けっこう有名な作曲家の新譜
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ツェルニー(1791-1857):
夜想曲集 [ロベルテ・マムー(ピアノ)]CZERNY, C.: Nocturnes, Opp. 368, 537 and 604 (Mamou)
発売日:2024年02月09日 NMLアルバム番号:8.574581
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
あのツェルニーのノクターン(夜想曲)!
ロマンティックで創造性豊かなOp.604は特に注目日本ではもっぱら「練習曲の作曲家」として知られているカール・ツェルニー。しかし最近では研究も進み、ベートーヴェンの弟子であり、リストの師としての人物像に光があたるようになってきました。66年の生涯に、未出版も含め1000曲以上の作品を残し(作品番号付きは861作)ており、近年では宗教曲やオルガン作品なども演奏される機会があるなど、注目が高まっています。 このアルバムに収録されているのは、ツェルニーの一連の夜想曲。このジャンルの先駆者としてはアイルランド出身の作曲家ジョン・フィールド(1782-1837)が知られており、その作品の柔らかく気怠い雰囲気は、彼の「8つの夜想曲 Op. 368」にも受け継がれています。美しい旋律を湛えながらも、それほど技巧を必要としないこれらの作品は当時の中流階級の家庭での演奏に適したエレガントな佇まいを持っています。トラック9『シュトラウスのお気に入りのモティーフ「アレクサンドラのワルツ」による感傷的で華麗な夜想曲』は、ロシアのニコライ1世の皇后アレクサンドラ・フョードロヴナにヨハン・シュトラウス1世が捧げたワルツの第2主題をモティーフにした作品。穏やかな曲調で始まるものの「華麗な」のタイトルとおり中間部では華やかな曲調に変化します。 1843年に出版された「さまざまな性格のロマンティックな8つの夜想曲 Op. 604」はOp. 368に比べ、リストの作品ほどではないものの、はるかに上級者向けに書かれており、感情表現も豊かになっています。ベートーヴェンのソナタ楽章を思わせるエネルギッシュな曲から、ヨハン・シュトラウス風のワルツや、ショパンの練習曲「革命」を彷彿させるドラマティックな曲など、単なる夜想曲の括りには収めきれないほどの多彩な曲集になっています。 演奏は古典派からロマン派作品を得意とするベルギーのピアニスト、ロベルテ・マムー。シューマンやモーツァルト、ジョン・フィールド作品の録音が高く評価されています。 ※国内仕様盤には音楽学者でツェルニーの研究をしている中川航氏の解説が付属します。収録作曲家:
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A.スカルラッティ(1660-1725):
それはあなたが不誠実だから
アレッサンドロ・スカルラッティの室内カンタータ [ヴァレリア・ラ・グロッタ、ヴァンヴィテッリ四重奏団、横山令奈]発売日:2024年06月07日
CD価格:2,775円(税込)
イタリア後期バロックの大家、
その原点を示す室内カンタータの初期作品を中心にアレッサンドロ・スカルラッティは、555曲の鍵盤ソナタで有名なドメニコ・スカルラッティの父で、ナポリとローマを中心に活躍し大きな影響力を誇りました。その作品群の中でもオペラや教会音楽と並んで重要な位置を占める室内カンタータ群から、比較的初期の作品を中心に長めの4曲を厳選(いずれも楽譜は未出版)、イタリア最前線の古楽プレイヤーたちの細やかな演奏でその秘技を味わえるアルバムです。 若くしてナポリ王の宮廷楽長に抜擢された後、欧州中の要人が集まるローマで注目を集めてゆく過程では、見識の高い貴族や高位聖職者たちのプライベートな楽しみを彩った小編成の室内カンタータが大きな意味を持ちました。この分野の作品は大半が理想郷で牧歌的に暮らす羊飼いやニンフたちの恋物語を扱っており、同時期の詩人たちも関心を寄せ議論を交わしていた作詩技法が反映されています。スカルラッティの室内カンタータは数百曲に及び、そのどれもが詩句一つ一つの味わいをよく活かすユニークな趣向の連続になっていて、現代の聴き手にとっても興趣が尽きません。 器楽勢ではイタリア17~18世紀の知られざる作品の発掘紹介に情熱を注ぐヴァンヴィテッリ四重奏団に、現代楽器奏者としても幅広く活躍する横山令奈も参加。欧州古楽シーンの注目を集めるイタリア人歌手ヴァレリア・ラ・グロッタの繊細な解釈で、若い頃のA.スカルラッティが見せた才気充分の至芸を心行くまでお楽しみください。収録作曲家:
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ブラウンシュタイン(1971-):
アビイ・ロード・コンチェルト
ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
揚げひばり
ディーリアス(1862-1934):
ヴァイオリン協奏曲 [ガイ・ブラウンシュタイン、アロンドラ・デ・ラ・パーラ、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2024年06月07日
CD価格:2,775円(税込)
名手ブラウンシュタインが奏でるビートルズ・メロディ、
共演はデ・ラ・パーラ!ビートルズ最後のスタジオ録音アルバムである『アビイ・ロード』。これをベルリン・フィルの第一コンサートマスターを2000年から約14年務めたガイ・ブラウンシュタインが編曲し、クラシカルな楽曲に仕立てて自ら奏でるアルバムが登場。「アイ・ウォント・ユー」のリフによる序曲、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のフレーズを挿入したカデンツァなどビートルズへの愛が全編に詰まっており、技巧的なアクセントも随所に散りばめられた聴き応えたっぷりの35分間です。 併せて同じく英国由来の名曲2作、ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」とディーリアスの協奏曲を収録。どちらもゆったりとした作品ですが、ブラウンシュタインの歌心が冴えわたり、作品の美しさを満喫することが出来ます。特にひばりの描写は天国的。 2024年からマドリード州立管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督への就任が決まっているアロンドラ・デ・ラ・パーラによる、隅々まで行き届き抑制の効いたコントロールも素晴らしいものです。収録作曲家:
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シマノフスキ(1882-1937):
交響曲 第3番「夜の歌」
おとぎ話の王女の歌他 [イヴォナ・ソボトカ(ソプラノ)/ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)/NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2024年05月31日
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
文学作品からインスパイアされたシマノフスキの作品を収めた1枚。友人の詩人タデウシュ・ミチンスキの詩に共鳴して書かれた「演奏会用序曲」、 妹ゾフィー・シマノフスカの詩に曲をつけた「おとぎ話の王女の歌」、そしてペルシャの神秘主義の詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーの詩をミチンスキがポーランド語に翻訳したテキストを用いた「交響曲第3番」の3曲。 イヴォナ・ソボトカは2004年のエリザベート王妃国際音楽コンクールの優勝者。欧州の名門歌劇場やオーケストラに出演し、サイモン・ラトルの指揮でシマノフスキ作品を歌ったアルバムなど が高く評価されています。
収録作曲家:
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ルーセル(1869-1937):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番
弦楽三重奏曲 [デイヴィッド・ボウリン(ヴァイオリン)/トニー・チョー(ピアノ)/カーステン・ドクター(ヴィオラ)/ドミートリー・コウゾフ(チェロ)]発売日:2024年05月24日
CD価格:1,900円(税込)
フランスの作曲家アルベール・ルーセルは交響曲や『くもの饗宴』などのバレエ作品で知られていますが、あまり耳にすることはないとは言え見事な室内楽作品も書いています。ルーセルは青年時代のおよそ5年間を海軍に従事、退役した後に本格的に音楽を学び1902年に作曲家としてデビュー。1890年代の作品をほとんど破棄し、デビュー以降の作品をカタログ化したため、すでに書かれていたヴァイオリン・ソナタは破棄され、このアルバムに収録された1907-08年のソナタが第1番となりました。ロマンティックな楽想を持つ美しい作品です。 第2番のソナタは1924年の作品。無調に近いものの少しだけ東洋的な響きを纏った15分ほどのコンパクトな作品です。 最後の弦楽三重奏曲は1937年、ルーセルの最後の完成作品。簡潔な形式の中に全体的な統一感が感じられ、各パートが複雑に絡み合いながら曲がすすみ最後は唐突に終わります。 2003年ワシントン国際コンクールで優勝し、現在はオバーリン音楽院で教えるヴァイオリニスト、デイヴィッド・ボウリンを中心としたアンサンブルの演奏です。
収録作曲家:
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ケーベル(1848-1923):
9つの歌
瀧廉太郎(1879-1903):
荒城の月、秋の月、花 [山下牧子(メゾ・ソプラノ) 、佐野隆哉(ピアノ)]発売日:2024年05月24日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
「音楽においては魂が語らなければならない」(ケーベル)
知られざる黎明期の日本洋楽史の恩人 ラファエル・フォン・ケーベルの芸術「文化を紡ぐ夢のコラボレーション」として音楽学者瀧井敬子氏を中心に、社会福祉法人「旭川荘」と山形県長井市の3者共同プロジェクト「長井シリーズ」が新たにスタートします。 第1弾となる今作では黎明期の日本洋楽史の恩人とも言えるラファエル・フォン・ケーベルの作品「9つの歌」を取り上げます。明治時代において瀧廉太郎をはじめ若い音楽家を育て上げ、西洋音楽を日本に根付かせたケーベル。ドラマティックで精神性が迸るこの曲集を、日本を代表するメゾ・ソプラノ歌手、山下牧子が真正面から向き合い、高らかに歌い上げます。まさに魂の歌声を是非お聴きください。 多彩な音色と高い技術を披露する佐野隆哉のピアノにも要注目です。また、アーティスト自ら書いたコメントや歌詞対訳、曲目解説等資料的価値の高い充実したブックレット内容です。 ケーベルと瀧廉太郎の日本洋楽史の夜明けに煌めく芸術性をお楽しみ下さい。収録作曲家:
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チマローザ(1749-1801):
歌劇《女の手管》 [アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)テレジア管弦楽団 他]発売日:2024年05月17日
CD 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
ウィーンの宮廷楽長時代に上演した《秘密の結婚》(1792)に続いて、故郷ナポリに帰ったドメニコ・チマローザが1794年に発表した《女の手管》は、前作に負けずとも劣らない喜劇オペラの傑作。本作は、作曲家の代表作《秘密の結婚》の影に隠れて上演機会が少ないこの作品を、希少な古楽オペラ作品を積極的に取り上げることで知られるレアーテ音楽祭(2022)で上演。先行発売された映像と同じプロダクションです。 バロック・古典派からベルカントまで、イタリア・オペラの名匠アレッサンドロ・デ・マルキと新進気鋭の若手奏者・歌手たちによる演奏。流麗な旋律と機知に溢れたチマローザの知られざる傑作をお楽しみください。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《アフリカの女(ヴァスコ・ダ・ガマ)》 [マイケル・スパイアーズ/クラウディア・マーンケ/キルステン・マキノン 他/アントネッロ・マナコルダ(指揮)フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団]発売日:2024年05月10日
CD 3枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
マイアベーアの最後のグランド・オペラとなった《アフリカの女》。もともとポルトガルの航海士をモデルにした《ヴァスコ・ダ・ガマ》として構想し、大合唱やバレエを含む壮大な作品として書き上げましたが、完成直後にマイアベーアは初演を観ることなく死去。そのためリハーサルを行ったフランソワ=ジョゼフ・フェティスがカットを施すなど作品を改訂し、台本も変更、タイトルを《アフリカの女》と改め初演を行いました。 現在はマイアベーアの原案通り《ヴァスコ・ダ・ガマ》のタイトルで上演されることもありますが、この上演では一般的なタイトルの《アフリカの女》も併記されています。ただし、使用したスコアは2013年に作成された比較校訂版で、オリジナルのスコアと、未完で遺された膨大な素材をもとにしたマイアベーアの当初の意図を反映したものとなっています。 この演奏ではバリトンからテノールまで広い音域を持つ「バリテナー」として人気を集めるマイケル・スパイアーズに注目。有名な第4幕のアリア「おお、天国よ」を美しい声で聴かせます。クラウディア・マーンケとキルステン・マキノンなど女声陣も充実。指揮のマナコルダは古典派・ロマン派の交響曲録音で注目されていますが、オペラでの活躍はそれ以上で、メトロポリタン、コヴェント・ガーデン、ウィーン、バイエルンなどの名門歌劇場で高く評価されています。
収録作曲家:
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フローラン・シュミット(1870-1958):
劇付随音楽『サロメの悲劇』 Op.50
悲歌 [アラン・アルティノグル、アンバー・ブライド、フィリップ・シュテムラー、フランクフルト放送交響楽団]発売日:2024年05月10日
CD価格:2,775円(税込)
アルティノグルとフランクフルト放送響の名手たちが色彩豊かに描き上げる『サロメの悲劇』コンサートのみならずオペラでも世界的に高い評価を得ているアラン・アルティノグル(アルティノグリュ)と、彼が2021年から首席指揮者を務めるフランクフルト放送交響楽団とのアルバム第2弾。 フローラン・シュミットの人気曲『サロメの悲劇』は、1907年に黙劇の付随音楽として小管弦楽のために書かれ、その後バレエ・リュスの依頼を受け大編成の管弦楽によるバレエ音楽として1913年に改作上演されました。1907年版は管楽器10パート(Fl&Picc、Cl、Ob、Eh、Fg、Tp、2Hr、2Tb)と打楽器3名、弦五部とハープという編成で、小さなオーケストラ・ピットに対応する人数で演奏することも可能ですが、今回の演奏では弦楽器だけでも30人以上を導入しており、大編成版に劣らないシンフォニックな解釈で聴き応え十分。高い演奏技術で知られるフランクフルト放送響の妙技を通じ、作品の持つ美しさと躍動、そして大きなクライマックスを十二分に楽しむことが出来ます。 チェロとピアノのために1899年から1903年の間に書かれた「悲歌」は、30歳前後の感性で瑞々しく書かれた美しい小品ですが、ここでは管弦楽に熟練した1911年に作曲者自ら編曲した版で聴くことが出来ます。
収録作曲家:
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チマローザ(1749-1801):
歌劇《オリンピーアデ》 [クリストフ・ルセ、レ・タラン・リリク、ジョシュ・ロヴェル、ロシオ・ぺレス、マティルデ・オルトシャイト、マイテ・ボーモン ほか]発売日:2024年05月10日
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
古典派時代の名匠チマローザの真価、劇的起伏が映える古楽器演奏で!古典派時代のナポリ楽派を代表する大御所チマローザはサリエリより1歳年上で、同じ1740年代生まれのパイジェッロやハイドン世代のピッチンニらと共に活躍しました。19世紀以降も根強く愛された彼のオペラは20世紀以来イタリアのライヴ収録を中心に数多く全曲録音され、今世紀に入っても山田高誌氏による史料研究など日本含め世界で研究も進んでいますが、古楽器による全曲録音はきわめて貴重。 バロックから古典派にかけての重要なイタリア・オペラ作曲家たちの復権に尽力するクリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリクは今回、チマローザのキャリア躍進期に巨匠メタスタージオの有名台本を用いて作曲されたオペラ・セリア《オリンピーアデ》を全曲収録、その類稀なるメロディセンスと絶妙なドラマ展開の魅力を18世紀当時の魅力そのままに伝えます。 古代のオリンピア祭をめぐる男たちの友情と一人の女性をめぐる恋の物語を扱った同作の台本は、他にもヴィヴァルディやミスリヴェチェクなど多くの作曲家による作例がありますが、1784年に北イタリアのヴィチェンツァで初演されたチマローザの作品はロンドンやミラノ、ヴェネツィア、リスボン、トリノなど当時の欧州屈指の歌劇の本場で続々とりあげられ、遠くロシア皇室に及ぶ彼の名声拡大に寄与した名作。ルセの元に集まった実力派たちによる古楽器オーケストラの響きで聴けば、ハイドンやモーツァルトら同時代の名匠たちに全くひけを取らない作曲者の個性を強く実感できることでしょう。 チマローザ再評価に資する注目のリリースです。
収録作曲家:
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Pärt über Bach
ペルト(1935-)、J.S.バッハ(1685-1750)作品集 [シモーネ・ラムスマ、カンディダ・トンプソン、アムステルダム・シンフォニエッタ]発売日:2024年05月03日
CD価格:2,775円(税込)
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クララ&ロベルト・シューマン:
チェロのための作品集 [アルベルト・マルトス(チェロ)/ミリアム・ソテロ(ピアノ)]SCHUMANN, R.: Adagio and Allegro / Fantasiestücke / SCHUMANN, C.: 3 Romanzen (Schumann Cello and Piano Works) (Martos, Sotelo)
発売日:2024年05月03日 NMLアルバム番号:IBS-12024
CD価格:2,475円(税込)
1848年にドイツで起きた三月革命は、ドレスデンに住んでいたシューマン夫妻にも多大な影響を与えました。二人は喧噪を離れ田舎に移り住み、シューマンは落ち着いた環境でいくつかの室内楽作品に取り組んだのです。 このアルバムに収録された作品はその前後の時期に一気に書かれたもので、どれも豊かなインスピレーションを感じさせます。それぞれの曲の楽器指定はホルン、オーボエ、クラリネットとなっているものの変更が可能で、チェロや他の楽器で演奏されることもあります。 アルバムではスペイン出身のチェロ奏者アルベルト・マルトスとピアニスト、ミリアム・ソテロが薫り高い作品を演奏。冒頭にはクララの作品も添えられています。
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リゲティ作品集 [ピエール・ブリューズ 、アンサンブル・アンテルコンタンポラン]
LIGETI, G.: Violin Concerto / Cello Concerto / Piano Concerto / Chamber Concerto / Capriccios Nos. 1 and 2 (Ensemble InterContemporain, Bleuse)
発売日:2024年04月26日 NMLアルバム番号:ALPHA993
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
リゲティの経歴をほぼカバーする、アンサンブル・アンテルコンタンポランとブリューズによる2枚組アンサンブル・アンテルコンタンポランと、2023/24年のシーズンからその音楽監督を務めるピエール・ブリューズによるリゲティの作品集が2枚組で登場。 1枚目にはメンバーが務めるソリストと20-30人規模のアンサンブルによる3つの協奏曲を収録。これらはアンサンブル・アンテルコンタンポランにとって約10年ぶりの再録音となります。 2枚目には小規模な編成のための作品を収録。1940年代から1990年代までリゲティの活動期間をほぼカバーしており、様々な新しい手法を取り入れ発展させた作風の変転を俯瞰することが出来る、有意義な作品集となっています。
収録作曲家:
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発売日:2024年04月26日
SACD-Hybrid日本語解説付き価格:3,000円(税込、送料無料)
加藤訓子、多重録音によるライヒ作品集第3弾!2011年にリリースされたLINNからのデビュー・アルバム「kuniko plays reich」から約13年。2018年には「Drumming」のリリースもあった加藤訓子による、ライヒ作品を集めた3枚目のアルバムが登場。 今回は電子オルガンの演奏のほか、ヴィブラフォンによる「ピアノ・フェイズ」、鍵盤打楽器のためのオリジナル作品などを多重録音で収録。LINN RECORDSのフィリップ・ホッブス監修の下、寒河江ゆうじによる録音とミキシングに、CHANNEL CLASSICS創立者ジャレッド・サックスがマスタリングを行った高音質録音を生かす、SACDハイブリッド盤での発売です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 ヘ短調 Op.20 No.5
リゲティ(1923-2006):
弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」
メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):
弦楽四重奏曲 変ホ長調 H. 277 [ケイオス弦楽四重奏団]HAYDN, J.: String Quartet No. 23 / LIGETI, G.: String Quartet No. 1 / MENDELSSOHN-HENSEL, F.: String Quartet (Chaos String Quartet)
発売日:2024年04月26日 NMLアルバム番号:SM457
CD価格:2,175円(税込)
2019年創設のケイオス弦楽四重奏団は、ウィーン音楽演劇大学でヨハネス・マイスルに指導を受け、その後カザルス四重奏団に師事しました。2022年にはミュンヘンARDとボルドーという名門コンクールで優勝し、2023-25年の「BBC Radio3 新世代アーティスト」に選出されるなど注目を集めています。 デビュー・アルバムとなる当盤は、「高度に洗練された技術と実験的かつエネルギッシュなアプローチが生み出す情熱的演奏」を標ぼうするこのグループにふさわしく、弦楽四重奏の多面性を見せてくれるプログラムです。
収録作曲家:
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ラフ(1822-1882):
オラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』 [マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト/アンドレアス・ヴォルフ/グレゴール・メイヤー(指揮)/カメラータ・リプシエンシス/ゲヴァントハウス合唱団]RAFF, J.: Welt-Ende, Gericht, Neue Welt [Oratorio] (M.H. Reinhold, A. Wolf, Gewandhaus Chorus, Camerata Lipsiensis, G. Meyer)
発売日:2024年04月19日 NMLアルバム番号:555562-2
CD 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
スイスに生まれ、ドイツ・ロマン派のスタイルで書かれた10曲余りの交響曲で知られるヨアヒム・ラフ。彼は晩年になって自身の最高傑作を書き上げたいと願うようになり、このオラトリオ『世界の終わり - 審判 - 新世界』を作り上げました。 交響曲第10番と同じ頃の1879年から81年に書かれたこの作品、題材はヨハネ黙示録の「七つの封印の書」から採られており、ラフは自身で台本を作成し、ヨハネの目を通して世界の深淵を語っています。壮大な合唱シーンや、装飾的なアルトのソロに加え、随所に用いられたコラールなど、ヘンデルやメンデルスゾーンのオラトリオを思わせる様式の中に、美しい旋律が散りばめられた見事な作品です。 演奏はラフに所縁の深いゲヴァントハウス合唱団とクーナウの一連の作品の演奏で知られるカメラータ・リプシエンシス。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇《フィレンツェの悲劇》 [クリストファー・モルトマン/レイチェル・ウィルソン/ベンヤミン・ブルンス/パトリック・ハーン(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]ZEMLINSKY, A.: Florentinische Tragödie (Eine) (Maltman, R. Wilson, B. Bruns, Munich Radio Orchestra, P. Hahn)
発売日:2024年04月19日 NMLアルバム番号:900347
CD価格:2,325円(税込)
妻ビアンカの浮気を疑う商人シモーネ、ビアンカと密通するグイード。ビアンカの気持ちは瞬時グイードに傾きますが、嫉妬したシモーネがグイードを手にかけると、ビアンカは改めて強いシモーネを見直し、ちゃっかり二人は元の鞘に収まるという物語。 オスカー・ワイルドの戯曲を原作とする短いこの歌劇は3人の登場人物のみで進行し、ツェムリンスキーは緊張感に満ちた音楽を付けています。強さと狡猾さを併せ持つシモーネ役を英国出身のバリトン歌手クリストファー・モルトマンが演じ、若きアメリカ人ソプラノ、レイチェル・ウィルソンが輝かしい声でビアンカを歌います。この夫婦に翻弄されるグイード役には古楽レパートリーにも堪能なベンヤミン・ブルンス。 指揮のパトリック・ハーンは1995年生まれの若手ながら2021年からヴッパータール響と同歌劇場の音楽総監督に就任し、ドイツで最年少の音楽総監督として話題になった逸材。2023年12月には新国立劇場の《こうもり》を指揮して喝采を浴びました。ミュンヘン放送管の首席客演指揮者でもあり、BR-KLASSIKではウルマンの《アトランティスの皇帝》の録音が出ています。
収録作曲家:
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ジョン・アダムズ(1947-):
シティ・ノワール
フィアフル・シンメトリーズ
ローラ・モンテスはスパイダー・ダンスを踊る [マリン・オルソップ(指揮)/ウィーン放送交響楽団]ADAMS, John: City Noir / Fearful Symmetries / Lola Montez Does the Spider Dance (ORF Vienna Radio Symphony, Alsop)
発売日:2024年04月12日 NMLアルバム番号:8.559935
CD価格:1,900円(税込)
現代アメリカを代表する作曲家の一人、ジョン・アダムズの作品集。このアルバムには、彼の代表作「シティ・ノワール」を含む3つの作品が収録されています。 冒頭の「シティ・ノワール」は1940年代から50年代のロサンゼルスの文化と社会史からインスピレーションを受けた“想像上の映画音楽”と彼が呼ぶ作品。巨大なオーケストラを縦横無尽にあやつるアダムズの手腕を知ることができます。 「フィアフル・シンメトリーズ」は彼が《中国のニクソン》を成功させた時期の作品。管弦楽にシンセサイザー、サクソフォンなど多彩な楽器を加えた、いわば変型版ビッグバンドとも言える編成で、打楽器などのサンプリング音源も用い、蒸気機関で動く機械を連想させるミニマル風の曲です。 指揮者のマリン・オルソップはカブリヨ現代音楽祭で活動を始めた30年以上も前からアダムズと協働を続け、その間に彼の作品を数多く演奏してきました。今回は彼女の手兵であるウィーン放送交響楽団とともに愛するアダムズの作品を演奏、共感溢れる音楽を披露しています。 アルバムの最後に置かれた「ローラ・モンテスはスパイダー・ダンスを踊る」は、オルソップがカブリヨ現代音楽祭を離れる時にアダムズが彼女のために書いた曲で、短いながらも温かい心情、ユーモアにあふれた作品です。
収録作曲家:
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トゥリーナ(1882-1949):
弦楽のための作品集
闘牛士の祈り/タンゴ/オルジア [ロベルト・ジョルダーノ(ピアノ)/ヒル・デ・ガルベス(指揮)/コンセルト・マラガ]TURINA, J.: Works for String Orchestra - La oración del torero / Tango / Orgía (R. Giordano, Concerto Málaga, Gil de Gálvez)
発売日:2024年04月12日 NMLアルバム番号:8.573391
CD価格:1,900円(税込)
イタリア系スペイン人のトゥリーナは、セビリアに生まれ1905年から1914年までパリのスコラ・カントルムで作曲をヴァンサン・ダンディに、ピアノをモシュコフスキーに師事、1914年に帰国してからはアンダルシアの民俗音楽の要素を採り入れたスペイン民族色の濃い作品を数多く発表しました。 2024年はホアキン・トゥリーナの没後75周年にあたります。このアルバムでは彼の作品の中でもよく知られる「闘牛士の祈り」や「タンゴ」「セレナータ」をはじめ、ピアノを加えた4作品まで、2曲の世界初録音を含むトゥリーナの代表的な名作を弦楽オーケストラ用にアレンジしたものを収録、トゥリーナのノスタルジックな曲調を存分にお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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アルベルト・ナヴァーラ(フルート)
モーツァルト、ライネッケ、ニールセン:
協奏曲集 [アルベルト・ナヴァーラ(フルート)/クラウディア・ルチア・ラマンナ(ハープ)/ホリー・ヒョン・チェ(指揮)/オーデンセ交響楽団]MOZART, W.A.: Concerto for Flute and Harp / REINECKE, C. / NIELSEN, C.: Flute Concertos (Navarra, Lamanna, Odense Symphony, Holly Hyun Choe)
発売日:2024年03月29日 NMLアルバム番号:ORC100287
CD価格:2,175円(税込)
2022年にデンマークで開催された「カール・ニールセン国際音楽コンクール」で優勝、一躍注目を浴びたフルート奏者アルベルト・ナヴァーラのデビュー・アルバム。2022/23年のシーズンからベルリン・フィルハーモニーのカラヤン・アカデミーのメンバーに加わるとともに、ソリストとしてオーフス交響楽団、オーデンセ交響楽団と共演、各地の音楽祭で演奏するなど着々と活動の場を広げています。 アルバムではフルーティスト定番のレパートリー、ニールセンとライネッケの協奏曲に加えて、ハープ奏者ラマンナとともにモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を披露。巧みな技術から生まれる輝かしい音色と卓越した音楽性で聴き手を魅了します。
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カサド(1897-1966)/
モンポウ(1893-1987):
ギター作品全集 [エウジェニオ・デラ・キアーラ(ギター)]CASSADÓ, G. / MOMPOU, F.: Guitar Works (Complete) (Della Chiara)
発売日:2024年03月22日 NMLアルバム番号:8.579103
CD価格:1,900円(税込)
カタルーニャの同世代の作曲家ガスパール・カサドとフェデリコ・モンポウのギターのための全作品を収録したアルバム。優れたチェリストであったカサドはアンドレス・セゴビアと親交を深め、6曲のギター作品を書き上げました。これらはどれもカタルーニャの民族舞曲に基づいています。 ピアニストであったモンポウが残した作品のほとんどはピアノ曲ですが、「歌と踊り 第10番」は原曲のピアノ曲をモンポウ自身がギターへと編曲、そして「コンポステラ組曲」はセゴビアに献呈されました。どれもモンポウ独特の瞑想的なピアノ曲に通じる抒情的な雰囲気を持つ作品です。 演奏するエウジェニオ・デラ・キアーラは、1990年ペーザロ生まれのギタリスト。日本やヨーロッパ各地で演奏会を行い、これまでにDECCAから3枚のアルバムをリリースした他、現代音楽の作曲家とも積極的にコラボレーションを行い、20曲以上の作品の献呈を受けています。
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ヴァインベルク(1919-1996):
無伴奏チェロ・ソナタ(全4曲) [マリオ・ブルネロ]WEINBERG, M.: Sonatas for Solo Cello Nos. 1-4 (Brunello)
発売日:2024年03月22日 NMLアルバム番号:A559
CD価格:2,775円(税込)
ブルネロが17世紀の名器で、20世紀の傑作ヴァインベルクの無伴奏チェロ・ソナタに臨む!近年はARCANAより、バッハを中心としたバロック作品を4弦チェロ・ピッコロで演奏するアルバムを精力的にリリースしてきたマリオ・ブルネロ。今回は通常のチェロに立ち返り彼愛用の名器マッジーニを用いて、20世紀無伴奏チェロ作品の傑作の一つ、ヴァインベルクのソナタ全4曲を録音しました。 うち第2番は1965年に作曲され作品86として出版されましたが、ここでは1977年に大幅に改訂された版を収録。高い技術と集中力で時に瞑想的、時に諧謔的、そして時に激昂するような曲想を奥深く、きめ細かく描き上げています。
収録作曲家:
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La Contemplazione - 熟考
フンメル(1778-1937)/
シューベルト(1797-1828):
ピアノ作品集 [エロイ・オルサイス(フォルテピアノ)]HUMMEL, J.N.: 6 Bagatelles: No. 3. La contemplazione / SCHUBERT, F.: 3 Klavierstücke (Orzaiz Galarza)
発売日:2024年03月08日 NMLアルバム番号:IBS-182023
CD価格:2,475円(税込)
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Cushendall - クーシェンドール
スタンフォード(1852-1924):
アイルランド歌曲集 [シャロン・カーティ/ベンジャミン・ラッセル/フィンギン・コリンズ(ピアノ)]STANFORD, C.V.: Cushendall / A Fire of Turf / Blarney Ballads (Irish Song Cycles) (Carty, B. Russell, F. Collins)
発売日:2024年03月08日 NMLアルバム番号:SOMMCD0681
CD価格:2,250円(税込)
英国音楽を得意とするSOMMレーベルが力を注ぐスタンフォードのアルバム。今回は歌曲集の登場です。 北アイルランドの景勝地「クーシェンドール」をタイトルに持つ組曲をはじめ、世界初録音となる12曲が含まれたこのアルバムには、スタンフォードの母国であるアイルランドの民謡の旋律や詩を用いた曲が収録されており、その郷愁に満ちた楽想からは、作曲家の様々な思いを感じ取ることができるでしょう。 ブックレットにはスタンフォードの伝記作家ジェレミー・ディブルによる曲目解説(英語のみ)を収録。メゾ・ソプラノのシャロン・カーティとバリトンのベンジャミン・ラッセルの味わい豊かな歌唱でお楽しみください。
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シマノフスキ・リイマジンド
シマノフスキ作品の管弦楽編曲集 [バルトゥオミ・ニジョウ(ヴァイオリン)/アンドレイ・ボレイコ(指揮)/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団]SZYMANOWSKI, K.: Etude No. 3 / Myths, Op. 30 / Masks, Op. 34 (Reimagined) (Nizioł, Warsaw Philharmonic, Boreyko)
発売日:2024年02月16日 NMLアルバム番号:CDAccordACD330
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
シマノフスキのピアノ曲やヴァイオリンとピアノのための名作を後世の作曲家が管弦楽編曲したユニークなアルバム。 「練習曲」作品4の3と「マスク」はピアノ曲が原曲。前者は曲想にふさわしく後期ロマン派のオーケストレーションが施され、ムード満点。後者は印象派風のサウンドをいかした編曲で、個々の楽想を際立たせるオーケストレーションの巧妙さも聴きどころです。 今やヴァイオリン・リサイタルやコンクールの定番曲となった「神話」は元々ヴァイオリンとピアノのための作品。複雑なピアノ・パートをオーケストラの多彩なパレットを駆使した神秘的な響きに移し替え、ヴァイオリンと管弦楽のための魅力的で独創的な作品に変貌しました。 後進の作曲家たちのシマノフスキへの傾倒から生まれた大胆かつ革新的な解釈が加えられた作品を、2019/20のシーズンからコンビを組むアンドレイ・ボレイコとワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団が深い共感を持って演奏しています。
収録作曲家:
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旅行者
ヴァインベルク(1919-1996)/
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲集 [トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン]WEINBERG, M. / SCHUBERT, F.: Piano Trios (The Passenger) (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2024年02月16日 NMLアルバム番号:ORC100282
CD価格:2,175円(税込)