ピアノ 最新アルバム
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シュペートレーゼ
モーツァルト、ブラームス、ショパン:
ピアノ曲集 [アンドレアス・エッゲルツベルガー(ピアノ)]発売日:2024年01月26日
CD価格:2,325円(税込)
「シュペートレーゼ Spätlese」とは遅摘み、遅い収穫の意味。完熟ぶどうを用いたワインを指すことが多く、まろやかで熟成された味を楽しむことができるというもの。このタイトルに併せ、モーツァルト、ブラームス、ショパン。3人の作曲家の円熟期の作品を集めた1枚です。 円熟期とはいえ、モーツァルトの幻想曲とソナタは20代に書かれた曲ですが、すでに大家としての風格を備えており、ベートーヴェンを予感させる堂々たる曲です。 ショパンのソナタは34歳の時の作品。力強く壮大な規模を持つショパンの代表作のひとつです。 ブラームスの3つの間奏曲は59歳の時の作品。晩年のブラームスらしい滋味あふれる旋律を持ちながら、精妙な対位法が凝らされた名作です。 オーストリアとアメリカでカール・ハインツ・ケンマーリングとオレグ・マイセンベルクからピアノを学んだアンドレアス・エッゲルツベルガーの共感溢れる演奏が魅力です。
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ショパン・プロジェクト
ショパンのピアノ曲をチェロ四重奏で [ポーランド・チェロ・クァルテット]発売日:2024年01月19日
CD価格:3,225円(税込、送料無料)
ポーランド人の心ともいえるショパンのピアノ曲をチェロ四重奏にアレンジ。 それぞれがソリスト、室内楽奏者として活躍するポーランド・チェロ・クァルテットのメンバーたちは、ショパンの友人でチェリストとして知られるオーギュスト・フランショーム(1808-1884)がチェロ用にアレンジしたショパン作品や、ポーランドの伝説的ヴォーカル・クァルテット“NOVI SINGERS”の並外れた歌唱力による演奏に感銘を受け、人間の声に似ているチェロでショパン作品を演奏するというプロジェクトを実現しました。 彼らが「素晴らしい芸術的な冒険」と呼ぶこのプロジェクト、軽やかな「小犬のワルツ」や、もともとチェロ向きの旋律を持つ「練習曲 嬰ハ短調」、そして「雨だれ」など、ピアノで聴くのとはまた違った味わいを存分に堪能させてくれます。
収録作曲家:
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FOUR HANDS AT HOME
19世紀中期の家庭用のピアノ連弾作品集 [ステファニー・マッカラム(第1ピアノ)/エリン・ヘルヤード(第2ピアノ)]FOUR HANDS AT HOME: Domestic Music-Making in the Mid-Nineteenth Century
発売日:2024年01月19日
CD価格:1,950円(税込)
「フランスのピアノ連弾作品集」(TOCN0007)に続く、マッカラムとヘルヤードが弾く連弾作品集。 今作では19世紀中頃に書かれたさまざまな作曲家の作品を紹介。ボエリーやオルメスによるオーケストラ曲や室内楽作品の連弾編曲をはじめ、編曲者不詳の《ローエングリン》の前奏曲、技巧を凝らしたモシェレスの「華麗なロンド」など、編成の大きな曲を家庭で演奏するため、また生徒たちの音楽性と技術の向上のために役立ったであろう連弾作品をたっぷりとお楽しみいただけます。 録音に用いられたのは前作と同じ、1853年製のエラール・ピアノ。繊細な音色でありながら、多彩な表現力を持つ楽器です。
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カスティリョーニ(1932-1996):
ピアノ作品全集 第2集 [アルド・オルヴィエート(ピアノ)]発売日:2024年01月12日
CD価格:1,950円(税込)
20世紀後半のイタリアで活躍した作曲家ニッコロ・カスティリョーニ のピアノ曲集、2022年に発売されてアメリカン・レコード・ガイド誌で高く評価された第1集(GP862)の続編が登場。1950年代から1990年にかけて作曲された作品を収録しています。 7つの音で構成された低音の旋律が持続する「オスティナート」や聖木曜日の祈りで歌われる讃美歌をモティーフとした「讃歌」でのスタイルから一転、その1年後に書かれた「3つの練習曲」ではデビュー当時の新古典主義の作曲家というイメージを払拭する12音技法が用いられています。 1958年の「運動の開始」はダルムシュタット夏季現代音楽講習会での名刺代わりとなった作品。その翌年の「カンジャンティ(絶え間ない変化の意味)」も同じくダルムシュタットのための作品です。 そのほぼ20年後の「3つの小品」では作風がすっかり変化し、晩年の特徴である「禁欲的ともいえるシンプルさ」が見て取れます。円熟期の代表作の一つ「優しき慰め」では時折抒情的な響きも現れ、1990年の「He」では更に切り詰められた音楽となり、後半ではE音とF音の隣接したモティーフがなんと100回以上繰り返して演奏されて呪術的な効果を生み出しています。 演奏は第1集と 同じくイタリア出身のアルド・オルヴィエートが担当。
収録作曲家:
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ザウター(1955-):
シューネットの結婚
ほかピアノ作品集 [ヴィッキー・スティリアヌー]SAUTER, L.: Piano Works (Les Noces de Chounette) (Stylianou)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:PHASMA030
CD価格:2,100円(税込)
アメリカに生まれフランスで長く活躍する作曲家、ピアニスト、ルイス・ザウターのピアノ作品集。 いずれも2分弱から4分程度の小品で構成されており、愛らしい曲想が次々と現れる「シューネットの結婚」や、その名の通りSFドラマのBGMのような「宇宙組曲」など、趣向を凝らした楽しい作品を楽しむことが出来ます。
収録作曲家:
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『…between…』
クリストス・サマラス:
ピアノ作品集 [マリア・アステリアドウ]SAMARAS, C.: Piano Solo Works, Vol. 1 ("… between …") (Asteriadou)
発売日:2024年01月12日
NMLアルバム番号:PHASMA057
CD価格:2,100円(税込)
現代ギリシャを代表する作曲家の一人、クリストス・サマラスのピアノ作品集。
収録作曲家:
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ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
ライヴ&アンコール [ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)]Piano Recital: Schliessmann, Burkard - BACH, J.S. / CHOPIN, F. / MENDELSSOHN, Felix / SCHUMANN, R. (Live and Encores)
発売日:2023年12月22日
NMLアルバム番号:DDC25755
SACD-Hybrid 2枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
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ラフマニノフ(1873-1943):
ショパンの主題による変奏曲
ショパン(1810-1849):
ピアノ・ソナタ 第2番&第3番 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]RACHMANINOV, S.: Variations on a Theme of Chopin / CHOPIN, F.: Piano Sonatas Nos. 2, "Funeral March" and 3 (Donohoe)
発売日:2023年12月22日
NMLアルバム番号:SOMMCD0679
CD価格:2,025円(税込)
イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる、ラフマニノフ生誕150周年を記念アルバム。 ピアノ協奏曲第2番の成功後に構想された「ショパンの主題による変奏曲」で幕を開け、ラフマニノフが1892年の卒業リサイタル、及び亡くなる6週間前に開催した最後の公開リサイタルで演奏したというショパンのソナタ第2番、そして、同じくラフマニノフが愛奏したショパンのソナタ第3番が演奏されており、ドノホーは2人の作曲家の繋がりを紐解いていきます。 ロシアの音楽評論家マリーナ・フロローヴァ=ウォーカーが「ラフマニノフはショパンなしでは考えられない」と語ったように、ラフマニノフが終生ショパン作品を大切にしてきたことを感じさせる1枚です。
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ダニエル・リーペル(ピアノ)
モーツァルト、コープランド、シューマン [ダニエル・リーペル]発売日:2023年12月22日
CD価格:2,175円(税込)
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R.E.ジョーンズ(1944-):
ピアノ作品集 [クリストファー・ウィリアムズ]発売日:2023年12月22日
CD価格:2,100円(税込)
ウェールズの作曲家リチャード・エルフィン・ジョーンズのピアノ作品を集めたアルバム。調性感のある新古典派風の作風に、モダンな和声を掛け合わせた興味深い作品です。 同じくウェールズ出身でNAXOSやGRAND PIANOにも多数の録音があるクリストファー・ウィリアムズの演奏で。
収録作曲家:
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発売日:2023年12月15日
CD価格:1,950円(税込)
シューベルトと同世代で、現在では主として「バラード(比較的長い物語性を持つ歌曲)」の作曲家として知られているカール・レーヴェのピアノ曲集。彼はかなり多くのピアノ曲を残していますが、これらは現在ほとんど演奏されることはありません。 シリーズ第3集でピアノ作品全集完結となるこのアルバムには、ドイツを離れ新天地で生活する移民たちを描いた「4つの幻想曲」や、大作「グランド・ソナタ・エレジーク」と「慈悲深い兄弟」を収録。このシリーズは、曲ごとにふさわしいピアノが用いられているのが特徴ですが、当盤は1839年頃に製作されたエラールでの演奏です。 またアルバムの最後には、リンダ・ニコルソン自身がピアノ独奏用に編曲した「3つの歌曲」も演奏されています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 [マッテオ・リーヴァ/エレナ・ヴァレンティーニ]BACH, J.S.: Goldberg Variations, BWV 988 (arr. J.G. Rheinberger) (Valentini, Liva)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:CDS8002
CD価格:1,950円(税込)
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」には様々な編曲が存在します。このアルバムではドイツの作曲家でオルガニストとしても活躍したヨーゼフ・ラインベルガーが1883年に2台ピアノのために編曲したヴァージョンを収録。 ラインベルガーは終生バッハを尊敬し、その作品からインスピレーションを得ていました。彼は二段鍵盤のチェンバロのために書かれたゴルトベルク変奏曲を、当時流行していた2台ピアノで演奏しやすいように、また複雑なポリフォニーの綾がわかり易くするなるように試みましたが、単に2台のピアノで分担しただけでは腕の立つ演奏者にとっては物足りない部分が出てしまうため、部分的に原曲に無い音や旋律線などを加えています。また、通常は曲の最後に冒頭のアリアが再現されますが、ラインベルガーの編曲では第30変奏のクオドリベットで曲を閉じるのも特徴です。 このラインベルガー版を基にマックス・レーガーが1915年に編曲した2台ピアノ版も存在し、そちらには複数の録音が存在しますが、ラインベルガー版の録音は極めて貴重なものです。 演奏するエレナ・ヴァレンティーニとマッテオ・リーヴァは2017年にデュオを結成、まずレーガーの編曲版を演奏したのち、こちらのラインベルガー版を選んで録音したということです。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
稀少ピアノ作品集
初期のソナタ、無言歌 [クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)]MENDELSSOHN, Felix: Piano Rarities - Early Piano Sonatas, MWV U19 and U23 / Lieder ohne Worte (Songs Without Words) (Christopher Williams)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.574509
CD価格:1,600円(税込)
早熟の天才で「神童」とも呼ばれたメンデルスゾーンは、幼少の頃からピアノ曲や室内楽曲、弦楽のための交響曲など数多くの作品を書きました。しかしそのほとんどは、内輪の演奏会用に作曲されたもので、長い間出版されることはありませんでした。また長じてからは、やはりたくさんの作品を書いたものの、自己批判により生前に出版されなかった作品も多く、これらは最近になってようやく出版され、その正確な作曲年代が判明するようになりました。 このアルバムにはそんなあまり知られていない作品を収録。11歳頃の初期の曲から晩年の作品、稿違いなど珍しい曲を聴くことができます。とりわけ冒頭に置かれた2曲のソナタは、ベートーヴェンの影響も感じさせながら、驚くほどの成熟を示しています。 ピアニスト、クリストファー・ウィリアムズはウェールズ出身、現在カーディフ大学のピアノ講師を務める傍ら、ソリスト、室内楽奏者として活躍、希少作品の紹介にも力を注いでいます。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ピアノ・ソナタ 第3番
前奏曲全集 [ジャン=ニコラ・ディアトキン(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Sonata No. 3 / Préludes (Complete) (Diatkine)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:SM433
CD価格:1,950円(税込)
6歳から音楽の勉強を始めたジャン=ニコラ・ディアトキン。1989年からクラウディオ・アラウの弟子ルート・ネイエに師事、1994年にはナディア・ブーランジェの弟子、ナルシス・ボネから教えを受け研鑽を積みました。 これまでリストやベートーヴェン作品の録音を発表してきたディアトキン、今作ではショパンを演奏。作品の中でも、独奏曲として最も規模の大きなソナタ第3番と、万華鏡のような小品の集まりである24の前奏曲を併せることで、ショパンの多様性と構成力を表現しています。 アルバムには「24の前奏曲」に含まれない2曲の前奏曲も収録。
収録作曲家:
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桜井大士(ヴァイオリン)、正田彩音(ピアノ)
プーランク(1899-1963):
ヴァイオリンソナタ
シューマン(1810-1856):
ヴァイオリンソナタ 第1番 [桜井大士(ヴァイオリン)、正田彩音(ピアノ)]Violin Recital: Sakurai, Taishi - SCHUMANN, R. / POULENC, F. (Violin Sonata)
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:LPDCD115
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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2台ピアノのための
フランス音楽集
プーランク、ドビュッシー、ミヨー [チャールズ・オーウェン(ピアノ)/カーチャ・アペキシェヴァ(ピアノ)]Piano Duo Recital: Owen, Charles / Apekisheva, Katya -POULENC, F. / DEBUSSY, C. / MILHAUD, D.
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:ORC100270
CD価格:1,950円(税込)
2人の傑出したピアニストたちが織り成す4手ピアノの芸術。チャールズ・オーウェンとカーチャ・アペキシェヴァはこれまでにもラフマニノフやストラヴィンスキー作品で、素晴らしいアンサンブルを披露しています。 今作で2人はフランスものに挑戦。ミヨーの生彩溢れる「スカラムーシュ」ではじまり、2台ピアノでも演奏されることのある「ソナタ FP8」や自身の映画音楽『アメリカ旅行』の中の曲である「シテール島への船出」をはじめとしたプーランクの多面性が発揮された5つの作品が続き、最後に置かれているのが、ラヴェル編曲のドビュッシーの「夜想曲」というラインナップです。息のあったデュオが、作品の繊細な魅力を存分に引き出しています。
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オーンスタイン(1893-2002):
ピアノ作品集 第3集 [ヴィクトル・ヴァルコフ(ピアノ)]ORNSTEIN, L.: Piano Music, Vol. 3 (Valkov)
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:TOCC0178
CD価格:1,950円(税込)
100歳を超える長寿を全うしたウクライナ生まれの作曲家オーンスタイン。生まれ年は諸説ありますが、亡くなった時の年齢は少なくとも105歳を超えていたことが確認されています。 1911年にニューヨークでピアニストとしてデビューした時には、ドビュッシーやスクリャービンなどの作品を初演したこともあり、「大聖堂」や「3つのムード」などの1910年代の作品はトーンクラスター的な和音が連続する先鋭的な作風で書かれています。しかし1950年代の「バガテル」や1977年の「ヴィネット」は調性感はないものの、どちらかというと耳なじみの良い作品といえるでしょう。 2012年、ニューオーリンズ国際ピアノ・コンクールの優勝者ヴィクトル・ヴァルコフがこれらの難曲を見事な技巧で演奏しています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
チェロ・ソナタ&ピアノ・ソナタ [松元 あや(ピアノ)/ゼフィラン・レイ=ベレ (チェロ)]発売日:2023年11月17日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
若き演奏家が奏でる、美しくも哀愁漂うラフマニノフ若きピアニスト、松元あやとチェリスト、ゼフィラン・レイ=ベレが奏でるラフマニノフの作品集。これまでも数多の名演が存在するこれらの曲を、2人は全く臆することなく、自らの歌を高らかに歌い上げています。 チェロ・ソナタでの、たっぷりとしたルバートに支えられたチェロの旋律を美しく彩るピアノの調べ。これは決して強く主張するのではなくとも余韻を残す歌い方が印象的。ヴォカリーズもまた然り。チェロとピアノの対話が心行くまで楽しめます。圧巻は松元のソロで聴く「ピアノ・ソナタ第2番」。冒頭から溢れるような激情とともに雪崩落ちるピアノの響きは耳を捉えて離すことがありません。濃厚な音楽の中にラフマニノフ特有の哀愁も漂う名演といえるでしょう。 松元あやの演奏は、楽譜から新たな価値を創造していこうというスタンスではなく、今までに積みあげられてきた演奏の歴史、すなわち聴取の歴史に立ち会って動いた「自らの琴線」の一瞬一瞬から、新たな聴衆に丁寧にはたらきかけていくような音楽だ。全体として雄大な情景や巨大な熱量を題材とした音楽であっても、松元はその熱量自体のコントラストを描こうとはしない。むしろ通常はそうした熱量に呑まれてしまいがちな宇宙の小さな気まぐれにも、ひらめきと大きな情感をもって一つ一つ対峙していこうとするスタンスが、人々の共感を呼ぶところなのではないだろうか。 (菊地 裕介 ピアニスト)
収録作曲家:
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パルムグレン(1878-1951):
ピアノ作品全集 第7集 [ヨウニ・ソメロ(ピアノ)]PALMGREN, S.: Piano Works (Complete), Vol. 7 (Somero)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:GP939
CD価格:1,950円(税込)
北欧の抒情と洗練された西欧的な感性から生まれたピアノ曲が日本でも人気のあるパルムグレン。フィンランドの現役ピアニストの中でも極めて意欲的な活動を展開するソメロによる全集録音の第7集です。ここにも世界初録音を多数含む珍しい作品が収録されています。 「8つの小品」作品75はパルムグレンがアメリカに到着した直後に書かれたもの。彼はニューヨーク、ピッツバーグ、デトロイト、ミネアポリス、シカゴ、クリーブランドで計24回のコンサートを行い、ある批評家は「彼と比較できるのはセルゲイ・ラフマニノフだけである」と熱狂的な賛辞を送りました。そして、彼はコンポーザーズ・ミュージック・コーポレーションと契約を結び、この作品75が出版されました。どれもパルムグレンらしいノスタルジーに溢れた美しい作品です。 また「セレナード」SP252は4ページのみの未完作品ですが、彼の現存するもっとも初期の作品の一つと推測されています。彼の若いころの作品は散逸したものが多く、8分の5拍子で書かれた「左手5度によるユモレスク」 SP87もデンマークの音楽誌「Nordens Musik」掲載されただけの小品。楽譜の入手が困難でしたが、このプロジェクトのために準備されたというものでグリーグの音楽と似た雰囲気を持っています。 また自伝的な内容を持つ「日記帳」作品109は、1946年に書かれた彼の最後のピアノ曲集のひとつで、様々な事情で生前に出版されることのなかったものです。
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ゴドフスキー(1870-1938):
〈ピアノ作品集 第15集〉
ショパンのエチュードによる53の練習曲 第2集 [コンスタンティン・シェルバコフ(ピアノ)]GODOWSKY, L.: Piano Music, Vol. 15 - 53 Studies on the Chopin Études, Vol. 2 (Scherbakov)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.225385
CD価格:1,950円(税込)
シェルバコフによる「ゴドフスキー:ピアノ作品集」のシリーズが始まったのが1996年。ファンの間でいつリリースされるのかと話題になっていた「ショパンのエチュードによる53の練習曲」が遂に完結しました。 1894年、23歳のゴドフスキーが構想し、そのおよそ20年後にようやく完成。音楽評論家のハロルド・ショーンバーグが「ピアノのために書かれた作品でこれ以上ありえないほど難しい」と評したこの曲集は、もともと演奏困難なショパンの「練習曲=エチュード」にゴドフスキーが独自の編曲を加え、更に難しく仕立てたもの。主として左手の鍛錬を目的として書かれており、いくつかの作品は左手のみで奏されますが、どれも複雑な声部を持ち、幾多の旋律が絡み合い、曲によっては原曲の姿をとどめないほどに手が加えられるなど、演奏家だけでなく聴き手にとっても興味深い編曲がなされています。この第2集には、複数の練習曲を同時に演奏するという試みがなされたトラック28、29などのまさに技巧の限りを尽くした作品が並びます。またゴドフスキーは「黒鍵のエチュード」として知られるOp.10-5を偏愛し、この曲だけで7つのヴァージョンを展開しています。 これまでに全曲録音をリリースしているのは、この曲集の知名度を高めたマルカンドレ・アムランなどの数人だけ。NAXOSレーベルきってのヴィルトゥオーゾ、シェルバコフはこの曲集に果敢に挑み、鮮やかな技巧を駆使して全ての曲を完璧に制覇しています。
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ガーニー(1890-1937):
ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ 第1番・第3番
ピアノ・ソナタ 第2番 - 第2楽章 アダージョ ほか [ジョージ・ローリー(ピアノ)]GURNEY, I.: Piano Sonatas Nos. 1 and 3 / Piano Sonata No. 2: II. Adagio / 5 Preludes (George Rowley)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:8.574479
CD価格:1,600円(税込)
英国歌曲に関心のある人には「5つのエリザベス朝歌曲」の作曲家として知られるアイヴァー・ガーニーのピアノ曲を集めた珍しい1枚。ガーニーは少年時代から音楽の才能を発揮し、グロスター大聖堂の聖歌隊員を務めながらオルガンを学び、王立音楽大学に入学してスタンフォードから作曲を学びました。第1次世界大戦で従軍中に負傷し、その後遺症に悩みつつ47歳でこの世を去りました。現在では作曲家としてのみならず、詩人としても非常に高く評価されています。 ここで聴けるピアノ曲はガーニー20代の作品で、第1次世界大戦をはさんで書かれたもの。シューマンや初期のスクリャービンを思わせる抒情的な「5つの前奏曲」で始まり、しっとりとした雰囲気を持つピアノ・ソナタ第1番、ブラームス風の内省的なソナタ第3番と続き、静かで抒情的な「秋」がアンコールのように置かれています。最後には、3楽章の作品として構想されながら作曲に難渋したソナタ第2番から、唯一完成された第2楽章で静かにプログラムを終えます。 演奏するジョージ・ローリーは王立バーミンガム音楽院でマーク・ベッビントンに師事し、数多くのコンクールに入賞。現在チェルトナムレディースカレッジのピアノ科で教えるベテラン奏者です。
収録作曲家:
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CASCADE - カスケード
ベートーヴェン/プロコフィエフ/シューマン:
ピアノ作品集 [コーデリア・ウィリアムズ(ピアノ)]Piano Recital: Williams, Cordelia - BEETHOVEN, L. van / PROKOFIEV, S. / SCHUMANN, R. (Cascade)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:SOMMCD0675
CD価格:2,025円(税込)
2006年のBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンクールのピアノ部門で第1位を獲得、世界的に注目を浴びた英国出身のコーデリア・ウィリアムズ。これまでにSOMMレーベルからJ.S.バッハ、シューベルト、シューマンからペルトなどの作品を収録した4枚のアルバムを発表。海外の音楽誌で高く評価されました。 今回の「CASCADE=滝が落ちるように」と題されたアルバムでは、タイトル通り様々な小品が次々と現れるプログラム構成がユニーク。ベートーヴェンの「ちょっとしたもの」の意味を持つバガテル、万華鏡を見るかのようなプロコフィエフ、森で出会う情景が描かれたシューマン。どこを聴いても楽しめます。
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ピアノ・デュオによる
ベートーヴェン交響曲全集 第4集 [テッサ・アイス(ピアノ)/ベン・スクーマン(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 1 and 6 / BUSONI, F.: Duettino concertante … (Symphonies, Vol. 4) (Uys, Schoeman)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:SOMMCD0677
CD価格:2,025円(税込)
全6集が予定されているフランツ・クサヴァー・シャルヴェンカの編曲による4手ピアノ版ベートーヴェンの交響曲全集。今回の第4集で取り上げられているのは、交響曲第1番と第6番「田園」です。 編曲をしたシャルヴェンカはポーランド系ドイツの作曲家。彼の兄ルートヴィヒ・フィリップ・シャルヴェンカも作曲家として知られています。シャルヴェンカ兄弟はツェルニーの弟子テオドール・クラクにピアノを師事しており、ここに聴く編曲にはツェルニー直系のピアニズムや、その師ベートーヴェンへの敬意もうかがわれます。 アルバムの余白にはブゾーニによるモーツァルトのピアノ協奏曲を翻案した作品も収録。原曲に華やかな声部を加えた華麗な編曲は聴きものです。 今作も南アフリカのケープタウン出身のピアニスト、テッサ・アイスと、同じく南アフリカ出身のペン・スクーマンによるピアノ・デュオ。このシャルヴェンカ編曲による交響曲全9曲の録音を行うとともに、ロンドンを中心に各地でコンサートを行い好評を得ています。
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ
第14番「月光」
第17番「テンペスト」
第21番「ワルトシュタイン」 [ジュリアン・ジェイコブソン]BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas No. 14, "Moonlight", 17, "Tempest" and 21, "Waldstein" / 11 Bagatelles: No. 5 (J. Jacobson)
発売日:2023年10月27日
NMLアルバム番号:WHR087
CD価格:2,100円(税込)
強い影響力を持つコンポーザー・ピアニスト、ジュリアン・ジェイコブソンによるベートーヴェンの有名なソナタ3曲を収録したアルバム。彼はベートーヴェン「マラソン」でも知られており、2022年11月にも自身の75歳を記念し、32曲のソナタ全曲を暗譜で弾き切っています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調 Op.28(オリジナル版)
前奏曲集 Op.32 より [ルーカス・ゲニューシャス]RACHMANINOV, S.: Piano Sonata No. 1 / 13 Preludes, Op. 32 (excerpts) (Geniušas)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:ALPHA997
CD価格:2,475円(税込)
ゲニューシャスが作曲家自身のピアノで明らかにする、ソナタ第1番が生まれたときの姿!ショパン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールなどで輝かしい受賞歴を誇るルーカス・ゲニューシャス。アスミク・グリゴリアンとの共演によるラフマニノフに続くALPHA第2弾は、やはりラフマニノフによるピアノ・ソナタ第1番。しかもゲニューシャス自身がロシア国立音楽博物館にコンタクトを取り、そこに保管されているオリジナルの手稿譜を使っての初録音が実現しました。 難曲として知られるこの作品ですが、1907年にドレスデンで作曲されるも周囲に受け入れられず、翌年初演を行うピアニスト、コンスタンティン・イグムノフらの提案で大幅なカットが施されています。しかしモスクワに保管されている未出版の手稿譜には元の形が完全に残されており、それは現在演奏されるものより100小節以上も長く、特に第1楽章後半、第3楽章の中盤以降に大きな違いが聴かれ、難易度はさらに上がっています。ゲニューシャスはこの作品に「圧倒的な力強さと壮大さはピアノ協奏曲第3番に並ぶ」と惚れ込んでおり、持ち前の技術力と強靭な表現力でその魅力を最大限に引き出しました。 今回はさらに、スイスのルツェルン湖畔に残るラフマニノフの別荘に於いて、彼の60歳の記念にスタインウェイが贈った楽器を使って録音。生誕150年没後80年となる2023年にふさわしい、記念すべき一枚となりました。
収録作曲家:
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フォーレと、その教え子たちの
ヴァイオリン作品
ラヴェル、エネスク、ブーランジェ [ガエターネ・プルヴォスト、ダナ・チョカルリエ、マラ・ドブレスコ]Violin Recital: Prouvost, Gaëtane - FAURÉ, G. / RAVEL, M. / ENESCU, G. / BOULANGER, L.
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:ENP012
CD価格:2,475円(税込)
フランコ・ベルギー派の名手ガエターネ・プルヴォストによる、フォーレとその教え子たちのヴァイオリン作品集。艶やかな音色と、程よい抒情を湛えた演奏が楽しめます。
収録作曲家:
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メル・ボニス(1858-1937):
〈ピアノ曲全集 第1集〉 [チェン・メンイイ(ピアノ)]BONIS, M.: Solo Piano Music (Complete), Vol. 1 (Mengyiyi Chen)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:TOCC0361
CD価格:1,950円(税込)
フランスのブルジョワジーの家庭に生まれたメラニー・ボニス。ピアノを独学で練習するなど幼い頃に楽才を示しましたが、その才能には無関心だった彼女の両親を説得したのは、パリ音楽院でコルネットを教えていたアンリ・モリーでした。 彼女は12歳頃から音楽を学び、やがてモリーの紹介でセザール・フランクに師事。彼の勧めでパリ音楽院に入学します。ピエルネやドビュッシー、ショーソンが在籍していた音楽院で彼女は和声楽と作曲を学びましたが、当時のフランスでは女性が作曲をすることは推奨されておらず、彼女はメラニーではなく、男性名の「メル・ボニス」で作品を発表。波乱万丈の生涯を送りながら、数多くのピアノ曲や室内楽作品を作曲・出版しました。 彼女の作品は初期には師フランクの影響が感じられるものの、やがて印象主義へと変遷していき、同時代のドビュッシーを思わせる美しく幻想的な雰囲気を持っています。そのほとんどはサロン風の小品であり、このアルバムに収録された世界初録音となる「子供時代の情景」は、彼女の母親としての優しい視点も感じさせます。 演奏は1993年武漢生まれのチェン・メンイイ。地元の音楽院で学び、マンハッタン音楽学校で更なる研鑽を積んだ実力派です。
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ガブリエレ・ミケーリ(ピアノ)
2021年アルド・チッコリーニ賞
受賞記念コンサート
D.スカルラッティ/ブラームス/リスト/ラヴェル [ガブリエレ・ミケーリ(ピアノ)]Piano Recital: Micheli, Gabriele - SCARLATTI, D. / BRAHMS, J. / LISZT, F. / RAVEL, M.
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:DBU20212
CD価格:2,250円(税込)
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ベリオ(1925-2003):
ピアノ作品全集 [マッテオ・ベヴィラクア(ピアノ)/ルカ・トラブッコ(ピアノ)]BERIO, L.: Piano Works (Complete) (M. Bevilacqua, L. Trabucco)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:GP903
CD価格:1,950円(税込)
生涯を通じてピアノ曲を作曲したルチアーノ・ベリオ。このアルバムには彼のピアノのための作品が全て収録されています。 活動の初期の作品で、バロックの様式に倣った魅力的な「小組曲」にはじまり、1960年代の代表作“4つのクラヴィア”を含む「6つのアンコール」では実験的な作風が垣間見えます。ウェーベルンを思わせる簡潔な書法が際立つ「5つの変奏曲」や彼のライフワークの一つである「セクエンツァIV」、彼の最後の作品のひとつで、様々な音による響きとリズムで構成された大作「ピアノ・ソナタ」まで、ベリオの多彩な作風を楽しむことができます。 巧みな演奏を披露するのはイタリア出身のマッテオ・ベヴィラクア。現在ベルギーのエリーザベト王妃礼拝堂のアーティスト・イン・レジデンスを務めるとともに、ビジュアルアートの世界でも活躍するピアニストです。
収録作曲家:
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ハービソン(1938-):
ピアノ作品集 [ジン・セヒ(ピアノ)]HARBISON, J.: Piano Works - Nocturne / Gatsby Etudes / 4 More Occasional Pieces / Leonard Stein Anagrams / Piano Sonata No. 1 (Se-Hee Jin)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:8.559918
CD価格:1,600円(税込)
1987年にピューリッツァー賞を受賞した作曲家ジョン・ハービソン。オペラや合唱作品を含む300作以上を発表、その中にはジェームズ・レヴァインのメトロポリタン歌劇場音楽監督就任25周年を記念しての委嘱作《The Great Gatsby 華麗なるギャツビー》が含まれるなど、アメリカの主要な音楽機関から多くの委嘱を受けています。 このアルバムには世界初録音を含む、1980年代から現在までのピアノ曲を収録。瞑想的な「夜想曲」、前述の《華麗なるギャツビー》から素材を転用した技巧的な「ギャツビー・エチュード」、彼に関連する人々のために書かれた「4つのモア・オケージョナル・ピース」、南カリフォルニア大学の「アーノルド・ショーンバーグ研究所」の音楽監督を務め2004年にこの世を去ったレナード・ステインの遺稿を元にした「レナード・ステイン・アナグラムス」。そして名ピアニスト、アーシュラ・オッペンス、ロバート・シャノン、アダン・フェインバーグのために書かれた「ピアノ・ソナタ第1番」を聴くことができます。 ピアノを演奏するジン・セヒはタングルウッドでハービソンに会って以来、彼の作品に魅せられ、その作品を探求しています。
収録作曲家:
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Simplicity
若き日のためのピアノ曲集 [ギオルギ・ユルダシェヴィ(ピアノ)]Piano Recital: Iuldashevi, Giorgi - BARTÓK, B. / GABUNIA, N. / KURTÁG, G. / PROKOFIEV, S. / SCHUMANN, R. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Simplicity)
発売日:2023年09月15日
NMLアルバム番号:Gramola99291
CD価格:2,325円(税込)
1995年トビリシ生まれのピアニスト、ギオルギ・ユルダシェヴィが弾く6人の作曲家たちの「子供のための」作品集。子供たちでも演奏できるように易しく書かれた曲や、作曲家が自身の若い頃に思いを馳せた曲など、郷愁や夢が込められた多彩な作品を、ユルダシェヴィは共感を持って演奏しています。 ギオルギ・ユルダシェヴィは10歳でピアノを始め、12歳でトビリシ国立管弦楽団と共演。2014年にスイスに移り、チューリヒ芸術大学でハンス・ユルグ・シュトループに師事しました。2018年、オルフェウム財団に選出されポルトガルで開催されたマリア・ジョアン・ピレシュのマスタークラスに参加。現在も更なる研鑽を積んでいます。
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イングリット・ヘブラー(ピアノ)
シューベルト(1797‐1828):
ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調
4つの即興曲 Op.90 [イングリット・ヘブラー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 18, D. 894 / 4 Impromptus, D. 899 (I. Haebler) (1954-1957)
発売日:2023年09月15日
NMLアルバム番号:SWR19435CD
CD-R価格:1,800円(税込)
日本でもファンの多い名ピアニストの一人、イングリット・ヘブラー(1926/9-2023)。貴族階級の父を持ち、幼少期をポーランドで過ごした彼女の自宅には、エトヴィン・フィッシャー、ロベール・カサドシュ、クラウディオ・アラウ、ブロニスラフ・フーベルマンらの音楽家たちがしばしば訪れ、幼い彼女はその薫陶を受けました。やがて第二次世界大戦が始まるとザルツブルクに移住。ザルツブルク・モーツァルテウムでハインツ・ショルツに師事し、1949年に卒業します。その後は1952年と1953年のジュネーヴ国際音楽コンクールで第2位を獲得し、1954年のミュンヘン国際音楽コンクールでは第1位に輝き、ウィーン国際シューベルト・コンクールでも第1位を獲得。この年にザルツブルク音楽祭にデビューしました。 モーツァルトとベートーヴェンの演奏が広く知られていますが、シューベルトも彼女の得意なレパートリーです。このアルバムに収録されたシューベルトの「4つの即興曲」は1954年、「ピアノ・ソナタ第18番」は1957年の録音。彼女の持ち味でもある美しいタッチと端正な解釈が存分に発揮された若き日の名演です。 ※当ディスクはCD-Rになります。
収録作曲家:
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J.L.ドゥシェク(1760-1812)/
J.ヴェルフル(1773-1812):
ピアノ・ソナタ集 [ナターシャ・ヴェリコヴィッチ(ピアノ)]DUSSEK, J.L.: Piano Sonata, Op. 64/70, / WÖLFL, J.: Piano Sonatas, Op. 41 and 50 (Veljković)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:555208-2
CD価格:1,800円(税込)
ウィーン初期古典派作品を得意とするピアニスト、ナターシャ・ヴェリコヴィッチが弾くドゥシェック(ドゥシーク)とヴェルフルのピアノ・ソナタ。 ヤン・ラディスラフ・ドゥシェックはボヘミア出身、後にイギリスでキャリアを確立したピアニスト・作曲家。彼は楽器製造家ジョン・ブロードウッドと親しく、楽器の性能の拡大を試み「ピアノを歌わせた」最初の一人であると言われています。17曲のピアノ協奏曲と35曲ほどのピアノ・ソナタを書きましたが、どれもクレメンティの作品を思わせる古典的な形式が用いられています。 ヨーゼフ・ヴェルフルはザルツブルク出身。レオポルト・モーツァルトとミヒャエル・ハイドンに音楽を学び、ピアニストとして活躍しますが、1799年にベートーヴェンとピアノで「決闘」し、敗北を喫したことで人気が落ちてしまい、人気が落ちてしまい、パリを経て1805年からロンドンで第2の人生を送ることとなりました。作品41のソナタは当時考えうる最高難度の技巧を凝らしています。
収録作曲家:
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チハラ(1938-):
ピアノ作品全集 [クィン・グエン(ピアノ)/相沢 吏江子(ピアノ)/ロンドン交響楽団/スティーヴン・バーロウ(指揮)]CHIHARA, P.: Piano Works (Complete) - Concerto-Fantasy / Bagatelles / 4 Reveries / Ami (Quynh Nguyen, Rieko Aizawa, London Symphony, S. Barlow)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.559894
CD価格:1,600円(税込)
日系アメリカ人作曲家ポール・チハラ。彼は1975年に発表されたアメリカ映画「デス・レース2000年」のエキサイティングな音楽をはじめ、100作以上の映画やテレビの音楽の他、オーケストラ、合唱、室内楽作品など数多くの作品を発表、国内外で高い評価を得ています。また彼はネヴィル・マリナーの下で発足したロサンゼルス室内管弦楽団の最初のコンポーザー・イン・レジデントを務めた他、多くのオーケストラからの委嘱作も手がけました。 このアルバムに収録された世界初録音となる「協奏曲 - 幻想曲」は、ベトナムのピアニスト、クィン・グエンのために作曲されたもので、伝統的なベトナム音楽からインスパイアされた旋律を持ち、時にジャズ風な味わいを見せながらも、平和な過去への憧れが表現されています。 ほかに、親しみやすい作風の「4つのベートーヴェン幻想」、俳句に題材を求めた「バガテル集」を収録。そしてピアニスト、パスカル・ロジェとアミ夫人の結婚を祝して書かれた連弾曲「アミ」は、第4曲目の素材に「赤とんぼ」が使われるなど日本に縁がある作品で、この演奏には相沢吏江子が参加しています。
収録作曲家:
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オマージュ
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ
シューベルト: 幻想曲
チャイコフスキー: セレナード他 [セルジオ・ティエンポ、ミッシャ・マイスキー、マルタ・アルゲリッチ、ネルソン・フレイレ、アラン・ワイス、リル・ティエンポ、カリン・レヒナー]発売日:2023年09月08日
CD価格:2,475円(税込)
ティエンポから恩人たちへのオマージュ、
アルゲリッチ、マイスキー、フレイレほか豪華共演陣!セルジオ・ティエンポが、自らの芸術を形作るうえでの恩人たちとの、感謝の思いを込めた共演を集めたアルバム。 アルゼンチンの同胞であり師であり長年の友でもあるマルタ・アルゲリッチ、室内楽での共演を重ねているミッシャ・マイスキー、「マルタが音楽の母なら、ネルソンは父」とティエンポが語るネルソン・フレイレ、実の母であり最初のピアノ教師でもあるリル・ティエンポ、デュオのパートナーとして共に活動する妹のカリン・レヒナーなどが参加。お互いを深く認め合う者同士の親密な演奏に心が温まる一枚です。 -
ボーレンシュタイン(1969-):
〈ピアノ作品集〉
練習曲集 Op.66・Op.86
子供の頃の思い出/ヴェニスの水滴/子守歌 [チャ・グエン(ピアノ)]BORENSTEIN, N.: Piano Works - Études, Opp. 66 and 86 / Reminiscences of Childhood / Water Droplets in Venice / Lullaby (Tra Nguyen)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:GP851
CD価格:1,950円(税込)
テルアヴィヴで生まれ、パリで音楽教育を受け、現在はイギリスに在住する作曲家ニムロッド・ボーレンシュタイン。このアルバムでは、彼のピアノ曲に以前から興味を抱いていたというピアニスト、チャ・グエンが、世界初録音となる「12の練習曲」をはじめとした様々な作品を演奏しています。 複雑なポリフォニーを駆使した練習曲は、演奏の難度も高いものですが、グエンは作品を巧みに演奏。とりわけ、中国民謡「康定情歌」をもとにした曲や「半月の練習曲」の響きの美しさが彼女のお気に入りということです。 ボーレンシュタイン自身の幼少期の思い出が反映された「子供の頃の思い出」の他、「ヴェニスの水滴」「子守歌」この世界初録音となる2曲も収録。インスピレーション溢れる作品を存分に楽しめます。
収録作曲家:
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Gardens, Fables, Prisons, Dreams
スウェイツ(1944-):
室内楽作品集 [ペネロピ・スウェイツ(ピアノ)/ベンジャミン・フリス(ピアノ)/ローレンス・アングレス(コントラバス)/ティペット四重奏団]THWAITES, P.: Chamber Music - Jan Palach's Theme / A Lambeth Garland / For Irina (Gardens, Fables, Prisons, Dreams) (Thwaites, Frith, Tippett Quartet)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:SOMMCD0672
CD価格:2,025円(税込)
オーストラリア出身の作曲家・ピアニスト、ペネロピ・スウェイツ。パーシー・グレインジャー作品の解釈が高く評価されるとともに、彼女自身のミュージカル作品なども好評を博しています。 このアルバムには、彼女に影響を与えた2人の作曲家、ショパンとディーリアスへのオマージュ作品と、ロシアの反体制派の詩人イリーナ・ラトゥシンスカヤのために書かれた「イリーナへ」など弦楽アンサンブルのための3作品、そして2台ピアノのための2つの組曲「ランベスの花輪」とオスカー・ワイルドの寓話による「わがままな大男」を収録。 組曲でのピアノ演奏はスウェイツ自身と彼女の親しい友人、ベンジャミン・フリスが担当しています。