ビンゲン(ヒルデガルト・フォン)
Hildegard of Bingen
生没年 | 1098-1179 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「ヒ」 | NML作曲家番号 | 23320 |
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ヒルデガルト ナウ&ゼン(今と昔)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
天からの啓示による協和合唱曲
ベルグ(1958-):
スパイラル・ピース [キスマラ・ペッサッティ(コントラルト)/サラ・ハッチ(パーカッション) ]HILDEGARD OF BINGEN: Symphoniae armoniae celestium revelationum / BERG, S.: Spiral Pieces (Hildegard Now and Then) (Pessatti, Hatch)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:DRAMA009
CD 価格:1,950円(税込)
中世のベネディクト会系女子修道院長で神秘家、作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽とブラジルの現代作曲家、シルヴィア・ベルクの作品を併せたDRAMA MUSICAらしいユニークな1枚。ベルクは1958年サンパウロで生まれ、サンパウロ大学で指揮者として学んだ後、奨学金を得てヨーロッパに渡り1985年以降デンマークで活躍中。中世のヒルデガルトの世界観をひき継ぐ形で世界初演作品を発表しています。 コントラルト歌手キスマラ・ペッザッティはラトルやアーノンクール、マゼールといった指揮者と共演し、ベルリン・フィル、ミラノ・スカラ座などに出演する名手。そして彼女の歌を引き立てるのはロンドンで活躍するフリーランスのパーカッショニストのサラ・ハッチ。2人が織りなすユニークで神秘的なサウンドは聖女ヒルデガルトの、いまだに説かれていない謎を解くヒントを音楽から聴きとることができるかもしれません。
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ヒルデガルド・フォン・ビンゲン(1098-1179):
天空の響き ― レスポンソリウムとアンティフォナ [オックスフォード・カメラータ]HILDEGARD VON BINGEN: Celestial Harmonies - Responsories and Antiphons (Oxford Camerata)
■声楽曲
発売日:2008年07月16日
NMLアルバム番号:8.557983
16)
CD 価格:1,200円(税込)
聴き手の知性と感覚に新たな光を投げかける史上最高の賢女による恍惚のメロディ当時の上流階級の10番目の子として生まれたビンゲンのヒルデガルト(1098-1179)は8歳の時に女子修道会に入り、当時としては驚異的な80歳という長寿を全うしました。作曲家、聖職者として、また自らの幻視体験を書と絵にした預言者としても知られます。彼女の作品は初期のドイツ・ネウマ譜で伝えられており、全て単旋律で書かれていますが、メロディには得も言われぬ魅力があり、聴けば聴くほどに敬虔な感情に見舞われることでしょう。
収録作曲家:
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ビンゲン(1098-1179):
神々しい黙示録 [オックスフォード・カメラータ/サマリー]HILDEGARD VON BINGEN: Heavenly Revelations
発売日:1995年04月01日
NMLアルバム番号:8.550998
CD 価格:1,200円(税込)
世界で一番美しい響きを持った楽器・・・それは声中世の音楽といえばキリスト教の儀式音楽でした。和音を一切伴わない旋律線すなわち「人間の声」の美しさを再認識すると同時に敬虔な信仰心を優しく、力強く説いているようでヨーロッパ文化の奥深さが伝わる演奏、楽曲である。
収録作曲家:
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『aer ~ 大気』 [トリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラ]
PELTOMAA, A. / FRAANJE, H. / PERKOLA, M.: Ær (Peltomaa, Fraanje, Perkola)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:FUG770
CD 価格:2,325円(税込)
楽器と時空を超えた、現代と古楽のアンビエントな交錯中世にもキリスト教の流入がやや遅れて進んだバルト海周辺国のなかでもフィンランドは、ゲルマン系の北欧神話とは違った文化背景を持ち、スウェーデン領時代とロシア領時代に複雑な歴史をたどった国。ジャズが早くから定着し、前衛音楽でもユニークな活況が続くこの国にあって、古楽や古楽器に独特なスタイルでコミットしてきたのが、このアルバムのトリオ・ペルトマー・フラーニェ・ペルコラです。 中心にいるのはオランダ出身で北欧のプレイヤーとも共演が多く、ECMやWinter&Winterのような越境系レーベルでも活躍してきた作曲家=ピアニスト、ハルメン・フラーニェ。コンチェルト・パラティーノやファンタズムといった欧州最前線の古楽アンサンブルに活動拠点をもつガンバ奏者ミッコ・ペルコラ、現代・ジャズ・即興にも強い中世音楽歌手アイノ・ペルトマーらと手を携え、プリペアードを含む現代ピアノの響きがいかに古楽器のオーガニックな感触や古楽歌唱と相性がよいものだったか、驚かされる聴覚体験を提供してくれます。 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ビンゲンの聖女ヒルデガルト)や『モンセラートの“朱い本”』など中世音楽のレパートリーがアンビエントな響きのなか本質的な姿を失わず、楽器の素材感が心地よく伝わる音使いで構成されたオリジナル楽曲と不思議な共存をみせるプログラムは、このうえなく味わい深いもの。尖鋭的に捉え過ぎず自然体で新鮮な響きを体現してしまう、北欧最前線の古楽/現代の越境に心そそられる一枚です。
収録作曲家:
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AKOÉ ~ 古くて新しい音楽
(中世からルネサンスの名曲を古楽器による新しいアレンジで) [タラセア、イサベル・マルティン (歌、パーカッション)、ダヴィド・マヨラル (パーカッション)、ミシェル・ゴダール (セルパン)]Chamber Music (Early) - CACCINI, G. / DOWLAND, J. / HILDEGARD OF BINGEN / ISAAC, H. (Akoé - Nuevas músicas antiguas) (Taracea)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ALPHA597
CD日本語帯付き 価格:2,325円(税込)
太古の名旋律を新しいアレンジで聴かせる、心地よいクロスオーバー・アルバム!マドリードに本拠地を置き、古楽とジャズ、即興を組み合わせた演奏形態で活動するアンサンブル、タラセアのデビュー・アルバム。「タラセア」とは、グラナダに伝わる工芸品の寄木細工のこと。スペインに住み、ルネサンス期スペインのギター型撥弦楽器ビウエラを巧みに操るドイツ人ライナー・ザイフェルトを中心に、サヴァールのアンサンブルの常連であるフルートとリコーダーのスペシャリスト、ベレン・ニエト、そしてジャズやフラメンコで活躍するダブルベース奏者ミゲル・ロドリガニェスというメンバーです。このアルバムには、彼らの活動の先人ともいえるセルパンでジャズを奏でる奇才、ミシェル・ゴダールも参加。洋の東西を超えた様々な打楽器を奏でるダヴィド・マヨラル、スペインの若きシンガー兼パーカッショニスト、イサベル・マルティンのサポートを得て製作されました。 アルバムタイトルの“AKOÉ”とは、「聴く」という意味。中世からルネサンスまでの有名曲・無名曲に光を当て、それぞれの時代の演奏形態を念頭に置きながらも、ジャズやロックを消化した現代の彼らならではの心地よいアレンジで楽しませてくれます。聴き知ったメロディ・ラインの美しさに、改めて気付かされる一枚です。
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11-12世紀に活躍した女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの清冽な単旋律によるレスポンソリウム(独唱と合唱が交互に歌い交わす方式)から、現代気鋭の作曲家アルネセンの作品まで、およそ900年に渡る膨大な合唱レパートリーの中から選りすぐった傑作選。 ルネサンス期の精緻な対位法が美しい無伴奏合唱曲やマドリガーレ、バロックから古典派にかけてのヴィヴァルディやモーツァルト、ベートーヴェンらの整った形式を持つミサ曲やカンタータ、イタリア・ロマン派のケルビーニやドニゼッティによるオペラを思わせる華やかな曲、シューマン、ブラームスをはじめとしたドイツ・ロマン派と東欧作曲家たちの詩情豊かな作品を経て多様な作風に至る現代へ。 人の声の持つ温かさと力強さを伝える合唱芸術の素晴らしいコレクションです。
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THE EARLY MUSIC COLLECTION
中世、ルネサンスからバロックの時代の音楽[30枚組BOX]発売日:2019年08月30日
CD 30枚組 価格:6,880円(税込、送料無料)
ほぼ9世紀から10世紀にかけて成立したとされる「グレゴリオ聖歌」から17世紀末、バッハやヘンデルが登場する直前までの「西洋音楽の歴史」を辿る魅力的な30枚組BOXの登場。 NAXOS初期の時代から録音されていた各々のアルバムは、全て定評ある奏者たちによる優れた演奏によっており、とりわけ、1990年代にはまだ珍しかった「ルネッサンス期の音楽」リリースは、一般リスナーだけでなく、研究者たちにとっても貴重な資料になりました。演奏については、当時使われていた楽器そのままを用いるか、もしくは複製楽器を使用。入念な時代考証が行われています。 リュートやビウエラ、ヴィオールなど、現代ではあまり耳にすることのない楽器の音色にもご注目ください。
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Seven Words from the Cross
十字架上の七つの言葉[CD+Blu-ray Audio] [スカイラーク声楽アンサンブル]Choral Music (Sacred) - BILLINGS, W. / DISTLER, H. / POULENC, F. / SHEPPARD, J. (Seven Words from the Cross) (Skylark Vocal Ensemble)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:DSL-92219
CD + Blu-ray Audio 価格:2,560円(税込)
キリストが十字架上で語ったとされる「七つの言葉」。ハイドンやシュッツをはじめ、多くの作曲家がこの言葉に基づく感動的な音楽を生み出しました。このアルバムではヒルデガルト・フォン・ビンゲンからアメリカ近代作曲家の作品、黒人霊歌など、様々な時代と地域の「七つの言葉」による作品を集め、順を追って並べています。精緻なハーモニーを聴かせるのはアメリカの精鋭ヴォーカリストたちが集う「スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル」。静かな感動を呼ぶ美しいハーモニーです。
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パーシヴァルの哀歌
中世の音楽と聖杯 [カペラ・アンティクァ・デ・チンチラ/フェッレーロ]Percival's Lament - Medieval Music and the Holy Grail (Capilla Antigua de Chinchilla, Ferrero)
■室内楽 ■声楽曲
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:8.572800
2)
CD 価格:1,200円(税込)
ワーグナーの楽劇を愛する人ならおなじみの聖杯物語。ここに登場するパルジファルのモデルは、アーサー王伝説に登場する円卓の騎士「パーシヴァル」で、聖杯探索関連の物語における最も重要な人物です。このアルバムはその元ネタの一連の物語の音楽です。最後の晩餐にキリストによって使用され、また十字架上のイエスの血を受けたと信じられる「聖杯」は、西洋の生活をする上で重要な位置を占めるアイテムであり、その神秘的な力は多くの歌や楽器で讃えられています。 その歌詞を書いたのは、例えばビンゲンのヒルデガルトであり、また、こちらもワーグナーでおなじみのヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハであったりと、何かと馴染み深い人たちであります。この聖杯伝説は現代にも色濃く残っているのですが、まずは中世の素朴な歌と演奏で心を鎮めてみませんか。