クルターグ(ジョルジ) Kurtag, Gyorgy
生没年 | 1926- | 国 | ルーマニア、ハンガリー |
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辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 13404 |
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シューマン (1810-1856)
ジョルジ・クルターグ (1926-):
ヴィオラ、クラリネットとピアノのための作品集 [エレーヌ・ドゥサン (ヴィオラ)、ロナルト・ファン・スパーンドンク (クラリネット)、ルイ・ロルティ (ピアノ) 、ナタナエル・グーアン (ピアノ)]Viola Music - SCHUMANN, R. / KURTÁG, G. (Spaendonck, Desaint , Lortie)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:FUG611
CD価格:2,475円(税込)
フランス出身のヴィオラ奏者エレーヌ・ドゥサンは、2011年にジュネーヴ州立高等音楽院を卒業後、この世代随一のソリストとして活躍するほか、アンサンブル2e2mのメンバーとしても活動しています。 彼女が強い情熱をもってシューマンに取り組むこのアルバムでは、現代を生きる作曲家クルターグの作品と対峙させることにより、お互いの特性を引き立てるという稀有な試みを成功させました。全部で24曲あるクルターグの「サイン、ゲームとメッセージ」から5曲を選び、その間にシューマンの「3つのロマンス」を挟み込むという実験的な試みも素晴らしい効果を生んでいます。 もう一つ収録されたクルターグ作品もシューマンへのオマージュであり、親和性が高いのは当然のこと。作風は異なっているものの、音楽が目指す方向が近い作曲家だからこそ、このような共鳴が生まれるのだと言えるでしょう。ドゥサンのヴィオラは鳴らし過ぎることなく、常に優しく耳当たりの良い音色で、19世紀と20世紀が生んだ巨匠の音楽を丁寧に歌い上げています。CHANDOSレーベルに録音の多いロルティの参加も注目です。
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発売日:2017年09月22日
CD価格:2,100円(税込)
バルトークとクルターク。2人の近現代ハンガリーを代表する作曲家の無伴奏作品を収録した1枚。長い期間をかけて熟成されたクルタークの「サイン、ゲームとメッセージ」は、様々な風景や心情を切り取り、音にしたという極めて精緻な作品。時には民族色も感じさせるユニークな音楽です。バルトークのソナタは晩年の作品。メニューインの委嘱によって書かれたこの曲には、バルトークの全ての音楽技法が凝縮されており、ヴァイオリン奏法の限界に挑戦するかのような困難な技巧が散りばめられながらも、抒情的な美しさも備えているという傑作です。 サイモン・スミスは真摯にこの2つの作品に取り組んでいます。
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Simplicity
若き日のためのピアノ曲集 [ギオルギ・ユルダシェヴィ(ピアノ)]Piano Recital: Iuldashevi, Giorgi - BARTÓK, B. / GABUNIA, N. / KURTÁG, G. / PROKOFIEV, S. / SCHUMANN, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Simplicity)
発売日:2023年09月15日
NMLアルバム番号:Gramola99291
CD価格:2,325円(税込)
1995年トビリシ生まれのピアニスト、ギオルギ・ユルダシェヴィが弾く6人の作曲家たちの「子供のための」作品集。子供たちでも演奏できるように易しく書かれた曲や、作曲家が自身の若い頃に思いを馳せた曲など、郷愁や夢が込められた多彩な作品を、ユルダシェヴィは共感を持って演奏しています。 ギオルギ・ユルダシェヴィは10歳でピアノを始め、12歳でトビリシ国立管弦楽団と共演。2014年にスイスに移り、チューリヒ芸術大学でハンス・ユルグ・シュトループに師事しました。2018年、オルフェウム財団に選出されポルトガルで開催されたマリア・ジョアン・ピレシュのマスタークラスに参加。現在も更なる研鑽を積んでいます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
聖女マリア/母マリア/娼婦マリア [アンナ・プロハスカ、パトリツィア・コパチンスカヤ、カメラータ・ベルン]
発売日:2023年04月21日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
プロハスカとコパチンスカヤ、
挑戦を恐れない2つの個性が描く、2人のマリアの物語2022年に発売されたイザベル・ファウストとの共演盤『カフカ断章』(HMF)が高い評価を受けたアンナ・プロハスカ。ALPHAレーベルからも個性的なアルバムをリリースしてきている彼女が、今回は長年の盟友、奇才パトリツィア・コパチンスカヤと手を組み、新約聖書に登場する聖母マリアとマグダラのマリアという2人の物語に挑みます。 コパチンスカヤにとっては2019年リリースの『つかの間と、永遠と』の流れを汲む企画と言え、そこでマルタンの『キリスト受難の6つの印象(複連祭壇画)』を中心に据えたのと同様、今回も同じマルタンの『マリア三部作(三連祭壇画)』を核とした選曲により、聖なるマリア、母としてのマリア、そして卑しい身分の象徴としてのマリアとその救済という側面に切り込み、西洋世界に於ける女性のイメージの二面性を描き出すとともに、その意味を問うという内容となっています。 2人が絶大な信頼を置く作曲家、ヴァイオリニストであるミチ(美智)・ウィアンコが多くの曲で編曲を務めており、カメラータ・ベルンの高いアンサンブル能力と、その音色が持つ煌びやかさを内に秘めたほの暗さを魅力的に引き出しました。さらにはプロハスカとコパチンスカヤによる、作品の振幅の激しさをものともしない表現力と強烈な個性が、時に寄り添い時に激しくぶつかり合いながら、このアルバムの得も言われぬ魅力を作り出しています。 -
『J.S.B.へのオマージュ』
クルターグ、J.S.バッハ、ヴィンケルマン、シュニトケ、アウエルバッハ、ビーバー
無伴奏ヴァイオリン作品集 [ヨニアン・イリアス・カデシャ]Violin Recital: Kadesha, Jonian Ilias - AUERBACH, L. / BACH, J.S. / BIBER, H.I.F. von / KURTÁG, G. / SCHNITTKE, A. (Hommage à J. S. B.)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:CKD676
CD価格:2,475円(税込)
名手ヨニアン・イリアス・カデシャ、
LINN第1弾は目の覚めるような無伴奏アルバム!ヨーロッパ各地のオーケストラや、ニコラ・アルトシュテット、スティーヴン・イッサーリス、パトリツィア・コパチンスカヤなどの名手たちと共演し、C'Aviレーベルから数枚のアルバムもリリースしてきたアテネ出身の名手ヨニアン・イリアス・カデシャ。LINNからの第1弾は彼の技術と表現力、そして構成力が十二分に発揮された無伴奏作品集です。 クルターグの連作『サイン、ゲームとメッセージ』からの曲を挟みつつ、ビーバーから現代スイスの女性作曲家ヴィンケルマンまで、5世紀に及ぶ作品が収められています。中でも大バッハは一連の『ソナタとパルティータ』から人気の高い「パルティータ第2番」を選曲しているところ、このアルバムへの入れ込みと自信の大きさがうかがえると当時に、他の収録作品の多くがバッハの作品の影響を受けていることを暗示しているものです。 イリアス・カデシャの安定した技術、バロックから現代までを自らの中でじっくりと消化して歌い上げる、音楽性の高さと幅広さをじっくりと味わうことの出来るアルバムです。 -
ミヒャエル・ギーレン・エディション 第10集
1945年以降の音楽集 [ミヒャエル・ギーレン(指揮)/バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団/シュトゥットガルト放送交響楽団 他]Orchestral Music (20th Century) - ZIMMERMANN, B.A. / LIGETI, G. / CRUMB, G. / LÓPEZ, J.E. / NONO, L. (Michael Gielen Edition, Vol. 10 (1969-2010))
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:SWR19111CD
CD 6枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。 今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。 ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath – Hammer – Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。 また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。
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深き淵より
サクソフォン作品集
クルターグ、シュトックハウゼン、パーラ、ステーン=アナセン、ペラレス、ベルビス [セロ・ヒネル(サクソフォン)/マリア・バサル(ソプラノ)/ジェニー・グエッラ(ヴァイオリン)/カルレス・サルバドール(ボンゴ)/ミゲル・アンヘル・ベルビス(エレクトロニクス)]Saxophone Music - KURTÁG, G. / STOCKHAUSEN, K. / PARRA, H. / STEEN-ANDERSEN, S. / PERALES, C.D. / BERBIS, M.A. (De Profundis) (Giner)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:8.579094
CD価格:1,600円(税込)
スペインを拠点に活動する女性サクソフォン奏者セロ・ヒネル。7歳から音楽を学びはじめ、J.ルイス・ペレス、ペドロ・イトゥラルデ、アンドレス・ゴメスらに師事したのち、フランスに留学。ボルドー音楽院で学びました。レパートリーはクラシックからコンテンポラリー、インプロヴィゼーション、電子音楽までと幅広く、クセナキスをはじめとした数多くの作曲家の作品の初演を行っています。 また、クルターグからは、ブダペストで開催された生誕90周年記念音楽会に招待され「イン・ノミネ」の演奏を行いました。以降、クルターグとは協力関係にあり、サックスのための新しい作品を生み出すプロジェクトに取り組んでいます。このアルバムでは、そのクルターグ作品を中心に、シュトックハウゼンや同郷のスペイン作曲家の作品を披露。サクソフォンの魅力を全身全霊で伝えています。
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『ヴァイオリンとツィンバロム』
バルトーク、ラヴェル、クルターグ、クーレ、エレーヌ・コルレット、シリル・デュピュイ、リュドヴィート・コヴァーチ [エレーヌ・コルレット、シリル・デュピュイ、リュドヴィート・コヴァーチ]発売日:2021年03月26日
CD価格:2,475円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年4月号)★-
『照らし出された快楽』
~ 弦楽合奏の20世紀 ~ [パトリツィア・コパチンスカヤ、ソル・ガベッタ、フランシスコ・コーイ、カメラータ・ベルン]COLL, F.: Plaisirs illuminés (Les) / VERESS, S.: Musica concertante / GINASTERA, A.: Concerto per corde (Kopatchinskaja, Gabetta, Camerata Bern, Coll)
発売日:2020年12月18日
NMLアルバム番号:ALPHA580
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
頼れる俊英たちとコパチンスカヤによる次なる冒険。ソル・ガベッタ参加!世界各地のステージに素足で現れ、他の誰にも成しえない音楽体験で客席を魅了し、アルバム発表ごとに話題騒然の企画を実現してきた21世紀的唯一無二のヴァイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤ。2020年秋にはイル・ジャルディーノ・アルモニコとタッグを組み、古楽器演奏への愛着を独特の形で結晶させた『ヴィヴァルディ、その先へ』(Alpha624/国内仕様NYCX-10161)で大いに注目を集めたところ、その興奮も冷めやらぬうちに次のアルバムが発表されます。 20世紀屈指の異才画家ダリの初期作品『照らし出された快楽 Plaisirs illuminés』(1929/短編映画『アンダルシアの犬』にも登場)に着想を得た現代スペインの作曲家コーイの二重協奏曲(チェロに名手ガベッタが客演!)を表題に、現代ハンガリーを代表する室内楽作品にアルゼンチンのヒナステラを加えた選曲からして、コパチンスカヤの明敏な感性が窺えます。 彼女のアルバム『つかの間と、永遠と』(Alpha545/国内仕様NYCX-10086)でも鮮烈な存在感を示したカメラータ・ベルンは、曲によってメンバーがソロでも抜群のパフォーマンスを披露。数十年前のバロックの名盤群からは想像もつかないほどみずみずしい音を紡ぐソリスト集団への変貌は、コパチンスカヤという希有の触媒的ソリストとの共演あればこそでしょう。そうした交感力が絶好の刺激を導き出したアルバム、彼女からますます目が離せません!
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Love & Death - 愛と死
トゥリーナ、クルターグ、プッチーニ、ヤナーチェク、シューベルト弦楽四重奏集 [ナバラ弦楽四重奏団]String Quartets - TURINA, J. / KURTÁG, G. / PUCCINI, G. / JANÁČEK, L. / SCHUBERT, F. (Love and Death) (Navarra Quartet)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:ORC100135
CD価格:1,950円(税込)
人間の永遠のテーマである「愛と死」についてのアルバムです。嫉妬のために妻を殺した男の告白が描かれたトルストイの小説「クロイツェル・ソナタ」とベートーヴェンの同名作品に影響されて生まれた、ヤナーチェクの情熱的でドラマティックな弦楽四重奏曲第1番。シューベルトが病に侵され、死を意識して書いた「死と乙女」、プッチーニの哀愁漂う、珍しい室内楽作品「菊」(イタリアで象徴的な葬儀の花)、トゥリーナの「闘牛士の祈り」などの間に、クルターグの友人への想いを表現した珠玉の小品が散りばめられています。 イギリスを拠点に活躍する室内アンサンブルで、ワインの産地であるスペインのナバラからその名をとったナバラ弦楽四重奏団による演奏です。
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シューベルトの
弦楽四重奏曲「死と乙女」 [パトリツィア・コパチンスカヤ、セントポール室内管弦楽団]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" (arr. P. Kopatchinskaja for string orchestra) (Saint Paul Chamber Orchestra)
発売日:2018年12月19日
NMLアルバム番号:ALPHA265
2)
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
2017年、クラシック室内楽&小編成アルバム部門でみごとグラミー賞に輝いたコパチンスカヤ近年の痛快ヒット作。シューベルトの四重奏曲「死と乙女」という数々の団体が演奏しつくしてきた傑作をとりあげながら、まったく新鮮な感覚でこの有名曲の知られざる美に驚かされつづけるプログラムは、まさに世界的な受賞に輝いただけのことはある充実度というほかありません。 ビザンティン聖歌(コパチンスカヤは幼少の頃、故郷モルドヴァで正教教会の礼拝を聴いて育ったそうです)やダウランドの「涙」、ジェズアルドの不協和音ぶくみのマドリガーレなどルネサンス期の傑作なども弦楽編成で演奏、さらに現代作曲家クルターグの小品も交えて、作品の前と楽章のあいだにさまざまな音楽をはさみながら弦楽合奏で演奏されてゆく『死と乙女』は、コパチンスカヤが首席奏者&ソリストとして共演するセントポール室内管弦楽団の精妙かつスリリングな演奏とあいまって、まるで今そこで作曲されたばかりの音楽のように感じられることでしょう。 ブックレット解説(国内仕様は日本語訳付)では冒頭にシューベルトが歌曲版の歌詞に用いたマティアス・クラウディウスの詩が掲げられ、死神と若き乙女という中世にまで遡るモチーフを話題の発端に、コパチンスカヤ自身がプログラムを語った解題を寄稿。セントポール室内管のメンバーへのインタビューもあり、多角的に音楽を解き明かしてゆく内容になっています。21世紀型のクラシック演奏の魅力がここに凝縮されているといってよいでしょう。
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バッハ&フレンズ [レヴァーツ]
BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1 and 3 (Bach and Friends) (Revaz)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:SM257
CD価格:1,950円(税込)