マルティヌー(ボフスラフ) Martinu, Bohuslav
生没年 | 1890-1959 | 国 | チェコ |
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辞書順 | 「マ」 | NML作曲家番号 | 24608 |
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マルティヌー(1890-1959):
歌劇《ナイフの涙》
歌劇《橋の上の喜劇》 [エレナ・ツァラゴヴァ(ソプラノ)/マリア・リッカルダ・ヴェッセリンク(アルト)/ステル・ディールケス(ソプラノ)/シュティーネ・マリー・フィッシャー(アルト) 他/コルネリウス・マイスター(指揮)シュトゥットガルト国立管弦楽団]MARTINŮ, B.: Larmes de couteau / Comedy on the Bridge [Operas] (Dierkes, Tsallagova, B. Bürger, Stuttgart State Orchestra, Meister)
発売日:2022年11月11日 NMLアルバム番号:C5477
CD価格:2,475円(税込)
マルティヌーの小歌劇2作をコルネリウス・マイスターのタクトでチェコの近代作曲家ボフスラフ・マルティヌー。多作家で知られ、6曲の交響曲、11曲の協奏曲を含む400作もの作品を遺しました。 この中には歌劇も11作以上含まれています。作品によって次々と作風を変えることで知られ、このアルバムに収録された2つの歌劇も、作曲年代はそれほど離れていないにもかかわらず、その印象は全く違います。 《ナイフの涙》はあまりにも内容が淫猥かつ不道徳であったため、マルティヌーの生前に演奏されることなく、ようやく初演が叶ったのはマルティヌー没後の1969年の10月22日になってからでした。主役のエレオノーレとその母親、悪魔の3人の掛け合いで物語が進むものの、音楽は断片的で時にジャズ風というハンス・アイスラーを思わせる作品です。 一方、《橋の上の喜劇》はチェコの劇作家V.K.クリツペラの台本を元にして書かれた大変魅力的なラジオ・オペラですが、放送初演後にはすぐに忘れられてしまったため、1951年に英語版として改訂して再演、こちらは大成功をおさめました。マルティヌーは後にこの作品の音楽を素材とした組曲を作り、こちらは現在でも時折演奏されます。 近年、注目を集めるソプラノ、エレナ・ツァラゴヴァをはじめとした名歌手たちを、コルネリウス・マイスターが指揮するシュトゥットガルト国立管弦楽団が見事にサポートした演奏です。
収録作曲家:
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Live in Wrocław
ライヴ・イン・ヴロツワフ [シモン・クシェショヴィエツ(ヴァイオリン)/アダム・クシェショヴィエツ(チェロ)/ヤン・クシェショヴィエツ(フルート)/イェジー・マクシミウク(指揮)/NFMブロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団]SAINT-SAËNS, C.: Muse et le poète (La) / MARTINŮ, B.: Concerto for Flute and Violin (Live in Wrocław) (A., J. and S. Krzeszowiec, Maksymiuk)
発売日:2022年08月26日 NMLアルバム番号:CDAccordACD295
CD価格:3,300円(税込、送料無料)
「このアルバムを、私たちに音楽を愛すること、そして音楽が私たちの生活の中に日々存在することの喜びを教えてくれた両親、アンナとヘンリクに捧げたいと思います。そして、私たちは長年にわたって誠実な音楽表現でインスピレーションを与えてくれたマエストロ、イェジー・マクシミウクにも格別な感謝の気持ちを捧げます」 アルバムに寄せてこのように語る、ポーランドを代表する演奏家であるクシェショヴィエツ3兄弟。各々が操る楽器は違うものの、音楽にかける情熱は皆同じです。 このCDは、2021年3月19日、ヴィトルド・ルトスワフスキ国立音楽フォーラムの大ホールで、NFMヴロツワフ・フィル75周年シーズンの一環として行われたコンサートを収録したものです。
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マルティヌー(1890-1959):
交響曲 第5番
交響曲 第6番 「交響的幻想曲」 [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]MARTINŮ, B.: Symphonies Nos. 5 and 6 (Stuttgart Radio Symphony, R. Norrington)
発売日:2022年08月12日 NMLアルバム番号:SWR19119CD
CD価格:2,400円(税込)
2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。今回初リリースとなるこのアルバムでは、ノリントンのレパートリーとしては珍しいマルティヌーの交響曲を聴くことができます。 マルティヌーの6曲の交響曲は、彼がアメリカに滞在していた1942年から1953年にかけて作曲されました。第5番は、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでマルティヌー自身が「よく出来た、有機的で秩序のある作品」と語った自信作。第6番は1955年のボストン響創立75周年のための委嘱作で、初演を担った指揮者シャルル・ミュンシュを念頭に書き上げたとされています。マルティヌーはこの曲をそれまでの交響曲とは根本的に異なるものと考えて「交響的幻想曲」の副題を付けました。ドヴォルザークのレクイエムの旋律をはじめとする様々な楽想が入り混じり、秩序と構成を重んじた第5番とは対照的に自由で幻想的な作品になっています。 ノリントンは1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、作曲当時に聴衆が感じたサウンド・イメージに迫るために、時代考証に基づいてオーケストラのサイズ・配置・奏法を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出しました。透明感と立体感を保ち、曲の構造を明らかにする演奏スタイルは、エルガーなどの20世紀作品でも効果を発揮しましたが、さらに時代が下ったマルティヌーをどう響かせるのか、大いに注目されます。
収録作曲家:
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モーツァルト/プーランク/マルティヌー:
ピアノと管楽五重奏のための作品集 [プラハ・フィル木管五重奏団&イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)]Chamber Music (Piano and Wind Quintet) - MARTINŮ, B. / MOZART, W.A. / POULENC, F. (I. Klánský, Prague Philharmonia Wind Quintet)
発売日:2021年12月24日 NMLアルバム番号:UP0227
CD価格:1,650円(税込)
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マルティヌー(1890-1959):
チェロとピアノのための作品集 [ペトル・ノウゾフスキー(チェロ)/ミロスラフ・セケラ(ピアノ)]発売日:2021年07月16日
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
マルティヌーは400以上の作品を残しましたが、その中でも独特の深みと個性に溢れたチェロ作品は人気の高いジャンルとして知られています。 ここで演奏するチェコ有数のチェリスト、ペトル・ノウゾフスキーは、プラハ音楽院で学び、プラハ音楽大学で修士号を取得、ドレスデンとマドリードで研鑽を重ねました。ロサンジェルスで開催されたピアティゴルスキー・セミナーに出演した際は、世界中から何百人もの応募者から選出された10人の中の一人として、またロストロポーヴィチやペルガメンシコフらのマスタークラスに参加、その才能を磨いてきました。 彼はマルティヌーの権威として知られており、これまでにARCODIVAレーベルからチェロ・ソナタ(UP0212)と、MD+Gレーベルから「チェロと管弦楽のための作品全集」(2017年、2枚組)をリリース、今回の2枚組の作品集でマルティヌーのチェロ作品を全て録音するという画期的な記録を打ち立てました。民謡風の曲から抒情的な曲まで、ピアノのセケラとともに作品への共感を込めて演奏しています。
収録作曲家:
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発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
カザルスも認めた名手リリアン・フックスによる、ヴィオラ版無伴奏!フックス家のジョセフ(ヴァイオリン)、リリアン(ヴィオラ)はともに優れた音楽家であった。まず、リリアンの無伴奏ヴィオラだが、まだチェロ版でさえもそれほど録音が多く存在しなかった時期にあえてヴィオラ版を録音するのは、非常に挑戦的な試みであっただろう。器が大きく、幻想が大きく羽ばたくような演奏で、ヴィオラこそオリジナルだと思わせる内容だ。兄フックスとのデュオは非常に鮮烈でスリリング。兄と妹とで初演されたマルティヌーは、ことさら貴重である。 ---平林直哉(音楽評論家)
リリアン・フックス(1903-1995)の兄ジョセフはヴァイオリニストで後にクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスター、弟ハリーはクリーヴランド管の首席チェロ奏者を務めた音楽一家。リリアンはヴァイオリンを学びましたが、師事したフランツ・クネイゼルの勧めでヴィオラに転向したといいます。リリアンが20年間にわたってヴィオラ奏者を務めたペロレ四重奏団は、ニューヨークのコンサート・シリーズをブッシュ四重奏団と分担するほどの評価を得ました。 リリアンは作曲・編曲でも才能を発揮し、また他の作曲家たちからも作品を献呈されました。兄ジョセフとのデュオも高く評価され、彼らが演奏するモーツァルトの二重奏曲を聞いたマルティヌーは、このCDに収録されている「マドリガル」を作曲して献呈しています。また、パブロ・カザルスの主宰するブラド音楽祭の常連であり、カザルス指揮のモーツァルト: 協奏交響曲の録音も残されています。 リリアンは体格は小柄ながら、腕や手は長く、ヴィオラにうまく適応出来たので「ヴィオラの巨人」とも呼ばれていました。「とてもいい弓みたいな腕を持って生れて来たんだと思います」と語っていますが、その片鱗はここに収められたバッハからも聴き取ることが出来るでしょう。 (原盤英文解説より抜粋。ブックレットにはバッハの初出LPのジャケット写真を掲載) -
ドヴォルザーク(1841-1904):
チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
マルティヌー(1890-1959):
チェロ協奏曲 第1番 H196 [ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール、ゲルゲイ・マダラシュ、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団]DVOŘÁK, A.: Cello Concerto, Op. 104 / MARTINŮ, B.: Cello Concerto No. 1 (Julien-Laferrière, Liège Philharmonic, Madaras)
発売日:2021年04月23日 NMLアルバム番号:ALPHA731
CD価格:2,475円(税込)
若きヴィルトゥオーゾによる、チェコが生んだチェロ協奏曲の名作2題2017年に新設されたエリーザベト王妃国際音楽コンクール・チェロ部門の初代覇者となった、1990年フランス生まれのジュリアン=ラフェリエール。ブラームス、フランクとドビュッシーを収録したアルバムはディアパソン・ドール2017に選ばれており、ALPHAからは2019年にショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、デニソフのチェロ作品集(ALPHA547)をリリースし、高い評価を得ています。 今回のアルバムはチェロ協奏曲の王道と言えるドヴォルザークと、同じくチェコの大作曲家で民族性にジャズなど新時代のイディオムも盛り込んだマルティヌーの傑作。指揮を務めるのは2019年9月からリエージュ・フィルの音楽監督となった1984年ブタペスト生まれのゲルゲイ・マダラシュ。若い二人が卓越したテクニックと瑞々しい感性で、チェロ協奏曲の名曲2作に新しい風を吹き込みます。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 Op.65
スーク(1874-1935):
悲歌 Op.23(ピアノ三重奏編)
マルティヌー(1890-1959):
ピアノ三重奏曲 第3番 ハ長調 H.332 [チェコ・トリオ]DVOŘÁK, A.: Piano Trio No. 3 / MARTINŮ, B.: Piano Trio No. 3 / SUK, J.: Élégie (Czech Trio)
発売日:2020年08月07日 NMLアルバム番号:UP0072-2
CD価格:1,650円(税込)
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マルティヌー(1890-1959):
ラプソディ・コンチェルト H.337
ルカーシュ(1928-2007):
ヴィオラ協奏曲 Op.185
シュターミッツ(1745-1801):
ヴィオラ協奏曲 第1番 ニ長調 [イトカ・ホスプロヴァー(ヴィオラ)/プラハ室内管弦楽団]MARTINŮ, B.: Rhapsody-Concerto / LUKÁŠ, Z.: Viola Concerto / STAMITZ, C. Viola Concerto No. 1 (Hosprová, Prague Chamber Orchestra)
発売日:2020年08月07日 NMLアルバム番号:UP0073-2
CD価格:1,650円(税込)
ピルゼン音楽院を経て、プラハ芸術アカデミーでヴィオラを学んだイトカ・ホスプロヴァー。ソリストとして、また室内楽奏者として多数の重要な賞を獲得、アルバン・ベルク四重奏団やスメタナ四重奏団から薫陶を受け、ベネヴィッツ四重奏団の創設メンバーとして活躍したほか、多くの四重奏団にゲストとして招かれ、その音楽性を披露しました。オーケストラとの共演も多く、チェコ国内だけではなく、ヨーロッパ全域でソリストとして演奏し、好評を得ています。 このアルバムでは古典派から近現代に渡るチェコ系作曲家の3つの協奏曲を収録。ホスプロヴァーは時代によって変化する作風を鮮やかに捉え、当意即妙の演奏を聴かせます。
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
スメタナ(1824-1884):
勝利の交響曲 ホ長調 Op.6 - 第3楽章
マルティヌー(1890-1959):
シンフォニエッタ「ラホヤ」 イ長調 H. 328 [朝比奈智子(ピアノ)/マルコ・イヴァノヴィチ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 2 / SMETANA, B.: Triumph Symphony / MARTINŮ, B.: Sinfonietta La Jolla (Tomoko Asahina, Ivanovic)
発売日:2020年06月19日 NMLアルバム番号:UP0136-2
CD価格:1,650円(税込)
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シュニトケ(1934-1998)
スティーヴンソン(1928-)
マルティヌー(1890-1959):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [イヴァナ・トマシュコヴァ(ヴァイオリン)/レナータ・アルダシェヴォヴァー(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Tomaskova, Ivana / Ardasevova, Renata - SCHNITTKE, A. / STEVENSON, R. / MARTINU, B.
発売日:2020年04月24日 NMLアルバム番号:UP0077-2
CD価格:1,650円(税込)
近現代に作曲された4つのヴァイオリンとピアノのための作品集。 1972年のシュニトケの「古い様式による組曲」は、まるで古典派作品のような雰囲気を備えていますが、実はこれらはシュニトケが映画のために書いた音楽から転用したもの。美しい旋律の中に、時折、不協和音が混じるところがシュニトケらしさと言えるでしょう。 スティーヴンソンはイギリスの現代作曲家で、難解なピアノ曲が多く知られていますが、1958年にかかれたこの無伴奏作品はパーセルの曲を下敷きにしており、美しい瞬間に満ちています。「レチタティーヴォとアリア」も瞑想的な美しさを湛えています。 マルティヌーのヴァイオリン・ソナタ第3番は1944年の作品。交響曲第3番、第4番と同時期に書かれており、快活さと悲痛さが入り混じったユニークな表情を持っています。チェコを代表する2人の名手の息のあった演奏で。
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浄められた夜
〔弦楽六重奏曲集〕
コルンゴルト、マルティヌー、シェーンベルク [チェコ・フィルハーモニー六重奏団]KORNGOLD, E.W. / MARTINU, B.: String Sextets / SCHOENBERG, A.: Verklarte Nacht (Czech Philharmonic Sextet)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:UP0019-2
CD価格:1,650円(税込)
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ四重奏曲 第1番 H287
カラビス(1923-):
ルーダス Op.82
フーサ(1921-2016):
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのための変奏曲 [マルティヌー・ピアノ四重奏団]MARTINU, B.: Piano Quartet No. 1 / KALABIS, V.: Ludus / HUSA, K.: Variations for Violin, Viola, Cello and Piano (Martinu Piano Quartet)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:UP0027-2
CD価格:1,760円(税込)
チェコのレーベル“ARCODIVA”ならではの珍しい室内楽作品集。Supraphonレーベルにマルティヌーのピアノ作品全集を録音したピアニスト、エミール・ライヒナーを中心に名手たちが集結した「マルティヌー・ピアノ四重奏団」の演奏によるこのアルバムは、文字通りマルティヌーのピアノ四重奏曲 第1番で幕を開け、アンサンブルのために書かれたカラビスの「ルーダス」と、20分に及ぶフーサの「変奏曲」この3曲が収録されています。 音が激しく交錯するマルティヌー、民謡風の旋律が自在に発展していく「ルーダス」、鐘の音を模した主題が次々と姿を変える「変奏曲」。どれも充実した演奏です。
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マルティヌー(1890-1959):
チェロ・ソナタ 第1番-第3番 [ペトル・ノウゾフスキー(チェロ)/ジェラール・ワイス(ピアノ)]MARTINŮ, B.: Cello Sonatas Nos. 1, 2, 3 (Nouzovský, Wyss)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:UP0212
CD価格:1,650円(税込)
チェコを代表する若手奏者ノウゾフスキーのチェロ、伴奏者として世界中で活躍するワイスのピアノによる、20世紀チェコを代表する作曲家の一人、マルティヌーのチェロ・ソナタ集。 フランス印象派を学ぶ為にパリに留学、ルーセルに学び、フランス六人組やストラヴィンスキーの影響を受けた後、ナチスの迫害を逃れ渡米。この間に作風を様々に変えながら、数多くの作品を生み出したマルティヌー。3曲のチェロ・ソナタのうち、フルニエに捧げられた第1番は1939年、マルティヌーの友人リブカに捧げられた第2番は1941年、指揮者キンドラーに捧げられた第3番は1952年の作品であり、この3曲だけでも、古典的な作風が次第に民族色を帯び、新古典派へと変わっていく様子が見てとれます。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ヴァイオリン協奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー/ヘイコ・マティアス・フェルスター/ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]MARTINŮ, B.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 (Irnberger, Janáček Philharmonic, H.-M. Förster)
発売日:2018年11月16日 NMLアルバム番号:Gramola99178
SACD ハイブリッド価格:2,850円(税込)
Gramolaレーベルから多数のアルバムをリリースしている1985年ザルツブルク生まれの俊英ヴァイオリニスト、イルンベルガー。ウィーン古典派から近代作品までレパートリーの多彩さを誇る彼ですが、最近はチェコやハンガリーなどの東欧の作品を好んで取り上げています。これまでに発売されたアルバムでも一連のゴルトマルク作品をはじめ、ドヴォルザークの協奏曲での斬新かつ柔軟な解釈が評判となりました。 今回彼が取り組んだのはチェコに生まれ、パリを経てアメリカで活躍した近代作曲家マルティヌーの2つのヴァイオリン協奏曲。第1番はパリ時代に書かれた民族色の強い作品、第2番はアメリカに移住した直後の後期ロマン派風の技巧的な作品です。時代の変遷に伴うように作風を自在に変化させていったマルティヌーの特徴を捉え、旋律を甘美に歌い上げた名演です。
収録作曲家:
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秘められたミサ曲
(マルタン/マルティヌー) [デンマーク国立声楽アンサンブル/クリード]Choral Music - MARTIN, F. / MARTINŮ, B. (The Secret Mass) (Danish National Vocal Ensemble, Creed)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:6.220671
SACD-Hybrid価格:2,175円(税込)
マルタンとマルティヌー、2人の近代作曲家による声楽作品集。12歳の時にバッハの「マタイ受難曲」を聴き感銘を受けたというマルタンは、以降バッハを精神の拠り所にし、数多くの作品を生み出しました。この「ミサ曲」も新古典派の影響もあるものの、やはり根底にはバッハへの敬意が感じられる作品。マルタン自身は「この曲は自分の信仰心の表れであるため公の場では演奏してほしくなかった」と語ったということですが、後にその言葉を撤回。現代では多くの合唱団がこの難曲に挑んでいます。一方マルティヌーの「聖母マリアのための4つの歌曲」はヤナーチェクやバルトークを思わせる民謡風の雰囲気を持ち、合唱でも各声部が競い合うような闊達なやりとりが楽しめます。 他には神秘的なマルタンの「アリエルの5つの歌」とマルティヌーの郷愁の念が込められた「たんぽぽのロマンス」を収録。演奏しているデンマーク国立声楽アンサンブルは、エコー賞を獲得し、グラミー賞にもノミネートされた実力ある合唱団です。
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マルティヌー(1890-1959):
Saltimbanques - 曲芸師
〈歌曲集 第5集〉 [フロチョヴァー/コウクル]MARTINŮ, B.: Songs, Vol. 5 - Saltimbanques (Hrochová, Koukl)
発売日:2018年03月23日 NMLアルバム番号:8.573823
CD価格:1,900円(税込)
生涯に数多くの作品を残したマルティヌー。彼はインタビューの中で「作曲していない時には、歌曲を書いていた」と語っていました。ここでの「作曲」というのは大規模で複雑なオーケストラ作品を書くことであり、歌曲を書くことは彼にとっての休息であったようです。そのせいか、七割以上はチェコ語で書かれた「個人的独白」である膨大な数の歌曲は「重要でない」という理由で、マルティヌーの死後何年間も無視されていました。 しかし、フロチョーヴァ(ワリンゲローヴァから改名)とコウクルは、全曲演奏すると6時間を超えるマルティヌーの全ての歌曲に挑み、7年間で全曲録音を完成(このアルバムが完結編となります)。2人の素晴らしい演奏も功を奏し、これらの歌曲がようやく見直され始めています。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
〈初期管弦楽作品集 第3集〉
バラード(ベックリンの絵画「海辺の邸宅」より)
消えゆく真夜中/過ぎ去った夢 [コパツカ/シンフォニア・ヴァルソヴィア/ホブソン]MARTINŮ, B.: Early Orchestral Works, Vol. 3 - Vanishing Midnight / Balade / Dream of the Past (Kopacka, Sinfonia Varsovia, I. Hobson)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:TOCC0414
CD価格:2,175円(税込)
6曲の交響曲をはじめ、400作以上の作品を残したマルティヌー。あまりにも作品数が多いため、未だ全貌がつかめていない作曲家の一人です。このToccataのシリーズは、マルティヌーがチェコからフランスへ留学した頃の20~30歳代に書かれた「初期の作品」の光を当てています。 第3集のメインとなるのはマルティヌー32歳の作品「オーケストラのための3部作:消えゆく真夜中」です。50歳を過ぎて「交響曲第1番」を完成させたマルティヌーですが、この「消えゆく真夜中」は番号なしの交響曲と呼べるほどに、充実した内容とパワフルなエネルギーを有しています。他には瞑想的な「バラード」、華やかな「過ぎ去った夢」の2曲が収録されています。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
交響曲全集MARTINŮ, B.: Symphonies Nos. 1-6 (Vienna Radio Symphony, C. Meister)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:C5320
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクが築いた「チェコ音楽の伝統」を継承しながら、フランス六人組やストラヴィンスキーの影響を取り入れた広範囲なジャンルの作品を多数残した作曲家マルティヌー。交響曲は6曲残されており、第1番から第5番までは1942年から1946年まで、毎年コンスタントに1曲ずつ作曲されていますが、第6番だけは作曲年代に7年のギャップがあり、内容もかなり異なっています。 端正な筆致で描かれた正統派の交響曲である「第1番」、室内楽的な響きを持つ「第2番」、悪化する戦況を反映した悲痛な「第3番」、戦争終結の喜びが感じられる「第4番」、チャイコフスキーの引用もある「第5番」、自身が「交響的幻想曲」と名付けた「第6番」と、多彩な表現で描かれており、マルティヌーが生きた時代を反映させた名作揃いです。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
《ギリシャの受難劇》(英語版) [ブッター/ゼリンカ/グラーツ歌劇場合唱団/グラーツ・フィル/カフタン]MARTINŮ, B.: Greek Passion (The) [Opera] (Butter, Zelinka, Graz Opera Chorus, Graz Philharmonic, Kaftan)
発売日:2017年04月28日 NMLアルバム番号:OC967
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
20世紀初頭、アナトリアの山村でトルコ人に支配されながら平和に暮らしているギリシャ人たちと、トルコ人に追われ助けを求めてやってきたギリシャ人難民との心の戦いを描いた問題作。 1954年、マルティヌーはニース近郊のアンティーブに滞在するギリシャ人作家カザンキスを訪ね「キリスト再磔の物語」の台本化のための許可を得ます。台本をまとめるのに1年を要し、更に作曲に4年をかけて完成した《ギリシャの受難劇》は、本来はロイヤル・オペラで演奏されるはずでしたが、それがかなわず、若干の改定を経て1961年にパウル・ザッハー指揮によりチューリヒ国立歌劇場で初演。大好評を博したもののその後ほとんど演奏される機会なく眠っていた作品です。 今回の演奏は改訂版ではなく、第1稿を用いての演奏で、マルティヌー・ファンからも期待されていたリリースとなります。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
〈初期管弦楽作品集 第2集〉
バレエ音楽「影」 H.102 1幕(1816) [シンフォニア・ヴァルソヴィア/ホブソン]MARTINŮ, B.: Early Orchestral Works, Vol. 2 (Sinfonia Varsovia, I. Hobson)
発売日:2016年08月26日 NMLアルバム番号:TOCC0249
CD価格:2,175円(税込)
チェコ出身の作曲家、マルティヌー(1890-1959)は70年ほどの生涯に6曲の交響曲、30曲ほどの協奏曲、10曲以上のオペラをはじめ、夥しい作品を残しました。しかし現在知られているのはそのほんの一部であり、10代後半から30代前半の頃に書かれた管弦楽作品は全くと言ってよいほどに聴く機会すら与えれらていません。 このバレエ「影」も三省堂の音楽辞典にも掲載されていない秘曲で、この録音が行われるまで演奏されたことすらありませんでした。内容は、ある娘が彼女自身の影と踊るうちに死の存在に脅かされるという暗い内容です。しかしマルティヌーは全編に沈痛な音楽を付けたのではなく、明るく快活な部分もあり、なかなか変化に富んだ曲想です。多彩なオーケストレーションにも耳を奪われます。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
歌曲集 4 - 白い鳩 [フロチョヴァ(ワリンゲローヴァ)/コウクル]MARTINŮ, B.: Songs, Vol. 4 - The White Dove (Wallingerová, Koukl)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:8.573447
CD価格:1,900円(税込)
2010年に録音を始めたマルティヌーの歌曲集も、この第4集で完結となります。生涯に膨大な作品を書き上げたマルティヌーは、その折々で作風を変化させているため、曲によっては印象派風であったり、新古典派風であったりと、なかなか分類が難しい作曲家の一人です。歌曲についてこれまでの録音を聞いても、やはり作品の雰囲気が幅広過ぎて全貌を掴むことはとても難しいかもしれません。とは言え、スラヴ民謡に根ざした作品はとても親しみやすく、短い曲の中に独特のウィットが込められています。 このアルバムの中心をなす「新しいスロヴァキアの歌」もそんなタイプの歌曲集であり、歌の内容を問うのではなく、マルティヌーの探究心から生まれた、言葉遊びとメロディを楽しむための作品群なのです。世界初録音の「チェコ語の2つの歌曲」のうち、「光り輝く3人のおとめ」は後期ロマン派風の重苦しさを持った歌曲。100小節で突然終了し、聞き手を呆然とさせるところもユニークです。後にヴォーグ誌のジャーナリストになったシャルル・ルーに捧げられた「童謡」も即興的に書かれた面白い作品。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
歌曲集 第3集 [ワリンゲローヴァ/コウクル]MARTINŮ, B.: Songs, Vol. 3 - The Rose (Wallingerová, Koukl)
発売日:2015年07月29日 NMLアルバム番号:8.573387
CD価格:1,900円(税込)
チェコの大作曲家マルティヌー(1890-1959)は、あまりにもたくさんの作品を残したためか、まだまだその全貌が知られているとはいえません。最近になってようやく管弦楽曲などのいくつかの作品が知られるようになりましたが、歌曲はまだまだ未知の世界に属しています。NAXOSでは、そんなマルティヌーの歌曲を名手コウクルのピアノとメゾ・ソプラノ、ワリンゲローヴァによって、実際の音にしてお届けいたします。 今回の第3集では3つの歌曲集を中心に収録。民謡調のメロディに彩られた、短い中にも深い味わいのある「1ページの歌曲集」と、更に詳細に踏み込んだ「2ページの歌曲集」、そして初期の名作、日本の和歌が詩として用いられているという(日本語をドイツ語にしたものを更にチェコ語にした)「ニッポナーリ」というユニークな作品は、マルティヌーの多彩な面を知るためにも一度は聴いておきたいものです。世界初録音も多数含まれています。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
歌曲集 第2集 [ワリンゲローヴァ/コウクル]MARTINŮ, B.: Songs, Vol. 2 (Wallingerová, Koukl)
■声楽曲
発売日:2014年03月26日 NMLアルバム番号:8.572310
CD価格:1,900円(税込)
第1集(8.572588)の歌曲集で、マルティヌー(1890-1959)の表現した摩訶不思議な世界を垣間見せてくれたメゾ・ソプラノのワリンゲローヴァとピアノのコウクル。今回もたっぷりと味わい深い歌を披露しています。 チェコで生まれたマルティヌーは、幼い頃から様々な音楽や書に親しみ、その内面世界を広げていたといいます。才能に気が付いた周囲の人の勧めでプラハ音楽院に入学するも、学校の授業には満足できず、結局は退学処分になってしまうほどでしたが、そんな時にも彼の音楽的興味は成長を続け、一時期はパリで印象派の影響を受けたり、アメリカで創作活動を続けたりと、多彩な活動をしていきます。 彼はあまりにも数多くの作品を残したため、人々の興味は交響曲や一部の管弦楽作品、そしてオラトリオなどの合唱作品に向けられるのみで、数多くある歌曲はなかなか演奏の機会に恵まれていないのが実情です。しかし、彼の歌曲には当時のプラハの文化的香りと、ヤナーチェクやドヴォルザークとは異なる独自の旋律美に溢れていて、この面白さに気がついたあなたは、もうすっかりマルティヌーの虜になっているのです。
収録作曲家:
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クラウス・テンシュテット
ブラームス:交響曲 第1番
マルティヌー:交響曲 第4番 [シュトゥットガルト放送響/テンシュテット]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / MARTINU, B.: Symphony No. 4 (Stuttgart Radio Symphony, Tennstedt)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:ICAC5090
CD
通常価格:2,175円→ 特価!:1,290円(税込)以前「Concept」レーベルから突如発売されたテンシュテット&シュトゥットガルト放送交響楽団のブラームスとマルティヌー。このレーベル自体謎であり、以降のリリース予定がアナウンスされていたにも拘らず、その後一切消息不明となっており、なおかつ「日本のみ」で発売されていたという不思議な音源です。今回はICA CLASICCSが正式なライセンス契約を結び、発売に至ったもので、CD本体には「初リリース」と記されています。ブラームスでの溢れるパトス、美しい弦とふくよかな木管楽器の響きはとりわけ高く評価されていおり、またマルティヌーはレパートリーの珍しさでも注目を集めたものです。
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ三重奏曲全集 [アーバーピアノ三重奏団]MARTINU, B.: Piano Trios (Complete) (Arbor Piano Trio)
■室内楽
発売日:2013年01月23日 NMLアルバム番号:8.572251
CD価格:1,900円(税込)
チェコの作曲家マルティヌー(1890-1959)の室内楽作品は、そのバランスの良い響きと斬新な和声が20世紀音楽好きの耳を引き付けています。このピアノ三重奏曲もどれもが魅力的であり、書かれた時代を反映した興味深い作品です。1930年の第1番は、5つの部分からなる小品集として想起され、一つ一つが独立した表情を持っています。パリでストラヴィンスキーに絶賛された、まさに新古典派の作風を持つ生き生きとした楽しい音楽です。第2番と第3番は1951年にアメリカで作曲され、一層興味深い作品となっています。音楽の進行は、親しみやすい主題と、ゆっくりした哀歌が突然交代するというまさに予測不可能なもので、現代人の不安を見事に抉り出したかのような深さを感じさせます。チェコで活躍するアーバーピアノ三重奏団の革新的な演奏です。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
バレエ音楽「調理場のレヴュー」他 [ヒル/ホルスト・シンフォニエッタ/サイモン]MARTINU, B.: Revue de cuisine (La) / Harpsichord Concerto / Musique de chambre No. 1 / Les rondes (Hill, Holst Sinfonietta, Simon)
■バレエ・ダンス音楽
発売日:2012年07月18日 NMLアルバム番号:8.572485
CD価格:1,900円(税込)
マルティヌー(1890-1959)がイマイチ知名度を上げられないのは、もしかしたらあまりにも作品数が多すぎて、聴くべき曲がわからないからなのかも知れません。そんな時は、やっぱり楽しい曲から攻めてみませんか? この「調理場のレヴュー」などは入門曲としてうってつけ。結婚を控えたポットと蓋ですが、泡だて器が横やりを入れ、そこに布巾が介入、ほうきも交えてのケンカが始まります。最終的には仲直りをするという物語ですが、なんといっても音楽が楽しいこと! タンゴ、チャールストンなど当時流行の音楽が至るところに使われています。組曲版としての上演機会は稀にありますが、残念ながら、バレエとしては、初演以降忘れられてしまっていたもので、今回、ホグウッドによる綿密な校訂のもと、この全曲盤が蘇ったのです。 ハープシコード協奏曲は、マルセル・ド・ラクール(パリ国立高等音楽院にチェンバロ科を設立した人物)に献呈され、初演もラクールが行いました。プーランクの「田園のコンセール」にもひけを取らないほどの、ネオクラシカル調の精彩に満ちた名作です。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
歌曲集 第1集 [ワリンゲローヴァ/コウクル]MARTINU, B.: Songs, Vol. 1 - A Wreath of Carnations (Wallingerova, Koukl)
■声楽曲
発売日:2011年07月13日 NMLアルバム番号:8.572588
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)音楽辞典にも載っていない隠れた逸品。やんちゃな天才の若き日の心のスケッチこんなに魅力的な歌曲が溢れているのに、あまり聴かれる機会がないのは、ひとえにマルティヌーが生涯に残した作品数があまりにも多すぎるからに他なりません。何しろ、交響曲、協奏曲、室内楽曲と400以上もの作品がひしめいているのですから。この第1集に収録されているのは、1910年から1912年にかけて作曲された若き頃の作品です。これらのほとんどは未発表のままであり、ここで聴けるのは本当に嬉しいことでしょう。10歳から作曲を始めた早熟な天才であった彼によるこれらの歌曲。スペイン語やドイツ語、フランス語、英語のテキストとチェコの民族詩などを用い、素晴らしい音楽が付けられていますが、残念ながらブラームスやシューベルト、そしてドヴォルザークの影響を拭い去ることはできませんが、そんなちょっとした欠点は補って余りあるほどの「メロディの宝庫」です。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ協奏曲集 第2集 [コウクル/ボフスラフ・マルティヌー・フィル/ファーゲン]MARTINU, B.: Piano Concertos, Vol. 2 - Nos. 1, 2, 4 (Koukl, Bohuslav Martinu Philharmonic, Fagen)
■協奏曲
発売日:2011年01月12日 NMLアルバム番号:8.572373
CD価格:1,900円(税込)
あまり聞いたことのない曲のCDを再生する時に、何だかわくわくする人も多いでしょう。このマルティヌー(1890-1959)の曲は、タイトルからして胸がドキドキしませんか? もちろん最初の音が飛び出してきた途端、魅惑されてしまうことは間違いありません。まるで鐘の音のように光り輝く音の粒、溢れる躍動感。そして未知への不安感。それら全てがきちんとおさまっています。この曲は1956年に完成、マルティヌーではおなじみのピアニスト、フィルクシュニーと、ストコフスキーに拠って初演されています。第1番の協奏曲は1925年に書かれたもので、とても聞きやすい作品。難解さはほとんどありません。バロック風の味わいを持つ終楽章がチャーミングです。1934年に書かれた第2番の曲は第1楽章の堂々とした開始部も見事ですが、終楽章での超絶技巧は息がとまるほどの驚きを与えてくれることでしょう。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
フルートを含む室内楽曲集 [スミス/フェリッロ/マーティンソン/ライダー/ピンカス]MARTINU, B.: Chamber Music with Flute (F. Smith, Pinkas, Ferrillo, T. Martin, Ranti, Nelson, Martinson, Ryder)
■室内楽
発売日:2010年10月13日 NMLアルバム番号:8.572467
CD価格:1,900円(税込)
チェコの作曲家、マルティヌー(1890-1959)の室内楽作品集です。フルートとヴァイオリン、ピアノのためのソナタH.254は1936年パリで作曲され、高名なるフルーティスト、マルセル・モイーズの妻に捧げられた曲です。コンパクトな4つの楽章からなり、プーランク風の軽快さも感じさせます。H.306のフルート・ソナタはナチス・ドイツの迫害を逃れ、ニューイングランドで書かれたもの。ニューヨークでは、クーセヴィッツキが彼を擁護し、落胆していたマルティヌーの力になったのです。ここで彼は、この土地固有の鳥の声(ヨタカ)に興味を持ち、終楽章ではその声が取り入れられています。1929年に書かれた六重奏曲H.174は12月のパリを連想させる曲。民謡からジャズまで様々な音楽が聞こえてきます。1944年に書かれた三重奏曲の自由な作風も期待通り。
収録作曲家:
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バルトーク(1881-1945):
管弦楽のための協奏曲他 [フィラデルフィア管/エッシェンバッハ]BARTOK, B.: Concerto for Orchestra / MARTINU, B.: Memorial to Lidice / KLEIN, G.: Partita for Strings (Philadelphia Orchestra, Eschenbach)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年08月09日 NMLアルバム番号:ODE1072-5
SACD-Hybrid価格:2,475円(税込)
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ協奏曲集 第1集 [コウクル/マルティヌー・フィル/ファーゲン]MARTINU, B.: Piano Concertos, Vol. 1 - Nos. 3, 5 / Concertino (Koukl, Bohuslav Martinu Philharmonic, Fagen)
■協奏曲
発売日:2010年03月17日 NMLアルバム番号:8.572206
CD価格:1,900円(税込)
ブラームスの面影もひっそりと・・・、1930年代から50年代に書かれた時代への抗いの響きチェコの作曲家、マルティヌーの知られざるピアノ作品集を全て録音するという快挙を成し遂げたNAXOSですが、どうせならマルティヌーのピアノ協奏曲も全部お聴きいただく計画を立てています。このアルバムには2つの協奏曲と1938年に作曲されたコンチェルティーノを収録。どの曲も印象主義と原始的な躍動感が絶妙にブレンドされた個性的な音楽です。演奏はおなじみコウクル。マルティヌー研究家でもある彼の表現は、作曲家の友人であったフィルクシュニーの演奏と並び、スタンダードな形として後世に残ることでしょう。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ作品全集 第7集 [コウクル]MARTINU, B.: Piano Music (Complete), Vol. 7 (Koukl)
■器楽曲(ピアノ) ■キッズ
発売日:2009年10月21日 NMLアルバム番号:8.572025
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSが力を入れているコウクルによるマルティヌーのピアノ作品集もついに第7集となりました。10曲の世界初録音を含むこの曲集には若きマルティヌーがおとぎ話を元にして書いた2つの組曲で始まります。1910年に書かれた「金髪姫のおとぎ話」良く知られる「三匹のくま」が原型のように見えますが、実は若きマルティヌーが恋した少女にあてて書いたものだろうと推測されています。最初の曲はR.シュトラウスのエレクトラからの引用が現れたりとかなり攻撃的な曲調になっています。もっと広く聴かれて欲しい作曲家です。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ作品全集 第6集 [コウクル]MARTINU, B.: Piano Music (Complete), Vol. 6 (Koukl)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.572024
CD価格:1,900円(税込)
音楽史の落ち穂拾いの楽しさを、マルティヌーの忘れられたピアノ曲を発掘コウクルの弾くマルティヌーの第6集です。ピアニスト、コウクルは第4集をリリースしたあと、マルティヌーの失われた作品や、未発表の作品などを精力的に研究し、3枚分のCDに収録できるだけの作品を発掘したというのですから、まさにこれは歴史的偉業と讃えてもよいでしょう。ここに収録されているのは、マルティヌーのパリ時代の作品が中心ですが、例えば2セットずつまとめて作曲された「12のエスキース」や「遊戯」は出版される際にばらばらにされたため、「遊戯」の前半と「エスキース」の後半は忘れられてしまったとか。まだまだ、その全貌が知られているとは言い難いマルティヌーの魅力をすみからすみまで掘り起こしてくれるコウクルに感謝です。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ作品全集 第5集 [コウクル]MARTINU, B.: Piano Music (Complete), Vol. 5 (Koukl)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.572175
CD価格:1,900円(税込)
名門プラハ音楽院を単位不足で退学処分、マルティヌーの若き日の知られざるピアノ曲集世界中の音楽誌で大絶賛されているコウクルのマルティヌー・ピアノ音楽全集の第5集です。この曲集はマルティヌーの活躍の初期に書かれた未出版の作品や、新発見の作品を集めた貴重なもので、マルティヌーの音楽の源泉を辿るにふさわしい大変意義のあるディスクとなっています。26歳の時のポルカは平易な技術で書かれた親しみやすいもの。こちらも初期に書かれた(らしい)ワルツは、もう少し複雑な表情を有しています(この頃の彼は作曲と並行してヴァイオリン奏者として活躍を始め、しばしばヨーロッパへ行き、印象派の音楽の影響を受けたりと公私ともに忙しかったようです)。コウクルの演奏はいつものように圧倒的な迫力と情感豊かな響きを備えたものです。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ作品全集 第4集 [コウクル]MARTINU, B.: Piano Music (Complete), Vol. 4 (Koukl)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年03月05日 NMLアルバム番号:8.570215
CD価格:1,900円(税込)
チェコ、アメリカ、新古典主義、様々な音が交錯する、聴けば聴くほど奥深いマルティヌーの音楽大好評、マルティヌーのピアノ作品集の第4集です。独特の哀愁と作風の変遷が人気を呼んでいる彼のピアノ曲、今作のメインはパリで活躍した頃に書かれた「ボロヴァー」です。新古典派からジャズなど当時流行したイディオムを巧みに取り入れ、なおかつ民族的な味わいも感じさせる才気煥発の小さな組曲。これぞ若きマルティヌーの面目躍如と言った作品です。晩年に書かれた「アダージョ」は輝かしくロマンティックな曲。澄み切った心境が窺えます。
収録作曲家:
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マルティヌー(1890-1959):
ピアノ作品全集 第3集 [コウクル]MARTINU, B.: Piano Music (Complete), Vol. 3 (Koukl)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2007年11月14日 NMLアルバム番号:8.557919
CD価格:1,900円(税込)
作曲家でもあり、ピアニスト、ハープシコード奏者としても活躍中のルガノ在住のコウクルによるマルティヌーのピアノ作品集の第3集です。今回のメインの作品は、何といっても晩年の作品である「ピアノ・ソナタ」でしょう。交響曲第6番とピアノ協奏曲第4番との間に書かれ、親友でもあった名ピアニスト、ルドルフ・ゼルキンに捧げられました。叩きつけるような迫力に満ちた部分と時折見え隠れする瞑想的な部分の対比がすばらしく、望郷の念が色濃く反映されたマルティヌー畢生の作品です。
収録作曲家:
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〈パトリック・ガロワの芸術・3〉
近代フルート・ソナタ集 [パトリック・ガロワ(フルート)/ 瀬尾和紀( ピアノ)]発売日:2023年10月20日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
巨匠ガロワが誘う 魂宿る美しき世界丁寧に折り重ねられた何層もの立体的なピアノに心地の良いフルートの風がひゅうと吹く。 それは湿り気を帯びていたり、草木がざわめく様であったり、疾風怒涛の様でもあるのだが、これらは全てを包む深い愛に満ちた音楽そのものである。 本作に収められた名曲を偉大なピアニストたちと幾度となく演奏してきた巨匠ガロワが、今、改めて録音という形で世に残したいと願ったのは、他でも無い、同じスケールと価値観で音楽を共有できる愛弟子の瀬尾和紀の存在だろう。 常に感度を高く持ち、知識を刷新し、変化する事を少しも恐れない彼らのこの記録は、新解釈などと言うものではなく、構築された歴史そのものなのだ。 (寺田 愛 フルーティスト) フルートのレパートリーは、とりわけソナタのジャンルにおいて豊富であり、このCDには、20世記半ばを特徴づける最も美しい緩徐楽章を持ったソナタが収められています。これらの4つの緩徐楽章は、ある種の水平性、純粋さ、率直さ、深遠さ、そして今この瞬間の探究という点で通底しています。 これらの作品に取り組むにあたり、瀬尾和紀氏と私は、主にオリジナルのラインの再構築、そして作品のテクストを明確にするために、様々な音楽的なレイヤーを際立たせる事に重点を置きました。また、フレーズのみならず、フルートとピアノの2つのパート間に存在する細かいニュアンスにも注意を払いました。 このCDが、何度も聴き返されるであろう事を念頭に置き、聴く度にその楽章の新たな角度や側面が浮き彫りになるようにと私たちは考察を重ねてきたのです。 パトリック・ガロワのコメントより
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LA FLÛTE À L’ÉCOLE DE PARIS
エコール・ド・パリのフルート [タチアーナ・ルーラント(フルート)]Flute and Piano Recital: Ruhland, Tatjana / Triendl, Oliver - MIHALOVICI, M. / HARSÁNYI, T. / TCHEREPNIN, A. (La Flute à L'Ècole de Paris)
発売日:2023年09月08日 NMLアルバム番号:OC494
CD価格:2,475円(税込)
第一次世界大戦後、才能ある若い芸術家たちがフランスに集結。パリのモンマルトルやモンパルナスで活動を行っていました。1925年、出版業を営むミシェル・ディラールは彼らを「エコール・ド・パリ(パリ楽派)」と呼び、とりわけ才能が突出していたハルシャーニ、タンスマン、マルティヌー、チェレプニン、ミハロヴィチの作品の普及に尽力しました。 このアルバムでは、この5人のフルートのための作品に、やはり才能に満ちたスイス出身のコンラート・ベックのソナチネを加え紹介。世界初録音を含む多彩な曲を“オーパス・クラシック賞“受賞歴を持つフルーティスト、タチアナ・ルーラントがピアノのトリンドルとともに演奏しています。
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THE BIRD OF LIFE
生命の鳥
後期ロマン派のフルート作品集 [ビルギット・ラムスル=ガール(フルート)/カール=ハインツ・シュッツ(フルート)/ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Flute Music (Late Romantic) - KORNAUTH, E. / WEIGL, V. / MITTLER, F. / PETYREK, F. / HARSÁNYI, T. (The Bird of Life) (Ramsl, Schütz, Wallisch)
発売日:2022年01月28日 NMLアルバム番号:8.579111
CD価格:1,900円(税込)
19世紀終わり近くに誕生した作曲家たちのフルート作品集。彼らはみな現代音楽の流れに強力な影響を与えるほどの才能の持ち主でしたが、フルートのための作品はほとんど知られておらず。このアルバムに収録された作品もいくつかをのぞき、世界初録音です。 コウナルト、ヴァイグル、ミットラー、ペティレクの音楽はウィーンの文化的環境に育まれたものであり、ハルシャーニ、マルティヌーらの作品はパリの空気を思わせます。またイラークのフルート・ソナタはコンサート用のレパートリーに定着しそうな、耳なじみのよいメロディが聴き映えする作品です。 フルートを演奏するビルギット・ラムスルは2004年からウィーン・フォルクスオーパーの首席奏者を務めるとともにさまざまなアンサンブルで活躍、その技巧と音楽性が高く評価されており、このアルバムでも実に見事な演奏を披露しています。ペティレクの作品では、名手カール=ハインツ・シュッツが参加し、親密なデュオを聴かせます。
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IL MAESTRO E LO SCOLARE
先生と生徒のためのピアノ・デュオ [アントニー・グレイ(師)と50人を超える彼の生徒たち]Piano Duo Music - HAYDN, J. / STRAVINSKY, I. / CAPLET, A. / ORNSTEIN, L. (Il Maestro e lo Scolare - Piano Duets for Teacher and Pupil) (A. Gray)
発売日:2021年07月23日 NMLアルバム番号:DDA21234
CD 2枚組価格:2,775円(税込)
18世紀に書かれたハイドンの「先生と生徒」から現代に至るまで、数多くの作曲家が手掛けたピアノ・デュオ作品が満載の2枚組。 当初は教師が生徒に演奏の見本を見せながら、音楽を奏する楽しさを教えるために、生徒用のパートが易しく書かれた作品も多く存在しましたが、現代では2人のピアニストの技術の拮抗を楽しむ華麗な作品も多くなっています。 アルバムの中にはフランス近代の一連の作品をはじめ、あまり耳にする機会のないストラヴィンスキーの小品や、グレインジャーの連弾曲、1992年生まれのマッグレイルの「ジャズ・デュエット」まであらゆるタイプの作品が収録されており、連弾曲の多彩な魅力を存分に楽しむことができます。 ここで演奏しているのは、ロンドンを拠点に活躍するピアニスト&教師アントニー・グレイと彼の生徒たち。高度なトレーニングを希望する者から、自らの愉しみのために練習する者までと、さまざまな年齢層の50人を超えるグレイの生徒たちが自身のレヴェルにあった曲を選択、見事な演奏を聴かせています。
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Le Violoncelle à L'École de Paris
エコール・ド・パリのチェロ作品集 [ウェン=シン・ヤン(チェロ)/オリヴァー・トリンドル(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Yang, Wen-Sinn / Triendl, Oliver - HARSÁNYI, T. / TANSMAN, A. / MARTINŮ, B. (Le Violoncelle à L'École de Paris)
発売日:2021年07月23日 NMLアルバム番号:OC489
CD価格:2,475円(税込)
第一次大戦終戦後、若く希望に満ちた才能ある作曲家たちがフランスの中心都市に集まりました。1925年、出版業を営むミシェル・ディラールは彼らの中でも突出した才能を持つ5人の作曲家、ハルシャーニ、タンスマン、マルティヌー、チェレプニン、ミハロヴィチのグループのために「エコール・ド・パリ(パリ派)」という名前を造りました。東ヨーロッパ出身の彼らは、みなフランスを中心として活躍しながらも、自身の音楽的ルーツの探求に余念がありませんでした。 このアルバムには、ピアティゴルスキーに捧げられたハルシャーニの「ラプソディ」やミハロヴィチのソナタなどの世界初録音を含む、各々の作曲家が自国の民族音楽と西洋音楽の融合を試み成功した作品を収録。ウェン=シン・ヤンの雄弁なチェロとトリンドルのピアノが作品の持ち味を生かした演奏を聴かせます。
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Tribute to the Czech Masters
チェコの巨匠たちへのトリビュート
ドヴォルザーク、ノヴァーク、マルティヌー、ルカーシュ [プラハ混声合唱団/イジー・ペトルドリーク(指揮)/カレル・コシャーレク(ピアノ)/ダニエル・ヴェスナー(ピアノ)/エヴァ・ミュレロヴァー(ソプラノ)/ヤクブ・トゥレク(テノール)/シルヴィエ・ヘソヴァー(ヴァイオリン)/ラデク・クジジャノフスキー(ヴァイオリン)/パヴェル・ツィプリス(ヴィオラ)/シュチェパーン・プラジャーク(ヴァイオリン)]発売日:2021年04月23日
CD価格:1,650円(税込)
1950年代に設立されたプラハ混声合唱団は、バロック期からロマン派作品、とりわけお国物であるチェコ音楽を中心とするレパートリーで、チェコ国内だけではなく海外でも高い評価を受けています。 このアルバムでは19世紀から20世紀のチェコ合唱曲を披露。ドヴォルザーク35歳の作品「4つの合唱曲」をはじめ、モラヴィア民謡詩に題材を得たノヴァークのバラード、晩年のマルティヌーの熟達した筆致が映える「牧童ミケシュ」など民謡風の旋律が楽しい曲が楽しめます。 また、アルバムの最後に収録された『創造者へのオマージュ』の作曲家スデニェク・ルカーシュは330以上の作品を発表し、ピルゼンの国立放送局で音楽編集者を務めた経歴で知られています。
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ロッシーニアーナ - 主題、変奏曲と幻想曲
チェロとピアノのための室内楽作品集 [エレナ・アントンジローラミ(チェロ)/メリッサ・ガロージ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Antongirolami, Elena / Galosi, Melissa - KUMMER, F.A. / MARTINŮ, B. / MOSCHELES, I. / ROSSINI, G. (Rossiniana)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:CDS7884
CD価格:1,800円(税込)
2013年からデュオ活動を続ける「アントンジローラミ&ガロージ」のデビュー・アルバムはロッシーニを巡る作品集。 18世紀から19世紀にかけて、流行しているオペラの旋律をもとにした器楽のための変奏曲や幻想曲が数多く作曲されましたが、テーマとしてダントツの人気を誇ったのがオペラ作曲家として君臨していたロッシーニの作品でした。彼の軽快な旋律はさまざまな作曲家たちによって美しい変奏を施され、ヴァイオリンやフルート、チェロなどで演奏されたのです。 このアルバムには、ロッシーニとほぼ同時代のモシェレス、クンマー、オッフェンバックの作品や、20世紀のマルティヌー、テデスコ、そしてロッシーニ自身の珍しい曲を収録。息のあったアンサンブルをお楽しみください。
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Rhapsody
ヴィオラのための作品集 [イトカ・ホスプロヴァー(ヴィオラ)/ヴェロニカ・ヤルスコヴァ(ヴァイオリン)/カテジーナ・エングリホヴァー(ハープ)]Viola Recital: Hosprova, Jitka - SLAVICKY, K. / MARTINU, B. / LUKAS, Z. / BRITTEN, B. / BODOROVA, S. / MONTI, V. (Rhapsody)
発売日:2020年04月24日 NMLアルバム番号:UP0043-2
CD価格:1,650円(税込)
スロヴァキア出身のヴィオラ奏者、イトカ・ホスプロヴァー。このアルバムには彼女のお気に入りのレパートリーが収録されており、その卓越した技術と、知られざる東欧作品を楽しむことができます。 スラヴィツキーはスロヴァキア以外ではほとんど知られていない作曲家。しかし一度でも耳にすれば、その独特な作風に魅了されることでしょう。ポドロヴァーとルカーシュはARCODIVAレーベルが力を入れている作曲家たち。民謡風の旋律が印象的です。他にはマルティヌー、ブリテンの作品を選曲、最後にはおなじみ、モンティのチャールダーシュが情熱的に演奏されています。
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〈20世紀のフォックストロット集 第1集〉
オーストリアとチェコ [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - KRENEK, E. / BENATZKY, R. / MITTLER, F. / GROSZ, W. / EISLER, H. (20th Century Foxtrots, Vol. 1: Austria & Czechia) (G. Wallisch)
発売日:2020年02月21日 NMLアルバム番号:GP813
CD価格:1,950円(税込)
2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「不安の時代」、若い人たちはダンスで人生を楽しむ方法を見つけました。この頃、大流行していたのがジャズやタンゴのリズムであり、中でも全面的にジャズを用いたクシェネクの歌劇《ジョニーは演奏する》は人々にもてはやされたものの、退廃音楽の先駆的作品として、ナチス党信奉者からは排除されるなど、問題視されたことでも知られています。 今回のシリーズには、この時期に人々を魅了したジャズや、フォックストロット(ラグタイムに合わせて踊るダンス)、シミー(ジャズにあわせて肩を揺らすダンス)などを収録。第1作目は、前述の《ジョニーは演奏する》から採られたメロディを元にしたダンス曲や、アイスラー、マルティヌーなど、オーストリアとチェコの作曲家たちの作品を収録。名手ヴァリッシュの演奏による世界初録音も多数含まれる貴重な作品集です。
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モダン・トランペットの芸術 第1集
(エネスコ/ヒンデミット/オネゲル/リゲティ/マルティヌー/マクスウェル・デイヴィス/ウィリアムズ) [ヒュー・モーガン(トランペット)/パトリシア・ウルリヒ(ピアノ)]Trumpet Recital: Morgan, Huw - ENESCU, G. / HINDEMITH, P. / HONEGGER, A. / LIGETI, G. / MARTINŮ, B. (The Art of the Modern Trumpet, Vol. 1)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:8.573995
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの新しいシリーズ「モダン・トランペットの芸術」。20世紀から21世紀にかけてトランペットとピアノのために書かれた様々な作品を集めるという趣旨のもと、第1集では1906年に作曲されたエネスコの「伝説」をはじめ、ヒンデミット、マルティヌーら近代の作品から、マクスウェル・デイヴィス、リゲティといった現代作品を収録しています。なかでもエネスコの「伝説」は、楽器特性の進歩により半音階奏法が完全に可能となった証と言える作品で、近代トランペット作品の中でも重用視される曲。他のレパートリーでも数々の特殊奏法を用い、万華鏡のような音色を駆使しており、トランペットの可能性を極限まで追求した聴きごたえのあるものばかりです。 アンサンブル「セプトゥーラ」のメンバーであり、バーゼル交響楽団の奏者、ヒュー・モーガンの超絶技巧でお楽しみください。 使用楽器:YAMAHA
収録作曲家:
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EntArteOpera Festival - 退廃音楽の祭典
室内楽作品と歌曲集 [ヘルミーネ・ハーゼルベック(メゾ・ソプラノ)/フランツ・バルトロメイ (チェロ)/クレメンス・ツァイリンガー (ピアノ)]Vocal and Chamber Music - BOSMANS, H. / WEIGL, V. / SCHLESINGER, C. / KAPRÁLOVÁ, V. (EntArteOpera Festival) (Haselböck, Bartolomey, Zeilinger)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99183
CD価格:2,475円(税込)
2012年から2016年まで毎年開催されていた「EntArteOpera Festival=退廃音楽の祭典」からのレコーディング。2016年はテーマに『女性作曲家たち』を据えて、ボスマンズ、ヴァイグル、シュレジンガー、カプラーロヴァの4人の作品を紹介しています。 女性の作曲家の活動が難しかったことに加え、戦争での迫害など様々な逆境をはねのけ、素晴らしい作品を残した彼女たちの偉業を讃えたアルバムは聴き手に大いなる感動をもたらします。また、1曲添えられたマルティヌーの作品は、カプラーロヴァの「クリスマス・キャロル」と同じ詩が用いられています。
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Themes and Variations - 主題と変奏 [ガイ・ジョンストン(チェロ)/トム・ポスター(ピアノ)/ジェームズ・ギルクリスト(テノール)]
Cello and Piano Recital: Johnston, Guy / Poster, Tom - BEETHOVEN, L. van / SCHUMANN, R. / FAURÉ, G. / MENDELSSOHN, Felix (Themes and Variations)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ORC100095
CD価格:1,950円(税込)
2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。 今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。
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TAKE TWO - ヴァイオリニストとふたりで
~ヴァイオリンとさまざまな音の二重奏、中世から現代まで~ [パトリツィア・コパチンスカヤ、アリス・コパチンスカヤ、レート・ビエーリ、ロランス・ドレイファス、パブロ・マルケス、アントニー・ロマニュク、ホルヘ・サンチェス=チョン、マティアス・ヴュルシュ、 エルネスト・エストレリャ]Violin Recital: Kopatchinskaja, Patricia - SANCHEZ-CHIONG, J. / SOTELO, M. / FALLA, M. de / CAGE, J. / BACH, J.S. / BIBER, H.I.F. von (Take Two)
発売日:2018年12月19日 NMLアルバム番号:ALPHA211
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
2019年1月から2月にかけ、ソロ・リサイタルをへてテオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナの初来日公演に協奏曲ソリストとしても登場するパトリツィア・コパチンスカヤ。両親はともに旧ソ連モルドヴァきっての民俗音楽奏者で、オイストラフとシェフチークに連なる中東欧の演奏伝統をひく教育を受けたあと、ファジル・サイやギドン・クレーメル、ハインツ・ホリガーといった大物たちと渡りあいながら、主に近現代作品での痛快にきわだった解釈で頭角をあらわしました。 その一方でフィリップ・ヘレヴェッヘとピリオド奏法でのベートーヴェン協奏曲を録音、バロック以前の音楽への思いがけない適性も披露。NAÏVEやECMでの録音も高い評価を受け、めざましい躍進が世界的に知れわたった2015年、満を持してAlphaレーベルに登場した最初のアルバムがこの「TAKE TWO ~ヴァイオリニストとふたりで」。 娘アリスへのプレゼントとして、自身が共演してきたさまざまな楽器の敏腕奏者たちとの二重奏ばかりを集めた小品集で、ブックレットは多くの一流奏者たちのアーティスト写真で知られるマルコ・ボルググレーヴェが全面協力した書籍風の仕様。収録作品それぞれが「娘アリスへの説明」という体裁できわめて明快かつ的確に解説されており(国内仕様は日本語訳付)、中世写本からバロックをへて現代にいたる数々の作品や作曲家たちの世界へ向かう、未知分野への格好のイントロダクションにもなる1枚に仕上がっています。 しかも個々の作品はその分野をよく知る人にとっても新鮮な解釈で、たとえばチェンバロとトイピアノを併用したマルティヌーや通奏低音即興が添えられたバッハ「シャコンヌ」など、よく知っていたはずの世界がまったく斬新に塗り替えられてゆく驚きも……冒頭数十秒の超・前衛的なイニシエーションを越えた先には、驚くほどなじみやすくもエキサイティングな音の冒険が待ちかまえています。 Alphaレーベル新時代を代表する傑作盤、堂々の国内仕様カタログ復活です。
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退廃音楽の祭典 [イルンベルガー/サロモン/ジークハルト]
Violin and Double Concertos - SMYTH, E. / VÍTĚZSLAVA K. / HARTMANN, K.A. / MARTINŮ, B. (EntArteOpera Festival) (Irnberger, Salomon, Sieghart)
発売日:2018年08月29日 NMLアルバム番号:Gramola99098
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
Gramolaレーベルが力を注ぐ「退廃音楽復興」のシリーズ。第二次世界大戦時、ナチス政権によって迫害され、忘れられた作曲家たちの作品は、20世紀の終わりから続々と演奏機会が増えてきましたが、それはほんの一部であり、まだまだ埋もれている作品が数多くあります。 このアルバムでは、ザルツブルクに拠点を置くヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を務めるヴァイオリンを中心としたさまざまな合奏協奏曲作品を収録。アルバム1では、20世紀初めに活躍した2人の女性作曲家の協奏曲、アルバム2ではハルトマン、マルティヌーの協奏曲と、時代に翻弄された4人の作品を聴くことができます。
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エイムズ・ピアノ四重奏団
完全録音集 1989-2000[8枚組BOX] [エイムズ・ピアノ四重奏団]DORIAN RECORDINGS, 1989-2000 (COMPLETE) (The Ames Piano Quartet)
発売日:2018年03月23日 NMLアルバム番号:DSL-90908
CD 8枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
1976年に結成された「エイムズ・ピアノ四重奏団」。創立メンバーは全てアイオワ州立大学の教員であり、ロマン派から近現代の作品まで幅広いレパートリーを持ち、アメリカをはじめ全世界で演奏活動を行い、録音にも積極的に携わったことで知られています。2012年の春、ピアニストのディヴィッドとヴァイオリニストのダーリントンの引退に伴い、30年以上に渡る四重奏団の歴史に幕を下ろしました。このBOXは彼らのDORIANレーベル録音の集大成です。
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工藤重典&工藤セシリア
アンコール ~ 珠玉のフルート名曲集 [工藤重典(フルート)、工藤セシリア(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Kudo, Shigenori / Kudo, Cecilia - BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / DVOŘÁK, A. /FAURÉ, G. (Encore)
発売日:2017年06月01日 NMLアルバム番号:MECO-1030
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
工藤重典、フルートと共に50年
極めつけのフルート小品名曲の数々… ここに問う50年の集大成名実共に日本フルート界のトップに君臨する工藤重典が贈る、50周年記念アルバム第2弾です。このアルバムでは、工藤自らがフルート小品名曲の中から極めつけの名曲のみを厳選、誰にでも耳馴染みのある名曲の数々は、最上級のBGMとしてもお勧めです。そして工藤ならではの完璧なテクニック、虚飾のない自然かつ深い音楽性は、まさに50周年記念アルバムにふさわしいフルート名曲の集大成ともいえる内容となっています。 ピアノ共演は、工藤の愛娘である工藤セシリア。生まれも育ちも生粋のパリジェンヌのその洗練された音楽性は、工藤重典の「風のような自然な」音楽性と寄り添い、その素晴らしい音楽の昇華を見せます。 -
Laura Metcalf - First Day [メトカーフ/ヴァルガ]
Cello and Piano Recital: Metcalf, Laura / Varga, Matei - BRAGATO, J. / MARTINŮ, B. / BURHANS, C. / GINASTERA, A. / ENESCU, G. / MARAIS, M. (First Day)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:DSL-92201
CD価格:2,224円(税込)
ワシントン・ポスト誌で「ゴージャスなチェロのレガート奏法」、ブログ・クリティクス・マガジンでは「繊細でメロディアスなタッチ」と絶賛されている若手チェリスト、ローラ・メトカーフのSONO LUMINUSレーベルへのデビュー盤。彼女は弦楽五重奏アンサンブル「Sybarite5」のメンバーであり、こちらではジャンルを越えた作品を演奏、そのアルバムはビルボードのチャートTOP10にも入るほどの人気を博しています。 今回のソロ・アルバムのタイトルは、プーランクの「愛の小径」の一節から取られたもので、新しい一歩を踏み出す彼女の感情を端的に捉えたものと言えるでしょう、マラン・マレから現代までと、様々な作品が選ばれたこのアルバムでは、彼女の多彩な才能が見事に表出されています。
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ヴァイオリンによるオペラ幻想曲集 第2集
ヴェルディ、チャイコフスキー、サラサーテ他 [ソーン/ロブ]Violin Recital: Sohn, Livia - VERDI, G. / TCHAIKOVSKY, P.I. / HAGEN, D.A. / SARASATE, P. de / GLUCK, C.W. (Opera Fantasies for Violin, Vol. 2)
発売日:2016年02月24日 NMLアルバム番号:8.573403
CD価格:1,900円(税込)
12歳でユーディ・メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールの最優秀賞を受賞した才能あふれるヴァイオリニスト、リディア・ソーンによるオペラ幻想曲集の第2集となります。第1集(8.570202)でもパガニーニからゴリホフまで幅広い時代の作品を聴かせてくれた彼女、今作でもなかなか珍しい作品をヴァラエティ豊かに演奏しています。ヘンデルやグルックなどのお馴染みの曲はもちろんのこと、サラサーテの技巧的な作品やフバイ、マルティヌーなどの珍しい作品、そして現代風の曲など(トラック3のハーゲンの曲には一瞬聞きなれたメロディも出現!)、まさに目も眩むような曲が次々と溢れ出してくる楽しい1枚です。 録音技術のなかった19世紀の時代だからこそ行われていた、劇場に行かずともオペラを楽しむための「アリアを器楽曲へ編曲すること」、それが、ここまで進化するとは当時の人も想像していなかったのではないでしょうか。
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20世紀のハープシコード作品集
プーランク/フランセ/マルティヌー/デュレ [ルイス]Harpsichord Recital: Lewis, Christopher D. - POULENC, F. / FRANÇAIX, J. / MARTINŮ, B. / DUREY, L. (20th Century Harpsichord Music)
発売日:2015年11月25日 NMLアルバム番号:8.573364
CD価格:1,900円(税込)
ハープシコード奏者のクリストファー・D・ルイスは、以前にもこのアルバムと同じような趣向の1枚をリリースしていました(8.573146)。そちらはオーケストラと互角に渡り合う協奏曲が中心にセレクトされていて、かのワンダ・ランドフスカが望んだ「強靭な音」というものが存分に表出されていました。 こちらは完全にソロのための作品集で、近代的な響きの中に、時折古風な表情が見えるのがとても愛らしいものです。もちろん楽器自体は、同じハープシコードと言っても、バロック期に使われていたものとは全くの別物です。それは、ハープシコード本来の繊細さを捨て去って、「弦をはじく」という発音原理だけを残して、ひたすら現代のピアノに対抗できる大きな音が出せるように改変された、化け物のような楽器です。フレームは鉄で作られ、場合によっては弦もスチール弦が使われていたのです。 この録音で用いられたハープシコードは1930年製の「イートン・プレイエル」と呼ばれる楽器で、2013年に大規模な復元が行われ、ルイスがこれらの近代の曲の演奏に耐えられることを証明するために選択したのでした。良く知られるプーランクの作品は、まるでバロック時代に書かれたかのような典雅な雰囲気を醸しだしますが、それもひと時のこと。すぐに小粋なハーモニーで聴き手を翻弄します。マルティヌーのおしゃれな曲、フランセの人を食ったような曲、そして元々はピアノ曲であったデュレのインヴェンション、と、何とも不思議な感覚の作品が並んでいます。
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聖なる戦争 X [ロドリーグ・アンサンブル]
RODRIEG, M.: Holy War X / DEBUSSY, C.: Syrinx / Cello Sonata in D Minor / MARTINU, B.: Trio for Flute, Cello and Piano (Rodrieg Ensemble)
■室内楽
発売日:2014年01月22日 NMLアルバム番号:SM192
CD価格:2,224円(税込)
クラシック音楽と現代音楽。その狭間に位置するロドリーグ・アンサンブルの生み出す音楽。まずはドビュッシーやマルティヌーと言ったお馴染みの作品が演奏されますが、これらは絶妙にアレンジされ、聞いたこともないような不思議な味付けがなされていて、もうここだけ聴いても眩惑されてしまうこと間違いありません。輪郭のぼやけた音楽は、最後のロドリーグ自身の作品である「聖なる戦争 X」でクライマックスを迎えます。冒頭の曲は「ドビュッシーのシランクスのようなもの」で始まりますが、これは引き延ばされ変形され、全く違う形に変容してしまいます。そのあとは…何でもありの世界。悪夢、それともエクスタシーでしょうか?
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オンド・マルトノのための音楽集 [ブロシュ]
Music for Ondes Martenot
■交響曲/管弦楽曲 ■室内楽 ■器楽曲
発売日:2004年10月01日 NMLアルバム番号:8.555779
CD-R価格:1,900円(税込)
これぞ天上の音色? 多彩な表現力をもった電子楽器の世界メシアンのトゥーランガリラ交響曲で使用されたことで有名な、電子楽器「オンド・マルトノ」のために作曲された作品を集めた、貴重な企画です(共演の編成の多彩さ、楽曲のスタイルの多様性も広範)。オンド・マルトノのユニークさは、その不思議な音色だけでなく、ポルタメントやヴィヴラートといった連続的な音高の変化や、自在な強弱のコントロールが可能という特色にあります。いわば通常のアコースティック楽器と同様な微妙でアナログな表現力を持っており、当盤の聴き所は、その表現力を活かした作品・演奏の面白さということになると思います。この個性派楽器に関心のある方は必携です!