不詳 Not Applicable, na
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | NML作曲家番号 | 54540 |
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キャスリーン・フェリアー・イン・ニューヨーク
マーラー(1860-1911):
交響曲「大地の歌」
J.S.バッハ(1685-1750):
3つの歌曲(BWV 505、BWV 439、BWV 508) [キャスリーン・フェリアー(コントラルト)/セット・スヴァンホルム(テノール)/ジョン・ニューマーク(ピアノ)/ブルーノ・ワルター(指揮)/ニューヨーク・フィルハーモニック]FERRIER, Kathleen: Kathleen Ferrier in New York - MAHLER, G. / BACH, J.S. (1948, 1950)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ARIADNE5007
CD 価格:2,025円(税込)
深く豊かな声をもつ英国出身の偉大なコントラルト、キャスリーン・フェリアーによるニューヨークでの歴史的録音集。1948年、カーネギーホールでの唯一のライヴ録音となったワルター指揮によるマーラーの「大地の歌」と、1950年、同じくニューヨークのタウンホールでのJ.S.バッハの3つの歌曲のピアノ伴奏版が収録されています(フェリアーは、このバッハ録音から3年後、病気のため41歳という若さで惜しまれつつこの世を去りました)。いずれも、70年以上大切に保管されていたSP盤からのリマスター音源です。 1940年代から60年代にかけて、カーネギーホール・レコーディング・カンパニーにより行われたライヴ収録は、できる限り原盤に近い音質を保つため、余計なノイズを除去する作業などは行わず、ホールでの響きそのものを大切にする方針の自然なリマスターが採用されました。ブックレットにはフェリアーのコメントなどとともに、録音とリマスターについての詳細が書かれています。またトラック1と8には、ワルターの大変貴重なインタビューも収録。
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モラヴェック(1957-):
Sanctuary Road - 聖域の道
(マーク・キャンベル : 台本) [ケント・トライトル(指揮)/オラトリオ・ソサエティ・オブ・ニューヨーク 他]MORAVEC, P.: Sanctuary Road (L. Mitchell, Bryce-Davis, Blue, Merriweather, Burton, Oratorio Society of New York, Tritle)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:8.559884
CD 価格:1,200円(税込)
2016年、ミネソタ・オペラのために書いた歌劇《シャイニング》(スティーヴン・キング原作)が大成功を収めたのち、モラヴェックは再び大規模な声楽曲の作曲に取り掛かりました。 台本は同じくマーク・キャンベルが担当。作品のテーマである「アメリカの歴史的なオラトリオ」の題材には「地下鉄道(19世紀アメリカの黒人奴隷たちが、制度から逃げ出す手助けをした組織、逃亡路)の父」と呼ばれたウィリアム・スティルが長年に渡って残した記録から採られており、一時は月に60人もの奴隷たちの逃亡を助けたというスリリングな物語に音楽を載せることで、更に壮大なストーリーとなり聴き手に迫ります。 アルバムの最後には、作品についての考察(ナレーション)が添えられており、内容の理解を深める手助けをしています。
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ANCORA UN SEGRETO
アルフレート・ブレンデルを讃えて [アルフレート・ブレンデル(ナレーター)(ピアノ)/フアン・カルロス・ガルバヨ(ピアノ)]LISZT, F.: Piano Sonata in B Minor / SOTELO, M.: Ancora un segreto (A. Brendel, Garvayo)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-102016
CD 価格:2,250円(税込)
名ピアニスト、アルフレート・ブレンデルが1958年に演奏したリストのロ短調ソナタを巡る音源を用いたユニークなコンセプト・アルバム。 冒頭に置かれたのはロンドンで録音されたブレンデル自身によるロ短調ソナタへのレクチャー。そして1958年に収録されたブレンデル自身のロ短調ソナタの若々しくキレのある演奏(Vox原盤)が続き、最後にはブレンデルと親交があった作曲家ソテーロが書いた「アンコーラ・ウン・セグレート」が置かれています。これはロ短調ソナタを素材として使い、新たな音風景を描き出した魅力的な作品で、現代のピアニスト、フアン・カルロス・ガルバヨが偉大な先人への思いを込めて演奏しています。
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デニソフ(1929-1996):
アニヴァーサリー・エディション [ドミトリー・デニソフ(フルート)/ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)/ソビエト国立文化省交響楽団]DENISOV, E.: Peinture / Flute Concerto (The First Concert in The USSR) (D. Denisov, USSR Ministry of Culture Symphony, Rozhdestvensky)
発売日:2019年12月20日
NMLアルバム番号:MELCD1002604
CD 2枚組 価格:3,225円(税込、送料無料)
“ロシア音楽のエディソン”と称される作曲家エディソン・デニソフ。2019年にリリースされるこのアルバムは彼の生誕90周年を記念するもので、1990年2月6日、モスクワ音楽院大ホールで開催された公演の貴重な放送音源の初CD化です。 アメリカ人の偉大な発明家にあやかって風変わりな名前を付けられたデニソフは、もともと数学を専攻していましたが、ショスタコーヴィチに手紙を書いて教えを請うたことで才能を見出され、師の援助で音楽家へと転向しました。 その音楽は西側の前衛音楽路線に沿っており、当時のソビエト社会主義のイデオロギーに反する反体制派の「フレンニコフの7人」の一人と認定され、1979年には「革新的な音楽というよりもむしろ、的外れ、騒音、汚泥」とまで批判され、演奏の機会を失ってしまいます。 彼の作品が再びロシアで演奏されるようになったのは、60歳を過ぎてからのこと。とりわけこの1990年の公演は、作曲家だけでなく、ロシアの国にとってもペレストロイカによる新しい時代の幕開けを飾る記念碑的なものでした。 キャリアの初期からデニソフをレパートリーとしてきたロジェストヴェンスキーによって、新たな歴史の1ページが開かれたのです。本盤には、そこで演奏されたデニソフの1970-80年代の重要な作品の他、作品についての作曲家自身のコメントやロジェストヴェンスキーとの会話、公演前のリハーサルの一部が収録されています。
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エルガー(1857-1934):
交響的習作「ファルスタッフ」Op.68
チャドウィック(1854-1931):
タモシャンター [アンドリュー・コンスタンティン(指揮)/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団 他]ELGAR, E.: Falstaff / CHADWICK, G.W.: Tam O'Shanter (T. and S. West, BBC National Orchestra of Wales, A. Constantine)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100103
CD 価格:1,950円(税込)
アンドリュー・コンスタンティンが指揮するBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団によるエルガーの交響的習作「ファルスタッフ」の2つの異なるヴァージョンを収録した2枚組。 シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」に登場する体格のよい騎士(ならずもの)ファルスタッフを主人公にした戯曲は、ヴェルディやニコライなど多くの作曲家が歌劇に仕立てていますが、エルガーは歌を用いることなく、オーケストラのみで物語を描いています。この録音では、シェークスピア原作の朗読を挿入した演奏と、オーケストラのみの演奏を比べることができ、作品の成り立ちをじっくりと楽しむことができます。 併せて収録されているのはチャドウィックの「タモシャンター」。こちらはロバート・バーンズの詩を原作にした曲で、“シャンタのタム”と呼ばれる主人公が、酒場で魔女に絡まれ、命からがら逃げだしたというお話。こちらはチャドウィックが起こした作品紹介を朗読したトラックも含まれています。イギリスならではの楽しいアルバムです。
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精霊の聖歌[SACD] [グローリエ・デイ・カントレス・スコラ]
CHANTS OF THE HOLY SPIRIT (THE) (Gloriae Dei Cantores)
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:GDCD057
SACD 価格:2,720円(税込)
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コダーイ(1882-1967)
エルガー(1857-1934):
ミュージック・メイカーズ [サロルタ・コダーイ(ナレーター)/クリスティーナ・ウィルソン(メゾ・ソプラノ)/オックスフォード・カメラータ/オックスフォード・カメラータ管弦楽団/ハワード・ウィリアムズ(指揮)]KODÁLY, Z.: Music Makers (The) / ELGAR, E.: The Music Makers (Oxford Camerata Choir and Orchestra, H. Williams)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:SOMMCD230
CD 価格:2,160円(税込)
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《トリスタンとイゾルデ》
バイロイト祝祭劇場2009 [スミス/テオリン/ホル/ラシライネン/ルーカス/ブリート/バイロイト祝祭合唱団&管弦楽団/シュナイダー]WAGNER, R.: Tristan und Isolde [Opera] (R.D. Smith, Theorin, Holl, Rasilainen, Lukas, Breedt, Bayreuth Festival Chorus and Orchestra, P. Schneider)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:OACD9033D
CD 4枚組 価格:3,300円(税込、送料無料)
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ワーグナー(1813-1883):
歌劇《ローエングリン》
バイロイト音楽祭2011 [ツェッペンフェルト/フォークト/ダッシュ/ラシライネン/ペトラ・ラング/サミュエル・ヨン/バイロイト祝祭合唱団&管弦楽団/ネルソンス]WAGNER, R.: Lohengrin [Opera] (Zeppenfeld, K.F. Vogt, Dasch, Rasilainen, Petra Lang, Samuel Youn, Bayreuth Festival Chorus and Orchestra, A. Nelsons)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:OACD9034D
CD 3枚組 価格:3,300円(税込、送料無料)
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シューマン(1810-1856):ヴァイオリン作品集
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121
オーケストラ伴奏によるヴァイオリンのための幻想曲 ハ長調 Op.131 [ウィジャヤ/ベルリン・ドイツ響/エッシェンバッハ]SCHUMANN, R.: Violin Sonata No. 2 / Phantasie, Op. 131 (Widjaja, Deutsches Symphonie-Orchester Berlin, Eschenbach)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:OC1885
CD
通常価格:2,080円→ 特価!:590円(税込)数多くあるシューマンの作品の中では、残念なことにヴァイオリン作品はあまり注目されません。しかし3曲あるヴァイオリン・ソナタは、どれも内省的な雰囲気の中に苦悩が溢れるような独特の暗さを持ち、シューマン作品の特徴をよく表しています。ソナタ第2番はシューマン41歳の作品で、その前に書いた第1番の出来映えに不満を持ったシューマンによって、作品全体が念入りに構築されています。43歳の作品である「幻想曲」は冒頭こそ悲痛ですが、曲が展開していくに従ってヴァイオリンが自由に歌う作品。 演奏しているヴィジャヤはベルリン生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、ベルリン芸術大学で学んだ気鋭の若手奏者です。当アルバムでは、エッシェンバッハのピアノと指揮のもと、伸びやかな演奏を聞かせています。
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サリエリ(1750-1825):
歌劇《はじめに音楽、次に言葉》
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《劇場支配人》 [ヘム/ヴィトマー/ラモス/メイ/アーノンクール]SALIERI, A.: Prima la musica e poi le parole / MOZART, W.A.: Der Schauspieldirektor [Operas] (Hemm, Widmer, Ramos, Mei, Harnoncourt)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:BVE08035
CD 2枚組 価格:3,040円(税込、送料無料)
1786年、当時の神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世の依頼により作曲された2つのオペラ。彼の妹マリア・クリスティーナとその夫をもてなすために、シェーンブルン宮殿内の大温室で演奏されたのは、まずはサリエリの《はじめに音楽、次に言葉》、次にモーツァルトの《劇場支配人》で、イタリア・オペラとドイツの音楽劇(ジングシュピール)を競わせるという趣向があったとされています。“競う”と言っても、どちらが優れているとの判定が出たわけではなく、出演した歌手たちは称賛され、サリエリ、モーツァルトの双方ともオペラ作曲家としての才能が証明される場となりました。 4日間でオペラを作ることになった作曲家と詩人が「音楽と言葉のどちらが先か」ともめてしまうサリエリの作品、序曲と4曲のみで構成され、自由に台詞やバレエを組み合わせて上演できるモーツァルトの作品。どちらも短いながら鮮烈なメッセージが込められており、1986年にも同じカップリングで録音したほど、この2作品を好んだアーノンクールならではの個性の強い演奏が展開されています。
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Alarm Will Sound Meet The Composer
SPLITTING ADAMS [アラーム・ウィル・サウンド/ピアソン]ADAMS, J.: Chamber Symphony / Son of Chamber Symphony (Alarm Will Sound, Pierson)
発売日:2017年12月22日
NMLアルバム番号:CA-21128
CD 価格:2,240円(税込)
「放送界のピューリッツァー賞」と呼ばれるピーポディ賞。これを2015年に受賞したのがナディア・シロタによるポッドキャスト「Meet The Composer」です。名前は知られていても、あまり耳にすることのない現代作曲家の作品に注釈をつけて、曲を探求する試み。ナディア自身が優れたヴァイオリニストであることもあり、ゲストの音楽家の個人的なバイオグラフィや信念、そして他に与える影響までを鋭くえぐり出したことが評価されました。何人もの作曲家が登場しましたが、このジョン・アダムズの回はとりわけ独創的。インタビューと解説は音楽への裏話でもあり、曲への興味をかきたてます。実際の演奏も楽しめる楽しい1枚です。
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モンテヴェルディ(1567-1643):
〈マドリガル集 第8巻〉
「戦士と愛のマドリガル集」 [デリティエ・ムジケ/ロンギーニ]MONTEVERDI, C.: Madrigals, Book 8 (Il Ottavo Libro de Madrigali, 1638) (Delitiæ Musicæ, Longhini)
発売日:2017年05月26日
NMLアルバム番号:8.573755-58
CD 4枚組 価格:3,760円(税込、送料無料)
イタリア・バロック期を代表する作曲家モンテヴェルディ。宗教曲や歌劇など多数の作品を書きましたが、中でも重要なのが全8巻で構成されたマドリガル集です(第9巻は作曲家の死後に出版)。第8巻はそれまでのモンテヴェルディの音楽技法の集大成であり、ドラマティックな曲が並んでいます。中には独立した歌劇として演奏されることもある「タンクレディとクロリンダの戦い」や実は30年も前に初演されていた「情け知らずの女たちのバッロ」など、物語性にも優れた作品が含まれています。 デリティエ・ムジケの声楽パートを担当するのは全て男声で、これは17世紀当時の作品の姿を理想的に再現したもの。男声ソプラノが歌うキューピッドがとても魅力的です。収録曲を一切カットせず、全てを収録した初の録音となります。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション
第5集 1967-2014
バルトーク&ストラヴィンスキー作品集 [ギーレン]BARTÓK, B.: Wooden Prince Suite (The) / Concerto for Orchestra / STRAVINSKY, I.: Pulcinella (Michael Gielen Edition Vol. 5)
発売日:2017年05月19日
NMLアルバム番号:SWR19023CD
CD 6枚組 価格:4,640円(税込、送料無料)
ミヒャエル・ギーレン・エディション第5集!2017年に生誕90年を迎えるドレスデン生まれの指揮者、ミヒャエル・ギーレンの集大成BOXの第5弾は、バルトークとストラヴィンスキーの作品集。ギーレン自身が賞賛し、頻繁に演奏していた2人の作曲家の作品は、これまでリリースされた古典派、ロマン派の作品よりも思い入れの強い演奏となっています。 このBOXには、2000年代に演奏された4枚のCDの音源が中心に収録されていますが、CD3のバルトーク作品(1960年代、70年代の録音)や、ストラヴィンスキーの「ミューズを率いるアポロ」などいくつかの作品は初出音源。また珍しい「星の王」の初CD化など、ファンにとっても嬉しいBOXです。 また2014年の「Variations」の語りと演奏は、ギーレンと南西ドイツ放送交響楽団の(今のところ)最後の録音であり、今回のBOXで初めて聴くことができるようになりました。
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ウォルトン(1902-1983):
ファサード [ボイド/ソーンズ/アンサンブル7x3/ウィルソン]WALTON, W.: Façade (C. Boyd, Soanes, Ensemble 7x3, J. Wilson)
発売日:2017年04月28日
NMLアルバム番号:ORC100067
CD 価格:2,080円(税込)
イギリスの女性詩人イーディス・シットウェルと作曲家ウォルトンが初めて会ったのは1916年頃のこと。ウォルトンがオックスフォード大学クライスト・チャーチ校に入学し、イーディスの弟サシェヴァレルと親友になったことで繋がりができました。結局学校を退学したウォルトンは、そのままシットウェル家に住み込み、作曲家を志します。彼が最初に作曲家として名声を得たのが1922年に発表した「ファサード」で、これこそイーディスの詩に基づく物語でした。後にバレエ音楽にもなったこの作品、ここでは語りも含めた楽しい一編となっています。 軽妙な語りを聞かせるキャロル・ボイドは英国の女優。BBC RADIO4の人気ラジオ・ドラマ「アーチャー家の人々」でリンダ・スネル役を演じる他、テレビ、ラジオ、舞台で大活躍、35年以上のキャリアを持つヴェテランです。また、同時に収録されているのはイーディス・シットウェルがインタビューに応えている1955年のラジオ番組の復刻。ウォルトンとの思い出が語られています。
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第3番 変ホ長調 Op.55 [タッシェン・フィルハーモニー/シュタンゲル]BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 3, "Eroica" (Die Taschenphilharmonie, Stangel)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:ETP006
1)
CD 価格:1,950円(税込)
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R.シュトラウス(1864-1949):
クラリネットとファゴットのための二重協奏曲
組曲「町人貴族」 [1947]STRAUSS, R.: Bourgeois Gentilhomme (Le) / Duett-Concertino / Lieder (Giuffredi, Poschner, Brun, Poschner, R. Strauss) (1947)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:777990-2
CD 価格:2,608円(税込)
指揮者マルクス・ポシュナーは1971年ミュンヘン生まれ。コリン・デイヴィス、ロジャー・ノリントンなどの名指揮者のアシスタントを務めた後、インゴルシュタットの室内管弦楽団の首席指揮者に就任。2004年にはドイツ音楽協会、ドイツ・オーケストラ連盟から「ドイツ指揮者賞」を授与され、一躍脚光を浴びました。以降、着々とキャリアを重ね、2015/16シーズンより、スイス・イタリア語放送管弦楽団の首席指揮者に就任しました。彼はジャズ・ピアニストの顔も持ち、この分野でも創造性に満ちた演奏を繰り広げ、ジャンルを超えたファンを獲得していることでも知られる才人です。 この演奏は、スイス・イタリア語放送管弦楽団への就任記念ですが、リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)作品の中でも比較的地味な曲を選択したところが、いかにも彼らしいと言えるのではないでしょうか。伸びやかに歌う独奏楽器を自由に操る彼の手腕にご注目ください。 余白に収録されているのは、晩年のシュトラウス自身の指揮による4曲の管弦楽伴奏つきの歌曲です。まるで目の前にシュトラウスがいるかのようなリアルな録音をお楽しみください。
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マニャール(1865-1914):
室内楽全集 [ヴァグシャル/パイダッシ/トマ/エリゼ四重奏団/アンサンブル・イニシウム]MAGNARD, A.: Chamber Music (Complete) (Wagschal, Païdassi, C. Thomas, Élysée Quartet, Ensemble Initium)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:4C4228
4)
4CD 価格:5,216円(税込、送料無料)
2014年はマニャール(1865-1914)の没後100年にあたります。彼の父はベストセラー作家で、フィガロ紙編集主幹のフランシス・マニャールでしたが、アルベリクは親の七光りを嫌い、経済的援助は受けずに自立しようと決意します。法律を学び、パリ音楽院ではデュポアとマスネに師事しますが、ヴァンサン・ダンディに心酔し、個人的に彼から4年間作曲法を学びました。第1番の交響曲はダンディに献呈されています。第1次世界大戦中にドイツ兵の襲撃から自宅を守ろうとしたマニャールは、激しい銃撃戦の末、ドイツ兵の放った火が原因で自宅は焼失、その際いくつかのスコアとともに、彼自身も焼死するという痛ましい最期を迎えたことでも知られています。 彼の作品はフランス風というより、ダンディの師であったフランク、ひいてはドイツ・ロマン派の影響を受けており、堅固な形式の中に時折見られる循環形式や、叙情的なメロディなど、なかなか興味深い面を持っています。CD4は、彼の作品についてのレクチャー(フランス語)が収録されています。
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レイボヴィッツ(1913-1972):
室内楽作品集
ヴァイオリン協奏曲 [スコラ・ハイデルベルク/ライチョフ/アンサンブル・アイステーシス/ヌスバウム]LEIBOWITZ, R.: Chamber Works / Violin Concerto (Schola Heidelberg, Reichow, Ensemble Aisthesis, Nussbaum)
■協奏曲 ■室内楽
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:CDX-21103-04
3)
2CD 価格:2,600円(税込)
2013年に生誕100周年を迎えるポーランド出身のユダヤ系作曲家、指揮者、音楽理論家ルネ・レイボヴィッツ(1913-1972)。現在ではもっぱら指揮者としての高い能力が知られ、テンポにこだわったロイヤル・フィルとのベートーヴェンを始め、オッフェンバックのいくつかのオペレッタや、シェーンベルク、ムソルグスキー、他フランスものなどに独特の解釈を施す「孤高の指揮者」として愛されてきた人でした。そんなレイボヴィッツ自身の作品は、残念ながらそれほど知られているとは言い難く、まだまだ評価も定まってはいないようです。 DIVOXではそんなレイボヴィッツの作品をまとめて、150ページのブックレットを添付した豪華なアルバムをリリース。彼と関係の深かったバーゼルのパウル・ザッハー財団からも多くの資料が提供され、この芸術家の知られざる側面を掘り下げるのに一役買っています。興味深い作品が目白押しで、聴きどころもたっぷりです。CD2のトラック14では注目のシンガー、サロメ・カンマーがヴォーカルを担当。荒唐無稽な世界を表出しています。
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クラウス・テンシュテット指揮
マーラー(1860-1911):
交響曲 第3番 ニ短調 [ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/合唱団/クラウス・テンシュテット]MAHLER, G.: Symphony No. 3 (Meier, London Philharmonic Choir and Orchestra, Tennstedt) (1986)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年09月14日
NMLアルバム番号:ICAC5033
5)
2CD 価格:2,528円(税込)
商業的なリリースはこれが初となるテンシュテット指揮のマーラー交響曲第3番です。BBCのマスター・テープからの復刻で音質も上々です。曲の規模も編成も巨大なこの曲ですが、当時最高水準の技術を持つBBCのエンジニアの手にかかると、全ての音と、巨大なダイナミックレンジが見事に捉えられています。推進力溢れるテンシュテットの指揮、それに応えるオーケストラ、マイヤーの独唱と清純な少年合唱、これらが混然一体となって、終楽章のクライマックスへ傾れ込む様は、想像を絶する快感をもたらしてくれることでしょう。 ボーナスとして、マイケル・オリヴァーによるテンシュテットへの短いインタビューが併録されています。
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エイドリアン・ボールト指揮
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第1番
エルガー(1857-1934):
エニグマ変奏曲 [BBC交響楽団/ボールト指揮 - 録音:1971年、1976年]BRAHMS, J.: Symphony No. 1 / ELGAR, E.: Enigma Variations (BBC Symphony, Boult) (1971, 1976)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年05月18日
NMLアルバム番号:ICAC5019
CD 価格:1,650円(税込)
20世紀の最も偉大な英国の指揮者である、エイドリアン・ボールト(1889-1983)はライプツィヒ音楽院でマックス・レーガーに作曲を学ぶも、当時この地で活躍していたアルトゥール・ニキシュに私淑し大きな影響を受けています。そんな彼は「エルガーの最良の解釈者」として名高いのですが、ニキシュの薫陶のおかげか、ブラームスも得意としていたレパートリーでした。彼はスタジオで3回ブラームスの第1番を録音していますが、このアルバムに収録された1976年のステレオ録音が唯一発表できる音源となっています。燃え上がるような情熱的な演奏です。エルガーは、一部のパートをオルガンで演奏するという珍しいヴァージョンで、こちらも興味深い音です。ボールト85歳の誕生日に行われたインタビューの抜粋(3分程度)は、ボールトの寛いだ姿が垣間見える貴重な記録です。
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ウルフ・シルマー指揮
バーンスタイン(1918-1990):
『ウェスト・サイド物語』- シンフォニック・ダンス
歌劇『タヒチ島の騒動』 全曲 [クリスウェル /ギルフリー/ミュンヘン放送管/シルマー]BERNSTEIN, L.: Symphonic Dances / Trouble in Tahiti (Criswell, Gilfry, Munich Radio Orhestra, U. Schirmer)
■声楽曲 ■オペラ
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900300
CD 価格:2,224円(税込)
モダンな味付けが見事な仕上がりに実力派指揮者、ウルフ・シルマーによるバーンスタインの演奏です。シンフォニック・ダンスはオーケストラの柔軟性極限までを生かし、抽出した古典的な響きにモダンな味付けを施したという見事な仕上がりです。「タヒチ島の騒動」はタイトルだけ訊くとものものしい曲を想像してしまいますが、実は単なる倦怠期の夫婦のちょっとしたげんかを描いたライト・オペラ。けんかして気まずくなってしまった夫婦が仲直りのために観に行く映画のタイトルが「タヒチ島の騒動」というわけです。この何とも愛らしい(?)作品を至極真面目に演奏するシルマーに聴き手はニヤニヤしてしまいます。ボーナス・トラックとしてウルフ・シルマーと放送作家エルギン・ホイアーディングの対話が収録されています。
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Symmetriā Pario ~ 調和を生み出す
YARLUNG RECORDS 室内楽コンピレーションと、欧州原子核研究機構大型ハドロン衝突型加速器で得られたサウンドの再構成 [マーティン・チャリフォー ほか]Violin Recital: Chalifour, Martin - DEBUSSY, C. / GRAFE, M. / PROKOFIEV, S. / RAVEL, M. / SAARIAHO, K. / STUCKY, S. (Symmetriā Pario)
発売日:2020年12月18日
NMLアルバム番号:YAR18805
CD 価格:2,550円(税込)
これまでYARLUNG RECORDSからリリースされた室内楽作品の音源から聴きどころを集めたアルバム。各トラックの間に間奏として挿入されているのは、欧州原子核研究機構(CERN)が開発した大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で採取された、原子崩壊のサウンド・ライブラリーのデータを、midiピアノとAppleのmidiシーケンサーLogicProXのヴァイオリンの音で鳴らしてみたというもの。 人間が作り出した音楽と、最新の科学が抽出した自然界の極小の音との共演。摩訶不思議な音楽体験を、YARLUNGが誇る優秀録音でお楽しみいただけます。
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EL SILENCIO IMPOSIBLE
ありえない沈黙 [エラトス・トリオ]Vocal Recital (Countertenor): Eratos Trio - DOWLAND, J. / HANDEL, G.F. / CATALÁ, R. (El silencio imposible)
発売日:2020年04月17日
NMLアルバム番号:Gramola99207
CD 価格:2,100円(税込)
ギリシャ、テッサロニキ出身のカウンターテナー歌手、ニコラス・シュパノス、オーストリアのチェリスト、フローリアン・エッグナー、バレンシア出身、ギターのラファエル・カタラ。この3人をメンバーとする“エラトス・トリオ”のライヴ・アルバム。ルネッサンス期からバロックの作品や民謡に現代的なアレンジを施し、自在な演奏を聴かせるアンサンブルです。 このコンサートで演奏されているのは、ダウランドの「おいで、もう一度。今、甘美な愛が」やヘンデルの作品、アルバム・タイトルにもなったカタラの「El silencio imposible ありえない沈黙」、そして彼らが大切にしているセファルディ(15世紀頃に故郷を離れスペイン、ポルトガルに定住したユダヤ民族)の古い歌の数々。絶妙なアレンジが施されたこれらの曲を、ギターの静かな響きとチェロの深い音色、シュパノスの鮮烈な歌声が彩ることで、美しい音楽が生まれています。
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〈ブルックナーの手紙と音楽 第1集〉
ピアノ曲、歌曲とブルックナーの手紙の朗読 [ヴォルフガンク・ベック(朗読)/エリザベート・ヴィンマー(ソプラノ)/ダニエル・リントン=フランス(ピアノ)]Letters and Music - BRUCKNER, A. / KITZLER, O. / SCHUMANN, F. (Böck liest Bruckner I) (Böck, Wimmer, Linton-France)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99195
CD 価格:2,175円(税込)
この「ブルックナーの手紙と音楽」のシリーズは、1850年から1868年までの彼の活動の軌跡を彼自身の手紙を朗読しながら追っていくという興味深い内容です。朗読の合間にはあまり耳にすることのないピアノ曲や歌曲が置かれており、ブルックナーの「交響曲作曲家」とは違う一面を探ることもできます。 リンツ大聖堂のオルガニストを務め、生活も安定していたブルックナーが、1855年に突然「作曲を学びたい」と思い立ち、厳しい勉強を始めたというエピソードはよく知られていますが、彼がさまざまな友人や教師たちに送った手紙には、折々の心の動きと自己表現が記されています。 朗読はドイツの名俳優ヴォルフガンク・ベックが担当。味のある語りはブルックナーの朴訥とした姿を連想させます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年11月号)★-
つかの間と、永遠と
~ ハルトマン『葬送協奏曲』と
マルタン『複連祭壇画』を中心に~ [パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン独奏&音楽監督)、カメラータ・ベルン]TIME AND ETERNITY (Kopatchinskaja, Camerata Bern)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:ALPHA545
CD国内仕様 日本語解説付 価格:2,970円(税込)
コパチンスカヤがおくる、戦乱と絶望、死と希望の濃密プログラム古今東西、破格の名手が少なくないヴァイオリンの世界でも、確実にひとつ頭飛び抜けたセンスと規格外の音楽性で世界中に麻薬的ファンを増やしつつあるパトリツィア・コパチンスカヤ。バルカン半島の北東部、ルーマニア語をキリル文字で綴っていた旧ソ連モルダヴィア共和国で生まれ育ち、ドイツ語圏で頭角をあらわした彼女が、その多様なルーツと向き合いつつ、欧州東寄りの軸足で織り上げた充実選曲盤が登場します。 バッハ『ヨハネ受難曲』とマルタン『複連祭壇画』、ハルトマン『葬送協奏曲』といずれ劣らぬ充実作品を3作を中心に、戦乱と絶望、死と希望についての濃密なプログラム。若返り続ける老舗実力派集団カメラータ・ベルンとの頼もしい共演です。前半のハイライトとなるハルトマン作品は、ミュンヘン生まれのこの作曲家が1939年、ナチス・ドイツのチェコ・ポーランド侵攻への絶望から綴った意欲作。まさにコパチンスカヤの演奏でこそ聴きたい一編ではないでしょうか。 中世から存在するベルンの教会で、蝋燭の光のもと彼女らがライヴ演奏したプログラムが今回の選曲の軸にあるそうで、スイスの作曲家マルタンの作品もその関係から必然的に選ばれたと解説で言及されています。折々に挟まれるヘブライ語、ポーランド語、ロシア語による朗誦も、各40秒程度ながら収録曲の存在感に独特の雰囲気を添えています。じっくり通して聴きたいアルバムです。
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Keeping Christmas
ビラヴド・キャロルズ・アンド・ザ・クリスマス・ストーリー [グローリエ・デイ・カントレス]KEEPING CHRISTMAS - Beloved Carols and the Christmas Story
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:GDCD050
CD 価格:2,720円(税込)
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Il FURIBONDO - Ou les tribulations d’un italien à Londres
熱血漢 - ロンドンでのイタリア人の苦難 [レスカドロン・ヴォラン・ドゥ・ラ・レーヌ]FURIBONDO (IL) (L'Escadron Volant de la Reine)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM007
CD 価格:2,400円(税込)
イタリア後期バロックの作曲家ジェミニアーニ。アレッサンドロ・スカルラッティに師事し、ナポリの宮廷楽団のコンサート・マスターとして活躍。その後ロンドンに招かれ第3代エセックス伯ウィリアム・カペルの庇護を受けました。ジェミニアーニはかなり気性の激しい性格だったようで「熱血漢Il Furibondo」と呼ばれたことでも知られます。彼の晩年は謎に包まれており、中でも大切な手稿を使用人に盗まれ気落ちしてしまったことなど数多くのエピソードも残されています。 このアルバムは、彼の音楽を中心に周辺の作曲家の作品も交え、語りを加えて3幕の物語として仕立てた演奏会をそのまま収録しています。演奏も素晴らしく、劇場の雰囲気も良く伝わってきます。
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HAND EYE [エイト・ブラックバード]
Chamber Music - ANDRES, T. / NORMAN, A. / HONSTEIN, R. / CERRONE, C. / HEARNE, T. / COOPER, J. (Hand Eye) (eighth blackbird)
発売日:2016年05月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-162
1)
CD 価格:1,824円(税込)
複数のグラミー賞を獲得したアンサンブル「エイト・ブラックバード」の最新作「HAND EYE」。今回のアルバムでは6人の若きアメリカ人作曲家たちが、現代美術にインスパイアされて書いた作品の世界初演を行っています。様々な断片が次第に合体してコラールを形作るアンダースの“Checkered Shade”、チェロの音を他の楽器が模倣していくノーマンの「Mine」、3つの部分が独立した世界を形作るホンステインの「Conduit」、カリフォルニアの強い日差しを表現した「South Catalina」、テッド・ハーンのリアルなジャム・セッション、そしてビブラフォンが印象的なクーパーの「Cast」。2017年のグラミー賞獲得も期待できそうな1枚です。
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ブラームス(1833-1897):
ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15 他 [カッチェン/ケンペ - 録音:1958年-1967年]BRAHMS, J.: Piano Concerto No. 1 / CHOPIN, F.: Ballade No. 3 / LISZT, F.: Mephisto Waltz No. 1 (Katchen, Kempe) (1958-1967)
■協奏曲
発売日:2011年11月16日
NMLアルバム番号:ICAC5048
CD 価格:1,650円(税込)
アメリカのピアニスト、ジュリアス・カッチェン(1926-1969)は幼い頃から「神童」として知られていました。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を演奏しデビューした彼は、その演奏を聴いたオーマンディに招かれ、ニューヨークでフィラデルフィア管弦楽団と共演も果たしました。しかし、アメリカの音楽界になじめず、1946年にヨーロッパへ行き、その翌年にはパリに定住。42歳の若さでこの世を去るまで、いくつもの素晴らしい演奏を残すことになったのです。彼はとりわけブラームスの解釈者として知られ、このケンペとの協奏曲第1番でも独特な解釈と深い理解が見てとれる演奏を聞かせます。また、彼の比較的珍しいレパートリーであるリストやシューマン、ショパンとアルベニスも収録されています。最後に収録されたジョン・エイミスによるインタビューは、カッチェンがモーツァルトとブラームスの解釈についてじっくりと語っています。
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パデレフスキ(1770-1827)
彼自身が選曲したアメリカ・ビクター録音集 [録音:1914年-1941年]PADEREWSKI, Ignacy Jan: Victor Recordings (selections) (1914-1941)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年02月25日
NMLアルバム番号:8.112011
CD 価格:1,200円(税込)
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イグナーツ・フリードマン
英コロムビアによる録音集 [フリードマン - 録音:1933年-1936年]FRIEDMAN, Ignaz: Complete Recordings, Vol. 5: English Columbia Recordings (1933-1936)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2006年06月01日
NMLアルバム番号:8.111114
CD 価格:1,200円(税込)
マズルカにおいてその神懸かり的なリズム感の冴えを表す一方、フリードマンは旋律線を息長く歌わせることに秀でたピアニストでした。レシェテツキーの弟子の中でおそらくもっとも技巧的な力量を持っていた彼は、曲の細部に至るまで完全に掌握し、また自発的あるいは直感的ともいえる勘で曲全体の構成をつかみ、旋律線を描くことに反映していたと見ることが出来ます。このCDに収録されている変ホ長調の夜想曲は、録音史上もっとも「歌う」ピアノとして評価されている彼の金字塔です。いかなるピアニスト~ホロヴィッツを含めて~もこの高みに達することは不可能でした。