NAXOS 最新アルバム
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ドッペルバウアー(1918-1989):
〈チェロとピアノのための作品集〉
チェロ・ソナタ 第1番
5つの小品/小組曲 第2番
無伴奏チェロのためのソナタ 第1番 他 [マルティン・メルカー(チェロ)/アンナ・アダミーク(ピアノ)]DOPPELBAUER, J.-F.: Cello and Piano Works - Cello Sonata No. 1 / 5 kleine Stücke / Kleine Suite No. 2 / Sonata for Solo Cello No. 1 (Merker, Adamik)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.551430
CD 価格:1,200円(税込)
1918年、オーストリアのオーバーエスターライヒ州、ヴェルスで生まれたドッペルバウアー。彼はグラーツで作曲とチェロ、オルガンを学び、1940年から1946年までユーゴスラビアで従軍した後にヴェルスに戻り、教区教会のオルガニスト、聖歌隊長に就任します。その後はザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で更に作曲の研鑽を積み、リンツのブルックナー音楽院で音楽理論と作曲の講師を務め、後に教授に昇進するとともに、モーツァルテウム音楽院の副学長も務めています。 作曲家としては、ほぼ全てのジャンルにわたって600曲を超える作品を作曲、とりわけオルガン曲と合唱作品は国際的なレパートリーとして広く演奏されています。このアルバムには世界初録音となる彼のチェロとピアノのための作品を収録。複雑な対位法を駆使した音楽です。
収録作曲家:
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Carmina Predulcia
15世紀、シェーデル歌集からの音楽 [アンサンブル・アルマーラ(古楽器使用)]Carmina Predulcia - Music from the Schedel Songbook (15th Century) (Ensemble Almara)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.551440
CD 価格:1,200円(税込)
ニュルンベルク出身のドイツ・ルネサンス期の歴史家、ハルトマン・シェーデル(1440-1514)。この時代におけるもっとも重要な博学者であり、また医師、人道主義者でもあった彼は、印刷機を使用した最初の地図製作者の一人としても名を遺しています。彼は書籍や美術、音楽のコレクターでもあり、これらを編集したおよそ600冊の本は、人々の知識向上のために大いに役立つものとなりました。 この「Carmina Predulcia」はシェーデルが編纂した歌集の一つ。ほとんどは作曲者不詳の歌ですが、中にはデュファイなどの名前も含まれており、この時代にどのような曲が流行していたのかを知ることができます。バーゼル・スコラ・カントルムで学んだエリザベート・パヴェルケが主宰する古楽アンサンブル「アルマーラ」の演奏で。
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カヴァッリ(1602-1676):
歌劇《恋するヘラクレス》 [ナウエル・ディ・ピエロ(バス)/アンナ・ボニタティブス(メゾ・ソプラノ)/ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾ・ソプラノ) 他 ラファエル・ピション(指揮)/ピグマリオン]発売日:2021年02月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き 価格:5,500円(税込、送料無料)
数々の冒険と戦いで武勲を上げた英雄ヘラクレスは、デイアネイラという妻がありながら息子ヒュロスの婚約者イオレーに夢中です。この三角関係に、愛の神ウェヌス、貞節の守護神ユノーら天上の神々の思惑が絡み合う中、呪われた婚礼の衣装を身につけたヘラクレスは苦悶のなかで死に至りますが... 興味深い蘇演プロジェクトの数々で話題を集めるパリ・オペラ=コミック座より、イタリア・バロックオペラの創始者モンテヴェルディの高弟として17世紀中盤に絶大な人気を誇ったカヴァッリの歌劇《恋するヘラクレス》の登場です。 この作品はフランスの太陽王ルイ14世とスペインのマリア・テレサの結婚を祝うために、ルイ14世を英雄ヘラクレスに仮託し、人間界と天上の神々が交錯するスペクタクルな祝祭劇として創作されました。華やかなアリア、合唱、バレが次々と交代するこの作品は、このプロダクションでヴァレリー・ルソールとクリスチャン・エクによるポップでキッチュな美術、舞台メカニズムと衣装(着ぐるみ)によって、原作のコンセプトを生かしつつ眼にも鮮やかなステージとして創りあげられました。 外題役をナウエル・ディ・ピエロ、ユノー役をアンナ・ボニタティブス、そしてデイアネイラの召使リカスにベテラン、ドミニク・ヴィスを配した豪華な歌手陣による歌唱を、バロックオペラ上演のエクスパート、ラファエル・ピション率いるアンサンブル・ピグマリオンの若々しくダイナミックな演奏が見事に支えています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第1番&第2番 [イゴール・レヴィット(ピアノ)第1番/王笑寒 ワン・シャオハン(ピアノ)第2番/ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮)/ケルン室内管弦楽団]発売日:2021年02月19日
CD国内仕様 日本語解説付き 価格:1,980円(税込)
ソニー・クラシカルからベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が発売されて
高い評価を受けたレヴィット、若き日の秘蔵音源!1987年、ソ連出身のイゴール・レヴィット。8歳の時にドイツに移住、2009年ハノーファー音楽演劇メディア 大学を卒業。2005年、テルアヴィヴのアルトゥール・ルービンシュタイン・コンクールに最年少で参加して入賞。早くから注目されて来ましたが、2018年のギルモア・アーティスト賞と、2018年のロイヤル・フィルハーモニック協会の「年間最優秀器楽奏者賞」を受賞するなど、ドイツを 中心に人気がブレイク。2020年6月にはサティのヴェクサシオンを作曲家の指示通り840回繰り返して演奏する模様をインターネット中継して大きな話題となりました。2021年3月にはベルリン・フィルにデビューの予定です。 日本では2017年にキリル・ペトレンコ指揮のバイエルン国立管と共演、2019年でも東京・春・音楽祭でリサイタルを行い、絶賛されました。2021年5月に紀尾井ホールで2日連続ベートーヴェンのソナタ選集を弾く予定です。今回、2007年にNAXOSに録音していたベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」を 再発売し、その才能を味わうという企画です。 ちなみにピアノ協奏曲第2番を演奏しているワン・シャオハンは中国出身。北京中央音楽院を卒業後ハノーファーで学び、ベートーヴェン・コンクール(ボン)やヴァン・クライバーン・コンクールなどで入賞。世界各地で演奏し、2012年からは北京中央音楽院の教授を務めています。 *国内仕様盤には日本語解説が付属します。収録作曲家:
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モソロフ(1900-1973):
交響曲 第5番
ハープ協奏曲 [テイラー・アン・フレッシュマン(ハープ)/アルトゥール・アルノルト(指揮)/モスクワ交響楽団]MOSOLOV, A.: Symphony No. 5 / Harp Concerto (Fleshman, Moscow Symphony, Arnold)
発売日:2021年02月19日
NMLアルバム番号:8.574102
CD国内仕様 日本語解説付き 価格:1,980円(税込)
力強い曲想で知られる交響的エピソード「鉄工場」の作曲家アレクサンドル・モソロフ。“ロシア・アヴァンギャルド音楽”の第一人者として知られ、とりわけ1920年代には「この時代の革命的な精神の証」として賞賛され、前述の「鉄工場」は破壊主義や機械崇拝を具現化する作品として世界的な知名度を獲得しました。しかしソビエト連邦作曲家同盟を追われてからは活躍の場を奪われただけでなく、1937年には「反ソビエトのプロパガンダ」として逮捕、投獄され8年間に渡り強制労働を強いられるなど、酷い迫害を受けてしまいます。 このアルバムに収録された2作品のうち「ハープ協奏曲」は苦しい状況の中、彼の師であったグリエールの作品から影響を受け書かれており、オーケストラの響きが悲痛な雰囲気を漂わせる中、ハープが典雅な音楽を奏でます。 また「交響曲第5番」は精神的リハビリ後の1965年に作曲された彼の最後の大作。雄大な旋律に導かれた第1楽章、表情を刻々と変える第2楽章を経て、激しい終楽章に至り最後は高らかに勝利を歌うという古典的な様式に則った3楽章形式で書かれています。 *国内仕様盤には日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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サリヴァン(1842-1900):
バレエ音楽
『魔法の島』/『テスピス』 [アンドリュー・ペニー(指揮)/RTEコンサート・オーケストラ]発売日:2021年02月12日
CD 価格:1,200円(税込)
《ミカド》をはじめとしたウィリアム・ギルバートとの共作による数々のオペラで知られる作曲家アーサー・サリヴァン。幼い頃から王室礼拝堂の合唱隊に加入し、14歳で王立音楽アカデミーに入学。2年間学んだ後、ライプツィヒに留学し指揮と作曲を学びました。 1862年にロンドンに戻ったサリヴァンは、シェイクスピアの「テンペスト」の付随音楽を作曲、その次に手掛けたのがこのバレエ音楽『魔法の島』でした。妖精の住む島に漂着した船員を主人公にしたこの音楽は、コヴェントガーデンで初演され高い評価を受けています。 世界初録音となったこの演奏では、初演時にサリヴァンがカットした箇所を研究者ロデリック・スペンサーセルウィン・ティレットが復元、指揮者ペニーが完全な形として再現しています。もう1曲の『テスピス』はギルバートとの共作ですが、現在では断片のみが残存するオペラ&パントマイム。こちらは同じくスペンサーとティレットによるバレエの復元版が演奏されています。
収録作曲家:
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シェン(1955-):
飛び立て - ヴァイオリン協奏曲
ゾディアック物語 - オーケストラのための協奏曲
蘇州序曲 [ダン・シュウ(ヴァイオリン)/ブライト・シェン(指揮)/蘇州交響楽団/上海交響楽団]発売日:2021年02月12日
CD 価格:1,200円(税込)
中国出身、アメリカを拠点に活躍する作曲家ブライト・シェン。このアルバムにはヴァイオリンが縦横無尽に豊かな旋律を奏でるヴァイオリン協奏曲と、楽しい『ゾディアック物語』、そして風景の描写が鮮やかな「蘇州序曲」の3作品が収録されています。 名手ギル・シャハムに献呈されたヴァイオリン協奏曲は「Let Fly 飛び立て」の副題がつけられており、ここにはシャハムのイメージと、彼の娘フェイフェイ(中国語で飛ぶの同音異語)の名がかけられています。3つの楽章は切れ目なく演奏され、2楽章と3楽章の間にはカデンツァが置かれており、ここでは奏者の自由な発想が求められます。 『ゾディアック物語』は中国の干支をテーマにした作品。日本の干支には登場しないネコも姿も描かれています。 中国で最も長い歴史を誇る蘇州をテーマにした「蘇州序曲」では、この都市の過去と現在の姿を鮮やかなオーケストラの色彩を駆使して描き出しています。
収録作曲家:
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ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」
弦楽四重奏曲 第2番 「ないしょの手紙」
ソネット [ニュージーランド弦楽四重奏団]発売日:2021年02月12日
CD 価格:1,200円(税込)
晩年のヤナーチェクが抱いた狂おしいまでの恋心と創作への情熱から生まれた様々な傑作。その中には2曲の弦楽四重奏曲が含まれます。 トルストイの名作『クロイツェル・ソナタ』に触発された弦楽四重奏曲第1番については、主人公が妻の不倫を知って苦悩する場面から最後の幕切れまでが克明に音にされており、また「ないしょの手紙」と題された第2番では、さらに思い人カミラへの強い気持ちが表明されています。 この極めて私的な心情が反映された作品を演奏するのは、1987年に結成されたニュージーランド弦楽四重奏団。メンデルスゾーンやブラームスなどのロマン派作品から現代作品まで幅広いレパートリーを持つアンサンブルです。 同時収録の2つのソネットは1875年の作品。こちらではヤナーチェクの若々しい作風を味わえます。
収録作曲家:
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サン=サーンス(1835-1921):
吹奏楽のための作品と編曲集
サムソンとデリラ/東洋と西洋/英雄的行進曲 [準・メルクル(指揮)/ロイヤル・エア・フォース・カレッジ・バンド]発売日:2021年02月12日
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
吹奏楽ファン必聴!
2021年に没後100年を迎えるサン=サーンスの旋律をたっぷりと86歳という長い生涯を生きたサン=サーンス。ロマン派から印象派への変遷を目の当たりにしながらも、古典的な作風を捨てることなく、晩年に至るまで、東洋的な雰囲気を融合させた美しい旋律を生み出し続けた作曲家です。 交響曲や協奏曲、室内楽など多彩なジャンルにわたる膨大な曲を書きましたが、残念なことに吹奏楽のための作品は「東洋と西洋」くらいしかありません。しかし、彼の旋律に魅了された後世のアレンジャーたちがいくつかの名作に編曲を施し、素晴らしい吹奏楽作品を創り上げています。 名アレンジャーとして知られるダニエル・ゴッドフリーによる「ダゴンの乙女たちの踊り」や、ルイ=フィリップ・ローレンデューによる歌劇《ヘンリー八世》のバレエ音楽など、原曲を凌駕する壮麗な音色で彩られた作品を、準・メルクル指揮するロイヤル・エア・フォース・カレッジ・バンドの演奏でお聴きください。収録作曲家:
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LA MAGNIFIQUE
ルイ14世の宮廷におけるフルート音楽 [バルトルド・クイケン(トラヴェルソ)/イマヌエル・ディヴィス(トラヴェルソ)/アーニー・タニモト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/ドナルド・リヴィングストン(チェンバロ)]発売日:2021年02月12日
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
「フルート」という名称は最初は縦型のリコーダーを指し、横笛は「フラウト・トラヴェルソ(トラヴェルソとも)」と呼び区別していました。17世紀初頭の横笛フルートはピッチの調節ができず、半音を出すことも至難の業でしたが、17世紀後半になるとさまざまな改良が加えられ、管を分割したり、楽器の形状に改良を加えた他、トーンホール(音孔)を増やすなどの試みが次々となされていきます。 世界初録音の7曲を含むこのアルバムには、17世紀後半のフランスにおける芸術の庇護者として知られるルイ14世が愛したフルート作品と、その後に生まれた18世紀前半の洗練された作品が並べられています。F.クープランの「コンセール第13番」でのクイケンとデイヴィス、2本のフルートのみの鄙びた音色による旋律の歌い交わしが聴きどころです。
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バレエ映画
『ロミオとジュリエット』 [フランチェスカ・ヘイワード/ウィリアム・ブレスウェル/マシュー・ボール/英国ロイヤル・バレエ団員 他]発売日:2021年02月05日
Blu-ray国内盤 価格:4,950円(税込、送料無料)
16世紀のヴェローナを舞台に言葉を超え、躍動するダンスで描かれる
ー 映画『ロミオとジュリエット』英国ロイヤル・バレエが誇る傑作、巨匠ケネス・マクミラン振付のバレエ『ロミオとジュリエット』が劇場の舞台を飛び出し、今までになかった姿でスクリーンに登場しました。 シェイクスピアの戯曲にプロコフィエフが才気溢れるバレエ音楽を付け、さらにマクミランが振付けた名作バレエが、16世紀のヴェローナを再現したオープンセットを背景に、スピーディな演出と劇場用映画ならではのカメラワークによって、さらにドラマティックな姿に生まれ変りました。この映画のためにメイン・キャストとして選抜された、ウィリアム・ブレイスウェル(ロミオ)フランチェスカ・ヘイワード(ジュリエット)マシュー・ボール(ティボルト)マルセリーノ・サンベ(マキューシオ)らの若々しくシャープでスタイリッシュなダンスに加え、ロイヤル・バレエのベテラン陣の迫真の演技も見もの。この映画の創造過程を詳しくたどった特典映像も必見です。 【初回限定特典:ポストカード3種】(封入特典/なくなり次第終了となります)収録作曲家:
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フリッツ・クライスラー(1875-1962)
録音全集 第10集(1928-1929) [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/カール・ラムソン(ピアノ)]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 10 (1928-1929)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.111411
CD 価格:1,200円(税込)
1925年、電気式録音によるSPレコードが発売されたとき、クライスラーはまだ活動の絶頂期にありました。この第10巻には1928年から1929年にかけての一連の録音を収録、当時最新鋭の技術で、50代前半のクライスラーの美しい音色が存分に捉えられています。 1928年3月、カーネギーホールでのコンサートを行い、その後はヨーロッパ・ツアーを行い好評を博すなど、この時期のクライスラーはトップクラスの地位を保っていましたが、実は、1925年にアメリカの市民権を得たヤッシャ・ハイフェッツらの台頭や、1929年の妻ハリエットの病、兄フューゴの逝去、ウォール街大暴落などにより、彼の生活はストレスに晒されていたようです。しかし、そんな中での一連の録音は、彼ならではの絶大な求心力を持っています。 未発表テイクの貴重な音源を含む魅力的な1枚です。
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Hungarian Serenade
ハンガリーのセレナード [オッフェンブルク弦楽三重奏団]Chamber Music (String Trios) - VERESS, S. / FRID, G. / FARKAS, F. / WEINER, László / KÓKAI, R. (Hungarian Serenade) (Offenburg String Trio)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.551406
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
20世紀初頭のハンガリーでは、バルトークとコダーイが民族音楽を熱心に収集、研究を行い自身の作品にも取り入れました。これらの研究成果は次世代の作曲家たちにも受け継がれ、ハンガリーの伝統的な旋律を用いた作品が次々と生まれました。 リスト音楽院の教授を務め、クルターグやリゲティを指導したファルカシュ、コダーイに師事しバルトークの助手を務めたヴェレシュ、ハンガリー放送の音楽ディレクターを務め、リスト研究家として知られるコーカイ、コダーイに学び将来を嘱望されるも強制収容所で命を落としたヴェイネル、同じく戦時中は迫害されながらもなんとか生き延び、戦後はオランダで活躍したフリード。 ポスト・バルトーク&コダーイ世代の作曲家によるハンガリー色豊かな音楽をお聴きください。
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Passacaglia della Vita
… 人生のパッサカリア …
初期バロックの音楽 [チェンバレス(古楽アンサンブル)]Ensemble Music (Baroque) - MURCIA, S. de / SANCES, G.F. / MERULA, T. / MONTEVERDI, C. (Passacaglia della Vita) (Cembaless)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.551439
CD 価格:1,200円(税込)
2014年に設立された古楽アンサンブル「チェンバレス」。アンサンブル名の通り「チェンバロを用いることなく」ヴィオラ・ダ・ガンバやテオルボ、アーチリュートを中心に、多彩な打楽器を加えたユニークな編成を取り、様々な作品を演奏しています。 2015年にケルンの古楽センターで開催したリサイタルで大成功を収め、以降、着実に活動の幅を広げるチェンバレス、この「人生のパッサカリア」と名付けられたアルバムでは、生きていくことにつきものの、心痛、裏切り、誘惑、無常、興奮、楽しさと笑いなどの感情に即した作品を、大胆に楽しく、そして情熱的に演奏します。 シェンユの饒舌なガンバ、ソプラノのシュトリツキの清冽な歌唱、リコーダーのオペルトの超絶技巧、さまざまな打楽器を自在に操るラスターニなど、各々の奏者の妙技をお楽しみください。
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Durch Raum und Zeit - 時空を超えて
マンドリン&ギター・リサイタル [イェンス=ウーヴェ・ポップ(ギター)/ヨッヘン・ロス(マンドリン)]Mandolin and Guitar Recital: Roß, Jochen / Popp, Jens-Uwe - POPP, J.-U. / THILE, C. / ROSS, J. / BACH, J.S. / GRANADOS, E. (Durch Raum und Zeit)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.551442
CD 価格:1,200円(税込)
1967年生まれのギタリスト、イェンス=ウーヴェ・ポップ。2005年から「デイヴィッド・オルロフスキー・トリオ」に参加、伝統的なクレズマー・ミュージック、クラシック、ジャズを融合させた音楽で人々を魅了してきましたが、マンドリンのヨッヘン・ロスとはそれ以前の1997年からコラボレーションを開始し、主としてスコットランドの民族音楽と20世紀作品を演奏しています。 このアルバムにはスカルラッティやダウランド、バッハなどのバロック以前の作品からグラナドス、伝承曲、オリジナル曲まで、スタイルの違う様々な作品が収録されていますが、ギターとマンドリンが醸し出す美しく繊細な響きは、どの曲にもどこか懐かしい風情をもたらしています。 彼らの自発的な対話を捉えるために、録音の際は3テイクまでしか録らなかったという拘りのアルバムです。
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スーザ(1854-1932):
〈吹奏楽のための作品集 第20集〉
《エル・カピタン》より第1幻想曲
いとしきインスピレーションの花束
グッド・バイ 他 [キース・ブライオン(指揮)/英国王立ウェールズ音楽大学ウィンド・アンサンブル]SOUSA, J.P.: Music for Wind Band, Vol. 20 (Royal Welsh College of Music and Drama Wind Orchestra, Brion)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.559850
CD 価格:1,200円(税込)
19世紀のバンド音楽発展に貢献した“マーチ王”スーザ。この第20集にはブロードウェイで人気を博したメロディを用いた「おお、どれほどあなたを待ったことか」をはじめ、自作のオペレッタ《エル・カピタン》からの幻想曲や、他の歌劇からの旋律を吹奏楽用にアレンジした曲、楽員たちが次々と舞台から姿を消していく、ハイドンの「告別」からアイデアを得た「グッド・バイ」(最後は、その日が給料日だったことを思い出した楽員たちが慌てて舞台に戻ってくるという趣向)など、ユーモラスな作品が並びます。
収録作曲家:
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オーベール(1782-1871):
〈序曲集 第3集〉
歌劇《舟歌、または愛と音楽》
歌劇《白頭巾》
歌劇《レストック、または陰謀と愛》
歌劇《ポルティチの唖娘》 ほか [ダリオ・サルヴィ(指揮)/モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団]AUBER, D.-F.: Overtures, Vol. 3 - La Barcarolle / Les Chaperons Blancs / Lestocq / La Muette de Portici / Rêve d'Amour (Moravian Philharmonic, Salvi)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574007
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
フランスのロマン派オペラの頂点を築いた作曲家の一人、ダニエル・フランソワ・オーベール。彼は50作ほどの歌劇を作曲しましたが、現在それらが上演されることはほとんどありません。 活躍当時はワーグナーと人気を二分するほどの評価を得ていたオーベールの歌劇から序曲と間奏曲を紹介するこのシリーズ、第3集には比較的知られる《ポルティチの唖娘》の序曲を含む、6作品からの序曲と間奏曲、そして1862年にサウスケンジントンで開催された「第2回ロンドン万博」の開幕に寄せた大序曲を収録。この曲の冒頭に現れる印象的なホルンの重奏は、ロシア出身の振付家ヴィクトル・グゾフスキーの“グラン・パ・クラシック”で効果的に用いられています。 今作もダリオ・サルヴィが振るモラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第2集〉
チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ三重奏曲 「偉大な芸術家の思い出に」
パブスト(1854-1897):
ピアノ三重奏曲 イ長調 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - TCHAIKOVSKY, P.I. / PABST, P. (History of the Russian Piano Trio, Vol. 2) (Brahms Trio)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574113
CD 価格:1,200円(税込)
ブラームス・トリオによるロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第2集。第1集(8.574112)では、このジャンルの幕開けとなるアリャビエフ、グリンカ、アントン・ルビンシテインの作品が紹介されましたが、第2作では記念碑的作品であるチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」と東プロイセン出身でロシアで活躍したピアニスト、作曲家パウル(パーヴェル)・パプストのピアノ三重奏曲を収録。 チャイコフスキーの作品は、彼の旧友ニコライ・ルビンシテインへの追悼音楽であり、長大な2つの楽章で構成された重厚な作品です。パプストの三重奏曲はほとんど知られていませんが、こちらはニコライの兄、アントン・ルビンシテインを偲んで書かれた作品。イ長調をメインとしていますが、長調と短調の間を揺れ動く、流麗なハーモニーが特徴です。
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アメリカのパーカッション作品集
ケージ、ヒナステラ、ハリソン、ヴァレーズ [パークラマ・パーカッション・アンサンブル /シーネ・アスムセン(ソプラノ)/ニクラス・ヴァレンティン(ヴァイオリン)/ジャン・トレル(指揮)]Percussion Music (American) - CAGE, J. / GINASTERA, A. / HARRISON, L. / VARÈSE, E. (Percurama)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574244
CD 価格:1,200円(税込)
近代アメリカのパーカッションのための作品集。1935年から45年にかけて打楽器のための作品を集中的に作曲したケージの「ファースト・コンストラクション」は、彼の師であるシェーンベルクが提唱した十二音技法を打楽器に持ち込み、16種類の楽器とサンダーマシンで演奏するというものです。 ヒナステラの「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」は戦争、自然現象、愛など人間の生活にまつわる事象が、コロンブス以前の古いテキストで語られるという壮大な作品。ルー・ハリソンの協奏曲は十二音の技法にインドやアフリカ音楽の要素を取り入れた独自の作風による協奏曲。朗々と歌うヴァイオリンとパーカッションの荒々しい響きが融合し、見事な音楽を創り上げています。ヴァレーズの「イオニザシオン」は打楽器のための音楽の先駆的作品の一つ。5分ほどの小品でありながらも、消防車用のサイレンまでを含む37の楽器の音色が交錯し、素晴らしい音の風景を描き出していきます。
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マクドウォール(1951-):
オルガン作品集 [ウィリアム・フォックス(オルガン)/ルーシー・ハンフリス(トランペット)]MCDOWALL, C.: Organ Works - Celebration / First Flight / O Antiphon Sequence / 3 Antiphons / George Herbert Trilogy (W. Fox)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.579077
CD 価格:1,200円(税込)
1951年、ロンドンで生まれたセシリア・マクドウォール。若い頃は教師として後進を指導していた彼女ですが、40代になってから作曲家になることを志し、ヨーゼフ・ホロヴィッツらに師事、合唱作品がすぐさまアイバーズ作曲家賞にノミネートされるなど注目を集めます。彼女のスタイルは滑らかなメロディ・ラインと時折織り込まれる絶妙な不協和音であり、これらは文学や建築といったジャンルから触発されているといいます。 このオルガンのための作品集は、マクドウォール自身がとても楽しんで作曲したというもので、バッハの未完成小品を補筆完成させるプロジェクトにも参加した彼女の手腕が発揮された、多彩な作品を存分に楽しめます。
収録作曲家:
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ドッジソン(1924-2013):
室内オペラ《マーガレット・キャッチポール - 離れた2つの世界》 [ケイト・ホーデン(ソプラノ)/ウィリアム・ウォレス(テノール)/ジョン・ルフニコラス・モリス(バス)/アンサンブル・ペルペトゥオ/ジュリアン・パーキンス(指揮)]発売日:2021年01月29日
CD 3枚組 価格:3,600円(税込、送料無料)
1924年にロンドンで生まれたドッジソン。彼の両親は画家であり、「不思議の国のアリス」で知られるルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン)は遠い親戚でした。18歳の時に王立海軍に徴兵され4年間従軍、その後は王立音楽院で作曲と音楽理論を学び、1950年から作曲家として活動を始めます。 この室内オペラ《マーガレット・キャッチポール - 離れた2つの世界》は、サフォークで生まれ、馬を盗んだ罪でオーストラリアに移送されるも、脱獄して隠遁生活を送った実在の女性マーガレットを主人公に据えた物語。細やかな人物設定と美しい言葉使い、素朴な音楽が魅力的なオペラです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
歌劇《レオノーレ》(1805年 第1稿) [ナタリー・ポラン(ソプラノ)/ジャン=ミシェル・リシェル(テノール)/ステファン・ヘゲドウシュ(バス・バリトン) 他/ライアン・ブラウン(指揮&芸術監督)/オペラ・ラファイエット管弦楽団/オペラ・ラファイエット合唱団]発売日:2021年01月29日
Blu-ray日本語帯付き/日本語字幕付き 価格:3,225円(税込、送料無料)
夫フロレスタンが政治犯として捉われてしまったため、主人公「レオノーレ」が男装し「フィデリオ」という名前で監獄に潜入、見事に救出するというベートーヴェン作曲歌劇《フィデリオ》。1814年に完成したこの歌劇は、それまでに幾たびも改訂が施されたことで知られています。 ジャン・ニコラス・ブイイの原作に基づき、1798年にピエール・ガヴォーによる《レオノール》(映像 NAXOS DVD:2.110591/Blu-ray:NBD0085V)が、次いで1804年にはフェルディナンド・パエールの《レオノーラ》が発表され、どちらも高い人気を誇りました。同じ頃、ベートーヴェンもこの題材による歌劇の作曲を依頼され、1804年から1年をかけて完成。この《レオノーレ》は1805年に初演の運びとなりました。しかし、さまざまな事情で初演は大失敗。その後、改訂を重ね《フィデリオ》として知られる現在の姿となりました。 このオペラ・ラファイエットによる《レオノーレ》上演は、作品の第1稿再現を目指す音楽学者ウィル・クラッチフィールドによる校訂版を用いており、ベートーヴェンが改訂の過程で削除したフロレスタンのアリアなどの世界初演を含む貴重なものです。レオノーレ役にはバロック・オペラを得意とするナタリー・ポラン。またフロレスタンとマルツェリーナやドン・フェルナンド役に同歌劇団上演のピエール・ガヴォーの《レオノール》と共通の歌手を起用しており、両作品の聴き比べに一段と興趣を添えています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
ハンガリー民謡の主題による幻想曲
スペイン狂詩曲
深き淵より/死の舞踏 [ゴラン・フィリペツ(ピアノ)/イムレ・コラール(指揮)/コダーイ・フィルハーモニー管弦楽団]LISZT, F.: Hungarian Fantasy / Rhapsodie espagnole / De Profundis / Totentanz (Filipec, Kodály Philharmonic, Kollár)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.573866
CD国内仕様 日本語解説付き 価格:1,980円(税込)
若いころのフランツ・リストは数多くのコンサートを行い、煌めくような超絶技巧で聴衆を魅了しました。円熟期には後進の指導も熱心に行い、彼の周囲には若い音楽家たちが大勢集まるようになりました。その中の一人、イタリア出身のフェルッチョ・ブゾーニはリストの音楽に心酔し「リストのピアノ曲は、ピアノ芸術のアルファにしてオメガである」と賛辞を送り、作品の校訂、編曲を行ったことで知られています。 このアルバムにはブゾーニによる「スペイン狂詩曲」と「死の舞踏」のアレンジ版と、「ピアノ協奏曲第3番」の校訂で知られる音楽学者ジェイ・ローゼンブラット(1955-)が補筆完成版を作成した「深き淵より」、そして現代におけるリスト研究の第一人者でピアニスト、ゴラン・フィリペツが自由なカデンツァを加えた「ハンガリー民謡の主題による幻想曲」の4曲を収録。リストの後継者たちが織りなす素晴らしい世界をご堪能ください。 *国内仕様盤にはピアニスト・評論家、長井進之介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
合唱編曲集
バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン 他 [ヴァレンティナ・ペレッジ(指揮)/サンパウロ交響合唱団]VILLA-LOBOS, H.: Choral Transcriptions (São Paulo Symphony Choir, Peleggi)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.574286
CD国内仕様 日本語解説/歌詞訳付き 価格:1,980円(税込)
クラシックの名曲をアレンジして歌った録音は過去に多くありますが、
これはヴィラ=ロボスによる合唱編曲という点に注目!ブラジルの民族音楽に根差したオーケストラ作品やギター曲で知られるヴィラ=ロボス。彼は生涯に1000曲ほどの作品を書きましたが、その中には数多くの合唱作品があります。 このアルバムでは、その中でもとりわけ珍しい“ヴィラ=ロボスによるバッハからロマン派作品の合唱編曲版”を収録。これらは主としてリオデジャネイロで活動していた「Choir of the Orfeão dos Professores=教師の合唱団」のために書かれたもので、ほとんどが1933年から1935年の間に初演されています。 原曲の多くは鍵盤曲ですが、ヴィラ=ロボスはこれらを見事にアレンジ。ベートーヴェンやシューベルト、シューマン、ショパンなどのよく知られた旋律が声による交響楽として生まれ変わっています。すべてア・カペラ(無伴奏)、2曲以外は歌詞を持たないヴォカリーズなので純粋に音楽として楽しめるのも魅力。また、ここには彼が敬愛したバッハの『平均律クラヴィーア曲集』からの合唱アレンジが全て含まれています。 *国内仕様盤には日本ヴィラ=ロボス協会会長 木許裕介氏の解説・歌詞日本語訳が付属します。 -
プロコフィエフ(1891-1953):
歌劇《炎の天使》 Op.37 [リー・メルローズ(バリトン)/レナータエヴァ・ヴェシン(ソプラノ)/アンナ・ヴィクトローヴァ(メゾ・ソプラノ)他/アレホ・ペレス(指揮)/ローマ国立歌劇場管弦楽団/ローマ国立歌劇場管弦楽団合唱団]発売日:2021年01月29日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き 価格:4,400円(税込、送料無料)
さすらいの旅からドイツに戻った騎士ルプレヒトは、投宿先で見知らぬ娘レナータに自分の名を呼ばれ驚きます。ルプレヒトは、彼女に「一時は共に暮らしたが、自分を捨てて去った火の天使マディエールの化身ハインリヒ伯爵を探すためにケルンに連れていって欲しい」と頼まれ出発します。レナータを愛するようになったルプレヒトは、ケルンでハインリヒ伯爵を見つけ出し、ラインの河畔で決闘を挑みます。深手を負ったルプレヒトはレナータの介護によって回復し、再び彼女の愛を求めますが拒絶されます。そしてレナータは修道院へと駆け込み、そこで異端審問が行われレナータは火刑を宣告されるのですが… 1920年代に完成していたにも関わらず、その過激なオカルティズムと性描写に対する忌避感からか、この作品の初演(フェニーチェ歌劇場)は作曲家の死後1955年まで待たねばならなりませんでした。しかし、この作品を深く愛した作曲家は生前、交響曲第3番に大胆にその音楽を引用しています。 本上演に際し、イタリアの気鋭の演出家エマ・ダンテは「幻想的なリアリズム、終わりのない悪夢、狂気、性的な衝動と文化の衝突の目くるめく融合」をこの作品に読み込み、たびたび登場する悪魔のブレイクダンスに象徴される滑稽な不気味さと静謐さが併存するユニークな舞台を創り上げました。 主役のリー・メルローズとエヴァ・ヴェシンを始めとした充実した歌手陣と、アルゼンチン出身のオペラ指揮者として高い評価を受けるアレホ・ペレスに導かれたローマ歌劇場のオーケストラが、このプロコフィエフの傑作を見事に描き出しています。
収録作曲家:
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ReVIOLAtion
ヴィオラのための作品集 [クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ(ヴィオラ)]Viola Recital: Komendarek-Tymendorf, Krzysztof - DRUZHININ, F. / WEINBERG, M. / VIEUXTEMPS, H. / BACEWICZ, G. (ReVIOLAtion)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.551432
CD 価格:1,200円(税込)
「革命 Revolution」と「ヴィオラ Viola」を融合させたタイトル「ReVIOLAtion」が特徴、ポーランドの俊英ヴィオラ奏者コメンダレク=ティメンドルフ渾身のアルバム。どの曲も無伴奏ヴィオラのために書かれており、張りつめた緊張感が心地よい1枚です。 冒頭のドウジーニンは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の初演で知られるベートーヴェン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者を務めた人。この曲でもショスタコーヴィチの作品を思わせる重苦しい雰囲気が感じられます。同じくショスタコーヴィチの友人ヴァインベルクの作品は、思いの他諧謔性に満ちたユニークな作風。ヴュータンの「パガニーニへのオマージュ」は技巧性の高い小品。同じくパツェヴィチの作品は「カプリッチョ」というタイトル通り、変幻自在な曲想を持つ小品。 コメンダレク=ティメンドルフが高い演奏技術を駆使し、見事な演奏を聴かせます。
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アダムズ(1947-):
父はチャールズ・アイヴズを知っていた
ハルモニーレーレ(和声学) [ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)/ナッシュヴィル交響楽団]ADAMS, J.: My Father Knew Charles Ives / Harmonielehre (Nashville Symphony, Guerrero)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.559854
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
現代アメリカ音楽界を代表する作曲家の一人ジョン・アダムズ。初期には“ミニマル・ミュージック”の提唱者として名を馳せていましたが、21世紀を迎えてからは大編成による色彩的なオーケストレーションと人間味あふれる表現に重きを置くようになり、歌劇《ドクター・アトミック》や「シティ・ノワール」などの話題作を発表しています。 このアルバムには2003年の「父はチャールズ・アイヴズを知っていた」と1985年の「ハルモニーレーレ(和声学)」の2作品を収録。「父はチャールズ・アイヴズを知っていた」はモートン・フェルドマンが提起したタイトルであり、実際にアダムズの父がアイヴズを知っていたかはわかっておらず、あくまでも彼が多大な影響を受けたというチャールズ・アイヴズへのオマージュ作品です。 ハルモニーレーレは1980年代の成功作。タイトルはシェーンベルクの著書から採られています。ミニマリズムを残しつつ、後期ロマン派的な大編成オーケストラ・サウンドが壮麗な効果をあげており、欧米ではコンサートのレパートリーとして定着している曲。近年は読響、N響で演奏されるなど、日本でも脚光を浴びています。
収録作曲家:
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ビレット・コンチェルト・エディション 第10集
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第21番&第22番 [イディル・ビレット(ピアノ)/エンデル・サクプナル(指揮)/ブルサ地域国家交響楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 21 and 22 (Biret Concerto Edition, Vol. 10)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.571408
CD 価格:1,200円(税込)
1941年トルコ生まれのイディル・ビレット。彼女は未だ楽譜を読むことができない4歳の頃からバッハとモーツァルトを愛し、ラジオで聴いたり自身でも奏でていたといいます。1949年にはパリでヴィルヘルム・ケンプに会い、将来一緒にコンサートでモーツァルトを弾くことを約束。4年後の1953年に2人は約束を実現させ「2台のピアノのための協奏曲」を演奏し、パリのシャンゼリゼ劇場で2400人の聴衆を熱狂させました。 このようにモーツァルト作品が体の一部になっているビレット、この2019年のトルコにおける演奏会でも、木訥なタッチで愛情あふれるモーツァルトを披露しています。
収録作曲家:
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チェレプニン(1873-1945):
バレエ音楽『アルミードの館』 [ヘンリー・シェク(指揮)/モスクワ交響楽団]TCHEREPNIN, N.: Pavillon d'Armide (Le) [Ballet] (Moscow Symphony, Henry Shek)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.573657
CD 価格:1,200円(税込)
サンクトペテルブルク出身の作曲家ニコライ・チェレプニン。リムスキー=コルサコフに師事、指揮者として活動しながら作曲をはじめます。彼は1909年から1914年にかけてセルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に指揮者として参加し、最初のパリ公演でも指揮者を務めており、数々のバレエを手掛けた他、1911年のシーズンにはフォーキンの振付で自作の『アルミードの館』を初演。フランスの古城で起きる神秘的な物語を生き生きと描いたこのバレエは大好評を博しました。 チャイコフスキーを思わせる息の長い旋律と、フランスの印象派の影響を融合させた美しい響きが魅力的な作品です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタ
ピアノ三重奏曲 第2番 [エーリヒ・ヘーバルト(ヴァイオリン)/アレクサンドル・ルーディン(アルペジョーネ、チェロ)/アーポ・ハッキネン(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 2 / Arpeggione Sonata (Höbarth, Rudin, Häkkinen)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.573884
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
現在チェロで演奏されることが多いシューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」ですが、もともとは1823年頃にウィーンの楽器製造者ヨハン・ゲオルク・シュタウファーが発明した6弦の弦楽器「アルペジョーネ」のために書かれた曲。しかし作品が出版された1871年には楽器自体が廃れてしまい、代替えの楽器で演奏されることが当たり前になってしまいました。20世紀半ば頃からこの楽器の復刻が進み、実際にアルペジョーネでの演奏を聴く機会も増えてきました。 このアルバムではダニール・シャフランに師事したチェリスト、アレクサンドル・ルーディンがアルペジョーネを巧みに扱い、独特のニュアンスを持つ音色を紡ぎ出しました。 ピアノ三重奏曲では楽器をチェロに持ち替え、ヴァイオリンのヘーバルト(モザイク四重奏団メンバーで、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのコンサートマスター)、フォルテピアノのハッキネンと共にシューベルト晩年の大作を堂々と演奏しています。
収録作曲家:
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LE TOMBEAU DE CLAUDE DEBUSS
『ドビュッシーのトンボー』と関連作品 [トマー・レフ(ピアノ)/ヤンナ・ガンデルマン(ヴァイオリン)/ドミトリ・ヤブロンスキー(チェロ)/ルーベン・セルッシ(ギター)/シャロン・ロストルフ=ザミール(ソプラノ)/テルアヴィヴ大学ブフマン=メータ交響楽団/ゼーヴ・ドルマン(指揮)]Tombeau de Claude Debussy (Le) - Musical Tributes to Debussy by Various Composers (Lev, Rostorf-Zamir, Gandelman, D. Yablonsky, Seroussi, Z. Dorman)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.573935
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
1918年に55歳でこの世を去ったドビュッシー。その早すぎる死から2年を経た1920年12月、パリで同年創刊されたばかりの音楽雑誌「La Revue musicale」がドビュッシーの思い出に捧げる特集号を発行しました。ドビュッシーから影響を受けた9人の作曲家がそれぞれ作品を寄稿、これらはドビュッシーの美学を反映させながらも、各々のスタイルが強く打ち出されており、当時のパリの音楽界を象徴する作品集となったのです。 このアルバムは「ドビュッシーのトンボー」編纂100年を記念し録音されたもの。これまで断片的に知られていた作品を完全に網羅し、またそこには含まれていない「ドビュッシーの思い出」に捧げられた3つの作品も添えて、100年前のパリを想起させます。
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ドメニコーニ(1947-):
マンドリンとギターのための作品集
ドゥランダルテ/宮殿の音楽/神殿の音楽
あまりにも早く成長したタランチュラ
都市と目 - ゼムルード [マーレ・デュオ]DOMENICONI, C.: Mandolin and Guitar Works - Durandarte / Palastmusik / Tempelmusik / Tarantula precox / Le città e gli occhi - Zemrude (Mare Duo)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.574061
CD 価格:1,200円(税込)
「地中海協奏曲」(8.573977)をはじめ、数々のギター作品が高く評価されるイタリアの作曲家、カルロ・ドメニコーニ。今作では珍しいギターとマンドリンのデュオのための作品を聴くことができます。 彼の西洋音楽と東洋音楽の融合が感じられる作風は、この作品集でも至るところに感じられ、とりわけ「神殿の音楽」と「宮殿の音楽」は特徴が顕著に表れたオリエンタルな旋律が聴こえてきます。中世の騎士の遍歴を描いた「ドゥランダルテ」では心に訴える愛の歌や哀歌などが切々と歌われ、また「あまりにも早く成長したタランチュラ」では狂乱の舞曲をお楽しみいただけます。 演奏は2004年から共演を重ねるマーレ・デュオ。このアルバムでは「都市と目」を除いた全ての曲が2人のために書かれています。
収録作曲家:
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マレット楽器のための協奏曲集
オルリッチ、ジェンキンス、ローレム [エヴリン・グレニー(パーカッション)/ジャン・トレル(指揮)/香港市室内管弦楽団]Concertos for Mallet Instruments - ALRICH, A. / JENKINS, K. / ROREM, N. (Glennie, City Chamber Orchestra of Hong Kong, Thorel)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.574218
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
イギリスのパーカッション奏者エヴリン・グレニー。12歳でほとんど聴覚を失うというハンディキャップを背負いながら、1989年にグラミー賞を受賞するするなど、世界でも有数のソロ・パーカッショニストとして活躍しています。このアルバムでは彼女のために作曲された3つの作品が収録されており、体中で音楽を感じるというグレニーの素晴らしさを体感できます。 まず、冒頭のミニマリズムとエスニックの影響を受けているというオルリッチの協奏曲では5オクターブのマリンバを使用、煌めくような技巧が披露されます。次の「ラ・フォリア」はアディエマスで有名なカール・ジェンキンスの作品。15世紀に大流行した旋律が変幻自在な変奏を伴いドラマティックに現代に蘇りました。最後のローレムの「マレット協奏曲」は4種の楽器を縦横無尽に操ることで、多彩かつ洗練された響きを持つ音楽が紡ぎ出されます。 ジャン・トレルが指揮する香港市室内管弦楽団もグレニーの演奏を存分に引き立てています。
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ラッソ(1532-1594):
バイエルンの結婚式
1568年、バイエルンのヴィルヘルム5世とロレーヌのレナータの結婚式のための音楽 [エリック・ライス(指揮)/アンサンブル・オリゴ]LASSUS, O. de / AZZAIOLO, F.: Nozze in Baviera (Le) - Music for the 1568 Wedding of Wilhelm of Bavaria and Renate of Lorraine (Ensemble Origo, Rice)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.579063
CD 価格:1,200円(税込)
バイエルン公ヴィルヘルム5世(1548-1626)は、幼少期からイエズス会の教育を受け、信仰深き王として反宗教改革を推進した人として知られます。 1568年2月にミュンヘンで行われた大公ヴィルヘルム5世と公爵令嬢レナータ・フォン・ロートリンゲンの成婚の儀には、5600人を超える騎士たちや数多くの関係者が参加し、市民を交え豪勢かつ華やかな祝祭が行われました。人々は着飾った騎士たちによる馬上試合や、イエズス会の演劇を楽しみ、また1556年から宮廷楽長を務めていたオルランド・ディ・ラッソ(ラッスス)も華やかな演奏会を開催しました。 このアンサンブル・オリゴによるアルバムは、当時の記録に基づき、その時の演奏会の模様を自由に再現したもの。ラッソのテ・デウムを中心に即興のコメディなどを交え、16世紀に演奏されていた音楽に光を当てています。
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
交響曲全集[6枚組BOX、日本語解説付き] [イサーク・カラブチェフスキー(指揮)サンパウロ交響楽団]発売日:2020年12月18日
CD 6枚組国内仕様 日本語解説付き 価格:5,500円(税込、送料無料)
日本ヴィラ=ロボス協会推薦!「フォルクローレとは、私のことだ。」そう豪語したヴィラ=ロボス。大らかで型破りなこの作曲家にとって、交響曲という形式は最適のものではなかったかもしれない。しかし、だからこその面白さがある。炸裂するインスピレーションが形式と衝突し、ときに形式を超克しながら、彼ならではの世界が立ち上げられていく。すべての交響曲(第5番は楽譜消失のため実質11曲)を聞くことで見えてくるものがある。彼にとって交響曲とはいったい何だったのだろうか?彼は何に苦闘し、何を実現しようとしたのだろうか? ヴィラ=ロボスという作曲家を考えるうえで必聴の交響曲全集、ついに発売! [指揮者・日本ヴィラ=ロボス協会会長 木許裕介] エイトル・ヴィラ=ロボスは「20世紀ブラジルの芸術音楽における最も重要な創造的貢献をした人物」と評されています。彼はクラシックの技法にブラジルの民族音楽を採り入れた作風で数多くの作品を残しましたが、その中で11曲の交響曲はとりわけ異彩を放っています。 交響曲第1番からは、彼が当時関心を寄せていたフランス音楽からの影響が感じられますが、第2番以降の交響曲には、ブラジル音楽特有の熱気と抒情が溢れています。第3番から第5番までの交響曲は、第一次世界大戦終結を記念し、ブラジル政府から委嘱された作品ですが、残念なことに「平和」と題された第5番は楽譜が消失してしまいました。当時の社会不安も反映された激しい作風が魅力です。 以降はエキゾチックな雰囲気を湛えた第6番、打楽器の響きを駆使した第7番など民族音楽の要素に満ちた作品が続き、サンパウロ市創立400周年の記念行事のために書かれた第10番は、大規模な声楽パートを伴う実質的なオラトリオとして成立しています。第11番に続く第12番は、70歳を迎えた作曲家による回顧的な雰囲気を湛えた豊かな旋律を持つ交響曲。この全集は、ヴィラ=ロボスの本格的な交響曲作家としての全貌を明らかにするのみならず、20世紀の非ヨーロッパ諸国において交響曲に代表されるクラシック音楽文化がどのように受容されていったか、その一端を物語る貴重なドキュメントでもあります。 広島県出身でブラジルで学び、サンパウロ交響楽団合唱団等の指揮者を務め、日本とブラジルの音楽交流に功績のあった宗像直美さん(2020年3月没)が合唱指揮で参加しているのも貴重な記録です。 *国内仕様盤の解説書には、指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会の会長を務める木許裕介氏による充実した解説を掲載。第10番とマンドゥ・サララは歌詞日本語訳付き。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第3番・ 第4番
(ピアノと弦楽五重奏編) [ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)/ユトレヒト弦楽四重奏団/ルイス・カプレラ(コントラバス)]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 3 and 4 (arr. for piano and string quintet) (Shybayeva, Utrecht String Quartet, Cabrera)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.551400
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
ピアノ協奏曲第1番と交響曲第2番を収録した前作(8.551431)に続く、室内楽版のベートーヴェン作品集。今作はヴィンツェンツ・ラハナー(1811-1893)の編曲によるピアノ協奏曲第3番と第4番を収録。どちらもオーケストラ・パートは弦楽五重奏に置き換えられており、透明感に満ちた軽やかな響きが楽しめます。 ピアノを演奏しているシバイエヴァはミンスクの音楽一家の生まれ。6歳からピアノを始めて神童と評され、11歳から国際的なキャリアをスタートさせたピアニストです。2008年からは「新ヨーロピアン・アンサンブル」のメンバーとして活躍し、主として管弦楽作品を室内楽に編曲し演奏するというプロジェクトに力を注いでいます。
収録作曲家:
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ライヒ(1936-):
エイト・ラインズ
シティ・ライフ
2台、またはそれ以上のピアノのための音楽
ヴァーモント・カウンターポイント
ニューヨーク・カウンターポイント [ホルスト=シンフォニエツタ/イェルク・シュヴァイベンツ(ピアノII)/アンヌ・パリソー、デルフィーヌ・ロシュ(フルート)/アンドレア・ナジ(クラリネット) 4-6/クラウス・ジモン(ピアノ、指揮)]REICH, S.: Eight Lines / City Life / Vermont Counterpoint / Music for Two or More Pianos (Holst Sinfonietta, Simon)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.559682
CD 価格:1,200円(税込)
20世紀後半のアメリカ音楽界におけるもっとも重要な人物の一人スティーヴ・ライヒ。ミニマル・ミュージックだけではなく、持ち前の探求心による表現法の拡大から生まれた様々な音楽は、ジャズや電子音楽など多岐に渡る分野のアーティストたちに多大な影響を与えています。 このアルバムには1960年代から1990年代までに作曲された5作品を収録。1964年の「2台、またはそれ以上のピアノのための音楽」は9つのコードで構成された作品で、リズムや繰り返す回数は奏者たちに任された自由度の高いもの。1979年の八重奏曲は典型的なミニマル・ミュージックで、のちの1983年に「エイト・ラインズ」へと再構成されています。 「ヴァーモント・カウンターポイント」と「ニューヨーク・カウンターポイント」は同種の楽器から生まれる多層的な響きが陶酔を生む作品。大都市の波打つ活気を再現することが試みられています。 1994年の「シティ・ライフ」はニューヨークの雑多な風景が切り取られた、これまでよりも更に大規模な構成とストーリーを持つ作品。サンプリングされたクラクションや生活音などが見事な音楽に昇華しています。 フライブルクを拠点とする室内アンサンブル、ホルスト=シンフォニエッタの緻密な演奏で。
収録作曲家:
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ハリス(1945-):
交響曲 第6番「最後の手紙」
フェイス [ジョルダーノ・ベッリンカンピ(指揮)/アントニー・ヘルムス(指揮)/ヴォイシズ・ニュージーランド室内合唱団/オークランド・フィルハーモニー管弦楽団 他]HARRIS, R.: Symphony No. 6, "Last Letter" / Face (F. Campbell, A. Bell, Henry Choo, J. Amosa, Auckland Philharmonia, Bellincampi, Hermus)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.573994
CD 価格:1,200円(税込)
ニュージーランド生まれの作曲家ロス・ハリスは、数々のユニークな作品で注目を浴びるとともに、30年以上の長きにわたり、ヴィクトリア大学のウェリントン音楽科で教鞭を執り、この国の音楽発展に貢献している人物です。 彼の交響曲はどれもメッセージ性の高い内容で知られますが、この「最後の手紙」と題された交響曲第6番も、ニュージーランドを代表する詩人ヴィンセント・オサリバンの4つの詩を効果的に用いた作品。死と絶望、音楽による慰めが融合した瞑想的で美しい音楽です。 「フェイス」は第一次世界大戦で顔を負傷した兵士のトラウマを描いており、テキストは同じくヴィンセント・オサリバンの詩を使用。調性と無調を揺れ動く音楽は個人的な悲しみを一層強く歌い上げています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
30のメヌエットとトリオ
8つのレントラー [ダニエル・レプハルト(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 30 Minuets with Trios / 8 Ländler / 5 Ecossaises (Lebhardt)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574145
CD 価格:1,200円(税込)
シューベルトの作品の中で、かなり重要な位置を占めているのが一連の舞曲です。とはいえショパンのようなワルツではなく、当時ウィーンの中流階級の人々の間で流行した三拍子の“レントラー”や“メヌエット”、スコットランド風の舞曲である“エコセーズ”がほとんどであり、1分に満たない小さな曲から、トリオを持つ三部形式のメヌエットまで多彩な曲がひしめいています。どの曲も平易に書かれており、演奏自体は容易ですが、ウィーン風の舞曲が持つ独特の味わいを出すのは至難の業です。 「30のメヌエットとトリオ」は実際には20曲しか残っていません。その理由は不明ですが、どれも簡潔にまとめられたオシャレな曲です。
収録作曲家:
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ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
聖ニコライ・トレンティーニのミサ
罪なき幼な子の祝日のための晩課
Anima Nostra - わが魂 [トム・ウィンペニー(指揮)/ロウズ・バロック・プレイヤーズ(古楽器使用)/セント・オールバンズ大聖堂少女聖歌隊 他]HAYDN, M.: Missa Sancti Nicolai Tolentini / Vesperae Pro Festo Sancti Innocentium (St Albans Cathedral Girls Choir, Lawes Baroque Players, Winpenny)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574163
CD 価格:1,200円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンの5つ下の弟ミヒャエル・ハイドン。ウェーバーの師として知られ、古典派から初期ロマン派を繋ぐ橋渡しとしての重要な役割を担った音楽家の一人です。40曲以上の交響曲を始め、フルートやヴァイオリンのための協奏曲、数多くの室内楽曲などを遺しましたが、残念なことに偉大な兄の名声の影に隠れ、現代でもその作品が正当に評価されているとは言い難い状況です。 しかし、彼の音楽は色彩豊かで独創的であり、決して兄に劣るものではありません。とりわけ宗教曲は彼の作品の中心的位置を占めるもので、どれも活力ある音と抒情的な旋律に満ちています。 「聖ニコライ・トレンティーニのミサ」はミヒャエルの初の大規模な宗教曲で、13世紀イタリアのアウグステノ修道士聖ニコラウスに捧げられています。当時の修道院では女性が歌うことは禁じられていましたが、この作品の初演時には、後に彼と結婚したマグダレーナ・リップがソロを務めたと推測されています。 「罪なき幼な子の祝日のための晩課」は当時のザルツブルク大聖堂の聖職者ニコラウス・ラングによって補筆完成された詩篇による作品集です。 トム・ウィンペニーの共感溢れる指揮による闊達な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第26集 [ブルーノ・ヴラヘク(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 26 (Vlahek)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574221
CD 価格:1,200円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、ドメニコ・スカルラッティのソナタ集。以前は全555曲とされていた彼のソナタですが、最近の研究では600曲近くが存在することがわかっており、この第26集にも研究者ラルフ・カークパトリックが附番した「555曲」以外の、様々な場所に保管されているソナタが13曲収録されています。すでにバリャドリッドのメトロポリタン大聖堂所蔵のソナタは、スカルラッティの真筆と認定されており、他の作品も研究中ではありますが、ほぼスカルラッティの作品とみなされています。 軽やかなタッチによる演奏は1986年クロアチア生まれのブルーノ・ヴラヘク。作曲家としても活躍する新進気鋭のピアニストです。
収録作曲家:
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ノヴァーク(1870-1949):
〈管弦楽作品集 第1集〉
南ボヘミア組曲 Op.64
トマンと森の精 Op.40 [マレク・シュティレツ(指揮)/モラヴィア・フィルハ―モニー管弦楽団]NOVÁK, V.: Orchestral Works, Vol. 1 - South Bohemian Suite / Toman and the Wood Nymph (Moravian Philharmonic, Štilec)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574226
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
チェコの作曲家ヴィーチェスラフ・ノヴァークの作品集。プラハ音楽院でドヴォルザークに師事し、作曲を志した彼は、20代の時に自ら収集したモラヴィアやスロヴァキアの民族音楽の研究を続けながら、野心的な管弦楽曲を数多く書き上げました。 NAXOSにおける管弦楽作品集シリーズ第1作となるこのアルバムには代表作『南ボヘミア組曲』と「トマンと森の精」を収録。チェコ期待の指揮者マルク・シュティレツの躍動感あふれる音楽をお楽しみください。1908年に初演された「トマンと森の精」はヨーロッパの古い伝説をベースにした、リヒャルト・シュトラウスの《サロメ》の「七つのヴェールの踊り」を思わせる濃厚な響きが印象的です。 1936年から1937年に書かれた『南ボヘミア組曲』は後期ロマン派の作風とボヘミア民謡を融合させた、4つの楽章からなる美しい旋律を持つ作品。初演を担った指揮者エーリヒ・クライバーのお気に入りとして知られており、彼は1955年の「プラハの春音楽祭」でもこの曲を演奏しています。
収録作曲家:
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ブルーサ(1954-):
〈管弦楽作品集 第4集〉
交響曲 第2番 Op.22
シンプリー・ラルゴ Op.21 [ダニエレ・ルスティオーニ(指揮)/アルスター管弦楽団]BRUSA, E.: Orchestral Works, Vol. 4 - Symphony No. 2 / Simply Largo (Ulster Orchestra, Rustioni)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574263
CD 価格:1,200円(税込)
1954年ミラノ生まれの女性作曲家、エリザベッタ・ブルーサの管弦楽作品集。2002年に第1集と第2集が発売された後、10年以上の空白期を経て2015年に第3集、そしてこの第4集の発売という息の長いシリーズです。 交響曲第2番はスケッチの完成に10年を要した大作。更にオーケストレーションが施されるまでに7年の歳月が必要とされました。古典的な4楽章形式で書かれており、豊かな響きに彩られた印象的な作品です。第1楽章は、金管のファンファーレが至るところに出現する第1主題を経て、マーラーの第6番の緩徐楽章にも似た美しい第2主題が続きますが、平穏はすぐに乱され、また騒乱の音楽が戻ってきます。第2楽章は穏やかな中に不安を秘めた音楽。第3楽章はせわしないスケルツォです。決然とした最終楽章では、冒頭の動機が最後まで曲を支配し、うちのめされるかのように曲を閉じます。 ブルーサが「悲しみに満ちた短い“言葉のない歌”」と呼ぶシンプリー・ラルゴも美しい音楽です。
収録作曲家:
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ジュリアーニ(1781-1829):
ロッシーニアーナ 第1番-第6番 [ゴラン・コリヴォカピチ(ギター)]GIULIANI, M.: Rossiniane Nos. 1-6 (Krivokapić)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.574272
CD 価格:1,200円(税込)
18世紀から19世紀にかけて、ギターのヴィルォルオーゾとして一世を風靡したマウロ・ジュリアーニ。この当時はロッシーニの歌劇が流行しており、多くの作曲家がその中の人気曲を素材にした作品を書きましたが、ジュリアーニもその例にもれず「ロッシーニ風」と題した6つの曲を遺しました。 ロッシーニの旋律が次々と現れるこの作品にはジュリアーニが持てるギターの演奏技術が全て注ぎ込まれており、完璧に演奏するためには、高い表現力とテクニックが要求されます。見事に全曲を弾ききったゴラン・コリヴォカピチは1979年、ベオグラード生まれのギタリスト。2004年GFA(Guitar Foundation of America=アメリカ・ギター財団)国際ギターコンクールで優勝したほか、17の国際ギター・コンクールの優勝経験を持つ名手です。
収録作曲家:
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The Art of Agony - 苦悩の芸術
オーストラリアのピアノ・デュエット&デュオ作品集 [ヴィニー=グリンバーグ・ピアノ・デュオ]Piano Duet and Duo Works (Australian) - BRUMBY, C. / DAVIDSON, R. / DENSON, L. / FORD, A. / GRAINGER, P. (The Art of Agony) (Viney-Grinberg Piano Duo)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.579075
CD 価格:1,200円(税込)
オーストラリアの近現代2台ピアノと連弾のための作品を集めたユニークなアルバム。タイトルの「苦悩の芸術」とは1950年代、アメリカのラジオ番組で司会者とパーシー・グレインジャーが対話を行った際の録音から彼の声を元に仕上げた作品。 一般に連想されるグレインジャーの音楽は陽気なものですが、本人は「音楽は苦悩の芸術だ」と語っており、その言葉をもとに民謡風の音楽が展開していくという異色作。作曲家のデイヴィッドソンは「グレインジャーの言葉で音楽の枠組みを作りたかった」と語っており、その試みは確かに成功しているといえるでしょう。 他にはオーヴァー・ダビングを駆使した「ミル・ライフ」や電子楽器を用いたハインドソンの「ヴィジブル・ウェポン」など実験的な作品が揃っています。
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コントジョルゴス(1945-):
〔ギターのための作品集〕
万華鏡
海の晩課/コンソナータ
エレジー1980/エモーションズ [パヴロス・カネラキス(ギター)/ヴァンジェル・ニーナ(チェロ)]KONTOGIORGOS, G.: Guitar Works - Kaleidoscope / Sea Vespers / Cansonata / Elegy 1980 / Emotions (Kaleidoscope) (Kanellakis, V. Nina)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.579084
CD 価格:1,200円(税込)
ギリシャ生まれの作曲家コントジョルゴスのギター作品集。彼は1960年代から70年代にかけて、ソングライター、アレンジャー、指揮者として活躍し、多くのポップス歌手たちのために70曲以上のバラードを書くなどジャンルを超えた活動をしています。 このアルバムに収録された「ギターのための作品」はどれも親しみやすい曲調で書かれており、一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を残します。郷愁を誘う旋律が美しい「海の晩課」、チェロの切ない調べを伴う「コンソナータ」、このアルバムの中では最も先鋭な響きを持つ「エレジー1980」、1960年代のポップスを思わせる「万華鏡」、技巧的な「エモーションズ」とコントジョルゴスの幅広い世界を堪能する1枚です。 ギリシャのヴェテラン・ギタリスト、パヴロス・カネラキスの情感豊かな演奏で。
収録作曲家:
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レグレンツィ(1626-1690):
聖母マリアのリタニとアンティフォナ Op.7 [ジョヴァンニ・アッチャイ(指揮)/ノーヴァ・アルス・カンタンディ/イヴァナ・ヴァロッティ(オルガン) 他]LEGRENZI, G.: Compiete con le lettanie et antifone della Beata Vergine a 5, Op. 7 (Nova Ars Cantandi, Valotti, Acciai)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.579086
CD 価格:1,200円(税込)
17世紀ヴェネツィアで活躍した作曲家ジョヴァンニ・レグレンツィ。北イタリアの後期バロック音楽の発展に寄与しました。1681年にヴェネツィアの聖マルコ大寺院の副楽長に就任、1685年には楽長に昇進し、アルビノーニやロッティなど数多くの弟子を育てた功績だけではなく、バッハとヘンデルが対位法を学ぶ際、彼の旋律を主題にしたことでも知られています。 オペラや器楽曲など多彩な作品を遺しましたが、この「聖母マリアのリタニとアンティフォナ」は活動の初期である1662年の作品で、モンテヴェルディの伝統を受け継ぎながらも、当時としては劇的な性格と野心的な作風を持つ、まばゆいばかりの美しさを見せています。 1998年に設立されたノーヴァ・アルス・カンタンディは、ルネサンスとバロック期の未知のレパートリーを探求する声楽アンサンブル。これまでにレーオやブルーンスを始めとした希少な作品を録音し、その素晴らしさを聴き手に届けています。指揮者アッチャイは、現在ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の音楽学科の名誉教授を務める音楽学者としても活躍するヴェテランです。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
歌劇《マティルデ・ディ・シャブラン または美女と鉄の心》
(1821年ローマ原典版) [ミケーレ・アンジェリーニ(テノール)/サラ・ブランチ(ソプラノ)/ツォン・シ(バス)/ 他ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラ(指揮)/グレツキ室内合唱団/クラクフ・パッショナルト管弦楽団]ROSSINI, G.: Matilde di Shabran (original version) [Opera] (Angelini, Blanch, Górecki Chamber Choir, Passionart Orchestra Krakow, Pérez-Sierra)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.660492-94
CD 3枚組 価格:3,600円(税込、送料無料)
1821年にロッシーニが作曲した歌劇《マティルデ・ディ・シャブラン》。ロッシーニは、もともと1幕だけ作曲してあった「マティルド」を完成させローマで演奏するつもりでしたが、さまざまな事情で断念。台本作家のフェレッティは別の原作「コルラディーノ」を提示し、了承したロッシーニは作曲を進めましたが、劇場に告知してあったタイトルである「マティルド」はそのまま生かし、最終的に《マティルデ・ディ・シャブランまたは美女と鉄の心》というタイトルを付けたというものです。ローマでの初演の評判はまずまずだったものの、後にナポリで再演された時には、ロッシーニは作品を大幅に改訂し「ナポリ版」として流布することとなります。 この上演では原典版であるローマ初演版を使用。数多くの登場人物が入り乱れる楽しい歌劇を、1981年生まれ、2004年から2009年までアルベルト・ゼッダの助手を務めた気鋭の指揮者ペレス=シェーラがコミカル、かつ手堅くまとめています。
収録作曲家:
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今日でも存続するインドの古典音楽の最も古い形式であり、その歴史を15世紀までさかのぼることができる北インドのヒンドゥスターニの古典音楽、ドゥルパド。瞑想的、精神的であり、その芸術性の高さからムガル帝国時代には宮廷音楽とされました。 今作で演奏しているスミート・アーナンダ・パンディは300年近く続いているダルバンガ・ドゥルパドの歌手であり、アラープ演奏と作風の清浄さから“師の教え”=伝統を正確に学んでいることを感じさせ、大きな期待が寄せられています。
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第1番
交響曲 第2番
(室内楽編曲版) [ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)/アミナート弦楽四重奏団/バス・フリーヘンタルト(コントラバス)]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 1 (arr. V. Lachner) / Symphony No. 2 (version for piano trio) (Shybayeva, Animato String Quartet)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.551431
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
最近、注目を集めるベートーヴェン作品の室内楽編曲版。今作にはロマン派の作曲家ヴィンツェンツ・ラハナーによる「ピアノ協奏曲第1番」のピアノと弦楽五重奏版と、ベートーヴェン自身による「交響曲第2番」のピアノ三重奏版を収録。 協奏曲を編曲したラハナーは、モーツァルト作品の編曲で知られるイグナーツの4歳下の弟であり、ブラームスとクララ・シューマンに高く評価された音楽家として歴史に名を遺しています。このアレンジはドイツのピアニスト、教師ジグムント・レーベルトの提案でラハナーが学習用として作ったものであり、ソリストの学生は第2ピアノの伴奏、もしくはこのオーケストラよりも簡潔な響きを奏でる弦楽五重奏版の伴奏を選ぶことができたというものです。 ベートーヴェン自身の編曲による「交響曲第1番」は当時流行したビーダーマイヤー(身近で日常的なものに目を向ける活動)の流れにのり、大きな編成の音楽作品を家庭で気楽に演奏するためのもの。原曲とは違う味わいを持っています。ミンスクで生まれ、オランダで活動するシバイエヴァがピアノを担当しています。
収録作曲家:
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Unerhörte Schätze - 前代未聞の宝物
女性作曲家の音楽集
アマンダ・レントヘン=マイエル、クララ・シューマン、エイミー・ビーチ、リリー・ブーランジェ、ドーラ・ペヤチェヴィチ [トリオW]Chamber Music by Women Composers - RÖNTGEN-MAIER, A. / SCHUMANN, C. / BEACH, A. / BOULANGER, L. / PEJAČEVIĆ, D. (Unerhörte Schätze) (trioW)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.551438
CD 価格:1,200円(税込)
女性が作曲することについて偏見の多かったロマン派の時代、そして近代にかけて活躍した女性作曲家たちの作品を集めた1枚。 アマンダ・マイエルは1872年にストックホルム音楽大学で初の「音楽監督」の称号を獲得。その後ライプツィヒで学び、ブラームスやグリーグ、クララ・シューマンと親交を結びいくつかの作品を作曲した後、ユリウス・レントヘンと結婚。以降は作曲に専念し、41歳でこの世を去った作曲家・ヴァイオリニスト。彼女の友人たちを思わせるロマンティックな美しい作品が特徴です。 クロアチア出身のペヤチェヴィチは最近注目が高まる作曲家。残された56作品が次々と録音されています。他、リリー・ブーランジェ、エイミー・ビーチ、クララ・シューマンの作品を収録。これらのエレガントで個性的な曲をドイツの3人の奏者による「トリオW」が熱意を込めて演奏しています。
収録作曲家:
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LISZT IMAGINATION
ヴァイオリンとピアノによる「メフィスト・ワルツ」 [イウリアナ・ミュンヒ(ヴァイオリン)/アンドレ・パルフェノフ(ピアノ)]LISZT, F.: Mephisto Waltzes / Bagatelle ohne Tonart (arr. A. Parfenov for violin and piano) (Liszt Imagination) (Parfenov Duo)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.551445
CD 価格:1,200円(税込)
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ゴンパー(1954-):
チェロ協奏曲
コントラバス協奏曲
ムーンバースト [ティモシー・ギル(チェロ)/ヴォルカン・オーホン(コントラバス)/エマニュエル・シフェール(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]GOMPPER, D.: Cello Concerto / Double Bass Concerto / / Moonburst (Gill, Orhon, Royal Philharmonic, Siffert)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.559855
CD 価格:1,200円(税込)
ロンドンで学び、アメリカを拠点に活躍する作曲家デイヴィッド・ゴンパーの協奏曲集。複雑なオーケストラの伴奏から浮かびあがる独奏楽器の音色に関心を持っているというゴンパー。チェロ協奏曲では、絶え間ない動きが印象的な第1楽章と、夢みるような第2楽章の対比が素晴らしく、「影」をテーマにしたコントラバス協奏曲では、楽器の音色を用いて様々な影や日蝕の光の効果を探ります。 トラック5の「ムーンバースト」は以前リリースされた「サンバースト」(2015年作曲)に関連があり、彼の過去10年の作曲活動の経験を生かした作品となっています。 ゴンパー作品の演奏を得意とするスイスの指揮者シフェールが、今回も優れた演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ウォルトン(1902-1983):
〔ヴァイオリンとピアノのための室内音楽作品集〕
ピアノ四重奏曲
ヴァイオリン・ソナタ/トッカータ [マシュー・ジョーンズ(ヴァイオリン)/アナベル・スウェイト(ピアノ)/サラ=ジェーン・ブラドリー(ヴィオラ)/ティム・ロウ(チェロ)]WALTON, W.: Chamber Music - Piano Quartet / Violin Sonata / Toccata (M. Jones, S.-J. Bradley, Lowe, Thwaite)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.573892
CD 価格:1,200円(税込)
ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀のイギリス音楽を代表する作曲家の一人、ウィリアム・ウォルトン。このアルバムに収録されているのは、1918年から1950年までに書かれたヴァイオリンとピアノを用いた全ての作品です。 ドビュッシーを思わせるピアノ四重奏曲は1919年に完成されたものの、総譜が失われてしまったため、ウォルトンによって何度も改訂が繰り返されており、エルガーやラヴェル作品からの引用も見られる初期の若々しさに成熟の作風が融合した特異な作品に仕上っています。トッカータも初期の作品で、刺激的な音のぶつかり合いが楽しい曲です。 1951年に初演された「2つの小品」は彼が力を入れていた映画音楽「ヘンリー五世」のメロディを用いたもの。第2楽章が大規模な変奏曲形式で書かれたヴァイオリン・ソナタは、イェフディ・メニューインの委嘱作。抒情的な旋律が美しいソナタです。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第56集〉
前奏曲と詩的で宗教的な調べ [ローマン・コシャコフ(ピアノ)]LISZT, F.: Préludes et Harmonies poétiques et religieuses, S171d / Album-Leaves (Kosyakov) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 56)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574148
CD 価格:1,200円(税込)
リストのピアノ作品全集第56集。リストは思い入れのある自作に何度も改訂を施しましたが、この「詩的で宗教的な調べ」もそんな曲集の一つ。現在よく知られているのは1853年の第3稿 S.173の10曲からなる組曲ですが、今回のアルバムの中心を成すのは2001年に出版された第1稿 S.171dの8曲。リストのピアノ曲全曲録音で知られるレスリー・ハワードが校訂したスコアが用いられています。 トラック10は単独で作曲され、後に第4曲「死者の追憶」へと改訂された最も初期の作品です。トラック1は第6曲「眠りから覚めた子供への賛歌」の原型ですが、この曲は別の合唱曲としても作り直されるほどにリストのお気に入りでした。トラック2の「前奏曲」は第3曲「孤独の中の神の祝福」にフレーズが用いられているなど、リストの曲に対する思いの変遷が見て取れます。他、断片的な作品を収録。 ロシアの若きピアニスト、コシャノフのデビュー・アルバムです。
収録作曲家:
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フンパーディンク(1854-1921):
〈劇付随音楽集〉
歌劇《いやいやながらの結婚》
付随音楽『ヴェニスの商人』
付随音楽『奇跡』組曲
バラード「ケヴラールへの巡礼」
付随音楽『女の平和』 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/マルメ歌劇場合唱団/マルメ歌劇場管弦楽団 他]HUMPERDINCK, E.: Music for the Stage (Chudak, R.V. and H. van der Plas, Malmö Opera Chorus and Orchestra, Salvi)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574177
CD 価格:1,200円(税込)
子供むけ歌劇《ヘンゼルとグレーテル》で知られる作曲家フンパーディンク。彼は他にもワーグナー譲りの重厚なオーケストレーションを用いた歌劇や、数多くの劇音楽を書いています。このアルバムでは、主としてフンパーディンクの劇付随音楽を収録。これまで見過ごされてきた、革新的でロマンティックな作風による音楽がダリオ・サルヴィの指揮でここに蘇ります。 中でも『奇跡』は初期のフルカラーによる無声映画のための作品で、この映画の上演のためにフルサイズのオーケストラと合唱団、教会の鐘や群衆の騒音までが準備されたという大がかりな演出を伴っていました。ここではアドルフ・ロッターの編曲による組曲版が収録されていますが、よく知られた旋律も散りばめられた、当時の情景が目に浮かぶような壮大な音楽です。 他にはカンタータ形式の「ケヴラールへの巡礼」や劇付随音楽『女の平和』など世界初録音を3曲含みます。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲全集 第4集〉
オルガン交響曲 第8番 ロ長調 Op.42 No.4
ローマ交響曲 Op.73 [クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 4 - No. 8 / Symphonie romane (Blohn)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574207
CD 価格:1,200円(税込)
好評シリーズ、ヴィドールのオルガン交響曲全集。第4集には一連の作品の中でも最高峰に位置する第8番と、実質的に第10番となるローマ交響曲の2曲を収録。 アルベルト・シュヴァイツァーが「驚異」と評した荘厳な和音で始まる第8番は、6楽章で構成されたオルガンならではのきらびやかな表現と技巧を駆使した作品。第3楽章と第4楽章の間にはもともと前奏曲が置かれていましたが、1901年にヴィドール自身によって削除されており、第4楽章はバッハのパッサカリアを思わせる主題をさまざまな変奏曲が彩っています。 ローマ交響曲はグレゴリオ聖歌が巧みに織り込まれた美しい曲。初演はパリではなく、ベルリンのロマンティック・オルガンを用いて行われました。冒頭の音の絡み合いや、楽想の展開などに工夫が凝らされた作品です。 第3集と同じく、ドイツのオルガニスト、ブローンの演奏です。
収録作曲家:
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Per la Notte di Natale
イタリア・バロックのクリスマス協奏曲 [フレデリック・フロム(ヴァイオリン)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)/コンチェルト・コペンハーゲン]Concerti Grossi (Italian) - CORELLI, A. / TORELLI, G. / MANFREDINI, F. / LOCATELLI, P. (Per la Notte di Natale) (Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.574264
CD 価格:1,200円(税込)
18世紀に入る頃、イタリアのクリスマス協奏曲に特別の伝統が生まれました。これはイエスが生まれ、飼い葉桶に寝かされる時、幼子を見守る動物や羊飼いを描いた牧歌(6/8拍子か12/8拍子によるパストラーレ)を組み込むことで、コレッリのいくつかの協奏曲が知られていますが、他の作曲家もこの様式による作品を数多く書いています。 このアルバムには、そのようなクリスマス協奏曲を収録。デンマークを代表する演奏家モルテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンの演奏は、落ち着いた響きを存分に生かした美しいものです。 演奏家が拠点とする北欧のクリスマスのお祝いは、ヴァイキングが冬至の頃に行った「ユール」祭りが起源とされています。人々は貯蔵していた食べ物を料理し、大きな薪を燃やして悪霊をなだめ、太陽の復活を祝うものですが、クリスマスの喜びは世界共通です。
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クララ&ロベルト・シューマン:
ヴァイオリンとピアノのための音楽集 [リン・ハオリ(ヴァイオリン)/リュウ・ジャナン(ピアノ)]SCHUMANN, C.: 3 Romanzen, Op. 22 / SCHUMANN, R.: 3 Romanzen, Op. 94 / Fantasiestücke / Märchenbilder (Haoli Lin, Jianan Liu)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.579067
CD 価格:1,200円(税込)
早すぎる晩年に近づきつつあったシューマンは、1849年頃から室内楽作品に力を入れました。もともとクラリネット のために書かれた「幻想小曲集」や「おとぎの絵本」では、憂鬱な雰囲気の中に抒情があふれます。後にクララも同名の曲を書いた「ロマンス」は、夫妻の音楽的対話と言えるでしょう。 1853年の「ヴァイオリン・ソナタ第3番」は日々揺れ動く精神状態を抱えながら、革新的な作風を探求していたシューマンの創作意欲が反映された曲。クララ・シューマン は出来栄えに満足せず出版を躊躇、1956年になってようやく初出版されたという曰くつきの作品ですが、晩年のシューマンならではの即興的で複雑なフレーズが印象的な力作です。
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《ロミルダとコンスタンツァ》 [パトリック・カボンゴ(テノール)/ハビエル・ポベダーノ(テノール)/キアラ・ブルネッロ(コントラルト)/ 他 ルチアーノ・アコチェッラ(指揮)/グレツキ室内合唱団/クラクフ・パッショナルト管弦楽団]MEYERBEER, G.: Romilda e Costanza [Opera] (Brunello, Fatyol, Kabongo, Górecki Chamber Choir, Passionart Orchestra Krakow, Acocella)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.660495-97
CD 3枚組 価格:3,600円(税込、送料無料)
ユダヤ系ドイツ人の歌劇作曲家マイアベーア。主としてフランスでの活躍が知られていますが、若いころはロッシーニに憧れ、何曲かのイタリア語による歌劇を作曲しています。 この《ロミルダとコンスタンツァ》は、26歳の若き作曲家初の成功作。いくつかのトラブルを乗り越えながらも、1817年にバドヴァで初演され「天才の作品」と大絶賛されました。その後、ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、コペンハーゲン、ミュンヘンで上演され幅広い人気を獲得しました。プロヴァンス王国における架空の王位継承を取り巻く陰謀と男女の愛を描いた内容で、劇的な展開に美しい旋律を絡めた聴きどころの多い作品です。主役のロミルダにはメゾ・ソプラノ(もしくは)アルトの声が用いられており、女性の落ち着きと感情の強さが表現されています。 この“ヴィルトバートのロッシーニ”音楽祭では初演時のオリジナル・ヴァージョンが演奏されています。
収録作曲家:
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ヴァインベルガー(1896-1967):
喜歌劇《春の嵐》 [タンゼル・アクゼイベック(テノール)/ヴェラ=ロッテ・ベッカー(ソプラノ)/ジョーダン・デ・スーザ(指揮)/ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団]発売日:2020年11月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き 価格:4,400円(税込、送料無料)
満州を舞台に、日露の軍人とロシアの美しき未亡人が繰り広げる愛の駆け引き日露戦争真っ只中、スパイとして活動する日本人将校イトウ。彼は中国人の使用人になりすまし満州のロシア軍司令部に潜入、そこでかつて愛を誓いあったサンクトペテルブルク社交界の華、未亡人リディアと再会します。イトウはリディアを通じて、彼女に想いを寄せるロシア軍の司令官カチャーロフから軍事機密の合言葉を聞き出しますが、それは偽情報。イトウは捕えられ、リディアの裏切りをなじりつつも脱走に成功し日本に帰国します。やがて戦争が終わり、イトウは日本の講和団の一員として再び満州を訪れ、カチャーロフとリディアに再会しますが... チェコ生まれ、ドイツ、アメリカで活躍したヤロミール・ヴァインベルガーによるオペレッタ《春の嵐》は、ヒトラー政権掌握の年1933年、ベルリンで初演されたのもつかの間、ナチスによって上演継続を禁止され、そのスコアもほぼ失われました。 今回ベルリン・コーミッシェ・オーパーによる上演のためにノーベルト・ビアマンがピアノ譜や残存するパート譜から作品を再構成、編曲。2017年のバイロイト音楽祭でカタリーナ・ワーグナーの招聘により《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を演出し、現在世界中で最も引く手あまたの演出家の一人バリー・コスキーが演出を担当した87年ぶりのこの作品の蘇演の舞台は大きな話題となりました。 日本人将校イトウに若々しい声が魅力のタンゼル・アクゼイベック、ヒロインの美しきリディアを妖艶に歌い演ずるヴェラ=ロッテ・ベッカー、ロシアの将軍カチャーロフを演ずる名優シュテファン・クルトら主役から脇役に至るまで粒ぞろいの歌手と役者を揃え、ジョーダン・デ・スーザの明快かつ情感豊かなタクトが、J.シュトラウスやレハールに代表される中欧の喜歌劇の伝統に、20世紀初頭のアメリカのダンス音楽を融合させたヴァインベルガーのジャズ・オペレッタを見事に蘇らせています。
収録作曲家:
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チェスティ(1623-1669):
歌劇《ラ・ドーリ》 [フランチェスカ・アスチオーティ(メゾ・ソプラノ)/ルペルト・エンティクナツプ(カウンターテナー)/フェデリコ・サッキ(バス)/オッタヴィオ・ダントーネ(指揮)アカデミア・ビザンチナ]発売日:2020年11月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き 価格:4,400円(税込、送料無料)
17世紀の作曲家チェスティ。ローマでカリッシミに師事しフィレンツェでオペラ作曲家として大活躍した後、インスブルックの宮廷楽長を経て1666年にはウィーン宮廷副楽長に就任、その地で生涯を終えました。 この歌劇《ラ・ドーリ、または高貴な奴隷》は、ユーフラテス川沿いのバビロンを舞台にした物語。ニカイア王女ドーリは幼い時にペルシア王子オロンテと婚約しますが、後に海賊によってエジプトへ連れ去られ、エジプト王女として育てられます。成長したドーリとオロンテはエジプトで再会するも、オロンテは父王が危篤になりペルシアへ呼び戻され、オロンテを追って男装してペルシアに渡ったドーリは盗賊につかまり、奴隷として売られます。数奇な運命のいたずらにコミカルなエピソードを挟みつつ、物語は最後にドーリとオロンテの再会で結ばれます。 この歌劇は1657年にチェスティが奉職していたインスブルックの宮廷で初演された後、イタリアではメディチ家の結婚式の祝祭のために上演されたほか、各地で次々と上演され高い人気を誇りました。 この映像は2019年、チェスティの没後350年を記念して、作曲家所縁の地インスブルックでの上演記録です。高度な技巧を駆使したソリストたちの軽やかな歌を始め、17世紀作品の演奏で定評のあるダントーネと、アカデミア・ビザンチナのアンサンブルが、時の流れの中で遠景に退いていた名作を現代に生き生きとよみがえらせています。
収録作曲家:
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ガーシュウィン(1898-1937):
ピアノ協奏曲 ヘ調
タワー(1938-):セコイア
ピストン(1894-1976):交響曲 第5番
ハービソン(1938-):ギャツビーを思い出して [ケヴィン・コール(ピアノ)/デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)/ナショナル・オーケストラ・インスティテュート・フィルハーモニック]GERSHWIN, G.: Piano Concerto / TOWER, J. / PISTON, W. / HARBISON, J.: Orchestral Works (Cole, National Orchestral Institute Philharmonic, D.A. Miller)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.559875
CD 価格:1,200円(税込)
近代アメリカを象徴する4つの作品を集めたアルバム。 「ラプソディ・イン・ブルー」で大成功を収めたガーシュウィンが、次に手掛けた本格的なピアノ協奏曲は、ジャズ・バンドの伴奏ではなくフル・オーケストラを用いたもの。ガーシュウィンはオーケストレーションを学ぶために理論書を読み、自費で楽員を集め試演まで行ったという力のいれようでした。このアルバムでは、作曲家自身の記譜に拠る新しい校訂版が用いられており、ガーシュウィンの最初の構想が反映されています。 他に収録されているのは、ハービソンのダンス音楽「ギャツビーを思い出して」、そそり立つ大木を描いたタワーの「セコイア」、20世紀アメリカ音楽の発展に寄与したピストンの古典的な作風による「交響曲第5番」。 年に1回、オーディションでメンバーが選定される有望な若手たちによるナショナル・オーケストラ・インスティテュート・フィルハーモニックの見事な演奏でお楽しみください。
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コルンゴルト(1897-1957):
組曲 Op.23
ピアノ五重奏曲 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Suite, Op. 23 / Piano Quintet, Op. 15 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574019
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
ピアノ三重奏曲などを収録した前作(8.574008)に続く、ベルリンの名アンサンブル“スペクトラム・コンサーツ・ベルリン”が演奏するコルンゴルトの室内楽作品集。今作では更に多彩な表現力を駆使し、コルンゴルト作品の持つ華やかさを歌い上げます。 『組曲』は1930年の作品。戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた曲で、ピアノ・パートは左手だけで奏するように作曲されていますが、複雑な対位法が随所に用いられており、演奏難度は非常に高く、決して両手が紡ぎ出す響きに劣ることはありません。荘重な前奏曲とフーガ、軽やかなワルツ…と曲ごとに表情が変わり、聴き手の耳を飽きさせることがありません。 1922年の「ピアノ五重奏曲」は歌劇《死の都》の大成功の直後に書かれた美しい作品。伸びやかな旋律と厚みのあるハーモニーが魅力的。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第1集〉
アリャビエフ(1787-1851):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調・イ短調
グリンカ(1804-1857):
三重奏曲 ニ短調 「悲愴」(ピアノ三重奏編)
ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15-2 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - ALYABIEV, A. / GLINKA, M. / RUBINSTEIN, A. (The History of Russian Piano Trio, Vol. 1) (Brahms Trio)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574112
CD 価格:1,200円(税込)
ピアノ三重奏曲は、ロシアの室内楽作品の歴史の中でとりわけ重要な位置を占めています。この全5巻からなるシリーズでは、さまざまな作品を採り上げながら、ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史を探っていきます。 ロシアにおけるこのジャンルの幕開け的作品は、1815年に作曲されたアリャビエフの「三重奏曲 変ホ長調」であり、未完成でありながらモーツァルトを思わせるエレガントで活気に満ちた味わいを持っています。1834年に書かれたイ短調も優美ではありますが、ピアノの妙技が存分に発揮されているとは言えず、まだまだロシア音楽特有の個性を有してはいません。しかし同じ頃に書かれたグリンカの「悲愴」三重奏曲の憂鬱な雰囲気は、後のロシアの作曲家たちにも大きな影響を与えています。アントン・ルビンシテインの三重奏曲は、作曲家自身が優れたピアニストであったこともありピアノが大活躍する作品です。 ロシア期待の若手奏者によるアンサンブル「ブラームス・トリオ」の洗練された演奏で。
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フローラン・シュミット(1870-1958):
バレエ音楽『サロメの悲劇』
水の上の音楽
バレエ音楽『オリアーヌと愛の王子』組曲
伝説 Op.66 [ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団 他]SCHMITT, F.: Tragédie de Salomé (La) / Musique sur l'eau / Oriane et le Prince d'Amour / Légende (Platts, Nikki Chooi, Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574138
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
ドイツ系フランス人の家庭に生まれ、パリ音楽院でマスネとフォーレに師事し1900年にローマ大賞を受賞したフローラン・シュミット。印象派の作風に、彼が愛好していたというワーグナー風の響きを融合した精緻な管弦楽法は、後の作曲家たちに強い影響を与えました。 彼の代表作の一つ『サロメの悲劇』はストラヴィンスキーに献呈された付随音楽で、バレエ・リュスによってバレエ化された後、管弦楽組曲(交響詩)として改訂された曲。物語には、新約聖書のサロメのエピソードの他、旧約聖書の「ソドムとゴモラ」のエピソードも取り入れられており、最後は神の怒りによる天変地異で幕を閉じるという劇的な展開が待っています。 他には世界初録音となる「水の上の音楽」と、原曲のサックス・ソロをヴァイオリンに置き換えた「伝説」、振付家イダ・ルビンシュタインの依頼で書かれたバレエ音楽『オリアーヌと愛の王子』からの組曲を収録。 ジョアン・ファレッタは、前作『アントニーとクレオパトラ組曲』(8.573521)と同じくバッファロー・フィルから厚みのある豊かな音色を紡ぎだし、理想的なシュミットの音楽を創り上げています。
収録作曲家:
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クラシック・ギター・
トランスクリプションの芸術
J.S.バッハ、バルトーク、ベルク、ジェズアルド [クリストフェ・デジュール(編曲・ギター)]Guitar Transcriptions - BACH, J.S. / BARTÓK, B. / BERG, A. / GESUALDO, C. (The Art of Classical Guitar Transcription) (Dejour)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574259
CD 価格:1,200円(税込)
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Stille Nacht きよしこの夜
ギターのためのクリスマス・キャロル集 [ロッシーニ・ヘイワード(ギター、歌、パーカッシヴ・エフェクツ)]Stille Nacht - Christmas Carols for Guitar (R. Hayward)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574269
CD 価格:1,200円(税込)
1981年ロンドン生まれのギタリスト・アレンジャー、ロッシーニ・ヘイワード。音楽とは無縁の家に育ったため、彼が初めてクラシック・ギターを手にしたのはオックスフォード大学セイント・アンズ・カレッジ在学中のことでした。すぐさまクラシック・ギターの魅力に取りつかれ、20歳の時にギターを学び始めるも、その1年後には大学から奨学金を獲得、名手ギルバート・バイベリアンに師事し、その才能を開花させました。その後は、ギター演奏も続けるとともに、近年はアレンジャーとしても活躍。枠にとらわれない“新しいギター作品のレパートリー”を追求しています。 このアルバムに収録された一連のクリスマス・キャロルは、2018年に「きよしこの夜」をギター用に編曲したのが始まりであり、そのアイデアがどんどん膨らみ、ついには18曲もの作品が生まれたといいます。また彼は、いくつかのキャロルに歌や他の楽器によるオーヴァーダビングを施し、実に聴き応えのある曲に仕立てあげました。
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…and…
中世の音楽とペルト
…そして、その先にあるもの [ポール・ヒリアー(指揮)/アルス・ノヴァ・コペンハーゲン]Choral Concert: Ars Nova Copenhagen - PÄRT, A. / WOLFE, J. / SHAW, C. (… and …)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574281
CD 価格:1,200円(税込)
名指揮者ポール・ヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲンが贈る「…and…」 と題された印象的なアルバム。 1980年代後半に巻き起こった“アルヴォ・ペルト・ブーム”を牽引したヒリアーが選んだのは、ペルト、ジュリア・ウルフ、キャロライン・ショウの宗教的作品と、13世紀に中部トスカーナ地方で作られた「コルトーナのラウダ集」からの曲の組み合わせ。明確な調性が生まれる以前の音楽と、緩やかに調性が崩壊した後の音楽は驚くほどに似た風合いを持ち、800年の時を隔てた作品から生まれた幽玄な音世界は聴き手の耳にまっすぐ届きます。 美しく澄み切った人の声のハーモニーを存分に味わっていただけることでしょう。
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LETTERS
大切な手紙から生まれた合唱曲集
オリーガン(1978-)&グッドマン(1958-):
権利の手紙
フェネシー(1976-):
Triptych - 三部作 [ポール・ヒリアー(指揮)/アイルランド室内合唱団/アイルランド室内管弦楽団]O'REGAN, T.: Letter of Rights (A) / FENNESSY, D.: Triptych (Letters) (Chamber Choir Ireland, Irish Chamber Orchestra, Hillier)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.574287
CD 価格:1,200円(税込)
この「Letter 手紙」と題されたアルバムは、人類にとって重要な手紙と音楽を融合させた合唱曲集です。 イギリスの作曲家タリク・オリーガンの「権利の手紙」は、1215年の「マグナ・カルタ(イギリス連合王国の不成典憲法を構成する法律の1つ)」制定800年を記念して作曲されたカンタータ。台本作家アリス・グッドマンは、63ヶ条からなる条文より第39条と第40条のテキストを用い、8つのセクションからなる音楽に仕上げました。 フェネシーの『三部作』は、精神に異常をきたした女性が夫にあてて書いた「ミヒャエルへの手紙」、記憶を失った人間の心からの叫び「覚えていない」、日本の無人島、端島(軍艦島)の建物の壁に書かれた落書きと更級日記の文言を組み合わせた「端島のリフレイン」の3曲からなる、存在、期待と憧れ、絶対的な存在について思いを馳せた組曲です。 ポール・ヒリアーとアイルランド室内合唱団・管弦楽団が夢幻的な音楽を紡ぎ出します。
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ベートーヴェン リ・コンポーズド
パウル・シュトルック(1961-)によるチェロ・ソナタとヴァイオリン・ソナタの編曲集 [ルカ・クッツェー(チェロ)/ミクレン・ライパン(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ギルマン(芸術監督)/LGTヤング・ソロイスツ]BEETHOVEN, L. van: Cello Sonata No. 3 / Violin Sonata No. 9 (arr. for strings) (Beethoven Recomposed) (Miclen LaiPang, Coetzee, LGT Young Soloists)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:8.579081
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
べートーヴェン生誕250周年を記念し、ロシア出身の編曲家パウル・シュトルックが中期の名作室内楽2曲を、ソリストと弦楽アンサンブルのためにアレンジ。シュトルックは原曲のチェロ/ヴァイオリン・パートはそのまま残し、ピアノ・パートのみを膨らませ、音の豊かさを追求しました。 1803年に書かれた「クロイツェル・ソナタ」はベートーヴェン自身が“ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ”と題した通り、ヴァイオリンとピアノが緊張感に満ちた掛け合いを聴かせる雄大な作品。シュトルックはピアノ伴奏部を拡大し、豊かな色彩を与えることで、ヴァイオリン協奏曲のような味わいをもたらしています。チェロ・ソナタ第3番は1808年の作品。チェロの雄弁な歌を遮ることなく、オーケストラに変換されたピアノ・パートが美しく寄り添います。 ソリストを務めるのは、ニューヨーク・タイムズ紙で絶賛されたヴァイオリニスト、ライパンと数々のコンクールで入賞歴を誇るカナタの女性チェリスト、クッツェーの2人。バックを務めるアレクサンダー・ギルマン率いるLGTヤング・ソロイスツの颯爽たる演奏も見事です。
収録作曲家:
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バレエ『カルメン』 全2幕 [レベッカ・ビアンキ/アマール・ラマザール/アレッシオ・レッツァ/ローマ歌劇場バレエ団]
発売日:2020年10月30日
Blu-ray 価格:3,225円(税込、送料無料)
情熱と欲望 - 鮮烈な舞踊で描かれる新時代の「カルメン」本作品は気鋭の振付家イリ・ブベニチェクが生み出した、新時代の「カルメン」の舞台映像です。イリ・ブベニチェクはハンブルク国立歌劇場バレエ団、ドレスデン国立歌劇場バレエ団のプリンシパルダンサーとして、ジョン・ノイマイヤーをはじめ、ジョージ・バランシン、イリ・キリアン、ナチョ・ドゥアトなど現代振付の巨匠たちの作品を踊った経歴を持ち、振付家に転身した現在は著名なバレエ団やダンサーのための振付を行い、高く評価されています。 このバレエ『カルメン』でブベニチェクは、ビゼーを中心にアルベニス、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ファリャなど多彩な南欧の音楽を用いてカルメンの物語を舞踊で造形、見事なステージを実現しました。カルメン役のレベッカ・ビアンキ、ホセ役のアマル・ラマザールと闘牛士リュカ役のアレッシオ・レッツァを中心に、ローマ歌劇場バレエ団のダンサーたちが鮮烈な舞踏を繰り広げます。
収録作曲家:
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メサジェ(1853-1929):
歌劇《フォルテュニオ》 [シリル・デュボワ(テノール)/アンヌ=カトリーヌ・ジレ(ソプラノ)/フランク・ルゲリネル(バリトン) 他 ルイ・ラングレ(指揮)/クール・レ・ゼレマン/シャンゼリゼ劇場管弦楽団]発売日:2020年10月30日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き 価格:4,400円(税込、送料無料)
美しく瀟洒な音楽、優美な舞台衣装、メサジェの傑作喜劇オペラの映像登場!(初映像化)街の名士、公証人のアンドレは、歳の離れた美貌の妻ジャクリーヌの貞操が心配でなりません。その街にやって来た連隊の新任隊長クラヴァロッシュは希代の女たらし、直ちにジャックリーヌに目をつけ彼女の寝室に忍びこみます。同じ頃、純情な田舎の青年フォルテュニオが公証人見習いとしてアンドレ家にやって来て、ジャックリーヌに一目惚れ... 1907年6月オペラ=コミック座で初演されたメサジェの《フォルテュニオ》。19世紀前半に活躍したフランス・ロマン主義の詩人・作家ミュッセの戯曲「燭台」に基づいた台本に、当時オペラ=コミック座の指揮者、作曲家として活躍していたメサジェが軽やかで美しい音楽を作曲。この《フォルテュニオ》は同劇場の人気演目となったのですが、第二次大戦後は忘却の淵に沈んでしまいます。その後、50年の時を経てメサジェ再評価の機運が高まり、2009年のシーズンに、この作品はオペラ=コミック座のレパートリーに返り咲きました。 本映像では、美貌のヒロイン、ジャクリーヌをソプラノのアンヌ=カトリーヌ・ジレ、素朴な青年フォルテュニオをテノールのシリル・デュボワら充実した歌手陣が歌唱演技を繰り広げ、ルイ・ラングレーの練達のタクトに導かれたシャンゼリゼ劇場管弦楽団の軽快で伸びやかな演奏が華を添えています。クリスチャン・ラクロワによるベル・エポックを彷彿とさせる優美な舞台衣装も見どころ。
収録作曲家:
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ハーマン(1911-1975):
放送劇『ホイットマン』
旅の思い出
『サイコ』 - 弦楽オーケストラのための物語 [デイヴィッド・ジョーンズ(クラリネット)/ネタネル・ドライブラート(ヴァイオリン) 他/アンヘル・ヒル=オルドニェス(指揮)/ポストクラシカル・アンサンブル]HERRMANN, B.: Whitman (reconstructed by C. Husted, 2019) (Sharp, Horwitz, Nicely, PostClassical Ensemble, Gil-Ordóñez)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.559883
CD 価格:1,200円(税込)
アメリカの作曲家バーナード・ハーマン。ヒッチコックの「めまい」や「北北西に進路を取れ」を始め、「タクシー・ドライバー」などの数多くの映画音楽で知られますが、彼はまた、ラジオ劇のための音楽でも優れた功績を残しています。彼はジュリアード音楽院で学び、1934年、CBS放送にスタッフ・コンダクターとして入社、CBS交響楽団の指揮者として当時最新の作品を放送で紹介しました。そしてラジオ劇でも優れた手腕を発揮、オーソン・ウェルズと組んで視聴者をパニックに陥れたラジオドラマ「宇宙戦争」もハーマンが音楽を書いています。 1939年からは名プロデューサー、ノーマン・コーウィンと共に毎週優れたラジオ劇を制作し数々の名作を生み出しました。この「ホイットマン」もその一つで、切々と訴える朗読と美しい音楽が見事に融合した名作です。 この録音は2016年にポストクラシカル・アンサンブルが「ハーマン・フェスティヴァル」を開催した際のライヴで、作品がコンサートの場でも通用することの表明ともなっています。併録されている「サイコ」は映画音楽からの抜粋ではなく、ハーマンが新たに書いたコンサート用作品です。クラリネット五重奏曲「旅の思い出」も美しい旋律に満ちています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
〈無伴奏チェロ組曲 第2集〉
無伴奏チェロ組曲 第4番-第6番
(ジェフリー・マクファーデンによるギター編) [ジェフリー・マクファーデン(編曲・ギター)]BACH, J.S.: Cello Suites, Vol. 2 - Nos. 4-6, BWV 1010-1012 (arr. J. McFadden for guitar) (McFadden)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.573626
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
カナダ出身のギタリスト、ジェフリー・マクファーデンがギター独奏用にアレンジしたバッハの無伴奏チェロ組曲。マクファーデンは、作品が元々持つハーモニーをさらに複雑に増強させ、時には調性も変更し、バッハが要求する対位法を明確に再現、画期的なギター作品として生まれ変わらせています。とりわけ高音弦(E弦)を追加した5弦の楽器のために書かれた第6番は、チェロで演奏するには困難な作品とされていますが、これは却ってギターにとって有利であり、闊達な前奏曲から組曲を締めくくる装飾的なジーグまで、マクファーデンは軽やかな響きを生かした見事な演奏を披露しています。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.1
弦楽六重奏曲 ニ長調 Op.10 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Piano Trio, Op. 1 / String Sextet, Op. 10 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574008
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
“モーツァルトの再来”と呼ばれたコルンゴルト。9歳でカンタータを作曲、11歳の時に書いたバレエ音楽「雪だるま」がウィーン宮廷歌劇場で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の臨席のもと初演され、大好評を博したほどの神童でした。 このアルバムに収録された2曲の室内楽作品は、いずれも10代のコルンゴルトによって書かれたもの。ピアノ三重奏曲は初の作品番号が付された彼にとっての自信作。12歳の作品にもかかわらず、後のコルンゴルトを思わせる妖艶な旋律に満ちており、作風が早いうちから完成されていたことを感じさせます。 その6年後に完成した弦楽六重奏曲は更に洗練された書法による雄大な曲。ブラームスの弦楽六重奏曲の様式を更に発展させた緻密な対位法が随所に用いられています。 名手たちが集うスペクトラム・コンサーツ・ベルリンの演奏で。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
歌曲とロマンス集 [マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)/マリア・プリンツ(ピアノ)]SHOSTAKOVICH, D.: Songs and Romances (Gritskova, Prinz)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574031
CD 価格:1,200円(税込)
ショスタコーヴィチは活動のほぼ全般にわたり歌曲を書き続けました。彼の音楽によくみられる風刺の精神はここでも健在で、使われた詩もシェイクスピアからレールモントフ、マリナ・ツヴェターエヴァまで多彩。時にはユダヤの民俗詩や日本の大津皇子までもが素材となるなど、ショスタコーヴィチの創作意欲の幅広さが伺えます。 ロシアのメゾ・ソプラノ、グリツコヴァが曲想にあわせ、表情豊かな歌唱を聴かせます。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第25集 [パスカル・パスカレフ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 25 (Pascaleff)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574146
CD 価格:1,200円(税込)
ドメニコ・スカルラッティはスペイン女王マリア・バルバラのために数多くのソナタを作曲しましたが、自筆譜は失われており、そのほとんどは女王の所有物だったとされるヴェネツィア筆写譜に収録されています。ただ作品の作曲年代は特定されておらず、現在では研究者カークパトリックや、ロンゴによる番号で整理されています。NAXOSでは全曲録音にあたり、若手を中心としたさまざまなピアニストを起用。演奏家による表現の違いも味わっていただけます。 この第25集で見事な演奏を披露するのはブルガリア出身のパルカル・パスカレフ。彼は2014年、ソフィア国立音楽アカデミーを卒業後ロンドンに留学。アンソニー・ヒューイットとパスカル・ネミロフスキーの元で研鑽を積み、数多くのコンクールに入賞している期待の新鋭です。
収録作曲家:
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マスネ(1842-1912):
〔管弦楽作品集〕
交響詩「幻影」
『ブルメール』序曲/『フェードル』序曲
『エスパダ』組曲/劇音楽『復讐の女神たち』 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]MASSENET, J.: Visions / Brumaire / Phèdre: Overture / Les Érinnyes Suite / Espada (Royal Scottish National, Tingaud)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574178
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
フランス・ロマン派の作曲家マスネは、70年の生涯に30曲近くのオペラを完成させ、《タイス》や《マノン》などは現在でも歌劇場の重要なレパートリーとして頻繁に演奏されています。彼はバレエや組曲、劇付随音楽などのオーケストラのための作品も数多く残しており、甘美な旋律と叙情性、フランス風の洒脱な雰囲気を備えたこれらの作品もまた、マスネの創作活動の一面を集約するものです。 このアルバムでは、フランス・オペラを得意とするジャン=リュック・タンゴーの指揮による演奏で、イベリア地方の色彩と魅力的なリズムに満ちたバレエ音楽『エスパダ』と、ギリシャ神話に登場するエレクトラの復讐の場面を描いた劇音楽『復讐の女神たち』を中心に、マスネのオペラ以外の色彩豊かな作品を収録。また、リストの交響詩をモデルにした「幻影」ではマスネの巧みなオーケストレーションが楽しめます。
収録作曲家:
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Heaven Full of Stars - 星満てる天空
20-21世紀の合唱作品集 [ジェレミー・バックハウス(指揮)/ヴァサーリ・シンガーズ]Choral Concert: Vasari Singers - CHILCOTT, B. / DOVE, J. / DUBRA, R. / EŠENVALDS, Ē. / GOWERS, P. / JACKSON, G. (Heaven Full of Stars)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574179
CD 価格:1,200円(税込)
英国を代表する合唱団のひとつ「ヴァサーリ・シンガーズ」。1981年、指揮者ジェレミー・バックハウスが創設、以来、近代作品を中心とした幅広いレパートリーで聴衆を魅了しています。とりわけ2008年にガブリエル・ジャクソンに委嘱した「レクイエム」はNAXOSレーベルに録音され(8.573049)、イギリスのクラシック・チャートで5位を記録しました。 アンサンブル結成40年を記念して制作された今回のアルバムのテーマは「星」。近現代の数多い合唱作品からバックハウスによって選び出された曲の多くは、彼らにとってなじみ深いイギリスの作曲家の作品ですが、ラトヴィアのエセンヴァルスとデュプラの美しい作品や、3人の女性作曲家、ウィアー、マクドウォール、ロクサナ・パヌフニクの作品も選択することで、プログラムに多様性をもたせています。 合唱団と指揮者の揺るぎない信頼から生み出される見事なアンサンブルをお楽しみください。
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クアン・ナイチョン(关廼忠)(1939-):
山の記憶
ヴァイオリンとチャイニーズ・オーケストラ版
ホフマン(1953-):
ノーチラス・シンメトリー
ヴァイオリン協奏曲 第2番 「春の雪」 [チョーリャン・リン(ヴァイオリン)-3、5-6/チェン・リーピン(指揮)/台北中華楽団]KUAN, Nai-Chung: Memory of Mountain / HOFFMAN, J.: Nautilus Symmetry / Snow in Spring (Cho-Liang Lin, Taipei Chinese Orchestra, Li-Pin Cheng)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574180
CD 価格:1,200円(税込)
北京生まれのクアン・ナイチョン(1939-)の「山の記憶」は、もともとバンフ(板胡=中国の伝統的な胡琴の仲間)の協奏曲でしたが、ここでは独奏楽器をヴァイオリンに替え、新たな響きを模索しています。台湾にそびえる阿里山の壮大な風景から想起された作品は3つの楽章で構成されており、中国伝統の楽器群の伴奏に乗ってヴァイオリンが悠然たる旋律を歌い上げます。 ジョエル・ホフマン(1953-)はカナダ生まれ。長らくシンシナティ大学の音楽院で作曲科の教授を務めており、東ヨーロッパの民俗音楽や、中国の伝統音楽などを研究、そのエッセンスを採り入れた彼の作品は、世界中で高く評価され数多くのオーケストラで演奏されて好評を博しています。 このアルバムの2曲はどちらも中国の伝統楽器を主体として西洋型オーケストラを模した「チャイニーズ・オーケストラ」のために書かれたもの。2つのヴァイオリン協奏曲では、台湾出身でアメリカを拠点に世界で活躍しているチョーリャン・リンが、音楽の心を伝える名演奏を披露しています。
収録作曲家:
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ラハバリ(1948-):
〈わが母なるペルシャ 第3集〉
交響詩 第9番 「ノヘ・カーン」
交響詩 第10番 「モルシェド」 [アレクサンダー・ラハバリ(指揮)/プラハ・メトロポリタン管弦楽団/ラディスラフ・ファンツォヴィッツ(サクソフォン)/レザ・フェクリ(テノール)/ユリア・クロイター(ハープ) 他]RAHBARI, A.: My Mother Persia, Vol. 3 - Symphonic Poems Nos. 9-10 (A. Rahbari, Prague Metropolitan Orchestra, Fekri, Fantzowitz, Stoyanov)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574208
CD 価格:1,200円(税込)
イラン生まれの指揮者アレクサンダー・ラハバリは優れた作曲家でもあり、これまでに作曲された交響詩は、いずれもイラン伝統の旋律とリズムを持ち、歌付きの曲ではイランの詩人の詩を用いた民族色豊かな雰囲気を持っています。 第3集には第9番と第10番の交響詩を収録。第9番は、1972年に作曲されたヴァイオリン協奏曲をバリトン・サクソフォンとオーケストラのために編曲。第1番と同じタイトルの「ノヘ・カーン」とはイランの伝統儀式で活躍する歌手のことで、ここではバリトン・サックスがもの悲しい旋律を歌います。 第10番「モルシェド」はイランに伝わる伝統競技「ズールハーネ」の間に語りを担当する人のこと。彼らの目的は勇壮な軍歌や詩を朗読し、アスリートたちを応援するものです。こちらの曲はリズミックかつノリの良い音楽が展開し、ここにテノールが朗々と歌を合わせます。
収録作曲家:
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コレッリの伝統
バロック期のヴァイオリン・ソナタ集
カルボネッリ、コレッリ、モッシ [オーガスタ・マッキー・ロッジ(バロック・ヴァイオリン)/ダグ・バリエット(ヴィオローネ)/エズラ・ゼルツァー(バロック・チェロ)/アダム・コッカーハム(テオルボ、バロック・ギター)/エリオット・フィグ(チェンバロ)]Violin Sonatas (18th Century) - CARBONELLI, G.S. / CORELLI, A. / MOSSI, G. (Corelli's Band) (McKay Lodge, Balliett, Seltzer, Cockerham, Figg)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574239
CD 価格:1,200円(税込)
16世紀に登場したヴァイオリン。この楽器の奏法を確立したのがイタリアの作曲家コレッリでした。彼が作曲した12曲の「ヴァイオリン・ソナタ Op.5」は現在でも教則本に用いられるほど、優れた作品として評価されています。また、当時さまざまな形態によって書かれていたヴァイオリン・ソナタに一定の形式を導入。とりわけ緩-急-緩-急の「教会ソナタ」は、他の作曲家にも模倣され、数多くの作品が書かれました。18世紀には彼の奏法を学び、伝統を受け継いだイタリアのヴァイオリニストたちがヨーロッパ各地に移住し、演奏スタイルとイタリアの様式を広めていきます。 このアルバムには、そのコレッリと次世代の作曲家モッシ、カルボネッリのソナタが収録されており、魅力的な旋律の中にコレッリの強い影響を窺い知ることができます。ここでソリストを務めるマッキー・ロッジはニューヨークとパリを拠点とするバロック・ヴァイオリン奏者。妙技と即興性が高く評価されています。
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ブレイナー(1957-):
Caressing Your Soul - 心を優しく包む
穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック [ピーター・ブレイナー(ピアノ)]BREINER, P.: Caressing Your Soul - Calm Romantic Piano Music (Breiner)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574256
CD 価格:1,200円(税込)
「ビートルズ・ゴー・バロック」などのユニークなアレンジ作品で知られるピーター・ブレイナー。彼はまた並外れた才能を持つ作曲家であり、またピアニストであることも忘れてはいけません。 このアルバムはブレイナーが2019年から2020年にかけて作曲した一連のピアノ曲を自身で演奏したもの。中にはブレイナーの故郷スロヴァキアへの思いが込められた、2015年作曲の「スロヴァキア舞曲」の一部をピアノ用にアレンジした曲も含まれています(オリジナルの管弦楽版は8.574184に収録)。どれも穏やかでタイトル通り、聴き手の心を優しく包むかのような、穏やかな雰囲気と魅力的な旋律を持つ作品です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ドイツ・レクイエム Op.45 [クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ)/マティアス・ヴィンクラー(バリトン)/ラルフ・オットー(指揮)/マインツ・バッハ合唱団/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]BRAHMS, J.: German Requiem (A) (Gansch, Winckhler, Mainz Bach Choir, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Otto)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574273
CD 価格:1,200円(税込)
ブラームスの名作「ドイツ・レクイエム」。1857年、尊敬するシューマンの死を悼み作曲にとりかかるものの一時中断。その後、彼自身の母の死を契機として1868年にようやく完成されたこの曲には、ラテン語ではなくドイツ語に翻訳された聖書の章句が用いられており、また、ブラームスの意思によりキリストの復活にあたる部分は含まれないというきわめて個人的な思いが込められています。 数多くの名演が存在する作品ですが、このアルバムには、バッハ演奏で評価の高い指揮者ラルフ・オットーがマインツ・バッハ合唱団とザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮した演奏を収録。作品の内面に踏み込んだ真摯な解釈による美しいレクイエムをお聴きいただけます。 随所に現れるフーガの壮麗な響きはバッハを得意とするオットーならでは。ソプラノ独唱のガンシュは清冽な歌声を披露し、バリトンのヴィンクラーの深みのある繊細な声も作品に寄り添っています。
収録作曲家:
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英雄的なホルン [様々な演奏家]
HEROIC HORN - Best Loved Classical Horn Music
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.578177
CD 価格:1,200円(税込)
“動物の角”の意味を持つホルン。楽器としての起源は紀元前6世紀に遡ることができます。 スカンジナビア半島では古くから戦場での信号としてブロンズ製の楽器が用いられていた他、狩猟の場では「コルノ・ダ・カッチャ」と呼ばれる楽器が重用されていました。これは、馬上で後ろの仲間に獲物が出たことを知らせるために、コイル状になった円筒管の先端にベルがつけられたシンプルな楽器。主としてフランスで発展し17~18世紀になるとオーケストラに採用され、バルブの開発により音程が調節可能になるなどの発展を遂げて現在に至ります。 このアルバムではバロック、古典派からロマン派までのさまざまなホルンが活躍する作品が選ばれており、楽器の勇壮で華麗な響きを存分に堪能していただけます。
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トランペットは、その起源が紀元前2000年まで遡ることができるとされる最も古い楽器の1つです。最古のトランペットは金属や動物の角やほら貝から作られ、空気が吹き込まれると、遠くまで伝わる大きな共鳴音を作り出すことができ、ギリシャ・ローマの時代には、サルピンクス (salpinx)と呼ばれる楽器が勝利の合図と敵接近の合図を送るために戦闘中に頻繁に用いられていました。その後、楽器には様々な改良が施されますが、17世紀ころまでは音程を自由に変化させることができず、倍音を生かした旋律を奏でることが精一杯でした。 19世紀初頭、ドイツのブリューメルによってバルブが発明され、さらにフランスのラバイェがピストンを発明、その後ウィーンのヨゼフ・リードルがバルブを改良したロータリー式を発明したことで楽器の性能は飛躍的に発展。そして1839年にペリネが発明した3本ピストンのシステムは、現在ほとんどの金管楽器で使用されるほどの画期的なアイデアです。 このアルバムでは「ナチュラル・トランペット」の時代から近代の作品までを網羅。トランペットの発展に伴う様々な作品を楽しむことができます。
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ショー(1970-):
大包囲戦の心像
ヴェルディアーナ [セルゲイ・スムバチャン(指揮)/ロンドン交響楽団]SHOR, A.: Images from the Great Siege / Verdiana (London Symphony, Smbatyan)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.579061
CD 価格:1,200円(税込)
アレクセイ・ショーの「大包囲戦の心像」は1565年に実際に起きた“マルタ包囲戦”を題材にした壮大な作品です。約200隻の船のオスマン帝国軍によるマルタ島侵攻は、歴史上最も情け容赦ない、血塗られた戦いの一つとして記録に残るもので、約4か月の激しい攻防の末、マルタ騎士団が包囲軍の撃退に成功しています。 ショーは、オスマン帝国軍が侵略を始めるところから、様々な人々の感情を交えながら戦いのクライマックスと最後の勝利の祝砲までを、迫真の表現で描き出していきます。まるで目の前で戦いが起きているかのような迫真の音楽が壮大なオーケストラの響きで展開します。 「ヴェルディアーナ=ヴェルディ風」は、ヴェルディの音楽をサンバ、ボサノヴァ、タンゴのスタイルに変身させた楽しい作品。緊迫感に満ちたヴェルディのドラマが南国の雰囲気に包まれます。
収録作曲家:
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アヴォンダーノ(1714-1782):
歌劇《月の世界》
(1994年 サンカルロ劇場より委嘱された短縮版) [フェルナンド・ギマラインス(テノール)/ルイ・ロドリゲス(バス)/ホアン・ペドロ・カブラル(テノール) 他マルタ・アラウージョ&マルコス・マガリャインス(芸術監督)/オス・ムジコス・ド・テージョ]AVONDANO, P.A.: Mondo della luna (Il) [Opera] (Guimarães, Rodrigues, Cabral, Fernandes, Os Músicos do Tejo, Magalhães)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.660487-88
CD 2枚組 価格:2,400円(税込)
ポルトガル王ジョアン5世の宮廷に召し抱えられていたイタリア人ヴァイオリニスト、ピエトロ・ジョルジョ・アヴォンダーノを父としてリスボンに生まれたペドロ・アントニオ・アヴォンダーノ(1714-1782)。父のあとを追うように1754年に宮廷音楽家となった彼は、時の王で、イタリア・オペラを愛したジョゼ1世のためにバレエの音楽を作曲するように求められました。その翌年、リスボンを襲った大地震のために人々の生活は一変しますが、彼は音楽家たちのギルドを強化し、生活に困った同業者たちを支援するなど大活躍を果たします。 この《月の世界》は残存するアヴォンダーノの唯一のオペラ。当時人気を誇ったゴルドーニの台本によるもので、ガルッピやガスマンをはじめ、後にハイドンも同じ題材でオペラを書いていますが、彼の作品は、軽妙な登場人物たちの描写や、オーケストラの積極的な伴奏など、他の作曲家の作品に比肩しうる仕上がりを誇っています。 なお、この上演では、1990年代に作成された短縮版が用いられました。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年1月号)★-
R.シュトラウス(1864-1949):
舞踊組曲
ディヴェルティメント Op.86 [準・メルクル(指揮)/ニュージーランド交響楽団]STRAUSS, R.: Tanzsuite nach Klavierstücken von François Couperin / Divertimento (after F. Couperin) (New Zealand Symphony, Märkl)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574217
CD国内仕様 日本語解説付き 価格:1,980円(税込)
1919年、ウィーン国立歌劇場の総監督に任命されたリヒャルト・シュトラウス。彼は改装されたばかりのホーフブルク王宮内のレドゥーテンザールのために、新しいバレエ音楽の作曲を始めます。やがて完成したのは、フランス・バロック期の作曲家フランソワ・クープランの鍵盤作品をもとにした8曲からなる「舞踏組曲」でした。作品は1923年2月のカーニヴァルで発表され、シュトラウスならではの贅をこらしたオーケストレーションで大勢の聴衆を魅了しました。また、1941年にはバイエルン歌劇場で上演される「鳴り止んだ祝祭 Verklungene Feste」のため、ディヴェルティメントを新たに作りましたが、その際、舞踏組曲から一部を転用しています。 1910年作曲の「ばらの騎士」が翌年初演され大成功を収めたシュトラウス。その後も数多くの作品を書きましたが、20世紀の潮流である十二音や無調を用いることのなかったこれらの作品は「時代に乗り遅れている」とされてしまい、現在でも正当に評価されているとはいいがたい状況です。このアルバムでは「ばらの騎士」以降に書かれた珍しい彼のバレエ音楽を準・メルクルの素晴らしい指揮で堪能、シュトラウスの飽くなき探求心を探ることができます。 国内仕様盤には、日本におけるリヒャルト・シュトラウス研究の第1人者、広瀬大介氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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大栗裕(1918-1982):
ヴァイオリン協奏曲
大阪俗謡による幻想曲
管弦楽のための神話
大阪のわらべうたによる狂詩曲 [高木和弘/大阪フィル/下野竜也]OHGURI: Violin Concerto / Phantasy on Osaka Folk Tunes / Legend
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.555321
CD 価格:1,980円(税込)
故朝比奈隆が全幅の信頼を寄せた“浪速のバルトーク”現代日本の優れた才能が、必ずしも東京から発信されるとは限りません。大阪フィルのホルン奏者を経て作曲家となった大栗裕は、故朝比奈隆の薫陶を得て、独自のカルチャーを誇る大阪の文化を音楽で描き出しました。言葉の抑揚、濃密な味わいの生活思想、熱狂的な祝祭、バーバリズムに彩られたエネルギー……。それらが作用して生まれた作品は、「大阪発のバルトークまたはハチャトゥリアン」とでも呼びたくなる民族性を有して、聴き手に強く訴えかけてきます。期待の俊英・下野竜也の棒を得て、吹奏楽界ではスター作曲家である彼の音楽を再評価へと導く作品集です。
収録作曲家:
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橋本國彦(1904-1949):
交響曲 第1番
交響組曲「天女と漁夫」 [都響/沼尻竜典]HASHIMOTO: Symphony No. 1 / Symphonic Suite
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.555881
CD日本語解説付き 価格:1,980円(税込)
一度聴いたらクセになる・・・昭和の音楽絵巻物多様化した音楽スタイル、悲しむべき戦争を一端とした日本の動乱。“カオスと化した20世紀”に翻弄されつつも、日本における近代~現代音楽の潮流をリードした橋本國彦。そのあまりに多彩で重要な活動は、第二次世界大戦後になって意識的に封印されていたきらいがあります。第2楽章に沖縄の音階を使ったことで有名な「交響曲第1番」(皇紀2600年奉祝曲)は驚くべきことにこれが初録音。「羽衣伝説」に基づくバレエ音楽「天女と漁夫」は、近代フランス音楽と日本の伝統文化との融合。作品の再評価を促す、沼尻/都響の素晴らしい演奏で。
収録作曲家:
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55の少数民族の歌謡・民謡の録音により、中国の豊かで多様な音楽的遺産を探求する《中国の民俗音楽》シリーズ。 第8集は新疆ウイグル自治区の北西部に住むカザフ族(Kazakh)と西部クズルス・キルギス自治州を中心に生活するキルギス族(Kyrgyz)の民謡です。
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Armenia(アルメニア)、Georgia(ジョージア)、Anatolia(アナトリア、古代の小アジア、現代のアジア・トルコ)の3人のミュージシャンからなるA.G.Aトリオ。 彼らの出身地を含む南コーカサスとアナトリアの地域は、ヨーロッパとアジアをつなぐ戦略的に重要な地点であり、歴史的に国家の興亡や対立など、多くの出会いと別れを目撃してきました。その地域で時代を超えて受け継がれてきたメロディを、バルカン半島・トルコで演奏されるカバル(kaval flute)と中央アジアのドゥドゥク(duduk)という2本の笛にアコーディオンの編成で、シンプルながら愁いを帯びた透明感のあるサウンドにアレンジ。 第一次世界大戦下のオスマン・トルコによるアルメニア人の抑圧を歌う哀歌から平時の賑やかな結婚式の踊りまで、A.G.Aトリオの演奏はヨーロッパや世界中の聴衆を魅了しています。