タイ(クリストファー) Tye, Christopher
生没年 | 1505-1573 | 国 | イギリス |
---|---|---|---|
辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 24831 |
-
タイ(1505頃-1572頃):
イン・ノミネ - リコーダー・コンソート [ボレアス四重奏団/トール]TYE, C.: Recorder Consort Works (In Nomine) (Boreas Quartett, Tol)
発売日:2015年11月25日
NMLアルバム番号:777897-2
CD 価格:1,824円(税込)
16世紀イングランドのオルガニスト、作曲家クリストファー・タイ(1505頃-1572頃)の作品集です。「イン・ノミネ」とは当時イングランドで創られた単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」の一部分を定旋律(多声音楽の基礎となる旋律)としたポリフォニックな器楽曲のことで、「神の名において」の部分から始まることが多いとされるものです。 この形式を始めたのは、ジョン・タヴァナーであるとされ(このアルバムにも収録されている)、彼の作品が人気を博したことで他の作曲家たちが模倣し広まると同時に、作品の性格も変化していき、このタイの「イン・ノミネ」に至っては、たくさんのヴァリエーションが見て取れるほどに多彩なものとなっているのです。本来は一つの旋律であったものが、こんなにも豊かな世界を作り上げるとは・・・。 ブレーメン・ボレアス(北風の神の意味)四重奏団の表現豊かな演奏が、自由自在にタイの音楽を再現しています。
-
-★『レコード芸術』特選盤(2019年8月号)★-
「理性の死」
~ルネサンス、美と混沌の音楽芸術 ~
器楽作品集 [ジョヴァンニ・アントニーニ(各種リコーダー、ドゥルツィアン&総指揮)、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)]Instrumental Ensemble Music - AGRICOLA, A. / CARESANA, C. / MAINERIO, G. / RUFFO, V. (La morte della ragione) (Il Giardino Armonico, Antonini)
発売日:2019年05月17日
NMLアルバム番号:ALPHA450
CD+BOOK国内仕様 日本語解説付 価格:2,970円(税込)
エッジの効いたスリリングなヴィヴァルディ録音で注目を集め、本場イタリアに新たな古楽の息吹きあり! と、リコーダー奏者ジョヴァンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコが世界を瞠目させたのが、今からおよそ30年前。その後アントニーニはレパートリーを古典派まで広げ、今ではハイドンやベートーヴェンの交響曲でも驚くべき録音を世に送り出しています。しかし、彼はなによりリコーダー奏者。その原点に立ち返り、ルネサンス期の音楽に全てを捧げた思いがけない新録音をAlphaレーベルからリリースします。 神の秩序と理性的調和が全てだった16世紀にも、混沌は何かと人の世を脅かしもすれば、予測不能の奔放さが人を強く惹きつけることもありました。英国からイタリアまで広範な地域にわたる音楽の実例から、アントニーニが厳選した選曲と曲順にぜひ振りまわされたいもの。カラー図版満載の解説書(国内仕様では解説部分訳と、バーゼルで音楽学を専攻するリコーダー奏者菅沼起一氏による別途解題を封入)も見ごたえたっぷり、選曲の妙を読み解く楽しみも尽きません。各種リコーダーと木管コルネット、古雅なる弦楽器を交えてのルネサンス・オーケストラ編成に酔いしれる痛快な新録音です。
-
ルネサンス、バロック期に書かれた作品と、現代の作品をバランス良く配した「クリスマスのための」1枚。どの曲も静かな喜びに満たされています。 演奏している‘クィーンズ・シックス’は、イングランド女王エリザベス1世の即位450年(1558年)を記念して2008年に創設された男声ヴォーカル・アンサンブル。ウィンザー城に拠点を置き、女王の宮廷に仕えていた音楽家たち、タリス、バード、ギボンズらの作品を得意としながら、現代作品も積極的に演奏する注目の歌手たちです。
-
-
エリザベス朝の歌曲とコンソート音楽 [キング/ローズ・コンソート・オブ・ヴァイオルズ]
Elizabethan Songs and Consort Music
■声楽曲
発売日:2000年02月01日
NMLアルバム番号:8.554284
CD 価格:1,200円(税込)
ヴィオールと歌だけの簡素な調べに耳を傾ける至福16世紀後半の英国に君臨したエリザベス女王の治下、タリスとバード(24は先輩タリスの死に寄せる哀歌)を中心に、音楽面でも英国は充実期を迎えます。当盤では当時活躍した多数の作曲家の作品を集めました。典雅でメランコリックな音色だけで聴き手の心を揺さぶるヴィオールの合奏曲(当時流行したイン・ノミネという題名の器楽曲など)と、ヴィオールを伴奏に女声歌手(演奏のキングの透明な声は聴き物!)が簡潔な旋律を歌う歌曲の花束。ほのかな哀しみに覆われた落ち着いた響きに身を委ねるひとときをお楽しみください。