プライス(フローレンス) Price, Florence Beatrice
生没年 | 1887-1953 | 国 | アメリカ |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 18215 |
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フローレンス・プライス(1887-1953):
〈管弦楽作品集〉
オークの歌
演奏会用序曲 第1番・第2番
交響詩「オーク」
コロニアル・ダンス/舞踏組曲 [ジョン・ジーター(指揮)/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団]PRICE, F.: Songs of the Oak / Concert Overtures Nos. 1-2 / The Oak / Suite of Dances (Württembergische Philharmonie Reutlingen, Jeter)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.559920
CD価格:1,600円(税込)
国際的に注目度急上昇中の作曲家フローレンス・プライス。「黒人女性初の交響曲作曲家」と呼ばれるプライスの音楽は、アフリカ由来のリズムや黒人霊歌を大胆に取り入れて親しみやすさと感情に訴える個性的な魅力を備えています。2021年のBBCプロムスのラスト・ナイトで演奏された交響曲第1番の第3楽章「ジュバ・ダンス」がその典型。このアルバムの収録曲にもそうした魅力が発揮されています。交響詩ではハリウッドの映画音楽の影響を受けた華やかで色彩感豊かなオーケストレーションも楽しめます。 交響曲第1番でアメリカの作曲賞を受賞し、初演も大好評を得たプライス。黒人霊歌を採り入れた「演奏会用序曲第1番」はシカゴ交響楽団での演奏がテレビ放送され、人気を博しました。 舞踊組曲は、ピアノのための「3つの小さな黒人のダンス」をプライス自身がオーケストレーションしたもの。こちらも歌心溢れる旋律と陽気なリズムが随所に聴かれます。 同じく黒人霊歌を採り入れた「演奏会用序曲第2番」や交響詩「オークの歌」は、その総譜の存在が2009年まで知られずにいましたが、プライス再評価が進んで陽の目を見たものです。 NAXOSレーベルに交響曲第1番&第4番(8.559827)と交響曲第3番(8.559897)を録音するなど、プライス作品の演奏に取り組んでいる指揮者ジョン・ジーターによる演奏です。
収録作曲家:
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プライス(1887-1953):
交響曲 第3番
ミシシッピ川/アメリカにおけるエチオピアの影 [ウィーン放送交響楽団/ジョン・ジーター(指揮)]PRICE, F.B.: Symphony No. 3 / The Mississippi River / Ethiopia's Shadow in America (ORF Vienna Radio Symphony, Jeter)
発売日:2021年11月26日
NMLアルバム番号:8.559897
CD価格:1,600円(税込)
フローレンス・ベアトリス・プライスは1887年アーカンソー州リトルロック生まれ。早くから音楽の才能を発揮し、14歳でボストンの名門ニューイングランド音楽院に入学を認められました。1932年に作曲コンクールに応募した交響曲第1番が第1位を獲得。翌年6月15日に音楽監督フレデリック・ストック指揮するシカゴ交響楽団によって初演されて好評を得たことで「初の黒人女性交響曲作家」とされています。近年、あらためてその作品が評価され、演奏される機会が増えています。 ここに収録された交響曲第3番は、第3楽章に南スーダン由来とされるジュバ・ダンスのスタイルを取り入れるなどアフリカ音楽の雰囲気を随所に感じさせますが、特定の民謡や伝承曲を引用することなく、プライス自身の音楽として消化・構成した独創的なものです。 『ミシシッピ川』では対照的に「Deep River(深い河)」や「Go Down Moses(行け、モーセ)」などの有名なスピリチュアル(黒人霊歌)を意図的に引用。ミシシッピ川を聖書世界におけるヨルダン川にたとえ、アメリカにおける黒人たちの歴史を織り込んだ交響詩のような作品としています。 『アメリカにおけるエチオピアの影』は、アメリカにおける黒人の歴史のそのものが標題になっています。 収録曲を通じて歌謡性豊かな旋律と陽気なリズムが随所に聞かれ、その文化的・歴史的な意義を知らずに聴いても楽しめる一枚となっています。
収録作曲家:
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プライス(1887-1953):
交響曲 第1番・第4番 [ジョン・ジーター(指揮) フォート・スミス交響楽団]PRICE, F.B.: Symphonies Nos. 1 and 4 (Fort Smith Symphony, Jeter)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:8.559827
CD価格:1,600円(税込)
アメリカ初の「黒人女性の交響曲作曲家」として歴史に名を残すフローレンス・プライスの2曲の交響曲。歌手、ピアニストの母親から音楽の手ほどきを受け、14歳でニューイングランド音楽院に入学。チャドウィックとコンヴァースに師事、1907年に卒業するまでにいくつかの作品を完成させています。 1932年に“ワナメイカー財団賞”に応募した「交響曲第1番」は見事に一等賞を獲得、その翌年にシカゴ交響楽団が初演し好評を博しました。全体に漂う哀愁たっぷりの曲調からは(調性も含め)明らかにドヴォルザークの「新世界より」の影響も感じられますが、至るところに黒人音楽の伝統メロディも聴きとることができます。 1945年に作曲された交響曲第4番は全体的に快活な音楽であり、第1番よりも更に民族的要素が濃くなっています。抒情的な第2楽章の旋律や、第3楽章に使われている南スーダンの伝統的な舞曲「ジュバ・ダンス」のジャズ風の雰囲気などに彼女が探求していた音楽の傾向が示されています。
収録作曲家:
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BECAUSE
黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲集 [レジナルド・モブリー、バティスト・トロティニョン]Vocal Recital (Counter-Tenor): Mobley, Reginald L. - BURLEIGH, H.T. / PRICE, F.B. / STRONG, B. / TROTIGNON, B. / WHITFIELD, N. (Because)
発売日:2023年05月26日
NMLアルバム番号:ALPHA936
CD価格:2,475円(税込)
カウンターテナーとジャズ・ピアノによる、ポップスのような黒人霊歌ジョン・エリオット・ガーディナーなど一流の古楽指揮者に信頼を置かれているアメリカ出身のカウンターテナー、レジナルド・モブリー。ジャズやポップスでの活動も多く、プロとしての初舞台は日本のミュージカル・シアターで、当時は東京ディズニーランドのアクター/シンガーとして働いていたのだそう。 今回の彼にとって初めてのソロ・アルバムは、黒人霊歌と黒人作曲家による歌曲を集めたもので、共演はクラシカルな作品の発表も多いフランスのジャズ・ピアニスト、バティスト・トロティニョン。黒人霊歌の多くはトロティニョンによるアレンジで収められており、冒頭からフュージョンを思わせるビートに乗せた疾走感溢れる演奏で惹きつけられます。 さらに、初の黒人女性作曲家と言われるフローレンス・プライスの作品から、モータウン・レコードのソングライター、バレット・ストロングによるソウル・ナンバーまでを収録、張りのあるカウンターテナーで楽しむことが出来ます。
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黒人作曲家による
ヴァイオリン協奏曲集
サン=ジョルジュ、コールリッジ=テイラー
ラフィット、プライス [レイチェル・バートン・パイン (ヴァイオリン)/ダニエル・ヘーゲ(指揮)/アンコール室内管弦楽団/ジョナサン・ヘイウォード(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]Violin Concertos by Black Composers Through the Centuries, 25th Anniversary Edition - COLERIDGE-TAYLOR, S. / WHITE LAFITTE, J. (Barton Pine, Hege)
発売日:2022年10月28日
NMLアルバム番号:CDR90000-214
CD価格:2,025円(税込)
アメリカのヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインが1997年に録音した「18世紀と19世紀に活躍した黒人作曲家のヴァイオリン協奏曲集」。今作は、ここに2022年新録音の、近年注目を集める女性作曲家フローレンス・プライスのヴァイオリン協奏曲第2番を加えたものです。 最初のアルバムが発表された際、パインはアフリカ系作曲家の熱心な擁護者としての評価を確立していますが、この新しいアルバムでは更なる彼女の挑戦が評価されることでしょう。
収録作曲家:
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オー・チェリ・イン・アメリカ [オー・チェリ]
発売日:2022年06月17日
CD価格:2,475円(税込)
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Songs of Love and Despair
ビーザー/ブラントリー/ブドシュ/シューベルト
チェロとギターのための作品集 [ボイド・ミーツ・ガール]Cello and Guitar Recital: Boyd Meets Girl - BEASER, R. / BRANTLEY, P. / BUDOŠ, M. / SCHUBERT, F. (Songs of Love and Despair)
発売日:2022年05月27日
NMLアルバム番号:DSL-92255
CD価格:2,100円(税込)
Boy meets Girl ボーイ・ミーツ・ガールにギタリストの名前(Boyd)を引っかけたデュオ、ボイド・ミーツ・ガール。二人は結婚して一緒に暮らしており、スタジオも近くにあったことからパンデミックの間も新曲のリサーチ、アレンジ、リハーサルそして録音を続けることが出来ました。 そうした中で生まれたのがこのアルバム。ドビュッシーの穏やかな美しさ、ボッケリーニの楽しい躍動感といったクラシック作品のみならず、アパラチア地方に伝わったスコットランドやアイルランド民謡の哀調を帯びた世界(トラック6-9)、更には二人が大ファンだというビートルズ(同12&13)、ビヨンセ(同5)、レディオヘッド(同15)の曲も収めています。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
女性作曲家の3世紀[10枚組](日本語解説付) [さまざまな演奏家]
発売日:2022年03月25日
CD 10枚組国内仕様 日本語解説付き価格:9,900円(税込、送料無料)
Grand Pianoレーベル10周年記念企画第一弾。
女性作曲家たちの作品集10枚組を3月8日の国際女性デーを前にリリース!20世紀中盤までクラシックの作曲界は圧倒的な男性社会でした。女性は作曲に向いていないとされ、発表の機会を与えられない、文化人のサークルから排斥される、家庭に入ることを強要される、まずは容姿で判断される、が当たり前だったのです。しかし、歴史上、作曲をした女性は6000人以上いたと言われています。彼女たちは彼女たちなりの闘いでその音楽人生を切り開いて行きました。音楽も嗜む良家の奥様であり続けたブリヨン・ド・ジュイ、侯爵夫人という恵まれた環境と夫をフランス革命で失うもその後を楽才を武器に生き抜いたモンジェロール、ピアノの腕と抜群の容姿でゲーテをも魅了したシマノフスカヤ、チェコ近代音楽の情熱的な推進者として注目されながら25歳で病没したカプラーロヴァー、ポップスや民謡の要素を取り入れて現代の調性音楽を書き続けるスリランカのエカナヤカなど19人の女性作曲家の生きざまがここに刻まれています。 ――吉池拓男(監修) *国内仕様盤には「知られざる音楽を広める会」の主宰・監修や『女性作曲家列伝』の共著のある谷戸基岩氏と小林緑氏による日本語解説が付属します。 -
The Four Quarters
4つの四重奏曲 [ソレム四重奏団]String Quartets (19th-21st Centuries)- ADÈS, T. / BARTÓK, B. / BUSH, K. / MARSEY, W. / PRICE, F.B. / SCHUMANN, R. (The Four Quarters) (Solem Quartet)
発売日:2021年10月29日
NMLアルバム番号:ORC100172
CD価格:1,950円(税込)
20世紀から21世紀に書かれた革新的で冒険的な作品をレパートリーの中心に持つ英国のソレム四重奏団。今を生きる作曲家とのコラボレーションに情熱を注ぐだけではなく、現在彼らが取り組む「「Beethoven Bartók Now」のコンサートや、弦楽四重奏とエレクトロニクスを融合した音楽を英国中のナイトクラブに持ち込むなどの実験的な試みが高く評価されています。 このアルバムでは、トーマス・アデスが一日の情景を音で描いた「4つの四重奏曲」を軸に、様々な作品を時系列に沿って配置するという興味深い選曲がなされています。ガーニーやパーセルの眠りから昼間にかけての音楽、バルトークの村の祭りの音楽の他、民謡、現代作品がバランスよく置かれています。そしてアルバムの最後はケイト・ブッシュのアンド・ドリーム・オブ・シープで締めくくられ、聴き手は刺激的な一日を楽しむことができるという趣向です。
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PIONEERS 先駆者たち
女性作曲家たちのピアノ曲集 [石本 裕子(ピアノ)]Piano Recital: Ishimoto, Hiroko - BACKER GRØNDAHL, A. / BĄDARZEWSKA-BARANOWSKA, T. / BEACH, A. / BON, A. (Pioneers - Piano Works by Female Composers)
発売日:2020年09月11日
NMLアルバム番号:GP844
CD価格:1,950円(税込)
18世紀から現代までに於いて、女性作曲家たちがどのような活動をしてきたかを探るアルバム。クララ・シューマンやエイミー・ビーチ、三宅榛名などよく知られた女性たちの作品から、最近注目が高まるドーラ・ペヤチェヴィチ、セシル・シャミナードの作品までを紹介するだけでなく、フリードリヒ大王(プロイセン王)フルート・ソナタを献呈したことで知られるイタリアのアンナ・ボンを始め、マルティヌーに師事したヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー、「乙女の祈り」1曲のみが知られるテクラ・バダジェフスカ(テクラ・ボンダジェフスカ=バラノフスカ)、そしてほぼ歴史に埋もれてしまった他の女性たちの作品が随所に散りばめられたこのアルバムは、ピアニスト、石本裕子の長年の研究結果が反映される興味深い1枚に仕上りました。 石本は各々の女性作曲家たちの生涯を丹念に辿りながら、その作品を愛情を込めて奏でています。
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トーマス・ハンプソン
Songs from Chicago - シカゴからの歌 [トーマス・ハンプソン(バリトン)/ホアン・コアンハオ(ピアノ)]Vocal Recital (Baritone): Hampson, Thomas - BACON, E. / BONDS, M.A. / CAMPBELL-TIPTON, L. / CARPENTER, J.A. / PRICE, F.B. (Songs from Chicago)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-180
CD価格:2,025円(税込)
1955年アメリカ生まれのバリトン歌手、トーマス・ハンプソン。このアルバムでは20世紀初頭のシカゴにまつわる5人の作曲家たちの歌曲を心を込めて歌い上げています。シカゴ生まれの作曲家ベーコンによるしっとりとした歌い口が魅力の「告別の歌」、アフリカ系アメリカ人初の女性作曲家プライスのロマンティックな歌曲、同じくアフリカ系でピアニストとしても活躍した女性作曲家ボンズの抒情的な歌、シカゴに生まれ、パリで生活したティプトンの洒落た歌、会社員と音楽家の二足のわらじを履き分けたカーペンターによる、黒人霊歌をもとにしたジャズ風の作品と、各々の作曲家の特徴がよく出た味わい深い歌曲集です。
収録作曲家:
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Project W
現代の女性作曲家たちの管弦楽作品集 [陳美安 チェン・メイアン(指揮)/シカゴ・シンフォニエッタ]Orchestral Music - PRICE, F.B. / ASSAD, C. / MONTGOMERY, J. / ESMAIL, R. / HIGDON, J. (Project W) (Chicago Sinfonietta, Mei-Ann Chen)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:CDR90000-185
CD価格:2,025円(税込)
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America Again ‐ アメリカよ、再び [ララ・ダウンズ]
Piano Recital: Downes, Lara - GOULD, M. / HARRISON, L. / BEACH, A. / BLOCH, E. / GERSHWIN, G. / BERNSTEIN, L. / BERLIN, I. (America Again)
発売日:2016年10月28日
NMLアルバム番号:DSL-92207
CD価格:2,240円(税込)
Steinway and Sonsレーベルからアメリカのピアノ作品を中心にアルバムをリリースしている女性ピアニスト、ララ・ダウンズ。このDorianレーベルへのデビュー盤も、彼女が最も得意とするアメリカ近現代の小品を集めたもので、およそ100年の間に渡って書かれた多様な作品からは、黒人たちの苦難の歴史や、多くの人々が抱いた愛と憧れ、自由を求めての戦い、マーティン・ルーサー・キング牧師の活躍など、たくさんの事が読み取れます。そして、現在の混沌とした世界に住む人々がもういちど夢を見ることを願った彼女は、希望の象徴である「Over the Rainbow」でこのアルバムを締めくくっています。
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ピアノ・ファントム [レヴィン]
Piano Recital: Lewin, Michael - NIEMANN, W.R. / LYAPUNOV, S.M. / GRIEG, E. / TAUSIG, C. / MEDTNER, N. / DVORAK, A. (Piano Phantoms)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2013年06月19日
NMLアルバム番号:DSL-92168
CD価格:2,085円(税込)
亡霊、幽霊の存在を信じない人でも、ちょっと背筋がぞくぞくする「夏向き」のアルバムです。亡霊や幽霊、そして精霊の存在は、国によっても扱いが違い、日本のようにちょっと不気味なものから、ヨーロッパのゴブリンのように自然界に普通に存在するものなど、その表情も様々です。ここでピアノを演奏しているマイケル・レヴィンは、現代アメリカで最も期待されているピアニストの一人であり、数多くのコンクール受賞歴と、40曲を超えるピアノ協奏曲のレパートリーを誇る名手です。このはかり知れない才能を秘めたピアニストが贈る「想像力を駆使した」音楽集、お楽しみいただけることは間違いありません。