フェルー(ピエール=オクターヴ) Ferroud, Pierre-Octave
生没年 | 1900-1937 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 22846 |
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見えざるものたち
クラ(1879-1932)
フェルー(1900-1936)
スラージュ(1894-1970):
チェロ・ソナタ集 [アストリグ・シラノシアン、ナタナエル・グーアン]Cello and Piano Recital: Siranossian, Astrig / Gouin, Nathanaël - CRAS, J. / FERROUD, P.-O. / SOULAGE, M. (Invisibles)
発売日:2024年11月01日
NMLアルバム番号:ALPHA1085
CD価格:2,775円(税込)
アストリグ・シラノシアンが紐解く、
フランス20世紀前半の知られざるチェロ・ソナタの魅力リヨン出身、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの出演などで日本でもお馴染みのチェリスト、アストリグ・シラノシアンと、彼女と長く共演を続けているナタナエル・グーアンによる、知られざる作品を集めたアルバム。 アンリ・デュパルクと生涯親交を持ち、軍人でもあったジャン・クラがまだ22歳の若きフランス海軍士官だった頃のソナタは30分の演奏時間を要する立派なもので、形式とテクスチャー構成の習得における彼の早熟さを物語っています。 フローラン・シュミットに師事し音楽評論家としても活躍したピエール=オクターヴ・フェルーのソナタは、小規模ながら洒脱な親しみやすい作品。将来を嘱望された彼ですが、このソナタを作曲した4年後に交通事故で亡くなってしまいます。 マルセル・スラージュはパリのコンセルヴァトワールでナディア・ブーランジェの教えを受け、その作品は多くの賞を受賞し戦後はコンセルヴァトワールで音楽理論の教授も務めていました。現在ではその名前を聴くことはあまりありませんが、ここに収められたソナタも独創性に溢れています。 シラノシアンはフランス近代音楽史からいつの間にか見えなくなってしまったこれらの作品に深く寄り添い、その魅力と重要性を引き出す素晴らしい演奏を聴かせています。 -
東洋への旅
フルートとギターのための作品集 [シルヴィア・スキアフィーノ(フルート)、レナート・プロコーピオ(ギター)]Flute and Guitar Music - BARTÓK, B. / GRANADOS, E. / MONTI, V. / PROCOPIO, R. / SATIE, E. (Journey to the Orient) (Schiaffino, Procopio)
発売日:2025年01月17日
NMLアルバム番号:CDS8046
CD価格:2,175円(税込)
このアルバムでは、西ヨーロッパから東ヨーロッパ、日本、イラン、韓国へと旅をする気分を味わえるような多彩な音楽を紹介します。その中にはバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」やモンティの「チャールダーシュ」、戦後の日本ギター界の黎明期にギター奏法を発展させた横尾幸弘の「さくら変奏曲」、プロコーピオ自身が編曲した韓国民謡や、彼の自作などが含まれており、2人の奏者は息のあったアンサンブルを披露しています。 シルヴィア・スキアフィーノは、ミラノのクラウディオ・アバド音楽学校でエミリオ・ヴァピに師事し、通常7年の課程を2年で修了。その後、フィレンツェやボローニャ、ミラノで著名なフルート奏者に学び、ジェームズ・ゴールウェイの音楽祭にも招待されました。レナート・プロコーピオは1974年サヴォーナ生まれのギタリスト。作曲家、アレンジャーとしては、クラシック音楽や映画音楽のアルバムを多数制作、2014年には自作曲を収めたアルバム『Se fosse poesia..』を発表して好評を得ています。
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フルート・ファンタジア
杉原夏海(フルート) [杉原夏海、平尾有衣]Flute and Piano Recital: Sugihara, Natsumi / Hirao, Yui - BARBER, S. / BIZET, G. / DEBUSSY, C. / POULENC, F. / RAVEL, M. / SATIE, E. (Flute Fantasia)
発売日:2024年10月18日
NMLアルバム番号:LPDCD116
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
体裁はクラシックのフルート曲集、“隠れコンセプト”はゲーム音楽に使われていそうなクラシック曲を集めること。子供の頃から「ゲーム大好き」というフルーティスト・杉原夏海による、自身初となるソロ・アルバム。ビゼーの「カルメン間奏曲」やサン=サーンスの「ロマンス」といった有名曲、今回のために自分でアレンジしたラヴェルの名作「マ・メール・ロワ」、フルーティストにもあまり知られていないというプーランクの「廃墟を見守る笛吹の像」やバーバーの「往き来る人々の歌」、ラストには本物のゲーム音楽「ICO」が入る。フルートとピアノがやさしく幻想世界へ誘ってくれて、リアルに息づいた色彩に心がときめく。あたかも作曲家の指示どおりタイムマシンが故障し、「作曲家たちの夢想の中」へ飛んでしまう。
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〈20世紀のフォックストロット集 第4集〉
フランス&ベルギー編 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - SAINT-SAËNS, C. / SATIE, E. / MILHAUD, D. / CLIQUET-PLEYEL, H. (20th Century Foxtrots, Vol. 4: France and Belgium) (G. Wallisch)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:GP855
CD価格:1,950円(税込)
「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(音楽にあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストンなどとともに大流行、ゲルマン的なワグネリズムから自由になろうとするヨーロッパの作曲家たちにも定着し、レコードや映画のヒットの波に乗って瞬く間に広まっていきました。 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、これまでに3枚の「フォックストロットと周辺の音楽」のアルバムを発表していますが、この第4集では聴き手を当時のパリとブリュッセルへといざないます。サン=サーンスやサティ、ミヨーらおなじみの作曲家をはじめ、あまり耳にすることのないベルギーの作曲家の知られざる作品をたっぷりお楽しみいただけます。
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ラヴェル(1875-1937):
バレエ音楽《マ・メール・ロワ》
ラヴェル 他:
バレエ音楽《ジャンヌの扇》 [ロワール国立管/アクセルロッド]RAVEL, M. / FERROUD, P.-O. / IBERT, J. / etc.: Éventail de Jeanne (L') / RAVEL, M.: Ma Mère l'Oye (Orchestre National des Pays de la Loire, Axelrod)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:8.573354
CD価格:1,900円(税込)
ラヴェル(1875-1937)のバレエ音楽《マ・メール・ロワ》。このタイトルはイギリスを中心に発祥した伝承童話「マザー・グース」のフランス語読みで、ラヴェルの友人の子供たちのために最初はピアノ連弾曲として作曲されました。ラヴェルは後に芸術劇場の支配人であったジャック・ルーシェの依頼により、この組曲をバレエ版に編曲。その際は曲順を入れ替え、また、前奏曲、間奏曲などいくつかの曲を付け加え、ラヴェルらしい色彩豊かなオーケストレーションを施し、実に見事な作品として生まれ変わらせました。 とは言え、このアルバムで注目したいのは「ジャンヌの扇」。こちらは当時のサロン主宰者、マダム・ジャンヌ・デュボストの依頼作品で、当時フランスで活躍していた10人の作曲家たちが、彼女の扇の片面に収まるほどの短い曲を書き、これをつなぎ合わせた作品です。 この組曲は1928年にロジェ・デゾルミエールの指揮によって私的に初演、その際にはジャンヌが運営するバレエ学校の子供たちが、マリー・ローランサンの衣装を着けて踊ったのだそうです。その翌年にはオペラ座で一般公開されました。その時の主役は10歳のタマラ・トゥマノワで、彼女は以降、パリのバレエ界のみならず、映画界でも活躍、世界的な知名度を得たことでも知られています。10人の作曲家の作品はとても個性豊かで、時にはストラヴィンスキーの影響も感じさせる楽しい曲が揃っています。