ミヨー(ダリウス) Milhaud, Darius
生没年 | 1892-1974 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「ミ」 | NML作曲家番号 | 24635 |
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2台ピアノのための
フランス音楽集
プーランク、ドビュッシー、ミヨー [チャールズ・オーウェン(ピアノ)/カーチャ・アペキシェヴァ(ピアノ)]Piano Duo Recital: Owen, Charles / Apekisheva, Katya -POULENC, F. / DEBUSSY, C. / MILHAUD, D.
発売日:2023年11月17日 NMLアルバム番号:ORC100270
CD価格:1,950円(税込)
2人の傑出したピアニストたちが織り成す4手ピアノの芸術。チャールズ・オーウェンとカーチャ・アペキシェヴァはこれまでにもラフマニノフやストラヴィンスキー作品で、素晴らしいアンサンブルを披露しています。 今作で2人はフランスものに挑戦。ミヨーの生彩溢れる「スカラムーシュ」ではじまり、2台ピアノでも演奏されることのある「ソナタ FP8」や自身の映画音楽『アメリカ旅行』の中の曲である「シテール島への船出」をはじめとしたプーランクの多面性が発揮された5つの作品が続き、最後に置かれているのが、ラヴェル編曲のドビュッシーの「夜想曲」というラインナップです。息のあったデュオが、作品の繊細な魅力を存分に引き出しています。
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ミヨー(1892-1974):
室内交響曲 第1番-第6番
「屋根の上の牡牛」他 [ルクセンブルグ放送管弦楽団/ダリウス・ミヨー(指揮) 他]発売日:2021年12月24日
CD 2枚組価格:2,175円(税込)
1974年まで存命だったため、数多くの自作自演を録音に残したミヨー。この一連の「室内交響曲」を含むアルバムはその代表的なもののひとつとして知られています。 他、ルイ・ド・フロマンの指揮による「屋根の上の牡牛」などのバレエ作品や協奏曲も収録。タンゴやジャズからも影響を受けたというミヨーの多彩な作風がじっくり味わえます。
収録作曲家:
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ミヨー(1892-1974):
アリサ
愛は歌う/ユダヤの詩 [ファーリー/コンステイブル]MILHAUD, D.: Alissa / L'Amour Chante / Poemes Juifs (Farley, Constable)
■声楽曲
発売日:2009年12月16日 NMLアルバム番号:8.572298
CD価格:1,900円(税込)
フランス六人組の中心人物であったミヨーは、その生涯に数多くの名曲を生み出しました。このアルバムにはそんなミヨーの最後のスコアであり、かつ最も興味深い歌曲集「愛の歌」の世界初録音が含まれています。この「愛は歌う」は様々な詩人たちの愛の主題による言葉を、短くも完結な音楽で紡ぎ出し、微妙な感情の揺れを見事なまでに音にしています。ジッドの狭き門による連作歌曲「アリサ」と、彼が雑誌で見つけたテキストを元にした「ユダヤの詩」もドビュッシーを思わせる多感な表現が魅力的です。クルト・ワイルなども得意とするファーリーの豊かな感情が迸る名唱でお楽しみください。
収録作曲家:
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PARIS
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
ストラビンスキー:イタリア組曲
ミヨー:屋根の上の牡牛 [コッホ/ミルフォード]POULENC, F.: Violin Sonata / STRAVINSKY, I.: Suite italienne / MILHAUD, D.: Le boeuf sur le toit (Koch, Milford) (Paris)
■室内楽
発売日:2009年03月18日 NMLアルバム番号:ORC100003
CD価格:1,710円(税込)
20世紀の前半のパリは世界中で最も影響力のある都市の一つでした。芸術家、作家、画家、映画監督、批評家、それこそあらゆる文化人がこの都市に集い、意見をかわし、様々な作品を生み出したのです。彼らは互いに交流し影響し合い、更なる深みへと自らを高めて行きました。このアルバムには、そんな時代に生まれた名曲が収録されています。ヴァイオリンのマヤ・コッホはベルリン生まれ。父がドイツ人、母が日本人で山本麻耶という日本名も持っています。今までにもシューマンのソナタなどをリリースしていますが、そのアルバムも凝った選曲とアグレッシヴな演奏が話題となっていました。ここでもそんな彼女の持ち味が存分に生かされた素晴らしい1枚となっています。
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色とりどりに
サン=サーンス、ラヴェル、
タイユフェール、ドビュッシー、ミヨー:
フランス近代作品のパーカッション編曲集 [トリオ・コローレス]Percussion Concert: TrioColores - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / RAVEL, M. / SAINT-SAËNS, C. / TAILLEFERRE, G. (En couleur)
発売日:2024年10月18日 NMLアルバム番号:SM467
CD価格:2,175円(税込)
1997年生まれのマティアス・ケスラー、1996年生まれのルカ・シュタッフェルバッハ、1995年生まれのファビアン・ツィーグラーは、チューリヒ芸術大学で学んだ若き奏者たちによるマレット・パーカッション(鍵盤打楽器)アンサンブル「トリオ・コローレス」のメンバーです。彼らは2台のマリンバ、3台のヴィブラフォン、2台のグロッケンシュピールを中心に、時には楽器を増減させながらさまざまな作品を演奏、将来的にマリンバやヴィブラフォンのコンサートがピアノのリサイタルのように楽しめるものとなることを目指しています。 このアルバムでは、彼ら自身がアレンジを施したフランス近代作品を収録。骨の鳴る音を巧みに表現した「死の舞踏」、ジャズ風の「スカラムーシュ」、目まぐるしくハーモニーが変化する「トッカータ」、 印象派の名作「小組曲」「クープランの墓」などが演奏されており、どの曲も多彩なリズムと音色をお楽しみいただけます。
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パリの祭典
ミヨー(1892-1974):屋根の上の牛
ラヴェル(1875-1937):ツィガーヌ
ビゼー(1838-1875):交響曲
シャブリエ(1841-1894): 気まぐれなブーレ [アレクサンドラ・スム、バンジャマン・レヴィ、ペレアス室内管弦楽団]Orchestral Music (French) - BIZET, G. / CHABRIER, E. / MILHAUD, D. / RAVEL, M. (Paris est une fête) (Soumm, Orchestre de Chambre Pelleas, Lévy)
発売日:2024年07月05日 NMLアルバム番号:FUG813
CD価格:2,775円(税込)
アレクサンドラ・スムとバンジャマン・レヴィがパリの賑わいを描く、
楽しくも美しいアルバム2024年パリの祝祭をテーマに、第二帝政から1920年代の狂騒の時代まで約70年間の作品を集めたアルバム。ブラジルの大衆音楽に大きな影響を受けたミヨーの「屋根の上の牛」で賑やかに始まり、最晩年のシャブリエが書き上げたピアノ曲の管弦楽版「気まぐれなブーレ」、新しいラヴェル・エディションでの初録音となる「ツィガーヌ」、ビゼーが唯一残した交響曲が収められています。 ミヨーとラヴェルではロシア出身で現在はパリを拠点に活躍するヴァイオリニスト、アレクサンドラ・スムがソリストを務め、高い技術と表現力で聴く者に強く訴えかける素晴らしい演奏を披露。バンジャマン・レヴィ率いるペレアス室内管弦団も世界観をストレートに歌い上げ、喧騒、郷愁、揺らぎに満ちた光の街の肖像画を描きます。 -
ルネ・ベネデッティ
コロンビア録音集と
パガニーニ: ヴァイオリン協奏曲 第1番 [ルネ・ベネデッティ(ヴァイオリン) 他]発売日:2024年05月10日
CD価格:2,175円(税込)
ハイフェッツのテクニックとティボーの魅力。
ルネ・ベネデッティの至芸に触れる貴重な復刻盤。20世紀前半のフランスを代表するヴィルトゥオーゾ、ルネ・ベネデッティの卓越したテクニックと明るい美音を堪能する復刻盤が登場。今では彼の名はクリスチャン・フェラスやジャン=ジャック・カントロフの師として言及される程度ですが、カントロフは師を「ハイフェッツのテクニックとティボーの魅力を兼ね備えた真に傑出した存在。歴史を通じて最高の演奏家の一人」と讃えています。 イタリア系の家庭に1901年に生まれたベネデッティは、父がヴァイオリン教室の教師をしていたこともあって早くからヴァイオリンを演奏し、7歳にしてパリ音楽院で学び、10歳の年ピエルネの指揮でパリ・デビューを飾るほどの天才児として注目を集めました。「フランス六人組」の作曲家達と親交を持ち彼らの作品を多数演奏、シェーンベルクやストラヴィンスキーの作品もフランスに紹介しました。12.に収録されたミヨー:『屋根の上の牡牛』によるシネマ・ファンタジーは彼が初演したものです。 パガニーニの24のカプリースとバッハの無伴奏ソナタ&パルティータをフランス人として初めてコンサートで演奏し、自ら校訂した楽譜も出版。1922年にはカーネギーホールにデビュー、その後もトスカニーニやシューリヒトらと共演、終戦翌年の1946年にはチェリビダッケの指揮でベルリン・フィルにデビュー。ピアノのジョセフ・ベンヴェヌーティ、チェロのアンドレ・ナヴァラと組んだB.B.N.トリオでも活動し、1942年から71年までパリ音楽院で教えました。しかし、その活躍と名声が主にフランス国内に留まったのは「(世界中で引っ張りだこになることを)単に彼が望まなかったからだ」と教え子のJ-J.カントロフは回想しています。 (曲目・内容欄に続く) -
咲きほこるバラ
鳥たちと花の歌曲集 [エリン・モーリー/ジェラルド・マーティン・ムーア(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Morley, Erin - BERG, A. / BRAHMS, J. / GORDON, R.I. / HEAD, M. / NOVELLO, I. / RACHMANINOV, S. / SULLIVAN, A. (Rose in Bloom)
発売日:2024年04月19日 NMLアルバム番号:ORC100294
CD価格:2,175円(税込)
アメリカ生まれで、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、パリ・オペラ座など世界トップの歌劇場でひっぱりだこのソプラノ、エリン・モーリーが待望のソロ・デビュー・アルバムをリリース。花鳥風月からインスパイアされた魅力的な歌の数々を披露しています。 世界の劇場で高く評価されるだけあって、発声も表現も工夫を凝らして一辺倒にならないところは見事。アルバムの中心に据えたリッキー・イアン・ゴードンの連作歌曲「8つの花の歌」は、死や復活、儚さを花の姿に例えた作品で多彩な表現が聴きどころです。 最後に置かれた We’ll Gather Lilacs(春になったらライラックの花を集めましょう)は1945年のミュージカル「Perchance to Dream」の中のヒット曲で、ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ジュリー・アンドリュースから最近ではキャサリン・ジェンキンスへと歌い継がれている名曲。モーリーにとっては幼いころから身近にあった曲なのでしょう。ここでは自らピアノを演奏しつつ情感たっぷりに歌い上げています。 他の曲で伴奏を務めるジェラルド・マーティン・ムーアはイェール音楽大学で声楽研究のコーディネーターを務めるとともに、グラインドボーン音楽祭やパリ・オペラ座で声楽コンサルタントとして活躍、特にルネ・フレミングとの共演で知られています。
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80分間世界一周
ユーディ・メニューイン音楽学校の生徒たち [富田心(ヴァイオリン)/富田夢(ヴァイオリン)/マキシム・リザノフ(指揮) 他]Around the World in 80 Minutes (The Yehudi Menuhin School)
発売日:2024年03月29日 NMLアルバム番号:ORC100290
CD価格:2,175円(税込)
1963年、世界的ヴァイオリニストのユーディ・メニューインにより設立されたイギリスの全寮制の名門ユーディ・メニューイン音楽学校。選抜試験に合格した8才から18才までの生徒たちが、通常の学業はもちろんのこと、クラシック音楽の演奏技術に対する研鑽を積んでいます。 このアルバムはOrchid Classicsと学校との3年間に及ぶコラボレーションから生まれたもので、12歳から18歳までの卓越した才能を持つ生徒たちの演奏によるヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカ、そしてアメリカの多彩な作品が紹介されています。彼らが操る楽器はピアノ、ヴァイオリン、ギター、ハープなど様々。奏者たちの中には、来日公演でも高い評価を受けたヴァイオリニスト富田心をはじめ、彼女の妹富田夢のほか、ギタリスト尾崎琴音の演奏も含まれています。
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BBCレジェンズ
グレート・レコーディングス 第4集[20枚組 BOX] [VA]BBC LEGENDS - Great Recordings from the Archive, Vol. 4 (20 CD Box Set)
発売日:2023年10月20日 NMLアルバム番号:ICAB5174
CD 20枚組価格:14,400円(税込、送料無料)
BBCのアーカイヴからお宝続々!
伝説のヒストリカル・レーベルの名演集 第4弾英国BBCに残された巨匠たちの演奏の記録を、可能な限り良質のマスターを用いてデジタル・リマスターを施した安定の音質でリリースし、世界中のヒストリカル・ファンに高い支持を得ていた「BBCレジェンズ」。1998年から2010年まで活動し、現在はほぼ入手不能となっているこのレーベルの遺産を引き継いだICA CLASSICSより、その名演の数々を復刻するBOXセット第4弾が発売となります。 名演の誉れ高いホーレンシュタインのブルックナー第5番、カオス的な盛り上がりを聴かせるシルヴェストリの「ローマの松」などのほか、第1集(ICAB-5113/廃盤)、第2集(ICAB-5141/廃盤)、第3集(ICAB-5167)同様、20枚の内容すべてが超弩級の演奏内容であることが驚き。いずれもこの機会を逸すると、次の入手はかなり難しいものばかりです。 基本的にBBCレジェンズからリリースされた時点でのリマスタリング音源を使用していますが、その全てをポール・ベイリー(元EMIアビー・ロード・スタジオ、現Re:Sound社)監修のもと改めてチェック。中でもCD15と16のセルが指揮したベートーヴェンについては、ベイリーの手で新たにリマスターが施され、ティンパニの強烈な打撃などモノラルとは思えないほどの臨場感と迫力に溢れた音に仕上がっており、演奏の素晴らしさを際立たせることに成功しています。 録音は全てライヴ。ブックレットは付属しませんが、録音とリマスタリングに関するデータは各CDのスリーブに記載されています。 -
ユーディス・シャピロ
ブラームス&ストラヴィンスキー他を弾く [ユーディス・シャピロ(ヴァイオリン) 他]発売日:2023年06月23日
CD 2枚組価格:3,000円(税込、送料無料)
20世紀中葉のロサンゼルスを魅了したユーディス・シャピロを王道レパートリーで聴くユーディス・シャピロ(1914-2007)は、ニューヨーク州バッファローに生まれたヴァイオリニスト。ソリスト、室内楽奏者、オーケストラのコンサートマスターとして、また古典から現代音楽、更にはポップスや映画音楽まで、多彩な分野で人々を魅了しました。先に発売されたアルバム「アート・オヴ・ユーディス・シャピロ」(BIDD85025)に続く本作では、クラシック音楽のソリストとしての演奏をたっぷりと聴かせます。 シャピロは12歳でバッファロー・フィルと共演、カーティス音楽院でエフレム・ジンバリストに学びました。1941年にロサンゼルスに移り、ハリウッドの映画スタジオ史上初の女性コンサートマスターとなって20年余りにわたって数々の映画のサントラ録音に参加しました。その一方で1943年にはアメリカン・アート四重奏団を結成し、第1ヴァイオリンとして東海岸のジュリアード弦楽四重奏団に匹敵する評価を獲得。1950年代にはRCAビクター交響楽団のコンサートマスターとして、ヤッシャ・ハイフェッツのラロ:スペイン交響曲やツィゴイネルワイゼン等の録音に参加。更にロサンゼルス室内管のメンバーとして現代音楽の演奏に意欲的に取り組み、特にストラヴィンスキーはシャピロを非常に高く評価しました。ソリストとしては、フリッツ・ライナー、ユージン・グーセンス、ウィリアム・スタインバーグらの指揮で演奏、またアルトゥール・シュナーベル、リリー・クラウス、ルドルフ・フィルクシュニー、そしてブルーノ・ワルターのピアノと共演しています。 このアルバムではまずブラームスの3つのヴァイオリン・ソナタが聞けるのが嬉しいところ。中庸からほんの少し速めに保たれたテンポ、情熱的な場面でも揺るがない造形感覚は、ブラームスにうってつけ。ストラヴィンスキーの2作品は作曲者の監修の元に行われたステレオ録音。ブラームスで見せた音楽的なセンスはストラヴィンスキーの擬古典的作品にもマッチしています。シャピロはブロッホ、バルトーク、ミヨーといった民族性が重視されるレパートリーにも見事に適応しており、「どんな曲でも求められる通りに演奏できた」という評判を裏付けます。民俗的な激しい表現の中にも気品を感じさせる瞬間があるのも魅力で、彼女が高い人気を得ていた一因と推測されます。ピアノのバーコヴィッツはピアティゴルスキーと、ブルックス・スミスはハイフェッツと、繰り返し共演している名手です。 ボーナストラックのように置かれた最後の2曲は一転ポップスの世界。映画スタジオで活躍したシャピロに相応しいムードたっぷりの音楽です。Biddulphの解説書の中ページは通常モノクロですが、このアルバムではシャピロが使っていたピエトロ・グヮルネリの写真を4ページにわたって掲載。入れ込みようが伝わります。
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ミヨー(1892-1974):
世界の創造
ケクラン(1867-1950):
星降る天穹に向かって
エルガー(1857-1934):
エニグマ変奏曲 [ダンカン・ウォード、南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団]Orchestral Music (19th-20th Centuries) - MILHAUD, D. / KOECHLIN, C. / WARD, D. / ELGAR, E. (Philharmonie Zuidnederland, D. Ward)
発売日:2022年11月25日 NMLアルバム番号:FUG803
CD価格:2,475円(税込)
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『Sangs』
あらゆる先入観と境界を超える歌曲の旅 [サラ・ローラン、エロディ・ヴィニョン]発売日:2022年10月14日
CD価格:2,475円(税込)
フランスを中心に活躍し、エリック・ル・サージュのブラームス・アルバム(LBM023)にも参加しているコントラルトの逸材サラ・ローランと、ブリュッセルを中心に活躍するピアニスト、エロディ・ヴィニョンによる、時代も地域も様々な歌曲を集めたアルバム。 一見バラバラな選曲ではありますが、ミヨー、ファリャ、ドヴォルザークなどの歌曲集はそれぞれ全曲を収めていることもあり、統一感のある印象が保たれつつ、アルバム全体で大きな物語をも感じさせる作り。随所に挿入されるピアノの小品も、前奏、間奏、そして後奏といった具合に場面展開的な効果を上げています。 タイトルの「Sangs」はフランス語で血や血統、血筋などを意味しており、彼女たちのルーツを旅するストーリーがテーマとなっているようです。
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LES BALLETS RUSSES
バレエ・リュスの音楽集[10枚組 BOX] [さまざまな演奏家]発売日:2022年09月09日
CD 10枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
セルゲイ・ディアギレフ生誕150年記念!
バレエ・リュスのための音楽集ロシア出身の興行師でプロデューサーのセルゲイ・ディアギレフが1909年にパリで旗揚げしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)。ディアギレフが1929年に亡くなるまでの20年にわたり、バレエのみならず20世紀の芸術史に特筆大書されるほどのインパクトある活動を続けました。 ディアギレフは自身が愛する神話や伝説のモチーフをバレエに採り入れるとともに、ストラヴィンス キー、ラヴェル、プロコフィエフ、ドビュッシー、サティなど気鋭作曲家たちに次々と新作を委嘱。そのようにして生まれた作品の数多くが20世紀を代表する名作として今もオーケストラのレパートリーに残っています。 またディアギレフはピカソ、カンディンスキー、マティスなどの画家、フォーキン、ニジンスキー、バランシンなどの振付家、ココ・シャネルなどの衣装デザイナーも巻き込み、その舞台は舞踏と音楽のみならず最先端の総合芸術として常に注目され、時にスキャンダルや大論争も巻き起こしつつ、西洋音楽と舞台芸術に今に続く影響を及ぼしました。 このBOXは、 ディアギレフの委嘱によって作曲されたバレエ音楽や、ニジンスキーらの発案によりバレエに使用された数々の名作をSWR CLASSIC傘下のオーケストラによる録音で収録したもの。抜群の機能性を持つドイツの放送オーケストラらしい、切れ味の良いサウンドが聞きものです。 -
発売日:2022年08月05日
CD 10枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。様々なジャンルの名盤がありますが、この10枚組にはCAPRICCIOレーベルを代表するソリストたちの演奏を収録。 トン・コープマンが1987年に録音したJ.S.バッハの「インヴェンションとシンフォニア」をはじめ、クリスティーネ・ショルンスハイムのバッハ一族のチェンバロ作品やエッカルト・ハウプトのC.P.E.バッハのフルート協奏曲集、ブルクハルト・グレツナーのヴィヴァルディ :オーボエ協奏曲集などバロック期の作品、ラインホルト・フリードリヒの超絶技巧トランペット、タベア・ツィマーマンのシューマン、鬼才ピアニスト、ツィモン・バルトのブラームス: ピアノ協奏曲第2番、リノス・アンサンブルのドヴォルザーク、現在は活動を停止しているペーターゼン四重奏団のロマン派作品、ウラディーミル・スピヴァコフが弾くベルクとショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲と、膨大なカタログの中から素晴らしい演奏が選ばれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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フランス音楽集
(ハンス・ロスバウト録音集 第13巻) [ハンス・ロスバウト(指揮) バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団]Orchestral Music (French) - DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / ROUSSEL, A. (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Rosbaud) (1950-1962)
発売日:2022年08月12日 NMLアルバム番号:SWR19115CD
CD 4枚組価格:4,050円(税込、送料無料)
SWR CLASSICのハンス・ロスバウト録音集の第13巻。ロスバウトの芸術的遺産を広範囲、かつ詳細に探るこのシリーズではハイドンやモーツァルト作品などを紹介することで「同時代作品のスペシャリスト」として知られてきたロスバウトの意外な一面も紹介してきました。 今作では1890年代に作曲されたドビュッシーの2曲を除けば、どれも20世紀に書かれた作品ばかりで、ロスバウトの十八番とも言えるレパートリーでしょう。収録曲は、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」、イベールの交響的組曲「放浪の騎士」、メシアンの「クロノクロミー」などの作品を中心に、ルーセルの「小管弦楽団のためのコンセール」や「組曲」、六人組のメンバーであるオネゲル、ミヨーの作品など多岐に渡っています。 注目はヴァンサン・ダンディに作曲を学んだブカレスト生まれのミハロヴィチの作品で、交響曲第2番「シンフォニア・パルティータ」はこの録音が世界初。そしてピアノとオーケストラのための「トッカータ」ではフランスの名ピアニストで作曲者の妻モニク・アースがソロを務めています。 いずれもSWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。
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〈20世紀のフォックストロット集 第4集〉
フランス&ベルギー編 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - SAINT-SAËNS, C. / SATIE, E. / MILHAUD, D. / CLIQUET-PLEYEL, H. (20th Century Foxtrots, Vol. 4: France and Belgium) (G. Wallisch)
発売日:2022年04月15日 NMLアルバム番号:GP855
CD価格:1,950円(税込)
「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(音楽にあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストンなどとともに大流行、ゲルマン的なワグネリズムから自由になろうとするヨーロッパの作曲家たちにも定着し、レコードや映画のヒットの波に乗って瞬く間に広まっていきました。 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、これまでに3枚の「フォックストロットと周辺の音楽」のアルバムを発表していますが、この第4集では聴き手を当時のパリとブリュッセルへといざないます。サン=サーンスやサティ、ミヨーらおなじみの作曲家をはじめ、あまり耳にすることのないベルギーの作曲家の知られざる作品をたっぷりお楽しみいただけます。
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ラテン・アメリカのダンス集
サクソフォンとピアノのための作品集
デリヴェラ、フランセ、ミヨー、ピアソラ、ヴィラ=ロボス、ホイットニー [シャーンドル・リゴー(アルト・サクソフォン&ソプラノ・サクソフォン)/クリスティナ・レープ=グリル(ピアノ)]D'RIVERA, P. / FRANÇAIX, J. / MILHAUD, D. / PIAZZOLLA, A. / VILLA-LOBOS, H.: Works for Saxophone and Piano (Latin American Dances) (Rigó, Leeb-Grill)
発売日:2021年08月13日 NMLアルバム番号:8.579078
CD価格:1,900円(税込)
ブダペスト出身のサックス奏者シャンドール・リゴーとオーストリア出身のピアニスト、クリスティナ・レープ=グリルが奏でるデュオ・アルバム。コンセプトはジャン・フランセの小品「musique pour faire plaisir=愉しみの音楽」から採られており、ミヨーの「スカラムーシュ」からピアソラの「タンゴ=エチュード」まで楽しく心躍る小品が選ばれています。どの曲も洗練されたラテンのリズムに支えられていながら、作曲家によって個性はさまざま。多彩な作品を楽しむことができます。 キューバ出身、ラテン・ジャズとクラシックでグラミー賞を受賞した作曲家、パキート・デリヴェラの4作は世界初録音。「Invitación al Danzón 舞踏への勧誘」は、原曲こそクラリネット・トリオのために書かれた作品ですが、この録音のためにリゴーによるインプロヴィゼーションの場が設けられているなどの新たに編曲が施されています。 他にはキューバのギタリスト、アントニオ・ラウロとピアニスト、エルネスト・レクオーナへのオマージュとして書かれた「ベネズエラのワルツ」や「コントラダンス」、速いテンポとさまざまなリズムが交錯する「カイエンの花」など、ジャズ風な趣きを持つ曲を楽しめます。
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フランス6人組
オーリック、デュレ、オネゲル、ミヨー、プーランク、タイユフェールのピアノ曲と歌曲 [フランツィスカ・ハインツェン(ソプラノ)/ベンジャミン・ミード(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Heinzen, Franziska - AURIC, G. / DUREY, L. / HONEGGER, A. / MILHAUD, D. / POULENC, F. (Les Six)
発売日:2021年03月19日 NMLアルバム番号:SM357
CD価格:1,950円(税込)
20世紀前半のフランスで活躍した作曲家たちの集団「フランス6人組」。サティを中心に『新青年』を結成した若き作曲家たちの中から、詩人コクトーが選んだオーリック、デュレ、オネゲル、ミヨー、プーランク、タイユフェールの6人は、第一次世界大戦後のフランスにおいて、ドビュッシーの後継者として音楽界を主導する役割を担いました。 このアルバムでは6人の名前をアルファベット順に並べ、サティも加えた各々のピアノ曲と連作歌曲を収録。彼らの美的アイデアと個性、そして生涯にわたる友情のつながりが垣間見えるユニークな1枚です。 美しい歌声を披露するのは、スイス出身、宗教曲を得意とするソプラノ歌手フランツィスカ・ハインツェン。長年共演を務めるピアニスト、ベンジャミン・リードと息の合った演奏を聴かせます。
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『そして愛が語ったこと…』
イギリス、フランス、ベルギーの英語歌曲 [ジョディ・デヴォス、ニコラス・クリューガー]Vocal Recital (Soprano): Devos, Jodie - BRITTEN, B. / BRIDGE, F. / GURNEY, I. / MILHAUD, D. / WALTON, W. (And Love Said … )
発売日:2021年02月26日 NMLアルバム番号:ALPHA668
CD価格:2,475円(税込)
注目のソプラノ、デヴォス、ソロ第2弾は英語で歌う愛の歌古楽界における新世代の精鋭たちから巨匠エルヴェ・ニケまで幅広い層のアーティストに信頼篤く、バロックから近代までフランスを中心としたオペラや声楽作品に、近年引っ張りだこのジョディ・デヴォス。大好評だったオッフェンバックのアリア集(ALPHA437/NYCX-10039)に続くソロ第2弾は、ベルギーに生まれイギリスで学び現在フランスに住むという、彼女自身深い思い入れのある3つの国から、様々な形の愛が歌われたものを中心に英語の歌曲を集めたというもの。 ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズ、ミヨーといった有名作曲家から、ポルドフスキの名で活躍した、大ヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの娘イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニャフスカや、ピアニストとしてデヴォスとの共演も多いベルギーのパトリック・ルテルムの作品なども収録。そして最後にはなんとクイーンの名曲を聴かせてくれます。 「私はオペラよりも前に、クイーンの魅力を発見していました。ハイドパークでピアノを弾きながら“テイク・マイ・ブレス・アウェイ”を歌うフレディ・マーキュリーに、圧倒されたのです。リサイタルでは私もこのラヴ・ソングを歌っています。」と彼女は語っています。
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Paris Boulevard - パリの大通り
FIN-DE-SIÈCLE PIANO MUSIC 世紀末のピアノ音楽 [ダリオ・ミュラー(ピアノ)]Piano Recital: Müller, Dario - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Paris Boulevard)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:CDS7877
CD価格:2,325円(税込)
この「パリの大通り」と題されたアルバムでは、主に19世紀末から20世紀の初頭のパリで流行した多彩な作品をお聴きいただけます。 当時のパリは、ドビュッシーらが推し進める印象派の作風による音楽、ワーグナーを起点とする“崩壊する機能和声”を用いた音楽、そしてアメリカからもたらされたポピュラー音楽やジャズ、サティが提唱する“家具としての音楽”が混然一体となり、コンサートホールやキャバレー、ビストロなど知識人と芸術家が出会う場所で奏されていました。これら人々を刺激した作品を並べた1枚は、当時の洒落た空気を想起させます。 アメリカ近代作品を得意とするミュラーの洒脱な演奏で。
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リストからミヨーへ
4手ピアノで巡る旅
リスト、ドヴォルザーク、グノー、ゴダール、ビゼー、ミヨー
[ゼイネプ・ユチバシャラン(ピアノ)/セルジオ・ガッロ(ピアノ)]Piano Duo Recital: Gallo, Sergio / Ucbasaran, Zeynep - LISZT, F. / BIZET, G. / GOUNOD, C.-F. / GODARD, B. / DVOŘÁK, A. (Liszt to Milhaud)
発売日:2020年09月18日 NMLアルバム番号:DDA25208
CD価格:2,250円(税込)
長い間ピアノ・デュオの録音に力を入れてきたDIVINE ARTレーベル。その中心となっていた「ゴールドストーン&クレモウ」のメンバー、アンソニー・ゴールドストーンの逝去に伴い、今回新しいピアノ・デュオが登場しました。ブダペストのフランツ・リスト・アカデミーで学んだゼイネプ・ユチバシャランとセルジオ・ガッロ。この2人による初の録音は、リストからミヨーまでのロマン派の作品集です。 トルコ出身のユチバシャランはNAXOSより「サイグン:ピアノ作品集(8.570746)」をリリースしている女性ピアニスト、セルジオ・ガッロもNAXOSを始めとした複数のレーベルからリストやベートーヴェン作品をリリースしている実力派であり、このアルバムでの二人は、ぴったりと息のあった白熱の演奏を聴かせます。
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Reminiscences of Brazil - ブラジルの想い出
ブラジル近代のピアノ曲集 [ジャスティン・バジェロウ(ピアノ)]Piano Music - MIGNONE, F. / VILLA-LOBOS, H. / MILHAUD, D. / GONDIM, P. / GUARNIERI, C. (Reminiscences of Brazil) (Badgerow)
発売日:2020年06月12日 NMLアルバム番号:DDA25201
CD価格:2,250円(税込)
アメリカのピアニスト、バジェロウのDivine Artデビュー盤は、彼の得意とするブラジル音楽を収録したアルバム。どの曲もエキゾティックなダンスのリズム、官能的なテクスチュアと溢れる色彩感が特徴的です。 アルバムにはブラジルのみならず20世紀を代表する作曲家のヴィラ=ロボスから、ヴィラ=ロボス以後の重要な作曲家ミニョーネ、ブラジル国民楽派の確立に貢献したグアルニエーリから、あまり知られていないゴンジンといった作曲家のピアノ曲が並びます。また、ブラジル出身ではないですが、ミヨーの「ブラジルへの郷愁」も収録されています。 演奏のバジェロウは、コロラドやテキサスで学んだ後、熱心なラテン=アメリカ音楽の推進者として、ソリスト及び伴奏者、室内楽奏者としてアメリカ、ブラジルと南アフリカで演奏する他、ペンシルベニアの音楽大学で教えるなど幅広く活動しています。
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20th Century TANGO
20世紀のタンゴ [クラウディオ・コンスタンティーニ(バンドネオン)/ルイザ・ハマディ(ピアノ)]Bandoneon and Piano Recital: Constantini, Claudio /Hamadi-Ovskaya, Louiza - ALBÉNIZ, I. / PIAZZOLLA, A. / RAVEL, M. / SATIE, E. (20th Century Tango)
発売日:2020年06月19日 NMLアルバム番号:IBS-32020
CD価格:2,475円(税込)
タンゴはブエノスアイレスの郊外で誕生したと言われていますが、そこは売春宿やナイフ、悪党、そして失恋で傷ついた英雄などであふれる、ローカル性と外国からの影響が交差する、特殊な環境でした。 そんな環境で生まれたタンゴが、ヨーロッパの貴族のサロン文化ばかりでなく、20世紀の最も重要な作曲家にも影響を与えたことはあまり知られていません。官能的で躍動感あふれるリズムに誘われ、多くの作曲家がタンゴの曲を作ったほどです。 彼らはピアノ独奏、室内アンサンブル、そしてオーケストラと、さまざまな編成で、タンゴを自分たちのヴィジョンと音楽語法に変換しました。アルベニスやストラヴィンスキーのタンゴは定番作品となり今でも演奏家を魅了していますが、シュニトケ、サティ、ミヨーなどの多くの作品は、あまり演奏される機会がないままです。そこに、タンゴを代表する楽器であるバンドネオンを投入すると、一気に20世紀のクラシック音楽と革新的なタンゴの世界観が融合され、ピアノとの珍しくも素晴らしい掛け合いが響いてきます。
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プレリュード、ラグとケークウォーク
エリック・クリースによる金管アンサンブル版
(スコット・ジョプリン、ドビュッシー、ミヨー、オーリック) [エリック・クリース(指揮)、シンフォニック・ブラス・オブ・ロンドン]SYMPHONIC BRASS OF LONDON (THE): Preludes, Rags and Cakewalks
発売日:2020年06月19日 NMLアルバム番号:MPR005
CD価格:2,175円(税込)
元フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのクリースが贈る、
大編成金管アンサンブルによるラグタイムの世界フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(P.J.B.E.)でトロンボーンを担当し、当時から現在までアレンジャーとして活躍するエリック・クリースの編曲と指揮によるアルバム。スコット・ジョプリンのラグタイムを中心に、大編成(総メンバー数 14Tp、5Hr、8Tb、6Tu、2Per)の金管楽器アンサンブルで演奏しています。 英国伝統のサクソルン族の金管バンドが持つ柔らかさとはまた違う魅力の、拡大P.J.B.E.とも言える輝かしいサウンドが大きな魅力。とにかく楽しい一枚です。 -
バルトーク/ハチャトゥリアン/ベルク/ミヨー:クラリネット三重奏曲集 [トリオ・ムジカリス]
Chamber Music (Clarinet Trio) - BARTÓK, B. / KHACHATURIAN, A.I. / BERG, A. / MILHAUD, D. (Contrasts) (Trío Musicalis)
発売日:2020年01月24日 NMLアルバム番号:IBS-42019
CD価格:2,475円(税込)
第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間である1919年から1938年までに作曲されたクラリネット三重奏曲を通して、不安な時代を音楽で表現するというコンセプト・アルバム。 ハンガリーとルーマニアの舞曲を元にしたバルトークの名曲「コントラスツ」、アルメニア民謡を素材とするハチャトゥリアンのオリエンタリズム漂う三重奏曲、繊細で美しいベルクの室内協奏曲のアダージョ楽章、ジャズの影響が感じられるミヨーの組曲、最後に置かれたストラヴィンスキーの「兵士の物語」。これら様々なスタイルによる5つの曲からは、この時代独自の表現の多様性と、人々の熱い息吹が感じられます。
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発売日:2019年07月26日
CD価格:2,475円(税込)
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「アルルカンの年」 - フルート音楽集 [ティース・ロールダ(フルート)/アレッサンドロ・ソッコルシ(ピアノ)]
Flute and Piano Recital: Roorda, Thies / Soccorsi, Alessandro - ANTHEIL, G. / AURIC,G. / BRÉVILLE, P. de (Flute Music from the Harlequin Years)
発売日:2019年06月28日 NMLアルバム番号:8.579045
CD価格:1,900円(税込)
1918年にジャン・コクトーが発表した評論「雄鶏とアルルカン」。これまで流行していたワーグナーやドビュッシーの色彩豊かな音楽を「アルルカン」に例え、シンプルなサティの音楽を「雄鶏」と呼び、装飾をそぎ落とした音楽を擁護するコクトーの意見は、第一次世界大戦後の荒廃したパリに新しい音楽美学をもたらしました。ちょうど同じ頃、目覚ましい発展を遂げていた木管楽器(特にフルート)のために、この美学に基づいた軽妙でシンプルな作品が多く作曲され、これらは現在でも奏者たちの大切なレパートリーになっています。 このアルバムでは世界初録音を含む、多彩な作品を収録。プーランクやオーリックをはじめ、タンスマンやハルシャーニーなど、当時フランスで活動していた他国の作曲家たちまでが、この美学に影響を受けていたことがよくわかります。
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Art of Duo
サクソフォン作品集 [ゲラルト・プラインファルク]発売日:2019年01月18日
CD価格:2,240円(税込)
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TAKE TWO - ヴァイオリニストとふたりで
~ヴァイオリンとさまざまな音の二重奏、中世から現代まで~ [パトリツィア・コパチンスカヤ、アリス・コパチンスカヤ、レート・ビエーリ、ロランス・ドレイファス、パブロ・マルケス、アントニー・ロマニュク、ホルヘ・サンチェス=チョン、マティアス・ヴュルシュ、 エルネスト・エストレリャ]Violin Recital: Kopatchinskaja, Patricia - SANCHEZ-CHIONG, J. / SOTELO, M. / FALLA, M. de / CAGE, J. / BACH, J.S. / BIBER, H.I.F. von (Take Two)
発売日:2018年12月19日 NMLアルバム番号:ALPHA211
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
2019年1月から2月にかけ、ソロ・リサイタルをへてテオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナの初来日公演に協奏曲ソリストとしても登場するパトリツィア・コパチンスカヤ。両親はともに旧ソ連モルドヴァきっての民俗音楽奏者で、オイストラフとシェフチークに連なる中東欧の演奏伝統をひく教育を受けたあと、ファジル・サイやギドン・クレーメル、ハインツ・ホリガーといった大物たちと渡りあいながら、主に近現代作品での痛快にきわだった解釈で頭角をあらわしました。 その一方でフィリップ・ヘレヴェッヘとピリオド奏法でのベートーヴェン協奏曲を録音、バロック以前の音楽への思いがけない適性も披露。NAÏVEやECMでの録音も高い評価を受け、めざましい躍進が世界的に知れわたった2015年、満を持してAlphaレーベルに登場した最初のアルバムがこの「TAKE TWO ~ヴァイオリニストとふたりで」。 娘アリスへのプレゼントとして、自身が共演してきたさまざまな楽器の敏腕奏者たちとの二重奏ばかりを集めた小品集で、ブックレットは多くの一流奏者たちのアーティスト写真で知られるマルコ・ボルググレーヴェが全面協力した書籍風の仕様。収録作品それぞれが「娘アリスへの説明」という体裁できわめて明快かつ的確に解説されており(国内仕様は日本語訳付)、中世写本からバロックをへて現代にいたる数々の作品や作曲家たちの世界へ向かう、未知分野への格好のイントロダクションにもなる1枚に仕上がっています。 しかも個々の作品はその分野をよく知る人にとっても新鮮な解釈で、たとえばチェンバロとトイピアノを併用したマルティヌーや通奏低音即興が添えられたバッハ「シャコンヌ」など、よく知っていたはずの世界がまったく斬新に塗り替えられてゆく驚きも……冒頭数十秒の超・前衛的なイニシエーションを越えた先には、驚くほどなじみやすくもエキサイティングな音の冒険が待ちかまえています。 Alphaレーベル新時代を代表する傑作盤、堂々の国内仕様カタログ復活です。
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FRANCE
フランスの合唱作品集 [マーカス・クリード南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]Choral Music - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / JOLIVET, A. / MESSIAEN, O. (France) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2018年10月17日 NMLアルバム番号:SWR19065CD
CD価格:2,400円(税込)
指揮者マーカス・クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる“世界の歌”シリーズの最新作はフランスの近代合唱曲を集めた1枚です。 1870年に起きた普仏戦争は、フランスからドイツ文化の香りを一掃し「フランス独自の文化を発展させる」ことが国家的な政策になりました。しかし、ワーグナーの半音階技法は19世紀末のフランス国内でも流行しており、調性の緩やかな崩壊から生まれる響きはドビュッシーたち多くの作曲家たちを魅了していました。ドビュッシーは魅力的な和声を更に発展させつつも、同時に脱却も試みており「ペレアスとメリザンド」を経て、印象派音楽へと結実していきました。このアルバムではドビュッシーを始め、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、アペルギスの作品が歌われており、色彩豊かなハーモニーを堪能することができます。 アルバムで歌っているのは、創立70年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。これまでにリリースした6枚のアルバムはどれも高く評価され、なかでも「アメリカ」と「フィンランド」は“ドイツ・レコード批評家賞”を受賞するなど、優れた演奏は広く注目を集めています。
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CINEMA
ピアノで聴く映画音楽史 [パロンビ]Piano Recital: Palombi, Luigi - ZAMECNIK, J.S. / SATIE, E. / MILHAUD, D. / AURIC, G. / PETERSON, O. / GRUSIN, D. (Cinema - Original Film Soundtracks)
発売日:2018年03月23日 NMLアルバム番号:CDS7805
CD価格:2,325円(税込)
19世紀の終わりに、フランスのリュミエール兄弟によって映画装置「シネマトグラフ・リュミエール」が発明された時にはまだ音声は付いておらず、人々は映像と音楽を結び付けることに関心を抱くようになりました。最初の頃の映画館ではピアノやオーケストラが別に音楽を演奏していましたが、1920年代にトーキーが発明されてから「映画音楽」というジャンルが生まれ、ハリウッドを中心に一大勢力として発展していきます。 このアルバムでは、初期の映画のための音楽が少しずつ発展していく様子がパロンビのピアノ独奏のみで表現されています。
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ラヴェル(1875-1937):
バレエ音楽《マ・メール・ロワ》
ラヴェル 他:
バレエ音楽《ジャンヌの扇》 [ロワール国立管/アクセルロッド]RAVEL, M. / FERROUD, P.-O. / IBERT, J. / etc.: Éventail de Jeanne (L') / RAVEL, M.: Ma Mère l'Oye (Orchestre National des Pays de la Loire, Axelrod)
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:8.573354
CD価格:1,900円(税込)
ラヴェル(1875-1937)のバレエ音楽《マ・メール・ロワ》。このタイトルはイギリスを中心に発祥した伝承童話「マザー・グース」のフランス語読みで、ラヴェルの友人の子供たちのために最初はピアノ連弾曲として作曲されました。ラヴェルは後に芸術劇場の支配人であったジャック・ルーシェの依頼により、この組曲をバレエ版に編曲。その際は曲順を入れ替え、また、前奏曲、間奏曲などいくつかの曲を付け加え、ラヴェルらしい色彩豊かなオーケストレーションを施し、実に見事な作品として生まれ変わらせました。 とは言え、このアルバムで注目したいのは「ジャンヌの扇」。こちらは当時のサロン主宰者、マダム・ジャンヌ・デュボストの依頼作品で、当時フランスで活躍していた10人の作曲家たちが、彼女の扇の片面に収まるほどの短い曲を書き、これをつなぎ合わせた作品です。 この組曲は1928年にロジェ・デゾルミエールの指揮によって私的に初演、その際にはジャンヌが運営するバレエ学校の子供たちが、マリー・ローランサンの衣装を着けて踊ったのだそうです。その翌年にはオペラ座で一般公開されました。その時の主役は10歳のタマラ・トゥマノワで、彼女は以降、パリのバレエ界のみならず、映画界でも活躍、世界的な知名度を得たことでも知られています。10人の作曲家の作品はとても個性豊かで、時にはストラヴィンスキーの影響も感じさせる楽しい曲が揃っています。
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■室内楽
発売日:2013年04月24日
CD価格:1,117円(税込)
収録曲は全25曲。サティと彼をとりまく音楽家たちの作品を、人生のさまざまなエピソードに紐づける形で収録しています。センスの光るカフェ・ミュージックとして気軽に楽しむことも、フランス音楽の秘曲集としてじっくり堪能することも可能です。 また、当アルバムの裏テーマは「おかし(お菓子)」。作曲家たちが愛した料理をレシピ付きで紹介する、ナクソスの大人気ブログ「巨匠たちの晩餐」と連動して、サティがよく食べたというシュークリームのレシピイラストをブックレット上で紹介。「アーモンド入りチョコレート」「ピエスモンテ(シュークリームなどを積み重ねた飾り菓子)」ほか、食にまつわるモチーフの作品も多数収録されています。 そしてやはり目玉はバレエ音楽「エッフェル塔の花嫁花婿」。詩人ジャン・コクトーからの依頼を受け、フランス6人組のうち5人が合作を手がけた実験的バレエ音楽。“これぞパリ!”というべき、現代のアヴァン・ポップにも通じるテイストが魅力。当アルバムでは、5人の楽曲およびコクトーのテキストに基づく「蓄音機の対話」を抜粋で収録しています。若いアーティストによるユーモラスな演奏、フランスの著名俳優2人の粋なお喋りのムードを楽しめる。フランス音楽ファンなら必聴の音源です。