ジェラール(ロベルト) Gerhard, Roberto
生没年 | 1896-1970 | 国 | スペイン |
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辞書順 | 「シ」 | NML作曲家番号 | 27202 |
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ジェラール(1896-1970):
バレエ音楽『ドン・キホーテ』全曲他 [ファンホ・メナ(指揮)、BBCフィルハーモニック]発売日:2024年09月27日 NMLアルバム番号:CHAN20268
CD価格:2,400円(税込)
ロベルト・ジェラールはカタルーニャ出身の作曲家で、グラナドスにピアノを学んだほか、ウィーンでシェーンベルクに師事した唯一のスペイン人です。1928年にバルセロナに帰国、その約20年後に十二音技法に取り組み、亡命先のイギリスでは前衛音楽の担い手として活躍しました。このアルバムには、彼がスペイン時代にストラヴィンスキーやバルトークの影響を受けて作曲した作品が収録されています。 『アレグリアス』は1940年代初頭に作曲された、フラメンコからインスピレーションを得た4楽章のユーモラスな組曲です。また、1941年のフェリペ・ペドレルの生誕100年を記念して作曲した交響曲『ペドレルへのオマージュ』の一部を1954年に再構成した『ペドレリアーナ』も収録されています。 アルバムの中心である『ドン・キホーテ』は室内オーケストラのために書かれた作品ですが、ここでは、様々な形を経て1950年にロイヤル・オペラでの上演用に改訂した版を聴くことができます。初演ではニネット・ド・ヴァロアが振付を行い、ロバート・ヘルプマンがドン・キホーテ、マーゴ・フォンテインがドゥルシネアを踊りました。
収録作曲家:
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ロベルト・ジェラール(1896-1970):
バレエ『サン・フアン祭の夜(バルセロナの夜会)』
ピアノ版 [ミゲル・バセルガ]GERHARD, R.: Noche de San Juan (La) [Ballet] (version for piano) (Baselga)
発売日:2021年10月22日 NMLアルバム番号:MV003
CD価格:2,475円(税込)
スペイン情緒溢れるバレエ、オリジナルのピアノ版初録音!スペインの作曲家ロベルト・ジェラールを中心に、ファリャのバレエ作品の成功や、ヨーロッパでのスペインとその舞曲の流行に触発されて構想されたバレエ作品『サン・フアン祭の夜』。バルセロナ近辺のサン・フアン祭や、カタルーニャの火祭りを題材とし、スペイン内戦の中ピアノのためのスケッチを完成、管弦楽のスコアもおよそ書き上げられたのが1938年でした。 脚本を書いたベンチュラ・ガソルはこの時点で、国際的に認知されやすいようにとタイトルを『バルセロナの夜会』に変更しています。ところが内戦後の混乱の中、この上演計画は頓挫し、実現することはありませんでした。 後にこの作品は管弦楽用の組曲として世に出ますが、英国の作曲家マルコム・マクドナルドの監修による全曲版が出版されたのは1995年のことで、この管弦楽版の下地となったのが、今回初録音となるピアノ版でした。 2021年6月、オリジナルのバレエ『サン・フアン祭の夜』が80年の時を経て、マドリードのフアン・マルク財団で上演されたのを機に録音されたのがこちらのアルバム。上演でのピアノも担当したルクセンブルク出身のミゲル・バセルガは、スペイン音楽のスペシャリストとして活躍しています。
収録作曲家:
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Sonata di concerto
20世紀カタルーニャのチェロ作品集
(マネン、ジェラール、モンサルバーチェ) [ギレルモ・パストラーナ(チェロ)/ダニエル・ブランチ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Pastrana, Guillermo / Blanch, Daniel - MANÉN, J. / GERHARD, R. / MONTSALVATGE, X. (Sonata di concerto)
発売日:2020年01月24日 NMLアルバム番号:IBS-72019
CD価格:2,475円(税込)
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スペイン歌曲集 [パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)/グレイグ・オグデン(ギター)]
Vocal Recital: Rozario, Patricia - GERHARD, R. / RODRIGO, J. / SOR, F. (Spanish Songs)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD078
CD価格:2,250円(税込)
ソル、ジェラールとロドリーゴ、このスペイン生まれの3人の作曲家による歌曲集。ジェラールはカタロニア出身。ウィーンとベルリンでシェーンベルクに師事、一旦はスペインに戻るも、その後イギリスに移住、亡くなるまでこの地を離れることはありませんでした。民族音楽を取り入れた彼の「カンタレス」は現代的な雰囲気を持ちながらも、熱い心情を反映させています。 ソルとロドリーゴの歌曲はギターの持ち味を存分に生かしたもの。郷愁溢れる雰囲気が心に迫る美しい歌曲です。ジョン・タヴァナーやマクミランなどの現代声楽曲を得意とするソプラノ、パトリシア・ロザリオが強烈な存在感を持つ歌唱を聴かせています。
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ジェラール(1896-1970)
モンサルバーチェ(1912-2002)
カサド(1897-1966):
ピアノ三重奏曲集 [トリオ・アリアーガ]Chamber Music (Piano Trios) - GERHARD, R. / MONTSALVATGE, X. / CASSADO, G. (Trio Arriaga)
■室内楽
発売日:2012年02月15日 NMLアルバム番号:8.572647
CD価格:1,900円(税込)
3人のカタロニアの作曲家たちによるピアノ三重奏曲集です。ロベルト・ジェラールはファリャ以降の世代で最も優れたスペイン人作曲家として評価されています。シェーンベルクの影響を受け、無調の音楽をスペインに持ち込んだことで知られていますが、この初期の三重奏曲はフランス風の洗練された味わいを持つものであり、瑞々しい若者の感性漲る流麗な作品です。次のモンサルバーチェの曲は、どこか官能的な響きを持つ「ドルシネアのバラード」という楽章で始まります。第2楽章は彼が尊敬していたモンポウへのオマージュで、静謐な響きが横溢しています。そして活動的な第3楽章「リトメッロ」はジャズの雰囲気を持ちあわせています。カザルスの弟子であり、チェリストとしても高名なカサドの作品は、力強い民族的なリズムを持つ輝かしい作品で、先人たちの影響を受けつつも、決してロマン派の風合いをなくすことなく、独自の世界を築いています。
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スペイン・チェロ・ソナタ集
(ジェラール、アルフテル、バカリッセ、タピア、プリエト) [イアゴバ・ファンロ(チェロ)/パブロ・アモロス(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Fanlo, Iagoba / Amoros, Pablo - COLMAN, S.T. / GERHARD, R. / BACARISSE, S. / PRIETO, M.T. (Spanish Cello Sonatas)
発売日:2020年01月24日 NMLアルバム番号:IBS-52017
CD価格:2,475円(税込)
1930年代のスペインで活躍した作曲家グループ「スペイン8人組」(もちろんフランス6人組の名のもじり)のメンバーであるアルフテルとバカリッセ。その周辺の作曲家たちによる“世界初録音”を含む5曲のチェロ作品を収録した1枚。スペインの伝統音楽とヨーロッパのアバンギャルドを融合させた音楽です。新古典派の様式の中に時折感じられる妖艶な旋律が魅力的なコルマンのソナタ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の旋律に似たフレーズが展開するジェラールのソナタなどのユニークな作品が揃っています。 現在、マドリード王立音楽院のチェロ科の教授を務めるイアゴバ・ファンロの情熱的な演奏で。
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期待の新進演奏家シリーズ
パヴェル・クフタ ギター・リサイタル [クフタ]Guitar Recital: Kukhta, Pavel - GORELOVA, G. / BROUWER, L. / RODRIGO, J. / GERHARD, R. / MORALES-CASO, E. / ASSAD, S. / DYENS, R.
発売日:2016年07月27日 NMLアルバム番号:8.573577
CD価格:1,900円(税込)
2015年に開催されたハインスベルク国際ギター・コンクールの優勝者、パヴェル・クフタのリサイタル・アルバムは、彼の故郷であるベラルーシを始め、キューバ、スペイン、カタルーニャ、ブラジル、フランスの作品がバランス良く配された、この若きギタリストの可能性を探る興味深い1枚です。 1984年に生まれ、ミンスクの音楽アカデミーで学び、ベラルーシ政府から奨学金を得た後、ミケーレ・ピッタルガ国際コンクールで第3位、アンドレス・セゴビア国際コンクールで第2位など、数多くのコンクールに入賞、着々と実力をつけてきたクフタ、現在、最も将来を嘱望されているギタリストの一人です。どの曲も技巧と表現力を駆使した素晴らしい演奏ですが、とりわけ冒頭に置かれたベラルーシの女性作曲家、ゴレローヴァの「ミールの城」は、当地の有名な16世紀の要塞を音で表現したアルバムの冒頭を飾るにふさわしい1曲です。
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グラナドス、アルベニス、モンポウ:
カタルーニャのピアノ作品集 [マソ]MASO, Jordi: Catalan Piano Album (The)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年01月16日 NMLアルバム番号:8.570457
CD価格:1,900円(税込)
はるかなるカタルーニャ、民族の誇り高き声を集めたピアノ小品集カタルーニャと聞くと何を思い浮かべるでしょう? バルセロナ、ガウディ、音楽好きの人なら、カザルス、そして鳥の歌・・・。しかしこの地方には、まだまだ素敵な音楽がたくさんあります。モンポウ、グラナドスをはじめとした作曲家による多彩なピアノ曲はどれもが楽しく情熱的な思いを秘めています。自らも大ピアニストであったヴィニェスの珍しい作品にも注目です。