ホイベルガー(リヒャルト) Heuberger, Richard
生没年 | 1850-1914 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ホ」 | NML作曲家番号 | 20502 |
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ホイベルガー(1850-1914):
喜歌劇《オペラ舞踏会》 [エルンスト/マルクアルト/カイムバッヒャー/オレスカニン/ムチャンタフ/グラーツ・フィル/ブルケルト]HEUBERGER, R.: Opernball (Der) [Operetta] (G. Ernst, L. Marquardt, Kaimbacher, Oreščanin, Mchantaf, Graz Opera Chorus, Graz Philharmonic, Burkert)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:555070-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
パリを舞台に、ちょっと洒落た恋愛模様を描いた《オペラ舞踏会》。2組の夫妻が各々の夫の“忠実度”を測るためにちょっとした仕掛けを施すという物語は、男性、女性、双方の欲望や理想といった本質を描くもの。もちろん付された音楽はどこまでも甘く美しく、赤裸々な欲望をうまく包み、現実ならひどい修羅場になるはずの「舞踏会の翌日の風景」も覆い隠され、すべてはハッピーエンド。歌手たちの熱演が、この作品の素晴らしさを伝えています。なかでも、主役を歌うフェルトーファーの圧倒的な歌唱は、グラーツの聴衆を熱狂させました。
収録作曲家:
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フリッツ・クライスラー
〈ベル・テレフォン・アワー録音集 第3集〉 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/ドナルド・ヴォーヒーズ(指揮)/ベル・テレフォン・アワー・オーケストラ]発売日:2023年01月13日
CD価格:1,725円(税込)
初出&貴重音源多数!
ベル・テレフォン・アワー第3集は自作・編曲集1940年から1958年まで放送されたアメリカの人気ラジオ番組ベル・テレフォン・アワー。クラシック、ジャズ、ポップスのスターが出演し、聴取者は8百万人から9百万人に達したといいます。クライスラーも1944年から1950年にかけて出演しましたが、その演奏はごく一部を除いて録音として世に出ることはありませんでした。Biddulphは「個人所蔵の、望みうる最上のコンディションの素材」をもとにベル・テレフォン・アワーでのクライスラーの演奏をCD3枚に復刻。クライスラーは1941年にニューヨークで交通事故に遭い、一時はステージ復帰も危ぶまれましたが、1943年にカムバック、「奇跡の復活」と呼ばれました。ベル・テレフォン・アワーの録音集は、その「奇跡の復活」直後から1950年の引退までのクライスラーの姿を伝える貴重なものです。 完結編となる第3集はクライスラー自身の作品と編曲作品を収録。クライスラーはバロック音楽のスタイルで作品を書くのが上手でした。トラック3-6でその一端を聞くことができます。ウィーン生まれのクライスラーにとって、典雅なウィーン情緒を伝える作品は書くのも弾くのもお手のもの。このアルバムでも随所で堪能できます。最後の3曲は異国のイメージで作曲・編曲した作品。中国、スペイン、スコットランドの雰囲気を漂わせつつ、歌い口には彼ならではの魅力が満ちています。「マラゲーニャ」はクライスラー自身による録音がありませんでした。他の曲についてもクライスラーによるオーケストレーションでの録音は貴重なものとなっています。 クライスラーが関心を寄せていたバロック時代には、演奏家と作曲家が一体となっていましたが、時代が下るにつれて分業が進みました。20世紀に活躍したヴァイオリストで名曲を多数残したという点でも、クライスラーは格別な存在です。 -
〈クライスラー 録音全集 第11集〉
クライスラー(1875-1962):
1930年-1935年 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ)/クライスラー四重奏団 他]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 11 (1930-1935)
発売日:2022年02月25日
NMLアルバム番号:8.111412
CD価格:1,600円(税込)
フリッツ・クライスラーの録音全集、第11集は1930年から1935年に行われた音源が収録されています。 この時期はクライスラーにとってとても重要な時期でした。1920年代からベルリンに新居を構え、快適な生活を送っていたクライスラーですが、1933年のナチスが台頭に伴い、彼は安定した生活が送れなくなってしまい、結局は1938年にパリへ移住、その後1943年にはアメリカ国籍を取得し、ヨーロッパに戻ることはありませんでした。とはいえ、ここのアルバムに収録されているベルリンの録音が行われた頃にはまだ余裕があったようです。この録音が行われた1か月前にはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでバッハとチャイコフスキーを演奏、高く評価されました。 このアルバムに収録された録音は、ニューヨークで録音できなかった演奏を1930年にベルリンのHMVで再録音したものです。またこのCDには未発表のテストプレスの音源も含まれています。 1935年の録音は、彼の自作である四重奏曲をクライスラー自身が選んだメンバーたちと演奏(メンバーの中には名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズの名前も)しています。 また、ボーナス・トラックとして1924年のアコースティック・レコーディングによるビゼーの「アダージェット」が収録されています。
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ウィリアム・プリムローズ
バロック&アンコール小品集 [ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)]発売日:2021年08月13日
CD価格:1,725円(税込)
初発売多数含む!
20世紀を代表するヴィオラ演奏家プリムローズの小品集英国スコットランド生まれのウィリアム・プリムローズ(1904-82)は20世紀を代表するヴィオラ演奏家の一人。イギリスで活動した後、1937年に渡米してトスカニーニ率いるNBC交響楽団で演奏。NBC響メンバーで結成したプリムローズ四重奏団や、ハイフェッツ及びピアティゴルスキーとのトリオでも活躍しましたが、1940年代後半から聴覚障害に悩まされ、徐々に演奏の現場から教育活動へと比重を移しました。 このディスクには、彼の全盛期というべき1939年と1941年にRCAに行った録音が復刻されており、驚くことに全23曲中14曲が初発売。収録されたものの、第2次世界大戦の影響で陽の目を見ずにいたものです。小品の数々を通じてプリムローズの高度な技巧に支えられた解釈を堪能できます。 プリムローズはクライスラーの演奏に共感し、彼の弦楽四重奏曲の録音にも参加しました。このアルバムでもクライスラーの作品や編曲作品を数多く演奏しており、その多くにクライスラーの信頼篤いピアニストのフランツ・ルップを起用している点にも注目です。 -
〈クライスラー 録音全集 第10集〉
クライスラー(1875-1962)
1928年-1929年 [フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)/カール・ラムソン(ピアノ)]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 10 (1928-1929)
発売日:2021年01月29日
NMLアルバム番号:8.111411
CD価格:1,600円(税込)
1925年、電気式録音によるSPレコードが発売されたとき、クライスラーはまだ活動の絶頂期にありました。この第10巻には1928年から1929年にかけての一連の録音を収録、当時最新鋭の技術で、50代前半のクライスラーの美しい音色が存分に捉えられています。 1928年3月、カーネギーホールでのコンサートを行い、その後はヨーロッパ・ツアーを行い好評を博すなど、この時期のクライスラーはトップクラスの地位を保っていましたが、実は、1925年にアメリカの市民権を得たヤッシャ・ハイフェッツらの台頭や、1929年の妻ハリエットの病、兄フューゴの逝去、ウォール街大暴落などにより、彼の生活はストレスに晒されていたようです。しかし、そんな中での一連の録音は、彼ならではの絶大な求心力を持っています。 未発表テイクの貴重な音源を含む魅力的な1枚です。
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キャサリン・ガワーズ(ヴァイオリン)
ヴァイオリン小品集 [キャサリン・ガワーズ(ヴァイオリン)/チャールズ・オーウェン(ピアノ)]Violin Recital: Gowers, Katharine - MONTI, V. / FAURÉ, G. / RAVEL, M. / GERSHWIN, G. / DEBUSSY, C. / BLOCH, E. / PONCE, M.M. / KREIN, Y.
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:SOMMCD064
CD価格:2,160円(税込)
映画音楽作曲家、パトリック・ガワーズを父に持ち、幼い頃から音楽的な環境で育ったキャサリン・ガワーズ。ユーディ・メニューイン音楽院で、日本にルーツを持つ名教師でありヴァイオリニストのデヴィッド・タケノに師事、才能を開花させました。 ナイジェル・ケネディのツアーに参加したり、ジャズ・アンサンブルに参加するなど幅広い活動をしていますが、このアルバムではモンティの「チャールダッシュ」やポンセの「小さな星」など、誰もが耳にしたことのある名曲を次々に演奏。聴き手を魅了する術を知っている彼女ならではの見事な演奏を楽しめます。
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礒絵里子
エスプレッシーヴォ [礒絵里子(ヴァイオリン)、實川風(ピアノ)、神谷未穂(ヴァイオリン)]Violin and Piano Recital: Iso, Eriko / Jitsukawa, Kaoru - BRAHMS, J. / ELGAR, E. / KREISLER, F. / POULENC, F. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Espressivo)
発売日:2017年10月18日
NMLアルバム番号:MECO-1044
SACD-Hybrid価格:3,300円(税込、送料無料)
デビュー20周年記念アルバム。色鮮やかに織りなす18のエスプレッシーヴォ日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20周年記念アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉のヴァイオリン愛奏曲全18曲を収録しました。 共演の實川風(ピアノ)との浪漫溢れるエスプレッシーヴォ(表情豊か)なアンサンブルは、まさに薫り立つフィネスに満ちた孤高の音世界です。 *FM ヨコハマ「礒絵里子のシーサイドクラシック」テーマ曲「舞踏会の美女」収録
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〈クライスラー 録音全集 第5集〉
クライスラー(1875-1962):
1919年-1924年 [クライスラー/ビクター管弦楽団/パステルナック - 録音:1919年-1924年]KREISLER, Fritz: Complete Recordings, Vol. 5 (1919-1924)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2013年03月20日
NMLアルバム番号:8.111398
CD価格:1,600円(税込)
1919年から1924年にかけての、クライスラーの珠玉の録音集です。1914年に勃発した第1次世界大戦で、重傷を負い除隊後はニューヨークに戻ったクライスラーですが、アメリカにとってオーストリアが敵国だったため、演奏活動は自粛し、そのかわりにオペレッタ「りんごの花ざかり」の作曲などに力を入れていたのです。その後少しずつ演奏会を再開しますが、やなりまだ「敵国人」とみなす米国在郷軍人会からの反発もあり、なかなか思うような活動はできなかったようです。しかし、この録音が行われた頃には理解も進み、彼は思う存分美しい調べを奏でていたのです。
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クライスラー(1875-1962):
クライスラー・プレイズ・クライスラー [録音:1942年-1946年]KREISLER: Kreisler Plays Kreisler (1942-1946)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2001年12月01日
NMLアルバム番号:8.110947
1)
CD価格:1,600円(税込)
ヴァイオリンの王、最後の録音フリッツ・クライスラー(1875-1962)は20世紀初頭以来、半世紀に近い録音歴を誇りましたが、このCDはその最後期のSP録音を復刻したものです。第一次世界大戦中には、滞在中のアメリカで「敵国オーストリアのスパイ」扱いをされて演奏が出来なかった逸話を持つクライスラーですが、第二次世界大戦の時期には自由に活動できました。ただし皮肉なことに演奏家組合のストライキにまきこまれて43年と44年には録音が出来ませんでした。ここに収められた録音がその前後に分かれているのは、そのためです。小曲の名手だった彼の自作が演奏されています。(山崎浩太郎)