La Dolce Volta

2011年創立のLa Dolce Volta(ラ・ドルチェ・ヴォルタ)は、アーティストに寄り添ったアルバム作りと美しい装丁、ベスパのロゴ、そして嬉しい日本語解説付のブックレットで知られます。これまでアルド・チッコリーニやメナヘム・プレスラーといった大御所の晩年の録音を始め、ジャン=フィリップ・コラール、ミシェル・ダルベルト、ジャン=マルク・ルイサダといった一流ピアニストやターリヒ弦楽四重奏団の一連のアルバムなど、ピアノと室内楽のアルバムを中心にリリースしてきました。また上野通明によるバッハ「無伴奏チェロ組曲」など、若き才能も多彩にラインナップ。今後もますます愉しみなLa Dolce Voltaにご期待ください。

  • 商品番号:LDV68

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    ブラームス(1833-1897)
    クラリネット・ソナタ 第1番&第2番
    ホルン三重奏曲 詳細ページ
    [ジョフロワ・クトー、ニコラ・バルディルー、アモリ・コエトー、アントワーヌ・ドレフュス]

    発売日:2024年05月24日

    CD価格:2,775円(税込)

    快進撃続くフランス最前線のブラームス・チクルス、管楽器の名手たちとの新録音作曲家ブラームスの避暑地としても有名なオーストリア湖畔のペルチャハで行われているブラームス国際コンクールで2005年ピアノ部門の優勝者となって以来、この作曲家の作品解釈に極めて高い評価が続くフランスのピアニスト、ジョフロワ・クトー。2008年INTRADAレーベルで晩期作品を中心としたピアノ独奏曲集をリリースし日本でも好評を博した後、LA Dolce Voltaで体系的に録音してきたブラームスの室内楽曲や独奏曲全曲は、DiapasonやLe Monde de la Musiqueなど何かと点の辛いフランスの批評誌でも絶賛が続いています。 2024年の新たなリリースは、フランスでレビュー賞を総なめにしたヴァイオリン・ソナタ集で共演したアモリ・コエトーと、フランス放送フィルのトップ奏者たちを交えてのクラリネット・ソナタ2曲とホルン三重奏曲。「もうこれ以上作曲はしない」と宣言した晩年の作曲家が名手ミュールフェルトとの出会いに刺激され書き上げた前者2曲での、作品の奥底まで見通せるような静謐な透明感と躍動感のバランスも圧巻ですが、美学者=批評家ハンスリックの注目によって若きブラームスの活路を開いたホルン三重奏曲での、常に人肌の温もりを感じさせながら端正な様式感を脈々と築き上げてゆく解釈も比類ない仕上がり。シリーズ先行盤の数々でみせた境地からの予感を何一つ裏切らない、この3曲における21世紀ならではの新名盤と言ってよいでしょう。 複雑な歴史の中ドイツ語圏由来の文化も多く残るロレーヌ地方メスの有名ホールを会場に、ALPHAやNAIVEなど多くのレーベルで活躍する名技師ジャン=マルク・レネの仕事も光ります。室内楽の深みと香気を存分に味わえる注目リリースです。

    収録作曲家:

  • 商品番号:LDV1156

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    発売日:2024年05月03日

    CD 2枚組日本語解説付き価格:4,425円(税込、送料無料)

    上野通明が描く、瑞々しいバッハ像2021年ジュネーヴ国際コンクールの覇者、上野通明が26歳にして臨んだバッハの無伴奏全曲録音。4歳の頃にヨーヨー・マが弾く同作品の映像を観てチェロを学ぶ決意をしたという彼だけに、国際デビュー盤となるこのアルバムではぜひバッハを録音したいと強く望んでいたそう。録音場所についても、ドイツやオランダの教会を巡って音響を自ら確認し、ケルン郊外の教会を選んだというこだわりようです。その演奏は中庸のテンポを取りながら歌心に溢れ、隅々の音まで実に表情豊か。若い感性が大きなプラス要素となった、瑞々しい演奏を聴かせています。 5弦のチェロ・ピッコロを想定して書かれたと言われる第6番についても、自身の愛器である4弦チェロ(製作者不詳のイタリア製)で演奏。非常に困難な挑戦ですが「まさにそれがこの組曲を弾く醍醐味」と語っており、良く伸びる音が素晴らしい効果を上げています。

    収録作曲家:

  • 商品番号:LDV121

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    発売日:2024年05月03日

    CD日本語解説付き価格:2,775円(税込)

    スザート、バッハからディズニーまで、
    多彩なピアノ・トランスクリプションの世界
    ベルギー出身で幼いころより天賦の才能を発揮してきたフロリアン・ノアック、La Dolce Voltaから4枚目のアルバム。編曲家として自身で演奏するほかベレゾフスキーやカツァリスにも作品を提供、レア・レパートリーの開拓においても熱心な活動を続ける彼の編曲作品集です。 長年ロシア音楽を中心に編曲を行ってきたという彼が、師のクラウディオ・マルティネス・メーナーの影響でバロック音楽に目覚め、果敢に挑戦したというバッハの「4台のチェンバロのための協奏曲(原曲はヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲)」に始まり、リムスキー=コルサコフの絢爛たる管弦楽をピアニスティックに凝縮した「シェヘラザード」、彼が大学に入った頃必修科目で歌ったというメンデルスゾーンのカンタータ、ヨハン・シュトラウスのあまり知られていないワルツを集めたパラフレーズ、プロコフィエフの「古典」、ショスタコーヴィチの有名な「ワルツ 第2番」と続きます。最後に収められた『ジャングル・ブック』の主題歌は、この歌が大好きな妹に贈るための編曲を元に、曲が持つ複雑さやポリリズムなどの独特な要素をピアニスティックに表現するために膨らませたもの。 ピアノが持つ可能性を駆使しながら曲が持つ魅力を最大限引き出し、さらに愛らしさを備えているノアックの編曲を存分に楽しむことの出来るアルバムです。

  • 商品番号:LDV1323

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    発売日:2024年05月03日

    CD 2枚組日本語解説付き価格:4,650円(税込、送料無料)

    ダイナミックにしてしなやか、トリオ・ソーラによる新鮮なブラームス2015年、パリ音楽院出身の女性3人によって結成されたトリオ・ソーラ。名前の由来はネイティヴ・アメリカンの言葉「飛翔して歌う鳥」から取られており、日本語の「空」、フランス語の「soeurs(姉妹)」の音も意識されているようです。オリジナル・メンバーのポリーヌ・シュネとアンジェル・レガサ、2022年から新加入したファニー・フェオドロフによる初めてのアルバム。 2020年に発表された前作もベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集(Naïve)という彼女たちですが、La Dolce Voltaからの初めてのアルバムも、いきなりブラームスの全集という意欲的なものとなりました。練習に多くの時間を費やすという彼女たちは、作品の構造に注意を払いながらフレージングやアーティキュレーションとその意味を徹底的に追求、月並みな解釈に陥ることなく、作品に深く切り込んでいきます。 その演奏はたいへんダイナミックでいながら細部の歌いぶりも美しく、なおかつ曲全体を見通したしなやかさを併せ持ったもの。ホルンの代わりにチェロを用いるホルン三重奏曲、そしてしっとりとした「子守歌」の併録も嬉しいところです。

    収録作曲家:

  • 商品番号:LDV96

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    発売日:2024年05月03日

    CD日本語解説付き価格:2,775円(税込)

    名手ポルタルとダルベルトによる、ロマン派の夜明けから黄昏までを巡る旅クラシックとジャズ両分野で活躍するクラリネットの巨匠ミシェル・ポルタルと、ペルルミュテールの元で研鑽を積み様々なコンクールでの優勝歴を誇る名手ミシェル・ダルベルト。その初共演は1977年にリリースされたダルベルトのデビュー・アルバムに遡るという、古い付き合いの二人によるロマン派のクラリネット作品集。 プーランク最晩年のソナタはベニー・グッドマンとレナード・バーンスタインによって初演されたもので、ポルタルとはジャズを通じて近い関連があるように思われますが、プーランク本人から演奏の助言を直接受けたというポルタルの表現は決してジャズ風にはならず、グッドマンらとは大きく異なるものとなりました。続くシューマンとブラームス、そして彼らがあくまでドイツ・ロマン派の延長上にあると位置付けるベルクにおいても、深い歌心で豊饒な音楽を聴かせています。 クラリネット・ファンのみならず、全ての音楽ファンに広くお勧めしたい、たいへん温かいアルバムです。