Orchid Classics
イギリスのヴァイオリニスト、マシュー・トラスラーによって2005年に設立されたレーベル。大戦中に書かれた「ピティ・オブ・ウォー」のハイライトやガーシュウィン、ラヴェル。ジョプリンなどのジャズ要素が含まれた作品をリリースしている。
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Burnished Gold
磨き上げられた黄金
後期ロマン派の歌曲集 [ロビン・アレグラ・パートン(ソプラノ)/サイモン・レッパー(ピアノ)]発売日:2023年06月23日
CD価格:1,950円(税込)
金箔を多く施した官能的な絵画で知られるグスタフ・クリムトを中心とする「ウィーン分離派」運動と同時期に書かれた歌曲を集めた1枚。収録されているのはエーリヒ・コルンゴルトやリヒャルト・シュトラウス、アルバン・ベルクから、アルマ・マーラー、ヨハンナ・ミュラー=ヘルマンといった女性作曲家の作品まで多種多様ですが、どれも後期ロマン派の重厚な和声を持ち、クリムトの描く女性像のように、どこか暗く退廃的な雰囲気を宿しています。 ロビン・アレグラ・パートンは英国出身でコンクール入賞歴を持つソプラノ。2022/23シーズンはドイツのミュンスター歌劇場と契約して活動しています。サイモン・レッパーは歌曲伴奏で高く評価され、ウィグモア・ホールで歌曲シリーズを担当しています。
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Voice of Rachmaninoff
ヴォイス・オヴ・ラフマニノフ
チェロ作品集 [ジョン=ヘンリー・クロフォード(チェロ)/ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(ピアノ)]発売日:2023年06月23日
CD価格:1,950円(税込)
チェロ奏者ジョン=ヘンリー・クロフォードとピアニストのビクター・サンティアゴ・アスンシオンによって演奏されたラフマニノフ生誕150周年記念アルバム。中心を成すのは、ラフマニノフの友人アナトーリー・ブランドゥコーフに献呈された「チェロ・ソナタ」。他には“エレジー”、“ロマンス”などピアノ曲や歌曲からの編曲を含み、これらチェロの表現力を生かした選曲により、ラフマニノフの豊かな音楽世界を堪能できます。 アメリカ出身のチェリスト、ジョン=ヘンリー・クロフォードはスズキ・メソードの実践者であるヴァイオリニスト、ローラ・クロフォードを母に持つ俊英。2019年「CRF=クラシカル・レコーディング財団」のヤングアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出されたほか、インスタグラムでは50,000人を超えるフォロワーを持つなど、すでに高い評価を受けています。 ビクトル・サンティアゴ・アスンシオンは室内楽を得意とするピアニスト。ヘンリー・クロフォードの前2作のアルバムでも共演、息のあった演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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Echoes
ローセ(1971-):
断崖のエコー/黒い太陽 [ビャーケ・モーエンセン(アコーディオン)/ミッケル・エゲルンド・ニルスン(ギター)]発売日:2023年06月23日
CD価格:1,950円(税込)
デンマークの作曲家でヴィジュアル・アーティストとしても活躍するマルティン・ローセが友人のアコーディオン奏者ビャーケ・モーエンセンのために書いた2作品を収めたアルバム。 モーエンセンは故郷ボーンホルム島の断崖絶壁の上で演奏することを夢見ており、その話を聞いたローセが思いついたのが「Echoes off Cliffs 断崖のエコー」。アコーディオンに加え、エレクトロアコースティックと6つのスピーカーを使って、この断崖特有の音響体験を再現しようとしています。 もう1曲の「黒い太陽:ムクドリのつぶやき」は、ギターとアコーディオンの二重奏。デンマークでは秋の空を大群で渡るムクドリの群れを「黒い太陽」と呼び、その群れが描き出す刻々と変化するパターンと太陽の光をイメージしています。
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コールリッジ=テイラー(1875-1912):
合唱作品集 [アリソン・ポンスフォード=ヒル(ソプラノ)/ジェイムズ・オーフォード(オルガン)/マイケル・ウォルドロン(指揮)/ロンドン・コーラル・シンフォニア合唱団]発売日:2023年06月23日
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
ロンドンに生まれ、アフリカ系音楽家のパイオニア的存在として特にアメリカで高い評価を得たサミュエル・コールリッジ=テイラー。この2枚組は彼の宗教的な合唱曲と世俗的な合唱曲が収録されており、多くは初めて録音されたものです。 コールリッジ=テイラーの合唱音楽に興味を持ち、その音楽性の深さと多様性に感銘を受けた指揮者のマイケル・ウォルドロンによってこのリリースが実現しました。収録された作品はシンプルな曲からカンタータを思わせる壮大な曲まで多彩な雰囲気をもっています。
収録作曲家:
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マリアンナ・シリニャン(ピアノ)
ショパン(1810-1849):
バラードとスケルツォ集 [マリアンナ・シリニャン(ピアノ)]発売日:2023年06月23日
CD価格:1,950円(税込)
アルメニア生まれのピアニスト、マリアンナ・シリニャンが弾くショパンの4つのバラードと4つのスケルツォ。性格は異なるものの、どれもロマンティックな物語を内包するバラード、流動的で気まぐれな曲想を持つスケルツォ、シリニャンは確かな技巧で各々の曲のキャラクターを際立たせながらその魅力を伝えています。 シリニャンは2006年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位を含む5つの賞を受賞。現在はデンマーク王立音楽アカデミーでピアノ科の教授を務めながら、デンマークを拠点にソリスト及び室内楽奏者として世界的な活躍をしています。
収録作曲家:
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ラプソディ [ヒュー・ウィギン(サクソフォン)/小川 典子(ピアノ)]
Saxophone and Piano Recital: Wiggin, Huw / Ogawa, Noriko - DEBUSSY, C. / PHIBBS, J. / FARRINGTON, I. / COATES, E. / WATSOIN, J. / LISZT, F. (Rhapsody)
発売日:2023年04月07日
NMLアルバム番号:ORC100216
CD価格:1,950円(税込)
「熟成された音色、完璧な呼吸法」とThe Times誌で絶賛されたヒュー・ウィギン。2014年、ロンドンで開催された「Royal Over-Seas League Annual Music Competition」で第1位となって以後着々とキャリアを築いて、現在では同世代で最も人気のあるサクソフォン奏者の一人となりました。ウィグモア・ホールやエジンバラ音楽祭などに出演、北京の紫禁城のコンサート・ホールではリサイタルに加えてエリック・コーツの協奏曲を演奏しました。王立音楽アカデミーの教授職を務め、イギリス国内外でマスタークラスを行っています。 彼のORCHID CLASSICSへの4枚目のアルバムは、ロンドンで共演を重ねるピアニスト、小川典子との二重奏を収録。魅力的な1枚です。
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SWORD IN THE SOUL
魂の中の剣 [マイケル・ウォルドロン(指揮)/ロンドン・コーラル・シンフォニア 他]Choral Music (Sacred) - GRIER, F. / PARK, O. / ELGAR, E. / BEDNALL, D. / BAINTON, E.L. (Sword in the Soul) (London Choral Sinfonia, Waldron)
発売日:2023年04月07日
NMLアルバム番号:ORC100223
CD価格:1,950円(税込)
キリスト教の聖週間(受難週)の時期には、人を内省や瞑想に促すような落ち着いた音楽のアルバムが多くリリースされます。 合唱王国イギリスから登場する本アルバムも、エルガーの「永遠の光」をはじめとした、内省と癒しを感じさせるもの。特筆すべきは50分余りの大作「魂の中の剣」で、トリニティ・カレッジのオルガン・フロアの一画にある食器棚の中に放置されていた楽譜の束から、このアルバムの指揮者マイケル・ウォルドロンが見つけたもの。当初は楽譜は順番もバラバラでしたが、 フランシス・グリアの作品のファンだったウォルドロンには響くものがあり、時間をかけて研究・再編して録音にこぎつけました。 聖十字架を契機としてキリスト磔刑の意味と意義に思いを致すテキストにつけられた壮麗な音楽がナレーションや器楽演奏をはさんで展開します。
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〈リチャード・パンチェフの音楽集 第3集〉 [ジェイムズ・オルフォード(オルガン)/マイケル・ウォルドロン(指揮)/ロンドン・コーラル・シンフォニア 他]
PANTCHEFF, R.: Edition, Vol. 3 - Organ Concerto / Music for Choir and Orchestra (London Choral Sinfonia, Waldron)
発売日:2022年12月16日
NMLアルバム番号:ORC100206
CD価格:1,950円(税込)
英国の作曲家リチャード・パンチェフの作品集。英国宗教音楽の伝統を継承する彼の作品は国際的にも高い評価を受けています。 この第3集はオルガンをフィーチャーした作品に焦点が当てられており、伝統的な3楽章構成で書かれたオルガン協奏曲、新型コロナ感染症のパンデミック中に作曲された2つのコラール前奏曲と、オルガン独奏のための「ファンタジア」をパンチェフ自身が2つのトランペットと弦楽合奏のために編曲した作品を収録。どれも伝統的なコラールや、英国国教会の聖歌を基調とした旋律が用いられた親しみやすい曲調です。 器楽曲の合間には3曲の無伴奏合唱作品が置かれ、これらは前2作と同じく、マイケル・ウォルドン率いるロンドン・コーラル・シンフォニアが素晴らしい歌を披露しています。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):
前奏曲集 第1巻&第2巻 [ジョルジュ・ルポウ(ピアノ)]発売日:2022年11月25日
CD価格:1,950円(税込)
フランスとシカゴを拠点に活動するフランス系アメリカ人のルポウは、10歳の時にパリでデビュー。自身のことを“ピアニスト兼カルチュラル・アクティビスト”と呼び、クラシック以外のジャンルの演奏家とも積極的にコラボレーションを行っています。2012年にシカゴ・トリビューン紙から「シカゴ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙からは「歌うような音色」、シカゴ・トリビューン紙からは「天才的ピアニスト」として絶賛されています。 ルポウはこれまでにもJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」やベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲(配信のみ)などの演奏を披露しています。このアルバムは2007年に録音され、2巻に分けて配信のみでリリースされていたドビュッシーの前奏曲集をまとめたもの。ドイツ系のレパートリーでは折り目正しい演奏を聴かせるルポウ、ここでは一転、柔らかく繊細な表情を見せています。単独曲での演奏の素晴らしさはもちろんのこと、全曲を通して聴くことで浮かび上がる世界観はルポウならではの表現です。
収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
《パルジファル》組曲
アンドルー・グーレイによる編曲・構成 [アンドルー・グーレイ(指揮)/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]WAGNER, R.: Parsifal Suite (arr. A. Gourlay) (London Philharmonic, A. Gourlay)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:ORC100207
CD価格:1,950円(税込)
ジャマイカで生まれロンドン王立音楽大学で指揮を学び、2010年「カダケス国際指揮者コンクール」で優勝、世界的注目を集めたアンドルー・グーレイ。 このアルバムはワーグナーの《パルジファル》でオーケストラが奏でる聴きどころを、グーレイ自身がコンサート・ピースとしてまとめたもので、前奏曲から終曲まで原作の物語に沿ってシームレスに各場面の音楽を並べ、楽器編成が自然につながるように僅かな調整が加えられています。45分間で《パルジファル》の精緻な音楽が楽しめます。
収録作曲家:
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El cielo y sus estrellas - 空と星々
新スペイン、大聖堂の音楽 [ハビエル・ホセ・メンドーサ(指揮)/カメラータ・アントニオ・ソレール(古楽アンサンブル) 他]Vocal and Orchestral Music (18th Century) (El cielo y sus estrellas - Galant Cathedral Music from New Spain) (Camerata Antonio Soler, Mendoza)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:ORC100208
CD価格:1,950円(税込)
新スペイン(ヌエバ・エスパーニャ)とは、1519年から1812年まで存在した北アメリカ大陸、カリブ海、太平洋、アジアにおけるスペイン帝国の副王領を指す名称のこと。このアルバムでは18世紀にこの地で活躍した作曲家たちの作品を聴くことができます。 ナポリで生まれリスボンの宮廷作曲家になったダヴィド・ペレス、スペインで生まれ100曲以上の歌曲を書いたルイス・ミソン、優れたヴァイオリン奏者であり、この楽器のために多くの作品を書いたホセ・エランドをはじめ、イタリア出身の音楽家として初めて新スペインの教会音楽家となったサンティアゴ・ビリョーニや、やはりイタリア出身でメキシコシティで活躍したイグナシオ・デ・エルサレムなど、イタリアの伝統を受け継ぎながらも、新スペインの文化や儀式に影響を受けたユニークな作品が並びます。また収録されている3曲の交響曲はどれもイタリア・オペラの序曲の形式で書かれており、ここでも独特の進化を遂げた文化の折衷を知ることができます。 カメラータ・アントニオ・ソレールと指揮者ハビエル・ホセ・メンドーサの演奏で。
収録作曲家:
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LEGENDS - 伝説
ヴィエニャフスキにまつわる作品集 [グウェンドリン・メイシン(ヴァイオリン)/キリル・トルソフ(ヴァイオリン)/イスカ・ランブレヒト(ヴァイオリン)/マルクス・フレック(ヴィオラ)/マーティン・モリアーティ(ヴィオラ)/パトリック・モリアーティ(チェロ) 他]Chamber Music (19th Century) - WIENIAWSKI, H. and J. / ENESCU, G. / YSAŸE, E. / POLDOWSKI (Legends) (Masin, K. Troussov, Kooper, Harnisch)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:ORC100210
CD価格:1,950円(税込)
ORCHID CLASSICSから『ウエスト・サイド・ストーリー』(ORC100145)とフランスのヴァイオリン作品集『Flame』(ORC100075)をリリースしているオランダ出身のグウェンドリン・メイシン。今作では19世紀ポーランドを代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・ヴィエニャフスキを巡る家族の絆と師弟関係に光を当てた注目のアルバムを制作しました。 ヘンリクの代表作品のひとつ「伝説」を冒頭におき、ピアニストであった弟のユゼフの作品、彼の弟子のイザイ、その弟子のエネスクの作品、そして最後には「ポルドフスキ」のペンネームで活躍したヘンリクの娘イレーヌ・レジヌ・ヴィエニアフスキの珍しい作品が収録されています。とりわけイザイの弦楽五重奏曲は2022年に初演されたばかりの世界初録音という貴重なもの。 アルバムではメイシンの仲間である優れた奏者たちが、ヴァイオリン曲からピアノ曲、歌曲までと幅広い作品を演奏しています。
収録作曲家:
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THE ENESCU PROJECT
エネスク・プロジェクト [ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)/カプリッチョ・クァルテット 他]Chamber Music (Strings) - ENESCU, G. / MASSENET, J. / BARTÓK, B. / YSAŸE, E. / PĂIŞ, G.-I. (The Enescu Project) (Dautricourt, Capriccio Quartet)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:ORC100202
CD価格:1,950円(税込)
ルーマニアの偉大な作曲家エネスクはパリ音楽院でマスネとフォーレに師事、その後バルトークやラヴェルに肩を並べる存在となり、イザイからはソナタを献呈され、交響曲第1番の初演にはドビュッシーが出席するなど、時代の寵児となりました。 このアルバムはエネスクが19歳の時に作曲した「弦楽八重奏曲」を中心に、彼を取り巻く人々のさまざまな作品を収録。彼らの時代を味わえるというコンセプトになっています。 プロジェクトの中心人物は、来日経験もあるフランスノのヴァイオリニスト、ニコラ・ドートリクール。個性豊かな奏者たちをまとめています。
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Air in Motion
ピエール・ジャルベール(1967-):
室内楽作品集 [エッシャー弦楽四重奏団/キャロル・ウィンセンス(フルート)]JALBERT, P.: String Quartets Nos. 4 and 6 / Air in Motion (Wincenc, Escher String Quartet)
発売日:2022年09月30日
NMLアルバム番号:ORC100203
CD価格:1,950円(税込)
前作「STRING THEORY」(ORC100177)がBBC Music Magazineで絶賛されたアメリカ在住のフランス系カナダ人作曲家、ピエール・ジャルベール。このアルバムでは、彼と長らく良い関係を築いてきたエッシャー弦楽四重奏団の演奏による3つの作品を聴くことができます。また「エア・イン・モーション」でフルートを吹くキャロル・ウィンセンスの活動50周年も祝しています。 3つの作品はそれぞれ異なるインスピレーションから生まれており、弦楽四重奏曲第4番は螺旋や波形、迷宮などからアイディアを得たといい、また弦楽四重奏曲第6番は、ベルのような音を出す小さな円盤を用いて、儀式を想起させる作品となっています。「エア・イン・モーション」はタイトル通り、金属柱を通り抜ける空気の流れが作品の元になっています。
収録作曲家:
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COLOURISE
ヴォーン・ウィリアムズ/
バークリー/ウォーロック:
作品集 [ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)/アンドルー・ステイプルズ(テノール)/エリナ・ユリオスティ(ヴァイオリン)/ロンドン・コーラル・シンフォニア/マイケル・ウォルドロン(指揮)]Vocal and Choral Music - VAUGHAN WILLIAMS, R. / BERKELEY, L. / WARLOCK, P. (Colourise) (Staples, R. Williams, London Choral Sinfonia, Waldron)
発売日:2022年07月15日
NMLアルバム番号:ORC100200
CD価格:1,950円(税込)
Ochird Classics通算200枚目のリリースとなるアルバムは、イギリスを代表する作曲家たちの作品を集めた1枚です。合唱が盛んな英国らしい選曲はもちろんのこと、2022年のヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念するアルバムにもなっています。 冒頭に置かれたヴォーン・ウィリアムズの「5つの神秘的な歌」は弦楽とピアノの伴奏によるバリトンを伴う合唱のための編曲。これは作曲家自身のアレンジで、このヴァージョンは世界初録音となります。英国歌曲でおなじみ、ベテランのバリトン歌手ロデリック・ウィリアムズがソリストを務めました。 アンドルー・ステイプルズが歌うレノックス・バークリーの「オーランド・ギボンズの賛歌による変奏曲」も世界初録音。約70年前のオールドバラ音楽祭で初演され、ブリテンが「素敵な作品」と称賛した曲です。 ウォーロックの人気作「カプリオール組曲」が続き、最後はオーケストラのパートを合唱が歌うという驚きのアレンジによる「揚げひばり」で締めくくられます。
収録作曲家:
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バッハとペルト
オルガン作品集 [デイヴィ・ベンディクス・ニルセン(オルガン)]BACH, J.S.: Prelude and Fugue, BWV 552 / Organ Concerto, BWV 596 / Passacaglia and Fugue, BWV 582 / PÄRT, A.: Pari intervallo / Trivium (D.B. Nielsen)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:ORC100197
CD価格:1,950円(税込)
1993年生まれ、デンマーク/ハンガリーの若手オルガニスト、デイヴィ・ベンディクス・ニルセンのデビュー・アルバムはJ.S.バッハとペルトの作品を組み合わせた1枚。一見異なる音楽的アプローチを持つ2人の作品を合わせることで、聴き手はドイツ・バロックと20世紀エストニアの音楽の意外な類似点を聴き取れることでしょう。バッハの「コラール前奏曲」や、ペルトの「鏡の中の鏡」に共通する深い精神性を味わうとともに、バッハがヴィヴァルディ作品をオルガン用に編曲した「協奏曲」では高い技巧を楽しむことができます。 デイヴィ・ベンディクス・ニルセンは聖マルコ教会(コペンハーゲン)のオルガニストを務めるとともに王立デンマーク音楽アカデミーで教鞭を執っています。また2018年にレオニー・ソニング・タレント賞を受賞し、2022年から2023年までデンマーク芸術財団の若手文化エリート奨学生に選ばれるなどデンマーク国内で高く評価されるオルガニストです。
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CORAZÓN
ラテン・アメリカの音楽集 [ジョン=ヘンリー・クロフォード(チェロ)/ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(ピアノ) 他]Cello Music (Latin American) - BROUWER, L. / VILLA-LOBOS, H. / GUASTAVINO, C. / PONCE, M.M. / GISMONTI, E. / PIAZZOLLA, A. (Corazón) (J.-H. Crawford)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:ORC100198
CD価格:1,950円(税込)
アメリカ出身のチェリスト、ジョン=ヘンリー・クロフォード。前作「DIALOGO」(ORC100166)ではブラームス、リゲティ、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタを披露しましたが、今作では趣向をがらりと変えたラテン・アメリカの音楽集で魅力的な演奏を聴かせます。 2019年の夏、第9回カルロス・プリエト国際チェロ・コンクールに出場するためにメキシコへ赴いたクロフォード。コンクールでは首尾よく第1位を獲得し、公演のため何度もメキシコを行き来した彼は、すっかりラテン・アメリカの音楽、文化、歴史に魅せられてしまいました。 この「CORAZÓN=心」と題されたアルバムでクロフォードはマヌエル・ポンセの「エストレリータ」をはじめ、ジスモンチの「水とワイン」、ピアソラの「ル・グラン・タンゴ」「オブリビオン」などよく耳にする曲をはじめ、メキシコのみならずブラジルやアルゼンチンの作品を紹介。この音楽は聴き手の心の琴線に触れ、ロマンスと情熱を呼び起こします。
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MULTIPLE
エレクトリック・ヴィオラのための作品集 [ニック・ペンドルバリー(エレクトリック・ヴィオラ)]Electric Viola Recital: Pendlebury, Nic - REICH, S. / TALLIS, T. / THOMAS, J.A. / KENDALL, E. / RILEY, T. (Multiple)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:ORC100196
CD価格:1,950円(税込)
イギリスで活躍するスミス・カルテットの創設メンバーとして、30年以上にわたって現代音楽の最前線に立ち、マイケル・ナイマンやガブリエル・プロコフィエフをはじめとした世界の著名な作曲家たちに作品を委嘱、コラボレーションを行ってきたニック・ペンドルバリーによるエレクトリック・ヴィオラのための作品集。アルバム・タイトルの「Multiple=複合、多数の意」のとおり、彼が多数のパートを持つ様々な作品を選び、ループやマルチトラックを使って音の層を作るなどの全く新しい方法で表現しています。 アルバムには、スティーヴ・ライヒの魅惑的な「エレクトリック・カウンターポイント」やテリー・ライリーの催眠的な「ドリアン・リーズ」、合唱からジャズまで多才なジョン・アシュトン・トマスの「第4の旋律による変奏曲」、若手作曲家エル・ケンドールの「Bloom」などの現代作品が収録されています。 圧巻はルネサンス期の名作、タリスの40声のモテット「汝のほかにわれ望みなし(スペム・イン・アリウム)」。対位法の壮麗な織物が一層鮮やかに迫ってきます。
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ラフマニノフ(1873-1943):
2台のピアノのための組曲集 [マリアナ・シリニアン(ピアノ)/ドミニク・ビジャン(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Suites for 2 Pianos (Shirinyan, Wizjan)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:ORC100191
CD価格:1,950円(税込)
アルメニア生まれのピアニスト、マリアンナ・シリニアンとポーランド出身のピアニスト、ドミニク・ヴィジャンのデュオ・アルバム。二人はシリニアンが教授を務めるコペンハーゲンの王立デンマーク音楽大学で2018年から共演を開始、すでに高い評価を受けています。 このアルバムではラフマニノフの「2台のピアノのための組曲」を演奏。「幻想的絵画」と題された1893年の組曲第1番は、ラフマニノフには珍しく4つの楽章それぞれに詩が添えられた描写的な曲。組曲第2番は、ピアノ協奏曲第2番と並行して作曲された技巧的で華やかな作品。聴き手を魅了する美しい旋律を持っています。
収録作曲家:
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BASSOON STEPPES
バスーンの大平原 [ローラ・デスクール(ファゴット)/パロマ・クアイダー(ピアノ)]Bassoon and Piano Recital: Descours, Lola / Kouider, Paloma - SHOSTAKOVICH, D. / RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / RACHMANINOV, S. (Bassoon Steppes)
発売日:2022年05月13日
NMLアルバム番号:ORC100190
CD価格:1,950円(税込)
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BALLADES バラード
チョ・ジェヒョク・プレイズ・ショパン [チョ・ジェヒョク(ピアノ)]CHOPIN, F.: Ballades Nos. 1-4 / Piano Sonata No. 3 (Jae-Hyuck Cho)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:ORC100193
CD価格:1,950円(税込)
韓国出身のピアニスト、チョ・ジェヒョクが弾くショパン。ピアニストそしてオルガニストとして活躍する彼は、作品の持つニュアンスと情熱をあますことなく表現するとともに、華麗な技巧も存分に披露し、独自のショパン像を構築しています。 ショパンが開拓した性格的な作品であるバラードでは、情熱的なエピソードで構成された第1番、劇的なコントラストを持つ第2番、流麗で優しい表情に満たされた第3番、長大な叙事詩とも言える第4番と、各曲の性格を丹念に描き分け素晴らしい演奏を繰り広げます。またショパン作品の中でも孤高の光を放つ「ピアノ・ソナタ第3番」でも瑞々しい魅力にあふれた演奏を聴かせます。 チョ・ジェヒョクはソウル近郊の春川市生まれ。5歳からピアノをはじめましたが、当時のソウルではピアノを学ぶ男の子はとても珍しい存在だったといいます。国内のコンクールを多数制覇し、アメリカに留学。マンハッタン音楽院プレカレッジを経て、ジュリアード音楽院で学士、修士号を取り、マンハッタン音楽院で博士号を取得、1993年にプロピアノ・ニューヨーク・リサイタル・シリーズ・オーディションで優勝、カーネギーホールにデビューしました。同時にオルガンも学び、ニューヨークとニュージャージー地域のいくつかの教会で20年以上にわたりオルガニストと音楽監督を務めました。現在は韓国に居を構え、ラジオ番組やコンサートでの解説を積極的に行い、人々にクラシック音楽の魅力を伝えています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
富田心
ORIGINS オリジンズ [富田 心(ヴァイオリン)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Tomita, Coco / Callaghan, Simon - ENESCU, G. / POULENC, F. / BOULANGER, L. / HUBAY, J. / RAVEL, M. / DEBUSSY, C. (Origins)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ORC100194
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
若きヴァイオリニスト、富田心のデビュー・アルバム「ORIDGINS」と名付けられたこのアルバムには、幼い頃からヴァイオリンを奏でていた彼女が特別の思い入れを持つ曲が集められています。冒頭に置かれたのは1940年に作曲されたエネスクの「幼き頃の印象」から「辻音楽師」。民俗音楽風の要素を持つ即興的なメロディーが印象的な作品は、アルバムの幕開けにふさわしいものです。スペインの詩人フェデリコ・ガルシーア・ロルカを偲んで書かれたプーランクのソナタや、戦争の辛い経験が反映されたリリー・ブーランジェの「夜想曲」が続き、富田と同じく音楽一家に生まれたフバイの作品が演奏されます。そしてジャズを思わせるラヴェルのソナタ、最後は若きドビュッシーの名作「美しき夕暮れ」で幕を閉じるという考え抜かれた選曲が現在の彼女の心情を語り尽くします。
私のデビューアルバム「ORIGINS」は、アーティストとしての私のルーツをたどるものです。このアルバムに収録されている曲にはどれも特別な思い入れがありますし、歴史的、個人的なつながりなど多面的なつながりを持ったプログラムになっています。このアルバムは偉大な作曲家たち、彼らに傑作を書かせるに至るインスピレーションを与えた演奏家たち、そして私をここまで導いてくれた長年の支援者たちへのオマージュです。 富田 心 -
Schubert on tape
シューベルト(1797-1828):
即興曲と楽興の時 [エドナ・ステルン(ピアノ)]SCHUBERT, F.: 4 Impromptus, D. 899 / 6 Moments Musicaux, D. 780 (Schubert on Tape) (Edna Stern)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ORC100192
CD価格:1,950円(税込)
バッハからロマン派までの作品をピリオド楽器とモダン楽器を使い分けて録音し、高い評価を得て来たエドナ・ステルン。今回はシューベルトに向き合うために真摯さを第一に尊重した結果、デジタルによる録音・編集技術を離れて、アナログ・テープへの録音を採用。一つ一つの曲をノン・ストップで演奏し、編集や音の加工は一切しないというアプローチを採りました。 「CDを出すたびに、今度はモダン? それともピリオド? と質問されるけれど、どの楽器にも必要な表現能力は備わっている。」と語るステルンがシューベルトに選んだのはベーゼンドルファー。その柔和であたたかな響きは、これらの楽曲にふさわしいと同時に、演奏家ステルンの円熟の境地、心からの歌を伝えるようです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年4月号)★-
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.4 : Earth [小菅 優(ピアノ)]Piano Recital: Kosuge, Yu - SCHUBERT, F. / JANÁČEK, L. / FUJIKURA, Dai / CHOPIN, F. (4 Elements, Vol. 4: Earth)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:ORC100187
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
小菅優が4年がかりで取り組んできた企画「Four Elements」(四元素)、
最終巻のテーマは「大地」。「深い円熟期の作品が次々に登場しますし、古典派からロマン派、近代あるいは国民楽派、現代まで色々な時代を網羅してもいます。メイン曲が並ぶ濃厚な内容なので、自分としてはシリーズ最後にして最大のチャレンジでもあります。それに、葛藤の末、最後に光が射すこのプログラムから、いまのこのような時世を乗り越えようという希望を感じていただけたら嬉しい限りです」 (小菅優…2020年11月の東京公演へ向けたインタビューより)
ベートーヴェンをはじめ、ドイツ古典派・ロマン派を中心に絶妙なタッチと独自の感性に貫かれた演奏を聴かせる小菅優。このアルバムは、彼女が2017年から取り組んで来たコンサート・シリーズ「Four Elements」の完結編となる「大地」のプログラムによるセッション録音です。 「四元素(水・火・風・大地)の中で最も人間に近いのが『大地』であり、人間そのものを追っていきながら、人間の歴史を語るようなプログラムにしたいと考えた」という小菅の想いがそのまま反映された今回の選曲は、これまでのような小品を配したものではなく、どれもがメインとなるような重い作品が並べられています。 大地から連想される「自然」、「故郷」をテーマにしたシューベルトの「さすらい人」幻想曲、ヤナーチェクのソナタ「1905年10月1日・街頭にて」、ショパンの「ソナタ第3番」と、広島の原爆による放射能の余波で命を落とした少女の日記を元にしたという藤倉大の「Akiko’s Diary」。どの作品にもストーリーがあるとともに作曲家の深い思いが内包されていますが、小菅はこれを丁寧に掬い上げ、彼女ならではの多彩な音色と繊細な感情表現で、音を紡いでいきます。 ますます深化を遂げる小菅優の“今”を捉えた1枚です。 ※国内仕様盤には日本語解説が付属します。 -
ショスタコーヴィチ/アレンスキー:
ピアノ三重奏曲集 [トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Trios Nos. 1 and 2 / ARENSKY, A.: Piano Trio No. 1 (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100181
CD価格:1,950円(税込)
ベートーヴェンの一連のピアノ三重奏曲のアルバムで高く評価されたトリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲンの最新作は、ロシアの作品集。 1861年生まれのアレンスキーはリムスキー=コルサコフに師事し、ロシア・ロマン派の伝統を継ぐ作品を残した作曲家。1894年に書かれたこのピアノ三重奏曲は、名チェリスト、カルル・ダヴィドフを偲んでおり、チャイコフスキーやラフマニノフの流れを汲む音楽家の追悼作品の意味を持っています。 アレンスキーが没した年に生まれたショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番は、17歳の作品。当時彼が熱心に取り組んでいた映画音楽を思わせながらも、巧みな構成を持っています。 かたや第2番は、ロシアの伝統に則った彼の親友イワン・ソレルチンスキーの追悼の音楽。ユダヤの旋律が効果的に用いられた終楽章は、作曲された時代を象徴するとともに、ショスタコーヴィチの個人的な悲しみも表しています。
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RHYTHM AND THE BORROWED PAST
リズムと借り物の過去
ヴァイオリンとピアノのための近現代作品集 [ダニエル・クルガノフ(ヴァイオリン)/コンスタンティン・ファインハウス(ピアノ)]Violin and Piano Music (20th and 21st Centuries) - AUERBACH, L. / BEAUDOIN, R. / MESSIAEN, O. (Rhythm and The Borrowed Past) (Kurganov, Finehouse)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100182
CD価格:1,950円(税込)
共にロシアで生まれ、アメリカで活躍するヴァイオリニスト、ダニエル・クルガノフとピアニスト、コンスタンティン・ファインハウスによる近現代の作品集。選ばれた4つの作品は、どれも特異なリズムに支えられています。 ロシアの作曲家アウエルバッハの自由な様式で書かれたソナタは、無調の響きの中に、時折聞こえてくる甘い旋律が魅力的な音楽。第2楽章と第4楽章での高揚感溢れるリズムが特徴です。 ボードインの「In höchster Not」は彼がマイケル・フィニッシーの学生だった時代に書かれた曲。刻々と変化する表情記号の中、さまざまなリズムが現れます。 演奏者の自由な発想が求められるケージの「夜想曲」、メシアンの「主題と変奏」でも持続的なリズムを聞き取ることができます。
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HERITAGE
デニソフ/ドビュッシー
ショスタコーヴィチ/プロコフィエフ
ヴァイオリン作品集 [フョードル・ルディン(ヴァイオリン)/ボリス・クスネツォフ(ピアノ)]Violin and Piano Music (Russian) - DENISOV, E. / DEBUSSY, C. / SHOSTAKOVICH, D. / PROKOFIEV, S. (Heritage) (F. Rudin, B. Kusnezow)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100183
CD価格:1,950円(税込)
2019年、ウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任したヴァイオリニスト、フョードル・ルディンの最新作。「Heritage(遺産)」と題されたアルバムには、ルディンの祖父であり20世紀半ばに活躍したエディソン・デニソフの作品を中心に、ショスタコーヴィチとプロコフィエフの作品が収録されており、モスクワに生まれてパリで育ったルディン自身のポートレートと言えるアルバムになっています。 デニソフは社会主義リアリズム路線に反抗し、前衛的な作品を書いたことで知られるとともに、西側の作品を研究しながら独自の作風を模索し物議をかもした人。このアルバムに収録されたドビュッシーの未完の歌劇《ロドリーヌとシメーヌ》からの前奏曲と二重唱も、デニソフ自身がオーケストレーションを施したものですが、ここでは更にルディン自身がヴァイオリンとピアノ用に編曲、演奏しています。十二音技法で描かれたソナタも聴きものです。 アンコールとしてラフマニノフが編曲したムソルグスキーの「ゴパーク」が置かれています。
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バーナビー・ロブソン(クラリネット)
1 2 3 11
ニューヨーク・カウンターポイント 他 [バーナビー・ロブソン(クラリネット)/フィオナ・ハリス(ピアノ)/サイモン・チェンバレン(ピアノ)/レベッカ・チェンバース(ヴィオラ)]Clarinet Music (20th-21st Centuries) - REICH, S. / HOWELLS, H. / FENTON, G. / FITKIN, G. (1 2 3 11) (Robson, Chambers, Harris, Chamberlain)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100184
CD価格:1,950円(税込)
4曲の世界初録音を含む、クラリネット奏者バーナビー・ロブソンの20世紀と21世紀の作品集。 冒頭に置かれているのは、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)音響賞の受賞経験を持つサウンド・デザイナー、マーティン・キャントウェルとロブソンのコラボレーションによるライヒの「ニューヨーク・カウタンーポイント」。8つの録音済のクラリネットの旋律が複雑に絡みあい、スリリングな世界を作り出しています。 続くハウエルズのクラリネット・ソナタ(1946年版)をはじめとした4作品は世界初録音。哀愁を帯びた「レッド・ヘリング・ブルース」の作曲者はバリトン歌手として活躍するロデリック・ウィリアムズというのも驚きです。 軽妙なプーランクのソナタではロブソンは2つのパートを多重録音し、最後はドビュッシーの「第1狂詩曲」で締めくくるというクラリネット好きには大注目の1枚です。
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The Four Quarters
4つの四重奏曲 [ソレム四重奏団]String Quartets (19th-21st Centuries)- ADÈS, T. / BARTÓK, B. / BUSH, K. / MARSEY, W. / PRICE, F.B. / SCHUMANN, R. (The Four Quarters) (Solem Quartet)
発売日:2021年10月29日
NMLアルバム番号:ORC100172
CD価格:1,950円(税込)
20世紀から21世紀に書かれた革新的で冒険的な作品をレパートリーの中心に持つ英国のソレム四重奏団。今を生きる作曲家とのコラボレーションに情熱を注ぐだけではなく、現在彼らが取り組む「「Beethoven Bartók Now」のコンサートや、弦楽四重奏とエレクトロニクスを融合した音楽を英国中のナイトクラブに持ち込むなどの実験的な試みが高く評価されています。 このアルバムでは、トーマス・アデスが一日の情景を音で描いた「4つの四重奏曲」を軸に、様々な作品を時系列に沿って配置するという興味深い選曲がなされています。ガーニーやパーセルの眠りから昼間にかけての音楽、バルトークの村の祭りの音楽の他、民謡、現代作品がバランスよく置かれています。そしてアルバムの最後はケイト・ブッシュのアンド・ドリーム・オブ・シープで締めくくられ、聴き手は刺激的な一日を楽しむことができるという趣向です。
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The Jukebox Album
ジュークボックス・アルバム [エレーナ・ウリオステ(ヴァイオリン)/トム・ポスター(ピアノ 他)]Violin and Piano Recital: Urioste, Elena / Poster, Tom - KERN, J. / BOULANGER, L. / SIMPSON, M. / FRANCES-HOAD, C. (The Jukebox Album)
発売日:2021年10月29日
NMLアルバム番号:ORC100173
CD価格:1,950円(税込)
2020年の始めから世界を襲った新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)。ヴァイオリニストのエレナ・ユリオステと、ピアニスト・作曲家であるトム・ポスターは彼らの創造的なエネルギーをこの「THE JUKEBOX ALBUM」に投影しました。 当初は、抑圧された毎日の憂さを晴らすために“ジュークボックス”というレトロな言葉にインスパイアされた短い映像を作成するのが目的でしたが、いつしか大きなプロジェクトになり、世界中のリスナーの想像力を刺激するべく小道具や追加の楽曲が追加され、誰もが楽しめるアルバムに仕上がりました。 そしてこのアルバムはロイヤル・フィルハーモニック協会の「インスピレーション賞」を受賞、英国を中心に大きな話題となっています。
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〈リチャード・パンチェフの音楽集 第2集〉 [ロンドン・コーラル・シンフォニア(弦楽合奏&声楽アンサンブル)/マイケル・ウォルドロン(指揮) 他]
PANTCHEFF, R.: Edition, Vol. 2 - Music for Choir and Orchestra (London Choral Sinfonia, Waldron)
発売日:2021年10月29日
NMLアルバム番号:ORC100175
CD価格:1,950円(税込)
英国の作曲家リチャード・パンチェフの合唱作品第2集。英国宗教音楽の伝統を継承する彼の作品は国際的にも高い評価を受けており、2015年に録音された第1集(ORC100144)でも素晴らしい演奏を披露したロンドン・コーラル・シンフォニアが、続けて美しい歌声を聞かせます。 今作は無伴奏合唱曲と弦楽合奏の伴奏による合唱曲が集められていますが、オルガン独奏曲を原曲とする、ベンジャミン・ブリテンに捧げられた2曲の夜想曲は、弦楽合奏とフリューゲルホルンでの演奏です。 フランクフルトの夕べのカンティクルスをはじめとしたいくつかの作品は、1993-95年にパンチェフがフランクフルトの「Christ the King」教会の音楽監督を務めていた時期の作品で、ミサ・ブレヴィスや瞑想的な「聖コルンバの祈り」などは2010年から2019年、ヨハネスブルクの「St. George's」教会で仕事をしていた頃の作品です。
収録作曲家:
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Música callada
モンポウ(1893-1987):
ひそやかな音楽 [リリト・グリゴリアン(ピアノ)]MOMPOU, F.: Música callada, Vols. 1-4 (L. Grigoryan)
発売日:2021年10月29日
NMLアルバム番号:ORC100178
CD価格:1,950円(税込)
ORCHID CLASSICSへのデビュー・アルバムとなった前作「Variations Sérieuses」(ORC100088)では、タイトルとなったメンデルスゾーン作品を中心に、J.S.バッハからシマノフスキまでの様々な変奏曲に焦点をあて、変幻自在な表現を聴かせたピアニスト、リリト・グリゴリアン。今作で彼女は、スペインの作曲家フェデリコ・モンポウの代表作の一つ「ひそやかな音楽」の全曲に挑戦します。 曲集のタイトルは、スペインの神秘思想家「十字架の聖ヨハネ」の詩の一節から採られた“Música Callada=沈黙の音楽”であり、その名の通り、ほとんどの曲は瞑想的でありながらも魅惑的な雰囲気を備えています。グリゴリアンは各々の曲の特徴を捉え、繊細な感性をもって演奏しています。
収録作曲家:
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ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
イザイ [ジャック・リーベック(ヴァイオリン)]YSAŸE, E.: 6 Sonatas for Solo Violin, Op. 27 / Poème élégiaque (J. Liebeck, D. Grimwood)
発売日:2021年10月29日
NMLアルバム番号:ORC100179
CD価格:1,950円(税込)
前作、シェーンベルクとブラームスのヴァイオリン協奏曲(ORC100129)で自身のルーツを探りながら、素晴らしい演奏を披露したユダヤ系英国のヴァイオリニスト、ジャック・リーベック。ハレ管とのデビュー・コンサートから25年を経て、現在世界的なヴァイオリニストとして活動。2022年からはオーストラリア室内楽フェスティヴァルの芸術監督への就任予定や、教育関係へのアウトリーチなど後進への指導も活発に行っています。 このアルバムではウジェーヌ・イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタと「悲しみの詩曲」を演奏。まばゆいばかりの技巧で、これらの難曲を弾きこなしています。
収録作曲家:
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STRING THEORY
ピエール・ジャルベール(1967-):
作品集 [キネティック(アンサンブル)/ナタリー・リン・ダグラス(芸術監督)/マイア四重奏団/シェパード音楽学校交響楽団/ラリー・ラクレフ(指揮)]JALBERT, P.: String Theory / Autumn Rhapsody / Elegy / String Quartet No. 3 (KINETIC, Maia String Quartet, Shepherd School of Music Symphony)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:ORC100177
CD価格:1,950円(税込)
フランス系カナダ人作曲家、ピエール・ジャルベールの5つの世界初録音作品を収録した1枚。素朴な旋律から自然現象まで、さまざまな素材からインスピレーションを受けた彼の作品は、カーネギーホール、ウィグモアホールをはじめ、世界中の会場で演奏されています。 アルバム・タイトルにもなった「STRING THEORY」は倍音やポルタメント、ヴィブラートなど、弦の表現力を極限まで引き出した迫力たっぷりの作品。「秋のラプソディ」は秋の美しい情景を描き出しています。 一転して抒情的なコラールである「エレジー」を経て、マイア四重奏団より委託された緊迫感ある「弦楽四重奏曲第3番」が続き、地球の進化過程を描いた「地球にて」でアルバムは幕を閉じます。
収録作曲家:
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TRANSITIONS
コセンコ(1896-1938)/
スクリャービン(1872-1915):
ピアノ作品集 [イーゴリ・フリシン(ピアノ)]KOSENKO, V.: 11 Etudes, Op. 8 / SCRIABIN, A.: 4 Preludes, Op. 22 / Piano Sonata No. 4 (Transitions) (Gryshyn)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:ORC100176
CD価格:1,950円(税込)
ウクライナ出身のピアニスト、イゴール・フリシン。地元で基礎を学び、1996年にモスクワ音楽院の特別音楽学校に入学、アルカディ・セビドフに師事し研鑽を積みました。1999年からライプツィヒに留学し、2005年にはフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学の最年少卒業生として学位を習得し、ウラディーミル・アシュケナージの薫陶を受けた他、いくつかの国際コンクールに入賞、優れたピアニストとして活躍しています。 このアルバムでは、フリシンの同胞であり、彼が現在関心を抱いているヴィクトル・コセンコの作品を中心に、コセンコに強い影響を与えたアレクサンドル・スクリャービンの初期の名作「前奏曲」と神秘的な和声が用いられた「ソナタ第4番」を併せて演奏することで、ショパンからジャズへと連なる2人の作曲家の共通点を探っていきます。 コセンコはサンクトベテルブルクに生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮、ワルシャワ音楽院とサンクトベテルブルク音楽院でピアノを学びました。教育者としても功績を残しましたが、生活には恵まれず、41歳の若さで世を去っています。彼の代表作の一つ「11の練習曲」は調性感を保ちながらも、スクリャービン風の和声と、ジャズからの影響が感じられる多彩な表情を持つ作品。どこか懐かしくメランコリックな旋律が魅力的です。
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WORKS FOR CLARINET
クラリネット作品集
ドビュッシー、ニールセン、ルトスワフスキ、コープランド [ブラージュ・シュパロヴェツ(クラリネット)/オーデンセ交響楽団/アンナ・スクリレヴァ(指揮)/ヴィンチェンツォ・ミレターリ(指揮)]Clarinet and Orchestra Works - DEBUSSY, C. / NIELSEN, C. / LUTOSŁAWSKI, W. / COPLAND, A. (Sparovec, Odense Symphony, Skryleva, Milletarí)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:ORC100168
CD価格:1,950円(税込)
2019年に開催された「カール・ニールセン国際音楽コンクール」の受賞記念アルバム。こちらはクラリネット・コンクールの優勝者ブラージュ・シュパロヴェツのリサイタル・アルバム。2015年からケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席奏者に加えて、ベルリン芸術大学の准教授を務めているシュパロヴェツ。このコンクールに優勝したことで更なる知名度を獲得しました。 審査員を務めたマイケル・コリンズが「1位が当然と思える。最初から抜きんでていたし、聴衆と音楽の喜びを分かち合うことが出来る。テクニックとあたたかなサウンドは、彼の個性となるだろう。」とコメントしています。 このアルバムではオーデンセ交響楽団と4つの作品を演奏。ドビュッシーがパリ音楽院の卒業試験作品として書いた第1狂詩曲、ニールセンのクラリネット協奏曲、民謡風のテイストを持つルトスワフスキの「舞踏前奏曲」、どれも息を呑むような見事な演奏です。 そしてコープランドの協奏曲は、ベニー・グッドマンが提案したカデンツァと終結部のパッセージを簡略化した短縮版ではなく、演奏至難な初稿版にて演奏されています。
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フルート協奏曲集
ニールセン、フェルヘイ、フランセ [ジョセフィーヌ・オレック(フルート)/オーデンセ交響楽団/アンナ・スクリレヴァ(指揮)]Flute Concertos - NIELSEN, C. / VERHEY, T. / FRANÇAIX, J. (Olech, Odense Symphony, Skryleva)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:ORC100169
CD価格:1,950円(税込)
2019年に開催された「カール・ニールセン国際音楽コンクール」の受賞記念アルバム。こちらにはフルート・コンクールの優勝者ジョセフィーヌ・オレックの演奏が収録されています。 2017年からロッテルダム・フィルハーモニ管弦楽団の首席フルート奏者を務めるオレック、コンクールでもエレガントな演奏と輝かしい音色が絶賛されました。 このアルバムでは彼女が個人的なシンパシーを感じているという3人の20世紀作曲家たちの作品を選曲。美しくウイットに富んだニールセンのフルート協奏曲、オランダの作曲家フェルヘイの技巧的な協奏曲、そして緻密な書法によるオーケストラ・パートに乗って、フルートが軽やかな旋律を歌うフランセの協奏曲、この3曲を彼女は鮮やかに吹きこなしています。
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テレマン(1681-1767):
無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア [イリーナ・ギントヴァ(ヴァイオリン)]TELEMANN, G.P.: 12 Fantaisies, TWV 40:14-25 (I. Gintova)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:ORC100171
CD価格:1,950円(税込)
テレマンの「無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア」は1735年、『ターフェルムジーク』の少し後に作曲されました。多くの楽器の演奏法に精通していたテレマンは、他にもフルート、ガンバ、チェンバロのためにファンタジア集を書いており、どれもが明晰なスタイルと親しみやすい旋律にあふれていることで知られています。 この無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジアは随所に重音奏法による対位法、自由で即興性を感じさせる音楽作りであるとともに、テレマンは楽器の表現の可能性を試しつつ聞いて楽しめるように作曲しており、演奏者の技巧も存分に発揮される見事な仕上がりです。 イリーナ・ジントヴァはウクライナ出身のヴァイオリニスト。キエフでリュドミラ・オフチャレンコに学び、チューリッヒ芸術大学に留学、数多くのコンクールの入賞経験を持っています。2002年にはギドン・クレーメルが主催するロッケンハウスの室内楽フェスティヴァルに出演するなど、世界中で活躍しています。 10歳の時に初めてテレマンのファンタジアを演奏したという彼女、およそ20年を経てこの録音に臨み、これまでの経験と自身の成長を反映させた集中力の高い演奏を披露しました。
収録作曲家:
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DIALOGO
ブラームス、リゲティ、ショスタコーヴィチ:
チェロ・ソナタ集 [ジョン=ヘンリー・クロフォード(チェロ)/ビクトル・サンティアゴ・アスンシオン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Crawford, John-Henry /Asuncion, Victor Santiago - BRAHMS, J. / LIGETI, G. / SHOSTAKOVICH, D. (Dialogo)
発売日:2021年06月18日
NMLアルバム番号:ORC100166
CD価格:1,950円(税込)
アメリカ出身のチェリスト、ジョン=ヘンリー・クロフォードのリサイタル・アルバム。彼はスズキ・メソードの実践者であるヴァイオリニスト、ローラ・クロフォードを母に持つ期待の新人で、2019年「CRF=クラシカル・レコーディング財団」のヤングアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出されるなど、すでに高い評価を受けています。 このデビュー・アルバムでは彼の祖父がオーストリアから携えてきた200年前の歴史ある楽器を用いて、得意とする3人の作曲家の作品を堂々と演奏しています。ブラームスとショスタコーヴィチで共演するビクトル・サンティアゴ・アスンシオンは室内楽を得意とするピアニスト。ピアノが活躍するブラームスでは息のあった共演を聴かせます。
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ショパン、わが声
ショパン(1810-1849):
前奏曲/幻想曲
舟歌/わが喜び他 [チェルシー・グオ(ピアノ&歌)]CHOPIN, F.: 24 Preludes / Fantasy in F Minor / Barcarolle in F-Sharp Major (In My Voice) (Chelsea Guo)
発売日:2021年06月18日
NMLアルバム番号:ORC100167
CD価格:1,950円(税込)
2020年2月から3月にマイアミで開催された第10回“The National Chopin Piano Competition of the United States=アメリカ・ショパン・コンクール”の入賞者、チェルシー・グオ。彼女は現在ジュリアード音楽院でピアノを学ぶとともに、幼い頃から惹かれていたという歌を名歌手&教師ロレーヌ・ヌバールから学んでいます。 コンサートではしばしばピアノだけではなく歌も披露することで知られ、アメリカのラジオ局WQXRによって機会を与えられた「ヤング・アーティスト・ショーケース」ではリストが編曲したシューベルトの歌曲やモーツァルトのソナタ、ショパンの「舟歌」とともに、デュパルク、シャミナード、リヒャルト・シュトラウス、ドスタルの歌曲を披露し、その非凡な才能を存分に見せつけています。 このアルバムではショパンの「24の前奏曲」をメインに、舟歌と幻想曲を演奏、そしてショパンの歌曲「わが喜び」などを自身で伴奏しながら歌っています。
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HEART & HEREAFTER - 心、そしてそれから
コールリッジ=テイラー(1875-1912):
歌曲集 [エリザベス・ルウェリン(ソプラノ)/サイモン・レッパー(ピアノ)]COLERIDGE-TAYLOR, S: Songs (Collected) - 6 Sorrow Songs / African Romances (Heart and Hereafter) (E. Llewellyn, S. Lepper)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:ORC100164
CD価格:1,950円(税込)
2010年にイングリッシュ・ナショナル・オペラでデビュー、プッチーニの《ラ・ボエーム》のミミを当たり役とするソプラノ歌手エリザベス・ルウェリンのデビュー・アルバム。ここで彼女が選んだのは、ありきたりのアリア集ではなく、ロンドン生まれ、シエラレオネの血を引く作曲家サミュエル・コールリッジ=テイラーの歌曲集でした。 ほとんど演奏されることもなく眠っていたこれらの歌曲のなんと多彩なこと。アルバムは、クリスティーナ・ロセッティの詩による「6つの悲しみの歌」にはじまり、ラテン音楽やフラメンコのスタイルを彷彿させる「南部の愛の歌」や、官能的な「太陽と陰の歌」、コールリッジ=テイラーに大きな影響を与えたアメリカ人作家ポール・ローレンス・ダンバーの詩による「アフリカのロマンス」など様々なスタイルを持つ歌曲を並べ、最後は「生と死」で幕を閉じるという見事な構成を成しており、"黒い肌のマーラー"と呼ばれる優れた作曲家へのルウェリンの深い共感が感じられます。
収録作曲家:
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フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)
BACH'S LONG SHADOW - バッハの長い影 [フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)]Violin Recital: Fullana, Francisco - YSAŸE, E. / BACH, J.S. / ALBÉNIZ, I. / TÁRREGA, F. (Bach's Long Shadow)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:ORC100165
CD価格:1,950円(税込)
スペイン系アメリカ人ヴァイオリニスト、フランシスコ・フラーナ。2018年に発売された『時のレンズを通して』(ORC100080)ではマックス・リヒターの「四季」を軸に、ユン・イサン、シュニトケ、ブロトンスの作品を組み合わせるというユニークなセンスを披露しましたが、今作ではJ.S.バッハの「パルティータ」を中心に、様々な関連を持つ作品を組み合わせています。 イザイの作品は明らかにバッハから影響を受けており、またクライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」はイザイに捧げられています。またアルベニスとタレガの作品は、フラーナのルーツでもあるスペインの作品。彼にとっては偉大なるバッハと同じく大切な作曲家です。 フラーナはバロック・ヴァイオリンとモダン・ヴァイオリンを曲によって弾き分けることで作品の真の姿を探求。バッハではバロック弓を用いて自在な装飾音を付し妙技を聴かせるとともに、クライスラーでは、彼が愛奏したグァルネリ・デル・ジェス「メアリー・ポートマン」を使用することで特別な親愛関係を表明しています。 フランシスコ・フラーナは故郷のパルマ・デ・マジョルカで学び、ジュリアード音楽院に入学、日本の名手、川崎雅夫に師事し学士号と修士号を取得しました。USCソーントン音楽学校のアーティストディプロマ卒業生でもあり、五嶋みどりとも共演するなど、幅広い活躍で知られます。 共演のステラ・チェンは2019年に開催された「エリーザベト王妃国際コンクール」で優勝した若手。今後の活動が期待される女性ヴァイオリニストです。
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SPHINX - スフィンクス
カウンターテナーが歌う近代ロシアの歌曲集 [ヘイミッシュ・マクラーレン(カウンターテナー)/マシュー・ジョリーズ(ピアノ)/ナタリー・グリーン=バックリー(ヴィオラ)/クラウディア・ファラー(ヴァイオリン)/ベン・マイケルズ (チェロ)]Vocal Recital (Counter-Tenor): McLaren, Hamish - BORODIN, A.P. / FIRSOVA, E. / SHOSTAKOVICH, D. / TANEYEV, S.I. / TCHAIKOVSKY, B. (Sphinx)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:ORC100161
CD価格:1,950円(税込)
ロシア(ソヴィエト)の芸術歌曲の伝統は、19世紀初頭のサロン音楽から始まりました。もともと素朴で抒情的な「ロマンス」は、やがてショスタコーヴィチらによって壮大なテーマを採り入れたものに進化しましたが、決して親密さを失うことはありませんでした。このアルバムには、アマゾン、コーカサス、スコットランド、イングランド、エジプトなど、ロシアから遠く離れた地を主題にした作品を収録。旅をする喜び、ロマンティックな風景、愛と喪失、そして生と死など永続的なテーマを網羅する様々な歌曲を、ヘイミッシュ・マクラーレンの清冽な歌声でお聴きいただけます。 ヘイミッシュ・マクラーレンはロンドン王立音楽院で歌唱指導を受けるとともに、在学中にロシア語を学び、ショスタコーヴィチの歌劇やロシアの歌に興味を持ちました。2018年には実際にロシアを旅行し、サンクトペテルブルクからモスクワ、シベリアのイルクーツクまでの楽譜店を探求。これまでに録音されたことのないショスタコーヴィチの2作品をはじめ、数多くの貴重な楽譜を入手し、今回の録音に使用したということです。
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CHARMES - 魅惑
女性作曲家の歌曲集 [オレーナ・トカール(ソプラノ)/イーゴリ・フリシン(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Tokar, Olena - MAHLER-WERFEL, A.M. / SCHUMANN, C. / GARCIA-VIARDOT, Pauline / KAPRÁLOVÁ, V. (Charmes)
発売日:2021年04月16日
NMLアルバム番号:ORC100154
CD価格:1,950円(税込)
19世紀から20世紀にかけて、音楽史にその名を刻んだ女性作曲家たちの歌曲を集めたアルバム。登場するのはマーラーの妻として、またクリムトやココシュカら多くの芸術家にインスピレーションを与えたアルマ・マーラー=ヴェルフェル、ロベルト・シューマンの良き伴侶であり、ブラームスの庇護者、そして自身も優れたピアニストとして活躍したクララ・シューマン。ショパンの友人で、ロシアの文豪ツルゲーネフに崇拝されたポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシア、アルフォンス・ミュシャの息子イジーと恋に落ち結婚するも、25歳の若さでこの世を去ったヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァーの4人の女性たち。 作曲家として女性が認められるのが困難だった時代に、パートナーに創造的な貢献をもたらしながらも自身の芸術を貫いた彼女たちの作品は、ジェンダー平等が唱えられる21世紀になって新たな価値が見いだされています。 ルガンスク(ルハンスク)出身、モスクワ音楽院とライプツィヒ音楽大学で学んだソプラノ、オレーナ・トカールとドイツ系ウクライナ人ピアニスト、イーゴリ・フリシンの演奏で。
収録作曲家:
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TANGO IN THE NIGHT
タンゴ・イン・ザ・ナイト [ダニエル・ビネッリ(バンドネオン)/ポリー・ファーマン(ピアノ)/リアン・ニコルス(オーボエ)/ヘルマン・アウグスト・グティエレス(指揮)/香港市室内管弦楽団]Tango in the Night - BINELLI, D. / PIAZZOLLA, A. (Tango in the Night) (D. Binelli, P. Ferman, City Chamber Orchestra of Hong Kong, G.A. Gutiérrez)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:ORC100160
CD価格:1,950円(税込)
現代におけるアルゼンチン・タンゴの第1人者として知られるダニエル・ビネッリ。彼の師アストル・ピアソラの生誕100年を記念してリリースされるこのアルバムでは、1905年に初演された名曲「エル・チョクロ(とうもろこし)」をはじめ、ピアソラの数々の名曲やその他の作曲家の作品、そしてビネッリ自身のタンゴを収録。およそ1世紀にわたるタンゴの歴史を、ビネッリが奏でるバンドネオンで辿ることができます。ほとんどの曲はビネッリ自身によってアレンジが施されており、バンドネオンとオーケストラによる濃厚な掛け合いが楽しめます。またビネッリと長年デュオを組むポリー・ファーマンも登場。絶妙な対話を繰り広げます。 ダニエル・ビレッリは1946年アルゼンチン生まれのバンドネオン奏者・作曲家、アレンジャー。1989年にピアソラが結成した六重奏団のメンバーであり、晩年のピアソラとともに国際的なコンサート・ツアーを行いました。以降、数多くの指揮者、オーケストラと共演し、アルゼンチン・タンゴの魅力を広めています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年6月号)★-
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.3 : Wind [小菅 優(ピアノ)]Piano Recital: Kosuge, Yu - BEETHOVEN, L. van / COUPERIN, F. / DAQUIN, L.-C. / DEBUSSY, C. / JANÁČEK, L. / NISHIMURA, Akira (4 Elements, Vol. 3: Wind)
発売日:2021年03月05日
NMLアルバム番号:ORC100159
CD国内仕様 小菅 優による日本語解説付き価格:2,750円(税込)
ピアニスト、小菅優が2017年から取り組んで来たコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。第3作のテーマは「風」。 旧約聖書の創世紀では、最初の人間アダムの誕生についてこう書かれています:「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」人間の生命について、聖書に限らず伝説や神話の中でも、魂や霊のような目に見えないものの存在がよく出てきます。(中略)息、風、大気、魂、命・・・今回の公演では、目に見えないものに焦点をあて、さわやかな風の描写をはじめ、ミステリアスで内面的な作品を中心に人間の心の奥深くまで探っていきたいと思います。(小菅優、2019年のコンサート・プログラムより)
彼女が幼いころから好きだったというラモー、クープラン、ダカンと言ったフランス・バロックの小品で始まり、毎回必ず含まれる日本人作曲家の作品、西村朗の『カラヴィンカ(迦陵頻伽 かりょうびんが=極楽に住むとされる人間の顔、鳥の体を持つ特別な鳥で、美しい声によって仏陀の言葉を歌い、人々の魂を救済するとされています)が続きます。そして、彼女の代名詞とも言えるベートーヴェン作品からの『テンペスト(嵐)』、ドビュッシーの前奏曲から風にまつわる3曲が続き、「この曲でプログラムを終えたい」と願ったヤナーチェクの『霧の中で』で幕を閉じるという構成。どの曲も神秘的な雰囲気を携えながら、聴き手の想像力を強く刺激します。 近年ますます実力を深める彼女の多彩な表現力を存分に味わえる1枚です。 -
THE WAY OF LIGHT - 光の道
ヘス(1953-):作品集 [BBCコンサート・オーケストラ&BBCシンガーズケンブリッジ・セント・キャサリン・カレッジ少女合唱団/メトロ・ヴォイセズ/ロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンド 他]HESS, N.: Way of Light (The) / A Celebration Overture / Kyrie / March Barnes Wallis (BBC Singers, BBC Concert Orchestra, Balcombe, Jeannin)
発売日:2021年03月05日
NMLアルバム番号:ORC100153
CD価格:1,950円(税込)
イギリスを拠点に、映画音楽や劇音楽、吹奏楽の分野で幅広く活躍する作曲家ナイジェル・ヘス。親しみやすい旋律を多用した彼の作品は、過去40年にわたって世界中の数多くの人々に強い影響を与えています。 しかし、この最新アルバムに収録されているのはテレビや映画のための音楽ではなく、彼自身の自発的な創造から生まれた音楽です。伝統的な合唱作品「光の道」や、彼が得意とする吹奏楽作品、チャールズ英皇太子殿下が書いた絵本「ロッホナガーのおじいさん」のためのバレエ音楽など多岐に渡る作品が楽しめます。 これらを演奏するのは、ボルコムが率いるBBCコンサート・オーケストラをはじめとする英国を代表する演奏家たち。吹奏楽好きの方にもおすすめの1枚です。
収録作曲家:
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A Clarinet in America
アメリカのクラリネット
コープランド、バーンスタイン、ロージャ [アレクンサンダー・フィタースタイン(クラリネット)/クリス・ホプキンズ(指揮)/イギリス室内管弦楽団]Clarinet Music (American) - COPLAND, A. / BERNSTEIN, L. / RÓZSA, M. (A Clarinet in America) (Fiterstein, English Chamber Orchestra, C. Hopkins)
発売日:2021年03月05日
NMLアルバム番号:ORC100155
CD価格:1,950円(税込)
クラリネットの哀愁を帯びた音色は、20世紀アメリカの作曲家たちにも愛好され、さまざまな作品が生まれました。1941年から42年にかけて作曲されたバーンスタインのソナタは、ラテンアメリカ音楽の影響が感じられる若き彼の出世作。 映画音楽で知られるロージャのソナチネは2楽章形式、10分程度の短い作品。第1楽章の民謡風の主題は彼の故郷、ハンガリーの音楽に由来しています。第2楽章はダイナミックな展開と、クラリネットの超絶技巧に耳が惹きつけられます。 そしてコープランドに強い影響を与えたのがジャズ、クラシックの両面で活躍した名奏者ベニー・グッドマン(1909-1986)です。彼の出現はコープランドの創作意欲をかきたて、ジャズのスタイルを巧みに取り入れた協奏曲やソナタが生まれました。 このアルバムで見事な演奏を聴かせるのは、カール・ニールセン国際コンクールの優勝経験を持つベラルーシ出身のアレクサンダー・フィタースタイン。チャールズ・ナイディックらに師事。アメリカ、フランス、イスラエル、日本などの主要ホールで演奏し、ダニエル・バレンボイム、内田光子、リチャード・グード、エマニュエル・アックスらと共演している名手です。
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バーンスタイン(1918-1990):
『ウェスト・サイド・ストーリー』
ヘンク・フイジンガによるヴァイオリンとサックス四重奏編 [グウェンドリン・メイシン(ヴァイオリン)/メリスマ・サクソフォン四重奏団]BERNSTEIN, L.: West Side Story (arr. for violin and saxophone quartet) (excerpts) (Masin, Melisma Saxophone Quartet)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100145
CD価格:1,950円(税込)
毎年夏、風光明媚なスイスの観光地オーバーホーフェンで開催される“ガイア音楽祭”。ヴァイオリニストのグウェンドリン・メイシンが主宰するギリシャの女神の名を冠した音楽祭は創設からわずか数年で活気に満ちたイヴェントに成長しました。 いくつかのコンサートはORCHID CLASSICSと共同で録音されており、2019年にメイシンとメリスマ・サクソフォン四重奏団によって演奏されたバーンスタインの名曲「ウェスト・サイド・ストーリー」もその一つ。ヴァイオリンは主として歌のパートを演奏し、サクソフォンの響きがこれを彩ります。
収録作曲家:
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HYMNS OF LOVE - 愛の讃歌 [ドミトロ・ポポフ(テノール)/ミハイル・シモニャン(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団]
Opera Arias (Tenor): Popov, Dmytro - PUCCINI, G. / GOUNOD, C.-F. / BIZET, G. / TCHAIKOVSKY, P.I. / PONCHIELLI, A. / BORODIN, A.P. (Hymns of Love)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100148
CD価格:1,950円(税込)
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TRANSATLANTIC - 大西洋横断 [カラム・スマート(ヴァイオリン)/リチャード・ウットリー(ピアノ)]
Violin and Piano Recital: Smart, Callum / Uttley, Richard - ELGAR, E. / BEACH, A. / WHITLEY, K. / COLERIDGE-TAYLOR, S. (Transatlantic)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100149
CD価格:1,950円(税込)
グリーグ、フランク、ショーソンのソナタ(ORC100040)とプーランク、フォーレ、ラヴェルのヴァイオリン作品集(ORC100053)で印象的な演奏を披露したカラム・スマート。今作では彼がこれまで生きてきて影響を強く受けたという2つの国、アメリカとイギリスの近現代の音楽を演奏しています。 イギリスからは彼が「黄金の音に満ちている」と語るエルガーのソナタ、そのエルガーが“遠く離れた仲間”と擁護したサミュエル・コールリッジ=テイラーのロマンス、ロンドンを拠点とする女性作曲家ホイットリーの「3つの小品」、アメリカからはエイミー・ビーチのロマンスと、ジョン・アダムズのエキサイティングな「ロード・ムーヴィーズ」を各々演奏。最後には彼自身がアレンジした「アメイジング・グレイス」を置くという凝った選曲が魅力です。
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GEYSIR - 間欠泉
シンプソン(1988-):
GEYSIR
モーツァルト(1752-1796):
グラン・パルティータ [マーク・シンプソン(クラリネット)/フレーザー・ラングトン(クラリネット)/ニコラス・ダニエル(オーボエ) 他]SIMPSON, M.: Geysir / MOZART, W.A.: Gran Partita (M. Simpson, Langton, Daniel, Feilding, Harman, Tyler, Pashley, Garrigós Morant)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100150
CD価格:1,950円(税込)
モーツァルトの名作「グラン・パルティータ」と、この曲に先立って演奏するために、2006年、BBCヤングミュージシャン・オブ・ザ・イヤーとともに、BBCプロムス/ガーディアン・ヤング・コンポーザー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクラリネット奏者、作曲家のシンプソンが書いた「Geysir 間欠泉」を組み合わせたユニークな1枚。 グラン・パルティータの冒頭、湧き上がるような旋律にインスパイアされたというシンプソンの作品のタイトルは、アイスランドの首都レイキャヴィクの観光地「ゲイシール」から採られており、最大60メートルも噴出する温泉の勢いがそのまま音楽へ移し替えられており、シンプソンと仲間たちが勢いある演奏で表現しています。
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I WILL WALK WITH MY LOVE
愛する人と歩いてゆく
民俗伝承から想起された歌曲と民話
(ブラームス、マーラー、ドビュッシー、グリーグ、アイルランド民謡) [ポーラ・マリヒー(メゾ・ソプラノ)/ターニャ・ブライク(ピアノ)]Vocal Recital (Mezzo-Soprano): Murrihy, Paula - BRAHMS, J. / DEBUSSY, C. / GRIEG, E. (I Will Walk With My Love - Folk-Inspired Songs and Myths)
発売日:2020年10月30日
NMLアルバム番号:ORC100143
CD価格:1,950円(税込)
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第1集〉
第5番 ハ短調/第11番 変ロ長調
第12番 変イ長調「葬送」
第26番 変ホ長調「告別」 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 1 - Nos. 5, 11, 12 and 26, "Les Adieux" (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100118
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルスの最初の録音。「葬送」と「告別」、「葬送」と同時期の第11番、そして初期の第5番の4曲を収録。幅広い時期の作品からベートーヴェンの作曲様式の変容が伺えます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第2集〉
第4番 変ホ長調/第14番 嬰ハ短調「月光」
第24番 嬰ヘ長調「テレーゼ」
幻想曲 ト短調 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 2 - Nos. 4, 14, "Moonlight" and 24 / Fantasy in G Minor (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100119
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第2集は「月光」や「テレーゼ」を含む1795年から1822年にかけて作曲された3つのソナタと幻想曲。あまり耳にすることのない「幻想曲」は、数多くのメロディーの断片をつなぎ合わせた、即興的で嵐のような前半の部分のあと、美しいロ長調の主題と変奏が続きます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第3集〉
第15番 ニ長調/第16番 ト長調
第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 3 - Nos. 15, "Pastoral", 16 and 21, "Waldstein" (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100120
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第3集は、第15番や「ワルトシュタイン」を含む中期の3曲を収録。「ワルトシュタイン」での集中力溢れる緊迫した演奏が聴きどころ。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第4集〉
第1番 ヘ短調/第6番 ヘ長調
第19番 ト短調/第23番 ヘ短調「熱情」 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 4 - Nos.1, 6, 19 and 23 (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100121
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第4集は「熱情」を含む初期の2曲と中期の1曲の全4曲。第19番は比較的易しく書かれており、ピアノ学習者にもおなじみの作品。比較的演奏機会の少ない第6番とハイドンに献呈された第1番も収録。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第5集〉
第3番 ハ長調/第25番 ト長調
第27番 ホ短調/第28番 イ長調 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 5 - Nos. 3, 25, 27 and 28 (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100122
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第5集。後期の2つの作品、第27番と第28番、「かっこう」と呼ばれることのある第25番、そして初期の第3番。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第6集〉
第9番 ホ長調/第13番 変ホ長調
第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 6 - Nos. 9, 13 and 29, "Hammerklavier" (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100123
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第6集。長大かつ深遠な「ハンマークラヴィーア」を含む3曲を収録。Andanteで始まる第13番は「月光」と共に出版された中期の傑作の一つ。簡潔に書かれた第9番は“ソナタ・アルバム”でおなじみの曲。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第7集〉
第2番 イ長調/第20番 ト長調
第17番 ニ長調「テンペスト」
第30番 ホ長調 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 7 - Nos. 2, 17, 20, 30 (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100124
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第7集は「テンペスト」を含む全4曲を収録。第20番は第19番と同じく易しい技巧で書かれた小さなソナタ。柔和かつ即興的な第1楽章で知られる第30番、初期の作品であるにもかかわらず壮大な仕上がりを見せる第2番。ヴァラエティに富んだ選曲が見事な1枚。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ集 第8集〉
第8番 ハ短調「悲愴」
第10番 ト長調/第22番 ヘ長調
第31番 変イ長調 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 8 - Nos. 8, 10, 22, 31 (Biss)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100125
CD価格:1,950円(税込)
ジョナサン・ビスによるベートーヴェン・ツィクルス第8集は名作「悲愴」と第31番、柔和な表情を持つ第10番、2楽章構成の第22番の4曲を収録。
収録作曲家:
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ヤコブ・バンソー(ギター)
〈ギター協奏曲集〉
コリリアーノ、カラヴァシリス、シーゲル [ヤコブ・バンソー(ギター)/カイサ・ローセ(指揮)/タリン室内管弦楽団]Guitar Concertos - CORIGLIANO, J. / CARAVASSILIS, C. / SIEGEL, W. (Bangsø, Tallinn Chamber Orchestra, Roose)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100142
CD価格:1,950円(税込)
数多くの受賞歴を持つデンマークのギタリスト、ヤコブ・バンソーが弾く3つの近代ギター協奏曲集。名ギタリスト、シャロン・イズビンの委嘱により書かれたコリリアーノの「吟遊詩人」は中世の吟遊詩人の作品からヒントを得ており、詩人たちが歌ったいくつかの旋律とパーカッションが印象的な協奏曲です。 あとの2曲は、このコリリアーノ作品にインスパイアされたもので、ギリシャの古い民謡を用いたカラヴァシリスの「サウダージ」と、ゆっくりとした旋律が変奏を加えられ展開していくシーゲルの「シャコンヌ」。このどちらもバンソーのために作曲されており、彼は作品が成立する過程でもアイデアを出しています。どの曲も異国風な佇まいと、抒情的な雰囲気を持ち、ギターの超絶技巧が如何なく発揮されています。
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〈リチャード・パンチェフの音楽集 第1集〉
パンチェフ:
合唱作品集 [マイケル・ウォルドロン(指揮)/ロンドン・コーラル・シンフォニア /マシュー・フレッチャー(ピアノ)/ジェレミー・コール(オルガン)]PANTCHEFF, R.: Edition, Vol. 1 - Choral Music (London Choral Sinfonia, Waldron)
発売日:2020年09月25日
NMLアルバム番号:ORC100144
CD価格:1,950円(税込)
英国の作曲家リチャード・パンチェフ。彼の合唱作品は英国宗教音楽の伝統を継承するものとして国際的に高い評価を得ています。彼はノース・ヨークシャーのリポン大聖堂の聖歌隊指揮者として活動を始めるとともに、ベンジャミン・ブリテンから作曲の指導を受け、その後、オックスフォード大学のクライスト・チャーチ・カレッジでサイモン・プレストンとフランシス・グレアに学び、卒業しています。 彼の名を高めたのは、1996年に作曲された、オックスフォード大学クライスト・チャーチ合唱団の創立450年を記念の委嘱作「ヘンリー8世の弁明文」で、この作品は作曲家ピーター・マクスウェル・デイヴィスの生誕80周年記念の祝賀会でも演奏されました。 2015年のこのアルバムは、彼の良き理解者であるマイケル・ウォルドロンと、ロンドン・コーラル・シンフォニアによる演奏を収録したもの。伝統に裏打ちされながらも、他の合唱作品とは一線を画す個性的なパンチェフの個性を、ウォルドロンは余すことなく表現しています。
収録作曲家:
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Love & Death - 愛と死
トゥリーナ、クルターグ、プッチーニ、ヤナーチェク、シューベルト弦楽四重奏集 [ナバラ弦楽四重奏団]String Quartets - TURINA, J. / KURTÁG, G. / PUCCINI, G. / JANÁČEK, L. / SCHUBERT, F. (Love and Death) (Navarra Quartet)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:ORC100135
CD価格:1,950円(税込)
人間の永遠のテーマである「愛と死」についてのアルバムです。嫉妬のために妻を殺した男の告白が描かれたトルストイの小説「クロイツェル・ソナタ」とベートーヴェンの同名作品に影響されて生まれた、ヤナーチェクの情熱的でドラマティックな弦楽四重奏曲第1番。シューベルトが病に侵され、死を意識して書いた「死と乙女」、プッチーニの哀愁漂う、珍しい室内楽作品「菊」(イタリアで象徴的な葬儀の花)、トゥリーナの「闘牛士の祈り」などの間に、クルターグの友人への想いを表現した珠玉の小品が散りばめられています。 イギリスを拠点に活躍する室内アンサンブルで、ワインの産地であるスペインのナバラからその名をとったナバラ弦楽四重奏団による演奏です。
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Russian Colours - ロシアン・カラーズ
ロシアの室内オーケストラ作品集[LP] [カメラータ・チャイコフスキー(室内オーケストラ)/ユーリ・ジスリン(ヴァイオリン、ヴィオラ&指揮)]発売日:2020年07月22日
LP価格:2,850円(税込)
ロシア出身のユーリ・ジスリンがロンドンで結成した室内オーケストラ、カメラータ・チャイコフスキーによる、19世紀から20世紀にかけてロシアで花開いたロマン派作品集。 ジスリンは演奏だけでなく、アレンスキーを除く全ての作品に編曲を施し、独自の響きを創り上げています。ヴィオラと弦楽オーケストラのために編曲されたグラズノフの「アルト・サクソフォン協奏曲」をメインとし、チャイコフスキーへのトリビュートともいえるアレンスキー、そしてチャイコフスキーとラフマニノフによるお馴染みの美しいメロディを楽しめる一枚。 ORCHID CLASSICS初のアナログ盤リリース。
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『亜麻と炎』 ~ 献身の愛の歌
ブリテン、ヴォルフ、リスト、シューマン、ブラウン [スチュアート・ジャクソン(テノール)/ジョスリン・フリーマン(ピアノ)]FLAX AND FIRE - Songs of Devotion
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:ORC100139
CD価格:1,950円(税込)
ウィグモアホール国際歌曲コンクールや、フーゴー・ヴォルフ・コンクールで入賞を果たしたテノール、スチュアート・ジャクソン。アムステルダム・コンセルトヘボウでマーラーの「大地の歌」、ロンドンでティペットの「我らの時代の子」、シュトゥットガルトで「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッターヴィオなどを歌い、幅広く高い評価を得ています。 このデビュー・アルバムでは「献身の愛」をキーワードに、ヨーロッパの珠玉の歌曲を厳選して収録しました。ピアニストのジョスリン・フリーマンは、これまでも「情熱」や「あこがれ」などをテーマに系統だった選曲のリサイタルを共に開催して来た、信頼できるパートナー。ブリテンの機知と浮遊感、ヴォルフの優しさと官能、リストの情熱、そしてシューマンの献身を鮮やかに伝えています。ラストには、夭逝した英国の作曲家ブラウンの美しい小品も。
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Russian Colours
ロシアン・カラーズ
ロシアの室内アンサンブル作品集(グラズノフ、アレンスキー、チャイコフスキー、ボロディン、ラフマニノフ) [ユーリ・ジスリン(ヴァイオリン、ヴィオラ&指揮)/カメラータ・チャイコフスキー(室内アンサンブル)]String Orchestra Music - GLAZUNOV, A.K. / ARENSKY, A.S. / TCHAIKOVSKY, P.I. / BORODIN, A.P. / RACHMANINOV, S. (Zhislin, Camerata Tchaikovsky)
発売日:2020年07月10日
NMLアルバム番号:ORC100136
CD価格:1,950円(税込)
ヴァイオリンとヴィオラ演奏の両面で活躍するロシア出身のユーリ・ジスリンがロンドンで結成した室内アンサンブル、カメラータ・チャイコフスキー。ガーディアン紙に絶賛されたデビュー盤(ORC10098)に続く、Orchid Classicsからの2作目となるこのアルバムには、19世紀から20世紀にかけてロシアで花開いた様々なロマン派時代の音楽が収録されており、ジスリンは演奏だけでなく、アレンスキーの「チャイコフスキーの主題による変奏曲」を除く全ての作品に編曲を施し、独自の響きを創り上げています。 収録曲は、ヴィオラと弦楽オーケストラのために編曲されたグラズノフの「アルト・サクソフォン協奏曲」をメインとし、チャイコフスキーへのトリビュート作品ともいえるアレンスキーの「弦楽四重奏曲第2番」、ボロディンのよく知られた「弦楽四重奏曲第2番」第3楽章“夜想曲”や、チャイコフスキーの民謡風のメロディを持つ「アンダンテ・カンタービレ」、ラフマニノフのお馴染みの美しい「ヴォカリーズ」の5曲です。
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アリオン- スラヴ精神の旅
(ロシア、チェコの歌曲) [ナタリア・ロマニウ(ソプラノ)/ラダ・ヴァレショヴァー(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Romaniw, Natalya - RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / DVOŘÁK, A. /TCHAIKOVSKY, P.I. / JANACEK, L. (Arion - Voyage of a Slavic Soul)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:ORC100131
CD価格:1,950円(税込)
ウェールズ出身のソプラノ、ナタリア・ロマニウがスラヴの旅へ誘います。彼女は自らのルーツであるウクライナとその周辺の作曲家から美しい歌曲を選び、ウクライナに住む祖父に捧げるアルバムに仕上げました。 中心となるのはドヴォルザークの「愛の歌」。これは弦楽四重奏曲「糸杉」のオリジナルであり、若きドヴォルザークの手痛い失恋から生まれた甘く、郷愁に溢れた旋律を持つ作品です。ここでは民謡を巧みに用いたドヴォルザークの音楽語法がヤナーチェクに影響を与え、ヤナーチェクが魅了されたモラヴィア民謡はノヴァークに影響を与えるなど、チェコの伝統が継承されていく様子を目の当たりにできます。 またロシアの歌曲からは、神秘的かつオペラティックなリムスキー=コルサコフ、情熱に満ちたチャイコフスキー、精巧な仕上がりを見せるラフマニノフが選ばれています。
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ピアソラ(1921-1992):
ブエノスアイレスの四季/オブリビオン
シューベルト(1797-1828):
ロンド イ長調 D438
シュニトケ(1934-1998):
ハイドン風モーツァルト [キャサリン・フンカ (ヴァイオリン、指揮)、ニコラ・スウィーニー (ヴァイオリン)、アイルランド室内管弦楽団]PIAZZOLLA, A.: 4 Estaciones Porteñas (Las) / SCHUBERT, F.: Rondo / SCHNITTKE, A.: Moz-Art à la Haydn (K. Hunka, N. Sweeney, Irish Chamber Orchestra)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:ORC100130
CD価格:1,950円(税込)
ヴァイオリンと弦楽による諸相ロンドン生まれのヴァイオリニスト、キャサリン・フンカ率いるアイルランド室内管弦楽団による、ヴァイオリンと弦楽のための様々な作品集。ロシアの作曲家デシャトコニコフが編曲した『ブエノスアイレスの四季』を中心に、ヴァイオリン協奏曲を残さなかったシューベルトがまだ十代の頃書いたロンドなどを収録。 クレーメルのために書かれた2台のヴァイオリンと弦楽ための「ハイドン風モーツァルト」は、モーツァルト作品の断片を積み重ね、ハイドンの「告別」交響曲の手法が視覚的に取り入れられたもの。親密なアンサンブルによる切れ味鋭い演奏が楽しめるアルバムです。
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]発売日:2020年03月27日
CD 9枚組価格:9,525円(税込、送料無料)
アメリカ生まれ、フィラデルフィアに拠点を置くジョナサン・ビス。祖母はサミュエル・バーバーからチェロ協奏曲を献呈された名チェリスト、ラヤー・ガールブゾヴァ、父はヴィオラ奏者ポール・ビス、そして母は、彼が生まれる直前にマゼールの指揮でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を演奏したという名手ミリアム・フリードという、錚々たる音楽一家の出身です。6歳でピアノを始めレオン・フライシャーに師事。2000年にリサイタル・デビューを果たしてからはヨーロッパを中心に活躍。リサイタル、オーケストラとの共演の他、世界各地の音楽祭に出演し国際的な評価を受けています。多彩なレパートリーで知られ、録音においてもモーツァルト、ベートーヴェンなどの古典派作品からシェーンベルクなど現代作品まで、数多くの作品がリリースされています。 ビスは2011年からベートーヴェンのソナタ全曲録音に取り組んでおり、これまでツィクルスは別レーベルで進行していましたが、2019年に録音された第9集がORCHIDレーベルから発売されたことに伴い、9枚組からなる全集もORCHIDレーベルからリリースされることになりました。深い考察に裏打ちされた優れた解釈、確かな打鍵から生まれる明晰な音。ビスの共感と愛情に満ちた演奏は21世紀の新しいベートーヴェン像を構築するにふさわしいものです。
収録作曲家:
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グリーグ(1843-1907):
〔ヴァイオリン・ソナタ集〕
ヴァイオリン・ソナタ 第1番・第2番・第3番
最後の春/春に寄す [エレナ・ウリオステ(ヴァイオリン)/トム・ポスター(ピアノ)]GRIEG, E.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (To The Spring) (E. Urioste, T. Poster)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ORC100126
CD価格:1,950円(税込)
グリーグが書いた3曲のヴァイオリン・ソナタはどれも北欧的情緒に溢れた名作です。第1番は1865年、グリーグ22歳の作品で、民謡風の第2楽章の旋律はまさに彼ならではの味わいを有しています。第2番は1867年の作品。もともとはチェロとピアノのために構想された曲で、第1楽章は憂いを帯びた序奏に始まり、快活な主部へと移ります。この曲も第2楽章が特徴的で、やはりグリーグらしい郷愁に溢れた旋律に満たされています。それから約20年を経て書き上げられた第3番は、グリーグのヴァイオリン・ソナタの中でも最も人気の高い曲。情熱的な第1楽章は当時彼が魅了されたとされるイタリアのヴァイオリニスト、テレジーナ・トゥアの面影を映し出すかのようです。このアルバムには、2曲の「春」にちなんだグリーグ作品のヴァイオリン編曲版が収録されており、歌心に満ちた両作品はヴァイオリン・ソナタとのつながりも感じさせる見事な仕上がりです。ヴァイオリニスト、エレナ・ウリオステの情感に満ちた演奏で。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲全集 [スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/アンドリュー・コンスタンティン(指揮)/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団]BEETHOVEN, L. van: Piano Concertos Nos. 1-5 (Goodyear, BBC National Orchestra of Wales, Constantine)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ORC100127
CD 3枚組価格:3,750円(税込、送料無料)
ORCHID CLASSICSレーベルやSTEINWAYレーベルなどから次々と新録音をリリース。作曲家としてもユニークな才能を発揮する注目のピアニスト、スチュワート・グッドイヤー。今作では2020年の“ベートーヴェン生誕250年”を記念し、アンドリュー・コンスタンティンが指揮するBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団を従え、ピアノ協奏曲の全曲演奏を披露しています。 最初に完成された第2番ではモーツァルト風の楽想をきわめて軽やかに演奏し、すでにベートーヴェンの個性が表出された第1番ではゆったりとした第2楽章の美しさが印象的。第3番では劇的な終楽章での場面転換が見事であり、第4番ではピアノとオーケストラの親密な対話に主眼を置き、壮大な第5番で音楽が頂点に達します。曲ごとの性格描写と巧みな技術が融合した素晴らしい演奏を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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ジャック・リーベック(ヴァイオリン)
シェーンベルク(1874-1951):
ヴァイオリン協奏曲 Op.36
ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77 [ジャック・リーベック(ヴァイオリン)/アンドリュー・グーレイ(指揮)/BBC交響楽団]SCHOENBERG, A. / BRAHMS, J.: Violin Concertos (J. Liebeck, BBC Symphony, Gourlay)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ORC100129
CD価格:1,950円(税込)
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バッハ48
J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲全集の旅 [ジョルジュ・ルポウ (ピアノ)]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Books 1 and 2 (Bach 48) (Lepauw)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ORC100107
CD 5枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
ピアニストにとってのバイブルであり、西洋音楽の金字塔《平均律クラヴィーア曲集》は、J.S.バッハ作品の中でも最高傑作の一つであり、見事な対位法と想像力を駆使して作り上げられた24の調すべてによる前奏曲とフーガで構成された大作です。 パリとシカゴを拠点に活動するフランス系アメリカ人のルポウは、10歳の時にパリでデビュー。自身のことを"ピアニスト兼カルチュラル・アクティビスト”と呼び、クラシック以外のジャンルの演奏家とも積極的にコラボレーションを行っていますが、今回のソロ・デビュー・アルバムでは、基本に立ち返り、バッハの出身地ドイツのワイマールの聖ヤコブ教会で全曲録音に挑みました。バッハの魂を感じ取るため、録音の半年前に作曲家所縁の地、アイゼナハやライプツィヒを訪れる気合の入れようでした。 録音を終えたルポウは、「この作品にはいわゆる“人間の条件”の全てが入っていることがわかりました。自分の愚かさにも理由があるのだということも。」とコメントしています。
収録作曲家:
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Not Now, Bernard and other stories
ノット・ナウ、バーナード&アザー・ストーリーズ
(ヒューズ、アーノルド、アイアランド、ウィアー) [アレクサンダー・アームストロング(ナレーター)/トム・ハモンド(指揮)/オーケストラ・オブ・ザ・スワン]HUGHES, B.: Not Now, Bernard / Isabel's Noisy Tummy / The Knight Who Took All Day (A. Armstrong, Orchestra of the Swan, Hammond)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ORC100115
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの俳優、テレビやラジオの司会者、バス・バリトン歌手として活躍するアレクサンダー・アームストロングがナレーターを務めるストーリー性豊かなアルバム。カラフルな原色に満ちた子供の頃の想い出の世界を再現しています。彼は、アルバム・タイトルでもあるヒューズの《Not Now Bernard》をはじめ、女性の社会進出と騎士道を皮肉ったストーリーの《The Knight Who Took All Day》などを楽し気に語ります。アーノルド:《おもちゃの交響曲》では、トム・ハモンドの指揮でオーケストラ・オブ・ザ・スワンがここぞとばかりに、カッコウの鳴き声やホイッスル、おもちゃのトランペットのモノマネまで登場させ、曲を盛り上げます。エドガー・アラン・ポーの最後の詩にアイアランドが作曲した《アナベル・リー》ではアルバムのムードが一変、暗い影を帯びますが、最後に置かれたウィアーの「Thread!」はまるで漫画のようなイメージ。アームストロングの巧みなナレーションが最後まで聞かせます。
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スケンプトン(1947-):
〔ピアノ作品集〕
24のプレリュードとフーガ
3つのノクターン
リフレクションズ/映像 [ウィリアム・ハワード(ピアノ)]SKEMPTON, H.: 24 Preludes and Fugues / 3 Nocturnes / Reflections / Images (W. Howard)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:ORC100116
CD価格:1,950円(税込)
1960年代より実験音楽畑を歩んできたイギリス出身の作曲家スケンプトンの作品集。バッハにインスパイアされ、コンテンポラリー・スタイルで書かれた《24のプレリュードとフーガ》を中心に、さまざまな趣きを持つ小品集が並び、聴き手の耳をひと時も離すことがありません。仄暗く内省的でありながら、ジャズのテイストも感じられる「3つのノクターン」、瞑想的な「リフレクションズ」、また「映像」には、ドビュッシーの同名作と同じく、イギリス北部のタインサイドの民謡「キール・ロウ」のメロディが取り入れられるなど、創意工夫が凝らされています。ウィリアム・ハワードは40か国以上で演奏を行い高く評価されているピアニスト。室内楽も得意で数多いアルバムをリリースしている実力派です。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年3月号)★-
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.2 : Fire [小菅 優(ピアノ)]Piano Recital: Kosuge, Yu - TCHAIKOVSKY, P.I. / REGER, M. / LISZT, F. / DEBUSSY, C. / SCRIABIN, A. / STRAVINSKY, I. (4 Elements, Vol. 2: Fire)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100108
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
ピアニスト、小菅優が2007年から取り組むコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。すでにCD化された第1作「Water」(ORC10092/NYCX-10037)では、変幻自在に姿を変え、人々の感情に入り込む「水」の様々な姿を描き出し大好評を博した彼女、第2作では「火」をテーマに、またもや多彩な作品に命を吹き込んでいます。 「火」と言えば、真っ先に連想されるのが神話に登場するプロメテウスであり、神を無視して火を盗み人類に分け与えた存在とされています。小菅はリストの交響詩「プロメテウス」(L.シュタルクによるピアノ編)を取り上げ、プロメテウスに対する神の怒りまでをも存分に表現しています。 また、このアルバムには第一次世界大戦中に書かれた曲が中心に収録されているのも聴きどころの一つ。この時代の人々が抱いた不安と感情を根底に置きながら、炎の持つ神性と悪魔性を描き分け、大胆な感情表現で音による「火(戦)」を描き出します。 最後に置かれたストラヴィンスキーの「火の鳥」抜粋では、まさに大地と大空全てを舐めつくすかのような音による巨大な炎を感じることでしょう。
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ・ソナタ全集 第9集〉
ピアノ・ソナタ 第7番・第18番・第32番 [ジョナサン・ビス(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas, Vol. 9 (Biss) - Nos. 7, 18,"La Chasse", 32
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100109
CD価格:1,950円(税込)
1980年アメリカ生まれのジョナサン・ビス。祖母はサミュエル・バーバーからチェロ協奏曲を献呈された名チェリスト、ラヤー・ガールブゾヴァ、父はヴィオラ奏者ポール・ビス、そして母は、彼が生まれる直前にマゼールの指揮でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を演奏したという名手ミリアム・フリードという、錚々たる音楽一家の出身です。 6歳から本格的にピアノを学び、優秀な教師に恵まれ着々と成長を重ねピアニストとしての足掛かりをつかんだビス、彼が9年間に渡って録音を続けてきた「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」が遂に完結しました。この第9集では初期、中期、そして晩年の3つの時代の締めくくりとなる作品でまとめ、ベートーヴェンの創作活動の総括を表現することに成功しています。第32番のソナタでの最後の静かな音がとりわけ強く印象に残ります。
収録作曲家:
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O HOLY NIGHT - 合唱で聴くクリスマス [マイケル・ウォルドロン(指揮)/ロンドン・コーラル・シンフォニア]
Christmas Choral Concert: London Choral Sinfonia - MATHIAS, W. / CANNING, C. / GAUNTLETT, H.J. / WARLOCK, P. (O Holy Night)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100110
CD価格:1,950円(税込)
イギリスの指揮者マイケル・ウォルドロン率いる「ロンドン・コーラル・シンフォニア」はトリニティ礼拝堂でのコンサートを開催するために、2008年、ケンブリッジ大学の若く才能ある学生たちによって結成された声楽アンサンブル。年間を通じイギリス国内の様々なホールで幅広いレパートリーを披露しています。 このアルバムでは、伝承曲を始めとしたお馴染みのクリスマス作品を心を込めて歌っています。どの曲も手の込んだアレンジが施されており、編曲を担当した一人、デヴィッド・ウィルコックスは現代イギリスにおける劇場音楽の第一人者たちです。またマックス・パッペンハイムはこのアンサンブルのオルガニスト。歌手たちの声を知り尽くした変幻自在なアレンジが見事です。とりわけ「オー・ホーリー・ナイト」ではオルガン、トランペットの華やかな響きと、中間部の荘厳な対位法が聴きどころです。
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RAPTURES - 歓喜
ハンコック:作品集 [ジャック・リーベック(ヴァイオリン)/レヴォン・パリキアン(指揮)/BBCコンサート・オーケストラ]HANCOCK, S.: Raptures Suite / Variations on a Heroic Theme / Violin Concerto (Liebeck, BBC Concert Orchestra, Parikian)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100111
CD価格:1,950円(税込)
映画音楽やテレビの劇音楽などで活躍する現代作曲家スチュアート・ハンコックの作品集。華麗なオーケストレーションとエキサイティングな作風は世界中のファンを魅了しています。 このアルバムはハンコックが愛するハリウッド映画への賛辞でもある「英雄的な主題による変奏曲」で幕を開け、「ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲」 、アルバムタイトルでもあるオーケストラのための組曲「RAPTURES」へと続きます。「RAPTURES」はもともと弦楽四重奏曲として考案されましたが、今回の録音のためにオーケストラ版に拡大されており、豊かな音色と華やかさを備えた堂々たる作品へと変貌しています。 指揮を務めるのはレヴォン・パリキアン。ジョージ・ハーストとイリア・ムーシンに師事。現在はオックスフォード市管弦楽団の首席指揮者を務める傍ら、イギリスの主要オーケストラへの客演やロンドン王立音楽大学をはじめ各地のユース・オーケストラの指導にも当たる注目の指揮者です。
収録作曲家:
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「ポーギーとベス」再訪 [ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)/パスカル・シューマッハー(ヴィブラフォン)/クヌート・エリク・スンドクィスト(コントラバス)]
Music for Violin, Double Bass and Vibraphone - GERSHWIN, G. / SCHUMACHER, P. (Porgy and Bess Revisited) (Dautricourt, Sundquist, P. Schumacher)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100112
CD価格:1,950円(税込)
毎年春に開催される「ラ・フォル・ジュルネ」にも何度か登場、見事な演奏を披露するヴァイオリン奏者ニコラ・ドートリクール、ジャズ奏者としてデビュー後、ウィーンに留学しクラシックの奏法を身に着け、ジャズ、クラシック双方で活躍するベーシスト、クヌート・エリク・スンドクィスト。そして作曲家、アレンジャーとしても知られるヴィブラフォン奏者パスカル・シューマッハー。 この3人の「音楽の探求者たち」とジョージ・ガーシュウィンの出会いから生まれたこの全10トラックの音楽は、実験性に富み、優雅さと哀愁に満ちており、「人生はジャズによく似ています。即興演奏は最高です。」と語ったガーシュウィンの言葉をそのまま反映したかのような魅力的な雰囲気を備えています。
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ベートーヴェン(1770-1827):
クラリネット三重奏曲 変ホ長調 Op.38
ブラームス(1833-1897):
クラリネット三重奏曲 Op.114 [アレクサンドル・ベデンコ(クラリネット)/キリル・ズロトニコフ(チェロ)/イタマール・ゴラン(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Clarinet Trio, Op. 38 / BRAHMS, J.: Trio, Op. 114 (Bedenko, Zlotnikov, Golan)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100102
CD価格:1,950円(税込)
初期のベートーヴェン作品の中で最も人気を獲得したと言われる作品が、管、弦、七つの楽器で奏される「七重奏曲」Op.20でした。もっと容易に演奏できる編成が求められたため、ベートーヴェン自身はピアノ三重奏の形に編曲しOp.38として出版。他にもフンメルやブルクハルト、シュミット、ツェルニーら同世代の作曲家、編曲家たちによる夥しい編曲版が残されています。ここではベートーヴェン自身の編曲を演奏。クラリネットが活躍する楽しい音楽です。 ブラームスのクラリネット三重奏曲は、三人の奏者全員の見せ所がある名作。抒情的なチェロと巧みなピアノ・パートに支えられた郷愁溢れるクラリネットの旋律が美しい作品です。 それぞれ、ソリストとしても活躍するペデンコ、ズロトニコフ、ゴランによる素晴らしいハーモニーをお楽しみください。
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エルガー(1857-1934):
交響的習作「ファルスタッフ」Op.68
チャドウィック(1854-1931):
タモシャンター [アンドリュー・コンスタンティン(指揮)/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団 他]ELGAR, E.: Falstaff / CHADWICK, G.W.: Tam O'Shanter (T. and S. West, BBC National Orchestra of Wales, A. Constantine)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100103
CD価格:1,950円(税込)
アンドリュー・コンスタンティンが指揮するBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団によるエルガーの交響的習作「ファルスタッフ」の2つの異なるヴァージョンを収録した2枚組。 シェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」に登場する体格のよい騎士(ならずもの)ファルスタッフを主人公にした戯曲は、ヴェルディやニコライなど多くの作曲家が歌劇に仕立てていますが、エルガーは歌を用いることなく、オーケストラのみで物語を描いています。この録音では、シェークスピア原作の朗読を挿入した演奏と、オーケストラのみの演奏を比べることができ、作品の成り立ちをじっくりと楽しむことができます。 併せて収録されているのはチャドウィックの「タモシャンター」。こちらはロバート・バーンズの詩を原作にした曲で、“シャンタのタム”と呼ばれる主人公が、酒場で魔女に絡まれ、命からがら逃げだしたというお話。こちらはチャドウィックが起こした作品紹介を朗読したトラックも含まれています。イギリスならではの楽しいアルバムです。
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モンテーロ(1970-):
ピアノ協奏曲 第1番「ラテン」協奏曲
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ協奏曲 ト長調 [ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)/カルロス・ミゲル・プリエト(指揮)/オーケストラ・オブ・ジ・アメリカズ]MONTERO, G.: Piano Concerto No. 1, "Latin Concerto" / RAVEL, M.: Piano Concerto (Montero, Orchestra of the Americas, Prieto)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100104
CD価格:1,950円(税込)
ベネズエラ出身のピアニスト、ガブリエラ・モンテーロ。5歳で初の公開演奏会を行うなど神童ぶりを発揮、順調にキャリアを重ね、アルゲリッチからも「稀有の才能の持ち主」と評価されました。即興演奏を得意としており、尊敬するバッハ作品をモティーフにした一連の即興演奏のアルバムが大ヒットしたことでも知られています。 このアルバムでは彼女の作曲家としての一面にも注目。世界初演となるピアノ協奏曲第1番「ラテン」は彼女自身の体験を元にした南米の人々の物語を描いた作品。躍動するリズムに支えられた喜びの感情と、激しい怒りの感情が交錯する魅力的な協奏曲です。同じく、特有のリズムとジャズのイディオムが取り入れられたラヴェルの協奏曲がカップリングされており、アルバムの特色を強調しています。
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KOTTOS - 歌と踊り [コットス(アンサンブル)]
Instrumental Ensemble Music - BARTÓK, B. / GRIEG, E. / RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / VIVALDI, A. / LIADOV, A.K. (Songs and Dances) (KOTTOS)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100105
CD価格:1,950円(税込)
デンマークのアンサンブル「KOTTOS コットス」の魅惑的なアルバム。アンサンブル名の「コットス」とはギリシャ神話に登場する、天空神ウラノスと地母神ガイアの子で巨人族の一人。百の腕と五十の頭を持ち、ティターン族との大戦「ティタノマキア」ではゼウス軍に加勢、ゼウスを勝利に導いたとされています。多腕、多頭のイメージから高機能、高性能なもの、集合体や集団を指す名称として引用されることが多く、このアンサンブルもまさに「名は体を表す」の言葉通り、ユニークな楽器を用いて、アバンギャルドからケルト民謡まで多彩な音楽を奏でることで知られています。 このアルバムでは、現代作曲家スカルコッタスの「ギリシャの踊り」をメインに、ロシアから北欧、イタリア、東欧と彩り豊かな民謡風の作品を楽しめます。
収録作曲家:
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JOY&DESOLATION
(モーツァルト、フィンジ、コリリアーノ、ヘレディア) [アレクサンダー・フィターステイン(クラリネット)/テスラ四重奏団]Clarinet Quintets - MOZART, W.A. / FINZI, G. / CORIGLIANO JR., J. / HEREDIA, C. (Joy and Desolation) (Fiterstein, Tesla Quartet)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100106
CD価格:1,950円(税込)
ベラルーシで生まれ、2歳の時にイスラエルに移住しイスラエル芸術科学アカデミーとジュリアード音楽院で学んだクラリネット奏者アレクサンダー・フィターステイン。カール・ニールセン国際クラリネット・コンクールで優勝し世界的な注目を浴び、以降、名だたるオーケストラと共演を重ねています。 室内楽にも力を注いでおり、今作ではテスラ四重奏団とともに、モーツァルト、フィンジの名作や、コリリアーノ、アルゼンチンの作曲家ヘレディアによる現代作品を演奏。なかでも、亡き父に捧げたコリリアーノの感動的な旋律を持つ「Soliloquy」や、ラテン・アメリカのポピュラー・スタイルを取り入れた躍動的なヘレディアの曲は、新しいレパートリーを探求する彼らのポリシーにふさわしい作品です。
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ブラームス(1833-1897):
ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
ブルッフ(1838-1920):
8つの小品 Op.83
シューベルト(1797-1828):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.148 D897
(いずれもヴァイオリン、ヴィオラとピアノ編) [ナターリア・ロメイコ(ヴァイオリン)/ユーリ・ジスリン(ヴィオラ)/イヴァン・マルティン(ピアノ)]Violin, Viola and Piano Recital: Lomeiko, Natalia / Zhislin, Yuri / Martin, Ivan - BRUCH, M. / BRAHMS, J. / SCHUBERT, F.
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:ORC100098
CD価格:2,080円(税込)
これまでにも何枚かのアルバムでデュオを組んできたヴァイオリニスト、ナターリア・ロメイコとヴィオラのユーリ・ジスリン。今作ではピアニスト、イヴァン・マルティンを加えロマン派の3作品を演奏しています。ブラームスはよく知られるホルン三重奏をヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ版に編曲、原曲の持ち味を損なうことなく、しっとりとした味わいで聴かせます。 アルバムのメインとなるブルッフの「8つの小品」の原曲はクラリネットとヴィオラ、ピアノの組み合わせですが、ここでも管楽器とは違うまろやかな響きの組み合わせが耳に残ります。シューベルトの「ノットゥルノ」はヴァイオリン、チェロ、ピアノが原曲。チェロの深い響きがヴィオラの渋い響きに置き換わることで曲の印象もかなり変わります。各々の演奏家たちの主張がせめぎあいつつ、練り上げられた音が楽しめる興味深い1枚です。
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ブラームス(1833-1897):
クラリネット三重奏曲 Op.114
クラリネット・ソナタ Op.120-1&2 [ヨーゼフ・シナー(クラリネット)/ヨアンナ・プロダノヴァ(チェロ)/ソミ・キム(ピアノ)]BRAHMS, J.: Trio in A Minor / Clarinet Sonatas, Op. 120, Nos. 1 and 2 (Shiner, Prodanova, Somi Kim)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:ORC100099
CD価格:2,080円(税込)
晩年のブラームスは、一旦は創作意欲が衰えるも、奏者リヒャルト・ミュールフェルトが演奏するクラリネットの素朴で澄み切った響きに魅せられ、相次いでいくつかの傑作を書き上げました。「クラリネット三重奏曲」は「五重奏曲」と同じ年の1891年に作曲され、世評は「五重奏」の方が人気が上でしたが、ブラームス自身は「この三重奏の方が好きだ」と述べたという作品。第1楽章冒頭の憂愁に満ちた旋律から強く聴き手の心を捉えます。2つのクラリネット・ソナタは1894年に書かれた曲。情熱的な第1番、晩秋の空を思い起こさせる第2番、ヴィオラで演奏されることも多く、どちらもブラームスの円熟が感じられる味わい深い作品です。 演奏しているシナーは2011年にデビューを果たした若手奏者。現代音楽を得意としながら、このような古典的な作品でも卓越した解釈を聴かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ三重奏曲集 第3集〉
ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 Op.1-3
ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調「大公」 Op.97 [トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios, Vol. 3 - Nos. 3, 7, "Archduke" (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:ORC100101
CD価格:2,080円(税込)
2019年に創立20周年を迎える「トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン」。韓国出身の2人の姉妹と、チェリストのソキュンの夫でデンマーク出身のピアニスト、エルヴェキールをメンバーとするアンサンブルは、デンマークの現代作曲家ノアゴーから作品の献呈を受けたり、サンドストレムの70歳の誕生日を記念した作品「トリプル・コンチェルト」を初演するなど現在スカンジナビア半島を中心に活躍しています。 彼らは現在ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の全曲録音を進めており、この第3集では初期の第3番と、円熟期の「大公」を収録。1793年に書かれた若きベートーヴェンの意欲作、第3番はあまりにも先進的な作品だったためか、ハイドンから「出版は控えた方がよいのではないか」とアドバイスされたという曲。第7番は1811年、ルドルフ大公に献呈されたため「大公」と呼ばれる優雅な曲。トリオ・コン・ブリオは、この2曲の性格の違いを際立たせながら、温かみのある色調でベートーヴェンの情熱を伝えています。
収録作曲家:
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ダヴ(1959-):管弦楽作品集
Run to the Edge
The Ringing Isle
劇的カンタータ「方丈記」
空港の情景/大地の理論 [ローレンス・ザッゾ(カウンターテナー)/ティモシー・レドモンド(指揮) BBCフィルハーモニック]DOVE, J.: Orchestral Music - Run to the Edge / The Ringing Isle / Airport Scenes / Gaia Theory (Zazzo, BBC Philharmonic, T. Redmond)
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:ORC100097
CD価格:2,080円(税込)
現代イギリスの代表的な作曲家の一人ジョナサン・ダヴの60歳記念アルバム。「ブリテンの後継者」と呼ばれるダヴがBBCフィルハーモニックのために書いた5つの作品が収録されています。合唱作品の作曲家として知られるダヴですが、BBCフィルハーモニックは1997年から彼のオーケストラ曲を演奏。両者は20年間に渡り強い関係で結ばれています。 1997年の「The Ringing Isle」はシェークスピアの「リチャード2世」の台詞からインスパイアされた音楽。2006年の「方丈記」はカウンターテナーを用いたユニークな音絵巻です。彼のコミック・オペラ《フライト》からのスリリングでゴージャスな音楽も聴きどころ。他の音楽もユニークな味わいを持っています。
収録作曲家:
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グッドイヤー(1978-):
カラルー/ピアノ・ソナタ
ガーシュウィン(1898-1937):
ラプソディ・イン・ブルー [スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)/ウェイン・マーシャル(指揮)/チネケ!オーケストラ]GERSHWIN, G.: Rhapsody in Blue / GOODYEAR, S.: Callaloo / Piano Sonata (S. Goodyear, Chineke! Orchestra, W. Marshall)
発売日:2019年06月21日
NMLアルバム番号:ORC100100
CD価格:2,080円(税込)
ORCHID CLASSICSレーベル100作目の記念アルバムは、注目のピアニスト、スチュワート・グッドイヤーをフィーチャーした1枚。今作でグッドイヤーは作曲家としての才能も披露しており、彼のルーツであるトリニダード・トバゴ共和国のカーニバルの風景を描いた「カラルー」と若々しい作風による「ピアノ・ソナタ」の2作は、これからの彼の素晴らしい活動を予見させる見事な作品です。 同時収録のガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」では、グローフェによるオーケストラ伴奏版ではなく、オリジナルのジャズ・ヴァージョンにて演奏。ウェイン・マーシャルが指揮するオーケストラ「チネケ!」は黒人少数民族のパフォーマーで構成されており、活気に満ちた演奏でグッドイヤーのピアノを盛り上げています。
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CAPRICCIOS [クァトゥール・カプリッチョ/ジェラール・コセ(ヴィオラ)/ヤン・ルヴィオノア(チェロ)]
Chamber Music (String Quartet) - HAYDN, J. / FOKKENS, R. / YSAŸE, E. / WEINBERG, M (Capriccios) (Quatuor Capriccio)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ORC100094
CD価格:1,950円(税込)
2012年に設立された弦楽四重奏団「クァトゥール・カプリッチョ」。創立の翌年、イルザック国際室内楽コンクールで第1位を獲得するなど、その活躍に期待が寄せられています。このアルバムでは、彼らのアンサンブル名にちなんだ様々な「CAPRICCIOS」が集められており、古典派から現代作品まで、その優雅で多彩な世界を味わうことができます。 ハイドン初期の名作「太陽四重奏曲」の中の1曲であるハ長調は、第2楽章に「Capriccio」が置かれており、極めて劇的な表現と独創的な作風で知られる作品です。他、メンデルスゾーンやイザイ、ヴァインベルクのカプリッチョや、フォッケンスのユニークな曲などが並ぶなか、もともとの楽劇の名前が《カプリッチョ》であることから選ばれたシュトラウスの作品では名ヴィオラ奏者コセと、チェロのルヴィオノアが加わり、濃厚な響きによる美しいアンサンブルを聴かせます。
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Themes and Variations - 主題と変奏 [ガイ・ジョンストン(チェロ)/トム・ポスター(ピアノ)/ジェームズ・ギルクリスト(テノール)]
Cello and Piano Recital: Johnston, Guy / Poster, Tom - BEETHOVEN, L. van / SCHUMANN, R. / FAURÉ, G. / MENDELSSOHN, Felix (Themes and Variations)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ORC100095
CD価格:2,080円(税込)
2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。 今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。
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OBLIQUE STRATEGIES
無伴奏チェロのための作品集 [アンドレイ・イオニーツァ(チェロ)]Cello Recital: Ioniță, Andrei - BACH, J.S. / DEAN, B. / KODÁLY, Z. / HENRYSON, S. (Oblique Strategies)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ORC100096
CD価格:1,950円(税込)
1994年ブカレストに生まれ、5歳からピアノ、8歳でチェロを学び頭角を現したというチェリスト、アンドレイ・イオニーツァ。2012年からはベルリン芸術大学でイェンス=ペーター・マインツに師事。2015年に開催された「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝、タイムズ紙に「10年に一人の逸材、最もエキサイティングなチェリストの一人」と称され、世界中で注目を浴びています。 このアルバムでは無伴奏チェロのための様々な作品を演奏。なかでも、ブライアン・イーノの楽曲にインスパイアされたというオーストラリアの作曲家ブレット・ディーンの作品は世界初録音となります。他には無伴奏チェロ曲を語る上で外せないJ.S.バッハの組曲第1番、コダーイの先進的なチェロ・ソナタ、超絶技巧派のチェリストであり、またヘヴィ・メタル界ではベーシストとして知られるヘンリソンの印象的な「ブラック・ラン」、これらが並ぶ興味深い1枚です。
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小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.1 : Water [小菅優(ピアノ)]Piano Recital: Kosuge, Yu - MENDELSSOHN, Felix / FAURÉ, G. / RAVEL, M. / FUJIKURA, Dai / CHOPIN, F. / TAKEMITSU, Toru (4 Elements, Vol. 1: Water)
発売日:2019年01月30日
NMLアルバム番号:ORC100092
18)
CD国内仕様、日本語解説付価格:2,750円(税込)
小菅優、最新録音の登場!
改めて、弊社でのお取り扱いが決まりました。ベートーヴェンやショパンを中心に、 力強いタッチと独自の感性に貫かれた演奏を聴かせる小菅優。このアルバムは2017年から彼女が取り組んでいるコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)の第1作となる「水」をテーマにしたプログラムのスタジオ録音。 川の流れ、雨、噴水など様々な姿に変化し、私たちの日常に溶け込む「水」は、多くの作曲家たちにもインスピレーションを与え、数多くの曲が作られています。小菅が選んだのはメンデルスゾーンとフォーレ、ショパンの舟歌や、武満徹の「雨の素描」の他、ラヴェル、リスト、藤倉大による多彩な水の形を描いた作品。彼女の演奏は繊細な感情表現と美しい音色で彩られています。 アルバムを締めくくる曲はワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》であり、これは大海の上で繰り広げられる壮絶な愛の物語ということで、やはり「水」はなくてはならない要素です。
「……たとえそれが幻想や想像の世界だとしても、その色々な詩情や感情は常にこの世界に通じるものがあります。自然が生み出したこうした様々な作品を訪れ、この美しい世界の原点と、人生そのものの素晴らしさを探求していきたいと思います。」(小菅優 国内盤解説より) -
VARIATIONS SERIEUSES
- 厳格な変奏曲 [リリト・グリゴリアン]Piano Recital: Grigoryan, Lilit - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van / MENDELSSOHN, Felix / BIZET, G. / SZYMANOWSKI, K. (Variations sérieuses)
発売日:2018年12月07日
NMLアルバム番号:ORC100088
1)
CD価格:1,950円(税込)
アルメニア、イェレヴァンのピアニスト、リリト・グリゴリアン。7歳でピアノを始め、ロストック音楽・演劇大学を卒業後、ベルギーのエリザベート王妃音楽大学のアーティスト・イン・デジデンスを務めるなど活発な活動をしています。世界中のコンサートホールで演奏を重ね、室内楽にも積極的に参加。2018年にリリースされたNAXOS:ヴィオラとピアノのための作品集(8.573730)では日本の若手ヴィオラ奏者、戸川ひよりとともに古典派の曲を中心に素晴らしい演奏を披露しています。 今回のソロ・アルバムは“変奏曲”に焦点が当てられており、バッハ=ブゾーニのシャコンヌからシマノフスキまで6曲の変奏曲が演奏されています。ひとつひとつのメロディを大切に弾いていくグリゴリアンの手により、作曲家たちの創意工夫が描かれています。なかでもメンデルスゾーンの「厳格な変奏曲」は、作曲家自身が削除してしまった“4つの変奏”も収録。自作をしばしば改訂したことで知られるメンデルスゾーンの姿が浮かび上がります。
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THE GRAND ORGAN OF TEMPLE CHURCH
- テンプル教会の大オルガン [ロジャー・セイヤー]Organ Recital: Sayer, Roger - MENDELSSOHN, Felix / KARG-ELERT, S. / REGER, M. / REUBKE, J. (The Grand Organ of Temple Church)
発売日:2018年11月28日
NMLアルバム番号:ORC100090
CD価格:2,080円(税込)
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ラヴェル/ハイドン:
弦楽四重奏曲他 [テスラ弦楽四重奏団]RAVEL, M.: String Quartet / HAYDN, J.: String Quartet No. 42 / STRAVINSKY, I.: Concertino for String Quartet (Tesla Quartet)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:ORC100085
CD価格:1,950円(税込)
偉大な発明家ニコラ・テスラ(1856-1943)の名を冠した「テスラ四重奏団」。2008年にジュリアード音楽院の学生たちにより結成されたこのアンサンブルは、詩、音楽、哲学にも精通し、これらを大切にしていたテスラの意志を尊重し、“人々を結び付ける”役目としての音楽を追求しています。彼らは聴衆と演奏家の結びつきを強めるために10年間試行錯誤を繰り返したといい、このデビュー・アルバムでは、ラヴェル、ハイドン、ストラヴィンスキーという選曲から演奏に至るまで、聴き手をひきつけるために細心の注意が払われており、演奏も実にきめ細やか。現在のニューヨークで最も有望なアンサンブルの一つとして注目を集めています。
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プロコフィエフ&ニールセン:
ヴァイオリン協奏曲集 [リヤ・ペトロヴァ/クリスティーナ・ポスカ/オーデンセ交響楽団]PROKOFIEV, S.: Violin Concerto No. 1 / NIELSEN, C.: Violin Concerto (Petrova, Odense Symphony, Poska)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:ORC100086
CD価格:1,950円(税込)
2016年に開催された「カール・ニールセン国際ヴァイオリン・コンクール」で韓国のイ・ジユンと第1位を分け合ったブルガリア生まれのヴァイオリニスト、リヤ・ペトロヴァ。アルゲリッチにも認められ「アルゲリッチと仲間たち」の演奏会にも招待された彼女は、既に多くの室内楽プロジェクトで確かな実績を残しており、以前にリリースされたサン=サーンスの作品集にも参加、ヴァイオリン協奏曲第1番で流麗な演奏を披露しています。 このアルバムではニールセンとプロコフィエフの協奏曲を演奏、両方の作品の根底に流れるロマティックな雰囲気を表出、とりわけニールセンは独自の表現が高く評価されました。イ・ジユンのアルバムも同じくOrchid Classicsから発売されており(ORC100079)、2人の音楽性の違いを確かめることもできます。
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Direct Message - ダイレクト・メッセージ
20世紀と21世紀、トランペットとピアノのための作品集 [マティルダ・ロイド/ジョン・リード]Trumpet and Piano Recital: Lloyd, Matilda / Reid, John - MAXWELL DAVIES, P. / WOOLF, A. / PRITCHARD, D. / SWAYNE, G. / CASTÉRÈDE, J. (Direct Message)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:ORC100089
CD価格:2,080円(税込)
注目の女性トランペット奏者マティルダ・ロイドのデビュー・アルバム。“エリック・オービエ国際トランペット・コンクール”に入賞、BBC若手ミュージシャンに選定された彼女はBBCプロムスで鮮烈なソロ・デビューを果たし世界中の注目を集めました。 このアルバムは「トランペットのレパートリーを広げたい」というロイドの願いが反映されており、スウェイン、プリッチャード、ウルフの新作だけでなく、他の作曲家たちの忘れられてしまった作品も収録されており、彼女の技巧を楽しむとともに、作品への興味も強くかきたてられる構成となっています。
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈ピアノ三重奏曲集 第2集〉
ト長調 Op.1-2/変ホ長調 Op.70-2 [トリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲン]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios, Vol. 2 - Nos. 2 and 6 (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:ORC100091
CD価格:2,080円(税込)
昨年リリースされた第1集が高く評価されたトリオ・コン・ブリオ・コペンハーゲンによるベートーヴェン。第2集に収録されているのは23歳の作品であるOp.1-2と中期の作品Op.70の2曲です。彼らは北欧の音楽シーンの最前線に位置するアンサンブルで、20年近くに渡り活躍し数多くの賞を受けているヴェテランです。このベートーヴェンでも親密で息のあった演奏の中に、独自の解釈を施した素晴らしい音楽を聴かせています。
収録作曲家:
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16のコンテンポラリー・ラヴ・ソング [ハワード]
Piano Recital: Howard, William - SKEMPTON, H. / KATS-CHERNIN, E. / PARRY, R. / WEIR, J. / MUHLY, N. (Sixteen Contemporary Love Songs for Piano)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ORC100083
CD価格:2,080円(税込)
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REFLECTIONS
サクソフォンのための音楽集 [ウィギン]Saxophone Recital: Wiggin, Huw - DEBUSSY, C. / FALLA, M. de / GRIEG, E. / MARCELLO, A. / PIAZZOLLA, A. (Reflections)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ORC100084
CD価格:1,950円(税込)
「熟成された音色と完璧な呼吸制御」とThe Times誌で絶賛されたヒュー・ウィギン。現在、イギリスで最も人気のあるサクソフォン奏者の一人です。ウィグモア・ホールや北京の紫禁城コンサート・ホールでの演奏を始め、イギリス国内外のマスタークラスにも参加、フェイリオ・サクソフォン・カルテットのメンバーでもあるウィギン。このアルバムでは様々な作曲家のオリジナル、編曲作品を朗々と演奏しています。サックス奏者に人気の高いポール・モーリスの「プロヴァンスの風景」での完璧な演奏は聴きものです。
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コルンゴルト(1897-1957)
ニールセン(1865-1931):
ヴァイオリン協奏曲集 [イ・ジユン/オーデンセ響/ポスカ]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto, Op. 35 / NIELSEN, C.: Violin Concerto (Jiyoon Lee, Odense Symphony, Poska)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:ORC100079
3)
CD価格:2,080円(税込)
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲集 第1集 [コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios, Vol. 1 - Nos. 1 and 5, "Ghost" / Variations, Op. 121a / Allegretto, WoO 39 (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:ORC100081
CD価格:2,080円(税込)
1999年に設立され、北欧の音楽界で20年近くに渡り中心的な役割を果たしてきた「コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ」。現代音楽やロマン派の作品を得意としてきたアンサンブルですが、ついにベートーヴェンのピアノ三重奏曲の全曲録音に取り組みました。 この第1集には第1番となる変ホ長調と、第5番「幽霊」、第11番となる「私は仕立て屋カカドゥの主題による10の変奏曲」1812年に作曲された変ロ長調(アレグレット楽章のみが残存)、この4曲が収録されています。3人の奏者が旋律を対等に歌い上げる親密で息のあったアンサンブルです。
収録作曲家:
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7弦のバッハ
J.S.バッハ(1685-1750):
リュートのための組曲 [ポール]BACH, J.S.: Lute Suites, BWV 996 and 1006a (arr. M. Poll for guitar) (7-String Bach) (M. Poll)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:ORC100082
CD価格:1,950円(税込)
北米、南米、ヨーロッパを中心に活躍するギタリスト、マイケル・ポールが演奏する7弦ギターによるJ.S.バッハのリュート作品集。彼によれば「バッハのリュート作品は、通常の6弦ギターに1本低弦を追加するだけで、どの曲も演奏可能になる」とのことで、低音が増強された華やかで重厚な音色は聴き手にとって新鮮です。
収録作曲家:
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マティアス・クラー
クラリネット・リサイタル [クラー/ハンスリップ/クロフォード=フィリップス/カッリーノ四重奏団]Chamber Music (Clarinet) - SCHUMANN, R. / REINECKE, C. / DEBUSSY, C. / BERG, A. (Kjøller, Hanslip, Crawford-Phillips, Callino Quartet)
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:ORC100077
CD価格:2,080円(税込)
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EASTERN WIND
グリエール、ラフマニノフ作品集 [ボグダノヴィチ/ベロオウソヴァ]Cello and Piano Recital: Bogdanovic, Maja / Belooussova, Maria - GLIÈRE, R. / RACHMANINOV, S. (Eastern Wind)
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:ORC100078
CD価格:2,080円(税込)
セルビア=フランスのチェリスト、マヤ・ボグダノヴィチのリサイタル・アルバム。カーネギー・ホールでのリサイタルが“音色の美しさと優れた解釈による傑出したパフォーマンス”と大絶賛された彼女、このアルバムではラフマニノフとグリエールの作品を丁寧に演奏しています。 シェーンベルクやアイヴズと同じ時代に生きながらも、その作品は後期ロマン派の領域から出ることのなかったグリエール、この2つの作品も少しだけオリエンタルな雰囲気を湛えながらも、ロシア風の重厚なロマンティシズムを湛えています。あまり耳にすることのないグリエール作品をじっくり聴かせる彼女の音楽性もさることながら、ピアノとチェロが同等の活躍をするラフマニノフのチェロ・ソナタでの白熱した楽器同志の対話も聴きどころです。
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THROUGH THE LENS OF TIME
時のレンズを通して [フラーナ/デイヴィッド・ファン/イスカレイ]Violin Music (20th-21st Centuries) - RICHTER, M. / BROTONS, S. /SCHNITTKE, A. / YUN, Isang (Through the Lens of Time) (Fullana, David Fung, Izcaray)
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:ORC100080
CD価格:1,950円(税込)
名指揮者グスターボ・ドゥダメルが「素晴らしい才能!」と称賛したスペインのヴァイオリニスト、フランシスコ・フラーナのデビュー・アルバム。テーマは「バロック時代の伝統再考」であり、作曲家、演奏家ともども過去の名作を探求し、現代に再現するという試みが課せられています。 アルバムの中心を成すのはヴィヴァルディの「四季」に使われた75%の素材を捨て、残り25%で新しく構築したというマックス・リヒターの「四季Recomposed」。作曲家自身の映画音楽のリメイクでもあるシュニトケの「バロック風」の組曲、他にユン・イサン作品と、世界初録音となるブロトンスの作品が並びます。 フランシスコ・フラーナは故郷のパルマ・デ・マジョルカで学び、ジュリアード音楽院に入学、日本の名手、川崎雅夫に師事し学士号と修士号を取得しました。USCソーントン音楽学校のアーティストディプロマ卒業生でもあり、五嶋みどりとも共演するなど、今後の活躍が期待されています。
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ロアルド・ダールによる作品集 [ケニー/マニャール・アンサンブル]
PATTERSON, P.: Little Red Riding Hood / The Three Little Pigs / BUTLER, M.: Dirty Beasts (R. Kenny, Magnard Ensemble)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100071
CD価格:2,080円(税込)
イギリスの小説家、脚本家ロアルド・ダール(1916-1990)の生誕100年を記念して制作されたユニークなアルバム。第二次世界大戦時、空軍パイロットとして活躍し、その経験を元にした小説で有名になったダールは、その後も次々に風刺やユーモアに満ちた小説を発表、その謎めいたオチは日本でも多くの読者を獲得しています。また、児童文学の分野でも「チョコレート工場の秘密」など後に映画化された物語も含め、ファンタジーの中に鋭い風刺を忍ばせた名作を数多く発表した人です。 このアルバムは、3つの作品にユーモラスな音楽を付け、朗読とともに楽しんでいただけるというもの。子供から大人まで誰もが楽しめる1枚です。
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エルガー : ニュー・イングランド・コネクション
チャドウィック(1854-1931):
交響的素描
エルガー(1857-1934):
創作主題による変奏曲「エニグマ」
[BBCウェールズ・ナショナル管/コンスタンティン]ELGAR, E.: Enigma Variations / CHADWICK, G.W.: Symphonic Sketches (Elgar: The New England Connection) (BBC National Orchestra of Wales, Constantine)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100074
CD価格:1,950円(税込)
ORCHIDレーベルの新シリーズ「BBCウェールズ交響楽団」の録音集第1弾は、英国を代表する作曲家エルガーの「エニグマ」と、アメリカの近代作曲家チャドウイックの作品集。ほぼ同じ時期にイギリスとアメリカで活躍した2人は、何度も会う機会があったにもかかわらず、決して交友関係を持つことはありませんでした。しかし2人の作品を並べて聴いてみると、どちらも後期ロマン派風の重厚な響きを持つなど、数多くの共通点を見出すことができます。 指揮者アンドリュー・コンスタンティンはイギリス全土のオーケストラで実績を重ね、現在フォートウェイン・フィルハーモニー管とレディング交響楽団の芸術監督を務めています。
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FLAME [グェンドリン・メイシン/シモン・ビューヒャー]
Violin and Piano Recital: Masin, Gwendolyn / Bucher, Simon - DEBUSSY, C. / SZYMANOWSKI, K. / MESSIAEN, O. / STRAVINSKY, I. / RAVEL, M. (Flame)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100075
CD価格:1,950円(税込)
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ベートーヴェン(1770-1827):
晩年の作品集 [イシャイ・シャエル]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 28 and 30 / Bagatelles, Opp. 119, 126 (Late Beethoven) (Shaer)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100076
CD価格:2,080円(税込)
イスラエル生まれのピアニスト、イシャイ・シャエルが演奏するベートーヴェンの後期作品集。2008年にショパン、ラヴェル、シューマンを収録したアルバムで鮮烈なCDデビューを飾って以来、ファンからアルバム・リリースを熱望されていたシャエルですが、今回のベートーヴェンでも安定した音楽を聴かせています。第30番と第28番のソナタで、表情豊かで強烈なバガテルをはさむという選曲もユニークです。
収録作曲家:
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ウッド(1945-):
レクイエム(J.ラスボーンによる管弦楽補筆版) [ボットーネ/マッカルダン/リヨン/ギャレット/リンヴィティ・シンガーズ&シンフォニア/ブロー]WOOD, C.: Requiem (Bottone, McCaldin, Lyon, N. Garrett, L'Inviti Singers and Sinfonia, Brough)
発売日:2017年09月29日
NMLアルバム番号:ORC100068
CD価格:1,950円(税込)
この美しい「レクイエム」を作曲したクリストファー・ウッド。本業はがん治療薬を開発する外科医でした。しかし、アメリカ出張中にたまたま滞在中のホテルのテレビで見た、エリザベス王太后の葬儀の模様にインスピレーションを受けたウッドは、人々の悲しみや敬意の精神、そして愛国心を表現するには音楽がふさわしいと思い立ち「レクイエム」の作曲を決意したと言います。 それまで作曲に手を染めたことのなかったウッド、完成には約10年を要し、2012年にようやく初演の日を迎えました。優しさと肌触りの良さに満ちた美しい調べは人々の心を瞬時に魅了し、2014年にはこの曲から派生した「ミサ・ヴレヴィス(小ミサ)」も作られるほど、現在では“作曲家”としてのウッドの名声は定着しています。
収録作曲家:
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Watercolour [ヤン・ユァンファン]
Piano Recital: Yang, Yuanfan - SCHUBERT, F. / CHOPIN, F. / LISZT, F. / WANG, Jianzhong / CASHIAN, P. / MAXWELL DAVIES, P. (Watercolour)
発売日:2017年09月29日
NMLアルバム番号:ORC100073
CD価格:2,080円(税込)
1997年、エジンバラ生まれの中国系ピアニスト、ヤン・ユァンファンのリサイタル・アルバム。ロンドンの王立音楽院で7年間学び、2014年にはワイマールで開催された第4回フランツ・リスト国際コンクールで第1位、2015年のクリーヴランド国際ヤング・アーティスト・コンクールでも第1位を獲得し、その将来を期待されています。 この「Watercolour=水彩画」と題されたアルバムは、様々な景色を切り取り、音で描き出した表現力豊かな1枚。作曲の勉強もしているというヤンは、このアルバムでも自作を披露しており、これは確かな構築力と即興性が表出された素敵な作品です。また、彼の他の作品もBBCラジオやテレビで頻繁に放送され、大人気を博しています。
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LACHRYMAE REVISITED [デュオ・ヴァン・ヴリート]
Viola and Accordion Recital: Duo van Vliet - DOWLAND, J. / BRITTEN, B. / BOYLE, R. / HIGGINS, G. / HOSOKAWA, Toshia (Lachrymae Revisited)
発売日:2017年07月28日
NMLアルバム番号:ORC100069
1)
CD価格:2,080円(税込)
ポーランドのアコーディオン奏者ラハウ・ウーク。10歳からコンサートに出演し、15歳で協奏曲デビュー(ブロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団)、以降各地で多くのリサイタルを行っています。ヴィオラのアンダーソンはグラスゴー出身。作曲家としても才能を示し、数多くの賞を獲得している期待の奏者。この2人によるアンサンブル「デュオ・ファン・ヴリート」は現代作曲家たちにも積極的に新作を委嘱。ヴィオラとアコーディオンという希少な響きを広めるために結成されました。アンサンブルの名前はアメリカの偉大なミュージシャン、キャプテン・ビーフハートの本名“ドン・ヴァン・ヴリート”から取られています。
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プロコフィエフ (1891-1953):
ヴァイオリン協奏曲 第1番&第2番 [トラスラー/BBCウェールズ・ナショナル管/ルウェリン]PROKOFIEV, S.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 (Trusler, BBC National Orchestra of Wales, Llewellyn)
発売日:2017年07月28日
NMLアルバム番号:ORC100070
CD価格:1,950円(税込)
英国を代表する優れたヴァイオリニストであり、ORCHID CLASSICSのレーベル・オーナーとしても活躍するマシュー・トラスラー。このアルバムではプロコフィエフの2曲のヴァイオリン協奏曲を演奏。ナタン・ミルシテインが「20世紀における最も優れたヴァイオリン協奏曲の一つであり、恐らくプロコフィエフ作品の中でも最高の1曲」と評した第1番、ヤッシャ・ハイフェッツが心より愛した抒情的な第2番、これらをノースカロライナ交響楽団の音楽監督としても知られるグラント・ルウェリンの伴奏で演奏。2作品の性格の違いも鮮やかに弾き分けています。
収録作曲家:
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THROUGH LIFE AND LOVE 生と愛を通して
R.シュトラウス(1864-1949):歌曲集 [アルダー/ミドルトン]STRAUSS, R.: Lieder (Through Life and Love) (L. Alder, Middleton)
発売日:2017年07月28日
NMLアルバム番号:ORC100072
CD価格:1,950円(税込)
英国王立音楽院で学び、キリ・テ・カナワ奨学金を受け、2013年に開催されたキャスリー・フェリアー・コンクールで入賞した後、数々の賞を受賞した若手ソプラノ、ルイーズ・オルダーが歌うリヒャルト・シュトラウスの歌曲集。アルバムでは、いくつかの歌曲をまとめ、コンセプトに沿ったタイトルをつけることで、シュトラウスの世界観が表現されています。若々しい声は、シュトラウスが思い描いていた理想(結婚当時の妻パウリーネの歌唱)を具現化しています。2017年カーディフ国際コンクールではイングランド代表として出場、聴衆賞を獲得した期待の新星です。
収録作曲家:
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スチュワート・グッドイヤー
ラヴェルを弾く [グッドイヤー]RAVEL, M.: Jeux d'eau / Sonatine / Miroirs / Gaspard de la nuit / Pavane pour une infante défunte (Goodyear)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:ORC100061
CD価格:1,950円(税込)
ロサンゼルス・タイムズなどアメリカの新聞紙上でその演奏を大絶賛されているピアニスト、スチュワート・グッドイヤー。トロント王立音楽院で学んだ後、カーティス音楽院で学士号を取得。更にジュリアード音楽院では修士号を取得するという俊英で、即興演奏、作曲もこなすというマルチな才能を生かし大活躍しています。 以前、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を自身でピアノ独奏に編曲したアルバムが高い評価を受けた彼ですが、今回のラヴェルでは、幼い頃から好きだったというソナチネを始め、数々の名作に真正面から取り組み、素晴らしい音楽を作り上げています。強靭なタッチから繰り出される硬質の音色は、「鏡」や「夜のガスバール」などにみられる、官能性、恐怖といったラヴェルの音楽の特徴をよく捉えています。
収録作曲家:
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アダムズ&コルンゴルト:
ヴァイオリン協奏曲 [グリンゴルツ/コペンハーゲン・フィル/ロウヴァリ/サレムクール]ADAMS, J.: Violin Concerto / KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto (Gringolts, Copenhagen Philharmonic, Rouvali, Salemkour)
発売日:2017年04月28日
NMLアルバム番号:ORC100066
CD価格:1,950円(税込)
コペンハーゲン・フィルとグリンゴルツによるアダムズとコルンゴルトの2曲のヴァイオリン協奏曲集。アダムズの作品は1993年に書かれたにもかかわらず、まるで19世紀末音楽のような響きを持つ退廃的な作品であり、ハリウッドの映画音楽から生まれたコルンゴルトの協奏曲との、奇妙な一致を思わせるプログラムです。ミニマル風でもありながら時にはベルクの協奏曲のように滔々と音を紡いでいくアダムズの協奏曲は全編を通じ、クールな雰囲気が漂います。 オーケストラの性能を目いっぱい使った絢爛豪華な響きを要求するコルンゴルトでは、グリンゴルツの艶やかな音色が遺憾なく発揮されており、とりわけ第2楽章「ロマンス」の中間部での蕩けるような弱音を駆使しつつ、オーケストラと対話を重ねる箇所は夢のような美しさです。話題の指揮者ロウヴァリとオペラを得意とするサレムクールによる伴奏も聴きものです。
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ウォルトン(1902-1983):
ファサード [ボイド/ソーンズ/アンサンブル7x3/ウィルソン]WALTON, W.: Façade (C. Boyd, Soanes, Ensemble 7x3, J. Wilson)
発売日:2017年04月28日
NMLアルバム番号:ORC100067
CD価格:2,080円(税込)
イギリスの女性詩人イーディス・シットウェルと作曲家ウォルトンが初めて会ったのは1916年頃のこと。ウォルトンがオックスフォード大学クライスト・チャーチ校に入学し、イーディスの弟サシェヴァレルと親友になったことで繋がりができました。結局学校を退学したウォルトンは、そのままシットウェル家に住み込み、作曲家を志します。彼が最初に作曲家として名声を得たのが1922年に発表した「ファサード」で、これこそイーディスの詩に基づく物語でした。後にバレエ音楽にもなったこの作品、ここでは語りも含めた楽しい一編となっています。 軽妙な語りを聞かせるキャロル・ボイドは英国の女優。BBC RADIO4の人気ラジオ・ドラマ「アーチャー家の人々」でリンダ・スネル役を演じる他、テレビ、ラジオ、舞台で大活躍、35年以上のキャリアを持つヴェテランです。また、同時に収録されているのはイーディス・シットウェルがインタビューに応えている1955年のラジオ番組の復刻。ウォルトンとの思い出が語られています。
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モンジュルー(1764-1836):
〈作品集〉
ピアノ・ソナタ 第9番
ピアノ指導のための完全教則本より12の練習曲他 [ステルン]MONTGEROULT, H.-A.-M de Nervo de: Piano Sonata No. 9 / Cours complet pour l'enseignement du forte-piano (E. Stern)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:ORC100063
1)
CD価格:1,950円(税込)
1789年に勃発したフランス革命は、それまでの階級社会を一変させ、多くの貴族たちが迫害されることとなりました。そんな中でも、優れたピアニスト、教師であったエレーヌ・ド・モンジュルー(ド・シャルネ伯爵夫人)は、革命の騒乱の中で「ラ・マルセイエーズ」の主題による即興演奏を行い、大喝采を浴び、一時はフランス国立高等音楽院の教授に任命されるという、「女性作曲家」の存在すら認められなかった当時のフランスにおいて、極めて先進的な役割を演じた女性です。 彼女の代表作の一つである「ピアノ指導のための完全教則本」は114曲の練習曲を含む、700以上のページからなる作品集で、この中には様々なテーマに基づく小品がひしめいています。これらは大胆な和声進行を持ち、「モーツァルトとショパンを繋ぐ」価値ある作品です。確かに第107番は、ショパンの「革命のエチュード」を思わせる激しい左手のパッセージが特徴的。当時のプレイエルの優雅な響きも聴きものです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈交響曲全集 第3集〉
交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 [エーク/ヤンソン/クーリー/廖昌永/ラトビア放送合唱団/コペンハーゲン・フィル/ラン・シュイ]BEETHOVEN, L. van: Symphonies (Complete), Vol. 3 (Ek, Jansson, Cooley, Changyong Liao, Latvian Radio Choir, Copenhagen Philharmonic, Lan Shui) - No. 9
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:ORC100064
CD価格:1,950円(税込)
大好評、ラン・シュイとコペンハーゲン・フィルによるベートーヴェン交響曲全集の掉尾を飾る第9番の登場!オーケストラのチェリスト、ヴェスターゴーはこの演奏について、次のように語っています。「この演奏でラン・シュイは弦楽器のセクションを移動させ、チェロをファースト・ヴァイオリンの横に置き、ホルンはそのすぐ後ろに配置されました。そしてホルンとトランペット、ティンパニはピリオド楽器を用いることで、とても柔らかい響きがもたらされ、この小ぶりなオーケストラの音色に良くマッチしました。ベートーヴェンが要求したそのままのテンポはとても早く、弦楽器は着いていくのが大変でしたが、これも素晴らしい効果を挙げました。確かにベートーヴェンが使用していたメトロノームは不正確だったと言われていますが、ラン・シュイはこの速さに信頼を置いています。」 ベートーヴェンの全作品の中でも強いメッセージを持つこの曲は、あらゆるオーケストラのプログラムを飾り、世界中のコンサート・ホールで繰り返し演奏されていますが、このラン・シュイの演奏は決して埋没することのない、極めて個性的で説得力に満ちた仕上がりを見せています。
収録作曲家:
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CONNOTATIONS - 内に秘められたもの
(ショスタコーヴィチ/ベルク/サン=サーンス) [フー・メイイ/ウォス]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concerto No. 1 / BERG, A.: Chamber Concerto / SAINT-SAËNS, C.: Carnival of the Animals (ConNotations) (MeiYi Foo, Wass)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:ORC100065
CD価格:2,080円(税込)
音楽の中に込められた比喩や暗喩、そして暗号。これらを探し出すのはとても面白いことです。美しい「白鳥」で知られるサン=サーンスの「動物の謝肉祭」も、もともとは彼の仲間内で、友人や他の作曲家の曲に風刺を効かせて演奏するために作られた曲。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲には、やはり他人の作品からの引用が散りばめられています。またベルクの作品には、他の作品の引用はありませんが、数字の「3」が重要なファクターであり、楽章数だけでなく、彼の友人たちの名前が織り込まれ、楽器編成も3群で構成と数々の数字が隠されています。 そんな示唆的な作品を演奏するのは、マレーシアのピアニスト、メイ・イ・フー。素晴らしいテクニックでこれらの曲を的確に表現しています。このアルバムの売り上げは、彼女が協力している海洋保全協会に寄付され、美しい海の未来と、海洋生物の保護のために使われます。
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テンプル教会少年合唱団 − TREBLESOME [テンプル教会少年合唱団]
Treblesome: The Temple Church Boys' Choir
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:ORC100058
CD価格:2,080円(税込)
イギリス、ロンドンにある由緒正しきテンプル教会。1307年のテンプル騎士団廃止後、当時の王エドワード2世がこの教会を王家管理下に置き、一時は聖ヨハネ団にあたえられるも、騎士団の廃止に伴い、また王家の資産となったという歴史を持ちます。第二次世界大戦時にはドイツ空軍の空爆で大規模なダメージを受けるも、修復され、現在もその姿を保っています。 このアルバムは教会に属する少年合唱団の初リリース・アルバムで、指揮者セイヤーは長年、この合唱団の指導を行っています。民謡や歌曲から現代曲まで幅広いレパートリーを誇りますが、ここではなんと言ってもブリテンの「キャロルの祭典」が聴きもの。イングランドの奥深い伝統を感じさせる歌声です。
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ワンダーランド [リプマン/トラスター/ウォス/スミス]
BERNIÈRES, L. de: Wonderland (M. Lipman, Trusler, Wass, E. Smith)
発売日:2016年12月21日
NMLアルバム番号:ORC100060
CD価格:2,080円(税込)
レニー・トラスラー児童基金は、2007年にヴァイオリニスト、マシュー・トラスラーとマヤ・コッホによって設立された財団です。彼らの息子が重篤な腎臓病を患いこの世を去ってしまったという悲しい出来事がきっかけで、重病の新生児を援助するのが目的のこの財団は、最高の音楽家と作曲家をフィーチャーし、定期的に演奏会を行い、またアルバムをリリースすることで、資金を賄っています。 このアルバムもそんな1枚。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」にインスパイアされたアルバムで、イギリスの映画女優、モーリーン・リップマンの魅力的な朗読を彩るのは、現代を代表する作曲家たちの楽しい小品たち。様々な趣向が凝らされた曲とアリスのお話が融合した聴き応えのある1枚です。このアルバムのための楽しい短編映画も製作されています。
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THERE IS NO ROSE ... これほどのバラはない
21世紀のクリスマス音楽集 [ヴォーカル・グループ・コンサート・クレメンス/サイアー=ハンセン]CHRISTMAS IN THE 21ST CENTURY - There Is No Rose (Vocal Group Concert Clemens, Seyer-Hansen)
発売日:2016年12月21日
NMLアルバム番号:ORC100062
CD価格:2,080円(税込)
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パガニーニ(1782-1840):
無伴奏ヴァイオリンのための24のカプリース Op.1 [グリンゴルツ]PAGANINI, N.: 24 Caprices (Gringolts)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:ORC100039
13)
CD価格:1,950円(税込)
1982年サンクトペテルブルク生まれのイリヤ・グリンゴルツ。1998年にパガニーニ国際コンクールで優勝し国際的な評価を得ました。その翌年、BISレーベルからパガニーニ(1782-1840)作品集をリリース(ヴァンスカ指揮、ラハティ響と共演)、見事な技巧と音楽性を披露しています。 今回のパガニーニは、おなじみの「24のカプリース」で、完全無欠な技巧を要求するこの難曲ではありますが、パガニーニを得意とするグリンゴルツの手にかかれば、いとも容易くこれらの曲が紡ぎ出されてくるのです。美しい音色、緻密な集中力、息を飲むほどの超絶技巧、そして高い音楽性。これらを全て併せ持つ素晴らしいグリンゴルツの演奏は、最初の数秒を耳にしただけで魅せられてしまうこと間違いありません。
収録作曲家:
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Premiere!
〈フルート協奏曲集〉 [ジャコー/オーデンセ響/ビョルクマン]REINECKE, C.: Flute Concerto, Op. 283 / IBERT, J.: Flute Concerto / NIELSEN, C.: Flute Concerto (Premiere!) (Jacot, Odense Symphony, Björkman)
発売日:2016年09月21日
NMLアルバム番号:ORC100054
1)
CD価格:1,950円(税込)
1987年ジュネーヴ生まれのフルーティスト、セバスチャン・ジャコー。彼は8歳でフルートを始め、イザベル・ジローに師事、15歳の時にはジュネーヴ高等音楽院に入学を受け入れられ、名手ジャック・ズーンの下で研究を続け、2010年に教育学とソリストのディプロマを得ています。その間に2002年と2004年にはスイスの青少年コンクールで第1位を獲得、2005年には「Jmanuel und Evamaria Schenk財団」から年間ソリスト賞を獲得しています。 なんと言っても彼の知名度を上げたのは2013年の神戸国際フルート・コンクールで最優秀賞と観客賞を得たことであり、日本の聴衆にもソノ名前が広く知れ渡ったのです。その後は第5回カール・ニールセン国際フルート・コンクールでも第1位を獲得、そのカリスマ性と音楽性、技術力が高く評価されました。すでにアバドが指揮するマーラー室内管で演奏したり、ストックホルム放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などと共演、2008年のサイトウキネンでは首席を務め、また世界各国でリサイタル、マスタークラスを開催するなど、その将来が期待されている奏者です。
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ロメオとジュリエット [ヘルテンシュタイン/シュ・ペイジン/ワン・ペイヤオ]
Romeo And Juliet
発売日:2016年09月21日
NMLアルバム番号:ORC100057
CD価格:2,080円(税込)
ドイツの若きヴィオラ奏者ヘルテンシュタインが、こよなく愛するというプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。彼は7歳の時にバレエを見てこの曲に魅了されたと言います。自らもダンサーである彼、最初は華麗なる踊りにひきつけられるも、20代になってからは、精緻なオーケストレーションに一層関心が向き、この多彩な音色をヴィオラで可能な限り引き出すことに挑戦を始め、舞踏と音楽の密接な関係を見事に表現することに成功したのです。ただこの作品だけではアルバムにするにはヴォリュームが足りなかったのです。 そこで彼が目をつけたのはショスタコーヴィチのピアノのための前奏曲でした。もともとツィガーノフによるヴァイオリンとピアノ版があったところを、更にヴィオラとピアノ用に編曲することで、原曲の持つ暗い色調が際立つ音楽として成立させたという彼の自負も含め、このエキサイティングな演奏をお楽しみください。
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ベートーヴェン(1770-1827):
〈交響曲全集 第2集〉
交響曲 第5番-第8番 [ラン・シュイ指揮/コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団]Beethoven: Complete Symphonies Vol. 2
発売日:2016年09月21日
NMLアルバム番号:ORC100059
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
中国生まれの指揮者ラン・シュイによるベートーヴェン(1770-1827)交響曲全集の第2集。デヴィッド・ジンマンに認められボルティモア交響楽団の副指揮者を務めた経験のある彼だけに、その解釈も「スコアを丹念に読み解き、行間に隠された音までをも探し出す」というジンマン譲りのユニークなものです。ニューヨーク・フィルではクルト・マズアのアシスタントを務めるなどベートーヴェンに関して素晴らしい実力を有しており、第1集でもその演奏が高く評価されています。 モダン楽器による演奏ですが、トロンボーンにはピリオド楽器を使用し、刺激的な響きを創り上げることにも成功しています。
収録作曲家:
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バリー・ミーツ・ベートーヴェン
バリー(1952-):作品集 [リチャードソン/アイルランド室内合唱団/クラッシュ・アンサンブル/ヒリアー]BARRY, G.: Choral Music (Barry Meets Beethoven) (S. Richardson, Chamber Choir Ireland, Crash Ensemble, Hillier)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:ORC100055
CD価格:2,080円(税込)
2015年から2018年まで、アイルランド国立交響楽団の「コンポーザー・イン・レジデンス」を務める作曲家ジェラルド・バリー(1952-)のユニークな作品集。ベートーヴェンをフィーチャーしたトラック1と6は、小規模のオペラのような曲で、台本はベートーヴェン自身の手紙の言葉から採られています。いらだち、愛情…様々な感情が生き生きと描かれた音楽の中に、ベートーヴェン自身の旋律が時々現れるというユニークなもの。アイルランド有数の現代音楽アンサンブルとヒリアーが指揮する合唱団による精緻な演奏です。
収録作曲家:
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ウィリアム・ハワード
16の愛の歌 [ハワード]Piano Recital: Howard, William - MENDELSSOHN, Felix / SCHUBERT, F. / SCHUMANN, R. / LISZT, F. / SMETANA, B. / GRANADOS, E. (Sixteen Love Songs)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:ORC100056
CD価格:2,080円(税込)
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チャイコフスキー(1840-1893):
「偉大な芸術家の思い出に」
スメタナ(1824-1884):
ピアノ三重奏曲 [コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Piano Trio in A minor / SMETANA, B.: Piano Trio in G minor (Trio con Brio Copenhagen)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:ORC100051
1)
CD価格:1,824円(税込)
現在のコペンハーゲンで最も注目されている1999年に結成されたピアノ・トリオ「コペンハーゲン・トリオ・コン・ブリオ」による2曲のスラブの作品集です。2人の韓国人の姉妹と、デンマークのピアニスト、イェンスの3人によるこのトリオは、すでにデンマーク国内でいくつかの賞を獲得し、その演奏はヨーロッパ中で高く評価されています。 常に新鮮さと好奇心を持ち、新たなレパートリーを探求しているという彼ら、このチャイコフスキーとスメタナでもその精神が遺憾なく発揮されています。「偉大な芸術家の思い出に」でのエキサイティングで力強い表現は、さすが若い人たちならでは。スメタナのトリオも民族色が強く生かされています。
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チャイコフスキー(1840-1893):
弦楽セレナーデ
フィレンツェの思い出 [ヨーロッパ・ロシアン・ヴィルトゥオージ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Serenade, Op. 48 / Souvenir de Florence (The Russian Virtuosi of Europe)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:ORC100052
CD価格:1,710円(税込)
1993年、ヴァイオリン&ヴィオラ奏者ユーリ・ジスリンによって創立されたオーケストラ「ロシアン・ヴィルトージ・オブ・ヨーロッパ」は、定期的にロンドンのカドガン・ホールでコンサートを開催し、数多くの音楽家たちとも共演、近年はヨーロッパだけではなく、南米でもツアーを行い好評を博しています。 このアルバムはジスリンが敬愛するチャイコフスキー(1840-1893)の2作品を収録したものです。誰もが知っている「弦楽セレナーデ」での艶やかな音色、もともとは弦楽六重奏曲である「フィレンツェの思い出」の増幅された響き、などジスリンとオーケストラによる渾身の演奏をぜひお聴きください。
収録作曲家:
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声 ~フランスのヴァイオリン・ソナタ集 [スマート]
Violin Recital: Smart, Callum - POULENC, F. / FAURÉ, G. / RAVEL, M. (La Voix)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:ORC100053
CD価格:1,824円(税込)
もともとは、フランスのヴァイオリン作品集を録音するつもりだったというヴァイオリニスト、スマート。しかしリハーサルを重ねていくうちに、例えばプーランクのソナタにはスペイン語のアクセントがあり、フォーレの作品には愛の語らい、そしてラヴェルにはバスクの息遣いがある事に気がついたのだそうです。そこでアルバムタイトルを「La Voix - 声」とし、曲が持つ「声」を明らかにし、それぞれ4つの作品の持つ個性を強調することを試みたというアルバムなのです。 流麗なイメージのあるプーランクのソナタが、ここまでゴツゴツした音楽として再現される様子はこれまでに聞いたことがありません。また普段は「流麗、清澄」と評されがちなフォーレも、驚くほどに濃密です。そしてラヴェルの2作品の強烈なインパクト。これはすごい1枚です。
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Me-Su-Bach
J.S.バッハ(1685-1750):
パルティータ集 [ステルン]BACH, J.S.: Partitas Nos. 1, 2 and 6, BWV 825, 826 and 830 (ME-SU-BACH) (Edna Stern)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:ORC100050
CD価格:1,710円(税込)
クリスティアン・ツィメルマン、レオン・フライシャーなど著名なピアニストに師事し、その才能が高く評価されているピアニスト、エドナ・スターン。彼女はベルギーで生まれ、イスラエルで少女時代を送ります。6歳でピアノを始め、その後1996年から4年間ツィメルマンに師事、スイスのバーゼルに移ってからも数多くのピアニストの薫陶を受けています。 2003年からはフォルテピアノの演奏も手掛けるようになり、J.S.バッハ(1685-1750)やC.P.E.バッハの作品から、ルチアーノ・ベリオの作品まで幅広いレパートリーを有することでも知られています。日本にも来日経験があり、何枚かのCDでも素晴らしい演奏を披露しています。 このアルバムの演奏からも、彼女がどれほどバッハの作品を大切にしているかが理解できるのではないでしょうか? タイトルの「Me-Su-Bach」というのは、彼女によると一種の言葉遊びで、《Me - 私の個人的で重要な、そして主観的な要素を交えた解釈》《Su - イタリア語の前置詞「Su」は英語で「そのあたり」のような意味を持ち、一般的には「近いもの」》《Bach - これがメインテーマ》、こんな意味合いが込められているのだそうです。
収録作曲家:
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ジェミニアーニ(1687-1762):
チェロ・ソナタ集
ヘンデル(1685-1759):
組曲 [オサリヴァン/アッペル/フォー・ネイションズ・アンサンブル]GEMINIANI, F.: Cello Sonatas, Op. 5 / HANDEL, G.F.: Keyboard Suite No. 5 (O'Sullivan, Appel, The Four Nations Ensemble)
発売日:2015年08月26日
NMLアルバム番号:ORC100049
CD価格:1,710円(税込)
ニューヨークに拠点を置く「フォー・ネイションズ・アンサンブル」によるジェミニアーニ(1687-1762)とヘンデル(1685-1759)の作品集です。“コレッリからヘンデルをつなぐ存在”として知られる、イタリア後期バロックの作曲家ジェミニアーニは、優れたヴァイオリニストであったようですが、ここでは彼の「チェロ・ソナタ(正しくはチェロと通奏低音のためのソナタ)」を聴くことができます。イタリア特有の明るいバロックの響きではなく、少しだけ陰影に富んでいるのは、チェロを主役にしているからでしょうか。極めて美しく流麗な音楽を楽しむことができます。 独奏ハープシコードによるヘンデルの組曲は、このアンサンブルのハープシコード奏者アペルによる演奏です。こちらは、ルクレールのフルート・ソナタ集(ORC100032)に続くフォー・ネイションズ・アンサンブルの2作目のアルバムとなります。
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲集 第1集
交響曲 第1番-第4番 [コペンハーゲン・フィル/ラン・シュイ]BEETHOVEN, L. van: Symphonies (Complete), Vol. 1 (Copenhagen Philharmonic, Lan Shui) - Nos. 1-4
発売日:2015年06月24日
NMLアルバム番号:ORC100045
5)
CD 2枚組価格:2,438円(税込)
あの衝撃的なマーラーの「大地の歌」(中国語歌唱!)でおなじみ、名指揮者ラン・シュイがORCHID CLASSICSに登場です。今回彼が指揮するのは、透明で深遠な響きが自慢のコペンハーゲン・フィル。YOU TUBE上では、グリーグの「朝」のフラッシュ・モブが大人気。1000万回以上の視聴数を誇るというスゴイものです。
収録作曲家:
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ガブリエラ・モンテーロ [モンテーロ/アメリカ・ユース管/プリエト]
RACHMANINOV, S.: Piano Concerto No. 2 / MONTERO, G.: ExPatria / Improvisations (Montero, Youth Orchestra of the Americas, Prieto)
発売日:2015年06月24日
NMLアルバム番号:ORC100047
CD価格:1,710円(税込)
ベネズエラ出身でアメリカで活躍するピアニスト、ガブリエラ・モンテーロ。幼い頃から神童として名高く、8歳のときにベネズエラ政府から奨学金を得てアメリカに留学し、研鑽を重ねてきた人です。1995年のショパン国際ピアノ・コンクールでは銅賞(1位なし)を獲得、またマルタ・アルゲリッチからもその才能を高く評価されています。そんな彼女の名前を決定的に高めたのは2000年代に発売された「バッハ・アンド・ビヨンド」でした。ここで彼女はバッハを「素材」とみなし、これをもとに見事なインプロヴィゼーション(即興演奏)を披露。人々を驚かせたのでした。 今回、ORCHID CLASSICSへの彼女のデビューとなるこのアルバムでは、得意とするラフマニノフの協奏曲。そして自作とインプロヴィゼーションの数々を聴くことができます。日々進化していく彼女、これは本当に聞き逃せません。
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ドビュッシー(1862-1918):
海(サリー・ビーミッシュによるピアノ三重奏版) [トリオ・アパッチ]DEBUSSY, C.: Mer (La) (arr. for piano trio) / BEAMISH, S.: The Seafarer Trio (W. White, Trio Apaches)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:ORC100043
11)
CD価格:1,710円(税込)
リンカーン・シティで開催されたアシュレイ音楽祭で始めてトリオを組んだという「トリオ・アパッチ」のメンバーたちによる「Seafarer-海の旅人」プロジェクト。これは新しいアイデアを形成し、新鮮な作品を演奏するために、作曲家に委嘱をを行うことであり、今回は素晴らしい現代作曲家サリー・ビーミッシュとコラボレーションを組み、ドビュッシーの「海」のピアノ三重奏版と、それに付随するオリジナル作品が生み出されたのです。緊密なアンサンブルに支えられた「海」、そして語りと音楽の調和である「Seafarer」。これは確かにこれまでにない画期的な音楽であることは間違いありません。
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ベルリオーズ=リスト:
イタリアのハロルド [スタム/プリジェン]LISZT, F.: Berlioz - Harold en Italie (Stumm, Pridgen)
■声楽曲
発売日:2014年09月24日
NMLアルバム番号:ORC100044
CD価格:1,710円(税込)
プリムローズ国際コンクール、ジュネーブ国際コンクールなど3つの国際コンクールで入賞し、現在最も才能ある若手ヴィオラ奏者として注目されているジェニファー・スタム。彼女はフィラデルフィアのカーティス音楽院で学び、ジュリアード音楽院の学位も取得、今井信子とスティーブン・イッサーリスに師事した才能ある人です。ジュネーブ国際コンクール入賞記念アルバムはNAXOSからリリースされていて、こちらも高く評価されています。そんな彼女の今回のアルバムは、ベルリオーズの「イタリアのハロルド」のリスト編曲によるピアノ伴奏版というもの。しかし、ただ演奏するだけでなく、ここにリストの晩年の無調に近い作品を挟みこむことで、独自のストーリーを加味したのです。深く沈みこむようなヴィオラの落ち着いた音色は、聴き手に心地よい謎掛けをしてくるかのようです。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
弦楽四重奏曲全集&ピアノ五重奏曲 [グリンゴルツ四重奏団]BRAHMS, J.: String Quartets Nos. 1-3 / Piano Quintet (Gringolts Quartet, Laul)
■室内楽
発売日:2014年06月25日
NMLアルバム番号:ORC100042
2CD価格:2,438円(税込)
ロシアの名ヴァイオリニスト、イリヤ・グリンゴルツが率いる弦楽四重奏団のデビュー・アルバム。彼の漲る自信の現れか、アンサンブルの名前には堂々と自分の名前を冠しているところが注目に値します。このブラームス(1833-1897)は、弦楽四重奏曲での、精緻かつ劇的な表情を持つ第1番と穏やかな第2番、そして活気に満ちた第3番との対比が見事であり、ピアノとの激しいやりとりが緊張感を呼ぶピアノ五重奏曲は、感情の昂りと若さの発露が存分に楽しめる名演となっています。彼らはすでにシューマンの弦楽四重奏曲集とピアノ五重奏曲も録音していて、こちらのリリースも期待したいところです。
収録作曲家:
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SONIC PHILOSOPHY:COLOUR AND AFFECT
音の哲学:色と影響 [ティチアーティ/モーウェ]Violin and Piano Recital: Ticciati, Hugo / Mawe, Henrik - PÄRT, A. / WEBERN, A. / MESSIAEN, O. / TAKEMITSU, T. (Sonic Philosophy: Colour and Affect)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ORC100038
CD価格:1,710円(税込)
ロマン派の時代の音楽は、作曲家の意志が明確に表現されていて、演奏家は楽譜に解釈を施していくやり方がほとんどでした。しかし、バロックや初期の古典派の時代は、楽譜には最低限のことのみ書かれており、演奏家たちの手に委ねる部分も多かったのです。近現代にも同じような試みがとられ、そんな時の演奏家たちは素材を膨らませて、即興的に音楽を生み出さなくてはいけません。 このアルバムに共通するのは様々な色と光、そして比喩、感情。これでもかとばかりに繰り出される眩しいばかりの音の洪水。そして沈黙。音楽とは何か?と考えたくなるアルバムです。
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グリーグ、ショーソン、フランク:
ヴァイオリン作品集 [スマート/バック]GRIEG, E.: Violin Sonata No. 2 / CHAUSSON, E.: Poème / FRANCK, C.: Violin Sonata (Smart, Back)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ORC100040
CD価格:1,824円(税込)
2010年、弱冠13歳で「BBC・ヤングミュージシャン・コンクール」に入賞。この時に演奏したメンデルスゾーンの協奏曲(指揮はヴァシリー・ペトレンコ)が大評判となった若手ヴァイオリニスト、カリュム・スマート。同年メニューイン国際コンクールで1位を獲得し、一層注目を浴びることとなったのです。 このデビューアルバムを制作する時、彼はとても興奮し、曲目を選ぶのにとても慎重になったと言います。お気に入りの曲をいくつか選び出したうえで篩にかけていき、残ったのがこの3曲。確かにどれも難曲ですが、どれもが彼の自信作であり、現在の彼を120%抽出したものであることは間違いありません。
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ニーノ・グヴェタッゼ ドビュッシーを弾く
ドビュッシー(1862-1918):
作品集 [グヴェタッゼ]DEBUSSY, C.: Piano Music (Gvetadze)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ORC100041
2)
CD価格:1,710円(税込)
前作である「リスト作品集」(ORC100017)が大好評。また2012年の来日でもその音楽性が高く評価されたグヴェタッゼ。現在最も注目されるピアニストの一人です。最初のアルバムがリストであり、中でもソナタの白熱した演奏に心奪われた人が多く、どうしても「超絶技巧派」のピアニストと思われがちですが、本当のところ、彼女はもっと内省的で静かな表現を好むのではないでしょうか? 確かに前作のリストでも、技巧よりも、リストが散りばめた歌の方に主眼が置かれていたようでした。 そんな彼女のドビュッシー(1862-1918)。素晴らしくないはずがありません。中心は「前奏曲」ですが、そっと置かれたアラベスク、版画、そして「月の光」のひそやかな美しさ。まさに宝石箱のような1枚です。
収録作曲家:
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ロマンティック・ソナタ集 [ギルトブルグ]
Piano Recital: Giltburg, Boris - RACHMANINOV, S. / GRIEG, E. / LISZT, F. (Romantic Sonatas)
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100035
CD価格:1,710円(税込)
以前から注目されてはいたものの、どちらかというと慎重にキャリアを積んできた感のあるギルトブルグ。しかし2013年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝したことで彼の注目度が一気に高まったことは間違いありません。この録音は2012年の7月のもので、ここでも見事な洞察力と類い稀なる技巧で、このロマン派における重要な3つのソナタを演奏しています。1913年にラフマニノフが自らの語法を確立してから書き上げるも、後の1931年に大幅なカットが加えられ、より凝縮された音楽へと生まれ変わったソナタ第2番。 あらゆるピアノ・ソナタの中でも極めて革新的、かつ捉えどころのないリストのソナタ、そしてグリーグの活動の最初期に書かれた演奏困難なソナタ。この3つの作品を同じ「ロマン派のソナタ」とくくるとしたら、そこには多くの想像力と感受性が求められることでしょう。もちろんギルトブルグの演奏は、この3つの作品の根底に流れる抒情性を丁寧に汲み上げ、理想的な形の音で描き出しています。
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ヤナーチェク(1854-1928):
2つの弦楽四重奏曲 [アルカディア四重奏団]JANÁČEK, L.: String Quartets Nos. 1 and 2 (Arcadia Quartet)
■室内楽
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:ORC100036
24)
CD価格:1,710円(税込)
2012年ウィグモア・ホール主宰の「弦楽四重奏コンクール」で優勝した若きアンサンブル、アルカディア弦楽四重奏団のデビュー・アルバムです。彼らはルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミー出身で、2005年にアンサンブルを結成しました。彼らの演奏するヤナーチェクはまさに非の打ちどころのないものであり、ヤナーチェクの音楽が持つ官能性、欲望、愛を忠実に映し出しています。 第1番「クロイツェル・ソナタ」は1923年の作品で、ベートーヴェンの作品ではなく、トルストイの同名作品にインスパイアされたもので、どうにも逃げることのできない人間の性と運命が切ないほどに音で描かれています。第2番「ないしょの手紙」は1928年の作品で、ヤナーチェク(1854-1928)が深い愛を捧げた人妻カミラへの思いが端的に描かれたものです。彼ら2人の間に交わされた不思議な愛情が透けて見えるかのような音楽です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
ピアノ・ソナタ
ペトラルカのソネット他 [グリニュク]LISZT, F.: Piano Sonata in B minor / Mephisto Waltz No. 1 / Sonetti del Petrarca / La campanella (Grynyuk)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年06月19日
NMLアルバム番号:ORC100031
CD価格:1,710円(税込)
「1000年に一人の超絶技巧の持ち主」とYOUTUBEなどで話題となっているキエフ生まれのピアニスト、アレクセイ・グリュニュク。彼は6歳で最初のコンサートを開き、13歳でモスクワで開催された「セルゲイ・ディアギレフ全ソビエト連合ピアノコンクール」で1等を獲得。同時に東欧諸国で演奏を行い、モーツァルトやショパンの協奏曲で名声を博しました。その後キエフで開催された「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」と「上海国際ピアノコンクール」でも1等を獲得。ロンドンの王立音楽アカデミーの奨学金を得てからは世界中で活躍している新進気鋭の若者です。このリストの作品集は、そんな彼の特質を端的に物語るものであり、この才能を存分に堪能するにふさわしい1枚となっています。
収録作曲家:
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シリアス・キャバレー [カレウェ]
Vocal Recital: Carewe, Mary - BARRY, J. / WEILL, K. / DUKE, J. / HOLLAENDER, F. / COWARD, N. / BARBER, S. / VINE, C. / BOLCOM, W. (Serious Cabaret)
■声楽曲
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:ORC100021
CD価格:1,824円(税込)
「人生はキャバレーである」と誰かが言ったとか。その逆もまた真なり。キャバレーは人生です。そもそもキャバレーとは、ダンスやコメディショーなどを演じることができる舞台のあるレストランやナイトクラブのことであり、19世紀のフランスには伝説的な名店「シャ・ノワール(黒猫)」に夜な夜な芸術家たちがたむろしていました。そこでは人々は知的な会話と美味しいお酒を楽しみ、揺蕩うパイプの煙の中を、美しい女性たちがきわどい姿で踊るという、まさに夢と頽廃の世界が繰り広げられていたのです。このアルバムには20世紀のほぼ全域に渡る時代のキャバレー・ソングが収録されています。もちろん作曲家の国籍も多彩ですが、どの曲にも夜の妖しい雰囲気がもれなく感じられます。カレウェのソプラノは澄み切った響きと思いがけない官能性に満ちた声であり、一度聴いたら思わず釘付けになるほどの魅力に溢れています。
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ラヴェル、ブロッホ、ヤナーチェク:
ヴァイオリン・ソナタ集 [オストラン/サーロ]BLOCH, E.: Violin Sonata No. 2, "Poeme Mystique" / RAVEL, M.: Violin Sonata / JANACEK, L.: Violin Sonata (Astrand, Salo)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:ORC100022
CD+DVD価格:1,824円(税込)
二つの世界大戦の狭間に生み出された、国籍の違う3つのヴァイオリン・ソナタ集。そのどれもが調性の縛りから解放され、自由な音列に支えられながらも、重苦しくも皮肉めいた感情に揺れ動いています。1922年から1927年にかけて作曲されたラヴェルの作品は、彼最後の室内楽曲であり、作曲に5年も費やしたのは「ムダな音符を削るため」だったとか。「ブルース」と題された第2楽章はジャズそのものです。「神秘の詩」と名付けられたブロッホの第2番のソナタは、瞑想的であり不安と慟哭の音楽です。ヴァイオリン曲をほとんど書かなかったヤナーチェクの唯一完成されたヴァイオリン・ソナタは1914年頃の作品。調性感は希薄なものの、民族色に彩られた旋律はある意味、美の極致でもあり、古典的なものからの脱却を図るも、結局取り込まれている無常ささえも感じさせる問題作です。 オストランとサロは15年間に渡ってデンマーク音楽の演奏に力を入れてきましたが、そろそろ全世界を手中に収めるべく「その活動を広める」と宣言しています。
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プロコフィエフ(1891-1953):
戦争ソナタ集 [ギルトブルグ]PROKOFIEV, S.: Piano Sonatas Nos. 6-8 (War Sonatas) (Giltburg)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:ORC100023
2)
CD価格:1,710円(税込)
1984年モスクワ生まれのピアニスト、ギルトブルグによるプロコフィエフ(1891-1953)の3つの「戦争ソナタ」集です。5歳の時に母からピアノを学び、幼い頃にテルアヴィヴに移り住んだ彼は、そのままイスラエルでアリー・ヴァルデイに学び、2005年にオーケストラとデビュー、ルービンシュタイン国際コンクールを始めとした数多くのコンクールで入賞歴を誇っています。2007年にはロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで演奏会を行い、2010年にはBBCプロムスにデビュー。世界的にも活躍しています。2006年にデビューCDをリリースして好評を博していますが、今回のプロコフィエフは更に気合の入った演奏が楽しめます。熱い情熱と怜悧な知性がうまくバランスの取れた見事なプロコフィエフです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第1番
クーラウ(1786-1832):
ピアノ協奏曲 [シリニアン/コペンハーゲン・フィル/フランシス/グプタ]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 1 / KUHLAU, F.: Piano Concerto (Shirinyan, Copenhagen Philharmonic, Francis, Gupta)
■協奏曲
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:ORC100025
5)
CD価格:1,710円(税込)
日本ではまだまだ知名度が高くないかもしれませんが、ヨーロッパでは「期待の新人」と目されている美人ピアニスト、シリンヤン。ソリストとしても深い味わいの音楽を奏するのですが、室内楽でもその才能を発揮。こちらも話題のヴァイオリニスト、ヴィルデ・フラングともショパンで共演していることは、マニアの間で有名です。最近はsolo musicaからもCDをリリース(SM173)。注目間違いなしのピアニストです。 ここでは、ベートーヴェンとクーラウの協奏曲を流麗なタッチで演奏しています。共に古典派の大作曲家ですが、ベートーヴェンの作品の方が先に書かれており、間違いなくクーラウも影響を受けているようで、冒頭の開始部などそっくりですが、そこはそれ。とにかく面白く聴けること間違いありません。
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J.S.バッハ(1685-1750):
マタイ受難曲 [エクス・カセドラ合唱団&バロック管/スキッドモア]BACH, J.S.: St. Matthew Passion (Sung in English) (Skidmore)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2010年04月28日
NMLアルバム番号:ORC100007
1)
2CD価格:2,438円(税込)
2009年の聖金曜日4月10日に、バーミンガム・シンフォニー・ホールで行われた「英語歌唱によるマタイ受難曲全曲」のライヴ録音です。英語版のマタイと言えば、以前バーンスタインの演奏がありました(あちらは啓蒙的な意味も含め、まことに感動的な演奏でした)し、他にも1937年のクーセヴィツキと1979年のウィルコックスの録音もあります。しかし、こちらのマタイは、全く新しいテキストを用いて歌われているところに注目です。この合唱団に縁のあるニコラス・フィッシャーとジョン・ラッセルの2人が翻訳したテキストは、より時代に即した美しい英語が使われていて、現代人の心にまっすぐに届くマタイとして絶賛を浴びたものです。バロック・オーケストラによる味わい深い響きと、最近の傾向でもある早めのテンポ、そしてイーモン・ドーガンを始めとするおなじみの歌手たちによる素晴らしい演奏は、『マタイ受難曲』を味わい尽くした人にも、新しい感動を与えることでしょう。各々の演奏家によって違った祈りの言葉があるということを、しみじみ感じさせてくれるアルバムと言えそうです。
収録作曲家:
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PARIS
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ストラビンスキー:イタリア組曲
ミヨー:屋根の上の牡牛 [コッホ/ミルフォード]POULENC, F.: Violin Sonata / STRAVINSKY, I.: Suite italienne / MILHAUD, D.: Le boeuf sur le toit (Koch, Milford) (Paris)
■室内楽
発売日:2009年03月18日
NMLアルバム番号:ORC100003
65)
CD価格:1,710円(税込)
20世紀の前半のパリは世界中で最も影響力のある都市の一つでした。芸術家、作家、画家、映画監督、批評家、それこそあらゆる文化人がこの都市に集い、意見をかわし、様々な作品を生み出したのです。彼らは互いに交流し影響し合い、更なる深みへと自らを高めて行きました。このアルバムには、そんな時代に生まれた名曲が収録されています。ヴァイオリンのマヤ・コッホはベルリン生まれ。父がドイツ人、母が日本人で山本麻耶という日本名も持っています。今までにもシューマンのソナタなどをリリースしていますが、そのアルバムも凝った選曲とアグレッシヴな演奏が話題となっていました。ここでもそんな彼女の持ち味が存分に生かされた素晴らしい1枚となっています。