モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス)
Mozart, Wolfgang Amadeus
生没年 | 1756-1791 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「モ」 | NML作曲家番号 | 15934 |
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キム・スヨン モーツァルト・リサイタル
モーツァルト(1756-1791):
作品集 [キム・スヨン(ピアノ)]発売日:2023年07月14日
CD価格:2,250円(税込)
韓国出身のピアニスト、キム・スヨンによるモーツァルトの作品集。キム・スヨンは、韓国で学んだ後ザルツブルクのモーツァルテウム国立音楽大学に留学、パヴェル・ギリロフの教えを受けました。学士課程を最優秀成績で卒業し、修士号も取得。リコ・グルダにも師事しています。2020年にモーツァルテウムが開催したモーツァルト国際コンクールで第2位、2021年のモントリオール国際音楽コンクールで優勝して以降、国際的に活躍しています。 このSteinway & Sonsレーベルへのデビュー・アルバムでは、彼女が得意とするモーツァルトをフィーチャーしました。2つのソナタに加えて変奏曲やジーグ、リスト編の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」など珍しいレパートリーも盛り込まれた多彩な選曲です。「モーツァルトの音楽は生命と力に満ちており、人間の感情の全てを包み込み、あらゆる時代や文化の枠を超えています。このアルバムを作る過程で私は何度も喜びに浸り、モーツァルトの心との個人的なつながりを感じることができました」と語っています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第5番
教会ソナタ他 [ロバート・レヴィン(チェンバロ・オルガン)/アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック]発売日:2023年06月23日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ロバート・レヴィンとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(AAM)によるモーツァルト:鍵盤楽器のための協奏曲全集、再開第2作はピアノ協奏曲第5番のソロを歴史的考証に基づいてオルガンで演奏。レヴィンが「復元」した協奏曲楽章の初録音も含む、注目の内容です。 ※国内仕様盤には大津聡氏による日本語解説が付属します。 注目の1曲目は、モーツァルトの父レオポルトがモーツァルトの姉ナンネルの学習用に始めた『ナンネルの音楽帳』に書かれていた曲による「復元」。この曲は協奏曲の第1楽章のスタイルで書かれていますが、オーケストラ・パートがありません。書法に未熟さが見られることからレオポルトの作ではないとされたものの作者は特定されていませんでした。しかし2009年にモーツァルトの作と判定され、オーケストラ・パートを付けて協奏曲として復元する作業をロバート・レヴィンが担当しました。晴朗で快活な5分余りの曲です。 ピアノ協奏曲第5番として知られるK.175は、若きモーツァルトが旅先で好んで演奏したため改訂が重ねられ、最初のバージョンを完全な形で復元することはできません。ロバート・レヴィンは残された資料を基に、初稿にはピアノ曲に当然あるべき強弱記号が全く無く、当時のピアノやチェンバロの音域に照らすと不自然な点があることから、モーツァルトはこの曲をザルツブルク大学の付属教会のオルガンで初演したものと推定。それに近い環境を求めて、モーツァルト在世中の1760年に作られたオルガンで演奏・録音しました。レヴィンの演奏は俊敏で明快、AAMのサウンドと相まって、時にヘンデルのオルガン協奏曲を思わせます。 アルバムにはこのほかに、モーツァルトがヨハン・クリスティアン・バッハのソナタ3曲を鍵盤楽器のための協奏曲に編曲したK.107(ここでのソロ楽器はチェンバロ)と、ザルツブルク時代に完成した教会ソナタの最後の作品K.336(ソロ楽器はオルガン)が収録されています。 64ページのブックレット(英語のみ)は、曲目解説と演奏者のプロフィールに加え、使用楽器の詳細や、AAM楽団員へのインタビュー、録音エンジニアの回想と現場レポート等を掲載し、充実した内容となっています。
収録作曲家:
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.6〉
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第11番・第13番
オーボエ協奏曲 [ロマン・ボリソフ、ガブリエル・ピドー、ハワード・グリフィス、ウィーン放送交響楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]発売日:2023年06月23日
CD価格:2,475円(税込)
注目のシリーズ第6弾には、ガブリエル・ピドーとロマン・ボリソフが登場!無名の若き名手から中堅まで幅広いソリストの登場が話題を呼んでいる<次世代ソリストたちによるモーツァルト>の第6弾。数々の受賞歴と古楽器での活躍、YouTubeでのパフォーマンスと話題を振りまきながら、2022年にALPHAからデビュー・アルバム「ロマンス」(ALPHA789)を発売したオーボエのガブリエル・ピドーと、2021年のルール・ピアノ・フェスティバルに参加しラフマニノフの素晴らしいパフォーマンスで聴衆を圧倒したロマン・ボリソフが登場。両者とも、明朗ながら細やかな歌いまわしで、作品の素晴らしさをごくシンプルかつ効果的に打ち出す才は、まさに新世代の俊英だといえるでしょう。
収録作曲家:
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Doktor Lichtenthals MOZART
リヒテンタール博士のモーツァルト
モーツァルト(1756-1791):
作品集 [アウレリア・ヴィショヴァン(ハンマークラヴィーア)/パンドルフィス・コンソート]発売日:2023年06月30日
CD価格:2,325円(税込)
モーツァルトと同時代の信奉者による編曲集アルバム・タイトルにある「リヒテンタール博士」とは、ブラチスラヴァ生まれの医師・作曲家ペーター・リヒテンタール(本名:ヴォルフガング・マイヤー)のこと。彼はモーツァルトの熱烈な信奉者で、モーツァルトの妻コンスタンツェや2人の息子とも親交があり、彼らからの厚い信頼も受けていました。リヒテンタールはレクイエム(GRAM99188)をはじめとした数多くのモーツァルト作品の編曲版を遺しています。 このアルバムの前半にはリヒテンタールがオーケストラ・パートを弦楽四重奏に編曲したピアノ協奏曲第20番を収録。こちらはアウレリア・ヴィショヴァンが歴史的なハンマークヴィーアを演奏、パンドルフィス・コンソートと共に密度の濃いアンサンブルを奏でます。後半にはリヒテンタールがチェロ・パートを追加したハ短調のピアノ・ソナタや幻想曲が収録されており、ここではパンドルフィス・コンソートのチェリスト、ギュンター・シャーゲルがヴィショヴァンと息のあった演奏を披露しています。
収録作曲家:
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大作曲家 チャイコフスキー
朗読と音楽で綴る生涯 [デイヴィニア・キャディ作]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Pyotr Il'yich Tchaikovsky
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:8.578369
CD価格:1,600円(税込)
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.5〉
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第15番、第16番、第17番 [クレア・フアンチ、ハワード・グリフィス、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 15-17 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 5) (Claire Huangci, Salzburg Mozarteum Orchestra, Griffiths)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:ALPHA928
CD価格:2,475円(税込)
次世代アーティストのシリーズに、クレア・フアンチが登場!2006年浜松国際ピアノコンクール奨励賞、2011年ミュンヘン国際音楽コンクールに最年少で出場して第2位、2018年にゲザ・アンダ国際ピアノコンクール優勝など多くの入賞歴を持つクレア・フアンチ。既に様々なレーベルからCDを発売し来日公演も成功させている彼女が、次世代アーティストによるモーツァルトの協奏曲のシリーズに登場します。 モーツァルトが独自のピアノ協奏曲を確立した1784年作曲の3曲を収録していますが、フアンチは作品を自己のものとして完全に消化し、溌溂として瑞々しい音楽を繰り広げています。 彼女との共演も多く、このシリーズではお馴染みのハワード・グリフィス率いるモーツァルテウム管弦楽団のサポートも素晴らしく、ピアノと丁々発止のやり取りを展開しスリリングで躍動的な音楽づくりに貢献しました。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第39番・第40番・第41番 [ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)/バイエルン放送交響楽団]MOZART, W.A.: Symphonies Nos. 39, 40 and 41, "Jupiter" (Bavarian Radio Symphony, Blomstedt)
発売日:2023年04月21日
NMLアルバム番号:900196
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
初CD化の第39番を加えて、後期三大交響曲が完成。 2022年7月11日に95歳の誕生日を迎えたヘルベルト・ブロムシュテット。高齢にもかかわらず精力的に演奏活動を行っています。日本にもしばしば来日し、2022年10月には足腰の怪我を克服して桂冠名誉指揮者を務めるNHK交響楽団を指揮、マーラーとシューベルトの交響曲を演奏し聴衆を沸かせました。 この2枚組は、すでに発売されている交響曲第40番・第41番(900164)に、今回初CD化となる交響曲第39番を加えたもの。 ブロムシュテットは「第40番の交響曲には人間の内面に存在する全ての暗い側面が表現されている」と語るほど、第40番に魅せられているといい、この演奏でも端正な表現の中に、情熱的なモーツァルト像を構築しています。第41番では最終楽章の壮大なフーガが圧巻。そして柔和な雰囲気と華やぎに彩られた第39番は、齢を重ねても若さを失わないブロムシュテットらしい演奏。熟成された正攻法のモーツァルトです。 ※900164(第40番&第41番)は生産中止となります。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲 第19番 「不協和音」
チャイコフスキー(1840-1893):
弦楽四重奏曲 第1番
スヨン・リュー(1980-):
YESSORI [エスメ弦楽四重奏団]String Quartets - MOZART, W.A. / TCHAIKOVSKY, P.I. / LYUH, Soo Yeon (Yessori - Sound from the Past) (Esmé Quartet)
発売日:2023年04月14日
NMLアルバム番号:ALPHA923
CD価格:2,475円(税込)
エスメ弦楽四重奏団、ALPHAから第2弾2016年にケルン音楽大学で結成され、「愛する」という意味の古いフランス語からその名を取ったエスメ弦楽四重奏団。韓国出身の女性4人組で、2018年にはウィグモア・ホール国際弦楽四重奏コンクール優勝をはじめ4つの賞に輝くなど、ヨーロッパ各地のコンクールで高い評価を得ています。2022年には初来日公演も成功させました。 彼女たちのアルバム第2弾となる今作には、モーツァルトの『ハイドン・セット』から「不協和音」、「アンダンテ・カンタービレ」を第2楽章に持つチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番という有名作を披露。さらに朝鮮半島伝統の二胡であるヘグム(奚琴/けいきん)の名手スヨン・リューが、2016年にクロノス・クァルテットのために書いた「Yessori」(You Tubeにはスヨン・リューが弾くヘグムとクロノス・クァルテットの5人による演奏がアップされていますが、ここでは弦楽四重奏版)を高い技術と表現センスでたいへん面白く聴かせます。 彼女たちの音楽が持つ幅広い表現力、力強さと推進力の魅力をたっぷりと味わうことの出来るアルバムです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
レクイエム(1804年パリ初演版)
パイジェッロ(1740-1816):
ナポレオン1世戴冠式のためのミサ [ジュリアン・ショーヴァン、サンドリーヌ・ピオー ほか ナミュール室内合唱団、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ]発売日:2023年03月24日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ナポレオン治世下で絶賛された傑作の異版を、最前線の古楽器演奏でソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァージョンで臨みます。 1800年前後は歿後間もないモーツァルトの作品復権が進み、フランスでも『フィガロの結婚』や『魔笛』が上演され話題を呼んでいた頃で、その成功を受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで披露された『レクイエム』も熱狂をもって迎えられました。パリでも人気のあった18世紀ナポリ楽派の巨匠ヨンメッリの同題作冒頭が最初に盛り込まれているほか、ジュスマイヤーの手による後半を中心に大胆なカットも加えられて演奏時間は30分あまり。しかしながら、バセットホルンの代わりにコーラングレ(イングリッシュホルン)が使われ、「喇叭は不思議な響きをTuba mirum」のトロンボーン独奏が冒頭は堂々たる金管のユニゾン、その後はバスーンに置き換えられるなど随所に聴きどころが秘められており、その魅力をショーヴァンの元に集まった古楽器の名手たちがコントラスト豊かに伝えます。 カップリングは人気オペラ作曲家として欧州を席巻した後、ナポレオンに忠誠を誓い、充実したイタリア歌劇様式でこのフランス皇帝を魅了した大御所パイジェッロが、同年12月2日のナポレオン皇位着任を祝う式典のために書いたミサ曲。こちらも当時流の管楽器が聴かせる豊かな響きと相俟って聴き応え充分。「クレド」に挿入されたハープ独奏も美しさに満ちています。 ピオー、サントン=ジェフェリ、ヴィダル……とフランス最前線の実力派が揃った申し分ない独唱陣の立ちまわりも聴き逃せません。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第21番&第24番 [ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)リチャード・エガー(指揮)/アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック]発売日:2023年03月31日
CD国内仕様価格:3,300円(税込、送料無料)
20年余りの中断を経て、注目の企画が再起動!モーツァルトのピアノ協奏曲には15,000種類もの録音があるそうだ。今さら新しい録音を出す意味があるのかと問う人がいるならば、この1枚については「ある」と断言する。
――ジョン・マクマン(アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック総裁) モーツァルトの演奏史に革命を起こしたクリストファー・ホグウッドとアカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージックが、モーツァルト研究家でピアニストのロバート・レヴィンを迎えて1993年に開始したピアノ協奏曲全集の録音。8枚をリリースして2001年を最後に途絶えていたプロジェクトが再開します。指揮者はホグウッドからリチャード・エガーに代わり、レヴィンの演奏は溌剌とした即興の精神に満ち溢れ、モーツァルトの神髄に迫るサウンドは一層の磨きをかけています。 2024年6月の完結を目指す全5枚の旅路は大注目です。収録作曲家:
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新井眞澄(ピアノ)
Kreisleriana - クライスレリアーナ [新井眞澄(ピアノ)]Piano Recital: Arai, Masumi - MOZART, W.A. / SCHUMANN, R. (Kreisleriana)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:SNRT2302
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第6集〉
ピアノ・ソナタ 第4番・第14番・第16番/幻想曲 K.475 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:SOMMCD0660
CD価格:2,025円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集の第6集。 シリーズの最終巻となるこのアルバムには、1788年に作曲され、モーツァルト自身が「初心者のためのソナタ」と記したハ長調 K 545と、初期の作品である第4番、そしてモーツァルトの全ピアノ・ソナタの中でも最も劇的な展開を見せる第14番と、そのプロローグ的な役割を持つ「幻想曲 ハ短調」の4曲を収録。ドノホーはモーツァルトの多彩な魅力を各曲から引き出しています。 ドノホーのこれまでのアルバムは、BBCミュージックマガジンなどで高く評価されています。
収録作曲家:
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ワルター・クリーン(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第17番&第27番 [ワルター・クリーン(ピアノ)/スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/ミネソタ管弦楽団]発売日:2023年03月24日
CD価格:1,950円(税込)
ワルター・クリーンは1928年オーストリア生まれ。ピアノをアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに、作曲をパウル・ヒンデミットに師事した。ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝し、国際的に活躍。ウィーン古典派とロマン派の解釈で高く評価されました。日本ではNHK交響楽団との共演やNHK教育テレビの趣味百科「ピアノでモーツァルトを」を通じて、特にモーツァルト弾きとして今も敬愛されています。十八番としていた第27番の第3楽章ではモーツァルトの歌曲「春へのあこがれ」K.596に基づく自作カデンツァを演奏しています。 エリート・レコーディングズの制作、24bit/192kHzリマスターによるVOX AUDIOPHILE EDITIONの1枚。
収録作曲家:
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ラファエル・フィンガーロス(バリトン)
Mozart made in Salzburg
モーツァルト・メイド・イン・ザルツブルク [ラファエル・フィンガーロス(バリトン)/レオポルト・ハーガー(指揮)/モーツァルテウム管弦楽団]発売日:2023年02月17日
LP価格:4,125円(税込、送料無料)
「ザルツブルクで制作されたモーツァルト」と題されたアルバム。 作曲家、ソリスト、指揮者をザルツブルク出身者で固め、オーケストラも録音場所もザルツブルクという徹底ぶり。 バリトンのためのオペラ・アリアと歌曲を通じてモーツァルト愛を存分に伝えます。 有名曲の数々に加え、あまり耳にすることのない《ツァイーデ》のアリアや、《フィガロの結婚》のウィーン初演の際に付け加えられた伯爵のアリアが貴重です。 ラファエル・フィンガーロスは1986年にザルツブルク州タムスヴェークに生まれ、ウィーン音楽大学を卒業。 2016年から2020年までウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとなり、2016年には歌劇場の日本公演に帯同して《ナクソス島のアリアドネ》のハルレキン役を歌い、注目されました。 現在ではオペ ラ、コンサートの両面で幅広く活躍しています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《偽の女庭師(恋の花つくり)》 K.196 [サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)/ズザンネ・ベルンハルト(ソプラノ)/リディア・トイシャー(ソプラノ)/ユリアン・プレガルディエン(テノール) 他/アンドルー・パロット(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]発売日:2023年01月27日
CD 3枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
モーツァルトの歌劇《偽りの女庭師》は1774年、彼が18歳の時の作品。この頃のモーツァルトはすでに本格的な作曲家として活動しており、この作品もオペラ・ブッファでありながらも、当時流行していたオペラ・セミセリアの様式も備えた素晴らしい出来栄えを誇っています。もともとはイタリア語で書かれていましたが、モーツァルトの生前にドイツ語版が作成されました。 このアルバムは2017年のアンドルー・パロット指揮、ミュンヘン放送管弦楽団の演奏によるドイツ語版を収録したもの。サンドリーヌ・ピオー、リディア・トイシャー、ユリアン・プレガルディエンら錚々たる顔ぶれの歌手たちを揃えた注目の公演で、とりわけピオーが歌うドイツ語のアリアが聴きどころ。パロットが指揮する小気味よいオーケストラの音色も含め、聴きごたえのある演奏が繰り広げられています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
戴冠式ミサ K.317
主日のための晩課 K.321他 [カタリナ・コンラディ(ソプラノ)/ソフィー・ハームセン(メゾ・ソプラノ)/スティーヴ・ダヴィスリム(テノール)/クレシミル・ストラジャナッツ(バス)/ハワード・アーマン(指揮)/バイエルン放送合唱団/ベルリン古楽アカデミー]MOZART, W.A.: Mass No. 16 "Krönungsmesse" (Konradi, Harmsen, Davislim, Stražanac, Bavarian Radio Chorus, Berlin Akademie für Alte Musik, Arman)
発売日:2023年01月20日
NMLアルバム番号:900530
CD価格:2,400円(税込)
モーツァルトがザルツブルク時代後期に作曲した教会音楽によるコンサートのライヴ録音が登場。 「戴冠式ミサ」の名はモーツァルトの命名ではありませんが、ウィーンの宮廷では人気があったらしく、1791年の神聖ローマ帝国皇帝レオポルト2世の戴冠式で宮廷楽長アントニオ・サリエリの指揮により演奏されています。作曲当時は教会で演奏される音楽が過度に複雑になるのを禁じていたため、わかり易く華やいだ曲想が好まれた理由かもしれません。ここではほぼ同時期に書かれたと見られる教会ソナタや晩課を加え、祝祭的な雰囲気を演出しています。ソリストに実力派の若手・中堅を揃えた、気鋭の古楽アンサンブルとの共演で、バイエルン放送合唱団もアクセントの利いた精彩に富んだ演奏を聞かせます。 (ブックレットに歌詞は掲載されていません)
収録作曲家:
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『二つのレクイエム』
サリエリとモーツァルト [エルヴェ・ニケ、ル・コンセール・スピリチュエル]発売日:2022年11月11日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
サリエリとモーツァルトの死生観、生の作品像へ。
異才ニケの快挙!ピーター・シェーファーの戯曲(1979)に基づくミロス・フォアマンの映画『アマデウス』(1984)で、通念を覆すモーツァルト像の引き立て役として大きな存在感を放ったイタリア人作曲家サリエリ。作中ではモーツァルトの才能への抗いがたい憧憬と強い嫉妬から、立場を隠して『レクイエム』作曲を依頼、毒を盛って徐々にモーツァルトを死に追いやる悪役として描かれましたが、これはサリエリの晩年、イタリア人作曲家たちの人気への反発からウィーンの一部の者たちが流した、根拠なき悪評の遠い結実にほかなりません。生前のサリエリは後進思いの人徳ある教育家で、一時勝手な反感を抱いていたモーツァルトも晩年には和解、互いに才能を認め合う間柄になっていました。 結果的には数世紀後のサリエリ復権の鍵を握る作品にもなったこのモーツァルト未完の『レクイエム』を、歌劇界引退直後のサリエリが自身のために作曲した『レクイエム』とのカップリングで、鬼才ニケの指揮で聴けるアルバムが登場!モーツァルトでは一般的なジュスマイヤー補筆版を用いながら、緩急豊かに圧倒的なドラマを描き出す手腕はまさにニケの面目躍如ですが、古楽器での録音はこれが初となるサリエリでも、作曲者自身の旧作からの引用などオペラの劇的語法が豊かに活かされた、曲本来の真価を余すところなく引き出してゆきます。 18世紀のモデルと同じ指孔なしナチュラル・トランペットを吹きこなすジャン=フランソワ・マドゥーフをはじめ器楽陣も名手揃い!後世の風評を洗い落とし「礼拝音楽本来の存在感のままに」(ニケ談)生々しい素顔の作品像に迫った名演に仕上がっています。 -
モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第2集〉
大ミサ曲 K.427
ミサ・ブレヴィス K.258 [カタリナ・コンラディ(ソプラノ)/サラ・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)/マルタン・ミッタールッツナー(テノール)/ミハイル・ティモシェンコ(バス)/クリストフ・ポッペン(指揮)/ケルン室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 2 - K. 258, 427 (Cologne West German Radio Chorus, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574417
CD価格:1,600円(税込)
第1集(8.574270)が好評を博したNAXOSの新シリーズ、クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏によるモーツァルトのミサ曲全集。第2集では未完成となったものの規模の大きさで知られる「大ミサ」ハ短調 K.427と1776年にシュポウル(シュパウアー)伯爵のために書かれたとされる「ミサ・プレヴィス」K.258の2曲を収録。 1782年に作曲された「大ミサ」は妻コンスタンツェがソプラノ・パートを歌い初演された作品で、クレドとアニュス・デイは未完成のまま残されており、近年、複数の補筆版が作成されています。この録音では音楽学者でモーツァルト研究のオーソリティであるフランツ・バイヤーが補筆し1989年に出版した版が用いられました。 ハ長調の「ミサ・ブレヴィス(短いミサの意)」はシュポウル伯爵の聖職受任式のための曲と考えられており、全体が祝祭的な雰囲気に包まれた、簡素ながらも明るさを持つ作品です。 今作でも、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。とりわけソプラノのカタリナ・コンラディの清冽な歌唱が聴きどころです。ポッペンは今作でも作品の厳粛な美しさを引き出しています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《皇帝ティートの慈悲》 K.621 [ニッキー・スペンス、シモナ・シャトゥロヴァー、アンナ・ステファニー、キアラ・スケラート、ノルマンディ・ルーアン歌劇場、ベン・グラスバーグ]MOZART, W.A.: Clemenza di Tito (La) [Opera] (Spence, Šaturová, Stéphany, Orchestre de l'Opera de Rouen Haute-Normandie, Glassberg)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:ALPHA793
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
俊才グラスバーグと注目歌手たちが魅せる、欧州歌劇界最前線のモーツァルト齢23にしてブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したのが2017年。20代の新世代シェフ、英国出身のベン・グラスバーグが音楽監督を務めるフランスのノルマンディ・ルーアン歌劇場は、21世紀に入ってからの急成長で話題をふりまくオペラハウスです。このタッグで、近年リートや近現代作品の録音が増えているニッキー・スペンスをタイトルロールに迎えて、モーツァルトが最晩年に遺したオペラ《皇帝ティートの慈悲》を聴くことは、いわば2020年代初頭時点におけるヨーロッパ歌劇界の先端を体感することと同義と言ってよいでしょう。 タイトルロールの他にもシモナ・シャトゥロヴァー(ヴィテリア)やキアラ・スケラート(セルヴィッラ)ら躍進めざましい歌手たちが続々登場、迫真の表現と細やかな解釈でモーツァルト最晩年の光と影を捉え、堂々たるドラマを織り上げてゆきます。レチタティーヴォのスリリングな展開に寄り添うフォルテピアノも見事なら、オーケストラの立ち回りも実に緩急鮮やかで聴きどころに事欠きません。 中低音に比重を置いた弦楽セクション(6/6/5/5/3)も伸縮自在の機動力をみせ、18世紀の二管編成でも最大級と言ってよいオーケストレーションを立体的に楽しませてくれます。
収録作曲家:
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.4〉
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第23番・第24番 [ジュリアン・トレヴェリアン、クリスティアン・ツァハリアス、ウィーン放送交響楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 23-24 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 4) (Trevelyan, ORF Vienna Radio Symphony, Zacharias)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:ALPHA883
CD価格:2,475円(税込)
次世代ヴィルトゥオーゾたちによるモーツァルト第4弾1998年英国生まれの若きピアニスト、ジュリアン・トレヴェリアンが弾くモーツァルトを2曲収録。2015年のロン=ティボー国際コンクールにおいて1位なしの2位に史上最年少の16歳で入賞して以降、様々なコンクールで入賞を繰り返している俊才です。 今回はモーツァルトを得意としてきた名ピアニスト、クリスティアン・ツァハリアスによる絶好のサポートを得て、自作カデンツァを含むプログラムを披露。柔らかいタッチと多彩な表現が大きな魅力です。
収録作曲家:
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『モーツァルトの「音楽上の実父」』
J.C.バッハとモーツァルトの連弾曲を集めて [デュオ・プレイエル (アレクサンドラ・ネポムニャシチャヤ、リチャード・エガー)]MOZART, W.A.: Sonata for Piano 4 Hands, K. 358 and 381 / 5 Variations for Piano Duet, K. 501 (Mozart's Real Musical Father) (Duo Pleyel)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:CKD655
CD価格:2,475円(税込)
大先輩の「歌うアレグロ」とそれに魅せられた少年の才覚を、名手たちの連弾で!大バッハの末子として1735年に生まれ、オペラの本場イタリアで最前線の音楽様式を身につけた後ロンドンに渡り、大きな成功を収めたヨハン・クリスティアン・バッハ。モーツァルトは父に連れられロンドンを訪れた少年時代、この大先輩が紡ぎ出す流麗な旋律美に魅了され、その作品を編曲するなど大きな学びを得ました。その崇敬は後年まで続き、ウィーンで身を立て始めた1782年の元旦にJ.C.バッハが亡くなった時にも、父レオポルト宛の手紙で「音楽界にとって大きな損失」と嘆いています。 大バッハ同様に鍵盤音楽でも才能を開花させたJ.C.バッハは、特にロンドンで早くから普及し始めたピアノ向けにも数多くのソナタや協奏曲を出版、意外に18世紀の曲が残っていない連弾のためのソナタも手がけました。 それらの作品とモーツァルトの連弾作品を集め、18世紀当時のモデルによるフォルテピアノで録音したのがこのアルバム。エンシェント室内管弦楽団の指揮者およびチェンバロ奏者として圧倒的な経歴を誇り、フォルテピアノでも熟達した腕前を披露してきたエガーと、そのデュオ・パートナーであるネポムニャシチャヤによる解釈は、音域ごとに異なる特性を持つフォルテピアノならではの魅力を存分に際立たせ、両作曲家が巧みに織り上げた低音部と高音部での軽やかな対話を隅々まで堪能させてくれます。 ほどよい残響の中で楽器の直接音を的確に捉えたエンジニアリングもLINNならでは。
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モーツァルト/マルティーニ/シュテルケル:
ピアノ協奏曲集 [ヨルク・クローネンベルク(フォルテピアノ)/ドミニク・キーファー(指揮)/カプリッチョ・バロック管弦楽団]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 20 / MARTINI, G.B.: Concerto No. 9 / STERKEL, J.F.X.: Piano Concerto, Op. 26, No. 1 (Kronenberg, Kiefer)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:TUDOR7211
CD価格:2,250円(税込)
古典派の3曲のピアノ協奏曲をピリオド楽器の演奏で収録した1枚。 18世紀に優れた音楽理論家として活躍したジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニはJ.C.バッハやミスリヴェチェク、モーツァルトらに厳格対位法を指導したことで歴史に名を残しており、彼の作品も当時高く評価されました。ここで聴ける彼のピアノ協奏曲は歌心に溢れています。 このアルバムに登場するヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルもマルティーニの弟子の一人。ベートーヴェンやウェーバーと親交があったというシュテルケルの作品は当時高い人気を誇り、このピアノ協奏曲もベートーヴェンを思わせるエネルギーに満ちています。そしてモーツァルトの協奏曲はベートーヴェンが愛奏したことでも知られるドラマティックな名作です。 名鍵盤奏者ヨルク・クローネンベルクの闊達なフォルテピアノ演奏とバーゼル在住のファゴット奏者、福井美穂が参加するカプリッチョ・バロック管弦楽団の演奏で。
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.3〉
ヴァイオリン協奏曲 第4番
フルート協奏曲 第1番
ピアノ協奏曲 第6番 [ルズヴィ・グディム、ジョセフィーヌ・オレック、ジェネバ・カネー=メイソン、ハワード・グリフィス、ウィーン放送交響楽団]MOZART, W.A.: Concertos, K. 218, 238, 313 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 3) (Gudim, Olech, Kanneh-Mason, Griffiths)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:ALPHA882
CD価格:2,475円(税込)
次世代ヴィルトゥオーゾたちによるモーツァルト第3弾は、粒ぞろいの名手が集結!30年以上にわたり若いアーティストたちを支援しているスイスのオルフェウム財団とALPHAが協力し、次世代の若いソリストたちによるモーツァルトの協奏曲をリリースするシリーズ第3弾。 ルズヴィ・グディムはオスロ出身でジュリアード音楽院に学び、ユーディ・メニューイン国際コンクールなど数多くのコンクールに入賞、イツァーク・パールマン、クリスティアン・テツラフを始め数多くの巨匠たちと共演を重ねている俊英。ジョゼフィーヌ・オレックはフランス出身で2017年よりロッテルダム・フィルの首席フルート奏者を務め、2019年にはカール・ニールセン国際音楽コンクールで優勝し、Es-durやORCHIDといったレーベルから既にソロ・アルバムもリリースしています。ジェネバ・カネー=メイソンはイギリス出身で音楽一家に育ち(チェリストのシェク・カネー=メイソンは兄)、数多くのコンクールに入賞しヨーロッパ各地で活躍している2003年生まれの若きピアニスト。才能豊かな3人による演奏が楽しめます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
《ドン・ジョヴァンニ》序曲
ピアノ協奏曲 第23番
交響曲 第40番 [アンドレアス・シュタイアー、ジュリアン・ショーヴァン、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ]発売日:2022年09月23日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
古楽器の敏捷性と機微が光る堂々たる大作群、
シュタイアーの即興性溢れるフォルテピアノも絶妙Apartéレーベルでのハイドン「パリ交響曲」シリーズで注目すべき実績を上げた後、ALPHAでモーツァルトの重要な管弦楽作品を体系的に録音してゆくSimply Mozartシリーズを開始したフランス最前線の古楽器オーケストラ、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。「ジュピター」などを収録し世界中で高い評価を博した第1弾(ALPHA776/NYCX-10256)に続き、第2作は同じ後期交響曲群中唯一の短調作品であるト短調の第40番と、パリに自筆譜が残っている2作(《ドン・ジョヴァンニ》序曲、ピアノ協奏曲第23番)という重要作揃いのプログラムです。 協奏曲のソリストに迎えられたフォルテピアノの大御所アンドレアス・シュタイアーは、意外にもモーツァルト協奏曲の録音が決して多くはなく、20世紀終わりにTeldecからリリースされたコンチェルト・ケルンとの4曲(第9、17、18、19番)以来の満を持しての新録音! 随所に聴こえる通奏低音としての即興含め、当時の演奏習慣を踏まえた装飾が盛り込まれた解釈の流麗さはますます冴えわたるばかり。シュタイアーとともに自筆譜を検討し演奏に反映させたというル・コンセール・ド・ラ・ロージュの各セクションも古楽器ならではの機微に満ちた解釈で、ヴァイオリンを弾きながら指揮するショーヴァンのもと意欲溢れる一体感で各作品の深みと迫力をあざやかに伝えてやみません。 なおここではクラリネットの入った版を使用。終楽章の半音階的楽想をふまえ第40番にあえて添えられた「十二音技法」という副題(彼らのコンサートの聴衆から募集し、団員によって選ばれたものとのこと)にも現れている通り、作品本来の姿を徹底して見つめ直した先に垣間見えるモーツァルトの先進性に改めて驚かされます。 自筆譜がパリに辿り着いた経緯やシュタイアーへのインタビューなど、解説も貴重な情報満載です(仏・英・独語/国内仕様盤は日本語訳付)。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
後期ヴァイオリン・ソナタ集
K.481、K.454、K.526 [前田朋子(ヴァイオリン/ピアノ)]MOZART, W.A.: Late Viennese Violin Sonatas (The) (Tomoko Mayeda)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:Gramola99269
CD価格:2,325円(税込)
鎌倉出身、現在ウィーンで活躍するヴァイオリニスト、前田朋子。3歳からヴァイオリンを、4歳からピアノを学び、双方の楽器を自在に操る彼女の夢は「いつか一人で二つの楽器を弾いて録音してみたい」ということでした。 そして新型コロナ感染症のパンデミック下、ピアノに向かう時間を持てた彼女は、録音技師アレクサンダー・グリューンの協力によって、モーツァルトの3つのソナタでピアノとヴァイオリンを演奏するという夢をかなえることができたのです。彼女がこれらの曲を選んだ理由は、師であるパウル・バドゥラ=スコダへの思い出と感謝、共に演奏した幸福感からということで、ソナタ変ロ長調 K.481ではバドゥラ=スコダ作のカデンツァを用いるという力の入れようからも、その思いは存分に伝わります。 彼女はまずピアノ・パートを録音し、それに合わせてヴァイオリンを演奏。完成したこのアルバムはウィーンの週刊誌“Falter”で取り上げられた他、ウィーン放送局のラジオ番組でも特集が放送され大好評を得ています。レーベルによれば、このような試みはアルテュール・グリュミオーの1959年録音以来とのことです。 ※ブックレットには演奏者自身による日本語解説が記載されております。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年10月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第17番・第24番 [エリック・ル・サージュ、フランソワ・ルルー、イェヴレ交響楽団]発売日:2022年07月08日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ル・サージュが満を持しておくるモーツァルトの協奏曲フランス音楽のスペシャリストとしてはもちろん、ドイツ音楽の解釈でも定評があり、シューマンやブラームスの体系的録音で高く評価されているエリック・ル・サージュ。意外にもモーツァルトに関しては、これまでフランク・ブラレイとのデュオやアンサンブルでしか録音を行ってきませんでしたが、今回ついに、盟友フランソワ・ルルーのサポートを得た2つの協奏曲が登場します。 古典派における短調協奏曲の傑作第24番では、フォーレによるカデンツァを使用しているのがル・サージュらしいところ。演奏はピリオド・アプローチとは言えませんが巨匠風の重たいものでもない、様々な解釈を越えて全くのオリジナルにまとめ上げた、まさにル・サージュならではのもの。軽やかさと伸びやかさ、力強さと抒情性の絶妙なバランスが素晴らしい、聴き応えたっぷりで後味の良い演奏に仕上がっています。
収録作曲家:
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大作曲家 モーツァルト
朗読と音楽で綴る生涯 [さまざまな演奏家]CADDY, D.: Great Composers in Words and Music - Wolfgang Amadeus Mozart
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.578361
CD価格:1,600円(税込)
チャイコフスキーが「モーツァルトの音楽は神の美に満ちている」と語った天才モーツァルト。彼の人生、キャリア、そして音楽について掘り下げていく1枚。旅を繰り返していた少年時代から青年時代、そして早すぎる死までを追う興味深い内容です。
収録作曲家:
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オスカー・シュムスキー
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番
協奏交響曲 [オスカー・シュムスキー(ヴァイオリン)/エリック・シュムスキー(ヴィオラ)/スコットランド室内管弦楽団/ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮)]発売日:2022年05月20日
CD価格:1,725円(税込)
かつてEMIからLPでリリースされた
オスカー・シュムスキーのモーツァルト・アルバム、初CD化オスカー・シュムスキーの復刻に力を入れているBiddulphから、また一つ注目の復刻が登場。 7歳でストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団をバックにデビューを飾ったシュムスキーですが、第2次大戦後は長期にわたってヨーロッパで演奏せず、その名声はアメリカ国内に留まっていました。それが一気に変わったのが1981年のロンドン・デビュー・リサイタルで、そのセンセーショナルな成功によって公演と録音の依頼が殺到し、イギリスのレーベルを中心に数点の録音が制作されました。このモーツァルトは1985年に収録され、EMIからEL2703554としてLPで発売されたもの。その後CD化されることなく長らくカタログから消えていましたが、ここに待望の初CD化となります。 録音は後に英国録音界の大御所となるアンドルー・キーナー&マイク・クレメンツによるもので、シュムスキーが原盤権を持っていましたが、オリジナル・マスターがライセンス先で見つからなかったため、息子エリック・シュムスキーの手許にあったLPを素材に、Biddulphの復刻を数多く手掛けるデニス・パターソンがキーナー監修の下でデジタル・リマスターしました。 ブックレット(英文12ページ)には、エリック提供の写真と曲目解説、演奏者プロフィールに加え、キーナーの回想が掲載され、この録音セッションの思い出やデジタル録音初期ならではの編集・マスタリングに関する苦労話が書かれています。セッションはリラックスした雰囲気ながら、解釈におけるシュムスキーの要求は高く、自分の望むフレージングを示しながら「モーツァルトはオペラ作曲家なんだ」と強調していたといいます。 ここでのシュムスキーの演奏は中庸で落ち着いたテンポによる造形、安定した技巧、美音といった持ち味に加え、第3番では自作のカデンツァを披露しているのが注目です。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
交響曲 第39番 変ホ長調 K.543他 [クララ・ハスキル、ヘルベルト・フォン・カラヤン、フィルハーモニア管弦楽団]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 20 / Symphony No. 39 / 9 Variations on a Minuet by Jean-Pierre Duport (Haskil, Philharmonia Orchestra, Karajan)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:ICAC5166
CD価格:1,950円(税込)
モーツァルト生誕200年を記念して行われた音楽祭における、歴史的なライヴ!1956年1月、モーツァルトの生誕200年を祝う第1回モーツァルト週間音楽祭2日目に行われた、ハスキルとカラヤンによる公演のライヴ録音。短い期間の共演ながら理想的なパートナーシップを感じていたという二人ですが、当時は契約レコード会社の違いで一緒の録音がかなわなかったため、残されたわずかなライヴがその相性の良さを示す限られた記録となっています。 ここで聴くハスキルの美しい弱音ときびきびとした表情、それを支えるカラヤンのサポートも見事なものです。交響曲も冒頭からスケールが大きく、カラヤンとフィルハーモニア管との信頼の篤さを感じさせる演奏です。ボーナス・トラックとして収録されたモーツァルトの変奏曲は同年9月のブザンソンでのライヴ。一つ一つの音に込められた表情の豊かさはハスキルならではといえるでしょう。 協奏曲と交響曲はbelvedereレーベルからも発売されているもの(BELVED10152)と同音源ですが、今回のリマスターでさらに1枚ヴェールが除かれたようにクリアさを増しており、特にピアノの音色の粒立ちが一層引き立っています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 [ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(ソプラノ)/ヴァシリサ・ベルジャンスカヤ(メゾ・ソプラノ)/マッティア・オリヴィエーリ(バリトン)/マシュー・スウェンセン(テノール)/ベネデッタ・トッレ(ソプラノ)/トーマス・ハンプソン(バリトン)/フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団/ズービン・メータ(指揮)]発売日:2022年04月29日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
モーツァルトの傑作オペラの神髄に迫る、
メータ&ベヒトルフ&ハンプソンの《コジ・ファン・トゥッテ》!フィオルディリージとドラベッラ、この姉妹の貞節をめぐってドン・アルフォンソと賭けをしたそれぞれの恋人グリエルモとフェルランドは「戦場に赴く」と偽り、変装して互いの相手を口説きます。最初は拒んでいたものの、次第にグリエルモに惹かれてしまうドラベッラ、やがてフィオルディリージもフェルランドの誘惑に負けてしまい…
モーツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》は、1790年の初演直後から「内容が不道徳である」と不評を買い、18世紀から19世紀にかけて上演機会も少なく、他のモーツァルト作品に比べ人気の低い歌劇でした。しかし20世紀になって、ダ・ポンテの台本の優れた心理描写にモーツァルトがアンサンブルを駆使して作曲した多彩で豊かな音楽が再評価され、現代ではオペラの人気演目の一つとして頻繁に上演されています。 フィレンツェで行われたズービン・メータの指揮によるこの上演は、ゆったりとしたテンポとオーケストラの響きを存分に生かしたオーソドックスなもの。二組の恋人たちにはフレッシュで粒ぞろいの若手歌手を配し、ドン・アルフォンソ役のヴェテラン、トーマス・ハンプソンが自身の闊達な演技歌唱とともに、若者たちを見事にリード。スヴェン・エリック・ベヒトルフによる演出はユーモアとペーソスに溢れ、シックな舞台美術と衣装と相まってこのモーツァルトの傑作オペラに大輪の華を添えています。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノとヴァイオリンのための
6つのソナタ「パラティーヌ」 [ダニエル=ベン・ピエナール(ピアノ)/ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 18-23 (Palatine Sonatas) (Skaerved, Pienaar)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:ATH23212
CD価格:2,250円(税込)
1777年10月末、パリへ赴く途中に立ち寄ったマンハイムでモーツァルトが書き始めたのは「クラヴィーア二重奏曲」と呼ぶピアノとヴァイオリンのためのソナタでした。翌年までに6曲が完成、1778年11月に「作品1」として出版され、パラティーヌ(プファルツ)選帝侯妃マリア・エリーザベト・アウグステに献呈されました。 ニ長調 K306を除くと、どれも2楽章形式で書かれており、これは当時全盛を誇っていたヨハン・クリスティアン・バッハ作品に倣ったものと考えられています。現代のヴァイオリン・ソナタとは違い、主役はピアノでヴァイオリンはどちらかというと伴奏役。しかし各々の楽器が紡ぎだす旋律は絶妙のバランスを持ち、有機的に結びついています。 演奏しているダニエル・ベン=ピエナールはバロックから初期ロマン派の作品を得意とするピアニスト。英国王立音楽院の教授を務め、AVIEレーベルやLINNレーベルから多くのアルバムを発表するベテラン。名手ピーター・シェパード・スケアヴェズが弾くヴァイオリンとともに見事な演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第5集〉
第15番 ヘ長調 K 533+K 494
第3番 変ロ長調 K 281
第13番 変ロ長調 K 333 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 5 (Donohoe)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:SOMMCD0648
CD価格:2,025円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる全6巻からなるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集。この第5集には異なる年代に書かれた3つのソナタが収録されています。第3番 変ロ長調 K281は1775年、18歳の作品。装飾音が多用され、軽快な雰囲気を持ち、終楽章ではドノホー自身がカデンツァを付け加えています。 第13番 変ロ長調 K333は1783年の作品。かつてはパリで作曲されたとされていましたが、最新の研究ではリンツで完成されたと考えられています。モーツァルトが尊敬していたヨハン・クリスティアン・バッハ作品の影響が感じられる精緻で美しい作品です。第15番 ヘ長調 K533は1787年の作品。まず単独の作品として第1楽章と第2楽章が出来上がりましたが、ここに2年前に書かれたアレグロ K494を付け加え、1曲のピアノ・ソナタとして出版したものです。当時としては大胆な和声進行が用いられており、モーツァルトの創造性が遺憾なく発揮された名作に仕上がっています。
収録作曲家:
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.1〉
ヴァイオリン協奏曲 第1番 K.207
ピアノ協奏曲 第8番 K.246 「リュッツォウ」
ホルン協奏曲 第4番 K.495 [ステファン・ワーツ、ジャン・チャクムル、イヴォ・ドゥドラー]MOZART, W.A.: Concertos, K. 207, 246, 495 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 1) (Waarts, Çakmur, Dudler, Camerata Schweiz, Griffiths)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:ALPHA794
CD価格:2,475円(税込)
30年以上にわたり若いアーティストたちを支援しているスイスのオルフェウム財団とALPHAが協力し、次世代の若いソリストたちによるモーツァルトの協奏曲をリリースするシリーズ。 第1弾には、2014年メニューイン国際コンクールの覇者、オランダのステファン・ワーツ、2018年浜松国際ピアノコンクールの覇者、トルコのジャン・チャクムル、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ホルン奏者、スイス出身のイヴォ・ドゥドラーが登場。若手とはいえ既に国際的な評価を得ている彼らならではの高い技術力と個性的な表現を聴かせてくれます。カデンツァもそれぞれ自作を披露。
収録作曲家:
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〈次世代ソリストたちによるモーツァルト Vol.2〉
ヴァイオリン協奏曲 第3番 K.216
ファゴット協奏曲 K.191
ピアノ協奏曲 第5番 K.175 [ジユ・ヘ、テオ・プラート、メロディ・チャオ]MOZART, W.A.: Concertos, K. 175, 191, 216 (Next Generation Mozart Soloists, Vol. 2) (Ziyu He, Plath, Mélodie Zhao, Griffiths)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:ALPHA795
CD価格:2,475円(税込)
30年以上にわたり若いアーティストたちを支援しているスイスのオルフェウム財団とALPHAが協力し、次世代の若いソリストたちによるモーツァルトの協奏曲をリリースするシリーズ。 第2弾には、2016年ユーディ・メニューイン国際コンクールの覇者、中国のジユ・ヘ、hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)首席ファゴット奏者で既にソロ・アルバムの発売もある、ドイツのテオ・プラート、こちらもCD発売歴は既に長く、2021年にはハイドンのピアノ協奏曲全集(CPO 555400)もリリースした中国系でスイス出身のメロディ・チャオらが登場。若手とはいえ既に国際的な評価を得ている彼らならではの高い技術力と個性的な表現を聴かせてくれます。カデンツァはジユ・ヘがサム・フランコ作のもの、プラートとチャオはそれぞれ自作を披露しています。
収録作曲家:
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SENTIMENT
バッハ、ヘルテル、モーツァルト
18世紀ファゴット協奏曲集 [マティス・シュティーア、アンサンブル・レフレクトーア]Bassoon Concertos - BACH, J.S. / HERTEL, J.W. / MOZART, W.A. (Sentiment) (Stier, Ensemble Reflektor)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:ALPHA825
CD価格:2,475円(税込)
ARD受賞を経て躍進するケルンWDR響の新世代名手、
意外な魅力あふれる18世紀ファゴット協奏曲集20代でケルンWDR交響楽団の首席奏者となり、2019年にはARDミュンヘン国際音楽コンクールのファゴット部門で1位なし2位(アンドレア・チェッラッキと同位)に輝いた新世代の俊才マティス・シュティーアが、18世紀の前半・中盤・後半から1作ずつ名作を選んだプログラムで協奏曲アルバムをリリース。 共演のアンサンブル・レフレクトーアは、ベートーヴェンの交響曲第5番にラモーとテュールの作品を加えたアルバムでCDデビューしたのち、近年はバッハをテーマにした音楽祭をリューネブルクで立ち上げ、古典的名作からジャンル越境型の現代作品まで幅広く手掛ける異才集団。彼らの相乗効果で、「穏当なバロック&古典派の協奏曲アルバム」という印象を良い意味で裏切る聴き応えに仕上がっています。 古楽器奏者としても知られるリンドン・ウォッツ門下に学んだシュティーアは隅々まで歌心に満ちていながら甘すぎない、確かな様式感ある演奏を披露。室内楽のように緊密な連携でオーケストラと共に音楽を作り上げてゆきます。疾風怒濤期の陰影鮮やかなヘルテルの短調の作品では古楽器風とも言える音作りが際立つ一方、オーボエ・ダモーレ独奏版として復元されることの多いバッハの協奏曲ではファゴットの美音が驚くほど自然に馴染み、普遍的な編曲作品としての価値さえ感じさせます。 味わい充分のモーツァルト作品まで含め、新世代の活躍にますます期待が高まるアルバムと言えるでしょう。 -
映像ドキュメンタリー
シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ
~光の弓~ [さまざまな演奏家]CHEVALIER DE SAINT-GEORGE The Enlightened Violinist
発売日:2022年03月25日
DVD日本語字幕付き価格:2,550円(税込)
カリブ海に浮かぶ西インド諸島のひとつ、グアドループ島で、プランテーションを営む地主とウォロフ族出身の奴隷の女性の間に生まれたジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(1745-1799)。8歳の時にフランスへ移住し、ジャン=マリー・ルクレールにヴァイオリンを、フランソワ=ジョセフ・ゴセックに作曲を師事。1769年にはゴセックのオーケストラのメンバーとなりヴァイオリン奏者として卓越した腕前を披露。さらに歌劇、交響曲、室内楽など数多くの作品を作曲し人気を集めました。 サン=ジョルジュは音楽にとどまらず剣術や乗馬にも優れた才能を示し、フランス革命に際しては革命政府の要請により、軍人として自身で編成した黒人部隊を率いて活躍。しかし革命前に王室と懇意であったことを理由に軍を追われた上、投獄され、ロベスピエールの失脚後に釈放されたものの病を得て没し、死後、その音楽は奴隷制の復活した第二帝政時代に急速に忘れられていきます…。 このマルタン・ミラベル監督によるドキュメンタリーは、サン=ジョルジュの作品の演奏を交えながら、18世紀フランス音楽の研究家や音楽家の証言をもとに、その数奇な生涯と音楽作品に新たな光を当てています。 特典映像としてサン=ジョルジュの楽曲を中心に、同時代のモーツァルト、ハイドンの作品を加えたコンサート映像を収録。カンビーニ=パリ四重奏団がオペレッタ、フランス歌曲をレパートリーとするソプラノ歌手マガリ・レジェとともにサン=ジョルジュが遺した音楽をみずみずしく奏でています。
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『モーツァルトのファゴット』
モーツァルト(1756-1791):
ファゴット協奏曲
ファゴットとチェロ(低音部)のためのソナタ
セレナード第12番「ナハトムジーク」 [ピーター・ウィラン、クリスティアン・ベザイテンホウト、アンサンブル・マルシュアス]MOZART, W.A.: Bassoon Music (Mozart's Bassoon) (Whelan, Ensemble Marsyas, Bezuidenhout)
発売日:2022年03月11日
NMLアルバム番号:CKD680
CD価格:2,475円(税込)
「モーツァルトが知っていたファゴット」を追求し続ける名手による画期的協奏曲録音ヨーロッパ各地の一流古楽器オーケストラのメンバーでありながら、ソリストとしても注目すべき活躍を続ける一流管楽器プレイヤーが集うアンサンブル・マルシュアス。その創設メンバーの一人で芸術監督でもあるピーター・ウィランは、近年モーツァルトがファゴットのために作曲した音楽とじっくり向き合い、数年おきに瑞々しい新録音をリリースし続けてきました。 今回はアンサンブルに弦楽器も加え、ついにモーツァルトの傑作協奏曲を録音。ザルツブルクの楽器注文歴や同時代の史料に見る証言などから多角的な検証を経て、作曲家が知っていたであろうドレスデンのグレンザー・モデルを再現した楽器で味わい豊かな解釈を伝えます。 さらに既存の録音盤から、管楽合奏にしては珍しい短調によるセレナードK. 388と、チェロで演奏されることの多い低音部を通奏低音のように鍵盤(フォルテピアノ)で解釈した珍しい二重奏ソナタK. 292も収録。モーツァルトがファゴットという楽器を通じてどんな音を紡いだか、多角的に聴き深められる構成になっているのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
収録作曲家:
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モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス:
変奏曲集 [シモン・トルプチェスキ(ピアノ)]Piano Recital: Trpčeski, Simon - MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. (Variations)
発売日:2022年03月25日
NMLアルバム番号:CKD682
CD価格:2,475円(税込)
トルプチェフスキが多彩に描きあげる、変奏曲の世界1979年マケドニア生まれのピアニスト、トルプチェフスキのLINN第3弾は待望のソロ・アルバム。彼が得意とする変奏曲を集めた内容となっています。力強さを兼ね揃えた高いテクニック、深く情熱的なアプローチと多彩な表情を聴かせる豊かな表現力、こういったトルプチェフスキの魅力がいかんなく発揮されるのが、ここに収録されたような変奏曲という形式といえるでしょう。 モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスという異なった作品の特性を描き分けながら、様々な感情や景色を次々に広げてゆく様はまさに圧巻。彼本来のピアニズムを十二分に堪能することの出来るアルバムです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲全集 [ギル・シャハム(ヴァイオリン)/南西ドイツ放送交響楽団/ニコラス・マギーガン(指揮)]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-5 / Adagio, K. 261 / Rondo, K. 373 (G. Shaham, South West German Radio Symphony, McGegan)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:SWR19113CD
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
ギル・シャハム初のモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲録音、全集で登場!名手ギル・シャハムが弾くモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。5曲とも10代のうちに書かれたにもかかわらず、その完成度の高いことで知られています。 シャハムにとってモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲の録音は初めてであり、即興的な装飾を絡めながらモーツァルトの流麗な旋律を心ゆくまで歌い上げました。とりわけ高音のハーモニクスでの鳥がさえずるような美しい響きはシャハムの持ち味と言えるでしょう。 バックを務めるのはイギリスの名指揮者ニコラス・マギーガン。バロック作品の優れた解釈で知られ、ここでもピリオド奏法を採り入れた闊達な響きをオーケストラから紡ぎ出し、速めのテンポで軽やかなシャハムのヴァイオリンと対話を繰り広げています。 シャハムが奏する1699年製のストラディヴァリウス「Countess Polignac=ポリニャック伯爵夫人」の息をのむような艶やかな美音も存分にお楽しみください。 ※ 国内仕様盤には渡辺和彦氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年6月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《ドン・ジョヴァンニ》 [アーウィン・シュロット(バリトン)/ペトロス・マゴウラス(バス)/マリン・ビストレム(ソプラノ)/ロベルト・タリアヴィーニ(バス) 他/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)]発売日:2022年02月25日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
オーパス・アルテ創立20周年記念リリース第2弾
アーウィン・シュロット主演《ドン・ジョヴァンニ》騎士長の娘ドンナ・アンナの部屋に忍び込んだ好色な貴族ドン・ジョヴァンニは、騎士長と決闘になり彼を殺害して逃走。ドンナ・アンナは婚約者のドン・オッターヴィオに父の復讐を求めます。当のジョヴァンニは従者のレポレッロを従え、復縁を迫る昔の愛人ドンナ・エルヴィーラからも逃げ出し、さらに婚礼の宴の新婦の村娘ツェルリーナを口説くのでした…
好色な貴族が、享楽の限りを尽くした末に地獄へ落ちる…。中世から存在していた伝説を基に誕生したのが、この歌劇《ドン・ジョヴァンニ》。この映像は2014年にプレミエ上演され好評を博したカスパー・ホルテンの名演出の再演です。大胆なプロジェクション・マッピングの多用や、回り舞台を使った巧みな空間処理と並び、登場人物たちの細やかな性格描写が見どころです。 ドン・ジョヴァンニを歌うのは、アーウィン・シュロット。欲望の限りを尽くした結果、深い絶望の淵に立たされてゆく迫真の演技と絶妙な歌唱が聴きものです。ドン・ジョヴァンニを巡る3人の女性に、ドンナ・アンナ役のマリン・ビストレム、ドンナ・エルヴィーラ役のミルト・パパタナシュ、ツェルリーナ役のルイーズ・オルダーら強い個性と存在感溢れる歌手を配し、シュロットと丁々発止の演技と歌が繰り広げられます。 モーツァルトをはじめとする古典派の作品に深い造詣を示し、オペラならではの聞かせどころを熟知した、ハルトムート・ヘンヒェンのタクトがこの作品に示される目まぐるしく移ろう男女の心理の綾を、精緻かつ鮮烈に描きだしています。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-91):
弦楽四重奏曲 第1番「ローディ」
弦楽四重奏曲 第2-7番「ミラノ四重奏曲集」 [ヴェネトス・アンサンブル]MOZART, W.A.: String Quartets Nos. 1-7 (The Milanese Quartets - Lodi Quartet) (VenEthos Ensemble)
発売日:2022年02月04日
NMLアルバム番号:A497
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
モーツァルト、イタリア渡航中の秘作が同国の古楽器奏者たちの手で甦るモーツァルトの弦楽四重奏曲といえば、ウィーンで成功を収めつつあった時期に作曲されハイドンに捧げられた第14-19番の6曲(通称「ハイドン・セット」)が有名ですが、その前の作品群に潜む知る人ぞ知るかけがえない魅力はあまり知られていません。録音も多くはないこれら初期作品の多くは、かの天才作曲家がオペラ作曲家としての名声を確たるものにすべくイタリアに渡っていた少年時代に書かれました。 第2-7番は6曲セットの「ミラノ四重奏曲集」、第1番は《ポントの王ミトリダーテ》初演でトリノの宮廷劇場に赴いた旅の帰路、ローディの旅籠に書き始められため、この古都の名が綽名になっています。 イタリア様式の習得という、モーツァルトにとっても重要な研鑽期のみずみずしい創意に溢れたこれら一連の四重奏曲に、ほかでもないイタリアから世界に羽ばたく新世代の古楽器奏者たちによる新録音が登場! 古楽器演奏の才人ジュリアーノ・カルミニョーラらイタリアの世界的古楽器奏者たちの薫陶を受ける4人の名手は作品成立の過程をよく検証し、通奏低音時代から新たな展開をみせた当時の流行の中、少年モーツァルトが書いたばかりの音を鮮やかに甦らせるような、瑞々しい解釈を聴かせてくれます。 ほどよい残響の中、ガット弦の素材感に満ちた味わいをよく伝える敏腕技師フェデリーコ・フルラネットのエンジニアリングも絶妙です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 ニ長調 「ひばり」
モーツァルト(1756-1791):
クラリネット五重奏曲
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.74「ハープ」 [アメリカン・アート四重奏団/ベニー・グッドマン(クラリネット)]発売日:2022年02月18日
CD価格:1,725円(税込)
20世紀半ばに米国西海岸を拠点に活動したアメリカン・アート四重奏団、
その古典派作品レパートリーの全て!アメリカン・アート四重奏団はユーディス・シャピロとヴィクター・ゴットリープの夫妻を軸に1942年にロスアンジェルスで結成され、1963年にヴィクターが亡くなるまで活動を続けました。夫妻はカーティス音楽院の同窓生で、ユーディスはエフレム・ジンバリストに、ヴィクターはフェリックス・サモンドに学びました。当時のアメリカ西海岸では映画会社が高額の予算でオーケストラを雇い、サウンドトラックの録音を活発に行っていましたが、音楽家の中にはそれに飽き足らず「シリアスな新作」に取り組むグループも出て来ました。 アメリカン・アート四重奏団もその一つで、同時代のアメリカ音楽への取り組みで評価される一方、古典のレパートリーはここに録音された3曲がすべて。快速テンポを基調にした明晰な演奏で、ハリウッドやジュリアードといったアメリカ最高峰の弦楽四重奏団に匹敵すると評価された演奏の一端を知ることが出来ます。 モーツァルトのクラリネット五重奏曲では「キング・オヴ・スウィング」ベニー・グッドマンが参加。グッドマンは1938年にブダペスト四重奏団と同曲を録音していましたが、英国の名手レジナルド・ケルが欧州の戦禍を逃れて渡米してくると、頼み込んで1948年からクラシック音楽の演奏を学び直しました。 この再録音はその成果を披露するものです。 -
発売日:2022年02月25日
CD価格:2,475円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
レクイエム ニ短調 K.626 [ゴルダ・シュルツ(ソプラノ)/カトリン・ヴンドザム(メゾ・ソプラノ)/マルティン・ミッタールッツナー(テノール)/ナフエル・ディ・ピエッロ(バス)/トリノ王立歌劇場管弦楽団&合唱団/ステファノ・モンタナーリ(指揮)]MOZART, W.A.: Requiem in D Minor (Schultz, Wundsam, Mitterrutzner, Montanari)
発売日:2022年01月21日
NMLアルバム番号:CDS7932
CD価格:1,950円(税込)
モーツァルト晩年の名作『レクイエム ニ短調』をトリノ王立歌劇場管弦楽団&合唱団とステファノ・モンタナーリの指揮による演奏で。この録音はコロナ禍と戦う医療関係者に捧げられた演奏会に先立ってセッション収録されました。 バロック・ヴァイオリニストとしても活躍するモンタナーリは、このレクイエムでもピリオド奏法を採り入れた切れの良い演奏を披露します。過度な表現を控えながらも「ディエス・イレ」などでは感情が爆発するかのようなメリハリある音楽を聴かせるモンタナーリ。独唱者たちも期待に違わぬ美しい声。オペラを思わせる親密なアンサンブルも楽しめます。
収録作曲家:
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モーツァルト/プーランク/マルティヌー:
ピアノと管楽五重奏のための作品集 [プラハ・フィル木管五重奏団&イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)]Chamber Music (Piano and Wind Quintet) - MARTINŮ, B. / MOZART, W.A. / POULENC, F. (I. Klánský, Prague Philharmonia Wind Quintet)
発売日:2021年12月24日
NMLアルバム番号:UP0227
CD価格:1,650円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年3月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《魔笛》 [ザラストロミカ・カレス(バス)/マウロ・ペーター(テノール)/シボーン・スタッグ(ソプラノ)/ザビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ) 他/コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団/ジュリア・ジョーンズ(指揮)]発売日:2021年11月26日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
スコットランド出身の演出家、デイヴィッド・マクヴィカーのコヴェント・ガーデン王立歌劇場における《魔笛》の定番演出による2017年の再演収録映像が登場。マクヴィカーの奇をてらわないオーソドックスな舞台作りは、この作品の闇と光の世界を美しい色彩とコントラストを用いて幻想的に描き出しています。 さらにこの再演演出では登場人物たちの演技と台詞に演劇的なタッチを増やし、「歌芝居」としての《魔笛》にさらに磨きをかけることに成功。夜の女王役は、注目のソプラノ、ザビーヌ・ドゥヴィエル。そのくっきりとした超絶技巧の歌唱に、ザラストロ役の美声のバス、ミカ・カレスの豊かな表現が好対照を形作り、マウロ・ペーター(タミーノ)、シボーン・スタッグ(パミーナ)コンビの若々しく溌剌とした歌唱、さらにロデリック・ウィリアムズによる自由闊達なパパゲーノが舞台に活気を与えています。 2010年コヴェント・ガーデンに《コジ・ファン・トゥッテ》の指揮者としてデビューし、2016年から2020年までヴッパータール交響楽団の音楽監督を務めた英国出身の女性指揮者ジュリア・ジョーンズのタクトから生まれるしなやかに躍動する音楽が、この上演に大輪の華を添えています。
収録作曲家:
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THE ART OF ARRANGEMENT
編曲の芸術
モーツァルト&ベートーヴェン [アレア・アンサンブル]MOZART, W.A.: Piano Quintet, K. 452 / BEETHOVEN, L. van: Piano Quartet, Op. 16 (The Art of Arrangement) (Miucci, AleaEnsemble)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:CDS7919
CD価格:1,950円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
モーツァルトの自筆譜による
ピアノ三重奏曲の演奏 [ウィーン・モーツァルト・トリオ]MOZART, W.A.: Piano Trios Nos. 1, 3, 4, 5, 6 / Divertimento (Piano Trios Performing the Autograph Scores) (Vienna Mozart-Trio)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:Gramola99252
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
古典派初期のピアノ三重奏曲は、同時期のヴァイオリン・ソナタと同じく鍵盤楽器にチェロとヴァイオリンのオブリガート(助奏)が付くのが一般的でした。ヴァイオリンとチェロにピアノと同等の働きが与えられたのは19世紀初頭のベートーヴェンの時代とされていますが、このモーツァルトのピアノ三重奏曲は、1776年に書かれた三重奏曲(ディヴェルティメント)では鍵盤楽器が依然として優勢であるものの、1780年代に書かれた5つの作品では、すでにその働きはほぼ平等であり、各々の楽器の対話を存分に楽しめます。 このウィーン・モーツァルト・トリオの新しい録音は、最近公開されたモーツァルトの自筆譜を用いて演奏されており、これは1991年のトリオ設立以来、彼らが使用していた「原典版」の印刷譜に比べ、とりわけフレージングとアーティキュレーションに違いがみられるとのことです。 作曲家の本来の意図に可能な限り近い演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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ベートーヴェンとその時代
第1集 [ベルリン古楽アカデミー/ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)]発売日:2021年11月19日
Blu-ray価格:2,850円(税込)
ベートーヴェン・イヤー(生誕250周年)の2020年10月SWRシュヴェツィンゲン音楽祭にて、ベルリン古楽アカデミーによるベートーヴェンと彼の同時代作曲家に光を当てた連続演奏会が、4夜に渡り開催されました。当盤は第1集として第1夜と第2夜のコンサートを収録しています。 第1夜の演目は、C.P.E.バッハの2つの交響曲とベートーヴェンの交響曲第1番、第2番。指揮者のいない小編成のオーケストラによる機敏でフレッシュな演奏は2人の作曲家の持ち味を巧みに描き分けています。 第2夜はヴラニツキーの交響曲とベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。「英雄」の前には同曲の第1楽章の冒頭のモチーフがそっくりなモーツァルトの歌劇《バスティアンとバスティエンヌ》の「序曲」が演奏されました。モラヴィア出身のヴラニツキーはモーツァルトと親交があり、当時指揮者としても名高く、ベートーヴェンが自身の第1交響曲の初演を依頼したことでも知られています。作品はハイドンの影響を受けつつも、巧みな管弦楽法による軽快かつ芳醇なスタイルで、モーツァルトの作品を彷彿させます。 ピリオド楽器を縦横無尽に操るベルリン古楽アカデミーの奏者たちによる、ベートーヴェンと彼の同時代の作曲家の楽曲をご堪能ください。
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Mozart made in Salzburg
モーツァルト・メイド・イン・ザルツブルク
ラファエル・フィンガーロス(バリトン)アリア集 [ラファエル・フィンガーロス(バリトン)/モーツァルテウム管弦楽団/レオポルト・ハーガー(指揮&ピアノ)]MOZART, W.A.: Vocal Music and Opera Arias (Mozart Made in Salzburg) (Fingerlos, Salzburg Mozarteum Orchestra, Hager)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:SM377
CD価格:1,950円(税込)
「ザルツブルクで制作されたモーツァルト」と題されたアルバム。実は作曲家、ソリスト、指揮者をザルツブルク出身者で固め、オーケストラも録音場所もザルツブルクという徹底ぶり。バリトンのためのオペラ・アリアと歌曲を通じてモーツァルト愛を存分に伝えます。有名曲の数々に加え、あまり耳にすることのない《ツァイーデ》のアリアや、《フィガロの結婚》のウィーン初演の際に付け加えられた伯爵のアリアが貴重です。 ラファエル・フィンガーロスは1986年にザルツブルク州タムスヴェークに生まれ、ウィーン音楽大学を卒業。2016年から2020年までウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとなり、2016年には歌劇場の日本公演に帯同して《ナクソス島のアリアドネ》のハルレキン役を歌い、注目されました。現在ではオペラ、コンサートの両面で幅広く活躍しています。 このCDでは、できるだけ編集を少なくすることで、ライヴにおけるサウンドとフレージングの再現を狙っています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
空想のバッハ音楽帳
カンタータを中心とした作品を室内楽編成で [カフェ・ツィマーマン]Chamber Music (17th-18th Centuries) - BACH, J.S. / BACH, C.P.E. / MOZART, W.A. (The Imaginary Music Book of J.S. Bach) (Café Zimmermann)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:ALPHA766
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
Alphaのバッハといえばカフェ・ツィマーマン
作曲家の素顔に迫る個性的選曲の小品集!21世紀のクラシック・レコード界を古楽の領域から活性化させ「小資本レーベルの革命」と謳われたAlphaレーベル。その発足当初から看板アンサンブルの一つとして注目を集めてきたカフェ・ツィマーマンは、独特の香気と熱気をまとったバッハ解釈で世界を瞠目させてきました。 全6タイトルからなる『さまざまな楽器による協奏曲』シリーズの完成から10年、新たなバッハ演奏として彼らが提案するのは「プライベートな音楽帳」。楽譜出版業が活性化しはじめた18世紀も手書きで楽譜を写す習慣は健在で、私的な仲間同士で音楽を楽しむ場では、自分たちに演奏可能な編成への編曲も兼ねて楽譜を記したと考えられますが、今回のプログラムはまさにそうした時代の習慣にあわせた選曲。教会カンタータの器楽合奏曲やアリアを室内楽向けに直した興味深いトラックの数々に加え、フリードリヒ大王の宮廷で活躍するようになった頃に次男が書いた曲、大王のために書かれた『音楽の捧げもの』など、晩年のバッハをとりまく世界に響いた18世紀的日常を追体験できる1枚になっています。 モーツァルトがバッハ作品を編曲した『前奏曲とフーガ』の再編曲もスリリングな演奏。21世紀ならではの進化型古楽器アルバム、彼らの協奏曲録音との比較も面白そうです。 -
モーツァルト(1756-1791):
《フィガロの結婚》序曲
ヴァイオリン協奏曲 第3番
交響曲 第41番 「ジュピター」 [ジュリアン・ショーヴァン、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ]MOZART, W.A.: Violin Concerto No. 3 / Symphony No. 41, "Jupiter" / Le nozze di Figaro: Overture (Simply Mozart) (Chauvin, Le Concert de la Loge)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:ALPHA776
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
今フランスで最も注目すべき古楽器合奏団、満を持してのモーツァルトは傑作3作!Apartéレーベルでの数々の名盤、特に一連のハイドン『パリ交響曲』の録音では、同時代の知られざる名作を次々と併せて紹介し、注目を浴びた古楽器合奏団コンセール・ド・ラ・ロージュ。古典派解釈の確かさは、それらのアルバムにフランスの批評メディアが続々絶賛を寄せてきたことからもわかります。シュシャーヌ・シラノシアン、ジュスタン・テイラー、タミ・クラウスといった新世代の古楽器奏者たちとの連携もさることながら、創設者・指揮者のジュリアン・ショーヴァンがピリオド奏法のヴァイオリン奏者としてもずば抜けた技量を誇っている点は見逃せません。 サンドリーヌ・ピオーによるフランス19世紀オペラ・アリア集『恋の相手は...』(ALPHA445/NYCX-10063)でALPHAからもリリース実績のある彼らが、同レーベルでモーツァルトの重要作品を定期的に発表してゆくことになり、その記念すべき第一弾がこの申し分ない選曲の一枚となります。 モーツァルトの全管弦楽曲中最も注目度の高い作品の一つ「ジュピター」をはじめ、隅々まで考え抜かれた解釈により各作品が驚くほどみずみずしく蘇る古楽器演奏で、細やかな音楽言語への徹底した読み込みがいたるところで効果を発揮。それでいて冒頭に掲げられた《フィガロの結婚》序曲の沸々と盛り上がる勢いといい、ヴァイオリン協奏曲におけるショーヴァンの濃密かつ圧倒的な「格」といい、一糸乱れぬ統率力と各奏者の自発性の絶妙なバランスといい、それらがまさに新時代の画期的名演と呼びうる強い存在感をこのアルバムに与えています。 作曲家自身の手紙からの引用を多数盛り込んだ解説も興味深く、生の18世紀の音像に迫ろうという強い気概が演奏の上質さにみごと結実した、頼もしい新シリーズの始まりと言えるでしょう。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ミサ曲全集 第1集〉
ミサ曲 ハ長調 「戴冠式ミサ」 K.317
ミサ・ロンガ ハ長調 K.262 [カロリーナ・ウルリヒ(ソプラノ)/マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト(メゾ・ソプラノ)/アンジェロ・ポラック(テノール)/コンスタンティン・クリンメル(バス)/ケルン西ドイツ放送合唱団/ケルン室内管弦楽団/クリストフ・ポッペン(指揮)]MOZART, W.A.: Masses (Complete), Vol. 1 - K. 262, 317 (Cologne West German Radio Chorus, Cologne Chamber Orchestra, Poppen)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:8.574270
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSの新シリーズとなるモーツァルトのミサ曲全集。クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏による第1集には「ミサ・ロンガ」と呼ばれるハ長調 K.262と中期の傑作「戴冠式ミサ」K.317の2曲を収録。 1775年6月頃、ザルツブルクで作曲された「ミサ・ロンガ(長いミサの意)」はミサ・ブレヴィス(短いミサ)に分類されながら、30分近い演奏時間を持つ堂々たる曲。作品が書かれた目的ははっきりしていませんが、精巧な合唱と拡張されたオーケストレーション、劇的な構成を持ち、とりわけアニュス・デイでのソプラノ・ソロの美しさが耳の残ります。 「戴冠式ミサ」のタイトルはモーツァルト自身の手によるものではなく、後世の人によって付けられたもの。1779年4月、ザルツブルク大聖堂で行われた復活祭の式典のために作曲されたと考えられています。 この演奏ではソプラノ、カロリーナ・ウルリヒ、メゾ・ソプラノのマリー・ヘンリエッテ・ラインホルト、テノールのアンジェロ・ポラック、バスのコンスタンティン・クリンメルという、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。 全体をまとめるポッペンはモーツァルトの作品の美しさと壮大さをアピールすることに成功しました。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲選集[5枚組] [ワルター・クリーン(ピアノ)/イングリット・ヘブラー(ピアノ) /アルフレート・ブレンデル(ピアノ)/ルドルフ・フィルクシュニー(ピアノ)/アラン・ヴァイスピアノ) 他]発売日:2021年08月27日
CD-R 5枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ワルター・クリーン、イングリッド・ヘブラー、アルフレート・ブレンデル、20世紀を代表する3人の“モーツァルト弾き”による後期ピアノ協奏曲集。 2台ピアノのための協奏曲はルドルフ・フィルクシュニーとアラン・ヴァイスが演奏。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年10月号)★-
〈HAYDN 2032 第10集〉
『一日の時の移ろい』
ハイドン(1732-1809):
交響曲「朝」「昼」「晩」
モーツァルト(1756-1791):
「セレナータ・ノットゥルナ」 [ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ]発売日:2021年07月09日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
交響曲全曲録音シリーズ、初期の重要連作へ!
しかも併録曲はモーツァルトハイドン生誕300周年となる2032年までに、その100曲を越える交響曲を全て実演・録音してリリースするプロジェクトHAYDN 2032も10作目に突入。毎回テーマ性ある選曲が興味深く、そこに他の作曲家の作品などが適宜盛り込まれるのも面白いところですが、今回は作曲当初から連作として構想されていたことが明らかな初期の3曲「朝」「昼」「晩」が待望の登場! ハイドンがエステルハージ侯爵家に副楽長として雇われて間もなくの1761年に発表されたと考えられるこれらの作品は、宮廷楽団の名手たちの技量と新任副楽長の才覚を存分に印象づけるべく、多様な作曲様式が盛り込まれた傑作。弦楽器で奏でられるレチタティーヴォ、フルートからコントラバスまで様々な楽器が随所で繰り広げるソロなど聴きどころ満載で、現代の演奏団体にとっても腕が試される連作ですが、イル・ジャルディーノ・アルモニコは流石の腕利き揃いで、隅々まで才気あふれる演奏を味わえます。 選び抜かれた古楽器の素材感に満ちたサウンドもさることながら、アンサンブル全体が一つの生き物のような一体感で伸縮自在のダイナミズムを堪能でき、ハイドンならではの曲作りの面白さが存分に伝わる痛快さ。各交響曲が朝から晩(夕)まで、一日の三つの時間をそれぞれ表現しているハイドン作品の続編として、モーツァルトがザルツブルクの音楽夜会のために書いた「セレナータ・ノットゥルナ」を”夜”にあたる曲として併録。こちらも首席ヴァイオリンのバルネスキによる当意即妙な即興パッセージが心地良く、全編を通じて生気に満ちた音作りがたまりません。 当シリーズの常通り、音楽学者モーリッツ・バウアーによる最新研究をふまえた作品解説も添えられています。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2021年11月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《偽りの女庭師》 [クレシミール・スパイサー(テノール)/ジュリー・マルタン・デュ・テイユ(ソプラノ)/ベルナール・リヒター(テノール)/アネット・フリッチュ(ソプラノ) 他/ミラノ・スカラ座管弦楽団(ピリオド楽器使用)/ディエゴ・ファソリス(指揮)]発売日:2021年07月23日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
若きモーツァルトの自信作を鬼才ディエゴ・ファソリスの指揮で!ドン・アンキーゼ市長は屋敷に住み込みの女庭師サンドリーナに夢中。今日も口説きにかかっています。そして使用人のナルドは小間使いのセルペッタにぞっこん。しかしセルペッタはもっと若い男がいいと軽くあしらいます。 そんな時、市長の姪アルミンダがベルフィオーレ伯爵を伴い来訪します。実はこの伯爵、今はサンドリーナと名乗るヴィオランテの元恋人。やきもちからヴィオランテ(サンドリーナ)を刺してしまい逃走していたのです。ヴィオランテはベルフィオーレを探すために女庭師として市長の家に潜伏、そして彼女の侍従ロペルトもナルドと名を変え、市長宅に住み込んでいたのです。ベルフィオーレは、サンドリーナが死んだはずのヴィオランテにそっくりなことに気が付きますが…。
1775年、19歳の誕生日を目前に控えたモーツァルトの歌劇《偽りの女庭師》がミュンヘンのザルヴァートル劇場で初演されました。この作品はイタリア語歌唱で上演されますが、モーツァルト自身の手により、後にドイツ語のジングシュピールに改作されたり、二部からなる序曲に追加の楽章を加え交響曲とされるなど、モーツァルトのお気に入りの作品でもありました。ヴィオランテとベルフィオーレの二重唱をはじめとする魅力的な音楽の数々に、若きモーツァルトの優れた才能が満ち溢れています。 この上演は2014年のグラインドボーン音楽祭で初披露されたフレデリック・ウェイク=ウォーカーの演出を踏襲するものですが、2018年のスカラ座のリバイバルでは、スカラ座管がピリオド楽器に持ち替えるとともに、クレシミール・スパイサーやジュリー・マルタン・デュ・テイユら強力な歌手を起用し、古楽演奏の権威ディエゴ・ファソリスのタクトが陰影に富む表情と軽快なテンポで全体をまとめ上げています。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第9番 「ジュノム」/第17番 [オルガ・パシチェンコ、イル・ガルデリーノ]発売日:2021年06月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ピアニズムと歴史検証の重なるところ。パシチェンコ、満を持してのモーツァルト協奏曲録音モーツァルトが知っていた当時のピアノ(フォルテピアノ)を、当時流儀の古楽器を使ったオーケストラと弾いてこそ、彼が企図したとおりの作品像に近づける……そうした考え方のもとで録音される機会も少なくないモーツァルトのピアノ協奏曲の数々。今や単に「古楽器で弾いた」というだけでは注目されにくいとすれば、オルガ・パシチェンコとイル・ガルデリーノの演奏は、その解釈の確かさと卓越した演奏クオリティ、どちらにおいても出色の仕上がりとなっており、古楽に実績ありのAlphaレーベルが、この競合盤多き演目であえて今、新たな録音を世に問うたのも頷ける内容です。 古楽活況の地オランダやベルギーを活動拠点にしているロシア出身の才人パシチェンコの師は、ゲンリヒ・ネイガウスの系譜を汲むロシア・ピアニズムを出発点に、現代音楽から古楽まで幅広いフィールドで活躍してきた名匠アレクセイ・リュビモフ。パシチェンコがその指導のもと培った、歴史的検証と音楽性のどちらでも強い探究心を発揮してきた成果が、満を持してこの録音に結実しています。 細部に至るまでタッチの妙が際立つ緩徐楽章、スリリングな推進力と確たる音楽展開が同居するアレグロ……AccentやPassacailleに名盤の多いイル・ガルデリーノは、ヘレヴェッヘやミンコフスキ、ピエルロら古楽器演奏の立役者たちの楽団で実績を積んできたバロック・オーボエの名手マルセル・ポンセールが、多忙なトラヴェルソ奏者兼プロデューサーのヤン・デ・ヴィンネと共同主宰する俊才集団(ヴァイオリンに中丸まどか、近藤倫代らが参加)。管楽器の痛快な活躍といい、弦楽器の巧みなチームワークといい、まさに絶好調と言えるでしょう。 欧州古楽シーンの最前線から届いたAlphaならではのモーツァルト録音、見逃せません!
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年10月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 [パーヴォル・ブレスリク(テノール)/ステファヌ・ドゥグー(バリトン)/マリア・ベングトソン(ソプラノ)/ジュルジータ・アダモナイト(メゾ・ソプラノ)/トーマス・アレン(バス)/レベッカ・エヴァンス(ソプラノ)/コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団・合唱団/トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)]発売日:2021年06月25日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
名匠ジョナサン・ミラー演出、トーマス・ヘンゲルブロック指揮による
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》男女各3名ずつの独唱歌手で歌われるこの歌劇は、超絶技巧を駆使したアリア、二重唱から六重唱までのアンサンブルと登場人物6人の様々な声部の組み合わせによる歌唱がユニークなモーツァルト晩年の傑作歌劇です。 2019年11月に逝去した名匠ジョナサン・ミラー(1934-2019)による演出は、舞台を現代に置き換え、2組の恋人たちフィオルディリージ、ドラベッラの姉妹とその恋人たちフェルランドとグリエルモに舞台演技にも優れた若手歌手4人を起用、加えて老練闊達なトーマス・アレンのドン・アルフォンソ、レベッカ・エヴァンスのおきゃんなデスピーナがスパイスを利かせた、英国ならではの演劇的なトーンに富んだもの。 アーノンクールの手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのヴァイオリン奏者として活躍し、その後、フライブルク・バロック管弦楽団の設立に加わり、指揮を担当、声価を高めてきたトーマス・ヘンゲルブロックが、コヴェントガーデンのオーケストラでも金管、ティンパニにオリジナル楽器を配し、モーツァルトの傑作オペラに生気に満ちた新風を吹き込んでいます。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
コンチェルトーネ K.190
セレナータ・ノットゥルナ K.239
カッサシオン K.63 [キアラ・バンキーニ、ダヴィド・プランティエ、アマンディーヌ・ベイエ、ガエターノ・ナジッロ、パトリシア・ガニョン、アンサンブル415 ほか]MOZART, W.A.: Concertone, K. 190 / Serenade No. 6, "Serenata notturna" / Cassation, K. 63 (Ensemble 415, Banchini)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:ALPHA618
CD価格:1,425円(税込)
名手続々! アンサンブル415活動後期の隠れ名盤は古楽器ならではの魅力満載選曲の面白さもさることながら、ソリスト陣にその後ソロで注目されるようになった名手が多く揃っており、聴きどころに満ちた充実の演奏内容になっている名盤。モーツァルトがまだザルツブルクにいた頃、音楽好きの大司教のために作曲した大掛かりな合奏音楽を集めたプログラムで、中でも10代の作であるカッサシオンは録音が少ない作品。 コントラバスの独奏もありティンパニが独特な活躍をみせるセレナータ・ノットゥルナでの大きな抑揚感のある演奏もさることながら、長大な展開をまったく飽きさせずに聴かせてしまうコンチェルトーネの充実度も圧巻です。 リ・インコーニティのベイエ(ALPHA610)、レ・プレジール・デュ・パルナスのプランティエ(ALPHA621)ら今回のAlpha Collectionシリーズで後年の活躍が見られる俊才たちもソロ参加。プレス切れが長く続いていただけに待望の新装再リリースと言えるでしょう。
収録作曲家:
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発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
カザルスも認めた名手リリアン・フックスによる、ヴィオラ版無伴奏!フックス家のジョセフ(ヴァイオリン)、リリアン(ヴィオラ)はともに優れた音楽家であった。まず、リリアンの無伴奏ヴィオラだが、まだチェロ版でさえもそれほど録音が多く存在しなかった時期にあえてヴィオラ版を録音するのは、非常に挑戦的な試みであっただろう。器が大きく、幻想が大きく羽ばたくような演奏で、ヴィオラこそオリジナルだと思わせる内容だ。兄フックスとのデュオは非常に鮮烈でスリリング。兄と妹とで初演されたマルティヌーは、ことさら貴重である。 ---平林直哉(音楽評論家)
リリアン・フックス(1903-1995)の兄ジョセフはヴァイオリニストで後にクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスター、弟ハリーはクリーヴランド管の首席チェロ奏者を務めた音楽一家。リリアンはヴァイオリンを学びましたが、師事したフランツ・クネイゼルの勧めでヴィオラに転向したといいます。リリアンが20年間にわたってヴィオラ奏者を務めたペロレ四重奏団は、ニューヨークのコンサート・シリーズをブッシュ四重奏団と分担するほどの評価を得ました。 リリアンは作曲・編曲でも才能を発揮し、また他の作曲家たちからも作品を献呈されました。兄ジョセフとのデュオも高く評価され、彼らが演奏するモーツァルトの二重奏曲を聞いたマルティヌーは、このCDに収録されている「マドリガル」を作曲して献呈しています。また、パブロ・カザルスの主宰するブラド音楽祭の常連であり、カザルス指揮のモーツァルト: 協奏交響曲の録音も残されています。 リリアンは体格は小柄ながら、腕や手は長く、ヴィオラにうまく適応出来たので「ヴィオラの巨人」とも呼ばれていました。「とてもいい弓みたいな腕を持って生れて来たんだと思います」と語っていますが、その片鱗はここに収められたバッハからも聴き取ることが出来るでしょう。 (原盤英文解説より抜粋。ブックレットにはバッハの初出LPのジャケット写真を掲載) -
オスカー・シュムスキー
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集 [オスカー・シュムスキー]発売日:2021年06月11日
CD価格:1,725円(税込)
珍品ヴァイオリン付きK. 570を含む、シュムスキーの貴重な米アレグロ録音!シュムスキー家はロシアからの移民であり、オスカーはフィラデルフィアの生まれ。かのダヴィッド・オイストラフが称賛し、トスカニーニに請われてNBC交響楽団のヴァイオリニストも務め、プリムローズ弦楽四重奏団としても活躍した。このディスクはシュムスキーが珍しくアメリカ・アレグロに収録したもの。流麗でスピード感に溢れるシュムスキーのソロ、そして非常に機敏に反応するピアノともども、総合的な内容ではかのグリュミオー&ハスキルの名盤に匹敵しよう。 ---平林直哉(音楽評論家)
オスカー・シュムスキーは1917年にロシア系移民の家庭に生まれました。8歳でフィラデルフィア管弦楽団とモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を共演。指揮者のストコフスキーがその才能を絶賛しています。その年にレオポルド・アウアーの史上最年少の門下生となり、11歳でカーティス音楽院に入学。卒業後はニューヨークのNBCスタジオに所属し、ピアニストのアール・ワイルドとのデュオで放送用の録音を多数行いました。その後、NBC交響楽団とNBC四重奏団(後にプリムローズ弦楽四重奏団と改称)を経て独立し、第2次大戦(海軍軍楽隊に従軍)をはさみ、ソリストとしての演奏及び教育活動に取り組みました。 ここに復刻されたモーツァルトのソナタ集は、シュムスキー唯一のアレグロ・レーベルへの録音(LP2枚分)。ミッシャ・エルマンとの共演で知られる室内楽の名手レオポルド・ミットマンと組んだ演奏は、ヴァイオリン専門家の間で「軽快なテンポと鋭敏・明晰な解釈ながら、深い感情や優しい親密感をも伝える」と称賛されて来たものです。ソナタK. 570はピアノ・ソナタですが、モーツァルト以外の作曲家がヴァイオリン・パートを付け足した形でも人気があったもの。今日ではこの演奏形態では顧みられることがないだけに、貴重な録音といえます。 (原盤英文解説より抜粋。ブックレットには初出LPのジャケット写真を掲載)収録作曲家:
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ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭
100周年記念BOX
インペリアル・ホール・コンサート集 [ クーベリック(指揮) ブレンデル(ピアノ) ダムラウ(ソプラノ) 他]発売日:2021年06月18日
CD 6枚組 BOX価格:8,025円(税込、送料無料)
CD6枚すべて初出!
ドイツ屈指の伝統を誇るモーツァルト音楽祭から驚きの贈り物。
1950年代から2020年の選りすぐりの演奏を収録。ロマンティック街道の北の起点であるドイツ、バイエルン州のヴュルツブルクで毎年開催される由緒ある音楽祭『ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭』。 1921年に指揮者のヘルマン・ツィルヒャーによって創設、ザルツブルク音楽祭と並ぶ歴史を持ち、毎年5月から7月のうち4週間にわたって開催されるこの音楽祭には、ドイツ、オーストリアを中とするオーケストラと音楽家がやってきて、50回以上のコンサートが開催され、数多くの聴衆が訪れることで知られています。コンサートが開催されるのは、1981年に世界遺産に登録されたレジデンツ(司教館)で、18世紀にバルタザール・ノイマンの設計によるバロック建築様式を代表する、ヨーロッパでも屈指の美しい宮殿です。演奏会場となるのはこの建物内にあるインペリアル・ルーム(皇帝の間)。ヴェネツィア派の巨匠ティエポロが描いたフレスコ天井画があることでも知られる広間です。
2021年に創設100年を迎えるこの音楽祭を記念して、バイエルン放送のアーカイヴ録音から選りすぐりの演奏をBOX化しました。1950年代の歴史的音源も含め全て初出であり、またデジタル・リマスターが施されています。CD1とCD2には、交響曲・管弦楽曲、CD3とCD4には協奏曲、CD5には声楽曲、CD6には室内楽曲・独奏曲を中心に収録。それぞれのディスクには様々な年代の音源が収められ、演奏スタイルの変遷も1枚のアルバムで味わうことが出来ます。収録音源はすべて初CD化であり、一流どころを揃えた豪華な顔触れと、それぞれの演奏家の録音歴において珍しい曲目・顔合わせが多く含まれている点も魅力です。
CD1と2では、クイケン指揮のモーツァルトの交響曲やオラモ指揮の管弦楽曲は他になく、マゼールのジュピターは1966年のベルリン放送響以来となる貴重な円熟期の演奏。ゲーベルやアントニーニからは刺激的な古楽スタイルが予想されます。 CD3と4では、ユリア・フィッシャーやバティアシュヴィリの師でありモーツァルトを得意としながらも録音の無かったチュマチェンコの「トルコ風」が目を引きますし、ブレンデルやカサドシュとクーベリックとの顔合わせは意外にも録音が非常に少なく興味をそそられます。フィッシャーやマルツィの演奏も聴きどころ。 CD5ではソプラノが充実。往年のゼーフリートやケート、レコードでもおなじみのアメリンク、ポップらに加え、近年活躍目覚ましいカルクやカンジェミ、ストヤノヴァらの歌唱を収録。特にダムラウの「エクスルターテ...」は大注目! CD6は新しい録音が多く、ドイツ楽壇の「今」を垣間見せてくれます。キット・アームストロングはブレンデルが高く評価するアメリカ生まれの俊英。このセットの最後を飾るケッケルト四重奏団は、DGへのベートーヴェン全集やハイドン、シューベルトの録音で知られますが、モーツァルトの録音は極めて貴重です。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第101番 ニ長調 「時計」
モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第41番 ハ長調 「ジュピター」 K.551
歌劇《フィガロの結婚》 K.492 - 序曲 [レミ・バロー(指揮)/クランクコレクティフ・ウィーン]HAYDN, J.: Symphony No. 101, "The Clock" / MOZART, W.A.: Symphony No. 41, "Jupiter" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:Gramola99239
CD価格:2,250円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼ぶレミ・バローは、優れたヴァイオリニストとしてウィーン・フィルの一員としても活躍していたこともありました。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノルベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。 デビュー作(GRAM99180)ではシューベルトの第1番と「未完成」を演奏し、ウィーン初期ロマン派作品の魅力を伝え、前作(GRAM99210)ではベートーヴェンの「英雄」を演奏、しなやかな音楽を聴かせましたが、今作では更に時代を遡りモーツァルトとハイドンの作品を披露しました。 現代楽器を用いて18世紀から19世紀の音楽様式美を軽やかに、かつ鮮やかに伝える彼らの演奏は、聴き手を強く魅了します。
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集 [ピーター・ハンソン(ヴァイオリン)/アンドルー・アーサー(フォルテピアノ)]発売日:2021年06月25日
CD価格:2,100円(税込)
ジョン・エリオット・ガーディナーが率いる“オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク”のコンサートマスターを25年以上にわたり務めてきた名手ピーター・ハンソンによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。 収録されているのは、1778年に作曲されてプファルツ選帝侯カール・テオドールの侯妃マリア・エリーザベト・アウグステに献呈された「選帝侯妃ソナタ」からK.301、304、305の3曲と、1784年、女性ヴァイオリニスト、レジーナ・ストリナザッキのために書かれたK.454の4曲です。 モーツァルトの時代は、K.454が「ヴァイオリンの伴奏つきクラヴィーア・ソナタ」とされているように、ヴァイオリン・ソナタと言っても、実際には鍵盤楽器に重きが置かれることも多かったのですが、モーツァルトは2つの楽器を対等に扱い、ヴァイオリンにも華やかな見せ場を持たせています。 このアルバムでは彼と長らく共演を果たしてきたアンドルー・アーサーがフォルテピアノを担当。旋律への優雅な装飾を加えながら自由闊達な演奏を繰り広げます。 銘器J.B.グァダニーニの艶やかな美音と、不等分律による調律を施したヴァルターのフォルテピアノ(レプリカ)の音色も聴きどころ。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集 [ウォーレン・メイリー=スミス]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,175円(税込)
イギリスで活躍するピアニスト、メイリー=スミスの洗練された演奏による、モーツァルトのソナタの傑作。音色の美しさと充実した音楽性が大きな魅力で、たいへん個性的ながらも説得力のある構成力で聴かせています。モーツァルトのソナタの真骨頂である悲劇的なソナタ第8番のあと、ほっと一息つくように、軽快な「トルコ行進曲」でディスクは幕を閉じます。BBC3ラジオのディスク・レビューでも高評価を得たアルバム。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《魔笛》
~フランス語歌唱~ [フローリー・ヴァリケット、マティアス・ヴィダル、マルク・スコフォニ、リザ・モスタン、エルヴェ・ニケ、ル・コンセール・スピリチュエル ほか]発売日:2021年04月23日
2CD+DVD+Blu-ray 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
鬼才ニケの《魔笛》はフランス語版でDVD+Blu-ray付き!
バンド・デシネを盛り込んだ演出も絶妙バロックの知られざる声楽曲の大作を数多く蘇演し、ヘンデル、ボワモルティエ、リュリ、デトゥーシュ、ヴィヴァルディ、カテル……と有名無名にかかわらず痛快なステージや録音に仕上げるフランス古楽界の異才エルヴェ・ニケ。近年はサン=サーンスやダヴィドなど19世紀フランス・ロマン派の舞台作品でも鮮烈な演奏で多くの人々を魅了していますが、その圧倒的なパフォーマンスは舞台演出や映像との相性も抜群。 今回の《魔笛》は近年躍進めざましい演出家ルーサ&リュベクによる、バンド・デシネ(フランス大衆漫画)のアニメーションも組み込んだ独特なステージになっていますが、何より注目すべきはニケが自らの母語であるフランス語の台本でこの傑作をとりあげたこと。言語が変わるだけで一転、モーツァルトの古典美にケルビーニの革命期オペラやグレトリーのオペレッタにも通じるフランス的色彩感とスリルが加わり、演奏陣の物語への傾倒ぶりとあいまって痛快な演奏効果がもたらされます。 夜の女王を演じるリザ・モスタンも堂々の歌唱。モノスタトス役のオリヴィエ・トロマンシュラーゲルが繰り出す古典発音のおかしみも独特の趣きを演出に添えています。 傑作のありようを問い直す、古楽系指揮者の真骨頂発揮とも言えるプロジェクト。映像とCDが揃ったセットでの発売です。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ 第4集〉
ピアノ・ソナタ 第1番・第5番・第12番
メヌエット ニ長調 K.355
アレグロ ト短調 K.312 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 4 (P. Donohoe)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:SOMMCD0629
CD価格:2,025円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる全6巻からなるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集。この第4集には1774年、18歳のモーツァルトの手による「6つのソナタ」から第1番と第5番、1784年に出版された第12番の3曲を中心に収録。 スカルラッティのソナタを思わせる軽快な第1番、ハイドンを思わせる明るい旋律が魅力的な第5番、第3楽章での技巧的なパッセージが印象的な第12番と、モーツァルトの多彩な才能を存分に味わえます。 同時に収録されているのは、時々現れる半音階的進行が不思議な味わいをもたらすメヌエットK. 355と、激しい楽想を持つアレグロK. 312の2曲です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1856-1791):
ピアノ協奏曲 第9番&第17番
イグナーツ・ラハナー(1807-1895)による弦楽四重奏とコントラバスによる伴奏編(1884) [アーロン・ゴールドスタイン (ピアノ)/ファイン・アーツ四重奏団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 9 and 17 (arr. I. Lachner for piano, string quartet and double bass) (Goldstein, Fine Arts Quartet, Bickard)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:8.574164
CD価格:1,600円(税込)
演奏旅行に出かけることの多かったモーツァルトは、第11番から第14番までのピアノ協奏曲を、旅先でも演奏しやすくするために「弦楽四重奏による伴奏」に置き換えています。またこの時代は、交響曲や協奏曲などの編成の大きな作品も家庭で演奏できるように、数多くの編曲者が原曲に手を加えています。フンメルによるいくつかの曲の編曲がよく知られていますが、この世界初録音となるラハナーの編曲はピアノ・パートには全く手を加えることなく、伴奏部の弦楽四重奏にコントラバスを加え、豊かな響きが加わるように仕立てられています。 今回のアルバムに収録されているのは、人気の高い第9番「ジュノーム」と1784年作曲の第17番。前作と同じく、ゴールドスタインのピアノとファイン・アーツ四重奏団、コントラバスのピッカードによる親密なアンサンブルでお楽しみください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第3集〉
第11番 「トルコ行進曲付き」 K.331
第10番 ハ長調 K.330
第18番 ニ長調 K.576 他 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 3 (P. Donohoe)
発売日:2021年02月19日
NMLアルバム番号:SOMMCD0613
CD価格:2,025円(税込)
イギリスの中堅ピアニスト、ピーター・ドノホーが弾くモーツァルトのソナタ集。第3集となるこのアルバムでは人気の高い第11番「トルコ行進曲付き」と、第10番ハ長調、最後のソナタである第18番ニ長調の3曲を収録。同時収録は1788年に書かれた「アダージョ ロ短調」と、あまり耳にすることのない小品「ジーグ ト長調」。 ドノホーは各曲の持つ雰囲気を弾き分け、明から暗までさまざまなモーツァルトの表情を描きだしています。中でも軽やかな「ジーグ」と悲痛な「アダージョ」での対照的な雰囲気が聴きどころ。
収録作曲家:
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ビレット・コンチェルト・エディション 第10集
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第21番&第22番 [イディル・ビレット(ピアノ)/エンデル・サクプナル(指揮)/ブルサ地域国家交響楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 21 and 22 (Biret Concerto Edition, Vol. 10)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:8.571408
CD価格:1,600円(税込)
1941年トルコ生まれのイディル・ビレット。彼女は未だ楽譜を読むことができない4歳の頃からバッハとモーツァルトを愛し、ラジオで聴いたり自身でも奏でていたといいます。1949年にはパリでヴィルヘルム・ケンプに会い、将来一緒にコンサートでモーツァルトを弾くことを約束。4年後の1953年に2人は約束を実現させ「2台のピアノのための協奏曲」を演奏し、パリのシャンゼリゼ劇場で2400人の聴衆を熱狂させました。 このようにモーツァルト作品が体の一部になっているビレット、この2019年のトルコにおける演奏会でも、木訥なタッチで愛情あふれるモーツァルトを披露しています。
収録作曲家:
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サー・チャールズ・マッケラス・
コンダクツ・モーツァルト
交響曲 第29・31・32・35・36・38-41番、レクイエム ほか [スコットランド室内管弦楽団 チャールズ・マッケラス (指揮) スーザン・グリットン (ソプラノ) キャサリン・ウィン=ロジャース (メゾ・ソプラノ) ティモシー・ロビンソン (テノール) ピーター・ローズ (バス) スコットランド室内合唱団]発売日:2020年11月13日
CD 5枚組価格:2,850円(税込)
マッケラスがスコットランド室内管と残した遺産がBOX化!チャールズ・マッケラス(1925-2010)のモーツァルトといえばまず、1980年代後半TELARCレーベルにプラハ室内管弦楽団と録音した交響曲全集が、偉業として挙げられます。しかしその後、彼が桂冠指揮者の地位にあったスコットランド室内管弦楽団と共にレヴィン版の「レクイエム」を録音して大きな話題となったのを皮切りに、2007年録音の後期交響曲集が「2009 BBC Music Magazine Awards」年間最優秀賞ほかの高い評価を得るなど、続く交響曲第2集ともども、一連のLINNへの録音もまた忘れがたいものです。 ジュスマイヤー版を尊重しながらも不自然さを極力そぎ落としてモーツァルトのスタイルを追求したレヴィン版「レクイエム」は、作曲家が残したスケッチを1分半という程よい規模に膨らませた「アーメン・フーガ」が最大の特徴。モーツァルト作品に強いこだわりを持ったマッケラスが、初めて録音した「レクイエム」としても注目されました。 そしてモダン楽器の小編成オーケストラにより、ピリオド解釈を取り入れつつも新しい表現を改めて追い求めた後期交響曲集(DISC 3、4)と、最晩年のリリースとなった交響曲第2集(DISC 1、2)で聴かせる力強さと表情の温かさは目を見張るものがあり、どの作品もその素晴らしさに改めて気づかされる快演です。交響曲第31番の第2楽章は、オリジナルと発注者ル・グロの依頼により差し替えた版の2種を収録。演奏の特色を余すところなく記録した、LINNによるレンジの広いクリアな録音も特筆ものです。図らずも巨匠によるモーツァルトの集大成となった一連の録音が、通常CDにより安価にまとめられた歓迎すべきBOXといえるでしょう。 なお付属ブックレット(英文)は「レクイエム」の歌詞を含め18ページと簡素化されていますが、スコットランド室内管弦楽団総裁ドナルド・マクドナルドによる、マッケラスとの絆についての最新の文章が寄稿されています。
収録作曲家:
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エリザベート王妃音楽大学ライヴ
モーツァルト(1756-1791):
二重協奏曲と演奏会用アリア [ルイ・ロルティ、ヴィクトリア・ヴァシレンコ、イリス・ファン・ウェイネン、フランク・ブラレイ、ウラディスラヴァ・ルチェンコ、カスパール・ツェーンダー]MOZART, W.A.: Concerto for 2 Pianos, K. 365 / Ch'io mi scordi di te …, K. 505 / Concerto for Violin and Piano, K. Anh. 56/315f (Lortie, Zehnder)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:FUG766
CD価格:2,475円(税込)
エリザベート王妃音楽大学主催の公演より、同校で教鞭をとるロルティと、ブラレイなどエリーザベト王妃国際音楽コンクール成績優秀者によるモーツァルトを集めたアルバム。ソリストを2人必要とする作品が集められているのが特徴です。ロルティの滑らかで美しいピアノがたっぷり聴けるのが嬉しいところ。 演奏会用アリアでソロを取るウェイネンは、メゾながらソプラノ音域もこなします。第1楽章の途中までしか書かれなかったヴァイオリンとピアノのための協奏曲は、ウィルビーによるヴァイオリン・ソナタK. 306を流用した定評の完成版を使用しています。
収録作曲家:
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モーツァルティアーナ
モーツァルト(1756-1791):
歴史的鍵盤楽器のための秘曲と編曲集 [ミヒャエル・ツァルカ(タンジェントピアノ、パンタロン・スクエア・ピアノ)]MOZART, W.A.: Mozartiana - Rarities and Arrangements Performed on Historical Keyboards (Tsalka)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:GP849
CD価格:1,950円(税込)
愛すべきモーツァルトの作品は、さまざまな作曲家たちによる編曲版が存在しています。 このアルバムには、パントマイム『パンタロンとコロンビーヌ』と、20世紀の大ピアニスト、エトヴィン・フィッシャーが自らピアノのために編曲した曲集『モーツァルティアーナ』を中心に、モーツァルト作品の中でも比較的耳にする機会のない作品を、歴史的鍵盤楽器の演奏に定評あるミヒャエル・ツァルカが18世紀当時の楽器で演奏するというもの。作品、楽器ともに興味の尽きない内容になっています。 パントマイム『パンタロンとコロンビーヌ』は、弦楽パートのみが遺された未完の作品ですが、研究家フランツ・バイヤーが補筆完成版を作成。オーケストラ版の録音はありますが、ピアノ版はこれが世界初録音。モーツァルト円熟期の充実した音楽を楽しめます。 『モーツァルティアーナ』は初期のメヌエットやコントルダンス「雷雨」などフィッシャーが6作品を選びピアノ用に編曲したもの。今作ではツァルカ自身が編集を加え、タンジェント・ピアノで演奏しました。 また、少年時代の作品『ロンドンのスケッチブック』とK.33bの小品では1700年代に流行した楽器「パンタロン」の美しい響きを味わうことができます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽五重奏曲 第5番
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲「大公」
シューベルト(1797-1827):
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 - 第2楽章 [内田光子(ピアノ)/デイヴィッド・ソイヤー(チェロ)/サラ・カプースチン(ヴァイオリン) 他]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 7, "Archduke" / MOZART, W.A.: String Quintet No. 5 (Uchida, Soovin Kim, Soyer, S. Kapustin, D. Cohen, M. Holloway)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:MLB80001
CD価格:2,250円(税込)
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GEYSIR - 間欠泉
シンプソン(1988-):
GEYSIR
モーツァルト(1752-1796):
グラン・パルティータ [マーク・シンプソン(クラリネット)/フレーザー・ラングトン(クラリネット)/ニコラス・ダニエル(オーボエ) 他]SIMPSON, M.: Geysir / MOZART, W.A.: Gran Partita (M. Simpson, Langton, Daniel, Feilding, Harman, Tyler, Pashley, Garrigós Morant)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100150
CD価格:1,950円(税込)
モーツァルトの名作「グラン・パルティータ」と、この曲に先立って演奏するために、2006年、BBCヤングミュージシャン・オブ・ザ・イヤーとともに、BBCプロムス/ガーディアン・ヤング・コンポーザー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクラリネット奏者、作曲家のシンプソンが書いた「Geysir 間欠泉」を組み合わせたユニークな1枚。 グラン・パルティータの冒頭、湧き上がるような旋律にインスパイアされたというシンプソンの作品のタイトルは、アイスランドの首都レイキャヴィクの観光地「ゲイシール」から採られており、最大60メートルも噴出する温泉の勢いがそのまま音楽へ移し替えられており、シンプソンと仲間たちが勢いある演奏で表現しています。
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モーツァルト(1756-1791):
レクイエム K626
F.X.ジュスマイヤー補筆完成版に基づく
ハワード・アーマン校訂版
証聖者の荘厳晩課 K339他 [クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)/ソフィー・ハームセン(メゾ・ソプラノ)/ユリアン・プレガルディエン(テノール)/タレク・ナズミ(バス)/バイエルン放送合唱団/ベルリン古楽アカデミー(古楽器使用)/ハワード・アーマン(指揮)]MOZART, W.A.: Requiem, K. 626 (with introduction) (Bavarian Radio Chorus, Berlin Akademie für Alte Musik, Arman)
発売日:2020年10月30日
NMLアルバム番号:900926
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
イギリス出身、現在バイエルン放送合唱団の音楽監督を務めるハワード・アーマン。今作ではモーツァルトのレクイエムを中心とした「一夜のミサ」ともいうべきプログラムを披露します。 冒頭に置かれたのは、アーマン自身が作ったオルガンを伴うアンティフォナ(交唱=2つの合唱または2群の歌手が交互に歌う形式)を挟み込んだ「証聖者の荘厳晩課」。続くレクイエムは、ジュスマイヤー補筆完成版を基に、アーマンが研究を重ね主にオーケストレーションに改訂を加えた版を使用。モーツァルトが8小節だけ書き遺した「ラクリモーサ」では、以降の箇所をアーマンによる全く新しいオリジナルが演奏されており、続けて、後に発見されたモーツァルト自身による「アーメン・フーガ」が挿入されます。 最後の曲はオーストリアの作曲家ノイコムの「リベラ・メ・ドミネ」。これはリオ・デ・ジャネイロでモーツァルトのレクイエムが演奏された際、ノイコムが典礼用として、リベラ・メの欠損部を補填するために作曲したもの。このアルバムを締めくくるのにふさわしい作品です。 CD2は、シリーズおなじみのドイツ語による音楽物語。今作では「レクイエム」が題材として選ばれており、マルクス・ファンヘーファーは晩年のモーツァルトの生活と心境を劇的な筆致で綴っています。
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発売日:2020年10月30日
CD 6枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
結成30年、ゼフィーロによるモーツァルトを集大成!1989年の夏、古楽先進地オランダや英国で活躍していたイタリア出身のオーボエ奏者のアルフレード・ベルナルディーニとパオロ・グラッツィ、ファゴット奏者のアルベルト・グラッツィの3人によって結成されたゼフィーロは、ピリオド楽器を用いたイタリアの団体としてはかなり長い歴史を重ねてきた部類に属します。 そのキャリア初期のAstree(現Naïve)レーベルの時代から、様々なレーベルで体系的に取り上げてきたモーツァルトの作品を一堂に集めたBOXセットが登場です。モーツァルトが管楽合奏のために書いたオリジナル作品のほとんどを網羅しているほか、当時人気を博した管楽合奏によるオペラの形式に倣い、ベルナルディーニが「グラン・パルティータ」の編成に編曲したアルバム、創立者3人がソリストとして活躍する協奏曲集までを集めた総括的な内容は、あらゆる方面から歓迎されることでしょう。 限定盤での発売です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集
第24番 K.376/第27番 K.379/第35番 K.526 [ヴィネタ・サレイカ、アマンディーヌ・サヴァリ]発売日:2020年10月23日
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)大阪室内楽コンクールの覇者となって10年以上、すでに欧州最前線をゆくピアノ三重奏団のひとつとして注目を集め続けるトリオ・ダリのメンバーとしても活躍する、サレイカとサヴァリのデュオによるアルバム第2弾。グリーグのソナタ3曲を収めた前回に続き、ここではモーツァルトがウィーンで書いた3つのソナタを収録しています。 1781年に書かれ充実した内容のK. 376、同じ年の作で変奏曲を盛り込んだK. 379と、1787年に、より深い筆致で書き上げられたK. 526。ストラディヴァリの名器とスタインウェイによるアンサンブルは、軽やかさを基本としながらも奥行きがあり、作品の性格を絶妙に描き分けた表現が大きな魅力です。
収録作曲家:
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モーツァルト(フンメル編曲):
ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
ベートーヴェン(フンメル編曲):
交響曲 第1番 ハ長調 Op.21
フンメル(1778-1837):
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.20 [アウレリア・ヴィショヴァン(フォルテピアノ)、アンナ・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)、チェチーリア・ベルナルディーニ(ヴァイオリン)、マルクス・ファン・デン・ムンクホフ(チェロ)]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 24 / HUMMEL, J.N.: Piano Sonata No. 3 / BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 1 (Visovan, Besson, Bernardini, Munckhof)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:RIC417
CD国内仕様価格:2,970円(税込)
ベートーヴェン記念年に知るべき楽聖の好敵手!
古楽器だからこそ伝わる作品の真の魅力2020年に生誕250年を迎えたベートーヴェンに関連した、この機会ならではの注目企画が相次いでいます。すぐれた古楽器録音にかけては40年の実績を誇るRicercarも、まさに古楽のパイオニアならではの目線が光るアルバムをリリース。録音技術がなかった19世紀当時、大管弦楽が必要になる大作を音楽愛好家たちがプライベートな場で堪能するのに貢献した「室内楽編曲版」に光をあてた注目盤です。 一度聴いただけでは隅々まで味わいきれない充実した音楽……モーツァルト中期以降の傑作やベートーヴェンの大作群は、その複雑さや味わい深さが群を抜いていることで同時代の人々に驚かれ、時に賛否両論さえ巻き起こしました。そこで楽譜の出版や批評記事の流布と同じくらい理解者の増加に貢献したのが、音楽愛好家が数人で演奏できるようにした室内楽編曲版。 早熟の天才としてモーツァルト門下に学び、のちにハイドンの後継者にしてベートーヴェンの好敵手、かつ理解者となったフンメルが後年手がけた抜群のセンスによる編曲版は、モーツァルトの異色の短調協奏曲やベートーヴェン最初の交響曲を驚くほど明確に解きほぐし、作品の味わいを損ねず伝える内容となっていますが、その真価は当時の楽器をすぐれた名手が弾いてこそ理解できると言えるでしょう。欧州で躍進めざましい俊才4人が、かの楽聖の作と同じくソナタ形式の常道では語れないフンメル自身のソナタも含め、19世紀のオリジナル鍵盤をはじめとするピリオド楽器で200年前そのままの「編曲の妙」をあざやかに甦らせてくれます。 -
モーツァルト(1756-1791):
弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K.515
弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516 [ヴァン・カイック弦楽四重奏団、アドリアン・ラ・マルカ]MOZART, W.A.: String Quintets Nos. 3 and 4 (Van Kuijk Quartet)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ALPHA587
CD価格:2,475円(税込)
流れるような瑞々しい歌心に満ちた、ヴァン・カイックQのモーツァルト2012年にフランスで結成され、2015年にはウィグモア・ホール国際弦楽四重奏コンクールで優勝、ALPHAレーベルからモーツァルト、ドビュッシー&ラヴェル、シューベルトと次々にアルバムをリリースし、2019年春の初来日の成功も記憶に新しいヴァン・カイック弦楽四重奏団。今回はモーツァルトの弦楽五重奏曲を2曲収録しており、共演はフランス・ヴィオラ界期待の新星アドリアン・ラ・マルカという豪華さです。 彼らが作り出す音楽はその流れがとにかく美しく、瑞々しさと歌心に溢れたもの。むしろ落ち着いた音運びでありながら、隅々まで行き届いた細やかな表情が、自然な躍動感を生んでいるのも魅力です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲全集
アダージョ K.261/ロンド K.269・ K.373 [バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)/アイヴィン・オードラン(指揮)/スウェーデン室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-5 / Adagio, K. 261 / Rondos, K. 269, 373 (Skride, Swedish Chamber Orchestra, Aadland)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:C997201
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
バイバ・スクリデが演奏する美しく軽やかなモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集。 以前、7~8曲あるとされていたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲ですが、最近では第6番と第7番などが偽作であることがわかり、第1番から第5番までがモーツァルトの真作であると認識されています。他に、単一楽章で書かれた2曲のロンドと「アダージョ」ホ長調もモーツァルトの作品であることが分かっています。 5曲の協奏曲は、全てザルツブルクに滞在していた1775年に集中して書かれていますが、モーツァルトはいずれの曲にもカデンツァを書いておらず、奏者が即興で演奏することが求められていました。ここでのスクリデも自身のカデンツァを演奏。指揮者オードランは「スクリデは直観的な演奏家であり、演奏するたびに新たな音楽を発見するので、全く同じことの繰り返しになることはない」と語っており、彼女の溢れんばかりの音楽性を高く評価しています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ミサ曲 ハ短調 K.427
レオポルト・モーツァルト(1719-1787):
聖母マリアの祝日のための連祷(リタニア) [キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾ・ソプラノ)、ベンヤミン・ブルンス(テノール)、ダグラス・ウィリアムズ(バス)、ミヒャエラ・アイクナー(オルガン)、アンドルー・マンゼ指揮、カメラータ・ザルツブルク(一部古楽器使用)、ザルツブルク・バッハ合唱団]発売日:2020年08月14日
Blu-ray国内仕様価格:3,960円(税込、送料無料)
最新校訂譜の温故知新をあざやかに伝えるマンゼ。18世紀装飾の会場でのライヴ映像バロック・ヴァイオリンのソリストとして世界を魅了してきたアンドルー・マンゼ。近年ではピリオド・モダン両方を振り分ける指揮者としての敏腕ぶりでも知られるようになってきました。そのマンゼが、ザルツブルクの国際モーツァルト財団に招かれ、この作曲家の『ミサ曲 ハ短調』最新校訂版を指揮した映像がBelvedereからリリースされます。カップリングは父レオポルトによる、ザルツブルク大聖堂での礼拝を前提として書かれた「連祷(リタニア)」。 「ミサ曲 ハ短調」K. 427は、モーツァルトがウィーンで活躍しはじめて間もない1783年に書かれ、妻コンスタンツェとの結婚後ザルツブルクに一時帰省した際、初披露された大作。しかしモーツァルトは「クレド」の後半と「アニュス・デイ」の章の音楽を全て書いてはおらず、中途の楽譜をもとに後世の音楽家や音楽学者たちが試みてきた補筆版の数々で知られてきました。 ここでは徹底した音楽学研究にもとづく原典版で知られるベーレンライター社が2019年に刊行した最新校訂版が使われていますが、解説書には校訂を手掛けたウルリヒ・ライジンガーによる詳細な説明も添えられています。作曲家自身の音使いに可能な限り忠実に、かつザルツブルク大聖堂での当時の演奏習慣を強く意識しながら自然な仕上がりを目指したとのことで、古楽器演奏で数々の実績をあげてきたマンゼのタクトが楽譜の真価を鮮やかに浮かび上がらせます。 カップリングの「連祷」は父レオポルト1769年作曲の作品を息子ヴォルフガングがアップデートした版での演奏。こちらもみずみずしい作品美がきわだつ演奏で作品本来の魅力に迫ります。トランペット、トロンボーン、ティンパニに古楽器を使用。
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ブゾーニ(1866-1924):
2台ピアノのための作品集 [アルド・チッコリーニ/アルド・オルヴィエト/マルコ・ラペッティ(ピアノ)]BUSONI, F.: Works for 2 Pianos - Fantasia contrappuntistica / Preludio e Fuga / Capriccio in G Minor (Ciccolini, Orvieto, Rapetti)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:8.574086
CD価格:1,600円(税込)
フェルッチョ・ブゾーニは幼い頃から音楽の才能を発揮、優れたピアニストとして演奏活動を行うとともに、数多くのピアノ曲を作曲しました。生涯を通じて2台ピアノのための多数の作品も書き上げており、いくつかの作品からは、敬愛したJ.S.バッハの影響が強く感じられます。 このアルバムの冒頭に収録されている「対位法的幻想曲」はその最たるものの一つで、複雑な対位法を駆使しながら、壮大なフーガを織り上げていくさまは、まさにバッハを思わせるブゾーニならではの作曲法です。この曲の第2ピアノには名手アルド・チッコリーニが参加。精力的な演奏を聴かせています。 また、ブゾーニは先人リストの例に倣い、数多くのトランスクリプション(編曲)を残しました。ここにはシューマン、モーツァルト作品の編曲が収録されており、彼の極めて独創的なスタイルを知ることができます。 アルバムには初期の作品(世界初録音)も収録。「若いころの作品は完成度が高くない」と自作を否定したブゾーニですが、この3曲からは成熟した技法が感じられます。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459
ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
ロンド イ長調 K.386 [ピエモンテージ、マンゼ、スコットランド室内管弦楽団]発売日:2020年08月28日
CD価格:2,475円(税込)
ピエモンテージ&マンゼによるモーツァルト第2弾!ピエモンテージ、マンゼ、スコットランド室内管の組み合わせによるモーツァルトのピアノ協奏曲。2017年に発売された第25番と第26番(CKD544)に続く第2弾は、第19番と第27番にピアノと管弦楽のためのロンドの組み合わせです。 ピエモンテージにとって第27番は2018年のBBCプロムスでも好評を博したレパートリー。古楽器畑出身のマンゼならではの見通しの良い響きと推進力の心地よい音楽運びに乗り、ピエモンテージのリリカルなピアノが伸びやかに歌う、極上のモーツァルトを聴かせてくれます。またロンドでは、作曲当時の形式に則りながら創造性溢れるピエモンテージの自作カデンツァも披露しています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《魔笛》 [デイヴィッド・ポルティーヨ (テノール)、ソフィア・フォミナ (ソプラノ)、ブリンドリー・シェラット (バス)、カロリーネ・ヴェッテグレン (ソプラノ)、ビヨルン・ビュルガー (バリトン)、アリソン・ローズ (ソプラノ)、イェルク・シュナイダー (テノール)、ミヒャエル・クラウス ほか エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団、グラインドボーン合唱団、ライアン・ウィグルワース (指揮)]発売日:2020年06月19日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:5,500円(税込、送料無料)
老舗ホテルの内紛を絡めた奇想天外《魔笛》カナダの2人組演出家バルブ&ドゥセーによる風変わりで斬新な読み替え演出が大きな話題となったプロダクション。舞台は20世紀初頭の老舗ホテル。ザラストロは料理長、夜の女王は女将、女権運動がそれに絡む、グラインドボーン音楽祭ならではの凝った演出がモーツァルトの歌芝居「魔笛」に新しい光を当てます。 おっとりとしたデイヴィッド・ポルティーヨのタミーノ、輝きとデリケートさを合わせ持つソフィア・フォミナのパミーナ、洒脱さが光るビヨルン・ビュルンガー演じるパパゲーノら、粒ぞろいの歌手をそろえ、作曲家としても活躍するライアン・ウィグルワース率いるエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団が奏でる生き生きとした音楽をバックに見どころ聴きどころ満載の「魔笛」です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈宗教音楽集〉
天の女王、喜びませ K108・K127
テ・デウム K141
アヴェ・ヴェルム・コルプス K618他 [シモーナ・シャトゥロヴァー(ソプラノ)/ペトル・フィアラ(指揮)/ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団/ブルノ・チェコ室内ソロイスツ]MOZART, W.A.: Sacred Music - Regina coeli, K. 108 and K. 127 / Exsultate jubilate (Czech Philharmonic Choir, Czech Chamber Soloists of Brno, Fiala)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:UP0101-2
CD価格:1,650円(税込)
チェコを拠点に指揮者として活躍するペトル・フィアラ。30年以上に渡り合唱団を率いて様々な宗教曲を演奏してきたことが高く評価され、1996年にはミロスワフ枢機卿から栄誉ある賞を授与されています。 このモーツァルトの宗教音楽集はフィアラの本領発揮とも言える1枚で、オーケストラから素朴な響きを引き出しつつ、合唱を自在に操りながらモーツァルト少年時代の4作品を含む6作品をじっくり聴かせます。 ソプラノ・ソロを担当するシャトゥロヴァーはスロヴァキアのブラチスラヴァに生まれチェコを本拠に活躍するソプラノ。2006年のモーツァルト・イヤーには世界各地でモーツァルト作品を歌い注目されました。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番・第4番・第5番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エドゥアルド・トルビアネッリ(フォルテピアノ)/マルティン・ジークハルト(指揮)/スピリット・オブ・ヨーロッパ]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 3, 4 and 5 (Spirit of Europe) (Irnberger)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola98890
SACD価格:2,175円(税込)
Gramolaレーベルを代表するヴァイオリニスト、イルンベルガーが演奏するモーツァルトの3つの協奏曲。ヴァイオリンの美しい響きを存分に生かし、ゆったりめのテンポでたっぷりと音を鳴らすスピリット・オブ・ヨーロッパとの掛け合いを存分に聴かせます。モーツァルト研究家としても知られたバドゥラ=スコダによるカデンツァを使用。
収録作曲家:
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W. A. モーツァルト(1756-1791):
バリエーション ソナタ [稲岡千架(ピアノ)]発売日:2020年05月29日
CD国内盤価格:2,800円(税込)
モーツァルトピアノソナタ全曲に取り組む稲岡千架の第二弾
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年9月号)★-
W. A. モーツァルト(1756-1791):
ファンタジー ソナタ [稲岡千架(ピアノ)]発売日:2020年05月29日
CD国内盤価格:2,800円(税込)
モーツァルトピアノソナタ全曲に取り組む稲岡千架の第三弾
収録作曲家:
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モーツァルト・ベスト30 [さまざまな演奏家]
MOZART, W.A.: 30 of the Best
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.578353-54
CD 2枚組価格:1,300円(税込)
世界中の人々を魅了するモーツァルトの名曲をたっぷり30作集めた2枚組。誰もが必ず耳にしたことがある「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「トルコ行進曲」をはじめ、謎めいた「フリーメイソンのための葬送音楽」、あまり耳にすることのない《劇場支配人》と《クレタの王イドメネオ》の序曲など様々な作品が収録されています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《イドメネオ》 [エリック・カトラー(テノール)、デイヴィッド・ポルティーヨ(テノール)、アネット・フリッチュ(ソプラノ)、エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)、ベンジャミン・ヒューレット(テノール)、オリバー・ジョンストン(テノール)、アレクサンドル・ツィムバリュク(バス)、マドリード王立歌劇場管弦楽団・合唱団、アイヴァー・ボルトン(指揮)]発売日:2020年04月24日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,575円(税込、送料無料)
ボルトン力演! カーセンによる難民キャンプに舞台を置き換えた問題作《イドメネオ》斬新なプロダクションで注目を集めるマドリード王立歌劇場にて、同歌劇場の音楽監督アイヴァー・ボルトンの指揮、ローバート・カーセンの演出による《イドメネオ》が上演収録されました。バロック・オペラの演奏でも高い評価を得ているボルトンらしい、明瞭なアーティキュレーションと典雅な味わいに満ちた音楽作りが青年モーツァルトの傑作オペラに目覚ましい表現を与え、それに触発された若手歌唱陣の優れた歌唱が繰り広げられます。 鬼才カーセンによる演出は、オリジナルのストーリーを保ちつつ舞台を古代トロイ戦争の時代から現代ギリシャの難民キャンプへと置き換え、賛否両論を巻き起こした問題作。
収録作曲家:
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〈モーツァルト・バイ・アレンジメント 第3集〉
オルガンのための編曲集 [ゼーノ・ビアンキーニ&クリスティアン・ランブール(オルガン)]MOZART BY ARRANGEMENT, Vol. 3 - Transcriptions for Organ (Bianchini, Lambour)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:TOCC0381
CD価格:1,950円(税込)
知られざる作曲家や作品を紹介して注目を集めるToccataレーベルの人気シリーズ、「モーツァルト・バイ・アレンジメント」第3弾はさまざまな作品をオルガン用に編曲した曲集。 現代のような録音技術が登場するまでは、巨匠たちの音楽を知るには自分で演奏するのが一番の方法でした。そのため、19世紀初頭に流行したのが人気の作曲家たちの編曲版です。これらはほとんどが独奏ピアノか連弾用のもので、モーツァルト作品は特に人気がありました。 ここに登場する作曲・編曲家のゼヒターは、サリエリに師事した作曲家兼オルガニスト。ネーフェはベートーヴェンにピアノを教えた人物です。また、リストによる「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も興味深い編曲です。当時の伝統的な編曲とともに、この録音の演奏者であるオルガニスト、ビアンキーニによる現代の先進的な編曲の世界観も併せてお楽しみいただけます。
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モーツァルト(1756-1791):
〈ヴァイオリン・ソナタ集〉
第26番 変ロ長調 K378
第32番 変ロ長調 K454
第35番 イ長調 K526 [ステファーヌ・ルージェ(ヴァイオリン)/ソフィー・デブル(ピアノ)]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 26, 32, 35 (S. Rougier, S. Teboul)
発売日:2020年02月07日
NMLアルバム番号:IBS-262018
CD価格:2,250円(税込)
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタは偽作も含め、現在36番までの番号が振られていますが、このアルバムに収録されているのは、モーツァルトの創造性の頂点を示した3作品です。初期のソナタは自身がピアノを演奏するために書かれたものが多く、基本的にヴァイオリンは助奏の扱いとされますが、円熟期の3曲はヴァイオリン・パートにも斬新な試みがなされており、2台の楽器がバランスよく歌い交わすように工夫されています。 このアルバムでは、バイオリニストのステファーヌ・ルージェとピアニストのソフィー・テブルが演奏、流麗なアンサンブルを聴かせます。ステファーヌ・ルージェは、14歳の時にパリ国立音楽院に入学、ヴァイオリンと室内楽を習得した後ドイツに留学。その後はソリストとして活躍しながら、10年以上に渡ってボルドー歌劇場の首席ヴァイオリニストを務めました。現在はボルドー四重奏団のメンバーとしてヨーロッパ中でツアーを行い、数々の音楽祭に出演、好評を博しています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
ウェーバー(1786-1826):
クラリネット五重奏曲 変ロ長調 Op.34 J.182 [ホセ・ルイス・エステリェス(クラリネット)/ヨウシア四重奏団]MOZART, W.A.: Clarinet Quintet, K. 581 / WEBER, C.M. von: Clarinet Quintet, Op. 34 (Estellés, Jousia Quartet)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:IBS-52015
CD価格:2,250円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
ディヴェルティメント K.136-138
(ザルツブルク・シンフォニー)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525 [ルイジ・ピオヴァーノ (指揮)、サンタ・チェチーリア音楽院弦楽合奏団]MOZART, W.A.: Divertimenti, K. 136-138 / Serenade No. 13, "Eine kleine Nachtmusik" (Archi di Santa Cecilia, Piovano)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:A471
CD価格:2,475円(税込)
サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団の首席ソロ・チェロ奏者でもあるピオヴァーノの指揮による、サンタ・チェチーリア音楽院弦楽合奏団のアルバム。チャイコフスキーとドヴォルザークの弦楽セレナーデを収めた前作(A457)に続き、モーツァルトの有名弦楽作品を集めた一枚。
収録作曲家:
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モーツァルトABC [岡田 佳子(ピアノ)]
MOZART, W.A.: Fantasia, K. 475 / Piano Sonatas No. 9, 12, 14 / 12 Variations in C Major on Ah vous dirai-je, maman (Mozart ABC) (Yoshiko Okada)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99144
CD価格:2,175円(税込)
幼い頃からピアノを始め、15歳の時にパリに留学、エコール・ノルマル音楽院でイヴォンヌ・ロリオとアンヌ・ケフェレックに師事。デビュー当時「クララ・ハスキルの再来」と賞賛されるなど注目を浴びた日本のピアニスト、岡田佳子。数々のキャリアを重ね1991年にはカーネギーホールでリサイタルを開催し、国際的な活動を始めました。現在はベルギーを拠点に幅広い演奏活動を行うだけでなく、ポーランドのワルシャワでは財団を作り、音楽の普及に努めています。 このモーツァルト・アルバムは、彼女の持ち味である「歌心」が良く生かされており、幻想曲ハ短調とソナタハ短調での起伏に富んだ表情付けなど、聴きどころの多い1枚となっています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〔2台ピアノ、連弾、独奏作品集〕
2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K448
連弾のための5つの変奏曲 K501/幻想曲他 [イェルク・デームス&パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Music (Badura-Skoda, Demus)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99214
CD価格:2,175円(税込)
2019年9月25日にこの世を去った巨匠パウル・バドゥラ=スコダを偲んで、同じく“ウィーンの三羽烏”の一人と称されたイェルク・デームスとのデュエットを収録したアルバムをジャケットを刷新して再発売。 1700年代終りに製作された楽器を駆使した味わい深い演奏は、他では聴くことのできない200年前のウィーンの優雅な雰囲気を湛えています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ三重奏曲全集 [トリオ・ヴェガ]MOZART, W.A.: Piano Trios (Complete) (Trio Vega)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:IBS-92017
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
モーツァルトのピアノ三重奏曲は、全部で10曲あるとされますが、このアルバムでは、断片が残るのみのK442と初期の作品とされるK495a(Anh.52)とK501a(Anh.51)は省き、クラリネットが用いられたK498「ケーゲルシュタット」も除外。実質上、6曲が収録されています。その上で1776年に書かれたK254はディヴェルティメントとし、残りの5曲に番号を振り、モーツァルトの充実した時期に書かれた作品としてまとめています。 スイスのヴァイオリニスト、パキンとロンドンで学んだチェリスト、ヴェガ、そして日本のピアニスト矢野泰世による親密な演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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イディル・ビレット
協奏曲エディション 第7/8集
モーツァルト(1756-1791):
〔ピアノ協奏曲集〕
第15番 変ロ長調 K450/第24番 ハ短調 K491
第25番 ハ長調 K503/第27番 [イディル・ビレット(ピアノ)/ジョン・ギボンズ(指揮)/ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 15, 24, 25 and 27 (Biret Concerto Edition, Vol. 7)
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.571349-50
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
イディル・ビレットによるモーツァルトの4曲のピアノ協奏曲。第15番と第24番は、以前リリースされた12枚組のBOX(バッハ&モーツァルト・エディション…8.501206)に収録されていましたが、今回は2018年に録音された第25番と第27番を加えての2枚組として登場。柔らかい曲調が魅力的な第27番では、ビレットはゆったりとしたテンポで大きく旋律を歌わせるなど、ここでもユニークな表現で曲を聴かせます。第25番のカデンツァはビレット自身によるものであることにも注目です。 2019年11月に78歳の誕生日を迎えたイディル・ビレット。ますます音楽性に磨きがかかっています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387
弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421
ディヴェルティメント ヘ長調 K.138 [ヴァン・カイック四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartets Nos. 14 and 15 / Divertimento, "Salzburg Symphony No. 3" (Van Kuijk Quartet)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ALPHA551
CD価格:2,475円(税込)
若きカルテットの4枚目のアルバムは、モーツァルトに回帰!2012年にパリで結成されたヴァン・カイック四重奏団。2016年に発表されたCDデビュー作『モーツァルト:四重奏曲第16番、第19番』(ALPHA246)は、フランス「クラシカ」誌でChoc de Classica、「ディアパソン」誌でもDiapason Découverteを受賞するなど、大きな評判となりました。続くアルバム『フランスの弦楽四重奏曲』(ALPHA295)、『シューベルト:死と乙女 ほか』(ALPHA417)も高い評価を受けてきた彼らですが、4枚目のアルバムはモーツァルトに回帰し、デビューCDに収めた『ハイドン・セット』、そして『ザルツブルク・シンフォニー(ディヴェルティメント)』の続編という嬉しい内容となっています。 セット中唯一短調で書かれた第15番も収録しており、このカルテットならではの瑞々しい表情を多面的に鑑賞することが出来ます。残る第3弾への期待も膨らむ一枚です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ 第18番・第21番・ 第26番
幻想曲ニ短調・ハ短調
「泉のほとりで」の主題による6つの変奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー (ヴァイオリン)/イェルク・デームス(フォルテピアノ)]MOZART, W.A.: Sonatas / Fantasies / Variations (Irnberger, Demus)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98789
11)
CD価格:2,175円(税込)
「ヴァイオリン序奏つきのピアノ作品」とも言えるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。 大活躍するピアノ・パートを演奏するのは[ウィーン三羽烏]の一人、イェルク・デームス。自身が究極の楽器コレクターである強みを生かし、このアルバムでも18世紀製の2台の銘器を駆使して、当時の音色を存分に楽しませます。共演は1985年生まれのイルンベルガー。年齢差をものともせず、伸び伸びと明るい音楽を奏でています。曲の合間にはデームスのソロによる2曲の幻想曲がはさまれるなど、選曲も万全。
収録作曲家:
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カッソル(1964-):
L.のためのレクイエム
(インスパイアード・バイ・W.A.モーツァルト) [ファブリツィオ・カッソル]発売日:2019年11月08日
CD価格:2,475円(税込)
モーツァルトの『レクイエム』は西洋音楽の歴史において、最も象徴的な作品の一つです。ファブリツィオ・カッソルは、その迷宮を探る数年に渡ったリサーチの後、この悲しみの儀式に喜びなど他の感情も加え、音楽と踊りで表現するために枠組みを外して再構成したいという思いに駆られました。それをアラン・プラテルに打ち明けると、彼も瞬時にその着想に共感し、この企画がスタートしたのです。 アンサンブルの中心は、6人の歌手と3人のリケンベ(親指ピアノ)奏者、アコーディオン、ギター、ベース、ユーフォニアムとパーカッション。『レクイエム』原曲の言葉や基本的な枠組みは残されており、ほとんどのセクションでそれと認識できるフレーズが引用されています。強烈な歓喜とパワー溢れるグルーヴ、そして深淵な世界がポリフォニーとなって交じり合います。5つのアフリカの言語がラテン語のテキストと絡み合い、祖先への祈りが鳴り響き、今日の現実の世界への目を開かせる、ユニークな旅へと誘います。
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421
シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第15番 ト短調 D.887 [ヴォーチェ四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartet No. 15 / SCHUBERT, F.: String Quartet No. 15 (Quatuor Voce)
発売日:2019年10月18日
NMLアルバム番号:ALPHA559
CD価格:2,475円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集
第2番 ヘ長調 K.280/第4番 変ホ長調 K.282
第5番 ト長調 K.283/第17番 変ロ長調 K.570 [デイヴィッド・ファン(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas Nos. 2, 4, 5, 17 (David Fung)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:Steinway30107
CD価格:2,250円(税込)
デイヴィッド・ファンによる、モーツァルトのソナタ全曲録音の第1弾!オーストラリアのピアニスト、デイヴィッド・ファンによるオール・モーツァルト・アルバムが登場。これまでNAXOS(8.559644)、ORCHID(ORC100080)、Yarlung(YAR52069、95992、78876)などで、ソロやアンサンブル・メンバーとして参加のアルバムをリリースしてきたファン。ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールやエリーザベト王妃国際音楽コンクールにモーツァルトの協奏曲で挑んできた彼が、本格的にモーツァルトと向き合い体系的に録音すべく、STEINWAYレーベルからソナタ集第1弾をリリースします。 19歳のモーツァルトが父レオポルトと共にミュンヘンに滞在中、同い年のデュルニッツ男爵に依頼されて作曲した6つのソナタのうち3曲と、晩年に作曲さた17番を収録。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
クラリネット五重奏曲
クラリネット四重奏曲 [エオー、マンフレッド四重奏団]MOZART, W.A.: Clarinet Quintet, K. 581 / Violin Sonatas Nos. 26 and 28 (Héau, Manfred Quartet)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:ALPHA498
CD価格:1,520円(税込)
フランスのクラリネット奏者、エオーによるモーツァルト。モーツァルトが残した室内楽の中でも屈指の名作であるクラリネット五重奏曲の魅力を存分に引き出しています。 カップリングされたヴァイオリン・ソナタの編曲は、1985年に発見された1799年の出版譜。編曲者は不明ですが、出版者であるヨハン・アントン・アンドレ(1775-1842)と推定されています。待望の廉価盤再発売。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〔ヴァイオリン・ソナタ集〕
第35番・第27番・第25番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 25, 27 and 35 (Irnberger, Badura-Skoda)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola98852
CD価格:2,320円(税込)
2004年に、その才能を高く評価されGramolaレーベルと契約したばかりのイルンベルガーは、バドゥラ=スコダだけでなく、同じく“ウィーンの三羽烏”イェルク・デームスともモーツァルトのヴァイオリン・ソナタを録音するなど、大先輩からウィーンの伝統をじっくり受け継いでいます。 このアルバムでは3曲のソナタを演奏。1787年に作曲された大作「第35番」の古典的な書法の中にひそむ憂愁や、アダージョ楽章で始まる第27番、嵐のように激しい第1楽章を持つ第25番と、円熟期のモーツァルトの音楽が当時の楽器によって鮮やかによみがえります。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
2台ピアノのための作品集 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)/イェルク・デムス(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Music (Badura-Skoda and Demus Play Mozart) (Badura-Skoda, Demus)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola98900
9)
CD価格:2,320円(税込)
バドゥラ=スコダとイェルク・デムスの共演によるモーツァルトの「2台ピアノのための作品集」。2007年に録音したシューベルト(GRAM99175)でも素晴らしいデュオを披露していますが、こちらのモーツァルトでもアントン・ヴァルター製の歴史的楽器を2台揃えての見事な演奏を聴かせます。速めのテンポによるK448のソナタでは、時に気持ちが先走るのか、アンサンブルが先へ先へと行ってしまうのも微笑ましさ満点です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集
第24番・第32番・第28番 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 24, 28 and 32 (Irnberger, Badura-Skoda)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:Gramola98904
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
1927年生まれのバドゥラ=スコダと1985年生まれのイルンベルガー。ほぼ60年の年齢差を感じさせない素晴らしいアンサンブルによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。 1781年から1784年頃に作曲されたヴァイオリン・ソナタは、それまでのようにヴァイオリンが単なるオブリガード楽器として使われるのではなく、対等の役割を持たされ始めており、各々の楽器に見せ場があるため、奏者たちの腕の見せ所もたっぷりです。このアルバムはSACDで制作されており、ピリオド楽器の美しく流麗な響きも存分に捉えられています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〔ピアノ・ソナタと作品集〕
第14番・第18番
幻想曲 ハ短調&ニ短調
アダージョ ロ短調 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas Nos. 14 and 18 / Fantasias, K. 397, 475 / Adagio in B Minor, K. 540 (Badura-Skoda)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola98990
CD価格:2,320円(税込)
モーツァルト中期の名作で極めて劇的な曲想で知られる「ピアノ・ソナタハ短調」と組み合わせて演奏されることの多い「幻想曲ハ短調」をメインに、こちらも充実した作風による「ピアノ・ソナタ ニ長調」を併せた聴きごたえのある1枚。緊張感漲る作品を繋ぐのも「幻想曲 ニ短調」と「アダージョ ロ短調」という重めのプログラム。モーツァルト作品の中でも珍しいロ短調という調性によるアダージョは、作曲された意図はわからないものの晩年のモーツァルトの不安な心情が反映されているといわれています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〔ピアノ・ソナタと作品集〕
きらきら星変奏曲/トルコ行進曲
ピアノ・ソナタ 第15番
ロンド ニ長調・イ短調 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Music (Badura-Skoda)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola98991
CD価格:2,320円(税込)
モーツァルトの変奏曲とソナタ、ロンドを収録した1枚。通称「きらきら星」変奏曲、「ロンド ニ長調」での軽やかな響き、円熟期のソナタヘ長調の次から次へと現れる美しい旋律、父の死を予感させる悲痛な「ロンド イ短調」と、様々なモーツァルトの表情を楽しむことができます。 トラック7の「トルコ行進曲」は1976年収録。一音一音を鮮明に響かせる独特な演奏が興味深いところです。このピアノには仕掛けがあり、中間部では打楽器の音も聞こえてきます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
Mozart on the Beach
ピアノ協奏曲 第21番・第9番 [パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)/ヴォルフガンク・デルナー(指揮)/カンヌ交響楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 9 and 21 / Adagio C Major (Mozart on the Beach) (Badura-Skoda, Cannes Symphony, Dörner)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola99067
CD価格:2,175円(税込)
2015年、カンヌで収録されたモーツァルトの2曲の協奏曲。どちらもバドゥラ=スコダが得意とするレパートリーであり、熟達の演奏を披露しています。とりわけ第21番の第2楽章の美しさは特筆すべきもの。オーケストラの力強い響きが、流麗なバドゥラ=スコダの演奏を存分に引き立てています。 アルバムの最後には彼自身の編曲による「グラスハーモニカのためのアダージョ K356」が添えられており、こちらも注目の演奏を楽しめます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第2集〉
第7番 K309・第8番 K310・第9番 K311
ロンド イ短調 K511 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 2 (P. Donohoe)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0198
CD価格:2,025円(税込)
第1集(SOMMCD0191)に続くピーター・ドノホーが弾くモーツァルトのピアノ・ソナタ集。 1953年生まれのピーター・ドノホー。イヴォンヌ・ロリオに師事し、1982年のチャイコフスキー国際コンクールに1位なしの2位に入賞、世界的に注目を集めました。一時期バーミンガム市交響楽団の打楽器奏者として在籍していたという異色の経歴を持つ彼は、サイモン・ラトルとは数多く共演をするなど、イギリス屈指のピアニストとして活躍しています。幅広いレパートリーを持つことで知られますが、2018年から取り組んでいるモーツァルトのピアノ・ソナタ集の録音は、彼の円熟した音楽性と、味わい深い音色が楽しめるもので、第1集がリリースされた際にも「確実に次のアルバムが聴きたくなる演奏」と評価されました。この第2集ではモーツルトがパリに旅行した1777年から1778年に書かれた作品を収録。母の死の直後に書かれたイ短調に呼応するかのように、その10年後に書かれたロンド イ短調(父の死を経験する)が置かれた印象的な選曲です。
収録作曲家:
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フォルテピアノによるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタ集 [ヴァレヴァイン・ヴィテン(フォルテピアノ)]
発売日:2019年06月21日
CD価格:2,100円(税込)
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ハンナ・バッハマン(ピアノ)
Plaisanteries
モーツァルト/ベートーヴェン/プロコフィエフ作品集 [ハンナ・バッハマン(ピアノ)]Piano Recital: Bachmann, Hanna - MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / PROKOFIEV, S. (Plaisanteries)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:Gramola99187
CD価格:2,320円(税込)
録音時25歳。オーストリア出身のピアニスト、ハンナ・バッハマンが弾く「ユーモラス」なピアノ曲集。 冒頭のモーツァルトの作品は、当時流行していた歌芝居「馬鹿な庭師」の中の最も有名なアリア「女ほど素敵なものはない」を主題にした8曲からなる変奏曲。このころのモーツァルトは生活に困窮していましたが、作品からはそんなそぶりは全く感じられず、全編、彼らしい天真爛漫さが溢れています。 プロコフィエフの「風刺」は2分ほどの小品5曲で構成された組曲。強調されたリズム、いびつな和声進行など、刺激的な音の連続が魅力的。 ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」は、「変奏曲を書くように」と送られてきたディアベリのワルツ主題を、ベートーヴェン自身が「靴屋の継ぎ皮」とけなしたとか。とはいえ、いろいろと世話になっていたこともあり、自分ですべての変奏曲を作ろうと思い立ったベートーヴェン、その主題をもとに見事な大作を創り上げたというもの。すでにジョークの域を超えた名作です。 バッハマンは48トラックすべての曲の性格を描き分け、実に多彩な演奏を聴かせます。
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「フィガロの結婚」 [カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)、フェルナンド・コレナ(バス)、エリザベート・ゼーダーシュトレーム(ソプラノ)、エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、エルネスト・ブラン(バリトン)、テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、ジョルジュ・タデオ(バス)、エッダ・ヴィンセンツィ(ソプラノ)、ユーグ・キュエノー(テノール)、ピエロ・カプッチッリ(バリトン)、ヘザー・ハーパー(ソプラノ)、ジリアン・スペンサー、ジェイ・ハケット、フィルハーモニア管弦楽団、フィルハーモニア合唱団団員]MOZART, W.A.: Nozze di Figaro (Le) [Opera] (E. Blanc, E. Schwarzkopf, E. Söderström, F. Corena, Philharmonia Chorus and Orchestra, Giulini) (1961)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:ICAC5157
CD 2枚組価格:3,200円(税込、送料無料)
ジュリーニの「フィガロ」1961年2月ライヴ!英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた貴重なコレクションから、BBCの正規ライセンスを受けCD化するシリーズ。 ジュリーニの「フィガロの結婚」といえば1959年に行われたセッション録音が有名で、その直前にはロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの公演も行われていますが、今回登場するのはその1年半後に再びロイヤル・フェスティヴァル・ホールに掛けられた公演の模様です。 レーベルによるとCD初登場(Walhallからリリースされた形跡あり)。1959年録音盤とはシュヴァルツコップとカプッチッリのみが同じキャスト。スタジオ録音よりもさらに深化したジュリーニのスコア解釈が強い説得力を持ち、実力派揃いのキャスティングがたいへん聴き応えのあるものとなっています。特にベルガンサの出来が素晴らしく、「恋とはどんなものかしら」でのジュリーニとの駆け引きは大きな聴きものです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集
K280・K281・K310・K333 [ラルス・フォークト(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas Nos. 2, 3, 8 and 13 (Vogt)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:ODE1318-2
CD価格:2,250円(税込)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲ツィクルスが大好評のうちに終了した名手フォークトが次に取り組むのはモーツァルトのピアノ・ソナタ集です。このアルバムではバロック期の影響が強い1775年頃に作曲された2作品と、1778年モーツァルトの母の死の年に書かれた2作品が収録されています。 第2番はハイドンの影響が強いとされていますが、第2楽章のアダージョは晩年の作品を思わせる抒情性をもっています。第3番も同じく第2楽章のしっとりとした雰囲気が見事です。珍しく短調で書かれた第8番、技巧的な作風による第13番もモーツァルトらしい旋律美に溢れた作品です。 フォークトの演奏はモダン・ピアノの響きをたっぷりと生かしたもので、モーツァルトのソナタに、まるでロマン派時代の作品のように詩情豊かな表情を与えています。精緻なデュナーミク、ゆったりめのテンポによる濃厚な歌いまわしは、昨今のピリオド的解釈とはまた違う新しさを感じさせます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲集 第2集
K155-K160 [コウル四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartets, Vol. 2 (Coull Quartet)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD049
CD価格:2,160円(税込)
1974年、英国王立音楽院の学生たちによって創立、以降イギリス作品を中心に活発に活動を続けるコウル四重奏団。メンデルスゾーンやシューベルトなどのロマン派作品から近現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでに30作を超えるレコーディングを行うなど、40年以上に渡る長いキャリアを誇っています。 このアルバムは第1集(SOMMCD040)の2年後に録音されたもので、初期の6曲を収録。若きモーツァルトのリリシズムが丁寧に表現された演奏です。
収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915)
モーツァルト(1756-1791)
メシアン(1908-1992):
Evocation [クララ・ミン(ピアノ)]Piano Recital: Min, Klara - SCRIABIN, A. / MOZART, W.A. / MESSIAEN, O. (Evocation)
発売日:2019年05月31日
NMLアルバム番号:Steinway30096
CD価格:2,400円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第8番&第23番(イグナーツ・ラハナー編)
歌劇《魔笛》K620より(弦楽四重奏とコントラバス編) [ディディエ・カストル=ジャコマン/ウィーン室内交響五重奏団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 8, 23 (arr. I. Lachner for piano, string quartet, double bass) (Castell-Jacomin, Vienna Chamber Symphony Quintet)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:8.574012
CD価格:1,600円(税込)
モーツァルトを高く評価し、崇拝していた初期ロマン派の作曲家イグナーツ・ラハナー。フランツ・ラハナーを兄に持ち、シューベルトとも親交があった彼は、当時ウィーンで流行していた“イタリア・オペラ”には関心を持つことなく、フランス革命の余波を受け「時代遅れ」とされていたモーツァルト作品を溺愛していました。 そこでラハナーはモーツァルトの27曲のピアノ協奏曲を室内楽版にアレンジすることを決め、当時はあまり演奏されることのなかったこれらの曲を手軽に演奏できるようにしたのです。2台のチェロを用いることなく、低音部の響きをコントラバスで増強した編曲は、モーツァルトが指定したオーケストラの編成を無理なくコンパクトにすることに成功しています。 編曲者不詳の「魔笛」からの音楽は、当時人気のあった魅力的な編曲。歌劇の名旋律を手軽に味わうのにうってつけのアレンジです。
収録作曲家:
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「モーツァルト・プロジェクト」
ピアノと室内楽によるモーツァルト [オーレル・マルタン/アンセン四重奏団/エティエンヌ・デュランテル/フィリベール・ペリーヌ/アモリ・ヴィデュヴィエ/ギヨーム・ベニ/ラファエル・アングステール/オリヴィエ・デルベス]MOZART, W.A.: Piano Sonata No. 4 / Piano Quintet, K. 452 / Piano Concerto No. 13, K. 415 (Mozart Project) (Marthan, Durantel, Perrine, Viduvier)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:ENP003
CD価格:2,475円(税込)
ピアノを含む室内楽を集めたモーツァルト・プロジェクトパリ音楽院のほか、クレモナやロンドンでも学んだピアニスト、オーレル・マルタンが友人たちと取り組んだモーツァルト。弦楽五重奏とのピアノ協奏曲第13番、ソナタ第4番のほか、管楽器との室内楽を収めています。 オーボエのペリーヌ、ホルンのベニはパリ・オペラ座管弦楽団、ファゴットのアングステールはストラスブール・フィルで活躍する名手。気心の知れた仲間同士の会話のような、軽快で親密なコミュニケーションによる音楽の楽しさを味わえるアルバムです。
収録作曲家:
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〈HAYDN 2032 第7集〉 - 劇場監督たち
~宮廷劇場にまつわる交響曲集
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第9番・第65番・第67番
モーツァルト(1756-1791):
劇付随音楽『エジプトの王タモス』 [ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)、バーゼル室内管弦楽団]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 7 - Nos. 9, 65, 67 (Haydn 2032 Project, No. 7. Gli impresari) (Basel Chamber Orchestra, Antonini)
発売日:2019年03月08日
NMLアルバム番号:ALPHA680
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ハイドン生誕300周年となる2032年へ向け、古楽演奏の異才ジョヴァンニ・アントニーニが着実に進行させつつある交響曲全曲収録シリーズ第7巻のテーマは「宮廷劇場とその監督」。 古楽器・現代楽器を使い分ける俊才集団バーゼル室内管弦楽団と自ら結成したイル・ジャルディーノ・アルモニコ、2団体を振り分けてゆく企画ですが今回のパートナーは前者。みずみずしい才気があふれる初期作と充実のきわみとも言える中期2作はいずれも、エステルハージ侯爵家の宮廷劇場での催しをとりしきった劇場監督の采配と関連づけられる、オペラやカンタータの音楽をもとにした作品……とのことで、同じ劇場監督の一人が上演に関わったという『エジプトの王タモス』にモーツァルトが添えた音楽(アーノンクールの単独録音も今は昔、の充実作)も併録されているのは密かな注目ポイント。 スタイリッシュかつ自発性あふれる音作りもさることながら、今回もテーマを読み解くための充実解説(国内仕様は日本語訳付)が見逃せません。
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《ルーチョ・シッラ》K135 [ロター・オディニウス(テノール)/シモーネ・ノルト(ソプラノ)/クリスティナ・ハマーストレム(メゾ・ソプラノ)/ヘンリエテ・ボンヌ=ハンセン(ソプラノ)/スザンネ・エルマーク(ソプラノ) 他/アダム・フィッシャー(指揮)/アルス・ノーヴァ/デンマーク放送シンフォニエッタ]MOZART, W.A.: Lucio Silla [Opera] (A. Fischer)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:8.226069-71
CD 3枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
アダム・フィッシャーが振るモーツァルト初期の大作オペラ。実在したローマ時代の独裁者をモデルにデ・ガメルラとメタスタージオが台本を制作、当時16歳のモーツァルトに作曲が依頼されたという作品で、恋のさやあてあり、権力争いありと、内容は盛りだくさんな上、美しい音楽も満載という聴きごたえのある作品です。 この上演にあたっては、オディニウスとノルト、この主役の2人はドイツ人であるものの、他の出演者はほとんどがデンマーク出身(ハマーストレムのみスウェーデン)で固め、デンマークの歌手の層の厚さを見せています。フィッシャーの鮮やかな指揮も聴きものです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
レクイエム(未完の断片)
ハース(1953-):
モーツァルト「レクイエム」の断片に添える、7つの音響空間 [ゲニア・キューマイアー(ソプラノ)、サラ・コノリー(アルト)、トピ・レティプー(テノール)、アラステア・マイルズ(バス)、アントン・ホルツァプェル(オルガン)、アイヴォー・ボルトン(指揮)、ザルツブルク・バッハ合唱団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]MOZART, W.A.: Requiem / HAAS, G.F.: 7 Klangräume (Connolly, Kühmeier, Lehtipuu, Salzburg Bach Choir, Salzburg Mozarteum Orchestra, I. Bolton)
発売日:2019年03月15日
NMLアルバム番号:BVE08047
CD価格:2,400円(税込)
2005年のライヴ録音。首席指揮者に就任して間もないアイヴォー・ボルトンが、モーツァルテウム管弦楽団を振った異色作がCDで登場しました。 ジュスマイヤー版を始め多くの補筆版が存在するモーツァルトの「レクイエム」ですが、こちらの演奏ではモーツァルト自身が残した自筆部分だけを演奏し、その合間に、1953年オーストリアはグラーツ生まれのゲオルク・フリードリヒ・ハースによる、「7つの音響空間 Klangraum(Soundspace)」という作品を挟んでいくというもの。 「レクイエム」の中で、モーツァルト自身がオーケストレーションまで完成出来たのは第1曲のみなので、本人のスケッチだけを演奏すると、特に「怒りの日」以降は管楽器やティンパニがほとんど無くなってしまうという、非常にさびしい音楽になります。その「レクイエム」部分での音の隙間は通奏低音のオルガンが積極的に埋めていますが、曲間を繋ぐハースの音楽は、音波を解析して倍音を合成するなどの手法を用いるスペクトル楽派と呼ばれる作風だけに、彼自身が「21世紀的」と語るように非常に刺激的。 ハースが用いたテキストは、最晩年(1791年)のモーツァルトがシュテファン大聖堂の楽長レオポルト・ホフマンに請われて副楽長へ就任した際の、無理解に溢れたウィーン議会からの書簡。このテキストを合唱団が時に唸り、時に叫ぶように繰り返す中、管弦楽は本編の「レクイエム」の要素を全く用いずに、その木霊のような、あるいは予言のような響きを添えていきます。 示唆に富んだ、たいへん挑戦的な試みではありますが、この構成はその後「G.F.ハース版のレクイエム」と呼ばれることもあり、再演も行われています。
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モーツァルト(1756-1791)
マーラー(1860-1911)
ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲集 [スクリデ・ピアノ四重奏団]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,325円(税込)
2001年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでの優勝以来、アーティストとしての成長を着実に遂げてきたバイバ・スクリデと、その妹ラウマ・スクリデという、来日公演でもお馴染みのラトヴィア出身の姉妹が中心となって結成された、スクリデ・ピアノ四重奏団。ヴィオラは、ル・サージュが進めたフォーレの室内楽作品集への参加など、ALPHAレーベルへの録音でお馴染みのフランス出身のリーズ・ベルトー。チェロのハリエット・クリーフはオランダの出身で、Capriccioレーベルよりソロ・アルバムを数点リリースしており、2018年の初来日時にはリサイタルのほか、読売日本交響楽団との共演でも話題となりました。 2016年のシューベルティアーデでデビューを飾ったこの国際色豊かなカルテット、アルバムは今回が初めてとなります。モーツァルトが劇的な展開を得意としたト短調で書かれたK478終楽章での生き生きとした表現、同じくト短調を用いた先鋭的な作風がシェーンベルクの心も捉えたブラームスでの、情感豊かなアンサンブルなどが聴きどころ。このモーツァルトとブラームスの人気作品に、やや通好みのするマーラーの断章を組み合わせています。繊細な表情に力強さも兼ね備えた、奥深い歌を楽しむことができます。
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モーツァルト(1756-1791):
レクイエム ニ短調 K626
(P.リヒテンタールによる弦楽四重奏版) [パンドルフィス・コンソート]MOZART, W.A.: Requiem (arr. P. Lichtenthal for string quartet) (Pandolfis Consort)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:Gramola99188
CD価格:2,175円(税込)
モーツァルトの「レクイエム」の弦楽四重奏版は、20年ほど前にアグライア四重奏団のアルバムがリリースされて以来、クイケンをはじめ、いくつかのアンサンブルが手掛けたヴァージョンです。 編曲者リヒテンタールは、オーストリアの医学博士でアマチュアの音楽家。モーツァルトの息子カールと親しかった彼による編曲は、モーツァルトの生涯最後の名作を、忠実でありながら簡素な形で弦楽四重奏へと移し替えることに成功しています。 「歌詞が大きな意味を持つ宗教曲」から、一切の言葉を失くしてしまったこの編曲版を、ピリオド楽器アンサンブル、「パンドルフィス・コンソート」は親密に演奏。涙や悲しみの感情や希望の心を感じさせる素晴らしい仕上がりを見せています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第1集〉
第6番 ニ長調 K284/第17番 変ロ長調 K570
第2番 ヘ長調 K280/幻想曲 第3番 ニ短調 K397 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 1 (P. Donohoe)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:SOMMCD0191
CD価格:2,025円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる全6巻からなるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集の第1集。ここでは2曲の初期のソナタと、モーツァルト研究家アルフレート・アインシュタインが「晩年の傑作であり、モーツァルトのソナタの理想的な形」と呼んだ第17番(ヴァイオリンのオブリガードが付けられた版も有名)を演奏。途中にニ短調の幻想曲を挟むという構成になっています。ドノホーは真摯に曲を演奏、モーツァルトのメロディの美しさを存分に感じさせてくれます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲集 第1集 [コウル弦楽四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartets, Vol. 1 (Coull Quartet)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:SOMMCD040
CD価格:2,160円(税込)
1974年、英国王立音楽院の学生たちによって創立、以降イギリス作品を中心に活発に活動を続けるコウル四重奏団。メンデルスゾーンやシューベルトなどのロマン派作品から20世紀近代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでに30作を超えるレコーディングを行うなど、40年以上に渡る長いキャリアを誇っています。 「数多くの作品の中でもモーツァルトは格別」という彼ららしく、端正で流麗な演奏を披露しています。「アダージョとフーガ」での緊張感あふれる表現が見事です。
収録作曲家:
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プシホダ
プレイズ・モーツァルト&ドヴォルザーク
(1951-1956年録音) [ヴァーシャ・プシホダ、マリア・ベルクマン(ピアノ)、ハンス・ミュラー=クライ(指揮)、SWR シュトゥットガルト放送交響楽団]MOZART, W.A. / DVOŘÁK, A.: Violin Concertos (Příhoda, M. Bergmann, South West German Radio Symphony, Müller-Kray)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:SWR19072CD
CD価格:1,800円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集
K281・K330・K570・K576 [マリーナ・サムソン=プリマチェンコ(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas Nos. 3, 10, 17, 18 (Samson-Primachenko)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:UP0205
CD価格:2,080円(税込)
プラハの歴史ある聖ラウレンツィウス教会で録音されたモーツァルトの4曲のピアノ・ソナタ。 演奏するマリーナ・サムソン=プリマチェンコはロシア、サンクトペテルブルク生まれ。4歳でピアノをはじめ、現在はフランスを拠点に活躍するピアニストです。このアルバムでは繊細な感覚を生かし、一つ一つの音に心配りを行った美しいモーツァルトを聴かせています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ミサ曲 ハ短調 K427
(マルクス・ファンヘーファーによる曲目解説付き) [クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)/アンケ・フォンドゥンク(メゾ・ソプラノ)/スティーヴ・ダヴィスリム(テノール)/トビアス・ベルント(バリトン) ハワード・アーマン(指揮)/バイエルン放送合唱団/ベルリン古楽アカデミー]MOZART, W.A.: Mass No. 18, "Great" (reconstructed by C. Kemme) (with introduction) (Landshamer, Vondung, Davislim, Berndt, Arman)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:900917
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
1782年に作曲されたモーツァルト16番目のミサ曲は、彼の作品の中では珍しく、誰かから依頼を受けたわけではなく、モーツァルトが自発的に作曲した作品です。当時、モーツァルトはコンスタンツェと結婚したばかりでしたが、彼の父レオポルトは結婚を認めていなかったため「コンスタンツェが優れたソプラノ歌手であることを証明したい=父に結婚の許可をもらう」ことを目的に作品を書いたとされています(CD2には作品の成立経緯がドイツ語の物語として収録されています)。しかし、作品は未完で終わっており、完全な姿で残存しているのは「キリエ」「グローリア」「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」のみ。他は一部のみ、もしくは完全に欠落しているため、これまでにもさまざまな研究による補筆が行われ、演奏、録音されてきました。 この録音は音楽学者クレメンス・ケンメが2018年春に行った補筆版を用いており、最新の研究結果が反映された興味深い音楽を聴くことができます。ロンドン出身のハワード・アーマンは2017年からバイエルン放送合唱団の監督を務めており、バッハやヘンデルなど次々と素晴らしい演奏を披露する指揮者。ここではベルリン古楽アカデミーを自在に操り、流麗なモーツァルトを聴かせます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第9番・第27番 [ジャスミンカ・スタンチュール/グスタフ・クーン/ボルツァーノ=トレント・ハイドン管弦楽団]発売日:2019年01月18日
CD価格:2,240円(税込)
ウィーン音楽大学で学び、1989年、ウィーン国際ベートーヴェン・コンクールで優勝を飾ったピアニスト、ジャスミンカ・スタンチュールをソリストに、グスタフ・クーンが率いるボルツァーノ=トレント・ハイドン管弦楽団が演奏するモーツァルトの2曲の協奏曲。ロサンゼルス・タイムズ誌やウィーン・ツァイトゥング誌などで絶賛されたアルバムです。
収録作曲家:
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ビーチャム・コレクション
モーツァルト/オルウィン/グリーグ [トーマス・ビーチャム(指揮)/BBC交響楽団]発売日:2019年01月18日
CD価格:2,160円(税込)
ビーチャムがこよなく愛したモーツァルト。中でも、彼にとって特別な存在であったという「交響曲第29番」での流れるような美しい演奏は確かに彼の愛情がこもっています。グリーグはあまり演奏しなかったビーチャムですが、この交響的舞曲は別格。生き生きとした躍動感と抒情性に溢れた名演です。 イギリスを代表する作曲家オルウィンの交響曲第3番はBBC交響楽団に所縁の深い作品で、ビーチャムは敬意を持ってこの曲を演奏しています。
収録作曲家:
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モーツァルト、ベートーヴェンと
ハービソン(1938-):
作品集 [デイヴィッド・デヴォー(ピアノ)/ボロメオ弦楽四重奏団 ジェシカ・ボドナー(ヴィオラ)/トーマス・ヴァン・ディック(コントラバス)]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 14 / Fantasia, K. 396 / BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 4 (Deveau, Borromeo String Quartet)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:Steinway30099
CD価格:2,250円(税込)
マサチューセッツ出身のベテラン・ピアニスト、デイヴィッド・デボー。1988年以来マサチューセッツ工科大学の音楽プログラムで教鞭を取っており、数多くの才能あるピアニストを指導しています。 ユニークなアルバムをリリースすることで知られるデボー、ここでもモーツァルトとベートーヴェンとアメリカの現代作曲家ハービソンを結びつけるという試みを行っています。ハービソンはデボーと同じくマサチューセッツ工科大学で教えており、デボーとは親しい友人。デボーはモーツァルトとベートーヴェンの2つのピアノ協奏曲の室内楽版を演奏し、ベートーヴェンのカデンツァはハービソンのものを使うことで、古典と現代をうまく結びつけています。ハービソンのオリジナルである「アニヴァーサリー・ワルツ」の幽玄な美しさにも耳を奪われます。
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4 Woods + 1 Sax(4本の木管と1本のサックス)
Play ~ ラモー、モーツァルトとラヴェル [ウィーン・リード五重奏団]Reed Quintet Arrangements - RAMEAU, J.-P. / MOZART, W.A. / RAVEL, M. (4 Woods + 1 Sax Play Rameau, Mozart and Ravel) (Vienna Reed Quintet)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:8.579021
CD価格:1,600円(税込)
ウィーン・リード五重奏団はサクソフォンを交えたユニークな楽器の組み合わせにより、従来の管楽五重奏とは大幅に異なる新鮮で爽やかなサウンドを生み出します。このアルバムでは、ラモーとラヴェルという2人のフランスの大作曲家の作品を中心に演奏。ラモーの組曲「勝ち誇った女」の原曲は鍵盤曲ですが、ヘッケマの編曲は作品の持つ軽やかさと生き生きとした対位法を丁寧にくみ取り、管楽器のための新たな作品に生まれ変わらせています。 そのおよそ200年後のラヴェルの「クープランの墓」は古典的な様式の中にフランス近代の響きを織り込んだ作品。原曲はピアノ曲で、管弦楽編曲版もありますが、ここで聴けるのはやはり軽やかで洒脱な響きです。間に置かれたモーツァルトの幻想曲の端正かつ荘厳な響きも聴きどころです。
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ユーディ・メニューイン
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲
第1番・第2番・第3番・第4番・第7番 [ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)、サー・マルコム・サージェント(指揮)、アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮)、ハリー・ブレック(指揮)、BBC交響楽団、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-4 / Violin Concerto, K. 271a (Menuhin, BBC Symphony, London Mozart Players, Sargent, Wallenstein, Blech) (1956)
発売日:2018年12月21日
NMLアルバム番号:ICAC5153
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第5弾。 モーツァルトの協奏曲を得意とし、偽作を含む全7曲をレパートリーとしていたメニューインが、1956年1月BBCに於いてスタジオ・ライヴ形式で行った全曲連続演奏会の記録が、BBCの正式なライセンスを受けて初登場。残念ながら第5番「トルコ風」と第6番(偽作)は紛失してしまいましたが、ポール・ベイリーによる丁寧なリマスターも相まって、39歳のメニューインの至芸を驚くほど瑞々しい音質で堪能することが出来ます。
収録作曲家:
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オットー・クレンペラー
秘蔵音源集
BBCスタジオ1955年&アッシャー・ホール1958年 [オットー・クレンペラー/エルフリーデ・トレッチェル/ハンス・ヴィルブリンク/BBC交響楽団&合唱団]MOZART, W.A.: Symphony No. 25 / BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 5 / BRAHMS, J.: Ein deutsches Requiem (Klemperer) (1955, 1958)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:ICAC5152
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、 リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。今回はベートーヴェンのみ、個人コレクターの音源から収録されています。 クレンペラーの第2集となるこのアルバムは、BBC響とのスタジオ・ライヴのモーツァルトとブラームスが初出、ベートーヴェンもかつてマイナーレーベルでリリースされた形跡があるものの、ほぼ初出に近いものです。ライヴならではの高いテンションが特徴で、ベートーヴェンに至っては、翌1959年のスタジオ録音より5分以上も早くなっているのが驚き。またこちらも1961年のスタジオ盤との比較で5分ほど早くなっている「ドイツ・レクイエム」では、バイエルン国立歌劇場で当時活躍中のバリトン、まだ22歳だったハンス・ヴィルブリンクと、カール・ベームのお気に入りだったことで知られるドイツのリリック・ソプラノ、エルフリーデ・トレッチェルを起用。音質に関しては、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態で残っており、入念なリマスタリングで、70歳を超えてなお元気なクレンペラーの力強いパフォーマンスを堪能することが出来ます。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第23&24番
(ラハナーによる弦楽四重奏とコントラバス伴奏版) [アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)/ファイン・アーツ弦楽四重奏団/アレクサンダー・ビッカルト(コントラバス)]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 23 and 24 (arr. I. Lachner for piano, string quartet and double bass) (Goldstein, Fine Arts Quartet, Bickard)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:8.573736
CD価格:1,600円(税込)
演奏旅行に出かけることの多かったモーツァルトは、自身の腕の見せ所となる“ピアノ協奏曲”を持ち歩く際、しばしば演奏しやすい「弦楽四重奏による伴奏」に置き換えていました。またこの時代は、交響曲や協奏曲などの編成の大きな作品も家庭で演奏できるように、数多くの編曲者が原曲に手を加えていました。フンメルによるいくつかの曲の編曲が良く知られていますが、この世界初録音となるラハナーの編曲は弦楽四重奏にコントラバスを加え、豊かな響きが加わるように仕立てられています。 ラハナーによる編曲版はすでに第20番と第21番の協奏曲が、ゴールドスタインとファイン・アーツ四重奏団によって(コントラバスは別奏者)録音されていますが(8.573398)第23番、第24番でもオーケストラの響きが巧みに移し替えられたシンプルで親密な伴奏による演奏を楽しめます。第24番のカデンツァはゴールドスタイン自身によるものです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第39番-第41番
ファゴット協奏曲 [ジェーン・ガワー(ファゴット)/ジョス・ファン・インマゼール(指揮)/アニマ・エテルナ・ブリュッヘ]MOZART, W.A.: Symphonies Nos. 39, 40 and 41 / Bassoon Concerto, K. 191 (Gower, Anima Eterna Brugge, Immerseel)
発売日:2018年09月12日
NMLアルバム番号:ALPHA352
CD 2枚組価格:1,520円(税込)
インマゼールによるモーツァルトの最後の3つの交響曲と、若き日に書かれたファゴット協奏曲を収録しています。力強く美しい39番、快速テンポが効いている40番、41番。決して軽くも粗くもなくしっかりと歌い上げられる中で、速いテンポだからこその景色をみることが出来る快演です。協奏曲でガワーが奏でるファゴットの、柔らかな音色もたいへん魅力的。
収録作曲家:
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モーツァルト - レーガー - ベートーヴェン [アンドレアス・グラウ/ゲッツ・シューマッハー(ピアノデュオ)]
発売日:2018年08月29日
CD価格:2,240円(税込)
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クラリネット五重奏曲集
(モーツァルト/ライトナー/レーガー) [ライトマイアー/アウナー四重奏団]MOZART, W.A.: Clarinet Quintet, K. 581 / LEITNER, E.L.: Clarinet Quintet / REGER, M.: Clarinet Quintet, Op. 146 (Reitmaier, Auner Quartet)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99123
3)
CD価格:2,175円(税込)
異なる時代に作曲された3つのクラリネット五重奏曲。1789年、友人シュタードラーのために作曲されたモーツァルトの名曲は、このジャンルにおける最初の作品であり、当時まだ「新しい楽器」であったクラリネットの持つ可能性を探求し、模範を示すという後世に与えた影響の大きさでも知られています。1915年に作曲されたレーガーの五重奏曲は、彼の最後の完成作品。半音階的な旋律を用いながらも、柔らかく美しい雰囲気を湛えた清明な音楽です。 この2曲にインスパイアされたのが、ライトナーのクラリネット五重奏曲。冒頭は悲痛な曲調ですが、ところどころにモーツァルト、レーガーの旋律が顔を出し、幻想的な世界を作り上げています。第2楽章の幽玄な美しさも聴きどころの一つです。
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モーツァルト(1756-1791):
ダ・ポンテ・オペラBOX
英国ロイヤル・オペラ[DVD 5枚組]MOZART, W.A.: Nozze di Figaro (Le) / Don Giovanni / Così fan tutte (The Da Ponte Operas) (Royal Opera House, 2006-2016) (5-DVD Box Set) (NTSC)
発売日:2018年08月24日
DVD 5枚組BOX価格:3,975円(税込、送料無料)
ロレンツォ・ダ・ポンテによる自由奔放な物語にモーツァルトがつけた崇高な音楽。この3つの歌劇にはユーモア、ロマンス、ドラマが詰まっています。 このBOXにはロイヤル・オペラで上演された話題の舞台が収録されています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ダ・ポンテ・オペラBOX
英国ロイヤル・オペラ[Blu-ray 4枚組]MOZART, W.A.: Nozze di Figaro (Le) / Don Giovanni / Così fan tutte (The Da Ponte Operas) (Royal Opera House, 2006-2016) (4-Blu-ray Disc Box Set)
発売日:2018年08月24日
Blu-ray 4枚組BOX価格:4,575円(税込、送料無料)
ロレンツォ・ダ・ポンテによる自由奔放な物語にモーツァルトがつけた崇高な音楽。この3つの歌劇にはユーモア、ロマンス、ドラマが詰まっています。 このBOXにはロイヤル・オペラで上演された話題の舞台が収録されています。
収録作曲家:
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発売日:2018年08月24日
CD価格:2,100円(税込)
トーマス・ケンプが率いる‘チェンバー・ドメーヌ’は1999年に創設されたイギリスの室内楽アンサンブル。バロックからコンテンポラリー作品まで幅広いレパートリーを持ち、Resonusレーベルからはシベリウス作品集「Rakastava」や、ビンガム、ブリテン、タネジなどの世界初演を含むイギリス音楽集をリリース、大好評を博しています。 今作には、メンバーであるフィンランド、タンペレ生まれのフルーティスト、ユンノネンを中心にモーツァルトのフルート四重奏曲を収録。魅力的な演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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カステルヌォーヴォ=テデスコ(1895-1968):
チェロ協奏曲他 [スミス/エヴリン・チェン/ヒューストン響/山田和樹]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Cello Concerto / Transcriptions (B.A. Smith, Evelyn Chen, Houston Symphony, Kazuki Yamada)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:8.573820
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:1,290円(税込)イタリア系のユダヤ人作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコ。かつては“ギター音楽”の作曲家として知られていましたが、最近になってピアノ曲や映画音楽など、幅広い作品が演奏されるようになり、その多彩な才能に注目が集まっています。彼はセゴビアに触発されギター曲を書き始めたのですが、同じように名チェリストのピアティゴルスキーにも出会い、チェロのための素晴らしい作品を書き上げました。カリスマ・チェリストが「チェロ協奏曲を書いてほしい」と作曲家に要求、1935年に完成したのがこのアルバムに収録されたチェロ協奏曲です。 技巧と音楽性を兼ね備えた幻想的な作品なのですが、完成年にトスカニーニとピアティゴルスキーによって初演されて以来、ずっと忘れられており、今回の山田和樹(NAXOS初登場!)とスミスの演奏は、作品の再評価のきっかけとなるでしょう。他の小品も世界初録音を含む貴重な演奏です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
2つの未完歌劇
歌劇《騙された花婿》K430
歌劇《カイロの鵞鳥》K422 [ロトマン]MOZART: L'Oca del Cairo / Lo Sposo Deluso / Dite almeno / Chi sa, qual sia
発売日:2018年06月22日
NMLアルバム番号:999104-2
1)
CD価格:1,425円(税込)
モーツァルトの2つの未完の歌劇《騙された花婿》と《カイロの鵞鳥》。1783年に結婚したばかりのモーツァルトが妻コンスタンツェと共にザルツブルクを訪れた際に、作曲依頼を受けた《カイロの鵞鳥》。第1幕は完成したものの、作詞者ヴァレスコが続きを書かなかったため、この曲の作曲は断念。すぐさま《騙された花婿》の作曲に取り掛かりましたが、結局こちらも上演のあてがなかったのか、モーツァルトは作品を完成させることなく、序曲と4曲のアリア、重唱のみを書いただけで終わってしまいました。どちらも完成していたとしたら、素晴らしい歌劇になったことでしょう。ちなみに、K582のアリアはゴルドーニの歌劇のための挿入曲。K479もビアンキの歌劇のための挿入曲です。長らく廃盤になっていましたが、久しぶりの復活(価格も下げての)となります。
収録作曲家:
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発売日:2018年06月27日
DVD 2枚組日本語字幕付き価格:4,500円(税込、送料無料)
パトリシア・プティボンが当たり役《ルーチョ・シッラ》のヒロイン「ジューニア」を歌う!ローマの独裁者ルーチョ・シッラは彼の政敵で追放した元老員議員チェチーリオの許嫁ジューニアに横恋慕するが、ジューニアはそれを強く拒む。ひそかにローマにもどったチェチーリオはジューニアと喜びの再会をする。そこに、シッラの妹チェーリア、政敵チンナらが絡みあって物語は進む。最後にシッラは恋人たちの結婚を許し、全ての政敵に恩赦を与え自ら帝位を退く… このオペラ・セリアを1772年の12月にミラノで作曲したモーツァルトはまだ17歳にも満たない少年でした。しかしこの作品には既にその後の数々の名作オペラの先駆けとなる要素を数多く含んでいます。この作品は、バロック時代の枠組みから古典派の作品に発展させた「オペラ・セリア」と呼ぶことができるでしょう。そこでは、過去の伝統的な歌劇の範疇からから自由に飛躍し、脱構築する技術を既にモーツァルトが自家薬篭中のものとしていたことを示しています。ルーチョ・シッラ役をモーツァルト歌いとして評価の高いテノールのカート・ストレイトが演じ、ソプラノのパトリシア・プティボンはこのジューニア役を当たり役として数多くの舞台を踏んでいます。チェチーリオはメゾ・ソプラノのシルヴィア・トロ・サンタフェが情熱的に歌い上げます。 舞台監督クラウス・グートは古典的な舞台設定と新しい試みの二つを巧みに融合させ興味深い舞台を作り上げ、名匠イヴォール・ボルトンが歌劇全体を生き生きとまとめ上げています。
収録作曲家:
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発売日:2018年06月27日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,950円(税込、送料無料)
パトリシア・プティボンが当たり役《ルーチョ・シッラ》のヒロイン「ジューニア」を歌う!ローマの独裁者ルーチョ・シッラは彼の政敵で追放した元老員議員チェチーリオの許嫁ジューニアに横恋慕するが、ジューニアはそれを強く拒む。ひそかにローマにもどったチェチーリオはジューニアと喜びの再会をする。そこに、シッラの妹チェーリア、政敵チンナらが絡みあって物語は進む。最後にシッラは恋人たちの結婚を許し、全ての政敵に恩赦を与え自ら帝位を退く… このオペラ・セリアを1772年の12月にミラノで作曲したモーツァルトはまだ17歳にも満たない少年でした。しかしこの作品には既にその後の数々の名作オペラの先駆けとなる要素を数多く含んでいます。この作品は、バロック時代の枠組みから古典派の作品に発展させた「オペラ・セリア」と呼ぶことができるでしょう。そこでは、過去の伝統的な歌劇の範疇からから自由に飛躍し、脱構築する技術を既にモーツァルトが自家薬篭中のものとしていたことを示しています。ルーチョ・シッラ役をモーツァルト歌いとして評価の高いテノールのカート・ストレイトが演じ、ソプラノのパトリシア・プティボンはこのジューニア役を当たり役として数多くの舞台を踏んでいます。チェチーリオはメゾ・ソプラノのシルヴィア・トロ・サンタフェが情熱的に歌い上げます。 舞台監督クラウス・グートは古典的な舞台設定と新しい試みの二つを巧みに融合させ興味深い舞台を作り上げ、名匠イヴォール・ボルトンが歌劇全体を生き生きとまとめ上げています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《ティートの慈悲》MOZART, W.A.: Clemenza di Tito (La) [Opera] (Glyndebourne, 2017) (NTSC)
発売日:2018年06月27日
DVD日本語字幕あり価格:3,300円(税込、送料無料)
モーツァルトの最後のオペラ・セリアに新たな光を当てる名演がここに誕生!ローマ皇帝ティートの刎頸の友セストは、横恋慕に破れティートを逆恨みする先帝の娘ヴィッテリアに唆されティートの暗殺を企てる。その後ティートがヴィッテリアを皇妃に選ぶ決定をしたのだが、時、既に遅くセストは皇帝の宮殿に火を放つ。セストは捕らえられ難を逃れたティートに尋問される。口を割らないセストに心動かされたヴィッテリアが自らの罪を告白すると、ティートは、彼らの裏切りに苦悩しながらも、そのすべてを赦すのだった… 20年にも及ぶ空白の後、グラインドボーンに、クラウス・グートの演出による強靭さと美しさを備えた「ティート」が帰って来ました。均整のとれた美声で、リチャード・クラフトが題名役を演じ、アンナ・ステファニーはセストの不安と後悔の念を、完璧な歌唱で歌いあげます。舞台監督のグートは一世紀のローマの物語を二階は現代のオフィス、一階は草原という意表をつく設定で、オラフ・ヴィンターの精妙な照明・プロジェクションと相まって説得力に富む舞台を作り上げました。 ロビン・ティチアーティのタクトはエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団からモーツァルトの最晩年のスコアから緻密で陰影に富む充実した音楽を紡ぎあげます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《ティートの慈悲》MOZART, W.A.: Clemenza di Tito (La) [Opera] (Glyndebourne, 2017) (Blu-ray, HD)
発売日:2018年06月27日
Blu-ray日本語字幕あり価格:4,350円(税込、送料無料)
モーツァルトの最後のオペラ・セリアに新たな光を当てる名演がここに誕生!ローマ皇帝ティートの刎頸の友セストは、横恋慕に破れティートを逆恨みする先帝の娘ヴィッテリアに唆されティートの暗殺を企てる。その後ティートがヴィッテリアを皇妃に選ぶ決定をしたのだが、時、既に遅くセストは皇帝の宮殿に火を放つ。セストは捕らえられ難を逃れたティートに尋問される。口を割らないセストに心動かされたヴィッテリアが自らの罪を告白すると、ティートは、彼らの裏切りに苦悩しながらも、そのすべてを赦すのだった… 20年にも及ぶ空白の後、グラインドボーンに、クラウス・グートの演出による強靭さと美しさを備えた「ティート」が帰って来ました。均整のとれた美声で、リチャード・クラフトが題名役を演じ、アンナ・ステファニーはセストの不安と後悔の念を、完璧な歌唱で歌いあげます。舞台監督のグートは一世紀のローマの物語を二階は現代のオフィス、一階は草原という意表をつく設定で、オラフ・ヴィンターの精妙な照明・プロジェクションと相まって説得力に富む舞台を作り上げました。 ロビン・ティチアーティのタクトはエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団からモーツァルトの最晩年のスコアから緻密で陰影に富む充実した音楽を紡ぎあげます。
収録作曲家:
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「トルコ風に」
18世紀のトルコ風音楽集
(ロンベルク/モーツァルト/ハイドン) [シュレーダー/コレギウム・ムジクム・バーゼル/グリフィス]ROMBERG, A.J.: Symphony No. 4, "Alla turca" / MOZART, W.A.: Violin Concerto No. 5 (J. Schröder, Collegium Musicum Basel, K. Griffiths)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:555175-2
CD価格:2,475円(税込)
16世紀から18世紀にかけて西ヨーロッパでは“テュルクリ”と呼ばれるトルコ趣味が街を席捲しました。当時の超大国オスマン帝国への恐れと憧れから発生したこの流行は音楽にも影響を及ぼし、オスマン帝国の軍楽隊の音楽を模した「トルコ行進曲」やトルコを題材にした歌劇など、数多くの異国情緒溢れる作品が生まれました。 このアルバムには3曲のトルコ風の作品が収録されています。メインとなるのはドイツの作曲家ロンベルクの作品で、この「トルコ」と題された交響曲第4番には、まるでリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を思わせるかのようなアラビアの色が濃厚に表れた聴きどころの多い曲です。他にはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(終楽章にトルコ風のメロディがある)と、やはりトルコ風のハイドンの歌劇《突然の出会い》を収録。モーツァルトでは若手ヴァイオリニストのシュレーダーが活躍する、全体に楽しさが漲る1枚です。
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ジェラード・シュワルツ&
オールスター・オーケストラ
プログラム11「音楽の中の“英雄の生涯”」
プログラム12「モーツァルトと世界初演」ALL-STAR ORCHESTRA (THE): Program 11: A Hero's Life in Music / Program 12: Mozart and a World Premiere (G. Schwarz) (NTSC)
発売日:2018年04月27日
DVD-R価格:2,560円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《フィガロの結婚》 [クンツ/ゼーフリート/シェフラー/デラ・カーサ/ユリナッチ/ウィーン国立歌劇場合唱団/ウィーン・フィル/ベーム]MOZART, W.A.: Nozze di Figaro (Le) [Opera] (Kunz, Seefried, Schöffler, Della Casa, Jurinac, Vienna State Opera Chorus, Vienna Philharmonic, Böhm)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:ICAC5147
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
1954年、ウィーン国立歌劇場のロンドン引っ越し公演のライヴ録音。演目はベームが得意とする《フィガロの結婚》で、当時のウィーンで全盛を誇っていた歌手たちが勢揃いしたロイヤル・フェスティバル・ホールでの素晴らしい演奏です。当時の評論家ハロルド・ローゼンタールが「Opera」誌上で絶賛した上演は、まさにウィーンの舞台がそのまま再現されたかのような仕上がりであり、オーケストラが紡ぎ出すゆったりとした美しく洗練された音楽はもちろんのこと、ベームとクリップスによって確立された「モーツァルト・アンサンブル」はとりわけ見事で、クンツ、シェフラー、デラ・カーザとユリナッチらの歌唱は人々を魅了しました。初出音源となります。
収録作曲家:
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グラインドボーン・オペラ
モーツァルトボックス[DVD 5枚組BOX]MOZART, W.A.: Nozze di Figaro (Le) / Così fan tutte / Die Entführung aus dem Serail [Operas] (Glyndebourne, 2006-2015) (5-DVD Box Set) (NTSC)
発売日:2018年04月20日
DVD 5枚組BOX価格:4,350円(税込、送料無料)
初代音楽監督フリッツ・ブッシュ以来、モーツァルトのオペラ上演史に大きな足跡を残してきたグラインドボーン音楽祭。このボックスには1983年ロンドン生まれの俊英で2014年にこの音楽祭の第7代音楽監督に就任したロビン・ティツィアーティの《フィガロの結婚》と《後宮からの誘拐》、さらにハンガリーの巨匠イヴァン・フィッシャーの指揮による《コジ・ファン・トゥッテ》を収録しています。 ピリオド楽器によるエイジ・オブ・インライトゥメント管を指揮したティチアーティの迸る才気と鮮烈な音楽性を《フィガロの結婚》と《後宮からの逃走》では存分にお楽しみいただけます。《コジ・ファン・トゥッテ》では非常にオーソドックスなハイトナーの演出の中、パーション、ピサローニ、レティプーなどの実力派歌手陣を巧みに統率したI.フィッシャーの手腕も見事です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》MOZART, W.A.: Così fan tutte [Opera] (Royal Opera House, 2016) (NTSC)
発売日:2018年04月20日
DVD日本語字幕付き価格:3,525円(税込、送料無料)
ドイツの新進気鋭の演出家ヤン・フィリップ・グローガーによる遊び心溢れる《コジ・ファン・トゥッテ》。2016年ロイヤル・オペラでのニュー・プロダクションは、巨匠ビシュコフが初めてこの作品を指揮したことで話題となりました。アンサンブル・オペラと知られるこの作品に起用されたのは、ウィンターズ、ブラウアー、ベーレ、アルドゥーニといった現在、人気上昇中の若手歌手たち。それぞれ期待に違わぬ歌唱を披露し、2組のカップルが織りなす恋愛喜劇を見事に表現しています。 デスピーナ役のプエルトラスも魅力的ですが、特筆すべきはドン・アルフォンソ役のドイツの名バリトンにして喜劇の天才ヨハネス・マルティン・クレンツレ。現代風の演出と様々に変化する楽しい舞台の中、互いの恋人の誠実さを試す4人の主人公たちを巧みに操ります。日本語字幕付。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》MOZART, W.A.: Così fan tutte [Opera] (Royal Opera House, 2016) (Blu-ray, HD)
発売日:2018年04月20日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,350円(税込、送料無料)
ドイツの新進気鋭の演出家ヤン・フィリップ・グローガーによる遊び心溢れる《コジ・ファン・トゥッテ》。2016年ロイヤル・オペラでのニュー・プロダクションは、巨匠ビシュコフが初めてこの作品を指揮したことで話題となりました。アンサンブル・オペラと知られるこの作品に起用されたのは、ウィンターズ、ブラウアー、ベーレ、アルドゥーニといった現在、人気上昇中の若手歌手たち。それぞれ期待に違わぬ歌唱を披露し、2組のカップルが織りなす恋愛喜劇を見事に表現しています。 デスピーナ役のプエルトラスも魅力的ですが、特筆すべきはドン・アルフォンソ役のドイツの名バリトンにして喜劇の天才ヨハネス・マルティン・クレンツレ。現代風の演出と様々に変化する楽しい舞台の中、互いの恋人の誠実さを試す4人の主人公たちを巧みに操ります。日本語字幕付。
収録作曲家:
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グラインドボーン・オペラ
モーツァルトボックス[Blu-ray 3枚組BOX]MOZART, W.A.: Nozze di Figaro (Le) / Così fan tutte / Die Entführung aus dem Serail [Operas] (Glyndebourne, 2006-2015) (3-Blu-ray Disc Box Set)
発売日:2018年04月20日
Blu-ray 3枚組BOX価格:4,950円(税込、送料無料)
初代音楽監督フリッツ・ブッシュ以来、モーツァルトのオペラ上演史に大きな足跡を残してきたグラインドボーン音楽祭。このボックスには1983年ロンドン生まれの俊英で2014年にこの音楽祭の第7代音楽監督に就任したロビン・ティツィアーティの《フィガロの結婚》と《後宮からの誘拐》、さらにハンガリーの巨匠イヴァン・フィッシャーの指揮による《コジ・ファン・トゥッテ》を収録しています。 ピリオド楽器によるエイジ・オブ・インライトゥメント管を指揮したティチアーティの迸る才気と鮮烈な音楽性を《フィガロの結婚》と《後宮からの逃走》では存分にお楽しみいただけます。《コジ・ファン・トゥッテ》では非常にオーソドックスなハイトナーの演出の中、パーション、ピサローニ、レティプーなどの実力派歌手陣を巧みに統率したI.フィッシャーの手腕も見事です。
収録作曲家:
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発売日:2018年04月27日
CD価格:2,100円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲 第3番-第5番
アダージョ ホ長調 K261MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 3, 4 and 5 / Adagio, K. 261 (Kraggerud, Norwegian Chamber Orchestra) (NTSC)
発売日:2018年03月23日
DVD価格:2,400円(税込)
このアルバムに収録された3曲のヴァイオリン協奏曲は、どれも19歳の若き天才モーツァルトの作品ですが、古今の数多いヴァイオリン協奏曲と比較しても全く遜色のない出来栄えを誇っています。感情溢れる第2楽章の美しさで知られる「第3番」、ザルツブルクの宮廷ヴァイオリニスト、アントニオ・ブルネッテイのために書かれたとされる「第4番」、18世紀のヨーロッパで大流行していた“トルコ趣味”が取り入れられた「第5番」は、どれもエレガントで洗練されています。 オスロ生まれのヴァイオリニスト、クラッゲルードは、各々の曲の紹介を加えながら丁寧にかつ流麗に演奏。才能ある作曲家でもあるクラッゲルードらしく、カデンツァは全て自作というところにも、彼の強いモーツァルト愛が感じられます。
収録作曲家:
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発売日:2018年03月16日
CD 5枚組価格:2,850円(税込)
若き韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンによるモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集。ヨンは韓国とアメリカでピアノを学び、ハノーヴァー大学へ留学、アンドレアス・シュタイアーやメナヘム・プレスラーに師事し研鑽を積みました。以前、全集録音の進行中に、雑誌のインタビューで「多くの人にとってモーツァルトはしばしば同じように聞こえるかもしれませんが、私はそう思いません。私はモーツァルトが音楽の中で感情や色彩をどのように表現したのかを示したいと思います。」と語った通り、この全集には、現在の彼が表現したかったものの全てが込められています。 ドイツの音楽誌「Fono Forum」2015年5月号では「彼のモーツァルトはツァハリアスの明快さ、ブレンデルの洗練されたニュアンス、バレンボイムの温かい響き、全てを兼ね備えている」と絶賛されています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》(1978年 ライヴ) [サヴァリッシュ指揮/バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団]MOZART, W.A.: Così fan tutte [Opera] (Price, Fassbaender, W. Brendel, Schreier, Grist, T. Adam, Bavarian State Opera Chorus and Orchestra, Sawallisch)
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:C918182I
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
モーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》は、その内容(恋人同士を交換する)のため、19世紀には不道徳なオペラと見做され、ベートーヴェンからワーグナーの時代にはほとんど演奏されることなく、この作品に正統な評価を与えたのはリヒャルト・シュトラウスとヘルマン・レヴィだとされています。 シュトラウスを敬愛し、彼の歌劇全てを演奏したサヴァリッシュですが、このモーツァルトでは、ロマン派作品とは違う、軽やかで鮮やかなドラマを表出しており「卓越したモーツァルト指揮者」としてのサヴァリッシュを讃えるにふさわしい見事な演奏を繰り広げています。1970年代後半における最高の歌手たちによる歌唱も聴きどころです。
収録作曲家:
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発売日:2018年01月26日
DVD 2枚組日本語字幕付き価格:3,600円(税込、送料無料)
名演復活!ヤーコプスのフィガロの結婚。2003年に録音されたCDは、イギリスの「グラモフォン・アワード」2004年度年間最優秀賞を受賞。他世界中で高い評価を受けました。この映像はその翌年、キャストのほとんどを一新して、シャンゼリゼ劇場で行われた公演を収録したものです。ヤーコプスの指揮は、各々の楽器におけるバランスについて細心の注意が払われており、モーツァルトの活力ある音楽に完璧なダイナミクスと調和のとれた響きが与えれています。 フィガロを歌うピサローニとスザンナを歌うジョシュアは、当時最高のモーツァルト歌手であり、伯爵夫人を歌うダッシュも「新進気鋭のソプラノ」として注目されていました。フィガロ役にはベテラン、スパニョーリ。そして最高のケルビーノ歌手、キルヒシュラーガーと素晴らしい歌手を揃えた演奏です。 演出にも注目。劇場の壁面には多数のインスピレーション溢れる絵画が展示され、登場人物たちはそれらをバックにエレガントでインテリジェントな物語を作り上げて行くという趣向で、映像ならではの楽しさが広がっています。 今回の新装版では全体にリマスタリングを行い、更に映像の美しさが際立つ上、日本語字幕も完備。この物語をじっくりお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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発売日:2018年01月26日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,500円(税込、送料無料)
名演復活!ヤーコプスのフィガロの結婚。2003年に録音されたCDは、イギリスの「グラモフォン・アワード」2004年度年間最優秀賞を受賞。他世界中で高い評価を受けました。この映像はその翌年、キャストのほとんどを一新して、シャンゼリゼ劇場で行われた公演を収録したものです。ヤーコプスの指揮は、各々の楽器におけるバランスについて細心の注意が払われており、モーツァルトの活力ある音楽に完璧なダイナミクスと調和のとれた響きが与えれています。 フィガロを歌うピサローニとスザンナを歌うジョシュアは、当時最高のモーツァルト歌手であり、伯爵夫人を歌うダッシュも「新進気鋭のソプラノ」として注目されていました。フィガロ役にはベテラン、スパニョーリ。そして最高のケルビーノ歌手、キルヒシュラーガーと素晴らしい歌手を揃えた演奏です。 演出にも注目。劇場の壁面には多数のインスピレーション溢れる絵画が展示され、登場人物たちはそれらをバックにエレガントでインテリジェントな物語を作り上げて行くという趣向で、映像ならではの楽しさが広がっています。 今回の新装版では全体にリマスタリングを行い、更に映像の美しさが際立つ上、日本語字幕も完備。この物語をじっくりお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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サリエリ(1750-1825):
歌劇《はじめに音楽、次に言葉》
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《劇場支配人》 [ヘム/ヴィトマー/ラモス/メイ/アーノンクール]SALIERI, A.: Prima la musica e poi le parole / MOZART, W.A.: Der Schauspieldirektor [Operas] (Hemm, Widmer, Ramos, Mei, Harnoncourt)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:BVE08035
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
1786年、当時の神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世の依頼により作曲された2つのオペラ。彼の妹マリア・クリスティーナとその夫をもてなすために、シェーンブルン宮殿内の大温室で演奏されたのは、まずはサリエリの《はじめに音楽、次に言葉》、次にモーツァルトの《劇場支配人》で、イタリア・オペラとドイツの音楽劇(ジングシュピール)を競わせるという趣向があったとされています。“競う”と言っても、どちらが優れているとの判定が出たわけではなく、出演した歌手たちは称賛され、サリエリ、モーツァルトの双方ともオペラ作曲家としての才能が証明される場となりました。 4日間でオペラを作ることになった作曲家と詩人が「音楽と言葉のどちらが先か」ともめてしまうサリエリの作品、序曲と4曲のみで構成され、自由に台詞やバレエを組み合わせて上演できるモーツァルトの作品。どちらも短いながら鮮烈なメッセージが込められており、1986年にも同じカップリングで録音したほど、この2作品を好んだアーノンクールならではの個性の強い演奏が展開されています。
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発売日:2018年01月26日
DVD日本語字幕付き価格:3,000円(税込、送料無料)
モーツァルト畢生の名作「レクイエム」。未完のままこの世を去ってしまったモーツァルトの意志を継いで、弟子のジュスマイヤーが補筆した版が一般的であり、ヤンソンスもこの「ジュスマイヤー補筆版」を使って演奏しています。独唱を担当するのは、ヨーロッパを中心に活躍するモーツァルトを得意とするソリストたち。中でテノール独唱のマーク・パドモアは2016/17年のシーズンにしばしば登場、このモーツァルトでも雄弁な歌唱を披露しました。 ヤンソンスの演奏は力強さと繊細さを兼ね備えており、バイエルン放送交響楽団と合唱団とともに、死への畏怖と圧倒的な信仰の喜びを歌い上げています。
収録作曲家:
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発売日:2018年01月26日
Blu-ray日本語字幕付き価格:3,000円(税込、送料無料)
モーツァルト畢生の名作「レクイエム」。未完のままこの世を去ってしまったモーツァルトの意志を継いで、弟子のジュスマイヤーが補筆した版が一般的であり、ヤンソンスもこの「ジュスマイヤー補筆版」を使って演奏しています。独唱を担当するのは、ヨーロッパを中心に活躍するモーツァルトを得意とするソリストたち。中でテノール独唱のマーク・パドモアは2016/17年のシーズンにしばしば登場、このモーツァルトでも雄弁な歌唱を披露しました。 ヤンソンスの演奏は力強さと繊細さを兼ね備えており、バイエルン放送交響楽団と合唱団とともに、死への畏怖と圧倒的な信仰の喜びを歌い上げています。
収録作曲家:
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ザルツブルク音楽祭 1977年
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《皇帝ティートの慈悲》K621MOZART, W.A.: Clemenza di Tito (La) [Opera] (Hollweg, Neblett, Malfitano, Troyanos, A. Howells, Rydl, Vienna Philharmonic, Levine)
発売日:2017年10月20日
NMLアルバム番号:C938172I
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
モーツァルトの死の年に、およそ20日間という短い期間で書き上げられた歌劇《皇帝ティートの慈悲》。傑作であるにもかかわらず「曲の密度が薄い」という理由などで、19世紀から20世紀にかけて、あまり上演される機会に恵まれませんでした。1960年代以降、アーノンクールが積極的に取り上げたり、ポネルの素晴らしい演出が功を奏したりで、ようやく上演の機会が持たれるようになりましたが、この1977年、レヴァイン34歳の頃は、まだ《ティート》を演奏することは極めて挑戦的であると見做されていたようです。 しかしここでは、おなじみポネルの演出を用いた安心感と、レヴァインの躍動感溢れる演奏、そして70年代から80年代に活躍した歌手たちによる息のあったアンサンブルとウィーン・フィルのまろやかな音色。これらがすべて溶け合った見事なパフォーマンスになっています。
収録作曲家:
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Richard Itter Collection
カラヤン 1955-1956年 秘蔵音源集Orchestral Music - MOZART, W.A. / RAVEL M. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Haskil, Philharmonia Orchestra, Karajan) (Itter Collection, 1955-1956)
発売日:2017年10月20日
NMLアルバム番号:ICAC5142
1)
CD 2枚組価格:2,625円(税込)
英国の録音史において貴重な役割を果たしたRichard Itter - リチャード・イッター(1928-2014)。彼はもともと録音に対して興味を抱いており、1951年に開設された英国の放送局“BBC Wrotham transmitter”の放送(1955年からはVHF/FM放送が開始された)を私的使用するためだけに、当時最高級の機材を用いて録音していました。1952年から1996年まで、およそ1500点にのぼる放送録音は、貴重なコレクションとして現在も大切に保存されています。 また、イッターは1959年にプライヴェート・レーベル「Lyrita Recorded Edition」を設立し、こちらは大手レーベル(HMV、Deccaなど)がリリースしなかったアイアランドやフィンジなど「英国の知られざる作曲家」を積極的に紹介し、1960年代における彼らの作品普及に大きく貢献しています。1970年代になると、さらにバックス、モーラン、オルウィン、ブリッジ、ローストーン、ラブラなどの交響的作品や協奏曲の初演録音を追加、こちらの音源の多くは現在“Nimbus Records”にライセンスされ、流通しています。 ICA CLASSICSは、BBCと12年間の交渉との末、ようやく契約がまとまり、イッターの膨大な録音の中から40タイトルをリリースします。これらは前述のとおり、これまでに市場に出たことのない貴重なものです。
第1弾はカラヤン フィルハーモニア管との1955年から1956年までの録音アーカイヴ。 1948年にフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者に就任したカラヤンは、オーケストラの創設者であるウォルター・レッグの下で多くの録音を残しています。しかし1955年にベルリン・フィル終身首席指揮者兼芸術総監督に就任したことで、イギリスでの演奏が激減してしまいました。 この2枚組にはチャイコフスキー、ラヴェル、モーツァルトの3人の作品が収録されており、そのどれもが貴重な録音です。アメリカ・ツアー直前に録音されたチャイコフスキーは当時のカラヤンの溌剌とした演奏であり、現在聴くことのできる1953年盤にも匹敵する美しさを有しています。レパートリーとしては録音の少ない「スペイン狂詩曲」も素晴らしい出来映えです。 また、クララ・ハスキルとのモーツァルトでは協奏曲第20番の高潔な演奏が知られていますが、珍しい第23番の演奏が残されていたのは驚きです。天真爛漫な第1楽章、第3楽章はもちろんのこと、憂いに満ちた第2楽章が聴きどころであり、録音当時、違うレーベルに所属していながらも良好な関係を築いていた2人による素晴らしい演奏です。いずれも、これまで市場に出ることのなかった幻の録音です。 -
SHANGHAI MOZART DREAM [ハン・シャオメイ/ザールブリュッケン放送響/スウェンセン]
MOZART, W.A.: Horn Concerto No. 3 / Divertimento No. 15 (Shanghai Mozart Dream) (Xiaoming Han, Saarbrücken Radio Symphony Orchestra, Swensen)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:OC1805
CD価格:2,080円(税込)
1980年、中国中央管弦楽団の首席ホルン奏者に就任し、1985年からはザールブリュッケン放送管弦楽団の首席ホルン奏者となったハン・シャオメイ。彼の父親ハン・インハンもジュネーブ国際ホルン・コンクールで優勝した名手であり、シャオメイが10歳の時には演奏会で共演も果たしています。 このアルバムでは、彼の仲間たちであるザールブリュッケン放送交響楽団のメンバーたちと共演。ホルン協奏曲では堂々と、室内楽作品では親密な演奏を披露しています。
収録作曲家:
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発売日:2017年09月22日
CD価格:2,100円(税込)
イギリスを中心に活躍する“ラウティオ・ピアノ・トリオ”。18世紀~19世紀の知られざる作品を中心とした革新的なプログラムを用意し、ピリオド楽器とモダン楽器の双方を用いた魅惑的な演奏で高く評価されています。2013年に彼らはイスラエル、テルアビブの博物館で歴史的楽器を用いたモーツァルトのピアノ三重奏全曲演奏を行ったのを皮切りに、メンデルスゾーンやバッハの作品を演奏し好評を博しています。 このアルバムでは1795年製のフォルテピアノの復元楽器が用いられています。
収録作曲家:
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発売日:2017年09月22日
CD価格:2,100円(税込)
モーツァルトのピアノ連弾作品は、現在一部の曲を除いては、あまり演奏される機会がありません。しかし、モーツァルトは生涯を通じて連弾曲を作曲(最初の作品は9歳の時に書かれた)、貴族の令嬢などの弟子との連弾はそのままモーツァルト自身の生活の糧になるほど重要な要素でもありました。どの曲もユーモラスでエキサイティングであり、モーツァルト時代の楽器を使って演奏することで、当時の雰囲気が色濃く表出されています。 アルバムにはモーツァルトが影響を受けたであろうJ.C.バッハの作品も収録、どの曲も、アッバーテとパーキンスが優雅に演奏しています。
収録作曲家:
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発売日:2017年09月22日
CD価格:2,240円(税込)
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ソル (1778-1839):
ギター伴奏による歌曲集 [ベラオンド/ベネケ]SOR, F.: Songs for Voice and Guitar (Berraondo, Beneke)
発売日:2017年08月30日
NMLアルバム番号:8.573686
CD価格:1,600円(税込)
古典派における偉大なギタリストの一人、フェルナンド・ソル。この時代には未だ独奏楽器として地位を確立していなかったギターの地位を格段に引き上げた人として賞賛されています。しかし、ソルはギター作品だけを作曲したのではなく、管弦楽作品やバレエ、オペラなど多彩な作品を残しています。中でも数多く残された歌曲は、素晴らしい出来栄えなのですが、現在ほとんど聞かれることはありません。 このアルバムではソルのギター伴奏による歌曲を収録。冒頭に置かれているのは、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のアリアを編曲したもの。独立した歌曲として強い存在感を放っています。対して「スペインの歌曲集」はソルの面目躍如といった作品。ギターと声がお互いを尊重しながら魅力的な音楽を紡ぎ出しています。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集 第5集 [ウィリアム・ヨン]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 5 (William Youn)
発売日:2017年08月30日
NMLアルバム番号:OC1857
CD価格:2,080円(税込)
若き韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンによるモーツァルト:ピアノ・ソナタ集完結編となる第5集。インタビューで「多くの人にとってモーツァルトはしばしば同じように聞こえるかもしれませんが、私はそう思いません。私はモーツァルトが音楽の中で感情や色彩をどのように表現したのかを示したいと思います。」と語ったヨンの言葉通り、5枚のアルバムの中にはヨンが表現したかったものが全て詰まっています。なかでもツィクルスの最後に置かれたハ短調の「幻想曲」と「ソナタ」の劇的な演奏は、多くの人が抱くモーツァルトのイメージを覆すほどに衝撃的です。
収録作曲家:
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ヘンリク・シェリング
ヴィヴァルディ/モーツァルト [1969年録音 オリジナル・リマスター]VIVALDI, A.: 4 Seasons (The) / MOZART, W.A.: Violin Concerto No. 5 (Szeryng, South West German Chamber Orchestra, Pforzheim) (1969)
発売日:2017年08月25日
NMLアルバム番号:SWR19041CD
CD価格:1,800円(税込)
20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリング(1918-1988)。存命中は高く評価されましたが、現在では他の同時代の演奏家たち、ハイフェッツやミルシュテイン、オイストラフらと比べると、あまりにも求道的な演奏のためか、少しだけ知名度が低くなってしまった感があります。しかし彼の完璧な技術と音色の美しさは他を圧倒するものであり、再評価されるべき名手の一人です。 このアルバムに収録されたヴィヴァルディとモーツァルトは、自ら指揮も務めた演奏で、厳しさ漂うバッハとは全く違う、生き生きとした愉悦感を伴う音楽になっています。ムラのない均一な音色で奏でながらも、メリハリのある表現が魅力の「四季」、ディティールにもこだわりを見せるモーツァルトと、円熟の演奏が繰り広げられます。
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モーツァルト(1756-1791):
フリーメイソンの音楽集 [ザルツブルク・ホーフムジーク/ブルンナー]MOZART, W.A.: Freimaurermusiken (Die) (Masonic Music) (Salzburger Hofmusik, W. Brunner)
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:777917-2
CD価格:1,920円(税込)
モーツァルトとフリーメイソンの出会いは1773年にさかのぼります。当時ウィーンに滞在していたモーツァルトは劇作家トビアス・フォン・ゲプラーを通じてフリーメイソンを知りましたが、この時はまだ成人していたかったため、入会には至らず、結局1784年12月14日に入会、その3週間後の1785年1月7日には第二級に昇格しています。 フリーメイソン内では多くの友人とインスピレーションを得たモーツァルト、活動も積極的に行い、会員のための音楽も10曲ほど作曲しています。中でも知られているのが「フリーメイソンのための葬送音楽」で、これはモーツァルトが敬愛していた2人の会員の死を悼んで作曲され、告別式の際に演奏された作品です。約8分ほどの短いグレゴリオ聖歌を含む古い様式を用いた厳格な作品で、普段のモーツァルトとは思えないほどの悲痛な雰囲気を有しています。他の声楽曲は、メンバー同士で歌うことを想定されて書かれており、とりわけ最晩年の作品であるカンタータ K623はとびきりの美しさと荘厳さを湛えています。
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フリードリヒ・グルダ
plays モーツァルト&グルダ [グルダ]Piano Recital: Gulda, Friedrich - MOZART, W.A. / GULDA, F.
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:900713
CD価格:2,100円(税込)
クラシック・ピアニスト、ジャズ・プレイヤー、作曲家と様々な顔を持っていた天才ミュージシャン、フリードリヒ・グルダ(1930-2000)。本格的なジャズ・プレイヤーに転向しようと考えていたこともあるグルダは、最終的に「クラシックとジャズの融合」を試み、その自由なスタイルは、とりわけ彼が愛したモーツァルト演奏に昇華されたといえるでしょう。 このアルバムには、2つの違う年代のグルダの演奏を収録。ジャズに傾倒し始めた時期(1969年)のモーツァルトの2つのロンドを最初と最後に置き、グルダ自身のスタイルを確立させた1982年の演奏をその間に挟むというプログラムです。1982年のグルダのインプロヴィゼーション、モーツァルトのソナタ、彼と聴衆の全てがお気に入りだった「アリア」など、年代の違いを全く感じさせないほど自然な流れの中に溶け込んでおり、ここではまさにクラシックとジャズの融合が図られています。
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From Bow to String [ドレフュス/ディクテロウ/セントクレア/スウォボダ]
MOZART, W.A.: Sinfonia concertante, K. 364 / WALTON, W.: Viola Concerto (Dreyfus, Dicterow, St. Clair, Swoboda) (From Bow to String)
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:NV5822
CD
通常価格:1,920円→ 特価!:490円(税込) -
モーツァルト(1756-1791):
レクイエム
アヴェ・ヴェルム・コルプス
ブルックナー(1824-1896):
モテット集MOZART, W.A.: Requiem / Ave verum corpus / BRUCKNER, A.: Motets (Vienna Boys Choir, Chorus Viennensis, Vienna Volksoper Orchestra, Marschik)
■宗教曲
発売日:2017年05月19日
CD価格:1,680円(税込)
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メンデルスゾーン(1809-1847):
交響曲 第5番「宗教改革」 他 [エルトマン/アイルランド室内管/ヴィトマン]MENDELSSOHN, Felix: Symphony No. 5, "Reformation" / WIDMANN, J.: Versuch über die Fuge (Erdmann, Irish Chamber Orchestra, Widmann)
発売日:2017年05月19日
NMLアルバム番号:C921171A
CD価格:2,325円(税込)
アイルランド室内管弦楽団とヴィトマンによる「メンデルスゾーン交響曲全集第2集」は、メインを交響曲第5番「宗教改革」に置き、モーツァルトとヴィトマン自身の作品を組み合わせた1枚。「改訂された若い頃の作品」がテーマです。 交響曲第5番は、メンデルスゾーン21歳の作品で、実際は第1番の次に作曲された“2作目”の交響曲。作曲の動機は、ルター派教会で用いられる「アウグスブルクの信仰告白」の成立300周年記念式典のためであり、曲中にルターのコラール「神はわがやぐら」とドイツの賛美歌「ドレスデン・アーメン」が用いられるなど、荘厳な作品に仕上がっています。しかし、様々な理由により式典で演奏されることはなく、メンデルスゾーン自身も作品の出来に不満があり、何度も改訂されるといった複雑な経緯を辿りました。出版も遅れたため、現在では「第5番」(最後の交響曲)としてナンバリングされています。 カップリングのモーツァルト「アダージョとフーガ」は、もともと17歳の時に作曲したフーガ K426を、1788年になって弦楽合奏用に編曲し、前奏曲としてアダージョを付加した作品。ヴィトマンの「フーガの試み」も、彼自身の弦楽四重奏曲第5番(ソプラノを伴う)を改訂、拡大した曲で、古典派のフーガの伝統を受け継いでいます。最後に置かれたメンデルスゾーンのクラリネット・ソナタからの楽章は、ピアノ・パートをオーケストレーションすることで、メンデルスゾーンに対するヴィトマンの尊敬の念を表しています。
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第40番&第41番「ジュピター」 [タッシェン・フィル/シュタンゲル]MOZART, W.A.: Symphonies Nos. 40 and 41, "Jupiter" (Die Taschenphilharmonie, Stangel)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:ETP005
CD価格:2,080円(税込)
良く知られる“フンメルによるピアノとフルート、ヴァイオリン、チェロという編成”によるモーツァルトの一連の交響曲編曲版は、原曲とはかなり異なる風合いを持っていますが、このタッシェン・フィルハーモニーの演奏はあくまでも原曲重視。フットワークの軽い柔軟な演奏が魅力的です。
収録作曲家:
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アネット・フリッチュ
モーツァルト(1756-1791):
アリア集 [フリッチュ/ミュンヘン放送管/デ・マルキ]MOZART, W.A.: Opera Arias (A. Fritsch, Munich Radio Orchestra, De Marchi)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:C903161A
CD価格:2,475円(税込)
若きソプラノ、モーツァルトを歌う! 若きソプラノ、アネット・フリッチュが歌うモーツァルトのアリア集は、ケルビーノの恍惚としたアリア「自分で自分がわからない」「恋とはどんなものかしら」、伯爵夫人の高貴なアリア「愛の神よ、照覧あれ」、スザンナの「とうとう嬉しい時がきた」と、まず《フィガロの結婚》に登場する3人の女性を絶妙に歌い分けるところから始まります。そして、情熱的な《ドン・ジョヴァンニ》ではドンナ・エルヴィラとツェルリーナ、軽妙な《コジ・ファン・トゥッテ》でのフィオルディリージと、各々の登場人物のキャラクターを巧みに生かした変幻自在な歌唱で表現しています。しっとりとした声の質を生かした歌唱は、現代における【新しいモーツァルト像】の構築にも繋がる可能性を秘めています。伴奏を務めるのは、アレッサンドロ・デ・マルキ率いるミュンヘン放送管弦楽団。豊富な経験を持つアンサンブルで、彼女の声を存分に引き立てています。
【アネット・フリッチュ】 1986年ドイツ、ブラウエン生まれのソプラノ歌手。フリードリッヒ・ディースターヴェーグ高等学校を卒業後、メンデルスゾーン音楽演劇大学ライプツィヒに入学、ルート・ツィーザク、アンナ・レイノルズに師事しました。在学中にいくつかのコンクールで優勝した彼女は、ライプツィヒ歌劇場と契約を結び《カルメン》のフラスキータで出演、チロル祝祭音楽祭にも登場するなど、着実に力を付けていきます。2009年にはドイツ・オペラ・アム・ラインに所属しモーツァルトを中心としたレパートリーを広げました。彼女が一躍注目を浴びたのは2011年のグラインドボーン音楽祭、ヘンデルの《リナルド》のアルミレーナ役。以降スペイン、ウィーン、リヨンを始めとした世界中の劇場で、多くの名指揮者たちと共演を重ねています。収録作曲家:
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Tribute
ドーヴァー弦楽四重奏団・プレイズ・
モーツァルト [ドーヴァー四重奏団/ツリー]MOZART, W.A.: String Quartets Nos. 22 and 23 / String Quintet No. 2 (Tribute) (Dover Quartet, M. Tree)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-167
CD価格:2,025円(税込)
カーティス音楽院の学生たちによって2008年に結成されたドーヴァー弦楽四重奏団は、2013年の「バンフ国際弦楽四重奏コンクール」、2015年の「クリーヴランド・クァルテット・アワード」など数多くの賞を獲得し、北米を中心に世界的な活動を行っています。先頃は長い歴史を持つノースウェスタン大学所属のビーネン音楽院の“アンサンブル・イン・レジデンス”にも任命され、ますますその活躍が期待されています。 このアルバムは彼らによるモーツァルトの最後の2曲の弦楽四重奏曲と、長年グァルネリ弦楽四重奏団のメンバーとして活躍、カーティス音楽院で彼らを指導した名手マイケル・トゥリーを迎えた弦楽五重奏曲を収録。しなやかで流麗な演奏からは、次代を担うカルテットとしての飛躍が期待されます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集 第4集 [ウィリアム・ヨン]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 4 - Nos. 3, 5, 13, 18 (William Youn)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:OC1856
CD
通常価格:2,080円→ 特価!:590円(税込)ミュンヘンを拠点に活躍する韓国のピアニスト、ウィリアム・ヨンのモーツァルト・ソナタ集。この第4集には19歳の作品である第3番と第5番、中期に書かれた第13番、そして晩年の作品である第18番を収録、モーツァルトの短い生涯における凝縮された14年間の変遷を知ることができるカップリングとなっています。とりわけ第18番は、見事な対位法が駆使された堂々たる作品で、演奏にも高い技術が必要とされます。 優れたハープシコード奏者としても活躍しているヨンは、マンハイムで開催されたモーツァルト・フェスティバルでもフォルテピアノで得意のモーツァルトを演奏、こちらも高く評価されたということで、このアルバムでも随所に自由な装飾を加えながら、変幻自在の演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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発売日:2017年01月25日
DVD 日本語字幕価格:3,200円(税込、送料無料)
17世紀イタリアのヴァイオリン製作者ニコロ・アマティは、祖父アンドレア、父ジローラモの技を受け継ぎ、クレモナをヴァイオリンの一大生産地にした業績は知られています。またストラディバリ、グァルネリも彼の弟子であり、その優雅なスタイルを持つ楽器は現代でも愛されています。ニコロ・アマティが1647年に制作した楽器はノルウェーの作曲家、ヴァイオリニスト、オーレ・ブルが「私の真珠」と呼び、愛奏していた楽器で、100年以上公式の場から姿を消していた幻の銘器です。ブルは公式なコンサートだけでなく、私的なコンサートでもこの楽器を用い、自作を演奏して、ヨーロッパだけでなく、アメリカ全土でも彼の名前を高めたのです。 このアルバムでは、そんなブルが実際に演奏していた愛器による“サロン・コンサート”を再現しており、美しい音色が100年前以上前の雰囲気を余すことなく伝えています。
収録作曲家:
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発売日:2017年01月25日
DVD 3枚組 日本語字幕価格:4,640円(税込、送料無料)
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「後宮からの誘拐」より(管楽アンサンブル編) [ラ・シンティッラ・デイ・フィアーティ]MOZART, W.A.: Entführung aus dem Serail (Die) (arr. for wind ensemble) (La Scintilla dei Fiati)
発売日:2016年11月30日
NMLアルバム番号:SM244
CD価格:1,950円(税込)
モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」は1782年5月に完成され、その年の7月にウィーンのブルク劇場で初演されました。この初演は大成功を収めたことで、モーツァルトの名声がウィーンで確立され、同時に管楽アンサンブルのための「ハルモニームジーク」への編曲需要が高まりました。屋外、室内を問わず演奏できるこの形態は当時のウィーンで流行していたもので、オペラやバレエの新作が上演されると、すぐに作曲家本人、もしくは編曲家がこれらの名旋律を抜粋し、小編成のアンサンブル用にアレンジしていました。モーツァルトも父への手紙で「ハルモニームジークへの編曲を準備した」と書いていますが、その楽譜は行方不明となっています。 この編曲は1984年にオランダの音楽学者、バスティアン・ブロムハートが、ドナウエッシンゲンのフュルステンベルク宮廷図書館のアーカイブから発見したスコアを編纂した譜面で、恐らくモーツァルト自身が編曲した楽譜の写しであろうと推測され、18世紀当時の息吹をそのまま伝える響きが横溢しています。演奏している「ラ・シンティッラ・デイ・フィアーティ」はチューリヒ歌劇場のメンバーで、“ラ・シンティッラ”とは、彼らがピリオド楽器を用いたアンサンブルを行う時に使う名称です。
収録作曲家:
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マイ・ファースト・クラシカル・アルバム -
はじめてのクラシック音楽集[9CD Box Set]My First Classical Albums (9-CD Box Set)
発売日:2016年10月28日
CD 9枚組価格:4,240円(税込、送料無料)
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲 第20番 K499
バルトーク(1881-1945):
弦楽四重奏曲 第3番
ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲 第11番 Op.61 [ジュリアード弦楽四重奏団]Juilliard String Quartet - Mozart / Bartok / Dvora
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:C927161B
CD価格:2,025円(税込)
1946年にニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家、ウィリアム・シューマンの提唱により、ジュリアード音楽院の教授らによって結成された歴史あるジュリアード弦楽四重奏団。何人もの奏者が代替わりをしながら、その伝統の音色が遺憾なく継承されている名門四重奏団です。 この録音は第2ヴァイオリンとチェロが創設メンバーからメンバー・チェンジを行い、新たな響きを獲得した1965年の音楽祭での演奏。当時、ベートーヴェンやバルトークのスタジオ録音を開始していた頃の厳密なアンサンブルは、ライブでも全く変わることがありません。彼らが得意とするバルトーク、モーツァルト、そしてドヴォルザークの3つの作品を「古典的な作品も新しい音として聞こえるように」という彼らのモットーに照らし合わせ、雄弁に演奏しています。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ・ソナタ集 [ボイル]MOZART, W.A.: Piano Sonatas (D. Boyle)
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:DDA21227
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
イギリス生まれの女性ピアニスト、ダイアナ・ボイルのモーツァルト(1756-1791)。彼女は長年一人でポルトガルの丘の上に住み、独自の音楽世界を形成していることで知られている人です。これまでにバッハの《平均律第2巻》《フーガの技法》をリリースしていて、どちらもかなり個性の強い演奏でしたが、今回のモーツァルトもまた第1番のソナタから、確固とした主張が感じられる演奏となっています。テンポ設定、ペダリング、そしてタッチなどどれもがモーツァルトに抱くイメージである「流麗さ」とはかけ離れたもので、例えばヘ長調ソナタの最終楽章での「つぶやきのようなパッセージ」に最初は違和感を覚える人もいるかもしれませんが、どれも聴き込めば聴き込むほどに魅了される種類の演奏です。
収録作曲家:
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アニー・フィッシャー
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第22番
シューマン(1810-1856):
ピアノ協奏曲
《オリジナルSWRテープ・リマスター 1958-1959》 [フィッシャー/ミュラー=クライ/ロスバウト]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 22 / SCHUMANN, R.: Piano Concerto, Op. 54 (Fischer, Müller-Kray, Rosbaud)
発売日:2016年09月28日
NMLアルバム番号:SWR19025CD
CD価格:1,800円(税込)
ハンガリーのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)の1950年代終わりに収録された2曲のピアノ協奏曲。アニー・フィッシャーは1980年代以降に日本にも度々来日し、数多くのファンを獲得した人です。演奏について妥協を許さなかった彼女は、スタジオ録音に批判的でしたが、モーツァルトの協奏曲を含むEMIへの一連の録音は、現在でも「モーツァルト演奏の基準」とみなされるほどに、その演奏は高く評価されています。 彼女の商業的録音は、いずれも1968年に夫アラダール・トートが死去するまでの、1950年代から1960年代のものですが、幸いなことにいくつかのライヴ録音が保存されています。このロスバウトとの演奏もそんな中の一つで、端正なモーツァルトと美しいシューマンは、彼女の魅惑的な姿を存分に伝えています。
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「皇帝ティートの慈悲」(1804年 新ウィーン版) [アッレマーノ/ベルンシュタイナー/アルドリッチ/ソルヴァングアカデミア・モンティス・レガリス/デ・マルキ]MOZART, W.A.: Clemenza di Tito (La) [Opera] (Allemano, Bernsteiner, Aldrich, Solvang, Academia Montis Regalis Choir and Orchestra, De Marchi)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:777870-2
CD 2枚組価格:4,400円(税込、送料無料)
モーツァルト(1756-1791)の亡くなる年に作曲されたオペラ「皇帝ティートの慈悲」は、当時の神聖ローマ皇帝レオポルド2世が、プラハでボヘミア王として戴冠式を行う際の上演曲目として、ボヘミア政府から作曲を依頼されたものです。モーツァルトはこの曲を18日間で書き上げたと言われ(最近の研究ではもう少し時間をかけたとも)初演は予定通り戴冠式が行われた9月6日に行われましたが、あまり好評を得ることはできず、9月末まで上演は続けられたものの、モーツァルトの死後は次第に上演されることもなくなってしまいました。 とは言え、当時ウィーンの宮廷歌劇場ディレクターであったヨーゼフ・ヴァイグルが、1804年に発表したこのヴァージョン(セストとティートのために2曲の新しいアリアを追加した)は、ウィーンをはじめとした周辺地域で絶大な人気を持ち、しばしば上演されるとともに、上演ごとに他の作曲家の曲も組み入れた新しいヴァージョンが加えられるなど、高い人気を誇っていたようです。今回のディ・マルキの演奏も様々な試みがなされています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
〈協奏曲集〉
ピアノ協奏曲 第17番・第27番
断章/幻想曲 [ソフィー=マユコ・フェッター/クズマウル/ハンブルク響/ルジツカ]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 17 and 27 / Concerto for Violin and Piano / Fantasia (Sophie-Mayuko Vetter, Kussmaul, Hamburg Symphony, Ruzicka)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:OC1849
CD価格:1,950円(税込)
ドイツ人の父と日本人の母を持つ女性ピアニスト、ゾフィー=マユコ・フェッターのOEHMSデビュー盤。どちらかというと現代音楽のスペシャリストとして知られている彼女ですが、HAENSSLERレーベルにはブラームスを録音したりと、幅広いレパートリーの片鱗を見せていました。 そんな彼女が今回演奏したのは、モーツァルト(1756-1791)の2曲のピアノ協奏曲と、アンコールとして用意されたヴァイオリンを伴う2曲の小品です。実はエディット・ピヒト=アクセンフェルトが亡くなる年まで、ハープシコードなど歴史的鍵盤楽器の演奏法の指導を受けていたという彼女、モーツァルトの演奏に関しても優れた解釈を有しています。 ヴァイオリン奏者として参加しているのは彼女の師でもあるライナー・クスマウル。1990年代にベルリン・フィルのコンサート・マスターを務めながら、古楽奏法の研究にも勤しみ、1995年に創設したベルリン・バロック・ゾリステンの音楽監督でもあるという名手です。ルジツカ率いるハンブルク交響楽団から生み出される流麗なモーツァルトをお楽しみください。
収録作曲家:
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パーヴォル・ブレスリク
モーツァルト(1756-1791):
アリア集Breslik, Pavol - MOZART:ARIEN AUS IDOMENEO/DON GIOVANNI/COSI FAN TUTTE/+
発売日:2016年07月27日
CD価格:2,475円(税込)
2007年ベルリン国立歌劇場の来日公演時にはドン・オッターヴィオを演じるなど、優れたモーツァルト歌手として世界的に評価されているパーヴォル・ブレスリク。orfeoレーベルからは、以前にシューベルトの「美しき水車屋の娘」(2014年録音)がリリースされており、こちらも瑞々しい歌唱を存分に披露しているブレスリクですが、今回のモーツァルト(1756-1791)は、まさに水を得た魚。親密であたたかい歌を聴くことができます。 1979年にスロヴァキアで生まれ、21歳の時にドン・ジョヴァンニ初演の都市プラハでドン・オッターヴィオを歌ってデビューしたブレスリクは、その後、ザルツブルク、ミュンヘン、ウィーン、ロンドンをはじめとした世界有数の歌劇場で活躍しています。今回のアルバムでは、彼が得意としているタミーノやイダマンテだけでなく、歌劇「イドメネオ」のタイトルロールのアリア「海の外なる~」にも挑戦。新たな魅力も放っています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァオリン協奏曲 第3番・第4番・第5番 [クラッゲルード/ノルウェー室内管]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 3, 4, 5 (Kraggerud, Norwegian Chamber Orchestra)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:8.573513
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)ノルウェーに現れたヴァイオリン界の俊英、ヘンニング・クラッゲルード。2003年録音のシンディングとシベリウスのヴァイオリン協奏曲で鮮烈な印象を残す彼は、それ以降もシンディングやグリーグなどの北欧ヴァイオリン作品や、イザイ、シュポアといった高い技術を要求される作品を次々とリリースし、国際的な評価を受けています。また作曲家、編曲家としても才能を発揮、そして最近はクラシックだけに留まらず、ジャズ・アーティストとコラボしたりとマルチな活躍をみせています。 そんなクラッゲルードが今回取り組んだのはモーツァルト(1756-1791)の3つの協奏曲。彼のヴァイオリン協奏曲の中で最初に成功したと言われる第3番、勇壮な主題で知られる第4番、終楽章にトルコ風の楽想が用いられているため「トルコ風」と呼ばれる第5番と、どれも人気の高い作品です。どの作品にもカデンツァが置かれていて、奏者の腕の見せ所となっていますが、クラッゲルードはもちろん自作を演奏。変幻自在な彼の楽想の迸りをぜひ聞いてみてください。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「後宮からの誘拐」K384MOZART, W.A.: Entführung aus dem Serail (Die) (Glyndebourne, 2015) (NTSC)
発売日:2016年06月29日
DVD日本語字幕付き価格:3,420円(税込、送料無料)
スペイン貴族のベルモンテは、海賊にさらわれ、トルコの太守セリムに売られてしまった婚約者コンスタンツェを探し、救い出すために彼女が後宮に幽閉されているというセリムの邸宅にやってきます。しかし番人であるオスミンににべもなく追い払われ落胆、そこにコンスタンツェとともに捕虜となった従僕ペドリッロと再会し、再度、彼女の救出計画を立てます。一方コンスタンツェはセリムの求愛を受け入れず、毎日ベルモンテを思っています。彼女の小間使いブロンデもオスミンから強引な求愛を受け、こちらも拒絶。2人は悲嘆にくれています。さて、ベルモンテはいかなる手を使って彼女を救出するのでしょうか?
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「後宮からの誘拐」K384MOZART, W.A.: Entführung aus dem Serail (Die) (Glyndebourne, 2015) (Blu-ray, HD)
発売日:2016年06月29日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,352円(税込、送料無料)
スペイン貴族のベルモンテは、海賊にさらわれ、トルコの太守セリムに売られてしまった婚約者コンスタンツェを探し、救い出すために彼女が後宮に幽閉されているというセリムの邸宅にやってきます。しかし番人であるオスミンににべもなく追い払われ落胆、そこにコンスタンツェとともに捕虜となった従僕ペドリッロと再会し、再度、彼女の救出計画を立てます。一方コンスタンツェはセリムの求愛を受け入れず、毎日ベルモンテを思っています。彼女の小間使いブロンデもオスミンから強引な求愛を受け、こちらも拒絶。2人は悲嘆にくれています。さて、ベルモンテはいかなる手を使って彼女を救出するのでしょうか?
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第9番&第19番 [1952-1956]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 9 and 19 (Haskil, Stuttgart Radio Symphony, Schuricht) (1952-1956)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:SWR19013CD
CD価格:1,800円(税込)
ルーマニア出身、「稀代のモーツァルト弾き」として知られるクララ・ハスキル。このアルバムは1952年と1956年に演奏された2曲の協奏曲がカップリングされたもので、シューリヒトの傑出した伴奏とともに、時を超えて高く評価されています。
収録作曲家:
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発売日:2016年04月27日
DVD字幕なし価格:2,600円(税込)
1765年に作曲されたガルッピの「奴隷送達のためのミサ」は、彼が当時音楽監督を務めていたヴェネツィアの聖マルコ大寺院の合唱団のために書かれたものです。ソリストと合唱、オーケストラの響きが完全に一体となった響きと、優れた対位法の高い技術は、オペラ作曲家としての彼の能力とは違ったものが発揮されているようです。この作品は世界初録音となります。 かたやモーツァルトの「戴冠式ミサ」は1779年の作品。華やかな楽想で広く愛されています。バロック期の演奏について定評あるイ・ソリスティ・ヴェネティとシモーネによる壮麗な演奏でお楽しみください。エテルミターニ教会内部の美しい装飾も見どころの一つです。
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モーツァルト&シュニトケ(1934-1998):
ヴァイオリンのための作品集 [カベザ]MOZART, W.A.: Violin Sonata K. 306 / Adagio, K. 261 / Rondo K. 373 / SCHNITTKE: Fugue for Solo Violin / Sonata for Violin and Chamber Orchestra
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:OC766
CD価格:2,224円(税込)
2013年にアウグスブルクで開催された「レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオリン・コンクール」で第1位と「モーツァルト賞」を獲得した若きヴァイオリニスト、マイア・カベザのアルバムです。彼女は1992年日本で生まれ、3歳でカナダ、トロントに移住。10歳でソロ・デビューを飾った後、ミュンヘン放送管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など、ヨーロッパとアメリカのオーケストラと共演し、また幾多のホールでリサイタルを行っています。2014年には来日し、今井信子が主宰するゴルトベルク変奏曲の弦楽トリオ版の演奏会に出演、大喝采を浴びています。 ここでの彼女はモーツァルトとシュニトケという2人の作曲家の作品を並べて演奏し、時代の変遷とクラシック音楽における語法の変化をまざまざと見せ付けています。切れの良い音色にもご注目ください。
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アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
モーツァルト&ベートーヴェンの協奏曲 [ラローチャ/ナヴァラ/ブール]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 22 / BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 3(Original SWR Tapes 1977-1986 Remastered) (Larrocha, Navarro, Bour)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:SWR19006CD
CD価格:1,800円(税込)
バルセロナで生まれ、グラナドスの弟子であるフランク・マーシャルに師事、幼い頃からその才能を発揮し、特にスペイン作品の演奏で確固たる地位を築いた女性ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ(1923-2009)。彼女はモーツァルトの作品も非常に得意としていたのですが、彼女が若い頃には、その演奏はドイツでは受け入れられなかったと言われています。しかし、以降は彼女の弾くモーツァルトに賞賛が集まり、70年代にはDECCAにもモーツァルトのソナタ集を録音するなど「モーツァルト弾き」としての評価が定まったことはいうまでもありません。ここで聴けるモーツァルトとベートーヴェンもニュアンスに富む素晴らしいものです。
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モーツァルト(1756-1791):
プロイセン王のための弦楽四重奏曲
第1番-第3番 [ストラディヴァリ四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartets Nos. 21, 22 and 23 (Prussian Quartets) (Stradivari Quartet)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:SM230
CD価格:1,710円(税込)
1789年、33歳のモーツァルト(1756-1791)はリヒノフスキー侯爵とともにドイツ旅行をした際、ベルリン宮廷で御前演奏を行います。そこでプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世から「弦楽四重奏曲6曲とピアノ・ソナタ6曲」を作曲するように依頼されますが、モーツァルトは1年間の間に結局3曲のみを書き上げ、その翌年世を去ってしまいます。作品は王に献呈されることなく出版されましたが、この3曲は「プロシャ王セット」と呼ばれ、現在でも変わらず愛聴されています。 演奏している「ストラディヴァリ弦楽四重奏団」は、その名の通り、全てのメンバーがストラディヴァリの銘器を奏でるという稀有なアンサンブル。2007年のデビュー以来、スイス有数の弦楽四重奏団として名を馳せています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第35番「ハフナー」・第36番「リンツ」・第41番「ジュピター」
(ヨハン・ネポムク・フンメルによる室内楽版) [グロット/アイヒホルン/ルンメル/クリューガー]MOZART, W.A.: Symphonies Nos. 35, 36, 41 (arr. J.N. Hummel for flute, violin, cello and piano) (Grodd, Eichhorn, Rummel, Krüger)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:8.572842
5)
CD価格:1,600円(税込)
おなじみ、フンメル(1778-1837)の室内楽版編曲によるモーツァルト(1756-1791)の交響曲です。第1集(第38番-第40番…8.572841)でもその機動力の高さと緊密なアンサンブルが好評であった4人の名手たちですが、今作では一層充実した音楽を聴くことができます。一度味わうと病みつきになってしまうのがこのシリーズで、編成を小さくすることでとにかく曲の構造や、モーツァルトの信念のようなものがくっきりとわかるのが楽しいのです。 これらの編曲はフンメルがヴァイマールの宮廷楽長として働いていた1823年から1824年頃に作られたもので、彼が幼い頃に師事していたモーツァルトに対する深い賛辞でもあるのです。フンメルはピアノ、フルート、ヴァイオリンとチェロのための作品を50曲以上残しましたが、モーツァルトの交響曲編曲は、全部で6曲のみなのが残念なところです。彼は時代の変遷も考慮し、モーツァルトのスコアにないクレシェンドやピアニシモを付け加え、また装飾なども変更しています。交響曲第40番における小節の追加など、現在の楽譜とは異なる箇所もあり、混乱を招くかもしれませんが、このあたりは研究家たちによっていずれは精査されることでしょう。
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ビレット・コンチェルト・エディション 第6集
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第13番・第17番MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 13 and 17 (Biret Concerto Edition, Vol. 6)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:8.571306
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSが誇る名手イディル・ビレットの最新録音はモーツァルト(1756-1791)の2つのピアノ協奏曲です。今回のバックを務めるのは、古典派作品の解釈で高く評価され、すっかり指揮者としての威厳を身につけたパトリック・ガロワ。彼が振るロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの軽やかな音色をバックに、ビレットが独自の解釈に基づいた旋律を優雅に奏でていきます。最近はこの時代の作品のテンポを速めに取るのが流行ですが、彼女は決して浮き足だつことなく、着実に一つ一つの音を鳴らすことで、モーツァルトの意思を諮っているかのようです。なんとも不思議な味わいのモーツァルト。これはくせになります。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第20番・第21番 [ゴールドスタイン/ファイン・アーツ四重奏団/カリン]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 20 and 21 (arr. I. Lachner for piano, string quartet and double bass) (Goldstein, Fine Arts Quartet, Calin)
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:8.573398
CD価格:1,600円(税込)
独奏楽器のための協奏曲は、17世紀の末頃から盛んに書かれるようになり、その多くは作曲家自身が自らを誇示するための手段として用いられ、華やかな技巧が凝らされたスリリングなものとなっていきます。モーツァルト(1756-1791)は、C.P.E.バッハやJ.C.バッハの協奏曲に倣い、ピアノのための協奏曲を27曲(そのうち第1番から第4番までは先人の作品の編曲)遺していますが、そのどれもが自らが演奏するために書かれたものです。 しかし、これらの作品を聴くためには演奏会に出かけていくのが必須であった時代、愛好家たちが交響曲や協奏曲などの大掛かりな作品を自宅で楽しむためには、小さな編成に移し変えることが必要でした。もちろんモーツァルトの作品も例外ではなく、彼が活躍していた時代から、様々な作曲家による多くのトランスクリプションが施されてきました。このイグナーツ・ラハナー(1807-1895)による編曲は、弦楽四重奏にコントラバスを加えた、充実した響きを持つものです。この自然な編曲はまさしくモーツァルト自身によるものと言っても過言ではないでしょう。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ザルツブルクのマリアのミサ
ミサ・ブレヴィス K275と教会ソナタ [ナショナル・フォーラム・オブ・ミュージック合唱団/コセンジャク]MOZART, W.A.: Missa brevis, K. 275 / Church Sonatas (The Salzburg Marian Mass) (National Forum of Music Choirs, Kosendiak)
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:CDAccordACD215
CD価格:1,824円(税込)
モーツァルト(1756-1791)は自身が生まれたザルツブルクという都市自体を嫌っていたようで、彼が父に宛てて書いた手紙からも、多くの「ザルツブルク嫌悪」の言葉を見る事ができます。1777年、この土地を離れたくて、父とともに旅行するための嘆願書をザルツブルクの大司教に提出しますが、それは却下。結局すったもんだの上、モーツァルトは宮廷を辞めざるを得なくなってしまうのです。 そんな1777年頃に作曲されたモーツァルトのミサ・ブレヴィス K275。当時20歳の彼にとってはミサの作曲などはお手の物であり、この曲も恐らく依頼を受けて短期間のうちに書かれたであろうとされています。簡潔にまとめられた「短い(ブレヴィス)ミサ」は、大司教の好みに合わせて書かれたともいわれますが、もしかしたら、これまでの大司教による酷い仕打ちに復讐するため、モーツァルトがわざと短く書いたのかもしれません。結果的には凝縮された素晴らしい音楽が生まれたことになるのですが。 このアルバムでは、ザルツブルクで実際に上演されたであろう一連のミサの流れが再現されています。
収録作曲家:
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Mozart after Mozart
ヨハン・ネポムク・フンメルの編曲によるモーツァルトの2つのピアノ協奏曲集 [ミウッチ/シュカムレッツ/ゲバウアー/ゴサルベス]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 18 and 20 (arr. J.N. Hummel for piano, flute, violin and cello) (Miucci, Skamletz, Gebauer, Gosalvez)
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:CDS7723
CD価格:1,710円(税込)
ハンガリー(現在はスロヴァキア)出身の作曲家、ピアニスト、フンメル(1778-1837)の最も良く知られているエピソードに「8歳の時に、2年間モーツァルトの家に住み込んでピアノを習った」というものがあります。そんなフンメル、50作ほどのモーツァルトの協奏曲や交響曲を、小編成のアンサンブルで演奏できるように編曲しています。これはフンメル自身がモーツァルトの作品に深い愛着と関心があったことももちろんですが、当時の家庭での需要(大編成の作品を家庭で演奏できるように小さくする)や、フンメルに対するモーツァルト自身の信頼の大きさも関係しているのでしょう。そして出来上がった「室内楽版」の協奏曲や交響曲は、原作とはまた違った味わいを持つ見事なものであり、近年、演奏される機会も増えています。ここでは第18番と第20番の2曲が演奏されています。
収録作曲家:
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アルカン(1813-1888):
トランスクリプション集 第1集「モーツァルト」 [ロペス]ALKAN, C.-V.: Transcriptions (Complete), Vol. 1 - Mozart (J.R. Lopez)
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:TOCC0240
CD価格:2,438円(税込)
アルカン(1813-1888)というと、「鉄道」や「短調による練習曲」などの超絶技巧を駆使した一連の見事な作品が知られています。しかし、彼が力を入れていた「トランスクリプション=他の作曲家の作品を編曲したもの」については、まだまだ知られていません。この当時は、フランツ・リストによるベートーヴェンの交響曲のピアノ版のような、「大きな編成→小さな編成」に移し変えることが盛んに行われていました。これは好きな作品を家庭で楽しむために、小さな編成に置き換えて演奏することで、いちいち演奏会に行かなくてもよかったからです。もちろん、多くの場合はこの作業はつまらないものであったかもしれません。結局、現在はこのようなトランスクリプションの必然性は失われてしまい、多くの編曲版を聴く機会は失われてしまいました。 そんな中で、アルカンのトランスクリプションの持つ意味はどんなものでしょうか?聴いてわかるとおり、彼の編曲は明快であり、リストのように「余分なパッセージ」を追加することもなく、基本的にスコアを丁寧にピアノに移し替えています。この編曲の妙をぜひ楽しんでみてください。
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第21番&第23番他 [ヤコビ/アカデミー室内管/マリナー]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 21 and 23 / Rondo, K. 386 (Jacoby, Academy of St. Martin in the Fields Orchestra, Marriner)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:ICAC5135
CD価格:1,650円(税込)
「明確なアーティキュレーションとフレージング、そして表現性!」ニューヨーク・タイムズ紙でも大絶賛された若き女性ピアニスト、イングリッド・ヤコビのモーツァルト協奏曲集の第2集です。第1集(ICAC5125)では第14番と第27番の組み合わせで、清純、清冽な世界を表現していましたが、今回は第21番と第23番という、明快で流麗な作品の組み合わせです(選曲のセンスも素晴らしい)。今作でも巨匠マリナーががっしりバックを固め、その上で彼女が伸びやかな歌を奏でていきます。第21番の有名な第2楽章のしっとりとした美しさ、そして第23番の第2楽章での切々たる悲しみ。これら表現力の振幅の大きさと、全体に漂う優美さが彼女の持ち味といえるでしょう。
収録作曲家:
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横山幸雄
プレイズ・モーツァルト [横山幸雄(ピアノ)]MOZART, W.A.: Variations, K. 265 / Piano Sonatas Nos. 8, 13, 14 / Fantasia, K. 475 (Plays Mozart 2015) (Yukio Yokoyama)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:MECO-1028
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
横山幸雄、初のモーツァルト・アルバム。
自身の全てを昇華させ、満を持して開示!当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄が、とうとう神聖の領域モーツァルトに挑戦、ここに初モーツァルト・アルバムを世に問う。従来、ショパン、リスト、ベートーヴェン他様々なCDアルバムで何れも極めて高い評価を獲得してきた当代きってのヴィルトゥオーゾ・ピアニスト横山幸雄と、その芸術家の本質全てをガラス張りにされてしまうモーツァルトという神の芸術との昇華はいかに。 ボーナス・トラックとして、SACD層のみプレイエル・ピアノによる「きらきら星変奏曲」を収録、1枚組でありながら実にトータル収録時間は91分37秒!(CD層は79分9秒) 横山が教授を勤める上野学園石橋メモリアルホールでのセッションレコーディング(DSDレコーディング)収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
カストラートのためのアリア集 [サバドゥス/グラーツ大管/ホフシュテッター]MOZART, W.A.: Opera Arias (Castrato Arias) (Sabadus, Recreation - Graz Grosses Orchester, Hofstetter)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:OC1814
CD価格:2,224円(税込)
モーツァルト(1756-1791)の時代は多くの「カストラート」が活躍していました。16世紀のヨーロッパでは女性が教会で歌うことが許されず、その代わりにボーイ・ソプラノが重用されていましたが、彼らは変声期を迎えると声の質が変わってしまいます。そこで「男性を去勢してその美しい声を残すこと」が流行しました。彼らは、声は女性に近いものの、体つきは男性に近くなるため、独特のトーンと持続力のある声を持つことができたといわれています。もちろん現在では消滅した存在で、女声のメゾ・ソプラノがその代わりを担うことが多いのですが、発声法こそ違うものの、カウンターテナー(裏声を用いる)も女声とはまた違った魅力を持っています。 このアルバムの収録曲もカストラートのためのものですが、名カウンターテナー、サバドゥスは当時のスタイルを慮りつつ、また新たな表現の幅を広げています。力強く美しく妖しい魅力を秘めた声をお楽しみください。
収録作曲家:
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発売日:2015年02月25日
DVD日本語字幕付き価格:3,648円(税込、送料無料)
おとぎ話のようでありながら、矛盾をはらんだ勧善懲悪、フリーメイソンの思想、異界との交流などが様々な解釈を生み出している、モーツァルトの傑作《魔笛》。こちらのマクバーニーによる演出は、このストーリーの暗黒面を徹底的にあぶり出し、闇の国の猥雑で奇怪な形象とその魔力が光の国に敗北するというドラマに仕立てあげています。マルク・アルブレヒトのタクトによる演奏陣の推進力に富んだ力演は素晴らしく、とりわけタミーノ役のマキシミリアン・シュミットの美声には惚れ惚れするばかりです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇《魔笛》MOZART, W.A.: Zauberflöte (Die) (DNO, 2014) (Blu-ray, HD)
発売日:2015年02月25日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,080円(税込、送料無料)
おとぎ話のようでありながら、矛盾をはらんだ勧善懲悪、フリーメイソンの思想、異界との交流などが様々な解釈を生み出している、モーツァルトの傑作《魔笛》。こちらのマクバーニーによる演出は、このストーリーの暗黒面を徹底的にあぶり出し、闇の国の猥雑で奇怪な形象とその魔力が光の国に敗北するというドラマに仕立てあげています。マルク・アルブレヒトのタクトによる演奏陣の推進力に富んだ力演は素晴らしく、とりわけタミーノ役のマキシミリアン・シュミットの美声には惚れ惚れするばかりです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
フーガ、ロンドと幻想曲集 [クォン・サンウ]MOZART, W.A.: Fugues, Rondos and Fantasias (Sang Woo Kang)
発売日:2015年01月28日
NMLアルバム番号:8.573114
13)
CD価格:1,600円(税込)
1782年8月4日にコンスタンツェ・ウェーバーと結婚したモーツァルト(1756-1791)。様々な音楽書や伝記の類では、「世紀の悪妻」とまで評されるコンスタンツェですが、本当にそうだったのでしょうか? 実際の彼女は、周囲の人々によると「教養が高く、家事にも熱心で快活」であったといい、またモーツァルトの死後も彼の作品を守り、その名を高めるために尽力したとされています。 これらのフーガの断片は、モーツァルトが熱心にバッハの作品を研究した名残のようなもので、ほとんど完成した作品から、ほんの数小節の断片と、様々な形の曲が含まれています。コンスタンツェは夫の死後、これらの作品に素晴らしい価値を見出し、公開されること(もしくは購入されること)を期待して、この遺物を整理し、永遠の記念碑としてのリストを作成したのです。普段流麗な音楽を書いていたモーツァルトにしては、若干ぎこちなさも感じれらますが、この「天才の断片集」が残されているのは、コンスタンツェのおかげであることは間違いありません。
収録作曲家:
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モーツァルト&ブラームス:
クラリネット五重奏曲 [マクギル/パシフィカ四重奏団]MOZART. W.A.: Clarinet Quintet in A Major, K. 581 / BRAHMS, J.: Clarinet Quintet in B Minor, Op. 115 (McGill, Pacifica Quartet)
発売日:2015年01月28日
NMLアルバム番号:CDR90000-147
4)
CD価格:1,710円(税込)
グラミー賞を受賞したパシフィカ弦楽四重奏団と、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者アンソニー・マギルによるクラリネット五重奏曲の2つの名作をカップリング。透明な明るさの中に秘められた一抹の郷愁を感じさせるモーツァルト、静かな悲しみと穏やかな慰めを包み込んだブラームス。 もともと素晴らしい作品であるため、名盤と呼ばれるアルバムは過去にも多数存在していますが、この演奏、とにかくクラリネットがよく歌う上、パシフィカ弦楽四重奏団のアンサンブルが極上。まったく乱れのない響きはさすがに現代音楽を得意とする彼らならでは。飄々としたモーツァルトは乾いた涙を誘い、重厚なブラームスはしっとりと枕を濡らすようなリアルな造形。この2曲が好きな人だったら絶対聴いて欲しい名盤登場!
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モーツァルト(1756-1791):
オペラ BOXセット[DVD 5枚組]MOZART, W.A.: Opera Box Set - Le nozze di Figaro / Don Giovanni / Die Zauberflöte (Royal Opera House, 2003-2008) (5 DVD Box Set) (NTSC)
■オペラ
発売日:2014年11月26日
DVD 5枚組日本語字幕なし価格:4,080円(税込、送料無料)
モーツァルト(1756-1791)の歌劇の中でも最も良く知られ、愛されている3つの作品。この5枚組BOXには、これらの「最上の演奏」といえる映像が収録されています。ドラマティックな「ドン・ジョヴァンニ」は、紳士的な歌い口で知られるキーンリーサイドの思わぬ悪役ぶりを楽しむことができます。また最近人気急上昇中のメゾ・ソプラノ、ジョイス・ディドナートのドンナ・エルヴィーラも堪能できます。「魔笛」は、そのキーンリーサイドのコミカルなパパゲーノ役が素晴らしく、またデビュー間もないディアーナ・ダムラウの強烈な「夜の女王」も大きな話題を呼んだものです。「フィガロ」のアーウィン・シュロットは、この作品を完全に手中に収めた感のある、初々しさと狡猾さを併せ持つ見事な歌唱を聞かせています。コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団のとろけるような響きと、3人の名指揮者による各々のモーツァルト像も興味深いものです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
オペラ BOXセット[Blu-ray 5枚組BOX]MOZART, W.A.: Opera Box Set - Le nozze di Figaro / Don Giovanni / Die Zauberflöte (Royal Opera House, 2003-2008) (5 Blu-ray Disc Box Set)
■オペラ
発売日:2014年11月26日
Blu-ray 5枚組日本語字幕なし価格:4,080円(税込、送料無料)
モーツァルト(1756-1791)の歌劇の中でも最も良く知られ、愛されている3つの作品。この5枚組BOXには、これらの「最上の演奏」といえる映像が収録されています。ドラマティックな「ドン・ジョヴァンニ」は、紳士的な歌い口で知られるキーンリーサイドの思わぬ悪役ぶりを楽しむことができます。また最近人気急上昇中のメゾ・ソプラノ、ジョイス・ディドナートのドンナ・エルヴィーラも堪能できます。「魔笛」は、そのキーンリーサイドのコミカルなパパゲーノ役が素晴らしく、またデビュー間もないディアーナ・ダムラウの強烈な「夜の女王」も大きな話題を呼んだものです。「フィガロ」のアーウィン・シュロットは、この作品を完全に手中に収めた感のある、初々しさと狡猾さを併せ持つ見事な歌唱を聞かせています。コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団のとろけるような響きと、3人の名指揮者による各々のモーツァルト像も興味深いものです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ作品集「顧みられない宝物」 [インジュシナ]MOZART, W.A.: Piano Works (Neglected Treasures) (Injushina)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:ODE1250-2
CD価格:2,250円(税込)
前作の「バッハ一族のピアノ協奏曲集」(ODE1224)で流麗かつ、新鮮なバッハを披露した若手ピアニスト、アナスタシア・インジュシナの2枚目のアルバムはモーツァルト(1756-1791)の「知られざるピアノ作品集」です。 ここに収録されている作品は、最後の「きらきら星」以外は、あまり演奏会でも聞く機会のないものです。K312のアレグロは現在の研究では、晩年の作品らしいと推測されるもの。ただし成立がはっきりしないため、成立自体は謎となっています。K399の組曲やK394の「前奏曲とフーガ」はヘンデルの組曲から影響を受けているとされます。オルガンで演奏されることも多い作品です。K400は91小節の途中で放棄されてしまった作品です。ピアノ・ソナタになるはずだったのかもしれません。ここではシュタードラーが補筆した版で演奏されていますが、他の人による補筆版も存在します。軽やかなフレーズが印象的な作品です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 K527MOZART, W.A.: Don Giovanni (Royal Opera House, 2014) (NTSC)
発売日:2014年10月22日
DVD日本語字幕付き価格:3,420円(税込、送料無料)
モーツァルト(1756-1791)の歌劇の中でも最も高い人気を誇る演目の一つが、この「ドン・ジョヴァンニ」です。彼はすでに、容姿や年齢、身分は関係なく、3003人の女性をものにし、これをカタログにしてレポレッロが保存しているというから大したものです。この2014年のロイヤル・オペラ・ハウスでの上演は、流行のプロジェクション・マッピングを効果的に使い、彼の誇る「女性のリスト」を壁面に映し出して見せてくれます。この映像は時折に彼の心情を表現し、悲しい時には一緒に嘆き、酔っ払った時には歪んだ世界を映し出してくれるのです。 ドン・ジョヴァンニを歌うマリウシュ・クヴィエチェンは、当代最高の「ドン・ジョヴァンニ」歌手として名声を得ている歌手であり、ここでも納得のいくドン・ジョヴァンニ像を表出しています。もう少しイヤなヤツでもいいかなと思う人もいるかもしれませんが、演出家のホルテンは「ドン・ジョヴァンニの時代には奔放な生活は暗い場所に抑圧されていた」ということで、そういう面は舞台の見えない部分で演じられている模様です。ここでもレポレッロ役のエスポージトの演技は最高。特にコミカルな演技は並ぶ者なしの素晴らしさです。女声陣も素晴らしく、しっとりとしたヴェロニク・ジャンスと迫力たっぷりのマリーン・バイストレム、キュートなエリザベス・ワッツと、現在最高の歌手が熱演しています。指揮のルイゾッティも軽快なモーツァルトを奏でています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K527MOZART, W.A.: Don Giovanni (Royal Opera House, 2014) (Blu-ray, HD)
■オペラ
発売日:2014年10月22日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,080円(税込、送料無料)
モーツァルト(1756-1791)の歌劇の中でも最も高い人気を誇る演目の一つが、この「ドン・ジョヴァンニ」です。彼はすでに、容姿や年齢、身分は関係なく、3003人の女性をものにし、これをカタログにしてレポレッロが保存しているというから大したものです。この2014年のロイヤル・オペラ・ハウスでの上演は、流行のプロジェクション・マッピングを効果的に使い、彼の誇る「女性のリスト」を壁面に映し出して見せてくれます。この映像は時折に彼の心情を表現し、悲しい時には一緒に嘆き、酔っ払った時には歪んだ世界を映し出してくれるのです。 ドン・ジョヴァンニを歌うマリウシュ・クヴィエチェンは、当代最高の「ドン・ジョヴァンニ」歌手として名声を得ている歌手であり、ここでも納得のいくドン・ジョヴァンニ像を表出しています。もう少しイヤなヤツでもいいかなと思う人もいるかもしれませんが、演出家のホルテンは「ドン・ジョヴァンニの時代には奔放な生活は暗い場所に抑圧されていた」ということで、そういう面は舞台の見えない部分で演じられている模様です。ここでもレポレッロ役のエスポージトの演技は最高。特にコミカルな演技は並ぶ者なしの素晴らしさです。女声陣も素晴らしく、しっとりとしたヴェロニク・ジャンスと迫力たっぷりのマリーン・バイストレム、キュートなエリザベス・ワッツと、現在最高の歌手が熱演しています。指揮のルイゾッティも軽快なモーツァルトを奏でています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
オペラBOXMOZART, W.A.: Great Operas (The) (13 DVD Box Set) (NTSC)
■オペラ
発売日:2014年08月27日
DVD 13枚組日本語字幕なし価格:8,160円(税込、送料無料)
《イドメネオ》における神話時代の物語や、モーツァルトと同時代の社会風刺がたっぷり詰まった《フィガロの結婚》、幻想的かつフリーメーソンの香りがぷんぷん漂う《魔笛》、全男性の憧れを具現化した《ドン・ジョヴァンニ》など多種多様な表情を持つモーツァルトのオペラ。そのどの作品もが、溢れるように豊かな表現と、比類なき霊感に支えられた美しいメロディ(そしてちょっぴり含まれたウィット)に支えられた、まさに“全ての芸術の粋”とも言える人類の至宝です。このBOXは最高の演出と歌手、演奏家を揃えた素晴らしいものであり、愛好家と入門者全ての人々に胸を張ってオススメできる最高のセットです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第6番&第13番 [フレーリヒ/アルメニア・フィル/トプチャン]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 6 and 13 / Overtures (Frölich, Armenian Philharmonic, Topchjan)
■協奏曲
発売日:2014年07月23日
NMLアルバム番号:OC1806
CD
通常価格:2,224円→ 特価!:590円(税込)1927年にアルメニアの首都エレバンに設立されたアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団は、設立当時は作曲家アレクサンドル・スペンディアリアンが召集した18名の団員からなる小さなオーケストラでした。しかし、その試みは少しずつアルメニアの人々の間に浸透し、少しずつ知名度を得てきたのです。一時期は若きゲルギエフが首席指揮者を務めていたこともありますが、何といってもソ連崩壊後に就任したロリス・チェクナヴォリアンがこのオーケストラの性能を飛躍的に高めたと言えるでしょう。彼は1988年にアルメニアを襲った大地震のときにも、毎週オーケストラを振ることで国民の士気を高め、復興の足がかりを作ったことでも知られています。 現在は、2000年に音楽監督兼主席指揮者の地位に就いたエドゥアルド・トプチャンによって、新たなパワーを与えられています。このアルバムはピアニストのアンドレアス・フレーリッヒをソリストに迎えたモーツァルト(1756-1791)の2曲のピアノ協奏曲と2曲の序曲を収録したもの。このオーケストラの持つ底知れぬパワーを生かしながら、上品な味わいも付け加えた好感の持てる溌剌としたモーツァルトとなっています。
収録作曲家:
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オットー・クレンペラー
J.S. バッハ:管弦楽組曲 第3番
モーツァルト:交響曲 第29番
ベートーヴェン:交響曲 第1番 [ケルン放送響/クレンペラー 録音:1954年-1955年]BACH, J.S.: Overture (Suite) No. 3 / MOZART, W.A.: Symphony No. 29 / BEETHOVEN, L. van: Symphony No. 1 (Cologne Radio Symphony, Klemperer) (1954-1955)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:ICAC5120
CD価格:1,650円(税込)
名指揮者オットー・クレンペラー(1885-1973)。彼は20世紀を代表するドイツの指揮者であり、その偉大なる名前は現在でも全く色あせることはありません。幅広いレパートリーを持ち、晩年は彼自身の美学による「徹底的に遅く厳格なテンポ設定」を施し、過剰な感情移入を極力排除した演奏で、マーラーを始めとした厚みのあるスコアを隅々まで見通すことに注力した人として知られていますが、1950年代の演奏は、もう少し即物的であったとも言われています。この演奏は、クレンペラーがケルン放送交響楽団にデビューした時の記録です。1920年代からケルン歌劇場でのクレンペラーのアシスタントを務めていたケルン放送のプロデューサー、アイゲル・クルットゥゲは、彼の印象について「第1小節から、まるでライオンの爪で切り裂かれるようだった」と日記に記していますが、その表現こそが、クレンペラーの本質を表していると言っても過言ではないでしょう。1954年のバッハとモーツァルトのコンサートでの成功事例を元に、その翌年もケルン放送響に招聘されたクレンペラーは、ベートーヴェンの第1番の交響曲でその真価を発揮したのです。とは言え、この演奏は、あの伝説的なロンドンでの客演後、英国EMIのプロデューサー、ウォルター・レッグと契約を交わし、フィルハーモニア管弦楽団とレコーディングを開始した頃のものだったため、EMIとの契約もあり、このケルン放送との演奏はLPやCD化されることもなく、大切に保存されていたのでした。巨匠として世界的名声を勝ち得たクレンペラーの自信に満ちた姿は、この演奏からもはっきりと見て取れるものです。
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イングリッド・ヤコビ
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲集
ピアノ協奏曲 第14番・第27番
ロンド K.382 [ヤコビ/アカデミー室内管/マリナー]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 14 and 27 / Rondo, K. 382 (I. Jacoby, Academy of St. Martin in the Fields Orchestra, N. Marriner)
■協奏曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:ICAC5125
5)
CD価格:1,650円(税込)
「明確なアーティクレーション、フレージング、表現力…。彼女は完全に自己を確立させている。」このようにニューヨーク・タイムズから称賛された若手ピアニスト、イングリッド・ヤコビ。数多くのコンクール入賞歴と「スタインウェイ・ホール・アーティスト賞」を含む数多くの受賞歴を持つ彼女、イギリスでもその演奏は大絶賛されています。このアルバムは名指揮者ネヴィル・マリナーと共演したモーツァルトの協奏曲が収録されており、彼女の名声を確立したベートーヴェン演奏とはまた違う華やかさと流麗さに満ちたモーツァルトを楽しむことができます。秋には第2弾のリリースが予定されています。
収録作曲家:
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〈モーツァルト・バイ・アレンジメント 第2集〉
モーツァルト(1756-1791):
2台のピアノのためのソナタ集 第1集
(原曲: ヴァイオリン・ソナタ Op.2/S.イェーツによる編曲) [ヘルスコヴィッチ/ショフク]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 24, 26 and 28 (Mozart by Arrangement, Vol. 2: Sonatas for 2 Pianos I) (Herscovitch, Shovk)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:TOCC0250
CD価格:2,438円(税込)
モーツァルト(1756-1791)は、いくつかの作品を「2台のピアノのためのソナタ」として書き上げようとしましたが、結局完成したのは、有名なK448の「ニ長調ソナタ」1曲だけでした。このアルバムは、モーツァルトが「ヴァイオリン・ソナタ」として作曲した3つのソナタを2台ピアノで演奏できるようにアレンジしたもので、アイデアを出したのはヴァイオリニストで指揮者であるアンドリュー・マンゼであり、実際に編曲したのは1957年生まれの作曲家スティーブン・イェーツです。作曲当時のモーツァルトは、バロック時代の作風から古典派の作風へと変遷を遂げた頃であり、これらの作品も優雅で流麗な楽想と、パリ風の優美でエレガントな表現が見事に融合していてオリジナル作品自体も美しさの極みを誇っていますが、この2台ピアノのアレンジは、更に喜びと輝かしさを増した聴きごたえのあるものとなっています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第38番・第39番・40番
(J.N.フンメルによる室内楽版) [グロット/アイヒホルン/ルンメル/クリューガー]MOZART, W.A.: Symphonies Nos. 38, 39, 40 (arr. J.N. Hummel for flute, violin, cello and piano) (Grodd, Eichhorn, Rummel, Krüger)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年03月26日
NMLアルバム番号:8.572841
2)
CD価格:1,600円(税込)
「モーツァルトの交響曲だったら、モダン楽器もピリオド楽器も含めて数えきれないほど聴いてきた!」そんな愛好家の方でも、このフンメル編曲の室内楽ヴァージョンをご存知の人は少ないのでは。チェコで生まれたフンメル(1778-1837)は、8歳の時に指揮者であった父に連れられ、モーツァルトを訪れます。そして彼はモーツァルトの家に住み込み、ピアノの教えを受けるという素晴らしい経験をするのです。 そんなフンメルは作曲家として多数の作品を残しましたが、その中には友人であったベートーヴェンやモーツァルトの交響曲、協奏曲の編曲がいくつか含まれています。7曲あるモーツァルトのピアノ協奏曲=室内楽版は最近になって録音が増えてきましたが、ベートーヴェンの交響曲の室内楽版(7番まである)や、今回のようなモーツァルトの交響曲の室内楽版(全部で6曲ある)は、まだまだ開拓の余地ありの分野です。このような小編成への編曲は、曲の構成が良くわかることと、少人数でも演奏できることなど、利点も多く、もちろん作曲家が技法を学ぶためにも良い練習となったことでしょう。
収録作曲家:
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マルガリータ・ヘーエンリーダー&
ファビオ・ルイージ [ヘーエンリーダー]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 23 / CHOPIN, F.: Variations, Op. 2 / SCHUMANN, R.: Piano Concerto, Op. 54 (Höhenrieder)
発売日:2014年03月26日
NMLアルバム番号:SM189
CD価格:1,710円(税込)
solomusicaの看板ピアニストであるマルガリータ・ヘーエンリーダー。彼女はドイツの良き伝統を受け継ぐ質実剛健な演奏で知られ、数々の名指揮者、名オーケストラとの共演を果たし、素晴らしい実績を作ってきた人です。このアルバムではイタリア出身の名指揮者ファビオ・ルイージと3曲のピアノとオーケストラの作品を演奏しています。彼女の技巧と音楽性はすでに定評のあるところですが、ルイージ率いるウィーン交響楽団の味のある演奏も聴きどころの一つで、とりわけシューマンの第2楽章での美しい弦の響きと感情的な音の流れは、まさにため息もの。普段聞き逃してしまいそうなフレーズの隅々にまで、息が通った感動的な音楽です。喜びに溢れたシューマンも良いものです。
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レオン・フライシャー
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第1番
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第12番 [フライシャー/ケルン西ドイツ放送響/クリュイタンス/G.L. ヨッフム]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 1 / MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 12 (Fleisher, Cologne West German Radio Symphony, Cluytens, G.L. Jochum)
■協奏曲
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ICAC5121
CD価格:1,650円(税込)
レオン・フライシャー(1928-)はアメリカ生まれのピアニスト・指揮者です。彼はサンフランシスコに生まれ、4歳でピアノを始め、8歳でデビュー。アルトゥール・シュナーベルからも教えを受けその才能を飛躍的に伸ばしていきます。彼の名を一躍高めたのは16歳の時。ピエール・モントゥーが振るニューヨーク・フィルハーモニーとの共演でした。数多くのオーケストラと共演し、またカーネギー・ホールでリサイタルを行うなど華々しい活動を始めます。1950年から1958年にはヨーロッパに住み、1952年にはエリザベート王妃コンクールで「歴代初のアメリカ人」として優勝。数多くのコンサートや録音を行います。しかし、1965年に彼を襲った突然の病魔(局所性ジストニア)・・・右手の2本の指が動かなくなってしまった彼は、様々な治療を試みるも結局は引退を決意。その後40年近くは指揮者、指導者、そして「左手のピアニスト」として音楽の道を究めていきます。 しかし、最近の治療法の進歩のおかげで、彼はまた右手の自由を取り戻し、2004年には再び「両手のピアニスト」としての録音をリリース。その不屈の魂が高く評価されたことを知る人も多いでしょう。この初CD化の録音は、彼のキャリアの絶頂期である1957年と1960年のもの。堂々たるベートーヴェン、そして愛らしいモーツァルト。ベートーヴェンではバックを務めるクリュイタンスの熱い演奏にも注目です。
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲集 [コンツェン/バイエルン・カンマーフィル/ゲーベル]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-5 / Violin Concerto in D Major, K. 271a (Contzen, Bavarian Chamber Philharmonic, Goebel)
■協奏曲
発売日:2014年02月05日
NMLアルバム番号:OC862
2CD価格:3,184円(税込、送料無料)
前作「モーツァルト・イン・イタリー」(OC753)で素晴らしい演奏を聴かせたゲーベルとコンツェンが再び共演。今作ではモーツァルト(1756-1791)のヴァイオリン協奏曲を刺激的に、そしてじっくりと聴かせます。通常は5曲を数えるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲、彼らはあえてK271aのニ長調(現在では疑作とされることが多い)もカウントし、通し番号を付さずに演奏しています。この作品は自筆譜が紛失、現在では筆写譜のみが存在していて、「1777年7月16日、ザルツブルクで作曲」とイタリア語で書き込みがあるとされていますが、未だに彼の作品であるという確証は持たれておりません。 演奏機会もごく稀ですが、ここでのコンツェンとゲーベルは、一つの作品としてこの曲をリスペクト。見事な音楽を創り上げています。コンツェンのヴァイオリンはいつものように美しさの極みであり、またゲーベルのアプローチも変わることなく、小編成のモダン楽器オーケストラを意のままに操り、小気味よい演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲全集(12枚組BOX) [アダム・フィッシャー指揮/デンマーク国立室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Symphonies (Danish National Chamber Orchestra, A. Fischer) (12 CD Box Set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年12月25日
12CD価格:5,445円(税込、送料無料)
7年の年月をかけて、ついに完成となったアダム・フィッシャーとデンマーク国立室内管弦楽団の「モーツァルト:交響曲全集」。その間にオーケストラの名前は変わりましたが、フィッシャーの解釈は一貫しています。常にきびきびとした的確なテンポと、モダン楽器による艶やかな響き。そして時に幻想的とも思える音のパフォーマンス。全てが調和した見事なモーツァルトです。もちろん初期の作品の面白さも存分に感じさせます。なお、単品での発売時はSACDハイブリッド盤を採用していましたが、全集では通常CDとなり、価格もお手頃です!
収録作曲家:
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■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2013年12月18日
DVD価格:3,184円(税込、送料無料)
2011年にフェニーチェで行われたコンサートを収録。モーツァルトの晩年の作品「クラリネット協奏曲」と若きマーラーの交響曲第1番という組み合わせが斬新です。ここでまろやかなクラリネットを演奏しているパーチは、パレルモのベッリーニ音楽院で学び、その後ザビーネ・マイナーに師事しています。数多くのオーケストラと共演、1997年からはフェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者を務めています。ソリストとしても活躍し、マスタークラスでも熱心に後進の指導に当たっています。 指揮のマテウスは現在最も注目される若手指揮者の一人。あのベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」の出身であり、2011年からフェニーチェ歌劇場管弦楽団の首席指揮者に任命され、一層の活躍中。このモーツァルトとマーラーでは「静」と「動」の対比をくっきりさせた骨太の演奏を披露しています。
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第11集
第36番 ハ長調 K425「リンツ」
第39番 変ホ長調 K543 [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 11 (A. Fischer) - Nos. 36 and 39
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:6.220546
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
1783年に作曲された交響曲第36番は、モーツァルト(1756-1791)がリンツに滞在中、当時の伯爵であったトゥーン・ホーエンシュタインの予約演奏会のために、たった4日で作曲したものです。第1楽章は緩やかな序奏を持った壮大な音楽で、彼の特徴でもある短調と長調が目まぐるしく交代する活気ある音楽です。第2楽章はトランペットとティンパニが用いられ。第3楽章は生き生きとしたリズムが印象的です。 第4楽章は極めて充実した音楽で、これらがたった4日で書かれたという事実には驚くばかりです。第39番は「後期3大交響曲」の最初の曲で、やはりゆったりとした序奏に導かれた第1楽章に始まり、優雅なアンダンテ、軽やかなメヌエット、そして流麗な第4楽章で構成されています。フィッシャーはどれも早めのテンポで、見通しのよい軽やかなモーツァルトを表出しています。ブックレットには、解説者クラウス・ヨハンセンによって、2曲の解説ではなく「モーツァルトとクラリネットの関係」が興味深く綴られています(英・独・デンマーク)
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第12集(1788)
第40番 ト短調 K550
第41番 ハ長調「ジュピター」 K551 [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 12 (A. Fischer) - Nos. 40 and 41
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:6.220639
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
アダム・フィッシャーとデンマーク国立室内管弦楽団によるモーツアルトの交響曲集もこれで完結です。1842年にモーツァルト(1756-1791)の未亡人コンスタンツェが亡くなった時、遺品の中から発見されたノートに、1811年のコペンハーゲン王立歌劇場で「ドン・ジョヴァンニ」の演奏を観た時の感想が書かれていました。そこには「これ以上の演奏はありません」と記されており、当時からコペンハーゲンのオーケストラとモーツァルトとの相性の良さは折り紙つきでした。そんな長い関係性を更に良好にした、このフィッシャーの交響曲全集は、録音の素晴らしさとともに、一つのモーツァルト演奏の指針として長く愛されていくことでしょう。
収録作曲家:
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イディル・ビレット
アーカイヴ・エディション 第15集
モーツァルト(1756-1791):
幻想曲 ハ短調
ピアノソナタ 第14番&第11番MOZART, W.A.: Fantasia in C Minor / Piano Sonatas Nos. 11 and 14 (Biret Archive Edition, Vol. 15)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年10月23日
NMLアルバム番号:8.571300
CD価格:1,600円(税込)
トルコの名手ビレットによる、ちょっと風変りなモーツァルト(1756-1791)。彼女のベートーヴェンヤモーツァルトの解釈はとても斬新であり、それは例えばテンポであったり、アコーギクであったりと、どれもなかなか興味深いものです。ここで演奏されているのはモーツァルトの作品の中でもとりわけ激しい表情を見せるハ短調のソナタと幻想曲。そして最終楽章に「トルコ行進曲」を持つ優雅なイ長調のソナタ。 楽想がめまぐるしく変化するハ短調の幻想曲と、第24番のピアノ協奏曲を彷彿させるソナタでの、きわめて即興的なフレーズの処理や、イ長調ソナタの第1楽章(変奏曲形式)での、同じく遊び心たっぷりの表現など、彼女が単なる名手ではないことを物語っています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第1集(1764-1767) [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 1 (A. Fischer) - Nos. 1, 4, 5, 43
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:6.220536
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
8歳から11歳のモーツァルト(1756-1791)の作品集。普通の人間なら「夏休みの宿題」であろう年代の作品ですが、5歳で最初の曲を作り、6歳でマリア・テレジア御前旅行を行い、パリとロンドンに演奏旅行に出かけていたというモーツァルト。まだまだ作曲活動は本格的に始められてはいないうえ、当時の他の作曲家たちの影響も強いことは確かですが、やはり一筋縄ではいかない「何か」がひしひしと感じられる作品群です。8歳の時の第1番と、11歳の第6番ではやはり完成度に大きく違いが見られ、日に日に様々なものを吸収し、大きくなっていくモーツァルトの姿をつぶさに観察する思いがすることでしょう。
収録作曲家:
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リース(1784-1838):
管楽合奏のための「ノットゥルノ」 第1番・第2番
モーツァルト(1756-1791):
セレナード第10番「グラン・パルティータ」 [シュヴァイツァー管楽アンサンブル]RIES, F.: Nocturnes Nos. 1 and 2 / MOZART, W.A.: Serenade No. 10 (Schweizer Bläserensemble)
■室内楽
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:777618-2
CD価格:1,824円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第2集(1767-1768) [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol.2 (A. Fischer) - Nos. 6, 7, 7a, 8, 55
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年06月19日
NMLアルバム番号:6.220537
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
天才モーツァルトの11歳から12歳にかけての交響曲集。まだ少年とは言え、すでに数多くの曲を書き、一流の作曲家として認められていたモーツァルト(1756-1791)。ここでも瑞々しい感性に溢れた一連の作品を聴くことができます。1767年の年末に完成された第6番、1768年の1月に書かれた第7番。この同時期に書かれたのが番号なしの変ロ長調 K45B となります。年末に第8番が書かれますが、この間にはオペラ「バスティエンとバスティエンヌ」が書かれており、日を追って成熟を究めるモーツァルトの姿を目の当りにすることができるでしょう。K45Aは、もう少し早い時期(1766年?)に書かれたものとされ、「ランバッハ」の通称でも知られます。フィッシャーはどの曲も念入りに扱い、単純さの中から現れる見事な息吹を目の前に見せてくれます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲全集MOZART, W.A.: Symphonies (Complete) (11-CD Box-Set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年06月19日
11CD価格:3,780円(税込、送料無料)
安心して聴くことができるNAXOSのモーツァルト交響曲全集。基本とつぼを押さえた名演です。
収録作曲家:
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エリザベート・グリュンマー(ソプラノ)
モーツァルト名唱集Great Singers Live: Grummer, Elisabeth
■声楽曲 ■オペラ
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:900308
CD価格:1,500円(税込)
「偉大なる歌手シリーズ」6枚組BOX(900309)ボーナスCDの分売です。歌っているのは、鮫島有美子さんの師として知られるエリザベス・グリュンマー。ドイツで生まれ、最初は女優として活動するも、1941年アーヘンでオペラ・デビュー。1946年よりリリック・ソプラノとしてベルリン市立歌劇場で活躍し、その後エディンバラ、バイロイト、ザルツブルクなどの音楽祭に招かれ世界的な知名度を得ます。53年以降はウィーン国立歌劇場の人気歌手となり、モーツァルト、R.シュトラウスのスペシャリストとしても知られています。ここでのモーツァルトは彼女の真骨頂とも言えるものです。1963年には日本でも「フィガロ」の伯爵夫人を歌っています。
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ヘルベルト・フォン・カラヤン [1962]
MOZART, W.A.: Symphony No. 41, "Jupiter" / BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Vienna Philharmonic, Karajan) (1962)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:ICAC5102
2CD価格:2,370円(税込)
20世紀の最大、最高の指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)。ザルツブルクに生まれ、若いうちから指揮者として活動をはじめ、1934年にはアーヘン歌劇場、1938年にはベルリン国立歌劇場で指揮、国際的な名声を得ます。しかし、第二次世界大戦後、ウィーン・フィルとの初の演奏会を控えた彼は、戦時中のナチスへの関与を理由に「公開演奏の停止処分」を受けることとなりますが、1947年に処分保留となり、その翌年にはウィーン交響楽団の首席指揮者、1949年にはウィーン楽友協会の音楽監督に就任。 また、1954年にフルトヴェングラーが死去したことで、翌年にはベルリン・フィルの終身首席指揮者兼芸術総監督の地位に就任。名実ともに「楽壇の帝王」の道を歩み始めます。この2枚組は、1962年のロンドン・ツアーの模様を収録したもので、冒頭ではイギリスとオーストリアの国歌が演奏され、極めて友好的な雰囲気を醸し出しています。 本編も、品の良い流麗なモーツァルト、「これぞカラヤン」と言った豪華なブルックナーと、まさに「カラヤンの見本市」のような演奏が繰り広げられています。この2年後にカラヤンとウィーン・フィルの蜜月は終了しますが、ここではそんな雰囲気は微塵も感じられません。
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モーツァルト(1756-1791):
ミサ・ブレヴィス
レジーナ・チェリ K.127他 [セント・オールバンズ大聖堂合唱団/シンフォニア・ヴェルディ/ルーカス]MOZART, W.A.: Missa brevis, K. 194 and 275 / Regina coeli, K. 127 (St Albans Cathedral Choirs, Sinfonia Verdi, A. Lucas)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2013年04月24日
NMLアルバム番号:8.573092
CD価格:1,600円(税込)
モーツァルト(1756-1791)の全作品の中では比較的知名度が低いものの、全てがザルツブルクで書かれた作品というテーマに沿って絶品中の絶品を集めた1枚です。1772年16歳のモーツァルトは、その前年に行ったイタリア旅行であまり芳しい手ごたえを得ることができず煮え切れない思いを抱えていました。そんな折、それまで寛大であった大司教シュラッテンバッハが死去し、新しい大司教コロレドが着任することになり、彼は自分の才能を認めてもらうために新しい声楽曲を精力的に書くことにしたのです。 その中の1曲がこのレジナ・チェリ(天の皇后)」であり、この曲はそれまでの彼の声楽曲の中でも最高のスキルを有する見事なものとなりました。K197のミサ・ブレヴィスは1774年に書かれた作品で、ザルツブルク大聖堂のために書かれたとされています。K275は1777年に書かれた作品で、シンプルなメロディラインに彩られた美しさが光ります。オルガン独奏の「アレグロとアンダンテ」は1791年に自動オルガンのために書かれた作品で、当時の英雄ロウドン男爵追悼のための告別の音楽ですが、その深い内容には驚くばかりです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集
(パトリック・ガロワによるフルートとピアノ版) [ガロワ/プリンツ]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 24, 25, 26 / Piano Sonata No. 17 (arr. for flute and piano) (P. Gallois, Prinz)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:8.573033
CD価格:1,600円(税込)
天才モーツァルト(1756-1791)は8歳の時からヴァイオリンと鍵盤楽器(この場合はヴァイオリンが伴奏として位置づけられている)のためのソナタを書いています。これは自らが演奏するためであり、当時の貴族の子女に献呈されるなど、多分に社交的に利用するためのアイテムとして作られたものです。 と言ってもこのアルバムに収録された4つのソナタは成長してから書かれたもので、K376からK378までの3曲は1979年から81年頃の作品で、すでに巨匠の風格が漂う流麗で美しい音楽です。K570はもともとピアノソナタですが、作曲家以外がヴァイオリン・パートを付け加えた版が有名で、このアルバムもその版に沿って演奏されています。なんといってもガロワの演奏が素晴らしく、一味違うモーツァルトを広めるのにふさわしい1枚となっています。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ディヴェルティメント 第11番&第17番 [ケルン室内管/ミュラー=ブリュール ]MOZART, W.A.: Divertimenti Nos. 11 and 17 (Cologne Chamber Orchestra, Muller-Bruhl)
■協奏曲
発売日:2013年02月20日
NMLアルバム番号:8.570990
2)
CD価格:1,600円(税込)
2012年1月に逝去したミュラー=ブリュールの最後の録音です。ヘルマン・アーベントロートの弟子として1964年以来、アーベントロートが創設したケルン室内管弦楽団の指揮者として活躍、NAXOSのドイツ古典派のレパートリーの拡充に努め、常に質実剛健、いぶし銀の美しさを思わせる演奏を聴かせたブリュールですが、2007年のバッハのカンタータと、ハイドンのいくつかの協奏曲の録音以来は、ほとんど指揮活動から遠ざかったいた彼を、指揮台に呼び戻したのが、このモーツァルト(1756-1791)の2つのディヴェルティメントだったのです。そして、まるで天上の響きのような優美な2曲を残し、彼は光溢れる世界へと旅立っていきました。今頃はバッハやモーツァルトと音楽を語りあっているのでしょうか。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
交響曲集 第9集 [デンマーク国立室内管/A. フィッシャー]MOZART, W.A.: Symphonies, Vol. 9 (Danish National Chamber Orchestra, Fischer)
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:6.220544
SACD-Hybrid価格:1,988円(税込)
大好評、アダム・フィッシャーのモーツァルト(1756-1791)交響曲シリーズも、そろそろ中期の名作の森に入ってきました。今作は実質7番目にあたるアルバムで、1778年から1780年に作曲された3つの作品が収録されています。第31番は「パリ」の愛称で呼ばれる作品で3楽章形式です。第2楽章は通常聴かれる版のほかに、この曲をモーツァルトに作曲依頼したジャン・ル・グロの注文で書き直した「異稿版」があり、このアルバムには異稿版の最初のヴァージョンが収録されているところも注目です。本来、あまり自作に手を入れることのないモーツァルトですが、このような作品も面白いものです。いつものように推進力のある演奏が耳にも鮮やかです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン・ソナタ集 [テツラフ/フォークト]MOZART, W.A.: Violin Sonatas Nos. 27, 32 and 35 (Tetzlaff, Vogt)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:ODE1204-2
CD価格:2,250円(税込)
テツラフとフォークトと言えば、あの毎年夏にハイムバッハで開催される「シュパヌンゲン音楽祭」での共演が知られています。ジャケット写真でも雰囲気が伝わる通り、彼らはプライヴェートでも親友であり、このモーツァルト(1756-1791)でも極めて親密で息のあった演奏を繰り広げています。このモーツァルトの一連のヴァイオリン・ソナタは明晰な明るさの中に驚くほどの深みを備えており、これを完璧に表現するためには、演奏の技術だけでなく、心の底から湧き上がる感情を曲に載せることが必要であり、この点においても彼らのアンサンブルは最上のものを備えています。
収録作曲家:
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ベンジャミン・ブリテン
モーツァルトと自作「ノクターン」を振る [ピーター・ピアーズ/イギリス室内管弦楽団]MOZART, W.A.: Symphony No. 40 / BRITTEN, B.: Nocturne (Pears, Britten) (NTSC)
発売日:2012年09月12日
DVD価格:2,370円(税込)
この映像は1964年のクリスマス週間に収録されました。メインのプログラムはモーツァルトの交響曲第40番ですが、やはり注目は彼自身の「ノクターン」でしょう。1958年、ブリテンの充実期に書かれたこの曲は、テノールと小編成の管弦楽のために書かれた8曲からなる連作歌曲で、夜の雰囲気を描くというよりも、「眠り、夢、そして死」に繋がる詩を用いたものです。曲自体はマーラーの未亡人であるアルマ・マーラー=ヴェルフルに捧げらていますが、実は、まさに「朋友」ピアーズのための作品であり、彼が歌うことを念頭に書かれていることは間違いありません。この映像でも2人の親密さが手に取るようにわかるはずです。ピアーズのフレッシュな声は崇高ですらあります。 モーツァルトの交響曲は、モールティングスでの演奏が、最近CDでも復刻されましたが、映像で見ると、ブリテンがいかに現代的なアプローチを行っているかが理解できるはずです。ボーナス映像は1970年代の半ばのカラー・フィルムで、ブリテンの自宅のあるスネイプ・モルティングスで収録されました。抜粋ながら、ブリテンにおけるこの曲の唯一の録音という貴重なものです。
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グレート・クラシカル・シンフォニーズ
[10枚組BOX]GREAT CLASSICAL SYMPHONIES (10-CD Box Set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年05月30日
10CD価格:4,800円(税込、送料無料)
Naxos 25周年記念BOX!「管弦楽によって演奏される他楽章からなる大規模な楽曲」と定義付けられた交響曲。もともとは17世紀のイタリアでオペラの序曲である「シンフォニア」が発展したものです。イタリア式の序曲の「急-緩-急」という3部形式がソナタ形式の元となり、少しずつ発展し、古典派の時代に大まかな形ができあがりました。そんな時代に登場したのが「交響曲の父」と呼ばれるハイドンです。彼は104曲もの交響曲を作曲し、この分野に大きな礎を築きました。モーツァルトも40曲以上の交響曲を作曲し、30番以降の作品はどれもが名作揃いです。第25番は、映画「アマデウス」で印象的に使われたことで人気急上昇。何かにせかされるような冒頭部を聴いただけでワクワクする人も多いでしょう。その交響曲の形式に一石を投じたのがベートーヴェンです。第1番、第2番あたりは定石で書かれてはいるものの、第3番は第2楽章に「葬送行進曲」を入れてみたり、第9番では合唱を終楽章に使ってみたりと、様々な改革を行いました。この流れが、ロマン派の時代になると一層拡大され、交響曲というものがもっともっと多彩な表情を見せてくるようになるのです。