プーランク(フランシス)
Poulenc, Francis
生没年 | 1899-1963 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 20986 |
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プーランク(1899-1963)/
ジョンゲン(1873-1953):
オルガンとオーケストラのための協奏曲 [カロル・モサコウスキ (オルガン)/ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)/NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団]POULENC, F.: Organ Concerto / JONGEN, J.: Symphonie Concertante (Mossakowski, NFM Wrocław Philharmonic, Guerrero)
発売日:2023年06月09日
NMLアルバム番号:CDAccordACD319
CD価格:2,700円(税込)
プーランクの協奏曲は、19世紀末から20世紀前半のフランスにおいて多くの音楽家を援助したパトロンの一人、エドモンド・ド・ポリニャック夫人が所有していた小さなオルガンのために書かれたもので、ティンパニの使用はごく控えめ。弦楽器とオルガンの音色が存分に楽しめる作品です。 かたやジョンゲンの協奏曲はあまり演奏されることはありませんが、時折現れるエキゾチックな旋律が印象的な作品で、オルガンの名手だったジョンゲンならではの技巧を凝らしたオルガン・パートと、オーケストラが対等の役割を担い、シンフォニックな響きを紡ぎ出します。 使用されているオルガンはドイツのクライス社によって製作されたもの。18世紀から21世紀の音楽に対応するようにというホールの要望に応えつつ、バロック音楽とフランスのオルガン・シンフォニーの演奏を二つの基準として設計されました。本CDでこのオルガンの本領発揮を聞くことができます。 オルガンを演奏するカロル・モサコフスキは2020年に開催された“プラハの春国際音楽コンクール”のオルガン部門で第1位を獲得。現在カトヴィツェのポーランド国立放送交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスとパリのサン・シュルピス教会のオルガニストを務める注目の奏者です。
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プーランク(1899-1963):
モノ・オペラ《人間の声》
シンフォニエッタ [ヴェロニク・ジャンス、アレクサンドル・ブロック、リール国立管弦楽団]POULENC, F.: Voix humaine (La) / Sinfonietta (Gens, Lille National Orchestra, A. Bloch)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:ALPHA899
CD価格:2,475円(税込)
ジャンスとブロックの共演によるモノ・オペラの傑作《人間の声》別れを告げられた恋人からの電話を深夜に受け、精神的に追い詰められていく女性を描くコクトーの脚本にプーランクが作曲した《人間の声》。フランス・オペラに格別の相性を示す歌姫ヴェロニク・ジャンスが鬼気迫る演技で歌い上げ、フランス近代音楽で高い評価を得ているアレクサンドル・ブロック率いるリール国立管弦楽団が緊張感溢れる鋭い響きでこれを支える、注目のアルバムです。演奏される機会もそう多くはないこの難曲に、最新の録音として多くの期待に応える一枚といえるでしょう。 カップリングは《人間の声》の10年ほど前に作曲された「シンフォニエッタ」。こちらは打って変わってフランスらしいエスプリに溢れた愛らしい作品で、ブロックの多彩な表現力を堪能することが出来ます。
収録作曲家:
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ペルト(1935-):
ベルリン・ミサ
プーランク(1899-1963):
スターバト・マーテル
ストラヴィンスキー(1882-1971):
詩篇交響曲 [ゲーニア・キューマイアー(ソプラノ)/バイエルン放送合唱団/バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]PÄRT, A.: Berliner Messe / POULENC, F.: Stabat mater / STRAVINSKY, I.: Symphony of Psalms (Kühmeier, Bavarian Radio Chorus and Symphony, M. Jansons)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:900201
CD価格:2,100円(税込)
20世紀を代表する3つの合唱作品をマリス・ヤンソンスとバイエルン放送合唱団・交響楽団の演奏で。一糸乱れぬハーモニーと力強いオーケストラの響きが見事な演奏です。 ティンティナブリの様式で書かれた美しいハーモニーを特徴とするペルトの「ベルリン・ミサ」は1990年5月にベルリンの聖ヘドウィッヒ大聖堂で初演されたため、この名で呼ばれます。五旬節(ペンテコステ)での演奏用に作曲され、当初は4人のソリストとオルガンというシンプルな編成でしたが、後にペルト自身によって合唱と弦楽オーケストラのために改められました。 プーランクの「スターバト・マーテル」は彼の友人、画家クリスチャン・ベラールの不慮の死を受けて書かれた曲。ロカマドゥールの黒い聖母を訪れたプーランクがカトリックの信仰を見出した後に書かれたもので、彼の最も重要な作品に数えられています。 ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」は、合唱とオーケストラのための3楽章の交響曲で、1930年にボストン交響楽団の委嘱により作曲されたもの。木管と金管、打楽器、2台のピアノ、そしてヴァイオリンやヴィオラを使わず低弦(チェロ、コントラバス)のみという珍しい編成が、この作品に独特の響きを与えています。
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プーランク(1899-1963):
室内楽作品全集[5枚組 BOX] [アレクサンドル・タロー(ピアノ) 他]発売日:2022年03月25日
CD 5枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
「フランシス・プーランクは音楽そのものだ。これほど直接的で、これほど単純に表現され、これほど確実に目標に向かっていく音楽を私は知らない」 ダリウス・ミヨーのこの言葉はプーランクのすべての作品にあてはまりますが、中でも室内楽作品には、プーランクの個性的なスタイルと軽妙洒脱な作曲技法のエッセンスが反映されています。 このBOXの中には、プーランクが作曲家としてデビューを飾った「黒人狂詩曲」を皮切りに、奏者たちの名人芸が光る「六重奏曲」や軽妙洒脱な「フルート・ソナタ」、思いの他重厚な風格を持つ「ヴァイオリン・ソナタ」や「バガテル」などの名作の他、「シテール島への船出」など2台ピアノ・連弾のための作品、声楽を伴うカンタータ「仮面舞踏会」や「動物詩集」などのエスプリの効いた曲などが含まれています。 これらを演奏するのはフランスを代表する演奏者たち。とりわけ1990年代初頭に、日本でデビューして間もなくのアレクサンドル・タローの演奏は貴重です。 またプーランクの代表作の一つ、ピアノと語り手のための音楽物語「子象ババールの物語」はフランス語版と英語版の2バージョンを収録。ここで語りを担当しているのは、演奏当時それぞれ12歳と13歳の少女たち。あどけない声が物語の素朴さを伝えています。 アルバムの初出時にClassicsToday.comで評された「このシリーズのどのディスクも間違いない」というコメントは21世紀の今でも色褪せることがありません。
収録作曲家:
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『BLEU』
ショパン(1810-1849)/
プーランク(1899-1963):
チェロ・ソナタ他 [イ・ジャルディーニ(ポーリーヌ・ビュエ、ダヴィド・ヴィオリ)]CHOPIN, F.: Cello Sonata, Op. 65 / POULENC, F.: Mélancolie / Cello Sonata / Metamorphoses / Septembre (Bleu) (Buet, Violi, I Giardini)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:ALPHA762
CD価格:2,475円(税込)
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モーツァルト/プーランク/マルティヌー:
ピアノと管楽五重奏のための作品集 [プラハ・フィル木管五重奏団&イヴァン・クラーンスキー(ピアノ)]Chamber Music (Piano and Wind Quintet) - MARTINŮ, B. / MOZART, W.A. / POULENC, F. (I. Klánský, Prague Philharmonia Wind Quintet)
発売日:2021年12月24日
NMLアルバム番号:UP0227
CD価格:1,650円(税込)
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サン=サーンス(1835-1921):
動物の謝肉祭/死の舞踏
プーランク(1899-1963):
2台のピアノのための協奏曲 [デュオ・ヤテコック、リュシー・ルゲ、アレックス・ヴィゾレク、リール国立管弦楽団]SAINT-SAËNS, C.: Carnival of the Animals / POULENC, F.: Concerto for 2 Pianos (Vizorek, Duo Jatekok, Orchestre National de Lille, Leguay)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:ALPHA749
CD価格:2,475円(税込)
フランスで人気のピアノ・デュオとナレーターによる
アット・ホームな『動物の謝肉祭』と、鋭い切れ味のプーランク現代音楽を中心としたパフォーマンスが人気を呼び、フランスで大いに受けているデュオ・ヤテコック。名前の由来はハンガリー語で「遊び」を意味し、クルターグが同名のピアノ曲を書いています。 彼女たちと、ラジオ・フランスで人気のパーソナリティー、アレックス・ヴィゾレクが手を組んだ『動物の謝肉祭』が登場。ヴィゾレク自身が新たに書いたテキストを用いており、演奏との親密さがたいへん好感の持てる出来栄えです。「ピアニスト」で聴かせるデュオ・ヤテコックの“外しぶり”もさすが。 そして同時収録されたプーランクの協奏曲では、彼女たちの本領発揮ともいえる鋭い演奏と、抒情性とクールさのバランスが絶妙な緩徐楽章も楽しむことが出来ます。「死の舞踏」の前には、ヴィゾレクの朗読によって作品の元になったアンリ・カザリスの詩も収録。 サン=サーンス歿後100年記念リリースです。ブックレットはフランス語のみ。 -
ファリャ、プーランク、バカリッセ:
チェンバロ協奏曲集 [シルビア・マルケス・チュリリャ(チェンバロ)/ハビエル・カスティブランケ(フルート)/ロベルト・シリャ(オーボエ)/ホセ・ルイス・エステリェス(クラリネット)/アイツォル・イトゥリアガゴイティア(ヴァイオリン)/ダビド・アペリャーニス(チェロ)/ムルシア地方交響楽団/ビルヒニア・マルティネス(指揮)]Harpsichord Concertos - FALLA, M. de / POULENC, F. / BACARISSE, S. (Márquez Chulilla, Orquesta Sinfónica de la Región de Murcia, V. Martínez)
発売日:2021年07月16日
NMLアルバム番号:IBS-82021
CD価格:2,250円(税込)
このアルバムには20世紀に作曲された3つのチェンバロ協奏曲が収録されています。 バロック時代に全盛期を迎えたチェンバロですが、ピアノの出現によって衰退し、19世紀中頃まではほとんど演奏されることがありませんでした。しかし19世紀末に、古楽演奏のためにチェンバロの復興が試みられ、何人かの奏者たちが楽器の改良に取り組み、大きなコンサートホールでの演奏に耐え得る強靭な音を生み出す「モダン・チェンバロ」と呼ばれる楽器が生まれます。 中でも、モダン・チェンバロの開発に熱心だったのが、ポーランドの女性鍵盤楽器奏者ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)で、彼女はプレイエル社の協力のもと、鉄製のフレームに太い弦を張った楽器を開発するとともに、1926年には面識のあったフャリャにチェンバロ協奏曲の作曲を依頼、その翌年にはプーランクにも作品を委嘱、2曲のチェンバロ協奏曲が生まれました。 このディスクではその2曲に加えて、スペインのバカリッセの協奏曲を収録。古典的な枠組みの中にモダンな響きが聴かれる曲で、チェンバロの響きも効果的に使われています。
スペイン、サラゴサ出身のシルビア・マルケス・チュリリャ(近年は名前からチュリリャを省略)は、ピアノ、オルガン、フォルテピアノなどの鍵盤楽器の奏者。古楽器奏者としては、自身のアンサンブル「ラ・テンペスタード」を率い17世紀から18世紀の作品を演奏するとともに、独奏者としても数多くの指揮者、オーケストラと共演することで知られます。近代作品にも積極的に取り組み、とりわけスペインの知られざる作品の紹介にも尽力する彼女、このアルバムではモダン・チェンバロを堂々と弾きこなし、オーケストラとの対話を繰り広げています。 -
プーランク(1899-1963):
オーバード/仮面舞踏会
フルート・ソナタ/六重奏曲 [マーク・ベッビントン(ピアノ)/ロードリック・ウィリアムズ(バリトン)/エマー・マクダノウ(フルート)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ジャン・レイサム=ケーニック(指揮)]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,100円(税込)
SOMM RECORDINGSで数多くの録音を発表、イギリスの批評家より「洗練と成熟のピアニスト」と称されるマーク・ベッビントン。Resonus Classicsでは新しいフランス作品シリーズに着手、2020年4月にリリースしたプーランクの「ピアノ協奏曲/田舎のコンセール」は高く評価されました。 第2弾となるこのアルバムでは同じくプーランクの特徴の良く出た作品を採り上げています。冒頭の「オーバード」は芸術家のパトロンであったノアイユ伯のプライベートな演奏会のために書かれた作品。これはバレエ曲ですが、実質的には舞踊を伴う華麗なピアノ協奏曲に仕上がっています。 名バリトン、ロードリック・ウィリアムズを独唱に据えた「仮面舞踏会」はプーランク自身が「世俗カンタータ」と表現した歌曲集。彼の友人でシュルレアリスム派の詩人、マックス・ジャコブの詩が用いられています。他にはシンプルで美しいフルート・ソナタと、いかにもプーランクらしい洒脱な旋律を持つ六重奏曲が収録されています。
収録作曲家:
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『ひそやかに』
バリトンとエレキ・ギターによるフランス歌曲 [ローラン・ナウリ、フレデリク・ロワゾー]Vocal Recital (Baritone): Naouri, Laurent - DEBUSSY, C. / FAURÉ, G. / POULENC, F. (En sourdine)
発売日:2020年10月09日
NMLアルバム番号:ALPHA628
CD価格:2,475円(税込)
フランス・オペラの大御所にして、バロック作品も評価の高いローラン・ナウリによる、フォーレを中心としたフランス近代歌曲集、ですが、伴奏を務めるのはジャズ・ギタリストのフレデリク・ロワゾーという、風変わりなアルバムです。彼らのアレンジはジャズのイディオムこそ積極的に用いられてはいませんが、譜面を起こすようなきっちりとしたものではなく、即興的な要素を多分に含んでおり、これらの歌曲が潜在的に持っている、ポップスのような自由さを上手く引き出しています。 ナウリは決して朗々と歌わず、またロワゾーのエレキ・ギターも終始柔らかく、アルバムのタイトルどおり囁くような音作りで、優しいシャンソンを聴く雰囲気に包み込まれるアルバムです。ナウリは見事な口笛も披露。
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サン=サーンス(1835-1921):
交響曲 第3番「オルガン付き」
プーランク(1899-1963):
オルガン協奏曲 [イヴェタ・アプカルナ/マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団]SAINT-SAËNS, C.: Symphony No. 3, "Organ" / POULENC, F.: Organ Concerto (Apkalna, Bavarian Radio Symphony, M. Jansons)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:900178
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
2019年3月、ライヴ収録。名手イヴェタ・アプカルナをソリストに迎えた
マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団のコンサート!この日の演目は、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」とプーランクの「オルガン協奏曲」の2曲であり、どちらもオルガンをメインに据えた、華やかで壮大な響きを特徴とする作品です。ヤンソンスには、1994年に録音された、オスロ・フィルハーモニーとの迫力たっぷりの「オルガン付き」の録音がありますが(オルガン独奏はウェイン・マーシャル)、今回の録音では、気鋭のオルガニスト、イヴェタ・アプカルナを独奏者に迎え、前作よりも更にゆったりとしたテンポで壮大かつ自然な音響による素晴らしいサン=サーンスを聴かせています。活発な第1楽章から第2楽章での深い静寂、激しい第3楽章と雄大な終楽章を経て、曲を閉じるときには、まるで名残りを惜しむかのような長奏を聴かせ、聴き手を感動に導きます。 1976年、ラトヴィア出身のイヴェタ・アプカルナは古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持つオルガニスト。2016年からはエルプフィルハーモニーのオルガニストを務めており、その才能は高く評価されています。ヤンソンスとは2013年にヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」で共演、素晴らしい演奏を披露していました。 アプカルナの華やかな演奏がたっぷり堪能できるのが、プーランクの「オルガン協奏曲」でしょう。プーランクはあえて“オルガンの響きに似た”管楽器を用いることなく、伴奏を弦楽器と打楽器のみに委ねることで、オルガンの音色を存分に引き立てています。全曲は切れ目なく演奏され、バッハを思わせる冒頭の主題に始まり、さまざまな楽想が次々と登場しながらも、最後の部分では冒頭の主題を回想し、荘厳に終わるという作品です。ここでのヤンソンスは、弦をたっぷり歌わせながらも、オルガンを的確にサポート。全体をまとめながら作品のすばらしさを伝えています。 また、サン=サーンスとプーランクの両曲で重要な役割を果たすティンパニを担当するのは、バイエルン放送交響楽団の首席奏者レイモンド・カーフス。アバドがルツェルン祝祭管弦楽団を立ち上げた際、そのティンパニストに指名された世界的名手です。こけおどしの表現とは無縁の洗練された音楽性と完璧なテクニックから生み出される美しいサウンド。そして、ここぞというところでの決めの一撃は他の追随を許しません。 -
プーランク(1899-1963):
ピアノ協奏曲
田園のコンセール
ピアノ、オーボエとファゴットの三重奏曲
オーボエとピアノのためのソナタ [マーク・ベッビントン(ピアノ)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ジャン・レイサム=ケーニック(指揮)]発売日:2020年03月20日
CD価格:2,100円(税込)
イギリスの批評家より「洗練と成熟のピアニスト」と称されるベッビントンがResonus Classicsにて新しいフランス作品シリーズに着手、アルバム・デビューを果たしました。ベッビントンはイギリスの20世紀の音楽を得意とし、過去7作品でBBCミュージック・マガジンの五つ星の高評価を得ています。 ここではプーランクのピアノ作品をとりあげ、ロイヤル・フィルとの共演で「ピアノ協奏曲」と、あまり録音の多くない「田園のコンセール」を収録。「田園のコンセール」は、伝説のチェンバロ奏者ランドフスカの委嘱作品ですが、プーランク自身がピアノを持ちいて頻繁に演奏していたことでも知られています。トリオとソナタにはオーボエ奏者ジョン・ロバーツと、ファゴットのジョナサン・デイヴィースが参加。プーランクの多彩なピアノ作品を楽しめます。
収録作曲家:
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『オーバード』
(フォーレ、プーランク作品集) [ハワード・シェリー(指揮/ピアノ-13)ヴェステロース・シンフォニエッタ]POULENC, F.: Aubade / FAURÉ, G.: Masques et bergamasques Suite / Pavane / Sinfonietta (Västerås Sinfonietta, Shelley)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:dBCD177
CD価格:2,250円(税込)
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ヴラディゲロフ(1899-1978):
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.1
プーランク(1899-1963):
ヴァイオリン・ソナタ FP119
シーボーン(1960-):
ポートレイトと4つの夜想曲 [イリーナ・ボリソヴァ(ヴァイオリン)、ジャコモ・バッタリーノ(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Borissova, Irina / Battarino, Giacomo - VLADIGEROV, P. / POULENC, F. / SEABOURNE, P.
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:SH226
CD価格:2,175円(税込)
ブルガリア出身のヴァイオリニスト ボリソヴァによる近現代のヴァイオリン作品集。彼女の故国ブルガリアの音楽史で重要な作曲家の一人、最後のロマン派とも言われるヴラディゲロフのソナタは、高い技巧性と親しみやすいメロディ、濃厚なロマンティシズムで聴く者を楽しませてくれる佳作。もっと広く演奏されるべき作品といえ、ボリソヴァは見事な技術と深い共感でその素晴らしさを表出しています。 英国の作曲家シーボーンによる作品は、シューマンの『謝肉祭』の「ショパン」の手法をまねて2010年に単独で書いた「ポートレイト: ショパン」に、4つの夜想曲を書き足したもので、ヴァイオリンの様々な奏法・用法を通して独特のイメージを織り上げる個性的な作品。そしてプーランクの熱演も素晴らしく、音圧高めの録音も相まって、たいへん聴き応えのあるアルバムとなっています。
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ジロー・アンサンブル室内管弦楽団
グルダ(1930-2000):
コンチェルト・フォー・マイセルフ
プロコフィエフ(1891-1953):
交響曲 第1番 ニ長調 Op.25
プーランク(1899-1963):
2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 [ミッシャ・チュン(ピアノ)/ヤニク・ザロット(ドラム)/スタニスラフ・サンドロノフ(エレキ・ベース)/ユリア・ミロスラフスカヤ(ピアノ)/セルゲイ・シマコフ(指揮)/ジロー・アンサンブル室内管弦楽団]GULDA, F.: Concerto for Myself / POULENC, F.: Concerto for 2 Pianos (Mischa Cheung, Miloslavskaya, Giraud Ensemble Chamber Orchestra, Simakov)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:SM325
CD価格:1,950円(税込)
2015年に結成されたジロー・アンサンブル室内管弦楽団は、五重奏から40人のメンバーを要する室内楽作品までをこなす、柔軟な編成で活動する新進アンサンブル。若い感性でバロックから現代作品までの幅広いレパートリーを開拓し、あまり知られていない作品を世に広めることに重きをおいています。2017年にはショスタコーヴィチ、ヴァスクス、バウム作品のCDをリリースし、高く評価されました。 今回のアルバムには、楽団設立以来指揮を担当するロシア出身のセルゲイ・シマコフに、前作でもソリストを務めたユリア・ミロスラフスカヤ(モスクワ音楽院、チューリッヒ芸術大学で学び、シェルバコフに師事)とミッシャ・チュン(スイス・中国系の出身でガーシュウィンピアノ五重奏団のメンバー、ゲーム音楽コンサートなど、ソリストとしても活躍)の二人のピアニストを迎えて、グルダの高揚感と遊び心に満ちた協奏曲や、プロコフィエフの交響曲、プーランクの2台ピアノのための協奏曲を収録。新世代のスピリットが感じられる1枚です。
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プーランク(1899-1963):
〔ピアノ作品集〕
ナゼールの夜会/ナポリ/メランコリー
3つのノヴェレッテ/即興曲集 [チャールズ・オーウェン(ピアノ)]POULENC, F.: Soirées de Nazelles (Les) / Napoli / Melancolie / 2 Novelettes / Improvisations (Owen)
発売日:2019年09月20日
NMLアルバム番号:SOMMCD035
CD-R価格:2,160円(税込)
イギリス、ケンブリッジ出身のピアニスト、チャールズ・オーウェン。王立音楽院ではイリーナ・ザリツカヤに師事し、後にイギリスを代表するピアニスト、イモージェン・クーパーのもとで研鑽を重ね、深い音楽性を養ったと語っています。 このアルバムは2001年にリリースされた「ショパン/ラフマニノフ:チェロ・ソナタ」に続く1枚。ここでは20世紀初頭のパリで活躍したプーランクの作品を演奏しています。プーランクが即興で友人たちを表現したという「ナゼールの夜会」や、洒落た15の小曲で構成された「即興曲」などプーランク作品の中でも、ユニークな表情を持つ曲が選ばれた粋なアルバムです。
収録作曲家:
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戸室玄×フランシス・プーランク [戸室玄(ピアノ)]
発売日:2019年04月26日
CD価格:2,200円(税込)
1989年生まれの戸室玄。幼少期より海外で生活した体験を反映させた洒脱な演奏を聴かせるピアニストです。このアルバムは彼が最も愛するというプーランクの作品集。「3つのノヴェレッテ」で始まり、アルバムの中心に置かれているのは1932年に作曲された「15の即興曲」。練習曲風でもありながら、プーランクの心情が丁寧に描かれたユニークな曲集になっています。なかでも彼が心酔した歌姫のために書かれた第15番の「エディット・ピアフを讃えて」 はプーランクの洒脱さをよく示す作品と言えるでしょう。作曲年代の幅広い3曲で構成された「ナポリ」も美しい曲。イタリアとフランスの良いところが融合した興味深い作品です。
戸室 玄より 2019年はフランシス・プーランクの生誕120周年に当たり、今まで私が勉強をしてきたフランス音楽の中で最も好きなプーランクの作品のCDを作りたいと思いました。これはデビューCDであり、プーランクの数多いピアノ曲の中から一番思い出のある曲を選びました。10年以上パリで生活し、フランシス・プーランクとも交流のあったピアニストのフィリップ・アントルモンに音楽を学び、当時の華やかなフランス文化の真髄に触れる事ができ、それを私も受け継いできました。他にもプーランクと交流のあった方々に接し、身近にプーランクの音楽と魂を感じる生活を送ってきました。彼の素晴らしい音楽をたくさんの方に聴いて頂ける様にこれからも演奏を続けて、録音も手がけたいと思います。収録作曲家:
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Histoires Naturelles - 博物誌
プーランク/ラヴェル:歌曲集 [ステファーヌ・ドグー/セドリック・ティベルギアン/アレクシス・デシャルム/マッテオ・チェーザリ]Vocal Music (French) - POULENC, F. / RAVEL, M. (Histoires Naturelles) (Degout, Tiberghien, Cesari, Descharmes)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:LBM009
CD価格:2,475円(税込)
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Les Boys - 少年たち
ピアノ・デュオ作品集 [デュオ・ヤーテーコク]Piano Duo Recital: Duo Jatekok - TROTIGNON, B. / POULENC, F. / BRUBECK, D. (Les Boys)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA388
CD価格:2,475円(税込)
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プーランク(1899-1963):
バレエ音楽「牝鹿」組曲
バレエ音楽「模範的な動物たち」 組曲
シンフォニエッタ
[アイルランド国立響/タンゴー]POULENC, F.: Biches Suite (Les) / Les animaux modèles Suite / Sinfonietta (Ireland RTÉ National Symphony, Tingaud)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:8.573739
4)
CD価格:1,600円(税込)
プーランクの3つの管弦楽作品を収録。バレエ音楽「牝鹿」は24歳の作品。バレエ・リュスを率いるディアギレフから作曲を依頼されたプーランクは、極めて優雅で軽やかな作品を書き上げました。初演時にはマリー・ローランサンが衣装と装置を担当。もともと彼女の絵からヒントを得たというこの作品は大成功を収め「牝鹿=かわいい娘たち」のタイトル通り、1920年代のパリのサロンでの気分が存分に表現されています。 「模範的な動物たち」は1941年に完成されたバレエ音楽で、ラ・フォンテーヌの寓話が元になっています。もちろん単に動物を描いたのではなく、そこには人間への鋭い観察眼が秘められています。 最後の「シンフォニエッタ」はバレエ音楽ではなく、弦楽四重奏曲の構想を膨らませたもので、魅力的な旋律が次々と現れるプーランク円熟期の作品です。フランスのエスプリが全編に溢れています。
収録作曲家:
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トゥイレ/プーランク/フランセ:
六重奏曲集 [シュターツカペレ・ドレスデンのメンバー/ヘーエンリーダー]THUILLE, L.: Sextet / POULENC, F.: Sextet / FRANÇAIX: L'Heure du berger (Dresden Staatskapelle members, Höhenrieder)
発売日:2017年02月24日
NMLアルバム番号:SM251
CD価格:1,950円(税込)
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発売日:2016年07月27日
CD価格:3,375円(税込、送料無料)
オランジュ音楽祭 = フランス南部の都市オランジュで毎年夏に行われる歴史ある音楽祭。復元された古代ローマの劇場(当時の壁面をそのまま残し、後に9,000の席を再建)を舞台に、19世紀始めから開催されている「オランジュ音楽祭」。1902年からは毎年実施され、オペラを中心に数々のコンサートが催されています。 この映像は2015年の目玉コンサートで、フランツ・リストに献呈された2つの作品(サン=サーンスとベルリオーズ)を中心としたプログラムとなっています。とは言え、聴衆の興味はなんと言ってもアルゲリッチとアンゲリッシュの共演によるプーランクの協奏曲。数々の自作からの引用が楽しいユニークな作品を、名手2人が華麗に演奏します。 アンコールにも注目。チョン・ミョンフンもピアノで参加するラフマニノフ、盛り上がり必至のカルメン前奏曲と万全です。
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声 ~フランスのヴァイオリン・ソナタ集 [スマート]
Violin Recital: Smart, Callum - POULENC, F. / FAURÉ, G. / RAVEL, M. (La Voix)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:ORC100053
CD価格:1,824円(税込)
もともとは、フランスのヴァイオリン作品集を録音するつもりだったというヴァイオリニスト、スマート。しかしリハーサルを重ねていくうちに、例えばプーランクのソナタにはスペイン語のアクセントがあり、フォーレの作品には愛の語らい、そしてラヴェルにはバスクの息遣いがある事に気がついたのだそうです。そこでアルバムタイトルを「La Voix - 声」とし、曲が持つ「声」を明らかにし、それぞれ4つの作品の持つ個性を強調することを試みたというアルバムなのです。 流麗なイメージのあるプーランクのソナタが、ここまでゴツゴツした音楽として再現される様子はこれまでに聞いたことがありません。また普段は「流麗、清澄」と評されがちなフォーレも、驚くほどに濃密です。そしてラヴェルの2作品の強烈なインパクト。これはすごい1枚です。
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プーランク(1899-1963):
ポール・エリュアールの詩による歌曲集 [プリュヴォ/ブワセ]POULENC, F.: Melodies on Paul Éluard's Poems (Pruvot, Bouisset)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:1C1222
CD価格:2,224円(税込)
フランスの詩人ポール・エリュアール(1895-1952)。ダダイズム、シュールレアリスムの先鋒者であり、実に波乱万丈に富んだ人生を送った人でした。さて一方プーランク(1899-1963)は20歳の時にアポリネールの詩に曲を付けたのを皮切りに、様々なスタイルを模索しながら次々に歌曲=メロディを作曲していきます。エリュアールの詩を使って書いたのは34曲。代表的な作品が「画家の仕事」で、当時の名画家たちの作風や制作風景までをも描写した詩に洒脱な曲が付されています。もちろん言葉と音楽は密接に結びついていて、歌手には繊細で完璧な表現が求められます。 バリトン歌手プリュヴォは以前もプーランクの歌曲集(1C1061)をリリースしているベテラン。美しい歌声に安心して身をゆだねることができます。
収録作曲家:
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プーランク(1899-1963):
無伴奏合唱作品集
ミサ曲 ト長調
7つの歌/モテット集 [エローラ・フェスティバル・シンガーズ/エジソン]POULENC, F.: Choral Music - Mass in G Major / 7 Chansons / Motets (Elora Festival Singers, Edison)
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:8.572978
1)
CD価格:1,600円(税込)
プーランク(1899-1963)の作風や人柄を一言で説明するのは至難の業です。何しろ、良く知られている一連の作品…「ティレジアスの乳房」やバレエ音楽、室内楽などは単純明快、軽妙、そして“エスプリ”がたっぷりと評価されています。しかし、宗教関係の作品になると、これが一転、「カルメル派修道女の対話」などのようにシリアスで深遠な作品が並ぶというわけです。彼自身、合唱曲や宗教曲については「自身の最良の部分、本来の自分に属するものをここに注ぎ込んだ」というほどに大切にしていたのです。 このアルバムに収録されている合唱作品のうち「7つの歌」はアポリネールやエリュアールといった同世代の詩人のテキストを用いた短い作品で、人生の機微について語られています。他の3つの作品は宗教曲であり、これらは全て…彼の父に捧げられた「ミサ曲ト長調」も含めて、根底には彼の友人であったピエール=オクターヴ・フェルーの事故死(1936年)への追悼の思いと、彼自身の気持ちの変化が引き金となって書かれていると見られています。もちろんこの時代に書かれた曲ですから不協和音も多く使われていますが、どれも心をそっと包んでくれるような優しさが感じられるのは、エローラ・フェスティバル・シンガーズの透明な歌声のせいなのかも知れません。
収録作曲家:
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フランセ(1912-1997)
プーランク(1899-1963):
2台のピアノのための協奏曲他 [モナ&リカ・バルト/ラインランド=プファルツ州立フィル/マティアク]FRANÇAIX, J.: Double Piano Concerto / POULENC, F.: Concerto for 2 Pianos (M. and R. Bard, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Matiakh)
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:C5237
1)
CD価格:2,600円(税込)
2台ピアノのための協奏曲を書くのはとても複雑な作業なのだそうです。確かに1台のピアノだけでもオーケストラに匹敵する響きを紡ぎだすことはできるのですから。そんな雄弁なピアノを2台、オーケストラと戦わせつつ協調させるというのは確かに至難の業であると言えるでしょう。 プーランクの作品は1932年に書かれたもので、モーツァルトを彷彿されるかと思えば、彼が触れたバリ島の音楽のエッセンスも封じ込められています。この曲を作曲者とともに、しばしば演奏していたのがジャン・フランセで、彼はこの魅力的な協奏曲に強く惹かれ、自身も同じ編成の作品を書いたのです。2つの作品に共通するのはエスプリと古典への傾倒といえるでしょうか? バレエ音楽「模範的な動物たち」も遊び心に溢れた楽しい作品です。
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プーランク(1899-1963):
バレエ組曲集(ピアノ編曲版)
模範的な動物たち
牝鹿/オーバード [アルマンゴー]POULENC, F.: Ballet Suites for Piano - Les animaux modèles / Les Biches / Aubade (Armengaud)
発売日:2014年10月22日
NMLアルバム番号:8.573170
2)
CD価格:1,600円(税込)
軽妙洒脱、そして繊細でユーモラスなプーランク(1899-1963)の作品には汲めども尽きぬ魅力があります。そのメロディの歌わせ方、ハーモニー、リズムのどれもが、いかにもフランス風であり、決して革新的ではなかったにせよ、独自の世界を築き上げたことは間違いありません。 ここで聞く事のできるピアノ版のバレエ作品は、とても珍しいものですが、彼自身はバレエ作品を書くとき、他の作曲家のようにまず「ピアノ・スコア」を作成し、それを管弦楽版に仕立てることが多く(バレエのリハーサルのために)、これらもそんなスコアに基づいて演奏されています。パリ・オペラ座からの依頼で作曲された「模倣的な動物たち」。詩人ラ・フォンテーヌの「寓話」からテキストが取られたこの物語、ありがちなお話の中にピリリと教訓が込められた小気味のよいものなのですが、プーランクは音楽で更に創造的な世界を描きあげています。こちらのピアノ版は作曲家自身が同意した1951年のヨハンセンによるヴァージョンで演奏されています。 タイトルに「若い娘たち」の意味がある「牝鹿」も人気作品。バレエ曲でもあり、協奏曲でもある「オーバード」(夜明け)は、恋を禁じられた女神ディアーヌの失恋物語。彼の私生活の失意が反映されているとも言われています。
収録作曲家:
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HALF MONK
プーランク(1899-1963):
無伴奏合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/レイトン]POULENC, F.: Choral Music (Half Monk, Half Rascal) (Danish National Vocal Ensemble, Layton)
■合唱曲
発売日:2012年06月13日
NMLアルバム番号:8.226906
CD価格:1,815円(税込)
タイトルの「HALFMONK」とはプーランクの偉大なる側面を表す言葉として知られています。これは評論家のクロード・ロスタンから「ガキ大将と聖職者が同居している」と評されたことが元になっていますが、確かに彼のピアノ曲や室内楽作品にみられる「皮肉や諧謔」と宗教作品に見られる「荘厳な面持ち」は全く相反する性格と言っても差し支えないでしょう。このアルバムは、そんな彼の「2つの面」を合唱作品から追求します。あまりにも美しく清冽な「アッシジの聖フランチェスコ~」などの宗教曲と、ウィットにとんだ「フランスの歌」などの世俗曲は、全く違う様相を見せながらも、まぎれもなくプーランクの作品です。このアルバムは「ナイチンゲール」(6.220605)にて、ミカラ・ペトリとスティーヴン・レイトン&デンマーク国立声楽アンサンブルが共演したことが縁で生まれたもの。次回作も予定されているとのことです。
収録作曲家:
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マルタン:二重合唱のためのミサ曲
コダーイ:ミサ・ブレヴィス
プーランク:黒い聖母像への連祷 [バイエルン放送合唱団/ダイクストラ]MARTIN, F.: Mass for Double Choir / KODALY, Z.: Missa brevis / POULENC, F.: Litanies a la vierge noire (Bavarian Radio Chorus, Dijkstra)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900500
SACD-Hybrid価格:2,224円(税込)
新鋭ダイクストラの鮮やかな手腕を聴く2005年、これまで15年間バイエルン放送合唱団を率い数々の優れた演奏を残してきたミヒャエル・グレーザーの引退に伴い、天才ボーイ・ソプラノでもあり、当時「広い世界の最も素晴らしい小さな聖歌隊のうちの1つと見なされた。」とまで評価されたヴォーカルアンサンブル「ジェンツ」を率いていたペーター・ダイクストラが、若干26歳で音楽監督に就任し、ファンから喝采を浴びたのは記憶に新しいところです。今回のアルバムは、その記念の年に録音されたもので、かなり意欲的なレパートリーが収められています。(とはいえ同じ年に録音され既にリリースされているアルバム (OEHMS/OC 540) でもデュリュフレ、メシアン、プーランクなどを演奏!)彼の手際のよいアンサンブルのまとめかたには心の底から驚く他ありません。古楽作品でも現代作品でも何でもOK!という柔軟性は、これからのバイエルン放送合唱団の更なる発展を予想させてくれます。
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ドビュッシー(カプレ編):
バレエ「おもちゃ箱」
プーランク(フランセ編):
小象ババールのお話 [ケルン放送管/ヴァルター]DEBUSSY, C.: Boite a joujoux (La) / POULENC, F.: L'histoire de Babar (narrated in German) (Cologne Radio Orchestra, A. Walter)
■バレエ・ダンス音楽 ■キッズ
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C10827
CD価格:2,600円(税込)
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PARIS
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ストラビンスキー:イタリア組曲
ミヨー:屋根の上の牡牛 [コッホ/ミルフォード]POULENC, F.: Violin Sonata / STRAVINSKY, I.: Suite italienne / MILHAUD, D.: Le boeuf sur le toit (Koch, Milford) (Paris)
■室内楽
発売日:2009年03月18日
NMLアルバム番号:ORC100003
65)
CD価格:1,710円(税込)
20世紀の前半のパリは世界中で最も影響力のある都市の一つでした。芸術家、作家、画家、映画監督、批評家、それこそあらゆる文化人がこの都市に集い、意見をかわし、様々な作品を生み出したのです。彼らは互いに交流し影響し合い、更なる深みへと自らを高めて行きました。このアルバムには、そんな時代に生まれた名曲が収録されています。ヴァイオリンのマヤ・コッホはベルリン生まれ。父がドイツ人、母が日本人で山本麻耶という日本名も持っています。今までにもシューマンのソナタなどをリリースしていますが、そのアルバムも凝った選曲とアグレッシヴな演奏が話題となっていました。ここでもそんな彼女の持ち味が存分に生かされた素晴らしい1枚となっています。
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プーランク(1899-1963):
室内楽曲全集 第1集POULENC, F.: Sextet / Trio / Oboe Sonata / Flute Sonata
■室内楽
発売日:2000年03月01日
NMLアルバム番号:8.553611
6)
CD-R価格:1,600円(税込)
管楽器のオシャレな魅力が満開もうこれは極上のエンタテーメントの一枚というより他にありません! それぞれにユーモラスで温かく個性的な顔を感じさせる管楽器と、クリスタルのように輝くピアノの音色は百花繚乱に咲き乱れ、音楽の表情はある時は楽しく、またある時は憂いを帯びたりと、千変万化に移ろう豊かさを持っており、まさに愉悦の極みです。お洒落で気の効いた音楽を書くことにかけては右に出るものがないプーランクですが、このように多種多様な楽器の登場する室内楽の分野は、彼の面目躍如といった感があります。演奏の方も各奏者が名人振りを発揮しており、あらためてそれぞれの楽器が豊かに内包している可能性にハッとさせられます。
収録作曲家:
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プーランク(1899-1963):
室内楽曲全集 第2集POULENC: Violin Sonata / Clarinet Sonata / Cello Sonata
■室内楽
発売日:2000年07月01日
NMLアルバム番号:8.553612
2)
CD価格:1,600円(税込)
軽妙洒脱、されど重厚な本格派の聴きごたえ軽妙洒脱でライトな作風というイメージもあるプーランクですが、当盤収録のソナタを中心とする室内楽曲の数々はかなりハードで重たい内容も持っています。ヴァイオリン・ソナタでのほの暗い激情のほとばしりや、バガテルでのピアノの息もつかせぬ重低音打撃とヴァイオリンの重音奏の連続などにはちょっとした衝撃があります。もちろん、オシャレな要素に事欠くこともなく、クラリネット・ソナタやチェロ・ソナタの第2楽章(ほんの一例、書き切れません!)など、秘術を尽くした甘く美しいメロディーと和声の数々は極上の特級品です。それぞれの楽器の特性の生かし方に関しても文句のつけようがなく、あまりに見事というより他にありません。
収録作曲家:
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プロコフィエフ: ピーターと狼
プーランク: 子象ババールのお話
ブリテン: 青少年のための管弦楽入門 [ハンフリーズ/メルボルン響/ランチベリー]PROKOFIEV: Peter and the Wolf / BRITTEN: Young Person's Guide to the Orchestra (Children's Classics)
■交響曲/管弦楽曲 ■キッズ
発売日:1997年12月01日
NMLアルバム番号:8.554170
CD価格:1,600円(税込)
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禁断の果実 [ベンヤミン・アップル、ジェームズ・ベイリュー]
発売日:2023年06月23日
CD価格:2,475円(税込)
ベンヤミン・アップルが問いかける、禁断の果実とは?フィッシャー=ディースカウ最後の弟子と言われるドイツのバリトン、ベンヤミン・アップルのALPHAレーベル第2弾。エデンの園でアダムとエバ(イヴ)が食べた禁断の果実をモチーフとした、民謡からロマン派、近代、現代、そしてミュージカルのナンバーまでを収め、その解釈の多様性を巡りながら、現代の禁断の果実とはなにか、蛇は今もどこかに潜んでいないかと、問いかける内容となっています。 長くパートナーを務めるジェームズ・ベイリューとの息もぴったり。曲間にはアップルが語る『創世記』からの語句が短く添えられ、彼の美声と幅広い表現力を様々な角度から堪能することの出来るアルバムです。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年5月号)★-
西川智也(クラリネット)
ルール・ヴェルト
[西川智也(クラリネット)/岡田奏(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Nishikawa, Tomoko / Okada, Kana - CHAUSSON, E. / DEBUSSY, C. / PIAZZOLLA, A. / POULENC, F. (L'heure Verte)
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:LPDCD112
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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複数ピアノと管弦楽のための作品集
マルタン、プーランク、ショスタコーヴィチ、レヴァノン [マルチピアノ(アンサンブル)/ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]LEVANON, A. / MARTIN, F. / POULENC, F. / SHOSTAKOVICH, D.: Works for Pianos and Orchestra (MultiPiano, Royal Philharmonic, Yablonsky)
発売日:2022年11月11日
NMLアルバム番号:8.573802
CD価格:1,600円(税込)
第一次世界大戦後、盛り上がりを見せていた新古典主義音楽の流れの中で、それまで顧みられることの少なかった“コンチェルト・グロッソ=合奏協奏曲”のジャンルが活性化しました。なかでもよく知られているのがプーランクの「2台のピアノのための協奏曲」であり、モーツァルトを思わせるエスプリに満ちた旋律に、ストラヴィンスキーのような力強く激しいリズムを併せ持つこの作品は、当時の聴き手の心を惹きつけました。 このアルバムにはそのような複数のピアノのための協奏曲を収録。フランク・マルタンの「小協奏交響曲」は第二次世界大戦の暗い緊張感が反映された作品で、もともとはピアノ、チェンバロ、ハープと管弦楽のために書かれましたが、今作では独奏部が3台のピアノのために編曲されており、華麗な響きを纏っています。 ショスタコーヴィチの「2台のピアノのためのコンチェルティーノ」はもともと伴奏の付かない2台ピアノのための作品。ここでは弦楽オーケストラの伴奏で演奏されています。 アーリエ・レヴァノンの「四つの言葉を持つ国」はイスラエルの平和を願い、4言語による民謡の旋律が引用されたポップスを思わせる耳なじみの良い作品です。 「マルチピアノ」はテルアヴィヴとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の共同機関であるブッフマン=メタ音楽院によって2011年に開始されたプロジェクトの中枢を担うアンサンブル。アレンジャーでもトメル・レフの主導のもと、さまざまな複数ピアノのための作品を演奏し、好評を博しています。
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LES BALLETS RUSSES
バレエ・リュスの音楽集[10枚組 BOX] [さまざまな演奏家]発売日:2022年09月09日
CD 10枚組価格:6,525円(税込、送料無料)
セルゲイ・ディアギレフ生誕150年記念!
バレエ・リュスのための音楽集ロシア出身の興行師でプロデューサーのセルゲイ・ディアギレフが1909年にパリで旗揚げしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)。ディアギレフが1929年に亡くなるまでの20年にわたり、バレエのみならず20世紀の芸術史に特筆大書されるほどのインパクトある活動を続けました。 ディアギレフは自身が愛する神話や伝説のモチーフをバレエに採り入れるとともに、ストラヴィンス キー、ラヴェル、プロコフィエフ、ドビュッシー、サティなど気鋭作曲家たちに次々と新作を委嘱。そのようにして生まれた作品の数多くが20世紀を代表する名作として今もオーケストラのレパートリーに残っています。 またディアギレフはピカソ、カンディンスキー、マティスなどの画家、フォーキン、ニジンスキー、バランシンなどの振付家、ココ・シャネルなどの衣装デザイナーも巻き込み、その舞台は舞踏と音楽のみならず最先端の総合芸術として常に注目され、時にスキャンダルや大論争も巻き起こしつつ、西洋音楽と舞台芸術に今に続く影響を及ぼしました。 このBOXは、 ディアギレフの委嘱によって作曲されたバレエ音楽や、ニジンスキーらの発案によりバレエに使用された数々の名作をSWR CLASSIC傘下のオーケストラによる録音で収録したもの。抜群の機能性を持つドイツの放送オーケストラらしい、切れ味の良いサウンドが聞きものです。 -
Nachtschattengewächse
クラリネットとサクソフォンによる夜のイメージ [デュオ・ノイバウアー]Clarinet and Saxophone Recital: Duo Neubauer - BACH, J.S. / COJOCARU, D. / POULENC, F. / RESCH, G. / STAAR, R. / WYSOCKI, Z. (Nightshades)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:Gramola99271
CD価格:2,325円(税込)
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Paysage
ペイザージュ [内藤晃(ピアノ)]Piano Recital: Naito, Akira - CHOPIN, F. / FAURÉ, G./ MOMPOU, F. / POULENC, F. / RAVEL, M. (Paysage)
発売日:2022年06月17日
NMLアルバム番号:SNRT2202
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
富田心
ORIGINS オリジンズ [富田 心(ヴァイオリン)/サイモン・キャラハン(ピアノ)]Violin and Piano Recital: Tomita, Coco / Callaghan, Simon - ENESCU, G. / POULENC, F. / BOULANGER, L. / HUBAY, J. / RAVEL, M. / DEBUSSY, C. (Origins)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ORC100194
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
若きヴァイオリニスト、富田心のデビュー・アルバム「ORIDGINS」と名付けられたこのアルバムには、幼い頃からヴァイオリンを奏でていた彼女が特別の思い入れを持つ曲が集められています。冒頭に置かれたのは1940年に作曲されたエネスクの「幼き頃の印象」から「辻音楽師」。民俗音楽風の要素を持つ即興的なメロディーが印象的な作品は、アルバムの幕開けにふさわしいものです。スペインの詩人フェデリコ・ガルシーア・ロルカを偲んで書かれたプーランクのソナタや、戦争の辛い経験が反映されたリリー・ブーランジェの「夜想曲」が続き、富田と同じく音楽一家に生まれたフバイの作品が演奏されます。そしてジャズを思わせるラヴェルのソナタ、最後は若きドビュッシーの名作「美しき夕暮れ」で幕を閉じるという考え抜かれた選曲が現在の彼女の心情を語り尽くします。
私のデビューアルバム「ORIGINS」は、アーティストとしての私のルーツをたどるものです。このアルバムに収録されている曲にはどれも特別な思い入れがありますし、歴史的、個人的なつながりなど多面的なつながりを持ったプログラムになっています。このアルバムは偉大な作曲家たち、彼らに傑作を書かせるに至るインスピレーションを与えた演奏家たち、そして私をここまで導いてくれた長年の支援者たちへのオマージュです。 富田 心 -
発売日:2022年02月25日
CD価格:2,475円(税込)
世界に羽ばたく合唱界の精鋭団体の名演続々。
これがフランス楽壇の底力!日々活躍するソリストたちはもとより、オーケストラやオペラでもトップクラスの重要団体を続々輩出しているフランス。合唱団だけを見ても注目すべきグループは少なくありません。近年の例だけで考えても、近現代作品で驚くべき実績をあげてきたアクサンチュスや古楽方面で活躍するピグマリオン、ディアボルス・イン・ムジカなど、明らかに頭一つ飛び出た存在感を誇るアンサンブルの名が次々と思い浮かぶことでしょう。 そうしたフランスの合唱世界を陰に陽に支えてきたベタンクール=シュレール財団の創設30周年を機に、同国の音楽活動を録音面で盛り上げてきたレーベルAlphaが、近年の重要グループによる注目音源をよりすぐったユニークなアンソロジーを制作。バロック・オペラ復権に大きく寄与したクリスティやニケらの合唱団、フランス語圏の古楽レパートリーでは主演・客演問わず活躍範囲の多いベルギーのナミュール室内合唱団、彼らに新境地をもたらしたアルゼンチン出身のアラルコン、作曲家オアナと深いつながりを持つエラベディアン、パリの日常を高水準の合唱で彩ってきたノートルダム大聖堂の聖歌隊、さまざまな合唱団との名演で知られる女性合唱指揮者ニコール・コルティ…と、この1枚に登場する合唱団を追うことで音楽鑑賞の喜びが幾倍にも増幅されるであろうことも間違いありません。 音楽鑑賞の注目からは外れやすい合唱という分野に、いかに単体で追うに足る世界が広がっていたかを追認できる好企画。ブックレットに掲載されている、ベタンクール=シュレール財団から賞を授かってきた合唱団のリストも実に見応えがあります。 アナログ盤(ALPHA853)も同時発売。 -
発売日:2022年02月25日
LP 2枚組価格:3,825円(税込、送料無料)
世界に羽ばたく合唱界の精鋭団体の名演続々。
これがフランス楽壇の底力!日々活躍するソリストたちはもとより、オーケストラやオペラでもトップクラスの重要団体を続々輩出しているフランス。合唱団だけを見ても注目すべきグループは少なくありません。近年の例だけで考えても、近現代作品で驚くべき実績をあげてきたアクサンチュスや古楽方面で活躍するピグマリオン、ディアボルス・イン・ムジカなど、明らかに頭一つ飛び出た存在感を誇るアンサンブルの名が次々と思い浮かぶことでしょう。 そうしたフランスの合唱世界を陰に陽に支えてきたベタンクール=シュレール財団の創設30周年を機に、同国の音楽活動を録音面で盛り上げてきたレーベルAlphaが、近年の重要グループによる注目音源をよりすぐったユニークなアンソロジーを制作。バロック・オペラ復権に大きく寄与したクリスティやニケらの合唱団、フランス語圏の古楽レパートリーでは主演・客演問わず活躍範囲の多いベルギーのナミュール室内合唱団、彼らに新境地をもたらしたアルゼンチン出身のアラルコン、作曲家オアナと深いつながりを持つエラベディアン、パリの日常を高水準の合唱で彩ってきたノートルダム大聖堂の聖歌隊、さまざまな合唱団との名演で知られる女性合唱指揮者ニコール・コルティ…と、この1枚に登場する合唱団を追うことで音楽鑑賞の喜びが幾倍にも増幅されるであろうことも間違いありません。 音楽鑑賞の注目からは外れやすい合唱という分野に、いかに単体で追うに足る世界が広がっていたかを追認できる好企画。ブックレットに掲載されている、ベタンクール=シュレール財団から賞を授かってきた合唱団のリストも実に見応えがあります。 (ALPHA852のアナログ盤。収録内容は同一。) -
Lockdown Blues
ロックダウン・ブルース [ピーター・ディキンスン(ピアノ)]Piano Recital: Dickinson, Peter - DICKINSON, P. / ELLINGTON, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Lockdown Blues)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:SOMMCD0644
CD価格:2,025円(税込)
イギリスの作曲家・ピアニスト、ディキンスンの選曲によるピアノ小品集。新型コロナウイルス感染症の影響によるロックダウンで気分が沈みがちな人々の気持ちに寄り添うように企画されました。 サティやプーランクのメランコリックな作品をはじめ、ピアノを愛する人にはおなじみのマクダウェルの「野ばらに寄す」を元にディキンソンが作曲した「青いばら」やグーセンスの「哀歌」などの憂いに満ちた曲が収録されています。 とりわけ注目したいのがデューク・エリントンの「12のメロディ」。ジャズとクラシックが融合した洗練された旋律が楽しめます。
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マリス・ヤンソンス・エディション
[70枚組 BOX] [バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2021年11月05日
57CD+11SACD+2DVD 70枚組価格:37,500円(税込、送料無料)
マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD、DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。 -
『Æther エーテル』 [サラ・アリスティドゥ(ソプラノ)]
Vocal Recital (Soprano): Aristidou, Sarah - ADÈS, T. / DELIBES, L. / POULENC, F. / VARÈSE, E. / WIDMANN, J. (Æther)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:ALPHA781
CD価格:2,475円(税込)
今ヨーロッパを沸かせる驚異のソプラノ、
サラ・アリスティドゥ待望のデビュー・アルバム!キプロス島に生まれ、現在はフランスを中心に活躍するサラ・アリスティドゥ。持ち前の驚異的なテクニックで様々な現代作品を全身で表現するほか、バロックからロマン派までの作品を豊かな表現で歌い上げる柔軟性を併せ持つ彼女は、同時代のアーティストたちから既に多くの信頼を得ており、今やヨーロッパ中のホールや歌劇場から声が掛かる存在です。 2019年にはヴィトマンの「迷宮IV」をバレンボイム指揮ブーレーズ・アンサンブルと共に初演。ヴィトマンは続けて「迷宮V」を彼女のために作曲し、これはこのアルバムでお披露目となっています。これまでラトルやロトといった指揮者たちとも共演、2020年には、このアルバムにもゲスト参加しているバレンボイムやパユらと共に、アテネ生まれの作曲家イリニ・アマルギアナキの《エウメニデス》をピエール・ブーレーズ・ザールにて上演、大きな評判となりました。 初めてのアルバムとなる今回は、バロックから最新作までの幅広い作品で彼女の実力を堪能できるもので、一見統一感のない選曲は、彼女が最も好きな国と語るアイスランドへの強い思いを軸としたイメージで繋がれています。 共演の「オルケスター・デス・ヴァンデルス(変革のオーケストラの意)」はドイツ各地から集まったアーティストで構成されており、高い演奏技術を誇るほか、環境問題への発言も行うオーケストラ。このアルバムも製作段階での二酸化炭素排出量をコントロールしており、パッケージはプラスチック素材を用いておらず、インクはオーガニックなものを使用、オーケストラが取り組むマダガスカルの森林再生事業にALPHAレーベルも協力しています。 -
バーナビー・ロブソン(クラリネット)
1 2 3 11
ニューヨーク・カウンターポイント 他 [バーナビー・ロブソン(クラリネット)/フィオナ・ハリス(ピアノ)/サイモン・チェンバレン(ピアノ)/レベッカ・チェンバース(ヴィオラ)]Clarinet Music (20th-21st Centuries) - REICH, S. / HOWELLS, H. / FENTON, G. / FITKIN, G. (1 2 3 11) (Robson, Chambers, Harris, Chamberlain)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100184
CD価格:1,950円(税込)
4曲の世界初録音を含む、クラリネット奏者バーナビー・ロブソンの20世紀と21世紀の作品集。 冒頭に置かれているのは、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)音響賞の受賞経験を持つサウンド・デザイナー、マーティン・キャントウェルとロブソンのコラボレーションによるライヒの「ニューヨーク・カウタンーポイント」。8つの録音済のクラリネットの旋律が複雑に絡みあい、スリリングな世界を作り出しています。 続くハウエルズのクラリネット・ソナタ(1946年版)をはじめとした4作品は世界初録音。哀愁を帯びた「レッド・ヘリング・ブルース」の作曲者はバリトン歌手として活躍するロデリック・ウィリアムズというのも驚きです。 軽妙なプーランクのソナタではロブソンは2つのパートを多重録音し、最後はドビュッシーの「第1狂詩曲」で締めくくるというクラリネット好きには大注目の1枚です。
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永遠のクリスマス [ソフィ・ジャナン、フランス放送聖歌隊、パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊、フランソワ・ラザレヴィチ、レ・ミュジシャン・ド・サン・ジュリアン ほか]
NOËL ÉTERNEL - GRUBER, F.X. / POULENC, F. / WADE, J.F. (Maîtrise de Radio France, Maîtrise Notre-Dame de Paris, Castagnet, Jeannin, Chalet)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:ALPHA422
CD 2枚組価格:2,475円(税込)
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ランデヴー・ウィズ・
マルタ・アルゲリッチ 第2集
アルゲリッチ・ウィズ・フレンズ 2019 ハンブルク・ライヴ [マルタ・アルゲリッチ ほか]Rendez-vous with Martha Argerich Vol.2
発売日:2021年10月22日
CD 6枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
アルゲリッチ&フレンズ2019年ライヴ、アルゲリッチの「子供の情景」収録!世界中の音楽ファンを沸かせた2018年ライヴ(AVA10572)の続編として、翌2019年に同じハンブルクで行われたライヴが6枚組というボリュームで登場。アルゲリッチ本人の演奏トラックが多いことも魅力で、中には貴重なソロ録音「子供の情景」も含むのが嬉しいところ。 さらにシルヴァン・カンブルランとの共演によるプロコフィエフ、シャルル・デュトワとの共演でチャイコフスキーを収録しており、デュトワはストラヴィンスキーの「結婚」の指揮も担当。 ルノー・カピュソン、ミッシャ・マイスキー、カティア・ブニアティシヴィリ、テディ・パパヴラミ、スティーヴン・コヴァセヴィチ、酒井茜など、今回も素晴らしいゲストたちの共演を楽しむことができるほか、2019年の来日公演でも大きな評判となったエフゲニ・ボジャノフのスカルラッティも収録しています。
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Poèmes for Violoncello & Piano
チェロとピアノの詩
プーランク、フランセ、ワーグナー他、歌曲をチェロとピアノで [クラウス・ケンパー(チェロ)/エヴァ=マリア・メイ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Kämper, Klaus / May, Eva-Maria - POULENC, F. / BRAHMS, J. / WAGNER, R. (Poèmes)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:SM379
CD価格:1,950円(税込)
「詩=言葉」は大部分の歌曲に不可欠ですが、メンデルスゾーンの「無言歌」のように、詩がなくても成立する歌もあります。このアルバムに収録されたほとんどの作品の原型は歌曲ですが、言葉を持たないチェロによる演奏でも、作品の持つ世界観を見事に描き出しています。 プーランクを得意とするピアニストのエヴァ=マリア・メイが、このアルバムでまず選んだのは歌曲集「画家の仕事」。シュールレアリズムの詩人パウル・エリュアールに7よって人の画家の人柄と作品が詩にされており、プーランクが絶妙な音楽を付けているという作品ですが、ここではそのテキストは全部取り去られ、プーランクの音楽のみで画家たちが描かれていくという趣向。 ワーグナーの「ヴェーゼンドンクの5つの歌」はチェリストのケンパー自身による編曲。チェロとピアノのみで夢見るような妖艶な世界が歌われます。時折はさまれるチェロのためのオリジナル曲が、歌として聞こえてくるような錯覚をもたらすユニークな1枚です。
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『おお、偉大なる神秘よ』
クリフトン大聖堂のクリスマス [クリフトン大聖堂聖歌隊、クリストファー・ウォーカー(指揮)、ジョン・ギボンズ(オルガン)]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,175円(税込)
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バスクラリネットアルバム
アマービレ
船木喜行 [船木喜行(バスクラリネット)/野代奈緒(ピアノ)]発売日:2021年04月23日
CD国内盤価格:3,000円(税込、送料無料)
独特の渋みと存在感のある音色の低音域、温かさをたたえる中音域、パッションと張りが特徴的な高音域……こうした『広い音域それぞれに違う表情を持つ多彩な表現力』は、バスクラリネットの特筆すべき魅力の一つである。この魅力を遺憾なく発揮できる音楽性を有する作品として、クラリネット室内楽の白眉である『ブラームスのソナタ』に挑む。 バスクラリネットのオリジナル作品からは、20世紀前半のスイスの作曲家O.シェックによる当時のダンスミュージックやバロック音楽に影響を受けた『ソナタ』。ベルギーの作曲家A.ヴェルベッセルトが当代随一のソリストのために書いた十二音技法による近現代音楽『シクルス』。現代アメリカ気鋭のプレイヤーであるJ.ラッセルのジャズやフュージョンのテイスト香る『ソナタ』という、いずれも楽器の特性を存分に発揮した良曲を収録。さらに、楽器特有の音色を紹介できる作品として、美しい旋律を持つ『愛の小径』『さくらのうた』が入っている。 バスクラリネット。その新たな境地とさらなる可能性を追求した、希少なオリジナル作品を収録含むバスクラリネット作品集。
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『le miroir ミロワール』
山口佳子 [山口佳子(ソプラノ)、田中健(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Yamaguchi, Yoshiko - BIZET, G. / POULENC, F. / ROSSINI, G. / SATIE, E. (le miroir)
発売日:2021年03月24日
NMLアルバム番号:MECO-1061
SACD-Hybrid国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
甘さと強さを兼ね備えたオペラ界のキャンディ・ヴォイス。
藤原歌劇団の実力派ソプラノ、大注目のファースト・アルバム。藤原歌劇団の実力派ソプラノ歌手、山口佳子待望のデビュー・アルバムです。本人が若い時から永く歌い続けてきたオペラ・アリアや歌曲の名曲全14曲を心ゆくまでお楽しみ下さい。 ピアニシモからフォルテシモまで、まさに驚異的な歌唱力で魅せる超ワイドレンジの歌声を、DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが隅々まで余すところなく捉えました。ブックレット解説も、全てアーティスト本人の書き下ろしによる入魂の1枚です。 -
フランス6人組
オーリック、デュレ、オネゲル、ミヨー、プーランク、タイユフェールのピアノ曲と歌曲 [フランツィスカ・ハインツェン(ソプラノ)/ベンジャミン・ミード(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Heinzen, Franziska - AURIC, G. / DUREY, L. / HONEGGER, A. / MILHAUD, D. / POULENC, F. (Les Six)
発売日:2021年03月19日
NMLアルバム番号:SM357
CD価格:1,950円(税込)
20世紀前半のフランスで活躍した作曲家たちの集団「フランス6人組」。サティを中心に『新青年』を結成した若き作曲家たちの中から、詩人コクトーが選んだオーリック、デュレ、オネゲル、ミヨー、プーランク、タイユフェールの6人は、第一次世界大戦後のフランスにおいて、ドビュッシーの後継者として音楽界を主導する役割を担いました。 このアルバムでは6人の名前をアルファベット順に並べ、サティも加えた各々のピアノ曲と連作歌曲を収録。彼らの美的アイデアと個性、そして生涯にわたる友情のつながりが垣間見えるユニークな1枚です。 美しい歌声を披露するのは、スイス出身、宗教曲を得意とするソプラノ歌手フランツィスカ・ハインツェン。長年共演を務めるピアニスト、ベンジャミン・リードと息の合った演奏を聴かせます。
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Carte postale - 郵便はがき
シューベルトと近代フランス歌曲集 [ヴィクトワール・ビュネル(メゾ・ソプラノ)/エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)/ファビアン・ラングート(バリトン)/ミヒャエル・ラコトアリヴォニー(バリトン) 他]Vocal Music (19th-20th Centuries) - POULENC, F. / RAVEL, M. / SCHUBERT, F. / WOLF, H. (Carte postale) (Harsányi, Langguth, Rakotoarivony, Bunel)
発売日:2021年01月22日
NMLアルバム番号:LBM030
CD価格:2,475円(税込)
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Paris Boulevard - パリの大通り
FIN-DE-SIÈCLE PIANO MUSIC 世紀末のピアノ音楽 [ダリオ・ミュラー(ピアノ)]Piano Recital: Müller, Dario - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Paris Boulevard)
発売日:2020年11月27日
NMLアルバム番号:CDS7877
CD価格:1,950円(税込)
この「パリの大通り」と題されたアルバムでは、主に19世紀末から20世紀の初頭のパリで流行した多彩な作品をお聴きいただけます。 当時のパリは、ドビュッシーらが推し進める印象派の作風による音楽、ワーグナーを起点とする“崩壊する機能和声”を用いた音楽、そしてアメリカからもたらされたポピュラー音楽やジャズ、サティが提唱する“家具としての音楽”が混然一体となり、コンサートホールやキャバレー、ビストロなど知識人と芸術家が出会う場所で奏されていました。これら人々を刺激した作品を並べた1枚は、当時の洒落た空気を想起させます。 アメリカ近代作品を得意とするミュラーの洒脱な演奏で。
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新倉瞳
ダンツァ [新倉瞳]Cello Recital: Niikura, Hitomi - ALBÉNIZ, I. / BARTÓK, B. / FAURÉ, G. / HANDEL, G.F. / POULENC, F. / SAINT-SAËNS, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Danza)
発売日:2020年11月25日
NMLアルバム番号:MECO-1060
SACD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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Chansons Française シャンソン・フランセーズ
フランス合唱作品集
(ドビュッシー、ヒンデミット、アプシル、ミヨー、プーランク、サン=サーンス、シェーラー、ラヴェル) [フィリップ・アーマン(指揮)/北ドイツ放送合唱団]発売日:2020年03月27日
CD日本語解説付き価格:2,400円(税込)
14世紀のギョーム・ド・マショーにまで遡る長い歴史を持つフランスの合唱作品は、一時期、フランス革命の影響で市民の気持ちを反映した親しみやすい合唱行進曲が流行した後、19世紀の終わりから20世紀にかけては、ドビュッシーやラヴェル、プーランク、ミヨーといった作曲家たちによる素晴らしい傑作が生まれています。 ヒンデミットはフランス出身ではありませんが、彼の「6つの歌」は、シャンソン=フランス歌曲への愛があふれたオマージュであり、ミヨーの「ヴァレー地方の四行詩」と同じくリルケによる詩が採用されています。これは1939年の同時期に、ヴァレーの合唱指揮者ヘニがミヨーとヒンデミットの二人に合唱曲を依頼したことによるものです。 プーランクと、アプシルは、アポリネールの詩を採用し、見事な音楽を付けています。ドビュッシーとサン=サーンスの作品は静寂に満ちた作品ですが、ラヴェル、ミヨーとプーランクの作品は当時の流行歌やジャズのテイストを反映させた楽しい味わいを持っています。 フランス・アヴァンギャルドの代表格のシェーラーの作品は、2013年に北ドイツ放送合唱団がドイツ初演を行ったもの。どこか洒脱で独特な趣のあるフランスの合唱を味わい尽くせる一枚です。日本語解説付き。
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DANZA
佐野隆哉(ピアノ) [佐野 隆哉(ピアノ)]Piano Recital: Sano, Takaya - CHOPIN, F. / GINASTERA, A. / LISZT, F. / POULENC, F. / RAVEL, M. / SAINT-SAËNS, C. (Danza)
発売日:2020年03月13日
NMLアルバム番号:LPDCD010
CD価格:2,500円(税込)
1980年東京生まれのピアニスト、佐野隆哉が弾く舞曲集。東京芸術大学を経て、同大学院修士課程を修了、パリのスコラ・カントルム高等課程を最優秀で修了。その後、日本人男性として初めてパリ国立高等音楽院「第三課程研究科」(博士課程)からの入学を許可され、2008年修了したという才人による1枚。 最初に置かれたインパクトたっぷりの「メフィスト・ワルツ」、迫力あるヒナステラの「アルゼンチン舞曲」、恐ろしいまでに研ぎ澄まされた「死の舞踏」。これらの曲間には、魅力的なプーランクや、サン=サース、ショパン、ラヴェルなど様々な趣向を持つ曲が組み合わされ、アルバム全体が構成されています。太い音から繊細な音まで、音色の豊かさと曲の造形の確かさには驚くばかりです。
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素敵なオルガン
Best Loved Classical Organ Music [さまざまな演奏者]AWESOME ORGAN - Best Loved Classical Organ Music
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.578179
CD価格:1,000円(税込)
モーツァルトが「楽器の王様」と呼んだパイプオルガン。大聖堂や教会で、何千本ものパイプが輝く巨大な楽器から生み出される迫力ある音色を聴けば、彼が称賛した理由も理解できるでしょう。 このアルバムでは、オルガンと言えば誰もが思い浮かべる、バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」を冒頭に置き、ロマン派や近現代の作品をバランス良く配置することで、オルガンのさまざまな響きを楽しむことができます。最後には、同じくよく知られているヴィドールの「トッカータ」が置かれています。
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かっこいいチェンバロ
Best Loved Classical Harpsichord Music [さまざまな演奏者]HANDSOME HARPSICHORD - Best Loved Classical Harpsichord Music
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:8.578184
CD価格:1,000円(税込)
18世紀後半までの鍵盤楽器作品と言えば、ほとんどがチェンバロのために書かれています。姿はピアノとよく似ていますが、音を出す仕組みが異なっており(ピアノのように弦を叩くのではなく、弦をはじいて音を出す)、フレージングの微妙なニュアンスは演奏者のタッチによって左右される繊細な楽器です。 ピアノの普及に伴い一度は廃れてしまいましたが、20世紀になって、古楽演奏自体に注目が集まったことや、コンサートホールでも音が響くように楽器が改良され、プーランクら何人かの作曲家が作品を書いたこともあり、現在では楽器の魅力が幅広く定着しています。
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20世紀のオーボエ・ソナタ集 [アレックス・クライン(オーボエ)/フィリップ・バッシュ(ピアノ)]
Oboe and Piano Recital: Klein, Alex / Bush, Phillip - BOWEN, Y. / EBEN, P. / DUTILLEUX, H. / BOZZA, E. / POULENC, F. (20th Century Oboe Sonatas)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-186
CD価格:2,025円(税込)
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フランク&プーランク:
ヴァイオリン・ソナタ [大谷康子、イタマール・ゴラン]発売日:2019年08月21日
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
ヌヴーになりきって描く、愛と情熱のフランス音楽フランスのヴァイオリン音楽をここまで深く掘り下げたアルバムがあっただろうか。2020 年にデビュー45 周年を迎える、日本を代表するヴァイオリニストの大谷康子さんが、世界的ピアニストのイタマール・ゴラン氏と共演し、プーランクの新たな魅力を発見、フランクの名作ソナタの真価を問うた。さらにサン=サーンスの人気曲からドビュッシーやラヴェルの小品に至るまで、音楽の心のひだを豊かな表現力で描き出している。2人は2014年にベートーヴェンとリヒャルト・シュトラウスの2つのソナタを収めたCDを出したが、今回はドイツ音楽から一転してフランス系の音楽。作品の深い読み込みに基づく感動の共演を実現させた。衝撃的なほど新鮮なアルバムだ。 「女優のようにそのフレーズに入り込み、なりきる」。大谷さんは「聴く人の心に届く、魂を揺さぶる演奏」を達成するための日々の心構えをこう話す。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校2年の夏休み、映画「風と共に去りぬ」を観て1カ月もスカーレット・オハラになりきってしまい、食事が喉を通らないほどの疑似恋愛を体験したという。聴き手の魂を揺さぶる演奏家は名俳優でなければならない。では今回は何になりきったのか。2019年5月に全国12カ所で開いたシリーズ公演「大谷康子&イタマール・ゴラン~ジネット・ヌヴーへのオマージュ~」がアルバムの母体だ。やはり高校2年の時に初めてレコードで聴いて憧れた天才女性ヴァイオリニスト、ヌヴーが乗り移ったかのような熱演を繰り広げたのである。 1949年10月28日、大西洋のアゾレス諸島に旅客機が墜落した。ヌヴー享年30歳。巨匠への道を約束された才能の若すぎる事故死だった。今年(2019年)はヌヴー生誕100年、没後70年。フランス人ながらドイツ音楽も得意にし、幸運にもブラームスやベートーヴェン、シベリウスの協奏曲の名演が録音で残った。その情熱的で強靱な演奏は大谷さんに通じる。 今回のアルバムにはヌヴーが愛奏したフランス系の作品を中心に収めた。スペインを題材にした曲が多いのも特徴だ。プーランクの「ヴァイオリン・ソナタ」はヌヴーが委嘱し、スペイン内戦で銃殺された詩人ロルカをしのんだ作品だ。サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」の公演回数で世界最多といわれる大谷さんは、ロマ風の熱い音楽が得意だ。ロマの愛を歌ったアンダルシアの詩人ロルカにちなむプーランクのソナタは、彼女の新たな十八番だ。そして満を持して録音したフランクのソナタでは、弱音の隅々にまで心情の微妙な変化を映し出す。楽譜の行間から溢れ出る音楽への共感によって生まれる大谷さんの「歌うヴァイオリン」が、新たな世界を人々の心に届ける。
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エリーザベト王妃国際音楽コンクール 2019年大会 ヴァイオリン [ステラ・チェン、スティーヴン・キム、ティモシー・チョイ、ユーリア・プシュケル、ルーク・スー、岡本誠司、宇野由樹子、エヴァ・ラプチェフスカ、イオアーナ・クリスティナ・ゴイチェア、シャノン・リー、チ・ウォン・ソン、シルヴィア・ファン]
QUEEN ELISABETH COMPETITION: Violin 2019
発売日:2019年08月23日
NMLアルバム番号:QEC2019D
CD 4枚組
通常価格:4,800円→ 特価!:2,990円(税込)日本人2名がファイナリスト!若き才能が磨き合う名コンクール、2019年の記録前身のウジューヌ・イザイ・コンクールから、世界大戦による中断を挟んで80年を超える歴史を持つエリザベート王妃国際音楽コンクール。ピアノ、ヴァイオリン、声楽、チェロのコンクールが交代で行われますが、2019年はヴァイオリンが開催され、日本人の岡本誠司と宇野由樹子のファイナル進出でも話題となりました。 出場者には既にプロとして来日公演などもこなしているアーティストもおり、そのレベルの高さはよく知られたところ。2019年も熱い演奏が繰り広げられました。
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「アルルカンの年」 - フルート音楽集 [ティース・ロールダ(フルート)/アレッサンドロ・ソッコルシ(ピアノ)]
Flute and Piano Recital: Roorda, Thies / Soccorsi, Alessandro - ANTHEIL, G. / AURIC,G. / BRÉVILLE, P. de (Flute Music from the Harlequin Years)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:8.579045
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:1,290円(税込)1918年にジャン・コクトーが発表した評論「雄鶏とアルルカン」。これまで流行していたワーグナーやドビュッシーの色彩豊かな音楽を「アルルカン」に例え、シンプルなサティの音楽を「雄鶏」と呼び、装飾をそぎ落とした音楽を擁護するコクトーの意見は、第一次世界大戦後の荒廃したパリに新しい音楽美学をもたらしました。ちょうど同じ頃、目覚ましい発展を遂げていた木管楽器(特にフルート)のために、この美学に基づいた軽妙でシンプルな作品が多く作曲され、これらは現在でも奏者たちの大切なレパートリーになっています。 このアルバムでは世界初録音を含む、多彩な作品を収録。プーランクやオーリックをはじめ、タンスマンやハルシャーニーなど、当時フランスで活動していた他国の作曲家たちまでが、この美学に影響を受けていたことがよくわかります。
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エリザベス朝の花束 [ザ・クラークス・オブ・クライストチャーチ(アンサンブル)]
Vocal Music - BENNET, J. / FARMER I, J. / STEVENS, R.J.S. / SCHUBERT, F. / PANTCHEFF, R. (A Garland of the Elizabethan) (The Clerks of Christ Church)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD047
CD価格:2,160円(税込)
エリザベス一世がイングランドを統治していた16世紀から17世紀。「イングランドの黄金期」と呼ばれるこの時代には、シェークスピアの戯曲やダウランドの音楽が流行、科学の発展も著しく、人々は文化的な生活を営んでいました。 このアルバムはその時代に実際に書かれた音楽だけでなく、後世の作曲家たちの「エリザベス朝にちなんだ音楽」も収録。この時代に書かれた詩を用いたシューベルトやプーランクなどの曲をはじめ、現代作曲家パンチェフのユニークな合唱曲を聴くことができます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2019年8月号)★-
福間 洸太朗
France Romance [福間 洸太朗(ピアノ)]Piano Recital: Fukuma, Kotaro - DEBUSSY, C. / FAURÉ, G. / RAVEL, M. / SATIE, E. / POULENC, F. (France Romance)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2019年04月17日
NMLアルバム番号:NYCC-27308
93)
CD価格:2,750円(税込)
印象派からシャンソンまで フランスリリシズムの奥義
世界を舞台に活躍するピアニスト、福間洸太朗。
彼の人生とリンクした”フランスのロマンス”をベヒシュタインの美しい響きで!
日本・ヨーロッパ同時発売このアルバムは、単に自分の好きなフランス音楽の小品を集めたわけではありません。私のピアノ人生にとって欠かせない出来事とリンクした作品がちりばめられており、そのすべてをここで語ることができないのが惜しまれるほどです。- ブックレット序文より
入念に考えられたアルバム・コンセプトに沿って選ばれた一連の曲は、心地よい流れに乗り聴き手の心を満たします。文字通り夢心地の雰囲気溢れる「夢」、ためらいがちに始まりながら少しずつ親しさを増していく「レントより遅く」、そして柔和で流麗なフォーレを経て、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」で一息ついたあと、最初のクライマックスともいえる「ラ・ヴァルス」の音の奔流! 小粋なサティ、プーランクからアルバムの白眉ともいえるワイセンベルクの「シャルル・トレネによる6つの歌の編曲」、最後は名曲「聞かせてよ、愛の言葉を」で余韻を残してそっと消えていく・・・。音楽性、技術の粋が結実した珠玉の演奏をじっくりとお聞きください。 各曲を彩るベヒシュタインの深みのある音色も聴きどころ。録音の素晴らしさも相俟って、聴き手を“福間洸太朗の内なる世界”へといざなってくれます。 -
Uncommon Sense [B3+]
発売日:2019年04月05日
CD価格:2,240円(税込)
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傑出したオーボエ
名曲集 [さまざまな演奏者]OUTSTANDING OBOE
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.578178
CD価格:1,000円(税込)
「OUTSTANDING OBOE=傑出したオーボエ」。OUTSTANDINGには「目立つ」という意味もあり、まさにオーボエのユニークな音色そのままの楽しい1枚となっています。もともとは古代ギリシャの伝説に登場するマルシュアス(半人半獣の精霊)が吹いた縦笛が原型とされる楽器にさまざまな改良を加え、17世紀頃に登場したという楽器であり、弦楽器だけで構成されていたオーケストラに初めて入った楽器ともされています。 バロック期にはとりわけイタリアの作曲家たちに愛され、楽器の表現力を最大に生かした数々の名曲が生まれました。このアルバムでは、バロック期から近現代の名曲が集められています。
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フィリス・セリックを讃えて [フィリス・セリック(ピアノ)]
Piano Recital: Sellick, Phyllis - TIPPET, M. / HODGE, H. / RAVEL, M. / COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. (A Tribute to Phyllis Sellick) (1941-1942)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:SOMMCD079
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの女性ピアニスト、フィリス・セリック(1911-2007)。1937年に結婚した夫シリル・スミスとデュオを組み、たびたびプロムスで演奏。夫が病気で左手の機能を失ったときには、マルコム・アーノルドが彼らのために「3手のためのピアノ協奏曲」を作曲、大切なレパートリーとして演奏活動を続けたことでも知られています。 このアルバムは2007年に95歳でこの世を去った彼女への思い出として制作されたもの。明快な表現と巧みなテクニックで演奏されたバロックから近代に至る一連の作品は、セリックの優れた資質を克明に描き出しています。
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20世紀のクラリネット・ソナタ集 [アントニオ・サルゲーロ(クラリネット)/ペドロ・ガビラン(ピアノ)]
Clarinet and Piano Recital: Salguero, Antonio / Gavilán, Pedro - GUASTAVINO, C. / HOROVITZ, J. / ROTA, N. (20th Century Clarinet Sonatas)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:IBS-62018
CD価格:2,250円(税込)
5人の近現代作曲家によるクラリネット・ソナタ集。アルゼンチンのグァスタビーノの自由な形式で書かれたソナタ、オーストリア出身、英国に移住したチェコ系ユダヤ人ホロヴィッツの新古典派の様式で書かれたソナタ、明るい地中海の風景を思い起こさせる抒情的なロータ(ブラームス風でもある)、無機質なデニソフの無伴奏ソナタ、最後はよく知られたプーランクの洒脱なソナタ。書かれた年代はさほど違わないのに、曲が見せる表情は千差万別。 ソリスト、サルゲーロはファリャが創設した「アンダルシア室内管弦楽団」の首席クラリネット奏者を務めるかたわら、世界中で活躍する名手です。
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「夕暮れ」
子守歌(だけではないけど…)を集めて [ウジェニー・ワルニエ (ソプラノ)、マリーヌ・トロー・ラ・サル (ピアノ)、レ・ウール・デュ・ジュール弦楽四重奏団]Vocal Recital (Soprano): Warnier, Eugénie - BRAHMS, J. / FAURÉ, G. / MONTSALVATGE, X. / POULENC, F. / SCHUBERT, F. (Soir - Berceuses, mais pas que…)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:MU027D
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)世界中のオペラのステージに立つほか、クリストフ・ルセに見出されて古楽方面でも活躍し、ル・ポエム・アルモニークなどとも共演するソプラノ、ワルニエによる子守歌アルバム。ブラームス、シューベルト、モーツァルト(実際はフリース)など日本でも有名な子守歌を網羅しているほか、中国地方の子守唄まで(もちろん日本語で!)収録しているのは何とも嬉しいところ。また作品によっては弦楽四重奏(アカデミア・ビザンティナやレ・バッス・レユニ、アマリリスなどでも活躍する実力派バロック・チェロ奏者エマヌエル・ジャックはじめ、フランス古楽界の名手4人からなるカルテット)も加わっています。 世界中の子供たちとその母親へのプレゼントのつもりで制作されたというだけあり、ワーニエの柔らかな歌声と優しい伴奏が、静かに心に響きます。
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DEUX - ふたり・ふたつ
~ヴァイオリンとピアノ、東のほうと西のほう~ [パトリツィア・コパチンスカヤ、ポリーナ・レシチェンコ]Violin and Piano Recital: Kopatchinskaja, Patricia / Leschenko, Polina - POULENC, F. / BARTÓK, B. / RAVEL, M. (Deux)
発売日:2018年12月19日
NMLアルバム番号:ALPHA387
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
2018年にリリースされたばかりのコパチンスカヤ最新版は、2019年1月の来日プログラムが続々収録されているだけでなく、共演者まで来日タッグ通りという注目必至の内容。テーマは「2」... 二重奏アルバムということもありますが、そこにはラヴェルとプーランクというフランス近代きっての作曲家にたいし、ドホナーニとバルトークというハンガリー屈指の作曲家たちの音楽が対置されている……つまり東と西のヨーロッパ両世界が交わるところ、というニュアンスも込められているようです。さらにはプーランク作品をオマージュとして捧げられたスペインの詩人ガルシア・ロルカのフラメンコ愛、ラヴェル「ツィガーヌ」でのロマ音楽への憧憬など、クラシック世界と民俗音楽世界という二つの世界の接点がここにある、といったメッセージ性も強く感じさせます。 実際コパチンスカヤは故郷モルドヴァでも指折りの民俗音楽プレイヤーを両親に、民俗的な音楽世界を深く感じながら育ってきた演奏家。かたやレニングラード(現サンクトペテルブルク)出身のレシチェンコはギロリフやマルグリスら名匠たちの薫陶を受けてきたあと、アルゲリッチの激賞による世界的注目をへて躍進つづきの活躍をみせてきた俊才。縦横無尽のピアニズムは、野趣あふれるコパチンスカヤの感性の向こうを張るにふさわしい存在感がきわだちます。 迫力と洗練のはざまをゆくバルトーク作品の存在感が、優美なフランス近代のイメージを一新するプーランクやラヴェルでの名演と絶妙なコントラストをなすプログラム、演奏史は塗り替わりつづけるのだとあらためて実感させられる1枚です。
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《Oh, Christmas Tree!》
おお、クリスマスツリー! [ジングフォニカー(ヴォーカル・アンサンブル)]OH, CHRISTMAS TREE (Die Singphoniker)
発売日:2018年12月21日
NMLアルバム番号:555236-2
CD
通常価格:1,800円→ 特価!:690円(税込)クリスマスのひと時、それは喧噪であったり冥想であったり。この神聖かつ喜ばしい時にふさわしい音楽は、やはり美しいハーモニー。ドイツを代表するヴォーカル・アンサンブル“ジングフォニカー”はルネサンス期から現代のポップスまで見事に歌いこなすことで知られ、このアルバムでも伝統的な民謡にはじまり、バッハ作品や有名な「オー、ホーリーナイト」、プーランクの静かなモテットなど独自のアレンジを施した色とりどりのクリスマス曲を披露しています。カウンターテナーで歌われる「赤鼻のトナカイ」も聴きどころで、楽しい一夜をお約束します。
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20世紀のフルート協奏曲集
ニールセン、プーランク、リーバーマン、ユー [キャサリン・ブライアン/ポール・ダニエル/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]発売日:2018年11月16日
CD価格:2,475円(税込)
15歳でダニエル・ハーディング指揮アカデミー室内管弦楽団(ASMF)と共演してソリスト・デビュー、21歳からロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席奏者及びソリストを務めるフルート奏者キャサリン・ブライアンによる、20世紀のフルートと管弦楽のための作品を集めたアルバム。ゴールウェイによって初演され、近年のフルート協奏曲では特に重要な作品といえるリーバーマンが収録されているのが大きなポイントです。 また管弦楽との共演に編曲されたプーランクのソナタも、たいへん面白い出来栄え。技術力はもちろんながら、隙がなく幅広い表現が魅力のブライアンの妙技をお楽しみいただけます。
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FRANCE
フランスの合唱作品集 [マーカス・クリード南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]Choral Music - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / JOLIVET, A. / MESSIAEN, O. (France) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:SWR19065CD
26)
CD価格:2,320円(税込)
指揮者マーカス・クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる“世界の歌”シリーズの最新作はフランスの近代合唱曲を集めた1枚です。 1870年に起きた普仏戦争は、フランスからドイツ文化の香りを一掃し「フランス独自の文化を発展させる」ことが国家的な政策になりました。しかし、ワーグナーの半音階技法は19世紀末のフランス国内でも流行しており、調性の緩やかな崩壊から生まれる響きはドビュッシーたち多くの作曲家たちを魅了していました。ドビュッシーは魅力的な和声を更に発展させつつも、同時に脱却も試みており「ペレアスとメリザンド」を経て、印象派音楽へと結実していきました。このアルバムではドビュッシーを始め、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、アペルギスの作品が歌われており、色彩豊かなハーモニーを堪能することができます。 アルバムで歌っているのは、創立70年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。これまでにリリースした6枚のアルバムはどれも高く評価され、なかでも「アメリカ」と「フィンランド」は“ドイツ・レコード批評家賞”を受賞するなど、優れた演奏は広く注目を集めています。
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Deux
ヴァイオリンとピアノのための作品集
(バルトーク/プーランク/ラヴェル) [コパチンスカヤ/レスチェンコ]Violin and Piano Recital: Kopatchinskaja, Patricia / Leschenko, Polina - POULENC, F. / BARTÓK, B. / RAVEL, M. (Deux)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA387
147)
CD価格:2,475円(税込)
2015年リリースの衝撃作『TAKE 2 ヴァイオリニストと二人で』(Alpha211)での斬新な演奏、シューベルト『死と乙女』をめぐる弦楽合奏アルバム(Alpha265)では指揮もこなし、グラミー賞を受賞。クラシック演奏の通念を次々と塗り替えてゆく驚異的な才能を持つヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤの新しい1枚は、シンプルなプーランク、バルトーク、ラヴェルのソナタ的作品集。しかし、その演奏は実に刺激的で、特にバルトークでの妖艶な音色には思わずため息が出るほど。パートナーを務めるレスチェンコは、アルゲリッチが絶賛する名手。2人が紡ぎ出す独特の響きは、一度でも耳にしたら決して忘れることはできません。
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シメール
サンドリーヌ・ピオー 歌曲を歌う [ピオー]Vocal Recital (Soprano): Piau, Sandrine - LOEWE, C. / SCHUMANN, R. / DEBUSSY, C. / WOLF, H. / PREVIN, A. / POULENC, F. (Chimère)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA397
2)
CD価格:2,475円(税込)
名ソプラノ、サンドリーヌ・ピオーのALPHAレーベルへの初のリサイタル・アルバム。タイトルの「CHIMÉRE-シメール」とはギリシャ神話に登場する“ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ怪物”(英語読みではキマイラ)のことですが、時には理解できない夢の象徴や、様々な要素を併せ持つ存在=女性そのものを示す、まさにこのアルバムにふさわしい言葉です。 彼女が変幻自在に歌い上げるレーヴェ、ヴォルフ、ドビュッシー、プーランク、あまり聴くことのないガーニー、バクサ、そしてバーバー、プレヴィンの歌曲は、ドイツ語、フランス語、英語の3つの言語を行き来しながら、聴き手を詩的で親密な夢の旅へといざないます。伴奏のマノフのピアノもピオーの歌にぴったりと寄り添い、ユニークな世界を描き出しています。
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Seven Words from the Cross
十字架上の七つの言葉[CD+Blu-ray Audio] [スカイラーク声楽アンサンブル]Choral Music (Sacred) - BILLINGS, W. / DISTLER, H. / POULENC, F. / SHEPPARD, J. (Seven Words from the Cross) (Skylark Vocal Ensemble)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:DSL-92219
CD + Blu-ray Audio価格:2,560円(税込)
キリストが十字架上で語ったとされる「七つの言葉」。ハイドンやシュッツをはじめ、多くの作曲家がこの言葉に基づく感動的な音楽を生み出しました。このアルバムではヒルデガルト・フォン・ビンゲンからアメリカ近代作曲家の作品、黒人霊歌など、様々な時代と地域の「七つの言葉」による作品を集め、順を追って並べています。精緻なハーモニーを聴かせるのはアメリカの精鋭ヴォーカリストたちが集う「スカイラーク・ヴォーカル・アンサンブル」。静かな感動を呼ぶ美しいハーモニーです。
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Premiere Portraits
フランツィスカ・リー(ピアノ)
L'HEURE EXQUISE ‐ 魅惑の時 [フランツィスカ・リー]Piano Recital: Lee, Franziska - DUTILLEUX, H. / POULENC, F. / FRANÇAIX, J. / SANCAN, P. (L'Heure Exquise)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:C3006
CD価格:1,680円(税込)
若く才能ある演奏家の初アルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」。今作は韓国の若手、フランツィスカ・リーのリサイタル・アルバムです。ソウルで音楽を学び、大学では学年最高位を獲得、2011年にドイツ学術交流の奨学金を得てドイツに留学し、カールスルーエ音楽大学を卒業。世界中でコンサート活動を行う傍ら、後進の指導にも積極的に取り組んでいます。 このアルバムでリーはフランスの近現代作品を演奏。流麗な旋律と重層な和声で知られるデュティユーの「ピアノ・ソナタ」をはじめ、プーランク、フランセと、名ピアニスト、ジャン=フィリップ・コラールの師として知られるサンカンの各作品を繊細なタッチで表現しています。
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The Discovery Recitals
Vocal Music - BEETHOVEN, L. van / CRUMB, G. / GURNEY, I. / KORNGOLD, E.W. / LISZT, F. (Chiejina, Riches, Shipley) (The Discovery Recitals)
発売日:2018年01月26日
CD価格:1,725円(税込)
2001年に設立された「ジェッテ・パーカー・ヤング・アーティスト・プログラム」はロイヤル・オペラ・ハウスによる若手アーティストを育成するためのシステム。世界中から集まった才能ある若手歌手を中心に、指揮者、演出家らが毎年十数人在籍し、その才能に磨きをかけるというもので、歌手たちは学びながら、ロイヤル・オペラにも端役で出演し経験を積むことができます。 現在のメンバーと卒業生らによって行われたリサイタルが収録されたこのアルバムには、珍しい作品も多く含まれており、美しい歌声だけではなく、彼らの並々ならぬ意欲が感じられます。
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礒絵里子
エスプレッシーヴォ [礒絵里子(ヴァイオリン)、實川風(ピアノ)、神谷未穂(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Jitsukawa, Kaoru - BRAHMS, J. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / POULENC, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Espressivo)
発売日:2017年10月18日
NMLアルバム番号:MECO-1044
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム。色鮮やかに織りなす18のエスプレッシーヴォ日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20周年記念アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉のヴァイオリン愛奏曲全18曲を収録しました。 共演の實川風(ピアノ)との浪漫溢れるエスプレッシーヴォ(表情豊か)なアンサンブルは、まさに薫り立つフィネスに満ちた孤高の音世界です。 *FM ヨコハマ「礒絵里子のシーサイドクラシック」テーマ曲「舞踏会の美女」収録
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THOUGHTS OBSERVED
(ヤニフ・ドール リサイタル - シューマン「詩人の恋」、デュパルク、ドビュッシー、アーン、プーランク) [ドール]Vocal Recital: d'Or, Yaniv - SCHUMANN, R. / DUPARC, H. / DEBUSSY, C. / HAHN, R. / POULENC, F. (Thoughts Observed)
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:8.573780
1)
CD価格:1,600円(税込)
迫害され故郷を追われた少数民族セファルディの血を引くカウンターテナー歌手、ヤニフ・ドール。前作「流浪と情熱の歌」では、彼の祖先たちが伝えてきた音楽を取り上げ、はるかな土地への望郷の念や憧れをじっくりと歌い上げましたが、今作ではシューマンの「詩人の恋」を始めとした作曲家、および詩人たちの逡巡の心が込められた作品をじっくり歌い上げています。 躊躇いがちな若者の心に潜む官能や憧れを見事に描き出した「詩人の恋」、妖しく夢幻的なデュパルクの「旅へのいざない」、美しいパンヴィルの詩に付けられたドビュッシーの「星の夜」、エデンの地に思いを馳せたヴィオーの詩によるアーンの「クロイスに」。プーランク初の歌曲集である「動物説話集」では、皮肉たっぷりのアポリネールの歌詞も、カウンターテナーの柔らかい声によって歌われることで、幻想的な雰囲気を獲得しています。
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The Piano at the Ballet II
ピアノ編曲のバレエ音楽集 第2集 [ゴールドストーン]Piano Recital: Goldstone, Anthony - POULENC, F. / SAUGUET, H. / FRANÇAIX, J. / THIRIET, M. / ASAFIEV, B.V. (The Piano at the Ballet, Vol. 2)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:DDA25148
CD価格:2,400円(税込)
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赤坂達三
オマージュ・ア・パリ [赤坂達三(クラリネット)、浦壁信二(ピアノ)]Clarinet and Piano Recital: Akasaka, Tatsuzo / Urakabe, Shinji - AURIC, G. / DEBUSSY, C. / POULENC, F. / RUEFF, J. (Hommage à Paris)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1002
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
6年ぶりのニューアルバムは、デビュー20周年記念アルバムとして待望のリリース日本でただひとり、ソロ・クラリネッティストとして活躍する、クラリネットの貴公子、赤坂達三の実に6年ぶりのニューアルバム、そしてデビュー20周年記念アルバムです。本作での収録曲は赤坂本人が強く望んでいた「アーティストとして最盛期の今しか残せないであろう」と語る超絶技巧曲集。 パリ国立音楽院の歴代作曲家が音楽院の試験曲として作曲した各曲は、当代一流の名門音楽大学の試験曲というだけあって、最高難度の技巧、高い音楽性が要求される曲ばかりです。サン=サーンスのオーボエ・ソナタは赤坂のオーボエに対する想いから収録、クラリネット版としては世界初レコーディングとなりました。アンコールピースとして、オーリックの映画音楽「ワルツ~赤い風車」も、フランス・パリに自身の音楽的ルーツを置く赤坂達三ならではの、まさにオマージュ・ア・パリです。 中には一般に知られていない秘曲といえるものもあり、その手のファンにはまさに垂涎の1枚。いわゆるグランドピースアルバムではありませんが、世界的に認識されている最高難度の名曲の数々は、今の赤坂を世に問う1枚として金字塔的存在です。 レコーディングはDSDレコーディング、SACDハイブリッド盤での満を持してのリリースです。
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竹山愛
プレイズ・パリ [竹山愛(フルート)、與口理恵(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Takeyama, Ai / Yoguchi, Rie - DEBUSSY, C. / ENESCU, G. / FAURÉ, G. / GAUBERT, P. (Ai Takeyama Plays Paris)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1008
SACD-Hybrid価格:3,143円(税込、送料無料)
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川越塔子
パリの薫り コンセール・アペリティフ [川越塔子(ソプラノ)、細川智美(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Kawagoe, Toko - DELIBES, L. / LISZT, F. / NAKADA, Yoshinao / POULENC, F. / SATIE, E. (Parfum de Paris - Concert Apéritif)
発売日:2017年06月01日
NMLアルバム番号:MECO-1026
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
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Melody's Mostly Musical Day ‐
朝から夜までメロディいっぱい! [リン]Melody’s Mostly Musical Day
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:Steinway30043
CD価格:1,950円(税込)
Steinway and Sonsレーベル初の「子供向け」のコンピレーション・アルバムの登場。演奏はレーベルを代表する名手ジェニー・リンによるもので、もちろんお子様からその親、祖父母の世代まで、全ての人々にお楽しみいただける内容です。朝起きてから夜眠るまで、一日ずっとステキなメロディに包まれていたい・・・そんな人にもオススメします。珍しい曲もありますが、全て解説(英語)が付けられています。
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ラヴェル(1875-1937):
バレエ音楽《マ・メール・ロワ》
ラヴェル 他:
バレエ音楽《ジャンヌの扇》 [ロワール国立管/アクセルロッド]RAVEL, M. / FERROUD, P.-O. / IBERT, J. / etc.: Éventail de Jeanne (L') / RAVEL, M.: Ma Mère l'Oye (Orchestre National des Pays de la Loire, Axelrod)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:8.573354
4)
CD価格:1,600円(税込)
ラヴェル(1875-1937)のバレエ音楽《マ・メール・ロワ》。このタイトルはイギリスを中心に発祥した伝承童話「マザー・グース」のフランス語読みで、ラヴェルの友人の子供たちのために最初はピアノ連弾曲として作曲されました。ラヴェルは後に芸術劇場の支配人であったジャック・ルーシェの依頼により、この組曲をバレエ版に編曲。その際は曲順を入れ替え、また、前奏曲、間奏曲などいくつかの曲を付け加え、ラヴェルらしい色彩豊かなオーケストレーションを施し、実に見事な作品として生まれ変わらせました。 とは言え、このアルバムで注目したいのは「ジャンヌの扇」。こちらは当時のサロン主宰者、マダム・ジャンヌ・デュボストの依頼作品で、当時フランスで活躍していた10人の作曲家たちが、彼女の扇の片面に収まるほどの短い曲を書き、これをつなぎ合わせた作品です。 この組曲は1928年にロジェ・デゾルミエールの指揮によって私的に初演、その際にはジャンヌが運営するバレエ学校の子供たちが、マリー・ローランサンの衣装を着けて踊ったのだそうです。その翌年にはオペラ座で一般公開されました。その時の主役は10歳のタマラ・トゥマノワで、彼女は以降、パリのバレエ界のみならず、映画界でも活躍、世界的な知名度を得たことでも知られています。10人の作曲家の作品はとても個性豊かで、時にはストラヴィンスキーの影響も感じさせる楽しい曲が揃っています。
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Himmels lieder ‐ 天の歌 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]
Choral Concert: South West German Radio Vocal Ensemble - BRITTEN, B. / PÄRT, A. / KAMINSKI, H. / POULENC, F. (Songs of Heaven)
発売日:2016年09月28日
NMLアルバム番号:SWR19015CD
CD価格:2,240円(税込)
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Laura Metcalf - First Day [メトカーフ/ヴァルガ]
Cello and Piano Recital: Metcalf, Laura / Varga, Matei - BRAGATO, J. / MARTINŮ, B. / BURHANS, C. / GINASTERA, A. / ENESCU, G. / MARAIS, M. (First Day)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:DSL-92201
CD価格:2,224円(税込)
ワシントン・ポスト誌で「ゴージャスなチェロのレガート奏法」、ブログ・クリティクス・マガジンでは「繊細でメロディアスなタッチ」と絶賛されている若手チェリスト、ローラ・メトカーフのSONO LUMINUSレーベルへのデビュー盤。彼女は弦楽五重奏アンサンブル「Sybarite5」のメンバーであり、こちらではジャンルを越えた作品を演奏、そのアルバムはビルボードのチャートTOP10にも入るほどの人気を博しています。 今回のソロ・アルバムのタイトルは、プーランクの「愛の小径」の一節から取られたもので、新しい一歩を踏み出す彼女の感情を端的に捉えたものと言えるでしょう、マラン・マレから現代までと、様々な作品が選ばれたこのアルバムでは、彼女の多彩な才能が見事に表出されています。
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20世紀のハープシコード作品集
プーランク/フランセ/マルティヌー/デュレ [ルイス]Harpsichord Recital: Lewis, Christopher D. - POULENC, F. / FRANÇAIX, J. / MARTINŮ, B. / DUREY, L. (20th Century Harpsichord Music)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:8.573364
CD価格:1,600円(税込)
ハープシコード奏者のクリストファー・D・ルイスは、以前にもこのアルバムと同じような趣向の1枚をリリースしていました(8.573146)。そちらはオーケストラと互角に渡り合う協奏曲が中心にセレクトされていて、かのワンダ・ランドフスカが望んだ「強靭な音」というものが存分に表出されていました。 こちらは完全にソロのための作品集で、近代的な響きの中に、時折古風な表情が見えるのがとても愛らしいものです。もちろん楽器自体は、同じハープシコードと言っても、バロック期に使われていたものとは全くの別物です。それは、ハープシコード本来の繊細さを捨て去って、「弦をはじく」という発音原理だけを残して、ひたすら現代のピアノに対抗できる大きな音が出せるように改変された、化け物のような楽器です。フレームは鉄で作られ、場合によっては弦もスチール弦が使われていたのです。 この録音で用いられたハープシコードは1930年製の「イートン・プレイエル」と呼ばれる楽器で、2013年に大規模な復元が行われ、ルイスがこれらの近代の曲の演奏に耐えられることを証明するために選択したのでした。良く知られるプーランクの作品は、まるでバロック時代に書かれたかのような典雅な雰囲気を醸しだしますが、それもひと時のこと。すぐに小粋なハーモニーで聴き手を翻弄します。マルティヌーのおしゃれな曲、フランセの人を食ったような曲、そして元々はピアノ曲であったデュレのインヴェンション、と、何とも不思議な感覚の作品が並んでいます。
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Le Corps des Cordes ― 弦の躯 [デュフロ]
Cello Recital: Duflot, Charles-Antoine - ORTIZ, D. / MUNDRY, I. / BACH, J.S. / POULENC, F. (Le Corps des Cordes)
発売日:2015年06月24日
NMLアルバム番号:OC765
1)
CD
通常価格:1,824円→ 特価!:1,800円(税込)1986年生まれの若きチェリスト、シャルル=アントワーヌ・デュフロによる「弦」に拘ったアルバムです。弦楽器の歴史を紐解く時、人々は往々にして楽器本体に目を向けますが、使われる4本の弦にも多くのストーリーがあります。彼は曲ごとに、使用する弦を変え、その時代の音楽を丁寧に描き出すことを試みたのです。16世紀の音楽と、バッハの音楽の違い、そして現代の作曲家ムンドリーによる「弦」の強い主張、プーランクでは、チェロだけでなくピアノの弦も加わり、異なった響きを醸し出します。呼吸とともに、自然な弦の振動を味わうこと。これも弦楽器を聴くときの楽しみなのかもしれません。
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ラスカルとスパロー [ポンパ=バルディ]
Piano Recital: Pompa-Baldi, Antonio - POULENC, F. / MONNOT, M. / LOUIGUY / BERNHEIM, A. (The Rascal and the Sparrow: Poulenc meets Piaf)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年02月05日
NMLアルバム番号:steinway30015
価格:1,710円(税込)
2013年は、フランスの2人の偉大なる芸術家、フランシス・プーランク(1899-1963)とエディット・ピアフ(1915-1963)の没後100年を記念する年でもありました。ご存知プーランクはフランス六人組を代表する作曲家であり、彼は詩人ジャン・コクトーを敬愛していました。そんなジャン・コクトーは歌手のエディット・ピアフと大の仲良しでした。コクトーを通してプーランクはピアフを知ったと言われており、活躍したジャンルは違えど、大きな影響を与え立ったことは間違いありません。プーランクはピアフ(パリジャンの俗語で雀=スパローの意)を尊敬し、彼の即興曲第15番はそのままピアフに捧げられています。 そんな2人の音楽を並べて聴いてみると、驚くほどにしっくりとまとまることに気が付くでしょう。自由と孤独を愛した2人のパーソナリティが、今ここで美しく融合しました。
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「ベニーを待ちながら」
ベニー・グッドマンを讃えて [エルヴェ]Chamber Music with Clarinet - POULENC, F. / BERNSTEIN, L. / STRAVINSKY, I. / GOULD, M. / BARTOK, B. (Waiting for Benny) (J. Herve)
■器楽曲
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:8.573032
1)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:1,290円(税込)クラリネット界の巨匠、「スウィングの王様」ベニー・グッドマン(1909-1986)。彼はスウィング・ジャズの代表的存在であり、伝説的なバンドリーダーですが、クラシック音楽にも深い愛情を注いでおり、例えばモーツァルトの「クラリネット協奏曲」などの録音も存在し、また同世代であったバルトークとは親しい友人で、このアルバムに収録されている「コントラスツ」を献呈された時は、ヴァイオリニストのシゲティとともにこの曲を録音、これはNAXOSでも聴くことができる歴史的名演として存在しています(8.111343)。 そんなグッドマンに触発された作曲家は数多く、例えばバーンスタインは自作の「前奏曲とフーガ」を捧げていますし、映画音楽で知られるモートン・グールドもグッドマンの友人で、彼のために2つの作品を書いています。プーランクのソナタは厳密にはグッドマンに捧げられたものではありませんが(オネゲルの墓前に捧げられたとされる)初演はバーンスタインの伴奏でグッドマンが行っています。ガーシュウインの「前奏曲」はジェームズ・コーンがグッドマンのためにクラリネット用に編曲したものです。
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■室内楽
発売日:2013年04月24日
CD価格:1,117円(税込)
収録曲は全25曲。サティと彼をとりまく音楽家たちの作品を、人生のさまざまなエピソードに紐づける形で収録しています。センスの光るカフェ・ミュージックとして気軽に楽しむことも、フランス音楽の秘曲集としてじっくり堪能することも可能です。 また、当アルバムの裏テーマは「おかし(お菓子)」。作曲家たちが愛した料理をレシピ付きで紹介する、ナクソスの大人気ブログ「巨匠たちの晩餐」と連動して、サティがよく食べたというシュークリームのレシピイラストをブックレット上で紹介。「アーモンド入りチョコレート」「ピエスモンテ(シュークリームなどを積み重ねた飾り菓子)」ほか、食にまつわるモチーフの作品も多数収録されています。 そしてやはり目玉はバレエ音楽「エッフェル塔の花嫁花婿」。詩人ジャン・コクトーからの依頼を受け、フランス6人組のうち5人が合作を手がけた実験的バレエ音楽。“これぞパリ!”というべき、現代のアヴァン・ポップにも通じるテイストが魅力。当アルバムでは、5人の楽曲およびコクトーのテキストに基づく「蓄音機の対話」を抜粋で収録しています。若いアーティストによるユーモラスな演奏、フランスの著名俳優2人の粋なお喋りのムードを楽しめる。フランス音楽ファンなら必聴の音源です。
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マーティン・チャリフォー
ヴァイオリン・リサイタル [チャリフォー]Violin Recital: Chalifour, Martin - POULENC, F. / RAVEL, M. / STRAVINSKY, I. / BACH, J.S. (Chalifour in Walt Disney Concert Hall - Hidden Treasures)
■室内楽
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:YAR94004
CD価格:2,224円(税込)
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夜想曲 [ランドラム]
Piano Recital: Landrum, Michael - FIELD, J. / CHOPIN, F. / RESPIGHI, O. / SCRIABIN, A. / FAURE, G. / FRANCAIX, J. (Nocturnes)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:DSL-92158
1)
2CD価格:2,600円(税込)
「夜想曲」という形式は、一般的にアイルランドの作曲家ジョン・フィールドが最初に確立したと言われています。これは単一楽章からなるピアノのための小品で、それ以前の「ノットゥルノ」や「セレナーデ」とは若干趣きが異なり、どちらかというと夜の感傷的な気分を前面に押し出したものでした。この形式をとりわけ愛したのがショパンであり、現代では「夜想曲」と言うと、ショパンの美しいメロディを思い出す人も多いのではないでしょうか? もちろん後世の作曲家たちも、この名前を使って、夜のもたらす神秘的な雰囲気を描き出しています。この2枚のCDに収録された「夜の風景」のなんと多彩なこと。どれもが一つのストーリーを秘めたステキな32曲です。 ジョージア州出身のピアニスト、マイケル・ランドルムは美術の修士号も持つ俊英であり、映画にも深い知識を有しているアーティストです。
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びっくり箱 ~ 楽しいクラシック名曲集
JACK-IN-THE-BOX - A Collection of Amusing and Entertaining Works by Classical Composers
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年09月15日
2CD価格:2,500円(税込)
この曲聴いたことある?ささやかな挑戦状をお送りいたします!フチークの「剣士の入場」は、誰もが一度は聴いたことがあるはず。しかし曲名を知っている人はほんの一握りのファンでしょう。このアルバムに収録されているのは、そんな曲ばかり。曲名を伏せてクイズを楽しむのも「通」のやり方です。もちろん相当の通でもあまり聴くことのない曲も混じっています。ゴットシャルクってこんなにいい曲を書いていたんだ。そんな感激にむせぶのも楽しいものですね。
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期待の新進演奏家シリーズ
ラファエル・アギーレ=ミニャーロ
ギター・リサイタル [アギーレ]Guitar Recital: Aguirre, Rafael - SOR, F. / IBERT, F. / POULENC, F. / OHANA, M. / RAUTAVAARA, E. / VILLA-LOBOS, H. / CLERCH, J. / TARREGA, F.
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年10月08日
NMLアルバム番号:8.572064
16)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:1,290円(税込)ある時は軽やかに歌い、ある時は切り裂くように弦をかき鳴らす、スペイン生まれの若き天才ギタリスト2007年国際タルレガ・ギター・コンクールの優勝者アギーレ=ミニャーロは、1984年マラガに生まれ7歳からギターを始めました。マスタークラスでは、ブローウェルやバルエコ、D・ラッセルなどに指導を受け、各地のコンクールで次々と勝利を重ね、その才能に磨きをかけています。このアルバムではソルの幻想曲(「うつろな心」による変奏)や、ラウタヴァーラのモダンな作品などを思いのままに演奏、変幻万化の表情を見せてくれます。
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フィルハーモニカーの至芸 ~ フルートの芸術 [シュルツ/乾まどか]
FLUTE (THE ART OF THE)
■器楽曲(フルート)
発売日:2007年04月01日
NMLアルバム番号:8.570309
1)
CD価格:1,000円(税込)
生まれ変わったモーツァルトの名曲ウィーン・フィルの首席奏者達が、名曲、そして秘曲を聴かせる人気シリーズのフルート編です。まずはモーツァルトですが、これが凄い! オリジナルは有名な2台のピアノのためのソナタで、その二人分の右手のパッセージをフルートに移したものですが、コロコロと転がるような16分音符の連続はまさに美の極みといえましょう。「ソナチネ・アルバム」で、ピアノ初心者用の作品のみが突出して有名なクーラウも、実はフルート作品の名手。フランセ、サン=サーンス、プーランクのフランス勢3名もまた、木管楽器用作品にすぐれた手腕を発揮することで知られており、ここではそれぞれの豊かな機知を味わうことができます。
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リスト(1811-1886):
ピアノ・ソナタ ロ短調他 [ホロヴィッツ - 録音:1932年-1935年]LISZT: Piano Sonata in B Minor (Horowitz) (1932-1935)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2003年07月01日
NMLアルバム番号:8.110606
CD価格:1,600円(税込)
この上ない精緻さとヴィルトゥオージティ晩年衰えが目立ったとはいえ、ホロヴィッツはその生涯を当代一のヴィルトゥオーゾとして一生を終えました。28歳から30歳にかけて録音されたこの時期は、おそらく彼のメカニック的能力が最盛期を迎えていた時期と見なすことが出来るでしょう。極限までとぎすまされた精緻なピアニズムは、「夢のもつれ」や「ペトルーシュカ」の見事な指さばきに聞くことが出来ます。一方スカルラッティやハイドンのような古典的作品においては、ホロヴィッツが心を砕いた、シンプルな作品における旋律線の唄わせかたと内声のバランスの取り方が現れています。