ゴウ(ニール) Gow, Niel
生没年 | 1727-1807 | 国 | |
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辞書順 | 「コ」 | NML作曲家番号 | 28550 |
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不思議の国のマッダレーナ
ヴィオラ・ダ・ガンバ作品集 [マッダレーナ・デル・ゴッボ]発売日:2025年07月25日
SACD-Hybrid日本語解説付き価格:3,750円(税込、送料無料)
アルバム『不思議の国のマッダレーナ』は音楽の旅であり、同時に心の旅です。人間の心の深淵を探求し、現実の境界と戯れる幻想的な音の冒険です。 ――マッダレーナ・デル・ゴッボ ARCHIVから彗星のごとくCDデビューし、その後ドイツ・グラモフォンから2枚のアルバムをリリースしたヴィオラ・ダ・ガンバ奏者マッダレーナ・デル・ゴッボの最新盤は、中身にもパッケージにも意匠を凝らしたコンセプト・アルバム。デル・ゴッボはイタリアに生まれ、ウィーンでチェロを学び、チェロ奏者として活躍する中で、レコード店の店先で聴いたヴィオラ・ダ・ガンバの音色に魅了されてこの楽器を学び直したという経歴の持ち主。現在はチェロとヴィオラ・ダ・ガンバに加え、ガンバ族の楽器バリトンを駆使するマルチプレーヤーとして活躍しています。 タイトル通りルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をイメージして作られたこのアルバムは、ヒュームの「行け、行け」から始まり、最近発見されたテレマンの幻想曲、「たわむれ」「夢見る人」というマレの思わせぶりなタイトルを持つ楽曲、ローマ神話の主神の名を持つフォルクレのダイナミックな「ジュピター」、スコットランドの情景が目に浮かびそうなガウの哀歌、このアルバムのために書き下ろされた現代作曲家の作品などを効果的に組み合わせたプログラムとなっています。 巧みな選曲と配列から浮かび上がるストーリー、アリスを導いた白ウサギのように目まぐるしく変化するガンバの音色、共演者との親密なアンサンブルを織り交ぜた雰囲気満点の演奏によって、聴き手は不思議の国を旅しているかのような幻想的な世界へ引き込まれていくのです。かつてボーイ・ソプラノとして一世を風靡したカウンターテナー、アロイス・ミュールバッハーと共演したダウランドの名曲「時は立ち止まり」の美しさにも息をのむことでしょう。アルバムは、彼女がチェロ奏者であることを望んでいたという亡き父親に捧げた「トロイメライ」と「愛の挨拶」で閉じられます(この2曲はチェロによる演奏)。 ジャケットは幻想的な作風で知られる写真家ミハエラ・ドゥリショヴァーによるもの。ブックレットにはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の初版に掲載されたジョン・テニエルによる挿絵も収録されていて、アルバムの雰囲気を盛り上げています。演奏者自身による解説の日本語訳も収録され、選曲、演奏、ブックレット、アートワークに至るまで、練りに練られた名作絵本のような美しいアルバムです。
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ハイドン(1732-1809):
弦楽四重奏曲 第81番・第82番
スコットランド民謡 [マクスウェル四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 66 and 67 / Folk Music from Scotland (Maxwell Quartet)
発売日:2025年01月31日
NMLアルバム番号:CKD741
CD価格:2,775円(税込)
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ハイドン(1732-1809):
第2アポーニー四重奏曲 作品74(弦楽四重奏曲第72-74番)
スコットランド民謡 [マクスウェル四重奏団]HAYDN, J.: String Quartets Nos. 57, 58 and 59, "The Rider" - Folk Music from Scotland (Maxwell Quartet)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:CKD641
CD価格:2,475円(税込)
若きクァルテットによる「アポーニー四重奏曲」&「スコットランド民謡」第2弾!2010年にイギリスで結成され、2017年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで聴衆賞を受賞しているマクスウェル四重奏団のアルバム第2弾。前作(CKD602)に引き続き、ハイドンが最初のイギリス旅行からウィーンへ戻ってすぐに書き始められた「アポーニー四重奏曲」と、彼らの故郷スコットランドの民謡を組み合わせ、その影響と関連性を探るという試みとなっています。 若い世代ならではの透明感と艶のあるハイドンが何と言っても魅力ですが、スコットランド民謡の陽気さと哀愁を清々しく聴かせるセンスがまた素晴らしく、たいへん美しく心地よいアルバムに仕上がっています。