ストラヴィンスキー(イーゴリ)
Stravinsky, Igor
生没年 | 1882-1971 | 国 | ロシア |
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辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 26297 |
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チャイコフスキー(1840-1893):
「ロメオとジュリエット」
ストラヴィンスキー(1882-1971):
『火の鳥』
ヴァレーズ(1883-1965):
アメリカ [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]発売日:2023年03月10日
CD価格:2,400円(税込)
「指揮者とは、指揮台の上の演出家のようなものだ」と語ったヤンソンス。オペラで経験を積んだ彼は、常に作品を徹底的に分析し、その本質に迫ろうとしました。このアルバムにはタイプの異なる3作品が収録されており、ヤンソンスのアプローチの違いを楽しむことができます。 ロマンティックな作風と明確なストーリー性を持つチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、ヤンソンスが得意としたストラヴィンスキーの代表作の一つ「火の鳥」、パトカーのサイレンまでもが用いられ、ニューヨークの風景が鮮烈に描写されたヴァレーズの「アメリカ」。ヤンソンスはバイエルン放送交響楽団の高い機能性を最大限に引き出し、作品の持つストーリー性を的確に表現しています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年3月号)★-
ストラヴィンスキー(1882-1971):
歌劇《マヴラ》
チャイコフスキー(1840-1893):
歌劇《イオランタ》 [アンナ・エル=カシェム(ソプラノ)/ノア・ベイナート(アルト)/マルクス・スイコネン(バス)/ミリヤム・メサック(ソプラノ) 他/アレフティーナ・ヨッフェ(指揮)/バイエルン国立管弦楽団]発売日:2022年12月16日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:6,050円(税込、送料無料)
バイエルン国立歌劇場自主レーベルBSOrecより映像リリース第3弾。
新制作、歌劇《マヴラ/イオランタ》!本作は、数ある欧州のオペラ研修所の中でも屈指の水準と実績を誇り、数多くの国際的な才能を育成してきた「バイエルン国立歌劇場オペラ・スタジオ」研修生による2019年度の卒業公演の収録です。 演目はドイツで人気の俳優、映画&舞台監督のアクセル・ラニッシュ演出による新制作の歌劇《マヴラ/イオランタ》。ストラヴィンスキーの新古典主義時代の始まりの作品と目されるラヴ・コメディ《マヴラ》とチャイコフスキーの情緒溢れる《イオランタ》、この二つのコンパクトな歌劇が交互に進みながら、やがて融合して行くという野心的な試みです。 ロシア出身の気鋭の女性指揮者アレフティーナ・ヨッフェの指揮するバイエルン国立歌劇場の小編成オーケストラがバックを務め、《マヴラ》のパラーシャ役のアンナ・エル=カシェム、《イオランタ》の題名役のミリヤム・メサック、ヴォーデモン役のロン・ロンら、世界中から集まった若く才能溢れる歌手たちが、チャーミングで溌剌とした舞台を創り上げています。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-
ストラヴィンスキー(1882-1971):
春の祭典
カプリッチョ
八重奏曲 [ナターリア・ミルステイン、ミッコ・フランク、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団]STRAVINSKY, I.: Sacre du printemps (Le) / Capriccio / Octet (Milstein, Radio France Philharmonic, M. Franck)
発売日:2022年09月16日
NMLアルバム番号:ALPHA894
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ミッコ・フランクによる「春の祭典」、
ナターリア・ミルスタインを迎えた「カプリッチョ」も収録!ミッコ・フランクと手兵フランス放送フィルハーモニー管弦楽団による、ストラヴィンスキーの3様の作品を収めた興味深いアルバム。 「ピアノと管楽器のための協奏曲」(1920)に続き、弦楽器を含む編成で1929年に完成した2曲目のピアノ協奏曲とも言える作品が、ここに収められた「カプリッチョ」。フランスでロシア系音楽一家に生まれた若き名手ナターリア・ミルスタインが、力強くも瑞々しい演奏を聴かせます。 1920年代のストラヴィンスキーは管楽器に重きを置いていましたが、1923年完成の「八重奏曲」は木管と金管の混成でオーボエやホルンを欠くやや特殊な編成で書かれたもの。ここではフランス放送フィルのメンバーによる妙技を楽しむことが出来ます。 1910年にバレエ・リュスのために書かれた代表作「春の祭典」ですが、ミッコ・フランクは大規模な編成をいたずらに鳴らすことなく、深いスコアの読み込みとメリハリの効いたリズム処理により、作品の持つ狂気と物語性を、決して表面的にならずに緻密に奥深く表現しています。収録作曲家:
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ペルト(1935-):
ベルリン・ミサ
プーランク(1899-1963):
スターバト・マーテル
ストラヴィンスキー(1882-1971):
詩篇交響曲 [ゲーニア・キューマイアー(ソプラノ)/バイエルン放送合唱団/バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]PÄRT, A.: Berliner Messe / POULENC, F.: Stabat mater / STRAVINSKY, I.: Symphony of Psalms (Kühmeier, Bavarian Radio Chorus and Symphony, M. Jansons)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:900201
CD価格:2,100円(税込)
20世紀を代表する3つの合唱作品をマリス・ヤンソンスとバイエルン放送合唱団・交響楽団の演奏で。一糸乱れぬハーモニーと力強いオーケストラの響きが見事な演奏です。 ティンティナブリの様式で書かれた美しいハーモニーを特徴とするペルトの「ベルリン・ミサ」は1990年5月にベルリンの聖ヘドウィッヒ大聖堂で初演されたため、この名で呼ばれます。五旬節(ペンテコステ)での演奏用に作曲され、当初は4人のソリストとオルガンというシンプルな編成でしたが、後にペルト自身によって合唱と弦楽オーケストラのために改められました。 プーランクの「スターバト・マーテル」は彼の友人、画家クリスチャン・ベラールの不慮の死を受けて書かれた曲。ロカマドゥールの黒い聖母を訪れたプーランクがカトリックの信仰を見出した後に書かれたもので、彼の最も重要な作品に数えられています。 ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」は、合唱とオーケストラのための3楽章の交響曲で、1930年にボストン交響楽団の委嘱により作曲されたもの。木管と金管、打楽器、2台のピアノ、そしてヴァイオリンやヴィオラを使わず低弦(チェロ、コントラバス)のみという珍しい編成が、この作品に独特の響きを与えています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ピアノ独奏のための作品と編曲全集 [アレクセイ・ズーエフ]STRAVINSKY, I.: Piano Solos and Transcriptions (Complete) (Zuev)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:FUG777
CD 5枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
初録音多数!
ストラヴィンスキーによるピアノ独奏のための作・編曲全集1982年サンクトペテルブルク生まれ、アレクセイ・リュビモフ門下の俊英アレクセイ・ズーエフによる、ストラヴィンスキーのピアノ独奏作品全集。16歳のストラヴィンスキーが未完で残した「タランテッラ」をズーエフが補完して収録しているほか、『兵士の物語』組曲ではピアノ編曲時に省かれた「パストラール」を全曲版のヴォーカル(語り手)スコアから収録するなど、多くの世界初録音を実現しています。4手のために書かれた『3つのやさしい小品』には特に言及がありませんが、一人で演奏可能な(第1曲行進曲を除く)2曲をソロで収録した模様です。 1999年プロコフィエフ国際コンクール第2位(1位なし)などの入賞歴を誇るズーエフの目の覚めるようなテクニックと、祖国の大作曲家への思いを見事に昇華したダイナミックな演奏も大きな聴きどころです。収録作曲家:
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エタンセル - Étincelle [郡恭一郎(トロンボーン)/神永睦子(ピアノ)]
Trombone Recital: Kori, Kyoichiro - ARBAN, J.-B. / SPARKE, P. / STRAVINSKY, I. (Étincelle)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:MYCL-00014
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
The Modern Étude
モダン・エチュード
[山田剛史(ピアノ)]発売日:2021年12月17日
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
知性と感性が織りなす音の彩
20世紀初頭に書かれた傑作エチュード集世界各地で芸術的想像力が花開いた1910年前後。この時期に書かれた3人の作曲家による「エチュード=練習曲」を収録した1枚。 冒頭に置かれたのは、1908年、若きストラヴィンスキーによる熱気と興奮が伝わる《4つの練習曲 Op.7》。そして1916年にシマノフスキが自らの音楽語法のショーケースとして書いた《12の練習曲 Op.33》。最後に1916-17年に書かれたラフマニノフの磨きのかかったピアニズムが駆使された《絵画的練習曲集 Op.39》。 いずれの曲集も演奏家の指や技術の「練習」のために存在するのではなく、作曲家が、新しい音響、書法、発想を生み出すための「源泉」と捉える山田剛史の演奏は、各々の曲集の特徴を際立たせながらも純粋に音を紡いでいくという真摯なもの。各々の作曲家たちの想いを秘めた技巧的で複雑な総譜を、山田は丁寧に読み解き、充実した音楽へと練り上げていきます。山田の個性溢れるイマジネーション豊かな表現が聴き手の耳を魅了します。
山田剛史さんの演奏は聴き手の心を自由にしてくれる。それは、人間にとって真の自由とは何か、本当の豊かさとは何かを、透徹したまなざしで問いかけてもくるのだ。 廻由美子(ピアニスト) -
The Violin in Stravinsky's Life
ストラヴィンスキーの生涯におけるヴァイオリン [ロルフ・シュルテ(ヴァイオリン)デヴィッド・レヴァイン(ピアノ)/ジェフリー・スワン(ピアノ)/ハンス・ダインツァー(クラリネット)]SCHULTE, Rolf: Violin in Stravinsky's Life (The)
発売日:2021年10月15日
NMLアルバム番号:Gramola98016
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
1930年、48歳のストラヴィンスキーが出会ったのは、ポーランド系アメリカ人のヴァイオリン奏者サミュエル・ドゥシュキンでした。ドゥシュキンはストラヴィンスキーにヴァイオリン協奏曲の作曲を依頼するとともに、作品の完成に至るまで密接に協力をすることでストラヴィンスキーの信頼を得ました。 その後、ストラヴィンスキーが自作をヴァイオリン用に編曲する際は、必ずと言ってよいほどドゥシュキンが手を貸し、イタリア組曲やディヴェルティメントなどの名作が次々と生まれたのです。 このストラヴィンスキー没後50年を記念する2枚組アルバムには、ドゥシュキンのために書かれた「協奏的二重奏曲」をはじめ、ドゥシュキンの編曲による4つの作品、そしてストラヴィンスキーがドゥシュキンと出会う前に作曲された『兵士の物語』からの5曲を収録。作曲家のヴァイオリンに対する関心が見えてくる興味深い選曲となっています。 演奏はケルン出身、ニューヨークを拠点に活躍するロルフ・シュルテ。シェーンベルクやエリオット・カーターのヴァイオリン協奏曲の録音が高く評価されるヴァイオリニストです。
収録作曲家:
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TRANSATLANTIC
ガーシュウィン/ヴァレーズ/ストラヴィンスキー
管弦楽作品集 [シンシナティ交響楽団/ルイ・ラングレー(指揮)]Orchestral Music - GERSHWIN, G. / VARÈSE, E. / STRAVINSKY, I. (Transatlantic) (Cincinnati Symphony, Langrée)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:FC-016
CD 2枚組価格:2,100円(税込)
2013年からシンシナティ交響楽団の音楽監督を務めるルイ・ラングレー。彼の指揮によるオーケストラとの3枚目のアルバムはガーシュウインとヴァレーズ、ストラヴィンスキーの作品集。 アメリカを象徴するガーシュウィンの「パリのアメリカ人」は、どちらも世界初録音となる2つのクリティカル・エディションを収録、また147名のプレイヤーによるヴァレーズの「アメリカ」は演奏機会の少ないオリジナル・ヴァージョンを選択。そして中心となるのはストラヴィンスキーの「ハ調の交響曲」という意欲的な選曲が聴きどころです。 ラングレーはオーケストラから巧妙に精緻なサウンドを引き出しています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
〈ヴァイオリンのための作品集〉
ヴァイオリン協奏曲
イタリア組曲(ヴァイオリンとピアノ編)
協奏的二重奏曲 ほか
リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
ロシアの主題による協奏的幻想曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ウィーン放送交響楽団/ドロン・ザロモン(指揮)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)]STRAVINSKY, I.: Violin Concerto in D Major / Duo concertant / RIMSKY-KORSAKOV, N.A.: Fantasia on 2 Russian Themes (Irnberger, Kašpar, Salomon)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:Gramola99204
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ザルツブルクを拠点に活躍するヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルトなど古典派の作品からコルンゴルト、ゴルトマルク、エルガーなど近代の作品までを目の覚めるようなテクニックと美音で弾きこなしています。 今回は、彼のレパートリーとしては珍しいストラヴィンスキーのヴァイオリン作品を演奏。サミュエル・ドゥシュキンのために作曲された唯一の協奏曲を中心に、『プルチネルラ』の中の曲をヴァイオリンとピアノ用に編纂した『イタリア組曲』とドゥシュキンが編曲した2作品が収録されています。アルバムにはストラヴィンスキーの師であったリムスキー=コルサコフの「ロシアの主題による協奏的幻想曲」も添えられており、ロシアのヴァイオリン音楽の伝統を辿ることができます。 ピアノはイルンベルガーと長く共演を続けているパヴェル・カシュパル。協奏曲ではザロモンが指揮するウィーン放送交響楽団がバックを務めています。
収録作曲家:
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ラヴェル&ストラヴィンスキー [クロエ・キファー(ヴァイオリン)/アレクサンドル・ムウトツキン(ピアノ)]
RAVEL, M.: Violin Sonatas / STRAVINSKY, I.: Firebird Suite (arr. for piano) / 3 Movements from Petrushka (Kiffer, Moutouzkine)
発売日:2020年03月06日
NMLアルバム番号:Steinway30103
CD価格:2,250円(税込)
フランスのヴァイオリニスト、キファーとロシア系アメリカ人ピアニスト、ムウトツキンのデュオ・アルバム。2人のルーツでもある「フランス=ラヴェル」と「ロシア=ストラヴィンスキー」の作品を見事な演奏で聴かせます。 キファーはパリ音楽院を17歳で卒業、各地の音楽祭に出演し、2019年からはマンハッタン音楽大学で教鞭を執っています。ムウトツキンはルービンシュタイン国際コンクールを始めとした各種コンクールで多くの賞を獲得し、オーケストラとの共演やリサイタルで名を上げているピアニスト。最近はベルリン・フィルとブラームスのピアノ協奏曲を演奏し話題となっています。 彼はアレンジャーとしても知られ、このアルバムに収録された「火の鳥」は、自身が編曲したヴァイオリン、ピアノ各々の技巧をたっぷり聴かせる編曲版を使用、その才能を余すことなく披露しています。
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ロシアン・ビジョンズ
20世紀のチェロとピアノのための音楽
(ストラヴィンスキー、シュニトケ、スミルノフ) [ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)/アリッサ・フィルソヴァ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Vukotic, Bozidar / Firsova, Alissa - STRAVINSKY, I. / SCHNITTKE, A. / SMIRNOV, D. (Russian Visions)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD0606
CD価格:2,025円(税込)
チェロのヴコティッチとピアノのフィルソヴァのSOMMRecordingsデビュー盤。20世紀ロシアの3人の巨匠作曲家のデュオを取り上げるとともに、20世紀ロシアの偉大なチェロの3人の巨匠、ピアティゴルスキー、グートマン、ロストロポーヴィチへのトリビュートともなっています。 モダンなテイストを持つシュニトケのソナタ第2番に対し、ロマンティックなリリシズムを湛えたソナタ第1番や、ウィリアム・ブレイクにインスパイアされたスミルノフの《ティリエル》、新古典派寄りのストラヴィンスキーの組曲とシュニトケのムジカ・ノスタルジカ。これら対照的な5つの作品は現代ロシア音楽の多様性を示しています。 ヴコティッチはティペット弦楽四重奏団の創設メンバー。ロストロポーヴィチの愛弟子、ステファン・ポポフにギルドホール音楽学校で学びました。フィルソヴァは2009年にBBCプロムスデビューを果たしたピアニスト。作曲家、指揮者としても活躍しており、ここで演奏している作曲家スミルノフの愛娘でもあります。
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ラフマニノフ(1873-1943):
交響的舞曲(2台ピアノ版)
ストラヴィンスキー(1882-1971):
春の祭典(4手ピアノ版) [マルコム・ウィルソン(ピアノ)/フィリップ・マーティン(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Symphonic Dances (version for 2 pianos) / STRAVINSKY, I.: The Rite of Spring (version for piano 4 hands) (M. Wilson, P. Martin)
発売日:2019年09月20日
NMLアルバム番号:SOMMCD098
2)
CD価格:2,160円(税込)
ラフマニノフ最後の作品となった「交響的舞曲」は、1940年に作曲された際、まず2台ピアノ版が書かれて、ホロヴィッツとラフマニノフの共演で初演されました。その後、オーケストラ版が作成され、これはその翌年にオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によって初演され大好評を博しています。 かたや、ストラヴィンスキーの「春の祭典」は1913年に初演され、当時大きな物議をかもした作品。その先鋭性は21世紀の今でも、全く衰えることがありません。この連弾版は1912年に完成され、ストラヴィンスキーとドビュッシーが演奏したというもの。オーケストラで演奏するよりも小回りが利くため、作曲者が指定した速度表示に近づけることができるという利点もあります。 どちらもオーケストラで演奏とは異なる緻密な響きをご堪能いただけます。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」
バレエ組曲「プルチネッラ」(1949年改訂版) [アレクサンダー・ヤニチェク(指揮、ヴァイオリン)、ヨーロッパ室内管弦楽団]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,475円(税込)
ECOによる瑞々しいストラヴィンスキー名ヴァイオリニストとして知られるヤニチェクとヨーロッパ室内管弦楽団によるストラヴィンスキー。弦六部(ヴァイオリンとチェロが2パートずつ)のために書かれた「ミューズを率いるアポロ」と、ペルゴレージの作品を元にした「プルチネッラ」を収録。ヤニチェクはソロヴァイオリンも担当しながら、比較的小規模なオーケストラを隅々までコントロールし、生き生きとした音楽を聴かせています。 SACDハイブリッドであったCKD330を通常CDとして再発売。
収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
バレエ音楽「風変りな店」P120(ロッシーニによる)
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「ペトルーシュカ」(抜粋) [エルネスト・アンセルメ(指揮)/スイス・ロマンド管弦楽団]RESPIGHI, O.: Boutique fantasque (La) / STRAVINSKY, I.: Petrushka (excerpts) (London Symphony, Swiss Romande Orchestra, Arsermet) (1949-1950)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD027
CD-R価格:2,160円(税込)
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
「火の鳥」
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第12番他 [コルネリウス・マイスター(指揮)/ウィーン放送交響楽団]STRAVINSKY, I.: Funeral Song / The Firebird Suite / SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 12, "The Year of 1917" (Vienna Radio Symphony, C. Meister)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:C5352
CD価格:2,250円(税込)
2017年4月より読売日本交響楽団の首席客演指揮者に就任したコルネリウス・マイスター。巨匠ゲルト・アルブレヒトの薫陶を受けたという彼は、編成の大きな曲を得意とし、同時に首席指揮者兼芸術監督を務めるウィーン放送交響楽団とは、これまでにブルックナーやマーラー、マルティヌーなどの後期ロマン派の作品を中心に録音、精緻な演奏で好評を博しました。 今回彼が取り上げたのは20世紀ロシアを代表する2人の作曲家の作品です。ロシアの民話や伝承を大切にしたストラヴィンスキー、生々しい歴史の出来事を作品に盛り込んだショスタコーヴィチ。この方向性の異なる2作品にマイスターはじっくりと向き合い渾身の表現で演奏しています。爆発的な響き、恐ろしいまでの静寂、このコントラストも見事です。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
春の祭典
火の鳥 [マリス・ヤンソンス バイエルン放送交響楽団]STRAVINSKY, I.: Sacre du printemps (Le) (The Rite of Spring) / The Firebird Suite (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2018年11月21日
NMLアルバム番号:900168
CD価格:2,100円(税込)
ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団によるストラヴィンスキーの「春の祭典」と「火の鳥」登場!1913年に作曲されたストラヴィンスキーの「春の祭典」は、あらゆるバレエ音楽の中でも最も突出した複雑なリズムと不協和音が多用された作品です。セルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために作曲され、初演時には大騒動を巻き起こしたことで知られています。また、先立つ1910年に作曲された「火の鳥」は同じくディアギレフからの委嘱作。この「火の鳥」初演時の大成功を受けディアギレフは次々とストラヴィンスキーにバレエ作品を依頼、翌年には「ペトルーシュカ」、そしてその翌々年に「春の祭典」が生まれたことを考えると「火の鳥」はストラヴィンスキーのバレエにおける先駆的作品と言えるでしょう。 ヤンソンスはこれまでにも「春の祭典」と「火の鳥」を何度か録音、どれもオーケストラの機能性を最大に引き出した巧みな演奏を披露していますが、今回のバイエルン放送交響楽団との演奏は、狂暴な音響としなやかな表現が融合されたダイナミックな仕上がりとなっています。また「火の鳥」は2004年に同じくバイエルン放送交響楽団との録音がありますが、そちらは1919年版が用いられており、今回の1945年版の方が、要所要所で厚みのある響きが楽しめます。 いつものようにスコアの隅々まで目の行き届いたヤンソンスの精緻で華麗な演奏をお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ラヴェル/ハイドン:
弦楽四重奏曲他 [テスラ弦楽四重奏団]RAVEL, M.: String Quartet / HAYDN, J.: String Quartet No. 42 / STRAVINSKY, I.: Concertino for String Quartet (Tesla Quartet)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:ORC100085
CD価格:1,950円(税込)
偉大な発明家ニコラ・テスラ(1856-1943)の名を冠した「テスラ四重奏団」。2008年にジュリアード音楽院の学生たちにより結成されたこのアンサンブルは、詩、音楽、哲学にも精通し、これらを大切にしていたテスラの意志を尊重し、“人々を結び付ける”役目としての音楽を追求しています。彼らは聴衆と演奏家の結びつきを強めるために10年間試行錯誤を繰り返したといい、このデビュー・アルバムでは、ラヴェル、ハイドン、ストラヴィンスキーという選曲から演奏に至るまで、聴き手をひきつけるために細心の注意が払われており、演奏も実にきめ細やか。現在のニューヨークで最も有望なアンサンブルの一つとして注目を集めています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
春の祭典 [北ドイツ放送エルプフィル/ウルバンスキ]STRAVINSKY, I.: Sacre du printemps (Le) (The Rite of Spring) (North German Radio Elbphilharmonie Orchestra, Urbański)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA292
14)
CD+Blu-ray価格:2,475円(税込)
2017年、世界中の音楽界を沸かせた出来事の一つに、ハンブルクの巨大ホール「エルプフィルハーモニー」のオープンがありました。そしてホールとともに改名した北ドイツ放送エルプ・フィルハーモニー交響楽団(旧北ドイツ放送交響楽団)も新たな一歩を踏み出したのです。 オーケストラを率いるウルバンスキは、まず2016年にスタジオで「春の祭典」を周到な準備のもとにCDに録音し、その翌年、1月にオープンしたばかりの新ホールで、同じく「春の祭典」をBlu‐rayの映像に収録。素晴らしいホールの内装と音響を披露することに成功しました。“春の祭典はヘヴィメタよりも賑やかだ”と断言するウルバンスキの刺激的な演奏を存分に楽しめます。
収録作曲家:
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Innovations
ピアノとパーカッションのための作品集 [ページ/マクラクラン/コーベット/バーク]Piano Duo Music - CAMILLERI, C. / STRAVINSKY, I. / BARTÓK, B. (Innovations) (K. Page, M. McLachlan, H. Corbett, S. Burke)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:DDV24167
CD価格:1,760円(税込)
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ストラヴィンスキー(1882-1971):作品集
交響曲 変ホ長調 Op.1
小管弦楽のための組曲 第1番・第2番
[ザグレブ・フィル/キタエンコ]STRAVINSKY, I.: Symphony in E-Flat Major / Suites Nos. 1 and 2 (Zagreb Philharmonic, Kitayenko)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:OC1888
CD価格:1,950円(税込)
2011-12年のシーズン以来、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めているキタエンコ。ロシアのレパートリーを自家薬籠中の物としているキタエンコらしく、ザグレブ・フィルとの最初の録音もストラヴィンスキーが最初に書いた「交響曲 第1番」で決めてきました。 この曲はストラヴィンスキーがリムスキー=コルサコフの下で修業時代を過ごしていた時期(1905年頃)に書かれた曲で、チャイコフスキーやグラズノフの影響が強く感じられる壮大で美しい曲想を持っています。若書きの作品とは言え、オーケストラの性能と響きがフルに生かされており、キタエンコは冒頭の金管の咆哮を含め、抒情的な第3楽章、賑やかな終楽章など曲全体をたっぷりと鳴らしています。 余白に収録された2つの「小管弦楽のための組曲」は、もともとピアノ連弾曲をオーケストラ用に編曲したもの。どちらも様々な舞曲が取り混ぜられており、キタエンコは各々の曲の性格を強調し、短いながらも聴き応えたっぷりに仕上げています。
収録作曲家:
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REVOLUTIONARY RHYTHMS
(ストラヴィンスキー/プロコフィエフ/ファリャ) [ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル/チチョン]Orchestral Music - STRAVINSKY, I. / PROKOFIEV, S. / FALLA, M. (Revolutionary Rhythms) (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Chichon)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:OC464
CD
通常価格:1,840円→ 特価!:590円(税込)ニューヨーク・タイムズ紙上で「天才指揮者」と賞賛された、1971年ロンドン生まれのカレル・マーク・チチョン。2009年から2012年までラトヴィア国立交響楽団の首席指揮者、2011年から2017年にはクリストフ・ポッペンの後任としてザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めるなど、現在最も活躍が期待される指揮者の一人です。 このアルバムでは、20世紀の名作を3曲演奏。どれも特徴的なリズムを持つ躍動的な作品で、まさにタイトル「REVOLUTIONARY RHYTHMS」にふさわしい内容であり、刺激的な響きも存分に堪能できます。
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ドビュッシー (1862-1918):
「海」(ピアノ独奏編)
ストラヴィンスキー(1882-1971):
「春の祭典」(ピアノ独奏編) [ガルバン]STRAVINSKY, I.: The Rite of Spring (arr. V. Leyetchkiss for piano) / DEBUSSY, C.: La Mer (arr. L. Garban for piano) (Raat)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:8.573576
CD価格:1,600円(税込)
印象主義音楽を代表するドビュッシーの「海」、暴力的な音響と複雑なリズムで聴衆を圧倒するストラヴィンスキーの「春の祭典」。どちらもオーケストラの性能を極限まで生かした“20世紀音楽に最も影響を与えた作品”として知られています。しかし、これらの作品をピアノ1台で演奏するとどうなるのでしょうか? 「海」を編曲したのはルシアン・ガルバン。彼はラヴェルの友人であり、「ラ・ヴァルス」など何曲かの編曲で知られ、一時期は出版社デュランの校正係を務めたほどスコアに精通していた人物で、この「海」も微妙な響きが見事にピアノへと置き換えられています。「春の祭典」はストラヴィンスキー自身のピアノ二重奏ヴァージョンをもとに、レイチキスが独奏版へと編曲したもの。ストラヴィンスキー自身のお墨付きももらったほどの見事な出来栄えです。現代音楽を得意とするラルフ・ファン・ラートは難解な作品を完璧に弾き切っています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
歌劇《夜鳴きうぐいす》他 [エルトマン/ヴンドサム/ベーゲマン/西ドイツ放送合唱団&交響楽団/サラステ]STRAVINSKY, I.: Rossignol (Le) [Opera] (Erdmann, Wundsam, Begemann, West German Radio Chorus and Symphony, Saraste)
発売日:2017年08月30日
NMLアルバム番号:C919171A
CD価格:2,325円(税込)
ストラヴィンスキーの《夜鳴きうぐいす》は、アンデルセンのお伽話を題材にした45分ほどの短い歌劇。19世紀末に流行していたシノワズリ(中国趣味)の影響もみられる物語です。しかし、1908年に着手された第1部と1914年に完成された第2・3部の間には6年の時の流れがあり、ストラヴィンスキーの作風の違いがありありと見える興味深い作品でもあります。オーケストラの編成は大規模にかかわらず、奏でられる音は室内楽のように繊細で、歌手たちのパートも巧みに書かれています。夜鳴き鶯を歌うエルトマンの歌唱は、滑らかであり高音もやすやすとクリア、鳥のさえずりそのものです。 歌曲集「プリバウトキ(言葉遊びの意)」と「ヴェルレーヌの詩による歌曲」はまるでドビュッーのような色彩的な響きを持つ小品。いずれもストラヴィンスキーの歌曲作曲家としての才能を証明しています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ペトルーシュカ
ドビュッシー(1862-1918):
おもちゃ箱 [シアトル響/モルロー]STRAVINSKY, I.: Petrushka (1947 version) / DEBUSSY, C.: La boîte à joujoux (Seattle Symphony, Morlot)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:SSM1010
CD価格:1,950円(税込)
ルドヴィク・モルローによる20世紀初頭のロシアとフランス、対照的な2作のバレエ音楽。1910年から11年に作曲された「ペトルーシュカ」は内容のグロテスクさで聴衆たちを混乱に陥れた作品。また、ストラヴィンスキーの着想時にはピアノ協奏曲として構想されたため、ピアノが華々しく活躍します。 対する「おもちゃ箱」は1913年にドビュッシーが娘エンマのために作曲した組曲。ピアノ曲として完成した後、ドビュッシーはカプレとともに管弦楽版の編曲を始めたものの、途中、1918年に病を得てこの世を去ってしまったため、残りはカプレが引き継いで管弦楽版を完成させました。バレエとしては1919年に初演。こちらは愛らしい曲調で、刺激的な部分は全くありません。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
火の鳥(1910年原典版)
ニコラエフ(1953-):
The Sinewaveland [バーストン/シアトル響/モルロー]STRAVINSKY, I.: Firebird (The) / NIKOLAEV, V.: The Sinewaveland (Barston, Seattle Symphony, Morlot)
発売日:2017年02月17日
NMLアルバム番号:SSM1014
CD価格:1,950円(税込)
モルローとシアトル交響楽団によって2014年に収録された「火の鳥」は原典版を使用。大編成のオーケストラをフルに活かした輝かしい音色と瞬発力が魅力的な演奏です。同時収録は、ロシアの作曲家ニコラエフの「The Sinewaveland」という作品。もともとロックとクラシックの融合に興味を持つという人で、この曲も、彼が学生時代にアイドルとして崇拝していたというジミ・ヘンドリックスへのオマージュ。当時のロシアではジミヘンのアルバムを聴くことが禁止されていたにも拘わらず、こっそりとその録音を聞いて、ギター演奏を学んだというニコラエフらしく、全曲を通じてロックへの憧れが感じられます。もちろんストラヴィンスキーやドビュッシーからの影響も見られるという興味深い作品です。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
《春の祭典》《火の鳥》《ペトルーシュカ》
管弦楽版&4手ピアノ版STRAVINSKY, I.: Ballet Music (4-CD Box Set)
発売日:2016年12月16日
CD 4枚組価格:5,840円(税込、送料無料)
デニス・ラッセル・デイヴィスによるストラヴィンスキーの3つのバレエ作品集。それぞれ、バーゼル交響楽団との管弦楽ヴァージョンと、彼の妻である滑川真希とのピアノ・デュオ・ヴァージョンの2種類の演奏が収録されています。 《春の祭典》は1913年にバレエ・リュスで初演され激しい賛否両論を巻き起こしたことでも知られます。この演奏は、まずディヴィスの指揮するオーケストラの奏でる破壊的な音を聴いていただき、その後に同じくデイヴィスと日本の現代音楽のスペシャリスト、滑川さんによるピアノ4手版をお楽しみいただくという趣向です。どんな形態で演奏されようとも、《春の祭典》の凄さは際立っています。 《火の鳥》については、作曲家によるピアノ版は独奏のみで、4手版のスコアが残されていないことから、D.R.デイヴィスは自分で4手版をアレンジするため、バーゼルのパウル・ザッハー財団に保管されているピアノ・ソロの譜面を参照、自ら新たなヴァージョンを作り上げ演奏しています。 《ペトルーシュカ》はもともとはピアノ協奏曲として構想された作品であり、1911年にバレエ・リュスのためにバレエ音楽に仕立て直した際も、ピアノの見せ場が多く用意されていました。1914年にはアルトゥール・ルービンシュタインの依頼により《ペトルーシュカからの3楽章》が作られていますが、ストラヴィンスキーは、オーケストラの総譜を作成する際に平行して“4手ピアノ版”も作成していました。こちらは、リハーサル用、もしくは研究用として用いられていましたが、最近はその技術的難易度の高さが愛されるようになり、コンサート・ホールでの演奏機会も増えてきました。 壮烈な音が炸裂するオーケストラ版、作品の細部までが良く理解できるピアノ4手版、それぞれの聴き比べも楽しい、画期的なアルバムを1セットにしたBOXです。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71
ストラヴィンスキー(1882-1971):
ディヴェルティメント「妖精の口づけ」 [ケルン・ギュルツェニヒ管/キタエンコ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Nutcracker (The), Op. 71 / STRAVINSKY, I.: Divertimento (Cologne Gürzenich Orchestra, D. Kitayenko)
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:OC448
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団が“首席指揮者”の任にあたることのなかったドミトリー・キタエンコに“名誉指揮者”の称号を送ったのは、その数多い録音が高く評価されているためです。ショスタコーヴィチ(Capriccio C49545)、プロコフィエフ(C7190)、ラフマニノフ、そしてチャイコフスキー(OEHMS OC027)の各々の交響曲全集は、その機動力の高さと緻密な構成、迫力ある音色で他の追従を許しません。 とりわけチャイコフスキーに関しては、交響曲の録音が終了してから歌劇「イオランタ」(OC963)の全曲盤をリリース、キタエンコの思い入れの深さが感じられましたが、今回の「くるみ割り人形」全曲盤も注目すべき演奏です。この作品は組曲版の演奏が多い中、キタエンコは全曲版を選択し、この物語の全容をすみずみまで聴かせています。一瞬たりとも聴き手の耳をそらすことのない集中力の高い演奏は、キタエンコとオーケストラの良好な関係性を明確に示しています。余白に収録されたストラヴィンスキーの「妖精の口づけ」も絶品。
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クリストファー・パーク
シューマン/ストラヴィンスキー/ノイヴィルトを弾く [パーク]Piano Recital: Park, Christopher - SCHUMANN, R. / STRAVINSKY, I. / NEUWIRTH, O.
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:OC1863
CD価格:2,080円(税込)
「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」が選出した2016/2017年のシーズンにおけるライジング・スターの一人、1987年バンベルク生まれのパークはドイツと韓国の血を引くピアニスト。この「ECHO」とはヨーロッパ全土のコンサート・ホールが一致団結して若いアーティストを育てるという賞であり、これに選定されるとウィーン楽友協会コンサート・ホール、バーデンバーデン・フェスティヴァル・ホール、ロンドンのバービカンホール、アムステルダム・コンセルトヘボウと言った名ホールでの演奏機会が与えられるという名誉あるものです。 すでに2014年のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭でも高い評価を受けているパークですが、どちらかというと室内楽に注力しており、DG KOREAからリリースしたアルバムもリチャード・オニールやスミ・ジョーの伴奏で、本格的なソロ・アルバムは2011年のリスト作品集以来のもの。今後の活躍が楽しみなピアニストです。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽《ペトルーシュカ》(1911年原典版) -
オリジナル管弦楽版&ピアノ4手連弾版 [バーゼル響/ラッセル・デイヴィス/滑川真希]STRAVINSKY, I.: Petrushka (version for orchestra / version for piano 4 hands) (Basel Symphony, D.R. Davies, Maki Namekawa)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:SOB11
CD価格:1,950円(税込)
《ペトルーシュカ》はもともとはピアノ協奏曲として構想された作品であり、1911年にバレエ・リュスのためにバレエ音楽に仕立て直した際も、ピアノの見せ場が多く取られていました。1914年にはアルトゥール・ルービンシュタインの依頼により《ペトルーシュカからの3楽章》が作られていますが、ストラヴィンスキー(1882-1971)は、オーケストラの総譜を作成する際に平行して“4手ピアノ版”も作成していました。こちらは、リハーサル用、もしくは研究用として用いられていましたが、最近はその技術的難易度の高さが愛されるようになり、しばしばコンサート・ホールでの演奏機会も増えてきました。 2014年にリリースされた《春の祭典》(SOB06)、2016年の《火の鳥》(SOB10)に続き、ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》を管弦楽版と4手連弾版との比較で楽しめる好企画盤。今回も管弦楽版をD.R.ディヴィスが指揮するバーゼル交響楽団、「4手連弾版」をD.R.ディヴィスと彼の妻、滑川真希が演奏しています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
兵士の物語 - 組曲
八重奏曲/結婚 [楊天堝/ヴァージニア・アーツ・フェスティバル・チェンバー・プレイヤーズ/ファレッタ]STRAVINSKY, I.: Soldier's Tale Suite / Octet / Les Noces (Tianwa Yang, Virginia Symphony Chorus, Virginia Arts Festival Chamber Players, Falletta)
発売日:2016年09月21日
NMLアルバム番号:8.573538
1)
CD価格:1,600円(税込)
ストラヴィンスキー(1882-1971)の生涯の中で重要な役目を果たした3つの作品を収録した1枚。1918年に完成した「兵士の物語」は全曲盤(8.57337)からの抜粋で、純粋に音楽のみを楽しめる“組曲”です。 1923年に初演された「八重奏曲」は当時管楽器を重用していたストラヴィンスキーが、夢の中で聴いた“管楽器のみの八重奏曲”に感銘を受け、翌朝作曲に取り掛かったという曲。ムダのない引き締まった伝統的な形式が用いられています。作品は当時の恋人で後に妻となるヴェラに捧げられています。 「結婚」はバレエ・リュスのために作曲されたバレエ・カンタータ。ロシア民謡詩を元に台本を構成、最初は大編成の管弦楽伴奏を構想するも、様々な理由で断念。4台のピアノと打楽器アンサンブル、合唱、独唱という形に落ち着き、1923年にエルネスト・アンセルメの指揮で初演された名作です。
収録作曲家:
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バレエ・リュス・シリーズ 第10集
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「火の鳥」
バレエ音楽「ミューズをつかさどるアポロ」 [ペスコ/コルステン]STRAVINSKY, I.: Firebird / Apollon musagète (Les Ballets Russes, Vol. 10) (Peskó, Korsten)
発売日:2016年09月28日
NMLアルバム番号:SWR19020CD
CD価格:2,100円(税込)
ディアギレフとバレエ・リュスの歴史を辿る10巻で構成されたシリーズの最終巻は、ストラヴィンスキー(1882-1971)の名作「火の鳥」と「ミューズを率いるアポロ」の2作品を収録。振付師ジョン・ノイマイヤーの発案で始められたこのシリーズは、19世紀のバレエに革新をもたらしたディアギレフの尽力と、彼をとりまく作曲家、画家、デザイナー、振付師の功績を辿るもので、ストラヴィンスキーの「春の祭典」をはじめ、ドビュッシー、ラヴェル、そのほか珍しい作品まで、バレエ・リュスに係る作品をくまなく網羅しています。 今作のペシュコ、コルステンをはじめ、ギーレン、若杉など多彩な指揮者による素晴らしい演奏はもちろんのこと、資料としても価値のあるシリーズです。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「火の鳥」
オリジナル管弦楽版&2台ピアノ版 [バーゼル響/ラッセル・デイヴィス/滑川真希]STRAVINSKY, I: Firebird (original orchestral version and arr. for 2 pianos) (Basel Symphony, D.R. Davies, Maki Namekawa)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:SOB10
2)
CD 2枚組価格:2,985円(税込)
2014年にリリースされた“春の祭典”(SOB06)に続き、ストラヴィンスキーの“火の鳥”を管弦楽版と2台ピアノ版との比較を楽しめる企画盤。今回も管弦楽版をD.R.デイヴィスが指揮するバーゼル交響楽団、「2台ピアノ版」をD.R.デイヴィスと彼の妻、滑川真希が演奏しています。 ストラヴィンスキーの3つのバレエ作品の中で、“火の鳥”は、他の2曲(“春の祭典”、“ペトルーシュカ”)と違い、作曲家による4手版が残されていません。そのため、D.R.デイヴィスは自分で4手版をアレンジするために、バーゼルのパウル・ザッハー財団に保管されているピアノ・ソロの譜面を参照、新たなヴァージョンを作り上げました。D.R.デイヴィスの斬新な解釈に基づく演奏はもちろんのこと、2つの版の聴き比べも非常に興味深いものとなっています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
「兵士の物語」 [チャイルド/マグワイア/ビール/楊天堝/ヴァージニア・アーツ・フェスティバル・チェンバー・プレイヤーズ/ファレッタ]STRAVINSKY, I.: Soldier's Tale (The) (F. Child, McGuire, Biehl, Tianwa Yang, Virginia Arts Festival Chamber Players, Falletta)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:8.573537
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)第一次世界大戦の終わり頃、ストラヴィンスキー(1882-1971)は小さな演劇作品のアイデアを考案しました。それは1918年に発表された「兵士の物語」。ロシアの民話を基に、ラミューズが台本を製作し、ストラヴィンスキーが曲を付けた他、画家やデザイナーも製作に参加するなど、多くの人々が完成までに手を尽くしています。演奏は7人の小オーケストラ、語り手が担当、実際の上演にはここに兵士、悪魔が加わります。この極めて切り詰めた編成には、やはり当時の経済的苦境が影響していて、少ない手駒でお金を稼ぐための最良の方法として編み出された音楽だったことは間違いありません(しかし、この小さな編成は、かえって小回りの効く軽快な音楽を生み出すのに一役買っているのですが)。 当時流行の兆しが見えていたタンゴ、ジャズ、ラグ・タイムなどのリズムが上手く融合された面白い作品になっていて、このまま巡業公演が行われれば、かなり話題になったはずなのですが、結局は「スペインかぜ」の大流行と、戦争末期の混乱で公演が実現できなかったのは、神の思し召しなのでしょうか。この演奏ではメインのヴァイオリンをNAXOS屈指の名手、楊天堝が担当。見事な演奏を披露しています。 ※日本語帯なし
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ペトルーシュカ
ムソルグスキー(1839-1881):
展覧会の絵 [バイエルン放送響/ヤンソンス]STRAVINSKY, I.: Petrushka (1947 version) / MUSSORGSKY, M.: Pictures at an Exhibition (arr. M. Ravel for orchestra) (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:900141
1)
CD価格:2,085円(税込)
ロシアの良く知られた2つの傑作を1枚に収録した、ロシア音楽ファン垂涎の1枚の登場です。演奏するのはもちろんヤンソンス指揮のバイエルン放送交響楽団。ベートーヴェンやリヒャルト・シュトラウスも良いのですが、やはりヤンソンスの本領が発揮されるのはロシアの音楽なのではないでしょうか? 以前リリースされたショスタコーヴィチとチャイコフスキーの「第6番」のアルバム(900123)や、そして最近発売された「スペードの女王」、EMIに録音されたショスタコーヴィチのいくつかの交響曲など、どれも背筋がぞくぞくするほどの素晴らしさでしたが、今回の「ペトルーシュカ」と「展覧会の絵」はカラフルな色彩と、激しい音響が交錯するオーケストラ好きにはたまらない曲であり、指揮者とオーケストラの能力がとことん試されるものでもあります。複雑なリズムを易々と処理し、的確なアプローチによるストラヴィンスキー、重厚な低音をふんだんに用いた迫力あるムソルグスキーと、これまでこの曲を数多く聴いてきた人でも満足できる素晴らしい演奏をお楽しみください。
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ラスカトフ(1953-):
ピアノ協奏曲「夜の蝶」
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「春の祭典」 [向井山朋子/シアトル響/モルロー]RASKATOV, A.: Piano Concerto, "Night Butterflies" / STRAVINSKY, I.: Le sacre du printemps (Tomoko Mukaiyama, Seattle Symphony, Morlot)
発売日:2015年01月28日
NMLアルバム番号:SSM1005
CD価格:2,085円(税込)
モスクワ生まれの作曲家、アレクサンドル・ラスカトフはモスクワ音楽院で学び、1982年に大学院を終了後、ドイツでしばらく活動し、1990年代からはフランスに移住。映画音楽の分野をはじめ、多方面で活躍している作曲家です。世界中で彼の作品が上演され、高い人気を誇っているラスカトフですが、このピアノ協奏曲「夜の蝶」は、シアトル交響楽団の委嘱作品で、詩的で劇的な作風を持っています。もちろんここで演奏している日本のコンテンポラリー・ピアニスト向井山朋子の存在なくしては生まれなかった作品であり、彼女の卓越した技巧が存分に生かされた革新的な音楽です。 カップリングは「春の祭典」で、こちらも素晴らしいパフォーマンスとなっています。リュドビック・モルローのパワフルな指揮は、今回も健在です。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
春の祭典 - オーケストラ版&ピアノ4手版 [バーゼル響/ラッセル・デイヴィス/滑川真希]STRAVINSKY, I.: Sacre du printemps (Le) (version for orchestra / version for piano 4 hands) (Basel Symphony, D.R. Davies, Maki Namekawa)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:SOB06
18)
CD価格:1,710円(税込)
偉大なるストラヴィンスキー(1882-1971)の「春の祭典」。1913年にバレエ・リュスで初演され激しい賛否両論を巻き起こしたことでも知られます。この演奏はまずディヴィスの指揮するオーケストラで、この破壊的な曲を聴いていただき、その後に同じくデイヴィスと日本の現代音楽のスペシャリスト、滑川さんによる4手版をお楽しみいただくという趣向です。どんな形態で演奏されようとも、この曲の凄さは際立っています。
収録作曲家:
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ジェニー・リン
ストラヴィンスキーを弾く [ジェニー・リン]STRAVINSKY, I.: Piano Music (Jenny Lin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年06月25日
NMLアルバム番号:Steinway30028
CD価格:1,824円(税込)
Steinwayレーベルのみならず、最近様々な場所で活動範囲を広げているピアニスト、ジェニー・リン。アメリカでも俄然注目を集めているという、レーベル第3弾のアルバムはストラヴィンスキー(1882-1971)のピアノ作品集です。彼女によるストラヴィンスキーは、その作品の特徴を的確に捉えているものであり、ピアノの性能を極限まで生かしながらも、ある時は皮肉たっぷりであり(例えば「タンゴ」や「ピアノ・ラグ」)ある時はうっとりするほどの美しさを湛え(「セレナード-ロマンス」など)、まさにストラヴィンスキーを聴く楽しみを味わわせてくれるものに他なりません。美しい音を余すことなく表現する録音も素晴らしいもの。全てのピアノ好きにオススメの1枚です。
収録作曲家:
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レナード・バーンスタイン
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
シベリウス:交響曲 第5番 変ホ長調 [ロンドン交響楽団/レナード・バーンスタイン指揮 ]STRAVINSKY, I.: Rite of Spring (The) / SIBELIUS, J.: Symphony No. 5 (Bernstein) (NTSC)
発売日:2012年09月12日
DVD価格:2,370円(税込)
この映像は、1960年代の半ば、当時BBC放送の音楽・芸術部長となったハンフリー・バートンが考案したテレビ番組「シンフォニック・トゥワイライト」シリーズから取られたものです。ストラヴィンスキー自身も驚くほどの熱狂的な「春の祭典」と、バーンスタインが得意としていたシベリウスの交響曲第5番の2曲がバーンスタイン自身によって選ばれています。ハンフリー・バートンはバーンスタインの指揮者&作曲家としての才能を熟知しており、イギリス国内での彼の名声を高めることに尽力しました。それ故、ニューヨーク・フィルハーモニックの常任指揮者、そして「ウェスト・サイド・ストーリー」の作曲家として多忙な日々を送るバーンスタインを説得し、1965年にはロイヤル・アルバート・ホールでLSOとマーラーの交響曲第8番を演奏を実現させ、その壮観な模様を英国内に放送することができました。 その後バートンは、バーンスタインの感動的な映像を何本もこの世に送り出したことは周知の事実であり、バーンスタインが1990年に没した時は、その4年後に伝記を出版するなど、彼を知り尽くした人でした。ボーナス映像として、1966年、まだ知り合って間もない頃のバートンによるバーンスタインのインタビュー(日本語字幕なし)が収録されています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [ヒューブル/ウェイツ]STRAVINSKY, I.: Violin and Piano Works - Suite italienne / Divertimento / Duo Concertant (Huebl, Wait)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年05月16日
NMLアルバム番号:8.570985
CD価格:1,600円(税込)
「新古典派」の作曲家ストラヴィンスキー(1882-1971)の面目躍如と言った感のある、このプルチネルラの「イタリア組曲」は、バレエ・リュスの主宰者ディアギレフの発案によって1919年に書かれました。最初はペルゴレージの楽曲を素材に。と考えられていたようですが、結局は数多くの作曲家たちの曲を元に、ストラヴィンスキーが近代的な和声を取り入れて、きわめて小粋な合奏協奏曲風の組曲として仕上げたのです。その後、ストラヴィンスキーが最初のヴァイオリン曲である「ヴァイオリン協奏曲」を作曲する際、協力してくれたドゥシュキンのために、この「イタリア組曲」をはじめとしたいくつかの作品をヴァイオリンとピアノで演奏できるように編曲、またオリジナルの「協奏的二重奏曲」も作曲しています。シュニトケのソナタ(8.570978)で鮮烈な演奏を聴かせたヒューブルが、ここでも見事な切れ味で、この一癖も二癖もある痛快な音楽を演奏しています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
自作自演集
バレエ音楽「火の鳥」組曲(1945年版)
バレエ音楽「ペトルーシュカ」組曲(1911年版)
バレエ音楽「春の祭典」(1913年版) [ニューヨーク・フィル/ストラヴィンスキー指揮 - 録音:1940年-1946年]STRAVINSKY, I .: Firebird Suite (The) / Petrushka / Le sacre du printemps (Stravinsky) (1940-1946)
発売日:2012年03月14日
NMLアルバム番号:8.112070
4)
CD価格:1,600円(税込)
ストラヴィンスキーは初期の三大バレエ組曲について、自ら3回の商業録音を行っています。1920年代後半に作られた最初の物はフランスとイギリスのアンサンブルの演奏で、かなり不揃いな響きが散見されます。3回目の最後の録音は、1960年代初頭のステレオ録音で、ロサンゼルスの選抜オーケストラの演奏ですが、ストラヴィンスキー自身が高齢であり、音楽的な覇気が若干不足気味でした。この盤に収録された第2回目の録音こそ、自作自演盤としては、音質的にも音楽的にも「最善」のものと言えるでしょう。なお「火の鳥」組曲は、作曲家自身が1945年に改定し印刷したばかりの版を使っての演奏で、現在はあまり人気のないヴァージョンではありますが、こちらも作曲家の当時の考えが反映された貴重なもの。興味深い演奏です。
収録作曲家:
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イディル・ビレット
アーカイブ・エディション 第1集
ラヴェル&ストラヴィンスキー作品集 [イディル・ビレット]RAVEL, M.: Gaspard de la nuit / STRAVINSKY, I.: 3 Movements from Petrushka (Biret Archive Edition, Vol. 1)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年12月14日
NMLアルバム番号:8.571274
CD価格:1,600円(税込)
破壊的な曲もお似合い繊細さよりも暴力的な解決を見るかのような名曲たち何でも演奏可能なビレットによる、胸のすくようなラヴェルとストラヴィンスキー作品集です。冒頭の「グロテスクなセレナード」から飛ばしてます。若干テンポを落とし、メロディをくっきり浮かび上がらせた「夜のガスパール」のオンディーヌ、郷愁さえ感じさせる絞首台、不気味さ炸裂のスカルボ・・・。ついつい聞き惚れてしまいます。ストラヴィンスキーも格別の味わいであり、最近演奏される機会の多い、ペトルーシュカからの3楽章も、独特な内声の浮かび上がらせ方によって、全く新しい作品のように聴かせる技はさすがです。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
協奏的二重奏曲他 [フラウチ/デンク/フィルハーモニア管/クラフト]STRAVINSKY, I.: Duo concertant / Sonata for 2 Pianos / Requiem Canticles (Frautschi, Denk, Philharmonia Orchestra, Craft) (Stravinsky, Vol. 12)
■協奏曲
発売日:2011年06月15日
NMLアルバム番号:8.557532
1)
CD価格:1,600円(税込)
新古典派から十二音まで、スコアを丹念に磨きあげて表出された音の像ストラヴィンスキー晩年の愛弟子であり、シェーンベルクとも親交のあった作曲家、指揮者ロバート・クラフト監修のストラヴィンスキー作品集も、これで第12集となりました。ヴァイオリンとピアノの対照的な音色が楽しめる「協奏的に重奏曲」、亡命先のアメリカでロシアを思い書かれた「2台のピアノのためのソナタ」、ストラヴィンスキーの葬儀の際に演奏された「レクイエム・カンティクルス」、聖書から題材が取られた劇的な「アブラハムとイサク」、ストラヴィンスキーの最も感動的な作品のひとつ「悲歌」。チャイコフスキーの作品の編曲である「青い鳥」と、なんともヴァラエティ豊かな選曲です。器楽曲ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても大規模な作品が見事です。
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ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ラフマニノフ:交響詩「死の島」
ストラヴィンスキー:
ペトルーシュカからの3楽章(オルガン編) [ハンスイェルク・アルブレヒト]MUSSORGSKY, M.: Pictures at an Exhibition / RACHMANINOV, S.: The Isle of the Dead / STRAVINSKY, I.: 3 Movements from Petrushka (arr. for organ)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC632
1)
SACD価格:2,085円(税込)
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エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第1番「冬の日の幻想」
ストラヴィンスキー(1882-1971):
火の鳥(1945年版) [BBC響/フィルハーモニア管/スヴェトラーノフ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 1, "Winter Daydreams" / STRAVINSKY, I.: Firebird Suite (1945 verson) (BBC Symphony, Philharmonia Orchestra, Svetlanov)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年01月31日
NMLアルバム番号:ICAC5007
17)
CD価格:1,650円(税込)
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
組曲「火の鳥」
バレエ音楽「春の祭典」 [バイエルン放送響/マゼール]STRAVINSKY, I.: Firebird Suite / Le sacre du printemps (Bavarian Radio Symphony, Maazel)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年10月27日
NMLアルバム番号:900706
10)
CD価格:1,500円(税込)
マゼールお得意の2つの作品をカップリング。彼独特の「あくの強さ」は多少薄いものの、その分シャープで切れ味のよいストラヴィンスキーが楽しめます。10年間、このオーケストラに君臨したマゼールの底力を存分に感じられる演奏です。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
歌劇「放蕩者のなりゆき」1951年版 [ウェスト/ギャリソン/ウッドリー/セント・ルークス管/クラフト]STRAVINSKY, I.: Rake's Progress (The) [Opera] (West, Garrison, Woodley, St. Luke's Orchestra, Craft) (Stravinsky, Vol. 11)
■オペラ
発売日:2009年07月29日
NMLアルバム番号:8.660272-73
2CD価格:2,500円(税込)
ストラヴィンスキーの新古典主義を代表する作品「放蕩息子のなりゆき」は、かなり理不尽で夢見心地な内容なのですが、多くの演奏家たちを魅了してきたことでも知られ、最近では、あの大物指揮者アーノンクールでさえが振ってしまったことで話題となりました。このクラフトのものは様々な演奏の中でもきわめてオーソドックスな解釈として知られるものです。各々の登場人物のキャラの立ち具合、チェンバロまでを含んだ妙に整った音楽。作曲家と実際に親交のあったクラフトならではの説得力ある音作りは、まさに「安心して聴ける」アブナイ音楽と言えるでしょう。
収録作曲家:
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PARIS
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ストラビンスキー:イタリア組曲
ミヨー:屋根の上の牡牛 [コッホ/ミルフォード]POULENC, F.: Violin Sonata / STRAVINSKY, I.: Suite italienne / MILHAUD, D.: Le boeuf sur le toit (Koch, Milford) (Paris)
■室内楽
発売日:2009年03月18日
NMLアルバム番号:ORC100003
65)
CD価格:1,710円(税込)
20世紀の前半のパリは世界中で最も影響力のある都市の一つでした。芸術家、作家、画家、映画監督、批評家、それこそあらゆる文化人がこの都市に集い、意見をかわし、様々な作品を生み出したのです。彼らは互いに交流し影響し合い、更なる深みへと自らを高めて行きました。このアルバムには、そんな時代に生まれた名曲が収録されています。ヴァイオリンのマヤ・コッホはベルリン生まれ。父がドイツ人、母が日本人で山本麻耶という日本名も持っています。今までにもシューマンのソナタなどをリリースしていますが、そのアルバムも凝った選曲とアグレッシヴな演奏が話題となっていました。ここでもそんな彼女の持ち味が存分に生かされた素晴らしい1枚となっています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ピアノ作品集 [サンジョルジョ]STRAVINSKY: Music for Piano Solo
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年04月09日
NMLアルバム番号:8.570377
CD価格:1,600円(税込)
この嬰へ短調のピアノ・ソナタを聴いて書いた人を当てられたらスゴイですストラヴィンスキーのピアノ曲と言えば「ペトルーシュカ」あたりしか知られていないと言っても過言ではないでしょう。しかし彼は40年間に渡って常に異なった作風でピアノ曲を書き続けていました。どの曲も興味深いのですが、とりわけ最初期のスケルツォやソナタでのロマンティックな風景が、5年程経過しただけで「4つの練習曲」のような複雑なリズム・パターンに変容するのには驚くばかりです。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
2台ピアノのための作品集
「春の祭典」(ピアノ連弾版) [フリス/ヒル]STRAVINSKY: Music for Two Pianos
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1996年04月01日
NMLアルバム番号:8.553386
1)
CD価格:1,600円(税込)
ピアノ2台によるハルサイ、まだお聴きでないですか?管弦楽曲「春の祭典」は近年しばしば作曲者自身による2台ピアノ版で演奏されるようになっていますが、ナクソスからも最新録音で登場です。ドビュッシーも魅せられたピアノ版は原曲とは異なる魅力満載で、ファンなら聴き逃せません。共に新古典主義による「ソナタ」はディヴェルティメント的な軽快・酒脱な曲調を持ち、「協奏曲」はヴィルトゥオジテが要求される作品で、2台ピアノのための必須レパートリーの一つです。
収録作曲家:
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ユーディス・シャピロ
ブラームス&ストラヴィンスキー他を弾く [ユーディス・シャピロ(ヴァイオリン) 他]発売日:2023年06月16日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
20世紀中葉のロサンゼルスを魅了したユーディス・シャピロを王道レパートリーで聴くユーディス・シャピロ(1914-2007)は、ニューヨーク州バッファローに生まれたヴァイオリニスト。ソリスト、室内楽奏者、オーケストラのコンサートマスターとして、また古典から現代音楽、更にはポップスや映画音楽まで、多彩な分野で人々を魅了しました。先に発売されたアルバム「アート・オヴ・ユーディス・シャピロ」(BIDD85025)に続く本作では、クラシック音楽のソリストとしての演奏をたっぷりと聴かせます。 シャピロは12歳でバッファロー・フィルと共演、カーティス音楽院でエフレム・ジンバリストに学びました。1941年にロサンゼルスに移り、ハリウッドの映画スタジオ史上初の女性コンサートマスターとなって20年余りにわたって数々の映画のサントラ録音に参加しました。その一方で1943年にはアメリカン・アート四重奏団を結成し、第1ヴァイオリンとして東海岸のジュリアード弦楽四重奏団に匹敵する評価を獲得。1950年代にはRCAビクター交響楽団のコンサートマスターとして、ヤッシャ・ハイフェッツのラロ:スペイン交響曲やツィゴイネルワイゼン等の録音に参加。更にロサンゼルス室内管のメンバーとして現代音楽の演奏に意欲的に取り組み、特にストラヴィンスキーはシャピロを非常に高く評価しました。ソリストとしては、フリッツ・ライナー、ユージン・グーセンス、ウィリアム・スタインバーグらの指揮で演奏、またアルトゥール・シュナーベル、リリー・クラウス、ルドルフ・フィルクシュニー、そしてブルーノ・ワルターのピアノと共演しています。 このアルバムではまずブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタが聞けるのが嬉しいところ。中庸からほんの少し速めに保たれたテンポ、情熱的な場面でも揺るがない造形感覚は、ブラームスにうってつけ。ストラヴィンスキーの2作品は作曲者の監修の元に行われたステレオ録音。ブラームスで見せた音楽的なセンスはストラヴィンスキーの擬古典的作品にもマッチしています。シャピロはブロッホ、バルトーク、ミヨーといった民族性が重視されるレパートリーにも見事に適応しており、「どんな曲でも求められる通りに演奏できた」という評判を裏付けます。民俗的な激しい表現の中にも気品を感じさせる瞬間があるのも魅力で、彼女が高い人気を得ていた一因と推測されます。ピアノのバーコヴィッツはピアティゴルスキーと、ブルックス・スミスはハイフェッツと、繰り返し共演している名手です。 ボーナストラックのように置かれた最後の2曲は一転ポップスの世界。映画スタジオで活躍したシャピロに相応しいムードたっぷりの音楽です。Biddulphの解説書の中ページは通常モノクロですが、このアルバムではシャピロが使っていたピエトロ・グヮルネリの写真を4ページにわたって掲載。入れ込みようが伝わります。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
西川智也(クラリネット)
ルール・ヴェルト
[西川智也(クラリネット)/岡田奏(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Nishikawa, Tomoko / Okada, Kana - CHAUSSON, E. / DEBUSSY, C. / PIAZZOLLA, A. / POULENC, F. (L'heure Verte)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:LPDCD112
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
アンソニー・ロマニウク
『Perpetuum ~無窮動』 [アンソニー・ロマニウク]発売日:2023年02月10日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
アンソニー・ロマニウクのソロ第2弾、鍵盤作品縦横無尽!バロックからロマン派、現代に至るまで幅広い時代の作品を、広く深い知見とテクニックに裏打ちされた類まれな適応力で演奏し、世界各地のアーティストから篤い信頼を得ているアンソニー・ロマニウク。来日公演でもその個性で聴衆を魅了した彼のセカンド・ソロ・アルバムは、前作『BELLS 鐘』(NYCX-10300/ALPHA631)の方向性をさらに推し進めたものといえ、古楽器から現代楽器、そして電子楽器までを操り、バロックから現代音楽、ポップスに至るまでを、まさに縦横無尽に行き交う内容となっています。一見ばらばらな選曲ですがその流れが極めて自然なことにまず驚かされ、聴き進むほどに、それぞれの作品を引き立てる楽器選択の素晴らしさにも気付かされることでしょう。 これからの鍵盤楽器のありようを提案しつつ、際立って優れた構成力で全体を美しくまとめ上げた、新しい魅力に溢れるアルバムです。
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BBCレジェンズ
グレート・レコーディングス 第3集
[20枚組 BOX] [さまざまな演奏家]BBC LEGENDS - Great Recordings from the Archive, Vol. 3 (20 CD Box Set)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:ICAB5167
CD 20枚組価格:11,400円(税込、送料無料)
眩暈を覚えるほどのお宝続出!
伝説のヒストリカル・レーベルの名演集第3弾英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いた安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICAレーベルより、その名演の数々を復刻するBOXセット第3弾が発売となります。 第1集(ICAB-5113/廃盤)第2集(ICAB-5141/国内在庫終了次第廃盤)同様、20枚組の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。いずれもこの機会を逸すると、次の入手機会はかなり難しいものばかり。どうぞこの機会をお見逃しなく。 録音は全てライヴ(インタビュー除く)。 -
Dance!
ピアノ・トリオによるストラヴィンスキー、ラヴェル [ミネルヴァ・ピアノ・トリオ]STRAVINSKY, I.: Pulcinella Suite (arr. R. Birchall) / RAVEL, M.: Daphnis et Chloé Suite No. 1 (arr. D. Knotts) (Dance!) (Minerva Piano Trio)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:SOMMCD0658
CD価格:2,025円(税込)
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偉大な指揮者たち - SWR録音集
ベーム、フルトヴェングラー、シューリヒト、クナッパーツブッシュ、ロスバウト、ザンデルリンク、コンドラシン
ストコフスキー、クライバー、ノリントン、ギーレン、プレートル [さまざまな演奏家]発売日:2022年10月14日
CD 10枚組価格:6,525円(税込、送料無料)
この10枚組BOXには南西ドイツ放送が所有する、12人の伝説的な指揮者の1955年から2010年までの録音がまとめられています。 南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な指揮者と共演、彼らは首席指揮者として指揮を執ったり、時には客演指揮者として招かれたりして数々の名演を生み出してきました。 この10枚組のCDでは、20世紀を代表する指揮者たち12人の演奏を、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。
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LES BALLETS RUSSES
バレエ・リュスの音楽集[10枚組 BOX] [さまざまな演奏家]発売日:2022年09月09日
CD 10枚組価格:6,525円(税込、送料無料)
セルゲイ・ディアギレフ生誕150年記念!
バレエ・リュスのための音楽集ロシア出身の興行師でプロデューサーのセルゲイ・ディアギレフが1909年にパリで旗揚げしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)。ディアギレフが1929年に亡くなるまでの20年にわたり、バレエのみならず20世紀の芸術史に特筆大書されるほどのインパクトある活動を続けました。 ディアギレフは自身が愛する神話や伝説のモチーフをバレエに採り入れるとともに、ストラヴィンス キー、ラヴェル、プロコフィエフ、ドビュッシー、サティなど気鋭作曲家たちに次々と新作を委嘱。そのようにして生まれた作品の数多くが20世紀を代表する名作として今もオーケストラのレパートリーに残っています。 またディアギレフはピカソ、カンディンスキー、マティスなどの画家、フォーキン、ニジンスキー、バランシンなどの振付家、ココ・シャネルなどの衣装デザイナーも巻き込み、その舞台は舞踏と音楽のみならず最先端の総合芸術として常に注目され、時にスキャンダルや大論争も巻き起こしつつ、西洋音楽と舞台芸術に今に続く影響を及ぼしました。 このBOXは、 ディアギレフの委嘱によって作曲されたバレエ音楽や、ニジンスキーらの発案によりバレエに使用された数々の名作をSWR CLASSIC傘下のオーケストラによる録音で収録したもの。抜群の機能性を持つドイツの放送オーケストラらしい、切れ味の良いサウンドが聞きものです。 -
『ゲタリー』
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ協奏曲 ト長調 (ピアノと八重奏版)他 [オーレル・マルタン]Piano Recital: Marthan, Aurèle - ALBÉNIZ, I. / CHALMIN, D. / COUPERIN, F. / SAINT-SAËNS, C. / STRAVINSKY, I. (Guéthary)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:ALPHA871
CD価格:2,475円(税込)
パリ音楽院のほかクレモナやロンドンでも学んだピアニスト、オーレル・マルタンが、故郷であるフランス領バスクの港町ゲタリーに思いを馳せて作ったアルバム。メインとなるのはバスク地方出身の大作曲家ラヴェルによるピアノ協奏曲で、ここではピアノと8人の奏者による小規模編成にアレンジされた版を使用しており、気心の知れた友人たちと息の合った演奏を聴かせます。 そのほかバスクや海の印象を元にした、あるいは近い雰囲気を持つ有名無名の曲が集められた、たいへん美しいアルバム。ラストには、原曲の持つイメージを大胆にデフォルメして重いピアノ曲に生まれ変わった「ホテル・カリフォルニア」と、フランスのバンド、ラ・フェムの曲をほぼそのままピアノに置き換え中間部にサン=サーンスの「水族館」のフレーズを挿入した「Sur la planche(サーフボードの上で)」という、ロック作品を2曲収録しています。
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シャーンドル・ヴェーグ指揮
カメラータ・ザルツブルク名演集[6枚組 BOX] [インターナショナル・ミュージシャンズ・セミナー・ソロイスツ/カメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ、ザルツブルク)/シャーンドル・ヴェーグ(指揮)]発売日:2022年07月08日
CD 6枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ハンガリーに生まれ、1924年からリスト音楽院でヴァイオリンをフバイ、作曲をコダーイに学んだシャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)。1927年にリヒャルト・シュトラウスの指揮でヴァイオリニストとしてデビューを飾り、1930年の音楽院卒業後にはソリストとして活動を始めるとともに、1935年にハンガリー四重奏団を結成、1940年まで在籍し、バルトークの「弦楽四重奏曲第5番」の初演も務めました。以降、ヴァオリニストとして、また指揮者として活躍し、1953年にはフランス国籍を取得。教育者としても素晴らしい実績を残し、1971年から1997年にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭を執り、数多くの後進を育てました。 このBOXには、1979年から指揮者を務めたカメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ)との名演を中心に収録。ハイドン、シューベルト、ブラームスなどのウィーン古典派、ロマン派から、20世紀のシェーンベルクやベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーまでの多彩な作品を、ヴェーグはモダン楽器小編成オーケストラの機動性を生かしながらも、自然かつ魅力的に聴かせます。既にORFEOレーベルから発売されている13枚組BOX【ORFEO録音集 1983-1996年】(J999713)の収録曲とは違ったレパートリーをお楽しみください。 またベートーヴェンの2作品は、イギリスのコーンウォールで開催された室内楽セミナーでの演奏。ヴェーグが1972年から教えていたインターナショナル・ミュージシャンズ・セミナーの奏者たちが見事に弾きこなしています。
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コンダクターズ・イン・リハーサル
マリス・ヤンソンス編[4枚組] [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]発売日:2022年05月13日
CD 4枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
演奏家にとってはコンサート本番がすべてですが、その本番を作り上げるリハーサルこそ、指揮者の解釈やオーケストラを導く力量を明らかにします。この4枚組のセットでは、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の膨大なリハーサル録音から、ヤンソンスに縁の深いスラヴ系音楽のリハーサルをとり上げており、その音楽作りを目撃しているような気分を味わえるでしょう。ヤンソンスがバイエルン放送響の首席指揮者に任命されながらも正式な着任前だった2001年の「ペトルーシュカ」と、2004年の「悲愴」、更に2016年の「レニングラード」及び翌2017年の「交響的舞曲」へと辿ることで、指揮者とオーケストラとの関係が熟成されてゆくのも感じ取ることができます。 リハーサルはドイツ語。また各CD冒頭にバイエルン放送の解説者を務めたフリードリヒ・シュロッフェルによるイントロダクション(ドイツ語)が収録されています。
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ピアノ・カンヴァセーションズ
ストラヴィンスキー(1882-1971):
舞曲、トランスクリプションと編曲集 [ルイージ・パロンビ (ピアノ)]STRAVINSKY, I.: Piano Conversations (Palombi)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:CDS7947
CD価格:1,950円(税込)
ストラヴィンスキーはおよそ40年間にわたり、常に異なった作風でピアノ曲を書き続けており、最初期の「スケルツォ」(1902)ではロマンティックだった作風が、少しずつ複雑なリズム・パターンを持ったものに変貌していきます。 このアルバムにはストラヴィンスキー作品のピアノ編曲版を中心に収めており、作曲者自身による編曲と他の作曲家による編曲を並べることで、あたかもストラヴィンスキー作品をめぐる彼らの会話を聞くような趣きになっています。収録された作品はバレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」を中心に、ジャズ風な曲や、バロック風の曲、斬新なハーモニーを用いた子供むけの曲など多岐にわたっています。 演奏しているパロンビはこれまでに「デューク・エリントン・ピアノ作品集」(CDS-7743)や「CINEMA」(CDS-7805)、バッハ作品のさまざまな編曲集「FAKE BACH」(CDS-7891)など、ジャンルを超えたアルバムを発表、そのユニークなコンセプトが注目されています。
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『Lectures différentes - 様々な物語』
~サクソフォン四重奏によるストラヴィンスキー、エトヴェシュ、ハイドン ほか [ケビヤール]Chamber Music (Saxophone) - STRAVINSKY, I./ EÖTVÖS, P. / HAYDN, J. (Lectures différentes) (Kebyart Ensemble)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:CKD691
CD価格:2,475円(税込)
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マリス・ヤンソンス・エディション
[70枚組 BOX] [バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2021年11月05日
57CD+11SACD+2DVD 70枚組価格:37,500円(税込、送料無料)
マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD、DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。 -
『Æther エーテル』 [サラ・アリスティドゥ(ソプラノ)]
Vocal Recital (Soprano): Aristidou, Sarah - ADÈS, T. / DELIBES, L. / POULENC, F. / VARÈSE, E. / WIDMANN, J. (Æther)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:ALPHA781
CD価格:2,475円(税込)
今ヨーロッパを沸かせる驚異のソプラノ、
サラ・アリスティドゥ待望のデビュー・アルバム!キプロス島に生まれ、現在はフランスを中心に活躍するサラ・アリスティドゥ。持ち前の驚異的なテクニックで様々な現代作品を全身で表現するほか、バロックからロマン派までの作品を豊かな表現で歌い上げる柔軟性を併せ持つ彼女は、同時代のアーティストたちから既に多くの信頼を得ており、今やヨーロッパ中のホールや歌劇場から声が掛かる存在です。 2019年にはヴィトマンの「迷宮IV」をバレンボイム指揮ブーレーズ・アンサンブルと共に初演。ヴィトマンは続けて「迷宮V」を彼女のために作曲し、これはこのアルバムでお披露目となっています。これまでラトルやロトといった指揮者たちとも共演、2020年には、このアルバムにもゲスト参加しているバレンボイムやパユらと共に、アテネ生まれの作曲家イリニ・アマルギアナキの《エウメニデス》をピエール・ブーレーズ・ザールにて上演、大きな評判となりました。 初めてのアルバムとなる今回は、バロックから最新作までの幅広い作品で彼女の実力を堪能できるもので、一見統一感のない選曲は、彼女が最も好きな国と語るアイスランドへの強い思いを軸としたイメージで繋がれています。 共演の「オルケスター・デス・ヴァンデルス(変革のオーケストラの意)」はドイツ各地から集まったアーティストで構成されており、高い演奏技術を誇るほか、環境問題への発言も行うオーケストラ。このアルバムも製作段階での二酸化炭素排出量をコントロールしており、パッケージはプラスチック素材を用いておらず、インクはオーガニックなものを使用、オーケストラが取り組むマダガスカルの森林再生事業にALPHAレーベルも協力しています。 -
ランデヴー・ウィズ・
マルタ・アルゲリッチ 第2集
アルゲリッチ・ウィズ・フレンズ 2019 ハンブルク・ライヴ [マルタ・アルゲリッチ ほか]Rendez-vous with Martha Argerich Vol.2
発売日:2021年10月22日
CD 6枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
アルゲリッチ&フレンズ2019年ライヴ、アルゲリッチの「子供の情景」収録!世界中の音楽ファンを沸かせた2018年ライヴ(AVA10572)の続編として、翌2019年に同じハンブルクで行われたライヴが6枚組というボリュームで登場。アルゲリッチ本人の演奏トラックが多いことも魅力で、中には貴重なソロ録音「子供の情景」も含むのが嬉しいところ。 さらにシルヴァン・カンブルランとの共演によるプロコフィエフ、シャルル・デュトワとの共演でチャイコフスキーを収録しており、デュトワはストラヴィンスキーの「結婚」の指揮も担当。 ルノー・カピュソン、ミッシャ・マイスキー、カティア・ブニアティシヴィリ、テディ・パパヴラミ、スティーヴン・コヴァセヴィチ、酒井茜など、今回も素晴らしいゲストたちの共演を楽しむことができるほか、2019年の来日公演でも大きな評判となったエフゲニ・ボジャノフのスカルラッティも収録しています。
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若き日のブレンデル
Vox録音集[6枚組] [アルフレート・ブレンデル(ピアノ) 他]発売日:2021年08月27日
CD 6枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
名ピアニスト、アルフレート・ブレンデル(1931-)の20~30歳代の演奏を集めた6枚組。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトとといったドイツ・オーストリア音楽から、彼が得意としたリストや新ウィーン楽派の音楽まで幅広いレパートリーを聴くことができます。 ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」ではワルター・クリーンと共演。プロコフィエフのピアノ協奏曲第5番やペトルーシュカからの3楽章など、後年のブレンデルからは想像できないような曲も収録され、テクニシャンとして鳴らした若きブレンデルの姿を伝えます。
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Favourite Orchestral Classics
オーケストラ名曲集 [フィルハーモニック・コンサート・オーケストラ/イアン・サザーランド(指揮)]Favourite Orchestral Classics - BACH, J.S. / CHARPENTIER, M.-A. / GRIEG, E. / PROKOFIEV, S. (Philharmonic Concert Orchestra, I. Sutherland)
発売日:2021年07月16日
NMLアルバム番号:ARIADNE5012
CD価格:2,025円(税込)
1936年、グラスゴー出身の指揮者イアン・サザーランド。1966年からBBCスコティッシュ・ラジオ・オーケストラの指揮者に就任、1972年にオーケストラが改変されるまで、軽音楽を中心とした演奏で幅広い人気を獲得しました。 その後はBBCコンサート・オーケストラにたびたび客演し、BBCラジオの「フライデー・ナイト・イズ・ミュージック・ナイト」に定期的に出演するなど幅広いレパートリーで聴衆を魅了しました。1980年代にはBBCラジオ・オーケストラに初の首席指揮者として就任し、1991年にオーケストラが解散するまで、バロック、クラシック、ロマンティック、コンテンポラリーの作品に加え、ハリウッドやブロードウェイのミュージカルまで数多くの作品を演奏した功績で知られています。 このアルバムには、1988年と1992年にフィルハーモニック・コンサート・オーケストラと行った録音が収録されており、3世紀にわたる16人の作曲家のさまざまな作品を聴くことができます。祝祭的なシャルパンティエの「テ・デウム」からの前奏曲や、あまり耳にすることのないコールリッジ=テイラーの「ナネットの奇想曲」、熱狂的なハチャトゥリアンの「剣の舞」など、耳に楽しい名曲が次々と聞こえてくる楽しい1枚です。
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IL MAESTRO E LO SCOLARE
先生と生徒のためのピアノ・デュオ [アントニー・グレイ(師)と50人を超える彼の生徒たち]Piano Duo Music - HAYDN, J. / STRAVINSKY, I. / CAPLET, A. / ORNSTEIN, L. (Il Maestro e lo Scolare - Piano Duets for Teacher and Pupil) (A. Gray)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:DDA21234
CD 2枚組価格:2,775円(税込)
18世紀に書かれたハイドンの「先生と生徒」から現代に至るまで、数多くの作曲家が手掛けたピアノ・デュオ作品が満載の2枚組。 当初は教師が生徒に演奏の見本を見せながら、音楽を奏する楽しさを教えるために、生徒用のパートが易しく書かれた作品も多く存在しましたが、現代では2人のピアニストの技術の拮抗を楽しむ華麗な作品も多くなっています。 アルバムの中にはフランス近代の一連の作品をはじめ、あまり耳にする機会のないストラヴィンスキーの小品や、グレインジャーの連弾曲、1992年生まれのマッグレイルの「ジャズ・デュエット」まであらゆるタイプの作品が収録されており、連弾曲の多彩な魅力を存分に楽しむことができます。 ここで演奏しているのは、ロンドンを拠点に活躍するピアニスト&教師アントニー・グレイと彼の生徒たち。高度なトレーニングを希望する者から、自らの愉しみのために練習する者までと、さまざまな年齢層の50人を超えるグレイの生徒たちが自身のレヴェルにあった曲を選択、見事な演奏を聴かせています。
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ジョージ・セル指揮/クリーヴランド管弦楽団
忘れられた録音集 [ジョージ・セル(指揮) クリーヴランド管弦楽団]発売日:2021年04月16日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
1950年代半ばのセル&クリーヴランドが残した知られざる音源、初CD化。
1曲除きCD初出、半数以上がステレオ!このCDには、ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団が1954年と55年にアメリカのBook-of-the-Month Clubのために行った録音が収められています。全収録曲のうち、ハイドンの主題による変奏曲を除くすべてが初CD化。録音時点で、セルがラインスドルフからクリーヴランド管を1946年に引き継いで8年余り経っており、後にセル自身が「自分の音楽的理念を完璧に表現できる黄金の楽器」と語ったその関係が、すでに盤石のものであったことがうかがわれます。 1954年のクリスマス・イヴに行われた録音はモノラルながら、伝説的ホルン奏者の一人マイロン・ブルームをフィーチャーしたリヒャルト・シュトラウスの「ティル」や、セルにとって唯一の録音であるバッハ「管弦楽組曲第3番」が聞きものです。当時のアメリカでは、現代オーケストラの機能と編成を活かしたゴージャスなサウンドによるバッハ演奏が主流だったようで、その中で厳格な古典主義者として知られたセルがどのようなバッハ解釈をしていたのか、セルのバッハはほとんど録音が無いだけに興味をそそられます。 1955年の録音は嬉しいことにかなり良好なステレオ。モーツァルトからストラヴィンスキーまで、セルが得意としたレパートリーで端正かつ引き締まった演奏を聴かせてくれます。ブックレット(英語)には、マスタリングを担当したラニ・スパールによる解説が13ページにわたって掲載されています。 *尚、音源は状態良好なLPから採られています。 -
LE TOMBEAU DE CLAUDE DEBUSS
『ドビュッシーのトンボー』と関連作品 [トマー・レフ(ピアノ)/ヤンナ・ガンデルマン(ヴァイオリン)/ドミトリ・ヤブロンスキー(チェロ)/ルーベン・セルッシ(ギター)/シャロン・ロストルフ=ザミール(ソプラノ)/テルアヴィヴ大学ブフマン=メータ交響楽団/ゼーヴ・ドルマン(指揮)]Tombeau de Claude Debussy (Le) - Musical Tributes to Debussy by Various Composers (Lev, Rostorf-Zamir, Gandelman, D. Yablonsky, Seroussi, Z. Dorman)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.573935
CD価格:1,600円(税込)
1918年に55歳でこの世を去ったドビュッシー。その早すぎる死から2年を経た1920年12月、パリで同年創刊されたばかりの音楽雑誌「La Revue musicale」がドビュッシーの思い出に捧げる特集号を発行しました。ドビュッシーから影響を受けた9人の作曲家がそれぞれ作品を寄稿、これらはドビュッシーの美学を反映させながらも、各々のスタイルが強く打ち出されており、当時のパリの音楽界を象徴する作品集となったのです。 このアルバムは「ドビュッシーのトンボー」編纂100年を記念し録音されたもの。これまで断片的に知られていた作品を完全に網羅し、またそこには含まれていない「ドビュッシーの思い出」に捧げられた3つの作品も添えて、100年前のパリを想起させます。
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Symmetriā Pario ~ 調和を生み出す
YARLUNG RECORDS 室内楽コンピレーションと、欧州原子核研究機構大型ハドロン衝突型加速器で得られたサウンドの再構成 [マーティン・チャリフォー ほか]Violin Recital: Chalifour, Martin - DEBUSSY, C. / GRAFE, M. / PROKOFIEV, S. / RAVEL, M. / SAARIAHO, K. / STUCKY, S. (Symmetriā Pario)
発売日:2020年12月18日
NMLアルバム番号:YAR18805
CD価格:2,550円(税込)
これまでYARLUNG RECORDSからリリースされた室内楽作品の音源から聴きどころを集めたアルバム。各トラックの間に間奏として挿入されているのは、欧州原子核研究機構(CERN)が開発した大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で採取された、原子崩壊のサウンド・ライブラリーのデータを、midiピアノとAppleのmidiシーケンサーLogicProXのヴァイオリンの音で鳴らしてみたというもの。 人間が作り出した音楽と、最新の科学が抽出した自然界の極小の音との共演。摩訶不思議な音楽体験を、YARLUNGが誇る優秀録音でお楽しみいただけます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『ディア・マドモアゼル』
~ ナディア・ブーランジェに捧ぐ
ピアソラ、ストラヴィンスキーからクインシー・ジョーンズまで [アストリグ・シラノシアン、ナタナエル・グーアン、ダニエル・バレンボイム]Cello Recital: Siranossian, Astrig - BOULANGER, N. / CARTER, E. / GLASS, P. / JONES, Q. (Dear Mademoiselle - A Tribute to Nadia Boulanger)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:ALPHA635
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
アストリグ・シラノシアンALPHAに登場、バレンボイムも参加!近代フランスを代表する偉大な音楽教育者の一人、ナディア・ブーランジェ。彼女の教え子や、親交を待ち影響を受け合った音楽家たちは、国籍を超え、敬愛を込めて彼女を「マドモアゼル」と呼びました。深い尊敬で結ばれたストラヴィンスキーのほか、教師としては、閉鎖的なタンゴの世界に限界を感じてその門を叩いたピアソラ、後に十二音技法で個性を発揮するカーター、ミニマルを経て抒情的作風を確立するグラス、ジャズや映画音楽で活躍した稀代のメロディ・メーカー、ルグラン、ジャズのみならずポピュラー・ミュージック全体に大きな足跡を残すクインシー・ジョーンズという、多種多様なアーティストたちに音楽の基礎を教え、種を蒔いたことで知られます。これらの作品を、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも共演しているアストリグ・シラノシアンとナタナエル・グーアンによる、多彩な作品の肝をよく捉えた歌心の溢れる、息の合った演奏でお楽しみいただけます。ラストのグラス、ルグラン、ジョーンズという流れは、現代まで続くナディア・ブーランジェの影響をよく伝えており大変興味深いものです。 ナディア・ブーランジェ自身の「3つの小品」は、作曲家としてその才能を高く評価していた6歳年下の妹リリーが亡くなり、ナディアもまた作曲の筆を折ってしまう3年前に書かれたもの。ここでのピアノには、自身ナディア・ブーランジェの教えを受けている巨匠ダニエル・バレンボイムが登場。フォルテピアノのコレクションと修復でも知られるクリス・マーネと共に開発した独自の平行弦ピアノの澄んだ音色と、優しく繊細なタッチでシラノシアンのチェロを支え、恩師の残した美しい作品に花を添えています。 なお、アストリグ・シラノシアンは姉のシュシャヌ・シラノシアンによるメンデルスゾーン・アルバム(ALPHA410)に参加しているものの、ソロとしてはこちらがALPHAレーベル第1弾。今後さらに数タイトルがリリース予定です。
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20th Century TANGO
20世紀のタンゴ [クラウディオ・コンスタンティーニ(バンドネオン)/ルイザ・ハマディ(ピアノ)]Bandoneon and Piano Recital: Constantini, Claudio /Hamadi-Ovskaya, Louiza - ALBÉNIZ, I. / PIAZZOLLA, A. / RAVEL, M. / SATIE, E. (20th Century Tango)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:IBS-32020
CD価格:2,250円(税込)
タンゴはブエノスアイレスの郊外で誕生したと言われていますが、そこは売春宿やナイフ、悪党、そして失恋で傷ついた英雄などであふれる、ローカル性と外国からの影響が交差する、特殊な環境でした。 そんな環境で生まれたタンゴが、ヨーロッパの貴族のサロン文化ばかりでなく、20世紀の最も重要な作曲家にも影響を与えたことはあまり知られていません。官能的で躍動感あふれるリズムに誘われ、多くの作曲家がタンゴの曲を作ったほどです。 彼らはピアノ独奏、室内アンサンブル、そしてオーケストラと、さまざまな編成で、タンゴを自分たちのヴィジョンと音楽語法に変換しました。アルベニスやストラヴィンスキーのタンゴは定番作品となり今でも演奏家を魅了していますが、シュニトケ、サティ、ミヨーなどの多くの作品は、あまり演奏される機会がないままです。そこに、タンゴを代表する楽器であるバンドネオンを投入すると、一気に20世紀のクラシック音楽と革新的なタンゴの世界観が融合され、ピアノとの珍しくも素晴らしい掛け合いが響いてきます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年7月号)★-
『PARADISE LOST ~ 失楽園』
様々な地域と時代における、楽園と追放の歌 [アンナ・プロハスカ (ソプラノ)、ジュリアス・ドレイク (ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Prohaska, Anna - SCHUBERT, F. / RACHMANINOV, S. / WOLF, H. (Paradise Lost)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:ALPHA581
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
プロハスカが描く、楽園と追放の物語特に近・現代音楽の解釈と歌唱で高い評価を得ながら、持ち前の高い感性で古楽の世界にまで鋭く切り込むアンナ・プロハスカが描く『失楽園』。楽園でのアダムとイヴ、その堕落と追放の物語、あるいはそれに触発された歌曲を収録しています。ロマン派から近代、そして20世紀に至る各時代から独自の選曲を行っており、歌詞も仏・独・英・露と4ヵ国語に及ぶもの。圧倒的な充実度で、プロハスカの企画力、歌唱力、言語力と、現在の彼女が持てる実力が余すところなく発揮された、聴き応え十分のアルバムです。
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Exiles in Paradies - 楽園に追われた者たち
ハリウッドへ移住した作曲家
(アクロン、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ガーシュウィン、グルーエンバーク、コルンゴルト、ラフマニノフ、ローザ、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、トッホ、ワックスマン) [ブリントン・アヴリル・スミス(チェロ)/エヴリン・チェン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Smith, Brinton Averil / Chen, Evelyn (Exiles in Paradise - Émigré Composers in Hollywood)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.579055
CD価格:1,600円(税込)
20世紀前半のヨーロッパにおける政治危機と反ユダヤ主義の高まりにより、多くの才能に溢れた音楽家たちがアメリカに移住、彼らはハリウッド近郊に拠点を構え、素晴らしいコミュニティの一つを形成しました。このアルバムに収録された作品の作曲家たちはその一部であり、他にも数多くの作曲家や演奏家など音楽にまつわる人々がやってきて、文化的繁栄をもたらしたのです。 この録音は、そんな作曲家たちによる「チェロのための作品」を集めたもの。オリジナルの作品もあれば、やはりこの地に亡命してきたハイフェッツが編曲した作品など、さまざまな形態による小品が含まれています。ウィーンの面影を残すことで知られるコルンゴルトの組曲「から騒ぎ」やゴドフスキーの「古きウィーン」などの郷愁に溢れた曲だけではなく、シェーンベルクやストラヴィンスキーの先進的な曲や「カルメン幻想曲」のチェロ編曲版など、個性溢れる作品をアヴリル・スミスのチェロが見事に表現しています。
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『アレクセイ・リュビモフの芸術』
(18世紀から現代までのピアノによる)[7枚組 BOX] [アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)、ユーリ・マルティノフ(ピアノ)、ヴャチェスラフ・ポプルーギン(ピアノ)、マリアンネ・ヘンケル(フルート)]発売日:2020年03月13日
CD 7枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
名手リュビモフが古典から近代までを時代に応じた楽器で奏でる、
歴史的ピアノの見本市のようなBOXが登場!1944年モスクワに生まれ、モスクワ音楽院でネイガウスとナウモフに師事したのち、西側の同時代音楽をソビエト国内に広めたことで当局の批判を浴びたリュビモフ。古楽器、歴史的ピアノに打ち込んだのはその後で、現在では当時の楽器を使用した古典派からモダン楽器による現代作品まで、幅広いレパートリーにおいて作品の本質に寄り添う求道的な演奏が高い評価を得ています。また2019年には突然の「引退宣言」を行い、世界中のファンを驚かせました。 そんな彼が2010年前後からZig-Zag TerritoiresとAlpha Classicsで製作してきた、作品に応じた楽器を使用した特色あるアルバムを集めたBOXセットが登場します。ピアノよりむしろチェンバロに近い音色を持つタンジェント・ピアノによるハイドンから、1909年のベヒシュタインを使用したプリペアド・ピアノによる面白さ抜群のサティまでを収録。また7枚目には1990年代終わりのライヴが収録されており、使用楽器は明記されていませんが、リュビモフならではの集中力による研ぎ澄まされた素晴らしい演奏を聴くことが出来ます。 -
バルトーク/ハチャトゥリアン/ベルク/ミヨー:クラリネット三重奏曲集 [トリオ・ムジカリス]
Chamber Music (Clarinet Trio) - BARTÓK, B. / KHACHATURIAN, A.I. / BERG, A. / MILHAUD, D. (Contrasts) (Trío Musicalis)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-42019
CD価格:2,250円(税込)
第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間である1919年から1938年までに作曲されたクラリネット三重奏曲を通して、不安な時代を音楽で表現するというコンセプト・アルバム。 ハンガリーとルーマニアの舞曲を元にしたバルトークの名曲「コントラスツ」、アルメニア民謡を素材とするハチャトゥリアンのオリエンタリズム漂う三重奏曲、繊細で美しいベルクの室内協奏曲のアダージョ楽章、ジャズの影響が感じられるミヨーの組曲、最後に置かれたストラヴィンスキーの「兵士の物語」。これら様々なスタイルによる5つの曲からは、この時代独自の表現の多様性と、人々の熱い息吹が感じられます。
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アンドリス・ネルソンス&
バーミンガム市交響楽団
名演集 [アンドリス・ネルソンス(指揮)バーミンガム市交響楽団]発売日:2019年12月13日
CD 9枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
2020年、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに登場予定の現代を代表する指揮者アンドリス・ネルソンス。若きネルソンスがOrfeoレーベルに残したバーミンガム市交響楽団との名演奏が「9枚組BOX」で登場!アンドリス・ネルソンスは、トランペット奏者として経歴を開始し、ラトビア国立歌劇場の首席指揮者を経て、2006年から2009年には北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。2008年よりバーミンガム市交響楽団、2014年よりボストン交響楽団の音楽監督を務めると同時に、2017/18シーズンよりライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスター(楽長)にも就任。現在、その活動が最も注目を集める存在です。 バーミンガム時代のネルソンスの演奏は、弦楽器の美しい響きを重視し、作品の個性を際立たせるだけでなく、新たなレパートリーの開拓にも積極的に取り組み、前任者であるサイモン・ラトルとサカリ・オラモが築き上げたオーケストラの名声を更に高めました。 Orfeoはバイエルン放送交響楽団に客演したネルソンスの才能に早い時期から注目し、彼がバーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任した時から野心的なプロジェクトを企画、一連の作品を録音しました。チャイコフスキーの後期交響曲集を始め、得意とするリヒャルト・シュトラウスの交響詩集、ストラヴィンスキーの「火の鳥」、そしてショスタコーヴィチの「レニングラード」など、若いエネルギーに満ち、颯爽とした演奏のネルソンスを存分に味わっていただけます。
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RE FORMATION [ダニエル・フランケル(ヴァイオリン)、サミュエル・コッピン(チェロ)、イルヴァ・ラースドッテル(ヴァイオリン)、ジョン・アクセルソン(トランペット)、トム・ポールソン(トランペット)、サイモン・クロフォード=フィリップス(指揮、ピアノ)ヴェステロース・シンフォニエッタ]
Orchestral Music - MENDELSSOHN, Felix / BACH, J.S. / SCHUMANN, R. / DEBUSSY, C. (Reformation) (Västerås Sinfonietta, Crawford-Phillips)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:dBCD187
CD価格:2,250円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年3月号)★-
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.2 : Fire [小菅 優(ピアノ)]Piano Recital: Kosuge, Yu - TCHAIKOVSKY, P.I. / REGER, M. / LISZT, F. / DEBUSSY, C. / SCRIABIN, A. / STRAVINSKY, I. (4 Elements, Vol. 2: Fire)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100108
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
ピアニスト、小菅優が2007年から取り組むコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。すでにCD化された第1作「Water」(ORC10092/NYCX-10037)では、変幻自在に姿を変え、人々の感情に入り込む「水」の様々な姿を描き出し大好評を博した彼女、第2作では「火」をテーマに、またもや多彩な作品に命を吹き込んでいます。 「火」と言えば、真っ先に連想されるのが神話に登場するプロメテウスであり、神を無視して火を盗み人類に分け与えた存在とされています。小菅はリストの交響詩「プロメテウス」(L.シュタルクによるピアノ編)を取り上げ、プロメテウスに対する神の怒りまでをも存分に表現しています。 また、このアルバムには第一次世界大戦中に書かれた曲が中心に収録されているのも聴きどころの一つ。この時代の人々が抱いた不安と感情を根底に置きながら、炎の持つ神性と悪魔性を描き分け、大胆な感情表現で音による「火(戦)」を描き出します。 最後に置かれたストラヴィンスキーの「火の鳥」抜粋では、まさに大地と大空全てを舐めつくすかのような音による巨大な炎を感じることでしょう。
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エヴァ・ガラヨヴァ(メゾ・ソプラノ)
Ama me
室内楽伴奏による近代歌曲集 [エヴァ・ガラヨヴァ(メゾ・ソプラノ)/ツェムリンスキー四重奏団 他]Vocal Recital: Garajová, Eva - RESPIGHI, O. / STRAVINSKY, I. / PÄRT, A. / BODOROVÁ, S. / EBEN, P. (Ama me)
発売日:2019年09月20日
NMLアルバム番号:UP0184
CD価格:1,760円(税込)
ブラティスラヴァ音楽院を卒業後、プラハ国立歌劇場に所属。ビゼーの《カルメン》やポンキエッリの《ジョコンダ》などを歌い数多くの賞を受賞したメゾ・ソプラノ歌手エヴァ・ガラヨヴァ。2006年にはブラティスラヴァで行われたホセ・カレーラスのコンサートにゲスト出演、多くのファンを獲得しています。 オペラだけでなく、リートや室内楽作品を得意とするガラヨヴァ。このアルバムでは20世紀に書かれた作品を見事に歌いこなしており、高度なテクニックと豊かな表現力を存分に披露しています。 ボドロヴァの「Ama me=私を愛して」は世界初録音。ハープ伴奏によるしっとりとした風情の中に、女性の情念が見えてくるような強い印象を残す歌です。
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BEST LOVES Classical cello music
Charming Cello - 魅惑的なチェロ [さまざまな演奏家]CHARMING CELLO
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.578173
CD価格:1,000円(税込)
チェロの起源は、恐らく中央アジアかインドで生まれた撥弦楽器に端を発し、アラブの貿易路を通ってヨーロッパに到達したとされています。やがて楽器は発展し、18世紀中ごろに現在の形にほぼ落ち着いたようです。とはいえ、19世紀には大きな音が求められるようになり、これまで用いられてきたガット弦(羊の腸)から金属弦が採用されるなど、細かい改造が加えられ、今に至っています。ソロとしてだけでなく、アンサンブルでも強い存在感を示し、その深く美しい音色は広く愛されています。 このアルバムにはヴィヴァルディからグッドールまで、およそ300年間に渡って書かれた魅惑的な作品が集められています。
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フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
20世紀の音楽集 [フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール) 他]Vocal Recital (Tenor): Wunderlich, Fritz - RAPHAEL, G. / NEUMEYER, F. / BAUSZNERN, D. von / HELM, E. (Music of the 20th Century) (1954-1960)
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:SWR19075CD
CD 3枚組価格:2,850円(税込)
若々しく輝かしい声でモーツァルトやバッハを歌い人々を魅了したテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ。1966年、36歳にして不慮の事故でこの世を去ってしまいましたが、彼の人気は21世紀の今でも衰えることがありません。古典派やバロック期の作品で定評のあったヴンダーリヒですが、彼と同時代の作品を積極的に歌うなど、レパートリーの幅広さには驚くべきものがありました。 このシリーズ第8集では、そんな20世紀の作曲家たちの作品を収録。初出音源も多く、まさに「知られざるヴンダーリヒ」を知るためのアルバムの登場と言えそうです。CD1に収録されているギュンター・ラファエルは難解な作風で知られていますが、この「パルムシュトレーム・ソナタ」はジャズと新古典派の作風の融合から生まれた楽しい曲。ヴンダーリヒの軽快な歌唱が物語をひきたてます。他にはオペレッタからの曲や、プフィッツナーの質実剛健な「ドイツの精神」、ストラヴィンスキーやカール・オルフ、ベルクの《ヴォツェック》からのアリアなど盛りだくさん。“歴史上最も傑出したテノール”と讃えられるヴンダーリヒの貴重な録音です。
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Introduction
東ヨーロッパのチェロ作品集 [クリスティーナ・フィアロヴァー]Viola Recital: Fialová, Kristina - RÓZSA, M. / GODAR, V. / PENDERECKI, K. / KHACHATURIAN, A.I. / STRAVINSKY, I. / BODOROVÁ, S. (Introduction)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:UP0174
CD価格:1,760円(税込)
申し分ないテクニックと情熱的な感情表現を備えたヴィオラ奏者フィアロヴァー。このアルバムでは様々な無伴奏ヴィオラ作品を演奏し、楽器の魅力を伝えています。 映画音楽で知られるロージャのエスニックな雰囲気を湛えた「序奏とアレグロ」、空気を切り裂くような響きで始まるゴダルの「めでたし、十字架よ」、起伏に富んだ曲想を持つペンデレツキの「カデンツァ」、技巧的かつどこか抒情的なハチャトゥリアンとストラヴィンスキーの2作品、チェコの女性作曲家ボドロヴァの「Dža more(ジプシーのバラード)」での哀愁漂うメロディ、最後に置かれたペンデレツキの「サラバンド」と、どれもヴィオラの深い音色を味わうのに最適な作品です。
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トリオ・クラヴィオ
ピアノ三重奏曲集 [トリオ・クラヴィオ]Chamber Music (Clarinet Trio) - STRAVINSKY, I. / BARTÓK, B. / SCHOENFIELD, P. / HURNIK, L. / BRUNNER, M. / FILAS, J. (Trio Clavio)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:UP0204
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
チェコの三重奏団「トリオ・クラヴィオ」はポーランドのクラリネット奏者、指揮者、ヤクブ・ボクンの支援のもとに2013年に設立されたアンサンブルです。ブロツワフで開催された音楽祭でデビュー、以降、ヨーロッパ全土でリサイタルを開催し高い評価を獲得している彼女たち、3人それぞれがヤマハの奨学金を得た俊英でもあり、ソリスト、オーケストラのメンバーとしても活躍しています。 このアルバムではバルトークやストラヴィンスキーをはじめとした近現代の作品を演奏、多彩な音色をいかした闊達な表現が魅力的です。
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MARISS JANSONS & BRSO
SPCIAL EDITION ASIA TOUR 2018 [ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団]発売日:2018年12月14日
CD 4枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
円熟の極みにある巨匠ヤンソンスの来日公演は残念ながら幻となってしまいました。今はマエストロの早期の回復を祈り、近い将来の手兵との来日を楽しみにしたいと思います。 「アジア・ツアー 2018 特別盤」には、ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団の当初のメイン・プログラムを収録。深い信頼関係で結ばれた両者ならではの名演奏をお楽しみいただけます。BOXを構成するのは、両者の組み合わせとして最初に発売されたマーラーの第7交響曲(SACDではなく通常CDとなります)、ヤンソンスが得意とするリヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」、滋味あふれるドヴォルザークの交響曲第8番、今回のツアーの目玉でもあったストラヴィンスキーの「春の祭典」の全4枚。充実の内容となっています。 完全限定盤ですのでこの機会をお見逃しなく!
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発売日:2018年07月20日
CD価格:3,440円(税込、送料無料)
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EOS Guitar Quartet [EOSギター四重奏団]
Guitar Quartets - VIVALDI, A. / STRAVINSKY, I. / FARKAS, F. / BOCCHERINI, L. / ROSSINI, G. / EGE, M. (EOS Guitar Quartet)
発売日:2018年06月22日
NMLアルバム番号:EOS234200-4
2)
CD価格:2,080円(税込)
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ジェラード・シュワルツ&
オールスター・オーケストラ
プログラム1「劇場のための音楽」
プログラム2「名曲はどのように作られる」ALL-STAR ORCHESTRA (THE): Program 1: Music for the Theater / Program 2: What Makes A Masterpiece? (G. Schwarz) (NTSC)
発売日:2018年02月23日
DVD-R価格:2,400円(税込)
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イディル・ビレット・アーカイブ
LPオリジナルス・エディション[14枚組BOX]IDIL BIRET LP ORIGINALS EDITION (1959-1986) (14-CD Box Set)
発売日:2018年02月23日
CD 14枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
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マリス・ヤンソンス
ポートレート - 75歳記念BOX[5枚組]Orchestral Music - HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / STRAUSS, R. / MAHLER, G. / VARÈSE, E. (Mariss Jansons - Portrait)
発売日:2018年01月12日
CD 5枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
2018年1月14日に75歳の誕生日を迎えるラトビア生まれの世界的指揮者マリス・ヤンソンス。この日を祝して、ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の名演の中からセレクトした5枚組のBOXが発売されます。2003年からバイエルン放送交響楽団、その翌年、2004年にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、この2つの名オーケストラの首席指揮者として活躍してきたヤンソンス。バイエルン放送交響楽団とは2009年に最初の9枚のアルバムをリリースし、以降、継続して様々な作品を録音。どれもがベストセラーを記録しています。 今回のセットには、選りすぐりの名演を収録。彼が愛するハイドンや、マーラーなどの演奏に加え、これまでリリースされていなかったヴァレーズとストラヴィンスキーの2作品も収録。そして2012年の東京公演で演奏されたベートーヴェンも含まれているなど、日本のファンにとっても嬉しいBOXです。
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FLAME [グェンドリン・メイシン/シモン・ビューヒャー]
Violin and Piano Recital: Masin, Gwendolyn / Bucher, Simon - DEBUSSY, C. / SZYMANOWSKI, K. / MESSIAEN, O. / STRAVINSKY, I. / RAVEL, M. (Flame)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100075
CD価格:1,950円(税込)
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Tangos for Piano [ブリッグス]
Piano Recital: Briggs, Amy - STRAVINSKY, I. / SMOOKE, D. / SHAPEY, R. / RAKOWSKI, D. / NANCARROW, C. / VIGELAND, N. (Tangos for Piano)
発売日:2017年09月29日
NMLアルバム番号:RR7808
CD価格:1,920円(税込)
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The Piano at the Ballet II
ピアノ編曲のバレエ音楽集 第2集 [ゴールドストーン]Piano Recital: Goldstone, Anthony - POULENC, F. / SAUGUET, H. / FRANÇAIX, J. / THIRIET, M. / ASAFIEV, B.V. (The Piano at the Ballet, Vol. 2)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:DDA25148
CD価格:2,400円(税込)
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QUARTET CHOREOGRAPHY [クロイツェル四重奏団]
String Quartets - STRAVINSKY, I. / LUTOSLAWSKI, W. / LIGETI, G. / FINNISSY, M. (Quartet Choreography Soundtrack) (Kreutzer Quartet)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:MSVCD92105
CD価格:1,760円(税込)
2012年にリリースされたDVD(MSVDX 101)と同じ収録内容を持つこのアルバム。最初はデジタル・ダウンロードのみの発売でしたが、CDとしての発売を待ち望んでいた人が多く、今回の発売となりました。近現代を代表する3人の作曲家の弦楽四重奏曲に、イギリスの現代作曲家フィニッシーの作品を加えたこの1枚は、現代英国作品のリリースに力を入れているMetierレーベルを象徴するにふさわしいアルバムです。 スケアヴェズを筆頭に名手4人で構成されるクロイツェル弦楽四重奏団は、現代作品を得意とするアンサンブル。Metierレーベルの他、NAXOS、Toccataレーベルにおいて多彩な曲を録音しています。
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コンスタンティン・リフシッツ
Saisons russes - ロシアのシーズン [リフシッツ]Piano Recital: Lifschitz, Konstantin - JAKOULOV, J. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / STRAVINSKY, I. (Daphnis et Chloé)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:C905162A
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
ロシアのピアニスト、コンスタンティン・リフシッツ。彼はこれまでOrfeoレーベルからはJ.S.バッハの作品を中心にリリースしていましたが、今回は全く傾向の違う作品をチョイスし、その豊かな才能をまざまざと見せ付けています。 1909年にパリのシャトレ座で旗揚げされたディアギレフ主宰のバレエ団“バレエ・リュス”は、当時のパリを中心に、人々に大きな影響を与えました。1910年からディアギレフが亡くなる1929年までのおよそ20年間、数多くのバレエ作品が生まれましたが、それらは音楽も含め、先駆的な美しさを持ち、また、いくつかの作品のパフォーマンスは、伝説的なエピソードを備え後世に語り継がれています。 リフシッツは、この「バレエ・リュス」に関与した3人の作曲家の作品を選び、20世紀初頭のパリに巻き起こったロシア・ブームの雰囲気を伝えることを試みています。ドビュッシーの「6つの古代の墓碑銘」はディアギレフの委嘱作ではありませんが、古代ギリシャの雰囲気を纏った作品で、バレエ・リュスの目指した「あらゆる美を統合する」世界に酷似しています。ラヴェルの「ダフニスとクロエ」はバレエ・リュスのための作品ですが、実際には成功作とは言えず、現在では上演される機会は少なくなっています。リフシッツ自身の編曲は、野心的であり、オーケストラの醸し出す響きに比べても全く遜色がありません。ストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」は、「ペトルーシュカ」と「火の鳥」の大成功後に作曲された作品ですが、ここでのストラヴィンスキーは過激さを追及することなく、過剰な装飾を排した静かな音楽を書いています。ストラヴィンスキー自身のピアノ版は、そのシンプルさを一層強調しています。リフシッツのために書かれたヤコウロフの「回転木馬」は、当時の時代へリンクさせ、人間の生命の循環にも思いを至らせる曲です。
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イディル・ビレット
20世紀ピアノ・エディションIDIL BIRET 20TH CENTURY PIANO EDITION
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:8.501504
CD 15枚組価格:6,744円(税込、送料無料)
モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。 そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。
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栄光のグラインドボーン
GLORIOUS GLYNDEBOURNE (NTSC)
■オペラ
発売日:2014年08月27日
DVD日本語字幕なし価格:2,985円(税込)
イギリスのイースト・サセックス州ルイス近郊のカントリー・ハウス(ブリテン島の農村にある貴族たちの邸宅)であるグラインドボーンで開かれる「グラインドボーン音楽祭」。これは1934年に資産家ジョン・クリスティが創設した音楽祭で、クリスティ家が主催し、委員長の職はジョンから子のジョージ、孫のガスへと受け継がれています。初回の演目はフリッツ・ブッシュの指揮によるモーツァルトの《フィガロの結婚》で、その後もモーツァルトの数々のオペラを中心に演目が組まれましたが、この映像に収録されているように、ヘンデルやヤナーチェクなどのオペラも重要なレパートリーになっています。オペラ上演については、他のヨーロッパの地域に比べると若干後進国であったイギリスですが、この音楽祭のためには当時最高の歌手と指揮者を集結させ、ついにはコヴェント・ガーデン歌劇場と並ぶ、イギリスにおける「オペラの拠点」となったのです。 この映像には、12のレパートリーからの華やかなシーンが収録されており、アンネ・ゾフィー=オッターやダニエル・ドゥ・ニース、ジョン・マーク・エインズリーなどの歌い手や、ウィリアム・クリスティ、マーク・エルダ-などの指揮者の姿を見ることができます。
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栄光のグラインドボーン
GLORIOUS GLYNDEBOURNE (Blu-ray, HD)
■オペラ
発売日:2014年08月27日
Blu-ray日本語字幕なし価格:3,420円(税込、送料無料)
イギリスのイースト・サセックス州ルイス近郊のカントリー・ハウス(ブリテン島の農村にある貴族たちの邸宅)であるグラインドボーンで開かれる「グラインドボーン音楽祭」。これは1934年に資産家ジョン・クリスティが創設した音楽祭で、クリスティ家が主催し、委員長の職はジョンから子のジョージ、孫のガスへと受け継がれています。初回の演目はフリッツ・ブッシュの指揮によるモーツァルトの《フィガロの結婚》で、その後もモーツァルトの数々のオペラを中心に演目が組まれましたが、この映像に収録されているように、ヘンデルやヤナーチェクなどのオペラも重要なレパートリーになっています。オペラ上演については、他のヨーロッパの地域に比べると若干後進国であったイギリスですが、この音楽祭のためには当時最高の歌手と指揮者を集結させ、ついにはコヴェント・ガーデン歌劇場と並ぶ、イギリスにおける「オペラの拠点」となったのです。 この映像には、12のレパートリーからの華やかなシーンが収録されており、アンネ・ゾフィー=オッターやダニエル・ドゥ・ニース、ジョン・マーク・エインズリーなどの歌い手や、ウィリアム・クリスティ、マーク・エルダ-などの指揮者の姿を見ることができます。
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「ベニーを待ちながら」
ベニー・グッドマンを讃えて [エルヴェ]Chamber Music with Clarinet - POULENC, F. / BERNSTEIN, L. / STRAVINSKY, I. / GOULD, M. / BARTOK, B. (Waiting for Benny) (J. Herve)
■器楽曲
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:8.573032
1)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:1,290円(税込)クラリネット界の巨匠、「スウィングの王様」ベニー・グッドマン(1909-1986)。彼はスウィング・ジャズの代表的存在であり、伝説的なバンドリーダーですが、クラシック音楽にも深い愛情を注いでおり、例えばモーツァルトの「クラリネット協奏曲」などの録音も存在し、また同世代であったバルトークとは親しい友人で、このアルバムに収録されている「コントラスツ」を献呈された時は、ヴァイオリニストのシゲティとともにこの曲を録音、これはNAXOSでも聴くことができる歴史的名演として存在しています(8.111343)。 そんなグッドマンに触発された作曲家は数多く、例えばバーンスタインは自作の「前奏曲とフーガ」を捧げていますし、映画音楽で知られるモートン・グールドもグッドマンの友人で、彼のために2つの作品を書いています。プーランクのソナタは厳密にはグッドマンに捧げられたものではありませんが(オネゲルの墓前に捧げられたとされる)初演はバーンスタインの伴奏でグッドマンが行っています。ガーシュウインの「前奏曲」はジェームズ・コーンがグッドマンのためにクラリネット用に編曲したものです。
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ヴァイオリン・ララバイ [レイチェル・バートン・パイン/マシュー・ヘイグル]
VIOLIN LULLABIES
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年04月24日
NMLアルバム番号:CDR90000-139
5)
CD価格:1,710円(税込)
名手レイチェル・バートン・パインはプライヴェートにおいて、2011年9月に母になったばかり。その輝くばかりの喜びと深い愛情を反映させたこの25曲の子守歌が詰まったアルバムは、世界中の「母と子」へのまたとない贈り物となることでしょう。もっともシンプルな子守歌は母親が乳児をあやしながらハミングするものであり、またゆりかごを揺らしながら歌って聞かせるもの。子どもたちは、それを記憶の片隅にしまいこみ、大人になってから懐かしく思い出すのです。このアルバムの子守歌は、芸術的でありながらもきわめて素朴であり、たくさんの人の幸せを願いながらヴァイオリンでそっと奏されています。世界初録音も含まれています。
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マーティン・チャリフォー
ヴァイオリン・リサイタル [チャリフォー]Violin Recital: Chalifour, Martin - POULENC, F. / RAVEL, M. / STRAVINSKY, I. / BACH, J.S. (Chalifour in Walt Disney Concert Hall - Hidden Treasures)
■室内楽
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:YAR94004
CD価格:2,224円(税込)
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ストリート・ソング [ジョージア大学ウィンド・アンサンブル/リンチ]
Wind Band Music - THOMAS, M.T. / STRAVINSKY, I. / COPLAND, A. / VAUGHAN WILLIAMS, R. (Street Song) (University of Georgia Wind Ensemble, Lynch)
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲
発売日:2012年11月21日
NMLアルバム番号:8.572917
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)街並みに流れる様々な音を拾い集めたかのような、楽しい管楽アンサンブルの作品集。オーキンの「タワー・アセンディング」は、建築中の高層ビルディングを描いた作品。高く昇っていく様子をクラリネットが表現し、土台となる基礎の部分の工事風景も丁寧に描いています。スペイン語の「壁」を現す「エル・ムロ」、指揮者としても名高いティルソン・トーマスによるノリの良い「ストリート・ソング」、古典的名曲、RVWの「勇壮なトッカータ」、モバーリーの思惑ありげな「愛の言葉」、ちょっと古いスタイルのストラヴィンスキーのピアノ協奏曲、そして最後はおなじみ「市民のためのファンファーレ」というプログラム。これ1枚でぶらり散歩終了です。
収録作曲家:
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MIND MELD [ZOFOデュエット]
Piano Duo Recital: ZOFO Duet - BERNSTEIN, L. / SHAPERO, H. / DEBUSSY, C. / STRAVINSKY, I. (Mind Meld)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年08月22日
NMLアルバム番号:DSL-92151
3)
CD価格:2,085円(税込)
ゾフォ・デュエットによる連弾曲集です。彼らは2009年からピアノ・デュオとして活躍、国際的に高い評価を受けています。昨年の大阪国際室内楽フェスタでの「春の祭典」の凄演でも、聴衆の度肝を抜いたことで知られています。共同研究者であり、また親しい友人でもある彼らの目的は、連弾曲の新しいレパートリーを追求すること。既存の作品はもちろんのこと、常に新しい作品を演奏することを目標としています。 このアルバムは、彼らがサンフランシスコ音楽院で最初に行ったコンサートの演目が収録されています。有名なバーンスタインの「キャンディード序曲」もピアノで演奏されることで、また違った様相を見せてくれます。また、ドビュッシー、ストラヴィンスキーの作品もさることながら、シェイペロウの「ソナタ」の素晴らしい音響効果も見事なものです。
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グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
ヤッシャ・ハイフェッツ
アンコール集 第1集 [ハイフェッツ 他 - 録音:1946年-1956年]Heifetz, Jascha: Encores, Vol. 1 (1946-1956)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年07月18日
NMLアルバム番号:8.112072
CD価格:1,600円(税込)
ハイフェッツと言えば、あの端正かつ情熱的なチャイコフスキーやブラームスの協奏曲を思い出す人も多いかもしれませんが、彼の神髄を知るには、ぜひともこれらの小品集を押さえていただきたいものです。彼自身の編曲も含むこれらのコンサート・ピースは、極めて上品であり、かつ彼の妙技をたっぷりと味わわせてくれる逸品であり、コンサートを締めくくるための素晴らしいデザートとしての役割も担っていたのでしょう。“ヴァイオリンの神”ここに降臨です。
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グレート・バレエ [10枚組BOX]
GREAT BALLET (10-CD Box Set)
■バレエ・ダンス音楽
発売日:2012年05月30日
10CD価格:4,800円(税込、送料無料)
西ヨーロッパで発生し、広まった舞台舞踊のことを「バレエ」と言います。貴族たちが歩きながら広間の床に図形を描き、それをバルコニーから眺める「BALLO」というダンスが起源と言われています。最初の頃はオペラの一部として発達しましたが、ロマン派の時代になると、歌は必要なくなり、舞踊のみで劇として成立する作品が中心となります。ここでは18世紀後半に人気を博した「ロマンティック・バレエ」の代表作、アダンやドリーブの作品から、「バレエと言えばこれ!」のチャイコフスキーの3つのバレエ作品、そして近代ロシアのストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ハチャトゥリアン、フランスの人気作、ラヴェル「ダフニスとクロエ」まで、バラエティに富んだ演目を収録しています。美しい身体が踊る様子が目に見えるのではないでしょうか?
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マイ・ファースト・ララバイ・アルバム
My First Lullaby Album
■声楽曲
発売日:2012年04月18日
NMLアルバム番号:8.578213
CD価格:1,000円(税込)
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マイ・ファースト・クラシカル・ミュージック
My First Classical Music Album
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲 ■キッズ
発売日:2012年02月15日
NMLアルバム番号:8.578203
1)
CD価格:1,000円(税込)
例えば、「赤ちゃんに初めてクラシックを聴かせようかな?」と考えた時や、「今までクラシックを聴いたことないんだけど何がいいんだろう?」と悩んだ時、普通に手に取る入門編とは一味違うのがこの1枚です。もちろん超有名曲「運命」やら「白鳥」などは入ってますが、ショスタコーヴィチやストラヴィンスキー、ジョン・アダムズなどが聴けるとは新機軸。とは言え、実際にまず聞いてみてください。この「あげぽよ」感は大人でもくせになります。
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シューラ・チェルカスキー
ラフマニノフ: パガニーニの主題による狂詩曲
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番
ストラヴィンスキー: ペトルーシュカからの3楽章 [チェルカスキー/ケルン放送交響楽団/マーカル指揮 - 録音:1951年-1970年]RACHMANINOV, S.: Rhapsody on a Theme of Paganini / PROKOFIEV, S.: Piano Sonata No. 7 / STRAVINSKY, I.: Petrushka (Cherkassky, Macal) (1951-1970)
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年05月18日
NMLアルバム番号:ICAC5020
CD価格:1,650円(税込)
シューラ・チェルカスキー(1909-1995)は、オデッサに生まれ、ロシア革命の勃発によりアメリカ合衆国に亡命。伝説的名ピアニスト、ヨゼフ・ホフマンに師事し、華麗な演奏様式を受け継ぎました。彼は最晩年まで積極的に演奏活動を続け、多くの録音を残しています。彼はラフマニノフの「パガニーニ・ラプソディ」を1953年に1回だけEMIに録音していますが、今回の演奏はステレオ録音であり技術的にも円熟の境地に達した素晴らしい記録となっています。、また当時34歳の若き俊英、ズデニェク・マーカルが指揮を務めていることも興味深いものです。50年代の録音はどれも彼の驚異的な技術と音楽性が伺い知れる貴重な音源です。中でも、プロコフィエフの戦争ソナタとシャブリエの「ブーレ・ファンタスク」は、チェルカスキーの商業的録音にはないレパートリーです。
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期待の新進演奏家シリーズ
アントニー・バリシェフスキー(ピアノ) [バリシェフスキー]Piano Recital: Baryshevskyi, Antonii - SCARLATTI, D. / RAVEL, M. / DEBUSSY, C. / RACHMANINOV, S. / STRAVINSKY, I. / MATEOS, D.
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年07月14日
NMLアルバム番号:8.572573
6)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)1988年ウクライナ生まれのピアニスト、アントニー・バリシェフスキーは1999年にブカレストで開催されたエネスク・コンクールを始め、たくさんのコンクールで入賞を重ねている実力派です。まだまだ素材的には未知数ですが、ここで聴ける演奏からは、やはり「何か違うもの」が感じられないでしょうか? 冷徹なスカルラッティは、ホロヴィッツの名演に匹敵するほどですし、ラヴェルのラ・ヴァルスからは仄暗い狂気すら漂ってきます。幾重にも塗り重ねられたドビュッシーの彩色、そして荒ぶる技巧が炸裂するラフマニノフのソナタ、目を見張るばかりのストラヴィンスキー、星の煌めきにも似たマテオスのマリオン・・・。さて、彼はこれからどのような芸術家になっていくのでしょうか?
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バイエルン放送交響楽団
創立60周年記念BOXBAVARIAN RADIO SYMPHONY ORCHESTRA 60TH ANNIVERSARY BOX SET
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年01月20日
7CD
通常価格:6,240円→ 特価!:3,990円(税込、送料無料)バイエルン放送交響楽団 創立60周年記念BOX
オーケストラの歴史の変遷を音で綴る。2003年から首席指揮者を務めるマリス・ヤンソンス。彼の活躍ぶりも留まるところを知りません。ここでは彼が得意とするR.シュトラウスを3曲収録。「R.シュトラウスの音楽は私の人生と共にあり、深く何度も繰り返し触れ合っている」と彼自身が語るだけあって、オーケストラの持ち味をよく生かした見事な演奏が展開されています。ソプラノのアニヤ・ハルテロスは近年注目を集めているギリシャの新進ソプラノ。彼女はこの曲を大切なレパートリーとしているようで、すでにファビオ・ルイージ/シュターツカペレ・ドレスデンとの盤もリリースされているので聴き比べも楽しいかもしれません。 -
発売日:2009年05月20日
CD価格:2,530円(税込)
クラシックってこんなにSNAZZY!?
クラブジャズシーンのトップDJ小林径による、クラシックコンピレーション!
数々のジャズ・コンピを生みだした小林径がクラシックを解き放つ世界最大のクラシックレーベル NAXOS(ナクソス)と、「Routine Jazz」シリーズでおなじみ、日本を代表するクラブジャズDJ「小林径」による新感覚コラボレーション。時代や作風・編成のカテゴリーを超えてMIXされた画期的なアルバムが完成! クラブジャズDJとして高いステータスを持つ小林径のクラシックに対する感性と、世界規模で展開するNAXOSのカタログが生んだ、クラシック音楽の固定観念を超越するラウンジ系クラシックオムニバス。世界中のクラシックシーンを驚愕させてきたNAXOSが放つ新シリーズ第1弾。 -
ディスカヴァー・チェンバー・ミュージック
DISCOVER CHAMBER MUSIC
■室内楽
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:8.558206-07
2CD
通常価格:1,300円→ 特価!:790円(税込) -
ヴァイオリンによるオペラ幻想曲集 [ソーン/ロブ]
OPERA FANTASIES FOR VIOLIN
■オペラ ■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2008年01月16日
NMLアルバム番号:8.570202
CD価格:1,600円(税込)
これぞ新しい無言歌! 超絶技巧を駆使したヴァイオリンで歌いあげる名オペラオペラの名アリアを独奏曲にする試みは古くから行われています。特にパガニーニとリストの偉業は後世の作曲家たちに大きな影響を与えました。原曲を一層華やかで技巧的なものにし一つの新しい作品とすることは作曲家にとっても、聞き手にとっても、意欲的で大きな喜びと言えるのです。このアルバムは近代の作曲家の編曲を中心としたもので、音楽が変貌するさまをありありと感じることができることでしょう。ソーンの繊細な表現が曲に命を吹き込みます。
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吹奏楽のためのモニュメンタルな名曲集 [大統領直属アメリカ海兵隊軍楽隊]
MONUMENTAL WORKS FOR WINDS
■吹奏楽
発売日:2007年04月01日
NMLアルバム番号:8.570243
115)
CD-R価格:1,600円(税込)
吹奏楽の人気曲を集めた快感コンピレーション難しい理屈は要りません! 吹奏楽の人気曲を集めた当盤、かっこよくて快感だから、吹奏楽に知識が無くても、誰でも楽しめます。ヴェルディで威勢よく幕開け。ドビュッシーの思い出に捧げられたストラヴィンスキー作品(初版で演奏)。アメリカの吹奏楽の雄、パーシケッティの代表作。ヴァインベルガー唯一の有名曲の吹奏楽版。「アメイジング・グレイス」として有名な旋律がこだまするコープランド作品。リフレインの可愛さがたまらないグレインジャーの小曲。そして最後は極めつけ、これが無くちゃ始まらない、ウォルトンの行進曲。演奏はアメリカのホワイトハウスを拠点とする18世紀末創設の名門楽団です。
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リスト(1811-1886):
ピアノ・ソナタ ロ短調他 [ホロヴィッツ - 録音:1932年-1935年]LISZT: Piano Sonata in B Minor (Horowitz) (1932-1935)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2003年07月01日
NMLアルバム番号:8.110606
CD価格:1,600円(税込)
この上ない精緻さとヴィルトゥオージティ晩年衰えが目立ったとはいえ、ホロヴィッツはその生涯を当代一のヴィルトゥオーゾとして一生を終えました。28歳から30歳にかけて録音されたこの時期は、おそらく彼のメカニック的能力が最盛期を迎えていた時期と見なすことが出来るでしょう。極限までとぎすまされた精緻なピアニズムは、「夢のもつれ」や「ペトルーシュカ」の見事な指さばきに聞くことが出来ます。一方スカルラッティやハイドンのような古典的作品においては、ホロヴィッツが心を砕いた、シンプルな作品における旋律線の唄わせかたと内声のバランスの取り方が現れています。
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期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ
エレナ・パパンドレウ (ギター)Guitar Recital: Elena Papandreou
■器楽曲(ギター)
発売日:1998年03月01日
NMLアルバム番号:8.554001
CD価格:1,600円(税込)
ギリシャ出身の若手ギタリストが縦横無尽にダンス!ピアソラ・ブームだからという訳ではありませんが、まず10のタンゴを是非お聴きください。このチュニジア生まれの作曲家の曲と、演奏家をきっとお気に入りいただけることでしょう。ギリシャを代表する作曲家テオドラキスの歌曲をギターに編曲したり、同国のママンガキスから曲を献呈されたり、パパンドレウは若手ながら実力全開。リストのピアノ曲「メフィストワルツ」に触発されてロシアのコシュキンが作曲した「アッシャー・ワルツ」や、ストラヴィンスキーのギリシャ人作曲家によるギター編曲など、選曲も実に興味深いものがあります。