ダウランド(ジョン)
Dowland, John
生没年 | 1563-1626 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 26007 |
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フィリップス(1560/61-1628)&
デリング(1580頃-1630):
ラテン語によるモテット集 [ケンブリッジ・ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ合唱団、イン・エコー、マシュー・マーティン]Choral Concert: Gonville and Caius College Choir - PHILIPS, P. / DERING, R. (Motets)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:CKD717
CD価格:2,475円(税込)
大陸に渡ったカトリック英国人作曲家たちの至芸16世紀のエリザベス1世治世下での音楽文化発展を受け、さらにイタリア音楽などの影響も受けつつ独自の深まりをみせた17世紀初頭の英国音楽。ここでは英国国教会のもと前世紀以来抑圧されてきたカトリック信仰を守り、海を渡ってスペイン領ネーデルラントで活躍をみせた2人の英国人作曲家たちによるラテン語モテットの数々が集められています。 ピーター・フィリップスはダウランドやモーリーと同世代の1560年頃の生まれ、デリングはその20年ほど年下でギボンズやイタリアのフレスコバルディと同世代。独唱主体ではないルネサンス風の多声様式をベースにコンチェルト様式をほどよく取り入れた作風の魅力を、さまざまな音楽家たちとの共演で知られ、上質かつ安定したハーモニーで定評のあるケンブリッジ・ゴンヴィル・アンド・キーズ・カレッジ合唱団の味わい深い解釈で。 この合唱団ともゆかりの深い大御所ヒギンボトムがオルガンを弾き、器楽勢にはヴァイオリンのボヤン・チチッチ、ガンバのリチャード・ブースビーら名手が揃い、合奏曲トラックでも豊かでインスピレーションに満ちた音楽を聴かせてくれます。
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ダウランド(1563-1626):
ラクリメ、あるいは7つの涙 [ミュジカル・ユモール(ジュリアン・レオナール、ミリアム・リニョル、リュシル・ブーランジェ、トーマス・ダンフォード ほか)]発売日:2023年04月14日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
名手たち集結のコンソートで聴くダウランドジュリアン・レオナールを中心に、フランスほかヨーロッパで活躍するヴィオール(=ヴァイオル、ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者たちとリュートのトーマス・ダンフォードによるアンサンブル、ミュジカル・ユモールが奏でるダウランド。1604年に出版された『ラクリメ、あるいは7つの涙』全21曲を収録しています。 トレブル、テナー、ベースそれぞれ2種類の楽器を使用。通常続けて演奏される7つの「涙」を、間に動きのあるガリアードを挟んで分ける曲順とすることで各曲の個性と美しさが際立ち、たいへん新鮮に響きます。 名手たちそれぞれが奏でる声部の綾もたいへん魅力的。
収録作曲家:
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『夢想』
ダウランド(1563-1626):
リュート独奏作品集 [ボル・ズリヤン]DOWLAND, J.: Lute Music - A Fancy / Forlorn Hope / Lachrimae / Lady Hunsdon's Puffe (Zuljan)
発売日:2020年08月28日
NMLアルバム番号:RIC425
CD価格:2,475円(税込)
新世代のリュート弾きが紐解く、ダウランドの新しい魅力1987年スロヴェニア生まれのボル・ズリヤン。リュートはもちろんビウエラ、ウードといった撥弦古楽器を弾くかたわら、ギターを操ってジャズのインプロビゼーションもこなすなど、まさに新世代のミュージシャンといえるでしょう。自ら率いるアンサンブル、ラ・リラによるゴルザニス作品集(A450)や、バリトン歌手ロマン・ボクレールとのジョスカン・デ・プレ(RIC403/NYCX10071)などにより、既に高い評価を得ている彼が、今回満を持して初のソロ・アルバムをリリースします。 ジョン・ダウランドが残したリュート独奏曲、あるいはリュート歌曲の編曲を集めたこのアルバムは、伝統的な奏法と解釈を踏まえたうえで多声部の絡み合いを自在にコントロールしつつ、モダンな感性で旋律を流れるように歌い上げるという、個性的でありながらも現代の音楽ファンに広く受け入れられる仕上がりとなっています。この一枚により、ダウランドの魅力が改めて広く認知されることとなるでしょう。 使用楽器はスタンダードなテノール・リュート。チューニングは現在一般的なGではなく、1600年前後に一般的であったと考えられるFを採用しています。
収録作曲家:
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ウィリアム・バード&ジャパン
中村恵美(チェンバロ) [中村 恵美(チェンバロ)]BYRD, W.: Keyboard Music (William Bird and Japan) (Emi Nakamura)
発売日:2020年03月13日
NMLアルバム番号:LPDCD018
CD国内盤価格:3,058円(税込、送料無料)
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『波紋』 A Circle in the Water
~ 英国ルネサンスの歌と器楽
(ヒューム、ダウランド、コーキン) [カペリャ・デ・ミニストレルス]発売日:2020年01月24日
CD価格:2,475円(税込)
バレンシアの俊英が極小編成でおくる、英国ルネサンスのメランコリースペイン西部バレンシアに拠点をおくカペリャ・デ・ミニストレルスは、アルバムを制作するたび入念な背景研究にもとづくテーマ性の高いプログラムを打ち出し、古楽ファンの心をつかんで離しません。今回のアルバムでは1600年前後英国の歌曲と器楽曲から、政治的宗教的な抑圧により当時のヨーロッパの大衆を覆ったメランコリーの色彩が濃厚な作品を集めています。 ソプラノはスペインのカセラス出身のデリア・アグンデス。古楽系を中心にヨーロッパでの活躍目覚ましい歌姫が、程よい感情表現で切々と歌い上げる声は、このテーマにまさにぴたりとはまっています。器楽はアンサンブル主宰マグナレルのガンバに、盟友カセスのリュートのみという極小編成になっており、有名曲をちりばめたプログラムで人生の隣人と言われる憂鬱の抗いがたい魅力を描いています。
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ダウランド(1563-1626):
ラクリメ、あるいは7つの涙 [ファンタズム(ヴィオール合奏)、エリザベス・ケニー(リュート)]発売日:2019年08月23日
CD価格:2,475円(税込)
2017年大きな話題となった、ヴィオール合奏の最高峰によるダウランドの傑作1994年に結成され、多くのアルバムが国際的に評価されている英国ヴィオール合奏(コンソート・オブ・ヴァイオルズ)の最高峰ファンタズムが、リュート・テオルボの名手エリザベス・ケニーを迎えて録音したダウランドの「7つの涙」。2017年のグラモフォン・アワード及びディアパソン・ドール年間賞の古楽部門を受賞し、BBC放送First Choiceにも選出された名盤です。リーダー、ローレンス・ドレフュスの弾くトレブル(高音)・ヴィオールのほか、テノール×3、バス×1という五重奏にケニーの弾くリュートという編成で、深い悲しみを内に秘めた美しい音楽が奏でられています。 SACDハイブリッドであったCKD527の通常CDでの再発売。
収録作曲家:
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ゴートン(1978-):
ダウランドによる変奏曲 [ロングボウ/オステルシェー/スケアヴェズ]GORTON, D.: Variations on John Dowland (Longbow, Östersjö, Skærved)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:TOCC0396
CD価格:1,950円(税込)
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Barley Moon [AYREHEART]
AYREHEART: Barley Moon
発売日:2016年09月21日
CD価格:2,560円(税込)
1960年代は音楽的にも数多くの新しい物が生み出されました。イギリスにおける「フォークロック」の動きもそんなひとつです。、フェアポート・コンヴェンション、スティーライ・スパン、ペンタングル、インクレディブル・ストリング・バンドなど多くのバンドがイギリスの伝承音楽にエレクトリックギターの音響を取り入れ、独特の世界を作り上げていきます。ただし、彼らは「古楽」と言われる音楽には手を出すことはなく、あくまでもオリジナルの音楽に目を向けていました。とは言え、最近ではもっと音楽のジャンルは流動的であり、例えばスティングが演奏したダウランドのアルバムは世界的なヒットになるなど、ミュージシャンたちも「古楽」というジャンルの自由さに気がつき始めてきたのではないでしょうか。 この「AYREHEART」もそんなバンドの一つ。ヴォーカルを担当するブライアン・ケイは現代の吟遊詩人であり、歌、リュート、コムズ(キルギス発祥の三弦楽器)を巧みに操り、ジャンルレスの音楽を奏でています。他のメンバーもそれぞれユニークで、なんとも楽しい音楽を聴くことができます。
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流れよ、わが涙 ~ ダウランドの音楽
DOWLAND, J.: Burst forth, my tears - The Music of John Dowland
■声楽曲
発売日:2010年09月15日
2CD価格:2,475円(税込)
エリザベス1世も、スティングも愛する作曲家、ダウランドの滋味溢れる音楽に身を委ねよう簡素で美しいダウランドの音楽は、今を生きる芸術家、そして全ての人へ限りない想像力と創造性をもたらします。リュートのシンプルな響き、そして人々の生活と思いを綴った歌詞はとても魅惑的で、どれを聴いても飽きることがありません。
収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
リュート音楽集 第4集 [ナイジェル・ノース]DOWLAND, J.: Lute Music, Vol. 4 (North) - The Queen's Galliard
■器楽曲(リュート)
発売日:2009年05月27日
NMLアルバム番号:8.570284
CD価格:1,500円(税込)
シェイクスピアもエリザベス女王もそしてスティングも。誰もが愛するダウランドのリュート曲シェイクスピアと同時代を生きた天才ダウランドのリュート作品集です。彼は自分の音楽を何度も改訂したため、いくつもの曲集に同じ作品が散見されます。それはリュート自体が「発展途上」の楽器だったせいもあるのでしょう。このアルバムでは演奏者のノース自身が編曲した作品も含まれていて、あの有名な「もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ」もまた新たな喜びを持って聴くことができます。目を閉じればそこに400年前の雅な世界が広がります。
収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
リュート作品集 第3集 [ノース]DOWLAND, J.: Lute Music, Vol. 3 (North) - Pavans, Galliards and Almains
■器楽曲(リュート)
発売日:2008年03月05日
NMLアルバム番号:8.570449
CD価格:1,500円(税込)
浮世のうさを忘れたい人へ、リュートの音に乗って踊りませんか?シェークスピアと同時代を生きたダウランドのリュート作品集の第3集です。今回はアルマンド、ガイヤルド、パヴァーヌの3つの舞曲を中心に収録しています。80曲あまりのリュート独奏曲は生前にはほとんど出版されることはありませんでしたが、歌曲との関連性も高く、聴けば聴くほどに味わいが深まる曲ばかりです。「癒しの音楽」としてもおすすめできます。名手ナイジェル・ノースの滋味あふれる演奏で。
収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
リュート曲全集 第2集 [ノース]DOWLAND, J.: Lute Music, Vol. 2 (North) - Dowland's Tears
■器楽曲(リュート)
発売日:2007年02月01日
NMLアルバム番号:8.557862
4)
CD価格:1,500円(税込)
常に悲しむダウランドの真骨頂シェークスピアの同時代人で、今日に至るまでその名前と音楽が語り継がれるダウランド。当盤の冒頭に収録した「ラクリメ」こそ、彼の最も有名な作品。当時のリュート作品の規範となったこの曲に織り込まれたメランコリックな情感は、時代を超える永遠性を持っているのです。夜、就寝前などに当盤を取り出してみてください。冒頭から、「つねに悲しむ」という作曲者自らのモットーによる「つねにダウランド、つねに悲しき」まで、リュート一つだけという簡素な音が、この上ない至福の時間を提供してくれます。ロンドン出身のリュート奏者ノースによる、好評を博した第1集(8.557586)の続編。演奏者自身による充実した英文解説もごらんください。
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ダウランド(1563-1626):
リュート作品集 第1集 [ノース]DOWLAND, J.: Lute Music, Vol. 1 (North) - Fancyes, Dreams and Spirits
■器楽曲(リュート)
発売日:2006年08月01日
NMLアルバム番号:8.557586
3)
CD価格:1,500円(税込)
リュートの典雅な響きと共に安らぎのひとときを過ごす幸福ダウランドは今日でも特に尊敬され、その作品が演奏され続けるルネッサンスの作曲家です。シェークスピアの同時代人である彼の音楽は、存命当時から賞賛されたのです。約百曲におよぶリュート独奏のための作品集こそ代表作で、当盤はリュート曲全集の第1集となります。ダウランドの音楽には、人間の幅広い感情が表現され、知性や気品に溢れています。旋律の妙、対位法の駆使、半音階の大胆な使用など、優れた作曲技術の裏打ちがあるからこそ。7曲のファンタジー(あるいはファンシー)は特に見事です。こういう音楽をBGMで流して、リュートのシンプルで典雅な響きに身を浸す幸福に酔えるディスクです。
収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
「ラクリメ」からの舞曲集 抜粋他 [ローズ・コンソート・オブ・ヴァイオルズ]DOWLAND: Consort Music and Songs
■声楽曲 ■器楽曲(リュート)
発売日:1997年06月01日
NMLアルバム番号:8.553326
CD価格:1,500円(税込)
ルネッサンス時代にメガヒットを飛ばしたダウランドとは?何の先入観も無しに触れてみてください。古雅で清潔な、時には恍惚感すら感じさせる歌謡性、言いようもない哀愁、あふれるファンタジー。現代の耳にも古めかしくない心の音楽があります。ダウランドの歌曲「流れよ、わが涙」(このCDには無し)は、当時誰もが口ずさんだほど流行、他の作曲家たちがこぞって編曲する中、本人もついに自らリュート合奏用に編曲し、様々な舞曲と合わせ出版したのが「ラクリメ」。その中から舞曲集の抜粋と、キングの透明な声が心に語り掛ける歌曲などの凝ったカップリング盤。音楽史に興味が無い人にもお薦めします。
収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
リュート伴奏歌曲集 [リッカーズ/リネス]DOWLAND: Flow My Tears and Other Lute Songs
■声楽曲
発売日:1997年11月01日
NMLアルバム番号:8.553381
77)
CD価格:1,600円(税込)
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君に歌って聴かせたい
ラッスス(1531頃-1594):
リュート独奏・重奏のための編曲による作品集 [エヴァンジェリーナ・マスカルディ、フレデリク・ジガント、コルネリア・デンマー]LASSUS. O. de: Transcriptions for Lute (Io ti vorria contar...) (Demmer, Mascardi, Zigante)
発売日:2023年11月10日
NMLアルバム番号:MEW2305
CD価格:2,475円(税込)
声楽の大家ラッススの絶大な人気をしのぶ、
名手マスカルディらの入念な選曲と妙演16世紀の多声音楽の大家オルランドゥス・ラッスス(オルランド・ディ・ラッソ)の曲を、リュート独奏や二重奏、三重奏などによる編曲で縦横無尽に味わうアルバム。 ラッススはネーデルラント出身ながらミュンヘンのバイエルン選帝侯家に仕え、イタリアへも度々訪れて活躍、さまざまな教会音楽およびフランス語やイタリア語の世俗声楽曲を数多く残しました。ローマのパレストリーナと並ぶルネサンス最大の作曲家の一人で、その名声は生前からきわめて高く、楽譜はオリジナルのほか様々な編曲の形でヨーロッパ中に残っています。16世紀当時、知識人たちが好んで独奏あるいはアンサンブル演奏した楽器リュートのための楽譜も少なくありません。 ここでは独奏からアンサンブルまで多様なスタイルで活躍を続けるイタリアの名手エヴァンジェリーナ・マスカルディが、16~17世紀当時に作られた編曲版を中心に、曲によっては当時の出版譜・筆写譜などをもとに自分自身も編曲を手掛け、声楽向けの多声音楽を歌い手ぬきに独奏や重奏で味わった昔日の音楽愛好家たちの喜びの粋を現代に蘇らせてゆきます。 テルツィやノイジードラー、アドリアーンセンらリュート音楽の文脈でも有名な作曲家たちの作品に加え、遠く英国で活躍したダウランドの作品にまでラッススの影響を見出しているのは驚くべき発見。刺激に満ちたプログラムの深さを裏切らない、欧州最前線の古楽シーンのクオリティを十全に感じさせる名演をお楽しみください。 -
涙を落とすな、わが両目よ
英国16~17世紀のリュート・ソングと器楽曲 [アレクサンダー・チャンス、トビー・カー]Vocal Recital (Counter-Tenor): Chance, Alexander - CAMPION, T. / DANYEL, J. / DOWLAND, J. / FORD, T. / LULLY, J.-B. (Drop not, mine eyes)
発売日:2023年04月28日
NMLアルバム番号:CKD711
CD価格:2,475円(税込)
かの名歌手の息子が瑞々しく聴かせる英国のメランコリー古楽復興の重要な拠点である英国で、20世紀後半の古楽復興の牽引役の一人として、みごとな美声で数々の名演を紡ぎ出してきたカウンターテナー歌手マイケル・チャンス。その息子アレクサンダー・チャンス初の本格的なソロ・アルバムは、父と同じく英国音楽への深い愛と抜群の適性を実感させてくれる、輝かしい未来も予感できる上質なリュート・ソング集です。 エリザベス朝時代から活躍をみせたメランコリーの音楽家ダウランドや同時代のキャンピオンの作品を中心に「英国のオルフェウス」と称えられた17世紀後半のヘンリー・パーセルの名曲に至るまで、有名曲をほどよく交えつつ、当時の英国人たちを陶然とさせたフランス宮廷音楽も選曲。ある時は静謐な悲痛さをもって、またある時は皮肉っぽさを交えた晴朗さで、高音域まで伸びやかな美声の味わいが引き立つさまざまな作品の面白みをじっくり引き出してゆく名歌唱がたまりません。 LINNならではの秀逸な録音技術により、デュオ・パートナーのトビー・カーが聴かせる玄妙な撥弦も克明に楽しめ、400年以上前の英国ではシンプルな響きの中でいかに変幻自在の多様な音楽が楽しまれていたか再認識させられることでしょう。
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英国ルネサンスの
リコーダー・コンソート集 [レゾナンス・コンソート、スキップ・センペ、オリヴィエ・フォルタン、エマニュエル・フランケンベルフ]Recorder Music (Renaissance) - BYRD, W. / DOWLAND, J. / HENRY VIII / HOLBORNE, A. / HUME, T. (Ensemble Résonances)
発売日:2023年02月24日
NMLアルバム番号:PA0020
CD価格:2,475円(税込)
意外に少ないリコーダー・コンソート音源に、
痛快な英国古楽の新録音登場ルネサンス期の英国で、ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴァイオル)と同じように合奏を愉しむ楽器として愛されていたリコーダー。高音部から低音部まで大小さまざまな同属楽器を集めた合奏は「ホール・コンソート」と呼ばれ、多くの作曲家たちの作例が当時そのような編成で実演されていたにもかかわらず、リコーダーのホール・コンソートを集めたアルバムは意外に多く出てきません。 その渇を癒してあまりある新録音が、21世紀最高のチェンバロ奏者のひとりスキップ・センペのプライベートレーベルParadizoから登場。名手ジュリアン・マルタンを筆頭に、センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァガンテをはじめフランス語圏の一流アンサンブルで活躍をみせてきた俊才5人が聴かせるサウンドは、リコーダー同士の音が溶け合うコンソートならではの響きの妙もさることながら、各パートの動きが活発な曲ではそれぞれの個性や個々の音色の温もりが自由闊達に際立ち、平穏な古楽のイメージを良い意味で覆すスリリングな聴き応えに事欠きません。 センペらが古雅な鍵盤の音色を響かせるトラックとの対比も絶妙のプログラムは、音楽ほか諸芸術の嗜みで知られる英国王ヘンリー8世やクリストファー・タイが手がけた16世紀の佳品の数々から「処女王」エリザベス1世の治世末期を彩った巨匠たちの有名作まで名品続々。この分野をよく知るリスナーも古楽ビギナーも必ずや惹かれるであろう要素がそこかしこに秘められた好企画です。 -
Isle ofDowland - ダウランドの島
リュート・ソングの黄金時代 [アンナ・サンダー(メゾ・ソプラノ)/マリア・リンドル(ヴァイオリン)/ケレン・ブルース・ヴェスタルンド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/カール・ニリン(リュート)]DOWLAND, J.: Isle of Dowland (Zander, Lindal, Westerlund, Nyhlin)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:dBCD205
CD価格:2,250円(税込)
イギリスでリュート歌曲が黄金時代を迎えていたエリザベス朝にフォーカスしたアルバム。ダウランドと同時代人によるリュート歌曲を主体に、「間奏」のように器楽曲を織り交ぜ、即興も加えています。その器楽部分には「エリザベス朝のスタイルによる」アレンジも独自に加えており、有名な「涙のパヴァーヌ」を無伴奏ヴァイオリンで演奏しているのが特に注目されます。 エマ・カークビーやナイジェル・ノースに学んだアンナ・サンダーをはじめ、古楽演奏の盛んなスウェーデンの演奏家たちによるメランコリックでありながら生き生きとした演奏が魅力です。
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『落葉の頃』
英国ルネサンス末期の鍵盤楽曲を、16世紀イタリアのオリジナル・ヴァージナルで [ジュリア・ヌーティ]Virginal Recital: Nuti, Giulia - BYRD, W. / CACCINI, G. / DOWLAND, J. / HARDING, J. (The Fall of the Leaf)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:A532
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:2,090円(税込)芳醇な美音!
イタリア音楽の影響を受けつつあったルネサンス末期の英国音楽を、当時の響きのままに『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』や『パーシニア』など重要な曲集の存在もあり、イギリスは16世紀エリザベス朝時代から17世紀初頭にかけて鍵盤音楽発展の重要な拠点だったことが知られています。 同時代のイタリアやドイツ語圏の一部とは違い、バロックの作法にあまり影響を受けないまま、ルネサンス様式が17世紀もかなり遅くまで保たれていたのがこの時期の英国音楽の特徴ですが、やがて音楽史研究が進むにつれ、ダウランドの交流やフェラボスコ1世の渡英など、この時期の英国音楽にもさまざまなかたちでイタリア音楽からの影響が見て取れることも分かってきました。 このアルバムではArcanaですでに何作かのアルバムをリリースしているイタリア古楽新世代の名手ジュリア・ヌーティが、フィレンツェのルチェッライ宮の天井裏から見つかった16世紀末イタリア製のヴァージナル(卓上に置く小さなチェンバロの一種で、イタリアではスピネットともアルピコルドとも呼ばれていました)という貴重なオリジナル楽器で演奏。当時エリザベス1世もイタリア製の鍵盤楽器を所有していたことが判っており、英国人たちが南国の銘器で心ゆくまで愉しんだであろう響きを当時のままに味わえます。 イタリア式のチェンバロから聴こえてくることの多い鋭角な響きよりも、むしろ一音一音に豊かさが宿る芳醇な音色が特徴的で、これら英国人作曲家たちの小品群のイメージの知られざる一面に触れることができるでしょう。 400年以上の年月を越え、昔日の南北交流に思いを馳せたい一枚です。 -
『ドゥルパド・ファンタジア』 [ウダイ・バワルカール/ロミーナ・リシュカ/ハトホル・コンソート]
DHRUPAD FANTASIA (Bhawalkar, Hathor Consort, Lischka)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:FUG783
CD価格:2,475円(税込)
ヴィオラ・ダ・ガンバの旗手とドゥルパドの名歌手による、
エリザベス朝とインド古典音楽の融合!ハトホル・コンソートを率いるヴィオラ・ダ・ガンバ新時代の旗手ロミーナ・リシュカが、近年傾倒するインド音楽の中でも現存する最も古い歌唱法とされるドゥルパドの声楽家、ウダイ・バワルカールとの共演により、英国とインドの古典音楽を融合させた興味深いアルバムを制作しました。 2000年以上の歴史を持つドゥルパドは16世紀にムガル帝国の宮廷に伝わりましたが、アクバル大帝の時代(在位1556-1605年)にはエリザベス朝の音楽とそこで交わっているだろう、というのがこのアルバムのコンセプト。持続音を奏でるタンブーラ、パカワジという両頭太鼓、バワルカールとリシュカによるヴォーカルというインドの要素が、オリジナルのラーガだけでなく英国音楽にも被り、何とも言えない魅力を湛えた響きを作り出しています。 コナッコルと呼ばれる超絶ボイス・パーカッションも登場。聴けば聴くほどクセになる一枚です。 -
Fermi's Paradox - フェルミのパラドックス
リュートとヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集 [ロン・マクファーレン(リュート)/キャロリーン・アンダーソン・サリック(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]Lute and Viola da Gamba Recital: McFarlane, Ronn / Surrick, Carolyn Anderson - DOWLAND, J. / MCFARLANE, R. / SHEPHERD, D. (Fermi's Paradox)
発売日:2021年09月10日
NMLアルバム番号:DSL-92244
CD価格:2,100円(税込)
2020年1月、アンサンブル・ガリレイのメンバーの一人、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のサリックは、リュート奏者マクファーレンに「4月になったら皆でコンサートをしましょう」と電話で持ちかけました。2人は比較的近所に住んでいたためすぐさまリハーサルを始めたのですが、2月になると本格的に新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が猛威を振るい始めたため、世界中に散らばるアンサンブル・ガリレイの奏者たちを集めるのは困難になってしまいました。そのためコンサートをあきらめ、2人だけで6月にレコーディングをすることにしたといいます。 しかし、実際の2人には録音するための共通するレパートリーがあまり多くなく、レコーディング計画は頓挫するかに見えました。そこで、マクファーレンは様々な新たな曲を創り上げた他、二人がお気に入りの曲をこのアルバムのために編曲、通常の“アンサンブル・ガリレイ”のアルバムのような、フィドルやリコーダーが参加することのない、このリュートとガンバのみによる古楽と伝統音楽が融合するユニークなアルバムが完成したということです。 *1990年に設立されたアンサンブル・ガリレイは、クラシックとケルトの両方のバックグラウンドを持つプレーヤーのアンサンブルであり、アイルランドとスコットランドの旋律とダンスチューン、中世の音楽、オリジナルの楽曲を演奏、高い人気を誇ります。
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イギリスのギター音楽集 第2集
ダウランド、ブリテン、ラター、スコット、モー [グレアム・アンソニー・デヴァイン(ギター)]Guitar Recital: Devine, Graham Anthony - DOWLAND, J. / BRITTEN, B. / RUTTER, J. / SCOTT, C. / MAW, N. (British Guitar Music, Vol. 2)
発売日:2021年04月23日
NMLアルバム番号:8.573692
CD価格:1,600円(税込)
イギリス出身の世界的ギタリスト、ジュリアン・ブリーム(1933-2020)は、ギター音楽の中心的なレパートリーを占めるスペイン音楽だけではなく、自国の作品を積極的に演奏しました。その中にはイギリス・ルネサンス期の音楽や、彼と同時代の作曲家たちに委嘱した多くの作品が含まれています。現代イギリスにおける名ギター奏者グレアム・アンソニー・デヴァインはこれらの作品を21世紀に紹介することで、改めてブリームの偉大さを称えています。 ウォルトンやロースソーン、バークリー作品などが収録された第1集に続く第2集では、自らリュートも演奏したというブリームが愛奏したダウランド作品をはじめ、ブリームの依頼で書かれたブリテンによる名作「ダウランドによる夜想曲」、現代イギリスを代表する作曲家ジョン・ラターの2作品と、世界初録音となるブリームが校訂したシリル・スコットのソナチネ、そしてニコラス・モーの大作「ミュージック・オブ・メモリー」が演奏されています。
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Durch Raum und Zeit - 時空を超えて
マンドリン&ギター・リサイタル [イェンス=ウーヴェ・ポップ(ギター)/ヨッヘン・ロス(マンドリン)]Mandolin and Guitar Recital: Roß, Jochen / Popp, Jens-Uwe - POPP, J.-U. / THILE, C. / ROSS, J. / BACH, J.S. / GRANADOS, E. (Durch Raum und Zeit)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.551442
CD価格:1,600円(税込)
1967年生まれのギタリスト、イェンス=ウーヴェ・ポップ。2005年から「デイヴィッド・オルロフスキー・トリオ」に参加、伝統的なクレズマー・ミュージック、クラシック、ジャズを融合させた音楽で人々を魅了してきましたが、マンドリンのヨッヘン・ロスとはそれ以前の1997年からコラボレーションを開始し、主としてスコットランドの民族音楽と20世紀作品を演奏しています。 このアルバムにはスカルラッティやダウランド、バッハなどのバロック以前の作品からグラナドス、伝承曲、オリジナル曲まで、スタイルの違う様々な作品が収録されていますが、ギターとマンドリンが醸し出す美しく繊細な響きは、どの曲にもどこか懐かしい風情をもたらしています。 彼らの自発的な対話を捉えるために、録音の際は3テイクまでしか録らなかったという拘りのアルバムです。
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They that in Ships unto the Sea down go
「舟で海にくだるものは」
~ メイフラワー号の音楽 [パッサメッツォ(古楽器アンサンブル)]発売日:2020年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
古楽アンサンブル“パッサメッツォ”によるメイフラワー号就航400年を記念したアルバム。1620年にイギリス南部のプリマスより新天地アメリカに向かって清教徒たちを乗せて航海に出発したメイフラワー号。清教徒たちが携えたヘンリー・エインズリーの詩篇集などの書物からの詞や、アリソンやダウランド、そしてカンピオンなどの水夫の歌など、長く辛い船旅を癒すために、船上で歌われたであろう歌が収録されています。 “パッサメッツォ”はイギリスのエリザベス朝やジャコビアン時代を専門とする古楽アンサンブル。メンバーには、ソプラノやバリトン歌手、ルネッサンス・ヴァイオリンにヴィオール奏者、リコーダー奏者、そして振付師などがおり、衣装も当時のものを丁寧に再現し演劇的な要素の強い舞台を繰り広げます。BBCのテレビやラジオ放送にも取り上げられる豊かな専門知識をもったアンサンブルのデビュー盤です。
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EL SILENCIO IMPOSIBLE
ありえない沈黙 [エラトス・トリオ]Vocal Recital (Countertenor): Eratos Trio - DOWLAND, J. / HANDEL, G.F. / CATALÁ, R. (El silencio imposible)
発売日:2020年04月17日
NMLアルバム番号:Gramola99207
CD価格:2,250円(税込)
ギリシャ、テッサロニキ出身のカウンターテナー歌手、ニコラス・シュパノス、オーストリアのチェリスト、フローリアン・エッグナー、バレンシア出身、ギターのラファエル・カタラ。この3人をメンバーとする“エラトス・トリオ”のライヴ・アルバム。ルネッサンス期からバロックの作品や民謡に現代的なアレンジを施し、自在な演奏を聴かせるアンサンブルです。 このコンサートで演奏されているのは、ダウランドの「おいで、もう一度。今、甘美な愛が」やヘンデルの作品、アルバム・タイトルにもなったカタラの「El silencio imposible ありえない沈黙」、そして彼らが大切にしているセファルディ(15世紀頃に故郷を離れスペイン、ポルトガルに定住したユダヤ民族)の古い歌の数々。絶妙なアレンジが施されたこれらの曲を、ギターの静かな響きとチェロの深い音色、シュパノスの鮮烈な歌声が彩ることで、美しい音楽が生まれています。
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AKOÉ ~ 古くて新しい音楽
(中世からルネサンスの名曲を古楽器による新しいアレンジで) [タラセア、イサベル・マルティン (歌、パーカッション)、ダヴィド・マヨラル (パーカッション)、ミシェル・ゴダール (セルパン)]Chamber Music (Early) - CACCINI, G. / DOWLAND, J. / HILDEGARD OF BINGEN / ISAAC, H. (Akoé - Nuevas músicas antiguas) (Taracea)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:ALPHA597
CD価格:2,475円(税込)
太古の名旋律を新しいアレンジで聴かせる、心地よいクロスオーバー・アルバム!マドリードに本拠地を置き、古楽とジャズ、即興を組み合わせた演奏形態で活動するアンサンブル、タラセアのデビュー・アルバム。「タラセア」とは、グラナダに伝わる工芸品の寄木細工のこと。スペインに住み、ルネサンス期スペインのギター型撥弦楽器ビウエラを巧みに操るドイツ人ライナー・ザイフェルトを中心に、サヴァールのアンサンブルの常連であるフルートとリコーダーのスペシャリスト、ベレン・ニエト、そしてジャズやフラメンコで活躍するダブルベース奏者ミゲル・ロドリガニェスというメンバーです。このアルバムには、彼らの活動の先人ともいえるセルパンでジャズを奏でる奇才、ミシェル・ゴダールも参加。洋の東西を超えた様々な打楽器を奏でるダヴィド・マヨラル、スペインの若きシンガー兼パーカッショニスト、イサベル・マルティンのサポートを得て製作されました。 アルバムタイトルの“AKOÉ”とは、「聴く」という意味。中世からルネサンスまでの有名曲・無名曲に光を当て、それぞれの時代の演奏形態を念頭に置きながらも、ジャズやロックを消化した現代の彼らならではの心地よいアレンジで楽しませてくれます。聴き知ったメロディ・ラインの美しさに、改めて気付かされる一枚です。
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The Food of Love
シェイクスピアによる歌、踊り、幻想 [ボルティモア・コンソート(アンサンブル)]Chamber and Vocal Music: D'ESTREE, J. / EDWARDS, R. / HOLBORNE, A. (The Food of Love: Songs, Dances, and Fancies for Shakespeare) (Baltimore Consort)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:DSL-92234
CD価格:2,240円(税込)
シェイクスピア時代の音楽を演奏するために、1980年に設立された「ボルティモア・コンソート」は、スコットランドからイングランド、フランスにまたがる“宮廷で奏でられた音楽”を中心に、舞曲から民謡まで幅広い曲を演奏、その関係性を探っています。 シェイクスピアの作品には、数多くの音楽についての言及があり、それらは一般的に3つのカテゴリーに分類できます。劇そのものへの付随音楽、もともとの戯曲のテキストに添えられた特定の歌(シェイクスピア自身が歌詞を付けたものも)、劇中で使われたと推測される音楽。例えばロバート・ジョンソンの2つの曲は、明らかに「テンペスト」で使われた確証があり、ジョンソン自身も「シェイクスピアの作曲家」として文書に書かれているなど、彼がシェイクスピア作品と深いかかわりがあったことは間違いないようです。 この録音では、現存する譜面の最も初期の物を使用して演奏が行われています。
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発売日:2019年08月30日
CD 30枚組価格:6,880円(税込、送料無料)
ほぼ9世紀から10世紀にかけて成立したとされる「グレゴリオ聖歌」から17世紀末、バッハやヘンデルが登場する直前までの「西洋音楽の歴史」を辿る魅力的な30枚組BOXの登場。 NAXOS初期の時代から録音されていた各々のアルバムは、全て定評ある奏者たちによる優れた演奏によっており、とりわけ、1990年代にはまだ珍しかった「ルネッサンス期の音楽」リリースは、一般リスナーだけでなく、研究者たちにとっても貴重な資料になりました。演奏については、当時使われていた楽器そのままを用いるか、もしくは複製楽器を使用。入念な時代考証が行われています。 リュートやビウエラ、ヴィオールなど、現代ではあまり耳にすることのない楽器の音色にもご注目ください。
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リラのラクリメ ~ 追放者の涙
ダウランド(1563-1626):
ラクリメ あるいは7つの涙 [ソクラティス・シノプロス(リラ)、ラシュロン(ヴィオール合奏)]DOWLAND, J.: Lachrimae, "Seaven Teares" (Lachrimæ Lyræ - Tears of Exile) (Sinopoulos, L'Achéron, Joubert-Caillet)
発売日:2019年06月14日
NMLアルバム番号:FUG753
1)
CD価格:2,475円(税込)
ギリシャのリラの名手とラシュロンの共演で奏でる「7つの涙」ギリシャのリラは元々竪琴を指しますが、ここではそこから派生し伝統音楽の世界で使われている三弦の小型擦弦楽器が用いられています。その名手でECMレーベルからもアルバムをリリースしており、来日公演も成功させているソクラティス・シノプロスと、ジュベール=カイエ率いるヴィオール合奏団ラシュロン(トレブル×1、テナー×2、バス×1)が共演し、ダウランドの名作を奏でたアルバムです。 『真夏の世の夢』や『アテネのタイモン』などシェイクスピア演劇にもみられるとおり、ダウランドが活躍したルネサンス期の英国で古代文化やギリシャへの憧憬があったことも思わせる組み合わせ。倍音豊かなヴィオールの響きと、素朴なリラの音色が何とも言えない対比を作りながら溶け合い、通常のヴィオール合奏では味わうことの出来ない美しさを作り出しています。 またシノプロスによる即興演奏が合間に収められていますが、これにはそれぞれこと座(ラテン名Lyra リラ)の5つの恒星の名前が付けられました。これまでのダウランドとは一線を画す魅力を持つ一枚です。 なお表題の「追放者」とは、ダウランドが英国を離れデンマークで活躍していた時期にこの曲集をまとめたことにちなんでいます。
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From Byrd to Byrd - バードからバードへ [フリーデリケ・シュレク(チェンバロ)]
Harpsichord Recital: Chylek, Friederike - BYRD, W. / DOWLAND, J. / LOCKE, M. / LAWES, W. / PURCELL, H. / GIBBONS, O. (From Byrd to Byrd)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:OC1702
CD価格:2,080円(税込)
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シューベルトの
弦楽四重奏曲「死と乙女」 [パトリツィア・コパチンスカヤ、セントポール室内管弦楽団]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 14, "Death and the Maiden" (arr. P. Kopatchinskaja for string orchestra) (Saint Paul Chamber Orchestra)
発売日:2018年12月19日
NMLアルバム番号:ALPHA265
2)
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
2017年、クラシック室内楽&小編成アルバム部門でみごとグラミー賞に輝いたコパチンスカヤ近年の痛快ヒット作。シューベルトの四重奏曲「死と乙女」という数々の団体が演奏しつくしてきた傑作をとりあげながら、まったく新鮮な感覚でこの有名曲の知られざる美に驚かされつづけるプログラムは、まさに世界的な受賞に輝いただけのことはある充実度というほかありません。 ビザンティン聖歌(コパチンスカヤは幼少の頃、故郷モルドヴァで正教教会の礼拝を聴いて育ったそうです)やダウランドの「涙」、ジェズアルドの不協和音ぶくみのマドリガーレなどルネサンス期の傑作なども弦楽編成で演奏、さらに現代作曲家クルターグの小品も交えて、作品の前と楽章のあいだにさまざまな音楽をはさみながら弦楽合奏で演奏されてゆく『死と乙女』は、コパチンスカヤが首席奏者&ソリストとして共演するセントポール室内管弦楽団の精妙かつスリリングな演奏とあいまって、まるで今そこで作曲されたばかりの音楽のように感じられることでしょう。 ブックレット解説(国内仕様は日本語訳付)では冒頭にシューベルトが歌曲版の歌詞に用いたマティアス・クラウディウスの詩が掲げられ、死神と若き乙女という中世にまで遡るモチーフを話題の発端に、コパチンスカヤ自身がプログラムを語った解題を寄稿。セントポール室内管のメンバーへのインタビューもあり、多角的に音楽を解き明かしてゆく内容になっています。21世紀型のクラシック演奏の魅力がここに凝縮されているといってよいでしょう。
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BARA FAUSTUS' DREAME
1600年前後のエア、バラードとブロークン・コンソート [レ・ウィッチズ]Vocal and Instrumental Ensemble Music (Renaissance) - DOWLAND, J. / FERRABOSCO II, A. / MORLEY, T. / WARD, J. (Bara Faustus' Dreame) (Les Witches)
発売日:2018年09月12日
NMLアルバム番号:ALPHA347
CD価格:1,520円(税込)
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La Santa Allegrezza [フィオレンツァ/ザウター]
Vocal and Guitar Music - DOWLAND, J. / BACH, J.S. / BARRIOS MANGORÉ, A. (I Cantimbanchi, La Santa Allegrezza) (Fiorenza, Sautter)
発売日:2018年06月22日
NMLアルバム番号:EOS234200-7
CD価格:2,080円(税込)
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発売日:2017年08月25日
CD価格:2,240円(税込)
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LACHRYMAE REVISITED [デュオ・ヴァン・ヴリート]
Viola and Accordion Recital: Duo van Vliet - DOWLAND, J. / BRITTEN, B. / BOYLE, R. / HIGGINS, G. / HOSOKAWA, Toshia (Lachrymae Revisited)
発売日:2017年07月28日
NMLアルバム番号:ORC100069
1)
CD価格:2,080円(税込)
ポーランドのアコーディオン奏者ラハウ・ウーク。10歳からコンサートに出演し、15歳で協奏曲デビュー(ブロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団)、以降各地で多くのリサイタルを行っています。ヴィオラのアンダーソンはグラスゴー出身。作曲家としても才能を示し、数多くの賞を獲得している期待の奏者。この2人によるアンサンブル「デュオ・ファン・ヴリート」は現代作曲家たちにも積極的に新作を委嘱。ヴィオラとアコーディオンという希少な響きを広めるために結成されました。アンサンブルの名前はアメリカの偉大なミュージシャン、キャプテン・ビーフハートの本名“ドン・ヴァン・ヴリート”から取られています。
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期待の新進演奏家シリーズ
ザビエル・ジャラ ギター・リサイタル [ジャラ]Guitar Recital: Jara, Xavier - CASTELNUOVO-TEDESCO, M. / COUPERIN, F. / DOWLAND, J. / RAWSTHORNE, A. / BOGDANOVIĆ, D. / ASSAD, S. / COLLINS, J.D.
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:8.573797
1)
CD価格:1,600円(税込)
2016年、若手ギタリストの登竜門である「GFA(GUITAR FOUNDATION OF AMERICA)国際ギターコンクールで優勝したザビエル・ジャラのリサイタル・アルバム。アメリカ、ミネソタ州に生まれ12歳よりギターを始め、2011年にGFAが主催する「高校ギターコンクール」で第1位を獲得した他、すでに数多くのコンクールの優勝経験を持つ彼は、2015年には東京国際ギターコンクールでも優勝、すでに日本国内でツアーを開催したという、ギター好きにはお馴染みの奏者です。 ギターだけでなくリュートも演奏するというジャラ、このGFA国際コンクールにおける優勝記念リリース・アルバムでは、彼の持つ確かな技術に加え、ドラマティックな音楽性、レパートリーの広さとダウランドへの愛も存分に味わえます。
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《時よとどまれ》 [シュレク]
Harpsichord Recital: Chylek, Friederike - BYRD, W. / DOWLAND, J. / FARNABY, G. / JOHNSON, R. / PURCELL, H. / TOMKINS, T. (Time Stands Still)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:OC1864
CD価格:1,950円(税込)
ドイツ、シュタルンベルクで生まれたフリーデリケ・シュレクは7歳でピアノとリコーダーを始め、地元の中学を出たあと、ミュンヘンでハープシコード奏者ミヒャエル・エベルトに師事、本格的に古楽奏者の道に進むことを決意しました。2000年にはスコラ・カントルム・バジリエンシスでハープシコードと通奏低音をイェスパー・クリステンセン、即興演奏をルドルフ・ルッツから学んでいます。現在の彼女は、ドイツを始め、世界中のコンサートホールで演奏を行い、古楽フェスティヴァルにも頻繁に招かれています。 このアルバムは英国バロック期の音楽を集めたもので、ドイツ、フランス、イタリアなどに比べ、大作曲家が少なかったとされるこの時代の英国にも、これほど多彩で素晴らしい作品があったということを認識させてくれる1枚です。ここで取り上げられている「マリナー・ブック」は1547年頃から1570年の間に、トマス・マリナー(経歴不祥)によって編纂された、市井の人々の愛奏曲集です。121曲の鍵盤曲のうち、半分以上はカトリックの典礼歌、他、タリスやタヴァナーなどのパートソング、そして20曲ほどが作者不詳です。9曲はシターン(弦楽器)のための曲で、この楽器のための最も初期の作品として重要視されています。
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期待の新進演奏家シリーズ
ホアン・カルロス・ビクター
ギター・リサイタル [期待の新進演奏家シリーズ]Guitar Recital: Victor, João Carlos - DOWLAND, J. / RODRIGO, J. / TÁRREGA, F. / RIOS FILHO, P. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M.
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:8.573670
CD価格:1,600円(税込)
2015年に開催された「タルレガ国際ギター・コンクール」の優勝者ホアン・カルロス・ビクターのリサイタル・アルバム。彼はブラジルのサルヴァドール(バイーア)で生まれ、バイーア連邦大学のマリオ・ウリョーアのクラスで学士号を取得、2008年にはDAAD(ドイツ学術交流会)の奨学金を獲得し、ニュルンベルク音楽大学に留学。フランツ・ハラーシュに師事し、その後はスイスのルツェルンでも研鑽を積んでいます。2014年7月にはスイスで最も重要な学術称号を得て、最高ランクの演奏家として認められています。 この初アルバムでは、自らがギター用に編曲したダウランドから、ビクターが初演した現代の作曲家フィリョの作品までと多彩なレパートリーと技巧を存分に披露しています。 ※日本語帯なし
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FLOW
ジャズとルネッサンス - イタリアとブラジルから [ジーグメト/ヴォルフ]Saxophone and Lute Music (FLOW - Jazz and Renaissance from Italy to Brazil) (Siegmeth, Wolf)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:OC1826
21)
CD価格:2,224円(税込)
「現代とルネッサンスの融合」このような試みは、しばしば現れ多くの聴き手に新鮮な喜びを与えてくれます。このアルバムでは名リュート奏者ヴォルフとサックス奏者ジークメトのコラボによる、新しい音楽を楽しむことができます。現代的なスタイルとサウンドに彩られたダウランドの名旋律がこんなにも心に染みるなんて・・・。また、曲によっては火花が散るようなインプロヴィゼーションの応酬があったり。また典雅なリュートの音色とジャズの融合にも目が覚めるようです。オシャレでラグジュアリーな空間にもぴったりの1枚です。
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Nine Notes that Shook the World -
世界を揺るがす9つの音NINE NOTES THAT SHOOK THE WORLD
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:DSL-92169
CD+Blu-ray AUDIO価格:2,085円(税込)
2人の名手が、各々お気に入りの音楽を持ち寄って作り上げた珠玉の作品集。書かれた時代はルネサンスから初期バロックに及び、様々なスタイルを持った曲は、どれも静かでありながら強く存在を訴えかけてきます。バッハ、ヘンデルなどの良く知られた曲、スコットランドの伝承曲、名前も知らない作曲家の曲…どれにも奏者たちの優しい眼差しが注がれているのを感じることでしょう。 ここで心にしみいるリュートを奏でているのは、グラミー賞ノミネート経験もあるロン・マクファーレン。フルートからバグパイプまでこなすのはボルティモア・コンソートの創設メンバーとして活躍するミンディ・ローゼンフェルト。この親密で艶やかな艶やかな響きを余すことなく捉えた録音にも注目してください。
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「再びおいで!」 ~ ダウランドの旅
ジョン・ダウランドと同世代の作曲家の音楽&レセプションDOWLAND AND HIS CONTEMPORARIES
■交響曲/管弦楽曲 ■室内楽
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:777799-2
14)
CD価格:1,824円(税込)
1600年頃のヨーロッパにおいて、最も影響力の高い作曲家の一人であったジョン・ダウランド。彼は英国の宮廷リュート奏者の職を望むも、カトリック教徒であったためイングランド国教会から受け入れられず、しかたなく海外に出ることにしたのです。ニュルンベルク、ヴェネツィア、フィレンツェ、デンマークなど各地を遍歴し、その際知り合った地元の作曲家たちと交流し強い影響を与えたのでしょう。 このアルバムには、そんな当時の「ダウランドの友人たち」の音楽を交え、この時代の音楽を楽しめるような工夫が凝らされています。ヤン・コボウの美しいテノールが時を超えた旅へと聴き手を誘います。
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触れる…キスする…そして死ぬ
ヴェラール・バルナ=サバドゥス
イギリス歌曲集 [バルナ=サバドゥス]Vocal Recital: Barna-Sabadus, Valer - PURCELL, H. / MATTEIS, N. / DOWLAND, J. (To touch, to kiss, to die)
■声楽曲
発売日:2013年02月20日
NMLアルバム番号:OC870
CD価格:2,224円(税込)
「リローデッド・ハッセ」(OC830)でその才能を鮮烈に印象付けた次世代カウンターテナー、ヴェラール・バルナ=サバドゥス。彼の最新アルバムはパーセル、ダウランドを中心としたイギリス・ルネッサンス期の歌曲集です。愛、苦しみ、憧れ、死・・・溢れんばかりの事象をシンプルなメロディに閉じ込めたダウランドの歌。イタリアやフランスの華やかさも感じさせるパーセルの歌。そして1650年頃のイタリアに生まれながらも放浪の末に1670年頃にロンドンに落ち着いたというマッテイスの自由な歌。どれもチャーミングでありながらも人生の深遠を感じさせる完成度の高いものです。サバドゥスの歌とそれを支える器楽奏者たち。親密な空気はそれはそれは心地よいものです。
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マイ・ファースト・ララバイ・アルバム
My First Lullaby Album
■声楽曲
発売日:2012年04月18日
NMLアルバム番号:8.578213
CD価格:1,000円(税込)
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女王のための全ての男たち
エリザベス1世のための音楽集 [サルム・コンソート/マッケイ]All the Queen's Men - Music for Elizabeth I (Sarum Consort, Mackay)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2011年05月18日
NMLアルバム番号:8.572582
CD価格:1,500円(税込)
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期待の新進演奏家シリーズ
フローリアン・ラルース(ギター) [ラルース]Guitar Recital: Larousse, Florian - DOWLAND, J. / REGONDI, G. / JOSE, A. / ANGELO, N. d' / COSTE, N.
■器楽曲(ギター)
発売日:2010年07月14日
NMLアルバム番号:8.572565
1)
CD価格:1,600円(税込)
端正な音の中に垣間見える情熱! また一人、すごいギタリストの登場です2009年、アメリカ・ギター財団による国際コンクールの覇者、フローリアン・ラルースの受賞記念アルバムです。彼は1988年に生まれ8歳からギターを学び、すでに多くのコンクールに参加、その実力は少しずつ認められている逸材です。このアルバムでは、類い稀な技巧を示すかのように、広い範囲の時代から選曲されており、この見事な選曲にこそ彼の自信が見て取れるではありませんか。ダウランドの落ち着いた響きに漂う大人の風格、優雅なレゴンディでの滑らかな音作り、そして憂愁ただようホセのソナタ、時の隙間から一つ一つ音を紡ぎ出すかのようなダンジェロの作品、様々な曲想が楽しめるコストの「劇的幻想曲」と、後から後から湧きだす才能の迸りが魅力です。
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シェイクスピア劇場のための音楽 [プレイス/リネル]
MUSIC FOR SHAKESPEARE'S THEATRE
発売日:2008年07月16日
NMLアルバム番号:8.570708
3)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)視覚、聴覚、味覚、五感の全てを研ぎ澄ませ 400年前の劇場の雰囲気に浸るルネサンス時代の劇場にとって、音楽はとても重要な役割を演じました。何しろ現代のように大がかりなセットも、豪華な照明もありません。人々が劇を見て笑うのも、悲しむのも、またごちそうを食べる時にも常に雰囲気を高めるためには音楽が必要だったのです。ここに収録されたのはシェイクスピア劇のために書かれた様々な音楽です。ダウランド、バードや名も知れぬ作曲家たちの書いた作品は咲き誇るバラのように色とりどりです。
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アンドレス・セゴビア
1950年代アメリカ録音集 第4集 [セゴビア - 録音:1950年代]SEGOVIA, Andres: 1950s American Recordings, Vol. 4 (Segovia, Vol. 6)
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:8.111092
CD価格:1,600円(税込)
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グレート・ギタリスト・シリーズ
アンドレス・セゴビア
1944年 アメリカ録音集 [セゴビア - 録音:1944年・1949年]SEGOVIA, Andres: 1944 American Recordings (The) (Segovia, Vol. 1)
■器楽曲(ギター)
発売日:2006年05月01日
NMLアルバム番号:8.111087
12)
CD価格:1,600円(税込)
カザルス、クライスラーの讃辞なくとも歴史に残る、偉大なギタリストカザルスがチェロを独奏楽器として高い位置に引き上げたのと同様、セゴビアはギターをクラシカルな芸術性高い独奏楽器に推し進めました。タルレガや自分自身の手による編曲によってクラシカルな曲を演奏会にとり入れる等、レパートリーの拡大はもちろんのこと、楽器としてのギターそのものにも職人と共に改良を加え、現代使われている形にしたのもセゴビアの功績によるものです。従来主流だった指の腹で弾く奏法に変え爪で弦をはじく奏法を用い、左手の魔術ともいうべき彼独特のビブラートをかけることで、微妙な節回しのかかったメロディーの歌わせ方を得意としました。