カバレフスキー(ドミトリー)
Kabalevsky, Dmitry Borisovich
生没年 | 1904-1987 | 国 | ロシア |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 24544 |
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第8番
カバレフスキー(1904-1987):
《コラ・ブルニョン》序曲 [コンスタンティン・シルヴェストリ、ボーンマス交響楽団]発売日:2023年11月24日
CD価格:1,950円(税込)
シルヴェストリ初出レパートリー!
ショスタコーヴィチの第8と《コラ・ブルニョン》登場シルヴェストリと翌年には彼が首席指揮者の座に就くことになるボーンマス交響楽団との、1961年のライヴ録音。シルヴェストリのショスタコーヴィチといえばウィーン・フィルとの第5番、モスクワ放送響との第1番、日本でのN響との第1番ライヴ、ルーマニアでの第10番ライヴなどが知られますが、第8番の登場は初めてとなります。 さらに、同時収録の《コラ・ブルニョン》もまた初レパートリーという嬉しい1枚。BBCのアーカイヴからのCD化で、Re:Sound社のポール・ベイリーによる丁寧なリマスタリングにより、モノラルながらシルヴェストリらしい演奏の凄まじさがひしひしと伝わる音に仕上がっています。 -
カバレフスキー(1904-1987):
前奏曲全集 [ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]KABALEVSKY, D.: Preludes (Complete) (Korstick)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:555272-2
CD価格:1,800円(税込)
ソビエト連邦時代(1922-1991)の音楽界を支えた作曲家たちの中でもとりわけ高い貢献をしたとされるのがドミトリ・カバレフスキーです。現在では「道化師のギャロップ」の作者として知られていますが、当時は“ソビエト連邦作曲家同盟”をモスクワに創設するのに尽力するなど、悪名高き“ジダーノフ批判”も受けることなく、政府公認の芸術家として、作曲界で権勢をほしいままにしていました。 彼は多くの教育的作品を残しており、この「24の前奏曲」も、ショパンとスクリャービンの流れを汲みつつ、全体にロシア民謡のエッセンスを加えた親しみやすい曲調で、ピアノ奏法を極めるための試みが随所に施された教育的にも有益な作品として知られています。 前奏曲とフーガはJ.S.バッハの伝統を守りつつ、各々の曲に表題が付けられた独自性のある作品。ミヒャエル・コルスティックの演奏で。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
交響曲 第1番&第2番
歌劇《コラ・ブルニョン》序曲
《悲愴》序曲 [ダレル・アン(指揮) マルメ交響楽団]KABALEVSKY, D.B.: Symphonies Nos. 1 and 2 / Colas Breugnon: Overture / Pathétique Overture (Malmö Symphony, Darrell Ang)
発売日:2019年08月23日
NMLアルバム番号:8.573859
CD国内仕様 日本語解説付価格:1,980円(税込)
サンクトペテルブルクに生まれ、数学者の父親の教えに背き、音楽家を志したカバレフスキー。1925年にモスクワ音楽院に進み、ミャスコフスキーに師事、作曲家として活躍を始めました。創作の初期から成熟した作風を見せ、1928年に発表した「ピアノ協奏曲第1番」は国際的な成功を収めるなど順風満帆のスタートを切り、その後も明快な作風による作品を書き続けたことで、ジダーノフ批判の対象になることもなく、亡くなるまで“ソ連を代表する作曲家”として賞賛されました。 このアルバムには2曲の交響曲をメインに収録。交響曲第1番は「ロシア革命」15周年の記念作品。2年後の交響曲第2番も高い評価を受け、1942年にはトスカニーニの指揮でアメリカ初演も行われるなど広く人気を博しました。また、ロマン・ロランの戯曲を原作とする歌劇《コラ・ブルニョン》序曲と、1960年に書かれた《悲愴》序曲2曲の管弦楽作品も収録されており、カバレフスキーの様々な年代の音楽が楽しめます。 このアルバムの指揮者ダレル・アンは、2007年に開催された「第50回ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝、併せて聴衆賞とオーケストラ賞を受賞したシンガポール出身の逸材。サンクトペテルブルク音楽院の指揮科を首席で卒業した経験もあり、このカバレフスキーでも彼ならではの共感に満ちた、堂々たる演奏を披露しています。 輸入盤国内仕様:日本語解説付き(山野 雄大)
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):オーケストラ作品集
悲劇的序曲/ヴァイオリン協奏曲
『歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲 』
交響詩「春」/組曲「コラ・ブルニョン」 [アマラ/レヴィチ/ラインランド=プファルツ州立フィル/シュテフェンス]KABALEVSKY, D.B.: Pathétique Overture / Violin Concerto, Op. 48 / Vesna / Colas Breugnon (Amara, Revich, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Steffens)
発売日:2018年08月24日
NMLアルバム番号:C5347
CD価格:2,250円(税込)
「道化師のギャロップ」が突出して有名なカバレフスキーの、それ以外の管弦楽作品を集めた好企画。吹奏楽で時折演奏される「コラ・ブルニョン」序曲以外はあまり知られませんが、ロシア音楽の聴きやすいところを煮詰めたような、たいへん親しみやすい作風を楽しむことが出来ます。
収録作曲家:
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ヴァインベルク(1919-1996):
ヴァイオリン協奏曲
カバレフスキー(1904-1987):
ピアノとオーケストラのための幻想曲
チェロ協奏曲 第1番 [シュミット/クリーフ/フアンチ/ウィーン放送響/マイスター]WEINBERG, M.: Violin Concerto / KABALEVSKY, D.: Fantasy / Cello Concerto No. 1 (Schmid, Krijgh, Huangci, Vienna Radio Symphony, Meister)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:C5310
CD価格:2,250円(税込)
20世紀のロシアでほぼ同時期に活躍した2人の作曲家ヴァインベルクとカバレフスキー。しかし「ソビエト連邦公認の作曲家」とみなされたカバレフスキーと、抑圧され苦難を強いられ続けたヴァインベルクの生涯は全く対照的なものでした。その作品も「常にわかりやすく大衆的な音楽」を書いていたカバレフスキーに比べ、ヴァインベルクの作品は、前衛音楽を統制するための“ジダーノフ批判”の対象となるほど、抽象的で難解なものとされていました。最近になってヴァインベルクの作品は復興の兆しを見せており、毎年多くのアルバムがリリースされますが、カバレフスキーの作品は、現在では子供のための作品以外はあまり演奏されることがありません。 このアルバムでは2人の作曲家の協奏曲に焦点を当て、ベンヤミン・シュミットをはじめとした独奏者による演奏を収録しています。叩きつけるように激しいヴァインベルクのヴァイオリン協奏曲、おどけた雰囲気ではじまるカバレフスキーのチェロ協奏曲。この2曲には各々の作曲家の特徴が良く表れています。珍しいのはカバレフスキーがシューベルトの幻想曲を「ピアノ協奏曲風」にアレンジした作品。まるで映画音楽のようにロマンティックな世界を表出しています。
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カバレフスキー(1904-1987):
〈ピアノ作品全集 第1集〉
ピアノ・ソナタ 第1番・第2番・第3番
ロンド Op.59
レチタティーヴォとロンド Op.84 [コルスティック]KABALEVSKY, D.B.: Piano Sonatas / Rondos (Complete) (Korstick)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:555163-2
CD価格:1,800円(税込)
プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアンとほとんど同世代のカバレフスキー。「ソヴィエトの偉大な4人」と呼ばれますが、その作風は各々かなり違います。ジダーノフ批判にさらされたショスタコーヴィチ、戦争体験が作品にも暗い影を落としたプロコフィエフ。やはり一時期はジダーノフ批判にさらされながらも、持ち前のバイタリティではねかえしエネルギーに満ちた作品を書いたハチャトゥリアンに比べると、カバレフスキーは前衛的な手法を用いなかったせいか、それほど批判の対象になることもなく、結果的には「ソビエト連邦公認の芸術家」として活躍することができたのです。 3曲あるピアノ・ソナタはどれも素朴な味わいを持っていますが、注意深く聞いてみると実は実験的な面もあり、なかなか興味深い音楽です。Op.59のロンドは有名な「ギャロップ」を思わせる軽快な旋律が耳に残ります。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
弦楽四重奏曲 第1番・第2番 [ステンハンマル四重奏団]KABALEVSKY, D.B.: String Quartets Nos. 1 and 2 (Stenhammar Quartet)
発売日:2017年09月29日
NMLアルバム番号:555006-2
3)
CD価格:1,800円(税込)
20世紀初頭のソ連における「最も成功した作曲家の一人」がカバレフスキーです。モスクワ音楽院でミャスコフスキーに作曲を師事、学生作曲家創造集団に入会し、第二次世界大戦中は数多くの愛国的な歌曲を作曲、1940年にソ連共産党に入党。何度もジダーノフ批判にさらされそうになるも、うまく切り抜け「ソ連公認」の作曲家として政府のために寄与しました。そのため、彼の作品はあまり前衛的ではないとされています。 この弦楽四重奏曲も洗練された趣きを持つ聴きやすいメロディが特徴ですが、ところどころに斬新な部分や民謡風なメロディがあり、特に大戦後に書かれた第2番では、ショスタコーヴィチを思わせる悲痛な部分も感じられます。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
チェロ協奏曲 第1番・第2番
「コラ=ブルニョン」組曲 [テデーン/ハノーヴァー放送フィル/大植英次/プラバーヴァ]KABALEVSKY, D.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 / Colas Breugnon (Thedéen, Hannover Radio Philharmonic, Eiji Oue, Prabava)
■協奏曲
発売日:2013年12月18日
NMLアルバム番号:777668-2
CD価格:2,445円(税込)
ロシアの偉大なる作曲家カバレフスキー(1904-1987)。しかし現在、彼の作品は一部の曲…例えばあの有名な「道化師のギャロップ」など…以外はほとんど聴かれることがありませんでした。そんな中、2008年にリリースされた「交響曲全集」は多くのロシアファンの溜飲を下げるとともに、日本が生んだ名指揮者、大植英次の凄さを知らしめた名演であり、カバレフスキーが単なる通俗音楽の作曲家ではないということも、きっちり認識させてくれた記念碑的なアルバムであったと言えるでしょう。 そんな大植、今回は渋い演奏で知られるチェリスト、テデーンとともにチェロ協奏曲をリリースします。キャッチーなメロディの中に漂う深い精神性と、軽やかなリズムに隠されたウィット、そして重厚な響き。これらが一丸となって押し寄せてくる様は見事としか言いようがありません。最後に付された「コラ=ブルニョン」組曲は絶好のアンコールピースです。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
ピアノと管弦楽のための作品全集 [コルスティック/北ドイツ放送響/フランシス]KABALEVSKY, D.B.: Piano Concertos (Complete) (Korstick, North German Radio Symphony, Francis)
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲
発売日:2012年08月15日
NMLアルバム番号:777658-2
4)
CD価格:4,890円(税込、送料無料)
ロシアの作曲家カバレフスキー(1904-1987)は、ショスタコーヴィチとほぼ同世代の人ですが、彼は当時のソヴィエト政府とうまく折り合いをつけたため、例の「ジダーノフ批判」もうまくかわし、生涯ソ連の音楽界の重鎮として数多くの名誉を受けた人です。彼の一番の功績は、青少年向け、児童向けの作品を多く書いたことで、あの有名な「運動会の音楽」である“道化師のギャロップ”も彼の作品です。そのため、平易で大衆的な作風と誤解されがちですが、キャッチーなメロディと明確な構成は、聴いていて心地よいものであることは確かです。 ここでは彼が生涯に渡って書いたピアノ協奏曲を全て収録。ラフマニノフやショスタコーヴィチの影響が感じられる第1番から、独自の作風を切り開いた第2番、彼が力を注いだ「青少年育成のための音楽」である第3番、スネアドラムが炸裂する第4番と、あのギレリスの伝説的爆演で知られる「シューベルトの幻想曲、カバレフスキー編」、そしていかにもカバレフスキーらしい「狂詩曲」。コルスティックの超真面目な演奏が曲の真価を引き出しています。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
前奏曲全集 [ドッシン]KABALEVSKY, D.: Preludes (Complete) / 6 Preludes and Fugues, Op. 61 (Dossin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年09月16日
NMLアルバム番号:8.570976
6)
CD価格:1,600円(税込)
どこか懐かしいロシアの響き変幻自在な魅力を見せつける音の絵本24の前奏曲と言えば、ショパンの名作を思い浮かべる人も多いことでしょうが、あの独特の形式は後世の作曲家たちに様々な影響を与えていることは間違いありません。このカバレフスキーの同名曲は、ロシア民謡のメロディを元にした様々な性格を持つ作品群で、ショパンと同じく全ての調性で書かれています。どの曲もとても個性的で、はっとするほどに美しいメロディが散りばめられています。演奏は、ソナタ(8.570822)でもその能力を存分に見せつけたドッシン。ここでも曲の素晴らしさをしっかりと伝えてくれています。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
ピアノ・ソナタ全集 [アレクサンダー・ドッシン]KABALEVSKY, D.: Piano Sonatas and Sonatinas (Complete) (Dossin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年06月24日
NMLアルバム番号:8.570822
5)
CD価格:1,600円(税込)
ホロヴィッツの凄演を超えるか? 2003年、アルゲリッチ国際コンクールの覇者ドッシン組曲「道化師」の軽快な音楽でおなじみカバレフスキーは、とりわけ子どもや若い人向けの作品を多く作曲し、芸術の大衆化を図ったことでも知られます。彼のピアノ・ソナタとソナチネは、概ね経歴の初めの頃に書かれたもので、それほど革新的な形式や個性的な和声を有している訳でもないのですが、名ピアニスト、ホロヴィッツやモイセイヴィチらに愛奏されたこともあり隠れた人気を誇っています。とりわけソナタの第3番は現在でも広く愛されています。要求される技巧はそれほどでもないのですが、極めて演奏効果の高い曲でもあります。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
交響曲全集 [北ドイツ放送フィル/大植英次]KABALEVSKY, D.: Symphonies Nos. 1-4 (North German Radio Philharmonic, Oue)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年10月08日
NMLアルバム番号:999833-2
54)
2CD価格:4,890円(税込、送料無料)
ソビエト・ロシアのナショナリズムの鑑として末永く記憶に残されるであろう大作曲家カバレフスキー。多くの分野に渡ってたくさんの曲を書きましたが、現在知られているのは、ほんの一部の作品に過ぎません。そんなカバレフスキー、ファン待望の交響曲全集が登場しました。目玉はなんと言っても「交響曲第3番」でしょう。レーニンの追悼のために書かれた合唱を伴う規模の大きな作品で、今まで実際に聞くことはほとんど皆無に近いものでした。日本のホープ、大植の演奏。これは期待に胸を震わせていただきたいものです。
収録作曲家:
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カバレフスキー/リムスキー=コルサコフ:
ピアノ協奏曲他 [リュウ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー]KABALEVSKY: Piano Concerto No. 3 / RIMSKY-KORSAKOV: Piano Concerto
■協奏曲
発売日:2008年08月06日
NMLアルバム番号:8.557794
CD価格:1,600円(税込)
ロシアの若者よ、立ち上がれ、勇猛果敢なピアノが突き進む華麗な協奏曲運動会の「ギャロップ」でおなじみのロシアの作曲家カバレフスキー。彼の偉大なる功績のひとつに「音楽教育への貢献」があげられます。ここに収録された第3番のピアノ協奏曲はヴァイオリン、チェロ協奏曲とともに「若人のため」に書かれた三部作の一つ。トランペットの響きが印象的で華やかで快活な作品です。かたやR=コルサコフのピアノ協奏曲は、リストのピアノ協奏曲を彷彿させる単一楽章の作品で輝くような名人芸が楽しめます。
収録作曲家:
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『野の鳥』
ミハイル・ブージン
ピアノ・リサイタル
[ミハイル・ブージン]発売日:2021年11月12日
CD価格:2,475円(税込)
2020年オルレアン国際ピアノ・コンクールの覇者、1995年モスクワ生まれのミハイル・ブージン。コンクール事務局の招きにより、2021年にオルレアンで行われた公演のライヴ録音。現代作品と古典が並ぶかなり先鋭的なプログラムですが、そのタッチの繊細さもあってか大変聴きやすく、ピアノの音の美しさを感じることの出来るアルバムです。 冒頭には「将来何になりたいですか?」というラジオ・インタビュー仕立てのイントロダクション、終盤にはロシア未来派の詩人テレンチエフの詩の朗読が入り、最後はケージの問題作という、個性的な構成も面白いところ。
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モダン・タイムズ・エディション
20世紀作品集 [カール=ハインツ・シュテフェンス/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団 他]発売日:2020年02月07日
11枚組(10CD+1DVD)価格:4,650円(税込、送料無料)
2014年から6年間のを歳月をかけて完成したCapriccioの注目シリーズ「モダン・タイムズ・エディション」。アルバム毎に1人の作曲家の作品を取り上げ、その多彩な作風を追求する企画であり、20世紀に活躍した作曲家たちの「何らかの事情でコンサートのレパートリーから消えてしまった」ものの、21世紀の今日、少しずつ再評価され始めた作品を網羅しています。 10人の作曲家の中には、自身の作品が理解されないことを悲観し、自死を遂げたベルント・アロイス・ツィマーマン、最近注目されている“退廃音楽”の作曲家クシェネクをはじめ、若い頃にファシスト政権に抑圧されたダラピッコラ、あまりにも斬新な作品を発表したため聴衆が離反したというアンタイルなど波乱の生涯を送った人々が含まれるとともに、アルゼンチンの民族主義を追求し独自の作風を手にしたヒナステラなど、ロシアの粛清の波を上手く避け、ソビエト連邦公認の芸術家として君臨したカバレフスキーや、一部の曲ばかりが愛好されるヴォーン=ウィリアムズの珍しい作品も聴くことができます。また【CD10】に置かれたヒンデミットの録音は、今回が初出音源となるもので、10人目の作曲家としてBOXを締めくくるにふさわしいアルバムとなっています。 ボーナスDVDでは、指揮者シュテフェンスやソリストたちにより、企画の意図や演奏への意気込みなどが語られており、字幕はありませんが、この時代の作品に興味を持つ人にとっては、素晴らしい贈り物となることでしょう。
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮) もともとはクラリネット奏者として、バイエルン放送響の首席奏者(1989-1996)やベルリン・フィルの首席奏者(2001-2007)を歴任。2007年に指揮者に転向し、2009年からラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を努め、オーケストラと良好な関係を築きました。2019年からはプラハ国立歌劇場の音楽監督に就任し、更なる活躍が期待されています。 -
びっくり箱 ~ 楽しいクラシック名曲集
JACK-IN-THE-BOX - A Collection of Amusing and Entertaining Works by Classical Composers
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年09月15日
2CD価格:2,500円(税込)
この曲聴いたことある?ささやかな挑戦状をお送りいたします!フチークの「剣士の入場」は、誰もが一度は聴いたことがあるはず。しかし曲名を知っている人はほんの一握りのファンでしょう。このアルバムに収録されているのは、そんな曲ばかり。曲名を伏せてクイズを楽しむのも「通」のやり方です。もちろん相当の通でもあまり聴くことのない曲も混じっています。ゴットシャルクってこんなにいい曲を書いていたんだ。そんな感激にむせぶのも楽しいものですね。
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サザン・ハーモニー [オハイオ州立大学ウィンド・シンフォニー]
Wind Band Music - KABALEVSKY, D. / STEVENS, J. / GRANTHAM, D. / LAURIDSEN, M. / COPLAND, A. (Southern Harmony) (Ohio State University Wind Symphony)
■吹奏楽
発売日:2010年02月17日
NMLアルバム番号:8.572342
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)気持ち良くなるサウンド、原曲とはまた違った味わいを楽しんでくださいオハイオ州立大学ウィンド・シンフォニーは現在最も素晴らしいと評されるアンサンブルです。彼らはミッケルソン教授の下、日夜新たなレパートリーの拡充に励んでいます。今回のNAXOSへの録音は、これまた吹奏楽ファンにはたまらない選曲となっています。カバレフスキーの最初のオペラである「コラ・ブルニョン」の序曲での溌剌としたリズムと多彩な音色が見事なまでに再現されているのを聴いて驚かない人はいないでしょう。また、誰もが知っているコープランドの「エル・サロン・メヒコ」も最初からこの編成で書かれていたと思わせるほどの見事な演奏。もちろん神聖さに満ちたローリゼンの作品も素晴らしい出来栄えです。スティーヴンスとグランサムの曲はオリジナルです。楽しさに満ちたスゴイ1枚です。
収録作曲家: