シューベルト(フランツ)
Schubert, Franz
生没年 | 1797-1828 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「シ」 | NML作曲家番号 | 21172 |
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コンスタンティン・クリンメル(バリトン)
シューベルト(1797-1828):
美しき水車小屋の娘 [コンスタンティン・クリンメル、ダニエル・ハイデ]発売日:2023年07月07日
CD価格:2,475円(税込)
クリンメルの「水車小屋」登場1993年ドイツ生まれのバリトン、コンスタンティン・クリンメルのALPHAレーベル3枚目のソロ・アルバム。 ドイツ・ロマン派のバラード集(ALPHA549)、ウィーン古典派のアリア集(ALPHA892)に続く今作は、待望の正統派歌曲集「美しき水車小屋の娘」となりました。彼の美しく滑らかな歌声をこれまで以上に堪能できるアルバムです。
収録作曲家:
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自然のロマン
ドイツ・ロマン派のフルート音楽 [ジュリエット・ユレル、エレーヌ・クヴェール、エマニュエル・ベルトラン]発売日:2023年07月07日
CD価格:2,475円(税込)
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Stimme der Liebe - 愛の声
イアン・パートリッジの85歳を記念して
シューベルト(1797-1828):
歌曲集 [イアン・パートリッジ(テノール・ピアノ)/ジェニファー・パートリッジ(ピアノ)/アーネスト・ラッシュ(ピアノ)]発売日:2023年06月23日
CD価格:2,025円(税込)
2023年6月12日に85歳の誕生日を迎えるイギリスの名テノール歌手イアン・パートリッジ。モンテヴェルディやエリザベス朝のリュート曲から、シェーンベルクとブリテンなどまで幅広いレパートリーを持つパートリッジですが、このアルバムは彼が1968年から72年にかけてBBCラジオで歌った、彼が最も愛するというシューベルトの歌曲を20曲収録したものです。 多くの曲の伴奏を務めるのは彼の妹ジェニファーで、二人は長らく共演し、多くのリサイタルと録音を行っています。アーネスト・ラッシュも彼が信頼するピアニスト。またパートリッジ自らピアノを演奏して歌った3曲も収録されています。
収録作曲家:
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ピアノトリオコンサート
- 室内楽の愉しみ - [安井耕一(ピアノ)、高辻瑶子(ヴァイオリン)、安井総太郎(チェロ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 3 / HAYDN, J.: Keyboard Trio No. 25 / SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 1 (Yoko Takatsuji, Sotaro Yasui, Koichi Yasui)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:SNRT2301
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
安井耕一は、師コンラート・ハンゼン(エドヴィン・フィッシャーの高弟で、フルトヴェングラーとのベートーヴェン第4協奏曲の名演で知られる)からドイツ伝統のピアニズムを濃密に継承した、知る人ぞ知る音の求道者です。国立音楽大学を退官してからも、息子であるチェリスト安井総太郎らと演奏活動をしており、その光沢をまとった美音と格調高い音楽は根強いファンを集めています。 このCDは、2021年10月21日の札幌ふきのとうホールで開催されたピアノトリオの演奏会のライヴ録音で、若い弦楽の2人を触発し音楽の桃源郷へ連れ去らんとする名匠の至芸と、融通無碍な音の会話が、美しい録音に収められています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲集
アルペジオーネ・ソナタ
ノットゥルノ/ロンド [クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)/ターニャ・テツラフ(チェロ)/ラルス・フォークト(ピアノ)]発売日:2023年02月17日
CD 2枚組国内仕様 解説日本語訳/日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
「あまり時間が残されていないなら、お別れにはこれがふさわしい。君たち二人は最高だ。クリストフも実に素晴らしい。そしてフランツときたら。信じがたい。なんという表現。なんという壊れやすさ。なんという愛」 このアルバムの録音を聞いたラルス・フォークトがクリスティアン・テツラフとターニャ・テツラフに宛てた言葉です(「クリストフ」は録音プロデューサー兼エンジニアのクリストフ・フランケ、「フランツ」は作曲者のシューベルト)。 ドイツの中堅世代を代表するソリスト3人によるシューベルトの後期作品を集めたアルバムは、フォークトの早すぎる死により、このトリオの最後の録音となってしまいました。録音セッションが行われたのはフォークトが癌の診断を受ける少し前でしたが、彼はセッションの合間に痛みをこらえてソファに横たわることもあったそうです。しかし録音からはそのような気配は感じられず、端正で軽やかに、必要とあらば地響きを感じさせるほどの力強さでピアノを奏で、テツラフ兄妹と一体となり触発し合って間然するところの無い音楽を奏でています。 3人の技術・解釈は言うまでもなく最高水準で、後期シューベルトならではの天国的な「歌」の魅力と、和声の変化がもたらす明暗の情感も十分に表出。フォークトが「僕の人生のすべてはここに向かっていたんじゃないかとさえ思える」と語った第2番をはじめとする会心の出来。選曲の充実と相まって後期シューベルトの世界に深く浸れるアルバムとなっています。 輸入盤ブックレット(ドイツ語・英語)にはテツラフ兄妹がこの録音の思い出を7ページにわたって綴っており、フォークトを知る人は特別な思いを禁じ得ないでしょう。 国内仕様盤にはその全訳に加え、シューベルト研究家の堀朋平氏による解説が付きます。
収録作曲家:
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シューベルト&クリストフ・ロイ:
音楽劇 もうひとつの『冬の旅』 [アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)/クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)/クラウディオ・ラード(ヴァイオリン) 他]発売日:2023年02月24日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
音楽とパントマイムで綴るシューベルト青春のドラマ もうひとつの『冬の旅』 登場!ザルツブルグ音楽祭や欧州の名門オペラハウスを中心に活躍する演出家クリストフ・ロイの創案、演出による音楽劇 もうひとつの『冬の旅』 の登場です。 ドラマの語り手(歌い手)は、仮構の年老いたシューベルト(アンネ=ゾフィー・フォン・オッター)。ドラマに登場するのは黙役の男女4人――若き日のシューベルト、その親友ショーバーと二人の少女。オッターは、あるときは彼らの心象風景を歌い、あるときは劇中に飛び込んで彼らを慰めたり、勇気づけたり…
そしてクリスティアン・ベザイデンホウト(伴奏とソロ)のフォルテピアノの奏でるシューベルトの歌曲、器楽曲が、このシューベルトの青春のドラマを陰影豊かに彩ります。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
矢島愛子(ピアノ)
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 作品78 D894他 [矢島愛子(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 18 / FRANCK, C.: Prélude, choral et fugue (Aiko Yajima)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:MYCL-00032
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
壮麗なるピアニズム。矢島愛子が奏でるシューベルト、フランク、バッハの美しい調べ。 数多くのコンクールで入賞歴を持ち、早くから実力派ピアニストとして知られる矢島愛子の最新アルバムです。シューベルトの「幻想ソナタ」とも呼ばれるソナタ第18番から始まり、フランクの魅力が凝縮された「前奏曲、コラールとフーガ」、厳かでピアノの華麗さが披露されるバッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」。矢島愛子の洗練された壮美たるピアニズムで、流麗にこれらの作品を描いていきます。繊細なタッチで磨かれた美しい音粒。ダイナミックな音楽性。矢島愛子が奏でる美しさが際立つ名曲3作品をお聴き下さい。
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ピアノ・デュオ
アンナ&イネス・ワラホフスキ
ラハナー、リヒャルト・シュトラウス、シューベルト
ピアノ連弾作品集 [アンナ&イネス・ワラホフスキ(ピアノ・デュオ)]Piano Duet Recital: Walachowski, Anna / Walachowski, Ines - LACHNER, F.P. / STRAUSS, R. / SCHUBERT, F.
発売日:2022年12月16日
NMLアルバム番号:OC486
CD価格:1,950円(税込)
ピアノ・デュオ「アンナ&イネス・ワラホフスキ」のOEHMSレーベル4作目のアルバムは、リヒャルト・シュトラウスとシューベルトの作品集。といっても、シュトラウスの作品は1993年にカタログに掲載された彼唯一の連弾作品である「間奏曲」だけで、メインは同じくシュトラウスが若い頃に連弾用に編曲したフランツ・ラハナーの九重奏曲(世界初録音)です。 フランツ・ラハナーはシューベルトの親友であり、その作風もシューベルトの影響を強く受けています。この九重奏曲も伸びやかで抒情的な旋律に溢れた美しい作品。シュトラウスは管の響きを見事にピアノへと移しています。 同時収録はシューベルトの「幻想曲」。こちらは作曲家晩年の作品で、暗く重厚であるとともにピアノの響きを余すことなく用いた名作です。ほぼ20年にわたり共演を続けるワラホフスキ姉妹の息のあった演奏で。
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発売日:2022年11月25日
CD価格:2,475円(税込)
シューベルトのスペシャリストによるソナタ全集第7弾!2019年に12回のリサイタルでシューベルトのソナタ全曲を弾き切ったマチュー・ゴーデ。その直後から開始されたソナタ全曲と主要ピアノ作品を網羅するプロジェクトの第7弾。終楽章を欠く未完成曲とされる第1番、小粒ながら人気の高い第13番、そして「さすらい人幻想曲」を収録しています。 シューベルト作品の愛らしさ、美しさ、奥深さを瑞々しい感性と繊細なニュアンスで伝える説得力のある演奏です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.99
ピアノ五重奏曲 イ長調 「鱒」 [ブッシュ三重奏団、ダニエル・パルミツィオ、ナオミ・シャハム]SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 1 / Piano Quintet, "Die Forelle" (Palmizio, Shaham, Busch Trio)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:ALPHA884
CD価格:2,475円(税込)
ブッシュ三重奏団によるシューベルト第2弾、「鱒」登場!2012年にロンドンで結成されたブッシュ三重奏団。メンバーのマティウがアドルフ・ブッシュの所有していたグァダニーニのヴァイオリンを使用していることから、この名ヴァイオリニストの名前を冠しています。 ALPHAレーベルで、ドヴォルザークのピアノを含む室内楽作品全集を完結させた彼らが、続いて取り組んでいるシューベルトの第2弾。「冬の旅」などと同時期の作品ながら伸びやかな美しさを湛えたピアノ三重奏曲第1番、二十代前半に書かれ活き活きとした曲想と親しみやすいメロディで広く人気のピアノ五重奏曲「鱒」を収録。彼ららしく起伏に富んだ瑞々しい演奏で、これらの作品の魅力を最大限引き出しています。 「鱒」で共演のダニエル・パルミツィオは数々のコンクールで入賞し、ソリストとして活躍するヴィオラ奏者、指揮者。バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(ヴィオラ版)とブラームスのヴィオラ・ソナタを集めた録音(Zefir Records)などで高く評価されています。 ナオミ・シャハムはゲヴァントハウス管のコントラバス奏者を経て、ブタペスト祝祭管、マーラー・チェンバー、ウエスト・イースト・ディヴィアン管などで活躍しています。
収録作曲家:
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『さすらい人』
シューマン、シューベルト、リスト ピアノ作品集 [セルゲイ・レドキン]Piano Recital: Redkin, Sergei - SCHUMANN, R. / SCHUBERT, F. / LISZT, F. (Vagabund)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:FUG806
CD価格:2,475円(税込)
セルゲイ・レドキン、
「さすらい」をテーマにシューマンとシューベルトを集めた待望のソロ・デビュー・アルバム!1991年ロシア生まれ。2015年チャイコフスキー・コンクール第3位、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位など数多くのコンクールに入賞、2018年には初来日公演も成功させているセルゲイ・レドキン(レーディキン)が、満を持してアルバムをリリース。世界各地の大ホールで弾いてきたレパートリーの中からシューマンの「フモレスケ」とシューベルトの「さすらい人幻想曲」を軸として、さすらい人をテーマにプログラムを編みました。 世界各地を飛び回るコンサート・ピアニストとしての自分のポートレートという意味合いがあるとのことで、持ち前の高い表現力で作品によりそい、奥深い世界観を表現しています。 -
シューベルト(1797-1828):
〈ピアノ作品集 第3集〉
ソナタ 第1番・第4番・第14番
4つの即興曲 Op.90他 [メイラ・ファルカシュ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Works, Vol. 3 (Farkas)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:Gramola99217
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
メイラ・ファルカシュのシューベルト・アルバム第3作。ルーマニアに生まれたファルカシュは15歳の時にイスラエルに移住し、テル・アヴィヴの音楽アカデミーでピアノと室内楽を学びました。その後ニューヨークのマネス音楽院を経てジュリアード音楽院でロジーナ・レヴィーンらに学び、ヴィルヘルム・ケンプのマスタークラスやマールボロ音楽祭などに参加して研鑽を積みます。イツァーク・パールマン、ルドルフ・ゼルキン、ピンカス・ズーカーマンらと共演し、パブロ・カザルスはファルカシュの作品理解の深さと表現力の力強さに感銘を受けたと伝えられます。近年は後進の指導も行っていて、教え子の中にはティル・フェルナーがいます。 このアルバムでは、初期の作品である第1番、第4番と、悲劇的な雰囲気を持つ第14番、4つの即興曲 Op.90に加え、3つの歌曲のリスト編曲版を演奏。多彩なプログラムに、年輪を重ねた演奏家らしい豊かな表情を聞かせます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
シューベルト(1797-1828):
〈ピアノ・ソナタ集 第1集〉
第18番 ト長調 Op.78 D.894
第16番 イ短調 Op.42 D.845 [矢野泰世(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas, Vol. 1 - Nos. 16, 18 (Yasuyo Yano)
発売日:2022年09月16日
NMLアルバム番号:IBS-102020
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
東京出身のピアニスト、矢野泰世が奏でるシューベルトのピアノ・ソナタ。彼女はもともとモダンピアノの演奏家でしたが、ジュリアーノ・カルミニョーラとアンドレア・マルコンが演奏したモーツァルトのヴァイオリン・ソナタの響きに感銘を受けてフォルテピアノの演奏も始め、現在ではモダンピアノ、フォルテピアノの双方を自在に弾きこなす演奏家として活躍しています。 矢野はかねてからシューベルトの音楽に深い思いを寄せていましたが、モダン・ピアノでは自らの思い描くシューベルトを表現しきれないと感じ、一念発起してクリストファー・クラークに晩年のシューベルトが持っていたコンラート・グラーフのレプリカを発注しました。注文から10年を経てようやく完成した楽器を使い、シューベルトが完成させたソナタ11曲の録音を開始します。これはその第1弾。 冒頭を飾るのは後期ソナタ群の入り口とされる第18番。38分余りをかけた悠揚迫らざる演奏で、第21番に通じるおおらかなファンタジーと瞑想を感じさせます。よりダイナミックな起伏と劇的展開を持つ第16番も37分をかけてじっくりと演奏しています。 フォルテピアノの名製作者としても知られるポール・マクナルティが調性した6本のペダルを持つグラーフのレプリカは多彩でデリケートな響きを持ち、それをディテールまですくいあげた録音も聴きもので、シューベルト好きや歴史的ピアノ好きには聞き逃せない1枚です。 ※国内仕様盤には矢野泰世自身による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
シューベルト(1797-1828):
〈ピアノ・ソナタ 第2集〉
ピアノ・ソナタ 第19番・第7番 [矢野泰世(フォルテピアノ)]発売日:2022年09月16日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ローマ・サンタチェチーリア国立音楽院を首席で卒業後、スイス・ルツェルン音楽院で研鑽を積んだ東京出身のピアニスト、矢野泰世。彼女はもともとモダンピアノの演奏家でしたが、2001年にジュリアーノ・カルミニョーラとアンドレア・マルコンが演奏したモーツァルトのヴァイオリン・ソナタの響きに感銘を受け、以来、フォルテピアノの演奏も始め、現在ではモダンピアノ、フォルテピアノの双方を自在に弾きこなす演奏家として活躍しています。 矢野はかねてからシューベルトの音楽に深い思いを寄せていましたが、モダン・ピアノでは自らの思い描くシューベルトを表現しきれないと感じ、一念発起してクリストファー・クラークに晩年のシューベルトが持っていたコンラート・グラーフのレプリカを発注しました。注文から10年を経てようやく完成した楽器を使い、シューベルトが完成させたソナタ11曲の録音を開始しました。これは第18番と第16番を収めた前作に続く第2弾。 古楽器のサウンドはマイルドと思っている人は、第19番冒頭のサウンドから、その激しさに驚かされることでしょう。演奏時間約31分という引き締まったテンポによる劇的な起伏はまさに「ベートーヴェンへのオマージュ」という評価に相応しいものです。両端楽章が「アレグロ・モデラート」と指定された第7番は一転して晴朗で穏やかなムードを基調とした演奏。若きシューベルトに期待する旋律美や伝統舞曲のリズムが随所に華やぎを添えています。 今回は楽器製作者のクリストファー・クラーク自身が録音に立ち会い、6本のペダルを持つグラーフのレプリカから時に嵐のような響きさえ引き出し、その表現力の多彩さを聞かせます。そのサウンドの生々しさを伝える録音も聴きもので、シューベルト好きや歴史的ピアノ好きには聞き逃せない1枚です。 ※国内仕様盤には矢野泰世自身による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ミュージカル・アート四重奏団
米コロムビア録音集
ハイドン&シューベルト [ミュージカル・アート四重奏団]発売日:2022年08月26日
CD価格:1,725円(税込)
ジュリアード音楽院の前身Instiute of Musical Artの教師と卒業生たちが1926年に結成したミュージカル・アート四重奏団(MAQ)。その米コロムビア録音を復刻・集成しました。MAQは、まだ室内楽の人気が高くなかった時代のアメリカで、ペロレ四重奏団(ヴィオラのリリアン・フックスが在籍)と共に、アメリカ生まれの気鋭の弦楽四重奏団として注目され、MAQを聴いたグレゴール・ピアティゴルスキーは「今まで聞いた弦楽四重奏団のベスト」と称賛しました。 20年以上の活動歴がありながら録音が少なく、また冒頭に収められたハイドンの作品54-2はハイドンの弦楽四重奏曲の(抜粋ではなく全楽章を通しての)世界初録音であったことから、これは貴重な復刻です。ハイドンとシューベルト、それぞれの「ひばり」にちなんだ曲を収めているのも目を引きます。 創設者でリーダーのサッシャ・ヤコブセンは帝政ロシアの支配下にあったヘルシンキでユダヤ系の家族に生まれました。レオポルト・アウアーに学びましたが、その後帝政ロシアの不安定化で国外へ逃れ、アメリカに渡り、そこで活躍します。ガーシュウィンが1921年に作曲した“Mischa, Yascha, Toscha, Sascha”のサッシャとはヤコブセンのことで、当CDのブックレット最終ページにはこの曲の歌詞が印刷されています(ちなみに、ミッシャはエルマン、ヤッシャはハイフェッツ、トッシャはザイデル)。 原盤解説書には弦楽器演奏の歴史に詳しいタリー・ポッター氏による充実した解説(英文12ページ)が掲載されています。
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ARPEGGIONE
シューベルト/ブルグミュラー:
アルペジオーネのための作品集 [ロレンツ・ドゥフトシュミット(アルペジオーネ)/パウル・グルダ(ハンマークラヴィーア)/ダヴィッド・ベルクミュラー(ギター) 他]SCHUBERT, F.: Arpeggione Sonata / Lieder (arr. for arpeggione and fortepiano) / BURGMULLER, J.F.F.: 3 Nocturnes (Duftschmid, P. Gulda, D. Bergmüller)
発売日:2022年07月29日
NMLアルバム番号:555446-2
CD価格:1,800円(税込)
1820年代にウィーンのギター製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファー(1778–1853)により発明された、6弦の弦楽器「アルペジオーネ」。ギターのような24のフレットを持ちながら、チェロの特性も備えており「ギター・チェロ」という別名でも呼ばれ、発明から10年間ほどは高い人気を誇りましたが、やがて歴史の中に消えてしまいました。 このアルバムではヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として知られるドゥフトシュミットがアルペジオーネの復元楽器を使い、名作「アルペジオーネ・ソナタ」を演奏。共演がパウル・グルダで、楽器がアルペジオーネが発明されたのと同じ1824年製のグラーフのオリジナルという点も見逃せません。5つの歌曲ではその直前に歌詞の朗読を入れることで、歌の無いアルペジオーネの演奏でも楽しめるようにしています。 ピアノ 教則本の作曲家として知られるブルグミュラーの「3つの夜想曲」はギターの伴奏で演奏。こちらもアルペジオーネの発案者であるシュタウファーのオリジナル楽器を使うという徹底ぶりです。 企画から演奏までこだわり抜いた一枚をお楽しみください。
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『シューベルト・イン・ラヴ』
ポップス調アレンジで聴くシューベルト作品の魅力
[LPヴァージョン] [ローズマリー・スタンドレー & アンサンブル・コントラスト with サンドリーヌ・ピオー、エレル・ベッソン]発売日:2022年07月08日
LP価格:2,850円(税込)
フランスで活躍するポップス界の歌姫が贈る、シューベルトの新しい魅力フランスを中心に活躍し、1930-50年代のポップスを歌うバンド"モリアーティ"のヴォーカリストであるローズマリー・スタンドレーと、近現代音楽を中心にクロスオーヴァー系もアコースティックな楽器でセンスあざやかにこなす実力派集団、アンサンブル・コントラストが手を組んだシューベルトの作品集。ピアノを担当するグループの中心メンバー、ジョアン・ファルジョによる、原曲のイメージを生かした美しくも物憂いアレンジで収めています。 方々から引っ張りだこの人気ソプラノ、サンドリーヌ・ピオーと、ヨーロッパ・ジャズ界で話題の女性トランペッターでALPHAからアルバム(ALPHA298)をリリースしているエレル・ベッソンも参加。心地よく力の抜けたヴォーカルと演奏が、シューベルト作品が本質的に持つ魅力を新しい角度から楽しませてくれます。ピオーがリードする「夜と夢」も絶品。 2020年発売のアルバム(ALPHA418)から、器楽のみによる4つのトラックを省いてアナログ化したもの。
収録作曲家:
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Winterreise - 冬の旅 [オリヴァー・ヴェルター(ギター・歌)/クララ・フリューシュテュック(ピアノ・電子楽器)]
発売日:2022年07月22日
CD価格:1,950円(税込)
ウィーンとインスブルックを拠点とし、シンガーソングライター、作曲家として活躍してするオリヴァー・ヴェルターが歌う永遠の名作、シューベルトの『冬の旅』。ヴェルターとピアニスト、フリューシュテュックは作品を各曲を自由に配置するなど、新たな解釈を施し、モダンなポップ・ソングとして表現しています。 (なお、原曲の第2曲にあたる「風見の旗」は歌われておりません)
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ舞曲、レントラーとエコセーズ集 [リュウ・ヤン(ピアノ/フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: German Dances, Ländlers and Écossaises (Yang Liu)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:8.573941
CD価格:1,600円(税込)
歌曲王として知られるシューベルトですが、31年という短い生涯を通じてピアノ曲も夥しい数を遺しています。ワルツやドイツ舞曲などの小品のほとんどは、彼の友人たちの前で即興的に演奏した曲をもとに書き留められたとされており、親しみやすく、ピアノの心得のある人ならば、誰でも気軽に演奏が可能です。1曲1曲は短めに書かれており、踊りの間は繰り返して演奏できます。このディスクでは ドイツ舞曲にレントラー(3拍子の田舎風の踊り)やエコセーズ(スコットランド由来の舞曲)を交えて変化を演出しています。 ピアニスト、リュウ・ヤンはスタインウェイと、1820年代のフォルテピアノのレプリカを弾き分け、アルバム全体に変化をつけています。またトラック16はいくつかの草稿を組み合わせたもの。未完の曲についてはリュウ・ヤン自身が補筆しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番 ロ短調「未完成」 D 759 [クラングコレクティフ・ウィーン/レミ・バロー(指揮)]発売日:2022年05月20日
LP価格:3,825円(税込、送料無料)
レミ・バローの新オーケストラ旗揚げ公演の「未完成」が
「ピュア・アナログ・プロダクション・チェーン」でLPリリースザンクトフローリアン修道院教会でブルックナーの交響曲全曲録音を進めているレミ・バローが2018年にウィーンの5つのオーケストラ(ウィーン・フィル、ウィーン響、ウィー ン放送響、トーンキュンストラー管、フォルクスオーパー管)のメンバーを集めて旗揚げしたアンサンブル、クラングコレクティフ・ウィーンの第1回公演から「未完成」がLPリリースされます。 パリ生まれのレミ・バローは2004年にウィーンに拠点を移し、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場の第1ヴァイオリンで弾いていたこともあります。長い残響を持つザンクトフローリアンの教会では師のチェリビダッケの晩年を思わせる雄大なテンポの演奏を聴かせますが、ここでは標準的なテンポを採りつつ彼の求めるウィーン古典派・ロマン派の姿を聴かせてくれます。収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
劇音楽『魔法の竪琴』 D 644(演奏会用組曲) [ウィーン・ユンゲ・フィルハーモニー/ミヒャエル・レスキー(指揮)]SCHUBERT, F.: Zauberharfe (Die) (arr. B. Newbould) (Junge Philharmonie Wien, Lessky)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:Gramola99263
CD価格:2,325円(税込)
シューベルトが1820年に作曲した劇音楽『魔法の竪琴』。意欲作ではあったものの、初演時に聴衆や批評家から酷評され、現在では『ロザムンデ』に転用された序曲が知られるのみ。全曲が演奏されることはほとんどありません。 その理由の一つには「作品全体が当時流行していた『魔法劇』のレベルをはるかに超えているため」と指揮者ミヒャエル・レスキーはブックレットの中で語っています。彼は更に「“回文”と題された不思議な曲の挿入、緊張を高めるためのメロドラマの多用、そして核となる“円卓の騎士”たちの物語。数多くの要素が盛り込まれており、シューベルトの完全な自筆譜も残っていないため、その全貌を理解するのは容易なことではありません。」と続けています。 そこで今回、レスキーが演奏したのは、イギリス出身の音楽学者でシューベルト研究家のブライアン・ニューボールドによる「オーケストラ組曲版」。ニューボールドは必ずしも劇の展開に沿うことはなく、音楽的な視点から、まとまりがありかつ変化に富んだ物語として再構築。シューベルトの音楽のみを味わえる洗練された作品へと仕上げています。 演奏するウィーン・ユンゲ・フィルハーモニーは、1997年創立の17歳から27歳までの才能ある若い音楽家で構成された、オーストリアを中心に活動するオーケストラ。毎年少なくとも10のプロジェクトに取り組み、およそ25のコンサートを行うプロの楽団。今回のメンバーにはフルートに北畠 奈緒、トランペットに木村結衣、2人の日本人演奏家も参加しています。
収録作曲家:
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Lebensfreude - 人生の喜び
シューベルト(1797-1828):
序曲集 [ベルリン交響楽団/ハンスイェルク・シェレンベルガー(指揮)]SCHUBERT, F.: Overtures (Lebensfreude) (Berlin Symphony, Schellenberger)
発売日:2022年04月29日
NMLアルバム番号:SM361
CD価格:1,950円(税込)
ハンスイェルク・シェレンベルガーはドイツ生まれのオーボエ奏者・指揮者。カラヤンにスカウトされて1980年から20年間にわたりベルリン・フィルの首席オーボエ奏者を務めました。退任後は指揮活動を増やしてきましたが、2021/22シーズンからベルリン交響楽団の首席指揮者に就任しています。 このアルバムには、シューベルトが作曲した様々な序曲が収録されています。シューベルトのピアノ曲や歌曲にはナイーブで喜びに満ちた感情と、深い痛みを伴う深淵が隣り合っていることがしばしばですが、これらの序曲のほとんどは、軽やかで曇りのない明るさや、ポジティブで喜びに満ちた感覚に満たされています。聴き手は天才シューベルトの全く異なる側面、すなわち強い希望の感覚と奔放なバイタリティを知ることができるでしょう。 シェレンベルガーの指揮は音楽をしっかりと構築した手堅いものです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ全集 [レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)/ヴォルフガング・ブルンナー(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Violin Sonatas (Complete) (Neudauer, W. Brunner)
発売日:2022年03月04日
NMLアルバム番号:555153-2
CD価格:1,800円(税込)
2006年、15歳の時にアウグスブルクで開催された『レオポルト・モーツァルト国際コンクール』で第1位を受賞した後、ソリスト、室内楽奏者として活躍するヴァイオリニスト、レーナ・ノイダウアー。今作では1743年製のロレンツォ・グァダニーニにガット弦を張り、美しく典雅な音色でシューベルトのヴァイオリン作品を演奏しています。 1816年に書かれた3作は、アントン・ディアベリが出版時に「ソナチネ」と名付けたため、現在でもしばしばこの名前で呼ばれます。美しい旋律にあふれた短くシンプルな作品です。しかし、そのわずか1年後に作曲されたイ長調のソナタは、構造も複雑になっており、演奏時間も20分を超える長さを持つ意欲作です。 ここで伴奏を務めるブルンナーは、製作年代の違う2台のフォルテピアノを駆使し、作品の持ち味を最大に生かしています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第20番・第21番 [デイヴィッド・デヴォー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 20 and 21 (Deveau)
発売日:2022年03月11日
NMLアルバム番号:Steinway30128
CD価格:2,250円(税込)
1953年、マサチューセッツ州コンコード生まれのピアニスト、デイヴィッド・デヴォー。 ボストンを中心にコンサート活動を行い、高く評価されている彼が弾くシューベルト最晩年の2曲のソナタです。 「高峰のようにそびえ立つこの2曲のソナタの楽譜には、人間が経験するあらゆる感情が刻まれており、特に緩徐楽章がその核心となっています。音楽家や聴衆が慰めや希望を求め、絶望を克服しようとする時に、このソナタに何度も立ち返るのは自然なことです」と語るデヴォー。一音、一音かみしめるように味わい深い演奏を行い、聞き手を魅了します。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ・ミサ曲
ブラームス(1833-1897):
四重唱曲 Op.92他 [イル・ディヴェルティメント(アンサンブル)/アンサンブル・エドワード・H・タール/ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン/ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)/フランツ・クサヴァー・ヤンス(指揮)]Choral Concert: Luzerner Vokalsolisten - SCHUBERT, F. / ROSSINI, G. / BRAHMS, J.
発売日:2022年03月18日
NMLアルバム番号:TUDOR7503
CD価格:1,650円(税込)
1970年、ルツェルン音楽祭でアレッサンドロ・スカルラッティの「聖チェチーリアの夕べの祈り」の世界初演をきっかけに、フランツ・クサヴァー・ヤンスとハンス・イェルク・ヤンスの2人によって創設された声楽アンサンブル「ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン」。ペーター・マークやヴォルフガング・サヴァリッシュ、ミシェル・コルボら錚々たる指揮者たちとも共演し、バロックから近現代まで幅広い演目を歌いましたが、出発点となったアレッサンドロ・スカルラッティには特に注力、1983年から88年まで毎年ルツェルン音楽祭の期間中に、聖レオデガー教会でハンス・イェルク・ヤンスの指揮のもと演奏を重ねました。 1980年に録音されたこのアルバムには、2つの器楽アンサンブル“イル・ディヴェルティメント”と“アンサンブル・エドワード・H・タール”との共演による、シューベルトの「ドイツ・ミサ曲」を中心にしたプログラムが収録されています。絶妙に溶け合う美しい声の饗宴が繰り広げられます。 ブラームスの四重唱曲にピアノ伴奏で参加しているのは名手ミェチスワフ・ホルショフスキ。この時点ですでに88歳という年齢にもかかわらず味わい深い演奏を聞かせます。 *既発のLPより復刻となります。
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SCHUBERTIADE
シューベルティアーデ
シューベルト(1797-1828):
合唱曲集 [クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)/メリット・オスターマン(メゾ・ソプラノ)/アンドルー・リプリ・マイアー(テノール)/ユストゥス・ゼイエン(ピアノ)/バイエルン放送合唱団/ハワード・アーマン(指揮)]SCHUBERT, F.: Choral Music (Schubertiade) (C. Landshamer, Bavarian Radio Chorus, J. Zeyen, H. Arman)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:900528
CD価格:2,100円(税込)
1800年初頭、ブルジョアの音楽文化ではポリフォニックな声楽作品がもてはやされました。その多くはサロンで奏される各パート一人で歌う四重唱や二重唱でしたが、当時すでにウィーンにはアマチュア合唱団が存在し、定期的なコンサートも開催されていました。そしてシューベルトの声楽曲はこれらの合唱団でしばしば演奏され、一般の人々の注目を集めていました。 また、シューベルトの作品が初めてウィーン楽友協会で演奏されたのは1821年1月25日のことで、この時にはピアノを伴う男声、女声合唱団が「ゴンドラの乗り手」や「セレナード」などを演奏しました。 最後に置かれた「ミリアムの勝利の歌」は宗教的な内容を持つ合唱曲。モーセの姉ミリアムがシンバルを打ち鳴らしながらイスラエルの民を鼓舞しエジプトを脱出する物語で、ソプラノ独唱が先導する混声合唱団が壮大な物語を歌いあげるという大作。曲の終わりは圧巻のフーガで締めくくられます。 ハワード・アーマン率いるバイエルン放送合唱団とソリストたちの素晴らしい歌唱をお楽しみください。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
冬の旅 D.911 [ベンヤミン・アップル、ジェームズ・ベイリュー]SCHUBERT, F.: Winterreise (Appl, Baillieu)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ALPHA854
CD価格:2,475円(税込)
フィッシャー=ディースカウ最後の愛弟子による『冬の旅』1982年にドイツのレーゲンスブルクに生まれたベンヤミン・アップル。フィッシャー=ディースカウが2012年に亡くなる2週間前までレッスンを受けていたという、最後の弟子による『冬の旅』がALPHA CLASSICSから登場。生涯をかけて8回、ライヴも入れると十数種の『冬の旅』録音を残した師から受け継いだ表現は、この歌曲集の暗い影ばかりを追うものからは遠く、持ち前の美声を生かしてそれぞれの曲が持つ美しさを豊かに歌い上げています。 「辻音楽師」の浮遊するような表情も絶妙。アップルは今後も数枚のアルバムをALPHA CLASSICSよりリリース予定です。
収録作曲家:
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Schubert on tape
シューベルト(1797-1828):
即興曲と楽興の時 [エドナ・ステルン(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 4 Impromptus, D. 899 / 6 Moments Musicaux, D. 780 (Schubert on Tape) (Edna Stern)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ORC100192
CD価格:1,950円(税込)
バッハからロマン派までの作品をピリオド楽器とモダン楽器を使い分けて録音し、高い評価を得て来たエドナ・ステルン。今回はシューベルトに向き合うために真摯さを第一に尊重した結果、デジタルによる録音・編集技術を離れて、アナログ・テープへの録音を採用。一つ一つの曲をノン・ストップで演奏し、編集や音の加工は一切しないというアプローチを採りました。 「CDを出すたびに、今度はモダン? それともピリオド? と質問されるけれど、どの楽器にも必要な表現能力は備わっている。」と語るステルンがシューベルトに選んだのはベーゼンドルファー。その柔和であたたかな響きは、これらの楽曲にふさわしいと同時に、演奏家ステルンの円熟の境地、心からの歌を伝えるようです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲全集と断章集 [オルフェオ・バロック管弦楽団/ミヒ・ガイック(指揮)]SCHUBERT, F.: Symphonies (Complete) / Orchestral fragments (L'Orfeo Baroque Orchestra, M. Gaigg)
発売日:2021年12月10日
NMLアルバム番号:555228-2
CD 4枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
オルフェオ・バロック管弦楽団の創立25年記念企画は、新シューベルト全集及びホーエネムスのシューベルティアーデ音楽祭との協力によるシューベルト交響曲全集&断章集です。 もととなっているのは、2018年5月にシューベルティアーデ音楽祭で4日間連続で行われた演奏会のライヴ録音。演奏会では新シューベルト全集(Neue Schubert-Ausgabe)の研究者ミヒャエル・クーベが作品紹介を行いましたが、CD1 に収められた6曲の断章はクーベによって校訂譜が編集されたもので、これが世界初録音です。 ガイッグとオルフェオ・バロック管は2011年にドイツ・ハルモニア・ムンディにシューベルトの交響曲第5番と序曲集の録音を行っていますが、ここでは更に一歩進んだ最新の知見に基づくシューベルト演奏をしているものと期待されます。 指揮者のミヒ・ガイックはオーストリア、シェーフリング出身。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でヴァイオリンを学び、在学中にニコラウス・アーノンクールから強い影響を受け、イングリッド・セイファートとシギスヴァルト・クイケンからバロック・ヴァイオリンの指導を受けました。1983年にラルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団を創設、1995年まで音楽監督を務めた後、1996年にオーボエ奏者のカリン・ファン・ヘールデンとともにオルフェオ・バロック管弦楽団を創設。これまでに40作以上のアルバムを録音し、世界中で高く評価されました。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ミサ曲集全集(第1番-第6番)
ドイツ・ミサ曲 [ハンス・ギレスベルガー(指揮)/マルティン・ベールマン(指揮)/ウィーン室内合唱団/ウィーン交響楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 3枚組価格:2,550円(税込)
ドイツの合唱指揮者ハンス・ギレスベルガー(1909-1986)とマルティン・ベールマン(1930-2014)によるシューベルトのミサ曲集。 「ドイツ・ミサ」で通常最後に置かれる補遺の「主の祈り」ですが、この演奏では第7曲に挿入され、またオルガン版ではなく死後出版された管楽器とティンパニによる大規模な編成による伴奏パート版が用いられています。 一連のミサ曲も清々しい美しさに満ちた佳曲です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ集 D157、D664、D850 [コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 1, 13 and 17 (Mastroprimiano)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:CDS7906
CD価格:1,950円(税込)
“歌曲王”として知られるシューベルトですが、彼は若い頃からピアノ・ソナタも途切れることなく作曲していました。それらはどれも力作であり、ベートーヴェンの影響と歌謡性が融合した見事な作品ばかりです。 18歳の時に書かれた第1番は現在3楽章の作品ですが、本来恐らくは全4楽章あり、終楽章が紛失あるいは未完と考えられています。明朗な楽想の中に時折挟まれる短調の旋律が印象的なシューベルトらしい歌心たっぷりの曲です。 第13番イ長調は22歳のシューベルトによる小規模なソナタ。この曲も長調と短調の交代と、軽やかな第3楽章の旋律が印象的です。 第17番は1825年の作品。こちらは全曲40分ほどの長さを持つ大規模なソナタで、技巧的かつパワフルな印象を与えます。重厚な第1楽章から第3楽章に比べると、予想外に優雅で軽やかな終楽章を持つことでも知られます。 演奏するマストロ・プリミアーノは歴史的な楽器を操り、18世紀から19世紀の作品を得意とするピアニスト。これまでクレメンティやベートーヴェンの演奏で高く評価されています。
収録作曲家:
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鶴澤 奏(ピアノ)
An die Musik
シューベルト・アルバム [鶴澤 奏(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Music - Piano Sonata No. 3 / 3 Klavierstücke / Adagio, D. 505 / Waltz, "Kupelwieser-Walzer" (An die Musik) (Kanade Tsurusawa)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:SNRT2102
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
1994年生まれの鶴澤奏によるシューベルト・アルバム。謙虚で気負いのない自然体のピアノが、シューベルトの佳曲の魅力を清々しく引き出しており、珍しいD459のソナタを含む選曲もたいへん素敵です。 アルバム名のAn die Musikは、シューベルトの名歌曲のタイトルに、鶴澤の信条を重ね合わせたもの。凛として純度の高い音楽を奏でる、稀有な新進ピアニストのデビュー盤です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調「四重奏断章」D.703
弦楽四重奏曲 第15番 ト長調 D.887 [フィッツウィリアム弦楽四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartets, D. 103, 161 and 887 (Late String Quartets) (Fitzwilliam String Quartet)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:CKD673
CD価格:2,475円(税込)
レーベルを超えた企画、シューベルト後期弦楽四重奏曲集第2弾50年余の歴史を誇るフィッツウィリアム弦楽四重奏団によるシューベルトの後期弦楽四重奏曲集。2020年にDivine Artレーベルから発売された第13番、第14番(DDA-25197)に続く第2弾(後期としては完結)がLinnより登場。 今回はシューベルト晩年の研ぎ澄まされた弦楽四重奏曲群の最初となるものの、途中で作曲を放棄されてしまった第12番と、最後の弦楽四重奏曲となる第15番を収録。40小節余りのスケッチのみが残っている第12番第2楽章は、シューベルト研究家で多くの補筆完成を行っているニューボールドによる版を収録しています。これらの作品のロマン的性格をよく捉えた、切れ味の鋭さと豊かな歌謡性を備えた演奏で、第12番冒頭の湧き上がるような曲想から目を覚まさせられるようです。 ガット弦の音が重なる独特の響きも美しく、彼らならではのシューベルト像を描きあげています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
〈ピアノ三重奏曲集 第1集〉
ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.99
高雅なワルツ集 Op.77 D 969
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.148 D897「ノットゥルノ」 [グールド・ピアノ・トリオ]発売日:2021年11月05日
CD価格:2,100円(税込)
NAXOSレーベルやSOMM Recordingsからベートーヴェン、スタンフォードなど数多くのアルバムをリリースする「グールド・ピアノ・トリオ」。今作ではシューベルトのピアノ三重奏曲第1番と、作曲家15歳の作品「ノットゥルノ」、そしてロマン派時代を生きた作曲家ユリウス・ツェルナーがピアノ三重奏用に編曲した「高雅なワルツ集」の世界初録音を併せ、素晴らしい演奏を披露しています。 イギリスの名手たちによるグールド・ピアノ・トリオは四半世紀にわたり、国際的な室内楽シーンの最前線で活躍するアンサンブル。メルボルン国際室内楽コンクールで最優秀賞を受賞したほか、ヤング・クラシック・アーティスト・トラスト(YCAT)アーティストに選出されニューヨークでデビュー。その後、ロンドンのウィグモア・ホールを中心に数多くのリサイタルを行い高く評価されました。 2018年、結成から16年間チェリストを務めていたアリス・ニアリーの退任に伴い、元フロレスタン・トリオのメンバーでバロック音楽を得意とするリチャード・レスターがトリオに加わったことで、メンバーたちは新たな方向性を切り開いています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
アーノンクール指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団
シューベルト(1797-1828):
交響曲全集 [アーノンクール(指揮) ヨーロッパ室内管弦楽団]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9 (Chamber Orchestra of Europe, Harnoncourt)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:ICAC5160
CD 4枚組国内仕様価格:6,600円(税込、送料無料)
2020年11月発売、アーノンクールとCOEのシューベルト交響曲全集、
国内仕様盤にて再登場!アーノンクールとヨーロッパ室内管弦楽団と言えば、世界に衝撃を与え、オーケストラ演奏の流れを決定的に変えたベートーヴェン:交響曲全集(1990年録音)があまりにも有名ですが、それに先立つこと2年、驚くほど素晴らしいシューベルト全集を残していました。楽団員が「人生が変わった」と振り返るほどのリハーサルを経て、小振りの編成による機敏さとクリアな響きを活かした、アーノンクールの解釈が存分に発揮されたシューベルトを紡ぎ出すことに成功しています。 今回、オーストリア放送協会(ORF)が収録していた音源を、数々の受賞歴を誇るベテラン・エンジニアのポール・ベイリー(元EMIアビー・ロード・スタジオ、現Re:Sound社)がリマスタリー。リマスタリングには楽団員のクリスティアン・アイゼンベルガーが立ち会って「アーノンクール時代のCOEサウンド」を見事に呼び覚ましました。 全24ページのブックレット(英語・ドイツ語・フランス語)には、この1988年7月の演奏会に参加したヨーロッパ室内管メンバーによる回想を掲載。 アーノンクールのシューベルトの交響曲全集は、1992年のロイヤル・コンセルトヘボウ管、2003年から2005年にかけてのベルリン・フィルという二つの名門オケとの録音があり、それらとの聞き比べも非常に興味深いものです。 輸入盤発売時には『レコード芸術』2020年12月号にて「柔軟な感性と吸収力を持った若手奏者たちが、「アーノンクール体験」に驚愕しつつ猛烈な勢いで吸収し、表現しようとしている空気が生き生きと伝わってくる。(中略)《未完成》《ザ・グレイト》における尋常ならざる深淵の表現となって爆発し、よく知っていたはずの2曲に対する楽団員たちの驚異がそのまま音となったかのような世界が繰り広げられる。」(矢澤孝樹氏)と紹介されました。収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲 第6番
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 第2番 [トリオ・マリー・ゾルダート(七條恵子、チェチーリア・ベルナルディーニ、マルクス・ファン・デン・ミュンクホフ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 6 / SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 2 (Trio Marie Soldat)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:CKD631
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
フォルテピアノの名手、七條恵子によるピアノ三重奏が登場!2004年のブルージュ国際古楽コンクールで最高位を受賞、オランダと日本を中心に活躍し、近年もベートーヴェンやサティのピアノ作品をそれぞれにふさわしい楽器と調律で演奏したアルバムが大きな話題となった七條恵子。彼女がチェチーリア・ベルナルディーニ、マルクス・ファン・デン・ミュンクホフという名手たちと2017年にアムステルダムで結成したトリオ・マリー・ゾルダートは、古典からロマン派までのピアノ三重奏曲をレパートリーとし、作品に応じたピリオド楽器での演奏に加え、19世紀の演奏慣習を再発見し、追求する事を目的としたアンサンブルで、19世紀の名ヴァイオリニスト、マリー・ゾルダート=レーガーの名前を冠しています。 今回の録音でも、収録されたシューベルトの第2番が作曲された1827年に近い、1825年頃製作のオリジナルのフォルテピアノを使用。その艶やかな音色は、ベートーヴェンの華やかさとシューベルトの深い陰影を親密な表現で見事に描きだすアンサンブルに、大きく貢献しています。シューベルトの第4楽章はカット無しの原典版を使用。
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シューベルト(1797-1828):
『レルシュタープとハイネの詩による13の歌曲』D.957(『白鳥の歌』より)
弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 [ユリアン・プレガルディエン、マルティン・ヘルムヒェン、クリスティアン・テツラフ、ターニャ・テツラフ、フローリアン・ドンダラー、レイチェル・ロバーツ、マリー=エリザベート・ヘッカー]SCHUBERT, F.: Schwanengesang / String Quintet / MENDELSSOHN, Felix: Lieder ohne Worte, Op. 30, No. 7 (Prégardien, Helmchen, C. Tetzlaff)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:ALPHA748
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
シューベルト晩年の傑作群と関連作品を組み合わせた好企画ユリアン・プレガルディエンとマルティン・ヘルムヒェンによる『白鳥の歌』を中心としたDISC1、クリスティアンとターニャのテツラフ兄妹を中心としたメンバーによる弦楽五重奏曲を収めたDISC2という、シューベルト最晩年の2曲をカップリングした興味深い企画盤。 シューベルトの死後、遺稿からまとめて出版されたのが『白鳥の歌』ですが、この中から唯一ヨハン・ガブリエル・ザイドルの詩にもとづき、作品整理番号も単独で別途D.965aを振られている「鳩の使い」を省いた、レルシュタープとハイネによる13曲がここには収められています。 さらにメンデルスゾーンの『無言歌集』第2集から第1曲と、ヨハン・ゼンの詩にシューベルトが曲をつけた「白鳥の歌」をタイトルに持つ歌曲を間に挟み、ラストにはファニー・メンデルスゾーンがハイネの「白鳥の歌」に作曲した歌曲を収録という凝ったプログラム。プレガルディエンの滑らかな歌声にヘルムヒェンの端正なピアノが絡み、シューベルトならではの詩情の世界を、淡々とした表情の中にも奥深く表出しています。 シューベルトが唯一残した弦楽五重奏曲であるD.956は、死のわずか2カ月ほど前に完成されたもの。体調不良が続いた晩年とはいえ彼の創意は衰えず、作品も常に発展し続けました。この作品も、弦楽五重奏というとヴィオラを2本というのが通例だった当時に、ボッケリーニと同じくチェロを2本という編成で低音域の充実を図った意欲的なもの。結果、安定した響きの上でシューベルトならではの歌謡性が引き立っています。 テツラフ兄妹に指揮者としても活躍するドンダラーなどを加えたメンバーによるこの演奏は、作品の情感を実にバランスよく表現しており、人気の高い第2楽章でも動的な熱量が程よく、どこか彼岸を感じさせる美しさも一層際立っています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための稀少作品と小曲集
2つのスケルツォ D.593/フーガ集
4つのフーガのスケッチ/アレグロ ホ長調 ほか [ヴォイチェフ・ヴァレチェク(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Rarities and Short Piano Works (Waleczek)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:8.574135
CD価格:1,600円(税込)
"歌曲王"と呼ばれ親しまれているシューベルトですが、31年という短い生涯に、未完成を含む21曲のソナタをはじめとする夥しい数のピアノ曲も遺しています。その中には、少年時代にサリエリに師事していた頃、対位法の技術を習得するために作曲した「フーガ」と「フーガのスケッチ」や、モーツァルトへのオマージュと思われる「幻想曲 ハ短調」など興味深い作品も多く含まれています。 また「2つのスケルツォ」はピアノ学習者の必須であった「ソナチネ・アルバム1」に収録されている曲。こちらもシューベルトの作曲技法の習熟が窺える軽快な作品です。 演奏するヴォイチェフ・ヴァレチェクは1980年ポーランド生まれのピアニスト。これまでにフランツ・リストのアルバムを3枚リリース、テクニックと音楽性が高く評価されています。現在シレジア大学の教授を務め、後進の指導にあたりながら精力的な演奏活動を行っています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ全集 第2集
第1番・第2番・第13番・第14番・第17番・第20番
[ワルター・クリーン(ピアノ)]発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
オーストリア出身のピアニスト、ワルター・クリーン(1928-1991)。モーツァルトやシューベルトをはじめとしたウィーン古典派作品の演奏に定評があり、なかでもこのシューベルトのソナタは名演として知られています(第1集は現在入手不可となっております)。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ全集 第3集
第3番・第4番・第5番・第7番・第12番・第21番 [ワルター・クリーン(ピアノ)]発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
ワルター・クリーンが弾くシューベルトのソナタ第3集。シューベルト最後のソナタとなった第21番に加え、比較的初期の作品を淡々と優しく歌い上げています(第1集は現在入手不可となっております)。
収録作曲家:
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発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
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《1824》
ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲 第12番
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 「ロザムンデ」 [パシフィック・カルテット・ウィーン]BEETHOVEN, L. van: String Quartet No. 12 / SCHUBERT, F.: String Quartet No. 13 (1824) (Vienna Pacific Quartet)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:Gramola99226
CD価格:2,250円(税込)
「1824年」と題されたこのアルバムでは、ウィーンにおける古典派からロマン派音楽の転換期を端的に示した2つの弦楽四重奏曲が紹介されています。この1824年はベートーヴェンの第9交響曲がウィーンのケルントナートーア劇場で初演された年でもあり、この場に立ち会った青年シューベルトに強い感銘を与えたことでも知られています。 14年間も弦楽四重奏曲の作曲から遠ざかっていたベートーヴェンが、ロシアのガルツィン公爵からの依頼に応え第12番の弦楽四重奏曲を完成させたのが1824年のことでした。ベートーヴェンが信頼するシュパンツィヒ四重奏団によって初演されましたが大失敗。ベートーヴェンは第1ヴァイオリンをシュパンツィヒから若手奏者ヨーゼフ・ベームに替えて再演を試み、こちらは大成功を収めたというエピソードが残っています。ちなみにこの曲は第13番、第15番とともに依頼者であるガリツィン公爵に献呈されています。 ちょうど同じ頃、27歳のシューベルトは第13番の弦楽四重奏曲を完成させ、1824年の3月に同じくシュパンツィヒ四重奏団が初演。こちらは大成功を収め、同年9月に出版され、これがシューベルト存命中に出版された唯一の弦楽四重奏曲になりました。 この2曲を演奏するのは2006年、ウィーン国立音楽大学の学生たちによって創立されたパシフィック・カルテット・ウィーン。高瀬悠太を第1ヴァイオリンに擁することもあり来日公演も多く、高い人気を誇るアンサンブルです。
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ROMANTIC VIOLIN SONATAS
ロマン派のヴァイオリン・ソナタ集
シューマン、シューベルト、グリーグ [カーロック=コンベ・デュオ]Violin Sonatas (Romantic) - SCHUMANN, R. / SCHUBERT, F. / GRIEG, E. (The Carlock-Combet Duo)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:SOMMCD0628
CD価格:2,025円(税込)
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フンメル(1778-1937):
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.87
シューベルト(1797-1828):
ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」 D.667 [リベルタリア・アンサンブル]HUMMEL, J.N.: Piano Quintet / SCHUBERT, F.: Piano Quintet, "The Trout" (Libertalia Ensemble)
発売日:2021年07月30日
NMLアルバム番号:555383-2
CD価格:1,800円(税込)
フンメルの作品は、ウィーン古典派からロマン派への移行期の様式を示しているとされています。彼がピアノ五重奏曲Op. 87を作曲したのは1802年のこと。シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」の17年前にあたります。当時活躍していた音楽評論家のルドルフ・フェルバーはこの作品について「やや好戦的な主題を持つ第1楽章は力漲る情熱で聴き手を魅了し、歓喜に満ちた最終楽章は華麗な終結部を持つ」と語り、傑作であると評価しました。 最後の3つのピアノ・ソナタをフンメルに献呈しようと考えたほど、彼を敬愛していたシューベルト、この曲と編成を同じくするピアノ五重奏曲「ます」からもフンメルの影響が感じられるかもしれません。名チェリスト、アレクサンドル・カストロ=バルビをメンバーに含むリベルタリア・アンサンブルの演奏で。
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ビーダーマイヤー
ウィーン1820 [瀬尾和紀(フルート)/松尾俊介(ギター)]Biedermeier / Wien 1820
発売日:2021年07月30日
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
愉悦の音楽 ― これぞ逸品! 何気ない旋律に隠された熟練の技タイトルの「ビーダーマイヤー」とは、家庭の団欒や身の回りの食器や家具などに関心を向け、簡素で心地よいものを好み、日常的な生活に喜びを見い出すといった、19世紀前半のドイツやオーストリアを中心に流行した風潮のこと。このアルバムでは、当時活躍した2人の作曲家、ジュリアーニとシューベルトの作品に焦点をあて、その作品を瀬尾と松尾が温かい音色で描き出しています。 マウロ・ジュリアーニはウィーンで活躍した南イタリア出身の作曲家。数多くのギター作品を残し、ギターという楽器の地位と、演奏技術を確立したことで知られています。現代、彼の作品を耳にする機会が少ないのは残念ですが、アルバムに収録された2つの「協奏大二重奏曲」を聴けば、その魅力に開眼する人も多いことでしょう。2人の奏者は持てる技術を最大に駆使しながらも、決して競うことはなく親密な空気を醸し出しています。 かたや親しい友人たちとの交流をことのほか大切にしていたシューベルト、彼の作品はまさに「心の喜び」を見出すのにふさわしいものばかり。このフルートとギターで奏されるアルペジョーネ・ソナタでは、2つの楽器の音色が溶け合い、絶妙な雰囲気を醸し出します。余韻深いセレナーデも聴きどころ。 「身の回りのものに喜びを見い出すこと」は、今の時代にも共通することであり、この素晴らしいアルバムからも、大きな喜びを見い出すことができるのではないでしょうか?
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ全集 (歴史的ピアノによる) [パウル・バドゥラ=スコダ]発売日:2021年06月11日
CD 9枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
新装再発売!
ピリオド楽器の新鮮な響きが衝撃を与えた、バドゥラ=スコダ2回目のシューベルト・ソナタ全集1970年前後のRCAへの録音から20年を経て、バドゥラ=スコダが完成させた2回目のシューベルトのソナタ全集。未完が多いこれらの曲集に、残された小品などを様々な研究成果をもとに独自の解釈で組み合わせていき、それぞれをソナタとして完結させています。 また単楽章の断片のみの12番(D655)を省き、13番を12番として、以降1つずつ番号を繰り上げ、最後のソナタD960に20番を振るという構成。楽器のコレクションでも知られたバドゥラ=スコダ自身が所有する、19世紀に作られたオリジナルのフォルテピアノ5台を弾き分けていることが特徴で、その多彩で個性的な音色が大きな魅力となっています。 中でも第2番第4楽章(=アレグレット断片 D346)、第16(17)番第1楽章などで使用される、トルコ風の打楽器が鳴るペダルのインパクトは強烈。ミシェル・ベルンシュタインによる録音は各楽器の個性豊かな音色を生々しくとらえており、オーディオ・ファイルからも注目されました。 バドゥラ=スコダ自身による序論と全曲の詳細な解説付き(英文75ページ)。収録作曲家:
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発売日:2021年06月25日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
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シゲティ・プレイズ・
ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト [ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)、ミエチスラフ・ホルショフスキ(ピアノ)、マイラ・ヘス(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
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ズーカーマン & ナイクルグ・プレイズ・
シューベルト
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン、ヴィオラ) マーク・ナイクルグ(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
名手ズーカーマンとナイクルグによる、シューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集。ヴィオラも得意とするズーカーマンの「アルペジョーネ・ソナタ」が聴けることもポイントです。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
シャコンヌ
シューベルト(1797-1828):
幻想曲 ハ長調
R.シュトラウス(1864-1949):
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18, TrV 151 [勝村麻由子(ヴァイオリン)、ブルーノ・カニーノ(ピアノ)]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,175円(税込)
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BOTEN DER LIEBE - 愛の使者
ワーグナーとマーラー作品を弦楽四重奏で [ヴォイジャー四重奏団]Chamber Music (String Quartet) - WAGNER, R. / MAHLER, G. / SCHUBERT, F. (Message of Love) (Voyager Quartet)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:SM358
CD価格:1,950円(税込)
ワーグナーは青年時代に弦楽四重奏曲を書きましたが、楽譜は散逸しており実際にその音を聴くことはできません。またマーラーも弦楽四重奏曲を書いた記録はありますが、やはり楽譜が残っておらず、こちらも演奏は不可能です。“ワーグナーとマーラーの弦楽四重奏曲を聴いてみたい”そんな思いを叶えたのがこの「愛の使者」と題されたアルバムです。ドイツの現代作曲家アンドレアス・ヘーリヒトが、それぞれの作品から愛のメッセージが込められた曲を選び、見事な弦楽四重奏曲へとアレンジしました。 ワーグナーは、マティルデ・ヴェーゼンドンクを思いながら作曲したトリスタンとイゾルデの前奏曲と、ヴェーゼンドンク歌曲集の弦楽四重奏版、そして、マーラーは、初期のピアノ四重奏曲を第1楽章とし、アルマにあてて書いた第5番のアダージェットを第2楽章、第10番を第3楽章、そして残された断片を自由に組み合わせた曲を最終楽章に置いた「弦楽四重奏曲第1.0番」。どちらも魅力的な作品へと変貌を遂げています。 演奏は、以前、同じくアンドレアス・ヘーリヒトによる編曲版の「冬の旅」(SM335)をリリースしたヴォイジャー四重奏団。かつては有名クワルテットに在籍したり、バイエルン放送響のメンバーであった奏者により2014年に結成されたアンサンブルです。
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ヴァルター・グリンマー & 3Gクァルテット [ヴァルター・グリンマー(チェロ)/3Gクァルテット]
SCHUBERT, F.: String Quintet / RACINE, P.: Adagio for String Quintet (Grimmer, 3G Quartet)
発売日:2021年03月19日
NMLアルバム番号:SM331
CD価格:1,950円(税込)
1965年にベルンでデビューしたチェリスト、ヴァルター・グリンマー。パウル・クレツキとシャルル・デュトワによってベルン交響楽団の独奏チェロ奏者として起用されるとともに、ベルン音楽院の教職に就き後進の指導にあたりました。1971年からはベルン弦楽四重奏団のメンバーとして、ほぼ15年間にわたり数多くの四重奏のレパートリーを演奏、とりわけ同時代の作品を積極的に初演したことは、彼の音楽観に強い影響を与えています。 このアルバムでは、友人の作曲家フィリップ・ラシーヌが彼のために作曲したアダージョと、シューベルトの弦楽五重奏を演奏しています。共演は、2004年に作曲家クラウス・フーバーによって設立された“3Gクァルテット”。現代作品を得意とし、グリンマーと共通する音楽観を持つアンサンブルです。
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シューベルト(1797-1828):
17のレントラー
メヌエット [ダニエル・レプハルト(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 17 Ländler, D. 366 /16 Ländler and 2 Ecossaises, D. 734 / Minuets, D. 277a, 334, 335, 380, 600 (Lebhardt)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574277
CD価格:1,600円(税込)
30のメヌエットとトリオを含む前作(8.574145)で好評を博したレプハルトによるシューベルトの一連の舞曲集。これらには当時ウィーンの中流階級の人々の間で流行した三拍子の「レントラー」や「メヌエット」、スコットランド風の舞曲である「エコセーズ」などが含まれており、技巧的には平易でありながら、魅力的で繊細な表情を持っています。 このアルバムには、シューベルトの自筆譜の中から生前に出版されなかったレントラーを集め、1869年に出版された「17のレントラー」と“ウィーンの淑女たちのレントラー”の別名を持つ「16のレントラーと2つのエコセーズ」を含む全44曲を収録。どの曲も愛らしく魅力的な楽想を持っています。
収録作曲家:
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シューベルトの女性たち
歌曲と詩の朗読 [クラウディア・タンドル(メゾ・ソプラノ)/ガブリエーレ・ヤコビ(朗読)/ナイアル・キンセラ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Schubert's Women (Tandl, Jacoby, Kinsella)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:Gramola99223
CD価格:2,250円(税込)
多くの友人たちに囲まれつつも、生涯独身で過ごしたシューベルト。彼にまつわる女性の話は数えるほどしか残されておりません。そんなシューベルトが女性や愛について抱いた思いはどのようなものだったのでしょうか。このアルバムは、残された歌と歌詞から女性について書かれた作品を選び、彼の女性観を探っていく1枚です。 採り上げられたのはゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』に登場する薄幸の少女ミニョンや、同じくゲーテの『ファウスト』のヒロイン、グレートヒェン。そして恋人に棄てられて嘆くルイーゼや名もなき乙女をはじめとする可憐な女性たち。決して妖艶な女や魔女たちは出て来ません。 これらを表現豊に歌うのはオーストリアの歌手クラウディア・タンドル。名優ガブリエーレ・ヤコビの朗読が物語に花を添えています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタ
ピアノ三重奏曲 第2番 [エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)/アレクサンドル・ルーディン(アルペジョーネ、チェロ)/アーポ・ハッキネン(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 2 / Arpeggione Sonata (Höbarth, Rudin, Häkkinen)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.573884
CD価格:1,600円(税込)
現在チェロで演奏されることが多いシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」ですが、もともとは1823年頃にウィーンの楽器製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーが発明した6弦の弦楽器「アルペジョーネ」のために書かれた曲。しかし作品が出版された1871年には楽器自体が廃れてしまい、代替えの楽器で演奏されることが当たり前になってしまいました。20世紀半ば頃からこの楽器の復刻が進み、実際にアルペジョーネでの演奏を聴く機会も増えてきました。 このアルバムではダニール・シャフランに師事したチェリスト、アレクサンドル・ルーディンがアルペジョーネを巧みに扱い、独特のニュアンスを持つ音色を紡ぎ出しました。 ピアノ三重奏曲では楽器をチェロに持ち替え、ヴァイオリンのヘーバルト(モザイク四重奏団メンバーで、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスター)、フォルテピアノのハッキネンと共にシューベルト晩年の大作を堂々と演奏しています。
収録作曲家:
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『愛は彷徨う』 シューベルトの生涯
~ 語りと様々な音源による伝記
シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8(9)番 ハ長調 D 944 「グレート」 [Udo Wachtveitl (ナレーター)Robert Stadlober (シューベルト)、ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)バイエルン放送交響楽団]HANDSTEIN, J.: Franz Schubert - Die Liebe Liebt das Wandern / SCHUBERT, F.: Symphony No. 9 (Wachtveitl, Stadlober, Bavarian Radio Symphony, Blomstedt)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:900927
CD 4枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
音で綴るシューベルトの生涯と、初発売のブロムシュテットの「グレート」!BR-KLASSIKの人気シリーズ、音で綴る作曲家の生涯シリーズに、シューベルトが登場。ドイツのラジオなどで人気のナレーターとシューベルト役の俳優が、その短い生涯での叶わぬ恋、身体を蝕む病、そして死をCD3枚にわたって描きます。全編ドイツ語。またそのバックには、有名演奏家による名曲の数々が部分的に使用されています。 そしてDISC4には、ブロムシュテット指揮バイエルン放送交響楽団による「グレート」を全曲収録。2010年のライヴ音源で、発売は今回が初めて。細やかにコントロールされながらも軽やかさを失わない歌心、そして全体としてはスケールの大きさが際立つ素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第4番・第13番「ロザムンデ」 [フェシュテティーチ四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartets Nos. 4 and 13 (Festetics Quartet)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:A907
CD価格:1,425円(税込)
古楽器による弦楽四重奏のパイオニアが刻んだ幻の名演、復活!冷戦終結前後から、旧東側諸国でいちはやく古楽器演奏への関心が飛躍的に高まったハンガリーで活動を始めたフェシュテティーチ四重奏団は、古楽器専門の弦楽四重奏団のパイオニア的存在。Arcanaレーベル発足当初から進めてきたハイドンの弦楽四重奏曲全曲録音のさなか立ちあがった、シューベルトの四重奏曲全曲録音プロジェクトの一環としてリリースされたのがこのアルバム。残念ながら全曲録音にはならなかったものの、単独で登場したこの1枚が長く入手困難なまま存在さえ知られていなかったのは惜しまれるところでした。 使用楽器は全て18世紀以前のオリジナル。ハンガリーの地元伝統にも根ざした独特の味わい深い演奏は、この復活を期に改めて広く知られる意義を強く感じさせてやみません。
収録作曲家:
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Klangfarben ~響きの彩~
東紗衣 [東 紗衣、守重結加]Clarinet Recital: Higashi, Sae - SCHUBERT, F. / SCHUMANN, C. / SCHUMANN, R. (Klangfarben)
発売日:2020年12月01日
NMLアルバム番号:NYCC-13017DG
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
クラリネットとピアノで生み出す、Klangfarben 〜響きの彩〜
ドイツ・ケルンで研鑽を積み、多岐にわたって活躍する若手クラリネット奏者 東紗衣が
30歳のロベルト・シューマンに真正面から対峙する。
クラリネットによって新たな彩りが添えられた、薫り高きロマン派の響き。若手実力派クラリネット奏者、東紗衣のファーストアルバムがリリースされる。 東京藝術大学卒業後、兵庫芸術文化センター管弦楽団を経て渡独。2017年に帰国後は首都圏を拠点に、多岐にわたって活躍する東紗衣の “今” に迫る。 ロベルト・シューマン:歌曲集『ミルテの花』作品25、同『愛の春』作品37のドイツ歌曲の世界、クララ・シューマン:3つのロマンス 作品22の色彩の調べ、フランツ・シューベルト:アルペジョーネ・ソナタD821の孤独と憧れの音楽。1840年30歳のロベルト・シューマンを軸としたこれらの作品に、2020年30歳を迎える東紗衣が対峙する。 彼女の最大の魅力とも言えるクラリネットの表情豊かな響きによって翻訳された音楽は、当時のシューマンが知る由もなかった、未知なる彩りの世界へと聴衆を誘うだろう。 「東紗衣さんは、私が芸術監督をつとめる兵庫芸術文化センター管弦楽団で2年間活躍し、そしてさらにドイツのケルンで研鑽を積みました。さえちゃんの良さは、とにかく真っ正面から音楽に向き合い、自分のものにする努力を惜しまないことです。ケルンでの勉強、そしてシューマンの作品を中心に組んだこのアルバムは、ひとまず今の時点での彼女の集大成といえるでしょう!」
指揮者
佐渡裕 -
シューベルト(1797-1828):
30のメヌエットとトリオ
8つのレントラー [ダニエル・レプハルト(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 30 Minuets with Trios / 8 Ländler / 5 Ecossaises (Lebhardt)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574145
CD価格:1,600円(税込)
シューベルトの作品の中で、かなり重要な位置を占めているのが一連の舞曲です。とはいえショパンのようなワルツではなく、当時ウィーンの中流階級の人々の間で流行した三拍子の“レントラー”や“メヌエット”、スコットランド風の舞曲である“エコセーズ”がほとんどであり、1分に満たない小さな曲から、トリオを持つ三部形式のメヌエットまで多彩な曲がひしめいています。どの曲も平易に書かれており、演奏自体は容易ですが、ウィーン風の舞曲が持つ独特の味わいを出すのは至難の業です。 「30のメヌエットとトリオ」は実際には20曲しか残っていません。その理由は不明ですが、どれも簡潔にまとめられたオシャレな曲です。
収録作曲家:
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『Vanitas 空虚』
ベートーヴェン、シューベルト、リーム:
バリトンとピアノのための歌曲集 [ゲオルク・ニグル、オルガ・パシチェンコ]Vocal Recital (Baritone): Nigl, Georg -SCHUBERT, R. / BEETHOVEN, L. van / RIHM, W. (Vanitas)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:ALPHA646
CD価格:2,475円(税込)
ニグルとパシチェンコの共演による、人の世の虚しさをテーマとしたアルバムバロックや現代のオペラで活躍し、クルレンツィスとの共演による《ヴォツェック》(BAC068)の名唱でも知られるニグルと、歴史的ピアノの演奏で今急速に評価を高めつつあるパシチェンコの共演盤。 アルバム・タイトルの「ヴァニタス」は人生や繁栄の空虚さを表現するラテン語で、漁師に捕らわれる先行きを歌う有名な「ます」や、さすらい人をテーマにした作品などを収録しています。高音域まで豊かに響きながらどこか陰りを感じさせるニグルの声、そして気持ちを少し引きずるようなパシチェンコの絶妙な表現、いずれも収録作品の美しさと虚しさを十二分に引き立てます。 ジャケットは作曲家パスカル・デュサパンによる写真。
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽五重奏曲 第5番
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲「大公」
シューベルト(1797-1827):
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 - 第2楽章 [内田光子(ピアノ)/デイヴィッド・ソイヤー(チェロ)/サラ・カプースチン(ヴァイオリン) 他]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 7, "Archduke" / MOZART, W.A.: String Quintet No. 5 (Uchida, Soovin Kim, Soyer, S. Kapustin, D. Cohen, M. Holloway)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:MLB80001
CD価格:2,250円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.100 D.929
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D.28 「ソナタ楽章」
ノットゥルノ 変ホ長調 D.897 [ブッシュ三重奏団]SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 2 / Piano Trios, "Sonatensatz" and "Notturno" (Busch Trio)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:ALPHA632
CD価格:2,475円(税込)
若きトリオが熱く奏でる、シューベルト晩年の傑作2012年にロンドンで結成されたブッシュ三重奏団。メンバーのマティウがアドルフ・ブッシュの所有していたグァダニーニのヴァイオリンを使用していることから、この名ヴァイオリニストの名前を冠しています。ALPHAレーベルで、ドヴォルザークのピアノを含む室内楽作品全集を完結させた彼らが、次に挑むのはシューベルト。死の一年前に書かれた第2番は、ほぼ同時期の作とされる比較的温和な第1番と共に溢れるような歌が魅力ではありますが、第2番ではダイナミックな筆致が際立ち、また闇を垣間見るような寂寥感をも感じさせるという、やや趣を異にした傑作です。 穏やかで美しい「ノットゥルノ」もまた晩年の作品。とはいえ当時のシューベルトはまだ30歳前後であり、ここで演奏している3人とはほぼ同年代。病身にむち打ち、亡くなるまでその才能を振り絞り続けた若き作曲家に対する深い共感の感じられる、美しくも情熱的な演奏をお楽しみいただけます。 「ソナタ楽章」は作曲家15歳の作品で、早熟さと共に初々しさも感じられ、アルバム全体の奥深い味わいの中で一服の清涼剤となってくれています。なおブッシュ三重奏団は第2番のフィナーレで出版時にカットされた98小節を復元した版を使用。ただし提示部のリピートは省略しています。 シューベルトのほぼ1世紀後のウィーンに於いて28歳で亡くなった画家エゴン・シーレ。この二人には、若くして病に倒れることへの深い苦悩と実存への憾み、それらを表現する強烈な個性と才能、そのほか大きな類似点があるというのが、このアルバムの一つのテーマ。ジャケットはシーレの「日没(Versinkende Sonne)」ですが、シューベルトのピアノ三重奏曲 第2番 第2楽章もスウェーデン民謡の「日は沈みゆく(Se Solen Sjunker)」が元になっていることから、この絵が掲げられました。ちなみにシーレは「死と乙女」という作品も残しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
『冬の旅』
アクセル・ヴォルフとヒューゴ・ジークメトによる朗読、リュートとサックス編 [シュテファン・フンシュタイン(朗読)/ヒューゴ・ジークメト(ソプラノ&テノールサクソフォン、バスクラリネット)/アクセル・ヴォルフ(リュート&テオルボ)]SCHUBERT, F.: Winterreise (arr. for narrator and instrumental duo) (S. Hunstein, H. Siegmeth, A. Wolf)
発売日:2020年10月30日
NMLアルバム番号:OC1898
CD価格:1,950円(税込)
ジャズとルネサンスの融合から生まれた「FLOW」(OC1826)と「NOW」(OC1897)。この2枚のアルバムで独自の世界を表現したリュート奏者アクセル・ヴォルフとサクソフォン奏者ヒューゴ・ジークメト。今作ではシューベルトの「冬の旅」にユニークな解釈を加えています。 ここでは歌手は存在せず、テキストのみが朗読されます。時には歌うように、時にはつぶやくように語られる言葉を彩るのは、原曲を自由にアレンジしたリュートとサクソフォンの即興的な旋律。シューベルトのメロディは断片的に用いられるのみですが、空虚でありながらも作曲家が表現したかったであろう深い闇が効果的に描き出されています。 原曲とは全く違う姿に変貌した「冬の旅」をお楽しみください。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年1月号)★-
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴィオラ・ソナタ ハ長調 Op.147
パールトシュ(1907-1977):
イズコール
シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821 [アミハイ・グロス (ヴィオラ)、キム・ソヌク (ピアノ)]発売日:2020年09月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ベルリン・フィルの名手が描く、ヴィオラの奥深い魅力ベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者、エルサレム出身のアミハイ・グロスによるソロ・アルバムが登場。ピアノを韓国出身の俊英キム・ソヌクが務めていることも注目です。 ハンガリーのユダヤ人作曲家エデン・パールトシュ(パールトシュ・エデン)による「イズコール(Yizkor)」は、ヘブライ語の「思い出」から取られたユダヤの祈りの言葉をタイトルとしており、これは現代ではホロコーストの犠牲者たちを追悼する意味合いを持ちます。深い祈りと強い想いを感じさせるこの作品に、グロスは深い共感を寄せた演奏を披露しています。広く親しまれる「アルペジョーネ・ソナタ」では、その特徴であるシューベルトならではの美しい歌謡性を存分に味わうことの出来る、軽やかで歌心溢れる表情を聴かせています。そしてショスタコーヴィチ最後の作品となったヴィオラ・ソナタは、謎の多いこの作品の深淵を覗き込むような奥行きのある表現で魅了します。 一般に地味な印象の強いヴィオラですが、その多彩な顔を様々見せて楽器の魅力を存分に味わうことの出来る、名手ならではのアルバムです。
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『シューベルト・イン・ラヴ』
ポップス調アレンジで聴くシューベルト作品の魅力 [ローズマリー・スタンドレー (ヴォーカル)、アンサンブル・コントラスト、サンドリーヌ・ピオー (ソプラノ)、エレル・ベッソン (トランペット)]STANDLEY, Rosemary / ENSEMBLE CONTRASTE: Schubert in Love
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:ALPHA418
CD価格:2,475円(税込)
フランスで活躍するポップス界の歌姫が贈る、シューベルトの新しい魅力フランスを中心に活躍し、1930-50年代のポップスを歌うバンド“モリアーティ”のヴォーカリストであるローズマリー・スタンドレーと、近現代音楽を中心にクロスオーヴァー系もアコースティックな楽器でセンスあざやかにこなす実力派集団、アンサンブル・コントラストが手を組んだシューベルトの作品集。ピアノを担当するグループの中心メンバー、ジョアン・ファルジョによる、原曲のイメージを生かした美しくも物憂いアレンジで収めています。 方々から引っ張りだこでALPHAレーベルお馴染みのソプラノ、サンドリーヌ・ピオーと、ヨーロッパ・ジャズ界で話題の女性トランペッターでALPHAからアルバム(ALPHA298)をリリースしているエレル・ベッソンも参加。心地よく力の抜けたヴォーカルと演奏が、シューベルト作品が本質的に持つ魅力を新しい角度から楽しませてくれます。ピオーがリードする「夜と夢」も絶品。
収録作曲家:
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ヴィオラ・ソナタ集
ヒンデミット、シューベルト、グリンカ [ランドルフ・ケリー(ヴィオラ)/ジョン・ノヴァーチェク(ピアノ)]HINDEMITH, P.: Viola Sonata, Op. 11, No. 4 / SCHUBERT, F.: Arpeggione Sonata / GLINKA, M.I.:Viola Sonata in D Minor (R. Kelly, Novacek)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:IBS-122020
CD価格:2,250円(税込)
ヒンデミット、シューベルト、グリンカの作品を集めたアルバム。 ヴィオラを演奏するランドルフ・ケリーはピッツバーグ交響楽団の首席ヴィオラ奏者。1976年にアンドレ・プレヴィンによってオーケストラに採用され、以降、40年以上の長きにわたりオーケストラを支えています。2000/01のシーズンでは、オーケストラの委嘱作である作曲家サミュエル・アドラーのヴィオラ協奏曲のソリストを務め、見事な演奏を披露したことでも知られています。オーケストラでの演奏に加え、ソリスト、室内楽奏者としても大活躍するケリー。ここでも深い艶のある音色を存分に生かし、古典派から近代の3つの作品を堂々とエネルギッシュに演奏しています。 ピアノ・パートを担当するノヴァーチェクは作曲家、アレンジャーとしても活躍するマルチな才能を持つピアニスト。ケリーのヴィオラと情熱的な対話を聴かせます。
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第3番&第7番 [ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指揮)/ミュンヘン交響楽団]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 3 and 7 (Munich Symphony, Edusei)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:SM339
CD価格:1,950円(税込)
2015年、ミュンヘン交響楽団の首席指揮者に就任したケヴィン・ジョン・エドゥセイによるシューベルトの交響曲シリーズ。“新しい地平線へ!”というフレーズがモットーのこのアルバムには、シューベルト18歳の作品「交響曲第3番」と大半がスケッチのみの未完の作品「交響曲第7番」が収録されています。 モーツァルトやハイドンの影響から脱し、自身の個性を確立させ始めた「交響曲第3番」、1821年頃に着手されるも、なぜか完成されることなく放置されてしまった「交響曲第7番」(この録音ではイギリスのシューベルト研究家、ブライアン・ニューボールトの補筆版を使用)。エドゥセイならではの瑞々しい感性を生かし、活力に満ちた演奏で、シューベルトが目指した新しい地平線をくっきりと描き出しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163, D95
弦楽三重奏曲 変ロ長調 D581 [アヴィヴ四重奏団/アミット・ペレド(チェロ)]SCHUBERT, F.: String Quintet, D. 956 / String Trio, D. 581 (Aviv Quartet, Peled)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:8.573891
CD価格:1,600円(税込)
ベートーヴェンの作例に倣い、古典的な様式美を誇る弦楽三重奏曲と、シューベルトの死の2か月前に書かれた傑作、弦楽五重奏曲を収録。2つのヴァイオリン、ヴィオラ、2つのチェロのために作曲された五重奏曲は、低音域が増強された充実した響きが魅力です。とりわけ崇高な美しさを湛えた第2楽章は聴く者の心を捉えて放しません。 演奏するアヴィヴ四重奏団は、1990年代にイスラエルで設立されたアンサンブル。数多くの国際コンクールで上位入賞を果たし、世界中で演奏を行う実力派です。アンサンブル名の「アヴィヴ」はヘブライ語で“春”を意味し、その名の通り、生き生きとした表現による充実した演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
3つのヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)Op.137 [ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァリオリン)]SCHUBERT, F.: Violin Sonatas (Sonatinas), D. 384, 385, 408 (P. Sheppard Skærved, J. Perkins)
発売日:2020年06月12日
NMLアルバム番号:ATH23208
CD価格:2,250円(税込)
世界的に知られるイギリスのヴァイオリニスト、スケアヴェズは、歴史的な楽器の優れた研究者でもあり、ヴィオッティやパガニーニ、ヨアヒムにクライスラー、そしてオーレ・ブルらが愛奏したヴァイオリンを弾いたことのある唯一の演奏家です。歴史的楽器に関する豊富な知識を活かし、ワシントンの博物館で演奏したり、ロンドンの大英博物館やヴィクトリア&アルバート博物館などとのコラボレーションでも活躍しています。 この録音ではドイツのヴァイオリン製作者、マルティン・レオポルト・ヴィトハルム2世が1782年に制作した楽器に、フランソワ・トゥルトの1775年製の弓を使用しています。 シューベルトの3つのソナタ(ソナチネ)の美しい旋律を共に奏でるのは、19世紀に普及した長方形の「スクエア・ピアノ」を演奏する古楽のスペシャリスト、ジュリアン・パーキンスです。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
さすらい人幻想曲
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第13番 D664
ブラームス(1833-1897):
ヘンデルの主題による変奏曲 [クリストファー・パーク(ピアノ)/クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)/NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団]LISZT, F.: Wanderer Fantasy / SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 13 / BRAHMS, J.: Handel Variations (C. Park, Eschenbach)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:C5412
CD価格:2,100円(税込)
エッシェンバッハは人気ピアニストから1970年代に指揮者に転身した後も、自身のキャリア形成と同じぐらい、若手音楽家の才能を伸ばし、引き上げることを大切にしてきました。バンベルクで生まれたドイツと韓国の血を引くクリストファー・パークもその一人です。 パークは12歳より大学で音楽の専門教育を受けた秀才で、2014年には、ラン・ランやリサ・バティアシュヴィリも受賞してブレイクのきっかけとなったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の“バーンスタイン賞”を受賞しました。2016/2017年のシーズンには「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」がライジング・スターの一人として選出。注目を浴びるピアニストです。 すでに何枚かのアルバムを録音しており、OEHMSレーベルからはシューマンを中心にしたアルバムを2枚リリース。こちらも高く評価されています。今回は、リストが編曲した「さすらい人幻想曲」をエッシェンバッハと共演、相互の信頼関係が垣間見える成熟した解釈で溌剌とした演奏を聴かせます。考え抜かれた解釈によるシューベルトとブラームスも圧巻の仕上がり。
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BOUNDLESS バウンドレス(無限の)
シューベルト(1797-1828):
ヴァイオリン・ソナチネ集 Op.137 [ザカリー・カレッティン(ヴァイオリン)/ミナ・ガイック(ピアノ)]SCHUBERT, F.:Violin Sonatas (Sonatinas), Op. 137, Nos. 1-3 (Boundless) (Carrettín, Gajić)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:DSL-92240
CD価格:2,100円(税込)
シューベルトの死後に出版された若き日の作品、ソナチネOp.137は、アルバム・タイトルになっている“バウンドレス”の言葉通り、シューベルトらしい美しい旋律とリリシズムにあふれており、シンプルな構成による、親密な雰囲気が感じられる初期ロマン派らしい室内楽です。 ベートーヴェンの初期作品を思わせる落ち着いた雰囲気と喜びあふれる第1番、ドラマティックな厳格さをもつ第2番に、ハイドン風の劇的な表現がみられる第3番を、アメリカのヴァイオリニスト、カレッティンが演奏。彼は第2次世界大戦後に作られたフランツ・キンベルク製の楽器にガット弦を張り、1800年頃にロンドンのジョン・ドッドが作成した弓で奏でています。 ピアノは、エラールの1835年製の平行弦の貴重なコンサート・グランドを、歴史的楽器にこだわるガイックが演奏。透明感溢れる音質で当時の音楽を再現しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
八重奏曲 ヘ長調 D.803
メルラン(1982-):
パサージュ・エクレール [ピエール・フシュヌレ、岡田修一 (ヴァイオリン)、マルク・デスモン(ヴィオラ)、ヤン・レヴィオノワ(チェロ)、ヤン・デュボスト(コントラバス)、ニコラ・バルデイルー(クラリネット)、ジュリアン・アルディ(バソン)、ダヴィド・ゲリエ(ホルン)]SCHUBERT, F.: Octet, D. 803 / MERLIN, R.: Passage éclair (Fouchenneret, Shuichi Okada, Desmons, Levionnois, Dubost, Baldeyrou)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:ALPHA623
CD価格:2,475円(税込)
フランスの若き俊英が集結! 強力メンバーによるオクテットフランスを中心とした、程よい広さと優れた音響で室内楽を楽しむ劇場のネットワーク、ラ・ベル・セゾンとAlphaによる共同企画。 ル・サージュによるB Recordsレーベルのブラームス・プロジェクトで妙技を聴かせ、昨年はヴァイオリン・ソナタ(LBM020)もリリースしたフシュヌレを中心に、ボルドーに生まれ、B Recordsで活躍のほかMIRALEレーベルでもソロを発売しているヴァイオリンの岡田修一、来日経験もあるチェロのレヴォノワ、フランス放送フィル首席クラリネット奏者でラ・フォル・ジュルネでも来日、日本での人気も安定しているバルデイルー、やはりフランス放送フィルのバソンの名手アルディ、トランペットとホルンの二足のわらじを巧みにこなすゲリエなどが参加。ラ・ベル・メゾンの企画公演で素晴らしい演奏を聴かせているフランスの若き才能が集まったシューベルト。それぞれの奏者の自発的な表現が絶妙に絡み合う、生き生きとした演奏を聴かせます。 カップリングは、シューベルトと同じ編成の八重奏のために、エベーヌ・カルテットのチェリストでありジャズ・ピアニストでもあるメルランが作った「パサージュ・エクレール(通り過ぎる閃光)」。スリルのあるリズムとスピード感が楽しめる作品です。
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『人生の嵐』
シューベルト(1797-1828):
4手ピアノのための作品集 [デュオ・プレイエル(4手ピアノ) アレクサンドラ・ニェポムニャシャヤ リチャード・エガー]発売日:2020年04月10日
CD価格:2,475円(税込)
エガーによるピアノ・デュオ、初のアルバムはシューベルトの名作!リチャード・エガーと、ロシアのチェンバロ奏者ニェポムニャシャヤが、これまで3年ほど打ち込んできたピアノ・デュオの初CD。シューベルトの連弾作品を集めており、最晩年の傑作「幻想曲」と「人生の嵐」などを収めています。 ここで使用されたショパンの生きた時代のプレイエルは、機能的にはかなり充実してきたもので、シューベルトの傑作の数々が、二人の古楽系鍵盤楽器の名手によりダイナミックに表現されています。
収録作曲家:
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ピアソラ(1921-1992):
ブエノスアイレスの四季/オブリビオン
シューベルト(1797-1828):
ロンド イ長調 D438
シュニトケ(1934-1998):
ハイドン風モーツァルト [キャサリン・フンカ (ヴァイオリン、指揮)、ニコラ・スウィーニー (ヴァイオリン)、アイルランド室内管弦楽団]PIAZZOLLA, A.: 4 Estaciones Porteñas (Las) / SCHUBERT, F.: Rondo / SCHNITTKE, A.: Moz-Art à la Haydn (K. Hunka, N. Sweeney, Irish Chamber Orchestra)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:ORC100130
CD価格:1,950円(税込)
ヴァイオリンと弦楽による諸相ロンドン生まれのヴァイオリニスト、キャサリン・フンカ率いるアイルランド室内管弦楽団による、ヴァイオリンと弦楽のための様々な作品集。ロシアの作曲家デシャトコニコフが編曲した『ブエノスアイレスの四季』を中心に、ヴァイオリン協奏曲を残さなかったシューベルトがまだ十代の頃書いたロンドなどを収録。 クレーメルのために書かれた2台のヴァイオリンと弦楽ための「ハイドン風モーツァルト」は、モーツァルト作品の断片を積み重ね、ハイドンの「告別」交響曲の手法が視覚的に取り入れられたもの。親密なアンサンブルによる切れ味鋭い演奏が楽しめるアルバムです。
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「美しき水車小屋の娘」 [トーマス・オリーマンス(バリトン)/マルコム・マルティノー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Schöne Müllerin (Die) (Oliemans, Martineau)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:LBM025
CD価格:2,475円(税込)
パリのテアトル・ド・ラテニーでライヴ録音された「美しき水車小屋の娘」。歌っているのはオランダ出身のバリトン歌手トーマス・オリーマンス。彼はアムステルダム高等音楽院でマルグリート・ホーニックに歌唱を学び、フィッシャー=ディースカウを始めとした大歌手の薫陶を受け、オランダ国立歌劇場でパパゲーノとしてデビュー。以降、この歌劇場に定期的に出演するほか、ヨーロッパを中心にリタイタルを行っており、また2011年には来日、武蔵野市民文化会館で「冬の旅」を歌い好評を博しました。 この2019年のライヴは、彼の「今」を聴くための絶好の1枚。若々しいだけではなく、熟成が感じられる演奏です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-
鈴木大介
シューベルトを讃えて [鈴木大介]Guitar Recital: Suzuki, Daisuke - SCHUBERT, F. / LANZ, W.J. / PONCE, M.M. (Hommage a Schubert)
発売日:2020年03月18日
NMLアルバム番号:MECO-1058
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
万感の思いを馳せて奏でる、シューベルトへのオマージュ 異才、鈴木大介が長年あたためてきたシューベルトと、シューベルト由来の名曲を編んだオマージュ・アルバムです。本人曰く「夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける“クラシック・ギター”という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がする」というシューベルトへの万感の想いが、あたたかく慈愛に満ちた旋律、端正で優美な官能、幽き無限の情念をもって奏でられます。 わずかな期間ではあったが、留学時代、僕はザルツブルクから20数キロ離れたハラインという街に住んでいた。ハラインは「きよしこの夜」を作曲したことで有名になったフランツ・グルーバーが後半生を暮らした任地であった。「きよしこの夜」はその作詞者ヨーゼフ・モールのギター伴奏によって1818年に初演されているが、モールの遺産としてグルーバーが受け継いだギターがハラインの博物館には保存してあり、クリスマス・イヴにはそのギターの伴奏によって、街の人々による「聖夜」の歌声が響いた。 意外なことかもしれないが、「きよしこの夜」の例からもわかるように、オーストリアではギターは日常的な和声楽器だった。19世紀のウィーンでマウロ・ジュリアーニやヨハン・カスパル・メルツ、ヴェンツェスラウス・トマス・マティエカをはじめとする多くのギタリストが活躍できたバックグラウンドもそのような土壌にあったのだろう。 1918年にリヒャルト・シュミットがライプツィヒで出版した「10のシューベルト歌曲~ある音楽史的なスケッチ“ギタリストとしてのシューベルト”付きの~(10 Schubert=Lieder für Gitarre mit einer musikhistorischen Skizze Franz Schubert als Gitarrist)」に寄せた長大な巻頭序文に端を発したとされる論争は、フランツ・シューベルトの作品に分類番号を与えた音楽学者オットー・エーリヒ・ドイチュによる論述「シューベルトにギターはない(Schubert ohne Gitarre)」ほか様々な研究者によって当初から否定されたにもかかわらず、シューベルトがギターを愛した、というステレオタイプは多くの人々に根強く支持されている。シューベルトとギターの距離を近づける論拠には、以下のような事実が基になっていると考えられる。
1. 1821年に自身もギタリストであったアントン・ディアベリがシューベルトにとって初の歌曲集を出版した際、4曲を選んでギター伴奏版を編曲し出版したこと。その後もディアベリやメルツ、ナポレオン・コストらによる歌曲のギター伴奏編曲が出版されていたこと。 2. シューベルト自身がギターを所有していたこと。ギターのチューニングで6本の弦を持つチェロのような形状の“アルぺジョーネ”という楽器の開発者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーのギターもその中にあり、シューベルトの弟のヴァイオリニスト、フェルディナンドを経由して前述のシュミットの父へと譲られていたこと。またそのアルペジョーネのために有名な「アルペジョーネ・ソナタ」をシューベルトが作曲していること。 3. 1918年に発見されたフルート、ヴィオラ、チェロ、ギターのための「カルテットD.96」やシューベルトが父の聖名祝日のために書いた「カンタータD.80」などのギター・パートの存在(しかしながら1931年にD.96は先述マティエカによるフルート、ヴィオラ、ギターのための「ノットゥルノ」にチェロ・パートを書き加えた編作であることが判明)。 4. 「セレナーデ」や「アヴェ・マリア」にみられるような複声による分散和音の歌曲伴奏音形が、ギターの典型的な奏法を彷彿とさせる語法と感じられること。
ドイチュが若干の強引さまでをも動員して徹底論破したシューベルトとギターの親密さは、しかしながら上記のようなギター愛好家サイドの言い分を含めてこのCD録音のテーマとはまったく関係がない。むしろ、なぜ人々はギターとシューベルトの幸福な結びつきを信じたくなるのか、シューベルトの音楽にはそう思わせるだけの、他のドイツ系の作曲家にはない何かしらの要因があるのではないか、ということに僕の興味はあるからだ。そしてその“何らかの要素”は、非常に限定された機能の中で、夢幻のニュアンスや色彩と空間の広がりを音楽に息づかせることを最重要なテーマとし続ける“クラシック・ギター”という楽器とその役割の真髄へと、僕を導いてくれそうな気がするためでもある。 解説:鈴木大介 -
シューベルト(1797-1828):
連作歌曲『冬の旅』
(バリトン独唱と弦楽四重奏による演奏/G.ゴベール編曲) [アラン・ビュエ(バリトン)レズール・デュ・ジュール四重奏団(古楽器使用)]発売日:2020年02月14日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
シューベルト生前の作法による四重奏版の古楽器演奏で、理想の作品像へ……!フランス古楽界では今や大御所、経験豊かなステージ・パフォーマーにして筋金入りの古楽系劇音楽人のアラン・ビュエが、満を持して『冬の旅』の全曲録音をリリースするにあたり、選んだパートナーはなんと弦楽四重奏団。しかも通り一遍のグループではなく、4人とも古楽器の名手として名を馳せてきた腕利きが集うレズール・デュ・ジュール四重奏団がクレジットされています。 一流の古楽プレイヤーでありながら、なぜ彼はシューベルト自身が弾き知っていた19世紀初頭型のフォルテピアノではなく、また現代型の四重奏団でもなく、わざわざ19世紀当時の楽器と奏法を重んじるグループを共演者に選んだのでしょう? 本盤の解説書によれば、シューベルトの時代の音楽を演奏再現するにあたっては楽譜をよく読み込み、適切な演奏編成を再構成するのが決して珍しいことではなかった……とのこと。いわば楽譜という「素材」をどう料理するか?の一環として楽器編成の再構築も含まれるのなら、本盤の古楽器四重奏団との共演も頷けます。 変幻自在の情感表現で作品愛を絶妙の解釈へと昇華させてゆくビュエとともに、経験豊富な古楽器使いたちが繰り出す繊細なニュアンスの連続。シューベルトも首肯するのではと思える迫真の音作り、たんなる編曲版とは明らかに違う古楽流儀の「冬の旅」なのです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲集
第13番「ロザムンデ」D.804
第14番「死と乙女」D.810 [フィッツウィリアム弦楽四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartets Nos. 13 and 14, "Death and the Maiden" (Fitzwilliam String Quartet)
発売日:2020年02月14日
NMLアルバム番号:DDA25197
CD価格:2,250円(税込)
50年の歴史を誇るフィッツウィリアム弦楽四重奏団によるシューベルトの後期弦楽四重奏集です。彼らが取り上げているのは、1824年、晩年のシューベルトが病に侵されながら書き上げた「ロザムンデ」と「死と乙女」。どちらの曲も、死に魅せられた人間の緊張感や不安感と、時たま訪れる安息が描かれた名作です。この演奏には、ガット弦使用の古楽器が用いられており、シューベルト時代の響きを反映した正統的、かつ堂々とした表現が見事です。 フィッツウィリアム弦楽四重奏団は、1968年にイギリスで結成されたアンサンブル。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲ツィクルスが作曲家本人に認められ、後にそれをDECCAレーベルでセッション録音し、高い評価を得ました。メンバーの交代はあるものの、創立50周年を迎えた今も、変わらずイギリスを中心に活動を続けています。
収録作曲家:
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ピ=シェン・チェン
シューベルト(1797-1828)を弾く
(ピアノ・ソナタ 第7番・第16番-第20番) [ピ=シェン・チェン(ピアノ)]発売日:2020年02月28日
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
台湾で生まれ、ドイツを拠点に活動するピアニスト、ピ=シェン・チェン。彼女の音楽生活はおよそ半世紀に渡りますが、レパートリーの主となるのはシュトックハウゼン、ブーレーズ、ケージなどの現代作品で、これらにおける彼女の解釈は後進ピアニストたちの模範となっています。 もちろん古典派、ロマン派の作品も得意としており、この3枚組のアルバムでは、彼女が心から愛するシューベルトのソナタを披露。20歳の作品である「第7番」以外は晩年の作品で、ベートーヴェンやハイドンの伝統を受け継ぐシューベルトのピアニズムを解き明かしながら、その内面世界を丁寧に描き出していきます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
「冬の旅」弦楽四重奏版(アンドレアス・ヘーリヒト編) [ヴォイジャー四重奏団]SCHUBERT, F.: Winterreise (arr. for string quartet) (Voyager Quartet)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:SM335
CD価格:1,950円(税込)
歌曲王シューベルトが残した約600曲の歌曲の中で、ストーリー性をもつ連作歌曲2作のうちの1つ「冬の旅」の弦楽四重奏版の登場です。 「若者の失恋とさすらい」が、幸福への渇望や畏れ、孤立感や虚無感という側面から描かれており、常に危機感や緊張感が漂う「冬の旅」。曲中の繰り返しは、主人公のよろめきながら歩む、重く、果てしない旅の心象風景を表すかのようで、このヘーリヒトによる弦楽四重奏版では、最初は歌がないことで物足りなさを覚えるかもしれませんが、その高い芸術性に徐々に引き込まれることでしょう。また各曲は途切れることがなく、特別に作曲されたインテルメッツォが歌と歌の間を橋のようにつなぐ役割を果たすと同時に、一種の距離感を演出しています。 ヴォイジャー四重奏団は、2014年に、かつては有名クワルテットに在籍したり、バイエルン放送響のメンバーであった奏者により結成され、世界中の音楽祭や主要コンサートホールで好評を博しています。
収録作曲家:
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『アルペジョーネで、シューベルトの集いを。』
シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタと、
アルペジョーネを用いた歌曲 ほか [ラモローゾ(古楽器使用) グイード・バレストラッチ(アルペジョーネ&総指揮)]SCHUBERT, F.: Vocal and Chamber Music (A Schubertiade with Arpeggion) (Balestracci, L'Amoroso)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:RIC409
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ウィーンで流行していた楽器で、素顔のシューベルトへ。
ガンバの名手バレストラッチが伝えるアルペジョーネの機微チェロのように縦に構えて弓で弾く、しかし指板にはギター風のフレットがついている…… 19世紀初頭に一時だけ流行したアルペジョーネという弦楽器は、シューベルトの傑作ソナタひとつによってその名を歴史にとどめたと言っても過言ではありません。その演奏に慣れ親しんだ奏者は今や非常に少なく、かの「アルペジョーネ・ソナタ」も今日ではチェロで演奏されることも多いのですが、しかし作曲家自身が想定していた通りアルペジョーネと当時のピアノの響きで聴けば、実にいろいろな発見に驚かされるもの。できれば手練の名手の演奏で聴きたいところですが、そんな渇を癒してあまりある新譜がここに登場します。 古楽器録音に実績の多いベルギーRicercarレーベルが世に問う新たなシューベルト・アルバムには、今や失われたアルペジョーネという楽器をたくみに操る敏腕ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者グイード・バレストラッチを中心に、19世紀初頭当時に使われていたギターやフォルテピアノの名手が加わる編成。たおやかでどこか切ないアルペジョーネの響きを、かの有名なソナタだけに閉じ込めず、ヴァイオリンのために書かれたソナチネや歌曲でも活躍させ、作風との相性をあざやかに浮き彫りにしてみせています。 シューベルトも愛した19世紀初頭のギターが活躍するトラックも多く、時には当時まだ楽器が残存していたに違いないリュートも適宜使っている点は見過ごせません。深い作品愛が形をとった、企画先行に終わらない充実の古楽器系シューベルト・アルバムです。 -
シューベルト(1797-1828):
ピアノ五重奏曲 イ長調「鱒」
メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20 [ヘンシェル弦楽四重奏団/ディオジェネス弦楽四重奏団/ゲラルト・フーバー(ピアノ)/アレクサンドラ・ヘングステベック(コントラバス)]SCHUBERT, F.: Piano Quintet, "The Trout" / MENDELSSOHN, Felix: String Octet (Henschel Quartet, Diogenes Quartet, Hengstebeck, G. Huber)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:SM332
CD価格:1,950円(税込)
ドイツの正統派アンサンブル、ヘンシェル弦楽四重奏団の25年にわたる活動を象徴する2つの作品を収録したアルバム。創設者であるミュンヘン出身のヘンシェル姉弟、そしてデンマーク王立アカデミー出身のチェリスト、バイヤー=カルツホイ。ここでは、彼らと親交の深いピアノのフーバーとコントラバスのヘングステベックを迎えて、シューベルトの「鱒」を演奏しています。 カップリングは16歳のメンデルスゾーンによる瑞々しく完成度の高い弦楽八重奏曲。ヘンシェル弦楽四重奏団は、これまでにもこの八重奏曲をアマデウス弦楽四重奏団や、日本の「澤クヮルテット」と演奏していますが、ここではミュンヘンを拠点とするディオジェネス四重奏団とのアンサンブル。2010年以来“若い音楽家を育てるプログラム”などで共演を重ねており、息のあったアンサンブルを聴かせます。
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〈トロンボーンの旅 第1集〉
シューベルト(1797-1828):
冬の旅 Op.89 D911
(マシュー・ジーによるトロンボーン編) [マシュー・ジー(トロンボーン)/クリストファー・グリン(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Winterreise (Winter Journey), D. 911 (arr. M. Gee for trombone and piano) (Trombone Travels, Vol. 1) (M. Gee, C. Glynn)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.574093
CD価格:1,600円(税込)
2019年に来日、大評判となったブラス・アンサンブル「セプトゥーラ」でトロンボーンを吹くマシュー・ジー。彼は2010年からロイヤル・フィルハーモニーの首席奏者を務め、ロンドン王立音楽アカデミーでは後進の指導にあたるだけでなく、ソリストとしても引く手あまたの活躍をしています。 このアルバムで彼が取り上げたのはシューベルトの名作歌曲集「冬の旅」。もとよりトロンボーンはポルタメントやビブラートなど様々な技巧を駆使することで、多彩な音色を創り出すことが可能が楽器であり、この歌曲への挑戦も決して無謀なことではありません。とはいえ、さすがに言葉を用いることができず“歌詞をとりわけ重んじる”ドイツ・リートを演奏するためには、まず歌詞の概念を取り払う必要がありました。そこでジーは全ての曲のタイトルを一度、英語に置き換えることで、テキストの呪縛から解き放たれることに成功。言葉を使うことのないトロンボーンによる新たな「冬の旅」が生まれました。時には優しく、時には激しく、絶望に打ちひしがれた若者の想いを切々と伝えます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「冬の旅」 D911 [パーヴォル・ブレスリク(テノール)/アミール・カッツ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Winterreise (Breslik, A. Katz)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:C934191
CD価格:2,325円(税込)
リリカルな歌声で知られるテノール、パーヴォル・ブレスリク。ドイツの音楽雑誌「Opernwelt」にて2005年度の年間最優秀歌手賞を受賞、一躍脚光を浴び世界の檜舞台に躍り出て以降、オペラとコンサートの両面で広く活躍しています。 2015年にリリースされた「美しき水車小屋の娘」では、エミール・カッツとともに若々しい表現によるシューベルトを披露しましたが、今回の「冬の旅」では更に深い表現を聴かせます。「以前からこの曲集に敬意を払い、歌うたびに常に新しい発見がある」と語るブレスリクは、歌の主人公である“人生に疲れた旅人”の魂に寄り添い、苦悩や悲しみを共感込めて歌い上げます。 エミール・カッツも独特の音楽観を持つピアニストとして知られており、シューベルトがピアノに託した音の一つ一つを克明に洗い出します。降り積もる雪、菩提樹の葉のさざめき…旅人を包み込み、時には突き放すかのように、素晴らしい音世界が描き出されています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第9番(第8番) ハ長調 『グレート』 D.944 [マキシム・エメリャニチェフ(指揮)スコットランド室内管弦楽団]発売日:2019年11月22日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
注目のエメリャニチェフとスコットランド室内管弦楽団 第1弾!1988年ロシア生まれのエメリャニチェフ。フォルテピアノ奏者として「モーツァルト:ピアノ・ソナタ集」(APARTE)でフランスのショック賞を受賞したほか、数々の賞に輝いたテオドール・クルレンツィス指揮の「モーツァルト:フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」(SONY)に通奏低音として参加し、話題となりました。指揮者としても12歳でデビュー。モダンとピリオド両方のスタイルを振り分け、ディドナートと共演した『戦争と平和の中で』(ERATO)ではグラモフォン・アワードのリサイタル部門を受賞しています。音楽監督を務めるピリオド・アンサンブル”イル・ポモ・ドーロ”のほか数々のオーケストラに客演。2019-20シーズンからは、スコットランド室内管弦楽団の首席指揮者就任が決まっています。 そんなエメリャニチェフとスコットランド室内管弦楽団との初めての録音がLINN RECORDSから登場。曲はドイツ音楽に強い嗜好を示すエメリャニチェフらしく、シューベルトの『グレート』となりました。モダン楽器のオーケストラながら、ナチュラル・トランペットとナチュラル・ホルン、古典タイプのティンパニを使用。プレイバックは全団員で確認するなど、早くもエメリャニチェフらしい流儀で録音が進められ、テキパキとしたテンポと見通しの良いサウンドがたいへん心地よい演奏となっています。 「この録音を聴く人々には、(古い時代を模した演奏ではなく)現代的で今の時代らしいと感じてほしい」とエメリャニチェフ自身が語るように、新しい世代の確固たる意志が伝わる一枚です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第1集〉
ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ) Op.137 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/イェルク・デームス(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Violin Sonatas, Vol. 1 (Irnberger)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98828
2)
CD価格:2,175円(税込)
ウィーンを代表するピアニスト、イェルク・デームス(1928-2019)と1985年生まれの俊才、イルンベルガーの共演によるシューベルトの初期作品、3つのヴァイオリン・ソナタ集。1816年頃に作曲されるも、生前には出版されず、死後の1836年にようやく実兄フェルディナントの手によりディアベリ社から出版された作品です。簡素なソナタ形式によって書かれていますが、そこかしこに歌心溢れるシューベルトらしいソナタです。 楽器収集家としても知られるデームスは、この演奏のために1823年製コンラート・グラーフを使用。19世紀初頭のウィーンの雰囲気を再現しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
〈ヴァイオリン・ソナタ集 第2集〉
二重ソナタ イ長調 Op.162, D574
アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821
「しぼめる花」による序奏と変奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/イェルク・デームス(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Violin and Piano Music, Vol. 2 (Irnberger, Demus)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98858
CD価格:2,175円(税込)
ウィーンを代表するピアニスト、イェルク・デームス(1928-2019)と1985年生まれの俊才、イルンベルガーの共演によるシューベルト。ピアノもヴァイオリンもピリオド楽器を使用しており、3つの作品を当時のウィーンの雰囲気が伝わるリアルな響きで楽しめます。 アルペジョーネ・ソナタと「しぼめる花」による序奏と変奏曲は、ヴァイオリンで演奏することで、原曲のアルペジオーネやフルートでの演奏とはまた違った味わいになっています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
〔ピアノ三重奏曲集〕
ピアノ三重奏曲 第1番・第2番
ピアノ三重奏曲 「ノットゥルノ」Op.148 D897
ピアノ三重奏曲 D28 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Trios (Irnberger, Geringas, Korstick)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99110
SACD Hybrid 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
1827年に作曲、シューベルトの死後に出版された第1番、同じ頃に書かれ、こちらは存命中に出版された第2番。どちらも40分を超える大作ですが、明るい第1番、深遠な第2番と曲の性格はかなり違います。同時期に書かれた変ホ長調の「ノットゥルノ」は10分ほどのゆったりとした美しい小品。恐らく何かの曲の1楽章になるべく構想されたのではとされています。変ロ長調 D28は15歳の作品。若きシューベルトの楽想がほとばしるかのような力強い趣きを持っています。 演奏は、1985年生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガーと1946年リトアニア生まれの名手ゲリンガス、そして1955年生まれのピアニスト、コルスティック。3人が各々の曲を高らかに歌い上げています。
収録作曲家:
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Dystonia(ジストニア)
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D959
シューマン(1810-1856):
クライスレリアーナ Op.16 [アンドレアス・エッゲルスベルガー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 20 / SCHUMANN, R.: Kreisleriana (Dystonia) (Eggertsberger)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99198
CD価格:2,175円(税込)
1980年リンツ生まれのエッゲルツベルガーは、幼い頃から神童の名を欲しいままにし、12歳で初のコンサートを開催、15歳でリンツのブルックナー音楽院を卒業しました。しかし2012年、左手に不調を感じ、診察を受けた結果、中枢神経の病である「ジストニア」と診断されました。 5年に渡る療養の間、ピアノを再学習することで、自身の不随意な動きを制御できるようになったエッゲルツベルガー。このGramolaへのデビュー・アルバムは、彼と同じ病に罹っていたという学説のあるシューマンの作品と、彼がこよなく愛するシューベルトとをカップリング。「ジストニア」と名付けられたアルバムには音楽を愛する喜びが詰まっています。
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第15番 ト短調 D.887 [ヴォーチェ四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartet No. 15 / SCHUBERT, F.: String Quartet No. 15 (Quatuor Voce)
発売日:2019年10月18日
NMLアルバム番号:ALPHA559
CD価格:2,475円(税込)
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シューマン(1810-1856):
アダージョとアレグロ Op.70
民謡風の5つの小品 Op.102
幻想小曲集 Op.73
シューベルト(1797-1828):
アヴェマリア D.739 [ブライアン・ソーントン(チェロ)/スペンサー・メイヤー(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Cello and Piano Works - Adagio and Allegro / 5 Stücke im Volkston / Fantasiestücke (B. Thornton, S. Myer)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:Steinway30117
CD価格:2,250円(税込)
クリーヴランド管弦楽団の名チェリスト、ブライアン・ソーントンによるシューマン・アルバムクリーヴランド管弦楽団のチェロ奏者を25年務めているブライアン・ソーントンと、スペンサー・メイヤーのコンビによるシューマン・アルバム。彼らはSTEINWAYレーベルから既に2枚のアルバムをリリースしており、ブラームスのチェロ・ソナタ集(STNS30081)、クラリネットのユスフを迎えブラームスのトリオを収録したアルバム(STNS30109)も高い評価を得ています。 今回はそのブラームスと親しかったシューマンの作品を集めており、幅広いレパートリーを持つソーントンならではの奥行きのある表現を楽しむことが出来ます。
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シューベルト(1797-1828):
さすらい人幻想曲
ピアノ・ソナタ 第15番「レリーク」 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Wanderer Fantasy / Piano Sonata No. 15, "Reliquie" (Badura-Skoda)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola99031
CD価格:2,175円(税込)
2009年に録音された「さすらい人」と1968年に録音された「ピアノ・ソナタ第15番」の組み合わせ。豪放な技巧が炸裂する「さすらい人」でのたたみかけるような迫力は、80歳という年齢を全く感じさせることがありません。 未完に終わった「ソナタ第15番」は、バドゥラ=スコダ自身が補筆した第3楽章と第4楽章を演奏。シューベルトの様式を丹念に研究した上での「完成版」が聴きどころです。
収録作曲家:
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ウィーンの舞曲
シューベルト&ヨハン・シュトラウス2世:
作品集 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Music (Tänze aus Wien) (Badura-Skora)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola99104
CD価格:2,320円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 第1番&第2番 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)/ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)/ボリス・ペルガメンシコフ(チェロ)]SCHUBERT, F.: Piano Trios Nos. 1 and 2 (Badura-Skoda,Schneiderhan, Pergamenschikow)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola99176
CD価格:2,175円(税込)
20世紀後半を代表する二人の奏者、ヴォルフガング・シュナイダーハン(1915-2002)、ボリス・ペルガメンシコフ(1948-2004)とバドゥラ=スコダによる、1980年代の貴重な音源のリリース。 第1番は1984年のスタジオ録音、第2番はザルツブルク音楽祭での「シューベルト:ピアノ三重奏曲」のコンサート・ライヴです。情感豊かな音色で知られるロシアの名チェロ奏者ペルガメンシコフ、ウィーンの伝統を受け継ぐシュナイダーハン、グルダ、デムスとともに“ウィーン三羽烏”の一人と称されるバドゥラ=スコダ、この3人が織りなす見事なハーモニーをお楽しみください。
収録作曲家:
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STILL SCHUBERT
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」 D810
シューベルト&ファフシャン(1960-):
歌曲集 [アルバノ・カレール、アルファマ四重奏団]発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
気鋭の弦楽四重奏団が挑むシューベルト2005年ブリュッセルで結成されたアルファマ四重奏団。これまで6枚のアルバムをリリースしており、中でも「大作曲家の弦楽四重奏曲集」(FUG582)が大きな話題となった彼らのシューベルト。冒頭からぐっと掴まれる「死と乙女」ですが、鋭い切れ味と爽やかさを湛えた豊かな歌心で定評のある彼ららしい、美しくも勢いのある素晴らしい演奏を聴かせます。 カップリングはウィーン生まれのフランス系メゾ・ソプラノ歌手カレールを迎え、1960年ブリュッセル生まれのファフシャンによる、シューベルトの歌曲を元に声楽と弦楽四重奏のために自由に編曲(作曲)した作品7曲を収録。曲が進むにつれて前衛さを増していく作りですが、どこかシューベルトの原曲と対話をしながら発展していくかのような構成を持つ、興味深い作品です。
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ブラームス(1833-1897):
ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
ブルッフ(1838-1920):
8つの小品 Op.83
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.148 D897
(いずれもヴァイオリン、ヴィオラとピアノ編) [ナターリア・ロメイコ(ヴァイオリン)/ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)/イヴァン・マルティン(ピアノ)]Violin, Viola and Piano Recital: Lomeiko, Natalia / Zhislin, Yuri / Martin, Ivan - BRUCH, M. / BRAHMS, J. / SCHUBERT, F.
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:ORC100098
CD価格:2,080円(税込)
これまでにも何枚かのアルバムでデュオを組んできたヴァイオリニスト、ナターリア・ロメイコとヴィオラのユーリ・ジスリン。今作ではピアニスト、イヴァン・マルティンを加えロマン派の3作品を演奏しています。ブラームスはよく知られるホルン三重奏をヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ版に編曲、原曲の持ち味を損なうことなく、しっとりとした味わいで聴かせます。 アルバムのメインとなるブルッフの「8つの小品」の原曲はクラリネットとヴィオラ、ピアノの組み合わせですが、ここでも管楽器とは違うまろやかな響きの組み合わせが耳に残ります。シューベルトの「ノットゥルノ」はヴァイオリン、チェロ、ピアノが原曲。チェロの深い響きがヴィオラの渋い響きに置き換わることで曲の印象もかなり変わります。各々の演奏家たちの主張がせめぎあいつつ、練り上げられた音が楽しめる興味深い1枚です。
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シューベルト(1797-1828):
即興曲とレントラー [コーデリア・ウィリアムズ(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Impromptus / 17 Ländler (C. Williams)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0127
CD価格:2,160円(税込)
2018年、SOMMレーベルから「ペルト&バッハ:ピアノ作品集」をリリースし、2人の作曲家の共通項を鮮やかに見せたピアニスト、コーデリア・ウィリアムズ。これは彼女が2012年にリリースしたデビュー・アルバムです。 録音のきっかけは、2011年に開催された「ダドリー国際ピアノ・コンクール」で彼女が演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番にレーベル・オーナー、シヴァ・オークが魅せられたこと。すぐさま、このシューベルトが録音されたということです。瑞々しく流麗な表現の中に、深みを感じさせる演奏をお聴きください。
収録作曲家:
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エマ・ジョンソンと仲間たち
シューベルト(1797-1828):
八重奏曲 ヘ長調 D803
クルーセル(1775-1838):
協奏的三重奏曲「ポプリ」Op.10 [エマ・ジョンソン(クラリネット)/マイケル・トンプソン(ホルン)/フィリップ・ギボン(ファゴット)/クリス・ウェスト(コントラバス)/カルドゥッチ弦楽四重奏団]SCHUBERT, F.: Octet, D. 803 / CRUSELL, B.H.: Concert Trio (Emma Johnson and Friends) (E. Johnson, C. West, P. Gibbon, Carducci String Quartet)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0156
CD価格:2,160円(税込)
17歳で「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」コンクールを制し、一躍人気者となったクラリネット奏者エマ・ジョンソン。その翌年モーツァルトのクラリネット協奏曲を録音して以来、世界中で50万枚を超えるCD売り上げ総数を誇る彼女ですが、ここでは親しい仲間たちとともに2つの作品を演奏しています。 シューベルトの八重奏曲に添えられたのは、スウェーデンの作曲家クルーセルの珍しい作品。セレナードの形式を思わせるホルンとファゴット、クラリネットのアンサンブルが美しい注目曲です。 シューベルトではカルドゥッチ四重奏団とコントラバス奏者クリス・ウェスト、クルーセルではマイケル・トンプソンとフィリップ・ギボン、各々名手たちが参加、親密で楽しいアンサンブルを披露しています。
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第1番
シューベルト(1797-1828):
交響曲 第3番 [マリス・ヤンソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団]SCHUMANN, R.: Symphony No. 1, "Spring" / SCHUBERT, F.: Symphony No. 3 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2019年06月14日
NMLアルバム番号:900176
CD価格:2,100円(税込)
マリス・ヤンソンスによるロマン派の2つの交響曲が登場。1815年、18歳のシューベルトがわずか9日間で書き上げた交響曲第3番は、彼の全交響曲中、最も短いながら引き締まった書法を持つ明るい作品です。古典的な様式の中にも様々な試みが見られ、シューベルトが独自の作風を獲得した交響曲としても知られています。 1841年に書かれたシューマンの交響曲第1番も短期間に仕上げられた作品。こちらもスケッチに要した期間は4日間と伝えられています。当時のシューマンは、クララと結婚したばかりであり、溢れる楽想をそのまま総譜に書きつけたのでしょう。若々しい情熱と美しい旋律は、まさに標題の「春」そのものです。 ヤンソンスは、若き作曲家の想いを存分に汲み取り、豊かな響きと細やかな表現で全曲をまとめています。シューマンの交響曲では、第1楽章の第1主題と、流麗な第2主題のコントラストを見事に描き分けます。ゆったりと美しい第2楽章はオーケストラをたっぷり歌わせ、第3楽章では決然とした表情を重視、特徴的なリズムを持つ終楽章の生き生きとした表現は力強い終結部まで途切れることがありません。またシューベルトの交響曲ではリピートを省略することなく、全曲が快活、かつ丁寧に演奏されています。全編に渡ってヤンソンスの統率力とバイエルン放送交響楽団の優れたアンサンブルが際立つ素晴らしい演奏です。 *シューマン:交響曲 第1番は既発リリース「ロベルト・シューマン:内なる声」(900916 4枚組)に収録された音源と同一です。
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第13番・第21番
さすらい人幻想曲 [ゲオルゲ=エマヌエル・ラザリディス(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 13 and 21 / Wanderer Fantasy (Lazaridis)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD0132
CD価格:2,160円(税込)
ギリシャ出身のピアニスト、ラザリディスが弾くシューベルト作品集。4歳で作曲を始め、6歳の時にはテレビやラジオに出演、注目を浴びたという神童です。ロンドンの王立音楽院で学び、数々の賞を受賞。世界的な活躍を始めました。シューマン、リストなどロマン派作品を得意としており、このシューベルトでも詩的な音楽を聴かせます。 繊細な13番のソナタ、雄大な「さすらい人」幻想曲、長大な第21番のソナタと曲ごとに違う味わいを持たせ、シューベルトの多彩な面を強調した演奏です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ集 Op.137 [ステファニー・ポーレ、ダニエル・イゾワール]発売日:2019年05月24日
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)若きシューベルトの傑作を当時の楽器でヴァイオリニスト、ステファニー・ポーレとピアニスト、ダニエル・イゾワール(大オルガニスト、アンドレの息子)。いずれもモダン、ピリオドどちらの演奏スタイルでも活躍する2人によるシューベルト。弓から楽器まで全てシューベルトの時代に近いオリジナルを使用しているというのも嬉しいところ。 長年室内楽での共演を重ね、特にピリオド楽器でのシューベルトの解釈では先駆者と呼べる2人が、19歳の頃のシューベルトがモーツァルトの影響を色濃く受けながらも新時代の迸るようなロマンティシズムを込めた作品を、瑞々しい表現で描きます。
収録作曲家:
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イェフダ・インバール
ピアノ・リサイタル
(シューベルト/フィニッシー/ヴィトマン) [イェフダ・インバール(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 8 and 15 / FINNISSY, M.: Vervollständigung von Schuberts D. 840 / WIDMANN, J.: Idyll und Abgrund (Inbar)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:OC1712
CD
通常価格:2,080円→ 特価!:590円(税込)1987年、イスラエルのハイファで生まれたピアニスト、イェフダ・インバール。エルサレム音楽大学で学士号を取得し、2014年からロンドンに拠点を移し、研鑽を積んでいます。 このアルバムではシューベルトにまつわる様々な音楽を演奏。最初の2作品はいずれもシューベルト自身の「未完の作品」であり、その中でも2つの楽章のみが残された「レリーク」は未完とは言え、30分近くの大作であり、晩年のシューベルトらしい、揺れ動く調性と自由な展開を持つ作品です。 イギリスの現代作曲家フィニッシーはこの曲に補筆を加えましたが、彼は曲の味わいを生かしながらも独特の曲調へと変化させています。人気作曲家ヴィトマンによる最後のソナタD960からのメロディを自由に展開するというユニークな作品は、彼による3作目の「シューベルトへのオマージュ」となります。
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シューベルト(1797-1868):
八重奏曲 ヘ長調 D803
ベルワルド(1796-1868):
大七重奏曲 変ロ長調 [アニマ・エテルナ・ブリュッヘ]SCHUBERT, F.: Octet, D. 803 / BERWALD, F.: Septet (Chamber Music) (Anima Eterna Brugge members)
発売日:2019年04月12日
NMLアルバム番号:ALPHA461
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
1987年の創設以来、古楽鍵盤奏者ジョス・ファン・インマゼールのもと古典派からロマン派へ、さらに20世紀へ…とピリオド奏法でのレパートリーを広げてきたアニマ・エテルナ・ブリュッヘは、近年さらなる新境地へ! 結成当初の小編成に立ち返るかのように室内楽にも取り組む機会が増えてきました。 さきのアルバムでもメンデルスゾーンの八重奏曲が収録されていましたが、今回は更なる試みとして、シューベルトが「大管弦楽による交響曲への第一歩」と自ら位置づけた八重奏曲と、スウェーデンの大家ベルワルドの大七重奏曲を。前者の壮大なスケール感と、後者のえもいわれぬ室内楽的機微とのあいだで、19世紀というオーケストラの時代を問い返すにも絶好な内容になっています。 使用楽器はことごとくオリジナル! ベルワルドの大七重奏曲は競合盤も少なくないところ、古楽器演奏で聴ける機会も貴重。国内仕様の日本語解説では作曲家についての情報など原文解説にはない要素も追補されます。
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シューベルト(1797-1868):
八重奏曲 ヘ長調 D803
ベルワルド(1796-1868):
大七重奏曲 変ロ長調 [アニマ・エテルナ・ブリュッヘ]SCHUBERT, F.: Octet, D. 803 / BERWALD, F.: Septet (Chamber Music) (Anima Eterna Brugge members)
発売日:2019年04月12日
NMLアルバム番号:ALPHA461
CD価格:2,475円(税込)
1987年の創設以来、古楽鍵盤奏者ジョス・ファン・インマゼールのもと古典派からロマン派へ、さらに20世紀へ…とピリオド奏法でのレパートリーを広げてきたアニマ・エテルナ・ブリュッヘは、近年さらなる新境地へ! 結成当初の小編成に立ち返るかのように室内楽にも取り組む機会が増えてきました。 さきのアルバムでもメンデルスゾーンの八重奏曲が収録されていましたが、今回は更なる試みとして、シューベルトが「大管弦楽による交響曲への第一歩」と自ら位置づけた八重奏曲と、スウェーデンの大家ベルワルドの大七重奏曲を。前者の壮大なスケール感と、後者のえもいわれぬ室内楽的機微とのあいだで、19世紀というオーケストラの時代を問い返すにも絶好な内容になっています。 使用楽器はことごとくオリジナル! ベルワルドの大七重奏曲は競合盤も少なくないところ、古楽器演奏で聴ける機会も貴重。
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シューベルト、ブラームス、マーラーの
歌曲による編曲集 [フラヌイ]発売日:2019年04月05日
CD 3枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
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フラヌイ
シューベルトによる室内楽作品集
(M.クラーラー、A.シェットによる室内アンサンブル編) [フラヌイ(アンサンブル)/スヴェン・エリック・ベヒトルフ(ヴォーカル)]SCHUBERT, F.: Chamber Music (arr. M. Kraler and A. Schett) (Schubertlieder - Wo du nicht bist, dort ist das Glück) (Bechtolf, Franui)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:WWE1CD20301
1)
CD価格:2,240円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集(ニュー・パースペクティヴ 1) [ドロシー・ヤンセン(ソプラノ)/フランシス・グリア(ピアノ)/]SCHUBERT, F.: Vocal Music (New Perspective, Vol. 1) (Jansen, Grier)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:SOMMCD223
CD価格:2,160円(税込)
ボンで生まれ、ケルンとフライブルクで歌を学んだドロテー・ヤンセン。フライブルク歌劇場でデビューを飾り、パミーナやケルビーノを歌う傍ら、リート歌手として頭角を現し、現在では歌劇と歌曲の双方で素晴らしい成果を上げています。現在はピアニスト、フランシス・グリアとデュオを組み、世界中の音楽祭やホールでシューベルトの歌曲を歌い好評を博しています。透明感溢れる声と表情豊かな歌唱が魅力的なソプラノです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第1番
交響曲 第8(7)番「未完成」 [レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1 and 8, "Unfinished" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:Gramola99180
SACD-Hybrid国内仕様、日本語解説付価格:2,970円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。 今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は「未完成」が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
収録作曲家:
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エリーザベト・クールマン
歌曲の夕べ
シューマン、シューベルト、ライターを歌う [エリーザベト・クールマン(メゾ・ソプラノ) エドゥアルド・クトロヴァッツ(ピアノ)]発売日:2019年01月25日
CD価格:2,325円(税込)
メゾ・ソプラノ歌手エリーザベト・クールマン。彼女はピアニスト、エドゥアルド・クトロヴァッツとともに長年に渡り、ユニークな「ドイツ・リート」のプログラムを組み、一連の作品にストーリー性を持たせて演奏し好評を博しています。 このアルバムは、2017年「東京の春」音楽祭でもほぼ同じ曲を歌い満場を沸かせたプログラムをほとんどそのまま収録したもので、前半にはシューマンのピアノ独奏曲を交えた一連の曲を置き、後半にはシューベルトの歌、現代作曲家のライターの作品を織り交ぜた作品が並んでいます。シューマンのロマンティックな作品、シューベルトの素朴で豊かな旋律を持つ歌、ライターのユーモラスでアイロニカルな歌。これらの曲の精神を、2人は歌詞、音楽全てを含め丁寧に描き出しています。
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第1番
交響曲 第8(7)番「未完成」 [レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1 and 8, "Unfinished" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:Gramola99180
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼んできたレミ・バローは、自身ヴァイオリンを手にウィーン・フィルの一員としても活躍しています。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。 今回の録音場所はウィーン。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は「未完成」が途中で終わってしまうという当然の事実に戸惑いを覚えさせるほど、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第5番&第6番 [ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指揮)/ミュンヘン交響楽団]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 5 and 6 (Munich Symphony, Edusei)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:SM296
CD価格:1,950円(税込)
シューベルトが活動の中期に作曲した2曲の交響曲。第5番は1816年、第6番は1818年に完成され、どちらもシューベルトの友人でヴァイオリニスト・指揮者のオットー・ハトヴィヒによって指揮、初演されました。ティンパニを用いない小規模な編成と、愛らしい曲想を持つ「交響曲第5番」は比較的演奏の機会に恵まれているのに比べ「交響曲第6番」は晩年の名作「グレート」を思わせる充実した構成を持つ作品にもかかわらず、あまり耳にすることがありません。このアルバムでは作風の異なる2曲を並べ、シューベルトにおけるベートーヴェンの影響と、彼自身の作風の確立を知る機会を提示しています。 1976年ドイツ生まれのエドゥセイは2015年からミュンヘン交響楽団の首席指揮者を務めており、楽団の性能を飛躍的に向上させたことで知られる注目の指揮者です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
〈ピアノ作品集〉
3つのピアノ小品 D. 946
さすらい人幻想曲他 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Music - 3 Klavierstücke, D. 946 / Wanderer Fantasy (McCawley)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:SOMMCD0188
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの中堅ピアニスト、レオン・マッコウリー。1993年にベートーヴェン国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得、同年、リーズ国際ピアノ・コンクールでも第2位を獲得し世界的な活躍をしています。 シューマンをはじめとしたロマン派作品を中心に、バーバーのピアノ曲集など幅広いレパートリーを有していますが、このアルバムで彼が取り組んだのはシューベルトの作品集。「さすらい人幻想曲」と晩年のシューベルト作品の持つ仄暗い美しさを持つ「3つの小品」を中心に、リストがピアノ独奏用に編曲した5曲の歌曲を添えたプログラムです。高い集中力でぐいぐい進める「さすらい人」での熱い表現が魅力的です。
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ作品集 [川口成彦(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Wanderer Fantasy / Impromptus, D. 899 / Piano Pieces (Naruhiko Kawaguchi)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:FUG744
1)
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
20歳の時に “アントン・ヴァルター”(18世紀後半から19世紀にかけて活躍したウィーンの鍵盤楽器製作者)のフォルテピアノの精巧な再現楽器に出会い、この時代の楽器のすばらしさに開眼したというピアニスト、川口成彦。ピリオド楽器の持つ繊細かつ多彩な音色に魅入られた彼は、楽器の魅力と性能を極限まで研究し、19世紀の音の再現に力を尽くしています。 2017年に録音されたこのシューベルトは、当時の彼の思いを伝えるものであり、新たな飛躍の幕開けともなった 1 枚です。ピアノの歴史は「発掘」ではなく「変容」であり、作品が生まれた当時の楽器によってようやく表現できる微妙なニュアンスというものが多々あると語る川口の演奏。その美しく変幻自在な響きをお楽しみください。
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シューベルト1828年
シューベルト(1797-1828):
最期の年のピアノ作品集 [アレクサンダー・ロンクヴィヒ]SCHUBERT, F. Piano Music - Piano Sonatas Nos. 19-21, D. 958-960 / 3 Klavierstücke, D. 946 (Schubert 1828) (Lonquich)
発売日:2018年11月09日
NMLアルバム番号:ALPHA433
CD価格:2,475円(税込)
ドイツのピアニスト、ロンクヴィヒが弾く「シューベルト、最後の年のピアノ曲集」。シューベルトの命が燃え尽きた1828年に書かれた作品の中でも、3曲のピアノ・ソナタはとりわけ重要な位置にあります。3曲全てが亡くなる2か月前に一気に書かれており、どの曲も30分から40分と長く、シューベルトが自らの死を予感したかのような深遠な内容を持っています。 第19番はベートーヴェンを思わせる力強い主題を持つ第1楽章、天国的な美しさに彩られた第2楽章、メヌエットと題されていても全く明るさのない第3楽章、軽快な終楽章で構成されています。第20番は全体的に清澄な明るさに満ちていますが、第2楽章は不穏な雰囲気を感じさせます。最後のソナタとなった第21番は目まぐるしい転調が特徴。第1楽章の冒頭から美しい旋律は、不気味なトリルに断ち切られ思いがけない曲調に変化します。 3曲全編に渡って異様なまでの緊張感に満ちていますが、ロンクヴィヒはシューベルトの思いを丁寧に汲み取り、全ての作品に共感を持って演奏しています。即興曲と呼ばれることもあるD946の3つの小品も1828年5月の作品。小品と言えども深い内容を持ち、ピアニスト泣かせの難曲としても知られています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
4手ピアノのための作品集 [パウル・バドゥラ=スコダ/イェルク・デムス]SCHUBERT, F.: Piano Music for 4 Hands - Fantasie in F Minor / Divertissement à la hongroise (Badura-Skoda, Demus)
発売日:2018年11月21日
NMLアルバム番号:Gramola99175
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
かねてからウィーンを代表するピアニストとして名高いパウル・バドゥラ=スコダとイェルク・デームス。このアルバムでは1978年と2007年に録音された彼らが演奏するシューベルトの連弾作品を再び聴くことができます。 アルバムの大部分を占める1978年の録音は、ウィーンで最も美しい室内楽ホールとされる「ブラームス・ザール」で収録されており、ここで演奏されたシューベルトはウィーンの伝統そのものといった典雅な雰囲気に満たされています。2007年のパリでの録音は、バドゥラ=スコダ、イェルク・デームスともに80歳前後の円熟期の演奏。長年のコンビネーションから生まれた息のあったシューベルトです。また、2つのホールの響きの違いもじっくり味わってください。
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Le cor mélodique - 角笛のメロディ [アンネケ・スコット/スティーヴン・デヴァイン]
発売日:2018年11月28日
CD価格:2,100円(税込)
フランス語で"Cor"とは角、角笛の意。このアルバムでは19世紀フランスにおける魅力的なホルン作品を紹介しています。ハイドンやモーツァルトの時代にはバルブなし、自然倍音のみを発音できるナチュラル・ホルンが用いられていましたが、1814年頃にバルブが出現、次第にバルブ付きホルンの使用が広まっていきました。しかし、フランスの奏者たちはロマン派時代になってもナチュラルホルンから進化した「ピストン・ホルン」を愛好した人も多く、グノーをはじめとした作曲家たちも、この楽器のための曲やメソッドを書いています。 ホルン奏者アンネケ・スコットは柔らかい響きを持つこの楽器を用い、エラールのピアノの伴奏で19世紀フランスのホルン音楽を演奏しています。2018年に生誕200年を迎えたグノーの珍しい作品も含まれています。
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シューベルト(1797-1828):ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
3つのピアノ小品(即興曲) D946 [イスマエル・マルゲン]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 21 / 3 Klavierstücke (Margain)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM006
CD価格:2,475円(税込)
1992年生まれのイスマエル・マルゲンは、ジャック・ルヴィエやロジェ・ムラロらに師事した若手ピアニスト。2012年12月に開催されたロン=ティボー国際音楽コクールで第3位および聴衆賞を受賞、期待の若手として国際的な活躍を誇っています。このアルバムではシューベルトの最後のピアノ・ソナタである第21番と、同じく最後の年に書かれた3つの即興曲を演奏、作品の持つ深みを表現しながらも、若々しい感性を加えたユニークな演奏を披露しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「冬の旅」D911 [ナウエル・ディ・ピエロ/アルフォンス・スマン]SCHUBERT, F.: Winterreise (Pierro, Cemin)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM008
CD価格:2,475円(税込)
1984年ブエノスアイレス生まれのバス歌手ナウエル・ディ・ピエロが歌う「冬の旅」全曲。2012年にはロイヤル・オペラの《ラ・ボエーム》に出演し話題となり、2014年には《ドン・ジョヴァンニ》のマゼット役でも注目を浴びました。現在はパリ・オペラ座のアトリエ・リリケとザルツブルク音楽祭の「ヤング・シンガー・プログラム」に席を置き、オペラ全般を学んでいます。この「冬の旅」ではビロードのような美しい声と、若々しい感性を生かした見事な歌唱を聴くことができます。
収録作曲家:
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ARCO
死と乙女 [ストリング・クヮルテット ARCO(伊藤亮太郎/双紙正哉/柳瀬省太/古川展生)]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" / WEBERN, A.: Langsamer Satz (Arco String Quartet)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:MECO-1050
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
日本を代表するトップソリストによるストリング・クヮルテットARCO、16年振りのニューアルバム!ストリング・クヮルテットARCOの実に16年ぶりにニューアルバムは、弦楽四重奏曲の金字塔、シューベルト「死と乙女」。N響、読響、都響においてそれぞれトップを務めるソリスト4人が織りなすその醸成された響きは、16年という濃密な時の変遷を確信させます。 カップリングはウェーベルン初期の「弦楽四重奏のための緩徐楽章」。ロマン派への憧憬を感じるその美しい弦楽の響きは、ウェーベルンをウェーベルンたらしめている12音無調音楽とは一線を画すもので、万人が純粋に「美しい」と感じられる秀作です。 ARCOならではのベルベットな響きが天国へと誘います。
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第10番&第14番「死と乙女」 [ヴァン・カイック四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartets Nos. 10 and 14, "Death and the Maiden" (Van Kuijk Quartet)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:ALPHA417
CD価格:2,475円(税込)
「作曲家にアプローチする時には、その作風の進化を理解するために、彼、または彼女の初期の作品に没頭するのが好きです」と語るヴァン・カイック四重奏団のメンバーたち。そのアイデアは前作のモーツァルト・アルバムでも生かされていましたが、今回はシューベルトをテーマに、一人の作曲家の成熟過程を探っています。 収録されているのは、シューベルトが16歳の時に書いた弦楽四重奏団第10番と、早すぎる晩年である27歳の作品「死と乙女」。親密な家のリビングで演奏されたであろう幸せな第10番、苦難に満ちた暗さと悲痛さを持つ第14番。彼らの演奏は、全く違う雰囲気を持つ2つの作品からシューベルトが辿った時間の経過を鮮やかに浮かび上がらせています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番 ハ長調 D944「グレート」 [バイエルン放送響/ヤンソンス]SCHUBERT, F.: Symphony No. 9, "Great" (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:900169
2)
CD価格:2,100円(税込)
ヤンソンス、「グレート」を振る!もともとはシューベルトの‘大きな’という意味合いで「グレート」と呼ばれていましたが、最近では‘偉大な’という意味で使われることの多い第8番交響曲。その名の通り、演奏時間は50分を超え、内容も壮大。溢れるロマンティシズムと、厳格な古典主義がせめぎ合うシューベルト晩年の傑作です(以前は第9番と番号付けがなされていましたが、最近では第8番とされることも多く、ヤンソンスのこのアルバムも第8番とナンバリングされています)。 ヤンソンスの演奏は、いつもの通り躍動感に満ちています。第1楽章は、悠然たるホルンのユニゾンで始まる序奏部と、軽快なテンポで奏される主部からなりますが、ヤンソンスは、常にきびきびとしたテンポで全体をがっしりとまとめながら、いつものように楽器各パートの存在感も際立たせ、立体的な音楽を組み立てています。第2楽章では、まず主旋律を奏でるオーボエの巧さに耳を奪われることでしょう。そして歯切れのよいオーケストラの響き、シューベルトの持ち味である美しいメロディも聴きどころ。オーケストラのアンサンブル能力の高さをじっくり味わうことができます。力強い第3楽章。舞曲的な性格の強い旋律が執拗に繰り返される主部、美しい中間部、ヤンソンスは提示部と中間部の反復記号を忠実に順守し、力強い旋律を印象付けています。そして長大な第4楽章こそ、ヤンソンスの腕の見せどころ。目まぐるしい転調、劇的な展開をヤンソンスがどのように繋いでいくかをぜひ確かめてください。演奏の終わりは盛大な拍手と歓声で締めくくられます。
収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915):
24の前奏曲 Op.11
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 Op.78 D894 [カラーエヴァ]Piano Recital: Karajeva, Christiane - SCRIABIN, A. / SCHUBERT, F.
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99158
CD価格:2,175円(税込)
オーストリア生まれの女性ピアニスト、クリスティアーネ・カライェーヴァは10歳でソロデビューを飾り、ウィーン音楽院とモスクワのチャイコフスキー音楽院でヴィルサラーゼ、ケンプなど錚々たるピアニストに師事、17歳でウィーン・ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールに挑戦し、最年少受賞者となりました。その後はソリストとしてだけでなく、室内楽にも力を入れると同時に、ウィーン国立音楽大学で30年以上に渡り教職に就き、優れた指導者として数多くの後進を育て上げています。 この最新アルバムでは、スクリャービンとシューベルトの作品を演奏。ショパンの伝統を受け継ぐスクリャービンの前奏曲と、シューベルトの晩年のソナタ。一見、全く違う性格を持つように見える2つの作品から、彼女は溢れるような詩情と、夢、絶望の感情を次々と引き出しています。
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フレンチ・ホルン編曲
シューベルト:「白鳥の歌」
ブラームス:「ジプシーの歌」 [ソープ/ウィリアムズ]SCHUBERT, F.: Schwanengesang / BRAHMS, J.: 11 Zigeunerlieder (excerpts) (arr. T. Thorpe for horn and piano) (Thorpe, C. Williams)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:8.573815
CD価格:1,600円(税込)
1983年生まれのホルン奏者ティム・ソープ。イギリスで生まれた彼は、小学校の時に初めてフレンチ・ホルンの演奏を聴き、すぐさまプロの奏者になろうと決意したといいます。2004年にフィルハーモニア管弦楽団に入団し、1年後にはBBCナショナル管弦楽団の首席ホルン奏者に選ばれました。室内楽奏者としても活躍、ロンドン・シンフォニエッタやナッシュ・アンサンブルと共演し、濃密な演奏を聴かせます。 このアルバムは、シューベルトの晩年の名作“白鳥の歌”とブラームスの民謡風の歌曲集“ジプシーの歌”をソープ自身の編曲版によるフレンチ・ホルンでの演奏を収録しています。どちらも抒情性と物語性を持つ曲集で、フレンチ・ホルンの音色は歌の持つ幅広い感情を完璧に表現しており、言葉がなくても、愛のメッセージや別れの苦痛、喪失感は完璧に伝わります。
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リゲティ-シューベルト
an experimental recital [グラウ/シューマッヒャー]LIGETI, G.: 3 Pieces for 2 Pianos / SCHUBERT, F.: Fantasy in F Minor / Sonata for Piano 4 Hands in B-Flat Major (Grau, Schumacher)
発売日:2018年07月20日
NMLアルバム番号:WWE1CD20102
2)
CD価格:2,240円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番(第9番) ハ長調「ザ・グレート」 [シュトゥットガルト放送交響楽団/ロジャー・ノリントン]SCHUBERT, F.: Symphony No. 9, "Great" / Die Zauberharfe: Overture (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:SWR19506CD
CD価格:1,040円(税込)
速めのテンポとノン・ヴィブラート奏法の使用による「ピュア・トーン」を持ち味とする演奏。このシューベルトでも美点が遺憾なくが発揮されています。冒頭のホルンのユニゾンによるテーマも、ノリントンの演奏ではまるでスキップするかのように軽やかです。曲全体も風通しよくすっきりとした味わいになっています。
収録作曲家:
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フィリップ・アントルモン
シューベルトを弾く
ピアノ・ソナタ 第21番 D960他 [アントルモン/戸室玄]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 21, D. 960 / Fantasie, D. 940 / 3 Marches militaires, D. 733: No. 1 in D Major (Entremont, Gen Tomuro)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:SM276
1)
CD価格:1,950円(税込)
1934年、フランス生まれのフィリップ・アントルモン。ピアニストとしてだけでなく指揮者としても活躍、ウィーン室内管弦楽団では指揮、音楽監督を30年間にも渡って務め、現在では終身桂冠指揮者の地位にあります。18歳のときにカーネギーホールでデビュー・コンサートを行って以来、様々な作品を演奏してきたアントルモンですが、彼が半世紀以上魅せられ続けていた作品がシューベルトのピアノ・ソナタ第21番でした。彼はこの魅力的な作品を何度も録音したいという思いにかられつつも、その都度「時期尚早である」と思いとどまり、ようやく2009年になってから「このソナタと、やはり晩年の傑作である幻想曲 D940を一緒に録音したらどうか」とひらめいたといいます。 この味わい深い作品でデュオのパートナーを務めるのは1989年東京生まれの戸室玄。フランスで開催されたフォンテーヌブロー城音楽祭でアントルモンに才能を見出され、パリに移住したという俊英です。
収録作曲家:
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発売日:2018年02月23日
CD価格:2,100円(税込)
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シューベルト・アルバム [エデルマン/スペンサー]
SCHUBERT, F.: Lieder (The Schubert Album) (P.A. Edelmann, C. Spencer)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:C5331
CD
通常価格:2,400円→ 特価!:790円(税込)20世紀の大歌手オットー・エーデルマンを父に持つバリトン歌手パウル・アルミン・エーデルマン。Capriccioレーベルからの4枚目のアルバムは、シューベルトの膨大な歌曲から「波乱の道」をテーマに彼自身が曲を選び演奏。順を追ってアルバムを聴いていくことで彼の意図が理解できるようになっています。人を苦しめ動揺させるものは嵐であったり、時には人生そのものであったりと示唆に富む内容を、エーデルマンの力強い声が説得力を持って伝えています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第4番&第8番(ヴェンツァーゴ補筆完成版) [ミュンヘン響/エドゥセイ]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 4 and 8, "Unfinished" (completed by M. Venzago) (Munich Symphony, Edusei)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:SM273
CD価格:1,950円(税込)
ミュンヘン交響楽団によるシューベルトの2つの交響曲のリリースは、これまでのエドゥセイとオーケストラの過去数年間における共同作業の結果であり、また未来に向けての展望にも位置付けられるものです。現在、ミュンヘンには4つのオーケストラがあり、どの楽団も音楽的伝統を守り、「街における響き」を大切にしていますが、1945年に創設されたミュンヘン交響楽団は、毎年100回を超えるコンサートを開催し、常に新しいレパートリーを模索、時には親しみやすい映画音楽なども録音するなど、地域に密着したオーケストラにふさわし活動をしています。この録音では「未完成交響曲」を名指揮者ヴェンツァーゴが補筆した「完成版」で演奏。シューベルトの一つの可能性を示す興味深い演奏が行われているとともに、エドゥセイの繊細な表現も楽しめます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「冬の旅」 [スコーフス/ヴラダー]SCHUBERT, F.: Winterreise (Skovhus, Vladar)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:C5291
CD価格:2,250円(税込)
「美しき水車小屋の娘」(C5292)「白鳥の歌」(C5292)に続くスコウフスとヴラダーによるシューベルト三大歌曲集を締めくくる「冬の旅」全曲録音。スコウフスは若い頃にも“三大歌曲集”を録音していますが、20年を経た新録音では、年齢を重ねたことで深まる表現力と、作品に対する解釈の違いを際立たせた円熟の歌唱を披露しています。 「この作品をもう一度録音することができて幸せです」と語るスコウフスと、流麗なピアノを奏でるヴラダー。2人の親密な対話が聴きものです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「白鳥の歌」 [トレーケル/ポール]SCHUBERT, F.: Schwanengesang / Lieder (R. Trekel, O. Pohl)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:OC463
CD価格:2,080円(税込)
1988年からベルリン国立歌劇場のソリストとして頭角を現し、現在では優れたリート歌手として世界中で活躍を続けるバリトン歌手トレーケル。シューベルトの三大歌曲集は2004年に「美しき水車小屋の娘」、1998年と2007年に2度の「冬の旅」の録音がありますが、「白鳥の歌」は来日時のリサイタルで披露したもののCDの録音はありませんでした。 ファンにとって待望の1枚となるこのアルバムでは通常の「白鳥の歌」歌曲集に、独立した番号を持つ別の曲である「白鳥の歌」をはじめとした4曲を加えた全20曲を暖かみのある声で歌い上げています。長年のパートナーであるオリヴァー・ポールとの息のあったやりとりも聴きものです。
収録作曲家:
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モナ=飛鳥・オット
シューベルトとリストを弾く [モナ=飛鳥・オット]Piano Recital: Asuka, Mona - SCHUBERT, F. / LISZT, F.
発売日:2017年08月30日
NMLアルバム番号:OC1871
CD価格:1,950円(税込)
ドイツ・ミュンヘン出身のピアニスト、モナ=飛鳥・オット。2歳からピアノを学び4歳で初舞台を踏むという才媛で、すでに海外の音楽祭にひっぱりだこ。彼女の姉アリス=紗良・オットもピアニストとして活躍しています。ドイツに住み、名手ベルント・グレムザーに師事したモナは16歳の時に、日本経済新聞社の主催コンサートで日本デビュー。以降、何度も来日し素晴らしい演奏を披露しています。2017年には、ステファヌ・ドゥネーヴ指揮ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして来日、演奏家としてますますの発展を見せつけました。 このアルバムでは彼女が得意とするシューベルトとリストを演奏。シューベルトからリストへと変遷するピアニズムを、グレムザー譲りの「正統派ドイツのピアニスト」としてじっくり聴かせます。
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Final Thought - 最後の思考 [オソリオ]
Piano Recital: Osorio, Jorge Federico - SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. (Final Thoughts: The Last Piano Works of Schubert and Brahms)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:CDR90000-171
CD 2枚組価格:2,025円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集(for Bass) [モル/ガルベン]SCHUBERT, F.: Lieder (Moll, Garben)
発売日:2017年05月26日
NMLアルバム番号:C021821A
CD価格:2,325円(税込)
2017年3月にこの世を去った名バス歌手、クルト・モルのアルバム、ジャケットを変更しての追悼盤。 同じ1982年にOrfeoに録音した「冬の旅」(伴奏も同じくコルト・ガーベン)での深く柔らかい声が印象的だったクルト・モル。この歌曲集では数多いシューベルトの歌曲の中から、低声が似合う力強い男性的な曲を中心に選び、怒り、憧れ、宴でのざわめきなどを表情豊かに歌い上げています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「美しき水車屋の娘」D795 全曲 [スコーフス/ヴラダー]SCHUBERT, F.: Schöne Müllerin (Die) (Skovhus, S. Vladar)
発売日:2017年05月19日
NMLアルバム番号:C5290
CD
通常価格:2,400円→ 特価!:790円(税込)デンマークのバリトン歌手、ボー・スコウフスのシューベルト「三大歌曲集」の第1作は若々しい感情が漲る「美しき水車屋の娘」。スコウフスはこの曲をかれこれ20年前、デビューしたばかりの頃に録音していますが、今回の再録音に関して、「この曲をもう一度録音できてうれしいです。若い頃はあまり深く考えずに歌った部分もありますが、年齢を重ねて、より深く音楽を理解でき、この曲についての違った見解を持つことができました。」と語っています。 重要な役割を担うピアノ・パートはウィーンの名手ヴラダーが担当。歌と親密な対話を繰り広げつつ、作品に新たな光を当てています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・デュオ全集 [アンソニー・ゴールドストーン/キャロライン・クレモウ]SCHUBERT, F.: Piano Duets (Complete) (Clemmow, Goldstone)
発売日:2017年05月26日
NMLアルバム番号:DDA21701
CD 7枚組価格:6,480円(税込、送料無料)
31年という短い生涯に、歌曲を中心に夥しい数の作品を残したシューベルト。親しい友人たちと演奏した「ピアノ・デュオ」も作品の中で重要な位置を占めています。「人生の嵐」や「グラン・デュオ」などの大作から、誰もが知っている「軍隊行進曲 第1番」、気の置けないレントラーや舞曲など作品の趣きは様々ですが、どれも流麗なメロディと親密な雰囲気を持ち、時には思いがけないほどの深淵が顔を見せるシューベルトらしい作品です。演奏しているのはゴールドストーンとクレモウ夫妻。長年培った息のあった演奏は、まさに一心同体です。 この全集は以前、OLYMPIAレーベルから7枚の分冊としてリリースされていたもので、今回のBOX化にあたっては全収録曲をそのままリマスタリングしての再発となります。 (2017年1月2日、ゴールドストーンはBOXの完成を見ることなく、この世を去りました)
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための変奏曲集 [ヨントフ]SCHUBERT, F.: Piano Variations (Yontov)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:8.573707
CD価格:1,600円(税込)
シューベルトが旺盛な創作活動に身を投じていた時、常に彼の周囲には親しい友人たちがいました。このアルバムに名前が登場する2人も、シューベルトの友人です。ヒュッテンブレンナーはグラーツの出身の作曲家。サリエリに師事しているときにシューベルトと出会い、親密な友情を育みました。シュタイアーマルク音楽協会の会長を務めるほど音楽界に顔が効く人であり、シューベルトも大層恩恵に預かりました。ディアベリは有名な楽譜出版社の主宰者。1819年、当時オーストリアで活躍していた作曲家たちに「自作の主題」を送り、変奏曲を書いてもらうという試みを行い、50人ほどの応募者を得ました。もちろんシューベルトも参加し、この愛らしい変奏を作曲しました。 「10の変奏曲 D156」はシューベルト18歳の作品。完成された「初の大作」として知られる曲です。また他の収録曲も断片的ではありますが、他では聴けない大変貴重な作品群です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第15番
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 Op.20-3 [テツラフ四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 15 / HAYDN, J.: String Quartet No. 26 (Tetzlaff Quartet)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:ODE1293-2
CD価格:2,250円(税込)
世界中で絶賛される弦楽四重奏団、テツラフ・カルテット。ヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフとその妹ターニャを中心に1994年に結成、ヨーロッパの音楽祭の常連であり、その演奏は「ドラマティックでエネルギッシュ」と評され、2014年には来日公演も行い、日本でも着実に人気を獲得しています。 これまでのアルバムは「シェーンベルクとシベリウス」、「メンデルスゾーンとベルク」という意外性たっぷりの組み合わせでしたが、ONDINEへの初レコーディングとなる今作は、シューベルトとハイドンというウィーンの伝統に則ったオーソドックスな組み合わせ。シューベルトの最後の弦楽四重奏曲である第15番は、10日間という短い期間で書き上げられたにも拘らず極めて優れた内容を持つ作品です。ト長調とありますが、シューベルトらしく短調と長調が目まぐるしく交替し、全曲に緊張感が漲っています。ハイドンの四重奏は「太陽弦楽四重奏曲」と呼ばれるシリーズの1曲。四重奏の可能性を探るハイドンが創り上げた実験的で創造的な作品です。
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シューベルト(1797-1828):
即興曲 Op.90・Op.142他 [エンドレス]SCHUBERT, F.: Impromptus, D. 899 and 935 / Allegretto, D. 915 / Ungarische Melodie, D. 817 / Andante, D. 604 (Endres)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:OC458
CD価格:1,840円(税込)
ロマン派から現代作品まで、幅広いレパートリーで知られるドイツの中堅ピアニスト、ミヒャエル・エンドレス。彼は1990年代にCAPRICCIOレーベルにシューベルトのソナタと舞曲の録音をしていますが、今回は即興曲をメインとした新たなシューベルトの解釈に挑んでいます。 アルバムの最後に収録されたクーペルヴィーザー=ワルツは、シューベルトが友人の結婚式のために作曲した小さなワルツで、保存されていたメモをリヒャルト・シュトラウスが書き起こし、1970年にようやく出版された曲。ロシアの作曲家シルヴェストロフが、「2つの対話」で引用したことでも知られています。
収録作曲家:
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シューベルト=ブゾーニ(1866-1924):
ピアノ編曲集全集 [ヴィンチェンツィ]SCHUBERT, F.: Piano Transcriptions by Busoni (Complete) (Vincenzi)
発売日:2016年12月16日
NMLアルバム番号:CDS7712
CD価格:2,080円(税込)
フェルッチョ・ブゾーニ生誕150年記念リリース! 18世紀、後期ロマン派を代表する作曲家の一人、ブゾーニ(1866-1924)によるシューベルト作品のピアノ編曲集。 イタリア出身のブゾーニは主として大規模な管弦楽作品で知られていますが、本来は優れたピアニストで、数あるバッハ作品のピアノ独奏用編曲も代表作として見做されています。しかしシューベルト作品の編曲版はほとんど知られていません。シューベルト(1797-1828)の簡潔でまろやかな響きが余すことなくピアノに移し変えられたこれらの編曲、演奏しているのはヴィンツェンツィは、同じくブゾーニが編曲したモーツァルト作品(CDS-521)など、珍しい作品を得意とするピアニストです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
〈ピアノ作品集〉
即興曲 Op.90 D899
楽興の時 D780
6つのドイツ舞曲 D820 [フォークト]Schubert: Impromptus D 899(Lars Vogt)
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:ODE1285-2
1)
CD価格:2,250円(税込)
ドイツ、デューレン生まれのピアニスト、ラルス・フォークトのシューベルト。1998年からは「シュパヌンゲン音楽祭(発電所の音楽祭)」を主宰、また2003-2004年のシーズンにはベルリン・フィルの「イン・レジデンス・ピアニスト」に任命され、数多くの室内楽や独奏曲を演奏しているピアニストです。これまでにONDINEレーベルからは、ブラームス、モーツァルトの室内楽と、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」をリリースし、その磨き抜かれた演奏は多くのファンを魅了しています。 幅広いレパートリーを持つフォークト、シューベルトも大得意としており、もう一つの即興曲集(D946)は2007年に録音し他のレーベルからリリースするなど、強い愛着を抱いています。このアルバムは「即興曲」と「楽興の時」の組み合わせに、6つのドイツ舞曲を併せたユニークなもので、シューベルトの溢れ出るような美しいメロディが、フォークトらしい独特の叙情性を持って演奏されています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第7番(第8番)「未完成」
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調SCHUBERT, F.: Symphony No. 8, "Unfinished" / BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Danish National Symphony, Blomstedt) (NTSC)
発売日:2016年06月29日
DVD価格:4,080円(税込、送料無料)
数々の名演で知られる名指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットは多くのオーケストラの首席指揮者を歴任していますが、その中でも彼がとりわけ愛しているのが、この1925年に創設されたデンマーク放送交響楽団です。 彼は1956年にこのオーケストラと最初のコンサートを行い(当時のブロムシュテットはノールショッピング交響楽団の首席を務めていた)、やがて1962年にオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席に就任、その5年後、デンマーク国立交響楽団(デンマーク放送交響楽団)初の首席指揮者となります。以降は伝統を重んじながらも新しいレパートリーを拡大し、マーラーやブルックナーをはじめ、北欧の現代作品を積極的に演奏。このオーケストラの能力を飛躍的に高めました。また録音ではデンマーク初となるニルセンの作品集や、グリーグの「ペール・ギュント」やメンデルスゾーンの交響曲に取り組み、素晴らしいアルバムをリリースしています。 ブロムシュテットが首席指揮者を務めていたのは1977年までですが、それ以降も両者は良い関係を続け、1990年代の半ばからはコペンハーゲンで毎年コンサートを行っています。2016年にはデンマーク音楽界の最大の栄誉である「レオニー・ソニング音楽賞」を受賞したブロムシュテット、この2007年の映像でも万全のシューベルトとブルックナーを聴かせます。
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アンネ・シュヴァネヴィルムス
美しき世界 …
(シューベルト、シュレーカー、コルンゴルト歌曲集) [シュヴァネヴィルムス]Vocal Recital: Schwanewilms, Anne - SCHUBERT, F. / SCHREKER, F. / KORNGOLD, E.W. (Schöne Welt…)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:C5233
CD価格:2,400円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「冬の旅」 D911 [シュヴェツィンゲン音楽祭エディション 1987]SCHUBERT, F.: Winterreise (Prey, Deutsch) (Schwetzinger Festspiele Edition, 1987)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:SWR19012CD
CD価格:1,800円(税込)
ドイツの名バリトン、ヘルマン・プライ(1929-1998)。モーツァルトをはじめとした歌劇、リートの両面で活躍し、数多くの素晴らしい録音を遺しています。そんな彼のレパートリーの中心を占めていたのは、やはりシューベルト(1797-1828)の歌曲でした。豊かな感情表現と深い思索に裏打ちされた彼の歌唱は、極めて高く評価され、とりわけ「冬の旅」は1952年から亡くなる1998年までの46年間、数え切れないほど頻繁に舞台で歌い、また、岩城宏之とオーケストラ・アンサンブル金沢がバックを務めた管弦楽伴奏版(1997年録音)をはじめ、現在4種類のリリースがカタログで確認されるほどに、録音にも力を入れていました。名手ヘルムート・ドイチュとの息のあったアンサンブルによる堂々とした演奏を聴くことができます。
収録作曲家:
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横山幸雄
アンプロンプチュ [横山幸雄(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Impromptus, Opp. 90 and 142 (Yukio Yokoyama)
発売日:2016年04月16日
NMLアルバム番号:MECO-1034
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
陰影に富み慈愛に満ちたシューベルトの極微横山幸雄初のシューベルト・アルバムは、即興曲全8曲を収録。アルバム・タイトルのアンプロンプチュ Impromptuは、フランス語で即興曲の意味ですが、このアンプロンプチュはまさにシューベルトを代表する名曲であり、かつピアノ学習者の必須曲でもあります。 そのタイトルのとおり自由で叙情的な美しい8曲と、横山幸雄の究極の美音とのマリアージュは、DSDレコーディングの高音質と相俟ってまさに至高の芸術美を現出しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第9番「ザ・グレート」&第8番「未完成」 [ウィーン響/ジョルダン]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 8, "Unfinished" and 9, "The Great" (Vienna Symphony, P. Jordan)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:WS009
CD価格:1,710円(税込)
スイスで生まれチューリヒの学校で学び、各地の歌劇場で経験を積み、ベルリン州立歌劇場ではダニエル・バレンボイムの下でアシスタントを務めるなど、「正統派」の指揮者として実力を見せ付けるフィリップ・ジョルダン。彼は2014年にウィーン交響楽団の首席指揮者に就任してから(ファビオ・ルイージの後任)、このオーケストラの実力を更に向上させています。彼の解釈は常に清冽で素直なもので、オーケストラから紡ぎだされる音もとても滑らかで美しいもの。今作での「グレート」でも決して肩肘を張ることなく、流麗でふくよかな音楽を楽しむことができます。 彼の美質が極限まで発揮されているのが「未完成」の第2楽章でしょう。少しだけ早めのテンポをとりながらも、その歌は切ないほどに美しく、しみじみと語りかけてくるようです。自然なシューベルト(1797-1828)を聴きたい人に強くオススメします。
収録作曲家:
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ダムロッシュ(1832-1885):
管弦楽作品集 [アズーサ・パシフィック大学響/ラッセル]DAMROSCH, L.: Festival Overture / Symphony in A Major / SCHUBERT, F.: Marche Militaire (arr. L. Damrosch) (Azusa Pacific University Symphony, Russell)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:TOCC0261
CD価格:2,438円(税込)
このアルバムの作曲家レオポルド・ダムロッシュ(1832-1885)は、プロイセンで生まれ、ヴァイオリンを学び目覚しい才能を発揮するものの、音楽家になることを両親に反対され、ベルリン音楽大学で医学を学び、1854年に医学博士号を取得します。しかし、その類い稀なる才能をフランツ・リストに認められたため、結局は音楽家になることを決意します。その後はブレスラウ(現ポーランド領)にオーケストラを設立し、指揮者としてこの地で活躍しますが、1871年にアメリカに移住、ニューヨークにも重要な音楽機関(オラトリオ協会)を設立し、バッハやヘンデルなどのバロック作品を演奏、またメトロポリタン歌劇場でも指揮をするなど目覚しい活動をしたのです。 そんな彼自身の作品からは、当時の例に漏れずワーグナーやブラームスの影響も感じられますが、なんと言ってもオーケストレーションの見事さは特筆すべき点と言えるでしょう。交響曲の第3楽章に置かれた悲痛な「葬送行進曲」が耳に残ります。また、シューベルトの「軍隊行進曲」オーケストラ版は彼のお気に入りのアンコールピースでした。
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クシェネク(1900-1991):
ピアノ作品集 第1集 [フリステンコ]KRENEK, E.: Piano Music, Vol. 1 (Khristenko)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:TOCC0298
CD価格:2,438円(税込)
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第5番「運命」
シューベルト(1797-1828):
交響曲 第7番「未完成」 [近衛秀麿 指揮/読売日本交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 5 / SCHUBERT, F.: Symphony No. 8, "Unfinished" (Yomiuri Nippon Symphony, Hidemaro Konoye)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2015年08月12日
NMLアルバム番号:NYCC-27292
2)
HQCD価格:1,650円(税込)
8月8日午後8時から放送のNHK BS-1 スペシャル「戦火のマエストロ・近衛秀麿 ~ ユダヤ人演奏家の命を救った男」、さらに同番組の原作本「戦火のマエストロ・近衛秀麿」菅野冬樹著(NHK 出版)の8月12日発刊に合わせて緊急リリース!激動の昭和史の中で、音楽家として、時の首相・近衛文麿の弟として、ヨーロッパを舞台に活躍した近衛のヒューマンな実像が鮮烈に描かれます。音楽ファンのみならず、多くの視聴者が近衛秀麿に興味を抱くことと思います。 解説書本文20 ページ、「戦火のマエストロ」の著者、菅野冬樹氏の特別寄稿を掲載。ほかに宇野功芳、藤田由之、戸川幸夫の解説付きです。 番組全体のテーマとして流れる「未完成」に、「運命」をカップリング。オリジナル、アナログマスターテープから192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。
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シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタと歌曲集(チェロ編) [ヒュルスホフ/フレーリヒ]SCHUBERT, F.: Arpeggione Sonata / Lieder arrangements (Hülshoff, Frölich)
発売日:2015年06月24日
NMLアルバム番号:OC1818
CD価格:2,224円(税込)
1969年ドイツ、プファルツで生まれたチェリスト、アレクサンダー・ヒュルスホフのシューベルト作品集です。フォルクヴァンク芸術大学で教授を務めながら、世界中でコンサートを開催し、知られざる作品を世に問う活動を繰り広げています。シューベルトの名作「アルペジョーネ・ソナタ」は、今は忘れられてしまった楽器「アルペジョーネ」のために書かれた作品で、現在では通常チェロで演奏されています。シューベルト独特の陰鬱さと、仄暗い明るさが共生した美しい音楽ですが、実はチェロで演奏するのは難しく(特に高音部)、これは奏者の力量にかかっているといえるでしょう。もちろんヒュルスホフはこの点を難なくクリア。チェロで演奏する歌曲と併せて寂寥感溢れる世界を完璧に描き出しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第18番
即興曲/楽興の時 [バルト]SCHUBERT, F.: Impromptus, D. 899 / Moments musicaux, D. 780 / Piano Sonata No. 18, D. 894 (Barto)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年06月25日
NMLアルバム番号:C5028
2CD価格:2,600円(税込)
最近、その独特な演奏と解釈で俄然注目を浴びているピアニスト、ツィモン・バルト(1797-1828)。彼の演奏の一つの特徴として、極端な弱音とデリケートな感情表現が挙げられますが、このシューベルトでもそれが炸裂しています。冒頭の「即興曲 ハ短調 Op.90-1」から、これまで聴いたことのないような不思議な音楽となっています。有名な「楽興の時 第3番」や「ソナタ ト長調」でも新しい発見があるはずです。これはもしかしたら、かのアファナシエフを超える名演と呼ばれるようになるかもしれません。まずは、聴いてみて判断してみてください。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ作品集 [マルグリス]SCHUBERT, F.: Piano Works - Wanderer Fantasy / Impromptus / Klavierstücke (Margulis)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年04月23日
NMLアルバム番号:OC435
1)
CD
通常価格:1,824円→ 特価!:590円(税込)あのアルゲリッチと度々公演を重ね、2013年には日本にも来日。実に味わい深い演奏を聴かせたことで話題になった中堅ピアニスト、ユラ・マルグリス。彼の演奏は極めて個性的であり、滋味深いものです。今回彼が取り上げたのはシューベルト(1797-1828)の一連の作品ですが、マルグリスは、これらの曲を演奏する際に、最初は歴史的楽器を使用することを試みたのですが、それでは、独自の響きが得られなかったため、なんと現代の楽器に当時の楽器の特徴である「弱音器ペダル」を組み込むことを思いついたのです。このアルバムには、試行錯誤の結果生まれた「独自の響き」がたっぷりと詰まっています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番 ハ長調「ザ・グレート」 [バーゼル響/ラッセル=デイヴィス]SCHUBERT, F.: Symphony No. 9, "Great" (Basel Symphony Orchestra, D.R. Davies)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年01月22日
NMLアルバム番号:SOB03
6)
CD価格:1,710円(税込)
現在、最も先鋭的な表現を持つ指揮者デニス・ラッセル・デイヴィス。彼は2009年以来バーゼル交響楽団の首席指揮者として、このオーケストラの更なる発展に寄与しています。今盤はシューベルト(1797-1828)の「ザ・グレート」で、この悠然たる作品をねっとりと歌い上げます。全曲は1時間超え。最近ではジョナサン・ノットもゆっくりとしたテンポ設定で演奏していましたが、こちらに匹敵する濃厚な演奏と言えるでしょうか。もちろん一瞬たりとも音楽は弛緩することなく、常に緊張感を孕んだ見事な造形美が光ります。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「美しき水車屋の娘」D795 [M. シュミット/フーバー]SCHUBERT, F.: Schöne Müllerin (Die) (M. Schmitt, G. Huber)
■声楽曲
発売日:2013年08月21日
NMLアルバム番号:OC882
CD価格:2,224円(税込)
古楽演奏で人気を博しているマキシミリアン・シュミット。レーゲンスブルクの少年合唱団を皮切りに、1999年にベルリン芸術大学で学び、バイエルンでオペラにも出演。最近はシャイーの「マタイ」でも瑞々しいテノールを聴かせました。OEHMSにおける録音はシューマンの「詩人の恋」(OC819)に続く2枚目のもの。伴奏は同じくベテラン、フーバーです。途切れることのない小川の流れのように、数多くの歌手たちが演奏を重ねていくこの名曲、シュミットの演奏も新たな心象風景をみせてくれるものです。どこまでも伸びていくような高音と繊細な弱音が魅力です。
収録作曲家:
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ウラディーミル・アシュケナージ
SCHUBERT, F.: Klavierstucke, D. 946 / Wanderer Fantasy / SCHUMANN, R.: Arabeske / Piano Sonata No. 1 (Ashkenazy) (NTSC)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年05月22日
DVD字幕なし価格:2,370円(税込)
今では指揮者としても幅広い活動をするウラディーミル・アシュケナージ(1937-)。この映像は、グラスゴーの親密な雰囲気のスタジオで撮影された、アシュケナージによる極上のシューベルトとシューマンです。当時のソヴィエト連邦に生まれ、6歳でピアノを始め、その2年後にはモスクワでデビュー演奏改を開くほどの神童であり、1955年にはショパン国際ピアノ・コンクールに出場し、第2位を獲得(第1位はアダム・ハラシェヴィチ)。その後も勉強を続け、1960年にモスクワ音楽院を卒業しましたが、1963年にロンドンに移住したことがもとで、ソ連からは「その存在を抹消される」などの酷い扱いも受けています。しかし、すでに世界的な活躍を初めていた彼は、1970年代からは指揮活動も始めるなど、着々と人気を博し、1989年にはロシアに帰郷も果たし、名実ともに「世界のアシュケナージ」となったことはご存知の通りです。 この映像では、シューマンのソナタやシューベルトの比較的珍しい作品なども演奏されていますが、どの曲にも彼の溢れるような抒情性が投影された名演となっています。
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シューベルト(1797-1828):
交響曲全集 [バイエルン放送響/マゼール]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1-6, 8, 9 (Bavarian Radio Symphony, Maazel)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月27日
NMLアルバム番号:900712
46)
3CD価格:2,850円(税込)
1993年から2002年まで、バイエルン放送交響楽団の主席指揮者として活躍したロリン・マゼール。彼らはブルックナーの全交響曲の名演をはじめとした数々のアルバムをこの世に送り出しています。 このシューベルト(1797-1828)は2001年の記録で、友好な関係を象徴するような幸福感に溢れた演奏を聴くことができます。8歳の時に、ミュンヘン・フィルハーモニーを指揮して「未完成」を振ったこともある神童マゼールによるシューベルト。未完成やグレートなどの有名曲の素晴らしさはもちろんですが、第3番の終楽章や、あまり聴かれることのない第1番などの表現がとてもチャーミング。これらの曲自体の魅力を知るにもうってつけと言った全集であることは間違いありません。
収録作曲家:
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ジョン・バルビローリ
シューベルト:交響曲 第4番「悲劇的」
ブリテン:セレナード
シベリウス:交響曲 第2番 [ケルン放送交響楽団/ジョン・バルビローリ - 録音:1969年]SCHUBERT, F.: Symphony No. 4 / BRITTEN, B.: Serenade / SIBELIUS, J.: Symphony No. 2 (Cologne Radio Symphony, Barbirolli) (1969)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:ICAC5096
2CD価格:2,370円(税込)
イタリア人の父とフランス人の母の間に生まれたジョン・バルビローリ(1899-1970)は、最初チェリストとして活動をはじめ、1921年にはエルガーの「チェロ協奏曲」の演奏を行うほどの名手でした。その後指揮者に転向、1936年には30代にしてニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者に就任しトスカニーニの後継者としての地位を確立、その後、1943年からはハレ管の音楽監督として名声を馳せます。数多くのオーケストラに客演、その人柄と音楽性は団員からも聴衆からも絶大なる支持を受け、また残した演奏も全てが永遠の光を放つものです。 マーラー、シベリウスの説得力ある解釈はもちろんのこと、ヴォーン・ウィリアムスやディーリアスも得意としていましたが、ここでは珍しいブリテンの「セレナーデ」を聴くことができます。 ソリストにホルンの名手バウマンと、名歌手イングリッシュを迎えたこの演奏は、この曲についてのバルビローリの唯一の記録です。シューベルト、シベリウスの演奏は無論文句なし。ケルン放送SOも彼の要求に申し分なく応えています。
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シューベルト(1797-1828):
連弾のためのピアノ作品集 [バッコロ/ソアーヴェ]SCHUBERT, F.: Piano Music 4-Hands (Baccolo, Soave)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年01月23日
NMLアルバム番号:CDS734
CD
通常価格:1,824円→ 特価!:490円(税込)シューベルト(1797-1828)の作品の中で、かなり重要な位置をしめる「4手ピアノの作品集」は、彼自身の生活を支えるためにも、また友人たちとの親睦を深めるためにも、なくてはならない仕事でした。彼はアンサンブルのための音楽を創ることにこの上ない喜びを感じ、「連弾」という小さな世界に、管弦楽作品にも匹敵する豊かな響きをもたらしたのです。この4つの作品は用途はまちまちですが、どれもが精緻に書かれており、とりわけ内容の濃い「人生の嵐」は、シューベルトの最高作品としてあげられるべき傑作です。 ここで演奏しているキアーラ・ソアーヴェとチェチリア・バッコロは、既に卓越したピアノ・デュオとして世界中で活躍しています。彼らは幅広いレパートリーを持ち、とくにシューベルトの解釈が批評家や聴衆に高く評価されています。2010年にはアムステルダムのコンセルトヘボウで演奏し、ここでも大評判となりました。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
4手のためのピアノ作品集 第6集SCHUBERT, F.: Piano Works for Four Hands, Vol. 6 (Humphreys, Markham)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:8.572699
CD価格:1,600円(税込)
長い時間をかけてゆっくり熟成中のNAXOS「シューベルト4手ピアノ作品シリーズ」の第6集の登場です。今回の収録曲は1818年に出版された「ロンドニ長調」と1823年に出版された「大ソナタ変ロ長調」、そして1825年出版の「大行進曲」からの4曲です。ご存知の通り、シューベルト(1797-1828)は同時代の作曲家に比べても数多くの連弾曲を残していますが、これらは仲間たちと演奏するため、もしくは彼が教師を務めていたエステリハーツィ家の2人の令嬢のために書かれたものがほとんどです。 D608のロンドはハンガリー生まれのピアニスト、ヨーゼフ・フォン・ガイのために書かれたと推測されていて、彼ももちろんシューベルトの仲間の一人でした。D617は前述の2人の娘たち(才能に恵まれていたらしい)のための作品です。大行進曲は弟子たちのために書かれたものですが、この曲の素晴らしさに感銘を受けたフランツ・リストが自由にトランスプリクションを施し、見事な作品として再構築したことも注目です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番「未完成」
交響曲 第9番「グレート」 [スロヴァキア・フィル/ファイローニ室内管/ハラーシュ]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 8 and 9 (Slovak Philharmonic, Budapest Failoni Chamber Orchestra, Halasz)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年11月21日
NMLアルバム番号:8.572939
CD価格:1,600円(税込)
シューベルト(1797-1828)の有名な2つの交響曲です。番号の付け方については昔から様々な案があり、ここでは1951年の旧ドイチュ目録に従っています。第1曲目の物悲しいメロディで始まる「未完成」。この曲がなぜ完成しなかったかを考えるだけで、一つの映画ができてしまう程人気があるのですが、実はシューベルトは曲を完成させずに放棄してしまうことも多かったようで、交響曲だけでも、この曲を含め6曲の「未完成」があることを知っている人は少ないのでは。 もう1曲の「グレート」は説明不要の名作ですが、本来はもう1曲のハ長調(6番)の交響曲と区別するために「大きな(グレート)」と出版社が名付けたのが、いつのまにか「偉大な(グレート)」という意味にすり替わってしまったということも話のネタにどうそ。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第3番&第5番 [バーゼル響/デニス・ラッセル・デイヴィス]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 3 and 5 (Basel Symphony, D.R. Davies)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:SOB01
CD価格:1,710円(税込)
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ヴァイオリンとフォルテピアノのための作品集 第1集 [ロス/コール]SCHUBERT, F.: Violin and Fortepiano Works (Complete), Vol. 1 (Ross, Cole)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年07月18日
NMLアルバム番号:9.70164
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)シューベルト(1797-1828)の作品の中でも、あまり演奏の機会が多くないヴァイオリンのためのソナタ(ソナチネ)。Op.137の3曲は、彼がまだ20歳になる前に書かれるも、忘れられたままになり、死後の1836年にようやく実兄フェルディナントの手で出版された作品です。簡素な中に、いかにもシューベルトらしい伸びやかで美しい旋律が聞こえてくるというもので、モーツァルトやベートーヴェンの影響も多分に感じられる、若さ故の情熱が潜んでいます。 本来ならば「配信のみ」で企画された音源なのですが、この曲をバロック・ヴァイオリンとフォルテピアノで演奏したものは極めて珍しく、その上、あまりにも素晴しい演奏であるため、急遽アルバム化したという逸品です。精妙な響きと軽やかな音は、聴き手を200年前の世界へといざないます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
序曲全集 [プラハ・シンフォニア/クリスティアン・ベンダ指揮]■オペラ
発売日:2012年04月25日
Blu-ray Audio価格:2,224円(税込)
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
即興曲 変ロ長調
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ 第6番&第29番 [バックハウス]BEETHOVEN, L.van: Piano Sonatas Nos. 6 and 29, "Hammerklavier" / SCHUBERT, F.: Impromptu in B flat major, D. 935, No. 3 (Backhaus)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年02月15日
NMLアルバム番号:ICAC5055
CD価格:1,650円(税込)
ドイツの偉大なピアニスト、バックハウス(1884-1969)は弱冠16歳で最初のコンサート・ツアーを行ったのを皮切りに、世界各国で演奏会を行いました(とはいうものの、1912年にデビューしたアメリカでは、第二次世界大戦中にナチスの宣伝塔として利用されてしまったことが理由で、戦後アメリカでの公演拒否運動が起こり、結局1954年まで演奏会を行うことはできませんでした)。このアルバムには、彼が最も得意としたベートーヴェンを中心としたプログラムによる1959年9月24日の公演のライヴ録音が収録されています。円熟期を迎えたバックハウスによる神々しいまでの「ハンマークラヴィーア」は、現在CDとして入手できる1952年版の解釈を深化させたものとして評価されることは間違いありません。
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シューベルト&グノー:
ミサ曲集 [オルゴナソヴァ/エルスナー/バラーチェク/バイエルン放送合唱団&交響楽団/ヤンソンス]SCHUBERT, F.: Mass No. 2 / GOUNOD, C.: Messe solennelle de Sainte Cecile (Orgonasova, Elsner, Belacek, Bavarian Radio Chorus and Symphony, Jansons)
■宗教曲
発売日:2011年12月14日
NMLアルバム番号:900114
3)
CD価格:2,085円(税込)
シューベルト18歳の時に書かれた「小さな」ミサ曲第2番。本来は弦楽合奏とオルガンのみの伴奏による簡潔な作品でしたが、後にトランペットとティンパニが付け加えられ、華やかさを増したことで知られています。曲自体は清冽な響きを持ち、素直なメロディが共感を呼ぶものです。かたや、グノーの作品はロマン派の芳醇な音楽に満たされた美しい作品です。グノーと言えば、オペラ「ファウスト」がよく知られていますが、それは音楽家として成功した後の話であり、若い頃の彼は聖職者を目指していたほど、信仰心の厚い人でした。当時のパリは11月22日の「聖チェチーリアの日」にミサが行われていて、この曲もそのための作品で、あのバッハ=グノーの「アヴェ・マリア」を超える美しい音楽がここにあります。通常では7楽章形式で構成されていますが、この演奏では、アニュス・デイで静かに終わるかと見せかけて、教会暦に従って3曲の「ドミネ・サルヴァム」が付け加えられています。この部分は、それぞれ、教会への祈り、軍への祈り、国家への祈りとタイトルが付けられていて、演奏当時は、「軍への祈り」の際にナポレオン賛美が歌われていたといいますが、現代では歌詞を変えて、もっと普遍なものへの祈りへと変えられています。さて、ヤンソンスのこの演奏、いつものように細部まで磨き抜かれたもので、シューベルトの素朴さとグノーの華麗さが存分に堪能できることでしょう。オルゴナソーヴァの堂々たるソプラノは、ちょっとシューベルトにはもったいない感もありますが、グノーではオーケストラと競い合うかのような力強さを見せてくれます。サンクトゥスで滴る美声を聞かせるエルスナーも最高です。
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シューマン(1810-1856):
交響曲 第2番
シューベルト(1797-1828):
交響曲 第5番他 [ボストン交響楽団/ミュンシュ指揮 - 収録:1959年-1962年]SCHUMANN, R.: Genoveva Overture / Symphony No. 2 / SCHUBERT, F.: Symphony No. 5 (Munch) (1959-1962) (NTSC)
発売日:2011年11月16日
DVD日本語字幕なし価格:2,528円(税込)
ボストン交響楽団の一連のテレビ放送シリーズには、とても貴重なコンサートが目白押しなのですが、研究者たちですら観ることができず、多くのファンをやきもきさせてきました。ようやくリリースが始まりましたが、これらはまだまだ氷山の一角と言えそうです。ミュンシュは1955年に初めてボストン交響楽団をテレビに出演させました。ミュンシュの人気とオーケストラの素晴らしい演奏でこの番組は評判を呼び、多くの視聴者が歓喜の涙を流したことは間違いありません。ミュンシュはシューマン交響曲第2番にはとりわけ強い思い入れがあったようで、4つの異なるシーズンにこの曲を演奏しましたが、この曲と、シューベルトの交響曲第5番の録音は全く残っていませんでした。なぜ記録に残さなかったのかはわかりませんが、ここで聴ける2曲は、作品の輪郭をくっきりと際立たせ、その上で自由にメロディラインを遊ばせるという見事なものであり、信じられないほどに刺激的な姿となっています。彼のディスコグラフィにまた一つ名演が加わりました。
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エーリッヒ・ラインスドルフ指揮
シューベルト、シューマン、ワーグナー [ボストン交響楽団/エーリッヒ・ラインスドルフ指揮]SCHUBERT, F.: Symphony No. 9, "Great" / SCHUMANN, R.: Symphony No. 4 / WAGNER, R.: Parsifal: Good Friday Music (Leinsdorf) (NTSC)
発売日:2011年09月14日
DVD価格:2,370円(税込)
1955年から1979年にかけてテレビで放送された、ボストン交響楽団ライブ・コンサート・シリーズの初期の記録です。ミュンシュのものは、いくつかリリースされていますが、このラインスドルフの演奏も、歴史的価値も含めてとても貴重なものです。ラインスドルフはミュンシュの後任として、1962-1969年(7シーズン)の間、ボストン交響楽団の首席指揮者としてコンサートと録音に精力的に力を注ぎました。この演奏は彼のお気に入りの曲を集めたもので、悠々としたシューベルト、強力なパワーを放つシューマン、そしてワグネリアンとしても知られた彼らしい、繊細かつ情熱あふれるワーグナー、と、気難しい印象ばかりが一人歩きしている、この孤高の指揮者の姿を正しく伝える素晴らしい映像です。
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ボロディン弦楽四重奏団
シューベルト、ブラームス [ボロディン弦楽四重奏団]SCHUBERT, F. / BRAHMS, J.: String Quartets (Borodin Quartet) (NTSC)
■室内楽
発売日:2011年09月14日
DVD価格:2,370円(税込)
世界中の弦楽四重奏団の中でも、最高位に属するであろうボロディン弦楽四重奏団のフランスでの演奏記録です。この収録の1週間前に、ロンドンのウィグモア・ホールで結成65周年の記念演奏会を行ったという世界で最も活動歴の長いアンサンブルとしても知られています。1945年にロシア(旧ソ連邦)で結成され、歴代メンバーの亡命や海外流出などのアクシデントを乗り越えながら、その伝統は脈々と息づき、時にはショスタコーヴィチの相談を受け、また時にはフランス近代音楽を演奏するなど、多彩な活動を行ってきた彼ら。ここで見せる穏やかな表情の裏には、言葉に尽くせぬ苦労があったに違いありません。熟成に熟成を重ねた深いシューベルトとブラームスです。
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第4番・第13番
さすらい人幻想曲 [ネボルシン]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 4 and 13 / Wanderer Fantasy (Nebolsin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年07月13日
NMLアルバム番号:8.572459
CD価格:1,600円(税込)
31年という短い生涯を全速力で駆け抜けたシューベルト。
名手の演奏で、その才能を再確認してみたいNAXOSが誇る期待のピアニストの一人、エルダー・ネボルシンによるシューベルトです。リストやドホナーニ、ラフマニノフという技巧派の曲から、ショパンの協奏曲という究極のロマンテックな作品までと、どれもが曲の持つ魅力を最大限に引き出すことに成功した演奏として人気の高い彼、今回のアルバムでは、今までとはまた一味違う端正な面を見せてくれます。選ばれた3曲は、シューベルト作品の中でもとりわけ人気の高いもので、20歳という比較的初期の作品ながら、作曲者本人も気に入っていた第4番(第2楽章は第20番にそのまま転用された)と、流麗で親しみやすい第13番、そして最高傑作として知られる「さすらい人幻想曲」という選曲は、演奏家の資質を聴きとるだけでなく、シューベルトのエッセンスを楽しむためにも最良のプログラムと言えるでしょう。大満足の1枚です。収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ミサ曲 第5番 変イ長調 D678他 [イモータル・バッハ・アンサンブル/シュミット=イェンセン]SCHUBERT, F.: Mass No. 5 in A flat major / Magnificat, D. 486 (Immortal Bach Ensemble, Schuldt-Jensen)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2011年03月16日
NMLアルバム番号:8.572114
CD価格:1,600円(税込)
シューベルト(1797-1828)のミサ曲の中でも最も美しく創造的」と言われる第5番です。未完成交響曲と同じ時期に書かれた作品で、管楽器、とりわけ木管楽器の扱いには目を見張るものがあります。流動的なハーモニーが魅力的で、何より全編に曇りなき明るさが満ちているのが特徴です。大気を漂うようなキリエ。躍動感溢れるグローリア、例外的な悲しみを帯びたサンクトゥス、ソリストたちの清冽な歌唱が印象的なアニュス・デイと聴きどころ満載です。ブルックナーのミサ曲にも通じる重厚な風格も帯びています。マニフィカトはスコアに1816年9月の記載がありますが、その前年に書かれた可能性が示唆されています。ルカ伝のマリアが神に感謝する祈り言葉がテキストに使われた祝祭的な曲で一部にオリジナルの聖歌が使われています。モルテン・シュルト=イェンセンの真摯かつ手慣れた指揮棒が、全曲を鮮やかに描きだします。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「冬の旅」 [ヤルノット/シュマルツ]SCHUBERT, F.: Winterreise (Jarnot, Schmalcz)
■オペラ
発売日:2011年03月16日
NMLアルバム番号:OC821
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:390円(税込)以前は、女声のための歌である「ヴェーゼンドンクの5つの歌」や「4つの最後の歌」、ラヴェルの「シェエラザード」など、珍しいレパートリーを好んで歌っていたジャーノットですが、最近は「水車小屋の娘」などオーソドックスな曲も次々とこなしています。そんな彼、この「冬の旅」では一層深化した歌唱を聴かせています。第1曲の「おやすみ」から聴いたこともないほどにゆっくりとした歩みは、これ以上この世界に浸ることを真っ向から拒否しているかのような冷徹さを持っていますが、美しい声の誘惑は、その先に待つ「甘き眠り」の世界をも示唆しています。曲が進むたびに立ち止まって考えたくなるような厳しい歌曲集です。菩提樹の下でまどろんでしまうと、もう戻れなくなること必至でしょう。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための作品集
ピアノ・ソナタ 第17番・第19番他 [関敦子]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 9 and 17 / Impromptus (Seki)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月23日
NMLアルバム番号:CDX-25255-2
23)
CD価格:2,085円(税込)
武蔵野音楽大学卒業後、同大学院終了。その後ドイツのデトモルトに渡り、その地の音楽大学で学び、ドルトムンド国際シューベルトコンクールで優勝。ドイツを中心に活動を続けているピアニスト、関敦子さんの得意とするシューベルト(1797-1828)の作品集です。既発のモーツァルト、ハイドン、シューベルトアルバム(CDX25240)での繊細な音色で、熱心な聴き手の心を捉えた彼女の演奏ですが、今回のシューベルトでは、更に深化した音楽を聞かせてくれます。柔らかい音の中に込められた芯の強い表現、シューベルトを奏でる喜びと淡い悲しみ。これらが何とも言えない香りとなって立ち昇る様は、言葉に尽くせません。堅実な音楽を聴きたい方にオススメしたい1枚です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第13番・第20番 [ピアッツィーニ]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 13 and 20 (Piazzini)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC260
CD価格:552円(税込)
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
冬の旅 [トレーケル]SCHUBERT, F.: Winterreise (Trekel)
■声楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC810
CD
通常価格:2,224円→ 特価!:490円(税込)収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
美しき水車小屋の娘 [ヤルノット/シュマルツ]SCHUBERT, F.: Schone Mullerin (Die) (Jarnot, Schmalcz)
■声楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC816
CD
通常価格:2,224円→ 特価!:390円(税込)収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌劇「グライヒェンの伯爵」 [ベッシュ/ホーラク/シェレール/シュテルニク/フォアアールベルク響/エーベルレ]SCHUBERT, F.: Graf von Gleichen (Der) [Opera] (Boesch, Horak, L. Scherrer, Sternick, Vorarlberg Symphony, Eberle)
■オペラ
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC903
2CD価格:3,648円(税込、送料無料)
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ 第4番・第18番
ラッヘンマン(1935-):
シューベルトの主題による5つの変奏曲 [シュフ]SCHUBERT, F.: Piano Sonatas Nos. 4 and 18 / LACHENMANN, H.: 5 Variations on a Theme of Franz Schubert / Guero (Schuch)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC593
CD
通常価格:2,310円→ 特価!:490円(税込) -
シューベルト(1797-1828):
ミサ曲 第1番&第3番 [インモータル・バッハ・アンサンブル/シュルト=イェンセン]SCHUBERT, F.: Masses Nos. 1 and 3 (Immortal Bach Ensemble, Leipzig Chamber Orchestra, Schuldt-Jensen)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2010年11月17日
NMLアルバム番号:8.572279
CD価格:1,600円(税込)
シューベルトのミサ曲第1番は、彼が17歳の時の作品です。当時の彼は小学校の教師として働いていましたが、どうもこちらにはあまり熱心ではなく、その熱意は全て作曲活動へ向いていたようです。個人的にサリエリに作曲を習うも、書いた曲のほとんどは「モーツァルトやハイドンの真似」と酷評され、それはそれで悩みの種だったようで、彼は驚くほどの作品を仕事の合間に書きあげたのです。それでも、ようやくこのミサ曲はサリエリからお墨付きをもらうことができ、彼はどんなに自信をつけたことでしょう。なるほど、曲の完成度は驚くほどに高く、後年の感傷的な面も併せ持つ素晴らしい作品です。第3番はその翌年に書かれており、一年で更に進化を遂げた若者の姿と才能を彷彿させるものです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「美しき水車屋の娘」D795他 [ベーレ/ビェラン]SCHUBERT, F.: Schone Mullerin (Die) / Auf dem Strom (Behle, Bjelland)
■オペラ
発売日:2010年11月03日
NMLアルバム番号:C5044
1)
CD
通常価格:2,600円→ 特価!:690円(税込)若きテノール、ダニエル・ベーレによる渾身の「水車屋の娘」です。 ハンブルク生まれのベーレは、最近様々な歌劇場からひっぱりだこ。注目を浴びている新進気鋭の歌手で、最近では、ヤーコプス指揮の「魔笛」にて清冽なる歌声を披露、一躍日本のファンの知名度をぐんぐん上げている人です。 PHOENIXレーベルからも5人の作曲家による歌曲集(PE-154)がリリースされていて、こちらもニュアンスに富んだ素晴らしい歌唱を聴かせていましたが、こちらの「水車屋」はもっとストレートに若者の心情を歌いあげています。第1曲目の「さすらい」からなんとも表情豊か。 このシンプルな歌を単なる有節歌曲として終わらせるのではなく、1回ごとの繰り返しを丁寧に変化させ、実に色彩豊かに表現しています。 全編通して、緻密なドラマ性と情熱の迸りが溢れる良い演奏です。
収録作曲家:
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イージー・リスニング・ピアノ・クラシックス -
シューベルトEasy-Listening Piano Classics: Schubert
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年09月01日
NMLアルバム番号:8.578099-101
CD 3枚組
通常価格:1,600円→ 特価!:990円(税込) -
シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第35集
希少作品、断章、違稿版集 [ルーベンス/ロート/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 35 - Rarities, Fragments, and Alternative Versions
■声楽曲
発売日:2010年05月19日
NMLアルバム番号:8.572322
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)取るに足らないものの中にも煌めくばかりの宝石が散りばめられています・・・「歌曲の王」シューベルトの全リート作品を録音するという偉大なるプロジェクトの完結編です。全てに渡って高水準の演奏を収録するというコンセプトはこのアルバムでも変わることはありません。完全版を目指すNAXOSレーベルとしては、スケッチも洩らさず収録します。歌詞がなければチェロで歌わせ、途中で楽譜が終われば、歌もそこで終わり。そんな潔さの中に思いもかけぬ美しいものが見え隠れしています。ルーベンスとロートの2人の歌唱も万全。おなじみのアイゼンロールの他、ハープやヴァイオリンが最終巻に華を添えます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番&第9番 [フルトヴェングラー - 録音:1950年-1951年]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 8, "Unfinished" and 9, "Great" (Furtwangler) (1950-1951)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年04月21日
NMLアルバム番号:8.111344
3)
CD価格:1,600円(税込)
音自体が生き生きと語り出すような、輝きに満ちたシューベルトこのアルバムは、シューベルトの交響曲の中でも、最も名演とされている2曲を収録したものです。このフルトヴェングラーの演奏は、人間のあらゆる感情…悲嘆、激怒、喜び、そして慰めを曲の流れとともに洗い出し、爆発的な音楽の流れを作りだします。感情表現の見事さは、とりわけゆっくりとした楽章に顕著でまさに滔々と流れる大河を思い起こさせるかのような不滅の輝きを持つ演奏です。この堂々とした演奏を聴いていると、交響曲作家としてのシューベルトが目の前に立ち現れることでしょう。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第34集
パート・ソング 第3集SCHUBERT, F.: Lied Edition 34 - Part Songs, Vol. 3
■声楽曲
発売日:2010年01月27日
NMLアルバム番号:8.572110
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)飲んで歌えばそこは天国、今も昔も変わらぬ風景がここにある第1集(8.570961)、第2集(8.570962)が大好評、シューベルトのパート・ソングの第3集です。ここに収録されているのは、全て男声のための作品です。当時のドイツの風潮からしても、女声を含んだ曲に比べると男声のための作品の方がレヴェルが高いことは否めません。男たちは事あるごとに酒場に集い、歌っては友好を深め、また愛国心を深めていたに違いありません。「歌う社会」はほとんどの町の中で形成され、彼らのアンサンブルのための曲は幾つあっても足りなかったことでしょう。もちろんシューベルト自身がその「歌う社会」の中の住人だったことも忘れてはいけません。そんな理由で(女性としては悔しいですが・・・)このような素晴らしい作品が数多く生まれてきたのです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
パートソング集 第2集SCHUBERT, F.: Lied Edition 33 - Part Songs, Vol. 2
発売日:2009年10月21日
NMLアルバム番号:8.570962
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)歌曲とは全く違う親しげな表情シューベルトの楽しい合唱作品集シューベルトの珍しい合唱アンサンブルのための作品集第2集です。この中の男声のための曲集は知れ渡っていますが、女声のための作品はほとんど知られていません。しかしシューベルトはそんな女声のためのアンサンブルに極めて野心的な作品を多く書いたのです。讃美歌による曲から、彼が教えていた女生徒の誕生日を祝う曲まで、さまざまな歌がひしめいています。添えられたピアノの伴奏もどれも巧妙に書かれていて、シューベルトを聴く楽しみ満載の1枚となっています。厳選された歌手たちの楽しげな表情にもご注目ください。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第32集
パート・ソング 第1集SCHUBERT, F.: Lied Edition 32 - Part Songs, Vol. 1
■声楽曲
発売日:2009年08月26日
NMLアルバム番号:8.570961
1)
CD価格:1,600円(税込)
シューベルトのくつろいだ素顔が見えてくる、楽しい上によく出来ている重唱曲たち。シューベルトの歌曲を語る上で避けて通れないのが、このパートソング集です。親しい友人たちとの集まりで披露されたであろうこれらの歌は、独唱のための曲に比べると気楽で身近な題材から取られたものが多く、彼の社会生活をあれこれ想像する材料としても興味深いことでしょう。曲によっては、ピアノ伴奏を備えた壮大なカンタータであったり、単純なメロディを用いたカノンであったりとその趣は本当に様々です。トラック10の「婚礼の焼肉」などはタイトルだけ訊くとユーモラスですが、実は・・・小さな「魔弾の射手」そのもの。3人の登場人物の掛け合いはまるでオペラのようで、なかなか聴き応えがあります。あと2枚のアルバムが予定されるこのシリーズ。とても楽しみです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
序曲全集 第2集 [プラハ・シンフォニア/ベンダ]SCHUBERT, F.: Overtures (Complete), Vol. 2 (Prague Sinfonia, C. Benda)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年07月29日
NMLアルバム番号:8.570329
CD価格:1,600円(税込)
なぜ人気がないのだろう? ドラマティックでロマンティックなシューベルトのオペラ第1集が大好評だった「歌曲王」シューベルトのオペラ序曲を聴くシリーズの第2集です。今作は中期の作品を収録しています。現在では、彼のオペラはほとんど聴く機会もないほどに忘れられてしまいましたが、彼自身はオペラの作曲に対して大いなる自信と野望を抱いていたようです。それは作品を聴いてみても明らか。具体的な題名は付されていないD.556の序曲から、何かが始まる予感に満ちた冒頭部分と、朗らかで軽快な主題が見事な連なりを見せています。比較的耳にする機会のある「フィエラブラス」や「アルフォンソとエストレッラ」もこの機会に再度聴いてみてください。シューベルトの目指した世界に到達できるのではないでしょうか?
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲集 第31集
疾風怒濤期の詩人たち [メルツァー/ヴォルフ/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 31 - Sturm und Drang Poets
■声楽曲
発売日:2009年06月24日
NMLアルバム番号:8.572036
CD価格:1,600円(税込)
今回も珠玉の作品目白押し。聴けば聴くほど深みにはまるシューベルトの小宇宙1767年からおよそ20年続いた「疾風怒濤」の時代は文学史上重要な時期とされ、理性に対する感情の優越を主張し、それまでの古典的な形式からロマン派へと続く、強い感情を持ち合わせた作品が多く生まれたことでも知られています。文学ではシラーやゲーテ、音楽では中期のハイドンがこの時期に活躍、それぞれ個性的な作品を書いています。ここに収められたのは、その時期に書かれた詩にシューベルトが作曲した歌曲です。中でも興味深いのはバラード「エドワード(エドヴァルト)」。第3稿の決定稿と違い、第2稿では最後まで母と息子が一緒に歌うことはありません。母を歌うメルツァーの恨み節も聴きもの。心が芯まで冷える思いを味わうことができるでしょう。
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シューベルト(1797-1828):
管弦楽版「死と乙女」 [バッファロー・フィル/ファレッタ]SCHUBERT, F.: Symphony, "Death and the Maiden" (arr. A. Stein) / Symphony No. 8, "Unfinished" (completed by B. Newbould and M. Venzago) (Falletta)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年05月27日
NMLアルバム番号:8.572051
3)
CD価格:1,600円(税込)
あの名曲をファレッタが! どうぞ、お腹一杯になるまで美メロをご堪能ください。「死と乙女」の編曲版と言えばマーラーのものがよく知られていますが、あちらは弦楽合奏版。こちらは、4本のホルン、2本のトランペット、およびティンパニーまでを用いた大規模な編成で再構築されています。従来の形で慣れている人にはかなり違和感を与えるでしょう。しかしシュタインは「この素晴らしい室内楽から新しい交響曲を形成しようと試みた」と語ります。確かに聴き込むうちにこれが本来の姿に違いないと思えて来くるではありませんか。未完成交響曲には、シューベルトの手帳に書かれていた断片にもとにしたスケルツォと、ロザムンデのための音楽の断片を用いた終楽章が付け加えられています。これが真の形だ!と信じるのは聴き手の自由に任されています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
歌劇「アルフォンソとエストレッラ」SCHUBERT, F.: Alfonso und Estrella (Theater an der Wien, 1997) (NTSC)
■オペラ
発売日:2009年04月15日
DVD日本語字幕なし価格:5,670円(税込、送料無料)
舞台は中世、スペイン北西部のレオン王国。森の奥の峡谷で隠遁生活を送っているフロイラは、20年前に臣下のマウレガートに王位を奪われた身。今では彼の息子アルフォンソが立派に成長しています。しかし、「峡谷を出てはならぬ」という父の掟に反発し外の世界へ強いあこがれを抱いています。一方、マウレガートの娘エストレッラは戦いのない生活を夢見ていて、彼女を想うアドルフォの求婚を退けます。アドルフォはマウレガートに直接結婚の許可を求めますが、そのためには“オイリヒの首飾り”」を持ってくること。と条件を出されます。マウレガートへの謀反を企てるアドルフォ、狩の途中で道に迷い、峡谷へとやってきたエストレッラに一目惚れしたアルフォンソ。実は“オイリヒの首飾り”を持っているのはアルフォンソでした。アドルフォとマウレガートの戦いのさなかに現れるフロイラとアルフォンソ。国民たちは行方不明になっていた元国王の出現に大喜びします。マウレガートは王位を退きアドルフォの罪も許します。フロイラは戻ってきた王位をそのままアルフォンソに譲り、祝福のうちに幕となります。 「歌曲の王」がこのような素晴らしいオペラを書いていた事に驚く方も多いのではないでしょうか。この「アルフォンソとエストレッラ」はシューベルトが24~25歳の頃に友人ショーバーの台本に音楽を付けたものです。しかし当時はロッシーニの音楽が全盛であったためか、彼の生前には上演されることはありませんでした(初演は1854年ワイマール)。確かに台本の不備や音楽運びなど若干の綻びはあるもののやはりメロディの美しさや語り口のうまさは評価されるべき作品と言えるでしょう。収録は今から10年以上前ですが、だからこそハンプソンやオルゴナショーヴァの若々しい歌唱が楽しめるというものです。アドルフォ演ずるムフはこの役を得意としていると見えて、カリアリ劇場のプロダクションでもいい味だしていました。何と言ってもアーノンクールの溌剌した指揮ぶりがたまりません。現在はかなり円くなった彼ですが、当時はまだまだ尖っていたな。と感じさせてくれること間違いありません。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第30集
感傷主義の詩人たち Vol.6 [コボウ/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 30 - Poets of Sensibility, Vol. 6
■声楽曲
発売日:2009年04月22日
NMLアルバム番号:8.570480
6)
CD価格:1,600円(税込)
美しいドイツ語に美しい音楽を付けること、細心の注意を払った若きシューベルトの妙なる調べ「感傷主義の詩人たち」のシリーズを締めくくる第6巻です。シューベルトの時代には、多くの名詩人の詩作が本などの印刷物によって流布していたため、シューベルトも歌の材料に事欠くことがありませんでしたが、このシリーズ約130曲の歌の中には同じ詩を用いて2曲、3曲と書いたものもいくつか見られます。多くは単純な有節歌曲ですが、そこはさすがシューベルト。一見単純に見える曲の中にも微妙な変化を持たせ、まことに美しい作品を作り上げています。今回若々しい歌唱を聴かせるのは名テノール、ヤン・コボウ。素朴なフォルテピアノの音色に溶けあう柔らかい歌声と柔軟な表現力が素晴らしいです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第5番・第6番 [カメラータ・ザルツブルク/ヴェーグ]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 5 and 6 (Camerata Salzburg, Vegh)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10535
CD価格:2,600円(税込)
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
ミサ曲第6番
タントゥム・エルゴ [フーゴ・ディストラー合唱団/ウィーン・アカデミー/ハーゼルベック]SCHUBERT, F.: Mass No. 6 / Tantum ergo (Haselbock)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10595
1)
CD価格:2,600円(税込)
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」
マトゥス(1934-):
弦楽四重奏曲「死と乙女」 [ペーターゼン四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" / MATTHUS, S.: Das Madchen und der Tod" (Petersen Quartet)
■室内楽
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10744
CD価格:2,600円(税込)
-
シューベルト(1797-1828):
歌曲集「美しき水車小屋の娘」D.795 [コヴァススキー/ヒンテルハウセル]SCHUBERT, F.: Schone Mullerin (Die) (Kowalski, Hinterhauser)
■オペラ
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10774
CD価格:2,600円(税込)
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
音楽と劇「ロザムンデ」(完全全曲) [フォロシャウアー]SCHUBERT, F.: Rosamunde (excerpts) (Froschauer)
■オペラ
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C67009-10
2CD価格:2,600円(税込)
収録作曲家:
-
シューベルト/マーラー編:
死と乙女
ワーグナー:
ヴェーゼンドンクの5つの歌 [トーマス/モスクワ・ヴィルトゥオージ/スピヴァコフ]MAHLER, G.: Death and the Maiden / WAGNER, R.: Wesendonck-Lieder (Thomas, Moscow Virtuosi, Spivakov)
■オペラ
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C71098
4)
SACD-Hybrid価格:2,438円(税込)
-
シューベルト(1797-1828):
序曲全集 第1集 [プラハ・シンフォニア/ベンダ]SCHUBERT, F.: Overtures (Complete), Vol. 1 (Prague Sinfonia, C. Benda)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年03月25日
NMLアルバム番号:8.570328
1)
CD価格:1,600円(税込)
本編が聴けないのが残念! 何かが始まりそうなワクワク感に満ちた9つの序曲歌曲王として知られるシューベルトですが、彼がかなり多くのオペラを書いていたことはあまり知られていません。なぜならば、その作品は大抵初演で失敗し、以降誰にも注目されなかったからです。とは言え、このアルバムに収録された作品のほとんどはシューベルト10代の頃の意欲作であり、まるでベートーヴェンやウェーバーを思わせる躍動的な旋律に満ちた一連の作品は、そのままにしておくには何とも惜しいものばかりです。新たなシューベルトの魅力に開眼の1枚です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
フルートとピアノのための音楽 [グロット/ナポリ]SCHUBERT, F.: Flute and Piano Music - Introduction and Variations on Trockne Blumen / Arpeggione Sonata / Songs (arr. for flute) (Grodd, Napoli)
■器楽曲(フルート)
発売日:2009年03月25日
NMLアルバム番号:8.570754
CD価格:1,600円(税込)
フルートの持つ可能性に挑む、歌うように奏でるシューベルトの名曲集シューベルトの名曲、アルペジョーネ・ソナタは今までにも色々な楽器のためにと姿を変えてきました。もちろんフルートで奏されることもしばしばです。「しぼめる花」による変奏曲はもともとフルートのために書かれた技巧的な作品で、指揮者でもあり、フルーティストでもあるグロットは申し分ない音楽性でこの作品を聴かせます。楽しいのはT.ベームの編曲による「6つの歌曲」です。ここでのフルートは、本来のメロディから自由に飛翔した「新たな歌」を高らかに奏でます。感動的です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲集 第29集
さまざまな詩人たちへの歌曲 [ボトマー/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 29 - Settings of Various Poets
■声楽曲
発売日:2009年02月25日
NMLアルバム番号:8.570838
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)若きシューベルトの意欲作、26分にも及ぶ超大作「アーデルヴォルトとエンマ」に注目シューベルト歌曲集、今回のアルバムはあまり耳にすることのない作品が目白押しです。中でも注目したいのは、「アーデルヴォルトとエンマ」でしょう。この608小節からなる長大なバラードに関しては、「あまりにも説明的で長すぎる」という意見も出てきそうですが、至るところに散りばめられた劇的な表現と美しい対話は、やはり一聴に値するものでしょう。端正な歌い口が魅力的なテノール、ボスマーの品の良い歌唱が魅力的です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第28集
シューベルトと友人たち 第3集 [トロスト/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 28 - Friends, Vol. 3
■声楽曲
発売日:2008年11月12日
NMLアルバム番号:8.557567
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)汲めども尽きぬ魅力に満ちたシューベルトの歌曲集。今回は明るく躍動的な「漁夫の歌」など15曲大好評! シューベルト(1797-1828)の歌曲集。今作はマイアホーファーを始めとするシューベルトの友人たちの詞に曲をつけた作品群です。肩の力の抜けた愛すべき作品たちの中にもきらりと光る名作があちらこちらに見受けられるのはさすがです。最後に置かれたもう一つの「白鳥の歌」の美しさにもしみじみ感服です。ライナー・トロストの張りのある美声でどうぞ。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第27集
ロマン派の詩人による歌曲集 第4集SCHUBERT, F.: Lied Edition 27 - Romantic Poets, Vol. 4
■声楽曲
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:8.570067
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)歌曲王シューベルトの真骨頂! 彼がいかに詩に沿った曲をつけたか体験してください今回のシューベルト歌曲集は、4人の作風の違う詩人たち(ケルナー、リュッケルト、シュレーゲル兄弟)の詩に付けた曲を中心に選曲しています。政治的な側面を強調するケルナー、東洋的なものへと興味を移していったリュッケルト、哲学的、審美的で理論派の詩を書くシュレーゲル兄弟・・・。これらはシューベルトが新しいリートを創造するための大きな刺激となりました。ウィーンで活躍するベーシュの深く艶やかな声でお楽しみください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌曲全集 [ツィーザク/アイゼンロール]MOZART, W.A.: Songs (Complete)
■声楽曲 ■オペラ
発売日:2008年08月06日
NMLアルバム番号:8.557900-01
2CD価格:2,500円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第26集
ロマン派の詩人による歌曲集 第3集 [ルーベンス/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 26 - Romantic Poets, Vol. 3
■声楽曲
発売日:2008年06月11日
NMLアルバム番号:8.557832
1)
CD価格:1,600円(税込)
シューベルトってすばらしい! と心から思える歌曲たち、俊英ルーベンスの清楚な歌声で。大好評、シューベルト歌曲集の最新盤は最近台頭著しいソプラノのシビラ・ルーベンスをソリストに迎えた満足度200%の1枚です。どの曲も細やかな歌い回しがステキなのですが、大注目は「岩上の羊飼い」D.965。純粋過ぎる美しい声で少女の希望と絶望を鋭く描き出しているのは見事の一言です。フリードリヒのクラリネットによる「こだま」がまた絶妙に響き渡ります。録音にあたり最新の研究に基づいた楽譜を用いたことでも注目に値します。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ミサ曲 第6番 変ホ長調 D.950
スターバト・マーテル ト短調 D.175 [シュルト=イェンセン]SCHUBERT, F.: Mass No. 6 in E flat major / Stabat Mater (Immortal Bach Ensemble, Schuldt-Jensen)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:8.570381
CD価格:1,600円(税込)
輝けるトロンボーン、巨大で崇高なフーガ。あまりにも素晴らしいシューベルトのミサ曲第6番シューベルトが亡くなる年に書かれたミサ曲第6番はその荘厳な響きで知られていますが、このイェンセン&イモータル・バッハ・アンサンブルの演奏は曲の魅力を最大限に引き出し、天上的とも言える美しさで聴き手の心を揺さぶります。清澄な合唱に涙が溢れてくるかもしれません。意外なことですが、NAXOSにシューベルトの合唱曲がレパートリーとして登場するのはこのアルバムが初となります。
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
4手のためのピアノ作品集 第5集 [シラー]SCHUBERT, F.: Piano Works for Four Hands, Vol. 5 (Humphreys, Schiller)
■室内楽 ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年04月09日
NMLアルバム番号:8.570354
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)愛らしい曲と壮大な曲、連弾曲と言っても本当に様々な顔があるシューベルトのピアノ連弾曲の多くは、夏の間に書かれました。そのほとんどは彼が弟子(恐らく良家の娘)と連弾するためのものですが、中にはここに収録された「グラン・デュオ」のような大作も含まれます。この曲は連弾用としてよりも、交響曲の下案として書かれたのではないか?とも言われているほど規模が大きく確固たる構造を持つ作品で、全曲を弾きこなすのは至難の業です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第25集
ロマン派の詩人による歌曲集 第2集 [シャファー/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 25 - Romantic Poets, Vol. 2
■声楽曲
発売日:2008年02月06日
NMLアルバム番号:8.557831
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:299円(税込)宗教曲の大家、マルクス・シェーファーによる、品格高きシューベルトの名歌を楽しむその短い生涯に115人もの詩人の作品に曲を書いたシューベルト。もちろん詩人の顔ぶれは様々で大ゲーテからクロプシュトック、果ては名前も定かでない彼の友人まで多岐に渡っています。ここに取り上げたのはシューベルトの同時代人の中でも先鋭的な作品を書いた詩人たちによる曲です。特にケルナーは愛国詩の作家として当時もてはやされた人で、シューベルトは「リーゼン山頂に立って」には驚くほどに勇ましい曲を付けています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第23集SCHUBERT, F.: Lied Edition 23 - Austrian Contemporaries, Vol. 3
■声楽曲
発売日:2007年06月01日
NMLアルバム番号:8.557833
1)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:299円(税込)シューベルトの歌曲を詩人でまとめるシリーズ、当盤はオーストリアの同時代の作詞家による歌曲集の最後となる第3集です。楽しげな旋律が作曲当初より好評で愛唱された「草原の歌」。ユーモラスな内容ながら自在の和声感覚が映える「男は人が悪い」。平穏で何気ない雰囲気の中に様々な風景を表現、正にシューベルトの真骨頂と言える「夕べの光景」。これらの名曲を演奏するのはニュルンベルク出身のメゾ・ソプラノ、シンドラム。彼女はファスベンダーやルートヴィヒらの薫陶も受け、現在はヨーロッパの歌劇場で幅広く活躍、オラトリオや歌曲にも活動の幅を広げています。その包み込むような声が、シューベルトの繊細な音楽と見事にマッチしています。
収録作曲家:
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シューベルト (1797-1828):
断章を含むピアノ・ソナタ集 [ヴァリッシュ]SCHUBERT: Piano Sonatas Nos. 1, 8, 15, "Reliquie"
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2007年12月12日
NMLアルバム番号:8.570118
4)
CD価格:1,600円(税込)
人懐こい表情と、徹底的に暗い深淵が奇妙な具合に同居しているのがシューベルトのピアノ・ソナタです。ここに収録されているのは、彼の1番最初のソナタと、生涯半ばの3つの極めて実験的な断片、そして遺作として出版された最後の断片です。緊張感に満ちた曲が唐突に終焉を迎える時、聴き手は見知らぬ世界に放り出されたかのような不思議な身悶えにさいなまれることでしょう。
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第16集 「ゲーテ歌曲集 3」SCHUBERT, F.: Lied Edition 16 - Goethe, Vol. 3
■声楽曲 ■オペラ
発売日:2004年04月01日
NMLアルバム番号:8.554667
CD価格:1,600円(税込)
文豪ゲーテの言葉にシューベルトが絶妙な音を付けた歌曲の第3集。お待たせしました、2人の天才の出会いが生んだ奇跡の名曲「魔王」の登場です。演じるカルパースは個性的な声を武器に、登場人物(魔王、父、子、語り)の性格を見事に歌い分けます。他にも「秘めごと」や「ミューズの息子」など、天才作曲家ならではの筆致が冴え渡る歌曲を多数収録。また未完で殆ど知られていませんが、あまりにも劇的な10は隠れ名曲と評せましょう。フィッシャー=ディースカウら名歌手たちの信頼も厚いケーリングのピアノの存在感が抜群、当盤の価値を更に高めています。
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ集
第5番・第7a番(未完)
第11番(断片)・第12番(断片) [ヴァリッシュ]SCHUBERT: Piano Sonatas Nos. 5, 7a, 11 and 12 (Fragments)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2004年06月01日
NMLアルバム番号:8.557189
CD価格:1,600円(税込)
まさに「未完成交響曲」がその好例かもしれませんが、シューベルトの楽曲には、必ずしも完結していなくても楽しめてしまう、という性質があるようです。これらのピアノ・ソナタも未完成でありながら、シューベルト特有の旋律と和声の素晴らしさ、転調の魔術は、たっぷり味わうことができます。例えばD.613(と612)では、半音階的な書法が絶妙な効果を上げていますし、D.625の終楽章では、ベートーヴェンの「熱情」、あるいはショパンやリストのピアノ作品を思わせるような、ピアニスティックで激しい楽想を耳にすることができます。決して放棄された、取るに足りない作品と思うことなかれ!
収録作曲家:
-
シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第7集
ヨーロッパの詩人による歌曲集 第1集 [ツィザーク/トレケル/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 7 - European Poets, Vol. 1
■声楽曲
発売日:2002年04月01日
NMLアルバム番号:8.554795
CD価格:1,600円(税込)
あの名曲「アヴェ・マリア」も聴ける! 男女名歌手の競演アルバムのタイトルからはわかりませんが、シューベルトの歌曲中、「野ばら」と並んで有名な10「アヴェ・マリア」(ウォルター・スコット作詞)が聴けるのが当盤のウリです。でも、それだけではありません。ツィーザクとトレケルという、二人の名歌手の競演と、アイゼンロールの思慮に富んだピアノこそ、最大の聴き物なのです。2、3、4、7のように演奏時間の長い歌曲で発揮される、弛緩することのない緊張感に満ちた歌唱能力には、思わず引き込まれてしまいます。ところで曲名にこれだけカタカナが並ぶと、壮観。内容の勉強もしたくなってきませんか?
収録作曲家:
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ロマンティック・ギター曲集 [ガルシア]
Romantic Guitar Favourites
■器楽曲(ギター)
発売日:1992年10月01日
NMLアルバム番号:8.550296
CD価格:1,000円(税込)
-
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲全集 第1集 [コダーイ・クァルテット]SCHUBERT: String Quartets (Complete), Vol. 1
■室内楽
発売日:1992年07月01日
NMLアルバム番号:8.550590
CD価格:1,600円(税込)
絶妙の演奏で贈るシューベルト弦楽四重奏曲全集シューベルトの晩年を飾る名曲「死と少女」と、一つの楽章だけで成る「四重奏断章」のカップリング。ハイドン弦楽四重奏曲が大好評のコダーイ・クワルテットによる、シューベルト全集第1弾。
収録作曲家:
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子供の領分
シューベルト/ドビュッシー/
モーツァルト/シューマン/グラナドス
ギターのための編曲集 [ヨハン・スミス(ギター)]発売日:2023年07月14日
CD価格:1,600円(税込)
2019年のGFA(全米ギター協会)国際ギターコンクールでの優勝をはじめ、数多くのコンクール受賞歴を持つヨハン・スミス。彼はこのアルバムのために5人の作曲家が思い思いに描いた「子供時代」をギターのためにアレンジ、繊細かつ表現力豊かな音色で演奏しています。冒頭に置かれたシューベルトの『魔王』では巧みなテクニックを存分に発揮し、子供、父、魔王をギターで見事に弾き分けています。 ヨハン・スミスは1990年にジュネーヴで生まれ、ローザンヌ大学で大学院の学位を取得。ダゴベルト・リニャレスに師事しギターを学びました。演奏家、教師として活動するかたわら、メタル・バンド"Stortregn"を率い世界中をツアー、更にグラフィック・デザインを手掛けるという多才なアーティストです。
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禁断の果実 [ベンヤミン・アップル、ジェームズ・ベイリュー]
発売日:2023年06月23日
CD価格:2,475円(税込)
ベンヤミン・アップルが問いかける、禁断の果実とは?フィッシャー=ディースカウ最後の弟子と言われるドイツのバリトン、ベンヤミン・アップルのALPHAレーベル第2弾。エデンの園でアダムとエバ(イヴ)が食べた禁断の果実をモチーフとした、民謡からロマン派、近代、現代、そしてミュージカルのナンバーまでを収め、その解釈の多様性を巡りながら、現代の禁断の果実とはなにか、蛇は今もどこかに潜んでいないかと、問いかける内容となっています。 長くパートナーを務めるジェームズ・ベイリューとの息もぴったり。曲間にはアップルが語る『創世記』からの語句が短く添えられ、彼の美声と幅広い表現力を様々な角度から堪能することの出来るアルバムです。
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色彩におぼれて
パーセルからクイーンまで [イザベル・プフェファーコルン]発売日:2023年06月09日
CD価格:2,475円(税込)
クラシックとポップを自在に渡る、
イザベル・プフェファーコルンのソロ・デビュー・アルバムクラシックのメゾ・ソプラノとして古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち、ヨーロッパから北米までの世界中で活躍するオーストリア出身のイザベル・プフェファーコルン(プフェファーコーン)。ポップスやジャズのシンガーとしても本格的な活動を行っています。 今回リリースされる彼女のソロ・デビュー・アルバムは、4本のチェロとの共演というたいへん個性的な形態。冒頭の「コールド・ソング」はクラシックのファンよりもむしろ、エイズに倒れたポップスのカウンターテナー歌手クラウス・ノミによりカウンター・カルチャー方面で有名と言えますが、ここでのプフェファーコルンの表現も古楽よりはノミに近く、スル・ポンティチェロを効かせたチェロの音色もあいまって激しいものとなっています。そして続く一連のクラシック作品では彼女の幅広い表現力と美声が生きており、その実力を堪能することが出来ます。 後半はポピュラー音楽を収録していますが、チェロによる伴奏形態は変わらないため大きな違和感は無し。トム・ウェイツ、ジュディ・ガーランド、ブリトニー・スピアーズ、フレディ・マーキュリーといった選曲から、社会的弱者に向けられる彼女の視線や深い自己探求も感じられるところです。中でも「虹の彼方に」などで聴かれるセンス溢れる歌いまわしは、ポップス方面での経験豊富な彼女ならではといえ、クラシック中心の歌手が歌うものとは大きく違う印象を与えることでしょう。 ラストには自作曲も収録。新しい世代の歌手による注目の一枚です。 -
ECHO - 谺
シューベルト、レーヴェ、
シューマン、ヴォルフ:
歌曲集 [ゲオルク・ニグル、オルガ・パシチェンコ]Vocal Recital (Baritone): Nigl, Georg - SCHUBERT, F. / LOEWE, C. / SCHUMANN, R. / WOLF, H. (Echo)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:ALPHA934
CD価格:2,475円(税込)
ニグルとパシチェンコの共演によるバラード・アルバムバロックや現代のオペラで活躍するバリトン歌手ニグルと、歴史的な楽器での演奏を中心に世界的に活躍するピアニスト、パシチェンコの共演によるアルバム第2弾。演奏に15分もかかるシューベルトの「すみれ」ほか、物語性の高いバラードを集めたアルバムです。 ニグルの歌唱はやさしく語り掛けるような表現がたいへん印象的ですが、時折聴かせるドラマティックな高揚や、品の良いユーモアも大変魅力的。寄り添うようなパシチェンコのピアノも素晴らしく、一部ではグラーフの楽器が装備するヤニチャーレン・ペダル(トルコ風の打楽器が鳴るペダル)や、特殊なストップによる音色の変化も楽しむことが出来ます。 ジャケットは前作(ALPHA646)に続き作曲家パスカル・デュサパンによる写真。
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セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
PIANIST AND CONDUCTOR
ピアニストとして、指揮者として
伝説の録音集 1919-1942[9枚組 BOX] [セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ/指揮)]発売日:2023年04月28日
CD 9枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
生誕150年記念! ラフマニノフが演奏家として遺した伝説的録音を集成!1917年に母国ロシアを離れたラフマニノフはその翌年アメリカに渡り、コンサート・ピアニストとしての活動を始めました。この頃にはすでに録音技術が実用化されており、ラフマニノフはまずエジソンレコード社と契約しましたが、やがてビクタートーキングマシン社(のちのRCAビクター社)と契約を結び、多くの録音を生み出しました。この時に記録された78rpmディスクは、音楽史上最も重要な記録遺産の1つと言えるでしょう。 このBOXには、エジソンレコード社とビクタートーキングマシン社に録音された録音の中から、自身の作品を含むソロの録音と、ストコフスキーとオーマンディが指揮するフィラデルフィア管弦楽団をバックにした4曲のピアノ協奏曲、更に指揮者としての彼の録音の全てである「交響曲第3番」と「死の島」「ヴォカリーズ」が収められています。いくつかの音源は当時発売されることのなかった幻の音源です。 ウォード・マーストンとマーク・オーバート=ソーンによって行われたリマスターは、録音当時の音を鮮やかに蘇らせています。
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Tranquillo III
ピアノバッソ コントラバスとピアノで奏でる名曲集 [ピアノバッソ(アンサンブル)]発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:8.574555
CD価格:1,600円(税込)
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カール・ゼーマン(ピアノ)
オルフェオ録音集[7枚組 BOX] [カール・ゼーマン(ピアノ)他]発売日:2023年04月07日
CD 7枚組価格:4,950円(税込、送料無料)
没後40年記念!
ピアニスト、カール・ゼーマン(1910-1983)のORFEOレーベルへの全録音をまとめたBOX。ピアノを対位法的表現に最適な楽器とみなしていたカール・ゼーマンがこれまでにORFEOからリリースしたアルバムを集成しました。ゼーマンはブレーメンに生まれ、ライプツィヒの教会音楽学校でオルガンとピアノを学びました。教会オルガニストとしてキャリアをスタートさせた後、25歳の時にピアニストに専念することを決意。その後は演奏家及び教育者として活躍しました。演奏者としてはバッハやスカルラッティからストラヴィンスキーやバルトークといった当時最新の音楽にまで取り組み、ヘンツェからは作品を献呈されています。 レコード・ファンの間では長らく「シュナイダーハンの伴奏者」とのイメージが強かったゼーマンですが、没後になってソロや協奏曲の録音が続々と発掘され、堅固な造形と和声感に裏打ちされた演奏が評価されています。 このボックスでは定評あるバッハからベルクやヒンデミットまで、生前のゼーマンが高い評価を受けていたレパートリーを収録。バッハのパルティータでは重苦しさのない明快且つ躍動感のある演奏が印象的。もちろんシュナイダーハンとのデュオもあります。 *当ボックスセットでは「バッハ:パルティータ」の録音データが1965年6月5&6日と表示されていますが、正しくは1965年7月5&6日です。 -
Viennese Reflections for Organ
オルガンによるウィーンの想い [ピエル・ダミアーノ・ペレッティ(オルガン)]発売日:2023年04月28日
CD価格:2,325円(税込)
ウィーンで活躍した4人の作曲家、モーツァルト、シューベルト、シェーンベルク、ウェーベルンの作品をオルガンで演奏したアルバム。 演奏はオルガニスト・作曲家であり、ウィーン音楽・舞台芸術大学のオルガン教授を務めるピエル・ダミアーノ・ペレッティ。彼はモーツァルトの「自動オルガンのための幻想曲」をアルバムの冒頭と最後に置き、自身の編曲による様々な作品をバランスよく配置しました。 使用しているオルガンは、1808年にフリードリッヒ・ドイチュマン(1757-1826)が製造した楽器で、19世紀にはフランツとヴィンツェンツのラハナー兄弟がオルガニストを務めたこともあります。2017年から18年にかけてドイツのオルガン工房レンター社によって全面リニューアルされました。
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イントゥ・ザ・ウッズ
ドイツ、フランス、アメリカの歌曲 [ダミアン・パス、アルフォンス・スマン]Vocal Recital (Bass-Baritone): Pass, Damien - BRITTEN, B. / LOEWE, C. / SATIE, E. / SONDHEIM, S. (Into the Woods)
発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:LBM050
CD価格:2,475円(税込)
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Unfolding - 開花
シューベルト/ドビュッシー/
ラフマニノフ/ショスタコーヴィチ:
ピアノ三重奏曲集 [アンサンブル・トリゾナンテ]Chamber Music (Piano Trio) - DEBUSSY, C. / SCHUBERT, F. / RACHMANINOV, S. / SHOSTAKOVICH, D. (Unfolding) (Ensemble Trisonate)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:Gramola99270
CD価格:2,325円(税込)
アンサンブル・トリゾナンテが演奏するピアノ三重奏曲集。 アルバムに収録されているのは、どれも大作曲家たちの初期の作品ばかりです。15歳のシューベルトが描いた若々しい「ソナタ楽章」、18歳のドビュッシーが書き上げるも、100年以上経ってからようやく出版されたピアノ三重奏曲、こちらも18歳のラフマニノフの手による「悲しみの三重奏曲第1番」、そしてショスタコーヴィチの初の室内楽作品であるピアノ三重奏曲第1番。アルバムのタイトル 「Unfolding」の通り、内に秘められていた若き作曲家たちの大いなる才能が花開く様を感じられる1枚です。 アンサンブル・トリゾナンテは、ウィーン出身のレープ=グリルとジポス、そしてポルトガル出身でオーストリアで学んだモライスの3人によって2015年に設立されたアンサンブル。オーストリアとポルトガルで演奏するほか、ウィーンのシューベルト音楽祭に出演するなど幅広い活動を行っています。
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Frühlingsglaube - 春のおもい
モーツァルト/シューベルト/ブラームス/徐:
歌曲とピアノ曲 [マリー・チョー(ソプラノ)/ニルス・ムース(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Cho, Marie - MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. (Frühlingsglaube)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:Gramola99276
CD価格:2,325円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
アンソニー・ロマニウク
『Perpetuum ~無窮動』 [アンソニー・ロマニウク]発売日:2023年02月10日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
アンソニー・ロマニウクのソロ第2弾、鍵盤作品縦横無尽!バロックからロマン派、現代に至るまで幅広い時代の作品を、広く深い知見とテクニックに裏打ちされた類まれな適応力で演奏し、世界各地のアーティストから篤い信頼を得ているアンソニー・ロマニウク。来日公演でもその個性で聴衆を魅了した彼のセカンド・ソロ・アルバムは、前作『BELLS 鐘』(NYCX-10300/ALPHA631)の方向性をさらに推し進めたものといえ、古楽器から現代楽器、そして電子楽器までを操り、バロックから現代音楽、ポップスに至るまでを、まさに縦横無尽に行き交う内容となっています。一見ばらばらな選曲ですがその流れが極めて自然なことにまず驚かされ、聴き進むほどに、それぞれの作品を引き立てる楽器選択の素晴らしさにも気付かされることでしょう。 これからの鍵盤楽器のありようを提案しつつ、際立って優れた構成力で全体を美しくまとめ上げた、新しい魅力に溢れるアルバムです。
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『私的な旅』
ドイツ、オーストリアとフランスの歌曲集 [サンドリーヌ・ピオー、ダヴィッド・カドゥシュ]発売日:2023年02月17日
CD国内仕様 日本語解説/歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ピオーとカドゥシュの新生デュオが誘う、歌で紡ぐ旅初めて行ったデュオでのリサイタルを成功させたサンドリーヌ・ピオーとダヴィッド・カドゥシュによる、待望のアルバムが登場。新たな出会いの喜びとそこから見えるもの、憧れの地への旅、到達できない場所への探求といったものを出発点として、様々な作曲家と詩人たちによる言葉の交差を楽しむというのがテーマとなっており、結果的には有名作を多く含むドイツ語圏とフランスの作品を収めた内容となっています。 どの作品でも詩情を奥深く表現するピオーの特性が生きており、「魔王」での切迫した表情も歌姫の貫禄十分。フランスを中心にソリストとして活躍めざましいカドゥシュのピアノも、これにそっと寄り添う素晴らしいサポートを聴かせてます。
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小澤恵(ヴィオラ)
ヴィオラ・メディテーション [小澤恵(ヴィオラ)/山本弥香(ピアノ)]Viola Recital: Ozawa, Megumi - BRIDGE, F. / DEBUSSY, C. / ELGAR, E. / FAURÉ, G. (Viola Meditation)
発売日:2023年02月10日
NMLアルバム番号:LPDCD021
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
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Themes & Variations
主題と変奏 [ルイザ・セッロ(フルート)/ブルーノ・カニーノ(ピアノ]Flute and Piano Recital: Sello, Luisa / Canino, Bruno - MOSCHELES, I. / BEETHOVEN, L. van / STRAUSS, R. / SCHUBERT, F. (Themes and Variations)
発売日:2023年01月27日
NMLアルバム番号:CDS7973
CD価格:1,950円(税込)
「主題と変奏」と題されたフルートとピアノのための作品集。19世紀に書かれた一連の変奏曲を紹介することで、このジャンルの魅力を探求しています。 「協奏的変奏曲」の作曲家モシェレスは数多くのピアノ曲で知られますが、この優美な作品ではフルートとピアノが同等に活躍します。ベートーヴェンの変奏曲は英国のアマチュア演奏家のために書かれた作品。親しみやすい主題が用いられています。リヒャルト・シュトラウスの「序奏、主題と変奏」は彼が15歳の時に書かれた曲。早熟な才能の発露が垣間見える技巧的な作品です。最後に置かれているのはシューベルトの歌曲を、フルートの性能を向上させたことで知られるテオバルト・ベームが編曲したもの。シューベルトの旋律の美しさが生かされるとともに、フルートの魅力も伝えています。 イタリア出身、世界的に活躍するフルート奏者ルイザ・セッロと、日本でもおなじみの名手ブルーノ・カニーノの魅力的な二重奏で。
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BBCレジェンズ
グレート・レコーディングス 第3集
[20枚組 BOX] [さまざまな演奏家]BBC LEGENDS - Great Recordings from the Archive, Vol. 3 (20 CD Box Set)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:ICAB5167
CD 20枚組価格:11,400円(税込、送料無料)
眩暈を覚えるほどのお宝続出!
伝説のヒストリカル・レーベルの名演集第3弾英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いた安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICAレーベルより、その名演の数々を復刻するBOXセット第3弾が発売となります。 第1集(ICAB-5113/廃盤)第2集(ICAB-5141/国内在庫終了次第廃盤)同様、20枚組の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。いずれもこの機会を逸すると、次の入手機会はかなり難しいものばかり。どうぞこの機会をお見逃しなく。 録音は全てライヴ(インタビュー除く)。 -
コンサート&ドキュメンタリー
『ホーム・ミュージック・ベルリン』 [さまざまな演奏家]発売日:2023年01月27日
Blu-ray 2枚組日本語字幕付き価格:3,225円(税込、送料無料)
ベルリン、2020年春、
コロナ禍の下の音楽家の記録『Home Music Berlin』2020年春、新型コロナ感染症に襲われたベルリン。映像作家ヤン・シュミット=ガレは、演奏機会を失っていたベルリン在住の音楽家たちに呼びかけ、オンラインで広く聴衆にその演奏を届けるプロジェクトを立ち上げました。 現代美術で名高い私設美術館シンケル・パビリオンを会場とし『Home Music Berlin』と銘打たれたコンサート・シリーズ(2020年3月~5月)にはクリスティアン・テツラフ、イザベル・ファウスト、タベア・ツィンマーマン、ロマン・トレーケルら錚々たる音楽家が参加し熱演を繰り広げました。 本映像は、このシリーズから13回のコンサート収録と、参加した演奏家のリハーサル風景や舞台裏の素顔を捉えた、映像ドキュメンタリーで構成されています。 -
ナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ
The Nannette Streicher Fortepiano [イネス・シュッテングルーバー(フォルテピアノ)]Fortepiano Recital: Schüttengruber, Ines - BEETHOVEN, L. van / HUMMEL, J.N. / MOSCHELES, I. (The Nannette Streicher Fortepiano)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:Gramola99273
CD価格:2,325円(税込)
ベートーヴェンのピアノ曲に大きな影響を与えたとされるピアノ製作者ナネッテ・シュトライヒャー(1769-1833)にフォーカスしたアルバム。 モーツァルトが敬愛したフォルテピアノの名工シュタインの子に生まれたナネッテは、ピアノの演奏と製作両面で才能を発揮。後に結婚してウィーンへ移り、ピアノ製作家としてヨハン・シャンツとアントン・ヴァルターに続く「第三の巨匠」と呼ばれるまでになりました。当時のピアノに不満と注文が多かったベートーヴェンもナネッテを頼りにしたことが知られています。 このアルバムでは、彼女が1813年に製作したオリジナル楽器を使用。この楽器が作られた頃にウィーンで活躍していた作曲家の作品を、ウィーン生まれのピアニスト、イネス・ シュッテングルーバーが演奏。ナネッテのサロンでの演奏会を彷彿させるアルバムをナネッテ自身の曲で締めくくっています。
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LOVE AND LET DIE
愛ゆえに死を望む - 人間の罪深き心を歌う [カタリーナ・ルックガーバー(ソプラノ)/ヤン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ)]Vocal Recital: Ruckgaber, Katharina - EISLER, H. / LISZT, F. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / WEILL, K. / WOLF, H. / ZEMLINSKY, A. (Love and Let Die)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:SM405
CD価格:1,950円(税込)
聖書に描かれた失楽園を初めとして、人間の歴史には「罪」がつきまとってきました。誰かを愛するあまり恋敵の破滅を願ったり、自分の思い通りにならない恋の相手を呪ったり...このような強烈で背徳的な感情は、古今の文学や芸術作品のテーマにもなり、今も映画や小説やテレビ・ドラマに顔を出します。 このアルバムには、そうしたテーマで選曲されたモーツァルトからベリオに至る歌曲が並び、聴き手はカタリーナ・ルックガーバーの歌を通じて目まぐるしく変化する強烈な感情を経験することとなります。 映画『007 死ぬのは奴らだ』の原題“Live And Let Die”をもじったタイトルが意味深です。
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偉大な指揮者たち - SWR録音集
ベーム、フルトヴェングラー、シューリヒト、クナッパーツブッシュ、ロスバウト、ザンデルリンク、コンドラシン
ストコフスキー、クライバー、ノリントン、ギーレン、プレートル [さまざまな演奏家]発売日:2022年10月14日
CD 10枚組価格:6,525円(税込、送料無料)
この10枚組BOXには南西ドイツ放送が所有する、12人の伝説的な指揮者の1955年から2010年までの録音がまとめられています。 南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な指揮者と共演、彼らは首席指揮者として指揮を執ったり、時には客演指揮者として招かれたりして数々の名演を生み出してきました。 この10枚組のCDでは、20世紀を代表する指揮者たち12人の演奏を、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。
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ワン・シン(ソプラノ)
Ich liebe dieses Land
私はこの地を愛す [ワン・シン(ソプラノ)/ニールス・ムース(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Wang, Xin - SCHUBERT, F. / WOLF, H. / STRAUSS, R. / MAHLER, G. / HUANG, Zi / LU, Zaiyi (Ich liebe dieses Land)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:Gramola99275
CD価格:2,325円(税込)
中国とオーストリアの国交50周年を記念して製作された1枚。アルバムにはオーストリア在住の中国人ソプラノ歌手、ワン・シンが歌うオーストリアの作曲家、ヴォルフ、シューベルト、リヒャルト・シュトラウス、マーラーの歌曲と中国の作曲家たちの歌曲が中心に収録されています。 ワン・シンは、ウィーン市立音楽芸術大学の教授であり、以前はウィーン・フォルクスオーパーのキャスティング・ディレクターを務めていたため、オーストリアの聴衆にはおなじみの存在。また、オペラ指揮者としても国際的によく知られているデンマーク系アメリカ人のピアニスト、ニールス・ムースが、1928年にドイツで制作したピアノ「ユリウス・フォーリヒ280」を演奏。現代のピアノとは一味違う音色をお楽しみください。 アルバム・タイトルに選ばれた「Ich liebe dieses Land 私はこの地を愛す」は中国の作曲家ツァイイ・ルーの作品で、まさにコンセプトにふさわしい選曲となっています。
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柳田茄那子(ヴァイオリン)
スオノ・エテルノ [柳田茄那子]発売日:2022年09月30日
CD国内盤価格:3,000円(税込、送料無料)
ロンドンの英国王立音楽院と同大学院で学び、すでに数々の協奏曲やリサイタルで客席を魅了してきた柳田茄那子さんが、名ピアニスト居福健太郎さんとともに、さらなる高みに羽ばたく。20世紀を代表するヴァイオリニスト、ハンガリー出身のジョルジュ・パウクのもとで磨きをかけた基礎的なメカニック、音楽的なテクニックが花開いたと評すべきか。日本音楽財団貸与の銘器ストラディヴァリウス Samazeuilh サマズィユの音色も、シューベルトと時空を超えた小品を組み合わせた選曲も素敵だ。 曲の様式美を嫌味なく、無理なく紡ぐヴァイオリンで、音楽の句読点に意を払ったフレージングが心地よい。古典組曲の構成に想いを寄せた鮮やかなイザイ、ドビュッシーの世界とも相愛の若き日の武満徹。いずれも聴かせる。彼女は、私が私がと主情を強く掲げた恣意(しい)的なヴァイオリンを弾かない。曲の表面をなぞることでよしとしない。 (奥田佳道)
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発売日:2022年08月26日
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
2022年、エリザベート王妃国際音楽コンクールの記録世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。 この優勝者チェ・ハヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。
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シャーンドル・ヴェーグ指揮
カメラータ・ザルツブルク名演集[6枚組 BOX] [インターナショナル・ミュージシャンズ・セミナー・ソロイスツ/カメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ、ザルツブルク)/シャーンドル・ヴェーグ(指揮)]発売日:2022年07月08日
CD 6枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ハンガリーに生まれ、1924年からリスト音楽院でヴァイオリンをフバイ、作曲をコダーイに学んだシャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)。1927年にリヒャルト・シュトラウスの指揮でヴァイオリニストとしてデビューを飾り、1930年の音楽院卒業後にはソリストとして活動を始めるとともに、1935年にハンガリー四重奏団を結成、1940年まで在籍し、バルトークの「弦楽四重奏曲第5番」の初演も務めました。以降、ヴァオリニストとして、また指揮者として活躍し、1953年にはフランス国籍を取得。教育者としても素晴らしい実績を残し、1971年から1997年にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭を執り、数多くの後進を育てました。 このBOXには、1979年から指揮者を務めたカメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ)との名演を中心に収録。ハイドン、シューベルト、ブラームスなどのウィーン古典派、ロマン派から、20世紀のシェーンベルクやベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーまでの多彩な作品を、ヴェーグはモダン楽器小編成オーケストラの機動性を生かしながらも、自然かつ魅力的に聴かせます。既にORFEOレーベルから発売されている13枚組BOX【ORFEO録音集 1983-1996年】(J999713)の収録曲とは違ったレパートリーをお楽しみください。 またベートーヴェンの2作品は、イギリスのコーンウォールで開催された室内楽セミナーでの演奏。ヴェーグが1972年から教えていたインターナショナル・ミュージシャンズ・セミナーの奏者たちが見事に弾きこなしています。
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ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
AFRS録音集他 [ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン) 他]発売日:2022年06月17日
CD価格:1,725円(税込)
20世紀を代表するヴァイオリストの一人ナタン・ミルシテインがAFRS(Armed Forces Radio Service)に行った全ての録音と、1944年から50年のアメリカ録音を復刻した貴重盤。 トラック1から11はアメリカ軍が第2次大戦中に開設した放送サービスAFRS(Armed Forces Radio Service)のためにミルシテインが行った録音のすべてで、ブラームスのソナタ第2番、ラヴェルのハバネラ形式の小品、ヴィエニャフスキのエチュード・カプリースは後にスタジオ録音することがなかったので貴重です。 他には同じくアメリカ軍の兵士向けに制作されたV Discの音源、ラジオ局Voice of America制作の音源、更に1950年にRCAに行った録音を復刻。18-23のオーケストラ用編曲がルロイ・アンダーソンというのも注目です。
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Goethe-Projekt
ゲーテ・プロジェクト
ゲーテの詩による歌曲集 [ウーテ・ツィーマー(ソプラノ)/今井寛子(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Ziemer, Ute - BEACH, A. / BERG, A. / GRIEG, E. / HOFMANN, D. / SCHUBERT, F. (Goethe-Project)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:Gramola99246
CD価格:2,325円(税込)
ドイツの偉大な詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ。彼の詩は彼の時代から現代に至るまで、数多くの歌曲に用いられています。 この「ゲーテ・プロジェクト」と題されたアルバムでは、ソプラノのウーテ・ツィーマーとピアノの今井寛子がゲーテの詩による歌曲を演奏。シューマンやグリーグ、ヴォルフらのよく知られた歌から、このアルバムのために書かれたクレンツルの「3つのゲーテの歌」など世界初録音を含む20~21世紀の歌まで、ゲーテの詩に魅了された作曲家たちによる歌曲を楽しめます。
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『楽興の時』
シェーンベルク、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ショパン、バッハ ピアノ小品集 [ジュゼップ・コロン]Piano Recital: Colom, Josep - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / MOZART, W.A. / SCHOENBERG, A. / SCHUBERT, F. (Moments Musicaux)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:MV004
CD価格:2,475円(税込)
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Entre Deux Mondes
二つの世界の間で [クラウディア・タンドル(メゾ・ソプラノ)/ギーゼラ・イェブストル(ピアノ)]Vocal and Piano Recital: Tandl, Klaudia / Jöbstl, Gisela - CLARKE, R. / SCHUBERT, F. / JOLAS, B. / WOLF, H. / RAVEL, M. (Entre Deux Mondes)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:OC496
CD価格:1,950円(税込)
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Songs of Love and Despair
ビーザー/ブラントリー/ブドシュ/シューベルト
チェロとギターのための作品集 [ボイド・ミーツ・ガール]Cello and Guitar Recital: Boyd Meets Girl - BEASER, R. / BRANTLEY, P. / BUDOŠ, M. / SCHUBERT, F. (Songs of Love and Despair)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:DSL-92255
CD価格:2,100円(税込)
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハーサルそして録音を続けることが出来ました。 そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。
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EX AEQUO - 同等に [デュオ・ディヴァージタズ]
Flute and Piano Recital: Duo Diversitas - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / LISZT, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. / KREISLER, F. (Ex Aequo)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.551454
CD価格:1,600円(税込)
ギターのマリサ・ミンダーとフルートのエフゲニヤ・スパリンガーによって2015年に設立されたデュオ・ディヴァージタスは、クロアチアとハンガリーの国際室内楽コンクールで1位を獲得し、国際的な活躍を始めました。 このデビュー作となるラテン語の「EX AEQUO=同等に、一緒に」をタイトルに据えたアルバムには、バロック期の作品から古典派、ロマン派、有名曲の編曲、デュオのために書かれたハンス・ハウクの「カプリッチョ」まで多岐にわたる作品が収録されており、まさにアンサンブル名の「Diversitas=多様性」を表すものとなっています。 二人の息のあった演奏は聴き手を魅了します。
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『Lectures différentes - 様々な物語』
~サクソフォン四重奏によるストラヴィンスキー、エトヴェシュ、ハイドン ほか [ケビヤール]Chamber Music (Saxophone) - STRAVINSKY, I./ EÖTVÖS, P. / HAYDN, J. (Lectures différentes) (Kebyart Ensemble)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:CKD691
CD価格:2,475円(税込)
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デイヴィッド・ネイディアン(ヴァイオリン)
シューベルト、フランク、ドビュッシー:
ヴァイオリン作品集 [デイヴィッド・ネイディアン(ヴァイオリン)/デイヴィッド・ハンコック(ピアノ)]発売日:2022年03月18日
CD価格:1,725円(税込)
「バーンスタインのコンサートマスター」として知られたネイディアンの貴重な録音、
未発表音源を加えて復刻デイヴィッド・ネイディアン(1926-2014)の父はフェザー級のボクサーでしたが、クラシック音楽への情熱を持ち、独学でヴァイオリンを学んだといいます。ネイディアンは4歳でヴァイオリンを始め、2年後にはデイヴィッド・マネスに見いだされてニューヨークのマネス音楽大学に学費免除で招かれました。 14歳でリサイタル・デビュー及びニューヨーク・フィルと初共演、その後もアドルフ・ブッシュとイヴァン・ガラミアンに師事して研鑽を積みます。1944年には陸軍歩兵として徴兵されて欧州戦線に送られそうになりますが、ネイディアンに気づいたフィラデルフィア管弦楽団の首席ファゴット奏者の働きかけで、軍楽隊のコンサートマスターとなり、戦後はソリストとして活動しました。 1965年にニューヨーク・フィルのコンサートマスターを長く務めたジョン・コリリアーノが退任し、後任が公募されると、全米各地から応募した錚々たる顔ぶれを圧倒し、オーディションで全会一致で選ばれたのがネイディアンでした。バーンスタインはオーディションで彼を絶賛し、篤い信頼を寄せました。バーンスタ