ショーソン(エルネスト)
Chausson, Ernest
生没年 | 1855-1899 | 国 | フランス |
---|---|---|---|
辞書順 | 「シ」 | NML作曲家番号 | 25946 |
36 件 / 36件中
-
フランク(1822-1890):
交響曲 ニ短調
ショーソン(1855-1899):
交響曲 変ロ長調 [ジャン=リュック・タンゴー(指揮)/ベルリン放送交響楽団]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,600円(税込)
フランクとショーソン、それぞれ唯一の交響曲をフランス出身のジャン=リュック・タンゴーが演奏したアルバム。 ベートーヴェンの影響を受けながらも、当時、革新的な循環形式を用いたフランクの「交響曲ニ短調」、フランクの弟子であり、やはり循環形式を用いつつ、ワーグナーの影響が感じられるショーソンの「交響曲変ロ長調」。タンゴーはベルリン放送交響楽団の力強い響きを生かしながら、各々の作品の素晴らしさを引き出しています。 なお、ショーソンの交響曲については、出版されている総譜には多くの疑問点を持つというタンゴー自身が自筆譜を入念に研究し、細心の注意を払って校訂した版を用いて演奏しているところにも注目です。
-
『ノスタルジック歌曲集』 [マリー=ロール・ガルニエ、セリア・オヌト・ベンサイド、ハンソン四重奏団]
Vocal Recital (Soprano): Garnier, Marie-Laure - CHAUSSON, E. / FAURÉ, G. / SOHY, C. (Chants nostalgiques)
発売日:2023年02月10日
NMLアルバム番号:LBM048
CD価格:2,475円(税込)
フランスの作曲家による、ノスタルジックな愛の歌を集めたアルバム。いずれもピアノと弦楽四重奏のための作品(あるいはその版)であり、元々管弦楽伴奏である「愛と海の歌」はフランスの作曲家フランク・ヴィラールによって編曲されています。 アルバム「トリスタンの後に」(LBM036)で名唱を聴かせた今注目のソプラノ、マリー=ロール・ガルニエの豊かな声量で訴えかける歌唱が聴きもの。 クラムの「ブラック・エンジェルズ」(LBM040)で素晴らしい演奏を聴かせたハンソン四重奏団、Nomad Musicからリリースしたアルバム「メタモルフォシス」も好評のピアニスト、セリア・オヌト・ベンサイドの共演も嬉しいところで、実に表情豊かな演奏を聴かせています。
-
ショーソン(1855-1899):
愛と海の詩 [サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)/コルバーン管弦楽団/イェフダ・ジラッド(指揮)]発売日:2022年07月22日
LP価格:4,650円(税込、送料無料)
グラミー賞を2度受賞したアメリカのメゾ・ソプラノ歌手サーシャ・クック。彼女のYarlung Recordsでのデビュー盤(YR-14148)から、ショーソンの「愛と海の詩」をアナログ・レコードにした1枚。 ニュージーランド・ヘラルド紙で「妖しく艶やかな声」と絶賛されたサーシャの声とイェフダ・ジラッドが指揮するコルバーン管弦楽団の美しい響きを捉えるために、この録音ではコンデンサーマイクの名品Neumann U-47をメインとし、補助マイクにパーカッションと管楽器用にAKG C-12を各1本使用。エリオット・ミルウッドがYarlungのために特別に制作した真空管のマイク・アンプからミキサーを経由せずにオープンリールのAgfa-formula 468テープにダイレクト録音しています
収録作曲家:
-
ショーソン(1855-1899):
ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための
協奏曲 ニ長調 Op.21
終わりなき歌 Op.37 [サイモン・ゴッロ(ヴァイオリン・ソロ)/ジョン・ノヴァチェク(ピアノ・ソロ)/ベンジャミン・サン(ヴァイオリン)/イングリッド・ゲーリング(ヴァイオリン)/ランドルフ・ケリー(ヴィオラ)/マキ・クボタ(チェロ)/マリオラ・カンタレロ(ソプラノ)]CHAUSSON Op.21
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:IBS-62020
CD価格:2,250円(税込)
通称「コンセール」と呼ばれる、ショーソンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲」は、数ある室内楽の中でもユニークな編成による独特な作品となっています。パリ音楽院でマスネやフランクに師事したショーソンは、同時代のパリの華々しい作曲家たちに比べると地味な印象ですが、この「コンセール」は有名な「詩曲」とともに、比較的演奏される機会の多い作品の一つです。 1889年から91年にかけて書かれ、ショーソン自身が“六重奏曲”ではなく、フランス語の協奏曲である“コンセール”と呼んでおり、ヴァイオリンとピアノが活躍するダブル・コンチェルトに近い印象もあります。ショーソンはこの曲を、希代のヴァイオリニストで作曲家のイザイに捧げ、イザイが1892年3月4日にブリュッセルでヴァイオリンのソロ・パートを担当し、初演を行いました。 カップリングされた「終わりなき歌」は、不幸な愛を延々と歌う内容ですが、ショーソンらしい類い稀な美しさが漂う傑作です。
収録作曲家:
-
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
リサイタル
(ブラームス、ショーソン、マーラー) [キャスリーン・フェリアー(コントラルト)/マルコム・サージェント(指揮)/BBC交響楽団/ジョン・バルビローリ(指揮)/ハレ管弦楽団/エイドリアン・ボールト(指揮)/BBC女声合唱団/BBC交響楽団]Vocal Recital: Ferrier, Kathleen - BRAHMS, J. / CHAUSSON, E. / MAHLER, G. (1947-1951)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:SOMMCD075
1)
CD価格:2,025円(税込)
-
ショーソン(1855-1899):
愛と海の詩 Op.19
交響曲 変ロ長調 Op.20 [ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、アレクサンドル・ブロック(指揮)、フランス国立リル管弦楽団]CHAUSSON, E.: Poème de l'amour et de la mer / Symphony, Op. 20 (Gens, Lille National Orchestra, A. Bloch)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ALPHA441
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
フランスのめざましいバロック・オペラ復興の機運に乗じて燦然と世界舞台にあらわれて以来、古楽から近代まで幅広いレパートリーで名演をくりひろげてきたヴェロニク・ジャンス。名盤も多く、とくに近年ではAlphaレーベルで録音したデュパルク、ショーソン、アーンらの歌曲集が世界的に評価され(Alpha215)英Gramophone誌でも年間大賞を勝ち取ったのが記憶に新しいところ。今回はジャン=クロード・カサドシュとの名盤の数々で知られたフランス北部の名門リル管弦楽団との共演で、満を持してフランス近代屈指の名作たるショーソン『愛と海の詩』を録音しました。 近年フランス近現代作品の指揮でめざましい活躍をみせるアレクサンドル・ブロックとの顔合わせは絶妙の采配で、同じ作曲家の交響曲とのカップリングにも注目。フランクやデュカスの作品と並ぶフランス近代屈指の交響曲の至宝を、同国随一のみずみずしい演奏で聴ける嬉しい新録音です。
収録作曲家:
-
ショーソン(1855-1899):
愛と海の詩 Op.19
交響曲 変ロ長調 Op.20 [ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、アレクサンドル・ブロック(指揮)、フランス国立リル管弦楽団]CHAUSSON, E.: Poème de l'amour et de la mer / Symphony, Op. 20 (Gens, Lille National Orchestra, A. Bloch)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ALPHA441
CD価格:2,475円(税込)
フランスのめざましいバロック・オペラ復興の機運に乗じて燦然と世界舞台にあらわれて以来、古楽から近代まで幅広いレパートリーで名演をくりひろげてきたヴェロニク・ジャンス。名盤も多く、とくに近年ではAlphaレーベルで録音したデュパルク、ショーソン、アーンらの歌曲集が世界的に評価され(Alpha215)英Gramophone誌でも年間大賞を勝ち取ったのが記憶に新しいところ。今回はジャン=クロード・カサドシュとの名盤の数々で知られたフランス北部の名門リル管弦楽団との共演で、満を持してフランス近代屈指の名作たるショーソン『愛と海の詩』を録音しました。 近年フランス近現代作品の指揮でめざましい活躍をみせるアレクサンドル・ブロックとの顔合わせは絶妙の采配で、同じ作曲家の交響曲とのカップリングにも注目。フランクやデュカスの作品と並ぶフランス近代屈指の交響曲の至宝を、同国随一のみずみずしい演奏で聴ける嬉しい新録音です。
収録作曲家:
-
フォーレ、ショーソン、サティ:
ピアノ三重奏曲集 [フィデリオ三重奏団]発売日:2019年01月25日
CD価格:2,100円(税込)
サンデータイムズ紙で「素晴らしく美しい演奏」と評されたイギリスのアンサンブル「フィデリオ三重奏団」、2016年のロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティ音楽賞に選ばれるなど、世界中のピアノ三重奏団のなかでも傑出した存在として知られています。ロンドンのサウスバンクセンターでデビューして以来、世界中で演奏会を開くほか、古典派からロマン派、マイケル・ナイマンなどの現代曲まで幅広いレパートリーを録音、こちらも高い評価を受けました。 このアルバムではフランスの多彩な作品収録。ショーソンの抒情的な三重奏曲、晩年のフォーレによる簡潔かつ澄み切った作風の三重奏曲を軸に、サティの珍しい作品を配置することで、アンサンブルの実力を見せています。
-
ショーソン/ベルリオーズ/デュパルク:
管弦楽伴奏歌曲集 [イソコスキ/ヘルシンキ・フィル/ストゥールゴールズ]CHAUSSON, E.: Poème de l'amour et de la mer / BERLIOZ, H.: Les nuits d'été / DUPARC, H.: Songs (Isokoski, Helsinki Philharmonic, Storgårds)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:ODE1261-2
CD価格:2,250円(税込)
全ての歌と詩に深い共感を持ち、どんな歌でも的確に歌いこなす世界最高のリリック・ソプラノ、ソイレ・イソコスキ。今回彼女が歌ったのは、管弦楽伴奏によるフランスの歌曲集です。繊細な表現と、ワーグナー的な雄大さが求められるショーソンの「愛と海の詩」、愛するマリーのためにベルリオーズが書いた「夏の夜」の2つの歌曲集と、デュパルクの「旅へのいざない」を含む3つの歌。これらは、ただ“フランスの歌”と一括りにしてしまうにはいかないほどに、性格の違うものですが、イソコスキはこれらを丁寧に歌い分けると同時に、彼女ならではの表現力で、色々な愛の形を聴き手に問うています。ストルゴーズのしなやかで重厚な指揮もきわめて魅力的です。
-
エフゲニー・スヴェトラーノフ
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第3番 ヘ長調
ドビュッシー(1862-1916):
3つの交響的スケッチ「海」 [1975]BRAHMS, J.: Symphony No. 3 / DEBUSSY, C.: La Mer / CHAUSSON, E.: La mort de l'amour (Baker, London Symphony, Svetlanov)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ICAC5123
47)
CD価格:1,650円(税込)
ロシアを代表する「爆演」指揮者スヴェトラーノフ。とは言え、彼の重要なレパートリーの一つがドビュッシー。とりわけ「海」はいくつかの録音が存在し、そのどれもが興味深いものであることは間違いありません。どの時期にも共通して囁かれているのが、「スヴェトラーノフの海はフランス風ではなく、ロシア風である」というもの。確かにこの1975年の演奏からもフランス風の繊細さよりも、力強さが感じられ、とりわけ第3部の「風と海の対話」ではどっしりとした低弦と錚々たる金管、そして最後のティンパニの乱打などからは、全くフランスの香りなどは感じられません。これがスヴェトラーノフ。ブラームスは比較的穏健な第3番が選ばれていますが、こちらも強力にぐいぐい押す演奏であり、どこもかしこも緊張感に溢れています。ボーナスとして収録された、ジャネット・ベイカーが歌うショーソンの洗練された美しさは口直しとでも表現しましょうか…。比較的良好なステレオ録音も嬉しいところです。
-
グリーグ、ショーソン、フランク:
ヴァイオリン作品集 [スマート/バック]GRIEG, E.: Violin Sonata No. 2 / CHAUSSON, E.: Poème / FRANCK, C.: Violin Sonata (Smart, Back)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ORC100040
CD価格:1,824円(税込)
2010年、弱冠13歳で「BBC・ヤングミュージシャン・コンクール」に入賞。この時に演奏したメンデルスゾーンの協奏曲(指揮はヴァシリー・ペトレンコ)が大評判となった若手ヴァイオリニスト、カリュム・スマート。同年メニューイン国際コンクールで1位を獲得し、一層注目を浴びることとなったのです。 このデビューアルバムを制作する時、彼はとても興奮し、曲目を選ぶのにとても慎重になったと言います。お気に入りの曲をいくつか選び出したうえで篩にかけていき、残ったのがこの3曲。確かにどれも難曲ですが、どれもが彼の自信作であり、現在の彼を120%抽出したものであることは間違いありません。
-
INFINITE VOYAGE - 終わりなき航海
シェーンベルク(1874-1951):
弦楽四重奏曲 第2番
ベルク(1885-1935):
弦楽四重奏曲他 [エマーソン弦楽四重奏団、バーバラ・ハンニガン、ベルトラン・シャマユ]Vocal and Chamber Music - SCHOENBERG, A. / HINDEMITH, P. / BERG, A. / CHAUSSON, E. (Infinite Voyage) (Hannigan, Chamayou, Emerson String Quartet)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:ALPHA1000
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
エマーソン弦楽四重奏団、47年の歴史に幕。
ラスト・アルバムはバーバラ・ハンニガンとの共演。2023年10月をもって解散することを発表した、現代弦楽四重奏の雄エマーソン弦楽四重奏団。ラスト・アルバムの中心演目に選ばれたのは、2015年のバーバラ・ハンニガンとの初共演から録音を決めていたという、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番。 調性から無調への流れを1つの作品の中で体験するようなこの作品を彼らは「私たちを未知の音響的領域へと誘う、深い感情的な根を持つ、登らなければならない高い樹」に例えており、第3楽章から加わるソプラノ独唱についてハンニガンは「世紀末の原始的な叫びで愛からの解放を願う、重い一撃」だと語ります。 併せて収録されたのは、シェーンベルクの元で学び本格的な作曲家としてデビューしてまもなくのベルクによる弦楽四重奏曲、二十代前半の若きヒンデミットによって書かれ、ハンニガンが「宝石のような作品」と大切にしている「メランコリー」、そしてベルトラン・シャマユが加わり美しく歌い上げられるショーソンの傑作「終わりなき歌」。半世紀近くに渡る彼らの芸術の余韻を重く美しく引くアルバムです。 今回改めて発売となる国内仕様盤には、松平敬氏による解説と歌詞訳が付属します。 -
星々に
フランスの交響詩集 [ニコライ・シェプス=ズナイダー、リヨン国立管弦楽団]Aux étoiles - BRUNEAU, A. / SAINT-SAËNS, C. / DUPARC, H. / HOLMÈS, A. / DUKAS, P. (Lyon National Orchestra, Znaider)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:BZ2007
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
貴重! フランスの知られざる交響詩を一挙に収める好企画1900年前後に主にフランスで活躍した作曲家によって作られた交響詩、あるいはそれに準ずる作品を集めたアルバム。収録曲のうちよく知られるのは「魔法使いの弟子」「スペイン」「死の舞踏」、そしてせいぜい「呪われた狩人」といったところで、ほかはあまり聞かない作品から、作曲家の名前すらほぼ知られていないものまでをCD2枚組のヴォリュームで収めているという、フランス音楽とオーケストラ作品のファンにとっては堪らない内容となっています。 演奏は、デンマーク出身の指揮者・ヴァイオリニストのニコライ・シェプス=ズナイダーと、彼が音楽監督を務めるリヨン国立管弦楽団。深い陰影とダイナミックな解放感、伸びやかで色彩感豊かな表現をもって、それぞれの作品に寄り添った演奏でその魅力を十二分に引き出しています。 作曲家と作品に迫る100ページに及ぶカラー・ブックレット(英・仏・独語)が付属。国内仕様盤には中西充弥氏による日本語解説付。
-
INFINITE VOYAGE - 終わりなき航海
シェーンベルク:弦楽四重奏曲 第2番
ベルク:弦楽四重奏曲
ヒンデミット:メランコリー
ショーソン:終わりなき歌 [エマーソン弦楽四重奏団、バーバラ・ハンニガン、ベルトラン・シャマユ]Vocal and Chamber Music - SCHOENBERG, A. / HINDEMITH, P. / BERG, A. / CHAUSSON, E. (Infinite Voyage) (Hannigan, Chamayou, Emerson String Quartet)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:ALPHA1000
CD価格:2,475円(税込)
エマーソン弦楽四重奏団、47年の歴史に幕。
ラスト・アルバムはバーバラ・ハンニガンとの共演。2023年10月をもって解散することを発表した、現代弦楽四重奏の雄エマーソン弦楽四重奏団。ラスト・アルバムの中心演目に選ばれたのは、2015年のバーバラ・ハンニガンとの初共演から録音を決めていたという、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番。 調性から無調への流れを1つの作品の中で体験するようなこの作品を彼らは「私たちを未知の音響的領域へと誘う、深い感情的な根を持つ、登らなければならない高い樹」に例えており、第3楽章から加わるソプラノ独唱についてハンニガンは「世紀末の原始的な叫びで愛からの解放を願う、重い一撃」だと語ります。 併せて収録されたのは、シェーンベルクの元で学び本格的な作曲家としてデビューしてまもなくのベルクによる弦楽四重奏曲、二十代前半の若きヒンデミットによって書かれ、ハンニガンが「宝石のような作品」と大切にしている「メランコリー」、そしてベルトラン・シャマユが加わり美しく歌い上げられるショーソンの傑作「終わりなき歌」。 半世紀近くに渡る彼らの芸術の余韻を重く美しく引くアルバムです。 -
ヒューズ・ボルサレッロ(ヴァイオリン)
ヴァイオリン小品集 [ヒューズ・ボルサレッロ、トマ・デュトロン、フランク・ブラレイ、ゴーティエ・カピュソン、アドリアン・ペルション、ブルターニュ国立管弦楽団]発売日:2023年09月08日
CD価格:2,475円(税込)
美しいメロディを表情豊かなヴァイオリンで味わう一枚1979年フランス生まれ、ラムルー管弦楽団のソリストと芸術監督を務めるヒューズ・ボルサレッロのヴァイオリンによる名曲集。リュリから印象派、ジャンゴ・ラインハルトまで、フランスとベルギー周辺を中心とした様々な時代の作品を並べています。 ピアノのフランク・ブラレイ、チェロのゴーティエ・カピュソン、ジャズ・ギタリスト、ヴォーカリストのトマ・デュトロンなどゲストも豪華。いかにも耳馴染みの良い美しい名曲ばかりが並ぶものの、どの曲も特性をつかんで豊かに、かつ大仰にならずにセンスよく歌い上げられており、良い意味でBGMにはならない、最後までじっくりと楽しめる一枚となっています。
-
-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
西川智也(クラリネット)
ルール・ヴェルト
[西川智也(クラリネット)/岡田奏(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Nishikawa, Tomoko / Okada, Kana - CHAUSSON, E. / DEBUSSY, C. / PIAZZOLLA, A. / POULENC, F. (L'heure Verte)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:LPDCD112
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
-
フリッツ・クライスラー
〈ベル・テレフォン・アワー録音集 第2集〉 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)]発売日:2022年11月18日
CD価格:1,725円(税込)
クライスラー・ファン大注目!
ベル・テレフォン・アワー第2集も初出音源収録1940年から1958年まで放送されたアメリカの人気ラジオ番組ベル・テレフォン・アワー。クラシック、ジャズ、ポップスのスターが出演し、聴取者は8百万人から9百万人に達したといいます。クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音として世に出ることはありませんでした。Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻予定です。 クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、一時はステージ復帰も危ぶまれましたが、1943年にカムバック、「奇跡の復活」と呼ばれました。ベル・テレフォン・アワーの録音集は、その「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝える貴重なものです。 第2弾となる当CD、レーベルの資料によればトラック1、6、8、9はクライスラーによる同曲初録音とのこと。コレッリのラ・フォリアは荘重な出だしがバロック舞曲というより葬送行進曲のよう。ヴァイオリン・パートの音も今日聞くものとは随所で大きな違いがあり、堂々たるカデンツァまで用意されてロマン派ヴィルオゥオーゾ・ピースに変貌しています。これはもう編曲というよりはクライスラーによる再創造と呼ぶべきでしょう。 ラフマニノフの2曲はラフマニノフが亡くなった2年後の演奏で、親交があったクライスラーとしては特別な思いがあったのではないでしょうか。リムスキー=コルサコフの ロシアの主題による幻想曲も含めて、これら4曲にはクライスラー編曲の楽譜を使った他のヴァイオリニストたちによる録音がありますが、クライスラー自身の解釈を伝える録音の持つ意義は計り知れません。 最後に置かれたショーソンの詩曲はクライスラー72歳の時の演奏。独自のアゴーギクが彼の到達した解釈を伝えます(この曲のみ1994年にBiddulphから復刻されていました)。 -
発売日:2022年08月05日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルを代表するソリストたちの演奏を収録。 トン・コープマンが1987年に録音したJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムのバッハ一族のチェンバロ作品やエッカルト・ハウプトのC.P.E.バッハのフルート協奏曲集、ブルクハルト・グレツナーのヴィヴァルディ :オーボエ協奏曲集などバロック期の作品、ラインホルト・フリードリヒの超絶技巧トランペット、タベア・ツィマーマンのシューマン、鬼才ピアニスト、ツィモン・バルトのブラームス: ピアノ協奏曲第2番、リノス・アンサンブルのドヴォルザーク、現在は活動を停止しているペーターゼン四重奏団のロマン派作品、ウラディーミル・スピヴァコフが弾くベルクとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲と、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
-
réBelles!
Portraits Lyriques
ソプラノのための歌曲集 [ヨゼフィーネ・コンスタンツェ・ゲーマン(ソプラノ)/マリオ・ヘリング(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Göhmann, Josefine Constanze - BOULANGER, L. / CHAUSSON, E. / HONEGGER, A. / STRAUSS, R. (réBelles! Portraits Lyriques)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:SM380
CD価格:1,950円(税込)
ハノーファーでチリ出身の家族に生まれ、近年ドイツの歌劇場で活躍が目覚ましいソプラノ、ヨゼフィーネ・ゲーマンのデビュー・アルバムは、女性の力とその復権をコンセプトとしたアルバムになっています。きっかけはゲーマンが目にした美術館のポストカードで、 そこに描かれていたフリーダ・カーロやポーラ・モーダーソン=ベッカーらの自画像を通して、さまざまな女性の自己表現のあり方に気付きました。 ゲーマンはこのアルバムを4つの展示室を持つ美術館に例え、聖書における処女性を表現した「Vierge」、神秘的な歌声で人を惑わす「水の精」、主人公となった女性たち、シェイクスピアのオフィーリアのイメージ...と順にめぐってゆきます。アルバムの最後は神戸に生まれヨーロッパを拠点に活動する吉田文の作品で締めくくられています。
-
『風の歌』
フランス、ベルギー歌曲集 [クロティルド・ヴァン・ディーレン、水本桂]発売日:2022年02月04日
CD価格:2,475円(税込)
ベルギーの知られざる歌曲と、オリエンタル趣向のフランス歌曲ベルギー出身で、ブリュッセル王立音楽院で歌と演技を学んだクロティルド・ヴァン・ディーレンによる、母国の知られざる作曲家アドルフ・ビアランの歌曲集と、フランスの作曲家による東洋趣味の歌曲を集めた一枚。ベートーヴェンやワーグナーに傾倒したというビアランですが、メーテルリンクやヴェルレーヌらの詩によるこれらの歌曲は、近代フランスの要素も多分に感じさせる洗練されたものです。こちらも珍しい作品を含むオリエンタルな一連の歌曲も雰囲気たっぷり。 北海道出身で現在ベルギーで活動する水本桂のピアノも、歌い手と歌詞にそっと寄り添うような、好感の持てる美しい表情を聴かせます。
-
エリザベート王妃国際音楽コンクール
ヴァイオリン部門歴史的録音集
ギドン・クレーメル(1967年)、エディト・フォルケルト(1971年)、堀米ゆず子(1980年) [ギドン・クレーメル、エディト・フォルケルト、堀米ゆず子]発売日:2021年12月10日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
エリザベート王妃国際音楽コンクール、ヴァイオリン部門の歴史に残る3人の名手のアルバムをセットにしたもの。 現在まで目覚ましい活躍をみせるギドン・クレーメルが、弱冠20歳で初めて国際舞台で注目され、大きなコンクールのファイナルとしては異例の選曲といえるエルガーの協奏曲で3位に輝いた1967年の録音。 1971年のファイナルで、ショスタコーヴィチの協奏曲を2回のリハーサルという条件の中、審査員として臨席していた初演者オイストラフの前で見事に弾き切り、第5位を獲得したエディト・フォルケルトは、受賞者コンサートでギーレンと共演したバルトークも収録しています。フォルケルトは闘病の末1992年に亡くなっており、このアルバムはベルギーのヘント出身であった不遇の芸術家の偉業を讃えるものです。 冷戦の高まりでソヴィエトからの参加が無かった1980年、日本からは優勝者堀米ゆず子をはじめ、第3位に清水高師、第4位に塚原るり子と3人もの入賞者を輩出し話題となりました。セミ・ファイナルにおけるイザイの無伴奏で聴衆を圧倒した堀米ゆず子は、ファイナルのシベリウスの協奏曲でも、このコンクール史上同曲の最も素晴らしい演奏と称賛されるパフォーマンスを残しています。
-
Poésie et musique
詩と音楽 [アリアンナ・サヴァール、ペッテル・ウトランド・ヨハンセン、ヒルンド・マリス]Vocal and Chamber Music - CHAUSSON, E. / CHOPIN, F. / GARCÍA LORCA, F. / GRIEG, E. / KARŁOWICZ, M. (Poésie et musique) (A. Savall, Hirundo Maris)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:FUG772
CD価格:2,475円(税込)
アリアンナ・サヴァールとペッテル・ウトランド・ヨハンセンが歌いあげる、
詩と音楽の美しき融合ヒルンド・マリスによる、ヨーロッパの詩人たちと作曲家たちの関係に焦点を当てたアルバム。 ゲーテやリルケ、リュッケルト、シェイクスピア、イプセンといった大詩人、シューマン、ショパン、リヒャルト・シュトラウス、グリーグなどの大作曲家はもちろん、スペイン内戦で銃殺されたフェデリコ・ガルシア・ロルカや、雪崩で遭難したミェチスワフ・カルウォヴィチといった、非業の死を遂げた芸術家の作品、アリアンナ・サヴァールの自作も収録しています。 ギターやハープといった撥弦楽器を主体としたアンサンブルの美しい響き、グループを主宰するアリアンナ・サヴァールとペッテル・ウトランド・ヨハンセンの済んだ歌声、ヒルンド・マリスが録音場所として好んで使用する教会の豊かなアコースティックを通じ、これらの作品の魅力を存分に楽しむことが出来るアルバムです。 -
Fleur de mon âme - わが心の花
近代フランス歌曲集 [カレン・カーギル、サイモン・レッパー、岩淵麻弥、クサンデル・ヴァン・フリート、トム・ダン、アレクセイ・キセリオフ]Vocal Recital (Mezzo-Soprano): Cargill, Karen - CHAUSSON, E. / DEBUSSY, C. / DUPARC, H. / HAHN, R. / JONGEN, J. (Fleur de mon âme)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:CKD652
CD価格:2,475円(税込)
メゾの柔らかく豊かな声で聴く、近代フランス歌曲の美しい響きスコットランドのメゾ・ソプラノ、カレン・カーギルと、ロンドンの王立音楽院で教鞭をとるサイモン・レッパーの共演によるLINNでの2枚目のアルバム。20世紀に変わる前後の時代、フランス、もしくはベルギーで活躍した作曲家によるフランス語の歌曲を収めたアルバムです。ソプラノの歌手によって歌われることの多いこれらの作品が、カーギルの豊かな声により包容力のある美しさを帯びることで、新たな魅力を発見することが出来ます。 バッハの「G線上のアリア」を思わせる前奏に乗って歌いだされる冒頭の「クロリスに」から、まるで天国的な音楽。そしてジョンゲンとショーソンの作品には、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のコンサートマスター岩淵麻弥とその同僚たちが参加。弦楽の響きがさらに柔らかな美しさを形作ります。
-
AIMER À LOISIR - 思うがままに愛する
オルセー=ロワイヨモン・アカデミー
歌曲コンサート・シリーズ [ミハイル・ティモシェンコ(バス・バリトン)/エリツァ・デセヴァ(ピアノ)/カエリグ・ボシェ(テノール)/エレノラ・ペルツ(ピアノ)/アクセル・ファニョ(ソプラノ)/アドリアーノ・スパムパナト(ピアノ)/グレース・ダーラム(メゾ・ソプラノ)/エドワード・リダル(ピアノ)]Vocal Music - CHAUSSON, E. / DUPARC, H. / FAURÉ, G. / IBERT, J. / RAVEL, M. / SCHUMANN, R. (Aimer à loisir) (Boché, Durham, Fanyo, Timoshenko)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:LBM034
CD価格:2,475円(税込)
毎年、オルセー=ロワイヨモン・アカデミーで開催される歌曲リサイタル。こちらは2021年2月に行われたコンサートの模様を収録した1枚。今回も4組の歌手とピアニストがフランス近代歌曲を中心に、ヴォルフ、シューマン、ツェムリンスキーの歌曲まで、素晴らしい演奏を披露しました。 ティモシェンコはロシア出身のバス・バリトン。2015年から2017年までパリ国立オペラ・アカデミーのメンバーとなり、数多くの舞台に立ちました。 カエリグ・ボシェはブルターニュ出身。2020/21年からオルセー=ロワイモヨン・アカデミーの会員になっています。 アクセル・ファニョはすでにフランス内外で高い評価を受けているソプラノ。2020/21年からはエルヴェ・ニケとル・コンセール・スピチュアルと共演し、新たなプロジェクトに挑戦しています。 メゾ・ソプラノのグレース・ダーラムはロンドン出身、バロック系の作品と20世紀フランスのレパートリーで定評ある歌手です。
-
FOUR HANDS FOR FRANCE
フランスのピアノ連弾作品集
アルカン、シャミナード、ショーソン、
ゴダール、マスネ、ロパルツ [ステファニー・マッカラム(ピアノ)/エリン・ヘルヤード(ピアノ)]Piano Duo Recital: McCallum, Stephanie / Helyard, Erin - ALKAN, C.-V. / CHAMINADE, C. / CHAUSSON, E. / GODARD, B. (Four Hands for France)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:TOCN0007
CD価格:1,950円(税込)
オーケストラ曲や歌劇の旋律を家庭で演奏するために、また教師が弟子の音楽性と技術の向上のために、古典派の時代から「ピアノ連弾」はさまざまな場面で重用されてきました。 このアルバムには、19世紀後半から20世紀にかけて作曲されたフランスの世界初録音を含む連弾作品を収録。シャミナードやマスネのサロン風の華やかな雰囲気を持つ作品をはじめ、ショーソンが20代に書いた初期の未出版作品、ゴダールの晩年の作品、ロパルツが愛娘のために書いた「Pour Gaud ゴーのために」を含む小品のような家族的なほのぼのとした作品、アルカンの技巧的な作品など多彩な連弾曲を楽しめます。 録音に用いられたのは1853年製のエラール・ピアノ。繊細でありながら、多彩な表現力を持つ楽器から、マッカラムとヘルヤードの2人は豊かな響きを紡ぎ出しています。
-
Carte postale - 郵便はがき
シューベルトと近代フランス歌曲集 [ヴィクトワール・ビュネル(メゾ・ソプラノ)/エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)/ファビアン・ラングート(バリトン)/ミヒャエル・ラコトアリヴォニー(バリトン) 他]Vocal Music (19th-20th Centuries) - POULENC, F. / RAVEL, M. / SCHUBERT, F. / WOLF, H. (Carte postale) (Harsányi, Langguth, Rakotoarivony, Bunel)
発売日:2021年01月22日
NMLアルバム番号:LBM030
CD価格:2,475円(税込)
-
『ロマンティック・ヴィオラ II』
ベルリオーズ:イタリアのハロルド(マクドナルド編)
ショーソン/トゥルヌミール/ヴィエルヌ [ダニエル・ヴァイスマン、ペトル・ペトロフ]Viola and Piano Recital: Weissmann, Daniel / Petrov, Peter - VIERNE, L. / CHAUSSON, E. / TOURNEMIRE, C. / BERLIOZ, H. (The Romantic Viola II)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:FUG765
CD価格:2,475円(税込)
「ハロルド」入り! リエージュ・フィル総監督が奏でる、ロマン派のヴィオラ作品第2集ベルギーを本拠地とするリエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団の総監督を務めるダニエル・ヴァイスマン。優れたヴィオラ奏者でもある彼が奏でるロマン情緒漂うヴィオラ作品集第2弾はフランス語圏の作品を収めており、中でもベルリオーズの名作「イタリアのハロルド」を収録していることがポイントです。 ベルリオーズ研究で著名なイギリスの音楽学者ヒュー・マクドナルド編曲によるヴィオラ・パートは、既存録音のあるリスト編曲版とも違い、原曲の独奏パートのみならず管弦楽部分もピアノと分け合っており、たいへん聴き応えのある二重奏曲に仕上がっています。ヴィオラの歌心を満喫できる一枚です。
-
-★『レコード芸術』特選盤(2020年8月号)★-
『夜』
ベル・エポック歌曲集 [ヴェロニク・ジャンス (ソプラノ) イ・ジャルディーニ]Vocal Recital (Soprano): Gens, Véronique - BERLIOZ, H. / FAURÉ, G. / LEKEU, G. / LISZT, F. / MASSENET, J. (Nuits)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:ALPHA589
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
ジャンスが歌いあげる4つの「夜」のかたち19世紀末から第一次世界大戦前、一般にベル・エポックと呼ばれる時代を中心としたフランス歌曲を集めた一枚。デビュー時から得意としているバロック作品のほか、近年は近代作品でも高く評価されているフランスのソプラノ、ヴェロニク・ジャンスと、ボルドー生まれの気鋭のヴァイオリニスト岡田修一率いるアンサンブル、イ・ジャルディーニによる共演です。 華やかなベル・エポックの作品から、「夜」が持つ様々な顔と魂の関りをテーマに、4つの側面に分けた興味深い選曲。ジャンスならではの豊かな表情で、それぞれの作品が持つ世界を掘り下げます。エディト・ピアフの名曲「薔薇色の人生」が聴けるのも嬉しいところ。室内アンサンブルの編曲は、ロマン派フランス音楽センター(PALAZZETTO BRU ZANE)のデイレクター、ドラトヴィツキによる、深い理解に基づいた作品愛あふれるものです。
-
『イザイへのトリビュート』
知られざるその作品と、献呈された作品を集めて
(エリザベート王妃音楽院ゆかりの演奏者たちによる) [さまざまな演奏家]TRIBUTE TO YSAŸE (A) (Boriso-Glebsky, R. Capuçon, G. Hoffman, Ivanov, Leong, Milstein, Liège Royal Philharmonic)
発売日:2020年01月24日
NMLアルバム番号:FUG758
CD 5枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
音楽家イザイに迫る好企画、2つの協奏曲断章を初録音、デュメイやカプソンも参加!ベルギーの名ヴァイオリニスト イザイと、ベルギー王妃エリザベート・ド・バヴィエールらの構想が後に形となったエリザベート王妃音楽院が贈る、イザイのトリビュート・アルバム。今日大きな評価を得ているとは言い難い、作曲家としてイザイに注目し、ヴァイオリンと管弦楽のための作品や室内楽を収録しています。 このうちDISC1に収録のヴァイオリン協奏曲の断章2つは初録音という貴重なもの。また今日有名となっている他の作曲家の作品で、イザイに献呈され彼が初演を行った曲も収めています。 エリザベート王妃音楽院で教鞭を取ったり、エリザベート王妃記念コンクールで上位入賞を果たすなどした幅広いアーティストが参加しているのも大きなポイント。デュメイ、カプソン、パパヴラミといった大物の名前が含まれるのも嬉しいところです。
-
Salon de Paris - パリのサロン
ヴァイオリン小品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/クリスティーネ・オルネツミュラー(ソプラノ)/イェルク・デームス(ピアノ)]Violin Recital: Irnberger, Thomas Albertus - SAINT-SAËNS, C. / CHOPIN, F. / YSAYE, E. / FAURÉ, G. / FRANCK, C. / DUPARC, H. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M.
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98951
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
1900年頃のヨーロッパにおける文化の中心は「fin-de-siècle=世紀末」のウィーンと、「Belle Époque=良き時代」のパリでした。パリのセーヌ川沿岸のサロンでは、毎夜、中産階級(ブルジョワジー)の人々が絵画と文学についての討論を行いながら、美しい音楽に耳を傾けたのです。作曲家たちは耳当たりの良い小品を作り、時に応じて演奏家たちが状況に合わせて編曲を行うことで、その場の雰囲気にふさわしい作品へと練り上げていったのでした。 このアルバムでは、それらの曲を演奏することで、当時のサロンを再現しています。思い入れたっぷりの旋律を奏でるヴァイオリンの調べをお楽しみください。
-
「オフィーリア」 ~ 流浪の歌
(メルニエ、ブラームス、ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、ツィロギアニス、ショーソン、カステルヌーヴォ=テデスコ、リヒャルト・シュトラウス) [クララ・イングレーゼ (ソプラノ)、エロディ・ヴィニョン (ピアノ)、セバスティアン・ワルニエ (チェロ)、アリシア・ホンデケイン(ハープ)]発売日:2019年03月22日
CD価格:2,475円(税込)
イタリア系ベルギー人ソプラノ歌手クララ・イングレーゼによる、「ハムレット」の悲劇の女性、オフィーリアを歌った作品を集めたアルバム。二十歳の頃からオフィーリアというテーマに強く惹かれていたというイングレーゼは、このアルバムの制作にあたり、その悲劇的な運命を現代の苦しみと時代への問いかけに置き換えて捉えようと試みました。 同じくベルギーの作曲家でありオルガニストであるブノワ・メルニエがこのアルバムのために作曲し、チェロが不穏な空気を効果的にあおる「流浪の歌」を軸に編んだこのアルバムは、オフィーリアの狂乱を生々しく、また美しく描くことに成功しています。 ここでピアノを担当しているエロディ・ヴィニョンのドビュッシー・アルバム(CYP1678)では、イングレーゼが語りを担当していました。
-
「夕暮れ」
子守歌(だけではないけど…)を集めて [ウジェニー・ワルニエ (ソプラノ)、マリーヌ・トロー・ラ・サル (ピアノ)、レ・ウール・デュ・ジュール弦楽四重奏団]Vocal Recital (Soprano): Warnier, Eugénie - BRAHMS, J. / FAURÉ, G. / MONTSALVATGE, X. / POULENC, F. / SCHUBERT, F. (Soir - Berceuses, mais pas que…)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:MU027D
CD価格:2,475円(税込)
世界中のオペラのステージに立つほか、クリストフ・ルセに見出されて古楽方面でも活躍し、ル・ポエム・アルモニークなどとも共演するソプラノ、ワルニエによる子守歌アルバム。ブラームス、シューベルト、モーツァルト(実際はフリース)など日本でも有名な子守歌を網羅しているほか、中国地方の子守唄まで(もちろん日本語で!)収録しているのは何とも嬉しいところ。また作品によっては弦楽四重奏(アカデミア・ビザンティナやレ・バッス・レユニ、アマリリスなどでも活躍する実力派バロック・チェロ奏者エマヌエル・ジャックはじめ、フランス古楽界の名手4人からなるカルテット)も加わっています。 世界中の子供たちとその母親へのプレゼントのつもりで制作されたというだけあり、ワーニエの柔らかな歌声と優しい伴奏が、静かに心に響きます。
-
フルートとハープのためのセレナードとソナタ集 [スザンヌ・シュルマン/エリカ・グッドマン]
Flute and Harp Recital: Shulman, Suzanne / Goodman, Erica - ALWYN, W. / CHAUSSON, E. / COUPERIN, F. / ELGAR, E. (Serenades and Sonatas)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:8.573947
CD価格:1,600円(税込)
カナダのフルート奏者、スザンヌ・シュルマンが演奏する、ヴォーン・ウィリアムズの「グリーンスリーヴズ幻想曲」で始まる“イギリスの庭園”からインスパイアされたフルートとハープのための作品集。ハープを担当するのはシュルマンと長年に渡って共演しているエリカ・グッドマン。二人の息のあったアンサンブルにより、イギリスだけでなく、フランスやイタリアの作品も交え、鳥の声、噴水、泉などを題材にした牧歌的でノスタルジックな雰囲気を備えた旋律を楽しめます。 トラック10「泉」はハープ独奏の曲で、作曲家のハッセルマンはベルギー出身、フランスで活躍したハープ奏者。彼の代表作であるこの曲は、まさに流れる水をそのまま音にしたかのような分散和音が美しく、ハープの魅力を存分に味わえる作品として知られています。
収録作曲家:
-
ピエール・モントゥー
秘蔵音源集
1955年、1956年、1961年 [ピエール・モントゥー/ロベルト・カサドシュ/ジノ・フランチェスカッティ/ピエール・フルニエ/ヴァレリー・トライオン /アンドレ・ヴェシエール/BBC合唱団/BBC合唱協会 /BBC交響楽団/ロンドン交響楽団/ボストン交響楽団/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団/シャルル・ミュンシュ]Orchestral Music - DEBUSSY, C. / CHAUSSON, E. / BRAHMS, J. / FRANCK, C. / BERLIOZ, H. (BBC Symphony, Boston Symphony, Monteux) (1955-1961)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:ICAC5150
CD 4枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、 リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。 モントゥーが自国フランス音楽のスペシャリストというのは誰もが認めるところですが、ことブラームスへも深い愛情を注いでおり、公式の録音は残していない交響曲第3番のほか、初出となる2つの協奏曲が入っているのは嬉しいところです。フランクの「交響的変奏曲」は長い友人であるカサドシュとの共演で、今回初登場のライヴはモントゥーがこの作品を指揮した最も古い録音となります。ドビュッシー「映像」とショーソン「交響曲」は、モントゥー唯一のライヴ音源。またボーナスとして、同じフランスの指揮者であるミュンシュが振ったハイドンの102番を収録しています。これは彼がこの作品を指揮した唯一残っている録音で極めて貴重なものであるうえ、演奏もアグレッシヴで素晴らしいものです。 ソースは磁気テープや、イッター氏が編集後録音し直したアセテート盤から取られており、入念にリマスタリングされ、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態の音となっています。
-
エイムズ・ピアノ四重奏団
完全録音集 1989-2000[8枚組BOX] [エイムズ・ピアノ四重奏団]DORIAN RECORDINGS, 1989-2000 (COMPLETE) (The Ames Piano Quartet)
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:DSL-90908
CD 8枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
1976年に結成された「エイムズ・ピアノ四重奏団」。創立メンバーは全てアイオワ州立大学の教員であり、ロマン派から近現代の作品まで幅広いレパートリーを持ち、アメリカをはじめ全世界で演奏活動を行い、録音にも積極的に携わったことで知られています。2012年の春、ピアニストのディヴィッドとヴァイオリニストのダーリントンの引退に伴い、30年以上に渡る四重奏団の歴史に幕を下ろしました。このBOXは彼らのDORIANレーベル録音の集大成です。
-
ラロ:スペイン交響曲
ショーソン:詩曲
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 [ハイフェッツ - 録音:1951年-1954年]LALO, E.: Symphonie espagnole / CHAUSSON, E.: Poeme / WIENIAWSKI, H.: Violin Concerto No. 2 (Heifetz) (1951-1954)
■協奏曲
発売日:2011年03月16日
NMLアルバム番号:8.111363
4)
CD価格:1,600円(税込)
-
芸術と音楽
ルノワール ― その時代の音楽Art & Music: Renoir - Music of His Time
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2005年12月01日
NMLアルバム番号:8.558176
4)
CD価格:1,000円(税込)
生き生きとふくよかな女性像で知られる、フランスの印象派の大家ルノワール(1841-1919)。このアルバムは、彼と同時代のフランスの作曲家たちの音楽を集めたものです。 フランス中南部のリモージュに生まれたルノワールは、20歳の時にシャルル・グレールのアトリエに入り、モネを始めとした後の印象派の大家たちと知り合います。色彩と光を重視し、写実性を求められた肖像画にも柔らかい筆致を持ちこみ、女性たちの肌に影を落とす陽光までを巧みに描いた美しい一連の作品を描きました。また1889年に開催された「パリ博」で大流行したジャポニズムを取り入れたことでも知られています。絵画から始まった「印象派」の流れは、当然音楽界も席巻しました。 ドビュッシーやショーソンの作品は、まさに音による絵画そのものと言えますし、ラヴェルの音楽も豊かな情景に満ちています。美しき色彩の氾濫した時代をお楽しみください。