コルンゴルト(エーリヒ・ウォルフガング) Korngold, Erich Wolfgang
生没年 | 1897-1957 | 国 | オーストリア、アメリカ |
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辞書順 | 「コ」 | NML作曲家番号 | 21825 |
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コルンゴルト(1897-1957):
弦楽四重奏曲 第1番 - 第3番 [ティペット四重奏団]KORNGOLD, E.W.: String Quartets Nos. 1-3 (Tippett Quartet)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:8.574428
CD価格:1,900円(税込)
コルンゴルトは少年期から円熟期にかけて10作ほどの室内楽作品を遺しました。この3つの弦楽四重奏曲は第1番は20代、第2番は30代、第3番は40代後期とそれぞれ作曲時期が異なっており、その作風にも違いが感じられます。 1924年に初演された第1番は、躍動感と魅力的なハーモニー、そして饒舌な和声が融合した作品で、当時の音楽界における彼の地位をより堅固なものとしました。 その10年後に書かれ、アメリカで出版された第2番は、素直で明瞭な旋律と勢いの良いリズムが特徴です。 そして第二次大戦後に書かれブルーノ・ワルターに献呈された第3番は、すでにヨーロッパでの彼の人気が凋落していた失意の時期の作品ですが、古典的な作風と現代的な味わいが並存し、曲の最後は喜びに満たされるという予想外の展開が耳に残ります。 イギリスのティペット四重奏団の演奏です。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌劇《死の都》 [クラウス・フローリアン・フォークト(テノール)/カミラ・ニールンド(ソプラノ) 他/フィンランド国立歌劇場管弦楽団&合唱団&児童合唱団/ミッコ・フランク(指揮)]KORNGOLD, E.W.: Tote Stadt (Die) [Opera] (C. Nylund, K.F. Vogt, Finnish National Opera Children's Chorus, Chorus and Orchestra, M. Franck)
発売日:2022年03月25日 NMLアルバム番号:OACD9050D
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
モーツァルトの再来と言われた23歳のコルンゴルトが書いた歌劇《死の都》。喪失と孤独をテーマとし、彼自身と父の共同執筆で台本を書いたこの作品は、1920年にオットー・クレンペラーの指揮によってケルンで初演され大成功を収めました。20世紀末より人気が高まり、優れた上演も目にするようになってきました。 この2010年に行われたミッコ・フランクが指揮するフィンランド国立歌劇場でのカスパー・ホルテンのプロダクションは代表的な名演の一つに数えられるもので、なかでも主役を担う2人の歌手、クラウス・フローリアン・フォークトとカミラ・ニールンドの名唱は驚くべき完成度を誇っています。大きな評判となったDVDから、音のみを抽出したCDが登場。美しい音楽を存分に味わうことができます。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
劇付随音楽『から騒ぎ』
『吸血鬼』 [ハンス・イェルク・マンメル(テノール)/エッケハルト・アベーレ(ナレーター/声)/ホルスト・シンフォニエッタ/クラウス・ジモン(指揮)]KORNGOLD, E.W.: Incidental Music (Complete) - Much Ado about Nothing / Der Vampir oder Die Gejagten (Mammel, Abele, Holst-Sinfonietta, K. Simon)
発売日:2022年02月11日 NMLアルバム番号:8.573355
CD価格:1,900円(税込)
20世紀初頭のオーストリアで“神童”として次々と作品を発表、脚光を浴びたコルンゴルト。1927年に初演した歌劇《ヘリアーネの奇跡》の成功でその名声は絶頂に達します。 その頃、ヨハン・シュトラウスの歌劇《こうもり》をミュージカルに編曲したものが、ニューヨークのブロードウェーで公演され成功したことでハリウッドに進出。彼が最も得意とした歌劇、劇音楽の手法と華麗なオーケストレーションを映画音楽に採り入れたことで、「ハリウッド映画音楽の創始者」として多大な功績を残すことになります。 このアルバムには、彼のウィーン時代の2作の劇音楽を収録。『から騒ぎ』は同名のシェイクスピアの劇のための音楽で、豊かな表現力と鮮やかな場面描写、濃厚なオーケストラの響きを伴うコルンゴルトの最も人気を博した作品の一つです。かたや1922年の『吸血鬼、または密猟者』はほとんど知られていない作品ですが、こちらもドラマティックな展開と後の華やかな映画音楽を思わせる豊潤な音色が楽しめます。 『から騒ぎ』で“バルタザールの歌”を歌うのはバロック作品を中心に幅広いパートリーを持つテノールのハンス・イェルク・マンメル。ハープの伴奏による典雅な歌唱が作品の雰囲気を盛り上げています。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
〈室内楽作品集〉
ピアノ五重奏曲 ホ長調 Op.15
組曲『から騒ぎ』からの4つの小品 Op.11
弦楽四重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.26 [ユーセビアス四重奏団]KORNGOLD, E.W.: Chamber Music - Piano Quintet / String Quartet No. 2 / Much Ado about Nothing (Beatson, Eusebius Quartet)
発売日:2021年11月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0642
CD価格:2,250円(税込)
若くしてウィーンの楽壇で成功を収めるも、アメリカに亡命。ウィーンで培った作曲技法をハリウッドの映画音楽に持ち込むとともに、気に入った作品を自身のヴァイオリン協奏曲に転用するなど、新な境地を開拓したコルンゴルトですが、彼の精神の根底は純音楽にありました。ここに収録された室内楽作品は交響曲のような華麗な響きをまとってはおりませんが、簡潔に凝縮された音の中には彼の飾らぬ姿が現れています。 1920年に書かれた「から騒ぎ」はシェイクスピア劇のための音楽。「4つの小品」はコルンゴルト自身のヴァイオリンとピアノ版のアレンジがよく知られていますが、2012年に弦楽四重奏版の自筆原稿が発見されました。しかし、何らかの理由により「庭園の場(間奏曲)」だけはアレンジされていませんでした。そこでこのアルバムには世界初録音となるトム・ポスターの新アレンジを加えた4曲が紹介されています。 ピアノ五重奏曲はその翌年の作品。同時期の歌劇《死の都》からの影響も感じられる美しい音楽です。 1933年の弦楽四重奏曲は、コルンゴルトのウィーンへの想いが強く表出された作品。沸き立つような冒頭の旋律や、終楽章のワルツは良き時代への回想ともいえるものです。 演奏しているユーセビアス四重奏団は2016年に結成されたアンサンブル。シューマンが創出した架空の人物「オイゼビウス」から採られています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年11月号)★-
コルンゴルト(1897-1957):
歌劇《死の都》 Op.12 [ヨナス・カウフマン(テノール)/マルリス・ペーターゼン(ソプラノ) 他/キリル・ペトレンコ/バイエルン国立管弦楽団]発売日:2021年07月23日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
バイエルン国立歌劇場自主レーベルBSOrec、
第2弾はカウフマンとペーターゼンが歌う歌劇《死の都》19世紀のブルージュ、若きパウルは亡くなった妻マリーを悼み街を彷徨います。そして出会ったのがマリーと瓜二つの踊り子マリエッタ。次第に夢と現実の境界が曖昧になるパウル …
2019年の秋、バイエルン国立歌劇場で上演されたコルンゴルトの歌劇《死の都》のライヴ収録。強烈な印象を残すサイモン・ストーンの演出と、美しく陶酔的な旋律をオーケストラから精緻に引き出すキリル・ペトレンコの指揮のもと、ヨナス・カウフマンとマルリス・ペーターゼンが主役を歌ったこの上演は観客とメディアに大絶賛されました。狂気すれすれの迫真の歌唱を聴かせるカウフマン、女性のもつ様々な面を演じ分けるペーターゼン、そして彼らをとりまく歌手たちの見事な歌唱が聴きどころです。
「まちがいなく聴く価値がある」 … ベルンハルト・ノイホフ(BR KRASSIK) 「見事に考え抜かれた、大胆なまでによくできた作品」 … ナイル・フィッシャー(The Times) 「キリル・ペトレンコがバイエルン国立管弦楽団を 興奮状態に導く」 … マルクス・ティエル(Münchner Merkur) 「これ以上の歌手は得られない」 … (BR24) 「《死の都》にとって、ミュンヘンのプロダクションよりも良いものは想像しがたい」 … ジョシュア・バロン(The New York Times)収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌曲集 第2集 [ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)/ジビル・フィッシャー(メゾ・ソプラノ)/ウーヴェ・シェンカー=プリムス(バリトン)/フィリップ・ロイ(ヴァイオリン)/ペーター・フランク(チェロ)/クラウス・ジモン(ピアノ)]KORNGOLD, E.W.: Songs, Vol. 2 (Stallmeister, S. Fischer, Schenker-Primus, P. Roy, P. Franck, K. Simon)
発売日:2021年06月25日 NMLアルバム番号:8.573083
CD価格:1,900円(税込)
幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動していたコルンゴルト。純音楽を追求するも、結局は時代の波に呑まれ、本意ではない“映画音楽”の分野での活動が現在のハリウッド音楽を支えることになろうとは、彼自身も知る由がありませんでした。 そんなコルンゴルトが持てる才能の全てを注ぎこみ、生涯にわたってロマン主義の理想を追求できたのは一連の歌曲でした。初期から晩年に至るまでどの時代においても、コルンゴルトは歌曲には常に実験的な創意工夫を施し、時には刺激的なハーモニーを与えるなど斬新な試みを行っています。とりわけ作品番号18の「3つの歌」は、同時期の歌劇《ヘリアーネの奇跡》の音楽を反映した、半音階的な和声が際立つ刺激的な響きを持つ作品です。 このアルバムにはコルンゴルトが折に触れ家族や親しい友人のために書いていた歌曲も収録。その中には彼が一時期愛していたというマリア・コーリッシュ(ヴァイオリニスト、ルドルフ・コーリッシュの妹)のクリスマス・プレゼントとして書かれた「とても個人的なもの」など、貴重な作品が含まれます。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
組曲 Op.23
ピアノ五重奏曲 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Suite, Op. 23 / Piano Quintet, Op. 15 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574019
CD価格:1,900円(税込)
ピアノ三重奏曲などを収録した前作(8.574008)に続く、ベルリンの名アンサンブル“スペクトラム・コンサーツ・ベルリン”が演奏するコルンゴルトの室内楽作品集。今作では更に多彩な表現力を駆使し、コルンゴルト作品の持つ華やかさを歌い上げます。 『組曲』は1930年の作品。戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた曲で、ピアノ・パートは左手だけで奏するように作曲されていますが、複雑な対位法が随所に用いられており、演奏難度は非常に高く、決して両手が紡ぎ出す響きに劣ることはありません。荘重な前奏曲とフーガ、軽やかなワルツ…と曲ごとに表情が変わり、聴き手の耳を飽きさせることがありません。 1922年の「ピアノ五重奏曲」は歌劇《死の都》の大成功の直後に書かれた美しい作品。伸びやかな旋律と厚みのあるハーモニーが魅力的。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Op.1
弦楽六重奏曲 ニ長調 Op.10 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Piano Trio, Op. 1 / String Sextet, Op. 10 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年10月23日 NMLアルバム番号:8.574008
CD価格:1,900円(税込)
“モーツァルトの再来”と呼ばれたコルンゴルト。9歳でカンタータを作曲、11歳の時に書いたバレエ音楽「雪だるま」がウィーン宮廷歌劇場で皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の臨席のもと初演され、大好評を博したほどの神童でした。 このアルバムに収録された2曲の室内楽作品は、いずれも10代のコルンゴルトによって書かれたもの。ピアノ三重奏曲は初の作品番号が付された彼にとっての自信作。12歳の作品にもかかわらず、後のコルンゴルトを思わせる妖艶な旋律に満ちており、作風が早いうちから完成されていたことを感じさせます。 その6年後に完成した弦楽六重奏曲は更に洗練された書法による雄大な曲。ブラームスの弦楽六重奏曲の様式を更に発展させた緻密な対位法が随所に用いられています。 名手たちが集うスペクトラム・コンサーツ・ベルリンの演奏で。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌劇《ヴィオランタ》 [アンネマリー・クレーマー(ソプラノ)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(バリトン)/ノーマン・ラインハルト(テノール)/ピンカス・スタインバーグ(指揮)トリノ王立劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2020年07月10日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
世界初映像! 神童コルンゴルトの2作目のオペラ《ヴィオランタ》物語の舞台は15世紀のヴェニス。ヴィオランタは、妹を誘惑し自殺に追い込んだナポリの王子、アルフォンソの殺害を夫シモーネに持ちかけます。アルフォンソの誘惑に成功したヴィオランタは、いつしか彼に惹かれ、陶酔的な愛の二重唱を歌い、二人に裏切られたと知ったシモーネは剣を手にしてアルフォンソに襲いかかりますが … 。 幼い頃から神童ぶりを発揮したコルンゴルト。少年時代から次々に作品を発表し、いずれも高く評価されました。この《ヴィオランタ》は18歳頃に書かれた彼の2作目の歌劇で、ヴェリズモ・オペラやプッチーニ、さらにレスピーギやリヒャルト・シュトラウスの影響も聴き取れます。初演は1916年3月、ミュンヘン国立歌劇場で、コルンゴルトのもう一つのオペラ「ポリュクラテスの指輪」とともにブルーノ・ワルターの指揮によって行われ、大成功を収めました。 本映像の演出家ピエール・ルイージ・ピッツィは、コルンゴルトが活躍した1920年代に舞台を移し、きらびやかな衣装と舞台装飾により、ヴェニスのカーニヴァルの夜のむせかえるような情緒を醸し出しています。アンネマリー・クレーマー(ヴィオランタ)の官能的な歌唱に、ノーマン・ラインハルト(アルフォンソ)の甘やかな美声、ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(夫シモーネ)の剛直な歌唱と演技が見事な対照を形作り、名匠ピンカス・スタインバーグのタクトがコルンゴルトの音楽の美しさをあますことなく引き出しています。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌劇《ヴィオランタ》 [アンネマリー・クレーマー(ソプラノ)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(バリトン)/ノーマン・ラインハルト(テノール)/ピンカス・スタインバーグ(指揮)トリノ王立劇場管弦楽団&合唱団]KORNGOLD, E.W.: Violanta [Opera] (A. Kremer, Kupfer-Radecky, N. Reinhardt, Torino Teatro Regio Chorus and Orchestra, P. Steinberg)
発売日:2020年07月10日 NMLアルバム番号:CDS7876
CD価格:2,325円(税込)
幼い頃から神童ぶりを発揮したコルンゴルト。少年時代から次々に作品を発表し、いずれも高く評価されました。この《ヴィオランタ》は18歳頃に書かれた彼の2作目の歌劇で、ヴェリズモ・オペラやプッチーニ、さらにレスピーギやリヒャルト・シュトラウスの影響も聴き取れます。初演は1916年3月、ミュンヘン国立歌劇場で、コルンゴルトのもう一つのオペラ「ポリュクラテスの指輪」とともにブルーノ・ワルターの指揮によって行われ、大成功を収めました。 アンネマリー・クレーマー(ヴィオランタ)の官能的な歌唱に、ノーマン・ラインハルト(アルフォンソ)の甘やかな美声、ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(夫シモーネ)の剛直な歌唱とが見事な対照を形作り、名匠ピンカス・スタインバーグのタクトがコルンゴルトの音楽の美しさをあますことなく引き出しています。
収録作曲家:
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ハース(1899-1944):
弦楽四重奏曲 第2番
コルンゴルト(1897-1957):
弦楽四重奏曲 第2番 変ホ長調
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第53番 ニ長調 「ひばり」 [アダマス四重奏団]HAAS, P.: String Quartet No. 2 / KORNGOLD, E.W.: String Quartet No. 2 / HAYDN, J.: String Quartet No. 53 (Adamas Quartett, Bulbitski)
発売日:2020年05月22日 NMLアルバム番号:Gramola99011
CD価格:2,475円(税込)
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コルンゴルト・エッセンシャル
コルンゴルト(1897-1957):
作品集[4枚組 BOX] [カスパール・リヒター(指揮)/リンツ・ブルックナー管弦楽団]発売日:2020年04月10日
CD 4枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
一度は忘れられかけたコルンゴルトの音楽は、1990年代頃から人気が再燃し、この30年ほどで揺るぎない人気を獲得しました。後期ロマン派の終焉を飾る若き時代の作品から、ハリウッドの映画音楽の礎を築いた円熟期の作品まで、現在では多くの作品があまねく演奏され、その美しい音楽は広く愛されています。この4枚組は、ドイツの指揮者カスパール・リヒターがリンツ・ブルックナー管弦楽団を指揮し、1990年代から2000年代初頭にかけて、ASVレーベルに録音した一連の作品を復刻したもの。 カスパール・リヒターは1944年に生まれ、ハンブルク音楽大学在学中に、現代音楽を演奏するためにハンブルク室内オペラを設立するなど、近現代の音楽とオペラのジャンルで素晴らしい功績をあげてきました。とりわけコルンゴルトの作品を得意としており、これらの演奏は、「コルンゴルト・ルネッサンス」の先駆けとなったものの一つ。あまり耳にすることのないレパートリーが数多く含まれた貴重な演奏です。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
交響詩「ドン・ファン」Op.20
コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
マーラー(1860-1911):
リュッケルト歌曲集より [フランティシェク・ノヴォトニー(ヴァイオリン)/カルラ・ビトナロヴァー(メゾ・ソプラノ)/マルティン・トゥルノフスキー(指揮)/ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団]STRAUSS, R.: Don Juan / KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto / MAHLER, G.: Ruckert-Lieder (Bytnarova, Novotny, Brno Philharmonic, Turnovsky)
発売日:2020年04月24日 NMLアルバム番号:UP0108-2
CD価格:1,650円(税込)
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コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
組曲「から騒ぎ」 Op.11
コニュス(1869-1942):
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.1
エレジー Op.2-1 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ドロン・サロモン(指揮)/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/バルバラ・モーザー(ピアノ)]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto, Op. 35 / CONUS, J.: Violin Concerto, Op. 1 / Elegy, Op. 2, No. 1 (Irnberger, Israel Philharmonic, Salomon)
発売日:2019年11月15日 NMLアルバム番号:Gramola99108
SACD Hybrid価格:2,850円(税込)
ウィーンを離れ、ハリウッドで「映画音楽」の作曲家として成功を収めたコルンゴルト。しかし彼の心は常にウィーンにあり、故郷に戻り純音楽を作曲することを夢見ていました。 このヴァイオリン協奏曲は、これまでに作曲した映画音楽から旋律が採られており、1945年の初演時に「時代錯誤」と呼ばれたほど、あまりにも美しく華麗な雰囲気を持っています。その後、ハイフェッツをはじめとした名手たちの尽力により、現在では近代ヴァイオリン協奏曲における代表的な作品として認知されています。 同時収録のコニュスは、やはりハイフェッツが愛奏していたことで知られる協奏曲。同じくコニュスの「エレジー」は知られざる佳作です。
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亡命ユダヤ人作曲家たちの
チェロ協奏曲集 第4集
(ベン=ハイム、ブロッホ、コルンゴルト) [ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/ウーカシュ・ボロヴィッツ(指揮)/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団]BEN-HAIM, P. / KORNGOLD, E.W.: Cello Concerto / BLOCH, E.: Symphony for Cello and Orchestra (Wallfisch, BBC National Orchestra of Wales, Borowicz)
発売日:2019年10月25日 NMLアルバム番号:555273-2
CD価格:2,475円(税込)
好評シリーズ「亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集」の第4集。これまでにカステルヌオーヴォ=テデスコ、ハンス・ガル、ゴルトシュミット、ライゼンシュタイン、ヴァイグルの協奏曲をリリースしているウォルフィッシュ。今作ではコルンゴルトとベン=ハイム、ブロッホの協奏的作品を演奏しています。 ベン=ハイムはドイツに生まれイスラエルに移住、名前もヘブライ風に改めたという作曲家。作品にはブロッホとの関連性が指摘されており、このアルバムでもブロッホの「バール・シェム」の一部が収録されています。 コルンゴルトのチェロ協奏曲は、もともと映画「愛憎の曲」のための音楽。登場人物が演奏する曲を協奏曲仕立てにした甘い音楽です。 ベン=ハイムのチェロ協奏曲はコルンゴルト作品のようなむせ返る官能性はあまり感じられず、民族音楽寄りの旋律と新古典派主義の作風による聴き映えのする作品に仕上がっています。
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浄められた夜
〔弦楽六重奏曲集〕
コルンゴルト、マルティヌー、シェーンベルク [チェコ・フィルハーモニー六重奏団]KORNGOLD, E.W. / MARTINU, B.: String Sextets / SCHOENBERG, A.: Verklarte Nacht (Czech Philharmonic Sextet)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:UP0019-2
CD価格:1,650円(税込)
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コルンゴルト(1897-1957):
歌劇《ヘリアーネの奇跡》 Op.20 [サラ・ヤクビアク(ソプラノ)、ブライアン・ジャッジ(テノール)、ヨーゼフ・ヴァーグナー(バス・バリトン)、オッカ・フォン・デア・ダメラウ(メゾ・ソプラノ)、デレク・ヴェルトン(バス・バリトン)、ブルクハルト・ウルリヒ(テノール)、ギデオン・ポッペ(テノール)、マルク・アルブレヒト(指揮)、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年06月28日
Blu-ray国内仕様 日本語帯付き 日本語解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
暴君が専制を振るう、ある国の物語。この国に喜びをもたらすためにやって来た異国の男は捕らえられ死刑を宣告されています。暴君の妻ヘリアーネはこの男を憐れみ、お互いに惹かれあいますが、ヘリアーネは一線を越すことを拒みます。暴君は、妻の心を異国の男に開かせ妻の心を自分に取り戻すことを画策しますが、それもかなわぬことを知ると妻も捉え、姦通の嫌疑で裁判を招集しますが… ウィーン後期ロマン派を代表する作曲家コルンゴルトの《ヘリアーネの奇跡》は彼の妻ルーツィに捧げられた作品です。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスの流れを汲む半音階的で重厚な響きの中で繰り広げられる神秘的な愛の物語。ロマン派作品を得意とするマルク・アルブレヒトのタクトから生まれる魅惑的な響きは聴き手を強く惹きつけます。 歌手陣では「異国の男」をブライアン・ジャッジが熱唱、暴君役のヨーゼフ・ヴァーグナーの冷酷さを示す歌唱演技にも注目です。また題名役のヘリアーネを歌うヤクビアクは伸びやかな美声と裸体を晒すことも辞さない迫真の演技で、強い存在感を示しました。 クリストフ・ロイの演出は現代的な装置と衣装を巧みに活かし、白と黒、光と影のコントラストを強調しながら、物語の主題でもある「聖なるもの」をまるで宗教画のように浮かびあがらせることに成功しています。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌劇〈ヘリアーネの奇跡〉Op.20
[ファブリース・ボロン/フライブルク歌劇場合唱団/フライブルク・バッハ合唱団/フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団]KORNGOLD, E.W.: Wunder der Heliane (Das) [Opera] (A. Kremer, Argiris, I. Storey, Theater Freiburg Choirs, Freiburg Philharmonic, Bollon)
発売日:2018年10月31日 NMLアルバム番号:8.660410-12
CD 3枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
ある国の物語。暴君に死刑を宣告された異国の男。抗議する男の前に現れたのは、暴君の妻ヘリアーネ。男とヘリアーネは惹かれあい、ついにヘリアーネは彼に一糸まとわぬ姿を見せてしまいます。自死する男、純潔を守りながらも、男への愛はあったと告白するヘリアーネ。怒る暴君は「本当に純潔であるなら男をよみがえらせることもできるだろう」と妻に告げますが・・・。 「早熟の天才」コルンゴルトが4番目の歌劇《ヘリアーネの奇跡》を完成させたのは30歳の時。すでに、23歳の時に作曲した《死の都》で世界的評価を得ていた彼は、この《ヘリアーネ》で一層名声を高めることとなりました。コルンゴルトと同世代の表現主義作家カルトネーカーの作品を原作にしたこの歌劇の主題は、「世界は普遍的な愛で救済される」というもので、コルンゴルトは、あらすじのつじつまを合わせることよりも、官能性を前面に押し出し、ワーグナーを思わせる劇的で妖艶な音楽を付けることに終始しました。 コルンゴルトの死後、作品が忘れられてしまったのは、ナチスによって「退廃音楽」に分類されてしまったこともありますが、もう少し整理された物語であったら(例えば《死の都》のように)もっと早くに人気が再燃していたかもしれません。しかしながら、この絢爛豪華な響きを味わうことこそ、コルンゴルトを聴く醍醐味と言えるでしょう。
収録作曲家:
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アメリカの協奏曲集[2枚組] [バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)/サントゥ・マティアス・ロウヴァリ(指揮) エーテボリ交響楽団/タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団]
Violin Concertos - BERNSTEIN, L. / KORNGOLD, E.W. / RÓZSA, M. (American Concertos) (Skride, Gothenburg Symphony, Tampere Philharmonic, Rouvali)
発売日:2018年09月28日 NMLアルバム番号:C932182A
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
「アメリカ、あなたは素晴らしい」 19世紀、晩年のゲーテがユートピアを見出したのが新天地アメリカでした。それから1世紀を経て、ヨーロッパの作曲家たちが戦争を逃れ、次々とアメリカに渡り、ハリウッドの映画音楽の発展に寄与します。中でも最も成功したのがコルンゴルトでしょう。彼のヴァイオリン協奏曲は後期ロマン派の作風と、自身の映画音楽のモティーフが融合、初演時こそ「時代遅れ」と揶揄されたものの、名手ハイフェッツが愛奏、現代では多くの人に愛される名作となっています。 コルンゴルトに続き映画音楽の分野で大成功を収めたハンガリーの作曲家ロージャ。彼のヴァイオリン協奏曲もハイフェッツから委嘱された作品ですが、伝統を懐かしむコルンゴルトとは違い、クラシックの限界に挑むかのような前衛的な手法が取られており、ハンガリーの民族音楽要素もふんだんに盛り込まれた色彩的な曲となっています。 この2曲に対比するように置かれているのが、バーンスタインの「セレナード」。ヴァイオリン協奏曲の形式にとどまることのない、特異な楽器編成による、まさに現代アメリカを象徴するかのようなユニークな曲。これらの作品の作曲年代にはたった15年ほどの違いがあるだけというのも驚くばかり。スクリデとロウヴァリはそれぞれの曲の味わいを的確に表現しています。アンコールとしておかれた「シンフォニック・ダンス」は、もはや知らない人がいないほどの不朽の名作です。
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コルンゴルト(1897-1957)
ニールセン(1865-1931):
ヴァイオリン協奏曲集 [イ・ジユン/オーデンセ響/ポスカ]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto, Op. 35 / NIELSEN, C.: Violin Concerto (Jiyoon Lee, Odense Symphony, Poska)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:ORC100079
CD価格:2,080円(税込)
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発売日:2018年01月26日
CD価格:1,800円(税込)
幼い頃より神童としてウィーンの音楽界に君臨したコルンゴルト。10代ですでに優れたオペラ作曲家として評価され、20代で世界的評価を獲得。数多くの称号を授与されるまでになりますが、ナチスの迫害を受けアメリカに亡命。映画音楽の作曲家として活躍するも、それは決して彼自身の意に沿うものではありませんでした。第二次世界大戦後、ウィーンに戻ったコルンゴルトの人気はすでに下降していたものの、彼は再び「クラシック音楽」の作曲をはじめ、晩年になって、ヴァイオリン協奏曲や交響曲などのいくつかの名作を書き上げました。 「弦楽のための交響的セレナード」もその時代の作品で、郷愁と憧憬あふれる美しい旋律を持っています。もう1曲の弦楽六重奏曲は幸福だった10代に書かれた作品。ここでは指揮者ローデによって弦楽オーケストラに拡大されたヴァージョンで演奏されています。
収録作曲家:
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LIVE FROM TAIPEI
ウェン=シン・ヤン
台北市でのコンサート [ウェン=シン・ヤン/台湾フィル/呂紹嘉]ELGAR, E. / SCHUMANN, R. / KORNGOLD, E.W.: Cello Concertos (Live from Taipei) (Wen-Sinn Yang, Taiwan Philharmonic, Shao-Chia Lü)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:OC1883
CD価格:2,475円(税込)
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アダムズ&コルンゴルト:
ヴァイオリン協奏曲 [グリンゴルツ/コペンハーゲン・フィル/ロウヴァリ/サレムクール]ADAMS, J.: Violin Concerto / KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto (Gringolts, Copenhagen Philharmonic, Rouvali, Salemkour)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:ORC100066
CD価格:1,950円(税込)
コペンハーゲン・フィルとグリンゴルツによるアダムズとコルンゴルトの2曲のヴァイオリン協奏曲集。アダムズの作品は1993年に書かれたにもかかわらず、まるで19世紀末音楽のような響きを持つ退廃的な作品であり、ハリウッドの映画音楽から生まれたコルンゴルトの協奏曲との、奇妙な一致を思わせるプログラムです。ミニマル風でもありながら時にはベルクの協奏曲のように滔々と音を紡いでいくアダムズの協奏曲は全編を通じ、クールな雰囲気が漂います。 オーケストラの性能を目いっぱい使った絢爛豪華な響きを要求するコルンゴルトでは、グリンゴルツの艶やかな音色が遺憾なく発揮されており、とりわけ第2楽章「ロマンス」の中間部での蕩けるような弱音を駆使しつつ、オーケストラと対話を重ねる箇所は夢のような美しさです。話題の指揮者ロウヴァリとオペラを得意とするサレムクールによる伴奏も聴きものです。
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コルネリア・ヒュプシュ(ソプラノ)
コルンゴルト・ゴルトマルク歌曲集 [ヒュプシュ/スペンサー]Vocal Recital: Hübsch, Cornelia - KORNGOLD, E.W. / GOLDMARK, K.
発売日:2016年07月27日 NMLアルバム番号:C3004
CD価格:1,680円(税込)
オーストリア出身のソプラノ歌手コルネリア・ヒュプシュのCapriccioレーベルへのデビュー・アルバム。彼女はバーデンで生まれ、グラーツ音楽・演劇大学で音楽を学び、クルト・エクヴィルツやデヴィッド・ルッツなど名歌手たちのマスター・クラスに出席し、その才能を嘱望されています。2008年にニコ・ドスタル国際コンクールで賞を獲得したこともあり、すでにオペレッタの世界では人気者で「こうもり」のロザリンデをはじめとしたヒロイン役で聴衆を沸かせています。 そんなヒュプシュ、このアルバムでは雰囲気をがらりと変え、深みのある声で、後期ロマン派の2人の作曲家、コルンゴルトとゴルトマルクの作品をしっとりと歌っています。
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アンネ・シュヴァネヴィルムス
美しき世界 …
(シューベルト、シュレーカー、コルンゴルト歌曲集) [シュヴァネヴィルムス]Vocal Recital: Schwanewilms, Anne - SCHUBERT, F. / SCHREKER, F. / KORNGOLD, E.W. (Schöne Welt…)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:C5233
CD価格:2,400円(税込)
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コルンゴルト(1897-1957):
歌曲全集 [ヤルノット/ピエチョンカ/メース]KORNGOLD, E.W.: Lieder (Complete) (Jarnot, Pieczonka, Mees)
発売日:2015年11月25日 NMLアルバム番号:C5252
CD 2枚組価格:2,600円(税込)
類い稀なるオペラ作曲家として知られた、ウィーンの作曲家コルンゴルト(1897-1957)にとっては「歌曲」を創作することも大切な仕事でした。もちろん生涯における様々な時期…初期から後期まで…に渡って、その折々の感情を歌として表現することで、単なる「映画音楽の作曲家」としてだけでなく、ウィーンの作曲家であることを強く主張していたのです。 彼が最後に書いた歌曲は、1948年に構想された「ウィーンへのソネット」で、これは戦後の廃墟に立った彼が、生涯愛して止まなかったウィーンへのオマージュとして書いたものであり、決して満たされることのなかった彼の思いが結実したものです。また他には、わずか7歳の時に書いた初期の作品「子供とすみれ」などの初録音作品も含まれています。コルンゴルトをもっと深く知りたい人にオススメしたい2枚組です。
収録作曲家:
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ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):
喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」
(エーリッヒ・コルンゴルト編曲版) [メルビッシュ祝祭合唱団&管弦楽団/シュラー]STRAUSS II, J.: Nacht in Venedig (Eine) [Opera] (Mörbisch Festival Choir and Orchestra, Schüller)
発売日:2015年09月23日 NMLアルバム番号:OC450
CD価格:2,025円(税込)
毎年7月中旬から8月下旬まで、オーストリアの世界遺産に登録されているメルビッシュのノイジードラー湖上で行われる音楽フェスティヴァルが、このメルビッシュ湖上音楽祭です。1955年に始まったこの音楽祭の目的は「オペレッタの伝統」を守ることであり、毎年、小粋なオペレッタが上演されることで知られています。このJ・シュトラウス(1825-1899)の「ヴェネツィアの一夜」も何度も取り上げられている演目で、頽廃したウィーン世紀末におけるドタバタの恋愛模様が描かれています。 物語の鍵を握るデラックアを演じているのが、名手ハインツ・ツェドニク。彼の歌が聴けるとはなんとも嬉しい1枚です。これは音楽祭の直前に録音され、お土産用として当日会場で販売されるCDです。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ピアノ三重奏曲 Op.1
シェーンベルク(1874-1951):
浄められた夜 Op.4(ピアノ三重奏曲版) [フィデリオ三重奏団]KORNGOLD, E.W.: Piano Trio / SCHOENBERG, A.: Verklärte Nacht (arr. for piano trio) (Fidelio Trio)
■室内楽
発売日:2014年03月26日 NMLアルバム番号:8.572758
CD価格:1,900円(税込)
日本での「死の都」上演など、最近俄然注目を集めている作曲家コルンゴルト。彼がいかに早熟の天才であったかについては、既にご存知の方も多いことでしょう。実際にこうして13歳を迎える前の作品を耳にすると、その恐るべき才能には身震いしないわけにはいきません。冒頭の響きから、既に後年に書かれたヴァイオリン協奏曲と同質の香りが馥郁と匂い立つのですから。 このピアノ三重奏曲は初演時に、ピアノをあのブルーノ・ワルターが演奏したことでも知られています。この時、ワルターはこの少年に惜しみない賛辞を送り、やがてコルンゴルトがアメリカに亡命する際にも、いろいろと尽力したというほど、少年の才能に惚れ込んだのにも頷けます。シェーンベルクの「浄められた夜」はシュトイアーマンによるピアノ三重奏曲版を収録。ピアノに多くの役割が持たされており、本来の弦楽六重奏版とはまた違った魅力を放っています。
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コルンゴルト(1897-1957):
弦楽のための六重奏曲 Op.10
2台のヴァイオリンとチェロ、左手のピアノのための組曲 Op.23 [アロン四重奏団]KORNGOLD, E.W.: String Sextet, Op. 10 / Suite, Op. 23 (Aron Quartet)
■室内楽
発売日:2013年12月18日 NMLアルバム番号:777600-2
CD価格:1,824円(税込)
このアルバムに収録されたコルンゴルト(1897-1957)の作品は、どれも室内楽のジャンルに属する曲ですが、まるでオーケストラで奏でられているかのように色彩に富み、光に溢れたものであり、とりわけ「弦楽のための六重奏曲」での表現と濃厚な響きの美しさは例えようもありません。 まず、1916年に作曲された弦楽六重奏曲の完成度の高さに驚いてしまいます。19歳の時の作品ですが、彼はすでに天才としての名声を確立しており、その名前はヨーロッパ中に轟いていたのでした。「組曲」は1930年の作品で、あの戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれたものです。重苦しい「前奏曲とフーガ」で始まり、優雅さの中に不安げな表情が見え隠れする切ない「ワルツ」と続き、グロテスクと題された激しい曲、そして美しい「リート」が置かれ、最後は快活なロンドで締めくくられます。まだ彼が“幸せだった時期”の作品です。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
付随音楽「空騒ぎ」 Op.11
シンフォニエッタ Op.5 [ヘルシンキ・フィル/ストルゴーズ]KORNGOLD, E.W.: Much Ado about Nothing / Sinfonietta (Helsinki Philharmonic, Storgards)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年12月19日 NMLアルバム番号:ODE1191-2D
2CD価格:2,475円(税込)
ウィーンの後期ロマン派の作風をそのままハリウッドへ持ち込んだ作曲家、コルンゴルトの2つの作品です。「シンフォニエッタ」は1912年に書かれ1913年にF.ワインガルトナー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演され、当時人気を誇っていたR.シュトラウスに匹敵するほどの賞賛を得た作品です。全編、彼らしい豊かな楽想に彩られており、その管弦楽法も天才ならではの閃きに満ちています。シェイクスピアの同名の劇のための「空騒ぎ」は1918年から19年にかけて作曲され、1920年5月にウィーンのシェーンブルン宮殿で演奏されています。 その後、ヴァイオリニスト、ルドルフ・コーリッシュのためにヴァイオリンとピアノのために5曲を抜きだし「組曲」としたものが現在親しまれていますが、この劇音楽版として書かれた15曲は、公式の演奏会で上演されることもなく、今回のこの演奏が「世界初録音」であり「世界初演」となったのです。15の各々の部分は見事な情景描写であり、後の映画音楽の大家としてのコルンゴルトを予見させるにふさわしい大作です。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
歌曲集 第1集 [シュタルマイスター/シェンカー=プリムス/シモン]KORNGOLD, E.W.: Songs, Vol. 1 (Stallmeister, Schenker-Primus, K. Simon)
■声楽曲
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572027
CD価格:1,900円(税込)
あのマーラーも拝復した早熟の才能。コルンゴルトの知られざる歌曲の全貌がついに明らかに!幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動していたコルンゴルト。しかし彼は時代の波に揉まれ、その才能を存分に発揮することは結局かなわず、彼としては意に添わなかったであろう「映画音楽」の分野での活動が、ハリウッド音楽の源流とまでになったのは本当に皮肉なことでした。ここに収録された歌曲は彼が生涯を通じて愛していた分野です。とりわけ珍しいのは、彼が13~14歳の頃に書いた「若き歌」です。1911年に父親へのクリスマス・プレゼントとして書かれた12の歌(本当はOp.5とされていた)は、彼の父親の意に添わず「歌の中に美徳なし」とされてしまい、結局Op.5は別の曲に付され、この歌曲集は出版の機会を失ってしまったのです。良い曲なのですが…。
収録作曲家:
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ミュンヘン国際音楽コンクール優勝者たちによるコンサート
モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
グリエール:ハープ協奏曲 変ホ長調 Op.74他 [マンツ/セイソン/パク・ヘユン/バイエルン放送響]MOZART, W.A.: Clarinet Concerto / GLIERE, R.: Harp Concerto / KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto (Manz, Ceysson, Park, Bavarian Radio Symphony)
■協奏曲
発売日:2010年07月21日 NMLアルバム番号:900106
CD価格:2,325円(税込)
2008年、2009年のミュンヘン国際音楽コンクール優勝者たちによる「若き芽のコンサート」です。このコンクールは、1952年に創設され、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、チェロ部門の他、室内楽やハープなどたくさんの楽器の若き演奏家の登竜門として知られています。日本人の入賞者も多いのですが、優勝者が出ることがあまりなく、本当に実力のある人を世界へ送りだす質実剛健なコンクールと言えるのです。このアルバムは、そんな珍しい「優勝者」の瑞々しい演奏を楽しめる1枚です。2008年のクラリネット部門優勝者、セバスチャン・マンツは伸びやかなモーツァルトを聴かせます。2009年のハープ部門の優勝者セソンは、あまり演奏されることのない秘曲、グリエールのハープ協奏曲を演奏。七色の音色で聴衆を魅了しました。また、同年のヴァイオリン部門の優勝者ヘユンは当時17歳。最年少の優勝者として特に注目を浴びる中、コルンゴルトの協奏曲を文句なく弾きこなしています。さあ、未来の巨匠たちへ拍手を送りましょう。
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コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲他 [クイント/ミネリア響/プリエト]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto / Schauspiel Overture / Much Ado About Nothing Suite (Quint, Mineria Symphony, Prieto)
■協奏曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570791
CD価格:1,900円(税込)
そのまま映画音楽にも使えそう、哀愁を帯びた超美麗なメロディが耳を直撃1945年に作曲されたにも関わらず、このヴァイオリン協奏曲の全編に漂うのは馥郁たる後期ロマン派の妖艶なる香りです。天才少年として将来を嘱望されつつも、アメリカに亡命し、ハリウッドの映画音楽作曲家として活躍していたコルンゴルトですが、彼はいつでも「ドイツのクラシック作曲家」として認められることを望んでいました。この作品がハイフェッツの手で1947年に初演された時も「時代錯誤」という酷評を受けたのですが、彼自身としては大満足であったことでしょう。一時期すっかり忘れられていたのですが、最近になって多くの演奏家がこの曲を取り上げ、すっかり人気曲となったのは間違いありません。全曲を通じて、自身の映画音楽からの引用が見られますので、このまま、再度何かの映画音楽に使ってみるのも良いかもしれません。それほどまでに劇的で心惹かれる作品です。
収録作曲家:
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フェニーチェ歌劇場
オペラ映像ボックス[DVD 8枚組] Vol.1 [マルチェッロ・ヴィオッティ、マウリツィオ・ベニーニ、ガボール・エトヴェシュ、エリアフ・インバル、ブルーノ・バルトレッティ]発売日:2024年10月18日
DVD 8枚組《真珠採り》のみ日本語字幕付き価格:12,900円(税込、送料無料)
(1792年創設)は、イタリアの歴史・文化が凝縮された都市ヴェネツィアにふさわしい、オペラの殿堂。ミラノのスカラ座(1778年創設)と並び称される豊かな音楽文化の象徴のひとつです。2度の火災(1836年、1996年)で建物がほぼ全焼するという不幸に遭遇したにもかかわらず、その名([伊]フェニーチェ=[英]フェニックス)の通り、その都度灰の中から蘇る不死鳥のように再建されました。 また、欧州のオペラ上演の本拠地のひとつとして、創設以来、傑出した作曲家の作品(ロッシーニ《タンクレーディ》、ベッリーニ《カプレーティとモンテッキ》、ヴェルディ《リゴレット》《椿姫》《シモン・ボッカネグラ》、プロコフィエフ《炎の天使》、ストラヴィンスキー《放蕩者のなりゆき》、ブリテン《ねじの回転》など)が初演され、その声価を高めてきました。 この映像コレクションでは2000年代初頭の10年間にダイナミック・レーベルが制作した6つのオペラを収録。いずれもフェニーチェ歌劇場ならではの充実したキャスト、指揮者、舞台監督を起用した優れた内容となっています。
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ハイフェッツ (ヴァイオリン)
コルンゴルト(1897-1957)/
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
ヴァイオリン協奏曲他 [ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)/アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮)/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2024年08月09日
CD価格:2,175円(税込)
グラミー賞の殿堂入りを果たした名盤コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲など、
モノラル時代のロス・フィルとの代表的録音を集めた1枚1917年にアメリカ・デビューをカーネギーホールで飾ったハイフェッツは、1925年にアメリカの市民権を取得。東海岸を拠点に活動を展開しましたが、1940年にビヴァリー・ヒルズにスタジオ付きの住宅を建て、第2次大戦後はロサンゼルスに拠点を移します。このディスクには1953年から54年にかけて、ウォーレンスタインの指揮するロス・フィルと行ったRCA録音を復刻しています。 コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は1947年にハイフェッツが初演し、その後も繰り返し演奏しました。作曲者はこの曲について「終楽章こそ高度な技巧が必要だが、美しい旋律や抒情的なエピソードがたくさんあるから、パガニーニよりはカルーソー向きの曲だ。カルーソーとパガニーニを兼ね備える人物、すなわちハイフェッツに演奏してもらえるとは、なんと嬉しいことだろう」と語っています。当録音は大評判となり、作品を広める上で大きく貢献。2008年には遂にグラミー賞の殿堂入りを果たしました(ヴァイオリン協奏曲の録音としては、クライスラーのメンデルスゾーン、メニューインのエルガーに次いで史上3番目の殿堂入り)。圧倒的なテクニックの冴えが注目されるハイフェッツですが、コルンゴルトがカルーソーにたとえたように、メロディアスな旋律を時に朗々と時に甘美に歌いあげる歌心もたっぷりと味わえます。 カステルヌオーヴォ=テデスコのヴァイオリン協奏曲第2番は、ハイフェッツがトスカニーニ指揮ニューヨーク・フィルと共に初演した作品。3つの楽章には旧約聖書の3人の預言者の名前が充てられています。自身がヴァイオリニストだったシンディングの作品と、ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾたちにインスパイアされた3曲も、ハイフェッツの緩急自在な技の冴えと歌い回しを堪能できます。 -
パリへの旅
~アカデミー・オルセー=ロワイヨモンの歌手たち~ [ブレンダ・プパール、シリエル・ンジキニャ、カオリ・オノ ほか]Vocal Music (19th-20th Centuries) - DEBUSSY, C. / DUPARC, H. / FAURÉ, G. (Voyage à Paris) (T. Black, Fournaison, Ndjiki, Poupard)
発売日:2023年09月08日 NMLアルバム番号:LBM053
CD価格:2,475円(税込)
フランス語圏の最前線を担う才人歌手たちが聴かせる豊かな歌曲世界フランス革命で中世以来の修道院としての役目を終え、19世紀に復活するも20世紀初頭以降は廃院、近年は古楽や現代音楽のワークショップや演奏会、録音などでも使われているロワイヨモン修道院。この歴史的建築を拠点とするロワイヨモン財団がオルセー美術館と共同で進めている新世代歌曲演奏家育成プロジェクトのアカデミー・オルセー=ロワイヨモンで学んだ歌手・ピアニストたちが集い、歌曲芸術のルーツともいうべきドイツ語歌曲の世界とフランス近代歌曲の傑作を聴かせます。 「パリへの旅」の題にふさわしく、演奏家たちはそれぞれに多様なバックグラウンドを持ち、歌われる内容と相俟って今もなおパリが重要な文化交流の拠点であることを改めて実感できる内容。既にフランス各地の歌劇界での活躍が注目されているブレンダ・プパールやMIRAREでソロ録音をリリースしているシリエル・ンジキニャ&カオリ・オノなど、今後が期待される演奏家たちが既に現時点で比類ない歌曲解釈者であることを強く実感させてやみません。 両言語とも詩句の濃やかな表現をじっくり聴き確かめられる録音エンジニアリングにも好感が持てます。
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エリザベート王妃国際音楽コンクール 2023
声楽部門 [キム・テハン、ジャスミン・ホワイト、ジュリア・ムジチェンコ=グリーンハルグ、フロリアーヌ・アスレール、チョン・イノ、ジュリエット・メイ ほか]発売日:2023年08月25日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
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Burnished Gold
磨き上げられた黄金
後期ロマン派の歌曲集 [ロビン・アレグラ・パートン(ソプラノ)/サイモン・レッパー(ピアノ)]Vocal and Piano Recital (Soprano): Parton, Robyn Allegra / Lepper, Simon - MARX, J. / STRAUSS, R. / KORNGOLD, E. / BERG, A. (Burnished Gold)
発売日:2023年07月07日 NMLアルバム番号:ORC100228
CD価格:1,950円(税込)
金箔を多く施した官能的な絵画で知られるグスタフ・クリムトを中心とする「ウィーン分離派」運動と同時期に書かれた歌曲を集めた1枚。収録されているのはエーリヒ・コルンゴルトやリヒャルト・シュトラウス、アルバン・ベルクから、アルマ・マーラー、ヨハンナ・ミュラー=ヘルマンといった女性作曲家の作品まで多種多様ですが、どれも後期ロマン派の重厚な和声を持ち、クリムトの描く女性像のように、どこか暗く退廃的な雰囲気を宿しています。 ロビン・アレグラ・パートンは英国出身でコンクール入賞歴を持つソプラノ。2022/23シーズンはドイツのミュンスター歌劇場と契約して活動しています。サイモン・レッパーは歌曲伴奏で高く評価され、ウィグモア・ホールで歌曲シリーズを担当しています。
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Legata - レガータ
近現代のユダヤに根差す歌曲集 [ナーマ・ゴールドマン(メゾ・ソプラノ)/ジューリオ・ザッパ(ピアノ)]Vocal Recital: Goldman, Na'ama - ARGOV, S. / BAT, E. / ENGEL, J. / KORNGOLD, E.W. / MAHLER, G. (Legata)
発売日:2023年05月19日 NMLアルバム番号:SM421
CD価格:1,950円(税込)
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ウィーン近現代のピアノ曲集
コルンゴルト、ベルク:
ピアノ・ソナタ他 [マクシミリアン・クロマー(ピアノ)]Piano Recital: Kromer, Maximilian - KORNGOLD, E.W. / EHRENFELLNER, C. / BERG, A. / KREISLER, F.
発売日:2022年09月30日 NMLアルバム番号:Gramola99253
CD価格:2,550円(税込)
20世紀から21世紀ウィーンのピアノ音楽を集めた1枚。 ヴァイオリン協奏曲が知られるコルンゴルトは3曲のピアノ・ソナタを遺していますが、この第2番は13歳の時に書かれたもので、神童と呼ばれた彼らしい複雑な構造と美しい旋律を持つ作品です。ベルクのピアノ・ソナタは作曲家唯一の作品番号付きのピアノ曲。エーレンフェルナーはヴァイオリニストとして活躍していますが、作曲の腕もなかなかのもの。ここでは「ばらの騎士」のワルツが引用されたゆったりとしたウィーン風のエレガントな舞曲を聴くことができます。クライスラーの2曲はラフマニノフが編曲したピアノ版で、華麗な技巧が用いられた聴きごたえのあるワルツに仕上がっています。 マクシミリアン・クロマーは4歳でピアノを始め、ウィーン国立音楽大学で学んだピアニスト。2016年にデビューしてからは、ソリスト、室内楽奏者として活躍しています。
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偉大なる映画音楽集 第2集 [イアン・サザーランド(指揮)/フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団]
Film Music - JARRE, M. / LANE, B. / MORRICONE, E. / STOLZ, R. (Great Classic Film Music, Vol. 2) (Philharmonia Promenade, I. Sutherland)
発売日:2020年10月09日 NMLアルバム番号:ARIADNE5009
CD価格:2,250円(税込)
スコットランド生まれのアレンジャー兼指揮者イアン・サザーランド&フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団による、楽しい映画音楽集の第2集。美しくドラマティックなオーケストラ・サウンドが、聴き手をハリウッドの黄金時代へと誘います。 映画音楽の分野でも有名なコルンゴルトや、クルト・ワイル、ガーシュウィンやポーターから、ジョン・ウィリアムズにモーリス・ジャール、そしてモリコーネの作品までを網羅。『新スタートレック』や『007は二度死ぬ』から、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番」が印象的に使われた『みじかくも美しく燃え』などの名画からセレクトされています。もちろんイギリスのレーベルらしく、シェイクスピアの『リチャード三世』と『ヘンリー五世』のウォルトン作曲のエキサイティングなテーマも収録。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年10月号)★-
VIENNE 1900
20世紀初頭、ウィーンの室内楽
コルンゴルト、ツェムリンスキー、マーラー、ベルク、シェーンベルク [樫本大進 (ヴァイオリン)、エマニュエル・パユ (フルート)、ポール・メイエ (クラリネット)、ズヴィ・プレッサー (チェロ)、エリック・ル・サージュ (ピアノ)]VIENNE 1900 (Daishin Kashimoto, Pahud, Meyer, Plesser, Le Sage)
発売日:2020年07月10日 NMLアルバム番号:ALPHA588
CD 2枚組国内仕様価格:3,850円(税込、送料無料)
20世紀初頭、ウィーンのサロンで奏でられた音楽ウィーンを中心に活躍していた5人の作曲家が、1896年から1923年にかけて作曲した室内楽作品を集めたアルバム。新しい響きを求めてサロンに集まった音楽好きを唸らせた当時最先端の芸術にして、今なお色あせない魅力を放つ名作を集めています。ベルクの室内協奏曲は作曲者自身、シェーンベルクの室内交響曲はウェーベルンによる編曲版を収録。いずれも元の小さな編成をさらに小さくし、作品のエッセンスを濃縮した素晴らしい編曲です。フルートにより旋律の美しさが際立ったマーラーの歌曲は、現代の作曲家ロナルド・コーンフェイルがパユのため編曲したもの。 アルバムの魅力はなんといっても豪華な演奏陣。ル・サージュを筆頭に、樫本大進、パユ、メイエ、プレッサーと、ヨーロッパ各地で活躍するかたわら、世界中の音楽祭で顔馴染みの名手たちならではの、個々の鋭い表現と濃密なアンサンブルが高次元で融合した素晴らしい音楽を聴かせます。
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Exiles in Paradies - 楽園に追われた者たち
ハリウッドへ移住した作曲家
(アクロン、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ガーシュウィン、グルーエンバーク、コルンゴルト、ラフマニノフ、ローザ、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、トッホ、ワックスマン) [ブリントン・アヴリル・スミス(チェロ)/エヴリン・チェン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Smith, Brinton Averil / Chen, Evelyn (Exiles in Paradise - Émigré Composers in Hollywood)
発売日:2020年03月20日 NMLアルバム番号:8.579055
CD価格:1,900円(税込)
20世紀前半のヨーロッパにおける政治危機と反ユダヤ主義の高まりにより、多くの才能に溢れた音楽家たちがアメリカに移住、彼らはハリウッド近郊に拠点を構え、素晴らしいコミュニティの一つを形成しました。このアルバムに収録された作品の作曲家たちはその一部であり、他にも数多くの作曲家や演奏家など音楽にまつわる人々がやってきて、文化的繁栄をもたらしたのです。 この録音は、そんな作曲家たちによる「チェロのための作品」を集めたもの。オリジナルの作品もあれば、やはりこの地に亡命してきたハイフェッツが編曲した作品など、さまざまな形態による小品が含まれています。ウィーンの面影を残すことで知られるコルンゴルトの組曲「から騒ぎ」やゴドフスキーの「古きウィーン」などの郷愁に溢れた曲だけではなく、シェーンベルクやストラヴィンスキーの先進的な曲や「カルメン幻想曲」のチェロ編曲版など、個性溢れる作品をアヴリル・スミスのチェロが見事に表現しています。
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Wien im Fin de siecle
ウィーン世紀末のヴァイオリン作品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]Violin Recital: Irnberger, Thomas Albertus - GOLDMARK, K. / KORNGOLD, E.W. / ZEMLINSKY, A. / SCHOENBERG, A. (Wien im Fin de siecle)
発売日:2019年11月15日 NMLアルバム番号:Gramola98833
CD価格:2,475円(税込)
1900年前後のウィーン。クリムトが活躍し、アールヌーヴォー建築や新芸術がもてはやされはじめた当時、音楽はまだ後期ロマン派の潮流のただなかにあり、調性崩壊ぎりぎりの滴り落ちるかのような響きをかもし出す半音階的和声に支えられた美しい旋律を持っていました。 このアルバムでは、その時代に活躍した作曲家たちの作品を収録。アルバムの中核をなすのは《田舎の結婚式》で知られるゴルトマルクで、時折ジャズ風の味わいを持つ「組曲」などの多彩な音楽を、名手イルンベルガーとシナイスキが見事な解釈によって聴かせます。シェーンベルクやコルンゴルト作品も、まさしく世紀末の雰囲気を纏った上品な味わいです。
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GREAT CLASSIC FILM MUSIC
偉大なる映画音楽集 [イアイン・サザーランド(指揮)/フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団]Film Music - GOODWIN, R. / KORNGOLD, E.W. / WALTON, W. / WILLIAMS, J. / STEINER, M. (Great Classic Film Music) (Philharmonia Promenade, I. Sutherland)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:ARIADNE5006
CD価格:2,250円(税込)
印象深い名画の音楽を収録した「偉大な名画の音楽コレクション」と題された1枚。1977年に大ヒットした《スター・ウォーズ》をはじめ《E.T.》《未知との遭遇》、ハリウッドの全盛期を彩った《風と共に去りぬ》、ハリウッド映画音楽の礎を作ったコルンゴルトの《ロビンフッドの冒険》《逃げちゃ嫌よ》。他にはイギリス映画音楽からも《ヘンリー五世》《迎撃戦闘機スピットファイア》など盛りだくさん。 初期の映画音楽作曲に携わったプロコフィエフやハチャトゥリアンの作品も網羅し、イアン・サザーランドが指揮するフィルハーモニック・プロムナード・オーケストラの演奏でお届けします。
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ロンドンの街にて
~ロンドンの歴史的音楽ツアー [イアン ・サザーランド(指揮)/フィルハーモニー・コンサート管弦楽団]Orchestral Music - GAY, N. / COATES, E. / FARNON, R. / MORLEY, A. / SULLIVAN, A. (In London Town) (Philharmonia Concert, I. Sutherland)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0117
CD価格:2,250円(税込)
ブリティッシュ・ライト・ミュージック(軽音楽)の第一人者として知られる指揮者イアン・サザーランド。もともとヴァイオリン奏者であった彼は、1966年にBBCスコティッシュ放送交響楽団の指揮者に就任、1973年からは名物ラジオ番組「金曜の夜は音楽の夜」に定期的に出演し、ライト・ミュージックの普及に尽力しました。 このアルバムは40年以上に渡るラジオ放送のアーカイブから、彼が振る「フィルハーモニー・コンサート管弦楽団」のライヴを集めた1枚です。どの曲もロンドン市民にはおなじみのもので、多くはロンドンのランドマークにちなんでおり、聴いているだけで、ウェストミンスターやピカデリー広場、そしてテムズ川のほとりなどでくつろいでいる気分になれるというとても楽しいアルアバムです。
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トーマス・エベンシュタイン
テノール・リサイタル [エベンシュタイン]Vocal Recital (Tenor): Ebenstein, Thomas - STRAUSS, R. / SCHOENBERG, A. / ZEMLINSKY, A. / KORNGOLD, E.W.
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:C3007
CD価格:2,025円(税込)
若く才能ある演奏家の初アルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」。今回の1枚は1979年、オーストリアで生まれ、ウィーン国立音楽大学でヘレナ・ラザルスカから声楽を学んだテノール、トーマス・エベンシュタインのアルバムです。2003年から2012年にベルリン・コーミッシェ・オーパーのメンバーとして活躍、その後は世界中のオーケストラと共演、各地の歌劇場でも素晴らしい歌唱を披露しています。レパートリーは古典から現代まで幅広く、なかでもモーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスの作品で高く評価されており、このデビューアルバムで選ばれている後期ロマン派の作品は、彼の最も得意とする分野です。シュトラウスの「商人の鑑」での表現力豊かな歌唱は聴きどころです。
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The Discovery Recitals
Vocal Music - BEETHOVEN, L. van / CRUMB, G. / GURNEY, I. / KORNGOLD, E.W. / LISZT, F. (Chiejina, Riches, Shipley) (The Discovery Recitals)
発売日:2018年01月26日
CD価格:2,250円(税込)
2001年に設立された「ジェッテ・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラム」はロイヤル・オペラ・ハウスによる若手アーティストを育成するためのシステム。世界中から集まった才能ある若手歌手を中心に、指揮者、演出家らが毎年十数人在籍し、その才能に磨きをかけるというもので、歌手たちは学びながら、ロイヤル・オペラにも端役で出演し経験を積むことができます。 現在のメンバーと卒業生らによって行われたリサイタルが収録されたこのアルバムには、珍しい作品も多く含まれており、美しい歌声だけではなく、彼らの並々ならぬ意欲が感じられます。
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Unverganglichkeit - 不滅なるもの
ミヒャエラ・シュースター
リサイタル [シュースター]Vocal Recital (Mezzo-Soprano): Schuster, Michaela - KORNGOLD, E.W. / MAHLER, G. / REGER, M. / WEILL, K. (Unvergänglichkeit)
発売日:2017年12月22日 NMLアルバム番号:OC1881
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ出身のメゾ・ソプラノ、ミヒャエラ・シュスター。2008年にロイヤル・オペラで《サロメ》のヘロディアス役でデビュー。以降、幅広い役柄に挑戦し、いずれも表情豊かな歌唱で高く評価され、2016年にはウィーン国立歌劇場の来日公演にも帯同、この時は「ヴァルキューレ」のフリッカ役を歌い喝采を浴びました。 このコルンゴルトの歌曲集「Unverganglichkeit=不滅なるもの」からタイトルを得たアルバムは、永遠の憧れと普遍性をテーマにしたもので、全て後期ロマン派の作曲家たちによる曲は各々の標題に沿って選ばれ、丁寧に歌われています。マーラーやレーガーの微笑ましい曲や、ヴァイルのひねりの効いた曲、中心となるコルンゴルトの曲など聴き応えのある1枚です。
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Im Arm der Liebe - 愛の抱擁
マルクス、ブラウンフェルス、コルンゴルト、プフィッツナー:
管弦楽伴奏歌曲集 [バンゼ/ミュンヘン放送管/ヴァイグレ]Orchestral Songs - MARX, J. / BRAUNFELS, W. / KORNGOLD, E.W. / PFITZNER, H. (Love's Embrace) (Banse, Munich Radio Orchestra, Weigle)
発売日:2017年11月10日 NMLアルバム番号:900322
CD価格:2,325円(税込)
南ドイツ生まれのソプラノ、ユリアーネ・バンゼが歌う後期ロマン派の歌曲集。バンゼのレパートリーは古典から現代までと幅広く、オペラとコンサートのどちらでも高い評価を得ています。このアルバムでは、20世紀初頭にウィーンを中心に活躍した作曲家たちの歌曲が歌われており、これらはみな、重厚な響きを持つオーケストラを伴うロマンティックな作風を持っています。 「ピアノ伴奏ではない歌曲」はマーラーやヴォルフ、リヒャルト・シュトラウスなど後期ロマン派の作曲家たちが好んだ分野で、これはオペラ・アリアとはまた違う様式であり、作曲家の想いをくまなく伝えるために肥大したオーケストラ・パートに負けないほどの歌唱表現が求められます。重めの響きを持つバンゼの声を際立たせるヴァイグレ/ミュンヘン放送管弦楽団の美しい音色も聴きどころです。
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Different Things [マルコヴィチ]
Violin Recital: Markowicz, Marcin - KORNGOLD, E.W. / ROTA, N. / SCHNITTKE, A. / GLASS, P. (Different Things)
発売日:2017年06月23日 NMLアルバム番号:CDAccordACD235
CD価格:2,700円(税込)
4人の異なる芸術家。彼らは全く異なる背景を持ち、異なる条件で活動していました。作品の雰囲気も各々違いますが、一つだけ共通点があるとしたら、それはみな「映画音楽の分野」で大成功している人たちということでしょう。 ハリウッド映画音楽の祖であるコルンゴルト、イタリア映画に重要な役割を果たしたニーノ・ロータ、ロシア映画に芸術的な音楽をつけたシュニトケ、映画のサウンドトラックに野心的で実験的な作品を投入したフィリップ・グラス。このアルバムでは、彼らのヴァイオリンとピアノのための曲を聴きながら、多彩な作品を思い浮かべることで「Different Things=違うもの」というアルバム・タイトルにも関連が付けられています。
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〈クライスラー 録音全集 第6集〉
クライスラー(1875-1962):
1924年-1925年 [1924-1925]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 6 (1924-1925)
発売日:2015年09月23日 NMLアルバム番号:8.111400
CD価格:1,900円(税込)
クライスラー(1875-1962)によるビクター・トーキング・マシーン・カンパニーへの録音集の第6集です。これでこのシリーズは完了となります。この録音が行われていた時期のクライスラーと妻ハリエットは素晴らしく充実した生活を送っていました。結婚から22年を経て、ようやく瀟洒な自分の家をベルリンに持ったのです。しかし、迫り来る戦争はこの幸せを10年足らずで奪ってしまいました。美しい家は第二次世界大戦の終わり近くに、連合軍の爆撃によって破壊されることとなってしまったのですが、この頃の彼らには、そんな未来は想像もできなかったのではないでしょうか。そして1938年には戦禍を離れパリに移住することとなるのです。 この1925年のセッションでは多くの曲が録音されるも、リリースされなかったものも多かったのですが、ラロの第2楽章のテスト版が残存していました。また未発表であったチャイコフスキーの「カンツォネッタ」も美しい響きに満たされています。
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オペラ A-Z [セカンド・エクスパンデッド・エディション]
A TO Z OF OPERA (The) (2nd expanded edition)
発売日:2014年11月26日 NMLアルバム番号:8.558216-17
2CD
通常価格:1,300円→ 特価!:990円(税込)以前リリースされていた、「オペラA-Z」(8.555037-38)の改訂版登場です。1096ページからなるブックレット(英語のみ)には各々のオペラの粗筋と、2枚のCD。さらに指定されたページにアクセスすることで、130曲のボーナストラックも試聴可能という資料的価値も大きいものです。新たな発見をお届けいたします。
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バーバー(1910-1981)
コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲他 [ギルマン/ケープ・タウン・フィル/ソー・ペリー]BARBER, S. / KORNGOLD, E.W.: Violin Concertos / WAXMAN, F.: Carmen Fantasie (Gilman, Cape Town Philharmonic, Perry So)
■協奏曲
発売日:2012年03月07日 NMLアルバム番号:OC799
CD価格:2,025円(税込)
「何ともロマンティックな表現、そして美しい音色!」若きヴァイオリニスト、ギルマンを聴いた途端、誰もがそう思うに違いありません。あのハイフェッツを凌駕するほどのコルンゴルトのコンチェルトからは、まさに「良き時代のアメリカとウィーン」の風景が感じられるのです。彼は1982年にドイツ、バンベルク在住のロシア系音楽一家に生まれ、幼い頃から音楽的才能を示し、数多くのコンクールに入賞し、多くのコンサートで演奏、また名教師ザハール・ブロンに師事し、チューリヒ音楽大学で修士号を取得、現在はブロンのアシスタントとして活躍しています。2006年からは、フランク・ペーター・ツィマーマンが所有していたストラディヴァリス“exCroall(1684年製)”を与えられ、その楽器から素晴らしい音色を引き出しているのです。そんな前途洋々の彼のデビュー・アルバムは前述のコルンゴルトとバーバーのヴァイオリン協奏曲を中心とした1枚です。ケープタウン・フィルハーモニー管の若き指揮者ペリー・ソーのバックを得て、この少し懐かしい感触の音楽を瑞々しく、この上ない美しさで表現しつくしています。超新星の生まれる瞬間をご堪能ください。
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グローツ、ウルマン、コルンゴルト、ヴァイル:
声楽リサイタル [エルツェ/シュナイダー]Vocal Recital: Oelze, Christiane - GROSZ, W. / ULLMANN, V. / KORNGOLD, E.W. / WEILL, K.
■声楽曲
発売日:2009年04月01日 NMLアルバム番号:C71062
SACD-Hybrid価格:1,275円(税込)