ケージ(ジョン) Cage, John
生没年 | 1912-1992 | 国 | アメリカ |
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辞書順 | 「ケ」 | NML作曲家番号 | 25916 |
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バッハ・アンケージド [ミナ・ガイック(ピアノ)/ザカリー・カレッティン(ヴァイオリン)]
BACH, J.S.: Sonata for Solo Violin No. 1, BWV 1001 / CAGE, J.: Sonatas and Interludes for Prepared Piano (Bach Uncaged) (Carrettín, Gajic)
発売日:2024年06月21日 NMLアルバム番号:DSL-92273
CD価格:2,325円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年10月号)★-
ジョン・ケージ(1912-1992):
フォー・ウォールズ [アレクセイ・リュビモフ、マリアンヌ・プスール]発売日:2022年07月08日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
アレクセイ・リュビモフのロッケンハウス・ライヴ、深夜のジョン・ケージ!ジョン・ケージがチャンス・オペレーションによる作品を発表する前、1944年にマース・カニングハム振り付けによる舞踏劇のために書いた「フォー・ウォールズ」。カニングハムの「演奏の容易なもの」というリクエストもあったとされますが、ピアノは白鍵のみを使用して演奏するように作曲されており、9曲目にあたる「VII」のみ、カニングハムによる詞をソプラノがソロで歌います。 演奏はケージのスペシャリストであり、1992年以降コンサートやダンサーとのコラボレーションでこの作品を度々演奏してきた、アレクセイ・リュビモフ。1994年のロッケンハウス音楽祭で、真夜中の12時から行われたというライヴの記録です。深淵を覗くような静寂と、暴力的なまでの激しい動きを行き来するその響きは、「フィリップ・グラスやアルヴォ・ペルトのスタイルと、ミニマリズム全体を予見する」(リュビモフ)という美しさと刺激に溢れています。 2002年にモスクワのレーベルからリリースされたアルバムの再発売で、プロデュースはリュビモフ自身です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年9月号)★-
ジョン・ケージ(1912-1992):
合唱作品集 [ラトヴィア放送合唱団/シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)]Cage, J.: Choral Works - Five / Hymns and Variations / Four2 / Four6 (Latvian Radio Choir, Kļava)
発売日:2022年06月24日 NMLアルバム番号:ODE1402-2
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
演奏者が一切音を出さない作品「4分33秒」で音楽や演奏の意味を根底から揺さぶったアメリカの作曲家ジョン・ケージ。その実験的な音楽や思想は音楽というジャンルを越えて多くのアーティストに影響を与えました。 ハーモニーを嫌悪していたというケージと「合唱」との組み合わせには意外な印象を受ける人も多いでしょう。彼が合唱曲を初めて手掛けたのは67歳の時で、既存の楽曲(ウィリアム・ビリングスの讃美歌)を彼の流儀で変形して「変奏」したものでした。初期のアメリカ音楽の風合いを保ちつつ、ケージが忌避した和声感を抜き去ること…様々な試行錯誤の末に生まれたのが、12声のための「讃美歌と変奏」です。 ケージが合唱曲として書いたのは、この作品の他には1990年に高校の合唱団のために書いた「Four2」のみ。各パートの独立した音の重なりから生まれる偶然性の響きを、理論やルールにとらわれない自然なハーモニーとして、ケージは「Anarchic Harmony(無政府状態のハーモニー)」と呼びました。 他の2曲「Five」と「Four6」は合唱用に書かれたものではありませんが、演奏に用いる楽器の指定はなく、「Five」の5つのパートには特定の音域(主に高音域)のみが指定されており、その音域を演奏できる声や楽器であれば何でも演奏することができます。「Four6」は更に演奏の自由度が高く、4パートの演奏手段の指定が無い上に、演奏者は少ない音符と時間及び番号が記された楽譜から任意に音を選んで演奏することになります。このため、演奏次第で響きも演奏時間も全く異なるものとなります。 全ての曲には指定された歌詞は存在せず、ケージが声を「楽器」の一つと見なしていたことがうかがわれます。 来日公演でも高い評価を得たシグヴァルズ・クラーヴァが指揮するラトヴィア放送合唱団が見事な演奏を披露しています。 ※国内仕様盤には現代声楽曲のスペシャリストとして活躍する松平敬氏の解説が付属します。
収録作曲家:
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ケージ(1912-1992):
Thirteen [アンサンブル13/マンフレート・ライヒェルト(指揮)]CAGE, J.: Thirteen (Ensemble 13, Reichert)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:999227-2
CD価格:1,520円(税込)
バーデン=バーデンで現代音楽の演奏を中心に活動する「Ensemble 13」。1973年、指揮者のマンフレート・ライヒェルトとバーデン室内管弦楽団のメンバーによって設立されたアンサンブルは、各地の音楽祭などで定期的に新作を演奏し評判となりました。 このアルバムは、彼らのアンサンブル名の由来でもあるケージ「Thirteen」の2007年の録音です。4名の木管奏者、3名の金管奏者、4名の弦楽器奏者、2名のパーカッションで構成されたアンサンブルで、曲にはスコアが存在せず“偶然性”を追求した音楽であるため、version1とversion2からは全く違う音が聞こえてきます。1990年代のケージの代表作品です。今回はお求めやすい価格にての再発売となります。
収録作曲家:
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発売日:2018年07月20日
CD価格:2,100円(税込)
アメリカの作曲家ジョン・ケージが1946年から1948年にかけて作曲した作品。グランドピアノの弦に、ゴム、金属、木などを挟んだり乗せたりして音色に変化を与える「プリペアド(準備された)・ピアノのための作品であり、この楽器の使用法もケージが考案したことで知られます。通常のグランドピアノの88鍵のうち、45鍵に加工が加えられており、その場所や挟み込む品物の材質も(なかには消しゴムまで)細かく設定されています。一つの新しい時代を切り開いた作品としても評価されています。
収録作曲家:
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ケージ(1912-1992):作品集
クレド・イン・アス
四重奏曲
第2コンストラクション
彼女は眠っている
第3コンストラクション [マインツ打楽器アンサンブル]CAGE, C.: Credo in Us / Quartet / Second Construction / She is Asleep / Third Construction
発売日:2018年07月20日 NMLアルバム番号:WWE1CD20015
CD価格:2,240円(税込)
「あれっ? CDを間違えたかな?」そんな意表をつく音楽が聴こえてくる「クレド・イン・アス」を始めとした、ケージの問題作5曲を収録。前述の「クレド・イン・アス」は1942年に作曲されたにもかかわらず、レコード盤やラジオの音声を使うことを求められており(選曲は任意)、この演奏でマインツ・パーカッション・グループが使用したのが、ベートーヴェンの第5交響曲、ABBA、ティナ・ターナー、広告宣伝のスローガンなど多彩な音をコラージュしています。また、ケージは新しいドラムの音に興味を抱いており、演奏者に最大限の自由を与えるために、四重奏曲(1935)では楽器の選択も奏者自身に任せており、演奏によって異なる音楽が生まれるところもケージを聴く楽しみの一つです。
収録作曲家:
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発売日:2018年07月20日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
1930年代にカウエルとシェーンベルクに学んだジョン・ケージのプリペアド・ピアノのための作品集。創作の初期にはシェーンベルクの模倣とも思える作品を書いていたケージですが、1940年にプリペアド・ピアノを「考案」したことで彼の作風は一気に多様化し、アイデア優先の作品が次々と生まれます。 この2枚組のアルバムには1938年に書かれたバッカナールから1952年までに書かれた「2つのパストラール」などのプリペアド・ピアノのための作品が収録されており、ピアニスト、ヒンターホイザーは、ケージがこだわった複雑な部分や音色のニュアンスを的確に表現、この楽器の可能性を存分に味わうことができます。
収録作曲家:
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発売日:2018年07月20日
CD価格:2,100円(税込)
ピアノの88鍵のうち、53鍵の弦に「あらかじめ」異物を挟み込んで独特な音を得るという「プリペアド・ピアノ」。ジョン・ケージが考案したこの楽器からは様々な音色が引き出されます。 この1958年に書かれた協奏曲は「禅の思想」が反映されたユニークな作品です。ピアニストのための楽譜は63ページで構成され、全部でも部分的にでも演奏可。もちろん順序も演奏時間も任意ですが、全体の構成は指揮者によって変更され、また、ケージの他の作品を一緒に組み合わせて演奏することも可能という、まさしく偶然性の音楽で、演奏されるたびに驚きがもたらされます。
収録作曲家:
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発売日:2018年01月26日
LP 3枚組価格:8,720円(税込、送料無料)
チェロの演奏家なら一度は手掛けたいと願う「バッハ:無伴奏チェロ組曲」。そして多くのチェリストは、作品に自己の姿を反映し、解釈を施すことで「独自のバッハ」を創り上げています。 ドイツの名手ベルガーは、バッハ作品の前にジョン・ケージの作品を置き、新しいバッハを模索します。ケージの音楽の中でもとりわけ瞑想的で、バッハ作品と類似点の多い「ONE8」から3曲を選び、コラール部分を自身の息子インマヌエルに歌わせて、組曲への始まりとするというベルガーの試み、混沌としたケージの響きの中から突如立ち上がる決然としたバッハのメロディは聴き手に強い印象をもたらし、新しい音楽を予感させるとともに、魂の浄化も行おうとする崇高なものです。
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ハリソン(1917-2003):
ヴァイオリン協奏曲
グラン・デュオ
2つの音楽(ジョン・ケージとともに) [フェイン/ボリスキン/ポストクラシカル・アンサンブル/ヒル=オルドニェス]HARRISON, L.: Violin Concerto / Grand Duo / Double Music (Fain, Boriskin, PostClassical Ensemble, Gil-Ordóñez)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:8.559825
CD価格:1,900円(税込)
アメリカの現代音楽作曲家ルー・ハリソンは、世界中の民族音楽を収集し、そのエッセンスを自作に反映させるという独自の技法で数多くの作品を書きました。ガムランや世界中の打楽器に魅せられ、その上で西洋音楽における「十二音」とは違う「音律」を普及させるために様々な活動を行ったことで知られます。 1940年に着想された「ヴァイオリン協奏曲」は、華やかな独奏ヴァイオリンと、ガムランを含むパーカッション群が競い合う作品。ハリソンが求めた音が余すところなく具現化された、興味深い響きを聴くことができます。ピアノとヴァイオリンのための「グラン・デュオ」にも、ピアノに「ガムランの響き」を思わせる特殊奏法が要求されています。第3楽章の「アナベルとエイプリル」は彼の友人であるデニス・ラッセル・デイヴィスの2人の娘の名前で、もともと第5楽章のポルカが創作の始まりです。「2つの音楽」は、ハリソンとジョン・ケージが共同制作していた頃の作品。最終的には“方向性の違い”で決裂してしまった2人ですが、この作品には確実に友情が存在しています。
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ジョン・ケージ(1912-1992):
〈2種の鍵盤楽器のための作品集 第3集〉
冬の音楽/Two2/エクスペリエンス第1番 [ペストヴァ/メイエ]CAGE, J.: Works for 2 Keyboards, Vol. 3 (Pestova, Meyer)
発売日:2016年08月26日 NMLアルバム番号:8.559728
CD価格:1,900円(税込)
20世紀に活躍した作曲家の中でも、最も特異な存在であるジョン・ケージ(1912-1992)。彼の思想は全ての前衛芸術に影響を与え、「4分33秒」などの作品では音楽の定義も極限まで広げることになったのです。 この「2種の鍵盤楽器のための作品集」シリーズを締めくくる第3集、収録作品は“不確実性”を具現化した「冬の音楽」、グバイドゥーリナに触発されたケージにおけるナンバー・ピース「Two2」、ケージの良きパートナーであったマース・カニンガムのダンスのために書かれた最初期の作品「エクスペリエンス」(驚くほどに旋律的!)の3曲です。どの曲からもケージの特徴が強く滲み出ており、この作曲家の片鱗を知るにふさわしい1枚となっています。 ※日本語帯付き
収録作曲家:
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ケージ(1912-1992):
フルート作品全集 第2集 [ツェンツ]CAGE, J.: Flute Works (Complete), Vol. 2 (Zenz)
発売日:2016年03月30日 NMLアルバム番号:8.559774
CD価格:1,900円(税込)
大好評を博した第1集に続く、ジョン・ケージ(1912-1992)のフルート作品集の第2集です。ここに収録された作品でも、やはり西洋音楽の伝統とは一線を画した“独創的なアイデア”が至るところに散らばっています。第1曲目の「ソロ」はもともと「ピアノとオーケストラのためのコンサート」の一部分ですが(133-144ページ)、極めて自由度が高く、84タイプの演奏が可能であり、ここにはスコアは存在しません。デュエットでもトリオでも演奏可能であり、かかる時間も演奏中に奏者によって決定されるというものです。ここでは指定された3つの楽器と多数のパーカッションの響きが融合し、沈黙を重視した表現力豊かなフレーズが展開されていくという展開になっています。 ケージの初期の作品である「小インヴェンション」はもう少し旋律的ですが、ここでも緻密に計算された音楽を聴くことができます。6つの部分にわかれ、それぞれ切れ切れのモティーフが一定の距離を保ちながら繰り返されていくという面白い作品です。「3声のためのコンポジション」は更に初期の作品で、半音階的なフレーズが絶妙な対位法によって展開されていきます。「2声のためのソナタ」も同傾向の作品です。 最後に置かれた「ヒムンクスHymnkus」は彼が好んだ2つの言葉をつなげた造語のタイトルで、賛美歌(Hymn)と俳句(Haikus)がモティーフとなっています。俳句にちなんで17という数字と、完全5度で表される賛美歌(と言ってもかなり抽象的)を、一定の間隔で繰り返し、不思議な響きが生まれるという作品です。理解するより聴いたほうが早いような気がします。
収録作曲家:
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ケージ(1912-1992):
〈フルート作品全集 第1集〉
龍安寺/Two/フルート二重奏のための3つの小品/2人のための音楽 [ゼンツ]CAGE, J.: Flute Works (Complete), Vol. 1 (Zenz)
発売日:2015年12月23日 NMLアルバム番号:8.559773
CD価格:1,900円(税込)
東洋思想を愛し、沈黙を考察し、内なる響きに耳を傾けた人、ジョン・ケージ(1912-1992)。彼の飽くなき探究心から生まれた特異な「音楽」は、21世紀の現在でも論争を巻き起こし、また彼に追随する人も後を絶ちません。 彼の“音の出る”代表作の一つ「龍安寺」は、切り詰めた音の隙間から感じられる無限の空間と、極限の禅の精神を具現化したものとされるもので、ここからは実際の砂の流れを感じるもよし、人生の侘び寂びを感じるもよしと、それぞれの捉え方ができる作品です。ナンバー・ピースと呼ばれる作品群ははたくさんのヴァリエーションがあり、このフルートとピアノ版の「TWO」が記念すべき第1作となったものです。3つの音だけで構成されたフルートパートと、シンプルな和音を置いていくピアノパートが幽玄な世界を描き出します。 初期の作品である「3つの小品」はケージらしからぬ旋律的な作品。2人のための音楽は、「Music for …」のシリーズの中の一作品。スコアはなく、音声や楽器のための17の部分から構成されており、各部は沈黙と静寂が支配するという観念的な作品です。このような作品は、理解するのではなく感じるものなのかもしれません。
収録作曲家:
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ケージ(1912-1992):
2種の鍵盤楽器のための作品集 第2集 [ペストヴァ/マイヤー]CAGE, J.: Works for 2 Keyboards, Vol. 2 (Pestova, Meyer)
■現代音楽
発売日:2014年05月30日 NMLアルバム番号:8.559727
CD価格:1,900円(税込)
ジョン・ケージ(1912-1992)の音楽、その多彩さと奇妙さは多くの音楽ファンに受けています。プリペアド・ピアノの音色はもちろんのこと、打楽器としての可能性など、それまでのピアノの概念を悉く塗り替えたかのような彼の音世界は、確かに聴くだけでも面白く、できることなら自分でも演奏してみたいと思う人が多いのもわかるような気がします。このアルバムに収録された2つの作品のうち、「2のための音楽」は便宜上このタイトルが付けられているだけであり、本当は2の部分は空白。「_のための音楽」と題されており、様々な楽器を任意で組み合わせて演奏するものです。組み合わされた楽器がそのままタイトルになるので、このピアノデュオ版は「2のための音楽」としてあります。「3つのダンス」はケージ作品の中でも最も野心的なもの。ピアニストの能力の限界に挑む曲として知られ、壮大なピアニズムと質感ある音色が魅力的かつ恍惚を呼ぶ曲です。
収録作曲家:
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ジョン・ケージ(1912-1992):
2台のキーボードのための作品集 第1集 [ペストヴァ/マイヤー]CAGE, J.: Works for 2 Keyboards, Vol. 1 (Pestova, Meyer)
■器楽曲(ピアノ) ■現代音楽
発売日:2013年11月20日 NMLアルバム番号:8.559726
CD価格:1,900円(税込)
クラシックのみならず、全てのジャンルに渡って幅広いファンを持つジョン・ケージ(1912-1992)。彼は最初シェーンベルクに学び、電気楽器の可能性やノイズを研究しながら、リズム重視の作品を書いていましたが、1940年にプリペアド・ピアノ(グランドピアノの弦に異物をはさみ、音色を変化させる)を考案したことを皮切りに、様々な音響を求め生涯探究に没頭していきます。このアルバムでは、プリペイド・ピアノの音楽と、トイピアノの音楽を収録。熱狂的なリズムの応酬とエキゾチックな音色、そして郷愁や不可思議な響きが入り混じったトイピアノの音色を楽しむことができます。またトラック8は偶然性に拠った音楽であり、どんな音が出てくるかはその時次第となります。
収録作曲家:
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ジョン・ケージ(1912-1992):
INDETERMINACY - 不確定性 [クロル/ケッセル]CAGE, J.: Indeterminacy (narrated in German) (Krol, Kessel)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年12月19日 NMLアルバム番号:OC855
CD価格:2,475円(税込)
スザンヌ・カッセルによる「ジョン・ケージ生誕100年」に捧げる魅惑的な1枚。ここでは彼女の演奏する(!)ピアノと、ヨアヒム・クロールの朗読に、1958年にケージ(1912-1992)自身が録音した「グラフィックに基づいた音楽」をミックス。このミラノで録音された「演奏」はケージの電子音楽の代表作の一つであり、ピアノの弦をひっかく音やら、ガラスにマイクをこすり付ける音など、これだけでも独立した音楽ですが、ここでこのように使われることで、また新たな「不確定性」を得たのではないでしょうか。 「誰でも演奏できそう」ととるか「これは普通の人には再現不可能」ととるか・・・。聴き手にいろいろなものを突き付けてくるかのような挑戦的な1枚です。
収録作曲家:
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共鳴する地球
モンク、リーム、ケージ、グラス 他:
ピアノ曲集 [キャロリン・エンガー(ピアノ)]Piano Recital: Enger, Carolyn - CAGE, J. / GLASS, P. / HICKEY, S. / MONK, M. / SHAW, C. (Resonating Earth)
発売日:2024年09月20日 NMLアルバム番号:MEX77128
CD価格:2,475円(税込)
ピアニストのキャロリン・エンガーの最新アルバム「Resonating Earth 共鳴する地球」。音楽と芸術を通じて地球環境危機の問題に取り組むビデオアーティスト、ビジュアルアーティスト、写真家兼活動家たちとの共同によるマルチメディア・プロジェクトから生まれた1枚です。アルバムには、メレディス・モンクの曲や、瞑想的なマルコス・バルターの曲、賛美歌を思わせるニコ・ミューリーの曲、雄大な氷河からインスパイアされたジョン・ルーサー・アダムスの曲など、多彩な作品が収録されています。 エンガーの演奏は、これらの音楽に対する深い共感を示し、批評家からも高く評価されています。エンガーは、カーネギーホールなど名だたる会場で演奏経験があり、これまでの録音はニューヨーク・タイムズ誌やグラモフォン誌から高く評価されています。
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CHANGES
現代のギター作品集
ライヒ、ケージ、カーター、ダショウ、カンペーラ [アルトゥーロ・タッリーニ(ギター) 他]Guitar Music (20th-21st Centuries) - CAGE, J. / CARTER, E. / DASHOW, J. / KAMPELA, A. / REICH, S. (Changes) (Tallini, Ascione, Dashow)
発売日:2022年11月25日 NMLアルバム番号:8.574394
CD価格:1,900円(税込)
21世紀に入ってからギターのレパートリーは一層充実し奏者の技術も向上、エレクトリック・ギターや多重録音を導入するなど様々に発展しています。 1987年に開催された第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝したアルトゥーロ・タッリーニも様々なギターを弾きこなす名手の一人。このアルバムではパット・メセニーのために書かれたスティーヴ・ライヒの名作「エレクトリック・カウンターポイント」を冒頭に置き、彼の友人であった亡きギタリスト、ドメニコ・アッシオーネが録音してあったテープ録音に併せソロ・パートを演奏しています。 他には自身がプリペアド・ギターのためにアレンジしたケージの「ルーム」や、世界初録音を2作含むクラシック・ギターのための4曲を演奏。カンペーラの「パーカッション・スタディ」では歌やつぶやきも合わせながら超絶技巧を披露します。
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『Sangs』
あらゆる先入観と境界を超える歌曲の旅 [サラ・ローラン、エロディ・ヴィニョン]発売日:2022年10月14日
CD価格:2,475円(税込)
フランスを中心に活躍し、エリック・ル・サージュのブラームス・アルバム(LBM023)にも参加しているコントラルトの逸材サラ・ローランと、ブリュッセルを中心に活躍するピアニスト、エロディ・ヴィニョンによる、時代も地域も様々な歌曲を集めたアルバム。 一見バラバラな選曲ではありますが、ミヨー、ファリャ、ドヴォルザークなどの歌曲集はそれぞれ全曲を収めていることもあり、統一感のある印象が保たれつつ、アルバム全体で大きな物語をも感じさせる作り。随所に挿入されるピアノの小品も、前奏、間奏、そして後奏といった具合に場面展開的な効果を上げています。 タイトルの「Sangs」はフランス語で血や血統、血筋などを意味しており、彼女たちのルーツを旅するストーリーがテーマとなっているようです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年8月号)★-
『ジョージ・アンタイルの見た世界』
~アンタイル、フェルドマン、ケージ、ベートーヴェン作品集 [パトリツィア・コパチンスカヤ、ヨーナス・アホネン]発売日:2022年04月29日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
コパチンスカヤが親密な共感で作り上げた、「音楽の悪童」へのトリビュート・アルバム鬼才パトリツィア・コパチンスカヤがジョージ・アンタイルを取り巻く世界を描きあげたアルバム。 「未来派ピアニスト」を自称していたアンタイルはベートーヴェンを崇拝しており、リサイタルの際自らの作品の前に好んでその曲を演奏していたということで、ここにはベートーヴェンの個性が色濃く出始めた時期のヴァイオリン・ソナタ第7番を収録。はじけるような個性的な解釈はコパチンスカヤならではです。 アルバムの核となっているもう一つの作品は、アンタイル自身のヴァイオリン・ソナタ第1番。ヨーロッパに渡り、「狂乱の時代」のパリでピカソやストラヴィンスキーらと交流を持った彼は、詩人エズラ・パウンドに恋人でヴァイオリニストのオルガ・ラッジを紹介され、彼女のためにこの作品を書きました。当時のパリの雰囲気をよく反映した、サティやミヨーなどにも通じる洒脱で躍動感のある作品です。 その後生まれ故郷のアメリカに戻って親交を深めたのがモートン・フェルドマンやジョン・ケージで、彼らによる実験性あふれる作品も収録しています。 ここでコパチンスカヤと共演するのは、彼女が自分の「ドッペルゲンガー」と呼ぶフィンランドのピアニスト、ヨーナス・アホネン。二人の息の合った切れ味鋭い演奏が、それぞれの曲の魅力を引き立てています。
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『DREAMING ~夢みる~』
トイピアノ・セレクション 川口成彦 [川口成彦(トイピアノ)]発売日:2022年03月18日
CD国内盤価格:2,200円(税込)
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Axis Mundi 世界の軸
現代ピアノ作品集 [エレーヌ・ペレイラ(ピアノ)]発売日:2022年01月28日
CD価格:1,950円(税込)
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Eine neue Nachtmusik
アイネ・ノイエ・ナハトムジーク
20-21世紀のヴァイオリンとピアノのための作品集 [エレーナ・デニーソヴァ(ヴァイオリン)/アレクセイ・コルニエンコ(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Denisova, Elena / Kornienko, Alexei - CAGE, J. / HUBER, A. / JOCKEL, O. / MALIPIERO, G.F. / ROGL, H. (A New Night Music)
発売日:2022年01月21日 NMLアルバム番号:Gramola99219
CD価格:2,550円(税込)
一日のうち、最も頻繁に音楽のテーマになってきた時間は夜でしょう。このアルバムには20世紀から21世紀にかけて書かれた「夜の音楽」が集められています。 重苦しく暑い空気に満たされた1908年作曲、マリピエロの「夕暮れの歌」、切れ味の鋭い響きによるジョン・ケージの「夜想曲」。穏やかな空気の中に聞こえてくる妖艶なヴァイオリンの旋律が印象的なローグルの「夜半の夢」や、挑発的な雰囲気を持つコリーナの「インクブス」、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」からインスパイアされたヨッケルの作品、カウフマンとフーバーのようにエレクトロニクスを用いて不気味さを際立たせる作品など、同じ“夜”からインスパイアされていても、作曲家の感性によって仕上がりはさまざまです。 世界初録音を含む多彩な夜を、長らくデュオを組んできたヴァイオリンのデニーソヴァとピアノのコルニエンコの親密な演奏でお楽しみください。
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Lockdown Blues
ロックダウン・ブルース [ピーター・ディキンスン(ピアノ)]Piano Recital: Dickinson, Peter - DICKINSON, P. / ELLINGTON, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Lockdown Blues)
発売日:2021年12月17日 NMLアルバム番号:SOMMCD0644
CD価格:2,250円(税込)
イギリスの作曲家・ピアニスト、ディキンスンの選曲によるピアノ小品集。新型コロナウイルス感染症の影響によるロックダウンで気分が沈みがちな人々の気持ちに寄り添うように企画されました。 サティやプーランクのメランコリックな作品をはじめ、ピアノを愛する人にはおなじみのマクダウェルの「野ばらに寄す」を元にディキンソンが作曲した「青いばら」やグーセンスの「哀歌」などの憂いに満ちた曲が収録されています。 とりわけ注目したいのがデューク・エリントンの「12のメロディ」。ジャズとクラシックが融合した洗練された旋律が楽しめます。
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『野の鳥』
ミハイル・ブージン
ピアノ・リサイタル
[ミハイル・ブージン]発売日:2021年11月12日
CD価格:2,475円(税込)
2020年オルレアン国際ピアノ・コンクールの覇者、1995年モスクワ生まれのミハイル・ブージン。コンクール事務局の招きにより、2021年にオルレアンで行われた公演のライヴ録音。現代作品と古典が並ぶかなり先鋭的なプログラムですが、そのタッチの繊細さもあってか大変聴きやすく、ピアノの音の美しさを感じることの出来るアルバムです。 冒頭には「将来何になりたいですか?」というラジオ・インタビュー仕立てのイントロダクション、終盤にはロシア未来派の詩人テレンチエフの詩の朗読が入り、最後はケージの問題作という、個性的な構成も面白いところ。
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RHYTHM AND THE BORROWED PAST
リズムと借り物の過去
ヴァイオリンとピアノのための近現代作品集 [ダニエル・クルガノフ(ヴァイオリン)/コンスタンティン・ファインハウス(ピアノ)]Violin and Piano Music (20th and 21st Centuries) - AUERBACH, L. / BEAUDOIN, R. / MESSIAEN, O. (Rhythm and The Borrowed Past) (Kurganov, Finehouse)
発売日:2021年11月19日 NMLアルバム番号:ORC100182
CD価格:1,950円(税込)
共にロシアで生まれ、アメリカで活躍するヴァイオリニスト、ダニエル・クルガノフとピアニスト、コンスタンティン・ファインハウスによる近現代の作品集。選ばれた4つの作品は、どれも特異なリズムに支えられています。 ロシアの作曲家アウエルバッハの自由な様式で書かれたソナタは、無調の響きの中に、時折聞こえてくる甘い旋律が魅力的な音楽。第2楽章と第4楽章での高揚感溢れるリズムが特徴です。 ボードインの「In höchster Not」は彼がマイケル・フィニッシーの学生だった時代に書かれた曲。刻々と変化する表情記号の中、さまざまなリズムが現れます。 演奏者の自由な発想が求められるケージの「夜想曲」、メシアンの「主題と変奏」でも持続的なリズムを聞き取ることができます。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第10集
1945年以降の音楽集 [ミヒャエル・ギーレン(指揮)/バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団/シュトゥットガルト放送交響楽団 他]Orchestral Music (20th Century) - ZIMMERMANN, B.A. / LIGETI, G. / CRUMB, G. / LÓPEZ, J.E. / NONO, L. (Michael Gielen Edition, Vol. 10 (1969-2010))
発売日:2021年11月26日 NMLアルバム番号:SWR19111CD
CD 6枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。 今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。 ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath – Hammer – Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。 また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。
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アメリカのパーカッション作品集
ケージ、ヒナステラ、ハリソン、ヴァレーズ [パークラマ・パーカッション・アンサンブル /シーネ・アスムセン(ソプラノ)/ニクラス・ヴァレンティン(ヴァイオリン)/ジャン・トレル(指揮)]Percussion Music (American) - CAGE, J. / GINASTERA, A. / HARRISON, L. / VARÈSE, E. (Percurama)
発売日:2021年01月29日 NMLアルバム番号:8.574244
CD価格:1,900円(税込)
近代アメリカのパーカッションのための作品集。1935年から45年にかけて打楽器のための作品を集中的に作曲したケージの「ファースト・コンストラクション」は、彼の師であるシェーンベルクが提唱した十二音技法を打楽器に持ち込み、16種類の楽器とサンダーマシンで演奏するというものです。 ヒナステラの「魔術的アメリカに寄せるカンタータ」は戦争、自然現象、愛など人間の生活にまつわる事象が、コロンブス以前の古いテキストで語られるという壮大な作品。ルー・ハリソンの協奏曲は十二音の技法にインドやアフリカ音楽の要素を取り入れた独自の作風による協奏曲。朗々と歌うヴァイオリンとパーカッションの荒々しい響きが融合し、見事な音楽を創り上げています。ヴァレーズの「イオニザシオン」は打楽器のための音楽の先駆的作品の一つ。5分ほどの小品でありながらも、消防車用のサイレンまでを含む37の楽器の音色が交錯し、素晴らしい音の風景を描き出していきます。
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オグルードグルー
1960-1990年 実験音楽世代の作曲家による
声楽作品傑作集 [サラ・ストウ(ソプラノ、ハープシコード、マンドリン、パーカッション)]Vocal Recital (Soprano): Stowe, Sara - SCELSI, G. / CAGE, J. / BUSSOTTI, S. / BERIO, L. / KAGEL, M. / NONO, L. / CASTIGLIONI, N. (Ogloudoglou)
発売日:2020年01月17日 NMLアルバム番号:MSV28593
CD価格:2,250円(税込)
1960年代はクラシック音楽における実験音楽が盛んで、声楽のジャンルでも、作曲家たちが熱心に声の使い方の実験的な再構築を行いました。そこには作曲家たちのミューズとなる極めて優れた声楽家たちの存在がありました。 アメリカのキャシー・バーベリアン(1925-83)は枠にとらわれない大胆なパフォーマンスで、ジョン・ケージ、ブソッティ、そして一時期婚姻関係にあったベリオなどから曲を献呈されています。さらに、日本人のソプラノの平山美智子(1923-2018)も、1953年よりローマやシエナで学び、欧州の劇場で100回以上「蝶々夫人」を歌った後、現代音楽演奏に身を捧げ、様々な作曲家と交流し、シェルシとは特に緊密なコラボレーションを行いました。 ここでは、中世音楽から現代曲まで幅広いレパートリーを持つイギリス出身の演奏家サラ・ストウが、ソプラノのみならずハープシコードやパーカッションまでを担当。ストウは、イタリアでベリオのために歌い、平山美智子に師事してシェルシの声楽作品を勉強しており、ドラマティックで大胆な実験音楽の世界を体現しています。
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Nothing is Real
マリーノ・フォルメンティ(ピアノ) [マリーノ・フォルメンティ 他]Piano Recital: Formenti, Marino - FURRER, B. / CAGE, J. / SCIARRINO, S. / HAUBENSTOCK-RAMATI, R. / LUCIER, A. / HAAS, G.F. (Nothing is Real)
発売日:2019年04月05日 NMLアルバム番号:WWE1CD20223
CD価格:2,240円(税込)
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発売日:2019年01月18日
CD価格:2,100円(税込)
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TAKE TWO - ヴァイオリニストとふたりで
~ヴァイオリンとさまざまな音の二重奏、中世から現代まで~ [パトリツィア・コパチンスカヤ、アリス・コパチンスカヤ、レート・ビエーリ、ロランス・ドレイファス、パブロ・マルケス、アントニー・ロマニュク、ホルヘ・サンチェス=チョン、マティアス・ヴュルシュ、 エルネスト・エストレリャ]Violin Recital: Kopatchinskaja, Patricia - SANCHEZ-CHIONG, J. / SOTELO, M. / FALLA, M. de / CAGE, J. / BACH, J.S. / BIBER, H.I.F. von (Take Two)
発売日:2018年12月19日 NMLアルバム番号:ALPHA211
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
2019年1月から2月にかけ、ソロ・リサイタルをへてテオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナの初来日公演に協奏曲ソリストとしても登場するパトリツィア・コパチンスカヤ。両親はともに旧ソ連モルドヴァきっての民俗音楽奏者で、オイストラフとシェフチークに連なる中東欧の演奏伝統をひく教育を受けたあと、ファジル・サイやギドン・クレーメル、ハインツ・ホリガーといった大物たちと渡りあいながら、主に近現代作品での痛快にきわだった解釈で頭角をあらわしました。 その一方でフィリップ・ヘレヴェッヘとピリオド奏法でのベートーヴェン協奏曲を録音、バロック以前の音楽への思いがけない適性も披露。NAÏVEやECMでの録音も高い評価を受け、めざましい躍進が世界的に知れわたった2015年、満を持してAlphaレーベルに登場した最初のアルバムがこの「TAKE TWO ~ヴァイオリニストとふたりで」。 娘アリスへのプレゼントとして、自身が共演してきたさまざまな楽器の敏腕奏者たちとの二重奏ばかりを集めた小品集で、ブックレットは多くの一流奏者たちのアーティスト写真で知られるマルコ・ボルググレーヴェが全面協力した書籍風の仕様。収録作品それぞれが「娘アリスへの説明」という体裁できわめて明快かつ的確に解説されており(国内仕様は日本語訳付)、中世写本からバロックをへて現代にいたる数々の作品や作曲家たちの世界へ向かう、未知分野への格好のイントロダクションにもなる1枚に仕上がっています。 しかも個々の作品はその分野をよく知る人にとっても新鮮な解釈で、たとえばチェンバロとトイピアノを併用したマルティヌーや通奏低音即興が添えられたバッハ「シャコンヌ」など、よく知っていたはずの世界がまったく斬新に塗り替えられてゆく驚きも……冒頭数十秒の超・前衛的なイニシエーションを越えた先には、驚くほどなじみやすくもエキサイティングな音の冒険が待ちかまえています。 Alphaレーベル新時代を代表する傑作盤、堂々の国内仕様カタログ復活です。
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バッハとケージ コラール[CD 3枚組]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番-第6番
ケージ:「ONE8」より [ベルガー]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-6, BWV 1007-1012 / CAGE, J.: One8 (excerpts) / Chorales (J. Berger)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:SM270
CD 3枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
チェロの演奏家なら一度は手掛けたいと願う「バッハ:無伴奏チェロ組曲」。そして多くのチェリストは、作品に自己の姿を反映し、解釈を施すことで「独自のバッハ」を創り上げています。 ドイツの名手ベルガーは、バッハ作品の前にジョン・ケージの作品を置き、新しいバッハを模索します。ケージの音楽の中でもとりわけ瞑想的で、バッハ作品と類似点の多い「ONE8」から3曲を選び、コラール部分を自身の息子インマヌエルに歌わせて、組曲への始まりとするというベルガーの試み、混沌としたケージの響きの中から突如立ち上がる決然としたバッハのメロディは聴き手に強い印象をもたらし、新しい音楽を予感させるとともに、魂の浄化も行おうとする崇高なものです。
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SAGENHAFT 奇跡
おとぎ話、神話、伝説 [ジンガー・プア]Vocal Ensemble Concert: Singer Pur - CAGE, J. / RENNER, J. / KERSCHEK, W. / MOODY, I. / VEIT, W.H. / LIGETI, G. (Sagenhaft!)
発売日:2017年03月24日 NMLアルバム番号:OC1853
CD価格:2,475円(税込)
1992年3月8日、ケルン・フィルでのコンサートが国際的なキャリアの礎となり、「エコー賞」をはじめ、数多くの賞を獲得し、ドイツをはじめヨーロッパで絶大な人気を誇るヴォーカル・アンサンブル「ジンガー・プア」。ルネッサンス期から現代作品まで、どんな曲でも歌いこなす彼ら、2017年は結成25周年を迎え、その活躍がますます期待されています。 この「SAGENHAFT - 奇跡」と題された新しいアルバムでは、様々な伝承物語や伝説を素材とした曲を取り上げ、アンサンブルの可能性を探るとともに、彼らの活動そのものが伝説となるべく、新たな世界の探求を仄めかしています。
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トランペットと打楽器のための作品集
ケージ: 2声のためのソナタ/One4
ヴォルフ: パルス/トリオ I
ヴァルター: レイゲン [フリードリヒ/シュルコフスキー]CAGE, J.: Sonata for 2 Voices / One4 / WOLFF, C.: Pulse / Trio I / WALTER, C.J.: Reigen (Trumpet and Percussion) (Friedrich, Schulkowsky)
■現代音楽
発売日:2009年04月01日 NMLアルバム番号:C67178
CD価格:1,275円(税込)