スカルコッタス(ニコス) Skalkottas, Nikos
生没年 | 1904-1949 | 国 | ギリシャ |
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辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 25897 |
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スカルコッタス(1904-1949):
波のダンス [アテネ国立管弦楽団 ステファノス・ツィアリス(指揮)]SKALKOTTAS, N.: 36 Greek Dances, Series 1 / The Sea (excerpts) / Suite No. 1 (Dance of the Waves) (Athens State Orchestra, Tsialis)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:8.574182
CD価格:1,600円(税込)
20世紀前半のギリシャ音楽界を牽引した功績で知られるスカルコッタス。アテネ音楽院でヴァイオリンを学び、ベルリンに留学。その後作曲に転向しパウル・ユオン、クルト・ヴァイル、フィリップ・ヤルナッハに就いて学んだ彼は、シェーンベルクのマスタークラスに参加するなど、十二音音楽にも高い関心を寄せました。ギリシャに帰国後は、十二音技法を用いた作品を発表すると同時に、ギリシャの民族音楽を元にした舞曲も数多く作曲。 このアルバムには民族音楽の要素を存分に用いた「ギリシャ舞曲」と「組曲第1番」の2作品を中心に収録。この組曲はスカルコッタスがベルリンに残してきた総譜を、後年彼自身が記憶から再構築したもので、無調、新古典主義の要素がバランスよく取り入れられたユニークな曲調を持っています。 アルバム・タイトル「波のダンス」を含む1949年のバレエ音楽「海」は描写的な曲。調性が支配する耳なじみのよい曲調です。 演奏するアテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。同じくツィリアスが指揮したスカルコッタス作品集第1集(8.574154)も高く評価されています。
収録作曲家:
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「新古典主義者スカルコッタス」
スカルコッタス(1904-1949):作品集
シンフォニエッタ 変ロ長調
古典的な交響曲
4つの印象/古風なギリシャの行進曲 [イオアニス・カランペツォス(コルネット)/ステファノス・ツィアリス(指揮)/アテネ国立管弦楽団]SKALKOTTAS, N.: Sinfonietta / Classical Symphony / 4 Images / Ancient Greek March (The Neoclassical Skalkottas) (Athens State Orchestra, Tsialis)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.574154
CD価格:1,600円(税込)
50年という短い生涯にもかかわらず、ニコス・スカルコッタスは20世紀ギリシャを代表する作曲家の一人として重要視されています。アテネ音楽院で学び、ベルリンに留学しシェーンベルクやヴァイルに師事、とりわけシェーンベルクの影響を強く受けましたが、精神的に不安定だったためか、彼が集中して作品を書いたのは1930年代後半から亡くなる直前までのほぼ10年間のみであり、この頃には新古典主義の作風を取り入れた独自の作風が構築されています。 このアルバムに収録された4つの作品は、すべてその時代に作曲されており、古典的な佇まいの中に斬新さが盛り込まれたユニークな作品に仕上がっています。アテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。この録音を皮切りに、スカルコッタス作品の録音を続けていく予定です。
収録作曲家:
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トポス
20世紀ギリシャの管弦楽作品集
ミカエリデス/カロミリス/コンスタンティニディス/スカルコッタス [ノエ・乾(ヴァイオリン)/ゾイ・チョカン(指揮)/テッサローニキ州立交響楽団]Orchestral Music (20th Century Greek) - CONSTANTINIDIS, Y. / KALOMIRIS, M. / SKALKOTTAS, N. (Topos) (Thessaloniki State Symphony, Tsokanou)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:8.574436
CD価格:1,600円(税込)
20世紀ギリシャの作曲家による管弦楽作品集。アルバムは、フランス印象派からの影響が感じられるミカエリデスの「パルテノン神殿の夜明け」で幕を開け、リムスキー=コルサコフを思わせる官能的な響きが特徴のカロミリスの「島の絵」が続きます。地中海の夜明けを思わせる伸びやかな第1曲から祝祭的な雰囲気の民族舞踏を描いた第3楽章まで、卓越したヴァイオリンを披露するのはギリシャ人の母を持つノエ・乾です。 コンスタンティニディスの2つの組曲は独特な音階とリズムが特徴。スカルコッタスの「5つのギリシャ舞曲」は、様々な楽器編成のための「36のギリシャ舞曲」から作曲家が5曲を選んで弦楽四重奏にしたものを、ドイツ生まれの指揮者・作曲家ワルター・ゲールがコントラバス・パートを加えて弦楽合奏にしたもの。バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」のギリシャ版といった感じの楽しく躍動感ある音楽で、本物の民謡に加えてスカルコッタスが民謡に似せて創った素材を使っていて遊び心が感じられます。
収録作曲家:
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Ek-stasis:
デュオニソス、ニンフとサテュロス
ギリシャ神話とピアノ曲 [ゾーイ・サムサレール(ピアノ)]Piano Recital: Samsarelou, Zoe - COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. / MASSENET, J. / RAMEAU, J.-P. / SKALKOTTAS, N. (Ek-stasis: Dionysus, Nymphs and Satyrs)
発売日:2023年06月30日
NMLアルバム番号:DDX21237
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
「Ek-stasis=恍惚」と題されたアルバム。フランスとギリシャのバロックから現代まで、様々な時代に活躍した作曲家たちによる、神話世界の登場人物たちを描いた音楽集です。3つの世界初録音を含む収録曲はそれぞれテーマに沿って並べられており、新鮮でエキサイティングなプログラムが楽しめます。 演奏はギリシャのピアニスト、ゾーイ・サムサレール。テッサロニキで考古学を学び、ギリシャ神話と地中海文明の研究者でもある彼女は、博物館とコラボレーションによるリサイタルを開催し、好評を博しています。ブックレットにはサムサレール自身による解説が記載されており(英語のみ)各々の作曲家と作品についての詳細を知ることができます。
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KOTTOS - 歌と踊り [コットス(アンサンブル)]
Instrumental Ensemble Music - BARTÓK, B. / GRIEG, E. / RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / VIVALDI, A. / LIADOV, A.K. (Songs and Dances) (KOTTOS)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:ORC100105
CD価格:1,950円(税込)
デンマークのアンサンブル「KOTTOS コットス」の魅惑的なアルバム。アンサンブル名の「コットス」とはギリシャ神話に登場する、天空神ウラノスと地母神ガイアの子で巨人族の一人。百の腕と五十の頭を持ち、ティターン族との大戦「ティタノマキア」ではゼウス軍に加勢、ゼウスを勝利に導いたとされています。多腕、多頭のイメージから高機能、高性能なもの、集合体や集団を指す名称として引用されることが多く、このアンサンブルもまさに「名は体を表す」の言葉通り、ユニークな楽器を用いて、アバンギャルドからケルト民謡まで多彩な音楽を奏でることで知られています。 このアルバムでは、現代作曲家スカルコッタスの「ギリシャの踊り」をメインに、ロシアから北欧、イタリア、東欧と彩り豊かな民謡風の作品を楽しめます。
収録作曲家: