カロミリス(マノリス) Kalomiris, Manolis
生没年 | 1883-1962 | 国 | ギリシャ |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 28406 |
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カロミリス(1883-1962):
ピアノ作品全集 [ショーズ]KALOMIRIS, M.: Solo Piano Work (Complete) (Chauzu)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:GP748
CD価格:1,950円(税込)
オスマン帝国出身、イスタンブール、ウィーン、ウクライナのハリコフを経由して、28歳の時にアテネに定住し、近代ギリシャ音楽の発展に寄与した作曲家カロミリス。“現代ギリシャ音楽の父”と讃えられますが、カロリミス自身はワーグナーとリムスキー=コルサコフを支持していたため、その作品にはロマン派風の響きと、ロシア国民楽派風の豊かな響きが入り混じっています。 ピアノ作品は決して多くありませんが、「バラード」や「狂詩曲」と題された初期の作品は、タイトル通りショパンやリストの影響が強いものの、後期の作品はカロミリスが後半生に熱意を注いだ「ギリシャ民謡研究」の成果ともいえる独特なリズムが用いられた前衛的で独創的なテイストで書かれています。
収録作曲家:
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カロミリス(1883-1962):
狂詩曲、交響詩集 [ロシア国立シンフォニック・カペラ/フィデツィス]KALOMIRIS, M.: Rhapsodies Nos. 1 and 2 / Lyrics / Minas the Rebel (Russian State Symphonic Cappella, Karlovy Vary Symphony, Fidetzis)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年01月12日 NMLアルバム番号:8.572451
CD価格:1,900円(税込)
「ギリシア音楽の父」として称賛される作曲家カロミリス(1883-1962)。もともとはオスマン帝国スミルナ出身、イスタンブールで音楽を学びましたが、ウィーンに留学後はアテネに在住。アテネに国民音楽院を創設し、ギリシア音楽の発展を目指しました。民謡に基づくオペラや交響曲が有名です。ワーグナーとリムスキー=コルサコフを賛美していたといい、自身の作風もドラマティックで重厚なものとなっています。このアルバムには、ピエルネが管弦楽用に編曲した狂詩曲や、朗読を伴う「聖ルークス修道院にて」など6つの作品が収録されています。作品はギリシアの民族音楽のリズムと複雑な対位法を多用した、独特の息の長い旋律線を持つ特異なものばかり。どことなく東洋的な雰囲気も漂わせるという、まさに百花繚乱の世界です。
収録作曲家:
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トポス
20世紀ギリシャの管弦楽作品集
ミカエリデス/カロミリス/コンスタンティニディス/スカルコッタス [ノエ・乾(ヴァイオリン)/ゾイ・チョカン(指揮)/テッサローニキ州立交響楽団]Orchestral Music (20th Century Greek) - CONSTANTINIDIS, Y. / KALOMIRIS, M. / SKALKOTTAS, N. (Topos) (Thessaloniki State Symphony, Tsokanou)
発売日:2023年08月25日 NMLアルバム番号:8.574436
CD価格:1,900円(税込)
20世紀ギリシャの作曲家による管弦楽作品集。アルバムは、フランス印象派からの影響が感じられるミカエリデスの「パルテノン神殿の夜明け」で幕を開け、リムスキー=コルサコフを思わせる官能的な響きが特徴のカロミリスの「島の絵」が続きます。地中海の夜明けを思わせる伸びやかな第1曲から祝祭的な雰囲気の民族舞踏を描いた第3楽章まで、卓越したヴァイオリンを披露するのはギリシャ人の母を持つノエ・乾です。 コンスタンティニディスの2つの組曲は独特な音階とリズムが特徴。スカルコッタスの「5つのギリシャ舞曲」は、様々な楽器編成のための「36のギリシャ舞曲」から作曲家が5曲を選んで弦楽四重奏にしたものを、ドイツ生まれの指揮者・作曲家ワルター・ゲールがコントラバス・パートを加えて弦楽合奏にしたもの。バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」のギリシャ版といった感じの楽しく躍動感ある音楽で、本物の民謡に加えてスカルコッタスが民謡に似せて創った素材を使っていて遊び心が感じられます。
収録作曲家: