ピアノ 最新アルバム
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エコーズ
ショパン(1810-1849)
グラナドス(1867-1916)
アルベニス(1860-1909):
ピアノ作品集 [シャルル・リシャール=アムラン]発売日:2025年02月14日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:3,300円(税込、送料無料)
リシャール=アムランが誘う、ショパンとスペインの詩情2015年ショパン国際ピアノ・コンクール第2位とソナタ賞ほか輝かしい経歴を持ち、日本にもファンの多いシャルル・リシャール=アムラン。特に高い評価を得ているショパンですが、今回のアルバムでは19世紀終盤に作曲されたスペインのレパートリーと組み合わせるという興味深いプログラムを聴かせています。 収められたショパン、グラナドス、アルベニスはいずれも卓越したピアニストであり、彼らの作品は個性豊かな旋律と洗練された和声、そして高い創造性といった点が共通。さらに収録作品では詩情と舞踏が絶妙に織り交ぜられており、一連のプログラムとして非常に高い親和性とバランスを感じさせるものとなっています。 リシャール=アムランの技量とセンスがこれまで以上に生かされた、たいへん聴き応えのある美しいアルバムです。
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ピアノ・デュオによるベートーヴェン
〈交響曲全集 第6集〉
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第9番(4手ピアノ編) [テッサ・アイス、ベン・スクーマン]発売日:2025年02月21日
CD価格:2,250円(税込)
2021年から録音が始まったシャルヴェンカの編曲によるベートーヴェンの交響曲全集が、ついにこの第6集「交響曲第9番」で完結します。合唱を伴う大作「第九」をピアノ版に編曲するのは困難で、リストの見事な編曲(独奏用、2台ピアノ用)の他には、合唱を伴うワーグナーの編曲やヴァイオリンとピアノによるハンス・ジットの編曲など、ほんの僅かの版が存在するのみです。 編曲者のクサヴァー・シャルヴェンカはポーランド系ドイツのピアニスト・作曲家で、ツェルニーの弟子であったテオドール・クラクにピアノを師事しており、この編曲もベートーヴェン直系の弟子(ツェルニーはベートーヴェンに直接師事していた)ならではの作品に対する敬愛が感じられる見事な仕上がりです。 演奏しているのは南アフリカのケープタウン出身のピアニスト、テッサ・アイスと、同じく南アフリカ出身のペン・スクーマンによるピアノ・デュオ。2010年からロンドンを中心に各地で活躍しています。2015年からシャルヴェンカ編曲による交響曲全9曲の演奏を開始。作品を手中に収めた素晴らしい演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ブッシュ(1891-1952):
ピアノ協奏曲 Op.31
ピアノ作品集 [フローレンス・ミレー(ピアノ)、デイヴィッド・マーロウ(指揮)、グライツ=ライヒェンバッハ・フォクトラント・フィルハーモニー管弦楽団]BUSCH, A.: Piano Concerto, Op. 31 / Agitato / Allegro vehemente (Millet, Vogtland Philharmonic Orchestra Greiz-Reichenbach, Marlow)
発売日:2025年02月14日 NMLアルバム番号:555574-2
CD価格:2,775円(税込)
アドルフ・ブッシュは、ドイツを代表するヴァイオリニストの一人で、ソリスト、弦楽四重奏団のリーダー、教育者として活躍しました。当時のドイツの伝統的な音楽家として演奏と作曲の両立を志向し、交響曲から器楽曲、歌劇に至るジャンルで作品を遺しています。 このアルバムに収録されたピアノ協奏曲は、1922年に出会い意気投合したルドルフ・ゼルキン(後に娘婿となった)のために作曲し、1924年12月19日に兄フリッツの指揮、ゼルキンの独奏により、ドレスデンのゼンパーオーパーで初演が行われました。全体的にブラームスやレーガーの影響が感じられる調性的で明確な構造を持ち、独奏パートには高度な技巧を要求するとともに、オーケストラの伴奏は対位法を駆使した豊かな響きを持っています。この曲を大切にしていたルドルフの息子、ピーター・ゼルキンが病床で当盤のピアニスト、ミレーに作品を紹介するように勧めたということです。 他のピアノ曲は、ブッシュの家族や友人のために書かれたもので、最晩年の作品「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」はピーターがアンコール曲として愛奏していたことでも知られています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ・ソナタ 第1番・第2番
交響詩「死の島」(ピアノ編) [ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)]発売日:2025年02月14日
CD価格:1,900円(税込)
ギルトブルグ得意のラフマニノフ、
ソナタ2曲に加え「死の島」ピアノ版にも注目!ギルトブルグが弾くラフマニノフはこれまでにも高く評価されており、ピアノ協奏曲第1番と第4番のアルバム(8.574528)は、BBCミュージックマガジンで「個性的で繊細、技術的に素晴らしい」と評されました。 このアルバムに収録されているピアノ・ソナタ第1番は、知名度と演奏頻度こそ第2番に譲るものの、シンフォニックなスケールと素晴らしいドラマ性を持つ優れた作品です。傑作として名高く、演奏機会の多い第2番では改訂版を使用。引き締まった造形、豊かな感情表現、ダイナミックなピアニズムが聴かれます。 交響詩『死の島』は、マックス・クリンガーの「死の島(ベックリンの絵画による)」にインスパイアされた陰鬱な管弦楽曲。不規則な5/8拍子と「怒りの日」(Dies Irae)のモチーフが用いられ、不安にうねる波と舟の漕ぎ手の動きが描写されています。この録音では、ゲオルギー・キルコールが1957年に行ったピアノ編曲版をもとに、ギルトブルグ自身が大幅に改訂した版を使用。彼は、オリジナルの管弦楽版の複雑な構造をピアノで忠実に再現しようと試み、演奏しやすさを犠牲にしながらも原作の忠実な再現を目指しました。 ブックレットにはギルトブルグ自身による作品の詳細な解説(英語)が記載されています。収録作曲家:
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ニーマン(1876-1953):
〈ピアノ作品集 第2集〉
ルビー Op.161
J. P. ヤコブセンの詩に基づく組曲 Op.43
過ぎ去った日々のバラード Op.49
3つのモダンなピアノ小品 Op.68 他 [トマシュ・カミエニャク(ピアノ)]発売日:2025年02月14日
CD価格:2,175円(税込)
ハンブルク出身のワルター・ニーマンは、ライプツィヒでフンパーディンクとライネッケに作曲を師事。その後、ジャーナリストとして『ライプツィヒ新報』に多くの音楽評論を寄稿し、ブラームスやシベリウスの評伝も執筆。晩年は作曲活動に専念し、ピアノ曲を中心に約1,000曲を書き上げました。 本アルバムには、代表作のひとつである組曲「ルビー」 Op.161などを収録。フリードリヒ・ヘッベルの小説に基づくこの作品は、原作の持つアラビア風の雰囲気を反映することをせず、シューマンを思わせる主要登場人物や物語の要素を音楽的に描写しており、印象派的な色彩と勇壮な雰囲気が特徴です。また、自然主義の詩人イェンス・ペーター・ヤコブセンの詩に基づく組曲 Op.43も収録されており、こちらは美しく夢幻的な描写が際立ちます。特に最終楽章では「霧の中の幽霊」というテーマが鮮烈に表現されています。 他4作も後期ロマン派の抒情的な作品で、伝統的な形式を取り入れつつ、親しみやすさとユーモアを備えています。
収録作曲家:
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デュプレ(1886-1971):
ピアノ曲と室内楽曲集 [ハロルド・ファブリカント(ピアノ)、フィリップ・ニクソン(ヴァイオリン)、ロザン・ハント(チェロ)]発売日:2025年02月14日
CD価格:2,175円(税込)
ルーアン生まれのオルガニスト、作曲家、教育者であるマルセル・デュプレは、同世代のフランス人オルガン奏者の中でもよく知られる人物の一人です。彼は欧米で2000回以上の演奏会を行い、特にバッハの全オルガン作品を暗譜で演奏したことで広く注目を集めました。作曲家としては65作を遺しましたが、オルガン曲以外の作品はこれまでそれほど注目されてきませんでした。 このアルバムには、デュプレのピアノ曲と室内楽曲を収録。学生時代に作曲し、ヴィエルヌに捧げられた「ヴァイオリン・ソナタ」や「エレヴァシオン」、さらにパリ音楽院でピアノ科教授を務めたルイ・ディエメに献呈された「6つの前奏曲」、デュプレの母のために作曲された「3つの小品」など、フォーレやヴィエルヌの影響が感じられる作品が並びます。また、友人の劇のための付随音楽をピアノ用に編曲した「4つの小品」はクララ・ハスキルに献呈されたことでも知られています。これら5つの作品を通じて、デュプレの多彩な音楽世界を堪能することができます。
収録作曲家:
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発売日:2025年01月31日
CD価格:2,175円(税込)
2015年のショパン国際ピアノコンクールで注目されたケイト・リウが
ベートーヴェンとブラームスに挑む!ケイト・リウ待望のセッション録音による本格派アルバムが完成。 ケイト・リウは1994年シンガポール生まれ。4歳からピアノを始め、8歳でアメリカに移住し、シカゴ音楽院、カーティス音楽院、ジュリアード音楽院で学びました。2010年にはニューヨーク国際ピアノコンクール、2014年にはモントリオール国際音楽コンクールに参加し頭角を現しましたが、彼女が世界的に注目を集めたのは2015年、第17回ショパン国際ピアノコンクールでのこと。第3位とマズルカ賞を受賞し、とりわけその豊かな感情表現が高く評価されました。 2016年の来日公演時にも音楽に深く入り込んだ演奏を聴かせた彼女、このアルバムでは、ベートーヴェンのソナタ第31番とブラームスのソナタ第3番を取り上げ、ピアニストとしての卓越した技術と音楽性を披露しています。エミール・ギレリスとグリゴリー・ソコロフが好きだと語る彼女ならではの演奏をお楽しみください。 -
イディル・ビレット
〈アーカイヴ・エディション 第22/23集〉
プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ・ソナタ集 [イディル・ビレット(ピアノ)]発売日:2025年01月24日
CD 2枚組価格:2,850円(税込)
1941年生まれのトルコの名ピアニスト、イディル・ビレットは16歳でデビューし、半世紀以上にわたりその卓越した技巧と音楽性で聴衆を魅了してきました。本作は、プロコフィエフのソナタを集めた2枚組アルバムです。 トッカータの録音は、ビレットが19歳の時、1960年に初めてモスクワで行ったリサイタルでの演奏です。CD1に収められたピアノ・ソナタ第7番は1961年11月にパリで録音されました。第9番、第8番、第4番は、1964年のドイツ、1971年のスイス、1973年のトルコでのラジオ放送音源が使用されています。ピアノ・ソナタ第2番とCD2の第7番の録音は、1977年にニューヨークのRCAスタジオで直接ディスクに録音されました。なお、第2番と2種類の第7番以外のラジオ録音はすべて編集のない「一発録り」とされています。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
ピアノ作品集
バッハ作品の編曲とオリジナル作品 [ピーター・ドノホー(ピアノ)、カール・ルトフマイヤー(ピアノ)]発売日:2025年01月24日
CD価格:2,400円(税込)
ピーター・ドノホーによるブゾーニ作品集の第2集は、高い評価を受けた前作(CHAN20237)に続き、彼の高い技術と音楽性が遺憾なく発揮されています。 今回のアルバムには、ブゾーニによるバッハの名作2曲の編曲、ブラームスに捧げられた「ショパンの前奏曲に基づく変奏曲」の他、ブゾーニのオリジナル作品のソナチネ第1・第2番やバッハの未完成フーガを基にした大作で、1921年に2台ピアノ版に編曲した「対位法的幻想曲」を収録。ドノホーは、ブゾーニの大作「ピアノ協奏曲」をBBCプロムスで演奏するなど、これまでにも彼の音楽を積極的に演奏しており、ここでも共感溢れる演奏を披露しました。 「対位法的幻想曲」でドノホーと共演するカール・ラッチマイヤーは英国王立音楽大学で学び、数々の賞を受賞し、BBCやクラシックFMでの放送にも出演。特にロンドンで25年以上続けて開催する「カンバセーショナル・コンサート」シリーズが評価されています。彼もブゾーニ演奏の第一人者として知られ、最近ではロンドンでの3日間のブゾーニ音楽祭を企画・出演し、ソロや協奏曲の演奏が賞賛されました。
収録作曲家:
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クヴァラス(1960-):
〈器楽曲、室内楽曲、歌曲集 第2集〉
ピアノ・ソナタ「ヘリング島」
歌曲集「Winter Came Early」 [コーディ・グリーン、ジョルジーナ ・ルイス、ジェーン・マゴン、カレン・ヴァン・スパル 他]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
メルボルンを拠点に活躍するリンダ・クヴァラスの作品を系統的にリリースするシリーズ。クヴァラスは現在、メルボルン大学の音楽院でオーストラリアの音楽とジェンダー問題を研究、発表した著書ではいくつかの出版賞を受賞しています。また、若い頃にはパンクとニュー・ウェイヴに傾倒したという彼女らしい、ジャンルの融合を目指した作品も高く評価されています。 第2集には外界とのつながりからインスパイアされた2つの大作を収録。ピアノ・ソナタ「ヘリング島」はピアノと語り手、あらかじめ録音されたサウンドを組み合わせて、先住民の歴史を描いた作品。「Winter Came Early」は、重い病の宣告を受けいれようとする母と、その娘の姿を描いた詩が静かに歌われていきます。 シリーズを通じてピアニストのコーディ・グリーンの選曲でクヴァラス作品の紹介をしていきます。
収録作曲家:
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ニコデ(1853-1919):
〈ピアノ作品集 第1集〉
イタリア民俗舞曲と歌 Op.13
ピアノ・ソナタ へ短調 Op.19
スケルツォ Op.19a [ムエン・ヴァネッサ・ウェイ(ピアノ)]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
ジャン・ルイ・ニコデはドイツのピアニスト、作曲家、指揮者。19世紀末のドレスデン音楽界で活躍し、後にドレスデン王立音楽院の教授に就任し、教師として指導を行いながら作曲活動にも従事しました。 このアルバムには世界初録音となる3つのピアノ曲を収録。「イタリア民俗舞曲と歌」は彼の友人アンリ・デ・ヨンゲ・ファン・エレメートに捧げられ、後に別の友人によってピアノ連弾用に編曲され出版されました。技巧的なタランテッラに始まり、よく歌うカンツォネッタと舟歌が続き、最後は情熱的なサルタレッロで幕を閉じる快活な曲です。 ピアノ・ソナタヘ短調は、ベートーヴェンの影響が感じられる緻密な作品。情熱的なアレグロ・アフェットゥオーソ、荘厳なアダージョ、緊密なリズムのメヌエット、エキサイティングなロンドによるフィナーレという4楽章から成ります。1878年作曲のスケルツォはピアニスト兼教育者エルンスト・パウアーの息子マックス・パウアーに捧げられた超絶技巧を駆使した作品です。
収録作曲家:
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スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第7集〉
アイルランド民謡組曲
若人のソロ・アルバム [クリストファー・ギルド(ピアノ)、マルセル・ジダニ(ピアノ)]発売日:2025年01月17日
CD価格:2,175円(税込)
パーシー・グレインジャーとロナルド・スティーヴンソンは、共に民謡の発掘と紹介に情熱を注ぎ、長年にわたって文通を交わしました。スティーヴンソンは敬意をこめてグレインジャー作品の編曲を多く手がけています。 このアルバムの中心となるのは「The Young Person’s Solo Album 若人のソロ・アルバム」で、15曲の作品が収められています。これはグレインジャーが採譜した民謡などをアレンジした作品をもとに、スティーヴンソンが更なるアレンジを加えながらまとめたもの。曲はどれも平易に書かれており、当時あまり知られていなかったグレインジャーの音楽を紹介するのに格好の曲集となっています。最初の2曲だけはグレインジャーの編曲のままで、最も有名な『Country Gardens』が登場します。
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ曲全集 第64集〉
ロマンティックな幻想曲
交響的幻想曲他 [セルジオ・ガッロ(ピアノ)]LISZT, F.: Fantaisie romantique sur deux mélodies suisses / Fantaisie symphonique (Liszt Complete Piano Music, Vol. 64) (S. Gallo)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:8.574565
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSのリスト:ピアノ曲全集 第64集には巡礼の年第3年の異稿と1830年代の作品を収録。 冒頭の「2つのスイスの旋律によるロマンティックな幻想曲」は、リストとしては珍しく改訂されることのなかった作品。導入部では、アルプホルンの「牛の鳴き声」モチーフとスイス民謡のテーマが提示される他、巡礼の年第1年の「郷愁」の旋律も現れる大規模な曲です。 次の「神曲のパラリポムネス」は1839年の「ピアノのための交響的幻想曲」の初版。改訂を重ね、巡礼の年第2年 イタリアの「ダンテを読んで」に発展します。初版は対位法的エピソードが長く、コラールの主題も重要な役割を果たします。次の「アダージョ」にもこの曲の2番目のコラールの素材が用いられています。 巡礼の年第3年は1860年代から1877年頃までに書かれた曲集で、晩年に傾倒した宗教音楽からの影響や、不協和音、曖昧な調性感など若い頃の華麗なピアニズムはほとんど感じられません。この曲集からの5つの作品はどれも改訂を繰り返す過程のもの。2つのヴァージョンの「守護天使」は、現行ヴァージョンよりはかなり短く、リストは改訂を加えるごとに素材を増やしていったようです。この時期のリストが作品を仕上げる際の試行錯誤がうかがえます。 セルジオ・ガッロはブラジル出身の技巧派ピアニスト。ロマン派作品とブラジルの作品を得意としています。
収録作曲家:
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クララ・シューマン(1819-1896):
〈ピアノ作品集 第1集〉
ロマンス/前奏曲とフーガ
ロベルト・シューマンの主題による変奏曲他 [ジャン=ピエール・アルマンゴー(ピアノ)]SCHUMANN, Clara: Piano Works, Vol. 1 (Armengaud)
発売日:2025年01月10日 NMLアルバム番号:GP930
CD価格:2,175円(税込)
クララ・シューマンはリストやタールベルクといった当時最高の名声を誇ったピアニスト=作曲家たちが称賛を惜しまなかったほどの名ピアニストでした。彼女のピアノ作品には、ブラームスの後期作品を予感させる深みがあり、前奏曲とフーガからはJ.S.バッハへの傾倒も感じられます。 クララはロベルトの支援を受けながら創作を続け、二人は互いに音楽的影響を与え合いました。作品20の変奏曲は、ロベルトの主題に彼女自身の旋律を絡めて見事な作品に昇華、またロベルトの歌曲を独奏用に編曲した「時は春」にも親密、かつ優しい感情が込められています。また作品番号のない2つのロマンスは、不協和音が散りばめられた、夫の病気と死への不安が反映された憂鬱な作品です。 シューマン夫妻の研究家で著書もあるアルマンゴーの演奏です。
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ヒルデガルトと妹たち
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、
エイミー・ビーチ、
マヤ・ミロ・ジョンソン 他 ピアノ作品集 [ケイトリン・ボウスカ(ピアノ)]Piano Recital: Bouska, Katelyn - HILDEGARD OF BINGEN / BEACH, A. / SCHOENTAL, R. / VORLOVÁ, S. (Hildegard and Her Sisters)
発売日:2024年12月20日 NMLアルバム番号:YAR59689
CD価格:2,850円(税込)
『ヒルデガルトと妹たち』は、中世の神秘主義者であり作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンを称えた作品集。女性作曲家の研究者として知られるピアニストのケイトリン・ボウスカがヒルデガルトの音楽をピアノ独奏用に編曲。現代に通じる新しい魅力を引き出しています。またエイミー・ビーチやマヤ・ミロ・ジョンソンを始めとした近現代の女性作曲家とそしてケイトリン自身の作品も演奏。霊感溢れるアルバムに仕上げています。 かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24を使ったワンポイント収録。Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプ使用など、音のリアリティにこだわりぬいた当レーベルらしい録音です。 演奏のリアリティにもこだわって、各トラックは無編集で最良のテイクを選んだ「一発録り」となっています。
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マルトゥッチ(1856-1909):
〈ピアノ作品集〉
カプリッチョとセレナーデ
6つの小品他 [マッテオ・ジェネラーニ(ピアノ)]MARTUCCI, G.: Piano Works - 6 Pezzi / Capriccio e Serenata / Minuetto e Tempo di Gavotta (Generani)
発売日:2024年12月06日 NMLアルバム番号:8.574628
CD価格:1,900円(税込)
ジュゼッペ・マルトゥッチは、19世紀後半のイタリア器楽音楽の復興に尽力した作曲家です。彼の管弦楽作品はマーラーやトスカニーニから高く評価され、特にピアノ協奏曲は多くのファンを魅了しました。 しかし、彼のピアノ作品は、アルフレード・カゼッラから「サロン風である」と厳しく批判されたことも影響し、これまであまり演奏されることはありませんでした。このアルバムには、ショパンやメンデルスゾーンの影響を受けたマズルカや夜想曲、スカルラッティを思わせる「やさしいソナタ」、古典的な形式にロマン派の語法を採り入れた「メヌエットとテンポ・ディ・ガヴォット」、各々の曲にフランス語のタイトルが付けられた「6つの小品」、リストを思わせる「タランテッラ」など、世界初録音を含む作品が収録されており、どの曲も優れたピアニストでもあったマルトゥッチならではの優雅な旋律と華やかな技巧に彩られています。 イタリアのピアニスト、マッテオ・ジェネラーニは、ジュゼッペ・マルトゥッチの研究者であり、彼のピアノ作品の演奏、録音、普及に尽力しています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1827):
〈ピアノ作品集 第7集〉
ピアノ・ソナタ 第18番、変ホ長調他 [バリー・ダグラス(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Works, Vol. 7 - Piano Sonatas Nos. 7 and 18 (B. Douglas)
発売日:2024年12月06日 NMLアルバム番号:CHAN20289
CD価格:2,400円(税込)
好評を博しているバリー・ダグラスによるシューベルトのピアノ・ソナタ集。この第7集は、変ホ長調ソナタ D 568 とト長調ソナタ D 894 の2曲が中心です。 変ホ長調ソナタは、1817年に作曲され未完だった変ニ長調ソナタ D 567 を改訂・完成させたもので、死後に出版されました。このソナタは、全体の中で軽快さと優雅な楽想が際立っています。 ト長調ソナタは1826年に完成され、シューベルトが生前に出版した最後のソナタです。この作品はシューベルトの最後の3つのソナタに匹敵する規模と深みを備え、多くのピアニストにとって特別な位置を占めており、ダグラスも一音一音を慈しむように丁寧に演奏しています。 アルバムは、シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」と「どこへ?」(『美しき水車小屋の娘』より)のリスト編曲で締めくくられています。
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レハール(1870-1948):
交響的作品集/ピアノ・ソナタ集
39の歌曲[6枚組 BOX] [ハノーヴァー北ドイツ放送交響楽団、ベルリン放送交響楽団、ヴォルフハーデン 他]発売日:2024年11月29日
CD 6枚組価格:6,600円(税込、送料無料)
2011年発売の『ベスト・オブ・シンフォニック・レハール』(4枚組)に歌曲集を加えた6枚組BOXの登場。 レハールは《オペレッタ》のジャンルで大成功しましたが、他の分野の曲を書かなかったわけではありません。彼のスコアは驚くほど精緻で、その和声は同時期のマーラーやリヒャルト・シュトラウスに匹敵するほどに重厚で洗練されたものでした。しかし、当時の聴衆が求めたのは、彼のしたたり落ちるように美しいワルツや、泣かせるオペレッタのアリアだったのです。 このBOXに収録されたさまざまな管弦楽作品、レハール初のピアノ曲「ヘ長調ソナタ」を含む習作時代のピアノ曲集、そしてオペラッタとは異なる、シリアスな表情を持つ曲も含む39曲の歌曲集を通じて、"もう一つの" レハールの世界を垣間見ることができます。
収録作曲家:
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シューベルト、ベルク、リスト:
ピアノ作品集 [フロリアン・クルムペック(ピアノ)]発売日:2024年11月29日
DVD価格:4,650円(税込、送料無料)
かつてウィーン・コンツェルトハウスでのデビュー・リサイタルが『プレッセ』紙で「ラン・ランもヴォロドスも忘れよう。オーストリアにも虎のようなヴィルトゥオーゾ・ピアニストがいる」と激賞されたクルムペックが2020年にウィーンの楽友協会大ホールで行ったリサイタルから得意曲を収めた映像。 チェリストの父と美術史家の母のもとに生まれたクルムペックは、ルドルフ・ブッフビンダー、ゲルハルト・オピッツ、エリザベート・レオンスカヤ、ダニエル・バレンボイムらの指導を受けました。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会をはじめ、ウィーン、ミュンヘン、モスクワなど多くの都市で演奏活動を行っています。またバレンボイムの助言で指揮活動も行い、フィラデルフィア管などを指揮。より広い視野から作品にアプローチするようになっています。ここでも鮮やかな技巧で聴衆を魅了する彼の姿が生き生きと捉えられています。
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オレセン(1969-):
ピアノ作品集 [ロルフ・ハインド(ピアノ)]OLESEN, T.A.: Piano Works (Hind)
発売日:2024年11月22日 NMLアルバム番号:8.224762
CD価格:2,475円(税込)
トマス・エーヤフェルト・オレセンは、1969年デンマーク生まれ。オーフス王立音楽アカデミーでチェロと作曲を学びました。ルトスワフスキやベルクから影響を受けたというオレセンですが、そのその作品はどれも調性と対位法を重視し、比較的耳なじみのよいものです。 このアルバムの中心となるのは、2019年に作曲されたピアノ・ソナタ。40分を超える大作で、ショパンやサティ、ペルトの影響を感じさせる、絶えず変化するハーモニーが特徴です。気候変動やオーストラリアの森林火災といった社会問題への反応が音楽に込められており、時にはピアニスト自身がオレセンの政治的メッセージを読み上げる場面もあります。「6つのソナタ」は、スカルラッティやラグタイムの要素が遊び心とともに取り入れられた粋な作品。また、「小さな奇跡の前奏曲」では、バッハの作品を素材にし、旋律を再構成することで現代的な視点を加え、新たな作品が生まれています。
収録作曲家:
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サントロ(1919-1989):
〈ピアノ・ソナタ全集〉
ピアノ・ソナタ 1942、第1番-第5番 [アレッサンドロ・サントロ(ピアノ)]SANTORO, C.: Piano Sonatas (Complete) (A. Santoro)
発売日:2024年11月22日 NMLアルバム番号:8.574486
CD価格:1,900円(税込)
ブラジル外務省主導のプロジェクト「Brasil em Concerto」は、19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽を、ブラジルのオーケストラが演奏・録音する企画です。今後は室内楽と声楽の録音も追加される予定で、多くの作品が世界初録音となります。このアルバムは、14曲の交響曲を遺したクラウジオ・サントロのピアノ・ソナタ全曲を収録した1枚です。 サントロが46年かけて作曲した6つのピアノ・ソナタは、彼の音楽的進化を記録するもの。20代前半の作品である「ソナタ 1942」は、初期の抒情的な作風によるものですが、1945年の第1番からは12音技法の使用が始まり、やがてブラジル民族主義へと発展します。第4番では、ボサノバのリズムを予感させるフレーズも登場し、晩年の第5番は彼が数十年にわたって使用してきたさまざまな表現法を総合したものです。これは初のサントロのピアノ・ソナタ全曲録音で、演奏者アレッサンドロ・サントロは作曲者の息子です。 リオデジャネイロ生まれのアレッサンドロ・サントロは、チャイコフスキー音楽院でピアノを学び、その後ハーグ王立音楽院でチェンバロの修士号を取得、同音楽院の教授に就任しました。現在はサンパウロ州立音楽学校(EMESP)でチェンバロと通奏低音の教授を務めています。また、ラ・プティット・バンドや18世紀オーケストラのメンバーとしてヨーロッパ各地で演奏し、デン・ハーグ・バロック・オーケストラの創設者でもあります。1989年以来、彼は父の作品の編集と出版、およびヴァーチャル・アーカイブの管理を行っています。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品集 第13集〉
前奏曲とフーガ
メヌエット・カプリチオーソ
5部からなるピアノ練習曲集(初版) 他 [ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)]BUSONI, F.: Piano Music, Vol. 13 (Harden)
発売日:2024年11月22日 NMLアルバム番号:8.574613
CD価格:1,900円(税込)
2000年に録音が開始された、ヴォルフ・ハーデンによるフェルッチョ・ブゾーニのピアノ作品集最終巻であるこのアルバムには、初期と晩年という両端の作品を収録しています。初期の小品にはブゾーニが12歳の時に作曲した「前奏曲とフーガ」や、同じく10代の「メヌエット・カプリチオーソ」の他、バッハやベートーヴェンの作品を編曲したものが含まれており、原曲を尊重しつつその作りを分析して、魅力をさらに引き立てる絶妙なアレンジが楽しめます。 晩年の「5部からなるピアノ練習曲集」からの抜粋には、自身が初期に作曲した作品の編曲や他の作曲家の音楽が取り入れられており、彼のピアノ演奏におけるテクニックの粋が表現されたもので、このシリーズの締めくくりとしてふさわしい内容と言えるでしょう。 ヴォルフ・ハーデンの演奏は「ブゾーニ作品における現在の明確な基準」として高く評価されています。
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サン=サーンス(1835-1921):
2台ピアノのための音楽集 [アルトゥール・ピサロ、ルドヴィコ・トロンカネッティ]SAINT-SAËNS, C.: Music for Two Pianos (Pizarro, Troncanetti)
発売日:2024年11月22日 NMLアルバム番号:SOMMCD0693
CD価格:2,250円(税込)
サン=サーンスの2台ピアノのための作品集 。管弦楽曲の編曲を含む全7曲を収録しています。ギリシャ・ローマ神話にインスパイアされた「オンファールの糸車」やフランスとプロイセンの間の戦いを予感させる「英雄的行進曲」など、優れたピアニストでもあったサン=サーンスらしく、どの曲も演奏効果の高い華麗な作品です。 演奏は1968年、リスボン生まれのアルトゥール・ピサロと1991年シエナ生まれのルドヴィコ・トロンカネッティのデュオ。2人は10年を超える友情を育み、2023年12月にピアノデュオとしてデビュー。2台ピアノと4手連弾のレパートリーの演奏に情熱を注いでいます。
収録作曲家:
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回想
チャイコフスキー、
シベリウス、ショパン他:
ピアノ曲集 [川村友乃(ピアノ)]Piano Recital: Kawamura, Tomono - CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / SCARLATTI, D. / SIBELIUS, J. (Reminiscence)
発売日:2024年11月15日 NMLアルバム番号:DDX21116
CD価格:2,475円(税込)
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ジュアン・ギンジュアン:
初期作品集
〈ピアノ作品全集 第2集〉 [アルフォンソ・カルデロン・デ・カストロ(ピアノ)]GUINJOAN, J.: Early Piano Works, Vol. 2
発売日:2024年11月15日 NMLアルバム番号:IBS-102024
CD価格:2,475円(税込)
スペインのピアニスト、作曲家ジョアン・ギンジュアンは、独自の作風で新古典主義の道を切り開きました。彼の作品は、抽象的な思考からではなく、職人技と音楽的素材の対話から生まれるものであり、作曲することは「自分自身に向き合う挑戦」と捉えていたと言います。 ピアニストのアルフォンソ・カルデロン・デ・カストロは、2010年にギンジュアンと出会い作曲家が亡くなるまで友情を育みました。以降、彼のピアノ作品に隠された側面を明らかにし録音を続けています。カストロの演奏は、ギンジュアンの作品に詩的で絶妙なニュアンスを与えています。
収録作曲家:
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侵攻
プロコフィエフ(1891-1953):
ピアノ・ソナタ 第6番・第7番
風刺 [セルゲイ・レドキン]PROKOFIEV, S.: Piano Sonatas Nos. 6 and 7 (Invasion) (Redkin)
発売日:2024年11月08日 NMLアルバム番号:FUG835
CD価格:2,775円(税込)
困難の時代、レドキンが奏でる「戦争ソナタ」1991年ロシア生まれ。2015年チャイコフスキー・コンクール第3位、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位など数多くのコンクールに入賞したセルゲイ・レドキン(レーディキン)2枚目のアルバムは、祖国の大作曲家プロコフィエフが第二次世界大戦開始前後の同時期に書いた、3つの所謂「戦争ソナタ」からの2曲。その持ち前のテクニックとダイナミックな表現力をいかんなく発揮しています。 これらの作品についてレドキンは、「人間と機械、個と集団、複雑さと単純さの対立が物語の核心にあります。私とこの2つのソナタとの関係は長い年月をかけて築かれたものであり、現在の困難な時代において、この音楽がどのように私に共鳴するのかを瞬間的に捉えることに非常に興味がありました」と語っています。 併せて、プロコフィエフが作曲家としての活動初期に書いた野心作、全5曲の「風刺」から前半の3曲を収録。
収録作曲家:
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グロス(1894-1939):
〈ピアノ作品集 第1集〉
舞踏組曲 第1番・第2番
12の即興曲他 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]GROSZ, W.: Piano Music, Vol. 1 (Wallisch)
発売日:2024年11月08日 NMLアルバム番号:GP927
CD価格:2,175円(税込)
ヴィルヘルム・グロス(グロシュとも)はウィーン生まれの作曲家、ピアニストであり、指揮者や録音ディレクターとしても知られた多才な音楽家です。リヒャルト・ロベルト、フランツ・シュレーカーらに師事し、マンハイムやウィーンで活動後、ベルリンでウルトラフォン・グラモフォン社(Ultraphone Gramophone)の芸術監督となりました。ナチスの台頭により1934年にイギリスへ移住、映画音楽やポップス系の作品で成功を収めました。2024年は彼の生誕130年にあたります。 このアルバムには、ヴェルフェルの劇「鏡人」のための音楽をはじめ、ジャズやタンゴを採り入れた「舞踏組曲」や、「-2」というユニークな作品番号を持つ「E-H-A-E」ソナチネ、作曲家で音楽記者の友人に捧げられたソナタなどの1920年代に完成された作品と、晩年の作品で、ゴスペル唱法やタンゴの雰囲気を想起させる「12の即興曲」を収録。『20世紀のフォックストロット』シリーズで見事な演奏を披露したゴットリープ・ヴァリッシュが巧みな演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ピプコフ(1904-1974):
〈ピアノ作品全集 第2集〉 [ドブロミール・ツェーノフ(ピアノ)]PIPKOV, L.: Piano Music, Vol. 2 (Tsenov)
発売日:2024年11月08日 NMLアルバム番号:TOCC0744
CD価格:2,175円(税込)
ブルガリアの作曲家リュボミール・ピプコフのピアノ作品集シリーズの第2集。 作曲家の父のもとに生まれ、ソフィアの音楽アカデミーで学んだ後パリに留学。エコールノルマル音楽院でポール・デュカスとナディア・ブーランジェに作曲を師事し、帰国後はソフィア歌劇場のコレペティートル兼合唱指揮者を務め、やがて音楽監督に就任。ブルガリアのいわゆる「第2世代」の代表的な作曲家の一人として評価されました。 後半生はブルガリアの民族音楽の伝統に魅せられ一連のピアノ小曲集を作曲。このアルバムに収録された「メトロ・リズムの研究」は代表作の一つで、ブルガリアの民族舞踊に見られる不規則なリズムの中に、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーのような現代作曲家たちによるリズムの融合を試みています。 他にはブルガリア組曲や、自作の歌劇《モムヒル》からの舞曲、彼の最後のピアノ組曲となった「子供の喜び」(世界初録音)を収録。第1集と同じくブルガリアの若きピアニスト、ドブロミール・ツェーノフの演奏です。
収録作曲家:
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魔法
リスト(1811-1886): ピアノ・ソナタ
デュカス(1865-1935): 魔法使いの弟子
ファリャ(1876-1946): 火祭りの踊り
ムソルグスキー(1839-1881): 禿山の一夜(2台のピアノによる) [デュオ・ヤテコック]Piano Duo Recital: Duo Jatekok - LISZT, F. / FALLA, M. de / DUKAS, P. / MUSSORGSKY, M.P. (Sorcellerie)
発売日:2024年11月01日 NMLアルバム番号:ALPHA1083
CD価格:2,775円(税込)
デュオ・ヤテコックによる、2台のピアノで聴く名曲集現代音楽を中心としたパフォーマンスが人気を呼び、フランスで大いに受けているデュオ・ヤテコック。「Les Boys」(ALPHA388)、「動物の謝肉祭」(ALPHA749/LP ALPHA773)に続くALPHA3枚目のアルバムは、リストのピアノ・ソナタをサン=サーンスが2台ピアノに編曲した版のほか、クラシックの名曲をずらっと並べて2台ピアノで演奏したたいへん楽しい一枚。息の合った2人の積極的な音楽表現が作品に魔法をかけるように、その魅力を大きく引き立てています。 なお「火祭りの踊り」の編曲については明記がありません。また「禿山の一夜」は連弾用の編曲ですが、ここでは2台で演奏している模様です。
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クリスマスの季節のお楽しみ
チャイコフスキー(1840-1893):
くるみ割り人形
リスト(1811-1886):
クリスマス・ツリー より
J. シュトラウス2世(1825-1899):
美しく青きドナウ他 [デュオ・プレイエル (アレクサンドラ・ネポムニャシチャヤ、リチャード・エガー)]Piano Duo Recital: Duo Pleyel - HANDEL, G.F. / LISZT, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Yuletide Treats)
発売日:2024年10月18日 NMLアルバム番号:CKD757
CD価格:2,775円(税込)
名手エガーとネポムニャシチャヤによる、リラックスしたクリスマス・アルバム鍵盤古楽器の演奏で高い評価を得てきたリチャード・エガーと、そのパートナーであるネポムニャシチャヤによるデュオ・プレイエル4枚目のアルバム。シューベルト、デュセック、J.C.バッハとモーツァルトといったレパートリーをフォルテピアノで演奏してきたこれまでのアルバムとは一味違い、歴史的ピアノ修復家でもあるクリス・マーネによる、19世紀末の楽器構造を取り入れた平行弦モダンピアノを使用した連弾によるクリスマス・アルバムとなっています。 チャイコフスキー『くるみ割り人形』をメインにリスト『クリスマス・ツリー』とヘンデル『メサイア』からの抜粋、そしてニューイヤー・コンサートの定番2曲までを収録。サービス満点の選曲に加え演奏も肩の力の抜けたたいへん楽しいもので、良き家庭人としての2人の姿を垣間見るような温かい1枚です。
収録作曲家:
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Toccare
現代イタリアのピアノ作品 [クラウディア・チェン]Piano Recital: Chan, Claudia - FILIDEI, F. / SCIARRINO, S. / LORUSSO, G. / CARDINI, S. / BUSSOTTI, S. (Toccare)
発売日:2024年10月18日 NMLアルバム番号:LBM069
CD価格:2,775円(税込)
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サイレント・ラフマニノフ
冨田楓(ピアノ) [冨田楓]RACHMANINOV, S.: Piano Music (Silent Rachmaninov) (Kaede Tomita)
発売日:2024年10月18日 NMLアルバム番号:LPDCD117
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
10年の構想を経て完成した究極のヒーリングアルバム。収録曲はバラード系のラフマニノフのみ。冨田楓の初となるソロアルバムでもある。「ヴォカリーズ」と「ソナタ」を除くと頻繁には聴かれていないピアノ曲がずらりと並ぶ。「錆びた曲」と言っていいかどうか、すらりと洗われた全曲を通して漂うのは、Laplace Recordsの作品群の中でも格別に異能の雰囲気である。プレーヤーを「リピート再生」状態にして耳の扉を開け閉てしていると……。世界に溢れる無数の音楽の中、終に聞こえてくる“癒し” とは。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
2台のピアノのための協奏曲 [フィアンメッタ・タルリ(ピアノ)、イーヴォ・ヴァルバノフ(ピアノ)、ムハイ・タン(指揮)、イギリス室内管弦楽団]発売日:2024年10月18日
LP価格:3,300円(税込、送料無料)
ストラヴィンスキーの「春の祭典」や「ペトルーシュカ」、ブラームスのワルツ集での素晴らしいアンサンブルが高く評価されるフィアンメッタ・タルリとイーヴォ・ヴァルバノフによるピアノ・デュオ。当盤にはモーツァルトの2台ピアノのための協奏曲を2曲収録。第7番はもともと3台のピアノのための協奏曲ですが、モーツァルト自身の編曲による2台ピアノ版が演奏されています。 彼らはムハイ・タンが指揮するイギリス室内管弦楽団をバックに従え、バイロイトに本拠を置くドイツのピアノ製造会社、シュタイングレーバーの「フェニックス・モデル」を使用。この楽器の特徴である「オーケストラを思わせる壮大かつ柔らかい音色」を存分に生かした華麗な演奏を披露。ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホールの美しい響きも聴きどころです。
収録作曲家:
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クレド
J.S. バッハ、シューベルト、シューマン:
ピアノ作品集 [アリヤ・トゥレタイェヴァ(ピアノ)]Piano Recital: Turetayeva, Aliya - BACH, J.S. / SCHUBERT, F. / SCHUMANN, R. (Credo)
発売日:2024年10月18日 NMLアルバム番号:SM470
CD価格:2,175円(税込)
カザフスタンのアルマトイに生まれ、ケルンを拠点に活動するアリヤ・トゥレタイェヴァが最も身近に感じる曲を選んだアルバム。幼い頃「ロ短調ミサ」に深い感銘を受けて以来、バッハの音楽が幸せや悲しみを共有し、挫けずに前進する力を与えてくれるという彼女にとって、その音楽はアルバムの核心。加えてシューベルトとシューマンの2作は常に喜びをもたらしてくれる存在です。 トゥレタイェヴァはドイツのケルン音楽舞踊大学でパヴェル・ギリロフのもとで学び、2010年に修士号を取得。2013年にはザルツブルクのモーツァルテウム大学の博士後期課程を最高評価で修了し、現在はソリストとしてだけでなく、室内楽奏者としても活動しています。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲第4番(4手ピアノ版) [新井眞澄(ピアノ)/安田正昭(ピアノ)]BRAHMS, J.: Symphony No. 4 (version for piano 4 hands) (Masumi Arai, Masaaki Yasuda)
発売日:2024年10月18日 NMLアルバム番号:SNRT2404
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
ブラームスが交響曲のピアノ連弾版編曲を自ら手がけていることは殆ど知られていませんが、ひとつの楽器からテクスチュアが鮮やかに浮かび上がり、作曲の妙を生き生きと体感することができます。このアルバムでは、新井眞澄・安田正昭デュオの真摯なアプローチが、ピアノで第4交響曲の心髄に迫ります。
収録作曲家:
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スッダ(1859-1940):
ピアノ作品集 [ゼイネプ・ユチバシャラン(ピアノ)]DELLA SUDDA, F. Bey F.: Piano Works (Der Pasha - Franz Liszt's Pupil from Istanbul) (Üçbaşaran)
発売日:2024年10月11日 NMLアルバム番号:GP923
CD価格:2,175円(税込)
トルコ出身のピアニスト、作曲家、ファイク・ベイ・フランツ・デッラ・スッダの作品集。彼はフランツ・リストの弟子で、リストは彼を親しみを込めて「デア・パシャ」と呼んでいました。当時「最も注目すべき、優雅で輝かしいピアニスト」として称賛された彼の作品は、一見サロン風の優雅な雰囲気を備えていますが、実際には旋律や和声、リズムに工夫が凝らされた独創的なもので、軒並み出版されるなど高い人気を誇りました。 そんなデッラ・スッダの作品を取り上げたのが、トルコ出身のピアニスト、ゼイネプ・ウチュバシャランです。彼女は幼少期から音楽教育を受け、ブダペストのリスト音楽院やフライブルク音楽大学、南カリフォルニア大学で学び、数々の国際的なコンクールで受賞しています。これまでにリスト、シューベルト、モーツァルトの作品のほか、トルコの作曲家サイグンの作品も録音しており、いずれも高く評価されています。
収録作曲家:
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カレイドスコープ
現代女性作曲家によるピアノ作品集 [イサベル・ドバロ(ピアノ)]Piano Recital: Dobarro, Isabel (Kaleidoscope - Contemporary Piano Music by Female Composers from around the World)
発売日:2024年10月11日 NMLアルバム番号:GP944
CD価格:2,175円(税込)
スペインのピアニスト、イサベル・ドバロの「カレイドスコープ」と題されたアルバム。日本でおなじみの菅野ようこや田中カレンをはじめ、ピューリッツァー賞受賞者のジュリア・ウルフやラテン・グラミー賞にノミネートされたガブリエラ・オルティスなど、国際的に評価の高い女性作曲家たちの作品を収録、いずれもドバロが敬愛する人物で、その作品はさまざまな大陸の文化、伝統から生まれたものです。 イサベル・ドバロは、数々のコンクールで入賞経験を持ち、現代音楽の擁護者としても活躍しています。特に女性作曲家たちの多くの作品を初演し、Women Now Conferenceではスペインのレティシア王妃や映画プロデューサーのキャスリーン・ケネディと共に講演を行いました。2016年には、メゾ・ソプラノのアンナ・トンナと共に、世界中の女性作曲家の作品を広めるための「Women in Music Project」を立ち上げるなど、幅広く活動しています。
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パルムグレン(1878-1951):
〈ピアノ作品全集 第8集〉 [ヨウニ・ソメロ(ピアノ)]PALMGREN, S.: Piano Works (Complete), Vol. 8 (Somero)
発売日:2024年10月11日 NMLアルバム番号:GP952
CD価格:2,175円(税込)
北欧の抒情と洗練された西欧的な感性から生まれたピアノ曲が日本でも人気のあるパルムグレン。フィンランドのピアニスト、ヨウニ・ソメロによる全曲録音シリーズの第8集は収録曲のほとんどが世界初録音です(冒頭の「Solsken genom tårar 涙の向こうに差し込む太陽」のみ、1950年に作曲家自身がフィンランドのラジオ放送のためにスタジオ録音を行っています)。 アルバムにはヴィルトゥオーゾのための演奏会用練習曲から、彼の友人で、たびたび共演を行ったパーシー・グレインジャーに捧げられた、驚くほどの多様性を持つ《10の小品》 Op. 79、そして自身の歌曲をピアノのために編曲した「6月」の他、初期の作品も多数収録されており、パルムグレン愛好家にとっても新たな発見の旅となるでしょう。
収録作曲家:
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発売日:2024年10月04日
CD価格:2,775円(税込)
2019年に12回のリサイタルでシューベルトのソナタ全曲を弾き切ったマチュー・ゴーデ。その直後から開始されたソナタ全曲と主要ピアノ作品を網羅するプロジェクトの第10弾。人気曲の第20番(CDでは第19番と表記)と、第4番を収録。第4番第2楽章の旋律は、第20番第4楽章へと昇華していることでも有名です。
収録作曲家:
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ジャエル(1846-1925)、
リスト(1811-1886)
サン=サーンス(1835-1921):
4手ピアノ作品集 [クラウディーネ・オルロフ、バルカート・シュピンラー]発売日:2024年10月04日
CD価格:2,775円(税込)
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ピアノ・ツインズ
ラヴェル、ドビュッシー、サティ:
ピアノ・デュオ作品集 [ヴァネッサ・ワーグナー、ウィレム・ラチュウミア]Piano Duo Recital: Wagner, Vanessa / Latchoumia, Wilhem - DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / SATIE, E. (Piano Twins)
発売日:2024年10月04日 NMLアルバム番号:LDV120
CD日本語解説付き価格:2,775円(税込)
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スティーヴンソン(1928-2015):
ピアノ作品集 [ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)]STEVENSON, R.: Piano Works (P. Jablonski)
発売日:2024年10月04日 NMLアルバム番号:ODE1453-2
CD価格:2,475円(税込)
ペーテル・ヤブロンスキー、
ロナルド・スティーヴンソンを弾く自身のレパートリーに強いこだわりを持つピアニスト、ペーテル・ヤブロンスキーが今回取り組んだのは、スコットランドの作曲家ロナルド・スティーヴンソンの作品集。4曲の世界初録音を含んでいます。スティーヴンソンは、70分を超える長大な「DSCHによるパッサカリア」で知られ、ショパンやリスト、ゴドフスキーなどのヴィルトゥオーソの伝統を継承しつつ、スコットランドの民謡にも高い関心を寄せました。彼は100曲を超えるピアノ曲を含む、500以上の作品を残しています。 このアルバムには、1959年から2002年に書かれた作品を収録。ブリテンやパデレフスキの歌劇によるトランスクリプション、スティーヴンソンが独特のハーモニーを加えたモーツァルトの「ロマンス」、左手のみで演奏される「オスティナート・マカブロ」や、リムスキー=コルサコフの「熊んばちの飛行」とショパンの練習曲 作品番号10-2を組み合わせた「コルサコフとショパンの練習曲」など、超絶技巧を要するユニークな曲が目白押し。これらをヤブロンスキーは見事に演奏、彼の感性と技巧、表現力が余すことなく発揮されたアルバムとなっています。収録作曲家:
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ペルガメント(1893-1977):
〈作品集 第1集〉
映画音楽/劇音楽
ピアノ協奏曲/室内楽/ピアノ作品集 [マルティン・マルムグレン(ピアノ)、サーシャ・マキラ(指揮)、ヘルシンキ・メトロポリタン管弦楽団 他]PERGAMENT, G.: Musical Miscellany (A), Vol. 1 (Malmgren, Nuñez, Silén, Tuuri, Hortling, Helsinki Metropolitan, Mäkilä)
発売日:2024年10月04日 NMLアルバム番号:TOCC0728
CD価格:2,175円(税込)
20世紀スウェーデンの個性的な作曲家モーセス・ペルガメントの録音プロジェクトがスタート。リトアニア系ユダヤ人の家系に連なるペルガメントは、フィンランドに生まれロシアで学んだ後、1919年にスウェーデンの市民権を得ました。民族主義的な表現と反ユダヤ主義が強まっていた当時、ペルガメントは複雑なアイデンティティゆえに苦悩し、ユダヤらしさとスウェーデンらしさを統合した表現を目指した結果、スウェーデン楽壇の反発を受けて黙殺同然の状態に置かれましたが、その作品は今、ダイバーシティの表現という観点から注目されつつあります。 シリーズ第1集となるこのアルバムでは、ロマンティックな初期の作品からバルトークを思わせる攻撃的な響きを持つ後期の作品までを収め、その作風を概観します。大半は演奏時間3分前後の小品ですが、冒頭に収められたピアノ協奏曲は急緩急の3楽章構成で演奏時間27分を要する堂々たる力作です。
収録作曲家:
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グルオディス(1884-1948):
〈ピアノ曲集〉
ピアノ・ソナタ 第1番・第2番他 [ダウマンタス・キリラウスカス(ピアノ)]GRUODIS, J.: Piano Music - Piano Sonatas Nos. 1 and 2 / Variations in B-Flat Major / Morning Song / Bells (Kirilauskas)
発売日:2024年10月04日 NMLアルバム番号:TOCC0737
CD価格:2,175円(税込)
作曲と教育活動を通じて20世紀前半のリトアニア音楽界に大きな貢献をしたユオザス・グルオディスのピアノ音楽を紹介するアルバムです。 リトアニアの民俗音楽に加えて、ラフマニノフ、スクリャービン、ショパン、ドビュッシー、レーガー、リヒャルト・シュトラウスらの影響を受けたグルオディスの作品は遅れてきた後期ロマン派とよびたくなるもの。4楽章構成のソナタ第1番、3楽章のソナタ第2番ともに悲愴味を帯びた緩徐楽章の情感の濃さと躍動的で時にたたみかけるような急速楽章の対象が印象に残ります。 演奏者のダウマンタス・キリラウスカスはチュルリョーニス芸術学校を卒業後、ザルツブルクのモーツァルテウム大学で学び、欧州各国で演奏、特にベートーヴェン解釈で高い評価を得ています。
収録作曲家: