フランツ・シュミット(フランツ) Schmidt, Franz
生没年 | 1874-1939 | 国 | オーストリア |
---|---|---|---|
辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 21165 |
-
フランツ・シュミット(1874-1939):
五重奏曲 イ長調 [リノス・アンサンブル]Franz Schmidt: Quintet in A major for Piano left-hand, Clarinet & String Trio
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:555026-2
CD 価格:1,920円(税込)
オーストリアに生まれ、第一次世界大戦で右腕を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタイン。彼は多くの作曲家に「左手のための作品」を委嘱、その結果生まれた作品は現代でも様々な機会で演奏されています。 このフランツ・シュミット(1874-1939)の《五重奏曲》もその一つで、彼は他にも協奏的作品を含め、何曲かの「左手のための作品」をヴィトゲンシュタインのために書いています。この《五重奏曲》はシュミットが亡くなる前の年の1936年に書かれたもので、同じ形態で書かれたト長調(1926年)の作品よりも一層細やかなピアノ・パートと、クラリネットを交えた多彩な音色が用いられています。またシュミットはこの曲の終楽章に、ヴィトゲンシュタインの師であったヨーゼフ・ラボールが書いた旋律を主題とした変奏曲を置き、この左手のピアニストへの賛辞としています。
収録作曲家:
-
フランツ・シュミット(1874-1939):
〈管弦楽作品集〉
軽騎兵の歌による変奏曲
ピアノとオーケストラのための幻想曲
オーケストラのためのシャコンヌ [スタンチュール/ラインランド=プファルツ州立フィル/ルンプ]SCHMIDT, F.: Variations on a Hussar's Song / Fantasia / Chaconne (Stančul, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Rumpf)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:C5274
CD 価格:2,250円(税込)
現在、フランツ・シュミット(1874-1939)といえば、多くの人はオラトリオ「七つの封印の書」を思い起こすことでしょう。1937年に作曲されたこの曲は第2次世界大戦の開戦を暗示するような不穏な空気に満たされており、彼自身の作曲活動の集大成の意図を持って書いたとされています。 このアルバムには、そんなシュミットの1930年代初頭の作品が2曲と、ピアノと管弦楽のための「幻想曲」(世界初録音)が収録されています。憂鬱な序奏の後に出現する軽快な主題が楽しい「軽騎兵の歌による変奏曲」は1931年にクレメンス・クラウスによって初演され、その後もブルーノ・ワルターをはじめとした大指揮者たちが繰り返し演奏している人気曲です。シャコンヌは元々オルガンのための曲でしたが、「軽騎兵」と同じ年にオーケストレーションを施され、やはりクレメンス・クラウスが初演しています。 このアルバムの一番の注目作である「ピアノと管弦楽のための幻想曲」は、シュミット25歳の頃に書かれた作品で、この曲の素材は、彼の代表作の一つとなる歌劇「ノートル・ダム」の“間奏曲”と“謝肉祭の音楽”にそのまま用いられています。この作品は結局出版されることもなく、そのまま忘れられてしまい、2013年11月になってようやく初演されました(ファビオ・ルイージ指揮ウィーン交響楽団、ピアノ…ヤスミンカ・スタンチュル)。華やかなピアノのパッセージが際立つ、明快かつ穏やかな曲想は、後のシュミットのシリアスな作風とは一線を画したロマンティックを持ち、聴き手に強い印象を残します。
収録作曲家:
-
フランツ・シュミット(1874-1939):
オラトリオ「7つの封印の書」 [フォークト/ツェッペンフェルト/カルナ/ランチ/北ドイツ放送合唱団/ラトビア国立合唱団/ハンブルク・フィル/ヤング]SCHMIDT, F.: Buch mit sieben Siegeln (Das) (Vogt, Zeppenfeld, Kalna, Ranch, NDR Chorus, Latvian State Choir, Hamburg Philharmonic, S. Young)
発売日:2016年01月27日
NMLアルバム番号:OC1840
CD 2枚組 価格:3,184円(税込、送料無料)
フランツ・シュミット(1874-1939)の大作オラトリオ「七つの封印の書」の登場です。1938年に完成されたこの作品は、第2次世界大戦が始まる前の不穏な空気を克明に映し取った問題作であり、またフランツ・シュミット自身の作品の集大成でもあるという壮大なものです。新約聖書の「ヨハネの黙示録」をテキストにしたこの音楽には明確なストーリーはありませんが、のどかな響きに満ちた冒頭の「天上のプロローグ」が終わり、封印が解かれていくたびに、絶望や悲しみが溢れ出してきます。この世界の悲痛な叫びを聴いているだけでも背中が総毛立つに違いありません。 今回のシモーネ・ヤングの指揮によるこの演奏は、迫力はもちろんのこと、作品が内包する諸問題を突きつけてくるかのような迫真に満ちています。軽めの声質であるフローリアン・フォークトをヨハネに配しているところも注目です。
収録作曲家:
-
フランツ・シュミット(1874-1939):
交響曲 第3番
シャコンヌ ニ短調 [マルメ響/シナイスキー]SCHMIDT, F.: Symphony No. 3 / Chaconne (Malmo Symphony, Sinaisky)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年09月15日
NMLアルバム番号:8.572119
22)
CD 価格:1,200円(税込)
移ろい行く音の流れに心を載せて、シューベルトの「未完成」を思いながら書いた作品オーストリアで活躍した作曲家、フランツ・シュミットの第3番の交響曲です(第1番と第2番は8.570828、8.570589で発売中)。この作品は1927~28年にシューベルト生誕100年の記念祭のために作曲され、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に捧げられています。古典的な形式で書かれていますが、曲想はとても感傷的で、とりわけ第1楽章は半音階進行を多用した流動的なテーマに彩られ、不安定でとりとめのないメロディは、どことなく聴き手を落ち着かなくさせるでしょう。落ち着いた第2楽章、活動的なスケルツォを経て、終楽章はコラールのような重々しいテーマで幕を開けます。Allegrovivaceに転じてからもせわしなく動く低音部は強迫観念のように耳から離れることがありません。併録のシャコンヌは1933年にクレメンズ・クラウス指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演された作品。古風な旋律が豊かな音で彩られていく様からは、まるで奇跡のような美しさを感じさせます。
収録作曲家:
-
フランツ・シュミット(1874-1939):
左手ピアノのための協奏曲集 [ベッカー/北ドイツ放送フィル/大植英次]SCHMIDT, F.: Konzertante Variationen uber ein Thema von Beethoven / Piano Concerto in E flat major (Becker, North German Radio Symphony, Oue)
■協奏曲
発売日:2010年07月14日
NMLアルバム番号:777338-2
1)
CD 価格:2,445円(税込)
第1次世界大戦で右腕を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタイン。豊富な財力と知名度を生かし、当時の名作曲家たちに「左手のための作品」を依頼したことで知られています。R・シュトラウス、ブリテン、ヒンデミット、コルンゴルトなどが求めに応じて作曲しましたが、中でもモーリス・ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」は特に有名な作品です。さて、このアルバムに収録されているフランツ・シュミット(1874-1939)の2作品も、同じ目的のために書かれているのですが、当時としては、あまりにも先鋭的な作風だったのか、残念なことにこれらはすっかり忘却の彼方に置き忘れられてしまったようです。ここで演奏しているのは、ベテラン、ベッカー。彼はバッハからリームまで幅広いレパートリーを有したピアニストで、この難しい作品を左手のみでニュアンスたっぷりに表現することに成功しています。大植の指揮も聴きどころです。
収録作曲家:
-
フランツ・シュミット(1874-1939):
交響曲 第2番 他 [マルメ響/シナイスキー]SCHMIDT, F.: Symphony No. 2 / Fuga Solemnis (Malmo Symphony, Sinaisky)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年11月25日
NMLアルバム番号:8.570589
5)
CD 価格:1,200円(税込)
マーラーのライバルと目されつつも生涯我が道を貫いた孤高の作曲家による味のある交響曲1874年、プレスブルク(当時はハンガリーのポズソニー)で生まれたフランツ・シュミットは、幼いころから天才ピアニストとしてハンガリーで活躍していましたが、14歳の時、父親が営む運送業が不正行為に加担していたとされ、一家はウィーンへ移住。そこで彼は当時ウィーンで活躍していた音楽家たちと親しくすることができました。彼はシェーンベルクと同じ年であったにも関わらず、生涯を通じて前衛的な音楽に手を染めることはなく、一生を通じて後期ロマン派の作風を崩すことはありませんでした。この交響曲第2番は1911年から12年に書かれ翌年にウィーンで初演されました。フランツ・シャルクに献呈されていて、弦楽器の書法などから、当時「最も演奏困難な交響曲」の一つに数えられたほどです。大編成の管弦楽の響きが好きな人にはたまらない作品で、第2ヴァイオリンとクラリネットで開始される第1楽章の冒頭から劇的な色合いを帯びていて、時折聞こえる湧き上がるような金管の咆哮は、あの「7つの封印の書」の一節をも思い起こさせてくれます。何といってもこの曲の特徴的なところは第2楽章の長大な変奏曲でしょう。珍品「フーガ・ソレムニス」もすごくカッコイイ作品です。
収録作曲家:
-
オーストリアの名作曲家たちの作品集
FAMOUS AUSTRIAN COMPOSERS - STRAUSS / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BEETHOVEN, L. van / HAYDN, F.J. / HAYDN, M. / ALBRECHTSBERGER, J.G.
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C49370
5CD
通常価格:3,960円→ 特価!:1,536円(税込)