ショスタコーヴィチ(ドミートリー)
Shostakovich, Dmitry
生没年 | 1906-1975 | 国 | ロシア |
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辞書順 | 「シ」 | NML作曲家番号 | 24851 |
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
歌劇《ムツェンスク郡のマクベス夫人》 Op.29 [クルト・リドル、アンゲラ・デノケ 他、インゴ・メッツマッハー、ウィーン国立歌劇場管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Lady Macbeth of the Mtsensk District [Opera] (Denoke, Didyk, Rydl, Krasteva, Vienna State Opera Chorus and Orchestra, Metzmacher)
発売日:2025年08月22日
NMLアルバム番号:C230172
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
ショスタコーヴィチのオペラ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》は、1930年に作曲が始まり、1934年に初演され各地で成功を収めましたが、スキャンダラスな表現が批判され、1936年にスターリンの激しい非難を受けたことが契機となって封印されてしまいます(後に《カテリーナ・イズマイロワ》として改訂されて上演が許可される)。1970年代末に初演版がムスティスラフ・ロストロポーヴィチによって演奏・録音され、2009年にはウィーン国立歌劇場で初の同版の上演が行われました。 本録音にはその公演が収められており、近現代オペラの第一人者インゴ・メッツマッハーが指揮を担当。アンゲラ・デノケを中心に、クルト・リドル、ミッシャ・ディディクが見事な声を聴かせます。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第1番・第3番
2つのスケルツォ [ヨーン・ストルゴーズ、BBCフィルハーモニック、ハレ合唱団]発売日:2025年08月15日
CD価格:2,850円(税込)
ヨーン・ストルゴーズによるショスタコーヴィチ交響曲集第5弾。本シリーズではこれまで第11番から第15番までの後期交響曲が取り上げられてきましたが、今回は作曲家の学生時代に書かれた初期の管弦楽作品に焦点が当てられています。 冒頭に収録された2つのスケルツォは、まだ彼が独自のスタイルを確立する前の作品ながら、後に作曲された交響曲第1番との共通点を備えており、若きショスタコーヴィチの才能がすでにうかがえます。交響曲第1番は卒業試験のために2年かけて完成され、初演と同時に大きな成功を収めました。続く合唱を伴う交響曲第3番では、作曲技術の著しい成長とともに、当時の政治的状況の変化も反映されています。 ショスタコーヴィチはすでにこの頃、創作活動において政治的配慮が不可欠であることを認識しており、本作では労働歌風の旋律を引用し、メーデーの祝祭的な雰囲気を生き生きと表現しています。ストルゴーズは、緻密なテンポ設定と実直なアプローチを通して、若きショスタコーヴィチが抱いていた信念と理想を鮮やかに浮かび上がらせています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
〈ピアノ曲と室内楽作品集〉[4枚組]
ピアノ五重奏曲
ピアノ・ソナタ集
24の前奏曲 [ペーターゼン四重奏団、マルガレーテ・バビンスキー 他]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Music (Kupiec, Kushpler, Petersen Quartet, Moscow Virtuosi, Spivakov) (4-CD Box Set)
発売日:2025年07月11日
NMLアルバム番号:C7470
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
「弦楽四重奏曲第8番」はファシズムと戦争の犠牲者に捧げられた重厚な作品。ここでは、ルドルフ・バルシャイが編曲した室内交響曲版で聴くことができます。 作曲者が30代になって初めて取り組んだ弦楽四重奏である第1番や、彼が残した室内楽作品で最もよく演奏されているピアノ五重奏曲も聴きどころ。ショスタコーヴィチ自身がショパン・コンクールに出場するほどの優れたピアニストだったので、2曲のピアノ・ソナタに加え「24の前奏曲」(後年の「24の前奏曲とフーガ」とは違った趣の作品)、2台ピアノのための作品なども実に優れた出来栄えとなっています。 またユーモラスな「タランテラ」や、息子マキシムのために書かれた遊び心溢れる「コンチェルティーノ」などでは、気難しい印象の強いショスタコーヴィチの明るい面を垣間見ることも。さらに、アルフレート・シュニトケによるオマージュ「ドミトリー・ショスタコーヴィチの思い出に捧げる前奏曲」も収録されています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ジャズ組曲/バレエ組曲/協奏曲[3枚組] [スティーヴン・スローン、ドミートリー・キタエンコ、ルッツ・ケーラー、ジェイムズ・コンロン]SHOSTAKOVICH, D.: Jazz Suites / Ballet Suites / Concertos (Spivakov, Friedrich, Duis, Kitayenko, Sloane, Conlon, Köhler) (3-CD Box Set)
発売日:2025年06月06日
NMLアルバム番号:C7460
CD 3枚組価格:4,200円(税込、送料無料)
ショスタコーヴィチの没後50年を記念してかねてから人気の高いアルバムを再編集しBOX化。ショスタコーヴィチは、交響曲や弦楽四重奏曲で知られる一方、「ジャズ組曲」や「タヒチ・トロット」、「バレエ組曲」などに見られる快活でユーモラスな一面も持っています。この3枚組には、これらの作品に加え、ユーモアに富んだピアノ協奏曲や、重厚なヴァイオリン協奏曲も収録されており、作曲家の多面的な魅力を伝えています。 ピアノ協奏曲で活躍するトランペットを演奏するのは名手ラインホルト・フリードリヒ。ヴァイオリン協奏曲のソリストはウラディーミル・スピヴァコフと独奏者の顔ぶれにも注目です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
〈声楽とオーケストラのための作品集〉[4枚組]
森の歌/ステンカ・ラージンの処刑他 [ミハイル・ユロフスキ、ケルン放送交響楽団 他]SHOSTAKOVICH, D.: Orchestral Songs / Vocal Symphonic Music (Cologne Radio Chorus and Symphony, M. Jurowski) (4-CD Box Set)
発売日:2025年06月06日
NMLアルバム番号:C7465
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
ショスタコーヴィチは、交響曲や室内楽で広く知られており、人気のある組曲や映画音楽の一部も耳にする機会は多くあります。しかし、彼の管弦楽伴奏による歌曲はあまり演奏される機会がありません。比較的広く親しまれているのは1949年に、ソビエト連邦の自然改造計画の一環でおこなわれた植林事業を讃えるために作曲されたオラトリオ「森の歌」あたりでしょう。 このアルバムでは、そんなショスタコーヴィチの知られざる名作の数々を、ミハイル・ユロフスキが指揮するケルン放送交響楽団による演奏で紹介しています。同オーケストラは、これまでにもセミヨン・ビシュコフやルドルフ・バルシャイといった指揮者のもとで、ショスタコーヴィチ作品の豊かな演奏伝統を築いてきました。 他にもテノールと管弦楽のための「日本の詩による6つの歌曲」や、バスと管弦楽のための「ミケランジェロの詩による組曲」、「ユダヤの民族詩より」などの作品が収録されています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第1番
ニールセン(1865-1931):
交響曲 第5番 [ヤッシャ・ホーレンシュタイン、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 1 / NIELSEN, C.: Symphony No. 5 (New Philharmonia Orchestra, Royal Philharmonic, Horenstein)
発売日:2025年06月20日
NMLアルバム番号:ICAC5184
CD価格:2,175円(税込)
ホーレンシュタインによるショスタコーヴィチ1番、ニールセン5番ライヴ、
新リマスターで登場BBCのアーカイヴから、ヤッシャ・ホーレンシュタイン(1898-1973)の英国ライヴが登場。 現ウクライナのキーウに生まれ少年時にウィーンへ移住、当地で音楽教育を受けた彼はベルリンでフルトヴェングラーのアシスタントを務めるなどをした後、1929年にデュセルドルフ歌劇場の音楽監督に就任しました。しかしナチスの台頭から逃れてアメリカに移住した後は生涯主要な音楽的ポストに就くことなく、戦後ヨーロッパに戻ってロンドン交響楽団ほか英国の各オーケストラとも深い絆を結びながらマーラーやブルックナーの演奏で高い評価を得ましたが、商業録音には恵まれませんでした。 ここに収録されたショスタコーヴィチの交響曲第1番も商業録音が残っていない曲の一つですが、作品への献身的な解釈に裏打ちされた活気がたいへん印象深い演奏を聴かせています。かつてDOREMIからエアチェック音源と思われるリリースなどがあった演奏ですが、今回オリジナルテープからの新リマスターが待望の登場です。 ホーレンシュタインが個人的に知己を得ていたニールセンの交響曲第5番はUnicornレーベルにスタジオ録音も残していますが、この演奏はその約2年後に行われた同じニュー・フィルハーモニア管弦楽団とのライヴで、IMPクラシックスのBBCシリーズでもリリースされていたもの。ニールセンの戦争交響曲ともいわれるこの作品の個性を強烈に引き出しており、第1楽章のスネアドラムの扱いなどもたいへん印象的。今回のCD化にあたってどちらの作品もポール・ベイリー(Re:Sound)により丁寧なリマスターが施されており、演奏が活き活きと立ったものになっていることは特筆ものです。 余白には英国の音楽学者でマーラー10番のクック版でも有名なデリック・クックを聞き手に、ホーレンシュタインがニールセンとの友情について語る、英語による6分弱のインタビューが収録されています。 -
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ミケランジェロの詩による組曲
交響詩「十月革命」 [マティアス・ゲルネ、ミッコ・フランク、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Suite on Words by Michelangelo (Sung in Russian) / October (Goerne, Orchestre Philharmonique de Radio France, M. Franck)
発売日:2025年03月14日
NMLアルバム番号:ALPHA1121
CD価格:2,775円(税込)
ゲルネとフランクによるショスタコーヴィチ第2弾ショスタコーヴィチの死の前年に完成し、その死生観が色濃く反映した「ミケランジェロの詩による組曲」と、十月革命50周年を記念して社会主義リアリズムに則って作曲された「十月革命」を収録。ゲルネの奥行きと重量感のある歌声、フランク率いるフランス放送フィルによるシャープな演奏が、演奏機会の少ないこれら2作品の真価を伝えています。アスミク・グリゴリアンとの共演で話題となった交響曲第14番に続くリリースです。
収録作曲家:
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ハイティンク指揮/バイエルン放送交響楽団
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第15番 イ長調 Op.141(2015年録音) [ベルナルト・ハイティンク(指揮)、バイエルン放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 15 (Bavarian Radio Symphony, Haitink)
発売日:2025年01月31日
NMLアルバム番号:900210
CD価格:2,325円(税込)
ベルナルト・ハイティンクは1958年にバイエルン放送交響楽団を初めて指揮して以来、長く良好な関係を続けました。このCDはバイエルン放送交響楽団の創設75周年を記念したハイティンク・ポートレート第2集からの分売です。 ハイティンクはショスタコーヴィチを得意とし、西側で初めて交響曲全集を完成させて高い評価を得ました。その後もショスタコーヴィチ作品を継続的にとりあげており、第15番は2010年にコンセルトヘボウ管との演奏がCD化されています。この演奏はその5年後のもので、解釈の基本は同じながら更なる深まりを聴くことができます。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲全集[12枚組 BOX] [ドミートリー・キタエンコ(指揮)ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies (Complete) (Shaguch, Kotchinian, Prague Philharmonic Chorus, Cologne Gürzenich Orchestra, Kitayenko) (12-CD Box Set)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:C7435
CD 12枚組価格:12,000円(税込、送料無料)
キタエンコとギュルツェニヒ管の交響曲全集がショスタコーヴィチ没後50年を記念して復活。 1940年にレニングラードで生まれたキタエンコは、同地とモスクワの音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事しました。1969年、カラヤン・コンクールで第2位を受賞して注目され、1976年から90年までキリル・コンドラシンの後を継いでモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督・首席指揮者を務め、その後はエリアフ・インバルの後任として1990年から97年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めるなど、西欧で活躍しています。 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団には1987年に初登場。30年以上も共演を続け、2009年には名誉指揮者の称号を贈られました(ギュンター・ヴァントに次いで同楽団史上2人目)。このショスタコーヴィチの交響曲全集はECHO KLASSIK(2005年)、MIDEM Classical Award(2006年)など国際的に高い評価を得たもの。この成功により、同コンビはプロコフィエフ、ラフマニノフ、チャイコフスキーの交響曲全集を次々と録音してゆきました。 キタエンコの解釈は情緒的要素を前面に押し出して煽ったりするのではなく、適切なテンポ設定によって複雑なテクスチュアを丹念に音にしてゆく純音楽的なアプローチを楽しめるもの。とりわけ「ウルトラ対位法」とも呼ばれる無調の27声部のフガートが作品に組み込まれた第2番などの、重厚かつシンフォニックな音の扱いはキタエンコならではです。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
映画音楽集[7枚組 BOX] [ベルリン放送交響楽団、ミハイル・ユロフスキ、レオニード・グリン、ジェイムズ・ジャッド(指揮) 他]SHOSTAKOVICH, D.: Film Music Edition - Hamlet / King Lear / The Fall of Berlin / Golden Mountains (M. Jurowski, Judd, Grin) (7-CD Box Set)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:C7450
CD 7枚組価格:7,800円(税込、送料無料)
ショスタコーヴィチの没後50年を記念して、2006年に発売された7枚組の映画音楽選集BOX(C49533)を新装再発売。ショスタコーヴィチは15曲の交響曲や15曲の弦楽四重奏曲に加え、生涯にわたって36本の映画音楽を手がけており、この分野でも20世紀を代表する作曲家の一人でした。彼の交響曲や弦楽四重奏曲には苦悩や辛辣さが色濃く表れていますが、映画音楽では軽音楽からヒントを得た、ユーモアとひねりの効いた楽しい作品が多く、別の一面が見えます。巧みな管弦楽法によって、こうした分野でも最大の効果を挙げている点も見逃せません。 このBOXには、1920年代から1970年までに手がけた映画音楽や劇音楽を収録。シェイクスピアの戯曲に基づく「ハムレット」や、劇音楽と映画音楽の2つのバージョンが存在する「リア王」(道化の歌では「ジングル・ベル」の旋律が効果的に用いられています)、ロマンスの美しい旋律が人気の「馬あぶ」、ショスタコーヴィチ初の映画音楽作品「新バビロン」、ユニークな楽器テルミンを使った「女ひとり」などを収録しています。 厳しいソ連時代を生きたショスタコーヴィチの作品群を演奏するのは東西ベルリンの二つの放送交響楽団。どちらも当時は「ベルリン放送交響楽団」と表記されていましたが、CD1-3と5は西ベルリンのRadio-Symphonie-Orchester Berlinで、旧称RIAS交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団。CD4、6、7は東ベルリンのRundfunk-Sinfonieorchester Berlinで、現在のベルリン放送交響楽団。一連の録音はベルリンで行われましたが、1988年から95年にわたる録音の間にはベルリンの壁が崩壊しました。CD4-7を指揮したユロフスキはショスタコーヴィチと交流があり、未完に終わったオペラ《賭博者》の補筆完成版の成果初録音を行っています。 モスクワ生まれのユロフスキがこの録音に参加したのも、ベルリンの壁崩壊の翌1990年にベルリンへ移住したことが契機となっており、今では息子のウラディーミルがベルリン放送響の首席指揮者を務めているなど、歴史を感じさせるセットとなっています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴァイオリン協奏曲 第1番
プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン協奏曲 第1番 [ニン・フェン、トンチエ・ツァン、ボーフム交響楽団]SHOSTAKOVICH, D. / PROKOFIEV, S.: Violin Concertos No. 1 (Ning Feng, Bochum Symphony, Tung-Chieh Chuang)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:CCS45924
CD価格:2,775円(税込)
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シテインベルク(1883-1946):
交響曲 第3番
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
バレエ組曲「ボルト」 [ドミートリー・フィラトフ、ウラル・ユース交響楽団]STEINBERG, M.: Symphony No. 3 / SHOSTAKOVICH, D.: The Bolt Suite (Ural Youth Symphony, Filatov)
発売日:2024年11月22日
NMLアルバム番号:FUG831
CD価格:2,775円(税込)
リムスキー=コルサコフの教えを受けその義理の息子でもあり、またショスタコーヴィチの師としても知られるシテインベルク。現在では作曲家としてよりも指導者として名を残す彼の交響曲第3番。 第1番と第2番はネーメ・ヤルヴィなどの録音があり、第4番も録音がありますが、第3番はこれが初めての録音とのこと。1927年中頃から28年いっぱいをかけて作曲され、1929年にレニングラードで作曲者自身の指揮で初演、1930年代にはソヴィエト連邦内のみならず西側諸国でも演奏されましたが、その後演奏史がぱったりと途絶えてしまいます。 ロシア五人組など国民楽派の流れを受け継ぎ、ストラヴィンスキーと同世代でありながら世界的な音楽の新しい流れに乗らなかったその作風はロマン主義の枠を出るものではありませんが、当時新作が大きな期待を持って待たれただけあって、これまでほとんど知られることのなかったこの作品も実に聴き応えのある堂々たる出来栄え。全編非常にメロディアスで管楽器の使い方などもたいへん巧く、三管編成の大オーケストラを色彩感豊かに駆使しています。 演奏はウラル地方の若い優秀な奏者を集めたウラル・ユース交響楽団と、2018年のエフゲニー・スヴェトラーノフ国際指揮者コンクールで第2位の実力派ドミートリー・フィラトフ。作品を深く読み込み、積極的な音楽性でその素晴らしさを引き立てています。 ショスタコーヴィチが二十代で書き上げたバレエ「ボルト」の組曲版も、一体感の高い溌溂とした演奏で楽しませてくれます。
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カバレフスキー(1904-1987)、
ショスタコーヴィチ(1906-1975)、
チャイコフスキー(1840-1893):
チェロのための作品集 [リオネル・マルティン(チェロ)、デミアン・マルティン(ピアノ)、ギエドレ・シュレキーテ(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団、ハワード・グリフィス(指揮)、カメラータ・シュヴァイツ]KABALEVSKY, D.B.: Cello Concerto No. 2 / SHOSTAKOVICH, D.: Cello Sonata / TCHAIKOVSKY, P.I.: Rococo Variations (L. & D. Martin, Šlekytė, H. Griffiths)
発売日:2024年11月08日
NMLアルバム番号:SWR19159CD
CD価格:2,400円(税込)
2013年に発足した、優れた若手アーティストがキャリアをスタートするためのサポート「SWR ニュー・タレント・プログラム」。2021年からこのプログラムに参加しているチェリストのリオネル・マルティンの最新アルバムです。彼はテュービンゲン音楽学校でヨーゼフ・ハーステンに師事、2020年からはチューリヒ芸術大学でトーマス・グロッセンバッハーに師事して研鑽を積んでいます。 2017年にはダン・エッティンガーが指揮するシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団をバックにチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」でデビュー・コンサートを行い、以降、ヨーロッパから南米まで幅広く演奏活動を行うとともに、2017年にはアンネ・ゾフィー・ムター財団の奨学生になり、ムターや他の奨学生とツアーを行うなど才能が高く評価されています。 彼はこのアルバムで19世紀と20世紀のロシアのレパートリーに挑戦。着実な成長を感じさせる見事な演奏です。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第15番(室内楽版)
エスケシュ(1965-):
Vitrail [トリオ・メシアン、トリオ・クセナキス]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 15 (arr. V. Derewianko) / ESCAICH, T.: Vitrail (Trio Messiaen, Trio Xenakis)
発売日:2024年06月14日
NMLアルバム番号:LBM063
CD価格:2,775円(税込)
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Piano Dances
ピアノのための舞曲集 [アンナ・ヴィニツカヤ]Piano Recital: Vinnitskaya, Anna - RAVEL, M. / SHOSTAKOVICH, D. / WIDMANN, J. (Piano Dances)
発売日:2024年04月26日
NMLアルバム番号:ALPHA1044
CD価格:2,775円(税込)
ヴィニツカヤが描き上げるピアノの舞曲ロシア出身で2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのほか数々のコンクールを制し、2009年にCDデビュー、同年より母校でもあるハンブルク音楽演劇大学で後進の指導にもあたっているヴィニツカヤ。 2021年の「ショパン: バラードと即興曲」以来3年ぶりとなる今作のテーマは舞曲。ラヴェルの名作2曲では、持ち前のテクニックに支えられた繊細かつダイナミックな表現を存分に聴かせます。ショスタコーヴィチの「人形の踊り」は彼が映画などのために書いた曲を再構成した子供のための易しいピアノ曲ながら、ヴィニツカヤはほんの10年ほど前に出会ってぜひ録音したいと願っていたもので、愛らしい曲想を慈しむように聴かせます。 カーネギーホールの依頼で2012年に書かれたヴィトマンの「サーカス・ダンス」は、芸術的あるいはピアニスティックな視点のみならず、彼自身の履歴書のような意味合いがある作品とされ、ヴィニツカヤは今回の録音の前にヴィトマンと語り合う機会を得たことで、作品理解が大きく深まったと語っています。 その終曲はヴィトマン自身のオペラ《バビロン》から引用された軍楽隊の賑やかな行進曲。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第8番 ハ短調 Op.65 [ベルナルト・ハイティンク(指揮)/バイエルン放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 8 (Bavarian Radio Symphony, Haitink)
発売日:2024年03月08日
NMLアルバム番号:900214
CD価格:2,325円(税込)
バイエルン放送響創設75周年、ハイティンク生誕95周年。
重厚なショスタコーヴィチ8番が初CD化!2024年に創設75周年を迎えるバイエルン放送響のアーカイヴから貴重な初出音源が登場。オケよりも20歳先輩と言えるハイティンクは1958年にバイエルン放送響に初登場し、以後極めて長期にわたり共演を続けました。 ここにリリースされるのは2006年9月に行われたショスタコーヴィチの第8番のライヴ。レパートリーの広いハイティンクにあってもショスタコーヴィチは特別な作曲家だったようで、西側の指揮者として初めてショスタコーヴィチの交響曲全集の録音を完成(Decca)させ、マーラーに通じる重層的かつ多面的な表現を秘めた交響曲作家としての真価を明かしました。 その中でも第8番はコンサートでも定期的にとりあげていたようですが、CDとなると前述の全集に含まれている1982年のコンセルトヘボウ管とのものしかありません。当盤の楽章毎の演奏時間は26:08/6:39/6:59/9:09/15:52(total 64:47)と、コンセルトヘボウ盤の26:02/6:16/5:58/8:49/14:49(total 61:54)に比べると第2楽章以降は全般的に少し長めとなっています。 近年ライヴ音源のCD化が進むハイティンクですが、ショスタコーヴィチに関しては同曲異演盤が極めて少ない状況なので、コンセルトヘボウ盤から24年後の解釈を聴ける当盤の意義は大きいものがあります。収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第8番
カバレフスキー(1904-1987):
《コラ・ブルニョン》序曲 [コンスタンティン・シルヴェストリ、ボーンマス交響楽団]KABALEVSKY, D.B.: Colas Breugnon: Overture / SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 8 (Bournemouth Symphony, Silvestri)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:ICAC5176
CD価格:2,175円(税込)
シルヴェストリ初出レパートリー!
ショスタコーヴィチの第8と《コラ・ブルニョン》登場シルヴェストリと翌年には彼が首席指揮者の座に就くことになるボーンマス交響楽団との、1961年のライヴ録音。シルヴェストリのショスタコーヴィチといえばウィーン・フィルとの第5番、モスクワ放送響との第1番、日本でのN響との第1番ライヴ、ルーマニアでの第10番ライヴなどが知られますが、第8番の登場は初めてとなります。 さらに、同時収録の《コラ・ブルニョン》もまた初レパートリーという嬉しい1枚。BBCのアーカイヴからのCD化で、Re:Sound社のポール・ベイリーによる丁寧なリマスタリングにより、モノラルながらシルヴェストリらしい演奏の凄まじさがひしひしと伝わる音に仕上がっています。 -
ラヴェル(1875-1937):
ピアノ三重奏曲 イ短調
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op.67 [ブッシュ三重奏団]RAVEL, M. / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Trios (Busch Trio)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:ALPHA1002
CD価格:2,475円(税込)
ドヴォルザークとシューベルトの一連の録音が好評を博しているブッシュ三重奏団による、ラヴェルとショスタコーヴィチ。対照的とも言える2人の作曲家が生み出したこれらの作品は、自身のルーツであるバスク地方の舞曲などにインパイアされたラヴェル、友人イワン・ソレルチンスキーの追悼のために書かれたショスタコーヴィチと、曲の成り立ちも性格的にも違っていながら、いずれも第3楽章にパッサカリアが採用されており、さらにそれぞれ第一次、第二次の世界大戦が影を落としているという共通点を持っています。 どちらも聴衆の心を深く揺さぶる力を持つこれらの作品を、ブッシュ三重奏団はごく自然な流れで一枚のアルバムに収めました。彼ららしい瑞々しい表情で陰りも深く刻み、それぞれの特色を明確にしながら、これらの作品の新しい側面を開くことにも成功しています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第14番 「死者の歌」
5つの断章 [ミッコ・フランク、アスミク・グリゴリアン、マティアス・ゲルネ、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 14 / 5 Fragments (Radio France Philharmonic, M. Franck)
発売日:2023年10月20日
NMLアルバム番号:ALPHA918
CD価格:2,475円(税込)
ゲルネとフランクによるショスタコーヴィチ第1弾、
グリゴリアン参加の「死者の歌」ドイツの実力派バリトン、マティアス・ゲルネと、ミッコ・フランク指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団が、ショスタコーヴィチが残したバスと管弦楽のための作品のリリースを開始。 第1弾の交響曲第14番には今世界で最も注目されているソプラノの一人、2022年にはヤナーチェク《イェヌーファ》でレコード・アカデミー賞ビデオ・ディスク部門を受賞し、ノット指揮東京交響楽団による《サロメ》で成功を収めたのも記憶に新しい、アスミク・グリゴリアンが参加しています。深みのある声で低音域も美しく響かせるゲルネと、豊かな声量と艶を持つグリゴリアン、2人の表情が死について歌われたこの作品に奥行きを生み、フランクによるオーケストラの繊細なコントロールと相まって、濃厚な陰影を感じさせる秀演となっています。 今後は交響曲第13番「バビ・ヤール」と、「ミケランジェロの詩による組曲」のリリースを予定。収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番・第9番 [ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)/香港フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies Nos. 5 and 9 (Hong Kong Philharmonic, van Zweden)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:8.574549
CD価格:1,900円(税込)
マーラーとショスタコーヴィチの「交響曲第10番」に続く香港フィルハーモニー管弦楽団とヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの新録音はショスタコーヴィチの2つの交響曲です。 収録されているのは第5番と第9番。2012年よりオーケストラの音楽監督を務めるズヴェーデンはかつて香港ポスト誌のインタヴューで「オーケストラはカメレオンのようでなければならないと考えます」と語ったように、このアルバムでもオーケストラの高い機能性を用い、性格の異なる2つの交響曲(重厚、複雑な第5番、かたや新古典的な様式を持つ軽妙な第9番)を鮮やかに描きわけ、ショスタコーヴィチの多面性を際立たせています。
収録作曲家:
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Dependent Arising
ショスタコーヴィチ(1906-1975)/
メニーアン(1976-):
ヴァイオリン協奏曲集 [レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)/ティート・ムニョス(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]MANEEIN, E.: Dependent Arising / SHOSTAKOVICH, D.: Violin Concerto No. 1 (Barton Pine, Royal Scottish National Orchestra, Muñoz)
発売日:2023年09月22日
NMLアルバム番号:CDR90000-223
CD価格:2,025円(税込)
シカゴ生まれのレイチェル・バートン・パインの新作は挑発的な内容に注目です。ライプツィヒのバッハ・コンクールに優勝し、シゲティやクライスラー・コンクールにも入賞してキャリアを築いてきたパインですが、10代でヘヴィメタルに目覚めたという一面も持っており、ヘヴメタ・スピリットに通じる闘争や反抗の精神の感じられる2曲をカップリングしました。 メニーアンはヴァイオリニスト、アレンジャーとしても活躍する作曲家。メタル、ハードコア、クラシックの要素を融合した彼の音楽は、メタリカのベーシスト、ロバート・トゥルヒーヨも称賛しています。 アルバム・タイトルの「Dependent Arising」は仏教用語の「縁起」の英訳です。
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椿三重奏団
偉大な芸術家の想い出に [椿三重奏団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Piano Trio, Op. 50 / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Trio No. 2 (Tsubaki Trio)
発売日:2023年09月20日
NMLアルバム番号:MECO-1079
SACD-Hybrid 2枚組国内盤価格:4,950円(税込、送料無料)
三輪の椿が織りなす、重厚でエモーショナルなロシアの息吹人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン&ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番」では、艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。 このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz 超ハイレゾレコーディングにより刻印されました。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番
(ザンデルリング、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)
バラキレフ(1837-1910):
イスラメイ
(コンドラシン、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団) [クルト・ザンデルリング、キリル・コンドラシン、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2023年02月24日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
初出! ザンデルリング&ニュー・フィルハーモニアのショスタコーヴィチ10番、
コンドラシン&ロイヤル・フィルのイスラメイ!ザンデルリング指揮によるショスタコーヴィチの交響曲第10番といえば、1977年ベルリン交響楽団とのセッション録音と、1978年フランス国立管弦楽団とのライヴ録音などが知られますが、それらより前となる1973年のライヴ録音が登場します。 当時首席客演指揮者の座にあったニュー・フィルハーモニア管との録音は、1980年代に入ってからのベートーヴェンなどがよく知られますが、今回のライヴはその経歴初期のものとはいえ両者のコミュニケーションは万全。重心の低い音楽運びはザンデルリングならではですが、第1楽章や第4楽章クライマックスでの凄まじい巻き上げや、第2楽章の緊張感などは素晴らしいもので、終演後の拍手も熱狂的。 カップリングはコンドラシン指揮による「イスラメイ」というもので、ここに収録されたカゼッラ編曲版はソヴィエト時代から彼のレパートリーであったようですが、録音のリリースは初めてのようです。色彩感豊かで非常に細やかなオーケストレーションを整然とまとめつつ、疾走するようなクライマックスへと導くコントールはさすがの一言。 良質なステレオ録音で、BBCに残されたオリジナル・テープから、ヒストリカル音源の復刻で高い評価を得ているポール・ベイリーがデジタル・リマスター。これらの演奏の魅力を最大限引き出す素晴らしい音に仕上げています。 国内仕様盤日本語解説 … 鈴木淳史 -
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番 [ドミトリー・リス、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 10 (Ural Philharmonic, Liss)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:FUG809
CD価格:2,475円(税込)
ドミトリー・リスが特に深い思い入れを持つというショスタコーヴィチの交響曲第10番。2019年に南オランダ・フィルとの同曲をリリースしていますが(録音は前年)、この大曲をわずか3年で再録音ということになりました。スターリン独裁政治の抑圧からの解放が描かれているとされるこの作品を、今回はもう一つの手兵、ロシアのウラル・フィルとのライヴで収録しています。 作曲家が自由に作曲することが困難であった時代を生きたショスタコーヴィチに心を寄せるリスにとって、この作品は特別な意味を持つもの。ロシアの音楽家たちにとってこの曲が意味しているものは自明であり、個人の意見を正直に述べることが危険だった時代に、独自の崇高な手法でそれを行った作曲者に深い敬意を持って演奏しているということです。第2楽章の激しさ、フィナーレでの凄まじい追い込みなど、彼らの思いが入った素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
室内交響曲 Op.110a & Op.49
ピアノ協奏曲 [マリア・メエロヴィチ(ピアノ)/セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)/ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Symphonies, Opp. 49a, 110a / Piano Concerto No. 1 (Meerovitch, Nakariakov, Saarbrücken German Radio Philharmonic, Inkinen)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:SWR19124CD
CD価格:2,400円(税込)
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を、彼の弟子であったルドルフ・バルシャイが弦楽合奏版に編曲した2曲の「室内交響曲」。優れたヴィオラ奏者、そして作曲家でもあったバルシャイの編曲は、原曲を拡大しながらも決して緊張感を失うことがなく、これらはショスタコーヴィチも認め作品番号を付すほど見事な仕上がりとなっています。 ピアノ協奏曲は1933年の作品。正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」であり、トランペットにもソリストとしてのテクニックが求められます。ショスタコーヴィチ自身や他の作曲家、民謡まで様々な作品から引用された旋律が印象的な作品です。 ここでピアノを演奏するのは、アナトール・ウゴルスキの弟子であるマリア・メエロヴィチ。トランペットは日本でもおなじみの名手セルゲイ・ナカリャコフが担当しています。 日本フィル・ハーモニーと2017年よりドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(ザールブリュッケン・カイザースラウテルンドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者を務めるピエタリ・インキネンは、オーケストラから力強い音楽を引き出し、作品の魅力を伝えています。
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第10番(メンゲルベルク版)
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番 [ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)/香港フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2022年11月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
マーラー演奏の伝統を継承するズヴェーデンのマーラー10番2019年12月13日と14日、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの指揮する香港フィルは「“9番”の呪縛を越えて」と題するコンサートを行いました。前半がマーラーの交響曲第10番よりアダージョ(第1楽章)とプルガトリオ(通常は第3楽章、メンゲルベルク版では第2楽章と表記)、後半がショスタコーヴィチの交響曲第10番という重量級のプログラムで、特に注目を集めたのがメンゲルベルクの校訂版を使ったマーラー。 マーラーが未完成で遺した第10番について、アルマ・マーラーはベルクとクシェネクのサポートを受け、アダージョとプルガトリオはほぼ演奏可能な状態と判断、クシェネクに補筆を依頼しました。アルマはメンゲルベルクに初演を託したかったようですが、実際は1924年10月12日にフランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルにより初演されます。 同年11月27日にはメンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団がオランダ初演を行いましたが、この際にメンゲルベルクはマーラーの遺した資料に加えてシャルクが初演に使ったスコアを提供され、アルマから独自の改訂を行う同意を得ました。メンゲルベルクは、コンセルトヘボウ管の副指揮者で作曲家だったコルネリウス・ドッパーをアシスタントとしてスコアをブラッシュアップ。そのスコアはハーグのメンゲルベルク・アーカイヴに、パート譜はコンセルトヘボウ管のライブラリーに保存されています。 大手楽譜出版のショット社はメンゲルベルク財団及び音楽学者マリヌス・デーヘンカンプとの共同作業で、この「メンゲルベルク版」を校訂して出版。その初演を託されたのがアムステルダム生まれで、コンセルトヘボウ管のコンサートマスターを務めたズヴェーデンでした。彼は香港での初演の翌2020年1月8日に、メンゲルベルク自身がこの曲を指揮したコンセルトヘボウ管とともにアムステルダムで演奏しました。 注目度という点ではマーラーが勝ってしまいますが、地元紙が「正確無比な演奏が非情さと恐怖さえ呼び覚ます」と評したショスタコーヴィチの第10番の演奏も素晴らしい出来栄えで、このコンビのベスト・ディスクの一つとなることでしょう。ちなみにショスタコーヴィチは1942年にマーラーの10番の補筆を依頼されましたたが断っています。 ※国内仕様盤には増田良介氏による日本語解説が付属します。
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トランペット協奏曲集
アルチュニアン/ヴァインベルク/ショスタコーヴィチ [ポール・メルケロ(トランペット)/チョ・ジェヒョク(ピアノ)/ハンス・グラーフ(指揮)ロシア・ナショナル管弦楽団]ARUTIUNIAN, A. / WEINBERG, M.: Trumpet Concertos / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concerto No. 1 (Merkelo, Jae-Hyuck Cho, Russian National Orchestra, Graf)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:8.579117
CD価格:1,900円(税込)
ドクシツェル版のショスタコーヴィチ収録!
ポール・メルケロによる重量級トランペット協奏曲集1995年からモントリオール交響楽団の首席奏者を務めているポール・メルケロが重量級のアルバムでNAXOSに初登場。幼いころにトランペットの演奏を聴いてプロ奏者を志したというメルケロ。彼の人生を変えた演奏者はウクライナ出身の偉大なトランペット奏者ティモフェイ・ドクシツェルでした。ソビエト時代に作曲された3曲のトランペット協奏曲を収めたこのアルバムは、メルケロからドクシツェルへのオマージュになっています。 アルメニア民謡のメロディとリズムが特徴的で、今やハイドンやフンメルと並ぶトランペット協奏曲の定番レパートリーとなったアルチュニアン。マーラーの交響曲第5番、メンデルスゾーンの結婚行進曲、ビゼーの《カルメン》、リムスキー=コルサコフの《金鶏》などのメロディが引用されており、謎めいた遊び心を感じさせるヴァインベルク。この2曲はドクシツェルのために作曲されました。 ショスタコーヴィチが20台後半に作曲した「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」(ピアノ協奏曲第1番)も自他の作品からの引用が散りばめられたコラージュ風の作品で、ユーモアと華麗な超絶技巧が魅力の人気曲。ここではドクシツェルが作曲家の承諾を得てトランペット・パートを編曲(拡張)し、トランペットを主役に仕立て上げた版を使用していることに注目。冒頭からトランペットがピアノのパートを吹いたり、更にはオーケストラ・パートまで演奏します。高度な技術と持久力が必要なため、録音はこれまでドクシツェル自身のものしかなく、この録音は貴重。トランペット・ファン必聴です。 -
ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、キーシン:
チェロ・ソナタ集 [ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)/ローランド・ペンティネン(ピアノ)]Cello Sonatas - PROKOFIEV, S. / SHOSTAKOVICH, D. / KISSIN, E. (Russian Ballads) (G. Schwabe, R. Pöntinen)
発売日:2022年09月09日
NMLアルバム番号:8.574377
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
世界中から熱い注目を浴びるチェリスト、
ガブリエル・シュヴァーベが奏でる20世紀ロシアの旋律20世紀のロシアからは、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチをはじめとした著名なチェリストが数多く登場するとともに、そうした優れた演奏家に刺激された作曲家たちが多彩な作品群を生みだしました。このアルバムでは、その中から代表的な5つの作品を聴くことができます。 冒頭の「バラード」はプロコフィエフが作曲を始めたばかりの頃に書いたもので、若き作曲家の意欲を感じさせる作品です。即興演奏を思わせる自然な流れのピアノ伴奏にのってチェロが情熱的な旋律を歌い上げながら曲は少しずつ高潮し、突然気まぐれな旋律が現れてチェロとピアノの激しい対話となり、最後はそっと閉じられます。 ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは、ボリショイ劇場の首席チェリストだったヴィクトル・ルヴォヴィチ・クバツキーの勧めによって書かれ、1934年12月25日にクバツキーのチェロ、作曲者自身のピアノで初演されました。基本的に古典的な楽章構成に拠って書かれており、チェロの表現力を存分に引き出したショスタコーヴィチ初期の名作の一つです。 現代最高のピアニストの一人、エフゲニー・キーシンは10年ほど前から作曲活動も本格的に開始。このチェロ・ソナタは2016年に完成し、ゴーティエ・カピュソンとユジャ・ワンが初演しました。2021年11月には佐藤晴真と阪田知樹によって日本初演が行われています。単一楽章による10分ほどの作品で、哀愁を感じさせるチェロの旋律が印象的です。 プロコフィエフのチェロ・ソナタは1947年から49年の作品。作曲中に公にされたジダーノフ批判を意識したのか、耳なじみの良い旋律を駆使したシンプルな表現に終始しており、現代でも演奏頻度の高い作品の一つです。初演は1949年、ロストロポーヴィチのチェロ、スヴャトスラフ・リヒテルのピアノで行われました。 これらの作品をスウェーデン出身のピアニスト、ペンティネンとともに現代の名手、ガブリエル・シュヴァーベがしなやかに演奏しています。 *国内仕様盤には増田良介氏の日本語解説が付属します。 -
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ協奏曲 第1番
交響曲 第9番 [イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)/ハンネス・ロイビン(トランペット)/バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2022年09月16日
LP価格:4,950円(税込、送料無料)
2021年に発売された『マリス・ヤンソンス・エディション』(900200)からの分売アルバム、
アナログ盤にて再登場!「ショスタコーヴィチの音楽に心を奪われ、心の一番奥深いところまで揺さぶられる人が世界中で増えている。ショスタコーヴィチの音楽は独特だ。それは政治がもたらした痛ましい時代の証言であると同時に、人間存在にかかわる根本的な感覚と経験が生み出す、時代を越えた表現となっている。私にとっては特に。」と語った名指揮者マリス・ヤンソンス。このアルバムには2011年と2012年に開催されたコンサートから、2曲のショスタコーヴィチ作品のライヴ録音が収録されています。 ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが要求される作品。ショスタコーヴィチは、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》の完成からわずか数週間後の1933年夏にこの作品を書き上げており、26歳の若き作曲家の計り知れないほどの優れた才能が存分に感じられる逸品です。ピアノを卓越した技巧で知られるイェフィム・ブロンフマン、トランペットをNDRエルプ・フィル(旧名称ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)の首席奏者を務め、現在もソリストとして活躍するベテラン、ハンネス・ロイビンが演奏、さまざまな風刺や引用なども含め、ヤンソンスの機敏な指揮が全体をまとめています。 交響曲第9番は1945年11月3日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって初演された「戦争三部作」の最後の作品。勝利の交響曲と期待されましたが、実際には風刺と皮肉に満ちており、この軽妙な作品はベートーヴェンの第九のような作品を求めていた政府関係者の意向に沿うことはありませんでした。ヤンソンスは機知と皮肉に満ちたこの作品をスタイリッシュに仕上げています。収録作曲家:
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ロジェストヴェンスキー指揮
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第4番・第11番 [ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、BBC交響楽団、BBCフィルハーモニック]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies Nos. 4 and 11, "The Year 1905" (BBC Philharmonic, BBC Symphony, Rozhdestvensky)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:ICAC5169
CD 2枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
BBCのアーカイヴより、ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ壮絶ライヴが登場!ショスタコーヴィチ本人とも親交の深かったゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1931-2018)によるライヴがBBCのアーカイヴから発掘されました。 交響曲第4番は、1962年にエディンバラでロジェストヴェンスキーとフィルハーモニア管弦楽団によって西側初演が行われた因縁の作品。今回発売の1978年に行われたBBC交響楽団とのライヴは、力づくといった印象はないながらも、要所要所での巻き上げは非常に効果的で凄まじいもの。第1楽章後半の難所での堰を切ったような煽りなども聴きどころで、一糸乱れぬオーケストラの巧さもさることながら、ロジェストヴェンスキーの統率力の妙も味わうことが出来ます。クリアなステレオ録音。 1905年にサンクトペテルブルクで起こった、労働者のデモ隊に軍隊が発砲した「血の日曜日事件」を題材にしたと言われる交響曲第11番は、1997年BBCフィルとの共演を収録。冒頭からライヴならではの緊張感とその高まりがひしひしと伝わり、途中大きな山をいくつも築きながら到達する惨事の描写の荒々しさ、悲痛さの中にも揺るがぬ強い意志を感じさせる追悼の音楽、圧倒的な力強さのフィナーレ、鐘の音も絶妙なバランスで鳴るなど、作品の物語性や意図を十二分に伝えながらも、スコアがしっかり読み取れるような明確さも併せ持つ手腕はさすが。最後の音が鳴り止まないうちに嵐のような拍手が巻き起こります。見透し良く分離も十分なデジタル録音。 いずれもレーベルのデータでは「初CD化」となっており、第4番に関しては以前DVD(音声はモノラル)が発売されておりましたが、第11番についてはパッケージとして発売されるのは初めてとみられ、世界中のショスタコーヴィチ・ファンにとって大きなプレゼントとなる一枚と言えるでしょう。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ/ヴァインベルク:
歌曲とピアノ三重奏曲集 [カテリーナ・カスパー(ソプラノ)/トリオ・ヴィヴェンテ]WEINBERG, M. / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Trios / Songs (Kasper, Trio Vivente)
発売日:2022年03月04日
NMLアルバム番号:555367-2
CD価格:1,800円(税込)
20世紀ソ連で活躍したショスタコーヴィチとヴァインベルク。年齢こそ違うものの、ショスタコーヴィチはヴァインベルクの才能を認め、ヴァインベルクはショスタコーヴィチから多大な影響を受けるなど、2人は親しい交友関係を続けました。 トリオ・ヴィヴェンテのヴァイオリニストであるアンネ=カタリーナ・シュラウバーは、ショスタコーヴィチの「7つのロマンス」の初演をめぐる話をラジオ放送で聴いて感動し、ぜひこの曲をレパートリーに取り入れたいと思っていました。ロシア語で歌える適切な女性歌手を探し出すまでには思いのほか時間がかかりましたが、カタリーナ・カスパーに出会ったことで遂に実現。そしてシュラウバーはヴァインベルクの三重奏曲を研究しているときに、ショスタコーヴィチとヴァインベルクの緊密な結び付きを実感し、ここに2人の作曲家の歌曲と三重奏曲を組み合わせたこのアルバムが誕生しました。 表現力豊かな歌唱と親密なアンサンブルをぜひお楽しみください。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ協奏曲 第1番
交響曲 第9番 [イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)/ハンネス・ロイビン(トランペット)/バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concerto No. 1 / Symphony No. 9 (Bronfman, Läubin, Bavarian Radio Symphony, M. Jansons)
発売日:2022年03月11日
NMLアルバム番号:900202
CD価格:2,325円(税込)
2021年に発売された『マリス・ヤンソンス・エディション』(900200)からの分売。 「ショスタコーヴィチの音楽に心を奪われ、心の一番奥深いところまで揺さぶられる人が世界中で増えている。ショスタコーヴィチの音楽は独特だ。それは政治がもたらした痛ましい時代の証言であると同時に、人間存在にかかわる根本的な感覚と経験が生み出す、時代を越えた表現となっている。私にとっては特に。」と語った名指揮者マリス・ヤンソンス。このアルバムには2011年と2012年に開催されたコンサートから、2曲のショスタコーヴィチ作品のライヴ録音が収録されています。 ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが要求される作品。ショスタコーヴィチは、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》の完成からわずか数週間後の1933年夏にこの作品を書き上げており、26歳の若き作曲家の計り知れないほどの優れた才能が存分に感じられる逸品です。 ピアノを卓越した技巧で知られるイェフィム・ブロンフマン、トランペットをNDRエルプ・フィル(旧名称ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)の首席奏者を務め、現在もソリストとして活躍するベテラン、ハンネス・ロイビンが演奏、さまざまな風刺や引用なども含め、ヤンソンスの機敏な指揮が全体をまとめています。 交響曲第9番は1945年11月3日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって初演された「戦争三部作」の最後の作品。勝利の交響曲と期待されましたが、実際には風刺と皮肉に満ちており、この軽妙な作品はベートーヴェンの第九のような作品を求めていた政府関係者の意向に沿うことはありませんでした。ヤンソンスは機知と皮肉に満ちたこの作品をスタイリッシュに仕上げています。
収録作曲家:
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RUSSIAN ALBUM
ロシアのアルバム
タネーエフ、チェレプニン、ショスタコーヴィチ ピアノ作品集 [アンドレア・ヴィヴァネート(ピアノ)]Piano Recital: Vivanet, Andrea - TANEYEV, S.I. / TCHEREPNIN, N. / SHOSTAKOVICH, D. (Russian Album)
発売日:2021年10月15日
NMLアルバム番号:Gramola98022
CD価格:2,475円(税込)
19世紀から20世紀ロシアで活躍した3人の作曲家によるピアノ作品集。 一人目のタネーエフは、優れたピアニストであったにもかかわらず、このアルバムに収録された「前奏曲とフーガ」をはじめとした何曲かのピアノ曲が残されたのみ。しかし、この憂鬱な雰囲気を持つ前奏曲と精緻な対位法を駆使したフーガはなんとも魅力的です。 ニコライ・チェレプニンは、サンクトペテルブルク音楽院にてニコライ・リムスキー=コルサコフに師事。1909年から1914年にセルゲイ・ディアギレフのロシア・バレエ団に指揮者として随行、フランス印象主義の影響を受けた作曲家です。古典的なフォルムによる小品が多く、どれも軽妙洒脱な味わいを持っています。 ショスタコーヴィチの「24の前奏曲」は1933年の作品。ショパンの前奏曲を参考にしながらも、ロシアのピアノ音楽を継承する作品として高く評価されています。 演奏者のアンドレア・ヴィヴァネートはイタリア、サルデーニャの出身。ムソルグスキーやシマノフスキの演奏で知られるピアニストです。
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モナコ公国モンテカルロ・バレエ
バレエ『じゃじゃ馬ならし』 [エカテリーナ・ペティナ/マテイユ・ウルバ/カトリン・シュラーダー/アン・ジェヨン 他]発売日:2021年09月24日
Blu-ray価格:4,650円(税込、送料無料)
シェイクスピア=ショスタコーヴィチ=鬼才マイヨー振付で贈る話題作
『じゃじゃ馬ならし』のダンス映像登場!裕福なバプティスタはカタリーナとビアンカ、2人の娘を持つ父親。彼の家には数多くの求婚者がやってきますが、彼らの目当てはおしとやかで優美な妹ビアンカです。しかし、当時の慣習で先に結婚するのは長女カタリーナ。そのカタリーナは勝気すぎて、良い相手が見つかるのかどうか…そこにやってきたのが持参金目当ての粗野な人物ペトルーチオ。彼は果敢にもカタリーナに結婚を申し込みますが…
新作コンテンポラリー・ダンスの振付とともに、古典バレエに洗練された美意識による新しい視点からの解釈を試み、次々と話題作を発表するジャン=クリストフ・マイヨー。この『じゃじゃ馬ならし』は2013年、ボリショイ・バレエのために振り付けられました。シェイクスピアの戯曲を元に、ショスタコーヴィチの様々な映画音楽『ハムレット』『女ひとり』『馬あぶ』からの音楽を盛り込み、優れたコメディ・ダンスに仕立て上げられたこの作品は、2014年の「黄金のマスク賞」で「最優秀振付賞」「最優秀女性ダンサー賞」「最優秀男性ダンサー賞」の3部門賞を獲得するなど大好評を博しました。 この映像は、2020年、マイヨーが芸術監督を務めるモンテカルロ・バレエでの収録で、主役カタリーナを踊るのはロシア出身のエカテリーナ・ペティナ、ペトルーチオはチェコ出身のマテイユ・ウルバン。この2人を中心にモンテカルロ・バレエの優美でダイナミックな踊りが観衆を魅了します。収録作曲家:
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String Octets
エネスク/ショスタコーヴィチ/カンポス:
弦楽八重奏曲集 [バンブー・アンサンブル]String Octets - ENESCU, G. / SHOSTAKOVICH, D. / MARTÍNEZ CAMPOS, J. (Bambú Ensemble)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:IBS-112021
CD価格:2,475円(税込)
創設時から「弦楽八重奏」のアンサンブルとして活動をはじめたバンブー・アンサンブル。メンバーはスペイン国立ユース・オーケストラと、EUユース管弦楽団の出身者たちで、彼らはヨーロッパ中の様々な国に住んでおり、年に数回集まって緊密なアンサンブルを楽しんでいます。最近はマドリッドの「Museo del Traje=衣装博物館」が主催する音楽と文化遺産を繋ぐプロジェクトで演奏したり、チャリティコンサートを行うなど、社会的な活動にも力を入れています。 このアルバムはエネスクの弦楽八重奏曲を中心に、ショスタコーヴィチとスペインの現代作曲家カンポスの作品を配したアンサンブルの真価が問われる1枚。交響曲を思わせる厚みのある響きが美しいエネスク、若きショスタコーヴィチによる対位法が張り巡らされた2つの小品、単一のモティーフが発展していくカンポスのセレナード。聴き手の想像力を刺激する見事な演奏をお聞きください。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴァイオリン協奏曲 [勝村麻由子(ヴァイオリン)、ロンドン交響楽団、エンリコ・マルコーニ(指揮)、ナイジェル・ハッチンソン(ピアノ)]発売日:2021年07月30日
CD価格:2,175円(税込)
東京出身でロンドンを中心に欧州で活動するヴァイオリニスト、勝村麻由子によるショスタコーヴィチ。東京藝術大学付属音楽高等学校を卒業後渡英し、ギルドホール音楽演劇学校でイフラー・ニーマン氏に師事した勝村麻由子は、欧州で数々のコンクールで優勝・入賞し、2006年にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でロンドン・デビューを果たしました。その後、2007年2月にはウィグモア・ホールでリサイタル・デビューしたほか、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番をイギリス室内管と共演しています。 この協奏曲の録音はロンドンのアビー・ロード・スタジオで行われ、ソナタはヘンリー・ウッド・ホールで録音されました。そのパフォーマンスは英国で「自信に満ちた、確かな技術の持ち主」と称賛されています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ協奏曲 第1番・第2番
ピアノ三重奏曲 第2番 [シモン・トルプチェスキ、クリスティアン・マチェラル、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Piano Trio No. 2 (Trpčeski, Krapovski, Somov, Janáček Philharmonic, Măcelaru)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:CKD659
CD価格:2,475円(税込)
2019年のNHK交響楽団との共演も記憶に新しい、マケドニア出身のピアニスト、トルプチェスキによるショスタコーヴィチ。室内楽的な手法、様々な引用、諧謔に皮肉といった曲想を巧みに弾き分け、生き生きとした音楽性で定評のあるマチェラルと共に、作品の魅力を最大限引き出しました。 三重奏曲で共演する旧知のクラポフスキ始め、ほかのソリストの妙技も光っています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第11番 ト短調 Op.103 「1905年」 [エリアフ・インバル、南西ドイツ放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 11, "The Year 1905" (South West German Radio Symphony, Inbal)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:SWR19106CD
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,860円(税込)
新生南西ドイツ放送響、初のシンフォニック・レパートリー録音にインバル登場!もともと「南西ドイツ放送交響楽団」と呼ばれていたバーデン=バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団と、シュトゥットガルト放送交響楽団が2016年に合併して誕生した、新しい南西ドイツ放送交響楽団(SWR交響楽団)。この体制となって初となる、待望のシンフォニック・レパートリーがリリースされます。しかも、インバルとの共演によるショスタコーヴィチの交響曲第11番という豪華さ。インバルならではのスコアの深い読み込みと、隅々まで丁寧な表現にオーケストラが万全の反応を示し、物語性の高いこの作品をがっちりと構築しています。 弦楽器の豊かな響き、木管楽器の細やかな歌、確かな技術に裏打ちされた金管楽器の咆哮(トロンボーンのトップは清水真弓)、効果的な打楽器の炸裂など、このオーケストラの機能性を十二分に発揮した素晴らしい演奏となっています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
室内交響曲 Op.73a・83a
(ルドルフ・バルシャイ編曲) [ジョシュア・ワイラースタイン、ローザンヌ室内管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Symphonies, Opp. 73a and 83a (arr. R. Barshai) (Lausanne Chamber Orchestra, Weilerstein)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:FUG769
CD価格:2,475円(税込)
注目の指揮者ワイラースタインによるショスタコーヴィチ!1987年ニューヨーク生まれのジョシュア・ワイラースタイン。ニューヨーク・フィルでアラン・ギルバートの助手を務めたのち、現在はローザンヌ室内管弦楽団の音楽監督の座にあり、NHK交響楽団にも既に登場しています(チェリストのアリサ・ワイラースタインは姉)。 協奏曲や歌手との共演以外では2016年のストラヴィンスキー(MDG)以来となるアルバムは、彼が高い興味を持っている作曲家の一人ショスタコーヴィチ。バルシャイが室内交響曲として編曲した5曲の弦楽四重奏曲のうち、番号の若い2曲を収録しています。 これらはワイラースタインが手兵ローザンヌ室内管と作り上げた音楽性に非常にマッチしたものとみえて、編曲の巧みさもさることながら、作品のツボを隅々まで心得た明快な表現は爽快感を覚えるほど。ボーナス・トラックとして自らの解説も収録する力の入れようで、ここは敬愛するバーンスタインに倣ったものかもしれません。 幅広い表現力で評価されているワイラースタイン。今後のリリースも楽しみです。
収録作曲家:
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レスピーギ(1879-1936):
日没
カックソン(1942-):
スピリット・オブ・ザ・ストーム
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ユダヤの民族詩より [ジェニファー・ジョンソン(メゾ・ソプラノ)/ベニタ・ヴァレンテ(ソプラノ) 他]RESPIGHI, O.: Tramonto (Il) / CUCKSON, R.: The Spirit of the Storm / SHOSTAKOVICH, D.: From Jewish Folk Poetry (Johnson, Valente, Maurice, Humphrey)
発売日:2020年11月20日
NMLアルバム番号:MLB80002
CD価格:2,250円(税込)
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
歌曲とロマンス集 [マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)/マリア・プリンツ(ピアノ)]SHOSTAKOVICH, D.: Songs and Romances (Gritskova, Prinz)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.574031
CD価格:1,900円(税込)
ショスタコーヴィチは活動のほぼ全般にわたり歌曲を書き続けました。彼の音楽によくみられる風刺の精神はここでも健在で、使われた詩もシェイクスピアからレールモントフ、マリナ・ツヴェターエヴァまで多彩。時にはユダヤの民俗詩や日本の大津皇子までもが素材となるなど、ショスタコーヴィチの創作意欲の幅広さが伺えます。 ロシアのメゾ・ソプラノ、グリツコヴァが曲想にあわせ、表情豊かな歌唱を聴かせます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年1月号)★-
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴィオラ・ソナタ ハ長調 Op.147
パールトシュ(1907-1977):
イズコール
シューベルト(1797-1828):
アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821 [アミハイ・グロス (ヴィオラ)、キム・ソヌク (ピアノ)]発売日:2020年09月25日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ベルリン・フィルの名手が描く、ヴィオラの奥深い魅力ベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者、エルサレム出身のアミハイ・グロスによるソロ・アルバムが登場。ピアノを韓国出身の俊英キム・ソヌクが務めていることも注目です。 ハンガリーのユダヤ人作曲家エデン・パールトシュ(パールトシュ・エデン)による「イズコール(Yizkor)」は、ヘブライ語の「思い出」から取られたユダヤの祈りの言葉をタイトルとしており、これは現代ではホロコーストの犠牲者たちを追悼する意味合いを持ちます。深い祈りと強い想いを感じさせるこの作品に、グロスは深い共感を寄せた演奏を披露しています。広く親しまれる「アルペジョーネ・ソナタ」では、その特徴であるシューベルトならではの美しい歌謡性を存分に味わうことの出来る、軽やかで歌心溢れる表情を聴かせています。そしてショスタコーヴィチ最後の作品となったヴィオラ・ソナタは、謎の多いこの作品の深淵を覗き込むような奥行きのある表現で魅了します。 一般に地味な印象の強いヴィオラですが、その多彩な顔を様々見せて楽器の魅力を存分に味わうことの出来る、名手ならではのアルバムです。
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ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番 ニ短調 Op.47 [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 5 (Bavarian Radio Symphony, M. Jansons)
発売日:2020年09月04日
NMLアルバム番号:900191
CD価格:2,325円(税込)
2014年4月から5月にかけて収録されたヤンソンスの指揮によるショスタコーヴィチの交響曲第5番。大成功を収めたミュンヘンでのこのコンサートの直後、ヤンソンスは同曲を携えアメリカ大陸ツアーに出発。ブエノスアイレスを皮切りに行われたコンサートは、各地で大絶賛されました。 ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、ヤンソンスにとって強い思い入れがある作品。彼が長く助手を務めたエフゲニー・ムラヴィンスキーの代役としてレニングラード・フィルの来日公演の指揮を担ったエピソードも知られています。 「ショスタコーヴィチの音楽はますます世界中の人々を魅了し、聴き手の感情の最も深い部分にアピールしています。他には見られない実存する人間の感情と時代を超越した表現力は、心的外傷を伴う政治的な証人にもなります」とヤンソンスは語り、重ねて「ショスタコーヴィチは同時代の中で、最も誠実な作曲家の一人です」と称えるほど作曲家に対して共感を抱いていた彼らしい、熱い演奏が繰り広げられています。 この演奏は、有名な1997年のウィーン・フィルハーモニーの演奏に比べると、全体的に、少しだけゆったりとしたテンポになっているのも興味深いところです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年11月号)★-
英国ロイヤル・バレエ・トリプルビル
《コンチェルト》
《エニグマ・ヴァリエーションズ》
《ライモンダ 第3幕》 [英国ロイヤル・バレエ]発売日:2020年07月31日
Blu-ray国内仕様価格:5,500円(税込、送料無料)
豪華キャストが次々登場! ロイヤル・バレエの超豪華トリプルビル英国ロイヤル・バレエの様々な魅力を味わい尽くす三作品。 ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番による《コンチェルト》は、マクミランの振付により、優美な表現からダイナミックな動きまで音楽とバレエが見事にマッチする魅力を堪能できる作品。中でも第2楽章におけるヤスミン・ナグディと平野亮一の美しい表情は、観る者を惹きつけてやみません。 アシュトンの振付による《エニグマ・ヴァリエーションズ》は、名曲「ニムロッド」を含む『エニグマ変奏曲』を作曲中のエルガーと最愛の妻、家族や友人たちとの心温まる物語を楽しめる作品。期待の若手アクリ瑠嘉が友人シンクレアとその飼い犬の役を同時こなすユーモア溢れる演技が笑いを誘います。 《ライモンダ第3幕》は《ライモンダ》最大の見せ場である第3幕のみをヌレエフが取り出し1幕の《ディヴェルティスマン》として振付け、ロイヤルバレエの長年にわたり愛されるレパートリーとなった作品。オシポワとムンタギロフという2大スターを中心に、ソロ、アンサンブル、群舞と見どころ満載で、全てのダンサーがステージいっぱいに広がるフィナーレは圧巻です。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
24の前奏曲とフーガ Op.87 [マリサ・ブラネス(ピアノ)]発売日:2020年03月06日
CD 3枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
1950年、J.S.バッハの没後200年にライプツィヒで開催された「第1回国際バッハ・コンクール」に審査員として招かれたショスタコーヴィチ。この時に優勝したタチアナ・ニコラーエワの演奏に感銘を受けるとともに、自身のピアノ演奏の技術向上を目的として書き上げたのがこの「24の前奏曲とフーガ」です。全曲を演奏するためにはほぼ3時間を要する大作であり、12音全ての調性が網羅されたバッハへのオマージュとも言える作品です。 演奏しているのはスペインの実力派ピアニスト、マリサ・ブラネス。一つ一つの音を丁寧に積み上げ、素晴らしい建造物を創り上げています。
収録作曲家:
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Ricercata
リチェルカータ
(ショスタコーヴィチ、リゲティ、シュトックハウゼン) [マリオ・プリスエロス(ピアノ)]Piano Recital: Prisuelos, Mario - LIGETI, G. / SHOSTAKOVICH, D. / STOCKHAUSEN, K. (Ricercata)
発売日:2020年02月07日
NMLアルバム番号:IBS-182019
CD価格:2,475円(税込)
20世紀、イタリアのジョヴァンニ・アメンドラが唱えた『全体主義』の思想は、人類に大きな恐怖をもたらしました。音楽の世界においてもその影響はまぬがれず、全体主義政権に対抗し、最悪のケースでは命を奪われた作曲家も存在しました。ここに作品が収録された3人の作曲家たちはそこまでの酷い経験はしていないものの、ソヴィエト一党独裁政権やドイツのナチズムなどにより、それぞれの家族が少なからず影響を受けたことが彼らのプロフィールから見えてきます。 そんな視点でアルバムを制作したのは、スペインはマドリード出身のピアニスト、プリスエロス。彼は20世紀の全体主義に影響を受けつつも、それぞれの美学に貫かれた作品を演奏、聴き手に音楽の素晴らしさを提示します。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
〈最後の3つの弦楽四重奏曲〉
第13番 変ロ短調 Op.138
第14番 嬰ヘ長調 Op.142
第15番 変ホ短調 Op.144 [フィッツウィリアム弦楽四重奏団]SHOSTAKOVICH, D.: String Quartets Nos. 13-15 (50th Anniversary Recording) (Fitzwilliam String Quartet)
発売日:2019年12月20日
NMLアルバム番号:CKD612
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
結成50周年、ショスタコーヴィチの認めたフィッツウィリアム弦楽四重奏団の記念録音1968年に結成され、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏連続演奏で作曲者に高く評価されたフィッツウィリアム弦楽四重奏団。ショスタコーヴィチが生前最後に認めた弦楽四重奏団の50周年を記念して、その最後の3つの四重奏曲を収めたアルバム。 度重なるメンバー・チェンジを行ってきた彼らですが、ヴィオラのアラン・ジョージは結成時からのオリジナル・メンバーです。作曲者の没後には全曲録音も達成した彼ら。中でもこの第13番で聴けるジョージのヴィオラの活躍が嬉しい所ですが、メンバーは変われどもその遺伝子は今に受け継がれていると、このアルバムでの4人の素晴らしい演奏が証明しています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
劇音楽『南京虫』
映画音楽『愛と憎しみ』 [マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮)/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Bedbug (The) / Love and Hate (Mannheim Opera Choir, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Fitz-Gerald)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:8.574100
CD価格:1,900円(税込)
若きショスタコーヴィチは、数多くの映画音楽に手を染めました。この「南京虫」は1929年に劇作家メイエルホリドの依頼を受け作曲にとりかかった曲。 氷漬けとなった主人公プリスイプキンが50年後に蘇生されるものの、誰からも相手にされず、衿についていた南京虫と心を通わせるという、少々SF風でもあるマヤコフスキーの原作は、プチブルジョワ階級と官僚主義への痛烈な批判に溢れており、ショスタコーヴィチ自身はこの作品をあまり好まなかったとされます。しかし偉大な劇作家であるメイエルホリドの説得でこの仕事を引き受け、結局は1か月ほどで全曲を仕上げています。比較的知られる「間奏曲」で聴ける脱力系の響きが独創的。 もう1作の「愛と憎しみ」は社会的リアリズムの台頭によって排斥された映画作品。1937年にフランスで上映されたものの、さほど話題にならずそのまま忘れられてしまいました。 今回、どちらの作品もマーク・フィッツ=ジェラルドの補筆、復元により素晴らしいスコアとして蘇りました。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番 ホ短調 Op.93 [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 10 (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:900185
CD価格:2,325円(税込)
「交響曲第7番」(900184)に続くマリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲リリース、今作は2010年にライヴ収録された「交響曲第10番」です。 1948年に完成された「交響曲第9番」での軽妙な作風が元で「ジダーノフ批判」を受けたショスタコーヴィチ、スターリンとの関係を慮ってか、交響曲第10番を発表したのはスターリンの没後である1953年、前作から8年を経過してのことでした。1953年に一気に書き上げたという説もあるものの、ショスタコーヴィチ自身を示す「DSCH音形」が多用されていたり、他の作品と同じ旋律が現れたりするため、やはり完成が棚上げされていたのではと考えられています。 様々な解釈が可能な交響曲ですが、ヤンソンスは、ショスタコーヴィチを「真面目で誠実な作曲家の一人」とみなしており、この作品においても、実在する人間の感情と暗黒政治へのトラウマをストレートに表現しています。オーケストラの機動力をフルに用いたパワフルな演奏もヤンソンスならではの聴きどころです。
収録作曲家:
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ヴィクトローヴァ(1960-):
東方青龍
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番 ホ短調 Op.93 [ドミトリー・リス(指揮)、南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団]Orchestral Music - VICTOROVA, O. / SHOSTAKOVICH, D. (Philharmonie Zuid Nederland, Liss)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:FUG756
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
リスにとって大切な2曲、ショスタコーヴィチの交響曲第10番とヴィクトローヴァの「東方青龍」を収録!リンブルフ交響楽団とブラバント管弦楽団が合併し2013年に誕生した、南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(南ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団)。2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの2枚目のアルバム。ショスタコーヴィチの交響曲第10番と、リスのパートナーでもあるオルガ・ヴィクトローヴァによる「東方青龍」が収められています。 中国の神話が元となり日本を含む東アジア全般に伝わる四神は、四つの方角の守護を司る霊獣であり、「東方青龍(チンロン)」はこのうち東を守る青龍を主題にしています。2015年にリス指揮ウラル・フィルによって初演が行われた、エネルギッシュな作品です。 ショスタコーヴィチの交響曲第10番は、1953年のスターリンの死の直後に作曲・初演されたもので、その粛清からの解放が表現されているとも言われます。作曲家が自由に作曲することが困難であった時代を生きたショスタコーヴィチに心を寄せるリスにとって、この作品は特別な意味を持つものであり、ここでも細部まで深い共感を持って描きながら、ショスタコーヴィチ自身を表すとされるDSCH動機をラストに力強く歌い上げています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第7番 ハ長調「レニングラード」Op.60 [マリス・ヤンソンス(指揮) バイエルン放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 7, "Leningrad" (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:900184
CD価格:2,325円(税込)
ショスタコーヴィチの交響曲第7番は、1942年3月29日のプラウダ紙上で「私は自分の第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の宿命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」とショスタコーヴィチが宣言したことにより「レニングラード」と呼ばれています。人々を鼓舞するかのような力強い主題、金管の咆哮、悲痛なアダージョ、勝利を宣言するかのようなフィナーレなど楽章は起伏に富み、指揮者、オーケストラの見せ場も多い名曲中の名曲です。 今回、リリースされるこのアルバムは、2016年2月11日と12日にミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイクで録音されました。ヤンソンスの指揮は、この曲が書かれた“破滅的な時代”を鮮烈に描きだすと同時に、彼自身の深い共感も込めることで、作品に20世紀の最も重要な交響曲としての新たな命を吹き込んでいます。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ラフマニノフ(1873-1943):
チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
デニソフ(1929-1996):
シューベルトの主題による変奏曲 [ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール (チェロ)、ヨナス・ヴィトー (ピアノ)]Cello and Piano Recital: Julien-Laferrière, Victor/ Vitaud, Jonas - RACHMANINOV, S. / SHOSTAKOVICH, D. / DENISOV, E.
発売日:2019年10月18日
NMLアルバム番号:ALPHA547
CD価格:2,475円(税込)
2017年エリーザベト王妃国際コンクールの覇者による、ロシアのチェロ作品集2017年に新設された、エリーザベト王妃国際音楽コンクール・チェロ部門の初代覇者となったジュリアン=ラフェリエール。それ以前にリリースしたブラームス、フランクとドビュッシーのソナタ(MIRARE)は、ディアパソン・ドール2017に選ばれており、2019年初頭にリリースしたヤン・ミサ、アダム・ラルームらとのトリオによるアルバム(SONY)も高い評価を得ています。ピアニストのヴィトーはラ・フォル・ジュルネなどの来日でもお馴染み。 このアルバムには、ロシアを代表するチェロの名曲が収められていますが、社会主義台頭を避けて西側に亡命したラフマニノフ、体制の粛清にさらされ思うように作曲に打ち込めなかったショスタコーヴィチというように、母国の政治に翻弄されてきた作曲家たちの作品でもあり、もう一人のデニソフもまた、社会主義リアリズムに反して西側の同時代音楽に呼応し続けていました。 ジュリアン=ラフェリエールとヴィトーは、20世紀におけるチェロ音楽の頂点ともいえる作品とその作者に深く寄り添った、美しも厳しい演奏を聴かせてくれます。
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マシューズ(1943-):
ピアノ五重奏曲 Op.92
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ五重奏曲 ト短調 [マーティン・カズン(ピアノ)/ヴィリアーズ四重奏団]Piano Quintets - MATTHEWS, D. / SHOSTAKOVICH, D. (Villiers String Quartet, Cousin)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:SOMMCD0157
CD価格:2,250円(税込)
SOMMレーベルに録音したラフマニノフやグラズノフでの情感溢れる演奏が好評を博しているピアニスト、マーティン・カズン。このアルバムではNAXOSレーベルでもおなじみ、イギリスのアンサンブル“ヴィリアーズ弦楽四重奏団”とともに、ショスタコーヴィチとマシューズのピアノ五重奏曲を演奏しています。 マシューズの作品は世界初録音となるもので、古典的な形式による美しい作品です。第2楽章にタンゴが置かれているところが現代的と言えるでしょう。ピアノと弦楽の華やかな掛け合いが聴きどころです。20世紀における最も偉大な作品の一つであるショスタコーヴィチの「ピアノ五重奏曲」での緊張感に満ちた掛け合いも見事です。
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ショスタコーヴィチ&ブリテン:
チェロ・ソナタ集 [カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)/ジェレミー・ヤング(ピアノ)]SHOSTAKOVICH, D.: Cello Sonata, Op. 40 / BRITTEN, B.: Cello Sonata, Op. 65 / Cello Suite No. 3 (Georgian, Young)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:SOMMCD067
CD価格:2,250円(税込)
モスクワ生まれの女性チェロ奏者ゲオルギアンは、5歳の時に父親からチェロの手ほどきを受け、モスクワ音楽院に入学。ロストロポーヴィチの元で7年間勉強し、第3回チャイコフスキー国際コンクールで第1位、および金賞を獲得。ハチャトゥリアンのコンチェルト・ラプソディーをシカゴ交響楽団と作曲家自身の指揮でアメリカ初演したのを皮切りに、世界中で演奏活動を始め高い評価を受けました。教師としても優れた才能を発揮、数多くの後進を育てました。 このアルバムでは最も得意とするショスタコーヴィチとブリテンの作品を演奏。若手ピアニスト、ジェレミー・ヤングとともにロストロポーヴィチから受け継いだ精神を堂々たる演奏で伝えています。
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
「火の鳥」
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第12番他 [コルネリウス・マイスター(指揮)/ウィーン放送交響楽団]STRAVINSKY, I.: Funeral Song / The Firebird Suite / SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 12, "The Year of 1917" (Vienna Radio Symphony, C. Meister)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:C5352
CD価格:2,475円(税込)
2017年4月より読売日本交響楽団の首席客演指揮者に就任したコルネリウス・マイスター。巨匠ゲルト・アルブレヒトの薫陶を受けたという彼は、編成の大きな曲を得意とし、同時に首席指揮者兼芸術監督を務めるウィーン放送交響楽団とは、これまでにブルックナーやマーラー、マルティヌーなどの後期ロマン派の作品を中心に録音、精緻な演奏で好評を博しました。 今回彼が取り上げたのは20世紀ロシアを代表する2人の作曲家の作品です。ロシアの民話や伝承を大切にしたストラヴィンスキー、生々しい歴史の出来事を作品に盛り込んだショスタコーヴィチ。この方向性の異なる2作品にマイスターはじっくりと向き合い渾身の表現で演奏しています。爆発的な響き、恐ろしいまでの静寂、このコントラストも見事です。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第7番「レニングラード」 [ジョージ・ペーリヴァニアン(指揮)/スペイン国立ユース管弦楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 7, "Leningrad" (National Youth Orchestra of Spain, Pehlivanian)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:IBS-132017
CD価格:2,475円(税込)
ショスタコーヴィチの15曲ある交響曲の中でも、第5番と並ぶ人気を誇る第7番「レニングラード」。第二次世界大戦のさなか、ナチス・ドイツ軍に包囲された緊迫のレニングラードで作曲されたこの作品は、劇的であるとともに、当時のソ連の人々に感動を与え、抗戦意欲を高めたことでも知られています。 演奏しているスペイン国立ユース管弦楽団(JONDE)はスペイン国立音楽芸術研究所(INAEM)に所属する若者たちのオーケストラ。1983年に創設され、室内楽と管弦楽曲を年に6回演奏することにより、高度な技術を磨いています。年に2回のオーディションを経て選ばれた団員は23歳になるまでオーケストラで腕を磨き、その後、素晴らしいプレイヤーとして世界中で活躍することとなります。このショスタコーヴィチでも情熱溢れる熱い演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番 ニ短調 Op.47 [北ドイツ放送フィル/ウルバンスキ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 5 (North German Radio Philharmonic, Urbański)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:ALPHA427
CD価格:2,475円(税込)
衝撃的かつスマートな解釈で人気を博した「春の祭典」から1年。ウルバンスキとNDRエルプフィルハーモニーの新作の登場です。曲は「ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」、今や、数多くの指揮者、オーケストラが演奏する名曲をウルバンスキは新しい視点で鮮やかに演奏しています。 「春の祭典」をヘヴィメタに例えたウルバンスキですが、ショスタコーヴィチの第5番も彼のお気に入りの作品ということで、作品の内面にまで深く踏み込み、曲の持つ表面的な明るさ、勇壮さの中に潜む悲劇的な面をあぶり出しています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第6番
シンフォニエッタ [エストニア祝祭管/P. ヤルヴィ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 6 / Sinfonietta, Op. 110b (Estonian Festival Orchestra, P. Järvi)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA389
CD価格:2,475円(税込)
世界中のひのき舞台で強烈な存在感を放つだけでなく、NHK交響楽団の指揮者としても日本でおなじみとなった指揮者パーヴォ・ヤルヴィ。最近では父ネーメにも迫る風格を備え、ますます素晴らしい音楽を奏でています。 ヤルヴィのALPHAレーベル初登場となったこのアルバムは、彼の故郷における最高のオーケストラ「エストニア祝祭管弦楽団」とのショスタコーヴィチ。メインの第6番と、珍しい弦楽四重奏曲第8番の管弦楽版というプログラムは、オーケストラの実力を存分に堪能できる素晴らしい選曲です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第11番《1905年》Op.103(ピアノ連弾版) [伊賀あゆみ/山口雅敏]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 11, "The Year 1905" (version for piano 4 hands) / Tahiti Trot (arr. for piano 4 hands) (Ayumi Iga, Masatoshi Yamaguchi)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2018年05月30日
NMLアルバム番号:VTS-003
CD価格:3,054円(税込、送料無料)
「まだ誰も録音していないショスタコーヴィチを弾いてみないか?」この沖秀明氏の言葉から始まったというプロジェクト。数多くの難曲をレパートリーに持ち、常に新しいレパートリーの探求を続けることで(時には自身で編曲も行うほど)、「進化系デュオ」と異名を取る伊賀あゆみ&山口雅敏の2人にとって、このプロジェクトがどれほど魅力的であったか想像もつきません。譜面を手にした彼らは、すぐに演奏に取り組みますが、難題にも突き当たります。テクニカルな問題はやすやすとクリアした彼らでしたが、この作品の重要なファクターである「第4楽章の最後で鳴らされる象徴的な鐘の音」がショスタコーヴィチの譜面には記載されていなかったのです。 そこで彼らは自ら鐘の音を再現する試みを行いました。そして、トラック5に付け加えられたヴァージョンは、彼らが導き出した結果の一つです。様々な思いが込められた交響曲 第11番Op.103のピアノ連弾版。オーケストラで聴く《1905年》とは全く違う、ピアノの響きのみが醸し出す緊張感に満ちた静寂と、音の交錯が聴きものです。もちろん世界初録音です。
収録作曲家:
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B-A-C-H プロジェクト
(バッハ/ショスタコーヴィチ/ショパン) [デリイスカ]Piano Recital: Deliyska, Dora - BACH, J.S. / SHOSTAKOVICH, D. / CHOPIN, F. (The B-A-C-H Project)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:C5335
CD価格:2,475円(税込)
バッハの名前は全て音名に変換できることで知られ、それぞれ「B=変ロ、A=イ、C=ハ、H=ロ」の音に置き換えることができます。このアルバムでは、ピアニスト、デリイスカの徹底的な音楽分析のもと、バッハの音楽がどのように後世に影響を与えたかが追求されており、彼女は、前述の4つの音に基づく調性で書かれたバッハとショパン、ショスタコーヴィチの作品を分類し、並べることで「作曲家たちの時代を超えた交流」もあぶり出しています。一つの音から広がる様々な音楽がお楽しみいただけます。 1980年ブルガリア生まれの女性ピアニスト、ドーラ・デリイスカ。イタリアのトスカーナを経て、ウィーン国立音楽大学に留学、シュテファン・ブラダーら名手に師事しました。現在はウィーンを拠点に演奏活動を行う傍ら、ロマン派の作品を中心に録音を重ねており、とりわけリスト演奏では高く評価されています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴァイオリン・ソナタ
24の前奏曲(ヴァイオリンとピアノ編) [ドガーディン/トカレフ]SHOSTAKOVICH, D.: Violin Sonata, Op. 134 / 24 Preludes, Op. 34 (arr. D.M. Tsyganov and L. Auerbach for violin and piano) (Dogadin, Tokarev)
発売日:2018年02月16日
NMLアルバム番号:8.573753
CD価格:1,900円(税込)
ショスタコーヴィチの「24の前奏曲」はタイトルからわかる通り、ショパンの同名の作品からインスピレーションを受けて作曲されたピアノ独奏曲です。1927年に“ショパン国際ピアノコンクール”に出場したほどの腕前を持つピアニストでもあったショスタコーヴィチにとってこの作品は特別な意味を持つものであり、全曲の初演も完成直後に彼自身が行っています。 この曲集をヴァイオリンとピアノ用に編曲を思い立ったのが、「ベートーヴェン弦楽四重奏団」の第1ヴァイオリン奏者で、ショスタコーヴィチの友人でもあったドミトリー・ツィガノフです。彼はまず1937年に4曲、1961年と1963年に15曲を編曲し、軽快で機知に富む魅力的な作品に仕立てました。そして残りの5曲は2000年に女性作曲家アウエルバッハが編曲。全てが揃うことになり、演奏機会も増えています。オイストラフの誕生日のために書かれたソナタは、前奏曲とは対照的な作風を持つ深遠な作品。最終楽章はパッサカリア形式で書かれており、最後は静かに消え入るように終わります。ロシアの名手2人による演奏です。
収録作曲家:
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VOICES OF DEFIANCE
20世紀の弦楽四重奏曲集
ウルマン/ショスタコーヴィチ/ラクス [ドーヴァー四重奏団]String Quartets - ULLMANN, V. / SHOSTAKOVICH, D. / LAKS, S. (Voice of Defiance) (Dover Quartet)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:CDR90000-173
CD価格:2,160円(税込)
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
映画音楽「馬あぶ」全曲他
(マルク・フィッツ=ジェラルド復刻版…全曲世界初録音) [ラインランド=プファルツ州立フィル/フィッツ=ジェラルド]SHOSTAKOVICH, D.: Ovod (The Gadfly) (reconstructed by M. Fitz-Gerald) (Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Fitz-Gerald)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:8.573747
CD価格:1,900円(税込)
ショスタコーヴィチの全作品の中でも高い人気を誇り、かつ“異色の作風”として知られる「ロマンス」は、この映画「馬あぶ」の中の1曲です(アルバムではトラック4)。この美しい曲が映画のどの場面で使われているのか、ましてや、作品のストーリーを知る人はほとんどいないでしょう。 舞台は19世紀のイタリア。政治不安の中、信仰を捨ててまで地下活動に身を投じた青年を主人公とするこの物語はなんとも皮肉と風刺に満ちており、タイトルの「馬あぶ」というのは、重傷を負いながらも、権力と戦うアーサーのあだ名です。最後まで権力に抵抗し銃殺刑に処せられるアーサー。彼が心から思い続けていたジェンマ。彼らの心情が克明に描かれたこの映画のサウンドトラックを、指揮者フィッツ=ジェラルドが復刻。壮大なオーケストレーションで聴かせています。
収録作曲家:
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ザルツブルク音楽祭 1982年
ハインリヒ・シフ
リサイタル [シフ/ツァハリアス]Cello and Piano Recital: Schiff, Heinrich / Zacharias, Christian - BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / SHOSTAKOVICH, D.
発売日:2017年10月20日
NMLアルバム番号:C942171B
CD価格:2,160円(税込)
2016年、突然の訃報で全世界のファンを落胆させたハインリヒ・シフ(1951-2016)。6歳からピアノを、9歳からチェロを始めたシフは、いくつかのコンクールで入賞した後、1972年の国際現代音楽協会(ISCM)でロストロポーヴィチの代役を務めたことで、世界的な名声を獲得しました。1990年からは指揮活動を始め、こちらも高い評価を受けていました。 1982年、彼がまだ指揮活動を始める前のザルツブルク音楽祭のリサイタルは、チェリストとしてのシフの本領が発揮されたもの。名手ツァハリアスのサポートを得て、クールなショスタコーヴィチ、情熱迸るベートーヴェン、清々しいブラームスと、曲によって変幻自在の表情を見せるシフの素晴らしい演奏をお楽しみください。
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発売日:2017年07月28日
DVD字幕なし価格:3,675円(税込、送料無料)
1930年に作曲されたショスタコーヴィチの初期のバレエ作品《黄金時代》。ソ連国立劇場が主催したバレエの台本コンクールで入賞した「ディナミアーダ」(映画監督イヴァノフスキー作)に基づくこの作品は、すぐさま上演されたものの、激しい政治論争を巻き起こし、18回上演されたのみで劇場のレパートリーから消えてしまいました。 この作品に目をつけたのが多くの作品の復活蘇演に力を注いだロシアの名振付師ユーリ・グリゴローヴィチ。1982年のボリショイ劇場での再演にあたり、この《黄金時代》にも新しいストーリーを盛り込み、もともとのサッカークラブでの陰謀、友情物語を、南ロシアのレストラン「黄金時代」で起こる青年団と暴力団の争いへと置き換えることで、ショスタコーヴィチの音楽の魅力を失うことなく、グリゴローヴィチ独自の舞台へと昇華させています。
収録作曲家:
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発売日:2017年07月28日
Blu-ray Disc字幕なし価格:4,050円(税込、送料無料)
1930年に作曲されたショスタコーヴィチの初期のバレエ作品《黄金時代》。ソ連国立劇場が主催したバレエの台本コンクールで入賞した「ディナミアーダ」(映画監督イヴァノフスキー作)に基づくこの作品は、すぐさま上演されたものの、激しい政治論争を巻き起こし、18回上演されたのみで劇場のレパートリーから消えてしまいました。 この作品に目をつけたのが多くの作品の復活蘇演に力を注いだロシアの名振付師ユーリ・グリゴローヴィチ。1982年のボリショイ劇場での再演にあたり、この《黄金時代》にも新しいストーリーを盛り込み、もともとのサッカークラブでの陰謀、友情物語を、南ロシアのレストラン「黄金時代」で起こる青年団と暴力団の争いへと置き換えることで、ショスタコーヴィチの音楽の魅力を失うことなく、グリゴローヴィチ独自の舞台へと昇華させています。
収録作曲家:
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発売日:2017年07月28日
SACD-Hybrid価格:2,250円(税込)
ネルソンス&バーミンガム市響との鮮烈なショスタコーヴィチがSACDハイブリッドの高音質で蘇る!
来日を記念し、SACDハイブリッド盤を日本限定発売いたします。1941年、第二次世界大戦のさなか、ナチス・ドイツ軍に包囲されたレニングラード市内で作曲された「交響曲第7番」。ナチスのファシズムへの反感が込められた壮大な作品であり、闘争、悲劇、勝利といった感情の中に、ショスタコーヴィチらしいシニカルさも含む問題作です。 アンドリス・ネルソンスは2014年以来ボストン交響楽団の音楽監督を務め、2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者にも就任することが決まっている現在最も注目を集める指揮者。この『レニングラード』はバーミンガム市響と良い関係を築いていた2011年の演奏で、冒頭から疾走するようなスピードで一気に突き進む、若きネルソンスのエネルギッシュな表現が魅力です。一方、第3楽章〈アダージョ〉では悲しみに満ちたメロディを弦の美しくも痛切な響きで見事に歌い繋ぐなど、豊かな音楽性も存分に発揮しており、この録音から数年後には世界的な人気指揮者となった実力の片鱗を見せつけます。曲の最後、大音響の中に到達する雄大なスケールで作り上げたクライマックスが聴きもので、聴衆の熱狂的な歓声にも納得させられます。収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第8番 ハ短調 Op.65 [シュトゥットガルト放送交響楽団/アンドレイ・ボレイコ指揮]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 8 (Stuttgart Radio Symphony, Boreyko)
発売日:2017年05月19日
NMLアルバム番号:SWR19037CD
CD価格:2,400円(税込)
ロシアの指揮者、アンドレイ・ボレイコのショスタコーヴィチ:交響曲シリーズ、第5弾。 ボレイコは1998年から2003年、イェーナ・フィルハーモニーの音楽監督を務め、ドイツ音楽批評家が選ぶ「最も革新的なコンサート・プログラム賞」を3年連続受賞。2004年から2010年まではベルン交響楽団を振り、一時期はデュッセルドルフ交響楽団の首席を務めるなど広く活躍しています。 幅広いレパートリーを有していますが、何よりロシア音楽は得意中の得意。シュトゥットガルト放送交響楽団との一連のショスタコーヴィチは、メリハリの利いた表現と痺れるほどの緊張感の持続が持ち味。この第8番では、作品の持つ悲惨な面を掘り下げ、じっくりと聴かせます。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
室内交響曲 Op.73a
弦楽のための交響曲 Op.118 [キエフ・ヴィルトゥオーゾ室内管/ヤブロンスキー]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Symphony, Op. 73a / Symphony for Strings, Op. 118a (Kiev Virtuosi Chamber Orchestra, Yablonsky)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:8.573601
CD価格:1,900円(税込)
日本でも人気の高い指揮者ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)は、もともと優れたヴィオラ奏者として活動を開始、その後1955年に指揮者としてデビューし、同時代のソ連の作曲家たちの数多くの作品を初演した功績で知られています。また、編曲家としても知られるバルシャイは、モスクワ音楽院での恩師であったショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲のうち5曲を「室内交響曲」へと改編し、原曲の厳しい響きを色彩豊かな響きへと変貌させ、全く新しい作品として聴き手に提示しました。 この一連の編曲は室内オーケストラのレパートリーの拡大を図るとともに、ショスタコーヴィチ作品の新しい楽しみ方を示唆しています。キエフ・ヴィルトゥオージとドミトリ・ヤブロンスキーの緊張感に満ちた演奏です。 8.573466・・・ショスタコーヴィチ:室内交響曲集 Opp. 49a, 110a, 83a ヤブロンスキーキエフ・ソロイスツ
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ (1906-1975):
ピアノ協奏曲 第1番・第2番
弦楽四重奏曲 第8番
(ボリス・ギルトブルクによるピアノ編) [ギルトブルグ/オーウェンス/ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / String Quartet No. 8 (arr. for piano) (Giltburg, Owens, Royal Liverpool Philharmonic, V. Petrenko)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:8.573666
CD価格:1,900円(税込)
およそ30年のブランクを経て書かれたショスタコーヴィチの2つのピアノ協奏曲。1933年に作曲された第1番はトランペットがピアノと同等に活躍する「二重協奏曲」であり、もともとトランペット協奏曲として書かれた後、ピアノ・パートを書き加え、全体のバランスを取ったという成立経緯があります。また自作や他人の作品からの引用も多く、全体的には同時期に書かれた「ムツェンスク郡のマクベス夫人」と雰囲気が似ています。ピアノとトランペットは時に対立しながらも、第2楽章では美しく陰鬱なワルツを歌い上げます。 第2番は1957年の作曲で、彼の息子マクシムのピアノ練習用として書かれました。第3楽章の「ハノン(代表的なピアノの練習曲)」の引用が有名ですが、この曲も第2楽章に美しいワルツが置かれており、ギルトブルグはこれを意識し、“ワルツの作曲家”としてのショスタコーヴィチに焦点を当てることを目論みました。そして彼自身が「弦楽四重奏曲」第8番の第4楽章と、第2番の第3楽章をピアノ独奏に編曲し、そのの繊細なリズムの揺れを表現しています。協奏曲での華麗なタッチとともに、こちらの編曲の妙もお楽しみください。 なお、このアルバムのブックレットの詳細な楽曲解説はギルトブルグ自身が執筆しています(英語のみ)
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
2台&4手ピアノのための作品全集 第2集 [キム・ミンギョン/ムン・ヒョンジン]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Duo and Duet Music (Complete), Vol. 2 (Min Kyung Kim, Hyung Jim Moon)
発売日:2016年12月21日
NMLアルバム番号:TOCC0292
CD価格:2,175円(税込)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の管弦楽作品の多くは、最初ピアノ連弾用、もしくは独奏用の形で書かれましたが、これらは、彼の友人たちや党役員たちの間で披露されたのみで、公に出回ることはありませんでした。とは言え、交響曲第4番のように、2台ピアノ版が限定で出版されたこともあり、これらの作品のスコアを求める人は数多く存在していました。TOCCATAのこのシリーズは、そのようなショスタコーヴィチの「試作品」であるピアノ版の全曲録音を目論んだもので、交響曲第9番を中心とした第1集も好評でした。 第2集は、彼の息子マキシムのために作曲したピアノ協奏曲第2番(これは明らかに父と息子の練習用として作られた)と、最後の交響曲である第15番が収録されています。技術的に平易とされるピアノ協奏曲第2番、室内楽的なオーケストレーションが特徴の交響曲第15番、どちらも曲の構成が見えてくるような興味深いヴァージョンです。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
3つの室内交響曲集 [キエフ・ソロイスツ/ヤブロンスキー]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Symphonies, Opp. 49a, 110a and 83a (Kiev Soloists, Yablonsky)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:8.573466
CD価格:1,900円(税込)
日本にも所縁の深い名指揮者ルドルフ・バルシャイ(1924-2010)は、モスクワ音楽院の学生時代にはショスタコーヴィチ(1906-1975)に師事していたことがあります。彼は優れたヴィオラ奏者であり、また作曲家としても知られ、彼が編曲したマーラーの交響曲第10番などは、その変幻自在な響きがとりわけ愛されています。そんなバルシャイ、やはり師であったショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲にも見事な編曲を施しています。前述の通り、彼はもともとヴィオラ奏者であり、1948年から1953年までボロディン弦楽四重奏団の一員として活躍、その後は1955年に設立したモスクワ室内管弦楽団の指揮者として数多くの作品の初演をしています。 このショスタコーヴィチの一連の作品も、そんな中の一つであり、1960年の室内交響曲(第8番の編曲)をはじめとして、どれもが拡大されながらも緊張感を失うことのない見事な作品として生まれ変っています。今回、これらを演奏するのはキエフ・ソロイスツとヤブロンスキーの組み合わせ。色々と聴き所の多いアルバムとなっています。 ※日本語帯付き
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
弦楽四重奏曲集 &
ピアノ五重奏曲、映画音楽集 [デリアン::クァルテット/ウゴルスキ]SHOSTAKOVICH, D.: String Quartet Nos. 4 and 6 / Piano Quintet / Theatre Suite (arr. for string quartet) (Delian::Quartet, Ugorski)
発売日:2016年01月27日
NMLアルバム番号:OC451
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の弦楽四重奏曲は、「欺瞞に満ちた交響曲に比べると、比較的彼の素直な心情が素直に吐露されている」とされています。しかしこれは、ショスタコーヴィチの音楽を体制的なものと結びつけていた頃の名残であり、同時代の他の作曲家たちの作品も聴ける機会が増えてきている今となっては、この見解も少し変化しているのではないでしょうか。彼の一連の弦楽四重奏曲を聞く際も、何も構えずに耳を傾けてみればよいのかもしれません。 そんな思いを強くするのがこの2枚組です。1枚目は2曲の弦楽四重奏曲、そして2枚目には彼の映画音楽が収録されています。そして最後を飾るのがピアノ五重奏曲(名手ウゴルスキがピアノを担当)。不思議な取り合わせですが、ショスタコーヴィチの音楽を知るには格好のアルバムです。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲全集[11枚組BOX]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies (Complete) (Royal Liverpool Philharmonic Choir and Orchestra, Petrenko) (11-CD Box Set)
発売日:2015年11月25日
CD 11枚組価格:7,200円(税込、送料無料)
1976年、サンクトペテルブルクに生まれたヴァシリー・ペトレンコは、その地の音楽院でイリヤ・ムーシンをはじめ、ヤンソンス、テミルカーノフ、サロネンら錚々たる指揮者たちに指導を受け、その才能を伸び伸びと開花させました。もちろんいくつものコンクール受賞歴を持ち、世界中のオーケストラを指揮し、喝采を浴びています。 そのペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集の登場です。分売時から「多くの人がこれまで抱いていたショスタコーヴィチのイメージを覆す革新的な演奏」として高く評価されているものです。21世紀のスタンダードとして、一家に1セット。必携です。
収録作曲家:
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ドミートリー・ホロストフスキー
ショスタコーヴィチとリストを歌う [ホロストフスキー/イリヤ]SHOSTAKOVICH, D.: Suite on Words by Michelangelo / LISZT, F.: 3 Sonetti di Petrarca (Hvorostovsky, Ilja)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:ODE1277-2
CD価格:2,475円(税込)
今年の春に深刻な病気を発症、夏の間治療を続け、この10月に復帰が伝えられた名バリトン、ホロストフスキー。世界中のファンが彼を応援しています! このアルバムは2012年に録音されたもので、ONDINEレーベルへの4枚目のアルバムとなります。内容はショスタコーヴィチの晩年の作品「ミケランジェロの詩による組曲」とリストの「ペトラルカのソネットによる3つの歌」で、ショスタコーヴィチの歌曲は、深淵で晦渋な雰囲気を持ち伴奏も含め極力切り詰めた音が使われた神秘的な音楽として知られるものです。 また、リストの「ペトラルカのソネット」は、作曲家自身がこの作品に何度も手を加えたため、いくつかの異稿版、およびピアノ独奏版が存在していますが、ホロストフスキーは初稿版を歌っているため、普段聴くものとは若干の違いがあったりします。どちらも深い内容を持ち、死と生、諦観など様々なことを伝えてくれる名作として知られていますが、ホロストフスキーは2作を完璧に歌い上げています。
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ベンヤミン・シュミット&リサ・スミルノヴァ
ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ヴァイルを弾くViolin and Piano Recital: Schmid, Benjamin / Smirnova, Lisa - SHOSTAKOVICH, D. / PROKOFIEV, S. / WEILL, K.
発売日:2015年02月25日
CD価格:2,475円(税込)
オーストリアの名ヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットのONDINE第3弾リリースはショスタコーヴィチとプロコフィエフ、そしてヴァイルという斬新な作曲家たちの組み合わせ。これらの曲の原型は全て1910年台から1920年代に書かれたもので、この時代における音楽の多様性(ロマン派から近代へと移り変わる頃)と調性やリズムが崩壊していく様子をじっくりと楽しむことができるという趣向になっています。どの曲も元々はピアノ独奏であったりオペラであったりですが、これを他の作曲家がピアノとヴァイオリンのために移し替えまた違った風景を醸し出しているところが面白いものです。 ピアノを演奏しているスミルノヴァはシュミットと20年以上に渡って共演してきた人であり、ここでも息のあった音楽を奏でています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第13番「バビ・ヤール」Op.113 [ヴィノグラードフ/ロイヤル・リパプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol. 11 - Symphony No. 13, "Babi Yar" (Vinogradov, Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:8.573218
CD価格:1,900円(税込)
ヴァシリー・ペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲ツィクルスも、ついにこの第13番で完結となります。第8番以降、自身の交響曲に様々なメッセージを忍ばせていったショスタコーヴィチですが、この第13番にはあからさまな政府批判があり、リハーサルの時から様々な問題が勃発、あまりにも直截的だった歌詞は、初演後に一時変更を余儀なくされるなど、多いなる物議を醸し出した作品としても知られています。 この曲を作曲する動機となったのは、1961年の9月に新聞に発表された詩人エフゲニー・エフトゥシェンコの詩「バビ・ヤール」で、これはユダヤ人迫害に対するソ連の無関心を告発したものであり、これを読んだショスタコーヴィチの親友、イサーク・グリークマンがいたく感動し、ショスタコーヴィチに紹介したというものです。当時のソビエト連邦の公式見解では「ソ連には人種問題などない」ということになっていたあたりへの、明らかな皮肉でもありました。 第1楽章がそのバビ・ヤールで、これはキエフにある峡谷の名前で、1941年にこの地に連行された3万7771人のユダヤ人が虐殺された場所であり、確かにそのような歴史はソ連としても闇に葬りたいことであったのは想像に難くありません。最初は1楽章の交響詩として構想されていたこの曲、結局はエフトゥシェンコの詩集「手の一握り」から3編と書き下ろしの詩「恐怖」を用い、5楽章の交響曲として完成を見たのでした。無論完成してからの騒動や、曲の受容など、まだまだ色々な出来事がついて回るこの作品ですが、とりあえずは、全てのしがらみを振り切ったようなペトレンコの演奏で先入観を全てすててお楽しみください。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴァイオリン協奏曲集(第1番・第2番) [テツラフ/ヘルシンキ・フィル/ストゥールゴールズ]SHOSTAKOVICH, D.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 (Tetzlaff, Helsinki Philharmonic, Storgårds)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:ODE1239-2
CD価格:2,475円(税込)
ハンブルク生まれの名ヴァイオリニスト、クリスティアン・テツラフによるONDINEレーベル5枚目の録音は、ショスタコーヴィチ(1906-1975)の2つの協奏曲集です。これまではモーツァルト、シューマン、メンデルスゾーンと、現代曲(ヴィトマン)の演奏で高く評価されていましたが、今回はまさに本領発揮ともいえる鬼気迫るショスタコーヴィチです。第1番の冒頭から異様な緊張感を湛えた説得力ある演奏は、これまでに存在した他の演奏を楽々と凌駕するほどのスケール感を有しています。ヘルシンキ・フィルハーモニーの醸し出す静謐な音にもゾクゾクさせられます。お約束の、第4楽章での喧騒も申し分なし。第2番がこれまた渋い雰囲気を持ち、テツラフは落ち着き払った演奏を聴かせています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第14番 Op.135 [G. ジェイムズ/ヴィノグラードフ/ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol. 10 - Symphony No. 14 (G. James, A. Vinogradov, Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:8.573132
CD価格:1,900円(税込)
ますます注目を浴びているヴァシリー・ペトレンコによるショスタコーヴィチ(1906-1975)の交響曲全集。シリーズ10作目は1969年に完成した交響曲第14番です。作曲者自身が「不条理な死」をテーマに、オラトリオ形式を想定して紡いだ11の詩集。この作品が完成する3年前の1966年にショスタコーヴィチは「交響曲第14番」の作曲にとりかかっていますが、その初稿スケッチは後に「チェロ協奏曲第2番」として蘇ることとなり、ロストロポーヴィチの手によって初演されることとなりました。そのため1969年「ソプラノ、バス、弦楽器打楽器のためのオラトリオ」として作曲された本作が、結果的に「交響曲第14番」として世に出されることとなったのです。そのためこの作品はショスタコーヴィチの交響曲の中でも非常に稀な楽器編成で奏されるのです。2人の独唱者に拠って歌われる各楽章は、マーラーの大地の歌を思い起こさせますが、曲はもっともっと晦渋であり、更に「死の影」に捉われているものです。ペトレンコのショスタコーヴィチ解釈は、バルシャイをはじめとするこれまでの指揮者たちとは一線を画し、非常に「現代的」と評されるものの、一見淡白かつクールに思えるその音の奥から滲み出る強いパッションは、21世紀のショスタコーヴィチ演奏のスタンダードの形となるかもしれません。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975)
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第6番 [バイエルン放送響/ヤンソンス]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 6 / TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 6, "Pathétique" (Bavarian Radio Symphony, Jansons)
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:900123
CD価格:2,325円(税込)
奇しくも同じ「ロ短調」という調性が付された2つの「第6番」の交響曲。書かれた年代は、ショスタコーヴィチが1939年、チャイコフスキーが1893年と、46年もの開きがあるものの、どちらの作品もメロディは深淵であり、至る所にため息が聴かれる闇を纏ったものです。ショスタコーヴィチの6番には、標題は付けられていないものの、第1楽章は重く暗く、また曲の終結部のチェレスタは神秘的かつ不気味なもの。かのバーンスタインも、この曲とチャイコフスキーの悲愴との共通点に目を付けていたことが知られています。当時の不安な世界情勢を反映した楽章ですが、第2楽章と第3楽章のからっとした明るさには、当時のショスタコーヴィチの皮肉な感情が込められていると言えるでしょう。かたや、チャイコフスキーの交響曲における副題「悲愴」は作曲家自身によるもので、曲自体の雰囲気が良く捉えられています。ヤンソンスの指揮は、この2つの曲の関連性を見事に引き出しつつ、どちらも決して重苦しさを引き摺ることなく、バイエルン放送響の実力を極限まで使って、極めて壮快に、かつ推進力ある音楽を引きだしています。どちらの作品も第1楽章が聴きもので、これまでなかったかのような「鮮やかな暗さ」を堪能できる名演です。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
チェロ協奏曲集 [モルク/オスロ・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 (T. Mørk, Oslo Philharmonic, Petrenko)
■協奏曲
発売日:2014年04月23日
NMLアルバム番号:ODE1218-2
CD価格:2,475円(税込)
ノルウェーが誇るチェロの名手、トルルス・モルク(メルク)をソリストに迎えたショスタコーヴィチ(1906-1975)の2つのチェロ協奏曲です。第1番の協奏曲は1959年に作曲。この曲で使われる唯一の金管楽器、ホルンが大活躍するため、実質上は二重協奏曲のような雰囲気を持っています。第2番は1966年に書かれ、当時、健康上に不安を抱えたショスタコーヴィチの心情をそのまま反映した陰鬱で神秘的な曲。ゆったりとした楽章から始まるところも独創的な作品です。どちらの曲も、チェロとオーケストラが存分に力を発揮し、緊密な世界を作り上げていく名曲です。 モルクはノルウェー、ベルゲンの音楽家の家庭に生まれ、最初はピアノを学び、やがてヴァイオリン、チェロを弾き始めます。もともとロシア音楽に傾倒していたため、ロシア人チェリスト、ナターリヤ・シャコフスカヤに師事、1982年にはスカンジナビア出身の演奏家として、初めてチャイコフスキー国際コンクールのファイナリストになり、以降、数多くのコンクールで入賞を重ね、同時に世界中のオーケストラと共演し、多くの指揮者から称賛を得ています。レパートリーも幅広く、もともと好きであったロシア作品から、基本的なバッハを始め、数多くの協奏曲や、R・シュトラウスのドン・キホーテなど様々な作品を録音、その魅力を広めています。ONDINEレーベルからはハブリジ・ハトルグリームソンのチェロ協奏曲(ODE1133)がリリースされていますが、このショスタコーヴィチでは更に深化した演奏を聴かせています。 指揮者のペトレンコは、NAXOSのショスタコーヴィチの交響曲全集で、そのスタイリッシュかつ堅実な解釈が高く評価されています。ここでもオスロ・フィルハーモニーを意のままにあやつり、緊迫のショスタコーヴィチを聞かせます。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
歌曲集 [フィンリー/ヘルシンキ・フィル/T. ザンデルリンク]SHOSTAKOVICH, D.: 6 Romances, Op. 62a / Annie Laurie / Suite on Verses of Michelangelo, Op. 145a (Finley, Helsinki Philharmonic, T. Sanderling)
■オペラ
発売日:2014年04月23日
NMLアルバム番号:ODE1235-2
CD価格:2,475円(税込)
カナダの名バリトン、ジェラルド・フィンリー。ONDINEにデビュー。彼が選んだのは意外にもショスタコーヴィチの歌曲集でした。とは言え、この「6つのロマンス」はW.ローリー、R.バーンズ、W.シェイクスピアと言ったイギリスの詩人の詞を用いたもので、フィンリーにとっては共感溢れる作品であることは間違いありません。このオーケストラによる伴奏版は最近発見されたもので、本来は室内楽による伴奏パートをショスタコーヴィチ自身がフルオーケストラへと拡大しており、より精緻な音楽を味わえるようになっています。 晩年の作品で、晦渋かつ人間味あふれる歌曲として知られる「ミケランジェロ歌曲集」は、ロシア語ではなく原語の「イタリア語」で歌われる珍しいもの。このヴァージョンは世界初録音となります。フィンリーの素晴らしい歌唱を、ショスタコーヴィチのオーソリティ、トーマス・ザンデルリングが見事にサポートしています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第4番 ハ短調 Op.43 [ロイヤル・リパプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol.9 - Symphony No. 4 (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:8.573188
CD価格:1,900円(税込)
30歳目前のショスタコーヴィチ(1906-1975)が、その才能を結集して作り上げたこの第4番の交響曲。彼にしては珍しく構想から完成に至るまで8か月を要し、漸く初演が決まり最終リハーサルにこぎつけるも、様々な理由(マクベス夫人と「明るい小川」がプラウダで批判されたことが最大の理由と言われる)で初演を撤回。その後は1961年までお蔵入りになってしまったという問題作です。本人は失敗作と評していましたが、晩年になってそれを覆すような発言もあり、実際のところは、ショスタコーヴィチのお気に入りであったことは確かでしょう。 全曲は3楽章で構成されていますが、第1楽章だけで27分を超え、微かにカッコウの鳴き声らしきものが聞こえてきたりと、明らかにマーラーやブルックナーの影響もみられます。壮大で厳格なスケルツォ、様々なメロディのコラージュが現れる終楽章、と聴きどころ満載ですが、細部に捉われてしまうとこの作品の全容を知ることは不可能です。最近ますます注目されているペトレンコによる「全ての批判をはね返す」かのような強靭な演奏です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
バラード「ステパン・ラージンの処刑」
組曲「ゾーヤ」
フィンランドの主題による組曲 [シェンヤン/パロ/カタヤラ/アシュケナージ]SHOSTAKOVICH, D.: Execution of Stepan Razin (The) / Zoya Suite / Suite on Finnish Themes (Shenyang, Palo, Katajala, Ashkenazy)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:ODE1225-2
CD価格:2,475円(税込)
1964年にモスクワで初演された「ステパン・ラージンの処刑」は1600年代に実在したドン・コサックの首領のステパン・ラージンが理想の「コサックの国」を実現するため、ロシア政府に反逆するも失敗、捕えられて処刑されるまでを描いた作品です。ショスタコーヴィチ(1886-1975)は合唱とバリトン独唱を用い、悲劇的で嘲笑的な描写を見事に描きだしています。組曲「ゾーヤ」は1944年の作品。18歳の党員ゾーヤの悲劇を描いた映画のための音楽です。「フィンランドの主題による組曲」は1939年に作曲されながらも総譜が行方不明となっていたもので、2001年になってようやく発見、初演された作品で、フィンランド民謡が使われた興味深い音楽です。アシュケナージと、素晴らしい声楽家たちが繰り広げる熱い演奏で。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第7番 ハ長調 「レニングラード」 Op.60 [ロイヤル・フィル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol. 8 - Symphony No. 7, "Leningrad" (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
発売日:2013年06月19日
NMLアルバム番号:8.573057
CD価格:1,900円(税込)
ショスタコーヴィチの第8集。とりわけ人気の高い第7番「レニングラード」の登場です。「私はこの第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の革命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」とショスタコーヴィチ自身が表明したことから「レニングラード」という通称を持つこの作品、彼の作品の中でも演奏時間が長く、また賛否両論を巻き起こしているものです。もちろん当時の聴衆や政府からは高く評価されていましたが、ショスタコーヴィチの真意がわからないため、一時期は「ソ連のプロパガンダ」として評価が下がったり、戦後の書物によって、また評価が上がったりと、今でも政治的意味合いには曖昧さがぬぐいきれない感があります。レニングラード包囲前の1941年8月頃から作曲が開始されたとされ、本来は楽章ごとに副題が付けられていましたが、作曲家自身によって破棄されました。とは言え、その緊張感あふれる音楽は思想を越えて愛されるものであり、見事な起草転結を描き出しています。 さて、ペトレンコの演奏は、いつものように「混迷の背景」を感じさせることのない揺るぎない演奏で、ひたすら人間の強さと戦闘の悲惨さをダイレクトに感じさせる下心のないものです。新しいショスタコーヴィチ像と言えるでしょう。
収録作曲家:
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ルトスワフスキ弦楽四重奏団
Lutoslawski Quartet-Bridge [ルトスワフスキ四重奏団]String Quartets - SHOSTAKOVICH, D. / MARKOWICZ, M. / SZYMANOWSKI, K. (Bridge) (Lutoslawski Quartet)
■室内楽
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:CDAccordACD172
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
2013年、来日公演で見事な音楽性を披露したルトスワフスキ弦楽四重奏団。彼らの演奏は緊張感と遊び心を合わせ持つ、なかなかオシャレで素晴らしいものです。アンサンブルは2007年に結成され、数多くのフェスティヴァルやコンサートに出演、ここではポーランドの作品を積極的に演奏しています。 またジャズのプレーヤーとも共演し、更には現代音楽作曲家に作品を委嘱、初演するなどユニークな活動を続けています。第2ヴァイオリンを担当するマルシン・マルコヴィチは優れた作曲家でもあり、このアルバムにも「シリアス」な作品と「遊び心を含んだ」作品が収録されていて、彼らの方向性を示唆させる興味深い1枚となっています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
付随音楽「ハムレット」組曲
ピアノ協奏曲 第1番&第2番 [イゴーシナ/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー/スコウ・ラーセン]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Hamlet (Igoshina, German Chamber Academy Neuss, Skou Larsen)
■協奏曲
発売日:2012年06月13日
NMLアルバム番号:777750-2
CD価格:1,824円(税込)
ショスタコーヴィチ(1906-1975)の「ハムレット」というと、1964年に書かれた映画音楽がよく知られています。しかし、彼はもっと早い時期からシェークスピアのこの作品を愛していたといい、1932年には既にこの付随音楽が作曲されています。この年に上演されたアキーモフの演出による「ハムレット」はかなり型破りな解釈が施され、本来なら悲劇であるはずのこの物語も、皮肉たっぷりの喜劇として描かれました。ショスタコーヴィチの音楽は、前述の映画音楽に比べると、かなり軽快で才気走ったもの。もちろん当局の検閲は、この作品を上演禁止にしてしまったことは言うまでもありません。後の54年に彼自身が再編したヴァージョンもありますが、ここでは32年のオリジナル・ヴァージョンを収録しています。同時収録は、有名な2曲のピアノ協奏曲。ピアニストのイゴーシナは息を飲むほどの明瞭さで、この魅力ある作品を演奏しています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第2番&第15番 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol. 7 - Symphonies Nos. 2 and 15 (Royal Liverpool Philharmonic Choir and Orchestra, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年06月20日
NMLアルバム番号:8.572708
CD価格:1,900円(税込)
回を重ねるごとに円熟が際立つペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲全集もこれで第7集。今回は対照的な2つの作品が収録されています。「10月革命に捧げる」と題された第2番は1927年の作品で、労働者の叫び(らしきもの)は、混沌と喧騒に満ちた抽象的な音楽として立ち現れ、最後は力強い合唱として実を結ぶのです。単一楽章で書かれ、途中に現れる「ウルトラ対位法」・・・27声のフガートは圧巻です。かたや、最後の交響曲である「第15番」は極めて謎の多い作品として知られています。ロッシーニやワーグナーなど過去の作曲家、またショスタコーヴィチ自身の作品からの引用が見られ、それらが自由に飛び交う様は愉快でもあり、また不気味さも感じられるものです。 さて、ペトレンコの指揮については、今回も見事なものの一言に尽きましょう。どんなに入り組んだ音形でも、彼は柔軟に解き解し、曲の深層に眠る何かを呼び覚ますべく、ずんずん奥深くへと分け入って行くのです。曲中にちらばったショスタコーヴィチの心を拾い集めながら・・・。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
2台&4手のためのピアノ作品全集 第1集 [ヤヌーラ/フィケルト]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Duo and Duet Music (Complete), Vol. 1 (Yannoula, Fichert)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年02月08日
NMLアルバム番号:TOCC0034
CD価格:2,175円(税込)
多くの作曲家・・・たとえばブラームス・・・がそうであったように、ショスタコーヴィチも、管弦楽作品を書く際に、まず連弾か2台ピアノ演奏版を作っていました。しかしそれらのほとんどは、演奏される機会もなく静かに眠っています。今回TOCCATAレーベルはこれらの作品を全て発掘し実際に音にしてみます。ピアニストとしても天賦の才を有していたショスタコーヴィチの創作の原点を探るシリーズ、まずは「交響曲第9番」から始めます。新しい世界が目の前に広がることでしょう。その他の小品も興味深いものばかり。「ショスタコーヴィチ・マニア」必聴です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
新バビロン Op.18 [バーゼル・シンフォニア/フィッツ=ジェラルド]SHOSTAKOVICH, D.: New Babylon (The) (Basel Sinfonietta, Fitz-Gerald)
■映画音楽
発売日:2012年01月18日
NMLアルバム番号:8.572824-25
2CD価格:2,900円(税込)
ショスタコーヴィチ好きなら絶対に外せない
若き彼による熱気溢れる革命讃歌無声映画のための音楽「新バビロン」は、ショスタコーヴィチ22歳の時に手掛けたもので、監督も23歳のコージンツェフと26歳のトラウベルグという若手であり、俳優も22歳のゲラーシモフを起用したという、何とも若々しく刺激的な作品だったようです。「新バビロン」と言うと、歴史物? と思ってしまうかもしれませんが、実はパリのデパートの名前。ここで働く少女ルイーズがパリ・コミューンの戦士として処刑され、彼女の恋人ジャンがプロレタリア意識に目覚めるという、当時の「体制」に迎合した作品です。公開前に検閲に引っ掛かり、映画を編集し直す羽目に陥り、その際音楽も大幅に書き直されました。このアルバムはその最初の「失われた」原稿総譜から、復元出来得る音楽を全て拾い出しました。最初の編成通り、弦楽器は5人のみで演奏されています。当時流行していた曲を念頭に置きながら、嵐のようなリズムと咆哮する金管ファンファーレを随所にを取り入れたこれらの曲、1930年代の聴衆にはさぞ奇異に映ったことでしょう。収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第6番&第12番「1917年」 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol. 6 - Symphonies Nos. 6 and 12 (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年12月14日
NMLアルバム番号:8.572658
CD価格:1,900円(税込)
ファンファーレは高らかに、慟哭は冷静に
他に何か必要ですか?「ショスタコーヴィチ最高!」聴き終えた瞬間、そう叫びたくなるようなペトレンコのこのシリーズ。そろそろ中盤に差し掛かってきました。今回はファンは多いけれども、少々地味(?)な6番と、ショスタコーヴィチの代表作の一つ、12番の組み合わせです。1839年に書かれた第6番は、表題こそありませんが、おそらく12番の原型であろうと推測されています。ひたすら暗くて不気味な第1楽章が印象的。抒情的なショスタコーヴィチを聴きたかったらこの楽章がよいでしょう。対照的に軽やかで美しい第2楽章、オーケストラの性能が試されるが如く音が乱舞する第3楽章と実は聴きどころの多い作品です。第12番は「十月革命とレーニンを具体化せんとしたこの作品は、レーニンを偲ぶものである。」と作曲家自身が語ったとされていますが、実は本心は別のところにあったらしい。というのが現在の定説になりつつあります。そうなると本当のところはどうなんだ? と裏の意味を探るのも一向ですが、まずは音楽をじっくり聴いてみましょう。いつもの如く、ペトレンコは容赦なくムダな贅肉を切り落としていきます。残った部分は本当に美味しそうな赤身だけ。曲にまつわる(とされる)エピソードに目を向ける暇もありません。第12番の最終楽章の開放的な音楽も、もしかしたら全く別の意味が込められているのかも。収録作曲家:
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エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、
リムスキー=コルサコフ [ロシア国立交響楽団/スヴェトラーノフ指揮 - 録音:1968年]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 10 (USSR State Symphony, Svetlanov) (1968)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年09月14日
NMLアルバム番号:ICAC5036
CD価格:2,175円(税込)
このショスタコーヴィチは、まさに「歴史上の出来事」を切り取ったかのような重要な1枚となるでしょう。この演奏が行われた前日8月20日の深夜、ソ連率いるワルシャワ条約機構軍がチェコ国境を突破、チェコスロヴァキア全土を占領下に置くという「チェコ事件(プラハの春)」が勃発したのです。ロイヤル・アルバート・ホールも異様な緊張が漲り、一触即発の状態でした。ロシア国立交響楽団のメンバーはこの報道を聴いてなかった可能性もありますが、とにかく演奏は数小節始まった時点で、聴衆たちの混乱のざわめきで中断してしまうかのようです。しかし指揮者スヴェトラーノフは、果敢にも演奏を続け、彼の生涯の中でも唯一とも言える素晴らしいパフォーマンスを残したのです。後に彼の未亡人がこのテスト盤を訊いた時、その夜の衝撃が脳裏に蘇り、さめざめ涙したとも言います。ちなみに、この夜のプログラムの前半である、ロストロポーヴィチによるドヴォルザークのチェロ協奏曲はBBCレジェンド(BBCL4110)に収録されています。併せて聴くと一層の緊張感が高まります。 2つのボーナス・トラックは、そんな時期にも拘わらず開催されたBBCプロムスでのライブ演奏です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第1番・第3番 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol. 5 - Symphonies Nos. 1 and 3 (Royal Liverpool Philharmonic Choir and Orchestra, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年05月18日
NMLアルバム番号:8.572396
CD価格:1,900円(税込)
ついつい深読みしたくなる、ショスタコーヴィチの若書きの2つの交響曲ますます期待が高まるペトレンコ&リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチ交響曲シリーズも、これで第5集となりました。今作は少々肩の力を抜いてお楽しみいただける第1番と第3番というラインナップです。とはいえ、これがまた一筋縄ではいかない代物ですが。交響曲第1番は、レニングラード音楽院作曲科の卒業制作曲であり、当時「現代のモーツァルト」とまで讃えられたという作品です(とはいえ、あまりにも独創的な内容であったため、当時の教官たちはおかんむりだったそうですが)。交響曲第3番は祭終楽章に合唱が用いられた「祝祭的な」作品であり、平和的な雰囲気を表現したと作曲家自身が述べていますが、これもどこまでが本意なのでしょう?さて、ペトレンコの演奏はこれらの若書きの作品に正面から向かいあったもので、とりわけ第1番での爽快感は群を抜いています。第3番は緊張感の持続と、合唱を伴う最終部のはじけっぷりが気持ちよく、ちょっと釈然としない気持ちを残しつつも(それは曲のせいかもしれません)ショスタコーヴィチを聴いた満足感に浸れることは間違いありません。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第10番 ホ短調 Op.93 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol.4 - Symphony No. 10 (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年01月12日
NMLアルバム番号:8.572461
CD価格:1,900円(税込)
ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管によるショスタコーヴィチ交響曲全集の第4集です。今作は、最高傑作と言われる第10番になります。作品は多くの謎を孕み、色々なものが織り込まれていると言われていますが、作曲家自身も明言を避けているように、そのあたりは永遠の謎とされています。1953年にムラヴィンスキーが初演して以来、多くの指揮者たちがこの曲の本質を描きだすべく願っていますが、ペトレンコの演奏は、また新たな一石を投じることになるでしょう。第4楽章、燃えます。ペトレンコは完全にショスタコーヴィチを手中に収めました!
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第8番 ハ短調 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol.3 - Symphony No. 8 (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年07月14日
NMLアルバム番号:8.572392
CD価格:1,900円(税込)
今までは、この曲は暴力的、破壊的に演奏されるものだと思ってました。
しかし、もしかしたら違うのかも知れませんショスタコーヴィチの交響曲演奏に、新しい可能性を示すヴァシリー・ペトレンコ。待望の第3集の登場です。今回の第8番は、第2次世界大戦中に書かれ、その曲調のあまりの暗さに初演当時はとても評判が悪く、その上1948年には「ジダーノフ批判」の対象となり、1960年まで演奏が禁止されてしまったという曰く付きの作品です。ショスタコーヴィチ自身も非難されることを覚悟していたのか、自らの作品について相反する発言をし、作品の意図の理解の妨げとなったことでも知られています。作品には、常に寒々とした空気が漂い、あらゆるものを残酷に打ち倒す、野蛮で暴力的な雰囲気が満ちています。第2楽章で少しだけ明るさが感じられるものの、最後まで悲劇的な音に満ちていますが、あの皮肉屋のショスタコーヴィチの事ですから、これらの重苦しい音楽にも何かの意図が含まれているのかも知れません。ペトレンコの客観的な演奏を聴いていると、ショスタコーヴィチの投げかけた謎に一層翻弄されてしまうような気もします。収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第5番&第9番 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol.2 - Symphonies Nos. 5 and 9 (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年12月16日
NMLアルバム番号:8.572167
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:590円(税込)ショスタコって、確かに昔は泥臭いイメージがありました。しかし、今はモデルチェンジしたかのようにスタイリッシュです。最近注目の若手指揮者の中でも、とりわけ有望株の一人であるヴァシリー・ペトレンコ。その活躍は目覚ましく、彼が指揮したチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」(8.570568)は2009年のグラモフォン・アウォードも受賞、ますます目が離せない存在となっています。このショスタコーヴィチの交響曲集の第2集は有名な第5番と第9番のカップリングです。重苦しい雰囲気を持つ第5番、諧謔的な第9番と、そのキャラクターは対照的ですが、スタイリッシュで現代的な感覚が盛り込まれているところは変わりありません。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
女友だち他 [ポーランド放送響/フィッツ=ジェラルド]SHOSTAKOVICH, D.: Girl Friends / Rule, Britannia / Salute to Spain (Polish Radio Symphony, Fitz-Gerald)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年07月29日
NMLアルバム番号:8.572138
CD価格:1,900円(税込)
実際に映画と合わせてみてみたい、ショスタコーヴィチ円熟の自信作を含む世界初録音!昨年リリースの女ひとり(8.570316)も大好評ですが、こちらはもっと珍しいショスタコーヴィチの映画音楽「女友だち」です。この映画は3人の少女が成長し、南北戦争で看護婦として活躍する物語。社会主義の体制の中での女性の社会進出を描いた興味深い内容でもあります。いつものようにF=ジェラルドによる復元版を使用したこの演奏は、いつものように絢爛豪華なオーケストレーションで聴き手を魅了します。この盤は他にも世界初録音となる3つの作品が含まれています。交響的断章は、交響曲第9番のスケッチと考えられ、こちらもまことに興味深い内容です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第11番 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]SHOSTAKOVICH, D.: Symphonies, Vol.1 - Symphony No. 11, "The Year 1905" (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年05月27日
NMLアルバム番号:8.572082
CD価格:1,900円(税込)
この曲には「ブラヴォー」は似合わない。ショスタコーヴィチの交響曲第11番は、1905年の「血の日曜日事件」を題材とした切れ目なく演奏される4つの楽章からなる作品です。映画音楽を得意とするショスタコーヴィチの面目躍如と言った曲で、4本のホルン、多くの打楽器、チェレスタ、ハープなど大編成のオーケストラを用いて阿鼻叫喚の地獄絵図を描いています。革命歌や自作の合唱曲からの引用も多く極めて政治色の強い作品であるために、ソ連崩壊後までは正しく評価されていなかったと言われています。ペトレンコの演奏は悲惨さを直接描くというよりも、この曲に冷徹な眼差しを注ぎ、極めて客観的に演奏することで却って悲劇的な雰囲気を醸し出すことに成功したと言えるのではないでしょうか。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ヴァイオリン協奏曲 第1番
ムツェンスク郡のマクベス夫人 [スピヴァコフ/ケルン・ギュルツェニヒ・フィル/コンロン]SHOSTAKOVICH, D.: Violin Concerto No. 1 / Lady Macbeth of the Mtsensk District (Spivakov, Cologne Gurzenich Orchestra, Conlon)
■協奏曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10892
CD価格:1,275円(税込)
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ五重奏曲
弦楽四重奏曲 第1番・第4番 [クピーク/ペーターゼン四重奏団]SHOSTAKOVICH, D.: Piano Quintet / String Quartets Nos. 1 and 4 (Kupiec, Petersen Quartet)
■室内楽
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C67082
CD価格:2,600円(税込)
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
映画音楽「女ひとり」 [フィッツ=ジェラルド]SHOSTAKOVICH: Odna (Alone)
発売日:2008年04月09日
NMLアルバム番号:8.570316
CD価格:1,900円(税込)
マニア垂涎! 世界初の完全版、ショスタコーヴィチの初期の映画音楽その生涯に数多くの映画音楽を作曲したショスタコーヴィチ(1906-1975)。この「女ひとり」は第2作目にあたる1930年の作品です。メロディは「これでもか」と言うくらいに分かり易くシンプルでアイロニーに満ちています。とは言え、巨大なオーケストラと多くの歌手、合唱、当時登場したばかりのテルミンまで使用するという大がかりな編成は当時の聴衆の度肝を抜いたことは間違いありません。今回の演奏にあたって、イリーナ夫人の公式承認を受けたフィッツ=ジェラルドの復元スコアを用い、その際には失われた序曲も加えています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ピアノ・ソナタ第1番/24の前奏曲 [シチェルバコフ]SHOSTAKOVICH: Piano Sonata No. 1 / 24 Preludes, Op. 34
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2003年11月01日
NMLアルバム番号:8.555781
CD価格:1,900円(税込)
ショスタコ流ピアニズムの小宇宙ショスタコーヴィチは、その根暗なイメージにもかかわらず?第1回ショパン・コンクール入賞という華々しい経歴を持ちますが、有名なショパンの同名作と調性の配列まで同じくする彼の24の前奏曲は、やっぱりショスタコ流、豊穣なピアニズムよりも、むしろ音数をできる限り節約したかのような印象すらあります。しかしながらその曲想の多彩さと対比の見事さは、ショパンのそれに決して引けを取らぬ完成度と面白さといってよいでしょう。また若きショスタコーヴィチの野心が横溢するハイテンションなピアノ・ソナタ第1番や、小粒でもピリリと魅力的な「格言集」も大変に興味深い作品です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ジャズ組曲 第1番・第2番
バレエ組曲「ボルト」
タヒチ・トロット [ロシア国立響/ヤブロンスキー]SHOSTAKOVICH: Jazz Suites Nos. 1 - 2 / The Bolt / Tahiti Trot
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2002年06月01日
NMLアルバム番号:8.555949
CD価格:1,900円(税込)
この楽しさは何? ショスタコーヴィチの意外な実像音楽ファンでショスタコーヴィチが好きになる人は、まずは交響曲や弦楽四重奏曲の、深刻度は史上最高のしかめ面した音楽から入ったに違いありません。当盤は作曲家像を混迷させるといってよいほど、ストレートに明るく楽しく愉快な音楽がてんこ盛りですが、これもまた、軽音楽をも愛した作曲家の一面なのです。ジャズの名曲「二人でお茶を」がショスタコ編曲で管弦楽曲化というミスマッチを、理屈抜きで楽しみましょう。ここで「ジャズ組曲第2番」としてまとめられているのは、様々なバレエ、映画、劇場音楽からの寄せ集めで、特に映画で有名になった14は必聴です。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
弦楽四重奏曲 第14番・第15番 [エデル四重奏団]SHOSTAKOVICH: String Quartets Nos. 14 and 15
■室内楽
発売日:1998年02月01日
NMLアルバム番号:8.550976
CD価格:1,900円(税込)
ショスタコーヴィチの最後の2曲の弦楽四重奏曲です。第14番は「感情と思考、霊感と巨匠性の最高の調和」と評された作品で、全編に渡ってチェロの活躍が目立ちます。第15番は、そのユニークな構成、その深遠かつ暗鬱な内容から空前絶後の弦楽四重奏曲と言えるでしょう。楽章は6つ、しかもそのすべてがアダージョです。この世界のありとあらゆる悲しみがそこに凝縮されているとも言われる傑作です。なお、第5楽章には作曲家が晩年に愛用したベートーヴェンの「月光」のテーマがずっしりと使われています。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
組曲「馬あぶ」
組曲「五日五夜」 [ウクライナ国立響/クチャル]SHOSTAKOVICH: Gadfly Suite (The) / Five Days-Five Nights Suite
■交響曲/管弦楽曲
発売日:1997年01月01日
NMLアルバム番号:8.553299
CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンの「歓喜の歌」が鳴り響く珍しい映画音楽集実は、ショスタコーヴィチは大変な映画音楽作曲屋で、生涯に40作近く手がけています。魅力的な音楽が多いのですが、あまり録音・演奏されることが少なく、未発掘の金山的な存在です。「馬あぶ」は19世紀イタリアの独立の闘士を描いた映画用に作られた音楽で、拍子抜けするほど親しみやすく、特に7曲目の「序奏」など、往年のイタリア系恋愛映画のようなくすぐったい(甘美な)曲です。「五日五夜」は非常に珍しい作品で、「ドレスデン解放」では、盛り上げ用にベートーヴェンの「歓喜の歌」が使われています。
収録作曲家:
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SWR music
25周年記念名演集[6枚組 BOX]
ハスキル、ロスバウト、ギーレン、
ノリントン、インバル、クリード [ハスキル、ロスバウト、ギーレン、ノリントン、インバル、クリード]Legendary Recordings - SWRmusic 25th Anniversary(6-CD Box Set)
発売日:2025年08月22日
NMLアルバム番号:SWR19437CD
CD 6枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
SWR musicはシュトゥットガルトを拠点とする南西ドイツ放送 Südwestrundfunk(SWR) のメディア部門の一部。SWR傘下のオーケストラや合唱団、SWRが主宰・主催する音楽祭や演奏会、更に放送用のスタジオ収録や記録音源など、新旧の演奏から選りすぐってCDや配信などで世界へ向けて発信しています。 このボックスはSWRmusicの創設25周年を記念して、厳選された名演を6枚組にまとめたもの。いずれも過去に発売されて国際的に高い評価を得ました。クールな分析者ミヒャエル・ギーレン指揮のマーラー第5番や、ヴィブラートを抑えた「ピュア・トーン」で一世を風靡したノリントン指揮のハイドン、長い客演関係を持つインバルのショスタコーヴィチなど聞きものが揃っています。
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東欧から ~ロシアのチェロ作品集
ショスタコーヴィチ、シュニトケ、ストラヴィンスキー、
ヴァインベルク、プロコフィエフ、ラフマニノフ [マリー=エリザベート・ヘッカー、マルティン・ヘルムヒェン]Cello Recital: Hecker, Marie-Elisabeth - RACHMANINOV, S. / STRAVINSKY, I. / SHOSTAKOVICH, D. / PROKOFIEV, S. / WEINBERG, M. (From Eastern Europe)
発売日:2025年06月20日
NMLアルバム番号:ALPHA827
CD 2枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
ヘッカーとヘルムヒェンによるロシアのチェロ・ソナタこれまで、ALPHAからリリースされた5種のCDで共演しているマリー=エリザベート・ヘッカーとマルティン・ヘルムヒェン。公私ともにパートナーである2人が約10年ぶりとなるデュオでのアルバム制作にあたり、テーマに掲げているのは東欧ですが、実質的にはロシア(ソヴィエト連邦)のチェロ作品を集めたといって差し支えない内容となっています。 粛清の嵐吹き荒れる中で作曲され若々しい憧憬の中にも緊張と苦いトーンを帯びたショスタコーヴィチに始まり、当局からの抑圧を受けながら自らの「多様式主義」をより均質なものにするために再構築したというシュニトケ、バレエ・リュスのための『プルチネルラ』をピアティゴルスキーと共に再構築したストラヴィンスキー、ワルシャワに生まれてモスクワで活動していた時期に書かれショスタコーヴィチや民謡、クレズマーなどの影響を受けたヴァインベルク、西欧からロシアへ帰還した後の晩年にロストロポーヴィチのために書かれたプロコフィエフ、交響曲第1番の初演失敗から立ち直りきらない時期にピアノ協奏曲第2番とほぼ同時に書かれ、ピアノにも大きな比重をかけているラフマニノフ、といった名作を並べています。 濃厚なロマンティシズムから極度の緊張、そして伸びやかな軽やかさまで様々な顔を持つこれらの作品を、ヘッカーとヘルムヒェンはぴったりと合った呼吸で聴かせています。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975)
ドビュッシー(1862-1918):
チェロ・ソナタ
マルティヌー(1890-1959):変奏曲集
ショパン(1810-1849):序奏と華麗なるポロネーズ [ニーナ・コトワ、ファビオ・ビディーニ]Cello Recital: Kotova, Nina - CHOPIN, F. / DEBUSSY, C. / MARTINŮ, B. / SHOSTAKOVICH, D. (With Affection)
発売日:2025年06月06日
NMLアルバム番号:DE3608
CD価格:2,775円(税込)
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レオポルド・ストコフスキー
BBCレジェンズ・グレート・レコーディングス Vol. 2
[6枚組 BOX] [レオポルド・ストコフスキー]STOKOWSKI, Leopold: Great Recordings from the BBC Legends Archive, Vol. 2
発売日:2025年03月14日
NMLアルバム番号:ICAB5183
CD 6枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
半分が初出! BBCレジェンズのストコフスキーBOX第2弾BBCレジェンズ・レーベルからリリースされていたアルバム5枚と、オランダの総合ラジオ放送協会の音源をセットにした第1弾が大変好評だった、ストコフスキーの「グレート・レコーディングス」に第2弾が登場。今回は初出時から好評だったロシア・プログラム、ワーグナー・プログラムと、ストコフスキー唯一の録音となるティペットの協奏曲を収録したアルバムの3タイトルが含まれます。 そしてさらに、BBCのアーカイヴから今回新たにCD化される音源が3枚分登場。「第九」「展覧会の絵」など、彼のレパートリーの中でも爆演・妙演で知られる作品が含まれるのも嬉しいところで、RCAへの録音の約1か月後となる「新世界」、Decca盤の録音直後の「第九」、同じくDecca盤録音直前のチャイコフスキー5番など、有名な名演前後に同じオーケストラとソリストで行なわれたライヴの熱い記録が聴けるのは、大きな目玉と言えるでしょう。いずれもこれまでオフィシャルに発売されたことのない貴重な音源です。 今回もRe:Soundのポール・ベイリーが、ストコフスキー自身が書き残した彼が理想とする音を目標として丁寧にリマスター。その特異なアゴーギクや楽器法を鮮明かつダイナミックに楽しむことが出来ます。 アンコールとして演奏された《ホヴァンシチナ》の前には、ストコフスキー自身が聴衆に向かってユーモアたっぷりに語りかける様子も収録。ファンには堪らないお宝BOXと言えそうです。セットにブックレットは封入されておらず、収録データなどはスリーブケースに記載されています。
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ハバネラ
8人のチェロと声楽のための作品集 [アナ・ビアード・フェルナンデス、ロデリック・ウィリアムズ、エンデリオン・チェリスツ 他]Vocal and Instrumental Ensemble Music - FALLA, M. de / MONTSALVATGE, X. / RAVEL, M. (Habanera) (A.B. Fernández, R. Williams, The Endellion Cellists)
発売日:2025年03月21日
NMLアルバム番号:SOMMCD0699
CD価格:2,250円(税込)
2023年の“エンデリオン・サマー・ミュージック・フェスティバル”での企画から生まれた1枚。 バリトンのロデリック・ウィリアムズと、チェリストのジョエリー・クースが中心となり、エンデリオン・チェリスツやソプラノのアナ・ビアード・フェルナンデスが演奏に参加。ウィリアムズ自身も第8チェロとしてメンバーに名を連ねています。 収録曲は、スペイン、ラテン色の濃いプログラムの中に、スペインつながりでショスタコーヴィチの作品を織り込んでいます。最後にアンコールとして、ラモーのオペラ=バレ《優雅なインドの国々》より「平和な森」がアルバムを華やかに締めくくります。
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検閲されたアンセム
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
アダージョ
ヴァインベルク(1919-1996):
ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲
ミルゾヤン(1921-2012):
弦楽とティンパニのための交響曲 [イアン・ニーダーホッファー、オーブリー・オリヴァーソン、パルランド]Censored Anthems - SHOSTAKOVICH, D. / WEINBERG, M. / MIRZOIAN, E.M. (Oliverson, Parlando, Niederhoffer)
発売日:2025年02月28日
NMLアルバム番号:DE3610
CD価格:2,775円(税込)
ニューヨークを拠点に活動し、「ミュージカル・アメリカ」のニューアーティストおよび「BBCライジングスター」に選出されたイアン・ニーダーホッファーは、現在最も躍進中の若手指揮者の一人。2019年に彼が組織した室内オーケストラ「パルランド」と共に、ソヴィエト連邦で検閲に苦しめられた作曲家たちの作品を集めたアルバムを制作しました。それぞれの作品に深い共感を示し切れ味の鋭い演奏を聴かせており、中でもミルゾヤンとヴァインベルクは素晴らしい聴き応えとなっています。 最後には収録した3つの作品について、国家による検閲の影響をニーダーホッファー自身が論じています(英語)。
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東洋への旅
フルートとギターのための作品集 [シルヴィア・スキアフィーノ(フルート)、レナート・プロコーピオ(ギター)]Flute and Guitar Music - BARTÓK, B. / GRANADOS, E. / MONTI, V. / PROCOPIO, R. / SATIE, E. (Journey to the Orient) (Schiaffino, Procopio)
発売日:2025年01月17日
NMLアルバム番号:CDS8046
CD価格:2,175円(税込)
このアルバムでは、西ヨーロッパから東ヨーロッパ、日本、イラン、韓国へと旅をする気分を味わえるような多彩な音楽を紹介します。その中にはバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」やモンティの「チャールダーシュ」、戦後の日本ギター界の黎明期にギター奏法を発展させた横尾幸弘の「さくら変奏曲」、プロコーピオ自身が編曲した韓国民謡や、彼の自作などが含まれており、2人の奏者は息のあったアンサンブルを披露しています。 シルヴィア・スキアフィーノは、ミラノのクラウディオ・アバド音楽学校でエミリオ・ヴァピに師事し、通常7年の課程を2年で修了。その後、フィレンツェやボローニャ、ミラノで著名なフルート奏者に学び、ジェームズ・ゴールウェイの音楽祭にも招待されました。レナート・プロコーピオは1974年サヴォーナ生まれのギタリスト。作曲家、アレンジャーとしては、クラシック音楽や映画音楽のアルバムを多数制作、2014年には自作曲を収めたアルバム『Se fosse poesia..』を発表して好評を得ています。
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ベルチャ弦楽四重奏団
ALPHA CLASSICS録音全集[15枚組 BOX] [ベルチャ弦楽四重奏団]発売日:2024年11月08日
CD 15枚組価格:5,925円(税込、送料無料)
ベルチャQのALPHA、Zig Zagへの全録音、
世界的評価を得たデビュー盤を含む空前の名演集!1994年、ロンドンの王立音楽院の学生たちで結成されたベルチャ弦楽四重奏団。2001年にZig Zag Territoiresから発売された、彼らの初めてのアルバムであるヤナーチェクはディアパソン・ドールを受賞、その後は世界中での演奏活動の傍らEMI(現Warner Classics)を中心に多くのアルバムをリリースしました。2012年から古巣Zig Zag Territoiresよりベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を発表、これが世界中で高く評価され、現在まで続く大ロングセラーとなります。それからは同レーベルとその活動を引き継いだALPHA CLASSICSで精力的な活動を展開、タベア・ツィンマーマンとジャン=ギアン・ケラスを招いたブラームスの弦楽六重奏曲のヒットは記憶に新しいところです。 そのZig ZagとALPHAでの全録音を集めたBOXが15枚組のボリュームで登場。彼らの代名詞とも言えるベートーヴェン全集はもちろん、ブラームス、ショスタコーヴィチ、新ウィーン楽派、そして17年ぶりとなったヤナーチェク新録音のほか、入手困難となっていた結成メンバーによるヤナーチェク旧録音も含まれるのが嬉しいところです。 -
ピーター・ウィスペルウェイ
CHANNEL CLASSICS全録音[35枚組 BOX] [ピーター・ウィスペルウェイ]発売日:2024年11月08日
CD 35枚組価格:14,400円(税込、送料無料)
名手ウィスペルウェイの’90年代から’00年代の偉業を集成!現代オランダを代表するチェロ奏者の一人で、古楽器奏者たちとの共演によるガット弦でのバロック作品から現代音楽まで、幅広い演目を出色の解釈で聴かせてきたピーター・ウィスペルウェイ。19世紀の室内楽作品では作品に合わせたモデルの歴史的ピアノとも共演するだけでなく現代ピアノとの録音もあり、作品の本質に迫る柔軟な演奏姿勢はリスナーだけでなく演奏家たちにも大きな刺激を与え続けています。 CHANNEL CLASSICSではレーベル創設間もない頃から多くの注目作を録音、世界的な批評誌のレビュー賞に輝いたアルバムも少なくありません。パオロ・ジャコメッティやデヤン・ラツィックなどピリオド楽器にも適性をみせるピアニストたち、俊英続々の古楽器楽団フロリレジウムや近年ますます世界的注目が高まるリチャード・トネッティ&オーストラリア室内管弦楽団など、共演者もユニークな才人揃い。シーン最前線をひた走ってきたウィスペルウェイが同レーベルに刻んだ音源がこのたび一挙35枚組でBOX化、その全貌を見渡しやすくなったことは、世紀の変わり目を跨いでのチェロ演奏史の先端を辿れるという意味でも貴重と言えるでしょう。 バッハやベートーヴェン、ブラームスなど異なる時期に再録音した演目は新旧どちらも収録、共演者の違いや解釈スタイルの変化も聴きどころになっています。
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〈ベルナルト・ハイティンク ポートレート 第2集〉
バイエルン放送交響楽団名演集 [ベルナルト・ハイティンク(指揮)、バイエルン放送交響楽団 他]発売日:2024年10月04日
CD 9枚組価格:10,125円(税込、送料無料)
初出音源あり!
60年以上にわたるハイティンク&BRSOの名演から選りすぐった名演をボックス化。1958年にバイエルン放送交響楽団の定期演奏会で指揮、以降60年以上にわたってオーケストラと緊密な協力関係を築いてきたベルナルト・ハイティンク。今回の収録曲もオーケストラにとってはコンサートシーズンの目玉になるような大曲が多く、指揮者とオケとの盤石の信頼関係がうかがわれます。 「第九」は悠揚迫らざる音楽作りが曲の風格をさらに高めるような演奏。ブルックナーの第8番はハイティンクの同曲録音の中でもっとも長い演奏時間をかけた重厚緻密な演奏として話題になりました。ショスタコーヴィチも第8番と第15番を収録、Deccaに録音した交響曲全集でレコード・アカデミー賞に輝いたように、この作曲家もハイティンクの十八番。ドヴォルザークの第7番はコンセルトヘボウとの1957年録音があっただけなので、24年後の当録音はファンにとって非常に興味を惹かれるものでしょう。 ドヴォルザークの第7番とショスタコーヴィチの第15番は当セットが初出。レーベル情報では2025年前半に分売を予定しているとのことです。 -
アンコール
フルートとピアノのための小品集 [ロベルト・ヴォルフ(フルート)、アグネス・ヴォルフ(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Wolf, Robert / Wolf, Agnes - BACH, J.S. / GLUCK, C.W. / MOZART, W.A. / SHOSTAKOVICH, D. (Encore)
発売日:2024年09月13日
NMLアルバム番号:Gramola99323
CD価格:2,550円(税込)
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ランデヴー・ウィズ・
マルタ・アルゲリッチ 第3集
2021 ハンブルク・ライヴ [マルタ・アルゲリッチ、アンネ=ゾフィー・ムター、ミッシャ・マイスキー、マリア・ジョアン・ピリス、ルノー・カピュソン、ギドン・クレーメル、諏訪内晶子 他]発売日:2024年08月23日
CD 7枚組価格:13,200円(税込、送料無料)
超豪華共演! アルゲリッチ・アンド・フレンズ2021年ライヴ、
アンゲリッシュのラスト・パフォーマンス収録ハンブルク交響楽団主催のもと、2018年からライスハレで行われている「マルタ・アルゲリッチ音楽祭」。2020年の開催はコロナ禍により見送られましたが(代わりにルノー・カピュソンとの無観客ライヴ配信を行い、共演の間にショパンの第3ソナタを披露したことが大きな話題となりました)、無事に開催された2021年のライヴBOXが2018年、2019年に続いて登場します。 今回も大物アーティストたちが並ぶ豪華な出演者となっていますが、中でも初めての共演となるムターとアルゲリッチにマイスキーを加えた3人による深みを湛えたメンデルスゾーン、こちらも初共演であったピリス(ピレシュ)とアルゲリッチのデュエットによる音楽を慈しむようなモーツァルトなどが、大きな聴きどころと言えるでしょう。さらには2022年に亡くなったアンゲリッシュ最後の公開演奏が、ここに収められたコセとの情感豊かなブラームスということにも注目です。 ほかにもパパヴラミ、クニャーゼフ、クレーメル、ボジャノフ、ジルベルシュタイン、そして諏訪内晶子らのパフォーマンスを収録し、協奏曲はカンブルラン指揮のハンブルク交響楽団との共演となっています。 このBOXセットはアンゲリッシュとの想い出に捧げられました。 -
戦争の詩
シマノフスキ、ショパン、ナロジツカ、
リャホヴィチ、ショスタコーヴィチ:
ピアノ作品集 [マリア・ナロジツカ(ピアノ)]Piano Recital: Narodytska, Maria - SZYMANOWSKI, K. / CHOPIN, F. / NARODYTSKA, M. / SHOSTAKOVICH, D. / LYAKHOVICH, A. (War Poems)
発売日:2024年08月23日
NMLアルバム番号:SOMMCD0689
CD価格:2,250円(税込)
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エリザベート王妃国際音楽コンクール
ヴァイオリン部門2024 [4枚組] [ドミトロ・ウドヴィチェンコ、ジョシュア・ブラウン、エリー・チョイ、吉田南(MINAMI)]発売日:2024年07月26日
CD 4枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
日本先行発売! 吉田南が入賞したQEC2024
6月1日(日本時間2日)に閉幕したばかりのエリザベート王妃国際音楽コンクールから、
熱演を収めたライヴ盤が早くも登場!エリザベート王妃国際音楽コンクールは、チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールと共に「世界三大コンクール」と呼ばれる屈指の名門コンクール。前身のウジェーヌ・イザイ・コンクール時代を含めれば、ヴァイオリン部門の優勝者にはダヴィド・オイストラフ(1937)、レオニード・コーガン(1951)、堀米ゆず子(1980)、ヴァディム・レーピン(1989)、戸田弥生(1993)、レイ・チェン(2009)など、錚々たる顔ぶれが並びます。2024年のヴァイオリン部門は当初予定の2023年から1年延期されて開催され、5月6日から熱戦が繰り広げられました。日本でも奈良県出身でボストンのニューイングランド音楽院修士課程を5月に修了したばかりのMINAMIこと吉田南が入賞し、メディアで紹介されたので、ご覧になった方も多いと思います。 このアルバムではCD1からCD3には入賞者6名による選りすぐりの演奏を収録し、CD4には順位が付かなかったファイナリストたちの演奏を収めていますが、難関で知られるコンクールだけに、ファイナリスト12名の全員が非常に高水準であったことが伝わる内容となっています。中でもウドヴィチェンコは力強い美音と造形力を持ちながら、時にグロテスクなサウンドを出すこともいとわず曲の核心をえぐり出そうとする、師のクリスティアン・テツラフにも通じる演奏を展開しており、インターネット中継を見ていた人たちの多くが優勝候補筆頭に挙げたことも頷けます。 ちなみにウドヴィチェンコは6月1日生まれ。優勝を手にしたのは25歳の誕生日でした。CD2のモーツァルト2曲は演奏者がカデンツァも作曲しています。吉田南はロマンティックな美感を前面に出したものを披露していて、これが実にモーツァルトの音楽とつながりが良く、全曲の造形の確かさと相俟って聴きものとなっています。 CD3のトラック4はファイナルの、CD4のトラック3はセミ・ファイナルのための新作課題曲です。 -
エリザベート王妃国際音楽コンクール
ヴァイオリン部門2009-2012 [4枚組] [レイ・チェン、ロレンツォ・ガット、ヴィネタ・サレイカ、アンドレイ・バラノフ]発売日:2024年07月26日
CD 4枚組価格:5,025円(税込、送料無料)
今や世界に活躍するヴァイオリニスト4人のコンクール・ライヴ集「世界三大コンクール」の一つに数えられるエリザベート王妃国際コンクールの記録音源より、こんにち世界的に活躍する4人のライヴをリリース。収録時間にして約3分の2が初出音源で構成されているのも魅力です。 CD1のレイ・チェンは2009年の第1位。今や世界的なソリストとして活躍し、メジャー・レーベルからCDリリースしています。 名作フランクのソナタやサン=サーンスのヴィルトゥオーゾ・ピースの初出音源が聴けるのは嬉しいところ。 CD2のロレンツォ・ガットは同2009年の第2位。母国ベルギーを代表する音楽家として国際的に活動し、ALPHAレーベルからリリースしたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は高く評価されました。初出音源では彼のヴィルトゥオジティを堪能できます。 CD3のヴィネタ・サレイカ(現在の姓はサレイカ=フォルクナー)は2009年のファイナリスト(Laureate)。フランダース交響楽団のコンサートマスターやアルテミス弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンを経て、2023年にベルリン・フィルのコンサートマスターに就任し(女性として初)、同年の来日公演にも参加しました。ここでは様式も規模も異なる2曲の協奏曲を聴かせます。 CD4のバラノフは2012年の第1位。得意とするチャイコフスキーの名曲2曲に加えてモーツァルトの協奏曲も初出という嬉しい内容です。
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レオポルド・ストコフスキー
BBCレジェンズ・グレート・レコーディングス[6枚組 BOX] [レオポルド・ストコフスキー、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団 ほか]STOKOWSKI, Leopold: Great Recordings from the BBC Legends Archive (1963-1974)
発売日:2024年05月24日
NMLアルバム番号:ICAB5180
CD 6枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
最新リマスターで甦る、BBCに残されたストコフスキーの遺産BBC LEGENDSレーベルで発売されていたストコフスキーのライヴ音源5枚と、オランダの総合ラジオ放送協会(AVRO)に残されMedici MastersからCDが発売されていたロッテルダムでのライヴをセットとし、新たにリマスターを施したBOXセットが登場。ストコフスキー自身が書き残した彼が理想とする音を目標として、Re:Soundのポール・ベイリーによって丁寧にリマスターが施されており、その特異なアゴーギクや楽器法を鮮明かつダイナミックに楽しむことが出来ます。 マーラーの「復活」がBBCプロムスで初めて演奏された際の、聴衆を激しい興奮に巻き込んだライヴに始まり、ストコフスキーらしいカオス的な演奏が楽しめるショスタコーヴィチやベルリオーズ、大成功を収めたベートーヴェンの7番や、ブラームスの4番など名演揃いで知られる生まれ故郷のロンドンでの最後の演奏会、得意としたフランクのオランダでの完成度高いライヴなど、収録内容もたいへん素晴らしいものです。 CD3にはマーラーの交響曲第10番補筆完成でも知られる音楽学者デリック・クックによるインタビュー(英語)も収録。セットにブックレットは封入されておらず、収録データなどはスリーブケースに記載されています。
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君のようになりたい
ピアノのためのトランスクリプション&パラフレーズ [フロリアン・ノアック]発売日:2024年05月03日
CD日本語解説付き価格:2,775円(税込)
スザート、バッハからディズニーまで、
多彩なピアノ・トランスクリプションの世界ベルギー出身で幼いころより天賦の才能を発揮してきたフロリアン・ノアック、La Dolce Voltaから4枚目のアルバム。編曲家として自身で演奏するほかベレゾフスキーやカツァリスにも作品を提供、レア・レパートリーの開拓においても熱心な活動を続ける彼の編曲作品集です。 長年ロシア音楽を中心に編曲を行ってきたという彼が、師のクラウディオ・マルティネス・メーナーの影響でバロック音楽に目覚め、果敢に挑戦したというバッハの「4台のチェンバロのための協奏曲(原曲はヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲)」に始まり、リムスキー=コルサコフの絢爛たる管弦楽をピアニスティックに凝縮した「シェヘラザード」、彼が大学に入った頃必修科目で歌ったというメンデルスゾーンのカンタータ、ヨハン・シュトラウスのあまり知られていないワルツを集めたパラフレーズ、プロコフィエフの「古典」、ショスタコーヴィチの有名な「ワルツ 第2番」と続きます。最後に収められた『ジャングル・ブック』の主題歌は、この歌が大好きな妹に贈るための編曲を元に、曲が持つ複雑さやポリリズムなどの独特な要素をピアニスティックに表現するために膨らませたもの。 ピアノが持つ可能性を駆使しながら曲が持つ魅力を最大限引き出し、さらに愛らしさを備えているノアックの編曲を存分に楽しむことの出来るアルバムです。 -
〈期待の新進演奏家シリーズ〉
エンジェル・スタニスラフ・ワン
ピアノ・リサイタル
リスト、グラナドス、ベガ、ショスタコーヴィチ [エンジェル・スタニスラフ・ワン(ピアノ)/ブレトン弦楽四重奏団]Piano Recital: Wang, Angel Stanislav - LISZT, F. / GRANADOS, E. / VEGA, L. / SHOSTAKOVICH, D.: Piano Quintet (Bretón String Quartet)
発売日:2023年12月08日
NMLアルバム番号:8.574569
CD価格:1,900円(税込)
中国系ロシア人でアメリカ在住のピアニスト、エンジェル・スタニスラフ・ワン。彼は2022年に開催された第63回ハエン国際ピアノ・コンクールの優勝者で、このアルバムにはコンクールで演奏した4曲が収録されています。 このコンクールは、スペインの現代作曲家の作品の演奏が必須であり、第63回で新作を提供したのはグラン・カナリア島出身のラウラ・ベガでした。同じくグラン・カナリア島出身の詩人サンティアゴ・ジルの愛と死をモティーフとした詩からインスパイアされたという彼の作品は、決して超絶技巧を要求するのではなく、演奏者に詩人としての役割を求めたもの。8分程度の長さでありながら、起伏に富んだ内容をもっています。 他にはリストのソナタとグラナドス、そしてブレトン弦楽四重奏団との共演によるショスタコーヴィチのピアノ五重奏の演奏を披露しています。
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幻燈
アコーディオンの世界 ~バロックから現代まで [テオ・ウルド]Accordion Recital: Ould, Théo - RAMEAU, J.-P. / BACH, J.S. / MOZART, W.A. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Laterna Magica)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:ALPHA995
CD価格:2,475円(税込)
アコーディオンが描く多彩な世界2023年現在25歳の若きアコーディオン奏者テオ・ウルド。6歳でマルセイユ地方音楽院、16歳でパリ国立高等音楽院に進学、在学中から数々のコンクールで入賞し、2019年に卒業以来幅広い活動でアコーディオンの可能性を追求し続けています。アコーディオン4人の「エオリーナ四重奏団」、ヴァイオリンとチェロとの「フィリア・トリオ」としても活動、現代作曲家とのコラボレーションから古典作品の編曲・演奏など、彼の活動が集約されているのが今回のアルバムと言えそうです。 電子楽器との共演によって生み出される多彩な響きから、バッハの「シャコンヌ」での圧巻の表現力まで、彼の演奏とアコーディオンの魅力を堪能できる一枚です。
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アート・オヴ・
ユーディス・シャピロ [ユーディス・シャピロ(ヴァイオリン)]発売日:2023年04月21日
CD価格:2,175円(税込)
ストラヴィンスキーが絶賛したヴァイオリスト、ユーディス・シャピロの貴重な復刻音源集。
モーツァルトの第5番はシャピロ唯一の協奏曲録音。ニューヨーク州バッファローに生まれたユーディス・シャピロ(1914-2007)は、ソリスト、コンサートマスター、室内楽奏者として、また古典から現代音楽、更にはポップスや映画音楽まで、多彩な分野で高い評価を得、多くの人々を魅了しました。12歳でバッファロー・フィルと共演。イーストマン音楽学校を経て、カーティス音楽院ではエフレム・ジンバリストに学びました(クラスでただ一人の女子生徒だったそうです)。1941年にロサンゼルスに移ると、当時ハリウッドのビッグ5と呼ばれていた映画会社RKOのスタジオ・オーケストラに招かれ、ハリウッド史上初の女性コンサートマスターとなります。後にパラマウントに移って1965年までコンサートマスターを務める一方、ポップスの分野でもナット・キング・コール、フランク・シナトラ、エラ・フィッツジェラルドらのバンドのリーダーを何度も務めました。 クラシック音楽の分野では、1943年に結成したアメリカン・アート四重奏団の第1ヴァイオリンとして東海岸のジュリアード弦楽四重奏団に匹敵する評価を得、1950年代にはRCAビクター交響楽団のコンサートマスターとして、ヤッシャ・ハイフェッツのラロ:スペイン交響曲、ツィゴイネルワイゼン、ヴィエニャフスキやブルッフの録音に参加。更にロサンゼルス室内管のメンバーとして現代音楽の演奏に意欲的に取り組み、特にストラヴィンスキーはシャピロを非常に高く評価しました。ソリストとしては、フリッツ・ライナー、ユージン・グーセンス、ウィリアム・スタインバーグらの指揮で演奏、またアルトゥール・シュナーベル、リリー・クラウス、ルドルフ・フィルクシュニー、そしてブルーノ・ワルターのピアノと共演しています。1956年からは南カリフォルニア大学のヴァイオリン科教授も務め、後にハイフェッツやグレゴール・ピアティゴルスキーが同僚となると、彼らと度重ねて共演しました。 現代では信じられないような多面的な活躍をしたシャピロをしのぶ第1弾にBiddulphが選んだのは、ソリストとして唯一の協奏曲録音となったモーツァルト、室内楽奏者としては弦楽四重奏の名曲小品集、そしてポップスの分野でヴィクター・ヤングの名曲2曲です。 Buddulphではソリストとしてのシャピロに焦点を当てた続篇を準備中です。 -
Unfolding - 開花
シューベルト/ドビュッシー/
ラフマニノフ/ショスタコーヴィチ:
ピアノ三重奏曲集 [アンサンブル・トリゾナンテ]Chamber Music (Piano Trio) - DEBUSSY, C. / SCHUBERT, F. / RACHMANINOV, S. / SHOSTAKOVICH, D. (Unfolding) (Ensemble Trisonate)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:Gramola99270
CD価格:2,550円(税込)
アンサンブル・トリゾナンテが演奏するピアノ三重奏曲集。 アルバムに収録されているのは、どれも大作曲家たちの初期の作品ばかりです。15歳のシューベルトが描いた若々しい「ソナタ楽章」、18歳のドビュッシーが書き上げるも、100年以上経ってからようやく出版されたピアノ三重奏曲、こちらも18歳のラフマニノフの手による「悲しみの三重奏曲第1番」、そしてショスタコーヴィチの初の室内楽作品であるピアノ三重奏曲第1番。アルバムのタイトル 「Unfolding」の通り、内に秘められていた若き作曲家たちの大いなる才能が花開く様を感じられる1枚です。 アンサンブル・トリゾナンテは、ウィーン出身のレープ=グリルとジポス、そしてポルトガル出身でオーストリアで学んだモライスの3人によって2015年に設立されたアンサンブル。オーストリアとポルトガルで演奏するほか、ウィーンのシューベルト音楽祭に出演するなど幅広い活動を行っています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
アンソニー・ロマニウク
『Perpetuum ~無窮動』 [アンソニー・ロマニウク]発売日:2023年02月10日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
アンソニー・ロマニウクのソロ第2弾、鍵盤作品縦横無尽!バロックからロマン派、現代に至るまで幅広い時代の作品を、広く深い知見とテクニックに裏打ちされた類まれな適応力で演奏し、世界各地のアーティストから篤い信頼を得ているアンソニー・ロマニウク。来日公演でもその個性で聴衆を魅了した彼のセカンド・ソロ・アルバムは、前作『BELLS 鐘』(NYCX-10300/ALPHA631)の方向性をさらに推し進めたものといえ、古楽器から現代楽器、そして電子楽器までを操り、バロックから現代音楽、ポップスに至るまでを、まさに縦横無尽に行き交う内容となっています。一見ばらばらな選曲ですがその流れが極めて自然なことにまず驚かされ、聴き進むほどに、それぞれの作品を引き立てる楽器選択の素晴らしさにも気付かされることでしょう。 これからの鍵盤楽器のありようを提案しつつ、際立って優れた構成力で全体を美しくまとめ上げた、新しい魅力に溢れるアルバムです。
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BBCレジェンズ
グレート・レコーディングス 第3集
[20枚組 BOX] [さまざまな演奏家]BBC LEGENDS - Great Recordings from the Archive, Vol. 3 (20 CD Box Set)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:ICAB5167
CD 20枚組価格:14,400円(税込、送料無料)
眩暈を覚えるほどのお宝続出!
伝説のヒストリカル・レーベルの名演集第3弾英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いた安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICAレーベルより、その名演の数々を復刻するBOXセット第3弾が発売となります。 第1集(ICAB-5113/廃盤)第2集(ICAB-5141/国内在庫終了次第廃盤)同様、20枚組の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。いずれもこの機会を逸すると、次の入手機会はかなり難しいものばかり。どうぞこの機会をお見逃しなく。 録音は全てライヴ(インタビュー除く)。 -
〈期待の若手演奏家シリーズ〉
ヴァレンティン・マリーニン(ピアノ)
ハエン賞国際ピアノコンクール 2021年優勝 [ヴァレンティン・マリーニン(ピアノ)/ブレトン弦楽四重奏団]Piano Recital: Malinin, Valentin - SHOSTAKOVICH, D. / MALININ, V. / GRANADOS, E. / PROKOFIEV, S. / SCRIABIN, A.
発売日:2022年12月09日
NMLアルバム番号:8.574468
CD価格:1,900円(税込)
2021年にスペインで開催された「第62回ハエン賞国際ピアノコンクール」で優勝したロシア出身のピアニスト、ヴァレンティン・マリーニン。このアルバムではコンクールでの演奏と、その後に収録された演奏からマリーニン自身が選んだ曲を並べたプログラムが楽しめます。 ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲はマリーニンの高いアンサンブル能力が聴きどころで、聴衆からの温かい拍手も聞かれます。続くグラナドス作品は、コンクールの特色の一つである「優れたスペイン音楽の解釈者」たる資質を問う曲。冥界から帰ってきた亡霊が愛する人のために奏でるセレナードをマリーニンは巧みに弾きこなしました。 コンクール後にロシアで録音されたスクリャービンとプロコフィエフ作品は、ロシア出身のマリーニンが大切にしているレパートリー。また最後に置かれたビゼーの「《真珠採り》より“耳に残るは君の歌声”」では、ラヴェルを思わせる曲調による大胆なアレンジを披露しています。
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複数ピアノと管弦楽のための作品集
マルタン、プーランク、ショスタコーヴィチ、レヴァノン [マルチピアノ(アンサンブル)/ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]LEVANON, A. / MARTIN, F. / POULENC, F. / SHOSTAKOVICH, D.: Works for Pianos and Orchestra (MultiPiano, Royal Philharmonic, Yablonsky)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.573802
CD価格:1,900円(税込)
第一次世界大戦後、盛り上がりを見せていた新古典主義音楽の流れの中で、それまで顧みられることの少なかった“コンチェルト・グロッソ=合奏協奏曲”のジャンルが活性化しました。なかでもよく知られているのがプーランクの「2台のピアノのための協奏曲」であり、モーツァルトを思わせるエスプリに満ちた旋律に、ストラヴィンスキーのような力強く激しいリズムを併せ持つこの作品は、当時の聴き手の心を惹きつけました。 このアルバムにはそのような複数のピアノのための協奏曲を収録。フランク・マルタンの「小協奏交響曲」は第二次世界大戦の暗い緊張感が反映された作品で、もともとはピアノ、チェンバロ、ハープと管弦楽のために書かれましたが、今作では独奏部が3台のピアノのために編曲されており、華麗な響きを纏っています。 ショスタコーヴィチの「2台のピアノのためのコンチェルティーノ」はもともと伴奏の付かない2台ピアノのための作品。ここでは弦楽オーケストラの伴奏で演奏されています。 アーリエ・レヴァノンの「四つの言葉を持つ国」はイスラエルの平和を願い、4言語による民謡の旋律が引用されたポップスを思わせる耳なじみの良い作品です。 「マルチピアノ」はテルアヴィヴとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の共同機関であるブッフマン=メタ音楽院によって2011年に開始されたプロジェクトの中枢を担うアンサンブル。アレンジャーでもトメル・レフの主導のもと、さまざまな複数ピアノのための作品を演奏し、好評を博しています。
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マリア・クリーゲル(チェロ)
アニヴァーサリー・エディション[3枚組 BOX] [マリア・クリーゲル(チェロ)他]KLIEGEL, Maria: Anniversary Edition
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.578370-72
CD 3枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
2022年に70歳となった名チェリスト、マリア・クリーゲルが、自らナクソスの膨大なディスコグラフィーの中から選んだコレクションBOX。 ドイツで生まれた彼女は10歳からチェロをはじめ、アメリカにわたりインディアナ大学にてヤーノシュ・シュタルケルに師事、1981年にはロストロポーヴィチ国際コンクールでグランプリを受賞したことでロストロポーヴィチとヨーロッパ・ツアーを行うなど世界的に注目を集めました。以降、演奏家と教師として活動しつつ、数多くの録音を発表。 このアルバムには、グラミー賞にノミネートされたJ.S.バッハのチェロ組曲からの抜粋をはじめ、ベートーヴェンやオンスロウなどの古典派作品、彼女が得意とするサン=サーンスのチェロ協奏曲の楽章、技巧が冴えわたる近現代作品までを収録。 また、彼女が使用している楽器はモーリス・ジャンドロンが30年以上にわたって使用していた1693年製のストラディヴァリウス「エクス・ジャンドロン」を中心に、いずれも17世紀から18世紀の銘器であり、その芳醇で温かみのある音色もお楽しみいただけます。
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Encores - アンコール
弦楽四重奏のための作品集 [アリオーソ弦楽四重奏団ウィーン]Chamber Music (String Quartet) - BACH, J.S. / DVOŘÁK, A. / ELGAR, E. / MOZART, W.A./ PUCCINI, G. (Encores) (Arioso Quartet)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:Gramola99274
CD価格:2,550円(税込)
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発売日:2022年08月05日
CD 10枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルを代表するソリストたちの演奏を収録。 トン・コープマンが1987年に録音したJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムのバッハ一族のチェンバロ作品やエッカルト・ハウプトのC.P.E.バッハのフルート協奏曲集、ブルクハルト・グレツナーのヴィヴァルディ :オーボエ協奏曲集などバロック期の作品、ラインホルト・フリードリヒの超絶技巧トランペット、タベア・ツィマーマンのシューマン、鬼才ピアニスト、ツィモン・バルトのブラームス: ピアノ協奏曲第2番、リノス・アンサンブルのドヴォルザーク、現在は活動を停止しているペーターゼン四重奏団のロマン派作品、ウラディーミル・スピヴァコフが弾くベルクとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲と、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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発売日:2022年08月26日
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
2022年、エリザベート王妃国際音楽コンクールの記録世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。 この優勝者チェ・ハヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。
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エリザベート王妃国際コンクール
2017年 チェロ部門 [ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール、岡本侑也、サンティアゴ・カニョン=バレンシア、イヴァン・カリズナ]発売日:2022年07月08日
CD 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
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『UNE PRIÈRE ある祈り』
ユダヤの祈りの音楽 [アンサンブル・コントラスト(ジョアン・ファルジョ、アントワーヌ・ピエルロ、アルノー・トレット)、カリーヌ・デエ、ピエール・ジェニソン、デボラ・ネムタヌ、サラ・ネムタヌ]Chamber Music - BLOCH, E. / BRUCH, M. / KOVÁCS, B. / PROKOFIEV, S. / RAVEL, M. / SHOSTAKOVICH, D. / WILLIAMS, J. (Une prière)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:ALPHA763
CD価格:2,475円(税込)
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コンダクターズ・イン・リハーサル
マリス・ヤンソンス編[4枚組] [マリス・ヤンソンス(指揮)/バイエルン放送交響楽団]発売日:2022年05月13日
CD 4枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
演奏家にとってはコンサート本番がすべてですが、その本番を作り上げるリハーサルこそ、指揮者の解釈やオーケストラを導く力量を明らかにします。この4枚組のセットでは、マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の膨大なリハーサル録音から、ヤンソンスに縁の深いスラヴ系音楽のリハーサルをとり上げており、その音楽作りを目撃しているような気分を味わえるでしょう。ヤンソンスがバイエルン放送響の首席指揮者に任命されながらも正式な着任前だった2001年の「ペトルーシュカ」と、2004年の「悲愴」、更に2016年の「レニングラード」及び翌2017年の「交響的舞曲」へと辿ることで、指揮者とオーケストラとの関係が熟成されてゆくのも感じ取ることができます。 リハーサルはドイツ語。また各CD冒頭にバイエルン放送の解説者を務めたフリードリヒ・シュロッフェルによるイントロダクション(ドイツ語)が収録されています。
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
交響曲集 [さまざまな演奏家]発売日:2022年05月13日
CD 10枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルが得意とする初期古典派の作品から近代までの交響曲を収録。この中にはシャーンドル・ヴェーグが指揮するカメラータ・ザルツブルクのモーツァルトをはじめ、ネヴィル・マリナーとアカデミー室内管弦楽団によるウィリアム・ボイスの交響曲集や、ベストセラーを記録したヘルベルト・ケーゲルとドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン、弦の響きの美しさで知られるサンデルリンクとベルリン交響楽団のブラームス、ジェイムズ・コンロンとバイエルン放送交響楽団によるシュルホフなど、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
『BELLS - 鐘』
ピアノ、チェンバロ、フォルテピアノ、フェンダー・ローズによる、古今東西鍵盤音楽の旅 [アンソニー・ロマニウク]発売日:2022年04月15日
CD国内仕様 日本語解説/原盤解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
話題のピアニストがその鬼才の片鱗を露わに!
4つの時代の楽器を操る鍵盤音楽の旅フォルテピアノやチェンバロなどの古楽系鍵盤奏者として各方面に出演するほか、同時代の作品解釈にも一家言あり、柴田俊幸とのバッハのフルートと鍵盤のための作品集(FUG792/NYCX-10272)ではチェンバロとフォルテピアノ、パトリツィア・コパチンスカヤのアルバム『TAKE TWO』(ALPHA211/NYCX-20002)ではチェンバロとトイ・ピアノで共演しているアンソニー・ロマニウク。生まれ育ったオーストラリアでジャズにどっぷりとはまった後、アメリカへ渡りクラシック・ピアノを学習、数年後から古楽を学んだ彼は、当地でロックや電子音楽にも深く熱中していきました。 そんな彼が思い描く鍵盤楽器の音楽を存分にやり遂げた、目の覚めるような構成によるソロ・デビュー・アルバムがこちら。バードからチック・コリアまでの作品を、モダン・ピアノを中心としながらも、フォルテピアノ、チェンバロ、そしてフェンダー・ローズまでを縦横無尽に駆使して演奏しています。その楽曲解釈は、確固たるアカデミックな基礎の上にロックやヒップホップを吸収した世代ならではの小気味よい風通しの良さが感じられ、彼がどの作品からもそれぞれが持つ美しさを聴く者に示してくれる抜群の才気の持ち主であることを知らしめています。 フェンダー・ローズによるバッハの面白さなど意外性も相まって、最後まで一気に聴かせるアルバムです。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2022年6月号)★-
トランペットとピアノのための協奏曲集 [セリーナ・オット(トランペット)/マリア・ラドゥトゥ(ピアノ)/ウィーン放送交響楽団/ディルク・カフタン(指揮)]
発売日:2022年03月04日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
2018年「ミュンヘン国際音楽コンクール」トランペット部門の覇者、セリーナ・オットの3枚目のアルバム。オーケストラをバックに超絶技巧と溢れる歌心を披露したデビューアルバムは2021年の「OPUS KLASSIK」賞を獲得した彼女、今作では近現代の3作品を伸びやかに演奏しています。 ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが求められ、ショスタコーヴィチ自身や他の作曲家、民謡まで様々な作品から引用された旋律を演奏して作品にシニカルかつコミカルな味わいをもたらします。 ジョリヴェのコンチェルティーノはノリの良いリズムが印象的なジャズのテイストが感じられる10分程度の作品。ここでもトランペットはコミカルな旋律を吹き、ピアノとオーケストラの対話に割り込んできます。 ピアノを演奏するのはオーストリア=ルーマニア出身のマリア・ ラドゥトゥ。クラシック音楽と現代美術のコラボに熱心に取り組み、エキサイティングなコンサートを開催する気鋭の演奏家です。 ヴァインベルクの協奏曲にはピアノは登場せず、ショスタコーヴィチに通じる音楽世界をトランペットの妙技で聞かせます。 3曲を通じてドイツの指揮者ディルク・カフタンが巧みな指揮でサポート。アルバム末尾にアンコールのように置かれたラフマニノフではピアノとのデュオで歌心を存分に聞かせます。 *国内仕様盤には増田良介氏の日本語解説が付属します。
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
40 GREATEST RECORDINGS [さまざまな演奏家]Capriccio 40th Anniversary - 40 Greatest Recordings
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:C5470
CD 2枚組価格:1,800円(税込)
Capriccioレーベル創設40周年企画第1弾!Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCapriccioは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。 代表的な録音にはヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン: 交響曲全集や、シャーンドル・ヴェーグ指揮カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクのモーツァルト、ヘルマン・マックス指揮ライニッシェ・カントライによるドイツ・バロックの声楽作品、コンチェルト・ケルンによるバロックから古典派の作品、白井光子のドイツ・リート、ウィーン少年合唱団の一連のアルバムなどがあります。 その後NAXOS傘下に移りウィーンに拠点を移し、新ウィーン楽派から「退廃音楽」に至る時代の作品の録音を継続して発表。最近ではハンス・ロットの管弦楽作品全集(全2巻)の録音が高く評価されました。2021年からは国際ブルックナー協会と組んでブルックナーの交響曲の全ての版と稿を録音するプロジェクト“#bruckner2024”を開始するなど、「ウィーンのレーベル」として特色ある活動を意欲的に続けています。 この2枚組にはCapriccioの過去の録音からレーベル・プロデューサーが選んだハイライトを収録。レーベルの歩みを一望できる内容となっています。 2022年には「宗教作品」「交響作品」「器楽曲」「声楽曲」のジャンルごとに各10枚組のBOXが予定されています。
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エリザベート王妃国際音楽コンクール
ヴァイオリン部門歴史的録音集
ギドン・クレーメル(1967年)、エディト・フォルケルト(1971年)、堀米ゆず子(1980年) [ギドン・クレーメル、エディト・フォルケルト、堀米ゆず子]発売日:2021年12月10日
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
エリザベート王妃国際音楽コンクール、ヴァイオリン部門の歴史に残る3人の名手のアルバムをセットにしたもの。 現在まで目覚ましい活躍をみせるギドン・クレーメルが、弱冠20歳で初めて国際舞台で注目され、大きなコンクールのファイナルとしては異例の選曲といえるエルガーの協奏曲で3位に輝いた1967年の録音。 1971年のファイナルで、ショスタコーヴィチの協奏曲を2回のリハーサルという条件の中、審査員として臨席していた初演者オイストラフの前で見事に弾き切り、第5位を獲得したエディト・フォルケルトは、受賞者コンサートでギーレンと共演したバルトークも収録しています。フォルケルトは闘病の末1992年に亡くなっており、このアルバムはベルギーのヘント出身であった不遇の芸術家の偉業を讃えるものです。 冷戦の高まりでソヴィエトからの参加が無かった1980年、日本からは優勝者堀米ゆず子をはじめ、第3位に清水高師、第4位に塚原るり子と3人もの入賞者を輩出し話題となりました。セミ・ファイナルにおけるイザイの無伴奏で聴衆を圧倒した堀米ゆず子は、ファイナルのシベリウスの協奏曲でも、このコンクール史上同曲の最も素晴らしい演奏と称賛されるパフォーマンスを残しています。
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マリス・ヤンソンス・エディション
[70枚組 BOX] [バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2021年11月05日
57CD+11SACD+2DVD 70枚組価格:45,000円(税込、送料無料)
マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD、DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。 -
HERITAGE
デニソフ/ドビュッシー
ショスタコーヴィチ/プロコフィエフ
ヴァイオリン作品集 [フョードル・ルディン(ヴァイオリン)/ボリス・クスネツォフ(ピアノ)]Violin and Piano Music (Russian) - DENISOV, E. / DEBUSSY, C. / SHOSTAKOVICH, D. / PROKOFIEV, S. (Heritage) (F. Rudin, B. Kusnezow)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100183
CD価格:1,950円(税込)
2019年、ウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任したヴァイオリニスト、フョードル・ルディンの最新作。「Heritage(遺産)」と題されたアルバムには、ルディンの祖父であり20世紀半ばに活躍したエディソン・デニソフの作品を中心に、ショスタコーヴィチとプロコフィエフの作品が収録されており、モスクワに生まれてパリで育ったルディン自身のポートレートと言えるアルバムになっています。 デニソフは社会主義リアリズム路線に反抗し、前衛的な作品を書いたことで知られるとともに、西側の作品を研究しながら独自の作風を模索し物議をかもした人。このアルバムに収録されたドビュッシーの未完の歌劇《ロドリーヌとシメーヌ》からの前奏曲と二重唱も、デニソフ自身がオーケストレーションを施したものですが、ここでは更にルディン自身がヴァイオリンとピアノ用に編曲、演奏しています。十二音技法で描かれたソナタも聴きものです。 アンコールとしてラフマニノフが編曲したムソルグスキーの「ゴパーク」が置かれています。
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〈20世紀のフォックストロット集 第3集〉
中央&東ヨーロッパ編 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - PEJAČEVIĆ, D. / TIJARDOVIĆ, I. / LOGAR, M. / VLADIGEROV, P. (20th Century Foxtrots, Vol. 3: Central and Eastern Europe) (G. Wallisch)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:GP854
CD価格:1,950円(税込)
「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(ジャズにあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストン(両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるダンス)などとともに大流行、そしてこの流行は瞬く間にヨーロッパ一帯にも及びました。 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、第1集ではオーストリアとチェコの作品、第2集ではドイツで生まれた作品を採り上げましたが、この第3集では中央、東ヨーロッパからロシアまで9か国に及ぶ作曲家のフォックストロットを収録。中には大指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーの「フォックス=トロット」などの珍しい曲も含まれています。 世界初録音作品も多数収録。28の魅惑的な作品が並びます。
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エリザベート王妃国際音楽コンクール
ピアノ部門2021 [ジョナタン・フルネル、セルゲイ・レドキン、務川慧悟、阪田知樹、ヴィタリ・スタリコフ、ドミトリ・シン]Queen Elisabeth Competition: Piano 2021
発売日:2021年07月09日
NMLアルバム番号:QEC2021D
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
日本先行発売!
務川慧悟、阪田知樹が入賞のQEC20215月29日(日本時間30日)に閉幕したばかりのエリザベート王妃国際音楽コンクールから、熱演を収めたライヴ盤が早くも登場! エリザベート王妃国際音楽コンクールは、チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールと共に「世界三大コンクール」と呼ばれる屈指の名門コンクール。前身のウジェーヌ・イザイ・コンクール時代を含めれば、ピアノ部門の優勝者には、エミール・ギレリス(1938)、レオン・フライシャー(1952)、ウラディーミル・アシュケナージ(1956)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1978)、フランク・ブラレイ(1991)、アンナ・ヴィニツカヤ(2007)、デニス・コジューヒン(2010)、ボリス・ギルトブルク(2013)など、錚々たる顔ぶれが並びます。 2021年のピアノ部門は、当初予定の2020年から(新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で)1年延期されて開催。パンデミック後に開催される最初のメジャー・コンクールとして大きな注目を集めました。日本でも、ともに愛知県出身の務川慧悟と阪田知樹が入賞したことから新聞・テレビで紹介されたので、ご覧になった方も多いと思います。 このアルバムにはセミ・ファイナルとファイナルから、入賞した6人のピアニストによる選りすぐりの演奏が収録されています。難関で知られるコンクールだけに、今年の入賞者6名は、すでにプロとしてのキャリアを築いている実力者が揃い、非常にハイ・レベルな演奏が繰り広げられました。 無観客で行われたので、演奏終了を待ちきれずに拍手が沸き起こるといった場面はありませんが、それだけに集中して聴けて余韻まで味わえるのは2021年ならでは。どの演奏も高水準ですが、フルネルとレドキンは流石にどの曲も立派。そして第3位となった務川慧悟が弾くモーツァルト最後のピアノ協奏曲、第27番の味わい深さが印象的で、ラモーで聴かれるセンスもさすがです。フランツ・リスト国際ピアノ・コンクールの優勝者、阪田知樹(第4位)の鬼気迫るロ短調ソナタも大きな聴きもの。 CD1の6はセミ・ファイナルの、5はファイナルのための新作課題曲です。 -
SPHINX - スフィンクス
カウンターテナーが歌う近代ロシアの歌曲集 [ヘイミッシュ・マクラーレン(カウンターテナー)/マシュー・ジョリーズ(ピアノ)/ナタリー・グリーン=バックリー(ヴィオラ)/クラウディア・ファラー(ヴァイオリン)/ベン・マイケルズ (チェロ)]Vocal Recital (Counter-Tenor): McLaren, Hamish - BORODIN, A.P. / FIRSOVA, E. / SHOSTAKOVICH, D. / TANEYEV, S.I. / TCHAIKOVSKY, B. (Sphinx)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:ORC100161
CD価格:1,950円(税込)
ロシア(ソヴィエト)の芸術歌曲の伝統は、19世紀初頭のサロン音楽から始まりました。もともと素朴で抒情的な「ロマンス」は、やがてショスタコーヴィチらによって壮大なテーマを採り入れたものに進化しましたが、決して親密さを失うことはありませんでした。このアルバムには、アマゾン、コーカサス、スコットランド、イングランド、エジプトなど、ロシアから遠く離れた地を主題にした作品を収録。旅をする喜び、ロマンティックな風景、愛と喪失、そして生と死など永続的なテーマを網羅する様々な歌曲を、ヘイミッシュ・マクラーレンの清冽な歌声でお聴きいただけます。 ヘイミッシュ・マクラーレンはロンドン王立音楽院で歌唱指導を受けるとともに、在学中にロシア語を学び、ショスタコーヴィチの歌劇やロシアの歌に興味を持ちました。2018年には実際にロシアを旅行し、サンクトペテルブルクからモスクワ、シベリアのイルクーツクまでの楽譜店を探求。これまでに録音されたことのないショスタコーヴィチの2作品をはじめ、数多くの貴重な楽譜を入手し、今回の録音に使用したということです。
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Bach Frequencies 60-90
バッハと彼に影響された作品集 [ユリウス・ベルガー(チェロ・ピッコロ)/アンドレイ・プシュカレフ(ヴィブラフォン)/バベル・ベリアエフ(マリンバ)]Chamber Music (Cello Piccolo) - BACH, J.S. / MARCELLO, A. / PIAZZOLLA, A. / SHOSTAKOVICH, D. (Bach Frequencies 60-90) (Berger, Pushkarev, Beliaev)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:SM362
CD価格:1,950円(税込)
バッハが影響を受けた作品、そしてバッハから影響を受けた作品を集め、チェリストのユリウス・ベルガーと、クレーメルとのコラボレーションで知られるパーカッション奏者アンドレイ・プシュカレフが新たな編曲を施したという興味深い作品集。タイトルの数字「60-90」は穏やかな心拍数を意味するもので、これを聴くことで脈拍や鼓動を落ちつけて、自分自身と向き合う効果が期待されます。 マルチェッロのオーボエ協奏曲は、バッハが鍵盤のための協奏曲に編曲し、またBWV1052は自身のヴァイオリン協奏曲とされる作品をチェンバロのための協奏曲に編曲したもの。ショスタコーヴィチとピアソラ作品はバッハの影響が強く、他のバッハ作品もしばしば様々な形の編曲題材となっています。 今回はバッハがカンタータで好んで使用したチェロ・ピッコロを主役とし、オーケストラ・パートはヴィブラフォンとマリンバで演奏。現代的な解釈も盛り込まれた見事な演奏をお楽しみください。
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新倉瞳
ダンツァ [新倉瞳]Cello Recital: Niikura, Hitomi - ALBÉNIZ, I. / BARTÓK, B. / FAURÉ, G. / HANDEL, G.F. / POULENC, F. / SAINT-SAËNS, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Danza)
発売日:2020年11月25日
NMLアルバム番号:MECO-1060
SACD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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『BELLS - 鐘』
ピアノ、チェンバロ、フォルテピアノ、フェンダー・ローズによる、古今東西鍵盤音楽の旅 [アンソニー・ロマニウク]Keyboard Recital: Romaniuk, Anthony - BACH, J.S. / BARTÓK, B. / BYRD, W. / CRUMB, G. / DEBUSSY, C. / LIGETI, G. (Bells)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:ALPHA631
CD価格:2,475円(税込)
話題のピアニストがその鬼才の片鱗を露わに!
4つの時代の楽器を操る鍵盤音楽の旅フォルテピアノやチェンバロなどの古楽系鍵盤奏者として各方面に出演するほか、同時代の作品解釈にも一家言あり、パトリツィア・コパチンスカヤのアルバム『TAKE TWO』(ALPHA211/NYCX-20002)ではチェンバロとトイ・ピアノで共演しているアンソニー・ロマニウク。生まれ育ったオーストラリアでジャズにどっぷりとはまった後、アメリカへ渡りクラシック・ピアノを学習、数年後から古楽を学んだ彼は、当地でロックや電子音楽にも深く熱中していきました。 そんな彼が思い描く鍵盤楽器の音楽を存分にやり遂げた、目の覚めるような構成によるソロ・デビュー・アルバムが登場です。バードからチック・コリアまでの作品を、モダン・ピアノを中心としながらも、フォルテピアノ、チェンバロ、そしてフェンダー・ローズ(金属音叉を使用したフェンダー社製の電子ピアノで、ジャズからソウル、ロックまで幅広いポピュラー音楽に1970年代を中心に使用され、現在も多くのファンが存在)までを縦横無尽に駆使して演奏しています。その楽曲解釈は、確固たるアカデミックな基礎の上にロックやヒップホップを吸収した世代ならではの小気味よい風通しの良さが感じられ、彼がどの作品からもそれぞれが持つ美しさを聴く者に示してくれる抜群の才気の持ち主であることを知らしめています。 フェンダー・ローズによるバッハの面白さなど意外性も相まって、最後まで一気に聴かせるアルバムです。 -
『究極のレコーディング 40』
ORFEOレーベル40周年記念 [さまざまな演奏家]発売日:2020年06月19日
CD 2枚組価格:2,025円(税込)
ORFEOレーベル40周年の歴史を彩った名録音の数々1979年にミュンヘンで設立されたORFEOレーベル。40周年を記念し、その歴史を彩った名録音の数々を一度に楽しむことの出来る見本市のようなアルバムが登場します。CD1には器楽奏者と指揮者による20の名演、CD2には20の名唱、40周年に合わせ合計40の素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。
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Heldinnenleben - 女傑の生涯
チェロ四重奏のための作品集 [コロフォニシュティンネン(チェロ四重奏団)]Cello Quartet Recital: Kolophonistinnen (Die) - BRAMBÖCK, F. / STRAUSS I, J. / STRAUSS II, J. / SHOSTAKOVICH, D. / TANSMAN, A. (Heldinnenleben)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola99218
CD価格:2,475円(税込)
4人の若き女性奏者たちによって2014年に結成されたチェロ四重奏団「コロフォニシュティンネン」。アンサンブル名は、弦楽器の演奏には不可欠の「松脂=Colophony」から採られており、すなわち、チェロの素晴らしい響きを意味しています。 アンサンブルのデビュー・アルバムとなる『女傑の生涯』と題されたこのアルバムは、彼女たちのさまざまなスタイルと表現力を集約した1枚。アンサンブルが得意とするヨハン・シュトラウスの作品から、ユニークな活動で知られるチェリスト、マティアス・バルトロメイ(ウィーン・フィルのチェロ奏者フランツの息子)の新作、そしてアルバム・タイトルでもある、リヒャルト・シュトラウスの名曲のもじりで、シュトラウスの旋律からジャズまで幅広い旋律がコラージュされた曲「女傑の生涯」など、遊び心溢れた作品が並びます。
収録作曲家:
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『ピアノの巨匠たち』[11枚組 BOX]
(バッハからショスタコーヴィチまで、ピアノの大作曲家たちの作品を集めて) [エドナ・ステルン(ピアノ)、フランソワ=フレデリック・ギイ(ピアノ)、アレクサンダー・ロンクヴィヒ(ピアノ)、ネルソン・ゲルナー(ピアノ)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)、アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノ)、クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮) 北ドイツ放送エルプフィル、イヴァン・ルーディン(ピアノ) クレメラータ・バルティカ、オメール・メイア・ウェルバー]発売日:2020年03月13日
CD 11枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
ベストセラーを惜しげもなく投入!
ALPHAレーベルにおけるピアノ芸術の集大成Alpha Classics(一部はZig-Zag Territoires)レーベルで制作されたアルバムから、ピアノの大作曲家たちそれぞれが1枚に収録されたアルバムを選んだ11枚組のBOX。バッハに始まりショスタコーヴィチに終わる11人の作曲家たちの代表作を、時代を追って聴くことの出来る趣向になっています。 古楽や古楽器の印象が強いAlphaですが、ここではレーベルを代表するモダン・ピアノの名手たちのアルバムが揃えられており、いずれもベストセラーばかりとなっています。どれを取っても素晴らしい演奏内容と企画性。ピアノ・ファン垂涎のセットと言えるでしょう。 -
アンドリス・ネルソンス&
バーミンガム市交響楽団
名演集 [アンドリス・ネルソンス(指揮)バーミンガム市交響楽団]発売日:2019年12月13日
CD 9枚組価格:9,075円(税込、送料無料)
2020年、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに登場予定の現代を代表する指揮者アンドリス・ネルソンス。若きネルソンスがOrfeoレーベルに残したバーミンガム市交響楽団との名演奏が「9枚組BOX」で登場!アンドリス・ネルソンスは、トランペット奏者として経歴を開始し、ラトビア国立歌劇場の首席指揮者を経て、2006年から2009年には北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。2008年よりバーミンガム市交響楽団、2014年よりボストン交響楽団の音楽監督を務めると同時に、2017/18シーズンよりライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスター(楽長)にも就任。現在、その活動が最も注目を集める存在です。 バーミンガム時代のネルソンスの演奏は、弦楽器の美しい響きを重視し、作品の個性を際立たせるだけでなく、新たなレパートリーの開拓にも積極的に取り組み、前任者であるサイモン・ラトルとサカリ・オラモが築き上げたオーケストラの名声を更に高めました。 Orfeoはバイエルン放送交響楽団に客演したネルソンスの才能に早い時期から注目し、彼がバーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任した時から野心的なプロジェクトを企画、一連の作品を録音しました。チャイコフスキーの後期交響曲集を始め、得意とするリヒャルト・シュトラウスの交響詩集、ストラヴィンスキーの「火の鳥」、そしてショスタコーヴィチの「レニングラード」など、若いエネルギーに満ち、颯爽とした演奏のネルソンスを存分に味わっていただけます。
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sNostalgia
(ピアソラ、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、ブラームス) [ハイドン・チェンバー・アンサンブル]Chamber Music (Piano Trio) - PIAZZOLA, A. / RACHMANINOV, S. / SHOSTAKOVICH, D. / BRAHMS, J. (Nostalgia) (Haydn Chamber Ensemble)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99205
CD価格:2,475円(税込)
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Ascent
ヴィオラとピアノのための作品集 [マシュー・リップマン(ヴィオラ)/ヘンリー・クレイマー(ピアノ)]Viola and Piano Recital: Lipman, Matthew / Kramer, Henry - ASSAD, C. / BOWEN, Y. / KNOX, G. / SCHUMANN, R. (Ascent)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-184
CD価格:2,025円(税込)
アメリカの若いヴィオラ奏者、マシュー・リップマンの「Ascent」。このデビュー・アルバムは、彼の亡くなった母親に捧げられており、ゆったりとした美しい曲ばかりが選ばれています。なかでもショスタコーヴィチの即興曲は長らく行方不明になっていた作品(作品番号33は付随音楽「呼応計画」に付けられている)で、モスクワ国立公文図書館から発見された楽譜により世界初録音がなされています。また、ワックスマンの「カルメン幻想曲」も、ヴィオラで演奏されるのはこれが初めての録音となります。 ニューヨークタイムズ紙で「豊かな音色とエレガントなフレージング」と評されたリップマンの素晴らしい技巧と音楽性が存分に発揮されています。
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ランデヴー・ウィズ・
マルタ・アルゲリッチ 第1集
アルゲリッチ・ウィズ・フレンズ 2018ハンブルク・ライヴ [マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) ほか]発売日:2019年09月13日
CD 7枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
2018年夏のハンブルクを沸かせた、豪華アーティストの饗宴2018年の夏にドイツのハンブルクで行われた、アルゲリッチと豪華な仲間たちによるライヴを集めた7枚組のアルバム。マイスキー、ハンプソン、コヴァセヴィチ、ジルベルシュテイン、パパヴラミといった大御所から、ボジャノフ、ホッス=レゴツキ、コヌノヴァ、ワイラースタインなど世界中が注目する若手まで登場。毎回のことながら、アルゲリッチの一声で集まるアーティストの層の厚さ、豪華さには驚かされます。 日本からは諏訪内晶子と酒井茜が参加。大物たちの競演をじっくりと堪能する6枚と、アルゲリッチの娘アニーの語りで楽しむ「動物の謝肉祭」と情熱的な南米音楽を味わう7枚目という、聴き応えたっぷりのBOXです。白黒ながら写真も満載の約100ページに及ぶ欧文ブックレット入り。
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シューベルト=エリントン
ノワールラック修道院のライヴ・コンサート [カレン・ヴルチ(ソプラノ)/トーマス・サヴィ(クラリネット)/ルイ・ロッド(チェロ)/ギヨーム・デ・シャッシー(ピアノ)]SCHUBERT-ELLINGTON (La belle saison live) (Vourc'h, Savy, Rodde, Chassy)
発売日:2019年09月13日
NMLアルバム番号:LBM019
CD価格:2,475円(税込)
フランス北部、ブリュイエールにあるノワールラック修道院で行われたギヨーム・デ・シャッシーのライヴを収録した注目アルバム。フランスの名ジャズ・ピアニスト、ギヨーム・デ・シャッシーと彼を取り巻くアーティストたちの演奏は、冒頭の「ます」と「キャラバン」の融合から何とも独創的。カレン・ヴルチの清楚な歌声が2つの曲を自在に繋ぎ合わせ、チェロ、クラリネット、ピアノがここに絡むというユニークなアレンジです。 他の曲もシューベルトとデューク・エリントン作品を中核にしながら、ジャズや現代音楽、インプロヴィゼーションを織り交ぜ、魅力的な世界を見せてくれます。石造りの修道院の豊かな残響も聴きどころです。
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「オフィーリア」 ~ 流浪の歌
(メルニエ、ブラームス、ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、ツィロギアニス、ショーソン、カステルヌーヴォ=テデスコ、リヒャルト・シュトラウス) [クララ・イングレーゼ (ソプラノ)、エロディ・ヴィニョン (ピアノ)、セバスティアン・ワルニエ (チェロ)、アリシア・ホンデケイン(ハープ)]発売日:2019年03月22日
CD価格:2,475円(税込)
イタリア系ベルギー人ソプラノ歌手クララ・イングレーゼによる、「ハムレット」の悲劇の女性、オフィーリアを歌った作品を集めたアルバム。二十歳の頃からオフィーリアというテーマに強く惹かれていたというイングレーゼは、このアルバムの制作にあたり、その悲劇的な運命を現代の苦しみと時代への問いかけに置き換えて捉えようと試みました。 同じくベルギーの作曲家でありオルガニストであるブノワ・メルニエがこのアルバムのために作曲し、チェロが不穏な空気を効果的にあおる「流浪の歌」を軸に編んだこのアルバムは、オフィーリアの狂乱を生々しく、また美しく描くことに成功しています。 ここでピアノを担当しているエロディ・ヴィニョンのドビュッシー・アルバム(CYP1678)では、イングレーゼが語りを担当していました。
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ブリュノ・モンサンジョン制作
音楽ドキュメンタリー
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
『不屈の弓』 [ロストロポーヴィチ]発売日:2019年02月08日
DVD国内仕様 日本語字幕付価格:3,960円(税込、送料無料)
フィッシャー=ディースカウ、グールド、オイストラフ、リヒテル、メニューインなど数多くの音楽家のドキュメンタリー映像を制作し、世界的に高い評価を得ているフランスの巨匠映像作家ブリュノ・モンサンジョンの最新作。 モンサンジョンが、特にそのテーマに関心を持つ「全体主義体制下の優れた音楽家に訪れる運命とそれに立ち向かう姿」。これらに肉薄する一連のドキュメンタリーは発表される度に大きな衝撃を与えてきました。 これまでに 【ダヴィッド・オイストラフ『人民芸術家?』1994】 【スヴャトスラフ・リヒテル『エニグマ(謎)』1998】 【ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー『赤い指揮棒』2004】 この3作品が制作されましたが、今回は同じく、ソ連に生まれた芸術家で、その反体制姿勢により亡命を余儀なくされ時代に翻弄された音楽家ロストロポーヴィチがテーマです。 【ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ『不屈の弓』2017】。 この映像は、芸術家の苦悩と栄光を、未発表映像と彼を取り巻く人々の証言を交えながら丁寧に綴っていきます。 特典映像として長編ドキュメンタリー【ソルジェニーツィンとロストロポーヴィチ】とロストロポーヴィチがチェロを演奏する「大公トリオ」全曲と小品の演奏映像が付属する豪華版です。 ARTFIFA(国際芸術映画祭)2018受賞作品
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ブリュノ・モンサンジョン制作
音楽ドキュメンタリー
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
『不屈の弓』 [ロストロポーヴィチ]発売日:2019年02月08日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付価格:3,960円(税込、送料無料)
フィッシャー=ディースカウ、グールド、オイストラフ、リヒテル、メニューインなど数多くの音楽家のドキュメンタリー映像を制作し、世界的に高い評価を得ているフランスの巨匠映像作家ブリュノ・モンサンジョンの最新作。 モンサンジョンが、特にそのテーマに関心を持つ「全体主義体制下の優れた音楽家に訪れる運命とそれに立ち向かう姿」。これらに肉薄する一連のドキュメンタリーは発表される度に大きな衝撃を与えてきました。 これまでに 【ダヴィッド・オイストラフ『人民芸術家?』1994】 【スヴャトスラフ・リヒテル『エニグマ(謎)』1998】 【ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー『赤い指揮棒』2004】 この3作品が制作されましたが、今回は同じく、ソ連に生まれた芸術家で、その反体制姿勢により亡命を余儀なくされ時代に翻弄された音楽家ロストロポーヴィチがテーマです。 【ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ『不屈の弓』2017】。 この映像は、芸術家の苦悩と栄光を、未発表映像と彼を取り巻く人々の証言を交えながら丁寧に綴っていきます。 特典映像として長編ドキュメンタリー【ソルジェニーツィンとロストロポーヴィチ】とロストロポーヴィチがチェロを演奏する「大公トリオ」全曲と小品の演奏映像が付属する豪華版です。 ARTFIFA(国際芸術映画祭)2018受賞作品
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ブリュノ・モンサンジョン制作
音楽ドキュメンタリー
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
『不屈の弓』 [ロストロポーヴィチ]発売日:2019年02月08日
DVD日本語字幕付価格:3,300円(税込、送料無料)
フィッシャー=ディースカウ、グールド、オイストラフ、リヒテル、メニューインなど数多くの音楽家のドキュメンタリー映像を制作し、世界的に高い評価を得ているフランスの巨匠映像作家ブリュノ・モンサンジョンの最新作。 モンサンジョンが、特にそのテーマに関心を持つ「全体主義体制下の優れた音楽家に訪れる運命とそれに立ち向かう姿」。これらに肉薄する一連のドキュメンタリーは発表される度に大きな衝撃を与えてきました。 これまでに 【ダヴィッド・オイストラフ『人民芸術家?』1994】 【スヴャトスラフ・リヒテル『エニグマ(謎)』1998】 【ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー『赤い指揮棒』2004】 この3作品が制作されましたが、今回は同じく、ソ連に生まれた芸術家で、その反体制姿勢により亡命を余儀なくされ時代に翻弄された音楽家ロストロポーヴィチがテーマです。 【ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ『不屈の弓』2017】。 この映像は、芸術家の苦悩と栄光を、未発表映像と彼を取り巻く人々の証言を交えながら丁寧に綴っていきます。 特典映像として長編ドキュメンタリー【ソルジェニーツィンとロストロポーヴィチ】とロストロポーヴィチがチェロを演奏する「大公トリオ」全曲と小品の演奏映像が付属する豪華版です。 ARTFIFA(国際芸術映画祭)2018受賞作品
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ブリュノ・モンサンジョン制作
音楽ドキュメンタリー
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
『不屈の弓』 [ロストロポーヴィチ]発売日:2019年02月08日
Blu-ray日本語字幕付価格:3,300円(税込、送料無料)
フィッシャー=ディースカウ、グールド、オイストラフ、リヒテル、メニューインなど数多くの音楽家のドキュメンタリー映像を制作し、世界的に高い評価を得ているフランスの巨匠映像作家ブリュノ・モンサンジョンの最新作。 モンサンジョンが、特にそのテーマに関心を持つ「全体主義体制下の優れた音楽家に訪れる運命とそれに立ち向かう姿」。これらに肉薄する一連のドキュメンタリーは発表される度に大きな衝撃を与えてきました。 これまでに 【ダヴィッド・オイストラフ『人民芸術家?』1994】 【スヴャトスラフ・リヒテル『エニグマ(謎)』1998】 【ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー『赤い指揮棒』2004】 この3作品が制作されましたが、今回は同じく、ソ連に生まれた芸術家で、その反体制姿勢により亡命を余儀なくされ時代に翻弄された音楽家ロストロポーヴィチがテーマです。 【ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ『不屈の弓』2017】。 この映像は、芸術家の苦悩と栄光を、未発表映像と彼を取り巻く人々の証言を交えながら丁寧に綴っていきます。 特典映像として長編ドキュメンタリー【ソルジェニーツィンとロストロポーヴィチ】とロストロポーヴィチがチェロを演奏する「大公トリオ」全曲と小品の演奏映像が付属する豪華版です。 ARTFIFA(国際芸術映画祭)2018受賞作品
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Russian Green - ロシアの踊り [エステルライヒシェン・ザロニステン/タンゴ・デ・サローン]
Chamber Music (Russian) - PROKOFIEV, S. / SHOSTAKOVICH, D. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Russian Dances) (Österreichischen Salonisten, Tango de Salón)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:Gramola99170
CD価格:2,475円(税込)
ヴァイオリニスト、ピーター・ギルマイヤーが参加する2つのアンサンブルが演奏するサロン音楽集。彼らの演奏はジャンルを問わず観客にも批評家にも人気がありますが、このアルバムで取り上げられているのはロシアの音楽集。「黒い瞳」や「モスクワの夜」など伝統的な旋律を中心に、ショスタコーヴィチやプロコフィエフの作品も交えた多彩な選曲が魅力的です。 ロシアでは珍しい「タンゴ」は、エフィム・ヨーリスト(1947-2007)の作品。彼はウクライナの作曲家でロシアの伝統楽器バヤン(アコーディオンの仲間)の名手。この曲も伝統楽器バヤンがバンドネオンの役割を担い、普段聴くタンゴとはちょっと違う楽しい仕上がりとなっています。
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À Deux Pianos - ピアノ・デュオ [ジュリアン・デプランケ/ヤン・ルヴィオノワ/アンソニー・コンドウ ギヨーム・ベロン/イスマエル・マルゲン]
Piano Duo Recital: Bellom, Guillaume / Margain, Ismaël - BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. / SHOSTAKOVICH, D. / RACHMANINOV, S. (À Deux Pianos)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM010
CD価格:2,475円(税込)
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発売日:2018年08月24日
CD価格:2,100円(税込)
「Solitude=孤独」というタイトルを持つ、Resonusレーベルにおけるアムステルダム・デュドック四重奏団3枚目のアルバム。 敬愛する姉ファニーを失ったメンデルスゾーンが、その喪失感をそのまま表現したとされる弦楽四重奏曲第6番、恋人を失った悲しみを嘆くジョスカンの「Mille regretz」、戦争への怒りと悲しみ、虚無感を歌い上げるヴァインベルクの弦楽四重奏曲第3番、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》でカテリーナが強い閉塞感を歌うアリアをもとにしたショスタコーヴィチの「エレジー」、そして最後には犯した罪の大きさのため、改悛と孤独の後半生を過ごしたジェズアルドの作品が置かれています。言葉を使わずに音楽で描く“孤独”をじっくりかみしめることができる1枚です。
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A SPAN OF TIME
ジュリアン・ロイド・ウェバーの芸術
[4枚組BOX]JULIAN LLOYD-WEBBER – A SPAN OF TIME (4-CD Box Set)
発売日:2018年04月27日
CD 4枚組BOX価格:2,900円(税込)
イギリスのチェロ奏者ジュリアン・ロイド・ウェバー(1951-)。父ウィリアム・ロイド・ウェバーと兄アンドルー・ロイド・ウェバーは作曲家、妻ジアシンはチェロ奏者という音楽ファミリーの一員です。イギリスや北欧の小品を得意とする彼は、このBOXに収録されているイギリスの小品集(CD2)では、自らイギリス室内管弦楽団を指揮しながらチェロを演奏。指揮者としても才能を発揮しました。また、編曲家としても知られており、父ウィリアムの作品をはじめ、様々な曲を独奏用、もしくは二重奏用に編曲することで、曲の新たな魅力を引き出すとともに、知られざる曲の美しさを伝えています。 CD4のヴィヴァルディは、2014年に病のため、惜しくもチェロ奏者としての引退を発表した彼のチェリストとしての最後の録音となりました。
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荒 庸子
Smile − スマイル [荒庸子]Cello Music - MORRICONE, E. / MENKEN, A. / CHAPLIN, C. / CHOPIN, F. / MASCAGNI, P. / HURWITZ, J. / YOUNG, V. (Smile) (Yoko Ara, Takehiko Yamada)
■映画音楽
発売日:2018年03月08日
NMLアルバム番号:NYCC-13003
CD価格:3,300円(税込、送料無料)
優しいチェロとピアノの音色に包まれて 笑顔になる珠玉のシネマ名曲集ソリスト、室内楽、オーケストラ…幅広い活動で知られるチェリスト、荒庸子による待望の映画音楽集第2弾! 今回は14曲の「映画にまつわる小品」を収録。誰もが一度は聴いたことのある名曲や映画の名シーンで使用された美しいメロディをたっぷりお楽しみいただけます。映画を彩る名曲を通じて聴く人を「笑顔」にしたいという願いが込められたこのアルバムは、ピアノの優しい響きに乗せて、チェロの美しく深い音色がそっと微笑みを届けます。
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マリス・ヤンソンス
ポートレート - 75歳記念BOX[5枚組]Orchestral Music - HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / STRAUSS, R. / MAHLER, G. / VARÈSE, E. (Mariss Jansons - Portrait)
発売日:2018年01月12日
CD 5枚組価格:5,925円(税込、送料無料)
2018年1月14日に75歳の誕生日を迎えるラトビア生まれの世界的指揮者マリス・ヤンソンス。この日を祝して、ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の名演の中からセレクトした5枚組のBOXが発売されます。2003年からバイエルン放送交響楽団、その翌年、2004年にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、この2つの名オーケストラの首席指揮者として活躍してきたヤンソンス。バイエルン放送交響楽団とは2009年に最初の9枚のアルバムをリリースし、以降、継続して様々な作品を録音。どれもがベストセラーを記録しています。 今回のセットには、選りすぐりの名演を収録。彼が愛するハイドンや、マーラーなどの演奏に加え、これまでリリースされていなかったヴァレーズとストラヴィンスキーの2作品も収録。そして2012年の東京公演で演奏されたベートーヴェンも含まれているなど、日本のファンにとっても嬉しいBOXです。
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IN THE MOMENT - その瞬間に
~ 弦楽四重奏の小品集 [アラベラ弦楽四重奏団]Chamber Music - TURINA, J. / WEBERN, A. / MENDELSSOHN, Felix / SHOSTAKOVICH, D. (In the Moment: Short Pieces) (Arabella String Quartet)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:8.579013
CD-R価格:1,900円(税込)
恋愛、生死など様々なテーマの下に書かれた小さな弦楽四重奏曲のコレクション。ウェーベルンの名作「ラングザーマー・ザッツ」は若き彼の恋心が反映された、まだ調性を放棄する前のロマンティックな音楽。晩年に書かれたメンデルスゾーンの小品、風刺が効いたショスタコーヴィチの2曲、ニールセンの友人の死に際して書かれた哀悼の曲、やはり哀悼の曲であるプッチーニの「菊」、ピアノ曲としても知られるドヴォルザークの楽しい2曲のほか、シューベルト、ヴォルフ、トゥーリナの多彩な作品が並べられています。
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EARQUAKE
(The Loudest Classical Music of All Time)Orchestral Music - LEIFS, J. / SHOSTAKOVICH, D. / HANSON, H. (Earquake - The Loudest Classical Music of All Time) (Helsinki Philharmonic, Segerstam)
発売日:2017年05月19日
CD価格:1,800円(税込)
20年前にこのアルバムが初登場した時には、CDのケースに「耳栓」がセットされるという衝撃的なものでした。 地震=EARTHQUAKEに掛けたタイトルの「EARQUAKE」のことば通り、刺激的でエキサイティングな曲ばかりが集められていますが、“1枚を通して聴いてもらうために”ところどころ静かな曲が配置されているところもユーザー思いです。 演奏する際にはオーケストラに22人のパーカッション奏者を配しただけでなく、4組の岩石とハンマーも用意されるなど、大きな音を出すために万全の準備をして録音に臨んだのだそうで、最後のトラック「ヘクラ火山(フィンランド最大の活火山)での爆音は、恐らくこれまでに書かれたクラシック音楽の中でも最も大きな音であろうと言われています。そんな伝説のアルバム、長らく廃盤になっていましたが、リリース20年を記念しての復活です。
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イディル・ビレット
20世紀ピアノ・エディションIDIL BIRET 20TH CENTURY PIANO EDITION
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:8.501504
CD 15枚組価格:6,744円(税込、送料無料)
モーツァルト、ベートーヴェンはもちろんのこと、どんな作品でも完璧に弾きこなすトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。初期のNAXOSレーベルの立役者でもあった彼女は、現在、各レーベルに散らばっている自らの録音を集約し、「イディル・ビレット・アーカイヴズ」として世に出しています。 そんなビレットが最も得意としているのはなんと言っても「現代の作品」であり、デビュー直後からブーレーズやリゲティ作品をバリバリ弾きこなすことで評判を取っていたことでも知られています。この15枚組には、バルトークからストラヴィンスキー、そして前述のブーレーズやリゲティまで、1950年代から2010年代までの演奏が収録されています。彼女の恩師であるヴィルヘルム・ケンプの「バッハ編曲集」や、トルコの作曲家サイグン自身が指揮してバックを務めた協奏曲など、興味深い作品が並んでいます。
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セプトゥーラ
〈金管七重奏のための音楽集 第3集〉
ショスタコーヴィチ/プロコフィエフ
スクリャービン/ラフマニノフ [セプトゥーラ]Brass Septet Music, Vol. 3 - SHOSTAKOVICH, D. / PROKOFIEV, S. / SCRIABIN, A. / RACHMANINOV, S. (Septura)
発売日:2016年01月27日
NMLアルバム番号:8.573475
CD価格:1,900円(税込)
第1集ではメンデルスゾーンやシューマンなどロマン派の作品、そして第2集ではバロック・オペラの名曲の数々を新たな装いで聴かせた金管アンサンブル「セプトゥーラ」。第3集ではなんとロシアの作品集に挑戦です。 冒頭のショスタコーヴィチから炸裂するお馴染みの音形「D-S(Es)-C-H」が何とも印象的で、本来なら皮肉と哀しみに彩られているはずのこの作品が、何となく華やかに聴こえるのが面白いところです。他にはプロコフィエフの初期の作品や、スクリャービンの先鋭的な作品と、ラフマニノフの憂鬱な感情を讃えた作品など、今回のアルバムにおいての彼らは、これまでよりも更に豊かな響きを追求しているようです。もちろん編曲も見事で、まるでこれらの作品がオリジナルであるかのような存在感を放っています。 「セプトゥーラ」のメンバーは、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、スコットランド歌劇場、オーロラ・オーケストラで活躍する若手金管奏者たちによって構成されています。この見事なアンサンブルには感嘆するほかありません。
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ユラ・マルグリス
Arrangements & Adaptations [マルグリス]Piano Recital: Margulis, Jura / Argerich, Martha - BACH, J.S. / LISZT, F. / MOZART, W.A. / NOVA, S. / MUSSORGSKY, M.P. (Piano Solo con sordino)
発売日:2016年01月27日
NMLアルバム番号:OC453
CD価格:2,025円(税込)
楽器への強いこだわり、そして作品への強い思い入れ。この2つで知られるドイツのピアニスト、ユラ・マルグリス。これまでにもリストやシューベルトの作品で主張の強い演奏を披露し、多くのファン(楽器マニアも含め)を獲得しています。 今回は作品への思い入れが強く表明されたアルバムをリリース。声楽のための作品や、弦楽四重奏曲などを自由自在にピアノ独奏曲へと変貌させています。そして彼が2台ピアノのために編曲した「禿山の一夜」で共演しているのは、マルタ・アルゲリッチ。激しく、そして蠱惑的な世界が目の前に開けます。
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Souvenirs 音楽の日
ルーデンス・トゥルクと仲間たち [アドリヤン/トゥルク/占部由美子]Chamber Music - DOPPLER, F. / PAGANINI, N. / SHOSTAKOVICH, D. / MENDELSSOHN, Felix (Souvenirs - Musiktage with Ruden Turku & Friends)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:OC1832
CD価格:2,475円(税込)
アルバニア、ティラナで生まれたヴァイオリニスト、ルーデンス・トゥルクは14歳でドイツに移り、アナ・チュマチェンコに師事し、ミュンヘン音楽演劇大学に進学します。ここで出会ったネーメ・ヤルヴィ、イダ・ヘンデル、ユーディ・メニューインなどの偉大な音楽家に感銘を受けた彼は、室内楽アンサンブルに興味を持ち、ソリストだけでなく優れた室内楽奏者として活躍を始めます。 アルバムタイトルの「MUSIKTAGE - 音楽の日」は2000年から彼が主宰しているゼーフェルトの音楽祭で、2013年にはシュテルンベルク行政区の文化賞が与えられるなど、ヨーロッパでとても高く評価されています。ここには新進気鋭の演奏家たちと学生がやってきて、講義を行ったり、オーケストラを編成したりと様々な活動を行い、音楽を演奏する喜びを味わうのです。そしてこのアルバムは、音楽祭の「お土産」として販売され、人々の記憶に残るものとなります。日本人ピアニスト、占部由美子さんをはじめとした出演者たちの見事な演奏をお楽しみください。
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ドゥーニャ・ラフロヴァ
My Dusty Gramophone [ラフロヴァ]Violin Recital: Lavrova, Dunja - ALBENIZ, I. / DEBUSSY, C. / DRIGO, R. / FALLA, M. de / GERSHWIN, G. / HALFFTER, E. (Lapshin) (My Dusty Gramophone)
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:SM216
CD価格:1,824円(税込)
このアルバムで素晴らしい演奏を聞かせるヴァイオリニスト、ラフロヴァは幼い頃から家族が所有していたLPレコードで聞くヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー、イダ・ヘンデル、そしてヤッシャ・ハイフェッツの演奏に魅了されたといい、これらが彼女にヴァイオリニストへの道を歩ませたといいます。 その時代の録音は独特の味わいがあり、とりわけその音色には現在のCDとは全く違う響きがあると感じた彼女は、このアルバムでもその時代の音色を再現するために、可能な限りヴィンテージの機器を使用して、ポルタメントを多用した演奏も含めて、当時の音色に近づけたのだそうです。確かに出来上がったアルバムからはデジタル録音では得られないふくよかで優しい味わいが感じられます。この時代を知らない人にも懐かしい気持ちが届くことでしょう。
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発売日:2014年10月22日
8CD価格:3,420円(税込、送料無料)
第1集から第4集まで静かなブームを呼んできた、「パシフィカ弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集+関連のある作品集」がなんとBOX化! ショスタコーヴィチといえば、皮肉と虚飾を凝らした交響曲が人気ですが、それとは全く別の顔を見せる「弦楽四重奏曲」は彼の本質であり、心情の吐露でもある大切な作品であり、実はショスタコーヴィチの最高傑作、いえ、全ての弦楽四重奏作品の中でも最高傑作であると評価する人も多い作品です。 パシフィカ弦楽四重奏団は、この全集に、ショスタコーヴィチ作品と強い関連を持つ4人の作曲家の作品を1曲ずつ付け加え、当時のソヴィエトにおける「騒乱、混乱」を表出することを試みました。ショスタコーヴィチにおける「一つの金字塔」になり得る迫真の演奏です。
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2台のチェロの物語(2台チェロのための作品集) [ジュリアン&ジアシン・ロイド・ウェバー/レナハン]
Cello Duet Arrangements (A Tale of Two Cellos) (Julian and Jiaxin Lloyd Webber, Lenehan)
■器楽曲(チェロ)
発売日:2013年11月20日
NMLアルバム番号:8.573251
CD価格:1,900円(税込)
編曲の世界に魅せられた作曲家は、いつの時代にも数多く存在します。それは憧れの存在を身近に引き寄せるようなものなのでしょうか? 名チェリスト、ジュリアン・ロイド・ウェバーもそんな一人で、彼は古今東西の声楽曲をチェロのために編曲し、声楽作品と器楽作品を自由に行き来して、これらの曲の魅力を存分に伝えることに力を尽くしています。このアルバムでは、モンテヴェルディからペルトまで時代を超えた「二重唱」の名作を2台のチェロ用にアレンジ。ジュリアンと彼の妻ジアシンが2人で寄り添いながら、哀愁に満ちた調べをゆったりと奏でます。
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マイ・ファースト・オーケストラ・アルバム
My First Orchestra Album
■交響曲/管弦楽曲 ■キッズ
発売日:2013年07月24日
NMLアルバム番号:8.578253
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)異なった音色を持つたくさんの楽器たちが集まって、素晴らしい音楽を奏でるオーケストラ。ほんの小さな音から途方もなくエイキサイティングな音まで、その音色は多種多彩です。このアルバムはオーケストラの究極の名曲を16曲集め、各々の曲のイメージをつかめるようにカテゴライズしたものです。曲を聴いて何となくいろんな風景が浮かんでくれば、あなたは作曲家たちとお友だちになれること間違いありません!
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アルメニアン・ダンス [台湾ウィンド・アンサンブル/ボイド]
Wind Band Music - REED, A. / BERNSTEIN, L. / BACH, J.S. / SMITH, C.T. / CHIANG, Chia-Ying (Armenian Dances) (Taiwan Wind Ensemble, Boyd)
■吹奏楽
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:8.573028
CD-R価格:1,900円(税込)
2004年に結成された「台湾ウィンド・アンサンブル」は日本の秋山紀夫氏を芸術監督とし、台湾全土の名管楽器奏者、および音楽学校の教授たちをメンバーとして、地元の作曲家の作品をはじめ、新作からよく知られた曲を遍く演奏している団体です。 このアルバムでは古今東西の名曲をセレクトし、刺激的で活力あふれる演奏を披露。バーンスタインやショスタコーヴィチでの先鋭的な響きから、自国の作曲家の作品までを見事に表現しています。日本でも人気の高いリードの「アルメニアン・ダンス」がどのように奏されているかも大変興味深いところです。
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グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
ヤッシャ・ハイフェッツ
アンコール集 第1集 [ハイフェッツ 他 - 録音:1946年-1956年]Heifetz, Jascha: Encores, Vol. 1 (1946-1956)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年07月18日
NMLアルバム番号:8.112072
CD価格:1,900円(税込)
ハイフェッツと言えば、あの端正かつ情熱的なチャイコフスキーやブラームスの協奏曲を思い出す人も多いかもしれませんが、彼の神髄を知るには、ぜひともこれらの小品集を押さえていただきたいものです。彼自身の編曲も含むこれらのコンサート・ピースは、極めて上品であり、かつ彼の妙技をたっぷりと味わわせてくれる逸品であり、コンサートを締めくくるための素晴らしいデザートとしての役割も担っていたのでしょう。“ヴァイオリンの神”ここに降臨です。
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グレート・ロシアン・シンフォニーズ
[10枚組BOX]GREAT RUSSIAN SYMPHONIES (10-CD Box Set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年05月30日
10CD価格:5,025円(税込、送料無料)
ロシア音楽というと、どんなイメージを思い浮かべますか?まずは重々しい和音、咆哮する金管、ロシア民謡・・・などなど、ドイツやフランス、イタリアの音楽とは全く違う世界が目の前に広がります。広大な国土、革命と激動に彩られた歴史の中で育まれた音楽は、ショスタコーヴィチの第7番のように、時として攻撃的でありながらも、人々の切なる思いを全て受け入れるだけの深い懐も持っていて、それは例えばラフマニノフの交響曲第2番の第3楽章「アダージョ」での陶酔感や、スクリャビンの「法悦の歌」などの突き抜けた妖艶さなどに良く表れています。全ての人々の心に、燃え盛る炎と情熱をお届けいたします。
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マイ・ファースト・クラシカル・ミュージック
My First Classical Music Album
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲 ■キッズ
発売日:2012年02月15日
NMLアルバム番号:8.578203
CD価格:1,900円(税込)
例えば、「赤ちゃんに初めてクラシックを聴かせようかな?」と考えた時や、「今までクラシックを聴いたことないんだけど何がいいんだろう?」と悩んだ時、普通に手に取る入門編とは一味違うのがこの1枚です。もちろん超有名曲「運命」やら「白鳥」などは入ってますが、ショスタコーヴィチやストラヴィンスキー、ジョン・アダムズなどが聴けるとは新機軸。とは言え、実際にまず聞いてみてください。この「あげぽよ」感は大人でもくせになります。
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モンサルバーチェ、グァスタビーノ、
ニン、オブラドルス、グリンカ他:
声楽作品集 [グリゴリアン/ドイチュ]Vocal Recital: Grigorian, Stella - MONTSALVATGE, X. / GUASTAVINO, C. / NIN, J.OBRADORS, F. / GLINKA, M.I. / TCHAIKOVSKY, P.I.
■声楽曲
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC719
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:390円(税込) -
びっくり箱 ~ 楽しいクラシック名曲集
JACK-IN-THE-BOX - A Collection of Amusing and Entertaining Works by Classical Composers
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年09月15日
2CD価格:2,900円(税込)
この曲聴いたことある?ささやかな挑戦状をお送りいたします!フチークの「剣士の入場」は、誰もが一度は聴いたことがあるはず。しかし曲名を知っている人はほんの一握りのファンでしょう。このアルバムに収録されているのは、そんな曲ばかり。曲名を伏せてクイズを楽しむのも「通」のやり方です。もちろん相当の通でもあまり聴くことのない曲も混じっています。ゴットシャルクってこんなにいい曲を書いていたんだ。そんな感激にむせぶのも楽しいものですね。
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ディスカヴァー・チェンバー・ミュージック
DISCOVER CHAMBER MUSIC
■室内楽
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:8.558206-07
2CD
通常価格:2,850円→ 特価!:790円(税込) -
ディスカヴァー・ザ・シンフォニー(2008年版) [2008年版]
DISCOVER THE SYMPHONY (2008 edition)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:8.558208-09
2CD
通常価格:2,850円→ 特価!:690円(税込) -
アーバン・レクイエム [ヤングスタウン州立大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブル/ゲージ]
SAINT-SAENS, C.: Introduction et rondo capriccioso / SHOSTAKOVICH, D.: Overture on Russian and Kyrgyz Folk Themes / SOUSA, J.P.: Nobles of the Mystic
■吹奏楽
発売日:2008年08月06日
NMLアルバム番号:8.570946
CD価格:1,900円(税込)
陽気な作品から熱い作品まで多彩な取り合わせ。275人以上の学生たちによる若き汗と情熱の発散!吹奏楽ファンのみなさま、お待たせしました。またまた注目新譜です。ヤングスタウン州立大学では、毎年275人以上の学生が、室内楽からジャズまで各々好きなジャンルのバンドに参加、多くの作曲家に作品を委嘱したり演奏したりと精力的に活動を行うユニークな活動を行っています。メイン収録曲の「アーバン・レクイエム」を作曲したのはピューリツァー賞を受賞したコルグラス。サクソフォン・カルテットに限界までの技術を要求した鮮烈な作品です。