサンフランシスコ歌劇場をはじめ、欧米や日本の主要な歌劇場や音楽祭に定期的に出演、録音でも高い評価を受けています。 美麗な音色を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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ベネット(1936-2012):
〈管弦楽作品集 第5集〉
オルフェウスのソネット
管弦楽のための協奏曲他 [ジョン・ウィルソン(指揮)、BBCスコティッシュ交響楽団、ヨナハン・アースゴール(チェロ)]BENNETT, R.R.: Orchestral Works, Vol. 5 - Concerto for Orchestra / Sonnets to Orpheus / Diversions (Aasgaard, BBC Scottish Symphony, J. Wilson)
発売日:2025年01月31日
NMLアルバム番号:CHSA5266
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
ジョン・ウィルソンによるリチャード・ロドニー・ベネットの管弦楽作品シリーズ。この第5集には、1973年から1989年に作曲された3作品が収録されています。 「管弦楽のための協奏曲」は、デンバー交響楽団の指揮者ブライアン・プリーストマンの委嘱で作曲された、近代オーケストラの卓越した技量が試される作品。3楽章構成で、最後の楽章には華やかな変奏曲が置かれています。 アルバムの中心となる「オルフェウスのソネット」は、ベネットが長年のパートナーとの別離を決意した時期に書かれたチェロ協奏曲。この作品はエディンバラ国際音楽祭の委嘱作で、1979年9月にハインリッヒ・シフによって初演されました。「ダイヴァージョンズ」は、スコットランド民謡に基づく華やかな交響的変奏曲で、北ロンドンのハバーダッシャーズ・アスク校が創立300周年記念として委嘱した作品です。 ヨナハン・アースゴールはソリスト、室内楽奏者、教師として幅広く活躍するノルウェーのチェリストで、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団およびロンドン・シンフォニアの首席チェリストを務め、ギルドホール音楽演劇学校で教鞭をとっています。 美麗な音色を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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天上の音楽 [佐藤友紀(トランペット)、大木麻理(ポジティフ・オルガン)]
Trumpet and Positive Organ Recital: Sato, Tomonori / Ohki, Mari - CORELLI, A. / BUXTEHUDE, D. / MARCELLO, A. / TORELLI, G. (Harmony of the Spheres)
発売日:2025年01月24日
NMLアルバム番号:MYCL-00036
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
天国的な安らぎに満ちた世界。
トランペットとポジティフ・オルガンによる美しい調和。佐藤友紀と大木麻理のデュオ、2ヶ月リリース第2弾。 元東京交響楽団の首席奏者として活躍、現在ソリスト、室内楽と幅広く活躍するトランペット奏者佐藤友紀と、充実した活動で高く評価を受けるオルガン奏者大木麻理のデュオ第2弾アルバムです。当アルバムでは、ポジティフ・オルガンとトランペットによるバロック作品を中心に収録。美しく温かみのあるポジティフ・オルガンの調べにのせて、豊かに語りかけるトランペットの高貴な音色。また有名作曲家たちの「アヴェ・マリア」が並び、平和的な心地よい調和したサウンド、広がりゆく美しく優雅な世界に心奪われることでしょう。 -
Weaving Colors [佐藤友紀(トランペット)、大木麻理(パイプオルガン)]
Trumpet and Organ Recital: Sato, Tomonori / Ohki, Mari - BARBER, S. / EBEN, P. / HAKIM, Naji / HEILLER, A. / HINDEMITH, P. (Weaving Colors)
発売日:2024年12月20日
NMLアルバム番号:MYCL-00056
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
幾重にも響き合うオルガンとトランペットの輝かしい調べ。
オルガン奏者大木麻理とトランペット奏者佐藤友紀のデュオ・アルバム第1弾。多岐に渡る活動で高い評価を受けるオルガン奏者大木麻理と、元東京交響楽団首席奏者で現在ソリストとして活躍する佐藤友紀のデュオ・プロジェクトの第1弾アルバムです。府中の森芸術劇場ウィーン・ホールのヒンリッヒ・オットー・パーシェン社(ドイツ)製のパイプ・オルガンを使用。大木が奏でる力強く彩り豊かなオルガンと、佐藤の深みのある輝かしいトランペットのサウンドが織り重なり、美しい荘厳な世界を作り上げます。二人の高い技術と音楽性によって、近現代の作品が持つ色彩感が無限に広がります。 ヒンデミットのソナタやハイラーの作品など、オルガンのソロ曲も収録。新たな世界が広がるオルガンとトランペットのデュオ、お楽しみください。 -
共鳴
ヴァインベルク(1919-1996)、
シェーンベルガー(1961-):
トランペット協奏曲他 [マティルダ・ロイド(トランペット)、リー・レイノルズ(指揮)、ロンドン交響楽団]Trumpet Concertos - WEINBERG, M. / SCHÖNBERGER, C. / RACHMANINOV, S. / GOEDICKE, A. (Resonance) (M. Lloyd, London Symphony, L. Reynolds)
発売日:2024年12月06日
NMLアルバム番号:CHSA5339
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
「Resonance=共鳴」のタイトルの通り、選曲と演奏において様々な響き合いを聴かせるアルバム。ヴァインベルクのトランペット協奏曲は、軍楽におけるトランペットの歴史が反映されており、マーラーやメンデルスゾーン、ストラヴィンスキーの音楽を引用しながらも、それらを暗く歪めたグロテスクなものに変えています。 シェーンベルガーの協奏曲はネオロマンティックであり、ロマン派の作曲家たちの影響が見られます。ラフマニノフの「ヴォカリーズ」は、音楽が呼び起こす感情や記憶を表現し、トランペットがその抒情性を引き立てます。アルバムの最後の作品、ゲディケの「演奏会用練習曲」は、ロイドのお気に入りの作品。もともとピアノとトランペットの曲で、彼女はしばしばアンコールで演奏していましたが、今作ではリー・レイノルズによる管弦楽伴奏版での演奏です。 マティルダ・ロイドは、ケンブリッジ大学、英国王立音楽アカデミーで研鑽を積み、マルメ音楽大学では、現代最高峰のトランペット奏者の一人であるホーカン・ハーデンベルガーに師事。2014年にBBC Young Musician of the Year Brass Finalを受賞し、2016年にはBBCプロムスでデビュー。翌年にはフランスで開催されたエリック・オービエ国際トランペット・コンクールで第一位に輝くなど、大いに期待されている若手です。古典派から現代まで幅広いレパートリーを持ち、委嘱作品の初演を積極的に行うなどトランペットのレパートリー拡大にも力を注いでいます。 このアルバムは、彼女の華麗な音色を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV988
イタリア協奏曲 BWV971 [アブデル=ラーマン・エル=バシャ]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 / Italian Concerto (El Bacha)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00048
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
究極の美。現代の巨匠ピアニスト、エル=バシャが奏でるバッハの傑作。 現代の巨匠ピアニストの一人に数えられる、アブデル=ラーマン・エル=バシャが遂に「ゴルトベルク変奏曲」をレコーディングしました。圧倒的なヴィルトゥオーゾを誇るエル=バシャの華麗なテクニックと、深い洞察に基づくアナリーゼによって構築された完璧な音楽美が、存分に披露されています。鋭くリズミカルなタッチ、即興的で華やかなメロディ、極限の美しさを聴かせる弱音。エル=バシャによって提示される現代の「ゴルトベルク」像。また、カップリングの「イタリア協奏曲」も色鮮やかに奏でます。バッハの鍵盤楽器の最高峰作品を極上の演奏でお楽しみください。 使用楽器はSteinway D-274。
収録作曲家:
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美しい夕暮れ
プーランク(1899-1963):
オーボエ・ソナタ&トリオ- [広田智之、矢野雄太、岡本正之]Oboe Sonatas and Trios - POULENC, F. / DEBUSSY, C. / FAURÉ, G. / SATIE, E. (Beau Soir) (Tomoyuki Hirota, Yuta Yano, Masayuki Okamoto)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00053
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
名手たちが戯れ遊ぶ。香り高いフランスの調べ。
プーランクの名曲「オーボエ・ソナタ」&「トリオ」を収録。東京都交響楽団の首席奏者で日本オーボエ界の第一人者として長く活躍する広田智之の最新アルバムです。共演者は、現在若き新たな才能として大いに注目を集める、指揮者並びにピアニストで活躍の、矢野雄太。二つの才能が煌めき合い、フランスの美しい音楽の世界が広がります。 また、メインにはプーランクの有名な「ソナタ」と「トリオ」を収録。「オーボエ・ソナタ」は広田にとって16年ぶりの再録音。「トリオ」では、東京都交響楽団で共に木管セクションを支える首席ファゴット奏者、岡本正之を迎えます。名手たちが戯れ遊ぶかのような心地よい音楽が流れます。 フランス音楽の名曲が多数収録。極上のフレンチ・アルバムです。 -
The DUO(鬼怒無月&鈴木大介)
ND ストーリー [The DUO(鬼怒無月&鈴木大介)]DUO (THE): ND Story
発売日:2024年11月20日
NMLアルバム番号:MECO-1083
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
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シベリウス(1865-1957):
ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集 [ジェイムズ・エーネス、エドワード・ガードナー、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団]SIBELIUS, J.: Violin Concerto / Serenades / Humoresques / Earnest Melodies / Suite (Ehnes, Bergen Philharmonic, Gardner)
発売日:2024年11月01日
NMLアルバム番号:CHSA5267
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
CHANDOSレーベルを中心に数多くの作品を録音しているカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネスによるシベリウスのヴァイオリン協奏曲と小品集。自らもヴァイオリニストを志したシベリウスの唯一のヴァイオリン協奏曲と、北欧民謡が巧みに織り込まれた「6つのユモレスク」などの作品を、国際的に高く評価されているエーネスが情感豊かに演奏。バックを務めるのはこれまでにもバルトークやニールセン、ヤナーチェク作品で共演してきたエドワード・ガードナーとベルゲン・フィルです。 楽器の美音を高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
時の終わりのための四重奏曲
アデス(1971-):
コート・スタディーズ [久保田巧(ヴァイオリン)、長谷川陽子(チェロ)、亀井良信(クラリネット)、廻由美子(ピアノ)]MESSIAEN, O.: Quatuor pour la fin du temps / ADÈS, T.: Court Studies from The Tempest (Takumi Kubota, Yoko Hasegawa, Yoshinobu Kamei, Yumiko Meguri)
発売日:2024年10月25日
NMLアルバム番号:MYCL-00052
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
不滅の光と不変の祈り。
日本を代表する名手たちによるメシアンの傑作「時の終わりのための四重奏曲」20世紀を代表する室内楽曲、メシアン「時の終わりのための四重奏曲」を収録。当曲は第二次世界大戦下、捕虜となり拘束されたメシアン自身のピアノによって収容所の捕虜たちを前に初演された、初期の傑作です。ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、ピアノという独特なアンサンブルによって奏でられる神秘的な世界観。そして、同じ楽器構成をもつトーマス・アデス作のシェークスピアを題材とした魅惑的で刺激的な作品も必聴です。日本の各楽器を代表する名手4名の鋭い感性によって、神聖な世界を描いていきます。 メシアンの強烈な音楽性を見事に表現するエネルギーに満ちたアンサンブルをぜひお聴き下さい。 -
ミホ・オオサワ・
プレイズ・ドビュッシー [大澤美穂(ピアノ)]DEBUSSY, C.: Piano Works (Miho Osawa)
発売日:2024年10月18日
NMLアルバム番号:SNRT2402
SACD-Hybrid国内盤価格:4,180円(税込、送料無料)
大澤美穂は巨匠ラザール・ベルマンの薫陶も受けた実力派。しなやかで浸透力のある音楽で、ドビュッシーの陰影をきめ細かく描き出してゆく。ピアノは新潟・小出郷文化会館の名器ベヒシュタインEN。作曲家の愛器でもあったベヒシュタインの立体的な色彩を得て、大澤のタッチが冴え渡る。意欲的なアルバムの誕生だ。
収録作曲家:
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ロジャース&ハマースタイン:
ミュージカル《回転木馬》 [ハックマン、ベネット、他、ジョン・ウィルソン(指揮)、シンフォニア・オヴ・ロンドン]RODGERS, R.: Carousel [Musical] (Complete original score) (Hackmann, Bennett, Boggess, Ovenden, Sinfonia of London, J. Wilson)
発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:CHSA5342
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
前作『オクラホマ!』(CHSA5322)の成功に続く、ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オブ・ロンドン (SOL) によるロジャース&ハマースタインの新作は、回転木馬の呼び込みで生計を立てる男ビリーと客として訪れた女工ジュリーの悲恋を描き「愛とはなにか」を問う名作ミュージカル《回転木馬》です。 この録音では、オリジナル・スコア(ノーカット)とドン・ウォーカーによるオリジナルの35人編成のオーケストレーションを使用、主役の2人にはナサニエル・ハックマンとミカエラ・ベネットを起用し、脇を固める人物も素晴らしい歌手たちが演じるとともに、合唱パートはロンドンのウエストエンドで活躍している24人の若手歌手が担当しています。 心に残るナンバーも多く、とりわけ第2幕でジュリーとネティによって歌われる「人生ひとりではない」(You'll Never Walk Alone)は、1963年10月にジェリー&ザ・ペースメイカーズのカバーによって全英チャートの1位を獲得しました。ジョン・ウィルソンは、この作品を「ロジャース&ハマースタインの最大の成果」と評価し、音楽が物語のドラマティックな効果を増幅していると述べています。ゴージャスな響きを余すことなく高音質録音で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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ウエルカム・ジョイ
英国近現代の女声合唱曲集 [コーヴァス・コンソート、フレディー・クロウリー(指揮)]発売日:2024年10月11日
NMLアルバム番号:CHSA5350
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
フレディ・クロウリー率いるコーヴァス・コンソートによるのCHANDOS第2作。前作のサクソフォン四重奏との共演(CHAN20260)で注目を集めた彼らが、今作では女声合唱とハープのための音楽に焦点を当てています。 アルバムの中心となるのは、グスターヴ・ホルストの女声合唱作品で、『二つの東洋の絵』、『葬送歌と祝婚歌』、そして『リグ・ヴェーダからの合唱賛歌』の3曲を収録。女学校での教職経験を持ち、女声合唱の推進者でもあったホルストならではの繊細かつ抒情的な作品です。他には、ホルストの娘イモージェンや彼女と同世代の女性作曲家エリザベス・ポストンの作品、さらに近現代の女性作曲家たちの作品も収録されています。また、インド生まれでアメリカを拠点に作品を発表している作曲家シュルティ・ラジャカセルがホルストと同様に「リグ・ヴェーダ」からインスピレーションを受けて作曲した2曲の世界初録音作品も聴くことができます。 教会のまろやかな響きを生かした美しいハーモニーを高音質録音で捉えたSACDハイブリッド盤での発売です。
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ブリス(1891-1975):
ブラスバンドのための作品集 [ブラック・ダイク・バンド、ジョン・ウィルソン(指揮)]発売日:2024年09月27日
NMLアルバム番号:CHSA5344
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
ブラック・ダイク・バンド&ジョン・ウィルソン!
ブリティッシュ・ブラスによるブリリアントなブリス!イギリスの作曲家アーサー・ブリスは、第二次世界大戦中にBBCの音楽監督を務め、大戦後には3つの放送局で音楽番組を担当、1953年にはアーノルド・バックスの後任の「Master of the Queen's Music 国王の音楽師範」に就任しました。 本アルバムには、ブラスバンド(金管バンド)のレパートリーにおける重要な2作品、1936年の全英ブラスバンド選手権の課題曲「ケニルワース」と1962年の「ベルモント変奏曲」を中心に収録。また別の作曲家がブラス用に編曲した「チェックメイト」のバレエからの「4つの舞曲」や、映画『来るべき世界』からの組曲の他、ロバート・チャイルズとマイケル・ハルステンソンによるこのアルバムのための新たな編曲作品も含まれています。これらの編曲作品は民謡に根差した英国音楽の伝統を重んじつつも、新古典派の作風やジャズまでをも採り入れたブリスの野心的な作風を忠実に反映しています。 ブラック・ダイク・バンドは、1855年からの長い歴史を持ち、350以上の録音を制作して数多くのコンクールで優勝した、世界で最も成功したブラスバンドの一つです。2023年にはシンフォニア・オヴ・ロンドンで名録音を連発している指揮者ジョン・ウィルソンを名誉総裁に迎えました。ブラック・ダイク・バンドの持ち味である高度なアンサンブルと華麗さの中に深みを感じさせるブリティッシュ・ブラスのサウンド、シンフォニー・オーケストラでの経験で練り上げられたジョン・ウィルソンの格調高い音楽づくり、シンフォニア・オヴ・ロンドンの名録音で名高いブライアン・ピジョンとラルフ・カズンズの収録とあって、新次元のブラス・サウンドが期待できます。 高度なアンサンブルを生かした華麗な音色を高音質録音で捉えたSACDハイブリッド盤での発売です。収録作曲家:
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シベリウス(1865-1957):
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ヴァイオリンのための小品集
夜想曲他 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)、ドロン・サロモン(指揮)、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]SIBELIUS, J.: Violin Concerto, Op. 47 / Violin Works - Op. 81 and 115 (Irnberger, Korstick, Royal Philharmonic, Salomon)
発売日:2024年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola99328
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
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メンデルスゾーン(1809-1847):
オルガン作品集[3枚組] [クリスティアン・シュミット(オルガン)]MENDELSSOHN, Felix: Organ Works (Schmitt)
発売日:2024年06月21日
NMLアルバム番号:555484-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:7,800円(税込、送料無料)
メンデルスゾーンのオルガン作品を当時のオルガンで弾いたセット幼い頃から神童と称えられたメンデルスゾーンは優れたオルガニストでもあり、11歳から亡くなるまでに60作以上のオルガン曲を書き上げています。それらは伝統的な形式の中に自由なアイデアを採り入れたロマン派オルガン曲の宝庫で、晩年の作品「6つのソナタ」やバッハを思わせる「前奏曲とフーガ」、多彩な小品も聴きどころです。 このセットではそれらの作品をメンデルスゾーン在世中にエバーハルト・フリードリヒ・ヴァルッカー(1794–1872)が制作した2台のオルガンで演奏しているのも魅力。シュランベルクのオルガンは35のストップとフランス風の音色を持つ楽器。1844年に作られた後に数度の再建を経ています。クレッシェンド機能を備えているのが特徴です。ホッフェンハイムの楽器は1846年製で、27のストップを持つ若干小ぶりの楽器。マルチ・チャンネル対応のSACDで美しい響きが雰囲気豊かに捉えられており、楽器の音色の違いもお楽しみいただけます。 演奏は1976年生まれのクリスティアン・シュミット。ザール音楽大学でオルガン演奏を学び2001年のドイツ音楽コンクールに入賞。以降、ヨーロッパ各地のコンサートホールで演奏し、2012年にはマグダレナ・コジェナーとの共演でザルツブルク音楽祭にデビューしました。
収録作曲家:
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ハイラー(1923-1979):
オルガン作品集[7枚組 BOX] [ルートヴィヒ・ルッサー(オルガン)他]発売日:2024年05月31日
SACD-Hybrid 7枚組価格:10,800円(税込、送料無料)
アントン・ハイラー(1923-1979)はオーストリアの作曲家・オルガニスト。第二次世界大戦中は軍医として働き、ウィーン音楽アカデミー卒業後の1945年、同校のオルガン教師に就任。のちに教授に昇格して数多くの弟子を育成しました。1952年にはオランダのハールレムで開催された国際オルガンコンクールで優勝し、オルガニストとしてヨーロッパとアメリカでツアーを行うとともに、指揮者として活躍。1973年には来日し国際基督教大学で講義と演奏を行い、日本でもその名が知られています。 この7枚組のアルバムは、2023年のハイラーの生誕100年を記念して作成されたもので、彼の作品を系統的に聴くことができるまたとない機会です。ハイラーは、オルガニストとしてバッハ作品を得意としていましたが、彼自身は現代的な和声を伴うポリフォニックな作品を書き上げており、バロック風の堅固な形式を持つものから、自由な作風による「舞曲 - トッカータ」など多彩です。 オルガン演奏は、ザンクト・ペルテン大聖堂のオルガニスト、ルートヴィヒ・ルッサー。彼は大聖堂のメッツラーオルガンを用いて独奏作品をはじめ、協奏曲や合唱を伴う演奏も行っています。
収録作曲家:
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東京六人組
Our Favorites [東京六人組]Instrumental Ensemble Music - BIZET, G. / BORODIN, A.P. / DEBUSSY, C. / FALLA, M. de (Our Favorites) (Tokyo Sextet)
発売日:2024年05月24日
NMLアルバム番号:MYCL-00042
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
溢れ出る音楽の喜び!
東京六人組が贈るクラシック名曲アルバム日本のスーパープレーヤー6人によるアンサンブル、東京六人組の2年ぶりのニュー・アルバムです。「Our Favorites」と題し、メンバーのみならず誰もが愛してやまないクラシックの名曲を集めました! ホルストの「木星」、ボロディン「だったん人の踊り」、ガーシュウィン「パリのアメリカ人」などずらりと並ぶ古今東西の人気曲ばかり。東京六人組のメンバーによる圧巻の演奏でお楽しみ下さい。オーケストラを思わす色彩豊かなサウンドと躍動感。洗練された音色。圧倒的な技術とアンサンブル。音楽の愉しさが満載のアルバムです。 -
kuniko plays reich II
加藤訓子(マリンバ、ヴィブラフォン、オルガン、マラカス - 多重録音) [加藤訓子]KUNIKO PLAYS REICH II (Kuniko Kato)
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:CKD712
SACD-Hybrid日本語解説付き価格:3,000円(税込、送料無料)
加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾!2011年にリリースされたLINNからのデビュー・アルバム「kuniko plays reich」から約13年。2018年には「Drumming」のリリースもあった加藤訓子による、ライヒ作品を集めた3枚目のアルバムが登場。 今回は電子オルガンの演奏のほか、ヴィブラフォンによる「ピアノ・フェイズ」、鍵盤打楽器のためのオリジナル作品などを多重録音で収録。LINN RECORDSのフィリップ・ホッブス監修の下、寒河江ゆうじによる録音とミキシングに、CHANNEL CLASSICS創立者ジャレッド・サックスがマスタリングを行った高音質録音を生かす、SACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
幻想曲
クライスレリアーナ他
[SACD 3枚組] [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Kreisleriana / Fantasie, Op. 17 / Arabeske / Fantasiestücke / Nachtstücke / 5 Gesänge der Frühe (Schliessmann)
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:DDC25753
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマンが弾くシューマン作品集。 タイトルに「幻想」が付く作品を中心とした選曲で、シューマンの内なる世界を表現しました。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第9集〉
3つの小品 Op.7
52のやさしいコラール前奏曲 Op.67他 [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 9 (Weinberger) - Chorale Preludes, Op. 67 (excerpts) / Pieces from Opp.7, 65, 69 and 80
発売日:2024年04月19日
NMLアルバム番号:555289-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:5,550円→ 特価!:2,990円(税込)2012年から続くゲルハルト・ヴァインベルガーの
レーガー:オルガン作品全集録音、遂に完結!レーガーのオルガン作品はどれも複雑な対位法が巡らされ厚みのある響きを持つだけではなく、旋律は半音階的に進行するなど難解なものが多く、例えば、このアルバムに10曲が収録されている「52のやさしいコラール前奏曲」も、演奏は決して容易ではありません。彼自身は、この作品はバッハが書いた多くのコラール前奏曲に比肩するものと自負していたといいます。 そんなレーガーのオルガン作品全集に挑んだのは、すでにバッハのオルガン全集(cpo 777363)で高い評価を受けているドイツのオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガー。バッハの流れを汲むレーガー作品の演奏には、これ以上ない人選であると言えるでしょう。彼は10年以上の年月をかけ、アルバムに収録されている作品に最もふさわしいオルガンを選定、演奏と録音を続けてきました。最終巻となるこの第9集ではケムニッツのザウアー=オルガンとシュヴィーツのゴル=オルガンを使用、この上なく美しい響きを紡ぎ出しています。 また、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第3番 「英雄」
「コリオラン」序曲 [イヴァン・フィッシャー、ブダペスト祝祭管弦楽団]BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 3, "Eroica" / Coriolan Overture (Budapest Festival Orchestra, I. Fischer)
発売日:2024年04月12日
NMLアルバム番号:CCSSA46524
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
精悍にして気品と詩情を併せ持つ、
イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管による「英雄」第7番(2006年)、第4番と第6番(2010年)、第1番と第5番(2017年)と、稀に見るスロー・ペースで進められているイヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管によるベートーヴェン・シリーズに「英雄」が登場。53分(繰り返し全てあり)という、近年ではゆったり目のテンポ設定ながら遅いという印象をほとんど感じさせません。精悍で引き締まった第1楽章に始まり、低い重心でじっくりと歌い込まれフーガのクライマックスも雄大な第2楽章、特徴的なリズムを際立たせた第3楽章、堅固な構造美を感じさせながら気品と力強さを両立させた第4楽章と、心地よい緊張の糸が切れることのない素晴らしい演奏となっています。 「コリオラン」もメリハリのある骨太の演奏で聴き応えあり。DSD256録音による高音質を最大限引き出すSACDハイブリッド・ディスクでの発売も嬉しいところです。 国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説付。収録作曲家:
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赤坂達三
夕べの歌
ブラームス(1833 - 1897):
クラリネット・ソナタ 第1番&第2番他 [赤坂達三、齊藤一也]発売日:2024年04月03日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
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プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ・ソナタ 第6番・第7番・第8番 [アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)]PROKOFIEV, S.: Piano Sonatas Nos. 6-8 (El Bacha)
発売日:2024年03月08日
NMLアルバム番号:MYCL-00043
SACD-Hybrid国内盤価格:3,740円(税込、送料無料)
圧巻のピアニズム。現代の名匠エル=バシャが奏でるプロコフィエフ「戦争ソナタ」。 現代を代表する巨匠ピアニストの一人、アブデル=ラーマン・エル=バシャの最新アルバムです。ラ・フォル・ジュルネなどの公演も多く日本でもファンの多いエル=バシャ。精巧な技術と洗練された音楽性によってプロコフィエフ独特の世界が構築されます。エル=バシャの深い音楽眼、明快な解釈、そして陰影に満ちた美しい音色と圧倒的な技術。まさに円熟の至芸です。現代随一のピアニズムによるプロコフィエフをお聴き下さい。
収録作曲家:
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UPHEAVAL - 激動
1911年から1918年に書かれた
4人の女性作曲家によるチェロとピアノのための作品集 [ヤンネ・フレデンス(チェロ)/セーアン・ラストギ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Fredens, Janne / Rastogi, Soren - BOSMANS, H. / PEJAČEVIĆ, D. / BOULANGER, L. / BOULANGER, N. (Upheaval)
発売日:2024年01月26日
NMLアルバム番号:6.220683
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
第1次世界大戦前後の激動の時代に活躍した4人の女性作曲家たちのチェロ作品を集めた1枚。 冒頭ではピアニストとして名高く、ピエール・モントゥー、ウィレム・メンゲルベルク、エルネスト・アンセルメらとも共演したオランダ出身のボスマンスの初期のソナタを紹介、そしてクロアチア出身のペヤチェヴィチのブラームスを思わせる後期ロマン派風の香りを湛えたソナタが続き、最後に置かれたのはフランスの2人の姉妹ナディアとリリの作品。女性として初のローマ賞受賞者であり将来を嘱望されながらも24歳で夭折したリリ、戦後に偉大な教師として名を馳せたナディア。それぞれ作風は違うものの、どちらも個性的、かつひっそりとした美しさを備えています。 各々がソリストとしても活躍するヤンネ・フレデンスとセーアン・ラストギの夫妻の息のあったデュオが聴きどころ。ベヒシュタインのピアノが当時の響きを再現しています。
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伊藤順一(ピアノ)
レスポワール [伊藤順一]発売日:2024年01月24日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
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砂川涼子
悲しくなったときは
日本歌曲のしらべ [砂川涼子]Vocal Recital (Soprano): Sunakawa, Ryoko - BEKKU, Sadao / DAN, Ikuma / HIRAI, Kozaburo / NAKADA, Yoshinao (When I Feel Sad: Japanese Songs)
発売日:2024年01月10日
NMLアルバム番号:MECO-1080
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
待望の日本の歌曲集が遂にリリース!
日本を代表する歌姫が紡ぐ、日本の心、全28曲。日本を代表する歌姫、砂川涼子が満を持して披露する待望の日本の歌曲集です。誰しも耳馴染みのある日本歌曲の名曲17曲と、木下牧子の歌曲集「花のかず」他11曲、全28曲を収録しました。 砂川の透明感あふれる美声と、砂川が心から信頼を寄せるピアニスト園田隆一郎との精緻かつ濃厚なアンサンブルは必聴です。 DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが捉えた名演を、SACDハイブリッド盤で心ゆくまでご堪能下さい。 -
ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
ライヴ&アンコール [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]Piano Recital: Schliessmann, Burkard - BACH, J.S. / CHOPIN, F. / MENDELSSOHN, Felix / SCHUMANN, R. (Live and Encores)
発売日:2023年12月22日
NMLアルバム番号:DDC25755
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
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ハイドン(1732-1809):
ヴァイオリン協奏曲集
二重協奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/バルバラ・モーザー(フォルテピアノ)/ミュンヘン・カンマーフィルハーモニー・ダカーポ/フランツ・ショットキ(指揮)]HAYDN, J.: Violin Concertos / Double Concerto (Irnberger, B. Moser, Münchner Kammerphilharmonie dacapo, Schottky)
発売日:2023年12月22日
NMLアルバム番号:Gramola99308
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
ザルツブルクを拠点に世界で活躍するヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。今作で取り組んだのはハイドンのヴァイオリン協奏曲です。 ハイドンの器楽曲の多くは、どれもエステルハージ侯の宮廷楽団のメンバーたちにソリストとして演奏する機会を与えるという目的があったと考えられています。イルンベルガーは華やかな技巧を駆使した作品をドラマティックに演奏。楽器の美音も優秀録音で余すことなく捉えられています。 二重協奏曲でフォルテピアノを演奏するのはオーストリア出身のバルバラ・モーザー。ウィーン・フィルとの共演や室内楽の分野で高く評価される奏者です。
収録作曲家:
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Espaces
Électroacoustiques III [さまざまな演奏家]発売日:2023年12月08日
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
エレクトロアコースティック音楽の古典と呼ぶべき作品を最新のデジタル技術を用いて演奏・録音し、それらの現代における価値を問い直すプロジェクト「Les Éspaces Electroacoustiques(エレクトロアコースティックの空間)」の第3弾。 エレクトロアコースティック音楽の初期に使われていた機材は、使えるチャンネル数や同時に鳴らせる音の数、様々なエフェクトなどの点で制約がありました。歴史的な考証に基づく(古楽的な)アプローチに立てば、それらの作品は作曲当時の機材を使って演奏・再生されたものが「本来の姿」ということになりますが、処理能力に優れた最先端の機器と技術を使い、あらためて作曲家のイメージした音空間に迫ろうというのが当プロジェクトの主旨です。 当巻では1980年代半ば以降に書かれた作品を集めています。チューリッヒ芸術大学のコンピューター音楽及び音響技術研究所(ICST)の協力で5.1chのSACDに収録された音響は、これらの作品が技術の進歩に伴って変貌・成長してゆく可能性を持っていることを示しています。
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ディストラー(1908-1942):
クリスマス物語 [ヴォーカル・グループ・コンサート・クレメンス/アダム・リース/カーステン・セイエ=ハンセン]DISTLER, H.: Weihnachtsgeschichte (Die) (Riis, Vocal Group Concert Clemens, Seyer-Hansen)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:6.220684
SACD-Hybrid価格:2,100円(税込)
20世紀前半のドイツで活動した作曲家フーゴ・ディストラー。オルガニスト、教会音楽の作曲家として名高く、いくつかの宗教曲を書き、1933年に国家社会主義ドイツ労働者党に入党しましたが、次第に精神を病み、34歳の若さで、自ら命を絶ってしまいました。 この「クリスマス物語」はシュッツの作品を思わせる初期バロック風の敬虔な雰囲気を湛えた曲。福音史家による朗読と美しい合唱によって紐解かれる、キリストの誕生にまつわる物語をレーベルが誇る高音質録音がくっきりととらえています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750)/チャド・ケリー:
ゴルトベルク変奏曲 リイマジンド [レイチェル・ポッジャー、ブレコン・バロック、チャド・ケリー]BACH, J.S.: Goldberg Variations (arr. C.M. Kelly) (Podger, Brecon Baroqe)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:CCSSA44923
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
ポッジャーの快挙!
「ゴルトベルク」室内管弦楽のための新編曲版登場バロック・ヴァイオリン現代随一の名手として、実演録音共に刺激的な活動で世界中の音楽ファンを楽しませてくれるレイチェル・ポッジャー。2007年に彼女が組織したブレコン・バロックとの久しぶりのアルバムは、なんと「ゴルトベルク変奏曲」の新編曲版です。 イギリス出身の鍵盤奏者・指揮者で、現在はオーストラリアを中心に活躍するチャド・ケリーによる、「リイマジンド」と呼ばれる一歩踏み込んだ編曲は、原曲の素材を最大限生かしながら、「もしバッハがこの作品を編曲したら?」を基本的なコンセプトとして進められたもの。バッハが残した他の作品を参考に、例えば冒頭のアリアはヴァイオリンとオブリガート・チェンバロによる緩徐楽章風に始められ、以降ポッジャーのヴァイオリンを中心としながら、トリオ・ソナタ風、フルート・ソナタ風、室内協奏曲風、チェンバロ協奏曲風と、変奏ごとに趣向を変えて様々な顔を見せてくれます。また第30変奏やアリア・ダ・カーポなどでの木管楽器の扱いに特徴的なモダンな手法もアクセントとなり、古楽器の響きが絶妙な効果も与えてたいへん新鮮。名編曲の多い「ゴルトベルク」の中でも異色かつ出色の出来栄えと言えるでしょう。 編曲者のケリーは古楽の鍵盤奏者としても活躍しており、ガーディナーやピノックとも共演を重ねた経歴の持ち主。今回もチェンバロで録音に参加し、ポッジャーほか名手揃いのアンサンブルをがっちりと支える頼もしい演奏を聴かせます。 国内仕様盤には澤谷夏樹氏による日本語解説付。収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第1番 ハ短調 WAB 101 ウィーン稿(1891) [レミ・バロー(指揮)/聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 1 (1891 Vienna revision, ed. G. Brosche) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:Gramola99283
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
リンツ大聖堂のオルガニストとして働いていたブルックナーが、オルガン演奏と並行して1865年から作曲を開始、翌年に完成、1868年に初演された「交響曲第1番」。彼は初演後に幾度かの改訂を行っていますが、交響曲第8番完成・改訂後の1890年から1891年にかけて大規模な改訂を行いました。これは初期の作品をもう一度演奏したいという指揮者ハンス・リヒターの要請によるものとされ、この稿の初演は1891年12月13日にリヒターが指揮するウィーン・フィルハーモニーが行っています。番号こそ「第1番」であるものの、改訂されたのが晩年であることもあり、同じ主題を持ちながらも曲の様式は1877年改訂のいわゆる「リンツ稿」とは随分変化しており、洗練された作風から生まれた響きは朴訥さよりも濃厚なものになっています。 聖フローリアン修道院教会の長く美しい残響を活かしたテンポ設定による雄大な演奏を高音質で存分にお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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CORELLIMANIA
コレッリマニア [ミカラ・ペトリ(リコーダー)/ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/マハン・エスファハニ(チェンバロ)]Chamber Music (Baroque) - CORELLI, A. / BACH, J.S. / HANDEL, G.F. / TELEMANN, G.P. (Corellimania) (Petri, Perl, Esfahani)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:6.220682
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ミカラ・ペトリ、ヒレ・パール、マハン・エスファハニ。
3人の名手が探る18世紀におけるコレッリの影響1653年イタリア生まれのヴァイオリニスト・作曲家アルカンジェロ・コレッリ。13歳でボローニャに移り17歳で「アカデミア・フィラルモニカ」の会員になりヴァイオリンの演奏と作曲を学びます。パリからイタリアでヴァイオリン奏者として成功を収め、1681年にはバイエルン選帝侯の下に仕え、1681年にトリオ・ソナタ作品1を発表。この「ヴァイオリンなどの旋律楽器、通奏低音を受け持つ低弦楽器とチェンバロ」で構成されたトリオ・ソナタの形式はコレッリが完成したものとされ、当時のヨーロッパ各国の作曲家たちに多大な影響を与えました。 このアルバムでは、コレッリの代表的なトリオ・ソナタと、バッハ、ヘンデル、テレマンがコレッリに倣って書いたトリオ・ソナタの数々を収録。軽やかな旋律はミカラ・ペトリがリコーダーで演奏し、ヒレ・パールのヴィオラ・ダ・ガンバがこれを支え、マハン・エスファハニのチェンバロが旋律を彩っていくさまは見事という他ありません。コレッリ作品の持つ影響力の大きさをまざまざと感じさせる選曲も興味深いものです。アルバムの最後には、コレッリの極めつきともいえる、18世紀に異例のヒットを放ったテーマによる人気曲「ラ・フォリア」が置かれています。 ミカラ・ペトリはこの録音のために、通常より低いピッチの“特別な”リコーダーを準備。レーベルが誇る高音質録音によるくっきりとした音も魅力です。 ※国内仕様盤には矢澤孝樹氏による日本語解説が付属します。 -
村川千秋(指揮)/山形交響楽団
シベリウス(1865-1957):
交響曲 第3番
カレリア組曲
「フィンランディア」 [村川千秋(指揮)/山形交響楽団]SIBELIUS, J.: Symphony No. 3 / Karelia Suite / Finlandia (Yamagata Symphony, Chiaki Murakawa)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00045
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
高らかに鳴り響く魂のシベリウス!
巨匠・村川千秋と山形交響楽団による記念碑的アルバム。山形交響楽団の創立者で今年90歳を迎える巨匠、村川千秋と同楽団の初CDが遂に登場です。当録音は、山形交響楽団の創立50周年記念となる第300回定期演奏会と、村川千秋の90歳を祝ったやまぎん県民ホールでの公演の記念碑的なライヴ・レコーディングです。 50年前村川が種を蒔き山形県民によって愛され育った山形交響楽団。収録曲は村川千秋が最も大事にするレパートリーであるシベリウス。情熱の漲る村川のタクトによって、山形の自然を想起させる壮大で豊かなシベリウスの音楽が威風堂々奏でられます。温かみのある美しい弦楽器、色彩豊かなソロイスティックな木管楽器、力強く輝かしい金管、打楽器セクション。日本の地方オーケストラの雄へと成長した、現在の充実した山響のサウンドが堪能出来ます。 村川千秋が自身を捧げ、心血を注ぎこんできた山響とシベリウス。次の未来へと繋ぐ決意漲る魂のハーモニーです。収録作曲家:
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椿三重奏団
偉大な芸術家の想い出に [椿三重奏団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Piano Trio, Op. 50 / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Trio No. 2 (Tsubaki Trio)
発売日:2023年09月20日
NMLアルバム番号:MECO-1079
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:4,950円(税込、送料無料)
三輪の椿が織りなす、重厚でエモーショナルなロシアの息吹人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」では、艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。 このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz 超ハイレゾレコーディングにより刻印されました。
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鈴木大介(ギター)
浪漫の薫り [鈴木大介]Guitar Recital: Suzuki, Daisuke - CHOPIN, F. / COSTE, N. / MENDELSSOHN, Felix / MERTZ, J.K. / SCHUBERT, F. (The Scent of Romance)
発売日:2023年08月23日
NMLアルバム番号:MECO-1078
SACD-Hybrid国内盤価格:3,850円(税込、送料無料)
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SOLO ALONE AND MORE
無伴奏クラリネットのための作品集 [ヨナス・フローント(クラリネット)]Clarinet Recital: Frølund, Jonas - BERG, G. / MESSIAEN, O. / NIELSEN, C. and M. / RUDERS, P. / SØRENSEN, B. / STRAVINSKY, I. (Solo Alone and More)
発売日:2023年08月18日
NMLアルバム番号:6.220681
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
『SOLO ALONE AND MORE』は、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーで学び、パリ音楽院を卒業した若きクラリネット奏者ヨナス・フローントを紹介する初のアルバムです。アルバムを作成するにあたり、彼は様々なクラリネット…一般的なB♭管、A管だけでなく、A管バセット・クラリネット、B♭管バス・クラリネットを用いることで、聴き手が多彩な音色を楽しめるように工夫を凝らしています。 プログラムには、彼が「あらゆる現代音楽の起源」と考えるワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》からの旋律や、ストラヴィンスキーの「3つの小品」、ソリストに打楽器の演奏までを要求するステーン=アナセンの「深き淵より」の他、フローントのために書かれたメテ・ニルスンの「アローン」も含まれています。
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ハウゼッガー(1872-1948):
交響的作品全集[3枚組] [アリ・ラシライネン(指揮)/ケルン西ドイツ放送交響楽団/アントニー・ヘルムス(指揮)/バンベルク交響楽団/ノールショピング交響楽団]発売日:2023年05月26日
SACD-Hybrid×1/CD×2 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
グラーツに生まれ指揮者として活躍したジークムント・フォン・ハウゼッガーの交響的作品全集。ワーグナーの流れを汲む半音階的な和声を活かした後期ロマン派風の作品は、当時高く評価されるも、やがて時代の波に乗ることができず忘れられてしまいました。しかしアリ・ラシライネンが2005-06年に録音した「野生(自然)交響曲」に注目が集まり、その作品が少しずつ再評価されるようになりました。 この3枚組に収録された作品の作曲時期はハウゼッガーのほぼ全活動期間にわたり、若々しい「ディオニュソス幻想曲」や最も成功を収めたという「バルバロッサ」など多彩な作品を聴くことができます。ブルックナー好み、積極的に指揮したというハウゼッガーらしい、どれも規模が大きくパワフルかつ重厚な響きを持つ作品です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年7月号)★-
Prokofiev Story [滝千春(ヴァイオリン)、沼沢淑音(ピアノ)]
PROKOFIEV, S.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / Peter and the Wolf (arr. Takénori Némoto) (Prokofiev Story) (Chiharu Taki, Yoshito Numasawa)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00027
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位など数々の国際コンクールに入賞し、早くから注目を集めてきた実力派ヴァイオリニスト、滝千春の満を持してのデビュー・アルバムです。 本人にとって最も大事な作曲家の一人、プロコフィエフの2つのソナタと珍しい「ピーターと狼」のデュオ編曲版を収録。定評の高い技術をもとに、滝千春が才気煌めく演奏を披露します。プロコフィエフの神秘的な空気感とストーリーをつくり上げる情熱的な美音とメロディ。ヴァイオリンとピアノが激しく呼応しあう絶妙なアンサンブル。まさに圧巻の演奏です。またピアノの沼沢淑音の卓越した演奏が音楽に彩りを加えます。滝千春が紡ぐ芸術性高い新たなストーリーをお楽しみ下さい。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年7月号)★-
C.P.E.バッハ(1714-1788):
ヴァイオリンと鍵盤楽器のためのソナタ集 [レイチェル・ポッジャー、クリスティアン・ベザイデンホウト]発売日:2023年04月28日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
情感豊か! ポッジャーとベザイデンホウトによるC.P.E.バッハコンサートでは度々共演しているレイチェル・ポッジャーとクリスティアン・ベザイデンホウトの共演による初めてのCDは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品集。 冒頭のト短調のソナタはまだ十代の頃に書かれ、父ヨハン・ゼバスティアン・バッハのフルート・ソナタBWV 1020によるものですが、そもそもエマヌエルの作品、あるいは父との習作なのではないかという可能性が濃厚なもの。この作品と、やはり十代に書かれたWq. 71ではベザイデンホウトはチェンバロを演奏しており、フォルテピアノとは大きく違うその表現力に強いこだわりを持つ彼ならではのパフォーマンスで、ポッジャーのヴァイオリンと共に活き活きとした音楽を作り上げます。 作曲家円熟期に書かれたほかの3曲では、ヴァイオリンとフォルテピアノが共によく歌い、たっぷりと情感豊かな表現で多感様式と呼ばれる作品の特性を十二分に引き出しながらも、すっきりとした後味を残すバランス感覚が素晴らしい出来栄えとなっています。
収録作曲家:
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メシアン(1808-1992):
幼子イエスに注ぐ20のまなざし [クリストファー・ヒルディグ(ピアノ)]発売日:2023年04月28日
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
メシアンの演奏で特に高く評価されるクリストファー・ヒルディグによる「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」がSACDハイブリッド盤で登場。 ヒルディグはメシアンの作品に傾倒し、自らコペンハーゲン・メシアン四重奏団を創設し、「世の終わりのための四重奏曲」を演奏。他にも「異国の鳥たち」やトゥーランガリラ交響曲、すべての歌曲を演奏し、歌曲集「ハラウィ」の録音は英グラモフォン誌で特選盤となりました。 ここではメシアンの神秘的な傾向が強く表れた大作「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」をとりあげ、コペンハーゲンにあるバロック様式のVor Frelser’s Church(救世主教会)で録音を敢行。多彩な音のパレットと美しい教会の響きが魅力です。SACD層はStereoと5.0chです。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第2番 ハ長調 作品61
ブラームス(1833-1897):
大学祝典序曲 作品80 [山下一史(指揮)、愛知室内オーケストラ]SCHUMANN, R.: Symphony No. 2 / BRAHMS, J.: Academic Festival Overture (Aichi Chamber Orchestra, Kazufumi Yamashita)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00040
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
新時代到来!
山下一史、愛知室内オーケストラ音楽監督就任披露演奏会。2022年4月、創立20周年を迎えた愛知室内オーケストラの音楽監督に山下一史が就任しました。当盤は就任披露演奏会となった第31回定期演奏会のライヴ・レコーディングです。 愛知室内オーケストラは国内外で研鑽を積んだ東海地区で活躍する演奏家で構成され、近年では国内外の一流アーティスト、指揮者が客演しています。また、あまり演奏機会のない楽曲を紹介するなど積極的な演奏活動が大きな注目を浴び、人気が高まっています。そのオーケストラが山下一史を迎え新たな時代へと舵を切ります。 就任披露に選んだ楽曲は、山下が得意とする王道のドイツロマン派の代表作、シューマンの交響曲第2番です。山下はオーケストラから瑞々しくも、深いコクのあるサウンドを導き出します。このオーケストラ特有の溌溂とした自発的な音楽に、山下の躍動感のあるダイナミックなサウンド。高らかに鳴り響く希望の音楽をお聴き下さい。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番
ハンガリー舞曲集
ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第6番 [ヤクブ・フルシャ(指揮) バンベルク交響楽団]発売日:2022年12月09日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
チェコのブルノに生まれた指揮者ヤクブ・フルシャが、2016年から首席指揮者を務める名門バンベルク交響楽団を指揮して録音を進めてきたドヴォルザーク&ブラームス・シリーズ、2作同時発売で一挙完結! バンベルク交響楽団は、チェコのプラハにあったドイツ系住民によるオーケストラを前身としています。第2次大戦末期にチェコを逃れて古都バンベルクに移り住んだ音楽家たちが終戦の翌年1946年にバンベルク響を旗揚げ。以後、重心の低いドイツ的なバランスと中欧的な音色を持つサウンドは、カイルベルト、ヨッフム、ホルスト・シュタインといったドイツ系マエストロの音楽作りと相まって人気がありました。近年はジョナサン・ノットの下で機能性を一段と向上させ、そのバトンを引き継いだフルシャと共に高い評価を得ています。 フルシャの発案でブラームスの4つの交響曲とドヴォルザークの最後の4つの交響曲を組みあわせるシリーズは、2017年にホ短調の2曲を組み合わせてスタートし、番号を遡ってリリースされ、コロナ禍を乗り越えて遂に完結します。フルシャは第1弾の原盤ライナーで、この二人の作曲家が自分自身とオーケストラにとって欠くことのできない存在であること、ブラ-ムスとドヴォルザークとの間には通じ合うものもあれば、似て非なるものもあり、二人の作品を対照させることでそれが浮き彫りになると語っていました。 バンベルク響のブラームス:交響曲全集はホルスト・シュタイン(1997年)以来となります。フルシャは楽団のあたたかな響きを活かしつつ、中庸のテンポを採って旋律をのびやかに歌わせ、楽団の伝統を尊重した音楽作りを展開。 ヴァイオリンを両翼配置にし、第1番と第2番では第1楽章のリピートを採り入れてスケールの大きな音楽に仕上げています。今作では8曲のハンガリー舞曲も収録。こちらも聴きどころです。 また、チェコゆかりのバンベルク響とはいえ、ドヴォルザークの交響曲の録音は一部を除くと決して多くない点でも注目です。今回のリリースでは、ブラームスの第2番から影響を受けたとされる同じ調性の第6番をブラームスの第1番と合わせるという意外性も魅力。牧歌的な旋律をたっぷりと歌わせます。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番
ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第7番 [ヤクブ・フルシャ(指揮) バンベルク交響楽団]発売日:2022年12月09日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
チェコのブルノに生まれた指揮者ヤクブ・フルシャが、2016年から首席指揮者を務める名門バンベルク交響楽団を指揮して録音を進めてきたドヴォルザーク&ブラームス・シリーズ、2作同時発売で一挙完結! バンベルク交響楽団は、チェコのプラハにあったドイツ系住民によるオーケストラを前身としています。第2次大戦末期にチェコを逃れて古都バンベルクに移り住んだ音楽家たちが終戦の翌年1946年にバンベルク響を旗揚げ。以後、重心の低いドイツ的なバランスと中欧的な音色を持つサウンドは、カイルベルト、ヨッフム、ホルスト・シュタインといったドイツ系マエストロの音楽作りと相まって人気がありました。近年はジョナサン・ノットの下で機能性を一段と向上させ、そのバトンを引き継いだフルシャと共に高い評価を得ています。 フルシャの発案でブラームスの4つの交響曲とドヴォルザークの最後の4つの交響曲を組みあわせるシリーズは、2017年にホ短調の2曲を組み合わせてスタートし、番号を遡ってリリースされ、コロナ禍を乗り越えて遂に完結します。フルシャは第1弾の原盤ライナーで、この二人の作曲家が自分自身とオーケストラにとって欠くことのできない存在であること、ブラ-ムスとドヴォルザークとの間には通じ合うものもあれば、似て非なるものもあり、二人の作品を対照させることでそれが浮き彫りになると語っていました。 バンベルク響のブラームス:交響曲全集はホルスト・シュタイン(1997年)以来となります。フルシャは楽団のあたたかな響きを活かしつつ、中庸のテンポを採って旋律をのびやかに歌わせ、楽団の伝統を尊重した音楽作りを展開。ヴァイオリンを両翼配置にし、第1番と第2番では第1楽章のリピートを採り入れてスケールの大きな音楽に仕上げています。 また、チェコゆかりのバンベルク響とはいえ、ドヴォルザークの交響曲の録音は一部を除くと決して多くない点でも注目です。ボヘミア民族色の強い第7番では全編にわたりフルシャならではの音楽が展開されています。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
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ランゴー(1893-1952):
交響曲 第1番「岩山の田園詩/岸壁の牧歌」
ベント・ヴィルホルト・ニルセンの比較校訂版による世界初録音 [サカリ・オラモ(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団]LANGGAARD, R.: Symphony No. 1, "Klippepastoraler" (Berlin Philharmonic, Oramo)
発売日:2022年11月18日
NMLアルバム番号:6.220644
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ランゴーが17歳で完成させた交響曲第1番、
初演者ベルリン・フィルによる109年ぶりの歴史的ライヴ録音!1893年に生まれたルーズ・ランゴーはデンマークの音楽史上屈指の天才。11歳の時にオルガンを演奏してデビュー・コンサートを行い、これを聴いたグリーグは感心しただけでなく空恐ろしささえ感じたと言われます。 交響曲第1番に取り組んだのは14歳の時。17歳の時に完成させました。曲は5つの楽章からなり、それぞれに「打ち寄せる波と垣間見える太陽」「山に咲く花たち」「過去からの声」「登山」「勇気」というタイトルが付けられ、交響詩風の構成となっています。 しかし、演奏時間の長さとオーケストラ編成の巨大さが災いし、デンマークの管弦楽作品の演奏を使命とするデンマーク・コンサート協会は演奏を拒否。その後ランゴーは家族で時々訪れていたベルリンにアプローチし、アルトゥール・ニキシュに楽譜を託したところ、これが突破口となって初演が決まりました。マックス・フィードラーの指揮する総勢102名のベルリン・フィルによる1913年4月10日の初演は大成功で、19歳のランゴーは6回もステージに呼び出されたのでした。 初演後、ランゴーは演奏に使った総譜をベルリンの音楽研究所に寄贈しました。総譜は第2次大戦末期にソ連軍がモスクワへと持ち去ってしまいますが、1959年に当時の東ベルリンに戻って来ます。 ここに収録されたのは、初演から109年を経たベルリン・フィルによる再演のライヴ録音です。低音を厚めに鳴らし、息の長い高揚やスケールの大きな音楽作りをするオラモの指揮にベルリン・フィルが応えた迫真の演奏で、後期ロマン派の濃厚かつ壮大な世界が広がります。SACDハイブリッドでの高音質リリースも嬉しいポイントです。 ※国内仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。収録作曲家:
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ルーザス(1949-):
クラリネット五重奏曲
王座
ピアノ四重奏曲 [ルーザスデール・チェンバー・プレイヤーズ]RUDERS, P.: Clarinet Quintet / Throne / Piano Quartet (Frølund, Esperilla, Rudersdal Chamber Players)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:6.220680
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
グラミー賞にもノミネートされた1949年生まれのデンマークの作曲家ポウル・ルーザス。独特のウィットと持つ風変りな作品を特徴とし、彼自身、作曲家としての自分の使命を「人々を楽しませ、豊かにして、かき乱すこと。ただし順不同」と語っています。 このアルバムに収録された作品の作曲時期は、1988年の「THRONE 王座」から2016年のピアノ四重奏曲まで、およそ30年間の広がりがあり、その間に変化したものと変わらないものを通じてルーザスの作風を感じ取れます。 作曲家の名を冠した“ルーザスデール・チェンバー・プレイヤーズ”はヴァイオリニスト、クリスティーネ・プリンによって設立されたアンサンブル。ルーザス作品の流動的なスコアを理想的に解釈し、演奏することで定評があります。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第8集〉
「モノローグ」 Op.63
前奏曲とフーガ Op.56・Op.85
コラール前奏曲 Op.67・Op.79b [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 8 (Weinberger) - Monologe / Preludes and Fugues, Opp. 56 and 85 / Chorale Preludes, Opp. 67 and 79b
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:555342-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:2,990円(税込)cpoレーベルの「J.S.バッハ:オルガン作品全集」の録音がドイツレコード批評家賞を受賞したオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガーによるレーガーのオルガン作品集。 第8集に収録されているのは、レーガーのオルガン作品の中でも重要な位置を占める「52のやさしいコラール前奏曲 Op. 67」からの抜粋を中心とした作品集。1901年5月、レーガーは彼の友人でオルガニスト、カール・シュトラウベに「有名なコラールに基づく前奏曲を30曲書く」と伝え、やがてこのプロジェクトは全52曲の曲集へと発展しました。 これらは、タイトルに「やさしい」とあるものの、演奏は決して容易ではなく、レーガーらしい込み入った対位法がふんだんに盛り込まれた厚みのある響きに彩られています。彼自身、この作品はバッハが書いた多くのコラール前奏曲に比肩するものと自負していました。 他にも「4つの前奏曲とフーガ」や「おお、血と涙にまみれた御頭よによる変奏曲とフーガ」などの名作を収録。 ヴァインベルガーはレーガーが活躍した時代に造られた2種類のオルガンで演奏。今回の第8集も、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。
収録作曲家:
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Salon de Budapest
ブダペストのサロン
ハンガリーの音楽集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)/ブリギッタ・ジモン(ソプラノ)]Vocal and Chamber Music - BRAHMS, J. / KÁLMÁN, E. / LEHÁR, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Salon de Budapest) (Irnberger, Kašpar, Simon)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:Gramola99249
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第9番 [イヴァン・フィッシャー、ブダペスト祝祭管弦楽団]発売日:2022年09月23日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,630円(税込、送料無料)
イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管によるブルックナー第9!2012年に録音された交響曲第7番以来の、イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管弦楽団によるブルックナーに第9番が登場。ブルックナーがこの作品の第3楽章を書き上げた時に70歳だったことから、「自分が70歳の誕生日を迎えるまでこの作品は録音しない」と決めていたというフィッシャー。2021年1月に70歳を迎え、満を持してこの大作に臨みました。 彼は過去に試みられた様々な補筆完成の動きに敬意を表しながらも、「第3楽章終結の、終わりなく続くかと思われるホルンの音はあたかも作曲者の最後の息のようだし、もうこれ以上語ることは無いと感じさせる」として、3つの楽章で作品は完結していると解釈。ブルックナー自身がこの作品の総譜に書き込んだ「わが愛する神に」という献辞に引っかけ、この録音を「わが愛するブルックナーに捧げる」と、深い思い入れを語っています。 演奏の方は、緩急織り交ぜたメリハリのあるテンポ設定に加え、管と弦との対比を鮮明にどのパートも大きな表現を伴ってよく歌わせており、結果ヴァイオリンの両翼配置も効果的なものとなって、ダイナミックでありながら雄大な美しさを湛えた、たいへん聴き応えのある仕上がりとなっております。 これらを最大限楽しむことの出来るSACDハイブリッドでの発売も嬉しいところ。彼らの大作録音を心待ちしていたファンの期待に大いに応えるアルバムといえるでしょう。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
シェーンベルク(1874-1951):
月に憑かれたピエロ 作品21
(エルヴィン・シュタインによるピアノ・リダクション版) [工藤あかね(ソプラノ)/廻由美子(ピアノ)]SCHOENBERG, A.: Pierrot Lunaire (arr. E. Stein) (Akane Kudo, Yumiko Meguri)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00033
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
世界初録音! ヴォーカルとピアノの二人によるシェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ」。作曲者の弟子であるエルヴィン・シュタインがヴォーカルとピアノのデュオに編曲した、シェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュネール)」の世界初録音です。ヴォーカルのほか、原曲では5名の器楽奏者(8つの楽器)という編成ですが、ピアノ1台のみによってキャラクターを際立たせ音楽的に描き分けるという、演奏者にとって高難度な作品となっています。 ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子のデュオは、この作品に真摯に向き合い、官能的で狂気性が露わとなる独特の世界観を作り上げています。最小編成であるからこそ得られる、最大限に解放される豊かな音楽を感じとることが出来るでしょう。原曲初演から110年を経て、録音されたデュオ版。要注目です。 さらにカップリングには、服部良一の「蘇州夜曲」を収録。美しく霊妙な世界をぜひお聴き下さい。
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ランゴー(1893-1952):
〈ピアノ作品集 第4集〉
「花の描写」
ピアノ・ソナタ第2番他 [ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)]LANGGAARD, R.: Piano Works, Vol. 4 (Tange)
発売日:2022年09月16日
NMLアルバム番号:6.220662
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
デンマークの作曲家・オルガニスト、ルーズ・ランゴーのピアノ作品集。彼は生涯を通じてピアノ曲を作曲、早い時期からトーンクラスターを用いたり調性音楽の拡張を試みるなど実験的な要素を数多く取り入れ、50を超える作品を遺しました。また「明滅する秋の灯火のもと」、「昆虫館」や、このアルバムに収録された「燃焼室」など曲のタイトルも謎めいたものが多くあります。 今作は2巻の「花の描写」とピアノ・ソナタ第2番を中心に収録。とりわけ「花の描写」は2巻とも同じタイトルでありながら、40年近くの間に生じたランゴーの作風の違いも味わえます。 シリーズを通じて演奏しているのはデンマークのピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲ。ランゴーの優れた解釈者です。
収録作曲家:
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シルヴェストロフ(1937-):
汝のためにわれらは歌う ~ 宗教合唱作品集 [ラトヴィア放送合唱団、シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)]SILVESTROV, V.: Sacred Choral Works (To Thee We Sing) (Latvian Radio Choir, Kļava)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:ODE1266-5
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
注目を集めるウクライナの作曲家シルヴェストロフの合唱作品集ウクライナの作曲家シルヴェストロフ(1937-)の合唱作品集です。シルヴェストロフは、創作の初期には前衛的な作品を書いていましたが、ある時期から穏やかで美しい旋律と調性感のあるあたたかなハーモニーによって回想や瞑想に誘うような作品を書いています。特に1996年に亡くなった妻ラリッサを悼んで書かれた「レクイエム」は世界的に注目を集めました。 このアルバムに収録されている2000年以降の作品には、その哀しみを乗り越えたかのような「突き抜けた美しさ」が感じられます。正教会の伝統と自身の音楽語法が昇華された、心から美しいと思える音楽がここにあります。 ※国内仕様盤には松平敬氏による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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C.F.E.ホーネマン(1840-1906):
歌劇《アラジン》 Op.4 [ブルール・マグヌス・トーデネス(テノール)/デニース・ベック(ソプラノ)/ヨハン・ロイター(バス・バリトン)他/デンマーク国立コンサート合唱団/デンマーク国立交響楽団/ミハエル・シェンヴァント(指揮)]HORNEMAN, C.F.E.: Aladdin [Opera] (Beck, Tødenes, Reuter, Danish National Concert Choir, Danish National Symphony, Schønwandt)
発売日:2022年07月29日
NMLアルバム番号:6.200007
SACD-Hybrid 3枚組価格:6,750円(税込、送料無料)
クーラウやゲーゼ、ニールセンも手掛けたアラジンの物語、
C.F.E.ホーネマンのオペラ版初録音『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』に基づくアラジンの物語。デンマークの劇作家アダム・エーレンシュレーアー(1779-1850)による同名戯曲は、クーラウやゲーゼが音楽を付け、劇付随音楽などとして上演されていた人気作です。 このホーネマンの歌劇版は、1888年にベンヤミン・フェザスンの台本を用いて作曲されてもので、東洋的な雰囲気を融合させたロマンティックな音楽が付けらましたが、残念ながら初演は準備不足もあり大失敗。その際、序曲だけは、のちに同名の劇音楽をかいたニールセンも指揮するなど人気を博し、現在でもデンマークのコンサート・レパートリーとして生き残っています。ホーネマンは作品に改訂を加え、1902年の再演時には18回の公演が完売するなど圧倒的な成功を収めましたが、1903年以降のデンマーク王立歌劇場での上演はありませんでした。 今回の世界初録音となる当盤では、名手シェンヴァントが指揮を執り、デンマークを中心に活躍する歌手たちを登用、アラジンとグルナーレ王女たちの冒険を色彩豊かに描き出しています。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (Schliessmann)
発売日:2022年07月15日
NMLアルバム番号:DDC25754
SACD-Hybrid 2枚組価格:2,625円(税込)
シューラ・チェルカスキーやブルーノ・レオナルド・ゲルバーに師事したドイツの中堅ピアニスト、ブルカルト・シュリースマン。これまでにショパンやブラームスのアルバムを発表、作品の奥深くまで分け入り、一つ一つの曲の質感や形、そして詩情を浮かび上がらせた演奏が好評を博しています。 2013年にはバッハのパルティータやイタリア協奏曲などを含むアルバムを録音、発表しましたが、この「ゴルトベルク変奏曲」は2007年の録音。他のどの作曲家よりもバッハを敬愛しているというシュリースマンのこの演奏はさまざまなメディアで高い評価を得たものです。今回の発売にあわせ、新たなリマスタリングを行い更に美しい音が楽しめます。 マルチ・チャンネル5.0を含むSACDでの発売です。
収録作曲家:
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ホルンボー(1909-1996):
〈弦楽四重奏曲集 第2集〉
第2番・第14番・「クァルテット・セレーノ」 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]HOLMBOE, V.: String Quartets, Vol. 2 (Nightingale String Quartet)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:6.220717
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
第1集(8.226212)がグラモフォン誌で高く評価された、ナイチンゲール弦楽四重奏団によるヴァーフン・ホルンボーの弦楽四重奏曲集。第2集には第2番、第14番、遺作となった「クァルテット・セレーノ」の3曲が収録されています。 5楽章で構成された第2番は1949年の作品。それまでに10曲の弦楽四重奏曲を書いていたホルンボーは以前の作品をすべて破棄し、1年半を費やして新たに第1番から第3番までを作曲したという力作です。1975年に作曲された第14番は、第2番とはほぼ25年の隔たりがあり、その作風もかなり変化しています。6楽章がコンパクトにまとめられた幻想的な作品です。「クァルテット・セレーノ」はホルンボー未完の作品で、彼の弟子ペア・ノアゴーが補筆完成させました。 ナイチンゲール弦楽四重奏団は2007年に結成されたコペンハーゲンを拠点とするアンサンブルです。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
世の終わりのための四重奏曲 [クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)/ジョニー・テシエ(クラリネット)/ヘンリク・ダム・トムセン(チェロ)/ペア・サロ(ピアノ)]MESSIAEN, O.: Quatuor pour la fin du temps (Åstrand, Teyssier, Thomsen, Salo)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:6.220679
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
メシアンの最も有名な作品の一つ「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次世界大戦中の1940年にドイツ軍の捕虜となったメシアンが収容所で書いた作品。そこで出会った音楽家、チェリストのエティエンヌ・パスキエとクラリネット奏者アンリ・アコカ、ヴァイオリン奏者ジャン・ル・ブレール、そしてメシアン自身のピアノのために書かれており、メシアンが愛する鳥の声や神への賛美が至るところに顕れる名作に仕上がっています。 デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)のコンサートマスター、クリスティーナ・オストランと首席クラリネット奏者ジョニー・テシエ、同じく首席チェロ奏者ヘンリク・ダム・トムセンの3人に加え、デンマークを拠点に活動するピアニスト、ペア・サロは、この曲をコンサートで何度も演奏しており、満を持しての録音となりました。 DXD352.8kHz/32bitでの録音、マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」
(1888年 第3稿/2004年コーストヴェット校訂版) [聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団/レミ・バロー(指揮)]発売日:2022年04月29日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、
今作は第4番のコーストヴェット校訂版の登場!さまざまな稿(バージョン)が存在するブルックナーの交響曲。なかでも第4番はその微妙な違いのため、稿の選択がかなり困難になります。 第3稿については長い間、弟子のレーヴェが勝手に手を入れたという見方をされてきましたが、今回用いられているコーストヴェット校訂版が2004年に国際ブルックナー協会から出版された頃から再評価され、ブルックナー自身が認めた版であるという説が高まっています。 バローは約20年間、第2稿(1878/80)を用いて演奏してきたため、2011年に初めて第3稿で演奏したときには、まるで「慣れ親しんだ風景が草木に覆われて、どことなく異質なもの」に感じられたそうです。しかしこの第3稿こそブルックナーの成熟の証しであり、修正点はすべて工夫が凝らされており、磨きのかかった作品はよりニュアンスに富み、さらに聴きやすくなっているとバローは解説で語っています。 とりわけスケルツォの終結部や、終楽章のコーダ、クライマックス直前で用いられる弱奏シンバルの効果は絶大。バローの泰然自若たる演奏はブルックナーの思いを真摯に伝え、聴衆の温かい拍手がこれに応えています。 今作もバロー自身が音源監修に携わり、エンジニア陣がこだわりぬいた高音質録音により豊かな残響が余すことなく再現されています。 *国内仕様盤には国際ブルックナー協会会員、石原勇太郎氏の解説が付属します。収録作曲家:
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カスパー・ロフェルト(1982-):
Dichotomy ダイコトミー
室内楽作品集 [デンマーク・チェンバー・プレイヤーズ]ROFELT, K.: Dichotomy / Around / Cantando / Forward! / Stay (Danish Chamber Players, Granau, Ryan)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:6.220716
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
デンマークの作曲家カスパー・ロフェルトの作品集。ベント・セアンセンやペア・ノアゴーに師事、学生時代から才能を嘱望されてきました。ロフェルトは過去作品やジャズ、タンゴなどさまざまな素材を自在に扱い、独自の音楽を作り上げることで知られており、これまでにもアコーディオン奏者のビャーケ・モーエンセンとコラボしたアルバム(8.226564)などで、その作品が高く評価されています。 このアルバムでは彼の美学「Dichotomy=Dichotomy=二分法、両極端、矛盾などの意味」がタイトルに付されており、楽章ごとの対比や、対照的、相容れないものを素材に選んだ様々な作品が並んでいます。また不条理演劇作家として知られるルーマニアの劇作家、ウジェーヌ・イヨネスコからインスパイアされた「イヨネスコのための物語」も異彩を放つ作品です。 デンマーク・チェンバー・プレイヤーズの妙技でお楽しみください。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
戸田弥生(ヴァイオリン)
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲) [戸田弥生(ヴァイオリン)]BACH, J.S.: Violin Sonatas Nos. 1-3 / Violin Partitas Nos. 1-3 (Yayoi Toda)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00021
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:4,400円(税込、送料無料)
深心で共鳴するバッハの世界。戸田弥生が全身全霊で奏でる創造美。1993年エリーザベト王妃国際コンクール優勝以来、日本を代表するヴァイオリニストとして活躍する戸田弥生が、20年ぶりに「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」を再録音しました。圧倒的な高い集中力と情熱溢れる演奏で聴く者を魅了する戸田弥生の真骨頂が、このバッハ演奏です。 戸田が奏でる名器「グァルネリ・デル・ジェス」(1728年製)は、バッハがこの曲を作曲した頃のもの。その楽器を使い、戸田は甘く美しい繊細な音色から血が出るかのようなほとばしるエナジーまで表現していきます。ヴァイオリンと戸田が一体化し、再現させるバッハの完全なる創造美。偉大なる作品に正面から向かい、敬虔に全身全霊で奏でる戸田弥生のバッハをお聴き下さい。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ
第1番・第5番「春」・第10番 [レイチェル・ポッジャー、クリストファー・グリン]発売日:2022年04月08日
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付き価格:3,520円(税込、送料無料)
レイチェル・ポッジャーが
遂にベートーヴェンの録音を開始!バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルトなどの演奏で世界中を魅了し、「英国の比類なき栄誉あるバロック・ヴァイオリニスト」(TIMES紙)と讃えられるレイチェル・ポッジャーと、グラミー受賞歴を誇りトロンボーン版「冬の旅」(8.574093)でのマシュー・ジーとの共演も記憶に新しい鍵盤奏者、クリストファー・グリンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタが登場。二人の共演は前作の補筆完成版モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(CCSSA42721)に続いて2作目となります。 ベートーヴェンが残した10曲のヴァイオリン・ソナタのうち、20代後半のベートーヴェンが初めて書いた「ヴァイオリンの助奏付きクラヴィーア・ソナタ」とされる第1番、明るく美しい曲想で最も人気が高く「春」の愛称を持つ第5番、唯一作曲家活動後期に書かれロマン派の片鱗を感じさせる最後の第10番という、幅広い時期の作品を収録。 ポッジャーはここで英国王立音楽院が所有する1718年製ストラディヴァリの名器を使用し、グリンの奏でる1840年製エラールと共に、粒だった音色で音楽の流れの綾を明確に紡ぎ、それぞれの作品の性格を巧みに描き分けて素晴らしさを伝えています。 マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン/ヴィオラ)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/リーリャ・ジルベルシュタイン(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Trios Nos. 1, 2, 3 / Trio in A Minor, Op. 114 (Irnberger, Geringas, Zilberstein)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:Gramola99251
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
1985年ザルツブルク生まれのトーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。15歳の時にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストとしてブリュッセルのパレ・デ・ボザールにデビューして大きな注目を集め、以降ヨーロッパや日本を含むアジアの主要なコンサートホールで演奏を重ねています。 2004年にGramolaレーベルと専属契約を結び、40作を超えるアルバムをリリース。ブラームスは2006年にヴァイオリン・ソナタ全曲を録音していますが、今作はチェロのダヴィド・ゲリンガスとピアノのリーリャ・ジルベルシュタイン、この2人の名手とともにクラリネット三重奏曲を含む、3つの三重奏曲を演奏しています。 1854年に書かれるも、その35年後に改訂された第1番、エネルギッシュなユニゾンで始まる第2番、円熟期に完成された第3番、どれもブラームスらしい緻密に張り巡らされた対位法と、美しい旋律を持つ充実した作品で、ウルンベルガーたち3人の奏者は、高揚感を湛えながら旋律を紡いでいきます。 最後に置かれたクラリネット三重奏曲は晩年の名作。ヴィオラで演奏することも可能であり、ここでイルンベルガーはヴァイオリンをヴィオラに持ち替え、哀愁漂う旋律を美しく奏でています。
収録作曲家:
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オーレ・シュミット(1928-2010):
金管楽器のための協奏曲集 [ガボール・タルケヴィ(トランペット)/イェスパー・ブスク・ソレンセン(トロンボーン)/イェンス・ビョルン=ラーセン(テューバ)/シュテファン・ドール(ホルン)/オルボア交響楽団/ジョルダーノ・ベッリンカンピ(指揮)]SCHMIDT, O.: Brass Concertos (Tarkövi, Sørensen, Bjørn-Larsen, Dohr, Aalborg Symphony, Bellincampi)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:6.220702
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
豪華ソリストの競演!
オーレ・シュミットの協奏曲集SACDハイブリッドで登場オーレ・シュミットは、ピアニスト・指揮者・作曲家として活躍し、現代北欧を代表する音楽家の一人に数えられます。彼の音楽は、バルトーク、ストラヴィンスキー、フランス近現代音楽の影響と共に北欧的な明快さも備え、躍動感漲るリズムから生まれるエネルギーに、ユーモアのセンスも兼ね備えたものです。 このアルバムに収録されている3つの協奏曲は彼の重要な作品群であり、オーレ・シュミットの洗練された感覚がよく表れています。「協奏的小品」ではトランペットとトロンボーンが大活躍、賑やかなコンチェルト・グロッソの雰囲気と、一貫したユーモアが感じられます。また、テューバの表現力を最大限に引き出した「テューバ協奏曲」でのテューバの超絶技巧、夢想的な楽章と遊び心のある軽快な楽章で構成された「ホルンと室内オーケストラのための協奏曲」も聴き応えのある作品です。 ベルリン・フィルの首席奏者、シュテファン・ドールをはじめとした名手たちをソリストに据え、ベッリンカンピが指揮するオルボア交響楽団が素晴らしい演奏を聴かせます。収録作曲家:
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Lux Aeterna - 永遠の光
ジェルジ・リゲティとゾルターン・コダーイの合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/マーカス・クリード(指揮)]LIGETI, G. / KODÁLY, Z.: Choral Secular Works (Lux Aeterna) (Danish National Vocal Ensemble, Creed)
発売日:2022年03月18日
NMLアルバム番号:6.220676
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
20世紀ハンガリーの2人の作曲家、コダーイとリゲティの合唱作品集。 民族音楽学の分野でも重要な活動を行ったコダーイは、バルトークと並ぶ20世紀前半を代表する作曲家であり、リゲティはそのコダーイの弟子として1960年代半ばから国際的な活躍を見せています。2人とも合唱作品も多く手掛けており、コダーイは初期のロマン派風の響きを持つ曲から、円熟期のハンガリー民族音楽の影響を受けた曲まで幅広い作風による合唱曲を遺しました。とりわけこのアルバムに収録された小カンタータ「Mátrai képek マトラの絵」の煌びやかな旋律は強い印象を残します。 リゲティがアカペラ合唱団のために書いた作品の多くは1950年代にブダペストに滞在していた頃のもの。民謡をベースにしながらも、トーンクラスターやオノマトペを用いた作品は彼自身の作曲技法の限界への挑戦といえるでしょう。これは映画『2001年宇宙の旅』で使用された「Lux Aeterna 永遠の光」でのミクロポリフォニー(多数のパートが細かく動きつつ複雑にからみあい、全体としてはクラスターのように聞こえる手法)使用にも顕著に表れています。 その後のリゲティの作品は耳なじみの良いものに変化し、80年代の「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」からは、16声部でありながらもミクロポリフォニーを用いることなく全ての声部に旋律を与えるという、リゲティの成熟したスタイルが感じられます。 これらはどれも演奏が困難な作品ですが、SWRレーベルでも名演を繰り広げてきたマーカス・クリードが指揮するデンマーク国立声楽アンサンブルは、技術的な余裕を持って幅の広い表現を聴かせます。プロデューサーのMichael EmeryとエンジニアのMikkel Nymandによる高音質録音にも注目です。
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フォシャール(1881-1957):
オルガン作品全集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]FAUCHARD, A.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2022年03月04日
NMLアルバム番号:555506-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
フランスのオルガニスト・作曲家オーギュスト・フォシャール。幼い頃からピアノ、オルガン、和声理論のレッスンを受け、パリでルイ・ヴィエルヌに作曲とオルガン演奏を師事。その後はパリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディとアンドレ・マルシャルの元で更に研鑽を摘みました。また11歳で神学校の行事にオルガン奏者として参加。神学を学び1903年には司祭に任じられました。 4つのオルガン交響曲を中心とする彼のオルガン作品は、師であるヴィエルヌの影響を受けており、演奏には高い技術が要求されますが、複雑な対位法と和声が織りなす素晴らしい音響効果は大オーケストラにも遜色ないものです。 フォシャールの作品は楽譜の権利の取得が困難であり録音も数えるほどしかありませんが、以前にも一部の作品を録音したフリードヘルム・フランメが、今回すべてのオルガン作品を演奏。知られざる大家の神秘的な作品が楽しめます。また、高音質録音でオルガンの響きが余すことなく捉えられています。
収録作曲家:
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D & F (八木大輔 & 秋川風雅)
ザ・ヴィルトゥオーゾ [D & F ( 八木大輔 & 秋川風雅)]発売日:2022年02月23日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ハンス・アブラハムセン(1952-):
SCHNEE - 雪 [ラップランド室内管弦楽団/ヨーン・ストルゴーズ]ABRAHAMSEN, H.: Schnee (Lapland Chamber Orchestra, Storgårds)
発売日:2022年02月18日
NMLアルバム番号:6.220585
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
歌劇《雪の女王》で知られるデンマークの現代作曲家、ハンス・アブラハムセン(エブラハムセン)の室内管弦楽団のための「SCHNEE 雪」。すでに“21世紀音楽の古典”とも呼ばれる作品で、これまでにもいくつかのアンサンブルによって演奏、録音されています。 「カノン」「インテルメッツォ」と題された13曲で構成された1時間近くの音楽は、特殊奏法を交えた各楽器によって限定されたフレーズを何度も反復、アブラハムセンが「瞬間が可能な限り引き延ばされ、ある時点で音楽は消え空気が残るだけ」と語っており、全体はまるで羽毛を思わせるような軽い音で奏されますが、実は緻密に書かれており、アンサンブルには研ぎ澄まされた感覚が要求されるという演奏困難な作品です。 演奏するのは1972年に設立されたラップランド室内管弦楽団。北極圏至近の街、フィンランドのロヴァニエミを拠点とし、ラップランドを中心に定期的にツアーを行い、時には海外でも演奏しているプロの室内管弦楽団で、18人の常設メンバーをまとめるのは指揮者ヨーン・ストルゴーズです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
Dance
東京六人組 [東京六人組]Chamber Music (20th Century) - KHACHATURIAN, A.I. / PROKOFIEV, S. / RAVEL, M. / STRAUSS, R. (Dance) (Tokyo Sextet)
発売日:2022年01月21日
NMLアルバム番号:MYCL-00012
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
躍動する音楽!
色鮮やかに舞うメロディ!東京六人組が誘う華麗なる舞踏会!オーケストラ奏者またはソリストとして活躍著しいスーパープレーヤー6人が集い2015年に結成された東京六人組の最新アルバムです。今作のテーマはずばり「ダンス」。オーケストラの作品で人気の高い楽曲を選りすぐり、見事なアレンジも相まって、“東京六人組”色全開となりました。 バレエ音楽のもつ躍動感や心奪われるような美しいメロディ。そして喜びに満ちた東京六人組サウンド! オーケストラにも負けないような色彩感と充足感。このアルバムには音楽の要素がすべて詰め込まれていると言っても過言ではないでしょう。名手6人による圧倒的な技術と絶妙なアンサンブルは必聴です。 アンサンブル結成6年を超え、表現の幅もさらに広がり、独自の世界を創る東京六人組が舞い踊ります! -
発売日:2022年01月19日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
4弦+6弦=10弦が奏でる、パッションとカンタービレの音の万華鏡10年以上共演を重ねてきた礒絵里子(ヴァイオリン)と河野智美(ギター)がユニットを組み、この度デュオ・パッシオーネとしてデビューしました。 弓で奏でるヴァイオリン(4弦)と、指で爪弾くギター(6弦)の合計10弦で紡ぐ千変万化の音のタペストリーは、まさにデュオ・パッシオーネの真骨頂。 ブエノスアイレス組曲や、7つのスペイン民謡、ルーマニア民俗舞曲、デュオ・パッシオーネのために編曲されたエル・ビート、2021年に生誕100年を迎えたピアソラ作品まで、スペイン・南米音楽を中心に魅惑の全23トラックを収録。
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ブクステフーデ(1637-1707):
オルガン作品全集 第2集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]BUXTEHUDE, D.: Organ Works (Complete), Vol. 2 (Flamme)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:555407-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:2,990円(税込)「北ドイツ・バロックの作曲家たちのオルガン作品集」で知られるフリードヘルム・フランメによるブクステフーデのオルガン作品全集第2集。 デンマーク出身でありながらリューベックを中心に活躍したブクステフーデは、約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務め、朝や日曜日の礼拝時でのオルガン演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。 ブクステフーデのオルガン曲はコラール編曲と自由な形式の曲を併せて40曲ほどが遺されており、この第2集のSACD1では前奏曲に組み合わせたコラールの数々を紹介し、SACD2では同じコラールによるいくつかの異なるヴァージョンが中心に紹介されています。グラウホフのトロイトマン=オルガンの美しい低音の響きが存分に捉えられた高音質の録音も聴きどころです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
リアル・ユーフォニアムIV
波の綾 [外囿祥一郎(ユーフォニアム)/藤原亜美(ピアノ)]Euphonium and Piano Recital: Hokazono, Shoichiro / Fujiwara, Ami - DOSS, T. / FAURÉ, G. / ITO, Yasuhide / VERDI, G. (Nami no Aya - Real Euphonium IV)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:MYCL-00015
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
さらに深みを増す音楽とサウンド。
まだ見ぬ高みへ続く外囿祥一郎とユーフォニアムの終わりなき旅。世界に誇る日本のトップ金管奏者、外囿祥一郎の久々となるピアノとのデュオ・アルバムです。外囿がライフワークとしているユーフォニアムの新たなるレパートリーと魅力を探求するシリーズ「リアル・ユーフォニアム」の続編となります。(I~III は校正出版社よりリリース) 今アルバムでも人気作曲家、加羽沢美濃と天野正道が作品を提供。二人の美しいメロディとインスピレーションによってユーフォニアムの魅力が存分にもたらされています。そして、外囿の圧倒的な技術と音楽性! その音はより深みを増し、表情豊かに音楽を表現してゆきます。 揺るぎない技術を披露する「パルス」「スコットランドの釣鐘草」は聴きもの。ユーフォニアムの美しい音色を聴かす「ロマンス」など現在の充実した音楽家、外囿祥一郎の姿が刻まれているかのようです。さらなる高みを目指す日本のトップランナー、「世界のホカゾノ」の新たなる旅の始まりです。 -
いのちの名前 [佐藤友紀(トランペット、フリューゲルホルン)/大野真由子(ピアノ)]
Trumpet Recital: Sato, Tomonori - CORBEL, C. / DENVER, J. / HISAISHI, Joe / KIMURA, Youmi / TANIYAMA, Hiroko (The Name of Life)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:MYCL-00024
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
心癒すトランペットの美しい調べ。
艶やかなサウンドが描くジブリ映画の名曲たち。東京交響楽団首席トランペット奏者やソリストなどで活躍著しい佐藤友紀のソロ・アルバムです。「だれが聴いても、心温まるトランペット作品集を!」というコンセプトのもと、本アルバムでは久石譲のジブリ映画音楽を中心に、誰もが知る名曲ばかりをセレクトしました。人の心に優しく寄り添う美しいメロディを、艶やかで豊かな音色のトランペットが奏でます。佐藤友紀の深みのある柔和なサウンドに心癒されることでしょう。 また、クリスタルに煌めく大野真由子が奏でるピアノ。石川亮太の彩り豊かなアレンジにも注目です。音楽を愛するすべての人々に捧げる、癒しの名曲集です。 -
ヴェラチーニ(1690-1768):
序曲と協奏曲集 第3集 [ラルテ・デラルコ(ピリオド楽器使用)/フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)]VERACINI, F.M.: Overtures and Concertos, Vol. 3 - Overtures Nos. 4, 5 / Violin Sonata, Op. 1, No. 6 (Guglielmo, L'Arte dell'Arco)
発売日:2021年12月10日
NMLアルバム番号:555241-2
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:2,090円(税込)フェデリコ・グリエルモが指揮するラルテ・デラルコによるヴェラチーニの序曲と協奏曲集。シリーズの完結編となる第3集には、1721年に出版された作品番号1に含まれるソナタ第6番と1716年に出版された作品番号なしの曲集に含まれるソナタ第3番を収録。他、2曲の序曲を聴くことができます。 序曲の写本はヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院に所蔵されており、恐らく1716年にヴェネツィアで作曲されたものと考えられていますが、作品自体はドレスデンとロンドンで大成功を収めた可能性も指摘されています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
伊藤順一(ピアノ)
プロフォンド [伊藤順一]発売日:2021年12月08日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
長きにわたりフランスで研鑽を積んだ、薫り立つフランス・エスプリ。
溜息の出るようなロマンティシズムとソット・ヴォーチェの至芸を聴く。フランスの3大音楽学校であるパリ国立高等音楽院、リヨン国立高等音楽院、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてフランス本流のピアニズムを極めた伊藤順一のデビューアルバムです。ショパン、ラヴェル、ドビュッシー、フォーレという今まで伊藤が長きにわたり磨き上げてきた作品に発露されるそのフランス・エスプリ、究極のピアニシモ、千変万化する音のうつろいは聴く者を天上の世界へと誘います。その至極のフランス・ロマンティシズムをお楽しみ下さい。 -
長谷川智之(トランペット、コルネット)
イントラーダ [長谷川智之(トランペット、コルネット)/佐野隆哉(ピアノ)/近藤薫(ヴァイオリン)]Trumpet Recital: Hasegawa, Tomoyuki - BOHME, O. / EWAZEN, E. / HONEGGER, A. (Intrada)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00006
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
圧倒的なサウンドと揺るぎない技術!
長谷川智之、威風堂々ソロ・デビューアルバム!NHK交響楽団首席トランペット奏者、ソリストとして活躍する長谷川智之の待望のデビューアルバムです。 トランペットの定番レパートリーであるオネゲルやエネスク、高い技術を要求されるビッチュやベーメ、そして独特の色彩感が美しい珍しいヴァイオリンとの三重奏曲。定番から珍しい曲まで非常に中身の濃いアルバムとなりました。 長谷川の安定感のあるテクニックと輝かしいサウンドが聴く者を圧倒。そして、長谷川が奏でる美しいメロディと音楽性豊かな歌心が聴く者を虜にしていきます。柔と剛を兼ね備えた長谷川智之の圧巻のサウンドに驚くことでしょう。また、ピアノの佐野隆哉が見事なサポートで音楽に色彩を加えます。さらに東京フィルのコンサートマスターを務める近藤薫と丁々発止繰り広げる三重奏曲は必聴。 日本が世界に誇るトランペット奏者、長谷川智之の堂々たるデビュー盤です。 -
伊藤万桜
フレッシービレ [伊藤万桜]発売日:2021年11月17日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
ブーケの香りに包まれたソワレからたおやかな優しさと、凛とした芯の強さを併せ持つ伊藤のその演奏からは丁寧な楽曲分析と解釈の痕跡が随所に窺えると同時に、徒に偏った表現に走ることなく、あくまで作品に対しての素直な姿勢と敬意が際立つ。それは、単に作曲家の意思を尊重するというレベルよりもさらに深いところで、その曲が最も自然に無理なく奏でられる「あるべき姿」を模索している、極めて謙虚、かつ妥協を許さない演奏家の横顔でもある。演奏技術の高さを誇ったり、独りよがりの解釈に酔ったりするパフォーマンスとは対照的なその姿勢は、まさに音楽の「自然(じねん)」を模索する謹直さそのものだ。そして、花鳥風月という森羅万象の「法(のり)」に沿ったものが、その「自然」の美しさですべからく人を癒し慰めるように、伊藤のヴァイオリンは聴く者をして、いつまでもその音楽に身を委ねていたいと思わせる魅力に満ちている。(山田良ライナーノーツより)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年2月号)★-
久末航
ザ・リサイタル [久末 航]発売日:2021年11月17日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
数々の国際コンクールを制覇してきたヨーロッパ本流のピアニズムが、今ここに開花する。第66回ミュンヘン国際音楽コンクール第3位&委嘱作品特別賞、第7回リヨン国際ピアノコンクール優勝&聴衆賞、2016年度メンデルスゾーン全ドイツ音楽大学コンクール優勝他数々の国際コンクールを制覇してきたドイツ在住の若き俊英Wataru Hisasueのデビュー・アルバムです。 アーティスト自身が長年にわたり研究を重ね磨き上げてきた数多あるレパートリーの中から厳選に厳選を重ね、一夜のリサイタルのようにアルバム全体の起承転結をも俯瞰した全13トラックを収録しました。まさにWataru-Ism! を心ゆくまでご堪能下さい。
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Concertos
イブ・グリンデマン(1934-2019):
協奏曲集 [ペア・モーテン・ビー(トランペット)/ロベルト・ホルムステッド(トロンボーン)/オーデンセ交響楽団/ジョルダーノ・ベッリンカンピ(指揮)]GLINDEMANN, I.: Concertos (P.M. Bye, Holmsted, Odense Symphony, Bellincampi)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:6.220665
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
1950年以降のデンマークにおける、スウィング・ジャズの第1人者として知られるイブ・グリンデマン。しかし彼はクラシックの作曲家、トランペット奏者としての1面も持っていました。 このアルバムでは、そんなグリンデマンのクラシック作品を初めて紹介いたします。1962年に作曲された技巧的なトランペット協奏曲と2017年のトロンボーン協奏曲、これらはどちらも親しみやすく、ノリの良い祝祭的な気分にあふれた快活な作品です。 また、グリンデマンの4つの代表作をつなげた「メドレー」はコペンハーゲンの日常的な風景を想起させる描写的な音楽です。豊かな響きが存分に捉えられた素晴らしい録音も聴きどころです。
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マリス・ヤンソンス・エディション
[70枚組 BOX] [バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2021年11月05日
57CD+11SACD+2DVD 70枚組価格:45,000円(税込、送料無料)
マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD、DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
新倉 瞳
11月の夜想曲
デビュー15周年記念アルバム
新倉瞳委嘱作品集(世界初演初録音) [新倉 瞳]Cello Music (Japanese) - FUJIKURA, Dai / HAZAMA, Miho / WADA, Kaoru (November Nocturnes) (Hitomi Niikura, Tokyo Symphony, Norichika Iimori)
発売日:2021年10月20日
NMLアルバム番号:MECO-1065
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ルーツと花 - 花咲く対位法
シューマン(1810-1856):
オルガン作品集 [イェンス E.クリステンセン(オルガン)]The Roots & the Flower - Counterpoint in Bloom
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:6.220675
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
19世紀、それまでほとんど見向きもされなかったJ.S.バッハの作品を復活させたのは、主としてメンデルスゾーンの功績ですが、同じ年代のシューマンもバッハ作品に深い愛情を注ぐとともに強い影響を受けていました。とりわけ晩年のシューマンは、バッハ作品を学びなおし、1851年には『ヨハネ受難曲』にトランペット・パートを付け加えるなどオーケストレーションの改編を行い、1853年には無伴奏ヴァイオリン曲とチェロ曲にピアノ伴奏を付けるなど、さまざまな試みを行っています。 また1843年にシューマン夫妻は「ペダル・ピアノ(ペダル・フリューゲルとも=足鍵盤付きピアノ)」を入手。これは自宅でバッハのオルガン作品を演奏するためのものでした。 シューマンは折に触れフーガ作品への思いが強くなったようで、これが結実したのがこのアルバムに収録された「ペダル・ピアノのための練習曲集」と「バッハの名による6つのフーガ」です。 アルバムのタイトルである「ルーツと花」とは作曲家カール・ニールセンが仲間のトゥーレ・ラングストレムに贈ったアドバイスの「いきなり花から作ろうとしないで、根(ルーツ)から作りなさい」という言葉から採られたもので、これに感銘を受けたデンマークのオルガン奏者イェンス E.クリステンセンがシューマンへの敬意も込めて、タイトルに採用したということです。 バッハ13歳の年に完成したオルガンの素晴らしい響きが余すことなく捉えらえたDigital eXtreme Definitionによる高音質の音をSACDハイブリッドディスクでお楽しみください。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年12月号)★-
鈴木大介
『ギターは謳う』 [鈴木大介]Guitar Recital: Suzuki, Daisuke - CABRAL, Á. / ELLINGTON, D. / MONNOT, M. / PIAZZOLLA, A. / TAKEMITSU, Toru (My Guitar's Story)
発売日:2021年09月22日
NMLアルバム番号:MECO-1064
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
名手・鈴木大介が、50歳の節目を迎えて満を持して放つ、全曲ニューレコーディングによる心震える究極のポピュラー名曲集。武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったことはつとに有名だが、没後25年にあたる今年、名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホスを用いて「ギターのための12の歌」のレコーディングに臨んだ。 その他、長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラのナンバーなど珠玉の名曲全22曲が満載。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年11月号)★-
カンティレーヌ [広田智之(オーボエ)/大萩康司(ギター)]
Oboe and Guitar Recital: Hirota, Tomoyuki / Ohagi, Yasuji - COSTE, N. / MERTZ, J.K. / MOZART, W. A. / SAMMARTINI, G.B. (Cantilène)
発売日:2021年08月20日
NMLアルバム番号:MYCL-00008
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
オーボエとギターの奏でる淡く美しいロマンス。
新しい世界広がるギター伴奏によるシューマン:「3つのロマンス」収録東京都交響楽団の首席奏者として、また日本を代表するソロ・オーボエ奏者として活躍する広田智之と、現在ギター界において最も活躍著しい大萩康司のデュオ・アルバムです。今作では美しいメロディが溢れるロマン派を中心とする作品集となりました。 注目は、シューマンの代表作のひとつである「3つのロマンス」(ギター伴奏版)です。オーボエの重要レパートリーである当楽曲ですが、ギターが伴奏することにより、繊細な旋律、豊潤なハーモニー、シューマンの響きが際立ち、ピアノ伴奏とは違った新たな世界を作り上げています。 その他、オーボエとギターのオリジナルのコストの作品や、ソルによるモーツァルトのオペラ・アリアなど歌心の溢れる曲ばかりです。名デュオによる名旋律集をぜひお聴きください。 -
カイル・スミス(1956-):
カンティクル
アレルヤ [トム・ガス (チェロ)/ミカエラ・ルヒカ・ヒッバード(チェロ)/マーク・コスマーラ(チェロ)/ラッセル・バージ(打楽器)/シンシナティ・ヴォーカル・アーツ・アンサンブル/クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指揮)]SMITH, K.: Canticle / Alleluia (Cincinnati Vocal Arts Ensemble, C.H. Johnson)
発売日:2021年07月16日
NMLアルバム番号:FC-014
SACD-Hybrid価格:2,700円(税込)
シンシナティ・ヴォーカル・アーツ・アンサンブル(VAE)が歌うカイル・スミスの2作品。彼は現代アメリカを代表する合唱音楽の作曲家であり、グラミー賞ノミネート経験を持ち、声楽アンサンブル「クロッシング」や「LAギターカルテット」をはじめとする数多くの団体から作品の委嘱を受け、多数の作品を発表しています。 この「カンティクル」は16世紀スペインのカトリック司祭、神秘思想家"十字架のヨハネ"のテキストを用いた合唱曲。神との一体化に至るまでの過程を説いたヨハネの思想が、合唱と打楽器、チェロのアンサンブルで描かれており、シンプルな旋律を歌うふくよかな声の響きと、切れのある打楽器の音色が素晴らしい録音によって余すことなく捉えられています。 アカペラで歌われる「アレルヤ」の瞑想的な音楽も美しさの極みです。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第7集〉
変奏曲とフーガ Op.73
「5つのやさしい前奏曲とフーガ」 Op.56
幻想曲とフーガ Op.29、Op.135b
13のコラール前奏曲 Op.79bより [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 7 (Weinberger) - Variations and Fugue on an Original Theme / 5 Easy Preludes and Fugues / Fantasia and Fugue
発売日:2021年07月09日
NMLアルバム番号:555229-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:3,375円→ 特価!:2,190円(税込)cpoレーベルのJ.S.バッハ: オルガン作品全集の録音がドイツレコード批評家賞を受賞したオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガー。現在彼が取り組んでいるのは、レーガーのオルガン作品です。 今作にはレーガー自身が“小規模なオルガン作品”と呼んだ「5つのやさしい前奏曲とフーガ」を中心に、コラール前奏曲と幻想曲、フーガが収録されており、レーガーの優れた対位法の技法をじっくり味わうことができます。また、今回の第7集も、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。 ヴァインベルガーは今作でも2種類のオルガンを使用。楽器の響きの違いも味わえます。 ゲルハルト・ヴァインベルガーは1948年バイエルン生まれ。ミュンヘン音楽大学でオルガンを学び、1971年にはミュンヘン国際音楽コンクールのオルガン部門で2位入賞を果たしています。その後ケンプテンの聖ロレンツ大聖堂でコーラスマスターを務めた後、ミュンヘン音楽大学でオルガンと教会音楽の教授を務めた他、1984年から2003年まではヴュルツブルク音楽大学でも教えています。またヨーロッパ科学芸術アカデミーのメンバーであり、ライプツィヒ新バッハ協会の理事会のメンバーも務めています。
収録作曲家:
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コック(1967-):
Choirbook
Frank Kjørup(1969-)の詩による合唱作品集 [デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル/フレミング・ヴィンデキルデ(指揮)]KOCH, J.: Birkebark / Epidemi af mørke / Galakseflager / Imellem to blikke (Choirbook) (Danish National Vocal Ensemble, Windekilde)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:6.220627
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
デンマークの現代作曲家イェスパー・コックのアカペラ合唱作品集「Choirbook」。これはコックと同年代の詩人フランク・ジョルブのテキストを用いた7つの章で構成されており、自然についての瞑想を湛えた、親しみやすいハーモニーによる抒情的な組曲です。 コックは40代半ばまでは交響的作品を主として作曲していましたが、2012年に突如方向転換を図り、声楽曲を手掛けるとともに、それまでのような複雑な作品ではなく、調性を持ったシンプルな旋律を好むようになりました。この「Choirbook」はその路線を代表する作品であり、透明感を持った美しい音楽は現代を生きる人々にも共感を持って迎えられることでしょう。 清冽なハーモニーを高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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It‘sa Girl!
女性作曲家たちのピアノ三重奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)/バルバラ・モーザー(ピアノ)]Piano Trios - BEACH, A. / ECKHARDT-GRAMATTE, S.-C. / FARRENC, L. / BONIS, M. (It's a Girl!) (Irnberger, Geringas, Moser)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:Gramola99225
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
注目高まる女性作曲家たちのピアノ三重奏曲集19世紀から20世紀に活躍した5人の女性作曲家によるピアノ三重奏曲を集めた1枚。 パリ音楽院で女性として初めて教授職に就任したことで知られるファランクの作品は、古典派の伝統を受け継いだ端正な味わい。後期ロマン派の時代から近代までを生き抜いたボニの「夕暮れと朝」は一日のさまざまな気分が反映された洒脱な曲。そしてフランスのモダニズムとアメリカの民族要素を巧みに融合したビーチ、リズミカルな要素と独創的な旋律が印象的なエックハルト=グラマッテの「音楽の小品」、アメリカの近代作曲家ジュリア・スミスの「トリオ・コーンウォール」はジャズや民謡の要素と印象派の響きが組み合わされたユニークなもの。 これらの興味深い作品をイルンベルガー、ゲリンガス、モーザーの3人が渾身の演奏で聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈劇場のための音楽集 第3集〉
劇音楽『エグモント』 Op.84
序曲「コリオラン」 Op.62
序曲「献堂式」 Op.124
序曲「命名祝日」 Op.115
ウェリントンの勝利 Op.91 [ラファエラ・リントル(ソプラノ)/カペッラ・アクイレイア/マルクス・ボッシュ(指揮)]BEETHOVEN, L. van: Egmont / Overtures (Böhle, Lintl, Cappella Aquileia, Bosch)
発売日:2021年06月11日
NMLアルバム番号:555302-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
マルクス・ボッシュが率いるカペッラ・アクイレイアによる「ベートーヴェンの劇場のための音楽集 第3集」。今回収録されているのは、1809年、ウィーン宮廷劇場の支配人ヨゼフ・ハルトルの依頼を受け、ゲーテの同名戯曲のために作曲した劇付随音楽『エグモント』です。 16世紀に実在したオランダの軍人エグモント(エフモント)伯爵を巡る物語に付けられた音楽は、ベートーヴェンの政治的関心とゲーテへの称賛が込められており、近年全曲が演奏される機会も増えてきました。全体は、序曲とソプラノ・アリアを含む9曲で構成されており、劇の内容はナレーターによって語られます。この台本は、通常、ゲーテの友人フリードリヒ・モセンゲイルとベートーヴェンの友人、フランツ・グリルパルツァーによるものが使われますが、この録音では現代の劇作家シュテファン・ニースが自由にセリフを追加、より深化した物語が描かれています。 アルバムには他3曲の序曲と、『戦争交響曲』の別名でも知られる「ウェリントンの勝利」も収録。これらの臨場感ある演奏をSACDハイブリッドの高音質盤でお届けいたします。
収録作曲家:
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山元香那子
ブーケ [山元香那子]Kanako Yamamoto / Bouquet
発売日:2021年05月19日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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TERRITORIAL SONGS
ラスムッセン(1961-):
リコーダー作品集 - ミカラ・ペトリのために [ミカラ・ペトリ(リコーダー)/エスピェア・アンサンブル/デンマーク国立声楽アンサンブル/ラップランド室内管弦楽団/クレメンス・シュルト(指揮)/オルボア交響楽団/ヘンリク・ヴァウン・クリステンセン(指揮)]RASMUSSEN, S.: Recorder Concerto, "Territorial Songs" / Flow / Sorrow and Joy (Petri, Esbjerg Ensemble, Aalborg Symphony, Christensen)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:6.220674
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
フェロー諸島出身の作曲家スンレイフ・ラスムッセン。デンマーク王立音楽大学で作曲と電子音楽を学び、DIEM(デンマークのエレクトロアコースティック音楽研究所)と協力していくつかの電子音楽作品を発表しました。2002年に交響曲第1番「Oceanic Days オセアニック・デイズ」で北欧理事会音楽賞を受賞、一躍注目を浴び、以降数多くの作品を発表しています。近年では名手ミカラ・ペトリをフィーチャーしたリコーダー作品を積極的に作曲。このアルバムには2009年から2020年に書かれたペトリのための作品が集められています。 「Flow」と「悲しみと喜びの幻想曲」は最新の作品で、今回が世界初録音となるもの。“自らのなわばりを主張する鳥の歌”にインスパイアされたという「なわばりの歌」など他の作品はこれまでに発売されたアルバムからの再収録となります。ラスムッセンは、ミカラ・ペトリの超絶技巧を熟知しており、リコーダーの特性を最大に発揮させるとともに、彼の故郷であるフェロー諸島の民謡も素材として用いるなど、ペトリのためによく練られた作品を用意。彼女もこの見事な演奏でラスムッセンのスコアに命を吹き込んでいます。
収録作曲家:
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ドリシュナー(1891-1971):
太陽の賛歌
オルガン作品集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]DRISCHNER, M.: Organ Works (Sonnenhymnus) (Flamme)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:555376-2
SACD-Hybrid
通常価格:1,800円→ 特価!:1,490円(税込)ドイツ後期ロマン派の流れを汲む作曲家、マックス・ドリシュナー。シレジアのプリエボルン(現プシェヴォルノ)で生まれ、ライプツィヒとブレスラウで神学を学びますが、やがて音楽の道を志し、ベルリン音楽アカデミーでワンダ・ランドフスカにピアノ、オルガン、チェンバロを学びます。第一次世界大戦に従軍した彼は左手の指先を失いますが、戦後、独学でバッハ以前の音楽を研究。幅広い知識を身に着け、1923年にはポーランドの都市ブジェクでチェンバロ・コンサートを開催しています。そして青年合唱団を設立するとともに、ブジェクの聖ニコライ教会のオルガニストに就任。この時期に数多くのオルガン作品を作曲しました。 しかし、1945年にブシェクが軍事要塞になったため、彼はプシェヴォルノに避難し、ここでも地域の教会のオルガニストを務めています。彼のオルガン作品のほとんどは教会での演奏のために書かれた、聴衆が難なく理解できるような魅力的な音楽であり、小さなオルガン、またはピアノでも演奏できるほどにシンプルなのが特徴。 代表作の「太陽の賛歌」は生まれ故郷のシレジアの日の出を想起させる作品で、いくつかの詩篇の旋律を引用した8小節のメロディを34回引用するというもの。ホ長調を起点としながら、複雑なリズムを駆使した様々な旋律が絡み合う壮大な仕上がりを見せています。
収録作曲家:
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発売日:2021年04月21日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
数々のイタリアの国際コンクールを制したYunaが奏でる、
最高に Dolce(甘く)Felice(幸せ)なイタリア小品集ピアノで奏でられる、言葉のない「歌」。一期一会のピアノと対話し、その楽器の持つ最高に美しい響きで、光や影、ぬくもりや薫り、質感や感触が伝わるような表現を引き出したい… その思いに導かれるように、歌の国イタリアで運命を感じる音楽家、師匠と出会いました。 決して技巧的なパフォーマンスに走らない、ぬくもりや薫りが感じられるような人間的な演奏に接し、私の目指す音楽がここにあると確信しました。素朴で親密な、自然と調和するような、そんな演奏を日々目指しております。 アルバム「Dolce Felice」は、私が敬愛してやまないイタリアをテーマにした珠玉の小品集です。甘く美しいオペラ・アリア、リストやプロコフィエフの名曲、珍しい編曲物も多く収録し、色彩豊かなキラキラと輝く宝石のような一枚になりました。 ぜひ一人でも多くの方にお聴き頂ければ、うれしいです!! 小林侑奈 -
ストラヴィンスキー(1882-1971):
〈ヴァイオリンのための作品集〉
ヴァイオリン協奏曲
イタリア組曲(ヴァイオリンとピアノ編)
協奏的二重奏曲 ほか
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
ロシアの主題による協奏的幻想曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ウィーン放送交響楽団/ドロン・ザロモン(指揮)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]STRAVINSKY, I.: Violin Concerto in D Major / Duo concertant / RIMSKY-KORSAKOV, N.A.: Fantasia on 2 Russian Themes (Irnberger, Kašpar, Salomon)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:Gramola99204
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
ザルツブルクを拠点に活躍するヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルトなど古典派の作品からコルンゴルト、ゴルトマルク、エルガーなど近代の作品までを目の覚めるようなテクニックと美音で弾きこなしています。 今回は、彼のレパートリーとしては珍しいストラヴィンスキーのヴァイオリン作品を演奏。サミュエル・ドゥシュキンのために作曲された唯一の協奏曲を中心に、『プルチネルラ』の中の曲をヴァイオリンとピアノ用に編纂した『イタリア組曲』とドゥシュキンが編曲した2作品が収録されています。アルバムにはストラヴィンスキーの師であったリムスキー=コルサコフの「ロシアの主題による協奏的幻想曲」も添えられており、ロシアのヴァイオリン音楽の伝統を辿ることができます。 ピアノはイルンベルガーと長く共演を続けているパヴェル・カシュパル。協奏曲ではザロモンが指揮するウィーン放送交響楽団がバックを務めています。
収録作曲家:
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ハイセ(1830-1879):
歌劇《Drot og Marsk - 王と元帥》 [ペーテル・ロダール(テノール)/ヨハン・ロイター(バリトン)/シーネ・ブンゴー(ソプラノ) 他/ミハエル・シェンヴァント(指揮)/王立デンマーク管弦楽団&合唱団]HEISE, P.A.: Drot og marsk (Royal Danish Opera Chorus and Orchestra, Schønwandt)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:6.200006
SACD-Hybrid 3枚組価格:6,750円(税込、送料無料)
中世デンマークの権力抗争を描いたペーター・ハイセの壮大なオペラ《王と元帥》。ここで描かれているのは欠けたコインを示す「クリッピング(信頼性が欠如した状態のコイン)」と呼ばれたエーリク5世(1249-1286)のエピソードです。 10歳で王位を継ぎ、賢明な母サンビリアの後ろ盾を得た彼は教会と貴族に対して強い影響力を示しますが、その強引なやり方には反発も多く、何人かの貴族たちが彼の暗殺計画を立てます。その首謀者の一人が元帥スティグ・アナセンでした。愛、嫉妬、名誉に根差した残虐なストーリーにハイセはロマンティックで魅力的な音楽を付けています。 指揮者シェンヴァントはこの作品に深い愛着を抱いており、1990年代にも一度アルバムを出していますが、今回登場のアルバムは2019年に行われた上演のライヴ録音。シェンヴァントの更なる解釈の深化に加え、臨場感溢れる素晴らしい音響も楽しめます。
収録作曲家:
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『le miroir ミロワール』
山口佳子 [山口佳子(ソプラノ)、田中健(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Yamaguchi, Yoshiko - BIZET, G. / POULENC, F. / ROSSINI, G. / SATIE, E. (le miroir)
発売日:2021年03月24日
NMLアルバム番号:MECO-1061
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
甘さと強さを兼ね備えたオペラ界のキャンディ・ヴォイス。
藤原歌劇団の実力派ソプラノ、大注目のファースト・アルバム。藤原歌劇団の実力派ソプラノ歌手、山口佳子待望のデビュー・アルバムです。本人が若い時から永く歌い続けてきたオペラ・アリアや歌曲の名曲全14曲を心ゆくまでお楽しみ下さい。 ピアニシモからフォルテシモまで、まさに驚異的な歌唱力で魅せる超ワイドレンジの歌声を、DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが隅々まで余すところなく捉えました。ブックレット解説も、全てアーティスト本人の書き下ろしによる入魂の1枚です。 -
宮本益光(バリトン)
“白鳥の歌” 四題
シューベルト、ブラームス、ヴォルフ、マーラー [宮本益光(バリトン)/髙田恵子(ピアノ)]Vocal Recital (Baritone): Miyamoto, Masumitsu - SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. / WOLF, H. / MAHLER, G. (Vier "Schwanengesänge")
発売日:2021年02月19日
NMLアルバム番号:MYCL-00003
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
日本を代表するバリトン歌手、宮本益光3年ぶりのソロ・アルバムで、初のリート・アルバムです。「“白鳥の歌”四題」と題し、ロマン派を代表する4人の作曲家、シューベルト、ブラームス、ヴォルフ、マーラーが円熟期から最晩年にかけて書いた淡く崇高な歌曲を集めました。各作曲家が行きついた「音楽の精神」がこれらの作品であり、苦難を強いる今の時代に問うような、人間の「死」と「生」を見つめる深い普遍的な作品集です。 このプログラムは宮本の師である高橋大海が1985年10月に行ったリサイタルへのオマージュとなっています。宮本は、師への敬意を払い、師と寄り添い対話しつつも、自らの魂を解放させ音楽の真髄へと向かって行きます。宮本の心の琴線に触れる深い歌声が全編にわたり聴くものの心を揺さぶり、一筋の希望の光を射すかのような「楽に寄す」でアルバムを終えます。宮本益光の覚悟と精神と師への愛情が詰まった渾身の作品です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年4月号)★-
軒下ランプ [佐藤采香(ユーフォニアム)]
Euphonium Recital: Sato, Ayaka - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van / KATO, Masanori / MENDELSSOHN, Felix (Nokishita Lamp)
発売日:2021年01月22日
NMLアルバム番号:MYCL-00004
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
響きという温かい希望の灯り。ユーフォニアムが奏でる美しい追憶の旋律。2018年リエクサ国際コンクール(フィンランド)にて日本人初の優勝を果たし、一躍管楽器界のスター奏者として活躍著しい佐藤采香。2年間のスイスでの留学を終え、より音楽性豊かになって日本での本格的活動を開始しました。その第一弾となるのが、このアルバムです。佐藤の最大の魅力である、包み込むような表情豊かな美しい音色と縦横無尽に躍動する技術を、十二分に堪能出来る内容となりました。注目は、バッハの無伴奏。ユーフォニアムの豊かな音色がバッハの音楽と結びつき、崇高で温かみのある世界を構築しています。またアルバム・タイトルであり、佐藤より委嘱して作られた「軒下ランプ」は、「帰宅時に見た軒下にホンワカと灯る燈に、ユーフォニアムの音をイメージした」佐藤の経験より着想されて生まれた叙情的な作品です。その他技術的に高度なものを要求するヴェースピなど、聴きどころ満載のです。あらゆるジャンルの音楽を真正面から受けとめ、自身の豊かな感性のもと昇華し表現する佐藤采香の今と輝かしいと未来を感じるアルバムです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年3月号)★-
リスト(1811-1886):
巡礼の年「スイス」 [三舩優子(ピアノ)]LISZT, F.: Années de pèlerinage, 1st year, Switzerland (Yuko Mifune)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:MYCL-00001
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
デビュー30周年を迎え、ソリストやユニット「Obsession」など多岐に渡り活躍をする三舩優子の8年ぶりとなるソロ・アルバムです。収録曲はピアニズムの頂点を位置するリストの「巡礼の年」。三舩が子供のころより向き合い、大事にしてきた作曲家がリストです。長年演奏し続け到達した、確固たるピアニズムが広がります。これまで積み上げてきた音楽的経験が、リストの深淵なる旋律に共鳴し合い、重厚に響き渡ります。三舩の意志の強さが昇華していくかのような見事な演奏です。デビューから30年を迎え、また新たなスタートに相応しい「巡礼の年」。三舩の新たな音楽への旅路が始まる渾身のアルバムです。
収録作曲家:
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ロマンス
後期ロマン派デンマークのヴァイオリン秘曲集 [クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)/ユッカ・イーサッキラ(指揮)/トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団]Violin Recital: Åstrand, Christina - ENNA, A. / GADE, N.W. / GLASS, L.C.A. / MALLING, O. / NIELSEN, C. / NIELSEN, L. / SVENDSEN, J. (Romance)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:6.220652
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
19世紀後半から20世紀初頭にデンマークの作曲家によって書かれた“ロマンス”を集めたアルバム。未出版などの理由でほとんど知られていない曲ばかりですが、どれも北欧の民謡を思わせる美しい旋律をヴァイオリンがロマンティックに歌い上げていて印象的です。デンマーク国立図書館が所蔵していた楽譜などを発掘し、世界初録音を4曲含んでいます。 演奏はデンマーク出身の女性ヴァイオリニスト、クリスティーナ・オストラン。4歳よりスズキメソードでヴァイオリンを学び、24歳の若さでデンマーク国立交響楽団のリーダーに就任、現在もその地位で活躍を続けるほか、夫でピアニスト、パー・サロとの室内楽の演奏でも広く知られています。
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ホルテン(1948-):
演奏会用歌劇《裸の王様》
オーボエ協奏曲「ロマネスコ」
歌曲集『夕暮れの歌』 [ゲルト・ヘニング=イェンセン(テノール)/パレ・クヌーセン(バリトン)/クリスティーネ・ノンボ・アンデルセン(ソプラノ)/モーテン・オステルゴール(ファゴット) 他/ボー・ホルテン(指揮)/オーデンセ交響楽団]HOLTEN, B.: Emperor's New Clothes (The) / Oboe Concerto / Songs of Dusk (Artved, Odense Symphony, Holten)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:6.220701
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
現代デンマークを代表する作曲家ボー・ホルテン(1941-)。彼は数多くの作品を発表するだけではなく、2つのヴォーカル・アンサンブル“ムジカ・フィクタ”と“アルス・ノヴァ”を率いるなど指揮者としても幅広く活動しています。 このアルバムには様々な時期に書かれた3作品を彼自身の指揮による演奏で収録、全てが世界初録音です。メインとなる《裸の王様》はアンデルセン(1805-1875)生誕200年を記念して書かれた小さな歌劇。エーヴァ・ソンメスタード・ホルテンによる台本にはアンデルセンのテキストがそのまま用いられており、風刺的な内容を反映した楽しい音楽がつけられています。 他には、古典的な作風が用いられたオーボエ協奏曲と、ファゴットと歌が美しく寄り添う歌曲集『夕暮れの歌』が収録されており、複雑なポリフォニーからジャズのイディオムまでを駆使するホルテンの多彩な作風を存分に味わえます。
収録作曲家:
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新倉瞳
ダンツァ [新倉瞳]Cello Recital: Niikura, Hitomi - ALBÉNIZ, I. / BARTÓK, B. / FAURÉ, G. / HANDEL, G.F. / POULENC, F. / SAINT-SAËNS, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Danza)
発売日:2020年11月25日
NMLアルバム番号:MECO-1060
SACD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲全集(オルガン版より編曲)[3枚組 BOX] [マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/ラヴァー・スコウ・ラーセン(指揮)/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー]発売日:2020年11月20日
SACD-Hybrid 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ヘンデルのオルガン協奏曲を、ドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトが現代ピアノで演奏するシリーズをまとめたBOXの登場。 バッハのハープシコード協奏曲は、すでに現代のピアニストたちの標準的なレパートリーになっているのに対し、ヘンデルの一連の作品はほとんどコンサートで取り上げられることがなく、この録音はバロック期の協奏曲の新しい可能性を拓くものとして高く評価されました。 キルシュネライトの演奏は、ヘンデルの即興性を活かしながら、現代的な響きがもたらされるように絶妙なアレンジが施されています。高音質の録音も魅力的。
収録作曲家:
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河野智美
アランフェス [アランフェス]RODRIGO, J.: Concierto de Aranjuez / Fantasía para un gentilhombre / BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 3: II. Air (Aranjuez) (Tomomi Kohno)
■器楽曲(ギター)
発売日:2020年10月21日
NMLアルバム番号:MECO-1059
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、
その証左となるものに違いない。濱田滋郎河野智美の演奏は終始、誠に見事なものだった。オーケストラに対する音量の関係から PA を用いたが、これは不自然さを伴わぬよう周到に配慮された用い方で、マイナス面は皆無だった。そして彼女は、作品に湛えられた旋律美を決して表面的になぞるのではなく、心底からの共感を込めて表現し尽くしたのである。ギター奏者及び愛好家のサークルのみならず、あらゆる音楽ファンの胸に喜びと感動を伝え得る第1級のギタリスト/芸術家として私は河野智美を見ているが、このライブ盤こそ、その証左となるものに違いない。 濱田滋郎
河野智美のギターは、聴き手の想像力と創造力を喚起する。その演奏は作品が生まれた場所へといざない、作曲家の意図したところへと近づけてくれる。彼女が作り出す音楽は、非常にていねいで繊細かつ情感豊か。どんなに急galなテンポを要する箇所も、強音を必要とする部分もけっして弾き飛ばさず、自身が納得のいく音色と表現力で慈しむように奏でていく。ひとつひとつの弦の響きがこまやかな糸で織りあげられていくタペストリーにも似て、それまで要してきた時間と努力の積み重ねという空気をまとっている。だが、実際の音楽は、努力の痕跡は微塵も感じさせず、各々の音は幾重にも変容し、ひとつの絵巻物を描き出す。この録音は新たなスペイン作品との邂逅を意味するかもしれない。 伊熊よし子 -
-★『レコード芸術』特選盤(2020年12月号)★-
三善晃へのトリビュート
マリンバ作品集 [加藤訓子 (マリンバ) スコティッシュ・アンサンブル]発売日:2020年09月25日
SACD-Hybrid日本語帯/日本語解説付き価格:2,625円(税込)
恩師 三善晃に捧ぐ、マリンバ・ソロ全作品と協奏曲加藤訓子×LINN RECORDS10周年記念盤。加藤訓子が学んだ桐朋学園の学長を長年務めていた三善晃のレガシーを世界に広めたいという、彼女の堅い意志で制作されたアルバムです。収録しているのはマリンバのソロのための全作品と、スコティッシュ・アンサンブルとの共演による協奏曲。彼女の思いが結実した、高い緊張感の中にも「うた」を強く感じさせる素晴らしい演奏となっています。 LINN RECORDSから邦人作曲家の作品集がリリースされるのは今回が初めて。日本国内流通分のみSACDハイブリッド仕様(海外は通常CDのみ)となり、定評の高品質録音を最大限お楽しみいただけます。さらに、加藤訓子によるプロジェクトの解説と、三善晃自身の言葉を引用した作品解説を日本語で添付いたします。加藤訓子の演奏活動の新展開ともいえる、重要アルバムの登場です。 「我が国を代表する作曲家三善晃氏を偲び、残された素晴らしい作品を世界の多くの人々に届けることができたらという思いで、このアルバムの一曲一曲を丁寧にしあげた。」 ―― 加藤訓子
収録作曲家:
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Ich bin die Auferstehung - 我は蘇りなり
ブクステフーデと彼のコペンハーゲンとのつながり
(ブクステフーデと同時代の作曲家たち) [ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス・バリトン)/ラース・ウルリク・モルテンセン(オルガン・チェンバロ・指揮)/コンチェルト・コペンハーゲン]BUXTEHUDE AND HIS COPENHAGEN CONNECTIONS (Ich bin die Auferstehung) (Jespersen, Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:6.220651
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
17世紀のオルガニスト、作曲家ブクステフーデ。幼少期の歩みはほとんどわかっていませんが、恐らくヘルシンボリで生まれ、オルガニストの父から最初の音楽教育を受けたとされています。30歳を過ぎた頃、ハンザ同盟の盟主として隆盛を極めた都市リューベックの教会オルガニストに就任し、職務を全うしながら、同世代の音楽家たちと親交を結びました。 このアルバムは、当時のバルト海周辺の音楽に、当時流行していたイタリアの音楽様式や、1618年から1648年まで続いた三十年戦争などさまざまな出来事がどのような影響を及ぼしたのかを、ブクステフーデとその友人たちの作品から探っていくものです。 演奏はバロック期の作品を得意とするモルテンセンとコンチェルト・コペンハーゲン。
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ブクステフーデ(1637-1707):
オルガン作品全集 第1集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]BUXTEHUDE, D.: Organ Works (Complete), Vol. 1 (Flamme)
発売日:2020年07月17日
NMLアルバム番号:555253-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
「北ドイツ・バロックの作曲家たちのオルガン作品集」で知られるフリードヘルム・フランメによる新しいシリーズは、デンマーク出身でありながら、リューベックを中心に活躍したブクステフーデの作品集。約40年に渡りリューベックの聖母マリア教会のオルガニストを務めたブクステフーデは、朝や日曜日の礼拝時での演奏のほか、前任のトゥンダーが始めた演奏会「夕べの音楽」を拡大し、多くの聴衆たちを喜ばせたことでも知られています。 彼のオルガン曲はコラール編曲と自由な形式の曲を併せて40曲ほどが遺されており、自由曲の多くは「冒頭部-第1フーガ-間奏部-第2フーガ-終結部」の5部からなる華麗なもの。このアルバムではDisc1にコラール前奏曲やコラール変奏曲、Disc2には足鍵盤を用いないパッサカリアやトッカータなどを収録。 フランメは、ブクステフーデの革新的な作風による作品を、これまでのシリーズで用いたシュニットガー・オルガンではなく、グラウホフのトロイトマン=オルガンで演奏しています。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
劇音楽《母》 Op.41
プロローグと7場の劇のための音楽 [アダム・リース(テノール)、パレ・クヌーセン(バリトン)、デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル、フィルハーモニー合唱団、オーデンセ交響楽団、アンドレアス・デルフス(指揮)]NIELSEN, C.: Moderen (The Mother) (version for choir and orchestra) (A. Riis, Philharmonic Choir, Odense Symphony, Delfs)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:6.220648
SACD価格:2,400円(税込)
ニールセン、幻の名作がヴェールを脱ぐ!ニールセンによるフルートのレパートリーとして馴染みの深い「霧が晴れていく」、「子供たちが遊んでいる」を含む劇音楽《母》。しかしその全曲の楽譜が出版されたのは2007年のことであり、今回のアルバムで初めてその全貌が現代に明らかにされます。 作曲は1920年。かつてデンマーク王に属したシュレースヴィヒ公国の北部にあたるユトランド半島南部が、第一次世界大戦終結によるドイツ撤退後、国民投票によりデンマーク領に復帰した記念に書かれました。ヘルゲ・ローデの脚本による物語は、デンマークを表す「母」と、復帰した地域を表す「息子」によるおとぎ話のような内容。 ここにニールセンはデンマークの古謡や、大戦に参加した国々の国歌などを引用する美しくも愛国的な曲作りで、20世紀前半のデンマークで最も重要であったとされる出来事に花を添えました。有名なフルートとハープによる「霧が晴れていく」に代表されるように、室内楽編成の楽曲も多く含みますが、ラストは管弦楽と合唱による壮麗な楽想で結ばれています。 演奏は作曲家の故国デンマークの演奏家たちと、かつてのシュレースヴィヒ公国からドイツに残った地域の出身である指揮者デルフス。歴史の中での大きな和解も感じさせる、意義深いアルバムと言えるでしょう。
収録作曲家:
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トレヴィーノ指揮/マルメ交響楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集 [ロバート・トレヴィーノ(指揮) マルメ交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 1-9 (Malmö Symphony, R. Trevino)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:ODE1348-5Q
SACD-Hybrid 5枚組価格:5,925円(税込、送料無料)
2020年ベートーヴェン生誕250年記念リリース。
注目の指揮者トレヴィーノによる交響曲全曲をSACDハイブリッドで!
2019年10月、スウェーデンのマルメで開催された “ベートーヴェン・フェスティヴァル” ライヴ!タクトを執るのは2019年9月にマルメ交響楽団の首席指揮者就任したばかりの俊英ロバート・トレヴィーノ。30代半ばのトレヴィーノは、同世代の若手指揮者の中でも最近急速に頭角を現わしてきた注目の存在です。古典派作品から現代曲まで、幅広いレパートリーを新鮮かつ想像力に富んだ解釈で聴かせるトレヴィーノは、ベートーヴェンにおいてもマルメ交響楽団から精緻な響きを紡ぎ出し、自然で音楽性に満ちた表現を引き出すことに成功。これまで多くの指揮者が取り組んできたベートーヴェン演奏に新風を吹き込みました。 トレヴィーノはピリオド・アプローチを採用しつつもオーケストラの響きを存分に生かし、各曲の個性を際立たせます。古典的な作風による第1、第2交響曲ではモーツァルトを思わせる典雅な表情をもたせ、第3交響曲では、沈痛な葬送行進曲さえ重くなり過ぎることはありません。ベートーヴェンの作風転換期に書かれた第4番には、幾分ロマンティックな表現を与え、第5交響曲ではベートーヴェンが目指した苦悩から勝利への思いが力強く描き出されています。各楽章の描き分けが見事な第6番が続き、舞曲の要素が強い第7番と第8番では、楽章ごとのテンポ設定に心が配られた、鮮やかな音楽を楽しむことができます。とりわけ第7番終楽章の快速テンポに注目。オーケストラはトレヴィーノの無茶とも思える要求をクリアし、目の覚めるような演奏を披露します。第9番のソリストは、若々しい声の歌手が揃えられており、トレヴィーノが目指したであろう新鮮なベートーヴェン像が構築されています。 ホールの豊かな残響を余すことなく捉えた録音も聴きどころで、SACD層にはマルチチャンネルも収録されています。収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第2番 ハ短調 WAB102
(1872年初稿版 … 2005年ウィリアム・キャラガン校訂) [レミ・バロー(指揮)/ザンクトフローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 2 (1872 first version, ed. W. Carragan) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2020年05月29日
NMLアルバム番号:Gramola99211
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
1872年に初稿が完成したブルックナーの「交響曲第2番」は、彼の多くの交響曲と同じく、生涯の間に多数の改訂や修正が施されました。完成年の1872年に初演が予定されたものの、オーケストラの一部の団員から「演奏不能」とされてしまい中止。その翌年にブルックナー自身の手により改訂がなされ、初演もブルックナーが行いました。1876年の再演の際にも若干の改訂が施されましたが、その翌年には友人ヘルベックの助言により大幅に改訂。出版に際しても細部の改訂がなされた他、ブルックナーの弟子たちの校訂も加わり、一時期は原形を知ることすら難しい状態になっていました。 しかし、ブルックナーの初稿は聖フローリアン修道院のアーカイヴにあり、これに研究者ウィリアム・キャラガンが校訂を加え、初演稿以降にカットされたパッセージも全て復元。またベートーヴェンの第九をモデルにしたとされる初稿通り、第2楽章と第3楽章の順序も入れ替えることで、作品全体をブルックナーの最初の構想に近づけました。 レミ・バローも最近人気の高いこのキャラガン版を使用し、ブルックナーの初心をじっくりと描き出しています。オーケストラと一体になった見事な演奏を高音質にて存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番・第4番・第5番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エドゥアルド・トルビアネッリ(フォルテピアノ)/マルティン・ジークハルト(指揮)/スピリット・オブ・ヨーロッパ]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 3, 4 and 5 (Spirit of Europe) (Irnberger)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola98890
SACD価格:2,475円(税込)
Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーが演奏するモーツァルトの3つの協奏曲。ヴァイオリンの美しい響きを存分に生かし、ゆったりめのテンポでたっぷりと音を鳴らすスピリット・オブ・ヨーロッパとの掛け合いを存分に聴かせます。モーツァルト研究家としても知られたバドゥラ=スコダによるカデンツァを使用。
収録作曲家:
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Les Espaces Électroacoustiques II
- 5.1サラウンドとステレオで聴くエレクトロ・アコースティック・ミュージック - [サラ・マリア・ズン(ソプラノ)/ウィリアム O.スミス(クラリネット) /フランチェスコ・ジオーミ/ダミアーノ・メアッチ/キリアン・シュヴォーン (ライヴ・エレクトロニクス) 他]発売日:2020年04月24日
SACD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
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ドヴォルザーク/スメタナ/スーク:
ピアノ三重奏曲集[SACD 3枚組] [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]Piano Trios - DVOŘÁK, A. / SMETANA, A. / SUK, J. (Irnberger, Geringas,Kašpar)
発売日:2020年04月17日
NMLアルバム番号:Gramola99206
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
19世紀から20世紀にかけて、「文化芸術の水準は中央ヨーロッパと西ヨーロッパが最高である」と考えていた周辺国の人々の意識に改革と変化が生じ、自国の民謡や民族音楽の音楽語法を用いた作品が次々と生まれました。ロシアではグリンカに端を発する「ロシア五人組」、北欧のグリーグやニールセン、スペインのグラナドスやアルベニス、そしてチェコではスメタナとドヴォルザークが自国の歴史や音楽の特徴を生かした作品を数多く書き上げています。 この3枚組では、ドヴォルザークを中心に、スメタナと、ドヴォルザークの娘婿スークのピアノ三重奏曲を収録。哀愁を帯びた旋律や胸躍る民謡のリズムなどが巧みに織り込まれた作品の数々を聴くことができます。Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーと、チェコのカシュパル、名チェリスト、ゲリンガスによる個性豊かなアンサンブルをお楽しみください。
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イェルク・デームスによる
室内楽作品集
(ベートーヴェン、デームス、J.S.バッハ、シューマン、ドヴォルザーク) [イェルク・デームス(ピアノ)/トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Irnberger, Thomas Albertus / Demus, Jörg - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van / DEMUS, J. / DVOŘÁK, A. / SCHUMANN, R.
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:Gramola99203
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
パウル・バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれたピアニスト、イェルク・デームス。このアルバムには、彼の室内楽奏者としての活動が収録されています。 そして、デームスは優れたピアニストであっただけではなく、作曲家としてもいくつかの作品を残しています。とはいえ、彼が作曲を手掛けたのは晩年になってからで、ウィーンの伝統とフランス印象派の作風が融合されたこれらの作品は彼の親しい友人だけに公開されており、どの曲もほとんど演奏されたことがありません。今回、このアルバムには3曲のデームス作品が収録されており、自然を賛美した色彩豊かな音楽は、聴き手を引き付ける存分な魅力を有しています。 全ての作品でヴァイオリンを演奏しているのは、ザルツブルク出身の若きヴァイオリニスト、イルンベルガー。デームスの信頼が厚く、このアルバムの収録曲以外にも数多くの共演を行い、見事な演奏を聴かせています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-
鈴木大介
シューベルトを讃えて [鈴木大介]Guitar Recital: Suzuki, Daisuke - SCHUBERT, F. / LANZ, W.J. / PONCE, M.M. (Hommage a Schubert)
発売日:2020年03月18日
NMLアルバム番号:MECO-1058
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
万感の思いを馳せて奏でる、シューベルトへのオマージュ 異才、鈴木大介が長年あたためてきたシューベルトと、シューベルト由来の名曲を編んだオマージュ・アルバムです。本人曰く「夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける“クラシック・ギター”という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がする」というシューベルトへの万感の想いが、あたたかく慈愛に満ちた旋律、端正で優美な官能、幽き無限の情念をもって奏でられます。 わずかな期間ではあったが、留学時代、僕はザルツブルクから20数キロ離れたハラインという街に住んでいた。ハラインは「きよしこの夜」を作曲したことで有名になったフランツ・グルーバーが後半生を暮らした任地であった。「きよしこの夜」はその作詞者ヨーゼフ・モールのギター伴奏によって1818年に初演されているが、モールの遺産としてグルーバーが受け継いだギターがハラインの博物館には保存してあり、クリスマス・イヴにはそのギターの伴奏によって、街の人々による「聖夜」の歌声が響いた。 意外なことかもしれないが、「きよしこの夜」の例からもわかるように、オーストリアではギターは日常的な和声楽器だった。19世紀のウィーンでマウロ・ジュリアーニやヨハン・カスパル・メルツ、ヴェンツェスラウス・トマス・マティエカをはじめとする多くのギタリストが活躍できたバックグラウンドもそのような土壌にあったのだろう。 1918年にリヒャルト・シュミットがライプツィヒで出版した「10のシューベルト歌曲~ある音楽史的なスケッチ“ギタリストとしてのシューベルト”付きの~(10 Schubert=Lieder für Gitarre mit einer musikhistorischen Skizze Franz Schubert als Gitarrist)」に寄せた長大な巻頭序文に端を発したとされる論争は、フランツ・シューベルトの作品に分類番号を与えた音楽学者オットー・エーリヒ・ドイチュによる論述「シューベルトにギターはない(Schubert ohne Gitarre)」ほか様々な研究者によって当初から否定されたにもかかわらず、シューベルトがギターを愛した、というステレオタイプは多くの人々に根強く支持されている。シューベルトとギターの距離を近づける論拠には、以下のような事実が基になっていると考えられる。
1. 1821年に自身もギタリストであったアントン・ディアベリがシューベルトにとって初の歌曲集を出版した際、4曲を選んでギター伴奏版を編曲し出版したこと。その後もディアベリやメルツ、ナポレオン・コストらによる歌曲のギター伴奏編曲が出版されていたこと。 2. シューベルト自身がギターを所有していたこと。ギターのチューニングで6本の弦を持つチェロのような形状の“アルぺジョーネ”という楽器の開発者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーのギターもその中にあり、シューベルトの弟のヴァイオリニスト、フェルディナンドを経由して前述のシュミットの父へと譲られていたこと。またそのアルペジョーネのために有名な「アルペジョーネ・ソナタ」をシューベルトが作曲していること。 3. 1918年に発見されたフルート、ヴィオラ、チェロ、ギターのための「カルテットD.96」やシューベルトが父の聖名祝日のために書いた「カンタータD.80」などのギター・パートの存在(しかしながら1931年にD.96は先述マティエカによるフルート、ヴィオラ、ギターのための「ノットゥルノ」にチェロ・パートを書き加えた編作であることが判明)。 4. 「セレナーデ」や「アヴェ・マリア」にみられるような複声による分散和音の歌曲伴奏音形が、ギターの典型的な奏法を彷彿とさせる語法と感じられること。
ドイチュが若干の強引さまでをも動員して徹底論破したシューベルトとギターの親密さは、しかしながら上記のようなギター愛好家サイドの言い分を含めてこのCD録音のテーマとはまったく関係がない。むしろ、なぜ人々はギターとシューベルトの幸福な結びつきを信じたくなるのか、シューベルトの音楽にはそう思わせるだけの、他のドイツ系の作曲家にはない何かしらの要因があるのではないか、ということに僕の興味はあるからだ。そしてその“何らかの要素”は、非常に限定された機能の中で、夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける“クラシック・ギター”という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がするためでもある。 解説:鈴木大介 -
クーラウ/バルト/ゲーゼ:
19世紀デンマークの協奏曲集 [ジャン・トレル(指揮) オーフス交響楽団]Concertos - KUHLAU, F. / BARTH, C.F. / GADE, N.W. (Concertos from 19th-Century Denmark) (O. Nordahl, Aarhus Symphony, Thorel)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:6.220664
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
19世紀前半のデンマークは、童話作家アンデルセンや哲学者キルケゴールなどとともに、ドイツ・ロマン派に触発された作曲家たちが活躍、文化芸術が花開く「黄金時代」を迎えていました。このアルバムにはその時代の3人の作曲家の作品が収録されています。 クーラウは、ドイツで生まれデンマークに移住したコンサート・ピアニストとしても知られる人で、日本のピアノ学習者は「ソナチネ・アルバム」でその名に親しんだ人が多いでしょう。ゲーゼはデンマーク王立管のヴァイオリニストで、最初の交響曲がメンデルスゾーンに認められ、1847年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席指揮者の座をメンデルスゾーンより引き継ぎました。バルトについては分かっていないことが多いものの、オーボエを演奏する一家に生まれ、デンマーク音楽界のオーボエの発展に貢献。ここに収録されたオーボエ協奏曲は世界初録音作品です。 演奏しているのは、デンマーク2番目の都市、オーフスの交響楽団。ソリストは皆、同楽団の首席奏者たちです。
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ルトスワフスキ(1913-1994):
交響曲 第2番&第3番 [ハンヌ・リントゥ(指揮) フィンランド放送交響楽団]LUTOSŁAWSKI, W.: Symphonies Nos. 2 and 3 (Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:ODE1332-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
ハンヌ・リントゥによる「ルトスワフスキ:交響曲全集」の第2集。今回のアルバムに収録されているのは、新古典主義の作風から少しずつ脱却を図った時期に書かれた「交響曲第2番」と、完全に自身の作風を確立した1980年代の「交響曲第3番」の2曲。交響曲第2番は、コラージュ的な手法を採り入れることで多彩な音の動きが追求されており、冒頭のファンファーレ風の旋律は混沌の波に取り込まれ、第2楽章の後半で激しい動きへと変化します。 交響曲第3番はシカゴ響の委嘱曲。1972年から取り掛かったものの出来栄えに満足せず、結局11年かけて完成したというルトスワフスキの苦労がしのばれる作品です。交響曲第2番で萌芽した「管理された偶然性」(指揮者の手を離れ、アドリブをする箇所があることで、管理している部分が際立つ)が発揮されたユニークな作品です。 複雑な曲を得意とするリントゥの手腕が冴える目覚ましい演奏を素晴らしい録音で。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
椿三重奏団
メンデルスゾーン&ブラームス:
ピアノ三重奏曲 第1番 [椿三重奏団(高橋多佳子/礒絵里子/新倉瞳)]MENDELSSOHN, Felix / BRAHMS, J.: Piano Trios / MONTI, V.: Csárdás (Tsubaki Trio)
発売日:2020年02月19日
NMLアルバム番号:MECO-1057
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
満を持しての椿三重奏団のデビュー盤である。 高橋多佳子(ピアノ)、礒絵里子(ヴァイオリン)、新倉瞳(チェロ)――この3人はそれぞれソリストとしての活動も充実している一方で、今回のトリオ結成に至るまでに10年以上の共演の積み重ねがあるという。特に礒と高橋はデュオとしては 2004年頃から続けてきた。新倉と高橋はショパンのチェロ・ソナタのレコーディングもあった。3人での演奏回数も多い。これは、決して一朝一夕のものではなく、お互いの音楽性をよく知りぬき、息の合ったアンサンブルに確信を持った上でのトリオ結成なのである。 「椿三重奏団」のネーミングは、愛知県幸田町のつばきホールに由来する。そこでコンサートをおこなった後の打ち上げで、「やっぱりこの3人でぜひ続けていこう」と一致したことがきっかけになっているとのこと。椿は日本原産の花であり、特に白い椿には「完璧な美しさ」という花言葉もある。トリオではなく三重奏団にしたのは、渋いと言われる室内楽のフィールドで本格的にやっていこうという気持ちの表れでもある。 「この7年くらいで、ヴァイオリンを弾くこと、音の乗せ方が、少しわかってきたような気がする。昔に比べると、音を出すことがいい意味でラクになってきた」と礒は言う。一方の高橋も「若い頃とは何かが違う。感覚的には今がバランスがとれていて一番巧いと思う。歳をとることもいいと感じている」。 近年ますます充実した活動を繰り広げている2人から見ると、より若い世代の新倉の演奏は、常にインスピレーションと刺激を与えられるものだったという。それは筆者にも納得できる、思い当たる点がある。2018年10月に Hakuju ホール15周年記念コンサートで彼女が藤倉大作曲の「osm」を弾いたとき、その鬼気迫るような音楽に、こんなすごい演奏をする人になったのかと圧倒された。 新しいことにどんどんチャレンジしていく新倉のポテンシャルは、周囲に大きな影響を与える。今回、レコーディングの様子も拝見させていただき、思ったことは、3人ともリラックスしながらの音楽への集中の持って行き方が見事で、さすがに場数をたくさん踏んできたプロならではの仕事ぶりだなということである。 今後は、レパートリーとしてピアノ三重奏曲の古今の本格派の名作をどんどん増やし、アンサンブ ルの面白さをライヴで楽しめるようにしていきたいという。「元気なら90歳まで弾きたい」という彼女たちのこと、東京だけでなく全国津々浦々にまで、時間をかけて、本物の室内楽を届けていってくれることだろう。 解説:林田直樹
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アレグリ(1582-1652):
ミゼレーレ(合唱とサクソフォン編) [シネ・ノミネ合唱団/ミヒャエル・クレン(サクソフォン)/ヨハネス・ヒーメツベルガー(指揮)]ALLEGRI, G.: Salmo Miserere mei Deus (Il) (Chorus Sine Nomine, Hiemetsberger)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99027
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
イタリアの作曲家アレグリが詩篇第51番をもとに作曲した合唱曲「ミゼレーレ」は長い間、採譜を認められずシスティーナ礼拝堂における“特別な礼拝”のみで演奏されていた秘曲中の秘曲でしたが、1770年にローマを訪れたモーツァルトが二回耳にしただけで完全に耳コピし採譜、その翌年には出版され、広く世間に流布したことで知られています。 この演奏はオーストリアを代表する合唱団の一つ「シネ・ノミネ合唱団」の清冽な歌声に、なんとサクソフォンの響きを併せたという特別なもの。神秘的な合唱に溶け合いつつ、強い主張をするサクソフォンの即興的なメロディが格別の美しさを誇ります。長い歴史を誇るオットー・ヴァグナー教会の豊かな残響も聴きどころです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第1集〉
ソナタ 第9番「クロイツェル」・第10番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 1 - Nos. 9 and 10 (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99050
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。ピアノ伴奏はOEHMSレーベルから「ソナタ全集」をリリース、ベートーヴェン演奏に定評のあるヴェテラン、ミヒャエル・コルステイックで、2人のスペシャリストが10曲のソナタを極上の演奏で聴かせます。 第1集は最後のソナタ「第10番」と、名作「クロイツェル・ソナタ」の組み合わせ。緊張感に満ちた「クロイツェル」と穏やかで美しい第10番の対比も聴きどころです。高音質の録音によるヴァイオリンの艶やかな美しい音色もお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第2集〉
ソナタ 第1番・第2番・第3番・第8番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 2 - Nos. 1, 2, 3, 8 (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99051
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
イルンベルガーとコルスティックによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。第2集では初期の3つのソナタと、快活で明るい第8番の組み合わせ。第1番から第3番のソナタは、モーツァルトを思わせる端正な作風の中にも、ベートーヴェンらしい独創的な部分が見える興味深い作品です。 ここでもイルンベルガーは美しい音を存分に聴かせ、ベートーヴェン作品の華やかな面をじっくり見せています。また、コルスティックのピアノも素晴らしく、最初に置かれた第8番の冒頭での渦巻くようなエネルギーの発散が聴きどころ。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第3集〉
ソナタ 第4番・第5番「春」
「もし伯爵様が踊るなら」による12の変奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 3 - Nos. 4 and 5 / 12 Variations on Se vuol ballare (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99052
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
イルンベルガーとコルスティックによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集、第3集は激しい曲調を持つ「第4番」とベートーヴェンの全ての作品の中でもとびきりの明るさと愛らしさを持つ「第5番」の組み合わせ。 ベートーヴェンはしばしば、隣り合う番号に対照的な曲調を持つ作品を置くことで知られていますが、この2曲も全くその通りであり、イルンベルガーとコルスティックは曲間に楽しく技巧的な変奏曲を挟さむことで、聴き手の気分を上手く変えることに成功しています。第5番「春」ではヴァイオリン、ピアノともに伸びやかな旋律をたっぷり聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第4集〉
ソナタ 第6番・第7番
ロンド ト長調/6つのドイツ舞曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas, Vol. 4 (Irnberger, Korstick)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99053
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
イルンベルガーとコルスティックによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の最後を飾るのは、比較的耳にする機会の少ない「第6番」と「第7番」の組み合わせ。 落ち着いた風情を持つ第6番は、ゆったりとした第2楽章が魅力的な作品。第3楽章は変奏曲形式になっており、ヴァイオリン、ピアノともども聴かせどころがたっぷり。かたや第7番はベートーヴェンにとって大切な調性である「ハ短調」で書かれており、冒頭から不穏な雰囲気が漂う力作。この曲も第2楽章の美しさが特徴であり、ピアノの前奏に導かれるヴァイオリンのひそやかなメロディをイルンベルガーは丁寧に歌いあげています。 このアルバムでも、メインの2曲の間に小品を挟むことで全体の緊張感を和らげています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
弦楽四重奏曲全集 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]発売日:2019年12月13日
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
DACAPOより2012年から14年にかけて発売され、グラモフォン誌やBBCミュージック・マガジンから高い評価を得た、デンマーク後期ロマン派の作曲家ランゴーの弦楽四重奏曲全集のBOX化。革新的な作風により、生前は聴衆に受け入れられることのなかったランゴーの作品ですが、近年ようやく評価が進んできました。 作品によってかなり作風が異なり解釈が難しいランゴーですが、コペンハーゲンを拠点に活躍するナイチンゲール弦楽四重奏団は、その異なる世界観を見事に引き出しています。アンサンブル名のように“軽やかに歌うような”豊かな音楽性をもち、北欧全域はもちろん、ドイツ、イギリス、ロシア、中国、ブラジル、北米でも演奏しています。 SACD層では、サラウンドによる豊かな弦の響きもお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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コッホ(1967-):
DREAMSCAPES [ミカエラ・フカコヴァ(チェロ)/ヨン・クルセ(クラリネット)/エウジェン・ティチンデレアヌ(ヴァイオリン)/ジャスティン・ブラウン(指揮)/オーデンセ交響楽団]KOCH, J.: Concertos (Dreamscapes) (Fukačová, Tichindeleanu, Kruse, Odense Symphony, J. Brown)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:6.220579
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
デンマークの作曲家、イェスパー・コッホは、1992年、25歳の若さで国際作曲賞であるインターナショナル・ロストラム・オブ・コンポーザーズで優勝(エサ=ペッカ・サロネンと同時受賞)。器楽曲、交響曲を中心に、メロディアスで、調性感のある響きを多用し、郷愁に満ちた失われた夢の世界をテーマに多くの作品を生み出しています。 コッホが長年パートナーとして共演しているオーデンセ響と、3曲の協奏曲をそれぞれ献呈されたソリストたちによる演奏は、ファンタジーとリアリティーが絶妙にブレンドされた世界に導いてくれることでしょう。
収録作曲家:
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ダルベア(1881-1949):
弦楽四重曲全集 [ノルディック弦楽四重奏団]DALBERG, N.: String Quartets Nos. 1, 2, 3 (Nordic String Quartet)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:6.220655
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
1881年デンマーク生まれの知られざる女性作曲家ナンシー・ダルベア。このアルバムは世界初録音2曲を含む彼女の弦楽四重奏曲全集。 裕福な家庭に生まれ、ピアニストを目指すも慢性の腱鞘炎で断念し作曲を始めたダルベアは、音楽愛好家であった夫の理解もありカール・ニールセンに師事、オーケストレーションの腕を磨いて、師匠の曲の手伝いも任されるようになりました。 弦楽四重曲奏 第1番は、ニールセン門下生時代の作品で、1914年にダルベアの自宅で初演した際に、ニールセンも演奏に参加しています。第2番は1926年にドイツの出版社より出版され海外でも演奏されました。第3番は恩師ニールセンに捧げられています。 演奏は2013年に若い奏者たちで結成された北欧音楽を得意とするノルディック弦楽四重奏団。ダルベア作品を温かな極上のサウンドで演奏しています。
収録作曲家:
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砂川涼子
ベルカント [砂川涼子(ソプラノ)/園田隆一郎(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Sunakawa, Ryoko - BIZET, G. / DONAUDY, S. / OFFENBACH, J. / PUCCINI, G. / ROSSINI, G. / VIVALDI, A. (Bel Canto)
発売日:2019年12月11日
NMLアルバム番号:MECO-1056
SACD Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
人気・実力を極めるディーヴァ、待望のデビュー・アルバム!名実共に今のオペラ界を牽引するディーヴァ、砂川涼子、待望のデビュー・アルバムです。砂川が長い間歌い、かつ本人もこよなく愛するオペラ・アリア、歌曲の中から全16曲を厳選。イタリア・オペラの《ラ・ボエーム》のミミ、《トゥーランドット》のリュー、《ジャンニ・スキッキ》のラウレッタ、フランス・オペラの《カルメン》のミカエラ、《ホフマン物語》のアントニア、そして端麗極まるドナウディの歌曲他、珠玉の名曲をDSD11.2MHz の超ハイレゾ・レコーディングで収録。 共演は盟友、園田隆一郎。お互いのリスペクトにより醸成された天上の響きを、心ゆくまでお楽しみ下さい。
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ヴェラチーニ(1690-1768):
序曲と協奏曲集 第2集 [フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)/ラルテ・デラルコ(アンサンブル)]VERACINI, F.M.: Overtures and Concertos, Vol. 2 - Overtures Nos. 1, 3 / Violin Concerto in D Major (Guglielmo, L'Arte dell'Arco)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:555220-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
イタリア、バロック期に活躍したヴェラチーニ。奔放な性格で知られ、宮廷でのいざこざが絶えなかったなど様々なエピソードが伝えられています。しかし作品は端正で簡潔な書法に拠って書かれており、ヴェラチーニ自身が卓越したヴァイオリニストであったため、華麗な技巧に彩られたヴァイオリン曲が数多く残されています。 このcpoのシリーズは、ヴェラチーニの「序曲と協奏曲」の全てを録音することを目的に始められており、代表作であるヴァイオリン協奏曲を中心に序曲(シンフォニア)とトリオ・ソナタを散りばめた様々な作品が収録されています。 この第2集では、作品番号をもたない1716年作曲の2曲の序曲、ハ長調のソナタと、1721年に書かれた作品番号第1番からのト短調のソナタ、ヴァイオリン協奏曲を収録。祝祭的な音色を持つ序曲は、ヴァイオリン曲よりも更に華麗であり、ラルテ・デラルコの表現豊かな演奏がヴェラチーニ作品の魅力を引き立てています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年2月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
リコーダー、チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(フルート・ソナタ) BWV 1030-1035 [ミカラ・ペトリ (リコーダー)/ヒレ・パール (ヴィオラ・ダ・ガンバ)/マハン・エスファハニ (チェンバロ)]BACH, J.S.: Recorder Sonatas, BWV 1030-1035 (Petri, H. Perl, Esfahani)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:6.220673
SACD-Hybrid国内仕様 日本語解説付価格:2,750円(税込)
ペトリ、パール、エスファハニ、豪華メンバーによるバッハが登場!ミカラ・ペトリによるバッハのフルート・ソナタ。キース・ジャレットとの1992年盤以来の再録音となります。今回は新世代のチェンバリストとして話題のマハン・エスファハニに加え、世界中のコンサートや録音に引っ張りだこで今や女王の風格すら感じさせるヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ヒレ・パールを迎えています。一癖も二癖もある3人が揃ったことで、親密なアンサンブルの中にふと緊張感が走る瞬間があり、これが非常に心地よい効果を生みました。 リコーダーも前回はソプラノとアルトでしたが、今回はアルトとテナーを使用してより深い表現となり、ヴィオラ・ダ・ガンバとのバランスも絶妙。録音についてもコペンハーゲンの教会の素晴らしいアコースティックを拾い、実に美しく仕上がっています。 主にバッハの後半生に書かれ、元々ひとまとまりのものではない6つのソナタですが、楽器選択の妙と移調の効果もあってか、全編統一感のあるアルバムになりました。
収録作曲家:
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ゲーゼ(1817-1890):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 - 第3番
シューマン(1810-1856):
ノルウェーの歌 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エドゥアルド・トルビアネッリ(ピアノ)]GADE, N.W.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Irnberger, Torbianelli)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98867
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
19世紀の美術界を席巻した「ロマン主義」の潮流。この中では自然の不可解な力の探求、とりわけ水のモティーフが重んじられていました。それに伴い、水辺に棲む自然の象徴 … 人魚、ニンフ、サイレーンなども題材として多く採り上げられました。これは作曲家たちも例外ではなく、シューマンの「ローレライ」やシューベルトの「美しき水車小屋の娘」など“水”による多くの音楽が生まれたのもこの時期です。 北欧の作曲家ゲーゼも「人魚」や「妖精」に魅せられた一人。タイトルこそ付されていないものの、彼の3つのヴァイオリン・ソナタにも幻想的な雰囲気が漂っており、至るところに水の反映と思われる美しいパッセージを聴くことができます。 また、1曲挿入されているシューマンの「ノルウェーの歌」はゲーゼへのオマージュであり、曲の冒頭のメロディはG-A-D-E=ソ・ラ・レ・ミとゲーゼの名が織り込まれています。
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ガル(1890-198):
ヴァイオリン協奏曲 Op.39
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ短調 Op.17・ニ長調 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ロベルト・パーテルノストロ(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GAL, H.: Violin Concerto / Violin Sonatas (Irnberger, Sinaiski, Israel Chamber Orchestra, Paternostro)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98921
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
オーストリアで生まれ、ナチスの迫害を受け亡命、イギリスで生涯を終えた作曲家ハンス・ガルのヴァイオリン作品集。若い頃ブラームスから強い影響を受けた彼、その伝統をしっかりと受け継ぎ、決して前衛には手を染めなかったガルの作品は、一時期は忘れられてしまったにもかかわらず、21世紀になって復興の兆しを見せています。 このアルバムにはヴァイオリン協奏曲と2曲のヴァイオリン・ソナタを収録。重苦しさが漂う協奏曲、ユーモラスな第2楽章が特徴的なソナタ変ロ短調、軽やかなスケルツォが印象的なソナタニ長調、どれも知られざる作曲家の作風を雄弁に物語っています。
収録作曲家:
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ゴルトマルク/ガル/ツェムリンスキー:
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/アッティラ・キヨコ・チェルニトーリ(チェロ)/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GOLDMARK, K.: Piano Trio, Op. 33 / GAL, H.: Piano Trio, Op. 49b / ZEMLINSKY, A.: Piano Trio, Op. 3 (Irnberger, Cernitori, Sinaiski)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98933
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
世紀末から近代にかけてウィーンを中心に活動した3人の作曲家のピアノ三重奏曲集。ハンガリー民謡とウィーンの様式を併せ持つゴルトマルク、ブラームスの信奉者として、古典的な作風を守ったガル、シェーンベルクに通じる調性崩壊に最も鋭敏な感覚を見せるツェムリンスキー、三者三様の雰囲気を持つ美しい作品集です。 ヴァイオリンは名手イルンベルガーが担当、ピアノは彼と共演の多いシナイスキ。そしてチェロはイタリア人の父と日本人の母を持つアッティラ・キヨコ・チェルニトーリ。彼女は「ヨーロッパとアジアの文化を完璧に融合させるアーティスト」として知られ、最近では指揮者としても活動、コンサートでの演奏に情熱をかけています。
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Salon de Paris - パリのサロン
ヴァイオリン小品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/クリスティーネ・オルネツミュラー(ソプラノ)/イェルク・デームス(ピアノ)]Violin Recital: Irnberger, Thomas Albertus - SAINT-SAËNS, C. / CHOPIN, F. / YSAYE, E. / FAURÉ, G. / FRANCK, C. / DUPARC, H. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M.
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98951
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
1900年頃のヨーロッパにおける文化の中心は「fin-de-siècle=世紀末」のウィーンと、「Belle Époque=良き時代」のパリでした。パリのセーヌ川沿岸のサロンでは、毎夜、中産階級(ブルジョワジー)の人々が絵画と文学についての討論を行いながら、美しい音楽に耳を傾けたのです。作曲家たちは耳当たりの良い小品を作り、時に応じて演奏家たちが状況に合わせて編曲を行うことで、その場の雰囲気にふさわしい作品へと練り上げていったのでした。 このアルバムでは、それらの曲を演奏することで、当時のサロンを再現しています。思い入れたっぷりの旋律を奏でるヴァイオリンの調べをお楽しみください。
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ゴルトマルク(1830-1915):
ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.28
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.25 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ドロン・サロモン(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]GOLDMARK, K.: Violin Concerto No. 1 / Violin Sonata (Irnberger, Kaspar, Israel Chamber Orchestra, Salomon)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98986
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
ハンガリー出身の作曲家ゴルトマルク。ワーグナーの影響を受けた作風による重厚なオペラ作品でウィーンを中心に人気を博し、ウィーン音楽院では管弦楽法の教授を務め、またウィーン初の「ワグネリアン=ワーグナー信奉者の集まり」を主宰した人としても知られています。 彼の作品はハンガリー民謡に由来を持つ親しみやすい旋律が特徴。ヴァイオリン協奏曲第1番は、彼の生前から高い人気を博していた作品です。ヴァイオリン・ソナタを含む室内楽作品は、現在、あまり演奏される機会がありませんが、彼の同時代の人々からは高く評価されました。
収録作曲家:
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エレート(1936-2019):
ヴァイオリン・ソナタと小品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/マルティン・ジークハルト(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]ERÖD, I.: Violin Concerto / Violin Sonatas Nos. 1-2 / 3 Stücke (Irnberger, Korstick, Israel Chamber Orchestra, Sieghart)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99020
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
2019年6月にこの世を去った作曲家イヴァン・エレートのヴァイオリンのための作品集。ハンガリーで生まれオーストリアで活躍、第二次世界大戦中には苦難を強いられたものの、戦後は教師、ピアニストとしてドイツの音楽界の発展に力を尽くした人です。バルトークのようにハンガリーの民族音楽風の旋律を効果的に用いながら、時にはジャズのイディオムも取り入れるなど、エレートは多彩な作品を書き上げました。 このアルバムではイルンベルガーがモダンな感覚を生かし、作品の魅力を丁寧に伝えています。
収録作曲家:
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ゴルトマルク(1830-1915):
〔室内楽作品集〕
ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.43
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Op.4 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)/ミハル・カニュカ(チェロ)]GOLDMARK, K.: Suite for Violin and Piano, Op. 43 /Piano Trio, Op. 4 (Irnberger, Kaňka, Kašpar)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99082
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
1930年代にナチス政権が台頭するまでは、ウィーンの音楽界でのゴルトマルクの地位は非常に高いものでした。しかし第二次世界大戦を境に上演禁止となった彼の作品は、多くの人々の記憶からこぼれ落ちてしまうこととなり、彼の名前もほぼ忘れられてしまいました。ようやく20世紀の終りになって迫害された一連の作曲家たちの作品が注目されるようになり、ゴルトマルクの多彩な表現を持つ曲も演奏されるようになってきました。 このアルバムには組曲と三重奏曲を収録。軽快な旋律の中に潜む突発的な跳躍など、意外性のある曲が魅力的です。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
組曲「から騒ぎ」 Op.11
コニュス(1869-1942):
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.1
エレジー Op.2-1 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ドロン・サロモン(指揮)/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/バルバラ・モーザー(ピアノ)]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto, Op. 35 / CONUS, J.: Violin Concerto, Op. 1 / Elegy, Op. 2, No. 1 (Irnberger, Israel Philharmonic, Salomon)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99108
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
ウィーンを離れ、ハリウッドで「映画音楽」の作曲家として成功を収めたコルンゴルト。しかし彼の心は常にウィーンにあり、故郷に戻り純音楽を作曲することを夢見ていました。 このヴァイオリン協奏曲は、これまでに作曲した映画音楽から旋律が採られており、1945年の初演時に「時代錯誤」と呼ばれたほど、あまりにも美しく華麗な雰囲気を持っています。その後、ハイフェッツをはじめとした名手たちの尽力により、現在では近代ヴァイオリン協奏曲における代表的な作品として認知されています。 同時収録のコニュスは、やはりハイフェッツが愛奏していたことで知られる協奏曲。同じくコニュスの「エレジー」は知られざる佳作です。
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シューベルト(1797-1828):
〔ピアノ三重奏曲集〕
ピアノ三重奏曲 第1番・第2番
ピアノ三重奏曲 「ノットゥルノ」Op.148 D897
ピアノ三重奏曲 D28 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Trios (Irnberger, Geringas, Korstick)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99110
SACD Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
1827年に作曲、シューベルトの死後に出版された第1番、同じ頃に書かれ、こちらは存命中に出版された第2番。どちらも40分を超える大作ですが、明るい第1番、深遠な第2番と曲の性格はかなり違います。同時期に書かれた変ホ長調の「ノットゥルノ」は10分ほどのゆったりとした美しい小品。恐らく何かの曲の1楽章になるべく構想されたのではとされています。変ロ長調 D28は15歳の作品。若きシューベルトの楽想がほとばしるかのような力強い趣きを持っています。 演奏は、1985年生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガーと1946年リトアニア生まれの名手ゲリンガス、そして1955年生まれのピアニスト、コルスティック。3人が各々の曲を高らかに歌い上げています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ブロッケス受難曲 HWV 48 [マリア・ケオヘイン(ソプラノ) 他/ラルス・ウルリク・モルテンセン(チェンバロ&音楽監督)/コンチェルト・コペンハーゲン]HANDEL, G.F.: Brockes-Passion [Oratorio] (Keohane, Lunn, Zumsande, Lyon, Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:555286-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
ドイツの文筆家バルトルト・ハインリヒ・ブロッケス(1680-1747)。彼が書いた受難のテキストは18世紀に高い人気を誇り、ラインハルト・カイザーやヨハン・マッテゾンをはじめ、テレマン、ファッシュなど何人もの作曲家が彼の詩を用いて受難曲を作曲、バッハも「ヨハネ受難曲」のいくつかの楽章でブロッケスの詩を用いています。 ヘンデルも1710年代にこのブロッケスの詩による受難曲を作曲しており、これは彼の生涯唯一の受難曲であるとともに、イギリス時代のヘンデルとしては珍しくドイツ語で書かれた声楽作品であることでも知られています。ただし、残念なことに自筆原稿が失われており、作曲された経緯はあまりわかっていません。 今回、この曲に取り組んだのはデンマークを代表するバロック・オーケストラ、コンチェルト・コペンハーゲン。モルテンセンの指揮により数々の作品で精緻な演奏を聴かせるアンサンブルであり、今作でも、イタリアオペラの様式も感じられるヘンデルの大作を見事に演奏しています。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第6集〉 [ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)]REGER, M.: Organ Works, Vol. 6 (Weinberger) - Introduction, Passacaglia and Fugue, Op. 127 / 30 Little Chorale Preludes, Op. 135a
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:777539-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:2,990円(税込)レーガーのオルガン作品全集の第6集となるこのアルバムも、これまでと同じく高音質サラウンド盤でのリリースとなります。レーガー自身、優れたオルガニストであったためか、作品には複雑な対位法が用いられ、演奏には高い技巧が要求されます。バッハを思わせるシンプルで宗教的な曲もありますが、ほとんどの曲は一度聞いたくらいではメロディすらわからないほど難解で入り組んだ声部を持ち、紡ぎ出される響きは重厚かつ壮麗です。 このアルバムではシンプルな作品「30の小コラール前奏曲」や「52のやさしいコラール前奏曲」と、レーガーの代表作の一つ「序奏、パッサカリアとフーガ」などの長大な作品をバランスよく配置。バッハ演奏家としても知られるヴァインベルガーは、レーガーが活躍していた時代の歴史的オルガンを駆使、作品の姿を伝えています。
収録作曲家:
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シベリウス(1865-1957):
交響曲「クレルヴォ」Op.7 [ヨハンナ・ルサネン(ソプラノ)/ヴィッレ・ルサネン(バリトン)/エストニア国立男性合唱団/ポリテク合唱団/ハンヌ・リントゥ(指揮)/フィンランド放送交響楽団]SIBELIUS, J.: Kullervo (J. Rusanen, V. Rusanen,Estonian National Male Choir, The Polytech Choir,Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:ODE1338-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
ベルリン留学中のシベリウスが先輩カヤヌスの《アイノ交響曲》を聴いて、自らも愛国的な管弦楽曲を作曲しようと構想したのが1891年、シベリウス26歳の時のこと。すぐさまシベリウスはフィンランドの叙事詩「カレワラ」の中から「カレワラ」第35-36章の「クレルヴォ(クッレルヴォ)」のエピソードを選び、翌年、ソプラノとバリトン独唱、男声合唱を用いる壮大な作品を書き上げました。 1892年4月のヘルシンキ初演は好評で彼は“フィンランドの国民的英雄”として讃えられましたが、作品の仕上がりに疑問を抱いたシベリウス自身は作品を撤回。その後、何回か部分的に演奏されるも忘れられてしまい、結局全曲が演奏されたのは1958年、シベリウスがこの世を去ったあとでした。 今回、このシベリウスの若き意欲作を指揮するのはハンヌ・リントゥ。彼は悲運の若者の物語を、フィンランド放送交響楽団と合唱団を巧みに操り豪快に描き出します。ドイツ・ロマン派の流れを汲む色彩豊かな響き、そして全編に溢れるシベリウスの愛国心を素晴らしい録音で存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集
第24番・第32番・第28番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 24, 28 and 32 (Irnberger, Badura-Skoda)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:Gramola98904
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
1927年生まれのバドゥラ=スコダと1985年生まれのイルンベルガー。ほぼ60年の年齢差を感じさせない素晴らしいアンサンブルによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。 1781年から1784年頃に作曲されたヴァイオリン・ソナタは、それまでのようにヴァイオリンが単なるオブリガード楽器として使われるのではなく、対等の役割を持たされ始めており、各々の楽器に見せ場があるため、奏者たちの腕の見せ所もたっぷりです。このアルバムはSACDで制作されており、ピリオド楽器の美しく流麗な響きも存分に捉えられています。
収録作曲家:
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パッヘルベル(1653-1706):
オルガン作品全集 第3集 [ミヒャエル・ベロッティ/クリスティアン・シュミット/ジェームズ・デイビット・クリスティー(オルガン)]PACHELBEL, J.: Organ Works (Complete), Vol. 3 (Belotti, Christie, C. Schmitt)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:777558-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
誰もが知っている優雅な「パッヘルベルのカノン」。しかしこの作曲家が数多くのオルガン作品を残していたことはあまり知られていません。cpoレーベルではほぼ5年をかけてパッヘルベルの全てのオルガン曲の録音を敢行、これまでに第1集(777556…5枚組)、第2集(777557…2枚組)がリリースされ、今回の第3集(3枚組)が完結編となります。 演奏に用いられたのは様々な教会のオルガンであり、使用楽譜は全て最新版に基づく研究者にとっても貴重な資料となるもの。第1集は前奏曲やフーガ、トッカータなどの小品、第2集は同じく小品と、詩篇歌曲集第1集、この第3集はオルガンのための受難曲と、詩篇歌曲集第2集、コラール・パルティータが収録されています。なにより、歴史的オルガンの壮麗な響きが余すことなく捉えられており、全ての作品を高音質でお楽しみいただけるのも嬉しいところです。
収録作曲家:
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シナゴーグのオルガン作品集
(19世紀、20世紀作曲家たちによる「ユダヤの主題」を用いた作品集) [シュテファン・ルーターマン(オルガン)/カントル:アサフ・レヴィティン(バス)]Organ Music - SCHWANTZER, H. / NOWAKOWSKY, D. / BEYER, E.A. / WÜRZBURGER, S. (Synagogue Organ Music) (Levitin, Lutermann)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:555127-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
“シナゴーグ”とはユダヤ教の会堂を指し、元々は聖書の朗読と解説を行う集会所でした。いくつかの礼拝所にはオルガンが備えられており、1494年に記された“ボヘミアの祈りの本”にみられるように、典礼の際の伴奏に用いられていましたが、これらのオルガンが独奏楽器として活躍することはあまりなかったようです。19世紀後半になってようやく何人かの作曲家が、祈りの精神と結びついたシナゴーグ独自のオルガン独奏曲を作曲し、オルガン曲のレパートリーに新たな潮流をもたらしました。 このアルバムではそれらの作品の中からいくつかを選択し、年代別に並べることで、19世紀から20世紀にかけてのシナゴーグ・オルガン音楽の変遷を辿ります。独唱を担当するのはオペラ歌手でもある教会カントルのアサフ・レヴィティン。ユダヤの伝統を継承する歌い手として活躍する司祭です。
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フランク&プーランク:
ヴァイオリン・ソナタ [大谷康子、イタマール・ゴラン]発売日:2019年08月21日
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
ヌヴーになりきって描く、愛と情熱のフランス音楽フランスのヴァイオリン音楽をここまで深く掘り下げたアルバムがあっただろうか。2020 年にデビュー45 周年を迎える、日本を代表するヴァイオリニストの大谷康子さんが、世界的ピアニストのイタマール・ゴラン氏と共演し、プーランクの新たな魅力を発見、フランクの名作ソナタの真価を問うた。さらにサン=サーンスの人気曲からドビュッシーやラヴェルの小品に至るまで、音楽の心のひだを豊かな表現力で描き出している。2人は2014年にベートーヴェンとリヒャルト・シュトラウスの2つのソナタを収めたCDを出したが、今回はドイツ音楽から一転してフランス系の音楽。作品の深い読み込みに基づく感動の共演を実現させた。衝撃的なほど新鮮なアルバムだ。 「女優のようにそのフレーズに入り込み、なりきる」。大谷さんは「聴く人の心に届く、魂を揺さぶる演奏」を達成するための日々の心構えをこう話す。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校2年の夏休み、映画「風と共に去りぬ」を観て1カ月もスカーレット・オハラになりきってしまい、食事が喉を通らないほどの疑似恋愛を体験したという。聴き手の魂を揺さぶる演奏家は名俳優でなければならない。では今回は何になりきったのか。2019年5月に全国12カ所で開いたシリーズ公演「大谷康子&イタマール・ゴラン~ジネット・ヌヴーへのオマージュ~」がアルバムの母体だ。やはり高校2年の時に初めてレコードで聴いて憧れた天才女性ヴァイオリニスト、ヌヴーが乗り移ったかのような熱演を繰り広げたのである。 1949年10月28日、大西洋のアゾレス諸島に旅客機が墜落した。ヌヴー享年30歳。巨匠への道を約束された才能の若すぎる事故死だった。今年(2019年)はヌヴー生誕100年、没後70年。フランス人ながらドイツ音楽も得意にし、幸運にもブラームスやベートーヴェン、シベリウスの協奏曲の名演が録音で残った。その情熱的で強靱な演奏は大谷さんに通じる。 今回のアルバムにはヌヴーが愛奏したフランス系の作品を中心に収めた。スペインを題材にした曲が多いのも特徴だ。プーランクの「ヴァイオリン・ソナタ」はヌヴーが委嘱し、スペイン内戦で銃殺された詩人ロルカをしのんだ作品だ。サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の公演回数で世界最多といわれる大谷さんは、ロマ風の熱い音楽が得意だ。ロマの愛を歌ったアンダルシアの詩人ロルカにちなむプーランクのソナタは、彼女の新たな十八番だ。そして満を持して録音したフランクのソナタでは、弱音の隅々にまで心情の微妙な変化を映し出す。楽譜の行間から溢れ出る音楽への共感によって生まれる大谷さんの「歌うヴァイオリン」が、新たな世界を人々の心に届ける。
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クーラウ(1786-1832):
ピアノ四重奏曲 第3番
マリング(1848-1915):
ピアノ四重奏曲 ハ短調 [コペンハーゲン・ピアノ四重奏団]KUHLAU, F.: Piano Quartet No. 3 / MALLING, O.: Piano Quartet (Copenhagen Piano Quartet)
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:6.220591
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
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floating islands - 浮島
ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):
ギター作品集 [フレゼリク・モンク・ラーセン]BORUP-JØRGENSEN, A.: Guitar Music (Floating Islands)(Larsen)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:6.220672
SACD-Hybrid価格:2,320円(税込)
リコーダー奏者ミカラ・ペトリとも縁の深いデンマークの作曲家、ボロプ=ヨアンセンによるギター作品集。ほぼ独学で作曲を学び、「詩的」と表現されるボロプ=ヨアンセンの作風ですが、ここに収められた数々のギター作品も、ぽつぽつと言葉少なく語るような音で広い空間を感じさせるものが多くなっています。 中心となるのは19世紀イングランドの女流詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの詩句にもとづく、彼の代表的なギター作品"floating islands"。ハーモニクス(倍音だけを鳴らす奏法)のみによるこの連作の間に、ほかの作品を挟んでいくという独自の構成となっています。 ギタリストのラーセンは1974年生まれのデンマーク出身。王立オーフス音楽院で後進の指導にもあたる彼が、近年再評価の機運が高まる故国の作曲家の遺産を、深い共感を持って表現しています。
収録作曲家:
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トマッラ(1975-):
歌劇《Fremd - 未知なるもの》 [ヨハネス・カリツケ(指揮)/シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2019年05月24日
SACD ハイブリッド 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
ショパンからジミ・ヘンドリックスまで、様々な音楽を融合したトマッラの歌劇《未知なるもの》。ケルビーニの《メデア》を元に、前衛的な味付けを施した作品です。 エレガントなサロンの雰囲気が瞬時に大音響でかき消され、ワーグナー風のうねる響きの中にモーツァルト風の音楽が顔を出す・・・ありとあらゆる音楽が混然一体となったところをエレクトロニクスの響きが通り抜けていきます。その合間を縫って歌手たちが声を張り上げ、アリアを歌い、意味不明な歌を口ずさみ、物語は混沌を極めていきます。タイトル通り「未知なるもの」そのものの作品です。
収録作曲家:
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日本の心を歌う
中井亮一(テノール) [中井亮一(テノール)]Vocal Recital (Tenor): Nakai, Ryoichi - HIRAI, Kozaburo / ONAKA, Megumi / NAOHIKO, Terashima / YAMADA, Kosaku / YUYAMA, Akira (Sings Japan's Soul)
発売日:2019年04月10日
NMLアルバム番号:MECO-1054
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
初の本格的なソロ・アルバムとして収録曲を選ぶにあたり、熟慮の末に全曲を日本の歌に限定したのは、自分をこれまで応援してくれた方々、或いはこれから知ってもらえる方々に、まず最初はお互いの“共通の言葉”で歌をお届けしたいと思ったからです。 イタリアで留学中に自覚した「自分は日本人なんだ」という思いは、時を経てさらに強く感じています。ただし、それは当時感じたネガティブな意味ではなく、日本語で、日本人の作者による作品を、日本のお客様に向けて歌う時にだけ感受できる“幸福の証”だと思っています。 中井 亮一
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2004年ダルムシュタット講習会より
ミッテラー(1958-):作品集 [ヴォルフガング・ミッテラー]発売日:2019年04月05日
SACD ハイブリッド価格:2,400円(税込)
オーストリアの作曲家ヴォルフガング・ミッテラー。エレクトロニクスの分野の先駆者であり、また優れたオルガン奏者としてしばしばバッハ、メシアン、リゲティ作品を演奏しています。音響にかける情熱はすさまじく、望む音を求めて、チロルの採石場や使われなくなった廃墟など、様々な場所に出掛けて音楽を演奏し、ホールとは異なる音響を得ていることでも知られています。 この2004年ダルムシュタットの講習会では、得意とするオルガンとエレクトロニクスの両方からアプローチ。思うがままの演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):
ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン・ソナタ [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ジェームズ・ジャッド(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]ELGAR, E.: Violin Concerto / Violin Sonata (Irnberger, Korstick, Royal Philharmonic, Judd)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:Gramola99141
SACD ハイブリッド価格:2,850円(税込)
1910年、名ヴァイオリニストのクライスラーからヴァイオリン協奏曲の作曲依頼を受けたエルガーは、様々な技巧を盛り込んだ長大な作品を完成させ、クライスラーに献呈しました。しかし、当のクライスラーは作品を初演したものの、結局録音することはなく、他のヴァイオリニスト、メニューインやハイフェッツが好んで演奏、録音したことで後世に残る名作としての地位が確立されました。 このアルバムではザルツブルク出身のヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を担当、ジェームズ・ジャッドが指揮するロイヤル・フィルハーモニーと共にロマンティックな旋律を悠然と紡いでいきます。 同時に収録されているのは、近年高い人気を誇るヴァイオリン・ソナタ。ピアノを担当するコルスティックの妙技も併せ、聴きどころの多い演奏が高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調 WAB 107 [レミ・バロー(指揮)ザンクトフローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (1885 version, ed. L. Nowak) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2019年02月13日
NMLアルバム番号:Gramola99189
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、今年も最新盤が登場します!オーストリア北部のリンツにほど近いザンクトフローリアンで夏ごとに開催されているブルックナー音楽祭のハイライトを飾るべく、かの作曲家が若い頃オルガン奏者として奉職していた修道院教会を会場に行われる交響曲演奏会は、イギリスやアメリカなど海の向こうからも耳の肥えたブルックナー・ファンを集める注目度の高いステージ。2018年夏の演奏会ではついに第7番が披露されましたが、ここでもバローは玄人ファンたちの期待を裏切ることなく、残響10秒という異例の音響空間を最大限味方につけた異色解釈で満場を唸らせました。 俊才エンジニア陣がこだわりぬいたDSD録音で、指揮者自身も音源監修に携わり仕上げられた今回のリリースは、レーベルサイドが「過去最高の出来」と胸を張る仕上がり。解釈の音像をぼやかすことなく絶妙に収録されたその響きがブルックナーの創意にどう影響をおよぼしたか……国内仕様では充実解説の訳とともにお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調 WAB 107 [レミ・バロー(指揮)ザンクトフローリアン・アルトモンテ管弦楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (1885 version, ed. L. Nowak) (Altomonte Orchester St. Florian, Ballot)
発売日:2019年02月13日
NMLアルバム番号:Gramola99189
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、今年も最新盤が登場します! オーストリア北部のリンツにほど近いザンクトフローリアンで夏ごとに開催されているブルックナー音楽祭のハイライトを飾るべく、かの作曲家が若い頃オルガン奏者として奉職していた修道院教会を会場に行われる交響曲演奏会は、イギリスやアメリカなど海の向こうからも耳の肥えたブルックナー・ファンを集める注目度の高いステージ。2018年夏の演奏会ではついに第7番が披露されましたが、ここでもバローは玄人ファンたちの期待を裏切ることなく、残響10秒という異例の音響空間を最大限味方につけた異色解釈で満場を唸らせました。 俊才エンジニア陣がこだわりぬいたDSD録音で、指揮者自身も音源監修に携わり仕上げられた今回のリリースは、レーベルサイドが「過去最高の出来」と胸を張る仕上がり。解釈の音像をぼやかすことなく絶妙に収録されたその響きがブルックナーの創意にどう影響をおよぼしたか……お楽しみいただけます。
収録作曲家:
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河野智美
ザ・スペイン [河野智美(ギター)]Guitar Recital: Kohno, Tomomi - ALBÉNIZ, I. / GRANADOS, E. / RODRIGO, J. / TÁRREGA, F. (The Spain)
■器楽曲(ギター)
発売日:2019年02月13日
NMLアルバム番号:MECO-1053
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
待望の珠玉のスペイン・ギター名曲集西洋、アラブ、東方諸国の音楽が融合し、フラメンコやサルスエラなど、ヨーロッパの他の国々にはない独特の発展を遂げたスペイン音楽。河野智美はこのアルバムのレコーディングにあたり、単身スペインに渡り現地で研鑽を積み、自身の音楽性をさらなる高みへと昇華させました。 薫り立つトレモロ、華麗なラスゲアード、パーカッシブなゴルペ奏法等、究極のギター・テクニックが披露され、聴く者を至福の感動へといざないます。河野智美が全身全霊で編んだ、珠玉のスペイン・ギター名曲集が完成しました。
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第1番
交響曲 第8(7)番「未完成」 [レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1 and 8, "Unfinished" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:Gramola99180
SACD-Hybrid国内仕様、日本語解説付価格:2,970円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。 今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は「未完成」が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第1番
交響曲 第8(7)番「未完成」 [レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1 and 8, "Unfinished" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:Gramola99180
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。 今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は「未完成」が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
収録作曲家:
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ノーノ(1924-1990):
リゾナンツェ・エランティ [アンサンブル・プロメテオ/マルコ・アンジウス(指揮)/フリードリヒ・ゴルトマン(指揮)/SWRエクスペリメンタルスタジオ]NONO, L.: Risonanze erranti (Liederzyklus a Massimo Cacciari) (Edizione delle Opere, Vol. 1) (Angius, Goldmann)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:Shiiineln1
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
ノーノの「リゾナンツェ・エランティ=さすらう響き(響きの群島)」は1985年から87年にかけて書かれた作品。1975年から彼の友人であった哲学者マッシモ・カッチャーリの思想を受けたこの作品には、ハーマン・メルヴィルのいくつかの詩と中世ルネサンスのアルス・ノヴァの歌詞の断片が、ためいきや休符などに置き換えられ、原型をとどめないほどに分断されて散りばめられています。 音を奏でるのはアルト独唱、ピッコロとバス・フルート、テューバ、一連の打楽器と晩年のノーノが愛したエレクトロニクス。言葉の海に時折投げ入れられるかのような打楽器の音がいかにも挑戦的であり、不可思議な世界を織りなします。このアルバムでは1987年のライヴと2014年のライヴ、2種類が収録されており、演奏される時期によって変貌を遂げる作品を姿を見ることもできます。
収録作曲家:
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ルトスワフスキ(1913-1994):
交響曲 第1番・第4番
Jeux vénitiens - ヴェネツィアのゲーム [ハンヌ・リントゥ(指揮)/フィンランド放送交響楽団]LUTOSŁAWSKI, W.: Symphonies Nos. 1 and 4 / Jeux vénitiens (Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:ODE1320-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
ルトスワフスキは20世紀ポーランドを代表する作曲家の一人。伝統的なスタイルを守りながら、起伏に富んだエネルギッシュな音楽を生涯に渡って書き続けたことで知られています。ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団は、ルトスワフスキの初期、中期、後期からそれぞれ代表的な作品を選んで演奏。 初期の重要な作品「交響曲第1番」では新古典派主義の作風が用いられており、ソ連政府より「形式主義的」と糾弾されたこともあります。彼の作風の転換期に書かれた1961年の「ヴェネツィアのゲーム」は奏者たちの自由性を重んじながらも、全体は精密に管理されているという「管理された偶然性」という手法によって書かれた作品。交響曲第4番はめまぐるしく変化する旋律と、洗練された美しい響きを持つ晩年の代表作。 リントゥは的確な演奏で作風の違いを際立たせつつ、ルトスワフスキの魅力を描き出しています。
収録作曲家:
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ノーノ(1924-1990):作品集
Das Atmende Klarsein [ロベルト・ファブリツィアーニ(バス・フルート)/ゾリステンコア・フライブルク]発売日:2019年01月18日
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ルイジ・ノーノが晩年に書いた2つの作品。当時ライヴ・エレクトロニクス作品を集中して作曲していたノーノは、音の性質そのものに着目し、一つ一つの音に対する静寂とを際立たせることに終始するようになります。このアルバムには彼の最後のオペラとなった《プロメテオ》と関連のある「イオ、プロメテオからの断章」、「息づく清透 」と訳される“Das Atmende Klarsein”の2曲を収録。
収録作曲家:
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発売日:2019年01月18日
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ノーノの中期から後期にかけての作品集。「それはやさしい沈黙」はノーノの元教師で親友であったブルーノ・マデルナの40歳の誕生日のための作品。「シルヴィアのための歌」は彼の娘のための曲など、個人的な目的で書かれた曲も含まれています。 イタリアの哲学者マッシモ・カッチャーリのテキストによる「死の間近な時(ポーランド日記第2番)」は晩年の静謐な作品。21世紀におけるノーノの受容を知る1枚です。
収録作曲家:
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発売日:2019年01月18日
SACD ハイブリッド 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
スロベニア系フランス人の作曲家、トロンボーン奏者グロボカール。型にはまらない作風「extended technique」を取り入れた独自の作品を多数書き、主として実験音楽の分野で知られている人です。2004年には70歳の誕生日を祝してサントリーホールで6つの作品が初演されるなど、日本でも人気を獲得しています。 このアルバムは2004年9月にストラスブールで開催された音楽祭で初演された「歴史の天使」が収録されており、3つの部分で構成された作品は、まるで映画を見ているかのような印象的な音で満たされています。
収録作曲家:
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アントワープ(アントウェルペン)
聖パウルス教会の大オルガン
(ライディンク、バッハ、デ・フライテルス、クーナウ、ブルーンス) [ヨハネス・ゲッフェルト]Organ Recital: Geffert, Johannes - LEYDING, G.D. / BACH, J.S. / GRUIJTTERS, J. de / KUHNAU, J. (The Great Organ in the Sint-Pauluskerk, Antwerp)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:LCSSACD003
SACD価格:2,320円(税込)
ラテン民族とゲルマン民族の文化が交わり、さらにはカトリックとカルヴァニズムも交わるベルギー北西部オランダ語圏の街アントワープ(オランダ語名アントウェルペン)。ここに1654年ニコラウス・ファン・ヘイゲンによって作られた楽器は、47のストップ、三段鍵盤とペダル、4000のパイプを持った大型のもので、その前面はルーベンスの弟子たち、エラスムス・クェリヌス二世(1607-1678)とペーテル・フェアブリュッヘン父(1615-1686)による豪華な装丁が施されていました。その後一部の移設、拡張、大きな修復などを繰り返し姿を変えてきましたが、今もルーベンス風の豪華な彫刻で飾られ素晴らしい音を奏でる、アントウェルペンの歴史を物語る重要な遺産です。 ドイツ出身のオルガニスト、ゲッフェルトがこの楽器を用いて、ゆかりの深い北ドイツを中心としたオルガン作品を演奏。18世紀にヨハン・デ・フライテルスという人物が、フランドル地方各地のカリヨンのメロディを採譜したコレクションから多くの小品と、クーナウの「聖書ソナタ」が聴きものです。4本のB & K4006マイクほかを使用した優秀録音をPolyhymniaのエヴェレット・ポーターがマスタリングを務めたSACDで楽しめるアルバム。
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横山幸雄
ドビュッシー(1862-1918):
前奏曲集(全曲) [横山幸雄(ピアノ)]DEBUSSY, C.: Préludes, Books 1 and 2 (Yukio Yokoyama)
発売日:2018年12月12日
NMLアルバム番号:MECO-1052
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
透徹したドビュッシー美学の発露と昇華パリ国立音楽院直系の系譜を引き、今や巨匠の域に到達しつつある横山幸雄のドビュッシー前奏曲集第1集、第2集全24曲です。一切の虚飾を排した透徹した 美学の結晶である本ディスクは、まさにドビュッシー没後100年の最後を飾るに ふさわしい名盤となりました。 DSD11.2MHz(DSD256)フォーマットの超ハイレゾ・レコーディングにより、横山幸雄の美音を余すところなく捉えたそのハイ・フィデリティは、まさに聴くものを圧倒します。数あるドビュッシーのディスク・ストーリーにおいて、今ここに新たな歴史が誕生しました。
収録作曲家:
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平澤真希
ディアーナ [平澤真希(ピアノ)]Piano Recital: Hirasawa, Maki - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / MASSENET, J. / SCRIABIN, A. / SYZMANOWSKI, K. (Dhyana)
発売日:2018年11月21日
NMLアルバム番号:MECO-1051
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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マルティヌー(1890-1959):
ヴァイオリン協奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー/ヘイコ・マティアス・フェルスター/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]MARTINŮ, B.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 (Irnberger, Janáček Philharmonic, H.-M. Förster)
発売日:2018年11月16日
NMLアルバム番号:Gramola99178
SACD ハイブリッド価格:2,850円(税込)
Gramolaレーベルから多数のアルバムをリリースしている1985年ザルツブルク生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガー。ウィーン古典派から近代作品までレパートリーの多彩さを誇る彼ですが、最近はチェコやハンガリーなどの東欧の作品を好んで取り上げています。これまでに発売されたアルバムでも一連のゴルトマルク作品をはじめ、ドヴォルザークの協奏曲での斬新かつ柔軟な解釈が評判となりました。 今回彼が取り組んだのはチェコに生まれ、パリを経てアメリカで活躍した近代作曲家マルティヌーの2つのヴァイオリン協奏曲。第1番はパリ時代に書かれた民族色の強い作品、第2番はアメリカに移住した直後の後期ロマン派風の技巧的な作品です。時代の変遷に伴うように作風を自在に変化させていったマルティヌーの特徴を捉え、旋律を甘美に歌い上げた名演です。
収録作曲家:
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ARCO
死と乙女 [ストリング・クヮルテット ARCO(伊藤亮太郎/双紙正哉/柳瀬省太/古川展生)]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" / WEBERN, A.: Langsamer Satz (Arco String Quartet)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:MECO-1050
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
日本を代表するトップソリストによるストリング・クヮルテットARCO、16年振りのニューアルバム!ストリング・クヮルテットARCOの実に16年ぶりにニューアルバムは、弦楽四重奏曲の金字塔、シューベルト「死と乙女」。N響、読響、都響においてそれぞれトップを務めるソリスト4人が織りなすその醸成された響きは、16年という濃密な時の変遷を確信させます。 カップリングはウェーベルン初期の「弦楽四重奏のための緩徐楽章」。ロマン派への憧憬を感じるその美しい弦楽の響きは、ウェーベルンをウェーベルンたらしめている12音無調音楽とは一線を画すもので、万人が純粋に「美しい」と感じられる秀作です。 ARCOならではのベルベットな響きが天国へと誘います。
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J.S.バッハ(1685-1750):
ブランデンブルク協奏曲 第1番-第6番 [ラース・ウルリク・モルテンセン/コンチェルト・コペンハーゲン]BACH, J.S.: Brandenburg Concertos Nos. 1-6 (Concerto Copenhagen, L.U. Mortensen)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:555158-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
コンチェルト・コペンハーゲンとモルテンセンによるバッハ・シリーズ。これまでにリリースされた「ロ短調ミサ」は早めのテンポと優美に溶け合った少人数の合唱から生まれる闊達な演奏が、また協奏曲でも常に生き生きとした響きをもたらすアンサンブルが高く評価されています。 最新作は人気の高いブランデンブルク協奏曲。6曲の協奏曲はおのおのが独立した作品ですが、楽器編成もまちまちであり、作曲された動機や作曲過程も明確にはわかっていません。総譜はずっと眠っていましたが、1850年にバッハ作品の全てを刊行する目的で設立されたバッハ協会によってまとめて出版されて以来、バッハの代表作として親しまれています。奏者たちの高い技術に支えられたコンチェルト・コペンハーゲンの渋く落ち着いた音色に溶け合うモルテンセンのチェンバロの響きが魅力的です。SACD(ハイブリッド)盤。素晴らしい音質で録音されています。
収録作曲家:
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リンドベルイ(1958-):
光陰矢の如し
ヴァイオリン協奏曲 [フランク・ペーター・ツィマーマン/ハンヌ・リントゥ/フィンランド放送交響楽団]LINDBERG, M.: Tempus fugit / Violin Concerto No. 2 (F.P. Zimmermann, Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2018年10月05日
NMLアルバム番号:ODE1308-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
フィンランドの現代作曲家マグヌス・リンドベルイの最新作。アルバムに収録された2つの作品はどちらも世界初録音であり、リンドベルイの生誕60年を記念して製作されています。 ヴァイオリン協奏曲は、リンドベルイがロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めていた時の作品で、初演者であるフランク・ペーター・ツィマーマンに捧げられています。豊かなオーケストラの響きと呼応する輝かしいヴァイオリンの旋律には、ロマンティックで懐古的な雰囲気も感じさせる、リンドベルイ後期のスタイルが集約されています。 「Tempus fugit」はラテン語で“時は飛ぶようにすぎる”という意味の言葉。日本語で言えば“光陰矢の如し”となるでしょう。2017年、フィンランド独立記念コンサートのための委嘱作品ですが、彼はあえて伝統的な作品を書くのではなく、1980年代にコンピューター言語を用いて作曲した最初のオーケストラ作品「FORCE」と同じ手法による「Tempus fugit」を書き上げました。こちらは印象派風の響きと輝くような旋律を持つ30分程度の作品で、初演者ハンヌ・リントゥに捧げられています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲 第2番&第6番
ヤコブ・ゲーゼ(1879-1963):
タンゴ・ジェラシー [サカリ・オラモ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/アヌ・コムシ(ソプラノ)]LANGGAARD, R.: Symphonies Nos. 2, "Vaarbrud" and 6, "Det himmelrivende" / GADE, J.: Tango Jalousie (A. Komsi, Vienna Philharmonic, Oramo)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:6.220653
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
サカリ・オラモとウィーン・フィルハーモニーによるデンマーク作曲家の作品集第2弾が登場。前作は現代作曲家のノアゴーの交響曲第1番&第8番で神秘的な音楽を聴かせたオラモ、今回は後期ロマン派に属する作曲家ランゴーの作品で、新な境地をみせています。デンマークに生まれたランゴーは、当時としてはあまりにも前衛的な作品を書いたため生前に認められることがなく、亡くなってからようやく評価が高まった作曲家です。 この2曲の交響曲は、第2番はリヒャルト・シュトラウス風の重厚な和声を用いたロマン派風の味わいを持っていますが、第6番は宗教的な意味合いも備えた神秘的な曲調です(タイトルの「Det Himmelrivende」は聖書のイザヤ書のことばであり、「天を切り裂き」神が降りてくる情景を描いた箇所です)。このアルバムには第2楽章のみ収録された「交響曲第14番」も楽章ごとのタイトルを含め、感覚的な曲調に終始する作品として知られています。この作品をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するのも珍しいことです。 同時収録の「タンゴ・ジェラシー」は、誰もが知っている名旋律。オラモ自身がヴァイオリンを奏で華麗に演奏するという、聴きどころ満載の1枚です。
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退廃音楽の祭典 [イルンベルガー/サロモン/ジークハルト]
Violin and Double Concertos - SMYTH, E. / VÍTĚZSLAVA K. / HARTMANN, K.A. / MARTINŮ, B. (EntArteOpera Festival) (Irnberger, Salomon, Sieghart)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99098
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
Gramolaレーベルが力を注ぐ「退廃音楽復興」のシリーズ。第二次世界大戦時、ナチス政権によって迫害され、忘れられた作曲家たちの作品は、20世紀の終わりから続々と演奏機会が増えてきましたが、それはほんの一部であり、まだまだ埋もれている作品が数多くあります。 このアルバムでは、ザルツブルクに拠点を置くヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を務めるヴァイオリンを中心としたさまざまな合奏協奏曲作品を収録。アルバム1では、20世紀初めに活躍した2人の女性作曲家の協奏曲、アルバム2ではハルトマン、マルティヌーの協奏曲と、時代に翻弄された4人の作品を聴くことができます。
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Ladies' Night - 淑女の夜 [イルンベルガー/モーザー]
Violin and Piano Recital: Irnberger, Thomas Albertus / Moser, Barbara (Ladies' Night) BEACH, A. / VIARDOT-GARCIA, P. / RÖNTGEN-MAIER, A.
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99153
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
20世紀後半までは、女性が職業音楽家になることは稀でした。クララ・シューマンなどの何人かを除いては、社会的、政治的な抑圧のため、女性がどんなに音楽の才能を発揮したとしても、単なる手習いの域を出ることは許されず、たくさんの才能が花開くことなく埋もれてしまったのです。 このアルバムに収録されているのは、何人かの「成功した」女性作曲家たちの作品集。アメリカのエイミー・ビーチ、フランスのヴィアルド=ガルシア、最近注目を集めているペヤチェヴィチの他、ル・ボー、マイエル、パラディスの作品が収録されており、その溢れる才能に触れることができます。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第5番 変ロ長調(1878年稿 ノヴァーク版) [聖フローリアン・アルトモンテ管/バロー]BRUCKNER, A.: Symphony No. 5 (1878 version, ed. L. Nowak) (Altomonte Orchester St. Florian, R. Ballot)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99162
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
ブルックナー所縁の地である聖フローリアン修道院で毎年開催される「Brucknertage=ブルックナー週間」は、2017年に20周年を迎えました。この記念すべき音楽祭に演奏されたのは交響曲第5番。すでにブルックナー・ファンの間でおなじみのフランス出身の指揮者、レミ・バローの堂々たる演奏です。 チェリビダッケの弟子として知られるバローは、すでに交響曲第3番、第6番、第8番、第9番のリリースがあり、どれもがチェリビダッケ譲りのゆったりとしたテンポと熟考の解釈が施された名演として高く評価されています。この第5番でも、厳格な対位法的手法に敬意を払うことで、作品の持つ力強さが強調された素晴らしい演奏が繰り広げられています。また、長い残響を持つことで知られる聖フローリアン修道院の豊かな音場も、最高レベルの録音でリアルに捉えられました。その全てをSACDのスペックを生かした高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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タープ(1908-1994):
管弦楽作品集 第1集 [キルダール/プローニン/オーフス響/リングボリ]TARP, S.E.: Orchestral Works, Vol. 1 - Flute Concertino / Violin Concertino / Lystspilouverture No. 1 (Kildahl, Pronin, Aarhus Symphony, T. Ringborg)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:6.220668
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
近代デンマークを代表する作曲家の一人でありながら、作品はあまり知られていないタープの作品集。このアルバムでは1930年代から1940年代の様々な作品を収録、フランス印象派の影響を受けた新古典派主義による魅力的な音を高音質録音で体感できます。2人のソリストはどちらもオーフス交響楽団のコンサートマスターです。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第5集〉
12のモノローグ Op.63 より
52の易しいコラール前奏曲Op.67 より他 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Works, Vol. 5 (Weinberger) -Organ Pieces, Op. 63, 65, 69 / Chorale Preludes, Op. 67 (selections)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:777840-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:2,990円(税込)レーガーの没後100年を記念してcpoよりシリーズ化された「オルガン作品全集」の第5集。1901年から1912年に書かれたレーガー円熟期の作品が収録されています。レーガーのオルガン作品はどれも複雑で長大ですが、このアルバムで聴くことのできる曲集は、どれも比較的短く、穏やかな曲調を持つものばかり。入門編としてもオススメできます。ヴァインベルガーは2台のオルガンを弾き分け、レーガー作品の複雑な対位法から生まれる重厚な響きを表現。高音質録音のSACDで全ての音と残響を余すことなく捉えています。
収録作曲家:
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ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):
「三位一体の祝日」ミサ [ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス/イェーニヒ/コルデス]PRAETORIUS, H.: Missa in festo Sanctissimae Trinitatis (Bremen Weser-Renaissance, Jänig, Cordes)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:777954-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
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横山幸雄
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲 第2番他 [横山幸雄(ピアノ)、下野竜也(指揮)、新日本フィルハーモニー交響楽団]RACHMANINOV, S.: Rhapsody on a Theme of Paganini / Piano Concerto No. 2 (Yukio Yokoyama, New Japan Philharmonic, Tatsuya Shimono)
発売日:2018年08月22日
NMLアルバム番号:MECO-1049
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
横山幸雄が満を持して開示する、垂涎のラフマニノフのピアノ・コンチェルト横山幸雄が6年振りに満を持して開示するコンチェルト・アルバムは、ピアノ曲史上最も名高いラフマニノフ第2番とパガニーニ・ラプソディのゴールデン・カップリングです。 下野竜也指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団とのアンサンブルは、ライブレコーディングならではの、ドライブ感溢れるまさにアドレナリン全開の名演です。コンサート当日、鳴り止まない拍手に応えて演奏したオマージュ・ア・ラフマニノフは、まさに横山からラフマニノフへの癒しのオマージュです。
収録作曲家:
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ベネヴォロ(ベネヴォリ)(1605-1672):
16声のミサ ~ 17世紀ローマの多重合唱
[日本語解説付き] [ル・コンセール・スピリチュエル/ニケ]BENEVOLO, O.: Missa Si Deus pro nobis / Magnificat (Concert Spirituel Chorus, Niquet)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:ALPHA400
SACD-Hybrid、 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
このアルバムの中軸をなすミサ曲は、1660年の作。「もし神があなたのために... SiDeus pro nobis」という歌い出しで始まる教会歌のメロディを軸にして、全16声部ものパートのために書かれたこの作品は当時大いに人気を博したようで、イタリア各地はもとよりドイツ語圏にも手書きで書き写された楽譜が残っているほどです。そこには実にさまざまな作曲様式が凝縮されていて、コントラストあざやかに変化をつけた小さな部分の連続からなる音楽は概して、詩句を聴き取りやすくした総唱部分と、その間に配された独唱がきわだつ部分、そして多声同時進行の精妙な作曲技法が生きる部分... と、きわめて多様な音作りで聴き手を飽きさせません。ーードゥニ・モリエ(解説文より)
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藤田美奈子
ディヴィーナ [藤田美奈子(ソプラノ)、瀧田亮子(ピアノ)]Opera Arias (Soprano): Fujita, Minako - BELLINI, V. / HANDEL, G.F. / MASCAGNI, P. / PUCCINI, G. / VERDI, G. (Divina)
発売日:2018年07月18日
NMLアルバム番号:MECO-1048
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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ミュレ(1878-1967):
オルガン作品全集 [フランメ]MULET, H.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:555040-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
パリ、モンマルトルのサクレ・クール寺院のすぐ近くで生まれた作曲家アンリ・ミュレ。寺院で働く父の助手としてハルモニウムの演奏を始め、パリ音楽院ではアレクサンドル・ギルマンとシャルル=マリー・ヴィドールに師事。その卓越した技巧は学生時代から賞賛を得ていました。その後はルイ・ニデルメイエールの音楽学校やスコラ・カントルムの教授も務め、後進の指導にあたりましたが、作曲に身を費やしたのはほんの15年ほどとされています。その間に数多くの作品を書いたとされますが、そのほとんどは焼却されてしまい、残されたのは、オルガン曲を中心に、何曲かのオーケストラ作品と声楽曲のみであるため、現在ではほとんど忘れられた存在です。 しかし、このアルバムで聴くことのできる彼の代表作「「ビザンチン風のスケッチ」を始めとしたオルガン作品は、ワーグナー的な和声とドビュッシーを思わせる変幻自在な旋律に満ち溢れた魅力的な音楽で、彼の後輩トゥルヌミールが述べたように「偉大な中世の巨匠に比肩しうる芸術家である」ことを実証しています。
収録作曲家:
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ベネヴォリ(1605-1672):
16声のミサ「神が私たちと一緒なら」 [ル・コンセール・スピリチュエル/ニケ]BENEVOLO, O.: Missa Si Deus pro nobis / Magnificat (Concert Spirituel Chorus, Niquet)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA400
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
イタリア初期バロック時代に活躍した作曲家ベネヴォリ。長い間、有名な「53声部のザルツブルク・ミサ」の作曲者として認知されていましたが、最近になってこの曲はビーバー(もしくはホーファー)の作品という説が有力になっています。ベネヴォリ自身はおよそ20曲のミサをはじめ、モテット、詩篇などの声楽曲を書き、そのどれもが複雑なポリフォニーを駆使した壮大な作品であり、演奏はなかなか困難です。 エルヴェ・ニケは、このような作品を復活蘇演するのを好んでおり、このアルバムでは、2018年に結成30年を迎えた彼の楽団「ル・コンセール・スピリチュエル」を率いて、ベネヴォリのミサ曲「SI DEUS PRO NOBIS 神が私たちと一緒なら」に取り組みました。ニケは当時の様式を研究した上で、何人かの作曲家の曲や祈りの言葉をはさみ、ミサとしての形式が保たれています。実際の演奏は8組の合唱団と、4人の歌手、15人の通奏低音奏者を要し、合唱団は聴衆を囲むように配置されており、この臨場感を全て伝えるために、SACDハイブリッド盤での発売となります。
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LES ESPACES ELECTROACIUSTIQUES
5.1サラウンドとステレオによる電子音楽名作集Electroacoustic Music - VARÈSE, E. / LIGETI, G. / MADERNA, B. / BERIO, L. / LACHENMANN, H. / HARVEY, J. (Les Espaces Électroacoustiques)
発売日:2018年06月22日
NMLアルバム番号:WWE2SACD40002
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
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村上敏明
ヴィヴァ・イタリア! [村上敏明(テノール)、栗原正和(ピアノ)、古館由佳子(ヴァイオリン)、田中早苗(マンドリン)]Vocal Recital (Tenor): Murakami, Toshiaki - DE CURTIS, E. / LEONCAVALLO, R. / MODUGNO, D. / PUCCINI, G. / SCARLATTI, A. / VERDI, G. (Viva Italia)
発売日:2018年06月20日
NMLアルバム番号:MECO-1047
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム
村上敏明、こよなく愛するイタリアを歌う世界的トップ・テノール、村上敏明のデビュー20周年記念アルバムです。長年にわたり檜舞台の第一線で歌い続けてきた村上敏明が、こよなく愛するイタリア・オペラ・アリアからイタリアン・ポポラーレまで全17曲を収録しました。 村上自身のアイデアによるピアノ、ヴァイオリン、マンドリンとのアンサンブルはまさにヴィヴァ・イタリア! 心から愛してやまないイタリアに捧ぐ、パッションとロマン溢れる珠玉の名曲をご堪能下さい。 -
秘められたミサ曲
(マルタン/マルティヌー) [デンマーク国立声楽アンサンブル/クリード]Choral Music - MARTIN, F. / MARTINŮ, B. (The Secret Mass) (Danish National Vocal Ensemble, Creed)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:6.220671
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
マルタンとマルティヌー、2人の近代作曲家による声楽作品集。12歳の時にバッハの「マタイ受難曲」を聴き感銘を受けたというマルタンは、以降バッハを精神の拠り所にし、数多くの作品を生み出しました。この「ミサ曲」も新古典派の影響もあるものの、やはり根底にはバッハへの敬意が感じられる作品。マルタン自身は「この曲は自分の信仰心の表れであるため公の場では演奏してほしくなかった」と語ったということですが、後にその言葉を撤回。現代では多くの合唱団がこの難曲に挑んでいます。一方マルティヌーの「聖母マリアのための4つの歌曲」はヤナーチェクやバルトークを思わせる民謡風の雰囲気を持ち、合唱でも各声部が競い合うような闊達なやりとりが楽しめます。 他には神秘的なマルタンの「アリエルの5つの歌」とマルティヌーの郷愁の念が込められた「たんぽぽのロマンス」を収録。演奏しているデンマーク国立声楽アンサンブルは、エコー賞を獲得し、グラミー賞にもノミネートされた実力ある合唱団です。
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発売日:2018年05月25日
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:690円(税込)ブルックナーの名作「交響曲第8番」、ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団の演奏で登場!1943年生まれ、2018年に75歳となったヤンソンス。1972年のデビュー以来、様々なオーケストラの首席指揮者を歴任し、数多くの録音もリリースしてきました。ドイツ・オーストリア作品とロシア作品を得意としているヤンソンスらしく、バイエルン放送交響楽団とベートーヴェン、ブラームス、ショスタコーヴィチの交響曲全集録音、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とマーラーの交響曲全集録音がありますが、ブルックナーの全集はありません。ブルックナーの録音は、これまでに、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との第3・4・6・7・9番、そしてバイエルン放送響とは2007年の第7番があるのみでした。ヤンソンスの指揮で、ブルックナーの最高傑作「第8番」が聴ける日を心待ちにしていた人も多かったのではないでしょうか? ここに満を持して、第8番の演奏が登場いたします。 ヤンソンスは1890年稿を使用。全体はおよそ80分と、SACDフォーマットでも1枚に収まるすっきりとしたテンポではありながら、第3楽章アダージョを少し早めにし、第1楽章と第2楽章を比較的ゆったりと演奏することでメリハリを持たせています。マーラー作品のように、各声部を際立たせることに注力するのではなく、宇宙の創造を思わせる法悦的な高揚感がブルックナー、とりわけ第8番の聞かせどころですが、ヤンソンスはこの点でも文句なし。バイエルン放送交響楽団の持てる力を全て発動して、素晴らしい音の伽藍を組み上げています。
収録作曲家:
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カザフスタン大草原のメロディ[SACD-Hybrid] [ユスプドツァノヴァ/カザフスタン国立弦楽四重奏団]
Vocal, Instrumental and Chamber Music - ATA, K. / QAZANGAPULY, T. (Great Steppe Melodies from Kazakh) (Yusupdzhanova, Kazakh State String Quartet)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:CDX-61502-6
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
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ジェレンスキ(16世紀):
聖母マリアのロザリオ[SACD-Hybrid] [ブルジンスキー]ZIELEŃSKI, M.: Mysteria Gaudiosa / Mysteria Dolorosa / Mysteria Gloriosa / O Gloriosa Domina (Rosarium Virginis Mariae) (J. Burzyński)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:CDX-71401-6
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
16世紀ポーランドで活躍した音楽家ミコワイ・ジェレンスキ。カトリック教会のオルガニスト、作曲家で、作品に見られる華やかさからローマで学んだという説もありますが、詳しい生涯は知られていません。 この「聖母マリアのロザリオの祈り」はカトリック教会の中で最も重要であり、また最も普及している一連の祈り。イエスの生涯を思いながら、聖母マリアの取次によって、世界の平安を祈るもので、偉大な芸術家たちにも多くのインスピレーションを与え、現代にも受け継がれています。このロザリオは中世ヨーロッパで唱え始められ、正式な祈りの方法は16世紀になって、聖ドミニコが確立させたとも、教皇ピウス5世が確立したともいわれています。どちらにしても、ジェレンスキはこの秩序に従い、祈りの順序に従って感動的な音楽を書いています。 アンサンブル《ラ・テンペスタ》の創始者、指揮者ブルジンスキーは、この時代の音楽のスタイルを深く研究し、当時の音を再現しながらも、豊かな響きを追求しています。
収録作曲家:
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CROSSING BORDERS [アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/ヒリアー]
Choral Music - NIELSEN, C. / STENHAMMAR, W. / HOLMBOE, V. / TJORNHOJ-THOMSEN, L. (Crossing Borders) (Ars Nova Copenhagen, Hillier)
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:6.220626
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
デンマークの知られざる声楽作品の探求を続けるヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲン。今作では「境界を越えること」にこだわった作品を収録、様々な情景を感じさせる美しい無伴奏合唱を披露しています。ルネサンスの様式を借りたニールセンのモテットや、8世紀イラクの詩人の言葉から1981年のノーベル賞受賞作家エリアス・カネッティの言葉など、1000年の時を超えたテキストに曲を付けたティエルンヘイのVox Reportage - 声による報道」、スウェーデンの作曲家、ステンハンマルがデンマークのテキストに曲を付けた合唱曲など、多彩な表情を持つ曲が並んでいます。
収録作曲家:
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樋口達哉
あこがれ Ti adoro [樋口達哉(テノール)、鈴木織衛(指揮)、仙台フィルハーモニー管弦楽団]Opera Arias (Tenor): Higuchi, Tatsuya - CILEA, F. / GIORDANO, U. / GOUNOD, C.-F. / LEONCAVALLO, R. / PUCCINI, G. / VERDI, G. (Ti adoro)
発売日:2017年12月06日
NMLアルバム番号:MECO-1046
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):
MARINBORUP-JØRGENSEN, A.: Marin (Film, 2017) (DVD + SACD set) (NTSC)
発売日:2017年11月29日
SACD-Hybrid + DVD価格:4,080円(税込、送料無料)
リコーダーの名手ミカラ・ペトリの師匠であり30年来の親友であったデンマークの現代作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセンの作品を映像とともに味わうアルバム。アルバムタイトルでもある「MARIN」は、大規模な管弦楽を用いた壮大な「海の交響曲」であり、ボロプ=ヨアンセンが追求した神秘的な響きが隅々まで浸透した独自の音楽です。時には55声部にもなる繊細で精緻なオーケストレーションが渦巻くような音色を醸し出し、聴き手を陶酔の世界に誘います。 DVDでは、世界的アニメーター、モルテン・バルトルディが「MARIN」に合わせて制作した美しいアニメーションを収録。独自の表現が際立つ素晴らしい映像です。新作「AXEL」も収録されており、素晴らしい音楽と映像を心行くまでお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ノアゴー(1932-):
初期ピアノ作品集 [シーヴェレフ]NØRGÅRD, P.: Early Piano Works (Sivelöv)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220590
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
2017年に85歳の誕生日を迎えたノアゴーは、ニールセンの次世代を担う、現代デンマークで最も影響力のある作曲家の一人です。2016年には権威ある「エルンスト・フォン・ジーメンス賞」を受賞、ますますその活躍が評価されています。ノアゴーは若いころからピアノ音楽に興味を持ち、多くの作品を書いていますが、バッハとストラヴィンスキーの影響が顕著な最初期の作品が年を追うごとに、「宇宙の発展」を描く独自の作風に仕上がっていく様子はとても興味深いものです。 このアルバムで演奏しているシヴェレフは、デンマーク王立音楽院のピアノ科の教授で、ノアゴーが長らく信頼を寄せているピアニスト。アルバム中「一楽章のソナタ」と「クローバー」を除く4つの作品は、どれもシヴェレフに献呈されています。
収録作曲家:
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ブラジリアン・ランドスケープ [ペトリ/マズール/マレイ]
Arrangements for Recorder, Guitar and Percussion (Brazilian Landscapes) (Petri, M. Mazur, D. Murray)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220618
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
「ブラジル」をテーマにしたアルバム。ジスモンチやジョビンなどおなじみの名前から、ヴィラ=ロボスの情熱的な曲、ナザレーの抒情的な曲などもりだくさんの選曲です。今回はミカラ・ペトリのリコーダーを中心に、若手ギタリスト、ダニエル・マレイと、マイルス・デイヴィスとも共演経験のある天才的ジャズ・パーカッション奏者、マリリン・マズールがアンサンブルを結成し、洗練された響きを聞かせています。作曲家としても知られるマレイ自身の作品も収録。情熱からsaudade=哀愁まで、多彩なブラジル音楽を奏でています。
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Garden Party [ペトリ/ハンニバル]
Recorder and Guitar Recital: Petri, Michala / Hannibal, Lars - NIELSEN, C. / HANNIBAL, L. / LALO, E. / CHRISTIANSEN, A.L. / GRIEG, E. (Garden Party)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220619
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
リコーダーの名手ミカラ・ペトリとギタリスト、ラース・ハンニバル。彼らは1992年の夏、スペイン、アンダルシアのLa Cartuja de la Sierra修道院で最初のコンサートを開催して以来、ヨーロッパ、アジア、中米を中心に1500回以上のコンサートを行っています。後期ルネサンス、初期バロック、古典派、ロマン派、そして彼らのために書かれた現代曲までとレパートリーは幅広く、曲に応じて自由な編曲を行うなど、常に果敢な挑戦を行い、聴衆を楽しませる彼ら、今回のアルバムは北欧作品を中心としたレパートリーを披露しています。 まるでガーデン・パーティに招待されたかのような心地よさ。親密な雰囲気の中に、鳥の声が聞こえてきたり、爽やかな風が吹いてきたりと、心の底から楽しめるアルバムです。
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ノアゴー (1932-):
オルガン作品集 [クリスティアンセン]NØRGÅRD, P.: Orgelbogen (The Organ Book) / Canon (J.E. Christensen)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220656
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
管弦楽から声楽まで、主要なジャンル全てに作曲を行っているノアゴー。もちろんオルガンのためにもユニークな作品を書いています。もちろん、年代を追うごとに作風が変化するノアゴーのこと。このアルバムでも変幻自在な作品を聴くことができ、冒頭に置かれた比較的初期の作品である「祝典前奏曲」の輝かしい響き、神秘的な曲集「年の讃歌」を経て、1990年代に書かれた一連の複雑な作品へと移行していく作風を楽しめます。 また、最後に置かれた「カノン」は、ノアゴーが開発した“無限セリー”という方式が用いられており、オルガンで奏でるシンプルな音型が、複雑に組み合わされて発展、星の輝きのような壮麗な世界が形造られるというノアゴー独自の作品です。
収録作曲家:
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IN DULCI JUBILO - もろびと声あげ [シアター・オブ・ヴォイシズ/ヒリアー]
Choral Music (In dulci jubilo - Music for the Christmas Season by Buxtehude and Friends) (Theatre of Voices, Hillier)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:6.220661
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
DACAPOレーベルにおける初の「クリスマス・アルバム」は、グラミー賞受賞者、ポール・ヒリアー率いるシアター・オブ・ヴォイセスが演奏するブクステフーデとその友人たちの作品集。お告げから降誕までの情景に合わせて選曲、演奏するというコンセプトに基づき、伝統的なクリスマス音楽に加え、オルガンの独奏曲や声楽アンサンブルなどバラエティに富んだ作品が組み合わされています。小編成の声楽アンサンブルと器楽アンサンブルによる精緻で美しい演奏は、17世紀の慎ましいクリスマス音楽をこの上なくひきたてています。
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伊藤悠貴
ザ・ロマンティック [伊藤悠貴(チェロ)、ダニエル・キング・スミス(ピアノ)、ジェイムズ・リル(ピアノ)]Cello Recital: Ito, Yuki - BRIDGE, F. / DELIUS, F. / ELGAR, E. / MAHLER, G. / SCHUMANN, R. / STRAUSS, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (The Romantic)
発売日:2017年11月15日
NMLアルバム番号:MECO-1045
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
世界的チェリスト YUKI ITO を投影する12のロマンティシズムブラームス国際コンクール優勝、英国ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール・日本人初優勝を誇る駿才、伊藤悠貴が満を持して開示する、浪漫溢れるチェロ名曲集です。実に収録曲の半分を伊藤自らが編曲という意欲作であり、その華麗なるヴィルトゥオジティ、しなやかなフレージングと妙なる音色は、聴く者を桃源郷へといざないます。 英国と日本をベースにインターナショナルに活躍するワールドワイドクラスの才能を存分にご堪能下さい。
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礒絵里子
エスプレッシーヴォ [礒絵里子(ヴァイオリン)、實川風(ピアノ)、神谷未穂(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Jitsukawa, Kaoru - BRAHMS, J. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / POULENC, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Espressivo)
発売日:2017年10月18日
NMLアルバム番号:MECO-1044
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム。色鮮やかに織りなす18のエスプレッシーヴォ日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20周年記念アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉のヴァイオリン愛奏曲全18曲を収録しました。 共演の實川風(ピアノ)との浪漫溢れるエスプレッシーヴォ(表情豊か)なアンサンブルは、まさに薫り立つフィネスに満ちた孤高の音世界です。 *FM ヨコハマ「礒絵里子のシーサイドクラシック」テーマ曲「舞踏会の美女」収録
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横山幸雄
ファンタジー [横山幸雄(ピアノ)]Piano Recital: Yokoyama, Yukio - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / CHOPIN, F. / SCHUMANN, R. (Fantasy)
発売日:2017年09月08日
NMLアルバム番号:MECO-1043
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
古典派からロマン派まで、ファンタジー溢れる横山幸雄の幻想曲集古典派からロマン派まで、バッハ、モーツァルト、ショパン、シューマンの至極の「幻想曲(ファンタジー)」集です。横山が今、最も共感する偉大な作曲家たちの幻想曲と、横山のピアニズムの昇華は、圧倒的な説得力を持つ傑作となりました。 完璧にコントロールされた美音をもって語られるフレーズ、陰影に富むハーモニー、あらゆるエディションを研究し楽曲を鳥瞰する明晰なアナリーゼ、それら横山幸雄の美質が織り込まれたこのファンタジー集は、昨年デビュー25周年を経た横山の熟成とさらなる飛翔を確信付けるものです。
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後藤真美
こころ歌 [後藤真美(ソプラノ)、下岡達朗(ピアノ)、下岡達朗(編曲)、遠藤頌豆(尺八)、木下愛子(編曲)]Vocal Recital (Soprano): Goto, Mami - DAN, Ikuma / KOBAYASHI, Hideo / NAKADA, Yoshinao / OKANO, Teiichi / TAKI, Rentaro / YAMADA, Kosaku (Kokoro-uta)
発売日:2017年08月23日
NMLアルバム番号:MECO-1042
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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発売日:2017年07月28日
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:790円(税込)マーラーの全交響曲の中でも「創造の新たな段階に踏み出した作品」とされる交響曲第5番。彼の親しい友人ブルーノ・ワルターや批評家たちの指摘によるまでもなく、マーラー自身がこの事実に気付いていたことでもあり、これまでの「子供の不思議な角笛」からの影響から脱却した“器楽のみ”のこの作品には自信を抱いていました。だからこそ、1904年10月の初演の際、この曲がオーケストラや聴衆に快く受け入れられなかったことが不本意であったマーラーは、後に妻アルマの助言も入れながら何度かの改訂を施しています。 残念ながら初演時には人気を獲得することなかった「第5番」が決定的人気を得たのは、1971年のヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」での効果的なアダージェットの使用でしょう。以降、交響曲第5番は「最も人気のある交響曲」としてランク付けされています。 2016年のヤンソンスが指揮したこの「交響曲第5番」。一聴すればヤンソンスがどれほどこの曲に対して真摯に向き合っているかがおわかりいただけます。名曲中の名曲だけに多くの指揮者、オーケストラがこの曲を演奏、録音し、聴き手もこれらの演奏に触れる機会がありますが、ここでのヤンソンスの演奏は、どんなに耳が肥えた聴き手にも、新たな発見をもたらすことでしょう。各々の楽器によるフレーズの歌わせ方、テンポ、デュナーミクに至るまで、もう一度スコアを見たくなるような驚きに満ちています。スコアを深く丁寧に読み込み、一つ一つの音を大切に奏でることで生まれた完成度の高い演奏です。 SACD Hybrid盤は日本先行発売(日本だけの販売となります)。通常盤は8月発売予定。
収録作曲家:
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発売日:2017年07月28日
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ネルソンス&バーミンガム市響との鮮烈なショスタコーヴィチがSACDハイブリッドの高音質で蘇る!
来日を記念し、SACDハイブリッド盤を日本限定発売いたします。1941年、第二次世界大戦のさなか、ナチス・ドイツ軍に包囲されたレニングラード市内で作曲された「交響曲第7番」。ナチスのファシズムへの反感が込められた壮大な作品であり、闘争、悲劇、勝利といった感情の中に、ショスタコーヴィチらしいシニカルさも含む問題作です。 アンドリス・ネルソンスは2014年以来ボストン交響楽団の音楽監督を務め、2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任することが決まっている現在最も注目を集める指揮者。この『レニングラード』はバーミンガム市響と良い関係を築いていた2011年の演奏で、冒頭から疾走するようなスピードで一気に突き進む、若きネルソンスのエネルギッシュな表現が魅力です。一方、第3楽章〈アダージョ〉では悲しみに満ちたメロディを弦の美しくも痛切な響きで見事に歌い繋ぐなど、豊かな音楽性も存分に発揮しており、この録音から数年後には世界的な人気指揮者となった実力の片鱗を見せつけます。曲の最後、大音響の中に到達する雄大なスケールで作り上げたクライマックスが聴きもので、聴衆の熱狂的な歓声にも納得させられます。収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第4集〉
交響的幻想曲とフーガ Op.57
7つのオルガンのための小品 Op.145
モノローグ Op.63 他 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Works, Vol. 4 (Weinberger) - Symphonic Fantasia and Fugue / 7 Organ Pieces / Monologe / 6 Trios / Organ Suite No. 2
発売日:2017年07月21日
NMLアルバム番号:777760-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:1,890円(税込)2016年、レーガーの没後100年を記念して企画されたオルガン作品全集。今回の2枚組の核となる長大な「交響的幻想曲とフーガ」のように、複雑な声部が絡み合うのがレーガー作品の特徴で、もちろん演奏には高い技術が要求されます。演奏しているのはcpoレーベルにバッハ全オルガン作品を録音しているヴァインベルガー。彼の完璧な技巧を楽しむのはもちろんのこと、熟考の上に導き出されたオルガンの美しい響きを丹念に捉えた高音質録音がこのシリーズの特徴です。どんなに音が重なり合っていても、一つ一つの響きがクリアに聞き取れるSACD(ハイブリッド)盤の素晴らしさも体験できます。
収録作曲家:
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實川風
プレイズ・ショパン [實川風(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music (Kaoru Jitsukawa)
発売日:2017年07月19日
NMLアルバム番号:MECO-1040
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
實川風、待望のオール・ショパン・アルバム2015年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第3位入賞に輝いた若きピアノの貴公子、實川風が贈るファン待望のオール・ショパン・アルバムです。 本人が厳選を重ねたショパン名曲の数々には、虚飾を排したまさに王道のピアニズムが遺憾なく発揮されています。至福のピアニッシモから重厚なフォルティッシモまで、その丁寧に奏でられる音楽は深く醸成されて、聴く人を感動の境地へと誘います。
収録作曲家:
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河野智美
ザ・バッハ [河野智美(ギター)、大沢美月、田中春彦(ギター)]BACH, J.S.: Guitar Music (The Bach) (Tomomi Kohno)
■器楽曲(ギター)
発売日:2017年07月05日
NMLアルバム番号:MECO-1039
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
謳うギタリスト、河野智美 初のオール・バッハ・アルバム河野智美のサード・アルバム「ザ・バッハ」は、アーティスト自身による編曲など、バッハにおける長年の研究研鑽の真価を問う試金石です。そこには才能、美意識、審美眼、技術等持てるその全てが発露されているといっても過言ではないでしょう。今ここに、ギターならではの孤高の世界へと昇華したバッハの精髄が昇陽します。
収録作曲家:
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中鉢聡
プリモ・バーチョ [中鉢聡(テノール)、瀧田亮子(ピアノ)]発売日:2017年06月01日
SACD-Hybrid価格:3,080円(税込、送料無料)
日本を代表するスーパーテノール歌手、中鉢聡のデビューアルバム!!オペラアリアの名曲から7曲、タンゴやイタリア民謡などポピュラーの名曲から7曲と、アーティストの魅力をさまざまなカラーで堪能できる贅沢な内容となっています。いずれの楽曲も中鉢聡がコンサートやリサイタルで常々披露してきた、名曲中の名曲ばかり。 喉の病から一時は再起不能かと危ぶまれましたが、手術から長いリハビリを経て、見事にカムバックを果たした、まさに「新生・中鉢聡」を世に問う1枚です。
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赤坂達三
オマージュ・ア・パリ [赤坂達三(クラリネット)、浦壁信二(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Akasaka, Tatsuzo / Urakabe, Shinji - AURIC, G. / DEBUSSY, C. / POULENC, F. / RUEFF, J. (Hommage à Paris)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1002
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
6年ぶりのニューアルバムは、デビュー20周年記念アルバムとして待望のリリース日本でただひとり、ソロ・クラリネッティストとして活躍する、クラリネットの貴公子、赤坂達三の実に6年ぶりのニューアルバム、そしてデビュー20周年記念アルバムです。本作での収録曲は赤坂本人が強く望んでいた「アーティストとして最盛期の今しか残せないであろう」と語る超絶技巧曲集。 パリ国立音楽院の歴代作曲家が音楽院の試験曲として作曲した各曲は、当代一流の名門音楽大学の試験曲というだけあって、最高難度の技巧、高い音楽性が要求される曲ばかりです。サン=サーンスのオーボエ・ソナタは赤坂のオーボエに対する想いから収録、クラリネット版としては世界初レコーディングとなりました。アンコールピースとして、オーリックの映画音楽「ワルツ~赤い風車」も、フランス・パリに自身の音楽的ルーツを置く赤坂達三ならではの、まさにオマージュ・ア・パリです。 中には一般に知られていない秘曲といえるものもあり、その手のファンにはまさに垂涎の1枚。いわゆるグランドピースアルバムではありませんが、世界的に認識されている最高難度の名曲の数々は、今の赤坂を世に問う1枚として金字塔的存在です。 レコーディングはDSDレコーディング、SACDハイブリッド盤での満を持してのリリースです。
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アクア・トリニティ
水の薫り(礒絵里子、水谷川優子、水永牧子) [礒 絵里子(ヴァイオリン)、水谷川 優子(チェロ)、Cello 水永牧子(チェンバロ)]Chamber Music (Piano Trio) - BIZET, G. / CUI, C. / CORELLI, A. / LECLAIR, J.-M. / MOZART, W.A. / RAMEAU, J.-P. (Fragrance of Aqua) (Aqua Trinity)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1004
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
“アクア・トリニティ”のデビューアルバム!若手実力派演奏家として活躍中の礒絵里子(ヴァイオリン)、水谷川優子(チェロ)、水永牧子(チェンバロ)のトリオ・ユニット、「アクア・トリニティ」のデビューアルバム。グループ名は、メンバー全員が「Aqua=水」に由来する名前であり、「Trinity=三位一体」のごとく芳醇で真に昇華されたアンサンブルを醸成し、また器によって姿を変える「水」のようなユニットでありたいという願いをこめて命名されました。 美しく華麗なバロックの名曲から、映画音楽やピアソラ作品まで、モダン楽器と古楽器の稀有なトリオ・ユニットによる変幻自在のサウンドは圧巻です。
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塚越慎子
ディア・マリンバ [塚越慎子(マリンバ)、土井徳浩(クラリネット)、鉄井孝司(ウッドベース)、山口真由子(マリンバ)]Marimba Recital: Tsukagoshi, Noriko - BURRITT, M. / HOSOKAWA, Toshio / MIYAKE, Kazunori / SAMMUT, E. / YOSHIMATSU, Takashi (Dear Marimba)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1005
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
次世代を担うマリンバ界の若きスター塚越慎子のデビューアルバム!次世代を担うマリンバ界の若きスター塚越慎子(つかごし・のりこ)のデビューアルバムです。第2回 パリ国際マリンバコンクール(フランス)第1位、第8回 第2回 国際マリンバコンクール(ベルギー)第2位他、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇る塚越慎子。その塚越の「ディア・マリンバ」は、まさにタイトルのとおりアーティストのマリンバに対する深い愛情が感じられるアルバムです。シリアスな現代曲から、ジャズやポピュラー音楽のイディオムを踏襲した楽曲まで、アーティストの持てるポテンシャルを幅広く堪能できます。 世界的名指揮者であるシャルル・デュトワをして、「私の知る限り、Noriko Tsukagoshiほど素晴らしいマリンバの演奏を聞いたことがない。」と言わしめるほどの見事な才能は、CDに収録されたすべての楽曲において証明されています。 DSDレコーディング、SACDハイブリッド盤の高音質も魅力です。
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三浦文彰
プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン・ソナタ [三浦文彰(ヴァイオリン)、イタマール・ゴラン(ピアノ)]発売日:2017年06月01日
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつ、ハノーファ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて史上最年少で優勝。「驚くべきその演奏はハノーファ国際コンクールのすべてを吸い取ってしまった」と評された至宝の才能が、プロコフィエフの傑作ソナタにおいて結実しました。 聴く者を震撼させる圧倒的な超絶技巧と、悪魔的霊感に満ちた音楽性がここに開示されました。世界最高のアカンパニストとの呼び声も高い、イタマール・ゴランとの濃密なアンサンブルも圧巻です。
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デュオ・プリマ
デュオイズム(礒絵里子、神谷未穂) [◇デュオ・プリマ Duo Prima(礒絵里子/神谷未穂)、 福田進一(ギター)、エマニュエル・ジラール(チェロ)]Violin Duo Recital: Duo Prima - BARTÓK, B. / MOZART, W.A. / PROKOFIEV, S. (Duoism)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1007
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
デュオ・プリマ=礒絵里子、神谷未穂の従姉妹同士のふたりから成るヴァイオリン・デュオのユニット。を表すはスペイン語での意味を持ちます。 デビュー10周年を記念したアルバムでは、古典から近代まで幅広くヴァイオリン・デュオの名作をセレクト、10年の時空を超えてその成果が今ここに結実しました。まさにのタイトルが示すとおりヴァイオリン・デュオの神髄を堪能できます。 ゲストアーティストとして、ギターの福田進一、チェロのエマニュエル・ジラールが参加、その馥郁たる薫り立つようなサウンドは、極上の室内楽ならではの愉悦です。
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竹山愛
プレイズ・パリ [竹山愛(フルート)、與口理恵(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Takeyama, Ai / Yoguchi, Rie - DEBUSSY, C. / ENESCU, G. / FAURÉ, G. / GAUBERT, P. (Ai Takeyama Plays Paris)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1008
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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樋口達哉
君のために [樋口達哉(テノール)、仙台フィルハーモニー管弦楽団、鈴木織衛(指揮)、編曲:竹内淳]Vocal Recital (Tenor): Higuchi, Tatsuya - AFANASIEFF, W. / BERNSTEIN, L. / BIZET, G. / MASSENET, J. / PUCCINI, G. / VERDI, G. (Per Te)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1009
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
テノールの貴公子、樋口達哉デビュー !
フルオーケストラと織りなす甘美で華麗な「愛」の名曲集〈ライナーノーツより〉 思い出深い作品を凝縮し、切々と歌い上げた濃密なデビュー作 (伊熊よし子) 樋口達哉のソロ・デビューとなる今回の録音は、聴き手の心の奥に切々と訴えかけてくる浸透力の強さと、驚異的な集中力と、各曲に対する熱意を感じさせる。 彼は念願かなってオーケストラとの共演による渾身の1枚を作り上げた。ここにはそれぞれ思い出深い作品が選ばれ、テノール歌手樋口達哉のこれまでの軌跡ともいうべきアルバムとなっている。 「どうしても収録したかったのは《妖精ヴィッリ》。イタリア留学時代にコンクールやオーディションを成功させてきた曲ですので。《蝶々夫人》は初めてナマの舞台を観たオペラ。イタリアで初めて観たオペラでもあり、ミラノで初めて全曲を歌ったのもピンカートン。《ラ・ボエーム》はハンガリー国立歌劇場にデビューした大切な役。《トスカ》は日本の新国立劇場にデビューした役です」 こう語る樋口達哉の思い出が歌に活力と生命と情熱を加え、雄弁な語りとなり、強いインパクトを伴って訴えかけてくる。 2011年、日本は未曽有の震災に見舞われたが、東北出身の樋口達哉は仙台フィルとの共演により自身の持てる最高の力を発揮、みんなを元気づける歌を録音に刻み込んだ。「君のために」の日本語訳では、「君」を「あなた」に置き換え、ある個人に対する愛ではなく、すべての人に向けた大きな愛を歌い上げている。そして「ふるさと」では、「一緒に歌って」といわんばかりに親密な歌声で呼びかける。 選曲は切なさと哀愁と内に秘めた情熱とほの暗い影が見え隠れするものが主流。それを指揮者&オーケストラと濃密な対話を繰り広げながら熱唱する。聴きごたえ十分の重量級のデビュー作。人に力を与えてくれる1枚だ。 -
宮本文昭&シエナ・ウインド
ザ・デビュー [宮本文昭(指揮)、シエナ・ウインド・オーケストラ]SIENA WIND ORCHESTRA: Debut (The)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1010
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
絢爛・官能・昇華...指揮者・宮本文昭、堂々のデビュー
まさに手に汗握り、心ふるえるブラスの一大絵巻!〈ライナーノーツより〉 百戦錬磨のプロ同士による初タッグ ! (富樫鉄火) いうまでもなく、オーケストラは、指揮者によって響きや色彩感が変わる。1990年代後半、N響は、それまでのドイツ系に対し、初めて、フランス音楽を得意とするスイス人指揮者シャルル・デュトワを迎え、音色を一変させた。 吹奏楽も同じだ。今や人気絶頂のシエナ・ウインド・オーケストラにとって、宮本文昭とは、今回が初めてのタッグだった。シエナにとって、宮本が今までの指揮者とちがっていたのは、彼が5年ほど前まで「管楽器(オーボエ)奏者」だったことだ。吹奏楽は管楽器を主体とする編成である。まさに指揮者と演奏者が同じジャンルのプロフェッショナル同士というわけだ。 たとえば、本盤中の「威風堂々」第1番、トリオ(中間部)をお聴きいただきたい。実にゆったりとしたテンポで、じっくり演奏されている。スピード感あふれる演奏を得意とするシエナとしては、珍しい響きだ(アマチュア・バンドだったら、すぐに息切れし、破綻するテンポである)。どうも宮本は、自らが管楽器奏者だからこそ、どこまで引っ張れるかを十分心得ているようだ。その意味で、今回の初タッグは、コラボでありながら、百戦錬磨のプロ同士が、腕試しを楽しんでいるような面も感じられるのだ。宮本文昭が、このような、ベーシック名曲を指揮したことに、驚いた吹奏楽ファンも多いのではないだろうか。 果たして、どのような響きが展開するのか……さあ、宮本&シエナの新しい世界を、さっそく聴いてみようではないか。 -
浦山純子
ヴォヤージュ [浦山純子(ピアノ)]KASHIWAGI, Toshio: Paraphrase Fantasque Along Basho's Narrow Road (Junko Urayama) (Voyage)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1011
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
浦山純子、柏木俊夫:「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」「奥の細道」から着想され、日本と西洋を見事に融合させた名曲「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」。 長くロンドンの拠点を置いて活躍し帰国したのスタインウェイ・アーティスト、浦山純子が自らライフワークに掲げる本作を、作曲者・柏木俊夫氏生誕生100年の今年、満を持してリリース! 「スタインウェイピアノを愛し、世界各地のコンサートステージでスタインウェイピアノを自らの意思で選んで弾くトップアーティストであり、ピアノ演奏史に不滅の名を残すアーティスト」の1人として、浦山純子がスタインウェイ・アーティスト・ワールドワイドに指名されたのはロンドンで活躍していた当時のこと。その後、逆輸入される形で2005年より活動の拠点を日本へ移し、以来多彩な活動を行ってきた。 長い海外生活ののち、運命的な出会いをしたこの「芭蕉の奥の細道による気紛れなパラフレーズ」は、東北出身の浦山にとって日本人として、そして東北の人間としてのルーツに思い至らせるものであり、以降本作を自らライフワークとして掲げ、演奏を重ねている。作曲者・柏木俊夫氏の生誕100年を迎える今年、ついに念願の全曲録音CDをリリース。
収録作曲家:
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関本昌平
グレイ・パール
〜 ブラームス後期ピアノ作品集 [関本昌平(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Pieces, Opp. 118 and 119 / 3 Intermezzi (Gray Pearl) (Shohei Sekimoto)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1012
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
2005年のショパン国際ピアノコンクール第4位入賞から7年の歳月を経て、満を持して開示する関本昌平のブラームス後期ピアノ作品集。ブラームスの最大の理解者であったクララ・シューマンは作品119-1を「灰色の真珠(グレイ・パール)」と表現したが、それは作品119-1だけではなく、最晩年のブラームス作品全てにあてはまると言っても過言ではない。 「灰色の真珠」とは、若き日のような輝きはなく曇っているが、その本質は極めて深く、より深みを増して輝く宝石のようだという意味であるが、関本のブラームスは慈愛に満ち、祈りにも通じる深遠な音楽を表出させている。霊気すら感じる凄まじいその音楽の昇華は、我々に最晩年のブラームスの命の告白を聴かせてくれるのである。 2012年5月、クララ・シューマンの名を冠した「クララ・ザール」でのセッションレコーディング。
収録作曲家:
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ザ・スーパーデュオ
ふたりでお茶を
~ ザ・スーパーデュオ 不滅のスタンダード名曲集 [ザ・スーパーデュオ = 赤坂達三(クラリネット)、斎藤雅広(ピアノ、編曲)]Clarinet and Piano Recital: Super Duo (The) - AURIC, G. / BECHET, S. / KERN, J. / RAVEL, M. / YOUMANS, V. (Tea for Two)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1014
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
ザ・スーパーデュオ = 赤坂達三(クラリネット)、斎藤雅広(ピアノ、編曲)が奏でる
究極のスタンダードナンバーの数々を収録した名作。◇クラリネットの貴公子、赤坂達三、久しぶりのポピュラー名曲集! 心温まるゴージャスなBGMとしても最高です。 ◇団塊の世代、オールドファンの琴線に響く究極のスタンダードナンバー集! ◇クラシックのみならず、ジャズ~ポピュラーファンにも魅力的なラインアップ! ◇クラリネットのヴィルトゥオーゾ・テクニックが縦横無尽に披露される斎藤雅広による魅力溢れるアレンジ! -
新居由佳梨
透明な風 ラヴェル名曲集 [新居由佳梨(ピアノ)]RAVEL, M.: Piano Music (Lucid Breeze) (Yukari Arai)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1016
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
スイス国立ジュネーヴ音楽院での研鑽後、イタリア・モノポリ国際ピアノコンクール他国内外のコンクールに多数入賞、伝説のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルとのRCAレーベルへの録音など、真摯な音楽活動を繰り広げる新居由佳梨によるオール・ラヴェル・アルバムです。 その類まれなる深い感受性、きらめく音のプリズム、精細な音の流動、たゆたうハーモニーは、まさに新居の真骨頂です。フランス音楽本流のエスプリを纏う新居のピアニズムが、ラヴェル生粋の名曲を通して、我々を深い感動の境地にいざないます。富士見市文化会館でのセッションレコーディング(DSDレコーディング)
収録作曲家:
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平澤真希
オマージュ・ア・ショパン [平澤真希(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music / HIRASAWA, Maki: Return to Heaven - Dragon (Hommage à Chopin) (Maki Hirasawa)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1018
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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古川展生
ジェントル・ソウルズ [古川展生(チェロ)、塩入俊哉(ピアノ・編曲)]Cello Recital: Furukawa, Nobuo - BARTÓK, B. / CASSADÓ, G. / CASALS, P. / CHOPIN, F. / LISZT, F. (Gentle Souls)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1019
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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須藤慎吾
アリエ オペラ・アリア集 [須藤慎吾(バリトン)]Opera Arias (Baritone): Sudo, Shingo - BELLINI, V. / BIZET, G. / DONIZETTI, G. / GIORDANO, U. / VERDI, G. (Arie)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1021
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
須藤慎吾、デビュー! アリエ〜オペラ・アリア集イタリア声楽コンコルソシエナ大賞、日伊声楽コンコルソ優勝、オルヴィエート国際オペラコンクール第2位入賞他、華々しい経歴を誇る日本を代表するバリトン歌手、須藤慎吾のデビューCD。須藤が最も得意とするヴェルディのオペラ・アリアを中心に、ヴェリズモの情感あふれる朗唱と仙台フィルハーモニー管弦楽団との濃密なアンサンブルは、まさにゴージャスかつリッチ! “Voce del leone(ライオンの声)”と称される日本人ばなれした豊かな声量と深い音楽性を纏って、須藤慎吾が世に問う渾身のデビュー・アルバムである。
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浦山純子
コンチェルト [浦山純子(ピアノ)、山下一史(指揮)、仙台フィルハーモニー管弦楽団]CHOPIN, F.: Piano Concerto No. 1 / RACHMANINOV, S.: Piano Concerto No. 2 (Junko Urayama, Sendai Philharmonic, Kazufumi Yamashita)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1022
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
魂のピアニスト、浦山純子の新たなる金字塔!
ショパン:ピアノ協奏曲第1番&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番これほど聴くものの心を浮き立たせてくれる演奏も、そうあるものではない。 浦山純子さんのショパンとラフマニノフのピアノ協奏曲である。ピアノを鳴らし切るように重厚な低音から、満天の星が降り注ぐように煌びやかな高音まで、その存在感は圧倒的、また玲瓏な音色、温もりのある風趣、くぐもった感触など色とりどりの響きが混然一体となって見事に調和し、グラデーションのように移ろっていく様は鮮やかとしか言いようがない。 かくて目眩くような音楽の愉悦が生まれた。いつも傍らにおいてじっくりと愛聴したいアルバムの誕生である。 (真嶋雄大ライナーノーツより) -
工藤セシリア
オマージュ・ア・ドビュッシー [工藤セシリア(ピアノ)]Piano Recital: Kudo, Cecilia - DEBUSSY, C. / RAVEL, M. (Hommage á Debussy)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1023
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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樋口達哉
パッシオーネ [樋口達哉(テノール)、ヴィンチェンツォ・スカレーラ(ピアノ)]Vocal Recital (Tenor): Higuchi, Tatsuya - BIZET, G. / CHOPIN, F. / DALLA, L. / FALVO, R. / GASTALDON, S. / LEONCAVALLO, R. / TOSTI, P. (Passione)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1024
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
オペラ界の貴公子 樋口達哉と、
世界的名アカンパニスト ヴィンチェンツォ・スカレーラが贈る20の愛の花束
オペラ界の貴公子 樋口達哉が贈る自身初のイタリア歌曲~カンツォーネ集。彼自身が熟考を重ね選曲した珠玉の20曲は、何れも世界中のオペラ歌手達が頻繁に取り上げる名曲中の名曲ばかり。 樋口達哉の共演を務めるピアニストは、ベルゴンツィ、カレーラス、リッチャレッリ、カバリエ、サバティーニ、スミ・ジョー等世界一流の歌手達から指名を受ける名手ヴィンチェンツォ・スカレーラ! まさにカンタービレでパッシオーネなアンサンブルは、もはや伴奏の息を遥かに超越し、真に有機的かつ音楽的な至高の芸術である。 -
古川展生
J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏チェロ組曲 全曲 [古川展生(チェロ)]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 (Complete) (Nobuo Furukawa)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1025
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,400円(税込、送料無料)
デビュー15周年記念アルバム!チェリスト古川展生がまさに満を持してリリースする、チェロの旧約聖書とも呼ばれるバッハ無伴奏チェロ組曲全曲です。古今東西、旧来よりチェリストにとってはバイブル的存在であり、その才能の刻印においては最も重要なレパートリーであるバッハ無伴奏チェロ組曲を、ついに古川展生が開示しました。 今ここに自身の全てをかけて、デビュー15周年記念アルバムにふさわしい金字塔の誕生です。
収録作曲家:
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川越塔子
パリの薫り コンセール・アペリティフ [川越塔子(ソプラノ)、細川智美(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Kawagoe, Toko - DELIBES, L. / LISZT, F. / NAKADA, Yoshinao / POULENC, F. / SATIE, E. (Parfum de Paris - Concert Apéritif)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1026
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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新垣隆&礒絵里子
ロンド 珠玉のヴァイオリン名曲集 [礒絵里子(ヴァイオリン)、新垣隆(ピアノ、作曲)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Niigaki, Takashi - DINICU, G. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / MASSENET, J. / NIIGAKI, Takashi (Rondo)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1027
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
陰の天才から、真の天才へ!
鬼才 新垣隆(ピアノ、作曲)が盟友 礒絵里子(ヴァイオリン)と紡ぐ16の音の花束本場ベルギーで学んだ礒絵里子のヨーロッパ本流のヴァイオリンと、陰の天才から真の天才へと大きな変貌を遂げた新垣隆のピアノによる珠玉のヴァイオリン名曲集です。 このアルバムでは、新垣隆の作曲による「ロンド」「哀しい鳥」という2曲の魅力溢れる新曲を収録、多彩な音のパレットを持つ彼の非凡な才能が開示されています。新垣隆自身の名前が冠されるクラシック・アルバムとしては初となるこの「ロンド」は、新曲以外に、数多ある世界中のヴァイオリン名曲の中からまさに宝石のような全16曲を収録、薫り立つような音の花束は、聴く人の琴線に深く触れることでしょう。 学生時代から長きに渡り深い友情と信頼を醸成してきた礒と新垣による至高のデュオ・サウンド、その芸術が今、ここに結晶し、そして飛翔します。 -
工藤重典&工藤セシリア
ウィーンの薫り ~ フルート・ソナタ集 [工藤重典(フルート)、工藤セシリア(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Kudo, Shigenori / Kudo, Cecilia - CLEMENTI, M. / CZERNY, C. / DOPPLER, F. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. (Perfume of Vienna)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1029
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
工藤重典、フルートと共に50年
ウィーン黄金時代の名曲ソナタを、工藤重典と愛娘が奏でる。名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバムです。このアルバムでは、工藤自らが厳選したオーストリア・ウィーンに由来するフルート・ソナタを収録、その眩いばかりのテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしい内容となっています。 ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌならではのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。 -
工藤重典&工藤セシリア
アンコール ~ 珠玉のフルート名曲集 [工藤重典(フルート)、工藤セシリア(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Kudo, Shigenori / Kudo, Cecilia - BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / DVOŘÁK, A. /FAURÉ, G. (Encore)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1030
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
工藤重典、フルートと共に50年
極めつけのフルート小品名曲の数々… ここに問う50年の集大成名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバム第2弾です。このアルバムでは、工藤自らがフルート小品名曲の中から極めつけの名曲のみを厳選、誰にでも耳馴染みのある名曲の数々は、最上級のBGMとしてもお勧めです。そして工藤ならではの完璧なテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしいフルート名曲の集大成ともいえる内容となっています。 ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。 -
新倉瞳
エルガー(1857-1934):
チェロ協奏曲 [新倉瞳(チェロ)、飯森範親(指揮)、山形交響楽団]ELGAR, E.: Cello Concerto / BRUCH, M.: Kol nidrei / CASALS, P.: El cant dels ocells (Hitomi Niikura, Yamagata Symphony, Norichika Iimori)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1032
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
5年の沈黙を経て、今ここに、チェロの女神が降臨する
〜 新たなる一章。新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶 〜幼少期を過ごしたドイツ、アメリカでは森中を駆け回る、素直で元気な子供だった。自分から求めるより、目の前に既に何か用意されている。以前の大手レコード会社からのCDデビュー話も、いつしか演奏家としてのレールまでもひいてもらった。全てのことから半ば逃げ出したと言っても過言ではない留学先のスイスでは、多く葛藤と向き合い、脱出し、素の自分を取り戻すことができた、と新倉瞳は語る。 そして今ここに、自身初のコンチェルト・アルバムを携え、新の「自分」を開示し、満を持して問う。 チェロ・コンチェルトの金字塔「エルガー:チェロ協奏曲」、新倉の情念を表出する「コル・ニドライ」、チェロ名曲の代名詞とも言える「鳥の歌」・・・。このアルバムは、フルオーケストラをバックに新生、新倉瞳が放つ慟哭の結晶である。 -
實川風
ザ・デビュー [實川風(ピアノ)]Piano Recital: Jitsukawa, Kaoru - BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / NEUBURGER, J.-F. / SCHUMANN, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (The Debut)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1033
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
期待の大型新星デビュー! 知性溢れる虚飾無き王道のピアニズム
ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール入賞記念アルバム2015年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第3位入賞に輝いた若きピアノの貴公子、實川風のデビュー・アルバムです。収録楽曲は、同コンクールにおいて満場の聴衆を興奮の坩堝に巻き込んだ楽曲を新たにセッション・レコーディング、その真摯で虚飾を排した王道のピアニズムは巨匠への飛翔を予見させるものです。 古典〜近代〜現代楽曲それぞれが持つ時代様式を堅持しつつ、常に音楽芸術の真髄を追求する實川のピアニズムは、時代や国境を超越する普遍の美です。 -
平尾祐紀子
華音 [平尾祐紀子(ハープ)]Harp Recital: Hirao, Yukiko - BACH, J.S. / DEBUSSY, C. / GOSSEC, F.-J. / HANDEL, G.F. / IZUMI, Taku / LEHÁR, F. / OKANO, Teiichi (Kanon)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1035
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
世界最小のハープ・サウルハープの天上の響きと、
グランドハープの華麗なるヴィルトゥオジティ・・・
ハープの妖精が紡ぐ16のアラベスク
ハーピスト平尾祐紀子のデビューアルバム。私のデビューアルバム「華音 KANON」を聴いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。 たくさんの方々に美しく奥深いハープの魅力を楽しんでいただけるように、サウルハープというとても小さなかわいいハープと、通常のグランドハープという2種類のハープを収録しました。同じハープでもこんなにも音色が違い、それぞれの楽器が持つ音色の柔らかさや力強さ、奥行きや広がり、その千変万化する音色を楽しんでいただけたらとてもうれしく思います。 このアルバムがきっかけとなり、ハープの魅力を一人でも多くの方に知っていただき、興味を持っていただけることが、私の何よりの喜びです。 平尾祐紀子 -
新倉瞳
祈り チェロとハープ珠玉の名曲集 [新倉瞳(チェロ)、朝永侑子(ハープ)]Cello and Harp Recital: Niikura, Hitomi / Tomonaga, Yuko: BERTHOMIEU, M. / GRIEG, E. / PÄRT, A. / PIAZZOLLA, A. / SAINT-SAËNS, C. (Prayer)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1037
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー10周年記念アルバム 全曲ニューレコーディング新倉瞳のデビュー10周年記念アルバムは、本人が心から愛する珠玉の名曲全18曲を厳選、新たにDSDフォーマットでレコーディングしました。そこにあるのは常にカンタービレでありエスプレッシーヴォ、そして心の吐露であり告白です。深い信頼を置く盟友、朝永侑子のハープと織りなすデュオの響きは、ピアノ伴奏とはまた違った趣であり、豪華絢爛たる別格の音世界が堪能できます。 新倉瞳の原点回帰ともいえるこの小品集は、薫り立つフィネスに満ちた極上の1枚です。
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浦山純子
セルツェ [浦山純子(ピアノ)]CHOPIN, F.: Ballade No. 1 / Berceuse, Op. 57 / Nocturne No. 20 / Prelude No. 25 (Serce)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1038
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
ショパンのセルツェ(心)を紡ぐ ~ ショパン名曲集ポーランド国立ワルシャワ・ショパン音楽院で学び、真のショパン・エッセンスを身にまとう浦山純子によるオール・ショパン・アルバムです。そのショパンのセルツェ(心)の発露は、ロマンティシズムに溢れ、確固たる構成力と深い内的描写の投影が聴くものの心を強く打つことでしょう。 イギリス・シンフォニカレコードによるショパン・レコーディングから実に15年振りのこのショパン・アルバムは、ショパンの名手浦山純子が満を持して臨み、その真髄の全てを刻んだアルバムです。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
オルガン作品集 [ブリンドルフ]NIELSEN, C.: Organ Music (Bryndorf)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:6.220635
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
交響曲や協奏曲など、大規模な作品で知られるデンマークの作曲家ニールセン。しかし、彼の作品リストを詳細に眺めてみると、室内楽や合唱作品などあらゆるジャンルに名曲が存在することに気がつくのではないでしょうか? このアルバムに収録されたオルガン曲は、合唱団とともに演奏するための平易な作品から、彼の最後の作品である「コムモーティオ(心の震えの意味)」まで、本当に多彩な表情を持っています。中でも、1931年に完成された長大で神秘的な「コムモーティオ」はニールセンの創作技術の結晶とも言える内容を持ち、1913年頃から彼がずっと温めてきた「オルガン作品への構想と、内なる衝動」が昇華されたというニールセンにとっても自信作となった1曲です。 コペンハーゲンのNikolaj Kunsthal教会のオルガンは、一度は1795年に焼失するも、20世紀初頭に再建されたデンマークを代表する楽器であり、ロマン派の作品を演奏するにふさわしい音色を備えています。
収録作曲家:
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発売日:2017年03月24日
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
「Musical Neighbours」と題された興味深い1枚。ポーランドで生まれ、ロシアで活躍した作曲家ヴァインベルクの作風は、しばしば親友であったショスタコーヴィチと比較されますが、同時期に活躍したボリス・チャイコフスキーにも相通じるものがあり、実は一時期、モスクワでボリス・チャイコフスキーと同じアパートの隣の部屋に住んでいたともいう、文字通りの「Neighbours=隣人」だったのです。年齢はヴァインベルクの方が6歳上ですが、お互いに影響しあいながら、素晴らしい作品を創り上げています。 ボリスの作品は1957年頃に作曲された、古典的な形式を持つ耳馴染みのよい曲。そのほぼ10年後に作曲されたヴァインベルクの前奏曲は楽器の性能を追求した作品。どちらも名手ロストロポーヴィチに捧げられています。
収録作曲家:
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発売日:2017年03月24日
SACD-Hybrid価格:2,025円(税込)
カザフスタン独立25周年の記念日である2016年12月26日にあわせてリリースされたこのアルバム。収録されているのは、カザフスタン初の「女性作曲家」として認められたジュバノヴァ・ハジザの2曲の弦楽四重奏曲を中心に、19世紀からカザフスタンの音楽の歴史を作ってきた作曲家たちの作品(弦楽四重奏用にアレンジ)を配し、将来を嘱望されている若き作曲家、シャイユム・アルマンの弦楽四重奏曲まで。あまり耳にすることのないこの地の音楽を素晴らしい演奏と音で堪能することができます。 演奏しているのは、1988年に設立された「カザフ・ステート弦楽四重奏団」。国際コンクールで多くの賞を獲得している四重奏団です。最新のシステムで収録された元々の音を、今回のSACD化にあたっては6チャンネル(マルチ)に収録、高音質です。
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発売日:2017年02月17日
SACD-Hybrid
通常価格:2,550円→ 特価!:690円(税込)ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団による“2016年の来日公演のメイン・プログラム”として選ばれたのは、既にリリースされたリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」と、マーラー畢生の名作「交響曲第9番」でした。演奏の素晴らしさは日本の聴衆からも大絶賛されましたが、この録音は来日に先立ってミュンヘンで行われた演奏会のライブを収録したものです。誰もが共感するテンポ設定の元に、マーラーの求める音を徹底的に追求したヤンソンスの演奏、終楽章の最後は永遠の光の中に解けていき、最後の音が消えた時、全てが厳粛な沈黙に包まれます。 SACDハイブリッド盤は日本だけの限定販売となります。数量も限定です。
収録作曲家:
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シャイデマン(1595-1663頃):
オルガン作品集 [フランメ]SCHEIDEMANN, H.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:777562-2
SACD-Hybrid価格:2,720円(税込)
cpoレーベルの“北ドイツのバロック・オルガン作品集”の掉尾を飾る第15集は、ブクステフーデやJ.S.バッハの先駆者としても知られるハインリヒ・シャイデマンの作品集です。10代の終わりに、オランダに行き北ドイツ・オルガン楽派の礎を作ったスウェーリンクに師事、その才能を認められたのか、帰国する際にはスウェーリンクからモテットを献呈されたというエピソードがあります。とは言え、その生涯の詳細はあまり分かっていませんが、30年以上もハンブルクのカタリーナ教会のオルガニストを務め、彼の死後は弟子であったヨハン・アダム・ラインケンがその地位を引き継いだことが記録されています。 このアルバムにはシャイデマンの前奏曲(フーガは曲の中に組み込まれることが多い)と、コラール幻想曲の一部が収録されています。当時のバロック・オルガンが持つ機能を全て駆使した華やかな作品を、教会の響きを存分に取り入れた高音質でお届けいたします。
収録作曲家:
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横山幸雄
雨だれのプレリュード [横山幸雄(ピアノ)、中島彩、川田健太郎、田中照子(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music - Ballade No. 1 / Etudes / Nocturnes Nos. 2 and 20 / Polonaise, "Heroic" (Raindrop) (Yukio Yokoyama)
発売日:2017年01月12日
NMLアルバム番号:MECO-1036
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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ボロプ=ヨアンセン(1924-2012):
ピアノ作品集 [カルトフト]BORUP-JØRGENSEN, A.: Piano Music (Kaltoft)
発売日:2016年11月30日
NMLアルバム番号:6.220616
SACD-Hybrid価格:2,320円(税込)
リコーダーの名手ミカラ・ペトリの師匠であり30年来の親友であったデンマークの現代作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-2012)。多彩な作品を多数発表していますが、もともと優れたピアニストでもありました。作曲に関してはほとんど独学ですが、その作品は信じられないほどに複雑な構造を持つため、演奏は決して容易ではありません。このアルバムにはおよそ45年にわたって作曲されたピアノ曲が収録されていますが、彼の作風は2012年に亡くなるまで一貫して変わることはありませんでした。 演奏はデンマークの現代作品を得意とするカルトフト。ボロプ=ヨアンセンの友人でもあり、その解釈には絶大なる信頼が寄せられていました。季節の移り変わり、海、そして心象風景が描かれたユニークな作品群を高音質録音で。
収録作曲家:
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〈北ドイツのバロック・オルガン作品集 第14集〉
ヤーコプ・プレトリウス/ヤーコプ・コルトカンプ/パウル・ジーフェルト
オルガン作品全集 [フランメ]Kortkamp / Praetorius / Siefert: Das gesamte Orgelwerk
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:777959-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,120円(税込、送料無料)
cpoレーベルの“北ドイツのバロック・オルガン作品集”は、この第14集が最後から2番目のアルバムとなります。今回は偉大なる作曲家ヒエロニムスを父に持つヤーコプ・プレトリウスの作品と、シャイデマンに教えを受けたジーフェルトの作品、そしてコルトカンプの作品1曲を収録しています。プレトリウスは優れたオルガニストであり、特別な指使いの方式を開発し、それはオルガン奏者が非常にリラックスした姿勢をとることを可能にしたものと言われます。また1633年から1636年にはヴェックマンを教え、強い影響を与えたことでも知られます。 ジーフェルトはポーランドのグダニスクで生まれ、オルガニストを志し、スウェーリンクに教えを請うため、21歳の時にアムステルダムにやってきます。そこでメルヒオール・シルトとともに学び、オルガニストとなりましたが、生来の気性の激しさのため各地で騒動を起こし、なかなか一つの地に落ち着くことはなかったようです。その作品には師であるスウェーリンクの影響が感じられます。 コルトカンプの作品はこれ1曲が残されているのみですが、北ドイツのオルガンを語る上では決して外せない重要な作品です。フランメは2台のオルガンを弾き分け、作品の特徴を存分に活かしています。
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パッヘルベル(1653-1706):
〈オルガン作品全集 第2集〉 [エッスル/ベロッティ/クリスティ]Johann Pachelbel: Sämtliche Orgelwerke Vol.2
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:777557-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
2013年に第1集がリリースされて以降、発売が待たれていた《パッヘルベル:オルガン作品集 第2集》。2016年現在、最も新しい研究に基づくこの録音は、南ドイツの教会のオルガンを用い前作と同じく「クリスマス」「受難節」などの機会ごとに分けられた、研究者にとっても重要な記録となっています。 パッヘルベル(1653-1706)のオルガン作品は、当時存在したあらゆるジャンルを網羅し、また彼が確立したコラールの形式はJ.S.バッハにも影響を与えるなど、当時最高のオルガン演奏家、作曲家としての威光を示すものであり、この全集はヨーロッパのオルガン作品の伝統を知る上でも大切なシリーズです。
収録作曲家:
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発売日:2016年08月26日
SACD-Hybrid 5枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
19世紀前半に活躍したルイ・シュポア(1784-1859)は、ベートーヴェンの親しい友人として、また優れたヴァイオリニストとして現在その名を知られています。しかし、実は彼は当時、ベートーヴェンを凌ぐほどの「交響曲作家」であり、とりわけ後期の作品はシューマンに影響を与えるなど優れた作風を見せています。当時、ベートーヴェンの9つの作品が至上の音楽として賛美されていた時代、それを越えるためには新たな試みを次々に繰り出す必要があったのでしょう。どの作品も練りに練られた音がふんだんに用いられています。また、彼の交響曲はしばしばタイトルが付けられており、例えば詩人プファイファーの詩からインスパイアされた交響曲第4番「音の浄化」などは、当時としては先進的であった「交響詩」風の作品として仕上がっています。 グリフィスが時間をかけて創り上げた全集、高音質の録音も含めてぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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ジョンゲン(1873-1953):
〈オルガンと管弦楽のための作品集〉
「協奏交響曲」 Op.81
「パッサカリアとジーグ」 Op.90
「英雄ソナタ」Op.94 [C. シュミット/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル/ハーゼルベック]JONGEN, J.: Symphonie Concertante / Passacaglie et Gigue (C. Schmitt, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, M. Haselböck)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:777593-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ベルギーのオルガニスト、作曲家ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)。数多くの作品を書き残していますが、知名度があまりなく録音の数も多くありません。とは言え、幸運にも録音されている一部の曲が熱狂的なファンを獲得している作曲家でもあります。 このアルバムでは彼の本領発揮ともいえる3つのオルガン作品を収録。7歳でリエージュ音楽院に入学したジョンゲンは、16年間の研鑽の間に、フーガ、ピアノ、オルガンを会得し、13歳から作曲を始めます。1897年にはローマ大賞を獲得し、イタリア、ドイツ、フランスに研修旅行に出かけ、帰国後にはリエージュ大学で和声と対位法の教授に就任します。戦争に巻き込まれ大変な思いをしますが、幸運にもベルギーに戻ることができ、戦後の音楽界の復旧に力を注ぎました。 そんなジョンゲンの作品は、極めてシンフォニックであり、オルガン作品はしばしば彼の先輩であるフランクの作品とも比較されます。対位法とハーモニーを駆使した彼の作品は常に壮麗で、オーケストラとの共演でも、独奏でも楽器の性能を極限まで引き出すことに成功しています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲集 Op.7 [キルシュネライト/ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー/ラーセン]HANDEL, G.F.: Keyboard Concertos, Op. 7, Nos. 1-6 (Kirschnereit, Deutsche Kammerakademie Neuss, Larsen)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:777855-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ヘンデル(1685-1759)の様々な協奏曲をドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトが現代ピアノで演奏するシリーズの第3集(完結盤)。今作ではもともとオルガン協奏曲として書かれたOp.7の6曲が収録されています。バッハのハープシコード協奏曲は、すでに現代のピアニストたちの標準的なレパートリーになっているのに対し、ヘンデルの一連の作品はほとんどコンサートで取り上げられることはありません。 このOp.7に属する6曲の協奏曲は、ヘンデルが豊かな音響を求めるために、どれもオルガンと、2本のオーボエ、2本のファゴット、弦楽合奏と通奏低音のために書かれています。この演奏では、メロディの即興性を活かしながら、現代的な響きがもたらされるように絶妙なアレンジが施されています。
収録作曲家:
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セアンセン(1958-):
合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/ヒリアー]SØRENSEN, B.: Choral Music (Snowbells) (Danish National Vocal Ensemble, Hillier)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:6.220629
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークを代表する現代作曲家、ベント・セアンセン(1958-)の合唱作品集。アルバムには世俗曲と宗教曲がバランス良く配置されており、その豊かな世界を知ることができます。 彼が愛している森林風景を描いた2つの「スノーベル」は、一方はソロ、一方はアンサンブルと教会の鐘とのコラボという独特な響きが用いられており、人の声はまるで森を渡る風のような雰囲気を醸しだしています。「生と死」を扱った2つの作品は瞑想的で悲しみに満ちた曲。また宗教作品は深い思索に彩られています。アンデルセンの詩を用いた「海は輝き・・・」は、穏やかな親しみやすいメロディをもったもの。
収録作曲家:
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ブクステフーデと彼の仲間たち [シアター・オブ・ヴォイシズ/ヒリアー]
Vocal Music - BUXTEHUDE, D. / GEIST, C. / BRUHNS, N. / TUNDER, F. / FÖRSTER, K. (Buxtehude and his Circle) (Theatre of Voices, Hillier)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:6.220634
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
バロック期ドイツの教会カンタータにおける偉大な作曲家であり、また北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠ブクステフーデ。しかし彼の出生地はデンマークであるため、この国でも大切な作曲家として敬愛されています。 dacapoレーベルでは名手ブリンドルフが彼のオルガン作品全集をリリースしていますが(8206005)、今回はちょっと視点を変えて、ブクステフーデとその周辺の作曲家たちの宗教曲をポール・ヒリアーとシアター・オヴ・ヴォイシズの演奏でお届けいたします。彼の先達トゥンダーやフェルスター、弟子であるブルーンス、ガイストなど、17世紀から18世紀初頭にかけて活躍した人々がどれほど相互に影響していたかを知る興味深い1枚です。
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ノアゴー(1932-):
交響曲 第6番&第2番 [オスロ・フィル/ストゥールゴールズ]NØRGÅRD, P.: Symphonies Nos. 2 and 6 (Oslo Philharmonic, Storgårds)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:6.220645
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークの現代作曲家ペア・ノアゴー(1932-)の交響曲集。こちらは第6番と第2番を収録。デンマーク音楽アカデミーでホルンボーに師事し、当初はシベリウスやニールセンの影響を受けていたものの、1960年代には独自の作曲手法「無限性セリー」を開発。この手法が用いられた代表的な作品が1970年に作曲された第2番の交響曲です。これは20分を越える単一楽章で書かれたもので、いくつかの音の進行が同時に発展しながらポリフォニーを生んでいくという技法。音がひたすらうねり、拡大縮小を繰り返しながら進んでいく面白い音楽です。交響曲第6番では、また違う技法が用いられているということで、こちらも独創的な作品です。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第3集〉 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Music, Vol. 3 (Weinberger)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:777729-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:5,700円→ 特価!:1,890円(税込)cpoレーベルによるレーガー(1873-1916)オルガン作品全集の第3集。今作は彼の数あるオルガン作品の中でも最も重要な「3つのコラール幻想曲」Op.52と「12の小品」Op.59が中心となった選曲です。 中でも重要なのは1901年の夏ごろから作曲された「12の小品」で、それまでは高い演奏技術を追求することに重きを置いていたレーガーが、「礼拝で演奏するため」の作品を書き始めた時期とも一致するため、ダイナミックで技巧的な第5番「トッカータ」と静かで瞑想的な第6番「フーガ」といった両極端の性格を持つ作品が混在し、続く何曲かはグレゴリオ聖歌のモティーフが用いられるなど極めて興味深い?作品群となっているのです。レーガー時代に建立されたオルガンを用いた高音質録音盤です。
収録作曲家:
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シャイデマン(1595-1663)&
ブルーンス(1665-1697):
オルガン作品集 [ブリンドルフ]Organ Recital: Bryndorf, Bine Katrine - SCHEIDEMANN, H. / BRUHNS, N.
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:6.220636
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
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横山幸雄
アンプロンプチュ [横山幸雄(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Impromptus, Opp. 90 and 142 (Yukio Yokoyama)
発売日:2016年04月16日
NMLアルバム番号:MECO-1034
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
陰影に富み慈愛に満ちたシューベルトの極微横山幸雄初のシューベルト・アルバムは、即興曲全8曲を収録。アルバム・タイトルのアンプロンプチュ Impromptuは、フランス語で即興曲の意味ですが、このアンプロンプチュはまさにシューベルトを代表する名曲であり、かつピアノ学習者の必須曲でもあります。 そのタイトルのとおり自由で叙情的な美しい8曲と、横山幸雄の究極の美音とのマリアージュは、DSDレコーディングの高音質と相俟ってまさに至高の芸術美を現出しています。
収録作曲家:
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信時 潔(1887-1965):
交聲曲「海道東征」
我国と音楽との関係を思ひて
絃楽四部合奏 - 弦楽オーケストラ版 - [湯浅卓雄 指揮/東京藝大シンフォニーオーケストラ/東京藝術大学音楽学部声楽科学生/NHK東京児童合唱団]■現代音楽
発売日:2016年04月13日
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
聞く者を圧倒的なエネルギーで捉える独唱・合唱・管弦楽のための交聲曲(カンタータ)。
東京藝術大学音楽学部が総力を結集して実現した一大プロジェクトのライブ録音2015年11月28日、東京藝術大学の奏楽堂に高らかに鳴り響いた、独唱・合唱・管弦楽のための“交聲曲「海道東征」”のライブ録音をお届けいたします。「海道東征」が初演されたのは昭和15年(1940)11月20日、紀元二千六百年奉祝演奏会のことでした。それから70年以上を経た今、人々の生活も文化も驚くほどに変化しています。もちろん当時の人々がこの曲を聴いて熱狂したのは想像に難くありませんが、今回の演奏は間違いなく、新世紀の「海道東征」として語り継がれることでしょう。 録音: 2015年11月28日東京藝術大学奏楽堂「信時 潔 没後50周年記念演奏会」 ●空前のスケール感をもつ大編成のオーケストラ、合唱団! オーケストラ、合唱、児童合唱…総勢260人という大編成の演奏陣! 残響豊かな藝大奏楽堂の空間に、日本最初のカンタータが壮大なイメージで甦ります。 ●豪華執筆陣による読みどころ満載の解説書! 資料満載の40ページからなる解説書付。橋本久美子氏(東京藝術大学総合芸術アーカイブセンター大学史史料室特任助教)、大角欣矢氏(東京藝術大学音楽学部楽理科教授)、片山杜秀氏(慶応義塾大学法学部教授)と言った錚々たる執筆陣による解説書には、「海道東征」の原詩(北原白秋)と杉本和寛氏(東京藝術大学音楽学部音楽文芸講座教授)による現代語訳も掲載しています。 ●信時潔の隠れたる名曲も併録! 共に美しい旋律が光る「我国と音楽との関係を思ひて」「絃楽四部合奏」も同時収録されています。「海道東征」にも関係の深いこの2曲は、現時点で入手できる唯一の録音です。 ●SACDハイブリット、5.0チャンネル 清澄で瑞々しいピアニッシモ、壮大な音の塊がうねるフォルテッシモ、大編成のオーケストラと合唱の響きを余すところなく収めるために、5.0チャンネルマルチ録音を敢行、SACDハイブリットに収録しました。SACD対応プレーヤー、通常のCDプレーヤーどちらでも再生が可能です。収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ピアノ作品集 [シュリースマン]CHOPIN, F.: Piano Music (Chronological Chopin) (Schliessmann)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:DDC25752
SACD-Hybrid 3枚組価格:4,784円(税込、送料無料)
ドイツの中堅ピアニスト、シュリースマンによるショパンの名作集です。ブラームスやバッハで名演を聞かせた彼ですが、このショパンでも、作品の奥深くまで分け入り、一つ一つの曲の質感や形、そして詩情を浮かび上がらせた「味のある」演奏をしています。最近の若手ピアニストのように、技巧を重んじるよりも、曲の性格と表現を大切にするシュリースマンの演奏は、濃いショパンを聴きたい人にぴったりのものと言えるでしょう。
収録作曲家:
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スーク(1874-1935)&
ドヴォルザーク(1841-1904):
ヴァイオリン作品集 [テツラフ/ヘルシンキ・フィル/ストゥールゴールズ]DVOŘÁK, A.: Violin Concerto / Romance, Op. 11 / SUK, J.: Fantasy in G Minor, Op. 24 (C. Tetzlaff, Helsinki Philharmonic, Storgårds)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:ODE1279-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
名手クリスティアン・テツラフのONDINEレーベルへの7枚目となるこのアルバムは、東欧の2人の作曲家の作品集です。メインとなるのはドヴォルザークの協奏曲。冒頭の印象的な旋律が特徴的なこの作品ですが、ヴァイオリンパートの熱い旋律は聴きもの。第2楽章の訴えかけるような切なさ、舞曲である第3楽章の優美さなど、上手い演奏家の手で奏されると、例えようもない魅力を放つ作品なのです。 スークの幻想曲は、まさに「スラブ舞曲」そのもののフレーズが様々な形で展開されていく緊迫感に満ちた作品で、変幻自在な楽想に驚かされるのではないでしょうか。最後に置かれたドヴォルザークの「ロマンス」はもともと弦楽四重奏曲第5番の第2楽章で、憂鬱でやるせない雰囲気がなんとも美しい作品です。 テツラフとストロゥールゴーズはこれらの作品の東欧的情緒を余すことなく汲み上げ、見事な絵画のように目の前にみせてくれるのです。
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リンドベルイ(1958-):
〈作品集〉
アル・ラルゴ/チェロ協奏曲 第2番/時代 [カルットゥネン/フィンランド放送響/リントゥ]LINDBERG, M.: Al largo / Cello Concerto No. 2 / Era (Karttunen, Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:ODE1281-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
フィンランドを代表する現代作曲家マグヌス・リンドベルイ(1958-)の最新の管弦楽作品集。今回も先鋭的な響きが充満する興味深い1枚となっています。最初の曲「アル・ラルゴ」はニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と指揮者アラン・ギルバートのために書かれた、オーケストラの音色をフルに使った作品。表面上は忙しく動いているものの、深いところでは大規模な構造がゆっくりと形を成しているということを示唆したという作品です。 チェロ協奏曲第2番は、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団からの委嘱作品。2006年に書かれた「コンツェルトシュトゥック」を拡大したものです。第3曲目の「時代」は、2013年、アムステルダム、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の創立125周年を記念して委嘱された作品。第1次世界大戦前のヨーロッパの黄金期を偲ばせる豪華な音響がふんだんに用いられています。オーケストラの美しい響きを余すことなく捉えた、SACDハイブリッドの高音質録音が魅力的です。
収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
〈管弦楽作品集〉
リュートのための古風な舞曲とアリア 組曲
バレエ組曲「鳥」 [ミュンヘン放送管/ラウダレス]RESPIGHI, O.: Antiche Danze ed Arie per Liuto (Ancient Airs and Dances), Suites Nos. 1-3 / Gli Uccelli (Munich Radio Orchestra, Raudales)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:777233-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
レスピーギ(1879-1936)の「リュートのための古風な舞曲とアリア」の3つの組曲は、なんと言っても第3組曲の「シチリアーノ」が有名で、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。タイトルに「リュートのための」とありますが、これは原曲が16世紀から17世紀のリュートのための曲であり、それをレスピーギが管弦楽曲として編曲したもので、彼らしい多彩な響きに満ちた興味深い曲となっています。 「鳥」も同じく17世紀の曲を華やかな管弦楽曲に編曲したもので、極彩色の鳥たちが鳴き交わす様子が描かれた壮麗な作品になっています。この2つの組曲をSACDの高音質で収録した素晴らしい1枚です。
収録作曲家:
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“さあ、天使の歌を” …
「リコーダーと合唱」の新しいアレンジによるヨーロッパのクリスマス・キャロルと歌曲集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/ペトリ/ボイェセン]LET THE ANGELS SING - European Christmas Carols and Songs Arranged for Recorder and Choir (Danish National Vocal Ensemble, M. Petri, Bojesen)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:6.220615
SACD Hybrid価格:1,988円(税込)
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VENUS
グラウゴー(1957-):作品集 [ニューヨーク響/ニューヨーク大学現代音楽アンサンブル]GRAUGAARD, L.: Venus / Book of Throws / Layers of Earth / Three Places (New York Symphony, Contemporary Music Ensemble and Percussion Ensemble)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:6.220628
SACD Hybrid価格:2,325円(税込)
デンマークを代表する現代作曲家、ラース・グラウゴー(1957-)の4つの新作を収録したアルバムです。これらはニューヨーク大学のスタインハート(教育、文化、芸術に特化した学部)のアンサンブルのために作曲されたもので、知覚と感情の複雑な関係を示唆した面白い作品が並んでいます。弦の音から電子音まで多彩な音を駆使し、出来上がった緻密で繊細なテクスチュアを完璧に捉えた見事な録音にも驚愕です。不可解で不定形な音の海に揉まれる快感をどうぞ。
収録作曲家:
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Sounds Like You - あなたみたい
セアンセン(1958-):作品集 [ウィッレ/リクセンベルク/アスムッセン/ダウスゴー]SØRENSEN, B.: Intermezzi / Sounds Like You (Mads and Marie Louise Wille, Lixenberg, Asmussen, Dausgaard)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:6.220632
SACD Hybrid価格:2,325円(税込)
作曲家ベント・セアンセン(1958-)と、劇作家ペテル・アスムッセンによるコラボレーション。「Sounds Like You - あなたみたい」はベルゲン音楽祭からの委嘱作品で、2人の俳優と声楽アンサンブルによる緊迫した物語は、刺激的な無調の部分や、民謡の断片、子供の歌などが入り混じり、夢幻的な雰囲気を構築しています。「インテルメッツォ」は2人の共同作であるオペラ「空の下で」がベースになったもので、2人のメゾ・ソプラノ歌手とオーケストラによる5つの小品からなる小さな物語です。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ミサ曲 ロ短調 BWV 232 [ケオハネ/ラン/ポッター/コボウ/ハーヴェイ/コンチェルト・コペンハーゲン/モルテンセン]BACH, J.S.: Mass in B minor, BWV 232 (Keohane, Lunn, A. Potter, Kobow, P. Harvey, Concerto Copenhagen, L.U. Mortensen)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:777851-2
SACD Hybrid 2枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
北欧のオーケストラの特徴とも言える透明なハーモニーを最大に生かした「ロ短調」ミサの登場です。デンマーク出身の名手モーテンセンは、鍵盤奏者、指揮者として優れた活動をしていますが、今回の「ロ短調ミサ」曲では、合唱、オーケストラ全てを統括し、生き生きとした素晴らしい音楽を導き出しています。 1981年にアメリカの指揮者ジョシュア・リフキンが確立した「バッハ作品の合唱部分のほとんどはソロの声のために書かれたであろう」の理論を継承しながらも、モーテンセンはその理論に更に考察を加え、オーケストラのサイズもバッハ(1685-1750)の時代に合わせた小さなアンサンブルにすること(26人)で、各々のパートに顕かなコントラストを付けています。そしてSACDのフォーマットで録音することで、曲のすみずみまでを見通すことが可能になり、この偉大なる作品を改めて味わうことが可能になったのです。
収録作曲家:
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ラーション(1908-1986):
〈管弦楽作品集 第2集〉
交響曲 第2番
変奏曲 Op.50/組曲「ラロココ」Op.64 [ヘルシンボリ響/マンゼ]LARSSON, L.-E.: Orchestral Works, Vol. 2 - Symphony No. 2 / Orchestral Variations / Råå-rokoko (Helsingborg Symphony, Manze)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:777672-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
スウェーデンを代表する作曲家、エリク=ラーション(1908-1986)の作品集第2集です。今回もアンドリュー・マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団は、迫真の演奏でこの知られざる作曲家の本質に迫っていきます。 第1番の交響曲は、ロマン派の雰囲気が漂う美しく牧歌的なものでしたが、この交響曲第2番は調性感はあるものの、タイトルからは明確な調性記号が外されるなど、彼が新しい様式を模索した様子が感じられます。とは言え、まだ12音などの前衛的な作風が使われているわけでもなく、極めて聴きやすく、またある種の民謡風な雰囲気も漂わせているのが微笑ましいところです。 それに比べ、1962年に書かれた「管弦楽のための変奏曲」はまさに新古典主義の作風によるもので、なかなか厳しい音に彩られています。1973年作曲の組曲「ラロココ」はバロック風の様式によるちょっとユーモラスな作品で、若い頃の作品である「田園組曲」にも通じる趣きを有しています。
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第1番&花の章 [フィンランド放送響/リントゥ]MAHLER, G.: Symphony No. 1, "Titan" / Blumine (Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:ODE1264-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団の「良い関係」を伺わせる躍動感に満ちたマーラー(1860-1911)です。この演奏では、マーラーが当初第2楽章として構想し、結局は削除してしまった「花の章」は最後に置かれているため、曲の統一感は損なわれることなく、マーラーの意志も尊重される理想的な形となっています。 この楽章でトランペットを吹いているのは首席奏者の名手ハルヤンネ。流麗でチャーミングな旋律がまっすぐに耳を捉えます。素晴らしい録音にも注目です。
収録作曲家:
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デンマークとフェロー諸島の
リコーダー協奏曲集 [ペトリ/クリステンセン]Recorder Concertos - KOPPEL, T. / GUDMUNDSEN-HOLMGREEN, P. / RASMUSSEN, S. (Danish and Faroese Recorder Concertos) (Petri, Christensen)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:6.220609
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
ミカラ・ペトリのリコーダーを探求する旅のアルバムは、今回デンマークとフェロー諸島の音楽の紹介です。フェロー諸島とは、スコットランド諸島、ノルウェー西海岸とアイスランドの間にある北大西洋の諸島のことで、デンマークの自治領でありながらも、独立を主張している地域であり、また古くから音楽や伝承の宝庫として知られている場所です。 デンマーク音楽の伝統は、古くはブクステフーデやシャイベを輩出し、ニルス・ゲーゼやアウゴスト・エナ、そしてカール・ニルセンを経て、最近ではこのアルバムに収録されているコッペルやホルムグレーン、ラスムセンなどが活躍しています。コッペルは、父親もニルセンに師事した作曲家で、多彩な曲を書いていますが、この「月の子どもの夢」はコペンハーゲンに住む極貧の少女の希望と不安に焦点を当てて書かれた憂愁溢れる美しいものです。ホルムグレーンの曲は、もっと抽象的で前衛的な作品。音響の楽しさを味わうための曲です。フェロー諸島生まれのラスムセンの作品は独自の地域に根ざしたもので、鳥の声を模するリコーダーの響きで始まる印象的な曲です。ペトリの冴え渡るテクニックには、いつものように驚くばかりです。
収録作曲家:
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北欧の響き [ペトリ]
Recorder Recital: Petri, Michala - SØRENSEN, B. / GUDMUNDSEN-HOLMGREEN, P. / RASMUSSEN, S. / CHRISTENSEN, M. / CLAUSEN, T. (Nordic Sound)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:6.220613
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
OUR recodingsのプロデューサーであるラース・ハンニバルは、作曲家ポロプ・ヨアンセンが死去した数ヶ月後に、ヨアンセンの娘であるエリザベート・セリンを交えたミーティングを持ちました。そこでは彼女の父の音楽を含めたデンマークの著名な作曲家たちの作品を録音するための計画が話し合われ、もちろんセリンの親友であるミカラ・ペトリもこの計画に積極的に参加することが決定し、この「北欧の響き」のアルバムが生まれました。6人の作曲家の作品は、各々に個性的であり、デンマーク音楽の今をダイレクトに体験できるものとなっています。
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河野智美
リュクス [河野智美(ギター)]Guitar Recital: Kohno, Tomomi - BOGDANOVIĆ, D. / DOMENICONI, C. / DYENS, R. / HAND, F. / YORK, A. (Luxe)
■器楽曲(ギター)
発売日:2015年10月21日
NMLアルバム番号:MECO-1031
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
今、ここに問う、クラシック・ギター20世紀芸術の金字塔
「ギター・アルバム中、最上級の成果」 濱田滋郎特に讃えたいのが、彼女の選曲眼の素晴らしさ。何らかの意味で魅力的な曲目が精選され、それも余りに知的で教条的に思われるような前衛的作品は避けて、感性的・叙情的な満足感、加えて難技巧克服の満足感を聴き手と楽しく分かち合うような、充実しきったプログラムなのである。 それにしてもなんと見事な新生面の発露であろうか。しかも肝心なのは、ここに現れた「ギター新音楽の旗手」としての彼女が、先のアルバムに聴いた彼女と、少しも変わらないデリカシーとポエジー、聴き手の心に寄り添うしなやかな優しさを湛えたギタリストであることだ。このアルバムが、近来ギター・アルバムの領域に現れた最上級の成果に属することを私は疑わない。(濱田滋郎 ライナーノーツより) -
“Flos Virginum - 花の乙女”
中世時代のモテットとカンツィオーニ(歌曲)集 [シュティムヴェルク]Vocal Recital: Stimmwerck - BRASSART, J. / TOURONT, J. / SARTO, J. de / MARTINI, J. / PUILLOIS, J. / DUFAY, G. (Flos virginum Motetten und Canzonen)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:777937-2
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
15世紀の音楽の宝石箱とも言えそうな、この素晴らしく芳醇な1枚。これはエスターリヒ地方の中世後期の音楽(1340頃-1520)を専門に研究している「ムジクレーベン」のプロジェクトを、ドイツの優れたヴォーカル・アンサンブル「スティンムヴェルク」が演奏したもので、収録されている作品は、現在ではほとんど知られていない作曲家たちによるもの、もしくは作者不明の曲ばかりですが、そのどれもが素晴らしい輝きを放っています。ハプスブルク家がヨーロッパを支配し、ウィーンが音楽の首都となった時代の音楽を素晴らしい録音で実体験できます。
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ニールセン(1865-1931):
交響曲&協奏曲集 [ズナイダー/ランジュヴァン/マクギル/ニューヨーク・フィル/ギルバート]NIELSEN, C.: Symphonies Nos. 1-6 / Concertos (Znaider, Langevin, McGill, New York Philharmonic, Gilbert) [4-SACD Box Set]
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:6.200003
SACD-Hybrid 4枚組価格:4,890円(税込、送料無料)
アラン・ギルバートとニューヨーク・フィルハーモニックによるニルセン(1865-1931)の決定的BOXです。好評の「交響曲全集」と協奏曲を、SACDハイブリッド盤そのままで一つのBOXに収録しました。これまで躊躇していた方もぜひお手元に。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
協奏曲集 [ランジュヴァン/マクギル/ズナイダー]NIELSEN, C.: Violin Concerto / Flute Concerto / Clarinet Concerto (Znaider, Langevin, McGill, New York Philharmonic, Gilbert)
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:6.220556
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
ニルセン(1865-1931)の3つの協奏曲は、彼の6曲の交響曲と同じように、全ての管弦楽作品の中核を構成するものです。どれもが古典的な伝統に則りつつも、独自の作風が模索されており、各々の楽器の特性にも配慮された見事なものです。中でもヴァイオリン協奏曲は、優れたヴァイオリニストであったニルセンらしく、共感に満ち溢れています。この曲はグリーグの未亡人ニーナに招待された「作曲家の小屋」で書かれたもので、かなり型破りで荒々しい音楽に満ちています。 フルート協奏曲はコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバーのために書かれた曲で、アンサンブルのフルート奏者ギルベルト=イェスペルセンに献呈されています。技巧的な面と静かな面を併せ持つ面白い曲です。クラリネット協奏曲も同じアンサンブルのクラリネット奏者オーゲ・オクセンヴァドに献呈された作品で、小編成のオーケストラを用いた特徴的な音楽です。縦横無尽に動き回るクラリネットのパッセージは賛否両論を巻き起こしましたが、現在ではこの意外性が愛されています。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第2集〉
コラール幻想曲/コラール前奏曲
9つの小品 Op.129 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Works, Vol. 2 (Weinberger) - Chorale Fantasias / Chorale Preludes / 9 Organ Pieces, Op. 129
発売日:2015年06月24日
NMLアルバム番号:777718-2
SACD-Hybrid 2枚組
通常価格:5,700円→ 特価!:1,890円(税込)2016年の「レーガー没後100年」を記念して、様々なレーベルからレーガー(1873-1916)のオルガン作品全集が企画進行されています。もちろんcpoレーベルからも素晴らしい録音が発売され始めています。ここでオルガンを演奏しているのは、すでにバッハのオルガン全集で高い評価を受けているゲルハルト・ヴァインベルガー。バッハの流れを汲むレーガー作品の演奏には、これ以上ない人選であることは間違いありません。レーガー作品の持つ微妙な響きを表現するために、使用オルガンにも気を配っているというこの全集、少しずつ楽しみながら、全貌が明らかにされるのを待つことにしましょう。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲集 [オーデンセ響/ガウデンツ]SCHUMANN, R.: Symphonies Nos. 1-4 (Odense Symphony, Gaudenz)
発売日:2015年06月24日
NMLアルバム番号:777925-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,890円(税込、送料無料)
デンマークから届いた眩しい輝きに満ちたシューマン(1810-1856)の交響曲集です。若きスイスの指揮者サイモン・ガウデンツによる斬新なアプローチによるこれらの交響曲は、これまでに演奏されたものとは一線を画した出来栄えであり、SACDのハイスペックを生かした高音質は、シューマンの繊細な世界をきっちり捉えています。 サイモン・ガウデンツ…彼の祖母から最初のピアノのレッスンを受け、ルツェルン音楽大学ではクラリネットを学びました。その後グラーツ、フライブルク、ザルツブルクで作曲と指揮を学び、レオン・フライシャー、クルト・マズア、デニス・ラッセル・デイヴィスらの薫陶を受けています。ロジェストヴェンスキー国際指揮者コンクールで一位を獲得したのを皮切りに、数多くの賞や奨学金を獲得、また多くのオーケストラに客演を行っています。現在はハンブルク室内管弦楽団と、オーデンセ交響楽団の首席客演指揮者を務める期待の俊英です。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/デンマーク国立コンサート合唱団&室内管弦楽団/クリード]MESSIAEN, O.: Choral Music (L'amour et la foi) (Danish National Vocal Ensemble, Concert Choir and Chamber Orchestra, Creed)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:6.220612
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
メシアン(1908-1992)の音楽には、多くの暗示と啓示があります。彼が作り出した非凡な情景を味わった後に、人々はいろいろなことを考えることでしょう。このアルバムにはメシアンの3つの代表的な合唱作品が収録されています。オンド・マルトノやピアノ、弦楽、そして多くの色彩的な打楽器と18人のソプラノが織り成すきらびやかな「3つの小典礼」、ルネサンス時代のシャンソンの様式とインドのリズムの融合、そして言葉を巧みに使った「5つのルシャン=繰り返し」、荘厳で神々しい「おお、聖なる饗宴」と、様式は違いながらも、どれも陶酔的で、人知を超越した美しさを持つ作品と言えるでしょう。 もちろん演奏はとても困難ですが、名手マルクス・クリードは絶対的なアンサンブルと響きを大切にした上で、声を自由に飛翔させているところがさすがです。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調(1885年 ノーヴァク版) [ハンブルク・フィル/ヤング]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Hamburg Philharmonic, Young)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:OC688
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
2014-2015年のシーズンで、ついにブルックナー(1824-1896)の交響曲全曲ツィクルスが完成となるシモーネ・ヤングとハンブルク・フィル。この第7番でも完璧な音楽を聴かせています。ブルックナーの交響曲の中でも屈指の旋律美を持つ第7番こそ彼女の資質にぴったりなのではないでしょうか。冒頭の伸びやかでたっぷりとしたチェロの歌を聴いただけで、この演奏が類い稀なる名演であることがおわかりになるでしょう。第2楽章の壮麗さも筆舌に尽くしがたいものであり(もちろん打楽器は豪快に鳴り渡ります)スケルツォ、終楽章も万全。ブルックナーってやっぱり良い!と思える演奏です。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
人魚姫
シンフォニエッタ [ヘルシンキ・フィル/ストゥールゴールズ]ZEMLINSKY, A.: Seejungfrau (Die) / Sinfonietta (Helsinki Philharmonic, Storgårds)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:ODE1237-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
20世紀の初頭、ウィーンで活躍した作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)の代表作として知られる交響詩「人魚姫」ですが、実は通常演奏されている版は、彼がもともとのスコアから14ページも削除してしまったもので、なぜこのような過激なカットを施したのかについての言及もないばかりか、以降のツェムリンスキーはこの作品について触れることもなかったという、何とも不可解な経緯を辿った作品なのです。 しかし現在でも、濃厚でロマンティックな響きが愛されているこの曲を、何とか元の状態に戻したいと試みたA.ボーモンの手に拠って新しい版ができあがりました。1934年に作曲された「シンフォニエッタ」の室内オーケストラ版と併せて、名手ストゥールゴールズとヘルシンキ・フィルのしなやかな演奏で、この色彩美をお楽しみください。
収録作曲家:
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シベリウス(1865-1957):
組曲「レンミンカイネン」
ポヒョラの娘 [フィンランド放送響/リントゥ]SIBELIUS, J.: Lemminkäinen Suite - Pohjola's Daughter (Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:ODE1262-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
ハンヌ・リントゥとフィンランド放送交響楽団による説得力たっぷりのシベリウス(1685-1957)作品集です。組曲「レンミンカイネン」は“4つの伝説”とも呼ばれる、フィンランドの叙事詩「カレワラ」に基づいた作品で、完成までに長い期間を要したシベリウス渾身の作品です。数奇な運命を辿った男“レンミンカイネン”を巡る物語ですが、シベリウスはこの荒唐無稽な物語に死の香りを漂わせた重厚な音楽を付け、不朽の名作を書き上げたのです。 「トゥオネラの白鳥」がよく演奏されますが、他の3つの曲もいかにもシベリウスらしい清冽で描写的な音楽です。交響詩「ポヒョラの娘」も、「カレワラ」に基づくものですが、こちらは別のエピソード。難攻不落な問いを出して、男を翻弄する北国の娘が主人公です。シベリウス生誕150年を記念するにふさわしい最強の1枚です。
収録作曲家:
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横山幸雄
プレイズ・モーツァルト [横山幸雄(ピアノ)]MOZART, W.A.: Variations, K. 265 / Piano Sonatas Nos. 8, 13, 14 / Fantasia, K. 475 (Plays Mozart 2015) (Yukio Yokoyama)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:MECO-1028
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
横山幸雄、初のモーツァルト・アルバム。
自身の全てを昇華させ、満を持して開示!当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が、とうとう神聖の領域モーツァルトに挑戦、ここに初モーツァルト・アルバムを世に問う。従来、ショパン、リスト、ベートーヴェン他様々なCDアルバムで何れも極めて高い評価を獲得してきた当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄と、その芸術家の本質全てをガラス張りにされてしまうモーツァルトという神の芸術との昇華はいかに。 ボーナス・トラックとして、SACD層のみプレイエル・ピアノによる「きらきら星変奏曲」を収録、1枚組でありながら実にトータル収録時間は91分37秒!(CD層は79分9秒) 横山が教授を勤める上野学園石橋メモリアルホールでのセッションレコーディング(DSDレコーディング)収録作曲家:
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UK DK
(ミカラ・ペトリ リコーダー・リサイタル) [ペトリ]Recorder Recital: Petri, Michala - JACOB, G. / ARNOLD, M. / BRITTEN, B. / KIDANE, D. / HOLMBOE, V. / CHRISTIANSEN, H. (UK | DK)
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:6.220611
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
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クーラウ(1786-1832):
ピアノ四重奏曲 第1番&第2番 [コペンハーゲン・ピアノ四重奏団]KUHLAU, F.: Piano Quartets Nos. 1 and 2 (Copenhagen Piano Quartet)
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:6.220596
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
現在では「ソナチネ・アルバム」に収録された愛らしいピアノ曲で良く知られる作曲家クーラウ(1786-1832)。彼はもともとドイツで生まれましたが、後にコペンハーゲンに移住したことで、デンマークでとりわけ愛されている人です。フルート作品やピアノ曲など数多くの作品を残しましたが、ここで聴けるピアノ四重奏曲には、まさに天才の閃きと感性が溢れています。 第1番はベートーヴェンも愛した劇的なハ短調で書かれていて、緊密なアンサンブルと煌くようなピアノのパッセージが印象的な作品となっています。終楽章は「悲愴」を思わせる曲調が微笑ましく、ベートーヴェンの影響も感じさせます。第2番は牧歌的でゆったりとした第1楽章の美しさにまず耳を奪われます。緊張感に満ちた第2楽章のアダージョ、そして活発な第3楽章。終楽章はすでにシューベルトを思わせるようなロマンティックな音楽です。ここでもピアノが活躍します。 演奏しているのはコペンハーゲン・ピアノ四重奏団。数々のコンクールに入賞経験のある実力派のアンサンブルです。
収録作曲家:
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シュポア(1784-1859):
交響曲 第7番&第9番
マリエンバートの思い出 Op.89 [北ドイツ放送フィル/グリフィス]SPOHR, L.: Symphonies, Vol. 5 (North German Radio Philharmonic, Griffiths) - Nos. 7 and 9
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:777746-2
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
若い頃は優れたヴァイオリニストとして活躍しながら、ゴーダの宮廷楽長に就任し、その後はアン・デア・ウィーン劇場の指揮者を経て、フランクフルト歌劇場の監督へと登りつめたルイ・シュポア(1784-1859)。ベートーヴェンとも親しく、当時のヨーロッパの音楽界を席巻していた彼ですが、作品も数多く残しています。もちろんヴァイオリン作品が有名ですが、10曲ある交響曲(第10番は未完)も、当時の様式を遵守しながらも、いくつかの交響曲には標題をつけるなど、常に探究心を怠らない独創的な作品を生み出していたのでした。 このアルバムではそんな2つの交響曲を中心に、2つの小品を収録しています。第7交響曲では、2組のオーケストラを用いて各々のパートで発生する「対立」を描くという革新的なことをしています。また第9番は完全な標題音楽であり、冬の厳しさで始まり、春の喜びを描き、夏、秋へと移り変わる季節を賛美した音楽となっています。美しい響きを存分に味わってみてください。
収録作曲家:
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コレッリ(1653-1713):
ラ・フォリア [ペトリ/エスファハニ]CORELLI, A.: Violin Sonatas, Op. 5, Nos. 7-12 (arr. for recorder and harpsichord) (Petri, Esfahani)
発売日:2015年03月25日
NMLアルバム番号:6.220610
SACD-hybrid価格:1,988円(税込)
バロック期における最も重要な作曲家の一人、アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713)は新しいヴァイオリン奏法を生み出し、彼の器楽作品は室内楽の歴史に大きな影響力を及ぼしました。これは本当に想像を絶するものであり、彼の作品の写譜はイタリアだけでなくサンクトペテルブルク、ストックホルムなど遠方でも発見されています。J.S.バッハも彼の作品を研究し、ヴィヴァルディも彼から強く影響を受けています。 彼の作品の中で最も良く知られているのがヴァイオリン・ソナタ「ラ・フォリア」でしょう。これは15世紀末のポルトガル、もしくはスペインを起源にする音楽の形式で、もともとは言葉の意味「狂気」の通り、激しい音楽であったものが、少しずつ憂いを帯びた曲調に変化し、次第に変奏曲形式で演奏することが広まったとされています。ミカラ・ペトリはこのヴァイオリンのための曲を見事にリコーダーに移し替え、巧みに演奏しています。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
合唱のための歌集 [アルス・ノーヴァ・コペンハーゲン/ボイェセン]NIELSEN, C.: Songs for Choir (Ars Nova Copenhagen, Bojesen)
発売日:2015年02月25日
NMLアルバム番号:6.220569
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
「私がシンプルなメロディーを書くと、まるで私が作曲家ではないように思われてしまうのが不思議です」と語ったニルセン(1865-1931)。もちろん彼の作品は、難解で渋いものもありますが、この合唱のための歌集は、デンマーク人の伝統であり、心の底にあるメロディーを用いて創り上げたものなのです。そのため、曲調は親しみやすく、懐かしさ満載になっています。数々の名唱で知られるアルス・ノヴァ・コペンハーゲンの精緻なハーモニーでお楽しみください。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
交響曲 第5番&第6番 [ニューヨーク・フィル/ギルバート]NIELSEN, C.: Symphonies Nos. 5 and 6 (New York Philharmonic, Gilbert)
発売日:2015年02月25日
NMLアルバム番号:6.220625
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
アラン・ギルバートとニューヨーク・フィルによるニルセン(1865-1931)の交響曲シリーズのクライマックスは、第5番と第6番の2曲です。通常の交響曲の形式からは逸脱した感のある「第5番」は、戦争の影を色濃く捉えた重苦しい雰囲気を持ち(しかし、本人は影響を意識していなかったと語っています)、とりわけ、曲の途中に現れるスネアドラムの響きはかなり印象的であり、ニルセンが唯一標題を与えなかったこの作品の意味を考えてみたいものです。かたや第6番は「Sinfonia Semplice」と副題が与えられており、形式も古典的な4楽章を持つ「新古典主義」的な作品です。この曲でも打楽器の活躍が目覚しく、ニルセンの作曲技法の頂点をなすものとして評価されています。このような色彩的な作品でのギルバートの指揮は、まさに水を得た魚。新鮮で大胆なニルセンをぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
オルガン交響曲集 Op.13 [C. シュミット]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies Nos. 1-4 (C. Schmitt)
発売日:2015年02月25日
NMLアルバム番号:777705-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
1890年に名オルガン制作者アリスティド・カヴァイエ=コルが建立した素晴らしいオルガンの響きをSACDの高音質でたっぷりとお楽しみいただけます。ウィドール(1844-1937)はフランスを代表するオルガン奏者、作曲家の一人で、彼の父親もリヨンの教会オルガニストを務めるなど、幼いころからオルガンに熟知した人でした。25歳の若さで、カヴァイエ=コルの推薦によりサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、64年間この職を全うし、数多くのオルガン作品を残しました。この「オルガン交響曲」は管弦楽を使わずに、シンフォニックな響きを創り出すという曲であり、壮麗な響きを心行くまで堪能できることでしょう。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第6番(1881) [ハンブルク・フィル/ヤング]BRUCKNER, A.: Symphony No. 6 (ed. L. Nowak) (Hamburg Philharmonic, Simone Young)
発売日:2014年12月26日
NMLアルバム番号:OC687
SACD Hybrid価格:2,475円(税込)
ブルックナー(1824-1896)の交響曲の中では、5番と同じく改訂されていないため、異稿版も存在しないこの第6番。シモーネ・ヤングの指揮も極めてオーソドックスなものであり、いつのもように精度が高く、燃えるような情熱を傾けた素晴らしい演奏となっています。この演奏の素晴らしさには、いつもは口うるさい批評家たちも、2013年12月16日の「Hamburger Abendblatt」紙上で全員が賛辞を送ったということです。ヤングのブルクッナー・ツィクルスもそろそろ終盤戦に突入。一層の名演が期待されます。
収録作曲家:
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北ドイツのバロック時代のオルガン作品集 第13集
M.プレトリウス:
オルガン作品全集 [フランメ]Organ Works of the North German Baroque, Vol. 13 - PRAETORIUS, H.: Organ Works (Complete) (F. Flamme)
発売日:2014年12月24日
NMLアルバム番号:777716-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:6,080円(税込、送料無料)
この2枚のSACDの中に、ミヒャエル・プレトリウス(1571/72-1621)をはじめとしたルネサンス期から初期のバロック期までの、様々な北ドイツの作曲家によるオルガン曲作品が収録されています。メインであるミヒャエル・プレトリウスはプレトリウス一族の中で最も名の知られた人で、この時期のも最も多作であった作曲家であり、また、プロテスタントの賛美歌の発展に寄与したことでも知られています。彼はドレスデンのザクセン宮廷に使え、当時流行のヴェネツィア楽派によるイタリア音楽を演奏し、その作品にもイタリアの様式が感じられます。ルター派教会のために1000曲以上のコラールを書き、また同時代の音楽についての素晴らしい論文を残しています。 またこの時代に活躍したオルガニスト、作曲家たちの作品からも、当時の雰囲気が伝わります。演奏しているのはお馴染みのフリードヘルム・フランメ。どんな時代の作品でも研究に研究を重ねた説得力ある演奏を聞かせる人です。
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ベリオ(1925-2003):
シンフォニア
カルモ
マドリードの夜警隊の行進 [ライサネン/フィンランド放送響/リントゥ]BERIO, I.: Sinfonia / Calmo / Ritirata notturna di Madrid (Räisänen, Finnish Radio Symphony, Lintu)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:ODE1227-5
SACD-Hybirid価格:2,475円(税込)
ONDINEレーベルで大活躍中の指揮者ハンヌ・リントゥ。彼は2013年までタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、現在はフィンランド放送交響楽団の首席指揮者を務めています。前作のメシアン「トゥーランガリラ交響曲」では、オーケストラの機能性と音響効果を存分に生かした素晴らしい演奏を繰り広げましたが、今回は、更に興味深いルチアーノ・ベリオの一連の作品の登場です。 ベリオ(1925-2003)については今更説明の必要もないイタリアの現代作曲家で、様々な技法を駆使した作品を書きましたが、1950年代からは当時の妻であった歌手キャシー・バーベリアンとともに、声楽の限界を追求したことでも知られています。ボッケリーニの曲を元にした「4つの変奏」はミラノ・スカラ座の委嘱作品で、この時の劇場のオープニングナンバーの作曲を依頼されたベリオが、そのオーケストレーションの妙技を駆使して書いた変奏曲です。和声的には全く現代的なところのない、極めて愉快な音楽です。「カルモ」は彼の友人の一人、ブルーノ・マデルナの死への追悼の音楽。マデルナが愛したテキストを用いた歌曲(?)です。 そして「シンフォニア」。こちらは既によく知られている作品であり、タイトルの「シンフォニア」とは交響曲の伝統ではなく、多様な声の合流という意味を持つ奇妙な作品です。一番わかりやすいのは、第3楽章におけるマーラーをはじめとした何人かの作曲家の作品の引用でしょう。様々な音楽が断片的に浮かび上がる様子は、マーラーの原曲における魚の鱗が光を反射する様にも似ています。複雑な曲ですが、聞いていてこれほど面白い作品もないかも知れません。
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発売日:2014年09月24日
SACD-Hybrid 7枚組価格:8,558円(税込、送料無料)
戦前を代表する名指揮者ヴァインガルトナー(1863-1942)は、フランツ・リストに弟子入りしたほどの大作曲家でもありました。作曲家として彼の功績は、いくつかのベートーヴェンの作品の改訂でも知られていますが、実は交響曲からオペラまで多方面に渡るオリジナル作品も多数残されています。cpoレーベルは彼の作品を積極的に録音してきており、交響曲と管弦楽作品は、バーゼル交響楽団とマルコ・レトーニャの卓越した演奏で全集完成をなりました。 全てがSACDハイブリッド盤という高音質も魅力的なこの全集、演奏の面でも価格の面でも、これはとにかくお手元に置いていただきたい偉業と言えるでしょう。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
〈オルガン作品集 第1集〉
レーガー時代の歴史的オルガンによる演奏 [ヴァインベルガー]REGER, M.: Organ Works, Vol. 1 (Weinberger)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2014年08月27日
NMLアルバム番号:777717-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
2016年に没後100周年の記念年を迎えるマックス・レーガー(1873-1916)。いくつかのレーベルが彼のオルガン作品の全集録音を目論んでいますが、「オルガンと言えばcpo!」ということで、cpoではJ.S.バッハの全集でお馴染みの名手ヴァインベルガーをフィーチャーして、レーガー全集を始動しました。 レーガー作品は、もちろんバッハの形式を厳格に継承した上で、ロマン派的な和声を、雄弁な表現力を上乗せしたもので、曲に用いられている対位法は想像を絶するほどに緻密であり、また音楽的にも(渋いとはいえ)極めて優れたものであることは間違いありません。そのうえ、この録音はSACDハイブリッド盤で発売というのも嬉しいところ。レーガーが活躍した時代に建立されたふくよかなオルガンの響きを、余すことなくとらえた素晴らしいアルバムの登場です。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲集 第13番-第16番
(原曲…オルガン協奏曲) [キルシュネライト/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー/ラーセン]HANDEL, G.F.: Piano Concertos Nos. 13-16 (Kirschnereit, German Chamber Academy Neuss, Larsen)
■協奏曲
発売日:2014年08月27日
NMLアルバム番号:777854-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
第1集(777837-2)に続くキルシュネライトによるヘンデル(1685-1759)の協奏曲集です。原曲はオルガンのための協奏曲ですが、ここではオルガン・パートを完璧に現代のピアノへと移し変えることで、輝かしい音色と壮麗な響きを獲得しています。これまで知っているこれらの曲とは全く違う側面を見せてくれるという画期的な試みがなされています。 バッハの協奏曲などもそうですが、この時代の作品をモダンの楽器で演奏することについては、常に多かれ少なかれの賛否両論が付きまとうものですが、このシリーズは卓越した創造性が高く評価されるものと言えるでしょう。伴奏のドイツ・カンマーアカデミーは、全体的に軽やかであり、キルシュネライトの美しい音色と呼応する流麗な響きを聴かせます。
収録作曲家:
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Genesis 1757
リヒター(1709-1789):
弦楽四重奏曲集 Op.5 [カサル四重奏団]RICHTER, F.X.: String Quartets, Op. 5 (Casal Quartet)
■室内楽
発売日:2014年08月27日
NMLアルバム番号:SM184
SACD-Hybrid 2枚組価格:2,985円(税込)
この作品にまつわるエピソード…。これらは1757年、ヒルトブルクハウゼン公爵の宮殿近くで起きた悲劇的な物語です。ヴァイオリニストで作曲家、カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフの回顧録によると、「その日、ある予感があり、その時に招待されていた馬そりへは乗らずに、宮廷で彼の兄弟たちと弦楽四重奏曲を弾くことを選択、そのそりは御者の無謀運転のせいで隣に座っていた青年が死んでしまった」というのです。最高級のタバコとコーヒーを楽しみながら、宮廷でディッタースドルフが演奏していたのが、このフランツ・クサヴァー・リヒター(1709-1789)のこの弦楽四重奏団であり、結果、彼らはリヒターを選んだことで、致命的な結末を回避できたのです。 フランツ・クサヴァー・リヒターはマンハイムにおける対位法の大家であり、当時、最も優れた室内楽と交響曲の作曲家でありました。そんな奇跡すら起こすほどの魅力的な弦楽四重奏曲、これまで録音がなかったのが不思議なほどです。今回はSACDハイブリッドの高音質でお届けいたします。
収録作曲家:
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ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):
レクイエム Op.72
葬礼 Op.80/埋葬の歌 Op.88 [ヴュルツブルク・モンテヴェルディ合唱団/ベッケルト]HERZOGENBERG, H. von: Totenfeier / Begräbnisgesang / Requiem (Monteverdichor Würzburg, Beckert)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2014年07月23日
NMLアルバム番号:777755-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
ブラームスの伝記にしばしば登場するオーストリアの作曲家ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)。彼の妻となったエリザベートはブラームスの弟子であり、才能あるピアニストでもあるなど、彼の作品にはブラームスの影響が強く感じられます。cpoレーベルでは継続的にヘルツォーゲンベルクの作品をリリースし、このブラームスの影に隠れてしまったユニークな作曲家の実像を映し出すのに多大なる貢献をしています。 このアルバムには3つの異なるテキストを用いた「死」に寄せた音楽が収録されています。どの作品も彼の実体験に寄り添うもので、それは彼の友人の突然の死であったり、44歳の若さで亡くなってしまった愛する妻のために書かれたりと、その動機は様々です。しかしながらヘルツォーゲンベルクはその悲しみを個人的なものではなくすべての人類へ贈る作品として昇華し、透明な哀しみを纏わせながら、唯一無比の音楽へと移し替えているのです。
収録作曲家:
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北ドイツのバロックオルガン 第12集
ヴェックマン(1616-1674):
オルガン作品集全集 [フランメ]Organ Works of the North German Baroque, Vol. 12 - WECKMANN, M.: Organ Works (Complete) (F. Flamme)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2014年07月23日
NMLアルバム番号:777873-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
バロック時代の初期から最盛期にかけて活躍したドレスデンの作曲家ヴェックマン(1617頃-1674)。彼は、幼少期の頃にシュッツが率いるザクセン宮廷楽団で音楽教育を受け、その後、ヤーコプ・プレトリウスにオルガンを学びました。師であるシュッツがイタリアの様式に影響されたことを受け、彼も当時のイタリア様式を学び、それを自作のオルガン、チェンバロ作品に取り入れ、巧妙で精緻な音楽を書き上げました。ただしその功績は、彼の死とともに忘れられてしまい、バッハの作品と、その周辺の音楽家たちの作品が省みられる19世紀まですっかり埋もれてしまっていたのです。 この2枚組には現存するヴェックマンの作品全てが(私家版も含めて)収録されています。今回フランメが演奏したオルガンは長い歴史を誇る教会にあるもので、素朴かつ力強い音色を持つ楽器です。この録音ではその巣晴らしい響きを余すことなく記録し、SACDハイブリッド盤としてお届けいたします。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 ヘ短調(習作交響曲) [ハンブルク・フィル/ヤング]BRUCKNER, A.: Study Symphony (Hamburg Philharmonic, S. Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年07月23日
NMLアルバム番号:OC686
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
若い頃は、小さな村の補助教員とオルガニストとして生活していたブルックナー(1824-1896)ですが、1863年に、当時管弦楽法を学んでいたオットー・キラーの薦めにより「実習」として作曲したのが、この交響曲へ短調でした。自作には何度も改作を施したブルックナー、なぜかこの作品には愛着があったらしく、一度も改定されることもなく、また最晩年に自作の譜面を整理した際にも(不要と思った作品は破棄を試みた)この作品はそのまま保存されたといいます。師であるキッツラーはこの作品を高く評価することはなかったようですが、実際に聴いてみれば、後のブルックナーの精神の萌芽とも言える部分が多々あり、特にスケルツォ楽章などは「まさにブルックナーそのもの」と言える風情を持っています。 ブルックナーの交響曲にしては演奏時間も短めであるこの曲。ブルックナー入門にはうってつけかも知れません。演奏はおなじみシモーネ・ヤング。0番で見せた柔軟な歌い口はここでも健在。終楽章の「ちょっとシューマン風?」(ここら辺がブルックナーらしくない?)と思える主題も丁寧に歌いこまれていきます。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
トゥーランガリラ交響曲 [フィンランド放送交響楽団/ハンヌ・リントゥ指揮]MESSIAEN, O.: Turangalîla-symphonie (Hewitt, Hartmann-Claverie, Finnish Radio Symphony, H. Lintu)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:ODE1251-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
フランスの現代作曲家、オリヴィエ・メシアンの最初の大規模な管弦楽曲であるこの「トゥーランガリラ交響曲」。メシアン作品のみならず、20世紀に作曲されたあらゆる作品の中でも、ひときわ特異な姿を持ち、また、その大規模な編成をものともせず、頻繁に演奏されることでも知られています。もともとはボストン交響楽団の音楽監督を務めていたS.クーセヴィッキーの委嘱により書き始められ、1948年にひとまず完成。その後にオーケストレーションが施されたものです。曲は10楽章からなり、メシアンが終生、その作曲の根源に置いていた「愛、死、祈り、鳥」がモティーフとして使われ、またその響きも、20世紀の音楽としてはわかりやすく、ほぼ半分の楽章は調性的であり、彼が愛した嬰ヘ長調(ピアノでいう黒鍵の響き)が多用されています。オンド・マルトノとピアノが大活躍しますが、ここでピアノを演奏するのは、あの吉田秀和氏も大絶賛していたアンジェラ・ヒューイット。彼女はバッハと同じくらいメシアンを愛していて、ここでも納得の演奏を聴かせてくれます。全体を手堅く纏めているのは、フィンランドが誇る名指揮者ハンヌ・リントゥ。リゲティを始めとする現代音楽を得意とするだけあって、ここでも巨大なオーケストラを完全に手中に収め引き締まった筋肉質なメシアン像を作り上げています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
弦楽四重奏曲集 第2集
ばら園での遊び
弦楽四重奏曲 第4番「夏の日々」他 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]LANGGAARD, R.: String Quartets, Vol. 2 (Nightingale String Quartet)
■室内楽
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:6.220576
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
ランゴー(1893-1952)の多彩な弦楽四重奏曲の全てを知るためのシリーズ第2集。世界初録音となる「ばら園での遊び」のばら園とは、彼が20歳の時の夏休みに、両親とともに保養に出かけたスウェーデンの温泉地、ブレーキンデの家の名前で、ここに2か月間ほど滞在したランゴーは、この時の良い体験を生涯忘れることがありませんでした。この作品全編に漂う甘い回想、そして「モーツァルト」と題された第2楽章は偉大なる作曲家を模倣するとともに、以降の作品に使われるモティーフの萌芽が認められる興味深いものとなっています。他の2曲も、若い作曲家のなみなみならぬ意志が感じられる力強くしなやかな仕上がりとなっています。
収録作曲家:
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横山幸雄
プレイズ・シューマン 2014 [横山幸雄(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Kreisleriana / Piano Sonata No. 1 (Yukio Yokoyama)
発売日:2014年02月18日
NMLアルバム番号:MECO-1020
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
横山幸雄が問う自身初のシューマン・ピアノ・アルバム。ここで横山が選曲した曲は、シューマンのピアノ作品中、最高傑作とも言われるクライスレリアーナ、そして極めて高いレベルの技巧と音楽性を要求されるピアノ・ソナタ1番という、いかにも当代一流のヴィルトゥオーゾとして名を馳せる横山らしい大曲の選曲である。 40歳を超えてまさにピアニストとして円熟の境地に達しつつあり、従来の完璧な技巧とともに、ダイナミックでスケール感溢れる「動」と、時にささやくような究極のソット・ヴォーチェ「静」のマリアージュは、聴き手を深い感動の境地に誘う。このアルバムは、成長著しい「今」の横山の非凡な才能を刻んだ金字塔として記憶される名盤であろう。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第12集(1788)
第40番 ト短調 K550
第41番 ハ長調「ジュピター」 K551 [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 12 (A. Fischer) - Nos. 40 and 41
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:6.220639
SACD-Hybrid価格:1,425円(税込)
アダム・フィッシャーとデンマーク国立室内管弦楽団によるモーツアルトの交響曲集もこれで完結です。1842年にモーツァルト(1756-1791)の未亡人コンスタンツェが亡くなった時、遺品の中から発見されたノートに、1811年のコペンハーゲン王立歌劇場で「ドン・ジョヴァンニ」の演奏を観た時の感想が書かれていました。そこには「これ以上の演奏はありません」と記されており、当時からコペンハーゲンのオーケストラとモーツァルトとの相性の良さは折り紙つきでした。そんな長い関係性を更に良好にした、このフィッシャーの交響曲全集は、録音の素晴らしさとともに、一つのモーツァルト演奏の指針として長く愛されていくことでしょう。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲 Op.4 HWV 289-294(オルガン協奏曲からの編曲) [キルシュネライト/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー/ラーセン]HANDEL, G.F.: Organ Concertos, Op. 4 (arr. as Piano Concertos) (Kirschnereit, German Chamber Academy Neuss, Larsen)
■協奏曲
発売日:2013年10月23日
NMLアルバム番号:777837-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
「ヘンデルのピアノ協奏曲?」それは変でる? J.S.バッハのチェンバロ協奏曲をピアノで演奏しても不自然ではないのですから、ヘンデル(1685-1759)の作品をピアノで演奏してもよいのでは。と考えたのがドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトでした。彼はヘンデルのOp.4のオルガン(曲によってはハープやチェンバドで演奏可能)協奏曲集に着眼し、各曲をピアノ独奏用に置き換えたのです。 もともとこれらの協奏曲はオラトリオなどの劇場作品の幕間に演奏されたものであり、ここで使われたオルガンは小さなもので、決して壮大なものではありません。そんなオルガン・パートをピアノに置き換えるには多少のテクニックが必要でしたが、この演奏では全く違和感ないものとして仕上がっています。なお、この演奏はLPのリリースも予定されています。
収録作曲家:
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河野智美
祈り [河野智美(ギター)]Guitar Recital: Kohno, Tomomi - BACH, J.S. /BARRIOS MANGORÉ, A. / CONVERSE, C. / MYERS, S. / REGONDI, G. (Oración)
■器楽曲(ギター)
発売日:2013年10月10日
NMLアルバム番号:MECO-1017
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第1集(1764-1767) [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 1 (A. Fischer) - Nos. 1, 4, 5, 43
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:6.220536
SACD-Hybrid価格:1,425円(税込)
8歳から11歳のモーツァルト(1756-1791)の作品集。普通の人間なら「夏休みの宿題」であろう年代の作品ですが、5歳で最初の曲を作り、6歳でマリア・テレジア御前旅行を行い、パリとロンドンに演奏旅行に出かけていたというモーツァルト。まだまだ作曲活動は本格的に始められてはいないうえ、当時の他の作曲家たちの影響も強いことは確かですが、やはり一筋縄ではいかない「何か」がひしひしと感じられる作品群です。8歳の時の第1番と、11歳の第6番ではやはり完成度に大きく違いが見られ、日に日に様々なものを吸収し、大きくなっていくモーツァルトの姿をつぶさに観察する思いがすることでしょう。
収録作曲家:
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シュポア(1784-1859):
交響曲 第4番・第5番
「カール・バーンバウムの劇「船乗り」への序曲 [北ドイツ放送響/グリフィス]SPOHR, L.: Symphonies Nos. 4 and 5 (North German Radio Symphony, H. Griffiths)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:777745-2
SACD-hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
幼い頃から天才ヴァイオリニストとして活躍したルイ・シュポア(1784-1838)。彼は作曲家としても素晴らしい才能を示し、150作を超える数多くの作品を残しています。交響曲は未完成作品を含めると10曲あり、ここでは1834年に初演された第4番と、1837年に初演された第5番を名指揮者グリフィスの指揮でお聞きいただけます。第4番は初演後たちまち人気作となったもので、詩人プファイファーの詩「音の浄化」を音で描いた、いわば交響詩とも言える作品であり、これは当時としては極めて先進的な形式であったことは間違いありません。第5番には標題こそないものの、こちらも素晴らしい作品です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第3番&第4番 [ハンブルク・フィル/ヤング]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 3 and 4 (Hamburg Philharmonic, Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年08月21日
NMLアルバム番号:OC677
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
シモーネ・ヤングのブラームス(1833-1897)交響曲全集、ここに完結です。第1番の冒頭では、思いっ切りテンポを落とし重厚に歌わせるかと思えば、第2番では朗々と明るく、まるで地中海の風を思わせるような爽やかさで迫るヤング。彼女の演奏は基本的に対位法と内声を重視するよりも、感情の起伏に沿った流動的で柔軟な音楽を追求することにあるのかもしれません。そのため、ドイツ音楽に堅固さと構造性を期待する人には「緩く」感じる場合もあるかもしれませんが、それはそれ。ブラームスに快楽を求めるのもなかなか良いものです。流麗さが際立つ第3番、過去の巨匠たちの演奏とは一線を画した感のある第4番。どちらも聴きものです。
収録作曲家:
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パッヘルベル(1653-1706):
オルガン作品全集 第1集 [ジェームズ・デイヴィッド・クリスティ/クリスティアン・シュミット/ユルゲン・エッスル/ミヒャエル・ベロッティ]PACHELBEL, J.: Organ Works (Complete), Vol. 1 (Belotti, Christie, Essl, C. Schmitt)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2013年07月24日
NMLアルバム番号:777556-2
SACD-Hybrid 5枚組価格:6,113円(税込、送料無料)
現在パッヘルベルというと、あの有名な「カノン」のみが知られていますが、実際の彼はバロック時代の南ドイツを代表するオルガン曲の作曲家であり、その業績はそのままJ.S.バッハに受け継がれていくほどの重要な位置にあった人でした。彼のオルガン作品だけでも、CD12枚分のヴォリュームを誇り、他にもハープシコードのための作品や合唱曲なども存在するのです。 そんなパッペルベルのオルガン作品をフィーチャーしたこのシリーズ、演奏者に現在トップの奏者たちを配し、SACDハイブリッドで録音するという、なんとも贅沢な造りとなっています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第2集(1767-1768) [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol.2 (A. Fischer) - Nos. 6, 7, 7a, 8, 55
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年06月19日
NMLアルバム番号:6.220537
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
天才モーツァルトの11歳から12歳にかけての交響曲集。まだ少年とは言え、すでに数多くの曲を書き、一流の作曲家として認められていたモーツァルト(1756-1791)。ここでも瑞々しい感性に溢れた一連の作品を聴くことができます。1767年の年末に完成された第6番、1768年の1月に書かれた第7番。この同時期に書かれたのが番号なしの変ロ長調 K45B となります。年末に第8番が書かれますが、この間にはオペラ「バスティエンとバスティエンヌ」が書かれており、日を追って成熟を究めるモーツァルトの姿を目の当りにすることができるでしょう。K45Aは、もう少し早い時期(1766年?)に書かれたものとされ、「ランバッハ」の通称でも知られます。フィッシャーはどの曲も念入りに扱い、単純さの中から現れる見事な息吹を目の前に見せてくれます。
収録作曲家:
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サーリアホ(1952-):
オラトリオ「シモーヌの受難」 [アップショウ/タピオラ室内合唱団/フィンランド放送響/サロネン]SAARIAHO, K.: Passion de Simone (La) (Upshaw, Tapiola Chamber Choir, Finnish Radio Symphony, Salonen)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:ODE1217-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
パリのユダヤ人家庭に生まれたシモーヌ・ヴェイユ(1909-1943)。彼女はリセ(高等学校)時代に哲学者アランの教えを受け、その教えに傾倒します。やがて、当時は女子を受け入れていなかった高等師範学校に入学、哲学の教員資格を取得し1931年にリセの教員となります。彼女は様々な国際情勢を肌で感じながら、多くの政治活動に身を投じ、戦争の悲惨さを訴え続けます。ヒトラーの迫害を避けながら、1942年はアメリカからロンドンに移住し、そこでもレジスタンスに参加、結核で体力を冒されながらもハンストを決行。治療と栄養補給の全てを拒否したまま1943年に34歳の若さで生涯を閉じた人です。 この作品はそんなシモーヌの生涯と思想を、作曲家サーリアホ(1952-)がソプラノ独唱、合唱、管弦楽と電子楽器のためのオラトリオとして作曲したものです。 サーリアホは若い頃からシモーヌの文章を読み、強く感銘を受けていたとのことで、このオラトリオを作曲する際も、シモーヌについて多くの考察を重ね、全てを描き出すように務めたと言います。 ここでは歌唱部分を名ソプラノ、アップショウが受け持ち、混沌としたオーケストラの部分はサロネンが見事な陰影をつけています。サーリアホの60歳の誕生日を記念してのリリースとなります。
収録作曲家:
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バルトーク(1881-1945):
交響詩「コシュート」
管弦楽のための協奏曲他 [ウィーン放送響/マイスター]BARTOK, B.: Kossuth / Concerto for Orchestra / Romanian Folk Dances (Vienna Radio Symphony, Meister)
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:777784-2
SACD価格:2,850円(税込)
バルトーク(1881-1945)の交響詩「コシュート」は、19世紀のハンガリーに実在した政治家コシュート・ラヨシュ(1802-1894)を讃えて作曲した交響詩。コシュートは1848年に勃発した革命「諸国民の春」で、ハンガリーの独立運動を指導した英雄であり、その革命は成功したわけではなかったのですが、ハンガリーでは大変な偉人として大切にされている人です。革命の一連の動きを音で描いており、22歳の若きバルトークが情熱を込めて書いた力作で、当時のオーストリア国歌が効果的に使われています。1980年生まれの若き指揮者コルネリウス・マイスターが鮮烈な演奏をしています。
収録作曲家:
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横山幸雄
プレイズ・リスト [横山幸雄(ピアノ)]LISZT, F.: 2 Concert Etudes / Liebesträume / Mephisto Waltz No. 1 / Piano Sonata (Yukio Yokoyama)
発売日:2013年02月28日
NMLアルバム番号:MECO-1015
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が7年振りにオールリストアルバムを世に問う。過去、「超絶技巧練習曲集全曲」「ヴィルトゥオーゾ名曲集」等でリストの真髄を示してきた横山が、満を持して「ソナタ」を開示した。 完璧な技巧によってテクニックの呪縛から完全に解き放たれた時、作品に内包する音楽的本質はくっきりと浮かび上がり、技巧とは唯、純粋に音楽のためにのみ奉仕されるべきものであることを我々に示してくれる。 横山が教授を勤める上野学園石橋メモリアルホールでのセッションレコーディング(DSDレコーディング)。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第2番
ロココの主題による変奏曲他 [エルシェンブロイヒ/ケルン・ギュルツェニヒ管/キタエンコ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 2 / Rococo Variations (Elschenbroich, Cologne Gurzenich Orchestra, Kitayenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年02月20日
NMLアルバム番号:OC669
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
期待のシリーズ、キタエンコのチャイコフスキー(1840-1893)交響曲集。第1番、第5番、第6番でのアグレッシヴな音楽作りはここでも変わることがありません。第2番の交響曲はチャイコフスキーが1872年に作曲した曲で、初演時は大変な成功を収めたのですが、なぜかその後にチャイコフスキー自身が大幅な改定を行ったことでも知られています。ウクライナ民謡が効果的に使われているため、評論家ニコライ・カシュキンから「小ロシア」という愛称を付けられたと言われています。この演奏、冒頭からメロディをたっぷりと歌わせ、大きな流れを作っていくという極めて聴き応えのあるものです。 併録の「ロココ」でチェロを弾くエルシェンブロイヒがこれまた美しい音色を持つ人で、こちらも大満足いただけることでしょう。彼はムターに認められた俊英で、来日の際も高い評価を受けています。最後におかれたアンダンテ・カンタービレも絶妙です。
収録作曲家:
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スウェーリンク(1562-1621):
オルガン作品集 [ケレメン]SWEELINCK, J.P.: Organ Works (Kelemen)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2013年02月20日
NMLアルバム番号:OC680
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
1957年ブダペスト生まれの名オルガニスト、ヨーゼフ・ケレメンが演奏するスウェーリンク(1562-1621)のオルガン作品集です。彼はドイツのオルガン音楽の権威とみなされており、J.S.バッハはもちろんのこと、周辺の作曲家たちの作品の解釈においては右に出るものがいないほど高い評価を得ています。 オランダのオルガニスト、作曲家スウェーリンクはルネサンス音楽の末期からバロック音楽の最初期に活躍した人で、北ドイツ・オルガン楽派の育成に寄与した人物として知られています。J.S.バッハより100年以上も前の時代に生きたにも拘わらず、その作風は先鋭的であり、使われている対位法も複雑を極めています。当時の彼がいかに影響力の高い人物であったかが、これらの音楽を聴いてみれば理解できることでしょう。まさにめくるめく音の饗宴です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第9集 [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 9 (Danish National Chamber Orchestra, Fischer)
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:6.220544
SACD-Hybrid価格:1,425円(税込)
大好評、アダム・フィッシャーのモーツァルト(1756-1791)交響曲シリーズも、そろそろ中期の名作の森に入ってきました。今作は実質7番目にあたるアルバムで、1778年から1780年に作曲された3つの作品が収録されています。第31番は「パリ」の愛称で呼ばれる作品で3楽章形式です。第2楽章は通常聴かれる版のほかに、この曲をモーツァルトに作曲依頼したジャン・ル・グロの注文で書き直した「異稿版」があり、このアルバムには異稿版の最初のヴァージョンが収録されているところも注目です。本来、あまり自作に手を入れることのないモーツァルトですが、このような作品も面白いものです。いつものように推進力のある演奏が耳にも鮮やかです。
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第8番 変ホ長調 [ケルン・ギュルツェニヒ管/シュテンツ]MAHLER, G.: Symphony No. 8, "Symphony of a Thousand" (Cologne Gurzenich Orchestra, Stenz)
■交響曲/管弦楽曲 ■合唱曲
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:OC653
SACD価格:2,475円(税込)
マーラー(1860-1911)自身に「私の作品の中で最大のもの」と言わしめた交響曲第8番。最近は「千人の交響曲」という名称は使われなくなったものの、大掛かりな編成と、愛と歓喜に満ちた曲調は、まさに全ての人々への贈り物です。今回のシュテンツの演奏はケルン・フィルハーモニー創立25周年記念の演奏会であり、シュテンツの考え抜かれた解釈と、各々の独唱者、そして全く隙のないオーケストラによるこの演奏は、全ての聴衆に感銘を与えました。 なお、歌詞として用いられている第1部のラテン語の賛歌「来たれ、創造主なる聖霊よ」と第2部のゲーテの「ファウスト第2部」からの最後の場については、ブックレットで各々の原型が掲載されており、マーラーが削除したり付け加えた部分がわかるようになっているのも興味深いところです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集 第10集
ピアノ・ソナタ 第29番 「ハンマークラヴィーア」
ロンド・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」他 [コルスティック]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonata No. 29, "Hammerklavier" / 6 Bagatelles, Op. 126 (Korstick) (Beethoven Cycle, Vol. 10)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:OC663
SACD価格:2,475円(税込)
コルスティックの演奏するベートーヴェン(1770-1827)、この第10集は名作「ハンマークラヴィーア」と小品集。演奏が非常に困難とされるこの第29番のソナタは、当時目まぐるしい発展を遂げていた鍵盤楽器の中で、とりわけベートーヴェンが心惹かれた2台のピアノを用いて作曲されていて、今後も鍵盤楽器が発展していくことを予想したベートーヴェンが、敢えてフォルテピアノではなく「ハンマークラヴィーア(ドイツ語のピアノの意)」というタイトルを付けたとされています。 本来ベートーヴェンはこの第29番だけでなく、作品101のソナタ全てにこのタイトルを記すようにと出版社に手紙を送っていますが、なぜか今ではこの曲だけがこう呼ばれています。曲はあまりにも大規模であり、随所に難所があるというピアニスト泣かせの曲。しかしコルスティックは何の苦もなく弾ききっています。小品も全て味わい深いのですが、最後におかれたロンド・カプリッチョが秀逸。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
6つのパルティータ BWV 825-830 [アルブレヒト]BACH, J.S.: Clavierubung, Part I - 6 Partitas, BWV 825-830 (arr. for organ) (H. Albrecht)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:OC684
SACD価格:3,975円(税込、送料無料)
本来は「クラヴィア練習曲」として出版された6つのパルティータ。この作品を、名オルガニスト&編曲者アルブレヒトは「バッハに最も近い楽器」オルガンで再現する試みに挑戦しました。既存の演奏との比較をするよりも、全く新しいバッハ作品として聴いていただければ、そこに新しい世界の誕生を見ることができるかも知れません。“バッハは人であり神ではなかった。しかし、彼は「神の人」であり、彼の音楽は始めから神に祝福されていた”と偉大なる指揮者レナード・バーンスタインが述べたように、神の音楽は確かにオルガンで奏されるのがふさわしいと納得できるアルバムです。
収録作曲家:
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横山幸雄
チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲 第3番ニ短調 作品30 [横山幸雄(ピアノ)、小泉和裕 指揮/東京都交響楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Piano Concerto No. 1 / RACHMANINOV, S.: Piano Concerto No. 3 (Yukio Yokoyama, Tokyo Metropolitan Symphony, Kazuhiro Koizumi)
発売日:2012年09月04日
NMLアルバム番号:MECO-1013
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集 第11集 [コルスティック]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 30, 31, 32 (Korstick) (Beethoven Cycle, Vol. 11)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年08月22日
NMLアルバム番号:OC664
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
着々と進行してきた、ミヒャエル・コルスティックのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集がここに完結しました。ほぼ14年に渡って録音された32曲のソナタからは、コルスティックの音楽的な熟達も感じ取れることでしょう。とりわけ、この最後の「3大ソナタ」は深淵の極地です。秋の日を思わせる諦観に満ちた第30番の3楽章、美しい音の粒が際立つ31番の冒頭、第32番の悲劇的なアダージョと、全てを振り切ったかのような静かな明るさに満ちた第2楽章。ベートーヴェン演奏の歴史の一つのモニュメントがここにあります。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第1番「冬の日の幻想」
「雪娘」 抜粋 [ケルン・ギュルツェニヒ管/キタエンコ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 1, "Winter Daydreams" / The Snow Maiden (excerpts) (Cologne Gurzenich Orchestra, Kitayenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年08月22日
NMLアルバム番号:OC668
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
キタエンコによるチャイコフスキーの交響曲シリーズ第4弾です。今回の第1番は、チャイコフスキーが1866年に作曲した最初の交響曲で、「冬の日の幻想」という標題も彼自身に拠るものです。若書きの作品とは言え、後期の作品に見られるチャイコフスキー独特の筆致が見られる力作ですが、アントン・ルビンシテインからは出来上がりを酷評され、2回の改訂を施したことでも知られてます。 キタエンコの演奏は、いつものようにスケール感たっぷりの堂々たるもので、どこまでも伸びて行く美しい音と、ゆったりとしたテンポに裏打ちされた完璧なる音楽が紡ぎだされていきます。とりわけ第2楽章の弦の響きはまさに夢のようであり、郷愁に満ちた民謡風の主題が聞こえてくると、まさに胸がキュンとするほどの感動を覚えます。同時収録は「雪娘」より3曲。甘美なチャイコフスキー節が炸裂します。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
オルガン交響曲 第2集 [シュミット/バンベルク響/ソリヨム]WIDOR, C.-M.: Symphony No. 3 / Organ Symphony No. 7 (Schmitt, Bamberg Symphony, Solyom)
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲(オルガン)
発売日:2012年08月15日
NMLアルバム番号:777678-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
フランス有数のオルガン奏者で、作曲家でもあったウィドール(1844-1937)は、わずか25歳でサン・シュルピス教会の終身オルガニストに就任し、以降64年間の長きに渡って、このオルガンを演奏し続けました。彼はバッハの作品を愛し、フランス国内にバッハ作品を普及させることに力を注いだことでも知られています。自身の作品もドイツ音楽の影響を受けたものが多く、10曲あるオルガン交響曲(これは全てオルガンソロ)も、極力転調や半音階使用を抑えた、聴きやすい音楽となっています。このアルバムで注目したいのでは、Op.69の「オルガンと管弦楽のための交響曲」。あまり演奏されることはありませんが、これこそ完全無欠の音響とも言えるべき華やかな作品で、ウィドールの目指した世界が理解できるような気がします。SACDハイブリッドです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 - 第4番他 [ヘルシンボ響/マンゼ]BRAHMS, J.: Symphonies (Complete) (Manze)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年03月14日
NMLアルバム番号:777720-2
SACD-Hybrid価格:4,890円(税込、送料無料)
2006年にヘルシングボリ交響楽団の首席指揮者に就任したアンドリュー・マンゼのブラームスです。以前リリースされたベートーヴェンでは思いの他抑制された表現で、弦楽器の瑞々しさを大切にした良演を披露してくれたものですが、今回のブラームスでは、その表現に一層磨きをかけ、充実した音を聞かせます。古楽奏者として揺るぎない名声を確立したマンゼですが、このようなモダンオケと対峙する時には、エモーショナルな面を強調することはせず、スコアを忠実に、かつ丁寧に描き出すことに力を注ぎ、確実な音像を描き出すことに成功しています。もちろん楽器の配置などには様々な工夫をこらし、アグレッシブな響きも聞こえてくるなど、古楽演奏で培った経験が物を言わせている部分も多々あります。がっつり満腹感をもたらすものではないかもしれませんが、細部までに手が入った精進料理のようなブラームスが却って新鮮さを運びます。最上の響きをSACDハイブリッドの高音質盤でお届けいたします。
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第3番 ニ短調 [シュースター/ケルン・ギュルツェニヒ管/シュテンツ]MAHLER, G.: Symphony No. 3 (Schuster, Cologne Gurzenich Orchestra, Stenz)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年03月07日
NMLアルバム番号:OC648
2 SACD価格:3,975円(税込、送料無料)
常に堅実な音楽を聴かせるドイツの中堅指揮者シュテンツ。決して派手ではなくとも、その良さがじわじわと浸み込んでくるような指揮は、来日公演の際も賛否両論を巻き起こしながら、大きな話題となったものです。今回のマーラー(1860-1911)も、この大曲の隅から隅までをじっくりと見渡し、細部まで丁寧にスコアを読み込んだ上で、一貫した流れに乗った音楽を聴かせます。ソリスト、合唱団も全て力を出し切った上で、最終楽章へとなだれ込む様は、まさに感動の極みと言えるでしょう。日本では、どうしてもマーラー指揮者として見られてしまうシュテンツですが、劇場でのオペラ経験も長く、また、ヘンツェのスペシャリストでもあります。次代を担う指揮者の筆頭として押さえておきたい一人です。
収録作曲家:
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グスタフ・ホルスト(1874-1934):
組曲「惑星」(ピーター・シークスによるオルガン編曲版) [アルブレヒト]HOLST, G.: Planets (The) (arr. P. Sykes) (Albrecht)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年12月14日
NMLアルバム番号:OC683
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
最近は指揮者としても、その活動が華々しいハンスイェルク・アルブレヒトですが、やはり彼の本領発揮はオルガン演奏。それも、このような珍しいレパートリーを次々と世に送り出してくれることでしょう。今回のアルバムは、ホルストの超人気曲「惑星」です。通常、オーケストラの芳醇な響きを楽しむためのスペキュタクルな作品、オルガン1台ではどのような様相を呈するのでしょうか? もちろん、そんな期待にアルブレヒトは100%以上応えてくれました。SACDのフォーマットを最大限に生かし、それぞれの曲をこの上なく劇的に演奏しています。リスニング・ルームが瞬時に大宇宙へと変わる瞬間を体験してみてください!
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ 第24番 - 第28番 [コルスティック]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 24-28 (Korstick) (Beethoven Cycle, Vol. 9)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年08月24日
NMLアルバム番号:OC662
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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シュポア(1784-1859):
交響曲集 第3集
交響曲 第1番・第6番 [ハノーファー北ドイツフィルハーモニー/ハワード・グリフィス指揮]■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年08月10日
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ各地で活躍、作曲家としては「古典派とロマン派のかけ橋」としての役割を担ったシュポア(1784-1859)の交響曲です。第1集(777177-2)、第2集(777178-2)に続く第3集目となります。今作に収録されているのは、彼の第1番の交響曲は、当時の影響を受けてはいるものの、まさしく意図的に「ベートーヴェンとは違うスタイル」としてデザインされているようです。そして1811年の初演後にライプツィヒの「一般音楽新聞 Allgemeine Musikalische Zeitung」で大絶賛を浴びました。第6番の交響曲は、古典的な様式を脱して、標題音楽への模索が感じられる作品。ただ「歴史的」という言葉については明確な何かがあるわけではないようです。残念ながら、少し斬新だったせいか、当時の聴衆にはあまり受けなかったと言われています。
収録作曲家:
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モンテヴェルディ/オルフ(1895-1982):
オルフェウス(1940年第3稿)
メゾ・ソプラノと管弦楽のための「アリアドネの嘆き」(1940年第2稿) [ミュンヘン・オルフェウス合唱団/ミュンヘン放送管/シルマー]ORFF, C.: Orpheus [Opera] (Schirmer)
■オペラ
発売日:2011年08月10日
NMLアルバム番号:777656-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
誰もが知ってる「カルミナ・ブラーナ」の作曲家、カール・オルフ(1894-1982)はモンテヴェルディ(1567-1643)を精力的に研究し、知られざる作品をいくつも世に出した功労者でもあるのです。1920年代に舞踊教師のドロテー・ギュンターとともにミュンヘンに「ギュンター・シューレ(体育、音楽、舞踊を教える学校)」を設立し、そこで教えていたオルフは、音楽学者クルト・ザックスの提案に従い、モンティヴェルディの劇作品を発見、管弦楽部分に補筆を加え、その舞台を復活させました。オルフ自身も、彼の語法を偉大なるバロック作曲家の作品の中に見出し、その素晴らしき邂逅は大きな実を結ぶことになったのです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第8集 [デンマーク放送シンフォニエッタ/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol.8 (A. Fischer) - Nos. 28-30
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年04月20日
NMLアルバム番号:6.220543
SACD価格:1,988円(税込)
アダム・フィッシャーのモーツァルト交響曲全集の5番目のリリースになります。こちらは1773年から1774年、18歳のモーツァルトによる才気渙発な曲が3曲収録されています。第29番は10代の作品の中でもとりわけ人気の高い曲で、後の円熟した作風を先取りした明朗さが特色です。第30番は祝典的な雰囲気に満ちた「ギャラント様式」の流れを汲んだ音楽であり、第28番は草稿の日付が判読不可能で、完成されたのが73年なのか74年なのか不明となっている作品です(この演奏ではティンパニは使用されていません)。いつもの如く、はじけるように元気のよい音作りとなっています。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第6番 ロ短調 「悲愴」 Op.74 [ケルン・ギュルツェニヒ管/キタエンコ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 6, "Pathetique" (Cologne Gurzenich Orchestra, Kitayenko)
発売日:2011年04月13日
NMLアルバム番号:OC666
SACD価格:2,475円(税込)
昨年のマンフレッド交響曲に続く、キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のチャイコフスキー第2弾。今回は彼の最高傑作である「悲愴」。アグレッシヴでマッシヴな音作りはさすがです。
収録作曲家:
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デュプレ(1886-1971):
3つの前奏曲とフーガ/3つのエスキース
アラン(1911-1940):
3つの舞曲 [ロスト]DUPRE, M.: 3 Preludes and Fugues / 3 Esquisses / ALAIN, J.: 3 Danses (Trilogies) (Rost)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2011年03月16日
NMLアルバム番号:OC679
SACD価格:2,475円(税込)
フランスの近代オルガン作曲家2人の作品集です。マルセル・デュプレはルーアンの音楽一家に生まれ、1904年にパリ音楽院に入学。ヴィドールとギルマン、ヴィエルヌ他に師事し、1914年にローマ大賞を受賞、1920年にはバッハのオルガン作品全曲演奏会という偉業を成し遂げます。1926年にオルガン科の教授としてパリ音楽院で教鞭を執ります。作曲家としては65曲の作品番号付きの曲を書き、多くの後進へ影響を与えました。教師としてもすぐれていて、過去の作曲家たちの作品の校正を行い、また音楽理論や即興演奏法、オルガン奏法教則本なども多く執筆しています。彼の弟子でもあったジュアン・アランは、名オルガニスト、マリー=クレール・アランの兄であり、夭折の作曲家としても知られます。彼らの作品は、19世紀の後半にフランスで発展したロマンティックなオルガン作品とは一線を画す革新的なもので、音色や技巧など、目の覚めるような素晴らしさを有しています。オルガニストのロストは、1974年ヴュルツブルク生れ。J.S.バッハなどのオーソドックスなレパートリーから近代作品まで幅広いレパートリーの持ち主で、古典作品では「6つの協奏曲(OC642)」や「ゴルトベルク変奏曲(OC636)」。近代では「エベン作品集(OC643)」が既にリリースされ、好評を博しています。
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W.F.バッハ(1710-1784):
オルガン作品全集 [フレーメ]BACH, W.F.: Organ Music (Complete) (Flamme)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2011年02月16日
NMLアルバム番号:777527-2
SACD価格:2,850円(税込)
2010年はヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの生誕300年の記念年でした。彼はJ.S.バッハの長男として生まれたものの、あまりにも溺愛され過ぎて、その才能を存分に発揮することができなかったと言われています。某大な数の作品を残しましたが、生前は人気が低かったためか出版されることもほとんどなく、またその作風も統一性がないことで知られていましたが、最近では逆に、その自由さが人気を呼んでいるという不思議な人でもあります。このアルバムでは、そんな彼のオルガン曲を全て収録。生きていた時代からは取り残されようとも、天才は健在だったという証明です。名オルガニスト、フランメの演奏で。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番&第3番 [バイエルン放送響/ヤンソンス]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 2 and 3 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月09日
NMLアルバム番号:900111
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
1877年に作曲されたブラームス(1833-1897)の第2番の交響曲は、劇的な面が際立つ第1番と比べると、伸びやかで快活な楽想を持っています。とはいえ、やはりそこはブラームス。流麗さの中にも、彼らしい緊密な構成が見てとれる一筋縄ではいかない作品となっています。1883年に書かれた第3交響曲は緊張感に満ちた開始や、コンパクトな構成が特徴。標題なども付されてなく、とにかく音楽性で勝負する交響曲です。このヤンソンスの演奏は、曲の中に潜むロマン的な抒情、そして哀愁、闘争心など様々な思いをかき立てられる、創造性豊かな仕上がりとなっています。思いの他、ゆったりとしたテンポで始まる第2番。激流の如く流れおちる第3番。しかし、いつものことながら各所に浮かび上がる小さな楽想たちを交通整理するヤンソンスの手腕には驚く他ありません。各々の曲の録音時期もホールも異なっており、それぞれの違いを聴き分ける楽しみも有しています。毎年、多くのブラームスの録音がリリースされますが、これほど自己主張の強い盤は久し振りです。
収録作曲家:
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ガーシュウィン(1898-1937):
ピアノ協奏曲 ヘ長調
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ協奏曲 ト長調 [ロジェ/ウィーン響/ド・ビリー]GERSHWIN, G.: Piano Concerto in F major / RAVEL, M.: Piano Concerto in G major (Roge)
■協奏曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC601
SACD価格:2,475円(税込)
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カミンスキ(1886-1946):
合唱作品集 [ミュンヘン・オルフェウス合唱団/グクルヘーア]KAMINSKI, H.: Choral Music (Munich Orpheus Choir, Guglhor)
■合唱曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC608
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ワーグナー/アルブレヒト(1972-):
オルガンのための交響組曲 「ニーベルングの指輪」 [ハンスイェルク・アルブレヒト]ALBRECHT: The Ring Without Words (Wagner's Ring Transcribed for 2 Organs)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC612
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第2番(1872年版) [ハンブルク州立フィル/ヤング]BRUCKNER, A.: Symphony No. 2 (1872 version) (Hamburg Philharmonic, S. Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC614
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ 第1番 - 第3番 [コルスティック]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 1, 2, 3 (Korstick) (Beethoven Cycle, Vol. 2)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC615
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第3番
序曲「エグモント」/序曲「コリオラン」 [ウィーン放送響/ド・ビリー]BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 3 / Egmont / Overture to Collin's Coriolan (Vienna Radio Symphony, de Billy)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC621
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第3番 ニ短調(1873年版) [ハンブルク・フィル/ヤング]BRUCKNER, A.: Symphony No. 3 (1873 version) (Hamburg Philharmonic, S. Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC624
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇「トリスタンとイゾルデ」(抜粋) [ポラスキ/ウィーン放送響/ド・ビリー]WAGNER, R.: Tristan und Isolde (excerpts)
■合唱曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC626
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ヴェックマン(1616-1674):
オルガン作品集(ケレメン) [ケレメン]WECKMANN, M.: Organ Music (Kelemen)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC627
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第4番「ロマンティック」(1874年原典版) [ハンブルク・フィル/ヤング]BRUCKNER, A.: Symphony No. 4, "Romantic" (original 1874 version) (Hamburg Philharmonic, S. Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC629
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第5番・第6番「田園」 [ウィーン放送響/ド・ビリー]BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 5 and 6 (Vienna Radio Symphony, de Billy)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC630
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ラフマニノフ:交響詩「死の島」
ストラヴィンスキー:
ペトルーシュカからの3楽章(オルガン編) [ハンスイェルク・アルブレヒト]MUSSORGSKY, M.: Pictures at an Exhibition / RACHMANINOV, S.: The Isle of the Dead / STRAVINSKY, I.: 3 Movements from Petrushka (arr. for organ)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC632
SACD価格:2,475円(税込)
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲(オルガン編) [ロスト]BACH, J.S.: Goldberg Variations (Rost)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC636
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第7番・第8番 [ウィーン放送響/ド・ビリー]BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 7 and 8 (Vienna Radio Symphony, de Billy)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC640
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
オルガンのための協奏曲集
BWV 593・594・596・978・980・1065 [ロスト]BACH, J.S.: Keyboard Concertos - BWV 593, 594, 596, 978, 980, 1065 (Rost, organ)
■協奏曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC642
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第5番 [ケルン・ギュルツェニヒ管/ステンズ]MAHLER, G.: Symphony No. 5 (Cologne Gurzenich Orchestra, Stenz)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC650
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 [ハンブルク・フィル/ヤング]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 (Hamburg Philharmonic, S. Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC675
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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あこがれのワルツ
シューマン、シューベルト、
ツェルニー、ウェーバー:
ピアノ作品集 [シュフ]Piano Recital: Schuch, Herbert - SCHUMANN, R. / SCHUBERT, F. / CZERNY, C. / WEBER, C. (Sehnsuchtswalzer)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC754
2 SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
この2枚組のアルバムは基本的にシューマンへのオマージュとして構成されているが、それだけにとどまらないのがシュフの凄いところだろうか。シューマンの初期の作品である変奏曲。未完に終わりA.ボイドによって補筆されたものだが、これが何とも美しく切ない。もともとのシューベルトの主題は曲の終わりにぽつんと置かれ、一人取り残されたような不思議な思いにとらわれる。この曲の中に含まれた素材から、蝶々や間奏曲、謝肉祭が生み出されたという。1枚目のアイデアの元になったであろう曲が詰まっているのが2枚目のアルバム。素朴なシューベルトのワルツとその同時代のシンプルな音楽たち。ちなみに「謝肉祭」のスフィンクスは、ラッヘンマンに通じる響きとして表現される。
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唐建平、シェン、馬水龍、陳怡:
中国のリコーダー協奏曲集 [ペトリ/コペンハーゲン・フィル/シュイ]Recorder Concertos: Petri, Michala - TANG, Jianping / SHENG, Bright / MA, Shui-Long / CHEN, Yi (Chinese Recorder Concertos)
■協奏曲
発売日:2010年10月27日
NMLアルバム番号:6.220603
SACD価格:1,988円(税込)
今から30年ほど前は、中国の近代音楽と言えば「ピアノ協奏曲“黄河”」か、「ヴァイオリン協奏曲“梁山伯と祝英台(バタフライ・ラヴァーズ)”のどちらかが知られる程度。確かにこの2曲は、中国以外の聴衆のために上演することが許されていた、ただ2つの作品だったのです。しかし、そんな締め付けは文化大革命の終了とともになくなり(クラシック音楽界では、1979年にアイザック・スターンが中国を訪問したことでヨーロッパとの交流が盛んとなる)今では、中国の様々な才能ある音楽家たちの作品を楽しむことができるようになったのはご存知の通りです。このアルバムは、そんな現代中国の作曲家4人の作品を収録。唐建平の曲は中国的なメロディをハリウッドの映画音楽のように壮大なオーケストレーションで楽しむというもの。盛宗亮はNAXOSでもおなじみの作曲家。色彩的な響きと金属的なリコーダーの響きがマッチしています。馬水龍の曲はダイナミック、かつ描写的。そして陳怡の曲は繊細で静かな曲の中に激しい主張が感じられます。どの曲もミカラ・ペトリのリコーダーが独特の存在感を放ちます。音質も素晴らしいです。
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シューマン(1810-1856):
交響曲全集
(ヨアヒム・ドラハイム校訂による新シューマン・エディション、ブライトコプフ原典版) [ロベルト・シューマン・フィル/ベールマン]SCHUMANN, R.: Symphonies Nos. 1-4 (Robert Schumann Philharmonie, Beermann)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年08月18日
NMLアルバム番号:777536-2
SACD-Hybrid価格:6,080円(税込、送料無料)
収録作曲家:
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バルトーク(1881-1945):
管弦楽のための協奏曲他 [フィラデルフィア管/エッシェンバッハ]BARTOK, B.: Concerto for Orchestra / MARTINU, B.: Memorial to Lidice / KLEIN, G.: Partita for Strings (Philadelphia Orchestra, Eschenbach)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年08月09日
NMLアルバム番号:ODE1072-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
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シベリウス(1865-1957):
クレルヴォ交響曲 Op.7 [ヘルシンキ・フィル/セーゲルスタム]SIBELIUS, J.: Kullervo (Helsinki Philharmonic, Segerstam)
発売日:2010年08月09日
NMLアルバム番号:ODE1122-5
SACD価格:2,475円(税込)
収録作曲家:
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カール・ニルセン(1865-1931):
オルガン作品全集
ルーズ・ランゴー(1893-1952):
オルガン作品選集 [フレーメ]Organ Recital: Flamme, Friedhelm - NIELSEN, C. / LANGGAARD, R.
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年06月23日
NMLアルバム番号:777414-2
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
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ジュリアーニ、カルッリ、キュフナー、
ベートーヴェン、クランマー:
19世紀の室内楽作品集 [ペトリ/ハンニバル]Chamber Music (19th Century) - GIULIANI, M. / CARULLI, F. / KUFFNER, J. / BEETHOVEN, L. van / KRAHMER, E. (Cafe Vienna) (Petri, Hannibal)
■室内楽
発売日:2010年05月26日
NMLアルバム番号:6.220601
SACD価格:1,988円(税込)
ミカラ・ペトリの演奏家生活40周年記念! 長年のパートナーであるラース・ハンニバルと共に18世紀から19世紀のウィーンの心地良い音楽を録音した1枚です。さて、17世紀末のウィーンで最初にカフェを開いたのは、コルシツキーというポーランド系のハプスブルクの兵士だと言われています。彼は当時ウィーンを包囲していたオスマントルコを撃退するのに一役買い、その褒美にトルコ軍が残していったコーヒー豆を賜り、カフェを開店したと言うのです。今では、その逸話は伝説とされていますが、なんとも夢のある話です。このカフェ、またたく間にウィーン中に広まり、芸術家たちの憩いと議論の場になったことはご存じの通りです。もちろんそこで流れる極上の音楽も忘れてはいけません。1杯のコーヒーを手にしながら聴いてみてください。
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マスネ、クライスラー、ヘンデル、
シューベルト、モーツァルト:
ヴァイオリンとギターのための作品集 [陳怡/ハンニバル]Violin and Guitar Recital: Chen, Yi / Hannibal, Lars - MASSENET, J. / KREISLER, F. / HANDEL, G.F. / SCHUBERT, F. / MOZART, W.A. (Melodies)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年05月26日
NMLアルバム番号:6.220602
SACD価格:1,988円(税込)
このアルバムに収録された何とも静かで濃密な響きを聴いてみてください。ギターの柔らかい音色とヴァイオリンのロマンティックな魅力。これらが合わさることにより、より一層親密な音楽が作りあげられます。お互いに高め合う2人の音は、まるでセレナーデのように夜のしじまに溶けていくかのような妖艶さと儚さを持っています。午後のまどろみのひととき、または眠りに就く前には、このような幸せな音色がぴったりです。ヴァイオリンを演奏するチェンは、2008年の中国国際ヴァイオリン・コンクールの金メダリスト。現在、北京で人気急上昇中の若手です。
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アスガー・ハメリク(1843-1923):
交響曲集 [トマス・ダウスゴー指揮]HAMERIK, A.: Symphonies (Helsingborg Symphony, Danish National Radio Choir and Symphony Orchestra, Dausgaard) (4 SACD set)
発売日:2010年04月28日
4 SACD-Hybrid価格:5,445円(税込、送料無料)
アスガー・ハメリクはデンマークの作曲家です。彼は幼い頃から音楽の才能を示し、ガーデとJ.P.E.ハートマンの下で学び、ドイツに行ってからは、晩年のベルリオーズから強い影響を受けました。1871年にはボルティモアのピーポディ研究所の音楽学校に招かれ、オーケストラの指揮をしながらいくつもの交響曲を作曲しました。1900年にデンマークに戻りましたが、残念なことに母国では高い評価を受けることができず、彼のおよそ100曲ある作品はほとんど忘れ去られてしまいました。このBOXは彼の7曲ある交響曲とレクイエムを収録した。
収録作曲家:
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ガーシュウィン: 組曲『ポーギーとベス』
バーンスタイン: ピアノ・トリオ
コープランド: ヴィテブスク他 [パシフィック・トリオ]Chamber Music (20th Century)- GERSHWIN, G. / BERNSTEIN, L. / COPLAND, A. / MUCZYNSKI, R. (American Composers) (Pacific Trio)
■室内楽
発売日:2010年03月03日
NMLアルバム番号:MAR-1805
SACD価格:2,600円(税込)
1939年にハーバード大学、カーティス音楽院を卒業した若きバーンスタインは、並々ならぬ野心を友人であるコープランドに向けて手紙にしたためました。「既存の民謡に頼ることなく、新しい形式でアメリカの精神を示すこと」この考えに同調したのは、当時ほんの数人の作曲家でしたが、彼が予知したその精神はガーシュウィンやコープランド、そしてポーランド系の作曲家ムチンスキーに拠って顕在化されました。モダンな響きとスタイリッシュなメロディ。ジャズなど多ジャンルの様式を巧みに取り入れた作品は、今聴いても常に新しさを感じさせてくれます。 演奏しているのは、1979年に設立されたパシフィック・トリオ。1986年にリンカーン・センターでニューヨーク・デビューを飾った彼らは、ブラームス、ショスタコーヴィチを始めとした作品の演奏で高く評価されていますが、今回のアメリカ音楽集に於いても、その確固たる解釈は冴え渡っており、これらの音楽を彼ら以上に適切に演奏できる団体は他にはないと言ってしまっても過言ではないと思われます。
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J.S.バッハ(1685-1750):
クリスマス・オラトリオ BWV248 [ライニッシェ・カントライ/マックス]BACH, J.S.: Christmas Oratorio (Rheinische Kantorei, Max)
■合唱曲
発売日:2009年11月25日
NMLアルバム番号:777459-2
SACD-Hybrid価格:6,080円(税込、送料無料)
いつもなら、どちらかと言うと「地味な分野」の音楽・・・バッハやベートーヴェンの影に隠れてしまった音楽家たちの作品を黙々と録音しているバロック、古典派マニアの救い主、ヘルマン・マックス&ダス・クライネ・コンツェルトの最新録音は、何とバッハのクリスマス・オラトリオです。彼らの渋い良い仕事はこの超名作でも全く変わることなく、恐ろしいほどに誠意溢れる好演を聴かせます。全編喜びに満ちた輝かしい作品を彩る合唱とソリストたちの歌声、鍛え抜かれたオーケストラの贅肉のない見事な響き。これぞ今年最高のクリスマス・プレゼントとなることでしょう。SACDフォーマットに収録された極上の音質も魅力的!
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス指揮
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 [バイエルン放送響/ヤンソンス]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900100
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
ブルックナーの演奏史においても最上級の賛辞が与えられる出来栄え!「最愛なるワーグナー」の死を予感して書かれた第2楽章、簡潔に書かれた終楽章、とブルックナーの交響曲の中でもとりわけ美しいメロディに溢れた交響曲第7番です。バイエルン放送響の完膚なきまでに正確なアンサンブル、それを率いるヤンソンスの情熱的なタクト。お互いの持つ美質をこの上なく引き出した極上の演奏は、これまでのブルックナーの演奏史においても最上級の賛辞が与えられることでしょう。「世界で最も美しい響きを得られるコンサート・ホール」として知られるウィーンのムジークフェラインホールにおいて録音されたこのブルックナー。音質はもちろん最高です。
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス指揮
ハイドン(1732-1809):
ミサ曲 第14番 変ロ長調 『ハルモニー・ミサ』他 [バイエルン放送合唱団/交響楽団/ヤンソンス]HAYDN, J.: Mass No. 14, "Harmoniemesse" / Symphony No. 88 / Sinfonia in D major (Bavarian Radio Chorus and Symphony, Jansons)
■声楽曲
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900102
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
あまりにも荘厳で力強い響きのミサ曲ヴァルトザッセン教会で行われたこのハイドン・プログラムの目玉は何と言ってもハルモニー・ミサでしょう。ハイドンの12曲あるミサ曲の最後を飾るこの作品の息を飲むような演奏が堪能していただけます。バイエルン放送響と放送合唱団という2つの団体から発せられる妙なる調べ。この作品の表題にもなっている管楽器の輝かしい響き(ハルモニーとは木管楽器の合奏の意味)、表現力豊かな独唱者たち。あまりにも荘厳で力強い響きは全ての聴衆を圧倒します。同時発売のDVDでは、臨場感あふれるライブの映像が楽しめます。
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス指揮
マーラー(1860-1911):
交響曲 第7番「夜の歌」 ホ短調 [バイエルン放送響/ヤンソンス]MAHLER, G.: Symphony No. 7 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900101
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
完璧なる技巧と完璧なるアンサンブルが必須条件!
国際マーラー協会による新クリティカル・エディションによる演奏マーラーの交響曲第7番の素晴らしい録音を造り上げるためには、楽団の全ての奏者の完璧なる技巧と、完璧なるアンサンブルが必須条件となります。そして、この複雑怪奇な構造を持った音楽を一つにまとめ上げるだけの指揮者の力量も問われます。すでにヤンソンスとバイエルン放送響は、ミュンヘンのコンサートにおいて、すべての聴衆を満足させることに成功しています。今回、SACDハイブリッドという高音質なフォーマットを得て、彼らの演奏を細部まで余すことなく伝えることが可能になりました。とりわけ、この曲の特徴とも言える2つの「夜の歌」(第2楽章と第4楽章)での艶やかな音色は、マーラーの描く夢幻的な世界を鮮やかに表現しています。収録作曲家:
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マルタン(1890-1974):
二重合唱のためのミサ曲
コダーイ(1882-1967):
ミサ・ブレヴィス
プーランク(1899-1963):
黒い聖母像への連祷 [バイエルン放送合唱団/ダイクストラ]MARTIN, F.: Mass for Double Choir / KODALY, Z.: Missa brevis / POULENC, F.: Litanies a la vierge noire (Bavarian Radio Chorus, Dijkstra)
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900500
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
新鋭ダイクストラの鮮やかな手腕を聴く2005年、これまで15年間バイエルン放送合唱団を率い数々の優れた演奏を残してきたミヒャエル・グレーザーの引退に伴い、天才ボーイ・ソプラノでもあり、当時「広い世界の最も素晴らしい小さな聖歌隊のうちの1つと見なされた。」とまで評価されたヴォーカルアンサンブル「ジェンツ」を率いていたペーター・ダイクストラが、若干26歳で音楽監督に就任し、ファンから喝采を浴びたのは記憶に新しいところです。今回のアルバムは、その記念の年に録音されたもので、かなり意欲的なレパートリーが収められています。(とはいえ同じ年に録音され既にリリースされているアルバム (OEHMS/OC 540) でもデュリュフレ、メシアン、プーランクなどを演奏!)彼の手際のよいアンサンブルのまとめかたには心の底から驚く他ありません。古楽作品でも現代作品でも何でもOK!という柔軟性は、これからのバイエルン放送合唱団の更なる発展を予想させてくれます。
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第7集
第22番-第25番・第27番 [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol.7 (A. Fischer) - Nos. 22-25, 27
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年08月26日
NMLアルバム番号:6.220542
SACD-Hybrid価格:1,425円(税込)
最近のオリジナル楽器によるモーツァルトに慣れた耳には却って新鮮な、この交響曲集。とにかく音の流れの滑らかさにびっくりです。この肌ざわりはまさに極上のシルクです。演奏は全体的にムダをそぎ落としたスタイリッシュなもの。弾むようなアレグロ楽章、茶目っ気あふれるアンダンテ楽章と、メリハリも効いてます。とりわけ、有名な第25番ト短調の爽快すぎるほどのテンポ設定には少々面食らう部分もありますが、慣れてくると快感にかわること間違いなし。このモーツァルトは聴かないと損します。
収録作曲家:
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シュワルツ(1923-2009):
黄色いダビデの星 - ホロコーストの犠牲者への追憶 [ロシア・ナショナル・フィル/スピヴァコフ]SCHWARTZ, I.: Yellow Stars (Russian National Philharmonic, Spivakov)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71027
SACD-Hybrid価格:1,275円(税込)
収録作曲家:
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グローツ、ウルマン、コルンゴルト、ヴァイル:
声楽リサイタル [エルツェ/シュナイダー]Vocal Recital: Oelze, Christiane - GROSZ, W. / ULLMANN, V. / KORNGOLD, E.W. / WEILL, K.
■声楽曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71062
SACD-Hybrid価格:1,275円(税込)
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第1番 [ウィーン・アカデミー管/ハーゼルベック]BRUCKNER, A.: Symphony No. 1 (1866 version) (Vienna Academy Orchestra, Haselbock)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71063
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
ブルックナー(1824-1896)の交響曲と言うと、分厚い音が鳴り響くスペキュタクラーな世界を思い起こす人も多いことでしょう。しかし、この演奏はオリジナル楽器による比較的小編成のオーケストラによる変わり種、さっぱりとした音が特徴的です。指揮をするのは名オルガニスト、ハーゼルベック。ブルックナー(彼自身も秀でたオルガニストでした)が作曲する時に常に念頭に置いていたであろうオルガンの響きをとことん感じさせてくれる優れた演奏で、初期のブルックナーの作品の真の姿の洗い出しをしてくれます。こんなに素晴らしい作品だったのか、と目か らウロコがぽろぽろ落ちること間違いなしです。余白に収録されたのは、20代のブルックナーが書いたオルガン作品2曲です。当時ワーグナーに入れあげていた彼らしく、至るところにワーグナーの影響が見てとれます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
教会ソナタ全集 [ウィーン・アカデミー/ハーゼルベック]MOZART, W.A.: Church Sonatas (Complete) (Haselbock)
■宗教曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71064
SACD価格:2,400円(税込)
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番 [スピヴァコフ/ギンディン]BRAHMS, J.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Spivakov)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71082
SACD-Hybrid価格:1,275円(税込)
ブラームス(1833-1897)のヴァイオリン・ソナタ第1番は、交響曲第2番やヴァイオリン協奏曲と同じ頃に書かれた詩的で美しい作品です。敬愛していたクララ・シューマンが愛していたという、ブラームス自身の歌曲「雨の歌」作品59-3のメロディを終楽章に引用していることで、誰がいうともなく「雨の歌」と呼ばれるようになりました。第2番は1886年の作品で、渋く暖かな雰囲気を湛えています。第3番は思いの他技巧的で激しい曲。2楽章の澄み切った美しさは天上的とでもいいましょうか。名手スピヴァコフのヴァイオリンを支えるのは、ロシアの天才ピアニスト、ギンジンです。煌めく技巧の持ち主として知られる彼ですが、ここでは内に秘めた情熱をじっくり聴かせてくれます。
収録作曲家:
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シューベルト/マーラー編:
死と乙女
ワーグナー:
ヴェーゼンドンクの5つの歌 [トーマス/モスクワ・ヴィルトゥオージ/スピヴァコフ]MAHLER, G.: Death and the Maiden / WAGNER, R.: Wesendonck-Lieder (Thomas, Moscow Virtuosi, Spivakov)
■オペラ
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71098
SACD-Hybrid価格:1,275円(税込)
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ゲーゼ(1879-1963):
ジェラシーGADE, J.: Jalousie / Leda and the Swan / Suite d'amour / Rhapsodietta / Douces Secrets (Aeschbacher)
■交響曲/管弦楽曲 ■バレエ・ダンス音楽
発売日:2008年10月08日
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
ヴァイオリニスト、指揮者として活躍したデンマークの作曲家、ゲーゼ(ガーデともいう)。「そんな人知らないな」と仰る方、ぜひこのアルバムの冒頭をお聞きください。そう、あの社交ダンスなどでおなじみの名曲なのです。他の曲もぜひ。極限まで甘いメロディー、一瞬よぎるノスタルジー。聞けば誰もが一度で恋に落ちます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
フルート四重奏曲集(リコーダー版) [ミカラ・ペトリ]MOZART, W.A.: Flute Quartets Nos. 1-4 (Petri)
■室内楽
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:6.220570
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
超有名曲、モーツァルトのフルート四重奏曲のフルート・パートをあのミカラ・ペトリがリコーダーで熱演しました。これがまた味わい深いんです。輝かしくも素朴な音色、完璧な技巧。あのリコーダーでここまでできるのか、と思わず感心してしまいます。共演しているのは様々な団体で活躍する美女たち3人。目にも耳にも麗しい極上の1枚です。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
水上の音楽/王宮の花火の音楽 [ラルデ・デラルコ/クリエルモ]HANDEL, G.F.: Water Music / Music for the Royal Fireworks (L' Arte dell'Arco, Guglielmo)
発売日:2008年08月06日
NMLアルバム番号:777312-2
SACD
通常価格:2,850円→ 特価!:1,590円(税込)ヘンデルの「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」のオリジナル楽器による録音です。このアンサンブルのメンバーは、本当に言葉にできないほど素晴らしい腕を有しています。SACDのスペックを最大限に活かした録音の良さも相まって、各楽器の鳴りの良さは感動的。表情豊かで驚くほどに巧いナチュラルホルンを聴いているだけでも幸せになってしまうこと請け合いです!! 夏にぴったりのオススメ盤です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲集 Op.20 全6曲 [ペリグリーニ四重奏団]HAYDN, F.J.: Sun Quartets, Op. 20 (Pellegrini Quartet)
■室内楽
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:777173-2
SACD価格:3,420円(税込、送料無料)
この作品は俗に「太陽四重奏」と呼ばれますが、その理由は、ある出版社の楽譜の表紙に太陽が描かれていただけで内容には全く関係ないというのが本当のところのようです。従来のディヴェルティメントの様式から、一歩進んだ独自の形式の構築を目指し意欲的な作品を書くことを目論んだハイドンでしたが、あまりにも気負い過ぎて以降10年近く弦楽四重奏を書くのは止めてしまったのでした。そのくらい気合の入った作品です。ここで演奏しているペレグリーニ四重奏団は、1989年に結成された中堅の団体で、幅広いレパートリーを誇る名手たちです。
収録作曲家:
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フォン・ハウゼッガー(1872-1948):
自然交響曲 [ケルン西ドイツ放送合唱団&管弦楽団/ラシライネン]HAUSEGGER, S. von: Natursymphonie (Cologne West German Radio Chorus and Orchestra, Rasilainen)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:777237-2
SACD価格:2,850円(税込)
ブルックナーのハース版交響曲を積極的に指揮したことでも知られるハウゼッカーは自身も多くの作品を書いています。この曲は終楽章に合唱を伴う規模の大きなもの。こういう曲の多くの前例のように、苦難の時を経て大いなる創造への讃歌が朗々と歌われます。マーラー、ブルックナーなどの好きな人にはたまらない作品と言えるでしょう。北欧物のオーソリティ、ラシライネンの悠然流麗な音作りが冴えています。もちろん録音は超優秀です。
収録作曲家:
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フランク(1579-1639):
ニュルンベルク 1615年 [ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンス/コルデス]FRANCK, M.: Psalms (Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
■宗教曲
発売日:2008年04月09日
NMLアルバム番号:777181-2
SACD価格:2,850円(税込)
ドイツのプロテスタント教会音楽作曲家、メルヒオール・フランク。特に声楽曲を多く残し、600曲ほどのモテットで知られています。当時の宗教曲はラッススなどの後期ルネサンスの様式に則って書かれているものが多く彼の作品もシンプルで厳格な曲調を保っています。静かで敬虔な調べを最高の音質でお楽しみください。
収録作曲家:
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シュポア(1784-1859):
交響曲集 第1集
交響曲 第3番・第10番 [北ドイツ放送フィル/グリフィス]SPOHR, L.: Symphonies, Vol. 1 (North German Radio Philharmonic, Griffiths) - Nos. 3 and 10
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2007年12月12日
NMLアルバム番号:777177-2
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
古典派からロマン派への掛け橋としてもおなじみ、シュポアの交響曲です。ヴァイオリン協奏曲や、クラリネット協奏曲が良く知られていますが、交響曲も10曲(最後の1曲は未完成)あり、曲によっては凝った名前がついていたりとなかなか興味をそそられます。このアルバムには、未完の第10番も収録。こちらは世界初録音となります。
収録作曲家: