アイアランド(ジョン) Ireland, John
生没年 | 1879-1962 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「ア」 | NML作曲家番号 | 24523 |
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ディーリアス(1862-1934) &
アイアランド(1879-1962):
パートソング集 [ポール・スパイサー(指揮)/バーミンガム音楽院室内合唱団]Choral Concert: Birmingham Conservatoire Chamber Choir - DELIUS, F. / IRELAND, J. (Delius and Ireland Partsongs)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0119
CD価格:2,250円(税込)
2012年、ディーリアスの生誕150周年とアイアランドの没後50周年を記念してリリースされた1枚。ディーリアスの庇護者フェンビーが「ディーリアスの最も優れた作品は歌曲と合唱音楽にある」と語ったほど、ディーリアスの合唱曲は傑出した出来栄えを誇っています。ここでは彼のルーツであるドイツ語のテキストを用いた曲や、最高傑作のひとつ「夏の夜、水の上にて歌える」など珠玉の作品を聴くことができます。 ディーリアスより少し後の世代であるアイアランドも合唱作品を好み、内省的かつ神秘的な作品を何曲か書き上げました。彼が最も愛した代表作「聖なる少年(様々な楽器による編曲版が存在する)など、どの曲も静かな美しさを湛えています。
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アイアランド(1879-1962)&
モーラン(1894-1950):
合唱作品集 [カリス・シンガーズ/ノリス/パリス]IRELAND, J. / MOERAN, E.J.: Choral Music (The Carice Singers, D.O. Norris, Parris)
発売日:2016年07月27日 NMLアルバム番号:8.573584
CD価格:1,900円(税込)
大編成の交響曲や管弦楽曲などはあまり好まず、もっぱら室内楽とピアノ曲を愛し、幻想的な作品を多く残したアイルランド系イギリスの作曲家アイアランド。そんな彼が愛したもう一つの分野が合唱曲でした。なかでも「パートソング」(アマチュアでも歌えるようなシンプルな合唱曲)の形式はアイアランドを魅了したようで、数多くの珠玉の作品が書かれています。 もう一人のモーランは、最近日本でも注目が高まってきた作曲家です。彼の作品も、イギリス民謡に根ざした素朴な作風で書かれていますが、アイアランドの曲よりは喜怒哀楽の感情表出が豊かであり、ここで聞ける作品も、エリザベス朝のマドリガルの様式を模した、凝った声部と旋律が特徴的です。同じ歌詞に付された曲の聞き比べ(トラック5&18)も面白いでしょう。
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アイアランド(1879-1962):
弦楽オーケストラのための音楽 [ウォルフィッシュ/オーケストラ・オブ・ザ・スワン/D. カーティス]IRELAND, J.: String Orchestra Music (R. Wallfisch, Orchestra of the Swan, D. Curtis)
発売日:2016年05月25日 NMLアルバム番号:8.571372
CD価格:1,900円(税込)
スタンフォードからドイツ音楽の古典を学び、フランス音楽や新古典派の音楽からも影響を受けたというアイアランド(1879-1962)の作風は、他のイギリスの作曲家たちの心の拠り所であった民謡風のものではなく、もっと印象派やロシア風の雰囲気を備えています。1923年に作曲されたチェロ・ソナタは、彼の全作品の中でも最も情熱的で激しい表現力を持ち、とりわけ第2楽章の甘く切ないメロディは、どちらかというと控えめなアイアランドらしからぬ力強さを感じさせます。 他の作品は、原曲がピアノ独奏、もしくはヴァイオリンとピアノのために書かれたもので、親しみ易いメロディが魅力的です。最後の「牧草地国曲」は1932年の作品で、英国ナショナル・ブラス・バンド選手権のために書かれています。これらの曲のいくつかはラジオやテレビ番組で使われ、現在でも愛されています。名手ウォルフィッシュのチェロは、これらの作品の魅力を存分に引き出しています。※日本語帯なし
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
教会音楽集 [リンカーン大聖堂合唱団/ハリソン/プレンティス]IRELAND, J.: Church Music (Lincoln Cathedral Choir, Harrison, Prentice)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2013年01月23日 NMLアルバム番号:8.573014
CD価格:1,900円(税込)
スコットランド系のイギリスの作曲家、ジョン・アイアランド(1879-1962)の流麗かつ清冽な宗教曲集です。彼は生涯を通じてかなり作風が変化した人で、始めはドイツ・ロマン派の影響を受け、印象派、新古典派を通り抜け、またイギリス音楽の伝統に立ち返るという大きな流れがありますが、宗教曲の分野においてのスタイルの変化はあまりなく、教会音楽の旋法による素朴で静かな作品を数多く残しています。一時期チェルシーの聖ルーク教会の楽長兼オルガニストを務めたことがあり、その時期の作品は名作として現代でも歌い継がれています。
収録作曲家:
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夕べの歌
J.L.ウェッバーによる
ディーリアスとアイアランドの歌曲編曲集 [J. ロイド=ウェバー/レナハン]DELIUS, F. / IRELAND, J.: Songs (arr. for cello and piano) (J. Lloyd Webber, Jiaxin Cheng, Lenehan)
■声楽曲
発売日:2012年03月14日 NMLアルバム番号:8.572902
CD価格:1,900円(税込)
近代イギリス音楽は、どれも渋い美しさに彩られていることを誰もが知っていますが、ここで聴くことのできる「チェロで奏でる歌曲集」は一層磨きのかかった美を有しているように思われます。心の底に沈みこんでいくような深いチェロの音色と、哀愁を帯びた旋律。これを耳にして涙しない人はいないはず。チェロを演奏するJ.L.ウエッバーについては今さら語る必要もないでしょう。「オペラ座の怪人」でおなじみ、アンドリュー・ロイドの弟であり、父も作曲家という、まさに音楽の申し子。ディーリアスとアイアランドの繊細な感情を見事にチェロへと移し替えています。アイアランドのピアノ作品集でおなじみのレナハンの伴奏も、思いのたけを伝えるかのような雄弁さです。
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アイアランド(1879-1962):
ピアノ協奏曲他 [レナハン/ロイヤル・リヴァプール・フィル/ウィルソン]IRELAND, J.: Piano Concerto / Legend / Rhapsody / A Sea Idyll (Lenehan, Royal Liverpool Philharmonic, Wilson)
■協奏曲
発売日:2011年12月14日 NMLアルバム番号:8.572598
CD価格:1,900円(税込)
使い古された形容詞かもしれないけれど確かに英国の田園風景が見えてくる作品ですアイアランドの唯一のピアノ協奏曲は、彼の有力な後援者であったヘレン・パーキンのための書かれたものです。1930年に作曲されその年の10月2日にヘレンの手によって初演されています。その演奏会が大変成功を収めたため、以降多くのピアニストたち(クリフォード・カーゾン、モーラ・リンパニー、アイリーン・ジョイス、ジーナ・バッカウアー、そしてアルトゥール・ルービンシュタンら錚々たる顔ぶれ)がこの曲を演奏し、「イギリス人による最高のピアノ協奏曲」とまで呼ばれました。その後、アイアランドは第2番の協奏曲の作曲を計画し、それは「伝説」と言う名前を付けられた単一楽章の作品として成就しました。こちらも同じくパーキンに捧げられ、彼女は1934年にBBC交響楽団、エイドリアン・ボールト指揮でこの曲を初演しました。現在はすっかり忘れられてしまった作品ですが、この機会に再評価されるのではないでしょうか。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番他 [グールド/ニアリー/フリース]IRELAND, J.: Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / Cello Sonata (Gould, Neary, Frith)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年10月13日 NMLアルバム番号:8.572497
CD価格:1,900円(税込)
イギリスの実業家、ウォルター・ウィルソン・コベット(1847-1937)が開催した室内楽コンクールに入賞することは、当時のイギリスの若き作曲家たちにとって大きな励みとなりました。もちろんアイアランド(1879-1962)もそんな中の一人。彼は1907年のコンクールに作品(幻想トリオ)を提出し2等賞を獲得。コベットから多くの言葉をかけてもらい、喜んだアイアランドはヴァイオリン・ソナタをコベットに献呈したのです。第1番のソナタはどことなくフランス風の趣きを持った30分を越える大作。とりわけ第2楽章の幻想的なロマンスが耳に残ります。第2番はさらに流動的なメロディが印象的な作品です。チェロ・ソナタは幅広く歌うチェロ・パートが美しく、各楽章の色合いの対比も楽しい曲です。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
オルガン作品全集 [カーグル]IRELAND, J.: Organ Music (Complete) (Kagl)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年03月17日 NMLアルバム番号:777481-2
CD価格:3,040円(税込、送料無料)
イギリスの作曲家、ジョン・アイアランドのオルガン作品全集です。彼は14歳で王立音楽大学に入学、ピアノとオルガンを学び、スタンフォードに作曲を師事、その後、母校の教壇に立ち後進の指導にあたりました。彼はチェルシーの聖ルーク教会のオルガニストも務めるなど、オルガンという楽器を隅々まで熟知していたため、残した作品も地味ながら素晴らしいものばかりです。アイルランドの伝統音楽をロマン派の重厚な響きに溶け込ませたこの格調高い音楽は、一度か二度聴いただけでは味わい尽くせないだけの深い滋味を有しています。もちろん彼が愛した「聖なる少年」も含まれています。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
ピアノ三重奏曲集 [グールド・ピアノ・トリオ]IRELAND, J.: Piano Trios / Cavatina / Berceuse / Bagatelle / The Holy Boy (Gould Piano Trio)
■室内楽
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570507
CD価格:1,900円(税込)
イギリス音楽の真髄を伝えるアイアランド、彼の記念すべき最初の幻想曲をイギリスの裕福な実業家、W.コベットは「若きイギリスの作曲家の才能を発掘する」目的で室内楽コンクールを主催することを考えました。第1回の1905年のコンクールには67の作品が集まり、見事第1位を射止めたのはW.ハールストーン。第2位はアイアランドと同じ年のF.ブリッジの作品が選ばれました。で、1907年の同コンクールで第1位の座に輝いたのが、このアイアランドの幻想的三重奏曲でした。彼はそれからも創作の翼を広げ続け、独自の作品を多く生み出すこととなったのです。1938年に初演された第3番の三重奏曲はウォルトンに捧げられたものですが、雄大かつ幽玄な作風がきわめて魅力的と言えるでしょう。そうそう、アイアランドと言えば、必ず付いてくる「聖なる少年」も収録されています。今回はヴァイオリンとピアノ版です。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
ピアノ作品集 第3集 [レネハン]IRELAND, J.: Piano Works, Vol.3 (Lenehan) - Piano Sonata / Preludes / Green Ways
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570461
CD価格:1,900円(税込)
いかにもイギリス音楽らしい抑制された感情表現。でも、きっと一皮剥いてみると・・・・20世紀のイギリス・ピアノ作品の中でも、とりわけ愛好家が多いのがこのアイアランド(1879-1962)の音楽です。文学への傾倒、異なる宗教への憧憬(中でもケルト神秘主義への関心の高さは目をひきます)。そして愛の道行きへの甘く苦しい思い。これらが入り混じった不思議な感情をオブラートで包んだ品の良い音楽です。ナイジェル・ケネディとの共演やジャズ演奏でも評価されるレネハンの説得力ある演奏で。
収録作曲家:
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英国歌曲集シリーズ 第18集
アイアランド(1879-1962):
歌曲集 [バーンサイド]IRELAND: 5 Poems / We'll to the Woods No More / Sea Fever / Santa Chiara (English Song, Vol. 18)
■声楽曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570467
CD価格:1,900円(税込)
夏の避暑地を思わせる爽やかさ、英国紳士の愛するアイアランドの歌曲集イギリスの品の良さを一身に集めたかのような美しい作品を残したアイアランド。とりわけ管弦楽作品が良く知られていますが、彼の残した91曲の歌曲も、ほどよく抑制された表現の中に苦しく甘い切なさを感じさせる美しいものに満ちています。アンコールピースとして知られる「海熱」や素朴な「彼女の歌」など味わい深い歌ばかり。ウィリアムスの端正な歌声もはまっています。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
弦楽四重奏曲集 [マッジーニ四重奏団]IRELAND: String Quartets Nos. 1 and 2 / The Holy Boy
■室内楽
発売日:2006年08月01日 NMLアルバム番号:8.557777
CD価格:1,900円(税込)
修行時代の素晴らしい成果、純ロマン派風四重奏曲20世紀に活躍しながらも、耳に優しい調性音楽を書き続けたアイアランドですが、早くに両親が亡くなるなど、幼少期には苦労を重ねています。しかし才能は身を助けるもので、14歳にして王立音楽学校に入学します。その修行時代に書かれたのが、この2曲の弦楽四重奏曲です。後年の個性はあまり芽生えていませんが、ブラームスやメンデルスゾーン、あるいはベートーヴェンを思わせるような、ロマン派系の楽曲としての出来栄えはなかなかです。残念ながら、後年になって彼はこのジャンルに戻ってきませんでしたが、唯一ピアノ曲からの編曲として「聖なる少年」があります。こちらでは、彼らしい民謡風の美しい旋律を堪能することができます。
収録作曲家:
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〈Folk Tales 2 - 民話 第2集〉
イギリスとアイルランドの小品集 [ジェラルド・ペレグリン(チェロ)/アンソニー・イングラム(ピアノ)/リンダ・オコーナー(ヴァイオリン)]Chamber Music (Cello and Piano) - BAX, A. / BREATNACH, M. / BRIDGE, F. / CLARKE, R. / ELGAR, E. (Folk Tales, Vol. 2) (L. O'Connor, Peregrine, Ingham)
発売日:2024年05月10日 NMLアルバム番号:8.574550
CD価格:1,900円(税込)
ジェラルド・ペレグリンとアンソニー・イングラムは、第1集(8.574035)に続くこのアルバムで、ヨーロッパの伝統と英国民謡の融合を図った20世紀イギリスの作曲家たちが模索した「新しい英国音楽」を更に探求。伝承曲からあまり耳にすることのない曲まで様々な曲を紹介しています。アルバムの中にはペレグリンがコロナ禍のパンデミック中に各種施設で行ったコンサートで披露した曲も含むなど、心の琴線にふれる詩的な小品を聴くことができます。 前作はチェロとピアノの二重奏曲のみが選曲されていましたが、今作ではヴァイオリニストでアレンジャーのリンダ・オコーナーも演奏に加わり、ピアノ・ソロから三重奏、チェロとヴァイオリンのデュオなど多彩な編成も楽しめます。
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Dreams, Desires, Desolation
夢、欲望、孤独
20世紀の英語による歌曲集 [トレヴァー・アレクサンダー(バリトン)/ピーター・クロックフォード(ピアノ)]Vocal Recital (Tenor): Alexander, Trevor - BRIDGE, F. / GELLHORN, P. / POLLARD, C. / QUILTER, R. / VAUGHAN WILLIAMS, R. (Dreams, Desires, Desolation)
発売日:2023年12月08日 NMLアルバム番号:DDX21114
CD価格:2,250円(税込)
3曲の世界初録音を含む、20世紀の英国で親しまれた歌曲を集めた1枚。現在でも歌われるブリッジやヴォーン・ウィリアムズらの「英国歌曲」と、当時英国で人気のあった「Parlour Ballad(パーラー・バラード=アマチュアの音楽家が家で演奏するような音楽)」と呼ばれる作品を織り交ぜて紹介。しみじみとした歌から、軽くしゃれた歌まで多彩かつ味わい深い作品を楽しめます。 英国ロイヤル・オペラを中心にバリトン歌手として活躍するトレヴァー・アレクサンダーの美しい声を、指揮者、伴奏者として活動するピーター・ロックフォードのピアノが引き立てています。
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The Sweet and Merry Month
甘く楽しい月
メイ・モーニングの音楽 [オックスフォード大学モードリン・カレッジ合唱団/マーク・ウィリアムズ(合唱指揮)]発売日:2022年05月13日 NMLアルバム番号:OACD9049D
CD価格:2,250円(税込)
「May Morning メイ・モーニング」とはオックスフォードで毎年5月1日に開催される恒例のイヴェントのこと。500年以上の歴史を持つこのイヴェントは、午前6時に始まり、モードリン・カレッジ合唱団がモードリン・タワー(鐘楼)の屋上でマドリガーレや5月に関する曲を歌い上げます。そして大勢の人々が合唱を聴くために集まり、祈りを捧げるとともに踊ったりし、イヴェントを心から楽しむことで知られます。2020年は新型コロナ感染症のパンデミックにより、イヴェントはヴァーチャルで開催されましたが、2021年は5月1日の前の週に秘密裏に開催。実際の聴衆こそ不在だったものの、このモードリン・タワーでの演奏はオンラインで披露され喝采を浴びました。 このアルバムは、メイ・モーニングで歌われる曲を収録した1枚。カレッジの時計台の鐘の音を冒頭と最後に置き、伝統的な曲から現代の曲まで、さまざまな音楽が集められており、聴き手も長い伝統を体感することができます。
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Liszt & Ireland Sonatas
リストとアイアランドのピアノ・ソナタ [トム・ヒックス(ピアノ)]Piano Recital: Hicks, Tom - LISZT, F. / IRELAND, J. / STANFORD, C.V. / COLERIDGE-TAYLOR, S. (Sonatas)
発売日:2022年03月11日 NMLアルバム番号:DDA25227
CD価格:2,250円(税込)
ガーンジー生まれのピアニスト、トム・ヒックスのDIVINE ARTへのデビュー盤。数多くのコンクールでの入賞歴を持ち、現在はイェール大学とノースウェスタン大学で教鞭を執るヒックス。2019年に「ジョン・アイアランド公益信託」のサポートでアイアランドとチャイコフスキーを組み合わせたアルバムをリリースし、イギリスを中心とする音楽誌上で絶賛されました。 今作では、得意とするアイアランドのソナタとリストのソナタを中心に置き、スタンフォード、クラーク、サミュエル・コールリッジ=テイラーの魅惑的な小品を配置。大胆な表現力によるヒックスの演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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ロンドン・ナイツ
ティペット、ブリテン、ブリッジ、アイアランド、バックス [フランツィスカ・リー(ピアノ)]Piano Recital: Lee, Franziska - TIPPETT, M. / BRITTEN, B. / BRIDGE, F. / IRELAND, J. / BAX, A. (London Nights)
発売日:2021年11月05日 NMLアルバム番号:C3010
CD価格:2,025円(税込)
若く才能ある演奏家のアルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」から、韓国の若手ピアニスト、フランツィスカ・リーのアルバム第2弾の登場です。 前作(C3006)ではフランス近代作品で、その繊細な感性とテクニックを披露していた彼女ですが、今回のアルバムでは近現代のイギリス作品を採り上げています。戦争の合間、つかのまの休日を楽しむブリテンの穏やかな「休日の日記」、第二次世界大戦開戦前夜に作曲されたティペットの「ピアノ・ソナタ第1番」など、あまり耳にすることのない作品にも光をあてた選曲が聴きどころです。 フランツィスカ・リーはソウルで音楽を学び、大学では学年最高位を獲得、2011年にドイツ学術交流の奨学金を得てドイツに留学しカールスルーエ音楽大学を卒業。世界中でコンサート活動を行う傍ら、後進の指導にも積極的に取り組む俊英です。
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ベルファスト大聖堂のクリスマス [ベルファスト大聖堂聖歌隊/マシュー・オーウェンズ(指揮/オルガン独奏) 他]
発売日:2021年11月26日
CD価格:2,100円(税込)
北アイルランドの首府ベルファストにあるベルファスト大聖堂は、アイルランド聖公会とイギリス国教会双方の教区教会を兼ねており、二つの主教座を持つ極めて珍しい教会です。アイルランドの建築家トーマス・ドリュー卿の設計によって1899年に着工、1904年に献堂された後、更に数回の改修工事を経て1981年に現在の姿になりました。合唱音楽は常に重要、かつ中心的な役割を果たしており、その伝統は現在まで脈々と受け継がれています。 このアルバムは北アイルランドで最高の歌手を集めた現在のメンバーによるもので、ジョン・ラターをはじめ、フィリップ・レッジャーなどの美しいキャロルでクリスマスを祝っています。 2019年9月にベルファスト大聖堂聖歌隊の音楽監督に就任したマシュー・オーウェンズは、マンチェスターのチータム音楽学校で学んだオルガニスト、指揮者。英国近現代の作曲家の作品を積極的に紹介することで知られています。
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発売日:2021年05月14日
CD 25枚組価格:14,400円(税込、送料無料)
ナクソスが誇る屈指の名シリーズのBOX化!
シリーズ外としてリリースされたブリテンの「スコットランド歌曲集」も収録。数多いナクソスの名盤の中でも、とりわけ高く評価されているのが、この『英国歌曲』のシリーズです。フィンジ、アイアランド、ガーニー、バターワース、クィルターなど19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家から、ブリテン、ヴェナブルズ、ダヴと言った近現代の作曲家までの多彩な歌曲を一挙収録。素朴な旋律に精巧な編曲を施したブリテンの「民謡編曲集」や、若者の秘めた情熱を伝えるフィンジの一連の歌曲、第一次世界大戦の不安な世情が反映されたガーニーやバターワースの歌曲など、イングランドの土地と風景、そして人間の感情の機微が丁寧に描き出された心尽くしの曲が並びます。 ロードリック・ウィリアムズ、フェリシティ・ロット、アンソニー・ロルフ・ジョンソンをはじめとする英国を代表する歌手たちの名唱で、これら美しい旋律をお楽しみください。 -
『愛の挨拶』
ヴァイオリン小品集 [マシュー・ジョーンズ、アナベル・スウェイト]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,175円(税込)
ヴァイオリンとピアノによる人気の楽曲の数々で、これら2つの楽器の美しさを存分に味わう名曲集。クライスラー、ガーシュウィンとモンティの楽曲はいずれも技巧的に華やかで情熱的、「タイスの瞑想曲」、「夢のあとに」、「エストレリータ」にシベリウスの「ロマンス」では、素直で美しいメロディを堪能できます。またショパンとシューベルトでは、スウェイトが美しさの際立ったソロを聴かせています。 これらのよく知られた人気曲とともに、アーンの「夜想曲」やアイアランドの「カヴァティーナ」などの知られざる傑作が配置されており、中でも映画『運命のいたずら(De tu ventana a la mia)』からカスピの「ラ・トレンツァ」、そして映画『太陽の帝国』でおなじみの「スオ・ガン」のヴァイオリンによる演奏は、世界初録音です。
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ENTENTE MUSICALE - 音楽の架け橋
ヴァイオリンとピアノの音楽
バックス、ドビュッシー、ディーリアス、ラヴェル、アイアランド、スコット [クレア・ホウィック(ヴァイオリン)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Howick, Clare / Callaghan, Simon - BAX, A. / DEBUSSY, C. / DELIUS, F. / RAVEL, M. / IRELAND, J. (Entente Musicale)
発売日:2021年02月19日 NMLアルバム番号:SOMMCD0625
CD価格:2,250円(税込)
英国とフランスをつなぐ作品を書いた作曲家たちのヴァイオリン曲を集めた1枚。冒頭にはこのジャンルを代表するディーリアスの作品が置かれています。20代後半、パリに留学した彼は滞在した8年の間に、この都市の空気と文化を存分に堪能、認められることはなかったもののこの「ヴァイオリン・ソナタ ロ長調」を含む数多くの作品を書き上げています。 また、彼より年少のアイアランドのソナタは、エドワード調の優雅さとフランス印象派の作風を融合させたものであり、ドビュッシーの最後のソナタは深い感情が表出された名作です。ここに、ラヴェルとドビュッシー作品から影響を受けたシリル・スコットの小品と、ハイフェッツのアレンジによるラヴェルの「ハバネラ形式の小品」、バックスの「地中海」を併せ、ホウィックとキャラハンが各曲の共通項を探っていきます。
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Not Now, Bernard and other stories
ノット・ナウ、バーナード&アザー・ストーリーズ
(ヒューズ、アーノルド、アイアランド、ウィアー) [アレクサンダー・アームストロング(ナレーター)/トム・ハモンド(指揮)/オーケストラ・オブ・ザ・スワン]HUGHES, B.: Not Now, Bernard / Isabel's Noisy Tummy / The Knight Who Took All Day (A. Armstrong, Orchestra of the Swan, Hammond)
発売日:2020年02月28日 NMLアルバム番号:ORC100115
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの俳優、テレビやラジオの司会者、バス・バリトン歌手として活躍するアレクサンダー・アームストロングがナレーターを務めるストーリー性豊かなアルバム。カラフルな原色に満ちた子供の頃の想い出の世界を再現しています。彼は、アルバム・タイトルでもあるヒューズの《Not Now Bernard》をはじめ、女性の社会進出と騎士道を皮肉ったストーリーの《The Knight Who Took All Day》などを楽し気に語ります。アーノルド:《おもちゃの交響曲》では、トム・ハモンドの指揮でオーケストラ・オブ・ザ・スワンがここぞとばかりに、カッコウの鳴き声やホイッスル、おもちゃのトランペットのモノマネまで登場させ、曲を盛り上げます。エドガー・アラン・ポーの最後の詩にアイアランドが作曲した《アナベル・リー》ではアルバムのムードが一変、暗い影を帯びますが、最後に置かれたウィアーの「Thread!」はまるで漫画のようなイメージ。アームストロングの巧みなナレーションが最後まで聞かせます。
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O HOLY NIGHT - 合唱で聴くクリスマス [マイケル・ウォルドロン(指揮)/ロンドン・コーラル・シンフォニア]
Christmas Choral Concert: London Choral Sinfonia - MATHIAS, W. / CANNING, C. / GAUNTLETT, H.J. / WARLOCK, P. (O Holy Night)
発売日:2019年11月29日 NMLアルバム番号:ORC100110
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの指揮者マイケル・ウォルドロン率いる「ロンドン・コーラル・シンフォニア」はトリニティ礼拝堂でのコンサートを開催するために、2008年、ケンブリッジ大学の若く才能ある学生たちによって結成された声楽アンサンブル。年間を通じイギリス国内の様々なホールで幅広いレパートリーを披露しています。 このアルバムでは、伝承曲を始めとしたお馴染みのクリスマス作品を心を込めて歌っています。どの曲も手の込んだアレンジが施されており、編曲を担当した一人、デヴィッド・ウィルコックスは現代イギリスにおける劇場音楽の第一人者たちです。またマックス・パッペンハイムはこのアンサンブルのオルガニスト。歌手たちの声を知り尽くした変幻自在なアレンジが見事です。とりわけ「オー・ホーリー・ナイト」ではオルガン、トランペットの華やかな響きと、中間部の荘厳な対位法が聴きどころです。
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イギリスの弦楽四重奏曲集[20枚組BOX] [マッジーニ弦楽四重奏団]
発売日:2019年10月11日
CD 20枚組価格:8,625円(税込、送料無料)
20世紀の英国音楽レパートリーの中核を成す「弦楽四重奏曲」を中心とした室内楽作品集。後期ロマン派から近代にかけて、独自の室内楽文化を形成してきた英国では「イギリス印象派」とも呼べる作曲家たちが活躍、イングランド民謡を巧みに取り入れた美しい作品が数多く生まれています。 ブリテンやアイアランドにおける若き才能の輝き、円熟期のエルガーの精力的な仕事ぶり、ブリッジやロウスソーンの職人技ともいえる見事な構成、ブリスとバックスの牧歌的な表現、ヴォーン・ウィリアムズの田園風景が反映された作品など、各々の作曲家のスタイルを、グラミー賞に2回ノミネートされたマッジーニ弦楽四重奏団は的確に描き分けています。
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クリスマス - チェルシーのキャロル集 [ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団/ウィリアム・ヴァン(指揮)]
CHRISTMAS MUSIC - Carols from Chelsea (Chapel Choir of the Royal Hospital Chelsea, Orford, G. Hatton, Vann)
発売日:2019年07月26日 NMLアルバム番号:SOMMCD0161
CD価格:2,250円(税込)
1682年にチャールズ2世によって創設されたチェルシー王立病院。イギリス軍を引退した兵士たちが老後の余生を過ごす施設として知られており、毎年5月には花の展覧会が行われ、またクリスマスには盛大なパーティが開催されます。ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団は施設専属の合唱団であり、とりわけクリスマスの時期には特別な演奏会を開催、施設で過ごす人々だけでなく、近隣住民も彼らの歌声を楽しむのが恒例行事となっています。 おなじみのクリスマス・キャロルからイギリスの伝承曲、近現代の曲、バッハやブラームスの曲など盛りだくさんの感動的なプログラムをご一緒にお楽しみください。
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思い出に -
イギリスの合唱作品集 [ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団/ウィリアム・ヴァン(指揮)/]Choral Concert: Chapel Choir of the Royal Hospital Chelsea - IRELAND, J. / PARRY, H. / FAURÉ, G. / ELGAR, E. / HARRIS, C.K. (In Remembrance)
発売日:2019年02月15日 NMLアルバム番号:SOMMCD0187
CD価格:2,250円(税込)
「思い出に」と題された美しいイギリスの合唱作品集。第一次世界大戦終結100周年と第二次世界大戦開始80周年を記念し、戦いに敗れた人々に敬意を表して2018年に制作された1枚です。 「安息」「魂」などの言葉をキーワードに作曲年代として130年に及ぶ作品が収録されており、どの曲も慈愛溢れる演奏で死者の心だけでなく、今を生きる人の心をも慰めてくれます。イギリスの合唱曲らしくオルガン伴奏が荘厳な雰囲気をかもしだしており、まるで教会の中でそのまま聴いているような臨場感も素晴らしいアルバムです。
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A SPAN OF TIME
ジュリアン・ロイド・ウェバーの芸術
[4枚組BOX]JULIAN LLOYD-WEBBER – A SPAN OF TIME (4-CD Box Set)
発売日:2018年04月27日
CD 4枚組BOX価格:2,900円(税込)
イギリスのチェロ奏者ジュリアン・ロイド・ウェバー(1951-)。父ウィリアム・ロイド・ウェバーと兄アンドルー・ロイド・ウェバーは作曲家、妻ジアシンはチェロ奏者という音楽ファミリーの一員です。イギリスや北欧の小品を得意とする彼は、このBOXに収録されているイギリスの小品集(CD2)では、自らイギリス室内管弦楽団を指揮しながらチェロを演奏。指揮者としても才能を発揮しました。また、編曲家としても知られており、父ウィリアムの作品をはじめ、様々な曲を独奏用、もしくは二重奏用に編曲することで、曲の新たな魅力を引き出すとともに、知られざる曲の美しさを伝えています。 CD4のヴィヴァルディは、2014年に病のため、惜しくもチェロ奏者としての引退を発表した彼のチェリストとしての最後の録音となりました。
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The Great War
イギリス現代歌曲集 [ウィリアムズ]Vocal Recital (Baritone): Williams, Jeremy Huw - GURNEY, I. / LEWIS, G. / KIMPTON, G. / WEGENER, M. / WICKENS, D. / IRELAND, J. (The Great War)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:DDV24164
CD価格:1,760円(税込)
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伊藤悠貴
ザ・ロマンティック [伊藤悠貴(チェロ)、ダニエル・キング・スミス(ピアノ)、ジェイムズ・リル(ピアノ)]Cello Recital: Ito, Yuki - BRIDGE, F. / DELIUS, F. / ELGAR, E. / MAHLER, G. / SCHUMANN, R. / STRAUSS, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (The Romantic)
発売日:2017年11月15日 NMLアルバム番号:MECO-1045
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
世界的チェリスト YUKI ITO を投影する12のロマンティシズムブラームス国際コンクール優勝、英国ウィンザー祝祭国際弦楽コンクール・日本人初優勝を誇る駿才、伊藤悠貴が満を持して開示する、浪漫溢れるチェロ名曲集です。実に収録曲の半分を伊藤自らが編曲という意欲作であり、その華麗なるヴィルトゥオジティ、しなやかなフレージングと妙なる音色は、聴く者を桃源郷へといざないます。 英国と日本をベースにインターナショナルに活躍するワールドワイドクラスの才能を存分にご堪能下さい。
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ヴァイオリンとピアノのための
イギリス音楽集 [ホウィック/エーキンス]Violin and Piano Recital: Howick, Clare / Ekins, John Paul - ELGAR, E. / BRIDGE, F. / DELIUS, F. / SCOTT, C. (British Music for Violin and Piano)
発売日:2017年09月29日 NMLアルバム番号:8.573790
CD価格:1,900円(税込)
この魅力的なアルバムの冒頭と最後はエルガーの作品で飾られています。「愛の挨拶」の親密さとは全く違う悲痛な面持ちを見せるヴァイオリン・ソナタ。弾むリズムにも拘わらず、なんとなく切なさを感じさせる「マズルカ」。この2曲を含め、アルバムに収録されている全ての曲に哀愁が漂っているのは、イギリス近代音楽の特徴なのでしょうか。 ブリッジとディーリアスの穏やかな「ロマンス」にも、ほんのりとした暗さがあり、シリル・スコットの作品もまるで霧の中をさまようかのように、どれも瞑想的です。クレア・ホウィックのヴァイオリンはまるですすり泣くかのような情感あふれる音色を聴かせています。
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そして、橋は愛である
イギリスの弦楽合奏作品集 [イギリス室内管/ロイド・ウェバー]String Music (English) - ELGAR, E. / LLOYD WEBBER, W. / GOODALL, H / DELIUS, F. (And the Bridge is Love) (English Chamber Orchestra, J. Lloyd Webber)
発売日:2015年04月22日 NMLアルバム番号:8.573250
CD価格:1,900円(税込)
各々の作品は結構知られているのだけど、まとめて聴く機会はあまりないという「イギリスの弦楽合奏」の名曲集です。中心に置かれているのはエルガーの作品であり、優れたヴァイオリニストでもあった彼の面目躍如といった流麗で美しい曲を聴くことができます。彼の最も重要な作品の一つである「弦楽のためのセレナード」と「序奏とアレグロ」での力強い響きはまさにこの時代のイギリス音楽を象徴したものと言ってもよいのではないでしょうか? また、エルガーのこれらの作品を呼び水とする後の一連の作品も、まさにイギリス音楽の伝統を形作るものです。アルバムタイトルになっているグッドールの「And the Bridge is Love」は日本では「サン・ルイス・レイ橋」として知られているソーントン・ワイルダーの小説から取られたもの。ペルーで一番美しい橋が、ある日5人の通行人を巻き込み突然崩れてしまうという理不尽な物語ですが、「5人の思い出は忘れられることもなく、彼らが亡くなった土地である橋に残っている。だから橋は愛である。」と小説の結末で語られる言葉です。 グッドールはこの作品を2007年に亡くなった彼の友人の娘のチェリスト、ハンナ・リャンの思い出のために書き、2008年に初演しました。この時にチェロを担当したのがジュリアン・ロイド・ウェバーで、彼はこの作品に込められた意味に深く共感し、暖かく美しい演奏で聴き手の心を包み込むのです。
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海の音楽集
SEA IN MUSIC (THE)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年04月23日 NMLアルバム番号:8.578269-70
2CD価格:2,900円(税込)
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イギリス弦楽小曲集 第5集 [ロイヤル・バレエ・シンフォニア/ロイド=ジョーンズ]
ENGLISH STRING MINIATURES, Vol. 5
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2006年08月01日 NMLアルバム番号:8.557752
CD価格:1,900円(税込)
素朴な舞曲をしなやかな弦の調べで室内楽ともフル・オーケストラとも違った魅力を持つ弦楽合奏ですが、クラシック音楽全体の中では、それほどメジャーなジャンルではありません。しかし、この隙間産業発揚に熱心なのがイギリスです。素朴な民謡や古典的な舞曲の形式を利用しながら、気品豊かな、しかし決して肩の凝ることのない、名品、佳品の宝庫となっています。当盤はアイアランドを除けば、どちらかといえば知名度の低い作曲家の作品が多くなってますが、ウェーベルンの弟子にして、高名なリスト学者(作品整理のためのサール番号が有名)でもある、ハンフリー・サールの編曲作品が聴けるなど、興味深い出会いがあると申せましょう。
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イギリス弦楽小曲集 第2集 [イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア/ロイド=ジョーンズ]
ENGLISH STRING MINIATURES, Vol. 2
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2001年05月01日 NMLアルバム番号:8.555068
CD価格:1,900円(税込)
マニア心をくすぐる美しい弦楽の調べ弦楽合奏王国イギリスより、爽やかな珠玉の作品たちをお届けします。比較的ライトなものからどっしりとした本格派まで、様々なスタイルの作品が収録されていますが、どの曲もしなやかに、そして豊かに歌う弦楽器の特性を存分に活かしきり、紳士の国の品らしい上品な美しさに貫かれていて、聴くものの耳を魅了します。特に1曲紹介するならば、自由な形式の作品が多い中で異彩を放っている、クラシック色の強いウッドの「幻想協奏曲」でしょうか。相当にヴィルトゥオジックな書法も駆使した力作で、第3部での対位法的展開なども見事です。BGMとしても最高級品ばかりですが、秘曲マニアの方にも強くおすすめしたい一枚です。