ケクラン(シャルル)
Koechlin, Charles
生没年 | 1867-1950 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「ケ」 | NML作曲家番号 | 21823 |
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2017年、シャルル・ケクラン生誕150周年記念BOX。この7枚組のBOXには、室内楽作品とピアノ曲が収録されています。独自の旋法を使い、瞑想的な雰囲気を生み出すことで知られるケクランですが、室内楽作品ではその傾向が顕著であり、フォーレの後期作品を思わせる神秘的な曲も数多く見られます。 このBOXで室内楽作品を演奏しているのは、そのほとんどがホリガーとともに管弦楽作品を多数演奏した経験を持つシュトゥットガルト放送交響楽団のメンバーたちで、ケクラン作品への知識と造詣の深さは他に類を見ないものです。 ピアノ曲を演奏しているのは、ドイツの名手コルスティック。ベートーヴェンのソナタ全集の録音で高く評価されていますが、ケクラン作品では、ニュアンスの違う柔らかい音色と表現を聴かせています。 ブックレット(英語、ドイツ語、フランス語)にはケクランのバイオグラフィと、各々の作品についての解説が記載されています。
収録作曲家:
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ケクラン(1867-1950):
歌曲と合唱作品集 [モレル/ベーア/カリオペ女声合唱団/ジューヴ/テオドレスコ]KOECHLIN, C.: Vocal and Choral Works (Morel, Behr, Calliope Women's Chorus, Jouve, Théodoresco)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:1C1234
1)
CD 価格:2,224円(税込)
日本において、シャルル・ケクラン(1867-1950)という作曲家はまだその一部の面しか知られていません。いくつかのピアノ曲、そして「ジャングルブック」をはじめとしたいくつかの管弦楽曲、ほんの少しの室内楽…恐らく録音の少なさもあり、まだまだケクランが普遍的な知名度を得るには時間がかかりそうです。この歌曲、合唱曲はそんなケクランの知られざる面を認知させるのに役立つのではないでしょうか。 15歳から作曲を始めたケクランは、徴兵のため一度は音楽から離れますが、その後1889年にパリ音楽院に入学し、マスネ、フォーレ、ジュダルジュに師事します。その後は作品番号で220を越える極めて多くの作品を書き、晩年は無調にも興味を示すなど、多彩な音楽を生み出しました。 ここに収録された歌曲のほとんどは、1890年に書かれた「月の光」などキャリアの初期から1909年頃に書かれたもので、これらは間違いなく20世紀のフランス歌曲の重要なレパートリーです。シンフォニックな響きを持つピアノパート、柔軟な歌のパート、これが融合して機知に富んだメロディが生まれるのです。
収録作曲家:
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ケクラン(1867-1950):
オーボエを含む室内楽作品集 [シッリ]KOECHLIN, C.: Chamber Music for Oboe and Other Instruments (Schilli)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:OC1823
CD 価格:2,224円(税込)
日本ではもっぱら「ジャングル・ブック」の音楽を書いた人として知られるシャルル・ケクラン(1867-1950)ですが、実際は作品番号226に至る、たくさんの曲を残していて、その中でも静謐で内省的な雰囲気を湛えた室内楽作品は、ドビュッシーやプーランクともまた違う味わいを持つことで知られ、近年演奏される機会が増えています。 今回このケクランの一連の作品を演奏しているのは、1991年からバイエルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者を務める名手シュテファン・シーリと、彼を取り巻く仲間たち。無伴奏から七重奏までと、まるで音のステンドグラスを見るような多彩で親密な響きは、室内楽作品を聴く喜びをダイレクトに体感させてくれるものです。
収録作曲家:
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ケクラン/シュルホフ/ババジャニアン/
アミロフ/バルトーク:
「ORIGINS」
20世紀前半のフルート作品 [トーン・フレット (フルート)、ヴェロニカ・イリチェンコ (ピアノ)]Flute and Piano Recital: Fret, Toon / Iltchenko, Veronika - KOECHLIN, C. / SCHULHOFF, E. / BABADJANIAN, A.H. / AMIROV, F. (Origins)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:FUG612
CD 価格:2,400円(税込)
19世紀後半から20世紀にかけて活躍した作曲家たちによるフルートのためのオリジナル作品(バルトークはピアノ作品からの編曲)を収録。フランスのケクラン、チェコのシュルホフ、アルメニアのババジャニアン、アゼルバイジャンのアミロフ、ハンガリーのバルトークと、それぞれの風土の影響を強く受けた、いずれも個性的な作品です。 バルトークはピアノのための「15のハンガリーの農民の歌」を、弟子の一人であるハンガリー出身のパウル・アルマがフルートとピアノのために編曲したもので、第6曲「バラード」を省略し、繰り返しや変奏が若干加えられています。元々バルトークが各地で取材した民謡を編曲したもので、民族色豊かな旋律とルバート、特徴的な和声を楽しむことのできる作品です。 フルートのフレットはFUGA LIBERAより数点のアルバムをリリースしています。作品の特性に沿った生き生きとした表現がたいへん魅力的。