全集 ― さまざまな全集
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アレクサンドラ・パレスのオルガン
HMV録音全集 [マルセル・デュプレ、レジナルド・ゴス=カスタード、ウォルター・オルコック、ジョージ・タルベン=ボール、ハーバート・フレデリック・エリングフォード、ジョージ・D.カニングハム]ALEXANDRA PALACE ORGAN (THE) - Complete HMV Recordings (Alcock, Cunningham, Dupré, Ellingford, Goss-Custard, Thalben-Ball) (1930-1931)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:MUSHOS0121
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
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リゲティ(1923-2006):
弦楽四重奏曲全集 [ヴェローナ四重奏団]発売日:2023年12月08日
CD価格:1,950円(税込)
リゲティ生誕100年記念アルバム。弦楽四重奏のための全作品を収録しています。 「アンダンテとアレグレット」は初期の作品で、まるでチャイコフスキーを思わせるような抒情的な作風が魅力。アレグレットでは少しだけ民謡風の旋律も顔を見せます。第1番の「夜の変容」は12の部分からなり、バルトーク風の旋律も顔をのぞかせるダイナミックな抑揚に富んだ作品。ラサール弦楽四重奏団のために書かれた第2番は古典的な4楽章形式を採っていますが、数々の特殊奏法が用いられるなど第1番よりも先進的なアイデアが盛り込まれています。 「クリーヴランド・カルテット賞」など数多くの受賞経験のあるヴェローナ四重奏団の演奏でお聴きください。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲全集 [11枚組 BOX] [レミ・バロー(指揮)/聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団/オーバーエスターライヒ・ユース交響楽団]発売日:2023年11月24日
CD 11枚組価格:9,975円(税込、送料無料)
ブルックナー演奏の聖地ザンクト・フローリアンにおけるレミ・バローの交響曲全集、
新録音を加えてBOXとして集成!リンツ郊外のザンクト・フローリアンにある聖フローリアン修道院は、かつてアントン・ブルックナーが聖歌隊で歌い、オルガニストを務め、今はその墓所となっている場所。ここでは、古くは朝比奈隆と大阪フィルの第7番、カラヤンやブーレーズとウィーン・フィルの第8番など巨匠たちによる記念碑的なブルックナー演奏が繰り広げられてきました。 同地でブルックナーの没後100年を記念して1996年に創設されたのが、聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団とブルックナー週間(Bruckner-Tage)音楽祭。その常任指揮者レミ・バローが指揮して行われた10曲の交響曲のライヴ録音をBOX化しました(第6番と第8番はオーバーエスターライヒ・ユース交響楽団の演奏) 。 会場となった聖フローリアン修道院はとても長い残響があり、チェリビダッケに師事したことのあるバローは、響きの混濁を避けつつ、長く美しい残響と音楽を一体化するためにテンポをゆったりと保ち、雄大な音楽として聴かせます。このため、第3番と第5番では89分、第8番では103分を越える演奏時間となりました。同時にバローは最新の楽譜校訂研究にも目配りしており、一部の曲では新しい校訂版を使用。このBOXが初出となる交響曲ニ短調ではディヴィッド・チャプマンによる2023年校訂版を使っています。 ※第1番から第9番までの単独アルバムはSACDハイブリッド盤で発売されていましたが、このBOXではお求めやすい価格にするために通常CDでの発売となります。 ※レーベルからの情報によれば交響曲ニ短調は通常CDとして2024年に単独リリースが予定されているとのことです。収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ピアノ・ソナタ 第3番
前奏曲全集 [ジャン=ニコラ・ディアトキン(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Sonata No. 3 / Préludes (Complete) (Diatkine)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:SM433
CD価格:1,950円(税込)
6歳から音楽の勉強を始めたジャン=ニコラ・ディアトキン。1989年からクラウディオ・アラウの弟子ルート・ネイエに師事、1994年にはナディア・ブーランジェの弟子、ナルシス・ボネから教えを受け研鑽を積みました。 これまでリストやベートーヴェン作品の録音を発表してきたディアトキン、今作ではショパンを演奏。作品の中でも、独奏曲として最も規模の大きなソナタ第3番と、万華鏡のような小品の集まりである24の前奏曲を併せることで、ショパンの多様性と構成力を表現しています。 アルバムには「24の前奏曲」に含まれない2曲の前奏曲も収録。
収録作曲家:
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ジャック=ダルクローズ(1865-1950):
ドイツ語による歌曲全集 [クレメンス・ティルカン(ソプラノ)/アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)]JAQUES-DALCROZE, É.: Lieder (Complete) (Tilquin, Riva)
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:TOCC0707
CD価格:1,950円(税込)
スイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズは「運動を通じて音楽を学び経験する」というリトミックの開発者として知られていますが、作曲家としても、リトミックで用いるピアノ曲を中心に打楽器や声楽のための曲を書き上げています。 このアルバムには彼が活動の初期に書いたドイツ語の歌曲をすべて収録。民謡や、彼と同時代の詩人の詩を用いて書かれたこれらの歌曲は、フォーレとブラームスの伝統を受け継ぐものであり、それぞれの歌には無邪気な歌から心の痛みを伴う歌まで、豊かな感情が込められています。 ジュネーヴ出身のソプラノ、クレマンス・ティルカンの澄んだ声が作品の魅力を伝えるとともに、ジャック=ダルクローズのTOCCATAレーベルでのピアノ作品シリーズを通じての演奏者アダルベルト・マリア・リーヴァが伴奏を務めています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
オルガン作品全集
11のコラール前奏曲、前奏曲とフーガ [コンスタンティン・ヴォロストノフ(オルガン)]BRAHMS, J.: Organ Works (Complete) (Volostnov)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:8.579147
CD価格:1,600円(税込)
重厚壮大な管弦楽作品に対して、ブラームスのオルガン曲は自身の感情を吐露するために書かれています。 1850年代の作品は、彼がJ.S.バッハに魅せられていた頃のもので、敬愛するクララ・シューマンの勧めによって書かれました。どれもバッハの影響が感じられる見事な作品です。 そして最晩年の1896年、彼は再びバッハに立ち返り、「11のコラール前奏曲」を書き上げました。苦しみと死を主題としたこの曲集は、晩年のブラームスにおける死生観と諦観、クララへの仄かな思いが込められた、心に染み入るような美しさを有しています。 アルバムには第5番と第10番の別ヴァージョンの演奏を収録。音色が違う第5番も興味深いですが、とりわけ第10番では曲の終わりが短調か長調かでがらりと印象が変わります。 1979年生まれ、モスクワ国立チャイコフスキー音楽院で学んだコンスタンティン・ヴォロストノフの演奏で。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
ピアノ三重奏曲全集 [エス・トリオ]発売日:2023年10月20日
CD 2枚組価格:2,100円(税込)
長年にわたりピアノ独奏曲を作曲していたシューマンが、室内楽のジャンルに取り組み始めたのは30代になってからのこと。とりわけピアノ三重奏曲はドレスデンに移って以降の円熟期に書かれています。 第1番は1847年、妻クララの誕生日を祝して書かれたもので、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番から影響を受けたシューマンらしいロマンティシズムに溢れた作品。 その直後に着手され同年10月に完成した第2番は、第1番とは対照的な性格を持つ、明るく生き生きとした内容の曲。クララもこの曲を愛奏したと言われています。 第3番は1851年の作品。試演を行ったクララが「情熱的で創意に満ちている」と評しています。 幻想小曲集 作品88は1842年に作曲されたものの、シューマン自身は仕上がりに満足せず、何度も改訂を繰り返し、ようやく1850年に出版された、4つの小品からなる作品。シューマンらしい情感に満ちた曲集です。 演奏はイタリアのアンサンブル「エス・トリオ」。2005年にデビューし、世界中の音楽祭やホールで演奏、女性作曲家の作品を積極的に取り上げる他、演劇やジャズ・アーティストなどとコラボレーションを行っています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ協奏曲 全集
前奏曲集/ユース・シンフォニー[3枚組 BOX] [アンナ・フェドロヴァ、モデスタス・ピトレナス、ザンクト・ガレン交響楽団]発売日:2023年10月13日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
2023年は生誕150年没後80年、フェドロヴァによるラフマニノフがBOX化!ウクライナのキーウ出身、2009年のルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールでの優勝を始め、オランダを中心に世界的に活躍し数度の来日公演でも素晴らしい演奏を聴かせているアンナ・フェドロヴァ。彼女が完成させたラフマニノフのピアノ協奏曲全集がBOXで登場します。 フェドロヴァのラフマニノフといえば、YouTubeにアップされている2013年9月アムステルダム・コンセルトヘボウでの協奏曲第2番のライヴ映像が、10年間で4000万回近く再生されているというから驚きです。今回の一連の録音では比較的ゆったりとしたテンポを取っており、表情をダイナミックに付けていくピアノと大きくうねるようなオーケストラとの絡みが、作品の持つ叙情性と力強さを十二分に引き出しています。 2023年現在、ロシアの侵攻による母国の現状に深く心を痛めるフェドロヴァは「今は多くの人がロシア音楽の演奏を控えようとしていますが、ラフマニノフを演奏することは私にとって重要なのです。それはその音楽が美しさと力強さ、感動に満ちたものであるとともに、彼自身がロシアという国家に圧力を受けた被害者であったからです」と語ります。 セット化にあたり組替えが行われており、第1番からパガニーニ狂詩曲までが作曲順に収められているのも嬉しいところ。組み合わせて収録されていた前奏曲と「ユース・シンフォニー」も収録されておりますが、第3番と一緒に収録されていたシルヴェストロフの「使者」は、今回収録されておりません。
収録作曲家:
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ベリオ(1925-2003):
ピアノ作品全集 [マッテオ・ベヴィラクア(ピアノ)/ルカ・トラブッコ(ピアノ)]BERIO, L.: Piano Works (Complete) (M. Bevilacqua, L. Trabucco)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:GP903
CD価格:1,950円(税込)
生涯を通じてピアノ曲を作曲したルチアーノ・ベリオ。このアルバムには彼のピアノのための作品が全て収録されています。 活動の初期の作品で、バロックの様式に倣った魅力的な「小組曲」にはじまり、1960年代の代表作“4つのクラヴィア”を含む「6つのアンコール」では実験的な作風が垣間見えます。ウェーベルンを思わせる簡潔な書法が際立つ「5つの変奏曲」や彼のライフワークの一つである「セクエンツァIV」、彼の最後の作品のひとつで、様々な音による響きとリズムで構成された大作「ピアノ・ソナタ」まで、ベリオの多彩な作風を楽しむことができます。 巧みな演奏を披露するのはイタリア出身のマッテオ・ベヴィラクア。現在ベルギーのエリーザベト王妃礼拝堂のアーティスト・イン・レジデンスを務めるとともに、ビジュアルアートの世界でも活躍するピアニストです。
収録作曲家:
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アウアーのレガシー
キャスリーン・パーロウ
HMV&米コロムビア録音全集&CBC放送録音集 [キャスリーン・パーロウ(ヴァイオリン)]発売日:2023年10月06日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
20世紀初期に世界的な人気を博したキャスリーン・パーロウ。
ワールド・ツアーで日本を訪れたこともある彼女の懐かしのSP復刻に加え、大注目の初出音源を収録!レオポルト・アウアーの門下の演奏家を紹介するBiddulphレーベル「アウアーのレガシー」シリーズ第2弾は、カナダ生まれの伝説的女性ヴァイオリニスト、キャスリーン・パーロウ(1890-1963)です。パーロウは幼くして才能を発揮し、サンフランシスコでシュポアの弟子ヘンリー・ホルムズに師事、6歳でリサイタル・デビュー。14歳でイギリスにデビューした際は、バッキンガム宮殿で国王エドワード2世のために演奏、その後ロンドン交響楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、ベヒシュタイン・ホール(現ウィグモア・ホール)でリサイタルを行いました。 ミッシャ・エルマンの演奏を聴いて感銘を受けたパーロウは、エルマンの師レオポルト・アウアーに師事することを決め、16歳の年にサンクトペテルブルク音楽院に入学。エルマン(パーロウの1歳下)、エフレム・ジンバリスト(1歳上)らと同じクラスで学びました。アウアーがノルウェーのクリスチャニア(現オスロ)で夏期講座を行っていた縁で同地を訪れたパーロウは、ノルウェー国王夫妻の前で演奏し、ある富豪からヴィオッティが使っていた1735年製のグァルネリ・デル・ジェスを贈られました。またハルヴォルセンはヴァイオリン協奏曲を作曲して彼女に献呈しています。 その後はイギリスを拠点として、欧州でビーチャムやワルターといった巨匠たちと共演を重ねて名声と人気を高めました。1909年にはHMVが当時のスター歌手と並ぶ破格の条件で録音契約を提示、1912年にはビクターが擁するクライスラー、エルマン、モード・パウエルへの対抗馬として米コロムビアにスカウトされました。第1次世界大戦後はワールド・ツアーを敢行。1922年には日本を訪れ、ニッポノホンに録音も遺しましたが、1920年代末にはコンサート・ツアーと録音から身を引き、1941年から1963年に亡くなるまでカナダに居を定めて、トロント大学で教育活動を行いつつ、折に触れて室内楽や協奏曲の演奏を行いました。 (曲目・内容欄に続く) -
ワーズワース(1908-1988):
ピアノ独奏曲全集 [クリストファー・ギルド(ピアノ)]WORDSWORTH, W.: Music for Solo Piano (Complete) (Guild)
発売日:2023年09月29日
NMLアルバム番号:TOCC0697
CD価格:1,950円(税込)
イギリス・ロマン派の詩人、ウィリアム・ワーズワース(1770-1860)の弟クリストファーのひ孫にあたる、詩人と同名の作曲家ワーズワース。ヴォーン・ウィリアムズとシベリウスの影響を受けた自然を賛美した作品が近年注目を浴びています。 このアルバムでは世界初録音を多数含む、彼のピアノ曲を全て収録。60年ほど前に一度だけLPに収録された壮年期の作品「ピアノ・ソナタ」をはじめ、第二次世界大戦中に書かれた「チーズコム組曲」のほか、1952年に出版された親しみやすい曲想を持つ子供向けの数々の小品などを、ロナルド・スティーヴンソンの一連のピアノ曲録音で高く評価されるクリストファー・ギルドが演奏しています。
収録作曲家:
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バージェス(1917-1993):
ギター四重奏曲全集 [メーラ・ギター四重奏団]BURGESS, A.: Guitar Quartets (Complete) (Mēla Guitar Quartet)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.574423
CD価格:1,600円(税込)
作曲家としてよりも小説家として知られるアンソニー・バージェス。彼は東南アジア、アメリカ合衆国、中央ヨーロッパなどの様々な場所で暮らすことで培った広範な知識を、その作品に活かしました。 1986年、モンテカルロに住んでいた彼はこの地で活躍していた「Aighetta Guitar Quartet アイゲッタ・ギター四重奏団(1979年結成)」と出会い、彼らのために数多くのオリジナル作品と編曲作品を書き上げています。 アイゲッタ・ギター四重奏団はバージェスとのコラボレーションを通じて高い名声を獲得、国際的な音楽祭に出演し、多くの賞を獲得しました。このアルバムに収録された作品も、全てアイゲッタ・ギター四重奏団のために書かれたもので、ラヴェルへのオマージュが織り込まれた第1番を含む、3曲のバージェスのオリジナル四重奏曲のほか、ホルストとウェーバー作品の編曲とアイルランドの旋律まで、ギターの音色を存分に生かした作品を楽しめます。
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ベルナール・フォクルール
J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン作品全集[16枚組 BOX] [ベルナール・フォクルール]発売日:2023年09月22日
CD 16枚組価格:6,000円(税込、送料無料)
古楽大国ベルギーのレーベルRICERCARが誇る名匠の金字塔的録音、待望の再登場!RICERCARが15年がかりで制作した体系的録音に2008年の新録音を加え、CD16枚にわたり大バッハのオルガン作品の全貌を解き明かした名匠ベルナール・フォクルールの全曲録音、待望のカタログ復活です。 作曲家が知っていた当時のモデルの楽器とその奏法を研究・再現することにより、作品が生まれた当時の企図に迫ろうとする古楽的アプローチが大きな進展をみせた20世紀の後半、その最前線地域の一つベルギーで発足したのがRICERCARでしたが、この全集の演奏者ベルナール・フォクルールはそこで当初から重要な録音を連発してきたリチェルカール・コンソートの一員であり、同時にエクス=アン=プロヴァンス歌劇音楽祭やブリュッセル王立モネ劇場などの芸術監督を歴任してきたオルガン奏者=作曲家。当時まさに18世紀以前の状態への修復が進んでいたヨーロッパ各地の歴史的なオルガンの数々での録音は、バッハが好んだ足鍵盤の重低音を活かしたダイナミックな響きばかりでなく、時には18世紀の教会オルガン本来の、残響に頼らない直接音の味わいが生きる音響も再現されています。歴史的楽器ならではの音色美の違いを巧みに活かしながら、過剰に構えず自然な音運びの魅力を浮き彫りにしてゆくフォクルールの解釈は、21世紀にもなお新鮮さを失わず、聴くたびに豊かな説得力の中で新たな発見をもたらしてくれることでしょう。 フォクルール自身による長大な解説(仏・英・独語)や各楽器紹介、収録作品アルファベット索引など充実した140ページ以上に及ぶライナーノートも貴重な資料となっています。
収録作曲家:
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メータ/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集 [ズービン・メータ(指揮)フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団]発売日:2023年09月15日
CD 5枚組国内仕様 日本語解説付き価格:5,500円(税込、送料無料)
メータ初のベートーヴェン交響曲全集が遂に登場!ズービン・メータは1936年生まれ。小澤征爾(1935年生まれ)と同じ世代になります。ウィーンで学び、1959年にはウィーン・フィルとベルリン・フィルを指揮して好評を博し、以来国際的な活躍は60年を越えました。そのメータにしてベートーヴェンの交響曲全集の録音・録画が今まで無かったのには驚かされます。 メータが初めてベートーヴェンの交響曲を録音したのは1974年録音の第7番。ロサンゼルス・フィルの音楽監督に就いてから実に12年目のことで、ベートーヴェンの交響曲に対してはかなり慎重に臨んでいたことがうかがわれます。その後、1978年に第5番と第8番を、1980年に第3番をニューヨーク・フィルと録音。セッション録音されたものはこれがすべて、という少なさです。 一方コンサートでは定期的に取り上げており、第3、5、6、8、9番にはライヴ録音盤があります。第5番には、ベルリン・フィルとイスラエル・フィルとの合同コンサートという極めて特別なイベントのライヴがあり、第9ではニューヨーク・フィルとの特別演奏会(1983年)、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、バイエルン国立管の合同オーケストラとの東日本大震災復興支援コンサート(2011年)、東京バレエ団創立50周年記念公演のモーリス・ベジャール振付によるバレエ版(イスラエル・フィル、2014年)の3種があります。これらからメータがベートーヴェンの交響曲に特別な思いを持っていることが想像されます。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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メータ/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集 [ズービン・メータ(指揮)フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団]発売日:2023年09月15日
Blu-ray 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:5,500円(税込、送料無料)
メータ初のベートーヴェン交響曲全集が遂に登場!ズービン・メータは1936年生まれ。小澤征爾(1935年生まれ)と同じ世代になります。ウィーンで学び、1959年にはウィーン・フィルとベルリン・フィルを指揮して好評を博し、以来国際的な活躍は60年を越えました。そのメータにしてベートーヴェンの交響曲全集の録音・録画が今まで無かったのには驚かされます。 メータが初めてベートーヴェンの交響曲を録音したのは1974年録音の第7番。ロサンゼルス・フィルの音楽監督に就いてから実に12年目のことで、ベートーヴェンの交響曲に対してはかなり慎重に臨んでいたことがうかがわれます。その後、1978年に第5番と第8番を、1980年に第3番をニューヨーク・フィルと録音。セッション録音されたものはこれがすべて、という少なさです。 一方コンサートでは定期的に取り上げており、第3、5、6、8、9番にはライヴ録音盤があります。第5番には、ベルリン・フィルとイスラエル・フィルとの合同コンサートという極めて特別なイベントのライヴがあり、第9ではニューヨーク・フィルとの特別演奏会(1983年)、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、バイエルン国立管の合同オーケストラとの東日本大震災復興支援コンサート(2011年)、東京バレエ団創立50周年記念公演のモーリス・ベジャール振付によるバレエ版(イスラエル・フィル、2014年)の3種があります。これらからメータがベートーヴェンの交響曲に特別な思いを持っていることが想像されます。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 全集[4枚組]
BWV 846-893 [フランチェスコ・チェーラ(チェンバロ)]発売日:2023年09月15日
CD 4枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
フランチェスコ・チェーラ、
満を持して「平均律」全2巻を一挙リリース!イタリアのチェンバロ/オルガン奏者・指揮者として活躍するフランチェスコ・チェーラが遂にバッハの「平均律」を録音。積年の経験を傾注して自ら調律にも凝った力作です。 1967年ボローニャに生まれたフランチェスコ・チェーラは、フェルディナンド・タリアヴィーニとグスタフ・レオンハルトに学び、イル・ジャルディーノ・アルモニコのチェンバロ/オルガン奏者を経て、ソリストとして、また自らのアンサンブルを指揮してルネサンスからバロック期の声楽・器楽曲の演奏と録音に取り組んで来ました。 そのチェーラがバッハの「平均律」を遂に録音。チェーラは長年にわたり「平均律」の基本的性格を「規律」と「内面性」の2点からとらえて来たといいます。「規律」とは対位法に代表される厳格さであり、それを音として具現するために必要な頭と指のトレーニング。また「内面性」は楽想と構造が時に省察や瞑想へと導く性格を持っていること。これらを演奏で表現する準備が整ったとして録音に臨みました。 (曲目・内容欄に続く)収録作曲家:
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チハラ(1938-):
ピアノ作品全集 [クィン・グエン(ピアノ)/相沢 吏江子(ピアノ)/ロンドン交響楽団/スティーヴン・バーロウ(指揮)]CHIHARA, P.: Piano Works (Complete) - Concerto-Fantasy / Bagatelles / 4 Reveries / Ami (Quynh Nguyen, Rieko Aizawa, London Symphony, S. Barlow)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.559894
CD価格:1,600円(税込)
日系アメリカ人作曲家ポール・チハラ。彼は1975年に発表されたアメリカ映画「デス・レース2000年」のエキサイティングな音楽をはじめ、100作以上の映画やテレビの音楽の他、オーケストラ、合唱、室内楽作品など数多くの作品を発表、国内外で高い評価を得ています。また彼はネヴィル・マリナーの下で発足したロサンゼルス室内管弦楽団の最初のコンポーザー・イン・レジデントを務めた他、多くのオーケストラからの委嘱作も手がけました。 このアルバムに収録された世界初録音となる「協奏曲 - 幻想曲」は、ベトナムのピアニスト、クィン・グエンのために作曲されたもので、伝統的なベトナム音楽からインスパイアされた旋律を持ち、時にジャズ風な味わいを見せながらも、平和な過去への憧れが表現されています。 ほかに、親しみやすい作風の「4つのベートーヴェン幻想」、俳句に題材を求めた「バガテル集」を収録。そしてピアニスト、パスカル・ロジェとアミ夫人の結婚を祝して書かれた連弾曲「アミ」は、第4曲目の素材に「赤とんぼ」が使われるなど日本に縁がある作品で、この演奏には相沢吏江子が参加しています。
収録作曲家:
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アルファーノ(1875-1954):
弦楽四重奏曲全集 [エルミラ・ダルヴァローヴァ(第1ヴァイオリン)/メアリー・アン・マム(第2ヴァイオリン)/クレイグ・マム(ヴィオラ)/サミュエル・マギル(チェロ)]ALFANO, F.: String Quartets (Complete) (Darvarova, M.A. and C. Mumm, S. Magill)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:8.579042
CD価格:1,600円(税込)
ナポリの作曲家フランコ・アルファーノ。20代でドイツに留学、ライプツィヒ音楽院でザロモン・ヤーダスゾーンに師事しました。もっぱら歌劇の作曲家であり、自作の他にはプッチーニの《トゥーランドット》の補筆完成版で知られています。 このアルバムには、世界初録音となる3曲の弦楽四重奏曲を収録。第一次世界大戦中に書かれた第1番は“ニ長調”とされているものの調性感は希薄であり、冒頭から無調に近いながらも推進力ある音楽が繰り広げられます。チェロの独奏が美しい第2楽章が続き、劇的な終楽章でクライマックスを迎えます。 第2番は「3つの繋がった楽章による」と記された作品。重々しい第1楽章にはじまり、第2楽章では親しみやすい旋律が顔を見せ、荒々しい終楽章へと続きます。 第3番は、彼の妻の死の翌年1944年に作曲を開始、1945年に完成しました。第1楽章の悲痛な旋律は妻への想いが込められています。軽快な第2楽章が続き、最終楽章では古代ローマを思わせる祝典行進曲が用いられ、曲は盛り上がりを見せて終わります。
収録作曲家:
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カウフマン(1679-1735):
宗教作品全集 [イザベル・シッケタンツ(ソプラノ)/エリザベート・ミュックシュ(ソプラノ)/ブリッタ・シュヴァルツ(アルト)/トビアス・フンガー(テノール)/クリストフ・プファラー(テノール)/トビアス・ベルント(バス)/ミヒャエル・シェーンハイト(指揮)/メルゼブルガー・ホーフムジーク(古楽器使用)/コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ]KAUFFMANN, G.F.: Sacred Works (Complete) (Schicketanz, Mücksch, Schwarz, Hunger, Berndt, Collegium Vocale Leipzig, Merseburger Hofmusik, Schönheit)
発売日:2023年08月04日
NMLアルバム番号:555365-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
ゲオルク・フリードリヒ・カウフマンはドイツ、テューリンゲン州オストラモンドラで生まれた作曲家。その生涯については不明なことが多いのですが、オルガンの名手であり、パッヘルベルの弟子で後継者となったヨハン・ハインリヒ・ブットシュテットに師事した模様です。その後、ザクセンのメルゼブルクで当時大聖堂のオルガニストを務めていたヨハン・フリードリヒ・アルベルティに師事。アルベルティの退任後は後を継ぎ、メルゼブルクの宮廷音楽家と大聖堂のオルガニストとなって、亡くなるまでこの任を務めたとされています。 カウフマンはその職務上、数多くの作品を書いたと考えられますが、現存する作品はごく少なく、宗教的な作品はここに収録されたものがすべて。どれも当時の流行の様式と作曲技法を採り入れ、声楽と器楽を適切に扱って十分な効果をあげる術を心得ていたことが伝わります。カンタータではレチタティーヴォ・アッコンパニャートやオブリガート楽器付きのアリアのように声楽と器楽を巧みに組み合わせた楽曲が多く、また壮麗さを求める場面ではトランペットとティンパニを効果的に使っています。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
〈オルガン作品全集〉
ペダル・ピアノのためのスケッチ
ペダル・ピアノのための練習曲集
バッハの名による6つのフーガ Op.60 [トム・ウィンペニー(オルガン)]SCHUMANN, R.: Organ Works (Complete) (Winpenny)
発売日:2023年07月28日
NMLアルバム番号:8.574432
CD価格:1,600円(税込)
1844年、ライプツィヒを去りドレスデンに移住したシューマンは、かねてから研究していたJ.S.バッハ作品に再び向き合いました。彼は「フーガの厳密な形式と19世紀のロマン派の精神をどうすれば両立させることができるのだろうか?」を念頭に置き、1845年に足鍵盤(ペダル)を備えた「ペダルピアノ」を手に入れ、バッハのオルガン曲を研究。そのフーガへの熱意からこのアルバムに収録された作品が生まれました。とりわけOp.56はシューマン自身がピアノ三重奏に編曲したほか、他の作曲家たちも様々な編曲を施したほど芸術性の高い作品です。 ここでウィンペニーは、ドイツのグローナウにある歴史的な“フルトヴェングラー・オルガン(1860年製)”を使用。このオルガンは、ドイツ・ロマン派時代に作られた現存するオルガンの中で2番目に大きな楽器で、シューマンの表現豊かな作品に合う幅広い響きを奏でます。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽三重奏曲全集
パーセル(1659-1695):
3声のファンタジア [シャクンタラー三重奏団]発売日:2023年07月28日
CD価格:2,100円(税込)
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黒川 侑&久末 航
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [黒川 侑、久末 航]発売日:2023年07月19日
BSCD2国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
ブラームスの心の深淵に触れるデュオアートの真骨頂を聴く。日本音楽コンクール第1位をはじめ、その優れた和声感や表現力への評価により出光音楽賞、仙台国際音楽コンクール聴衆賞他数々の受賞歴を誇り、スイス・ロマンド管、スペイン国立管、東京フィル、新日本フィル、京響など国内外主要オーケストラとの共演、室内楽等でも幅広く好評を博す新進気鋭のヴァイオリニスト、黒川侑のデビュー・アルバム。 黒川自身が「最も共感してやまないブラームスのヴァイオリン・ソナタ全3曲」を、ベルリンを主軸にワールドワイドに活躍する長年の共演パートナー、久末航とのデュオで世に問う。
収録作曲家:
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ミャスコフスキー(1881-1950):
〈声楽作品集 第2集〉
バリトンとピアノのための歌曲全集 [イリヤ・クズミン(バリトン)/ジャムラト・ドゥラーエフ(バリトン)/オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)]MYASKOVSKY, N.Y.: Vocal Works, Vol. 2 (Kuzmin, Dulaev, Solovieva)
発売日:2023年07月14日
NMLアルバム番号:TOCC0667
CD価格:1,950円(税込)
27曲の交響曲で知られるロシアの作曲家ニコライ・ミャスコフスキー。このTOCCATAレーベルでのシリーズでは、あまり耳にすることのない彼の声楽作品に焦点を当てています。 第2集にはバリトンとピアノのための歌曲を全曲収録。どれもミャスコフスキーの初期から中期に書かれたもので、テキストにはロシアの抒情詩が用いられています。 また、アルバムの最後に置かれた「極地探検隊の2つの歌」は彼にとっては珍しい大衆のための歌曲であり、1930年代のソ連でブームになっていた北極開発の探検家たちの偉業をテーマにしています。とりわけ第1番で用いられたミハイル・スヴェトロフの詩は、プロコフィエフも曲を付けるなど当時大きな人気を博していたものです。
収録作曲家:
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エンリコ・カルーソー(1873-1921)
録音全集 1902-1920[12枚組 BOX] [エンリコ・カルーソー(テノール)]発売日:2023年07月07日
CD 12枚組価格:9,000円(税込、送料無料)
イタリアが生んだ『ベル・カントの王』カルーソー、
生誕150年記念!伝説的なテノール、エンリコ・カルーソーが生まれて2023年で150周年となるのを記念してNAXOS Historicalの復刻盤を集成しました。 1903年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場にデビューしたカルーソーは、たちまち人気沸騰して国民的なスターとなります。それと前後して米ビクターに録音を開始。彼のレコードは大ヒットを記録して、揺籃期のレコード産業が成長するのに貢献しました。日本でもRCAレッドシールにちなんだ通称「赤盤」でリリースされて人気を博しました。 当セットの収録曲はオペラ・アリアから歌曲、ナポリ民謡、ポップソング、自作曲と幅広く、一部の曲では別テイクも収録。有名作曲家が自らピアノを弾いて伴奏した音源や、今日では聞く機会が少ない曲もあって資料としても貴重です。 復刻を担当したのはMarston Recordsの主宰者ウォード・マーストン。1952年生まれのマーストンは歴史的音源の復刻で世界的に高く評価されており、RCA音源を中心とするそのプロジェクトはグラミー、グラモフォン、ICMAなど国際的な賞を受賞しています。カルーソーの時代は電気録音が実用化される前のアコースティック録音/機械吹込みで、物理的な音質や情報量では限界がありますが、いわゆる「一発録り」による無編集の歌唱は、100年以上の時を経てカルーソーの声と歌い回しをリアルに伝えてくれます。 -
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集(第0番-第7番) [ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)/コンスタンティン・トリンクス(指揮)/ウィーン放送交響楽団]発売日:2023年06月30日
LP 7枚組価格:22,500円(税込、送料無料)
大好評を得たミヒャエル・コルスティックのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、LP盤の登場!ベートーヴェンのピアノ協奏曲は通常、第1番から第5番までを全集としますが、このコルスティックの全集は、第2番の初稿フィナーレであるロンド変ロ長調 WoO 6や、ヴァイオリン協奏曲のピアノ版(このCDでは第7番と表記)に加え、ベートーヴェンが1814年から15年頃に作曲したとされるニ長調の協奏曲断章(このCDでは第6番と表記)、14歳頃に作曲した変ホ長調の協奏曲までも収録していることが大きな特徴。 若書きの「第0番」変ホ長調 WoO 4はオーケストラ・パートが失われてピアノ・パートだけが伝えられています。この曲にオーケストレーションを施した例としてはスイスの作曲家ヴィリー・ヘスによるものがありますが、ここではコルスティックの発案で指揮者・音楽学者のヘルマン・デヒャントに依頼した新たなオーケストレーションを採用。第4番を参考に、ヘス版に無かったファゴット2本を追加。更に終楽章ではトランペット2本とティンパニを追加して、壮麗な響き持つ演奏時間約26分の協奏曲となりました。カデンツァはデヒャント作のものを参考にコルスティックが手を加えています。 (曲目・内容欄に続く)
収録作曲家:
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The Soul Of Smyrna
イズミルの魂
エルマス(1862-1937):
ピアノ・ソナタ全集 [ヘヒネ・ラピヤン(ピアノ)]ELMAS, S.: Piano Sonatas (Complete) (The Soul of Smyrna) (Rapyan)
発売日:2023年06月23日
NMLアルバム番号:SM423
CD価格:1,950円(税込)
アルメニアの作曲家・ピアニスト、ステファン・エルマス。オスマン帝国のスミュルナ(現イズミル)の裕福な家庭に生まれ、幼い頃から楽才を発揮し13歳の時には演奏会でフランツ・リストの作品を披露しました。1879年にはヴァイマールに行き憧れのリストに会ったのち、彼の勧めでウィーンでピアノ演奏技術の研鑽を重ね、この地でピアニストとして活躍。並行して作曲活動も行い称賛を集めました。 このアルバムには、エルマスが書いた4曲のピアノ・ソナタを収録。演奏者のヘヒネ・ラピヤンは、これらをピアノ協奏曲と並ぶエルマスの最高傑作と考え、時間と労力をかけてこの世界初録音を成し遂げたと語ります。ショパンを思わせる、どことなく懐かしく哀愁が漂う旋律は聴き手を魅了します。 ヘヒネ・ラピヤンはアルメニアのカヴァル生まれ。3歳からピアノをはじめ、エレバンのチャイコフスキー音楽学校でアルメン・ババハニアンに学びました。15歳の時にエレバン国立音楽院に入学、最高の成績で卒業。 その後はザルツブルグのモーツァルテウム大学で研鑽を続けました。アルメニアの作曲家の作品の普及に努めています。
収録作曲家:
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F.バスケス(1896-1961):
ピアノのための印象 全集 [ウラディーミル・クリエル(ピアノ)]VASQUEZ, J.F.: Impresiones (Complete) (Curiel)
発売日:2023年06月16日
NMLアルバム番号:TOCC0693
CD価格:1,950円(税込)
20世紀前半におけるメキシコのクラシック音楽界を牽引した作曲家の一人、ホセ・F.バスケス。優れたピアニスト、指揮者、教育者として活躍し、多くの作品を遺しましたが、その楽譜の多くは死後行方不明になってしまったため、演奏の機会がほとんどありませんでした。しかし、彼の息子で作家のホセ・ヘスス・バスケス・トーレスの40年にわたる研究の結果、失われた楽譜の多くを復元することができ、ようやくバスケスの音楽が再評価されるようになりました。 この「ピアノのための印象」は1922年頃から1927年頃に作曲された全15曲、5巻からで構成された、フランスの印象派、とりわけドビュッシーからの影響が強く感じられる内省的な雰囲気を湛えた曲集。シンプルなテクスチャーと美しい響きが特徴です。 演奏はメキシコシティ生まれのピアニスト、ウラディーミル・クリエル。ケレタロを本拠地とする「Fortepiano Instituto de Perfeccionamiento Artístico y Musical」の創設者兼ディレクターを務め、不当に忘れられたメキシコの作曲家の作品の発見、普及に尽力しています。
収録作曲家:
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アイヴズ(1874-1954):
室内オーケストラのためのセット全集 [ジェイムズ・シンクレア(指揮)/オーケストラ・ニュー・イングランド]IVES, C.: Sets for Chamber Orchestra (Complete) (Orchestra New England, James Sinclair)
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:8.559917
CD価格:1,600円(税込)
保険会社で働きながら作曲を続けたため、日曜作曲家とも呼ばれるアイヴズ。管弦楽作品が広く知られる彼ですが歌曲も多く残しており、1915年から1930年代中盤にかけて、これらの歌曲を数曲ずつ集めて、数人から20人に満たないような室内オーケストラ(コネティカットやニューヨークの小劇場のオーケストラ)が歌無しで演奏するために編曲した「セット」を組みました。これらに含まれる曲はいずれも1分未満から長くても3分程度というごく短いもので、アイヴズらしいウィットに富んだ曲想が次々と現れ、たいへん愛着の湧く作品となっています。 さらに演奏する楽団の編成や掛け持ち楽器などの事情に合わせ、楽器の選択がフレキシブルに変更できるよう注意書きなどが添えられているほか、状況によってさらなる楽器の置き換えがありうることも想定して構成されました。 演奏はアイヴズの研究家として知られるジェイムズ・シンクレアの指揮するオーケストラ・ニュー・イングランド。曲ごとに最適な編成が組まれ、作品への深い理解と愛情に裏打ちされた素晴らしい演奏を聴かせています。 第10番までのセットと「劇場オーケストラのためのセット」を含む全曲録音は、今回が初めてという貴重なものです。
収録作曲家:
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ハウゼッガー(1872-1948):
交響的作品全集[3枚組] [アリ・ラシライネン(指揮)/ケルン西ドイツ放送交響楽団/アントニー・ヘルムス(指揮)/バンベルク交響楽団/ノールショピング交響楽団]発売日:2023年05月26日
SACD-Hybrid×1/CD×2 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
グラーツに生まれ指揮者として活躍したジークムント・フォン・ハウゼッガーの交響的作品全集。ワーグナーの流れを汲む半音階的な和声を活かした後期ロマン派風の作品は、当時高く評価されるも、やがて時代の波に乗ることができず忘れられてしまいました。しかしアリ・ラシライネンが2005-06年に録音した「野生(自然)交響曲」に注目が集まり、その作品が少しずつ再評価されるようになりました。 この3枚組に収録された作品の作曲時期はハウゼッガーのほぼ全活動期間にわたり、若々しい「ディオニュソス幻想曲」や最も成功を収めたという「バルバロッサ」など多彩な作品を聴くことができます。ブルックナー好み、積極的に指揮したというハウゼッガーらしい、どれも規模が大きくパワフルかつ重厚な響きを持つ作品です。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲全集[7枚組 BOX] [トーマス・ダウスゴー(指揮)/デンマーク国立交響楽団/デンマーク国立合唱団]発売日:2023年05月26日
CD 7枚組価格:6,225円(税込、送料無料)
デンマーク音楽史上屈指の天才にして問題児、ルーズ・ランゴーの交響曲全集。作曲家の母国のレーベルと演奏家たちが10年余りをかけて取り組んだ一大プロジェクトです。収録内容の点でも演奏と録音のクオリティの点でも、このレパートリーの基準となるにふさわしいものと言えるでしょう。 ※初出時の6.200001(SACDハイブリッド・ディスク)から、通常CDに仕様変更しての再発売となります。
収録作曲家:
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リゲティ(1923-2006):
ピアノ練習曲 全集
カプリッチョ集 [チェン・ハン(ピアノ)]LIGETI, G.: Piano Études / Capriccios (Han Chen)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.574397
CD価格:1,600円(税込)
リゲティ後期の代表作の一つ「ピアノのための練習曲集」は、ピアノの音色表現の可能性を徹底的に探究し、複雑なリズムと幾何学模様を思わせる音の組み合わせによって独特の世界を構築しています。当初はドビュッシーの練習曲に倣って12曲になるはずでしたが、構想が膨らみ全18曲になりました。 このアルバムには1947年に書かれた2曲のカプリッチョも収録。ユーモラスな第1番とバルトーク風の 第2番、どちらもキャラクターのはっきりした音楽です。 演奏は1992年生まれのチェン・ハン。2013年の中国国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得、以降超絶技巧の持ち主としてアデス(8.574109)、リスト(8.573415)、ルビンシテイン(8.573989)他、様々な作品のアルバムを発表。注目を高めています。
収録作曲家:
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グラウプナー(1683-1760):
2人のソプラノとバスのためのカンタータ全集 [マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)/ハンナ・ツムザンデ(ソプラノ)/ドミニク・ヴェルナー(バス)/フロリアン・ヘイエリック(指揮)/キルヒハイマー・バッハコンソート(古楽器使用)]GRAUPNER, C.: Cantatas for 2 Sopranos and Bass (Complete) (Christ lag in Todesbanden) (Werneburg, Zumsande, Wörner, Kirchheimer BachConsort, Heyerick)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:555577-2
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ、ザクセン公国に生まれたグラウプナー。ヨハン・クーナウに学び、ハンブルク歌劇場のチェンバロ奏者を務めながら(同じ時期にヘンデルがヴァイオリン奏者として在籍していた)、次々とオペラを作曲していました。当時はJ.S.バッハよりも高い評価を受けていたというグラウプナーcpo声楽作品シリーズです。 今作では1720年から21年に作曲された2人のソプラノとバスのためのすべてのカンタータを選曲。この5曲は聖週間から復活祭後の3度目の日曜日までの教会暦によるもので、グラウプナーが従事していたダルムシュタット宮廷の歌手たち、とりわけソプラノ歌手の高い能力を存分に駆使した、歌の妙技が盛り込まれています。 18世紀作品を得意とする2人のソプラノ歌手ヴェルネブルクとツムザンデ、安定の歌唱を聴かせるヴェルナーによる演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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ALMA - わが魂
アルマ・マーラー(1879-1964): 歌曲全集 [エリーゼ・カールワールツ、マリアンナ・シリニャン]MAHLER-WERFEL, A.M.: Songs (Complete) (Meine seele) (Caluwaerts, Shirinyan)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:FUG796
CD国内仕様 日本語解説、歌詞対訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
アルマ・マーラーが残した歌曲全17作品を初収録!
ピアノは当時のオリジナル楽器を使用グスタフ・マーラーとの結婚生活のほか、多くの音楽家、芸術家と交流を持ったアルマ・マーラー。彼女自身様々な才能に恵まれていたと言われており、作曲家としては歌曲が残されています。このアルバムには、最晩年のマーラーによって出版の準備がなされた5つの歌曲(トラック3-7)から、2018年に出版された「独りの歩み」まで、全17曲が初めて収録されています。 ソプラノのエリーゼ・カールワールツは母国ベルギーを中心にヨーロッパ各地で活躍、モーツアルトからベルクまで幅広いレパートリーを持ち、これまで2枚のアルバムをリリースしています。ボーイ・ソプラノを思わせる澄んだ中高音域から、深い憂いを帯びた低音域まで多彩な表現力で、作品の魅力を伝えています。 ピアノは来日経験もあるアルメニア出身のマリアンナ・シリニャン。アルマが生きた時代のスタインウェイから美しい音色を引き出しています。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集 [エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)/サイラス・ウォルストン(チェンバロ)]発売日:2023年05月19日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
英国を拠点に活躍する古楽系ヴァイオリニスト、エイドリアン・バターフィールドと、NAXOSからリリースされているルクレールのヴァイオリン・ソナタ集でバターフィールドと息のあった共演を聴かせるチェンバロのサイラス・ウォルストンが演奏するバッハのソナタ集。バッハ作品を得意とするバターフィールドならではの豊かな感性に支えられた演奏が楽しめます。 サイラス・ウォルストンはこのアルバムがSOMMレーベルへのデビューとなります。
収録作曲家:
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ジェフリー・アレン(1927-2021):
ピアノ・ソナタ全集 [マレイ・マクラクラン(ピアノ)]ALLEN, G.: Piano Sonatas (Complete) (M. McLachlan)
発売日:2023年05月19日
NMLアルバム番号:MSV77502
CD 5枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
エセックス生まれ、オーストラリアで活躍した作曲家ジェフリー・アレン。100曲近くの作品を遺し、オーストラリアの音楽界に多大な影響を与えました。この5枚組には彼が作曲したピアノ・ソナタの全てを収録。一見、シンプルに見えるソナタの端々に、並外れた独創性と色彩豊かな魅力が宿っています。この録音は20世紀/21世紀のピアノ・ソナタの歴史に大きな貢献とになるでしょう。 マレイ・マクラクランはこれまでにベートーヴェン、ミャスコフスキー、プロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲をはじめ、チェレプニンやシチェドリンらの稀少作品の録音が高く評価されているピアニストです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [ワジム・チジク(ヴァイオリン)/アルベルト・ウロス(ピアノ)]BRAHMS, J.: Violin Sonatas (Complete) (Tchijik, Urroz)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:IBS-12023
CD価格:2,250円(税込)
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタと、1835年に彼とシューマン、友人のディートリヒが合作した「F.A.E.ソナタ」から、ブラームスが作曲したスケルツォを収録した1枚。 演奏は1975年ロシア生まれのヴァイオリニスト、ワジム・チジクと2008年にニューヨークのカーネギーホールでデビューを飾ったピアニスト、アルベルト・ウロス。ワジム・チジクは数多くのコンクールで入賞し、30か国以上のオーケストラと共演経験を持つ名手。EXTONレーベルからも船越清佳とのデュオで、ストラヴィンスキー、プーランクなど3枚のアルバムをリリースしている日本でもおなじみのヴァイオリニスト。ここでもウロスとともに、しっとりとした歌心溢れるブラームスを披露しています。
収録作曲家:
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コリリアーノ(1938-):
〈ピアノ作品全集〉
ピアノ協奏曲/オスティナートによる幻想曲
ポールのための前奏曲/幻想的練習曲他 [フィリップ・エドワード・フィッシャー(ピアノ)/ディヴィッド・アラン・ミラー(指揮)/オールバニ交響楽団]CORIGLIANO, J.: Solo Piano Music (Complete) / Piano Concerto (P.E. Fisher, Albany Symphony, D.A. Miller)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.559930
CD価格:1,600円(税込)
歌劇《ヴェルサイユの幽霊》や映画『レッド・バイオリン』の音楽などを手掛けたアメリカの作曲家ジョン・コリリアーノがこれまでに書いたソロ・ピアノ曲のすべてと、ピアノ協奏曲を収録したCD。 1968年作曲の「ピアノ協奏曲」は基本的に無調が用いられた4楽章形式の曲。疾走する第1楽章、軽やかな第2楽章のスケルツォ、抒情的な第3楽章、印象的なフーガで始まる終楽章と聴きどころ満載です。 1986年に開催された“第7回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール”の課題曲として書かれた「オスティナートによる幻想曲」は、演奏家のミニマリストとしての資質を試すもの。執拗な音の繰り返しが特長です。 コリリアーノの友人でバイオテクノロジーの専門家、アマチュア・ピアニストであるPaul Sekhriのために書かれた前奏曲では、ラフマニノフ作品からの引用も聴くことができます。他には、左手のための練習曲を含む技巧的な「幻想的練習曲」、自身の即興演奏を元にした「Winging It」を収録。 演奏はヘンデルからロシア音楽まで幅広いレパートリーを持つイギリス出身のピアニスト、フィリップ・エドワード・フィッシャーです。
収録作曲家:
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ファリャ(1876-1946):
ピアノ編曲作品全集 [西澤 安澄(ピアノ)]FALLA, M. de: Piano Transcriptions (Complete) (Azumi Nishizawa)
発売日:2023年04月21日
NMLアルバム番号:NYCX-20011
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,080円(税込、送料無料)
デビュー・アルバム「ファリャ:ピアノ独奏のためのオリジナル作品全集」に続く西澤のファリャ第2作。リズムへの敏感さとメロディーへの対応が際立つ西澤の演奏によって、ファリャの多彩なオーケストラ作品が見事なピアノ曲として生まれ変わっています。 ※ブックレットに日本語解説付き
収録作曲家:
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ファリャ(1876-1946):
ピアノ独奏のためのオリジナル作品全集 [西澤 安澄(ピアノ)]FALLA, M. de: Piano Works (Complete) (Azumi Nishizawa)
発売日:2023年04月21日
NMLアルバム番号:NYCX-20012
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,080円(税込、送料無料)
このアルバムには、スペインが生んだ偉大な作曲家ファリャの、現存するオリジナルピアノ曲が全て収録されています。自分に対して非常に厳しかったファリャは、1904年以前の作品を自身では過小評価していたものの、近年は魅力的な作品群として評価が高まっています。西澤は持ち味である音の美しさと切れ味のよいリズム感で表現。ファリャの初期作品の録音は少なく、このアルバムはとても貴重なものとして評価されています。 ※ブックレットに日本語解説付き
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
管楽アンサンブルのための作品全集 [ベルリン国立歌劇場管弦楽団のメンバー/グレゴール・ヴィト(指揮)]STRAUSS, R.: Wind Ensemble Music (Complete) - Sonatinas Nos. 1 and 2 / Suite / Serenade (Members of Berlin Staatskapelle, G. Witt)
発売日:2023年04月14日
NMLアルバム番号:C5497
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
リヒャルト・シュトラウスに所縁の深いベルリン国立歌劇場管弦楽団のメンバーによる、親しみやすく魅力的な管楽アンサンブル作品集。 ホルン奏者の父親を持つリヒャルト・シュトラウスは管楽器のために魅力的な作品を多数書いています。協奏曲も合奏曲も、モーツァルト作品のような晴朗で優美なメロディに、ロマン派のサウンドを(しかし重くならないように)まとわせた作品ばかり。この2枚組ディスクでは、管楽アンサンブルによる作品をすべて収めています。特に13管楽器のためのセレナードと組曲は同じ編成によるモーツァルトの「グラン・パルティータ」を思わせる立派で美しい作品。 演奏は2022年12月に来日して見事な演奏を聞かせたベルリン国立歌劇場管弦楽団のメンバー。リヒャルト・シュトラウスは1898年から1920年にかけて同歌劇場の指揮者/音楽総監督を務め、客演指揮者時代を含めると実に1,200回もの公演を指揮しました。同歌劇場はシュトラウスの音楽総監督退任100周年となる2020年に特別プログラムを組み、10回に及ぶ室内楽曲の全曲演奏会を予定していましたが、新型コロナウイルスのパンデミックで中止となってしまいました。その後、無観客で配信した管楽アンサンブルの演奏が好評を博したことからセッション録音の計画が浮上し、このCDに結実しました。 指揮者のグレゴール・ヴィットはバレンボイムの指名によって1993年以来同歌劇場管弦楽団の首席オーボエ奏者を務めていますが、ここでは楽団の同僚たちが存分に演奏できるよう指揮に専念しています。アルバムを通して古典的な構成の曲が並ぶ中で、「ティル」の編曲版では楽団員の名技・妙技を存分に堪能できます。
収録作曲家:
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ナレーシュ・ソハル(1939-2018):
ピアノ作品全集
ピアノ三重奏曲 [コンスタンティノス・デストゥニス(ピアノ)/クリスティーナ・アンゲレスク(ヴァイオリン)/アドリアン・マントゥ(チェロ)/マーク・トゥループ(ピアノ)]SOHAL, N.: Piano Music (Complete) / Piano Trio (Destounis, Anghelescu, Mantu, Troop)
発売日:2023年04月14日
NMLアルバム番号:TOCC0689
CD価格:1,950円(税込)
1939年、インドのパンジャブ地方で生まれ、現在はイギリスを拠点に活躍する作曲家ナレーシュ・ソハルの作品集。 幼少時にはポピュラー音楽に興味を示したソハルは、ロックンロールのパフォーマーとして活躍していましたが、大学では科学と数学を専攻。物理学に興味を示すも結局は音楽の道に進むことを決意、ムンバイ(ボンベイ)ではベートーヴェンの交響曲第3番に感銘を受け、その後は独学で作曲家を志しました。クラシック音楽の分野で国際的に認められたインド人作曲家の先駆的存在となったソハルの作品は、ヒンズー哲学の世界観を西洋音楽のイディオムで表現しようとしたものです。 このアルバムには1974年から2007年までに書いたピアノ曲とピアノ三重奏曲を収録。とりわけクセナキスを思わせる音の密度の濃いピアノ曲は必聴。また2007年8月にダーティントン国際フェスティバルで初演された「ツナミ」と題された作品は、凄みのある低音をベースにした自然の脅威を感じさせる曲です。
収録作曲家:
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カルロス・ゴメス(1836-1896):
オペラ序曲と前奏曲全集 [ファビオ・メケッティ(指揮)/ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年03月31日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
注目のNAXOSブラジル音楽シリーズ。
19世紀後半のイタリア・オペラ界に旋風を巻き起こしたカルロス・ゴメスが登場ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 今作はヨーロッパで成功を収めたブラジル人作曲家の草分け的存在、カルロス・ゴメスの作品です。リオデジャネイロ音楽院でイタリア人作曲家ジョアッキーノ・ジャンニに学び、卒業後すぐの1861年に最初の歌劇《城の夜》を上演。その2年後には2作目の《Joana de Flandres》でも人気を獲得。この2作の成功により当時の皇帝ドン・ペドロ2世から奨学金を授与され、1864年にイタリアへ留学してミラノ音楽院でラウロ・ロッシに学びます。1870年にはブラジルの先住民の物語を題材にした《グワラニー族の男》をスカラ座で初演し、ロッシーニやヴェルディと比肩されるほどの評判となりました。その後はブラジルとイタリアを行き来しながら創作活動を続け、60歳で亡くなるまでに全8作の歌劇と合唱曲、ピアノ曲などを遺しましたが、何と言ってもオペラ作曲家として高く評価されています。 このアルバムにはゴメスが書いた全8作の歌劇の序曲(前奏曲)他を収録。ゴメスの音楽には、20世紀に活躍したブラジル人作曲家の持つ民族的な雰囲気が前面に出ることはありませんが、ヴェリズモ・オペラの名旋律に通じる、パワフルで感情にダイレクトに訴えかける魅力があります。 ファビオ・メケッティはサンパウロ生まれの指揮者。ジュリアード音楽院で学び、ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝。ワシントン・ナショナル交響楽団でロストロポーヴィチのアシスタントを務めました。2008年にミナス・ジェライス・フィルが創設されて以来指揮者を務め、このコンビの録音はグラミー賞に2度ノミネートされるなど、国際的に注目されています。 ※国内仕様盤には木許裕介(指揮者・日本ヴィラ=ロボス協会会長)氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
〈交響曲全集〉[3枚組]
交響曲 第1番 - 第3番
死の島/ヴォカリーズ/交響的舞曲 [レナード・スラットキン(指揮)/デトロイト交響楽団]発売日:2023年03月17日
CD 3枚組価格:2,775円(税込)
ラフマニノフ生誕150周年記念、スラットキンのベストセラーをセット化!2022年11月にも来日、NHK交響楽団を指揮して見事な演奏を披露した指揮者レナード・スラットキン。この交響曲全集は2009年から2012年にかけて録音されたもので、初出時には「理想的で心に残る解釈」(グラモフォン誌)と高く評価されました。基本的にはセントルイス響盤の解釈を引き継いでいますが、第2番だけはすべての楽章で演奏時間が短くなり、情緒に溺れることなくスタイリッシュな演奏に仕上がっています(この曲のみ最後に拍手あり)。 デトロイト響の力強く輝かしくゴージャスな響きを余すことなく捉えた高音質の録音が魅力を増しています。
収録作曲家:
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トゥリーナ(1882-1949):
ピアノ三重奏曲全集 [ダビド・マータ(ヴァイオリン)/アルド・マータ(チェロ)/パトリシア・アラウソ(ピアノ)]TURINA, J.: Piano Trios (Complete) (Arauzo, A. and D. Mata)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:IBS-192022
CD価格:2,250円(税込)
RTVE交響楽団の奏者ダビド・マータを筆頭に、国際的に活躍する3人のソリストの共演で聴くスペイン、アンダルシア出身の作曲家ホアキン・トゥリーナのピアノ三重奏曲全集。彼の活動の初期から晩年に至るまでの4作品が収録されています。 ブラームスを思わせるロマンティックで若々しい雰囲気を持つヘ長調の三重奏曲、1926年の作曲コンクールで優勝した短調と長調を揺れ動く印象派の影響も垣間見える第1番、1933年に作曲されオランダで初演された第2番、そして夜明けから黄昏までの一日の流れを表現したという晩年の作品「円」。どれもロマン派の室内楽の伝統を継承する力作です。
収録作曲家:
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リゲティ(1923-2006):
無伴奏合唱曲全集 [ユヴァル・ワインバーグ(指揮)/SWRヴォーカル・アンサンブル]LIGETI, G.: Works for a cappella Choir (Complete) (South West German Radio Vocal Ensemble, Y. Weinberg)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:SWR19128CD
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティの無伴奏合唱作品集。 彼の合唱曲と言えば、ラテン語をテキストにする無伴奏16声部の「ルクス・エテルナ」がよく知られています。それぞれのパートが複雑に絡み合い、移り行くハーモニーを紡いでいくこの演奏至難な曲は映画『2001年宇宙の旅』で効果的に用いられ、聴く人を魅了しました。しかし、リゲティはコダーイの影響で合唱作品を作るようになったということで、この「ルクス・エテルナ」とドイツ語の歌詞を持つ「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」を除いた彼の合唱作品は全てハンガリー語の歌詞が用いられ、特有のリズムやイントネーション、アクセントを大切にしたものばかりです。 この2枚組のアルバムでは、世界初録音を含むリゲティの無伴奏合唱曲をすべて収録。曲のスタイルは年代を追って変化、時には前出の「ルクス・エテルナ」のような実験的な作品もありますが、基本的には豊かな響きと簡潔なリズムで書かれた合唱の魅力を引き出すものばかり。たとえ言葉を理解していなくても、存分に楽しむことが可能です。 アルバムで歌っているのは、創立75年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWR(南西ドイツ放送)ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。2004年から2020年まではマーカス・クリードが首席指揮者をつとめアンサンブルの向上に寄与してきました。 2020/21年シーズンからは、1990年生まれでテルアヴィヴで音楽を学びベルリンとオスロで研鑽を積んだユヴァル・ワインバーグが新しい首席指揮者に就任。このアルバムが彼とアンサンブルの初録音となります。
収録作曲家:
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リエーティ(1898-1994):
ピアノ・ソロ&デュオ作品全集〈第1集〉 [ジョルジオ・コウクル(ピアノ)/ヴァージニア・ロセッティ(ピアノ)]RIETI, V.: Piano Solo and Duo Works (Complete), Vol. 1 (Koukl, V. Rossetti)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:GP921
CD価格:1,950円(税込)
ヴィットリオ・リエーティはイタリア移民の第3世代としてエジプトで生まれ、第一次世界大戦で士官候補生として従軍した後、19歳の時にイタリアに移住。作曲をレスピーギやマリピエロ、カゼッラに学び、1925年にはパリに留学。更なる研鑽を積みました。この時代に出会ったバランシンのために『Barabau 』と『Le bal』の2作のバレエ曲を作曲しています。 その後、1940年にアメリカ合衆国に移住、1944年に帰化しアメリカ市民としてボルチモアのピーボディ音楽院やシカゴ音楽大学などで教鞭を執りながら、1年の半分はヨーロッパで過ごすという生活を送り、管弦楽曲や室内楽曲、映画音楽などあらゆるジャンルの作品を数多く作曲。彼の作品はドビュッシーやラヴェル、ストラヴィンスキーやプロコフィエフらの影響を受けており、とりわけ管弦楽作品はトスカニーニ、ストコフスキー、クーベリックら名だたる指揮者によって演奏され、高く評価されました。 リエーティの作品の中ではピアノ曲も大きな比重を占めており、このシリーズ第1集には彼の代表作「2番街ワルツ」や「12の前奏曲」などの世界初録音を含む8作品を収録。プーランクを思わせる軽妙洒脱な表現が魅力です。 作品は1953年チェコ生まれ、作曲家としても活躍するジョルジオ・コウクルが演奏。デュオではイタリア出身のヴァージニア・ロセッティが共演し、息のあった演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
テツラフ(ヴァイオリン)/フォークト(ピアノ)
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)/ラルス・フォークト(ピアノ)]BRAHMS, J.: Violin Sonatas Nos. 1-3 / Violin Sonata, "F-A-E": III. Scherzo (C. Tetzlaff, Vogt)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:ODE1284-2
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
4年ぶりの再録音。
深い共感が描き出す陰影と温かみを聴く。テツラフとフォークトは2002年に当アルバムと同一のプログラムをEMIに録音し(シュパンヌンゲン音楽祭でのライヴ)、キレのよいテクニック、様式感、流れの良さが相まって高く評価されました。当盤の原盤解説によれば14年を経て再録音に臨んだ理由は、二人とも演奏家として成長し、共演を重ねたことによってデュオとしての自在さも獲得したため「今や(2002年)当時とは別人のようで、ずっと多くのことを語れるから」としています。 二人ともブラームスの音楽に順風満帆とはゆかない人生への内省を見出し、フォークトはこれらの作品演奏のポイントを「メランコリックな幸福感や朗らかな寂寥感といったパラドックス。それらを至福の響きで表現すること」と語り、そこがこの再録音の核心となっています。 実際当盤では2002年録音に比べると各曲により多くの演奏時間をかけており、旋律の流れの良さだけでなく陰影や逡巡を感じさせる箇所をさりげなく強調する結果、音楽はより繊細緻密に響いて味わいを増し、多くの場面や情感が立ち上ってくるように感じられます。このデュオが到達した境地を示す記念すべき演奏です。 原盤ブックレットには Friederike Westerhaus によるテツラフとフォークトへのインタビューが8ページにわたって掲載されており、今回の国内仕様盤解説書にはその全訳を掲載します。収録作曲家:
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エイブラム・チェイシンズ(1903-1987):
〈ピアノ独奏曲全集〉
過去の事象の思い出 Op.36
鍵盤のためのカリカチュール Op.6
前奏曲 Op.10 - Op.13 他 [マルガリータ・グレボフ(ピアノ)]CHASINS, A.: Piano Solo Music (Complete) (Glebov)
発売日:2023年02月17日
NMLアルバム番号:TOCC0678
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
アメリカ音楽界に大きな足跡を残したエイブラム・チェイシンズのピアノ独奏作品全集。 チェイシンズはニューヨークのマンハッタンに生まれ、ジュリアード音楽院でアーネスト・ハッチソンにピアノを、ルービン・ゴールドマークに作曲を学んだ後、カーティス音楽院でヨーゼフ・ホフマンに師事。1927年から20年間コンサート・ピアニストとして活動し、南北アメリカとヨーロッパで演奏。ガーシュウィンと四手連弾をしたこともあります。ロマン派音楽を得意とし、ショパンの録音は人気を博しました。著述家としても才能を発揮し、スコトコフスキーやクライバーンの評伝を執筆、またラジオ局で番組を持ち、著名な演奏家をトークの相手に招いてクラシック音楽の魅力を身近に伝えることに貢献しました。 作曲家としては、“Flirtation in a Chinese Garden”と“Parade”(どちらもチェイシンズ自身による管弦楽版)がトスカニーニが初演の指揮をとった初のアメリカ人作品となり、また「アジアに行かずに書いた」という「3つの中国の小品」はホフマンやレヴィーンがアンコールにしばしば弾いたこともあってヒット作となりました。 チェイシンズの作品はヴィルトゥオーゾ系ピアニストに人気があり、チェルカスキーやカツァリスも演奏しています。教育者としてもすぐれ、教え子の中にボレットや野島稔がいます。 この2枚組にはチェイシンズのピアノ独奏曲を全て収録。出世作となった「3つの中国の小品」をはじめ、すべての長調と短調による「24の前奏曲」、親交のあったラフマニノフ、ゴドフスキーの音によるカリカチュールなどを聴くことができます。 演奏はロシア系アメリカ人ピアニスト、マルガリータ・グレボフ。TOCCATA CLASSICSにはリャプノフ(TOCC-218)とレヴィツキ(TOCC-334)のアルバムを録音しています。
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シュポア(1784-1859):
クラリネットと管弦楽のための作品全集 [クリストファー・スンドクヴィスト(クラリネット)/ジモン・ガウデンツ(指揮)/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]SPOHR, L.: Clarinet and Orchestra Works (Complete) (Sundqvist, North German Radio Philharmonic, Gaudenz)
発売日:2023年01月27日
NMLアルバム番号:555151-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
ルイ・シュポアのクラリネットのための作品全集。 アルバムには4曲の協奏曲をはじめ、当時活躍したドイツの名手ヨハン・ジモン・ヘルムシュテット(1778-1846)のために作曲されたクラリネットとオーケストラのための作品が収録されています。ヘルムシュテットはその卓越した技巧と、多彩な音色で人気を博し、ゲーテも彼の演奏を称賛したといわれます。 演奏はフィンランド放送響の首席クラリネット奏者クリストファー・スンドクヴィスト。
収録作曲家:
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G.F.マリピエロ(1882-1973):
弦楽四重奏曲全集 [ヴェネツィア弦楽四重奏団]発売日:2023年01月27日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
20世紀に活躍したイタリアの作曲家マリピエロが1920年から64年にかけて作曲した8曲の弦楽四重奏曲を収録した2枚組。当時声楽が優勢であったイタリアの音楽界において、器楽作品の復興に尽くした作曲家の一人に挙げられるマリピエロは、ドビュッシーの影響が反映された自由な形式と、斬新な和声法を用いて実験的な作品を書き続けました。新古典派の様式に基づく第1番と第2番、交響曲の縮小版のような第3番と第4番、自身の演劇作品からインスパイアされたという第5番、更に色彩的な響きを追求していく第6番から第8番まで、マリピエロの作風の移り変わりを味わえます。 1996年に録音され、その翌年にリリース、イタリアの音楽誌「Musica e Dischi」で高く評価されたアルバムを、マリピエロ没後50年を記念して再編集した2枚組です。
収録作曲家:
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シュナーベル(1882-1951):
歌曲全集 [サラ・クーデン(コントラルト)/ジェニー・リン(ピアノ)]SCHNABEL, A.: Vocal Works (Complete) (S. Couden, Jenny Lin)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:Steinway30208
CD価格:2,250円(税込)
ベートーヴェン弾きとして知られる名ピアニスト、アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)。実は作曲家としても精力的に活動し3曲の交響曲をはじめ、ピアノ曲や声楽曲を遺しました。 このアルバムは、彼の歌曲を全て収録したもので、台湾で生まれ現在はアメリカで活躍するピアニスト、ジェニー・リンと、同じくアメリカのコントラルト、サラ・クーデンの演奏によるもの。 ジェニー・リンはシュナーベルのピアノ作品全集(STNS-30074)を2019年にリリースしており、シュナーベル作品の紹介に取り組んでいます。
収録作曲家:
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バックス(1883-1953):
交響曲全集&管弦楽作品集
[7枚組 BOX] [デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]発売日:2023年01月13日
CD 7枚組価格:5,475円(税込、送料無料)
2023年に生誕140年、没後70年となるアーノルド・バックス。数多くの交響曲が書かれた19世紀末から20世紀半ばのイギリスにあって、ケルト文化の影響を感じさせる神秘的・幻想的な作風で根強い人気があります。このボックスでは彼の書いた7曲の交響曲をすべて収録。加えて多くの交響詩を含む管弦楽曲が収録されており、バックスの音楽の魅力にどっぷりと浸ることが出来ます。 ロンドンに生まれたバックスはW.B.イェーツの『ケルトの薄明』に接してアイルランドとケルト文化に魅了され、ダブリンに移り住んで当地の文学サークルで活動したこともあります。バックスのケルトへの関心は自然崇拝や妖精物語、民間伝承や神話といった精神的なもの、世界観へ向けられ、後にアーサー王伝説や北欧神話にも広がってゆきます。彼の交響詩や交響曲の多くはそのような関心が育んだ自然現象や伝説の幻想的な表現で、そこでは静まり返った森、荒れ狂う海、古代遺跡が誘う夢想などが、練達の管弦楽法により、時に印象派音楽、時に映画音楽のような効果を伴って描き出されています。 7つの交響曲は1921年から39年までの時期に書かれました。北方的なものに惹かれていたバックスは1932年にシベリウスと会って意気投合し、第5番をシベリウスに献呈しています。その後も意欲的に創作を続けたバックスですが、第2次世界大戦の勃発後は作品数が激減し、交響曲はシベリウスと同じく第7番が最後となりました。 オペラ指揮者としても高く評価されていたデイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(1934-2022)が指揮するロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏は、ダイナミックで意欲的なもの。『グラモフォン』など英国内外で高く評価されています。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
2台ピアノのための作品全集 [ジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオ]発売日:2022年12月23日
CD 3枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
典雅な作風で知られるフルート・ソナタ「ウンディーネ」の作曲者カール・ライネッケ。彼は85歳という当時としては長命であり、初期ロマン派から後期ロマン派へと移り行く音楽界に身を置きつつも、その作風をほとんど変えることなく、生涯を通じて彼が師事したメンデルスゾーンやシューマンの伝統を受け継ぐ音楽を書いていました。ピアノ曲も数多く遺し、その中には連弾曲や2台ピアノのための作品も含まれています。 アグリカ・ジェノヴァとリューベン・ディミトロフの二人はライネッケの知られざるこれらの作品を発掘、「私たちの音楽の道における最大の驚きと発見の一つ」と評し、この中にはライネッケの人間性の全てが迸っていると語っています。この3枚組は美しい「アンダンテと変奏」にはじまり、全曲を通しておよそ200分の豊穣な世界に聴き手を引き込みます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [クリストファー・ホワイト、メラニー・ラインハルト]BEETHOVEN, L. van: Violin Sonatas (Complete) (White, Reinhard)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:WHR076
CD 3枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
ロンドンに生まれ英国王立音楽院とトロントの王立音楽院でヴァイオリンを学び、アメリカとヨーロッパでコンサートマスターやソリストとして活躍してきたクリストファー・ホワイト。カナダで出会ったメラニー・ラインハルトと共に、30年以上演奏し続けてきたというベートーヴェンのソナタを全集録音。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
アルヴェーン(1872-1960):
交響曲全集・管弦楽曲集[7枚組 BOX] [ニクラス・ヴィレーン(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/アイルランド国立交響楽団/アイスランド交響楽団/ノールショピング交響楽団 他]発売日:2022年12月09日
CD 7枚組国内仕様 日本語解説付き価格:7,700円(税込、送料無料)
ヒューゴ・アルヴェーンはステーンハンマルと並ぶ近代スウェーデンを代表する作曲家。1872年にストックホルムに生まれ、1887年から91年まで王立音楽大学でヴァイオリンを専攻し、並行して作曲のプライベート・レッスンも受けました。在学中の1890年から王立歌劇場のヴァイオリン奏者としても活動。その後、ヨーロッパでヴァイオリンと指揮を学び、帰国後の1910年にはウプサラ大学の音楽監督に就任、同時に世界屈指の男声合唱団オルフェイ・ドレンガーの指揮者を37年間にわたって務めるなど、指揮者としても活躍しました。 アルヴェーンの交響曲第1番が書かれたのは1897年。その作曲家としての活動の大半は20世紀ですが、彼は調性に基づく後期ロマン派のスタイルによる作品を書き続けました。そのため保守的な作曲家と見なされたこともありますが、抒情的なメロディと情緒豊かな和声に彩られた作品群は親しみやすく、時代を越えた魅力をもっています。特にスウェーデン狂詩曲第1番『夏至の徹夜祭』はパーシー・フェイスやマントヴァーニがカバー。日本でもNHK「みんなのうた」で「風のくれたひみつ(スウェディッシュラプソディ)」として発表されたこともあります。アルヴェーンは水彩画を得意とし、画家として身を立てようとした時期もありました。アルヴェーンの音楽が北欧の自然や情景を想起させるのは、そのような才能と無関係ではないのでしょう。 ちなみに、アルヴェーンの甥ハンネス(ハンス)は1970年にノーベル物理学賞を受賞しました。アルヴェーンの「祝典序曲 作品25」はノーベル賞の授賞式におけるレパートリーの一つとなっているので、その折にも演奏されたのかもしれません。 ※国内仕様盤には、スウェーデン音楽の紹介に取り組んでいるステーンハンマル友の会代表でピアニストの和田記代氏による日本語解説が付属します。
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シューマン(1810-1856):
ヴァイオリン・ソナタ全集
(第1番、第2番、第3番) [アンドリュー・ワン、シャルル・リシャール=アムラン]発売日:2022年11月25日
CD価格:2,475円(税込)
ベートーヴェンのソナタ全集を完成させた2人が、次に奏でるのはシューマン!2015年の第17回ショパン国際コンクールで第2位に選ばれ、今や世界中で活躍するシャルル・リシャール=アムランと、2008年からモントリオール交響楽団のコンサートマスターを務めるアンドリュー・ワン。彼らが2018年から2年をかけて完成させたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は、カナダを中心にたいへん高く評価されており、ジュノー賞の小アンサンブル部門(2022)やフェリクス賞などを受賞しています。 そんな彼らが次に手掛けたのはシューマン。1851年に続けざまに書き上げた2つのソナタと、2年後に発表したディートリヒとブラームスとの共作「F.A.E.ソナタ」のために自身が作曲した2つの楽章に、さらに2つの楽章を新たに書いて4楽章のソナタとして仕上げた第3番を収録。いずれもベートーヴェンの後期ヴァイオリン・ソナタのようにヴァイオリンとピアノを対等に扱いつつ、2つの楽器に求められた高い表現力をバランスよく駆使することで、ロマン派音楽の高みを実現する傑作です。 ワンとリシャール=アムランは鋭いフレージングと繊細なタッチ、そしてダイナミックな表情で、親密な中にも作品の美しさと厳しさを聴く者に伝える素晴らしい演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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発売日:2022年11月25日
CD価格:2,475円(税込)
シューベルトのスペシャリストによるソナタ全集第7弾!2019年に12回のリサイタルでシューベルトのソナタ全曲を弾き切ったマチュー・ゴーデ。その直後から開始されたソナタ全曲と主要ピアノ作品を網羅するプロジェクトの第7弾。終楽章を欠く未完成曲とされる第1番、小粒ながら人気の高い第13番、そして「さすらい人幻想曲」を収録しています。 シューベルト作品の愛らしさ、美しさ、奥深さを瑞々しい感性と繊細なニュアンスで伝える説得力のある演奏です。
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団
マーラー(1860-1911):
交響曲全集(第1番-第9番)[12枚組 BOX] [ヤンソンス(指揮)バイエルン放送響 他]MAHLER, G.: Symphonies Nos. 1-9 (Bavarian Radio Chorus and Symphony, M. Jansons)
発売日:2022年11月18日
NMLアルバム番号:900719
CD 12枚組価格:9,450円(税込、送料無料)
バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げ、2019年12月1日に世を去ったたマリス・ヤンソンス。バイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、交響曲第1番から第9番を収録したもの。マリス・ヤンソンス・エディション(900200)に収録されたものと同じ音源で、第3番、第4番、第6番、第8番は単独ではリリースされていなかったものです。生涯マーラーの音楽に魅了されていたというヤンソンスと、1967年から71年にかけてラファエル・クーベリックとともにマーラーの交響曲全集を録音したバイエルン放送交響楽団の共演から生まれた完成度の高い演奏です。 加えて望みうる最高のソリストを揃えた声楽陣の充実ぶりにも注目。また第8番ではヤンソンスの故郷ラトヴィアの合唱団を招いていることから、この演奏に特別な思いを寄せていたことがうかがわれます。 BOXには今回が初出となるリハーサル風景やインタビューも収録されており(ドイツ語)、ヤンソンスのマーラーの音楽に寄せる思いやそれを現実の音にしてゆく様子が伝わります。
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リース(1784-1838):
ピアノ・ソナタとソナチネ全集[6枚組 BOX] [スーザン・カガン(ピアノ)/ヴァシリー・プリマコフ(ピアノ)]発売日:2022年11月11日
CD 6枚組国内仕様 日本語解説付き価格:7,700円(税込、送料無料)
ベートーヴェンの弟子であり友人であったフェルディナント・リースのピアノ・ソナタ&ソナチネの集大成アルバム。かのロベルト・シューマンが1835年に『新音楽時報』で「注目に値する独創性」と称賛したフェルディナント・リース。ベートーヴェンとショパンの間をつなぐピアノ音楽の伝承者の一人として、ベートーヴェン生誕250年を経た今、更なる注目を集めています。 この6枚組BOXには、ハイドンやモーツァルトら古典派の影響を感じさせる初期の作品から、メンデルスゾーンやシューマンを彷彿とさせる後期の作品までを収録。「ピアノ・ソナタ」というジャンルの全盛期から黄昏までの時代を反映した音楽を伝えます。 加えて3曲の4手作品も収録し、なかでも1831年頃に作曲されカール・チェルニーに献呈された「4手ピアノのためのソナタ イ長調 Op.160」は、オーケストラに迫るほどの厚い響きを追求。イ長調と銘打たれているものの、音楽はシューベルト作品のように長調と短調を行き来するなどロマン派らしい響きが随所に聞かれます。 演奏するスーザン・カガンはコロンビア大学で学び、ルドルフ大公の研究を進める傍ら、ベートーヴェンの研究者として1995年アメリカのベートーヴェン協会ニューヨーク支部を設立したピアニスト。また周辺の音楽家たちにも興味を抱いたことで、2006年からリースのソナタ全曲プロジェクトに携わり、この全曲録音を成し遂げました。 ※国内仕様盤には、リースに関する貴重な著作があるかげはら史帆氏による日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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イヴァン・フィッシャー指揮
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集/管弦楽作品集
[4枚組 BOX] [イヴァン・フィッシャー、ブダペスト祝祭管弦楽団]発売日:2022年11月11日
CD 4枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
イヴァン・フィッシャーとブダペスト祝祭管のブラームスがBOX化!10年以上の歳月をかけて録音され、リリースされるたびにその個性的かつ説得力のある解釈が話題となった、イヴァン・フィッシャーのブラームス交響曲全集が待望のBOX化です。 全体にメリハリのあるテンポ感ながら奇をてらった印象は全く無く、隅々まで歌い込まれたダイナミックで躍動感のある表現が大きな魅力。併せて収められた管弦楽作品の名作も嬉しいところですが、ハンガリー舞曲からフィッシャーによるオリジナルの編曲や、原曲の民族音楽の雰囲気を楽しめるトラックも収録するなど、彼らならではのこだわりが満載の内容となっています。 単品ではSACDハイブリッドでのリリースでしたがBOX化にあたり通常CDへと変更、大幅にお求め安くなったことは歓迎できる点といえるでしょう。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
オルガン作品全集
大オルガンのための作品全集とハルモニウムのための作品集 [カルステン・ヴィーブッシュ(オルガン)]FRANCK, C.: Organ Works (Complete) (Wiebusch)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:555477-2
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
2022年12月に生誕200周年を迎えるセザール・フランク。彼は優れたオルガニストでもあり、1858年にサント・クロチルド聖堂の正オルガニストに就任してからは、生涯にわたりこの職に留まり、演奏を行いながら作曲に勤しみました。 フランクのオルガン作品と言えば、この分野に高い貢献を果たした12曲の大作が中心ですが、63曲からなるハルモニウム(室内向けの足踏みオルガンの一種)のために書かれた『オルガニスト』も忘れてはなりません。未完の曲集に収められた、小さいながらもハーモニーの複雑さや精妙な表現を特徴とするこれらの曲は、大規模な作品に決してひけを取ることなく、どれも魅力的な表情を湛えています。 この録音では、カルステン・ヴィーブッシュが12曲の大作とともに『オルガニスト』などハルモニウムのための作品も通常のオルガン用で演奏。ヴィーブッシュは多くのオルガンの中からフランク作品にふさわしい3台を選び、作品の持つ多様性と色彩豊かな響きを存分に表現しています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年12月号)★-
ヴィラ=ロボス(1887-1959):
弦楽四重奏曲全集[6枚組 BOX] [ダニュビウス・クァルテット]発売日:2022年09月23日
CD 6枚組国内仕様 日本語解説付き価格:8,800円(税込、送料無料)
好評の「交響曲全集」と「ピアノ作品全集」に続いて、ついに「弦楽四重奏曲全集」が発売! ヴィラ=ロボスは生涯に17曲もの弦楽四重奏曲を残しており、腕利きのチェリストであった彼にとって弦楽四重奏を作曲することは、深い喜びを伴うものであったようだ。 ショーロスやブラジル風バッハ、あるいは交響曲と異なり、編成が固定されたこのジャンルにおいても、彼はグリッサンド、フラジオレットに左手ピッツィカートなど技巧の限りを尽くして「新しいサウンド」を作り出そうとする。たとえば第3番、通称「ポップコーン」の第2楽章を耳にして驚かないものがいるだろうか! 本全集は、音楽愛好家のみならず弦楽奏者にとっても必聴のディスクとなるだろう。 ――日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者:木許裕介
古典的な様式に則った作品から、大胆にブラジル民謡やタンゴを取り入れたもの、果ては無調に至るまで、自らの内からほとばしる音楽にふさわしい器を求め続けたヴィラ=ロボス。その創造の軌跡が集約された弦楽四重奏曲全17曲がここにBOX化!収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):
オルガン作品全集 [トム・ウィンペニー(オルガン)]ELGAR, E.: Organ Works (Complete) (Winpenny)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:8.574366
CD価格:1,600円(税込)
「愛の挨拶」などで知られるイギリスの作曲家エドワード・エルガーは、若い頃にヴァイオリン奏者として活動しましたが、故郷のウスターにあるセント・ジョージ・カトリック教会のオルガニストを務めていた時期もあり、彼にとってオルガンは音楽的素養の形成に欠かせない楽器のひとつでもありました。このアルバムでは1895年作曲の「オルガン・ソナタ第1番」を中心に、エルガーのオルガンのためのオリジナル作品すべてと、エルガー自身による編曲、および現代の著名なオルガニスト4人による編曲を聴くことができます。 オルガン・ソナタ第1番はアメリカの教会音楽家たちがウスターを訪れた際、エルガーの親友であったオルガニスト、ヒュー・ブレアから依頼を受け書き上げたもの。多彩な音色を駆使した交響的な作品で、一部の主題はエルガーがブレアに献呈したカンタータ『黒騎士』のテーマに似ているといわれています。 エルガーの友人であるアイヴァー・アトキンスは「セヴァーン組曲」をオルガン用に編曲することをエルガーに勧めましたが、彼はアレンジすることなく、アトキンスが着手。各々の楽章にタイトルが付いた「オルガン・ソナタ第2番」として仕上げています。
収録作曲家:
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バーバー(1910-1981):
歌曲全集 [ディラン・ペレス(ピアノ)/フルール・バロン(メゾ・ソプラノ)/メアリー・ペヴァン(ソプラノ) 他/ナヴァラ弦楽四重奏団]発売日:2022年09月23日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
「弦楽のためのアダージョ」で知られるアメリカの作曲家サミュエル・バーバー。正式な訓練を受けた優れたバリトン歌手でもあり、彼が遺した数々の歌曲は英語圏の歌手たちにおいて大切なレパートリーとなっています。バーバーと同世代のアメリカの作曲家たちの多くが実験主義の影響を強く受けていた時代に、バーバーは伝統的な和声と旋律を追求することで、他の人たちとは一線を画していたと言えるでしょう。 この2枚組のアルバムは、ロンドンを拠点に歌曲伴奏ピアニストとして活躍するディラン・ペレスが監修したもので、バーバーの生前に出版された作品と、死後に出版された作品全てを収録、その中には多数の世界初録音が含まれています。 演奏は10人の歌手たちがふさわしい曲を受け持ち、ペレスが全曲のピアノを担当、また「ドーヴァー・ビーチ」ではナヴァーラ弦楽四重奏団が伴奏を受け持っています。
収録作曲家:
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トマジ(1901-1971):
ヴァイオリン作品全集
ヴァイオリン協奏曲 「ユリシーズの旅」
カプリッチョ ほか [ステファニー・モラリー(ヴァイオリン)/セバスティアン・ビヤール(指揮)/ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団/ダヴィッド・ロマン(ピアノ)]TOMASI, H.: Violin Works (Complete) (Moraly, R. David, Orchestre de la Garde républicaine, Billard)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.579091
CD価格:1,600円(税込)
マルセイユ出身の作曲家アンリ・トマジのヴァイオリン作品集。管楽器を用いた曲がよく知られる彼の作品の中ではあまり知られていないジャンルですが、これらは20世紀フランスにおける作曲の方向性をコンパクトに見て取ることができる特徴ある作品といえるでしょう。 ヴァイオリン協奏曲「ユリシーズの旅」は作曲家後期に書かれたもので、技巧的なヴァイオリンの旋律と色彩豊かに響くオーケストラの音色が絡み合う作品。「カプリッチョ」は優雅で上品な曲調を持ち、感情の起伏の激しい緩徐楽章に続く輝かしい終楽章が魅力です。 他の5曲はどれもトマジの活動の初期に作曲されたもの。彼の両親の出身地であるコルシカ島の伝統音楽をを引用したエキゾチックな雰囲気を持っています。
収録作曲家:
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プラド(1943-2010):
夜想曲全集
島々 [アレイソン・スコペル(ピアノ)]REZENDE DE ALMEIDA PRADO, J.A.: Nocturnes (Complete) / Ilhas (Scopel)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:GP890
CD価格:1,950円(税込)
ブラジルの作曲家、アルメイダ・プラド。14歳の時に女性作曲家ディノーラ・デ・カルバーリョの弟子になり、その後カマルゴ・グァルニエリから作曲を学んだプラドは、やがてシュトックハウゼンやブーレーズ、リゲティの作品に興味を持ち、奨学金を得てパリに留学。ナディア・ブーランジェに教えを請うとともに、メシアンの神秘主義からも影響を受け、自国のブラジル音楽にこれらのエッセンスを融合させ、ピアノ曲集『カルタス・セレステス=天体の図表(GP709、710、746、747)』などに見られる独自の作風を確立しました。 この「夜想曲集」は1985年から1991年にかけて作曲されたもので『カルタス・セレステス』のような大胆さよりも抒情的な雰囲気が重視されており、彼の師であるメシアンへのオマージュをはじめ、ショパンやスクリャービンを思わせる繊細さや、ボサノバ風のリズムも用いられるなどさまざまな影響が感じられます。 「ILHAS 島々」は『カルタス・セレステス』の前身的な作品で、全体は神秘的な作風で統一されています。 アレイソン・スコペルは、受賞歴のあるブラジル人ピアニスト。アルメイダ・プラド作品の紹介に努めています。
収録作曲家:
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フィッシャー指揮/デンマーク室内管弦楽団
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 [アダム・フィッシャー(指揮) デンマーク室内管弦楽団]発売日:2022年08月26日
CD 3枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
刺激的、かつ新鮮!
アダム・フィッシャーのブラームス交響曲全集モーツァルト、ベートーヴェン、そしてブラームスへ。永遠の青年アダム・フィッシャーとデンマーク室内管のコンビ25周年の成果、新たな響きと生気と驚きに満ちたブラームス! 1998年からデンマーク室内管弦楽団(DCO)の首席指揮者を務めるアダム・フィッシャー。2006年から13年にかけてモーツァルトの交響曲全集(DACAPO)、2016年から19年にかけてベートーヴェンの交響曲全集(NAXOS)を録音し、批評家と聴衆双方から高い評価を得ました。特にベートーヴェンの交響曲全集は欧州各国で賞賛され、ICMA(International Classical Music Award)ではベートーヴェン・イヤーに出たすべてのCDの中のベストの評価を得ました。フィッシャーのDCO首席指揮者25周年を迎える2023年へ向けて録音されたブラームスの交響曲全集もこれまで以上の挑戦が聞かれる注目作です。 フィッシャーとDCOのアプローチは、ヴィブラートを控えめにした透明感の高いサウンドと、速めのテンポでアクセントをしっかりと出した、いわゆるHIPスタイルが基調ですが、長年の研究に加えてフィッシャーの情熱的な性格も反映したと思われる大胆なフレージング、管と弦のバランスの巧みな操作などから生まれる新鮮な響きが随所に聴かれます。 またヴァイオリン両翼配置と明確なボウイングさばきにより、例えば第1番第4楽章などに頻発する第1第2ヴァイオリン間でのフレーズの受け渡しの効果などが大変刺激的。ブラームスの交響曲を聞き込んだ人ほど驚きの瞬間が多々味わえるスリリングな演奏となっています。 ※国内仕様盤には本田裕暉氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [小町碧(ヴァイオリン)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]Vaughan Williams: Complete Works for Violin & Piano
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:MKCD002
CD国内仕様価格:2,750円(税込)
ヴォーン・ウィリアムズの音楽が描く、イギリスの心 ―― 郷愁のメロディー。2022年、生誕150周年を記念するイギリスの大作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)。ヴォーン・ウィリアムズは生涯にわたり、800曲以上のイギリス民謡を収集し、それまでに存在しなかった独自の「イギリス音楽」を確立させました。 このアルバムでは、そんな彼の代表作であり、現在もイギリスで最も人気なクラシック曲「揚げひばり」をはじめ、民謡からインスピレーションを得た「ロマンスとパストラル」、「イギリス民謡による6つの練習曲」、そして人生終盤の大作、ヴァイオリン・ソナタが収録されています。これらの作品から流れるのは、ヴォーン・ウィリアムズが愛したイギリスの美しい風景とメロディー。しかしその背景には、二度の世界大戦を経験した作曲家の反戦の想いが込められ、ヴァイオリン・ソナタでは爆発的な怒りや悲しみも表現されています。 イギリス音楽のスペシャリストであるヴァイオリニスト小町碧の解説・演奏と共に、ヴォーン・ウィリアムズの壮大な音楽は親密に語りかけてきます。 アルバムのブックレットには、小町によるライナー・ノーツのほか、ヴォーン・ウィリアムズの家、リース・ヒル・プレイスにて撮影された写真や自筆譜など、数々の貴重な資料も掲載されています。
収録作曲家:
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トーヴィ(1875-1940):
〈室内楽作品集 第3集〉
チェロ・ソナタ全集 [アリス・ニアリー(チェロ)/ケイト・グールド(チェロ)/グレーテル・ダウズウエル(ピアノ)]TOVEY, D.F.: Chamber Music, Vol. 3 - The Complete Cello Sonatas (Neary, Gould, Dowdeswell)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:TOCC0497
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,090円(税込)イギリスの音楽学者・作曲家ドナルド・トーヴィ。オックスフォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤しみました。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストとしてブラームスのピアノ五重奏を演奏するなど、一連の室内楽コンサートで活躍。また当時最も優れた音楽評論家の一人として活躍すると同時に、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としても名を遺しています。 トーヴィは、20世紀を代表するチェリストの一人、パブロ・カザルスとも親交があり、その交流からはチェロのための協奏曲と、このアルバムに収録された2つのチェロのためのソナタが生まれています。どの曲もブラームスを思わせる息の長い旋律を持つとともに、無伴奏チェロ・ソナタの終楽章における巨大なパッサカリアでは超絶技巧も要求されます。 世界初録音となるバッハの前奏曲ハ短調の編曲は、12歳のトーヴィの手になるもの。もともとのリュート曲に美しいチェロの旋律が加えられています。
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レオ・ブレッヒ(1871-1958):
管弦楽作品全集と管弦楽伴奏付き歌曲 [ソーニャ・ゴルニク(ソプラノ)/アーヘン歌劇場合唱団/アーヘン交響楽団/クリストファー・ウォード(指揮)]BLECH, L.: Orchestral Works (Complete) / Orchestral Songs (Gornik, Aachen Opera Chorus and Symphony, C. Ward)
発売日:2022年08月05日
NMLアルバム番号:C5481
CD価格:2,100円(税込)
オペラ指揮者として活躍したレオ・ブレッヒの作品を収めた珍しい1枚。アーヘンに生まれたブレッヒは神童ピアニストとしていち早く活躍。後にベルリンでピアノと作曲を学び、やがてベルリン宮廷歌劇場(後に国立歌劇場)の音楽総監督に迎えられます。ナチスが政権を取るとユダヤ系のブレッヒはドイツ国内での活動の場から追われてしまいますが、戦後はベルリンに戻り、ベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督を務めました。1910年代半ばには早くも録音活動を行っており、レコード・ファンには特になじみ深い名前です。 ブレッヒの作品は師であるエンゲルベルト・フンパーディンクの影響を受けた美しい旋律と 半音階的なハーモニーを持ち、後期ロマン派的な魅力をたたえています。なかでも一連の歌劇やオーケストラ歌曲は、歌劇場指揮者としての経験を傾注した力作です。 「6つの子供のための歌」は彼自身の二人の子供たちのために書いた50曲のピアノ伴奏付きの曲集から選んだ6曲をオーケストレーションしたもの。この歌で美しい声を披露するのはドイツ、ザールラント州出身のソプラノ、ソーニャ・ゴルニク。マインツとグラーツで学び、リンツ州立歌劇場のアンサンブル・メンバーとして活躍。トスカ、蝶々夫人を歌い注目を浴びました。出産休暇後の2019年からはワーグナ―歌手として活躍しています。
収録作曲家:
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ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集(第0番-第7番)[4枚組 BOX] [ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)/ウィーン放送交響楽団/コンスタンティン・トリンクス(指揮)]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 1-5 / Piano Concertos, Op. 61, WoO 4, Hess 15 (Korstick, ORF Vienna Radio Symphony, Trinks)
発売日:2022年07月29日
NMLアルバム番号:555447-2
CD 4枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
1998年から2007年にかけてOEHMSレーベルに録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が高い評価を得たドイツのピアニスト、ミヒャエル・コルスティック。ベートーヴェン生誕250周年を機に満を持して取り組んだピアノ協奏曲の全曲セットが登場します。 ベートーヴェンのピアノ協奏曲は通常、第1番から第5番までを全集としますが、このコルスティックの全集は、第2番の初稿フィナーレであるロンド変ロ長調 WoO 6や、ヴァイオリン協奏曲のピアノ版(このCDでは第7番と表記)に加え、ベートーヴェンが1814年から15年頃に作曲したとされるニ長調の協奏曲断章(このCDでは第6番と表記)、14歳頃に作曲した変ホ長調の協奏曲までも収録していることが大きな特徴。 若書きの「第0番」変ホ長調 WoO 4はオーケストラ・パートが失われてピアノ・パートだけが伝えられています。この曲にオーケストレーションを施した例としてはスイスの作曲家ヴィリー・ヘスによるものがありますが、ここではコルスティックの発案で指揮者・音楽学者のヘルマン・デヒャントに依頼した新たなオーケストレーションを採用。第4番を参考に、ヘス版に無かったファゴット2本を追加。更に終楽章ではトランペット2本とティンパニを追加して、壮麗な響き持つ演奏時間約26分の協奏曲となりました。カデンツァはデヒャント作のものを参考にコルスティックが手を加えています。 ニ長調H15は未完成ながら258小節あり、ベートーヴェンが残した断章の中でも最大規模です。1986年にイギリスの音楽学者ニコラス・クックが他のスケッチなども参照しつつ独立した楽章として補筆完成させました。ここではクック版にヘルマン・デヒャントがカデンツァとコーダを加え、更にコルスティックが独自に手を加えた楽譜を演奏しています(演奏時間13’57”)。 本命と言うべき第1番から第5番では、ピアノもオーケストラもピリオド・スタイルを取り入れてペダルやヴィブラートを控え目にしつつ、モダン楽器らしいシンフォニックなサウンドの魅力もしっかりと表現しています。引き締まったテンポでドラマティックに展開してゆく速い楽章と、柔らかな響きで旋律をしっとりと歌う緩徐楽章が好対照です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年10月号)★-
ヴィラ=ロボス(1887-1959):
ピアノ作品全集[8枚組 BOX] [ソニア・ルビンスキー(ピアノ)]発売日:2022年07月15日
CD 8枚組国内仕様 日本語解説付き価格:8,800円(税込、送料無料)
あらゆるジャンルに膨大な作品を残したブラジルの巨匠・ヴィラ=ロボス。そのピアノ作品の全てをお楽しみいただけるBOXの登場です。 第1集と第2集は、ドビュッシーの影響が感じられる組曲「赤ちゃんの一族」と豊かな民族色に彩られた「シランダス」、初心者でも演奏しやすい「シランディーニャ」を中心に、機知に富んだ小品が並べられています。 第3集の「ブラジルの詩」や第4集の「単純な詩」、そしてブラジル風バッハ第4番の堂々たる風格や、「ロマンティックなワルツ」のサロン風でセンチメンタルな味わいは、この作曲家「らしさ」を強く感じます。 第5集と第8集に収録された「実用の手引き」は、採集されたブラジルの民謡を元にヴィラ=ロボスが教育的な見地を含めて編んだピアノ曲集で、高い演奏効果をめざした華やかな作品です。 第6集と第7集は、西洋古典音楽の枠に収まらないヴィラ=ロボスの創造性と想像力が端的に伝わる内容。都市の景観や自然からインスピレーションを受けた曲や前衛的な技巧を要する曲もあり、バレエ音楽「アマゾナス」には驚くほどの実験的要素が感じられます。 演奏するソニア・ルビンスキーはブラジルのピアニスト。ポーランド人の母とリトアニア人の父のもとに生まれ、5歳で初リサイタル、12歳でオーケストラと初共演。カンピーナス音楽院で学んだ後イスラエルに留学し、そこで出会ったルービンシュタインに音楽性を賞賛され、北米やヨーロッパで活躍しています。このヴィラ=ロボス:ピアノ曲全集の録音は2009年のラテン・グラミー賞を受けるなど国際的に高く評価されています。 ※国内仕様盤にはピアニストで日本ヴィラ=ロボス協会副会長の清水安紀氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
リコーダー・ソナタ全集 [ダビド・アンティク(リコーダー・指揮)/メディテラニア・コンソート]HANDEL, G.F.: Recorder Sonatas (Complete) (Antich, Mediterrània Consort)
発売日:2022年07月15日
NMLアルバム番号:IBS-32022
CD価格:2,250円(税込)
ヘンデルのリコーダー・ソナタは少なくとも4曲(HWV360、362、365、369)あり、他にもリコーダーのための作品とされる曲が2曲(HWV367a、377)あります。どの曲もシンプルで美しいリコーダーの旋律と通奏低音の華やかな伴奏が特徴で、これらはヘンデルが仕えていたイギリス王室の人たちのために書かれたとされています。 このアルバムではこれら6曲を演奏。アンティクは4種類のリコーダーを用い、旋律に即興的な装飾を施し魅力的な演奏を披露しています。ダビド・アンティクはムルシア音楽院でフルートとリコーダーを学び、在学中に数々の賞を受賞。卒業後には各地で更に研鑽を積み、ユトレヒトやリヨンを中心とした音楽祭に出演、高く評価されています。50枚以上のアルバムを発表し高く評価される他、コンテンポラリー・ダンスのバックを務め、またスペインを拠点に教育者としても活躍しています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
4手と2台ピアノのための作品全集[18枚組 BOX] [ジルケ=トーラ・マティース(ピアノ)/クリスティアン・ケーン(ピアノ)]発売日:2022年06月24日
CD 18枚組価格:8,025円(税込、送料無料)
ブラームスは管弦楽作品や比較的規模の大きな室内楽を書く際に、しばしば2台ピアノもしくは4手連弾版を作りました。それらは、友人たちを交えた試演のためであったり、より多くの人々に家庭などの場で親しんでもらうためであったりしましたが、ピアノを知り尽くしたブラームスならではの工夫が凝らされています。特に管弦楽作品の編曲版では作品の骨格や構造が透けて見えるような効果があり、ピアノ版と比べることでブラームスの作曲や編曲技法の奥義に迫ることが出来ます。 このBOXはブラームス没後100年を記念して1997年に発売開始した一連の録音を集成したもので、彼の4手連弾と2台ピアノのための編曲作品全てを収録しています。交響曲や管弦楽曲、ピアノ協奏曲や室内楽の編曲に加え、17歳の時に作曲した「ロシアの思い出」、ハンガリー舞曲、2台のピアノのためのソナタなど、4手/2台ピアノ用のオリジナル曲も含まれています。CD16-18には、あまり耳にする機会のないシューマン、シューベルト、ヨアヒム作品の編曲が収録されており、とりわけヨアヒム作品は演奏される機会が少なく、貴重な録音です。 演奏するジルケ=トーラ・マティースとクリスティアン・ケーンは、各々が優れたソリストとして活躍する傍ら、大学でピアノを教える教育者としても活躍。 ケーンはベーレンライター社から出版されている「ブラームス: 4手ピアノ作品」の編集者も務めています。
収録作曲家:
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リャトシンスキー(1895-1968):
交響曲全集[3枚組 BOX] [ウクライナ国立交響楽団/テオドレ・クチャル(指揮)]発売日:2022年06月17日
CD 3枚組国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ウクライナ国立交響楽団と桂冠指揮者クチャルによる
リャトシンスキーの交響曲全集のBOX化!20世紀、ウクライナの交響楽の発展に大きく寄与した作曲家ボリス・リャトシンスキー。幼い頃からピアノとヴァイオリンに習熟し、10代の半ばで最初の作曲を行ったとされています。やがてキーウ(キエフ)音楽院でレインゴリト・グリエールに作曲を師事、グリエールの没後には遺作となった「ヴァイオリン協奏曲」Op.100の補筆を手がけています。1920年から母校で作曲と管弦楽法を教え、その後一時期はモスクワ音楽院でも教鞭を執り、1956年からは「ソ連作曲家同盟」の指導的地位について音楽界の発展に尽力しました。キーウ音楽院の門下にシルヴェストロフがいます。 作曲家としては、5つの交響曲をはじめ、交響詩や室内楽曲、2作の歌劇、声楽曲、合唱曲、ピアノ曲、舞台作品や映画音楽に至る幅広いジャンルの作品を書き上げています。初期の作品はグリエールの影響を受けたロマンティックなものでしたが、1920年代半ばには西欧の無調に感化された作品を書くようになります。1929年以後はウクライナに伝わる音楽に関心を向け、19世紀後半に活動した音楽民族学者ミコラ・リセンコの研究から得られた民俗音楽の旋律と当時最新の和声及び形式を結び付けた作品に傾注しました。 この3枚組BOXには、リャトシンスキーの全交響曲を収録。5曲の交響曲はウクライナの交響楽史上の記念碑的存在とされています。バルトークやショスタコーヴィチの音楽に関心のある人ならばすぐに楽しむことができるでしょう。収録作曲家:
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『Carnets de voyage 旅のノート』
ファフシャン(1960-):
弦楽四重奏のための作品全集 [MP4四重奏団、ジャン=リュック・ファフシャン]発売日:2022年05月27日
CD価格:2,475円(税込)
ベルギーの作曲家・ピアニスト、ジャン=リュック・ファフシャンの作品集。
収録作曲家:
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カール・ヴァイン(1954-):
ピアノ・ソナタ全集 [リュウ・シャオヤ(ピアノ)]VINE, C.: Piano Sonatas (Complete) (Xiaoya Liu)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:CDS7931
CD価格:1,950円(税込)
オーストラリアの現代作曲家カール・ヴァインのピアノ・ソナタ集。 この4つのソナタの作曲年代はかれこれ30年にわたり、彼の作風の変遷と発展が端的に示されています。第1番は冒頭こそ瞑想的な雰囲気であるものの、すぐに躍動的な旋律が表れ全曲を支配します。第2番も技巧的であり、とりわけ第2楽章のジャズ風のトッカータが印象的です。第3番は古典的な4楽章で構成されたソナタ。2019年に書かれた第4番は「Aphorism=警句」と題された第1楽章を持つ暗示的な作品。第2楽章は印象派風の美しい曲調を持ち、騒がしい第3楽章と鮮やかな対比を見せています。 演奏するリュウ・シャオヤは、数多くのコンクールの入賞歴を持つアジア、ヨーロッパ、米国を中心に活躍するピアニスト。このアルバムでも確かな技巧と、豊かな音楽性を披露しています。
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ピアノ独奏のための作品と編曲全集 [アレクセイ・ズーエフ]STRAVINSKY, I.: Piano Solos and Transcriptions (Complete) (Zuev)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:FUG777
CD 5枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
初録音多数!
ストラヴィンスキーによるピアノ独奏のための作・編曲全集1982年サンクトペテルブルク生まれ、アレクセイ・リュビモフ門下の俊英アレクセイ・ズーエフによる、ストラヴィンスキーのピアノ独奏作品全集。16歳のストラヴィンスキーが未完で残した「タランテッラ」をズーエフが補完して収録しているほか、『兵士の物語』組曲ではピアノ編曲時に省かれた「パストラール」を全曲版のヴォーカル(語り手)スコアから収録するなど、多くの世界初録音を実現しています。4手のために書かれた『3つのやさしい小品』には特に言及がありませんが、一人で演奏可能な(第1曲行進曲を除く)2曲をソロで収録した模様です。 1999年プロコフィエフ国際コンクール第2位(1位なし)などの入賞歴を誇るズーエフの目の覚めるようなテクニックと、祖国の大作曲家への思いを見事に昇華したダイナミックな演奏も大きな聴きどころです。収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
オルガンおよびハルモニウムのための作品全集
[5枚組 BOX] [ヨーリス・ヴェルダン]FRANCK, C.: Organ and Harmonium Works (Complete) (Verdin)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:RIC441
CD 5枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
フランク時代の響きを伝える当時の楽器で、深い作品解釈を。
記念年にふさわしいBOX化2022年に生誕200周年を迎えたベルギー出身の大作曲家、セザール・フランク。1871年に発足したフランス国民音楽協会の中心人物の一人として、サン=サーンスやフォーレらと共に「アルス・ガリカ(フランスならではの芸術)」を指針として掲げて活躍、数多くの後進を育てたことで知られていますが、その芸術性は彼自身が名手として知られたオルガンのための音楽でも十全に活かされています。 ドイツとの国境にも近いベルギー東部のリエージュで生まれ育ち、フランス音楽の流行とドイツ音楽の伝統の双方に接したオルガニストとして彼が綴った数々の作品には、作曲家自身とも交流のあった名建造家カヴァイエ=コルによる、19世紀ならではのフランス交響型オルガンの銘器が最適。演奏中の音量変化操作も可能で多彩な音色変化の妙を描き分けられ、オーケストラにも比し得る豊饒な響きを実現した歴史的銘器の数々と向き合いながら、フランス近代作品の演奏を得意とするベルギーの名手ヴェルダンは未出版の小品を含めたフランクのオルガン作品全てを録音。 さらに19世紀にはピアノ同様に広く用いられていたハルモニウム(室内向けの足踏みオルガンの一種)のための作品も、曲集としては未完で終わった晩年の『オルガニスト』まで録音、古楽指揮者として名高いジョス・ファン・インマゼールが弾くフォルテピアノとの共演音源も含め、フランクがオルガンとハルモニウムを主役に据えて書いた全ての音楽を精妙な解釈で録音し尽くしています。 2枚組アルバム3巻に分かれて発売されたこれらの音源が、作曲家記念年に5枚組BOXで再登場。安定感とダイナミズムを兼ね備えたオルガン作品群もさることながら、19世紀製のオリジナル楽器だけを用いて綴られた繊細なハルモニウム作品群の解釈もまた、知らずにいるには惜しい名演の連続となっています。 ライナーノートには初出時の解説文全てを再掲、オルガンは全て写真も掲載されており、フランクの母国ベルギーのレーベルらしい仕上がりも嬉しいところです。収録作曲家:
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ラヴェル(1875-1937):
管弦楽作品全集 + 2つの歌劇[5枚組 BOX] [ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]発売日:2022年05月20日
CD 5枚組価格:2,850円(税込)
フランスの指揮者ステファヌ・ドゥネーヴは母国フランス音楽への多大な愛情を持ち、2013年のシュトゥットガルト放送響との来日公演でもラヴェルの演奏が特に高い評価を得ました。 この5枚組BOXには、バレエ・リュスのために書かれた『ダフニスとクロエ』をはじめ、「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」などのお馴染みの曲、そして《スペインの時》と《子供と魔法》の2作の歌劇までを網羅。ドゥネーヴが最も愛するという『マ・メール・ロワ』はバレエ版と組曲版の2ヴァージョンを収録。ラヴェル作品の魅力を存分に伝えています。
収録作曲家:
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シャポーリン(1887-1966):
ピアノ作品全集 [キリル・コズロフスキ(ピアノ)]SHAPORIN, Y.A.: Piano Music (Complete) (Kozlovski)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:TOCC0621
CD価格:1,950円(税込)
ウクライナ、フルーヒウ生まれの作曲家ユーリ・シャポーリンのピアノ作品集。作風は保守的で、ボロディンやムソルグスキーの伝統をルーツとし、スクリャービンなどの後期ロマン派とショスタコーヴィチやプロコフィエフからの影響を感じさせるとともに、民俗音楽の旋律も作品に組み込んでいます。 このアルバムでは2曲のソナタを中心に、様々な表情を持つ小品を収録。一連のストーリーを感じさせる大規模なソナタと、ほとんど気まぐれともいえそうな雰囲気を持つ小品が見事なコントラストを描いています。 演奏はフィンランド/ベラルーシのピアニスト、キリル・ゴズロフスキ。ショスタコーヴィチ作品の研究でシベリウス・アカデミーの博士号を取得した俊才です。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
室内楽作品全集[4枚組 BOX] [エリザベート王妃音楽院 オーギュスタン・デュメイ、岡田修一、フランク・ブラレイ、ジョナタン・フルネル ほか]FRANCK, C.: Chamber Music (Complete) (Blekh, Braley, Chenorkian, Cormann, Dumay, Egholm)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:FUG795
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
生誕200年記念、フランクの作風の変遷を辿る好企画!ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その室内楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。エリザベート王妃音楽院(Queen Elisabeth Music Chapel)、ロマン派フランス音楽センター(Palazetto Bru Zane)との企画によるもので、音楽院で教鞭を執るアーティストを中心とした、オーギュスタン・デュメイ、岡田修一、フランク・ブラレイ、ジョナタン・フルネルなどの豪華な演奏陣が顔を揃えています。 フランクが12歳になる直前に書き上げた単楽章のピアノ三重奏曲に始まり、有名なヴァイオリン・ソナタ、ピアノ五重奏曲を経て最晩年の弦楽四重奏曲までを作曲年代順(チェロ・ソナタは編曲年)に収録。子供の頃から既にフランクらしさを垣間見せる早熟ぶりに驚かされつつ、オルガニストとして多忙だった時期の約30年の空白を経て、円熟期へ向かってより深みを増していく過程を堪能することができます。
収録作曲家:
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ベルンハルト・モリーク(1801-1869):
弦楽四重奏曲全集[4枚組 BOX] [マンハイム弦楽四重奏団]発売日:2022年04月29日
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
BOX化! ベルンハルト・モリーク弦楽四重奏曲全集ニュルンベルクでファゴット・ヴァイオリン奏者の父の下に生まれたベルンハルト・モリーク(モーリック)。6歳で公開演奏を行うなど神童ぶりを発揮。ルイ・シュポアにヴァイオリンを師事し、23歳でシュトゥットガルト宮廷劇場の宮廷楽長兼コンサートマスターに就任。ヨーロッパの至る所でツアーを行い高い名声を得ていました。またベーム式フルートの開発者であるテオバルト・ベームと親しく、彼のためにフルート協奏曲も書いています。 モリークはヴァイオリン作品を多く遺しており、なかでも8曲の弦楽四重奏曲は古典派とロマン派の端境期に位置する傑作として称えられており、イギリス滞在時に書かれた作品番号42と44の2曲はヴィクトリア女王を含むイギリスの聴衆たちを興奮の渦に巻き込んだといわれています。 古典派作品を得意とするマンハイム弦楽四重奏団の演奏で全曲をお楽しみください。
収録作曲家:
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ヨセフ・タル(1910-2008):
交響曲全集 [ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/イスラエル・イノン(指揮)]発売日:2022年04月29日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
ユダヤ教のラビを父として生まれベルリンで育ったヨセフ・タル。幼い頃からシナゴーグでユダヤ音楽に親しみ、ベルリン音楽大学でパウル・ヒンデミットらに師事、1931年に卒業した彼は、ナチス政権から逃れ、1934年にパレスチナからエルサレムに移住。1937年にパレスチナ音楽院のピアノ・音楽理論・作曲の教師として招聘され活躍を始めます。やがてイスラエル電子音楽センターを設立したほか、国際現代音楽協会のイスラエル代表として活動。イスラエル音楽界に重鎮として君臨しました。 彼の作風は若い頃に学んだヨーロッパの伝統に基づいていながらも、ヨーロッパ(特にドイツ)のモダニズムとは異なる新しい国民的スタイルを創造することを試み、時にはユダヤの旋律を採り入れることも積極的に行いました。この6曲の交響曲は1952年からおよそ40年の年月をかけて書かれており、第1番のみが3楽章形式であるほかは、どれも単一楽章で構成され、簡潔で集中力に満ち、突き抜けた表現力を持っています。
収録作曲家:
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『WUNDERHORN』
マーラー(1860-1911):
『子供の不思議な角笛』による歌曲全集 [ディートリヒ・ヘンシェル、スティーヴン・スローン、ボーフム交響楽団]発売日:2022年04月22日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
名バリトン歌手ヘンシェルが歌う、『角笛』歌曲全24曲2012年、ベレゾフスキーのピアノで『角笛』全曲を録音(Evil Penguinレーベル)したヘンシェル。今回のアルバムでは当時録音しなかった「天上の生活」を含む全24曲(『子供の不思議な角笛』全12曲、『若き日の歌』第2集全4曲、第3集全5曲、交響曲から3曲)を、管弦楽伴奏で収録しました。 『若き日の歌』と「3人の天使」のオーケストレーションはドイツのオペラ作曲家グラナートによるもの。ヘンシェルが歌った『角笛』は、クララ・ポンス監督が第一次世界大戦中の悲恋を描いた映画『WUNDERHORN』中で全曲が使用され、この映画の上映に合わせて管弦楽伴奏で全24曲を歌うというフィルム・コンサートを、2014年からオランダやイギリスで行っていました。 この成果が形を成したのがこのアルバム。通常ソプラノやアルトで聴き馴染んだ曲も含め、幅広い表現力で聴かせる技量は素晴らしいものです。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
管弦楽作品全集 [ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、クリスティアン・アルミンク、ピエール・ブルーズ、ゲルゲイ・マダラシュ、エルヴェ・ニケ、フランソワ=グザヴィエ・ロト]FRANCK, C.: Orchestral Works (Complete) (Radio France Choir, Noack, Tiberghien, Liège Royal Philharmonic, Bleuse, Arming, Madaras, Roth, Niquet)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:FUG791
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
生誕200年!
貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その管弦楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。管弦楽は全曲でフランク生誕の地リエージュの王立フィルハーモニー管弦楽団が担当。アルミンク指揮による交響曲ほか収録のアルバム(FUG596)、ロトの指揮とティベルキアンのピアノによる管弦楽作品集(CYP7612)を中心に、ニケ指揮の交響詩「贖罪」全曲録音(MEW1994/NYCX-10106)から「管弦楽の断章」(間奏曲とも、この1曲で交響詩「贖罪」とも呼ばれる部分)、さらにブルーズとマダラシュによる多数の新録音を加えることで完成されています。 既発アルバムの演奏はいずれも高い評価を得たものでこれだけでも聴き応え十分と言えますが、注目はフランス音楽研究家ジョエル=マリー・フォーケが、紛失したとされていた「贖罪」(管弦楽の断章)第1版を発見、今回行われた初録音です。特異な転調が繰り返されるため「贖罪」全曲初演時に演奏が拒否されて省かれ、翌年全く違う曲へと差し替えられたこの作品本来の姿を初めて聴くことができます。 また12歳で作曲したピアノと管弦楽のための2つの変奏曲、14歳で書かれたピアノ協奏曲も新録音にて収録されており、作曲家の早熟ぶりも実感できます。ちなみにピアノ協奏曲「第1番」は紛失したとも、天才少年としての息子の評判を上げようとした父親のでっち上げとも言われ、この決着は現在もついていないということです。 そして人気の高いピアノ曲にピエルネがオーケストレーションを施した「前奏曲、コラールとフーガ」も収録されているのが嬉しいところ。このピエルネの編曲作を除いて、全ての収録作品がきっちり作曲順に収録されるよう、アルバムのカップリングが組み替えられているのも凝ったところで、その作風の変転を追い、傑作「交響曲 ニ短調」が生まれるまでの過程を辿れることも、大きな聴きどころといえそうです。収録作曲家:
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ショパン&ラフマニノフ:
前奏曲全集 [アレハンドロ・アルガーラ(ピアノ)]CHOPIN, F. / RACHMANINOV, S.: Preludes (Complete) (Algarra)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:IBS-242021
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
スペインの若きピアニスト、アレハンドロ・アルガーラのIBS CLASSICALへのデビュー盤は、ショパンとラフマニノフの前奏曲計48曲をすべて収録した意欲作。アルガーラはグラナダに生まれ、ホアキン・アチューカロ、ブルーノ・カニーノ、ディミトリ・アレクセーエフ、パスカル・ロジェらに学びました。 ショパンはJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」のように、1オクターヴ内の12音全ての長調と短調を用いた小曲からなる前奏曲集を作りました。これらの「前奏曲」は何かの「前奏」となるものではなく、それ単独で一つの完結した作品であり、演奏者のテクニックと表現力の多彩さの試金石となっています。この独創的な曲集は後世の作曲家たちにも影響を与え、スクリャービン、キュイ、ショスタコーヴィチなど数多くの作曲家が同種の前奏曲集を書き上げました。それらの中でもラフマニノフのものは演奏の難度と求められる表現の幅広さとで際立ち、ショパン作品と共にピアノのための前奏曲史上の双璧を成しています。 *なお、ショパンの前奏曲には嬰ハ短調 Op. 45と変イ長調(遺作)は含まれておりません。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
J.S.バッハ(1685-1750):
リュートのための作品全集 [エヴァンジェリーナ・マスカルディ]発売日:2022年03月25日
CD 2枚組国内仕様 解説日本語訳付き価格:4,950円(税込、送料無料)
名手マスカルディによる待望のバッハ、しかも全リュート作品登場!ブエノスアイレスに生まれ、エスペリオンXXI、アンサンブル415、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ゼフィーロなど錚々たる有名古楽器アンサンブルで通奏低音奏者としての信頼を得ており、ソリストとしてもカスタルディ作品集(A368)、サン=リュック作品集(MEW1786)、スペイン黄金時代の音楽(A481/NYCX-10169)などで高い評価を得ているマスカルディが、ついにバッハの全リュート作品を録音しました。 バッハのリュート作品といえば運指上調性上問題が多いことで知られており、一部はリュートに近い音のチェンバロ(ラウテンヴェルク)のために書かれたという説もあります。ここでも過去のタブラチュア譜を元に変則調弦を活用しているとみられ、中でもニ短調を基調とするバロック・リュートの調弦とは相いれないBWV996と1006aでは通例通りの移調を行っています。これらにより音楽の表現もより伸びやかとなり、マスカルディならではの細やかかつ大胆な表情付けも相まって音の綾も引き立ち、作品の美しさを堪能することができます。 ピッチは明記ありませんがA=415を採用。会場のアコースティックを程よく拾った録音も美しいものです。 原盤ブックレットには、当録音のプロデューサーで、バッハから近現代に至るギター音楽の録音や楽譜校訂が多数あるフレデリク・ジガンテがバッハのリュート作品の成立に関する考察を寄稿しており、国内仕様盤にはそれらを邦訳して掲載します。
収録作曲家:
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プーランク(1899-1963):
室内楽作品全集[5枚組 BOX] [アレクサンドル・タロー(ピアノ) 他]発売日:2022年03月25日
CD 5枚組
通常価格:3,525円→ 特価!:2,890円(税込)「フランシス・プーランクは音楽そのものだ。これほど直接的で、これほど単純に表現され、これほど確実に目標に向かっていく音楽を私は知らない」 ダリウス・ミヨーのこの言葉はプーランクのすべての作品にあてはまりますが、中でも室内楽作品には、プーランクの個性的なスタイルと軽妙洒脱な作曲技法のエッセンスが反映されています。 このBOXの中には、プーランクが作曲家としてデビューを飾った「黒人狂詩曲」を皮切りに、奏者たちの名人芸が光る「六重奏曲」や軽妙洒脱な「フルート・ソナタ」、思いの他重厚な風格を持つ「ヴァイオリン・ソナタ」や「バガテル」などの名作の他、「シテール島への船出」など2台ピアノ・連弾のための作品、声楽を伴うカンタータ「仮面舞踏会」や「動物詩集」などのエスプリの効いた曲などが含まれています。 これらを演奏するのはフランスを代表する演奏者たち。とりわけ1990年代初頭に、日本でデビューして間もなくのアレクサンドル・タローの演奏は貴重です。 またプーランクの代表作の一つ、ピアノと語り手のための音楽物語「子象ババールの物語」はフランス語版と英語版の2バージョンを収録。ここで語りを担当しているのは、演奏当時それぞれ12歳と13歳の少女たち。あどけない声が物語の素朴さを伝えています。 アルバムの初出時にClassicsToday.comで評された「このシリーズのどのディスクも間違いない」というコメントは21世紀の今でも色褪せることがありません。
収録作曲家:
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フランク(1822-1890):
歌曲/二重唱曲全集 [タシス・クリストヤニス、ヴェロニク・ジャンス、ジェフ・コーエン、エンリーコ・グラツィアーニ]FRANCK, C.: Songs and Duets (Complete) (Christoyannis, Gens, Cohen)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:BZ2003
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
生誕200周年にふさわしい充実解釈の歌曲全集、
クリストヤニス&コーエンの快挙!1822年12月10日、当時オランダ領だったフランス語圏ベルギーの大都市リエージュで生まれ、後年フランスに渡り1890年に亡くなるまで、同国の近代音楽の躍進に大きく貢献したセザール・フランク。天才児としてデビューし音楽家としての活動歴も長く作品も多岐にわたりながら、作曲家としての業績はごく限られた後期の管弦楽曲や合唱曲の他、彼自身が得意としたオルガン音楽の数々とヴァイオリン・ソナタ以外はなかなか顧みられる機会に恵まれません。生誕200周年となる2022年はその再評価の絶好の機会と言えるでしょう。 生涯にわたり作曲し続けた歌曲の全てを、磨き抜かれた演奏解釈で味わえるBru Zaneレーベルの新録音は、まさに時宜を得た待望のリリースと言ってよい内容。 演奏は近現代音楽と歌曲伴奏で敏腕を発揮してきたピアニストのジェフ・コーエンと共に、有名・無名にかかわらず19世紀フランスの重要な作曲家たちの歌曲やオペラを録音しているギリシャ出身の俊才バリトン歌手タシス・クリストヤニス。さらに、7曲ある二重唱曲ではフランス語圏の歌劇界と古楽シーンで圧倒的な存在感を放ち続けるヴェロニク・ジャンスが加わる豪華布陣。原典が消失した「犠牲者たちに」や唯一の手稿譜でのみ伝わる「この地では、人は~」など珍しい作品も漏らさず収録している点も見逃せません。 このレーベルの常通り充実の極みにあるブックレット解説の読み応えもさることながら、複数異稿も参照しつつ隅々まで丁寧な解釈を聴かせるクリストヤニス&コーエンは近年の録音歴からの期待値を満たして余りある頼もしさ。 普仏戦争を経てフランスという国が成立してゆく中、ドイツ音楽にも親しんできたフランクがフランス語歌曲という分野に果たした貢献をじっくり聴き確かめられるアルバムです。収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ全集 [レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)/ヴォルフガング・ブルンナー(フォルテピアノ)]SCHUBERT, F.: Violin Sonatas (Complete) (Neudauer, W. Brunner)
発売日:2022年03月04日
NMLアルバム番号:555153-2
CD価格:1,800円(税込)
2006年、15歳の時にアウグスブルクで開催された『レオポルト・モーツァルト国際コンクール』で第1位を受賞した後、ソリスト、室内楽奏者として活躍するヴァイオリニスト、レーナ・ノイダウアー。今作では1743年製のロレンツォ・グァダニーニにガット弦を張り、美しく典雅な音色でシューベルトのヴァイオリン作品を演奏しています。 1816年に書かれた3作は、アントン・ディアベリが出版時に「ソナチネ」と名付けたため、現在でもしばしばこの名前で呼ばれます。美しい旋律にあふれた短くシンプルな作品です。しかし、そのわずか1年後に作曲されたイ長調のソナタは、構造も複雑になっており、演奏時間も20分を超える長さを持つ意欲作です。 ここで伴奏を務めるブルンナーは、製作年代の違う2台のフォルテピアノを駆使し、作品の持ち味を最大に生かしています。
収録作曲家:
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フォシャール(1881-1957):
オルガン作品全集 [フリードヘルム・フランメ(オルガン)]FAUCHARD, A.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2022年03月04日
NMLアルバム番号:555506-2
SACD-Hybrid 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
フランスのオルガニスト・作曲家オーギュスト・フォシャール。幼い頃からピアノ、オルガン、和声理論のレッスンを受け、パリでルイ・ヴィエルヌに作曲とオルガン演奏を師事。その後はパリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディとアンドレ・マルシャルの元で更に研鑽を摘みました。また11歳で神学校の行事にオルガン奏者として参加。神学を学び1903年には司祭に任じられました。 4つのオルガン交響曲を中心とする彼のオルガン作品は、師であるヴィエルヌの影響を受けており、演奏には高い技術が要求されますが、複雑な対位法と和声が織りなす素晴らしい音響効果は大オーケストラにも遜色ないものです。 フォシャールの作品は楽譜の権利の取得が困難であり録音も数えるほどしかありませんが、以前にも一部の作品を録音したフリードヘルム・フランメが、今回すべてのオルガン作品を演奏。知られざる大家の神秘的な作品が楽しめます。また、高音質録音でオルガンの響きが余すことなく捉えられています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
ブラームス(1833-1897):
室内楽作品全集(ライヴ録音集)[16枚組 BOX] [エリック・ル・サージュ、フランソワ・サルク、ピエール・フシュヌレ、リーズ・ベルトー、岡田修一 他楽団]BRAHMS, J.: Chamber Music (Complete) (Berthaud, Boisseau, Fouchenneret, Shuichi Okada, Levionnois, Quatuor Strada)
発売日:2022年02月18日
NMLアルバム番号:LBM038
CD 16枚組国内仕様 日本語解説付き価格:11,000円(税込、送料無料)
ル・サージュ主導のブラームス全室内楽作品ライヴ録音プロジェクトが、BOXで登場!エリック・ル・サージュ、フランソワ・サルク、ピエール・フシュヌレらフランスで活躍するアーティストを中心に、ブラームスの室内楽作品全曲をライヴ録音するプロジェクトが完結。お得なBOXセットとして登場しました。艶やかな音色と緊密なアンサンブルから生まれる、優美にして情熱的なブラームスを存分にお楽しみいただけます。 第10集のピアノ連弾作品集(2枚組)は、このBOXが初発売となります。 国内仕様盤には、本田裕暉氏による日本語解説付。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団
シベリウス(1865-1957):
交響曲全集 [パーヴォ・ベルグルンド、ヨーロッパ室内管弦楽団]発売日:2022年02月18日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付き価格:6,600円(税込、送料無料)
初出! ベルグルンドとヨーロッパ室内管が作曲家の母国で奏でたシベリウス・チクルスが映像でシベリウス演奏の権威パーヴォ・ベルグルンドが、7つの交響曲を指揮したコンサート映像が初めてリリースされます。ベルグルンド3回目にして最後となったシベリウス: 交響曲全集を録音したヨーロッパ室内管弦楽団(COE)と、全集完成の翌年に故郷ヘルシンキで行った全曲演奏会。 シベリウス時代のヘルシンキのオーケストラのサイズを、欧州諸国から集まった腕利きの奏者たちで実現したCOEとのCDは、その透明で精緻を極めた演奏によって今も高く評価されていますが、ここではシベリウスの母国に乗り込んだ楽団員たちの高揚感も加わり、実にダイナミックな演奏が展開されています。左手で指揮棒を持つことから「左手のマエストロ」と呼ばれたベルグルンドの指揮姿は溌剌として表情も豊かです。 原盤解説書(日本語・英語)にはCOEの首席オーボエ奏者ダグラス・ボイドの回想と、ヴェイヨ・ムルトマキによるベルグルンドのインタビューを掲載。シベリウス全集の録音がCOEの楽団員からの発案であったことなどが語られています。国内仕様盤には、シベリウスに関する研究・著作で知られる神部智氏の解説を別途追加いたします。
シベリウスのスペシャリストとして知られるフィンランドの大指揮者、パーヴォ・ベルグルンド。ボーンマス交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団に続き、ヨーロッパ室内管弦楽団と3度目のシベリウス交響曲全集に挑んだベルグルンド渾身のライヴ映像が満を持して登場。ほとんど映像記録が残されていないベルグルンドの集大成ともいえる貴重なコンサート収録で、熱烈なシベリウス・ファンのみならず、全てのクラシック音楽ファンにとって待望の初BD/DVD化です。ーー神部 智(音楽学)収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲全集 [ギル・シャハム(ヴァイオリン)/南西ドイツ放送交響楽団/ニコラス・マギーガン(指揮)]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-5 / Adagio, K. 261 / Rondo, K. 373 (G. Shaham, South West German Radio Symphony, McGegan)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:SWR19113CD
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
ギル・シャハム初のモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲録音、全集で登場!名手ギル・シャハムが弾くモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。5曲とも10代のうちに書かれたにもかかわらず、その完成度の高いことで知られています。 シャハムにとってモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲の録音は初めてであり、即興的な装飾を絡めながらモーツァルトの流麗な旋律を心ゆくまで歌い上げました。とりわけ高音のハーモニクスでの鳥がさえずるような美しい響きはシャハムの持ち味と言えるでしょう。 バックを務めるのはイギリスの名指揮者ニコラス・マギーガン。バロック作品の優れた解釈で知られ、ここでもピリオド奏法を採り入れた闊達な響きをオーケストラから紡ぎ出し、速めのテンポで軽やかなシャハムのヴァイオリンと対話を繰り広げています。 シャハムが奏する1699年製のストラディヴァリウス「Countess Polignac=ポリニャック伯爵夫人」の息をのむような艶やかな美音も存分にお楽しみください。 ※ 国内仕様盤には渡辺和彦氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集
合唱幻想曲 [ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)/バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 1-5 / Choral Fantasy (R. Serkin, Bavarian Radio Chorus and Symphony, Kubelík)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:C220043
CD 3枚組価格:2,850円(税込)
2005年に初CD化されたルドルフ・ゼルキンとラファエル・クーベリックによる
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集が再登場。ゼルキンには1960年代にオーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団&バーンスタイン/ニューヨーク・フィルとの録音と、1980年代の小澤/ボストン交響楽団との録音によるベートーヴェン: ピアノ協奏曲全集がありますが、こちらは全てライヴ。ゼルキンは演奏当時74歳だったにもかかわらず、第1番から第5番までまったくテクニックには綻びがなく、気迫のこもった演奏で全体をきっちりとまとめています。 クーベリックが率いるバイエルン放送交響楽団も、ゼルキンのパワフルな演奏を重厚な響きで丁寧にサポート。細やかな表情付けはベートーヴェンを知り尽くしたクーベリックならではのものといえるでしょう。 最後に添えられた「合唱幻想曲」も聴きもの。曲が進むにつれて合唱もオーケストラも高揚感を帯び、ゼルキンのピアノも交えた全体が混然一体となって壮麗なクライマックスを迎えます。 初発売当時、ヨーロッパをはじめ日本でも各誌で絶賛を浴びたという名演をこの機会にお聴きください。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
リース(1784-1838):
ピアノ協奏曲全集[5枚組 BOX] [クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)/ウーヴェ・グロット(指揮)/ニュージーランド交響楽団/イェブレ交響楽団/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/ボーンマス交響楽団]発売日:2022年01月14日
CD 5枚組国内仕様 日本語解説付き価格:5,500円(税込、送料無料)
近年注目が高まるフェルディナント・リースのピアノ協奏曲全集フェルディナント・リースは、1784年にドイツ・ボンで生まれ、作曲家のみならずピアニスト、指揮者としても幅広く活躍した人物です。ベートーヴェンにピアノを師事し、晩年には師に関するエピソードを綴った「覚書」を執筆するなど、ベートーヴェンの伝記の中にはよく登場しますが、彼自身の作品については長らく忘れられていました。 しかし存命時には「作曲家&ピアニスト」として驚くほどの人気を獲得、その生涯の終り近くまでヨーロッパ全土で名手としての知名度を欲しいままにしていたリースのこと、その作品も見事なものばかり。フンメルやモシェレスを思わせるヴィルトゥオーゾ風パッセージが盛り込まれた美しい旋律、ベートーヴェン風の力強さを持つオーケストラ・パート、ショパンを予見させるようなロマンティックな味わいを持つ緩徐楽章などどれも創意工夫に溢れています。 クリストファー・ヒンターフーバーとウーヴェ・グロットによって足掛け6年を掛けて完成されたこの協奏曲全集には、ピアノ協奏曲全8曲をはじめ、リース自身のテクニックを誇示するために作曲されたであろう「ロンド」や「変奏曲」などの演奏会用の曲など、リースがピアノとオーケストラのために書いた全ての作品を収録! (リースの協奏曲は、ヴァイオリンとピアノを合わせて附番されているため、第1番はヴァイオリン協奏曲となりこのBOXには収録されておりません)
ご存知だろうか? ベートーヴェンの『ピアノ協奏曲第5番「皇帝」』と、ショパンの『ピアノ 協奏曲第2番』『第1番』との間に約20年の空白があることを。その狭間の時代を生き、全8作のピアノ協奏曲を世に送りだした音楽家──彼の名はフェルディナント・リース(1784- 1838)。ベートーヴェンから薫陶を受けた弟子である彼が目指したのは、「芸術性と名人芸」 を融合したハイブリッド型協奏曲だった!
ナポレオン戦争下の危険な演奏旅行、大都会ロン ドンでの奮闘と挫折、故郷ラインラントへの愛。波乱万丈の音楽人生を彩る8つの綺羅星を、 ロスト・ジェネレーションの遺物として捨て置くのはあまりにもったいない。リースを自身の 「ソウルメイト」と語るピアニスト、クリストファー・ヒンターフーバーが愛情をこめて奏でる、世界初にして唯一のピアノ協奏曲全集。 (ライター/かげはら史帆) ※国内仕様盤には、リースに関する著作があるかげはら史帆氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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エイミー・ビーチ(1867-1944):
ピアノ・デュオのための作品全集 [ジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオ]発売日:2022年01月14日
CD価格:1,800円(税込)
近代アメリカにおける「最初に成功した女性作曲家」として知られるエイミー・ビーチ。当時、男性が主流であった作曲の分野に進出することでアメリカ音楽界に刺激を与えた人物としてその功績が称えられています。 ドイツ・ロマン派音楽に影響を受けながらも、イギリス民謡の旋律を積極的に採り入れた作品を数多く発表しましたが、一番愛着を抱いていたのはピアノであり、26曲の独奏作品の作曲年代は1880年代から1930年代までとバランスよく配置されています。連弾と2台ピアノのための作品はこのアルバムに収録されたものが全てですが、どれもビーチの才能が証明される見事なものです。なかでも「バルカン半島の主題による変奏曲」は彼女の民謡への傾倒が示された美しい作品です。 ラフマニノフのデュオ全集(555326)をはじめとした数多くのアルバムで知られるジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオは、ここでも息のあった演奏を披露しています。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
ピアノ三重奏曲全集 [ハイペリオン・トリオ]REINECKE, C.: Piano Trios (Complete) (Hyperion Trio)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:555476-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
85年という当時としては長い生涯を送った作曲家カール・ライネッケ。7歳までに作曲をはじめ、ライプツィヒ音楽院の教授とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長を務めながら作曲活動に従事、1902年に公職から引退した後も亡くなる直前まで作品を書いていました。300とも1000とも目される彼の作品はどれもロマン派の風情を湛えた魅力的なものですが、保守的な作風のためか、一部の曲を除いて彼の死後はほとんど演奏されることがありません。 このアルバムにはライネッケの活動の初期から晩年にわたるピアノ三重奏曲がすべて収録されています。1853年に出版されたシューマンの影響が強く感じられる第1番ニ長調、そのほぼ20年後の1873年頃に書かれた、豊かな質感を持つた2つのセレナード、そして1895年に出版された精緻なアンサンブルによる第2番ハ短調。これらからはライネッケの優れた作曲技法がうかがえます。 またアルバムには、ベートーヴェンの三重協奏曲をライネッケがピアノ三重奏曲に編曲した版も収録。1999年に設立され、メンバーを変えることなく数多くの世界初演を含む250作品以上を演奏してきたハイペリオン・トリオの演奏です。
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ブルッフ(1838-1920):
ヴァイオリンとオーケストラのための作品全集[3枚組 BOX] [アンチェ・ヴァイトハース (ヴァイオリン)/北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/ヘルマン・ボイマー(指揮)]発売日:2022年01月14日
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
名ヴァイオリニスト、アンチェ・ヴァイトハースによる
ブルッフのヴァイオリンとオーケストラのための作品全集がBOX化!ブルッフのヴァイオリン協奏曲と言えば、誰もが美しい第1番を思い浮かべることでしょう。また郷愁に満ちた旋律で知られる「スコットランド幻想曲」も演奏頻度の高い名作です。しかし他の作品はあまり耳にする機会がありません。 このcpoのプロジェクトではブルッフのヴァイオリンとオーケストラのための全ての作品を録音。これまであまり知られていなかった曲も紹介されています。 作曲当時親交を結んでいたサラサーテに献呈されたヴァイオリン協奏曲第2番や、ブルッフが尊敬していたヨーゼフ・ヨアヒムの助言が取り入れられた第3番をはじめ、当初協奏曲第2番の楽章として構想されたという「ロマンス」、緊張感溢れる晩年の作品「コンツェルトシュテュック」、美しい「イン・メモリアム」など、ブルッフならではの素晴らしい作品が目白押しです。収録作曲家:
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ロジャー・ノリントン指揮
シューマン(1810-1856):
交響曲全集 [ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団]SCHUMANN, R.: Symphonies (Complete) (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:SWR19530CD
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
ロジャー・ノリントンとシュトゥットガルト放送交響楽団による、2004年9月にライヴ収録されたシューマンの交響曲全集。ノリントンによるシューマンは、ピリオド楽器を使用したロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの第3番と第4番(1989)、シュトゥットガルト放送響との第2番(1999)の録音がありますが、1998年にシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して5年を経たこの全集では、ノンヴィブラート奏法による弦楽器の美しく明快な響きである、ノリントンの持ち味ともいえる「ピュアトーン」が一層練り上げられ、存分に堪能できます。 また、今回は初出時に倣い、それぞれの交響曲についてのノリントンのレクチャー(英語)がボーナス・トラックとして収録されています。
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シューベルト(1797-1828):
ミサ曲集全集(第1番-第6番)
ドイツ・ミサ曲 [ハンス・ギレスベルガー(指揮)/マルティン・ベールマン(指揮)/ウィーン室内合唱団/ウィーン交響楽団 他]発売日:2021年12月24日
CD 3枚組価格:2,550円(税込)
ドイツの合唱指揮者ハンス・ギレスベルガー(1909-1986)とマルティン・ベールマン(1930-2014)によるシューベルトのミサ曲集。 「ドイツ・ミサ」で通常最後に置かれる補遺の「主の祈り」ですが、この演奏では第7曲に挿入され、またオルガン版ではなく死後出版された管楽器とティンパニによる大規模な編成による伴奏パート版が用いられています。 一連のミサ曲も清々しい美しさに満ちた佳曲です。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ピアノと管弦楽のための作品全集 [アビー・サイモン(ピアノ)/ハンブルク交響楽団/ヘリベルト・バイセル(指揮)]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
アメリカのピアニスト、アビー・サイモン(1922-2019)が弾くショパンのピアノと管弦楽のための作品全集。カーティス音楽院でヨーゼフ・ホフマンに師事、レオポルト・ゴドフスキーとハロルド・バウアーの指導も受けたという技巧派で、1977年からはジュリアード音楽院のピアノ科教授を務めました。 この演奏は技巧を誇示するだけではなく、輝かしい音色で若きショパンの瑞々しい音楽を存分に表現しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
交響曲全集と断章集 [オルフェオ・バロック管弦楽団/ミヒ・ガイック(指揮)]SCHUBERT, F.: Symphonies (Complete) / Orchestral fragments (L'Orfeo Baroque Orchestra, M. Gaigg)
発売日:2021年12月10日
NMLアルバム番号:555228-2
CD 4枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
オルフェオ・バロック管弦楽団の創立25年記念企画は、新シューベルト全集及びホーエネムスのシューベルティアーデ音楽祭との協力によるシューベルト交響曲全集&断章集です。 もととなっているのは、2018年5月にシューベルティアーデ音楽祭で4日間連続で行われた演奏会のライヴ録音。演奏会では新シューベルト全集(Neue Schubert-Ausgabe)の研究者ミヒャエル・クーベが作品紹介を行いましたが、CD1 に収められた6曲の断章はクーベによって校訂譜が編集されたもので、これが世界初録音です。 ガイッグとオルフェオ・バロック管は2011年にドイツ・ハルモニア・ムンディにシューベルトの交響曲第5番と序曲集の録音を行っていますが、ここでは更に一歩進んだ最新の知見に基づくシューベルト演奏をしているものと期待されます。 指揮者のミヒ・ガイックはオーストリア、シェーフリング出身。ザルツブルク・モーツァルテウム大学でヴァイオリンを学び、在学中にニコラウス・アーノンクールから強い影響を受け、イングリッド・セイファートとシギスヴァルト・クイケンからバロック・ヴァイオリンの指導を受けました。1983年にラルパ・フェスタンテ・バロック管弦楽団を創設、1995年まで音楽監督を務めた後、1996年にオーボエ奏者のカリン・ファン・ヘールデンとともにオルフェオ・バロック管弦楽団を創設。これまでに40作以上のアルバムを録音し、世界中で高く評価されました。
収録作曲家:
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ルロイ・アンダーソン(1908-1975):
管弦楽作品集全集 [BBCコンサート・オーケストラ/レナード・スラットキン(指揮)]発売日:2021年11月26日
CD 5枚組国内仕様 日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
NAXOSのベストセラー!
誰もが一度は耳にするルロイ・アンダーソンの名曲を一挙にまとめたBOXの登場!アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソン。作曲家ジョン・ウィリアムズが「アメリカ軽音楽の巨匠」と評したアンダーソンの作品はどれも軽快で美しく、ウィットに富んだ親しみやすいメロディを持ち、現在でもポップス・オーケストラの定番レパートリーとして磐石の地位を保っています。 このBOXは、2008年のルロイ・アンダーソン生誕100年を記念してNAXOSから1年間の間にリリースされた5枚の管弦楽作品をまとめたもの。そり滑り、タイプライター、トランペット吹きの休日・・・誰もが知っている名曲から、クリスマスのための組曲や、リリース時に話題となったジェフリー・ビーゲルのピアノが魅力的な「ピアノ協奏曲」、アンダーソンが残したミュージカル《ゴルディロックス》など、世界初録音を含む珠玉の名作を収録。名手レナード・スラットキンとBBCコンサート・オーケストラによる華麗な演奏で、誰もが楽しめる素晴らしいBOXの登場です。 ※国内仕様盤には谷口昭弘氏による日本語解説が付属。声楽トラックには大意が付きます。収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
『老いの過ち』所収のピアノ曲全集
[13枚組 BOX] [アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ) 他]発売日:2021年11月26日
CD 13枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
イタリアの作曲家ロッシーニ。彼は生涯に39のオペラを作曲し高い人気を博しましたが、37歳で最後のオペラ《ウィリアム(ギョーム)・テル》を作曲したのを最後にオペラ作曲の筆を折ります。その後は『スターバト・マーテル』などいくつかの曲を発表しますが、44歳の時にボローニャで引退生活にはいり、亡くなるまで、料理の創作やレストランの経営などを手掛けるなど悠々自適の生活を送りました。 ただし、作曲活動から一切手を引いたわけではなく、毎週土曜日に自宅サロンで催していた演奏会では、ピアノ曲を中心とした自作を披露していました。これらを集め、ロッシーニ自身が編纂した『老いの過ち』(『老いのいたずら』とも)と称される曲集の中にはピアノ曲だけでなく、声楽曲、室内楽曲など様々な作品が集められており、その内容は極めて多彩です。 真面目なものから冗談めかしたもの、「ロマンティックな挽き肉料理」や「バター」など料理を絡めたタイトルを持つ曲、インコがしゃべることばがそのまま楽譜に書かれており、ピアニストは演奏しながら合いの手を入れなくてはいけない曲、ロッシーニ自らが考案した五音音階による曲など、斬新な曲やユーモラスな曲が多くあります。 演奏しているアレッサンドロ・マランゴーニはマリア・ティーポに学んだイタリアのピアニスト。この『老いの過ち』は足掛け11年をかけて録音を完結しました。
収録作曲家:
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アンドリーセン(1892-1981):
交響的作品集全集 [フィオン・ヘルダーランド&オーファーアイセル・オーケストラ(オランダ交響楽団)/ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)]発売日:2021年11月12日
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
既発売のダーヴィッド・ポルセラインとオランダ交響楽団(初出当時)によるヘンリク・アンドリーセンの4枚のアルバムをまとめたBOXの登場! ヘンドリク・アンドリーセンはオランダの作曲家、オルガン奏者。即興演奏の巧みさで知られ、オランダのカトリック典礼音楽を一新した人でもあります。しかし、実はとても多才な作曲家であり、その作品もオルガン曲だけに留まらず、ここで聴ける4つの交響曲や管弦楽曲など注目すべきものが数多くあります。ロマン派と前衛の折衷ともいえる作風で、旋律は聴きやすく、生前から管弦楽作品も高い人気を誇っていました。 交響曲第1番は1930年10月1日にエドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮のハールレム管弦楽団によって初演され、その2年後にはアンドリーセン自身が同じオーケストラを指揮して演奏するなど注目を浴びた作品です。コンセルトヘボウ管の創立50周年の記念に書かれた交響曲第2番、1932年に正式にオランダの国歌に認定されたメロディを用いた「ヴィルヘルムス・ラプソディ」、終楽章に輝かしいフーガが置かれたエネルギッシュな交響曲第3番、そして彼の作品の中で最も知られる交響曲第4番などのほか、1941年に書かれたにもかかわらず、戦争の暗い気分を払拭するかのように陽気で華麗なラプソディ『リベルタス・ヴェニト』など、アンドリーセンの作曲技法の集大成ともいえる作品群を楽しめます。 ※フィオンは2019年にオランダ交響楽団とアーネム・フィルとの合併で誕生したオーケストラ。ヘルダーラント州とオーバーアイセル州の音楽活動の中心的存在です。
収録作曲家:
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アルベニス(1860-1909):
ピアノ・デュオ作品全集
スペイン狂詩曲/スペイン組曲 [デュオ・ヴァン・デュア(ピアノ・デュオ)]ALBÉNIZ, I.: 4-Hand Piano Music (Dúo Van Duá)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:8.574347
CD価格:1,600円(税込)
「イベリア」や「スペイン組曲」など、官能的なハーモニー、豊かなメロディーライン、特徴的なリズムで知られるピアノ曲を残したスペインの作曲家アルベニス。このアルバムではあまり演奏されることのない、アルベニスの連弾と2台ピアノのための作品を聴くことができます。 作品の中にはアルベニス自身の編曲による作品だけではなく、グラナドスやカステラのアレンジ(世界初録音)や、20世紀を代表するピアニストの一人、アリシア・デ・ラローチャの手によるアレンジ(こちらも世界初録音)も含まれており、アルベニス作品の人気の高さがうかがえます。 未完でありながら、超絶技巧を駆使していることで知られる「ナバーラ」の2台ピアノ版も聴きごたえたっぷり。もともと音の多い総譜にさらにゴージャスな味付けが施されています。 スペイン出身の2人のピアニストによるデュオ・ヴァン・デュアは2010年に結成されたさまざまな時代の連弾、2台ピアノ作品をレパートリーにするピアノ・デュオ。
収録作曲家:
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モンジュルー(1764-1836):
ピアノ・ソナタ全集 [ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)]発売日:2021年11月12日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
リヨンで生まれた女性作曲家H-A-M.モンジュルー(ド・シャルネ伯爵夫人)。パリでクレメンティに師事した彼女は20歳で結婚。その後、フランス革命に巻き込まれ夫とともに捕えられるも、彼女だけが釈放されました。公安委員会の総裁の前でフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の即興演奏を行い喝采を浴びたというエピソードも残っています。パリ・コンセルヴァトワールの初の女性教授を務めた他、114曲の練習曲を含む、700以上のページからなる「ピアノ指導のための完全教則本」を残しました。 このアルバムには、彼女が残したピアノのための9曲のソナタを全て収録。速いテンポの楽章2つで構成するイタリア趣味のソナタもあれば、急緩急の3楽章、更には交響曲を思わせる4楽章形式のソナタもあり、モンジュルーの豊かな感性をしのばせます。 フランスの古典派から初期ロマン派の鍵盤音楽の新たなレパートリーとなることでしょう。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年2月号)★-
アーノルド(1921-2006):
交響曲全集・舞曲集[6枚組 BOX] [アイルランド国立交響楽団/クイーンズランド交響楽団/アンドリュー・ペニー(指揮)]発売日:2021年10月29日
CD 6枚組国内仕様 日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
20世紀イギリスを代表する作曲家の一人マルコム・アーノルド(1921-2006)が残した、番号付きの交響曲をまとめた全集が登場。 オルウィンやラッブラと同郷のノーザンプトンに生まれたアーノルドは、ロンドン・フィルの首席トランペット奏者を務めた経験を持ち、金管楽器と打楽器を効果的に使った華麗なオーケストラ・サウンドを引き出す術に優れ、またイギリス各地の民謡や、ジャズ、ラテンなどのポップ・ミュージックも作品に取り込む広い視野を持っていました。 彼の交響曲の多くにもそうした要素が顕著に出ており、調性に基づくわかりやすさ、キャッチーなメロディ、良く鳴るオーケストレーションと相まって、アクション映画やサスペンス映画のワンシーンに付いていてもおかしくないような、ドラマティックで屈託なく楽しめる場面が多々あります。しかし、1949年(第1番)から1986年(第9番)という作曲年代当時は、そうした「わかりやすく楽しめる」作風が災いして 交響曲作家として軽視されていた時期もあったようです。軽音楽や映画音楽も手掛け、「戦場にかける橋」の音楽がアカデミー賞を受賞したことも、そうした傾向に拍車をかけたのかもしれません。しかし、その音楽を今振り返ると、世界の音楽文化の中心となった戦後イギリスの活気を伝えているように聞こえます。その中で、闘病を経て書かれた晦渋な第9番だけは、アーノルド個人の独白のように痛切に響きます。 アーノルドの交響曲の初演・紹介にはチャールズ・グローヴズが大きな役割を果たしました。指揮しているアンドリュー・ペニーはグローヴズの薫陶を受けた指揮者で、録音セッションはアーノルドの立会いの元に行われました。交響曲第9番のディスクには、アーノルドとペニーとの対話が収録されています(英語)。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集[9枚組 BOX] [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)]発売日:2021年10月22日
CD 9枚組国内仕様 日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
デジタルでの先行配信で大人気を博したベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集、
満を持しての登場!今や、世界を代表するピアニストの一人となったボリス・ギルトブルク。鋭敏な感性と洞察に満ちた説得力のある解釈、情熱的なアプローチは批評家たちからも絶賛。このベートーヴェン没後250年を記念して行われた「ピアノ・ソナタ全曲録音」のプロジェクトは、作曲家への敬意から生まれた個人的な冒険であると、ギルトブルク自身が原盤解説書(英語)に書いています。 初期のソナタの鮮やかなエネルギーの放出、中期作品に溢れる情熱と抒情、そして晩年のソナタにおける超越的な存在に対する畏敬の念まで、ギルトブルグは人間の感情の全てを表現。素晴らしいツィクルスが完成しました。 *国内仕様盤には真嶋雄大氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
アーノンクール指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団
シューベルト(1797-1828):
交響曲全集 [アーノンクール(指揮) ヨーロッパ室内管弦楽団]SCHUBERT, F.: Symphonies Nos. 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9 (Chamber Orchestra of Europe, Harnoncourt)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:ICAC5160
CD 4枚組国内仕様価格:6,600円(税込、送料無料)
2020年11月発売、アーノンクールとCOEのシューベルト交響曲全集、
国内仕様盤にて再登場!アーノンクールとヨーロッパ室内管弦楽団と言えば、世界に衝撃を与え、オーケストラ演奏の流れを決定的に変えたベートーヴェン:交響曲全集(1990年録音)があまりにも有名ですが、それに先立つこと2年、驚くほど素晴らしいシューベルト全集を残していました。楽団員が「人生が変わった」と振り返るほどのリハーサルを経て、小振りの編成による機敏さとクリアな響きを活かした、アーノンクールの解釈が存分に発揮されたシューベルトを紡ぎ出すことに成功しています。 今回、オーストリア放送協会(ORF)が収録していた音源を、数々の受賞歴を誇るベテラン・エンジニアのポール・ベイリー(元EMIアビー・ロード・スタジオ、現Re:Sound社)がリマスタリー。リマスタリングには楽団員のクリスティアン・アイゼンベルガーが立ち会って「アーノンクール時代のCOEサウンド」を見事に呼び覚ましました。 全24ページのブックレット(英語・ドイツ語・フランス語)には、この1988年7月の演奏会に参加したヨーロッパ室内管メンバーによる回想を掲載。 アーノンクールのシューベルトの交響曲全集は、1992年のロイヤル・コンセルトヘボウ管、2003年から2005年にかけてのベルリン・フィルという二つの名門オケとの録音があり、それらとの聞き比べも非常に興味深いものです。 輸入盤発売時には『レコード芸術』2020年12月号にて「柔軟な感性と吸収力を持った若手奏者たちが、「アーノンクール体験」に驚愕しつつ猛烈な勢いで吸収し、表現しようとしている空気が生き生きと伝わってくる。(中略)《未完成》《ザ・グレイト》における尋常ならざる深淵の表現となって爆発し、よく知っていたはずの2曲に対する楽団員たちの驚異がそのまま音となったかのような世界が繰り広げられる。」(矢澤孝樹氏)と紹介されました。収録作曲家:
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ヴォルフ=フェラーリ(1875-1948):
序曲と間奏曲全集 [イングリ・エリーゼ・エンゲランド(フルート・ソロ)/フランク・ミヒャエル=グートマン(チェロ)/オビエド・フィラルモニア/フリードリヒ・ハイダー(指揮)]WOLF-FERRARI, E.: Overtures and Intermezzi (Complete) (Oviedo Filarmonía, Haider)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:8.573582
CD価格:1,600円(税込)
オペラ間奏曲集や、ポール・モーリアの編曲版でも知られる歌劇《マドンナの宝石》の間奏曲。この甘く切ない旋律は多くの人の心を捉えました。この曲を書いたヴォルフ=フェラーリはヴェネツィアで生まれ、喜歌劇の分野で大成功した作曲家で、近年になって次々と他の作品も上演されるようになってきました。どの曲も美しい旋律に満たされており、彼の生前における高い人気がうかがえます。 15作以上の歌劇、喜歌劇を書いたヴォルフ=フェラーリですが、一般的な序曲のように、歌劇内に登場する名旋律が次々に現れるメドレーのような形式を好みませんでした。そのため序曲なしの作品も多く、このアルバムに収録された序曲と間奏曲で全てとなっています。 すでにNAXOSで歌劇《マドンナの宝石》(8.660386)や《スザンナの秘密》(8.660385)の全曲録音をリリースしているフリードリヒ・ハイダーの指揮でお楽しみください。
収録作曲家:
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デジレ・パック(1867-1939):
ピアノ三重奏曲全集 [トリオ・スピリアール]発売日:2021年10月15日
CD価格:2,475円(税込)
リエージュで生まれ、ベルギーをはじめフランス、ポルトガル、ドイツ、スイス、イギリスとヨーロッパ各地で活躍した作曲家、オルガン奏者のデジレ・パック。パリの郊外で隠居生活を送るまで、彼は8つの交響曲と3つの協奏曲、3つのミサ曲に1つのレクイエム、歌劇を1つ、そしてたくさんの室内楽作品を残しています。 若くしてフランクに見いだされ、その影響を受けた半音階的な和声進行は、無調・多調へと発展しながらもロマン性を失わない、シェーンベルクの先駆とも言える他にない作風を確立していきます。 彼のピアノ三重奏曲全てを収めたこのアルバムは、約30年にも及ぶその作風の発展を実際に確認することが出来る好企画。演奏はブリュッセルで結成されたトリオ・スピリアールで、2017年にスロヴェニアでの室内楽コンクール優勝を皮切りに多くの賞を受けており、ベルギーとフランスを中心に活躍しているアンサンブルです。
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ピーター・フィッシャー(1956-):
〈吹奏楽のための作品全集〉
地球の生まれ、山のように古く
『Magical Being - 魔法の存在』のバレエ
トランペット協奏曲/炎の踊り [イェンズ・リンデマン(コルネット 他)/ミドル・テネシー州立大学ウィンド・アンサンブル/リード・トーマス(指揮)]FISCHER, P.: Wind Ensemble Music (Complete) (Lindemann, Middle Tennessee State University Wind Ensemble, R. Thomas)
発売日:2021年10月15日
NMLアルバム番号:TOCC0625
CD価格:1,950円(税込)
1956年、カリフォルニア州、マーティネズに生まれたピーター・フィッシャー。サンフランシスコのベイエリアでサンタクルーズ山脈を眺めながら子供時代を過ごしたフィッシャーは、最初は科学者を志していたといいます。しかしエルトン・ジョンの歌を知ってからはポピュラー音楽に傾倒、16歳のときにピアノを学び始め、その後ギターも習得、ロック・バンドに参加したのち、音楽の道に進むことを決意しました。そんなフィッシャーの作品はジャズやロックの香りが感じられる都会的な雰囲気を湛えています。 このアルバムに収録された作品も、ストラヴィンスキー、レブエルタス、バーンスタインらの影響を感じさせる、マンボ、タンゴ、タランテッラ、ワルツなど舞曲を元に、現代的なひねりが加えられた活気ある仕上がりです。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲全集/管弦楽作品集 [パーヴォ・ヤルヴィ、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団]発売日:2021年10月08日
CD 5枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
困難を乗り越え完結!
パーヴォ&トーンハレ管のチャイコフスキー新音楽監督パーヴォ・ヤルヴィ就任の記念として、2019/20のシーズンに肝いりで計画されたトーンハレ管弦楽団によるチャイコフスキー・チクルス。新型コロナ・ウイルスの世界的パンデミックの影響で予定変更を余儀なくされていましたが、アーティストと関係者たちの熱意により約1年遅れで完結し、併せて行われた録音が、スイスのオーケストラ初のチャイコフスキー交響曲全集として発売されることとなりました。リリース済みの第5番、第2番と第4番、全集と同時発売の第6番に加え、2021年1月に無観客ライヴが行われた第1番と第3番を収録し、さらに厳選された管弦楽作品も収められる嬉しい内容です。 初登場の第1番でのロシア民謡的なフレーズの躍動感も素晴らしいもの。緊密なアンサンブル、各奏者の生き生きとした表現、濃密なオーケストラのうねりが作品のロマン性を引き立て、それでいて気品も感じさせるという、パーヴォ・ヤルヴィならではチャイコフスキー像が刻まれています。 -
デュセック(1760-1812):
4手連弾のためのピアノ作品全集 [デュオ・プレイエル(アレクサンドラ・ネポムニャシチャヤ、リチャード・エガー)]DUSSEK, J.L.: Original Works for Piano Four-Hands (Complete) (Duo Pleyel)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:CKD642
CD価格:2,475円(税込)
「ベートーヴェンの同時代人」の驚くべき作風の充実を古楽器でモーツァルトより4年遅く生まれ、若くして頭角をあらわし、パリとロンドンを席巻したほかハンブルクでも大活躍したジャン・ラディスラフ・デュセック(またはヤン・ヴァーツラフ・ドゥシーク)。祖国チェコがオーストリア支配下にあった18世紀、凄腕ピアニストかつ稀代の作曲家として名声を博しました。 モーツァルト同様少し年上のクレメンティや、10歳年下のベートーヴェンらとともに、ピアノという楽器が日進月歩で進化を遂げてゆく時代にその音楽語法の開拓に大いに貢献した才覚は、21世紀に入って現代楽器・古楽器を問わず数多くの奏者たちが注目、急速に再評価が進んでいます。 それでもまだ比較的演奏機会も録音も多いとは言えない、4手連弾のために書かれた充実作を網羅したのがこのアルバム。何より素晴しいのは、19世紀前半の響きを今に伝える1848年製オリジナルのプレイエル・ピアノが使われていることでしょう。 ロシア出身の俊才ネポムニャシチャヤの天分をいかんなく引き出す名手リチャード・エガーとの積年のデュオは、現代ピアノと大きく違う当時の楽器ならではの響きをそこかしこで活かし、木材の振動を生々しく感じさせるピアニシモから迫力あるフォルテまで、歴史的楽器特有の多彩な音色表現を存分に味わわせてくれます。 古典派のソナタ語法を完璧に身につけた上、古風な多声書法にも抜群の適正を示したデュセックの底力が至るところで実感できる好企画。作曲家の生涯と作品を端的かつ丁寧に紹介する演奏者エガーのブックレット解説文も頼りになります。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 & ドイツ・レクイエム [ロジャー・ノリントン(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団]BRAHMS, J.: Symphonies (Complete) / Ein Deutsches Requiem (Landshamer, Boesch, Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:SWR19529CD
CD 4枚組価格:2,850円(税込)
ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響による
ブラームスの交響曲全集とドイツ・レクイエムがお求めやすい価格にて登場!1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたノジャー・ノリントン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。 ブラームスについては、1990年代にロンドン・クラシカル・プレイヤーズを指揮、ピリオド楽器と奏法による交響曲全集を録音し、新鮮なブラームス像を造りあげており、このシュトゥットガルト放送交響楽団との演奏は、ほぼ15年ぶりとなる2度目の全集録音です。 この演奏はもともと映像作品としてリリースされ、後に音声のみのCDとして発売されたもの。ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在、早めのテンポで生き生きと奏されるブラームスは、ノリントンのモットーである「偉大な作品をもう一度考え直し、新しく蘇らせること」を実現しています。 今回、同時収録された「ドイツ・レクイエム」は2014年の録音。こちらもピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴。ソプラノのクリスティーナ・ランツハーマーとバスのフローリアン・ベッシュの歌声にも注目です。収録作曲家:
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バラキレフ(1837-1910):
独奏ピアノのための作品全集 [ニコラス・ウォーカー(ピアノ)]発売日:2021年09月10日
CD 6枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
ロシア五人組の一人、バラキレフ。ロシア音楽普及活動の先鋒として、またまとめ役として多彩な活動をしたにも拘わらず、彼自身は自己批判が強く自作について懐疑的であったようで、一時期は音楽界から退き、サンクトペテルブルク・ワルシャワ鉄道の事務員として働くなど、紆余曲折、挫折の日々を送っていたことも知られています。 そのためか、残された作品はあまり多くありませんが、代表作「イスラメイ」をはじめとするピアノ曲はどれもショパン、シューマン、リストの伝統を受け継ぐ華麗な技巧を誇る親しみやすいものばかりです。このBOXには、オリジナル作品をはじめ、先人の作品のアレンジなど、バラキレフの多彩な作品を全て収録しました。 このシリーズを通して録音したニコラス・ウォーカーは、英国王立音楽院とモスクワ音楽院で学び、ベートーヴェン演奏で高い評価を得ているほか、2010年の“バラキレフ没後100年イベント”を英国で開催するなど、バラキレフのスペシャリストとして知られています。
収録作曲家:
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ヴォイルシュ(1860-1944):
〈オルガン作品全集〉
「いざもろびとよ、神に感謝せよ」による祝祭前奏曲 Op.43
10のコラール前奏曲 Op.59
「怒りの日」によるパッサカリア Op.62 [ルート・フォルスバッハ(オルガン)]WOYRSCH, F.: Organ Music (Complete) (Forsbach)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:TOCC0120
CD価格:1,950円(税込)
1860年、オーストリア領シレジア(現在はチェコ共和国オパヴァ)のトロッパウで生まれたフェリックス・ヴォイルシュ。ドレスデンとハンブルクで学び、オルガン奏者として活躍しながら、独学で作曲を学び、7曲の交響曲をはじめ、歌劇や室内楽、声楽曲など多岐にわたる作品を残しました。 20世紀初頭に頭角を現したストラヴィンスキーやシェーンベルク、ヒンデミットらの作品を高く評価していたというヴォイルシュですが、彼自身はブラームスと、バッハを含むバロックやルネサンスの作品から影響を受けており、音楽の革新にはあまり熱心ではなかったようで、亡くなるまで後期ロマン派の精神に則った調性感のある作品を書き続けました。 このオルガン作品集は、そんな彼の美点がもっとも生かされており、バッハをルーツとする精緻な対位法と、レーガーを思わせる複雑な和声、そしてブラームス由来の仄暗くロマンティックな雰囲気が満ちる神秘的で美しい音楽が収録されています。 華やかな祝祭前奏曲にはじまり、伝統的なコラール旋律が網の目のように張り巡らされた対位法の中から浮かびあがる「10のコラール前奏曲」、そしておなじみの「怒りの日」の旋律が様々な姿に変容していくパッサカリア、どれも圧巻の音色を誇ります。
収録作曲家:
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リャードフ(1855-1914):
〈合唱作品集〉
オリジナル合唱曲全集とロシア民謡編曲集 [ロシア音楽アカデミー室内合唱団/イヴァン・ニキフォルチン(合唱監督&指揮) 他]LIADOV, A.K.: Choral Music (Complete) (Academy of Russian Music Chamber Choir, Nikiforchin)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:TOCC0614
CD価格:1,950円(税込)
交響詩「魔法にかけられた湖」や「キキモラ」など、ロシア民話に由来する重厚なオーケストラ作品や、ショパンの伝統を受け継ぐロマンティックなピアノ作品で知られるリャードフ。彼はまた数多くの合唱作品も遺しています。その多くは、宗教的作品、民謡編曲、オリジナル曲の3つに分類されますが、どれも精緻な職人技に支えられた美しさを備えています。 このアルバムに収録されている作品の多くはロシア民謡によるものですが、素朴な旋律が、低音を生かした見事なアカペラ合唱作品に仕上がっています。そしてアルバムには、ハルモニウムの4手連弾を伴奏とする「アヴェ・マリス・ステラ」や2台ピアノ8手連弾を伴う「スラヴァ(栄光の意)」など珍しい形態で書かれた作品も含まれており、リャードフの創意工夫が窺えます。 ロシア音楽院室内合唱団は、2016年にイヴァン・ニキフォルチンによって設立されたアンサンブル。ロシア音楽院室内管弦楽団とともに、20世紀と21世紀に書かれたロシア音楽をレパートリーの中心に据え、幅広く活動しています。
収録作曲家:
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『謎めいた幸運の神』[4枚組]
ザカラ・ダ・テラモ作品全集 [ミケーレ・パゾッティ、ラ・フォンテ・ムジカ]ZACARA DA TERAMO, A.: Works (Complete) (Enigma Fortuna) (La Fonte Musica, Pasotti)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:ALPHA640
CD 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
中世とルネサンスをつなぐ驚くべき才能!
最前線の中世音楽奏者らが聖俗両面を解き明かす初期ルネサンスのデュファイやバンショワらブルゴーニュ楽派よりもさらに早く、マショーやランディーニら中世末期の多声音楽作曲家たちより少し後の世代に属するザカラ・ダ・テラモ。近年ようやく研究が進んだことで、14世紀末から15世紀にかけての多声音楽の過渡期に活躍したこの才人が、その多彩な表現で時代をいかに賑わせていたかが明らかになってきました。 14世紀アルス・ノーヴァの複雑な多声技法にも、15世紀以降のルネサンス・ポリフォニーにも通じる多面的な魅力を、中世楽器を使いこなす名手たちが多数集うイタリア随一の声楽&古楽器アンサンブルが徹底解剖。よく考え抜かれた楽器構成もさることながら、伸縮自在のダイナミックな演奏は教会音楽でも俗世向けの音楽でも、これらがルネサンス多声芸術の萌芽を解き明かすのではないかという好奇心を強く掻き立てずにおきません。 ミケーレ・パゾッティは14世紀イタリア音楽を集めたアルバムですでに注目を集めている新世代の俊才。ハープのマルグレート・ケルのような大御所古楽器奏者のゲスト参加も頼もしいところ。 充実したブックレットとあわせ、古楽ファンの関心を存分に満たしてくれるALPHAレーベルならではの4枚組です。 -
サン=サーンス(1835-1921):
ピアノ協奏曲全集
ピアノと管弦楽のための作品集 ほか [ガブリエル・タッキーノ(ピアノ)/ルイ・ド・フロマン(指揮)ルクセンブルグ放送管弦楽団 他]発売日:2021年08月27日
CD 3枚組価格:2,550円(税込)
カンヌ生まれのピアニスト、ガブリエル・タッキーノ(1934-)が弾くサン=サーンスのピアノ協奏曲全曲を中心に、さまざまな小品を組み合わせた聴きごたえのある3枚組。タッキーノはフランシス・プーランク唯一の弟子であり、フランス音楽の伝統を伝えることで知られています。
収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915):
ピアノ曲全集2[5枚組]
ソナタを除く作品集 [マイケル・ポンティ(ピアノ) ]発売日:2021年08月27日
CD 5枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ドイツ出身のアメリカ合衆国のクラシック音楽のピアニスト、マイケル・ポンティ(1937-)が弾くスクリャービンのピアノ作品集。 ロマン派音楽のヴィルトゥオーゾとして知られる彼は、知られざるピアノ曲を多数録音、このスクリャービンもソナタ(CDX5184)と併せて、初の全曲録音として話題となった盤です。
収録作曲家:
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ブクステフーデ (1637-1707):
オルガン作品全集[6枚組] [ワルター・クラフト(オルガン) ]発売日:2021年08月27日
CD 6枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ワルター・クラフト(1905-1977)はドイツのオルガン奏者、作曲家。1924年にマルクス教会のオルガン奏者になり、以降、1927年からアルトナのルター教会、1929年からリューベックのマリア教会、1945年からはフライブルクのニコライ教会でオルガン奏者を務めました。 J.S.バッハのオルガン作品全集の録音も知られていますが、こちらのブクステフーデも高く評価されています。
収録作曲家:
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チャベス(1899-1978):
交響曲全集 [エドゥアルド・マータ(指揮)ロンドン交響楽団]発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
メキシコ出身の指揮者、エドゥアルド・マータが振るチャベスの交響曲全集。中南米音楽を積極的に紹介したマータの代表作ともいえる録音。荒々しいリズムと鮮烈な響きは今も色褪せることがありません。
収録作曲家:
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発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
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スクリャービン(1872-1915):
ピアノ曲全集1
ソナタ全曲と後期作品集 [マイケル・ポンティ(ピアノ) ]発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
1970年代にスクリャービンの全曲録音を行ったことで話題となったアルバム。超絶技巧の持ち主として評判をとったポンティらしく、ショパン風の初期作品から円熟期の神秘的な作品まで、どれも丁寧に演奏しています。
収録作曲家:
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ゴルトベルク(1727-1756):
トリオ・ソナタ全集 [ルドゥス・インストゥルメンタリス]GOLDBERG, J.G.: Trio Sonatas (Complete) (Ludus Instrumentalis)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:RIC426
CD価格:2,475円(税込)
「あの変奏曲」で有名なバッハ晩年の門弟、その妙なる調べを充実古楽器演奏で!1741年にバッハが自費出版した「アリアとさまざまな変奏」の成立にかかわるエピソードで有名なヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクは、かの大作曲家晩年の門弟の一人。門下を去った後に仕えたカイザーリンク伯爵の不眠を癒やすべく師に作曲を依頼した結果、完成したのが当の変奏曲で、それは『ゴルトベルク変奏曲』の名で親しまれ……という逸話はバッハの歿後半世紀が過ぎた頃、伝記作家フォルケルが伝えた話として知られています。 この逸話自体は、変奏曲成立時にゴルトベルクはまだ14歳だったなど信憑性に欠けるとも言われますが、現存する僅かな作例から知る限り、ゴルトベルクは少なくとも作曲家としての才能は早くから第一級だったことがわかり、早世してしまわなければどんな大家に成長したのだろうと残念に思えるほど。 このアルバムではそんな早熟の天才が残した賜物ともいうべき、ロココ期の柔和さと精緻な音作りの室内楽作品を堪能できます。長くバッハ作として知られていたハ長調のトリオ・ソナタをはじめ、多声の処理の巧みさが自然でメロディアスな調べと無理なく併存する音作りの妙を、近年ヨーロッパの古楽シーンで注目されているバロック・ヴァイオリン奏者スヴィリドフら敏腕演奏陣が鮮やかに現代に蘇らせてくれます。
収録作曲家:
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [エマヌエーレ・バルディーニ (ヴァイオリン)/パブロ・ロッシ (ピアノ)]発売日:2021年07月16日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:1,980円(税込)
大人気、NAXOS発ヴィラ=ロボス・シリーズ、今作は秘曲ヴァイオリン・ソナタ全集!
日本ヴィラ=ロボス協会推薦盤ヴィラ=ロボスが残したヴァイオリン・ソナタはわずかに3曲。しかしこの3曲には、彼のパリ遊学以前の作風の変遷がきわめて鮮やかな形で刻まれている。第1番「絶望」と第2番は、ソナタ・ファンタジアと題された自由な構成のなかで独特のメランコリーを漂わせる傑作。フォーレやドビュッシーなどフランス音楽の影を色濃く宿しながらも、随所にブラジル的な要素が盛り込まれている。 白眉は第3番。ヴィラ=ロボスのその後の作品を予感させるような音楽言語が炸裂! その過激さゆえか第3番はコンサートで取り上げられることは稀であるが、このCDを機に実演の機会が増えることを強く願う。それにしても、なんとアヴァンギャルドなヴァイオリン・ソナタ! 日本ヴィラ=ロボス協会会長/指揮者 木許 裕介
ヴィラ=ロボスの3曲のヴァイオリン・ソナタは、20代から30代にかけて書かれた作品です。当時のヴィラ=ロボスは、民謡採集のために出かけたブラジル奥地から戻り、クラシック音楽の技法にブラジル音楽の要素を採り入れた語法を確立して、新進作曲家として認められ始めた頃。 とはいえ、ソナタ第1番作曲時は、まだ作曲よりもチェロの演奏で生計を立てていたこともあり、メランコリックな雰囲気と抒情性を特徴とするこの曲にも弦楽器奏者としてのスキルが生かされています。 その後ピアノ奏法についてもじっくり学んだ彼は、2年後にソナタ第2番を作曲。自由な形式の中で2つの楽器が見事な対話を聴かせるこの作品は、1915年11月に開催した自身の新作のコンサートの中で演奏されました。 そして1920年に発表された第3番のソナタは、ドビュッシーの影響も感じられますが、後の一連のショーロスにも連なる更なる洗練された語法を持っています。 ヴァイオリンを演奏するバルディーニはイタリア出身のヴァイオリニスト。2005年からブラジルに居住し、サンパウロ交響楽団のコンサートマスターを務めるほか、指揮者としても活躍しています。収録作曲家:
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ブルネッティ(1744-1798):
オーボエ六重奏曲全集 [ロベルト・シリャ(オーボエ)/イル・マニアティコ・アンサンブル]BRUNETTI, G.: Oboe Sextets (Compete) (Silla, Il Maniatico Ensemble)
発売日:2021年07月16日
NMLアルバム番号:IBS-92021
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
イタリア出身の作曲家ブルネッティ。優れたヴァイオリニスト、ピエトロ・ナルディーニに師事し、1760~62年頃、両親とともにマドリードに移住。1767年にはスペイン王室の宮廷楽団員となり、カルロス3世の王太子付きのヴァイオリン教師、音楽指南役に選任されました。カルロス3世の崩御後は、カルロス4世が組織した「王室室内合奏団」に所属、ヴァイオリンを担当。1795年には「王室室内管弦楽団」の指揮者に選任され、以降、亡くなるまでスペイン王室に仕えるとともに音楽的な影響力を発揮しました。 彼は王の御前で演奏するために多数の作品を書きあげており、これらのほとんどは管弦楽と室内楽作品ですが、その大部分は出版されなかったため、没後はほぼ忘れられてしまいました。このオーボエ六重奏曲集もカルロス4世のためのの作品で、写本などのデータから1796年から98年の間に書かれたと推測されています。古典的な形式の中に優美な旋律が溢れる魅力的な音楽です。
ロベルト・シリャはバレンシアで学んだオーボエ奏者。22歳の時にポルト交響楽団の首席奏者に就任したのを皮切りに、現在ではスペイン国立管弦楽団の首席奏者を務めています。客演も数多く、2008年にはYOU TUBEシンフォニー・オーケストラのオンライン・オーディションに参加、マイケル・ティルソン・トーマスと共演したことも大きな話題となりました。収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [サイモン・フィッシャー(ヴァイオリン) レイモンド・フィッシャー(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
ヴァイオリンの指導書の著作で有名な、オーストラリア生まれで英国で活躍するヴァイオリニスト、サイモン・フィッシャーと、その父親でピアニストのレイモンド・フィッシャーによるブラームス。
収録作曲家:
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ズーカーマン & ナイクルグ・プレイズ・
シューベルト
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン、ヴィオラ) マーク・ナイクルグ(ピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
名手ズーカーマンとナイクルグによる、シューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集。ヴィオラも得意とするズーカーマンの「アルペジョーネ・ソナタ」が聴けることもポイントです。
収録作曲家:
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ストコフスキー
1925年電気録音全集 [フィラデルフィア管弦楽団 レオポルド・ストコフスキー(指揮) タデウス・リッチ(ヴァイオリン)]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,725円(税込)
1925年4月からストコフスキーとフィラデルフィア管が行った、Victorへの電気録音を集めたCD。 ドヴォルザーク「新世界」のセッション最終日に録音されたチャイコフスキー「悲愴」第1楽章の中間部を編曲した「アンダンテ」は、どういう理由か(コーダ開始すぐにバイクのクラクションらしき音が入っているせいか?)お蔵入りになったもので、このCDが初出となりました。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
チェロ・ソナタ全集 [アイルブ・マクドナー(チェロ)/ジョン・オコーナー(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Cello Sonatas (Complete) (A. McDonagh, J. O'Conor)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:Steinway30181
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
2020年のベートーヴェン生誕250年を記念して録音された「チェロ・ソナタ全集」。チェロを演奏するのはアイルランド出身の新進気鋭の奏者アイルブ・マクドナーで、ピアノはベートーヴェンとハイドンのオーソリティとして知られるジョン・オコーナー。 マクドナーはダブリンで開催されたデビュー演奏会でもオコーナーとともにベートーヴェンのソナタ第3番を演奏。これは、アイルランドの「The IrishTimes」で“30年以上にわたって聞いてきたベートーヴェンのチェロ・ソナタの中でもマクドナーの演奏は最も音楽的で満足のいくものだった”と大絶賛された他、ワシントンポスト紙でも高く評価されました。 今回、2020年に同じ顔触れでセッション録音が行われたこの全曲アルバムでも、二人は素晴らしいベートーヴェンを披露しています。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽のための交響曲(シンフォニア)全集[3枚組 BOX] [ミュンヘン放送管弦楽団/ヘンリー・ラウダレス(ヴァイオリン&指揮)]MENDELSSOHN, Felix: String Symphonies (Complete) / Violin Concerto in D Minor (Munich Radio Orchestra, Raudales)
発売日:2021年06月18日
NMLアルバム番号:900337
CD 3枚組価格:2,850円(税込)
早熟の天才、メンデルスゾーンが12歳から14歳にかけて作曲した「弦楽のための交響曲」。彼の家で毎週開催されていた日曜音楽会で演奏するために書かれたこれらの曲は、全部で13曲(単一楽章の交響的断章も含め)あり、どれも習作でありながらも、J.S.バッハを含むバロック期や古典派の作品を研究していた彼ならではの、巧みな対位法が用いられた精緻な作品です。1821年に前半の6曲を完成、その2年後までには残りの6曲と単一楽章のハ短調が書きあげられており、どれも完成度の高さを誇っています。1822年の「ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏曲 ニ短調」も、自宅での演奏会のために書かれたもので、彼のヴァイオリン教師で友人のエドゥアルト・リーツの演奏を年頭に置いて作曲されたとされています。長らく忘れられていましたが、1952年にユーディ・メニューインが蘇演し注目が集まりました。 このヘンリー・ラウダレスとミュンヘン放送管弦楽団による演奏は、すべてがスタジオ・レコーディングされ、すでに第1番-第6番、ヴァイオリン協奏曲(900234)と、第8番、第12番、交響的断章(デジタルのみ)がリリースされていますが、今回は全ての曲をまとめてBOX化しました。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ピアノ・ソナタ全集 (歴史的ピアノによる) [パウル・バドゥラ=スコダ]発売日:2021年06月11日
CD 9枚組
通常価格:4,500円→ 特価!:3,690円(税込、送料無料)新装再発売!
ピリオド楽器の新鮮な響きが衝撃を与えた、バドゥラ=スコダ2回目のシューベルト・ソナタ全集1970年前後のRCAへの録音から20年を経て、バドゥラ=スコダが完成させた2回目のシューベルトのソナタ全集。未完が多いこれらの曲集に、残された小品などを様々な研究成果をもとに独自の解釈で組み合わせていき、それぞれをソナタとして完結させています。 また単楽章の断片のみの12番(D655)を省き、13番を12番として、以降1つずつ番号を繰り上げ、最後のソナタD960に20番を振るという構成。楽器のコレクションでも知られたバドゥラ=スコダ自身が所有する、19世紀に作られたオリジナルのフォルテピアノ5台を弾き分けていることが特徴で、その多彩で個性的な音色が大きな魅力となっています。 中でも第2番第4楽章(=アレグレット断片 D346)、第16(17)番第1楽章などで使用される、トルコ風の打楽器が鳴るペダルのインパクトは強烈。ミシェル・ベルンシュタインによる録音は各楽器の個性豊かな音色を生々しくとらえており、オーディオ・ファイルからも注目されました。 バドゥラ=スコダ自身による序論と全曲の詳細な解説付き(英文75ページ)。収録作曲家:
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発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
カザルスも認めた名手リリアン・フックスによる、ヴィオラ版無伴奏!フックス家のジョセフ(ヴァイオリン)、リリアン(ヴィオラ)はともに優れた音楽家であった。まず、リリアンの無伴奏ヴィオラだが、まだチェロ版でさえもそれほど録音が多く存在しなかった時期にあえてヴィオラ版を録音するのは、非常に挑戦的な試みであっただろう。器が大きく、幻想が大きく羽ばたくような演奏で、ヴィオラこそオリジナルだと思わせる内容だ。兄フックスとのデュオは非常に鮮烈でスリリング。兄と妹とで初演されたマルティヌーは、ことさら貴重である。 ---平林直哉(音楽評論家)
リリアン・フックス(1903-1995)の兄ジョセフはヴァイオリニストで後にクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスター、弟ハリーはクリーヴランド管の首席チェロ奏者を務めた音楽一家。リリアンはヴァイオリンを学びましたが、師事したフランツ・クネイゼルの勧めでヴィオラに転向したといいます。リリアンが20年間にわたってヴィオラ奏者を務めたペロレ四重奏団は、ニューヨークのコンサート・シリーズをブッシュ四重奏団と分担するほどの評価を得ました。 リリアンは作曲・編曲でも才能を発揮し、また他の作曲家たちからも作品を献呈されました。兄ジョセフとのデュオも高く評価され、彼らが演奏するモーツァルトの二重奏曲を聞いたマルティヌーは、このCDに収録されている「マドリガル」を作曲して献呈しています。また、パブロ・カザルスの主宰するブラド音楽祭の常連であり、カザルス指揮のモーツァルト: 協奏交響曲の録音も残されています。 リリアンは体格は小柄ながら、腕や手は長く、ヴィオラにうまく適応出来たので「ヴィオラの巨人」とも呼ばれていました。「とてもいい弓みたいな腕を持って生れて来たんだと思います」と語っていますが、その片鱗はここに収められたバッハからも聴き取ることが出来るでしょう。 (原盤英文解説より抜粋。ブックレットにはバッハの初出LPのジャケット写真を掲載) -
オールセン(1903-1984):
ピアノ作品全集 [エイヴィンド・オーゼ(ピアノ)]OLSEN, C.G.S.: Piano Music (Complete) (Ø. Aase)
発売日:2021年06月11日
NMLアルバム番号:TOCC0584
CD価格:1,950円(税込)
ノルウェーの作曲家カール・グスタヴ・スパッレ・オールセンのピアノ作品全集。幼い頃、一家はデンマークに一時移住するも、彼が6歳の時にオスロに戻りこの地に定住。彼は音楽を学び、1923年からはオスロ・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリニストに就任。10年間演奏しながらノルウェーの作曲家ファッティン・ヴァーレンの指導を受けます。その後ベルリンとロンドンで研鑽を積み、1936年には代表作であるオラトリオ『Draumkvædet 夢の詩』を書きあげるとともに、パーシー・グレインジャーに師事し強い影響を受けました。教師、批評家としても活躍しながら、オーケストラ作品や合唱曲、歌曲を書きあげ、1950年にはノルウェー国立放送評議会のメンバーに選出され、師であるグレインジャーの伝記も出版するなど、多方面で実績を残しています。 ノルウェーの民謡とダンスは、彼の創造の源であり、このアルバムに収録されたピアノ作品もその例に漏れません。どれも短くシンプルですが、その控えめな曲調が洗練さを際立たせており、小さな曲の中に凝縮された世界が描かれています。
収録作曲家:
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サン=サーンス(1835-1921):
交響曲全集[3枚組 BOX] [マルク・スーストロ/ マルメ交響楽団]発売日:2021年06月11日
CD 3枚組 BOX価格:1,600円(税込)
サン=サーンスの交響曲と言えば、壮麗なオルガンの響きが印象的な第3番が有名ですが、他の作品はほとんど耳にすることがありません。実は番号のついた作品は3曲しかなく、他は番号なしの曲が1曲と、コンクールのための作品「首都ローマ」、他、未完の2作品があるのみです。 交響曲第1番は18歳の時の実験的な作品ですが、早熟な才能を開花させていた彼だけに、完成度の高さは群を抜いています。作曲技法が格段にあがった24歳の時の第2番も聴きどころの多い作品。演奏される機会も少ないのは残念です。「首都ローマ」は21歳の作品。最終楽章はまるでブラームスの交響曲第4番を先取りするかのようなパッサカリア風の変奏曲となっていたりと堅固な様式の中に伸びやかな旋律が息づいています。また15歳の時に書いた「交響曲イ長調」はモーツァルトやシューベルトの雰囲気を持つ若々しい作品です。 幅広い作品を網羅するNAXOSのカタログですが、実はサン=サーンスの交響曲全集が加えられたのは2013年になってから。1987年のレーベル創設以来、実に25年以上を経てからのことになります。 指揮者として白羽の矢が立てられたのはフランス作品のスペシャリスト、マルク・スーストロ。このシリーズでは未完の2曲の作品を省き3曲の交響詩と、よく知られる「死の舞踏」を併せて収録。サン=サーンスの管弦楽曲をじっくり味わうことができる好企画となっています。
収録作曲家:
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ファーニホウ(1943-):
ピアノ作品全集 1965-2018 [イアン・ペイス(ピアノ)/ベン・スミス(ピアノ)]FERNEYHOUGH, B.: Piano Music (Complete) (I. Pace, B. Smith)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:MSV28615
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
ブライアン・ファーニホウは、イギリスを代表する現代作曲家の一人。初期はセリエリズムの影響による作品を発表、以降、折々に作風を変え、20世紀末にはコンピュータ・プログラムを導入した作品で話題を集めました。 彼の作品は「new complexity=新しい複雑さ」を帯びているとされ、とりわけ「Quirl」などの自筆譜の難解さはよく知られています。21世紀になってからは比較的抒情的な作品も書いており、このピアノ作品が全て収録されたアルバムでは、およそ50年間にわたるファーニホウの作風の変遷を知ることができます。
収録作曲家:
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ポート(1901-1988):
〈交響曲全集〉
交響曲 第1番-第7番 [ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団/ハンス・ロトマン(指揮)/ベルギー放送交響楽団/フランツ・アンドレ(指揮)/モスクワ交響楽団/フレドリク・デフレーセ(指揮)/アントワープ・フィルハーモニー管弦楽団/レオンス・グラス(指揮)]発売日:2021年05月14日
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
20世紀ベルギーの作曲家マルセル・ポート。ブリュッセル音楽院で学んだ後、アントウェルペン音楽院でベルギーで強い影響力を持っていた作曲家ポール・ジルソンに師事。さらにパリのエコールノルマル音楽院でポール・デュカスに作曲を師事しました。1925年からはジルソンの弟子たちが組織したグループ“Les Synthétistes”のメンバーとして近代音楽の普及に尽力、また批評家としても『ベルギー音楽批評』誌で15年にわたり、ジルソンとともに執筆を行いました。1960年からはベルギー作曲家連盟を設立、初代会長の座に就いています。 彼は、ジャズの要素をいち早く自作に採り入れたことで知られ、代表作である7つの交響曲でもラヴェルやストラヴィンスキーの影響と、ジャズ風の旋律がうまく融合した、色彩豊かな響きと力強いリズムを存分に味わうことができます。 この全曲収録盤には1960年の歴史的録音から1996年の録音まで、4人の指揮者と4つのオーケストラによる演奏を収録。ポートが生前から高い人気を誇っていたことがうかがえます。
収録作曲家:
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マン(1929-2008):
ピアノ曲全集 [アルタ・アルニカーネ(ピアノ)]MUNN, D.: Piano Solo Music (Complete) (Arnicane)
発売日:2021年04月16日
NMLアルバム番号:TOCC0559
CD価格:1,950円(税込)
数学における「半群理論」の優れた論文で知られ、スターリング大学の数学教授を務めたスコットランド出身のウォルター・ダグラス・マン。日常的にはウォルターの名を用いることはなく、論文を書く時のみ「W.D.マン」と名乗った彼は、実は優れたピアニストであり、作曲家でもありました。 幼年期から趣味で作曲を続けていた彼は、大学時代には芸術学部に入学、数学の研究をしながら音楽を学び、以降、亡くなるまで音楽への情熱を捨てることはありませんでした。このアルバムに収録された曲のほとんどは、学生時代に書いた曲を晩年に改訂したもので、どれもショパンやブラームス、そしてスコットランド民謡から影響を受けています。 ピアニスト、アルタ・アルニカーネはダグラス・マンと直接の面識があり、ここでも共感を持って作品を演奏しています。
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プロコフィエフ(1891-1953):
交響曲全集 [マリン・オルソップ(指揮) サンパウロ交響楽団]発売日:2021年04月09日
CD 6枚組国内仕様 日本語解説付き価格:6,050円(税込、送料無料)
プロコフィエフ生誕130年記念!
オルソップとサンパウロ交響楽団の名演がBOX化。迫力たっぷりの交響曲全集学生時代の研究成果が結実した1917年の第1番から、亡くなる1年前の1952年に書かれた第7番まで、プロコフィエフが活動のほぼ全般に渡って作曲した7つの交響曲は、20世紀の交響曲作品の中でもとりわけ重要なツィクルスの一つとして認識されています。 この6枚組BOXは、バーンスタインや小澤征爾に薫陶を受けた指揮者マリン・オルソップと、彼女が2012年から2019年まで首席指揮者を務めていたサンパウロ交響楽団による交響曲と主要管弦楽作品を収録したコレクション。愉悦感と激しさ、時にはアイロニーを湛えたプロコフィエフの多彩な音楽を表情豊かに奏でています。
「作曲家の意欲と活気に満ちた作品を演奏者が心から楽しんでいることが手に取るように伝わってくる。第一級の演奏だ。」― Allmusic.com(CD1について) 「劇的かつ高度に洗練された演奏を得て、第5交響曲が『切り札』になった。」 ― BBC Music Magazine(CD4について) 「サンパウロの音楽家たちは音楽と一体化している。ワクワクさせ、ゾクゾクさせる演奏だ。」 ― The Arts Desk(CD5について)収録作曲家:
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ルジツキ(1635-1704頃):
作品全集 [アンジェイ・コセンジャク(指揮)/ヴロツワフ・バロック・アンサンブル]発売日:2021年04月09日
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
ポーランドのバロック期に活躍した作曲家ヤチェク・ルジツキ。ヴァーサ家出身のポーランド王ヴワディスワフ4世の宮廷音楽家として仕え、やがて楽長となります。その後、ミハウ・コリブト・ヴィシニョヴィエツキ、ヤン2世、アウグスト2世と計4人のポーランド君主に仕えた彼は、王の秘書官を務めるまでに厚く信頼されたということです。若い頃には器楽作品を作曲した形跡が残っていますが、これらは失われてしまい、この2枚組に収録されているのが残存するルジツキの全作品です。 イタリアの様式が感じられるマニフィカトや、プロテスタント教会音楽から強い影響を受けたと思われる讃美歌を用いた作品、そして不完全な形で残された作品までを、ポーランド・バロック音楽の専門家でもあるコセンジャクが一つ一つの曲に詳細な研究を加え、当時の演奏慣行に基づく縮小や、即興も交えながら再現していきます。
収録作曲家:
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ウォーガン(1724-1790):
チェンバロ作品全集 [ジュリアン・パーキンズ(チェンバロ)/ティモシー・ロバーツ(チェンバロ)]WORGAN, J.: Harpsichord Music (Complete) (Perkins, T. Roberts)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:TOCC0375
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,090円(税込)18世紀のロンドンでオルガニスト兼チェンバリストとして輝かしい名声を誇っていたジョン・ウォーガン。6人兄弟の一人として生まれ、セント・ジョンズ・カレッジで音楽の博士号を取得し、ヴォクソール・ガーデンのオルガニストを務めました。ヘンデルも彼の演奏に称賛を送り、『音楽見聞録』で知られるチャールズ・バーニーもウォーガンについて著書で触れています。 このアルバムには、ウォーガンの現存するチェンバロ作品の全てを収録。これらは教育目的の小品集も含め、どれもドメニコ・スカルラッティを思わせる快活で機知に富んだ作風を持っています。アルバムでは歴史的楽器と、復元楽器、2種類のチェンバロの響きが楽しめます。
収録作曲家:
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ハンソン(1913-1976):
ピアノ作品全集 [トーニャ・レモー(ピアノ)]発売日:2021年03月12日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
オーストラリアの作曲家レイモンド・ハンソン。子供の頃に患った耳の病気で、左耳がほどんど聞こえなかったにもかかわらず、ほぼ独学で音楽を習得。シドニー音楽院(当時の名称はニュー・サウス・ウェールズ州立音楽院)では作曲を教え、数多くの弟子たちを指導した功績で知られています。しかし、指導能力は高く評価されていたものの、作品の多くは何十年にもわたり演奏されることはなく、これらはずっと埋もれたままでした。 1940年代から50年代には「前衛的すぎる」と見做されていた彼の作風ですが、1960年代になると一転、「前衛的ではない」と判断されるなど、その評価は揺れていましたが、1971年にアルバート.H.マグス作曲賞を受賞したことで、改めて彼の作品が見直されるきっかけになりました。 このアルバムにはほとんどが世界初録音となるハンソンの全ピアノ作品を収録。ヒンデミットを尊敬し、インド哲学にも造詣が深かったというハンソンの作品は、従軍時代に触れたジャズの影響も感じられる独自性が高いもの。 知られざる作品を積極的に紹介するオーストラリア/シエラレオネのピアニスト、トーニャ・レモーの演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年6月号)★-
R.シュトラウス(1864-1949):
交響詩全集 [フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) /バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団]発売日:2021年02月19日
CD 5枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
現在最も注目されている指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトが振る
リヒャルト・シュトラウスの交響詩BOXが登場!2011年から2016年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務め、数々の素晴らしい演奏を披露したロト。このリヒャルト・シュトラウスの交響詩全集は、2012年/2013年のシーズンから取り組み、足掛け4年で完成させた力作です。 シリーズ最初の録音である「死と浄化」「ティル・オイレンシュピーゲル」から大編成のオーケストラを自在に操り、独自の表現と華麗な響きを追求したロト、次の「英雄の生涯」は収録前に実演を繰り返し、表現をブラッシュアップした上での録音ということで、大きな話題となりました。 以降、順調に収録を進め、シリーズの最後をシュトラウスの晩年の作品「メタモルフォーゼン」で締めくくるという万全のプログラムにも、ロトの熱い意気込みが感じられます。 *国内仕様盤には日本リヒャルト・シュトラウス協会常務理事(事務局長) 広瀬大介氏の解説が付属します。収録作曲家:
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ゲルンスハイム(1839-1916):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [クリストフ・シッケダンツ(ヴァイオリン)/エルンスト・ブライデンバッハ(ピアノ)]GERNSHEIM, F.: Violin Sonatas (Complete) (Schickedanz, Breidenbach)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:555330-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
ドイツの作曲家フリードリヒ・ゲルンスハイム。7歳から音楽を学び、13歳の時にライプツィヒ音楽院に最年少で入学、やがてピアノをモシェレスに師事し1855年から1860年まではパリに留学、リスト、ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を持ちました。その後はザールブリュッケンの音楽監督をはじめ、様々なオーケストラを指揮、友人であったブラームスや同時代の作品も演奏しています。 このアルバムには14歳の時の習作「ヴァイオリン・ソナタ ホ短調」を含む、ゲルンスハイムの初期から後期に至るヴァイオリンとピアノのための全作品が収録されており、ゲルンスハイムの作風の変遷を知ることができます。とりわけ名ヴァイオリニスト、アンリ・マルトーに捧げられたヴァイオリン・ソナタ第4番はゲルンスハイムの作曲技法の頂点を成す作品とされ、美しい楽想が巧みに構成された見事な音楽です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ協奏曲全集 [メロディー・ツァオ(ピアノ)/ダヴィッド・ネーベル(ヴァイオリン)/カメラータ・シュヴァイツ/ハワード・グリフィス(指揮)]HAYDN, J.: Keyboard Concertos, Hob.XVIII:1-6, 8, 10, 11 (Mélodie Zhao, Camerata Schweiz, H. Griffiths)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:555400-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
スイス出身の中国系ピアニスト、メロディー・ツァオが弾くハイドンの鍵盤のための協奏曲全集。ハイドンはチェンバロまたはピアノのための協奏曲を、よく知られる第11番 Hob. XVIII:11 を含め3曲しか書いていませんが、この曲集でツァオは、チェンバロ、フォルテピアノ、オルガンのための協奏曲を含めた9曲(偽作とされる作品を除く)全てをモダン・ピアノで演奏。ロココ趣味の初期作品から、モーツァルトのピアノ協奏曲に比肩する大規模な作品までを華麗に演奏しています。 また、オルガン協奏曲は2020年に発表された新エディションによる楽譜が用いられており、この譜面による録音は初のものとなります。
収録作曲家:
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スペンジアリャン(1871-1928):
ピアノ作品全集 &
ピアノを伴う室内楽作品集 [ミカエル・アイラペティアン(ピアノ)/ユリア・アイラペティアン(ピアノ)/ウラディーミル・セルゲーエフ(ヴァイオリン)/デミアン・フォーキン(チェロ)]発売日:2021年01月15日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
クリミア生まれのアルメニア人作曲家・指揮者アレクサンドル・スペンジアリャン(ロシアではスペンディアロフ)。リムスキー=コルサコフに師事、先輩のグラズノフから「非の打ちどころのない素晴らしい技術を持った音楽家」と讃えられ、彼と親交を結びました。1925年にはエレバンで音楽大学の教授や学生からなる18名のオーケストラを指揮、これは後にアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団に成長するなど、若い音楽家たちの育成にも力を注ぎました。ロシアとアルメニアの民族要素を併せ持つ彼の作品は、楽譜出版社ベリャーエフらにも高く評価され、アルメニア国民楽派の開祖とされています。 このアルバムでは、オリジナルのピアノ曲とピアノを伴う室内楽曲の全てに加え、後輩の作曲家サルキニャンによる歌曲のピアノ版編曲を収録。ほとんどが世界初録音となる作品を楽しめます。 演奏はミカエル・アイラペティアン。これまでに自身の作品を含むアルバム10枚を超えるアルメニア作曲家の作品をリリース、この国のクラシック音楽の発展と普及に多大な貢献をしたことで、アルメニア共和国国家賞を受賞しています。
収録作曲家:
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スコット(1880-1958):
ピアノ作品全集 [クリストファー・ギルド(ピアノ)]SCOTT, F.G.: Piano Solo Music (Complete) (Guild)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:TOCC0547
CD価格:1,950円(税込)
20世紀初頭に巻き起こった「スコットランドのルネサンス」ブーム。文学を中心に音楽や絵画、政治にまで及ぶこの運動は、当時のスコットランド人における文化的ナショナリズムの精神を呼び覚ましました。 作曲家フランシス・ジョージ・スコットもこの流れに影響を受けた一人で、パリでデュカスに師事し、グラスゴーで音楽講師を務めながら、ロバート・バーンズやウィリアム・ダンバーらの詩を用いた数多くの歌曲を作曲。スコットランド民謡を巧みに用いたこれらの歌曲は、20世紀の英国作曲家たちにも影響を与えました。 このアルバムにはロナルド・スティーヴンソンがピアノ版に編曲した「8つの歌曲」をはじめ、スコットランドのダンスや風景を短い曲で表現した57曲からなる「直観」など世界初録音を含む作品が収録されています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年4月号)★-
ヴィラ=ロボス(1887-1959):
交響曲全集[6枚組BOX、日本語解説付き] [イサーク・カラブチェフスキー(指揮)サンパウロ交響楽団]発売日:2020年12月18日
CD 6枚組国内仕様 日本語解説付き価格:5,500円(税込、送料無料)
日本ヴィラ=ロボス協会推薦!「フォルクローレとは、私のことだ。」そう豪語したヴィラ=ロボス。大らかで型破りなこの作曲家にとって、交響曲という形式は最適のものではなかったかもしれない。しかし、だからこその面白さがある。炸裂するインスピレーションが形式と衝突し、ときに形式を超克しながら、彼ならではの世界が立ち上げられていく。すべての交響曲(第5番は楽譜消失のため実質11曲)を聞くことで見えてくるものがある。彼にとって交響曲とはいったい何だったのだろうか?彼は何に苦闘し、何を実現しようとしたのだろうか? ヴィラ=ロボスという作曲家を考えるうえで必聴の交響曲全集、ついに発売! [指揮者・日本ヴィラ=ロボス協会会長
木許裕介]
エイトル・ヴィラ=ロボスは「20世紀ブラジルの芸術音楽における最も重要な創造的貢献をした人物」と評されています。彼はクラシックの技法にブラジルの民族音楽を採り入れた作風で数多くの作品を残しましたが、その中で11曲の交響曲はとりわけ異彩を放っています。 交響曲第1番からは、彼が当時関心を寄せていたフランス音楽からの影響が感じられますが、第2番以降の交響曲には、ブラジル音楽特有の熱気と抒情が溢れています。第3番から第5番までの交響曲は、第一次世界大戦終結を記念し、ブラジル政府から委嘱された作品ですが、残念なことに「平和」と題された第5番は楽譜が消失してしまいました。当時の社会不安も反映された激しい作風が魅力です。 以降はエキゾチックな雰囲気を湛えた第6番、打楽器の響きを駆使した第7番など民族音楽の要素に満ちた作品が続き、サンパウロ市創立400周年の記念行事のために書かれた第10番は、大規模な声楽パートを伴う実質的なオラトリオとして成立しています。第11番に続く第12番は、70歳を迎えた作曲家による回顧的な雰囲気を湛えた豊かな旋律を持つ交響曲。この全集は、ヴィラ=ロボスの本格的な交響曲作家としての全貌を明らかにするのみならず、20世紀の非ヨーロッパ諸国において交響曲に代表されるクラシック音楽文化がどのように受容されていったか、その一端を物語る貴重なドキュメントでもあります。 広島県出身でブラジルで学び、サンパウロ交響楽団合唱団等の指揮者を務め、日本とブラジルの音楽交流に功績のあった宗像直美さん(2020年3月没)が合唱指揮で参加しているのも貴重な記録です。 *国内仕様盤の解説書には、指揮者で日本ヴィラ=ロボス協会の会長を務める木許裕介氏による充実した解説を掲載。第10番とマンドゥ・サララは歌詞日本語訳付き。収録作曲家:
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ダイソン(1883-1964):
The Open Window
ピアノ曲全集 [サイモン・キャラガン(ピアノ)/クリオナ・シャナハン(ピアノ)]発売日:2020年11月20日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
イギリスの作曲家ジョージ・ダイソン。英国王立音楽大学で学び“メンデルスゾーン遊学奨学金”を獲得。イタリアとドイツに留学し研鑽を積み、帰国後は教師として活躍。1937年に王立音楽大学学長に任命され英国音楽界の発展に貢献した人です。 この2枚組には、世界初録音を含むダイソンのピアノ作品を全曲収録。彼の7歳の時の作品である「題名のないピアノ小品」からドビュッシー風の雰囲気を漂わせる「プリムローズ・マウント」、西部戦線での経験を生かした「3つの戦時のエピグラム」など様々な作品を聴くことができます。 ブックレット(英語)には、ダイソンの伝記作家ポール・スパイサーの文章を掲載。作曲家の生涯が丹念に綴られています。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲全集(オルガン版より編曲)[3枚組 BOX] [マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/ラヴァー・スコウ・ラーセン(指揮)/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー]発売日:2020年11月20日
SACD-Hybrid 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ヘンデルのオルガン協奏曲を、ドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトが現代ピアノで演奏するシリーズをまとめたBOXの登場。 バッハのハープシコード協奏曲は、すでに現代のピアニストたちの標準的なレパートリーになっているのに対し、ヘンデルの一連の作品はほとんどコンサートで取り上げられることがなく、この録音はバロック期の協奏曲の新しい可能性を拓くものとして高く評価されました。 キルシュネライトの演奏は、ヘンデルの即興性を活かしながら、現代的な響きがもたらされるように絶妙なアレンジが施されています。高音質の録音も魅力的。
収録作曲家:
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コンスタンチン・シェルバコフ
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集[9枚組 BOX] [コンスタンチン・シェルバコフ]発売日:2020年11月20日
CD 9枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
満を持して一挙に登場! シェルバコフのベートーヴェン: ソナタ全集1983年の第1回ラフマニノフ・コンクールでの優勝以来、技巧派のヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして脚光を浴びながら、詩情あふれる表現でも世界中のピアノ・ファンを魅了し、バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇るシベリア出身の巨匠シェルバコフ。彼のベートーヴェンといえば、NAXOSレーベルへ録音したリスト編曲版交響曲全集や「ディアベリ変奏曲」などが高い評価を得ており、実演でも複数のソナタを含む作品をレパートリーとして披露して来ましたが、作曲家生誕250年となる2020年、そのソナタを全集で一気にリリースすることとなりました。持ち前のテクニックはもとより、人並外れたその集中力と研ぎ澄まされた感性から生まれる表現が、ダイナミックさと緊張感を併せ持つ絶妙のベートーヴェン像を紡ぎ出しています。 彼が活動の拠点としているチューリヒのスイス・ドイツ語放送のスタジオで、ほぼ番号順に進められた録音でしたが、コロナ禍の中行われた第28番以降のセッションは、豊かな音響で定評のあるボスヴィルの旧教会で行われました。楽聖の晩年10年間に書かれながらも、最晩年を待たずに筆が置かれたその完成形を、素晴らしい響きで聴くことができます。
収録作曲家:
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オケゲム(1410頃-1497):
シャンソン全集 [ジェシー・ローディン、カット・サークル]OCKEGHEM, J.: Chansons (Les) (Cut Circle, Rodin)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:MEW1995
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
ジェシー・ローディン率いるアメリカのルネサンス音楽のスペシャリストによる歌で、フランドル楽派初期の最重要作曲家オケゲムが残した21曲のシャンソンと、その門下のジョスカン・デ・プレ、同時代のヨハネス・コルナゴ、ヨハネス・ベディンクハムの作品を収めたアルバム。オケゲムの世俗シャンソン(多声によるフランス語歌曲)だけを集めたアルバムはきわめて貴重で、充実した解説書とともに見過ごせないリリースです。 すでにジョスカンのミサ曲集をはじめ、フランドル楽派の故郷ともいえるフランス語圏ベルギーが誇るMusique en Wallonieレーベルから数多くの名盤を出している彼らがこのような企画に抜擢されたことは、古楽ファンにとっても待望の采配と言えるでしょう。6人編成と少人数ながら変幻自在の歌声で、多彩な音楽を創り上げています。
収録作曲家:
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ヴァンディーニ(1690-1778):
作品全集
チェロ・ソナタ/チェロ協奏曲
[フランチェスコ・ガッリジョーニ(チェロ)/ラルテ・デ・ラルコ(古楽器使用)]VANDINI, A.: Works (Complete) (Galligioni, L'Arte dell'Arco)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:CDS7890
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,590円(税込)イタリア・バロック時代の作曲家ヴァンディーニ(1691-1778)は、優れたチェリストとしても活躍しました。彼はタルティーニの親友であり、パドヴァでは同じ楽団で演奏していたことでも知られています。 彼の高度な演奏は、当時、この地を訪れたイギリスの音楽評論家チャールズ・バーニーを感嘆させたようで、『音楽見聞録』にも称賛の言葉が記載されています。またバーニーは彼の弓の持ち方についても言及、アンダーハンドグリップ(コントラバスのように下から持つやり方)で演奏していたことも添えられています。 このアルバムでは、最新の研究結果に基づく、ヴァンディーニが遺したとされる全ての作品を録音。技巧的で華やかな作品をオリジナル楽器の響きで存分に楽しめます。チェロを演奏するフランチェスコ・ガッリジョーニはヴァンディーニと同じく、弓をアンダーハンドグリップで持ち、当時の演奏法の再現に努めています。
収録作曲家:
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『リサウンド・ベートーヴェン』
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集 [マルティン・ハーゼルベック、ウィーン・アカデミー管弦楽団]発売日:2020年10月09日
CD 5枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
ベートーヴェンの時代の響きを徹底検証! 記念年を彩る圧巻の交響曲全集マルティン・ハーゼルベックとウィーン・アカデミー管弦楽団が2014年から進めており、楽聖生誕250年となる2020年に完結した「リサウンド・ベートーヴェン」シリーズから、交響曲のみを抜き出し全集としてBOX化。 作曲者存命中に近い年代の楽器、あるいはその復元を用いることはもちろん、演奏会場も共に鳴る楽器であるという考えから、初演場所あるいはそれに準じた歴史的建造物を録音場所とするこのシリーズ。「第九」では当時の慣例に倣って、合唱とソリストを管弦楽の前に配するという凝りようです。力強い演奏が作品の素晴らしさを際立たせていることも大きな魅力。記念の年ならではの好企画と言えるでしょう。 また、ゴットリープ・ヴァリッシュをソリストに迎えたピアノ協奏曲全集(ヴァイオリン協奏曲の編曲版を含む全6曲)は、別途セット化されCPOレーベルより発売中(555329)です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲全集
アダージョ K.261/ロンド K.269・ K.373 [バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)/アイヴィン・オードラン(指揮)/スウェーデン室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-5 / Adagio, K. 261 / Rondos, K. 269, 373 (Skride, Swedish Chamber Orchestra, Aadland)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:C997201
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
バイバ・スクリデが演奏する美しく軽やかなモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集。 以前、7~8曲あるとされていたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲ですが、最近では第6番と第7番などが偽作であることがわかり、第1番から第5番までがモーツァルトの真作であると認識されています。他に、単一楽章で書かれた2曲のロンドと「アダージョ」ホ長調もモーツァルトの作品であることが分かっています。 5曲の協奏曲は、全てザルツブルクに滞在していた1775年に集中して書かれていますが、モーツァルトはいずれの曲にもカデンツァを書いておらず、奏者が即興で演奏することが求められていました。ここでのスクリデも自身のカデンツァを演奏。指揮者オードランは「スクリデは直観的な演奏家であり、演奏するたびに新たな音楽を発見するので、全く同じことの繰り返しになることはない」と語っており、彼女の溢れんばかりの音楽性を高く評価しています。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
ヴァイオリン作品全集 [ハッセ・ボロプ(ヴァイオリン)/アンドリュー・ストープ(ピアノ)]NIELSEN, C.: Violin Solo Works / Violin and Piano Works (Complete) (Borup, Staupe)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:8.573870
CD価格:1,600円(税込)
幼少期から優れた音楽的才能を発揮したニールセン。中でも彼が最も得意としたのはヴァイオリンの演奏でした。20代から30代にかけてデンマーク王立管弦楽団で第2ヴァイオリン奏者を務め、ヴェルディのオペラのデンマーク初演に携わるなどプロの奏者として活躍しただけあって、彼のヴァイオリン作品には、楽器を知り尽くした人ならではの旋律の歌わせ方が随所に感じられます。 このアルバムには彼が作曲したヴァイオリンのための作品を全曲収録。初期の作品、ト長調ソナタからはモーツァルトの香りが漂いますが、円熟期の作品「ヴァイオリン・ソナタ第2番」はニールセンが模索した「発展的調性」(調性からの離脱)が見られるだけでなく、後に友人のアドヴァイスにより、若干冗長であった第1楽章に大きな変更が加えらるなど、作品の完成度を高めるためのさまざまな工夫が凝らされています。後期の作品48と作品52はバッハ作品から想起されたものですが、特殊奏法やダブルストップなどが多用された実験的、かつ後期のニールセン作品が持つ独自の晦渋な作風が模索された作品です。 デンマーク出身、アメリカを中心に活躍するヴァイオリニスト、ハッセ・ボルプの味わい豊かな音色が耳に残ります。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 [フィリップ・ジョルダン(指揮)/ウィーン交響楽団]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 (Vienna Symphony, P. Jordan)
発売日:2020年09月04日
NMLアルバム番号:WS021
CD 4枚組価格:4,950円(税込、送料無料)
前作、ベートーヴェンの交響曲全集(WS018)で、各曲に斬新な解釈を加えながらスマートな演奏を披露し高く評価されたフィリップ・ジョルダン。2020年にウィーン交響楽団の音楽監督をアンドレス・オロスコ=エストラーダに引き継ぎ、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任する彼が、2019年9月に録音したブラームスの交響曲ツィクルスが登場します。 ジョルダンは、ブラームスの“内なる声”に耳を傾けながら、各曲の性格を描き分けつつ、オーケストラを自由自在に操り入念な音楽を創り上げていきます。ジョルダンの信頼に応えたオーケストラも、ダイナミックかつ芳醇な音楽を奏でており、ムジークフェライン「黄金のホール」の豊かな響きも相俟って、バランスの良い美しいサウンドが生まれています。
収録作曲家:
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
鍵盤楽器とヴァイオリンのソナタ全集 [デュオ・ベルダー・キムラ]発売日:2020年08月28日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
アムステルダムを拠点に活躍するヴァイオリンの木村理恵とチェンバロのピーター=ヤン・ベルダーによる「デュオ・ベルダー・キムラ」が演奏するC.P.E.バッハのヴァイオリン・ソナタ全集。 木村の伸びやかな音色もさることながら、ベルダーの技巧を駆使した華やかな演奏が聴きどころ。ベルダーはチェンバロとフォルテピアノを弾き分けることで、バロック期から古典派にかけての鍵盤楽器の発展と、これに伴い変化した作曲様式までをも示そうとしています。ヴァイオリンとピアノが対等に語り合い、親密な音楽を奏でます。
収録作曲家:
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グレグソン(1945-):
〈ピアノ独奏曲全集〉
わが友のためのアルバム
1楽章のピアノ・ソナタ
6つの小品他 [マレイ・マクラクラン(ピアノ)/エドワード・グレグソン(ピアノ)/ローズ・マクラクラン(ピアノ)]GREGSON, E.: Piano Solo Music (Complete) - An Album for my Friends / Piano Sonata / 6 Little Pieces (M. and R. McLachlan, E. Gregson)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:8.574222
CD価格:1,600円(税込)
エドワード・グレグソン(1945-)はイギリス出身の作曲家。王立音楽アカデミーで作曲とピアノを学び、管弦楽曲から吹奏楽、合唱曲など幅広いジャンルの作品を発表しています。彼のピアノ曲はとても印象的なものが多く、複雑なリズムやハーモニーに彩られながらも、変奏曲やフーガなど古典的な形式が用いられており、時には抒情的なメロディが現れるといった比較的親しみやすい作風に拠っています。 このアルバムには初期の作品から最近の作品までが幅広く収録されており、グレグソンの作風の変遷をお楽しみいただけます。中級レベルの難易度で書かれた「わが友のためのアルバム」は自身の60回目の誕生日を祝して作曲されたもの。多彩な素材が散りばめられています。2020年の「3つの練習曲」は技巧的な作品。ラヴェルの旋律が引用されるなど工夫が凝らされています。初期の2作品はロマンティックな曲。実験的な「4つの絵」と「6つの小品」、マーラーのアダージェットから喚起された「金曜日の午前」、ティペットからインスパイアされた「ソナタ」。どれもがユニーク、かつ強い印象を残します。 16曲目はグレグソン自身の演奏、他はグレグソンの良き理解者マクラクランの演奏で。
収録作曲家:
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第9集
1967-2007
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集/序曲集
ミサ曲 ハ長調 [ミヒャエル・ギーレン(指揮)/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団 他]発売日:2020年08月14日
10枚組(9CD+DVD)価格:5,475円(税込、送料無料)
ユニークな解釈と演奏で知られる名指揮者ミヒャエル・ギーレン。彼が残した膨大な録音の中から南西ドイツ放送(SWR)に保存されている音源を体系的にリリースしているのがこのギーレン・エディションです。これまでも初出音源を含む興味深いレパートリーが紹介されてきましたが、第9集となる今作は、交響曲全曲を中心に収めたベートーヴェン作品集。ベートーヴェン生誕250年の記念年にふさわしいBOXセットです。 1997年から2000年収録の交響曲全集は、ギーレンにとって2度目の録音。彼のイメージが確立されたとされる、一切の虚飾を排した1980年代~90年代の1回目録音に比べ、ここでのギーレンは、若干ゆったりとしたテンポと豊かな表現による演奏を行っています。 また、今回のエディションには、2007年の「ミサ曲 ハ長調」などいくつかの初出音源が含まれているだけではなく、交響曲第3番では、1970年のフランクフルト放送交響楽団、1980年のシンシナティ交響楽団(VOX音源)、1987年のバーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団(映像)を加えた計4種類の演奏を収録。切れ味鋭い初期の演奏から後期のゆったりとした演奏まで、聴き比べを存分に楽しむことができます。
収録作曲家:
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ガリーニン(1922-1966):
弦楽のための作品全集
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのスケルツォ
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのアリア
弦楽オーケストラのための組曲
弦楽四重奏曲 第1番・第2番 [ロシア音楽院オーケストラ/イヴァン・ニキフォルチン(指揮)/アナスタシア・ラティシェヴァ(ヴァイオリン) 他]GALYNIN, G.G.: Works for Strings (Complete) (Latysheva, Academy of Russian Music, Nikiforchin)
発売日:2020年08月14日
NMLアルバム番号:TOCC0514
CD価格:1,950円(税込)
ロシアの地方都市、トゥーラ出身のヘルマン(ゲルマン)・ガリーニン。家族を失い孤児院で育つも、ピアノと民族楽器を学びモスクワ音楽院へ進みます。そしてバルバロッサ作戦の開始とともに陸軍に入隊、軍のための音楽を作曲し、活躍しました。その後はモスクワ音楽院に復帰しショスタコーヴィチとミヤスコフスキーに師事。才能を開花させたガリーニンは1950年に作曲した「叙事詩」でスターリン賞を受賞するなど、当時のでソヴィエトで高く評価されています。ところが1951年に統合失調症を発症、病と闘いながら曲を書き続けました。 自由奔放な作風で知られますが、1957年に書かれた彼の最後の室内楽作品「弦楽四重奏曲第2番」では、悲しみと諦観に支配された音楽が展開します。
収録作曲家:
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クック(1906-2005):
オーボエのための室内楽作品全集
2台のピアノためのソナタ [プレイエル・アンサンブル、メリンダ・マクスウェル(オーボエ)、ハーヴェイ・デイヴィーズ(ピアノ)、ヘレン・デイヴィーズ(ピアノ)、サラ・・エウィンス(ヴァイオリン)、スージー・メザロ(ヴィオラ)、ヒーザー・ビルス(チェロ)]COOKE, A.: Oboe Music (Complete) / Sonata for 2 Pianos (M. Maxwell, H. and H. Davies, Pleyel Ensemble)
発売日:2020年07月31日
NMLアルバム番号:MPR108
CD価格:2,175円(税込)
ベルリンでヒンデミットの教えを受けた英国の作曲家、アーノルド・クックの作品集。協奏曲など、オーボエのための作品を多く残していますが、ここにはその室内楽作品を全て収録しています。いずれの作風も、エキゾチックな面を中心に、オーボエが持つ様々な魅力を引き立てています。 2台ピアノのためのソナタは、近代英国作品らしい叙情にヒンデミットのモダンな感性が融合した、たいへん聴き応えのある作品です。
収録作曲家:
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モンテヴェルディ(1567-1643):
マドリガーレ全集 [マルコ・ロンギーニ(指揮)/デリティエ・ムジケ(アンサンブル)]発売日:2020年07月31日
CD 15枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
1567年、北イタリアのクレモナに生まれたクラウディオ・モンテヴェルディ。10代半ばにして、モテットと宗教マドリガーレを出版し、20歳の時には世俗マドリガーレの最初の曲集を出版。その後、マントヴァのヴィンチェンツォ1世・ゴンザーガの宮廷にて歌手およびヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として仕え、1602年には宮廷楽長になるとともに、宮廷やパトロンのためにマドリガーレの作曲を続けました。 マドリガーレとは、ルネサンス期の代表的な音楽様式の一つ。形式や規則を重視する古典的な詩の代わりに、より自由な形式と情感豊かな内容を持つ詩を歌詞に用い、テキストの抑揚に合わせて旋律が歌われるもの。16世紀前半に流行していた“フロットーラ(世俗歌曲)”が発展した形式で、豊かな感情を表現するために、複雑なポリフォニーや半音階、二重合唱などのあらゆる形式が用いられ、多くの作曲家がさまざまな作品を創り上げました。 なかでもモンテヴェルディは“マドリガーレ”の形式に大きな可能性を見出し、16世紀以前の厳格な対位法を用いたものを「第一作法」、自由な対位法を用いたものを「第二作法」と呼び、第5巻では通奏低音を導入するなど、画期的な試みも行っています。曲集全巻を通じ、愛や恋の喜び、愛する人を失う悲しみ、戦い、芸術などが色彩豊かに描かれています。 このデリティエ・ムジケとマルコ・ロンギーニによる世界初録音曲を含むマドリガーレ全集は、最新のエディションを用いて、全てカットなしで演奏。当時の演奏様式の研究に基づいて男声のみで歌われています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
チェロとピアノのための作品全集
(チェロ・ソナタ 第1番-第5番、変奏曲集) [ユリウス・ベルガー(チェロ)/マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Cello and Piano Works (Complete) (J. Berger, Höhenrieder)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:SM338
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
ベートーヴェンのチェロのための全ての作品を、ユリウス・ベルガーとマルガリータ・ヘーエンリーダーとが演奏したアルバム。2人は最新の原典版スコアを用いて作品を徹底的に研究。ベートーヴェンについてのカール・チェルニーやヴァイオリニストであり音楽学者でもあったルドルフ・コーリッシュ、作家ロマン・ロランや音楽評論家エレオノーレ・ビューニングなどの文献を読み議論を重ね、作品の本質を模索しました。 頂点は見えてもそこに到達することができない芸術の道を二人は人生に例え、ベートーヴェン作品を研究・演奏を重ねることで共に成長することができると語っています。
収録作曲家:
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ナプラヴニク(1839-1916):
〈室内楽作品集 第1集〉
ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調 Op.52
ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.60
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.64 [ラナ・トロトヴシェク(ヴァイオリン)/ルドミル・アンゲーロフ(ピアノ)]NÁPRAVNÍK, E.: Chamber Music, Vol. 1 (Trotovšek, Angelov)
発売日:2020年07月17日
NMLアルバム番号:TOCC0305
CD価格:1,950円(税込)
チェコ生まれのナプラヴニク(1839-1916)は、19世紀のロシア音楽界で指揮者として華々しく活躍しました。中でもマリインスキー劇場の首席指揮者として有名であり、彼はこの劇場でムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドノフ》を初演した他、チャイコフスキーの6作品や、リムスキー=コルサコフの9作品など、多数のロシアの重要なオペラの初演を指揮しました。自作も数多く残していますが、現在ではこれらの作品は、あまり顧みられることがなくなっています。 しかし、ここに収録されたヴァイオリンとピアノのための3つの作品はいずれもおおらかで優しく、チャイコフスキーを思わせる情熱的なメロディで溢れています。作品の再発見による正しい評価が待たれる作曲家の一人です。
収録作曲家:
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トレヴィーノ指揮/マルメ交響楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集 [ロバート・トレヴィーノ(指揮) マルメ交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 1-9 (Malmö Symphony, R. Trevino)
発売日:2020年06月26日
NMLアルバム番号:ODE1348-5Q
SACD-Hybrid 5枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
2020年ベートーヴェン生誕250年記念リリース。
注目の指揮者トレヴィーノによる交響曲全曲をSACDハイブリッドで!
2019年10月、スウェーデンのマルメで開催された “ベートーヴェン・フェスティヴァル” ライヴ!タクトを執るのは2019年9月にマルメ交響楽団の首席指揮者就任したばかりの俊英ロバート・トレヴィーノ。30代半ばのトレヴィーノは、同世代の若手指揮者の中でも最近急速に頭角を現わしてきた注目の存在です。古典派作品から現代曲まで、幅広いレパートリーを新鮮かつ想像力に富んだ解釈で聴かせるトレヴィーノは、ベートーヴェンにおいてもマルメ交響楽団から精緻な響きを紡ぎ出し、自然で音楽性に満ちた表現を引き出すことに成功。これまで多くの指揮者が取り組んできたベートーヴェン演奏に新風を吹き込みました。 トレヴィーノはピリオド・アプローチを採用しつつもオーケストラの響きを存分に生かし、各曲の個性を際立たせます。古典的な作風による第1、第2交響曲ではモーツァルトを思わせる典雅な表情をもたせ、第3交響曲では、沈痛な葬送行進曲さえ重くなり過ぎることはありません。ベートーヴェンの作風転換期に書かれた第4番には、幾分ロマンティックな表現を与え、第5交響曲ではベートーヴェンが目指した苦悩から勝利への思いが力強く描き出されています。各楽章の描き分けが見事な第6番が続き、舞曲の要素が強い第7番と第8番では、楽章ごとのテンポ設定に心が配られた、鮮やかな音楽を楽しむことができます。とりわけ第7番終楽章の快速テンポに注目。オーケストラはトレヴィーノの無茶とも思える要求をクリアし、目の覚めるような演奏を披露します。第9番のソリストは、若々しい声の歌手が揃えられており、トレヴィーノが目指したであろう新鮮なベートーヴェン像が構築されています。 ホールの豊かな残響を余すことなく捉えた録音も聴きどころで、SACD層にはマルチチャンネルも収録されています。収録作曲家:
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ヤナーチェク(1854-1928):
ピアノ作品全集 [ヤン・イラスキー(ピアノ) 他]JANACEK, L.: Piano Works (Complete) (Jirasky)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:UP0071-2
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
ヤナーチェクのピアノ独奏曲と、ピアノを用いた室内楽曲を全て収録した2枚組。 室内アンサンブルを伴う2つの作品のうち、「コンチェルティーノ」は1925年に書かれた、実際には彼の初のピアノ協奏曲となった作品です。ピアノとアンサンブルは常に対話を繰り返しながらユニークな音楽を創り上げていきます。1926年のカプリッチョ「挑戦」は左手のための協奏曲と言った趣きの作品で、戦争で右手を失ったピアニスト、オタカール・ホルマンのために書かれた曲。晩年のヤナーチェクらしいオスティナート(執拗に同じパターンが繰り返される)が多用され、ピアノはアンサンブルの合間を縫ってつぶやくような旋律を歌うという、こちらも独創的な作品です。 巧みなピアノを聴かせる1973年生まれのヤン・イラスキーは、学生時代からヤナーチェクに傾倒し、大学ではヤナーチェク作品を研究し博士号を取得。このアルバムを録音した後、2007年、ヤナーチェク音楽アカデミーでのピアノ科主任教授に最年少で就任した才能の持ち主です。
収録作曲家:
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フローベルガー(1616-1667):
ファンタジア&カンツォン全集 [テレンス・チャールストン(クラヴィコード)]FROBERGER, J.J.: Fantasias and Canzonas (Complete) (Charlston)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:DDA25204
CD価格:2,250円(税込)
バロック初期の鍵盤音楽の大家、フローベルガーの『ウィーン写本第2巻』(1649年9月19日)より、初のクラヴィコード録音によるファンタジアとカンツォン全集が登場。フローベルガーはドイツで生まれ、ローマでフレスコバルディ門下生として学び、その後も様々な場所を旅したコスモポリタン。バッハやスカルラッティにも多大な影響を与えた作曲家です。 この録音では、ベルリン楽器博物館が所蔵する南ドイツ製のクラヴィコードをアンドレアス・ヘルメットが2009年に復元した楽器を使用。クラヴィコードはサイズと音量が小さいものの、広いダイナミック・レンジを持ち、ヴィヴラート奏法をマスターすれば微妙なニュアンスを表現できる楽器であり、フローベルガーの対位法的な作品演奏には向いていると言えます。 この楽器を操るのはイギリスのオルガニストであり、ロンドン・バロックのメンバーとして活躍するテレンス・チャールストン。400回以上のコンサートに出演する名手です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集 [オッリ・ムストネン(ピアノ&指揮)]発売日:2020年05月22日
CD 3枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
『ベートーヴェン生誕250周年』記念アルバム。2007年から2009年にかけて録音されたムストネンとタピオラ・シンフォニエッタによるピアノ協奏曲全集は、発売当時からサンデー・タイムズなど多くのメディアで絶賛された演奏。ムストネンは、卓越したピアニズムに加え、オーケストラを自由自在に操り、斬新なアプローチでベートーヴェンの音楽に迫ります。また、ピアノ協奏曲第1番ではムストネン自身のカデンツァを用いるなど創意工夫も怠りません。ピアノ協奏曲ニ長調(ヴァイオリン協奏曲の編曲)は、2009年に来日しNHK交響楽団と共演した際にも弾き振りを披露、大きな話題となったのも記憶に新しいところです。 3枚別々に発売されたアルバムをボックスにまとめ、お求めやすい価格にて再リリースいたします。
収録作曲家:
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パデレフスキ(1860-1941):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [スワヴォミール・トマシーク (ヴァイオリン)、ロベルト・モラフスキ (ピアノ)]PADEREWSKI, I.J.: Violin and Piano Works (Tomasik, Morawski)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:RecArt0037
CD価格:2,175円(税込)
ポーランド出身の2人、ヴァイオリニストのトマシークとピアニストのモラフスキによる、故国が誇る偉人パデレフスキによる作品集。唯一のヴァイオリン・ソナタのほか、可憐なピアノ小品「ミセラネア Op.16 - 第2曲 メロディ」をヴァイオリンとピアノに編曲したものなどが収められています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈チェロとピアノのための作品全集〉
チェロ・ソナタ 第1番-第5番
変奏曲集 [ニコラ・アルトシュテット、アレクサンダー・ロンクヴィヒ]BEETHOVEN, L. van: Cello and Piano Works (Complete) (Altstaedt, Lonquich)
発売日:2020年05月15日
NMLアルバム番号:ALPHA577
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
ピリオド楽器とウィーン古典派に見識あり。今最も旬な二人によるベートーヴェン!2018年にはアイゼンシュタット・ハイドン・フィル(旧オーストリア=ハンガリー・ハイドン・フィル)とともに来日し、ピリオド奏法への適性をぞんぶんに活かしたハイドン解釈で絶賛を博したアルトシュテット。さまざまなレーベルからリリースされてきた多彩なレパートリーでも、若々しい勢いと明敏・明晰な作品理解を示し、1作ごとに瞠目させられる21世紀最前線の俊英チェリストがAlphaから新録音を発表! しかも記念年に合わせてベートーヴェンのソナタ全集、そのうえパートナーは百戦錬磨にして近年さらなる新境地を見せつつあるロンクヴィヒというのは、今まさに聴きたいベートーヴェン演奏の極致といってよいでしょう。 ベートーヴェンは生前さまざまなチェロの名手と接しながら、初期・中期・後期とそれぞれの時代に、自家薬籠中の楽器であるピアノとの二重奏作品を書いています。 その創意の真相は、作曲家生前のモデルによる楽器を然るべき奏法で鳴らしてこそ初めて浮かび上がるところ。20世紀末以来、現代楽器でもウィーン古典派やシューベルトの解釈で圧倒的な成果をあげ、ピリオド楽器にも抜群の適性をみせるロンクヴィヒはここで、ベートーヴェンが晩年所有していたものと同時期・同製作者のフォルテピアノ(C.グラーフ)を使用。グヮダニーニのチェロを縦横無尽、古典期の弓と奏法で奏でるアルトシュテットは15年来の共演仲間で、阿吽の呼吸が映える充実した演奏を存分に味あわせてくれます。 Alphaならではの記念年リリースといえます。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ・デュオ作品全集 [ジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオ]RACHMANINOV, S.: Piano Duo Works (Complete) (Genova and Dimitrov Piano Duo)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:555326-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
「ジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオ」結成25周年の記念アルバム。デュオ結成前、ハノーヴァー音楽大学の学生だった2人は、当時の彼らの教師ウラディーミル・クライネフからピアノ・デュオ・コンペティションを受けるように勧められ、その時に「準備しておくように」と示されたのがラフマニノフの「組曲第2番」とシューベルトの「幻想曲」、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」だったそうです。それ以来、2人にとってラフマニノフは大切なレパートリーとなり、ずっと全作品の録音企画を温め続け、今回のCDが実現しました。 ラフマニノフのピアノ・デュオ曲(2台ピアノ&連弾)は、ピアニスティックな技巧を存分に用いながら、まるでオーケストラを聴くかのような重厚な響きも楽しめる充実した作品であり、とりわけ“幻想的絵画”の副題を持ち、チャイコフスキーに献呈された「組曲第1番」、交響曲第1番の初演が失敗し、自信をなくしていた頃に書かれた「組曲第2番」の2作は、詩的な雰囲気をまとった独自の作品とされています。 あまり耳にする機会のない「イタリア風ポルカ」や「ロマンス」、ラフマニノフ最後の名作「交響的舞曲」もオーケストラ版とは違う味わいを楽しめます。25年間デュオとして活動してきた2人の熱い思いが詰まったアルバムです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]発売日:2020年03月27日
CD 9枚組価格:9,525円(税込、送料無料)
アメリカ生まれ、フィラデルフィアに拠点を置くジョナサン・ビス。祖母はサミュエル・バーバーからチェロ協奏曲を献呈された名チェリスト、ラヤー・ガールブゾヴァ、父はヴィオラ奏者ポール・ビス、そして母は、彼が生まれる直前にマゼールの指揮でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を演奏したという名手ミリアム・フリードという、錚々たる音楽一家の出身です。6歳でピアノを始めレオン・フライシャーに師事。2000年にリサイタル・デビューを果たしてからはヨーロッパを中心に活躍。リサイタル、オーケストラとの共演の他、世界各地の音楽祭に出演し国際的な評価を受けています。多彩なレパートリーで知られ、録音においてもモーツァルト、ベートーヴェンなどの古典派作品からシェーンベルクなど現代作品まで、数多くの作品がリリースされています。 ビスは2011年からベートーヴェンのソナタ全曲録音に取り組んでおり、これまでツィクルスは別レーベルで進行していましたが、2019年に録音された第9集がORCHIDレーベルから発売されたことに伴い、9枚組からなる全集もORCHIDレーベルからリリースされることになりました。深い考察に裏打ちされた優れた解釈、確かな打鍵から生まれる明晰な音。ビスの共感と愛情に満ちた演奏は21世紀の新しいベートーヴェン像を構築するにふさわしいものです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集 [スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/アンドリュー・コンスタンティン(指揮)/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 1-5 (Goodyear, BBC National Orchestra of Wales, Constantine)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ORC100127
CD 3枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
ORCHID CLASSICSレーベルやSTEINWAYレーベルなどから次々と新録音をリリース。作曲家としてもユニークな才能を発揮する注目のピアニスト、スチュワート・グッドイヤー。今作では2020年の“ベートーヴェン生誕250年”を記念し、アンドリュー・コンスタンティンが指揮するBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団を従え、ピアノ協奏曲の全曲演奏を披露しています。 最初に完成された第2番ではモーツァルト風の楽想をきわめて軽やかに演奏し、すでにベートーヴェンの個性が表出された第1番ではゆったりとした第2楽章の美しさが印象的。第3番では劇的な終楽章での場面転換が見事であり、第4番ではピアノとオーケストラの親密な対話に主眼を置き、壮大な第5番で音楽が頂点に達します。曲ごとの性格描写と巧みな技術が融合した素晴らしい演奏を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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サルメンハーラ(1941-2002):
オルガン作品全集 [ヤン・レヘトラ(オルガン)]SALMENHAARA, E.: Solo Organ Music (Complete) (J. Lehtola)
発売日:2020年03月13日
NMLアルバム番号:TOCC0515
CD価格:1,950円(税込)
20世紀後半フィンランドの作曲家エルッキ・サルメンハーラ。シベリウス音楽院でヨーナス・コッコネンに作曲を学んだ後、ウィーンへ赴きリゲティの元で研鑽を積み、リゲティ作品についての論文で博士号を取得、ヘルシンキ大学で教鞭を執るかたわら、フィンランド作曲家協会とフィンランド交響楽団協会の会長を兼任、フィンランド音楽界に高い貢献を果たした人です。 このアルバムには、リゲティの影響が感じられる前衛的な作品から、オランダのミニマリスト、シメオン・テン・ホルト風の作品まで、オルガンの多彩な響きを用いた世界初録音を含むさまざまな曲が収録されており、サルメンハーラの作風の変遷を知ることができる興味深い1枚に仕上がっています。
収録作曲家:
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ブローウェル(1939-):
ギター・ソナタ全集
第1番-第6番 [リカルド・ガレン(ギター)]BROUWER, L.: Guitar Sonatas Nos. 1-6 (Gallen)
発売日:2020年03月06日
NMLアルバム番号:IBS-142019
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
キューバ出身のブローウェルは、現代ギター界で最も重要な作曲家の一人。伝統様式と最新トレンドを融合させるばかりでなく、民族的文化や政治情勢、社会現象、宗教、芸術とあらゆることを作品に盛り込んだ彼の作品はギタリストにとって大切なレパートリーになっています。彼のソナタは、スペイン・ルネサンス期の弦楽器ビウエラや、17世紀フランスののクラヴサン流儀、ベートーヴェン、ショスタコーヴィチ、スクリャービン、ドビュッシー、アルベニスの響きや、ストラヴィンスキーやバルトーク、ミニマリズムからジャズの要素までが含まれており、ブローウェル独自のフィボナッチ数列やフラクタルを駆使した独特の作風で構築されていますが、残念なことに録音はあまり多くありません。 今回この作品に挑戦するのはスペインのギタリスト、リカルド・ガレン。「テクニックだけではなく、作曲家のエートス(精神、主張)を表現するのに苦労した」と語る彼の熱演をお楽しみください。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
前奏曲全集 [ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]KABALEVSKY, D.: Preludes (Complete) (Korstick)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:555272-2
CD価格:1,800円(税込)
ソビエト連邦時代(1922-1991)の音楽界を支えた作曲家たちの中でもとりわけ高い貢献をしたとされるのがドミトリ・カバレフスキーです。現在では「道化師のギャロップ」の作者として知られていますが、当時は“ソビエト連邦作曲家同盟”をモスクワに創設するのに尽力するなど、悪名高き“ジダーノフ批判”も受けることなく、政府公認の芸術家として、作曲界で権勢をほしいままにしていました。 彼は多くの教育的作品を残しており、この「24の前奏曲」も、ショパンとスクリャービンの流れを汲みつつ、全体にロシア民謡のエッセンスを加えた親しみやすい曲調で、ピアノ奏法を極めるための試みが随所に施された教育的にも有益な作品として知られています。 前奏曲とフーガはJ.S.バッハの伝統を守りつつ、各々の曲に表題が付けられた独自性のある作品。ミヒャエル・コルスティックの演奏で。
収録作曲家:
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バッハ48
J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲全集の旅 [ジョルジュ・ルポウ (ピアノ)]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Books 1 and 2 (Bach 48) (Lepauw)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ORC100107
CD 5枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
ピアニストにとってのバイブルであり、西洋音楽の金字塔《平均律クラヴィーア曲集》は、J.S.バッハ作品の中でも最高傑作の一つであり、見事な対位法と想像力を駆使して作り上げられた24の調すべてによる前奏曲とフーガで構成された大作です。 パリとシカゴを拠点に活動するフランス系アメリカ人のルポウは、10歳の時にパリでデビュー。自身のことを"ピアニスト兼カルチュラル・アクティビスト”と呼び、クラシック以外のジャンルの演奏家とも積極的にコラボレーションを行っていますが、今回のソロ・デビュー・アルバムでは、基本に立ち返り、バッハの出身地ドイツのワイマールの聖ヤコブ教会で全曲録音に挑みました。バッハの魂を感じ取るため、録音の半年前に作曲家所縁の地、アイゼナハやライプツィヒを訪れる気合の入れようでした。 録音を終えたルポウは、「この作品にはいわゆる“人間の条件”の全てが入っていることがわかりました。自分の愚かさにも理由があるのだということも。」とコメントしています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈チェロとピアノのための作品全集〉
チェロ・ソナタ 全曲/変奏曲集 [ロビン・マイケル(チェロ)/マイケル・トン(フォルテピアノ)]発売日:2020年02月21日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
2020年、ベートーヴェン生誕250年のアニヴァーサリー・イヤーに、
珍しいピリオド楽器の演奏による、チェロとピアノのための作品全集の登場です!ベートーヴェンのチェロ・ソナタは、チェリストにとっての新約聖書と言われており、チェロの演奏技巧があますことなく取り入れられた名曲揃い。3つの変奏曲も、各々が技巧を凝らされた聴きどころの多い作品です。 チェロのロビン・マイケルは1976年生まれ、英国王立音楽院で学び、現代音楽とバロックを得意としており、ライヒの「チェロ・カウンターポイント」のイギリス初演を行った他、古楽系の室内オーケストラと度々演奏しています。ピアノのダニエル・トンもやはり室内楽を得意とし、3つの室内楽音楽祭のディレクターを務めるほか、オールドバラ音楽祭やエンジンバラ音楽祭などに出演しています。 演奏楽器はそれぞれ、チェロがマッテオ・ゴフリラーの1695年製の復元楽器、フォルテピアノが1805年頃製作のアントン・ヴァルターの復元楽器。繊細かつ優雅で芯の強い音色を響かせます。収録作曲家:
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ティシチェンコ(1939-2010):
〔ハープのための作品全集〕
ハープ協奏曲 Op.69
わが兄弟へ Op.98/遺言 Op.96 [アイオネラ・マリヌーツァ(ハープ)/アナラ・ハセノーヴァ(ソプラノ)/アルテム・ナウメンコ(フルート)/アンナ・ホメニャ(オルガン)/ミハイル・スガコ(指揮)/インターナショナル・パリジャン交響楽団]TISHCHENKO, B.I.: Harp Works (Complete) (Marinutsa, Khassenova, Naumenko, A. Homenya, Sugako)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.579048
CD価格:1,600円(税込)
レニングラード音楽院でショスタコーヴィチ、ウストヴォーリスカヤらに学び1965年にレニングラード音楽院の教師となり、1985年には教授となったティシチェンコ。ショスタコーヴィチの「直属の音楽的後継者」と目されただけでなく、“ショスタコーヴィチの証言”を書いたソロモン・ヴォルコフをショスタコーヴィチに紹介したことでも知られています。 彼は多くのジャンルに作品を書いていますが、ここにはハープを用いた抒情的な曲も収録されており、どちらかといえば「激しい作風」で知られるティシチェンコの知られざる一面を知ることができます。 1986年に作曲された「わが兄弟へ」は彼の兄で科学者のミハイルの死を悼んだもの。ミハイル・レールモントフの詩が用いられており、フルートとハープが歌声を美しく彩っています。「遺言」はザボロツキーのテキストが用いられたヴィラ=ロボスやピアソラ作品を思わせる激しい曲。オルガンの響きがユニークです。ハープ協奏曲でのハープの使い方はかなり個性的で、とりわけ冒頭の断片的な響きが印象的。曲が進むにつれ様々な要素が顔を出す聴き応えのある作品です。
収録作曲家:
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パウル・バドゥラ=スコダ
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集[9枚組BOX]
(ベートーヴェンの時代の楽器による) [パウル・バドゥラ=スコダ]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas (Complete) (Badura-Skoda)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:A203
CD 9枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
Astreeレーベルの名盤がArcanaより再登場!2019年9月、惜しまれつつ亡くなったバドゥラ=スコダ自身が生前楽しみにしていたという復刻企画が、結果的には追悼盤としてリリースされます。1978年から80年代いっぱいをかけてAstreeレーベルからリリースされたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集。ベーゼンドルファーを使用した1969-70年録音の全集と違い、この録音では7種類のベートーヴェンの時代のフォルテピアノを弾き分けているのが特徴。使用されたのはアントン・ヴァルターのハンマークラヴィーアを除き、全てバドゥラ=スコダ自身のコレクション(当時)であり、復元楽器ではなくオリジナルであるという点でもたいへん貴重です。録音に使用された19世紀末の歴史的建造物の響きを程よくひろい、オリジナル楽器ならではのアクション音と、倍音を多く含む端正で小気味よい音色、エネルギッシュな表現をダイナミックに記録した録音が故長岡鉄男氏に激賞されたアルバムです。
収録作曲家:
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グラナドス(1867-1916):
歌曲全集 [カロル・ガルシア(メゾ・ソプラノ)/エレーナ・デ・ラ・メルセド(ソプラノ)/ダビド・メネンデス(バリトン)/ルベン・フェルナンデス・アギーレ(ピアノ)]GRANADOS, E.: Songs (Complete) (Merced, García, Menéndez, Fernández Aguirre)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-122016
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
表現力豊かな3人の歌手によって歌い分けられた世界初録音8曲を含むグラナドスの歌曲を全て収録した2枚組。グラナドス没後100年を記念して2016年にリリースされたアルバムです。 カスティリャの小さな歌を集めた「スペイン語歌曲集」、世界初録音となる軽快な「ポスティリョンの歌」、歌うというよりは語る部分が多い「昔風のスペイン歌曲集」第8曲“ La maja de Goya”などのニュアンスたっぷりの歌が楽しめる【DISC1】、7曲の世界初録音の歌と、歌曲集「カンシオネス・アマトリアス」を含む【Disc2】。スペインの歌を愛する人への素晴らしい贈り物です。
収録作曲家:
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ヒンデミット(1895-1963):
無伴奏ヴィオラ・ソナタ全集 [ヘスス・ロドルフォ(ヴィオラ)]HINDEMITH, P.: Viola Sonatas (Rodolfo)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-52019
CD価格:2,250円(税込)
録音時(2018年)に30歳になったばかりのヴィオラ奏者ヘスス・ロドルフォ。大胆な解釈と素晴らしい技巧が高く評価される期待の俊英です。2008年に「グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団」に参加、実力ある若手奏者たちの中でも傑出した才能を披露し、2010年には同オーケストラの首席ヴィオラ奏者に就任。以降、アバドやパッパーノ、メッツマッハーら名指揮者と共演するなど、世界的に活躍しています。 このアルバムは、彼が最も得意とするヒンデミットの無伴奏ヴィオラ・ソナタ全曲を収録した1枚。自身も優れたヴィオラ奏者であったヒンデミットらしい超絶技巧が織り込まれた難曲をこともなげに演奏し、作品の魅力を伝えています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ三重奏曲全集 [トリオ・ヴェガ]MOZART, W.A.: Piano Trios (Complete) (Trio Vega)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-92017
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
モーツァルトのピアノ三重奏曲は、全部で10曲あるとされますが、このアルバムでは、断片が残るのみのK442と初期の作品とされるK495a(Anh.52)とK501a(Anh.51)は省き、クラリネットが用いられたK498「ケーゲルシュタット」も除外。実質上、6曲が収録されています。その上で1776年に書かれたK254はディヴェルティメントとし、残りの5曲に番号を振り、モーツァルトの充実した時期に書かれた作品としてまとめています。 スイスのヴァイオリニスト、パキンとロンドンで学んだチェリスト、ヴェガ、そして日本のピアニスト矢野泰世による親密な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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ジョルダン指揮 ウィーン交響楽団
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集[5枚組 BOX] [ジョルダン指揮 ウィーン交響楽団]発売日:2020年01月24日
CD 5枚組価格:6,300円(税込、送料無料)
1900年に「ウィーン演奏協会管弦楽団」として設立され、100年以上の長い歴史を誇るウィーン交響楽団。楽団にとって初となるベートーヴェンの交響曲全集の録音に取り組んだのは2014年に首席指揮者に就任したフィリップ・ジョルダンでした。2017年の春から夏にかけて全曲録音が行われ、これまでに半年ごとに1枚ずつリリースされてきましたが、ベートーヴェンのアニヴァーサリー・イヤー(生誕250年)となる2020年、ついに全集としての登場となります。 全ての曲にはジョルダンの考え抜かれた解釈が施されており、伝統を遵守しながらも、最新の研究結果を踏まえた演奏が行われています。以下は各々の作品についてのジョルダンの考察の一部を抜粋したものです。
交響曲第1番と第3番について、ジョルダンはどちらの曲も革新的な作品であると考えており、とりわけ第3番は『英雄』のタイトルよりも、終楽章に“プロメテウスの主題”が用いられていることに注目。「第3番の終楽章が最大のクライマックスとなるべく、第1番の冒頭から様々な動機を関連付けていく」という独自の視点で演奏したと語っています。 交響曲第2番については「ベートーヴェンの最も明朗で、生の喜びに満ちた才気あふれる交響曲」であり、交響曲第7番は「メロディックなものが優先された2番に比べ、7番ではリズミックなものが優先されている。」としています。 また、交響曲第4番の秘められた暗い性格に着眼し、だからこそ第5番と組み合わせることに意義があり、作品の理解が深まると語ります。 交響曲第6番は「シューベルト的な要素を持ちこんだ、最も色彩的な交響曲」であり、そのフィナーレには「第9番の『すべての人間が兄弟になる』という理念を、すでに含んでいる。」と指摘しています。比較的小さく軽い交響曲第8番について、「ここではすべてが正確にそのポイントに置かれており、このシンフォニー全体が高い巨匠性を持ち、リズムにおいても、ハーモニーにおいても、そしてダイナミクスにおいてもウイットや驚きにあふれています。これは並外れてコンパクトで才気煥発な作品です」としています。 そして、交響曲第3番『英雄』を交響曲第9番の先駆的作品とみなし、「第九の第1楽章はガイスト(霊)、第2楽章で中心となるのはリズム、第3楽章ではメロディが支配している。そして最終楽章が、これらすべてを巨大な変奏様式の中で綜合する。これ以上の変奏はあり得ない」と語っています。
豊かな音響を誇るムジークフェラインザールで収録されたこれらの演奏は、ウィーン交響楽団の伝統的な響きを活かしつつも、強弱やフレージング、アクセントなど、細かなところまでジョルダンの新機軸が投入された意欲あふれるもの。彼の演奏には、常に新たな視点でのアプローチがあり、発見があります。 「新時代のベートーヴェン像」を見据えた表現力豊かな交響曲全集をぜひお楽しみください。収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
チェンバロ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲全集 [トレヴァー・ピノック(チェンバロ)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮&チェンバロ)/コンチェルト・コペンハーゲン]発売日:2019年12月27日
CD 5枚組価格:5,700円(税込、送料無料)
これまでリリースされ、大好評を博していたコンチェルト・コペンハーゲン(COCO)と名手ラルス・ウルリク・モルテンセンによる「バッハ協奏曲集」が遂にBOX化されました。最初にリリースされた独奏チェンバロの協奏曲が高く評価されたのに続き、2011年に録音されたトレヴァー・ピノックを迎えた複数チェンバロのための協奏曲集、そして同じ年の録音である「ヴァイオリン協奏曲集(オーボエ協奏曲を含む)」はどれもコンチェルト・コペンハーゲンの奏者たちの自主性を生かしながら、見事なアンサンブルが構築されており、モルテンセンの指揮者としての才能を強く感じさせます。 今回、お求めやすい価格を設定、この機会に素晴らしい演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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アーン(1874-1947):
歌曲全集[4枚組BOX] [タシス・クリストヤニス、ジェフ・コーエン]HAHN, R.: Songs (Complete) (Christoyannis, Cohen)
発売日:2019年12月20日
NMLアルバム番号:BZ2002
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
ベル・エポックの立役者の一人、アーンの独唱歌曲107曲を収録!フランス歌曲の世界で有名といえばまず、ショーソン、デュパルク、ドビュッシー、フォーレやプーランクなどが挙げられますが、それらの中でひときわ愛らしい個性が光り、控えめながらも一部で根強い人気を誇る作曲家といえば、レナルド・アーンであると言えます。「ロマン派の時代」と「狂騒の20年代」を繋ぐ「ベルエポック」を象徴する歌曲を書いた彼は、マルセル・プルーストの恋人であり、そして何よりも、わずか12歳の頃に作曲された彼の最も有名な作品「私の詩に翼があったなら」(DISC2-2)を初め、多くの親しみやすい歌曲を発表しています。 しかし、歌曲の専門家たちが口を揃えてアーンの作品が持つ素晴らしい個性を認めていながら、驚くべきことに彼の歌曲の3/4ほどはこれまで録音されたことがないか、ごく小さなレーベルに私的に録音されただけなのです。この状況を憂いたパラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス音楽センター)は、独唱とピアノのために書かれたアーンの歌曲の全曲録音を計画、タシス・クリストヤニスとジェフ・コーエンの積極的な協力を得、この素晴らしいアルバムが誕生することとなりました。
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈チェロとピアノのための作品全集〉
チェロ・ソナタ 第1番-第5番
変奏曲集 [オリ・エプスタイン、オムリ・エプスタイン]発売日:2019年12月20日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
若手トリオ"ブッシュ三重奏団″を支える兄弟が、堂々のデビュー!ALPHAレーベルからドヴォルザークのピアノと弦楽のための室内楽作品全集(ALPHA467)をリリースし、非常に高い評価を得ている英国の若きピアノ・トリオ、ブッシュ三重奏団のチェロとピアノを担当する、エプスタイン兄弟がLINN RECORDSからデビュー。ベートーヴェンのチェロとピアノのための作品をいきなり全集でリリースするという、力の入った内容です。 ベートーヴェンが二十代半ばで作曲した、チェンバロあるいはピアノとオブリガート・チェロのためのソナタ2曲(Op.5)から、円熟期の四十代半ばに書かれた自由な形式の第4番、古典的な構成の中で強い個性が光る第5番、その間に書かれた変奏曲などを収録。1986年と1993年にイスラエルに生まれ2002年からはロンドンで暮らす彼らは、兄弟であることはもちろん音楽家としての共演歴も20年になるとのことで、若き二人ながらもその息はまさにぴったり。ベートーヴェン作品に通じる起伏と、メロディとリズムが一体化する流れを瑞々しく描いています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
弦楽四重奏曲全集 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]発売日:2019年12月13日
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
DACAPOより2012年から14年にかけて発売され、グラモフォン誌やBBCミュージック・マガジンから高い評価を得た、デンマーク後期ロマン派の作曲家ランゴーの弦楽四重奏曲全集のBOX化。革新的な作風により、生前は聴衆に受け入れられることのなかったランゴーの作品ですが、近年ようやく評価が進んできました。 作品によってかなり作風が異なり解釈が難しいランゴーですが、コペンハーゲンを拠点に活躍するナイチンゲール弦楽四重奏団は、その異なる世界観を見事に引き出しています。アンサンブル名のように“軽やかに歌うような”豊かな音楽性をもち、北欧全域はもちろん、ドイツ、イギリス、ロシア、中国、ブラジル、北米でも演奏しています。 SACD層では、サラウンドによる豊かな弦の響きもお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ダルベア(1881-1949):
弦楽四重曲全集 [ノルディック弦楽四重奏団]DALBERG, N.: String Quartets Nos. 1, 2, 3 (Nordic String Quartet)
発売日:2019年12月13日
NMLアルバム番号:6.220655
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
1881年デンマーク生まれの知られざる女性作曲家ナンシー・ダルベア。このアルバムは世界初録音2曲を含む彼女の弦楽四重奏曲全集。 裕福な家庭に生まれ、ピアニストを目指すも慢性の腱鞘炎で断念し作曲を始めたダルベアは、音楽愛好家であった夫の理解もありカール・ニールセンに師事、オーケストレーションの腕を磨いて、師匠の曲の手伝いも任されるようになりました。 弦楽四重曲奏 第1番は、ニールセン門下生時代の作品で、1914年にダルベアの自宅で初演した際に、ニールセンも演奏に参加しています。第2番は1926年にドイツの出版社より出版され海外でも演奏されました。第3番は恩師ニールセンに捧げられています。 演奏は2013年に若い奏者たちで結成された北欧音楽を得意とするノルディック弦楽四重奏団。ダルベア作品を温かな極上のサウンドで演奏しています。
収録作曲家:
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モクラーニャッツ(1923-1984):
ピアノ作品全集 [ラティミール・マルティノヴィツ(ピアノ D)]発売日:2019年11月29日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
セルビアの作曲家ヴァシリー・モクラーニャッツ。父ジョーヴァンは、セルビア近代音楽の発展に寄与したことで知られるシュテファン・モクラーニャッツの甥であり、母エレナも優れたチェリストという音楽一家の生まれであるヴァシリーは、幼い頃から音楽への興味を示し、まずベオグラード音楽アカデミーでピアノを学びます。しかし作曲に興味が移り、ピアノは断念。作曲家、教育者としての道を進むことを決意します。 その後は1948年から1956年まではセルビア音楽学校(大叔父の名シュテファンが記されている)で教え、その後はセルビア作曲家協会の会長を務めるなど、生涯セルビアの音楽教育に多大な貢献を果たしています。しかし、60歳の時に突然自ら命を絶ち、未完成の作品も多く残されたため、彼の作品に関しての研究はあまり進んでいません。 ともあれ、この2枚組のアルバムでは、ピアノ作品の全てが収録されています。初期の作品はかなり技巧的ですが、晩年に近づくに従い、抒情的な旋律を用いた洗練さが際立つ音楽へと変化、その作風の違いも存分に味わうことができます。 ピアニスト、マルティノヴィツはモクリャーニャッツの良き理解者であり、現在はヴァシリー・モクラーニャッツ財団を創設し、作品の普及に努めています。
収録作曲家:
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バツェヴィチ(1909-1969):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [アナベル・バルトロメ=レノルス(ヴァイオリン)/イヴァン・ドンチェフ(ピアノ)]BACEWICZ, G.: Violin Sonatas Nos. 1-5 / Sonatas for Solo Violin Nos. 1 and 2 / Partita (Berthomé-Reynolds, Donchev)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:MU032D
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
ポーランド、ウッジの音楽一家に生まれたグラジナ・バツェヴィチ。ポーランドで初めて国際的に認知された女性作曲家です。若い頃にパリに留学し、ナディア・ブーランジェの指導を受けたため、作風にはフランス印象派と新古典派双方の影響が感じられますが、その中にも弦楽器の技巧的な効果を活かしていることに特徴があります。前衛的でありながらも独自の感性に支えられた表情豊かな音楽は、名手クリスチャン・ツィメルマンが喧伝したことで広く知られるようになりました。 優れたヴァイオリニストでもあった彼女の作品の多くはヴァイオリンのために書かれており、このアルバムにはバツェヴィチの音楽を心から愛するというアナベル・バルトロメ=レノルスの演奏で、ヴァイオリンのためのソナタが全曲…ピアノ伴奏のあるものと、無伴奏のものを全て収録しています。ヴァイオリンの生き生きとしたメロディ・ライン、伴奏つきの曲での精緻なピアノ・パートが魅力的です。
収録作曲家:
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ヴァインベルク(1919-1996):
〔フルートのための作品全集〕
フルート協奏曲 第1番・第2番
フルートとオーケストラのための12の小品
フルートとピアノのための5つの小品 [クラウディア・シュタイン(フルート)/エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)/デヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)/シュチェチン・フィルハーモニー管弦楽団]WEINBERG, M.: Flute Concertos Nos. 1 and 2 / 12 Miniatures / 5 Pieces for Flute and Piano (C. Stein, Szczecin Philharmonic, Blumina, Coleman)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:8.573931
CD価格:1,600円(税込)
最近、注目されているヴァインベルク。このアルバムには彼のフルート作品が全て収録されています。ソヴィエト時代に書かれたヴァインベルクの独奏作品の多くは特定の奏者を念頭に置いたものが多く、フルート作品もほとんどの曲が当時の名手アレクサンドル・コルネーエフのために書かれています。 作品年代の最も早い曲は「12の小品」であり、後に弦楽オーケストラのためにアレンジされるなど、ヴァインベルクのお気に入りの作品でもありました。1961年の「フルート協奏曲第1番」はハチャトゥリアンを思わせる活発な第1楽章、抒情的な第2楽章、流麗な第3楽章で構成されています。「協奏曲第2番」はヴァインベルクの最後の作品の一つ。コルネーエフに捧げられており、やはり古典的な形式で書かれています。「5つの小品」の楽譜は長い間失われていましたが、最近発見され、ようやく演奏されるようになりました。ドビュッシーの引用が印象的な第1曲を始め、自由な作風による興味深い小品で構成されています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
ピアノと弦楽のための室内楽作品全集[4枚組BOX]
(ピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲) [ブッシュ三重奏団、ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)、マリア・ミルステイン(ヴァイオリン)]発売日:2019年09月27日
CD 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
若きトリオによるドヴォルザーク2012年にロンドンで結成されたブッシュ三重奏団。メンバーのマティウがアドルフ・ブッシュの所有していたグァダニーニのヴァイオリンを使用していることから、この名ヴァイオリニストの名前を冠しています。 ALPHAレーベルからリリースしたドヴォルザークの室内楽を集めたCD4枚を集めたこのBOXは、ピアノと弦楽器による室内楽作品全集となっています。四重奏曲と五重奏曲では、ロシア出身の同世代のヴァイオリニスト マリア・ミルステインと、フランス出身の一世代上のヴィオラ奏者ダ・シルヴァを迎え、彼らならではの瑞々しい音楽に奥深さを加えています。
収録作曲家:
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アルベニス(1860-1909):
声とピアノの作品全集
(声楽曲全集) [マグダレーナ・リャマス(メゾ・ソプラノ)/グリエルモ・ゴンザレス(ピアノ)]ALBÉNIZ, I.: Vocal Works (Llamas, Gonzalez)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:8.574072
CD価格:1,600円(税込)
スペインの民族音楽のエッセンスをうまく取り入れた数多くのピアノ作品が知られるアルベニス。このアルバムには、1998年にピアニストのアントン・カルドと音楽学者のヤシント・トーレスが監修したアルベニスの「声楽曲全集」がそのまま収録されています。 彼の歌曲は、どれも既存の作曲技法と民族的要素を融合させ、予期せぬリズムや、時には無調に近い音列などが用いられており、その革新的なスタイルは聴き手に刺激的な体験をもたらします。息の長い旋律は官能的であり、歌を彩るピアノ伴奏は大胆なハーモニーを奏でます。ニューヨーク・タイムズ誌で絶賛されたメゾ・ソプラノ歌手マグダレーナ・リャマスは、時には地声も駆使し、表現豊かに作品を歌い上げます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas (The) (Badura-Skoda)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola98743
4)
CD 10枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
ベートーヴェンを得意とするバドゥラ=スコダは、何度もソナタ全集を録音していますが、こちらは1969年から1970年にかけてベーゼンドルファー・インペリアルで録音した壮年期を代表する全集。研究者、校訂者でもあるバドゥラ=スコダは、よく知られた作品でも、独特の解釈を披露。多くの示唆に富んだ演奏を聴かせます。CD1-9までのエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたのは、バドゥラ=スコダと並ぶ「ウィーン三羽烏」フリードリヒ・グルダの息子でピアニストのリコ・グルダであることにも注目。 ボーナス・トラックとして添えられているのは、「ハンマークラヴィーア」ソナタの聴き比べ。ベーゼンドルファーとコンラート・グラーフ(ピリオド楽器)の音色の違いに耳を傾けてください。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲全集[5枚組BOX] [ベルチャ四重奏団]発売日:2019年08月23日
CD 8枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ベルチャ・カルテットの名を広めた鮮烈録音、お手頃価格で再登場!来日公演も大成功を収めているベルチャ四重奏団。彼らがメジャーレーベルから移籍後、初の録音となったベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、上下巻分売で発売されて間もない頃から絶賛され大きな話題となりました(『レコード芸術』誌特選)。「ベートーヴェンの作風の変転」を感じることを意図して録音されており、極めて高い集中力と強い熱意が感じられる名演に仕上がっています。 Zig-Zag Territoires レーベルからの移行盤の再発売。21世紀の新たなスタンダードと呼ぶにふさわしい、丹念な解釈にもかかわらず絶妙にスリリングな迫真の16曲+大フーガをじっくり味わえます。
収録作曲家:
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シュナーベル(1882-1951):
ピアノ独奏作品全集 [ジェニー・リン]SCHNABEL, A.: Piano Solo Works (Complete) (Jenny Lin)
発売日:2019年08月16日
NMLアルバム番号:Steinway30074
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
大ピアニストの意外な一面を垣間見る、ピアノ・ソロ作品全集初のソナタ全集を完成させベートーヴェン弾きとして名を馳せたシュナーベル。3曲の交響曲を残すなど、作曲家としても精力的に活動していた彼が残した、ピアノ独奏のための作品を全て納めたアルバム。 ブラームスの時代までのドイツ・オーストリア作品がピアニストとしての彼のレパートリーでしたが、その作風は多分に現代的であり、複雑なリズムを持つものや多調・無調といったものも少なくありません。彼自身のピアノ表現と同様、精神性に負うところの大きな曲想ですが、同時に抒情的でもあり、またチャーミングな一面も持ち合わせています。ヨーゼフ・シュトラウスのワルツのエッセンスを1~2分という極端に短い曲に濃縮したアンコール・ピース、「古いウィーンからの4つのワルツ」も聴きものです。 Steinwayから既に7枚ほどのアルバムをリリースし、レーベルと強い信頼関係を築いているジェニー・リンは、台湾で生まれたのち若くして世界に学び、現在はアメリカで活躍するピアニスト。近現代作品を得意とする彼女が、持ち前の音楽性と安定の技量で大ピアニストが思い描いた世界を再現しています。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集[5枚組 BOX] [アダム・フィッシャー(指揮)、デンマーク室内管弦楽団 サラ・スヴィトリツキ(ソプラノ)、モルテン・グローヴェ・フランゼン(カウンターテナー)、イルケル・アルザユレク(テナー)、ラルス・メラー(バリトン)、デンマーク国立コンサート合唱団]BEETHOVEN, L. van: Symphonies (Complete) (Danish Chamber Orchestra, Á. Fischer)
発売日:2019年08月09日
NMLアルバム番号:8.505251
CD 5枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
新鮮なアイデアが満載! アダム・フィッシャーのベートーヴェン交響曲全集アダム・フィッシャーと、彼が首席指揮者を務めるデンマーク室内管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲録音が全集で登場。ピリオド解釈の軽快さと力強さ、伝統的解釈の重量感と抒情性を併せ持つほか、デュナーミクやテンポの処理、パート・バランスなどに独自のアイデアが満載で、個性的な解釈ながら決して奇抜ではなく、実に爽快な演奏に仕上がっています。極めつけは第九でのカウンターテナーの起用であり、独唱者の中ではあまり目立たないアルトのパートに独特の存在感を与えているのはたいへん面白いところです。 デンマーク室内管弦楽団は、以前はデンマーク放送所属の団体(デンマーク放送シンフォニエッタからデンマーク国立室内管弦楽団に改称)でしたが、2015年より現在の名称で独立した団体として活動しています。1997年から共演を続けているアダム・フィッシャーとは、2013年にデンマーク国立室内管弦楽団としてリリースしたモーツァルトの交響曲全集(DACAPO/8.201201)が、世界的に高い評価を得ました。 彼らのベートーヴェンは、デンマーク放送時代から刺激的な内容で実演では大きな評判となっており、2013年から録音も始まっていたようですが、デンマーク放送はこのプロジェクトを中止してしまいました。そこで独立後の2016年から新たに録音されたものが今回の全集となったといういわく付きで、多くのファンが待ち望んだリリースといえます。彼らの以前の本拠地であり、今では王立デンマーク音楽アカデミーの所属となっているコペンハーゲンのコンサートホールで、満席の聴衆を前に劇的な公演が行われ、その直後にセッション録音されていったものです。
収録作曲家:
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ボンテンポ(1775-1842):
ピアノ・ソナタ全集 [ルイザ・テンダー]発売日:2019年08月09日
CD 2枚組価格:2,880円(税込)
知られざるポルトガル古典派のピアノ・ソナタ合唱ファンの間では「レクイエム」で知られるポルトガルの作曲家ボンテンポ。父親はリスボンの宮廷でオーボエ奏者を務めていたイタリア人で、ボンテンポも当地で音楽を学んだのち管弦楽団やピアニストとしても活躍しました。1801年にはパリへ、さらに数年後には、ポルトガルへ侵攻したナポレオンを嫌いイギリスへ出国。その間作曲家として華々しく活動を行い、親交のあったプレイエルやクレメンティらがその作品を出版していました。 「レクイエム」やここに収められたピアノ・ソナタはこの時期に作曲されたもので、いずれも古典派の作風の範疇ながらもパリやロンドンの発展的な芸術文化を吸収した、華やかで色彩豊かな作品となっています。形式は2楽章から4楽章まで様々で、初期作はいずれも「大ソナタ」となっていますが15分前後の演奏時間。最後のソナタでまた「大ソナタ」の表題を用いていますが、こちらは30分近い作品で、表現的技術的に大きく発展したものとなっています。 1820年頃ポルトガルへ帰ったボンテンポは、フィルハーモニー協会を設立して当時最先端の管弦楽作品を母国に広め、後年にはリスボンに設立された音楽院の初代院長に就任しました。ポルトガルのポルト出身のピアニスト・テンダーは、母国の音楽発展の恩人による知られざる作品を、豊かな表現で魅力的に聴かせています。
収録作曲家:
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ヴェッツ(1875-1935):
交響曲全集 & ヴァイオリン協奏曲 [ローラント・バーダー(指揮)/クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団/ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)/ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2019年07月26日
CD 4枚組BOX価格:4,650円(税込、送料無料)
後期ロマン派に属する作曲家リヒャルト・ヴェッツは、音楽とはほとんど無縁の家で生まれるも、モーツァルトの交響曲第40番に感銘を受け、音楽家になる決心をし、ライプツィヒでライネッケ、ヤーダスゾーンから教えを受けました。しかし、その指導は彼にとって物足りず、音楽院を離れ、哲学、心理学などを学び、自身の作品に哲学的な概念を取り入れながら、ブルックナーのような壮大な作品の作曲を目指すことになります。1906年にエアフルトの音楽協会で支配人を務めるようになり、次々に自作を発表、交響曲は1917年から1922年にかけて完成され、高い評価を受けました。しかし、あまりにも形式を遵守したためか、次第に「時代に取り残された作曲家」とみなされ、作品も忘れられていきます。 彼の最後の大作となったのが1933年作曲の「ヴァイオリン協奏曲」ですが、この曲でも作風が変化することはなく、全編、ロマン派風の美しい響きに満たされています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
前奏曲全集 [ピーター・ケイティン(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Preludes (Complete) (Katin)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0110
CD価格:2,160円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ケイティン(1930-2015)。このアルバムは2011年、彼が80歳を迎えた記念として、かつてユニコーンレーベルに録音したラフマニノフの前奏曲集をリマスターし再発売したもの。 見事なテクニックに裏打ちされた滋味あふれる演奏もさることながら、英文のブックレットにはケイティンへのインタビューとともに、1987年に彼自身が記した各曲の詳細な説明を掲載。彼のラフマニノフにかける熱い思いを知ることができます。
収録作曲家:
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ウストヴォリスカヤ(1919-2006):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [エフゲニー・ソルキン(ヴァイオリン)/ナタリア・アンドレーヴァ(ピアノ)]USTVOLSKAYA, G.I.: Violin and Piano Works (Complete) (E. Sorkin, N. Andreeva)
発売日:2019年07月19日
NMLアルバム番号:DDA25182
CD価格:2,400円(税込)
レニングラード音楽院で唯一の女子学生としてショスタコーヴィチに師事、1947年から1977年までレニングラードのリムスキー=コルサコフ音楽大学で作曲を指導したウストヴォリスカヤ。彼女の作品はどれも強大な和音と、執拗なリズムを駆使して描かれており、多用される塊のような音から「ハンマーを持つ女」と呼ばれるほどにユニークな作風を持つことで知られています。ソヴィエト連邦の音楽界では批判の対象とされていたため、作品が演奏されることはほとんどありませんでしたが、ソ連崩壊後に注目されるようになり、近年、演奏機会や録音が少しずつ増えています。残された作品の数はあまり多くなく、ピアノとヴァイオリンのための曲はこのアルバムに収録された2曲が全てですが、どちらも彼女の特徴がよくわかる刺激的な音と神秘的な作風を備えています。 現在シドニーで活動しているナタリア・アンドレーヴァはウストヴォリスカヤ演奏の第一人者として知られるピアニストです。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
前奏曲全集 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Preludes (Complete) (McCawley)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD0143
CD価格:2,160円(税込)
腕に覚えのあるピアニストの多くが手掛けるラフマニノフの24の前奏曲。ラフマニノフが長い間に渡って書き綴った名作であり、最高傑作のひとつです。なかでもOp.3-2は1920年代のニューヨークで、高名なジャズ・バンド「ポール・ホワイト・バンド」がジャズ版を演奏し、ラフマニノフ自身が喜んだという記録も残るほどで、その人気の高さは現在でも変わることがありません。 「10の前奏曲」「13の前奏曲」はそれぞれの曲が巧妙に配置されており、ピアニストは各々の作品の特徴を引き出すことが求められます。マッコウリーの演奏は詩的な面を際立たせた見事なもの。流れるようなパッセージが耳に残ります。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ヴァイオリン作品全集 [ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ]HANDEL, G.F.: Violin Music (Complete) (London Handel Players)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD068
CD価格:2,160円(税込)
英国を代表するバロック・アンサンブルの一つ「ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ」によるSOMMレーベル、3枚目のヘンデル・アルバム。今作ではヘンデルのヴァイオリン作品に焦点を当てています。 ヘンデルのヴァイオリン・ソナタは未だ整理がされておらず「作品1」と呼ばれる様々な独奏楽器のソナタの中のヴァイオリン曲を指すのが一般的ですが、他にもいくつかの作品が確認されています。ここではそれらを洗い出し、ひとまとめにすることで「作品全集」としました。
収録作曲家:
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フェレル(1835-1916):
ギター二重奏曲全集 [イェルゲン・スコグモ(ギター)/イェンス・フランケ(ギター)]FERRER, J.: Guitar Duets (Complete) (Skogmo, Franke)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.574011
CD価格:1,600円(税込)
カタルーニャで生まれたロマン派の作曲家フェレル。彼の父親はアマチュアのギタリストであり、5歳から父の手ほどきを受けたフェレルは、優れたギタリストとして大成し、演奏するだけでなく作曲にも力を注ぎ、やがて教師として数多くの後進を育て上げます。パリにも長期滞在し、一時期はコメディ・フランセーズのギタリストを務め、またフランス社会協会のメンバーに名を連ね、リセウの学校では無償でレッスンを行うなど、社会的貢献も果たしています。 彼は多くのギタリストたちと親交を重ね、数多くの共演を行いました。その結果生まれたのがこれらのギター・デュオ作品です。当時流行していた「歌劇の旋律を用いた幻想曲」やゆったりとした舞曲を含むオリジナル作品の数々は、パリの優雅な雰囲気を思い起こさせる美しさに満ちています。
収録作曲家:
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オッフェンバック(1819-1880):
ピアノ曲全集[3枚組 BOX] [マルコ・ソッリーニ(ピアノ)]発売日:2019年04月26日
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
オッフェンバック生誕200年を記念し、過去にリリースされた3枚のピアノ作品をBOX化。軽妙なオペレッタ作曲家として知られるオッフェンバックの知られざるピアノ曲をすべて収録。シュトラウス・ファミリーを思わせる明快で美しい数々のワルツやポルカの中に、時折耳にしたことのある旋律が顔を出します。例えば「地獄のギャロップ」はおなじみの「天国と地獄」のカンカン部分。これはピアニスト、ソッリーニ自身のアレンジによるもので、オッフェンバックの楽しいメロディに見事な超絶技巧を施し、華麗なコンサート・ピースに仕上げています。 他にも作曲家自身のアレンジやエドゥアルド・シュトラウスのアレンジによるオペレッタからの小品など多彩なプログラム。オッフェンバックの豊かな旋律美を味わうとともに、19世紀のパリの雰囲気を存分に楽しむ興味深い作品集です。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン・ソナタ全集 [エルミラ・ダルヴァロヴァ/ツェン・チェン]BRAHMS, J.: Violin Sonatas (Complete) (Darvarova, Zhen Chen)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:SM295
CD価格:2,080円(税込)
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは多くのヴァイオリン奏者たちが一度は演奏したいと願う記念碑的な存在です。 このアルバムでヴァイオリンを演奏しているのはエルミラ・ダルヴァロヴァ。4歳からヴァイオリンを始め、ジョーゼフ・ギンゴールド、ヘンリク・シェリングに教えを受け、メトロポリタン歌劇場管弦楽団のコンサート・ミストレスに就任。カルロス・クライバーを始めとした大指揮者たちと共演を重ねた彼女は、グラミー賞にもノミネート経験があり、2011年に設立された国際コンクール「グローバル・ミュージック・アワード」で2017年、2018年で金賞を獲得した名手です。 これまでにゲーリー・カーとのボッテジーニや、フランコ・アルファーノの室内楽作品集、新しいところではブルネッティ:タンゴのアルバムなどで高い評価を受けており、現代音楽にも積極的に取り組んでいますが、今回はヴァイオリニストの原点に立ち返り、ブラームスのソナタを真摯に演奏。豊かな経験と音楽性が反映された素晴らしい演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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ウルマン(1898-1944):
歌曲全集 [イレーナ・トロウポヴァ=ヴィルケ/ヤン・ドゥシェク]発売日:2019年04月26日
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
チェコスロバキア出身の作曲家、ヴィクトル・ウルマン。ウィーン大学でシェーンベルクに作曲を師事、指揮者として活躍するとともに、音楽評論を執筆するなど広く活躍を始めた矢先、プラハに侵攻したナチス勢力を逃れ、スイスに脱出。しかし不幸なことに強制送還され、1942年に囚われの身となり、最終的にはアウシュヴィッツで命を落とした悲劇の作曲家です。 没後50年ほどは作品おのほとんどが忘れられていましたが、20世紀末に起きた「退廃音楽復興」の波にのり、いち早く作品が注目された作曲家の一人であり、ベートーヴェンを心の師と仰いでいた彼の作品は広く聴かれるようになってきました。彼の歌曲はマーラーとシェーンベルクの伝統を忠実に守った新ウィーン楽派の作風によるものが多く、この全集には彼の生涯に渡る作風が表出されています。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
チェロとピアノのための作品全集 [マルティン・ルンメル(チェロ)ローラント・クリューガー(ピアノ)]REINECKE, C.: Cello and Piano Works (Complete) (Rummel, Krüger)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.573727
CD価格:1,600円(税込)
1824年に現在のハンブルクに生まれ、1910年、ライプツィヒで没したライネッケ。85歳という当時としては長寿を全うした彼は、長い間ドイツ音楽界の重鎮であり、その発言力は強大なものでした。しかし実際には晩年近くになると、時代の流れについていくことはできず、彼から酷評を受けた新人作曲家たちも多く存在したとされています。彼自身の作品も、没後はほとんど忘れられてしまいました。 このアルバムでは彼の3曲あるチェロ・ソナタと「3つの小品」を聴くことができますが、美しいメロディや、時に見られる実験的な要素など、どれも聴きごたえのある作品ばかり。不当に忘れられているのは本当に残念です。古典派の「忘れられた作品」の蘇演に力を入れているオーストリアの名手、マルティン・ルンメルが心を込めて歌いあげます。
収録作曲家:
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デュポン(1878-1914):
管弦楽作品全集
~フランス近代の知られざる夭逝の天才~ [パトリック・ダヴァン(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団]DUPONT, G.E.X.: Symphonic Works (Complete) (Liège Philharmonic, Davin)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:FUG751
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではなく、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。 南仏でセヴラックが静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成功。そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせました。病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファンにひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を発表します。ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ―を横目にみながら独自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。 日本語で読めるデュポンの資料がたいへん少ない中、国内仕様はフランス近代ファン垂涎の解説翻訳付。
収録作曲家:
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デュポン(1878-1914):
管弦楽作品全集
~フランス近代の知られざる夭逝の天才~ [パトリック・ダヴァン(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団]DUPONT, G.E.X.: Symphonic Works (Complete) (Liège Philharmonic, Davin)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:FUG751
CD価格:2,475円(税込)
ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではなく、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。 南仏でセヴラックが静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成功。そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせました。病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファンにひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を発表します。ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ―を横目にみながら独自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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リース(1784-1838):
室内楽作品全集
〈フルートと弦楽三重奏のための作品 第2集〉 [アルディンゲロ・アンサンブル]RIES, F.: Flute Quartets, Vol. 2 - WoO 35, No. 2, WoO 70, No. 2, Op. 145, No. 2 (Ardinghello Ensemble)
発売日:2019年03月15日
NMLアルバム番号:555231-2
CD価格:1,800円(税込)
近年、演奏機会とアルバム・リリースが増えてきた作曲家フェルディナント・リース。かつては「ベートーヴェンの弟子、伝記作家」の側面ばかりが強調されていましたが、最近では「古典派からロマン派への橋渡しとして数多くのユニークな作品を書いた作曲家」として存在価値を高めています。 cpoではリースの作品を総括的にリリースするプロジェクトを始めており、このアルバムは室内楽作品全集の中の「フルートを用いた」作品の第2集となります。演奏は第1集(555051)と同じくアルディンゲロ・アンサンブルが担当。フルート四重奏曲と弦楽三重奏曲全3曲が収録されています。 ピアニストとして知られたリースですが、どの曲も弦楽器の扱いが革新的で、とりわけヴァイオリンには技巧的なパッセージが与えられており、これらの楽器の扱いにも堪能であったことがわかります。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲全集
+グスタフ・クーン&フランツ・ヴィンター
ベートーヴェンの交響曲を語る[8枚組 BOX] [スザンネ・ゲフ(ソプラノ)/ヘルミネ・ハーゼルベック(メゾ・ソプラノ)/リチャード・デッカー(テノール)/コンラッド・ジャーノット(バリトン)/グスタフ・クーン(指揮) ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団&合唱団]発売日:2019年02月22日
CD 8枚組価格:6,800円(税込、送料無料)
グスタフ・クーンとボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団&合唱団によるベートーヴェンの交響曲全集に、クーンと音楽学者フランツ・ヴィンターの対談「ベートーヴェンの交響曲について」を加えたマニア向けの特装盤BOX。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
交響曲全集 [グスタフ・クーン(指揮)/ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団]SCHUMANN, R.: Symphonies Nos. 1-4 (Bolzano-Trento Haydn Orchestra, Kuhn)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:WWE1CD60021
1)
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
シューマンをこよなく愛する指揮者グスタフ・クーンによる交響曲全集。ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団の素朴な響きは、シューマンが思い描いていたであろう音楽を忠実に再現しています。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット・ソナタ全集(第1番・第2番)
クラリネット三重奏曲 [パブロ・バラガン(クラリネット)/ファン・ペレス・フロリスタン(ピアノ)/アンドレイ・イオニータ(チェロ)]BRAHMS, J.: Clarinet Sonatas and Trio (Complete) - Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1 and 2 / Trio Sonata, Op. 114 (Barragán, Ionita, Pérez Floristán)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:IBS-82018
CD価格:2,400円(税込)
4歳でピアノを始め、ソプラノ・サクソフォンに親しんだ後、クラリネットの音色に魅了されたというバラガン。若いころからオーケストラと室内楽アンサンブルに親しみ、数多くのコンクールで入賞、現在はソリストとして活躍し、オーケストラの共演や室内楽の演奏を重ねています。 このアルバムでは以前から共演を重ねているピアニスト、ファン・ペレス・フロリスタンとともにブラームスが晩年に作曲した2曲のクラリネット・ソナタを演奏。極めて親密、かつバランスの良い知的な音楽を奏でています。 三重奏曲には1994年生まれの若きチェリスト、イオニタ・アンドレイが参加。伸びやかなチェロの音色と悠々泰然としたクラリネットの対話、これを彩るピアノ。三者三様の思いがぶつかる情熱的なブラームスが生まれました。
収録作曲家:
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カプースチン(1937-):
フルートのための室内楽作品全集 [イマヌエル・デイヴィス(フルート) アダム・キェンツェル(フルート) ピトナリー・シン(チェロ) ケーテ・ヤルカ(チェロ) ティモシー・ラヴレース(ピアノ)]KAPUSTIN, N.: Chamber Works for Flute (Complete) - Flute Sonata / Divertissement / A Little Duo / Trio (I. Davis, Kuenzel, P. Shin, Jarka, Lovelace)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:8.579024
CD価格:1,600円(税込)
アメリカのフルート奏者イマヌエル・ディヴィスが最近注目しているのがロシアの作曲家カプースチン。普段からデイヴィス自身がジャズの演奏にも力を入れていることもあり、カプースチンが書く「クラシック=ジャズ」のボーダーレスの音楽はデイヴィスにとって非常に魅力的なのだそうです。 優れたピアニストであるカプースチンだけに、独特な筆致によるピアノ曲が広く知られていますが、チェロやフルートを用いた室内楽作品でもジャズのイディオムが効果的に用いられており、洗練されたフレーズと躍動的なリズムに支えられた魅力的な音楽が展開されていきます。「オスカー・ピーターソンから強い影響を受けた」と語るカプースチンですが、作品からはスクリャービンや他のロシア作品からの影響も感じられるなど、様々な“聴く楽しみ”が提示された、世界初録音を含む1枚です。
収録作曲家:
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グラズノフ (1865-1936):
交響曲全集/管弦楽曲集[5枚組 BOX] [ネーメ・ヤルヴィ (指揮)、バンベルク交響楽団、バイエルン放送交響楽団]発売日:2019年01月25日
CD 5枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
定評あるネーメ・ヤルヴィのグラズノフ交響曲全集が待望のBOX化! 個別にリリースされていた内容を組み替え、全8曲を作曲順に並べ替えたほか、管弦楽曲を5枚目に集めるという嬉しい曲順となっています。進歩的な側面を持ちながら安易なモダニズムに陥ることなく、伝統的な交響曲の形を守ったグラズノフ。ロシアの風土に寄り添いつつ国際性豊かなその作風を体系的に楽しむことが出来るセットです。 ヤルヴィは、バンベルク交響楽団とバイエルン放送交響楽団という人気と実力を兼ね備えたドイツのオーケストラを振り分け、その作品に深い共感を持って、細部まで綿密に練り上げた聴き応えのある演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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アザラシヴィリ(1936-):
『過ぎ去りし日々』~無言歌
チェロとピアノのための作品全集 [アレクサンドル・スレイマン(チェロ)/イルマ・イサカーゼ(ピアノ)]AZARASHVILI, V.: Cello and Piano Works (Complete) (Days Go By) (A. Suleiman, Issakadze)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:8.579030
CD価格:1,600円(税込)
1936年、ジョージア(元グルジア)生まれのアザラシヴィリ。戦後「ソビエト現代音楽」の発展に尽くした一人であり、最近、いくつかの作品が演奏会で取り上げられたことで、にわかに注目が集まっている作曲家です。作風はモダンな響きを取り入れてはいるものの、決して前衛的になることはなく、コーカサスとグルジア民謡を取り入れた郷愁溢れるユニークな作品を書き続け、常に独自の世界を作り上げることで知られています。 このアルバムにはアザラシヴィリのチェロとピアノのための作品のすべてを収録。学生時代に構想された「チェロ・ソナタ第1番」や、映画のために書かれた「センチメンタル・タンゴ」、印象的なフレーズが散りばめられた「5つの前奏曲」など40年以上に渡って作曲された、色とりどりの作品を聴くことができます。
収録作曲家:
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パリー(1848-1918):
弦楽四重奏のための作品全集 [アルカエウス四重奏団]PARRY, H.: Music for String Quartet (Complete) (Archaeus String Quartet)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:MPR102
CD 2枚組価格:3,280円(税込、送料無料)
19世紀後半から20世紀前半に活躍した英国の作曲家・教育者パリーの、知られざる弦楽四重奏作品を集めたアルバム。初めての全曲録音となります。 いずれの作品も、例え短調を用いても動きのあるフレーズで深刻さに陥らず、彼の代表作であり英国の国民的合唱曲でもある「イェルサレム」を思わせる美しい緩徐楽章を挟み、包容力と高揚感を持った長調の曲想で解決する構成が基本。ブラームスを思わせる分かりやすい和声と旋律という、彼の特性が生きたたいへん美しい作品です。未完となってしまった「スケルツォ」は、英国音楽の研究家ダラム大学ジャレミー・ディブル教授による補筆完成版。第1番と第2番は長年出版も演奏もされなかったものです。 1990年に結成されたアルカエウス四重奏団は、伝統的な弦楽四重奏曲はもちろんですが、20世紀の知られざる作品の発掘と演奏に定評のあるグループ。英国音楽ファン必携のアルバムです。
収録作曲家:
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クック(1906-2005):
ヴァイオリン・ソナタ全集
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 [プレイエル・アンサンブル]COOKE, A.: Violin Sonatas (Complete) (Pleyel Ensemble)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:MPR103
CD価格:2,320円(税込)
ケンブリッジとベルリンで学んだ英国の作曲家アーノルド・クックのヴァイオリン作品を集めたアルバム。彼の作品は力強くたいへん個性的な語り口で、近代英国の作品らしい清々しさも併せ持つ魅力的なものです。 マンチェスターを中心に若き優秀な音楽家が集まったプレイエル・アンサンブルは、クックの室内楽作品を体系的に録音する計画を進めており、ピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲、2台ピアノのためのソナタ、クラリネットを含む室内楽、2つのオーボエ・ソナタなど、CD3枚分のリリースが既に予定されています。英国音楽ファンには、ぜひ注目していただきたいアルバムです。
収録作曲家:
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ブリッジ(1879-1941):
チェロとピアノのための作品全集 [ペネロープ・リネックス(チェロ)/アレクサンダー・ウェルズ(ピアノ)]BRIDGE, F.: Cello and Piano Music (Complete) (Lynex, Wells)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:SOMMCD229
CD-R価格:2,160円(税込)
イギリスの作曲家フランク・ブリッジ。彼が活躍した当時のイギリスでは民謡由来の旋律を用いて曲を作ることが流行していたのにもかかわらず、独自の作風を貫いた人でした(その先鋭的な作風は弟子であるブリテンにも受け継がれています)。晩年になるに従い十二音を用いた作品が増えてきますが、このアルバムに収録されている曲はどちらかというと初期の作品で、多くはロマン派風の穏やかな曲調を保っています。第1曲目の「朝の歌」から気怠い雰囲気が漂う不思議な曲調、重厚なチェロ・ソナタも静かな美しさを湛えています。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
〈老いのいたずら 第11集〉
ピアノ作品全集-室内楽と秘曲集 第3集 [アレッサンドロ・マランゴーニ 他]ROSSINI, G.: Piano Music, Vol. 11 (Marangoni) - Péchés de vieillesse: Chamber Music and Rarities, Vol. 4
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:8.573964
CD価格:1,600円(税込)
イタリアのピアニスト、マランゴーニによって2007年から録音が続けられてきたロッシーニの作品集「老いのいたずら」。11年の年月をかけて遂に全曲録音が完成しました。 これまでほとんど顧みられることのなかったこの「老いのいたずら」は、その名の通り、37歳で最後のオペラ「ウィリアム・テル」を発表し、44歳で悠々自適な引退生活に入ったロッシーニの独白のようなものであり、プライヴェートな目的のために書かれた曲であるために出版も禁じられていたという秘曲集です。 ピアノ・ソロあり、彼が愛したメゾ・ソプラノのための歌曲あり、ちょっとした室内楽や宗教曲、オペラの断片など、ロッシーニが折りに触れ書き溜めていた小品をまとめて聴けるシリーズの完結編、もちろんここにも世界初録音が含まれています。
収録作曲家:
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クーラ(1883-1918):
ピアノ作品全集 [アダム・ジョンソン]KUULA, T.: Piano Works (Complete) (A. Johnson)
発売日:2018年11月21日
NMLアルバム番号:GP780
CD価格:1,950円(税込)
シベリウスに学んだフィンランドの作曲家、クーラのピアノ作品全集。貧しい家庭に生まれ、苦学ののちパリへの留学を経て身を立てたクーラは、フィンランドの伝統音楽や風土を取りこみ、その国民性といえる内なる情熱をも感じさせる作風で、シベリウスに続く世代の作曲家として広く人気を集めましたが、わずか35歳にして宴の席で酔った兵士と口論になり撃ち殺されるという、悲劇的な死を遂げました。神秘的なおとぎ話の世界、幸福を心の中でかみしめるような「結婚行進曲」、高揚感をゆっくり大きく高めていく「祝典行進曲」、フォリアに似ていながら不安定な和声進行が妖しい魅力を放つ「羊の踊り」。どれもが個性的で愛らしく、多くの人に受け入れられる作品です。 イギリス出身のアダム・ジョンソンは、ピアニストとして活躍する傍ら、指揮者としてロンドンのノーザン・ライツ交響楽団の音楽監督を務め、作曲家としても多くの作品を発表する才人。クーラの作品に寄り添った、美しい演奏を聴かせてくれます。
収録作曲家:
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バルギール(1828-1897):
弦楽四重奏曲と弦楽八重奏曲全集 [オルフェウス弦楽四重奏団/佐藤 優芽/堀江 普/ユリア・レベッカ・アドラー/エヴァ・フライターク]BARGIEL, W.: String Quartets Nos. 1-4 / String Octet (Orpheus Quartet, Yume Sato, A. Horie, J.R. Adler, E. Freitag)
発売日:2018年11月16日
NMLアルバム番号:555095-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
近年再評価が高まるベルリン生まれの作曲家バルギール。その名前はほとんど知られていませんが、実は彼の母親マリアンネの前夫はフリードリヒ・ヴィークであり、この2人の間の娘がクララ・ヴィーク。従って、彼はクララの異父弟となります。彼は長年にわたり、ベルリン高等音楽学校作曲科の教授を務め、後進に作曲を教えるとともに、シューマンとショパン作品の校訂を手がけました。蒐集家としても知られ、彼の遺品の中には1500点を超える書簡や、切り抜きや論文、旅券など日常生活で集めたちらしなどがあり、これらは彼の生涯を研究するにあたり貴重な資料になっています。 そんな几帳面な性格のバルギールの作品は、メロディよりも曲の構成が重要視されており、弦楽四重奏曲はベートーヴェンにも似た厳格さを備えています。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
道徳的カンタータ全集 &
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア集 [ベンノ・シャハトナー/ジモーネ・エッケルト/ハンブルク・ラートムジーク]TELEMANN, G.P.: 6 Moralische Cantaten, TWV 20:23-28 (Schachtner, Hamburger Ratsmusik, S. Eckert)
発売日:2018年11月16日
NMLアルバム番号:555141-2
CD価格:2,475円(税込)
1720年から1750年にかけての数十年間、ヨーロッパ中で普及していた「啓蒙主義」の影響により、中産階級の人々は道徳教育と学術、文学の追求に力を注いでいました。1735年に作曲されたテレマンの「道徳的カンタータ」もその流れを汲んだ作品で、6曲のカンタータはそれぞれ性格的なタイトルを持ち、D.シュトッペによるウィットに富んだ歌詞と、平易ながらも示唆に富んだ音楽が付けられています。 このアルバムではドイツを中心に活躍するカウンターテナー、シャハトナーの瑞々しい声で全曲をお楽しみください。各々の曲間には同時代に作曲されたヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジアが挟み込まれています。
収録作曲家:
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シューマン(1810-1856):
ヴァイオリンとオーケストラのための作品全集 [レーナ・ノイダウアー/パブロ・ゴンザレスドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]SCHUMANN, R.: Violin and Orchestra Works (Complete) - Violin Concerto, WoO 1 / Cello Concerto (version for violin) / Phantasie (Neudauer, González)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:SWR19422CD
CD価格:2,175円(税込)
数多くのピアノ曲や歌曲を書いたシューマンですが、ヴァイオリンのための作品あまり多くありません。室内楽曲以外では、3曲のヴァイオリン・ソナタと、このアルバムに収録された協奏曲ニ短調と幻想曲、チェロ協奏曲を編曲したイ短調の協奏曲があるのみです。ほとんどは晩年に作曲されており、ヨアヒムに献呈された「幻想曲」をはじめ、どの曲も後期のシューマン作品らしい渋い美しさを放っています。 1984年生まれのヴァイオリニスト、ノイダウアーが演奏するこのアルバムは、シューマンの仲間たちが彼のピアノ連弾曲をヴァイオリンとオーケストラのために編曲した「3つの編曲作品」を含むシューマンの「ヴァイオリンとオーケストラのための全作品」が収録されており、ヴァイオリン協奏曲は最近発表されたクリティカル・エディションを用いて演奏された、他にはない特色を持っています。シューマンにふさわしい情感豊かなノイダウアーの美音が聴きどころです。
収録作曲家:
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シェバリーン(1902-1963):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [セルゲイ・コスティレフ/オルガ・ソロフィエヴァ]SHEBALIN, V.Y.: Violin and Piano Music (Complete) (Kostylev, Solovieva)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:TOCC0327
CD価格:1,950円(税込)
ロシア、オムスクに生まれ、モスクワ音楽院でミャスコフスキーに作曲を学んだシェバリーン。機知に富んだ劇音楽や映画音楽で知られるだけでなく、ソ連当局からの依頼で、チャイコフスキーの「1812年序曲」などに改編を加えた人としても知られています。作品には恩師ミャスコフスキーの影響が強いだけでなく、親交を結んでいたショスタコーヴィチからの影響も感じられます。 このアルバムには「ヴァイオリンとピアノのための作品」が全て収録されており、これは、どれもが初録音となる貴重な記録です。初期の作品にはフランス風の味わいもありますが、後年になるつれ、少しずつロシア国民楽派の作風を確立していく様子がよく表れています。
収録作曲家:
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ヘルマン(1851-1909):
ピアノ作品全集 [ニコラス・ホルヴァート]HERMANN, K.A.: Piano Music (Complete) (Horvath)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:TOCC0418
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,090円(税込) -
アーネル(1917-2009):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [パトリック・ウェストネージ/エリザベス・ダン]ARNELL, R.: Violin and Piano Music (Complete) (Wastnage, E. Dunn)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:TOCC0492
CD価格:2,080円(税込)
アメリカで評価された2人の英国作曲家のヴァイオリン作品集。 アルバムにソナタ1曲のみが収録されているベイトは、20歳で2曲の歌劇を作曲するほどの早熟な才能の持ち主でした。パリに留学しナディア・ブーランジェに学び、ベルリンではヒンデミットに師事、劇音楽作曲家として、またアメリカではピアニストとしての才能が評価されましたが、残念なことに48歳の若さでこの世を去ってしまい、作品はほとんど忘れられてしまいました。 アーネルはアイアランドに師事した作曲家。ロンドンとアメリカの両方で、バレエ音楽や劇音楽が成功を収めました。このアルバムで聴くことのできるヴァイオリン作品は、劇的でエネルギッシュ。「アメリカの主題による変奏曲」の刻々と変貌する雰囲気がアーネルの特徴を物語っています。
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J.S.バッハ(1685-1750):
リュート作品全集 [今村泰典(リュート)]BACH, J.S.: Lute Works (Complete) (Yasunori Imamura)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:8.573936-37
7)
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
ヨハン・セバスティアン・バッハは1703年から1720年の間に、恐らく2人の有名なリュート奏者、ヴァイスとクロプフガンスに出会ったと考えられており、1739年にはこの2人がバッハの家に1か月間滞在し、演奏会を開くまでに親交を深めています。バッハ自身はリュート演奏にはあまり長けていなかったともいわれていますが、無伴奏チェロ組曲第5番をリュート用に編曲したり、ヴァイスの曲をヴァイオリンとチェンバロ用の組曲に編曲するなど、リュートについての関心は深かったようです。 この2枚組のアルバムでは、7曲のリュート作品全てだけでなく、マタイ受難曲とヨハネ受難曲でリュートが活躍する3曲も収録されています。今村泰典は世界に認められたリュート奏者。バッハが要求する高度な技巧を鮮やかに駆使し、見事な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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エネスコ(1881–1955):
ピアノ作品全集[3枚組BOX] [ホス・デ・ソラウン(ピアノ)]発売日:2018年09月28日
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
2016年に、全3巻でリリースされ、高い評価を得ている「エネスコ:ピアノ作品全集」(GP705、GP706、GP707)がBOX化。演奏しているのは、ブカレストで開催された第13回ジョルジェ・エネスコ国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したスペイン出身のホス・デ・ソラウンです。 20世紀の傑出した音楽家の一人、ルーマニア出身のジョルジュ・エネスコは、数多くの作品を残した作曲家、そして卓越したヴァイオリニストとして後世に強い影響を与えています。ヴァイオリンを用いた作品に素晴らしいものが多いのですが、実はピアノ独奏曲にも重要な作品があることはあまり知られていません。彼の作品の多くはルーマニア民謡に影響されたものですが、小品の数々はウィーン、パリ双方の伝統を継承した作風で、スケルツォはブラームス風であり、即興曲はフォーレ風でもありと、様々なスタイルがブレンドされています。世界初録音3曲を含む、貴重なアルバムです。
収録作曲家:
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ルトスワフスキ(1913-1994):
ピアノ作品全集 [ジョルジオ・コウクル/ヴァージニア・ロゼッティ(ピアノ)]LUTOSŁAWSKI, W.: Piano Music (Complete) (Koukl, Rossetti)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:GP768
CD価格:1,950円(税込)
大規模な管弦楽曲などが人気のルトスワフスキですが、今回は貴重な曲や版を含むピアノ作品の全集が登場。パウル・ザッハー財団の協力により、財団所蔵の貴重な譜面が一部で使用されています(トラック1-3、28、31)。特にピアノ・ソナタに関しては、自筆譜を元にコウクルが新たに監修した版による世界初録音。初期作品らしい瑞々しさと、ラヴェルのような優雅さ、シマノフスキを思わせる感情のほとばしりが、この版によって一層際立っています。さらに「ロクサーヌの口づけ」、技巧的な「インヴェンション」、「冬のワルツ」の世界初録音を収録。初めての完全な全集といえる内容です。 チェコのピアニストでありチェンバロ奏者、作曲家でもあるジョルジオ・コウクルは、フィルクスニーとの交流を通じてマルティヌーのスペシャリストとして知られ、チェレプニン、ルリエ、タンスマンなどの作品でも高い評価を得ています。ルトスワフスキも得意としており、経験豊富な作品研究に裏打ちされた深い見識と感受性あふれるタッチで、隣国ポーランドを代表する作曲家の作品世界を見事に描きあげています。
収録作曲家:
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マクロード(1934-):
ピアノ作品全集 [マレイ・マクラクラン(ピアノ)/ローズ・マクラクラン(ピアノ)/ジョン・マクロード(ピアノ)]MCLEOD, J.: Piano Music (Complete) (M. and R. McLachlan)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:MSV77207
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
スコットランドの作曲家、ピアニスト、ジョン・マクロードのピアノ作品を全曲収録した2枚組。レノックス・バークリーとルトスワフスキに学んだマクロードは、1979年に発表した歌曲集「若者の歌」でイギリスの権威ある作曲賞を受賞して以来、世界中で作品が演奏されています。2015年にはエヴェリン・グレニーの50歳の誕生日のために新作を書き、2018年の秋にはヴィオラ協奏曲も初演される予定があるなど、80歳を超えてもその人気は衰えることがありません。 演奏しているマクラクランは、マクロードのピアノ・ソナタ第5番を40回以上も演奏したという作曲家の良き理解者。録音は全て2017年のチェサム国際サマー・スクールでのライヴです。
収録作曲家:
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バーンスタイン(1918-1990):
独奏ピアノ作品全集 [リアン・オスターカンプ(ピアノ)/マイケル・バレット(ピアノ)]BERNSTEIN, L.: Piano Works (Complete) (Osterkamp)
発売日:2018年09月21日
NMLアルバム番号:Steinway30076
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
2018年はレナード・バーンスタインの生誕100年にあたります。これを記念して、STEINWAYレーベルから未発表作品を含む全てのピアノ作品を集めた2枚組がリリースされます。舞曲やピアノ・ソナタだけでなく、バーンスタインが友人や家族に贈った「個人的な小品」を全て含む作品集は、バーンスタインのユニークな性格を示すだけでなく、多彩な音楽スタイルが反映された興味深いもの。演奏しているリアン・オスターカンプは2010年「ヤング・スタインウェイ・アーティスト」に認定された実力派。アメリカ現代作品の演奏に定評あるピアニストです。
収録作曲家:
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発売日:2018年08月29日
CD 40枚組BOX
通常価格:9,000円→ 特価!:7,290円(税込、送料無料)イタリアのレーベルDYNAMICより創立40周年を記念し、40枚組のパガニーニ作品全集が登場!レーベルの威信をかけて製作されたBOXには、パガニーニが実際に使用していたヴァイオリンを用いての演奏やパガニーニがヴァイオリンと同じように愛したギターのための作品、パガニーニに触発された作曲家たちのピアノ曲のほか、この全集のために新たに録音された作品などが広範囲に収録されています。 アッカルド、リッチなどによる名手の録音からイタリアを代表する若手演奏家まで、素晴らしい演奏がお手頃価格で楽しめます。
収録作曲家:
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発売日:2018年08月29日
CD 2枚組価格:3,440円(税込、送料無料)
Col legnoレーベルとしては珍しい、フランクのオルガン作品を網羅した2枚組アルバム。1960年ドイツ生まれのオルガニスト、モースマンによる演奏。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ソナタ・パルティータ・組曲
(フランス・ブリュッヘンが編曲した無伴奏リコーダーのための作品全集) [ボレッテ・ロズ]BACH, J.S.: Cello Suites Nos. 1-3 / Violin Partitas Nos. 2 and 3 (arr. F. Brüggen for recorder) (B. Roed)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:ODE1323-2D
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
デンマーク生まれのリコーダー奏者ボレッテ・ロズ。2004年のソロ・デビュー以降、国内外で数多くのコンサートを行い、デンマークの権威ある音楽賞も獲得、デビュー直後にデンマーク国立放送の“アーティスト・イン・レジデンス”に選ばれるなど、才能を高く評価されています。 彼女のONDINEでのデビュー・アルバムはフランス・ブリュッヘン(1934-2014)の編曲によるJ.S.バッハの作品集です。バッハは室内楽や声楽曲には好んでフルートを用いましたが、「無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013」以外には、無伴奏フルートのための作品を残しておらず、室内楽でもフルートが使われている作品は偽作を含めても少数だけしかありません。その上、当時の他の作曲家、ヴィヴァルディやテレマンのようなリコーダーのための作品はほとんど書かれていません。リコーダー奏者がバッハを演奏する手段はないのでしょうか? そのためには他の楽器のために書かれた作品を編曲することが必要となります。20世紀の名手ブリュッヘンは「無伴奏チェロ組曲」から前半の3曲と、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータから11楽章を選び、リコーダーのために編曲を施しました。ロズは「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」では曲によってリコーダーを替え、「無伴奏チェロ組曲」では調性を変更することで、音色と響きに細心の注意を払いつつ、全ての曲を完璧に演奏しています。
収録作曲家:
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発売日:2018年08月24日
CD 3枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
フランス・バロック時代に活躍したラモー。数多くの劇音楽の作曲家として知られていますが、彼が名声を獲得したのは40歳を過ぎてからのこと。若い頃にはもっぱら各地の教会オルガニストを務めており、鍵盤作品のほとんどは活動の初期に書かれました。作品はどれも、後の優れたバレやオペラを彷彿させる豊かな表情を持ち、ドビュッシーら後世の作曲家にも強い影響を与えたことでも知られています。 イギリスのハープシコード奏者デヴァインは3巻からなるクラヴサン曲集と「王太子妃」、そして「優雅なインド」のバレエ音楽をラモー自身がクラヴサン用に編曲したヴァージョンを演奏しています。
収録作曲家:
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ミュレ(1878-1967):
オルガン作品全集 [フランメ]MULET, H.: Organ Works (Complete) (Flamme)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:555040-2
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
パリ、モンマルトルのサクレ・クール寺院のすぐ近くで生まれた作曲家アンリ・ミュレ。寺院で働く父の助手としてハルモニウムの演奏を始め、パリ音楽院ではアレクサンドル・ギルマンとシャルル=マリー・ヴィドールに師事。その卓越した技巧は学生時代から賞賛を得ていました。その後はルイ・ニデルメイエールの音楽学校やスコラ・カントルムの教授も務め、後進の指導にあたりましたが、作曲に身を費やしたのはほんの15年ほどとされています。その間に数多くの作品を書いたとされますが、そのほとんどは焼却されてしまい、残されたのは、オルガン曲を中心に、何曲かのオーケストラ作品と声楽曲のみであるため、現在ではほとんど忘れられた存在です。 しかし、このアルバムで聴くことのできる彼の代表作「「ビザンチン風のスケッチ」を始めとしたオルガン作品は、ワーグナー的な和声とドビュッシーを思わせる変幻自在な旋律に満ち溢れた魅力的な音楽で、彼の後輩トゥルヌミールが述べたように「偉大な中世の巨匠に比肩しうる芸術家である」ことを実証しています。
収録作曲家:
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サラサーテ(1844-1908):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集[4枚組BOX]SARASATE, P. de: Violin and Piano Music (Complete) (Tianwa Yang, Hadulla) (4-CD Box Set)
発売日:2018年06月27日
CD 4枚組BOX価格:2,880円(税込)
「ツィゴルネルワイゼン」で知られるスペインの偉大な作曲家パブロ・サラサーテ。1844年にスペインのパンプローナで生まれ、最初は連隊の楽団指導者であった父からヴァイオリンの手ほどきを受けました。才能に溢れた息子はすぐに父を追い越し、更なる技術を磨くためにマドリッドに移ります。そして、時のスペイン女王イザベラ2世に認められ、支援を受けてパリ音楽院に留学、やがて優れたヴァイオリニストとして活躍しました。 サラサーテは自身の技術を誇示するために技巧的な作品を次々と作曲し、そのどれもが、スペインの民族音楽や舞曲を取り入れた華やかなものばかりですが、残念なことに「ツィゴイネルワイゼン」など一部の作品以外は、あまりに知られていないのが実情です。このBOXにサラサーテの「ヴァイオリンとピアノのための作品」が全て収録されており、CD1には特長溢れるスペイン舞曲を中心に、CD2にはオペラの編曲集、CD3には様々な小品集。そしてCD4には他の作曲家作品の編曲とヴァラエティ豊かな作品を聴くことができます。 中国出身の女性ヴァイオリニスト、ティアンワ・ヤンは2004年から2010年にかけて、サラサーテのピアノ伴奏版と管弦楽伴奏版のヴァイオリン全作品を録音。既にリリースされている「管弦楽伴奏版」は、2014年と2015年のECHOクラシック賞の部門賞を獲得するなど高い評価を受けています。こちらのピアノ伴奏版も、サラサーテ作品の持つインスピレーションと情熱、技巧性、幻想性が完璧なイントネーションで表現された素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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発売日:2018年06月22日
CD価格:2,240円(税込)
37歳で急逝したイギリスの作曲家ホプキンスの作品集。代表作「音列練習曲」は50分を超える大作であり、この曲を完全に演奏できるのはニコラス・ハッジスただ一人とされており、現在でも挑戦する人はほとんどいないという難曲と言われていますが、実際に聴いてみると、様々な手法が用いられた興味深い曲です。
収録作曲家:
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発売日:2018年04月27日
CD 3枚組BOX価格:3,675円(税込、送料無料)
20世紀イギリスの作曲家ケネス・レイトン。ヨークシャーで生まれ、地元のウェークフィールド大聖堂の聖歌隊で活躍後、王立音楽院でピアノと声楽、オックスフォード音