ランゴー(ルーズ) Langgaard, Rued
生没年 | 1893-1952 | 国 | デンマーク |
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辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 21851 |
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ランゴー(1893-1952) :
歌劇《アンチキリスト》 [シュテファン・ツィリアス(指揮)、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、トーマス・レーマン、フルリナ・シュトゥッキ 他]発売日:2024年07月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
ベルリン発:ランゴーの教会オペラ《アンチキリスト》衝撃の映像登場!終末を迎える世界に堕天使ルシファーがアンチキリストを召喚。「虚栄」、「失望」が人間を堕落させ、「欲望」や「虚言」により「憎悪」が生まれ、ルシファーが全能の神の力を強奪しようとします…… コルンゴルトの《ヘリアーネの奇蹟》やツェムリンスキーの《こびと》など意欲的な新制作で話題を呼ぶベルリン・ドイツ・オペラより、近年、再評価の機運の高まるデンマークの作曲家ルーズ・ランゴー(1893-1952)が20世紀初頭に作曲した教会オペラ《アンチキリスト》の舞台映像の登場です。 本作《アンチキリスト》は、デンマークの作家ピーダ・エガト・ベンソンが新約聖書を基に著わした『アンチキリスト』の詩行を用いつつ、ランゴー自身が台本を執筆し作曲(「アンチキリスト」とは、終末に現れるという偽のキリスト)。しかし、この作品がオペラとして初演されたのは、作曲家の没後ほぼ半世紀を経た20世紀の末のことでした(1999年、ニルス・ムース指揮チロル州立劇場)。 本上演の歌唱陣にはルシファー役のトーマス・レーマン、大娼婦役のフルリナ・シュトゥッキらベルリン・ドイツ・オペラの優れた若手アンサンブル・メンバーを中心に、バイロイト音楽祭常連のベテラン、クレメンス・ビーバー(大言を吐く口)ら歌唱演技に優れた歌手たちを起用。2020年よりハノーファー州立劇場の音楽総監督を務める俊英シュテファン・ツィリアスが率いるベルリン・ドイツ・オペラのオーケストラと合唱団が、耽美的で陰影に富む豊潤な音楽を奏で、斬新な舞台作りで話題を呼ぶエルサン・モントタークによるアンドロギュノス(両性具有)的な着ぐるみや迷彩を施されたグロテスクなレオタードを着用した登場人物とダンサー、群衆(合唱団員)がコミカルな所作と歌唱を繰り広げます。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
歌曲集 [ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン(ソプラノ)/クリスティアン・リスエア(ピアノ)]LANGGAARD, R.: Songs (McClelland Jacobsen, Riisager)
発売日:2023年11月24日 NMLアルバム番号:8.224754
CD価格:2,475円(税込)
デンマークの近代作曲家ルーズ・ランゴー。若い頃には、後期ロマン派のイディオムを用いた作品を書いていましたが、やがて神秘的な題材や、特異なタイトルを好んで用いるなど、少しずつ作風を変遷させていきました。 このアルバムには彼が10代から20代前半に書いた歌曲を中心に収録。ほとんどの作品は未だ調性を保っており、1913年に彼が恋におちたドーラ・フロムへの思いが込められた「4つの歌曲 BVN 67」などはとても耳なじみのよい曲調で書かれています。トラック6-13の「ロシアの歌」に含まれているのは、ウクライナの詩を翻案したもの。一部を除き世界初録音となります。 若きソプラノ、ルイーセ・マクレランド・ヤコブセン、オーフスとベルリンで学んだピアニスト、クリスティアン・リスエアが、親密な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲全集[7枚組 BOX] [トーマス・ダウスゴー(指揮)/デンマーク国立交響楽団/デンマーク国立合唱団]発売日:2023年05月26日
CD 7枚組価格:6,750円(税込、送料無料)
デンマーク音楽史上屈指の天才にして問題児、ルーズ・ランゴーの交響曲全集。作曲家の母国のレーベルと演奏家たちが10年余りをかけて取り組んだ一大プロジェクトです。収録内容の点でも演奏と録音のクオリティの点でも、このレパートリーの基準となるにふさわしいものと言えるでしょう。 ※初出時の6.200001(SACDハイブリッド・ディスク)から、通常CDに仕様変更しての再発売となります。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲 第1番「岩山の田園詩/岸壁の牧歌」
ベント・ヴィルホルト・ニルセンの比較校訂版による世界初録音 [サカリ・オラモ(指揮)/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団]LANGGAARD, R.: Symphony No. 1, "Klippepastoraler" (Berlin Philharmonic, Oramo)
発売日:2022年11月18日 NMLアルバム番号:6.220644
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ランゴーが17歳で完成させた交響曲第1番、
初演者ベルリン・フィルによる109年ぶりの歴史的ライヴ録音!1893年に生まれたルーズ・ランゴーはデンマークの音楽史上屈指の天才。11歳の時にオルガンを演奏してデビュー・コンサートを行い、これを聴いたグリーグは感心しただけでなく空恐ろしささえ感じたと言われます。 交響曲第1番に取り組んだのは14歳の時。17歳の時に完成させました。曲は5つの楽章からなり、それぞれに「打ち寄せる波と垣間見える太陽」「山に咲く花たち」「過去からの声」「登山」「勇気」というタイトルが付けられ、交響詩風の構成となっています。 しかし、演奏時間の長さとオーケストラ編成の巨大さが災いし、デンマークの管弦楽作品の演奏を使命とするデンマーク・コンサート協会は演奏を拒否。その後ランゴーは家族で時々訪れていたベルリンにアプローチし、アルトゥール・ニキシュに楽譜を託したところ、これが突破口となって初演が決まりました。マックス・フィードラーの指揮する総勢102名のベルリン・フィルによる1913年4月10日の初演は大成功で、19歳のランゴーは6回もステージに呼び出されたのでした。 初演後、ランゴーは演奏に使った総譜をベルリンの音楽研究所に寄贈しました。総譜は第2次大戦末期にソ連軍がモスクワへと持ち去ってしまいますが、1959年に当時の東ベルリンに戻って来ます。 ここに収録されたのは、初演から109年を経たベルリン・フィルによる再演のライヴ録音です。低音を厚めに鳴らし、息の長い高揚やスケールの大きな音楽作りをするオラモの指揮にベルリン・フィルが応えた迫真の演奏で、後期ロマン派の濃厚かつ壮大な世界が広がります。SACDハイブリッドでの高音質リリースも嬉しいポイントです。 ※国内仕様盤には原盤解説の日本語訳が付属します。収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
〈ピアノ作品集 第4集〉
「花の描写」
ピアノ・ソナタ第2番他 [ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)]LANGGAARD, R.: Piano Works, Vol. 4 (Tange)
発売日:2022年09月16日 NMLアルバム番号:6.220662
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
デンマークの作曲家・オルガニスト、ルーズ・ランゴーのピアノ作品集。彼は生涯を通じてピアノ曲を作曲、早い時期からトーンクラスターを用いたり調性音楽の拡張を試みるなど実験的な要素を数多く取り入れ、50を超える作品を遺しました。また「明滅する秋の灯火のもと」、「昆虫館」や、このアルバムに収録された「燃焼室」など曲のタイトルも謎めいたものが多くあります。 今作は2巻の「花の描写」とピアノ・ソナタ第2番を中心に収録。とりわけ「花の描写」は2巻とも同じタイトルでありながら、40年近くの間に生じたランゴーの作風の違いも味わえます。 シリーズを通じて演奏しているのはデンマークのピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲ。ランゴーの優れた解釈者です。
収録作曲家:
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Towards the Flame - 炎に向かって
スクリャービン(1872-1915)/
ランゴー(1893-1952):
風変わりなピアノ作品集 [グスタフ・ピークト(ピアノ)]SCRIABIN, A. / LANGGAARD, R.: Eccentric Piano Works (Piekut) (Towards the Flame)
発売日:2021年11月12日 NMLアルバム番号:8.574312
CD価格:1,900円(税込)
ロシアの作曲家スクリャービンと、デンマークの作曲家ランゴー。この二人はどちらも自身の音楽を通して、道を開くことができると信じており、ピアノという楽器はその理想を追求するのにふさわしいものでした。 スクリャービンが追求したのは超人思想や神秘的な思考であり、晩年には神秘和音と呼ばれる独自の和声を確立、自身の作品に用いた他、「黒ミサ」など特異なタイトルを持つ謎めいた作品を残しています。 ランゴーも神秘的な作品を書くだけでなく、早い時期からトーンクラスターを用いたり、調性音楽の拡張を試みるなど実験的な要素を数多く自作に取り込みました。またタイトルにも不可解なものが多く、生前から謎めいた作曲家として知られていました。 このアルバムには、そんな二人の代表的なピアノ曲を収録。なかでもランゴーの「燃焼室」とスクリャービンの「炎に向かって」は音楽上の双子と言えるほどに似通った雰囲気を有しています。
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ランゴー(1893-1952):
Music of the Abyss - 深遠からの音楽 [シーネ・アスムセン(ソプラノ)/エスビェア・アンサンブル]LANGGAARD, R.: Music of the Abyss (Asmussen, Esbjerg Ensemble)
発売日:2021年08月27日 NMLアルバム番号:8.226152
CD価格:2,475円(税込)
デンマーク後期ロマン派音楽の作曲家ルーズ・ランゴー。オルガニストとして活躍した彼の作品の多くは、代表作である「天体の音楽」のような複雑な書法とユニークなタイトルを持つことで知られています。このアルバムには彼が1913年から1924年に作曲した室内楽作品を収録、1910年代のサロン風で軽やかな味わいを持つ「“かわいいアウグスティン”のモティーフによるスケルツォ」のような明快で穏健な作風が、少しずつ実験的なものに変化していく様子が捉えられています。 とりわけユニークなのが、ピアノ曲を原曲とする「深遠の音楽」。これは同時期に作曲された歌劇《アンチキリスト》に共通した思想による、攻撃的な荒々しい音とメシアンを先取りするかのような神秘的なフレーズに支配された作品です。ここではエスピェア・アンサンブルのために編曲された管楽五重奏とパーカッション、弦楽四重奏による世界初録音のヴァージョンが収録されています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
〈ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第3集〉
ヴァイオリン・ソナタ 第2番・第3番
朝の歌/夜警の歌 [ゴンヴォ・シーム(ヴァイオリン)/ベーリト・ヨハンセン・タンゲ(ピアノ)]LANGGAARD, R.: Violin and Piano Works (Complete), Vol. 3 - Violin Sonatas Nos. 2 and 3 / Aubade (Sihm, Tange)
発売日:2021年03月26日 NMLアルバム番号:8.226132
CD価格:2,475円(税込)
音楽家の両親の下に生まれ、幼いころから才能を発揮したランゴー。11歳でオルガニストとしてデビューし、同時に作曲も学び始め、14歳で作曲家として正式デビューを果たしました。生涯に400曲以上の作品を残し、そのほとんどが大規模な管弦楽作品ですがいくつかの室内楽作品も書いています。 DACAPOでは彼のヴァイオリン作品全集をリリース、完結編となる第3集では、初期の2作品「朝のセレナード」と「夜警の歌」、1920-21年に書かれたソナタ第2番、そして壮年期に書かれたソナタ第3番を収録。B.S.インゲマンの讃美歌「偉大なる主がおいでになる」の旋律を引用したソナタ第2番は、歌劇《アンチクリスト》の主題にも通じる宗教的概念に基づいた作品。これに反し、第3番は回顧的な雰囲気を持つロマンティックな作品です。 シリーズを通じてデンマーク出身の女性ヴァイオリニスト、ゴンヴォ・シームとピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲが共感溢れる演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
弦楽四重奏曲全集 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]発売日:2019年12月13日
SACD-Hybrid 3枚組価格:5,850円(税込、送料無料)
DACAPOより2012年から14年にかけて発売され、グラモフォン誌やBBCミュージック・マガジンから高い評価を得た、デンマーク後期ロマン派の作曲家ランゴーの弦楽四重奏曲全集のBOX化。革新的な作風により、生前は聴衆に受け入れられることのなかったランゴーの作品ですが、近年ようやく評価が進んできました。 作品によってかなり作風が異なり解釈が難しいランゴーですが、コペンハーゲンを拠点に活躍するナイチンゲール弦楽四重奏団は、その異なる世界観を見事に引き出しています。アンサンブル名のように“軽やかに歌うような”豊かな音楽性をもち、北欧全域はもちろん、ドイツ、イギリス、ロシア、中国、ブラジル、北米でも演奏しています。 SACD層では、サラウンドによる豊かな弦の響きもお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
アンチクリスト - 前奏曲
R.シュトラウス(1864-1949):
アルプス交響曲 [トーマス・ダウスゴー(指揮)/シアトル交響楽団]LANGGAARD, R.: Antikrist Prelude / STRAUSS, R.: An Alpine Symphony (Seattle Symphony, Dausgaard)
発売日:2019年10月25日 NMLアルバム番号:SSM1023
CD価格:1,950円(税込)
2018/19年シーズンよりシアトル交響楽団の音楽監督を務めるデンマークの指揮者トーマス・ダウスゴーによる興味深い選曲が冴える1枚。 《アンチクリスト=反キリスト者》をテーマにしたアルバムの冒頭に収録されたランゴーの作品は、タイトルそのままのオペラであり、6つの場面、それぞれにキリストの教えに反する者が登場して信条を歌うという内容。今回ダウスゴーは前奏曲のみを取り上げていますが、原典版の世界初演であることに注目。また、宗教とはまるで関係のなさそうなシュトラウスの「アルプス交響曲」は、構想段階でニーチェの「アンチクリスト」からの影響を受けているといわれています。 ダウスゴーは、オーケストラの性能を存分に引き出し、全編にわたり華麗な音を紡ぎ出しており、ベナロヤ・ホールに響き渡る音を丹念に捉えた録音も聴きどころ。
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ランゴー(1893-1952):
〈ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第2集〉
ヴァイオリン・ソナタ 第1番「ヴィオール」
アンダンテ・レリジオーソ
日曜日のソナタ [ゴンヴォ・シーム/ベーリト・ヨハンセン・タンゲ/ペル・サーロ/トーマス・セナゴー/デンマーク国立交響楽団]LANGGAARD, R.: Violin and Piano Works (Complete), Vol. 2 (Sihm, Tange, Salo, Danish National Radio Symphony, Søndergård)
発売日:2018年12月21日 NMLアルバム番号:8.226131
CD価格:2,475円(税込)
後期ロマン派の作曲家ランゴーのヴァイオリン作品全集第2集。2曲の世界初録音を含む3つの作品が収録されています。1915年に書かれたヴァイオリン・ソナタ第1番は、若きランゴーの思いがほとばしるかのような情熱的な楽想に満たされたロマンティックな作品。1918年に初演されたものの、出来栄えに満足できなかったランゴーは作品を封印、その後は演奏されることがありませんでした。しかし彼は決してこの曲を見捨てたのではなく、1945年になって改訂を加え現在の形にしています。その際、フランス語の「Viole=ヴィオラ・ダ・ガンバ」がタイトルに付されましたが、これは恐らく辞書の誤りで、ランゴー自身は「ヴィオラ」の音色を想定していたと考えられています。 「アンダンテ・レリジオーソ」はランゴーの最後のヴァイオリン作品。またオルガンとオーケストラを必要とする「日曜日のソナタ」は予測不能な展開を持つユニークな曲。ヴァイオリンとピアノは途中で姿を消し、最終楽章ではオルガンとオーケストラのみが混沌とした世界の終末を描き出します。現代社会へのランゴーの怒りが込められているという最後のオーケストラの激しい一撃が極めて印象的な作品です。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
交響曲 第2番&第6番
ヤコブ・ゲーゼ(1879-1963):
タンゴ・ジェラシー [サカリ・オラモ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/アヌ・コムシ(ソプラノ)]LANGGAARD, R.: Symphonies Nos. 2, "Vaarbrud" and 6, "Det himmelrivende" / GADE, J.: Tango Jalousie (A. Komsi, Vienna Philharmonic, Oramo)
発売日:2018年09月28日 NMLアルバム番号:6.220653
SACD-Hybrid価格:2,400円(税込)
サカリ・オラモとウィーン・フィルハーモニーによるデンマーク作曲家の作品集第2弾が登場。前作は現代作曲家のノアゴーの交響曲第1番&第8番で神秘的な音楽を聴かせたオラモ、今回は後期ロマン派に属する作曲家ランゴーの作品で、新な境地をみせています。デンマークに生まれたランゴーは、当時としてはあまりにも前衛的な作品を書いたため生前に認められることがなく、亡くなってからようやく評価が高まった作曲家です。 この2曲の交響曲は、第2番はリヒャルト・シュトラウス風の重厚な和声を用いたロマン派風の味わいを持っていますが、第6番は宗教的な意味合いも備えた神秘的な曲調です(タイトルの「Det Himmelrivende」は聖書のイザヤ書のことばであり、「天を切り裂き」神が降りてくる情景を描いた箇所です)。このアルバムには第2楽章のみ収録された「交響曲第14番」も楽章ごとのタイトルを含め、感覚的な曲調に終始する作品として知られています。この作品をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するのも珍しいことです。 同時収録の「タンゴ・ジェラシー」は、誰もが知っている名旋律。オラモ自身がヴァイオリンを奏で華麗に演奏するという、聴きどころ満載の1枚です。
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ランゴー(1893-1952):
〈ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集〉
下劣な者をひねりつぶせ
ヴァイオリン・ソナタ 第4番他 [シーム/タンゲ]LANGGAARD, R.: Violin and Piano Works (Complete), Vol. 1 - Écrasez l'infâme / Violin Sonata No. 4 (Sihm, Tange)
発売日:2017年11月29日 NMLアルバム番号:8.226130
CD価格:2,475円(税込)
音楽家の両親の下に生まれ、幼いころから才能を発揮したランゴー。11歳でオルガニストとしてデビューし、同時に作曲も学び始め、14歳で作曲家として正式デビューを果たしました。21歳の時に父親を亡くし、オルガニストを志望しますが、なかなか受け入れ先がなく、教会オルガニストの職を得たのはようやく46歳になってからでした。 生涯に400曲以上の作品を残し、そのほとんどが大規模な管弦楽作品ですが、晩年になって突然、何曲かのヴァイオリン作品をまとめて作曲したことでも知られています。DACAPOではその全曲を3枚のアルバムとしてリリースします。 第1集では、未完に終わったソナタ(世界初録音)を含む4作品を収録。なかでも、最も有名なヴォルテールの言葉からタイトルを引用した「Ecrasez l'nfame-下劣な者をひねりつぶせ」はまさに戦いの叫びをあげるかのような激しいヴァイオリンのフレーズが印象的。全編攻撃的でありながらも、最後に瞬時希望も提示され、未解決のまま曲を閉じます。他の曲も後期ロマン派の雰囲気を色濃く示しています。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
ピアノ作品集 第3集 [タンゲ]LANGGAARD, R.: Piano Works, Vol. 3 (Tange)
発売日:2017年06月30日 NMLアルバム番号:6.220631
CD価格:2,400円(税込)
後期ロマン派に属するデンマークの作曲家、オルガニスト、ルーズ・ランゴーの作品集。20世紀初頭のデンマークにおける同世代の作曲家に比べると、かなり前衛的な作品を書き、各々の曲の特異なタイトルでも知られる人です。 このピアノ作品集第3集でも世界初録音を3曲含む興味深い作品を聴くことができますが、なかでも「昆虫館」がユニーク。昆虫たちがゾクゾクするほどの精緻な描写で音にされた組曲です。作曲されたのは1917年ですが、一部でピアノの内部奏法が用いられていたりと、時代を先取りした作品です。 シリーズを通じて演奏しているのはデンマークのピアニスト、ベーリト・ヨハンセン・タンゲ。ランゴーのオーソリティです。
収録作曲家:
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ゲーゼ/ランゲ=ミュラー/ランゴー:
デンマークのロマンティック・ピアノ三重奏曲集 [デンマーク・ピアノ三重奏団]Chamber Music - GADE, N.W. / LANGE-MÜLLER, P.E. / LANGGAARD, R. (Danish Romantic Piano Trios) (Danish Piano Trio)
発売日:2016年04月27日 NMLアルバム番号:8.226119
CD価格:2,325円(税込)
中央ヨーロッパでは広く愛されていた「ピアノ三重奏曲」というジャンルは、実はデンマークではそれほど長い歴史を持っているわけではありません。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンが数多くの作品を書いていたのに、デンマークではそれらは全く手付かずでした。ようやく19世紀の半ばになって、何人かの作曲家たちが「ピアノ三重奏曲」を書くようになったのですが、例えばシューマンやメンデルスゾーンに傾倒していたゲーゼの作品はドイツ風であり、なかなか北欧独自の響きを獲得するまでには至らなかったようです。しかしランゲ=ミュラーの三重奏曲には明らかに北欧の民謡が使われるなど、独自の作品が生まれていくようになります。 そんなデンマークの現代の三重奏曲を聞いてみたければアルバム「5つの現代ピアノ三重奏曲集」(8.226583)もあわせてどうぞ。
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ランゴー(1893-1952):
音楽劇「アンチキリスト」LANGGAARD, R.: Antikrist (Royal Danish Opera, 2002) (Blu-ray, HD)
発売日:2015年12月23日
Blu-ray日本語字幕なし価格:3,420円(税込、送料無料)
作曲家ルース・ランゴー(1893-1952)がこの「世界の終わり」についての歌劇を書こうと思い立ったのは、1921年、彼が弱冠27歳の時でした。若い作曲家は自身のメッセージを音楽で完璧に伝えることができると確信していたに違いありません。彼はそのために様々な資料を集め台本を書き「悪の視点によるキリストの受難曲」としての作品を書き上げたのです。 しかしデンマーク王立劇場に提出されたこの作品は、「台本に曖昧性が高い」と拒否され、別の台本を調達することができるのなら上演を考慮しようと言われてしまいました。何度か書き直しをしたもののの、その2年後に結局のところ劇場からは上演を拒否されてしまうのです。1936年、ランゴーはこのオペラに再度手を加え、原曲のかなりの部分を省略し、最終的にはオペラではなく「オラトリオ」のような形に落ち着きました。各々の登場人物が一人ずつ登場し、彼らは決して一緒に歌うことはなく、あくまでも単独で主張します。 ここに付けられた音楽はまるでリヒャルト・シュトラウスを思わせる重厚な後期ロマン派の響きを持つもので、全体的に不可思議な活気に満ちています。ダウスゴーをはじめとした名手たちによる演奏で、知られざる作品をぜひ味わってみてください。
収録作曲家:
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ランゴー(1893-1952):
弦楽四重奏曲集 第2集
ばら園での遊び
弦楽四重奏曲 第4番「夏の日々」他 [ナイチンゲール弦楽四重奏団]LANGGAARD, R.: String Quartets, Vol. 2 (Nightingale String Quartet)
■室内楽
発売日:2014年02月19日 NMLアルバム番号:6.220576
SACD-Hybrid価格:2,325円(税込)
ランゴー(1893-1952)の多彩な弦楽四重奏曲の全てを知るためのシリーズ第2集。世界初録音となる「ばら園での遊び」のばら園とは、彼が20歳の時の夏休みに、両親とともに保養に出かけたスウェーデンの温泉地、ブレーキンデの家の名前で、ここに2か月間ほど滞在したランゴーは、この時の良い体験を生涯忘れることがありませんでした。この作品全編に漂う甘い回想、そして「モーツァルト」と題された第2楽章は偉大なる作曲家を模倣するとともに、以降の作品に使われるモティーフの萌芽が認められる興味深いものとなっています。他の2曲も、若い作曲家のなみなみならぬ意志が感じられる力強くしなやかな仕上がりとなっています。
収録作曲家:
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カール・ニルセン(1865-1931):
オルガン作品全集
ルーズ・ランゴー(1893-1952):
オルガン作品選集 [フレーメ]Organ Recital: Flamme, Friedhelm - NIELSEN, C. / LANGGAARD, R.
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年06月23日 NMLアルバム番号:777414-2
SACD-Hybrid価格:3,040円(税込、送料無料)
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『野の鳥』
ミハイル・ブージン
ピアノ・リサイタル
[ミハイル・ブージン]発売日:2021年11月12日
CD価格:2,475円(税込)
2020年オルレアン国際ピアノ・コンクールの覇者、1995年モスクワ生まれのミハイル・ブージン。コンクール事務局の招きにより、2021年にオルレアンで行われた公演のライヴ録音。現代作品と古典が並ぶかなり先鋭的なプログラムですが、そのタッチの繊細さもあってか大変聴きやすく、ピアノの音の美しさを感じることの出来るアルバムです。 冒頭には「将来何になりたいですか?」というラジオ・インタビュー仕立てのイントロダクション、終盤にはロシア未来派の詩人テレンチエフの詩の朗読が入り、最後はケージの問題作という、個性的な構成も面白いところ。