クラーサ(ハンス) Krasa, Hans
生没年 | 1899-1944 | 国 | チェコ |
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辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 39671 |
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クラーサ(1899-1944):
弦楽四重奏曲 Op.2
タンスマン(1897-1986):
トリプティーク
クシェネク(1900-1991):
弦楽四重奏曲 第5番 Op.65 [アダマス四重奏団]KRÁSA, H.: String Quartet, Op. 2 / TANSMAN, A.: Triptyque / KRENEK, E.: String Quartet No. 5 (Adamas Quartett)
発売日:2020年01月17日 NMLアルバム番号:Gramola99109
CD価格:2,475円(税込)
ウィーン音楽大学の学生たちによって2003年に結成されたアダマス四重奏団。“退廃音楽”を積極的に紹介することで知られる彼らのGramolaレーベルへのデビュー作は、ハイドンとコルンゴルト、パヴェル・ハースを組み合わせた異色のプログラムでしたが、第2作でもクラーサとクシェネクの作品と、同時期にフランスとポーランドで活躍したタンスマンの作品を併せて紹介しています。 アルバムのメインとなるのは1921年、クラーサが22歳の時に作曲した「弦楽四重奏曲」。悲劇的な雰囲気の中に、過去のチェコ作品やユーモアが巧妙に隠された完成度の高い作品です。他の2曲については、1930年に作曲されたクシェネクの弦楽五重奏曲にも悲し気な雰囲気が漂いますが、同じく1930年に作曲されたタンスマンの「トリプティーク」は驚くほど躍動的で、民謡を思わせる旋律もたっぷり使われています。激動の時代を体感させる1枚です。
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Silenced Voices
退廃音楽の作曲家たち [ブラック・オーク・アンサンブル]Chamber Music (String Trio) - FRID, G. / KATTENBURG, D. / KLEIN, G. / KRÁSA, H. / KUTI, S. (Silenced Voices) (Black Oak Ensemble)
発売日:2019年10月25日 NMLアルバム番号:CDR90000-189
CD価格:2,025円(税込)
「現代のシカゴで最も革新的でダイナミックな演奏をする」と評判の高いブラック・オーク・アンサンブル。今作では20世紀初頭“退廃音楽作曲家”として迫害を受けたオーストリア、ハンガリー、チェコスロバキア出身のユダヤ系作曲家の作品を取り上げています。 収録されている6名の作曲家のうち、5名は終戦を目にすることなく苦難の内に世を去りましたが、ゲザ・フリードだけはオランダのレジスタンスとして第二次世界大戦を生き延び、戦後はオランダ楽壇の重要人物として活躍しました。この三重奏曲は若き日に作曲されたもので、ハンガリーの民族音楽の影響を受けた独創的な作品です。 他には最近耳にする機会が増えてきたクラーサ、クラインの作品をはじめ、ヘルマンの先進的な三重奏曲、若々しいカッテンブルグの三重奏曲、クティのセレナードを収録。フランツ・リスト・アカデミーでクティと同級生だった指揮者ショルティは「もし彼が生きていたらハンガリーの偉大な作曲家になっただろう」とその作品を高く評価たというエピソードも残っています。