マイアベーア (ジャコモ)
Meyerbeer, Giacomo
生没年 | 1791-1864 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「マ」 | NML作曲家番号 | 24631 |
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《イェフタの誓い》 [ゾンケ・タムス・フライアー(バス・バリトン)/アンドレア・チュダーク(ソプラノ)/ジアザン(メゾ・ソプラノ) 他/ダリオ・サルヴィ(指揮)/ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団]発売日:2023年04月14日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
この《イェフタの誓い》はマイアベーアが作曲した初の歌劇。旧約聖書の時代に、アンモン人の隷属の身になることを拒否したイスラエルの人々の指導者イェフタと、その娘スリマを巡る『士師記』のエピソードを元にしたこの作品は、1812年12月23日にミュンヘンで初演され、一応成功したものの、マイアベーアはイェフタ役の歌手の出来には満足していなかったようです。作品には高度なライトモティーフの使用と登場人物たちの絶妙な心理描写が施されており、歌手たちのアリアと、アンサンブル、そして壮大な合唱が聴きどころとなっています。 演奏はイェフタ役に1989年ハンブルク生まれのバス・バリトン、ゾンケ・タムス・フライアー、スリマ役にはベルリンで活躍するソプラノ、アンドレア・チュダークを配し、オーベールやマイアベーアなど19世紀歌劇の序曲・舞台音楽の録音が高い評価を受けるダリオ・サルヴィと、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団がバックを務めます。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
序曲と舞台音楽集
バレエ音楽『漁師と乳搾り女、または口づけの騒動』
歌劇《主人と客》より 他 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]MEYERBEER, G.: Overtures / Stage Music - Der Fischer und das Milchmädchen / Wirt und Gast (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Salvi)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:8.574316
CD価格:1,600円(税込)
《悪魔のロベール》や《ユグノー教徒》などのオペラが有名なマイアベーアの、若き日の舞台音楽を集めたアルバムが登場。ベルリンの裕福な家庭に生まれたマイアベーアは早くから音楽の才能を示し、いち早くピアニストとして名声を得ますが、20代前半で挑戦したオペラではすぐに成功を得ることが出来ませんでした。転機となったのは、師のサリエリの勧めで1816年にイタリアに赴き、ロッシーニの作品に感化されたこと。翌1817年の作品《ロミルダとコンスタンツァ》で早くも成功を収めます。 このアルバムに収録されているのは前述の《ロミルダとコンスタンツァ》序曲を含む、マイアベーア10代の終わりから20代前半の作品で、中でもバレエ音楽『漁師と乳搾り女、または口づけの騒動』は彼の初の舞台作品とされています。細かいシナリオは残っていませんが、ロココ時代の牧歌的な物語にマイアベーアはモーツァルトを思わせる軽快な22曲の音楽を付けています。この中には当時のバレエ・ディヴェルティスマンに要求された牧歌から狩りの情景までが一通り含まれています。 歌劇《提督、または失われたプロセス》の序曲は、ベルリンを離れたマイアベーアが師事したゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラーとの共作と考えられており、珍しい楽器「ストローフィドル(木製のハーモニカ)」が使用されています。他には《主人と客》と同じくドイツ語による歌劇《ブランデンブルク門》(マイアベーアの生前には演奏されなかった)の序奏も収録。オーベールの序曲集など、この分野での仕事ぶりが際立つダリオ・サルヴィの指揮で。
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マイアベーア(1791-1864):
《悪魔のロベール》 [マルク・ミンコフスキ、ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団 ジョン・オズボーン、ニコラ・クルジャル、アミーナ・エドリス、エリン・モーリー ほか]MEYERBEER, G.: Robert le diable [Opera] (Edris, E. Morley, Osborn, Choeur de l'Opéra National de Bordeaux, Minkowski)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:BZ1049
3CD+Book 3枚組価格:4,950円(税込、送料無料)
ミンコフスキ&ボルドー国立歌劇場による待望の録音!
フランス・オペラ史上屈指の傑作の真価が甦る!ワーグナーの音楽が多くの人々を虜にする前まで、イタリアのベルカント・オペラと並んで全欧州で人気だったフランスのグランド・オペラ。その最大の立役者の一人であるドイツ出身のユダヤ人作曲家マイアベーアは、1831年にパリで初演された《悪魔のロベール》で圧倒的な人気をわがものにし、その後の《ユグノー教徒》(1836)や《アフリカの女》(1864)で確固たる地位を得ました。 《悪魔のロベール》は19世紀を通じて絶大な人気を誇り、コルンゴルト《死の都》(1920)の原作となったロダンバックの小説『死都ブリュージュ』(1892)にも上演の場面が象徴的に出てくるほど。後にワーグナー称揚の機運が高まった結果、ワーグナーとその周辺が必死でネガティヴ・キャンペーンを張ったマイアベーアの音楽は20世紀にひとたび忘れられそうになりましたが、近年のフランス19世紀音楽復興の流れの中で再評価は急速に進展。知られざるフランス歌劇の復権に尽力する名匠ミンコフスキもその作品上演に熱心で、良好な関係を続けているボルドー国立歌劇場での象徴的傑作《悪魔のロベール》録音がついに実現しました。 ベルトランが呼び出す尼僧たちの亡霊のバレエや終幕の大きな場面転換など、見せ場に事欠かない全5幕の一大スペクタクルを、ミンコフスキの圧倒的なドライブと精緻な解釈のもと、厳選歌手陣による確かな解釈で聴けるのは画期的というほかありません。 演奏の充実もさることながら、BRU ZANEレーベルならではの図版満載充実解説(仏・英語)も頼もしく、マイアベーアとフランス19世紀オペラの真価を再認識してゆくうえで必携の決定的録音と言ってよいでしょう。収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《北極星》 [エリザベス・フートラル(ソプラノ)/ウラディーミル・オグネフ(バス)/ダリーナ・タコヴァ(ソプラノ)/フアン・ディエゴ・フローレス(テノール) 他/ウェックスフォード・フェスティバル・オペラ合唱団/アイルランド国立交響楽団/ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)]MEYERBEER, G.: Étoile du Nord (L') [Opera] (Futral, Ognev, Takova, A. Hall, Wexford Festival Opera Chorus, Ireland National Symphony, V. Jurowski)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.660498-500
CD 3枚組
通常価格:3,225円→ 特価!:1,290円(税込)この歌劇《北極星》は、1844年にベルリンで初演した《シュレージエンでの野営》の人気を受け、フランス語ヴァージョンをオペラ=コミック座で上演したいという申し出を受けたマイアベーアが、この歌劇の曲を素材として改作した作品です。ウジェーヌ・スクリーブによるフランス語の台本が用いられており、牧歌的な恋愛の駆け引きと、軍隊生活の様子が混在する独特の筋書きが特徴。喜劇でもあり、シリアスな劇でもあるというユニークな性格を持ち、華やかなオーケストレーションによる音楽と迫力ある合唱が多用された聴きごたえのある歌劇に仕上がっています。終盤に置かれたカトリーヌの「狂乱の場」も聴きどころ。 この演奏は1996年に開催されたウェックスフォード音楽祭の上演を収録したもの。デビュー直後のフローレスをはじめとした若手キャストによるみずみずしい歌声と華やかなオーケストラを、ウラディーミル・ユロフスキが手堅くまとめています。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《ロミルダとコンスタンツァ》 [パトリック・カボンゴ(テノール)/ハビエル・ポベダーノ(テノール)/キアラ・ブルネッロ(コントラルト)/ 他 ルチアーノ・アコチェッラ(指揮)/グレツキ室内合唱団/クラクフ・パッショナルト管弦楽団]MEYERBEER, G.: Romilda e Costanza [Opera] (Brunello, Fatyol, Kabongo, Górecki Chamber Choir, Passionart Orchestra Krakow, Acocella)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:8.660495-97
CD 3枚組
通常価格:3,225円→ 特価!:2,190円(税込)ユダヤ系ドイツ人の歌劇作曲家マイアベーア。主としてフランスでの活躍が知られていますが、若いころはロッシーニに憧れ、何曲かのイタリア語による歌劇を作曲しています。 この《ロミルダとコンスタンツァ》は、26歳の若き作曲家初の成功作。いくつかのトラブルを乗り越えながらも、1817年にバドヴァで初演され「天才の作品」と大絶賛されました。その後、ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、コペンハーゲン、ミュンヘンで上演され幅広い人気を獲得しました。プロヴァンス王国における架空の王位継承を取り巻く陰謀と男女の愛を描いた内容で、劇的な展開に美しい旋律を絡めた聴きどころの多い作品です。主役のロミルダにはメゾ・ソプラノ(もしくは)アルトの声が用いられており、女性の落ち着きと感情の強さが表現されています。 この“ヴィルトバートのロッシーニ”音楽祭では初演時のオリジナル・ヴァージョンが演奏されています。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
〈宗教作品集〉
詩篇86番・124番
神への讃歌/わが父よ他 [アンドレア・チュダク(ソプラノ)/ヤクブ・サウィキ(ピアノ、オルガン)ダリオ・サルヴィ(指揮)/新プロイセン・フィルハーモニー]MEYERBEER, G.: Sacred Works - Psalms 86 and 124 / An Gott / Pater noster (Chudak, New Prussian Philharmony, Berlin, Sawicki, Salvi)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:8.573907
CD価格:1,600円(税込)
ユダヤ系ドイツ人作曲家マイアベーアの最近発見された作品を含む貴重なアルバム。演奏、監修にあたったダリオ・サルヴィはマイアベーアの研究家として知られています。ユダヤ人であったマイアベーアは決してキリスト教のみを信仰していたわけではなく、ユダヤ教にも深い理解を示していたたため、彼の作品には普遍的な神への祈りが含まれています。そのためキリストへの賛美があるだけでなく、様々な要素が入り混じっています。 オペラ《イェフタの誓い》は聖書から題材を採った作品。ピアノも交えた美しいアリアが聴きどころです。貧困層の人々救済のために書かれた「2つの宗教詩」、ピアノ伴奏付きの「神への讃歌」、最近まで失われていた「イエス・キリストの模倣からの讃美歌」は中世後期の精神が反映された慎み深い曲。他、彼が生涯に渡って作曲した詩篇など、マイアベーアの宗教的関心が寄せられた珠玉の作品集です。
収録作曲家:
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発売日:2018年03月23日
CD価格:3,280円(税込、送料無料)
1820年ミラノ・スカラ座で初演されたマイヤベーア4作目の歌劇《アンジュのマルガリータ》。イギリス中世に起きた「薔薇戦争」をモティーフに架空のキャラクターを取り込んだこの作品は大成功を収めました。しかし1854年にロンドンで再演されてからは、完全に忘れられてしまい。ようやく2017年、第43回イトリアの谷音楽祭の「ロンドン週間」で復活蘇演され、人々は激しく大胆な物語に固唾を呑みました。 亡命してきたラヴァレンヌ伯と愛し合うヘンリー6世の未亡人マルガリータ、ラヴァレンヌ伯の妻イサウラ。この3人の駆け引きをファビオ・ルイージ指揮するオーケストラの華やかな響きが引き立てています。
収録作曲家:
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発売日:2018年03月23日
DVD価格:3,760円(税込、送料無料)
1820年ミラノ・スカラ座で初演されたマイヤベーア4作目の歌劇《アンジュのマルガリータ》。19世紀フランスで流行していた“史実を取り入れた壮大な物語”の流れを汲んでおり、イギリス中世に起きた「薔薇戦争」をモティーフに架空のキャラクターを取り込んだこの作品も大成功を収めました。瞬く間にイタリア、フランス、ドイツをはじめとしたヨーロッパの各地で演奏されましたが、1826年に作成されたフランス語版は、マイヤベーア自身の他の作品から音楽が追加された“大規模な改訂版”であったためかほとんど話題になることはなくそのまま失墜。1854年にロンドンで再演された際には元のイタリア語版に戻されましたが、人気が回復することはありませんでした。 およそ150年眠っていたこの歌劇がようやく2017年、第43回イトリアの谷音楽祭の「ロンドン週間」で復活蘇演され、人々は激しく大胆な物語に固唾を呑みました。亡命してきたラヴァレンヌ伯と愛し合うヘンリー6世の未亡人マルガリータ、ラヴァレンヌ伯の妻イサウラ。この3人の駆け引きをファビオ・ルイージ指揮するオーケストラの華やかな響きと、アレッサンドロ・タレヴィの現代的な演出が引き立てています。
収録作曲家:
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マイヤベーア(1791-1864):
歌劇《預言者》 [オズボーン/コルネッティ/タピア/クルトツヴィエト/ドワイアン/アールト歌劇場合唱団/エッセン・フィルハーモニック/カレッラ]MEYERBEER, G.: Prophète (Le) [Opera] (J. Osborn, Cornetti, L. Tapia, Kludzuwiet, P. Doyen, Aalto Theatre Opera Chorus, Essener Philharmonic, Carella)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:OC971
CD 3枚組価格:4,320円(税込、送料無料)
“新クリティカル・エディション(比較校訂版)使用による《預言者》”16世紀のオランダ。当時は若者が結婚するためには領地の伯爵の許可が必要でした。そのためベルテは婚約者ジャンの母フィデスとともに、オーベルタール伯のもとに向かいますが、伯爵はベルテの美しさに目をつけ、彼女を得るためにフィデスを捉え、ジャンにベルテを差し出すように要求します。絶望したジャンのところに現れたのは3人の僧侶。ジャンに「預言者」として伯爵を倒すようにと伝えますが・・・。 「戴冠式行進曲」で知られるマイヤベーアのこの傑作、主役はテノールでもソプラノでもなく、フィデス役のメゾ・ソプラノです。最高の歌手を得るためにマイヤベーアは構想に10年を費やしたため、台本や作曲過程に多くの変遷があり、現在でも決定稿と言えるものはありません。この2017年エッセンでの上演は、最新の「比較校訂版」を用いての演奏。これは19世紀にBrandus社より出版された総譜をもとに様々な研究結果が盛り込まれており、この版を使っての録音は、当アルバムが初となります。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
〈歌曲集 第2集〉
ばらの花びら/死に行く詩人
あなたの近くに/羊飼いの歌/ヴェネチアへ他 [ローテム/ザーク]MEYERBEER, G.: Songs, Vol. 2 (Rotem, Zak)
発売日:2016年12月21日
NMLアルバム番号:8.573696
CD価格:1,600円(税込)
《悪魔のロベール》や《預言者》をはじめとした数々のオペラで知られる作曲家マイアベーア(1791-1864)は、親密な雰囲気を持つ歌曲を作曲しました。フランス語やイタリア語、ドイツ語など様々な言語を駆使した彼の歌曲は、これまであまり知られていませんが、以前NAXOSからリリースされた第1集(8.572367)に収録された多彩な26曲の歌は、メジャーな作品の影に隠れた名作として、聴き手を楽しませました。 この第2集では世界初録音4曲を含む18曲を収録、マイアベーアの30代後半から60代半ばまでの創作の源を探る重要なアルバムになっています。選ばれた詩も様々で、匿名の作家の詩があれば、弁護士、ジャーナリスト、果てはイギリスの作家ウォルター・スコットの詩までと多岐に渡っています。ロマンティックな愛の憧れ、喜び、苦痛から、時には宗教的な主題など曲調も様々。トラック4のクラリネットを伴う作品「羊飼いの歌」はまるでオペラ・アリアのような華やかさを有していたり、トラック12の「あなたの近くに」では朗々と歌うチェロと歌との対話が繰り広げられます。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
〈宗教合唱作品集〉
ハレルヤ他 [ライニッシェ・カントライ/レーマン/マックス]MEYERBEER, G.: Choral Music (Hallelujah) (Rheinische Kantorei, C. Lehmann, H. Max)
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:555065-2
CD価格:1,920円(税込)
オペラ作曲家として知られるマイアベーア(1791-1864)の珍しい宗教合唱作品の初録音盤の登場。演奏しているのはドイツの合唱作品の権威、ヘルマン・マックスとライニッシェ・カントライで、ブックレットもヘルマン・マックス自身によるものです。 ユダヤの血をひきながらも、イタリア歌劇に強く魅了されたマイアベーアは《悪魔のロベール》など多くの歌劇を発表しましたが、この宗教的な作品は派手さを追求するのではなく、自身の信仰に基づいた真摯な宗教観が反映された、素朴な雰囲気を備えたものです。ヘルマン・マックスはマイアベーアの手紙を研究した上で、これらの作品を深く考察し、魅力的な演奏へと反映させています。
収録作曲家:
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マイヤベーア(1791-1864):
歌劇「ディノーラ … プレールメルの巡礼」 [チョーフィ/デュピュイ/タルボ/ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団&交響楽団/マッツォーラ]MEYERBEER, G.: Dinorah, "Le pardon de Ploërmel" [Opera] (Ciofi, Dupuis, Talbot, Berlin Deutsche Opera Chorus and Orchestra, Mazzola)
発売日:2016年05月25日
NMLアルバム番号:555014-2
5)
CD 2枚組価格:4,890円(税込、送料無料)
2014年にcpoレーベルからリリースされた歌劇「バスコ・ダ・ガマ」(777828)は2015年のエコー賞を受賞するなど、高い評価を受けました。今回のマイヤベーア(1791-1864)作品は、彼の歌劇中、最も知られる「ディノーラ」です。とは言え、これまでこの歌劇は、ディノーラの狂気の部分が強調された名歌手マリア・カラスの歌唱ばかりで知られているため、他の歌手たちは取り上げにくい作品だったのではないでしょうか。 今回、この難役に挑戦したのはイタリア出身のチョーフィ。演技力には定評のある彼女が創り上げる新しいディノーラ像は、狂気だけでなく、コミカルな面も含めた、これまでの固定観念を完全に打ち破るものです。彼女を取り巻く男声たちも絶妙な歌いぶり。またマッツォーラが指揮するベルリン・ドイツ・オペラ管も充実した響きで歌唱に応えています。
収録作曲家:
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マイヤベーア(1791-1864):
歌劇「バスコ・ダ・ガマ」 [ベルヒトルト/ケムニッツ州立歌劇場合唱団/ロベルト・シューマン・フィル/ベールマン]MEYERBEER, G,: Africaine (L') [Opera] (Berchtold, Chemnitz State Opera Chorus, Robert Schumann Philharmonie, Beermann)
■オペラ
発売日:2014年06月25日
NMLアルバム番号:777828-2
4CD価格:10,432円(税込、送料無料)
マイヤベーア(1791-1864)は数多くの歌劇を作曲しましたが、その多くは現在忘れられてしまい、なかなか演奏される機会がありません。歌劇「アフリカの女」も、彼の存命中には人気があったものの、やはり忘れられてしまい、4幕で歌われる「おお、パラダイス」だけが時々歌われることがある程度です。この歌劇はバスコ・ダ・ガマを主人公としているのですが、史実に自由に手が入れられており、必ずしも実際のエピソードに忠実なものではないことが知られています。作品が生み出されるまでには、かなりの紆余曲折を経ており、この「バスコ・ダ・ガマ」として完成した直後、マイヤベーアは死去してしまい、音楽学者のジョセフ・ド・フェティスが幾つかの箇所を削除し(長すぎたため)、主人公を奴隷のセリカに変更、最終場面も書き直し、「アフリカの女」としてリニューアルしたものが現在知られているものだったのです。指揮者ベールマンは、オリジナルの形での上演を敢行。この歌劇に新たな光をあてることに成功しました。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
フランス・オペラからの序曲と間奏曲集 [ニュージーランド響/ダレル・アン]MEYERBEER, G.: Overtures and Entr'actes from the French Operas (New Zealand Symphony, Darrell Ang)
■オペラ
発売日:2014年06月25日
NMLアルバム番号:8.573195
24)
CD価格:1,600円(税込)
バレエ音楽集(8.573076)で、その華麗な世界の一部を見せてくれたマイヤベーア(1791-1864)。彼はベルリンで生まれるも、主に活躍したのはパリであり、ロッシーニに代表されるイタリア歌劇の様式と、モーツァルトやウェーバーが確立したドイツ歌劇の様式を融合させたものを、パリへ持ち込み、豪華絢爛なグランドオペラを作り上げた人物として尊敬されたのでした。そんなマイアベーア、実は歌劇の作曲能力よりも、その重厚な管弦楽法の扱いの方が高く評価されたようで、彼が紡ぎ出したオーケストラの色彩的な響きは、当時まだ若かったワーグナーさえをも魅了したといわれています。このアルバムでは、そんな彼の歌劇における「歌のない部分」がたっぷり収録されています。確かに、歌がなくても存分に楽しめるものばかり。交響曲や協奏曲を書いても人気を博しただろうな。と想像してしまいます。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
オペラからのバレエ音楽集 [バルセロナ響/ネステロヴィチ]MEYERBEER, G.: Ballet Music from the Operas (Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra, Nesterowicz)
■オペラ ■バレエ・ダンス音楽
発売日:2014年04月23日
NMLアルバム番号:8.573076
CD価格:1,600円(税込)
マイアベーア(1791-1864)の名前には面白い逸話があるのですが、ここではそれは割愛して…。19世紀初頭のオペラ作曲家として彼はダントツの人気を誇っていました。彼の音楽は、ロッシーニに見られる「イタリア歌劇」の様式とモーツァルトを始めとした「ドイツ歌劇」の様式の良いところ取りであり、この豪華絢爛な形式が「グランド・オペラ」の元となり、フランス・オペラやワーグナーに強い影響を与えたことで知られています。 1831年に初演された「悪魔のロベール」はパリのオペラ界に強い衝撃を与え、その中でも話題になったのが、この第3幕でのバレエでした。月に照らされた夜の修道院。この墓に眠る罪を犯した尼僧たちが亡霊となって踊る姿は確かに神秘的であり、この場面は、あの大画家ドガもキャンバスに描いていることでも知られています。またショパンもこのオペラに感銘を受け、曲の主題を用いてチェロとピアノための作品を書いています。そんなマイアベーアのバレエ曲。面白くないはずがありません。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
カンツォネッタ、シャンソンとリート集 [ローテム/ザーク]MEYERBEER, G.: Songs (Rotem, Zak)
■声楽曲
発売日:2011年04月27日
NMLアルバム番号:8.572367
1)
CD価格:1,600円(税込)
ワーグナーさえ現れなければ、今でも彼は最高のオペラ作曲家と言われていたに違いない歌劇作曲家として知られるマイアーベーアのとても美しい歌曲集です。彼はユダヤ系の裕福な銀行家の家に生まれましたが、父方の姓はベーア、母方の姓がマイアーであり、ユダヤのしきたりである「母方尊重」の意図を汲んだのか、祖父の遺産を相続する際に両家の複合姓である「マイアーベーア」と名乗るようになったのだそうです。兄弟には天文学者ヴィルヘルムと劇作家ミヒャエルがおり、コノアルバムのトラック22と25はミヒャエルの詩による歌曲です。フランス語、ドイツ語、イタリア語の言葉の響きの美しさを最大限に引き出した、光輝く愛と祈りの歌をぜひお聴きください。
収録作曲家:
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇「エジプトの十字軍」 [マニアチ/チョーフィ/ヴィンコ/ゼンナーロ/パジーニ/フェニーチェ劇場/ヴィヨーム]MEYERBEER, G.: Crociato in Egitto (Il) (Maniaci, Ciofi, Vinco, Zennaro, Pasini, Teatro la Fenice, Villaume)
■オペラ
発売日:2010年05月19日
NMLアルバム番号:8.660245-47
1)
3CD
通常価格:3,225円→ 特価!:2,190円(税込)騎士アルマンドとスルタンの娘との身分違いの恋に、宗教間の争いを絡めた壮大なストーリー・・・名前は知られているのに、その作品をほとんど聴くことがない作曲家は数多くいますが、マイアベーアもそんな一人。この「エジプトの十字軍」は彼がフランスで成功する足掛かりを作ったオペラで、1824年にフェニーチェ劇場で初演された時は大好評でしたが、1835年に再演されてからは、およそ170年も放置。すっかり忘れられた演目となってしまいました。今回の上演はアメリカの男声ソプラノ、マニアチの活躍と、人気沸騰のソプラノ、チョーフィ、そして名バス、ヴィンコらによる充実の歌手陣を得て、最高の盛り上がりを見せたそうです。4時間近くもの長丁場ですが、ヴィョームの緊迫感溢れる指揮のおかげもあり、一瞬足りとも気をそらすことはできません。
収録作曲家:
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『失われた宝石の数々』
19世紀フランス歌劇のコロラトゥーラ秘曲集 [ジョディ・デヴォス、ピエール・ブルーズ、フランダース放送合唱団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団]Opera Arias (Soprano): Devos, Jodie - ADAM, A. / AUBER, D.-F. / MASSÉ, V. / MEYERBEER, G. (Bijoux perdus)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:ALPHA877
CD価格:2,475円(税込)
どれ一つとっても、忘却されたことが嘘のよう!
華麗なコロラトゥーラがデヴォスの名歌唱で甦るイタリアのベルカント作品やワーグナーの楽劇などの傍ら、フランス19世紀のオペラは近年までやや日陰の存在に甘んじていましたが、21世紀に入って急速に復権が進み、かつてヨーロッパ全域の歌劇世界を牽引した当時の勢いが生々しく思い起こされつつあります。現代蘇演される幻の名作も少なくありませんが、ここではそうした19世紀の知られざる声楽作品の再発見に大きく寄与している新世代の名歌手ジョディ・デヴォスの独唱で、オーベール、マイアベーア、トマらをはじめとする重要作曲家たちの作品に盛り込まれた華麗なコロラトゥーラ・ソプラノのためのナンバーを厳選。 中には《ディノーラ》の影の歌のようにモッフォ、サザーランド、ダムラウら新旧の名歌手たちが歌いこなした作品もありつつ、多くは滅多に録音されない稀少作品ばかり。18世紀の名カストラート、ファリネッリを主人公にしたオーベール《悪魔の取り分》や、バレエ《ジゼル》の作曲者アダンの秘作でタイトルの元にもなっている《失われた宝石》など、多くは他ではまず聴けない稀少さでありながら、デヴォスの伸びやかな歌唱もあり、どの曲も第一級のイタリア・オペラにもひけをとらない抜群の存在感で耳を捉えてやみません。 ブルーズ率いるブリュッセル・フィルも、作品の魅力をよく捉えた迫力満点の演奏で好サポートを聴かせます。ロマン派フランス音楽の面白さを再認識させ、未知の音楽への探求心を改めて掻き立ててくれる1枚です。 -
〈Best Loved Opera Arias〉
Booming
バスとバリトンのためのオペラ・アリア名曲集 [様々な演奏家]BOOMING BASS AND BARITONE - Best Loved Opera Arias
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.578191
CD価格:1,000円(税込)
オペラにおけるバリトンやバスなどの男声の低い声は、“主役を張る”というよりも主人公を滅亡に陥れる策謀的な脇役や、王や司祭など威厳ある役、そしてコミカルな役を担当することが多く、中でもバスは悪魔役にうってつけの声として認識されています。 このアルバムに登場するのも「町の何でも屋」、「主人公の恋敵」、「神々の王」、そして「悪魔」など低い声にぴったりの役どころ。歌手たちの美しい声と性格描写の巧みさが味わえる楽しい1枚です。 また、このアルバムには、NAXOS音源だけではなく、DYNAMICレーベルからの名演の音源も用いられています。
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発売日:2020年08月28日
CD 10枚組価格:5,475円(税込、送料無料)
1979年にミュンヘンで設立されたORFEOレーベル。40周年を記念したBOXセット。前作の「指揮者」(C200011)たちに続く今作には、歴史を彩った「歌手」たちの名演奏を集めています。 ギリシャ出身のメゾ・ソプラノ、バルツァの清楚な歌声を始め、ベルゴンツィとフィッシャー=ディースカウのデュオ、ボニゾッリのイタリア民謡集、バンブリーが歌う迫力あるアリア集、ドイツが誇る屈指ノメゾ・ソプラノ、ファスベンダー、目を見張るようなコロラトゥーラの技術が素晴らしいグルベローヴァ、重鎮ヴァラディのチャイコフスキー、注目のストヤノヴァとピエチョンカ、人気テノール、ベチャワまで、輝かしい歌唱を楽しめます。 ORFEOならではの素晴らしい内容です。
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「フランス・ロマン派音楽への誘い」 [CD10枚組BOX/限定盤]
オペラ、オペレッタ、声楽作品から管弦楽、ピアノ作品まで [ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)アルタヴァスト・サルキシャン(テノール)シリル・デュボワ(テノール)タシス・クリストヤンニス(バリトン)テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)パスカル・アモワイヤル(ピアノ)マルク・ミンコフスキ(指揮)エルヴェ・ニケ(指揮)クリストフ・ルセ(指揮)カンビーニ=パリ四重奏団 ほか多数]発売日:2019年11月22日
CD 10枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
活動10周年!
ロマン派フランス音楽センターが誇りを持っておくる、レーベルを越えた大コンピレーション!フランス文化人たちにとって重要な場所でありつづけてきたイタリアのヴェネツィアに本拠を置き、フランス音楽史の再発見を目指すパラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス音楽センター)は、文化史でいう「長い19世紀」(フランス革命から第一次大戦勃発までの期間)に生み出され、人々を熱狂させた後忘れられてしまったフランスのロマン派~近代音楽史を再発見することに力をいれています。 2009年より様々なレーベルとの共同作業でCDを製作してきた彼らの活動10周年を記念したBOXが登場。2012年からは、マドリッドに拠点をおくセメル・プロジェクストス・ムジカレスと共にエディシオネス・シングラレス(EDICIONES SINGULARES)の名称でCDのリリースを行なってきましたが、2018年よりレーベル名をブリュ・ザーネ(BRU ZANE)に改名しました。 このBOXセットには、自社以外にもこれまで協力してきたALHPA、RICERCAR、GLOSSA、APARTÉ、ERATO、TIMPANI、NAÏVEなど、数多くのレーベル音源を使用。他ではなかなか聴けない作曲家の作品を一堂に集めた収録内容は、曲目を見るだけでも圧巻といえます。ロマン派のフランス音楽を彼らならではの視点で俯瞰する、素晴らしいアルバムです。 -
コンスタント・ランバート
バレエ音楽を振る [コンスタント・ランバート(指揮)/サドラー・ウェルズ管弦楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Sleeping Beauty (The) / MEYERBEER, G.: Les Patineurs (Constant Lambert Conducts Ballet Music)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:SOMMCD080
CD価格:2,160円(税込)
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En travesti
アンナ・ボニタティブス
ソプラノ・アリア集 [ボニタティブス/ミュンヘン放送管/ロヴァリス]Opera Arias (Mezzo-soprano) - GLUCK, C.W. / HANDEL, G.F. / MASSENET, J. / PUCCINI, M. (En travesti) (Bonitatibus, Munich Radio Orchestra, Rovaris)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:900318
CD
通常価格:2,100円→ 特価!:990円(税込)イタリア、ポテンツァ生まれのメゾ・ソプラノ、アンナ・ボニタティブスのアリア集。ボニタティブスは現在最も注目される“ズボン役(女性でありながら舞台では少年、青年の役を歌う)”の一人であり、このアルバムではバロック・オペラからミュージカルまでの過去300年間に渡り作曲されたズボン役のアリアを熱唱。美しい声とともに倒錯的な魅力を存分に発揮しています。通常演奏されることのない珍しい作品も多く、曲を知る喜びも楽しめる1枚です。
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発売日:2018年01月26日
CD価格:2,100円(税込)
1833年、英国の金管楽器奏者ジョン・ディスティンが4人の息子たちとともに結成した「ディスティン・ファミリー・クインテット」。すぐに大人気を博し、1844年にはパリにも演奏旅行を行います。ここで彼らはアドルフ・サックスと出会い、サックスが開発したばかりの楽器「サクソルン」に注目。アンサンブルに採用するとともに、翌年には会社を設立し、英国でサクソルンの代理販売を始めることとなります。現在ではほとんど耳にすることのない楽器ですが、当時は大流行しており、1850年代にはサクソルン・アンサンブルのコンクールも行われたほどです。 イギリスのピリオド楽器アンサンブル“プリンス・リージェント・バンド”は、忘れられた楽器であるサクソルンの音色を探求し、19世紀半ばのアンサンブルを完全に復興させることに尽力。このアルバムでその音色を存分に楽しむことができます。
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ジャネット・ペリー(ソプラノ)
ドイツとフランスの歌曲を歌う [ペリー]Vocal Recital: Perry, Janet - MOZART, W.A. / STRAUSS, R. / LISZT, F. / FAURÉ, G. / DEBUSSY, C. (German and French Songs)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:SM239
CD価格:1,950円(税込)
1947年、アメリカのミネアポリスで、音楽家の両親の下に生まれたジャネット・ペリー。2歳の時のクリスマス・プレゼントに「モーツァルト・ワンダーボーイ」という絵本をプレゼントされた彼女は、すぐさま主人公のモーツァルトとナンネルに魅了されたと言います。そして成長するに従い、母親の伴奏で歌曲やアリアを歌い、ますますモーツァルトの音楽の素晴らしさに目覚めたペリーは、音楽を志し、ピアノ、ヴァイオリン、バレエ、演劇、歌のレッスンに励みました。 11歳の時にセントポールの市民オペラで「オズの魔法使い」の子役としてデビューした後、カーティス音楽院に入学、在学中からヨーロッパの主要な歌劇場に出演し、スープレッド・ソプラノとして活躍しました。晩年のカラヤンとは、ベートーヴェンの「第9」やブルックナーの「テ・デウム」モーツァルトの「ミサ曲ハ短調」で共演、クーベリックとも同じ「ミサ曲ハ短調」の映像収録があります。古楽作品も得意ですが、何よりクライバーの「こうもり」映像版での艶やかなアデーレは彼女の最も素晴らしい映像の一つです。 このリサイタルは、長年共演を続けているジャン・ルメールの伴奏に乗って、彼女の滋味溢れる歌声で、愛唱曲が次々と歌われます。