NAXOS 最新アルバム
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メノッティ(1911-2007):
歌劇《アマールと夜の訪問者》 [アン・デア・ウィーン劇場/石嶋天風/シャミリア・カイザー他/指揮:マグヌス・ロドガール/ウィーン交響楽団/アルノルト・シェーンベルク合唱団他]発売日:2023年12月22日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
クリスマス・イヴの奇蹟 《アマールと夜の訪問者》 ――
アン・デア・ウィーン劇場よりステファン・ヘアハイムの演出で登場!1951年のクリスマス・イヴ(12月24日)に、NBCのテレビ全米ネットワークでライヴ放送されたメノッティの歌劇《アマールと夜の訪問者》は、バレエ『くるみ割り人形』や歌劇《ヘンゼルとグレーテル》とならんで、欧米を中心にクリスマスの子供とその家族のための劇場定番演目となりました。 本作は、2022/23のシーズンにアン・デア・ウィーン劇場の芸術監督に就任したステファン・ヘアハイムの演出により、2022年12月に同劇場で上演されたステージの収録映像です。 主役の健気な少年アマール役にボーイ・ソプラノ石嶋天風(ウィーン少年合唱団団員)、アマールの母役には演劇的な役柄に定評のあるメゾ・ソプラノ、シャミリア・カイザーを起用。ヘアハイムと同郷ノルウェー出身の指揮者マグヌス・ロドガールが、充実した歌唱陣、ダンス・チーム、合唱団、オーケストラを率いて、クリスマス・イヴの心温まる物語をいきいきと織りなしていきます。収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガ―》 [ヨハン・ロイター(バス・バリトン)/アルベルト・ペーゼンドルファー(バス)/クラウス・フロリアン・フォークト(テノール)/ハイディ・ストーバー(ソプラノ) 他/ジョン・フィオーレ(指揮)/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団]発売日:2023年11月24日
Blu-ray 2枚組国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
ベルリン・ドイツ・オペラより
渾身の新制作《マイスタージンガー》登場!ワーグナーのオペラ上演に歴史的な伝統を持ち、1963年ヴィーラント・ワーグナー演出、ロリン・マゼール指揮による《トリスタンとイゾルデ》の日本初演や、《ニーベルングの指環》4部作の通し上演(1987年ゲッツ・フリードリヒ演出)など、日本のワーグナー作品の上演史にも大きな足跡を残すベルリン・ドイツ・オペラが、2021年年末に話題を集めたステファン・ヘアハイム演出の《ニーベルングの指環》全4部作の上演に続き、2022年6月に新制作《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のプレミエ上演を果たしました。 ヨッシ・ヴィーラーらによる演出は、舞台を中世のニュルンベルクの街から現代の音楽学校の構内に移し、ハンス・ザックスを始めとするマイスタージンガーたちは音楽学校の教員、ワルター・フォン・シュトルツィングは校長(ファイト・ポーグナー)の娘(エーファ)を誘惑し、学校の規律を乱す闖入(ちんにゅう)者として描いています。全編を通じてハンス・ザックス、ワルター、エーファ、ベックメッサーを中心に男女の恋愛感情のもつれと、その潜在意識を舞台演技として顕在化させる演出は刺激的。 (曲目・内容欄に続く)収録作曲家:
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コダーイ(1882-1967):
組曲『ハーリ・ヤーノシュ』
夏の夕べ
交響曲 ハ長調 [ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団]KODÁLY, Z.: Háry János Suite / Summer Evening / Symphony in C Major (Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574556
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
民族色豊かなコダーイの名作と、トスカニーニに捧げた晩年の交響曲をカップリング20世紀ハンガリーを代表する作曲家の一人、ゾルターン・コダーイ。彼は祖国の民俗音楽を丹念に収集・研究し、バルトークと共に民謡集の出版を行います。また音楽教育の分野でも活躍、教育用の曲を多数書き、その手法は「コダーイ・メソッド」と呼ばれるほどにハンガリー内外に重要な影響を与えました。彼の管弦楽作品はどれも色彩的でリズミカル。このアルバムの中心となる『ハーリ・ヤーノシュ』は彼の同名の歌劇からの管弦楽組曲で、原作はハンガリーの詩人、ガライ・ヤーノシュ(1812-1853)の叙事詩。元軍人のハーリ・ヤーノシュが酒場で語る波乱万丈の冒険談が描かれています。組曲は歌劇の進行とは関係なく組まれており、第3曲と第5曲では伝統楽器ツィンバロムが使用されているのも特色です。 「夏の夕べ」は作曲家自身が「牧歌」と呼んだ作品で、もともとはハンガリー王立音楽院の卒業作品として書かれたもの。1906年に初演された以降は忘れられてしまったものの、1929年にアルトゥーロ・トスカニーニの勧めにより改訂が行われ、1930年にトスカニーニが指揮するニューヨーク・フィルにより演奏されました。 交響曲はトスカニーニのすすめにより1930年代に構想されましたが、完成したのは1961年のこと。1957年に世を去ったトスカニーニの思い出に捧げられたこの曲は、1961年にフェレンツ・フリッチャイ指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団によって初演されました。急緩急の3楽章構成、演奏時間27分ほどで、ルーセルやストラヴィンスキーを思わせる新古典主義のスタイルによる作品です。明瞭な調性をもとにした晦渋さのない楽想、抒情に満ちた緩徐楽章を生気とユーモアに富んだ両端楽章がはさみ、結尾へ向けての盛り上げ方など、一聴しただけでは1960年代の作品と思えない親しみ易さの中にコダーイ晩年の境地が滲む魅力的な音楽です。 演奏はジョアン・ファレッタが指揮するバッファロー・フィルハーモニー管弦楽団。機動力とパワーを生かした闊達な音楽が紡ぎ出されています。 ※国内仕様盤には、東欧の音楽史と民族音楽学を専門とし、『中東欧音楽の回路』(サントリー学芸賞受賞)等の著書のある伊東信宏氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ドリーブ(1836-1891):
歌劇《ラクメ》 [サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)/フレデリック・アントゥーン(テノール)/ステファヌ・ドゥグー(バリトン)/ラファエル・ピション(指揮)/ピグマリオン(合唱・管弦楽)]発売日:2023年10月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
ドゥヴィエル主演、ピション指揮、ペリー演出の新制作《ラクメ》 ――
初演の地オペラ=コミック座より登場!バレエ『コッペリア』の作曲家として知られるレオ・ドリーブによる歌劇《ラクメ》は、1883年パリのオペラ=コミック座で初演され、当時の楽壇と聴衆の異国趣味を反映した親しみやすい音楽とドラマティックな筋立てで大好評を博しました。以来、この作品は同劇場で現在に至るまで1600回以上の公演を重ね、フランスのオペラ・コミック(セリフ入りのオペラ)の大ヒット作となっています。 本作は、20年以上に亘って斬新な創意工夫によりオペラ演出界に新風を吹き込んで来た鬼才ロラン・ペリーの演出による、オペラ=コミック座の新制作。意表を突く無彩色を基調とした舞台美術を背景に、悲恋の物語が繰り広げられます。 タイトル・ロールは、バロック音楽に始まりベルカント・オペラ、近代作品まで幅広いレパートリーを誇る歌姫サビーヌ・ドゥヴィエル。澄み渡る美声と精確な歌唱技術が、コロラトゥーラの名アリア〈鐘の歌〉や、侍女マリカ(アンブロワジーヌ・ブレ)と共に歌う〈花の二重唱〉などで輝いています。 さらに、娘ラクメの掟破りと、信徒の指導者たる神官としての葛藤に苦しむニーラカンタ役のステファヌ・ドゥグーら充実の歌唱陣を起用。近年、その演奏活動が高い関心を集め、『マタイ受難曲』で2022年度のレコード・アカデミー賞金賞に輝いたラファエル・ピション率いる古楽アンサンブル、ピグマリオンが《ラクメ》の初演地であるオペラ=コミック座で鮮やかな歌唱と演奏を繰り広げています。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第2集〉
交響曲 第96番-第98番 [アダム・フィッシャー(指揮)/デンマーク室内管弦楽団]HAYDN, J.: Late Symphonies, Vol. 2 - Nos. 96-98 (Danish Chamber Orchestra, A. Fischer)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574517
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。
後期交響曲の再録音第2集!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのはハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。第2集となる今回の演奏も、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団との旧全集録音に比べると更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈。まさに見通しのよいすっきりとしたハイドン像が構築されています。 この第2集には、交響曲「奇跡」を含む第96番から第98番の3曲を収録。第96番のニックネーム「奇跡」とは初演時に会場のシャンデリアが落下するも、観客がハイドン見たさのためにステージ近くに集まっていたため、けが人が出なかったというエピソードに由来するもの(しかし近年の研究では、この出来事は102番の初演時だったということが判明しています)。他には第2楽章に弦楽器の特殊奏法である「スル・ポンティチェロ」が用いられた第97番、終楽章にチェンバロが使用されることで知られる第98番を収録。どの曲も小回りの利いたオーケストラの奏者たちの演奏技術も存分に発揮されています。 当盤の3曲とも第3楽章にはメヌエットが置かれており、ここでも第1集と同じく、ティンパニの打撃が良いアクセントとなった、滑らかなリズムと疾走感にあふれた爽やかな音楽が楽しめます。 ※国内仕様盤には「ミヒャエル・ハイドン・プロジェクト」創設者で、古楽から実験音楽のパフォーマーとしても活躍する布施砂丘彦氏の解説が付属します。収録作曲家:
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シュレーカー(1878-1934):
歌劇《宝を探す男》 [ダニエル・ヨハンソン(テノール)/エリザベト・ストリッド(ソプラノ)/トゥオマス・プルシオ(バス・バリトン) 他/マルク・アルブレヒト(指揮)/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団]発売日:2023年09月29日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
ベルリン・ドイツ・オペラよりシュレーカーの代表作《宝を探す男》 ――
稀少な映像作品登場!20世紀初頭にその名を馳せたオペラ作曲家フランツ・シュレーカーの《はるかな響き》、《烙印を押された人々》とならぶ代表作《宝を探す男》が、クリストフ・ロイとマルク・アルブレヒトのコラボレーションにより好評を博したコルンゴルトの《ヘリアーネの奇蹟》に続いて、2022年5月ベルリン・ドイツ・オペラにおいて舞台収録が行われました。 シュレーカーは当時、リヒャルト・シュトラウスと肩を並べる人気作曲家で、この作品が初演された1920年にはベルリン高等音楽院の院長に就任しています。その作風はシュトラウスと同様に後期ロマン派(ポスト・ワーグナー)の流れを汲みつつも、そこに当時の様々な新しい芸術的潮流(印象主義、表現主義、新即物主義、さらにはイタリアのヴェリズモ・オペラまで)を取り入れたユニークなものとして知られています。 本作品でも、先行する2作と同様、作曲家自身による台本に作曲した男女のエロス的な心理を描く爛熟した響きの多用を特徴とし、シュレーカーのオペラを数多く指揮したクレンペラーは「…批評家パウル・ベッカーは(中略)『宝を掘る人(ママ)』の愛の二重唱は『トリスタン』以後の最高のものであると主張した」(白水社刊『クレンペラーとの対話』)と語っています。 この上演ではエリザベト・ストリッドが言い寄る男たちを手玉にとる悪女エルス役を蠱惑的に演じ、ダニエル・ヨハンソンがエルスとの葛藤の末に悔い改めた彼女の罪を赦すエリス役を情熱的な歌唱で応えています。そして、このふたりの主役を中心とした充実した歌唱陣とオーケストラを、オペラのストーリーを可視化するクリストフ・ロイの明快な演出を背景に、マルク・アルブレヒトの俊敏なタクトが精彩豊かにリードしています。収録作曲家:
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
チェロ協奏曲 第1番・第2番
チェロと管弦楽のための幻想曲 [アントニオ・メネセス(チェロ)/イサーク・カラブチェフスキー(指揮)/サンパウロ交響楽団]VILLA-LOBOS, H.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 / Fantasia for Cello and Orchestra (A. Meneses, São Paulo Symphony, Karabtchevsky)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.574531
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 今作はブラジルを代表する作曲家ヴィラ=ロボスのチェロと管弦楽のための作品集。収録曲は、サイレント映画のサウンドトラックを思わせる第1番、セルゲイ・クーセヴィツキーに捧げられた3つの楽章からなる「幻想曲」、最晩年の大作第2番の3作品。幼い頃に父からチェロを学び、生涯を通じてこの楽器に強い愛着を抱いていたというだけあり、どれも素晴らしい仕上がりを誇ります。 ヴィラ=ロボス交響曲全集の名演が印象に残るカラブチェフスキーとサンパウロ交響楽団の名コンビが世界的チェリストのアントニオ・メネセスをソロに迎えた、「チーム・ブラジル」による待望の録音の登場です。 ※国内仕様盤には木許裕介氏(指揮者、日本ヴィラ=ロボス協会会長)による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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愛の死
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/ファジル・サイ(ピアノ)]発売日:2023年09月08日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
トルコの鬼才コンポーザー・ピアニスト、ファズル・サイの新しいアルバムは、彼の長年の友人フリーデマン・アイヒホルンとのデュオ。選ばれた作品はシューマンの晩年のヴァイオリン・ソナタ第1番と、3つのロマンス。そしてシューマンとブラームス、ディートリヒの合作「F.A.E.ソナタ」です。 ヨアヒムに献呈されたこのソナタは、第1楽章をディートリヒが作曲、第2楽章と第4楽章はシューマン、第3楽章のスケルツォはブラームスが作曲しました。のちにシューマンが自身の筆になる部分に手を加え、新たにヴァイオリン・ソナタ第3番として完成させていますが、こちらの「F.A.E.ソナタ」の全曲を耳にすることはあまりありません。ここでのアイヒホルンとサイは緊張感あふれる演奏を披露しています。 そして最後に置かれたワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》からの2曲が圧巻。世界初録音となるこのヴァージョンでは、サイのアレンジの妙が生かされており、ワーグナーのうねるような官能的な響きを存分に堪能できます。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。
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フォーレ(1845-1924)/
エネスク(1881-1955):
ピアノ四重奏曲集 [カタリン・シェルバン(ピアノ)/カン・スヨン(ヴァイオリン)/ロリーナ・エレラ(ヴィオラ)/アンドレイ・イオニーツァ(チェロ)]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
ルーマニアのピアニスト、カタリン・シェルバンを中心に、優れた3人の音楽家たちが集まりフォーレとエネスクのピアノ四重奏曲を演奏した1枚。アルバムのメインはシェルバンの同郷の作曲家、エネスクのピアノ四重奏曲ですが、シェルバンはこの曲にはエネスクの師、フォーレのピアノ四重奏曲を併せることが理想的だと語っています。 1876年頃から構想されたフォーレのピアノ四重奏曲第1番は、当時のフランスでは一般的ではなかったピアノ四重奏の分野の先駆けとなった作品で、ブラームスの影響を感じさせながらも、フォーレならではの流麗な旋律美にあふれています。一方、1909年に作曲されたエネスクのピアノ四重奏曲第1番は、シェルバンが強く魅了されたという、ドイツ後期ロマン派の影響が感じられる作品。大胆な和声と巧みな対位法に支えられています。 どちらの作品もメランコリックな緩徐楽章が特徴で、2人の作曲家のスタイルの違いの中にも親和性が感じられます。
収録作曲家:
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ハーゲン(1961-):
アート・オヴ・ソング [リリック・フェスト(声楽アンサンブル)]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
アメリカの作曲家ダロン・アリック・ハーゲンは、カーティス音楽院でネッド・ローレムに師事したのち、レナード・バーンスタインの勧めによりジュリアード音楽院に進みデイヴィッド・ダイアモンドらから作曲を学びました。これまでにオペラから吹奏楽曲まで500を超える作品を書き、グッゲンハイム賞、ロックフェラー賞、ケネディ・センター・フリードハイム賞などを受賞しています。 この「アート・オヴ・ソング」は、ホイットマンをはじめ、サッフォーからリンカーン、オーソン・ウェルズらの言葉をテキストに用いた歌曲集。南北戦争以来のアメリカ政治の犠牲となった人々に焦点を当てた「夏」、老いや愛、郷愁など人間の内面を見つめた「秋」、加齢とともに失う純真さと、信仰を維持する困難を歌った「冬」、ニューヨーカーの若者たちを描くとともに、時代を超えた歌の役割が描かれた「春」の4部で構成されています。
収録作曲家:
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アウメイダ・プラド(1943-2010):
ヴァイオリンとチェロのための作品集 [エマヌエーレ・バルディーニ(ヴァイオリン)/ハファエル・セザリオ(チェロ)]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
ナクソスがブラジル外務省との提携で進めているブラジル音楽のシリーズの最新作は、アウメイダ・プラドのヴァイオリンとチェロのための作品集。20世紀後半から21世紀初頭にかけてブラジルで活躍したプラドは、小鳥のさえずりから緑豊かな森の音、銀河系の星々、そして民間伝承まであらゆるものにインスピレーションを見出し、様々な編成の作品を書き上げました。 このアルバムの冒頭に収録されている「シャンゴの魔法の本」は以前発売された「オリシャーたちの交響曲」(NYCX-10400国内仕様盤/8.574411輸入盤)と同じ時期に書かれた作品で、アフリカ由来の伝統宗教に登場する神々たちが描かれています。 1999年の「シランダス」は、彼の友人たちに捧げられた、民俗舞踊の要素が強く表れた耳なじみの良い音楽。生き生きとした無伴奏ヴァイオリン・ソナタと抒情的なカプリッチョは、ヴァイオリンの表現力を最大限に引き出すものであり、優れたヴァイオリニストとなった彼の娘コンスタンサのために書かれました。 「四季」はブラジル音楽に取り組む若い音楽家のコンクールの課題曲として作曲されたもので、各楽章では奏者の技術が試されるように工夫されています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲 第2番
バガテル集
ロンド ト短調 [ファイン・アーツ四重奏団/諸岡亮子(ハルモニウム)/ステパン・シモニアン(ピアノ)]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSのドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集、ついに完結1995年にスタートしたNAXOSのドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集、途中で演奏者がプラハ・ヴラフ四重奏団からファイン・アーツ弦楽四重奏団に代わり、作曲家の没後100年目についに完結です。 弦楽四重奏曲第2番は1869年頃に書かれた、演奏時間50分余りの大曲。当時ワーグナーの音楽に魅了されていた若き作曲家による、半音階的な和声と転調が多用された野心的な作品です。後にドヴォルザークはこの譜面を破棄してしまいますが、20世紀になってパート譜の写しが発見され、1932年に初演、1962年にようやく出版されました。民謡の要素は薄く、全体の構成も比較的自由に書かれています。 アルバムの最初に収められた「バガテル」は1878年の作品。2つのヴァイオリン、チェロとハルモニウムという珍しい編成で書かれており、古いボヘミアの民謡からの旋律が効果的に用いられた魅力的な曲集です。 ハルモニウムを演奏している諸岡亮子は、ドイツを拠点に演奏と教育で活躍するオルガン奏者。最後に置かれた「ロンド」は、ドヴォルザークがニューヨークに旅立つためのお別れツアーで演奏された小品。耳なじみよい旋律とチェロの妙技が際立ちます。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
交響曲 ニ短調
ショーソン(1855-1899):
交響曲 変ロ長調 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)/ベルリン放送交響楽団]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
フランクとショーソン、それぞれ唯一の交響曲をフランス出身のジャン=リュック・タンゴーが演奏したアルバム。 ベートーヴェンの影響を受けながらも、当時、革新的な循環形式を用いたフランクの「交響曲ニ短調」、フランクの弟子であり、やはり循環形式を用いつつ、ワーグナーの影響が感じられるショーソンの「交響曲変ロ長調」。タンゴーはベルリン放送交響楽団の力強い響きを生かしながら、各々の作品の素晴らしさを引き出しています。 なお、ショーソンの交響曲については、出版されている総譜には多くの疑問点を持つというタンゴー自身が自筆譜を入念に研究し、細心の注意を払って校訂した版を用いて演奏しているところにも注目です。
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スッペ(1819-1895):
交響的幻想曲
序曲と前奏曲集 [オーラ・ルードナー(指揮)/トーンキュンストラー管弦楽団]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
「ウィンナ・オペレッタの父」スッペの”幻の交響曲”が登場!このアルバムの指揮者オーラ・ルードナーは、ウィーン・フォルクスオーパー管やウィーン響のコンサートマスターを歴任し、ウィンナ・オペレッタを熟知しています。 彼は、スッペに大オーケストラのための「幻の交響曲」があることを知り、ウィーンの博物館・図書館に遺されたスッペの手稿譜を丹念に調査して見つけたのがここに収められた「交響的幻想曲」。当盤が初録音となります。全4楽章、演奏時間30分余りの作品で、ドラムロールで始まる長大な序奏のついた第1楽章、典雅という言葉がぴったりくるアンダンテの第2楽章、スケルツォ風の陽気な第3楽章、対位法的な展開を織り交ぜつつ見事に盛り上げる終楽章と聴きどころ満点。ロマン派交響曲のファンには見逃せない作品です。 冒頭と最後に有名曲を置き、あまり知られていない作品をはさんだ構成も巧みで、ウィーンを拠点とするトーンキュンストラー管弦楽団の美しいサウンドと相まって、スッペの管弦楽作品の醍醐味を味わえるアルバムとなっています。
収録作曲家:
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ストップフォード(1977-):
宗教的合唱曲集 [ジェレミー・サマリー(指揮)/チェルシー聖ルカ教会合唱団 他]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
イギリスのオルガニスト、作曲家フィリップ・ストップフォード。1986年から1990年までウェストミンスター大聖堂の合唱団員を務めたのち、オックスフォード大学に進むとともに、1996年からはキーブル大学のアシスタント・オルガニストを務めるなど、オルガニストとしての経験を積みながら作曲家としても活躍。とりわけ英国国教会の伝統に根差した合唱作品が絶賛されており、これらはイギリスだけでなくアメリカでも広く演奏されています。 このアルバムに収録されているのは全て世界初録音となる作品。ソプラノ独唱を伴う美しく華やかなミサ曲「神はわれらと共に」を中心とした祝祭的な曲が集められています。 1824年に設立された歴史あるチェルシー聖ルカ教会合唱団を、宗教音楽を得意とするジェレミー・サマリーが指揮、全曲を鮮やかにまとめています。
収録作曲家:
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ヴェルディ(1813-1901):
歌劇《エルナーニ》 [フランチェスコ・メーリ/マリア・ホセ・シーリ/ロベルト・フロンターリ/ ヴィタリー・コワリョフ他/ジェイムズ・コンロン(指揮)/フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団]発売日:2024年01月12日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
歌劇《エルナーニ》は、ヴェルディがその素材をフランス・ロマン派演劇の嚆矢とされるヴィクトル・ユゴーの戯曲『エルナニ』に求め、台本をフランチェスコ・マリア・ピアーヴェに依頼した作品。複雑な関係にある登場人物一人ひとりの心の動きを、アリアと重唱によって巧みに表現するという、ヴェルディの音楽的な劇作法の進境が著しい作品として知られています。 エルナーニ役の気品溢れるテノールのフランチェスコ・メーリ、エルヴィーラ役のドラマティックな高揚感が目覚ましいソプラノのマリア・ホセ・シーリ、国王ドン・カルロ役のヴェルディ・バリトンとして名高い、ロベルト・フロンターリ、そしてシルヴァ役の性格俳優的なバスのヴィタリー・コワリョフと、万全の布陣がなされた歌手陣と、名匠ジェイムズ・コンロンが率いるオーケストラと合唱団による演奏で、若きヴェルディの鮮烈なドラマをご堪能ください。
収録作曲家:
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ズガンバーティ(1841-1914):
シンフォニア・フェスティヴァ
ピアノ協奏曲 [マッシミリアーノ・ダメリーニ(ピアノ)/フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)/ローマ交響楽団]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
イタリア人の父とイギリス人の母の下に生まれたジョヴァンニ・ズガンバーティ。トレヴィで初期の音楽教育を受けたあと、1860年にローマに移住。当時ローマに住んでいたフランツ・リストに師事するとともに親交を結び、師から多大な影響を受けました。またワーグナーの音楽にも接したことで、当時ベルカント・オペラが支配していたイタリアの音楽界にドイツ音楽を採り入れ、オーケストラ音楽の普及に力を尽くしたことでも知られています。 このアルバムには、優れたピアニストでもあったズガンヴァーティの技巧がうかがえる華麗な「ピアノ協奏曲」と、短いながらも、ベートーヴェンの第7交響曲を彷彿させる舞踏的な性格を持つ「シンフォニア・フェスティヴァ」の2曲を収録。 既発の交響曲第1番(8.573007)と同じく、フランチェスコ・ラ・ヴェッキアが指揮するローマ交響楽団の演奏です。
収録作曲家:
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ノスコフスキ(1846-1909)/
ジェレンスキ(1837-1921):
ヴァイオリン・ソナタ集 [ロロンス・カヤレイ(ヴァイオリン)/バーナーディーン・ブラハ(ピアノ)]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
19世紀後半、ポーランドの国民楽派として活動した2人の作曲家、ノスコフスキとジェレンスキのヴァイオリン・ソナタ集。 交響曲の作曲家として知られるノスコフスキのイ短調ソナタは、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」とブラームスからの影響を感じさせる雄大な作品。第1楽章冒頭の印象的なユニゾンを幕開けに、ヴァイオリンとピアノが流麗な旋律を奏でます。第2楽章は「クロイツェル・ソナタ」に倣うかのような変奏曲形式で書かれており、第3楽章ではタランテッラ風のリズムが弾む情熱的な音楽が展開します。 ジェレンスキはポーランド民俗音楽を採り入れた歌劇《ヤネク》で知られる作曲家であるとともに、教師としても広く活躍しました。このヴァイオリン・ソナタは1879年頃の円熟期の作品で、活発な表情を持つ第1楽章、マズルカ風のリズムによる第2楽章、ゆったりとした序奏に導かれた情熱的な第3楽章と、伝統的な作風を守りながら雄弁な音楽が展開されています。 演奏はラフやメトネルなどのヴァイオリン・ソナタの録音で知られるスイス出身のロロンス・カヤレイ。1742年製のピエトロ・グァルネリから紡ぎだされる音色が魅力です。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第19番・第25番
(イグナツ・ラハナーによる弦楽四重奏とコントラバス伴奏版) [アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)/ファイン・アーツ四重奏団/リジー・バーンズ(コントラバス)]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
1781年、ウィーンに戻ってからのモーツァルトは、フリーの音楽家として精力的に作曲活動を始めました。1784年の後半に書かれたピアノ協奏曲第19番は、この年に書かれた6曲のピアノ協奏曲の最後を飾るもので、のちの1790年10月にはレオポルト2世の戴冠式を祝して催された演奏会でモーツァルト自身がピアノを演奏したことでも知られます。 第25番は1786年の作品。最も編成の大きな第24番に比べ、クラリネットは加わらないものの、トランペットとティンパニを加えた編成から生まれる華麗なオーケストラと精緻なピアノ・パートが特徴です。 ラハナーの編曲は、ピアノ・パートにはほとんど手を加えず、伴奏部の弦楽四重奏にコントラバスを加えることで豊かな響きが味わえるとともに、管楽器パートの旋律もうまく弦楽器へと移し替えられています。また第25番第1楽章のカデンツァはゴールドスタイン自身によるものです。
収録作曲家:
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ビリー・アルシラ(ギター)
ギター作品集 [ビリー・アルシラ(ギター)/ソムヌック・セーン=アルン(クルーイー)]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
コロンビア生まれ、アメリカ在住のコンポーザー・ギタリスト、ビリー・アルシラのセルフ・ポートレイト的なアルバム。アルシラは40年以上アメリカに住み、現在はカリフォルニアで最も優れたギタリストの一人として活動しています。ここでは、初出版作品の「Just Passing By」から最近作まで、選りすぐった自作を収め、その間に彼が影響を受けた作曲家たちがコロンビアの伝統的舞曲のリズムを用いて書いた作品をちりばめています。 最後に収められた「ナン・マイ Nang Mai」は、森に棲む精霊がフルートを吹く様子を美しい女性になぞらえたノスタルジックな作品で、ここではタイの伝統的な笛クルーイーが共演しています。
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ブラームス(1833-1897):
〈歌曲全集 第4集〉
6つの歌曲 Op.6/8つの歌とロマンス Op.14
5つの詩 Op.19/7つの歌 Op.48
[アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ)/キーラン・カレル(テノール)/ウルリヒ・アイゼンロール(ピアノ)]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSのブラームス歌曲全集シリーズ。第2集と第3集は民謡集でしたが、第4集では20代の頃に書かれた独唱のための歌曲に焦点が当てられています。 ボレロのリズムによる「スペインの歌」を含むOp. 6は20歳頃の作品。Op. 14は彼の恋人となったアガーテ・フォン・シーボルトとの出会いがきっかけで書かれたと言われる歌曲集。どちらの曲集も、当時彼が魅了されていた民謡をベースとした簡素な作風でありながら、ブラームスらしい旋律美があふれています。 「Op. 19のタイトルは「歌(Gesänge、Lieder、Romanzeなど)」ではなく「詩(Gedichte)」とされているのが特徴。どの曲もピアノ・パートにも重要な役割が与えられています。 「7つの歌」Op. 48は約10年の歳月をかけて書かれたもので、スイス民謡からの影響が感じられる「恋しい人のもとへ」や、コラールを思わせる「心変わり」、シューベルトを思わせる長調と短調がめまぐるしく交代する「涙の中の慰め」など聴きどころの多い曲集です。 クリストフ・プレガルディエンに師事したテノール、カレルと、オペラ、コンサートの両面で活躍するソプラノ、ヴンダーリンの演奏で。
収録作曲家:
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
エンジェル・スタニスラフ・ワン
ピアノ・リサイタル
リスト、グラナドス、ベガ、ショスタコーヴィチ [エンジェル・スタニスラフ・ワン(ピアノ)/ブレトン弦楽四重奏団]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
中国系ロシア人でアメリカ在住のピアニスト、エンジェル・スタニスラフ・ワン。彼は2022年に開催された第63回ハエン国際ピアノ・コンクールの優勝者で、このアルバムにはコンクールで演奏した4曲が収録されています。 このコンクールは、スペインの現代作曲家の作品の演奏が必須であり、第63回で新作を提供したのはグラン・カナリア島出身のラウラ・ベガでした。同じくグラン・カナリア島出身の詩人サンティアゴ・ジルの愛と死をモティーフとした詩からインスパイアされたという彼の作品は、決して超絶技巧を要求するのではなく、演奏者に詩人としての役割を求めたもの。8分程度の長さでありながら、起伏に富んだ内容をもっています。 他にはリストのソナタとグラナドス、そしてブレトン弦楽四重奏団との共演によるショスタコーヴィチのピアノ五重奏の演奏を披露しています。
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カタルーニャのチェロ曲集
カサド/グラナドス/カザルス/カサブランカス/モンポウ [ドミトリ・ヤブロンスキー(チェロ)/ライア・マルティン(ピアノ)]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
20世紀前半のカタルーニャ音楽を語るには、名チェロ奏者・作曲家として活躍したパブロ・カザルスを筆頭とするチェロの演奏家や、作曲家たちの存在が欠かせません。このアルバムにはカザルスの作品をはじめ、カザルスの弟子ガスパール・カサドによる「スペイン古典様式によるソナタ」や「愛の言葉」、カザルスより少し前の世代にあたるグラナドスの「ゴイエスカス」や、モンポウの「歌と踊り」の中の曲をカサドがチェロとピアノ用に編曲したもの、また現代の作曲家カサブランカスによるモンポウへのオマージュ作品など、様々な繋がりのある曲を収録。どれも情熱的な音楽です。 演奏は指揮者としてもおなじみドミトリ・ヤブロンスキー。哀愁に満ちた旋律や楽し気な舞曲を朗々と歌い上げています。
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20世紀のピッコロ協奏曲集
バクサ/クレーク/パパンドプロ [フランチェスコ・ヴィオラ(ピッコロ)/サルヴァトーレ・ペルカッチョーロ(指揮)/マンハイム国立劇場管弦楽団]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,600円(税込)
20世紀初頭にはあまり書かれることのなかったピッコロのための協奏曲ですが、現在では多くの作曲家たちがこのジャンルの作品を手掛けています。 このアルバムの演奏者、1987年生まれのフランチェスコ・ヴィオラは、2015年に開催されたセヴェリーノ・ガッゼッローニ国際コンクールのピッコロ部門で優勝し現在マンハイム国立劇場とフィレンツェ五月祭管弦楽団でピッコロを担当しています。 このアルバムではルーマニアのバクサ、スロヴェニアのクレーク、クロアチアのパパンドプロとハンガリーのヒダス、4人の東ヨーロッパの作曲家たちの作品を取り上げています。どの作品もピッコロの妙技が遺憾なく発揮されていますが、とりわけバクサから大きな影響を受けたというヴィオラは、このアルバムを手がかりにバクサの音楽に親しんでほしいとブックレットに記しています。
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カヴァッリ(1602-1676):
歌劇《セルセ》 [ルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー)/エカテリーナ・プロツェンコ(ソプラノ)/ガイア・ペトローネ(メゾ・ソプラノ) 他/フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)/オーケストラ・バロッカ・モード・アンティクオ(古楽器使用)]発売日:2023年12月08日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
興味深い蘇演プロジェクトの数々で話題を集めるヴァッレ・ディトリア音楽祭より、イタリア・バロック・オペラの創始者モンテヴェルディの高弟として、17世紀中盤に絶大な人気を誇ったフランチェスコ・カヴァッリの歌劇《セルセ》、DYNAMICから発売され好評を博した映像のCDが登場です。 《セルセ》といえば、ヘンデルのオペラがその冒頭のアリア〈オンブラ・マイ・フ〉と共によく知られていますが、この台本は作家ニコロ・ミナートが元々はカヴァッリのために書いたもの。作品は1655年ヴェネツィア初演の後1660年パリで再演され、カヴァッリの声価はフランスでも大いに高まりました。 外題役のカルロ・ヴィストーリ、セルセの弟アルサメーネ役のガイア・ペトローネら中堅、若手を中心としたフレッシュな歌手陣による歌唱は、バロック・オペラの名匠、フェデリコ・マリア・サルデッリ率いるオーケストラ・バロッカ・モード・アンティクオの伸びやかな演奏と相まって、この隠れていた名作を見事、現代に蘇らせています。
収録作曲家:
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ポストン(1905-1987):
キャロルとアンセム集 [トム・ウィンペニー(ピアノ/指揮)/セント・オールバンズ大聖堂少女合唱団/レイ・クラークス・オブ・セント・オールバンズ大聖堂(男声合唱) 他]POSTON, E.: Carols and Anthems (St Albans Cathedral Girls Choir, Lay Clerks of St Albans Cathedral, O. Morrell, Winpenny)
発売日:2023年12月01日
NMLアルバム番号:8.574576
CD価格:1,600円(税込)
イギリスの作曲家・ピアニスト、エリザベス・ポストン。ロンドンの王立音楽アカデミーで学び、在学中に作曲したヴァイオリン・ソナタがBBCで放送されるなど、その才能は早い時期から注目されていました。海外留学後、第二次世界大戦中にイギリスに帰国、BBCヨーロッパ・サービスの音楽監督に就任し、ピアニストとして演奏をしながら、数多くのラジオやテレビのための音楽を作曲しました。 彼女自身は、小曲の作曲家であり大作は書きたくないと語っていたといい、このアルバムにはそんな彼女のクリスマスのための小品が収録されています。彼女の時代を超えた親しみやすい魅力を持つ旋律や、民謡への愛、美しい言葉に対する優れた感性を感じることができるでしょう。 オルガニストとしても著名なトム・ウィンペニーが指揮する、セント・オールバンズ大聖堂の合唱団による美しい声の饗宴が楽しめます。
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バレエ『海賊』 マニュエル・ルグリ版
音楽 アドルフ・アダン他 [マリア・ヤコヴレワ/ロバート・ガブドゥーリン/リュドミラ・コノヴァロワ 他/ワレリー・オフシャニコフ(指揮)/ウィーン国立歌劇場管弦楽団]発売日:2023年12月01日
Blu-ray日本語字幕無し価格:3,225円(税込、送料無料)
ウィーン国立バレエ、マニュエル・ルグリ版バレエ『海賊』 ―
DVDとブルーレイの2つのフォーマットで登場!海賊の若き首領コンラッドと美しい娘メドーラの波乱に満ちた恋の物語を描いたクラシック・バレエの名作『海賊』。本作はパリ・オペラ座の名エトワールとしてその名を馳せたマニュエル・ルグリが、ウィーン国立バレエの芸術監督を務めるかたわら、初めて全幕バレエの振付を行った舞台(2016年プレミエ上演)収録です。 ルグリはマウリス・プティパのオリジナル振付を尊重しつつ、主人公の二人コンラッドとメドーラを中心に、一部のキャラクターとシーンの組み替えによりストーリーを明確化。ウィーン国立歌劇場の舞台では、ルグリの薫陶を受けた精鋭揃いのダンサーたちが、繰り出される数々の超絶技巧の踊りを見事にクリアしています。主役二人による洗練されたパ・ド・ドゥ、「華やぎの園」の幻想的な踊りの数々、男性ダンサーによる力強い群舞などスペクタクルなシーンは枚挙にいとまがありません。 このマニュエル・ルグリ版バレエ『海賊』はウィーン国立バレエの来日公演(2018年)でも上演され好評を博しました。 -
ヴァイオリンとピアノのための
リトアニアの音楽集 [シモーナ・ヴェンスロヴァイテ(ヴァイオリン)/ヴェロニカ・コプヨーヴァ(ピアノ)]Violin and Piano Music (Lithuanian) - BANAITIS, K.V. / GRUODIS, J. / JUZELIŪNAS, J. / VAINIŪNAS, S. (Venslovaitė, Kopjova) -
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.551480
CD価格:1,600円(税込)
20世紀のリトアニアで書かれたヴァイオリン・ソナタ4編を収めたアルバム。 かつてリトアニア大公国として繁栄を誇りながら、17世紀後半以降、長期間にわたって国土の分裂と異民族による支配を受けて来たリトアニアでは、民族のアイデンティティの一つとして民族舞踏や民謡が守られてきました。このアルバムでは、モダニズムの洗礼を受けた作曲家たちが民族音楽の素材を消化して書いた四者四様のヴァイオリン・ソナタを収めています。 リトアニア音楽史上初のヴァイオリン・ソナタとされるグルオディスの作品と、リトアニア唯一の印象派とされるバナイティスの作品は、両大戦間のリトアニア第一共和国時代に書かれたもの。悲劇的なトーンを持つヴァイニウナスのソナタと、第2次大戦後のリトアニア音楽の発展に貢献したユゼリューナスのソナタはソ連時代の1970年代の作品。個性的な創作であると同時に時代の空気をも伝えてくれます。
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ドイツの受難曲
17世紀の四旬節と復活祭の時期の音楽集 [マリト・ブルクルーロフス(指揮)/マルガレータ・コンソート(古楽声楽アンサンブル)]Sacred Music (17th Century) (A German Passion - 17th Century Music for the Time of Lent and Easter) (Margaretha Consort, Broekroelofs)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.551484
CD価格:1,600円(税込)
12世紀頃、神聖ローマ帝国の中で皇帝に直接忠誠を誓う帝国自由都市が連合し、14世紀中頃までの最盛期には100以上の都市が加盟していた「ハンザ同盟」。北海・バルト海沿岸と内陸の北ドイツから西はフランドル、東は現在のポーランド・バルト諸国・ロシアにおよぶ地域の商業都市が結成したこの同盟は16世紀に衰退しましたが、ハンザが築いた巨大な富は各地の壮大な大聖堂に反映されました。 この聖堂の空間の豊かな音響を満たすために書かれた創意工夫に溢れた復活祭を中心とする教会音楽を集めた1枚。即興演奏や、様々な作曲家が「キリストは死の絆につかせたまえり」などの元の譜面を翻案し、テキストを強化した作品など多彩な曲が収録されています。 演奏は、2009年設立のオランダを拠点に活動する「マルガレータ・コンソート」。精鋭の奏者たちによる演奏です。
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アメリカの協奏曲と管弦楽組曲集
コープランド/クレストン/ケイ/ピストン [アンナ・マティクス(コールアングレ)/ティモシー・マカリスター(アルト・サクソフォン)/ジョアン・ファレッタ(指揮)/ナショナル・オーケストラ・インスティトゥート・フィルハーモニック]COPLAND, A.: Tender Land Suite (The) / CRESTON, P.: Saxophone Concerto / PISTON, W.: The Incredible Flutist Suite (Mattix, T. McAllister, Falletta)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.559911
CD価格:1,600円(税込)
20世紀半ばのアメリカ音楽の形成に貢献した4人の傑出した作曲家たちの作品を集めたアルバム。 コープランドの「入札地」は高校卒業を間近に控えた少女を巡る、米国中西部の農家の出来事を題材にした歌劇からの組曲。のどかな牧場風景と都会への憧れがコープランドらしい明快な曲調で描かれています。歌劇では合唱が入る「The Promise of Living 生活の約束」もここではオーケストラのみで奏されます。 クレストンの「サクソフォン協奏曲」は、1930年代のアメリカにサクソフォンを広めた奏者セシル・リーソンのために書かれた曲。ジャズ・バンドで活躍することの多かったこの楽器の“本当に美しい音色と可能性”を追求した作品として評価されています。 コールアングレと弦楽オーケストラのための「ピエタ」を作曲したユリシーズ・ケイはローマ賞を受賞した初の黒人作曲家。彼がローマに赴いた際、現在バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に安置されているミケランジェロの有名な同名彫刻にインスピレーションを得た作品とされています。ソリスト、アンナ・マティクスがこの作品を発見し、ファレッタに演奏を持ちかけたというものです。 ピストンの「不思議な笛吹き」は、1938年にアーサー・フィードラーがボストン・ポップス・オーケストラのために依頼した作品。聞く人の悲しみを癒すことができる魔法の音楽家が率いる旅するサーカス団を描いたバレエ音楽です。 ファレッタの巧みな指揮が各作品のすばらしさを際立たせています。
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ハイドン(1732-1809):
〈バリトン三重奏曲集 第2集〉
第6・35・67・71・93・113番 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]HAYDN, J.: Baryton Trios, Hob.XI:6, 35, 67, 71, 93, 113 (Treasures from the Esterháza Palace, Vol. 2) (Valencia Baryton Project)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.574504
CD価格:1,600円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは、ほぼ25年間にわたり、裕福なエステルハージ家の宮廷音楽家として奉職していました。とりわけ彼が宮廷楽長を務めていた時期の当主ニコラウス1世(1714-1790)は音楽に深い理解を示し、ハイドンの活動を奨励したため、ハイドンはそれに応えるべく数多くの作品を生み出し、熱心に演奏したのです。 そのニコラウス1世が好んだのが「バリトン」でした。これは17世紀後半に発案されたヴィオール属の擦弦楽器で、通常6本~7本のガット弦と、前面を板で覆われた9本から24本(12本が多い)の金属弦を持っており、こちらは共鳴弦であると同時に、左手の親指ではじくことが出来るというもの。しかし、弦が多いため調弦も演奏も難しく、19世紀にはほとんど廃れてしまいました。 ハイドンはこの楽器についてほとんど知識がなかったようですが、主君のために楽器を研究し、バリトンとヴィオラ、チェロによる126曲もの三重奏曲をはじめ、二重奏曲や協奏曲を作曲しています。これらの三重奏曲は5巻のシリーズで出版されましたが、楽器の希少性のためか、現在ではほとんど演奏されることがありません。尚、この楽器に最も適した調性はイ長調なので、多くの曲はイ長調で書かれています。 第1集(8.574188)に続くこのアルバムにも6曲のバリトン三重奏曲を収録、マシュー・ベイカーが演奏するのは2004年に制作されたOwen Morse-Brownによる復元楽器で、18世紀の典雅な響きが忠実に再現されています。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
稀少ピアノ作品集
初期のソナタ、無言歌 [クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)]MENDELSSOHN, Felix: Piano Rarities - Early Piano Sonatas, MWV U19 and U23 / Lieder ohne Worte (Songs Without Words) (Christopher Williams)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.574509
CD価格:1,600円(税込)
早熟の天才で「神童」とも呼ばれたメンデルスゾーンは、幼少の頃からピアノ曲や室内楽曲、弦楽のための交響曲など数多くの作品を書きました。しかしそのほとんどは、内輪の演奏会用に作曲されたもので、長い間出版されることはありませんでした。また長じてからは、やはりたくさんの作品を書いたものの、自己批判により生前に出版されなかった作品も多く、これらは最近になってようやく出版され、その正確な作曲年代が判明するようになりました。 このアルバムにはそんなあまり知られていない作品を収録。11歳頃の初期の曲から晩年の作品、稿違いなど珍しい曲を聴くことができます。とりわけ冒頭に置かれた2曲のソナタは、ベートーヴェンの影響も感じさせながら、驚くほどの成熟を示しています。 ピアニスト、クリストファー・ウィリアムズはウェールズ出身、現在カーディフ大学のピアノ講師を務める傍ら、ソリスト、室内楽奏者として活躍、希少作品の紹介にも力を注いでいます。
収録作曲家:
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大作曲家 メンデルスゾーン
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]MENDELSSOHN, Felix: Great Composers in Words and Music
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.578373
CD価格:1,600円(税込)
銀行家のアブラハムを父親に、作曲家ファニーを姉に持つ、裕福な家に生まれたフェリックス・メンデルスゾーンは、幼い頃から才能を発揮、モーツァルトに匹敵すると言われた神童でした。やがて彼は、当時は忘れられていたJ. S. バッハ作品の復興を図るとともに、自身でも幅広いジャンルの作品を書き上げ、ライプツィヒ音楽院を設立するなど当時の音楽界に多大な貢献を果たします。 20世紀の中頃までは、彼の音楽は、その優雅さや上品な魅力、バランスの良さが際立つためか「大胆さを放棄したサロン風の作品」とされがちでしたが、近年は研究と再評価が進んでいます。この伝記ではあまり耳にすることのない作品も紹介しながら、メンデルスゾーンの波乱に富んだ生涯をつぶさに描き出しています。
収録作曲家:
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グレイアム(1958-):
フォース・オヴ・ネイチャー他
ブラスバンド作品集 [レックス・リチャードソン(トランペット/フリューゲルホルン)/デイヴィッド・チャイルズ(ユーフォニアム)/ニコラス・チャイルズ(指揮)/ブラック・ダイク・バンド]GRAHAM, P.: Brass Band Music - Force of Nature / Triquetra / Master of Suspense / Hymn for Bram (R. Richardson, Black Dyke Band, D. and N. Childs)
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:8.574563
CD価格:1,600円(税込)
アメリカ吹奏楽指導者協会により、年に1回優れた吹奏楽曲の作曲家に与えられるオストウォルド賞(Ostwald Band Composition Award)を2002年に受賞したピーター・グレイアム。彼は同世代を代表するブラスバンド曲の作曲家の一人であり、これまでにも数多くの作品を発表。2018年、NAXOSから発売した「メトロポリス1927」(8.573968)はニコラス・チャイルズが指揮するブラック・ダイク・バンドの名演も相俟って高い評価を受けました。 このアルバムでは再びブラック・ダイク・バンドが演奏、ヒッチコックの映画からインスパイアされたトランペット協奏曲(第2楽章はフリューゲルホルン持ち替え)「マスター・オヴ・サスペンス」や、アーネスト・ヘミングウェイの人生を辿ったユーフォニアム協奏曲「フォース・オヴ・ネイチャー」など5曲の世界初録音を含む作品が収録されています。
収録作曲家:
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バラード(1931-2007):
4つの月
悪魔の遊歩道
アボリジニ幻想曲 第3番「ココペリ」
「インディアンの生活」からの情景 [ジョン・ジーター(指揮)/フォート・スミス交響楽団]BALLARD, L.W.: Four Moons (The) / Devil's Promenade / Fantasy Aborigine No. 3 / Scenes from Indian Life (Fort Smith Symphony, John Jeter)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.559923
CD価格:1,600円(税込)
ルイス・ウェイン・バラードは最初の北米先住民族の音楽家の一人であり、居住区のクアポー語で「ホンガノゼ=鷲とともに立つ」を意味する別名でも知られています。彼はタルサ大学で音楽を学び、卒業後はニューメキシコ州サンタフェのアメリカン・インディアン・アート研究所(IAIA)で働きました。当時この地域の若い学生たちは自分たちの部族の歌を知らなかったため、バラードは先住民たちの歌を集め、これらについて講義したり教えたりしています。北米の民俗音楽や舞曲、そして神話から影響を受けた彼の作品は12音を採り入れながらも、調性的であり、ユニークな打楽器の用い方でも異彩を放ちます。 このアルバムには4作品を収録。クアポー族の舞曲と楽器を用いた「悪魔の散歩道」、6つの「アボリジニ幻想曲」から音楽の神の名を持つ第3番「ココペリ」、オクラホマ州創立60周年を記念して作曲されたバラードの3番目のバレエ音楽「4つの月」、2つの部族の会話を風刺的に扱った「インディアンの生活」からの情景。どれもリズミカルな要素を持つ親しみやすい音楽です。
収録作曲家:
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ウォルトン(1902-1983):
チェロ協奏曲(A. セロヴァによるヴィオラと管弦楽編)
モリネッリ(1963-):
ウォルトン夫人の庭 [アンナ・セローヴァ(ヴィオラ)/ロベルト・モリネッリ(指揮)/ボルツァーノ=トレント・ハイドン管弦楽団 他]WALTON, W.: Cello Concerto (arr. A. Serova for viola) / MOLINELLI, R.: Lady Walton's Garden (Serova, Haydn Orchestra of Bolzano and Trento, Molinelli)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.573990
CD価格:1,600円(税込)
20世紀イギリスを代表する作曲家の一人、ウィリアム・ウォルトン。1922年に「ファサード」で成功を収めて以降、管弦楽曲や合唱曲、映画音楽など多数の作品を書き上げましたが、1948年に妻スサーナ・ジルと共に風光明媚なイタリアのイスキア島に移住。この美しい地で書き上げたのがチェロ協奏曲です。 当時ウォルトンは名チェリスト、グレゴール・ピアティゴルスキーと連絡を取り合っており、この曲は彼からの依頼で、曲を仕上げるためにも様々な提案やアドヴァイスを受けています。ウォルトン自身も、彼の3曲の弦楽のための協奏曲の中のベストと考えていたほどでした。当盤ではヴィオラ奏者セロヴァがヴィオラのために編曲した版をお聴きいただけます。 また現代作曲家モリネッリは、スサーナの祖国アルゼンチンと、彼女が作った美しい庭「ラ・モルテッラ」に敬意を表し、2曲の協奏的作品と、ヴィオラ、ケーナ、マンドリンのための「ミッシング・E」を作曲。スサーナの思い出に捧げています。 アンナ・セロヴァはサンクトベテルブルク音楽院で学び、イタリアで室内楽演奏を中心に活躍するヴィオラ奏者。
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クリーゲル(1928-2022):
〈管弦楽作品集〉
カンティクム・ナトゥラーレ他 [ニール・トムソン(指揮)/ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団]KRIEGER, E.: Orchestral Works - Canticum Naturale / Ludus Symphonicus (F. Fernandes, São Paulo Symphony Choir, Goiás Philharmonic, Neil Thomson)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.574408
CD価格:1,600円(税込)
エジノ・クリーゲルは幼いころからヴァイオリンの才能を発揮。リオデジャネイロでブラジル作曲界の指導的な存在であったケルロイターに作曲を学んだ後、コープランドの招きで渡米してタングルウッドやジュリアードなどで学びました。一旦帰国した後、英国王立音楽院でバークリーに師事。帰国後は作曲を続ける傍ら、放送局付きのオーケストラの指揮者及び音楽番組のディレクターとして欧米の最新の動向を紹介するなどしてブラジル音楽界に影響を与えました。その作風はセリー主義、新古典主義を経て、伝統と前衛の融合が図られており、作曲年代によってさまざまな表現が楽しめます。 アルバムには6作品が収録されていますが、その中でも「カンティクム・ナトゥラーレ」は広大なアマゾンを音で描いたクリーゲルの代表作の一つです。 世界初録音となる「ファンファーレとシークエンス」は合唱を伴う5分程度の小品。3つのトランペットと4つのホルンが呼び交わす中で奏されます。「Variações Elementares=諸要素の変奏曲」は短い旋律がモティーフとして用いられた10の変奏からなる作品。17世紀のポリフォニーも駆使しながら発展していく音楽です。また「ノバ・フリブルゴの3つの映像」はリオデジャネイロ州の山岳地帯ノバ・フリブルゴ市からの委嘱作。弦楽オーケストラとチェンバロのために書かれており、弦の特殊奏法など楽器テクニックを要する作品です。 ブラジル音楽シリーズでおなじみのニール・トムソンが指揮するゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。
収録作曲家:
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Venite, Gaudete!
クリスマスの合唱作品集 [デイヴィッド・ダネット(オルガン)/デイヴィッド・ヒル(指揮)/アイコン(合唱)]Choral Music (Christmas) - NILES, J.J. / JOUBERT, J. / KIRKPATRICK, W.J. / HOLST, G. (Venite, Gaudete: Music for the Christmas Season) (Ikon, D. Hill)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.574575
CD価格:1,600円(税込)
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ブラームス(1833-1897):
オルガン作品全集
11のコラール前奏曲、前奏曲とフーガ [コンスタンティン・ヴォロストノフ(オルガン)]BRAHMS, J.: Organ Works (Complete) (Volostnov)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.579147
CD価格:1,600円(税込)
重厚壮大な管弦楽作品に対して、ブラームスのオルガン曲は自身の感情を吐露するために書かれています。 1850年代の作品は、彼がJ.S.バッハに魅せられていた頃のもので、敬愛するクララ・シューマンの勧めによって書かれました。どれもバッハの影響が感じられる見事な作品です。 そして最晩年の1896年、彼は再びバッハに立ち返り、「11のコラール前奏曲」を書き上げました。苦しみと死を主題としたこの曲集は、晩年のブラームスにおける死生観と諦観、クララへの仄かな思いが込められた、心に染み入るような美しさを有しています。 アルバムには第5番と第10番の別ヴァージョンの演奏を収録。音色が違う第5番も興味深いですが、とりわけ第10番では曲の終わりが短調か長調かでがらりと印象が変わります。 1979年生まれ、モスクワ国立チャイコフスキー音楽院で学んだコンスタンティン・ヴォロストノフの演奏で。
収録作曲家:
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リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
歌劇《クリスマス・イヴ》 [ゲオルギー・ヴァシリエフ(テノール)/ユリア・ムジチェンコ(ソプラノ)/エンケレイダ・シュコーザ(メゾ・ソプラノ) 他/セバスティアン・ヴァイグレ(指揮)/フランクフルト歌劇場管弦楽団]発売日:2023年11月10日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
コサックの娘オクサーナは、自分が一番美しいと思い、愛の告白をしてきたヴァクーラに「女帝の靴が欲しい」と無理難題を吹っ掛けます。一方ヴァクーラの母ソローハは魔女で、悪魔と愛し合っています。その悪魔を捕まえたヴァクーラは、「女帝の靴」を手に入れるために十字架の力で悪魔を手下にして・・・ 作家ニコライ・ゴーゴリが1832年に出版した創作民話集『ディカーニカ近郷夜話』の中の1編『クリスマス・イヴ』を原作に、リムスキー=コルサコフが独創的な和声法によるオーケストレーションを駆使して作曲。その音楽は初演当時から高く評価されたものの、舞台演出の難しさから上演される機会が少なかった作品です。こちらは先行する同キャストによる映像の音声をCDに収録したものです。 歌唱陣では主役ヴァクーラに、美声テノールのゲオルギー・ヴァシリエフ、オクサーナ役に表情豊かな新鋭ソプラノのユリア・ムジチェンコ、ソローハ役にベテラン、エンケレイダ・シュコーザ、悪魔役にアンドレイ・ポポフらを配し、日本でもおなじみの名指揮者セバスティアン・ヴァイグレ率いるフランクフルト歌劇場の合唱団、オーケストラが、リムスキー=コルサコフの豊潤な音楽を鮮やかに奏でます。
収録作曲家:
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ガーニー(1890-1937):
ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ 第1番・第3番
ピアノ・ソナタ 第2番 - 第2楽章 アダージョ ほか [ジョージ・ローリー(ピアノ)]GURNEY, I.: Piano Sonatas Nos. 1 and 3 / Piano Sonata No. 2: II. Adagio / 5 Preludes (George Rowley)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574479
CD価格:1,600円(税込)
英国歌曲に関心のある人には「5つのエリザベス朝歌曲」の作曲家として知られるアイヴァー・ガーニーのピアノ曲を集めた珍しい1枚。ガーニーは少年時代から音楽の才能を発揮し、グロスター大聖堂の聖歌隊員を務めながらオルガンを学び、王立音楽大学に入学してスタンフォードから作曲を学びました。第1次世界大戦で従軍中に負傷し、その後遺症に悩みつつ47歳でこの世を去りました。現在では作曲家としてのみならず、詩人としても非常に高く評価されています。 ここで聴けるピアノ曲はガーニー20代の作品で、第1次世界大戦をはさんで書かれたもの。シューマンや初期のスクリャービンを思わせる抒情的な「5つの前奏曲」で始まり、しっとりとした雰囲気を持つピアノ・ソナタ第1番、ブラームス風の内省的なソナタ第3番と続き、静かで抒情的な「秋」がアンコールのように置かれています。最後には、3楽章の作品として構想されながら作曲に難渋したソナタ第2番から、唯一完成された第2楽章で静かにプログラムを終えます。 演奏するジョージ・ローリーは王立バーミンガム音楽院でマーク・ベッビントンに師事し、数多くのコンクールに入賞。現在チェルトナムレディースカレッジのピアノ科で教えるベテラン奏者です。
収録作曲家:
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マルシュナー(1795-1861):
〈序曲と舞台音楽集 第2集〉
劇音楽『ホンブルクの公子』より
劇的カンタータ『東方からの響き』
歌劇《皇帝アドルフ・フォン・ナッサウ》
歌劇《アウスティン》 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/フラデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー]MARSCHNER, H.A.: Overtures and Stage Music, Vol. 2 (Hradec Králové Philharmonic, D. Salvi)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574482
CD価格:1,600円(税込)
ウェーバーとワーグナーを繋ぐドイツ・オペラの作曲家の一人マルシュナーの舞台音楽を発掘するシリーズ、第2集。こんにちでは舞台上演に出会うことはめったにない彼の作品、ロマンティックな旋律と華麗なオーケストレーションで彩られた管弦楽曲だけでも楽しめます。 ここでは初期と円熟期の作品から序曲、間奏曲、行進曲、バッロ(舞曲)を収録。この分野の第一人者サルヴィがチェコの古都フラデツ・クラーロヴェーのオーケストラを指揮してお届けします。
収録作曲家:
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ペロージ(1872-1956):
ピアノ五重奏曲 第3番・第4番
弦楽三重奏曲集 [マッテオ・ベヴィラクア(ピアノ)/ローマ・トレ・オーケストラ・アンサンブル]PEROSI, L.: Piano Quintets Nos. 3-4 / String Trios (Roma Tre Orchestra Ensemble, Bevilacqua)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574484
CD価格:1,600円(税込)
プッチーニも脱帽したペロージの豊かなメロディに浸るシリーズ第2作。 ペロージはピエモンテ州トルトーナに生まれミラノの音楽院で学び、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長を務め、オラトリオなどの宗教的な声楽作品で国際的な名声を得ました。そんなペロージ、1920年代には一時的に精神疾患を患い休職せざるを得ませんでしたが、回復後は職務に復帰するとともに作曲活動も再開しました。このアルバムの後半に収録された番号なしの弦楽三重奏曲は、復帰した時期に書かれた10曲の中の6曲で、どれも断片的であるものの、自身の作曲技法の更なる向上を目指すための対位法の研究や、ハーモニーの工夫が反映されています。 2曲のピアノ五重奏曲は1931年作曲。当時もまた重病を患いながらも旺盛な創作意欲に掻き立てられていたペロージの豊かなアイデアが感じられる充実した作品です。第1番の番号が振られた弦楽三重奏曲は、急-緩-急の伝統的な書法で書かれており、合唱作品を得意としたペロージらしい歌心に溢れた作品です。 演奏は2005年に設立されたローマ・トレ・オーケストラのメンバーによるアンサンブル。ローマとラツィオで生まれた最初の大学オーケストラで、若い世代に素晴らしい音楽を広めることを目的として活動しています。 ヴァイオリンの河崎日向子さんはローマ在住。いくつものアンサンブルに参加し活躍しています。
収録作曲家:
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ペンデレツキ(1933-2020):
交響曲 第6番 「中国の歌」
トランペット・コンチェルティーノ [ダヴィド・ゲリエ(トランペット)/アレクサンドラ・クルス(ヴァイオリン)/ヤロスラフ・ブレンク(バス・バリトン)/チェ・ハヨン(チェロ)/シン・シャオリン(二胡)/アントニ・ヴィト(指揮)/ノールショピング交響楽団]PENDERECKI, K.:Symphony No. 6, "Chinese Songs" / Trumpet Concertino / Concerto doppio (Brek, Hsiao Ling Hsin, Guerrier, Kuls, Hayoung Choi, A. Wit)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574050
CD価格:1,600円(税込)
ペンデレツキの交響曲第6番は、バス・バリトンと小オーケストラのための作品。ハンス・ベトゲがドイツ語に翻案した「中国の詩」を用いた8楽章で構成されており、要所要所に二胡のソロが挿入されています。第6番と附番されていますが、長い間スケッチのみが知られていたものを、第8交響曲『はかなさの歌』を完成させた後の2008年再度とりあげ、およそ9年の歳月をかけて完成させた、実質ペンデレツキ“最後の交響曲”となります。ベトゲの詩から想起するのはマーラーの「大地の歌」ですが、この交響曲はまさにマーラー風の響きを持つ後期ロマン派の作風に倣ったもの。哀愁を帯びた旋律が耳に残ります。 2012年のヴァイオリンとヴィオラのための二重協奏曲(この演奏はチェロとヴァイオリン)と2015年のトランペット協奏曲は新古典派風の活発な作品。トランペット協奏曲でソロを吹くダヴィド・ゲリエは2003年ミュンヘン国際コンクール・トランペット部門で1位受賞。2004~2009年フランス国立管弦楽団、2009~2010年ルクセンブルク・フィルのソロ・ホルン奏者を務めたトランペットとホルン二刀流の名手。ここでは超絶技巧を駆使した素晴らしいトランペットを披露しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノのための舞曲集 [ディディエ・カストル=ジャコマン(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Waltzes and Écossaises (Castell-Jacomin)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574165
CD価格:1,600円(税込)
生粋のウィーンっ子だったシューベルト。社交界の付き合いとして、ウィーンにオープンした数多くのサロンや、彼の仲間たちの集い「シューベルティアーデ」のために多くの舞曲を作曲しました。これらは大評判となり、若きシューベルトは楽譜の出版と販売の機会を得ることができました。どれも小さいながら、ウィットに富んだメロディとハーモニーを持ち、時にはスイスのヨーデルの模倣さえも聴かれる、湧き上がるような自然な楽想に満ちています。 また『12のエコセーズ』 D 299はリンツに住み、彼と生涯にわたる友情を結んだヨーゼフ・フォン・シュパウンの妹マリーに献呈されており、ウィーン市以外で演奏されたシューベルトの初めての曲とされています。自筆譜は一部のみが現存するだけですが、ここでは、初版と筆写譜に基づいた1982年のヘンレ版を用いて演奏しています。
収録作曲家:
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アルメニアの輝き
20世紀アルメニアのヴァイオリンとピアノのための作品集 [ニコライ・マドヤン(ヴァイオリン)/アルミネ・グリゴリアン(ピアノ)]Violin and Piano Works (20th Century Armenian) - ARUTIUNIAN, A. / KOMITAS / KHACHATURIAN, A.I. (Armenian Brilliance) (N. Madoyan, A. Grigoryan)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574535
CD価格:1,600円(税込)
小品ながらも芸術性に富んだ曲を集めた、ヴァイオリンとピアノのための「アルメニア作品集」。アルバムの前半におかれた5作品はアルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者であり、アルメニア近代音楽の擁護者として知られるコミタスの作品。どの曲にも抒情的な雰囲気がありますが、なかでも「鶴」はアルメニアの賛歌の象徴として強い存在感を放ちます。 他にはハチャトゥリアンの『ガイーヌ』、『スパルタクス』からの音楽や、彼の作品番号1となった「舞曲 変ロ長調」、トビリシとモスクワのアルメニア文化施設で作曲を学び、アルメニアの伝承音楽の研究に力を尽くしたアブラミャンの色彩感に満ちた「スケルツォ」、現代アルメニアの音楽発展に多大なる貢献を果たし、1963年には芸術功労者(名誉芸術家)に認定されたバグダサリアンの美しい「夜想曲」など、アルメニアの優れた作曲家たちの作品を紹介。アジアの民謡にも通じる懐かしい旋律が聴き手のノスタルジックな感情を呼び起こします。
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クリスマスの朝に
フィンジ/ラター/ハウエルズ/ピーコック:
クリスマス合唱曲集 [ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)/ジョセリン・サマービル(ソプラノ)/エリザベス・リム(ソプラノ)/マーティン・フォード(ピアノ・オルガン)/ジェレミー・バックハウス(指揮)/ヴァサーリ・シンガーズ]Choral Music (Christmas) - FINZI, G. / RUTTER, J. / HOWELLS, H. / PEACOCK, A. (Music on Christmas Morning) (Vasari Singers, M. Ford, Backhouse)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574542
CD価格:1,600円(税込)
2012年に発売された「冬の光」(8.573030)に続くヴァサーリ・シンガーズのクリスマス・アルバム。穏やかで伝統的なキャロルから熱烈な祈りの時まで、特別な音楽体験をする時期にふさわしい1枚です。 フィンジの「地には平和を」やラターの「クリスマスの子守歌」などよく知られる作品をはじめ、多くの人々に歌われる「ディンドン空高く」などの伝承曲、ヴァサーリ・シンガーズ結成40周年を記念して2022年に委嘱されたヘレナ・ペイシュによる「クリスマスの朝に」など様々な作品が均整のとれた美しいハーモニーで歌われています。 楽しいメロディが次々と現れる「ア・メリー・リトル・クリスマス」も聴きどころです。
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リュリ(1632-1687):
歌劇《アシスとガラテア》 [ジャン=フランソワ・ロンバール(テノール)/エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)/ヴァレーリア・ラ・グロッタ(ソプラノ) 他/フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団]LULLY, J.-B.: Acis et Galatée [Opera] (J.-F. Lombard, E. Harsányi, L. De Donato, Fiorentino Maggio Musicale Chorus and Orchestra, Sardelli)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.660529-30
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
フランス・バロックの作曲家、ジャン=バティスト・リュリが不慮の事故による病で他界する前年、1686年に貴族の祝宴のために作曲し、作曲家最後の完成したオペラとなった牧歌劇《アシスとガラテア》。ルイ14世の王太子ルイ・ド・フランスがアネット城を訪問した際、彼をもてなすために書かれた作品で、フランス風序曲で荘重に始まり、数々の歌唱とバレ(舞踊)が繰り広げられ、華々しいパッサカリアで締めくくられるというリュリならではの秀作です。 ガラテア役にはエレナ・ハルシャーニ、アシス役にはジャン=フランソワ・ロンバールと優れた若手歌手を起用、フィレンツェ五月音楽祭オーケストラがピリオド楽器に持ち替え、活気と古雅な味わいに満ちた演奏を繰り広げます。
収録作曲家:
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ハービソン(1938-):
ピアノ作品集 [ジン・セヒ(ピアノ)]HARBISON, J.: Piano Works - Nocturne / Gatsby Etudes / 4 More Occasional Pieces / Leonard Stein Anagrams / Piano Sonata No. 1 (Se-Hee Jin)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.559918
CD価格:1,600円(税込)
1987年にピューリッツァー賞を受賞した作曲家ジョン・ハービソン。オペラや合唱作品を含む300作以上を発表、その中にはジェームズ・レヴァインのメトロポリタン歌劇場音楽監督就任25周年を記念しての委嘱作《The Great Gatsby 華麗なるギャツビー》が含まれるなど、アメリカの主要な音楽機関から多くの委嘱を受けています。 このアルバムには世界初録音を含む、1980年代から現在までのピアノ曲を収録。瞑想的な「夜想曲」、前述の《華麗なるギャツビー》から素材を転用した技巧的な「ギャツビー・エチュード」、彼に関連する人々のために書かれた「4つのモア・オケージョナル・ピース」、南カリフォルニア大学の「アーノルド・ショーンバーグ研究所」の音楽監督を務め2004年にこの世を去ったレナード・ステインの遺稿を元にした「レナード・ステイン・アナグラムス」。そして名ピアニスト、アーシュラ・オッペンス、ロバート・シャノン、アダン・フェインバーグのために書かれた「ピアノ・ソナタ第1番」を聴くことができます。 ピアノを演奏するジン・セヒはタングルウッドでハービソンに会って以来、彼の作品に魅せられ、その作品を探求しています。
収録作曲家:
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バージェス(1917-1993):
ギター四重奏曲全集 [メーラ・ギター四重奏団]BURGESS, A.: Guitar Quartets (Complete) (Mēla Guitar Quartet)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.574423
CD価格:1,600円(税込)
作曲家としてよりも小説家として知られるアンソニー・バージェス。彼は東南アジア、アメリカ合衆国、中央ヨーロッパなどの様々な場所で暮らすことで培った広範な知識を、その作品に活かしました。 1986年、モンテカルロに住んでいた彼はこの地で活躍していた「Aighetta Guitar Quartet アイゲッタ・ギター四重奏団(1979年結成)」と出会い、彼らのために数多くのオリジナル作品と編曲作品を書き上げています。 アイゲッタ・ギター四重奏団はバージェスとのコラボレーションを通じて高い名声を獲得、国際的な音楽祭に出演し、多くの賞を獲得しました。このアルバムに収録された作品も、全てアイゲッタ・ギター四重奏団のために書かれたもので、ラヴェルへのオマージュが織り込まれた第1番を含む、3曲のバージェスのオリジナル四重奏曲のほか、ホルストとウェーバー作品の編曲とアイルランドの旋律まで、ギターの音色を存分に生かした作品を楽しめます。
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サッキーニ(1730-1786):
オラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』 [ソ・イェリ 徐藝俐(ソプラノ)/ケテヴァン・チュンティシュヴィリ(ソプラノ)/ファストマルクス・シェーファー(テノール)/インガンノダニエル・オチョア(バス)/フランツ・ハウク(チェンバロ&指揮)/コンチェルト・デ・バッスス(古楽アンサンブル)]発売日:2023年09月22日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
フィレンツェに生まれ、ナポリ音楽院の前身の1つにあたるサントノフリオ・ア・ポルタ・カプアーナ音楽院で音楽教育を受けたアントニオ・サッキーニ。当時隆盛を極めた“ナポリ楽派”の一員としてオペラを書き上げた後、ロンドンを経てパリへ移住。この地で生涯を終えました。 このオラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』は、16世紀に実在した聖者の物語。オラトリオですが、レチタティーヴォとアリアが交互に歌われるナポリ楽派の他のオペラと同じ形式で書かれており、若きフィリッポ・ネリ(ソプラノが歌う)が将来の生き方について悩んだ末、全ての財を投げ打ち、取り巻く欺瞞と精神的試練を乗り越えながら、神への祈りと美徳の道を求める姿がドラマティックに描かれます。1765年の四旬節に初演されたこのオラトリオは大成功を収め、翌年も再演されました。 聖フィリッポ役を歌うのは韓国のソプラノ歌手ソ・イェリ(徐藝俐)。華やかで技巧的なアリアを見事にこなし、マルクス・シェーファーら他の歌手の歌唱も万全。ジモン・マイールの数々のオペラ録音で知られるフランツ・ハウクが指揮するコンチェルト・デ・バッススも素晴らしい演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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大作曲家 ムソルグスキー
朗読と音楽で綴る生涯 [デイヴィニア・キャディ作/ニコラス・ブルトン(朗読)]MUSSORGSKY, M.P.: Great Composers in Words and Music
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.578365
CD価格:1,600円(税込)
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グラウ(1919-2006):
協奏曲集
ユステ協奏曲/二重コンチェルティーノ
クラリネット協奏曲/グニードの花へ [ヤナ・ヤルコフスカー(フルート)/ジモン・ライトマイアー(クラリネット)/ファビオ・バネガス(ピアノ) 他/フランシスコ・ヴァレラ(指揮)/アニマ・ムジカ室内管弦楽団]GRAU, E.: Concertos for Soloists and String Orchestra (Jarkovská, Reitmaier, Valderrama, Fons, Banegas, Anima Musicæ Chamber Orchestra, Varela)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.579107
CD価格:1,600円(税込)
バルセロナに生まれ、8歳の時に家族とともにアルゼンチンに移住した作曲家エドゥアルド・グラウ。彼はこの地で晩年を過ごしていたファリャに作曲を師事、同じくブエノスアイレスに亡命していた音楽学者ハイメ・パヒサからオーケストレーションを学びました。グラウは200曲以上の多彩な作品を遺しましたが、そのどれからもスペイン風の要素が感じれらます。 このアルバムに収録されているのは4つの協奏的作品で、スペインのユステ修道院から感銘を受け書かれた、抒情的で神秘的な雰囲気を持つ「ユステ協奏曲」、ヴィオラとピアノが活躍する「二重コンチェルティーノ」、アルゼンチンの陽気な民族舞踊「チャカレーラ」を素材に使用した「クラリネット協奏曲」、スペイン・ルネサンス期を代表する詩人の一人ガルシラソ・デ・ラ・ベガの詩からインスピレーションを受けた「グニードの花へ」を聴くことができます。
収録作曲家:
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ラフ(1822-1882):
交響曲 第5番 「レノーレ」 [ウルス・シュナイダー(指揮)/スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団]RAFF, J.: Symphony No. 5, "Lenore" / Ein feste Burg ist unser Gott (Slovak State Philharmonic, Košice, U. Schneider)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.555541
CD価格:1,600円(税込)
ヨアヒム・ラフが書いた10曲以上の交響曲の中で、最も人気を博したのが1872年に作曲された交響曲第5番。「レノーレ」の副題を持つこの作品は、ゴットフリート・アウグスト・ビュルガーが三十年戦争を題材にして書いたバラード『レノーレ』に基づいたもので、戦争によって引き裂かれた恋人たちの悲劇が音楽で描かれています。ワーグナーを思わせる愛の情景描写や勇壮な行進曲、全てを締めくくる長大な終楽章など聴きどころの多い作品です。 末尾に収録された序曲「われらが神は堅き砦」は1865年の作品。ハンス・フォン・ビューローに捧げられており、こちらも三十年戦争に関連しています。ゆったりとした序奏に導かれ、有名なルターの賛美歌が木管楽器で奏されます。そして旋律は次々と展開し、最後は高らかに勝利が歌われます。
収録作曲家:
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チハラ(1938-):
ピアノ作品全集 [クィン・グエン(ピアノ)/相沢 吏江子(ピアノ)/ロンドン交響楽団/スティーヴン・バーロウ(指揮)]CHIHARA, P.: Piano Works (Complete) - Concerto-Fantasy / Bagatelles / 4 Reveries / Ami (Quynh Nguyen, Rieko Aizawa, London Symphony, S. Barlow)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.559894
CD価格:1,600円(税込)
日系アメリカ人作曲家ポール・チハラ。彼は1975年に発表されたアメリカ映画「デス・レース2000年」のエキサイティングな音楽をはじめ、100作以上の映画やテレビの音楽の他、オーケストラ、合唱、室内楽作品など数多くの作品を発表、国内外で高い評価を得ています。また彼はネヴィル・マリナーの下で発足したロサンゼルス室内管弦楽団の最初のコンポーザー・イン・レジデントを務めた他、多くのオーケストラからの委嘱作も手がけました。 このアルバムに収録された世界初録音となる「協奏曲 - 幻想曲」は、ベトナムのピアニスト、クィン・グエンのために作曲されたもので、伝統的なベトナム音楽からインスパイアされた旋律を持ち、時にジャズ風な味わいを見せながらも、平和な過去への憧れが表現されています。 ほかに、親しみやすい作風の「4つのベートーヴェン幻想」、俳句に題材を求めた「バガテル集」を収録。そしてピアニスト、パスカル・ロジェとアミ夫人の結婚を祝して書かれた連弾曲「アミ」は、第4曲目の素材に「赤とんぼ」が使われるなど日本に縁がある作品で、この演奏には相沢吏江子が参加しています。
収録作曲家:
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ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
ソナタ全集 第28集 [カン・サンウ(ピアノ)]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 28 (Sang Woo Kang)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.573938
CD価格:1,600円(税込)
ドメニコ・スカルラッティのソナタは、現在600曲ほどの存在が確認されています。 NAXOSのソナタ全曲録音のシリーズでは、各々のアルバムで異なるピアニストをフィーチャーすることで、作品だけでなく演奏家の個性を味わう趣向も凝らされています。この第28集に収録されているのは快活なイ短調のソナタ K.7や、三拍子で書かれたト長調のソナタ K.55、スペインのフラメンコのリズムを想起させるソナタ嬰ヘ短調 K.142など全17曲。どれもスカルラッティの汲めども尽きぬアイディアに貫かたものばかりです。 演奏は韓国出身、ジュリアード音楽院で学んだピアニスト、カン・サンウ。2013年録音の「モーツァルト:フーガ、ロンドと幻想曲集」(8.573114)も高く評価されています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番・第9番 [ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)/香港フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies Nos. 5 and 9 (Hong Kong Philharmonic, van Zweden)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.574549
CD価格:1,600円(税込)
マーラーとショスタコーヴィチの「交響曲第10番」に続く香港フィルハーモニー管弦楽団とヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの新録音はショスタコーヴィチの2つの交響曲です。 収録されているのは第5番と第9番。2012年よりオーケストラの音楽監督を務めるズヴェーデンはかつて香港ポスト誌のインタヴューで「オーケストラはカメレオンのようでなければならないと考えます」と語ったように、このアルバムでもオーケストラの高い機能性を用い、性格の異なる2つの交響曲(重厚、複雑な第5番、かたや新古典的な様式を持つ軽妙な第9番)を鮮やかに描きわけ、ショスタコーヴィチの多面性を際立たせています。
収録作曲家:
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J.P.ジョンソン(1894-1955):
歌劇《デ・オーガナイザー》
歌劇《ドリーミー・キッド》(抜粋) [ダーネル・イシュメル(バリトン)/モニク・スペルス(コントラルト)/オリヴィア・ドゥヴァル(ソプラノ)他/ケネス・キースラー(指揮)/デ・オーガナイザー合唱団/ミシガン大学交響楽団]JOHNSON, J.P.: Organizer (De) / The Dreamy Kid (excerpts) (R. Davis Dunn, O. Duval, E. Gray, L.C. Hicks, University of Michigan Symphony, Kiesler)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.669041
CD価格:1,600円(税込)
ラグタイムから派生した「ストライドピアノ」(左手が鍵盤の上を飛び跳ねるの意味)の名手で「ストライドの父」と呼ばれたジェイムズ・プライス・ジョンソン。彼は1920年代から30年代にかけてオペラやショーの音楽を精力的に手掛けていました。 このアルバムに収録された2つの短編オペラ《デ・オーガナイザー》《ドリーミー・キッド》もその時期に書かれた作品で、どちらも第一次世界大戦後のアフリカ系アメリカ人の生活が題材で、一方は貧困と人種差別を克服する希望に満ちた物語、かたや不当な人種差別の中で警察の暴力を描いた悲劇と、2つの世界が対照的に描がかれています。 どちらの作品もジャズ、スウィング、ブルース、ラグタイムがふんだんに使用されています。
収録作曲家: