エルンスト(ハインリヒ・ヴィルヘルム) Ernst, Heinrich Wilhelm
生没年 | 1814-1865 | 国 | チェコ |
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辞書順 | 「エ」 | NML作曲家番号 | 19832 |
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エルンスト(1812-1865):
〈作品全集 第6集〉
重音奏法の6つの練習曲
「夏の名残りのばら」による変奏曲
ピアノのための3つの舞曲なしのワルツ他 [シェルバン・ルプー(ヴァイオリン)/イヴォンヌ・レドマン(ソプラノ)/イアン・ホブソン(ピアノ)]ERNST, H.W.: Violin and Piano Music (Complete), Vol. 6 (Lupu, I. Hobson)
発売日:2019年08月30日 NMLアルバム番号:TOCC0311
CD価格:2,175円(税込)
ロマン派時代に活躍した作曲家エルンスト。かのヨーゼフ・ヨアヒムが「私が聴いたなかでの最高のヴァイオリン奏者」と評するほど、テクニック、音楽性に優れたヴァイオリニストでもありました。 このアルバムは、全7集が予定される作品全集の第6集にあたり、「夏の名残りのばら」の旋律を主題にした“練習曲第6番”で知られる「重音奏法のための6つの練習曲」や、シューベルトの「魔王」による奇想曲など、彼のヴァイオリン作品の中でも最も演奏が困難とされる作品が収録されています。また今作にはピアノ曲と歌曲も収録。これらはエルンストの友人であったショパンやリストの影響が感じられる美しい作品です。
収録作曲家:
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エルンスト(1814-1865):
〈ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第5集〉
オランダ国歌による変奏曲
3つの華麗なロンディーノ
パチーニの歌による華麗な変奏曲
ルーマニア大幻想曲他 [ルプー/ホブソン]ERNST, H.W.: Violin and Piano Music (Complete), Vol. 5 (Lupu, I. Hobson)
発売日:2016年03月30日 NMLアルバム番号:TOCC0310
CD価格:2,175円(税込)
Toccataレーベルで進行中のエルンスト(1814-1865)作品集の第5集です。今作も初録音を含む興味深い曲が並びます。ここに収録されているのは、当時流行していたオペラのトランスクリプションが中心ですが、冒頭の「ポロネーズ」の華麗さは圧巻の迫力を誇ります。もともとの作品自体はほとんど忘れられてしまったものばかりなのも、歴史の変遷を見るようで面白いものです。今回も演奏はシェルパン・ルプーとイアン・ホブソンのコンビ。全7集が予定されているこのシリーズ、完結が本当に楽しみです。 【第1集…TOCC-118 第2集…TOCC-138 第3集…TOCC-168 第4集…TOCC-189】
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アルブレヒト・メンツェル(ヴァイオリン)
thoughts - 思考 [メンツェル]Violin Recital: Menzel, Albrecht - SCHUMANN, R. / ERNST, H.W. (Thoughts)
発売日:2015年01月28日 NMLアルバム番号:OC764
CD価格:2,025円(税込)
1992年生まれのヴァイオリニスト、アルブレヒト・メンツェルのデビュー盤です。彼は4歳でヴァイオリンを始め、13歳でドレスデンの音楽祭にソロ・デビュー。その後ウィーン音楽院でジュリアン・ラクリンとボリス・クシュニールに師事します。多くの国際コンクールに入賞を果たし、2011年のメンデルスゾーン音楽祭ではクルト・マズアの指揮でライプツィヒ交響楽団とともにヴァイオリン協奏曲を演奏、聴衆を魅了しました。 このデビュー盤では、シューマンの晩年に書かれた2つのヴァイオリン・ソナタと、パガニーニを凌ぐ名手であったエルンストの2つの作品を演奏。シューマンでは抑制された表情の中に潜む情熱を描き出し、またエルンストでは華麗な技巧と溢れる歌心を表出。確かに「すごい才能だ」と思わせるだけの迫力を備えた若手の出現に胸躍ります。伴奏はこちらも名手アミール・カッツ。“熟考”の言葉がふさわしい1枚です。
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エルンスト(1814-1865):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第3集 [ルプー/ホブソン]ERNST, H.W.: Violin and Piano Music (Complete), Vol. 3 (Lupu, Hobson)
■器楽曲(ヴァイオリン) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年01月22日 NMLアルバム番号:TOCC0163
CD価格:2,175円(税込)
生前はパガニーニを凌ぐほどの人気を誇っていたにも拘わらず、現在では、ごく一部の曲のみが知られるヴァイオリンの大家エルンスト(1814-1865)。TOCCATAレーベルでは彼の作品の全てを紹介すべくシリーズが進行しています。こちらは第3集であり、オペラから素材を取ったアンコールピースが中心に収録されています。とりわけ変奏曲の形式はその特質を存分に発揮するものであり、ここでもヴァイオリンの目くるめく技巧を存分に堪能することができます。ヴァイオリニストのルプーは、繊細な表現と落ち着いた音色を持つヴァイオリニストで、エルンストの隠れた魅力を引き出すのに一役買っています。
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エルンスト(1814-1865):
ヴァイオリン作品集
魔王/ヴェニスの謝肉祭他 [シュパチェク/バック]ERNST, H.W.: Violin Music - Erlkonig / Le Carnaval de Venise / Polyphonic Studies (Spacek, Back)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年04月24日 NMLアルバム番号:8.572575
CD価格:1,900円(税込)
モラヴィア生まれのヴァイオリニスト、作曲家ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト(1812-1865)は9歳の頃からヴァイオリンを始めるもすぐに才能を発揮。神童と呼ばれるまでになりました。しかし1928年に衝撃的な体験…パガニーニの演奏を聴くこと…で、超絶技巧演奏に目覚め、練習風景を見せなかったと言われるパガニーニの演奏を耳コピするなどして苦心の末にその作品を再現。作曲家本人の前で「ネル・コル・ピウによる変奏曲」を演奏しパガニーニを驚愕させたというエピソードが残っています。 そんな彼の作品はもちろんパガニーニを彷彿させるものであり、そのほとんどはオペラのメロディをトランスプリクションしたものですが、トラック1の「魔王」のような、凄すぎる技巧を誇示した作品も目立ちます。トラック12の「ヴェニスの謝肉祭」もよく知られたメロディです。
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エルンスト(1814-1865):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集 [ルプー/ホブソン]ERNST, H.W.: Violin and Piano Music (Complete), Vol. 1 (Lupu, Hobson)
■器楽曲(ヴァイオリン) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月16日 NMLアルバム番号:TOCC0118
CD価格:2,175円(税込)
ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストはベルリオーズ、ショパン、リストたちと同世代のロマン派の作曲家です。モラヴィアで生まれ、9歳からヴァイオリンを始め、14歳の時にパガニーニの演奏を聴いて超絶技巧の喜びに目覚めます。パガニーニの曲を耳コピし、本人の目の前で「ネル・コル・ピウ変奏曲」を演奏し、彼を驚愕させたという伝説もある人で、その作品もまたパガニーニを思わせる華麗で演奏困難なものばかりです。彼の最も知られた作品は、この盤にも収録されている「ヴェニスの謝肉祭による変奏曲」で、彼自身もこの曲を演奏し、ヨーロッパ中を感嘆させたと言われています。1952年ブカレスト生まれのヴァイオリニスト、ルプーの演奏は技巧を全面に押し出すというよりも、曲の叙情性を重視した味のある演奏が魅力です。
収録作曲家:
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遥かなる故郷
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ 第2番
シューベルト(1797-1828):
華麗なるロンド
エルンスト(1812-1865):
「魔王」による大奇想曲他 [フョードル・ルディン、ボリス・クズネツォフ]発売日:2024年11月08日
CD価格:2,775円(税込)
ウィーンに暮らし、学んだ作曲家たちによるヴァイオリン作品集1992年作曲家エディソン・デニソフの孫としてモスクワに生まれたヴィルトゥオーゾ、フョードル・ルディンと、1985年やはりモスクワ生まれのボリス・クズネツォフのコンビによる2枚目のアルバム。 2019年から3シーズン、ウィーン・フィルの最も若い団員としてコンサートマスターを務め、現在は指揮者としても活躍するルディン。ここでは高いテクニックはもちろん、より深みを増した音楽性で「音楽の故郷ウィーン」をテーマに、そして彼ら自身の故郷への思いも滲ませる素晴らしい演奏を聴かせています。
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エルンスト(1814-1865):
ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン曲集 [T. クリスティアン/トーマス・クリスティアン・アンサンブル]ERNST, H.W.: Violin Virtuoso Pieces (Fantaisie Brillante) (T. Christian, Thomas Christian Ensemble)
発売日:2015年03月25日 NMLアルバム番号:777894-2
2CD価格:3,648円(税込、送料無料)
優れたヴァイオリニストとして名声を思うままにしていたエルンスト(1814-1865)ですが、1828年にパガニーニの演奏に接して超絶技巧に目覚め、この技術を習得するために、決して人前で練習をしなかったというパガニーニの身辺に潜り込んだというエピソードを持つほどの努力家(?)でもありました。その甲斐あってか、数多くの絢爛たる技巧を散りばめた作品を書き、これらは現代でも“演奏困難な作品”と讃えられています(そのため、あまり演奏会のレパートリーになっていないのが残念です)。 この2枚組には、そんなエルンストの様々な作品を収録、彼の技巧の秘密を探るために最適なアルバムとなっています。単なるパガニーニの模倣ではなく、独自の世界を目指したエルンスト。もっと知られても良い作曲家です。