ツェムリンスキー(アレクサンダー・フォン)
Zemlinsky, Alexander
生没年 | 1871-1942 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ツ」 | NML作曲家番号 | 26360 |
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ブラームス、ベルク、ツェムリンスキー:
クラリネットを伴う室内楽作品集 [アンサンブル・ケオプス]発売日:2022年02月11日
CD価格:2,475円(税込)
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ツェムリンスキー(1871-1942):
抒情交響曲
シュレーカー(1878-1934):
あるドラマへの前奏曲 [カラン・アームストロング(ソプラノ)/ローランド・ヘルマン(バリトン)/ウィーン放送交響楽団/ミヒャエル・ギーレン(指揮)]ZEMLINSKY, A.: Lyric Symphony / SCHREKER, F.: Vorspiel zu einem Drama (Karan Armstrong, Roland Hermann, ORF Vienna Radio Symphony, M. Gielen)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:C210241
CD価格:2,325円(税込)
ミヒャエル・ギーレンが得意とするドイツ後期ロマン派の2作品。 ツェムリンスキーの「抒情交響曲」はマーラーの「大地の歌」を思わせる歌とオーケストラのための連作歌曲の形式を持つ曲。インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの詩(英語からドイツ語に翻訳された歌詞)は、愛を主題として書かれており、ツェムリンスキーの音楽語法の全てが用いられた意欲的な作品です。全体に官能的な旋律が横溢していますが、ギーレンは音楽に没入することはなく、淡々と理知的に表現しています。 ソリストにはワーグナー歌手として知られるカラン・アームストロングと、モーツァルトやワーグナーの歌唱で知られるローランド・ヘルマンが起用されており、オーケストラの厚みのある響きに負けることのない素晴らしい歌を楽しめます。 アルバムにはツェムリンスキーと同世代の作曲家シュレーカーの「あるドラマへの前奏曲」も収録されています。
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ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇《昔あるとき》 [エヴァ・ヨハンソン(ソプラノ)/クルト・ウェスティ(テノール) 他/デンマーク国立放送交響楽団&合唱団/ハンス・グラーフ(指揮)]発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:2,100円(税込)
1899年に完成された、美しき王女と、魔法の湯沸かしを携えた王子を巡るタイトル通りの古いおとぎ話を題材にした歌劇《昔あるとき》。1900年にマーラーが指揮するウィーン宮廷歌劇場(後のウィーン国立歌劇場)で初演されたツェムリンスキーの出世作の一つです。マーラー自身がツェムリンスキーに作曲や台本についてアドバイスをするなどかなり力の入った作品です。しかし10回ほど上演された後は忘れられてしまいました。その後、デンマークの詩人ホルガー・ドラックマンの作品が原作に用いられていたことが縁となり、1987年にデンマーク国立放送交響楽団で蘇演され、この上演自体がツェムリンスキー復興のきっかけとなりました。 この伝説的なプロジェクトを録音したCapriccioのアルバムは、長い間唯一の音源として親しまれてきましたが、今回は新しいリマスターを施しての再登場となります。 ロマンティックで美しいワーグナー風の音楽をお楽しみください。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇《カンダウレス王》
アントニー・ボーモント補筆完成版 [ジェイムズ・オニール(テノール)/モンテ・ペーダーソン(バリトン)/ニーナ・ウォーレン(ソプラノ) 他/ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団/ゲルト・アルブレヒト(指揮)]発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:2,100円(税込)
舞台は古代ギリシャ。美しい妻ニシアを娶った王カンダウレスは、護衛官ギゲスにニシアの裸体を見るように強制、怒ったニシアはギゲスをたきつけ王を殺害し、ギゲスは罪の意識を抱いたまま王となります… ツェムリンスキーの未完となった歌劇《カンダウレス王》は1933年に着手され、その後1936年から作曲を続行しましたが、なかなか進まず、1938年にドイツ軍がオーストリアを占領した際、プラハ経由でニューヨークへと亡命した彼の荷物に中に含まれていた作品です。若い頃のようなロマンティックな作風も残されてはいるものの、ほとんど無調に近い野心的な作風が特徴であるとともに、ツェムリンスキーの屈折した恋愛観も反映されているとされています。彼はアメリカでこれを完成させ、メトロポリタン歌劇場での上演を夢見ていましたが、第2幕に盛り込まれた過激なベッドシーンがあだとなり、結局作品は完成されることはありませんでした。 その後、1992年にイギリスの音楽学者アントニー・ボーモントが補筆完成、この録音は、ツェムリンスキー作品の良き理解者ゲルト・アルブレヒトによる1996年の伝説的な演奏です。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
生誕150周年記念エディション[6枚組 BOX] [さまざまな演奏家]発売日:2021年06月11日
CD 6枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
1871年、ウィーンに生まれたアレクサンダー・ツェムリンスキー。ユダヤ系の血を引いていた彼はシナゴーグ(ユダヤ教の教会)でオルガンを弾くなど少年時代から音楽的才能を発揮。13歳の時にはウィーン音楽院に入学、ピアノを学んだ後にロベルト・フックスから作曲の指導を受けます。1895年にはアマチュア・オーケストラを結成し、入団してきたシェーンベルクと親しくなり、後にシェーンベルクはツェムリンスキーの妹マティルデと結婚。二人は義理の兄弟になりました。 作曲家、指揮者として着々と名声を高めていくツェムリンスキーですが、8歳年下のアルマ・シントラーとの失恋は彼の心に大きな痛手を残し、この出来事はその後の作品にも影を落としたことが知られています。1906年にはウィーン・フォルクスオーパーの初代首席指揮者、1911年からはプラハ・ドイツ国立劇場の指揮者を務めるなど活躍の幅を広げましたが、1938年にナチスの圧力から逃れ、アメリカに亡命。しかしこの地では認められることなく、1942年にひっそりと生涯を閉じました。 一時期は“退廃音楽”として無視されていた彼の作品ですが、20世紀の終わりから急速に再評価が進み、現在では数多くの曲が演奏されるなど人気も復興しています。 このBOXは、ツェムリンスキー再評価の一翼を担ったCapriccioレーベルの一連の録音から交響曲から声楽曲までを収録。名演として知られるエッシェンバッハの「抒情交響曲」をはじめ、研究者でもあるボーモント、近現代音楽で評価の高いマルッキによる一連の演奏や、ツェムリンスキー歌劇復興の立役者、ゲルト・アルブレヒトが指揮する歌劇の抜粋まで代表的な演奏で、ブラームスの影響を受けたとされる初期の作品から、未完に終わった《カンダウレス王》まで、後期ロマン派時代の最後を生きたツェムリンスキーの作風の変遷も楽しめます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年6月号)★-
『光と影』
R.シュトラウス(1864-1949):
4つの最後の歌 ほか
ツェムリンスキー(1871-1942):森での対話
ベルク(1885-1935):7つの初期の歌 [サンドリーヌ・ピオー、ジャン=フランソワ・ヴェルディエ、ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテ管弦楽団]Vocal Recital (Soprano): Piau, Sandrine - STRAUSS, R. / BERG, A. / ZEMLINSKY, A. (Clair-obscur)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:ALPHA727
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
ピオーが描く、ドイツ歌曲の陰影法フランスの歌姫ピオーが歌う管弦楽伴奏のドイツ歌曲集。「4つの最後の歌」「あすの朝」「7つの初期の歌」などの有名曲、そしてリヒャルト・シュトラウスが最後に残した歌曲とされる「あおい」が聴けるのが大きな魅力です。 アルバム・タイトルの「CLAIR-OBSCUR(クレール-オブスキュール)」は、絵画における明暗法あるいは陰影法を指す言葉ですが、光と影など相反するものの対比や移り変わりなどにピオー自身がこだわりを持ち続けているということで、ここに彼女の母国語であるフランス語がわざわざ使われているのもその内面を表現してのことでしょう。それぞれの歌曲に描かれた光と影を敏感に感じ取り、滑らかな歌声と持ち前の技術と表現力で丁重に歌い上げています。 指揮はパリ国立歌劇場管弦楽団の首席クラリネット奏者でもあるジャン=フランソワ・ヴェルディエで、管弦楽は彼が音楽監督を務めるヴィクトル・ユーゴー・フランシュ=コンテ管弦楽団です。 オリジナル・ブックレットには、陰影法が印象的な有名絵画の図案を多数掲載しています。
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ツェムリンスキー(1871-1942):
三重奏曲 ニ短調 Op.3
(クラリネット、チェロとピアノ)
ラブル(1873-1940):
四重奏曲 変ホ長調 Op.1
(クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノ) [クリストフ・ツィムパー(クラリネット)/クリスティーナ・ズクラー(ヴァイオリン)/フローリアン・エッグナー(チェロ)/ペーテル・オヴチャロフ(ピアノ)]ZEMLINSKY, A.: Trio for Clarinet, Cello and Piano, Op. 3 / RABL, W.: Clarinet Quartet, Op. 1 (Zimper, Suklar, Eggner, Ovtcharov)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:Gramola99228
CD価格:2,250円(税込)
1896年にウィーン楽友協会の主宰で開催された作曲コンクールは、時の名誉総裁ブラームスの発案で「少なくとも1つの管楽器を使用する」という決まりが設けられました。この時の応募作は18件あり、そのうち12件がコンサートで演奏され、第1位にはヴァルター・ラブルの「四重奏曲」、第3位にはアレクサンドル・ツェムリンスキーの「三重奏曲」が選出されました。どちらの曲もシューマンやブラームスの伝統に則りながらも、独自のスタイルが模索されるなど多くの共通項が見受けられます。 ラブルは当時プラハのドイツ大学でグイード・アドラーに音楽学を学んでおり、ブラームスはこの前途ある若者のために、彼が懇意としている出版社ジムロックに紹介状を書き、ラブルの他の作品も含めた全4点が出版される運びになりました。しかし、彼が作曲に打ち込んだのは活動の初期の間のみ。以降は指揮者、伴奏者として活動しました。この四重奏曲もこのアルバムが世界初録音となります。
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シェーンベルク(1874-1951):
「映画の一場面のための伴奏音楽」Op.34
ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇《こびと》Op.17 [エレーナ・ツァラゴワ(ソプラノ)/エミリー・マギー(ソプラノ)/デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール) 他 ドナルド・ラニクルズ(指揮)/ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団]発売日:2020年05月29日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
自らの思いを投影したツェムリンスキーの歌劇《こびと》王女ドンナ・クララの誕生日に、トルコから届けられたのは「奇怪な風体の小さな男」。鏡を見たことのないこの小男は自分の本当の姿を知らず、一目で王女に恋をしてしまいます。自分を見た人々が笑うさまを見て「私は誰もを幸せにできる」と考えた男は、ついに王女に愛を告白。王女は彼に惹かれたフリをしながら、最後に彼に鏡を見せ残酷な事実を突きつけます・・・ 本映像ではオペラのプロローグとしてシェーンベルクの「映画の一場面のための伴奏音楽」がピアノに向かう2人の男女のストーリーへと翻案されています。男はツェムリンスキー、もう一人は彼にとっての王女「アルマ・シントラー(後のマーラー夫人)」になぞらえられオペラ本編へのプロローグとして素晴らしい効果を上げています。 本映像は斬新なプロダクションで話題をあつめるベルリン・ドイツ・オペラより、女王クララに伸びやかな美声のエレーナ・ツァラゴワ、こびとに端正な歌唱で聞かせる英国のテノール、デイヴィッド・バット・フィリップ、この2人を中心に実力派の歌手を配し、世界中の歌劇場で活躍するドナルド・ラニクルズ率いる合唱、オーケストラがツェムリンスキーの音楽をくまどり豊かに表現します。さらに2019年のバイロイト音楽祭《タンホイサー》でも物議をかもしたトビアス・クラッツァー演出のこびとを俳優と歌手が2人1役で演じるというユニークな意匠、白色を基調としたシンプルな舞台が、音楽と相俟ってこの奇怪で残酷な物語を印象深く描き出します。
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ツェムリンスキー(1871-1942):
シンフォニエッタ
6つの歌曲 Op.13
歌劇《カンダウレス王》より [ペトラ・ラング(ソプラノ)/ジークフリート・ローレンツ(バリトン)/ウィーン放送交響楽団/スザンナ・マルッキ(指揮)/ゲルト・アルブレヒト(指揮)]ZEMLINSKY, A.: Sinfonietta / 6 Gesänge / Der König Kandaules (excerpts) (P. Lang, S. Lorenz, Vienna Radio Symphony, G. Albrecht, Mälkki)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:C5377
CD価格:2,100円(税込)
ウィーン生まれの作曲家ツェムリンスキー。指揮者としても高く評価されましたが、ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに追われ1938年にはアメリカに亡命しました。しかし、先に移住していた義弟シェーンベルクの励ましにもかかわらず、彼はアメリカで成功を手にすることができず、孤独のうちにこの世を去っています。 ツェムリンスキーは、1913年に作曲した「メーテルリンク歌曲集」に格別の思い入れを持っており、社会情勢が不安定な時期である1934年に書かれた「シンフォニエッタ」にも歌曲集からの主題が引用され、その歌詞「Wohin gehst Du?=どこに行くの?」は、自身の「自己疑念」と「ウィーンへの別れの気持ち」が込められているとされています。 未完成に終わった《カンダウレス王》は官能と死生観が織り交ぜられた晩年の彼らしい作品。初演を担ったアルブレヒトの演奏をお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇《夢見るゲールゲ》 [ハニス・マルティン(ソプラノ)/ヨーゼフ・プロチュカ(テノール) 他 ゲルト・アルブレヒト(指揮)/フランクフルト放送交響楽団]発売日:2020年01月24日
CD 2枚組価格:2,100円(税込)
1903年から1906年にマーラーの提案で作曲されたツェムリンスキーの歌劇《夢見るゲールゲ》。1907年にウィーン宮廷歌劇場で上演が決まり、彼はマーラーの助手に選ばれたものの、マーラーの芸術監督辞任により上演計画がなくなり、そのまま作品自体も忘れ去られてしまいました。しかし20世紀末の「退廃音楽復興」の動きのおかげで、この歌劇も注目され、日本ではツェムリンスキーを愛するゲルト・アルブレヒトによって2005年10月に初演がなされています。 この録音はツェムリンスキー復興の先駆けとなったものの一つで、アルブレヒト渾身の演奏です。悲劇的な結末の多いツェムリンスキー作品ですが、この《夢見るゲールゲ》はハッピーエンドが用意されていることでも知られます。
収録作曲家:
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Der Einsiedler - 世捨て人
レーガー(1873-1916):
レクイエム Op.144b/「世捨て人」Op.144a
マーラー(1860-1911):
リュッケルトの詩による5つの歌
ツェムリンスキー(1871-1942):
詩篇 第23番 [クリストフ・プレガルディエン(テノール)/カメラータ・ヴォカーレ・フライブルク/ヴィンフリート・トル(指揮)/バーセル室内管弦楽団]Vocal and Choral Music - MAHLER, G. / REGER, M. / ZEMLINSKY, A. (Der Einsiedler) (Prégardien, Camerata Vocale Freiburg, Winfried)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:SM328
CD価格:1,950円(税込)
厳格な作風で知られるマックス・レーガーは、生涯で何度も「レクイエム」の作曲に挑みましたが、ようやく死の1年前にフリードリヒ・ヘッベルの詩による「レクイエム」Op.144bを完成させ、人々の記憶に残る作品を作り上げました。このアルバムには、同時代のマーラーの「リュッケルトの詩による5つの歌」と、ツェムリンスキーの「詩篇第23番」がカップリングされており、19世紀末の退廃的な雰囲気を存分に味わうことができます。 演奏は、世界中で演奏を行うと同時に地元バーゼルでも定期演奏会を開催するバーゼル室内管。独唱を担当するクリストフ・プレガルディエンは、巧みな声のコントロールと正確なディクションで知られ、数多くの名指揮者たちと共演する名手。カメラータ・ヴォカーレ・フライブルクは1977年に結成され、1988年よりヴィンフリート・トルが指揮者を務めています。
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ゴルトマルク/ガル/ツェムリンスキー:
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/アッティラ・キヨコ・チェルニトーリ(チェロ)/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GOLDMARK, K.: Piano Trio, Op. 33 / GAL, H.: Piano Trio, Op. 49b / ZEMLINSKY, A.: Piano Trio, Op. 3 (Irnberger, Cernitori, Sinaiski)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98933
1)
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
世紀末から近代にかけてウィーンを中心に活動した3人の作曲家のピアノ三重奏曲集。ハンガリー民謡とウィーンの様式を併せ持つゴルトマルク、ブラームスの信奉者として、古典的な作風を守ったガル、シェーンベルクに通じる調性崩壊に最も鋭敏な感覚を見せるツェムリンスキー、三者三様の雰囲気を持つ美しい作品集です。 ヴァイオリンは名手イルンベルガーが担当、ピアノは彼と共演の多いシナイスキ。そしてチェロはイタリア人の父と日本人の母を持つアッティラ・キヨコ・チェルニトーリ。彼女は「ヨーロッパとアジアの文化を完璧に融合させるアーティスト」として知られ、最近では指揮者としても活動、コンサートでの演奏に情熱をかけています。
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ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇《フィレンツェの悲劇》Op.16(1916) [コッホ/ブルンナー/ウィーン放送響/ド・ビリー]ZEMLINSKY, A.: Florentinische Tragödie (Eine) [Opera] (W. Koch, H. Brunner, Vienna Radio Symphony, de Billy)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:C5325
CD価格:2,250円(税込)
オスカー・ワイルドの同名の戯曲を原作として、ツェムリンスキー自身が台本を書いた歌劇《フィレンツェの悲劇》。重厚で華麗なオーケストラを縦横無尽に使いながらも、登場する歌手はたった3人のみ。内容はフィレンツェの商人シモーネとその妻ビアンカ、そしてビアンカの恋人グィード・バルディの三つ巴の争いというヴェリズモ風のもの。ただし、この物語は他のヴェリズモ・オペラとは一線を画しており、最後は愛人を手にかけてしまった夫に対し、妻が「あなたがこんなに素敵だったなんて」と惚れ直すという異色の幕切れです。 ド・ビリーは、まるでリヒャルト・シュトラウスの《サロメ》のような凝縮した内容を、緊張感途切れることなく流麗に演奏しています。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
人魚姫他 [ウィーン放送響/マイスター]ZEMLINSKY, A.: Orchestral Music - Seejungfrau (Die) / Es war einmal … (Vienna Radio Symphony, C. Meister)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:777962-2
CD価格:2,475円(税込)
ツェムリンスキーがこの世を去っておよそ75年。しかし、彼の作品は未だ弟子であり友人、義理の弟であったシェーンベルクの影に隠れています。確かにツェムリンスキーの作品はシェーンベルクほど前衛的ではなく、無調も十二音技法も使うことはありませんでしたが、ワーグナーから受け継いだ和声法と、重厚なオーケストレーションによる音楽は、最近になって高い注目を集めています。 このアバムに収録された「人魚姫」は、ツェムリンスキーの代表作の一つ。アンデルセンの同名の童話を元に作曲されており、シェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」と共に1905年ウィーンで初演された作品です。一時はスコアが散逸、忘れられていましたが1970年代にスコアが発見されて以来演奏回数が増えました。初期の成功作である歌劇《むかしむかし…》からの小品も美しい曲です。
収録作曲家:
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シェーンベルク、ツェムリンスキー、ブゾーニによる私的演奏協会のための作品集 [クシュプラー/リノス・アンサンブル]
SCHOENBERG, A.: Chamber Symphony No. 1 / ZEMLINSKY, A.: Gesänge / BUSONI, F.: Berceuse élégiaque (arr. for chamber ensemble)(Kushpler, Linos Ensemble)
発売日:2017年09月29日
NMLアルバム番号:C5138
CD価格:2,400円(税込)
1918年、ウィーンでシェーンベルクが旗揚げした「私的演奏協会」。マーラーを含めた当時の前衛作曲家たちの作品を「入念なリハーサルのもとに良質な演奏を行う」ことをモットーに、1919年から1921年までの3年間、117回のコンサートを行い、合計で154作品を上演しました。しかし、当時の経済状況や政治情勢などの様々な事情で、大編成の作品を演奏することはできず、大抵はメンバーたちによって作品の編成を縮小されたものが演奏されていました。 近年、これらの室内楽編曲版が注目されるようになり、数多く演奏されるようになってきましたが、この潮流の先駆的役割を担ったのが「リノス・アンサンブル」です。シュタイン版のマーラーの第4番をはじめとした数多くの作品をリリースすることで、作品にも光をあててきたアンサンブルですが、今アルバムではシェーンベルクの「室内交響曲」をはじめとした3人の作曲家の作品を演奏、収録しています。
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ツェムリンスキー(1871-1942):
夜と夢の7つの歌
室内交響曲 [カールステット/ラップランド室内管/ストゥールゴールズ]ZEMLINSKY, A.: 7 Lieder von Nacht und Traum / Chamber Symphony (Carlstedt, Lapland Chamber Orchestra, Storgårds)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:ODE1272-2
CD価格:2,250円(税込)
現在、注目度の高い作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)。彼はマーラーやシェーンベルクと同世代の作曲家で、出版された作品は少ないものの、どれもが20世紀の傑作として再認識され始めています。このアルバムは彼のいくつかの歌曲と、弦楽四重奏曲第2番を、現代の作曲家リヒャルト・デュンサーがアレンジしたものです。デュンサーはフランシス・ブルトとハンス・ヴェルナー・ヘンツェの弟子であり、そのオーケストレーションの腕前は確かなもの。歌曲はピアノ伴奏を管弦楽に、弦楽四重奏曲は室内交響曲に、と拡大され、それぞれが一層の色彩感を持ち、かつ濃厚な香りを漂わせています。 ストゥールゴールズは現在ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、及びBBCフィルハーモニックの首席客演指揮者を務める俊英。ONDINEへのツェムリンスキー作品録音は「人魚姫」(ODE1237)に続く2枚目となります。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
人魚姫
シンフォニエッタ [ヘルシンキ・フィル/ストゥールゴールズ]ZEMLINSKY, A.: Seejungfrau (Die) / Sinfonietta (Helsinki Philharmonic, Storgårds)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:ODE1237-5
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
20世紀の初頭、ウィーンで活躍した作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)の代表作として知られる交響詩「人魚姫」ですが、実は通常演奏されている版は、彼がもともとのスコアから14ページも削除してしまったもので、なぜこのような過激なカットを施したのかについての言及もないばかりか、以降のツェムリンスキーはこの作品について触れることもなかったという、何とも不可解な経緯を辿った作品なのです。 しかし現在でも、濃厚でロマンティックな響きが愛されているこの曲を、何とか元の状態に戻したいと試みたA.ボーモンの手に拠って新しい版ができあがりました。1934年に作曲された「シンフォニエッタ」の室内オーケストラ版と併せて、名手ストゥールゴールズとヘルシンキ・フィルのしなやかな演奏で、この色彩美をお楽しみください。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
弦楽四重奏曲集 第2集
弦楽四重奏曲 第1番・第2番 [エッシャー弦楽四重奏団]ZEMLINSKY, A.: String Quartets, Vol. 2 (Escher String Quartet) - Nos. 1 and 2
■室内楽
発売日:2014年07月23日
NMLアルバム番号:8.573088
CD価格:1,600円(税込)
25歳の若き才能溢れる作曲家ツェムリンスキー(1871-1942)は、ブラームスの後押しを受けて「クラリネット三重奏曲」の出版を行い、また最初のオペラ「ザレマ」が賞を獲得するなど、順風満帆たる人生を歩み始めたところでした。その年に書かれた弦楽四重奏曲第1番は、若々しい活力と流麗なメロディが漲る、叙情的で輪郭のはっきりした音楽であり、若さゆえの冒険心や遊び心が感じられる瑞々しいものです。 しかし、その17年後に書かれた第2番の弦楽四重奏曲は、まるで別人の作品?とも思えるほどにその表情が変化しています。確かにその間に彼の身の回りに起こった様々な出来事は、野心溢れる青年から幾多の希望を奪っていったに違いありません。曲は調性感を保ちながらも、第1楽章は無調とも思えるやるせなさが支配していたり、第2楽章も薄い美しさの中にのたうちまわるような苦しみが感じられます。第3楽章は特徴的なリズムが支配する忙しないもの、そして第4楽章には先の見えることのない薄暮が覆っています。最終楽章は一層混沌が激しくなり、取り留めのない不安感の中に取り残されるかのようです。 とは言え、この時期の彼はまだ、指揮者としては名声を獲得しており、曲の中にも、若干の明るい光が宿っています。以降のツェムリンスキーの生涯は転落の一途を辿り、書かれる曲調も暗く変化していきます。彼の3番と4番の四重奏曲は8.572813で聴くことができます。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
弦楽四重奏曲集 第1集 [エッシャー弦楽四重奏団]ZEMLINSKY, A.: String Quartets, Vol. 1 (Escher String Quartet) - Nos. 3 and 4
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:8.572813
CD価格:1,600円(税込)
ウィーン世紀末を代表する音楽家の一人ツェムリンスキー(1871-1942)。マーラーを(とりわけ妻のアルマについて)語る際には、避けて通れない人物としても知られています。彼は作曲をローベルト・フックスに師事し、ブラームスからも後押しを受けていたものの、結果的には「世紀末の雰囲気」にどっぷり浸かった音楽を書き、またシェーンベルクとは義理の兄弟でもあったため(彼の妹がシェーンベルクの妻となった)1924年にはオペラ「期待」の初演を行うなど、かなり先進的な活動を行ったことで知られています。 そんなツェムリンスキーは生涯4曲の弦楽四重奏曲を書いていますが、その書かれた年代には40年ほどの開きがあり、第1番の若々しくブラームス風の作風と、第4番の爛熟した作風には驚くほどの違いが見られるのが面白いところです。この第1集では後期の第3番と第4番を収録。名作「抒情交響曲」を初演し、10年ぶりにとりかかった第3番は、それまでのロマンティックな作風から一転、表現主義的で厳格なものとなりました。第4番は更に鎮痛な面持ちを持つもので、アルバン・ベルクをはじめとした親しい友人たちの次々の死を反映したかのような重々しい音楽。“ブルレスケ(おどけた)”と題された第2楽章ですら、痛々しく荒々しい音が充満しています。しかし、音楽の端々に浮き上がるメロディは何と美しいことでしょう。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
抒情交響曲
ベルク(1885-1935):
抒情組曲より3つの小品 [ロビンソン/トレーケル/ヒューストン響/グラーフ]ZEMLINSKY, A. von: Lyric Symphony / BERG, A.: 3 Pieces from the Lyric Suite (Robinson, Trekel, Houston Symphony, Graf)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年07月29日
NMLアルバム番号:8.572048
1)
CD価格:1,600円(税込)
男と女、西洋と東洋、2つの異質な文化が出会う時、例えようもない不可思議なものが生まれる愛しい人を奪われたマーラーに対して、終生尊敬と恨みの思いを抱き続けたであろうツェムリンスキーの代表作であるこの曲は、テキストこそインドの詩を用いてはいるものの、明らかに「大地の歌」の影の中にあるのは周知の事実です。2人の独唱者によって歌われる狂おしい愛の世界を彩る管弦楽の響きは、爛れた果物の甘さと香りそのもの。爛熟した時代を克明に映し出した「大人のための童話」です。そして、この曲からベルクの抒情組曲が生まれた頃、世界は暗黒の時代を迎えていくことになります。牛肉も果物も腐る前が一番美味しいとは良く言ったものですね。名バリトン、トレーケルの名唱が光ります。
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ツェムリンスキー(1871-1942):
歌劇「ゲルゲの夢」 [ヘッセン放送合唱団/フランクフルト放送響/アルブレヒト]ZEMLINSKY, A. von: Traumgorge (Der) [Opera]
■オペラ
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10241-42
1)
2CD価格:3,184円(税込、送料無料)
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
交響的歌曲 Op.20
「時の勝利」からの3つのバレエ音楽
歌劇「カンダウレス王」(抜粋) [ハンブルク国立フィル/アルブレヒト]ZEMLINSKY, A. von: Symphonische Gesange / 3 Ballet Pieces from Triumph der Zeit / Der Konig Kandaules (Grundheber, Hamburg State Philharmonic, Albrech
■オペラ ■バレエ・ダンス音楽
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10448
CD価格:2,600円(税込)
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
チェロ・ソナタ他 [ミュラー/ヒンターフーバー]ZEMLINSKY: Trio for Clarinet, Cello and Piano / Cello Sonata / 3 Pieces
■器楽曲(チェロ)
発売日:2008年06月11日
NMLアルバム番号:8.570540
CD価格:1,600円(税込)
「挫折と苦悩の天才作曲家」がまだまだ希望に燃えていた時期の情熱的な作品集最近じわじわと人気が高まるツェムリンスキーの音楽は、その粘りつくような半音階手法と狂おしいほどの官能性が印象的です。しかしここに収録された3つの作品は彼の若き日に書かれたもので多少ブラームスの影響も感じられる、躍動的でさわやかな曲想に魅了されます。特にクラリネット三重奏曲はブラームスが出版社ジムロックに推薦したという作品で、彼の作品の中でも最も愛されるものの一つです。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
交響曲 第1番・第2番 [ライテル/ザイペンブッシュ]ZEMLINSKY, A. von: Symphonies Nos. 1 and 2 (Rajter, Seipensbusch)
発売日:2003年04月01日
NMLアルバム番号:8.557008
CD価格:1,600円(税込)
シェーンベルクの義兄による青春の大作ツェムリンスキーは、マーラーとシェーンベルクをつなぐ存在(彼はシェーンベルクの師にして義兄)とされ、後期濃密系ロマン派というイメージが強いですが、この2曲の交響曲は若書きの作ということもあり、そういったイメージよりも先達の影響の強い、保守的な作風のものといってよいでしょう。どちらも堂々たるシンフォニックな大作ですが、若者らしく清々しい抒情とともに、マーラーやワーグナー、さらにはブラームスやブルックナーのような響きを随所に聴くことができるものとなっています。ドイツ・オーストリア交響曲史の重みがひしひしと感じられるかのような一枚、といったところでしょうか。
収録作曲家:
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
声楽家たち[10枚組 BOX] [さまざまな演奏家]発売日:2022年11月11日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。 「CAPRICCIO40周年記念名演集」シリーズ最後を飾るこのBOXには、ドイツ圏を中心とする名歌手たちの録音を贅沢に収録しています。ヨッヘン・コヴァルスキー、ペーター・シュライヤー、ヘルマン・プライ、アルフレード・クラウス、ラモン・ヴァルガス、アンネ・シュヴァネヴィルムスには、ディスク1枚が丸ごと充てられて本格的なリサイタルが楽しめます。 一方、3枚あるガラ・コンサートものはスターたちの競演が聴きもの。ブルゾン、サッバティーニ、アリベルティによるベルカント・アリア集や、チェチーリア・バルトリのめずらしいワーグナー録音が聴けます。 CD10は、かつて「退廃音楽」のレッテルを貼られていた作品・作曲家たちの再評価に力を注ぐCAPRICCIOらしいコンピレーションです。 ※歌詞は掲載されていません。
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『夜の中の光』
ドイツとフランスの近代歌曲集 [コリーヌ・デュティユル、クナル・ラヒリー]Vocal Recital (Soprano): Dutilleul, Coline - BERG, A. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / SCHOENBERG, A. (Licht in der Nacht)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:FUG810
CD価格:2,475円(税込)
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LOVE AND LET DIE
愛ゆえに死を望む - 人間の罪深き心を歌う [カタリーナ・ルックガーバー(ソプラノ)/ヤン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ)]Vocal Recital: Ruckgaber, Katharina - EISLER, H. / LISZT, F. / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / WEILL, K. / WOLF, H. / ZEMLINSKY, A. (Love and Let Die)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:SM405
CD価格:1,950円(税込)
聖書に描かれた失楽園を初めとして、人間の歴史には「罪」がつきまとってきました。誰かを愛するあまり恋敵の破滅を願ったり、自分の思い通りにならない恋の相手を呪ったり...このような強烈で背徳的な感情は、古今の文学や芸術作品のテーマにもなり、今も映画や小説やテレビ・ドラマに顔を出します。 このアルバムには、そうしたテーマで選曲されたモーツァルトからベリオに至る歌曲が並び、聴き手はカタリーナ・ルックガーバーの歌を通じて目まぐるしく変化する強烈な感情を経験することとなります。 映画『007 死ぬのは奴らだ』の原題“Live And Let Die”をもじったタイトルが意味深です。
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
40 GREATEST RECORDINGS [さまざまな演奏家]Capriccio 40th Anniversary - 40 Greatest Recordings
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:C5470
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
Capriccioレーベル創設40周年企画第1弾!Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCapriccioは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。 代表的な録音にはヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン: 交響曲全集や、シャーンドル・ヴェーグ指揮カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクのモーツァルト、ヘルマン・マックス指揮ライニッシェ・カントライによるドイツ・バロックの声楽作品、コンチェルト・ケルンによるバロックから古典派の作品、白井光子のドイツ・リート、ウィーン少年合唱団の一連のアルバムなどがあります。 その後NAXOS傘下に移りウィーンに拠点を移し、新ウィーン楽派から「退廃音楽」に至る時代の作品の録音を継続して発表。最近ではハンス・ロットの管弦楽作品全集(全2巻)の録音が高く評価されました。2021年からは国際ブルックナー協会と組んでブルックナーの交響曲の全ての版と稿を録音するプロジェクト“#bruckner2024”を開始するなど、「ウィーンのレーベル」として特色ある活動を意欲的に続けています。 この2枚組にはCapriccioの過去の録音からレーベル・プロデューサーが選んだハイライトを収録。レーベルの歩みを一望できる内容となっています。 2022年には「宗教作品」「交響作品」「器楽曲」「声楽曲」のジャンルごとに各10枚組のBOXが予定されています。
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Versinkende Sonne - 日没
ツェムリンスキー、ヴェレス、ウェーベルン、クライスラー
ウィーン、19世紀と20世紀の転換期に書かれた弦楽四重奏曲集 [アウナー四重奏団]String Quartets (20th Century) - ZEMLINSKY, A. / WELLESZ, E. / WEBERN, A. / KREISLER, F. (Versinkende Sonne) (Auner Quartet)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:Gramola99220
CD価格:2,175円(税込)
シュテファン・ツヴァイクが亡命する際に手紙に記した言葉「この長い夜の後にも夜明けが見えますように!」…これがアウナー四重奏団のこのアルバムにおけるモットー。 このアルバムに収録された音楽はどれも20世紀前半、ドイツとオーストリアで退廃音楽として禁止されたものばかりです。19世紀末を象徴する後期ロマン派の様式で書かれたツェムリンスキーの1896年の四重奏曲、1905年に書かれたウェーベルンの「緩徐楽章」、1943年に書かれた新ウィーン楽派の流れを汲むヴェレスの弦楽四重奏曲第5番、このほぼ50年の間に世界は大きく変化し、20世紀の最も暗い時代を迎えました。 アウナー四重奏団は、アンコールとしてクライスラーのシンコペーションを演奏。アメリカでは絶大な人気を誇った彼の音楽さえも禁止された時代を想起させる1枚です。
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ポワンティエ [クインテット・ポワンティエ]
Wind Quintets (19th-20th Centuries) - IBERT, J. / LIGETI, G. / REICHA, A. / TAFFANEL, P. / ZEMLINSKY, A. (Pointillé) (Quintette Pointillé)
発売日:2021年09月17日
NMLアルバム番号:MYCL-00007
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
光のごとく煌めくアンサンブル。
クインテット・ポワンティエ、デビュー!新たな才能豊かな木管五重奏団の誕生です。「クインテット・ポワンティエ」は現在意欲的な企画と活動で日本オーケストラ界の注目を集める愛知室内オーケストラの木管楽器の主要メンバーによって構成されています。 きらめく光を描く絵画技法である「ポワンティエ」。その名の由来とおり色彩豊かで、煌めく音色がこのアンサンブルの持ち味です。古今東西の木管五重奏の名曲がずらりとならんだプログラムで威風堂々CDデビューとなりました。 ソリスティックな高い技術と絶妙なアンサンブル。若く瑞々しい表現力。その明るい響きに力強さも感じさせます。注目のアンサンブル、ぜひお聴きください。 -
AIMER À LOISIR - 思うがままに愛する
オルセー=ロワイヨモン・アカデミー
歌曲コンサート・シリーズ [ミハイル・ティモシェンコ(バス・バリトン)/エリツァ・デセヴァ(ピアノ)/カエリグ・ボシェ(テノール)/エレノラ・ペルツ(ピアノ)/アクセル・ファニョ(ソプラノ)/アドリアーノ・スパムパナト(ピアノ)/グレース・ダーラム(メゾ・ソプラノ)/エドワード・リダル(ピアノ)]Vocal Music - CHAUSSON, E. / DUPARC, H. / FAURÉ, G. / IBERT, J. / RAVEL, M. / SCHUMANN, R. (Aimer à loisir) (Boché, Durham, Fanyo, Timoshenko)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:LBM034
CD価格:2,475円(税込)
毎年、オルセー=ロワイヨモン・アカデミーで開催される歌曲リサイタル。こちらは2021年2月に行われたコンサートの模様を収録した1枚。今回も4組の歌手とピアニストがフランス近代歌曲を中心に、ヴォルフ、シューマン、ツェムリンスキーの歌曲まで、素晴らしい演奏を披露しました。 ティモシェンコはロシア出身のバス・バリトン。2015年から2017年までパリ国立オペラ・アカデミーのメンバーとなり、数多くの舞台に立ちました。 カエリグ・ボシェはブルターニュ出身。2020/21年からオルセー=ロワイモヨン・アカデミーの会員になっています。 アクセル・ファニョはすでにフランス内外で高い評価を受けているソプラノ。2020/21年からはエルヴェ・ニケとル・コンセール・スピチュアルと共演し、新たなプロジェクトに挑戦しています。 メゾ・ソプラノのグレース・ダーラムはロンドン出身、バロック系の作品と20世紀フランスのレパートリーで定評ある歌手です。
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マーリス・ペーターゼン(ソプラノ)
Dimensionen
Mensch & Lied 人間と歌 [マーリス・ペーターゼン(ソプラノ) /シュテファン・マティアス・ラーデマン(ピアノ)/カミロ・ラディッケ(ピアノ)]発売日:2020年12月25日
CD 4枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
「Dimensionen」とは、通常、長さや幅などの「寸法」の意味で使われるドイツ語ですが、数学などの世界では「次元」の意味でも使われます。ドイツの実力派ソプラノ、マーリス・ペーターゼンはこの「Dimensionen」の言葉の中に私たちを取り巻く全てを内包した4部作として表現。 第1部「Welt 世界」では自然や人間の営み、感情の起伏が歌われ、 第2部「Anders Welt 異世界」では、現世と異世界の境界である薄明の中に現れる、この世のものならぬ存在が歌われます。 第3部「Innen Welt 内なる世界」は夜の闇の中を飛翔する魂が出遭う、夢・幻・憧れを歌います。そして初CD化となる第4部「Neue Welt 新世界」では現世へと回帰し、この世のすべての存在との共生を歌います。 このアルバムの最後には、彼女自身の詩の朗読に続く、自由な編曲が施されたシューベルトの「夕べの歌」が置かれ、ペーターゼンが描き出した壮大な物語がそっと幕を閉じます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年10月号)★-
VIENNE 1900
20世紀初頭、ウィーンの室内楽
コルンゴルト、ツェムリンスキー、マーラー、ベルク、シェーンベルク [樫本大進 (ヴァイオリン)、エマニュエル・パユ (フルート)、ポール・メイエ (クラリネット)、ズヴィ・プレッサー (チェロ)、エリック・ル・サージュ (ピアノ)]VIENNE 1900 (Daishin Kashimoto, Pahud, Meyer, Plesser, Le Sage)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:ALPHA588
CD 2枚組国内仕様価格:3,850円(税込、送料無料)
20世紀初頭、ウィーンのサロンで奏でられた音楽ウィーンを中心に活躍していた5人の作曲家が、1896年から1923年にかけて作曲した室内楽作品を集めたアルバム。新しい響きを求めてサロンに集まった音楽好きを唸らせた当時最先端の芸術にして、今なお色あせない魅力を放つ名作を集めています。ベルクの室内協奏曲は作曲者自身、シェーンベルクの室内交響曲はウェーベルンによる編曲版を収録。いずれも元の小さな編成をさらに小さくし、作品のエッセンスを濃縮した素晴らしい編曲です。フルートにより旋律の美しさが際立ったマーラーの歌曲は、現代の作曲家ロナルド・コーンフェイルがパユのため編曲したもの。 アルバムの魅力はなんといっても豪華な演奏陣。ル・サージュを筆頭に、樫本大進、パユ、メイエ、プレッサーと、ヨーロッパ各地で活躍するかたわら、世界中の音楽祭で顔馴染みの名手たちならではの、個々の鋭い表現と濃密なアンサンブルが高次元で融合した素晴らしい音楽を聴かせます。
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フィッシャー=ディースカウ(1925-2012)
〈リート・エディション 第2集〉
ゲーテ、アイヒェンドルフ、デーメルの詩による歌曲集
ロマン派の歌曲集 [フリードリヒ・フィッシャー=ディースカウ]発売日:2020年06月26日
CD 4枚組価格:2,250円(税込)
フィッシャー=ディースカウによる、ORFEOへの歌曲録音の集大成第2弾!ドイツ・リートの歴史に大きな足跡を残したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。1947年ライプツィヒで最初のリサイタルを行い、その翌年にベルリン・ドイツ・オペラのバリトン歌手としてデビュー。1951年には、伴奏ピアニストとして大きな名声を築いたジェラルド・ムーアと歌曲を初めて録音し、以降次々とアルバムをリリース、いずれも高い評価を得ました。 EMIやDGなどのメジャー・レーベルに膨大な録音を行ったフィッシャー=ディースカウですが、ORFEOレーベルにもライヴやセッション録音を数多く残しています。その中から、ドイツを中心としたリートの録音を集めたBOXの第2弾が登場。3人の大詩人に着目したアルバムを中心とし、フィッシャー=ディースカウのプライベート・アーカイヴからCD化されたエンゲルとのストックホルム・ライヴ、ORF(オーストリア放送協会)の協力でリリースされたサヴァリッシュとのザルツブルク音楽祭ライヴ、名手ブラッハーやクレッカーの参加など、興味の尽きない内容となっています。 <リート・エディション第1集…C992205>
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R.シュトラウスとウィーンのトランペット
~ ウィーンにまつわる作品の
トランペットとピアノのための編曲集 [ジョナサン・フリーマン=アットウッド(トランペット)、チャン・ウォン(ピアノ)]発売日:2020年02月14日
CD価格:2,475円(税込)
英国王立音楽院学長が贈るトランペットとピアノのためのニューレパートリー、ウィーン編ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャーなどを手掛けた名音楽プロデューサーであり、2008年から英国王立音楽院の学長も務めるトランペット奏者フリーマン=アットウッドによる、トランペットとピアノのためのレパートリー集。これまで仮面劇(ルネサンスからバロックまで作品集)、バッハ、フォーレ、ロマン派などのテーマでリリースされてきましたが、今回はウィーンにまつわる作品集となっています。 中でも、リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタを元に新たに創造された「ソナタ」に注目。彼がトランペット・ソナタを残していたらこうなっただろうという、たいへん聴き応えのある作品に仕上がっています。
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Wien im Fin de siecle
ウィーン世紀末のヴァイオリン作品集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]Violin Recital: Irnberger, Thomas Albertus - GOLDMARK, K. / KORNGOLD, E.W. / ZEMLINSKY, A. / SCHOENBERG, A. (Wien im Fin de siecle)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola98833
CD価格:2,175円(税込)
1900年前後のウィーン。クリムトが活躍し、アールヌーヴォー建築や新芸術がもてはやされはじめた当時、音楽はまだ後期ロマン派の潮流のただなかにあり、調性崩壊ぎりぎりの滴り落ちるかのような響きをかもし出す半音階的和声に支えられた美しい旋律を持っていました。 このアルバムでは、その時代に活躍した作曲家たちの作品を収録。アルバムの中核をなすのは《田舎の結婚式》で知られるゴルトマルクで、時折ジャズ風の味わいを持つ「組曲」などの多彩な音楽を、名手イルンベルガーとシナイスキが見事な解釈によって聴かせます。シェーンベルクやコルンゴルト作品も、まさしく世紀末の雰囲気を纏った上品な味わいです。
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Le promenoir des amants -
恋人たちの散歩道 [マリー=ロール・ガルニエ(ソプラノ)/セリア・オネト=ベンサイド(ピアノ)/マリルー・ジャカール(メゾ・ソプラノ)/クーナル・ライリー(ピアノ)/ジャン=クリストフ・ラニエス(バリトン)/ロマン・ルーヴォー(ピアノ)/アレックス・ローゼン(バス)/ミハウ・ビエル(ピアノ)]Vocal Music - CAPLET, A. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / SCHUBERT, F. (Le promenoir des amants) (Garnier, Jacquard, Lanièce, Rosen)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:LBM021
CD価格:2,475円(税込)
パリ近郊の静かな場所にあるロワイヨーモン修道院は、年間を通じて若い歌手たちの活動を支援し、コンサート会場と演奏機会を提供しています。とりわけ、オルセー美術館の協力のもと、ビジュアルアートと音楽を結び付ける試みには積極的に取り組んでいます。B Recordsではこのロワイヨーモン修道院の活動に賛同し、開催されたコンサートの録音を行い、素晴らしい活動の普及に努めています。 このアルバムには、ドイツ古典派のバラードからドビュッシー、ラヴェルなど印象派の歌曲、後期ロマン派のツェムリンスキーの作品まで、幅広い時代の歌曲が収録されています。ガルニエのしっとりとした歌声、ジャカールのユーモラスな「博物誌」、切ない恋心溢れるラニエスの甘い声、迫力たっぷりのローゼン。各々の歌手たちの表現力豊かな歌唱をお楽しみください。
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ホルツマイアー(バリトン)
「不思議な角笛」歌曲集 [ヴォルフガンク・ホルツマイアー(バリトン)/テレーゼ・リンドクヴィスト(ピアノ)]Vocal Recital: Holzmair, Wolfgang - MENDELSSOHN, Felix / SCHUMANN, R. / BRAHMS, J. / MAHLER, G. / ZEISL, E. (Wunderhornlieder)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:WWE1CD60024
CD価格:2,100円(税込)
オーストリア、ザルツブルク近郊の街、フェックラブルック出身のバリトン歌手ホルツマイアー。オペラ、オペレッタ歌手として世界中の舞台で活躍するだけでなく、ザルツブルク・モーツァルテウム大学のリート・オラトリオ科教授としても多くの後進を育てています。 1952年生まれということもあり、2014年には引退表明を出していますが、この2011年のリサイタルでは熟練の歌唱を披露。アルニムとブレンターノが編纂した詩集「不思議な角笛」を題材にしたメンデルスゾーンから近代作曲家までのさまざまな歌曲、その歌唱からは、リート歌手としての幅広いレパートリーと、彼が歩んできた確かな足跡が感じられます。
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Dimensions - "Anderswelt" (Part II)
マルリス・ペーターゼン
歌曲を歌う [マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)/カミロ・ラディッケ(ピアノ)]Vocal and Piano Recital: Petersen, Marlis / Radicke, Camillo - BRAHMS, J. / LOEWE, C. / NIELSEN, C. / SINDING, C. (Dimensionen - Anderswelt)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:SM294
CD価格:2,080円(税込)
実力派ソプラノ歌手、マルリス・ペーターゼンが取り組むユニークな歌曲の世界。「Dimensionen」と題されたシリーズには私たちを取り巻く全ての事項が内包されています。第1作のモティーフは“世界”(SM274)でしたが、第2作の今作では「Anderswelt=異世界」がテーマ。選ばれた曲を見てわかるとおり、この世のものではない不可思議な者たちが主人公です。 いつの時代にも芸術家たちは、伝説の世界に住む人魚、妖精、目に見えぬ霊魂などを絵や音、詩で捉えようと試みを重ねてきており、ペーターゼンは官能的な歌唱で彼らに命を吹き込んでいます。
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Leichte Muse - 軽やかな女神
ツェムリンスキーからガーシュウィンまで [イルディコ・ライモンディ/ミヒャエル・レスキー/ウィーン・ユンゲ・フィルハーモニー管弦楽団]Vocal and Orchestral Music - GERSHWIN, G. / LEHÁR, F. / ZEMLINSKY, A. (Leichte Muse) (Raimondi, Junge Philharmonie Wien, Lessky)
発売日:2018年11月16日
NMLアルバム番号:Gramola99173
CD価格:2,320円(税込)
ウィーンを中心に活躍するソプラノ、イルディコ・ライモンディが歌う20世紀初頭のウィーンで流行した歌曲とアリアを中心に収録した楽しい音楽集。十二音音楽の探求で知られるシェーンベルクの別の一面が垣間見える“キャバレー・ソング”ブレットル歌曲集をはじめ、ツェムリンスキーの世界初録音を含む一連の歌曲と管弦楽曲、ドスタルとレハールのオペレッタからのアリア。そして最後に置かれているのがガーシュウィンです。「シュトラウスの曲で」は当時大流行していたヨハン・シュトラウスの曲をモティーフに書かれた洒落た歌。「ストライク・アップ・ザ・バンド」はおなじみのノリの良い曲です。 ライモンディは20世紀の近代歌曲を得意とするソプラノ歌手で、このアルバムに収録されたレパートリーは彼女の十八番と言える曲ばかりです。オーストリアの17歳から27歳までの若手奏者によるエリート集団「ウィーン・ユンゲ・フィルハーモニー管弦楽団」の絶妙な伴奏も聴きどころ。
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ウィーン世紀末、六人の作曲家
~ アルマ・マーラーのまわりで ~ [バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)/レインベルト・デ・レーウ(ピアノ)]発売日:2018年09月28日
CD日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ベルクの『ルル』とガーシュウィンの『ガール・クレイジー』をひとつのアルバムで出会わせるという痛快な成功例でAlphaレーベルに颯爽と登場、グラミー賞クラシック声楽部門のみならずカナダJuno賞でもクラシカル年間最優秀賞を獲得するなど、絶好調なすべりだしをみせたバーバラ・ハンニガン。ブリテン、ストラヴィンスキー、バルトーク、ベルク……と20世紀レパートリーの演奏史をあざやかに塗り替え続けてきたこの異才歌手はいま、オランダを中心に現代音楽シーンを賑わせてきた指揮者であり「ユニークなサティ弾き」でもあるレインベルト・デ・レーウと「ウィーン世紀末(世紀転換期)」をテーマに、妖艶・蠱惑的にして多彩な歌の数々をまたしてもユニークな音世界に結晶させてみせました。 音楽家だけでなく建築家や哲学者などさまざまな知の巨人たちとも交流をもち、時代に独特の存在感を残した(グスタフ・マーラー夫人として知られる)アルマ・マーラー=ヴェルフルを軸に、ツェムリンスキーやヴォルフ、新ウィーン楽派の異才たちがどんな空気感のなかに生きていたか、21世紀の気配と100年前とを軽やかに行き来するハンニガンの歌い口はどんな聴覚体験の刷新をもたらすのでしょう? 毎回かなりこだわりのあるアルバム制作理念をアピールしてくる彼女だけに、国内仕様での解説訳・訳詞にも注目です。
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ウィーン世紀末、六人の作曲家
~アルマ・マーラーのまわりで~ [バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)/レインベルト・デ・レーウ(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Hannigan, Barbara - SCHOENBERG, A. / WEBERN, A. / BERG, A. / ZEMLINSKY, Z. / MAHLER, G. / WOLF, H. (Vienna: Fin de siècle)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:ALPHA393
3)
CD価格:2,475円(税込)
ベルクの『ルル』とガーシュウィンの『ガール・クレイジー』をひとつのアルバムで出会わせるという痛快な成功例でAlphaレーベルに颯爽と登場、グラミー賞クラシック声楽部門のみならずカナダJuno賞でもクラシカル年間最優秀賞を獲得するなど、絶好調なすべりだしをみせたバーバラ・ハンニガン。ブリテン、ストラヴィンスキー、バルトーク、ベルク……と20世紀レパートリーの演奏史をあざやかに塗り替え続けてきたこの異才歌手はいま、オランダを中心に現代音楽シーンを賑わせてきた指揮者であり「ユニークなサティ弾き」でもあるレインベルト・デ・レーウと「ウィーン世紀末(世紀転換期)」をテーマに、妖艶・蠱惑的にして多彩な歌の数々をまたしてもユニークな音世界に結晶させてみせました。 音楽家だけでなく建築家や哲学者などさまざまな知の巨人たちとも交流をもち、時代に独特の存在感を残した(グスタフ・マーラー夫人として知られる)アルマ・マーラー=ヴェルフルを軸に、ツェムリンスキーやヴォルフ、新ウィーン楽派の異才たちがどんな空気感のなかに生きていたか、21世紀の気配と100年前とを軽やかに行き来するハンニガンの歌い口はどんな聴覚体験の刷新をもたらすのでしょう? 毎回かなりこだわりのあるアルバム制作理念をアピールしてくる彼女の注目の1枚です。
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リノス・アンサンブル
室内楽へのアレンジメント集[8枚組BOX] [リノス・アンサンブル]発売日:2018年09月21日
CD 8枚組BOX価格:3,525円(税込、送料無料)
1918年にシェーンベルクによって旗揚げされた音楽団体「私的演奏協会」では、同時代の音楽に興味を持つ人々のために「良質な演奏」を提供することを目的とし、数多くの興味深い作品の初演が行われました。しかし、世相の悪化、激しいインフレのために、作曲家が本来意図した編成で演奏することはほとんどの場合困難でした。そのためシェーンベルクと彼の友人、弟子たちはこれらの作品を、より演奏のしやすい編成(大オーケストラのために書かれたものを、ピアノ、ハルモニウムを含む室内楽に)に置き換え、ようやく演奏することができたのです。 「リノス・アンサンブル」は1977年にオーボエ奏者クラウス・ベッカーによって創設されたアンサンブル。前述の「私的演奏協会」の演奏で名をあげましたが、レパートリーはバッハからシュトックハウゼンまでと幅広く、常に130以上の作品をストックしています。
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トーマス・エベンシュタイン
テノール・リサイタル [エベンシュタイン]Vocal Recital (Tenor): Ebenstein, Thomas - STRAUSS, R. / SCHOENBERG, A. / ZEMLINSKY, A. / KORNGOLD, E.W.
発売日:2018年02月23日
NMLアルバム番号:C3007
CD価格:1,680円(税込)
若く才能ある演奏家の初アルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」。今回の1枚は1979年、オーストリアで生まれ、ウィーン国立音楽大学でヘレナ・ラザルスカから声楽を学んだテノール、トーマス・エベンシュタインのアルバムです。2003年から2012年にベルリン・コーミッシェ・オーパーのメンバーとして活躍、その後は世界中のオーケストラと共演、各地の歌劇場でも素晴らしい歌唱を披露しています。レパートリーは古典から現代まで幅広く、なかでもモーツァルト、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスの作品で高く評価されており、このデビューアルバムで選ばれている後期ロマン派の作品は、彼の最も得意とする分野です。シュトラウスの「商人の鑑」での表現力豊かな歌唱は聴きどころです。
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ヘルベルト・シュフ
OEHMSクラシック録音集[8枚組 BOX]SCHUCH, Herbert: Oehms Classics Recordings (The) (8-CD Box Set)
発売日:2015年09月23日
CD 8枚組価格:3,420円(税込、送料無料)
1979年ルーマニア生まれのピアニスト、ヘルベルト・シュフのOEHMSレーベルへ録音した8枚のCDをまとめたBOXの登場です。シュフは2004年6月のカサグランデ国際ピアノコンクールを皮切りに、2005年4月のロンドン国際ピアノコンクール、同じく2005年6月のベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝と、その才能をまざまざと見せつけてくれました。 OEHMSレーベルには2004年から録音を開始、その独特なプログラミングはもちろんのこと、彼の奏でる瞑想的な音色はとても魅力的なものです。ベートーヴェンからハインツ・ホリガーまでと、様々な時代の作品を易々と弾き分けていますが、特にシューマンやラヴェルなどには独特の魅力があります。また、ウルマンとベートーヴェンの協奏曲は各雑誌でも高く評価されたものです。
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シリアス・キャバレー [カレウェ]
Vocal Recital: Carewe, Mary - BARRY, J. / WEILL, K. / DUKE, J. / HOLLAENDER, F. / COWARD, N. / BARBER, S. / VINE, C. / BOLCOM, W. (Serious Cabaret)
■声楽曲
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:ORC100021
CD価格:1,824円(税込)
「人生はキャバレーである」と誰かが言ったとか。その逆もまた真なり。キャバレーは人生です。そもそもキャバレーとは、ダンスやコメディショーなどを演じることができる舞台のあるレストランやナイトクラブのことであり、19世紀のフランスには伝説的な名店「シャ・ノワール(黒猫)」に夜な夜な芸術家たちがたむろしていました。そこでは人々は知的な会話と美味しいお酒を楽しみ、揺蕩うパイプの煙の中を、美しい女性たちがきわどい姿で踊るという、まさに夢と頽廃の世界が繰り広げられていたのです。このアルバムには20世紀のほぼ全域に渡る時代のキャバレー・ソングが収録されています。もちろん作曲家の国籍も多彩ですが、どの曲にも夜の妖しい雰囲気がもれなく感じられます。カレウェのソプラノは澄み切った響きと思いがけない官能性に満ちた声であり、一度聴いたら思わず釘付けになるほどの魅力に溢れています。
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オーストリアの名作曲家たちの作品集
FAMOUS AUSTRIAN COMPOSERS - STRAUSS / MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BEETHOVEN, L. van / HAYDN, F.J. / HAYDN, M. / ALBRECHTSBERGER, J.G.
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C49370
5CD
通常価格:3,960円→ 特価!:990円(税込)