ハイドン(フランツ・ヨーゼフ)
Haydn, Franz Joseph
生没年 | 1732-1809 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 24410 |
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ハイドン(1732-1809):
ヴァイオリン協奏曲集
二重協奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/バルバラ・モーザー(フォルテピアノ)/ミュンヘン・カンマーフィルハーモニー・ダカーポ/フランツ・ショットキ(指揮)]発売日:2023年12月22日
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ザルツブルクを拠点に世界で活躍するヴァイオリニスト、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。今作で取り組んだのはハイドンのヴァイオリン協奏曲です。 ハイドンの器楽曲の多くは、どれもエステルハージ侯の宮廷楽団のメンバーたちにソリストとして演奏する機会を与えるという目的があったと考えられています。イルンベルガーは華やかな技巧を駆使した作品をドラマティックに演奏。楽器の美音も優秀録音で余すことなく捉えられています。 二重協奏曲でフォルテピアノを演奏するのはオーストリア出身のバルバラ・モーザー。ウィーン・フィルとの共演や室内楽の分野で高く評価される奏者です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈バリトン三重奏曲集 第2集〉
第6・35・67・71・93・113番 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]HAYDN, J.: Baryton Trios, Hob.XI:6, 35, 67, 71, 93, 113 (Treasures from the Esterháza Palace, Vol. 2) (Valencia Baryton Project)
発売日:2023年11月24日
NMLアルバム番号:8.574504
CD価格:1,600円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは、ほぼ25年間にわたり、裕福なエステルハージ家の宮廷音楽家として奉職していました。とりわけ彼が宮廷楽長を務めていた時期の当主ニコラウス1世(1714-1790)は音楽に深い理解を示し、ハイドンの活動を奨励したため、ハイドンはそれに応えるべく数多くの作品を生み出し、熱心に演奏したのです。 そのニコラウス1世が好んだのが「バリトン」でした。これは17世紀後半に発案されたヴィオール属の擦弦楽器で、通常6本~7本のガット弦と、前面を板で覆われた9本から24本(12本が多い)の金属弦を持っており、こちらは共鳴弦であると同時に、左手の親指ではじくことが出来るというもの。しかし、弦が多いため調弦も演奏も難しく、19世紀にはほとんど廃れてしまいました。 ハイドンはこの楽器についてほとんど知識がなかったようですが、主君のために楽器を研究し、バリトンとヴィオラ、チェロによる126曲もの三重奏曲をはじめ、二重奏曲や協奏曲を作曲しています。これらの三重奏曲は5巻のシリーズで出版されましたが、楽器の希少性のためか、現在ではほとんど演奏されることがありません。尚、この楽器に最も適した調性はイ長調なので、多くの曲はイ長調で書かれています。 第1集(8.574188)に続くこのアルバムにも6曲のバリトン三重奏曲を収録、マシュー・ベイカーが演奏するのは2004年に制作されたOwen Morse-Brownによる復元楽器で、18世紀の典雅な響きが忠実に再現されています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第2集〉
交響曲 第96番-第98番 [アダム・フィッシャー(指揮)/デンマーク室内管弦楽団]HAYDN, J.: Late Symphonies, Vol. 2 - Nos. 96-98 (Danish Chamber Orchestra, A. Fischer)
発売日:2023年10月13日
NMLアルバム番号:8.574517
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。
後期交響曲の再録音第2集!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのはハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。第2集となる今回の演奏も、オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団との旧全集録音に比べると更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈。まさに見通しのよいすっきりとしたハイドン像が構築されています。 この第2集には、交響曲「奇跡」を含む第96番から第98番の3曲を収録。第96番のニックネーム「奇跡」とは初演時に会場のシャンデリアが落下するも、観客がハイドン見たさのためにステージ近くに集まっていたため、けが人が出なかったというエピソードに由来するもの(しかし近年の研究では、この出来事は102番の初演時だったということが判明しています)。他には第2楽章に弦楽器の特殊奏法である「スル・ポンティチェロ」が用いられた第97番、終楽章にチェンバロが使用されることで知られる第98番を収録。どの曲も小回りの利いたオーケストラの奏者たちの演奏技術も存分に発揮されています。 当盤の3曲とも第3楽章にはメヌエットが置かれており、ここでも第1集と同じく、ティンパニの打撃が良いアクセントとなった、滑らかなリズムと疾走感にあふれた爽やかな音楽が楽しめます。 ※国内仕様盤には「ミヒャエル・ハイドン・プロジェクト」創設者で、古楽から実験音楽のパフォーマーとしても活躍する布施砂丘彦氏の解説が付属します。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第6番「朝」
第7番「昼」/第8番「晩」
グルック(1714-1787):
精霊の踊り [ステファン・プレフニャク、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団]発売日:2023年10月06日
CD価格:2,475円(税込)
マリー=アントワネットを描いたバレエ音楽として生まれ変わった、傑作の響き後に「交響曲の父」と綽名されることになるハイドンが若い頃、長く仕えることとなったエステルハージ侯爵家に来て間もなく宮廷催事のために書いた3連作の交響曲「朝・昼・晩」。さまざまな楽器のソロを含む聴きどころ満載の物語性豊かなこの傑作は、同じオーストリアの音楽史を舞台音楽の領域で大いに盛り上げたグルックの改革オペラ第1作《オルフェオとエウリディーチェ》とほぼ同時期に生まれました。 フランス南西部ビアリッツに拠点を置くバレエ・カンパニー「マランダン・バレエ・ビアリッツ」を率いるティエリー・マランダンは、後年フランス王室に迎えられフランス王妃となった元オーストリア公女のマリー=アントワネットを描いた新作バレエのため、この3連作交響曲とグルックのオペラからの抜粋を音楽として選択。刺激に満ちたステージを彩った選曲をそのまま、ほかでもないアントワネット妃の本拠にもなったヴェルサイユ宮殿を舞台に古楽器演奏で録音したアルバムの登場です。 エステルハージ侯爵邸での交響曲演奏では使われなかったとも言われるチェンバロも、ここでは当時の一般的な演奏習慣に倣って導入。その響きも絶妙な効果をあげる中、近年カウンターテナー歌手ヤクプ・ヨゼフ・オルリンスキとの共演でも注目されているポーランドの気鋭古楽指揮者ステファン・プレフニャクが全編にわたりメリハリの利いたスリリングな演奏解釈を聴かせ、ハイドンとグルックの綴った作品の造形美を隅々まで堪能させてくれます。 バレエとは別に音楽だけで鑑賞する甲斐のある充実録音です。
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〈HAYDN 2032〉
ハイドン交響曲全曲録音シリーズ
Vol.14 ~帝国の響き
交響曲 第33・53・54番 [ジョヴァンニ・アントニーニ、バーゼル室内管弦楽団]発売日:2023年09月08日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
金管・打楽器が映える充実編成!
中期作を中心にハイドンの真価に迫る作曲家生誕300周年となる2032年までに「交響曲の父」ハイドンが残した107曲もの交響曲を全て録音してゆくHAYDN 2032シリーズでは、指揮を務めるジョヴァンニ・アントニーニ自身のグループであるイル・ジャルディーノ・アルモニコと共に、古楽器を使いこなし瑞々しい演奏を聴かせるバーゼル室内管弦楽団も既に多くの名演を聴かせてくれています。 第14弾の演目に選ばれたのは、作曲家の生前から高い人気を誇り、19世紀半ばに「帝国 L’Impériale」の綽名が添えられた交響曲第53番をはじめ、トランペットとティンパニが添えられ勇壮な響きが堪能できる中期の充実作3編。当初は契約により、エステルハージ侯爵家のために書いた作品の宮廷外での発表を禁じられていた宮廷楽長ハイドンでしたが、この頃には主君の計らいもあってパリやロンドン、アムステルダムなど大都市を中心に多くの作品が各地でさかんに演奏されるようになり、急速に国際的な知名度を築きつつあった時期でした。短期間のうちに何度か手直しされ序奏や金管パートの拡張があった第54番、初期作品では異例とも言える大編成をとる第33番に加え、第53番フィナーレの異稿としても使われた人形音楽劇のための序曲も収録。舞台音楽でも経験を積みつつあったハイドンの真相に迫ります。 今回もアントニーニ自身のコメントや最新研究を踏まえた作品解説などライナーノートも充実(英、仏、独語/国内仕様盤は日本語訳付)。収録作曲家:
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〈HAYDN 2032〉
Vol.9 別れのとき[LP 2枚組]
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第35番・第45番・第15番
ベレニーチェの告別の場面 [ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、サンドリーヌ・ピオー]発売日:2023年09月08日
2LP+1CD+ハイレゾDL価格:5,250円(税込、送料無料)
交響曲全曲録音第9巻がアナログに!
「別れ」をテーマにした厳選3曲、ピオーが歌うハイドン晩年の稀少声楽曲入りイタリアの古楽器合奏団イル・ジャルディーノ・アルモニコを主宰するジョヴァンニ・アントニーニが、この団体とバーゼル室内管弦楽団を指揮して進める交響曲全曲録音シリーズHAYDN 2032。作曲家の生誕300周年までの完成をめざし名演が次々現れるプロジェクトですが、第9弾のテーマは「別れ」。 旅立ちや人生の転機が何かしら作品成立の背景にあった3曲の交響曲のうち、中軸を占めるのはやはり「告別」の綽名で知られる第45番。疾風怒濤期特有のスリリングな短調展開がクライマックスに達したところで突如ゆったり始まる各楽器のソロ部分は、名手揃いのこの楽団だからこその頼もしさで、最後まで聴きどころに事欠かない精妙解釈を味わえます。 エステルハージ宮廷楽団着任後まもなく書かれた第15番、ニコラウス侯の人生に大きな影響を及ぼした旅からの帰還を祝う第35番も、それぞれダイナミックかつスタイリッシュな逸品。最後の交響曲第104番とともに、ハイドンのロンドン滞在の末尾を飾った演奏会で披露された独唱曲は、贅沢にも名歌手ピオーの歌で聴くことができます。 発見に満ちた77分あまりを彩る、最新の研究成果が反映された解説(仏、英、独語)も充実の内容です。収録作曲家:
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バリトン・トリオとニコラウスの館 [トリオ・シュタットルマン]
発売日:2023年09月22日
CD国内盤価格:3,000円(税込、送料無料)
世界でも珍しい弦楽器バリトンを擁した、スイスで結成し活動する日本人による三重奏、トリオ・シュタットルマン。結成10周年を迎え、ハイドン作曲のバリトン・トリオ作品全曲演奏プロジェクトを行っている東京雑司ヶ谷拝鈍亭の協力を受け、初の録音作品をリリース。現存する唯一のホルン2本を含む五重奏曲も収録!
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈後期交響曲集 第1集〉
交響曲 第93番-第95番 [アダム・フィッシャー(指揮)/デンマーク室内管弦楽団]発売日:2023年08月11日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,200円(税込)
アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。
後期交響曲の再録音がスタート!ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのはハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。第1集はロンドン交響曲から人気作「驚愕」を含む3曲を収録。旧盤との違いも大きく、全編通じてエキサイティングかつ魅力的な音楽が展開し、今後への期待が大いに募ります。 アダム・フィッシャーはハイドンの全交響曲を演奏するためにオーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団を組織し、ハイドンゆかりのエステルハージ宮で1987年から2001年にかけてNimbusレーベルに録音を行いました。それらは50人ほどに絞り込まれたオーケストラによる見通しの良いサウンドと、緩急のコントラストが利いた解釈、録音会場の音響を生かしたまろやかなサウンドが印象的に残るものです。 デンマーク室内管との再録音はそれらに比べると、更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈になっています。流れるようなスピード感のあるフレージングには古楽演奏の影響が聞き取れますが、オーケストラの伸縮自在な演奏ぶりからは、このスタイルが彼らのスタンダードとなっていることがうかがわれます。弓使いにも工夫を凝らし、通常よりも生き生きとした効果が得られるためのリコシェ(跳弓)などのテクニックを意図的に使っています。 新旧比較で顕著な違いがあるのはメヌエット楽章で、恰幅の良い旧盤に対して新盤のステップの速さと滑らかさは別次元。他にも第93番の最終楽章は「これぞプレスト!」と快哉を叫びたくなる疾走感、第94番の第2楽章冒頭での無音かと思えるほどの再弱音から一転しての強烈な一撃はまさに「驚愕」。原盤解説で「コンサートと同じようにレコーディングでも聴衆を魅了することを願っています」とアダム・フィッシャーが語るように、ライヴ感に満ちた演奏で、大注目のプロジェクトです。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
歌劇《突然の出会い》 [ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)/エリザベート・ブロイアー(ソプラノ)/アンナ・ヴィラーディンク(ソプラノ) 他/ミヒ・ガイック(指揮)/オルフェオ・バロック管弦楽団]HAYDN, J.: Incontro improvviso (L') [Opera] (E. Breuer, Berchtold, Miesenberger, Fingerlos, Willerding, Malm, L'Orfeo Baroque Orchestra, M. Gaigg)
発売日:2023年06月30日
NMLアルバム番号:555327-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
「トルコ音楽ブーム」に乗ってハイドンが作曲したオペラ1683年にオスマン帝国の軍隊がウィーンを包囲すると当時の人々は恐怖と混乱に巻き込まれましたが、それから100年近く後のウィーンではトルコ風(東洋風)の音楽を楽しむことが流行していました。オペラでもグルックの《メッカ巡礼、思いがけないめぐりあい》(1764年初演)やモーツァルトの《後宮からの誘拐》(1782初演)などは、こうした流行を汲んでいます。 ハイドンの《突然の出会い》は1775年作曲・初演。エジプトのスルタンの後宮に奴隷として売られてしまったペルシャの王女レツィアを奪還しようとする王子アリの物語です。トルコ風音楽と言うとモーツァルトやベートーヴェンが書いたトルコ行進曲のような軍楽調のものが思い浮かびそうですが、ここでは宮廷舞踏やスーフィーの儀式で使われるという音楽が採り入れられています。 古楽器オーケストラと実力派の歌手たちが素晴らしい演奏を披露しています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第8集〉 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios (Piano Trios), Vol. 8 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2023年05月12日
NMLアルバム番号:8.574391
CD価格:1,600円(税込)
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズ第8集。演奏はシリーズ第5集から引き続きアクィナス・ピアノ三重奏団が担当しています。 このアルバムには、1780年以降の円熟期に書かれた作品と、1766年に書かれた規模の小さいディヴェルティメントを収録。この時代にウィーンで出版されたピアノ三重奏曲のほとんどは、貴族階級の女性たちのための作品と考えられており、彼女たちが自宅で楽しむことを主として書かれていたようです。 第6番はウィーンのアルタリア社から出版された作品。2つの楽章で構成されていますが、簡潔な第1楽章に比べ、第2楽章はテンポがゆったりとした長大なメヌエットになっています。第13番ハ短調は第1楽章が2つの主題を持つ変奏曲形式で書かれており、第2楽章は意表を突く転調と長大なコーダを備えた充実した構成を持っています。第5番はヴァイオリンと鍵盤楽器のための二重奏曲が原曲で、チェロ・パートは後に別人の手で加えられたとされています。第7番はソナタ形式を用いずに書かれ、様々な工夫が凝らされています。
収録作曲家:
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ピアノトリオコンサート
- 室内楽の愉しみ - [安井耕一(ピアノ)、高辻瑶子(ヴァイオリン)、安井総太郎(チェロ)]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 3 / HAYDN, J.: Keyboard Trio No. 25 / SCHUBERT, F.: Piano Trio No. 1 (Yoko Takatsuji, Sotaro Yasui, Koichi Yasui)
発売日:2023年03月10日
NMLアルバム番号:SNRT2301
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
安井耕一は、師コンラート・ハンゼン(エドヴィン・フィッシャーの高弟で、フルトヴェングラーとのベートーヴェン第4協奏曲の名演で知られる)からドイツ伝統のピアニズムを濃密に継承した、知る人ぞ知る音の求道者です。国立音楽大学を退官してからも、息子であるチェリスト安井総太郎らと演奏活動をしており、その光沢をまとった美音と格調高い音楽は根強いファンを集めています。 このCDは、2021年10月21日の札幌ふきのとうホールで開催されたピアノトリオの演奏会のライヴ録音で、若い弦楽の2人を触発し音楽の桃源郷へ連れ去らんとする名匠の至芸と、融通無碍な音の会話が、美しい録音に収められています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年4月号)★-
〈HAYDN 2032 第13集〉
ハイドン交響曲全曲録音シリーズ
Vol.13 ~ホルン信号
交響曲 第31番・第59番・第48番 [ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ]発売日:2023年01月27日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ソロ続々の「ホルン信号」を中心に、第13弾は全て表題付きの傑作揃い!ハイドン生誕300周年にあたる2032年までに、この「交響曲の父」が残した107曲の交響曲全てを録音してゆくジョヴァンニ・アントニーニの注目企画が、第1巻(ALPHA670)がリリースされた2014年から8年を経てますます充実をみせています。エステルハージ侯爵家での30年近くに及ぶ現役活動中、ウィーンから遠く離れた侯爵領で世評を気にせず試行錯誤を繰り返しながら書かれたハイドンの一連の交響曲は、ティンパニやトランペット、クラリネットを使わない小規模な二管編成でも驚くほど多彩な音楽作法で聴きどころが尽きませんが、今回はその中でも特に味わい深い中期前半の3曲を厳選。 各パートのソロが多く聴きどころに事欠かない長大な第31番「ホルン信号」、独立した管楽器パートが一対のオーボエとホルンだけの小規模編成で変幻自在の展開が続く第59番「火事」、打楽器が入らないオリジナル版の演奏でも勇壮なスケールを存分に感じさせる第48番「マリア・テレジア」、といずれもアントニーニ自身の楽団であるイル・ジャルディーノ・アルモニコならではの、全奏者の個性が生かされながら豊かな一体感あふれる解釈が映える作品ばかり。特に「ホルン信号」では、圧倒的かつ痛快な吹奏でデュナーミク豊かなサウンド作りをみせる4人のナチュラルホルン奏者たちの活躍もさることながら、コントラバスやヴィオラにまでソロが出てくる終楽章での大規模室内楽風アンサンブルが絶妙で、個々の楽器の妙味をじっくり味わえます。 最新研究を反映した解説(国内仕様盤は日本語訳付き)でも、各曲の表題にまつわる謎やアントニーニの解釈上の見解など情報満載。どこまでも見逃せない内容です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第6番「朝」
交響曲 第7番「昼」
交響曲 第8番「晩」 [フロリレジウム、アシュリー・ソロモン]発売日:2022年11月11日
CD価格:2,475円(税込)
当時想定された編成でこそ映える、ハイドン初期交響曲の室内楽的魅力小編成の室内楽編成を軸に、時には合唱を交えた大規模編成の作品も演目に選びながら、17~18世紀の楽団規模に合わせ弦楽合奏の員数を絞った緊密なアンサンブルで、バロックや古典派の音楽本来の姿を問い続けてきた英国の古楽器アンサンブル、フロリレジウム。 ハイドン作品ではウィスペルウェイとのチェロ協奏曲の録音(CCS7395)がある他、後期のロンドン交響曲を当時の室内楽編曲版で演奏もしています(第104番はチェロ協奏曲のアルバムに併録、他に第93・94・101番も室内楽版で録音〔CCSSA19603〕)が、今回は当初から小編成のオーケストラでの演奏を念頭に置いて作曲された初期の3連作「朝・昼・晩」が選ばれました。 エステルハージ侯爵家に雇われて間もない若きハイドンが主君の余興のために書いたこれら3曲は、侯爵家に雇われていたヴァイオリンのトマジーニやチェロのクラフトなど名手たちの腕前が際立つよう、随所に各楽器のソロが盛り込まれている点が魅力の一つ。作曲当時の侯爵家でこれらの交響曲を披露した宮廷楽団の規模通り(チェンバロ抜き・弦は3/3/2/2/1)で、室内楽とオーケストラの区別も明確ではなかった18世紀半ばの音作り本来の面白さに迫り、フロリレジウムの持ち味が最大限に活かされた出色の好演に仕上がっています。 あらゆる細部に深い音楽知が潜む後年の大作群への第一歩が早くも詰まった初期の傑作を、作曲家の真意に迫った解釈で味わえる絶好の1枚と言えましょう。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 Op.54
「第1トスト四重奏曲集」 [プソフォス四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 42-44 (Psophos Quartet)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:ENP009
CD価格:2,475円(税込)
着実に世界を魅了し続ける21世紀のカルテット、軽快でありながら精妙なハイドン解釈大阪国際室内楽コンクールやヴィットリオ・グイ国際コンクールなどを賑わせ第一線に出たのが今から20年ほど前。世界的に活躍する弦楽四重奏団が少なくないフランスにあって、現代作曲家たちとの仕事も数多く成功させながらも比較的堅実にキャリアを重ねてきたプソフォス四重奏団ですが、これまでの録音が19世紀から新ウィーン楽派を経てニコラ・バクリ、マルク・モネといった現代作品中心だったところ、今回は大きく古典派に舵を切ります。 ハイドンの作品54は、ウィーンを中心に同業者たちに多大な刺激を与えた作品33の曲集(1781)の後に続く弦楽四重奏曲ラッシュの時期に作曲されたものの一つで、作曲家がパリやロンドンなど諸外国の大都市で絶大な名声を築きつつあった頃の作。手堅い曲作りと民俗音楽的気配が絶妙のバランスで同居する注目作です。 プソフォス四重奏団の解釈はピリオド奏法にも通じるヴィブラートを控えた軽やかな推進力の中、聴き込むほどに精巧な解釈やニュアンスの妙が奥深く、聴きどころに事欠きません。 ト長調の四重奏曲Hob. III-58では彼らの導き手でもあるイザイ四重奏団の解釈と同様、冒頭からほどなく一般的な版とはやや異なる細部も聴かれる点が興味深いところ。スル・ポンティチェロ(弦の極端に駒寄りの部分を弾く奏法)や、さりげないグリッサンドなど思わぬところで耳を惹く仕掛も繰り出しもしながら、徹底して作品の様式感を裏切らない音作りはまさに温故知新、堅牢な構成の中に遊び心がいたるところに潜むハイドンの音楽を、このうえなく面白く聴かせる彼らの未来がますます楽しみでなりません。
収録作曲家:
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チェリビダッケ指揮
シュトゥットガルト放送交響楽団
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第102番
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第6番 [セルジュ・チェリビダッケ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]HAYDN, J.: Symphony No. 102 / TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 6 (Stuttgart Radio Symphony, S. Celibidache) (1959)
発売日:2022年08月12日
NMLアルバム番号:SWR19118CD
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
1959年シュトゥットガルトのチェリビダッケ20世紀後半の指揮者の中で、チェリビダッケは間違いなく最も偉大かつ強烈な個性を持つ人物の一人でした。とことんまで作品の解釈を練り上げ、納得のゆく音が出せるまでリハーサルに時間をかけた演奏は、極めて完成度の高いものでありながら、同時にライヴ特有の燃焼度も備えていました。 現象学から影響を受けた独自の理により、録音では自身の音楽は伝えられないと主張し続けたチェリビダッケですが、放送録音には同意しており、そのおかげで彼の演奏に触れて強い感銘を受けた音楽ファンや音楽家が世界に多くいます。このCDもそうした放送用録音の一つで、放送スタジオでのライヴ収録です。 演奏曲目として選ばれた2曲はチェリビダッケがとりわけ好んでいた曲で、繊細さと透明感を持つハイドン、緩急強弱の振幅を大きくとったドラマティックなチャイコフスキーと、コントラストのあるプログラムになっています。晩年のミュンヘン・フィルとの演奏のような極端に遅いテンポをとることはありませんが、引き締まった造形の中でも、ハイドンの第1楽章での壮大な序奏や、チャイコフスキーの第2楽章の中間部での不気味なティンパニが刻むリズムにはチェリビダッケらしさがうかがわれます。 またフォルティシモでの爆発するような迫力も壮年期のチェリらしいもの。SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。 その後チェリビダッケは、1971年6月にシュトゥットガルト放送交響楽団創立25周年コンサートにおけるブルックナー:交響曲第7番の指揮が好評を博したのをきっかけに、翌1972年から1977年まで実質的な首席指揮者として同楽団をドイツ有数の水準に引き上げました。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。
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ミュージカル・アート四重奏団
米コロムビア録音集
ハイドン&シューベルト [ミュージカル・アート四重奏団]発売日:2022年08月26日
CD価格:1,725円(税込)
ジュリアード音楽院の前身Instiute of Musical Artの教師と卒業生たちが1926年に結成したミュージカル・アート四重奏団(MAQ)。その米コロムビア録音を復刻・集成しました。MAQは、まだ室内楽の人気が高くなかった時代のアメリカで、ペロレ四重奏団(ヴィオラのリリアン・フックスが在籍)と共に、アメリカ生まれの気鋭の弦楽四重奏団として注目され、MAQを聴いたグレゴール・ピアティゴルスキーは「今まで聞いた弦楽四重奏団のベスト」と称賛しました。 20年以上の活動歴がありながら録音が少なく、また冒頭に収められたハイドンの作品54-2はハイドンの弦楽四重奏曲の(抜粋ではなく全楽章を通しての)世界初録音であったことから、これは貴重な復刻です。ハイドンとシューベルト、それぞれの「ひばり」にちなんだ曲を収めているのも目を引きます。 創設者でリーダーのサッシャ・ヤコブセンは帝政ロシアの支配下にあったヘルシンキでユダヤ系の家族に生まれました。レオポルト・アウアーに学びましたが、その後帝政ロシアの不安定化で国外へ逃れ、アメリカに渡り、そこで活躍します。ガーシュウィンが1921年に作曲した“Mischa, Yascha, Toscha, Sascha”のサッシャとはヤコブセンのことで、当CDのブックレット最終ページにはこの曲の歌詞が印刷されています(ちなみに、ミッシャはエルマン、ヤッシャはハイフェッツ、トッシャはザイデル)。 原盤解説書には弦楽器演奏の歴史に詳しいタリー・ポッター氏による充実した解説(英文12ページ)が掲載されています。
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲 ハ長調「よき四季斎日のミサ」(戦時のミサ) Hob.XXII:9 [ジュリア・ドイル(ソプラノ)/クラウデ・アイヒェンベルガー(アルト)/ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)/ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)/ルドルフ・ルッツ(指揮/チェンバロ)/バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]HAYDN, J.: Mass No. 10, "Missa in tempore belli", "Paukenmesse", "Kriegsmesse" (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2022年08月26日
NMLアルバム番号:BSSG-C090
CD価格:4,500円(税込、送料無料)
1795年に作曲されたハイドンの「よき四季斎日のミサ」は別名「戦時のミサ」と呼ばれる、ナポレオン時代の戦乱に関連した作品です。また「Agnus Dei」の部分で突然鳴り響くティンパニの連打が特徴で“Paukenmesse 太鼓のミサ”と呼ばれることもあります。 今回の発売は、2022年の劇的な世界状況を鑑み、音楽による平和を訴えるルッツの強い要望から実現したもの。「私たちは無防備で無力なわけでもなく、音楽により恐怖や絶望から解放されることもできる」とブックレット内(英語、ドイツ語)で彼は語ります。 この録音は2013年10月1日にチューリッヒのトーンハレで行われた演奏会のライヴ収録で、この日には既にCDとして発売されているベートーヴェンの交響曲第9番(B904CD)も演奏されました。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年10月号)★-
〈HAYDN 2032〉
ハイドン交響曲全曲録音シリーズVol.12
~遊びと愉しみ
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第61番・第66番・第69番
作者不詳:
おもちゃの交響曲 [ジョヴァンニ・アントニーニ、バーゼル室内管弦楽団]発売日:2022年07月08日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
金管・打楽器の華々しい活躍と、あの謎の名曲
絶好調の全曲録音シリーズ第12巻登場2032年の作曲家生誕300周年に向け、100曲以上が現存しているハイドンの交響曲の全てを録音してゆくジョヴァンニ・アントニーニのHAYDN 2032プロジェクト。今回はハイドンがエステルハージ侯爵家での作曲経験を充分に積み、ひときわ充実した楽器編成のために交響曲を書く機会が増えてきた1775~76年の作品3曲に、「おもちゃの交響曲」を加えた選曲。 20世紀にヨーゼフ・ハイドン作ではないと判明して以降、レーオポルト・モーツァルトかエドムント・アンゲラーかなど、異説が多く提唱されながらも今なお作曲者が確定していない「おもちゃの交響曲」ですが、少なくとも1760年代には楽譜が存在していた真正の18世紀作品であることだけは間違いなく、滅多になされない古楽器での録音を俊才アントニーニによる技ありの指揮で聴けるのは画期的です。 ハイドン作の3曲のうち比較的知られている第69番は、晩年まで戦果を上げ続けた老将軍ラウドン(ロウドン)にちなんだ作品。トランペットとティンパニが響きに華やぎを添えます。第66番は比較的小ぶりの編成ながら、豊かな音作りにハイドンの芸術性の充実が感じられるもの。 イル・ジャルディーノ・アルモニコやゼフィーロでも活躍する名手エミリアーノ・ロドルフィ(オーボエ)や、引く手あまたのカルレス・クリストバル(ファゴット)など俊才古楽器奏者も加わるバーゼル室内管弦楽団の機動力も頼もしく、音楽学者クリスティアン・モーリッツ・バウアーによる最新研究を踏まえた恒例の解説(英・仏・独語/国内仕様には日本語訳付)とともにハイドン作品の奥深さを十全に伝えてくれます。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ・ソナタ集
第16番・第31番・第33番・第46番・第38番・第60番 [ホス・デ・ソラウン(ピアノ)]HAYDN, J.: Piano Sonatas (Solaun)
発売日:2022年07月15日
NMLアルバム番号:IBS-52022
CD 2枚組価格:2,550円(税込)
このアルバムの演奏者のホス・デ・ソラウンはすべての作曲家の中でハイドンを最も深く敬愛しており、このアルバムは「ハイドンへの音によるラブレター」だと語っています。「音楽学の最新の研究成果や、解釈の新機軸等を狙ったものではなく」、愛情を傾けて研究し弾き込んだ積年の経験から生まれたハイドンです。 新型コロナ感染症のパッデミック真っ只中に録音されたこのアルバムには、彼が幼い頃に学んだ第60番ハ長調や、第16番ニ長調など、これまでに彼が愛奏してきた6曲のソナタが収録されており、1曲毎に彼の熱い思いが込められています。 演奏しているのは第13回ジョルジュ・エネスク国際ピアノ・コンクール(2014年 ブカレスト開催)で優勝したスペインを代表するピアニスト、ホス・デ・ソラウン。 得意とするエネスク作品(GRAND PIANO GP705-707)や、シューマン、ストラヴィンスキー作品の録音が高く評価されています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第7集〉
第16番・第19番・第35番・第37番・第41番 [オーバリン・トリオ]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 7 (Oberlin Trio)
発売日:2022年06月24日
NMLアルバム番号:8.574385
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSの人気シリーズ、「ハイドンのピアノ三重奏曲」の第7集です。今作には5曲の三重奏曲を収録。 第16番は1790年6月にロンドンで出版された作品で、ヴァイオリン・パートはフルートでも演奏できるように書かれており(アルバムではヴァイオリンで演奏)、速い楽章とゆっくりとした楽章の対比が見事な仕上がりを見せています。第35番は1764~65年頃の作品で、華麗なピアノ・パートが特徴です。第37番は1766年以前に作曲され、フンメル社から出版されました。ゆったりとしたアダージョで始まり、颯爽とした第2楽章とさわやかなメヌエットが続きます。第41番は1767年以前の作品。3つの楽器は対等に扱われています。第19番は1794年にロンドンで出版された作品。二重変奏曲の形式による第1楽章、高音域の旋律が魅力的な第2楽章、ト長調に転じる第3楽章とまとまりの良い構成です。 演奏は1982年にオーバリン音楽大学の教員たちによって結成されたオーバリン・トリオが担当しています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第6集〉
第15番・第32番・第38番・第39番・第40番 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 6 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:8.574362
CD価格:1,600円(税込)
2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズの第6集は、第5集に続き、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。 ハイドンのピアノ三重奏曲の多くは、用いられる楽器がチェンバロからフォルテピアノへと移行するとともに、ソナタ形式がある程度定まった時期に書かれました。これらは弦楽四重奏曲とほぼ平行して書き続けられており、1755年頃に書かれたへ長調 Hob.XV:40 のような初期の作品はディヴェルティメント、もしくはパルティータと呼ばれるほか、第15番ト長調 Hob.XV:15のようにヴァイオリンの代わりにフルートでも演奏可能とされている作品などその内容は多彩です。 軽やかで風通しのよいハーモニーを特徴とする6曲をお楽しみください。
収録作曲家:
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映像ドキュメンタリー
シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ
~光の弓~ [さまざまな演奏家]CHEVALIER DE SAINT-GEORGE The Enlightened Violinist
発売日:2022年03月25日
DVD日本語字幕付き価格:2,550円(税込)
カリブ海に浮かぶ西インド諸島のひとつ、グアドループ島で、プランテーションを営む地主とウォロフ族出身の奴隷の女性の間に生まれたジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(1745-1799)。8歳の時にフランスへ移住し、ジャン=マリー・ルクレールにヴァイオリンを、フランソワ=ジョセフ・ゴセックに作曲を師事。1769年にはゴセックのオーケストラのメンバーとなりヴァイオリン奏者として卓越した腕前を披露。さらに歌劇、交響曲、室内楽など数多くの作品を作曲し人気を集めました。 サン=ジョルジュは音楽にとどまらず剣術や乗馬にも優れた才能を示し、フランス革命に際しては革命政府の要請により、軍人として自身で編成した黒人部隊を率いて活躍。しかし革命前に王室と懇意であったことを理由に軍を追われた上、投獄され、ロベスピエールの失脚後に釈放されたものの病を得て没し、死後、その音楽は奴隷制の復活した第二帝政時代に急速に忘れられていきます…。 このマルタン・ミラベル監督によるドキュメンタリーは、サン=ジョルジュの作品の演奏を交えながら、18世紀フランス音楽の研究家や音楽家の証言をもとに、その数奇な生涯と音楽作品に新たな光を当てています。 特典映像としてサン=ジョルジュの楽曲を中心に、同時代のモーツァルト、ハイドンの作品を加えたコンサート映像を収録。カンビーニ=パリ四重奏団がオペレッタ、フランス歌曲をレパートリーとするソプラノ歌手マガリ・レジェとともにサン=ジョルジュが遺した音楽をみずみずしく奏でています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
〈HAYDN 2032 第11集〉
ハイドン交響曲全曲録音シリーズVol.11
『パリの人々のお気に入り』 [ジョヴァンニ・アントニーニ、バーゼル室内管弦楽団]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 11 - Nos. 2, 24, 82, "L'ours", 87 (Haydn 2032 Project, No. 11. Au goût parisien) (Basel Chamber Orchestra, Antonini)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ALPHA688
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
ハイドン全曲録音、活動後期へ向かう重要な存在「パリ交響曲」の真相へ!作曲家の生誕300周年にあたる2032年に向けて、ハイドンの交響曲全てを録音してゆくアントニーニのプロジェクトは今回11作目。中期の作品が中心となっていたこれまでの選曲から一歩進んで、作曲家50過ぎの重要作2作が軸となるプログラムです。 テーマは「パリの人々のお気に入り」。オーケストラ演奏会が新たな娯楽として注目され始めていた当時のパリでは、ドイツ語圏で書かれた交響曲が人気を集めていましたが、その活況に大きく貢献した作曲家の一人がハイドンでした。 彼の交響曲第82~87番の6曲は、かのフランスの首都で開催されていた演奏会の一つコンセール・ド・ラ・ロージュ・オランピークのために作曲されたため「パリ交響曲集」と呼ばれており、今回は「熊」の綽名で知られる大編成向け第82番と、やや小ぶりの編成が緻密に活かされた第87番の2曲がこのセットから選ばれています。 他の2曲はいずれも初期作品で、それらの作曲に至る「前史」となった重要作。その経緯を含め、今回も指揮者アントニーニと音楽学者モーリッツ=バウアーによって現場経験と最新研究をふまえ書かれた解説文は興味深い内容となっています。 バーゼル室内管弦楽団は今回、コンサートマスターや管楽器のトップ奏者に平素イル・ジャルディーノ・アルモニコで活躍するプレイヤーたちも編入、ピリオド楽器を使う意義が十全に伝わってくるメリハリの効いた解釈は今回も絶好調。初期のエステルハージ宮廷楽団のサイズまで員数を絞った第2番のクリスピーさから、トランペットとティンパニが存分に存在感を発揮する「熊」の豪奢な響きまで、変幻自在の創意が秘められているハイドン世界の魅力を存分にお楽しみください。
収録作曲家:
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ペルゴレージ(1710-1736):
スターバト・マーテル(1769年パリ版)
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第49番 ヘ短調「受難」 [ジョディ・デヴォス、アデル・シャルヴェ、ジュリアン・ショーヴァン]PERGOLESI, G.B.: Stabat Mater / HAYDN, J.: Symphony No. 49, "La passione" (Devos, Charvet, Maîtrise de Radio France, Le Concert de la Loge, Chauvin)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:ALPHA784
CD国内仕様 歌詞日本語訳/解説日本語訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ペルゴレージの「スターバト・マーテル」合唱付きと、
ハイドンの教会音楽風交響曲の相性フランスのシーン最前線で最もダイナミックな活躍をみせている古楽器オーケストラの一つで、とりわけ古典派以降の作品解釈で評価が高いル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ここで聴かせるのは競合多きペルゴレージの傑作『スターバト・マーテル』……と思いきや、演奏陣にはこちらも近年ますます存在感を強めつつあるフランス少年少女合唱団の名が。ごく一般的な独唱二人版と音楽そのものは同じでありながら、ここでは1769年にパリで楽譜出版された合唱入りヴァージョンを使用。随所で合唱が響きに膨らみを持たせ絶妙なアクセントとなっており、それは冒頭から素晴らしい効果をあげています。 ナポリの作曲家ペルゴレージが1736年に早世した後も、彼の『スターバト・マーテル』は畢生の傑作として愛され、特にイタリア音楽の愛好者が増えつつあったパリでは定期演奏会コンセール・スピリチュエルの定番曲として、折々に編成を変えながら再演され続けました。指揮者ショーヴァンは今回グヮダニーニ1780年製オリジナルのヴァイオリンを携えコンサートマスターとして楽隊を率い、20名程度の合奏を40名規模の合唱と効果的に対話させながら、俊才デヴォスとシャルヴェの美声とともにメリハリある音楽作りを聴かせます。 さらに興味深いことに、アルバム後半には当の楽譜がパリで出版される前年、ハイドンが古来の教会音楽作法を駆使して作曲した、交響曲第49番「受難」を併録(作品の性質をふまえ通奏低音楽器としてオルガンを導入)。演奏の精妙さとあいまって両作は驚くほど自然に繋がり、これらの作品が人気を誇った18世紀後半のパリの気配が鮮やかに甦るかのよう。 ヴェルサイユ・バロック音楽センターのジュリアン・デュブリュクとショーヴァンによる、当時の演奏実践をふまえた解説も興味深い内容となっています。 -
ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第5集〉
C1・f1・第1番・第2番・第6番 [アクィナス・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Keyboard Trios, Vol. 5 (Aquinas Piano Trio)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:8.574361
CD価格:1,600円(税込)
現在では第25番など一部の作品だけが知られるハイドンのピアノ三重奏曲ですが、実際にはその生涯に40曲以上が作曲されており、そのどれもがチェンバロからフォルテピアノへと進化する当時の鍵盤楽器の特性を生かした仕上がりを誇ります。 2008年から継続するNAXOSの「ピアノ三重奏曲」シリーズの第5集は、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。もともとはピアノ・ソナタとして考案されたト長調の曲や、バリトン三重奏曲からの編曲であるヘ長調作品も含む初期のあまり耳にすることがないものの、当時の音楽界に強い影響を与えた5曲の三重奏曲を聴かせます。
収録作曲家:
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〈HAYDN 2032〉
ハイドン交響曲全曲録音シリーズ 1st BOX (Vol.1-10) [ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、バーゼル室内管弦楽団]発売日:2022年02月04日
CD 10枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
壮大にして痛快な全曲録音プロジェクト、既存10作がお求めやすいBOXに!20世紀末のイタリアで、生命感あふれる演奏でバロック音楽解釈に新風を巻き起こした才人古楽器集団イル・ジャルディーノ・アルモニコを率いるリコーダー奏者ジョヴァンニ・アントニーニ。近年はルネサンス作品を集めた驚くべきアルバムを作ったり、古楽器と現代楽器を使い分けながら多角的な活動を続けるバーゼル室内管弦楽団とも痛快なベートーヴェン交響曲全集をリリースするなど、その活動領域の広がりは目を見張るばかり。2013年以降はAlphaレーベルを録音パートナーに選び、ハイドン生誕300周年となる2032年までにこの作曲家の100曲以上ある交響曲を全て録音するというプロジェクトも手がけ、アルバムが出るたび大きな話題を呼んできました。 自身のグループであるイル・ジャルディーノ・アルモニコと精鋭集団バーゼル室内管弦楽団という二つの楽団を共演に選び、イタリア古楽界の先端で活躍する名手たちもメンバーとして加えながら、今夏までにリリースされてきた10枚がこのたびBOX化。起伏のドラマに富んだ鮮烈な演奏はどの巻をとっても比類なく、細部に至るまで考えられた新鮮な解釈が思いがけないハイドン芸術の粋を十全に伝えてやみません。時代背景や作品成立の経緯を伝えるハイドン作品以外の併録作も絶好の名演揃いです。 なおバーゼル室内管では笠井友紀がコンサートマスターを務めています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 ニ長調 「ひばり」
モーツァルト(1756-1791):
クラリネット五重奏曲
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 変ホ長調 Op.74「ハープ」 [アメリカン・アート四重奏団/ベニー・グッドマン(クラリネット)]発売日:2022年02月18日
CD価格:1,725円(税込)
20世紀半ばに米国西海岸を拠点に活動したアメリカン・アート四重奏団、
その古典派作品レパートリーの全て!アメリカン・アート四重奏団はユーディス・シャピロとヴィクター・ゴットリープの夫妻を軸に1942年にロスアンジェルスで結成され、1963年にヴィクターが亡くなるまで活動を続けました。夫妻はカーティス音楽院の同窓生で、ユーディスはエフレム・ジンバリストに、ヴィクターはフェリックス・サモンドに学びました。当時のアメリカ西海岸では映画会社が高額の予算でオーケストラを雇い、サウンドトラックの録音を活発に行っていましたが、音楽家の中にはそれに飽き足らず「シリアスな新作」に取り組むグループも出て来ました。 アメリカン・アート四重奏団もその一つで、同時代のアメリカ音楽への取り組みで評価される一方、古典のレパートリーはここに録音された3曲がすべて。快速テンポを基調にした明晰な演奏で、ハリウッドやジュリアードといったアメリカ最高峰の弦楽四重奏団に匹敵すると評価された演奏の一端を知ることが出来ます。 モーツァルトのクラリネット五重奏曲では「キング・オヴ・スウィング」ベニー・グッドマンが参加。グッドマンは1938年にブダペスト四重奏団と同曲を録音していましたが、英国の名手レジナルド・ケルが欧州の戦禍を逃れて渡米してくると、頼み込んで1948年からクラシック音楽の演奏を学び直しました。 この再録音はその成果を披露するものです。 -
ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ・ソナタ集 第4集〉
第30番・第35番・第48番・第49番・第51番
ソナタ(パルティータ) 第1番 [レオン・マッコーリー(ピアノ)]HAYDN, J.: Piano Sonatas, Vol. 4 (McCawley)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:SOMMCD0643
CD価格:2,025円(税込)
1993年にウィーンのベートーヴェン国際ピアノコンクールで優勝し、同年リーズ国際ピアノコンクールで第2位を獲得したイギリスのピアニスト、レオン・マッコーリーが取り組むハイドンのピアノ・ソナタ集。これまでの第1集から第3集は、どれも英国の音楽誌で高く評価されています。 第4集では、ピアノ学習者が手掛けることの多い「第48番ハ長調」と「第49番嬰ハ短調」を中心に1766年から1780年に作曲された6曲のソナタを演奏。第1番は平易に書かれた教育的要素を持った作品ですが、ディヴェルティメント風の楽しさも持ちあわせています。マッコーリーの演奏は、ハイドン作品の楽魅力を存分に伝えています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI:2 [ハンナ=エリザベス・ミュラー(ソプラノ)/マクシミリアン・シュミット(テノール)/ミヒャエル・フォッレ(バリトン)/ヴェタ・ピリペンコ(メゾ・ソプラノ)/フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団&合唱団/ズービン・メータ(指揮)]発売日:2021年08月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:3,960円(税込、送料無料)
ハイドンの『天地創造』は旧約聖書の「創世記」、「詩篇」、ミルトンの「失楽園」を素材とした台本に作曲された、ハイドン円熟期の傑作オラトリオです。充実した書法によるオーケストラ、独唱、二重唱、三重唱、合唱など多彩な声部の組み合わせによる楽曲群によって、天地の創造から、様々な生き物、そして人間アダムとイヴの登場まで世界のすべてを創造した神の事績が、神への賛美と感謝とともに美しく荘厳につづられていきます。 本映像はズービン・メータのフィレンツェ五月音楽祭デビュー50周年を記念して、2020年11月にコロナ禍の中で敢行された無観客演奏会の収録です。ハンナ=エリザベス・ミュラー、マクシミリアン・シュミット、ミヒャエル・フォッレ、ヴィエタ・ピリペンコという優れたソロ歌唱陣を配し、メータ円熟のリードのもとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団による壮大な音楽の絵巻が繰り広げられます。
収録作曲家:
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
チェロ協奏曲 イ長調 Wq. 172, H. 439
ハイドン(1732-1809):
チェロ協奏曲 第1番・第2番
[アンドレアス・ブランテリド(チェロ)/コンチェルト・コペンハーゲン(古楽器使用)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)]BACH, C.P.E.: Cello Concerto, Wq. 172, H. 439 / HAYDN, J.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 (Times of Transition) (Brantelid, L.U. Mortensen)
発売日:2021年08月27日
NMLアルバム番号:8.574365
CD価格:1,600円(税込)
Times of Transition=転換期と題されたこのアルバムに収録された3曲のチェロ協奏曲からは、18世紀後半、それまで全盛だった対位法に重きを置くバロック時代の音楽が、少しずつ素朴で明晰な書法を特徴とする「ギャラント様式」に移り変わっていく様子を窺い知ることができます。 冒頭に置かれたC.P.E.バッハのチェロ協奏曲は、1753年に作曲された、まさにギャラント様式を代表する作品で、フランス風のロココ趣味にも通じる情緒豊かな旋律をチェロが滔々と歌う美しい曲。ボッケリーニやハイドンの作品よりも以前に書かれながらも、時代を先取りする斬新さを有しています。 続くハイドンの協奏曲は第1番こそバロックの様式と古典派の様式、双方を併せ持っていますが、第2番は彼の後期の交響曲にも匹敵する充実した作風による音楽です。 チェロを演奏するアンドレアス・ブランデリドは1987年コペンハーゲン生まれの奏者。14歳の時にエルガーのチェロ協奏曲を、デンマーク王立交響楽団と共演しデビューした逸材です。今回は、重鎮ラース・ウルリク・モルテンセンが指揮するコンチェルト・コペンハーゲンをバックに、1707年の「Boni-Hegar」ストラディヴァリウスを用いて端正、かつ歌心ある旋律を奏でています。
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI:2 [ハンナ=エリザベス・ミュラー(ソプラノ)/マクシミリアン・シュミット(テノール)/ミヒャエル・フォッレ(バリトン)/ヴェタ・ピリペンコ(メゾ・ソプラノ)/フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団&合唱団/ズービン・メータ(指揮)]発売日:2021年08月27日
CD 2枚組価格:2,100円(税込)
ハイドンの『天地創造』は旧約聖書の「創世記」、「詩篇」、ミルトンの「失楽園」を台本の素材として作曲された、ハイドン円熟期の傑作オラトリオです。充実した書法によるオーケストラ、独唱、二重唱、三重唱、合唱など多彩な声部の組み合わせによる楽曲群によって、天地の創造から、様々な生き物、そして人間アダムとイヴの登場まで世界のすべてを創造した神の事績が、神への賛美と感謝の念とともに美しく荘厳につづられていきます。 本収録はズービン・メータのフィレンツェ五月音楽祭デビュー50周年を記念して、2020年11月にコロナ禍の中で敢行された無観客演奏会の模様です。ハンナ=エリザベス・ミュラー、マクシミリアン・シュミット、ミヒャエル・フォッレ、ヴィエタ・ピリペンコという優れたソロ歌唱陣を配し、メータ円熟のリードのもとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団による壮大な音楽の絵巻が繰り広げられます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年10月号)★-
〈HAYDN 2032 第10集〉
『一日の時の移ろい』
ハイドン(1732-1809):
交響曲「朝」「昼」「晩」
モーツァルト(1756-1791):
「セレナータ・ノットゥルナ」 [ジョヴァンニ・アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ]発売日:2021年07月09日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
交響曲全曲録音シリーズ、初期の重要連作へ!
しかも併録曲はモーツァルトハイドン生誕300周年となる2032年までに、その100曲を越える交響曲を全て実演・録音してリリースするプロジェクトHAYDN 2032も10作目に突入。毎回テーマ性ある選曲が興味深く、そこに他の作曲家の作品などが適宜盛り込まれるのも面白いところですが、今回は作曲当初から連作として構想されていたことが明らかな初期の3曲「朝」「昼」「晩」が待望の登場! ハイドンがエステルハージ侯爵家に副楽長として雇われて間もなくの1761年に発表されたと考えられるこれらの作品は、宮廷楽団の名手たちの技量と新任副楽長の才覚を存分に印象づけるべく、多様な作曲様式が盛り込まれた傑作。弦楽器で奏でられるレチタティーヴォ、フルートからコントラバスまで様々な楽器が随所で繰り広げるソロなど聴きどころ満載で、現代の演奏団体にとっても腕が試される連作ですが、イル・ジャルディーノ・アルモニコは流石の腕利き揃いで、隅々まで才気あふれる演奏を味わえます。 選び抜かれた古楽器の素材感に満ちたサウンドもさることながら、アンサンブル全体が一つの生き物のような一体感で伸縮自在のダイナミズムを堪能でき、ハイドンならではの曲作りの面白さが存分に伝わる痛快さ。各交響曲が朝から晩(夕)まで、一日の三つの時間をそれぞれ表現しているハイドン作品の続編として、モーツァルトがザルツブルクの音楽夜会のために書いた「セレナータ・ノットゥルナ」を”夜”にあたる曲として併録。こちらも首席ヴァイオリンのバルネスキによる当意即妙な即興パッセージが心地良く、全編を通じて生気に満ちた音作りがたまりません。 当シリーズの常通り、音楽学者モーリッツ・バウアーによる最新研究をふまえた作品解説も添えられています。 -
Treasures from the Esterháza Palace
エステルハージ宮の宝物
ハイドン(1732-1809):
バリトン三重奏曲集 [バレンシア・バリトン・プロジェクト]HAYDN, J.: Baryton Trios, Hob.XI:9, 55, 58, 61, 69, 87 (Treasures from the Esterháza Palace) (Valencia Baryton Project)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:8.574188
CD価格:1,600円(税込)
ヨーゼフ・ハイドンは、長い間、裕福なエステルハージ家の宮廷音楽家として奉職していました。とりわけ彼が宮廷楽長を務めていた時期の当主であったニコラウス1世(1714-1790)は音楽に深い理解を示し、ハイドンの活動を奨励したため、ハイドンはそれに応えるべく数多くの作品を生み出し、熱心に演奏したのです。 そのニコラウス1世が好んだのが「バリトン」でした。これは17世紀後半に発案されたヴィオール属の擦弦楽器で、通常6本~7本のガット弦と、前面を板で覆われた9本から24本(12本が多い)の金属弦を持っており、こちらは共鳴弦であると同時に、左手の親指ではじくことが出来るというもの。しかし、弦が多いため調弦も演奏もとても至難であり、19世紀にはほとんど廃れてしまいました。ハイドンはこの楽器についてほとんど知識がなかったとされますが、主君のために楽器を研究し、126曲の三重奏曲をはじめ、二重奏曲や協奏曲を作曲しています。 このアルバムでは6曲のバリトン三重奏曲を収録、マシュー・ベイカーが演奏するのは2004年に制作されたOwen Morse-Brownによる復元楽器で、18世紀の典雅な響きが忠実に再現されています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第101番 ニ長調 「時計」
モーツァルト(1756-1791):
交響曲 第41番 ハ長調 「ジュピター」 K.551
歌劇《フィガロの結婚》 K.492 - 序曲 [レミ・バロー(指揮)/クランクコレクティフ・ウィーン]HAYDN, J.: Symphony No. 101, "The Clock" / MOZART, W.A.: Symphony No. 41, "Jupiter" (Klangkollektiv Wien, Ballot)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:Gramola99239
CD価格:2,250円(税込)
オーストリア・ザンクトフローリアン修道院教会でのブルックナー録音で話題を呼ぶレミ・バローは、優れたヴァイオリニストとしてウィーン・フィルの一員としても活躍していたこともありました。活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノルベルト・トイプルを中心とする、ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーン。 デビュー作(GRAM99180)ではシューベルトの第1番と「未完成」を演奏し、ウィーン初期ロマン派作品の魅力を伝え、前作(GRAM99210)ではベートーヴェンの「英雄」を演奏、しなやかな音楽を聴かせましたが、今作では更に時代を遡りモーツァルトとハイドンの作品を披露しました。 現代楽器を用いて18世紀から19世紀の音楽様式美を軽やかに、かつ鮮やかに伝える彼らの演奏は、聴き手を強く魅了します。
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〈HAYDN 2032 第8集〉
「ラ・ロクソラーナ」 ~ ハイドンと東方
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第28番・第43番・第63番
バルトーク(1881-1945):
ルーマニア民族舞曲
作者不詳:ジュクンダのソナタ [アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ]発売日:2021年05月28日
LP 2枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
ハイドン交響曲全曲録音第8弾、バルトークのカップリングも話題となったアルバムがアナログ化!今回は作曲者不詳の17世紀作品に加え、20世紀のバルトーク作品がカップリングされるという、初めて18世紀の枠から飛び出たゲスト作曲家選択がなされています。18世紀の楽器で奏でられるバルトークの鮮烈さはさすがアントニーニで、民俗音楽にも通じるテイストがさらに浮き彫りになりました。 というのも、今回のテーマは「東」。オーストリアの東部、ハンガリーとの国境地帯に所領をもっていたハイドンの雇用主エステルハージ侯爵のもと、現地で聴かれたスロヴァキア人たちの伝統音楽やロマ、トルコ文化などへのハイドンの関心が浮き彫りになる選曲。初期と中期の傑作群3作のなか、異国情緒をほんのり漂わせた艶やかな緩徐楽章が美しい交響曲第63番「ラ・ロクソラーナ」を最新の古楽器演奏で聴けるのは実に貴重と言えるでしょう。
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ハイドン(1732-1809):
『ミサ・チェレンシス』
ヨンメッリ(1714-1774):
『 テ・デウム』
『ミサ曲 ニ長調』 [ルチア・ポップ(ソプラノ)/ドリス・ゾッフェル(アルト)/バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)ジュディ・ベリー(ソプラノ)/マルタ・ベニャチコヴァー(アルト)/ヴィルトゥオージ・ディ・プラハ/ヒラリー・グリフィス(指揮)]発売日:2021年04月23日
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
『聖セシリア・ミサ』として知られるハイドンの5番目のミサ曲は、演奏に1時間あまりを要する大規模な作品です。作曲は1766年頃、エステルハージ侯の宮廷楽長に就任し「シュトルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)様式」を編み出した頃の作品らしく、精巧な対位法が織り交ぜられた輝かしい楽想を持っています。 この演奏は1982年、ラファエル・クーベリックが指揮するバイエルン放送交響楽団によるもの。ルチア・ポップやクルト・モルら当時最高の歌手を揃え、悠然と奏されるハイドンは現在でも同曲最高の演奏の一つとして評価されています。 ニコロ・ヨンメッリは、ハイドンよりも少し上の世代に属するイタリアの作曲家。オペラ作曲家として一世を風靡しましたが、この「ミサ曲ニ長調」と「テ・デウム」はヴュルテンブルク伯カール=ユーゲンの宮廷に仕えていた円熟期の作品。オペラで培った声楽の扱いが遺憾なく発揮された見事な出来栄えを誇ります。 イギリス出身の指揮者グリフィスは、プラハ国立歌劇場の指揮者を務めたことで知られています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年5月号)★-
〈HAYDN 2032 第9集〉
別れのとき
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第35番・第45番・第15番
ベレニーチェの告別の場面 [アントニーニ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ピオー]HAYDN, J.: Symphonies Nos. 15, 35, 45, "Farewell" / Berenice, che fai (Haydn 2032 Project, No. 9. L'Addio) (Il Giardino Armonico, Antonini)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:ALPHA684
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
交響曲全曲録音 第9巻!
「別れ」をテーマにした厳選3曲、ピオーが歌うハイドン晩年の稀少声楽曲入りイタリアの古楽器合奏団イル・ジャルディーノ・アルモニコを主宰するジョヴァンニ・アントニーニが、この団体とバーゼル室内管弦楽団を指揮して進める交響曲全曲録音シリーズHAYDN2032。作曲家の生誕300周年までの完成をめざし名演が次々現れるプロジェクトですが、今回新たに登場する第9弾のテーマは「別れ」。 旅立ちや人生の転機が何かしら作品成立の背景にあった3曲の交響曲のうち、中軸を占めるのはやはり「告別」の綽名で知られる第45番……疾風怒濤期特有のスリリングな短調展開がクライマックスに達したところで突如ゆったり始まる各楽器のソロ部分は、名手揃いのこの楽団だからこその頼もしさで、最後まで聴きどころに事欠かない精妙解釈を味わえます。 エステルハージ宮廷楽団着任後まもなく書かれた第15番、ニコラウス侯の人生に大きな影響を及ぼした旅からの帰還を祝う第35番も、それぞれダイナミックかつスタイリッシュな逸品。最後の交響曲第104番とともに、ハイドンのロンドン滞在の末尾を飾った演奏会で披露された独唱曲は、贅沢にも名歌手ピオーの歌で聴くことができます。 発見に満ちた77分あまりを彩る、最新の研究成果が反映された解説も充実の内容です。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ協奏曲全集 [メロディー・ツァオ(ピアノ)/ダヴィッド・ネーベル(ヴァイオリン)/カメラータ・シュヴァイツ/ハワード・グリフィス(指揮)]HAYDN, J.: Keyboard Concertos, Hob.XVIII:1-6, 8, 10, 11 (Mélodie Zhao, Camerata Schweiz, H. Griffiths)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:555400-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
スイス出身の中国系ピアニスト、メロディー・ツァオが弾くハイドンの鍵盤のための協奏曲全集。ハイドンはチェンバロまたはピアノのための協奏曲を、よく知られる第11番 Hob. XVIII:11 を含め3曲しか書いていませんが、この曲集でツァオは、チェンバロ、フォルテピアノ、オルガンのための協奏曲を含めた9曲(偽作とされる作品を除く)全てをモダン・ピアノで演奏。ロココ趣味の初期作品から、モーツァルトのピアノ協奏曲に比肩する大規模な作品までを華麗に演奏しています。 また、オルガン協奏曲は2020年に発表された新エディションによる楽譜が用いられており、この譜面による録音は初のものとなります。
収録作曲家:
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ゴセック(1734-1829):
レクイエム&クリスマス・オラトリオ [エクス・テンポーレ(合唱)/レ・ザグレマン(合唱)/マンハイム・ホーフカペレ/フロリアン・ハイアリック(指揮)]GOSSEC, F.-J.: Nativité (La) / Christe Redemptor / Messe des Morts (Ex Tempore, Les Agrémens, Mannheimer Hofkapelle, Heyerick)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:777869-2
CD価格:2,475円(税込)
現代では愛らしいヴァイオリンの小品「ガヴォット」のみで知られる作曲家フランソワ=ジョセフ・ゴセック。しかし彼は30曲近くの交響曲や管弦楽作品、室内楽曲、声楽曲、歌劇まであらゆるジャンルの作品を遺しており「フランス交響曲の父」としても讃えられています。 このアルバムで聴ける彼の宗教作品は、当時としては画期的な作風で知られ、中でも1774年に初演されたクリスマス・オラトリオ「キリスト降誕」は、緻密なオーケストラ・パート、聖歌隊が歌う羊飼いや天使の生き生きとした描写が聴衆や批評家たちに絶賛され、コンセール・スピリチュエルで9回以上も再演された記録が残っています。 1760年作曲の「死者のためのミサ曲」は荘厳な序奏で始まる堂々たる作品。初演時には教会の外に管楽アンサンブルを置くなどして話題となりました。
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ・ソナタ集 第3集〉
第31番・第32番・第34番・第38番・
第55番・第56番 [レオン・マッコーリー(ピアノ)]HAYDN, J.: Keyboard Sonatas, Vol. 3 - Nos. 31, 32, 34, 38, 55, 56 (McCawley)
発売日:2020年12月25日
NMLアルバム番号:SOMMCD0624
CD価格:2,025円(税込)
1993年、ウィーン国際ベートーヴェンピアノコンクールで優勝。同年リーズ国際ピアノコンクールで第2位を獲得したイギリスのピアニスト、レオン・マッコーリーが取り組むハイドンのピアノ・ソナタ集。 第3集となるこのアルバムでは1767年から1784年にかけて作曲された6つのソナタが演奏されています。今作でもマッコーリーは、旋律に自在な装飾を加えながら遊び心たっぷりの演奏を披露。とりわけ後期の2つのソナタ、第55番と第56番での充実の演奏が聴きどころです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年1月号)★-
〈HAYDN 2032〉
ハイドン(1732-1809):
オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI-2 [アンナ・ルツィア・リヒター(ソプラノ)、マクシミリアン・シュミット(テノール)、フローリアン・ベッシュ(バリトン)、ジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコ、バイエルン放送合唱団]HAYDN, J.: Schöpfung (Die) (The Creation) [Oratorio] (A.L. Richter, M. Schmitt, Boesch, Bavarian Radio Chorus, Il Giardino Armonico, Antonini)
発売日:2020年10月09日
NMLアルバム番号:ALPHA567
CD 2枚組国内仕様 日本語解説、歌詞日本語訳(新訳)付き価格:4,950円(税込、送料無料)
交響曲全曲録音を進めるアントニーニ、満を持してハイドン晩期の大作を!かつて古楽器演奏への適応が一足遅れたイタリアで、本場のヴィヴァルディを独特のクセと味わいをもって聴かせる団体として登場し、一気に「イタリアに古楽シーンあり」を印象づけた実力派集団イル・ジャルディーノ・アルモニコ。その音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニは、近年ますます古典派への取り組みをみせ、バロック演奏の経験値あればこその周到なハイドン交響曲全曲録音シリーズ(HAYDN 2032)をAlphaレーベルで進行中。そのさなかに突如、同シリーズの番外編のようなかたちで、ハイドン晩期の傑作『天地創造』の全曲録音が登場します。ハイドン本来の驚くほどのウィットや、型破りな音使いの妙を表現するのに長けたアントニーニだけに、このリリースは聴き逃せません。 『天地創造』はハイドンが100曲以上におよぶ交響曲を全て作曲した後、ロンドン渡航を終えて戻ったウィーンで1798年に披露した大作オラトリオ。後続の『四季』とともに、ヘンデル作品が根強い人気を保っていた英国での経験もふまえて仕上げられた充実の音作りで、交響曲で培った管弦楽作法の魅力もぞんぶんに発揮されており、圧巻の聴きごたえとなっています。 アントニーニは作品の隅々まで意識を向け、単に鋭角的な音作りでインパクトを狙うことなく、よく考えられたテンポ設定とアゴーギグでじっくり作品美を炙り出してゆきます。通奏低音はフォルテピアノではなくチェンバロを使用。宗教曲演奏に定評ある独唱者3人の立ちまわりも実に堂に入ったものがあり、総じて聴くほどに旨みが滲み出る演奏解釈に仕上がっています。交響曲録音シリーズと併せ、ハイドンの真価に改めて気づかされる新録音です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
鍵盤楽器のための初期の8つのソナタ
第13番、第15番、第12番、第19番、第32番、第31番、第30番、第33番 [トゥイヤ・ハッキラ]HAYDN, J.: Keyboard Sonatas, Hob.XVI:6, 12, 13, 19, 20, 44, 46 and 47 (Hakkila)
発売日:2020年08月14日
NMLアルバム番号:ODE1360-2D
CD 2枚組価格:2,250円(税込)
名手ハッキラによるハイドン、1790年代オリジナルのフォルテピアノ使用フィンランドを代表するフォルテピアノ奏者トゥイヤ・ハッキラ。そのレパートリーは幅広く、古典派から現代までピリオドもモダンも弾きこなし、シベリウスやサーリアホなど、故国の作品演奏でも活躍する彼女によるハイドンが登場しました。現在約60曲が残存し、当時の記録によると実は80曲ほども存在したと伝わるハイドンの鍵盤楽器のためのソナタのうち、40歳になるまでの時期に書かれた8曲を収めています。 うち6曲では、ハッキラ自らが所有する1790年代のオリジナル楽器を使用。素晴らしい保存状態のしっかりとした音で、その軽やかで美しい響きを堪能することが出来ます。ハイドンが聴いた当時の響きを追求した、聴き応えのある一枚です。
収録作曲家:
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Nocturnal Walks
コーグルマン - ハイドン作品集
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第27番
コーグルマン(1947-):
夜の散歩 [グスタフ・クーン(指揮)/ボルツァーノ=トレント・ハイドン管弦楽団/ペーター・ブルヴィーク(指揮)/20世紀アンサンブル-11]HAYDN, J.: Symphony No. 27 (Kuhn) / KOGLMANN, F.: Nocturnal Walks (Burwik)
発売日:2020年07月22日
NMLアルバム番号:WWE1CD20273
CD価格:1,725円(税込)
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アシエル・ポロ(チェロ)
チェロ協奏曲集
ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、ハイドン [アシエル・ポロ(バロック・チェロ)/セビリア・バロック管弦楽団(指揮&コンサート・マスターアンドレス・ガベッタ)/メルセデス・ルイス(第2チェロ)]Cello Concertos - VIVALDI, A. / BOCCHERINI, L. / HAYDN, J. (Polo, Ruiz, Orquesta Barroca de Sevilla, Gabetta)
発売日:2020年06月19日
NMLアルバム番号:IBS-52020
CD価格:2,250円(税込)
世界的な音楽祭などで広く活躍するスペイン出身のアシエル・ポロによる、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、ハイドンという3人の作曲家のチェロ協奏曲集。 ヴィヴァルディのRV401は美しく謎めいた名曲で、彼が書いた27におよぶチェロ協奏曲の中でも特に際立った作品です。ハイドンの協奏曲は1763年にアイゼンシュタットの隠れ家で書かれたものですが、同時代のボッケリーニとは似ているようで対照的な作風と言われています。ボッケリーニはハイドンに比べて、有名な曲は「メヌエット」と呼ばれる弦楽五重奏曲のみという状態ですが、彼自身が高名なチェリストであり、多くのチェロのための作品を残しており、チェロ学習者には馴染み深い作曲家です。 ここではポロはバロック・チェロを演奏しています。
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ハース(1899-1944):
弦楽四重奏曲 第2番
コルンゴルト(1897-1957):
弦楽四重奏曲 第2番 変ホ長調
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第53番 ニ長調 「ひばり」 [アダマス四重奏団]HAAS, P.: String Quartet No. 2 / KORNGOLD, E.W.: String Quartet No. 2 / HAYDN, J.: String Quartet No. 53 (Adamas Quartett, Bulbitski)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola99011
CD価格:2,175円(税込)
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グレートブリテンの栄光
ハイドン(1732-1809):
カンツォネッタ集 [コルネリア・ホラーク(ソプラノ)/リチャード・フラー (フォルテピアノ)]HAYDN, J.: 6 Original Canzonettas, Books 1 and 2 / Lieder (Britain's Glory) (Horak, R. Fuller)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola99212
CD価格:2,175円(税込)
ウィーン出身のソプラノ歌手、コルネリア・ホラーク。1999年にウィーン・フォルクスオーパーでデビューを飾り、多くの音楽祭に出演し好評を博しています。古典派から初期ロマン派作品を得意としており、シューベルトやシューマン、マイール作品の録音でも知られています。 今回のアルバムでは、ハイドンがイギリス滞在時に作曲した「英語によるカンツォネッタ」を収録。どれも円熟期の作品で、充実した書法によるピアノ伴奏に支えられた美しい旋律が魅力的な歌曲をホラークは表情豊かに歌い上げています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
チェロ協奏曲集 [ナタリー・クライン(チェロ)/ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)/グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」]HAYDN, J.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 (N. Clein, Recreation - Graz Grosses Orchester, Hofstetter)
発売日:2020年05月29日
NMLアルバム番号:OC1895
CD価格:1,950円(税込)
ハイドンの名作、2曲のチェロ協奏曲のライヴ録音。 このアルバムでソロを務めるイギリス出身のチェリスト、ナタリー・クラインは、16歳の時「BBCヤング・ミュージシャン・コンクール」とワルシャワで開催された「若い人のためのユーロヴィジョン・コンクール」で優勝、一躍注目を集めました。以降、充実したキャリアを築き、エルガーやブラームス作品の録音では高い評価を受けています。 この録音で彼女はガット弦を張った1777年製のグァダニーニを使用するとともに、普段よりも軽い弓を使用。カデンツァは即興演奏を行うことで、ハイドン時代の響きと精神を再現しようと試みています。 バックを務めるのは、バロック期から古典派作品を得意とするホフシュテッターが指揮するグラーツ大管弦楽団「レクリエーション」。ヨーロッパ諸国の優れた演奏家が国境を越えて集結するオーケストラです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈弦楽四重奏曲 Op.20 第2集〉
Op.20 1・4・6
(第31番・第34番・第36番) [アムステルダム・デュドック四重奏団]発売日:2020年05月22日
CD価格:2,100円(税込)
「交響曲の父」と同時に「弦楽四重奏の父」ともいわれるハイドンの全6曲からなるOp.20の3曲を、前作の第1集(RES10248)に続き若手の実力派、アムステルダム・デュドック四重奏団による演奏で。Op.20はアムステルダムで最初に出版された楽譜の表紙に太陽の絵が描かれていた事から、「太陽四重奏曲」の愛称でも知られています。 アムステルダム・デュドック四重奏団は、ケルンでアルバン・ベルク四重奏団に師事し、オランダの弦楽四重奏アカデミーでも学んだアンサンブル。ボルドーの弦楽四重奏コンクールやワイマールの室内楽コンクールで受賞した後、2014年のケルシェス賞を受賞し、確かな実力が認められました。最近アメリカ・デビューを果たし、2018年にはフィリップ・ジャルスキー主演のサーリアホ作曲のオペラ「Only The Sound Remains」の他、オランダ国立歌劇場やウィーンのコンツェルトハウスにアンサンブルとして出演し、活躍の場を広げています。
収録作曲家:
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-★2020年度 第58回レコード・アカデミー賞受賞(現代曲部門)★- -★『レコード芸術』特選盤(2020年7月号)★-
『ラ・パッショーネ』
(ノーノ、ハイドン、グリゼー) [バーバラ・ハンニガン (ソプラノ、指揮) ルートヴィヒ管弦楽団]HAYDN, J.: Symphony No. 49, "La passione" / GRISEY, G.: 4 Chants pour franchir le seuil / NONO, L.: Djamila Boupachà (Hannigan, Ludwig Orchestra)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:ALPHA586
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
ハイドンと20世紀…
ハンニガンが提示する世紀を越えた「受難」の響き!2019年のAlphaレーベルからは、パトリツィア・コパチンスカヤによる戦争の惨禍を見据えた『つかの間と、永遠と』という驚くべき新譜がリリースされ大いに話題を呼びました(Alpha545/NYCX-10086、『レコード芸術』リーダーズ・チョイス2019第8位)。その成果への返歌のように、同じくAlphaレーベルから音盤リリースするようになったバーバラ・ハンニガンも苦難の時代を見据えた新録音を発表します。オランダの精鋭集団ルートヴィヒ管弦楽団を自ら指揮しての本盤に選ばれたのは、これまでもすでに演奏会シーンで彼女が追求しつづけ、絶賛を博してきた三つの演目――すでに亡くなって久しい20世紀の前衛ふたり(グリゼーもノーノも、日本の近現代系オーケストラ音楽ファンにはとくになじみ深い名前ではないでしょうか)と、なんとハイドン中期の交響曲! 「受難」をテーマに掲げるこのアルバムは、二つの20世紀前衛作品のあいだに、ハイドンが受難節の音楽をもとに仕上げたとも言われる交響曲第49番をはさむという、一見意外な展開。ハイドン作品も通り一遍等の交響曲ではなく、短調の長大な緩徐楽章で始まる異色作ですが、この作品はハンニガンが指揮者としても超一流であることを端的に示す絶好のプログラムとなっています。 周到に作品美をあぶりだす演奏の前後に、スペクトル楽派や電子音楽のムーヴメントを経験しながら独自の作風へと帰結していったノーノの無伴奏独唱曲と、ハンニガンがラトル指揮ベルリン・フィルとの共演でも歌ったグリゼーの連作が続き、ハイドン作品の現代性が逆に浮き彫りになる流れは絶妙というほかありません。人間性が徐々に失われてゆくさまを古代から現代にいたるさまざまな詩句の引用であぶりだすグリゼー作品は、まさにこの構成でこそ聴きたい一編。アルバムとしての聴覚体験にひときわ意義のある1枚といえます。 -
ハイドン(1732-1809):
マリア・テレジアのためのテ・デウム
ベートーヴェン(1770-1827):
皇帝ヨーゼフ2世葬送カンタータ
皇帝レオポルト2世戴冠式カンタータ [エヴァ・ミュレロヴァー(ソプラノ)/エディタ・アドレロヴァ(メゾ・ソプラノ)/アレシュ・ヴォラーチェク(テノール)/マテイ・チャディマ(バス)/イジー・ペトルドリーク(指揮)/プラハ混声合唱団/南ボヘミア室内フィルハーモニー管弦楽団]BEETHOVEN, L. van: Cantata on the death of the Emperor Joseph II / Cantata on the accession of Emperor Leopold II (Petrdlik)
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:UP0148-2
CD価格:1,650円(税込)
1790年、ボンの宮廷音楽家として活躍していたベートーヴェンは、この年崩御したヨーゼフ2世のための追悼カンタータを作曲、そしてすぐ次に即位したレオポルド2世の戴冠式を祝す音楽も書きました。しかし、これらは実際に演奏されることはなく、そのまま忘れられてしまったのです。 ただ、ハイドンは葬送カンタータの総譜を目にしてベートーヴェンの才能を感じ取り、弟子入りを許可したとも言われており、またベートーヴェン自身もいくつかの旋律を自作の《フィデリオ》に転用するなど、作品に自信を持っていたようで、とても20歳の若者が書き上げたとは思えない充実の仕上がりを見せています。 このアルバムには、2曲のカンタータにハイドンの小さな「テ・デウム」を添え、18世紀から19世紀への転換期の音楽をじっくりと聴かせます。合唱団の素朴な歌声も魅力的です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
〈HAYDN 2032 第8集〉
「ラ・ロクソラーナ」 ~ ハイドンと東方
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第28番・第43番・第63番
バルトーク(1881-1945):
ルーマニア民族舞曲
作者不詳:ジュクンダのソナタ [ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮) イル・ジャルディーノ・アルモニコ]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 8 - Nos. 28, 43, 63 (Haydn 2032 Project, No. 8. La Roxolana) (Il Giardino Armonico, Antonini)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:ALPHA682
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ハイドン2032第8集は東方との関わり
イル・ジャルディーノ・アルモニコによるバルトークを収録!100曲以上の楽譜が伝えられているハイドンの交響曲を、作曲者生誕300周年にあたる2032年まで全曲録音してゆくジョヴァンニ・アントニーニの体系的録音シリーズ。毎回テーマが設定され、必ずハイドン以外の作曲家の関連作が取り上げられるのがこの全曲録音の特徴ですが、今回は実に驚くべきことに、作曲者不詳の17世紀作品に加え、なんと20世紀のバルトーク作品がカップリングされるという、初めて18世紀に偏らないゲスト作曲家選択がなされています。 演奏はこのシリーズを担う二つの団体のうちのひとつ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ。18世紀の楽器で奏でられるバルトーク作品の鮮烈な解釈はさすがアントニーニで、民俗音楽にも通じるテイストがさらに浮き彫りに……というのも、今回のテーマは「東」。オーストリアの東部、ハンガリーとの国境地帯に所領をもっていたハイドンの雇用主エステルハージ侯爵のもと、現地で聴かれたスロヴァキア人たちの伝統音楽やロマ、トルコ文化などへのハイドンの関心が浮き彫りになる選曲。初期と中期の傑作群3作のなか、異国情緒をほんのり漂わせた艶やかな緩徐楽章が美しい交響曲第63番「ラ・ロクソラーナ」を最新の古楽器演奏で聴けるのは実に貴重と言えるでしょう。 今回もテーマをじっくり解き明かすアントニーニ自身の言葉をはじめ、Magnum Photoから提供された美麗図版満載の解説書の充実度も目を見張るばかりです。 -
-★『レコード芸術』特選盤(2020年5月号)★-
『アリアンナ』
スカルラッティ、ヘンデル、ハイドンが描くアリアンナ(アリアドネ)の物語 [ケイト・リンジー(メゾ・ソプラノ)、アルカンジェロ(古楽器使用)、総指揮:ジョナサン・コーエン]Vocal Recital (Mezzo-Soprano): Lindsey, Kate - HAYDN, J. / HANDEL, G.F. / SCARLATTI, A. (Arianna)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:ALPHA576
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
古楽からヴァイルまでこなす新世代、才人集団アルカンジェロとの篤い信頼を感じさせる共演!アメリカから世界へ活躍の場を大きく広げ、ジャズや近代作品から古楽まで広範な演目で注目を集め、ついに英国さえ席巻しつつある新世代歌手ケイト・リンジー。ヴァイオリンのアリーナ・イブラギモヴァやテノール歌手イェスティン・デイヴィスら、気鋭プレイヤーたちとの共演盤がめだつ英国随一の古楽器集団アルカンジェロとともに、Alphaレーベルから新たに世に問うアルバムのテーマは「捨てられたアリアドネ(イタリア語でアリアンナ)」。恋する男に思いがけないタイミングで捨てられてしまった女性の心情を、3人の巨匠の作例を通じてじっくり解き明かしてゆきます。 アリアドネは古代神話に登場するミノス王の娘で、王国の迷路にひそむミノタウロスを彼女の手引きで倒した勇者テーセウスに恋し、ともに国を離れたものの、ナクソス島で思いがけず見捨てられてしまいました。卑怯な勇者への怒りと絶望を巧みに描き出した傑作楽曲は過去少なからず、本盤ではバロック後期のA.スカルラッティ(イタリア)とヘンデル(ドイツ&英国)、そして古典派のハイドン(オーストリア)らの圧倒的な作風の違いを、アルカンジェロのセンス抜群な古楽器演奏とともに堪能できます。当初ピアノひとつで伴奏できるよう作曲されていたハイドン作品が、大がかりな管弦楽伴奏版で聴ける点も見過ごせません。 アルカンジェロとの共演でその魅力をさらに引き出されたケイト・リンジーの面目躍如。今後への大きな躍進も垣間見える圧倒的な解釈にご注目ください。
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ・ソナタ集 第2集〉
第48番・第50番・第54番・第59番・第60番 [ジョン・オコーナー(ピアノ)]HAYDN, J.: Keyboard Sonatas, Vol. 2 - Nos. 48, 50, 54, 59 and 60 (O'Conor)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Steinway30110
CD価格:2,250円(税込)
アイルランドのベテラン・ピアニスト、ジョン・オコーナーが弾くハイドンのソナタ集。 ハイドン作品は凝った対位法や形式、ユーモラスな旋律を持ち、ベートーヴェンやモーツァルトとはかなり違った味わいがあり、演奏するためにはセンスと遊び心が要求されます。 オコーナーの演奏は洒脱であり、軽やかなもの。高く評価された第1集(STNS-30058)に続き、ハイドン作品の持ち味を追求した素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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『マリー・アントワネット』
ハイドンの交響曲『朝』『昼』『晩』『狩り』と、グルックの「精霊の踊り」によるバレエ [マランダン・バレエ・ビアリッツ/演出:ティエリー・マランダン/メラニー・レヴィ=ティボー(指揮)/バスク管弦楽団]発売日:2019年11月22日
DVD
通常価格:3,975円→ 特価!:2,490円(税込) -
ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「天地創造」
(アントン・ヴラニツキーによる弦楽五重奏版) [パンドルフィス・コンソート/フリッツ・フォン・フリードル(朗読)]HAYDN, J.: Schöpfung (Die) (The Creation) (arr. A. Wranitzky for string quintet) (Pandolfis Consort, Friedl)
発売日:2019年11月15日
NMLアルバム番号:Gramola99199
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
録音設備など存在しなかった18世紀当時、大規模なオラトリオである「天地創造」を家庭や仲間内で楽しむためには、曲自体を小さな編成に書き換える必要がありました。楽器の編成はどこまで小さくできるか、アリアや合唱、レチタティーヴォなどの聖書のテキストはどうするか…様々な問題を当時の作曲家・アレンジャー、アントン・ヴラニツキーは極めて画期的な方法で答えを導き出しました。音楽の部分は弦楽四重奏に、聖書のテキストは朗読で。これで全曲を心行くまで楽しめます。 演奏はオリジナル楽器使用のアンサンブル、パンドルフィス・コンソート、朗読はオーストリアの俳優、フリッツ・フォン・フリードルが担当。聴きごたえある演奏が完成しました。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈弦楽四重奏曲 Op.20 第1集〉
Op.20 2・3・5 [アムステルダム・デュドック四重奏団]発売日:2019年11月15日
CD価格:2,100円(税込)
オランダの若手奏者たちによって結成された「アムステルダム・デュドック四重奏団」は、「最も創造的で多彩なカルテット」の一つとして評価を高めています。音楽の核心を聴き手と共有することを使命とする彼らは、古典から現代まで様々な作品に取り組んでいますが、このアルバムではハイドンの「太陽四重奏曲」から3曲を演奏しています。 弦楽四重奏曲の形式を確立させ「弦楽四重奏の父」と呼ばれることもあるハイドンが、1772年に作曲した全6曲からなる「太陽四重奏曲」。名前の由来はアムステルダムのフンメル社から出版された版の表紙に、太陽の絵が描かれていたことであり、内容とは関係ありませんが、「シュトゥルム・ウント・ドラング=疾風怒濤」期におけるハイドンの作風の変遷を示す重要な作品の一つとして広く愛されています。ハ長調とヘ短調の2曲は最終楽章にフーガが置かれるなど凝った作風も聴きどころです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ・ソナタ集 第2集〉
第19番・第47番・第50番・
第54番・ 第58番・第59番 [レオン・マッコウリー(ピアノ)]HAYDN, J.: Keyboard Sonatas, Vol. 2 - Nos. 19, 47, 50, 54, 58, 59 (McCawley)
発売日:2019年11月22日
NMLアルバム番号:SOMMCD0602
CD価格:2,025円(税込)
レオン・マッコウリーのハイドン・ピアノ集。第1集(SOMMCD0162)に続く今作第2集には、中期の作品である第19番と、円熟期の5つのソナタが収録されており、ハイドンの多様性と先進性を存分に楽しむことができます。 マッコウリーは作品を丹念に読み込み、ピアノ学習者にはおなじみの第50番のソナタでも、要所要所に装飾を加えるなど、遊び心たっぷりの演奏を聴かせます。落ち着いた風情に終始する第54番、情熱的な楽想を持つ第47番でのきらびやかな表現もさることながら、第58番、第59番でのベートーヴェンを思わせる力強い作品も聴きものです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:11
交響曲 第80番 ニ短調 Hob.I:80
交響曲 第81番 ト長調 Hob.I:81 [ルーカス・ブロンデール (フォルテピアノ)、バルト・ファン・レイン (指揮)ル・コンセール・ダンヴェル]HAYDN, J.: Piano Concerto, Hob.XVIII:11 / Symphonies Nos. 80 and 81 (Blondeel, Le Concert d'Anvers, Reyn)
発売日:2019年10月18日
NMLアルバム番号:FUG755
CD価格:2,475円(税込)
ベルギー新世代の共演によるハイドン!1981年ブリュッセルに生まれ、ジュネーブ国際音楽コンクールで特別賞を受賞し、現在はベルリン芸術大学で後進の指導にもあたるフォルテピアノ奏者ブロンデール。指揮のファン・レインもベルギーの出身で、合唱や管弦楽の指揮で頭角を現してきた若き逸材。ル・コンセール・ダンヴェルも2012年にアントウェルペンで結成された若き古楽器合奏団。 ベルギーの古楽新世代が、1784年のハイドン作品を集め、ドラマティックな快演を聴かせます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第101番 ニ長調「時計」
ブラームス(1833-1897):
交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 [オットー・クレンペラー(指揮)バイエルン放送交響楽団]BRAHMS, J.: Symphony No. 4 / HAYDN, J.: Symphony No. 101, "The Clock" (Bavarian Radio Symphony, Klemperer)
発売日:2019年08月23日
NMLアルバム番号:900717
1)
CD
通常価格:1,725円→ 特価!:990円(税込)クレンペラー、円熟の解釈による希代の名演!20世紀を代表する名指揮者の一人、オットー・クレンペラー(1885-1973)。古典派からロマン派、近現代作品まで幅広いレパートリーを持つとともに、数々のユニークなエピソードで知られる人物です。バイエルン放送交響楽団とは(ヨッフムの招聘により)1956年4月に初共演を果たしたクレンペラー、この「70歳でのデビュー」は大きな話題となり、以降1969年5月までミュンヘンで合計11回のコンサートを行うことになりました。 健康状態の悪化に苦しみながらも一連の素晴らしい演奏を披露したクレンペラー、この1956年と1957年のライヴからも、熱気あふれるハイドンと、重厚で一音一音に魂を込めるかのような感情の起伏が激しいブラームスを楽しめます。ブラームスはOrfeo C201891DRと同音源です。今回はバイエルン放送が所有するオリジナル音源がどのような音質で復刻されているのか興味深いところです。
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲集 Op.50
第36番-第41番 「プロシア」「夢」「かえる」 [アマティ弦楽四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 36-41 (Amati Quartet)
発売日:2019年07月26日
NMLアルバム番号:CDX-21801
CD 2枚組価格:1,950円(税込)
スイスのチューリヒに拠点を置くアマティ弦楽四重奏団(カナダにも同名のアンサンブルがあり、ハイドンを積極的に演奏していますが、この団体とは無関係)。ヴァイオリン奏者ヴィリー・ツィンマーマンとヴィオラ奏者ニコラス・コルティにより1981年に創設され、2009年まで活動、古典から現代まで幅広いレパートリーを誇り、およそ30枚のアルバムをリリースしたアンサンブルです。 1995年と1997年のスタジオ録音によるハイドンOp.50の6曲の弦楽四重奏曲を収録したこの2枚組は、フランスのCD賞である「Choc du monde de la musique」を受賞した名演。洗練された解釈と、さりげないユーモアが散りばめられた聴きどころの多い演奏をお楽しみください。
収録作曲家:
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フォルテピアノによるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのソナタ集 [ヴァレヴァイン・ヴィテン(フォルテピアノ)]
発売日:2019年06月21日
CD価格:2,100円(税込)
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〈HAYDN 2032 第7集〉 - 劇場監督たち
~宮廷劇場にまつわる交響曲集
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第9番・第65番・第67番
モーツァルト(1756-1791):
劇付随音楽『エジプトの王タモス』 [ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)、バーゼル室内管弦楽団]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 7 - Nos. 9, 65, 67 (Haydn 2032 Project, No. 7. Gli impresari) (Basel Chamber Orchestra, Antonini)
発売日:2019年03月08日
NMLアルバム番号:ALPHA680
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ハイドン生誕300周年となる2032年へ向け、古楽演奏の異才ジョヴァンニ・アントニーニが着実に進行させつつある交響曲全曲収録シリーズ第7巻のテーマは「宮廷劇場とその監督」。 古楽器・現代楽器を使い分ける俊才集団バーゼル室内管弦楽団と自ら結成したイル・ジャルディーノ・アルモニコ、2団体を振り分けてゆく企画ですが今回のパートナーは前者。みずみずしい才気があふれる初期作と充実のきわみとも言える中期2作はいずれも、エステルハージ侯爵家の宮廷劇場での催しをとりしきった劇場監督の采配と関連づけられる、オペラやカンタータの音楽をもとにした作品……とのことで、同じ劇場監督の一人が上演に関わったという『エジプトの王タモス』にモーツァルトが添えた音楽(アーノンクールの単独録音も今は昔、の充実作)も併録されているのは密かな注目ポイント。 スタイリッシュかつ自発性あふれる音作りもさることながら、今回もテーマを読み解くための充実解説(国内仕様は日本語訳付)が見逃せません。
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Pannonische Klänge - パノニアからの響き [パシフィック・カルテット・ウィーン]
Chamber Music (String Quartet) - HAYDN, J. / BARTÓK, B. / BRAHMS, J. (Sounds of Pannonia) (Vienna Pacific Quartet)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:Gramola99182
CD価格:2,320円(税込)
2006年、ウィーン国立音楽大学の学生たちによって創立されたパシフィック・カルテット・ウィーン。高瀬悠太を第1ヴァイオリンに擁することもあり来日公演も多く、高い人気を誇るアンサンブルです。 前作(GRAM99107)ではハイドンとウェーベルン、デルングス、黛敏郎を並べた個性的なプログラムで聴き手を魅了しましたが、今作ではハイドン、バルトーク、ブラームスの3つの弦楽四重奏曲を披露。タイトルの「パノニア」とは、ドナウ川の北からハンガリー一帯の地名のこと。古代ローマ時代には「パンノニア」と呼ばれていました。第一次世界大戦中にバルトークがこの地域の民謡を調査し、自身の四重奏曲第2番に反映させたことから、このアルバム名が付けられたということです。
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」Hob.XX:2 [エレナ・エヴセーエヴァ(ソプラノ)/マルガリータ・マルーナ(メゾ・ソプラノ)/アルカディ・ミシェンキン(テノール)/ボリス・ベジコ(バス)/アントニオ・デ・アルメイダ(指揮)/ロシア国立アカデミー合唱団/モスクワ交響楽団]HAYDN, J.: 7 letzten Worte unseres Erlosers am Kreuze (Die) (Evseeva, Maruna, Mishenkin, Bezhko, State Academic Choir of Russia, Almeida)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:SOMMCD203
CD-R価格:2,160円(税込)
ピアノ版、弦楽四重奏版、管弦楽版など様々な形態が知られるハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」。このアルバムでは最も編成の大きな管弦楽と独唱、合唱による演奏を聴くことができます。要所要所で用いられるティンパニやトランペットの鋭い響き、オーケストラの強烈な色彩は作品の持つ劇的な性格を強調しています。ロシアの合唱団の力強いハーモニーは本当に大地を揺るがすが如くのパワーを備えています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
幻想曲 ハ長調
メヌエット集/変奏曲/ドイツ舞曲他 [イェネ・ヤンドー(ピアノ)]HAYDN, J.: Piano Works - Fantasia in C Major / Menuets / Variations, Hob.XVII:7 / 12 German Dances, Hob.IX:12 (Jandó)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:8.573934
CD価格:1,600円(税込)
ハイドンの活躍した18世紀後半は、鍵盤楽器が目覚ましい発展を遂げた時代でもありました。ハイドンの鍵盤作品もその変遷に沿って書かれており、初期の頃はチェンバロやクラヴィコードのために、後期の作品はフォルテピアノのために書かれており、使われる音域も少しずつ広がるなど楽器の可能性が存分に追求されています。 このアルバムには1750年代から1790年代までの作品を収録、もともと鍵盤楽器のための作品だけでなく、ピアノ三重奏曲からの楽章(トラック2)やオーケストラと演奏したメヌエット(トラック4)など多彩な曲が含まれています。ヤンドーは小さな曲の一つ一つまで丁寧に心配りした演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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〈HAYDN 2032 第6集〉
ハイドン(1732-1809):交響曲集
ラメンタツィオーネ - 哀歌、およびグレゴリオ聖歌
[LP 2枚組] [ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団]発売日:2018年12月21日
LP 2枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
ハイドン生誕300年にあたる2032年。この年までにハイドンの交響曲全曲を録音しよう! と2013年から始まったプロジェクト「HAYDN 2032」。イル・ジャルディーノ・アルモニコとジョヴァンニ・アントニーニの演奏で録音が開始されましたが、第5集からはバーゼル室内管弦楽団が演奏を担当、更に刺激的なハイドンを楽しむことができます。 第6集に収録されているのは、アルバム・タイトルにもなっている第26番「ラメンタツィオーネ」を始めとした、第3番、第30番、第79番の全4曲。グレゴリオ聖歌の旋律が用いられた第26番はシュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)期の始まりを告げる作品とされ、ドラマティックな構成が愛されています。他の3曲も含めアントニーニのきめ細やかな解釈が光る闊達な演奏が素晴らしく、聴きどころもたっぷりです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「天地創造」 [マリ・エリクスモーン/ダニエル・シュムッツハルト/マルティン・ミッタールッツナー/ロランス・エキルベイ/アクサンチュス/インスラ・オーケストラ]発売日:2018年11月30日
DVD価格:3,225円(税込、送料無料)
1796年から1798年に作曲されたオラトリオ「天地創造」。2度目のロンドン滞在を終えてウィーンに戻った64歳のハイドンに、興行主J.P.ザロモンが作曲を依頼。旧約聖書の「創世記」とミルトンの「失楽園」のテキストをもとにハイドンの友人で理解者であるスヴィーデン男爵が制作した台本を用いて、2年の年月を経て完成された大作です。 作品は3つの部分で構成され、第1部は「天地創造」の第1日目から第4日目まで、第2部は第5日、第6日、そして第3部では神によって創造された人間であるアダムとエヴァの姿が描かれています。ハイドンはそれまでに培ってきた宗教音楽のノウハウと、数々の歌劇での経験を生かし、このオラトリオに極めてスケールの大きな音楽を付けています。色彩豊かなオーケストラの響きで世界が出来上がっていく様子を克明に表現し、独唱者たちの美しいアリアがこれを彩ります。 ハイドンの最高傑作と呼ぶにふさわしいこの作品に取り組むのは、合唱音楽の権威で、先ごろ自身のオーケストラ「インスラ・オーケストラ」を立ち上げた女性指揮者ロランス・エキルベイ。今作ではヴォーカル・アンサンブル「アクサンチュス」の指揮はマルク・コロヴィッチに委ね、自身はインスラ・オーケストラを含む全体の統括に当たっています。 オーケストラ、合唱、そしてソリストが一体となった素晴らしい演奏に加え、ドラマティックなストーリーを実際に体感させるために登場するのが、前衛的な演出で知られるカタロニアの「ラ・フラ・デルス・バウス」のパフォーマンスです。巨大な装置、プロジェクションマッピング、映像、照明などを駆使した強烈で衝撃的な舞台は、21世紀における新たな『創世記』となることでしょう。
収録作曲家:
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発売日:2018年11月16日
CD価格:2,475円(税込)
2012年、ロンドンの王立音楽院の在学生で結成されたコンソーネ弦楽四重奏団は、最小限のヴィヴラート、チェロのピン無しなどのピリオド・スタイルで、古典派からロマン派初期の作品に特化した活動を行っており、2015年以降様々な音楽祭で賞を受けている実力派です。高い技術はもちろん、ガット弦の清楚で温かみのある響きと瑞々しい表現の共存が彼らの大きな魅力で、ここではメンデルスゾーンが20歳の頃仕上げた四重奏曲と、その没後遺稿から集めて出版された小品、そしてハイドンの晩年に書かれロマン派の萌芽を感じさせる傑作を収録しています。いずれも彼らならではの若い感性で生き生きと歌い上げており、作品の美しさを存分に味わうことが出来るアルバムとなっています。 ピリオド解釈によるロマン派以降の作品録音も少なくはない昨今と思いきや、実は弦楽四重奏のピリオド録音は驚くほど少ないのが現状。彼らのさらなる活躍を通じて、作曲家たちが意識していた19世紀以前のサウンドに迫れる機会が増えるのも楽しみです。
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ《トビアの帰還》Hob.XX:1 [セン・グオ/ヴァレンティナ・ファルカス/アン・ハレンベリ/マウロ・ペーター/ルーベン・ドロールニコラウス・アーノンクール/ラ・シンティッラ管弦楽団/アルノルト・シェーンベルク合唱団]発売日:2018年11月16日
CD 2枚組価格:3,600円(税込、送料無料)
2013年、アーノンクールがザルツブルク音楽祭に出演した際、演奏したのはハイドンのオラトリオでした。「四季」はウィーン・フィル、「天地創造」はコンツェントゥス・ムジクス、このラ・シンティッラ管弦楽団(チューリヒ歌劇場管弦楽団のメンバーによるピリオド楽器のオーケストラ)による「トビアの帰還」と、曲ごとにオーケストラを変えての演奏でしたが、中でもこの「トビアの帰還」はハイドンのオラトリオの中でも上演されることが非常に少ないため、作品への興味も含め、非常に注目を浴びた演奏会となりました。 聖書のエピソード(盲目の父を癒すために天使ラファエルを伴い長い旅にでかけるトビアの物語)を題材としたこのオラトリオは、全編、美しいアリアを含む劇的な音楽に彩られた円熟期のハイドンらしい緊密な構成に支えられており、アーノンクールは全ての音を際立たせる勢いでこの作品に取り組み、アーノンクールが認めた優れた独唱者たちの歌唱も万全、満足の行く演奏が繰り広げられています。 このコンサートの収益は全てサラエボの戦争犠牲者たちを支える慈善団体に寄付されたということです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「天地創造」 [マリ・エリクスモーン/ダニエル・シュムッツハルト/マルティン・ミッタールッツナー/ロランス・エキルベイ/アクサンチュス/インスラ・オーケストラ]発売日:2018年11月30日
Blu-ray価格:3,440円(税込、送料無料)
1796年から1798年に作曲されたオラトリオ「天地創造」。2度目のロンドン滞在を終えてウィーンに戻った64歳のハイドンに、興行主J.P.ザロモンが作曲を依頼。旧約聖書の「創世記」とミルトンの「失楽園」のテキストをもとにハイドンの友人で理解者であるスヴィーデン男爵が制作した台本を用いて、2年の年月を経て完成された大作です。 作品は3つの部分で構成され、第1部は「天地創造」の第1日目から第4日目まで、第2部は第5日、第6日、そして第3部では神によって創造された人間であるアダムとエヴァの姿が描かれています。ハイドンはそれまでに培ってきた宗教音楽のノウハウと、数々の歌劇での経験を生かし、このオラトリオに極めてスケールの大きな音楽を付けています。色彩豊かなオーケストラの響きで世界が出来上がっていく様子を克明に表現し、独唱者たちの美しいアリアがこれを彩ります。 ハイドンの最高傑作と呼ぶにふさわしいこの作品に取り組むのは、合唱音楽の権威で、先ごろ自身のオーケストラ「インスラ・オーケストラ」を立ち上げた女性指揮者ロランス・エキルベイ。今作ではヴォーカル・アンサンブル「アクサンチュス」の指揮はマルク・コロヴィッチに委ね、自身はインスラ・オーケストラを含む全体の統括に当たっています。 オーケストラ、合唱、そしてソリストが一体となった素晴らしい演奏に加え、ドラマティックなストーリーを実際に体感させるために登場するのが、前衛的な演出で知られるカタロニアの「ラ・フラ・デルス・バウス」のパフォーマンスです。巨大な装置、プロジェクションマッピング、映像、照明などを駆使した強烈で衝撃的な舞台は、21世紀における新たな『創世記』となることでしょう。
収録作曲家:
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ラヴェル/ハイドン:
弦楽四重奏曲他 [テスラ弦楽四重奏団]RAVEL, M.: String Quartet / HAYDN, J.: String Quartet No. 42 / STRAVINSKY, I.: Concertino for String Quartet (Tesla Quartet)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:ORC100085
CD価格:1,950円(税込)
偉大な発明家ニコラ・テスラ(1856-1943)の名を冠した「テスラ四重奏団」。2008年にジュリアード音楽院の学生たちにより結成されたこのアンサンブルは、詩、音楽、哲学にも精通し、これらを大切にしていたテスラの意志を尊重し、“人々を結び付ける”役目としての音楽を追求しています。彼らは聴衆と演奏家の結びつきを強めるために10年間試行錯誤を繰り返したといい、このデビュー・アルバムでは、ラヴェル、ハイドン、ストラヴィンスキーという選曲から演奏に至るまで、聴き手をひきつけるために細心の注意が払われており、演奏も実にきめ細やか。現在のニューヨークで最も有望なアンサンブルの一つとして注目を集めています。
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OUT OF THE SHADOW
18世紀 - 19世紀のヴァイオリン協奏曲集 [レベッカ・ハルトマン/ラヴァルド・スコウ=ラーセン/ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ]Violin Concertos - TARTINI, G. / HAYDN, J. / MENDELSSOHN, Felix (Out of the Shadow) (R. Hartmann, Salzburg Chamber Soloists, Skou Larsen)
発売日:2018年10月31日
NMLアルバム番号:SM291
CD価格:2,080円(税込)
バッハなどのバロック作品から、現代音楽まで幅広いレパートリーを持つヴァイオリニスト、レベッカ・ハルトマン。高い演奏技術を誇る彼女の使用楽器は1675年のストラディヴァリウスで、その美しい音色は、以前リリースした「Birth of the Violin」(SM151)がECHOクラシック賞を獲得するなど高く評価されています。 このアルバムではタルティーニ、ハイドン、メンデルスゾーン(あまり耳にする機会のないニ短調)の3曲を演奏。バロック期からロマン派まで様式の違いを意識させる表現です。指揮を務めるラーセンはチェリビダッケに薫陶を受けた名手でありもともとはヴァイオリニスト。ザルツブルクのモーツァルト大学でヴァイオリンを教えていることもあり、ハルトマンとは以前から良い関係を築いています。
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ハイドン(1732-1809):
ピアノのための10の小品と24のメヌエット [イェネ・ヤンドー(ピアノ)]HAYDN, J.: 10 kleine Klavierstücke / 24 Menuets, Hob.IX:3 and 11 (Jandó)
発売日:2018年09月28日
NMLアルバム番号:8.573933
CD価格:1,600円(税込)
ハイドンは生涯に47曲の「鍵盤のためのソナタ」を書きました。初期の作品はチェンバロのためのものでしたが、ハイドンが活躍していた時期は鍵盤楽器の発展が著しく、チェンバロからフォルテピアノ、ハンマークラヴィーアなど様々な鍵盤楽器が登場し、使える音域や強弱の設定範囲が広まるだけでなく、作品自体の形式も拡大の一途を辿っていました。ハイドンは47曲のソナタの他に、自身のオーケストラ作品や室内楽作品を鍵盤楽器用に編曲し、楽器の可能性を探るとともに、これらはウィーンの舞踏会で使用され、貴族たちをおおいに喜ばせたのです。 演奏はNAXOSを代表するピアニスト、イェネ・ヤンドー。2013年の「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」(8.573313)に続くハイドン作品の録音です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
チェロ協奏曲集
第1番・第2番 [ズィル・ベイリー(チェロ)/ロビン・オニール(指揮)/フィルハーモニア管弦楽団]HAYDN, J.: Cello Concertos Nos. 1 and 2 (Z. Bailey, Philharmonia Orchestra, R. O'Neill)
発売日:2018年09月21日
NMLアルバム番号:Steinway30094
CD価格:2,400円(税込)
バッハの「無伴奏チェロ組曲」や、名ピアニスト、ダイナーシュタインとの「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ」での名演が広く知られる、1970年アメリカ生まれのチェリスト、ズィル・ベイリー。レパートリーは幅広く、2016年にはドアティの「ヘミングウェイの物語」(NAXOS 8.559798)でソロを務め、グラミー賞の「最優秀クラシック・インストゥルメンタル・ソロ賞」を獲得するなど目覚ましい活躍をしています。 STEINWAYレーベルには、これまでピアノ伴奏による「アメリカ近代作品集」と準・メルクルが指揮するインディアナポリス響との共演による「マーリー/ブロッホ作品集」の2枚の録音があり、どちらも好評を博していますが、このアルバムではフィルハーモニア管弦楽団をバックに、ハイドンの2曲のチェロ協奏曲を演奏、滋味溢れる旋律をじっくり聴かせます。
収録作曲家:
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〈HAYDN 2032 第6集〉
ラメンタツィオーネ
ハイドン(1732-1809):
交響曲集
[日本語解説付き] [バーゼル室内管/アントニーニ]HAYDN, J.: Symphonies Nos. 3, 26, 30, "Alleluja", 79 (Haydn 2032 Project, No. 6. Lamentatione) (Basel Chamber Orchestra, Antonini)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:ALPHA678
CD価格:2,970円(税込)
“もうずいぶん前から、私は(これまでに何度か耳にしたり記事で読んだりしてきた)とある件について、ハイドンにぜひ伺ってみたい... と思っていました。それは、彼が[歌詞をうたう歌手なしに]楽器だけで演奏できるよう曲を書くとき、何かしら自分がことばで説明したかったことを音楽に託していたのか... ? という疑問です。「いやめったにそういうことはありませんでしたね」、ハイドンはそう答えてくれました。「楽器だけのために曲を書くとき、私はだいたいにおいて、純粋に音楽のことしか考えていません――どこまでも、ただ音楽に引きまわされるがままにしてきたまでのこと。しかし、例外がただ一度だけありました――ある交響曲の緩徐楽章アダージョを通じて、神と、愚かな罪人との対話を描いたことがありましたよ。”アルベルト・クリストフ・ディース、1806年5月27日付――『ヨーゼフ・ハイドン評伝』(1810 年ウィーン刊)に所収(解説文より)
収録作曲家:
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ハイドン/ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ集 [カヴェー]HAYDN, J.: Keyboard Sonatas Nos. 47, 58 / BEETHOVEN, L. van: Piano Sonatas Nos. 1, 2, 6 (Cavé)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA385
CD価格:2,475円(税込)
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〈HAYDN 2032 第6集〉 - ラメンタツィオーネ
ハイドン(1732-1809):
交響曲集 [バーゼル室内管/アントニーニ]HAYDN, J.: Symphonies Nos. 3, 26, 30, "Alleluja", 79 (Haydn 2032 Project, No. 6. Lamentatione) (Basel Chamber Orchestra, Antonini)
発売日:2018年06月27日
NMLアルバム番号:ALPHA678
CD価格:2,475円(税込)
ハイドン生誕300年にあたる2032年。この年までにハイドンの交響曲全曲を録音しよう! と2013年から始まったプロジェクト「HAYDN 2032」。イル・ジャルディーノ・アルモニコとジョヴァンニ・アントニーニの演奏で録音が開始されましたが、第5集からはバーゼル室内管弦楽団が演奏を担当、更に刺激的なハイドンを楽しむことができます。 第6集に収録されているのは、アルバムタイトルにもなっている第26番「ラメンタツィオーネ」を始めとした、第3番、第30番、第79番の全4曲。グレゴリオ聖歌の旋律が用いられた第26番はシュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)期の始まりを告げる作品とされ、ドラマティックな構成が愛されています。他の3曲も含めアントニーニのきめ細やかな解釈が光る闊達な演奏が素晴らしく、聴きどころもたっぷりです。 また今回の第6集は、これまでのように他の作曲家の作品や、ハイドンの声楽曲などをカップリングすることなく、全てをハイドンの交響曲でまとめた潔い選曲であることも見逃せません。
収録作曲家:
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「トルコ風に」
18世紀のトルコ風音楽集
(ロンベルク/モーツァルト/ハイドン) [シュレーダー/コレギウム・ムジクム・バーゼル/グリフィス]ROMBERG, A.J.: Symphony No. 4, "Alla turca" / MOZART, W.A.: Violin Concerto No. 5 (J. Schröder, Collegium Musicum Basel, K. Griffiths)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:555175-2
CD価格:2,475円(税込)
16世紀から18世紀にかけて西ヨーロッパでは“テュルクリ”と呼ばれるトルコ趣味が街を席捲しました。当時の超大国オスマン帝国への恐れと憧れから発生したこの流行は音楽にも影響を及ぼし、オスマン帝国の軍楽隊の音楽を模した「トルコ行進曲」やトルコを題材にした歌劇など、数多くの異国情緒溢れる作品が生まれました。 このアルバムには3曲のトルコ風の作品が収録されています。メインとなるのはドイツの作曲家ロンベルクの作品で、この「トルコ」と題された交響曲第4番には、まるでリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を思わせるかのようなアラビアの色が濃厚に表れた聴きどころの多い曲です。他にはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(終楽章にトルコ風のメロディがある)と、やはりトルコ風のハイドンの歌劇《突然の出会い》を収録。モーツァルトでは若手ヴァイオリニストのシュレーダーが活躍する、全体に楽しさが漲る1枚です。
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ロスバウト ハイドン作品集
1952-1962年 録音[7枚組BOX] [バーデン・バーデン南西ドイツ放送響/ロスバウト]HAYDN, J.: Symphonies / Concertos (South West German Radio Symphony, Baden-Baden, Rosbaud)
発売日:2018年03月16日
NMLアルバム番号:SWR19056CD
CD 7枚組価格:5,250円(税込、送料無料)
ハンス・ロスバウトのSWRアーカイヴ録音、BOXシリーズ第4弾はヨーゼフ・ハイドンの交響曲集。現代音楽の権威として知られるロスバウトですが、モーツァルトなど古典派作品における優れた演奏でも再注目されており、ロスバウトらしい「簡潔でムダのない」解釈はこのハイドンでも存分に発揮されています。一連の協奏曲では、ジャンドロンやアクセンフェルトなど、当時最高のソリストを迎え見事な演奏を繰り広げます。 また、全曲中唯一のステレオ録音となる1958年ベルリン・フィルハーモニーとの「交響曲第45番」も注目です。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
収録作曲家:
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発売日:2017年08月25日
CD価格:2,240円(税込)
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ハイドン(1732-1809):
十字架上のキリストの最後の七つの言葉
(弦楽オーケストラ版)HAYDN, J.: 7 Letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze (Die) (The 7 Last Words) (version for string orchestra) (Camerata Salzburg, Végh)
発売日:2017年04月21日
CD価格:1,725円(税込)
1786年、54歳のハイドンが作曲した連作管弦楽曲。この時期のハイドンはエステルハーツィ家に仕えながらも、彼の作品がヨーロッパ中で人気を博していたため、外部から作曲を頼まれたり、作品の出版に力を入れたりと、なかなか忙しい日々を送っていました。この曲はスペインのカディス大聖堂の依頼によって書かれており、同じ頃の「パリ交響曲」もパリの新設オーケストラのために書かれるなど、ハイドンは各方面からひっぱりだこだったようです。 「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」はもともと管弦楽のために書かれましたが、後にハイドン自身の手によって弦楽四重奏版、クラヴィーア版、オラトリオ版と、いくつもの異稿版が作成されています。ヴェーグの演奏は、弦楽四重奏版を拡大したもので、重厚な響きが深い感動をもたらします。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
弦楽四重奏曲 第15番
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 Op.20-3 [テツラフ四重奏団]SCHUBERT, F.: String Quartet No. 15 / HAYDN, J.: String Quartet No. 26 (Tetzlaff Quartet)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:ODE1293-2
CD価格:2,250円(税込)
世界中で絶賛される弦楽四重奏団、テツラフ・カルテット。ヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフとその妹ターニャを中心に1994年に結成、ヨーロッパの音楽祭の常連であり、その演奏は「ドラマティックでエネルギッシュ」と評され、2014年には来日公演も行い、日本でも着実に人気を獲得しています。 これまでのアルバムは「シェーンベルクとシベリウス」、「メンデルスゾーンとベルク」という意外性たっぷりの組み合わせでしたが、ONDINEへの初レコーディングとなる今作は、シューベルトとハイドンというウィーンの伝統に則ったオーソドックスな組み合わせ。シューベルトの最後の弦楽四重奏曲である第15番は、10日間という短い期間で書き上げられたにも拘らず極めて優れた内容を持つ作品です。ト長調とありますが、シューベルトらしく短調と長調が目まぐるしく交替し、全曲に緊張感が漲っています。ハイドンの四重奏は「太陽弦楽四重奏曲」と呼ばれるシリーズの1曲。四重奏の可能性を探るハイドンが創り上げた実験的で創造的な作品です。
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第104番「ロンドン」
第88番「V字」
第101番「時計」 [フィルハーモニア・バロック・オーケストラ/マギーガン]HAYDN, J.: Symphonies Nos. 88, 101, "The Clock" and 104, "London" (Philharmonia Baroque Orchestra, McGegan)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:PBP-02
CD価格:2,400円(税込)
2011年に創立30周年を迎えた「フィルハーモニア・バロック・オーケストラ」の方向性がはっきりと示されたハイドンの一連の交響曲集。エキサイティングな響きと、マギーガンの熟考の解釈を聞くことができます。このアルバムは、巧みな構成で知られる第88番「V字」、幻想的で精緻な第104番「ロンドン」、そしてユーモラスな第101番「時計」の3曲が収録されています。ハイドンの見事な作曲技法も目の当たりにできます。 *このアルバムはグラミー賞Best Orchestral Performance賞にノミネートされました。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲集 第57番・第67番・第68番 [フィルハーモニア・バロック・オーケストラ/マギーガン]HAYDN, J.: Symphonies Nos. 57, 67 and 68 (Philharmonia Baroque Orchestra, McGegan)
発売日:2017年03月24日
NMLアルバム番号:PBP-08
CD価格:2,400円(税込)
交響曲集第1集(PBP01)が2011年のグラミー賞にノミネートされるなど、高い評価を受けたマギーガンのハイドン。こちらの第2集は1770年代に作曲された3曲の交響曲を収録。整然としたオーケストレーションの中に、時々意表を突くメロディが出現するところは、いかにも中期のハイドンらしい作風ですが、マギーガンはこれらを丁寧に拾いあげ、きわめて楽しい作品として演奏しています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
戦時のミサ
ネルソン・ミサ [シティ・オブ・ロンドン合唱団/ロイヤル・フィル/ウェットン]HAYDN, J.: Masses Nos. 10, "Paukenmesse" and 11, "Nelsonmesse" (City of London Choir, Royal Philharmonic, Wetton)
発売日:2017年01月25日
NMLアルバム番号:RPOSP054
CD価格:1,950円(税込)
ハイドン晩年に書かれた2曲のミサ曲を収録。第7番の「戦時のミサ」はオーストリアがナポレオン軍の攻撃の受け混乱している1796年に書かれた作品で、ティンパニの扱いが特徴的であるため、「太鼓(パウケン)ミサ」の別名もあります。1798年に書かれた「ネルソン・ミサ」は、イギリスのネルソン提督にちなんだ曲名。ハイドンの最も劇的でエキサイティングなミサ曲です。 指揮者デイヴァン・ウェットンは、英国で活躍する経験豊かな合唱指揮者の一人で、シティ・オブ・ロンドン合唱団とは長い共演歴を持っています。合唱団の持つ若々しい響きが存分に生かされた演奏です。2016年、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の70周年を祝しての収録です。
収録作曲家:
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発売日:2017年01月25日
DVD 日本語字幕価格:3,200円(税込、送料無料)
フィル・グラブスキーによる「ハイドンを探して」のドキュメンタリーは、視覚も聴覚も満たされる素晴らしい映像です。この「ハイドンを探して」は、先のモーツァルト、ベートーヴェンと同じく綿密な取材に基づいたストーリーであり、これまで知ることのなかったハイドンについて、深い知識を得ることができるでしょう。 1732年、当時はハンガリー王国領との国境に位置したニーダーエスターライヒ州の小さな村に生まれたハイドンは、現地の音楽学校の校長フランクに音楽の才能を認められ音楽の勉強を始めます。その後はウィーンに移り、シュテファン大聖堂の聖歌隊を経て、様々な仕事をした後、彼のキャリアを決定付けるエステルハージ家の副楽長に就任します。 映像の中で、アンドラーシュ・シフ(ピアニスト)が「世界はもっとハイドンに感謝する必要があります。本当に素晴らしい作曲家なのに、過小評価されています。」と語るように、ハイドンは生涯のエピソードも、その音楽ももっと知られてもよいでしょう。バロック時代の終わりから、ナポレオンがウィーンを侵略するまでの長い年月を過ごし、100以上の交響曲、60を超える弦楽四重奏曲、残存する16曲の歌劇、50曲以上のピアノ・ソナタ、「天地創造」「四季」などの壮大なカンタータを作曲したハイドンの生涯を音楽とともに追っていきます。今作でも、ロナルド・ブラウティハム、ロイ・グッドマン、クリストフ・ルセ、フランス・ブリュッヘンら名手たちが登場し、ハイドンについて興味深い考察を披露しています。
収録作曲家:
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ゴルトムント弦楽四重奏団
ハイドン(1732-1809):
〈弦楽四重奏曲集〉
弦楽四重奏曲 第1番・第29番・第66番 [ゴルトムント弦楽四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 1, 29 and 66 (Goldmund Quartet)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:8.573701
CD価格:1,600円(税込)
2015年「バイエルン・ヤング・アーテイス卜賞」を獲得、“現在ヨーロッパで最もエキサイティングな弦楽四重奏団”と評されているゴル卜ムント弦楽四重奏団によるハイドン(1732-1809)の一連の弦楽四重奏曲。2009年に結成されたゴルトムント弦楽四重奏団は、マドリッドの室内楽国際研究所でゲルハル卜・シュルツとギュター・ピヒラーに師事、数々のマスタークラスで研鑽を積み、ミュンヘン、プリンツレゲンテン劇場でデビューを飾って以来、世界中のコンサー卜・ホールで演奏を行っています。すでにクリストフ・ポッペンやアラベラ・美歩・シュタインバッハーら数多くのアーテイス卜と共演を行い、各地の音楽祭にも出演が予定されており、今後の活躍に期待が集まっています。 このアルバムでは、ハイドンの初期、中期、後期の3曲の演奏を収録。各々の様式を踏まえた上で繰り広げられる、小気味よく若々しい演奏です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ・ソナタ集 [ベルント・グレムザー]HAYDN, J.: Keyboard Sonatas Nos. 32-33, 47, 49, 53 (Glemser)
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:OC455
CD価格:1,840円(税込)
NAXOSレーベルにも、シューマン、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチなど数多くの録音があるドイツのピアニスト、ベルント・グレムザーの新録音。ドイツ国内では“ピアノの魔術師”と称えられているグレムザー、OEHMSレーベルには更に多彩なレパートリーを録音しています。 前作のメンデルスゾーンは、彼自身において最善の出来映えとのことでしたが、今回のハイドン(1732-1809)はそれ以上に力が入っています。バッハの時のように、ショスタコーヴィチを組み込んだ「前奏曲とフーガ」(OC738)や「バッハ作品のトランスクリプション」(OC706)といった企画物ではなく、真っ向からハイドンに取り組んだ作品集となっています。選ばれたソナタは全て「短調」で書かれていると言うグレムザーのこだわりもお楽しみください。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ・ソナタ集 第1集〉
第31番・第33番・第38番・第47番・第58番 [オコーナー]Haydn Piano Sonatas: John O'conor
発売日:2016年10月21日
NMLアルバム番号:Steinway30058
CD価格:1,950円(税込)
アイルランドのベテランピアニスト、ジョン・オコーナーのハイドン・ソナタ集。ベートーヴェンの権威として知られる彼のまた違った面を楽しめる1枚です。ハイドン作品の持つ軽妙さと、凝りに凝った形式、対位法、ユーモラスなメロディは、同じ古典派の作品でもベートーヴェンやモーツァルトとはかなり違った味わいを持っています。 チェンバロからピアノへと移り変わる時代に書かれたこれらの作品を演奏するためには、軽やかな指運びとセンス、遊び心が必須ですが、オコーナーは全てを見事にクリアしています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オペラ序曲集 [パルドゥビツェ・チェコ室内フィル/ハラーシュ]HAYDN, J.: Opera Overtures (Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, Halász)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:8.573488
CD価格:1,600円(税込)
ハイドン(1732-1809)が活躍していた当時、彼のオペラはとても人気がありました。とは言え、それらのほとんどはエステルハーツィ家の宮殿で祝日のアトラクションとして演奏されたもので、ハイドンの死後は歌劇場のレパートリーとなることはなく、必然的に長い間、歴史の中に埋もれてしまっていたのです。 最近になってようやく全曲が演奏される機会が増えてきましたが、まだまだ知られていないものも数多くあります。しかしこの序曲集に記された各々の演目のタイトルの何と魅力的なこと。「月の世界」や「神々の忠告」なんて、ぜひとも全曲で聴いてみたい(観てみたい)ではありませんか。また、当時の序曲の慣例として、シンフォニア形式になっているものも多く(3楽章、もしくは4楽章からなる)一つの交響曲としても楽しめるのも嬉しいところです。NAXOSおなじみのハラースによる文句なしの演奏で。
収録作曲家:
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FolksLied ‐ 民謡歌集 [ゲルハーエル]
Vocal Recital: Gerhaher, Christian - HAYDN, J. / BRITTEN, B. / BEETHOVEN, L. van (Folkslied)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:900131
CD
通常価格:2,085円→ 特価!:1,190円(税込)今や世界的バリトン歌手となったクリスティアン・ゲアハーエル。BR KLASSIKレーベルでの彼は、シューマンの「ファウストの情景」やブリテンの「戦争レクイエム」で独唱を受け持ったアルバムがリリースされていますが、どちらも深く滑らかな声質を生かした見事な歌唱が高く評価されています。 このアルバムは2013年にプリンツレーゲンテン劇場で行われたリサイタルのライヴ収録です。ここでは比較的珍しいレパートリーが選ばれていて、どれもが民謡と芸術歌曲(リート)の間に生まれるエキサイティングなコントラストを丁寧に描き出したものです。 ハイドンの作品は、歌とピアノトリオのために書かれたもので、歌詞は英語ですが、ここでは1927年にロンとシューラーによって付されたドイツ語の歌詞で歌われています。ブリテンの作品は、良く知られたメロディに現代的な伴奏が付けられていて、この不思議な雰囲気が広く愛されています。あまり演奏されることのないベートーヴェンの作品にも、実は宝石のような魅力が満載です。愛すべき1枚です。
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ハイドン(1732-1809):
十字架上の最後の七つの言葉 Hob.XX:1C(ピアノ版) [ヤンド]HAYDN, J.: 7 letzten Worte unseres Erlosers am Kreuze (Die) (The 7 Last Words) (version for keyboard) (Jandó)
発売日:2014年12月24日
NMLアルバム番号:8.573313
CD価格:1,600円(税込)
ハイドン(1732-1809)の「十字架上の最後の七つの言葉」はもともと1786年に管弦楽曲として書かれたものです。当時54歳、円熟期のハイドンはスペインのカディス大聖堂から聖金曜日の礼拝のための音楽を書くように依頼されました。それは聖金曜日の礼拝用で、福音書のキリストの十字架上の七つの言葉をそれぞれ読み、瞑想する時間に奏される音楽を書くというものだったのです。信者たちが瞑想する時に奏される音楽のため、全てがゆったりとした曲である必要があり、これは全曲を通す上でもかなり困難なことでしたが(確かに変化が乏しくなる危険性を孕んでいます)、ハイドンは見事な音楽を書き、その期待に応えたのでした。曲は序奏に始まり、7つのソナタを巡って、最後はイエスが死を迎えた時に起きたとされる地震を表す音楽で終わるという荘厳なもの。ハイドンはこの管弦楽版がいたく気に入り、自身の編曲で弦楽四重奏版を作り、更にこのアルバムで聴くことができるクラヴィーア版も監修しました。 その後、この作品に他人が歌詞をつけたオラトリオ版というものを耳にしたハイドンは、自身がその編曲に手を加え、正式なオラトリオ版として完成させたというエピソードまであります。そこまでハイドンのお気に入りとなったこの作品。イェネ・ヤンドーの説得力溢れる演奏で聞いてみてください。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
フルートとピアノのためのソナタ集 [グイデッティ/ダメリーニ]HAYDN, J.: Flute Sonatas (Guidetti, Damerini)
■器楽曲(フルート) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:CDS7698
CD価格:1,824円(税込)
ハイドン(1732-1809)の後期弦楽四重奏曲は、当時の作曲家たちには書き得ない高度な技術と数多くのアイデアが盛り込まれており、発表されるやいなや素晴らしい成功を収めました。この評判に触発されたBreitkopf and Hartel社は、Op.74-1(72番)とOp.76-6(80番)、そしてOp.77-1(81番)の3曲をフルート・ソナタに編曲することを思い立ち、フルート奏者としても名高いライプツィヒ・トーマス教会のカントール、アウグスト・エベルハルト・ミュラーに編曲を依頼したのです(彼は編曲家としても知られ、この出版社と協力関係を持っていた)。ミュラーはそれぞれの弦楽四重奏曲からメヌエットを省いて、3楽章形式にし、フルートが軽やかに歌うように手を加え、Breitkopf and Hartel社は、それぞれにハイドンの作品番号を付けて「あたかもハイドンの作品のように」出版したのでした。 このミュラーという人は他にも色々なことをしたようで、例えばモーツァルトの「謎の」ピアノ・ソナタも、ミュラーが編曲したらしいとされていますが、教育者としては素晴らしい能力を持っており、フリードリヒ・フェスカをはじめとした音楽家たちが彼の元から巣立っています。 ここで演奏しているフルーティスト、グィデッティの演奏スタイルはクレム、ガッツェローニ、マリオン、ランパルから賞賛を得ており、ソリストとして、また室内楽奏者として活躍しています。現在はアドリアとサチーレの音楽院でフルートを教えています。ピアノのダメリーニは、現代音楽も得意とする幅広いレパートリーを有する人で、こちらも多くのオーケストラと共演するなど、華々しい活躍をしているヴェテランです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「天地創造」 [ティリング/パドモア/ミュラー=ブラッハマン/バイエルン放送合唱団&交響楽団/ハイティンク]HAYDN, J.: Schöpfung (Die) (Tilling, Padmore, Müller-Brachmann, Bavarian Radio Chorus and Symphony, Haitink)
発売日:2014年09月24日
NMLアルバム番号:900125
2CD価格:2,985円(税込)
1796年から1798年にかけて作曲されたこのオラトリオ「天地創造」。あの興行主ザロモンの依頼によって書かれた作品で、旧約聖書の「創世記」第1章とミルトンの「失楽園」を元にした台本にハイドンが魅力ある音楽をつけています。第1部は天地創造の第1日から第4日までが描かれ、混沌としたものの中から光が生まれ、天使たちが舞い、神の栄光が歌われます。第2部では第5日目と、第6日目。まず生き物たちが地と空を覆い、その後ようやく人間が造られます。そして第3部ではその造られた人間「アダムとエヴァ」が物語の主役となります。 この演奏はハイティンクにとっては第3回目の録音となります。近作は、これまでの音楽的成果と経験を全て注ぎ込んだかのような熱演であり、この雄大な音楽つくりは、まさに「神の視点」というほかありません。84歳という年齢を感じさせないエネルギッシュな演奏となっていることにも注目です。3人のソリストも万全であり、最近注目のソプラノ、ティリングの涼やかで落ち着きのあるガブリエル、やわらかくふっくらとしたパドモアのウリエル、こちらも注目の若手バスバリトン、ミュラー=ブラッハマンの年齢を越えた深い声の響きなど聴くべきところの多いものです。エキサイティングな100分。天地が誕生する様子をぜひお楽しみください。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
スコットランド民謡集 Hob.XXXIa(抜粋)
英語によるカンツォネッタ集 Hob.XXVIa [ミールズ/レサミ・ド・フィリッペ]HAYDN, J.: Vocal Music (Anne Hunter's Salon) (Mields, Les Amis de Philippe)
■声楽曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:777824-2
17)
CD価格:1,824円(税込)
現代最高のバロック歌手、ドロテー・ミールズの歌うハイドン歌曲集です。このアルバムに収録されているのは、スコットランドの民謡を編曲したものとイギリスのカンツォネッタです。スコットランド民謡は、土地の名士であるジョジ・トムソンが当時の名作曲家たちにスコットランドの民族音楽の旋律を用いた曲の伴奏部分の作曲依頼をしたもので、彼らは歌詞を知ることもなく、メロディを流用し、見事な伴奏を書いたと言われています。ハイドン(1732-1809)は途中まで完成させ、この世を去ってしまい、残りはベートーヴェンが引き継ぎました。英語のカンツォネッタ集は、穏やかで静かな世界が広がるような名作揃い。フォルテピアノの伴奏で歌われる事が多いのですが、ここではルドガー・レミーのフォルテピアノを中心に、エヴァ・サロネンのヴァイオリンとグレゴール・アンソニーのチェロが美しい彩りを添えています。幸せな瞬間があります。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第4集〉
第8番・第9番・第10番・第11番・第12番 [バルトロッツィ三重奏団]HAYDN, J.: Piano Trios, Vol. 4 (Bartolozzi Trio) - Nos. 8-12
■室内楽
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:8.573128
CD価格:1,600円(税込)
1784年から1797年までの間に書かれたハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲は、偽作も含めて41曲、そして番号なしや補遺などが他に6曲あります。ほとんどの曲はピアノとヴァイオリンが中心で、チェロは低音を補強するために添えられていると言っても過言ではないでしょう。この頃の鍵盤楽器はチェンバロからクラヴィコード、フォルテピアノへと著しく変化、発展していたため、ハイドンもそれを鑑みつつ、楽器の特性を存分に生かすべく工夫した作品を次々と生み出していたのでした。モダンピアノで演奏する際は、それらも考慮しつつバランスや音色などを注意深く表現することが重要です。もちろんこのバルトロッツィ三重奏団の演奏は文句なし。技術的な課題や精密なアンサンブル、どれもが満足行くものです。
収録作曲家:
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ジョン・バルビローリ
ハイドン:交響曲 第83番 ト短調 「めんどり」
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 [録音:1969年]HAYDN, J.: Symphony No. 83 / BERLIOZ, H.: Symphonie fantastique (South West German Radio Symphony, Barbirolli) (1969)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年09月25日
NMLアルバム番号:ICAC5105
12)
CD価格:1,650円(税込)
ジョン・バルビローリ(1899-1970)は、現在では生粋のイギリス人指揮者と思われていますが、実はイタリア人の父とフランス人の母の間に生まれています。幼い頃から音楽の才能に秀でていて、1916年、17歳の時にはヘンリー・ウッド率いるクイーンズ・ホール管弦楽団で最年少チェリストとして活動を始めたほどでした。その後は協奏曲や弦楽四重奏などを演奏するも、1925年に自らの室内管弦楽団を組織して指揮者に転向、1936年にはニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者に抜擢され(あのトスカニーニの後継者!)、1943年にはイギリスのハレ管の音楽監督になり、15年間に渡ってよい関係を築きました。1961年から1967年にはヒューストン交響楽団の常任指揮者を務め、ブラームス、マーラー、シベリウスなどのロマン派の作品を指揮、またイギリス音楽の積極的な普及にも貢献しました。 そんな彼ですが、実はベルリオーズも得意なレパートリーで、幻想交響曲は1947年のモノラルと1958年の初期ステレオの2つのハレ管との録音が残されています。この69年の録音は完全なステレオであり、ハイドンとともに貴重な記録として称賛されるべきものです。
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第102番&第103番「太鼓連打」 [ザルツブルク・モーツァルテウム管/ボルトン]HAYDN, J.: Symphonies Nos. 102 and 103 (Salzburg Mozarteum Orchestra, Bolton)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年12月19日
NMLアルバム番号:OC421
1)
CD価格:1,710円(税込)
ボルトン&モーツァルテウムのハイドン(1732-1809)。交響曲はこれが2枚目(オラトリオの「四季」と「天地創造」も好演)ですが、今作もピリオド的なアプローチでぐいぐい聴き手を引き込みます。モダン楽器のオーケストラですが、ホルンとトランペット、ティンパニはピリオド楽器を使用しているため、この「太鼓連打」もテンポの良い音楽が炸裂。ムダな贅肉を削ぎ落としたスタイリッシュなハイドンです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第3集〉
第14番・第21番・第22番・第23番 [クングスバッカ・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Piano Trios, Vol. 3 (Kungsbacka Trio) - Nos. 14, 21, 22, 23
■室内楽
発売日:2012年10月24日
NMLアルバム番号:8.572063
CD価格:1,600円(税込)
第1集(8.572040)、第2集(8.572062)に続くクングスバッカ・ピアノ三重奏団によるハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲、第3集です。第21番から第23番までは1793年から94年にかけて作曲されたとされていて、出版は訪問先のロンドンで行われました。一度はエステルハージ家から離れるも、結局は楽長に再就任したハイドンですが、この2つの曲も、当時のエステルハージ公ニクラウス2世の妻マリーに捧げられています。円熟した曲想とピアニスティックな書法が見られる整った作品群です。第14番はその少し前に書かれたもので、ピアノ・パートに比重が置かれた作品です。第2楽章のアダージョの美しさは絶品です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
〈ピアノ三重奏曲集 第2集〉
第27番・第28番・第29番・第30番 [クングスバッカ・ピアノ三重奏団]HAYDN, J.: Piano Trios, Vol. 2 (Kungsbacka Trio) - Nos. 27, 28, 29, 30
■室内楽
発売日:2012年06月20日
NMLアルバム番号:8.572062
CD価格:1,600円(税込)
ハイドンの室内楽作品は、その巧み過ぎる作曲語法が却って音楽ファンを遠ざけている傾向があり、これらのピアノ三重奏曲も「好きな人にはたまらない」曲集であっても、大抵の人は「ちょっとねぇ」と敬遠してしまうのではないでしょうか。しかし、実際に聞いてみると、その独創性と多様性にはまることは間違いありません。このクングスバッカ・ピアノ三重奏団の演奏は第1集(8.572040)でも見事なハイドン像を構築していましたが、この第2集でも、4つの作品の関連性を紐解きながら、素晴らしい解釈でこれらを演奏しています。第27番から29番までは、第1集と同じく、ロンドンで出版されたもの。ロンドンで名ピアニストとして評判をとっていたテレーズ・ジャンセン(当時25歳?)に献呈されています。第30番はイギリスからウィーンに戻ってきた1796年に書かれたもので、熟練の香りが漂う名品です。この曲は誰にも献呈されていません。
収録作曲家:
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グレート・クラシカル・シンフォニーズ
[10枚組BOX]GREAT CLASSICAL SYMPHONIES (10-CD Box Set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年05月30日
10CD
通常価格:4,500円→ 特価!:3,290円(税込、送料無料)Naxos 25周年記念BOX!「管弦楽によって演奏される他楽章からなる大規模な楽曲」と定義付けられた交響曲。もともとは17世紀のイタリアでオペラの序曲である「シンフォニア」が発展したものです。イタリア式の序曲の「急-緩-急」という3部形式がソナタ形式の元となり、少しずつ発展し、古典派の時代に大まかな形ができあがりました。そんな時代に登場したのが「交響曲の父」と呼ばれるハイドンです。彼は104曲もの交響曲を作曲し、この分野に大きな礎を築きました。モーツァルトも40曲以上の交響曲を作曲し、30番以降の作品はどれもが名作揃いです。第25番は、映画「アマデウス」で印象的に使われたことで人気急上昇。何かにせかされるような冒頭部を聴いただけでワクワクする人も多いでしょう。その交響曲の形式に一石を投じたのがベートーヴェンです。第1番、第2番あたりは定石で書かれてはいるものの、第3番は第2楽章に「葬送行進曲」を入れてみたり、第9番では合唱を終楽章に使ってみたりと、様々な改革を行いました。この流れが、ロマン派の時代になると一層拡大され、交響曲というものがもっともっと多彩な表情を見せてくるようになるのです。
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ヴァーチャル・ハイドン [トム・ベギン]
HAYDN, J.: Virtual Haydn (The) - Complete Works for Solo Keyboard (Blu-ray, HD)
発売日:2012年04月25日
Blu-ray Audio価格:4,784円(税込、送料無料)
ハイドン(1732-1809)のピアノ曲全集を興味深い試みによって現代によみがえらせるというプロジェクト「ヴァーチャル・ハイドン」。このアルバムは、ハイドンの全ピアノ・ソナタを、「9つの仮想空間」で、特別な細工を施された7台の「歴史的鍵盤楽器」を弾き分けるという夢のような企画です。ハイドンの時代は鍵盤楽器が著しく発達した時期であり、チェンバロから現代のピアノへと変遷を遂げるまでに、多様な鍵盤楽器が発明され、ハイドンも時代に即した楽器を用いて作曲していました。また、ハイドンはウィーンを皮切りに、アイゼンシュタットのエステルハーツィ公の宮殿や、イギリスの古いコンサート・ホールである「ホリウェル」など、ヨーロッパ、イギリス各地で演奏していたことも間違いありません。 そんな時代を蘇らせるために・・・まず、各々の楽器を、無響にした研究室に持ち込み演奏することから始めます。次はハイドン所縁の場所に行き、各部屋の響きを採取。その「響きの特性」を計算し、先ほどの「無響の音」にその響きを付け加えます。2.0でも申し分ない音が楽しめますが、可能であれば5.0のサラウンドでこのディスクを再生してみてください。すると、あら不思議。まるで、その場所でその楽器を鳴らしたかのような、見事な演奏が目の前に立ち現れます。同梱のBlu-ray VIDEOの映像では、3時間に渡っての演奏家&研究者であるベギンの奮闘ぶりがご覧いただけます。彼を始めとしたチームの働きにもご注目ください。日本語字幕が付いていますので、細かい部分も文句なしです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第55番 変ホ長調
ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲第7番 イ長調 [ボストン交響楽団/ウィリアム・スタインバーグ指揮]HAYDN, J.: Symphony No. 55 / BEETHOVEN, L. van: Symphonies Nos. 7 and 8 (Steinberg) (NTSC)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2012年03月14日
DVD字幕なし価格:2,370円(税込)
ボストン交響楽団の放送シリーズです。当時の最先端の技術を駆使して収録された映像は、最新の注意を払って復元されています。ウィリアム・スタインバーグはフランクフルト歌劇場で指揮者としてデビュー、パレスチナで活躍後、1955年から1972年、22年の長さに渡ってピッツバーグ交響楽団の音楽監督を務めました。それに平行して1969年から1972年までの3シーズンに渡って、ボストン交響楽団の音楽監督を務めています。日本では、どうしても次期監督に就任した小澤の業績に目が向いてしまいますが、スタインバーグはこのオーケストラに、機械的な精密さと、しなやかな強度を与えたことはもっと知られてもよいのではないでしょうか。ここに収録されたハイドンとベートーヴェンは、そんなスタインバーグの見事な指揮ぶりを感じることができるでしょう。全て初出映像です。
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第77番
モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲 第19番 [アマデウス弦楽四重奏団]HAYDN, J.: String Quartet in C major, Op. 76, No. 3, "Emperor" / MOZART, W.A.: String Quartets, K. 465 and 428 (Amadeus Quartet) (NTSC)
■室内楽
発売日:2012年02月15日
DVD価格:2,370円(税込)
アマデウス弦楽四重奏団は、そのメンバーのほとんどがウィーンで学んでいましたが、彼らはナチスの迫害を逃れイギリスに移り、イギリス人のチェリストのロヴェットを迎え1948年にこのアンサンブルを結成しました。翌年のウィグモア・ホールのデビューコンサートでは、チケットを売り尽くすほどの人気を得て、1950年代から1960年代にかけて大活躍したのです。しかし、70年代以降の音楽的嗜好の変化(鋭角的な表現が好まれるようになった)により、活動の終わりの頃には少々人気が下降気味であったことは否めません。とは言え、彼らの高揚感のある演奏は、ドイツの伝統を現代に伝える貴重なものであり、今現在、改めて聞いてみると新しい発見が種々あるものです。この映像は、彼らの活動の終焉近くである1980年代に収録されたもので、彼らが最も得意としたハイドンとモーツァルトを聴くことができます。長年イギリスで活動を行いながらも、決してドイツ精神をなくすことなかった彼らの矜恃を守り抜いた孤高の演奏と言えるのではないでしょうか?この「不協和音」の演奏から4年後、シドロフの死によって、40年続いた彼らの活動が停止し、一つの良き伝統も終焉を告げました。
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ハイドン(1732-1809):
フルート三重奏曲集 [グロッド/ルンメル/ヒンターフーバー]HAYDN, J.: Flute Trios Nos. 15-17 (Grodd, Rummel, Hinterhuber)
■室内楽
発売日:2012年01月18日
NMLアルバム番号:8.572667
CD価格:1,600円(税込)
ハイドンの室内楽を聴く喜びは、未知なる森を探検する喜びにも似ているかもハイドンのフルート三重奏曲の第16番と言われても、メロディが頭に浮かんでこないのではないでしょうか? ハイドンのトリオと言えば、大抵はピアノ三重奏曲であり、その主役はピアノで、ヴァイオリンが追従、チェロが申し訳程度のメロディを奏でるものが普通です。しかし、これらのフルート三重奏曲は、フルートに主役の場が与えられています。なぜここで彼がフルートを選んだのかの理由は不明ですが、イギリスの貴族たちにフルートをアピールする必要性があったからかもしれません。とは言え、自筆稿のほとんどが失われてしまい、作曲時期の確定ができないうえ、のこれらの作品は他の作曲家の名前で出版されていたり(ハイドンの名声にあやかったらしい)と、なかなか出所を示す手がかりもないというものです。しかし曲を聴いてみれば、どの曲からも「真の天才の証」が感じられることでしょう。この3曲には、既にピリオド楽器の演奏も存在しますが、ここではモダン楽器で、現代的なアプローチによる演奏をお聞きいただけます。ハイドンの室内楽曲、いや全作品がが、まだ一般的な地位を獲得していない理由の一つには、もしかしたら作品数が多すぎるせいもあるかも知れませんね。ちなみに第16番の冒頭は、あの有名なモーツァルトの作品にそっくりです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ三重奏曲全集 [トリオ1790]■室内楽
発売日:2011年12月14日
9CD価格:8,558円(税込、送料無料)
ハイドンのピアノ三重奏曲は、それ以前の通奏低音付きのヴァイオリン・ソナタとは一線を画した、当時としては画期的な作品群であると同時に、ハイドンの全作品の中でも、一際聳え立つ高い山として認識されています。しかしながら、なんとなくとっつきにくさがあるのか、なかなか録音、演奏の機会に巡り合うことができないのも実情です。聴けば聴くほどに魅力的なこの「宝の山」、トリオ1790の信頼おける演奏でぜひ聴いてみてください。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第8集
「小オルガンミサ」/「テレジア・ミサ」 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 8 - Masses Nos. 7, "Kleine Orgelsolomesse",12, "Theresienmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2011年06月15日
NMLアルバム番号:8.572128
CD価格:1,600円(税込)
ふくよかな楽器の響きと、鄙びたオルガンの音色。そして充実の合唱。
ハイドンの職人気質をとことん楽しむ1枚です。ハイドンのミサ曲全集の第8集です。こちらでシリーズは完結となります。「小オルガンミサ」は1775年頃の作曲で、エステルハージ家の本拠地であるアイゼンシュタットの「慈悲の友修道会」のために書かれています。この教会の修道士たちは、医者としても高い能力を有していて、音楽の治癒力にも絶大なる信頼を置いていました(現在でもリハビリ施設のある病院として知られています)。ハイドンも胃の万能薬を始め、ハーブティー、歯磨き粉などを与えられたそうです。この教会はとても小さかったため、ミサも必然的に小さいものとなったようです。もう1曲の「テレージア・ミサ」はフランツ1世の妃マリア・テレージアのために書かれたと言われていますが、現在ではこれは否定されています。彼女は献呈を受けたのではなく、溺愛するハイドンのミサ曲を自ら蒐集し、コレクションの中に加えていたのでした。1799年、ハイドンの円熟期の充実したミサ曲です。なおミサ曲の番号表記は旧全集に拠っています。収録作曲家:
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シャルル・ミュンシュ指揮
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第98番 変ロ長調 Hob.I:98
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調 [ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ指揮]HAYDN, J.: Symphony No. 98 / BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Munch) (NTSC)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年05月18日
DVD価格:2,370円(税込)
ミュンシュのレパートリーとしては、ブルックナーは例外的ではありますが(CDとしては違う日に演奏された第7番の盤も存在します)、やはり映像で見ることで彼の解釈の深いところを理解できるに違いありません。1955年から1979年にかけてボストンのテレビ局“WGBH”は150以上のライヴ・コンサートを放送しました。当時の4人の音楽監督、シャルル・ミュンシュ、エーリッヒ・ラインスドルフ、ウィリアム・スタインバーグ、そして小澤征爾。他の客演指揮者たちも含めて、毎回、彼らの雄姿がテレビ画面を飾ったのですから、これは興奮間違いありません。これらの放送のうち、100公演以上が現在ボストン交響楽団の倉庫に眠っているのですから、まだまだ宝の発掘は可能でしょう。
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第7集
ミサ・ブレヴィス ヘ長調/「天地創造ミサ」 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 7 - Masses Nos. 2 (revised) and 13, "Schopfungsmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick, Glover)
■合唱曲 ■宗教曲
発売日:2011年04月13日
NMLアルバム番号:8.572127
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)50年も前に書いた作品に手を加える時、老ハイドンは何を思う?1805年、73歳を迎えたハイドンは、若かりし頃に書いた「ミサ・ブレヴィス」にフルート、クラリネット、ファゴット、トランペット、そしてティンパニを加え、豊かな響きに改作しました。これは当時彼の作品を出版していたブライトコップ&ヘルテル社の依頼に応じて、若書きの作品に手を加えたのですが、結局のところ出版されることはなかったようです。もう1曲の「天地創造ミサ」は、オラトリオ「天地創造」の引用があるため、この名前で呼ばれます。女帝マリア・テレジアの聖名日である1801年9月13日に初演された晩年の作品で、流麗なメロディと力強さに溢れた秀作です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第6集
ミサ曲 第2番「ミサ・ブレヴィス」
ミサ曲 第14番「ハルモニー・ミサ」 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 6 - Masses Nos. 2, "Missa brevis" and 14, "Harmoniemesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick, Glover)
■合唱曲
発売日:2011年02月16日
NMLアルバム番号:8.572126
1)
CD価格:1,600円(税込)
「ミサ・ブレヴィス」とは「小さなミサ」という意味。1749年、変声期を迎えた17歳のハイドンはそれまで活躍していた聖歌隊を去らなくてはいけませんでした。この時、彼が今までの音楽的成果を表すために作曲したのがこの曲だと言われています。知識不足を補うため、彼は当時有名な作曲家であったポルポラに会い、イタリアの音楽様式について学んだのもこの時期です。小さいながらも充実した書式で書かれた溌剌とした音楽です。一方、第12番「ハルモニー・ミサ」は1802年、70歳の時の作品。ハイドン最後のミサ曲で、すでに「天地創造」や「四季」などの傑作をものにしていた彼ならではの堂々とした作品です。1802年9月8日。エステルハージ公爵夫人の命名日を祝う日のための演奏会で初演されました。ここでいう「ハルモニー」とは木管合奏の意味。充実した管楽器の響きが随所に現れる感動的な大作です。ニューヨーク・トリニティ教会合唱団の艶やかな歌声が胸に迫ります。ミサ曲の番号表記は、ブライトコプフ社の旧全集での通し番号に拠ります。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ディアベリ変奏曲 Op.120
ハイドン(1732-1809):
ピッコロ・ディヴェルティメント - 変奏曲 [コルスティック]BEETHOVEN, L. van: Diabelli Variations / HAYDN, J.: Un Piccolo Divertimento: Variations (Korstick) (Beethoven Cycle, Vol. 1)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年02月01日
NMLアルバム番号:OC532
CD
通常価格:1,710円→ 特価!:390円(税込) -
ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第5集 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 5 - Masses Nos. 5, "Grosse Orgelsolomesse" and 9, "Heiligmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■合唱曲
発売日:2010年12月15日
NMLアルバム番号:8.572125
5)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)1768~69年頃、ハイドン(1732-1809)がエステルハーツィ候ニコラウスに仕え始めた頃に書かれた「ミサ曲 第2番」はアイゼンシュタットのベルク教会のために作曲されたとされています(聖母マリアの祝日のために演奏された後は、聖ヨゼフの日にも使いまわされたようです)。全編に渡ってオルガンが活躍するため「大オルガンミサ」と呼ばれます。ハイドン自身がオルガンを演奏し、喝采を浴びたのではないでしょうか? 曲調も全体的に明るく、快活で喜びに満ちた美しいものです。そのほぼ30年後に書かれた「オッフィーダの聖ベルナルドの賛美のミサ」は、サンクトゥスの部分に古い聖歌が使われていることで「ハイリゲ・ミサ」としても知られています。一度はロンドンに永住しようと考えたハイドンですが、結局ウィーンに戻り、この曲が書かれた1796年にはエステルハーツィ家の楽長に再就任、2代目当主のために書かれたミサ曲です。合唱パートがとりわけ充実していて、60歳を超えたハイドンの旺盛な創作意欲が感じられる傑作です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第4集 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 4 - Masses Nos. 8, "Mariazellermesse" and 10, "Paukenmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■合唱曲
発売日:2010年10月13日
NMLアルバム番号:8.572124
CD価格:1,600円(税込)
マリアツェル修道院のために書かれたミサ曲「ミサ・チェレンシス」は1782年に作曲されましたが、この当時ハイドン(1732-1809)はほとんどミサ曲を書くことがありませんでした。この曲より以前に書かれたのは1775年頃の小オルガン・ミサですし、この曲の次に書かれたのは1796年の「戦時のミサ」です。そのどちらも宮廷のために書かれたのではないところも面白いところです。曲は輝かしく大規模で、楽器の使い方などにも独自性があり、ハイドンの校訂者として名高いランドンはこの曲をとても高く評価しています。もう1曲の「戦時のミサ」はオーストリアがナポレオンの脅威にさらされていた1796年に作曲されたもので、ティンパニの使い方が特徴的な名曲です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第3集 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 3 - Masses Nos. 6, "Nikolaimesse" and 11, "Nelsonmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■合唱曲
発売日:2010年08月18日
NMLアルバム番号:8.572123
22)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)エステルハージ侯ニコラウスの聖名日のために作曲された、初期の傑作「聖ニコライミサ」は1772年の作品です。この年は、あの有名な「告別交響曲」が書かれた年。ニコラウス侯の夏の休暇が例年よりも延びてしまったことに対して、その作品で不満を訴えたハイドン。その意向を汲んで楽員たちを解放したニコラウス侯。そのお礼も込めてこのミサ曲が書かれたとも言われています。もう1曲は、ハイドン自身が「深き悲しみのミサ」と呼んだ劇的な作品です。ネルソン率いる艦隊がナポレオンの艦隊を打ち破ったという報を訊いたハイドンが、その感激のあまり、ベネディクトにトランペットのファンファーレを付け加えたことから「ネルソン・ミサ」と呼ばれます。この演奏は、オリジナル楽器によるもので、既発のドラホシュ盤(8.554416)との聴き比べも興味深いところです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第2集
ミサ曲 第3番 ハ長調 「聖チェチリアのミサ」Hob.XXII:5 [ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 2 - Mass No. 3, "Cacilienmesse" (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■合唱曲
発売日:2010年06月16日
NMLアルバム番号:8.572122
CD価格:1,600円(税込)
対位法の限りを尽くしたフーガが炸裂! 円熟期のハイドンによる至高のミサ曲登場このミサ曲はハイドンがエステルハージ公のために書いた最初のミサ曲です。スターバト・マーテル(8.572121)と同様に、当時のウィーンの様式で1766年頃に書き始められました。最初は恐らくキリエとグローリアのみが演奏されたようですが、後の1770年代中ごろになって、クレド以降が付け加えられたらしいと研究が進んでいます。明快で荘厳な合唱で始まるキリエはすぐに快活な表情を持ち、ソロで歌われる「クリステ・エレイゾン」をはさみ、精巧なフーガへと進んでいきます。次の長いグローリアは8つの部分に分けられ、華麗な祈りの音楽が展開されます。「クレド」、「サンクトゥス」「ベネディクトゥス」と続き、最後は「アニュスデイ」の「ドナ・ノビス・パーチェム」の大フーガで曲を締めくくります。まさに感動的な音楽がここにあります。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲集 第1集
スターバト・マーテル Hob.XXbis [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック]HAYDN, J.: Masses, Vol. 1 - Stabat Mater (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2010年05月12日
NMLアルバム番号:8.572121
CD価格:1,600円(税込)
若く野心に溢れたハイドンが描いた壮麗な「悲しみの聖母」1761年、西部ハンガリー有数の大貴族、エステルハージ家の副楽長という仕事を得たハイドンですが、当時老齢だった楽長のグレゴール・ヴェルナーが1766年に死去した後、ようやく楽長へと昇進することができました。その最初の大きな仕事として作曲されたのが、有名な第3番のチェレンシス・ミサと、この「スターバト・マーテル」でした。これは、ハイドンの前任者であるヴェルナーが確立した、聖金曜日にGrabmusik(「重大な音楽」)を演奏するという伝統を継承したためで、ハイドンは入念な準備をして素晴らしい作品を作り上げました。当時はペルゴレージやスカルラッティの同名作品が書かれており、この作品もそれらに肩を並べる壮麗で美しい曲となっています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
カンタータ「アプラウスス(賛美)」Hob XXIVa:6 [シュペリンク]HAYDN, F.J.: Applausus (A. Spering)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2010年05月26日
NMLアルバム番号:C5036
1)
2CD価格:2,985円(税込)
1768年、36歳のハイドンが手がけた祝祭カンタータです。ツヴェッテル修道院長の修道誓願50周年祝賀式のために書かれていて、所用で初演に立ち会うことができなかったハイドンは、奏者や歌手に対して10項目からなる細かい指示を送ったようです。4つの基本徳目と神学との間の論争を抽象的に描いたラテン語のテキストからなり、5人の歌手がそれぞれ役を歌います。音楽は華やかなアリアと緻密なオーケストラのアンサンブルが随所に現れる聴き応えのあるものです。本来は序曲に「シンフォニアを当てるように」と指示されていますが、このライヴでは演奏されておらず、すぐにソプラノのレチタティーヴォで始まります。シュペリングの溌剌とした音楽作りは曲全体に熱気を与え、祝祭ムードを否が応でも高めます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ミサ曲全集 [トリニティ合唱団/レーベル・バロック管/バーディック/グローヴァー]HAYDN, J.: Masses (Complete) (Trinity Choir, Rebel Baroque Orchestra, Burdick, Glover) (8 CD Box set)
■宗教曲
発売日:2009年11月25日
NMLアルバム番号:8.508009
8CD
通常価格:5,400円→ 特価!:2,990円(税込)2009年のハイドン没後200年のために8年間をかけて録音されたミサ曲全集素朴な味わいの合唱団とオリジナル楽器による管弦楽団の温かみのある演奏がたまりません。一家に1セット。一度は聴きたい全集です。分売予定は今のところありません。
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス指揮
ハイドン(1732-1809):
ミサ曲 第14番 変ロ長調 『ハルモニー・ミサ』他 [バイエルン放送合唱団/交響楽団/ヤンソンス]HAYDN, J.: Mass No. 14, "Harmoniemesse" / Symphony No. 88 / Sinfonia in D major (Bavarian Radio Chorus and Symphony, Jansons)
■声楽曲
発売日:2009年09月30日
NMLアルバム番号:403571900102
SACD-Hybrid
通常価格:2,085円→ 特価!:1,390円(税込)あまりにも荘厳で力強い響きのミサ曲ヴァルトザッセン教会で行われたこのハイドン・プログラムの目玉は何と言ってもハルモニー・ミサでしょう。ハイドンの12曲あるミサ曲の最後を飾るこの作品の息を飲むような演奏が堪能していただけます。バイエルン放送響と放送合唱団という2つの団体から発せられる妙なる調べ。この作品の表題にもなっている管楽器の輝かしい響き(ハルモニーとは木管楽器の合奏の意味)、表現力豊かな独唱者たち。あまりにも荘厳で力強い響きは全ての聴衆を圧倒します。同時発売のDVDでは、臨場感あふれるライブの映像が楽しめます。
収録作曲家:
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マリス・ヤンソンス指揮
ハイドン(1732-1809):
ミサ曲 第14番 変ロ長調 『ハルモニー・ミサ』他 [バイエルン放送合唱団/交響楽団/ヤンソンス]HAYDN, J.: Mass No. 14, "Harmoniemesse" / Symphony No. 88 / Sinfonia in D major (Jansons) (PAL/NTSC)
発売日:2009年09月30日
DVD
通常価格:2,850円→ 特価!:1,290円(税込)臨場感あふれるライブの映像ヴァルトザッセン教会で行われたこのハイドン・プログラムの目玉は何と言ってもハルモニー・ミサでしょう。ハイドンの12曲あるミサ曲の最後を飾るこの作品の息を飲むような演奏が堪能していただけます。バイエルン放送響と放送合唱団という2つの団体から発せられる妙なる調べ。この作品の表題にもなっている管楽器の輝かしい響き(ハルモニーとは木管楽器の合奏の意味)、表現力豊かな独唱者たち。あまりにも荘厳で力強い響きは全ての聴衆を圧倒します。臨場感あふれるライブの映像をお楽しみください。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「天地創造」 [ウィーン少年合唱団/マルシーク]HAYDN, F.J.: Schopfung (Die) (The Creation) (Marschik)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2009年04月01日
NMLアルバム番号:C60065-2
2CD価格:1,575円(税込)
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
2台のリラ・オルガニザータのための協奏曲集 [ケルン室内管/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Concertos for 2 lire organizzate, Hob.VIIh:1-5 (Cologne Chamber, Muller-Bruhl)
■協奏曲
発売日:2009年03月25日
NMLアルバム番号:8.570481
CD価格:1,600円(税込)
幻の楽器、リラ・オルガニザータの音色を求めてもちろんこの音色で奏しても全く問題なし。ハーディ・ガーディに似た小型のオルガンである(手で円盤を回してこすり、鍵盤で音程を変える)リラ・オルガニザータのために書かれた5つの協奏曲は、この楽器が忘れ去られてしまったため、現在ではソロ・パートを他の楽器に置き換えて演奏することがほとんどです。このアルバムではフルートやリコーダー、そしてオーボエによって演奏されていますが、原曲の味わいを損なうことは全くなく、むしろ新たな魅力を与えていると言っても過言ではないでしょう。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノソナタ全集HAYDN, J.: Piano Sonatas (Complete) (Jando) (10 CD Box set)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年02月25日
10CD価格:6,750円(税込、送料無料)
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲全集HAYDN, J.: String Quartets (Complete) (Kodaly Quartet) (25 CD Box set)
■室内楽
発売日:2009年02月25日
25CD
通常価格:13,500円→ 特価!:8,090円(税込、送料無料)収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲全集HAYDN, J.: Symphonies (Complete) (34 CD Box set)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年02月25日
34CD
通常価格:16,200円→ 特価!:7,890円(税込、送料無料)収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
鍵盤楽器のための協奏曲集 [ケルン室内/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Keyboard Concertos (Hoeren, Haugsand, Muller-Bruhl)
■協奏曲
発売日:2009年02月25日
NMLアルバム番号:8.570486
1)
CD価格:1,600円(税込)
対オーケストラとの響きの違い、刺激しあうハープシコード、溶け合うオルガンハイドンの協奏曲の中でもとびっきりの多彩さを有しているのが、これらの鍵盤楽器のための作品でしょう。同時代のJ.C.F.バッハのロココ風趣味を併せ持つもの、モーツァルトのピアノ協奏曲に比肩する規模の大きいものなど汲めど尽きぬ魅力のある曲ばかりです。ここではハープシコード協奏曲とオルガン協奏曲を収録しました。第5番を除いては、どちらの楽器で演奏しても良いと指定されているこれらの曲ですが、オルガンをここまで軽やかに演奏するのは難易度が高いだろうな。と想像してしまいます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲集 第34集
第62番・第107番・第108番他 [トロント室内管/マロン]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 34 (Nos. 62, 107, 108 / La vera costanza: Overture / Lo speziale: Overture) (Mallon)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年12月10日
NMLアルバム番号:8.572130
CD価格:1,600円(税込)
NAXOSの一大プロジェクトついに完結!
マロンの指揮で聴くハイドンの交響曲交響曲全集の最後尾を飾るのは、快活極まりない第62番ニ長調です。1780年に作曲されたこの作品は、当時のハイドンの特徴的な作風を備えたもので、例えば第2楽章の独特な弦楽器の使い方など聴くほどに魅力を増すものです。一応107と108の番号が振られている2曲の交響曲はどちらも実は1760年近辺の初期の作品で、単純な筆致の中に若々しさを秘めている好感度たっぷりの佳作です。収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲集 第33集 [シンフォニア・フィンランディア/ガロア]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 33 (Nos. 25, 42, 65)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年11月12日
NMLアルバム番号:8.570761
5)
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:390円(税込)ハイドンの交響曲を制覇する者は、この全世界をも制覇できるかも知れない・・・着々と進行するNAXOSのハイドン(1732-1809)交響曲全集、今作は第33集です。今回は3曲を収録。あまり知られていない第25番は緩徐楽章を持たない3楽章形式の曲。第42番は劇的で鋭い感覚に支配された中期の傑作。そして機知と独創性に富んだ第65番は渋い輝きを放つ作品です。今回も最近活躍著しいガロワの指揮による、的確かつ爽やかな演奏でお届けいたします。
収録作曲家:
-
ハイドン(1732-1809):
協奏曲集 [パパノフ/ヘーレン/ダスカラキス/シュースター/ケルン室内管/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Trumpet Concerto / Horn Concerto No. 1 / Keyboard Concerto in D major / Double Concerto in F major (Bruhl)
■協奏曲
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:8.570482
3)
CD価格:1,600円(税込)
音楽を聴く愉悦を心から味わえる至福の1枚。ハイドンの有名無名の協奏曲集ハイドンの協奏曲の中でもとりわけ有名なトランペット協奏曲、高度な技巧を要求するホルン協奏曲、オルガンでも演奏されるハープシコード協奏曲、そしてハイドンの唯一現存する二重協奏曲と、このアルバムもハイドン好きにはたまらない内容となっています。もちろん演奏は抜群の出来。各々の奏者たちを重鎮ミュラー=ブリュールがきりっと締めています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ヴァイオリン協奏曲集 [ケルン室内/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Violin Concertos, Hob. VIIa: 1, 3, 4 (Hadelich)
■協奏曲
発売日:2008年07月16日
NMLアルバム番号:8.570483
CD価格:1,600円(税込)
もっと聴かれてもよい名曲、ハイドンの良き同僚、トマジーニのために書かれた協奏曲ハイドンの作品の中でも、トランペットやピアノ、チェロに比べてあまり人気のないのがこのヴァイオリン協奏曲でしょう。エステルハージ宮廷楽団の奏者トマジーニのために書かれた作品で、なかなか凝った節回しがあちらこちらにあり、爽快さと心地良さが駆け巡る楽しい曲ばかりです。この演奏は、重鎮ミュラー=ブリュールと1984年生まれの若手ヴァイオリニスト、ハーデリッヒの競演で弾むヴァイオリンをしっかり包み込む管弦楽の響きは極上です。
収録作曲家:
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ハイドンとアビンドン卿:
歌曲と室内楽作品集 [カフェ・モーツァルト]HAYDN, J. / THE EARL OF ABINGDON: Songs and Chamber Music (Cafe Mozart)
■室内楽 ■オペラ
発売日:2008年07月16日
NMLアルバム番号:8.570525
CD価格:1,600円(税込)
-
ハイドン(1732-1809):
ピアノ協奏曲集 [クナウアー/ケルン室内管/ミュラー=ブリュール]HAYDN: Piano Concertos, Hob.XVIII:3,4,9,11
■協奏曲
発売日:2008年06月11日
NMLアルバム番号:8.570485
5)
CD価格:1,600円(税込)
通好みのピアニスト、ドイツの中堅クナウアー、まぶしいほどに輝く音色と冴えた技巧が魅力的1971年ハンブルク生まれのピアニスト、セバスチャン・クナウアーは4歳でピアノを始め、アントルモン、シフ、エッシェンバッハ、ワイセンベルクなど錚々たるピアニストに教えを受け、13歳でオーケストラと初共演、以降世界各地でコンサートを行なっている俊英です。すでに多数のCD録音もありますが、NAXOSレーベルではこのハイドンが初となります。重鎮ミュラー=ブリュールのサポートを受け、伸び伸びとした輝かしい音色で4曲の協奏曲を弾ききっています。
収録作曲家:
-
ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲集 Op.20 全6曲 [ペリグリーニ四重奏団]HAYDN, F.J.: Sun Quartets, Op. 20 (Pellegrini Quartet)
■室内楽
発売日:2008年05月09日
NMLアルバム番号:777173-2
1)
SACD価格:3,420円(税込、送料無料)
この作品は俗に「太陽四重奏」と呼ばれますが、その理由は、ある出版社の楽譜の表紙に太陽が描かれていただけで内容には全く関係ないというのが本当のところのようです。従来のディヴェルティメントの様式から、一歩進んだ独自の形式の構築を目指し意欲的な作品を書くことを目論んだハイドンでしたが、あまりにも気負い過ぎて以降10年近く弦楽四重奏を書くのは止めてしまったのでした。そのくらい気合の入った作品です。ここで演奏しているペレグリーニ四重奏団は、1989年に結成された中堅の団体で、幅広いレパートリーを誇る名手たちです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
オラトリオ「トビアの帰還」 [インベルニッツィ/カペラ・アウグスティナ/シュペリンク]HAYDN: Ritorno di Tobia (Il)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2008年02月06日
NMLアルバム番号:8.570300-02
3CD
通常価格:3,225円→ 特価!:2,190円(税込)登場人物の詳細な心情描写、劇的なアリア、これはオラトリオの姿を借りたオペラそのものハイドンの中期の作品であるこの「トビアの帰還」は傑作「天地創造」や「四季」に比べ、ほとんど演奏される機会はありません。音楽史的にもずっと忘れられた存在として扱われて来ましたがこのように精彩漲る演奏で聴いてみると「なぜもっと聴かれないのだろう?」と不思議に思うばかりです。この録音は合唱曲を2曲追加した1784年版を使用したもので、名ソプラノ、インヴェルニッツィ等の情感豊かな歌の素晴らしさも特筆ものです。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲集 第32集
交響曲 第9番 - 第12番 [シンフォニア・フィンランディア/ガロワ]HAYDN: Symphonies, Vol. 32 (Nos. 9, 10, 11, 12)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年01月16日
NMLアルバム番号:8.557771
CD価格:1,600円(税込)
規則正しさの中に透けて見える冒険心。ハイドンの交響曲を聴く喜びは、まるで迷路探索のよう第1作(8.557571)が好評のガロア&シンフォニア・フィンランディアによるハイドン交響曲集の第2作目です。作品番号は早いとは言え、当時のハイドンはすでにエステルハージ侯爵家の副楽長として輝かしい実績を誇る偉大な音楽家でした。この交響曲集も当時としては大胆な試みが至るところに見られるもので聴けば聴くほどに面白みをますこと間違いなしです。ガロアの紡ぎ出す清冽な音も好感度大です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第22番「哲学者」・第29番・
第60番「うすのろ」 [ノーザン室内管/ウォード]HAYDN: Symphonies, Vol. 9 (Nos. 22, 29, 60)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:1995年04月01日
NMLアルバム番号:8.550724
CD価格:1,600円(税込)
◆思慮深いコラール風の第1楽章から「哲学者」と呼ばれる第22番 ◆明るい第29番で目立つのは妙に不気味なトリオをもったメヌエット ◆人気の劇「うすのろ」用に書いた音楽を組み合わせて作った第60番 ◆傑作は第6楽章! 始まるとすぐ音楽が止まり、弦楽器が調弦を開始
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ・ソナタ 第53-56・58番
小ディヴェルティメント [ヤンドー]HAYDN: Piano Sonatas Nos. 53-56 and 58 / Un Piccolo Divertimento
■器楽曲(ピアノ)
発売日:1994年03月01日
NMLアルバム番号:8.550845
CD価格:1,600円(税込)
◆ホ短調ソナタ(第53番[第34番])はピアノ初心者におなじみの名曲 ◆ハイドンのパトロンの新妻に捧げられた第54~56番[第40~42番] ◆いずれも特異な楽章編成になっている3曲1組のソナタ ◆第58番[第48番]は出版社が「書き下ろし! ハイドン作品集」用に特注した曲
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲 第26番「嘆き」・第35番・第49番「受難」 [ノーザン室内管/ウォード]HAYDN: Symphonies, Vol.6 (Nos. 26, 35, 49)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:1993年04月01日
NMLアルバム番号:8.550721
CD価格:1,600円(税込)
交響曲の父・ハイドン シリーズハイドンの交響曲の中でも、特に完成度の高い3曲を収録しました。ノーザン室内管弦楽団の”絶妙のテンポとバランス”(「BBCミュージック・マガジン」誌)をお楽しみ下さい。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第62番「皇帝」・第61番「五度」・第63番「日の出」 [コダーイ・クァルテット ]HAYDN: String Quartets Nos. 61-63
■室内楽
発売日:1988年06月01日
NMLアルバム番号:8.550129
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)収録作曲家:
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ガリー・ベルティーニ
SWR録音集
ハイドンからドビュッシーまで [ガリー・ベルティーニ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]発売日:2024年01月12日
CD 5枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
全曲CD初出! ベルティーニ得意のレパートリー、
貴重な東京ライヴを含むシュトゥットガルト放送響とのホットな名演集ケルン放送響や東京都響との名演の数々で日本にも多くのファンを持つガリー・ベルティーニ。彼がシュトゥットガルト放送響と遺した演奏が南西ドイツ放送のマスターテープから初CD化。いずれもベルティーニ得意のレパートリーで、シュトゥットガルト放送響との初顔合わせから1996年の来日公演のライヴを含む、資料としても貴重なボックスセットです。 ベルティーニは現モルドヴァ(当時はルーマニア領)に1927年に生まれました(生年に関しては異説あり)。母は生物学者で医師、父は詩人で翻訳家だったと言います。子供のうちに一家はパレスチナへ移住。ベルティーニはヴァイオリンを学び、ミラノのヴェルディ音楽院に進みましたが、その後パリのエコール・ノルマル、パリ音楽院、ソルボンヌ大学で作曲、指揮、音楽学を学びました。その後はイスラエルで活動。1955年に合唱団Rinat(現イスラエル国立合唱団)を創設、1965年にはイスラエル室内アンサンブル(現イスラエル室内管)を創設し、ジョスカン・デ・プレから同時代の新作までを演奏してイスラエル楽壇に多大な貢献を果たしました。メニューインに招かれてヨーロッパ・デビューをイギリスで飾ったのは40歳近い1966年のこと。ドイツ・デビューは更に遅く、1971年。その後は着実に活動の場を広げるとともに評価を高め、ケルン放送交響楽団の首席指揮者やフランクフルト歌劇場の音楽総監督などを歴任しました。 シュトゥットガルト放送響には1978年4月に初登場、その時の演奏がここに収められたベルリオーズの幻想交響曲ですが、初顔合わせとは思えない繊細緻密かつダイナミック、緊張感に満ちた演奏を展開しています。5か月後には同じ作曲家による序曲をスタジオ収録するために招かれており、デビュー・コンサートが成功であったことがうかがわれます。 (曲目・内容欄に続く) -
川口成彦
おはよう ミニピアノとの出会い [川口成彦]発売日:2023年12月15日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
川口成彦が紐解く、日本発祥の楽器「ミニピアノ」の魅力ブルージュ国際古楽コンクール最高位(2016年)、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位(2018年)などの受賞歴を誇り、日本の鍵盤古楽器のホープとして国内外で活躍する川口成彦。その自主レーベルからのリリース第4弾は、日本で誕生しながら現在はその姿をめったに見ることが無く、ほとんど知られてもいないミニピアノという楽器を使用した注目の一枚です。 大正末から昭和前半に至る時代に日本独自に作られたミニピアノは、いわゆるトイピアノとは違い打弦式の本格的な構造でしたが、独自のメカニックを持つその製作には多くの工夫が必要で手間がかかるうえ、販売数も思うように伸びなかったこともあり、少ない台数が作られただけで歴史から消えていきました。 この楽器に偶然出会い魅了された川口成彦が、その修復と保存を手掛けている技術者とのめぐり逢いを経て、時間をかけてレパートリーを厳選し作り上げたのがこのアルバム。日本ピアノ史の知られざる一面に光を当てる貴重な企画であるとともに、その音色と表現力の素晴らしさに出会うことが出来ます。
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フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
Phi宗教音楽録音集[11枚組 BOX] [フィリップ・ヘレヴェッヘ]発売日:2023年10月06日
CD 11枚組価格:6,150円(税込、送料無料)
ヘレヴェッヘが自主レーベルに録音した宗教作品を集成!それぞれの作曲家が生きた当時の楽器と演奏習慣を再現し、作品の本質を問う古楽器演奏の世界で早くから活躍してきたベルギーの指揮者、フィリップ・ヘレヴェッヘ。合唱指揮への圧倒的な適性はその天才的かつ厳密な和声感覚によるもので、彼の審美眼に適った古楽器奏者・歌手たちと作り上げる作品解釈は全て、オーケストラが加わる場合でも驚くほどの一体感と圧倒的な求心力に貫かれています。それは19世紀以降の作品を演奏する場合でも、またモダン楽器を使う一般的なオーケストラとの共演でも変わることのない、ヘレヴェッヘならではの境地と言えます。 その音楽性が最も端的に効果をあらわすのは、ルネサンスから現代に至る教会音楽の数々を演奏する時と言ってよいでしょう。不朽の名盤を数多く世に送り出してきたバッハの最後の大作声楽曲『ミサ曲 ロ短調』から、ハイドン晩年の大作オラトリオ2曲、ベートーヴェンやドヴォルザークを経てブルックナーに至るまで、他に類をみない充実した解釈の数々がまとめて、お求めやすいBOX仕様で再登場。11枚に及ぶCDを通じ、古楽の枠にとらわれない一貫した解釈姿勢がもたらす至芸をじっくりお楽しみください。
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ヴェントリング弦楽四重奏団
ドイツ・グラモフォン&エレクトローラ録音集(1920-1934) [ヴェントリング弦楽四重奏団/フィリップ・ドライスバッハ(クラリネット)/ヴァルター・ライヒャルト(チェロ)/ヴィッテンベルク弦楽四重奏団]発売日:2023年08月18日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
ヨアヒム直系の弦楽四重奏団による貴重な演奏をCD復刻ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)は、ブラームスをはじめとするドイツ・ロマン派の作曲家たちに大きな演奏を与えたヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストで作曲家。弦楽四重奏というジャンルを重視して熱心に取り組みました。その教えを受けたヴァイオリストたちによる弦楽四重奏の貴重な演奏の復刻です。 ここに聴くヴェントリング四重奏団の演奏は、ヴィブラートを控え目に使う一方、ポルタメントを多用しています。また、クラリネットのドライスバッハはヴィブラートが目立ちますが、ミュールフェルトもヴィブラートを多用していたと伝えられており、この演奏がヨアヒムとミュールフェルトのスタイルに近いのではないかというのが原盤解説者タリー・ポッター氏の見解です。ミュールフェルトとヨアヒムたちがモーツァルトのクラリネット五重奏曲を演奏したら...と想像しながら聴くのも楽しそうです。 CD2の余白には同じくヨアヒム門下のアルフレート・ヴィッテンベルク(1880-1952)の演奏が収められており、4曲中3曲が同じ曲目なので聴き比べを楽しめます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
聖女マリア/母マリア/娼婦マリア [アンナ・プロハスカ、パトリツィア・コパチンスカヤ、カメラータ・ベルン]
発売日:2023年04月21日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
プロハスカとコパチンスカヤ、
挑戦を恐れない2つの個性が描く、2人のマリアの物語2022年に発売されたイザベル・ファウストとの共演盤『カフカ断章』(HMF)が高い評価を受けたアンナ・プロハスカ。ALPHAレーベルからも個性的なアルバムをリリースしてきている彼女が、今回は長年の盟友、奇才パトリツィア・コパチンスカヤと手を組み、新約聖書に登場する聖母マリアとマグダラのマリアという2人の物語に挑みます。 コパチンスカヤにとっては2019年リリースの『つかの間と、永遠と』の流れを汲む企画と言え、そこでマルタンの『キリスト受難の6つの印象(複連祭壇画)』を中心に据えたのと同様、今回も同じマルタンの『マリア三部作(三連祭壇画)』を核とした選曲により、聖なるマリア、母としてのマリア、そして卑しい身分の象徴としてのマリアとその救済という側面に切り込み、西洋世界に於ける女性のイメージの二面性を描き出すとともに、その意味を問うという内容となっています。 2人が絶大な信頼を置く作曲家、ヴァイオリニストであるミチ(美智)・ウィアンコが多くの曲で編曲を務めており、カメラータ・ベルンの高いアンサンブル能力と、その音色が持つ煌びやかさを内に秘めたほの暗さを魅力的に引き出しました。さらにはプロハスカとコパチンスカヤによる、作品の振幅の激しさをものともしない表現力と強烈な個性が、時に寄り添い時に激しくぶつかり合いながら、このアルバムの得も言われぬ魅力を作り出しています。 -
The Power of the Keyboard
鍵盤の力 [ネイサン・ベン=イェフダ(ピアノ)/アストラル・ミックステープ(アンサンブル)]POWER OF THE KEYBOARD (THE) (Ben-Yehuda, Astral Mixtape)
発売日:2023年04月07日
NMLアルバム番号:YAR54481
CD価格:2,550円(税込)
南カリフォルニアに生まれ、ロンドンの王立音楽院で学び、その後ジュリアード音楽院に進んだ若手ピアニスト、ネイサン・ベン=イェフダのアルバム。2021年に開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールでは入賞を逃したものの、彼が演奏したナッセンの「変奏曲」が当レーベルの主宰者に感銘を与え、このアルバムに結実。ネイサンはハイドンから、ナッセンまで冴えたテクニックを披露しています。 このアルバムではクラシック音楽のステージに留まらないネイサンの活動を紹介するため、彼が参加しているバンド、アストラル・ミックステープとしても2曲を収録しています。ルネサンス音楽からロマン派、ロックやポストロック、さらには自然音に至るあらゆる音と音楽を素材とし、ピアノ四重奏の進化形とも呼べるバンドです。 録音に際しては、かつてフランク・シナトラが所有していたマイクAKG C24と、Yarlungのエグゼクティブ・プロデューサー兼デザイナーのエリオット・ミルウッドが制作した真空管マイク・アンプを用いています。
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Legendary PIANISTS
偉大なピアニストたち
名協奏曲集 [さまざまな演奏家]発売日:2023年03月10日
CD 10枚組価格:6,525円(税込、送料無料)
南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な演奏家と共演し名演を繰り広げてきました。 この10枚組に登場するのは、ヴィルヘルム・バックハウス、ヴィルヘルム・ケンプ、クララ・ハスキルやアニー・フィッシャーをはじめ、“ウィーンの三羽烏”と称されたフリードリヒ・グルダ、イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダ、スペインを代表するアリシア・デ・ラローチャやハンガリーの名手ゲザ・アンダ、チリ出身のクラウディオ・アラウなど国籍も様々なピアニストたち。各々が得意とする演目を、これまた時代に名だたる指揮者たちが率いるオーケストラをバックに演奏を聴かせます。10枚目のシュヴェツィンゲン音楽祭1993年コンサートにおけるリヒテルの演奏も初出時大変な話題となったものです。 いずれも、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。
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プリムローズ弦楽四重奏団
RCAビクター録音集成 [プリムローズ弦楽四重奏団]発売日:2023年02月17日
CD 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ビダルフ・レーベルのベストセラーが新音源追加&リマスターで待望の復活トスカニーニ率いるNBC交響楽団からえり抜きの奏者たちが同響首席ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズの下に結集したプリムローズ弦楽四重奏団。プリムローズが回想録で「我々よりも演奏能力に秀でたカルテットは過去に存在しなかったと信じている」と記したのも納得できるメンバーでした。 1938年に結成されるや否や複数のレコード会社から誘いが舞い込んだそうで、その中からRCAビクターに録音を開始しましたが、残された録音はごく少しに留まりました。アメリカ演奏家連盟が1942年に決定したストライキや、メンバーがソリストとしての活動を増やしたり、別のオーケストラにコンサートマスターとして引き抜かれたりしたこと等が理由のようです。 Biddulphは、RCAビクターからリリースされていたハイドン、シューマン、スメタナに未発表だったブラームスとチャイコフスキーを加えた2枚組を1992年にリリースしましたが、完売して久しく、再発の要望が多かったそうです。この度、かつてイギリスの弦楽器専門誌『Strad』が復刻したことのあるモーツァルトを加えた3枚組としてのリリースとなりました。尚、過去にBiddulphから発売された曲もリマスターされているとのことです。
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フリッツ・クライスラー
〈ベル・テレフォン・アワー録音集 第3集〉 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/ドナルド・ヴォーヒーズ(指揮)/ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ]発売日:2023年01月13日
CD価格:1,725円(税込)
初出&貴重音源多数!
ベル・テレフォン・アワー第3集は自作・編曲集1940年から1958年まで放送されたアメリカの人気ラジオ番組ベル・テレフォン・アワー。クラシック、ジャズ、ポップスのスターが出演し、聴取者は8百万人から9百万人に達したといいます。クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音として世に出ることはありませんでした。Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻。クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、一時はステージ復帰も危ぶまれましたが、1943年にカムバック、「奇跡の復活」と呼ばれました。ベル・テレフォン・アワーの録音集は、その「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝える貴重なものです。 完結編となる第3集はクライスラー自身の作品と編曲作品を収録。クライスラーはバロック音楽のスタイルで作品を書くのが上手でした。トラック3-6でその一端を聞くことができます。ウィーン生まれのクライスラーにとって、典雅なウィーン情緒を伝える作品は書くのも弾くのもお手のもの。このアルバムでも随所で堪能できます。最後の3曲は異国のイメージで作曲・編曲した作品。中国、スペイン、スコットランドの雰囲気を漂わせつつ、歌い口には彼ならではの魅力が満ちています。「マラゲーニャ」はクライスラー自身による録音がありませんでした。他の曲についてもクライスラーによるオーケストレーションでの録音は貴重なものとなっています。 クライスラーが関心を寄せていたバロック時代には、演奏家と作曲家が一体となっていましたが、時代が下るにつれて分業が進みました。20世紀に活躍したヴァイオリストで名曲を多数残したという点でも、クライスラーは格別な存在です。 -
BBCレジェンズ
グレート・レコーディングス 第3集
[20枚組 BOX] [さまざまな演奏家]BBC LEGENDS - Great Recordings from the Archive, Vol. 3 (20 CD Box Set)
発売日:2023年01月13日
NMLアルバム番号:ICAB5167
CD 20枚組価格:11,400円(税込、送料無料)
眩暈を覚えるほどのお宝続出!
伝説のヒストリカル・レーベルの名演集第3弾英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いた安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICAレーベルより、その名演の数々を復刻するBOXセット第3弾が発売となります。 第1集(ICAB-5113/廃盤)第2集(ICAB-5141/国内在庫終了次第廃盤)同様、20枚組の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。いずれもこの機会を逸すると、次の入手機会はかなり難しいものばかり。どうぞこの機会をお見逃しなく。 録音は全てライヴ(インタビュー除く)。 -
『魔法のオペラ』
モーツァルト、ハイドン、サリエリ ほか
ウィーン古典派のアリア [コンスタンティン・クリンメル、リュディガー・ロッター、ホフカペレ・ミュンヘン]Opera Arias (Baritone): Krimmel, Konstantin - MOZART, W.A. / HAYDN, J. / SALIERI, A. (Krimmel, Hofkapelle München, Lotter) (Zauberoper)
発売日:2022年10月14日
NMLアルバム番号:ALPHA892
CD価格:2,475円(税込)
魔術、哲学、フリーメイソン…
ウィーン古典派の素顔に迫る選曲、俊才クリンメルの美声で古楽器演奏と共にヘンデルやモンテヴェルディのようなバロック作品からRシュトラウス、ブリテンといった近代作品に至るまで、さまざまな指揮者たちとステージを重ねオペラ、歌曲、宗教音楽と幅広い分野で注目を集めている1993年生まれのドイツのバリトン歌手、コンスタンティン・クリンメル。骨太の選曲で好感を呼んだALPHAデビュー盤のドイツ歌曲集(ALPHA549)に続き、新作は実力派の古楽器オーケストラとの共演によるウィーン古典派のアリア集。今回も注目のプログラムで、モーツァルトが活躍し人気を失ってゆく頃のウィーンにどれほど精彩に富んだ歌劇世界が広がっていたか、作曲家の知名度に惑わされることなく見事に伝えてくれる選曲になっています。 テーマは「魔法」。18世紀末の大都市に暮らす人々を喜ばせた奇術的パフォーマンスの奥にフリーメイソン思想にも通じる哲学的神秘が息づく、妖術・魔法の類が題材となったオペラからバリトン歌手のためのナンバーを厳選。この分野の嚆矢となったヴラニツキー《オベロン》、国際的名声を爆発させつつあった頃のサリエリの隠れ名作《トロフォニオの洞窟》、モーツァルト《魔笛》のヒットに続いたシカネーダー劇団の合作《賢者の石》にヴィンターの《魔笛 続編》、見過されがちなハイドン後期の充実歌劇《哲学者の魂》など、ぴりっと風刺が効いた短い曲から充実の大作までの作品美をじっくり堪能させてくれます。 ホフカペレ・ミュンヘンの的確な演奏解釈も頼もしく、18世紀ウィーンの息吹を脈々と感じられる1枚に仕上がっています。 -
Encores - アンコール
弦楽四重奏のための作品集 [アリオーソ弦楽四重奏団ウィーン]Chamber Music (String Quartet) - BACH, J.S. / DVOŘÁK, A. / ELGAR, E. / MOZART, W.A./ PUCCINI, G. (Encores) (Arioso Quartet)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:Gramola99274
CD価格:2,325円(税込)
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発売日:2022年08月05日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルを代表するソリストたちの演奏を収録。 トン・コープマンが1987年に録音したJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムのバッハ一族のチェンバロ作品やエッカルト・ハウプトのC.P.E.バッハのフルート協奏曲集、ブルクハルト・グレツナーのヴィヴァルディ :オーボエ協奏曲集などバロック期の作品、ラインホルト・フリードリヒの超絶技巧トランペット、タベア・ツィマーマンのシューマン、鬼才ピアニスト、ツィモン・バルトのブラームス: ピアノ協奏曲第2番、リノス・アンサンブルのドヴォルザーク、現在は活動を停止しているペーターゼン四重奏団のロマン派作品、ウラディーミル・スピヴァコフが弾くベルクとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲と、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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発売日:2022年08月26日
CD 4枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
2022年、エリザベート王妃国際音楽コンクールの記録世界3大コンクールの1つとされ、ファイナリストは本選前の1週間隔離生活を送るなど、過酷な内容で知られる「エリザベート王妃国際音楽コンクール」。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽と年によって内容が変わりますが、2022年はチェロ部門が開催されました。 この優勝者チェ・ハヨンを始め、ファイナリスト全12人の演奏を収めた4枚組が登場。若きコンテスタントたちの熱演が生々しく記録されています。
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シャーンドル・ヴェーグ指揮
カメラータ・ザルツブルク名演集[6枚組 BOX] [インターナショナル・ミュージシャンズ・セミナー・ソロイスツ/カメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ、ザルツブルク)/シャーンドル・ヴェーグ(指揮)]発売日:2022年07月08日
CD 6枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ハンガリーに生まれ、1924年からリスト音楽院でヴァイオリンをフバイ、作曲をコダーイに学んだシャーンドル・ヴェーグ(1912-1997)。1927年にリヒャルト・シュトラウスの指揮でヴァイオリニストとしてデビューを飾り、1930年の音楽院卒業後にはソリストとして活動を始めるとともに、1935年にハンガリー四重奏団を結成、1940年まで在籍し、バルトークの「弦楽四重奏曲第5番」の初演も務めました。以降、ヴァオリニストとして、また指揮者として活躍し、1953年にはフランス国籍を取得。教育者としても素晴らしい実績を残し、1971年から1997年にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭を執り、数多くの後進を育てました。 このBOXには、1979年から指揮者を務めたカメラータ・ザルツブルク(モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ)との名演を中心に収録。ハイドン、シューベルト、ブラームスなどのウィーン古典派、ロマン派から、20世紀のシェーンベルクやベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーまでの多彩な作品を、ヴェーグはモダン楽器小編成オーケストラの機動性を生かしながらも、自然かつ魅力的に聴かせます。既にORFEOレーベルから発売されている13枚組BOX【ORFEO録音集 1983-1996年】(J999713)の収録曲とは違ったレパートリーをお楽しみください。 またベートーヴェンの2作品は、イギリスのコーンウォールで開催された室内楽セミナーでの演奏。ヴェーグが1972年から教えていたインターナショナル・ミュージシャンズ・セミナーの奏者たちが見事に弾きこなしています。
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エリザベート王妃国際コンクール
2017年 チェロ部門 [ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール、岡本侑也、サンティアゴ・カニョン=バレンシア、イヴァン・カリズナ]発売日:2022年07月08日
CD 4枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
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Made in Vienna [ボグダン・ラケティチ(アコーディオン)]
Accordion Recital: Laketic, Bogdan - HAYDN, J. / LISZT, F. / SCHOENBERG, A. / D'ASE, D. (Made in Vienna)
発売日:2022年05月20日
NMLアルバム番号:Gramola99264
CD価格:2,325円(税込)
古くから民謡やストリートミュージシャンの楽器として知られるアコーディオン。その起源は諸説ありますが、1829年にウィーンのマリアヒルファー通り43番地のアパートでシリル・デミアン(Cyrillus Damian)が発明、特許を取得した「アコーディオン」を最初と見なす説があります。「アコーディオン」はデミアンによる命名で、「和音」を意味する語 accord に由来します。 アコーディオン奏者ボグダン・ラケティチはこのアルバムでウィーンに縁のある作曲家の作品を演奏。ウィーンを起源に持つとされる楽器と音楽との出会いが楽しめる1枚となっています。ハイドンのピアノ・ソナタとシェーンベルクのピアノ小品が独自の解釈でアコーディオン曲に生まれ変わっています。またリストの「音楽の夜会」はシューベルトのワルツ・カプリスを原曲とする曲集。中でも第6番は華やかな曲想を持つ演奏機会の多い作品です。 ウィーンを拠点に活動するベルギーの現代作曲家ディルク・ダーゼの「Figuren/Induktionen」は、アコーディオンから思いもよらぬ多彩な音を引き出しています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
MANDOLIN ON STAGE
『マンドリン、舞台に上がる』
~ヴィヴァルディ、パイジェッロ、フンメルほか、18世紀のマンドリン協奏曲集 [ラファエレ・ラ・ラジョーネ、フランチェスコ・コルティ、イル・ポモ・ドーロ]発売日:2022年04月08日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
気鋭のアンサンブルと共に、18世紀の重要楽器マンドリンの真相に迫る俊才の快挙ヴィヴァルディの協奏曲やモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》、ベートーヴェンやフンメルなど大作曲家たちが作品に取り入れていながら、意外なほど「当時の音」が深く追求されてこなかった楽器、マンドリン。ギターやハープなどと同じく黄金時代が歴史上何度かあり、特にフランス革命以前にはパリやロンドンなどの大都市を含むヨーロッパ各地で広く人気を誇り、名手たちの活躍も手伝ってアマチュア奏者人口も多かった様子は、当時の銘器や作品が少なからず現存していることからも確認できます。 そうした状況に演奏実践と研究の両面からアプローチを試み、19世紀末以降は南欧民俗楽器としての側面が強調されるあまり見えにくくなっていたマンドリンの歴史的な素顔を解き明かすべく活動を続けるラファエレ・ラ・ラジョーネが、古楽器演奏の最前線をゆく名手が集うイル・ポモ・ドーロと録音した画期的な18世紀作品集。三つの異なるタイプの古楽器(一つは当時のオリジナル)を用い、バロック後期のヴィヴァルディからロマン派前夜のフンメルまで四つの重要な協奏曲を軸に、18世紀には花形オペラ歌手たちと同じく舞台の主役として脚光を浴びたマンドリンの本来の姿に迫ります。 古典派の時代を経てマンドリンがどのように他の楽器やオーケストラと関わってきたか、ハイドンやガルッピら同時代人たちの序曲を交えた選曲で浮き彫りにする構成も絶妙。解説執筆も手がけるラ・ラジョーネの他、ゼフィーラ・ヴァロヴァ(ヴァイオリン)やマルチェッロ・ガッティ(トラヴェルソ)、指揮も務めるフランチェスコ・コルティ(チェンバロ)といったソロ奏者も加わる演奏陣は世紀前半の作品では室内楽編成、管楽器も加わる世紀後半の作品では員数を増やした編成で緩急自在の解釈を聴かせます。 特殊楽器としてではなく、古楽器演奏の文脈に連なる存在としてのマンドリンを確かな演奏で多角的に実感できる好リリースです。
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『Lectures différentes - 様々な物語』
~サクソフォン四重奏によるストラヴィンスキー、エトヴェシュ、ハイドン ほか [ケビヤール]Chamber Music (Saxophone) - STRAVINSKY, I./ EÖTVÖS, P. / HAYDN, J. (Lectures différentes) (Kebyart Ensemble)
発売日:2022年04月22日
NMLアルバム番号:CKD691
CD価格:2,475円(税込)
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『DREAMING ~夢みる~』
トイピアノ・セレクション 川口成彦 [川口成彦(トイピアノ)]発売日:2022年03月18日
CD国内盤価格:2,200円(税込)
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スラットキン・コンダクツ・スラットキン
スラットキン・ファミリーの音楽 [レナード・スラットキン(指揮)/デトロイト交響楽団/マンハッタン音楽学校交響楽団 他/エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴールド(指揮)/フェリックス・スラットキン(ヴァイオリン)/エレノア・アラー(チェロ)]SLATKIN, L.: Raven (The) / Endgames / Kinah / In Fields (Slatkin Conducts Slatkin) (A. Baldwin, Manhattan School of Music Symphony, L. Slatkin)
発売日:2022年02月11日
NMLアルバム番号:8.574352
CD価格:1,600円(税込)
アメリカを代表する指揮者レナード・スラットキンは、著述家・作曲家としても多作で高い評価を得ています。このアルバムにはスラットキンの自作自演に加え、息子の作品と両親の歴史的音源も加わり、スラットキン・ファミリーの音楽による肖像となっています。 1971年の『カラス』はナレーションが加わる25分あまりの大作。2014年のエンドゲームズはソリストのヴィルトゥオジティをフィーチャーした華麗な作品。 2015年作のキナーは両親の思い出に捧げたエレジー。スラットキンの父フェリックスと母エレノアは1963年にブラームスの二重協奏曲をソリストとして初共演する予定でしたが、コンサート前夜にフェリックスが心臓発作で急逝し、共演は果たせぬままに終わりました。曲は二重協奏曲第2楽章の音形を主題にし、曲の終わり近くで舞台外に置かれたチェロの孤独なモノローグが印象に残りますが、この録音ではスラットキンの弟フレドリックが母の形見のチェロを弾いています。 トラック8の「イン・フィールズ」は1994年生まれの息子ダニエルの作品。またトラック9と10はそれぞれ彼の父フェリックス・スラットキンと母エレノア・アラーがソリストを務めた録音。エレノアが弾くハイドンで指揮者を務めているのは当時アメリカで活躍していたコルンゴルトであることにも注目。 アルバムの最後にはフェリックスの手によるカルメン作品のオマージュが添えられています。代々続く音楽一家ならではの見事な系譜を知る1枚。
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ベルリンの2台のマリンバ
パーカッション・デュオのための編曲集 [ダブルビーツ]TWO MARIMBAS IN BERLIN
発売日:2022年01月28日
NMLアルバム番号:8.574056
CD価格:1,600円(税込)
ベルリンのデュオ・アンサンブル「ダブルビーツ」。マリンバを中心に、時には他のパーカッションを自在に駆使し、独自のアレンジで多彩な曲にチャレンジ。各々の作品から原曲を超えた魅力的な表情を引き出しています。 ピアノでなくては表現できないと思われるショパンの技巧的な練習曲が纏った柔らかい響きや、ハイドンの可愛らしい変奏曲での変幻自在な表現はもちろんのこと、圧巻はバッハのゴルトベルク変奏曲での見事なテクニック。おなじみピアソラの「タンゴの歴史」も、もともとこの編成のために書かれたかのような自然な仕上がり。アルバムの最後は、パーカッションの幻想的な響きを採り入れた三木稔のマリンバ・スピリチュアルで幕を閉じるという考え抜かれたプログラムです。
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〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
40 GREATEST RECORDINGS [さまざまな演奏家]Capriccio 40th Anniversary - 40 Greatest Recordings
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:C5470
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
Capriccioレーベル創設40周年企画第1弾!Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCapriccioは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。 代表的な録音にはヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェン: 交響曲全集や、シャーンドル・ヴェーグ指揮カメラータ・アカデミカ・ザルツブルクのモーツァルト、ヘルマン・マックス指揮ライニッシェ・カントライによるドイツ・バロックの声楽作品、コンチェルト・ケルンによるバロックから古典派の作品、白井光子のドイツ・リート、ウィーン少年合唱団の一連のアルバムなどがあります。 その後NAXOS傘下に移りウィーンに拠点を移し、新ウィーン楽派から「退廃音楽」に至る時代の作品の録音を継続して発表。最近ではハンス・ロットの管弦楽作品全集(全2巻)の録音が高く評価されました。2021年からは国際ブルックナー協会と組んでブルックナーの交響曲の全ての版と稿を録音するプロジェクト“#bruckner2024”を開始するなど、「ウィーンのレーベル」として特色ある活動を意欲的に続けています。 この2枚組にはCapriccioの過去の録音からレーベル・プロデューサーが選んだハイライトを収録。レーベルの歩みを一望できる内容となっています。 2022年には「宗教作品」「交響作品」「器楽曲」「声楽曲」のジャンルごとに各10枚組のBOXが予定されています。
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REFLECTIONS
リフレクションズ [エイヴリー・ガリアーノ(ピアノ)]Piano Recital: Gagliano, Avery - CHOPIN, F. / HAYDN, J. / SCHUMANN, R. / ADÈS, T. (Reflections)
発売日:2021年12月17日
NMLアルバム番号:Steinway30171
CD価格:2,250円(税込)
2010年に開催された「第10回ショパン国際ピアノコンクール・イン・アメリカ」で第1位と協奏曲演奏最優秀賞を獲得し、2021年の「ショパン国際ピアノ・コンクール」に予選免除で出場、惜しくも入賞を逃したものの、多くの聴き手に強い印象を残したエイヴリー・ガリアーノ。彼女はカーティス音楽院でゲイリー・グラフマンと、ロバート・マクドナルド、ジョナサン・ビスに師事し研鑽を積みながら、コンサート活動も行う注目の若手ピアニストです。 このアルバムには「この曲と出会えたからピアニストになった」という曲を選んでいます。ガリアーノ自身の音楽の自画像とも言える1枚です。
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マリス・ヤンソンス・エディション
[70枚組 BOX] [バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)]発売日:2021年11月05日
57CD+11SACD+2DVD 70枚組
通常価格:37,500円→ 特価!:29,990円(税込、送料無料)マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD、DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。 -
「アンソロジー」
アロイス・J・ ホーフシュトラッサー
ライヴ録音集[12枚組 BOX] [アロイス・J・ ホーフシュトラッサー(指揮)]HOCHSTRASSER, Alois J.: Anthology (An)
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:Gramola99257
CD 12枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
アロイス・J・ホーフシュトラッサー(1941-)はオーストリアの指揮者。ウィーン大学とウィーンの音楽芸術大学でハンス・ギレスベルガーとハンス・スワロフスキーに指揮と合唱指揮を学んだ後、セルジュ・チェリビダッケの薫陶を受けました。1966年から1971年まではグラーツ大聖堂のカペルマイスターを務め、1971年にグラーツ・コンサート合唱団を設立、指揮するとともに、エルル国際オーケストラ週間(チロル)=現チロル・フェスティバル・エルルを設立したほか、さまざまな教育機関で教職に就き後進の指導にあたりました。また長年にわたりパノニア・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を務めています。2003年にはフランツ・シュミットの『7つの封印の書』をハンガリーで初演するなど作品の普及に尽力し、ウィーンのフランツ・シュミット・コミュニティの名誉市民に選ばれました。 ホーフシュトラッサーが芸術監督兼会長を務めるインターパノン・コンサート・ソサエティの制作によるこのボックスセットは、グラーツ・コンサート合唱団の50年に及ぶライヴ録音を中心に収録しています。収録曲はバロックからウィーン古典派、ロマン派、近代音楽までに及ぶ交響曲、協奏曲の楽章、オラトリオ、ミサ曲、オペラの抜粋等と多岐にわたるもの。 使用された音源は、グラーツの歴史的なホールであるシュテファニエンザールや、レオーベンのゾンマーフィルハーモニー国際音楽祭、ヴァイツでのペンテコステ・コンサートなどのライヴ録音を中心に、フェルトバッハやフォラウ(シュタイアーマルク州)での チャリティ・コンサートの録音も収録。さらにハイドンの『天地創造』、ベートーヴェンの第九、ブルックナーの交響曲第7番の全曲録音も収録されています。 オーストリアの文化に深く根ざしながらも、日本では広く知られているとは言えないホーフシュトラッサー。その指揮芸術に触れる上で恰好のリリースです。
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-★2021年度 第59回レコード・アカデミー賞受賞(交響曲部門)★- -★『レコード芸術』特選盤(2022年1月号)★-
アーノンクール指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団
ハイドン、モーツァルト、
ベートーヴェン、ブラームス:
交響曲集 [アーノンクール(指揮) ヨーロッパ室内管弦楽団]発売日:2021年10月22日
CD 4枚組国内仕様価格:6,600円(税込、送料無料)
ヨーロッパ室内管40周年記念盤。
アーノンクールとの記念碑的ライヴ、全曲初CD化!2021年に創立40周年を迎えたヨーロッパ室内管弦楽団。創立に深くかかわったクラウディオ・アバドを始め、トップ・クラスの指揮者・演奏家と演奏を重ねて来ましたが、その中で特別に深い絆を持っていたニコラウス・アーノンクールとの名演奏の数々が陽の目を見ます。腕利きの奏者が揃ったヨーロッパ室内管は、モダン楽器の楽団でありながら小振りな編成とクリアな響き、柔軟かつ意欲的な音楽性を備え、アーノンクールの理想を具現化できるオーケストラとして常に彼の厳しい要求に応え、アーノンクールも特別な信頼と愛情を寄せ続けました。 「リスクを取って転ぶほうが安全を優先するよりもずっとよい」「偉大な音楽作りとはつねに大失敗と隣り合わせなのだ」を持論としたアーノンクール。ここに収められた「偉大な音楽作り」の数々は、すべてCD初出です。 演奏は、全般的にこのコンビに予想される引き締まったテンポとアクセントの効いたドラマティックなもので、ライヴらしい勢いや精彩が感じられます。特にハイドンでは作曲者が仕込んだ細部の仕掛けを鮮明に音にしており、アーノンクールの面目躍如といったところ。 ベートーヴェンの交響曲第5番では、驚いたことに16年前のTeldec盤よりもすべての楽章で演奏時間が短くなっており、緊迫度や燃焼度の更なる高まりが感じられます。 CD化に際しては、放送局の収録した音源を数々の受賞歴を誇るベテラン・エンジニアのポール・ベイリー(元EMIアビー・ロード・スタジオ、現Re:Sound社)がリマスター。楽団員のクリスティアン・アイゼンベルガーが立ち会って「アーノンクール時代のCOEサウンド」を見事に呼び覚ましました。 全24ページのブックレット(英語・ドイツ語・フランス語)には、ヨーロッパ室内管メンバー17名による回想を掲載。(国内仕様盤には全訳を掲載) -
若き日のブレンデル
Vox録音集[6枚組] [アルフレート・ブレンデル(ピアノ) 他]発売日:2021年08月27日
CD 6枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
名ピアニスト、アルフレート・ブレンデル(1931-)の20~30歳代の演奏を集めた6枚組。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトとといったドイツ・オーストリア音楽から、彼が得意としたリストや新ウィーン楽派の音楽まで幅広いレパートリーを聴くことができます。 ドヴォルザークの「スラヴ舞曲」ではワルター・クリーンと共演。プロコフィエフのピアノ協奏曲第5番やペトルーシュカからの3楽章など、後年のブレンデルからは想像できないような曲も収録され、テクニシャンとして鳴らした若きブレンデルの姿を伝えます。
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IL MAESTRO E LO SCOLARE
先生と生徒のためのピアノ・デュオ [アントニー・グレイ(師)と50人を超える彼の生徒たち]Piano Duo Music - HAYDN, J. / STRAVINSKY, I. / CAPLET, A. / ORNSTEIN, L. (Il Maestro e lo Scolare - Piano Duets for Teacher and Pupil) (A. Gray)
発売日:2021年07月23日
NMLアルバム番号:DDA21234
CD 2枚組価格:2,775円(税込)
18世紀に書かれたハイドンの「先生と生徒」から現代に至るまで、数多くの作曲家が手掛けたピアノ・デュオ作品が満載の2枚組。 当初は教師が生徒に演奏の見本を見せながら、音楽を奏する楽しさを教えるために、生徒用のパートが易しく書かれた作品も多く存在しましたが、現代では2人のピアニストの技術の拮抗を楽しむ華麗な作品も多くなっています。 アルバムの中にはフランス近代の一連の作品をはじめ、あまり耳にする機会のないストラヴィンスキーの小品や、グレインジャーの連弾曲、1992年生まれのマッグレイルの「ジャズ・デュエット」まであらゆるタイプの作品が収録されており、連弾曲の多彩な魅力を存分に楽しむことができます。 ここで演奏しているのは、ロンドンを拠点に活躍するピアニスト&教師アントニー・グレイと彼の生徒たち。高度なトレーニングを希望する者から、自らの愉しみのために練習する者までと、さまざまな年齢層の50人を超えるグレイの生徒たちが自身のレヴェルにあった曲を選択、見事な演奏を聴かせています。
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Harpsifly
ゴードン・マレーと彼の楽器の物語 [ドゥビー・ゾーン/エーリヒ・トラクスラー/パウリナ・ジュムダ/シュテファン・ゴットフリート/アウレリア・ヴィショヴァン]Harpsichord Music - BACH, J.S / COUPERIN, L. / FRESCOBALDI, G. / HAYDN, J. (Harpsifly - A Story of Gordon Murray) (Gottfried, Traxler, Visovan)
発売日:2021年05月14日
NMLアルバム番号:Gramola99224
CD価格:2,250円(税込)
カナダ出身のチェンバロ奏者ゴードン・マレー(1948-2017)。彼はグスタフ・レオンハルトとケネス・ギルバートからチェンバロを学び、ヨーロッパと北アメリカを中心にソリスト、通奏低音の奏者として活躍、また1982年から1987年までグラーツ音楽大学の教授を、1986年からはウィーン国立音楽大学の教授を務め数多くの弟子を育てあげました。 このアルバムは2017年3月12日に不慮の事故でこの世を去ったマレーを偲び、5人の弟子たちがマレーがコレクションしていた1707年ニコラ・デュモン製の楽器をはじめ、1644年アンドレアス・ルッカース製や、1697年カルロ・グリマルディ製などの再現楽器で様々な作品を心を込めて演奏、恩師へのはなむけとしています。
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ペトロフ・ピアノ三重奏団
ハイドン、バルトーク、ドヴォルザーク:
ピアノ三重奏曲集 [ペトロフ・ピアノ三重奏団]発売日:2021年04月23日
CD価格:1,650円(税込)
チェコを代表するピアノ製造会社「ペトロフ」。2世紀に亘り深く美しい音色を持つ品質の高い楽器を製造、日本でもこのピアノを愛するピアニストが多いことで知られています。この楽器名をアンサンブルの名前に据えた「ペトロフ・ピアノ三重奏団」は2009年、ウィハン弦楽四重奏団のヴァイオリニスト、ハン・シュルマイスターが設立、メンバーはいずれも長年の演奏経験を誇る名手たちで、2011年からはチェコ、ザーブルジェの室内楽コースのレジデント・ピアノ・トリオであり、3人は同コースの先生も務めています。 このアルバムではANT.PETROF275(トラック1-9、13-19)とPETROF Mistral Op.571203(トラック10-12)の2種類の楽器を使用、ピアノの響きの違いも存分にお楽しみいただけます。
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ブレイナー(1957-):
A JOURNEY - 旅
〈穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック 第2集〉 [ピーター・ブレイナー(ピアノ)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]BREINER, P.: Journey (A) - Calm Romantic Piano Music, Vol. 2 (Breiner, McDonough, Royal Philharmonic)
発売日:2021年03月12日
NMLアルバム番号:8.574257
CD価格:1,600円(税込)
「ビートルズ・ゴー・バロック」などのユニークなアレンジ作品で知られるピーター・ブレイナー。彼はまた並外れた才能を持つ作曲家であり、ピアニストであることも忘れてはいけません。 昨年リリースされ大好評を博した『穏やかでロマンティックなピアノ・ミュージック』第1集(8.574256)は、ピアノと管弦楽によるオリジナル作品を収録したアルバムでしたが、第2集となるこのアルバムでは、洗練された旋律を持つオリジナル作品だけではなく、フルートのオブリガートが印象的なJ.S.バッハの「前奏曲 第1番」や、ピアノの分散和音による伴奏が際立つドヴォルザーク「新世界より」などの有名曲のアレンジも含まれており、一層親しみやすい雰囲気を備えています。 タイトル通り、疲れた心をそっとほぐしてくれるような、穏やかでロマンティックなピアノ曲を存分にお楽しみいただけます。
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フリードリヒ・グルダ
2つのソロ・リサイタル
1959年1月29日ブルッフザール城、1959年6月3日シュヴェツィンゲン城 [フリードリヒ・グルダ]Piano Recital: Gulda, Friedrich - BACH, J.S. / HAYDN, J. / MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. (Two Solo Recitals, 1959)
発売日:2021年02月12日
NMLアルバム番号:SWR19098CD
CD-R 3枚組価格:2,850円(税込)
グルダ若き日のライヴ2種!
得意のベートーヴェン、バッハの希少録音などフリードリヒ・グルダ(1930-2000)が南西ドイツ放送(SWR)に残した録音を発掘し、オリジナル・テープから丁重にリマスターされた音源をリリースするシリーズ第5弾。 最終回となる今回は、グルダが29歳を迎える前後、1959年にドイツの城館で行われた2つのライヴです。このうち、これが彼にとって最初のライヴ収録となる「夜のガスパール」を含むブルッフザール城でのリサイタルは初CD化。「テンペスト」を始め、得意のベートーヴェンのソナタが3曲収録されているのも嬉しいところです。 グルダにとってこれが唯一の録音となるバッハの「最愛の兄の旅立ちに寄せて」(DGより既発)では、抒情性と躍動感の対比を実に生き生きと描いています。 いずれもモノラルながら、音質、ダイナミック・レンジともに申し分なく、若きグルダの瑞々しいタッチを堪能することが出来ます。拍手は収録されていません。 -
ハイドン(1732-1809):
第2アポーニー四重奏曲 作品74(弦楽四重奏曲第72-74番)
スコットランド民謡 [マクスウェル四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 57, 58 and 59, "The Rider" - Folk Music from Scotland (Maxwell Quartet)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:CKD641
CD価格:2,475円(税込)
若きクァルテットによる「アポーニー四重奏曲」&「スコットランド民謡」第2弾!2010年にイギリスで結成され、2017年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで聴衆賞を受賞しているマクスウェル四重奏団のアルバム第2弾。前作(CKD602)に引き続き、ハイドンが最初のイギリス旅行からウィーンへ戻ってすぐに書き始められた「アポーニー四重奏曲」と、彼らの故郷スコットランドの民謡を組み合わせ、その影響と関連性を探るという試みとなっています。 若い世代ならではの透明感と艶のあるハイドンが何と言っても魅力ですが、スコットランド民謡の陽気さと哀愁を清々しく聴かせるセンスがまた素晴らしく、たいへん美しく心地よいアルバムに仕上がっています。
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英雄的なホルン [様々な演奏家]
HEROIC HORN - Best Loved Classical Horn Music
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:8.578177
CD価格:1,000円(税込)
“動物の角”の意味を持つホルン。楽器としての起源は紀元前6世紀に遡ることができます。 スカンジナビア半島では古くから戦場での信号としてブロンズ製の楽器が用いられていた他、狩猟の場では「コルノ・ダ・カッチャ」と呼ばれる楽器が重用されていました。これは、馬上で後ろの仲間に獲物が出たことを知らせるために、コイル状になった円筒管の先端にベルがつけられたシンプルな楽器。主としてフランスで発展し17~18世紀になるとオーケストラに採用され、バルブの開発により音程が調節可能になるなどの発展を遂げて現在に至ります。 このアルバムではバロック、古典派からロマン派までのさまざまなホルンが活躍する作品が選ばれており、楽器の勇壮で華麗な響きを存分に堪能していただけます。
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すごいトランペット [様々な演奏家]
発売日:2020年10月23日
CD価格:1,000円(税込)
トランペットは、その起源が紀元前2000年まで遡ることができるとされる最も古い楽器の1つです。最古のトランペットは金属や動物の角やほら貝から作られ、空気が吹き込まれると、遠くまで伝わる大きな共鳴音を作り出すことができ、ギリシャ・ローマの時代には、サルピンクス (salpinx)と呼ばれる楽器が勝利の合図と敵接近の合図を送るために戦闘中に頻繁に用いられていました。その後、楽器には様々な改良が施されますが、17世紀ころまでは音程を自由に変化させることができず、倍音を生かした旋律を奏でることが精一杯でした。 19世紀初頭、ドイツのブリューメルによってバルブが発明され、さらにフランスのラバイェがピストンを発明、その後ウィーンのヨゼフ・リードルがバルブを改良したロータリー式を発明したことで楽器の性能は飛躍的に発展。そして1839年にペリネが発明した3本ピストンのシステムは、現在ほとんどの金管楽器で使用されるほどの画期的なアイデアです。 このアルバムでは「ナチュラル・トランペット」の時代から近代の作品までを網羅。トランペットの発展に伴う様々な作品を楽しむことができます。
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Beethovens Welt
ベートーヴェンの世界 1799-1851
革命家と彼のライバル [カザル四重奏団]Chamber Music (String Quartet) - BEETHOVEN, L. van / GYROWETZ, A. / HAYDN, J. / HÄNSEL, P. (Casal Quartet) (Beethoven’s World 1799-1851)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:SM283
CD 5枚組価格:6,675円(税込、送料無料)
長い歴史の中に突然出現する真の天才は、彼らの活動領域だけではなく広い範囲に影響を及ぼすことが知られています。ケンブリッジ大学ではそんな天才を100人選び出し、世界に与えた影響を研究しています。ベートーヴェンは第27位に選出されており、彼が活躍していた当時から、現代に至るまで、その音楽が人々にどのような影響を与えていたかについても様々な研究がなされています。 このカザル四重奏団による5枚組は、ベートーヴェンの同時代、更には後世への影響という観点から5つの時点を取り上げ、彼の先人であるギロヴェッツやハイドン、ボッケリーニから、シューベルトやツェルニーら彼の次世代の作曲家たち、そしてシューベルトやメンデルスゾーン、シューマンといったロマン派の作曲家たちの作品を並べることで、ベートーヴェンをとりまく音楽界の動向を探っていくというプロジェクト。世界初録音も含む興味深いアルバムです。
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ピアノへのイントロダクション
クリストファー・ノーザム [クリストファー・ノーザム(ピアノ)]Piano Recital: Northam, Christopher - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van. / HAYDN, J. / MOZART, W.A. / SCHUMANN, R. (An Introduction to the Piano)
発売日:2020年08月14日
NMLアルバム番号:HS950701
CD価格:2,175円(税込)
このアルバムでは、初心者のためのピアノ曲の中でも特に優れた作品を紹介しています。イギリスのピアニスト、クリストファー・ノーザムの演奏で、バードからドビュッシーまでの3世紀に渡る作曲家を網羅しており、どの年代の学習者にも満足していただけるようなピアノ音楽を厳選収録しました。あまり録音されていない貴重な作品も多いため、より多くのピアノ・ファンにもお楽しみ頂ける内容となっています。 バッハの「メヌエット ト長調」やベートーヴェンの「エリーゼのために」、ブルグミュラーの「25の練習曲」より“アラベスク”と“無邪気”などのピアノ学習者にはお馴染みの有名曲から、パフルスキ「前奏曲 第1番 Op. 100」や、アルカンの「エスキース Op. 63」などのあまり顧みられることのなかった逸品も収録されています。
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『究極のレコーディング 40』
ORFEOレーベル40周年記念 [さまざまな演奏家]発売日:2020年06月19日
CD 2枚組価格:1,575円(税込)
ORFEOレーベル40周年の歴史を彩った名録音の数々1979年にミュンヘンで設立されたORFEOレーベル。40周年を記念し、その歴史を彩った名録音の数々を一度に楽しむことの出来る見本市のようなアルバムが登場します。CD1には器楽奏者と指揮者による20の名演、CD2には20の名唱、40周年に合わせ合計40の素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。
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発売日:2020年05月22日
CD価格:2,175円(税込)
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Tambdde Roza [マリアレーナ・フェルナンデス(歌・ピアノ)/スティーヴン・スタイナー(歌・ニッケルハルパ)/ペーテル・ナテレール(サクソフォン)/アルビン・ポールズ(ヴォーカル)]
Vocal and Chamber Music - BARTÓK, B. / BARRETTO, L. / HAYDN, J. / SCARLATTI, D. (Tambdde Roza) (M. Fernandes, Hotel Palindrone)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:Gramola99119
4)
CD価格:2,175円(税込)
マリアレーナ・フェルナンデスとアンサンブル「ホテル・パリンドローネ」による魅惑的な1枚。アンサンブルは、バグパイプ、リラ、ニッケルハルパ、ジューズハープ(口琴)、ブズーキなどの伝統的な楽器を用い雰囲気ある編曲による演奏を披露。伝承曲の中にバルトークやハイドン、スカルラッティなどがさりげなく置かれるなど、クラシック、ジャズ、フォーク、エスニック、ワールドミュージックを融合させたジャンルを超えた作品が並びます。 トラック5のハイドンのソナタはフェルナンデスがアレンジなしの原曲を闊達に弾きこなしている・・・と思えば、曲の最後でアンサンブルが乱入。終楽章では様々な楽器が歌い交わす楽しい編曲に仕上がっています。 ヴォーカルとピアノを担当するマリアレーナ・フェルナンデスはインドのムンバイ生まれのミュージシャン。ボンペイ大学で心理学と哲学を学び、ウィーンに留学、ウィーン音楽大学でピアノ演奏のディプロマを獲得、現在はこのようなユニークで実験的な作品を次々に発表、好評を博しています。
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クラシック・ベスト30 [さまざまな演奏家]
CLASSICAL MUSIC - 30 of the Best
発売日:2020年04月24日
NMLアルバム番号:8.578355-56
CD 2枚組価格:1,300円(税込)
クラシック音楽のエキサイティングな世界を紹介する2枚組。ここには長い年月を経て、多くの人々に愛され続けた名作が30曲収録されています。エキサイティングな「夜の女王のアリア」や「ワルキューレの騎行」、心を癒す「カノン」、「愛の夢」。祈りに満ちた「涙の日」、「ピエ・イエズ」。心躍る「美しく青きドナウ」、「ハレルヤ・コーラス」など、さまざまな場面を彩る名曲ばかりです。
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ペーテル・ヨージャ(ピアノ)
ポートレート
(ハイドン、シューベルト、ショパン、リスト、ブラームス) [ペーテル・ヨージャ(ピアノ)]Piano Recital: Józsa, Peter - HAYDN, J. / SCHUBERT, F. / CHOPIN, F. / LISZT, F. / BRAHMS, J. (Portrait)
発売日:2020年04月17日
NMLアルバム番号:Gramola99213
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ハンガリーを拠点に活動する1975年生まれのピアニスト、ペーテル・ヨージャ。16歳からヨーロッパ各地でコンサートを行い高く評価されており、2013年にはグラーツ芸術大学の教授に就任し後進の指導にあたる実力派です。 この「ポートレート」と題された2枚組のアルバムは、これまでの活動の中で、彼が強い影響を受けたという作品を選んだもの。ハイドンやシューベルトといったウィーンの伝統を汲むソナタや、ブラームスの晩年の曲集。そして、ショパン作品のなかでもとりわけ幻想的な曲と、晩年のリストが書いた宗教的な雰囲気をまとった作品まで、どれもピアニスティックな技巧を要求しながらも、内省的で抒情的な曲が集められており、ヨージャの方向性が見て取れるユニークなアルバムに仕上がっています。
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『アレクセイ・リュビモフの芸術』
(18世紀から現代までのピアノによる)[7枚組 BOX] [アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)、ユーリ・マルティノフ(ピアノ)、ヴャチェスラフ・ポプルーギン(ピアノ)、マリアンネ・ヘンケル(フルート)]発売日:2020年03月13日
CD 7枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
名手リュビモフが古典から近代までを時代に応じた楽器で奏でる、
歴史的ピアノの見本市のようなBOXが登場!1944年モスクワに生まれ、モスクワ音楽院でネイガウスとナウモフに師事したのち、西側の同時代音楽をソビエト国内に広めたことで当局の批判を浴びたリュビモフ。古楽器、歴史的ピアノに打ち込んだのはその後で、現在では当時の楽器を使用した古典派からモダン楽器による現代作品まで、幅広いレパートリーにおいて作品の本質に寄り添う求道的な演奏が高い評価を得ています。また2019年には突然の「引退宣言」を行い、世界中のファンを驚かせました。 そんな彼が2010年前後からZig-Zag TerritoiresとAlpha Classicsで製作してきた、作品に応じた楽器を使用した特色あるアルバムを集めたBOXセットが登場します。ピアノよりむしろチェンバロに近い音色を持つタンジェント・ピアノによるハイドンから、1909年のベヒシュタインを使用したプリペアド・ピアノによる面白さ抜群のサティまでを収録。また7枚目には1990年代終わりのライヴが収録されており、使用楽器は明記されていませんが、リュビモフならではの集中力による研ぎ澄まされた素晴らしい演奏を聴くことが出来ます。 -
グルダ・プレイズ・ピアノ・コンチェルト
1959-1962[3枚組 BOX]
(モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン、R.シュトラウス) [フリードリヒ・グルダ ヨーゼフ・カイルベルト、ハンス・ロスバウト、ハンス・ミュラー=クライ、シュトゥットガルト放送交響楽団、南西ドイツ放送管弦楽団バーデンバーデン]Piano Concertos - MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / HAYDN, J. (Gulda, Keilberth, Müller-Kray, Rosbaud) (1959-1962)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:SWR19088CD
CD-R 3枚組価格:2,850円(税込)
グルダの協奏曲録音、初発売多数!30歳前後のグルダによる協奏曲録音がBOXで登場。中でもDISC 1と2に収録された一連のライヴ音源は、今回が初登場という貴重なものです。17歳でジュネーブ国際コンクールを制して経歴をスタートし、当時既に多くの公演と録音を経験していたグルダだけに、若々しいタッチの中に円熟味も加味された、彼らしいたいへん美しい演奏を聴かせてくれます。 DISC 3はロスバウトとの放送用セッション録音です。南西ドイツ放送(SWR)に残されたオリジナル・マスターテープから今回の商品化のために新たにマスタリングが行われ、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。
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パリの『黄金の間』
~バロック宮殿で聴く
コンセール・ド・ラ・ロージュの古楽器演奏
(リュリ、ハイドン、ヘンデル、クープラン、ダヴィド、マレ、ラモー、モーツァルト、プラン、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、シャルパンティエ) [コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用)、ジュリアン・ショーヴァン(指揮&ヴァイオリン独奏)、タミ・クラウシュ(フルート)、ジュスタン・テイラー(チェンバロ)、トーマス・ダンフォード(テオルボ)、ジョディ・デヴォス(ソプラノ独唱)、カンビーニ四重奏団(ジュリアン・ショーヴァン〔vn1〕、カリーヌ・クロクノワ〔vn2〕、ピエール=エリック・ニミロヴィチ〔va〕、酒井淳〔vc〕)]発売日:2020年01月17日
Blu-ray国内仕様 日本語解説・歌詞対訳付価格:4,400円(税込、送料無料)
バロック屈指の名画が並ぶパリの宮殿。フランスに愛された傑作を古楽器演奏で!パリの只中、コンコルド広場にほど近い18世紀の宮殿。ルイ14世の治世末期にトゥールーズ伯の別邸として使われていたこの宮殿はナポレオン時代以降、現在にいたるまでフランス銀行の所有になっていますが、その「黄金の間」はグイード・レーニやピエトロ・ダ・コルトーナなど、西洋絵画史を語るうえでは欠かせないバロック大画家たちの傑作をあざやかな内装に組み込んだ、訪れる者を陶然とさせずにはおかない豪奢な内装が魅力。フランス古楽シーン最前線をゆく名手が揃うコンセール・ド・ラ・ロージュをこの大広間に招いての演奏会ライヴとその音楽を堪能しながら、細部に至るまで洗練された美を誇る宮殿内をじっくり鑑賞できる映像作品が登場します。 演奏曲目には、この宮殿がアクティヴな社交の場として機能したであろうバロック~ロココ期のフランスで、とくに愛されていた内外の作曲家の名曲を中心に厳選。コンセール・ド・ラ・ロージュのメンバーで構成されているカンビーニ四重奏団(チェロは昨今クリストフ・ルセとの来日公演も大好評だった酒井淳)もモーツァルト、ボッケリーニなどの逸品で味わい豊かな演奏を聴かせ、欧州で古楽シーンのみならず歌劇界でも急速に注目を集めているジョディ・デヴォスの独唱も精妙。ハイドン作品は独奏パートが多く、18世紀そのままの内装をバックにした各パートの古楽器演奏を細部まで楽しめるショットが続々です。 フランスの音楽映像監督として広範な活躍をみせてきたアンディ・ゾマーの視点はみごとなもので、古楽器演奏の粋をきわめた解釈を存分に味わいながら18世紀フランスへタイムスリップできる、夢のような一作に仕上がっています。
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TAKE FOUR
トロンボーン四重奏曲集 [TROMBQUARTET トロンボクァルテット]Trombone Quartets - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L van / DEBUSSY, C. / HAYDN, J. / KERN, J. / ROLLINS, S. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Take Four) (TrombQuartet)
発売日:2020年01月31日
NMLアルバム番号:RecArt0029
CD価格:2,175円(税込)
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コーヒーとクラシック音楽 [さまざまな演奏家]
COFFEE AND CLASSICAL
発売日:2019年12月27日
NMLアルバム番号:8.578358
CD価格:1,000円(税込)
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合唱音楽コレクションBOX[30枚組BOX] [さまざまな演奏家]
発売日:2019年11月22日
CD 30枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
11-12世紀に活躍した女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの清冽な単旋律によるレスポンソリウム(独唱と合唱が交互に歌い交わす方式)から、現代気鋭の作曲家アルネセンの作品まで、およそ900年に渡る膨大な合唱レパートリーの中から選りすぐった傑作選。 ルネサンス期の精緻な対位法が美しい無伴奏合唱曲やマドリガーレ、バロックから古典派にかけてのヴィヴァルディやモーツァルト、ベートーヴェンらの整った形式を持つミサ曲やカンタータ、イタリア・ロマン派のケルビーニやドニゼッティによるオペラを思わせる華やかな曲、シューマン、ブラームスをはじめとしたドイツ・ロマン派と東欧作曲家たちの詩情豊かな作品を経て多様な作風に至る現代へ。 人の声の持つ温かさと力強さを伝える合唱芸術の素晴らしいコレクションです。
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アーリー・ピアノ
~ フォルテピアノ・歴史的ピアノによる21世紀の精選名盤集
[10枚組BOX] [インマゼール、リュビモフ、ル・サージュ、スホーデンヴルト、パシチェンコ ほか]発売日:2019年09月27日
CD 10枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
ALPHAならでは! 作曲当時の響きに迫る古楽器ピアノの音色を楽しむ、特別価格の好企画BOXALPHAとZig-Zag Territoiresからリリースされた膨大なカタログから、現代ピアノとは違う、作曲家たちが知っていた18~19世紀当時のフォルテピアノ・歴史的ピアノで録音された重要盤を集めた10枚組BOX。使用楽器は個々それぞれに全く違う楽器と言っても過言ではないほどですが、演奏者はどのアルバムでも演奏作品に最適な楽器を厳選、どのアルバムでも作曲家自身が聴き知っていた音のイメージに肉薄してみせています。 演奏者もインマゼール、リュビモフ、ル・サージュ、スホーデンヴルト、パシチェンコなど、楽器ごとに最適な歴史的奏法でずばぬけた解釈を体現してきた新旧世代の一流ぞろい。シューベルト作品に寄り添うヴァルター・モデルの響きからチェンバロ風のジルバーマン・モデルによるC.P.E.バッハ、曲中の隠れた面白さに次々と気づかされるハイドン演奏、楽器のスペックすれすれに攻めるスリルがたまらないプレイエルでのリストまで、このBOXひとつで歴史的ピアノの多彩さと深さが概観できる、よく練られた決定盤的内容になっています。
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BEST LOVES Classical cello music
Charming Cello - 魅惑的なチェロ [さまざまな演奏家]CHARMING CELLO
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.578173
CD価格:1,000円(税込)
チェロの起源は、恐らく中央アジアかインドで生まれた撥弦楽器に端を発し、アラブの貿易路を通ってヨーロッパに到達したとされています。やがて楽器は発展し、18世紀中ごろに現在の形にほぼ落ち着いたようです。とはいえ、19世紀には大きな音が求められるようになり、これまで用いられてきたガット弦(羊の腸)から金属弦が採用されるなど、細かい改造が加えられ、今に至っています。ソロとしてだけでなく、アンサンブルでも強い存在感を示し、その深く美しい音色は広く愛されています。 このアルバムにはヴィヴァルディからグッドールまで、およそ300年間に渡って書かれた魅惑的な作品が集められています。
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ウィーン少年合唱団
宗教作品集[7枚組 BOX] [ウィーン少年合唱団 ペーター・マルシーク 他]発売日:2019年04月26日
CD 7枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
1498年、神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世により宮廷礼拝堂少年合唱団として設立された「ウィーン少年合唱団」。500年を超える伝統を持ち、アントニオ・サリエリやブルックナーが指導したことや、ハイドン、シューベルトが団員として参加するなど、数多くの音楽家たちがここでキャリアを始めていることで知られています。 このBOXはペーター・マルシークの指揮による1993年から1995年の録音を集めたもの。当時トップを歌っていたツェンチッチは、現在ユニークなキャラクターを持つカウンターテナーとして大活躍しています。ヘンデルの大作《メサイア》を始め、モーツァルトの《レクイエム》、《アヴェ・ヴェルム・コルプス》などウィーン所縁の作品に加え、クリスマス名曲集までもがボーナスCDとして付属するファン必携のBOXです。永遠の“天使の歌声”をお楽しみください。
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ピアノ作品集
マレク・コザーク(ピアノ) [マレク・コザーク]Piano Recital: Kozák, Marek - HAYDN, J. / FRANCK, C. / CHOPIN, F. / RACHMANINOV, S. / SKOUMAL, A.
発売日:2019年04月26日
NMLアルバム番号:UP0206
CD価格:2,080円(税込)
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ベルナルト・ハイティンク : ポートレート
バイエルン放送交響楽団名演集 [ハイティンク(指揮)バイエルン放送響]Choral and Orchestral Music - BEETHOVEN, L. van / BRUCKNER, A. / HAYDN, J. / MAHLER, G. (Bavarian Radio Chorus and Symphony, Haitink) (11-CD Box Set)
発売日:2019年03月15日
NMLアルバム番号:900174
CD 11枚組
通常価格:7,275円→ 特価!:5,990円(税込、送料無料)2019年3月4日 ハイティンク90歳の誕生日を祝して!
ハイドン「四季」は初出!アムステルダム出身、オランダが誇る大指揮者ハイティンク。1961年から1988年まで長きに渡り、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務め、楽団の発展に力を尽くしました(1960年代から70年代にかけて、コンセルトヘボウ管と完成させたマーラーの交響曲全集は、当時巻き起こった“マーラー・ブーム”の潮流に乗って多くの人に愛された名演です)。 1980年代頃までは「正統的、かつ穏当な解釈をする指揮者」として評価されていましたが、21世紀になってから、ライヴ録音が広く知られるようになり「熱い指揮者」としても認知され、現代を代表する巨匠としての地位を確立しました。 バイエルン放送交響楽団とは長い間良好な関係を築いており、このBOXに収録された音源でも、ハイドン、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラーとウィーン古典派からロマン派の音楽で目覚ましい演奏を披露。なかでもハイドンの「四季」は今回初収録の音源であり、大規模な声楽パートを操り、躍動的で生き生きとした音楽を紡ぎ出しています。 -
ハイドン(1732-1809):
第1アポーニー四重奏曲 Op.71
弦楽四重奏曲 第69番・第70番・第71番 [マクスウェル弦楽四重奏団]発売日:2019年03月22日
CD価格:2,475円(税込)
2010年にイギリスで結成され、2017年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで聴衆賞を受賞しているマクスウェル弦楽四重奏団のデビュー録音(2016年にアコーディオン奏者のCDにゲスト録音があり)。 ハイドンが最初のイギリス旅行からウィーンへ帰った直後に書き始められた「アポーニー四重奏曲」の前半3曲(Op.71)に、演奏する彼らはもちろん、作曲者もきっと影響を受けたであろう、故郷スコットランドの伝統音楽を組み合わせるというオリジナリティ溢れる趣向。サイモン・フレイザー、ニール・ガウ、ジェームズ・スコット・スキナーはいずれもそれぞれの時代に名を馳せた名フィドル奏者たちであり、最も古い「最愛のグレガー」は、戦争で亡くなった夫にケルトの言葉(ゲール語)で歌われたという美しい哀歌です。 ハイドンの3つの四重奏曲では、歓喜が全体を包む第69番、抒情的でロマンティックな第70番、振幅の大きな表情を持つ第71番という、それぞれの特徴を大きく意識させる快演を披露。若く輝かしい表現と音色を堪能できる一枚です。
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CAPRICCIOS [クァトゥール・カプリッチョ/ジェラール・コセ(ヴィオラ)/ヤン・ルヴィオノア(チェロ)]
Chamber Music (String Quartet) - HAYDN, J. / FOKKENS, R. / YSAŸE, E. / WEINBERG, M (Capriccios) (Quatuor Capriccio)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:ORC100094
CD価格:1,950円(税込)
2012年に設立された弦楽四重奏団「クァトゥール・カプリッチョ」。創立の翌年、イルザック国際室内楽コンクールで第1位を獲得するなど、その活躍に期待が寄せられています。このアルバムでは、彼らのアンサンブル名にちなんだ様々な「CAPRICCIOS」が集められており、古典派から現代作品まで、その優雅で多彩な世界を味わうことができます。 ハイドン初期の名作「太陽四重奏曲」の中の1曲であるハ長調は、第2楽章に「Capriccio」が置かれており、極めて劇的な表現と独創的な作風で知られる作品です。他、メンデルスゾーンやイザイ、ヴァインベルクのカプリッチョや、フォッケンスのユニークな曲などが並ぶなか、もともとの楽劇の名前が《カプリッチョ》であることから選ばれたシュトラウスの作品では名ヴィオラ奏者コセと、チェロのルヴィオノアが加わり、濃厚な響きによる美しいアンサンブルを聴かせます。
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ピエール・モントゥー
秘蔵音源集
1955年、1956年、1961年 [ピエール・モントゥー/ロベルト・カサドシュ/ジノ・フランチェスカッティ/ピエール・フルニエ/ヴァレリー・トライオン /アンドレ・ヴェシエール/BBC合唱団/BBC合唱協会 /BBC交響楽団/ロンドン交響楽団/ボストン交響楽団/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団/シャルル・ミュンシュ]Orchestral Music - DEBUSSY, C. / CHAUSSON, E. / BRAHMS, J. / FRANCK, C. / BERLIOZ, H. (BBC Symphony, Boston Symphony, Monteux) (1955-1961)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:ICAC5150
CD 4枚組価格:5,100円(税込、送料無料)
英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、 リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。 モントゥーが自国フランス音楽のスペシャリストというのは誰もが認めるところですが、ことブラームスへも深い愛情を注いでおり、公式の録音は残していない交響曲第3番のほか、初出となる2つの協奏曲が入っているのは嬉しいところです。フランクの「交響的変奏曲」は長い友人であるカサドシュとの共演で、今回初登場のライヴはモントゥーがこの作品を指揮した最も古い録音となります。ドビュッシー「映像」とショーソン「交響曲」は、モントゥー唯一のライヴ音源。またボーナスとして、同じフランスの指揮者であるミュンシュが振ったハイドンの102番を収録しています。これは彼がこの作品を指揮した唯一残っている録音で極めて貴重なものであるうえ、演奏もアグレッシヴで素晴らしいものです。 ソースは磁気テープや、イッター氏が編集後録音し直したアセテート盤から取られており、入念にリマスタリングされ、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態の音となっています。
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ブルーノ・ワルター
秘蔵音源集
1955年 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール [ブルーノ・ワルター/イルムガルト・ゼーフリート/BBC交響楽団&合唱団]Orchestral Music - MAHLER, G. / WAGNER, R. / HAYDN, J. / BRAHMS, J. (Seefried, BBC Symphony Chorus and Orchestra, B. Walter) (1955)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:ICAC5151
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、 リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。 ワルターが1955年5月にBBC交響楽団を振った一連のライヴが初登場します。「ファウスト序曲」は1923年のスタジオ録音と1939年のNBC響とのライヴがありましたが、今回の録音は音質的にも解釈の深みの点でも歓迎されるものでしょう。ハイドンの96番はワルターが好んだレパートリーで、1937年ウィーン・フィル、1954年ニューヨーク・フィルという2つのスタジオ録音のほか、やはり1954年のニューヨーク・フィルとのライヴがあり、さらに今回初めてリリースされるライヴの直前、1955年フランス国立放送管とのライヴも存在します。また「運命の歌」もワルターにはゆかりの深い作品で、1941年のニューヨーク・フィルとの録音があるほか、1960年に彼の最後の公開演奏が行われた翌日、ロサンゼルスにてコロムビア響との録音が行われています。ワルターの振るマーラーの交響曲第1番には2つのスタジオ録音のほか複数のライヴが存在しますが、今回はゼーフリートと共演した「トランペットが美しく鳴り響くところ」と共に初登場するという点で貴重です。 ソースは磁気テープや、イッター氏が編集後録音し直したアセテート盤から取られており、入念にリマスタリングされ、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態の音となっています。
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シン・ヨンツァン
ピアノ・リサイタル [シン・ツァンヨン(ピアノ)]Piano Recital: Shin, Chang-Yong - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van
発売日:2018年09月21日
NMLアルバム番号:Steinway30068
CD価格:2,400円(税込)
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スーツ・ケース
ヴァイオリン二重奏 -
ヴィヴァルディからソッリマまで [ザニーシ/バルネスキ]Violin Duo Recital: Zanisi, Chiara / Barneschi, Stefano - SOLLIMA, G. / TELEMANN, G.P. / BARTÓK, B. / TESSARINI, C. / HAYDN, J. (Suite Case)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:A448
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)「2台のヴァイオリンによる二重奏作品」は18世紀前半になって人気が上昇、多くの作曲家たちが作品を書き始めました。しかし、このジャンルを最初に手掛けたのがヴィヴァルディであることはほとんど知られていません(一説によれば、1729年から1730年、ヴィヴァルディが中央ヨーロッパの演奏旅行中に父親と演奏するために作曲した4曲の室内ソナタが最初の作品にあたるとされています)。 このアルバムには、ヴィヴァルディからテレマン、ルクレールを経て、バルトーク、ベリオに至るヴァイオリン二重奏曲を収録、そして現代イタリアの作曲家ソッリマが作曲した「SUITE CASE:ケース組曲=スーツケースのもじり」が添えられて、この“音による旅行プロジェクト”が完結する仕組みになっています。また、このアルバムが録音された教会はモーツァルトの名曲《エクスルターテ・ユビラーテ》の初演場所であるため、最後に置かれた「アレルヤ」にてアルバムとモーツァルトの双方への敬意が表されています。 ザニーシとバルネスキは、イタリア最前線の古楽器集団で活躍する奏者たち。このアルバムでも先鋭的な感覚を生かし、作品に躍動感を持たせています。
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トーマス・ビーチャム名演集[4枚組] [1954-1959]
Orchestral Music - HAYDN, J. / MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / LISZT, F. (Royal Philharmonic, Beecham) (1954-1959)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:ICAC5148
CD 4枚組価格:5,440円(税込、送料無料)
トーマス・ビーチャムと言えば「英国の製薬会社の御曹司」であり、私財を投じてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の2つのオーケストラを創設した“英国楽壇の名物男”と称された人です。レパートリーは幅広く、特にイギリスの作曲家たちの作品の普及に力を尽くしたことで知られます。 このライヴ録音でもハイドンからワーグナーまで8人の作曲家の作品が収録されており、中には彼が好まなかったとされるベートーヴェンやブラームスの交響曲も含まれています(ベートーヴェンの交響曲第2番は、BBC LEGENDSレーベルからリリースされた演奏とは別ヴァージョンとなります)。他にも、機知に富んだハイドンや、荘厳なリストの「ファウスト交響曲」など、晩年を迎えたビーチャムが手塩にかけて育てたロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と残した貴重な4枚組となっています。
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発売日:2018年02月23日
CD 13枚組価格:8,850円(税込、送料無料)
ハンガリーに生まれ、1924年からリスト音楽院でヴァイオリンをフバイ、作曲をコダーイに学んだヴェーグ。1927年にリヒャルト・シュトラウスの指揮でヴァイオリニストとしてデビューを飾り、1930年の音楽院卒業後にはソリストとして活動を始めるとともに、1935年にハンガリー四重奏団を結成、1940年まで在籍し、バルトークの「弦楽四重奏曲第5番」の初演も務めました。以降、ヴァオリニストとして、また指揮者として活躍し、1953年にはフランス国籍を取得。教育者としても素晴らしい実績を残し、中でも、1971年から1997年にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で教鞭を執り、数多くの後進を育てたことでも知られました。 このBOXは、1979年から指揮者として就任したモーツァルテウム・カメラータ・アカデミカとの名演を収録したもので、おなじみのモーツァルト作品をはじめ、ハイドン、バッハを中心に、お国物であるバルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」まで、ヴェーグらしい雄弁な音楽を聴かせています。
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マリス・ヤンソンス
ポートレート - 75歳記念BOX[5枚組]Orchestral Music - HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J. / STRAUSS, R. / MAHLER, G. / VARÈSE, E. (Mariss Jansons - Portrait)
発売日:2018年01月12日
CD 5枚組
通常価格:5,100円→ 特価!:2,490円(税込)2018年1月14日に75歳の誕生日を迎えるラトビア生まれの世界的指揮者マリス・ヤンソンス。この日を祝して、ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の名演の中からセレクトした5枚組のBOXが発売されます。2003年からバイエルン放送交響楽団、その翌年、2004年にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、この2つの名オーケストラの首席指揮者として活躍してきたヤンソンス。バイエルン放送交響楽団とは2009年に最初の9枚のアルバムをリリースし、以降、継続して様々な作品を録音。どれもがベストセラーを記録しています。 今回のセットには、選りすぐりの名演を収録。彼が愛するハイドンや、マーラーなどの演奏に加え、これまでリリースされていなかったヴァレーズとストラヴィンスキーの2作品も収録。そして2012年の東京公演で演奏されたベートーヴェンも含まれているなど、日本のファンにとっても嬉しいBOXです。
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ダニエル・ミュラー=ショット
#CELLO REIMAGINED
バッハ/ハイドン/モーツァルト [ミュラー=ショット/ラルテ・デル・モンドエールハルト]Cello and Orchestra Music - MOZART, W.A. / HAYDN, J. / BACH, J.S. (#CelloReimagined) (Müller-Schott, L'Arte del mondo, Ehrhardt)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:C920171A
CD価格:2,325円(税込)
常に好奇心と魅力に溢れるアルバムをリリースするチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。今作ではバロックから前古典派の3人の作曲家、C.P.E.バッハ、ハイドン、モーツァルトの作品を演奏しています。とはいっても、ハイドンとモーツァルトの協奏曲は、それぞれ原曲はヴァイオリンとフルートのために書かれたものであり、チェロで演奏することには音域や表現方法などにかなりの工夫が要求されます。ミュラー=ショットは、あたかも最初からチェロのために書かれたかのような錯覚を起こすほど極めて自然に演奏。聴き手を陶酔に誘います。 バックを務めるのは斬新な響きを追求することで知られるエールハルト率いるラルテ・デル・モンド。最初のC.P.E.バッハの作品からスリリングな演奏が楽しめます(モダン・ピッチを採用)。
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フリッツ・ヴンダーリヒ
古典派アリアを歌う(1956-1963) [1956-1963]Opera Arias (Classical, Baritone) - MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BEETHOVEN, L. van / HAYDN, J. (Wunderlich) (1956-1963)
発売日:2017年10月20日
NMLアルバム番号:SWR19048CD
CD 2枚組価格:2,240円(税込)
フリッツ・ヴンダーリヒが歌う古典派の声楽曲とアリア集。 シューベルトの歌劇《フィエラブラス》のアリアと、歌劇《アルフォンソとエストレッラ》からの2曲のアリアは未発表音源であり、ここでまた新たなヴンダーリヒの魅力を知る貴重なアルバムとなっています。モーツァルトの《魔笛》からのタミーノのアリアは、たった13年間という短いながらも充実したヴンダーリヒのキャリアの最初と最後を飾る曲で、彼が学生だった1954年7月21日と、1966年9月5日に歌ったという記録が残される大切な作品です。ここでは1959年の歌唱が収録されています。珍しいシューベルト作品も積極的に取り上げ、これらのアリアの美しさと重要さを認識させるために一役買っています。また、ハイドンの「天地創造」はヴンダーリヒが得意としていたレパートリーであり、ドラマティックな歌唱が耳に残ります。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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トゥールーズ・キャピトル劇場
カデル・ベラルビによる3つのバレエ
《海賊》《美女と野獣》《死せる王妃》BELARBI, K.: Corsaire (Le) / La Bête et la Belle / La Reine Morte [Ballets] (Théâtre du Capitole, 2013-2015) (3-DVD Box Set) (NTSC)
発売日:2017年07月28日
DVD 3枚組字幕なし
通常価格:4,350円→ 特価!:1,990円(税込)【1】19世紀の古典バレエを大胆に書き換えたベラルビの手腕が生きるバレエ。プティバ版は3幕だったものを2幕にし、美しい奴隷の娘と海賊の悲恋の物語が生き生きと表現されています。グティエレスとガルスティアンの生き生きとした踊りを彩る音楽は、オリジナルのアダンの他、シベリウス、マスネ、指揮者コールマンの作品が加えられており、こちらも聴きどころ。 【2】表面的な醜さを拒絶する心が、真の愛に気づくまでの心理的なドラマを鋭く描き出したこの物語は、シンプルでありながらも見事なセットと衣装、そしてバロックから近代に至るまでの音楽(特にリゲティの作品が効果的に使われています)を組み合わせ、印象的な舞踏によって表現されています。ここで主役の野獣を踊るのは、日本のエース渡邊峻郁(わたなべたかふみ)氏。2011年に異例の2段階昇格でソリストになった期待のダンサーです。 【3】2011年にトゥールーズ・キャピトル・バレエのために製作されたバレエ《死せる女王》は、14世紀に実在した女王イネス・デ・カストロを巡る物語です。ポルトガルの王子ドン・ペドロとその恋人イネス・デ・カストロ、ドン・ペドロの父フェランテ王。この3人の確執と悲劇的な結末が夢幻的に描かれています。
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トゥールーズ・キャピトル劇場
カデル・ベラルビによる3つのバレエ
《海賊》《美女と野獣》《死せる王妃》BELARBI, K.: Corsaire (Le) / La Bête et la Belle / La Reine Morte [Ballets] (Théâtre du Capitole, 2013-2015) (3-Blu-ray Disc Box Set)
発売日:2017年07月28日
Blu-ray 3枚組字幕なし
通常価格:4,950円→ 特価!:2,090円(税込)【1】19世紀の古典バレエを大胆に書き換えたベラルビの手腕が生きるバレエ。プティバ版は3幕だったものを2幕にし、美しい奴隷の娘と海賊の悲恋の物語が生き生きと表現されています。グティエレスとガルスティアンの生き生きとした踊りを彩る音楽は、オリジナルのアダンの他、シベリウス、マスネ、指揮者コールマンの作品が加えられており、こちらも聴きどころ。 【2】表面的な醜さを拒絶する心が、真の愛に気づくまでの心理的なドラマを鋭く描き出したこの物語は、シンプルでありながらも見事なセットと衣装、そしてバロックから近代に至るまでの音楽(特にリゲティの作品が効果的に使われています)を組み合わせ、印象的な舞踏によって表現されています。ここで主役の野獣を踊るのは、日本のエース渡邊峻郁(わたなべたかふみ)氏。2011年に異例の2段階昇格でソリストになった期待のダンサーです。 【3】2011年にトゥールーズ・キャピトル・バレエのために製作されたバレエ《死せる女王》は、14世紀に実在した女王イネス・デ・カストロを巡る物語です。ポルトガルの王子ドン・ペドロとその恋人イネス・デ・カストロ、ドン・ペドロの父フェランテ王。この3人の確執と悲劇的な結末が夢幻的に描かれています。
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GLORIA
バイエルン放送合唱団 ‐ 宗教音楽名演集 [バイエルン放送合唱団/ダイクストラ]Choral Concert: Bavarian Radio Chorus - BACH, J.S. / GOUNOD, C.-F. / SCHUBERT, F. / DVOŘÁK, A. (Gloria)
発売日:2016年11月23日
NMLアルバム番号:900518
CD
通常価格:1,500円→ 特価!:990円(税込)古代ギリシャ劇場の「Choros」を起源とするとされる「コーラス=合唱」は、ヨーロッパを中心に様々な進化を辿ってきました。グレゴリオ聖歌に見られる1声部のみのモノフォニーが、次第に発展し、壮麗な多声部で歌われる複雑なポリフォニーへと発達し、16世紀に極限に達します。その後はオペラやカンタータ、オラトリオなどに分かれ、聖歌隊はますます機能的になり、使われるテキストもラテン語から、様々な言葉、文章へと変化していきます。18世紀から19世紀には多くの作曲家によって、宗教的な曲だけでなく、世俗的な合唱曲も書かれ、19世紀から20世紀には、更に別のジャンルとも融合し、素晴らしい発展を遂げました。 このアルバムは、現代最高の声楽アンサンブル、バイエルン放送合唱団の名演集です。バッハからペルトまで、作曲年代にはおよそ300年の開きがありますが、そのどれもが書かれた時代に即したスタイルに倣い、ヨーロッパの合唱文化の伝統を感じさせる緊密な響きで歌い上げられています。このアルバム収録曲のほとんどを指揮しているペーター・ダイクストラはオランダ出身の指揮者で、若い頃から地元の合唱団を率い、20代でスウェーデン放送合唱団のディレクターを務めたことで注目されました。2005年からバイエルン放送合唱団の芸術監督に就任、名門合唱団を一層レベルアップさせています。最近はオーケストラの指揮者としても活躍。更なる活躍が期待されています。
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発売日:2016年10月28日
CD
通常価格:880円→ 特価!:490円(税込)・・・数量限定アイテム・・・このアルバムは、2016年までのBR-KLASSIK自主制作盤から、ヤンソンスをはじめとした名指揮者たちの渾身の演奏をチョイスし、その聴き所を濃縮した優れもの。どの時代の作品でも柔軟に表現し、また指揮者によって色彩を変化させながらも、伝統は守るという、まさに世界に名だたるオーケストラの本気をまざまざと見せ付けられる素晴らしいアルバムです。 とは言え、この演奏はほんの一部!56ページからなる添付のカタログには、他にも数多くの名演が紹介されており、共演する指揮者の顔ぶれと、レパートリーの広さには驚くばかりです。
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ヨーゼフ・ホーフバウアー
トランペット協奏曲集 [ホーフバウアー]Trumpet Recital: Hofbauer, Josef - ARUTIUNIAN, A. / PLANEL, R. / TORELLI, G. / HAYDN, J. / PIAZZOLLA, A. (My Favorite Trumpet Concertos)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:SM234
CD価格:2,224円(税込)
ウィーンで活躍するトランペット奏者ヨーゼフ・ホーフバウアー。彼はウィーンで生まれ、ウィーン音楽大学で学び、名手キャロル・ドーン・ラインハルトのディプロマを受け、その後はモーリス・アンドレにも師事しています。ソロ・デビューは1986年、ウィーンの楽友協会でのコンサートで、その後は1992年まではヴィンドボナ・バロックアンサンブルの首席奏者を務め、現在はウィーン・クラシカル・プレイヤーズのメンバーとしても活動しています。また彼は、これまでにも数多くのアルバムをリリース、バロックから現代作品、ジャズ、サウンド・トラックと多岐に渡り、そのどれもが高く評価されています。 このsolo musicaレーベルへのデビュー盤は、アルチュニアンをはじめとした「彼のお気に入り」のトランペット協奏曲集で、どれも伸びやかで輝く音色が印象的です。指揮者のマンクーシとは2004年の顔合わせ以来、長年に渡って共演を続けているという気心の知れた仲です。
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世界の民謡集 [バーベリアン]
Vocal Recital: Berberian, Cathy - BARTÓK, B. / LEBEDEFF, A. / OBRADORS, F. / HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / RAVEL, M. (Folk Songs of the World)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:SWR19010CD
CD価格:2,240円(税込)
驚異のヴォーカルテクニックに支えられた多彩な表現力、そして恵まれた語学力の全てを駆使し、前衛音楽から民謡までと幅広い曲を歌いこなしたアルメニア系アメリカ人歌手、キャシー・バーベリアン。1950年代、作曲家ルチアーノ・ベリオと結婚していた頃には、ベリオをはじめ、ケージやヘンツェ、ストラヴィンスキーによる多くの曲が彼女のために書かれたことでも知られています。 このアルバムは、そんな彼女が得意とした民謡集ですが、各々の曲は原語で歌われ(なんと17カ国)例えば、スイスの歌ではヨーデルの技法が用いられていたり、コープランドでは「猫の声」をはじめ、動物の声を模倣していたりと変幻自在。まさに前代未聞の「声の芸術」です。
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シリアス・ビジネス
スペクトラル弦楽四重奏団 [スペクトラル四重奏団]Chamber Music - MACKLAY, S. / REMINICK, D. / HAYDN, J. / FISHER-LOCHHEAD, C. (Serious Business) (Spektral Quartet)
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:DSL-92198
Blu-ray Audio+CD価格:2,085円(税込)
このアルバムの解説に「“シリアス・ビジネス”は面白いアルバムではありません」と書いてありますが、これをそのまま鵜呑みにするわけにもいかないでしょう。これらの曲が周到に集められた意図を読み取ることはとても難しいのですが、とりあえずは色々な視点から眺めた(彼らによる)音楽というものを楽しんでみるほかありません。各々の作品のタイトルも随分思わせぶりですが、これもどうも聴き手を混乱させて楽しんでいるような雰囲気です。最も耳触りのよいハイドンの弦楽四重奏曲も「冗談」というのも出来すぎています。あまりにもよい音で収録されているのも・・・これも何かの冗談なのかもしれませんね。 スペクトラル弦楽四重奏団の演奏は恐ろしいほどに正確で精緻です。時折聞こえる歌声ももちろん彼らのものです。
収録作曲家:
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第1集(1967-2010)[6枚組] [1967-2010]
Orchestral Music - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / SCHUBERT, F. (Michael Gielen Edition, Vol. 1 (1967-2010))
発売日:2016年02月24日
NMLアルバム番号:SWR19007CD
7)
CD価格:4,080円(税込、送料無料)
現在、最も重要な指揮者の一人と称されるミヒャエル・ギーレン(1927-)。舞台演出家の父のもと、ドレスデンに生まれ、1940年にアルゼンチンに移住し、ブエノスアイレスで音楽を学びます。カルロス・クライバーと知り合い、共に研鑽を積んだエピソードでも知られています。レパートリーは古典派から現代までと幅広く、とりわけ一連のバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団とのマーラーの交響曲や、シェーンベルク作品での精妙な演奏は、比類なきものとして評価されています。 この「ギーレン・エディション」は2017年の彼の生誕90年を記念し製作されたもので、SWRレーベルから今後3年間に渡って、全10集のリリースが予定されています。この第1集は1960年代の録音から最近の録音までを収録、そのほとんどは初出音源というもので、彼のファンのみならず、20世紀のクラシック音楽の演奏様式の一つのスタイルを俯瞰するためにもなくてはならないものとなることは間違いありません。
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〈クライスラー 録音全集 第6集〉
クライスラー(1875-1962):
1924年-1925年 [1924-1925]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 6 (1924-1925)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:8.111400
CD価格:1,600円(税込)
クライスラー(1875-1962)によるビクター・トーキング・マシーン・カンパニーへの録音集の第6集です。これでこのシリーズは完了となります。この録音が行われていた時期のクライスラーと妻ハリエットは素晴らしく充実した生活を送っていました。結婚から22年を経て、ようやく瀟洒な自分の家をベルリンに持ったのです。しかし、迫り来る戦争はこの幸せを10年足らずで奪ってしまいました。美しい家は第二次世界大戦の終わり近くに、連合軍の爆撃によって破壊されることとなってしまったのですが、この頃の彼らには、そんな未来は想像もできなかったのではないでしょうか。そして1938年には戦禍を離れパリに移住することとなるのです。 この1925年のセッションでは多くの曲が録音されるも、リリースされなかったものも多かったのですが、ラロの第2楽章のテスト版が残存していました。また未発表であったチャイコフスキーの「カンツォネッタ」も美しい響きに満たされています。
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発売日:2013年10月30日
CD価格:2,085円(税込)
ホグウッドが設立し、その後マンゼ、エガーと音楽監督がかわっても、新古楽演奏をリードする「アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック」の自主レーベル第1弾です。このアルバムのコンセプトは、古典派交響曲が誕生するまでの「シンフォニー」の重要な作品を収録。この時代の音楽は絶えず実験と発展をし続け、新しい音楽を聴衆は求め作曲家らは新音楽を作曲していきました。 ヘンデルの「サウル」は、オペラとオラトリオが重なる頃に作曲されたもので、実にドラマティックなシンフォニア。リヒターが、マンハイムの宮廷に仕える以前のシンフォニーは、バロックから古典派へ移ろうという瞬間の端正にまとめられた美しい作品。明快なロココ風の作風をつぎ込んだマンハイム楽派を代表するシュターミッツ。そして新時代を迎えるにあたってモーツァルトが8才の時に書いた交響曲。ハイドンのシュトゥルム・ウント・ドラング期を代表する交響曲。 エガーは、この時代の典型的なエステルハーツィ宮のオーケストラ編成(3-3-2-1-1)によって、美しさや柔らかさだけでなく透明なテクスチュアを見いだし、音楽的勢いと感興を導いていきます。
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グレート・チャンバー・ミュージック
GREAT CHAMBER MUSIC (10-CD Box Set)
■室内楽
発売日:2013年07月24日
10CD価格:4,032円(税込、送料無料)
室内楽・・・あくまでも2人から10人程度のアンサンブルから紡ぎ出される音楽です。それは気のおけない者同士が音楽で対話をすることでもあり、また、息詰まるほどの緊張感を湛えた瞬間をもたらすものでもあったりと、本当に様々な表情を見せてくれます。これはオーケストラのように大人数で音を奏でるのではなく、ピアノのように一人で世界を構築するのでもありません。この不思議な一体感を感じてみてください。繊細さと力強さが常に表裏一体となった「大人のため」の熟成した響きです。 このBOXには、ハイドンからドヴォルザークまで、古典派からロマン派の代表的な作品を収録しています。
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マイ・ファースト・オーケストラ・アルバム
My First Orchestra Album
■交響曲/管弦楽曲 ■キッズ
発売日:2013年07月24日
NMLアルバム番号:8.578253
6)
CD
通常価格:1,000円→ 特価!:490円(税込)異なった音色を持つたくさんの楽器たちが集まって、素晴らしい音楽を奏でるオーケストラ。ほんの小さな音から途方もなくエイキサイティングな音まで、その音色は多種多彩です。このアルバムはオーケストラの究極の名曲を16曲集め、各々の曲のイメージをつかめるようにカテゴライズしたものです。曲を聴いて何となくいろんな風景が浮かんでくれば、あなたは作曲家たちとお友だちになれること間違いありません!
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期待の新進演奏家シリーズ
マリアンナ・プルジェヴァルスカ
ピアノ・リサイタル [プリヴァルスカ]Piano Recital: Prjevalskaya, Marianna - HAYDN, J. / SCARLATTI, D. / SCHUMANN, R. / ZARATE, J.
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年09月19日
NMLアルバム番号:8.573031
CD価格:1,600円(税込)
1982年生まれ、6歳からピアノを学び9歳でデビュー。1992年に家族とともにスペインに移住し、ラ・コルーニャ音楽大学でピアノを学びます。その後英国王立音楽大学、インディアナ大学サウスベント校、イェール音楽大学で研鑽を重ね、数多くのコンクールで入賞経験を持つ若手女性ピアニストです。 このアルバムは2011年にスペインで開催された「ハエン賞国際ピアノコンクール」の優勝記念として作成されたものですが、彼女の名前は、2010年に日本で開催された2つノコンクール、「浜松」と「仙台」ですでにおなじみ。伸びやかで美しい音色と、詩情溢れる表現力には、輝かしい将来が見えてきます。
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マイ・ファースト・クラシカル・ミュージック
My First Classical Music Album
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲 ■キッズ
発売日:2012年02月15日
NMLアルバム番号:8.578203
1)
CD価格:1,000円(税込)