ナルバエス(ルイス・デ) Narvaez, Luys de
生没年 | 1500-1555 | 国 | スペイン |
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辞書順 | 「ナ」 | NML作曲家番号 | 22815 |
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『CLAROSCURO クラロスクーロ』
セルバンテスにまつわるスペイン黄金時代の音楽、その光と影 [カペリャ・デ・ミニストレルス、カルレス・マグラネル]発売日:2021年05月28日
CD価格:2,475円(税込)
バレンシアの俊才が、『ドン・キホーテ物語』を軸にスペイン黄金時代の鮮烈さを伝える「よいかサンチョ、在りし日のさすらいの騎士たるものはことごとく、ないし殆どは偉大なる恋愛詩人(トルバドール)であり音楽家としても一流だったのじゃ。これらの技芸は、いやむしろ神の与えたもう才能と申すべきじゃな、どちらも恋するさすらい人にはつきものだったのじゃよ」 (『ドン・キホーテ物語正編』第23章より/白石達生 訳)
クラシック音楽の世界で、やや特殊な領域として扱われることも少なくないスペインの音楽。しかし大航海時代からバロック初期まで、そこは欧州のみならず世界に覇権を誇った大国であり、音楽文化においても文学や演劇同様、他の地域に強い影響を与える側にありました。 スペイン黄金時代と呼ばれるこの時期の終わり頃、大画家ベラスケスやムリーリョの傑作と同じ頃に生まれたスペイン文学の金字塔『ドン・キホーテ物語』には、随所に当時の音楽文化のありようを垣間見せる描写が見つかりますが、このアルバムはそれらを丹念に追い検証しながら、16-17世紀のスペイン音楽史を概観してゆく充実したプログラムが魅力。オルティス、ムダーラ、ナルバエスといった16世紀の天才たちからリバヤス、サンスら17世紀の巨匠まで、あるときは丹念・静謐に、あるときはダイナミックに撥弦と弓奏が映える名品の数々を、スペイン・バレンシア地方に本拠を置く才人4人が縦横無尽に聴かせてくれます。 曲順は『ドン・キホーテ物語』になぞらえた2部構成に序章と終章となる部分も構想、フランスやドイツへの音楽的波及も見て取れるようになっています。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2021年4月号)★-
ジョスカン・デ・プレ(1450/55頃-1521)
の世俗歌曲さまざま
~テイルマン・スザート1545年刊行の『第7歌曲集』より~ [クレマン・ジャヌカン・アンサンブル]JOSQUIN DES PREZ: Vocal Ensemble Music (Septiesme livre de chansons) (Ensemble Clément Janequin, Visse)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:RIC423
CD国内仕様 日本語解説、歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
クレマン・ジャヌカン・アンサンブル新録音は、没後500年のジョスカン!
意外に録音のない世俗曲集1980~90年代以来、ルネサンス期のフランス語声楽曲の面白さを紹介し続けたクレマン・ジャヌカン・アンサンブル。主宰者ドミニク・ヴィスは今もバロック・オペラの個性的なキャラクターで活躍していますが、アンサンブルとしての録音は数年ぶり。それも、彼らの音楽性や演劇的な存在が際立つフランス・ルネサンスのレパートリー、しかもジョスカン・デ・プレの世俗シャンソンをアルバム1枚かけて探求するという内容も嬉しいところです。 ジョスカンはフランドル楽派が最も注目された15世紀後半~16世紀前半に活躍し、その絶大な名声がイタリアや北方まで欧州各地に及びました。現在、比較的大規模な教会音楽は多く録音される一方、もうひとつの中軸分野たる世俗シャンソンは体系的な録音がぐっと少なくなっています。 今回の新録音は知られざる名作の数々はもちろん、本人の歿後に派生作が続々創られた「千々の悲しみ」の器楽版も含め、その重要な要素を網羅したと言ってよい選曲。最新の知見をふまえた解説とともに、フランス語圏の歌手たちならではの適性と豊饒な実践経験が活かされたアルバムに仕上がっています。 -
スパニッシュ・ギター・アンコール
ミカル・スタニコフスキ [ミカル・スタニコフスキ (ギター)]Guitar Recital: Stanikowski, Michał - MALATS, J. / SANZ, G. / SOR, F. / TÁRREGA, F. (Spanish Guitar Encores)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:RecArt0036
CD価格:2,175円(税込)
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Danseuse dans Grenade
グラナダの舞曲
(ナルバエス、ポンセ、デ・ラ・マーサ、ジラルディーノ) [サーニャ・プロール(ギター)]Guitar Recital: Plohl, Sanja - NARVÁEZ, L. de / PONCE, M.M. / SÁINZ DEL LA MAZA, R. / GILARDINO, A. (Danseuse dans Grenade)
発売日:2020年03月06日
NMLアルバム番号:IBS-42012
CD価格:2,250円(税込)
このアルバムは16世紀に活躍したナルバエスから、19世紀から20世紀の作曲家、ポンセ、デ・ラ・マーサやジラルディーノまでの400年以上に渡る「グラナダの舞曲」を集めた1枚。ギターに似た楽器「ビウエラ」の名手として知られるナルバエスの技巧的な作品をはじめ、ポンセの大作「変奏曲とフーガ」、デ・ラ・マーサの活力溢れる2作品、哀愁たっぷりのジラルディーノの「ソナタ」とどの曲も異国情緒に満ちた美しい作品です。 「優れたテクニック、気質、洗練、そして卓越した音楽性の持ち主」と評されるスロベニア出身の女性ギタリスト、サーニャ・プロールの演奏で。
収録作曲家:
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ジョスカン・デ・プレ(1550頃-1521):
リュート伴奏による歌曲(シャンソン)集 [ドゥルセス・エクスヴィエ ロマン・ボクレール(バリトン)、ボル・ズリアン(ブレイ・リュート)]JOSQUIN DES PREZ: Vocal and Instrumental Music - Adieu mes amours / La Bernardina / Mille regretz / Nymphes, nappés (Dulces Exuviae)
発売日:2019年06月28日
NMLアルバム番号:RIC403
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ルネサンス教会音楽の巨匠による世俗歌曲を、独自のリュート伴奏でジョスカン・デプレといえば、ルネサンス多声音楽の世界に全盛をもたらしたフランス=フランドル楽派(ネーデルラント楽派)のなかでも最大級の巨匠。ア・カペラによる教会音楽でポリフォニー音楽の可能性を極限まで追求した大家ですが、その一方で、俗世向けの歌も数多く書いていたことは意外に知られていません。教会音楽と同じく多声で書かれた、フランス語の歌詞をとる世俗シャンソンが多いのですが、それらは歌い手をひとりに絞り、他のパートをリュートなどの和音楽器で編曲して演奏することもできます。 本盤では欧州の新世代を担う二人の異才がまさに当時流のデュオ編成でジョスカン作品を厳選録音。南仏の古楽拠点のひとつリヨンから世に出たロマン・ボグレールの細やかな歌い口もさることながら、ジャズやロックなど広範な分野でも活躍するスロヴェニアのリュート奏者ボル・ズリアンはここで独自の楽器研究を反映。500年前の演奏実践を検証、フレットを三重巻にし適宜ピックのような小片を指につけて弾く「ブレイ(唸り音)・リュート」の再現を試みています。 折々に独特の雑味ある倍音がアクセントを添えるその音色は、味わい豊かな造形美で現代人を魅了してやまないゴシック期のフランドル絵画にも通じる趣きが。詩句の響きが艶やかに映える独唱で、ジョスカン芸術の思わぬ側面に触れられる1枚です。国内仕様は訳詞・解説訳付。
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Intimate Vihuela - ビウエラ作品集 [グリフィス]
Vihuela Recital: Griffiths, John - VALDERRABANO, E. de / FUENLLANA, M. de (Intimate Vihuela)
発売日:2015年04月22日
NMLアルバム番号:Contrastes2201405
CD価格:2,600円(税込)
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アンドレス・セゴビア
1950年代アメリカ録音集 第4集 [セゴビア - 録音:1950年代]SEGOVIA, Andres: 1950s American Recordings, Vol. 4 (Segovia, Vol. 6)
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:8.111092
CD価格:1,600円(税込)