クープラン(フランソワ)
Couperin, Francois
生没年 | 1668-1733 | 国 | フランス |
---|---|---|---|
辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 27135 |
56 件 / 56件中
-
フランソワ・クープラン(1668-1733):
王宮のコンセール [レ・フォリー・フランセーズ]発売日:2023年09月22日
CD価格:2,475円(税込)
フランス古楽界の中軸を担う名団体によるクープランの傑作、満を持して登場ウィリアム・クリスティのレザ―ル・フロリサンやジェラール・レーヌのイル・セミナリオ・ムジカーレなど、フランスにおける古楽復興の躍進を担った重要団体で長くコンサートマスターを務めたパトリック・コーエン=アケニヌが、2000年に自ら結成したレ・フォリー・フランセーズ。Pierre Verany、ALPHA、Cypres、NoMadMusicなど常にシーン最前線のレーベルで名盤を刻んできたこのアンサンブルが、満を持して自国の音楽史に名高い傑作室内楽曲を録音しました。 クープランの『王宮のコンセール』はルイ14世の治世末期に書かれたイタリア風の編成によるフランス様式の曲集で、かつてはイタリア風の音楽を演奏することさえ憚られたフランス王室にあって、異国の様式を適切に取り込み「趣味の融合」を図ったこの作曲家ならではの細やかな趣向が凝らされた充実曲集。ヴィヴァルディ『四季』と同時期の1724年に出版され、20世紀以降は多くの名盤にも恵まれてきましたが、18世紀当時のフランス宮廷音楽の演奏再現を徹底追及してきたコーエン=アケニヌらの様式感豊かな演奏はやはり格別。アンサンブル創設期から長く共演してきた重要メンバーに新世代の気鋭バスーン奏者ニエルス・コラン=コッパルが加わる顔ぶれが、それぞれの楽器から引き出しうる音色の多彩さを最大限に生かした精妙な解釈を織り上げてゆきます。 作曲者と同じフランス語話者たちだからこそ探り当てうる機微の妙、じっくりお楽しみください。
収録作曲家:
-
フランソワ・クープラン(1668-1733):
教区のためのミサ
~『二つのミサ曲によるオルガン作品集』(1690) より [オリヴィエ・ラトリー ほか]発売日:2023年03月24日
CD価格:2,475円(税込)
本来の文脈に沿った声楽入り演奏で真意に迫る、ラトリー満を持しての全曲録音サン=サーンスやドビュッシーら、フランス近代の作曲家たちも注目したフランス・バロック最大級の作曲家クープラン。クラヴサン(チェンバロ)のための個性的な独奏曲が昔から脚光を浴びてきましたが、その本職はオルガン奏者でした。一族が代々仕えたパリの聖ジェルヴェ教会で実力を養った後にルイ14世の王室礼拝堂オルガン奏者となり、生涯最初に発表した曲集も、ここに収録された作品を含む2作のミサ曲からなる内容でした。 17世紀当時のフランスでは礼拝に際して祈りの言葉がグレゴリオ聖歌で唱えられる中、式次第の進行に合わせてオルガンが奏でられ、奏者は音栓を駆使して多彩な音色を使い分け、祈りの詩句を彩っていましたが、クープランの曲集はその流れに沿った無数の小品の連続でできています。声部ごとに音栓を別々にして室内楽のように対話させてゆくその音楽は、個々に完成度の高いオルガン曲として演奏されることも少なくありませんが、名手オリヴィエ・ラトリーはここで、声楽陣を交えて当時のミサ式次第をなぞる流れで全曲を録音。それぞれの作品がどのような存在として扱われていたのか、当時流の演奏再現でクープランの真意に迫ります。 パリ・ノートルダム大聖堂の専属奏者として、2019年の被災直前に残したバッハ録音が有名なラトリーですが、この傑作の彼にとっての初録音とは思えない堂に入った解釈は流石というほかありません。かつて作曲家自身も専属奏者の一人として奏でた歴史的銘器で、フランス・バロックの素顔に触れられる貴重な新録音です。
収録作曲家:
-
クープラン一族の
クラヴサン音楽 [バンジャマン・アラール]発売日:2023年01月13日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
バッハ録音で名高いアラールの「お国もの」、かくも濃やかで繊細!フランスの名手バンジャマン・アラールが、若き古楽器演奏家たちの登竜門ブリュッヘ(ブルージュ)国際古楽コンクールを制したのが2004年。翌年パリのサン=ルイ=アン=リル教会に新設されたオーベルタン・オルガンの専属奏者となり、この足鍵盤の音栓まで充実した楽器をはじめ各地のオルガンで堂々たるバッハ演奏を聴かせる一方、録音でもチェンバロとオルガンの双方を等しく弾きこなし、ALPHAやHarmonia Mundi Franceでバッハの鍵盤作品を続々と録音してきました。逆にバッハ以外を演奏するアラールの様子に触れる機会は滅多にありませんでしたが、2022年5月の来日公演アンコールではスカルラッティのソナタの驚くべき解釈を披露、バッハ作品へのこだわりが彼の適性や嗜好の限界を示すものではなかったことを明らかにしました。 そのことをさらに裏付ける驚くべき録音が意外にもスペインのレーベルMarch Vivoから登場。2020年2月1日にマドリードで行われた演奏会の記録で、フランス音楽史に名高いクープラン一族の最も重要な3人の作品を厳選したプログラム。3人それぞれの作風は大きく違いますが、そのいずれにおいてもごく自然な佇まいで様式感を捉え、曲ごとの個性を描き分けてゆく解釈の妙は圧巻の一言。彼のバッハ演奏を特徴づける寛いだ安定感はここでも健在で、ライヴの臨場感に貫かれていながら危うさとは全く無縁、各作曲家の音楽世界にじっくり浸らせてくれます。 イタリア屈指の古楽器奏者たちの名録音を数多く手掛けてきたロベルト・キネッラートのマスタリングで、現代最高峰の域にあるクラヴサン音楽の比類ない境地をじっくりお楽しみ頂けます。
-
フランソワ・クープラン(1668-1733):
「修道院のためのミサ曲」
~聖歌朗誦を含む演奏~ [オリヴィエ・ラトリー ほか]発売日:2022年11月11日
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)現代最高の名手ラトリーが理想的環境で弾く、
ルイ14世に仕えた鍵盤奏者の「本職」!数々の一流オーケストラとの共演でも知られ、2019年火災に遭ったパリ・ノートルダム大聖堂のオルガンの正規奏者として、被災前最後の録音も制作している名手オリヴィエ・ラトリー。古楽から現代作品まで、常に演奏曲目の本質を見据え、音響環境をよく見定めて楽器の魅力を最大限に引き出す解釈を聞かせてきた彼が、フランス・バロック最大の鍵盤音楽の大家F.クープランによるオルガン曲の大作と向き合いました。しかも録音場所は、この大家が仕えたルイ14世の治世下で長年にわたる計画の末に完成されたヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂。 現存するクープラン唯一のオルガン曲集に収録されている『修道院のためのミサ』は、ミサの祈祷文の朗誦と交互にオルガン演奏を挟んでゆく当時の礼拝習慣にあわせて書かれた長大な作品。詩節ごとに細かく分かれた楽章の数々には使う音色が曲題として明記され、明瞭な音の動きの中でフランス音楽ならではの色彩感豊かな響きが味わえる内容。ラトリーはフランス古楽シーン有数の歌手たちによる比類なく玄妙な歌唱を得て、同じく王室礼拝堂に仕えた17世紀の大家デュモンやニヴェールの歌を交え、当時の礼拝の文脈に乗せてこの傑作を「いま」に甦らせます。 ヴェルサイユ王室礼拝堂のオルガンは設置当初の形に復元されており、クープラン自身の演奏でも味わえたであろう音響を追体験できるのも貴重。ALPHAレーベル初期の名盤群で知られる録音技師ユーグ・デショーが、礼拝堂の残響や佇まいを自然に伝える美しいエンジニアリングで、オルガンと歌声の交錯を鮮やかに伝えてくれます。収録作曲家:
-
フランソワ・クープラン(1668-1733):
クラヴサン曲集 第3、4巻より [フレデリク・ハース]発売日:2021年11月12日
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
18世紀フランスの銘器の味わいを最大限に引き出し、
満を持して伝えるクープラン芸術の白眉フランスとベルギーを拠点に、ソロでもアンサンブルでも充実した演奏経験を積み重ねてきたフランスの名クラヴサン奏者フレデリク・ハース。ドイツやイタリアのバロック作品も独特の味わい豊かな解釈で聴かせてきた実力派ですが、同じフランス語圏のクラヴサン作品と向き合うときには別格と言っても良い相性の良さををみせ、高貴にして隅々まで血肉の通った解釈でじっくり聴かせてくれるのが嬉しいところ。 自主制作レーベルHitasuraで妥協することなく目指すところを形にしたクープラン後期作品集が、このたび2枚組の新録音で登場しました。 ハースはすでに10年ほど前にAlphaレーベルで、クープランのクラヴサン曲集全4巻から厳選選曲によるアルバムを相次いでリリース、高い評価を得ていますが、今回の収録作品は全てそこでは録音されていなかったもの。経験の集積は作品への洞察の深さもさることながら、彼が長く愛奏してきた18世紀パリ製オリジナルのクラヴサンとの相性の深まりにも反映されていると言ってよいでしょう。 ごく些細なタイミングの妙で響きの味わいが大きく変わってしまう精巧な音作りで、思わせぶりな表題をみごとな音の細密画に結晶させていったクープランの至芸。文学や演劇にも造形が深いハースならではのタッチが、古楽器の美音とともにその粋を瑞々しく現代に息づかせてゆきます。収録作曲家:
-
クープラン(1668-1733):
ルソン・ド・テネブル
謝肉祭主日のためのモテ
ド・ラランド(1657-1726):
第4の賛歌 [ステファーヌ・フュジェ、ソフィー・ユンカー、フロリー・ヴァリケット、ヴェルサイユ旧王室礼拝堂管弦楽団]発売日:2021年04月09日
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
フランス・バロック屈指の静謐なる傑作、欧州古楽界の精鋭を集めてヴェルサイユでクラヴサン(チェンバロ)音楽の大家として知られるクープラン。生前はオルガニストとしても活躍し、教会音楽でも傑作を少なからず残しています。そのなかでも出色の名品として名高い『ルソン・ド・テネブル』は、復活祭前の節制期間である受難節の最後の週、未明に唱えられていた旧約聖書『哀歌』の詩句にもとづく静謐な音楽。 受難節の音楽はできるだけ楽器を減らして質素にとりおこなうのが常だった当時、通奏低音だけを伴った独唱・二重唱で驚くほど豊かな音世界が紡がれるこの名品3編は過去にも録音が少なくないところ、フランス古楽界で活躍する精鋭がヴェルサイユに集いじっくり録音した今回のアルバムは、その馥郁たる香気漂う響きで強い魅力を放っています。クープランと同時代を生き、リュリの後を受けてルイ14世の王室礼拝堂をまとめたド・ラランドの貴重なプティ・モテが併録されているところも魅力。 古楽の世界でも欧州歌劇界でも着実に注目度を高めつつあるベルギー出身のソフィー・ユンカー、ALPHAレーベルにソロ録音も多いヴィオルのリュシル・ブーランジェら注目のプレイヤーたちを、フランスの古楽器世界で確かな信頼を集めるステファーヌ・フュジェがあざやかにまとめています。また、国内盤はかなり稀少な作品です。
-
フランソワ・クープラン(1668-1733):
『王の秘密』
ヴィオールのための作品集(二つの組曲) [マティルド・ヴィアル、ルイーズ・ブド=マレ、ティボー・ルーセル、セバスティアン・ドゥセ]発売日:2021年04月23日
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)フランス古楽界最前線の名手たちによる、クープランの機微を捉えた室内楽!フランス古楽の世界において、パリやストラスブールと並ぶ古楽教育の拠点として知られる南仏リヨンの音楽院で、名手マリアンヌ・ミュレールに師事したヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者マティルド・ヴィアルが、同門のルイーズ・ブド=マレ、多忙な古楽撥弦楽器奏者ティボー・ルーセル、そして音楽学者としてもバロック声楽の指揮者としても世界的な信望を集めているクラヴサン(チェンバロ)奏者、セバスティアン・ドゥセという豪華な共演陣を得ておくる、フランソワ・クープランのヴィオール作品集。 クラヴサン独奏曲の数々で知られるクープランは、フランス生粋の室内楽伝統に連なるヴィオールと通奏低音のための組曲集も刊行しましたが、ここでは二つの組曲のほかにクラヴサン独奏曲を原曲とするメンバーによる編曲も数多く収録。ルーセルの細やかな撥弦が光る独奏曲も交え、クープランの作品がいかに弓奏弦楽器でもなじみやすいものであったか、さまざまな角度から解き明かしてゆきます。 有名な「オリーヴ圧縮機」で二つのヴィオールの弓使いから繰り出される規則的な音の重なり、「ねんね、または揺り籠の天使」での撥弦と弓奏の優しい寄り沿い合いなど、フランス古楽勢ならではの作品との親和性でこのうえなく優美なバロック世界が展開してゆく見過し難いアルバムです。
収録作曲家:
-
クープラン(1668-1733):
Les Regrets ou L’art de la Mélancolie
嘆きまたはメランコリーの芸術 [ステファノ・ロレンツェッティ(チェンバロ)]COUPERIN, F.: Harpsichord Music (Les Regrets ou L’art de la Melancolie) (Lorenzetti)
発売日:2021年02月26日
NMLアルバム番号:CDS7879
CD価格:1,575円(税込)
フランスのバロック期を代表する作曲家の一人、フランソワ・クープラン。室内楽曲や声楽曲など数多くの作品を作曲しましたが、その中で主要な位置を占めるのが27の組曲(オルドル)で構成された4巻からなるクラヴサン(チェンバロ)曲です。220曲ほどの小品がひしめくこの曲集ですが、ほとんどの曲には優雅なタイトルが付されていることでも知られています。 このアルバムは、イタリアを拠点に活躍するチェンバロ奏者ロレンツェッティが、第1巻と第2巻から特徴的な14曲を選び出し、ここに1716年に出版された『クラヴサン奏法』に付された8曲の前奏曲を組み込むことで、彼独自のユニークな「組曲」を創り上げたものです。
収録作曲家:
-
『ユニーク』
クープラン(1668-1733):
クラヴサン作品集 [ジョリー・ヴィニクール(クラヴサン)]COUPERIN, F.: Harpsichord Music (L'Unique) (Vinikour)
発売日:2020年05月29日
NMLアルバム番号:CDR90000-194
CD価格:2,025円(税込)
2度のグラミー賞ノミネート経験のあるクラヴサン(チェンバロ)奏者、ヴィニクールはシカゴで生まれ、フランスで研鑽を積んだアーティスト。このアルバムでは、フランス・バロックの作曲家、大クープランのクラヴサン曲集第2巻より3つの組曲(クープラン自身は“オルドル”と名付けた)を演奏しています。 古い形式の組曲から離れ、ある種のウィットに富んだ性格的な枠組みでまとめられたのがこの第2巻で、とりわけ映画でも使われた第6オンドルの「神秘的なバリケード」はキャッチーなメロディの中にも、どこかミステリアスな雰囲気が漂うクープランの人気曲です。甘くメランコリックな雰囲気が漂う第7オルドル、劇的なパッサカーユで幕を閉じる第8オルドルには円熟味のある様式美が感じられます。 楽曲に最適な楽器を選ぶことで定評のあるヴィニクールが演奏に用いたのは、フランスの製作者タスカン(1723-1793)製の楽器をモデルとして、イギリスのトニー・チネリーが2012年に製作したもの。リッチな音色が18世紀フランス作品に見事にマッチしています。
収録作曲家:
-
クープラン(1668-1733):
クラヴサン作品集 [ブランディーヌ・ランヌー]発売日:2019年09月13日
CD 2枚組価格:1,425円(税込)
パリで学んだ後、アムステルダムでアスペレンに師事したランヌー。Zig Zag Territoiresからの第4弾となったクープランが2枚組廉価盤1枚価格で登場。1716年に出版したクラヴサンの演奏論「クラヴサン奏法」に掲載された実例のプレリュード8曲を軸として、それぞれにクラヴサン組曲からの抜粋を付し、新たに8つの組曲へと編み直すという興味深い構成となっています。 ラモー全曲録音で注目を集めたフランスの奏者だけに、お国ものでの好評録音盤の復活は見過ごせません。
収録作曲家:
-
クープラン(1688-1733):
クラヴサン組曲 第4巻 [ギジェルモ・ブラケッタ(チェンバロ)]発売日:2019年06月21日
CD 2枚組価格:3,075円(税込、送料無料)
フランス・バロック期を代表する作曲家フランソワ・クープラン。彼の作品の中で重要な位置を占めるのが4巻からなる「クラヴサン(チェンバロ)組曲」です。各々の巻にはには50曲ほどの小品が含まれており、いくつかの組曲(オルドル)に分けられ、多くの曲には象徴的なタイトルが付されています。 このアルバムはResonusレーベルにおけるクープラン鍵盤作品全集の第1作目にあたるもの。第4巻はクープランの晩年、1730年頃に作曲されており、健康状態の悪化と戦いながらも優雅で生き生きとした音楽に溢れています。 ギジェルモ・ブラケッタは音楽研究者としても高い評価を受ける演奏家。古楽アンサンブル「ファンタスティクス」の創設メンバーとしても活躍するヴェテランです。
収録作曲家:
-
クープラン(1668-1733)
「ルソン・ド・テネブル」
「王宮のコンセール」(抜粋)
「復活祭のためのプティ・モテ」 [レ・パラダン:ジャン=フランソワ・ロンバール/ロマン・シャンピオン/シルヴィア・アブラモヴィチ/フランソワーズ・エノク/バンジャマン・ナルヴェ/ジェローム・コレアス]COUPERIN, F.: Leçons de ténèbres / Concerts royaux: Concertos Nos. 1 and 2 (Les Paladins, Correas)
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:ENP004
CD価格:2,475円(税込)
ぞくぞくするほど豪華なメンバーで録音された、クープランの名作「ルソン・ド・テネブル」イエスが十字架にかけられたあと復活したことを祝う早春の復活祭の前には、救世主の死とその原因としての人類の罪に想いをはせ慎ましく過ごす節制の日々「受難節(四旬節)」があります。その最後の週に、早朝の闇のなか蝋燭を灯しては消しつつ祈るフランスのルソン・ド・テネブル(暗闇の朝課)はやがて、四旬節を彩る自省的な音楽として作曲されるようになりました。 ド・ラランドやシャルパンティエをはじめ数々の名作がフランス・バロックの作曲家たちによって書かれましたが、クープランのそれは出色の傑作と目され、数々の名盤も生んできました。しかし本盤が何より注目される点は、概して女声で歌われることの多い本作を2人の高音男声歌手(オートコントル)が歌っているところ。しかも演奏陣には20世紀末から数々の伝説的バロック・オペラ舞台を賑わせてきた名歌手ロンバール、ル・ポエム・アルモニークの名盤の数々でもすばらしい腕前を披露しているヴィオール奏者二人など稀代の名手が続々! アルバム末尾には復活祭を祝うクープランの佳品が添えられ、四旬節から復活祭へといたるキリスト教世界の峻厳な季節の移ろいを追体験できる1枚にもなっています。
収録作曲家:
-
クープラン(1668-1733):
『クラヴサン奏法』およびその他のクラヴサン曲 [オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン=チェンバロ)]COUPERIN, F.: Art de toucher le clavecin (L') (Fortin)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:ALPHA408
CD価格:2,475円(税込)
譜面を一見すると、とても単純で易々と演奏できそうなフランソワ・クープランのクラヴサン(チェンバロ)音楽。しかし、クープランの想起した世界を完璧に表現することは本当に難しく、もし良い演奏に出会えたら、それは得難い体験になることでしょう。クープランの全作品の中で重要な位置を占める4巻のクラヴサン曲集は、単なる舞曲の集まりに見えますが、曲のそれぞれに趣向を凝らしたタイトルが付けられており、聴き手の想像力を自由に膨らませるのに役立ちます。 オリヴィエ・フォルタンは第1集から第4集までの曲を取り混ぜて、流麗な流れを持たせて演奏し、クープラン作品に新たな光を当てています。また曲間には、演奏に際しての注意や、クープラン自身の雑感などが書き込まれた著作「クラヴサン奏法」から採られた8曲の古風な作風による前奏曲が適宜挟み込まれています。
収録作曲家:
-
F.クープラン(1668-1733):
「ミューズの誕生」
~大クープランのクラヴサン曲、コンセールと世俗歌曲を集めて~ [デ・ネグリ/セイリー/ラ・シャンブル・クレール]COUPERIN, F.: Chamber Music (Les muses naissantes) (De Negri, Sailly, La Chambre Claire)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:RIC387
CD価格:2,475円(税込)
今年(2018年)、生誕350年という節目のフランソワ・クープランの魅力を凝縮した一枚。その創作活動の中心であったクラヴサン曲集から多くを収録してますが、合奏曲(コンセール)集「諸国の人々」「王宮のコンセール」「趣味の融合」や、世俗歌曲も含んでおり、彼が残した幅広い作品群のうち宗教曲以外をほぼ網羅しています。 主役を担うのは何と言っても、全編のディレクターであるブリス・サイー。クラヴサン曲だけではないクープランの世界を音楽的肖像として描き出すことに成功しています。クリストフ・ルセの信頼篤いヴィオール及びチェロ奏者の酒井 淳のほか、ニケなど古楽界の大物との共演歴を誇るメンバーによる「ラ・シャンブル・クレール」も名人芸を聴かせます。
収録作曲家:
-
DIVINE NOISE
2台のハープシコードによる劇音楽 [ギエルモ・ブラチェッタ/メンノ・ファン・デルフト]発売日:2017年07月21日
CD価格:2,240円(税込)
「DIVINE NOISE = 神の騒音」と題された興味深いアルバム。内容は2台のハープシコードで演奏するフランス・バロックの劇音楽集。ハープシコードを制作しているティトゥス・クライネンは、オランダで20年以上働いた後、2007年5月からスペインにワークスペースを移し活動。基本的に、歴史的楽器の複製を行う人で、これまでに250台以上のハープシコードとクラヴィコードを制作しており、多くの奏者たちや大学でこれらの楽器が愛奏されています。 このアルバムで使用されているのは、1730年代のフランスの楽器の複製で、これに合わせ、いくつかの曲には新しいアレンジが施されるなど、たくさんの試みも用いられています。
-
クープラン(1668-1733):
〈2台のハープシコードのための作品集 第2集〉
諸国の人々 他 [バックリー/シュワルツ]COUPERIN, F.: Music for Two Harpsichords, Vol. 2 (Buckley, J. Schwarz)
発売日:2016年09月21日
NMLアルバム番号:TOCC0258
CD価格:2,080円(税込)
フランスの名門音楽一家「クープラン家」の中で最も才能に恵まれていたフランソワ・クープラン(1668-1733)。数多くのクラヴサン曲を書き、そのどれもが個性的であり、また独自の光を放っています。彼は自作に楽しいタイトルをつけたことでも知られ、それは様々な女性の姿であったり、ちょっとしたものであったりと、面白いものばかりです。 この2台のハープシコードのための作品集は、第1集と同じく、通常1台のハープシコードで演奏するクープラン作品のうちの何曲かについて、クープラン自身が「2台で演奏するのが望ましい」と書き記していたという言葉を忠実に守ったもので、本来はヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音で演奏される「諸国の人々」も、チェンバロのみで演奏することで新たなニュアンスが生み出されています。
収録作曲家:
-
クープラン(1688-1733):
諸国の人々 ~ 3声の合奏のソナタと組曲 [ジュリアード・バロック]COUPERIN, F.: Nations (Les) (Juilliard Baroque)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:8.573347-48
CD 2枚組価格:2,500円(税込)
多くの音楽家を輩出したクープラン家の一員であり、とりわけ良く知られているフランソワ・クープラン(1688-1733)。ハープシコード音楽の作曲家として認識されていますが、彼はコレッリの信奉者であり、トリオ・ソナタの様式(2つの楽器と通奏低音による3つの声部による音楽)をフランス音楽に導入したことでも知られています。この「諸国の人々」はタイトルが示すとおり、いくつかの国の人々を表した組曲であり、もともとは彼自身のトリオ・ソナタを転用しながら発展させたものなのです。フランス人はトリオ・ソナタ「少女」、スペイン人は「空想にふける女」、神聖ローマ人は同名のトリオ・ソナタ、そしてピエモンテは「アストレ」が転用されています。そもそもピエモンテとは何? と思われる方もいるでしょう。これはイタリアの州のひとつで、古代にはこの地域にケルト人が住んでいたとされています。 旋律の妙技が巧妙に組み合わされたフランスの舞踏組曲を、2009年に設立されたジュリアード・バロック(音楽院の学生や教員たちによるアンサンブル)でお楽しみください。
収録作曲家:
-
F.クープラン(1668-1733):
ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲 [ペルコラ/ハッキネン]COUPERIN, F.: Pieces de violes avec la basse chifree: Suites Nos. 1 and 2 / Pieces de Clavecin: 27th Ordre (Perkola, Hakkinen)
■室内楽
発売日:2013年02月20日
NMLアルバム番号:8.570944
1)
CD価格:1,600円(税込)
フランソワ・クープラン(1668-1733)は、多くの音楽家を排出したクープラン家でもとりわけ有名な存在であり、オルガニストとしてルイ14世の御前演奏を行うほか、数多くのクラヴサン(フランス語でチェンバロを表わす)のための作品を残しています。基本的に鍵盤音楽の作曲家として知られていますが、コンセールと呼ばれる多くの室内楽作品も残しています。 このヴィオール組曲は1728年に出版されたクープラン晩年の作品で、フランス組曲の形式に、イタリア風の形式をわずかに盛り込んだ意欲作で、この年に亡くなったマラン・マレを偲んで書いたと言われています。クラブサンのための第27組曲は、ヨーロッパにおける中国への関心が現れた作品。当時の人々におけるアジアのイメージがそこはかとなく感じられる興味深い音楽です。静かな午後、お茶でもしながら聴きたい1枚です。
収録作曲家:
-
UTRIQUE FIDELIS(互いに忠節を)
バロック様式による
フランス中部ヴァンデ県の伝統音楽 [アンサンブル・レ・プレザンス]発売日:2023年12月01日
CD価格:2,475円(税込)
昔日のフランス民衆が暮らした世界の光と闇。
バロックの名手たちが陰翳鮮やかにフランス西部、ポワトゥー地方ヴァンデ県の民衆伝統音楽を集め、バロック期の作法に基づくアレンジによって古楽器で演奏したアルバム。ヴァンデ県はブルターニュ半島のすぐ南に位置し、民衆舞踏の豊かな伝統があるポワトゥー地方の中でも特にユニークな11拍子、13拍子などの不規則なリズムも聴かれる、独特な民衆音楽が発達しました。 RICERCARレーベルでマレのヴィオール作品全曲録音にも加わっている古楽撥弦奏者ミゲル・アンリは、旧友でもある民俗音楽歌手ローラン・ティクシエと協力し、このヴァンデ県のさまざまな音楽を収集。素材感豊かでニュアンスに富んだ古楽器の味わいがよく生きるアレンジで、時にいかにも民衆音楽風、時にいかにも宮廷楽団然とした響きで、さながら民衆文化を好んで宮廷でも楽しんだ昔日の貴族たちの楽しみを彷彿とさせる音楽世界を紡ぎ出しました。 いずれもピグマリオンの一員として活躍をみせるヴァイオリンのジェローム・ヴァン・ワールベーケやクラヴサンのアルノー・ド・パスクアルをはじめ、演奏に加わる古楽器奏者たちは皆ミゲル・アンリ同様の経験豊かな才人揃い。民衆音楽ならではの躍動感を洗練された宮廷音楽流儀に読み替えるか、それとも土気の匂いたつ民俗情緒の側面を際立たせるか、曲ごとに絶妙の匙加減で両世界を行き来してゆくセンスは圧巻です。 各作品の出典も解説(仏、英語)に明記。聴き深めるほどに旅情を誘われる21世紀ならではの越境型古楽アルバムです。 -
セント・オールバンズ大聖堂のオルガン [トム・ウィンペニー]
Piano Recital: Winpenny, Tom - BÖHM, G. / COUPERIN, F. / DURUFLÉ, M. / GILBERT, A. / HURFORD, P. / POTT, F. / SAMUEL, R. (St Albans Experience)
発売日:2023年12月22日
NMLアルバム番号:WHR090
CD価格:2,175円(税込)
-
18世紀パリのクラヴサン
~フランスの鍵盤音楽と同時代の名器 [ジョス・ファン・インマゼール]Clavecin à Paris au XVIIIe siècle (Le) - BALBASTRE, C.-B. / COUPERIN, F. / DUPHLY, J. / RAMEAU, J.-P. (Immerseel)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:CCS45523
CD 3枚組国内仕様 解説日本語訳付き価格:5,940円(税込、送料無料)
フォルテピアノの大御所、原点回帰。
18世紀オリジナル楽器による豊穣なクラヴサン芸術クラヴサン〔チェンバロ〕奏者として研鑽を重ねつつ早くから18~19世紀モデルのフォルテピアノを演奏、LPレコードの時代からモーツァルトやベートーヴェンが馴染んでいた響きの真相に迫ってきたベルギーの大御所ジョス・ファン・インマゼール。その後も古楽器を使ったレパートリーは20世紀まで及び、古楽器オーケストラ指揮の傍らドビュッシーやラフマニノフの鍵盤作品も当時のピアノで録音していますが、今回は満を持して、そうした後の時代の響きまで細やかな解像度で解釈してきた彼ならではのクラヴサン独奏曲集を録音。 使用楽器は現代随一の古楽鍵盤製作家3人の手で丁寧に修復された、18世紀パリ屈指の製作家たちによるオリジナル楽器3台。ルイ14世の治世末期から古典派前夜の1768年までに刊行された重要なクラヴサン曲集群から名品を厳選、さまざまな世代の巨匠7人の至芸に、18世紀パリそのままの響きを通じて迫ります。 前世紀からの伝統を受け継いだマルシャンやクープラン、バロック末期に新機軸を打ち出したラモーやフォルクレ、タッチで音量に強弱がつかない特性を逆手に取りピアノとは違ったダイナミックな音楽表現を聴かせるバルバストルやデュフリ、A-L.クープランと、深い作品分析を経ての趣き豊かな演奏でそれぞれの世界の違いを味わえる喜びは格別。国内仕様盤では各楽器について詳述された原盤解説の訳に加えて各作曲家紹介も付属します。 時代が進むにつれクラヴサンより人気を得ていったフォルテピアノの機微を知る奏者ならではのクラヴサン芸術後期の世界、じっくりお楽しみください。 -
鏡 - Kagami
~ヴィオール小曲集~ [上村かおり、アリーン・ジルベライシュ、リカルド・ロドリゲス・ミランダ]Kagami (Mirror) - BACH, J.S. / COUPERIN, F. / DOLLÉ, C. / HUME, T. / MARAIS, M. (Kaori Uemura, Miranda, Zylberajch)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:RAM2204
CD日本語解説付き価格:2,475円(税込)
ヴィオールの名優、上村かおりのソロ第2作。
人間の感情を伝える音楽の不思議へのオマージュベルギーのブリュッセルを拠点に、リチェルカール・コンソートやレザール・フロリサン、ル・ポエム・アルモニークといった幅広い世代の第一線古楽アンサンブルで中心的なメンバーとして活躍を続けるヴィオール奏者の上村かおり。長く充実したキャリアを経て2021年に満を持してリリースされた初のソロ・アルバム『優 Yuu』(『レコード芸術』誌特選)は、ヴィオールという楽器ひとつで驚くほど豊かな世界が紡ぎ出される無伴奏作品集でしたが、今回新たに届けられたアルバムは世界中に共演者を持つフランスのチェンバロ奏者アリーン・ジルベライシュと、やはりベルギーやフランスで多忙な活躍を続けるリカルド・ロドリゲス・ミランダという頼もしい演奏仲間との室内楽。17~18世紀の英仏独さまざまな地域のヴィオール作品を自在かつ入念に配したプログラムは3幕仕立ての演劇風に編まれ、冒頭の無伴奏曲から静かに動き出すその音楽物語は起伏に富んで変幻自在、まさに数百年前のヨーロッパで、客席と親密な距離感の舞台に心を吸い寄せられるような静かな求心力に満ちています。 18世紀半ばに活躍したドレの珍しい曲集やマレ、クープランなどフランス宮廷流音楽の見事な演奏もさることながら、美しい陰翳を感じさせる鍵盤の低音に続いて主旋律がヴィオールで描き出される「イタリア協奏曲」の緩徐楽章や、パーセルの傑作歌劇《ダイドーとイニーアス》の名場面から紡ぎ出された坂本龍右の編曲による思わぬ独奏など、知っていたはずの曲が思わぬ装いで登場するトラックも実に魅力的。 演奏者の上村自身が書き下ろした日本語解題とともに、擦弦と撥弦の交錯に深く引き込まれるアルバムです。 -
Ek-stasis:
デュオニソス、ニンフとサテュロス
ギリシャ神話とピアノ曲 [ゾーイ・サムサレール(ピアノ)]Piano Recital: Samsarelou, Zoe - COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. / MASSENET, J. / RAMEAU, J.-P. / SKALKOTTAS, N. (Ek-stasis: Dionysus, Nymphs and Satyrs)
発売日:2023年06月30日
NMLアルバム番号:DDX21237
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
「Ek-stasis=恍惚」と題されたアルバム。フランスとギリシャのバロックから現代まで、様々な時代に活躍した作曲家たちによる、神話世界の登場人物たちを描いた音楽集です。3つの世界初録音を含む収録曲はそれぞれテーマに沿って並べられており、新鮮でエキサイティングなプログラムが楽しめます。 演奏はギリシャのピアニスト、ゾーイ・サムサレール。テッサロニキで考古学を学び、ギリシャ神話と地中海文明の研究者でもある彼女は、博物館とコラボレーションによるリサイタルを開催し、好評を博しています。ブックレットにはサムサレール自身による解説が記載されており(英語のみ)各々の作曲家と作品についての詳細を知ることができます。
-
Shades of Night - 夜の影 [アンドルー・ブラウネル(ピアノ)]
Piano Recital: Brownell, Andrew - BARTÓK, B. / BEETHOVEN, L. van / CHOPIN, F. / COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. / SCHUMANN, R. (Shades of Night)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:DDA25233
CD価格:2,250円(税込)
-
EN ESTIL POPULAR - 人気のスタイルで
現代作曲家による管楽アンサンブル編曲集 [ジョアン・エンリク・リュナ(指揮)/ムーンウィンズ]PALAU BOIX, M.: Suite en estil popular / BRETÓN, T.: Fantasía sobre La verbena de la Paloma / GINER, S.: Capricho instrumental (Moonwinds, Lluna)
発売日:2023年02月17日
NMLアルバム番号:IBS-152022
CD価格:2,250円(税込)
18世紀後半から19世紀前半にかけて、管楽八重奏(2組のオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン)のためにオペラの名旋律を編曲、演奏する「ハルモニームジーク」という形態が流行しました。貴族や富豪たちの食事の際の伴奏音楽として重用されるとともに、アマチュア演奏家たちが楽譜を買い求めるため、出版社としてもよいビジネスとなったのです。このアルバムには、バレンシアの管楽アンサンブル「ムーンウィンズ」がスペインの作曲家たちにアレンジを依頼した作品を収録。 ジョアン・エンリク・リュナが率いるムーンウィンズは、ヨーロッパの主要なオーケストラで活動経験のある奏者たちによるアンサンブル。2006年、ソレールの《椿事》のディヴェルティメントの演奏で注目され、以降スペインを中心に活動の場を広げています。
収録作曲家:
-
コンサート&ドキュメンタリー
『ホーム・ミュージック・ベルリン』 [さまざまな演奏家]発売日:2023年01月27日
Blu-ray 2枚組日本語字幕付き価格:3,225円(税込、送料無料)
ベルリン、2020年春、
コロナ禍の下の音楽家の記録『Home Music Berlin』2020年春、新型コロナ感染症に襲われたベルリン。映像作家ヤン・シュミット=ガレは、演奏機会を失っていたベルリン在住の音楽家たちに呼びかけ、オンラインで広く聴衆にその演奏を届けるプロジェクトを立ち上げました。 現代美術で名高い私設美術館シンケル・パビリオンを会場とし『Home Music Berlin』と銘打たれたコンサート・シリーズ(2020年3月~5月)にはクリスティアン・テツラフ、イザベル・ファウスト、タベア・ツィンマーマン、ロマン・トレーケルら錚々たる音楽家が参加し熱演を繰り広げました。 本映像は、このシリーズから13回のコンサート収録と、参加した演奏家のリハーサル風景や舞台裏の素顔を捉えた、映像ドキュメンタリーで構成されています。 -
バロック・アラベスク
Baroque Arabesque [フィオーリ・ムジカーリ・オーストリア/オルワ・サレハ(ウード)]Chamber Music (17th-18th Centuries) - CACCINI, G. / COUPERIN, F. / HANDEL, G.F. (Baroque Arabesque) (Fiori Musicali Austria)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:Gramola99279
CD価格:2,325円(税込)
“アラベスク”とはイスラム美術発祥の幾何学模様で、その多くは絡み合う植物の蔦や茎を図案化したものです。 このアルバムでは西洋のバロック音楽、特に中南部ヨーロッパの音楽と、中東の音楽、イベリア半島のセファルディ伝承の音楽を組み合わせ、その地域間の民族移動などの関係性を探っていきます。例えばヘンデルがイギリスではなくスペインに移住していたとすれば・・・そんな観点から編曲が施された歌劇《アルチーナ》のアリアなどは聴き手の想像力に強く働きかけることでしょう。 他にもチェンバロ奏者のマリンカ・ブレシェリが趣味のよいアレンジを施した哀愁漂うセファルディ伝承曲やギリシャの伝承曲など多彩な音楽が並べられています。 演奏するフィオーリ・ムジカーリ・オーストリアは古楽器とさまざまなパーカッション、歌によるアンサンブル。今作ではワールド・ミュージックの分野でも名高いウードの名手、アルワ・サレハも演奏に参加、更なる彩りを加えています。
-
ラ・フォンテーヌの『寓話』と
フランス・バロックの宮廷音楽 [ラ・シャペル・アルモニーク、マリー=クロード・シャピュイ、ティエリー・ペトー]Vocal and Chamber Music (17th-18th Centuries) - BATAILLE, G. / COUPERIN, F. / LAMBERT, M. (Les fables de La Fontaine) (Chappuis, Péteau, Tournet)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:LBM046
CD価格:2,475円(税込)
演技力豊かな朗読はまるで音楽。
17世紀のサロンを思わせる、フランス最前線の名手たちによる小編成音楽バッハの声楽曲やラモーのオペラなど大がかりなプロジェクトを次々と成功させ、彗星のごとく登場した当時からインパクトのあった存在感に、近年ますます輝きが増しつつあるフランス新世代の古楽指揮者ヴァランタン・トゥルネ。ヴィオール(ガンバ)の演奏家でもある彼は自ら指揮するラ・シャペル・アルモニークで、大規模作品での評判に安んじることなく、自身も楽器を手に取って小編成の注目すべきプログラムも提案しつづけています。 その最先端でライヴ録音されたこのアルバムは、劇作家モリエールやラシーヌ、大画家ルブランやミニャール、音楽家リュリやシャンボニエールらと同じように、ルイ14世の宮廷を虜にした詩人ラ・フォンテーヌ(1621-1695)の名高い『寓話』がテーマ。日本でもよく知られている「蟻とキリギリス(蟻とセミ)」や「牛より大きくなりたがる蛙」などの詩を、バロック歌手でもあるティエリー・ペトーが数トラックごとに演技力たっぷり明瞭な朗読で詠み上げています。 これに関連する17~18世紀のフランス宮廷音楽が、声楽・器楽を織り交ぜ精妙な古楽器演奏で織り上げられてゆくのですが、通して聴いているとペトーの声の美しさと味わいもあり、さながら朗読も音楽の一部のよう。ライヴ収録で客席のほどよい笑い声も時折漏れ聴こえてくる中、さながら17世紀の機知に富んだフランス宮廷人たちのサロンに居合わせてしまったかのような臨場感を味わうことが出来ます。 本場直送だからこそのこの気配、バロック・ファンならずとも虜になってしまうのではないでしょうか。思わずワインを開けたくなる1枚です。 -
Bach to Folk
バッハ・トゥ・フォーク [Lodestar Trio - ロードスター・トリオ]発売日:2022年09月30日
CD価格:1,725円(税込)
スティーブ・ライヒ、ジョン・ウィリアムズ、ボビー・マクファーリン、ビョークなど様々な音楽家と共演を重ねてきたヴァイオリン奏者のマックス・ベイリー、ノルウェーの民俗楽器ハーディングフェーレ奏者のオラヴ・ルクセンゴール・ミェルヴァ、スウェーデンの民俗楽器ニッケルハルパ奏者のエーリク・リュドヴァールからなるロードスター・トリオのデビュー・アルバム。バッハ、リュリ、クープランなどバロックの古典に、北欧の民謡やオリジナル曲を配置して、新しい解釈を提示する新鮮で意欲的な作品です。 すでに数枚のアルバムを制作してきたオラヴとエーリクの演奏に興味を持ったマックスがコラヴォレーションを打診。3日間にわたるジャムセッションとインプロヴィゼーションで3人は意気投合し、トリオ名に「北極星」を意味するロードスターを冠して、ロードスター・トリオは誕生しました。しかし、その後パンデミックに見舞われ、すべてが中断。2021年8月、トリオはようやくノルウェーにあるローロスの教会で「バッハ・トゥ・フォーク」を録音することができました。 神秘的で魔法のような北欧の弦楽器の限界に挑戦したこの作品は、3人の演奏家の卓越した音楽性を示すだけでなく、バッハ、バロック、北欧民謡のファンはもちろん、美しく奏でられる弦楽器を愛するすべての人を魅了する仕上がりになっています。
-
『ゲタリー』
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ協奏曲 ト長調 (ピアノと八重奏版)他 [オーレル・マルタン]Piano Recital: Marthan, Aurèle - ALBÉNIZ, I. / CHALMIN, D. / COUPERIN, F. / SAINT-SAËNS, C. / STRAVINSKY, I. (Guéthary)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:ALPHA871
CD価格:2,475円(税込)
パリ音楽院のほかクレモナやロンドンでも学んだピアニスト、オーレル・マルタンが、故郷であるフランス領バスクの港町ゲタリーに思いを馳せて作ったアルバム。メインとなるのはバスク地方出身の大作曲家ラヴェルによるピアノ協奏曲で、ここではピアノと8人の奏者による小規模編成にアレンジされた版を使用しており、気心の知れた友人たちと息の合った演奏を聴かせます。 そのほかバスクや海の印象を元にした、あるいは近い雰囲気を持つ有名無名の曲が集められた、たいへん美しいアルバム。ラストには、原曲の持つイメージを大胆にデフォルメして重いピアノ曲に生まれ変わった「ホテル・カリフォルニア」と、フランスのバンド、ラ・フェムの曲をほぼそのままピアノに置き換え中間部にサン=サーンスの「水族館」のフレーズを挿入した「Sur la planche(サーフボードの上で)」という、ロック作品を2曲収録しています。
-
『好ましきもの』
フランス18世紀クラヴサン作品で辿る、ルイ15世の一日 [セリーヌ・フリッシュ]発売日:2022年06月17日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
カフェ・ツィマーマンの名手が18世紀フランスの響きの真相に迫った、ロココの極致!18世紀のフランス音楽では、ドイツ音楽の堅牢さともイタリア音楽の歌心とも違う、独特な繊細さが大きな魅力となっていますが、作品が生み出された当時の状況や生活様式などを知ることで、その本来の魅力をより深く味わうことが出来ます。歴史的背景への知見を大切にしてきたフランスの気鋭集団カフェ・ツィマーマンの共同主宰者でもあるセリーヌ・フリッシュは今回、そうした文脈の中に作品を並べることで、いかに豊饒な音楽世界が紡ぎ出されているか、各曲の機微を捉えた演奏でありありと示してゆきます。 ポンパドゥール夫人を愛人として迎え、ロココの華やぎに彩られたフランスを長く治めたルイ15世(1710-1774)を主人公に、王室の暮らしの一端を連想させるクラヴサン小品を並べ、その一日を目覚めから就寝まで追体験する本盤は、知名度の低い作曲家たちからクープランの有名作まで驚くほど新鮮に聴こえる画期的プログラム。多彩な音色を使い分けられる使用楽器はロココの繊細な響きそのまま、18世紀音楽の知られざる側面をたっぷり味わわせてくれます。 国内仕様盤には、グスタフ・レオンハルトとの思い出など興味深いエピソード満載の解説訳付き。
-
『おお、わが麗しの栗毛の君』
~フランス・バロックのブリュネットの世界~ [ア・ノクテ・テンポリス(レイナウト・ファン・メヘレン、アンナ・ベッソン、ミリアム・リニョル、シモン・リンネ、ロリス・バリュカン)]Baroque Music (18th Century French) - BALLARD, C. / COCHEREAU, J. / COUPERIN, F. (Oh, ma belle brunette) (Mechelen, A Nocte Temporis)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:ALPHA833
CD価格:2,475円(税込)
フランス・バロックの貴族社会を彩った恋の歌。
名手たちが当時の傑作器楽曲を交えて伝える機微文化百般に通じた絶対君主ルイ14世のもと、前世紀以来の高雅な宮廷歌曲(エール・ド・クール)が発展、王室音楽総監督リュリもフランス語の韻文を鮮やかに音楽化し傑作フランス語オペラを続々発表した17世紀フランス。しかし上流階級の人々はそうした堅固な芸術様式ばかりでなく、他愛ない恋物語を短くシンプルな詩句に歌い込んだ、より軽く短い歌も喜んで愉しんでいました。 古代の理想郷に暮らす羊飼いの青年が「栗毛(ブリュネット)の君よ」と歌いかける設定の歌が多いためブリュネットと総称されるようになったこの曲種は、王室勅許のもと楽譜出版を任されていたバラール出版局から3度にわたり集大成的曲集が編まれたほど人気があり、今に伝わります。 このアルバムはクープランやマレなど同時代の王室周辺で活躍した名手たちの器楽作品を交え、ブリュネットの名品の数々をフランス・バロック後期の宮廷音楽世界に文脈づける試み。さまざまなバロック・オペラや教会音楽・歌曲の解釈にすぐれ人気絶頂の名歌手ファン・メヘレンを中心に、器楽ではジャン・ロンドーのアンサンブルであるネヴァーマインドで活躍する横笛奏者アンナ・ベッソン、バッハの無伴奏チェロ組曲をフランス式にヴィオールで録音したミリアム・リニョルら4人の俊才が機微鮮やかな演奏を聴かせます。 驚くほど巧みなアンサンブルで彼らが支えるファン・メヘレンの美声にも酔いつつ、知られざるフランス・バロックの素顔に迫れるALPHAならではの好企画盤です。 -
『Méditation(メディタシオン) 観想』
リュートによるフランス・バロック音楽で描く四季 [シモーネ・ヴァッレロトンダ]Lute Recital: Vallerotonda, Simone - DUBUT, P. / GALLOT, J. / MOUTON, C. / VISÉE, R. de (Méditation)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:A496
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)規格外の古楽撥弦奏者ヴァッレロトンダが周到な選曲で臨む、
17世紀フランスの音世界徹底した古楽研究のもと、存在感ある快演を繰り広げリュート界に新風を呼び込んできたイタリアのシモーネ・ヴァッレロトンダ。ジャンルの枠を感じさせないアルバムをArcanaレーベルに刻んできた古楽撥弦ユニット「イ・バッシフォンディ」(NHKで2021年秋より放送の17世紀日本を舞台としたBS時代劇『剣樹抄~光圀公と俺』に彼らの音が使われています)の中心メンバーでもあります。 これまで母国イタリアの17世紀に花開いたテオルボやバロックギターの音楽を追求してきましたが、今回のアルバムでは一転してフランス音楽を扱い、きわめて正統派な音作りでその真相を辿ってゆきます。 プログラムのテーマは、近代科学・医学が発達する前、古代から信じられてきた四気質論(四つの体液のバランスが人間の体調や心情を左右するとする説)や四元素(世界は火・水・土・大気の四元素で出来ているとする説)と、四つの季節の関わり。ルイ14世時代を代表するガロとムートンの作品を中心とした選曲で、音楽を通じて形而上的思考をめぐらせた昔日の宮廷人たちの感覚に迫ります。 プログラムは17世紀フランスのリュート音楽家たちに倣い、調を揃え自由な構成で組み上げられた四つの組曲からなる構成。当時の舞踏のステップをふまえ、思わせぶりなタイトルの向こうにある世界を意識しながらの深い解釈を通じ、それぞれの作品の魅力を鮮やかに浮き彫りにしてゆくヴァッレロトンダの鮮烈な音楽性に惹き込まれずにおれません。 「リュート編曲は世界初」というラモーの名曲も折々に挟まれ、最後はクープランの「神秘の障壁」で締めくくる演出も絶妙。これら有名作に新たな光を当てるヴァッレロトンダの音作りに脱帽です。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2021年6月号)★-
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.3 : Wind [小菅 優(ピアノ)]Piano Recital: Kosuge, Yu - BEETHOVEN, L. van / COUPERIN, F. / DAQUIN, L.-C. / DEBUSSY, C. / JANÁČEK, L. / NISHIMURA, Akira (4 Elements, Vol. 3: Wind)
発売日:2021年03月05日
NMLアルバム番号:ORC100159
CD国内仕様 小菅 優による日本語解説付き価格:2,750円(税込)
ピアニスト、小菅優が2017年から取り組んで来たコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。第3作のテーマは「風」。 旧約聖書の創世紀では、最初の人間アダムの誕生についてこう書かれています:「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」人間の生命について、聖書に限らず伝説や神話の中でも、魂や霊のような目に見えないものの存在がよく出てきます。(中略)息、風、大気、魂、命・・・今回の公演では、目に見えないものに焦点をあて、さわやかな風の描写をはじめ、ミステリアスで内面的な作品を中心に人間の心の奥深くまで探っていきたいと思います。(小菅優、2019年のコンサート・プログラムより)
彼女が幼いころから好きだったというラモー、クープラン、ダカンと言ったフランス・バロックの小品で始まり、毎回必ず含まれる日本人作曲家の作品、西村朗の『カラヴィンカ(迦陵頻伽 かりょうびんが=極楽に住むとされる人間の顔、鳥の体を持つ特別な鳥で、美しい声によって仏陀の言葉を歌い、人々の魂を救済するとされています)が続きます。そして、彼女の代名詞とも言えるベートーヴェン作品からの『テンペスト(嵐)』、ドビュッシーの前奏曲から風にまつわる3曲が続き、「この曲でプログラムを終えたい」と願ったヤナーチェクの『霧の中で』で幕を閉じるという構成。どの曲も神秘的な雰囲気を携えながら、聴き手の想像力を強く刺激します。 近年ますます実力を深める彼女の多彩な表現力を存分に味わえる1枚です。 -
LA MAGNIFIQUE
ルイ14世の宮廷におけるフルート音楽 [バルトルド・クイケン(トラヴェルソ)/イマヌエル・ディヴィス(トラヴェルソ)/アーニー・タニモト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/ドナルド・リヴィングストン(チェンバロ)]Flute Music (French Baroque) - CLÉRAMBAULT, L.-N. / DORNEL, L.-A. / LULLY, J.-B. (La Magnifique) (B. Kuijken, I. Davis, Tanimoto, D. Livingston)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:8.579083
CD価格:1,600円(税込)
「フルート」という名称は最初は縦型のリコーダーを指し、横笛は「フラウト・トラヴェルソ(トラヴェルソとも)」と呼び区別していました。17世紀初頭の横笛フルートはピッチの調節ができず、半音を出すことも至難の業でしたが、17世紀後半になるとさまざまな改良が加えられ、管を分割したり、楽器の形状に改良を加えた他、トーンホール(音孔)を増やすなどの試みが次々となされていきます。 世界初録音の7曲を含むこのアルバムには、17世紀後半のフランスにおける芸術の庇護者として知られるルイ14世が愛したフルート作品と、その後に生まれた18世紀前半の洗練された作品が並べられています。F.クープランの「コンセール第13番」でのクイケンとデイヴィス、2本のフルートのみの鄙びた音色による旋律の歌い交わしが聴きどころです。
-
『国王御就寝』
~ルイ14世の寝室に響いた「入眠の宮廷音楽」~ [ティボー・ルーセル ほか]COUCHER DU ROI (LE) - Music for Louis XIV's Chamber (T. Roussel, Rignol, Leconte, Dessaint, Cottet)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:CVS029
CD+DVD 2枚組
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)かの国王が眠るまで奏でさせた名品を、ヴェルサイユに集う精鋭たちの絶品解釈でルイ14世は洗練された文化人たちを王室に集め、建築や美術、練兵や服飾のみならず音楽においても最高級の粋に囲まれました。しかもその宮廷生活を公に披露し、衆人見守るなか絢爛な音楽を奏でさせ食事をしたり、寝室に向かったりしています。そして最後はマレやド・ヴィゼーらごく数人の秀でた楽人たちだけを寝室に連れ、眠りに落ちるまで音楽を奏でさせたそうです。 本盤はそこで王が聴いたであろう、昔日の栄光と安らぎを演出する楽曲を入念に選曲。フランス語圏の古楽界で多忙な活躍を続けてきた実力派たち(トラヴェルソのヴァレリー・バルサやヴァイオリンの川久保洋子など多くの一流アンサンブルで見かける奏者ばかりです)が本気で「昔日の安らぎ」を追求した演奏を、Alpha初期の名盤群で知られる自然派録音技師ユーグ・デショーによるエンジニアリングで生々しく収録しました。 結果それが王者の豊かさで快眠をもたらすか、むしろ脳を刺激されて聴き入ってしまうかはあなた次第……ヴェルサイユ・バロック音楽センターの碩学トマ・ラコントによる充実解説(英独訳付)のほか、絢爛の極致ともいうべき史跡ヴェルサイユ宮殿でのライヴを収録したDVDが添えられているのも嬉しいところです。
-
『音楽のおもちゃ箱 ~ 子供たちのために』 [ザ・ファイヴ・ブラウンズ]
Multiple Piano Recital: 5 Browns (The) - SMETANA, B. / GRIEG, E. / MOZART, W.A. / DEBUSSY, C. (The Little Tin Box)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:Steinway30166
CD価格:2,250円(税込)
ピアノ・アンサンブルで聴く「モルダウ」「トルコ行進曲」「運命」5人兄妹のピアノ・アンサンブル、ザ・ファイヴ・ブラウンズによる、自分たちの子供の頃の思い出が詰まった作品ばかりを集めたアルバム。シューマンやドビュッシーが子供を主題に書いた作品のほか、彼らのアルバムではお馴染みのアレンジャー、ジェフリー・シュムウェイとグレグ・アンダーソンの編曲によるクラシックの名曲を収録。 彼らの先達ともいえる、1940年代から50年代を中心に活躍したアメリカのピアノ・アンサンブル、ファースト・ピアノ・カルテットの編曲による「スケーターズ・ワルツ」の4台8手版(5人で演奏)は、前作「クリスマス」に続いて再収録です。 子供はもちろん、大人が聴いても楽しく、ノスタルジックな雰囲気たっぷりの一枚。ラストには、デザレーの6才の娘さんによる可愛らしい即興も。
-
『バッハ家の音楽帳』
オリジナル手稿譜と当時の出版譜から再現する、
バッハ一家の音楽の夕べ [フランチェスコ・コルティ (チェンバロ)]発売日:2020年10月09日
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)名手フランチェスコ・コルティが再現する、バッハ一家の音楽の夕べアムステルダムでボブ・ファン・アスペレンに師事し、マルク・ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊などで活躍、日本を含む世界各地でリサイタルを行い、ソリスト、指揮者としても活動するほか、バーゼル・スコラ・カントルムで教鞭も取るフランチェスコ・コルティ。ここで聴かせてくれるのは、「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」「メラー手稿譜」「アンドレアス・バッハ写本」など、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが関わった手稿譜に含まれるものを中心に収録した内容で、バッハ一家はおそらく、このようなプログラムで音楽を楽しんでいたのではないか、という再現となっています。 各作品はそれぞれの手稿譜のオリジナルや、BWV 998では東京の上野学園に保存されている自筆譜コピーなど、バッハ一家の資料として出来る限りの原本をあたって検証されています。結果、フランス組曲第4番には異稿版に添えられた前奏曲を加え、偽作の疑いのあるメヌエットが省かれました。 また、バッハ自身のカプリッチョに大きな影響を与えたと言われるクーナウの「聖書ソナタ」の一部も収録され、こちらは1700年にライプツィヒで出版された一番最初の出版譜に拠っています。
-
『ル・グラン・ジュ』
オルガンによる大いなる遊戯
ヴェルサイユ宮殿旧王立礼拝堂の大オルガンによる、フランス・バロックの花束 [ガエタン・ジャリ]Organ Recital: Jarry, Gaétan - CORRETTE, M. / DANDRIEU, J.-F. / MARCHAND, L. / RAMEAU, J.-P. (Le grand jeu - French Baroque Organ Favourites)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:CVS024
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)ヴェルサイユ宮殿旧王立礼拝堂の大オルガン・シリーズ、ガエタン・ジャリによる名曲集!1710年に完成したヴェルサイユ旧王室礼拝堂の大オルガン。二度の大改修を含む度重なる改造で、当初の姿から大きく変化したオルガンも1995年には可能な限り建造当時の形へと復元されました。 ヴェルサイユ宮殿のレーベルで続くそのオルガンの素晴らしさを伝えるシリーズに、自ら主宰するアンサンブル、マルグリット・ルイーズと共に素晴らしい声楽作品をこれまでリリースしてきたガエタン・ジャリが登場。オルガンのためのオリジナルから管弦楽や声楽曲の編曲まで、フランス・バロックの名曲をたっぷりと聴かせています。 ラストにはパーセルとヘンデルの作品も収録し、伝えきらなかったオルガンの特性を引き出しました。礼拝堂全体を派手に鳴らすものから、繊細な綾を表現する作品まで、バロック音楽の多様さとヴェルサイユの歴史あるオルガンの魅力が詰め込まれたアルバムです。
-
かっこいいチェンバロ
Best Loved Classical Harpsichord Music [さまざまな演奏者]HANDSOME HARPSICHORD - Best Loved Classical Harpsichord Music
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.578184
CD価格:1,000円(税込)
18世紀後半までの鍵盤楽器作品と言えば、ほとんどがチェンバロのために書かれています。姿はピアノとよく似ていますが、音を出す仕組みが異なっており(ピアノのように弦を叩くのではなく、弦をはじいて音を出す)、フレージングの微妙なニュアンスは演奏者のタッチによって左右される繊細な楽器です。 ピアノの普及に伴い一度は廃れてしまいましたが、20世紀になって、古楽演奏自体に注目が集まったことや、コンサートホールでも音が響くように楽器が改良され、プーランクら何人かの作曲家が作品を書いたこともあり、現在では楽器の魅力が幅広く定着しています。
-
パリの『黄金の間』
~バロック宮殿で聴く
コンセール・ド・ラ・ロージュの古楽器演奏
(リュリ、ハイドン、ヘンデル、クープラン、ダヴィド、マレ、ラモー、モーツァルト、プラン、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、シャルパンティエ) [コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)、ジュリアン・ショーヴァン(指揮&ヴァイオリン独奏)、タミ・クラウシュ(フルート)、ジュスタン・テイラー(チェンバロ)、トーマス・ダンフォード(テオルボ)、ジョディ・デヴォス(ソプラノ独唱)、カンビーニ四重奏団(ジュリアン・ショーヴァン〔vn1〕、カリーヌ・クロクノワ〔vn2〕、ピエール=エリック・ニミロヴィチ〔va〕、酒井淳〔vc〕)]発売日:2020年01月17日
Blu-ray国内仕様 日本語解説・歌詞対訳付価格:4,400円(税込、送料無料)
バロック屈指の名画が並ぶパリの宮殿。フランスに愛された傑作を古楽器演奏で!パリの只中、コンコルド広場にほど近い18世紀の宮殿。ルイ14世の治世末期にトゥールーズ伯の別邸として使われていたこの宮殿はナポレオン時代以降、現在にいたるまでフランス銀行の所有になっていますが、その「黄金の間」はグイード・レーニやピエトロ・ダ・コルトーナなど、西洋絵画史を語るうえでは欠かせないバロック大画家たちの傑作をあざやかな内装に組み込んだ、訪れる者を陶然とさせずにはおかない豪奢な内装が魅力。フランス古楽シーン最前線をゆく名手が揃うコンセール・ド・ラ・ロージュをこの大広間に招いての演奏会ライヴとその音楽を堪能しながら、細部に至るまで洗練された美を誇る宮殿内をじっくり鑑賞できる映像作品が登場します。 演奏曲目には、この宮殿がアクティヴな社交の場として機能したであろうバロック~ロココ期のフランスで、とくに愛されていた内外の作曲家の名曲を中心に厳選。コンセール・ド・ラ・ロージュのメンバーで構成されているカンビーニ四重奏団(チェロは昨今クリストフ・ルセとの来日公演も大好評だった酒井淳)もモーツァルト、ボッケリーニなどの逸品で味わい豊かな演奏を聴かせ、欧州で古楽シーンのみならず歌劇界でも急速に注目を集めているジョディ・デヴォスの独唱も精妙。ハイドン作品は独奏パートが多く、18世紀そのままの内装をバックにした各パートの古楽器演奏を細部まで楽しめるショットが続々です。 フランスの音楽映像監督として広範な活躍をみせてきたアンディ・ゾマーの視点はみごとなもので、古楽器演奏の粋をきわめた解釈を存分に味わいながら18世紀フランスへタイムスリップできる、夢のような一作に仕上がっています。
-
-★『レコード芸術』特選盤(2020年2月号)★-
トン・コープマン
ヴェルサイユ旧王室礼拝堂の大オルガンを弾く [トン・コープマン]Organ Recital: Koopman, Ton - BACH, J.S. / CLÉRAMBAULT, L.-N. / COUPERIN, F. (Grandes Orgues 1710 - Chapelle Royale Versailles)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:CVS016
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
自在にして周到。300年前のフランス王室のオルガンで、コープマンが聴かせる新境地ヴェルサイユ宮殿という歴史的建造物にある芸術的遺産は数知れず存在しますが、なかでも注目に値するのが旧体制時代にフランス王室が宗教儀式に使っていた礼拝堂のオルガン。ロベール・クリコとその一族によって調えられてきたこの楽器は19世紀以降、カヴァイエ=コルやゴンザレーといった近代の名建造家たちによってロマン派型に改築されてきましたが、1994~95年に設置時のフランス古典型に復元されています。ロマン派型のオルガンにも確かな歴史的存在意義があり、その状態で残されている楽器も多いフランスにあって、クリコが王室のために手がけた楽器の響きを味わえるのはきわめて貴重なことです。 そんな近年の修復をへて、300年前の人々が聴いた音響を取り戻したヴェルサイユ王室礼拝堂の楽器を用いて、すでに巨匠の風格さえ漂う名手トン・コープマンが、まさにバロック期当時のフランス音楽を厳選して演奏したアルバムが登場します。調律はパリ・ノートルダム大聖堂が火災に見舞われる少し前、その歴史的オルガンも調整した関口格氏。1710年にこの楽器の落成記念演奏を手がけたフランソワ・クープランの作品をはじめ、クレランボーの二つの組曲やルイ・クープランの稀少な小品など、豊かな経験を経た「今のコープマン」がみせる闊達にして精妙な解釈で、みずみずしく甦るフランス音楽をお楽しみください。
-
ヴァンサン・デュメストルと、
ル・ポエム・アルモニークの芸術
~16世紀から17世紀へ
バロックのフランスとイタリア、そして英国
[20枚組BOX] [ヴァンサン・デュメストル、ル・ポエム・アルモニーク]発売日:2019年09月27日
CD 20枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
ル・ポエム・アルモニーク20年の歩みを俯瞰する20枚組特別価格の記念BOX!1998年にヴァンサン・デュメストルによって結成された古楽器合奏団、ル・ポエム・アルモニーク。その20周年を記念するBOXが登場します。 その結成とほぼ同時期に発足したALPHA CLASSICSからCDのリリースを開始した彼らのディスコグラフィから、記念すべき商品番号ALPHA001(カスタルディ作品集)をはじめ、白ジャケット・シリーズ以外のスタンダード・シリーズから大半の重要アルバムを網羅。このグループを一躍有名にしたリュリ登場以前のフランスのエール・ド・クールやイタリア初期バロックから、ルイ14世時代のフランス音楽やそこから絶大な影響を受けた英国17世紀音楽など「フランス」「イタリア」「英国」の3地域を軸に、16世紀末-17世紀のいわゆる「バロック」のターニングポイントを辿れる選曲。リリース時に高い評価を博した名盤ぞろいのBOXです。
-
フリードリヒ・グルダ
シュトゥットガルト・ソロ・リサイタル
1966-1979年 [フリードリヒ・グルダ(ピアノ)]Piano Recital: Gulda, Friedrich - BEETHOVEN, L. van / BACH, J.S. / SCHUBERT, F. / COUPERIN, F. (The Stuttgart Solo Recitals) (1966-1979)
発売日:2019年09月20日
NMLアルバム番号:SWR19081CD
CD 7枚組価格:5,250円(税込、送料無料)
イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダとともに“ウィーン三羽烏”として名を挙げたフリードリヒ・グルダ(1930-2000)。ウィーン古典派の作品を得意とするとともに、ジャズや即興などジャンルを超えた演奏で知られる鬼才ピアニストです。 このBOXに収録されているのは1969年から1979年にかけて開催されたシュトゥットガルトでのコンサートのライヴで、全て初出音源です。モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトでの「ウィーンの伝統」を受け継ぐ端正な表現の中に、ちょうど傾倒しはじめたジャズを思わせる自由闊達さが感じられるユニークな演奏が並びます。 1979年6月21日のリサイタルは、残念ながら第二部の音源が不明となっているため、このBOXではそれを埋めるために同年10月31日、ウィーン・コンツェルトハウスでの「インナーサークル」を収録しました。彼と数多く共演したウルスラ・アンダースとギュンター・ラプルとのスリリングな掛け合いが極上の世界を創り上げています。
-
「太陽王のミサ」
(リュリ、クープラン、ドラランド、ギラン、フィリドール) [ガエタン・ジャリ & マルグリット・ルイーズ]Vocal Ensemble and Instrumental Music - LULLY, J.-B. / COUPERIN, F. / LALANDE, M.-R. de (Messe du Roi Soleil) (Ensemble Marguerite Louise, Jarry)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:CVS008
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)ヴェルサイユ宮の華麗なミサを再現!2007年にガエタン・ジャリを中心に結成され、フランソワ・クープランの親族にして優秀な歌手だったというマルグリット・ルイーズの名を冠したグループによる、太陽王ルイ14世のためのミサを再現したアルバム。壮麗な行進曲と共に王が入場するところに始まり、ドラランドとリュリのグラン・モテ、その間を繋ぐクープランのプティ・モテがオルガンのインターリュードを挟んで並べられています。 20人を超える声楽陣、13名の弦楽、6名の木管、4本のトランペット、そしてバス・トランペット(名手マドゥーフが担当)、セルパンにティンパニ、通奏低音という豪華な編成で、こういったミサがまさに執り行われたであろうヴェルサイユ宮殿の礼拝堂にて録音されています。
-
チェンバロ作品集
マルティン・フロッホ(チェンバロ) [マルティン・フロッホ]Harpsichord Recital: Hroch, Martin - COUPERIN, L. / RAMEAU, J.-P. / ROYER, J.N.P / STORACE, B. / FRESCOBALDI, G.A. / KOŽELUCH, L.
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:UP0207
CD価格:1,950円(税込)
-
フィリス・セリックを讃えて [フィリス・セリック(ピアノ)]
Piano Recital: Sellick, Phyllis - TIPPET, M. / HODGE, H. / RAVEL, M. / COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. (A Tribute to Phyllis Sellick) (1941-1942)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:SOMMCD079
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの女性ピアニスト、フィリス・セリック(1911-2007)。1937年に結婚した夫シリル・スミスとデュオを組み、たびたびプロムスで演奏。夫が病気で左手の機能を失ったときには、マルコム・アーノルドが彼らのために「3手のためのピアノ協奏曲」を作曲、大切なレパートリーとして演奏活動を続けたことでも知られています。 このアルバムは2007年に95歳でこの世を去った彼女への思い出として制作されたもの。明快な表現と巧みなテクニックで演奏されたバロックから近代に至る一連の作品は、セリックの優れた資質を克明に描き出しています。
-
ヴィルヘルム・ケンプ
ピアノ・リサイタル 1962
(ラモー、クープラン、ヘンデル、ベートーヴェン、シューベルト) [ヴィルヘルム・ケンプ]Piano Recital: Kempff, Wilhelm - RAMEAU, J.-P. / COUPERIN, F. / HANDEL, G.F. / MOZART W.A. / BEETHOVEN, L. van (Schwetzinger Festspiele Edition, 1962)
発売日:2019年02月22日
NMLアルバム番号:SWR19412CD
CD価格:1,920円(税込)
-
フルートとハープのためのセレナードとソナタ集 [スザンヌ・シュルマン/エリカ・グッドマン]
Flute and Harp Recital: Shulman, Suzanne / Goodman, Erica - ALWYN, W. / CHAUSSON, E. / COUPERIN, F. / ELGAR, E. (Serenades and Sonatas)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:8.573947
CD価格:1,600円(税込)
カナダのフルート奏者、スザンヌ・シュルマンが演奏する、ヴォーン・ウィリアムズの「グリーンスリーヴズ幻想曲」で始まる“イギリスの庭園”からインスパイアされたフルートとハープのための作品集。ハープを担当するのはシュルマンと長年に渡って共演しているエリカ・グッドマン。二人の息のあったアンサンブルにより、イギリスだけでなく、フランスやイタリアの作品も交え、鳥の声、噴水、泉などを題材にした牧歌的でノスタルジックな雰囲気を備えた旋律を楽しめます。 トラック10「泉」はハープ独奏の曲で、作曲家のハッセルマンはベルギー出身、フランスで活躍したハープ奏者。彼の代表作であるこの曲は、まさに流れる水をそのまま音にしたかのような分散和音が美しく、ハープの魅力を存分に味わえる作品として知られています。
収録作曲家:
-
発売日:2018年08月24日
CD 18枚組BOX価格:5,100円(税込、送料無料)
バロック音楽と言えば、だれもが思い浮かべる数々の名曲・・・ヴィヴァルディの「四季」やJ.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲」、「ゴルトベルク変奏曲」「無伴奏チェロ組曲」などはもちろんのこと、ラモーの「クラヴサン組曲」やパーセルの「ダイドーとイニーアス」など一度は聴いておきたい作品を網羅した18枚組BOXが再プレスされました。 レオンハルトやコクセの定評ある名演に加え、クルレンツィスとムジカエテルナなどの最先端の演奏も含むこのBOXは、初めてバロック音楽を聴く人だけでなく、この時代の作品に慣れ親しんでいる人にも新たな喜びをもたらします。
-
INNER CHAMBERS
ルイ14世の宮廷音楽集 [レ・オーディネーレ]Chamber Music (Baroque) - COUPERIN, F. / HOTTETERRE, J.-M. / LULLY, J.-B. / MARAIS, M. / MONTÉCLAIR, M.P. de (Inner Chambers) (Les Ordinaires)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:8.573814
CD価格:1,600円(税込)
“太陽王”ルイ14世(1638-1715)。72年間王位に就き、フランス王朝の最盛期を築いた王として知られています。最も影響力の大きかったのは1680年代であり、巨大な富を投じて建立したヴェルサイユ宮殿では毎夜瀟洒な舞踏会が開催され、多くの貴族たちが踊りに明け暮れました。王自身も「芸術の庇護者」としてリュリをはじめとした多くの音楽家たちを擁護していました。また舞踏も巧みで、メヌエットを宮廷舞踊に取り入れたことでも知られています。 このアルバムは、ルイ14世の王宮で活躍していた音楽家たちの作品を集め、バロック様式の芸術が表現しようとしていた人間の感情の深みを探求、親密な世界の音を再現します。17世紀後半から18世紀前半の雰囲気を伝えるトラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボの柔らかい音色も魅力的です。
-
期待の新進演奏家シリーズ
ザビエル・ジャラ ギター・リサイタル [ジャラ]Guitar Recital: Jara, Xavier - CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / COUPERIN, F. / DOWLAND, J. / RAWSTHORNE, A. / BOGDANOVIĆ, D. / ASSAD, S. / COLLINS, J.D.
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:8.573797
1)
CD価格:1,600円(税込)
2016年、若手ギタリストの登竜門である「GFA(GUITAR FOUNDATION OF AMERICA)国際ギターコンクールで優勝したザビエル・ジャラのリサイタル・アルバム。アメリカ、ミネソタ州に生まれ12歳よりギターを始め、2011年にGFAが主催する「高校ギターコンクール」で第1位を獲得した他、すでに数多くのコンクールの優勝経験を持つ彼は、2015年には東京国際ギターコンクールでも優勝、すでに日本国内でツアーを開催したという、ギター好きにはお馴染みの奏者です。 ギターだけでなくリュートも演奏するというジャラ、このGFA国際コンクールにおける優勝記念リリース・アルバムでは、彼の持つ確かな技術に加え、ドラマティックな音楽性、レパートリーの広さとダウランドへの愛も存分に味わえます。
-
フリードマン(1882-1948):
ピアノ・トランスクリプション集 [バノヴェッツ]FRIEDMAN, I.: Piano Transcriptions (Banowetz)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:GP712
CD価格:1,950円(税込)
20世紀を代表するポーランドのピアニスト、イグナツ・フリードマン(1882-1948)は、卓越した技巧と解釈で「類い稀なるショパン演奏家」として評価されています。また彼は、同時代の音楽家の例に漏れず、素晴らしい作曲家、編曲家でもありました。彼は自身のコンサートで演奏するために、過去の大作曲家たちの作品を魅力的に改編し、時には超絶技巧を加えて華麗な演奏会用ピースに仕立て上げたのです。 このアルバムでは、そんなフリードマンの編曲によるバロック期の作品から、同時期の作品までを収録(うち3曲は世界初録音)、フリードマンの曲に寄せる愛着も理解できる興味深い1枚となっています。グラミー賞受賞、超絶技巧ピアノ曲を得意とするアメリカのピアニスト、ヨーゼフ・バノヴェッツ(NAXOSレーベルでもお馴染み)の演奏で。
-
レヴィツキ(1898-1941):
ピアノ作品全集他 [グレボフ]LEVITZKI, M.: Piano Music (Complete) (Glebov)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:TOCC0334
CD価格:1,950円(税込)
「ロシア・ピアニズムの黄金時代」と呼ばれる1890年から1900年代の初頭、この時代には多くのピアノ音楽が書かれ、傑出したピアニストも数々輩出されていました。このアルバムにはそんな時代に活躍した3人の作曲家の作品を収録しています。 ミッシャ・レヴィツキは、ほんの一握りの小品を遺したのみですが、どれも魅力的です。ガブリロヴィッチは、あのマーク・トゥエインの義理の息子で、優れたコンサート・ピアニストであり、自分が演奏するために書かれた小品が遺されています。同じく偉大なピアニストとして知られるフリードマンは、完全なオリジナル作品だけではなく、過去の作品の編曲が評価されています。どの作品も技巧を凝らした聴き映えのするものです。
-
ジョルジュ・シフラ
C.P.E.バッハ、D.スカルラッティ、
クープラン、リスト [ジョルジュ・シフラ - 録音:1955年]Piano Recital: Cziffra, Gyorgy - LISZT, F. / BACH, C.P.E. / COUPERIN, F. / SCARLATTI, D. (Cziffra in Prague, 1955)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年01月26日
NMLアルバム番号:ICAC5008
1)
CD価格:1,650円(税込)
-
バガテルの3世紀 [ジルバークァイト]
ZILBERQUIT, Julia: 3 Centuries of Bagatelles
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:8.570237
CD-R価格:1,600円(税込)