MarchVivo
スペインのフアン・マルク財団が新たに立ち上げたレーベル、マルク・ビーボ。マドリッドにある彼らの劇場で行われた、様々なジャンルのライヴ録 音から厳選されたものや、関連のセッション録音など、幅広い音楽をリリースしていきます。
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デル・カンポ(1878-1953):
弦楽四重奏曲 第6番「アストゥリアス風」
弦楽四重奏曲 第7番 改訂版 [ジェラール弦楽四重奏団]CAMPO, C. del: String Quartets Nos. 6, "Asturian" (Asturiano) and 7bis (Gerhard Quartet)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:MV009
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
20世紀初頭スペインの知られざる作曲家、
デル・カンポの弦楽四重奏曲集第2弾マドリード生まれ、ラヴェルやレスピーギと同世代の知られざるスペインの作曲家、デル・カンポの弦楽四重奏曲を再評価する試みの第2弾。今回収録された第6番と第7番はいずれも40分の大曲です。デル・カンポの残した13の弦楽四重奏曲を全曲演奏するプロジェクトからのライヴで、両作品とも世界初録音。 1907年アテネオ・デ・マドリードが募集した、「スペイン特有の旋律が使用された弦楽四重奏曲」を条件とした「チャロ=イダルゴ賞」にデル・カンポが「イスパニア」のペンネームで応募した第6番は、スペインのアストゥリアス州の伝承曲に基づいた親しみやすい作品。見事賞を獲得したものの、初演は1984年まで待たねばなりませんでした。 1911年に作曲され、マドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミーの国民賞(National Prize)を受賞、パリに於いてデル・カンポ初の海外初演が行われた第7番は、彼のキャリアで重要な位置を占めるもの。1951年になって大幅な改定が行われたものが、今回収録されたヴァージョンです。 演奏は、近代スペインを代表するカタルーニャ出身の作曲家、ロベルト・ジェラールの名を冠した四重奏団。大きな才能と独創性に恵まれながら不当に忘れられてしまった作曲家の作品を、深い敬意と共感を持って演奏しています。収録作曲家:
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ノクターン
ショパンとフィールドから離れて [ホス・デ・ソラウン]Piano Recital: Solaun, Josu de - BARBER, S. / ENESCU, G. / FAURÉ, G. / GRIFFES, C.T. / HERSCH, F. / MARTUCCI, G. (Nocturnes on the Margins)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:MV008
CD価格:2,475円(税込)
様々なノクターンを楽しむ一夜のライヴノクターン(夜想曲)といえば現代ではまずショパン、そしてその創始者と言われるフィールドが思い浮かぶところですが、このアルバムにはそのほかの様々な作曲家によるノクターンが収められています。フォーレなどは比較的知られるところですが、レスピーギやバーバーといった作曲家の名前も見られるのが嬉しいところで、フランス、イタリア、アメリカ、ルーマニア、ブルガリアと、様々な国の音楽が聴ける点もたいへん魅力的。いずれの作品もロマンティックなショパンと比べると、より「夜」の印象が強い静けさを感じさせるもので、中でも鐘を模したエネスクの作品は非常に興味深い響きとなっています。 演奏はGRAND PIANOでのエネスクのピアノ作品全集や、NAXOS、Ibs CLASSICALでの録音でも高い評価を得ているスペインのピアニスト、ホス・デ・ソラウン。それぞれの作品に深く寄り添った美しい演奏を聴かせています。 フアン・マルク財団のオーディトリアムで行われた「Música en la noche 夜の音楽」というシリーズでのライヴ録音。
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クープラン一族の
クラヴサン音楽 [バンジャマン・アラール]発売日:2023年01月13日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
バッハ録音で名高いアラールの「お国もの」、かくも濃やかで繊細!フランスの名手バンジャマン・アラールが、若き古楽器演奏家たちの登竜門ブリュッヘ(ブルージュ)国際古楽コンクールを制したのが2004年。翌年パリのサン=ルイ=アン=リル教会に新設されたオーベルタン・オルガンの専属奏者となり、この足鍵盤の音栓まで充実した楽器をはじめ各地のオルガンで堂々たるバッハ演奏を聴かせる一方、録音でもチェンバロとオルガンの双方を等しく弾きこなし、ALPHAやHarmonia Mundi Franceでバッハの鍵盤作品を続々と録音してきました。逆にバッハ以外を演奏するアラールの様子に触れる機会は滅多にありませんでしたが、2022年5月の来日公演アンコールではスカルラッティのソナタの驚くべき解釈を披露、バッハ作品へのこだわりが彼の適性や嗜好の限界を示すものではなかったことを明らかにしました。 そのことをさらに裏付ける驚くべき録音が意外にもスペインのレーベルMarch Vivoから登場。2020年2月1日にマドリードで行われた演奏会の記録で、フランス音楽史に名高いクープラン一族の最も重要な3人の作品を厳選したプログラム。3人それぞれの作風は大きく違いますが、そのいずれにおいてもごく自然な佇まいで様式感を捉え、曲ごとの個性を描き分けてゆく解釈の妙は圧巻の一言。彼のバッハ演奏を特徴づける寛いだ安定感はここでも健在で、ライヴの臨場感に貫かれていながら危うさとは全く無縁、各作曲家の音楽世界にじっくり浸らせてくれます。 イタリア屈指の古楽器奏者たちの名録音を数多く手掛けてきたロベルト・キネッラートのマスタリングで、現代最高峰の域にあるクラヴサン音楽の比類ない境地をじっくりお楽しみ頂けます。
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『フラメンコ』
カンタオラ(フラメンコ歌手)によるスペイン歌曲集
~ ファリャ、グラナドス、アルベニス [ロシオ・マルケス、ローサ・トレス=パルド]Vocal and Piano Music - FALLA, M. de / GRANADOS, E. / ALBÉNIZ, I. (Flamencos) (R. Márquez, Torres-Pardo)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:MV006
CD価格:2,475円(税込)
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デル・カンポ(1878-1953) :
弦楽四重奏曲 第3番・第5番 [ディオティマ弦楽四重奏団]CAMPO, C. del: String Quartets Nos. 3 and 5, "Caprichos Romanticos" (Quatuor Diotima)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:MV005
CD価格:2,475円(税込)
20世紀初頭スペインの知られざる作曲家、デル・カンポ生涯のうちに14の弦楽四重奏曲(1曲紛失、未完を含む)を書いた、スペインの作曲家コンラド・デル・カンポ。弦楽四重奏団クァルテート・フランセスのヴィオラ奏者として活動する傍ら、最初の8曲はマドリード音楽院を修了後の1903年から1913年までのキャリア前半に書き、残る6曲を1942年から1952年という晩年に書き上げています。 ここに収められた第3番は1908年にクァルテート・フランセスが初演の告知をしたものの、どういう理由からか作曲を放棄され、代わりにもう一つの収録作品である第5番の初演が行われたという不思議な経緯を持っています。 今回の録音は最新の校訂譜によるもので、第5番はこれまでブロドスキー弦楽四重奏団などの録音がありましたが、本来の第4楽章と第5楽章を含めた全6楽章版としては今回が世界初録音、第3番も世界初録音となっています。どちらの作品も後期ロマン派らしくやや不穏で不安定な調性感を持ちながら、変化に富んだ曲想と、自ら演奏者であったが故の楽器使いがたいへん興味深い作品です。 1996年、パリとリヨンの国立高等音楽院で一等賞を受賞したメンバーで結成されたディオティマ弦楽四重奏団は、メンバー・チェンジを経ながらも現代作品の演奏を中心に第一線で活躍を続けているアンサンブル。ここでも知られざる作品に深い共感を寄せた演奏で、その魅力を明らかにしています。
収録作曲家:
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『楽興の時』
シェーンベルク、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ショパン、バッハ ピアノ小品集 [ジュゼップ・コロン]Piano Recital: Colom, Josep - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / MOZART, W.A. / SCHOENBERG, A. / SCHUBERT, F. (Moments Musicaux)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:MV004
CD価格:2,475円(税込)
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<モンポウ・ライヴ 1977 マドリード>
『ひそやかな音楽』 第4集
ポール・ヴァレリーの詩による5つの歌曲 [フェデリコ・モンポウ、モンセラート・アラベドラ]MOMPOU, F.: Música callada, Vol. 4 / 5 Melodias sobre textos de Paul Valery (Alavedra, Mompou)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:MV001
CD価格:2,475円(税込)
新興レーベルMarchVivo第1弾は、モンポウの初出ライヴ!スペインのフアン・マルク財団が立ち上げたレーベルの第1弾リリースとして、1977年に財団のホールで行われたモンポウの初出ライヴが登場。『ひそやかな音楽』第4集の自演ライヴはこれが初めてとのことです。静寂を音楽で表現しようとするかのようなこれらの作品が、ライヴならではの緊張感の中で紡がれています。 併せて収録されている『ポール・ヴァレリーの詩による5つの歌曲』は、モンポウと同じくカタルーニャの出身で、指導者としても著名であったソプラノ歌手、モンセラート・アラベドラ(1946-91)による歌唱。 音源は2021年にレストアとリマスターが施され、モノラルながらたいへん質感の高い音になっています。
収録作曲家:
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Bach (Re)inventions
ジャズによる、J.S.バッハ『2声のインヴェンション』 [モイセス・P. サンチェス、パブロ・M. カミネロ、パブロ・M. ジョンス]発売日:2021年10月22日
CD価格:2,475円(税込)
バッハのジャズ編曲が苦手な方にこそ!
「インヴェンション」をクロスオーバージャズでスペインのピアニスト、コンポーザーのパブロ・M. カミネロが、バッハのインヴェンションをジャズに編曲したもの。このアレンジの初演は2018年11月1日にフアン・マルク財団のホールにて披露されており、その好評を受けて、より練り上げたものを新たにセッション録音しました。 ムビラ(カリンバ)による序奏から美しく、単に「ジャズ風」というよりも、クロスオーバーな要素が多分に含まれたアレンジであることがよくわかります。原曲が持つ美しさや躍動感を最大限引き出した上質な演奏は、きっと広い層に受け入れられることでしょう。 -
ロベルト・ジェラール(1896-1970):
バレエ『サン・フアン祭の夜(バルセロナの夜会)』
ピアノ版 [ミゲル・バセルガ]GERHARD, R.: Noche de San Juan (La) [Ballet] (version for piano) (Baselga)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:MV003
CD価格:2,475円(税込)
スペイン情緒溢れるバレエ、オリジナルのピアノ版初録音!スペインの作曲家ロベルト・ジェラールを中心に、ファリャのバレエ作品の成功や、ヨーロッパでのスペインとその舞曲の流行に触発されて構想されたバレエ作品『サン・フアン祭の夜』。バルセロナ近辺のサン・フアン祭や、カタルーニャの火祭りを題材とし、スペイン内戦の中ピアノのためのスケッチを完成、管弦楽のスコアもおよそ書き上げられたのが1938年でした。 脚本を書いたベンチュラ・ガソルはこの時点で、国際的に認知されやすいようにとタイトルを『バルセロナの夜会』に変更しています。ところが内戦後の混乱の中、この上演計画は頓挫し、実現することはありませんでした。 後にこの作品は管弦楽用の組曲として世に出ますが、英国の作曲家マルコム・マクドナルドの監修による全曲版が出版されたのは1995年のことで、この管弦楽版の下地となったのが、今回初録音となるピアノ版でした。 2021年6月、オリジナルのバレエ『サン・フアン祭の夜』が80年の時を経て、マドリードのフアン・マルク財団で上演されたのを機に録音されたのがこちらのアルバム。上演でのピアノも担当したルクセンブルク出身のミゲル・バセルガは、スペイン音楽のスペシャリストとして活躍しています。
収録作曲家: