スコット(シリル) Scott, Cyril
生没年 | 1879-1970 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 24839 |
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ブリッジ(1879-1941)
スコット(1879-1970):
ピアノ五重奏曲集 [テッローニ/ビンガム四重奏団]BRIDGE, F.: Piano Quintet / SCOTT, C.: Piano Quintet No. 1 (Terroni, Bingham Quartet)
発売日:2016年01月27日 NMLアルバム番号:8.571355
CD価格:1,600円(税込)
数多いイギリスの作曲家の中でも「独自の前衛音楽」を書くことに拘ったとされるフランク・ブリッジ。その理由は、他の作曲家たちがイギリス民謡に依拠しても、彼はヨーロッパの新音楽を好み、こちらから着想を得ていたからだとされているようです。しかし彼の作風が前衛的になったのは、第1次世界大戦の後のことであり、若い頃はスタンフォードやブラームスなどの影響がよくわかる極めてロマンティックな作品を書いていました。このピアノ五重奏もそんな作品の一つで、全編抒情的で、時にはラフマニノフを思わせるような力強いロマンティシズムが漲っています。 ブリッジと同じ年に生まれたシリル・スコットは、生前あまり顧みられなかった人ですが、最近になって評価が高まっていることで知られています。彼の作品はどれも控えめな美しさに満ちていて、幾分ドビュッシーを思わせる印象派風の和声があったりと、なかなか侮れないものばかりです。この「ピアノ五重奏曲」も冒頭では静かな水面を思わせる音楽なのですが、曲が進むにつれ、少しずつ不可解な世界が形成されていきます。この境目はとても曖昧で、いつしか迷いの森に足を踏み入れてしまったかのよう。神秘的なものを愛したという作曲家の、好みの片鱗が見えるような極めて豊かな音楽です。
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スコット(1879-1970):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第3番他 [ホウィック/ラーマン]SCOTT, C.: Violin Sonatas Nos. 1 and 3 / Sonata Melodica (Howick, Rahman)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年09月15日 NMLアルバム番号:8.572290
CD価格:1,600円(税込)
「イギリスのドビュッシー」とも言われる作曲家シリル・スコットをご存知ですか?近年再評価の気運が高まるイギリスの近代作曲家、シリル・スコットのヴァイオリン・ソナタです。彼はイングランド北部のオクストン出身で、古代ギリシャ研究家の父を持ち、幼い頃から音楽に親しみ21歳で最初の交響曲を完成させています。91歳という長命を得て、亡くなる2週間前まで作曲活動を続けましたが、保守的な作風を貫いたためか、亡くなる頃の彼の評価は決して高いものとは言えず、そのまま忘れ去られそうになってしまいましたが、印象派を思わせる美しい音楽は一度聴くと忘れえぬ魅力を持つ故か、熱狂的なファンも多く、最近は演奏される機会も増えてきました。ヴァイオリン・ソナタは彼の室内楽作品の中で重要な部分を占める曲で、とりわけ黙想的な第1番のソナタは彼の初期の作品の中でも最も成功しているものです。これを聴いてスコットのファンになった人は、MARCO POLO(8.223485)で管弦楽作品を聴くことができます。
収録作曲家:
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Dreams, Desires, Desolation
夢、欲望、孤独
20世紀の英語による歌曲集 [トレヴァー・アレクサンダー(バリトン)/ピーター・クロックフォード(ピアノ)]Vocal Recital (Tenor): Alexander, Trevor - BRIDGE, F. / GELLHORN, P. / POLLARD, C. / QUILTER, R. / VAUGHAN WILLIAMS, R. (Dreams, Desires, Desolation)
発売日:2023年12月08日 NMLアルバム番号:DDX21114
CD価格:2,250円(税込)
3曲の世界初録音を含む、20世紀の英国で親しまれた歌曲を集めた1枚。現在でも歌われるブリッジやヴォーン・ウィリアムズらの「英国歌曲」と、当時英国で人気のあった「Parlour Ballad(パーラー・バラード=アマチュアの音楽家が家で演奏するような音楽)」と呼ばれる作品を織り交ぜて紹介。しみじみとした歌から、軽くしゃれた歌まで多彩かつ味わい深い作品を楽しめます。 英国ロイヤル・オペラを中心にバリトン歌手として活躍するトレヴァー・アレクサンダーの美しい声を、指揮者、伴奏者として活動するピーター・ロックフォードのピアノが引き立てています。
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イギリスのギター音楽集 第2集
ダウランド、ブリテン、ラター、スコット、モー [グレアム・アンソニー・デヴァイン(ギター)]Guitar Recital: Devine, Graham Anthony - DOWLAND, J. / BRITTEN, B. / RUTTER, J. / SCOTT, C. / MAW, N. (British Guitar Music, Vol. 2)
発売日:2021年04月23日 NMLアルバム番号:8.573692
CD価格:1,600円(税込)
イギリス出身の世界的ギタリスト、ジュリアン・ブリーム(1933-2020)は、ギター音楽の中心的なレパートリーを占めるスペイン音楽だけではなく、自国の作品を積極的に演奏しました。その中にはイギリス・ルネサンス期の音楽や、彼と同時代の作曲家たちに委嘱した多くの作品が含まれています。現代イギリスにおける名ギター奏者グレアム・アンソニー・デヴァインはこれらの作品を21世紀に紹介することで、改めてブリームの偉大さを称えています。 ウォルトンやロースソーン、バークリー作品などが収録された第1集に続く第2集では、自らリュートも演奏したというブリームが愛奏したダウランド作品をはじめ、ブリームの依頼で書かれたブリテンによる名作「ダウランドによる夜想曲」、現代イギリスを代表する作曲家ジョン・ラターの2作品と、世界初録音となるブリームが校訂したシリル・スコットのソナチネ、そしてニコラス・モーの大作「ミュージック・オブ・メモリー」が演奏されています。
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for clarinet and strings
「クラリネットと弦楽器のために」
室内楽作品集 [ジェミニ(アンサンブル)/イアン・ミッチェル(指揮)]Chamber Music (Clarinet) - CLARKE, R. / HARRISON, S. / LEFANU, N. / SCOTT, C. (For Clarinet and Strings) (Gemini, Mitchell)
発売日:2021年03月19日 NMLアルバム番号:MSV28608
CD価格:2,250円(税込)
イギリスのクラリネット奏者イアン・ミッチェルと彼が率いるアンサンブル「ジェミニ」による室内楽作品集。王立音楽院でアラン・ハッカーに師事したミッチェルは、ソリストとして広く活動しており、ヨーロッパからアメリカ、オーストラリア、台湾、北朝鮮までツアーを行い、幅広い人気を獲得しています。彼のために40曲以上のクラリネット、及びバス・クラリネットのための作品が書かれただけではなく、数多くの室内楽作品やオーケストラ作品の初演に携わり、彼と同時代の音楽の普及にも務めています。 このアルバムでも、世界初録音を含む20-21世紀作品を演奏しており、作曲家たちが彼に寄せる信頼の厚さも伺えます。「ジェミニ」は1974年にミッチェルに拠って創設されたアンサンブル。このアルバムの最後に置かれた「ジェミニのダンス」はアンサンブルのために書かれた作品です。
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ENTENTE MUSICALE - 音楽の架け橋
ヴァイオリンとピアノの音楽
バックス、ドビュッシー、ディーリアス、ラヴェル、アイアランド、スコット [クレア・ホウィック(ヴァイオリン)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Howick, Clare / Callaghan, Simon - BAX, A. / DEBUSSY, C. / DELIUS, F. / RAVEL, M. / IRELAND, J. (Entente Musicale)
発売日:2021年02月19日 NMLアルバム番号:SOMMCD0625
CD価格:2,025円(税込)
英国とフランスをつなぐ作品を書いた作曲家たちのヴァイオリン曲を集めた1枚。冒頭にはこのジャンルを代表するディーリアスの作品が置かれています。20代後半、パリに留学した彼は滞在した8年の間に、この都市の空気と文化を存分に堪能、認められることはなかったもののこの「ヴァイオリン・ソナタ ロ長調」を含む数多くの作品を書き上げています。 また、彼より年少のアイアランドのソナタは、エドワード調の優雅さとフランス印象派の作風を融合させたものであり、ドビュッシーの最後のソナタは深い感情が表出された名作です。ここに、ラヴェルとドビュッシー作品から影響を受けたシリル・スコットの小品と、ハイフェッツのアレンジによるラヴェルの「ハバネラ形式の小品」、バックスの「地中海」を併せ、ホウィックとキャラハンが各曲の共通項を探っていきます。
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〈クライスラー 録音全集 第8集〉
クライスラー(1875-1962):
1926年-1927年 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン) 他]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 8 (1926-1927)
発売日:2019年02月22日 NMLアルバム番号:8.111409
CD価格:1,600円(税込)
1925年、電気式録音によるSPレコードが発売されたとき、クライスラーはまだ活動の絶頂期にありました。当時ベルリンに拠点を置いていた彼は、1926年の北米ツアーのためにパリからニューヨークを経て、トロントまで出掛けていましたが、彼の愛器の一つ「ストラディヴァリ」は環境の変化に耐えられないだろうという判断のもと、別の愛器「グァルネリ・デル・ジェス」を携行し、この楽器でコンサートを行い聴衆を魅了しました。 このアルバムに収録された一連の録音は1925年から1927年に渡ってアメリカとベルリンで収録されたもので、クライスラーは同じ曲について何度も撮り直しをしていたため、曲によってはいくつかの別テイクが存在しており聴き比べを楽しむことが可能です。またバッハのアダージョなど珍しい録音も含まれています。
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ヴァイオリンとピアノのための
イギリス音楽集 [ホウィック/エーキンス]Violin and Piano Recital: Howick, Clare / Ekins, John Paul - ELGAR, E. / BRIDGE, F. / DELIUS, F. / SCOTT, C. (British Music for Violin and Piano)
発売日:2017年09月29日 NMLアルバム番号:8.573790
CD価格:1,600円(税込)
この魅力的なアルバムの冒頭と最後はエルガーの作品で飾られています。「愛の挨拶」の親密さとは全く違う悲痛な面持ちを見せるヴァイオリン・ソナタ。弾むリズムにも拘わらず、なんとなく切なさを感じさせる「マズルカ」。この2曲を含め、アルバムに収録されている全ての曲に哀愁が漂っているのは、イギリス近代音楽の特徴なのでしょうか。 ブリッジとディーリアスの穏やかな「ロマンス」にも、ほんのりとした暗さがあり、シリル・スコットの作品もまるで霧の中をさまようかのように、どれも瞑想的です。クレア・ホウィックのヴァイオリンはまるですすり泣くかのような情感あふれる音色を聴かせています。
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ブリテン島から
ケネス・スミス フルート・リサイタル [スミス/ローズ]Flute and Piano Recital: Smith, Kenneth / Rhodes, Paul - ARNOLD, M. / BANTOCK, G. / LAMB, P. / SCOTT, C. / LEIGHTON, K. (From the British Isles)
発売日:2015年06月24日 NMLアルバム番号:DDA21223
CD 2枚組価格:2,224円(税込)
ロンドンの名オーケストラ、フィルハーモニア管弦楽団で長きに渡って首席奏者を務めてきたフルーティスト、ケネス・スミスと、彼の長年のデュオ・パートナーであるポール・ローズによるイギリスのフルート作品です。古典派からロマン派、近現代までフルート音楽の分野の最前線を走ってきたケネス・スミスの驚異的な音楽性と妙技は、オーケストラ・プレイヤーとしてもソリストとしても高く評価され続けています。 この2枚組みは、以前、ASVレーベルから発売されていた「イギリスのフルート音楽第1集“夏の音楽”」を初めとしたアルバムの中から抜粋した曲に、2007年に録音されたピーター・ラムの「フルート・ソナタ」を加えて再編集されたものです。
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海の風景
ジャニス・ウェーバー ピアノ・リサイタル [ウェーバー]Piano Recital: Weber, Janice - SMETANA, B. / BORTKIEWICZ, S. / GUILLAUME, E. / ROWLEY, A. / SAUER, E. von / BLUMENFELD, F. (Seascapes)
発売日:2015年06月24日 NMLアルバム番号:DSL-92188
CD価格:2,085円(税込)
ピアノの88鍵を全て使って、海の風景を表現すること……古今東西の作曲家たちが幾度となく試み、それぞれの世界を描き出して来ました。このアルバムでは、そんな様々な「海の風景」を楽しむことができます。どちらかと言うと、嵐の海や、迫り来る波などが描写されることが多く、冒頭のスメタナの作品を聴いただけでも、その鮮やかさに驚くことでしょう。空の色を克明に写した海、多くの川が溶け込む海、海に漂う海藻、そして船頭の歌。どこまでもイメージが広がるステキな1枚です。 ピアニストのジャニス・ウェーバーはニュージャージー州生まれ。早くから音楽の才能を顕し、イーストマン音楽学校を首席で卒業しています。数多くのリサイタルを開いていますが、中でもリストの「超絶技巧練習曲の第2稿(1838年版)」の世界初演はタイム誌でも絶賛されました。また彼女は作家という別の顔を持っており、1985年、最初に出版された「エヴァ・アサウェイの秘密の生活」は多くの読者の心を掴んだようで、現在は6作目までが出版されています。
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〈クライスラー 録音全集 第5集〉
クライスラー(1875-1962):
1919年-1924年 [クライスラー/ビクター管弦楽団/パステルナック - 録音:1919年-1924年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 5 (1919-1924)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日 NMLアルバム番号:8.111398
CD価格:1,600円(税込)
1919年から1924年にかけての、クライスラーの珠玉の録音集です。1914年に勃発した第1次世界大戦で、重傷を負い除隊後はニューヨークに戻ったクライスラーですが、アメリカにとってオーストリアが敵国だったため、演奏活動は自粛し、そのかわりにオペレッタ「りんごの花ざかり」の作曲などに力を入れていたのです。その後少しずつ演奏会を再開しますが、やなりまだ「敵国人」とみなす米国在郷軍人会からの反発もあり、なかなか思うような活動はできなかったようです。しかし、この録音が行われた頃には理解も進み、彼は思う存分美しい調べを奏でていたのです。
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夜想曲 [ランドラム]
Piano Recital: Landrum, Michael - FIELD, J. / CHOPIN, F. / RESPIGHI, O. / SCRIABIN, A. / FAURE, G. / FRANCAIX, J. (Nocturnes)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年10月24日 NMLアルバム番号:DSL-92158
2CD価格:2,600円(税込)
「夜想曲」という形式は、一般的にアイルランドの作曲家ジョン・フィールドが最初に確立したと言われています。これは単一楽章からなるピアノのための小品で、それ以前の「ノットゥルノ」や「セレナーデ」とは若干趣きが異なり、どちらかというと夜の感傷的な気分を前面に押し出したものでした。この形式をとりわけ愛したのがショパンであり、現代では「夜想曲」と言うと、ショパンの美しいメロディを思い出す人も多いのではないでしょうか? もちろん後世の作曲家たちも、この名前を使って、夜のもたらす神秘的な雰囲気を描き出しています。この2枚のCDに収録された「夜の風景」のなんと多彩なこと。どれもが一つのストーリーを秘めたステキな32曲です。 ジョージア州出身のピアニスト、マイケル・ランドルムは美術の修士号も持つ俊英であり、映画にも深い知識を有しているアーティストです。
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グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
ハイフェッツ
小品集 第1集 [ハイフェッツ - 録音:1944年-1946年]Heifetz, Jascha: Miniatures, Vol. 1 (1944-1946)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年12月14日 NMLアルバム番号:8.111379
CD価格:1,600円(税込)
あのハイフェッツがこんなにすてきな小品集を。1943年から44年にかけてハイフェッツは、米軍慰問のために、当時人気のあった小品やアメリカに所縁のある作品をまとめて録音します。彼はどんな小さな曲でも、大曲と同じだけの情熱を注いだおかげで、どれもがこの上ない輝きを放っています。彼自身が編曲したガーシュウイン作品や、大エンタテイナー、ビング・クロスビーとの共演も聞きもの。本当に素晴らしい曲集となっています。この「奇跡の瞬間」が新しいマスターで、聴きやすい音に生まれ変わりました。ぜひお確かめください。