ヘルマン(パウル) Hermann, Paul
生没年 | - | 国 | |
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辞書順 | 「ヘ」 | NML作曲家番号 | 77878 |
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ヘルマン(1902-1944):
〈現存する作品全集 第1集〉
チェロ協奏曲(ファビオ・コンティによる再構築版)
室内ソナタ(ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために)
オフェーリア(オーケストラ編)
Előjáték 序曲/組曲(ピアノのために) [クライヴ・グリーンスミス(チェロ)/カテリーナ・ポテリアイエヴァ(ヴァイオリン)/テオドレ・クチャル(指揮)/リヴィウ国際交響楽団 他]発売日:2021年04月16日
CD 価格:1,950円(税込)
1902年にブダペストでユダヤ系の家庭に生まれたパール・ヘルマン。幼い頃の記録はほとんど残っていませんが、1915年から1919年にフランツ・リスト音楽院でバルトークとコダーイから作曲を学び、室内楽の教師であったレオ・ヴァイネルの元で最初の作品を書いています。チェロは名教師アドルフ・シッファーに指導を受け、学生時代から頻繁に演奏を行い、16歳の時にはチェロ奏者として世界的な活動を始めました。 1929年から1934年にかけてノイケルンの音楽学校(現パウル・ヒンデミット音楽学校)でチェロと作曲を教えましたが、ベルリンの政治情勢が悪化したためブリュッセルからパリへと移住。その後1944年にドランシー収容所に強制収監されバルト三国へと移送、その後の消息は分かっていません。1944年、ナチス統治下で2作のみが出版されましたが、他の作品のほとんどは失われてしまっており、ヘルマンが作曲家として評価されることもありませんでした。 このシリーズでは彼の現存する作品を全て録音(欠損している作品はイタリアの作曲家ファビオ・コンティが補筆)。第1集は、テオドレ・クチャルの指揮による、コルンゴルトとバルトークを思わせる「チェロ協奏曲」を中心とした選曲がなされています。
収録作曲家:
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Silenced Voices
退廃音楽の作曲家たち [ブラック・オーク・アンサンブル]Chamber Music (String Trio) - FRID, G. / KATTENBURG, D. / KLEIN, G. / KRÁSA, H. / KUTI, S. (Silenced Voices) (Black Oak Ensemble)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-189
CD 価格:2,025円(税込)
「現代のシカゴで最も革新的でダイナミックな演奏をする」と評判の高いブラック・オーク・アンサンブル。今作では20世紀初頭“退廃音楽作曲家”として迫害を受けたオーストリア、ハンガリー、チェコスロバキア出身のユダヤ系作曲家の作品を取り上げています。 収録されている6名の作曲家のうち、5名は終戦を目にすることなく苦難の内に世を去りましたが、ゲザ・フリードだけはオランダのレジスタンスとして第二次世界大戦を生き延び、戦後はオランダ楽壇の重要人物として活躍しました。この三重奏曲は若き日に作曲されたもので、ハンガリーの民族音楽の影響を受けた独創的な作品です。 他には最近耳にする機会が増えてきたクラーサ、クラインの作品をはじめ、ヘルマンの先進的な三重奏曲、若々しいカッテンブルグの三重奏曲、クティのセレナードを収録。フランツ・リスト・アカデミーでクティと同級生だった指揮者ショルティは「もし彼が生きていたらハンガリーの偉大な作曲家になっただろう」とその作品を高く評価たというエピソードも残っています。