ブレイド(ウィリアム) Brade, William
生没年 | 1560-1630 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 27096 |
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ターフェル・コンソート - 食卓の演奏会
ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスによる宮廷の音楽集 第3集 [ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンス]Chamber Music - BRADE, W. / SIMPSON, T. (Taffel Consort) (Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
■室内楽
発売日:2013年09月25日 NMLアルバム番号:999952-2
CD価格:2,608円(税込)
常に新しい発見をもたらすアンサンブル、ブレーメン・ヴェゼル=ルネサンスとコルデスによる「宮廷の音楽集」の第3集です。今回はホルシュタイン=シャウムブルク伯エルンストが、1606年にその居館をシュタットハーゲンからビュッケブルクに移したことで発展した当時の音楽を探ります。今作ではイギリス出身のウィリアム・ブレイド(1560-1630)とトーマス・シンプソン(1582-1628頃)の2人の作品に焦点を当てました。 ブレイドは、イギリス出身ではありますが、1590年頃にドイツに渡る以前の事はほとんどわかっていませんが、ドイツとデンマークを行き来し音楽活動を続けた人です。作品は主に弦楽器のための舞曲で、イギリスの様式を踏まえながらも、イタリア様式を取り入れ、舞曲を組曲にまとめ上げるという、バロック時代の「組曲」の様式のもとを作った人でもあります。シンプソンの経歴もあまりわかっていませんが、1622年から1625年までデンマークの宮廷に仕えたことがわかっています。この2人はまずビュッケブルクで輝かしい経歴を積み、この街の文化貢献にも多大なる功績をもたらしたことは間違いありません。
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『視線の音楽』
17世紀の英国におけるマスク(仮面音楽劇)とファンタジア [ジュリア・ジェニーニ/コンチェルト・シロッコ]MUSIC FOR THE EYES - Masques and Fancies (Concerto Scirocco, Genini)
発売日:2022年02月25日 NMLアルバム番号:A523
CD価格:2,475円(税込)
古楽の聖地バーゼル発。
ヴァイオリンと管楽器で、シェイクスピア時代の舞台を彩った音楽の真相へダウランドの歌やホルボーンの合奏曲、ヒュームのガンバ独奏曲などが有名な16世紀末~17世紀初頭の英国音楽。そこでは王侯貴族の私的な集いで楽しまれる音楽の傍ら、大人数が観劇する舞台でも音楽が重要な役割を果たしました。 古楽研究と教育の一大中心地であるスイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学んだ俊才たちが集うコンチェルト・シロッコはここで、1600年前後の英国における舞台型式の一つマスク(仮面音楽劇)に注目、そこで演奏されていた作品の数々を(マスク上演を彩る楽曲として転用されることもあった)器楽合奏のためのファンタジアとともに厳選、400年前の舞台の華やぎを生々しく伝えるアルバムを制作しました。 注目すべきは演奏編成で、当時の貴族たちが弾き愉しんだヴァイオル(ガンバ)ではなくヴァイオリン属が使われている点。これらの楽器が当時すでに知識人世界でも様々な場面で一般的に使われていたことは現存する絵画などからも明らかで、ヴァイオル・コンソートとは違った味わいを、リコーダーや木管コルネット、サックバット(ルネサンス・トロンボーン)といった管楽器の響きとともに楽しめます。また低音部には、1600年前後の英国とイタリアで製作された現存楽器を参照した大小のヴィオローネも使われています。 20世紀末以来、この分野における研究で世界的に注目されてきたバロック・ヴァイオリン奏者=音楽学者ピーター・ウォールズがライナーノートに解説(英・仏・伊語)を寄せている点も見逃せません。シェイクスピアの戯曲群とちょうど同じ頃の舞台音楽の真相を、卓越した音楽性を持った専門家たちの妥協ない研究成果として味わえる好企画です。 -
現代のルネサンス -
ヴェーザー=ルネサンスの宮廷音楽 [マンフレッド・コルデス指揮/ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス]発売日:2019年01月25日
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
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発売日:2017年08月25日
CD価格:2,240円(税込)
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「再びおいで!」 ~ ダウランドの旅
ジョン・ダウランドと同世代の作曲家の音楽&レセプションDOWLAND AND HIS CONTEMPORARIES
■交響曲/管弦楽曲 ■室内楽
発売日:2013年05月22日 NMLアルバム番号:777799-2
CD価格:1,824円(税込)
1600年頃のヨーロッパにおいて、最も影響力の高い作曲家の一人であったジョン・ダウランド。彼は英国の宮廷リュート奏者の職を望むも、カトリック教徒であったためイングランド国教会から受け入れられず、しかたなく海外に出ることにしたのです。ニュルンベルク、ヴェネツィア、フィレンツェ、デンマークなど各地を遍歴し、その際知り合った地元の作曲家たちと交流し強い影響を与えたのでしょう。 このアルバムには、そんな当時の「ダウランドの友人たち」の音楽を交え、この時代の音楽を楽しめるような工夫が凝らされています。ヤン・コボウの美しいテノールが時を超えた旅へと聴き手を誘います。