クライスラー(フリッツ) Kreisler, Fritz
生没年 | 1875-1962 | 国 | オーストリア、アメリカ |
---|---|---|---|
辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 918 |
52 件 / 52件中
-
クラッゲルード・プレイズ・クライスラー
KREISLER, F.: Violin Music (Kraggerud Plays Kreisler) (NTSC)
発売日:2018年03月23日
DVD価格:2,400円(税込)
オスロ生まれのヴァイオリニスト、クラッゲルード。作曲家、編曲家として、またジャズ・アーティストとのコラボも聴かせるマルチなアーティストです。 このコンサートでは、普段使っているグァルネリではなく、銘器「クライスラー・ベルゴンツィ」(1740年頃制作)を用いての登場。このヴァイオリンはもともとクライスラーが所持していた楽器で、クラッゲルードは強い共感と親しみを持って愛すべき小品を演奏しています。また、曲間には彼自身のナレーションで、クライスラーの生涯と作風、そして「なぜクライスラーは自作を過去の作品と詐称したか」などの興味深い事象を紹介することで、クライスラーへの理解を深めることに成功しています。
収録作曲家:
-
クライスラー(1875-1962)
ジンバリスト(1890-1985):
弦楽四重奏曲他 [ファイン・アーツ四重奏団/ヨーロッパ・フィル]KREISLER, F.: String Quartet / ZIMBALIST, E.: String Quartet / YSAYE, E.: Harmonies du soir (Fine Arts Quartet, Philharmonic Orchestra of Europe)
■室内楽
発売日:2012年02月15日
NMLアルバム番号:8.572559
CD価格:1,600円(税込)
伝説のヴァイオリニストたちによる弦楽四重奏曲をじっくりと。クライスラーについては、もう説明の必要もないでしょう。3歳からヴァイオリンを学び、作曲は一時期ブルックナーにも師事していたという彼、その演奏はもちろんのこと、数々の愛らしい作品も良く知られています。とは言え、彼が弦楽四重奏曲を書いていたとは! …とは言え、この曲は思いの他シリアスであり、そんな点が却って人気をなくしてしまったのかもしれません。ジンバリストも名ヴァイオリニストであり、クライスラーの友人でした。ロシアでユダヤ系の家庭に生まれ、1911年にボストン交響楽団と共演してからアメリカに定住、素晴らしい活動をしています。2人ともイザイを大変尊敬したいたと言い、このアルバムにはそんなイザイの知られざる作品「夕べのハーモニー」も収録されています。世紀末音楽とは全く違った世界に属する音がここにあります。
-
調雅子(ヴァイオリン)
Shirabe -melodies- [調雅子(ヴァイオリン)/佐藤勝重(ピアノ)]発売日:2023年12月01日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
凛としたメロディ。
気鋭のヴァイオリニスト、調雅子のデビュー・アルバム多くのコンクール入賞歴を持ち、ベルギーにて研鑽を積んだ才能溢れる若きヴァイオリニスト、調雅子のデビュー・アルバムです。高い演奏技術と可憐な音色。調雅子の魅力が詰まったアルバムとなりました。彼女が幼いころから愛してやまないヴァイオリンの珠玉の名曲たちを、洗練された美しい音色で語りかけるように歌い紡ぎます。世界中を巡るような多彩なメロディを通じ、優美で品のある調の音楽性を感じられることでしょう。また、技術の高さを披露する「ツィガーヌ」や「スペイン舞曲」など聴きどころ満載です。期待の若きヴァイオリニスト、調雅子、華麗にデビューです。 -
アウアーのレガシー
キャスリーン・パーロウ
HMV&米コロムビア録音全集&CBC放送録音集 [キャスリーン・パーロウ(ヴァイオリン)]発売日:2023年10月06日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
20世紀初期に世界的な人気を博したキャスリーン・パーロウ。
ワールド・ツアーで日本を訪れたこともある彼女の懐かしのSP復刻に加え、大注目の初出音源を収録!レオポルト・アウアーの門下の演奏家を紹介するBiddulphレーベル「アウアーのレガシー」シリーズ第2弾は、カナダ生まれの伝説的女性ヴァイオリニスト、キャスリーン・パーロウ(1890-1963)です。パーロウは幼くして才能を発揮し、サンフランシスコでシュポアの弟子ヘンリー・ホルムズに師事、6歳でリサイタル・デビュー。14歳でイギリスにデビューした際は、バッキンガム宮殿で国王エドワード2世のために演奏、その後ロンドン交響楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、ベヒシュタイン・ホール(現ウィグモア・ホール)でリサイタルを行いました。 ミッシャ・エルマンの演奏を聴いて感銘を受けたパーロウは、エルマンの師レオポルト・アウアーに師事することを決め、16歳の年にサンクトペテルブルク音楽院に入学。エルマン(パーロウの1歳下)、エフレム・ジンバリスト(1歳上)らと同じクラスで学びました。アウアーがノルウェーのクリスチャニア(現オスロ)で夏期講座を行っていた縁で同地を訪れたパーロウは、ノルウェー国王夫妻の前で演奏し、ある富豪からヴィオッティが使っていた1735年製のグァルネリ・デル・ジェスを贈られました。またハルヴォルセンはヴァイオリン協奏曲を作曲して彼女に献呈しています。 その後はイギリスを拠点として、欧州でビーチャムやワルターといった巨匠たちと共演を重ねて名声と人気を高めました。1909年にはHMVが当時のスター歌手と並ぶ破格の条件で録音契約を提示、1912年にはビクターが擁するクライスラー、エルマン、モード・パウエルへの対抗馬として米コロムビアにスカウトされました。第1次世界大戦後はワールド・ツアーを敢行。1922年には日本を訪れ、ニッポノホンに録音も遺しましたが、1920年代末にはコンサート・ツアーと録音から身を引き、1941年から1963年に亡くなるまでカナダに居を定めて、トロント大学で教育活動を行いつつ、折に触れて室内楽や協奏曲の演奏を行いました。 (曲目・内容欄に続く) -
エストレリータ
チェロで奏でる名曲集 [イム・ヒヨン(チェロ)/リャン・チュフイ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Lim, Hee-Young / Liang, Chuhui - PONCE, M. / BRAHMS, J. / RAVEL, M. / DEBUSSY, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Estrellita)
発売日:2023年09月15日
NMLアルバム番号:ORC100227
CD価格:1,950円(税込)
-
ユーディス・シャピロ
ブラームス&ストラヴィンスキー他を弾く [ユーディス・シャピロ(ヴァイオリン) 他]発売日:2023年06月23日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
20世紀中葉のロサンゼルスを魅了したユーディス・シャピロを王道レパートリーで聴くユーディス・シャピロ(1914-2007)は、ニューヨーク州バッファローに生まれたヴァイオリニスト。ソリスト、室内楽奏者、オーケストラのコンサートマスターとして、また古典から現代音楽、更にはポップスや映画音楽まで、多彩な分野で人々を魅了しました。先に発売されたアルバム「アート・オヴ・ユーディス・シャピロ」(BIDD85025)に続く本作では、クラシック音楽のソリストとしての演奏をたっぷりと聴かせます。 シャピロは12歳でバッファロー・フィルと共演、カーティス音楽院でエフレム・ジンバリストに学びました。1941年にロサンゼルスに移り、ハリウッドの映画スタジオ史上初の女性コンサートマスターとなって20年余りにわたって数々の映画のサントラ録音に参加しました。その一方で1943年にはアメリカン・アート四重奏団を結成し、第1ヴァイオリンとして東海岸のジュリアード弦楽四重奏団に匹敵する評価を獲得。1950年代にはRCAビクター交響楽団のコンサートマスターとして、ヤッシャ・ハイフェッツのラロ:スペイン交響曲やツィゴイネルワイゼン等の録音に参加。更にロサンゼルス室内管のメンバーとして現代音楽の演奏に意欲的に取り組み、特にストラヴィンスキーはシャピロを非常に高く評価しました。ソリストとしては、フリッツ・ライナー、ユージン・グーセンス、ウィリアム・スタインバーグらの指揮で演奏、またアルトゥール・シュナーベル、リリー・クラウス、ルドルフ・フィルクシュニー、そしてブルーノ・ワルターのピアノと共演しています。 このアルバムではまずブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタが聞けるのが嬉しいところ。中庸からほんの少し速めに保たれたテンポ、情熱的な場面でも揺るがない造形感覚は、ブラームスにうってつけ。ストラヴィンスキーの2作品は作曲者の監修の元に行われたステレオ録音。ブラームスで見せた音楽的なセンスはストラヴィンスキーの擬古典的作品にもマッチしています。シャピロはブロッホ、バルトーク、ミヨーといった民族性が重視されるレパートリーにも見事に適応しており、「どんな曲でも求められる通りに演奏できた」という評判を裏付けます。民俗的な激しい表現の中にも気品を感じさせる瞬間があるのも魅力で、彼女が高い人気を得ていた一因と推測されます。ピアノのバーコヴィッツはピアティゴルスキーと、ブルックス・スミスはハイフェッツと、繰り返し共演している名手です。 ボーナストラックのように置かれた最後の2曲は一転ポップスの世界。映画スタジオで活躍したシャピロに相応しいムードたっぷりの音楽です。Biddulphの解説書の中ページは通常モノクロですが、このアルバムではシャピロが使っていたピエトロ・グヮルネリの写真を4ページにわたって掲載。入れ込みようが伝わります。
-
Luftveränderung - 空気の変化
金管五重奏によるオーストリアの作品集 [quinTTTonicクィントニック(金管五重奏)]Brass Quintets - BACHNER, R. / GIETZ, H. / GRUBER, K. / KREISLER, F. / MANN, D. / MOZART, W.A. (Luftveränderung) (quinTTTonic)
発売日:2023年06月30日
NMLアルバム番号:Gramola99288
CD価格:2,325円(税込)
2017年、ウィーンで結成された5人の女性たちによる金管五重奏団「quinTTTonic クィントニック」のデビュー・アルバム。ウィーンの伝統音楽や古典作品から、現代作品、ジャズに至るまでの幅広いジャンルの作品が並びます。 quinTTTonicは、オーダーメイドのレパートリーを持っており、なかでも現代作曲家・アレンジャー、レオンハルト・パウルとのコラボレーション作品を得意にしています。他、ジャンルを越えた極上のサウンドが堪能できます。
収録作曲家:
-
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
PIANIST AND CONDUCTOR
ピアニストとして、指揮者として
伝説の録音集 1919-1942[9枚組 BOX] [セルゲイ・ラフマニノフ(ピアノ/指揮)]発売日:2023年04月28日
CD 9枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
生誕150年記念! ラフマニノフが演奏家として遺した伝説的録音を集成!1917年に母国ロシアを離れたラフマニノフはその翌年アメリカに渡り、コンサート・ピアニストとしての活動を始めました。この頃にはすでに録音技術が実用化されており、ラフマニノフはまずエジソンレコード社と契約しましたが、やがてビクタートーキングマシン社(のちのRCAビクター社)と契約を結び、多くの録音を生み出しました。この時に記録された78rpmディスクは、音楽史上最も重要な記録遺産の1つと言えるでしょう。 このBOXには、エジソンレコード社とビクタートーキングマシン社に録音された録音の中から、自身の作品を含むソロの録音と、ストコフスキーとオーマンディが指揮するフィラデルフィア管弦楽団をバックにした4曲のピアノ協奏曲、更に指揮者としての彼の録音の全てである「交響曲第3番」と「死の島」「ヴォカリーズ」が収められています。いくつかの音源は当時発売されることのなかった幻の音源です。 ウォード・マーストンとマーク・オーバート=ソーンによって行われたリマスターは、録音当時の音を鮮やかに蘇らせています。
-
長谷川智恵(ヴァイオリン)
ヴァイオリン・アルバム
〜しづ心なく花の散るらむ〜 [長谷川智恵(ヴァイオリン)/前原亜友夢(ピアノ)/桜井大士(ヴァイオリン)/野中友多佳(ヴァイオリン)/多井千洋(ヴィオラ)/芝﨑紘生(チェロ)]Violin Recital: Hasegawa, Chie - ELGAR, E. / FIBICH, Z. / GLAZUNOV, A.K. / KREISLER, F. / MASSENET, J. (Violin Album A Moment)
発売日:2023年04月07日
NMLアルバム番号:LPDCD022
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
著名アーティストとの共演、舞台での演奏・音楽制作、教授活動など、多方面で活躍めざましい長谷川智恵によるヴァイオリン・アルバム。 クライスラーをはじめとする有名なヴァイオリン・ソロ曲に、独自編曲によって姿を変えたドヴォルザーク『ロマンス』・フィビヒ『ポエム』・ワーグナー『アルバムブラット』(原曲:ピアノ伴奏・オーケストラ伴奏)の弦楽四重奏伴奏版(ヴァイオリン+弦楽四重奏)が所を得て差し挟まれ、昏暁を見るようなあわいの色彩を響かせる。チャイコフスキー『アンダンテ・カンタービレ』(交響曲第五番第2楽章)も全くの独自編曲で、チャイコフスキー版”運命交響曲”ともいえる原曲の、”運命”の主題が連なる中間部は思い切りよくカットされ、甘美な”ラブソング”としてピアノとヴァイオリンのみで奏でられている、エルガーやクライスラーの愛に応えた形と思しい。ソロと弦楽四重奏伴奏を積み重ねる構成から、最後はオリジナル曲『しづ心なく花の散るらむ』にて、どこか現代の風も吹く日本の旋律の粋をもって締め括られる。 演奏家にとどまらない構成家によるアルバムで、確かなヴァイオリニストでありつつも西洋クラシックの変容あらわで、今後のクラシック音楽界が楽しみになってしまう。
-
フリッツ・クライスラー
〈ベル・テレフォン・アワー録音集 第3集〉 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/ドナルド・ヴォーヒーズ(指揮)/ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ]発売日:2023年01月13日
CD価格:1,725円(税込)
初出&貴重音源多数!
ベル・テレフォン・アワー第3集は自作・編曲集1940年から1958年まで放送されたアメリカの人気ラジオ番組ベル・テレフォン・アワー。クラシック、ジャズ、ポップスのスターが出演し、聴取者は8百万人から9百万人に達したといいます。クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音として世に出ることはありませんでした。Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻。クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、一時はステージ復帰も危ぶまれましたが、1943年にカムバック、「奇跡の復活」と呼ばれました。ベル・テレフォン・アワーの録音集は、その「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝える貴重なものです。 完結編となる第3集はクライスラー自身の作品と編曲作品を収録。クライスラーはバロック音楽のスタイルで作品を書くのが上手でした。トラック3-6でその一端を聞くことができます。ウィーン生まれのクライスラーにとって、典雅なウィーン情緒を伝える作品は書くのも弾くのもお手のもの。このアルバムでも随所で堪能できます。最後の3曲は異国のイメージで作曲・編曲した作品。中国、スペイン、スコットランドの雰囲気を漂わせつつ、歌い口には彼ならではの魅力が満ちています。「マラゲーニャ」はクライスラー自身による録音がありませんでした。他の曲についてもクライスラーによるオーケストレーションでの録音は貴重なものとなっています。 クライスラーが関心を寄せていたバロック時代には、演奏家と作曲家が一体となっていましたが、時代が下るにつれて分業が進みました。20世紀に活躍したヴァイオリストで名曲を多数残したという点でも、クライスラーは格別な存在です。 -
シェーンベルク(1874-1951):
月に憑かれたピエロ
幻想曲/6つの小さなピアノ曲
ウェーベルン(1883-1945):
4つの小品他 [パトリツィア・コパチンスカヤ、ミーサン・ホン、ジュリア・ガレゴ、レト・ビエリ、トーマス・カウフマン、ヨーナス・アホネン ほか]発売日:2022年12月16日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
コパチンスカヤが歌う「月に憑かれたピエロ」、
歌詞日本語訳付きが再登場!異才のヴァイオリニストとして不動の地位を築いたといえるパトリツィア・コパチンスカヤ。彼女がヴァイオリンではなく歌でソロをとり、派手なピエロの衣装を着てベルリン・フィルハーモニーほか欧米各国で公演した「月に憑かれたピエロ」は大きな話題となりました。2021年に満を持してCDリリースされ、世界的なヒットとなったアルバムの国内盤を再発売いたします。 このシェーンベルクの問題作は、5人の奏者による室内アンサンブルと、「語るように歌う」シュプレヒゲザング(あるいはシュプレヒシュティンメ)と呼ばれるソロのために書かれおり、現在はソプラノ歌手がソリストを務めることが多く、演奏至難なことで知られています。コパチンスカヤのアプローチは、歌うことよりも演劇的にダイナミックな表情を付けて語ることに主眼が置かれており、これは、この作品を委嘱し初演したアルベルティーネ・ツェーメが歌手ではなく女優であったことを踏まえると、彼女なりに原点を追求した形と言えるかもしれません。時に叫び声に近い激しい表現を加えながらも、コパチンスカヤが持つ音楽的な下地がその芸術性をしっかりと支えており、彼女の、そして作品の新たな魅力を堪能することの出来る素晴らしい出来栄えとなっています。 そのほかの作品では、コパチンスカヤはいつも通りヴァイオリンで参加しており、シェーンベルクが「私的演奏協会」のために編曲したのち、「ピエロ」に近い編成で再編曲した版の「皇帝円舞曲」などを収録しています。収録作曲家:
-
Salon de Budapest
ブダペストのサロン
ハンガリーの音楽集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パヴェル・カシュパル(ピアノ)/ブリギッタ・ジモン(ソプラノ)]Vocal and Chamber Music - BRAHMS, J. / KÁLMÁN, E. / LEHÁR, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Salon de Budapest) (Irnberger, Kašpar, Simon)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:Gramola99249
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
-
ウィーン近現代のピアノ曲集
コルンゴルト、ベルク:
ピアノ・ソナタ他 [マクシミリアン・クロマー(ピアノ)]Piano Recital: Kromer, Maximilian - KORNGOLD, E.W. / EHRENFELLNER, C. / BERG, A. / KREISLER, F.
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:Gramola99253
CD価格:2,325円(税込)
20世紀から21世紀ウィーンのピアノ音楽を集めた1枚。 ヴァイオリン協奏曲が知られるコルンゴルトは3曲のピアノ・ソナタを遺していますが、この第2番は13歳の時に書かれたもので、神童と呼ばれた彼らしい複雑な構造と美しい旋律を持つ作品です。ベルクのピアノ・ソナタは作曲家唯一の作品番号付きのピアノ曲。エーレンフェルナーはヴァイオリニストとして活躍していますが、作曲の腕もなかなかのもの。ここでは「ばらの騎士」のワルツが引用されたゆったりとしたウィーン風のエレガントな舞曲を聴くことができます。クライスラーの2曲はラフマニノフが編曲したピアノ版で、華麗な技巧が用いられた聴きごたえのあるワルツに仕上がっています。 マクシミリアン・クロマーは4歳でピアノを始め、ウィーン国立音楽大学で学んだピアニスト。2016年にデビューしてからは、ソリスト、室内楽奏者として活躍しています。
-
『オブセッション』
ヴァイオリンと弦楽による小品集 [ニーク・バール]発売日:2022年08月26日
CD価格:2,475円(税込)
オランダのヴァイオリニスト、ニーク・バールのソロ・デビュー・アルバム。デン・ハーグの王立音楽院でフィリップ・グラファン、ペーター・ブラントらに学んだ後、ベルリンにてシュテファン・ピカールやクリストフ・ポッペンの元でさらなる研鑽を積んだ彼は、オランダ国内はもとより各国のコンクールで入賞を重ねており、2021/22年のシーズンにはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とヨーロッパ各地で共演を行います。 待望のデビュー・アルバムは、様々な国や時代の名曲をコンセルトヘボウ管の仲間たちとの共演で収めたもので、ファースト・ヴァイオリンのマイケル・ヴァーターマンがアレンジャーも務めました。 バールのよく歌うヴァイオリンに弦楽が寄り添う、息の合った演奏がたいへん魅力的な美しい一枚です。
-
EX AEQUO - 同等に [デュオ・ディヴァージタズ]
Flute and Piano Recital: Duo Diversitas - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / LISZT, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. / KREISLER, F. (Ex Aequo)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:8.551454
CD価格:1,600円(税込)
ギターのマリサ・ミンダーとフルートのエフゲニヤ・スパリンガーによって2015年に設立されたデュオ・ディヴァージタスは、クロアチアとハンガリーの国際室内楽コンクールで1位を獲得し、国際的な活躍を始めました。 このデビュー作となるラテン語の「EX AEQUO=同等に、一緒に」をタイトルに据えたアルバムには、バロック期の作品から古典派、ロマン派、有名曲の編曲、デュオのために書かれたハンス・ハウクの「カプリッチョ」まで多岐にわたる作品が収録されており、まさにアンサンブル名の「Diversitas=多様性」を表すものとなっています。 二人の息のあった演奏は聴き手を魅了します。
-
〈クライスラー 録音全集 第11集〉
クライスラー(1875-1962):
1930年-1935年 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ)/クライスラー四重奏団 他]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 11 (1930-1935)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:8.111412
CD価格:1,600円(税込)
フリッツ・クライスラーの録音全集、第11集は1930年から1935年に行われた音源が収録されています。 この時期はクライスラーにとってとても重要な時期でした。1920年代からベルリンに新居を構え、快適な生活を送っていたクライスラーですが、1933年のナチスが台頭に伴い、彼は安定した生活が送れなくなってしまい、結局は1938年にパリへ移住、その後1943年にはアメリカ国籍を取得し、ヨーロッパに戻ることはありませんでした。とはいえ、ここのアルバムに収録されているベルリンの録音が行われた頃にはまだ余裕があったようです。この録音が行われた1か月前にはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでバッハとチャイコフスキーを演奏、高く評価されました。 このアルバムに収録された録音は、ニューヨークで録音できなかった演奏を1930年にベルリンのHMVで再録音したものです。またこのCDには未発表のテストプレスの音源も含まれています。 1935年の録音は、彼の自作である四重奏曲をクライスラー自身が選んだメンバーたちと演奏(メンバーの中には名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズの名前も)しています。 また、ボーナス・トラックとして1924年のアコースティック・レコーディングによるビゼーの「アダージェット」が収録されています。
-
発売日:2022年01月19日
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
4弦+6弦=10弦が奏でる、パッションとカンタービレの音の万華鏡10年以上共演を重ねてきた礒絵里子(ヴァイオリン)と河野智美(ギター)がユニットを組み、この度デュオ・パッシオーネとしてデビューしました。 弓で奏でるヴァイオリン(4弦)と、指で爪弾くギター(6弦)の合計10弦で紡ぐ千変万化の音のタペストリーは、まさにデュオ・パッシオーネの真骨頂。 ブエノスアイレス組曲や、7つのスペイン民謡、ルーマニア民俗舞曲、デュオ・パッシオーネのために編曲されたエル・ビート、2021年に生誕100年を迎えたピアソラ作品まで、スペイン・南米音楽を中心に魅惑の全23トラックを収録。
-
トッシー・スピヴァコフスキー(ヴァイオリン)
バッハ、ベートーヴェン、メノッティ [トッシー・スピヴァコフスキー(ヴァイオリン) 他]発売日:2021年12月17日
CD価格:1,725円(税込)
卓越したボウイングで知られるヴァイオリニスト、スピヴァコフスキー。
彼の代名詞ともいえるバッハ、メノッティを中心に収録した1枚!トッシー・スピヴァコフスキー(1906-98)はウクライナのオデッサ生まれ。9人兄弟の末っ子で、彼を含む5人が音楽家になりました。後に一家はベルリンへ移住。6歳でヴァイオリンを始めたスピヴァコフスキーは目覚ましい上達ぶりを見せ、1917年には早くもベルリンでリサイタル・デビュー。その後、アドルフ・ブッシュやゲオルク・クーレンカンプを育てたヴィリー・ヘスに師事し、ソリストとしてキャリアを積みました。 1926年にフルトヴェングラーに招かれてベルリン・フィルのコンサートマスターに就きますが、翌年には辞職しソリストに専念。ナチスが台頭するとオーストラリアを経てアメリカに移住し、1942年から45年までアルトゥール・ロジンスキが率いるクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスターを務めました。在任中の1943年1月にはバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番のアメリカ初演でソリストを担当しています。 スピヴァコフスキーは特に卓越したボウイングで知られ、専門家による研究書が出ているほど。1950年代にはバロック音楽の演奏に大きく湾曲した弓(いわゆる「バッハ弓」に相当)を併用し、原盤解説によれば、バッハのソナタ第1番では速い楽章は通常の弓を、緩徐楽章やフーガでは「バッハ弓」を使用しています。 また同時代の曲にも意欲的に取り組み、バルトークに加えて、セッションズ、マルタン、キルヒナー、ニールセン、ハルトマン、ロージャ、ストラヴィンスキーらの協奏曲を演奏しました。ここに収められたメノッティはジンバリストが委嘱・初演した作品ですが、スピヴァコフスキーが頻繁に演奏したことによって彼の代名詞のようになりました。 -
Last Song
ヴァイオリン作品集 [ウナ・スヴェインビャルナルドッティル(ヴァイオリン)/ティンナ・ソルステインスドッティル(ピアノ)]Violin Recital: Sveinbjarnardóttir, Una - JOHANNSSON, M.B. / SVEINBJARNARDÓTTIR, U. / SVEINSSON, A.H. / VIÐAR, J. (Last Song)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:DSL-92248
CD価格:2,100円(税込)
女性ヴァイオリニスト・作曲家ウナ・スヴェインビャルナルドッティルのアルバム。 アイスランドのラジオ放送局“Ra's 1”で正午のニュースの直前に「Last Song」と称して放送される、アイスランドの伝統的な歌や愛の歌、子守歌、人々を畏怖させる自然への頌歌、イタリアの歌やスカンジナビアの悲歌。これに倣い、さまざまな気分を持つ曲が選ばれています。 アルバムの中心となるのはヨウルン・ヴィーザルの「アイスランド組曲」。これは1974年のアイスランド入植1100年を記念して書かれた作品で、アイスランドの伝統的な要素が多分に含まれています。彼女はヴィーザルと会った途端に意気投合し、以来、大きな影響を受けていると言います。 「3つのマリアの祈り」の作曲家スヴェインソンは彼女としばしばデュオを組むほどの友人。そして、全ての元になった「Last Song Before the News」はヴァイオリニストの友人、ヨハン・ヨハンソンの死を悼む音楽。死という避けようもない運命の前兆が音として表現されています。
-
Versinkende Sonne - 日没
ツェムリンスキー、ヴェレス、ウェーベルン、クライスラー
ウィーン、19世紀と20世紀の転換期に書かれた弦楽四重奏曲集 [アウナー四重奏団]String Quartets (20th Century) - ZEMLINSKY, A. / WELLESZ, E. / WEBERN, A. / KREISLER, F. (Versinkende Sonne) (Auner Quartet)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:Gramola99220
CD価格:2,175円(税込)
シュテファン・ツヴァイクが亡命する際に手紙に記した言葉「この長い夜の後にも夜明けが見えますように!」…これがアウナー四重奏団のこのアルバムにおけるモットー。 このアルバムに収録された音楽はどれも20世紀前半、ドイツとオーストリアで退廃音楽として禁止されたものばかりです。19世紀末を象徴する後期ロマン派の様式で書かれたツェムリンスキーの1896年の四重奏曲、1905年に書かれたウェーベルンの「緩徐楽章」、1943年に書かれた新ウィーン楽派の流れを汲むヴェレスの弦楽四重奏曲第5番、このほぼ50年の間に世界は大きく変化し、20世紀の最も暗い時代を迎えました。 アウナー四重奏団は、アンコールとしてクライスラーのシンコペーションを演奏。アメリカでは絶大な人気を誇った彼の音楽さえも禁止された時代を想起させる1枚です。
-
ランデヴー・ウィズ・
マルタ・アルゲリッチ 第2集
アルゲリッチ・ウィズ・フレンズ 2019 ハンブルク・ライヴ [マルタ・アルゲリッチ ほか]Rendez-vous with Martha Argerich Vol.2
発売日:2021年10月22日
CD 6枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
アルゲリッチ&フレンズ2019年ライヴ、アルゲリッチの「子供の情景」収録!世界中の音楽ファンを沸かせた2018年ライヴ(AVA10572)の続編として、翌2019年に同じハンブルクで行われたライヴが6枚組というボリュームで登場。アルゲリッチ本人の演奏トラックが多いことも魅力で、中には貴重なソロ録音「子供の情景」も含むのが嬉しいところ。 さらにシルヴァン・カンブルランとの共演によるプロコフィエフ、シャルル・デュトワとの共演でチャイコフスキーを収録しており、デュトワはストラヴィンスキーの「結婚」の指揮も担当。 ルノー・カピュソン、ミッシャ・マイスキー、カティア・ブニアティシヴィリ、テディ・パパヴラミ、スティーヴン・コヴァセヴィチ、酒井茜など、今回も素晴らしいゲストたちの共演を楽しむことができるほか、2019年の来日公演でも大きな評判となったエフゲニ・ボジャノフのスカルラッティも収録しています。
-
Bruckner Orbit
ブルックナーを巡る道 [ルディ・ヴィルファー(ピアノ)]発売日:2021年09月17日
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
オーストリアで長く活動を続ける1936年生まれの重鎮ジャズ・ピアニスト、ルディ・ヴィルファー。彼は2020年に開催されたブルックナー所縁の地、ザンクト・フローリアン修道院でのコンサートでの演奏の前に、ブルックナーを巡る旅に出ました。そこで探し当てたブルックナーの音楽を含む様々な事象はヴィルファーに多くのインスピレーションを与え、溢れるかのように即興的な音楽が生まれたのです。これらは一つとして同じものはなく、どれも時代を超えた新しいものばかりです。 この2枚組には、ブルックナーへのオマージュだけではなく、「What Now My Love」などのジャズのスタンダードやクライスラー、ブラームスなどウィーンを象徴する作品も含まれており、ヴィルファーがどのようにブルックナーの音楽と自身の内面を結び付けていくかを知ることができる興味深いものとなっています。
-
マチエイェフスキ(1910-1998):
〈2台ピアノによる編曲作品集 第2集〉
J.S.バッハ / ヴィヴァルディ、クライスラー、ヘンデル、グラナドス、パデレフスキ、リスト、黒人霊歌 [カタジナ・ライス(ピアノ)/ピョートル・ケピンスキ(ピアノ)]発売日:2021年08月27日
CD価格:2,550円(税込)
ポーランドの作曲家マチエイェフスキ。ベルリンで初期の教育を受け、ポーランドではシマノフスキ、パリではブーランジェに学びました。1934年から住んでいたパリではミヨー、ストラヴィンスキー、プーランク、オネゲルらと親交を持ち、アルトゥール・ルービンシュタインとも交友関係がありました。 宗教的な作品や管弦楽曲など、多数の作品を発表しましたが、これらの「2台ピアノのための編曲作品」は恐らくスウェーデンに滞在していた1940年代に書かれたと推測されます。ここではパロックの名作と、後期ロマン派の作品、そして彼が愛した黒人霊歌の数々が、マチエイェフスキの感性のフィルターを通して再構築されています。 第1集と同じく、カタジナ・ライスとピョートル・ケピンスキのピアノ・デュオが忘れられた響きを現代に蘇らせています。
-
マチエイェフスキ(1910-1998):
〈2台ピアノによる編曲作品集 第3集〉
J.S.バッハ、チャイコフスキー、フランク、パデレフスキ、クライスラー、アルベニス、タウベ [カタジナ・ライス(ピアノ)/ピョートル・ケピンスキ(ピアノ)]発売日:2021年08月27日
CD価格:2,550円(税込)
ポーランドの作曲家マチエイェフスキの「2台ピアノのための編曲集」第3集。 マチエイェフスキはドイツで生まれ、ベルリンのシュテルン音楽院で学び、ポズナン音楽院を経てワルシャワ音楽院でカジミェシュ・シコルスキに師事、初期の作品はカロル・シマノフスキに評価されました。ナディア・ブーランジェに師事するために1934年にパリに留学しましたが、その後は亡くなる直前までポーランドに戻ることはなく、イギリスやスウェーデンでピアニスト、作曲家として活躍しました。 そんなマチエイェフスキの生涯の物語はポーランド国内で2回も映像化されるなど、近年その人気が高まりを見せています。とりわけ完成までに10年以上の年月を要した「死者のためのミサ曲」(1959)は1960年に初演されて高い評価を受けました。彼の「2台ピアノのための編曲」はライフワークの一つで、自身のコンサートで演奏されただけではなく、ユニークなピアノのレパートリーとして多くのピアニストたちにも愛奏されました。近年、作品の人気が再燃の兆しを見せています。 第3集にはバッハやチャイコフスキーらの作品に加え、フランクの難曲「交響的大曲」の編曲も含まれています。
-
ウィリアム・プリムローズ
バロック&アンコール小品集 [ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)]発売日:2021年08月13日
CD価格:1,725円(税込)
初発売多数含む!
20世紀を代表するヴィオラ演奏家プリムローズの小品集英国スコットランド生まれのウィリアム・プリムローズ(1904-82)は20世紀を代表するヴィオラ演奏家の一人。イギリスで活動した後、1937年に渡米してトスカニーニ率いるNBC交響楽団で演奏。NBC響メンバーで結成したプリムローズ四重奏団や、ハイフェッツ及びピアティゴルスキーとのトリオでも活躍しましたが、1940年代後半から聴覚障害に悩まされ、徐々に演奏の現場から教育活動へと比重を移しました。 このディスクには、彼の全盛期というべき1939年と1941年にRCAに行った録音が復刻されており、驚くことに全23曲中14曲が初発売。収録されたものの、第2次世界大戦の影響で陽の目を見ずにいたものです。小品の数々を通じてプリムローズの高度な技巧に支えられた解釈を堪能できます。 プリムローズはクライスラーの演奏に共感し、彼の弦楽四重奏曲の録音にも参加しました。このアルバムでもクライスラーの作品や編曲作品を数多く演奏しており、その多くにクライスラーの信頼篤いピアニストのフランツ・ルップを起用している点にも注目です。 -
Cello meets Harp
チェロとハープの出会い [マティアス・ヨハンセン(チェロ)/ジルケ・アイヒホルン(ハープ)]Cello and Harp Recital: Johansen, Mathias / Aichhorn, Silke - FAURÉ, G. / KRAFT, N. / OBERTHÜR, C. / TOURNIER, M. / VERDALLE, G. (Cello meets Harp)
発売日:2021年06月11日
NMLアルバム番号:555463-2
CD価格:1,800円(税込)
チェロとハープが生み出す魅力的な音楽を広めるために、2018年にデュオを結成したチェリスト、マティアス・ヨハンセンとハープのジルケ・アイヒホルン。19世紀にはフリードリヒ大王がハープ奏者を雇い、自身のフルートや、ヴァイオリニストのベンダ、グラウンと共演させるなど様々な試みを行っただけではなく、革命以前のフランスでもヴァイオリンとの共演が貴族の間で流行していたため、ヴァイオリンとハープの組み合わせの曲は多いのすが、残念なことにチェロとハープのためのオリジナル曲はあまり残されておりません。 そこでヨハンセンとアイヒホルンは様々なオーケストラ作品や器楽曲をアレンジし、見事な演奏を披露、聴き手は新しい魅力を体験することができます。
-
フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)
BACH'S LONG SHADOW - バッハの長い影 [フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)]Violin Recital: Fullana, Francisco - YSAŸE, E. / BACH, J.S. / ALBÉNIZ, I. / TÁRREGA, F. (Bach's Long Shadow)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:ORC100165
CD価格:1,950円(税込)
スペイン系アメリカ人ヴァイオリニスト、フランシスコ・フラーナ。2018年に発売された『時のレンズを通して』(ORC100080)ではマックス・リヒターの「四季」を軸に、ユン・イサン、シュニトケ、ブロトンスの作品を組み合わせるというユニークなセンスを披露しましたが、今作ではJ.S.バッハの「パルティータ」を中心に、様々な関連を持つ作品を組み合わせています。 イザイの作品は明らかにバッハから影響を受けており、またクライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」はイザイに捧げられています。またアルベニスとタレガの作品は、フラーナのルーツでもあるスペインの作品。彼にとっては偉大なるバッハと同じく大切な作曲家です。 フラーナはバロック・ヴァイオリンとモダン・ヴァイオリンを曲によって弾き分けることで作品の真の姿を探求。バッハではバロック弓を用いて自在な装飾音を付し妙技を聴かせるとともに、クライスラーでは、彼が愛奏したグァルネリ・デル・ジェス「メアリー・ポートマン」を使用することで特別な親愛関係を表明しています。 フランシスコ・フラーナは故郷のパルマ・デ・マジョルカで学び、ジュリアード音楽院に入学、日本の名手、川崎雅夫に師事し学士号と修士号を取得しました。USCソーントン音楽学校のアーティストディプロマ卒業生でもあり、五嶋みどりとも共演するなど、幅広い活躍で知られます。 共演のステラ・チェンは2019年に開催された「エリーザベト王妃国際コンクール」で優勝した若手。今後の活動が期待される女性ヴァイオリニストです。
-
『愛の挨拶』
ヴァイオリン小品集 [マシュー・ジョーンズ、アナベル・スウェイト]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,175円(税込)
ヴァイオリンとピアノによる人気の楽曲の数々で、これら2つの楽器の美しさを存分に味わう名曲集。クライスラー、ガーシュウィンとモンティの楽曲はいずれも技巧的に華やかで情熱的、「タイスの瞑想曲」、「夢のあとに」、「エストレリータ」にシベリウスの「ロマンス」では、素直で美しいメロディを堪能できます。またショパンとシューベルトでは、スウェイトが美しさの際立ったソロを聴かせています。 これらのよく知られた人気曲とともに、アーンの「夜想曲」やアイアランドの「カヴァティーナ」などの知られざる傑作が配置されており、中でも映画『運命のいたずら(De tu ventana a la mia)』からカスピの「ラ・トレンツァ」、そして映画『太陽の帝国』でおなじみの「スオ・ガン」のヴァイオリンによる演奏は、世界初録音です。
-
シェーンベルク(1874-1951):
月に憑かれたピエロ
幻想曲/6つの小さなピアノ曲
ウェーベルン(1883-1945):
4つの小品他 [パトリツィア・コパチンスカヤ、ミーサン・ホン、ジュリア・ガレゴ、レト・ビエリ、トーマス・カウフマン、ヨーナス・アホネン]SCHOENBERG, A.: Pierrot Lunaire (Kopatchinskaja, Bieri, Gállego, Meesun Hong, Milenković, Ahonen)
発売日:2021年04月09日
NMLアルバム番号:ALPHA722
CD価格:2,475円(税込)
なんと! コパチンスカヤが歌う「月に憑かれたピエロ」登場!異才のヴァイオリニストとして不動の地位を築いたといえるパトリツィア・コパチンスカヤ。彼女がヴァイオリンではなく歌でソロをとり、派手なピエロの衣装を着てベルリン・フィルハーモニーほか欧米各国で公演した「月に憑かれたピエロ」が、遂にCDで登場します。 このシェーンベルクの問題作は、5人の奏者による室内アンサンブルと、「語るように歌う」シュプレヒゲザング(あるいはシュプレヒシュティンメ)と呼ばれるソロのために書かれおり、現在はソプラノ歌手がソリストを務めることが多く、演奏至難なことで知られています。 コパチンスカヤのアプローチは、歌うことよりも演劇的にダイナミックな表情を付けて語ることに主眼が置かれており、これは、この作品を委嘱し初演したアルベルティーネ・ツェーメが歌手ではなく女優であったことを踏まえると、彼女なりに原点を追求した形と言えるかもしれません。時に叫び声に近い激しい表現を加えながらも、コパチンスカヤが持つ音楽的な下地がその芸術性をしっかりと支えており、彼女の、そして作品の新たな魅力を堪能することの出来る素晴らしい出来栄えとなっています。 そのほかの作品では、コパチンスカヤはいつも通りヴァイオリンで参加しており、シェーンベルクが「私的演奏協会」のために編曲したのち、「ピエロ」に近い編成で再編曲した版の「皇帝円舞曲」などを収録しています。
収録作曲家:
-
〈クライスラー 録音全集 第10集〉
クライスラー(1875-1962)
1928年-1929年 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/カール・ラムソン(ピアノ)]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 10 (1928-1929)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.111411
CD価格:1,600円(税込)
1925年、電気式録音によるSPレコードが発売されたとき、クライスラーはまだ活動の絶頂期にありました。この第10巻には1928年から1929年にかけての一連の録音を収録、当時最新鋭の技術で、50代前半のクライスラーの美しい音色が存分に捉えられています。 1928年3月、カーネギーホールでのコンサートを行い、その後はヨーロッパ・ツアーを行い好評を博すなど、この時期のクライスラーはトップクラスの地位を保っていましたが、実は、1925年にアメリカの市民権を得たヤッシャ・ハイフェッツらの台頭や、1929年の妻ハリエットの病、兄フューゴの逝去、ウォール街大暴落などにより、彼の生活はストレスに晒されていたようです。しかし、そんな中での一連の録音は、彼ならではの絶大な求心力を持っています。 未発表テイクの貴重な音源を含む魅力的な1枚です。
-
〈クライスラー 録音全集 第9集〉
クライスラー(1875-1962):
1927年-1928年
(コレッリ、シューマン、ビゼー、アルベニス、ファリャ、ドホナーニ、クライスラー) [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン) 他]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 9 (1927-1928)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.111410
CD価格:1,600円(税込)
1925年、電気式録音によるSPレコードが発売されたとき、クライスラーはまだ活動の絶頂期にありました。この第9巻には1927年から1928年にかけての一連の録音を収録。当時52歳のクライスラーの円熟した技巧と美しい音色が余すことなく捉えられています。 アルバムには自作の「ジプシー・カプリース」の最初の録音や、1928年ニューヨークで録音が行われたエルネー・ドホナーニの大曲「ハンガリー牧歌」の他、彼の弟フーゴを伴いベルリンで録音された、一連のピアノ三重奏曲版の演奏も聴くことができます。
-
Obsession - 妄執
無伴奏ヴァイオリンのための作品集 [エレーナ・デニーソヴァ(ヴァイオリン)]Violin Recital: Denisova, Elena - KHANDOSHKIN, I. / KREISLER, F. / PAGANINI, N. / YSAŸE, E. (Obsession)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:Gramola99191
CD価格:2,175円(税込)
ロシアのヴァイオリニスト、デニーソヴァが演奏する無伴奏ヴァイオリンのための作品集。「ロシアのパガニーニ」と呼ばれる18世紀ロシアの作曲家でヴァイオリニストとしても活躍したハンドシキンの「3つの無伴奏ソナタ」を中心に、パガニーニ、クライスラー、イザイの作品を配置、集中力の高い演奏を聴かせます。 イタリア作品から薫陶を受けたといわれるハンドシキンの作品は、重音奏法などを徹底的に駆使した技巧的なもの。西欧風、ロシア風の雰囲気を兼ね備えた抒情性豊かな旋律が魅力的です。 アルバムタイトルの「Obsession 妄執」はイザイのソナタ 第2番の第1楽章から採られたもので、イザイが語ったバッハへの《妄執》・・・「血と汗を流しながら、巨人に押しつぶされそうな思い」は、現代女性アーティスト、ヴェロニカ・ニコルスカヤが描く“モハメド・アリ”を用いた印象的なアルバムジャケットにも反映されています。
-
キャサリン・ガワーズ(ヴァイオリン)
ヴァイオリン小品集 [キャサリン・ガワーズ(ヴァイオリン)/チャールズ・オーウェン(ピアノ)]Violin Recital: Gowers, Katharine - MONTI, V. / FAURÉ, G. / RAVEL, M. / GERSHWIN, G. / DEBUSSY, C. / BLOCH, E. / PONCE, M.M. / KREIN, Y.
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD064
CD価格:2,160円(税込)
映画音楽作曲家、パトリック・ガワーズを父に持ち、幼い頃から音楽的な環境で育ったキャサリン・ガワーズ。ユーディ・メニューイン音楽院で、日本にルーツを持つ名教師でありヴァイオリニストのデヴィッド・タケノに師事、才能を開花させました。 ナイジェル・ケネディのツアーに参加したり、ジャズ・アンサンブルに参加するなど幅広い活動をしていますが、このアルバムではモンティの「チャールダッシュ」やポンセの「小さな星」など、誰もが耳にしたことのある名曲を次々に演奏。聴き手を魅了する術を知っている彼女ならではの見事な演奏を楽しめます。
-
〈クライスラー 録音全集 第8集〉
クライスラー(1875-1962):
1926年-1927年 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン) 他]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 8 (1926-1927)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:8.111409
CD価格:1,600円(税込)
1925年、電気式録音によるSPレコードが発売されたとき、クライスラーはまだ活動の絶頂期にありました。当時ベルリンに拠点を置いていた彼は、1926年の北米ツアーのためにパリからニューヨークを経て、トロントまで出掛けていましたが、彼の愛器の一つ「ストラディヴァリ」は環境の変化に耐えられないだろうという判断のもと、別の愛器「グァルネリ・デル・ジェス」を携行し、この楽器でコンサートを行い聴衆を魅了しました。 このアルバムに収録された一連の録音は1925年から1927年に渡ってアメリカとベルリンで収録されたもので、クライスラーは同じ曲について何度も撮り直しをしていたため、曲によってはいくつかの別テイクが存在しており聴き比べを楽しむことが可能です。またバッハのアダージョなど珍しい録音も含まれています。
-
ラフマニノフ(1873-1943):
ソロ録音集 第5集 [Final Edison and First Victor Recordings, 1919-1923]RACHMANINOV, Sergey: Piano Solo Recordings, Vol. 5 - Final Edison and First Victor Recordings (1919-1923)
発売日:2018年07月27日
CD価格:1,600円(税込)
1917年、十月革命を逃れるために全てを捨ててアメリカに渡ったラフマニノフは、すぐに新しい生活のために資金を調達するコンサートを始めました。それを知ったトーマス・エジソンは彼を出来上がったばかりのレコーディング・スタジオに誘い、多くの録音を行いました。しばらくは良い関係を作っていたラフマニノフとエジソンレコード社でしたが、そのうち、ラフマニノフが承認しなかった録音が発売されてしまったことが原因で関係が決裂、以降、ラフマニノフはビクタートーキングマシンへ移ることとなりました。 このアルバムではエジソンレコード社への最後の録音と、ビクタートーキングマシンへの初期の録音を聴くことができます。
-
Four Strings Around the World
世界を巡る4本の弦 [ムレサヌ]Violin Recital: Muresanu, Irina - ENESCU, G. / FLYNN, D. / PAGANINI, N. / KREISLER, F. / BACH, J.S. (Four Strings Around the World)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:DSL-92221
CD価格:2,100円(税込)
ルーマニア出身のヴァイオリニスト、イリーナ・ムレサヌー。ボストン・グローブ誌で「あまりにも魅力的な」と絶賛され、そのエレガントな演奏は、すでに批評家と聴衆の心を掴んでいます。 この「世界各国の無伴奏ヴァイオリンのための作品」を集めた1枚は、彼女がマーク・オコーナーの「クリケット・ダンス」に取り組んだ時に、制作を思いついたというもの。この作品が、これまでの古典的な曲とは全く違うスタイルで書かれていると感じた彼女が、「世界にはもっと違う音楽があるのではないか」と探求を重ね、様々な様式の曲を選び抜き、出来上がった力作です。耳慣れた旋律から実験的な曲まで、興味深い作品が並んでいます。
-
バタフライ・ラヴァーズ
(梁山伯と祝英台) [ホウ・イージャ・スザンヌ/ロイヤル・フィル/ネルソン]CHEN, Gang / HE, Zhanhao: Butterfly Lovers Violin Concerto (The) (Yi-Jia Hou, Royal Philharmonic, Nelson)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:ICAC5146
CD価格:1,950円(税込)
1997年のサラサーテ国際コンクール、1999年のロン・ティボー国際コンクール、同じく1999年のリピツァー国際ヴァイオリン・コンクール。この3つのコンクールで優勝したイージャ・スザンヌ・ホウ。音楽一家に生まれ、4歳の時に上海音楽院の教授を務めていた父親からヴァイオリンの手ほどきを受け才能が開花。9歳でトロント王立音楽院の奨学金学生となり、以降、数多くの名教師からヴァイオリンを学びました。コンクール優勝後は、世界中で演奏会を開催、名指揮者たちと共演を重ねると共に、室内楽でも活躍しています。 このアルバムでは、日本でもおなじみの協奏曲「バタフライ・ラヴァーズ(梁山伯と祝英台)」をメインにサン=サーンス、クライスラーとお国物の中国作品「ジョイフル・ミーティング」を披露。魅力的な演奏を繰り広げています。
-
Hommage a Ysaye
イザイへのオマージュ [マーロフ]YSAŸE, E.: 6 Sonatas for Solo Violin, Op. 27 (Hommage á Ysaÿe) (Malov)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:SM275
CD価格:2,080円(税込)
19世紀から20世紀にかけて、世界的指揮者、ヴァイオリニスト、教師として活躍したウジェーヌ・イザイ。彼が65歳の時に作曲した「独奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」はJ.S.バッハの影響を強く受けつつも、イザイ自身における“ヴァイオリン音楽の集大成”としての役割も持つ素晴らしい作品です。6つのソナタはそれぞれ彼と親交があったヴァイオリニストに捧げられており、パガニーニの狂詩曲を思わせる超絶技巧が駆使された、演奏困難な曲としても知られています。ロシア生まれのヴァイオリニスト、マロフは6か国語を操るだけでなく、バロック、モダン両方のヴァイオリンとチェロ、ヴィオラを演奏するスーパーミュージシャン。このアルバムでは、イザイの6つのソナタを軸に、バッハからエネスコ、クライスラーまでを関連付け、ヴァイオリン音楽の壮大な潮流を表現しています。トラック17ではチェロ・ダ・スパッラの演奏も披露しています。
収録作曲家:
-
マチエイェフスキ(1910-1998):
〈2台ピアノによる編曲作品集 第1集〉
J.S.バッハ、モーツァルト、クレランボー、パデレフスキ、ラヴェル、アルベニス、クライスラー [ケピンスキ/ライス]Piano Duo Recital: Kepinski, Piotr / Rajs, Katarzyna - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / CLÉRAMBAULT, L.-N. / PADEREWSKI, I.J. / RAVEL, M. / ALBÉNIZ, I.
発売日:2017年11月24日
NMLアルバム番号:CDAccordACD230
CD価格:2,240円(税込)
ポーランドの作曲家マチエイェフスキ。ベルリンで初期の教育を受け、ポーランドではシマノフスキ、パリではブーランジェに学びました。1934年から住んでいたパリではミヨー、ストラヴィンスキー、プーランク、オネゲルらと親交を持ち、アルトゥール・ルービンシュタインとも交友関係がありました。 彼自身の作風は、シマノフスキの後期作品からの影響が強かったのですが、このアルバムに収録された「2台ピアノへの編曲作品」は、1940年代に当時住んでいたスウェーデンで書かれたようで、イェーテボリとストックホルムで開催された「ポーランド難民のための援助コンサート」で、イギリスやロシアのピアニストたちとデュオを組み演奏されたとされています。作品はずっと忘れられていましたが、彼の弟で、高名なポーランドのラジオディレクター、ヴォイチェク・マチエイェフスキが1980年代後半に放送でこれらを取り上げ、人気が再燃しました。様々な時代の作品をカバーする華麗な編曲集です。
-
礒絵里子
エスプレッシーヴォ [礒絵里子(ヴァイオリン)、實川風(ピアノ)、神谷未穂(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Jitsukawa, Kaoru - BRAHMS, J. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / POULENC, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Espressivo)
発売日:2017年10月18日
NMLアルバム番号:MECO-1044
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム。色鮮やかに織りなす18のエスプレッシーヴォ日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20周年記念アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉のヴァイオリン愛奏曲全18曲を収録しました。 共演の實川風(ピアノ)との浪漫溢れるエスプレッシーヴォ(表情豊か)なアンサンブルは、まさに薫り立つフィネスに満ちた孤高の音世界です。 *FM ヨコハマ「礒絵里子のシーサイドクラシック」テーマ曲「舞踏会の美女」収録
-
〈クライスラー 録音全集 第7集〉
クライスラー(1875-1962):
1921年-1925年 [1921-1925]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 7 (1921-1925)
発売日:2017年07月28日
NMLアルバム番号:8.111406
1)
CD価格:1,600円(税込)
第一次世界大戦では陸軍中尉として戦争に参加、しかし重傷を負い除隊となったクライスラー。その後はニューヨークに戻り演奏活動を再開したものの、様々な事情で活動は軌道に乗らず、結局はヨーロッパに戻ることとなり、1923年には日本を含む極東ツアーを行い、1924年から1934年まではベルリンに拠点を置くこととなります。 この第7集はそんな波乱万丈の時代の録音集。特に重要なのはHMV録音で聴ける、クライスラーの9歳離れた弟で才能あるチェリスト、フーゴとのアンサンブルです。フリッツの影響を受けたと思われる豊かなカンタービレに満ちた音は、まさに典型的なウィーン風。素晴らしく息のあった演奏です。ピアニスト、ラムソンと行ったビクター・トーキング・マシーンへの録音は、初のエレクトリカル・レコーディングであり、いくつかのテイクを失敗するなど、新しいシステムでの試行錯誤がうかがわれるものの、1733年製のストラディヴァリの豊かな響きが余すことなく記録されました。
-
古川展生
ジェントル・ソウルズ [古川展生(チェロ)、塩入俊哉(ピアノ・編曲)]Cello Recital: Furukawa, Nobuo - BARTÓK, B. / CASSADÓ, G. / CASALS, P. / CHOPIN, F. / LISZT, F. (Gentle Souls)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1019
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
-
新垣隆&礒絵里子
ロンド 珠玉のヴァイオリン名曲集 [礒絵里子(ヴァイオリン)、新垣隆(ピアノ、作曲)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Niigaki, Takashi - DINICU, G. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / MASSENET, J. / NIIGAKI, Takashi (Rondo)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1027
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
陰の天才から、真の天才へ!
鬼才 新垣隆(ピアノ、作曲)が盟友 礒絵里子(ヴァイオリン)と紡ぐ16の音の花束本場ベルギーで学んだ礒絵里子のヨーロッパ本流のヴァイオリンと、陰の天才から真の天才へと大きな変貌を遂げた新垣隆のピアノによる珠玉のヴァイオリン名曲集です。 このアルバムでは、新垣隆の作曲による「ロンド」「哀しい鳥」という2曲の魅力溢れる新曲を収録、多彩な音のパレットを持つ彼の非凡な才能が開示されています。新垣隆自身の名前が冠されるクラシック・アルバムとしては初となるこの「ロンド」は、新曲以外に、数多ある世界中のヴァイオリン名曲の中からまさに宝石のような全16曲を収録、薫り立つような音の花束は、聴く人の琴線に深く触れることでしょう。 学生時代から長きに渡り深い友情と信頼を醸成してきた礒と新垣による至高のデュオ・サウンド、その芸術が今、ここに結晶し、そして飛翔します。 -
〈クライスラー 録音全集 第6集〉
クライスラー(1875-1962):
1924年-1925年 [1924-1925]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 6 (1924-1925)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:8.111400
CD価格:1,600円(税込)
クライスラー(1875-1962)によるビクター・トーキング・マシーン・カンパニーへの録音集の第6集です。これでこのシリーズは完了となります。この録音が行われていた時期のクライスラーと妻ハリエットは素晴らしく充実した生活を送っていました。結婚から22年を経て、ようやく瀟洒な自分の家をベルリンに持ったのです。しかし、迫り来る戦争はこの幸せを10年足らずで奪ってしまいました。美しい家は第二次世界大戦の終わり近くに、連合軍の爆撃によって破壊されることとなってしまったのですが、この頃の彼らには、そんな未来は想像もできなかったのではないでしょうか。そして1938年には戦禍を離れパリに移住することとなるのです。 この1925年のセッションでは多くの曲が録音されるも、リリースされなかったものも多かったのですが、ラロの第2楽章のテスト版が残存していました。また未発表であったチャイコフスキーの「カンツォネッタ」も美しい響きに満たされています。
-
ウェン・シン=ヤン&アドリアン・エティカー
リサイタル [ヤン・ウェン=シン]Cello Recital: Yang, Wen-Sinn - KODÁLY, Z. / SCHUBERT, F. / DOHNÁNYI, E. / KREISLER, F. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M.
■器楽曲(ヴァイオリン) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年08月21日
NMLアルバム番号:OC866
CD価格:2,085円(税込)
指揮者ロリン・マゼールが大絶賛しているというチェリスト、ウェン=シン・ヤン。1965年にスイス、ベルンに生まれ、チューリッヒでクロード・スターク、ベルリンのウルフガング・ベッチャーに師事、マスタークラスをヤーノシュ・シュタルケル、ダーヴィド・ゲリンガスに師事。24歳にして、バイエルン放送交響楽団の主席チェロ奏者となり、2004年まで務めた経歴を持ち、現在ではソロ、室内楽で幅広く活躍している人です。日本にも何度も来日し、その豊かな音楽性と音色で多くの聴衆を魅了しています。このアルバムではピアニストのエティカーと親密な対話を繰り広げています。
-
〈クライスラー 録音全集 第5集〉
クライスラー(1875-1962):
1919年-1924年 [クライスラー/ビクター管弦楽団/パステルナック - 録音:1919年-1924年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 5 (1919-1924)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:8.111398
CD価格:1,600円(税込)
1919年から1924年にかけての、クライスラーの珠玉の録音集です。1914年に勃発した第1次世界大戦で、重傷を負い除隊後はニューヨークに戻ったクライスラーですが、アメリカにとってオーストリアが敵国だったため、演奏活動は自粛し、そのかわりにオペレッタ「りんごの花ざかり」の作曲などに力を入れていたのです。その後少しずつ演奏会を再開しますが、やなりまだ「敵国人」とみなす米国在郷軍人会からの反発もあり、なかなか思うような活動はできなかったようです。しかし、この録音が行われた頃には理解も進み、彼は思う存分美しい調べを奏でていたのです。
-
〈クライスラー 録音全集 第4集〉
クライスラー(1875-1962):
1916年-1919年 [クライスラー - 録音:1916年-1919年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 4 (1916-1919)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年05月16日
NMLアルバム番号:8.111384
2)
CD価格:1,600円(税込)
1914年に第一次世界大戦が勃発、ニューヨークに住んでいたクライスラーも召集され、東部戦線に出征しますが、重傷を負い名誉の除隊となります。その後、演奏活動を再開、このアルバムで演奏が聴くことができる1916年から1919年頃は、彼のアーティストとしての絶頂期といっても過言ではないでしょう。1916年に録音された「愛の喜び」を含む一連の作品は、驚異的な技術と、彼独特の「話すように歌う」奏法が駆使されていて、グラナドスの「アンダルーサ」や、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」などは、その特徴をはっきり物語るものと言えます。また「美しきオハイオ」は後に州の公式ソングにもなるほどの人気を博しました。
-
〈クライスラー 録音全集 第3集〉
クライスラー(1875-1962):
1914年-1916年 [録音:1914年-1916年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 3 (1914-1916)
発売日:2011年08月17日
NMLアルバム番号:8.112064
5)
CD価格:1,600円(税込)
えっ? クライスラーのピアノが聴ける? グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ/クライスラー完全録音集 第3集名ヴァイオリニスト、クライスラーのとても魅力的な録音をお楽しみください。彼は世界中でコンサートを開催し、多くの人々を魅了しました。彼がもう少し遅く生まれていれば、もっともっと長い曲を録音していたのでしょうが、この当時は小品を記録するのが精一杯。しかし、これらの小さな曲でも、彼の類い稀なる音楽性がたちどころに分かることは間違いありません。このアルバムで最も聴きどころとなるのは、最後に収録された「ユモレスク」で、ここでのクライスラーはヴァイオリンをピアノに持ち替え(?)涙が出るほどに美しい演奏を披露しています。
-
〈クライスラー 録音全集 第2集〉
クライスラー(1875-1962):
1911年-1912年 [録音:1911年、1912年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 2 (1911-1912)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年07月14日
NMLアルバム番号:8.112055
CD価格:1,600円(税込)
作曲家としてだけでなく、演奏家としての自らの芸術を記録し続けた芸術家の全てを1911年の終わり頃に、クライスラーはロンドンで最初の録音を行いました。当時のイギリスで彼の人気は凄まじいものがあり、人々は挙ってクライスラーの演奏に聴き惚れたのです。ウィーン、ベルリンでも華々しく活躍、時にはアメリカへも演奏旅行に出かけ、魅惑的な小品を披露していました。この録音はロンドンとニューヨークでの演奏を収録したもので、バッハやチャイコフスキーの小曲を始め、自作を含めたプログラムが当時の人気を伝えています。
-
マスネ、クライスラー、ヘンデル、
シューベルト、モーツァルト:
ヴァイオリンとギターのための作品集 [陳怡/ハンニバル]Violin and Guitar Recital: Chen, Yi / Hannibal, Lars - MASSENET, J. / KREISLER, F. / HANDEL, G.F. / SCHUBERT, F. / MOZART, W.A. (Melodies)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年05月26日
NMLアルバム番号:6.220602
SACD価格:1,988円(税込)
このアルバムに収録された何とも静かで濃密な響きを聴いてみてください。ギターの柔らかい音色とヴァイオリンのロマンティックな魅力。これらが合わさることにより、より一層親密な音楽が作りあげられます。お互いに高め合う2人の音は、まるでセレナーデのように夜のしじまに溶けていくかのような妖艶さと儚さを持っています。午後のまどろみのひととき、または眠りに就く前には、このような幸せな音色がぴったりです。ヴァイオリンを演奏するチェンは、2008年の中国国際ヴァイオリン・コンクールの金メダリスト。現在、北京で人気急上昇中の若手です。
-
ヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ [チェイス]
Viola Recital: Chase, Roger - BENJAMIN, A. / ENESCU, G. / KODALY, Z. / JONGEN, J. / VIEUXTEMPS, H. / PAGANINI, N. / KREISLER, F. (The Virtuoso Viola)
■器楽曲(ヴィオラ)
発売日:2010年04月21日
NMLアルバム番号:8.572293
1)
CD価格:1,000円(税込)
「ヴァイオリンでもなく、チェロでもない中間の大きさ」というイメージの付きまとうヴィオラですが、一度この音色にはまってしまうと、もう後には戻れないほどの魔力がある楽器です。特に中音域から低音域の艶やかさと、絶妙な表現力はどんな言葉を持ってしてでも表すことはできません。そんなヴィオラの魅力を存分に楽しむ1枚がこれ。もともとヴィオラのために書かれた曲と、他の楽器のために書かれた曲を聴き比べるのも楽しいでしょう。通好みの人が愛する作曲家ジョンゲンの珍しい作品も収録されています。またバッハの曲をコダーイが編曲したトラック3もオススメです。見事なヴィオラを演奏するチェイスはロンドン生まれでカナダで学んだ人。優れた室内楽プレイヤーとして世界中で絶賛されています。
-
マッコーマック 第7集
1916-1918年 アコースティック録音集 [録音:1916年-1918年]MCCORMACK, John: McCormack Edition, Vol. 7: The Acoustic Recordings (1916-1918)
■声楽曲 ■オペラ
発売日:2009年02月25日
NMLアルバム番号:8.112018
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込) -
ザ・マッコーマック・エディション 第6集
1915-1916年 アコースティック録音集 [マッコーマック - 録音:1914年-1915年]MCCORMACK, John: McCormack Edition, Vol. 6: The Acoustic Recordings (1915-1916)
■声楽曲 ■オペラ
発売日:2008年06月11日
NMLアルバム番号:8.111316
CD価格:1,600円(税込)
-
クライスラー(1875-1962):
クライスラー・プレイズ・クライスラー [録音:1942年-1946年]KREISLER: Kreisler Plays Kreisler (1942-1946)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2001年12月01日
NMLアルバム番号:8.110947
1)
CD価格:1,600円(税込)
ヴァイオリンの王、最後の録音フリッツ・クライスラー(1875-1962)は20世紀初頭以来、半世紀に近い録音歴を誇りましたが、このCDはその最後期のSP録音を復刻したものです。第一次世界大戦中には、滞在中のアメリカで「敵国オーストリアのスパイ」扱いをされて演奏が出来なかった逸話を持つクライスラーですが、第二次世界大戦の時期には自由に活動できました。ただし皮肉なことに演奏家組合のストライキにまきこまれて43年と44年には録音が出来ませんでした。ここに収められた録音がその前後に分かれているのは、そのためです。小曲の名手だった彼の自作が演奏されています。(山崎浩太郎)