ブラームス(ヨハネス)
Brahms, Johannes
生没年 | 1833-1897 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 27097 |
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ブラームス(1833-1897):
二重協奏曲 Op.102
ヴィオッティ(1755-1824):
ヴァイオリン協奏曲 第22番
ドヴォルザーク(1841-1904):
森の静けさ [クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)/ターニャ・テツラフ(チェロ)/パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団]発売日:2023年10月13日
CD国内仕様 インタビューの日本語訳付き価格:2,970円(税込)
ラルス・フォークトの思い出をブラームスに重ねて...このアルバムはラルス・フォークト(1970-2022)と共演を重ねてきたクリスティアン・テツラフとターニャ・テツラフが、フォークトとの友情を記念すべく企画したもの。フォークトが敬愛していたブラームスと、彼を取り巻く友情をヒントに組まれたプログラムです。 ブラームスの「二重協奏曲」は彼の最後の管弦楽作品であり、ブラームスが“8本の弦のために書いた”というこの曲は、一度は友情が途切れてしまった彼の親友ヨーゼフ・ヨアヒムとの和解のきっかけを作った作品でもあったことから、ラルスとの不変の友情を記念して今回の録音曲に決定したというもの。テツラフ兄妹による親密な対話が聴きどころです。 2曲目は、そのブラームスが高く評価していたというヴィオッティのヴァイオリン協奏曲。ブラームスはヨアヒムが演奏するこのイ短調協奏曲に心を奪われ、クララ・シューマンに熱狂的な手紙を書き送り、二重協奏曲の中にも旋律を引用しており、テツラフはやはり友情の証としてこの曲を演奏したといいます。 最後の「森の静けさ」はターニャからの友情の証。ドヴォルザークとブラームスの友情に加え、この曲を「チェロのための最も素晴らしく美しい小さな宝石」と語るターニャが、自らの悲しみ、喪失感と愛を表現するのにふさわしい曲として選んだということです。ベルリン・ドイツ交響楽団を指揮するのは、ラルス・フォークトの親友でもあったパーヴォ・ヤルヴィ。万全の演奏でテツラフ兄妹を支えています。 ※国内仕様盤には、フレデリーケ・ヴェスターハウスによるテツラフ兄妹へのインタビューの日本語訳が付属いたします。
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ブラームス(1833-1897):
ティークの「マゲローネ」によるロマンス
ティーク『美しきマゲローネ』と
15世紀の作者不詳の写本による朗読付き [ステファーヌ・デグー、マリールー・ジャカール、アラン・プラネス、ロジェ・ジェルムゼール]発売日:2023年10月06日
CD価格:2,475円(税込)
古くから知られた「美しきマゲローネ」の物語を元に、ルートヴィヒ・ティークが著した小説『美しきマゲローネとプロヴァンスのペーター伯爵の恋物語』。そこに含まれる15編の詩にブラームスが作曲した『ティークの「マゲローネ」によるロマンス』は、物語風ではあるもののそのままではストーリーが繋がらないため、元の小説による語りを挟んで演奏されることがあります。 フランスの名バリトン歌手ステファーヌ・テグーはこの歌曲集に取り組むにあたり、プロヴァンスが舞台であるこの物語のティークよりもさらに前のテキストに立ち返りたいと考え、1453年に作られたこの伝説の最古の写本を参照、その15世紀のフランス語を語り手ロジェ・ジェルムゼールの妻エリザベットが現代フランス語に整えたものを使用しました。かくしてこのテキストは聴衆の心を捉えドイツ語の歌唱部を大きくフォローし、出演者たちの情感豊かな表現も相まって、ライヴに大きな成功をもたらしています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
マゲローネのロマンス
雨の歌 [トーマス・オリーマンス、マルコム・マルティノー]BRAHMS, J.: Brahms Songbook, Vol. 1 (Oliemans, Martineau)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:CKD693
CD価格:2,475円(税込)
ブラームスの作品番号付きの全歌曲を録音するプロジェクト、第1弾歌曲におけるピアノ演奏と解釈では世界の第一人者マルコム・マルティノーによるプロジェクト「ブラームス・ソングブック」が始動! 第1弾には、オランダのバリトン歌手オリーマンスと組んだ「マゲローネによるロマンス」を収録。ブラームスが二十代の終わりに書き始めた連作歌曲を、若々しくドラマティックに歌い上げています。 余白には作品59の歌曲集より、ブラームスとは親しく付き合いがあったと伝わるグロートの詩による4曲を収録。「雨の歌」はその旋律を引用したヴァイオリン・ソナタ第1番が有名ですが、歌曲の方は録音が多いと言えず、同じ旋律が用いられる「余韻」と共に嬉しいおまけと言えるでしょう。
収録作曲家:
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黒川 侑&久末 航
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [黒川 侑、久末 航]発売日:2023年07月19日
BSCD2国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
ブラームスの心の深淵に触れるデュオアートの真骨頂を聴く。日本音楽コンクール第1位をはじめ、その優れた和声感や表現力への評価により出光音楽賞、仙台国際音楽コンクール聴衆賞他数々の受賞歴を誇り、スイス・ロマンド管、スペイン国立管、東京フィル、新日本フィル、京響など国内外主要オーケストラとの共演、室内楽等でも幅広く好評を博す新進気鋭のヴァイオリニスト、黒川侑のデビュー・アルバム。 黒川自身が「最も共感してやまないブラームスのヴァイオリン・ソナタ全3曲」を、ベルリンを主軸にワールドワイドに活躍する長年の共演パートナー、久末航とのデュオで世に問う。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
荘厳ミサ曲
ベルリオーズ(1803-1869)、
ブラームス(1833-1897):
レクイエム [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団/南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル 他]発売日:2023年06月09日
CD 4枚組価格:2,850円(税込)
ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響による
ベートーヴェン、ベルリオーズ、ブラームスの大作宗教音楽集1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたロジャー・ノリントン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。この4枚組はノリントンが得意とした3人の作曲家の宗教曲の大作を収録したもので、ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在です。 とはいえ、例えばベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」ベネディクトゥスでのヴァイオリンの独奏の美しい旋律にはたっぷりとヴィヴラートが用いられており、その使い分けの見事さにも改めてうならされます。とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」では、3組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせます。2014年録音のブラームスの「ドイツ・レクイエム」もピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴です。 -
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [ワジム・チジク(ヴァイオリン)/アルベルト・ウロス(ピアノ)]BRAHMS, J.: Violin Sonatas (Complete) (Tchijik, Urroz)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:IBS-12023
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタと、1835年に彼とシューマン、友人のディートリヒが合作した「F.A.E.ソナタ」から、ブラームスが作曲したスケルツォを収録した1枚。 演奏は1975年ロシア生まれのヴァイオリニスト、ワジム・チジクと2008年にニューヨークのカーネギーホールでデビューを飾ったピアニスト、アルベルト・ウロス。ワジム・チジクは数多くのコンクールで入賞し、30か国以上のオーケストラと共演経験を持つ名手。EXTONレーベルからも船越清佳とのデュオで、ストラヴィンスキー、プーランクなど3枚のアルバムをリリースしている日本でもおなじみのヴァイオリニスト。ここでもウロスとともに、しっとりとした歌心溢れるブラームスを披露しています。
収録作曲家:
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〈ブラームス・バイ・アレンジメント 第2集〉
ロビン・ホロウェイ(1943-)による
オーケストラ編曲集 [ポール・マン(指揮)/BBC交響楽団]Orchestral Music - BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. (Brahms by Arrangement, Vol. 2 - Orchestrations by Robin Holloway) (BBC Symphony, P. Mann)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:TOCC0450
CD価格:1,950円(税込)
TOCCATAのブラームス・バイ・アレンジメント、第1集は弦楽五重奏曲やクラリネット五重奏曲を弦楽三重奏に凝縮したものでしたが(TOCC-66)、この第2集は4手連弾または2台ピアノによる曲をオーケストラへと拡大したプロジェクトです。 編曲は英国の作曲家ロビン・ホロウェイ。彼は「2台ピアノのためのソナタ Op. 34a」について「規模の大きさと充実した構造、作品に込められた野心と感情の深さは、シンフォニックな表現が似つかわしい」と語り、交響曲として再創造しました。シューマンの「カノン形式の練習曲」はドビュッシーが2台ピアノに編曲した版を更にオーケストレーションしたものです。
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『クララ、ロベルト、ヨハネス ~ 情感と構成力』
シューマン(1810-1856):
交響曲 第3番
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第3番
クララ・シューマン(1819-1896):
ピアノ三重奏曲他 [アレクサンダー・シェリー、ナショナル・アーツ・センター管弦楽団、スチュワート・グッドイヤー、川崎洋介、ガブリエラ・モンテーロ 他]発売日:2023年04月28日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
シェリー指揮NAC管によるシューマン夫妻とブラームス第3弾それぞれ4曲あるシューマンとブラームスの交響曲を第1番から1曲ずつとクララ・シューマンの作品を収録し、3人の親密な関係を紐解こうという企画の第3弾。まずは企画の柱でもあるシェリーとナショナル・アーツ・センター管による、2つの交響曲の充実ぶりが大きな聴きもの。今回は名手スチュワート・グッドイヤーも参入し、精悍さと繊細な美しさを併せ持つそのタッチが、ガブリエラ・モンテーロの深い情熱を秘めた表現との好対照を聴かせます。 またナショナル・アーツ・センター管のコンサート・マスターである川崎洋介が室内楽にも参加し、端正ながらも奥行きのある表現を聴かせています。
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ三重奏曲 第2番
弦楽六重奏曲 第2番(ピアノ三重奏版) [グリニッジ・トリオ]BRAHMS, J.: Piano Trio No. 2 / String Sextet No. 2 (arr. T. Kirchner for piano trio) (Greenwich Trio)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:CKD715
CD価格:2,475円(税込)
京都出身で現在イギリスで活躍するピアニスト、三角よう子が所属するグリニッジ・トリオによるブラームス。3曲のピアノ三重奏曲を録音するプロジェクトの第1弾で、円熟期に書かれた第2番を収録。併せて作曲家自身もたいへん満足していたという、弦楽六重奏曲のキルヒナーによるピアノ三重奏への編曲版も収録されています。 瑞々しいピアノと伸びやかな弦の表情がたいへん魅力的なアルバムです。
収録作曲家:
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ホルン三重奏曲の3世紀
ブラームス/リゲティ/シエッラ [マヌエル・エスカウリアサ(ホルン)/ミゲル・コロム(ヴァイオリン)/デニス・パスカル(ピアノ)]Horn Trios - BRAHMS, J. / LIGETI, G. / SIERRA, R. (Escauriaza, Colom, Pascal)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:IBS-182022
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスからリゲティを経てシエッラへ。ホルンの可能性をさぐる三重奏の歴史を聴く19世紀半ばにはバルブ付きホルンが既に流通していたにもかかわらず、バルブなしのナチュラルホルンを愛したブラームス。彼のホルン三重奏曲はナチュラルホルンのために書かれており、当時用いられていたピアノやガット弦を張ったヴァイオリンとの響きのバランスも良く考えられています。 それから1世紀を経たリゲティのホルン三重奏曲は、先人ブラームスへのオマージュとして書かれたもの。当時の最先端の作曲技法が用いられていながらも、4楽章形式など西洋音楽の伝統を守っています。 シエッラの三重奏曲は2021年の作品。1979年から1982年までハンブルク音楽大学でリゲティに師事した彼は、師の作風を受け継ぎ、自作でヨーロッパのアヴァンギャルドとアメリカ民謡やジャズ、サルサなどの融合を試みています。 演奏するマヌエル・エスカウリアサは、パリ国立歌劇場管弦楽団のホルン奏者で、ミゲル・コルムはスペイン国立管弦楽団のコンサートマスターを務める俊英たち。ピアノのデニス・パスカルはパリ高等音楽院の教授を務めるヴェテランです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
テツラフ(ヴァイオリン)/フォークト(ピアノ)
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)/ラルス・フォークト(ピアノ)]BRAHMS, J.: Violin Sonatas Nos. 1-3 / Violin Sonata, "F-A-E": III. Scherzo (C. Tetzlaff, Vogt)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:ODE1284-2
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
4年ぶりの再録音。
深い共感が描き出す陰影と温かみを聴く。テツラフとフォークトは2002年に当アルバムと同一のプログラムをEMIに録音し(シュパンヌンゲン音楽祭でのライヴ)、キレのよいテクニック、様式感、流れの良さが相まって高く評価されました。当盤の原盤解説によれば14年を経て再録音に臨んだ理由は、二人とも演奏家として成長し、共演を重ねたことによってデュオとしての自在さも獲得したため「今や(2002年)当時とは別人のようで、ずっと多くのことを語れるから」としています。 二人ともブラームスの音楽に順風満帆とはゆかない人生への内省を見出し、フォークトはこれらの作品演奏のポイントを「メランコリックな幸福感や朗らかな寂寥感といったパラドックス。それらを至福の響きで表現すること」と語り、そこがこの再録音の核心となっています。 実際当盤では2002年録音に比べると各曲により多くの演奏時間をかけており、旋律の流れの良さだけでなく陰影や逡巡を感じさせる箇所をさりげなく強調する結果、音楽はより繊細緻密に響いて味わいを増し、多くの場面や情感が立ち上ってくるように感じられます。このデュオが到達した境地を示す記念すべき演奏です。 原盤ブックレットには Friederike Westerhaus によるテツラフとフォークトへのインタビューが8ページにわたって掲載されており、今回の国内仕様盤解説書にはその全訳を掲載します。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第3集〉
49のドイツ民謡集 第6集・第7集
子供のための15の民謡 [アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/エスター・ヴァレンティン=フィーグト(メゾ・ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/コンスタンティン・インゲンパス(バリトン)/ウルリヒ・アイゼンロール(フォルテピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 3 (Wunderlin, Valentin-Fieguth, Carrel, Ingenpaß, Eisenlohr)
発売日:2023年02月10日
NMLアルバム番号:8.574346
CD価格:1,600円(税込)
ブラームスの歌曲全集第3集は、前作に続きブラームスを魅了した民謡による創作を集めています。ブラームスはドイツ・リートの作曲にも熱意を注ぎ、生涯を通じて約300作にも及ぶ歌曲を作るとともに、ドイツ民謡を元にした歌曲も多く遺しました。ブラームスにとって民謡は学問的研究の対象ではなく、音楽創作上のインスピレーションの源でした。 『49のドイツ民謡集』はドイツの言語学者アントン・ヴィルヘルム・ズッカルマリオとアンドレアス・クレッチュマーが編纂した「ドイツ民謡集」に収められた旋律を元に、ブラームスがピアノ伴奏を付けたもの。第1集から第5集は当シリーズの「歌曲全集第2集」(8.574345)に収録され、当CDには残る第6集と第7集が収められています。第6集までは独唱および二重唱の曲ですが、第7集は四重唱曲で、民謡の旋律を元にした声楽アンサンブルの可能性を示しています。第49曲「ひっそりと月が昇る」の旋律はピアノ・ソナタ第1番(1853)の第2楽章「主題と変奏」の主題で、彼が若い頃からこの旋律に魅了されていたことが窺えます。 愛らしい第4曲「眠りの精」が有名な『子供のための15の民謡』は一層素朴な味わいを持つ曲集。ブラームスの巧妙なピアノ伴奏が旋律に彩りを添えています。 ウルリヒ・アイゼンロールはシュトライヒャー製のフォルテピアノによる素晴らしい演奏で歌手たちをサポートするとともに、ブックレット(英語・ドイツ語)に詳細な解説を書いています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 第1番-第3番
スケルツォ(「F.A.E.ソナタ」より) [ニン・フェン、Zee Zee]発売日:2023年02月24日
CD価格:2,475円(税込)
2006年パガニーニ国際コンクールの覇者(第1位)で、CHANNEL CLASSICSが誇るヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、中国出身で現在はベルリンを拠点に活動しているニン・フェンの新録音はブラームス。テクニックのみならず情感豊かな表現でも世界的な評価を受けている彼らしく、伸びやかな歌から儚げな音色までを自在に駆使しながら抑揚のバランスが効いた、たいへん心地よい演奏となっています。 Zee Zeeことチャン・ツォーは2013年のエリザベート王妃国際コンクールで5位に入賞しており(ニン・フェンは2001年の第5位)、DGやDeccaからアルバムもリリースしている中国の若い世代の注目アーティスト。
収録作曲家:
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コパチンスカヤ&サイ
ヤナーチェク、ブラームス、バルトーク:
ヴァイオリン・ソナタ集 [パトリツィア・コパチンスカヤ、ファジル・サイ]発売日:2023年01月13日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
コパチンスカヤ&サイ、スーパー・デュオ再び!今や鬼才の名を欲しいままにしているヴァイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤ。2008年にリリースされた彼女のデビュー・アルバムでパートナーを務めたのが、こちらも当時から鬼才の呼び声高いコンポーザー・ピアニスト、ファジル・サイでした。その後も共演を重ね、名コンビとしての評判を揺るぎないものにしているこの二人が、およそ15年ぶりに録音に臨んだのがこちらのアルバム。 お互いに「火山のように不屈の精神力とエネルギーを持つピアニスト」、「公演の度に異なったキャラクターと新しいストーリーを自然に繰り出してくる変幻自在なヴァイオリニスト」と評する二人がここで聴かせるのは、バルトーク、ブラームス、ヤナーチェクによる全く異なった性格を持つソナタ3曲。2つの個性が時に寄り添い、時にせめぎ合いながら紡ぐ音楽は、他では味わえない陶酔感と火花が飛ぶような激しさを併せ持つ唯一無二のもの。 特にコパチンスカヤが「始まりから終わりまで実に素晴らしい」と評するバルトークがハイライトで、終楽章の緊張感溢れる掛け合いは格別です。
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ホルン三重奏曲集
バークリー/ブラームス/レシュノフ [デイヴィッド・クーパー(ホルン)/アレクサンダー・カー(ヴァイオリン)/オライオン・ワイス(ピアノ)]Horn Trios - BERKELEY, L. / BRAHMS, J. / LESHNOFF, J. (David Cooper, A. Kerr, O. Weiss)
発売日:2023年01月20日
NMLアルバム番号:8.579137
CD価格:1,600円(税込)
1865年に完成されたブラームスのホルン三重奏曲。ブラームスのホルンを用いた室内楽作品はこの曲のみですが、彼は幼い頃に父からナチュラルホルンを学んでいたこともあり、楽器については熟知したようです。同年に死去した母への追悼の思いや、ドイツの古いコラールなどが織り込まれたこの曲は、完成度の高さによって、以降の作曲家たちに大きな影響を与えました。 20世紀になってこの形式に注目したのが英国の作曲家レノックス・バークリー。彼の友人のピアニストから委嘱され、書き上げた三重奏曲は独創的なフレーズと緊密なアンサンブルを要する見事な作品。終楽章には変奏曲が置かれるなど工夫が凝らされています。 現代アメリカで高い人気を誇るレシュノフの「ホルン三重奏曲」は、ブラームスだけではなく、彼が敬愛するベートーヴェンからも影響を受けた作品。「闇から光へ」というモットーに基づき、ヴァイオリンの豊かな旋律にはじまり3つの楽器が親密な対話を繰り返しながら、楽しくリズミカルな音楽に変化していきます。 シカゴ交響楽団の首席ホルン奏者デイヴィッド・クーパー、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスターを務めた経験のあるヴァイオリニスト、アレクサンダー・カー、アメリカを中心に数多くのオーケストラと共演するピアニスト、オライオン・ワイスの3人が素晴らしいアンサンブルを披露しています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番
ハンガリー舞曲集
ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第6番 [ヤクブ・フルシャ(指揮) バンベルク交響楽団]発売日:2022年12月09日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
チェコのブルノに生まれた指揮者ヤクブ・フルシャが、2016年から首席指揮者を務める名門バンベルク交響楽団を指揮して録音を進めてきたドヴォルザーク&ブラームス・シリーズ、2作同時発売で一挙完結! バンベルク交響楽団は、チェコのプラハにあったドイツ系住民によるオーケストラを前身としています。第2次大戦末期にチェコを逃れて古都バンベルクに移り住んだ音楽家たちが終戦の翌年1946年にバンベルク響を旗揚げ。以後、重心の低いドイツ的なバランスと中欧的な音色を持つサウンドは、カイルベルト、ヨッフム、ホルスト・シュタインといったドイツ系マエストロの音楽作りと相まって人気がありました。近年はジョナサン・ノットの下で機能性を一段と向上させ、そのバトンを引き継いだフルシャと共に高い評価を得ています。 フルシャの発案でブラームスの4つの交響曲とドヴォルザークの最後の4つの交響曲を組みあわせるシリーズは、2017年にホ短調の2曲を組み合わせてスタートし、番号を遡ってリリースされ、コロナ禍を乗り越えて遂に完結します。フルシャは第1弾の原盤ライナーで、この二人の作曲家が自分自身とオーケストラにとって欠くことのできない存在であること、ブラ-ムスとドヴォルザークとの間には通じ合うものもあれば、似て非なるものもあり、二人の作品を対照させることでそれが浮き彫りになると語っていました。 バンベルク響のブラームス:交響曲全集はホルスト・シュタイン(1997年)以来となります。フルシャは楽団のあたたかな響きを活かしつつ、中庸のテンポを採って旋律をのびやかに歌わせ、楽団の伝統を尊重した音楽作りを展開。 ヴァイオリンを両翼配置にし、第1番と第2番では第1楽章のリピートを採り入れてスケールの大きな音楽に仕上げています。今作では8曲のハンガリー舞曲も収録。こちらも聴きどころです。 また、チェコゆかりのバンベルク響とはいえ、ドヴォルザークの交響曲の録音は一部を除くと決して多くない点でも注目です。今回のリリースでは、ブラームスの第2番から影響を受けたとされる同じ調性の第6番をブラームスの第1番と合わせるという意外性も魅力。牧歌的な旋律をたっぷりと歌わせます。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番
ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第7番 [ヤクブ・フルシャ(指揮) バンベルク交響楽団]発売日:2022年12月09日
SACD-Hybrid 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
チェコのブルノに生まれた指揮者ヤクブ・フルシャが、2016年から首席指揮者を務める名門バンベルク交響楽団を指揮して録音を進めてきたドヴォルザーク&ブラームス・シリーズ、2作同時発売で一挙完結! バンベルク交響楽団は、チェコのプラハにあったドイツ系住民によるオーケストラを前身としています。第2次大戦末期にチェコを逃れて古都バンベルクに移り住んだ音楽家たちが終戦の翌年1946年にバンベルク響を旗揚げ。以後、重心の低いドイツ的なバランスと中欧的な音色を持つサウンドは、カイルベルト、ヨッフム、ホルスト・シュタインといったドイツ系マエストロの音楽作りと相まって人気がありました。近年はジョナサン・ノットの下で機能性を一段と向上させ、そのバトンを引き継いだフルシャと共に高い評価を得ています。 フルシャの発案でブラームスの4つの交響曲とドヴォルザークの最後の4つの交響曲を組みあわせるシリーズは、2017年にホ短調の2曲を組み合わせてスタートし、番号を遡ってリリースされ、コロナ禍を乗り越えて遂に完結します。フルシャは第1弾の原盤ライナーで、この二人の作曲家が自分自身とオーケストラにとって欠くことのできない存在であること、ブラ-ムスとドヴォルザークとの間には通じ合うものもあれば、似て非なるものもあり、二人の作品を対照させることでそれが浮き彫りになると語っていました。 バンベルク響のブラームス:交響曲全集はホルスト・シュタイン(1997年)以来となります。フルシャは楽団のあたたかな響きを活かしつつ、中庸のテンポを採って旋律をのびやかに歌わせ、楽団の伝統を尊重した音楽作りを展開。ヴァイオリンを両翼配置にし、第1番と第2番では第1楽章のリピートを採り入れてスケールの大きな音楽に仕上げています。 また、チェコゆかりのバンベルク響とはいえ、ドヴォルザークの交響曲の録音は一部を除くと決して多くない点でも注目です。ボヘミア民族色の強い第7番では全編にわたりフルシャならではの音楽が展開されています。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第2集〉
49のドイツ民謡集 WoO 33 第1集-第5集 [アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/エスター・ヴァレンティン=フィーグト(メゾ・ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/コンスタンティン・インゲンパス(バリトン)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 2 (Wunderlin, Valentin-Fieguth, Carrel, Ingenpaß, Eisenlohr)
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574345
CD価格:1,600円(税込)
シューベルト、シューマンの伝統に連なる、19世紀のドイツにおけるリート(歌曲)発展の立役者の一人がブラームスです。彼は生涯を通じて約300作にも及ぶ歌曲を作るとともに、ドイツ民謡を元にした歌曲も多く遺しています。 このアルバムに収録されたのは、後者の代表作の一つ「49のドイツ民謡集」第1集-第5集の35曲です。ドイツの言語学者アントン・ヴィルヘルム・ズッカルマリオとアンドレアス・クレッチュマーが編纂した「ドイツ民謡集」に収められた旋律を元に、ブラームスが見事なピアノ伴奏を付け、愛や嘆き、ユーモア、悲しみなどのテーマ毎に分けられたこの曲集は、どれも素朴な旋律を持ちながら、時には親密に、時には緊迫した情景が描かれた曲ばかり。ブラームスが愛したドイツ民謡が持つ豊かな世界がお楽しみいただけます。 アルバムでは4人の歌手たちが分担して、それぞれが曲に寄り添った歌唱を聴かせます。ピアノ伴奏のウルリヒ・アイゼンロールは素晴らしい演奏で歌手たちをサポートするとともに、ブックレット(英語)に詳細な解説を書いています。
収録作曲家:
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アーロン・ロザンド(ヴァイオリン)
ファースト・レコーディングス [アーロン・ロザンド(ヴァイオリン)]発売日:2022年12月16日
CD価格:1,725円(税込)
日本でもファンの多いアーロン・ロザンド(1927-2019)のVOXレーベル最初の録音を復刻したCDが登場。 19世紀ロマン派の音楽に関して豊かな見識を持っていたロザンドに目をとめたのがVOXレーベルで、数多くのロマン派音楽を録音しました。しかしロザンドが最も敬愛していたのはドイツ・オーストリア音楽で、1961年にはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集をVOXに録音しています。 それに先立ち録音されたVOX録音の第1弾が、ここに復刻されたブラームスの第1番と第2番のソナタ。1956年のモノラル末期の録音で、1957年に発売されたものの、折からのステレオ・ブームの前に埋もれてしまいました。併録のベートーヴェンは1961年のステレオ録音。Biddulphによれば、いずれもこれが初のCD復刻で、ブラームスはLP時代を通じても「初の再発売」とのこと。 ロザンドの演奏は今日から見れば速めのテンポによる明晰で歯切れの良いもの。音楽は淀みなく流れ、重音も楽々と出て来ます。しかし、ここぞというところではテンポを落として歌い込み、「艶のある美音」を絵に描いたようなトーンと相まって、とても魅力あるブラームスを奏でています。
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第2番 ハ長調 作品61
ブラームス(1833-1897):
大学祝典序曲 作品80 [山下一史(指揮)、愛知室内オーケストラ]SCHUMANN, R.: Symphony No. 2 / BRAHMS, J.: Academic Festival Overture (Aichi Chamber Orchestra, Kazufumi Yamashita)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00040
SACD-Hybrid国内盤価格:3,520円(税込、送料無料)
新時代到来!
山下一史、愛知室内オーケストラ音楽監督就任披露演奏会。2022年4月、創立20周年を迎えた愛知室内オーケストラの音楽監督に山下一史が就任しました。当盤は就任披露演奏会となった第31回定期演奏会のライヴ・レコーディングです。 愛知室内オーケストラは国内外で研鑽を積んだ東海地区で活躍する演奏家で構成され、近年では国内外の一流アーティスト、指揮者が客演しています。また、あまり演奏機会のない楽曲を紹介するなど積極的な演奏活動が大きな注目を浴び、人気が高まっています。そのオーケストラが山下一史を迎え新たな時代へと舵を切ります。 就任披露に選んだ楽曲は、山下が得意とする王道のドイツロマン派の代表作、シューマンの交響曲第2番です。山下はオーケストラから瑞々しくも、深いコクのあるサウンドを導き出します。このオーケストラ特有の溌溂とした自発的な音楽に、山下の躍動感のあるダイナミックなサウンド。高らかに鳴り響く希望の音楽をお聴き下さい。 -
イヴァン・フィッシャー指揮
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集/管弦楽作品集
[4枚組 BOX] [イヴァン・フィッシャー、ブダペスト祝祭管弦楽団]発売日:2022年11月11日
CD 4枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管のブラームスがBOX化!10年以上の歳月をかけて録音され、リリースされるたびにその個性的かつ説得力のある解釈が話題となった、イヴァン・フィッシャーのブラームス交響曲全集が待望のBOX化です。 全体にメリハリのあるテンポ感ながら奇をてらった印象は全く無く、隅々まで歌い込まれたダイナミックで躍動感のある表現が大きな魅力。併せて収められた管弦楽作品の名作も嬉しいところですが、ハンガリー舞曲からフィッシャーによるオリジナルの編曲や、原曲の民族音楽の雰囲気を楽しめるトラックも収録するなど、彼らならではのこだわりが満載の内容となっています。 単品ではSACDハイブリッドでのリリースでしたがBOX化にあたり通常CDへと変更、大幅にお求め安くなったことは歓迎できる点といえるでしょう。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ベルク(1885-1935):
ヴァイオリン協奏曲(ある天使の思い出に) [クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)/ロビン・ティチアーティ(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団]BRAHMS, J. / BERG, A.: Violin Concertos (C. Tetzlaff, Deutsches Symphonie-Orchester Berlin, Ticciati)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:ODE1410-2
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
テツラフの魂の声が聞こえる!
ブラームスの再録音、そして宿願のベルクソロに、室内楽に、コンチェルトに。近年ヨーロッパで最も盛んな活動を繰り広げているヴァイオリニストの一人がクリスティアン・テツラフです。かつて冴えた技巧で理知的な演奏を聞かせていたテツラフですが、近年は曲を細部まで深く読み込み、より多彩で繊細な表現、より強く深い情感を聞かせるようになりました。 ロビン・ティチアーティ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団と組んた独創的かつ説得力に富んだベートーヴェンとシベリウスのヴァイオリン協奏曲もそうした成果の一つ。同じコンビによる当盤も出来栄えが期待されます。テツラフによれば、ブラームスもベルクも40年以上にわたり演奏を重ねており、両曲を合わせた演奏回数は実に300回を超え、この録音にはその経験を傾注したとのことです。 ブラームスはテツラフにとって再録音。ダウスゴー指揮、デンマーク国立響との最初の録音(2006/7年、タイムは21:27/08:59/07:45)に対して当盤のタイムは(20:35/07:52/07:23)となってり、全般的に速いテンポ設定がうかがわれます。テツラフは海外盤解説の中でこの曲を以前は田園的で牧歌的なものと捉えていたが、今では随所に書かれた弱音の指示や短調の多用に、ブラームスの孤独や不安などの深い人間味を感じると書いています。 悲劇的な出来事から生まれたベルクの協奏曲では随所で激しい慟哭を聴かせながらも、最後に置かれたコラールで全てを浄化するかのような美しい響きに導きます。 テツラフは、2020年2月末に来日し、読売日本交響楽団とベルクの協奏曲を共演する予定でしたが、リハーサルを終えたところで新型コロナ感染症の拡大により中止となり、無念の帰国となりました。それ以来となる2023年3月の来日では新日本フィルとの共演にベルクを選んでおり、この曲に寄せるひとかたならぬ思いがうかがわれます。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏の日本語解説が付属します。 -
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ドヴォルザーク(1841-1904):
序曲「フス教徒」 [ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)/ラファエル・クーベリック(指揮)/バイエルン放送交響楽団]DVOŘÁK, A.: Hussite Overture / BRAHMS, J.: Violin Concerto (Szeryng, Bavarian Radio Symphony, R. Kubelík)
発売日:2022年09月16日
NMLアルバム番号:C220081
CD価格:1,575円(税込)
2007年に発売され話題となった屈指の名演が堂々の復活!シェリングのブラームス:ヴァイオリン協奏曲と言えば、ドラティ指揮ロンドン響と共演した1961年録音とハイティンク指揮コンセルトヘボウと共演した1973年録音が高く評価され、特に後者は専門誌の名盤選びでしばしばトップに選ばれてきました。その両者のほぼ中間となる1967年にウィーン芸術週間でライヴ収録された当盤は、シェリングの持ち味である美音と格調高い解釈に燃焼度や高揚感が加味された「ライヴの醍醐味」を伝えるものとなっています。 第1楽章冒頭から推進力があって流れが良く、その流れの良さは全曲を一貫していますが、逡巡するようなフレーズにはたっぷりと時間をかけ、息の長い旋律を歌い上げる時の緩急や強弱のダイナミズムは「至芸」と言いたくなります。4歳違いのクーベリックの指揮も感興豊かにシェリングに合わせ、時に丁々発止のやり取りも繰り広げる終楽章は迫力満点。聴衆の喝采がその場の興奮度を物語っています。全曲に41分余りをかけてじっくりと取り組んだ1973年盤に対して、こちらは39分を切っていますが、聴感上の印象はタイム差から想像する以上に異なることでしょう。 冒頭にはクーベリックが得意としていたドヴォルザークの序曲「フス教徒」が演奏されており、こちらもセッション録音盤よりも引き締まったテンポによるダイナミックな演奏となっています。 ※良好な音質によるステレオ録音です。
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フィッシャー指揮/デンマーク室内管弦楽団
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 [アダム・フィッシャー(指揮) デンマーク室内管弦楽団]発売日:2022年08月26日
CD 3枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
刺激的、かつ新鮮!
アダム・フィッシャーのブラームス交響曲全集モーツァルト、ベートーヴェン、そしてブラームスへ。永遠の青年アダム・フィッシャーとデンマーク室内管のコンビ25周年の成果、新たな響きと生気と驚きに満ちたブラームス! 1998年からデンマーク室内管弦楽団(DCO)の首席指揮者を務めるアダム・フィッシャー。2006年から13年にかけてモーツァルトの交響曲全集(DACAPO)、2016年から19年にかけてベートーヴェンの交響曲全集(NAXOS)を録音し、批評家と聴衆双方から高い評価を得ました。特にベートーヴェンの交響曲全集は欧州各国で賞賛され、ICMA(International Classical Music Award)ではベートーヴェン・イヤーに出たすべてのCDの中のベストの評価を得ました。フィッシャーのDCO首席指揮者25周年を迎える2023年へ向けて録音されたブラームスの交響曲全集もこれまで以上の挑戦が聞かれる注目作です。 フィッシャーとDCOのアプローチは、ヴィブラートを控えめにした透明感の高いサウンドと、速めのテンポでアクセントをしっかりと出した、いわゆるHIPスタイルが基調ですが、長年の研究に加えてフィッシャーの情熱的な性格も反映したと思われる大胆なフレージング、管と弦のバランスの巧みな操作などから生まれる新鮮な響きが随所に聴かれます。 またヴァイオリン両翼配置と明確なボウイングさばきにより、例えば第1番第4楽章などに頻発する第1第2ヴァイオリン間でのフレーズの受け渡しの効果などが大変刺激的。ブラームスの交響曲を聞き込んだ人ほど驚きの瞬間が多々味わえるスリリングな演奏となっています。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手と2台ピアノのための作品全集[18枚組 BOX] [ジルケ=トーラ・マティース(ピアノ)/クリスティアン・ケーン(ピアノ)]発売日:2022年06月24日
CD 18枚組価格:8,025円(税込、送料無料)
ブラームスは管弦楽作品や比較的規模の大きな室内楽を書く際に、しばしば2台ピアノもしくは4手連弾版を作りました。それらは、友人たちを交えた試演のためであったり、より多くの人々に家庭などの場で親しんでもらうためであったりしましたが、ピアノを知り尽くしたブラームスならではの工夫が凝らされています。特に管弦楽作品の編曲版では作品の骨格や構造が透けて見えるような効果があり、ピアノ版と比べることでブラームスの作曲や編曲技法の奥義に迫ることが出来ます。 このBOXはブラームス没後100年を記念して1997年に発売開始した一連の録音を集成したもので、彼の4手連弾と2台ピアノのための編曲作品全てを収録しています。交響曲や管弦楽曲、ピアノ協奏曲や室内楽の編曲に加え、17歳の時に作曲した「ロシアの思い出」、ハンガリー舞曲、2台のピアノのためのソナタなど、4手/2台ピアノ用のオリジナル曲も含まれています。CD16-18には、あまり耳にする機会のないシューマン、シューベルト、ヨアヒム作品の編曲が収録されており、とりわけヨアヒム作品は演奏される機会が少なく、貴重な録音です。 演奏するジルケ=トーラ・マティースとクリスティアン・ケーンは、各々が優れたソリストとして活躍する傍ら、大学でピアノを教える教育者としても活躍。 ケーンはベーレンライター社から出版されている「ブラームス: 4手ピアノ作品」の編集者も務めています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
セレナード 第1番・第2番 [リノス・アンサンブル]BRAHMS, J.: Serenades Nos. 1 and 2 (chamber versions) (Linos Ensemble)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:C5447
CD価格:2,100円(税込)
ブラームスの2曲のセレナードは、20代の彼がデトモルトの領主リッペ侯レオポルト3世のもとで働いていた時期に着手されました。2曲ともハイドンやモーツァルトを思わせる古典的な風情に加えて、後のブラームスに通じる厚みのある響きも聞かれる作品に仕上がっています。 1857年から58年に書かれた第1番は九重奏曲の室内楽曲でしたが、1860年にブラームスが管弦楽用に編曲した際にオリジナルの楽譜を破棄してしまいました。ここではロッタ―が管弦楽版を元に復元した九重奏版を演奏しています。 第2番はヴァイオリンを除く小編成の管弦楽版として構想され、1860年に初演されています。クララ・シューマンが第2楽章アダージョの美しさを絶賛したと伝えられます。リノス・アンサンブルはこの曲も弦楽パート各一人で演奏しています。
収録作曲家:
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Here With You
クラリネットとピアノのための作品集 [アンソニー・マクギル(クラリネット)/グロリア・チェン(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: McGill, Anthony / Chien, Gloria - BRAHMS, J. / WEBER, C.M. von / MONTGOMERY, J. (Here With You)
発売日:2022年06月17日
NMLアルバム番号:CDR90000-207
CD価格:2,025円(税込)
ニューヨーク・フィルの首席クラリネット奏者、アンソニー・マクギルのソロ・アルバム。マクギルはニューヨーク・フィルの楽団上初のアフリカ系アメリカ人の首席奏者で、その卓越した音楽性と顕著な活動によって2020年にはエイヴリー・フィッシャー賞を受賞しました。 伴奏を務めるグロリア・チェンは、マクギルとリンカーン・センター室内楽協会で頻繁に共演しているピアニストで、このアルバムは彼らの15年間にわたる友情から生まれたものです。 収録曲はブラームスの2曲のクラリネット・ソナタとウェーバーの協奏的大二重奏曲を中心にしており、2人の奏者の卓越した技巧と、音のやりとりが楽しめます。また、世界初録音となる「Peace in 2020」はシカゴ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めるジェシー・モンゴメリーの新作。新型コロナ感染症のパンデミックによる混乱した世界に平和が訪れることを願って書かれた作品です。
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フィンジ(1901-1956)/
ブラームス(1833-1897):
クラリネットとピアノのための作品集 [ヘレン・ハーバーション(クラリネット)/ジョン・レネハン(ピアノ)]FINZI, G.: Clarinet and Piano Music - 5 Bagatelles / BRAHMS, J.: Clarinet Sonata No. 1 (Habershon, Lenehan)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:DDA25226
CD価格:2,250円(税込)
英国のクラリネット奏者ヘレン・ハーバーションのアルバム。大怪我が元で作曲家に転向、自然からインスピレーションを受けた作品を発表し高く評価されたハーバーションですが、近年演奏家として再起し、ピアニスト兼アレンジャーのジョン・レネハンとコンビを組み多彩なレパートリーを披露しています。 2021年に録音された前作「Found in Dreams」(DDA-25225)では、夢をテーマにした小品をレネハンとともに演奏、このなかにもフィンジとブラームスの作品が含まれていましたが、このアルバムではこの時に一緒に録音されていたブラームスのクラリネット・ソナタ第1番と歌曲、ピアノ曲のアレンジ版と、フィンジの「5つのバガテル」の全曲が収録されています。 ハーバーションの豊かな音楽性が遺憾なく発揮された渾身の演奏をお聴きください。
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〈ブラームス室内楽作品全集 第10集〉
ピアノ連弾作品集 [エリック・ル・サージュ、テオ・フシュヌレ]発売日:2022年05月27日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
全集から待望の分売!
ル・サージュとフシュヌレによるブラームス連弾作品集ル・サージュを中心に、ブラームスの室内楽作品全てをライヴ録音するプロジェクトの最終巻。先に全集としてBOXで発売されましたが、未発売だった第10集が分売で登場しました。 元は混声四重唱と連弾のために書かれ、後に連弾だけで演奏出来るように改作された「愛の歌」「新・愛の歌」、管弦楽編曲でも多くの人を魅了している「ハンガリー舞曲集」を中心に収録。プロジェクトを先導したル・サージュと、2018年ジュネーヴ国際コンクールの覇者テオ・フシュヌレによる息の合ったデュオが、美しいメロディで知られるこれらの作品の魅力を十二分に引き出しています。収録作曲家:
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Brahms - Amabile - [三好孝市(ヴァイオリン)/鬼頭久美子(ピアノ)]
BRAHMS, J.: Violin and Piano Music (Amabile) (Koichi Miyoshi, Kumiko Kito)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:SNRT2201
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年6月号)★-
ブラームス(1833-1897):
弦楽六重奏曲 第1番・第2番 [ベルチャ弦楽四重奏団、タベア・ツィンマーマン、ジャン=ギアン・ケラス]発売日:2022年03月18日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
名手集結! ブラームスの名作に新時代の美演が登場人気、実力共に現在最高のアンサンブルの一つ、ベルチャ弦楽四重奏団。ブラームスの名作、弦楽六重奏曲を演奏するにあたり彼らが共演者に選んだのは、いずれも現代を代表する名手であり、友人でもあるタベア・ツィンマーマンとジャン=ギアン・ケラスでした。6人は2021年3月、コロナ禍の中ヨーロッパ・ツアーを敢行、キャンセルとなった公演もあったものの、ルクセンブルクやハンブルクで大きな成功を収め、この録音に臨んでいます。 前向きな躍動感を常に感じさせるテンポ、旋律の美しさを余すところなく表現する伸びやかな歌、6人のテクニックと感性、親密さと緻密さを併せ持つ鉄壁のアンサンブルが、作品の魅力を十二分に引き出しています。 アマデウスQ、アルバン・ベルクQといった往年の名四重奏団の伝統を引き継ぐとともに、ピリオド解釈など現代の風を呼吸する彼らならではのブラームス像を感じ取ることの出来る、素晴らしいアルバムです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ・ソナタ Op.120 (チェロ版)
4つの厳粛な歌 Op.121 (チェロ版) [アレクサンドル・クニャーゼフ、カスパラス・ウィンスカス]発売日:2022年03月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
名手クニャーゼフによる、ダイナミックかつ歌心溢れるブラームス当初クラリネットのために書かれヴィオラ・ソナタへと改作された2つのソナタは、ここでのクニャーゼフの演奏を聴くと、むしろチェロのために書かれたのではないかと錯覚してしまうほどの説得力を持っています。表現はよりダイナミックかつ深くなり、隅々にまで漲る歌心はまさにクニャーゼフの独壇場といったところ。 カップリングは、ブラームスにとってほぼ最後の作品(この後にオルガンのためのコラール集あり)となった、バスとピアノのための歌曲をチェロとピアノで演奏しています。 共演はカーネギー・ホールを始めとする世界の主要ホールで大きな喝采を浴び、「アルゲリッチ・ウィズ・フレンズ 2018」(AVA10572)ではエフゲニ・ボジャノフとのデュオも聴かせていた、リトアニア出身のウィンスカス。ブラームス最晩年の白鳥の歌とのいえるこれらの作品に、新たな光を当てる素晴らしいパフォーマンスを聴かせています。
収録作曲家:
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モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス:
変奏曲集 [シモン・トルプチェスキ(ピアノ)]Piano Recital: Trpčeski, Simon - MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. (Variations)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:CKD682
CD価格:2,475円(税込)
トルプチェフスキが多彩に描きあげる、変奏曲の世界1979年マケドニア生まれのピアニスト、トルプチェフスキのLINN第3弾は待望のソロ・アルバム。彼が得意とする変奏曲を集めた内容となっています。力強さを兼ね揃えた高いテクニック、深く情熱的なアプローチと多彩な表情を聴かせる豊かな表現力、こういったトルプチェフスキの魅力がいかんなく発揮されるのが、ここに収録されたような変奏曲という形式といえるでしょう。 モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスという異なった作品の特性を描き分けながら、様々な感情や景色を次々に広げてゆく様はまさに圧巻。彼本来のピアニズムを十二分に堪能することの出来るアルバムです。
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン/ヴィオラ)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/リーリャ・ジルベルシュタイン(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Trios Nos. 1, 2, 3 / Trio in A Minor, Op. 114 (Irnberger, Geringas, Zilberstein)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:Gramola99251
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
1985年ザルツブルク生まれのトーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。15歳の時にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストとしてブリュッセルのパレ・デ・ボザールにデビューして大きな注目を集め、以降ヨーロッパや日本を含むアジアの主要なコンサートホールで演奏を重ねています。 2004年にGramolaレーベルと専属契約を結び、40作を超えるアルバムをリリース。ブラームスは2006年にヴァイオリン・ソナタ全曲を録音していますが、今作はチェロのダヴィド・ゲリンガスとピアノのリーリャ・ジルベルシュタイン、この2人の名手とともにクラリネット三重奏曲を含む、3つの三重奏曲を演奏しています。 1854年に書かれるも、その35年後に改訂された第1番、エネルギッシュなユニゾンで始まる第2番、円熟期に完成された第3番、どれもブラームスらしい緻密に張り巡らされた対位法と、美しい旋律を持つ充実した作品で、ウルンベルガーたち3人の奏者は、高揚感を湛えながら旋律を紡いでいきます。 最後に置かれたクラリネット三重奏曲は晩年の名作。ヴィオラで演奏することも可能であり、ここでイルンベルガーはヴァイオリンをヴィオラに持ち替え、哀愁漂う旋律を美しく奏でています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ・ミサ曲
ブラームス(1833-1897):
四重唱曲 Op.92他 [イル・ディヴェルティメント(アンサンブル)/アンサンブル・エドワード・H・タール/ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン/ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)/フランツ・クサヴァー・ヤンス(指揮)]Choral Concert: Luzerner Vokalsolisten - SCHUBERT, F. / ROSSINI, G. / BRAHMS, J.
発売日:2022年03月18日
NMLアルバム番号:TUDOR7503
CD価格:1,650円(税込)
1970年、ルツェルン音楽祭でアレッサンドロ・スカルラッティの「聖チェチーリアの夕べの祈り」の世界初演をきっかけに、フランツ・クサヴァー・ヤンスとハンス・イェルク・ヤンスの2人によって創設された声楽アンサンブル「ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン」。ペーター・マークやヴォルフガング・サヴァリッシュ、ミシェル・コルボら錚々たる指揮者たちとも共演し、バロックから近現代まで幅広い演目を歌いましたが、出発点となったアレッサンドロ・スカルラッティには特に注力、1983年から88年まで毎年ルツェルン音楽祭の期間中に、聖レオデガー教会でハンス・イェルク・ヤンスの指揮のもと演奏を重ねました。 1980年に録音されたこのアルバムには、2つの器楽アンサンブル“イル・ディヴェルティメント”と“アンサンブル・エドワード・H・タール”との共演による、シューベルトの「ドイツ・ミサ曲」を中心にしたプログラムが収録されています。絶妙に溶け合う美しい声の饗宴が繰り広げられます。 ブラームスの四重唱曲にピアノ伴奏で参加しているのは名手ミェチスワフ・ホルショフスキ。この時点ですでに88歳という年齢にもかかわらず味わい深い演奏を聞かせます。 *既発のLPより復刻となります。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
ブラームス(1833-1897):
室内楽作品全集(ライヴ録音集)[16枚組 BOX] [エリック・ル・サージュ、フランソワ・サルク、ピエール・フシュヌレ、リーズ・ベルトー、岡田修一 他楽団]BRAHMS, J.: Chamber Music (Complete) (Berthaud, Boisseau, Fouchenneret, Shuichi Okada, Levionnois, Quatuor Strada)
発売日:2022年02月18日
NMLアルバム番号:LBM038
CD 16枚組国内仕様 日本語解説付き価格:11,000円(税込、送料無料)
ル・サージュ主導のブラームス全室内楽作品ライヴ録音プロジェクトが、BOXで登場!エリック・ル・サージュ、フランソワ・サルク、ピエール・フシュヌレらフランスで活躍するアーティストを中心に、ブラームスの室内楽作品全曲をライヴ録音するプロジェクトが完結。お得なBOXセットとして登場しました。艶やかな音色と緊密なアンサンブルから生まれる、優美にして情熱的なブラームスを存分にお楽しみいただけます。 第10集のピアノ連弾作品集(2枚組)は、このBOXが初発売となります。 国内仕様盤には、本田裕暉氏による日本語解説付。
収録作曲家:
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ブラームス、ベルク、ツェムリンスキー:
クラリネットを伴う室内楽作品集 [アンサンブル・ケオプス]発売日:2022年02月11日
CD価格:2,475円(税込)
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ブラームス(1833-1897)/
レントヘン(1855-1932)/
レントヘン=マイエル(1853-1894):
ヴァイオリン協奏曲集 [セシリア・シリアクス(ヴァイオリン)/ヴェステロース・シンフォニエッタ/マルメ交響楽団/クリスティーナ・ポスカ(指揮)]Violin Concertos - BRAHMS, J. / RÖNTGEN-MAIER, A. / RÖNTGEN, J. (Zilliacus, Västerås Sinfonietta, Malmö Symphony, Poska)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:dBCD202
CD価格:2,250円(税込)
スウェーデン出身のヴァイオリニスト・作曲家アマンダ・レントヘン=マイエルは、グリーグやブラームスと親交を結び、ロマンティックな美しい作品を生み出しました。このアルバムには、彼女とその夫となったユリウス・レントヘン、そして2人の友人ブラームスのヴァイオリン協奏曲が収録されています。 演奏はこれまでにもdB Productionsのアルバムでアマンダ・レントヘン=マイエル作品を演奏しているセシリア・シリアクス。ブラームスの協奏曲ではスウェーデンの現代作曲家マッツ・ラーション・ゴーテ(1965-)のカデンツァを採用するなどアイデアも満載。レーベルによれば、ブラームスのヴァイオリン協奏曲がスウェーデンでセッション録音されたのはこれが初とのことです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第1集〉
Op.32, 43, 86, 105 [クリストフ・プレガルディエン(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]BRAHMS, J.: Songs (Complete), Vol. 1 (C. Prégardien, Eisenlohr)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:8.574268
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSからブラームスの歌曲全集がスタート。第1集となるこのアルバムでは、名テノール、クリストフ・プレガルディエンを起用し、作曲年代が25年に及ぶさまざまな歌曲に新たな光を当てています。 「永遠の愛について」や「5月の夜」を含むOp.43の4曲はブラームスの歌曲の中で特によく知られる曲集。「野の寂しさ」を含むOp.86は円熟期のブラームスらしい渋い美しさを持った曲集。「調べのように私を通り抜ける」で始まるOp.105は彼と同時代の詩人の詩を用いた歌曲集。独白とも思えるブラームスの晩年の心情が反映された名作揃いです。Op.32は比較的若々しい曲調に満ちた曲集。ほとんどの曲に恋する人への想いが綴られており、想像以上にロマンティストだったらしいブラームスの一面が窺えます。 プレガルディエンは落ち着いた声の響きを存分に生かし、ブラームスの繊細な感情表現が施された歌曲を丁寧に歌い上げています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年2月号)★-
ブラームス(1833-1897):
ピアノ・ソナタ 第3番
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ [ジョナタン・フルネル]BRAHMS, J.: Piano Sonata No. 3 / Handel Variations (Fournel)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:ALPHA851
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
2021年エリザベート王妃コンクールの覇者、
ジョナタン・フルネルによるブラームス務川慧悟と阪田知樹の入賞で、日本でも大きく沸いた2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール・ピアノ部門。ここで優勝したのみならず、マチルド王妃賞、聴衆賞も受賞したジョナタン・フルネルによるブラームスがALPHAから登場です。 1993年にフランスのサールブールに生まれた彼ですが、ブラームスへの憧れはこの数年どんどん大きくなってきており、特にこの2曲が持つピアノの音色の奥深さと壮大さを顕わにする驚くべき手法への愛着は大きく、デビュー・アルバムの演目とすることは自然の成り行きだったとのこと。それは彼のダイナミックな演奏ぶりともたいへんマッチしており、国民性や時代性を超えた現代の若い世代ならではの、グローバルで幅広い表現を聴かせてくれます。 エリザベート・コンクール最終ラウンドで第1位を勝ち取ったのもブラームスのピアノ協奏曲第2番。ヘンデル変奏曲もこのコンクールでも披露しており、そのライヴも発売されております(QEC2021)が、ここに収録されているのはコンクール前に行われたセッション録音です。収録作曲家:
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オスカー・シュムスキー
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 [オスカー・シュムスキー(ヴァイオリン) フィルハーモニア・フンガリカ/ウリ・セガル(指揮)]発売日:2021年11月12日
CD価格:1,725円(税込)
完全初出!
シュムスキー唯一のブラームス: ヴァイオリン協奏曲全曲、1984年のデジタル録音が登場。1917年、フィラデルフィアに生まれたオスカー・シュムスキー。ヨーロッパで名を成してから移民した演奏家が席巻していた20世紀半ばのアメリカ楽壇にあって、数少ないアメリカ生まれのスター・ヴァイオリニストでした。7歳でストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団と共演、名門カーティス音楽院でレオポルト・アウアーに学び、トスカニーニに請われてNBC交響楽団に加わったこともあります。 欧州では知る人ぞ知る存在だったシュムスキーですが、1981年に行ったロンドン・デビュー・リサイタルが大評判となり、欧州でのコンサートの依頼が殺到、録音もNimbus、ASV、Chandosなどから相次いでリリースされました。 この録音は、1984年秋にドイツのマールで行った演奏会の2日後にセッション収録したものですが、なぜかその存在が知られぬままになっていました。近年、シュムスキーの子息エリックが父の遺産整理中に未編集のテープを発見。かつて父のロンドン・デビューをお膳立てしたエリック・ウェン(現Biddulph)と共に編集と関係者の承諾を進め、ここにリリースされます。 シュムスキーにはブラームスの室内楽やハンガリー舞曲の録音がありますが、ヴァイオリン協奏曲の全曲録音はこれが唯一。ディスコグラフィの空白を埋める貴重なリリースです。 解説書には曲目解説に加えエリック・シュムスキーの手記2ページを掲載(英語のみ)。収録作曲家:
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ハンス・ライグラフ(ピアノ)
〈The Leygraf Archives, Vol.2〉
ショパン/シューマン/ブラームス [ハンス・ライグラフ(ピアノ)]Piano Recital: Leygraf, Hans - CHOPIN, F. / SCHUMANN, R. / BRAHMS, J. (The Leygraf Archives, Vol. 2)
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:dBCD201
CD価格:2,250円(税込)
スウェーデンの名ピアニスト、ハンス・ライグラフ(1920-2011)がスウェーデン放送に残したアーカイヴ録音の第2集。スウェーデン出身のライグラフは、後半生におけるザルツブルクのモーツァルテウム大学での優れた指導で知られるだけでなく、コンサート活動でも高い評価を受けていました。 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの古典派作品の演奏に定評があったライグラフですが、ここでは比較的珍しいレパートリーであるロマン派の作品を聴くことができます。ショパンのマズルカやシューマンの幻想的小品など、どれもが初CD化。ショパン作品での自由なルバートとペダリングの妙、シューマンでの歌心、深く静かなブラームスと、情感豊かな演奏です。
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Prelude to Dawn
夜明けへの前奏曲 [ブルース・レヴィングストン(ピアノ)]Piano Recital: Levingston, Bruce - BACH, J.S. / BRAHMS, J. / RIHM, W. (Prelude to Dawn)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:DSL-92245
CD価格:2,100円(税込)
アメリカを拠点とするピアニスト、ブルース・レヴィングストンのJ.S.バッハとブラームス、リーム作品を織り交ぜた新アルバム。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック状況下、レヴィングストンは以前にも増してバッハの作品に魅せられているといい、バッハの音楽が時代を超えてブラームスとリームにインスピレーションを与えたことを、彼らの作品を並べることで確認するかのようです。 ここでのレヴィングストンは、晩年のブラームスが書いた哀愁を帯びたコラール前奏曲「わが心の切なる願い」での諦観や、リームの前奏曲での激しさと穏やかさの対比の妙を感じさせるとともに、バッハの「前奏曲、フーガとアレグロ」や「目覚めよ、と呼ぶ声あり」などの明るい作品を演奏することで、人々の再生と新しい夜明けを予感させることに成功しています。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 & ドイツ・レクイエム [ロジャー・ノリントン(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団]BRAHMS, J.: Symphonies (Complete) / Ein Deutsches Requiem (Landshamer, Boesch, Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:SWR19529CD
CD 4枚組価格:2,850円(税込)
ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響による
ブラームスの交響曲全集とドイツ・レクイエムがお求めやすい価格にて登場!1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたノジャー・ノリントン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。 ブラームスについては、1990年代にロンドン・クラシカル・プレイヤーズを指揮、ピリオド楽器と奏法による交響曲全集を録音し、新鮮なブラームス像を造りあげており、このシュトゥットガルト放送交響楽団との演奏は、ほぼ15年ぶりとなる2度目の全集録音です。 この演奏はもともと映像作品としてリリースされ、後に音声のみのCDとして発売されたもの。ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在、早めのテンポで生き生きと奏されるブラームスは、ノリントンのモットーである「偉大な作品をもう一度考え直し、新しく蘇らせること」を実現しています。 今回、同時収録された「ドイツ・レクイエム」は2014年の録音。こちらもピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴。ソプラノのクリスティーナ・ランツハーマーとバスのフローリアン・ベッシュの歌声にも注目です。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット・ソナタ集 Op.120
歌曲集
(カール=ハインツ・シュッツによるフルートとピアノ編) [カール=ハインツ・シュッツ(フルート)/マリア・プリンツ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1-2 / Lieder (arr. K.-H. Schütz for flute and piano) (K.-H. Schütz, M. Prinz)
発売日:2021年08月13日
NMLアルバム番号:8.574291
CD価格:1,600円(税込)
57歳ですでに作曲家生活から引退を決めていた晩年のブラームス。しかし彼がマイニンゲンへ旅をした際、クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトに出会い、その演奏に感動。すぐさま三重奏曲、五重奏曲と立て続けにクラリネットを用いた作品を書きあげ、1894年には2曲のクラリネット・ソナタも完成させたました。 これらのクラリネットの作品は、ヴィオラで演奏することも可能ですが、ウィーン・フィルハーモニーの首席フルート奏者を務めるカール=ハインツ・シュッツは自ら編曲を施し、フルートで2曲のソナタを演奏。音域は高くなるものの、調性の変更をすることもなく、ピアノとの絶え間ない対話を楽しんでいます。 アルバムにはフルート用に編曲された歌曲も収録。「おお、愛らしい頬よ」以外は、基本的にゆったりと流れる旋律を持つ曲が選ばれており、これらもフルートの息の長い旋律を歌わせるという特徴を存分にいかした、原曲の歌曲とは違う魅力が追求されています。とりわけ有名な「子守歌」での優しく夢のような響きは、聴く者全てを魅了するかのような美しさを備えています。
収録作曲家:
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発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
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発売日:2021年06月25日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
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ジノ・フランチェスカッティ
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 [ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン) フィラデルフィア管弦楽団 ユージン・オーマンディ(指揮)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
フランチェスカッティがオーマンディと共に録音し、COLUMBIAから発売されたブラームスの協奏曲モノラル録音。5年後にはバーンスタインと共にステレオで再録音を行ったため、LPレコードとしては短期間しか販売されませんでした。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ 第1番・第2番
シューマン(1810-1856):
民謡風の5つの小品 [クライヴ・グリーンスミス(チェロ) ボリス・ベルマン(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
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ブラームス再発見
弦楽五重奏曲 ヘ短調
ピアノ三重奏曲 イ長調 [アマティ・チェンバー・プレイヤーズ]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
30歳を前にしたブラームスが弦楽五重奏曲として構想、のちに2台のピアノのためのソナタ(Op. 34b)、さらにピアノ五重奏曲(Op. 34)へと改訂された作品を、多くの資料を元に当初の形へと復元しました。カップリングは、1938年に発見され偽作説も根強いピアノ三重奏曲。大作曲家の知られざる一面を窺える一枚です。
収録作曲家:
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シゲティ・プレイズ・
ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト [ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)、ミエチスラフ・ホルショフスキ(ピアノ)、マイラ・ヘス(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [サイモン・フィッシャー(ヴァイオリン) レイモンド・フィッシャー(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
ヴァイオリンの指導書の著作で有名な、オーストラリア生まれで英国で活躍するヴァイオリニスト、サイモン・フィッシャーと、その父親でピアニストのレイモンド・フィッシャーによるブラームス。
収録作曲家:
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DIALOGO
ブラームス、リゲティ、ショスタコーヴィチ:
チェロ・ソナタ集 [ジョン=ヘンリー・クロフォード(チェロ)/ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Crawford, John-Henry /Asuncion, Victor Santiago - BRAHMS, J. / LIGETI, G. / SHOSTAKOVICH, D. (Dialogo)
発売日:2021年06月18日
NMLアルバム番号:ORC100166
CD価格:1,950円(税込)
アメリカ出身のチェリスト、ジョン=ヘンリー・クロフォードのリサイタル・アルバム。彼はスズキ・メソードの実践者であるヴァイオリニスト、ローラ・クロフォードを母に持つ期待の新人で、2019年「CRF=クラシカル・レコーディング財団」のヤングアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出されるなど、すでに高い評価を受けています。 このデビュー・アルバムでは彼の祖父がオーストリアから携えてきた200年前の歴史ある楽器を用いて、得意とする3人の作曲家の作品を堂々と演奏しています。ブラームスとショスタコーヴィチで共演するビクトル・サンティアゴ・アスンシオンは室内楽を得意とするピアニスト。ピアノが活躍するブラームスでは息のあった共演を聴かせます。
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ブラームス(1835-1897):
〈室内楽作品全集 第9集〉
2台ピアノのための作品集 [エリック・ル・サージュ(ピアノ)/テオ・フシュヌレ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Intégrale musique de chambre, Vol. 9: Works for 2 Pianos (Fouchenneret, Le Sage)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:LBM032
CD価格:2,475円(税込)
2017年に開始されたB RECORDSレーベルの大好評シリーズ「ブラームス: 室内楽作品全集」。ピアニスト、エリック・ルサージュが主導するこのプロジェクトは、彼と友人たちが演奏するブラームスをライヴで収録するというもので、これまでにリーズ・ベルトー(ヴィオラ)やフランソワ・サルク(チェロ)など名手を迎え、ブラームスの味わい豊かな室内楽作品を聴かせています。 第9集で採り上げられたのは「ハイドンの主題による変奏曲」と「2台のピアノのためのソナタ」。創作初期と晩年以外、ほとんどピアノ独奏曲を残さなかったブラームスですが、管弦楽作品や声楽作品を書く際の準備として、まず2台ピアノのための総譜を書きあげていたことはよく知られています。 「ハイドンの主題による変奏曲」も先にピアノ版が書かれ、その後管弦楽版が完成しました。主題こそシンプルなものの、随所に複雑な対位法が張り巡らされた技巧的な作品です。「2台のピアノのためのソナタ」はもともと弦楽五重奏曲として1862年に作曲されましたが、試演の際の評判が良くなかったため、1864年に2台ピアノ用に改作。その後、ピアノ五重奏曲として書き直されたという経緯を持つ作品です。 ブラームス自身も気に入っていたというこの版、ピアノの美しい響きが存分に生かされており、弦で奏されるのとはまた違った味わいがあります。 今作でル・サージュと共演するのは、2018年ジュネーヴ国際コンクールで第1位に輝いた若きピアニスト、テオ・フシュヌレ。兄ピエールの影響を受け3歳から音楽を学び始め、12歳の時にパリ国立高等音楽院に入学し研鑽を積み、数多くのコンクールで優勝を飾った俊英です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
大学祝典序曲 Op.80 [ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)/NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2021年04月09日
CD価格:2,700円(税込)
1969年にニカラグアに生まれた指揮者ジャンカルロ・ゲレーロ。1999年から2004年までミネソタ管弦楽団で副指揮者を務めたのち、2009年からはナッシュヴィル交響楽団の首席指揮者に就任、NAXOSレーベルを中心に、10作以上の世界初演を含む近・現代アメリカ作品を発表し、グラミー賞を6回受賞するなど高い評価を受けています。また彼は2017年からポーランドのNMFヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務めており、オーケストラとは良好、かつ刺激的な関係を育んでいます。 ゲレーロは、コロナ禍直前の2020年1月から2月にかけてNFMヴロツワフ・フィルを率いて全米12都市をめぐるツアーを行い、絶賛されました。ブラームスの交響曲第1番はツアーの公演曲目で、この録音はそれに先立って行われたもの。伝統的なレパートリーこそ、再発見の場であることをゲレーロは演奏で証明しています。 カップリングの「大学祝典序曲」は、1879年にブラームスがブレスラウ(ヴロツワフ)大学から名誉博士号を授与された際の感謝の気持ちが込められており、オーケストラにとっても記念碑的な作品。祝祭ムードにあふれた演奏です。
収録作曲家:
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DIGRESSIONS - 余談
シューマンとブラームスのピアノ作品集 [ホス・デ・ソラウン(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Davidsbündlertänze / BRAHMS, J.: 3 Intermezzos / 6 Piano Pieces (Digressions) (Solaun)
発売日:2021年04月30日
NMLアルバム番号:IBS-32021
CD価格:2,250円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ三重奏曲
ヴィオラ・ソナタ 第1番・第2番 [ミゲル・ダ・シルヴァ、フランソワ=フレデリック・ギィ、グザヴィエ・フィリップ]発売日:2021年03月26日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
名手ダ・シルヴァによる美しくも奥深いブラームスカントロフ、ロジェ、メイエら大御所から若手まで幅広い層の信頼篤く、ソリストや室内楽の共演者として引っ張りだこのヴィオラ奏者ミゲル・ダ・シルヴァ。ALPHAレーベルでもブッシュ三重奏団のドヴォルザーク・シリーズに参加している彼が、ブラームス・アルバムをリリースします。 共演は2020年にリリースしたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集(Printemps des Arts de Monte-Carlo)がたいへん高い評価を得ているフランソワ=フレデリック・ギィと、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(Evidence)などでギィと共演しているグザヴィエ・フィリップという、ダ・シルヴァとも気心の知れた二人。収録作品はいずれも元々はクラリネットのために書かれたものですが、ブラームス自身がヴィオラのために編曲しているもので、その深い音色が晩年のブラームスならではの奥行きを際立たせ、さらに彼らの緊密なアンサンブルが特有のリズムをキレ良く聴かせると共に、溢れんばかりの歌心と深く鳴らされるハーモニーが劇的な効果も引き立てています。 美しい録音も相まって作品の魅力を最大限に引き出した、世のブラームス好きを唸らせる素晴らしい一枚です。
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス
『ラスト・コンサート』
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
ハンガリー舞曲 第5番 ト短調(パーロウ版) [マリス・ヤンソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団]発売日:2021年01月15日
LP価格:4,350円(税込、送料無料)
巨匠の誕生日に発売!
「ヤンソンス・ラスト・コンサート」より、ブラームスがアナログ化2019年に亡くなったマリス・ヤンソンス(1943-2019)最後の演奏会となった、盟友バイエルン放送交響楽団とのカーネギーホールでのコンサート。2020年11月に発売となり大きな反響を頂いているこのアルバムから、巨匠とオーケストラとの絆が結実した美演として感動を呼んだブラームスが、アナログ盤として発売されることとなりました。 震えるような第一楽章の入りから心奪われますが、終楽章でのたたみかけるような響きの交差のなかから立ち昇るフルート・ソロの澄み切った音色、トロンボーンから始まるコラールの繊細さなど、すべてがオーケストラと巨匠との深い絆と信頼が成せる業と言えるでしょう。 ヤンソンス辞世の句、そう思わせる特別な一夜の記録に、アナログならではの温かい響きで浸ることが出来ます。また、大きなジャケットも大切な記念となるでしょう。 巨匠の誕生日に発売となります。限定プレス。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ・ソナタ 第1番&第2番
ヨアヒム(1831-1907):
ヘブライの旋律 作品9 [成田寛(ヴィオラ) 上野真(フォルテピアノ)]BRAHMS, J.: Viola Sonatas Nos. 1 and 2 (Hiroshi Narita, Makoto Ueno)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:MYCL-00002
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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巨匠とオーケストラとの絆が結実した美演!
ヤンソンス・ラスト・コンサート [マリス・ヤンソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団]STRAUSS, R.: Intermezzo: 4 Symphonic Interludes / BRAHMS, J.: Symphony No. 4 (Mariss Jansons - His Last Concert) (Bavarian Radio Symphony, M. Jansons)
発売日:2020年11月06日
NMLアルバム番号:900192
CD国内仕様価格:2,750円(税込)
この録音を聴いていると、様々な想いが去来する。私の知るヤンソンスは、音楽の核心だけを見つめる真摯で虚飾のない音楽家だった。ニューヨークで当演奏会が行われた時、彼を愛するバイエルン放送響の団員たちは、これが最後の機会になることを心の奥底では感じていただろう。ブラームスの「第4」には、彼らの波打つ感情が表れており、聴き手としても、とても普通の気持ちではいられない。--城所孝吉(音楽評論、在ベルリン)
2019年に世を去った名指揮者マリス・ヤンソンス(1943-2019)の最後の演奏会がCD化されます。首席指揮者を務めていたバイエルン放送交響楽団とのカーネギーホールでのコンサートです。ヤンソンスの健康状態がすぐれないことは現地の聴衆にも知られていたようですが、そのことがある種の緊張感をもたらしたのか、「ひとたび指揮台に立つと、驚くほど生気のみなぎった演奏を繰り広げ」、最後は「数十年にわたる音楽への献身に加え、その不屈の精神によってニューヨークの聴衆から敬意に満ちた心からの喝采を受けた」と伝えられます(Seen and Heard Internationalの演奏会評)。ヤンソンスは翌日以降の演奏会をすべてキャンセル、その3週間後には不帰の人となりました。 プログラムは、彼が生涯愛したリヒャルト・シュトラウスの「歌劇《インテルメッツォ》からの4つの交響的間奏曲」と、「4つの最後の歌」(このアルバムには収録されておりません)が前半、後半はブラームスの「交響曲第4番」でした。いずれもたいへん美しい演奏ですが、とりわけブラームスが素晴らしく、終楽章でのたたみかけるような響きの交差のなかから立ち昇る、フルート・ソロの澄み切った音色、トロンボーンから始まるコラールの繊細さなど、オーケストラと巨匠との深い絆と信頼が成せる業と言えるでしょう。ヤンソンス辞世の句、そう思わせる特別な一夜の記録です。 -
ブラームス(1833-1897):
〈室内楽作品全集 第8集〉
ピアノ三重奏曲 第1番・第2番・第3番 [ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)/フランソワ・サルク(チェロ)/エリック・ル・サージュ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Trios Nos. 1-3 (Fouchenneret, Salque, Le Sage)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:LBM029
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
エリック・ル・サージュの主導で始まった「ブラームス室内楽作品全集」。第8集に収録されたのは3曲のピアノ三重奏曲です。1854年に初稿が書かれ、1890年から91年に改訂が施された第1番、円熟期の1880年に作曲された第2番、その6年後に完成された第3番。ル・サージュ、サルク、フシュヌレの3人は、作品の特長であるブラームスらしい歌心と抒情性を存分に生かした密度の濃いアンサンブルを聴かせます。 ル・サージュの推進力に満ちた表現、サルクの深く美しい音色、フシュヌレの伸びやかな歌いまわし。これらが一体となったブラームスをお楽しみください。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ)/マティアス・ヴィンクラー(バリトン)/ラルフ・オットー(指揮)/マインツ・バッハ合唱団/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]BRAHMS, J.: German Requiem (A) (Gansch, Winckhler, Mainz Bach Choir, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Otto)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574273
CD価格:1,600円(税込)
ブラームスの名作「ドイツ・レクイエム」。1857年、尊敬するシューマンの死を悼み作曲にとりかかるものの一時中断。その後、彼自身の母の死を契機として1868年にようやく完成されたこの曲には、ラテン語ではなくドイツ語に翻訳された聖書の章句が用いられており、また、ブラームスの意思によりキリストの復活にあたる部分は含まれないというきわめて個人的な思いが込められています。 数多くの名演が存在する作品ですが、このアルバムには、バッハ演奏で評価の高い指揮者ラルフ・オットーがマインツ・バッハ合唱団とザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮した演奏を収録。作品の内面に踏み込んだ真摯な解釈による美しいレクイエムをお聴きいただけます。 随所に現れるフーガの壮麗な響きはバッハを得意とするオットーならでは。ソプラノ独唱のガンシュは清冽な歌声を披露し、バリトンのヴィンクラーの深みのある繊細な声も作品に寄り添っています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
チェロとピアノのためのソナタ 第1番・第2番
マルトゥッチ(1856-1909):
チェロとピアノのためのロマンス [ルイジ・ピオヴァノ(チェロ)、アントニオ・パッパーノ(ピアノ)]発売日:2020年09月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ブラームス生前の歴史的ピアノ使用、イタリアの才人二人が作曲家の真相へ!21世紀を担うイタリアの大御所指揮者であり、ピアニストとしても稀代の活躍をみせるアントニオ・パッパーノが、なんとブラームスの時代の歴史的ピアノで驚くほど細やかに室内楽の世界を表現したアルバムをArcanaレーベルからリリース。しかもデュオ・パートナーはポリーニ・プロジェクトのチェロ奏者として、またローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のソロ・チェロ奏者として、そして東京フィルのゲスト首席奏者として日本でも知られる才人ルイジ・ピオヴァノで、こちらも18世紀の銘器ガリアーノを手にしての共演。今やイタリア有数の古楽レーベルとなったArcanaが妥協なくブラームスの世界に向き合った新録音として注目必至です。 19世紀後半にあってなお古典派の形式美を追求したブラームスですが、彼がドイツ・ロマン派の多くの芸術家たちと同じく、アルプスの南に広がるイタリアの輝かしさに憧憬を寄せ続けていたことは見過せません。そして同じ頃のイタリアでも、オペラ一辺倒の国情から一転、器楽、そしてドイツに注目を寄せる新世代作曲家たちが徐々に現れはじめます。古楽器奏者としても活躍するイタリアの俊才ピオヴァノはこの点に注目、ドイツ音楽の積極的紹介者だったマルトゥッチの小品をブラームスの傑作チェロ・ソナタ2曲と併録しました。 深い信頼で結ばれた共演のパッパーノは今回、ブラームス生前の1878年に作られた歴史的スタインウェイに向かい、息をのむような弱音の響きをぞんぶんに活かした作品解釈を披露。南国への憧憬とイタリアの歌心にあふれた19世紀音楽の響きを問い直す、演奏者二人へのインタビュー解説とともに深く傾聴したい録音です。
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ブラームス(1833-1897):
2つの弦楽五重奏曲 [エネルジエ・ノーヴェ四重奏団/ウラディーミル・メンデルスゾーン(ヴィオラ)]BRAHMS, J.: String Quintets Nos. 1 and 2 (The Two String Quintets) (V. Mendelssohn, Quartetto Energie Nove)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:CDS7883
CD価格:1,950円(税込)
ブラームス後期の傑作、2つの弦楽五重奏曲をエネルジエ・ノーヴェ四重奏団の演奏で。 2008年にスイスのルガーノでスイス・イタリア語放送管弦楽団の奏者によって結成されたエネルジエ・ノーヴェ四重奏団は、国際的な音楽祭に出演するほか、プロコフィエフ、ヤナーチェク、スメタナ作品の録音で評価されています。 今作ではブカレスト出身のヴィオラ奏者、ウラディーミル・メンデルスゾーンをゲストに迎え、ブラームスの五重奏曲を熱演。ヴィオラの渋い響きが存分に生かされた魅力的な演奏をお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 [フィリップ・ジョルダン(指揮)/ウィーン交響楽団]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 (Vienna Symphony, P. Jordan)
発売日:2020年09月04日
NMLアルバム番号:WS021
CD 4枚組価格:4,950円(税込、送料無料)
前作、ベートーヴェンの交響曲全集(WS018)で、各曲に斬新な解釈を加えながらスマートな演奏を披露し高く評価されたフィリップ・ジョルダン。2020年にウィーン交響楽団の音楽監督をアンドレス・オロスコ=エストラーダに引き継ぎ、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任する彼が、2019年9月に録音したブラームスの交響曲ツィクルスが登場します。 ジョルダンは、ブラームスの“内なる声”に耳を傾けながら、各曲の性格を描き分けつつ、オーケストラを自由自在に操り入念な音楽を創り上げていきます。ジョルダンの信頼に応えたオーケストラも、ダイナミックかつ芳醇な音楽を奏でており、ムジークフェライン「黄金のホール」の豊かな響きも相俟って、バランスの良い美しいサウンドが生まれています。
収録作曲家:
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ブラームス(1822-1897):
〈チェロ・ソナタ集〉
チェロ・ソナタ 第1番・第2番
チェロ・ソナタ ニ長調 Op.78(ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78による) [ミュラー=ショット/ピエモンテージ]BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / Violin Sonata No. 1 (version for cello and piano) (Müller-Schott, Piemontesi)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:C979201
CD価格:2,325円(税込)
ブラームスの2曲のチェロ・ソナタ。1865年に完成された第1番は、本来は4楽章の作品として構想されていたものの、緩徐楽章は置かれることがなく3楽章形式のソナタとして発表。そしてこの緩徐楽章は、21年後に作曲された第2番に用いられることになりました。どちらの作品も、ブラームスらしい豊かな旋律美に溢れるとともに、重要な役割を与えられたピアノが活躍、チェロと親密な対話を繰り広げるのが特徴です。 今回の録音で、ミュラー=ショットと素晴らしい演奏を聴かせるのはリストの「巡礼の年」などの名演で知られるピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージ。彼ら2人は2012年にブリテン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチのソナタ集(C872151)を録音しており、この演奏も「ロストロポーヴィチを超える」演奏と高く評価されました。今回のブラームスでも2人は丁々発止のやりとりを繰り広げるとともに、ブラームスの曲が持つ深遠さも余すことなく表現しています。 アルバムにはヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」のチェロ版も収録。こちらは編曲者不明の版を元にミュラー=ショットが更に編曲したもの。語り掛けるようなチェロの響きが印象的です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽作品全集 第7集〉
チェロ・ソナタ 第1番・第2番 [フランソワ・サルク(チェロ)/エリック・ル・サージュ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Intégrale musique de chambre, Vol. 7 - Cello Sonatas Nos. 1 and 2 (Salque, Le Sage)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:LBM028
CD価格:2,475円(税込)
エリック・ル・サージュの主導で始まった「ブラームス室内楽作品全集」の第7集は2曲のチェロ・ソナタ。ベートーヴェンを思わせる厳格な書法に則りながらも、哀愁漂う旋律に彩られた第1番は1865年、情熱的でピアノ・パートに重要な役割が与えられた第2番は1886年の作品です。32歳の時の第1番がブラームスらしい暗い表情が魅力的なの対し、53歳のブラームスによる第2番は意外ともいえる明るさが特徴的。 フランスの名手サルクとル・サージュは各々の曲の性格を鮮やかに描き分け、新鮮な解釈で聴かせます。サルクの美音とル・サージュの流麗なピアノの掛け合いが見事です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
さすらい人幻想曲
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第13番 D664
ブラームス(1833-1897):
ヘンデルの主題による変奏曲 [クリストファー・パーク(ピアノ)/クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)/NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団]LISZT, F.: Wanderer Fantasy / SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 13 / BRAHMS, J.: Handel Variations (C. Park, Eschenbach)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:C5412
CD価格:2,100円(税込)
エッシェンバッハは人気ピアニストから1970年代に指揮者に転身した後も、自身のキャリア形成と同じぐらい、若手音楽家の才能を伸ばし、引き上げることを大切にしてきました。バンベルクで生まれたドイツと韓国の血を引くクリストファー・パークもその一人です。 パークは12歳より大学で音楽の専門教育を受けた秀才で、2014年には、ラン・ランやリサ・バティアシュヴィリも受賞してブレイクのきっかけとなったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の“バーンスタイン賞”を受賞しました。2016/2017年のシーズンには「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」がライジング・スターの一人として選出。注目を浴びるピアニストです。 すでに何枚かのアルバムを録音しており、OEHMSレーベルからはシューマンを中心にしたアルバムを2枚リリース。こちらも高く評価されています。今回は、リストが編曲した「さすらい人幻想曲」をエッシェンバッハと共演、相互の信頼関係が垣間見える成熟した解釈で溌剌とした演奏を聴かせます。考え抜かれた解釈によるシューベルトとブラームスも圧巻の仕上がり。
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ブラームス(1833-1897):
喪失と裏切りの歌 [サイモン・ウォルフィッシュ(バリトン)/エドワード・ラシュトン(ピアノ)]発売日:2020年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
前作のシューマンの歌曲集(RES10247)が高い評価を得たバリトンのウォルフィッシュとピアノのラシュトン。今作はブラームスの示唆に富んだ選曲による歌曲集です。 1982年生まれのウォルフィッシュは、バロック・ヴァイオリンの名手エリザベス・ウォルフィッシュの息子として音楽一家で育ったリリック・バリトン。2020年6月にはロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス・デビューが決定している注目の歌手です。ラシュトンは、ケンブリッジ出身、現在はスイス在住で、作曲家としてもチューリッヒ・オペラやハノーファー州立歌劇場などから委嘱を受けています。 すでに数作のCDを一緒にリリースしている息の合った二人が、ブラームスの歌曲の中でも、喪失や裏切りによる悲しみが込められた作品を切々と歌い上げます。どの曲にもブラームスの個人的な片思いや失恋、喪失の物語が込められています。
収録作曲家:
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アントニオ・チェン・グァン(ピアノ)
バッハ(1685-1750):
イタリア協奏曲 BWV 971
ブラームス(1833-1897):
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
ベルク(1885-1935):
ピアノ・ソナタ Op.1 [アントニオ・チェン・グァン(ピアノ)]Piano Recital: Chen, Antonio Guang - BACH, J.S. / BRAHMS, J. / BERG, A.
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Steinway30069
CD価格:2,250円(税込)
1994年生まれの中国出身のピアニスト、グァンのデビュー盤。グァンはウィーンでリーリャ・ジルベルシュテインに師事、アメリカで開催された2016年の第1回オルガ・カーン国際ピアノ・コンクールをはじめ、数々のコンクールで優勝。バードからリゲティまで幅広いレパートリーを持ち、すでにヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアで演奏経験のある期待の若手奏者です。 このデビュー盤ではバッハ、ブラームスにベルクという彼らしい選曲で勝負。バッハの「イタリア協奏曲」ではモダン・ピアノならではのダイナミックで色彩感あふれる演奏を披露し、ブラームス、ベルクでもそれぞれの作品の特性を生かした緻密な演奏を聴かせます。
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ブラームス(1835-1897):
〈室内楽作品全集 第6集〉
弦楽四重奏曲/ピアノ五重奏曲 [ストラーダ四重奏団/エリック・ル・サージュ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Intégrale musique de chambre, Vol. 6 - String Quartets Nos. 1-3 / Piano Quintet, Op. 34 (Le Sage, Quatuor Strada)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:LBM026
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
エリック・ル・サージュの主導で始まった「ブラームス室内楽作品全集」の第6集は3曲の弦楽四重奏曲とピアノ五重奏曲の組み合わせ。ブラームスにとって「弦楽四重奏曲」というジャンルは室内楽の中でも最も厳格なものであり、偉大なる先人ベートーヴェンを意識したためか、最初の作品が生まれるまでに20曲以上の習作を書きながらも、全て破棄してしまうという慎重さを見せています。そのせいか、ようやく1873年に発表された第1番と第2番のあとは、1875年に第3番を作曲したのみで、以降ブラームスは弦楽四重奏曲を書くことはありませんでした。 フシュヌレ、ネムタヌ、ベルトー、サルクをメンバーとするストラーダ四重奏団は、3つの作品が持つ性格…劇的な第1番、柔和な第2番、明るく軽快な第3番…をくっきり描き分け、若々しい表情を加えることで新鮮な演奏を聴かせます。ル・サージュが加わったピアノ五重奏曲の流麗な演奏も見事です。
収録作曲家:
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ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
シェーンベルク(1874-1951):
ヴァイオリン協奏曲 Op.36
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 [ジャック・リーベック(ヴァイオリン)/アンドリュー・グーレイ(指揮)/BBC交響楽団]SCHOENBERG, A. / BRAHMS, J.: Violin Concertos (J. Liebeck, BBC Symphony, Gourlay)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ORC100129
CD価格:1,950円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
椿三重奏団
メンデルスゾーン&ブラームス:
ピアノ三重奏曲 第1番 [椿三重奏団(高橋多佳子/礒絵里子/新倉瞳)]MENDELSSOHN, Felix / BRAHMS, J.: Piano Trios / MONTI, V.: Csárdás (Tsubaki Trio)
発売日:2020年02月19日
NMLアルバム番号:MECO-1057
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
満を持しての椿三重奏団のデビュー盤である。 高橋多佳子(ピアノ)、礒絵里子(ヴァイオリン)、新倉瞳(チェロ)――この3人はそれぞれソリストとしての活動も充実している一方で、今回のトリオ結成に至るまでに10年以上の共演の積み重ねがあるという。特に礒と高橋はデュオとしては 2004年頃から続けてきた。新倉と高橋はショパンのチェロ・ソナタのレコーディングもあった。3人での演奏回数も多い。これは、決して一朝一夕のものではなく、お互いの音楽性をよく知りぬき、息の合ったアンサンブルに確信を持った上でのトリオ結成なのである。 「椿三重奏団」のネーミングは、愛知県幸田町のつばきホールに由来する。そこでコンサートをおこなった後の打ち上げで、「やっぱりこの3人でぜひ続けていこう」と一致したことがきっかけになっているとのこと。椿は日本原産の花であり、特に白い椿には「完璧な美しさ」という花言葉もある。トリオではなく三重奏団にしたのは、渋いと言われる室内楽のフィールドで本格的にやっていこうという気持ちの表れでもある。 「この7年くらいで、ヴァイオリンを弾くこと、音の乗せ方が、少しわかってきたような気がする。昔に比べると、音を出すことがいい意味でラクになってきた」と礒は言う。一方の高橋も「若い頃とは何かが違う。感覚的には今がバランスがとれていて一番巧いと思う。歳をとることもいいと感じている」。 近年ますます充実した活動を繰り広げている2人から見ると、より若い世代の新倉の演奏は、常にインスピレーションと刺激を与えられるものだったという。それは筆者にも納得できる、思い当たる点がある。2018年10月に Hakuju ホール15周年記念コンサートで彼女が藤倉大作曲の「osm」を弾いたとき、その鬼気迫るような音楽に、こんなすごい演奏をする人になったのかと圧倒された。 新しいことにどんどんチャレンジしていく新倉のポテンシャルは、周囲に大きな影響を与える。今回、レコーディングの様子も拝見させていただき、思ったことは、3人ともリラックスしながらの音楽への集中の持って行き方が見事で、さすがに場数をたくさん踏んできたプロならではの仕事ぶりだなということである。 今後は、レパートリーとしてピアノ三重奏曲の古今の本格派の名作をどんどん増やし、アンサンブ ルの面白さをライヴで楽しめるようにしていきたいという。「元気なら90歳まで弾きたい」という彼女たちのこと、東京だけでなく全国津々浦々にまで、時間をかけて、本物の室内楽を届けていってくれることだろう。 解説:林田直樹
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ハンス・ライグラフ(ピアノ)
〈The Leygraf Archives, Vol.1〉
ブラームス(1833-1897):
ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15
7つの幻想曲 Op.116 [ハンス・ライグラフ(ピアノ)スティグ・ヴェステルベリ(指揮) スウェーデン放送交響楽団]BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 1 / 7 Fantasien (The Leygraf Archives, Vol. 1) (Leygraf, Swedish Radio Symphony, S. Westerberg)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:dBCD183
1)
CD価格:2,250円(税込)
スウェーデンの名ピアニスト、ハンス・ライグラフ(1920-2011)がスウェーデン放送に残したライヴとセッション録音。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈チェロ・ソナタ集〉
チェロ・ソナタ 第1番・第2番
4つの歌 Op.43より
5つの歌 Op.105・Op.106 [アシエル・ポロ(チェロ)/エルダー・ネボルシン(ピアノ)]BRAHMS, J.: Cello Sonatas (A. Polo, Nebolsin)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-82019
CD価格:2,250円(税込)
スペインの中堅チェロ奏者アシエル・ポロによるブラームス。マリア・クリーゲルとイヴァン・モニゲッティに師事し、数多くのコンクール受賞歴を持つ彼は、ソリストとしてアントニ・ヴィト、ピンカス・スタインバーグらの名指揮者と共演するだけでなく、室内楽奏者としても活躍しています。 このアルバムでは2曲のチェロ・ソナタとチェロ用に編曲した4つの歌曲を演奏。名手エルダー・ネボルシンがピアノを担当し、ブラームス作品の持つ成熟した美しさを引き出しています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽作品全集 第5集〉
ヴィオラとピアノのためのソナタ集 [エリック・ル・サージュ(ピアノ)/リーズ・ベルトー(ヴィオラ)/サラ・ローラン(コントラルト)]BRAHMS, J.: Intégrale musique de chambre, Vol. 5: Viola Sonatas, Op. 120, Nos. 1 and 2 / 2 Gesänge (Berthaud, Laulan, Le Sage)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:LBM023
CD価格:2,475円(税込)
エリック・ル・サージュが取り組むブラームスの室内楽全集シリーズ、第5集にはヴィオラ・ソナタと同じくヴィオラが活躍する「2つの歌」を収録。 創作活動を中断していた晩年のブラームスが、名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトに出会ったことで、再び作曲意欲を燃やし書き上げた一連のクラリネット作品は、どれも珠玉の名作です。中でもブラームス最後のソナタ作品となった1894年の「2つのクラリネット・ソナタ」はブラームス自身の手によってヴィオラ版に編曲され、現在ではクラリネット版、ヴィオラ版のどちらも愛奏されています。 「2つの歌」は第2番「聖なる子守歌」が1863-64年、第1番「秘めたるあこがれ」が1884年に書かれた曲。編成にアルトとヴィオラが指定された、いかにもブラームス好みの渋く美しい作品です。 今作では若き名手リーズ・ベルトーがヴィオラを担当、味わい深い音色でしみじみとした旋律を奏でています。歌曲ではFuga Liberaレーベルからアルバムをリリースするサラ・ローランが参加、3人の響きが溶け合う瞬間をお楽しみください。
収録作曲家:
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レントヘン=マイエル(1853-1894):
〔作品集 第2集〕
ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
ヴァイオリンとピアノのための9つの小品
4つの歌 [ザビーナ・ビショルト (ソプラノ)、セシリア・シリアクス (ヴァイオリン)、ベンクト・フォシュベリ (ピアノ)]RÖNTGEN-MAIER, A.: Violin Sonata / 4 Songs (Amanda Maier, Vol. 2) (Bisholt, C. Zilliacus, B. Forsberg)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:dBCD182
1)
CD価格:2,250円(税込)
スウェーデン出身のヴァイオリニストであり作曲家アマンダ・レントヘン=マイエルは、グリーグやブラームスと親交を結び、ロマンティックな美しい作品を生み出しました。ドイツ出身でオランダで活躍した作曲家ユリウス・レントヘンと1880年に結婚しています。 dB Productions が力を入れているその作品集第2集には、程よい技巧性と流れるようなメロディが魅力のヴァイオリンのための作品と、愛らしい歌曲を収録。最後にはマイエルが使用したヴァイオリンによる、友人ブラームスの作品を収めています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 Op.35 [ネルソン・ゲルナー]BRAHMS, J.: Piano Sonata No. 3 / 28 Variations on a Theme by Paganini (Goerner)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:ALPHA557
CD価格:2,475円(税込)
名手ゲルナー、ブラームスのソロ作品を初リリース当初は歴史的ピアノの弾き手としてポーランド・ショパン協会のレーベルに登場、その経験を近年では専ら現代ピアノで活かし、度々の来日で日本でも人気を博しているアルゼンチン出身ピアニスト、ゲルナー。尾高忠明指揮NHK交響楽団とのライヴ録音「ブラームス:ピアノ協奏曲第2番」(ALPHA395)が大きな話題となった彼ですが、ブラームスのソロ作品は今回がCDとして初めての登場となります。 若き日の作ながら既にブラームスとして完成していると言われるこれらの作品を、ゲルナーの持ち味である高度な技術に裏打ちされた知的なアプローチと奥行きのある表現でじっくりと聴かせます。
収録作曲家:
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ブラームス(1823-1897):
ピアノ協奏曲 第1番
4つのバラード [ラルス・フォークト(ピアノ&指揮)/ロイヤル・ノーザン・シンフォニア]BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 1 / 4 Ballades (Vogt, Royal Northern Sinfonia)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ODE1330-2
CD価格:2,250円(税込)
2017年まで、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアを自ら指揮し、ベートーヴェン協奏曲ツィクルスに取り組んできた名手ラルス・フォークト。今作で彼が取り組むのは、ブラームスのピアノ協奏曲 第1番。それも自らオーケストラを指揮しながらピアノを弾くという難題に挑戦します。 もともとオーケストラ・パートが充実しており「ピアノ付の交響曲」と呼ばれるこの作品、もちろんピアノ・パートも分厚い和音と困難なパッセージが続出するため、この曲を弾き振りするなんて不可能では…。フォークトはそんな不安をよそに、実に雄大な音楽を創り上げていきます。劇的な第1楽章の冒頭からぐいぐいと聴き手の耳を引きつけ、音楽にのめりこませます。第2楽章では穏やかな旋律を心を込めて歌わせ、第3楽章では息をもつかせぬ迫力で作品に対峙します。 併せて収録されている「4つのバラード」はブラームス初期の作品。とはいえ、重厚な協奏曲に比しても遜色ないほどの完成度を誇っており、ここでもフォークトは隅々まで心の通った演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
クラリネット三重奏曲 変ホ長調 Op.38
ブラームス(1833-1897):
クラリネット三重奏曲 Op.114 [アレクサンドル・ベデンコ(クラリネット)/キリル・ズロトニコフ(チェロ)/イタマール・ゴラン(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Clarinet Trio, Op. 38 / BRAHMS, J.: Trio, Op. 114 (Bedenko, Zlotnikov, Golan)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100102
CD価格:1,950円(税込)
初期のベートーヴェン作品の中で最も人気を獲得したと言われる作品が、管、弦、七つの楽器で奏される「七重奏曲」Op.20でした。もっと容易に演奏できる編成が求められたため、ベートーヴェン自身はピアノ三重奏の形に編曲しOp.38として出版。他にもフンメルやブルクハルト、シュミット、ツェルニーら同世代の作曲家、編曲家たちによる夥しい編曲版が残されています。ここではベートーヴェン自身の編曲を演奏。クラリネットが活躍する楽しい音楽です。 ブラームスのクラリネット三重奏曲は、三人の奏者全員の見せ所がある名作。抒情的なチェロと巧みなピアノ・パートに支えられた郷愁溢れるクラリネットの旋律が美しい作品です。 それぞれ、ソリストとしても活躍するペデンコ、ズロトニコフ、ゴランによる素晴らしいハーモニーをお楽しみください。
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キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
リサイタル
(ブラームス、ショーソン、マーラー) [キャスリーン・フェリアー(コントラルト)/マルコム・サージェント(指揮)/BBC交響楽団/ジョン・バルビローリ(指揮)/ハレ管弦楽団/エイドリアン・ボールト(指揮)/BBC女声合唱団/BBC交響楽団]Vocal Recital: Ferrier, Kathleen - BRAHMS, J. / CHAUSSON, E. / MAHLER, G. (1947-1951)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:SOMMCD075
1)
CD価格:2,025円(税込)
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シューマン(1810-1856):
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 WoO 1
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102 [アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)/マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)/アンドルー・マンゼ(指揮)/北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]SCHUMANN, R.: Violin Concerto / BRAHMS, J.: Double Concerto (Weithaas, Hornung, North German Radio Philharmonic, Manze)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:555172-2
8)
CD価格:2,475円(税込)
ドイツの女性ヴァイオリニスト、アンティエ・ヴァイトハース。ベルリン、ハンス・アイスラー音楽大学で学び、ハノーファー国際コンクールで優勝、ドイツを中心にヨーロッパ各地のオーケストラと共演し、そのカリスマ性と知的な演奏が高く評価されています。このアルバムでは、シューマンの晩年の名作であるヴァイオリン協奏曲と、室内楽でも度々共演を行うマキシミリアン・ホルヌングとのブラームスの二重協奏曲を披露しています。 どちらの作品も、ヴァイオリンの名手ヨーゼフ・ヨアヒムのために書かれていますが、シューマン作品はヨアヒムに演奏されることはなく、譜面もしまい込まれてしまうなど現代では考えられないほどの扱いを受けました。しかし1937年に初演されてからは、数々の名演奏家たちがこの曲を取り上げ、多くの録音も発表されています。ブラームスの協奏曲も初演は失敗しましたが、現在では作品の真価が見直され、やはり数多くの名演が生まれています。 今回、伴奏を務めるのはベテラン、アンドルー・マンゼ。もともと優れたヴァイオリニストであるマンゼらしく、独奏楽器の響きを強調しながら、作品のポイントを心得た演奏を聴かせます。
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クラウディオ・アラウ
ピアノ協奏曲を弾く [クラウディオ・アラウ(ピアノ) 他]Piano Concertos - BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. / BEETHOVEN, L. van (Arrau, Inbal, Bour, Bertini) (1969-1980)
発売日:2019年10月18日
NMLアルバム番号:SWR19084CD
CD 3枚組価格:2,850円(税込)
20世紀を代表するピアニストの一人、クラウディオ・アラウ(1903-1991)。この3枚組には、全て初出録音となるアラウのお気に入りのピアノ協奏曲が収録されています。中でもブラームスの2曲は、彼が生涯大切にしていた作品であり、しばしば演奏し聴衆を感動に導いていました。 このアルバムに収録されている第1番はアラウ69歳の演奏。パワフルなオープニングで聴かれる鋭いトリルからは鋼のような精神性を感じさせ、夢のようなアダージョを経て最終楽章のロンドでも強靭なタッチで、若き日のインバルともに激しい音楽を描き出しています。第2番は、アラウ66歳の演奏。柔らかい音の中にも緊張感を孕んだ冒頭から、彼は丹念に音を積み上げブールと共に巨大な建造物を創り上げていきます。 同じくブールの伴奏によるシューマンも、冒頭から最終楽章へと連なる熱気が伝わります。ベルティーニとの共演で聴くベートーヴェンは、まさにアラウの真骨頂。スコアのすみずみまで読み込んだ精緻な演奏が繰り広げられています。
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45
(1871年、ロンドン版 … 英語歌唱) [ベッラ・ヴォーチェ(声楽アンサンブル)/アンドリュー・ルイス(芸術監督)]BRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) (1871 London version) (Sung in English) (Areyzaga, H. Hugh, Bella Voce, A. Lewis)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.573952
CD価格:1,600円(税込)
ブラームスは1862年にウィーンへ赴き、ウィーン音楽院で教える傍ら作曲に集中します。1863年からはジンクアカデミーの指揮者に就任、バッハのカンタータを演奏するなど合唱の分野でも力を発揮しました。 この「ドイツ・レクイエム」はブラームスの様々な思いが込められた作品であり、彼が魅了されていた16世紀から17世紀作品の影響が強く感じられる緻密な対位法が用いられています(典礼音楽としてではなく、あくまでも個人的な作品であるが故に「キリストの復活」に関わる部分は取り除かれています)。 作品は1869年に完全な形で初演されましたが、その2年後にはブラームス自身が編曲した2台ピアノ伴奏版に拠ってイギリスでも初演されています。今回の録音は、その時のヴァージョンと同じ形で行われましたが、歌詞はララ・ホガードが作成した英語版を使用、英語の発音が慎ましい美しさを呼び起こします。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽作品全集 第4集〉
ヴァイオリン・ソナタ集
第1番-第3番/イ短調「F.A.E.ソナタ」 [ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)/エリック・ル・サージュ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Intégrale musique de chambre, Vol. 4: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Fouchenneret, Le Sage)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:LBM020
CD価格:2,475円(税込)
エリック・ル・サージュの呼びかけで、フランスの若手奏者が集結し、ブラームスの全室内楽作品を演奏するというプロジェクトの第4集。これまでは三重奏曲や四重奏曲など、比較的編成の大きな作品でしたが、今作は3曲のヴァイオリン・ソナタ集と、ブラームスの友人たちとの合作「F.A.E.ソナタ」のスケルツォを収録。 ヴァイオリンを演奏するのはフランスで絶大な人気を誇る若手奏者、ピエール・フシュヌレ。ル・サージュがピアノ伴奏を受け持つという注目の組み合わせからは、緊張感溢れる密度の濃いアンサンブルが生まれます。しっとりとした第1番、牧歌的な第2番での表現力の豊かさはもちろん、第3番の激しい表現が印象的です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第101番 ニ長調「時計」
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 [オットー・クレンペラー(指揮)バイエルン放送交響楽団]BRAHMS, J.: Symphony No. 4 / HAYDN, J.: Symphony No. 101, "The Clock" (Bavarian Radio Symphony, Klemperer)
発売日:2019年08月23日
NMLアルバム番号:900717
1)
CD価格:1,725円(税込)
クレンペラー、円熟の解釈による希代の名演!20世紀を代表する名指揮者の一人、オットー・クレンペラー(1885-1973)。古典派からロマン派、近現代作品まで幅広いレパートリーを持つとともに、数々のユニークなエピソードで知られる人物です。バイエルン放送交響楽団とは(ヨッフムの招聘により)1956年4月に初共演を果たしたクレンペラー、この「70歳でのデビュー」は大きな話題となり、以降1969年5月までミュンヘンで合計11回のコンサートを行うことになりました。 健康状態の悪化に苦しみながらも一連の素晴らしい演奏を披露したクレンペラー、この1956年と1957年のライヴからも、熱気あふれるハイドンと、重厚で一音一音に魂を込めるかのような感情の起伏が激しいブラームスを楽しめます。ブラームスはOrfeo C201891DRと同音源です。今回はバイエルン放送が所有するオリジナル音源がどのような音質で復刻されているのか興味深いところです。
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ブラームス(1833-1897):
ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
ブルッフ(1838-1920):
8つの小品 Op.83
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.148 D897
(いずれもヴァイオリン、ヴィオラとピアノ編) [ナターリア・ロメイコ(ヴァイオリン)/ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)/イヴァン・マルティン(ピアノ)]Violin, Viola and Piano Recital: Lomeiko, Natalia / Zhislin, Yuri / Martin, Ivan - BRUCH, M. / BRAHMS, J. / SCHUBERT, F.
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:ORC100098
CD価格:2,080円(税込)
これまでにも何枚かのアルバムでデュオを組んできたヴァイオリニスト、ナターリア・ロメイコとヴィオラのユーリ・ジスリン。今作ではピアニスト、イヴァン・マルティンを加えロマン派の3作品を演奏しています。ブラームスはよく知られるホルン三重奏をヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ版に編曲、原曲の持ち味を損なうことなく、しっとりとした味わいで聴かせます。 アルバムのメインとなるブルッフの「8つの小品」の原曲はクラリネットとヴィオラ、ピアノの組み合わせですが、ここでも管楽器とは違うまろやかな響きの組み合わせが耳に残ります。シューベルトの「ノットゥルノ」はヴァイオリン、チェロ、ピアノが原曲。チェロの深い響きがヴィオラの渋い響きに置き換わることで曲の印象もかなり変わります。各々の演奏家たちの主張がせめぎあいつつ、練り上げられた音が楽しめる興味深い1枚です。
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット三重奏曲 Op.114
クラリネット・ソナタ Op.120-1&2 [ヨーゼフ・シナー(クラリネット)/ヨアンナ・プロダノヴァ(チェロ)/ソミ・キム(ピアノ)]BRAHMS, J.: Trio in A Minor / Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1 and 2 (Shiner, Prodanova, Somi Kim)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:ORC100099
CD価格:2,080円(税込)
晩年のブラームスは、一旦は創作意欲が衰えるも、奏者リヒャルト・ミュールフェルトが演奏するクラリネットの素朴で澄み切った響きに魅せられ、相次いでいくつかの傑作を書き上げました。「クラリネット三重奏曲」は「五重奏曲」と同じ年の1891年に作曲され、世評は「五重奏」の方が人気が上でしたが、ブラームス自身は「この三重奏の方が好きだ」と述べたという作品。第1楽章冒頭の憂愁に満ちた旋律から強く聴き手の心を捉えます。2つのクラリネット・ソナタは1894年に書かれた曲。情熱的な第1番、晩秋の空を思い起こさせる第2番、ヴィオラで演奏されることも多く、どちらもブラームスの円熟が感じられる味わい深い作品です。 演奏しているシナーは2011年にデビューを果たした若手奏者。現代音楽を得意としながら、このような古典的な作品でも卓越した解釈を聴かせます。
収録作曲家:
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ヴィヴァ・ブラームス! 第1集
ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
ハンガリー舞曲集 WoO 1 [ジェイムズ・バラレット(チェロ)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]BRAHMS, J.: Cello Sonata No. 1 / 21 Hungarian Dances (Vivat Brahms, Vol. 1) (Barralet, Callaghan)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0126
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの若手チェリスト、ジェームズ・バラレット。アレンジャーとしても名高く、様々な音楽祭やコンサートでチェロのためのアンサンブルを披露し好評を博しています。 このアルバムには、ブラームスのチェロ・ソナタ第1番と、バラレット自身の編曲による「ハンガリー舞曲集」の見事なチェロ版が収録されており、この1枚がが彼の才能を広く知らしめるきっかけとなりました。ピアノを担当するキャラハンとの息のあったアンサンブルも聴きどころです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ 第1番・第2番
4つの厳粛な歌 [アレクサンダー・ベイリー(チェロ)/ジョン・スウェイツ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / 4 Ernste Gesänge (arr. for cello and piano) (Baillie, Thwaites)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0158
CD価格:2,160円(税込)
1956年、イギリスのストックボートで生まれたアレクサンダー・ベイリー。ジャクリーヌ・デュ・プレの演奏に触れて感銘を受けた彼は12歳でチェロを始め、みるみる頭角を現しました。英国王立音楽院で学んだ後、ウィーン音楽大学でアンドレ・ナヴァラに師事し、幅広いレパートリーを持つチェリストとして世界中で活躍しています。 このアルバムは2016年、彼の60歳を記念してリリースされたもので、ベイリーは幼い頃に影響を受けたデュ・プレに敬意を表し、彼女が愛したブラームスの2曲のソナタと、ベイリーとシャフランが編曲した「4つの厳粛な歌」を演奏しています。 またこのアルバムで使用されたピアノはブラームスの時代に作られた3種類の楽器で、Rönisch、Ehrbar、Streicher、それぞれが生み出す特徴ある19世紀の響きも聴きどころです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):ピアノ作品集
ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
16のワルツ Op.39(ピアノ独奏版)
6つのピアノのための小品 OP.118 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]BRAHMS, J.: Handel Variations / 16 Waltzes, Op. 39 / 6 Piano Pieces, Op. 118 (McCawley)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD0116
CD価格:2,160円(税込)
マッコウリーが演奏するブラームス作品集。彼は以前からブラームス作品に関心があり、中でも「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」は1993年に開催されたリーズ国際ピアノ・コンクールで演奏して以来、リサイタルでも愛奏している曲の一つと言います。 この演奏時間が30分近い大規模な作品にカップリングしたのは、愛らしい「ワルツ集」と晩年の名作「6つの小品」。すみずみまで考え抜かれたまとまりの良いアルバムに仕上がっています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年11月号)★-
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲
二重協奏曲 [ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)/ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)/アントニ・ヴィト(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団]BRAHMS, J.: Violin Concerto / Double Concerto (Tianwa Yang, G. Schwabe, Deutsches Symphonie-Orchester Berlin, Wit)
発売日:2019年05月31日
NMLアルバム番号:8.573772
CD国内仕様 日本語解説付価格:1,980円(税込)
1877年に交響曲第2番を書き上げたブラームス。劇的で緊張感に満ちた交響曲第1番とは対照的な田園的な性格を持つ第2交響曲の流れを受け、その翌年に作曲されたのがこの「ヴァイオリン協奏曲」でした。 やはり優雅で美しい旋律に満ちたこの作品は、サラサーテが演奏するブルッフの協奏曲を聴いて感銘を受けたのが直接の作曲の動機とされていますが、実際には同じ調性を持つベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の影響が強く、重厚なオーケストラ・パートと美しく情熱的な旋律のヴァイオリン・パートが絡み合う素晴らしい仕上りのため、ベートーヴェン、メンデルスゾーンと並ぶ「3大ヴァイオリン協奏曲」の一つと称えられています。 二重協奏曲は1887年の作品。ブラームスの最後の管弦楽曲でもあるこの曲は、バロック期の“合奏協奏曲”を思わせる、各々の独奏楽器の対話と、オーケストラの掛け合いが見事な力作です。 ヴァイオリン協奏曲でソロを務めるのは、これまでにもNAXOSからリリースした数々のアルバムでおなじみの女性ヴァイオリニスト、ティアンワ・ヤン。多くの名演が存在する名曲ですが、彼女は物怖じすることなく果敢に演奏。自身の音楽を朗々と歌い上げています。二重協奏曲で同じくチェロの独奏を務めるシュヴァーベはよく響く音色でブラームスの哀愁に満ちた旋律を高らかに歌い上げ、ティアンワ・ヤンとの素晴らしい共演を披露しています。 交響曲にも匹敵する重要なオーケストラ・パートをまとめ上げているのは名指揮者アントニ・ヴィト。若き独奏者に負けない情熱でブラームスの音楽に対峙しています。ベルリン=ダーレムの「イエス・キリスト教会」で行われた録音にも注目です。
収録作曲家:
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シュテファン・ローゲス(バリトン)
シューマン(1810-1856)
フランツ(1815-1892)
ブラームス(1833-1897):
歌曲集 [シュテファン・ローゲス(バリトン)/アレクサンダー・シュマルツ(ピアノ)]Vocal Recital: Loges, Stephan - SCHUMANN, R. / FRANZ, R. / BRAHMS, J.
発売日:2019年05月17日
NMLアルバム番号:ATH23202
CD価格:2,400円(税込)
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ホーレンシュタイン チェコ・フィルを振る
R.シュトラウス(1864-1949):
交響詩「ドン・ファン」Op.20
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番 ニ長調 Op.73 [ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮)/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団]STRAUSS, R.: Don Juan / BRAHMS, J.: Symphony No. 2 (Czech Philharmonic, Horenstein) (1966)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD037
CD価格:2,160円(税込)
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ドビュッシー(1862-1918):
チェロ・ソナタ ニ短調
ブラームス(1833-1897):
クラリネット三重奏曲 イ短調 Op.114 [ブライアン・ソーントン(チェロ)、アフェンディ・ユスフ(クラリネット) 、スペンサー・マイヤー(ピアノ)]DEBUSSY, C.: Cello Sonata / BRAHMS, J.: Clarinet Trio (B. Thornton, A. Yusuf, S. Myer)
発売日:2019年05月31日
NMLアルバム番号:Steinway30109
CD価格:2,400円(税込)
クリーヴランド管の名手によるドビュッシーとブラームス。クリーヴランド管弦楽団のチェロ奏者を25年務めているブライアン・ソーントンのSteinwayレーベル第2弾。 第1弾(STNS30081)ではブラームスのチェロ・ソナタ2曲を聴かせてくれた彼ですが、今回は同じクリーヴランド管弦楽団に2017-2018シーズンから首席クラリネット奏者として加わったアフェンディ・ユスフを迎え、ブラームスの三重奏曲を披露しています。クラリネットとチェロという、ブラームスが愛した2つの楽器の取り合わせで前作以上に幅広くなった表現と、深みを増した歌心で作品の魅力を最大限に伝えています。 カップリングはドビュッシーのチェロ・ソナタ。近現代作品に大きな関心を寄せるソーントンとピアニストのマイヤーですが、ここではドビュッシーにも思い切った表現を付けてダイナミックに聴かせています。
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シューベルト、ブラームス、マーラーの
歌曲による編曲集 [フラヌイ]発売日:2019年04月05日
CD 3枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
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Poème d'un jour - ある一日の詩
ステファヌ・ドゥグー リサイタル [ステファヌ・ドゥグー/サイモン・レッパー]Vocal Recital (Baritone): Degout, Stéphane - FAURÉ, G. / BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. (Poème d'un jour)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:LBM017
CD価格:2,475円(税込)
リヨン国立音楽院を卒業し、リヨン国立歌劇場のメンバーとして活躍するベテラン歌手ステファヌ・ドゥグーのリサイタル・アルバム。ロマン派を代表する3人の作曲家、フォーレ、ブラームス、シューマンの歌曲を並べ、人生の機微を彩り豊かに聴かせます。 タイトルの「Poème d'un jour」はフォーレの3曲からなる歌曲集で、束の間の出会いと愛、別れの瞬間を切り取った印象的な曲。中期の作品でありながら、晩年のフォーレに通じる和声感を持つことで知られています。どちらかというと厭世的な作品が選ばれたブラームス、素朴な味わいを持つケルナーの詩を生かしたシューマンと、どの曲からも深い陰影を引き出した美しい歌唱が聴きものです。
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [エルミラ・ダルヴァロヴァ/ツェン・チェン]BRAHMS, J.: Violin Sonatas (Complete) (Darvarova, Zhen Chen)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:SM295
CD価格:2,080円(税込)
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは多くのヴァイオリン奏者たちが一度は演奏したいと願う記念碑的な存在です。 このアルバムでヴァイオリンを演奏しているのはエルミラ・ダルヴァロヴァ。4歳からヴァイオリンを始め、ジョーゼフ・ギンゴールド、ヘンリク・シェリングに教えを受け、メトロポリタン歌劇場管弦楽団のコンサート・ミストレスに就任。カルロス・クライバーを始めとした大指揮者たちと共演を重ねた彼女は、グラミー賞にもノミネート経験があり、2011年に設立された国際コンクール「グローバル・ミュージック・アワード」で2017年、2018年で金賞を獲得した名手です。 これまでにゲーリー・カーとのボッテジーニや、フランコ・アルファーノの室内楽作品集、新しいところではブルネッティ:タンゴのアルバムなどで高い評価を受けており、現代音楽にも積極的に取り組んでいますが、今回はヴァイオリニストの原点に立ち返り、ブラームスのソナタを真摯に演奏。豊かな経験と音楽性が反映された素晴らしい演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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FUGATO - フガート
チェロ・ソナタ集
ベートーヴェン/ブラームス/R.シュトラウス [エステレ・レバス/フランソワ・キリアン]Cello and Piano Recital: Revaz, Estelle / Killian, François - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / STRAUSS, R. (Fugato)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:SM307
CD価格:2,080円(税込)
ベートーヴェンの5曲のチェロ・ソナタは楽器の発展にも重要な役割を果たしました。なかでも1815年に作曲された第5番のソナタは、ドイツ・ロマン派の系譜に連なる作曲家たちに強い影響を与えることになりました。 このアルバムは、ベートーヴェンと、ブラームス、リヒャルト・シュトラウスの3人の作品を作曲年代を追いながら(FUGATO)味わうという1枚です。ブラームスの第1番は1865年、シュトラウスの作品は1883年に作曲されていますが、この3曲のおよそ70年を隔てる作曲年代の中、ドイツ音楽にはどのような変化がもたらされたのかに改めて気が付くことでしょう。 現在、最も室内楽に情熱を注いでいると語るレバスの雄弁な演奏でお楽しみください。
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ペトロフ・ピアノ三重奏団
ドイツ作品集
シューマン/ブラームス [ペトロフ・ピアノ三重奏団]SCHUMANN, R.: Studies for Pedal Piano / Piano Trio No. 1 / Abendlied / BRAHMS, J.: Piano Trio, Op. 40 (Petrof Piano Trio)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:UP0186
CD価格:1,760円(税込)
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モーツァルト(1756-1791)
マーラー(1860-1911)
ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲集 [スクリデ・ピアノ四重奏団]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,325円(税込)
2001年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでの優勝以来、アーティストとしての成長を着実に遂げてきたバイバ・スクリデと、その妹ラウマ・スクリデという、来日公演でもお馴染みのラトヴィア出身の姉妹が中心となって結成された、スクリデ・ピアノ四重奏団。ヴィオラは、ル・サージュが進めたフォーレの室内楽作品集への参加など、ALPHAレーベルへの録音でお馴染みのフランス出身のリーズ・ベルトー。チェロのハリエット・クリーフはオランダの出身で、Capriccioレーベルよりソロ・アルバムを数点リリースしており、2018年の初来日時にはリサイタルのほか、読売日本交響楽団との共演でも話題となりました。 2016年のシューベルティアーデでデビューを飾ったこの国際色豊かなカルテット、アルバムは今回が初めてとなります。モーツァルトが劇的な展開を得意としたト短調で書かれたK478終楽章での生き生きとした表現、同じくト短調を用いた先鋭的な作風がシェーンベルクの心も捉えたブラームスでの、情感豊かなアンサンブルなどが聴きどころ。このモーツァルトとブラームスの人気作品に、やや通好みのするマーラーの断章を組み合わせています。繊細な表情に力強さも兼ね備えた、奥深い歌を楽しむことができます。
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Pannonische Klänge - パノニアからの響き [パシフィック・カルテット・ウィーン]
Chamber Music (String Quartet) - HAYDN, J. / BARTÓK, B. / BRAHMS, J. (Sounds of Pannonia) (Vienna Pacific Quartet)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:Gramola99182
CD価格:2,320円(税込)
2006年、ウィーン国立音楽大学の学生たちによって創立されたパシフィック・カルテット・ウィーン。高瀬悠太を第1ヴァイオリンに擁することもあり来日公演も多く、高い人気を誇るアンサンブルです。 前作(GRAM99107)ではハイドンとウェーベルン、デルングス、黛敏郎を並べた個性的なプログラムで聴き手を魅了しましたが、今作ではハイドン、バルトーク、ブラームスの3つの弦楽四重奏曲を披露。タイトルの「パノニア」とは、ドナウ川の北からハンガリー一帯の地名のこと。古代ローマ時代には「パンノニア」と呼ばれていました。第一次世界大戦中にバルトークがこの地域の民謡を調査し、自身の四重奏曲第2番に反映させたことから、このアルバム名が付けられたということです。
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ハンス・ロスバウト
ブラームスを振る
(1950-1962録音) [ハンス・ロスバウト(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団 バーデン・バーデン]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 / Piano Concertos / Serenades (South West German Radio Symphony, Baden-Baden, Rosbaud) (1950-1962)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:SWR19069CD
CD 6枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
ハンス・ロスバウト(1895-1962)が南西ドイツ放送のために残したブラームスの演奏を全て集めたBOXが登場。ギーゼキングとのピアノ協奏曲第1番は1960年代にLPレコードで発売されたことがありますが、それ以外の多くの録音はこれまで正規発売されてこなかったものです。また1962年12月の交響曲第2番(DISC2に収録)は彼の最後から2番目となる録音で、巨匠はこの後12月29日に亡くなりました。 ブラームスはモーツァルトと共に、ロスバウトにとって重要な作曲家でした。彼は南西ドイツ放送へ4つの交響曲全てを録音し、1番と3番については解釈の違う2種の録音を残しています。いずれも一度目の録音では楽曲形式の細かな点に注目しており、透明度の高いスコア整理で対位法的な構造を引き立てていますが、後の録音では作品全体をよりコンパクトにまとめ上げています。 SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
弦楽五重奏曲 第1番&第2番 [ニュージーランド弦楽四重奏団/マリア・ランブロス(ヴィオラ)]BRAHMS, J.: String Quintets Nos. 1 and 2 (New Zealand String Quartet, Lambros)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:8.573455
CD価格:1,600円(税込)
1882年に作曲された第1番、1890年に作曲された第2番、どちらもブラームスの室内楽作品における傑作であり、とりわけ第1番に関してはブラームス自身が「これまでにこのような美しい曲を私から受け取ったことはないと思います」と出版者ジムロック宛の手紙に記すほどの自信作でした。保養地での美しく親密な雰囲気を反映させた第1楽章ののどかで明るい主題、少しだけ憂うつな第2楽章、快活な第3楽章はベートーヴェンの伝統をしっかり受け継ぎながらも、ブラームスらしい重厚なハーモニーを聴かせる名作です。第2番も同じくゆったりとした旋律に満たされていますが、終楽章では彼が愛したハンガリーの民族音楽らしいメロディも現れるなど、起伏に富んだ楽想が魅力です。 弦楽四重奏曲全曲を録音しているニュージーランド弦楽四重奏団は、五重奏曲でも充実した演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽全集 第3集〉
クラリネット五重奏曲
クラリネット三重奏曲
クラリネット・ソナタ 第1番・第2番
ホルン三重奏曲 [ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)/デボラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)/リーズ・ベルトー(ヴィオラ)/フランソワ・サルク(チェロ)/フローラン・ピュジュイラ(クラリネット)/ジョエル・ラスリー(ホルン)/エリック・ル・サージュ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Intégrale musique de chambre, Vol. 3: Œuvres avec instruments à vent (Pujuila, Fouchenneret, Salque, Le Sage)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:LBM015
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
たった数か月の間に「ブラームスの室内楽曲全て」の演奏を行うという前人未到のプロジェクトに着手したエリック・ル・サージュ、ピエール・フシュヌレを中心とするフランスの若手演奏家たち。この第3集ではクラリネットを含む4作品と、ホルン三重奏曲が披露されています。 ブラームスのクラリネット作品は、どれも晩年になってから書かれたもので、哀愁漂う美しい旋律を持つ内省的な作風で知られますが、ここでの演奏は、アンサンブルの中心をなすクラリネット奏者ピュジュイラの活気溢れる演奏も相俟った若々しく瑞々しい息吹と喜びに満ちており、ブラームスの秘めた情熱も存分にうかがい知ることができます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 Op.25
(A.シェーンベルクによる管弦楽版)
パリー(1848-1918):
ブラームスへのエレジー [ハイメ・マルティン(指揮)/イェヴレ交響楽団]BRAHMS, J.: Piano Quartet (arr. A. Schöenberg for orchestra) / PARRY, H.: Elegy for Brahms (Gävle Symphony, J. Martín)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:ODE1314-2
CD価格:2,250円(税込)
2013年にイェヴレ交響楽団の首席指揮者兼芸術監督に就任したハイメ・マルティンとイェヴレ響のシリーズ最新作は、彼がずっと取り組んでいるブラームス作品へのオマージュです。 19世紀から現代まで無数の芸術家たちにインスピレーションを与えたブラームスですが、シェーンベルクもその作品を愛しており、とりわけ「ピアノ四重奏曲第1番」には格別の想いを抱いていました。1937年にクレンペラーがこの曲のオーケストレーションをシェーンベルクに持ち掛けた際、彼はこの提案を迷わず引き受け、小さな編成の作品をまるで交響曲のような壮大な響きへと変貌させたのです。このアレンジは時に「ブラームスの第5交響曲」とも呼ばれるほどに成功を収め、現代のコンサートでもしばしば耳にするほどにお馴染みになっています。 イギリスの作曲家パリーの「エレジー」はブラームスの訃報を聞いたパリーが書いた哀悼の音楽。パリーの生前には演奏されることなく、1918年パリーの死後に一度演奏されたものの、1977年まで顧みられることがありませんでした。最近の英国音楽ブームに乗って、このような作品も復興の兆しを見せています。
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ブラームス (1833-1897):
美しきマゲローネのロマンス Op.33 (全曲) [ジョン・チェスト (バリトン)、マルセロ・アマラウ (ピアノ)]BRAHMS, J.: 15 Romanzen aus Die Schöne Magelone (Chest, Amaral)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:ALPHA431
CD価格:2,475円(税込)
中世ドイツの騎士物語から題材を取られた、ティークによる小説「美しいマゲローネとプロヴァンス伯爵ペーターとの恋の物語」に収録された詩に、20~30代のブラームスが曲を付けた連作歌曲集。若い瑞々しさにあふれたこの作品を、グラインドボーン音楽祭やプロムスでも評判となったアメリカの若きバリトン、ジョン・チェストの抒情的な美しい歌声で楽しむ一枚です。共演は、「最上級の伴奏者」とアメリカで絶賛されたブラジル出身のピアニスト、マルセロ・アマラウ。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット・ソナタ全集(第1番・第2番)
クラリネット三重奏曲 [パブロ・バラガン(クラリネット)/ファン・ペレス・フロリスタン(ピアノ)/アンドレイ・イオニータ(チェロ)]BRAHMS, J.: Clarinet Sonatas and Trio (Complete) - Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1 and 2 / Trio Sonata, Op. 114 (Barragán, Ionita, Pérez Floristán)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:IBS-82018
CD価格:2,400円(税込)
4歳でピアノを始め、ソプラノ・サクソフォンに親しんだ後、クラリネットの音色に魅了されたというバラガン。若いころからオーケストラと室内楽アンサンブルに親しみ、数多くのコンクールで入賞、現在はソリストとして活躍し、オーケストラの共演や室内楽の演奏を重ねています。 このアルバムでは以前から共演を重ねているピアニスト、ファン・ペレス・フロリスタンとともにブラームスが晩年に作曲した2曲のクラリネット・ソナタを演奏。極めて親密、かつバランスの良い知的な音楽を奏でています。 三重奏曲には1994年生まれの若きチェリスト、イオニタ・アンドレイが参加。伸びやかなチェロの音色と悠々泰然としたクラリネットの対話、これを彩るピアノ。三者三様の思いがぶつかる情熱的なブラームスが生まれました。
収録作曲家:
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ビーチャム・コレクション
ブラームス/R.シュトラウス/バックス [トーマス・ビーチャム(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ジョン・ケネディ(チェロ)/フレデリック・リドル(ヴィオラ)]発売日:2019年01月18日
CD価格:2,160円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
4手ピアノのための作品集 [パウル・バドゥラ=スコダ/イェルク・デムス]SCHUBERT, F.: Piano Music for 4 Hands - Fantasie in F Minor / Divertissement à la hongroise (Badura-Skoda, Demus)
発売日:2018年11月21日
NMLアルバム番号:Gramola99175
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
かねてからウィーンを代表するピアニストとして名高いパウル・バドゥラ=スコダとイェルク・デームス。このアルバムでは1978年と2007年に録音された彼らが演奏するシューベルトの連弾作品を再び聴くことができます。 アルバムの大部分を占める1978年の録音は、ウィーンで最も美しい室内楽ホールとされる「ブラームス・ザール」で収録されており、ここで演奏されたシューベルトはウィーンの伝統そのものといった典雅な雰囲気に満たされています。2007年のパリでの録音は、バドゥラ=スコダ、イェルク・デームスともに80歳前後の円熟期の演奏。長年のコンビネーションから生まれた息のあったシューベルトです。また、2つのホールの響きの違いもじっくり味わってください。
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ザルツブルク音楽祭 1974年
シューマン(1810-1856):
スペインの歌芝居 Op.74
ブラームス(1833-1897):
愛の歌(ワルツ) Op.52 [エディト・マティス/ブリギッテ・ファスベンダー/ペーター・シュライアー/ワルター・ベリー /エリック・ヴェルバ/パウル・フォン・シルハウスキー]発売日:2018年10月31日
CD価格:2,025円(税込)
1974年のザルツブルク音楽祭を沸かせた、マティス、ファスベンダー、シュライアー、ベリーという当代きっての豪華歌手の共演がCDで登場。この後1981年には、ほぼ引退となったベリーに代わってフィッシャー=ディースカウが加わり、DGへセッション録音していますが(ピアノはエンゲルとサヴァリッシュ)、その丁度7年前のライヴということになります。まだ若々しい4人の歌声がなんといっても魅力で、ライヴならではの生き生きとしたやりとり、そして高揚感も素晴らしいもの。オーストリア放送に残されていたオリジナル・テープから丁寧にリマスタリングされており、彼らの力強いアンサンブルを堪能することが出来ます。
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ブラームス(1833-1897):
7つの幻想曲 Op.116
4つの小品 Op.119
エレート(1936-):
ブラームス変奏曲 Op.57 [ゼンカ・ブランコヴィチ]Piano Recital: Brankovic, Senka - BRAHMS, J. / ERÖD, I.
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:Gramola99172
CD価格:2,320円(税込)
オーストリア出身、ザルツブルク・モーツァルテウム大学とウィーン音楽大学で学び、数々のコンクールで優勝、ソリスト、室内楽奏者、伴奏者として幅広く活動するピアニスト、ゼンカ・ブランコヴィチのリサイタル・アルバム。 ここで彼女はブラームスに焦点を当て、後期の作品集2つと、ブラームスの作品からインスパイアされたハンガリーの作曲家エレートの変奏曲を演奏しています。ブランコヴィチは陰影ある音で、晩年のブラームスの心境を反映した小さな曲から深い味わいを引き出しています。1990年に作曲され、ピアニスト、アンドラーシュ・シフに捧げられたこの「ブラームス変奏曲」は、Op.116-4を主題とし、4つの実験的な発展と13の変奏を施した曲。ブラームスだけではなく、ヨハン・シュトラウスを始めとした他の作曲家からの引用も含まれる興味深い作品です。
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オットー・クレンペラー
秘蔵音源集
BBCスタジオ1955年&アッシャー・ホール1958年 [オットー・クレンペラー/エルフリーデ・トレッチェル/ハンス・ヴィルブリンク/BBC交響楽団&合唱団]MOZART, W.A.: Symphony No. 25 / BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 5 / BRAHMS, J.: Ein deutsches Requiem (Klemperer) (1955, 1958)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:ICAC5152
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、 リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。今回はベートーヴェンのみ、個人コレクターの音源から収録されています。 クレンペラーの第2集となるこのアルバムは、BBC響とのスタジオ・ライヴのモーツァルトとブラームスが初出、ベートーヴェンもかつてマイナーレーベルでリリースされた形跡があるものの、ほぼ初出に近いものです。ライヴならではの高いテンションが特徴で、ベートーヴェンに至っては、翌1959年のスタジオ録音より5分以上も早くなっているのが驚き。またこちらも1961年のスタジオ盤との比較で5分ほど早くなっている「ドイツ・レクイエム」では、バイエルン国立歌劇場で当時活躍中のバリトン、まだ22歳だったハンス・ヴィルブリンクと、カール・ベームのお気に入りだったことで知られるドイツのリリック・ソプラノ、エルフリーデ・トレッチェルを起用。音質に関しては、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態で残っており、入念なリマスタリングで、70歳を超えてなお元気なクレンペラーの力強いパフォーマンスを堪能することが出来ます。
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽全集 第1集〉
ピアノ四重奏曲 第1番-第3番 [ピエール・フシュヌレ/リーズ・ベルトー/フランソワ・サルク/エリック・ル・サージュ]BRAHMS, J.: Piano Quartets Nos. 1-4 (Fouchenneret, Berthaud, Salque, Le Sage)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM011
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
B RECORDSの新シリーズ、ブラームス室内楽全集の第1集は「ピアノ四重奏曲全集」。 作品を演奏するのは、日本でもおなじみのエリック・ル・サージュ、フランソワ・サルクと、フランス国内で絶大な人気を誇る若手ヴァイオリニスト、ピエール・フシュヌレ、1982年生まれ、ジュネーヴ国際コンクールに入賞した女性ヴィオラ奏者リーズ・ベルトー。ブラームスの厳格な精神と美しさを的確に表現しています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽全集 第2集〉
弦楽五重奏曲&六重奏曲 [ピエール・フシュヌレ/岡田修一/リーズ・ベルトー/アドリアン・ボワソー/フランソワ・サルク/ヤン・ルヴィオノワ]BRAHMS, J.: String Quintets Nos. 1 and 2 / String Sextets Nos. 1 and 2 (Fouchenneret, Shuichi Okada, Berthaud, Boisseau, Salque, Levionnois)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM012
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
ブラームス室内楽全集の第2集。こちらは弦楽のみの曲集ですが、パリ音楽院出身の若き日本の俊英ヴァイオリニスト、岡田修一が奏者として参加しているのがポイント。ブラームスの厚みのある響きを奏者全員で紡ぎ出しています。
収録作曲家:
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ゲッツ(1840-1876):
ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.18
ブラームス(1833-1897):
ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15 [アンドレア・カウテン/アダム・メドヴェツキー/サヴァリア交響楽団]Piano Concertos - GOETZ, H. / BRAHMS, J. (Kauten, Savaria Symphony, Medveczky)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:SM284
CD 2枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
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ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ集
第1番・第2番 [ブライアン・ソーントン(チェロ)/スペンサー・マイヤー(ピアノ)]BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 (Thornton, S. Myer)
発売日:2018年09月21日
NMLアルバム番号:Steinway30081
2)
CD価格:2,400円(税込)
現在、クリーブランド管弦楽団のチェリストとして活躍する傍ら、指揮者としても活動を続けるブライアン・ソーントン。現代音楽に強い関心を持ち、ジョン・アダムスなどの作品を好んで演奏していますが、このアルバムではブラームスの2曲のチェロ・ソナタを取り上げ、深い感情を込めて聴かせています。伴奏は、ボルコムのラグ・アルバム(STNS30041)で高く評価されたスペンサー・マイヤーが担当。諧謔的なボルコムとは全く違う抒情的な演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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フレンチ・ホルン編曲
シューベルト:「白鳥の歌」
ブラームス:「ジプシーの歌」 [ソープ/ウィリアムズ]SCHUBERT, F.: Schwanengesang / BRAHMS, J.: 11 Zigeunerlieder (excerpts) (arr. T. Thorpe for horn and piano) (Thorpe, C. Williams)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:8.573815
CD価格:1,600円(税込)
1983年生まれのホルン奏者ティム・ソープ。イギリスで生まれた彼は、小学校の時に初めてフレンチ・ホルンの演奏を聴き、すぐさまプロの奏者になろうと決意したといいます。2004年にフィルハーモニア管弦楽団に入団し、1年後にはBBCナショナル管弦楽団の首席ホルン奏者に選ばれました。室内楽奏者としても活躍、ロンドン・シンフォニエッタやナッシュ・アンサンブルと共演し、濃密な演奏を聴かせます。 このアルバムは、シューベルトの晩年の名作“白鳥の歌”とブラームスの民謡風の歌曲集“ジプシーの歌”をソープ自身の編曲版によるフレンチ・ホルンでの演奏を収録しています。どちらも抒情性と物語性を持つ曲集で、フレンチ・ホルンの音色は歌の持つ幅広い感情を完璧に表現しており、言葉がなくても、愛のメッセージや別れの苦痛、喪失感は完璧に伝わります。
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ協奏曲 第2番 [ゲルナー/NHK交響楽団/尾高忠明]BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 2 (N. Goerner, NHK Symphony, Tadaaki Otaka)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA395
CD価格:1,725円(税込)
1969年アルゼンチン生まれのピアニスト、ネルソン・ゲルナー。1990年のジュネーヴ国際コンクールで入賞して以来、日本にも度々来日して繊細、かつ美しい音楽を奏でて人気を獲得しています。 この2009年のブラームスは、ゲルナーの堂々たる独奏だけでなく、N響を完璧にコントロールした尾高の指揮にも注目が集まりました。冒頭のホルンソロや第3楽章のチェロなど、要所要所での名技を含め、ピアノとオーケストラが拮抗しながら、ひたすら美しいブラームスを紡ぎ出していきます。
収録作曲家:
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Sanh - Musik ist überhaupt nicht, sondern geschieht …
室内楽作品集
(ベルトラン/ブラームス/ラング) [トリオ・キャッチ]Chamber Music (Clarinet Trio) - BERTRAND, C. / BRAHMS, J. / LANG, B. (Sanh - Musik ist überhaupt nicht, sondern geschieht …) (Trio Catch)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:WWE1CD20431
CD価格:2,560円(税込)
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パナヨティス・デモプーロス
ピアノ・リサイタル [デモプーロス]Piano Recital: Demopoulos, Panayiotis - BRAHMS, J. / MUSSORGSKY, M.P. / DEMOPOULOS, P.
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:DDV24166
CD価格:1,760円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ集(ピリオド楽器による) [カーキネン=ピルク/ハッキラ]BRAHMS, J.: Violin Sonatas Nos. 1-3 / Lieder (arr. for violin and piano) (Kaakinen-Pilch, T. Hakkila)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:ODE1315-2
CD価格:2,250円(税込)
フィンランドを代表するバロック・ヴァイオリン奏者カーキネン=ピルク。以前J.S.バッハの無伴奏組曲(ODE-1241)やビーバーの「ロザリオのソナタ」(ODE-1243)で端正な演奏を披露していましたが、今作ではブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集に取り組みました。今回はブラームス時代のピリオド楽器を用い、当時の響きを余すことなく再現しています。伴奏を担当しているのは同じくフィンランドの奏者ハッキラ。2005年にシベリウス・アカデミーを卒業後、フォルテピアノの名手として活躍しています。 このアルバムでは3曲のソナタの他に、各々のソナタに関連する3つの歌曲を編曲した版も収録されており、こちらも心のこもった演奏を聴くことができます。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品全集 第10集〉
J.S.バッハ、ブラームス、クラーマー、リスト、モーツァルト作品の編曲集 [ハーデン]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 10 (Harden) - Transcriptions of Works by J.S. Bach, Brahms, Cramer, Liszt and Mozart
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:8.573806
CD価格:1,600円(税込)
イタリアに生まれ12歳でピアニストとしてデビュー、神童として活躍しながら、10代で数多くのピアノ曲を作曲したブゾーニ。しかし、彼の音楽の本質はイタリアとドイツの融合であり、この頃の自作の完成度については否定的だったといわれています。20代の彼は古典の作品を学び、わが物にするために、バッハやブラームスなど数多くの作品をピアノ曲に編曲し、コンサートでも積極的に演奏しました。なかでもバッハ作品の編曲は、対位法を学ぶために有効であり、後年のブゾーニ作品の特徴とも言える「複雑な旋律が入り組んで曲を形作る」作風もこの頃に確立されました。モーツァルト作品からはシンプルな美しさを見出し、ブラームスのコラールからは、ルター派の讃美歌を学び、クラーマーの練習曲からは「ピアノ奏法」の可能性を発見、後に書き上げた「ピアノ演奏法」の足掛かりとなりました。 10代の頃に出会ったリストからは強烈な印象を受け、彼の数多くのピアノ作品の校訂を行いましたが、このアルバムに収録された「メフィスト・ワルツ」は、ピアノ版ではなく、オーケストラ版をピアノ曲へと改変したという珍しい作品です。
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Obsidian - 黒曜石
佐々木美歌 ピアノ・リサイタル [佐々木美歌]Piano Recital: Sasaki, Mika - SCHUMANN, C. / BRAHMS, J. / GRAFE, M. (Obsidian)
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:YAR52635
CD価格:2,720円(税込)
アトランタで生まれ、ニュージャージーと東京で活動、現在はニューヨークに拠点を置くピアニスト、佐々木美歌。レパートリーは幅広く、特にロマン派から近現代作品を得意とする彼女、このアルバムでは、クララ・シューマンの没後120年を記念し、その作品を中心に演奏しています。 クララとブラームスが、同じロベルトの主題を用いて作曲した変奏曲をメインに、クララの繊細な小品と、佐々木の親友の現代作曲家グラーフェがこのアルバムのために作曲したドラマティックで神秘的な「Obsidian 黒曜石」。佐々木はこれらの作品をまとめて一つの物語として、ライブでも演奏、クララとロベルトへのオマージュとしました。
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Richard Itter Collection
グィド・カンテッリ 1953年秘蔵音源集 [フィルハーモニア管/カンテッリ]SCHUMANN, R.: Symphony No. 4 / BRAHMS, J.: Symphony No. 1 (Philharmonia Orchestra, Cantelli) (1953)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:ICAC5143
CD価格:1,950円(税込)
イタリアのミラノ近郊で生まれ、幼いころからピアノの天才少年として活躍したカンテッリ。 指揮者として活躍を始めてすぐ、イタリア軍に召集されレジスタンス活動に身を投じますが、その間も音楽活動を続け、第二次世界大戦終戦後はミラノ・スカラ座を皮切りに、次々とオーケストラを指揮し、「トスカニーニの後継者」と目されるまでになりました。1949年にはトスカニーニの招きでアメリカにもデビュー、次いでイギリスでもフィルハーモニア管弦楽団に客演、1956年11月にはついにデ・サバタの後任としてスカラ座の音楽監督に指名された矢先、11月24日に不慮の航空機事故でカンテッリは36歳の若さでこの世を去ってしまいました。 この録音は1953年、フィルハーモニア管に客演した時の演奏を収録したもの。抑制の効いた解釈と木管楽器などの美しい響きが高く評価された演奏です。ここで演奏されている曲目はどれもカンテッリのお気に入りで、中でもブラームスの交響曲は短い生涯の間に46回、ロッシーニの「セミラーミデ」序曲は38回演奏された記録が残っています。
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運命の歌
ブラームス(1833-1897):合唱曲集 [エリック・エリクソン室内合唱団/イェヴレ響/マルティン]BRAHMS, J.: Schicksalslied / Gesang der Parzen / Nänie / Begräbnisgesang (Song of Destiny) (Eric Ericson Chamber Choir, Gävle Symphony, J. Martín)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:ODE1301-2
12)
CD価格:2,250円(税込)
2013年にイェヴレ響の首席指揮者兼芸術監督に就任したハイメ・マルティンとイェヴレ交響楽団によるブラームスのシリーズ、第2弾は“世界で最もレベルの高い合唱団”の一つ、エリック・エリクソン室内合唱団との共演による合唱作品集。 ヘルダーリンの詩を用いた、厳しくも美しい「運命の歌」、ゲーテの戯曲に基づく「運命の女神の歌」、美しいもの、完全なるもののはかなさが描かれた「哀悼の歌」、そして思わず佇まいを正したくなるほどに厳格な「埋葬の歌」の4曲はまさにブラームスの最高傑作であり、ここでの演奏もブラームスの意を汲んだ素晴らしいものです。後半の「愛の歌」は肩の力の抜けた軽やかな作品であり、こちらは柔和なブラームスが楽しめます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ集 [デュオ・レオノーレ]BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 (Duo Leonore)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:SM269
CD価格:2,080円(税込)
ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(SM210)で揺るぎないアンサンブルを聴かせたデュオ・レオノーレによるブラームスの2曲のチェロ・ソナタ集。若きブラームスは自作のほとんどを破棄してしまったほどの完全主義者で、チェロ・ソナタも18歳前後に作曲されたものは、1曲は完全に破棄、もう1曲は一部のみが残され、現在の第2番で素材として用いられるという経緯を辿っています。 この2曲のソナタは周到に準備が重ねられ、第1番は完成までに3年ほどかかり、第2番はその後21年もの年月を経た後に書かれたという遅咲きの作品。それだけに細部にまで熟考が凝らされた大作であり、チェロ・パートだけでなくピアノ・パートにも高度な技巧が求められています。 デュオ・レオノーレのメンバーであるマヤ・ウェーバーとペア・ルンドベルイは20年以上に渡って共演を重ねてきており、ここでも息のあった演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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発売日:2017年12月15日
DVD価格:3,000円(税込、送料無料)
ツィクルスの幕開けを飾る2014年1月のコンサート。名手ユリア・フィッシャーを独奏に迎えたヴァイオリン協奏曲と、古典的な構成で書かれた交響曲第4番を収録。メストは美しく磨き上げられたオーケストラの響きを生かし、端正な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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発売日:2017年12月15日
DVD価格:3,000円(税込、送料無料)
ブラームスの3つの交響曲。2014年9月の演奏会では重厚な第1番、2015年9月の演奏会では牧歌的な第2番、明快かつ抒情的な第3番が演奏されました。メストはそれぞれの作品の特徴を生かし、緻密で推進力ある演奏を披露しています。収録は第1番はロイヤル・アルバート・ホール、第2番と第3番はウィーンのムジークフェラインザール。各々のホールの響きの違いも存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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発売日:2017年12月15日
DVD価格:3,000円(税込、送料無料)
「ピアノ付きの交響曲」とも言えるブラームスの2曲のピアノ協奏曲。ブロンフマンの力強い演奏もさることながら、音楽を自在に操るメストの指揮にも注目。ピアノとオーケストラのバランスも最良です。同時収録の2曲の管弦楽作品でも美しい響きが満載です。
収録作曲家:
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発売日:2017年12月15日
Blu-ray価格:3,000円(税込、送料無料)
ツィクルスの幕開けを飾る2014年1月のコンサート。名手ユリア・フィッシャーを独奏に迎えたヴァイオリン協奏曲と、古典的な構成で書かれた交響曲第4番を収録。メストは美しく磨き上げられたオーケストラの響きを生かし、端正な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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発売日:2017年12月15日
Blu-ray価格:3,000円(税込、送料無料)
ブラームスの3つの交響曲。2014年9月の演奏会では重厚な第1番、2015年9月の演奏会では牧歌的な第2番、明快かつ抒情的な第3番が演奏されました。メストはそれぞれの作品の特徴を生かし、緻密で推進力ある演奏を披露しています。収録は第1番はロイヤル・アルバート・ホール、第2番と第3番はウィーンのムジークフェラインザール。各々のホールの響きの違いも存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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発売日:2017年12月15日
Blu-ray価格:3,000円(税込、送料無料)
「ピアノ付きの交響曲」とも言えるブラームスの2曲のピアノ協奏曲。ブロンフマンの力強い演奏もさることながら、音楽を自在に操るメストの指揮にも注目。ピアノとオーケストラのバランスも最良です。同時収録の2曲の管弦楽作品でも美しい響きが満載です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番
悲劇的序曲 [日本フィル/インキネン]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / Tragic Overture (Japan Philharmonic, Inkinen)
発売日:2017年11月24日
NMLアルバム番号:NYCC-27305
1)
CD価格:2,200円(税込)
インキネンが初めて日本フィルの指揮台に登ったのは2008年の春のこと。シベリウスの国からやってきた初々しい青年は、オーケストラと良い関係を築き、2016年には首席指揮者に就任しました。これまでにワーグナーやマーラー、ショスタコーヴィチなどで聴衆を魅了してきたインキネン。今作のブラームスでは、対向配置(第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを舞台の両サイドに配置、両翼配置ともいう)を採用、各声部をくっきり際立たせた重厚な音楽を奏でています。
収録作曲家:
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ザルツブルク音楽祭 1965年
グレース・バンブリー
ブラームス・リサイタル [バンブリー/グラス]BRAHMS, J.: Lieder (Bumbry, B. Glass)
発売日:2017年10月20日
NMLアルバム番号:C941171B
CD価格:2,025円(税込)
1937年生まれのメゾ・ソプラノ歌手グレース・バンブリーは、素晴らしい声を持ちながらも現代でも根強く残る「人種差別」による様々な障害を乗り越え、その才能を開花させた人です。彼女はカルメン、アイーダなどドラマティックな役を得意とし、1961年のバイロイト音楽祭ではワーグナーの《タンホイザー》でヴェーヌスを歌っていますが、この1965年のザルツブルク音楽祭ではワーグナーとは対極を成すブラームスの歌曲集をじっくり歌い上げ、強い印象を残しました。声の威力に頼ることなく繊細な表現を用い、時には民謡調の素朴な歌曲を軽やかに歌うバンブリーの新たな魅力を感じさせる素晴らしいリサイタルです。
収録作曲家:
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ザルツブルク音楽祭 1982年
ハインリヒ・シフ
リサイタル [シフ/ツァハリアス]Cello and Piano Recital: Schiff, Heinrich / Zacharias, Christian - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / SHOSTAKOVICH, D.
発売日:2017年10月20日
NMLアルバム番号:C942171B
CD価格:2,160円(税込)
2016年、突然の訃報で全世界のファンを落胆させたハインリヒ・シフ(1951-2016)。6歳からピアノを、9歳からチェロを始めたシフは、いくつかのコンクールで入賞した後、1972年の国際現代音楽協会(ISCM)でロストロポーヴィチの代役を務めたことで、世界的な名声を獲得しました。1990年からは指揮活動を始め、こちらも高い評価を受けていました。 1982年、彼がまだ指揮活動を始める前のザルツブルク音楽祭のリサイタルは、チェリストとしてのシフの本領が発揮されたもの。名手ツァハリアスのサポートを得て、クールなショスタコーヴィチ、情熱迸るベートーヴェン、清々しいブラームスと、曲によって変幻自在の表情を見せるシフの素晴らしい演奏をお楽しみください。
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ブラームス(1833-1897):
ホルン三重奏/クラリネット五重奏曲
(P.クレンゲルによるピアノ独奏版) [C. ウィリアムズ]BRAHMS, J.: Trio for Violin, Horn and Piano / Clarinet Quintet (arr. P. Klengel for piano) (C. Williams)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:GP749
18)
CD価格:1,950円(税込)
録音が普及する前の時代、オーケストラや歌劇などの大編成の作品を楽しむには、演奏会に出かけていくか、小編成に編曲された楽譜を元に、自身、もしくは親しい人々と共に「実際に演奏する」他、方法はありませんでした。そこで各出版社は作曲家や編曲家たちに「編曲版」を依頼。これらは飛ぶように売れ、人々は思い思いに音楽を楽しんだのです。シューマンやブラームスも自身の作品を数多く編曲していますが、需要に供給が追い付かなかったため、信頼する友人や家族にも自作の編曲を依頼、数多くの作品が世に出回ることになりました。 パウル・クレンゲルは名チェリスト、ユリウス・クレンゲルの兄であり、ピアニスト、作曲家としても高名だった上、ブラームスと親しかった出版社ジムロックの「お抱えアレンジャー」。ブラームス自身もクレンゲルの編曲の出来ばえを高く評価しており、この2作品も絶妙にピアノ独奏へと置き換えられています。
収録作曲家:
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発売日:2017年09月29日
CD 11枚組価格:7,035円(税込、送料無料)
3人の名歌手バンゼ、シュミット、フェルミリオンと、ドイツ・リートのピアノ伴奏で定評のあるドイチュ。この4人がじっくりと取り組んだブラームスの独唱歌曲全集がBOX化されました。繊細な心情を織り込んだ渋い歌曲だけでなく、ブラームスが得意としていた民謡まで、全ての独唱歌曲を漏れなく11枚アルバムに収録。1990年代に行われた録音ですが、20年を経た現在でもこの魅力は全く衰えていません。価格もぐっとお手頃になりました。
収録作曲家:
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発売日:2017年09月22日
CD価格:2,100円(税込)
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発売日:2017年08月25日
CD価格:2,240円(税込)
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発売日:2017年06月23日
CD 2枚組価格:2,325円(税込)
クナッパーツブッシュとゲザ・アンダが共演した1962年の「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番」は、これまでにも何種類かのアルバムがリリースされています。当時41歳のゲザ・アンダのニュアンスに富んだピアノ、それに対峙しながらも、確固たる意志を貫く74歳のクナッパーツブッシュの二人により、まさに火花が飛び散るかのような白熱の演奏が繰り広げられます。続く「ブラームス:交響曲第3番」はクナッパーツブッシュの愛奏曲として知られる作品で、悠々としたテンポと、泰然とした表現の中からにじみ出る情感が高く評価されています。 コンサートの冒頭に演奏されたウェーバーの「オイリアンテ」序曲も落ち着いた佇まいを見せています。その翌年(1963年)の「ハイドン変奏曲」は、極端に遅いテンポでゆったりと演奏されており、主題だけでなく、各々の変奏の持つ美しさも存分に味わえる名演です。
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Final Thought - 最後の思考 [オソリオ]
Piano Recital: Osorio, Jorge Federico - SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. (Final Thoughts: The Last Piano Works of Schubert and Brahms)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:CDR90000-171
CD 2枚組価格:2,025円(税込)
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関本昌平
グレイ・パール
〜 ブラームス後期ピアノ作品集 [関本昌平(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Pieces, Opp. 118 and 119 / 3 Intermezzi (Gray Pearl) (Shohei Sekimoto)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1012
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
2005年のショパン国際ピアノコンクール第4位入賞から7年の歳月を経て、満を持して開示する関本昌平のブラームス後期ピアノ作品集。ブラームスの最大の理解者であったクララ・シューマンは作品119-1を「灰色の真珠(グレイ・パール)」と表現したが、それは作品119-1だけではなく、最晩年のブラームス作品全てにあてはまると言っても過言ではない。 「灰色の真珠」とは、若き日のような輝きはなく曇っているが、その本質は極めて深く、より深みを増して輝く宝石のようだという意味であるが、関本のブラームスは慈愛に満ち、祈りにも通じる深遠な音楽を表出させている。霊気すら感じる凄まじいその音楽の昇華は、我々に最晩年のブラームスの命の告白を聴かせてくれるのである。 2012年5月、クララ・シューマンの名を冠した「クララ・ザール」でのセッションレコーディング。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
愛の歌 [ラトビア放送合唱団/クリャーヴァ/リエピンシュ]BRAHMS, J.: Liebeslieder Waltzes, Opp. 52 and 65 (excerpts) / Quartets, Opp. 64 and 92 (Latvian Radio Choir, D. Kļava, Liepiņš, S. Kļava)
発売日:2017年05月19日
NMLアルバム番号:ODE1295-2
136)
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスは“ベートーヴェンの伝統を継承する”重厚な交響曲や室内楽の作曲家として認識されがちですが、実はコーヒーハウスを愛し、親しい友人との交友に楽しみを見い出した人でもありました。 この「愛の歌」はそんなブラームスの愛らしい面が滲み出た曲集です。もともとはドイツの詩人ダウマーの18の詩に基づいた混声四重唱と連弾のための曲ですが、後にブラームスは連弾だけでも演奏できるように改作しています。おそらく仲間内で演奏するための作品でしょう。どれも肩の凝らない楽しい小品です。新・愛の歌は、「愛の歌」や「ハンガリー舞曲」での出版の好評を受けて作曲された曲集で、こちらも彼が愛した民謡風のメロディが用いられたまとまりのある曲集です。 クリャーヴァ率いるラトヴィア放送合唱団が驚くほどに親密なアンサンブルを聴かせています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
弦楽四重奏曲 第3番
クラリネット五重奏曲 [ニュージーランド弦楽四重奏団/キャンベル]BRAHMS, J.: String Quartet No. 3 / Clarinet Quintet (New Zealand String Quartet, J. Campbell)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:8.573454
7)
CD価格:1,600円(税込)
1875年に作曲、翌年に出版されたブラームスの弦楽四重奏曲第3番は、曲想の明るさと入念な楽曲構成が特徴です。この時期のブラームスは、創作にほぼ20年を要した“交響曲第1番”の最後の追い込みに掛かっていましたが、並行していくつかの室内楽曲にも着手、まずピアノ四重奏曲第3番の手直しを完成させ、この弦楽四重奏曲第3番にとりかかりました。曲全体が密接な関連性を持ち、変奏曲形式の終楽章では、第1楽章の素材が使われるなど、ブラームスならではの緻密な作品です。「クラリネット五重奏曲」は、一度は創作意欲を失ったブラームスがクラリネットの名手ミュールフェルトに出会ったことで、意欲を取り戻し、一気に書き上げたことで知られる晩年の名作です。 演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎えた老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。 ニュージーランド弦楽四重奏団によるブラームス:弦楽四重奏曲 第1番&第2番・・・8.573433
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
2台ピアノのためのソナタとピアノ五重奏曲 [デュオ・ダナコード/ハーバ四重奏団]BRAHMS, J.: Sonata for 2 Pianos, Op. 34bis / Piano Quintet (Duo D'accord, Hába Quartett)
発売日:2017年04月28日
NMLアルバム番号:OC1868
CD 2枚組価格:3,040円(税込、送料無料)
1864年、ブラームスは1曲の弦楽五重奏曲を作曲しました。しかし試演しても全く評価されずに終わり、彼はこの曲を破棄、出版もしませんでした。しかしブラームスはこの曲を「2台ピアノのためのソナタ」として作り変え好評を得ます。そして周囲の人々の勧めもあり、もう一度「ピアノ五重奏」として編曲。この版を1865年に出版し(前述の「2台ピアノのためのソナタ」も1871年に出版)親交のあったヘッセン方伯家の公子妃マリア・アンナに献呈しています。 このアルバムでは、マリア・アンナの曾孫にあたるライナー・フォン・ヘッセンがライナー・ノートを執筆。同じ素材で書かれた2曲が同じ日に演奏され、録音、リリースされる歓びについて語っています。既にOEHMSレーベルから多数のアルバムをリリースしているデュオ・ダコールとプラハ生まれの作曲家ハーバの名前を冠したハーバ弦楽四重奏団による密度の濃い演奏です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
二重唱と四重唱全集 [バンゼ/ヴェルミリオン/ダンツ/プレガルディエン/ウルマン/シュミット/ドイチュ]BRAHMS, J.: Vocal Music (Complete) (Banse, Vermillion, Danz, C. Prégardien, Ullmann, A. Schmidt, H. Deutsch)
発売日:2017年03月17日
NMLアルバム番号:777537-2
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
長年に渡って録音、リリースされていたcpo「ブラームス歌曲全集」の完結編。この3枚組には1997年から継続して録音されてきた二重唱と四重唱が全曲収録されており、その中にはワルツ「愛の歌」も含まれています。歌手たちの顔ぶれは、ユリアーネ・バンゼ、アンドレアス・シュミットら、ドイツ歌曲の名手ばかりが揃っています。ブラームスの独唱リートとは違う、親密な雰囲気が味わえる素晴らしいセットです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ五重奏曲
シューマン(1810-1856):
弦楽四重奏曲 第1番 [パシフィカ弦楽四重奏団/プレスラー]BRAHMS, J.: Piano Quintet / SCHUMANN, R.: String Quartet No. 1 (Pacifica Quartet, Pressler)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:CDR90000-170
16)
CD価格:2,025円(税込)
2009年「エリオット・カーター:弦楽四重奏曲集」でグラミー賞“Best Chamber Music Performance賞”を獲得したパシフィカ弦楽四重奏団によるブラームスとシューマンの2曲の室内楽曲集。前述のカーターや、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集(BOX‐1003)など、近現代のレパートリーが注目されがちなアンサンブルですが、以前リリースされたメンデルスゾーンでの求心力の高い演奏は、他のアンサンブルの演奏を圧する完成度の高さを誇っており、他のロマン派作品の録音も長らく期待されていました。 今回、ブラームスで共演したのは、長い経歴を持つベテランピアニスト、メナヘム・プレスラー。ボザール・トリオの創立メンバーとしても知られ、室内楽作品にも慧眼を持つ人ですが、意外なことにこの曲を録音するのは初めて。何とも素晴らしい世代を超えた共演となりました。シューマンの弦楽四重奏曲も、パシフィカ弦楽四重奏団にとって初の録音であり、全てを通じて瑞々しい雰囲気が漂っています。
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アンナ&イネス・ヴァラホフスキー
ピアノ・デュオ
ブラームス/
クララ&ロベルト・シューマン:作品集 [アンナ&イネス・ワラホフスキ]Piano Duo Recital: Walachowski, Anna / Walachowski, Ines - BRAHMS, J. / SCHUMANN, C. / SCHUMANN, R.
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:OC449
CD価格:1,840円(税込)
ポーランド出身の“ピアノ・デュオ”アンナ&イネス・ヴァラホフスキーは、アンナが4歳、イネスが6歳の時に音楽を学び始め、1983年に家族がドイツに移住したのをきっかけに、ハノーヴァーの音楽・演劇大学とザルツブルク・モーツァルテウムに入学、アルフォンス・コンタルスキーに薫陶を受けてピアノ・デュオとして活動することを決意します。彼女らを絶賛したのは、アメリカの伝説的音楽評論家、ハロルド C.ショーンバーグで、彼女らの演奏について「幅広いデュナーミクと、無尽蔵のテクニックを備え、リズム感に富み色彩も豊か」と絶賛、これが世界的な名声を得る足がかりとなりました。 これまでの20年間近くの活動の中で、彼女たちはモーツァルトからガーシュウィンまで様々なアルバムを録音していますが、今回のアルバムはブラームスとシューマン、そしてシューマンの妻クララの3人の作品を演奏、ロマン派の時代に花開いた3人の天才たちの愛情と深い友情を暗示しながら、あまり耳にすることにない作品も含めて素晴らしい演奏を聴かせています。
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ブラームス(1833-1897):
セレナード 第1番&第2番 [イェヴレ響/マルティン]BRAHMS, J.: Serenades Nos. 1 and 2 (Gävle Symphony, J. Martín)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:ODE1291-2
CD価格:2,250円(税込)
イェヴレ交響楽団と、2013年から首席指揮者として活躍しているスペイン生まれのハイメ・マルティンによるONDINEレーベルへのブラームス・ツィクルス第1弾。もともと優れたフルーティストであったマルティンは、ロンドン・モーツァルト・プレイヤー、モスクワ・ヴィルトゥージ他、数々のアンサンブル、オーケストラで演奏し、指揮者としては2008年からネヴィル・マリナーのアシスタントを務め、2012年に「魔笛」でデビュー、以降、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、ニュージーランド交響楽団、シンフォニカ・サンパウロ、ローザンヌ室内管弦楽団など、世界中のオーケストラと共演、こちらも国際的に高く評価されています。 若い時期の曲のほとんどを破棄したブラームスにしては珍しく、何度かの改訂を施した上で残された2つのセレナードは、どちらも意欲的で美しい音楽です。各々の楽器の活躍が目覚しく、また美しい響きに富んだ詩的な作品として人気を獲得しています。1912年にスウェーデンで設立されたイェヴレ交響楽団の清澄な音色が魅力的です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
セレナード 第1番&第2番 [フィルハーモニア・バロック・オーケストラ/マギーガン]BRAHMS, J.: Serenades Nos. 1 and 2 (Philharmonia Baroque Orchestra, McGegan)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:PBP-05
CD価格:2,400円(税込)
ブラームスの時代の楽器を用いて演奏された2曲のセレナード。どちらも20代に書かれた若々しい作品で、これらはブラームスが、当時デトモルトの領主に招かれ、館で仕事をしていた時に、モーツァルトやハイドン時代の「セレナード」を模して書かれたとされています。優雅な雰囲気の中にも、後年のブラームスの作風を思わせる翳りもどことなく感じられる名作を、マギーガンは歯切れのよいリズムで闊達に演奏しています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲 第2番
マーラー(1860-1911):
ピアノ四重奏曲 イ短調 [バラホフスキー/ゼムツォフ/シュミット/ネボルシン]BRAHMS, J.: Piano Quartet No. 2 / MAHLER, G.: Piano Quartet (Barakhovsky, Zemtsov, W.E. Schmidt, Nebolsin)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:8.572799
CD価格:1,600円(税込)
先に発売された第1番と第3番のピアノ四重奏曲は、現在バイエルン放送交響楽団のコンサート・マスターをはじめ、世界で活躍するヴァイオリニスト、バラホフスキーと、若手ピアニスト、ネボルシンを中心とした緊迫感溢れる見事なアンサンブルが繰り広げられた名演でしたが、穏やかな第2番では、4人の奏者たちがゆったりと伸びやかな音楽を奏でています。ブラームスのピアノ四重奏曲の中では、比較的地味な存在ですが、第1楽章では田園的な曲調の中にも、時々短調の荒々しい部分が見え隠れするなど、50分近い長さの中に緊密な構成が凝らされた大作です。第2楽章はブラームスらしい陰鬱な美しさを湛え、本来なら快活な楽章である第3楽章のスケルツォも悠然とした雰囲気を持っています。楽しげな終楽章も聞きもので、ブラームスが存命だった頃は、3曲の中で一番人気を誇っていたというのもうなずける出来栄えです。 マーラーの作品は、学生時代の習作ですが、すでにマーラーらしい厭世観と激情を併せ持つ個性的な曲です。
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエムBRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) (Häggander, Lorenz, Leipzig Radio Chorus and Symphony, Kegel)
発売日:2017年02月17日
CD
通常価格:1,725円→ 特価!:1,290円(税込)東ドイツ時代を代表する大指揮者ヘルベルト・ケーゲルが悲劇的な死を遂げてほぼ30年。彼が遺した録音は21世紀になっても色褪せることがありません。この「ドイツ・レクイエム」は極めて正攻法なアプローチで知られる演奏で、悲しみと緊張感溢れるブラームスの名作を、厳しくも温かい音楽として表現。この曲における名演の一つに数えられています。2人の独唱者の表現力の他、ライプツィヒ放送合唱団の精度の高いアンサンブルと、一語一句噛みしめるような正しいドイツ語の発音も高く評価されています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番他 [トゥルバン/サイデル=ヘル]BRAHMS, J.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Turban, Seidel-Hell)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:OC1867
CD価格:1,950円(税込)
1964年ミュンヘンに生まれ、チェリビダッケに見い出され20歳台の若さでミュンヘン・フィルのコンサートマスターに就任。1988年までその地位にあった名手インゴルフ・トゥルバン。このブラームスのソナタ集は、彼の演奏活動30周年を記念して録音されたアルバムで、これまでパガニーニやタルティーニなどのイタリア物や、シュポア、ヤルナッハなどの秘曲を中心に録音してきたトゥルバンにとっては、新たな挑戦であり、独自の個性と真価が発揮するまたとない機会になっています。 このライヴでトゥルバンは、曲の個性にふさわしい三挺の楽器を用意。第1番では「内省的で落ち着いた音色」、第2番では「女性的で軽い響き」、第3番では「劇的で現実的な音」と、トゥルバンが要求する音色を紡ぎ出す楽器の音色にも注目してください。
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ブラームス作品の編曲集
(グラナート、ベリオによる管弦楽編曲版) [ナジ/クリーック/エルツ]GLANERT, D.: 4 Präludien und Ernste Gesänge (after Brahms) / BRAHMS, J.: Clarinet Sonata No. 1 (arr. L. Berio) (M. Nagy, Kriikku, Elts)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:ODE1263-2
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスの名作に、現代の2人の作曲家が魅力的なアレンジを施した作品集。 ヘンツェに学び、《カリギュラ》や《リヴァイアサン》などの多数の舞台作品の作曲家として知られるデトリフ・グラナートは、ブラームスの晩年の名作「バスとピアノのための“4つの厳粛な歌”」を管弦楽伴奏に作り変えた上で、各々の曲に“前奏曲”を付け加えるという試みを行いました。ブラームスと同じくハンブルクに生まれたグラナートは、自身の性格を「北ドイツ特有の憂鬱はブラームスとの深い関係を感じる」と言い、この作品にも深い思い入れを持っているとのことで、原曲に漂う厭世観と厳しさを強調、劇的な前奏曲(プロローグとも言える)を付け加えた共感あふれる音楽として成立させています。この作品はケント・ナガノ/ベルリン・ドイツ交響楽団とディートリヒ・ヘンシェルによって2005年に世界初演が行われました。 同じくグラナートの「はるかなる土地」も、ブラームスの第4交響曲にインスパイアされた作品。とは言え、実際に聴いてみるとブラームスというよりもリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」を思わせる嵐のような音響に満ちた興味深い1曲です。 クラリネット・ソナタの管弦楽版は、1986年にロサンゼルス・フィルハーモニーがベリオに編曲を依頼した作品。ベリオは原曲を損ねることなく、作品全体を丁寧にフルオーケストラのスコアに落とし込み、25分間のクラリネット協奏曲へと仕立て上げています。 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するオラリー・エルツはこのアルバムがONDINEレーベルへの2枚目の録音となる、エストニアの指揮者です。2000年、ヘルシンキのシベリウス国際指揮者コンクールにて優勝。その後、ラトヴィア国立交響楽団の首席指揮者に就任し、2011年から2014年まではヘルシンキ・フィルの首席客演指揮者を務め、現在はエストニア国立交響楽団の首席客演指揮者をはじめ、幅広く活躍しています。
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ・ソナタ 第3番
ベルク(1885-1935):
ピアノ・ソナタ [クルンペック]BRAHMS, J.: Piano Sonata No. 3 / BERG, A.: Piano Sonata (Krumpöck)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:SM253
CD価格:2,080円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 (Hamburg Philharmonic, S. Young)
発売日:2017年01月25日
CD 3枚組価格:2,400円(税込)
2007年から2010年にかけて録音されたシモーネ・ヤングのブラームス交響曲全集。シドニーに生まれ、1985年に地元のオペラハウスでデビュー、その翌年ドイツに渡ってからは各地の歌劇場で経験を重ね、2005年にハンブルク国立歌劇場の総支配人とハンブルク・フィルの音楽総監督に就任、その手腕を存分に発揮し始めた頃から取り組んだこのブラームス、重厚な響きの中にも躍動感を抱かせた第1番、瑞々しい響きが美しい第2番、流麗さが目立つ第3番、古典的な形式を重視しながらも新しい道を探る4番と、考え抜かれたアプローチによる演奏です。
収録作曲家:
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ヴァスクス(1946-)
ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲集 [エト・アルシス・ピアノ四重奏団]BRAHMS, J.: Piano Quartet No. 1 / VASKS, P.: Piano Quartet (Et Arsis Piano Quartet)
発売日:2016年12月16日
NMLアルバム番号:SM248
CD価格:2,080円(税込)
2005年に設立されたエト・アーシス・ピアノ四重奏団。スペインを中心に、数々の国際コンクールで賞を獲得し、現在ではザールブリュッケンの音楽大学で室内楽を教えながら、世界中のコンサート・ホールで演奏会を行う注目のアンサンブルです。このデビュー・アルバムではヴァスクスとブラームスを演奏。ブラームスでは、しっとりとした音色を生かしながらこの曲を滔々と歌い上げていきます。とりわけ第3楽章のしっとりとした美しさは、このアンサンブルの方向性を物語っているかのようです。 ラトビアの現代作曲家ヴァスクスは、初期の頃は前衛的な作風でしたが、この2001年に作曲された「ピアノ四重奏曲」は民謡の旋律を用いた旋律的な作品で、ブラームスと並べて聴いてみても全く違和感のない美しさを誇っています。solo musicaレーベルにおけるヴァスクスのピアノ四重奏曲は、以前にアンサンブル・ラロの録音がありますが(SM119)、叙情的なアンサンブル・ラロ、力強いエト・アーシスと聞き比べも面白いものです。
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オリジナルSWRテープ・リマスター
1948-1949 ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ベートーヴェン&ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲集 [ヌヴー/フランス国立放送管/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/デゾルミエール]BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J.: Violin Concertos (Neveu, Orchestre National de l'ORTF, SWR Symphony, Baden-Baden and Freiburg, D?sormi?re)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:SWR19018CD
CD-R価格:1,920円(税込)
フランスの女性ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー(1919-1949)。フリッツ・クライスラー、ジャック・ティボーと並ぶ才能の持ち主で、将来を嘱望されていましたが、30歳を目前に飛行事故で非業の死を遂げます。彼女は音楽一家に生まれ、7歳でブルッフの協奏曲第1番を演奏しパリ音楽院に入学、11歳で首席卒業と、幼い頃から抜群の才能を発揮しました。そして1931年、ウィーンのコンクールに参加した際、カール・フレッシュの目に留まり、13歳でベルリンに留学。4年間に渡り師の教えを受け、1935年にはヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得します(この時の第2位はオイス卜ラフでした)。その後、第二次世界大戦の間は活動を中断するも、ヨーロッパ全土のみならず、南北アメリ力、オーストラリアまで演奏旅行を行い、1949年にはイギリスのエディンバラ国際フェスティバルに出演するなど、洋々たる未来が開けていたのです。 しかしその年の10月27日、彼女の乗ったエールフランス機はサンミゲル島の山中に墜落、以降彼女のライヴ演奏を聞く事は永遠に不可能となってしまいました。このブラームスとベートーヴェンは早すぎる晩年の演奏ですが、そんな悲劇は微塵も感じさせない力強さに溢れたものです。 ジャケットにはこれまでに発表されたことのない若きヌヴーの秘蔵写真と、彼女が師カール・フレッシュに宛てて書いた手書きのメモがデザインされています。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第3集
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集・管弦楽作品・協奏曲集 [1989-2005]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 / Piano Concerto No. 1 / Double Concerto (Michael Gielen Edition, Vol. 3 [1989-2005])
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:SWR19022CD
1)
CD 5枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
ミヒャエル・ギーレン・エディション第3集はブラームスの交響曲全集と管弦楽作品、協奏曲集。この中には、2曲の初出となる1991年録音の「ピアノ協奏曲 第1番」(ピアノはゲルハル卜・オピッツ)と、2005年録音の「運命の歌」を含んでいます。既に高い評価を受けている4曲の交響曲は、1989年から2005年までと録音年代は広範囲に渡っていますが、その解釈は常に変わることなく、理想的な重厚さと渋さを備えた、すみずみまで見通しの良い演奏です。 シェーンベルクが管弦楽用に編曲したピアノ四重奏曲は、アンサンブルの精緻さを壊すことなく管弦楽へと置き換えたもので、ギーレンならではの妥協のない鋭い響きが楽しめます。2曲の協奏曲もソリス卜の選定から文句ないもので、ドイツ音楽の権威オピッツの演奏する、まるでピアノもオーケス卜ラの一部になったかのようなピアノ協奏曲、オーケストラと対話をしながらも、緊密な楽器同士のやりとりが見事なキャプランとゲリンガスの二重協奏曲。そしてこちらも初出となる「運命の歌」での厳粛ながらも、バランスの取れた清冽なアンサンブル。ギーレンとバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団の強い信頼関係から生まれた極上のブラームスです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
弦楽五重奏曲 ト長調(弦楽オーケストラ編)
シェーンベルク(1874-1951):
浄められた夜(弦楽オーケストラ版)BRAHMS, J.: String Quintet No. 2 / SCHOENBERG A.: Verklärte Nacht (version for string orchestra) (Camerata Salzburg, Végh)
発売日:2016年08月26日
CD
通常価格:1,725円→ 特価!:1,290円(税込) -
ブラームス(1833-1897):
弦楽四重奏曲 第1番&第2番 [ニュージーランド弦楽四重奏団]BRAHMS, J.: String Quartets Nos. 1 and 2 (New Zealand String Quartet)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:8.573433
CD価格:1,600円(税込)
ブラームス(1833-1897)の室内楽作品の中でも、とりわけ渋い部類に入るとされる2曲の弦楽四重奏曲。これらは何度も推敲を繰り返しながら、発表までに慎重に時間を重ね、着想から8年ほどの歳月を経て完成に至ったとされています。またこの2曲の後「第3番」を書き上げましたが、以降は弦楽四重奏曲を書くことは止めてしまった理由の一つには、先人であるベートーヴェンの同作品からの重圧もあったようです。 そんな2曲の弦楽四重奏曲ですが、第1番は堅固、第2番は柔和と対照的な性格を持ち、またブラームスらしい美しいメロディも満載、ロマン派を代表する作品にふさわしい風格を有しているのです。 演奏しているニュージーランド弦楽四重奏団は、2015年に創立28周年を迎える老舗のアンサンブル。メンデルスゾーンなどの古典派から譚盾(タン・ドゥン)などの現代曲まで、幅広いレパートリーを持ち、ニュージーランド国内で各々が後進の指導にあたりながら、世界中で演奏会を開催し、聴衆を魅了し続けています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈ピアノのための作品集〉
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.9
スケルツォ 変ホ短調 Op.4 [カルカーノ]BRAHMS, J.: Piano Sonata No. 3 / 16 Variations on a Theme by R. Schumann / Scherzo (Carcano)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:OC1850
CD価格:2,224円(税込)
新進ピアニストの登竜門として知られる「ボルレッティ=ブイトーニ財団アワード」2010年の受賞者で、イタリアのピアニスト、ガブリエーレ・カルカーノのOEHMSデビュー・アルバムは、彼が最も得意としているというブラームス(1833-1897)の作品集。 1985年、トリノに生まれ7歳でピアノを初め、17歳でジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で最高位を獲得、卒業。その後はパリでアルド・チッコリーニに師事し、リチャード・グード、ロバート・マクドナルド、そして内田光子からも薫陶を受けています。とりわけ内田光子は彼の才能を高く評価し、2010年、2012年、2013年のマルボロ音楽祭に招待、ここで演奏したことは彼にとって大きな励みとなったようです。以降は世界中のコンサート・ホールでオーケストラと共演するとともに、室内楽も盛んに演奏、ますます評価を高めています。
収録作曲家:
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イディル・ビレット〈室内楽エディション 第2集〉
ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタ 第1番&第2番BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 (Biret Chamber Music Edition, Vol. 2)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:8.571319
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)トルコの名ピアニスト、イディル・ビレットの室内楽エディション第2集はブラームス(1833-1897)の2曲のチェロ・ソナタです。ここでチェロを演奏しているのはヨーロッパの名だたる芸術家の家系に生まれたロデリック・フォン・ベニクセンです。彼は12歳でオーケストラと共演し、学生時代にパブロ・カザルスのマスタークラスを受講し、フルニエ、ナヴァラらからも指導を受けています。ビレットとベニクセンはお互いがブーランジェの学生であったパリで出会い、友人となり、何度も共演を重ねています。 このブラームスも2人が得意としていた曲であり、1970年11月のコンサートのプログラムでも第1番を演奏したという記録が残っています。それから40年以上の年月を経た二人の奏でる音楽をどうぞお聴きください。
収録作曲家:
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イディル・ビレット
〈アーカイヴ・エディション 第18集〉
ブラームス(1833-1897):
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34BRAHMS, J.: Piano Quintet in F Minor (Idil Biret Archive Edition, Vol. 18)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:8.571320
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)若干古めかしい音の中から、確かな存在感を持って浮かび上がるビレットのピアノの音色は、ブラームス(1833-1897)のこの作品に極めて独特なスパイスを振りかけているようです。この夜の演奏は、シューマンの五重奏曲とこのブラームスでしたが、当時のイギリスの新聞紙上でも絶賛されました。やはりここでもロンドン弦楽四重奏団の豊かな響きと、ビレットの主張の強いピアノについて触れられていて、若い頃から彼女の演奏には一本の筋が通っていたのだということを再認識できるのではないでしょうか。 彼女とロンドン弦楽四重奏団の演奏は他にもマーラーとフランク(8.571278)があり、こちらも息詰まるような白熱した音楽を聴くことができます。
収録作曲家:
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ジークフリート牧歌 [デボー]
Piano Recital: Deveau, David - LISZT, F. / WAGNER, R. / BRAHMS, J. (Siegfried Idyll)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:Steinway30051
CD価格:1,824円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
チェロ・ソナタとチェロで奏でる歌曲集 [シュヴァーベ/リンマー]BRAHMS, J.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / 6 Lieder (arr. G. Schwabe and N. Rimmer for cello and piano) (G. Schwabe, Rimmer)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:8.573489
CD価格:1,600円(税込)
自己の作品の完成度に対して、非常に厳しい態度を取っていたブラームス(1833-1897)は、18歳の頃に書いたチェロ・ソナタを完全に破棄してしまいます。その後も紆余曲折を経て、最終的に残されたのは、1865年に完成された第1番のチェロ・ソナタと、その後21年を経て書かれた第2番の2曲のみ。どちらの作品もチェロには高い技術が求められるのと同時に、ピアノ・パートも極めて精緻に書かれていることで知られています。 幾度かの逡巡の末、緩徐楽章を削除して3楽章形式として完成させた第1番は、少しだけ冷たい雰囲気を持つ仄暗い第1楽章で始まります。音符たちが踊るような第2楽章、ブラームスらしい対位法を駆使した第3楽章と、見事な手法が際立つものです。それに比べ第2番は、冒頭から溢れる自信が感じられる美しい旋律で始まり、美しい第2楽章と、さざめく心が映し出された不安気な第3楽章を経て、民謡風な優しい終楽章で曲を閉じるという、全体的に余裕が感じられる曲となっています。 この2つの曲間を埋めるかのように、ここでの演奏家たちが編曲した5曲の歌曲のチェロとピアノ版が置かれているところが、このアルバムの見事なところでしょう。ブラームスの歌曲は、チェロで演奏することでまた違った美しさが溢れ出すのです。
収録作曲家:
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倉澤杏菜
ブラームス:ピアノ・ソナタ ヘ短調Op.5
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16 [倉澤杏菜]BRAHMS, J.: Piano Sonata No. 3 / RACHMANINOV, S.: Moments musicaux, Op. 16 (Anna Kurasawa)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:NYCC-27297
1)
CD価格:2,200円(税込)
ベルリン在住の才能溢れるピアニスト、倉澤杏菜。4歳でピアノをはじめ、13歳の時にはモーツァルトの「戴冠式」でオーケストラと共演。以降着々と才能を開花させています。文才にも恵まれ、雑誌「ショパン」でコラムを連載するなど、その洞察力に満ちた文章も高く評価されています。 彼女がデビュー盤として選んだのは、ブラームスとラフマニノフの作品集。ブラームスが20歳の時に作曲した「ピアノ・ソナタ第3番」は若書きならではの力強さと、後年の深い洞察力と構成力を併せ持つ作品として知られ、情熱溢れる第1楽章と甘い第2楽章の対比がとりわけ美しい作品です。かたやラフマニノフの「楽興の時」も、23歳のラフマニノフが書いた若き日の曲で、曲集を構成する6つの小品は、それぞれ独自の輝きを持ち、彼らしいピアニズムが全開の、まるで万華鏡を覗き見るかのような風情を持っています。 倉澤の演奏は、2人の作曲家たちの溢れるエネルギーを全身で受け止め、自らの内に取り込んだ上で、新たな輝きを与えるもの。作品の持つ魅力をとことんまで描き出した迫真の名演と言えるでしょう。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2015年09月23日
CD 3枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
以前発売され、各々が高く評価されたヤンソンスのブラームス:交響曲がついに一つのセットとなりました。録音されたのは、2006年から2012年までと時期に幅がありますが、どれも「常に最上のものをリリースする」ヤンソンスの主張が反映された素晴らしい演奏となっています。第1番や第4番の厳格な演奏も素晴らしいのですが、第2番の深みのある清澄さや、簡素さの中に力強い主張が見える第3番も名演中の名演です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 (Tonkünstler Orchestra, Orozco-Estrada)
発売日:2015年07月29日
CD 3枚組価格:4,485円(税込、送料無料)
最近大躍進中。コロンビアの指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダと、2014年まで彼が首席指揮者を務めていたトーンキュンストラー管弦楽団(次期は佐渡裕氏が予定されている)によるブラームス(1833-1897)の交響曲全集です。 これまでのベルリオーズとメンデルスゾーンでは、極めてオーソドックスな解釈に情熱的な音色を載せた共感溢れる演奏を聴かせていた両者ですが、このブラームスでは、更に深化した音楽が味わえます。緊密な第1番、伸びやかな第2番、清冽な第3番、そして古典的な様式感を大切にした第4番と、驚くほどに正統派であり、聴いていて安心できるものです。ウィーンが自慢する2つのホールの響きの違いもぜひ味わってみてください。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ三重奏曲集 [クリスチャン&ターニャ・テツラフ/フォークト]BRAHMS, J.: Piano Trios Nos. 1-3 (C. and T. Tetzlaff, Vogt)
発売日:2015年07月29日
NMLアルバム番号:ODE1271-2D
16)
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
テツラフ兄妹と、ピアニスト、ラルス・フォークトはプライヴェートでも親しい友人であり、これまでにも何度もアンサンブルで緊密な演奏を披露しています。このアルバムでも、ブラームス(1833-1897)特有の「底に秘めた情熱」と夢のように美しいメロディを余すことなく表現し、納得の行く三重奏を聴かせています。
収録作曲家:
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アレクサンダー・シンプ
ブラームス、ドビュッシー、
ベートーヴェンを弾く [シンプ]Piano Recital: Schimpf, Alexander - BRAHMS, J. / DEBUSSY, C. / BEETHOVEN, L. van
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:OC1820
CD価格:2,224円(税込)
2011年、クリーブランド国際ピアノ・コンクールで優勝した後、輝かしい経歴を歩んでいるピアニスト、アレクサンダー・シンプ。彼は北米大陸を中心に活発なコンサート活動を行い、素晴らしい結果を出しています。そんな彼の新譜はブラームスとドビュッシー、ベートーヴェンという一見脈絡のない作品で構成されています。しかし、全て作曲家の後期の作品であるという綿密に計算されたプログラムであり、前作のラヴェル、スクリャービン、シューベルト作品集(OC867)と同じコンセプトに貫かれたものなのです。深部に沈むものを丁寧に掬い上げるかのような優しいタッチと色彩感は、彼の美点の一つでしょう。ひたすら美しい音色に潜む陶酔感は、聴き手を幽玄な世界へといざないます。
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発売日:2015年03月25日
DVD日本語字幕付き価格:3,184円(税込、送料無料)
1941年生まれのサルヴァトーレ・アッカルドによるレクチャー映像の第4弾です。今作ではロマン派の作品、ラヴェルとブラームスを取り上げます。ラヴェルの受講者は1995年生まれの若手ジェルソミーニ。既に数々のコンクールを制覇した彼女は2010年からアッカルドの指導を受けています。またブラームスを演奏するのは1988年ミラノ生まれの俊英ツォシ。4歳からヴァイオリンをはじめ、ロシアのヴァイオリニスト、セルゲイ・クリロフに師事、17歳でミラノ音楽院を優秀な成績で卒業しています。ここで更に音楽性を伸ばす彼ら、今後が楽しみです。今作も、翻訳に細心の注意を払った日本語字幕付き。このようなレクチャー映像では嬉しい限りです。
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ協奏曲 第1番・第2番
4つのバラード Op.10 [バルト/ベルリン・ドイツ響/エッシェンバッハ]BRAHMS, J.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / 4 Ballades, Op. 10 (Barto, Deutsches Symphonie-Orchester Berlin, Eschenbach)
発売日:2015年01月28日
NMLアルバム番号:C5210
23)
2CD
通常価格:2,600円→ 特価!:2,250円(税込)一部のファンの間で熱烈な人気を誇るアメリカのピアニスト、ツィモン・バルト。彼の音楽の作り方は、あのアファナシエフにも似た、とにかく濃厚な表情付け(もちろん全ては理論的であり、一つ一つが考え抜かれている)と、美しい弱音にあるといえるでしょうか。 彼と長年の親友であるエッシェンバッハとの共演によるこのブラームスも、以前のチャイコフスキーを越えるスリリングで熱いもの。第1番の第1楽章におけるオーケストラの前奏部だけを聴いてみても、この演奏がどれほどまでに特異な解釈に裏付けられているかがわかるかと思います。そしてバルトのピアノが登場すると、そこに開けるのは「異世界」そのもの。この味わいは確かにくせになります! この演奏…批評家には嫌われるかもしれませんね。
収録作曲家:
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モーツァルト&ブラームス:
クラリネット五重奏曲 [マクギル/パシフィカ四重奏団]MOZART. W.A.: Clarinet Quintet in A Major, K. 581 / BRAHMS, J.: Clarinet Quintet in B Minor, Op. 115 (McGill, Pacifica Quartet)
発売日:2015年01月28日
NMLアルバム番号:CDR90000-147
4)
CD価格:1,710円(税込)
グラミー賞を受賞したパシフィカ弦楽四重奏団と、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者アンソニー・マギルによるクラリネット五重奏曲の2つの名作をカップリング。透明な明るさの中に秘められた一抹の郷愁を感じさせるモーツァルト、静かな悲しみと穏やかな慰めを包み込んだブラームス。 もともと素晴らしい作品であるため、名盤と呼ばれるアルバムは過去にも多数存在していますが、この演奏、とにかくクラリネットがよく歌う上、パシフィカ弦楽四重奏団のアンサンブルが極上。まったく乱れのない響きはさすがに現代音楽を得意とする彼らならでは。飄々としたモーツァルトは乾いた涙を誘い、重厚なブラームスはしっとりと枕を濡らすようなリアルな造形。この2曲が好きな人だったら絶対聴いて欲しい名盤登場!
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イディル・ビレット
アーカイヴ・コレクション 第16/17集
ブラームス(1834-1897):
交響曲 第3番・第4番(ビレット編)
パガニーニ変奏曲/ハンガリー舞曲BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 3 and 4 (arr. I. Biret for piano) / Paganini Variations / Hungarian Dances (Biret Archive Edition, Vols. 16, 17)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:8.571303-04
1)
2CD価格:2,500円(税込)
「幼いころから、私はラジオやレコードを聴いては、交響曲をピアノ用に編曲していました。その頃、まだ楽譜は読めませんでしたが、全て暗記しており、特にベートーヴェンの交響曲は子供の頃から全てを知っていました」と語るイディル・ビレット。この2枚組には「ベートーヴェンではない」ブラームス(1834-1897)の2曲の交響曲の彼女自身によるピアノ編曲版が収録されています。 指揮者を目指す学生は、学習のために「スコアをそのままピアノで演奏する」ことも求められますと言いますが、やはりピアニストであるビレットの編曲は、どこもかしこも破綻のないものであり、その素晴らしい仕上がりには驚くほかありません。他には、こちらも演奏困難なことで知られる「パガニーニ変奏曲」とライブ収録のハンガリー舞曲、そしてアンコールで演奏された深みのあるカプリッチョ2曲。思わず「すごい!」と声が出てしまうこと間違いありません。
収録作曲家:
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暗き光
ブラームス(1833-1897):
歌曲集 [ヘンゼル/ジェディカー]BRAHMS, J.: Lieder (M. Hensel, Djeddikar)
■声楽曲
発売日:2014年07月23日
NMLアルバム番号:OC883
CD価格:2,224円(税込)
ドレスデンで生まれ、数々の音楽アカデミーで学んだバリトン歌手マルティン・ヘンゼル。チューリヒの音楽アカデミーではヴェルナー・ギューラに師事しリートを研究。ハルトムート・ヘルの元で研鑽を積んでいたときにはフィッシャー・ディースカウとユリア・バラディにも強く影響を受けたといいます。チューリヒ歌劇場でデビューし、数々のオーケストラ(バロックも含む)と共演、多くの歌曲やオラトリオを歌っています。 そんな彼による「暗き光」と題されたこのブラームス(1833-1897)の歌曲集に耳を傾けてみると「交響曲やピアノ曲でのブラームス」とはまた違った印象を受けるのではないしょうか? 交響曲のようなベートーヴェン譲りの堅固さでもなく、晩年のピアノ曲のような内省的で晦渋さでもない、ブラームスの心の声のようなものが、余すことなく表出されているように思えます。もちろん「4つの厳粛な歌」のような、全ての世俗的なものから解脱したかのような精神的な作品も含めて、実直で愛すべき人間であったブラームスが透けて見えるような迫真の歌唱です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
弦楽四重奏曲全集&ピアノ五重奏曲 [グリンゴルツ四重奏団]BRAHMS, J.: String Quartets Nos. 1-3 / Piano Quintet (Gringolts Quartet, Laul)
■室内楽
発売日:2014年06月25日
NMLアルバム番号:ORC100042
2CD価格:2,438円(税込)
ロシアの名ヴァイオリニスト、イリヤ・グリンゴルツが率いる弦楽四重奏団のデビュー・アルバム。彼の漲る自信の現れか、アンサンブルの名前には堂々と自分の名前を冠しているところが注目に値します。このブラームス(1833-1897)は、弦楽四重奏曲での、精緻かつ劇的な表情を持つ第1番と穏やかな第2番、そして活気に満ちた第3番との対比が見事であり、ピアノとの激しいやりとりが緊張感を呼ぶピアノ五重奏曲は、感情の昂りと若さの発露が存分に楽しめる名演となっています。彼らはすでにシューマンの弦楽四重奏曲集とピアノ五重奏曲も録音していて、こちらのリリースも期待したいところです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [リボール/バウアー/ワルシャワ・フィル&合唱団/ヴィト]BRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) (Libor, T.E. Bauer, Warsaw Philharmonic Choir and Orchestra, Wit)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:8.573061
35)
CD価格:1,600円(税込)
コントラバス奏者を父とし、ハンブルクで生まれたブラームス(1833-1897)。彼は幼い頃からピアノの才能を示し、10歳の頃から家計を助けるためにレストランや居酒屋でピアノを演奏したと言います。そんな彼、若い頃から自身の作品については懐疑的であり、かなりの数を破棄してしまいました。この「ドイツ・レクイエム」も24歳の頃に構想されるも、なかなか完成することはなく、ずっと仕舞われていたのですが、1865年に彼の母が死去。これが引き金となり、ようやく全曲が完成したというものです。初演2年前の1867年、出来上がっていた3つの楽章のみが試演されましたが、聴衆の反応は最悪であり、毒舌批評家ハンスリックも皮肉めいた批評を書きました。しかし、ブラームスは諦めることなく作曲を続け、何度も試演を繰り返し、1869年にようやくライネッケ指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により全曲が初演され、この曲の真価が知られるようになったというものです。曲はご存知の通り、ドイツ語のテキストが用いられ、随所に高度な対位法が使われた壮大かつ深淵なもの。ここでは大曲を得意とするヴィトが絶妙のタクトで、全曲を纏め上げています。
収録作曲家:
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■宗教曲
発売日:2014年05月27日
Blu-ray Audio価格:2,224円(税込)
コントラバス奏者を父とし、ハンブルクで生まれたブラームス(1833-1897)。彼は幼い頃からピアノの才能を示し、10歳の頃から家計を助けるためにレストランや居酒屋でピアノを演奏したと言います。そんな彼、若い頃から自身の作品については懐疑的であり、かなりの数を破棄してしまいました。この「ドイツ・レクイエム」も24歳の頃に構想されるも、なかなか完成することはなく、ずっと仕舞われていたのですが、1865年に彼の母が死去。これが引き金となり、ようやく全曲が完成したというものです。初演2年前の1867年、出来上がっていた3つの楽章のみが試演されましたが、聴衆の反応は最悪であり、毒舌批評家ハンスリックも皮肉めいた批評を書きました。しかし、ブラームスは諦めることなく作曲を続け、何度も試演を繰り返し、1869年にようやくライネッケ指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により全曲が初演され、この曲の真価が知られるようになったというものです。曲はご存知の通り、ドイツ語のテキストが用いられ、随所に高度な対位法が使われた壮大かつ深淵なもの。ここでは大曲を得意とするヴィトが絶妙のタクトで、全曲を纏め上げています。
収録作曲家:
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エフゲニー・スヴェトラーノフ
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第3番 ヘ長調
ドビュッシー(1862-1916):
3つの交響的スケッチ「海」 [1975]BRAHMS, J.: Symphony No. 3 / DEBUSSY, C.: La Mer / CHAUSSON, E.: La mort de l'amour (Baker, London Symphony, Svetlanov)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ICAC5123
47)
CD価格:1,650円(税込)
ロシアを代表する「爆演」指揮者スヴェトラーノフ。とは言え、彼の重要なレパートリーの一つがドビュッシー。とりわけ「海」はいくつかの録音が存在し、そのどれもが興味深いものであることは間違いありません。どの時期にも共通して囁かれているのが、「スヴェトラーノフの海はフランス風ではなく、ロシア風である」というもの。確かにこの1975年の演奏からもフランス風の繊細さよりも、力強さが感じられ、とりわけ第3部の「風と海の対話」ではどっしりとした低弦と錚々たる金管、そして最後のティンパニの乱打などからは、全くフランスの香りなどは感じられません。これがスヴェトラーノフ。ブラームスは比較的穏健な第3番が選ばれていますが、こちらも強力にぐいぐい押す演奏であり、どこもかしこも緊張感に溢れています。ボーナスとして収録された、ジャネット・ベイカーが歌うショーソンの洗練された美しさは口直しとでも表現しましょうか…。比較的良好なステレオ録音も嬉しいところです。
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未来・ニシモト=ノイベルト
J.S.バッハ&ブラームスを弾く [未来・ニシモト=ノイベルト]Piano Recital: Nishimoto-Neubert, Miku - BACH, J.S. / BRAHMS, J.
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年01月22日
NMLアルバム番号:SM195
9)
CD価格:2,224円(税込)
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夢の時
デヴィッド・アーロン・カーペンター
ヴィオラ名演集 [カーペンター]BRAHMS, J.: Clarinet Quintet (version for viola and string quartet) / BRIDGE, F.: Lament / MANN, R.: Dreamtime (D.A. Carpenter)
■室内楽
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:ODE1246-2
1)
CD価格:2,250円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [リヒター/ゲンツ/ライプツィヒMDR放送合唱団&交響楽団/オールソップ]BRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) (A.L. Richter, S. Genz, Leipzig MDR Radio Choir and Symphony, Alsop)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2013年10月23日
NMLアルバム番号:8.572996
CD価格:1,600円(税込)
ブラームス(1833-1897)の「ドイツ・レクイエム」は1869年に作曲された宗教曲です。曲自体は1857年にシューマンが死去した時に構想されたと言われていますが、実際には1865年に彼の母が死去したことで完成に至りました。通常、カトリック教会のレクイエムはラテン語で歌われますが、この曲はブラームス自身が選んだテキスト(ルターが訳したドイツ語版聖書など)を用いて、全てドイツ語のテキストで書かれています。ブラームス自身は、この作品を教会で歌うのではなく、演奏会用として考えていて、テキストからは「キリストの復活に関わる部分」が外されているところも興味深いものです。 穏やかな第1曲のメロディが全般に使われながらも、全体にポリフォニックで極めて構造的に書かれた中身の濃い音楽です。演奏しているのは、既にブラームスの交響曲全曲をリリースしているオールソップ。美声で知られるステファン・ゲンツと1990年生まれの新鋭ソプラノA.L.リヒターのソロが、ライプツィヒMDR放送交響楽団と合唱団の渋い音色に花を添えています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 [ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル/スクロヴァチェフスキ]BRAHMS, J.: Symphony No. 4 (German Radio Saarbrucken-Kaiserslautern Philharmonic, Skrowaczewski)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年08月21日
NMLアルバム番号:OC410
2)
CD価格:1,710円(税込)
「ミスターS」スクロヴァチェフスキによるブラームス(1833-1897)交響曲ツィクルス、ここに完結。この交響曲第4番はブラームスの円熟期の作品であり、複雑な管弦楽技法が用いられている上に、終楽章はバロック時代の変奏曲形式である“シャコンヌ”が使われるなど、指揮者にとっても力の見せ所が盛りだくさんの、充実の極みと言った感のある最高作品と言っても過言ではありません。 この4番、ツィクルスの締めくくりとなりますが、実際は2011年の2月から3月にかけて全曲が一気に録音されているため、第1番から第3番と比較しても音楽の流れが滞ることは一切ありません。音色、テンポ、解釈全てにおいて理想的なブラームスです。特に終楽章は圧巻の一言です。スクロヴァチェフスキ。まだまだ進化し続けてます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第3番&第4番 [ハンブルク・フィル/ヤング]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 3 and 4 (Hamburg Philharmonic, Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年08月21日
NMLアルバム番号:OC677
7)
SACD-Hybrid価格:2,224円(税込)
シモーネ・ヤングのブラームス(1833-1897)交響曲全集、ここに完結です。第1番の冒頭では、思いっ切りテンポを落とし重厚に歌わせるかと思えば、第2番では朗々と明るく、まるで地中海の風を思わせるような爽やかさで迫るヤング。彼女の演奏は基本的に対位法と内声を重視するよりも、感情の起伏に沿った流動的で柔軟な音楽を追求することにあるのかもしれません。そのため、ドイツ音楽に堅固さと構造性を期待する人には「緩く」感じる場合もあるかもしれませんが、それはそれ。ブラームスに快楽を求めるのもなかなか良いものです。流麗さが際立つ第3番、過去の巨匠たちの演奏とは一線を画した感のある第4番。どちらも聴きものです。
収録作曲家:
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クラウス・テンシュテット
ブラームス:交響曲 第1番
マルティヌー:交響曲 第4番 [シュトゥットガルト放送響/テンシュテット]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / MARTINU, B.: Symphony No. 4 (Stuttgart Radio Symphony, Tennstedt)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:ICAC5090
2)
CD価格:1,650円(税込)
以前「Concept」レーベルから突如発売されたテンシュテット&シュトゥットガルト放送交響楽団のブラームスとマルティヌー。このレーベル自体謎であり、以降のリリース予定がアナウンスされていたにも拘らず、その後一切消息不明となっており、なおかつ「日本のみ」で発売されていたという不思議な音源です。今回はICA CLASICCSが正式なライセンス契約を結び、発売に至ったもので、CD本体には「初リリース」と記されています。ブラームスでの溢れるパトス、美しい弦とふくよかな木管楽器の響きはとりわけ高く評価されていおり、またマルティヌーはレパートリーの珍しさでも注目を集めたものです。
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ゲーザ・アンダ
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 [アンダ/ケルン放送響/ショルティ/クレンペラー - 録音:1954年、1958年]TCHAIKOVSKY, P.I.: Piano Concerto No. 1 /BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 2 (Anda, Cologne Radio Symphony, Solti, Klemperer) (1954, 1958)
■協奏曲
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:ICAC5092
CD価格:1,650円(税込)
ハンガリー生まれのゲーザ・アンダ(1921-1976)は、その卓越した技巧と美しい音で「驚異的な演奏家」として知られています。フルトヴェングラーからは「ピアノの吟遊詩人」と呼ばれたアンダの演奏は、極めて自由であり、また歌心に富んだものでした。特にバルトークについては、フリッチャイと共演した第3番の協奏曲が伝説的名演として語り継がれています。 このCDに収録された2つの協奏曲は、どちらも重厚華麗な曲で、アンダと同胞のショルティとの火花散るかのようなチャイコフスキーと(こちらは初出)、クレンペラーの個性的な音楽作りが楽しめるブラームス(こちらは新リマスタリング)ともども、見事なものです。
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イディル・ビレット
アーカイヴ・エデイション 第13集
ブラームス(1833-1897) [イディル・ビレット]BRAHMS, J.: Variations on a Theme by Handel / Variations on a Theme by Paganini (Biret Archive Edition, Vol. 13)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年02月20日
NMLアルバム番号:8.571295
CD価格:1,600円(税込)
トルコの期待を一身に集め、世界へと羽ばたき始めたイディル・ビレット20歳の時の録音です。力強いタッチと見事なテクニックはレコード会社のプロデューサーを含む多くの人々を魅了し、すぐさま多くの録音がこの世に生まれて来たのでした。 このブラームス(1834-1897)もそんな1枚です。変奏曲というジャンルは、確かにピアニストの資質を諮るためには最適であることを再認識させてくれる、まさにテクニックと表現の「万華鏡」のような1枚です。ブラームスらしい内声が充実したパッセージを易々と弾きこなすビレット、やはりただ者ではありません。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 ハ短調 Op.68 [ウィーン交響楽団/セルジュ・チェリビダッケ指揮 - 録音:1952年]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 (Vienna Symphony, Celibidache) (1952)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:WS002
11)
CD価格:1,710円(税込)
名指揮者フルトヴェングラーに飽くなき闘争心を抱き、また、自身の芸術を深く追求していく過程にあった若きチェリビダッケの燃えるようなブラームス(1833-1897)です。以前、いくつかのレーベルから非正規盤(?)として発売されていた幻の録音。今回、このマスターテープを保有しているウィーン交響楽団が自らリマスタリングを試み、自信に満ちた音を得て発売に至ったものです。 チェリビダッケ本人の言葉を信じるならば「レコード(CD)は音楽の破壊である、なぜならば音楽というものはホールの音響空間で再現するもので、マイクで収録するのは限界があるからだ」ということになりますが、実際にはSPの時代から歴史的モノラル、そして現代のハイエンドの時代においても、マイクとスピーカーで自然な響きを再現することはある程度可能でした。(ただし70年代に行われた試み、モノラル録音を電子的にステレオに再加工した・・・いわゆる疑似ステレオ・・・については、あまり成功したとは言えない) しかしながら、現在の技術においては、当時録音したモノラルの磁気テープのデータをデジタルリマスターすることで、より良い音を再現できるようになっています。この1952年のモノラル録音の修復も、マスターテープの経年老化などにより、困難な作業を伴いましたが、非線形歪みを極力排除し、新しいフィタリング技術で美しい響きと豊かな空間性を再現することに成功しています。
収録作曲家:
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ショルティ&シカゴ響
ヨーロッパ・デビュー・コンサート [シカゴ交響楽団/ゲオルク・ショルティ指揮 - 録音:1971年]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / MENDELSSOHN, Felix: A Midsummer Night's Dream: Overture (Solti) (1971) (NTSC)
発売日:2012年11月21日
DVD価格:2,370円(税込)
1972年にイギリス国籍を得て帰化、ナイトの称号を授与された名指揮者ゲオルク・ショルティ(1912-1997)。彼は1969年にシカゴ交響楽団の音楽監督に就任し、ほんの数年ほどでこのオーケストラのレベルを世界のトップ・クラスへと高め、1971年にはヨーロッパで演奏旅行を行い大絶賛を浴びました。 この映像はエディンバラでの熱狂的な演奏会の模様を収録したもので、ショルティの果てしないパワーとオーケストラの途方もない実力を伺い知ることができるでしょう。ショルティらしい明晰な音、メリハリのある音楽、そして輝かしい金管セクションと、後のDECCA録音で聴くことのできる「カッコ良いブラームス」がすでに完璧に出来上がっていることがわかります。これは当時のイギリスの聴衆が熱狂したのも頷けます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番&第3番 [ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管/スクロヴァチェフスキ]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 2 and 3 (German Radio Saarbrucken-Kaiserslautern Philharmonic, Skrowaczewski)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:OC409
1)
2CD
通常価格:2,600円→ 特価!:990円(税込)2012年に89歳を迎える「Mr.S」スクロヴァチェフスキ。ますますその燃焼度に磨きがかかり、その生み出す音楽はまさに神の領域に届かんばかりの崇高さを備えています。ザールブリュッケンとのブラームス(1833-1897)は、前作「第1番(OC408)」でも高い評価を受けましたが、今回の第2番、第3番はそれを上回る改心の出来。昨今の流れである「テンポ早め、あっさりめ」のブラームスではなく、全体的に濃厚でボリュームある仕上がりであり、なおかつ必要なところはきちんと聞こえるという誰もが納得の行く音楽となっています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
ブラームス(1833-1897):
カンタータ「リナルド」 [ウィーン放送響/ド・ビリー]BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 2 / BRAHMS, J.: Rinaldo (Vienna Radio Symphony, de Billy)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:OC673
6)
CD価格:2,085円(税込)
ド・ビリーとウィーン放送交響楽団によるベートーヴェン・交響曲シリーズの第4弾(他に「エグモント」と「フィデリオ」もあり)は、初期の名作「交響曲第2番」と、あまり演奏される機会のないブラームスのカンタータ「リナルド」の組み合わせです。一連の作品と同じく、古楽器的なアプローチによる第2番の交響曲は、まるでモーツァルトの曲のように優美であり、すっきりとしたもので、多くの人が持つベートーヴェンのイメージ…重苦しく悲痛な…を見事に覆すのではないでしょうか。「リナルド」は、2007年のザルツブルク音楽祭のライブ録音で、ヘンデルのオペラと同じ素材からなるこの作品を、ヨハン・ボータの情熱的な歌唱と、精緻な男声合唱で恐ろしいまでの雄弁さで表出しています。
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エミール・ギレリス
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番
ドビュッシー:映像 第1集
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第3番他 [ギレリス]BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 2 / DEBUSSY, C.: Images, Book 1 / PROKOFIEV, S.: Piano Sonata No. 3 / Visions fugitives (excerpts) (Gilels)
■協奏曲
発売日:2012年09月12日
NMLアルバム番号:ICAC5077
12)
CD価格:1,650円(税込)
20世紀を代表するロシアの名ピアニスト、エミール・ギレリス(1916-1985)の50代、脂の乗り切った時期の演奏集です。彼はオデッサで生まれ、1930年にオデッサ音楽院に入学、17歳で全ソ連ピアノ・コンクールで優勝した後、1938年、22歳でイザイ国際コンクールの優勝で国際的に認められます。西側で自由に活動することを政府から許されたソ連最初の芸術家として知られ、同じく活動を許可されたヴァイオリニスト、オイストラフと共に演奏旅行を行いました。1947年からヨーロッパで演奏旅行を行い、1955年にはアメリカにデビュー、その優れた音楽性と「鋼鉄のタッチ」は多くの聴衆を魅了しました。 このCDに収録されている1971年のブラームスは彼の絶頂期の録音で、同じ頃のスタジオ録音(ヨッフム指揮のベルリン・フィル)にも匹敵する熱のこもったライブです。その3年後のドビュッシーとプロコフィエフは、どちらもギレリスのお気に入りの作品で、陰影に満ちたドビュッシーと、めりはりのあるプロコフィエフは、ベートーヴェンやブラームスなどのドイツ音楽とは違った味わいを生み出しています。
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ユーリ・バシュメット指揮
ブラームス:交響曲 第3番
チャイコフスキー:交響曲 第6番「悲愴」 [ノーヴァヤ・ロシア国立響/バシュメット]BRAHMS, J.: Symphony No. 3 / TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 6, "Pathetique" (Novaya Rossiya State Symphony, Bashmet)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年09月12日
NMLアルバム番号:ICAC5023
CD価格:1,650円(税込)
現在、最も偉大なるヴィオラ奏者の一人とされるユーリ・バシュメット(1953-)は、最近指揮者としてもめきめき頭角を現し、素晴らしい録音を次々と発表しています。1990年に創立された国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団は1992年からバシュメットが指揮台に立ってきましたが、2002年に芸術監督に就任してからは、その水準が飛躍的に高まり、今やロシアを代表する名オーケストラの一つとして、ゲルギエフやアシュケナージを始めとした大指揮者が訪れたりと、若き情熱を溢れるが如く披露しているのです。決して禁欲的でない芳醇な響き、そして何かを渇望するような斬新な解釈。これらはまさにオーケストラの名が示す通り(ノーヴァヤはロシア語で新しいの意)新時代のロシアを代表する楽団として世界に君臨することでしょう。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番&第4番 [バイエルン放送響/ヤンソンス]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1 and 4 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2012年04月27日
NMLアルバム番号:900112
13)
CD価格:1,725円(税込)
昨年発売のヤンソンス&バイエルン放送響によるブラームス(1833-1897)の第2番&第3番は、第2番での伸びやかさ、第3番でのドラマティックさを前面に出しつつも、細部に至るまでの濃密な感情表現と、練りに練られた解釈と、充実の音色が相俟った素晴らしい演奏を聴くことができました。今回は、残りの2曲、第1番と第4番が満を持しての登場となります。第2番の翌年、2007年に録音された第1番と、2012年2月に録音されたばかりの第4番は、同曲異演盤の中でも群を抜く「革新さ」を持ち、この曲を聞き飽きるほど楽しんだ方にも新たな衝撃を与えることは間違いありません。今回はSACD収録でないのが残念ですが、会場はどちらもヘラクレス・ザールで、豊かな音響は健在です。今秋来日予定のヤンソンス&バイエルン放送響を知るための、最良のアルバムです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 - 第4番他 [ヘルシンボ響/マンゼ]BRAHMS, J.: Symphonies (Complete) (Manze)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年03月14日
NMLアルバム番号:777720-2
1)
SACD-Hybrid価格:4,890円(税込、送料無料)
2006年にヘルシングボリ交響楽団の首席指揮者に就任したアンドリュー・マンゼのブラームスです。以前リリースされたベートーヴェンでは思いの他抑制された表現で、弦楽器の瑞々しさを大切にした良演を披露してくれたものですが、今回のブラームスでは、その表現に一層磨きをかけ、充実した音を聞かせます。古楽奏者として揺るぎない名声を確立したマンゼですが、このようなモダンオケと対峙する時には、エモーショナルな面を強調することはせず、スコアを忠実に、かつ丁寧に描き出すことに力を注ぎ、確実な音像を描き出すことに成功しています。もちろん楽器の配置などには様々な工夫をこらし、アグレッシブな響きも聞こえてくるなど、古楽演奏で培った経験が物を言わせている部分も多々あります。がっつり満腹感をもたらすものではないかもしれませんが、細部までに手が入った精進料理のようなブラームスが却って新鮮さを運びます。最上の響きをSACDハイブリッドの高音質盤でお届けいたします。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第3番
エルガー(1857-1934):
交響曲 第1番 [BBC響/ボールト]BRAHMS, J.: Symphony No. 3 / ELGAR, E.: Symphony No. 1 (BBC Symphony, Boult)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年03月14日
NMLアルバム番号:ICAC5063
CD価格:1,760円(税込)
20世紀最大のイギリスの指揮者、エイドリアン・ボールト(1889-1983)は、エルガーとホルストの正しい解釈者としても並ぶ者がありません。また1930年にBBC交響楽団の初代首席指揮者に就任し、当時「最新」の音楽の普及にも努めたことも忘れてはいけないでしょう。この盤には、すでに晩年に差し掛かってきた巨匠の確固たる演奏が収録されています。プロムスにおけるブラームスの演奏は、学生時代に薫陶を受けたニキシュから受け継いだ「ドイツ音楽の精神」が宿る情熱的で真摯なもの。1976年にライヴ録音された第1番と並ぶ見事な音楽です。エルガーは、まさにボールトの「黄金時代」を象徴する記録であり、同じ年のLPOとのスタジオ録音よりも燃焼度が高いことで知られています。プロムス100周年の記念盤に付録として収録された音源です。
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ブラームス(1833-1897):
合唱と管弦楽のための作品集 [ヴォラク/ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団&管弦楽団/ヴィト]BRAHMS, J.: Choral Music (Wolak, Warsaw Philharmonic Choir and Orchestra, Wit)
■合唱曲
発売日:2012年02月15日
NMLアルバム番号:8.572694
16)
CD価格:1,600円(税込)
ブラームス(1833-1897)の合唱作品と言えば、まず最初に頭に浮かぶのが「ドイツ・レクイエム」ですが、彼は他にも素晴らしい合唱曲をいくつも書いています。彼が最初に合唱曲を書いたのは1857年の時。ここに収録されたアヴェ・マリアになります。その後、1863年にウィーンのジンクアカデミーから指揮者としての招聘を受け、聴衆受けのするバッハのカンタータや自らの「ドイツ・レクイエム」を初演しつつ、合唱の素材をものにし、素晴らしい作品を創り上げていくことになります。その後に書かれた「アルト・ラプソディ」(ゲーテの『冬のハルツ紀行』の断章)や、「運命の歌」での荘厳さはブラームスでなければ書けない深い世界が広がります。また画家フォイエルバハの追悼のために書かれた「悲歌」は悲しみに満ちた内容でありながらも、優しさと希望の光にも満ちた美しい音楽です。絶望しかけた時に、こんな曲が聞こえてきたら・・・。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 ハ短調 Op.68 [ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル/スクロヴァチェフスキ]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 (German Radio Saarbrucken-Kaiserslautern Philharmonic, Skrowaczewski)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年10月12日
NMLアルバム番号:OC408
1)
CD価格:1,710円(税込)
ブルックナー、ベートーヴェンとはまた違う孤高の世界を見せてくれるスクロヴァのブラームス。以前にもハレ管、読響など他のオーケストラとの演奏が話題になっていて、「できることなら、手兵ザールブリュッケンとのブラームスを聴いてみたい!」と思っていた方も多いのではないでしょうか? この演奏は、期待に違わぬ素晴らしいもので、快適なテンポ、重厚な音色はもちろんのこと、とことん丁寧に奏される内声部にもおどろかされます。もちろん要所要所では、絶妙なアゴーギクがつけられています。第4楽章で輝かしいテーマを導くコラールの荘厳さにも圧倒されること間違いありません。艶やかな弦の音色はいぶし銀の如く。まさに満を持してのブラームスです。
収録作曲家:
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ボロディン弦楽四重奏団
シューベルト、ブラームス [ボロディン弦楽四重奏団]SCHUBERT, F. / BRAHMS, J.: String Quartets (Borodin Quartet) (NTSC)
■室内楽
発売日:2011年09月14日
DVD価格:2,370円(税込)
世界中の弦楽四重奏団の中でも、最高位に属するであろうボロディン弦楽四重奏団のフランスでの演奏記録です。この収録の1週間前に、ロンドンのウィグモア・ホールで結成65周年の記念演奏会を行ったという世界で最も活動歴の長いアンサンブルとしても知られています。1945年にロシア(旧ソ連邦)で結成され、歴代メンバーの亡命や海外流出などのアクシデントを乗り越えながら、その伝統は脈々と息づき、時にはショスタコーヴィチの相談を受け、また時にはフランス近代音楽を演奏するなど、多彩な活動を行ってきた彼ら。ここで見せる穏やかな表情の裏には、言葉に尽くせぬ苦労があったに違いありません。熟成に熟成を重ねた深いシューベルトとブラームスです。
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シャルル・ミュンシュ
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
交響曲 第2番 ニ長調 Op.73 [シャルル・ミュンシュ]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1 and 2 (Munch) (NTSC)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年06月22日
DVD価格:2,370円(税込)
大好評、ミュンシュのテレビ放送シリーズです。ミュンシュはボストン交響楽団の音楽監督時代に、積極的にブラームスを取り上げました。交響曲第1番は43回、交響曲第2番は何と!62回、そして第4番は56回もの演奏記録があるのです。演奏旅行の際には必ずと言ってよいほどブラームスを取り上げ、その熱い思いを音にしたのでしょう。1960年の来日公演では第2番を演奏し、大絶賛を浴びたミュンシュ。この映像の第2番はその来日直前の記録です。
収録作曲家:
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エイドリアン・ボールト指揮
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番
エルガー(1857-1934):
エニグマ変奏曲 [BBC交響楽団/ボールト指揮 - 録音:1971年、1976年]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / ELGAR, E.: Enigma Variations (BBC Symphony, Boult) (1971, 1976)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年05月18日
NMLアルバム番号:ICAC5019
CD価格:1,650円(税込)
20世紀の最も偉大な英国の指揮者である、エイドリアン・ボールト(1889-1983)はライプツィヒ音楽院でマックス・レーガーに作曲を学ぶも、当時この地で活躍していたアルトゥール・ニキシュに私淑し大きな影響を受けています。そんな彼は「エルガーの最良の解釈者」として名高いのですが、ニキシュの薫陶のおかげか、ブラームスも得意としていたレパートリーでした。彼はスタジオで3回ブラームスの第1番を録音していますが、このアルバムに収録された1976年のステレオ録音が唯一発表できる音源となっています。燃え上がるような情熱的な演奏です。エルガーは、一部のパートをオルガンで演奏するという珍しいヴァージョンで、こちらも興味深い音です。ボールト85歳の誕生日に行われたインタビューの抜粋(3分程度)は、ボールトの寛いだ姿が垣間見える貴重な記録です。
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バルトーク(1881-1945):
「中国の不思議な役人」組曲
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 [ロンドン響/パステルナック]BARTOK, B.: Miraculous Mandarin Suite (The) / BRAHMS, J.: Symphony No. 1 (London Symphony, Pasternack)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年03月16日
NMLアルバム番号:8.572448
CD価格:1,600円(税込)
ロンドン交響楽団と若手指揮者、パステルナックによるバルトークとブラームスです。指揮者パステルナックはニューヨーク生まれ。16歳の時に奨学金を得て、マンハッタン音楽院で学びます。ネーメ・ヤルヴィ、デーヴィッド・ジンマン、ヨルマ・パヌラなど錚々たる顔ぶれから教えを受け、2002年バルセロナのカダケス国際指揮者コンクール(第1回優勝者はジャナンドレア・ノセダ)で第2位を獲得。将来が期待される新鋭です。このアルバム、そんな彼の若々しい情熱が満ち溢れた好演で、おどろおどろしさよりもシャープさを前面に出したバルトーク、見通しの良いすっきりとしたブラームスと、これらの曲に食傷気味の耳にも新鮮な風をお届けいたします。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第2番&第3番 [バイエルン放送響/ヤンソンス]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 2 and 3 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月09日
NMLアルバム番号:900111
9)
SACD-Hybrid価格:2,085円(税込)
1877年に作曲されたブラームス(1833-1897)の第2番の交響曲は、劇的な面が際立つ第1番と比べると、伸びやかで快活な楽想を持っています。とはいえ、やはりそこはブラームス。流麗さの中にも、彼らしい緊密な構成が見てとれる一筋縄ではいかない作品となっています。1883年に書かれた第3交響曲は緊張感に満ちた開始や、コンパクトな構成が特徴。標題なども付されてなく、とにかく音楽性で勝負する交響曲です。このヤンソンスの演奏は、曲の中に潜むロマン的な抒情、そして哀愁、闘争心など様々な思いをかき立てられる、創造性豊かな仕上がりとなっています。思いの他、ゆったりとしたテンポで始まる第2番。激流の如く流れおちる第3番。しかし、いつものことながら各所に浮かび上がる小さな楽想たちを交通整理するヤンソンスの手腕には驚く他ありません。各々の曲の録音時期もホールも異なっており、それぞれの違いを聴き分ける楽しみも有しています。毎年、多くのブラームスの録音がリリースされますが、これほど自己主張の強い盤は久し振りです。
収録作曲家:
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レヴァイン&ミュンヘン・フィル・ライヴ 第5集
バルトーク(1881-1945):
『青ひげ公の城』/ピアノ協奏曲第3番
『中国の不思議な役人』組曲他 [ミュンヘン・フィル/ジェームズ・レヴァイン指揮]■協奏曲
発売日:2011年02月01日
2CD価格:3,648円(税込、送料無料)
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ・ソナタ 第3番 Op.5
シューマンの主題による変奏曲 Op.9他 [ボイド]BRAHMS, J.: Piano Works (Complete), Vol. 2 (Boyde) - Piano Sonata No. 3 / Variations on a Theme by R. Schumann / 4 Ballades, Op. 10
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC585
2CD
通常価格:3,420円→ 特価!:790円(税込)収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番 [ハンブルク・フィル/ヤング]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 (Hamburg Philharmonic, S. Young)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC675
2)
SACD価格:1,824円(税込)
収録作曲家:
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クレンペラー指揮
ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム
モーツァルト(1756-1791):
セレナード ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」 [クレンペラー - 録音:1954年、1956年]BRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) / MOZART, W.A.: Serenata Notturna (Cologne Radio Symphony, Klemperer) (1954, 1956)
■宗教曲
発売日:2011年01月26日
NMLアルバム番号:ICAC5002
CD価格:1,650円(税込)
20世紀の偉大なる指揮者の一人、クレンペラーの指揮による「ドイツ・レクイエム」です。クレンペラーのドイツ・レクイエムは、1961年録音のフィルハーモニア管との演奏が超名演として知られていますが、こちらはケルン放送交響楽団との演奏。ソリストには容姿淡麗、高貴なる歌唱が知られるソプラノ、グリュンマーと、稀代の名バリトン、プライを起用。悠然たる合唱も魅力です。ボーナス・トラックとして収録された緊迫感溢れるリハーサルの模様も興味深いところです。もう1曲収録されたモーツァルトのセレナードも生気漲る演奏です。良好な保存状態を保ったオリジナル・テープからのCD化も嬉しいところです。
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ルービンシュタイン
ブラームス、ショパン、ファリャ:
作品集 [ルービンシュタイン - ライヴ・イン・チューリッヒ 1966]Piano Recital: Rubinstein, Arthur - BRAHMS, J. / CHOPIN, F. / de FALLA, M. (Live in Zurich, 1966)
■協奏曲
発売日:2011年01月26日
NMLアルバム番号:ICAC5003
CD価格:1,650円(税込)
ショパンのスペシャリストとして知られる名ピアニスト、ルービンシュタイン。彼は前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカ合衆国で活躍しました。、そんな彼にとってこの1963年の録音は歴史的な重要性を持っています。戦争のため、1914年を最後に決してドイツで演奏することのなかったルービンシュタインですが、戦後になって、このオランダのナイメーヘンで演奏会を開催。もちろんドイツからも多くの聴衆が詰めかけ、大絶賛を送ったのでした。この日のプログラムの前半はメディチ・マスターズ(MM029)として既出、この盤で一夜の演奏会が完全に復元されることとなります。収録曲のメインはブラームスの協奏曲のライヴ録音で、スタジオ録音とは違った自発的で素晴らしい音楽を聴くことができます。こちらも良好に保存されたオリジナル・テープからの復刻です。
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ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ・ソナタ集 [ディアス/デンク]BRAHMS, J.: Viola Sonatas Nos. 1 and 2 / Violin Sonata No. 1 (arr. for viola) (Diaz, Denk)
■器楽曲(ヴィオラ)
発売日:2010年06月16日
NMLアルバム番号:8.570827
1)
CD価格:1,600円(税込)
音を聴くことに疲れてしまった人に・・・、静かな力が湧いてくるようなブラームス晩年の名作ソナタもともと渋い作品を書いていたブラームスですが、晩年になってその傾向は一層強まりました。ここに収録されたヴィオラ・ソナタは1894年に作曲されたもので、彼による最後のソナタ形式の作品でもあります。その少し前から創作意欲が衰えてしまっていたブラームス、一度は作曲活動を断念するのですが、1891年に名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトと知り合い、彼の演奏に感銘を受けたことで、また「作曲するぞ」という気持ちが芽生えます。これによって生まれたのがクラリネット三重奏曲op.114とクラリネット五重奏曲op.115、そしてクラリネット・ソナタop.120でした。1895年1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピアノによって行われ、その直後に、このアルバムに収録されたヴィオラ版として作曲家自身の手で編曲が行われました。まるで秋の高く澄みきった空を思わせる深い曲調が今でも広く愛されている名曲です。ヴァイオリン・ソナタ第1番の編曲版は、ハンガリーの奏者エルデーイの編曲によるものです。移調されているせいか、原曲の持つ落ち着いた美しさが一層強調されています。
収録作曲家:
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イージーリスニング・ピアノ・クラシック
ブラームスEasy-Listening Piano Classics: Brahms
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年06月16日
NMLアルバム番号:8.578075-76
2CD
通常価格:1,300円→ 特価!:690円(税込)どちらかと言うと、孤独を楽しみたい大人向けの音楽ブラームス(1833-1897)の曲を「イージーリスニング」にしてしまうなんて、これはとても贅沢なことなのではないでしょうか? とりあえず、煌めく夜景を背にしてブランデーグラスを片手に・・・。もしくは秋の夕暮れ、縁側で虫の声を聞きながら・・・ ゴージャスなひとときにも、ほっとするひとときにも、どちらにもマッチする落ち着いた大人の音楽です。
収録作曲家:
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グレート・コンダクター・シリーズ/ケンペ
ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [フィッシャー=ディースカウ/グリュンマー/ベルリン/フィルケンペ - 録音:1955年]BRAHMS, J.: Deutsches Requiem (Ein) (Fischer-Dieskau, Grummer, Kempe) (1955)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2009年12月16日
NMLアルバム番号:8.111342
CD価格:1,600円(税込)
オペラ指揮者としても名高いケンペ入魂のドイツレクイエムどちらかというと「辛気臭い」と言われがちなブラームスの名曲「ドイツ・レクイエム」の隠れたる名演です。グリュンマーの楚々とした歌声、フィッシャー=ディースカウの張りのある低音。そして何よりケンペらしいゆったりとしたテンポと重厚な管弦楽の響き。完全無比と崇められるクレンペラー盤に比べても何の遜色もないほどの出来なのに、モノラルのせいか、なぜかあまりCD化されることもなかった演奏(一時期疑似ステレオ盤が出回りました)です。この機会にじっくりとその真価をお確かめください。
収録作曲家:
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グレート・ピアニスト・シリーズ/グールド
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番
ブラームス:ピアノ五重奏曲 へ短調 Op.34 [グールド/モントリオール弦楽四重奏団/コロンビア響/バーンスタイン - 録音:1957年]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 2 / BRAHMS, J.: Piano Quintet (Gould) (1957)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年11月25日
NMLアルバム番号:8.111341
CD価格:1,600円(税込)
これぞ“共争曲”2人の天才の火花散るベートーヴェン様々な逸話に事欠かない天才ピアニスト、グレン・グールド。彼がバーンスタインと共演した際も、テンポや解釈の違いについて多くの諍いがあり(バーンスタインが最終的に若いピアニストに屈したと言われますが)結局予定されていたベートーヴェンの協奏曲全曲録音は完成することがありませんでした。この第2番の協奏曲も聴いてみると、オーケストラのみの提示部は悠然としているのですが、ピアノが入ってくると、その軽やかなテンポにバーンスタインが翻弄されている様がよくわかります。かたやブラームスはまさしくグールドと一体となった音楽です。
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番 [スピヴァコフ/ギンディン]BRAHMS, J.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Spivakov)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71082
SACD-Hybrid価格:2,438円(税込)
ブラームス(1833-1897)のヴァイオリン・ソナタ第1番は、交響曲第2番やヴァイオリン協奏曲と同じ頃に書かれた詩的で美しい作品です。敬愛していたクララ・シューマンが愛していたという、ブラームス自身の歌曲「雨の歌」作品59-3のメロディを終楽章に引用していることで、誰がいうともなく「雨の歌」と呼ばれるようになりました。第2番は1886年の作品で、渋く暖かな雰囲気を湛えています。第3番は思いの他技巧的で激しい曲。2楽章の澄み切った美しさは天上的とでもいいましょうか。名手スピヴァコフのヴァイオリンを支えるのは、ロシアの天才ピアニスト、ギンジンです。煌めく技巧の持ち主として知られる彼ですが、ここでは内に秘めた情熱をじっくり聴かせてくれます。
収録作曲家:
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グレート・コンダクター・シリーズ/カラヤン
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番他 [カラヤン/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 - 録音:1943年]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / BEETHOVEN, L.: Leonore Overture No. 3 / STRAUSS, R.: Salome: Dance of the Seven Veils (Karajan) (1943)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年01月14日
NMLアルバム番号:8.111298
7)
CD価格:1,600円(税込)
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ブラームス/シューマン:
ヴァイオリン協奏曲集 [カーラー/ボーンマス響/インキネン]BRAHMS, J. / SCHUMANN, R.: Violin Concertos (Kaler)
■協奏曲
発売日:2008年11月12日
NMLアルバム番号:8.570321
2)
CD価格:1,600円(税込)
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グレート・コンダクター・シリーズ
フルトヴェングラー
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
ブルックナー:交響曲 第7番よりアダージョ [フルトヴェングラー - 録音:1942年、1949年]BRAHMS, J.: Symphony No. 2 / BRUCKNER, A.: Symphony No. 7: II. Adagio (Furtwangler, Commercial Recordings 1940-50, Vol. 7)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年10月08日
NMLアルバム番号:8.111000
1)
CD価格:1,600円(税込)
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グレート・コンダクター・シリーズ
セルゲイ・クーセヴィツキー
ワーグナー作品集 [クーセヴィツキー/ボストン交響楽団 - 録音:1946年-1949年]WAGNER: Opera Overtures / BRAHMS: Academic Festival Overture (Boston Symphony / Koussevitzky) (1946-1949)
発売日:2008年06月11日
NMLアルバム番号:8.111283
CD価格:1,600円(税込)
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シェーンベルク(1874-1951):
作品集 第5集 [ロンドン響/フィルハーモニア管/クラフト]SCHOENBERG, A.: 5 Orchestral Pieces / BRAHMS, J.: Piano Quartet No. 1 (orch. Schoenberg) (Craft) (Schoenberg, Vol. 5)
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2007年01月01日
NMLアルバム番号:8.557524
4)
CD価格:1,600円(税込)
十二音技法生みの親は希代の編曲師シェーンベルクの本領が、十二音音楽であることは論を待たないところですが、かなりの数に上る「編曲」の分野でも、ユニークな仕事振りが光ります。その中でも特に人気の高いものの一つが、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番によるものです。編曲者によれば、「ブラームスが生きていたならばしたであろう様な」流儀の編曲ということですが、弦、管、打のすべてのパートが、大量の音符を撒き散らしていく終楽章など、むしろその大胆さに驚かされます。独奏パートに超絶技巧を取り入れ、オーケストレーションを極彩色に染め上げた、モンのチェロ協奏曲もまた、オドロキの一品です。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲 第4番 ホ短調
ハンガリー舞曲 第2番・第4番-第9番 [ロンドン・フィル/オールソップ]BRAHMS: Symphony No. 4 / Hungarian Dances Nos. 2, 4-9 (orch. Breiner)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2007年12月12日
NMLアルバム番号:8.570233
CD価格:1,600円(税込)
重苦しいばかりがブラームスではない! さっぱりとした味わいもまた麗しい大好評、オールソップのブラームス交響曲全集、ここに完結。音楽の細部までを徹底的に磨きあげた、まるで純米酒のような清冽な味わいのブラームスは聴き手に新しい驚きと感動をもたらすことでしょう。併録のハンガリー舞曲も聴きもの。「奇をてらうことなく正直」な演奏のすがすがしさ。まるで澄み渡った秋の空のような美しさです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ作品集 [バックハウス - 録音:1932年-1936年]BRAHMS: Solo Piano Works (Backhaus) (1932-1936)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2006年08月01日
NMLアルバム番号:8.111041
CD価格:1,600円(税込)
1927年に全曲録音したショパンの練習曲に代表されるように、当初バックハウスはシューマン、リストを含む広いレパートリーの持ち主でした。やがてブラームス、ベートーヴェンを中心とするドイツものに集中するようになり、これらは揺るぎない評価を今でも保っています。ショパンなどを弾いていた頃から、彼の演奏スタイルは堅実で無駄な虚飾を排するオーセンティックなものでしたが、決して譜面の呪縛にとらわれたものでも無味乾燥なものでもなく、一種の「語り口」を持った説得力のあるものでした。これらブラームスの小品、わけてもOp.76-2においては、バックハウス=重厚壮大という先入観を打ち破る、独特の軽みが聴かれます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第15集
交響曲 第3番・第4番 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol. 15
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2006年05月01日
NMLアルバム番号:8.557685
8)
CD価格:1,600円(税込)
2台ピアノでも雄大に響くシンフォニー多くの自作オーケストラ曲、室内楽曲を、1台4手、あるいは2台4手用にピアノ編曲したブラームス、おかげで等シリーズも独奏曲集をはるかに上回る枚数に到達していますが、交響曲第3、4番はついに2回目の登場です。当盤は2台ピアノによる演奏ですが、絶対的なダイナミックレンジや音色の多彩さでは、もちろん原曲に及ばないものの、なかなかスケール感に富んでおり、十分に音楽的で雄大な味わいが楽しめます。編曲技法も巧みで、楽曲の細部の面白さを拾い上げると同時に、微妙なピアノ的な楽想への書き換えも見られ、興味は尽きません。同じ奏者達による連弾版(8.554117、8.554822)との聞き比べもぜひどうぞ。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第13集
弦楽六重奏曲 第1番・第2番 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol. 13
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2005年04月01日
NMLアルバム番号:8.554817
1)
CD-R価格:1,600円(税込)
あの哀愁の旋律が連弾で装いも新たに!膨大なブラームスの4手のためのピアノ作品を紹介する当シリーズ、今回は弦楽六重奏曲2曲の登場です。演奏者の負担が増えたとしても、ある程度多くの声部があって、シンフォニックな響きを志向するような作品のほうが、一般にピアノ編曲に向いていること、そしてブラームスの全室内楽曲中で最も有名な楽章、すなわち「主題と変奏」として親しまれている、哀愁漂う第1番の第2楽章を含んでいることもあり、シリーズのハイライトの一つと申せましょう。編曲によって弦のしなやかな響きが、粒立ちのよい硬質な響きに置き換わるわけですが、そのことによって原曲にはなかった、鮮やかな立体感が浮かび上がってくるのが、聴きどころとなっています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第8集
交響曲第4番/悲劇的序曲 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.8
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2003年06月01日
NMLアルバム番号:8.554117
34)
CD価格:1,600円(税込)
盆栽感覚で味わうブラ4のワビサビ壮大なオーケストラ曲が連弾用編曲になると、「媒体」が変わったという以上の質的変化が感じられるような気がします。すなわちコンサートホールいっぱいに広がっていた壮大さが、ごく普通の日常的な部屋サイズになるようになる、といったところでしょうか。音色の多彩さや、響きの強大さの違いもさることながら、指揮者を媒介とする大人数のアンサンブルが、たった二人の以心伝心によるものに変わっている、という演奏のあり方の違いが大きく影響しているのでしょう。こうして聴いてみると、あの雄大な「ブラ4」がなんだかとっても親密なものになったような、とても不思議な気分がしてきます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第7集
交響曲 第2番・第3番 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.7
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2002年07月01日
NMLアルバム番号:8.554822
21)
CD価格:1,600円(税込)
作品に新たな光を当てる連弾による演奏生オーケストラや録音の代用品としての存在、これらの連弾版の出自には、確かにそういった「実用的」な意味合いがあったことは間違いありません。それゆえ、こういった編曲は20世紀以降、過去の遺物として顧みられなくなってきましたが、近年になり再び、楽曲に新たな光を当てるものとして、積極的に演奏したり鑑賞しようという機運が盛り上がってきています。ブラームスの交響曲の中でも、柔和なイメージの強いこの2曲、硬質な音の輪郭を持つピアノによって演奏されると、かなり違った姿を見せてくれます。特に急速系楽章のコロコロと音が転がるような感覚は新鮮です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ集
第1番・第2番・第3番 [カーラー/ペスカノフ]BRAHMS: Violin Sonatas Nos. 1-3, Opp. 78, 100 and 108
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2002年03月01日
NMLアルバム番号:8.554828
38)
CD-R価格:1,600円(税込)
「あぁー、ええ曲やなぁ・・・。」ブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタを聴くたびに、しみじみとそう思います。自然に溶け合いながら歌う、ヴァイオリンとピアノのコンビネーションの見事さや、美しくロマンティックな旋律美と、人生の酸いも甘いも知り尽くした、オヤジ作曲家ならではの渋みのバランスの絶妙さなど、どこをとっても理想的な音楽といえましょう。何度聴いても飽きがくるどころか、ますます深く楽曲の魅力に虜になるばかりです。第1番から第3番まで、それぞれ異なった個性を持つ、ロマン派ヴァイオリン・ソナタの至宝ともいうべき三幅対、どうぞお楽しみください。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
ブラームス(1833-1897):
二重協奏曲 イ短調 Op.102 [カザルス/チェコ・フィル/セル(1937年)、ティボー/カザルス/コルトー(1929年)]DVORAK, A.: Cello Concerto / BRAHMS, J.: Double Concerto (Casals, Thibaud) (1929, 1937)
■器楽曲(チェロ)
発売日:2001年04月01日
NMLアルバム番号:8.110930
6)
CD価格:1,600円(税込)
スペインのパヴロ・カザルス(1876-1973)の活動は、一チェロ奏者にとどまることなく、室内楽奏者、オーケストラ指揮者、音楽祭の主宰者など多岐にわたりました。ピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)とヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1953)と組んだトリオは、20世紀前半のもっとも高名なピアノ三重奏団として名を残しています。このブラームスの二重協奏曲は、カザルスのオーケストラをコルトーが指揮して他の二人が独奏者となったもの。ドヴォルザークはスペイン内戦を逃れて出国したカザルスが、作曲家の故郷を訪れたさいに録音したもの。いずれも名盤の誉れ高い録音です。(山崎浩太郎)
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第6集
交響曲 第1番 ハ短調
勝利の歌 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.6
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2000年05月01日
NMLアルバム番号:8.554119
15)
CD価格:1,600円(税込)
20本の指が奏でる一味違う「ブラ1」の面白さ数多くある交響曲の中でも最も「コテコテに暑苦しい」というに相応しい、熱っぽい展開が魅力のブラ1をピアノ連弾で弾いたらどうなるか?
その答えがここにあります。例えばこの曲のトレードマークの一つである第1楽章冒頭のように、粘りのある持続音や深みのあるティンパニの打ち込みといった、ピアノという楽器を用いる限り、4本の手と20本の指を駆使してもその熱っぽさを再現するのが難しい場面もないことはありません。しかしそれでも、一つ一つの音がオーケストラよりもはるかに明晰に響くというピアノ連弾ならではの特性が、何やら音符がやたら群れているという、原曲とはまた一味違った暑苦しさを現出させているのがユニークといえるでしょう。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第5集
ドイツ・レクイエム [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.5
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1999年08月01日
NMLアルバム番号:8.554115
CD価格:1,600円(税込)
あの「ドイツ・レクイエム」をピアノだけでなんてまさか!と思われる方が多いことでしょう。実は、ロンドン初演の際に声楽を伴奏したのはピアノ連弾だったのです。当盤は何と、そこから歌を取り去ってピアノだけでやってしまいました。打鍵と共に音が減衰するピアノの特性による物足りなさは否めませんが、原曲の永遠の美を再確認できるのに加え、透き通るようなピアノの高音など、管弦楽と合唱の大音響では表現できない魅力を新たに提示します。本物の歌以上にピアノを歌わせる能力ではピカイチの、ドイツの名デュオの業績、二重丸です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第2集
ハンガリー舞曲集/ワルツ集「愛の歌」 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.2
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1997年11月01日
NMLアルバム番号:8.553140
CD価格:1,600円(税込)
寄り添う二人のピアノが奏でる愛と情熱の歌「ハンガリー舞曲第5番」は、おそらく最も知名度の高いブラームス作品ではないでしょうか。全21曲から成る「ハンガリー舞曲集」は、第5番以外も情熱的な曲揃い、発表当時も瞬く間にヨーロッパ中に広まったのも肯けます。オーケストラ演奏が多い中で、オリジナルのピアノ連弾の録音は決して多くありません。「愛の歌」は連弾と声楽のための作品ですが、ここではピアノだけで演奏されています。題名通り「愛」一杯の逸品。既にナクソスに快活爽快この上ない録音をしている好調のドイツ人男女デュオで。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
51の練習曲 WoO 6 [ビレット]BRAHMS, J.: 51 Exercises, WoO 6 (Biret)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1996年11月01日
NMLアルバム番号:8.553425
6)
CD価格:1,600円(税込)
ブラームスの51(実質は88曲)の練習曲は、純粋に指のトレーニングのために書かれた作品です。例えれば“ブラームス流ハノン”とでも呼ぶべきものなので、所詮“音楽性”とは無縁です。そのため、通常の「ブラームス・ピアノ音楽全集」には収録されて来ませんでした。今回、覚悟を決めたビレット女史の努力で、演奏困難な全曲盤をお届けします。ただ、魅力ある半音階的和声進行や、独自のピアノ書方から、不思議とブラームスらしさが滲み出して来ます。彼のピアノ音楽の“基本構成要素”がここに結集してるようです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調
シューマン(1810-1856):
チェロ協奏曲 イ短調 [クリーゲル/アイルランド国立響/コンスタンティン]BRAHMS: Double Concerto / SCHUMANN: Cello Concerto in A Minor
■協奏曲
発売日:1995年04月01日
NMLアルバム番号:8.550938
CD価格:1,600円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
4手のためのピアノ作品集 第1集
シューマンの主題による変奏曲他 [ケーン/マティース]BRAHMS: Four-Hand Piano Music, Vol.1
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1995年12月01日
NMLアルバム番号:8.553139
CD価格:1,600円(税込)
ブラームス没後百周年に始まる、期待のピアノ連弾曲集第1弾です。作品39のワルツ集や、声楽付きで演奏されることもある「新・愛の歌」といった有名どころが、ピアノ連弾ならではの気楽で親密な音楽を届けてくれることは言うまでもありません。ここでは、珍しい「ロシアの想い出」に注目! ロシア国歌やアリャビエフの「うぐいす」などを素材としたトランスクリプションですが、娯楽音楽を書くつもりだった17歳頃のヨハネス君、若い頃から何故かシリアスな音楽になってしまうのです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
オルガン名曲集 [パーキンス]BRAHMS: Organ Works (Complete)
■器楽曲(オルガン)
発売日:1994年01月01日
NMLアルバム番号:8.550824
CD価格:1,600円(税込)
深い悲しみと祈りに満ちたブラームスのラスト・ワーク◆オルガンの名人を目指したものの難し過ぎて断念したブラームス ◆演奏家断念の一方で作られた壮麗かつ深遠な初期のフーガ群 ◆11のコラール前奏曲はガンに冒されたブラームス最後の作品 ◆絶筆は感動的な「おぉ世よ、私は汝から去らねばならない」
収録作曲家:
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シューマン、ブラームス:
ピアノ五重奏曲 [ヤンドー/コダーイ・クァルテット]SCHUMANN, R. / BRAHMS: Piano Quintets
■室内楽
発売日:1990年10月01日
NMLアルバム番号:8.550406
3)
CD価格:1,600円(税込)
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ガブリエレ・ミケーリ(ピアノ)
2021年アルド・チッコリーニ賞
受賞記念コンサート
D.スカルラッティ/ブラームス/リスト/ラヴェル [ガブリエレ・ミケーリ(ピアノ)]発売日:2023年10月13日
CD価格:2,250円(税込)
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発売日:2023年10月20日
CD 20枚組価格:11,400円(税込、送料無料)
BBCのアーカイヴからお宝続々!
伝説のヒストリカル・レーベルの名演集 第4弾英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いてデジタル・リマスターを施した安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICA CLASSICSより、その名演の数々を復刻するBOXセット第4弾が発売となります。 名演の誉れ高いホーレンシュタインのブルックナー第5番、カオス的な盛り上がりを聴かせるシルヴェストリの「ローマの松」などのほか、第1集(ICAB-5113/廃盤)、第2集(ICAB-5141/廃盤)、第3集(ICAB-5167)同様、20枚の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。いずれもこの機会を逸すると、次の入手はかなり難しいものばかりです。 基本的にBBCレジェンズからリリースされた時点でのリマスタリング音源を使用していますが、その全てをポール・ベイリー(元EMIアビー・ロード・スタジオ、現Re:Sound社)監修のもと改めてチェック。中でもCD15と16のセルが指揮したベートーヴェンについては、ベイリーの手で新たにリマスターが施され、ティンパニの強烈な打撃などモノラルとは思えないほどの臨場感と迫力に溢れた音に仕上がっており、演奏の素晴らしさを際立たせることに成功しています。 録音は全てライヴ。ブックレットは付属しませんが、録音とリマスタリングに関するデータは各CDのスリーブに記載されています。 -
クリスマス・コンサート・
ウィズ・ロバート・ショウ [ロバート・ショウ(指揮)/アトランタ交響合唱団/アトランタ交響楽団]発売日:2023年10月27日
CD価格:1,950円(税込)
アメリカにおける「合唱の神様」と言えばロバート・ショウで衆目の一致するところ。その長いキャリアの中でクリスマス・アルバムを何枚もリリースしていますが、こちらは初出時にクワドラフォニックのLP2枚組QTV-S 34647/48としてリリースされた音源を1枚のCDに収めたもの。ブックレットには初出時のジャケット写真がカラーで掲載されています。 オーケストラと合唱全体で醸し出すハーモニー感、ソロの自然な定位など、エリート・レコーディングズの音作りが活きるレパートリーです。尚、今回のCD化に際して曲順の変更が行われています。
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愛の死
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/ファジル・サイ(ピアノ)]発売日:2023年09月08日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
トルコの鬼才コンポーザー・ピアニスト、ファズル・サイの新しいアルバムは、彼の長年の友人フリーデマン・アイヒホルンとのデュオ。選ばれた作品はシューマンの晩年のヴァイオリン・ソナタ第1番と、3つのロマンス。そしてシューマンとブラームス、ディートリヒの合作「F.A.E.ソナタ」です。 ヨアヒムに献呈されたこのソナタは、第1楽章をディートリヒが作曲、第2楽章と第4楽章はシューマン、第3楽章のスケルツォはブラームスが作曲しました。のちにシューマンが自身の筆になる部分に手を加え、新たにヴァイオリン・ソナタ第3番として完成させていますが、こちらの「F.A.E.ソナタ」の全曲を耳にすることはあまりありません。ここでのアイヒホルンとサイは緊張感あふれる演奏を披露しています。 そして最後に置かれたワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》からの2曲が圧巻。世界初録音となるこのヴァージョンでは、サイのアレンジの妙が生かされており、ワーグナーのうねるような官能的な響きを存分に堪能できます。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。
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クララ、ロベルト、ヨハネス
ロマンスと対位法
シューマン 交響曲 第4番
クララ・シューマン 「ロマンス」
ブラームス 交響曲 第4番 ほか [アレクサンダー・シェリー、ナショナル・アーツ・センター管弦楽団、スチュワート・グッドイヤー、アンジェラ・ヒューイット、川崎洋介]発売日:2023年09月22日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
シェリー指揮NAC管によるシューマン夫妻とブラームス完結編、
アンジェラ・ヒューイットも参加!それぞれ4曲あるシューマンとブラームスの交響曲を第1番から1曲ずつとクララ・シューマンの作品を収録し、3人の親密な関係を紐解こうという企画の第4弾にして完結編。ディスク1枚目にはロベルトがクララの誕生日に贈った交響曲第4番と、クララによる「ロマンス」を収録。2枚目にはブラームスがバッハを始めとしたバロック以前の作品研究の成果を巧みに盛り込み昇華した交響曲第4番と、バッハを手本に対位法を駆使したクララのピアノ作品を収録しています。 アレクサンダー・シェリーとナショナル・アーツ・センター管によるこれら2つの交響曲は、速めのテンポ設定と力強さ、隅々までよく歌いメリハリの効いた表現がたいへん効果的な充実した演奏。クララの室内・器楽作品には前作同様スチュワート・グッドイヤーが参加してリリカルなピアノを聴かせてくれるほか、ラストにはクララをテーマにした美しい即興も披露しています。 また作品22には名手アンジェラ・ヒューイットが登場、ここでは川崎洋介のヴァイオリンによく寄り添い、情感あふれる表現で作品のロマン性をよく引き出しています。 -
オマージュ
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ
シューベルト: 幻想曲
チャイコフスキー: セレナード他 [セルジオ・ティエンポ、ミッシャ・マイスキー、マルタ・アルゲリッチ、ネルソン・フレイレ、アラン・ワイス、リル・ティエンポ、カリン・レヒナー]発売日:2023年09月08日
CD価格:2,475円(税込)
ティエンポから恩人たちへのオマージュ、
アルゲリッチ、マイスキー、フレイレほか豪華共演陣!セルジオ・ティエンポが、自らの芸術を形作るうえでの恩人たちとの、感謝の思いを込めた共演を集めたアルバム。 アルゼンチンの同胞であり師であり長年の友でもあるマルタ・アルゲリッチ、室内楽での共演を重ねているミッシャ・マイスキー、「マルタが音楽の母なら、ネルソンは父」とティエンポが語るネルソン・フレイレ、実の母であり最初のピアノ教師でもあるリル・ティエンポ、デュオのパートナーとして共に活動する妹のカリン・レヒナーなどが参加。お互いを深く認め合う者同士の親密な演奏に心が温まる一枚です。 -
SONUS
クラリネットとピアノのための作品集 [ピエール・ピヒラー(クラリネット)/アルベルト・フランツ(ピアノ)]発売日:2023年09月15日
CD価格:2,325円(税込)
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エストレリータ
チェロで奏でる名曲集 [イム・ヒヨン(チェロ)/リャン・チュフイ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Lim, Hee-Young / Liang, Chuhui - PONCE, M. / BRAHMS, J. / RAVEL, M. / DEBUSSY, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Estrellita)
発売日:2023年09月15日
NMLアルバム番号:ORC100227
CD価格:1,950円(税込)
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ルイス・カウフマン
シューベルト、シューマン、ブラームス、ブロッホ
ソナタ集 [ルイス・カウフマン(ヴァイオリン)/アルトゥール・バルサム(ピアノ)/エレーヌ・ピニャーリ(ピアノ)/ピナ・ポッツィ(ピアノ)]発売日:2023年08月18日
CD価格:2,025円(税込)
500枚余りのレコード録音を残したルイス・カウフマンをロマン派レパートリーで聴く日本でルイス・カウフマンの名前を知る人は少ないかもしれませんが、彼の演奏を耳にした人は多いはず。カウフマンは多数のクラシック音楽のレコードに加え、『風と共に去りぬ』『嵐が丘』『カサブランカ』『ピノキオ』『レベッカ』『アンネの日記』『サウンド・オブ・ミュージック』などの映画のサウンドトラックに参加しているのですから。伝記によれば、ピノキオがクジラに飲み込まれるシーンの音はカウフマンがE線でグリッサンドしてみせたのが採用されたそうで、『風と共に去りぬ』の「タラのテーマ」は監督の前で作曲家と一緒に作り上げたそうです。このアルバムでは、カウフマンには珍しいドイツ・ロマン派の作品を聴くことができます。 カウフマンはカザルス、ガーシュウィン、クライスラー、ハイフェッツといった大演奏家たちとも交友関係がありました。このアルバムの演奏からは、自己顕示をしない真摯な芸術家としてのカウフマンの姿が浮かぶと共に、どこなくクライスラーに通じるウィーン風の音づかいが聞き取れるのが興味深いところです。 3人のピアニストの略歴にも触れたWayne Kileyの解説(英文4ページ)に加え、裏表紙には画家ミルトン・エイブリーが1927年に描いたカウフマンの肖像画がカラーで掲載されています。
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エリザベート王妃国際音楽コンクール 2023
声楽部門 [キム・テハン、ジャスミン・ホワイト、ジュリア・ムジチェンコ=グリーンハルグ、フロリアーヌ・アスレール、チョン・イノ、ジュリエット・メイ ほか]発売日:2023年08月25日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
ロヴロ・ペレティッチ(ギター) [ロヴロ・ペレティッチ(ギター)]Guitar Recital: Peretić, Lovro - BARRIOS MANGORÉ, A. / BRAHMS, J. / CRAEYVANGER, K.A. / DEBUSSY, C. / HENZE, H.W. / OHANA, M. / SCARLATTI, D.
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:8.574539
CD価格:1,600円(税込)
1985年クロアチア生まれのロヴロ・ペレティッチのアルバム。ザグレブ音楽院を卒業後、ジュネーヴ音楽院でジュディカエル・ペロワに学び、2022年に開催されたGFA国際ギターコンクールで優勝を飾りました。2023年と2024年には全米各地とカナダで大規模なコンサート・ツアーが予定されているなど、その将来を嘱望されています。 このアルバムでは18世紀から現代にいたる作品をチョイス。バリオスの官能的な作品やヘンツェのソナタなどを見事な技巧で弾き切るとともに、スカルラッティのソナタやブラームスの間奏曲では自身で編曲も行い、その広範な才能を披露しています。
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ユーディス・シャピロ
ブラームス&ストラヴィンスキー他を弾く [ユーディス・シャピロ(ヴァイオリン) 他]発売日:2023年06月23日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
20世紀中葉のロサンゼルスを魅了したユーディス・シャピロを王道レパートリーで聴くユーディス・シャピロ(1914-2007)は、ニューヨーク州バッファローに生まれたヴァイオリニスト。ソリスト、室内楽奏者、オーケストラのコンサートマスターとして、また古典から現代音楽、更にはポップスや映画音楽まで、多彩な分野で人々を魅了しました。先に発売されたアルバム「アート・オヴ・ユーディス・シャピロ」(BIDD85025)に続く本作では、クラシック音楽のソリストとしての演奏をたっぷりと聴かせます。 シャピロは12歳でバッファロー・フィルと共演、カーティス音楽院でエフレム・ジンバリストに学びました。1941年にロサンゼルスに移り、ハリウッドの映画スタジオ史上初の女性コンサートマスターとなって20年余りにわたって数々の映画のサントラ録音に参加しました。その一方で1943年にはアメリカン・アート四重奏団を結成し、第1ヴァイオリンとして東海岸のジュリアード弦楽四重奏団に匹敵する評価を獲得。1950年代にはRCAビクター交響楽団のコンサートマスターとして、ヤッシャ・ハイフェッツのラロ:スペイン交響曲やツィゴイネルワイゼン等の録音に参加。更にロサンゼルス室内管のメンバーとして現代音楽の演奏に意欲的に取り組み、特にストラヴィンスキーはシャピロを非常に高く評価しました。ソリストとしては、フリッツ・ライナー、ユージン・グーセンス、ウィリアム・スタインバーグらの指揮で演奏、またアルトゥール・シュナーベル、リリー・クラウス、ルドルフ・フィルクシュニー、そしてブルーノ・ワルターのピアノと共演しています。 このアルバムではまずブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタが聞けるのが嬉しいところ。中庸からほんの少し速めに保たれたテンポ、情熱的な場面でも揺るがない造形感覚は、ブラームスにうってつけ。ストラヴィンスキーの2作品は作曲者の監修の元に行われたステレオ録音。ブラームスで見せた音楽的なセンスはストラヴィンスキーの擬古典的作品にもマッチしています。シャピロはブロッホ、バルトーク、ミヨーといった民族性が重視されるレパートリーにも見事に適応しており、「どんな曲でも求められる通りに演奏できた」という評判を裏付けます。民俗的な激しい表現の中にも気品を感じさせる瞬間があるのも魅力で、彼女が高い人気を得ていた一因と推測されます。ピアノのバーコヴィッツはピアティゴルスキーと、ブルックス・スミスはハイフェッツと、繰り返し共演している名手です。 ボーナストラックのように置かれた最後の2曲は一転ポップスの世界。映画スタジオで活躍したシャピロに相応しいムードたっぷりの音楽です。Biddulphの解説書の中ページは通常モノクロですが、このアルバムではシャピロが使っていたピエトロ・グヮルネリの写真を4ページにわたって掲載。入れ込みようが伝わります。
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エリザベート王妃国際音楽コンクール
ピアノ部門 2013 & 2016[4枚組 BOX]
ギルトブルグ、ボロヴィアク、ヴォンドラーチェク、フェッロ [ボリス・ギルトブルグ、マテウシュ・ボロヴィアク、ルカーシュ・ヴォンドラーチェク、アルベルト・フェッロ]発売日:2023年05月12日
CD 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
ギルトブルグの初発売ライヴほか、
エリザベート王妃国際音楽コンクール2013年2016年の第1位と聴衆賞を集めたBOX難関で知られるエリザベート王妃国際音楽コンクールのライヴを集めた4枚組。2013年と2016年に行われたピアノ部門の音源より、第1位と聴衆賞のアーティストたちの4人ライヴが、アーティストごとに1枚ずつのCDに収められています。今回が初発売の音源を多く含んでおり、中でもギルトブルグの演奏は全て今回初登場というのが嬉しいところ。 彼らの若き日の熱演をたっぷりと楽しむことが出来る素晴らしい企画です。