タンスマン(アレクサンドル) Tansman, Alexandre
生没年 | 1897-1986 | 国 | ポーランド、フランス |
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辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 23866 |
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タンスマン(1897-1986):
〈独奏ギターのための作品全集 第2集〉
インヴェンション「バッハを讃えて」
ショパンを讃えて/ギター組曲
パッサカリアの様式による小品
古風な小品他 [アンドレア・デ・ヴィティス(ギター)]TANSMAN, A.: Guitar Solo Works (Complete), Vol. 2 (De Vitis)
発売日:2020年01月31日 NMLアルバム番号:8.573984
CD価格:1,900円(税込)
第1集(8.573983)に引き続き、名手セゴビアのために書かれたタンスマンのギター作品を堪能するシリーズ第2集。どれも超絶技巧が要求される、奏者たちにとって取り組み甲斐のある作品に仕上がっています。 ここには、タンスマンが尊敬してやまなかったJ.S.バッハとショパンへのオマージュ作品を中心に、彼と関係の深かった人々に捧げた作品を収録。様々な曲が配された「ギター組曲」には“親友としてのセゴビア”の肖像が描かれていたり、スクリャービンの前奏曲作品番号16、第4曲がギター版に編曲されていたりと、タンスマンの尊敬と友情の証となる作品が並んでいます。 第1集と同じくアンドレア・デ・ヴィティスが共感溢れる演奏を披露します。
収録作曲家:
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クラーサ(1899-1944):
弦楽四重奏曲 Op.2
タンスマン(1897-1986):
トリプティーク
クシェネク(1900-1991):
弦楽四重奏曲 第5番 Op.65 [アダマス四重奏団]KRÁSA, H.: String Quartet, Op. 2 / TANSMAN, A.: Triptyque / KRENEK, E.: String Quartet No. 5 (Adamas Quartett)
発売日:2020年01月17日 NMLアルバム番号:Gramola99109
CD価格:2,475円(税込)
ウィーン音楽大学の学生たちによって2003年に結成されたアダマス四重奏団。“退廃音楽”を積極的に紹介することで知られる彼らのGramolaレーベルへのデビュー作は、ハイドンとコルンゴルト、パヴェル・ハースを組み合わせた異色のプログラムでしたが、第2作でもクラーサとクシェネクの作品と、同時期にフランスとポーランドで活躍したタンスマンの作品を併せて紹介しています。 アルバムのメインとなるのは1921年、クラーサが22歳の時に作曲した「弦楽四重奏曲」。悲劇的な雰囲気の中に、過去のチェコ作品やユーモアが巧妙に隠された完成度の高い作品です。他の2曲については、1930年に作曲されたクシェネクの弦楽五重奏曲にも悲し気な雰囲気が漂いますが、同じく1930年に作曲されたタンスマンの「トリプティーク」は驚くほど躍動的で、民謡を思わせる旋律もたっぷり使われています。激動の時代を体感させる1枚です。
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ヴァインベルク三重奏団
ヴァインベルク/タンスマン/A.チャイコフスキー
(ピアノ三重奏曲集) [ヴァインベルク三重奏団]発売日:2019年12月13日
CD価格:2,325円(税込)
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タンスマン(1897-1986):
独奏ギターのための作品全集 第1集 [アンドレア・デ・ヴィティス(ギター)]TANSMAN, A.: Guitar Solo Works (complete), Vol. 1 (De Vitis)
発売日:2019年09月27日 NMLアルバム番号:8.573983
CD価格:1,900円(税込)
存命中は優れたピアニストとして名声を博したタンスマン。しかし現在では、セゴビアのために作曲した一連のギター作品がよく知られています。タンスマンとセゴビアは1920年代にアンリ・プルニエールが編集長を務めていた雑誌「ラ・レヴュー・ミュージカル」の活動の一環として催された夕食会で初めて会ってからというもの、ずっと長く信頼関係を結んでいました。その夕食会では、タンスマンはセゴビアが“フラメンコ”を演奏するのでは、と期待していましたが、セゴビアが演奏したのはバッハのシャコンヌ。この時の素晴らしい演奏に圧倒されたタンスマンは瞬時にセゴビアに関心を抱き、彼のためにギター作品を書くことを決意したのです。まず書かれたのが、まばゆいばかりの「マズルカ」であり、以降、タンスマンがこの世を去るまでの57年間に多くの作品が生まれました。セゴビアもこれらの曲を心から愛し、折りにふれ作品を演奏、作品の普及に尽力しています。 この第1集では若きギタリスト、ヴィテスが演奏する様々な組曲と舞曲を収録。タンスマンのセゴビアに寄せる思いが伝わる演奏です。
収録作曲家:
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タンスマン(1897–1986):
ピアノ作品集 [ジョルジオ・コウクル]TANSMAN, A.: Piano Music - 11 Interludes / Visit to Israel / Caprices / 4 Piano Moods (Koukl)
発売日:2019年02月22日 NMLアルバム番号:GP788
CD価格:1,950円(税込)
ポーランドに生まれ、第一次大戦後のパリで活躍したタンスマン。ユダヤ人であったため、1941年にチャールズ・チャップリンら友人の協力を得てアメリカへ亡命、第二次大戦後パリへ戻ったものの前衛音楽の波に乗れず、忘れられた存在となっていきました。 このアルバムには、タンスマンのそんな後半生の作品を中心に収められており、全て世界初録音となっています。ポーランド人としてのアイデンティティ、ラヴェルやストラヴィンスキーなど最初のパリ滞在時に活躍していた作曲家たちの強い影響、そしてユダヤ人としてのルーツを巧みに使い分け、さらにアメリカ滞在中に交遊のあったシェーンベルクも濃い影を落とした聴き応えのある作品群です。 チェコのピアニストでありチェンバロ奏者、作曲家でもあるジョルジオ・コウクルは、フィルクスニーとの交流を通じてマルティヌーのスペシャリストとして知られ、チェレプニン、ルリエ、タンスマンなどの作品でも高い評価を得ています。ここでも得意のタンスマンの知られざる作品の数々を、ピアノのレパートリーとして根付かせたいという情熱のもと、色彩豊かに聴かせています。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
2台ピアノのための作品集 [デュオ・ダコール]TANSMAN, A.: Works for 2 Pianos (Duo D'accord)
発売日:2018年06月27日 NMLアルバム番号:SWR19053CD
CD価格:2,400円(税込)
1999年の終わりにミュンヘン音楽アカデミーで出会い、デュオを結成した“デュオ・ダコール”。ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ・デュオ部門で2位を獲得、アメリカ有数のデュオ・ピアノコンクール「Murray Dranoff」で1位になるなど国際的に高く評価されています。 これまでにいくつかのレーベルからアルバムを発売しており、ウェーバーやシューマン、レーガーなどロマン派の作品を中心に緻密な演奏に定評がある彼らが、今回取り上げたのは近代作曲家タンスマンの作品。出身国のポーランド民謡とフランス印象派の様式を併せ持つギター作品や壮大な管弦楽曲で知られるタンスマン、自身も優れたピアニストでもあったため、技巧的で躍動的なピアノ曲も数多く残し、ピアノ・デュオ作品でも新古典派の様式を汲む多彩な作品を書きました。 このアルバムには世界初録音を含む4作品を収録。オネゲルを思わせる「夜の列車」(世界初録音)などの興味深い作品が並びます。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
ピアノ作品集 第2集 [ゼリボル]TANSMAN, A.: Piano Music, Vol. 2 - 8 Novelettes / 3 Preludes en forme de Blues / 20 Pièces faciles sur des mélodies populaires polonaises (Zelibor)
発売日:2017年08月25日 NMLアルバム番号:TOCC0265
CD価格:2,175円(税込)
ポーランド出身、フランスで活躍した作曲家タンスマン。基本的スタイルは新古典主義でしたが、ポーランドやユダヤの民族舞曲の要素を取り入れた作品は独特の光を放っています。数多くの作品を残し、「20世紀の最も多作な作曲家」の一人と見做されていますが、ピアニストとしても一流の腕を持ち、世界中に演奏旅行に出かけ(昭和天皇へ御前演奏も行った)ソリストとしても活躍しました。 当然、彼のピアノ曲も華やかな技巧に彩られた作品が多いのですが、このアルバムでは、比較的易しい曲が紹介されています。1930年代に大流行したジャズの手法を用いた「ブルースの形式による前奏曲」は、ガーシュウィン風でもあります。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
〈バレエ作品集〉
バレエ・ブッフ「六重奏曲」
バレエ「ブリック・ア・ブラック」 [ポーランド放送響/ボロヴィツ/ミフニェフスキ]TANSMAN, A.: Sextuor / Bric à brac [Ballet] (Polish Radio Symphony, Borowicz, Michniewski)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:777987-2
CD価格:2,640円(税込)
若い頃から舞台音楽に魅了されていたというタンスマン。例えば、1916年に作曲したアリストファネスの「女の平和」のための音楽はポーランド、ウッチの劇場で上演されました。次にタンスマンが手掛けたのは、フランスの小説家アレクサンドル・アルヌーの小説に基づいたバレエ「六重奏曲」でした。こちらはE.T.A.ホフマンを思わせるロマンチックな物語で各楽器がまるでダンサーのように活躍します。この曲は1923年に初演されタンスマンに大きな成功をもたらしました。次の「ブリック・ア・ブラック」は母の死という悲しみを乗り越え、1935年に完成されましたが、第二次世界大戦の勃発により初演が延期され、1958年11月にようやく初演を迎えました。こちらもポーランド舞曲を愛したタンスマンらしい活発で賑やかな音楽です。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
ピアノ作品集 第1集 [ゼリボル]TANSMAN, A.: Piano Music, Vol. 1 (Zelibor)
発売日:2015年05月27日 NMLアルバム番号:TOCC0170
CD価格:2,175円(税込)
ポーランドで生まれ、ワルシャワで学んだ後、フランスで音楽活動を始めたアレクサンデル・タンスマン。基本的な作風は新古典主義であり(ストラヴィンスキーに影響された)、その中にフランス風の洒脱な雰囲気を感じさせるものですが、晩年になると次第に祖国であるポーランドの民族音楽も自作に取り入れるようになります。 彼は数多くのピアノ曲を残していますが、これらが体系的に録音されたことはありませんでした。この魅力的な作品群を、TOCCATAレーベルは順次録音していきます。まず第1集は1919年に彼がパリに到着した直後から5年間くらいの時期の作品を中心に収録しています。「田園風」とされるソナタ第1番は、タイトルとはうらはらに、かなりオシャレな雰囲気を持っていて、確かにフランス風の味わいがあります。世界初録音も多数収録。興味深いシリーズです。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [サハチ/コウクル]TANSMAN, A.: Violin and Piano Music - Violin Sonata No. 2 / Sonata quasi una fantasia / Violin Sonatinas Nos. 1 and 2 / Fantaisie (Sahatçi, Koukl)
発売日:2015年04月22日 NMLアルバム番号:8.573127
CD価格:1,900円(税込)
ポーランドの音楽一家に生まれ、アントン・ルビンシュタインとアルトゥール・シュナーベル、ウジェーヌ・イザイに師事したタンスマン(1897-1986)。彼は1919年に開催されたポーランドの作曲コンクールに3作を提出(偽名で)、1等賞を獲得したという経歴を持っています。この中の1曲が、今回初録音された「ロマンス」でした。まるで初期のスクリャービンやシマノフスキを思わせる和声と、穏やかな表現力には、汲めども尽きぬ才能を予感させるものです。 しかし彼の室内楽作品のほとんどは、現在すっかり忘れ去られ、再発見されることもほとんどありません。確かに当時のポーランドの音楽環境では、これらの作品は先鋭的なものとして捉えられたことでしょう。彼の作品が正統な評価を受けるのは、大学で法学博士の学位をとってからフランスに移ってからであり、それ故、学生時代に書かれた瑞々しい作品は行き場をなくしてしまったのです。 とは言え、ここに収録された様々な時期のヴァイオリン曲は、折々の心を映し出したものです。「ソナチネ第1番」は戦時中に書かれたにもかかわらず、の第1楽章フォックストロットには遊び心が溢れていたり、1963年の「幻想曲」に漲る叙情性も注目すべきでしょう。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
ピアノ作品集 [レイエス]TANSMAN, A.: Piano Music - Ballades Nos. 1-3 / Arabesques / Suite dans le style ancien / 5 Impressions / 8 Cantilenes (Reyes)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年02月19日 NMLアルバム番号:8.573021
CD価格:1,900円(税込)
ポーランド、ウッチ出身のアレクサンドル・タンスマン(1897-1986)。しかし彼の活動の場はもっぱらフランスであり、パリで知り合った芸術家たちに大いなる影響を受け、一時は「六人組」に誘われるほどにこの地に溶け込んだ人でした。ただ、ユダヤの血をひいていたため、1941年にはアメリカに亡命せざるを得なく、戦後にパリに戻った時にはすでに時流に乗り遅れてしまい、またポーランド音楽の研究を始めたという興味深い変遷を辿ることになるのです。 このアルバムにはそんな彼らしい、多くの影響や共鳴を感じさせる様々なスタイルを持つピアノ曲が並んでいます。ネオ・バロック様式で書かれた「組曲」は個人的な告白よりも当時の流行を追求したものでしょう。「アラベスク」は詩的な内容を持つ曲が並べられています。この夜想曲はショパンよりもスクリャービンよりの雰囲気を持っています。ロマン派よりも新古典派の作風に近い「5つの印象」、タンスマンの内なる声とも言える、悲劇的な様相を持つ「3つのバラード」。そしてルービンシュタインに捧げられた「8つの歌」はバッハヘのオマージュです。彼の心の祖国はどこだったのでしょうね。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
ピアノのためのコンチェルティーノ他 [ザイベルト/ブランデンブルグ国立管/グリフィス]TANSMAN, A.: Piano Concertino / Stele in memoriam Igor Stravinsky / Piano Concerto for the Left Hand (Seibert)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年05月16日 NMLアルバム番号:777449-2
CD価格:2,608円(税込)
1897年にポーランドのウッチで生まれたタンスマン(1897-1986)は、最初ポーランドで学ぶも、若い頃に留学したパリで自由な空気を体験することで、その音楽性を大きく広げることができた人です。ラヴェルやストラヴィンスキーの影響も大きく、また作品にもあるようにミヨーとは親しく交流し、一時は「フランス六人組」への参加も打診されるほどフランスになじんでいたといいます。しかし、やはり体に流れるのは祖国の血であったのでしょう。後年の彼はポーランドの民族音楽やアジアの音楽を積極的に自作に取り入れ、独自の素晴らしい音楽を創造することになります。ここでは、戦争で右手を失ったピアニスト、ヴィトゲンシュタインのために書いた「左手のためのピアノ協奏曲」を始めとした、いくつかの作品をお楽しみいただけます。映画音楽の世界でも重要な仕事をしたタンスマンの音楽、これはくせになります。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
クラリネット協奏曲/小協奏曲
弦楽のための6つの楽章 [フェサール/デッカー/シレジア室内管/ブワスチク]TANSMAN, A.: Clarinet Concerto / Concertino /6 Movements for Strings (Fessard, Decker, Silesian Chamber Orchestra, Blaszczyk)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.572402
CD価格:1,900円(税込)
若い頃はフランス人のふりをしていたが、年齢を重ねるごとに、祖国の血が騒いだタンスマンポーランド生まれでパリに定住、第2次世界大戦中はアメリカで活動し、また終戦後にパリに戻った作曲家タンスマン。彼の作風は基本的に新古典主義ですが、晩年になるにつれてポーランドの民族意識が強く全面に押し出されるようになりました。このアルバムに収録されているのは彼の円熟期の作品で、フランス風の柔らかい楽想と、民謡風の和声が聞こえてくる独自の世界観を有したものです。クラリネット協奏曲の流麗な旋律美、そして終楽章に使われるポーランド舞曲は耳を捉えて離しません。また、極めて精緻に書かれた「弦楽のための6つの楽章」での有機的に結びついた各々の部分は、この作曲家の飽くなき探求心を物語るかのようです。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
24の間奏曲&小組曲 [レイエ]TANSMAN, A.: 24 Intermezzi / Petite Suite (Reyes)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月16日 NMLアルバム番号:8.572266
CD価格:1,900円(税込)
ポーランドに生まれ、パリに移住した作曲家タンスマン。彼はポーランドで学んだ後、フランスに移住。当時の保守的なポーランドの音楽環境を離れたことや、ラヴェルやストラヴィンスキーに影響されたことで、その創造性を自由に発揮し次々に活躍の場を広げていきます。パリにいた時は、「フランス六人組」に参加するように説得されたほど(断ったそうです)、フランスに馴染んだのですが、彼自身は自らを「ポーランドの作曲家」と呼んでいました。しかし、ユダヤの血をひいていたため、迫害を逃れ1941年にアメリカ合衆国に亡命。終戦後はパリに戻ったものの、当時流行していた前衛音楽になじむことができず、次第にその創作能力は衰えてしまったのです。このアルバムに収録されているのは彼の全盛期に書かれたピアノ曲です。極めて精緻に書かれた24の間奏曲、そして表情豊かな小組曲、しゃれた雰囲気を湛えたワルツ、と、彼の実力が存分に発揮された色とりどりの作品集をお聴きください。
収録作曲家:
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LA FLÛTE À L’ÉCOLE DE PARIS
エコール・ド・パリのフルート [タチアーナ・ルーラント(フルート)]Flute and Piano Recital: Ruhland, Tatjana / Triendl, Oliver - MIHALOVICI, M. / HARSÁNYI, T. / TCHEREPNIN, A. (La Flute à L'Ècole de Paris)
発売日:2023年09月08日 NMLアルバム番号:OC494
CD価格:2,475円(税込)
第一次世界大戦後、才能ある若い芸術家たちがフランスに集結。パリのモンマルトルやモンパルナスで活動を行っていました。1925年、出版業を営むミシェル・ディラールは彼らを「エコール・ド・パリ(パリ楽派)」と呼び、とりわけ才能が突出していたハルシャーニ、タンスマン、マルティヌー、チェレプニン、ミハロヴィチの作品の普及に尽力しました。 このアルバムでは、この5人のフルートのための作品に、やはり才能に満ちたスイス出身のコンラート・ベックのソナチネを加え紹介。世界初録音を含む多彩な曲を“オーパス・クラシック賞“受賞歴を持つフルーティスト、タチアナ・ルーラントがピアノのトリンドルとともに演奏しています。
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チェロとオーケストラのための
ポーランドの音楽集
タンスマン、バツェヴィチ、H. H. ヤブウォンスキ、マギン [マルチン・ズドゥニク(チェロ)/アンドレイ・ボレイコ(指揮)/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団]Cello and Orchestra Music (Polish) - TANSMAN, A. / BACEWICZ, G. / JABŁOŃSKI, H. / MAGIN, M. (Zdunik, Warsaw Philharmonic, A. Boreyko)
発売日:2023年02月24日 NMLアルバム番号:CDAccordACD313
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
2019/20のシーズンよりワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めるアンドイ・ボレイコ。サンクトペテルブルク生まれですが父方はポーランド系で、ポーランドの音楽には深い愛着を抱いています。 このアルバムでは、チェリスト、マルチン・ズドゥニクを迎え、20世紀に活躍したポーランドの4人の作曲家、タンスマン、バツェヴィチ、H.H.ヤブウォンスキとマギンの4作品を演奏しました。これらの作品はどれも違ったスタイルをもっていますが、ポーランドの民俗音楽からインスピレーションを受けるとともに、伝統に則って書かれていることが共通です。 ソリストのズドゥニクは即興演奏やアレンジでも好評を博すチェリスト。現在はワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学とスタニスワフ・モニュシュコ音楽院で教鞭を執っています。
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〈20世紀のフォックストロット集 第3集〉
中央&東ヨーロッパ編 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - PEJAČEVIĆ, D. / TIJARDOVIĆ, I. / LOGAR, M. / VLADIGEROV, P. (20th Century Foxtrots, Vol. 3: Central and Eastern Europe) (G. Wallisch)
発売日:2021年10月22日 NMLアルバム番号:GP854
CD価格:1,950円(税込)
「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(ジャズにあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストン(両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるダンス)などとともに大流行、そしてこの流行は瞬く間にヨーロッパ一帯にも及びました。 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、第1集ではオーストリアとチェコの作品、第2集ではドイツで生まれた作品を採り上げましたが、この第3集では中央、東ヨーロッパからロシアまで9か国に及ぶ作曲家のフォックストロットを収録。中には大指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーの「フォックス=トロット」などの珍しい曲も含まれています。 世界初録音作品も多数収録。28の魅惑的な作品が並びます。
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ニュー・ファゴット・レパートリー Vol.1
不思議な関係
ゲオルギ・シャシコフ(ファゴット) [ゲオルギ・シャシコフ(ファゴット)/田中ゆりあ(ピアノ)]Bassoon Recital: Chachikov, Gueorgui - BACH, C.P.E. / BOZZA, E. / HINDEMITH, P. / TELEMANN, G.P. (New Bassoon Repertory, Vol. 1: Strange Relationship)
発売日:2021年10月22日 NMLアルバム番号:MYCL-00009
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
豊潤な響き。多彩な音楽のヴァリエーション。
ファゴットの魅力を追求するシリーズがスタート!名古屋フィルの首席ファゴット奏者として、またソリストとして活躍するブルガリア出身ファゴット奏者、ゲオルギ・シャシコフの初めてのソロ・アルバムです。彼自身、自分と楽器とのこれまでの惹かれ合う関係性を「不思議な関係」と語り、その演奏家生活を全て投影させたのがこのアルバムとなります。 ファゴットの定番レパートリーから現代の刺激的な楽曲まで収録。ファゴットという楽器の魅力と可能性が存分に堪能できる内容となりました。シャシコフの確固たる技術のもと、表情豊かに輪郭づけられる彩り豊かな旋律たち。古今東西の楽曲によって浮かび上がるファゴットの響きのヴァリエーション。新たなシリーズのスタートです。 -
Le Violoncelle à L'École de Paris
エコール・ド・パリのチェロ作品集 [ウェン=シン・ヤン(チェロ)/オリヴァー・トリンドル(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Yang, Wen-Sinn / Triendl, Oliver - HARSÁNYI, T. / TANSMAN, A. / MARTINŮ, B. (Le Violoncelle à L'École de Paris)
発売日:2021年07月23日 NMLアルバム番号:OC489
CD価格:2,475円(税込)
第一次大戦終戦後、若く希望に満ちた才能ある作曲家たちがフランスの中心都市に集まりました。1925年、出版業を営むミシェル・ディラールは彼らの中でも突出した才能を持つ5人の作曲家、ハルシャーニ、タンスマン、マルティヌー、チェレプニン、ミハロヴィチのグループのために「エコール・ド・パリ(パリ派)」という名前を造りました。東ヨーロッパ出身の彼らは、みなフランスを中心として活躍しながらも、自身の音楽的ルーツの探求に余念がありませんでした。 このアルバムには、ピアティゴルスキーに捧げられたハルシャーニの「ラプソディ」やミハロヴィチのソナタなどの世界初録音を含む、各々の作曲家が自国の民族音楽と西洋音楽の融合を試み成功した作品を収録。ウェン=シン・ヤンの雄弁なチェロとトリンドルのピアノが作品の持ち味を生かした演奏を聴かせます。
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Paris Boulevard - パリの大通り
FIN-DE-SIÈCLE PIANO MUSIC 世紀末のピアノ音楽 [ダリオ・ミュラー(ピアノ)]Piano Recital: Müller, Dario - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Paris Boulevard)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:CDS7877
CD価格:2,325円(税込)
この「パリの大通り」と題されたアルバムでは、主に19世紀末から20世紀の初頭のパリで流行した多彩な作品をお聴きいただけます。 当時のパリは、ドビュッシーらが推し進める印象派の作風による音楽、ワーグナーを起点とする“崩壊する機能和声”を用いた音楽、そしてアメリカからもたらされたポピュラー音楽やジャズ、サティが提唱する“家具としての音楽”が混然一体となり、コンサートホールやキャバレー、ビストロなど知識人と芸術家が出会う場所で奏されていました。これら人々を刺激した作品を並べた1枚は、当時の洒落た空気を想起させます。 アメリカ近代作品を得意とするミュラーの洒脱な演奏で。
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Heldinnenleben - 女傑の生涯
チェロ四重奏のための作品集 [コロフォニシュティンネン(チェロ四重奏団)]Cello Quartet Recital: Kolophonistinnen (Die) - BRAMBÖCK, F. / STRAUSS I, J. / STRAUSS II, J. / SHOSTAKOVICH, D. / TANSMAN, A. (Heldinnenleben)
発売日:2020年05月22日 NMLアルバム番号:Gramola99218
CD価格:2,475円(税込)
4人の若き女性奏者たちによって2014年に結成されたチェロ四重奏団「コロフォニシュティンネン」。アンサンブル名は、弦楽器の演奏には不可欠の「松脂=Colophony」から採られており、すなわち、チェロの素晴らしい響きを意味しています。 アンサンブルのデビュー・アルバムとなる『女傑の生涯』と題されたこのアルバムは、彼女たちのさまざまなスタイルと表現力を集約した1枚。アンサンブルが得意とするヨハン・シュトラウスの作品から、ユニークな活動で知られるチェリスト、マティアス・バルトロメイ(ウィーン・フィルのチェロ奏者フランツの息子)の新作、そしてアルバム・タイトルでもある、リヒャルト・シュトラウスの名曲のもじりで、シュトラウスの旋律からジャズまで幅広い旋律がコラージュされた曲「女傑の生涯」など、遊び心溢れた作品が並びます。
収録作曲家:
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本を愛する人のための音楽 [さまざまな演奏家]
MUSIC FOR BOOK LOVERS - Classical Music for Reading
発売日:2019年12月27日 NMLアルバム番号:8.578359
CD価格:1,900円(税込)
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「アルルカンの年」 - フルート音楽集 [ティース・ロールダ(フルート)/アレッサンドロ・ソッコルシ(ピアノ)]
Flute and Piano Recital: Roorda, Thies / Soccorsi, Alessandro - ANTHEIL, G. / AURIC,G. / BRÉVILLE, P. de (Flute Music from the Harlequin Years)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.579045
CD価格:1,900円(税込)
1918年にジャン・コクトーが発表した評論「雄鶏とアルルカン」。これまで流行していたワーグナーやドビュッシーの色彩豊かな音楽を「アルルカン」に例え、シンプルなサティの音楽を「雄鶏」と呼び、装飾をそぎ落とした音楽を擁護するコクトーの意見は、第一次世界大戦後の荒廃したパリに新しい音楽美学をもたらしました。ちょうど同じ頃、目覚ましい発展を遂げていた木管楽器(特にフルート)のために、この美学に基づいた軽妙でシンプルな作品が多く作曲され、これらは現在でも奏者たちの大切なレパートリーになっています。 このアルバムでは世界初録音を含む、多彩な作品を収録。プーランクやオーリックをはじめ、タンスマンやハルシャーニーなど、当時フランスで活動していた他国の作曲家たちまでが、この美学に影響を受けていたことがよくわかります。
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期待の新進演奏家シリーズ/ギター
ツァン・テンユエ ギター・リサイタル [ジャン・テンユエ]Guitar Recital: Zhang, Tengyue - SCARLATTI, D. / BACH, J.S. / TANSMAN, A. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / BROUWER, L. / ASSAD, S.
発売日:2018年06月27日 NMLアルバム番号:8.573905
CD価格:1,900円(税込)
世界で最も有名なギタリストの登竜門である「GFA(全米ギター協会)国際ギター・コンクール」2017年度ICAC(International Concert Artist Competition)部門の優勝者ツァン・テンユエのデビュー・アルバム。中国、河北省に生まれ、父の手ほどきで5歳からギターを始めたというテンユエ、7歳で北京音楽院付属校に入学、その後はジュリアード音楽院に留学し、在学中に前述のコンクールで優勝を獲得。すでに日本でもファンを獲得している逸材です。 このアルバムでは、自身の編曲によるスカルラッティのソナタやバッハのシャコンヌなどの古典的な作品から、タンスマン、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ブローウェル、アサドなど多彩な作品を演奏。どんな曲でも完璧に分析することで定評があるテンユエ、ここでも熟考の上での素晴らしい演奏を披露しています。
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〈期待の新進演奏家シリーズ〉
アルメン・ドネイアン
ギター・リサイタル [期待の新進演奏家シリーズ]Guitar Recital: Doneyan, Armen - DUBEZ, J. / LEGNANI, L. / TANSMAN, A. / TÁRREGA, F. / TURINA, J. / BROUWER, L. / VILLA-LOBOS, H.
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:8.573591
CD価格:1,900円(税込)
1989年生まれのフランスのギタリスト、アルメン・ドネイアンは6歳からギターを始め、最初はアレクサンドル・ジェラール、ダニエル・ラヴィアールに師事、パリ地方音楽院に入学してからはラモン・デ・エレッラの下で学び、2008年に1等賞を獲得しました。その後も数々の名教師に学び、ソロ、室内楽の研績を積み、また数多くの国際コンクールでも良い成績を収めています。2012年にはイギリスの「アイヴァー・メイランツ国際コンクール」で第1位、2014年にはイタリアの「ステファノ・ストラータ・コンクール」で第2位と聴衆賞を獲得、そして2015年にはギター・コンクールの最高峰「GFA(GITAR FOUNDATION OF AMERICA)国際ギター・コンクール」で銀メダルを受賞、今後の活躍が嘱望されています。 そんなドネイアンの多彩な才能が感じられるこのアルバム、選ばれた作品はハンガリー、ポーランド、イタリア、スペイン、キューバ、ブラジルと多岐に渡ります。ハンガリー民謡、フラメンコ、タンゴ・・・様々な雰囲気を纏った作品は、どれも高い技術と音楽性を要するものばかり。
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ポーランドのヴァイオリン協奏曲集 [プワフネル/ベルリン・チェンバー・シンフォニー/ブルーンス]
Violin Concertos (Polish) - BACEWICZ, G. / TANSMAN, A. / SPISAK, M. / PANUFNIK, A. (Plawner, Berlin Chamber Symphony, Bruns)
発売日:2016年07月27日 NMLアルバム番号:8.573496
CD価格:1,900円(税込)
ポーランドの4人の近現代作曲家によるヴァイオリン協奏曲集。冒頭を飾るのは最近話題の女性作曲家バチェヴィチの協奏曲で、第1楽章の民族音楽を思わせるきらびやかなパッセージが印象的です。神秘的な第2楽章、軽やかな終楽章と、極めて魅力的な現代曲です。タンスマンの曲は、彼がアメリカ・ツアーで出会ったシゲティのために書かれた曲。親しみやすさが追求されています。バチェヴィチと同時代の作曲家、スピサクの「アンダンテとアレグロ」はナディア・ブーランジェから委嘱された作品で、明快さとユーモアを持った新古典派のスタイルを持っています。1972年、メニューインが初演したパヌフニクの協奏曲は、ポーランドの舞曲を多用した独特のスタイルを持った曲。彼の作品の中でも最も人気を獲得しています。 4つの作品の根底にある「ポーランドの国民性」も明確に感じられるプワフネルの演奏です。
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夜想曲 [ランドラム]
Piano Recital: Landrum, Michael - FIELD, J. / CHOPIN, F. / RESPIGHI, O. / SCRIABIN, A. / FAURE, G. / FRANCAIX, J. (Nocturnes)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年10月24日 NMLアルバム番号:DSL-92158
2CD価格:2,600円(税込)
「夜想曲」という形式は、一般的にアイルランドの作曲家ジョン・フィールドが最初に確立したと言われています。これは単一楽章からなるピアノのための小品で、それ以前の「ノットゥルノ」や「セレナーデ」とは若干趣きが異なり、どちらかというと夜の感傷的な気分を前面に押し出したものでした。この形式をとりわけ愛したのがショパンであり、現代では「夜想曲」と言うと、ショパンの美しいメロディを思い出す人も多いのではないでしょうか? もちろん後世の作曲家たちも、この名前を使って、夜のもたらす神秘的な雰囲気を描き出しています。この2枚のCDに収録された「夜の風景」のなんと多彩なこと。どれもが一つのストーリーを秘めたステキな32曲です。 ジョージア州出身のピアニスト、マイケル・ランドルムは美術の修士号も持つ俊英であり、映画にも深い知識を有しているアーティストです。
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期待の新進演奏家シリーズ
イリーナ・クリコヴァ (ギター) [クリコヴァ]Guitar Recital: Kulikova, Irina - PONCE, M. / TANSMAN, A. / BROUWER, L. / JOSE, A.
■器楽曲(ギター)
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.572390
CD価格:1,900円(税込)
毎年星の数ほど表れる期待の新人たち、その中でも彼女は確実に生き残りそう2008年のアレッサンドリアのミケーレ・ピッタルガ国際ギターコンクールで優勝、その才能を全世界に認めさせた才媛、イリーナ・クリコーヴァのデビュー・アルバムです。ここに収録された作品は全て20世紀になって書かれたもの。古典的なフォルムを備えた曲からジャズ的要素満載の曲まで幅広い表現が求められています。曲の解釈、音色、そして表現力全てにおいて完璧。聴衆の心を捉えて離すことのない強烈な個性を備えた彼女のギターの魅力の片鱗が、この曲集から感じ取れることでしょう。例えば、ラジオ・フランス・ギターコンクールの委嘱作であるブローウェルの「ジャンゴ・ラインハルトの主題による変奏」は、ジャズ的な主題を敢えて古典的な舞曲として変化させたもの。まずは、こういうひねくれた作品に真っ向から挑む彼女の心意気を感じてみてください。
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期待の新進演奏家シリーズ
マルツィン・ディラ
ギター・リサイタル [ディッラ]Guitar Recital: Dylla, Marcin - RODRIGO, J. / TANSMAN, A. / MAW, N. / PONCE, M.
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.572060
CD価格:1,900円(税込)
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アンドレス・セゴビア
1950年代アメリカ録音集 第5集 [セゴビア - 録音:1950年代]SEGOVIA, Andres: 1950s American Recordings, Vol. 5 (Segovia, Vol. 7)
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.111313
CD価格:1,900円(税込)
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期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ
トーマ・ヴィロトー (ギター) [ヴィロトー]Guitar Recital: Thomas Viloteau
■器楽曲(ギター)
発売日:2007年11月14日 NMLアルバム番号:8.570510
CD価格:1,900円(税込)
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期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ
マーサ・マスターズ (ギター)Guitar Recital:Martha Masters
■器楽曲(ギター)
発売日:2001年09月01日 NMLアルバム番号:8.555720
CD価格:1,900円(税込)
バッハからタンスマンまで、何でもできちゃう才媛当盤でご紹介する女流若手奏者はバルエコらに学び、コンクール上位入賞の常連。バッハやソルといった古典的レパートリーで「何でもできますゾ」ぶりをアピールしますが、注目はやはり20世紀作品。粋な小品を書かせたら才人ぶりを遺憾なく発揮するポーランド人タンスマン、お馴染みのポンセ、ロドリーゴに加え、聴き逃せないのがアメリカ人ヨハンソン作品。フィンランド人である父のために作曲した変奏曲は、カレワラ伝承に求めた主題がとっても和風で、日本人のメンタリティーにぴったり。琴を爪弾いているかのような風情があります。